約 2,590,003 件
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8392.html
今日 - 合計 - サモンナイト2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時56分20秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1207.html
サモンナイト4 part42-53~56,73~76(途中まで)→続き:part56-319,320 53 :ゲーム好き名無しさん:2008/10/13(月) 09 18 21 ID DtHY4ArP0 サモンナイト4、途中まで投下します 54 :サモンナイト4:2008/10/13(月) 09 20 53 ID DtHY4ArP0 ■世界観 ・舞台となるのは、人間の世界リィンバウム。リィンバウムを中心に、機界、霊界、鬼妖界、幻獣界が円をかくように隣接している。 ・リィンバウムだけが、他の世界から生物を召喚することが出来る。 召喚術はどの技術より珍重され、日々研究されている。 召喚士の派閥があり、蒼の派閥(マシ)、金の派閥(金儲け)、無色の派閥(極悪)などがある。 ・召喚された生物は、召喚士なしには、元の世界に帰れない。 リィンバウムだけが召喚術を使える、召喚格差が問題になっている。 ・リィンバウムでは、他の世界から召喚したものは、人であれ召喚獣と呼び、蔑視する。 この召喚獣を奴隷として酷使することによって、リィンバウムの文明的生活は成り立っている。 リアの石油問題とかと一緒で、無いと困るので「しょうがないこと」と人々は認識している。 ■主人公 【フェア(♀)/ライ(♂)】:弱冠14歳で、宿屋兼食堂「忘れじの面影亭」を切り盛りするしっかり者。 母は若くして亡くなり、妹の病を治す方法を探して、父と妹は旅に出ている。 幼かった自分を置き去りにして、何年たっても帰ってこない父を恨んでいる。 姉御/兄貴肌のカラっとした性格だが、ほんの子供の頃から自活してきたので、人に弱みを見せない強情な面がある。 料理の達人。父に仕込まれた剣術を今も修行していて、召喚術の素養もある。 55 :サモンナイト4:2008/10/13(月) 09 22 15 ID DtHY4ArP0 ■ストーリー (フェアで書きます。ライ派は脳内補完ヨロ) 第一話『流れ星、拾っちゃいました』(Welcome The Shootingstar) 【リシェル♀】:主人公のおさななじみ。町の名士、ブロンクス家のお嬢様。おてんばでわがまま。 機界と相性がいい、見習い召喚士 屋敷を抜け出しては、主人公の宿屋をしょっちゅう手伝っている。 【ルシアン♂】:リシェルの弟。真面目でおとなしい。 召喚術の才能に恵まれず、剣士を目指して修行中のおぼっちゃま。 姉と主人公に引きずりまわされつつ、フォロー役として頑張る毎日。 【ポムニット♀】:ブロンクス家のメイドさん。ほぼ朝比奈みくる。 子供達の世話もまかされており、厳格なテイラーとおてんばなリシェルの間で板挟み。 でも、リシェルとルシアンの事を、宝物のように想い、尽くしている。 【テイラー♂】:町の名士で、金の派閥の召喚士。リシェル達の父。ツンデレ紳士。 主人公の父の昔馴染みで、破天荒で自分本位な彼を、主人公と同じように嫌っている。 一人残された主人公に、自らスポンサーとなり、宿屋を任せ自活させている。 主人公フェアは、小さな宿場町トレイユの外れで、宿屋兼食堂を営んでいる。 おさななじみのリシェルとルシアンに助けられながら、なんとか店を切り回している。 オーナーのテイラーに小言を言われ、ポムニットさんに取り成されて、いつものように日が暮れた。 リシェルが、星を見に行こうと言い出して、3人で星見の丘へ行く。 無数の星を眺めていると、大きな流れ星が近くに墜落した。 見に行くと、それは、星ではなくて大きなタマゴだった。呆気に取られる3人の前で、そのタマゴが割れた。 そこから出てきたのは、可愛いちっちゃな竜のようなもの。(ポケモンのラティアス似。ここの選択で性別分岐) そこに、柄の悪い男達が声をかけてくる。 「それをこっちに寄越せ!」 フェアは、男達の一方的な態度と、怯える生き物を見て、渡さないことに決める。 男達は襲ってくるが、腕っ節に定評のあるフェアと、リシェルの召喚術、ルシアンの剣術で撃退する。 そして成り行きで、フェアはなんだかわからないものを引き取る事になった。 56 :サモンナイト4:2008/10/13(月) 09 25 06 ID DtHY4ArP0 第二話『この子どこの子、迷子の子』(You Little Dickens) 【ミント♀】:町に派遣されている、蒼の派閥の召喚士。きれいなおっとりお姉さん。 植物の研究をしていて、町に家を持ち菜園で野菜を栽培している。 主人公の宿に、おいしい野菜を安く提供してくれる恩人。 【グラッド♂】:町に駐在する帝国軍人。おまわりさんみたいなもの。 面倒見がよく、主人公達のお兄さん的役割。ミントさんに片思い。 槍使い。 拾った生き物を、竜の子供ではないかと仮定する幼馴染トリオ。 竜は、強大な魔力と膨大な知識を持つ、半ば伝説の生物。そこらへんに転がってるものではないはずだが… ゴタゴタと騒動があるが、結果だけ言うと ・テイラーに、ミュランスの星(ミシュランみたいなもん)を目指せと言われる ・竜の子が人間の子供に変身できることがわかる(でもしゃべれない。) 竜の子の半端ねぇ魔力に仰天した幼馴染トリオは、この子をどうするかで喧嘩になる。 大人たちに取り上げられたくない、けど私達だけでこの子を守りきれる保証はない…。 そこに、昨日襲ってきた男達の親玉がやって来る。 彼は、「剣の軍団」将軍レンドラーだと名乗った(スネーク似)。 竜の子を渡すのを拒むと、剣の軍団と戦闘になる。 こちらは子供3人。絶体絶命かと思われた時、ミントさんとグラッド兄がそこに駆けつける。 しばらく戦うと、レンドラーが笑い出した。 「剣筋を確かめてみて確信がもてた。貴様、あの冒険者の娘だな!!」 フェアの父が、彼らの計画を根本からブチ壊したらしい。 「あの男に与えられた耐えがたき屈辱の数々、いずれ娘である貴様につぐなわせる!」 そう言ってレンドラー達は撤退する。 どこまでも自分に迷惑をかける理不尽な父に、フェアは爆発する。 「クソおやじの、ばっかやろおおおおーっ!!!」 73 :サモンナイト4:2008/10/19(日) 17 39 44 ID AEzfWhqp0 第三話『ドキドキ、はじめての御使い』(A Cute Angel) 【リビエル♀】竜を守護する御使いの一人。霊界の、知を司る若い天使。ロリメガネっ子。 見た目は少女だが、人間より高齢…のはずだが言動は未熟で子供っぽい。 人間を見下しており、高慢に振舞う。弓使いで、霊界召喚に長ける。 ミントさんとグラッド兄が、理解者になってくれる。当面は、竜の子をこっそり育てることになる。 竜の子が何かを嗅ぎ取り、そちらに向かうと、幼い天使が機械人形達に襲われていた。 加勢して撃退し、天使を宿に連れ帰って手当てする。 目を覚ました天使は、「御子さま!ご無事だったのですね!」と喜んだ。 彼女の名はリビエル。この竜の子の親竜に仕えていた者で、この子を守る御使いだと名乗った。 人間を全く信用していないが、渋々事情を話してくれる。 この世界には、人間に虐げられ逃げ出した召喚獣が住む隠れ里が点在する。 最も強く古い隠れ里の一つが、呼吸する城『ラウスブルグ』。 そこを護る竜の、跡継ぎがこの竜の子だという。 親竜の元に送り届ければよいのだと分かり、一同は安心する。 しかし、フェアはリビエルが泣いているのを聞いてしまう。 「みつかいなんだから、しっかりしなくちゃ…ひとりっきりでも、もう帰るところがなくても…」 一体どういうことか問い詰めると、リビエルは動揺して飛び出していってしまう。 追いついて、あなたは御使いなんでしょと宥めるが、リビエルは泣き出す。 「もう意味がないもの…守護竜さまは、もういない…亡くなられたの」 敵が攻めてきて、守護竜は御子を託して死んだらしい。ラウスブルグは敵軍に堕ちてしまい、もう帰れない。 5人いた御使いも行方が分からず、一番未熟なリビエルだけ残ってしまった。 泣きじゃくるリビエルを、フェアが叱咤して、あんたは何なのと問う。 「私は御使い…守護竜さまに仕えるもの。私の使命は、御子さまを守り抜くこと…」 そこに、老人が機械人形達を差し向けてくる。 彼はゲック、「鋼の軍団」総帥と名乗り、竜の子を引き渡しを求める。 機械人形を撃退すると、彼もフェアの父の理不尽な強さを語り、娘のフェアと一戦交えようとする。 ゲックは凄まじく強い召喚士で、フェアはもはやここまでと観念するが ゲックがはりきりすぎて呼吸困難を起こし、鋼の軍団は撤退していった。 「姫さま」の為に、必ず竜の子を手に入れると言い捨てて。 これ以上、関係ない人間に迷惑をかけられないと言うリビエルに フェアは、自分の父親が関わっているからこちらの問題でもある、協力すると申し出る。 74 :サモンナイト4:2008/10/19(日) 17 45 01 ID AEzfWhqp0 第四話『素敵な若様、大暴走』 【セイロン♂】御使いの一人。鬼妖界の、龍人族の若様。 高貴な出の為、尊大な態度だが、達観しており人間に個人的な敵意は持っていない。 飄々としているが、実は責任感が強い。武術の達人で、鬼妖界召喚もできる。 【セクター♂】元帝国軍人で、今は町で私塾を開いている。主人公たちもそこの卒業生。 足が不自由なナイスミドル。今も恩師として主人公は頼りにしている。 他の御使いと合流できるまで、竜の子とリビエルをかくまうことになる。 守護竜は、亡くなる直前、全ての魔力と知識を自身の一部に込め、五つに分けて御使い達に託した。 それを竜の子に受け継がせれば、竜の子は古の竜が培ってきた力を一気に継承できる。 守護竜亡き今、御子を短期間で成竜にする為の強引な手段だ。 この守護竜の遺産こそ、御使いが狙われている理由であり、悪用されればとんでもないことになる。 しかし、全て継承して成竜になれば、フェア達が護ってやる必要も無くなる。 こうなれば、一刻も早く御使いが集結することが重要になる。御使いと御子が惹かれあう力にかけるしかない。 一つ目の遺産を継承した御子は、人の姿に変身し、喋られるようになる。 そして、フェアの事を、「お母さん」と慕うようになる。 御子を連れて町に買い物に出た日、御子が他人の奴隷召喚獣たちの綱を解いて逃がし、大騒ぎになってしまう。 宿に戻り、叱ると竜の子は反論する。 「みんな嫌がってたよ 人間に命令されるのはもう嫌だって 生まれた世界に今すぐ戻りたいって」 どうして助けてあげたらいけないの と言う御子に、みんな 「しかたのないことなんだよ。召喚獣は人間に召喚され使役されるものなんだから」 自分達が教えられてきた通りに答える 「どうして!?そんなのおかしいよ!」 見ないようにしてきた「しかたのないこと」を突きつけられて、人間たちは沈黙する。 フェアは、言い分はよく分かるけど、自分で責任が取れるようになってからやれと怒鳴る。 御子への責任を全部押し付けられ、振り回されてウンザリしていたフェアは、家を飛び出してしまう。 途中で、やたら態度のでかい男に声をかけられる。 「ここらへんで小さな竜を見なかったかな?」と聞かれるが、うさんくさいので誤魔化して逃げる。 セクター先生に愚痴をこぼし、諭されて家に帰り、御子と仲直りする。 リビエルに、御子のことを聞かれた話をすると 「うさんくさくて、エラそうといったら、その者はセイロンですわ!」と飛び上がった。 御使いの一人だったらしい。慌てて皆で町を探すと、セイロンは例の軍に襲われていた。 どうも余裕らしく、軽々と敵を退けているが、一応助太刀する。 セイロンは鷹揚かつ態度がでかく、人間の助力をあっさり受け入れ、宿にまた客分が増えた。 75 :サモンナイト4:2008/10/19(日) 17 45 49 ID AEzfWhqp0 ここで、竜の子の3分岐を 【リューム♂】青。やんちゃなガキ大将。 短気で喧嘩っ早く、主人公にも生意気な態度を取る。 他の2ルートより、明らかに主人公に殴られる回数が多い。 【ミルリーフ♀】ピンク。ぶりっこ系幼女。 心優しく、泣き虫で甘えん坊。主人公を「パパ/ママ」と呼ぶ。 男子主人公の時は、かなり露骨にリシェルを目の敵にする。 【コーラル?】黄緑。無口。無表情。こんな可愛い子が女の子なわけry系。 大人びていて、必要最低限の事しかしゃべらない。 主人公に対して、簡潔かつ効果的にツッコミを入れる。 76 :サモンナイト4:2008/10/19(日) 17 48 39 ID AEzfWhqp0 第五話『今はもう、戻れない場所』(Bye-bye Old Home) 【アロエリ♀】御使いの一人。幻獣界の、有翼亜人セルファーン族の戦士。インディアン系羽根付き美少女。 人間に強烈な憎しみを抱き、軽蔑している。 戦士としての誇りが高く、女扱いを嫌い、常に男らしい言動を取る。 尊敬する兄の行方を案じている。弓使い。 「剣の軍団」「鋼の軍団」は、「姫」を頭目とし、策士ギアンが率いる敵軍の一部だという。 敵軍が城に攻め入った時、御使い達を逃がすのに助太刀したのが、フェアの父だったそうだ。 二つ目の遺産を継承した御子が、御使いの魔力を感じ取り、皆で森に向かう。 そこでは御使いの一人、アロエリが魔獣たちと戦っていた。助太刀して、宿へ連れて行く。 彼女は、奴隷として虐待された亜人の子孫で、「ニンゲン」を嫌悪している。 リビエルが、「私達に手を貸してくれた冒険者の娘」だとフェアを紹介した途端、逆上したアロエリが主人公に襲い掛かった。 「放せ!殺してやるっ!!殺してやるうぅ!!!!! オレは見た!守護竜様の首をはねたのは、コイツの父親だ!!」 セイロンもそれを認めたが、事情があったとアロエリをなだめる。しかし彼女は聞かない。 「先代がご存命なら、ラウスブルグを護れたはずだ!何もかもを壊したのは、貴様の父親だ!」 アロエリは飛び出して行き、セイロンが事情を話してくれる。 敵軍は、ラウスブルグの民をたきつけて内紛を起こさせた。 長い間守り慈しんだ民に牙を向けるのが忍びなく、また敵軍の狙いが自分の力だと悟った先代は、自害を望んだ。 その介錯をつとめたのが、フェアの父だった。 アロエリが、御子を連れて出て行ってしまう。自分と御子様でラウスブルグを取り戻そうとしているらしい。 無謀な逃走の末、獣皇率いる「獣の軍団」に奇襲を受けてしまう。 そこにフェア達が追いつくが、アロエリが獣皇に殺されかかっているのに届かない。 フェアは、御子に「アロエリを守れ!」と叫ぶ。震えていた御子に力が宿り、獣皇をブッ飛ばした。 皆が驚く中、セイロンはフェアの発した不思議な力をいぶかしむ。 ポムニットさんが、アロエリの手当てをしようとしてはねつけられる。 「ニンゲンなんかに、哀れみの目で見られてたまるか!!!」 自暴自棄のアロエリを、セイロンが鉄拳制裁して叱り付ける。 囲んでフルボッコにしてやった獣皇が、もう一度立ち上がって襲ってくるが 空から笛の音が聞こえてきた途端退却していった。 アロエリは結局宿に帰ってくるが、フェアは何も言わず迎え入れた。 理不尽な状況と非力な自分に苛立って当り散らす。幼い頃の自分とアロエリがとても似ていて、怒れなかった。 319 :サモンナイト4:2011/05/06(金) 02 13 30.44 ID 93F+PHY30 サモンナイト4続きざっと書きます 紆余曲折の末、主人公は御使いたちに信頼されラウスブルグ陥落の真相を聞く ギアンがラウスブルグの民に暴露したのは城の秘密、異界へ航行する船として城が機能するということだった 城は守護竜と古の妖精達が力を合わせることで異界へ航行することが出来る しかし、妖精達が去った今となっては安全な航行は不可能だった だが元の世界へ戻りたいというのは民の悲願であり、説得し切ることはできない 先代の守護竜は、ラウスブルグの民を鎮めるため自ら死を選んだ。(介錯を務めたのが、フェアの父親) 「剣の軍団」「鋼の軍団」「獣の軍団」は、かつてそれぞれがエニシアに救われた過去があった。 彼らはギアンの非情なやり方に反発しながらも、エニシアの願いを叶えるためにギアンに従っている。 エニシアの願いは母親に会うこと。エニシアは妖精と人間のハーフ。詩人の父親は、妻が妖精だと知ると 自分の成功は彼女の能力によるまやかしだったと誤解して辛く当たるようになり、母親は失望して元いた世界に帰ってしまった。 母親を慕うエニシアは一目会いたいと別の世界に行く方法を求めている。 一方、エニシアを補佐するギアンの目的は別のところにあった。ギアンは高名な召喚師一族の出自だが、父親は召喚獣。 召喚師の祖父に「お前の父親は、むりやり召喚された腹いせに私の娘を乱暴して逃げた」と吹き込まれ虐待されてきた。 母親が早くに亡くなったためギアンはその話を事実を思い込んでおり、成長後は虐待した祖父を殺害して家督を奪取。 父親に復讐しに行くためにラウスブルグを動かそうとしている。 ギアンは自分たちから戦いを仕掛けている事などはエニシアに伏せており、軍団を指揮して都合よく動かしている。 320 :サモンナイト4:2011/05/06(金) 02 16 00.59 ID 93F+PHY30 エニシアは半分は人間なので、ラウスブルグを航行させるのは無理。 ギアンは実はエニシアを捨て駒にしてでもラウスブルグを動かそうとしている。 最終的にエニシアが母親に会うのを諦めて戦いを終結させようとする。ギアンは諦めず、 自ら龍に変身して事を成し遂げようとするが、失敗して堕龍という化け物になり果ててしまう。 主人公たち、エニシアも協力して堕龍を倒し、ギアンはきれいなギアンになる。 ギアンが肌身離さず持ち歩いていたお守り袋から、祖父の話は嘘で、ギアンは愛し合う両親から生まれてきたのだと分かる。 しかし力を使い果たしたギアンは消滅してしまう。 (2周目以降だと主人公のダメ親父が乗り込んできてギアンを助ける方法を教えてくれる) 竜の子は自分の意志でラウスブルグに戻る。エニシアは竜の子の協力で母親に会う事ができた。 主人公は相変わらずの宿屋経営を続け、最後に一番親しくなったキャラクターとエンディングを迎える。
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/11752.html
今日 - 合計 - サモンナイト3の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時35分34秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/13214.html
今日 - 合計 - サモンナイト4の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時19分46秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/3dspxz2/pages/47.html
作品概要 登場キャラクター・アティ シリーズ一覧 作品概要 異世界「リィンバウム」を舞台としたファンタジックシミュレーションRPG「サモンナイト」シリーズの第3作。ナンバリングシリーズでの時系列では一番過去にあたる(「1」の約20年前が「3」)。 元帝国軍人という経歴を持つ新米家庭教師の主人公(男女選択可)は、生徒との船旅の途中、海賊の襲撃と嵐に見舞われてしまう。 海に投げ出された生徒を追って荒波へ飛び込んだ主人公は、薄れゆく意識の中で謎の声を聞く。 「力が欲しいか?」と……。 導かれるまま手を伸ばした主人公は、魔剣「碧の賢帝(シャルトス)」を継承し「適格者」となったのだった。 流れ着いたのは、元の世界へ帰れなくなったはぐれ召喚獣たちの楽園「忘れられた島」。 主人公は島の住人や魔剣を追ってきた帝国軍の思惑の中で対立・和解をしながら島と魔剣の秘密に関わっていく。 登場キャラクター ・アティ ゲーム開始時に選択できる女性主人公。 軍学校を首席で卒業したエリート軍人だったが、とある事件をきっかけに軍を退役しマルティーニ家の嫡子(男女4人から選択)の家庭教師となる。 その経験から、忘れられた島では青空学校を開く。 性格はおっとりとしており、やや天然ボケ。 どんな相手にも「話せばわかる」という考え方で、それゆえに仲間を増やすことも、傷つくこともある。 出身は帝国の外れのとある田舎の村。両親は目の前で旧王国軍に殺され、(小説版では激情に駆られ、兵士を殺害したと示唆されている)笑う事を自己防衛とし一時期精神崩壊に至った。 しかし、周囲の村人の絶え間ない応援と努力によって快癒。上記の「言葉を重ねれば、必ず相手と分かり合える」と一途に信じる行動原理も、この経験から来ている。 「1~4」の300年後にあたる「5」でも選択次第で登場。魔剣の影響により不老長寿となり、青空学校が発展した学園の「大校長」として変わりゆく世界を見守っている。 CV 川澄綾子 シリーズ一覧 サモンナイト(2000 PS/DS) サモンナイト2(2001 PS/DS) サモンナイト3 (2003 PS2/PSP) サモンナイト4 (2006 PS2/PSP) サモンナイト5(2013 PSP) サモンナイト クラフトソード物語(2003 GBA) サモンナイト クラフトソード物語2(2004 GBA) サモンナイトエクステーゼ 夜明けの翼(2005 PS2) サモンナイト クラフトソード物語 〜はじまりの石〜(2005 GBA) サモンナイト ツインエイジ 〜精霊たちの共鳴〜(2007 DS) サモンナイトX 〜Tears Crown〜(2009 DS) サモンナイトグランテーゼ 滅びの剣と約束の騎士(2010 PS2)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2827.html
サモンナイト5 【さもんないとふぁいぶ】 ジャンル ファンタジックシミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 フェリステラ 発売日 2013年5月16日 価格 パッケージ 5,980円ダウンロード 5,380円(共に税5%込) 廉価版 PSP the Best 2014年9月4日パッケージ 2,800円ダウンロード 2,500円(共に税8%込) 判定 シリーズファンから不評 ポイント 大幅な世界観変更調整不足のシステムの数々雑魚無限湧きによるテンポの悪さ面白み皆無なシナリオ話が長ェ サモンナイトシリーズリンク 概要 プロローグ 基本システム 評価点 賛否両論点 問題点 単体のゲームとしての問題点 サモンナイトシリーズとしての問題点 総評 余談 世界観関連 他作品との連動・関連商品 小ネタ 概要 6年ぶりとなる『サモンナイト』シリーズ(SN)のナンバリングタイトル。シリーズを通しても外伝作品『グランテーゼ』以来3年ぶり。 舞台こそ過去作と同じ「異世界リィンバウム」だが、過去シリーズから200~300年後の未来が舞台になり、背景設定・ゲームシステムにも大きな変化がある。 シリーズを制作していたフライト・プランの倒産(*1)により、続編が絶望視されていた中で発表。 開発はフライト・プランのスタッフが一部独立した「フェリステラ」が担当することになり、同社は『アガレスト戦記 Mariage』、PSP移植版『サモンナイト3』『サモンナイト4』でも悪くない評価を得ていた。 こうしてシリーズファンの期待も膨らんでいったのだが、蓋を開けてみれば到底その期待に応えられる出来ではなかった。 プロローグ 『異世界・リィンバウム』―――――――そこは、さまざまな魂が出会う場所。 分たれし4つの異界をつなぐ楔であり、悠久なる楽園の礎となるべき世界。 界と界が相討つ哀しき戦いを経て、生きとし生けるものたちは『界の意思(エルゴ)』の庇護を離れるという道を選んだ。 『響融化(アストレイズ)』によって結界という壁が取り払われ、交じり合ってゆく世界で 彼らは、ぎこちないながらも共存共栄の道を歩みはじめる。 古き召喚術の理(ことわり)は失われ、対等な形で結ばれる新たなる『誓約』。 魂の絆で結ばれた者たちは『響友(クロス)』と呼ばれ、生涯の友として苦楽をともに生きてゆく。 世界の架け橋となる彼らを見守り、また異界間の諍いを調停する者たち。 それが、『異世界調停機構(ユクロス)』に属する、新たなる『召喚師』である。 (解説書のイントロダクションより、一部修正して引用) 基本システム 主人公について ゲーム開始時に男女のどちらかを選択し、パートナーとなる響友は冒頭の会話で4人の中から決定するという、従来の方式を踏襲している。 『4』までと違う点として、主人公の名前を変更することができなくなり、戦闘中にのみ主人公にもボイスが付くようになった(*2)。 グラフィック 戦闘時の画面は2Dからフル3Dになり、これまでデフォルメで表示されていたキャラクターもリアルな頭身で描かれている。鑑賞モードで3Dユニットキャラクターの鑑賞もできるようになった。 イベントや夜会話では飯塚武史氏のイラストを活かした「Live2D(*3)」を採用。 バトル 過去作と同じ典型的なSRPGに「召喚」や「誓約」のついたものだが、以下の追加要素がある。 主人公を含む一部のキャラクター(主に調停召喚師)には、プロローグで触れた「響友」が存在する。各キャラクターの響友にはそのキャラクターしか使用できない魔法が設定されている。また主人公の響友のみ、個別のユニットとして出撃が可能になっている。 従来の汎用の召喚獣に当たる「召喚盟友(サモンクラスタ)」は、特定のイベントバトルやミッションで条件を満たすと使用可能になる。 一定時間自身を強化する「響命覚醒」と「銘約覚醒」を追加。 主人公に限り、主人公の響友が同時に出撃していないと響命覚醒を実行できず、実行後は効果が解除されるまで響友が大幅に弱体化してしまう(下記パーティ能力による交代も不可)。 従来の「ブレイブバトルシステム」に「BP(ブレイブポイント)」を追加。ブレイブバトルの設定が無いバトルでもBP自体は存在する。 自分より高いレベルの相手を倒す、ステージごとの特殊条件を満たすなどプラスの行動を起こすとBPが加算され、自分より低いレベルの相手を倒す(*4)、自軍ユニットを戦闘不能にしてしまうなどのマイナスの行動を起こすとBPが減少する上、ゼロになってしまうとゲームオーバーになる。味方の戦闘不能時に逆にBPを増加させたり、BPがゼロになってもゲームオーバーにならないようにするパーティ能力も存在する。 一部パーティ能力に、BPを消費することで1ターンに1度だけ特定の効果(控えメンバーを交代出撃させるなど)を発動できるものが存在する。また、BPの現在値が規定値以上になることで効果を増すパーティ能力も存在する。 次回ステージ開始前に「ブレイブレベル」として敵軍最低レベルが開示される。大家さんの店で人生やり直しによるレベル下げもできるため、BP減少を避けることは十分可能。 各味方ユニットのMPの最大値が200固定で初期値が50(アクセサリーなどで増加可能)となり、敵を倒すか攻撃を受けるとMPが回復する仕様になった。この影響でMPを消費しない魔法も存在する。 なお敵のMPは設定されておらず魔法を無制限で使えるため、MP切れを待つ戦法がとれなくなった。 バトルで入手できる経験値は、戦闘終了時に自由に振り分ける方式から参加キャラ全員に自動で分配される方式に変更された。入手した経験値は自由行動時や戦闘準備画面でレベルアップやスキル強化に使用できる。 戦闘準備画面で一度でもMAP上に登場させたユニットは、その戦闘で一切出撃させなくても経験値が貰えるというバグがある。育成には便利だが一部ブレイブクリアの条件に支障が出る場合がある。DL版のアップデートや後期出荷版、Best版では修正済。 武器強化・響命石練磨 本作のキャラクターの武器はショップで購入できず、初期装備を鍛冶師に頼んで強化してもらう方式になっている。なお本作には防具は存在しない。 一つの武器に一つだけ、アクセサリーを消費して特殊能力を追加することも可能。別の特殊能力を追加する場合、過去のものは上書きされる(消費したアクセサリーは戻ってこない)。 特殊能力はクリティカル率などの上昇、通常攻撃時に一定確率で状態異常付加、召喚術とは別枠の魔法攻撃が使用可能になるなど様々。 響命石を強化することで、響友が新たな魔法を使用できるようになったり、魔法の消費SP低下・響命覚醒時の能力上昇などの恩恵が得られる。なお召喚盟友は強化できない。 ミッション 特殊な条件付きの戦闘。全40種で、条件を満たすと追加されていく。 ナンバーを見ると、22~29が過去作のフリーバトルに近いもの(*5)、33~40が過去作の無限界廊に近い高難易度のもの(*6)になっている。 人生やり直し レベルを下げ、ステータスの振り分けをやり直せる。ブレイブクリアで取得できるメダルで購入する「悪魔の秘薬」というレアアイテムが必要。 本作ではレベルを1下げるだけで全てのボーナスポイントを振り直せるようになっているので、育成をやり直したい場合でもレベル1まで戻す必要がなくなった。 夜会話 シリーズお馴染みのシステム。シナリオクリア時に仲間キャラの中から1人を選択し親密な会話を行う(夜会話が無いシナリオもある)。 何回も会話することによって好感度が上がり、14話の夜会話の相手がEDの相手になる。一部キャラを除いて好感度の大小でEDが変化する。 カルマ値 過去作での当て字は「宿業」。メンバーを戦闘不能にするたびに上昇していく。 従来はシナリオ会話で主人公らしからぬ選択肢を選ぶことでも上昇していたが、本作は後述の通りシナリオ上の選択肢自体が殆ど無い。 一定以上溜まるとシナリオの細部に変化が起こり、終盤で主人公の「クラス(職業)」が追加される。更に一定以上溜めるかラストバトルでこのクラスにしておくとバッドエンド(カルマエンド)になる。 このクラスは強力なスキルを持っているが、このクラスにして戦闘に出す度にカルマ値が上昇するというデメリットもある。 各キャラの好感度とカルマ値は大家さんの店で確認可能。 ミニゲームの「釣り」 シリーズおなじみのミニゲーム「釣り」は今作でも遊べる。ただし今作ではタイミングよくボタンを押して魚を引き寄せ、貯めたポイントで景品を交換するという『クラフトソード物語』シリーズに近い仕様になっている。 評価点 演出面 OPアニメはufotable(ユーフォーテーブル)が制作しており、飯塚氏の絵を違和感無く動かす素晴らしい出来栄え。 飯塚氏のイラストも依然高評価。Live2Dも雰囲気を壊すことなく溶け込んでいる。 ピュアサウンドが担当したBGMも好評。シリーズの雰囲気を継承したBGMは勿論、本作の敵組織「真紅の鎖」をイメージしたマフィア調のBGMも存在する。 恒例のファンサービスとして過去作の曲が使われている他、アレンジ曲も数曲ある。 特にストーリー上関係が非常に深い『SN3』のアレンジ曲が多いので探してみるのも一興。 システムの進化 3D、Live2Dなどグラフィックに注力しながらもロード時間は短め。 戦闘もフル3Dで描写されるようになり、モーションも専用の物が入るようになった。ただこれが後述の問題点にも絡むのだが…。 メディアインストール機能を使えばさらにロード時間は短くなる。 ユニットキャラクターのクラスの習得条件が多様になった。 従来のLvアップによる自動取得の他に、ミッションのクリアや戦闘中に特定の条件を満たすなど様々な条件で取得出来るようになり、それらを探す楽しみが増えたと言える。 またクラスは自由行動時や戦闘準備画面で自由に付け替えができるようになっている(その代わり、従来の第3クラスに相当するクラスは無い)。 なお、レベルアップで入手できるボーナスポイントの割り振りに制限が加えられており、初期クラスは1レベルにつき各能力1ポイント、追加クラスは1レベルにつき各能力2ポイントまでしか振れない。上記の主人公のカルマ専用クラスのみ1レベルにつき各能力3ポイントまで振ることが可能(レベルアップの時だけカルマ専用クラスにし、戦闘時は他のクラスにしておけばカルマ値は上がらない)。 スキルシステムが調整された。 スキルには全クラス共通のものとクラス固有のものが存在し、クラス固有スキルはそのクラスでなければ発動しないかクラス毎にスキルのレベル上限が設定された。PSP版『SN3』『SN4』ではマスターしたクラス固有スキルは他のクラスでも使えるようになっていたためクラス毎の個性が薄れてしまっていたが、この調整によりクラス毎の個性を取り戻している。 上でも触れているが、前作までの戦闘中に常時発動しているパーティ能力に加えて、BPを消費することで発動するパーティ能力が実装された。 メンバーの状態異常やHP回復、2回行動など様々な物があり、能力のチョイスによってかなり戦術に影響が出る。当然強力なものほどBPの消費も高くなるので使いどころは考える必要がある。 「交代」というパーティ能力は文字通り戦闘中にメンバーの交代を行う。瀕死の仲間を交代させて味方の手数を減らすことなくピンチを乗り切るなど、これを上手く使えるかでゲームの難易度に多少の差が出るだろう。 一度でも戦闘に参加すれば経験値が貰えるので、過去のシリーズでありがちだった出撃メンバーが固定化される事態に一石を投じる要素になっている。 数こそ少ないものの、勝利条件(*7)やブレイブ条件も多彩になっており、少なからず戦闘のマンネリを防ごうとする試みは見られる。 一部マップには2×2マス・3×3マスの巨大な敵ユニットが登場するようになった。 過去作にも『1』のトードスや剣竜などごく一部のマップに巨大なボスユニットが存在していたが、本作ではボスではない雑魚敵にも巨大なものが存在する。 通常攻撃や遠距離攻撃の範囲が広くHPも高いが、広範囲の召喚術で巻き込む範囲が広いほど通常より大きなダメージを与えることができる。 ファンサービス 前述のBGM以外にも、今作でも過去作のキャラクターが数名登場していたり、存在を示唆されているなど、ファンサービス的な要素がいくつか見られる。 またカリス・ノイラームやシーダ・アフラーンなど、過去作のキャラクターの子孫も登場する。 設定資料集によると、登場キャラの1人アベルトも過去キャラクターと何らかの繋がりがあり、本編でもそれを匂わせる発言をたまに行うが明言はされない。 他にも何処かで聞いたセリフを言う幽霊の集団など、過去作の経験者ならニヤリとできる場面は多い。 キャラではないが、『クラフトソード物語』シリーズの鉱石が武器の強化用アイテムとして登場している。 賛否両論点 ゲームバランス 敵AIが賢く、キャラクターのHPや防御力、更にレジストまで注意深く観察して移動・攻撃する。その結果特定のキャラを集中砲火されることが多く、入念に準備を行わないと簡単に「事故死」する。 パーティのレベル上げをしようにも、本作には「ブレイブレベル」が設定されているせいで、レベルの上げすぎも自由度を下げてしまう…というジレンマに陥る。 一応、本作ではブレイブクリアの条件から「自分よりレベルの低いユニットを倒さない」ことが外されており、前述の通り倒してもBPが1下がるだけになっている。 高レベルのユニットは敵の削りに徹してブレイブレベルのユニットで倒す、という戦い方で対応は可能。 魔法ゲー 魔法のメリットは「遠距離 範囲攻撃可能」「必中」「反撃されない」「十分な威力」。 また、序盤で簡単に手に入るアクセサリー「万能ナベ」を装備すれば、初歩的な攻撃魔法なら全属性をカバーできる。 物理のメリットは「クリティカルが出る」「反撃が出来る」。 そしてデメリットが多く、メリットは「敵の回避・反撃のリスクがある」「上記のAIの賢さから反撃を選択しにくい(集中砲火で一気に倒される)」「反撃は魔法や遠距離攻撃に無力」と表裏一体。また、攻撃範囲も狭い。 以上のことから、主力キャラを魔法で固めた方が圧倒的に強く、物理は、魔法の通用しにくい(しない)敵へ仕方なく使うような攻撃方法となってしまっている。 特定のクラスで習得可能なスキル「獅子奮迅」(*8)を覚えられるキャラなら物理でもやっていけるが、2周目では「獅子奮迅持ちで範囲魔法を連発する」運用が最適解なので、再び影が薄くなる。 ナンバリングシリーズとしては初めて、ゲーム中に主人公にボイスが導入された。 「主人公にボイスはいらない」という意見もあれば、以前から「導入して欲しい」という声もあり賛否両論。 因みに主人公のボイスは戦闘時限定で、何故かアドベンチャーパートではボイスがない。PVではイベントでも声付きで喋っていたのだが。 世界観設定の変更から、アイテムと属性を組み合わせての誓約ができなくなっている。 「組み合わせが多すぎて作業感がある」という意見もあったので一概に問題点とは言えない。 アクセサリーの中には使用できる召喚術の属性・ランクを増やせるものが存在する。 果ては全属性Sランクまで使用可能・初期MPが最大値の200になるものも存在し、これがあると専用の物以外は何でも自由に使えてしまう。当然入手は困難だが、今作ではアクセサリーも次周に引き継げるので攻略が楽になる。 アクセサリーの増殖バグを併用すると戦闘バランスが崩れてしまうが、バグを起こさなければいいだけの話である。 問題点 単体のゲームとしての問題点 本作は、開発元がフェリステラになってから事実上初のシリーズ新作であったことや、上記のような様々な試みが取り入れられている弊害からか、荒削りな部分も散見する。 シナリオ 主人公はフォルス(男)、アルカ(女)の二人から選べるが、エンディングや夜会話を除けば、物語上のテキストはほぼ共通。そのため男性キャラが主人公の性別にかかわらず同じ態度を取ることがあり、場面によっては違和感を覚えることがある。 主人公を高く評価するキャラクターが多いが、それに説得力を持たせるエピソードが殆ど無い(*9)どころか、主人公に素行の良くない面が見られる(*10)点も問題視されている。 極端な例だと、主人公が敵に非難された時、主人公の代わりに仲間が一斉にキレてその敵を罵倒する場面もあるため、「新興宗教かよ」等と揶揄されることも。 また主人公に特別な生い立ちや特殊能力が無く(*11)、パワーアップや出自の苦悩も主人公の響友が担当する(*12)ため、シナリオ上は若干影が薄い。 仲間キャラの掘り下げも十分になされておらず、キャラ同士の絡みを感じさせるイベントも少ない。 第1話の開始時点で、主人公との良好な人間関係が完成されているキャラが多い。つまり最初から好感度が最大であるかのような接し方をされており、プレイヤーはそれまでの積み重ねを知る由もないため確実に置いてきぼりを食らう。 キャラクター単体としての個性は十分出ており、人気を得たキャラクターも多いだけに、惜しい点である。 システム 資金面の問題 本作では前述のとおり武器を有料で鍛えていく方式になっているが、中盤以降要求される金額がどんどん高くなっていき、イベントバトルで手に入るお金だけではまず足りない。 響友の響命石の強化もお金を支払って行うため、過去作以上にお金に悩まされる場面が多くなる。 おまけに武器と響命石の強化は次周に引き継がれない(強化に使用した素材は還元されるが、特殊能力追加に使用したアクセサリーと資金は還元されない)。 バグでアクセサリーを増殖させることができ、ショップで売っているものを増殖→売却すれば解決は可能。使用は自己責任で。 戦闘のテンポが悪い 攻撃やアイテムの使用にいちいち画面を切り替えてモーションが入るのでテンポが悪い(ボタンを押し続けることでスキップは可能)。 後述の雑魚の無限湧きもいちいち演出が入るので時間を取られる。 雑魚の無限湧き シナリオ中盤以降ほぼ全てのステージで無限湧きの増援が登場する異常な設定。 増援は敵ターン開始時に発生し、そのターン中に行動を開始する。1ターン平均2体、多い時には4体。 増援は初期配置の敵より低レベルでほぼ戦力外とはいえ、プレイ時間を水増しされて爽快感を削ぐ。また、移動を制限するZOC持ち(*13)や、状態異常を付与してくるものは厄介。 マップ毎に入手経験値・資金の上限が設定されており、無限稼ぎはできない。 敵ユニットのグラフィックも少なく、見た目にもゲーム的にも作業感が強い。ほとんどが「冥土」と呼ばれる紫色の泥や、それを装飾とするモンスター群。 一応、一部ステージでは増援に上限が設定されているものの、上限に達するまでのターン数からすれば「無限」と表現して相違ない。 ブレイブ条件に関連しても、あるステージでは「規定以内のターン数でクリア」=増援を抑制する必要がある一方、またあるステージでは「規定ターン数以内に××体以上撃破」=増援をある程度利用しなければならない…など、いちいち増援を気にしないと進められないこともままある。 Live2Dの演出が不自然 キャラクターがほとんど口を閉じず、あまり唇の動きを変化させずに喋るため違和感が強い。 例えるなら口の動きが「あ段」と「え段」など、2〜3種類の発音だけを繰り返すような形になっており、大きく口を開ける表情であるほど不自然さが際立つ。 「絵が動いている」ということを表すためか、ただ立っているだけなのに若干揺れすぎていることを気にする声もある。 Live2Dが売り文句の一つであった以上、残念な点と言える。 サモンナイトシリーズとしての問題点 世界観・シナリオ 「過去作の200~300年後」と言う数字設定。当然過去作の登場人物はほぼ亡くなっている。前述の通り一部存命の人物や子孫など過去作に縁のある人物も登場するが、子孫に関しては面影は殆ど無い。これらの設定に置いてけぼりを喰らった古参ファンも多かった。 じゃあ世界観もキャラ設定も一新されているので過去作未経験者なら安心!と、いう事はなくむしろ過去作をプレイしていないと分からない点が多い。特に『SN3』と『クラフトソード物語』の影響が顕著。 『SN3』主人公が再登場するが、諸事情で一部イベントを除いてそこまで目立つわけではない。とはいえ、本作の主人公の存在を食ってしまうほどの活躍を見せてしまったらそれはそれで問題なので仕方がない。 こうなった理由は下記“余談”参照。 過去作から批判されてきた点ではあるが、シナリオの規模が小さく盛り上がりに欠ける点が改善されていない。 「異界間の揉め事を解決する」という調停召喚師の設定が全く活かされておらず、中盤以降は「一組織の同じ敵が毎回出てくる度に撃退したのに逃走される」の繰り返しで単調。 狂界戦争中に「名もなき世界」から土地ごと召喚された場所が遺跡となった…という設定の「ナギミヤ市遺跡」も、「危ないから近づくな」と触れられる他、一部戦闘MAPになるだけと扱いが小さい。 過去作のように「マップ上の色々なポイントに訪れてキャラクター達とのおしゃべりを楽しむ」という要素は一応あるが、過去作に比べると明らかにその数は減っている。 代わりにボイスのないキャラクターの小話で訪れる場所を水増ししており、内容もやたら説明的なものが多い。 システム キャラクター出撃最大数が少なくなった(8人→5人)。 過去シリーズはユニット召喚獣を含めれば最大で12人が同時に出撃可能だったので、実質半分以下になった。 今作ではユニット召喚システムは存在せず、主人公以外の響友や召喚盟友はユニットとして出せない。 上記のとおり、このゲームのイベント戦闘では敵が無限に湧いてくるステージがかなり多く、手数で負ける場面が圧倒的に多い。 召喚術の大幅劣化 ゲームとしても物語としても核となる要素でありながら、劣化したと言わざるを得ない状態になっている。 『4』では70を超える召喚獣(非生物も含む)がいたのだが、今作では1つの属性につき5体が基本、内2体は特定のキャラクターの響友(つまり専用のもの)なので自由に使えるのは3体のみ。 その代わり、専用のもの以外は装備していなくても召喚者の召喚ランクが足りていれば自由に使えるようになっている。 PSP版『SN3』『SN4』と違いSランクの召喚魔法もサモンアシスト無しで使用できるようになっている。しかし本作は召喚術のダメージ上限が無いため、下位ランクの召喚魔法より使い勝手が劣ってしまうものも存在する。 ゲーム全体のボリュームの低下 本編作品でありながらミニゲームが釣りの1つしかない。初代ですら3つあったのに…。 隠しキャラが1人(+響友)しかいない。過去シリーズと比べると明らかに少ない(『SN1』では3人+スポット参戦1人、『2』では6人、『3』では7人、『4』では4人+α)。 ついでにPSP版『SN3』『4』にあった傀儡システムも存在しない。とはいえ、傀儡については本作初登場のキャラはともかく、過去作のキャラを出す場合大量の3Dモデルを新規に作らなければならないので仕方がない。 アドベンチャーパートでの分岐が、主人公の響友を選ぶ時と『SN3』の主人公を選ぶ時の2種類しかない。つまり選択肢による展開の変化といった要素も存在しない。 アドベンチャーパートでの仲間の好感度上昇とカルマ値の上昇もなく、前者は夜会話、後者は戦闘中の行動でしか上げられなくなってしまった。 過去作では選択肢によって戦闘を回避できたり、戦闘の展開が変化するといった要素があった。 『SN3』『4』にあった周回時の展開変化(主に悲劇的な末路を遂げる敵キャラクターの救済)もない。 シリーズ恒例の特定の条件を満たした時だけ見られるサブシナリオも1つしかない。 余談だが、その条件もとあるキャラの好感度1以上、つまり今作の仕様上夜会話で最低1回は選ぶ必要があるため、他のキャラを攻略したい時には少々厄介。 『2』以降の定番である番外編すら存在しない。 同じく『2』以降の定番である、シナリオ終盤で敵のボス格キャラクターが勢揃いするマップもない。 もっとも、本作において最終的に敵として出てくるのは組織ではなく個人であるため、ストーリー的に仕方ない部分でもある。 ストーリー自体の話数も『1』~『5』の中では最も少なくなっている。闇雲に多ければ良いわけでもないが。 ラスボス戦もマップの広さ・倒した時の演出共にシリーズ中最低で盛り上がりに欠ける。 これまでのシリーズでは、エンディングの一枚絵が表示される際に主人公か対象のキャラが一言喋るが、今作では一部キャラのエンディングにそれが無いことを不満がる声もある。 総評 6年ぶりのシリーズの新作ということで、大々的な宣伝が行われた本作。 様々な新しい要素を取り入れようとした姿勢は評価できるが、荒削りな部分が多いのも事実。 純粋なゲームとしての完成度は高いとは言えず、駄作…まではいかないが、SRPGとしての面白さを求める人、過去作を未プレイの人にはおすすめできない。 シリーズの続編として見ても、ファンサービスは評価できるものの、仕様や世界観の大幅な変更で魅力を壊している部分も大きく、ファンの期待に応えているとも言い難い。 結果として、サモンナイトシリーズの再出発としては不安が残る一作となってしまった。 余談 世界観関連 本作の主人公には、過去作で主人公に付けられていた二つ名(「誓約者」等)が存在しない。 世界観の事情により、『4』までで一貫して描かれてきた「召喚師と召喚獣(≒リィンバウムの人間と異界の住人)の確執」が、ほぼ無くなっている。 本編中、現在でも亜人の子供などが闇取引で売買されていることが話題に挙がるなど、全く無くなったわけではないが、ストーリーのメインとなる程のものではなくなっている。 過去作でシナリオを担当していた都月景氏は、本作では「世界観設定・監修」の担当に異動している。 本作の賛否両論の一因となっている「時間軸を大きく進めること」は、フライト・プラン倒産以前から氏によって計画されていたものである。 シリーズの長期化に伴う世界観の拡大、それに比例した製作コスト増加の対策を主とする「リセット」ということらしい。 本作のメインシナリオ担当は枯野瑛氏。 以前にも、フライト・プラン製作のPS2ソフト『セイクリッド ブレイズ』にてメインシナリオ担当・世界観設定は都月景氏、という同じポジションで参加している。 この他、ゲーム数本の制作への関与を公表しているが、小説家の活動の方が主体かつ著名。本作の一年後に刊行されたラノベ『終末なにしてますか?』シリーズなど。 過去作と本作を繋ぐ物語は、都月氏が小説『サモンナイトU X ユークロス 』シリーズ(全6巻)として執筆している。 その内容は、『SN5』で触れられていた「狂界戦争」(リィンバウムと4つの異世界が「響融化」に至る大規模な争い)を中心に過去作のキャラクターが多数登場するという、シリーズ史上にない大規模なものである。ソーシャルゲーム『サモンナイト メモリーズ』(2015年にサービス終了)や後の『サモンナイト6 失われた境界たち』(2016年発売)のような「お祭り」としてのオールスター・クロスオーバーとは全く異なる。 「ゲームで始まったものはゲームで完結させてほしかった」という意見は多いが、1巻あとがきで「ゲームとして表現することは難しい」と述べており、『SN6』の仕様・完成度を鑑みても氏の発言は正しかったといってよいだろう。 なお、作品の規模と『SN6』の製作が割り込んだ事情や、途中で都月氏が長期的(5巻~6巻の間)に体調を崩してしまったこともあり、『SN5』と同時に発売された1巻~最終6巻の2021年まで、完結に8年を要している。 肝心の内容はファンから手放しで評価されておらず、賛否両論。 主人公とパートナーの性別が選択式のシリーズであり、過去作の主人公たちは「プレイヤーとおおむね同じ道を歩んできたとされる、特定のパターンのもの」が登場する。 「選ばれなかったパターンの主人公たち」は、出番が少なかったり新設定の敵キャラとして登場したりする。敵対までの経緯は無理のある設定ではないが、「選べる主人公」という点で一層強く思い入れるプレイヤーのいるシリーズだけに「主人公像の半固定化、"自分の主人公"の別人化」「同じ作品の主人公の男と女、本来ありえなかった夢の共演を期待したのに敵対していた」などの落胆の声は多い(*14)。 過去作でも仄めかされていた「将来起こり得る、解決すべき問題」の表面化や、全体通して露悪的な展開が目立つ。 ただし、過去作で悲劇に見舞われたキャラの救済・逆転劇などもあり、最終的にはハッピーエンドと言えるものになっている。 前述の選択式であることを踏まえて、都月氏は各巻のあとがきで「あくまで自分の中でベストと判断した配役に過ぎない」「U Xを正史とするかは読者の判断に任せる」と述べている。 他作品との連動・関連商品 本作ではPSP版『SN3』『4』を持っていると以下の特典が得られる。 『3』『4』のシステムデータが存在していると、『3』は海賊弁当、『4』ではお手製弁当のパーティ能力が入手できる。ただしこの二つのパーティ能力は何故か同時にセットできない仕様になっている。 初回特典のシリアルナンバーを入力すると、『3』『4』の主人公をモチーフとしたコスチュームを本作の主人公に設定可能になる。変更されるのは3Dモデルのみで、2Dのグラフィック・能力・シナリオ展開は変化しない。 初回限定特典として、ソーシャルゲーム『サモンナイトコレクション』で使用できる本作主人公のカードのシリアルコードが付属していた。 現在はサービスが終了しており使用できない。この限定カードはサービス終了前にゲーム内ガチャからも入手できるようになっていた。 本作のサウンドトラックには、本作のOP・ED・BGMの他、PSP版『SN3』『4』の新曲『リィンバウム/理想郷』が収録されている。 曲名通り『サモンナイト』シリーズ共通テーマソングとして制作された楽曲であり、本作でもゲーム本編では未使用ながら、公式ホームページ(閉鎖済み)で使用されていた。 この楽曲が高く評価されている上に、これ以外での音源収録が長らく無かったことから、一時は数万円、後述の再録が行われた2023年時点でも一万円以上(定価3080円の4~5倍)のプレミアが付いている。 後の2022年、作曲家・藤田千章氏のソロアルバム『un-categorized [Default]』の初回限定盤に、同楽曲を含む『サモンナイト』シリーズ主題歌の全曲(*15)が一括収録されている。こちらは発売から1年以上経った現在でもまだ定価で購入可能。 小ネタ 作中のキャラクターのアトシュの台詞「話が長ェ」は、本作を含む近年のRPG作品の会話の長さに対するプレイヤーの気持ちを代弁したかのような台詞としてカルト的な人気を誇る。 もっとも「キャラに言わせる位なら元の会話を短くしてくれ」というツッコミもなくはないが。 世界観の移り変わりの影響なのか、過去作と比べるとエクセラ&ヴェローチェなどやけに露出度の高い姿の女性キャラが多い。 本シリーズは露出度の高い姿の女性キャラが必ず登場するが、これまでは多くても3人位だったのに対し、今作では6人居る(その内一人は主人公の響友のペリエ)。 予約特典の設定資料集で「痴女」だの「服装問題児」だのと散々ツッコミを入れられている辺り、別に露骨に萌えを狙ったわけでもないらしい。 ちなみに設定資料集には何と女性キャラの下着の設定まで書いてある。薄い本が厚くなるな。しかしギリギリ下着が見えるルエリィの3Dモデルには反映されていない(*16)。 チートを使って3Dモデルの回転範囲を拡大すると、シーダ等通常では全く下着が見えないキャラでもちゃんと下着まで作られていることがわかる。「力の入れどころが間違ってる」とか言ってはいけない。参考動画
https://w.atwiki.jp/rpgrowa/pages/109.html
サモンナイト3からの支給品 アイテム名 効果・説明 所有者 アサッシンズ 暗殺者の名を冠した短剣。CRが15%上昇する。 シャドウ→D-1港町跡に放置 勇者ドリル 最強のドリル。本来は機界ロレイラルの機械兵士用の武器。 カノン→破壊(C-8湖の中) 閃光の戦槍 CR30%の強力な槍。25%の確率で暗闇の追加効果がつく。 リオウ→トカ→ゴゴ→破壊 碧の賢帝 核式の意思が封じられた魔剣の片割れ。凄まじい魔力を秘めており、装備者の心の強さによってその切れ味と力が変化する。装備すると、全ての属性の召喚術が使用可能になる。剣の意思に合う適格者が真の力を発揮することができる。 アティ→破壊 紅の暴君 核式の意思が封じられた魔剣の片割れ。碧の賢帝と同等の力が秘められており、こちらは装備すると、じょじょに傷を癒える「真紅の鼓動」が発動する。適格者でなければ、真の力を発揮する事はできない。 ジョウイ→リルカ→魔王→カエル→ジョウイ(不滅なる始まりの紋章に変化) 天使ロティエル 霊界サプレスの召喚獣。一度だけ魔法を完全遮断する「スペルバリア」と、体力をじょじょに回復する「リカバアンジェ」を得意とする天使。 ミネア→アリーゼ→アティ→リン→セッツァー タケシー 霊界サプレスの召喚獣。雷を操る食い意地の悪い精霊。二段階目の「ゲレレサンダー」と三段階目の「ゲレゲレサンダー」には麻痺の追加効果がある。 ケフカ→吸収 聖鎧竜スヴェルグ 霊属性最強の召喚獣。その威力と範囲は凄まじく、同時に燃費も悪い。 ティナ→ルカ・ブライト→破壊 ビー玉 AT+1 きれいなビー玉。 リーザ→ヘクトル→破壊 果てしなき蒼 アティ専用の魔剣 トルネコ→セッツァー→トッシュ→アシュレー→消滅 清酒「竜殺し」 酒。 アキラ→カノン追悼のためC-8湖に流す(空き瓶はアキラが所持)→空き瓶も破壊 壊れた蛮勇の武具 壊れているが問題なく使えるらしい。 無法松→セッツァー→破壊 壊れた誓いの剣 アズリアの初期装備。 ゴゴ→G-3砂漠(トッシュの死体の傍に安置) ピンクの貝殻 貝殻。 アズリア→メテオにより粉砕
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/5889.html
本項ではPS2用ソフト『サモンナイト3』と、そのPSPリメイク版の両方を紹介します。 判定はどちらも「良作」です。 サモンナイト3 概要 特徴 評価点 問題点 総評 余談 サモンナイト3(PSP版) 概要(PSP) 変更点(PSP) 評価点(PSP) 賛否両論点(PSP) 問題点(PSP) 総評(PSP) 余談(PSP) サモンナイト3 【さもんないとすりー】 ジャンル ファンタジックシミュレーションRPG 裏を見る 対応機種 プレイステーション2 発売元 バンプレスト 開発元 フライト・プラン 発売日 2003年8月7日 定価 6,800円(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO 全年齢対象 廉価版 PlayStation 2 the Best2005年2月24日/3,619円(税別) 判定 良作 ポイント 『サモンナイト』シリーズ第3作キャラクターが魅力的SRPG部分も強化された サモンナイトシリーズ 概要 人気SRPGサモンナイトシリーズの第3作。 舞台は引き続き異世界リィンバウムだが、『1』『2』の舞台となった聖王国から離れ、新興国家である帝国の港から物語が始まる。 前作までに登場したキャラが意外な形で登場するほか、本編クリア後のオマケとして『2』の主人公達が登場する番外編が存在する。 特徴 ストーリー 主人公は元軍人で現在は新米の家庭教師のレックス(男)/アティ(女)。生徒は4人の少年少女(*1)。 開始前に主人公の性別と得意な召喚術の属性を選択し、得意分野(戦闘または召喚術)と率いる生徒は共に冒頭の選択肢で決定する。 主人公の名前は変更可能。変更すると他のキャラが名前を呼ぶセリフ・ボイスが、名前を呼ばないものに差し替えられる。この仕様は『4』にも引き継がれた。一方で生徒の名前は変更不可。 さらに、舞台となる島の「護人」と呼ばれる4人の人物のうち、誰に最初に話しかけたかでストーリーが一部分岐する。 各キャラクターには好感度が設定されており、シナリオ中の選択肢や各章の最後にある夜会話によって上昇し、最も好感度の高いキャラクターとのエンディングを迎える事となる。 通常パート 自由行動できる通常パートは基本的に過去作と変わらず、フィールド上の様々な場所を選んで買い物・フリーバトル・ミニゲーム・キャラクターとの会話などを行える。 本作の主人公が家庭教師ということもあり、一部シナリオでは生徒に授業を行う「授業会話」が存在する。実行すると生徒が新しいスキルを取得したり、授業会話限定のアクセサリーがもらえたりする。 戦闘システム オーソドックスなシミュレーションRPGで、主に武器を使った物理攻撃と召喚術を使った魔法攻撃で戦う。 キャラクターはバトルクリア後に経験値を振ってレベルアップした時に固定で各ステータスが上がり、更にボーナスで得られるポイントを割り振って好きなステータスを上げる事が出来る。レベルと一部ステータスが一定以上上がるとクラスチェンジし、スキルや使用可能な装備が増えたり移動力や扱える召喚術のランクが上がったりする。 主人公・生徒・護人・海賊一家のみ、ボーナスポイントの振り方によっては最後のクラスチェンジでSP(スペシャル)クラスという特殊なクラスになることがある。 通常のクラスチェンジの条件に加え「特定のステータスの値が一定値以下」という特殊な条件が存在し、基本的に通常の育成方針と真逆の割振りを行う必要がある(*2)ため扱いが難しい。 ただしキャラによっては移動力が変化(ごく一部のキャラは減少)し、貴重なスキルを習得できる。どちらかといえば本編クリアよりもやりこみ向けで、後述の無限界廊で切り札となることも。 戦闘開始時は『2』までは「出撃メンバー決定 ⇒ マップ上で初期配置変更」という流れだったが、本作では戦闘を開始するまでは任意に出撃メンバー変更と初期配置変更を行えるようになった。 戦闘時に特定の条件を満たすことで報酬が得られる「ブレイブクリア」というシステムが登場。レベル制限もあるため、レベルを上げてゴリ押せば良いという訳ではなくなっている。 これは以降の続編やリメイクでも形を変えつつ継承されている。 新たに「パーティ能力」というシステムが登場した。 ブレイブクリアの回数や特定のキャラを仲間にすることなどで能力を取得でき、戦闘前にセットしておくことで召喚魔法の消費MPを減らしたり取得経験値を増やすという事が可能になり、戦略の幅が広がった。 各能力に設定されたポイントの合計がパーティポイントを超えない範囲で4つまで付けられる。パーティポイントはパーティメンバーのレベルの合計とブレイブクリアで得た報酬の合計で計算される。 『2』から無限界廊というやりこみダンジョンが続投。深い階層ではラスボスを遥かに越える高レベルのキャラクターが登場し、相応の装備品も手に入る。 一度クリアした巡目(5階層ごとの区切り)は自由に選べるようになるなど、『2』での不満点が改善されている。 一部の召喚獣に「協力召喚」という特別な召喚魔法が追加された。特定のキャラクター同士が近くにいないと使用できないが、その分通常の魔法より強力なものが多い。 同じ会社のスパロボシリーズの合体攻撃に似ているが、こちらは魔法の使用者のみMPを消費する。 主人公のみの特殊能力として「抜剣覚醒」が存在する。 使用すると全能力アップ・状態異常無効と強化され(*3)、使用前に戦闘不能になっても直後に使用して復活するといいこと尽くめだが、終盤のイベントまでは使用する度にカルマ値(*4)が上昇するというリスクがある。 召喚術の限界を超えて使用する「暴走召喚」。通常より非常に高いダメージを与えることができるが、使用した召喚石が壊れてしまう可能性がある。 味方側では抜剣覚醒した主人公しか使用できず、終盤は一部の敵も使用してくる。 戦闘マップが90度刻みで回転できるようになった。また一部マップには攻撃すると隣接するユニットにダメージや状態異常を与える障害物や、サモナイト石が取得できる宝箱が配置されるようになった。 ユニット召喚獣の育成方法が、レベルフード・スキルフードと呼ばれるアイテムを与える方式に変更された。 フードはバトルやミニゲームで取得でき、前者はユニット召喚獣のレベルを上げ、後者は召喚獣ごとに異なったスキルを習得できる。 ミニゲーム 本作ではシリーズ最多の6つのミニゲームが存在する。良い成績を収めるとレアなアイテムを入手できる。 はりきりフィッシング シリーズおなじみの釣りゲーム。現実にもいる魚やちょっと変な生き物、果ては宝箱まで釣れる。本作では特定の条件を満たすとヌシと呼ばれる珍しい魚が釣れるようになる。 運命の輪 メイメイのお店で遊べるルーレットダーツ。的は高速で回転するが、慣れれば目押しは可能。 マネマネ師匠のものまねダンスバトル! 「マネマネ師匠」のお手本に合わせて方向キーとボタンを操作しダンスするミニゲーム。入力の素早さと正確さが求められるので、ミニゲームの中では比較的難易度が高め。 あっぱれ!ハッスル蓮JUMP! 池に浮かぶ大蓮を飛び渡りゴールを目指す。蓮の種類によって沈むまでの時間が決まっているので素早い判断が重要。 こらっ!モグラだらけのイモ畑! 方向キーとL1・R1ボタンで6方向の穴から出てくるモグラを叩くゲーム。 きまぐれプライズゲッター 5種類のサモナイト石を投入して遊ぶスロットゲーム。 評価点 魅力的なキャラクター 本作の大きな特徴として、キャラクターの評価が非常に高い。 主人公はキャラデザからして評価が高く、特に女主人公のアティはシリーズ屈指の人気を誇る(*5)。男主人公のレックスのデザインも評価が高いがベルトのセンスがある事情からネタにされている。 ストーリー上では超が付くほどのお人好しであり、人を助けるために危険を顧みず飛び込んだり、敵対している関係でも傷付けるのをためらうなど、とにかく他人の事を第一に考える。 また、基本的に楽天的ではあるが愚かというわけではなく、相手の裏をそれとなく察する鋭さや、いざという時には覚悟を決める強さも持ち合わせている。 ストーリーや夜会話を進めていくことでそのように成長していった経緯も明かされていく。 物語の舞台となる島のメンバーには、自分なりの矜持を持っている海賊たち、体を張って島や恩人の言い付けを守る護人たち、機械なのに人間らしさも持つ機械人形たち(*6)、など個性豊かなメンバーが揃っている。 そしてこれらのキャラクターがほぼ全て攻略可能である点が大きなポイント。キャラクターによっては婚約したと思しき関係まで進むこともあり、シミュレーションRPGも出来るギャルゲーとまで言われる所以である。 ちなみに本シリーズは出演声優が豪華であることでも知られており、現在では高い人気を誇るが本作時点では新人だった中村悠一氏や釘宮理恵氏らも重要なポジションのキャラクターを担当している。 多様なエンディング 特定のキャラクターと迎える個別エンディングの他、シナリオ中盤から分岐するバッドエンドとも言えるカルマルート、隠し要素であるイスラENDと真実解明ルートなどマルチエンディングを採用している。それらを彩るキャラクターたちが軒並み魅力的で、周回プレイの意欲をそそられるだろう。 なおエンディングの最後に表示されるキャラクターのイラストがギャラリーに登録されるようになった。好感度や選択キャラによる差分も独立して登録されるので、これも周回プレイの意欲を増やしている。 SRPG部分の戦略性の強化 上記のブレイブクリアの導入により、過去作でぬるいと言われていたバランスが調整された。ブレイブクリアの達成自体は任意なため、サクサク進めたければレベルを上げてゴリ押しもできる。 中盤の終わり頃から敵として現れる暗殺者は回避率と移動力が高く、一部状態異常に耐性があるため、対策を立てないと脅威となる。終盤に対峙するボス級のキャラクター達も前作以上に個性的かつ強力な性能を持っている。 使い勝手が悪かった一部武器の性能が調整された。 『2』まで上下段射程が1しかなく段差のあるマップに弱かった武具や爪等の一部武器が、上下段射程が他の武器並に増加した。同じく上下段射程が1で、同じ高さに限り斜めマスから攻撃できる横斬りも下段の射程が隣接・斜め共に1伸びた。本作でも高低差のあるマップは結構あるが、こうした武器を持つユニットも起用しやすくなっている。 演出面の強化 主人公の名前がデフォルトネームの場合、キャラクターが音声付きで名前を呼んでくれるようになった。前述のとおり名前を変更した場合は一部のセリフ・ボイスが変更される。 これにより『2』にあった「アドベンチャーパートでセリフ上は主人公が名前を呼ばれるとき、その部分でボイスが途切れる」という不自然さが解消されている。 なお番外編に登場する『2』主人公と護衛獣の名前はデフォルト固定となっている。当然彼らのキャラクター名もボイス付きで呼ばれるようになる。 主人公以外の名有りキャラクターが敵味方共に戦闘中(攻撃時・召喚術やスキル使用時・戦闘終了時)も声付きで喋るようになった。攻撃時はクリティカル発動時・スキル「バックアタック」持ちの背後攻撃等、召喚術は専用・協力召喚等で変化する。 戦闘が賑やかになったのはもちろん、各キャラの個性もより分かりやすくなっている。 夜会話やエンディングの際、通常会話と異なり対象のキャラクターの正面絵が表示されるようになった。よりギャルゲーらしい雰囲気になったと言われる理由の一つ。 しかしキャラクターデザイン担当の飯塚武史氏が当時苦手だったのか、キャラクター毎に正面絵のクオリティに差が出てしまっている(*7)。なおPSPリメイクでも修正されずそのまま使われている。 株式会社ピュアサウンドによるBGMも相変わらず評価が高く、各属性の集落をイメージしたBGMや、終盤の主人公のパワーアップイベントで流れる「FIGHT WITH BRAVE」などの良曲が多い。 その他 召喚術使用時のエフェクトをスキップできるようになったため、プレイが快適になった。 問題点 キャラクターの戦闘面の格差が大きい 強キャラでよく上げられるのがアティとキュウマ。 アティは戦士タイプでも召喚ランクが最大のSまで上がると言う大盤振る舞い、召喚師タイプではトップクラスのMPとMATに加え全属性使用可能と最強の召喚師になる(全属性使用可能なのは戦士タイプも同様)。さらに専用のスキルである抜剣覚醒とそれによる暴走召喚により、戦士・召喚師共に飛びぬけた火力を持つ。 もちろん、対となるレックスも主人公らしい強キャラではあるのだが、召喚ランクの伸びが何故かアティより悪い(*8)。 キュウマは専用スキルの忍術の性能が非常に優れており、それだけで利用価値がある。ステータスもATとTECがよく伸びる上、反撃を受けにくい横斬りまたは投具が使えるため扱いやすく、戦士タイプなのに召喚ランクもAに到達する。さらにSPクラスでは全キャラ中唯一移動力が5になる。 逆に不遇なのはヤッファやフレイズなど物理と魔法どっちつかずのキャラと、とある隠しキャラ1名。 前者はATが中途半端なため火力では物理型に及ばず、MATが上がる装備も乏しい。能力値がATとMAT両方に割り振られているため守りも弱い。補助能力を持っているので使い道が無いわけではないが、補助なら召喚師を用意した方が早い。 この二人はクラスチェンジ条件もちぐはぐで、第二クラスへのチェンジはATとDFを、最終クラスへのチェンジはMATとMDFをある程度要求される。このためヤッファは見た目通りの物理タイプに鍛えてSPクラスの方にチェンジするケースが多い。 + 隠しキャラの性能について 隠しキャラの一人であるギャレオに関しては、武具装備キャラとしては序盤に仲間になり必殺技を持つカイルという大きな壁が存在する。「大丈夫?」でおなじみのファミ通の攻略本で「遅れてきた直接攻撃のエース」という紹介がされているがもはや皮肉にしか見えず、プレイヤーから「おちょス」(*9)などとネタにされている。浮遊ユニットではないのに上下段移動力が4という個性はあるが活かせるマップは少ない。 また初期装備のアクセサリーであるお香ランプは「全異常を無効にする」という非常に強力なものであり、仲間になった途端に即行でお香ランプを剥ぎ取られた上でベンチウォーマーになる事が多いため、一部のプレイヤーからは「お香ランプ引換券」とも呼ばれている。 なお同時に仲間になるアズリアは強力な必殺技を持つ戦士タイプでありながら、回復が得意な霊属性の召喚術をAランクまで使用できるため使いやすい。 また過去作から続く問題で、高レベルで加入するキャラはボーナスポイントが色々な能力に割り振られている。基本的に序盤からATまたはMATに集中して振った方が強いため、中盤以降に仲間になるフレイズととある隠しキャラの不遇はこの理由も大きい。 最強装備の格差もやや大きく、短剣がやたら優遇されていて様々な能力が上がる上に攻撃力も高い(主人公の抜剣時の武器よりも強い)。また、今作から一部武器・防具・アクセサリーに性別限定の要素が追加された(*10)が、槍の最強武器は女性のみ、銃の最強武器は男性のみと性別によっても差が出る。 霊属性が攻撃面で冷遇されている。シナリオの都合上、亡霊兵という敵が非常に多いのだが、彼らは霊属性に強い耐性を持っているためダメージを与えにくい。更に霊属性に豊富な憑依や状態異常攻撃は、その亡霊兵や上述の暗殺者にはほとんど効かないために活躍の機会が少ない。 とはいえ、元々霊属性は補助的な役割が強い属性であり、「ピコリット」や「聖母プラーマ」など、ほぼ確実に使うであろう回復魔法は概ね霊属性である。この上攻撃面でも秀でてしまっていれば今度は攻撃的な機属性などの地位が危ぶまれるため、属性ごとの差別化であるとも言える。 さらに言えば、霊属性の召喚師であっても無属性の攻撃魔法である程度は対応できる。 番外編ラストバトルが味気ない 直接対決できるラスボス的存在がおらず、出て来るのは強化された雑魚敵だけな上、BGMも通常のイベントバトルと同様という始末。大盛り上がりを見せる会話パートの前哨戦といったところ。 前作『2』の番外編では決戦用のBGMが流れる中でボス級4人と戦えたことと比べると落差が大きい。 その他 前周で条件を満たした上で次周以降仲間にできるとある隠しキャラが、シナリオ展開の都合上最終話で離脱する。 経験値の還元などは無いので、せっかく仲間にしても育てるのを躊躇いがちになってしまう。そこそこ強力なキャラであるだけに惜しい。 『2』にもあったクラスチェンジに必要なパラメータの下限(SPクラスの場合は特定パラメータの上限)については本作でもマスクデータ扱い。 通常クラスはどれかの能力にBPを極振りしてもレベルが上がれば自然と条件を満たせるので、レベル上げを厭わないのであれば問題はない。しかしSPクラスは調整をミスするとその周回ではクラスチェンジできなくなってしまう(レベルを下げたりBPの振り直しができないので、やり直せない)。 続編の『4』以降は、『1』同様クラスチェンジの条件がレベルのみに戻った。 総評 発売から15年以上経った今でも高い人気を誇るアティを初めとする魅力的なキャラクター達と、彼らが織り成すシナリオや夜会話、エンディングに目を奪われがちだが、 もう一つの肝となるSRPG部分も過去2作から順当に進化し、遊びごたえがある内容となっている。 総じてサモンナイトシリーズの中でも完成度が高く、シリーズ経験者だけでなくシリーズの初心者にも勧めやすい作品と言える。 余談 機属性の召喚獣「でんちマン」のイラストに、『1』『2』にしか登場しないモナティが小さく描かれているが、これは『3』発売前の2001年に発売された設定資料集「サモンナイトコレクション」に掲載された飯塚氏の書き下ろし漫画が元ネタ。 なおこの書き下ろし漫画は2005年発売の「COADVENTURE 飯塚武史サモンナイト画集」に再掲されている。 『2』と同様、エンディングで表示される言葉を公式サイトの「召喚師の部屋3」で入力すると、キャラのボイスデータなどを含む特典を入手することができた。現在はリンク切れのため入手不可能。 「アティの出来があまりに素晴らしかった反動で、その後飯塚氏がしばらくスランプになった」という噂が流れているが、これについては飯塚氏本人が否定している。 「COADVENTURE 飯塚武史サモンナイト画集」で『4』の主人公達を初披露した際、主人公のデザイン決定に時間がかかったらしく「『3』の2人がよくできた主人公だったので困った」というコメントを残しているが、これに尾ひれがついてしまったのだろうか…? いずれにせよ、『4』主人公達も歴代の主人公達に劣らない位魅力的なキャラクターになっているあたり流石である。 2012年に小説『サモンナイト -受け継がれし炎-』が発売された。 時系列は『3』本編終了後。主人公はアティ、生徒はナップ。幼少期の主人公に起きた事件の詳細と、番外編につながる話が描かれている。 本編中のイラストはPSP版『3』のイベントイラストと同様、かわく氏が担当している。 2015年に発売された『PROJECT X ZONE 2 BRAVE NEW WORLD』では、本作から女主人公のアティが参戦した。CVは『5』でも担当した川澄綾子氏。 残念ながら男主人公のレックスは登場しない。 サモンナイト3(PSP版) 【さもんないとすりー】 ジャンル ファンタジックシミュレーションRPG 裏を見る 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 フェリステラ 発売日 2012年10月4日 定価 3,800円(UMD)/3,600円(DL)(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO B(12才以上対象) 廉価版 PSP the Best 2014年9月4日1,667円(UMD)/1,389円(DL)(税別) 判定 良作 サモンナイトシリーズ 概要(PSP) 当時の最新作『5』の発売に先駆け、『1』『2』のゲームアーカイブス版・『3』『4』のPSPリメイクの発売が発表された。 PSPリメイク版は主にPS2版『4』のシステムを中心に更に改良を加えたものとなっており、PS2版からはシステムやゲームバランスが大きく変化している。 変更点(PSP) 育成面 SPクラスが廃止された。また『4』と同様クラスチェンジ条件がレベルのみになり、既定のレベル到達時に2つのクラスから好きな方を選択出来るようになった。 番外編限定のキャラクターも同様。ただし後述の傀儡限定で使用可能になる敵キャラは従来通りクラスチェンジが分岐せず一本道となっている。 スキルはクラスチェンジしただけで覚えるわけではなく、敵を倒した時やレベルアップ時などに得られるスキルポイント(SP)を消費してから覚えるようになった。 スキルはZOCを発生させる「闘気」などの汎用のものと、各キャラ・クラス固有のものに分けられる。汎用スキルもキャラクターごとに必要SPが異なるといった個性分けがされている。 スキルの開放状況やこれまで稼いだSPはクリアデータを使用しての周回プレイでもすべて引き継がれる。 メイメイのお店でユニットのレベルを下げる「人生やり直し」が利用できるようになった。PS2版『4』と違い、レベルが下がっても習得済みのスキルは維持される。 高レベルで仲間になったキャラもレベルを下げてからまたレベルを上げて再度ボーナスポイントを振り直せるので、能力格差の問題が解消された。 キャラクターのレベルの上限がこれまでの50から99に上昇。ただ敵の最大レベルは50のままなので、普通にクリアするだけならわざわざLv99まで育てる必要はない。 演出面 追加シナリオや追加キャラなどは無いが、シナリオのイベントイラストが追加されている(担当は飯塚氏ではなく、かわく氏)。一度見たものはギャラリーで確認可能で、主人公・生徒などのバージョン違いもそれぞれ記録される。 夜会話やエンディングも一度見たものはギャラリーで確認できるようになった。こちらは複数バージョンあるものでも最後に保存したものしか確認できない(*11)。 フリーバトルの開始前や一部イベントバトルで各キャラの掛け合い(戦闘会話)が追加されている。CVは無いが、フリーバトルの方は傀儡も使用するとかなりの組み合わせが存在しており、キャラクターの意外な一面や小説『U X』で明かされる設定も見られる。 エンドロールによると、手掛けたのは都月氏ではなく『クラフトソード物語』のシナリオやノベライズ等を担当した寺田とものり氏。 追加スキル使用時やバトルクリア時の台詞など、各キャラのボイスも一部新録されている。 DS版『1』『2』にもあったバックログ機能の追加。 BGMはPS2版の流用ではなく新規アレンジ。また番外編で使用されるBGMに『2』の一部BGMが追加され、ラストバトルのBGMも『2』の「英雄の戦い」に変更された(バトルの内容自体は変更なし)。 バトル勝利時に流れるBGMが『4』と同様のものに変更された。 ギャラリーのデフォルト曲が新曲の「リィンバウム/理想郷」に変更された(エンドロールで「シリーズテーマ」と銘打たれている)。サウンドモードでも選択可能。 ファンからの人気が高い曲だが、単独でのCDは発売されていない。PSP版『3』の約1年後に発売された『5』のサウンドトラックや、2022年に発売された藤田千章氏のソロアルバムの初回限定盤に収録されている(前者はプレミア化しており入手困難)。 エンディングのラストで「これからも、ずっと」(エンディングテーマのオルゴールアレンジ)が流れなくなった。 PS2版ではタイトル画面で放置すると流れた「ゲームを遊ぶ時の注意メッセージ」(*12)が削除された。これにより、とある過去作キャラが『3』唯一の出番を剥奪されてしまった(*13)。 傀儡キャラ メイメイのお店で「傀儡」(くぐつ)としてキャラを召喚する事で、番外編のキャラ(逆に番外編プレイ中は本編のキャラ)、過去周回で選択済みの主人公・生徒、一部の敵を味方ユニットとして使用できるようになった。 PS2版『4』から「無限界廊限定」という制約が廃止されており、通常のフリーバトルやイベントバトルでも使用可能。過去周回で取得したスキルなどもちゃんと引き継がれる。 本編の隠しキャラの傀儡を取得しても本編では使用できないので、そのキャラを本編で使いたいなら改めて仲間にする条件を満たす必要がある。 一方でPS2版では最終話で離脱してしまうとある隠しキャラが、そのキャラの傀儡を呼び出す方式に変更されている。 戦闘面 戦闘メンバー以外のキャラから選ぶサポートキャラ、戦闘中の武器変更、必殺技所持キャラの増加、サモンアシスト、召喚獣のお気に入り登録が導入され、より戦略性が広がった。 サモンアシストは、召喚術を使用するキャラの近くにいるキャラを選択(複数可)することで、選択したキャラのMPが少し消費される代わりにキャラごとに設定されたアシスト効果(威力増加、消費MP減少等)を得られるシステム。 召喚獣のお気に入り登録は、メイメイのお店で1人につき1体召喚獣を登録することで、お気に入り限定の召喚魔法を使用可能になる。ただしPS2版『4』と違い魔法の消費MP減少や召喚ランク低下は起こらない。汎用スキル「召喚獣愛好家」を習得させると最大4体までお気に入り登録可能。 召喚ランクがS~Cの4段階からS~Fの7段階に細分化された。またキャラの到達ランクが最大A止まりになり、Sランクの術はサモンアシスト必須となった。協力召喚はサモンアシストに合わせる形で仕様変更された。 DS版『1』『2』にもあった戦闘中の中断セーブの実装。手軽にプレイできるようになった他、マップクリア直前にセーブすることで夜会話の収集にも役立つ。ただしDS版同様、セーブすると強制的にタイトルに戻される。 ゲームを初めからプレイする時にイージーとノーマルから難易度を選べるようになった。更にノーマルモード時にパーティ能力「蛮勇の戦歌」をONにすると敵が強化される(実質ハードモード)。 難易度による報酬・シナリオ展開などの変化は起こらないので、夜会話・エンディングなどの収集のためにサクサク進めるか、歯ごたえのある難易度を求めるか、プレイヤーの好きなように遊べる。 ユニット召喚獣のレベルが、バトル中に召喚したキャラのレベルに依存するようになった。これによりレベルフードに相当する育成用アイテムは廃止されている。 攻撃や召喚術を実行する前に、与えるダメージ・回復量が表示されるようになった。ただし広範囲のものでもカーソルが合っているキャラクター1体の情報しか分からない。 召喚獣の名前に特定の単語を入れることで召喚魔法が強化・弱化されるシステムが廃止された。 メイメイのお店でイベントバトルの再戦が可能になった。下記のブレイブメダルなどの詳細は通常攻略時のものを引き継ぐ。 ブレイブメダル ブレイブクリアシステムを発展させたシステム。ブレイブクリア同様「自分よりレベルの低い敵を倒さない」「戦闘不能者を出さない」などいくつかの条件と、条件ごとの達成時の獲得メダル数が設定されている。獲得したメダルはパーティ能力や上記の傀儡ユニットの購入に使える。 ブレイブクリアとは違い一度の戦闘で全ての条件を満たす必要はなく、取り逃したメダルも上記の再戦で後から取り直すことができる。 ミニゲーム メイメイのお店で、「運命の輪」の他に『2』『4』にもあったスクラッチカードでも遊べるようになった。景品は「運命の輪」と同じで、『4』同様はずれでもアイテムが貰える。 「こらっ!モグラだらけのイモ畑!」(*14)のルールが『4』の「ガチンコ★トレーニング!」と同じものになった。モグラが出てくる穴が4つに減った代わりに、方向キーによる弱攻撃と○×△□キー(またはL/Rキー+方向キー)による強攻撃を使い分けてモグラを叩く必要がある。 その他 パーティポイント制が廃止され、入手したパーティ能力は常時発動するか、任意でON/OFFできるようになった。 『4』の料理が自室で行えるようになった。入手した食材を消費して、回復アイテムや召喚獣のスキル習得アイテムを作成できる。 PS2版『4』と異なり、ショップで買える食材が増えているので気軽に様々な料理を作りやすくなった。 これまで隠しパラメータだったキャラの好感度とカルマ値が、大まかにではあるがメイメイのお店で確認できるようになった。 評価点(PSP) キャラクター育成の仕様変更により、どのキャラも有効に運用できるようになった。 不遇だったヤッファ・フレイズは、スキルを揃える事で「前線で肉弾戦をしながら要所で特技や召喚術による攻撃・回復・サポートを行う」といった技巧派に生まれ変わった。 + 不遇だった隠しキャラについて ギャレオに至っては豊富な物理系のスキルを覚える上にクラスによっては斧装備でカイルを超える火力を持ち、文字通り「遅れてきた直接攻撃のエース」ぶりを発揮してくれる。「遅れてきた~」とは「リメイクでようやく…」という意味だったのではないか、と揶揄されることも(*15)。 PS2版でギャレオの強力なライバルだったカイルも、威力が異なる二種類の必殺技を使い分けられるようになり、ギャレオとはまた違った強化がされている。 主人公であるレックスとアティの間にあった露骨な差も殆ど無くなっている。 傀儡ユニットの追加により、パーティ編成の幅が増している。周回必須だが、『2』『3』主人公4人の揃い踏みなどPS2版では不可能だったドリームチームも編成可能。 フリーバトルでは意外なメンバーの組み合わせで開始前会話が発生することもあり、そういった面でも試行錯誤が楽しめる。 全異常・全憑依無効を持つ敵キャラが減り、状態異常や憑依の召喚術が使いやすくなった。 PS2版では最終話で離脱してしまうとある隠しキャラが仕様変更により離脱しなくなったため、気兼ねなく育成できるようになった。 キャラの好感度とカルマ値が可視化されたことにより、1つのデータで複数のキャラクターのエンディングを見たい場合などにやりやすくなった。 賛否両論点(PSP) 元々強かったキュウマは全ての忍術を習得できるようになった上、武器持ち替えで投具と横斬りが両立できるため非常に反撃を受けにくく、どのクラスでも全キャラ最高の移動力を持つため、更に凶悪になった。 ただし基礎ステータスは控えめで、スキル取得前提の強さである点は留意。 各主人公・生徒・『2』護衛獣はそれぞれ獲得SPが別に保存されている。傀儡で両立できる仕様のため仕方がないが、周回時に対となるキャラにSPが引き継がれないため、意識して使わないと他のキャラよりSPを稼ぎにくい。 キャラに設定された全てのスキルが覚えられることに関して「クラスチェンジの意義が薄くなった」という批判もある。ただし全取得には当然それ相応の時間がかかる上に、そこまでやらないとクリアできないという難易度でもない。 フリーバトル開始前の戦闘会話は基本的に真面目な内容なのだが、「ネスティがアティに色目を使っている疑惑が挙がる」「トリスとベルフラウが本編では指摘されない胸囲について話す」など、二次創作のようなノリのものも存在する。 初期出荷版には無限界廊に関するバグが存在している。前周までにクリアした無限界廊の階層は現周でクリアした後も直接挑む事ができず、1から挑戦しなければ行けなくなる。 この仕様を知らずに無限界廊を途中まで進めてから周回した場合は面倒だが、前周までに全階層をクリアしていると、挑戦→即撤退で制覇報酬の「王の書」をいきなり貰える。誓約の儀式で最強の杖が入手できるので攻略が楽になる。 後期出荷版やBest版では修正されており、またDL版はアップデートで修正可能。 問題点(PSP) 一度覚えたスキルは忘れられず、パッシブスキルのON/OFFを切り替える機能もない。 自分や隣接するユニット(敵味方問わず)への召喚術の影響を小さくする「抗魔の領域」(*16)、戦闘中のユニット召喚獣のレベルを上げる「召喚ユニット強化」(*17)など、ごく一部デメリットが存在するスキルもあるため、これらを消したい場合は初めからやり直すしかない。 召喚術のクラスの細分化とSランク召喚術の制約により、PS2版に比べると使用できる召喚術の自由度が若干下がってしまっている。 基本的に各キャラクターは自分が装備できる武器の熟練度をスキルとして習得し強化することができるが、フォルテのみ特定のクラスで装備可能になる剣の熟練度スキルを何故か習得できない。 設定ミスだと思われるが、PSP版『4』でも修正されていない。 PSP版でも主人公の名前を変更できるのだが、エピローグ及びバッグログのテキストでデフォルト名が表示されてしまうバグがある。 総評(PSP) もともとシリーズ内でも評価が高かったPS2版に対して、システムに大幅なテコ入れを加えたことにより、更に遊びやすくなった。 現在はPS2版よりもかなり安価で入手できるので、PSPまたはVitaを持っておりシリーズに興味がある人はぜひ遊んでみることをお勧めする。 余談(PSP) PSP版でレーティングが「CERO 全年齢」(CERO A相当)から「CERO B」(12歳以上対象)に変更されたのはカルマルートの内容が凄惨すぎたためと思われ、シナリオを担当した都月景氏もTwitterでこの事に言及している。 PSP版『3』のシステムデータ(エンディングまで到達していなくてもよい)がメモリーカードに存在している状態で、PSP版『4』をプレイすると『3』に登場したユニットの傀儡を呼び出せたり『3』限定の召喚術を使えるようになり、『5』をプレイするとパーティスキルの「海賊弁当」を入手できる。 問題点にある戦闘会話でのキャラクターの言動のずれについて都月氏がTwitterで言及している。おそらく「苦言を呈している」というよりは「ネタにしている」といったところ。 + とある隠しキャラに関する、システム上の軽微なバグについて。一応ネタバレ注意 隠しキャラの1人である機械兵士のヴァルゼルドには「仲間にした後に覚えられる必殺技のボイスに機械兵士特有のエフェクトがかかっていない」「特定のキャラとのフリーバトル開始前会話で顔グラフィックがそのキャラと入れ替わっている」といったバグが存在する。 同様のエフェクトミスは、番外編に登場する護衛獣のレオルド(『2』主人公の必殺技使用時)にも存在する。 どちらも表示・演出の問題なので実害は無い。なおどちらもPSP版『4』では修正されている。 ヴァルゼルドが仲間になるエピソードに彼自身のバグが深く関わっているが、ゲームの方にも彼関係のバグが発生するとは誰が予想できただろうか…。
https://w.atwiki.jp/gematome/pages/111.html
ゲームのまとめとメモ 自分用 過信は禁物 間違いもあるはず 転載は遠慮願う タイトル選択へ PS サモンナイト 夜会話 アイテム ├ ├ ├ └ . メニュー編集
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7570.html
本項ではPS2用ソフト『サモンナイト4』(判定:なし)と、そのPSPリメイク版(判定:良作)の両方を紹介します。 サモンナイト4 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 サモンナイト4(PSP版) 概要(PSP) 変更点(PSP) 評価点(PSP) 賛否両論点(PSP) 問題点(PSP) 総評(PSP) 余談(PSP) サモンナイト4 【さもんないとふぉー】 ジャンル ファンタジックシミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション2 発売元 バンプレスト 開発元 フライト・プラン 発売日 2006年11月30日 定価 6,800円(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント 戦闘と宿屋経営を両立させる主人公成長した過去作キャラが登場一部キャラの言動の酷さが目立つ サモンナイトシリーズリンク 概要 サモンナイトシリーズ本編の第4弾。 本作の主人公は「シリーズ最年少ながらも料理の腕前はプロ級で、一人で宿屋経営を行っている」という風変わりな設定で、それに関連するシステムも多く存在している。 ストーリーの時系列は『2』から5~6年後で、3大国の一つ「帝国」の辺境にある宿場町が舞台となっている。 ストーリー リィンバウム――そこは様々な魂が集う場所。 ある者は「楽園」と呼び、またある者は「牢獄」とも呼ぶ世界。「召喚術」と呼ばれる異世界の存在を使役する力を行使することにより、そこに暮らす者たちは数々の栄光と繁栄を手にし、また、同時に争いと災いをも呼びこみ続けていた。 大陸に存在する三大国のひとつ「帝国」――その北端にそびえたつ山岳地帯にある宿場町「トレイユ」。国境を越えてやって来る旅人で賑わうこの町のはずれに、宿屋兼食堂を営む少年(少女)の姿があった。 幼い自分を一人ぼっちにして、旅に出たまま帰ってこない父親。それを反面教師とする彼(彼女)の夢は、真面目にこつこつ働いてまっとうな人生を送ること。温かい友人たちに支えられながら得意の料理の腕をふるう、そんな忙しくも充実した日々に、突然の転機が訪れる。 町外れの丘で目撃した虹色の流れ星。それを追って現れた謎の一団。幼い頃から父親に叩き込まれた剣術で友を守って戦ったその時から、彼(彼女)は、知らず大きなうねりの中へと巻きこまれていくことになる。行方もしれぬ父親を発端とした、人間と召喚獣の――そして、彼(彼女)自身の運命にも深く関わってゆく、答えの見えない戦いの日々の中へと…。 (PS2版公式サイトより引用) 特徴 基本的に前作『3』のシステムを踏襲しているが、そこから更に改良・発展させている。 主人公・パートナーの設定 本作の主人公も『2』『3』同様男女から選択し、得意の攻撃分野(物理攻撃・召喚術)も最初の会話で選択する。 主人公専用の特殊能力として、戦闘中に戦闘不能になった場合一度だけ復活する。戦闘不能者が出た扱いになるのでカルマ値(*1)が上がり、イベントバトルではブレイブクリア失敗となるので過信は禁物。 パートナーは流れ星として落ちてきた卵から生まれた竜の子。性別を主人公が判断するのだが、選んだ性別で性格・外見が全く異なるキャラクターとなる。 オスだと戦士寄り、メスだと召喚師寄りのキャラになる。性別不明の場合は育て方やクラスチェンジ次第でどちらの分野にも対応できる。 3人に共通して、通常時の人間形態と、耐久力と移動力が高い竜形態を戦闘開始前や戦闘中に切り替えることができる。 クラスチェンジの仕様変更 特定の条件を満たすとキャラクター固有の称号(クラス)が変化する「クラスチェンジ」は健在だが、本作ではクラスチェンジの際にキャラクターに覚えさせたい特殊能力を選択し、その特殊能力に応じたクラスにクラスチェンジするようになった。 同じキャラクターでもクラスの分岐先によって運用方法が大幅に変わるパターンが多い。 なおクラスチェンジの条件は『1』と同様レベルのみに戻っている(*2)。 クラスごとのスキルや装備可能な武器・防具の種類は、クラスチェンジした時だけでなく一部はレベルアップで習得・増加するようになった。 武器持ち替え キャラクターが装備できる武器が2個に増え、自軍のターン中で使用する武器を切り替えられるようになった。 これに伴い、すべての味方ユニットで最終的に装備できる武器の種類が2種類以上になっている。 防具加工 フィールドマップに存在する加工屋でお金を払い、所持している防具の特性を変化させることができる。 特定の武器種から受けるダメージが減少・増加し、特定の状態異常を無効化できるようになる。 一部のバトルでは加工済みの防具を装備している敵も存在する。 サポートユニット 出撃選択時、実際に戦うユニットの他に、サポート能力を使用する「サポートユニット」を1体選択できるようになった。 後述の傀儡ユニットの一部を除く全てのキャラクターが固有のサポート能力を所持している。「敵の行動に割り込んでキャンセルさせる」「ターン開始時に味方を応援状態にする」など、効果や発動タイミングは様々。 サポート専用ユニットを除き、サポートユニットとして出撃させても経験値は貰える。 なおサポートユニットとして出撃させたユニットのレベルは、ブレイブクリアの上限を超えていても問題ない。 ごく一部のシナリオではボス級の敵がサポートユニットとして出撃していることがある。 召喚獣お気に入り シャオメイという少女のお店で「粋蜜糖」というアイテムと引き換えに、1キャラにつき召喚獣を1体「お気に入り」に登録できる。 お気に入り登録したキャラクターに限り、召喚ランクが1つ緩和・召喚魔法の消費MP減少・お気に入り専用魔法の開放といった特典を得られる。 ユニット召喚ができる召喚獣をお気に入り登録した場合、ユニット召喚時の体色を7色の中から選べる。 各属性の最強召喚獣と無属性の召喚獣はお気に入り登録できない。 人生やり直し シャオメイのお店でユニットのレベルを下げる「人生やり直し」が行える。レベルを下げた分の経験値は一部還元される。 覚えているスキルは習得レベルを下回ったり下位のクラスに戻った時点で忘れるため、別のクラスへのスキルの持ち越しは不可能。 ただし新待機型「ブロック」(*3)をクラスチェンジ後に修得するキャラクターが、待機型をブロックに設定した状態でレベルドレインを行うと、習得レベル未満になったり下位のクラスに戻ってもブロックを忘れないというバグが存在する。 レベルアップ時のボーナスポイントを割り振り直したり、もう一方のクラスへクラスチェンジさせたりしたいときに便利。 下記の料理でレベルアップさせた召喚獣のレベルも戻せるが、こちらは使用した料理は戻ってこない。 実行時にシャオメイが少々苦しむが、実害は一切無い。何度も人生やり直しをさせていくと…? 宿の評価 概要やストーリーの項にある通り、本作の主人公は宿屋を経営している。宿屋の評価を上げることも主人公の目的である。 評価を上げるためには特定の会話やミニゲームのクリアで入手できる「星」を集める必要がある。 特定のシナリオではそれまでに集めた星の数を宿のオーナーに査定してもらい、一定数以上集めるとアイテムを貰える。召喚獣用料理の素材とはいえ空き缶1個だが…。 宿の評価は後述の総合評価にも関わる。 料理 バトルやミニゲームなどで入手したレシピと食材を使い、回復や召喚獣の育成に使える様々な料理を自室で作ることができる。 回復用の料理はブレイブクリアの条件の一つである回復アイテムの使用制限の対象外だが、ユニット1体につき1戦闘中2個までしか使えない。 召喚獣の育成用料理は、使用するとポイントが貯まり、一定以上貯まるとレベルが上がって召喚魔法の性能と消費MPが上昇する。お気に入り同様、各属性の最強召喚獣と無属性の召喚獣には与えられない。 なおこのレベルはユニット召喚獣が場に出た時のレベルとは無関係(後者は前作までと違い召喚者のレベル依存になっている)。 食材は周回で引き継がれるが、作成した料理とレシピは引き継がれない。 ミニゲーム 成績によってアイテムや装備品などが貰えるミニゲームは、本作では下記の5つ。 狙え!大物!!はりきりフィッシング! シリーズおなじみの釣りゲーム。本作は餌を投げ込んだ後に浮きが沈む深さで釣れる魚が変わるようになった。 ガチンコ★トレーニング! 4方向から出てくるターゲットを攻撃するミニゲーム。攻撃してはいけないターゲットも存在するので、瞬時の判断力が問われる。『3』の「こらっ!モグラだらけのイモ畑!」に似ているが、ターゲットの種類によって方向キーと各記号ボタンを使い分ける必要がある。 目指せ!満開!!ガーデンパズル 不思議な蝶をうまく誘導させ、全ての鉢植えの花を咲かせるパズルゲーム。和やかな雰囲気に反してシリーズのミニゲーム一の高難易度を誇る。倉庫番に似た構成だが、操作キャラが鉢植えを押した際に突き当りまで押し続ける点が異なる。 てきぱきキッチン~今日も食堂は大忙し~ 客が注文した料理を制限時間内に覚え、間違えずに提供する記憶型ゲーム。『2』の「ケーキ屋さんでアルバイト」と同様、カメラ付携帯電話などがあると楽。 シャオメイのスクラッチカード 『2』にもあったスクラッチゲーム。はずれでもアイテムを貰えるようになった。 番外編 『2』『3』に存在した番外編は、本作では特定の条件を満たすと始まるサブシナリオ扱い(*4)。 『1』『2』『3』から特定のキャラクターがゲストとして登場する。初登場作から作中の時間が経過しているため、大きく成長しているキャラクターもいる。 アカネを除き、ゲストキャラクターはそのマップのみの参戦。 総合評価 ゲームクリア時、カルマ値の高さ・ブレイブクリアの回数・宿の評価を総合的に判断し、C(最低)/B/A/S(最高)の4段階で評価される。 評価が高いと、最初から遊ぶときに下記のヒトカタの符を使用できるモードが解禁できるようになる。また評価に応じて貰えるヒトカタの符の量も増える。 ヒトカタの符 ヒトカタの符を使用できるモードで遊ぶと、入手したヒトカタの符をシャオメイのお店で消費して、本編や番外編に出てくる過去作からのゲストキャラクターを無限界廊限定で傀儡(くぐつ)ユニットとして使えるようになる。 このモードでは番外編をクリアするとヒトカタの符を入手できるようになる。 一部仕様の廃止 『2』『3』に存在した、召喚獣の名前による強化・弱化のシステムは廃止されている。 シリーズ中唯一カルマエンドが存在しない。 評価点 バトルのやり応えや自由度が上昇 前作までと比べると雑魚敵が積極的に進軍するようになっており、ボス級のユニットも非常に個性的かつ強力となっているため、難易度が上がっている。 ボス級ユニットの内、獣皇の圧倒的な攻撃力やレンドラーのレベルの高さなどには初見では驚くだろう。しかし召喚術をうまく使ったり配置を考えれば、一周目でも戦闘不能を出さずに撃退しつつブレイブクリア可能という絶妙な調整になっている。 防具加工によって特定の武器種や状態異常に耐性を持つ敵もいるため、事前の確認がより重要になった。 味方ユニットも傀儡を使わない場合の最大人数は前作より減っているものの、戦力外になるキャラは皆無で(設定上ルシアンが若干弱めな程度)、クラスチェンジの多様化も相まって皆が他のキャラと被りにくい個性を持っている。 強力な必殺技を習得できるユニットが増えたほか、武器持ち替えにより戦況に応じて戦い方を変えることができるようになっている。 移動力も伸びやすくなり、最終的に5以上になるユニットが増えた(*5)ことで、進軍速度や位置取りのしやすさが増した。移動力を6固定にするアクセサリまで存在しており、頑張れば複数入手可能。 回復用料理には前作まで回復方法が限られていたMPを回復できるものもあるため、召喚術や必殺技をより使いやすくなった。 魅力的なキャラクター達 過去の経歴から精神的に老成していながらも年相応の負けん気の強さも持つ主人公をはじめとして、主人公の親友であるブロンクス姉弟、主人公がお世話をすることになる竜の子、彼らを見守る大人達、様々な理由でトレイユにやってくる者達、竜の子を狙う敵組織の幹部級など、過去作に負けないほど個性的なキャラクターが集う。 敵の親玉であるギアンも、冷酷さと心の脆さを併せ持ち、悲しい過去を持つことから、特に女性ファンが多い。 一方で問題のあるキャラクターも過去作より目立つが、それについては問題点の項を参照。 BGM シリーズ通じてピュアサウンドが手掛けるBGMは本作も良曲揃い。 イベントバトルの戦闘BGMの種類がシリーズ内でも屈指の多さで、戦闘に飽きが来にくい。 過去作のキャラクターが出てくるファンサービス 『1』のアルバが『2』のルヴァイド・イオスの部下として「巡りの大樹自由騎士団」(*6)に所属している、『3』のスバル・パナシェが心身ともに見違えるほど成長しているなど、過去作をプレイしてきた人にとっては感慨深いイベントが存在する。 + 終盤では… 無限界廊の最深部では外伝である『エクステーゼ』のキャラクター達が敵として登場するというサプライズがある。外伝のキャラクターが本編に登場するのは本作が初。 最深部だけあって強敵揃いだが、特に機械兵士であるリゼルドの必殺技は度肝を抜かされること間違いなしである。 またイベントバトル以外では唯一ブレイブクリアレベルが設定されており、ブレイブクリアを目指すと難易度は更に上がる。 賛否両論点 夜会話・エンディングの仕様について 『3』では選択したキャラクターが真正面に表示される形式であり好評だったが、本作では『2』までのように通常会話と同様の表示形式に戻され、惜しむ声がある。 ただ主人公がプレイヤーの分身というには個性が強くなってきており、主人公が夜会話で見せる表情も印象に残りやすいため、一概に改悪ともいえない。 好感度の大小によるエンディングの分岐が存在しなくなった。ギャラリー登録の手間が減るという点では利点といえる。 主人公の年齢設定について 本作の主人公は15歳と過去作の主人公よりやや幼く、本編中で周囲から子供扱いされることも多い。 そのためかエンディングに至るまで年齢を理由に恋愛に発展せず、子供扱いのまま終わるキャラクターが一部存在する。特に前作『3』では恋愛要素が高評価だった点もあって、否定的な声が多い。 ただし、主人公の性格が幼稚であるというわけではなく、実際の主人公の人格は(勿論年相応に未熟な部分もあるが)むしろ過去作主人公と比較しても老成している方であり、プレイしてからは一転して好感を示す人もいる。 問題点 一部キャラクターの言動が批判されている 特に槍玉に挙がるのが主人公の父親、『1』からのゲストであるアカネの2人。 + 主人公の父親について。ネタバレ注意 主人公の父親・ケンタロウは「幼い主人公を一人残して旅に出たまま、まだ生きているにもかかわらず10年以上音信不通」という、父親としてあり得ない行動をとる。個人としての性格・言動も尊大で、主人公や彼の知人からは「ロクデナシ」という扱いを受けており、本人も父親失格であることは自覚しているのだが、彼の言動を受け入れられないプレイヤーもいた。 「主人公の双子の妹が重い病気に罹っているため、その治療法を探す」という重大な理由があり、友人(宿屋のオーナー)に主人公のフォローは頼んでいるものの、音信不通であることは流石に擁護できない。 主人公の料理や戦闘技術がプロ級になるきっかけとなり(*7)、家族団らんのエピソードも存在するなど決して悪人ではないのだが、悪印象を払拭するには至っていない。 クリアデータを引き継いだ周回プレイでは、一部のシナリオをクリアした後にケンタロウとその仲間がシナリオと同じ時間軸で取っていた行動に関する会話が追加されるが、ケンタロウの行動に対する不快感が解消されるとは言い難い。 + アカネについて。ネタバレ注意 アカネは条件を満たすと発生する番外編で仲間にできるが、その番外編で取った行動に問題がある。 師匠から高額な薬を売るように頼まれてトレイユまでやって来ているが、番外編を起こす条件としてその薬を全てプレイヤーが購入する必要がある(実際のお金が必要な上にバトルでは使えない)。その薬をすべて買ってくれた主人公を恩人扱いするどころか、何故か「あくどい商売で稼いだに違いない」と勘違いしてお金を盗みに宿屋に侵入するという非常識な行動に出る。 シナリオ担当の都月景氏はブログで「(アカネは)ああいうイメージなので問題なし」「ちょっとダメなくらいが似合ってる」と述べているが、思い込みが原因で犯罪に手を染めるのは「ちょっとダメ」なレベルを明らかに超えている。 ユニット性能としては竜形態の竜の子を除いて唯一移動力が7になるクラスがあるなど、シリーズ通して優遇されるシノビの例に漏れず非常に強い。また夜会話ではシノビとしての誇りや内面の成長を感じ取れる一面も一応存在する。 傀儡ユニットの使用制限 傀儡ユニットとして使える過去作キャラは何故か無限界廊でしか使用できず、イベントバトルなどでも使いたかったプレイヤーを落胆させた。 本作の敵ユニットを傀儡ユニットとして一切使えない点も惜しい。 主人公の召喚術周りの仕様 本作の主人公は過去作の主人公と異なり「誓約の儀式」による召喚術作成が行えず、召喚師タイプにしても召喚ランクが最大でA止まりとなる。 これは過去作の主人公と違い、召喚術に関して強大な力や血筋などを持っていないため。一応全属性の召喚術を扱える点は変わらない。 召喚師タイプは仕様上獣属性の召喚師として運用することになるが、最序盤で仲間になるミントの壁が大きい。他の属性の召喚術も併用することで異なる運用はできる。 「目指せ!満開!!ガーデンパズル」の難易度 序盤はまだ簡単だが、レベルが上がるにつれ非常に多くの手数が必要になる程難易度が上がっていく。非常にやりごたえはあるが、真面目に解こうとするなら1ステージだけでも長時間かかってしまう。手数の制限などは無いのが救いか。 ファミ通の攻略本でも「解答例を一切見ないでクリアできたら天才だ」と書かれるほど。 カルマルートの削除 バッドエンド扱いながら人気が高いカルマルートだが、本作では削除されてしまった。 それらしき内容は10年以上経って発売された小説『サモンナイトU X』で断片的に語られている。 ショップの食材の品揃えが悪い 何故か米しか売っておらず、他の食材はフリーバトルやミニゲームなどで集めるしかない。 特定キャラのエンディングルートで特定の隠しキャラを仲間にできない + ネタバレ注意 クリアデータを引き継いで周回プレイを行うと、条件を満たすことで敵組織の主であるギアン(女性主人公の場合)または敵組織で「姫」と呼ばれている少女エニシア(男性主人公の場合)とのエンディングを迎えることができる。ただしその条件の一つとして、隠しキャラクターであるポムニット(*8)を諦める必要がある。シナリオ上の都合とはいえ何らかのフォローは欲しかったところ。 ちなみに『3』の2周目で解禁されるイスラルートは排他となる隠し要素が存在しなかった。 フラグ管理のミスと思われる要素 + 隠し要素のためネタバレ注意 敵キャラクターであるクラウレは条件を満たすとサポート限定ユニットとして仲間にできる(逆に満たせないと必ず死亡する)のだが、この条件周りにバグが存在しておりストーリー展開に矛盾が発生する場合がある。PSP版では修正された。 実際の加入の可否は専用のフラグで判定されているのだが、どうも加入前話の会話シーンはカルマ値の高低で分岐してしまっているらしい。このため、フラグ成立&カルマ値高の場合は死亡したはずなのに何食わぬ顔で仲間に加入し、逆にフラグ不成立&カルマ値低の場合は一命を取り留めたはずなのに次の話では死んだことになってしまう。 このバグのほかにもシナリオ上で突っ込みどころのある言動を見せるせいもあって、クラウレはプレイヤーから「焼き鳥」(*9)等と呼ばれ『3』のギャレオと並ぶネタキャラとして扱われることとなってしまった。 総評 一部キャラクターの問題行動に不快感を持った一部ファンからは厳しい目で見られることもある本作。 しかし戦闘面の更なるブラッシュアップや、成長した歴代キャラが出演するファンサービスなど、評価できる点は十分にある。 少なくとも、シリーズの名を冠するにはふさわしい出来の作品であるといえるだろう。 余談 本作の主人公は、飯塚氏の画集「COADVENTURE 飯塚武史サモンナイト画集」で初披露された。 『2』以来の伝統として、エンディングで表示される言葉を公式サイトの「召喚師の部屋4」で入力すると特典を入手することができた。現在はリンク切れのため入手不可能。 『2』『3』と違いボイスデータは存在しない。 登場キャラの1人であるミントのフルネームは「ミント・ジュレップ」である(同名のカクテルが元ネタ)が、PS2版の公式サイトで聞けた彼女のサンプルボイス(Internet Archiveのリンク)での名乗りが音質の影響か「ミント・ジュデップ」と聞こえた人が多かったらしく、長年誤解されていた。なお本編中でフルネームが明かされることはない。 DS版『2』のファミ通の攻略本に掲載された都月氏書き下ろしの小説では、ミントが登場した際にジュレップ姓であることが明記されている。 設定ミスだと思われるが、条件によっては特定のイベントバトルでMDF(魔法防御力)999の敵が出現する。その他の能力は他の敵と変わらないので倒すことは可能。 番外編に登場するフィズとラミは『1』⇒『2』で一度声優が変更されていたが、本作で再度別の声優に変更されている。 シリーズ唯一のインターネットラジオ番組『いつでも召喚!サモンナイト4』が公開されていた。パーソナリティはグラッド役の高橋広樹氏と、コーラル役の岩男潤子氏。 後にラジオの内容と本編の後日談を描いたオーディオドラマが収録されたCDが発売された。 オーディオドラマでは男性主人公であるライの声を泰勇気氏が担当している。キャラクターに声質が合っておらず概ね不評だったが、『6』でも特に改善されないままライ役で続投している。 女性主人公であるフェアに声が付くのは『6』まで待つこととなる。 PS2版はナンバリングシリーズで唯一廉価版が発売されていない。 ゲームでのデビュー作が『1』であることで知られる人気声優の杉田智和氏は、ナンバリングタイトルでは本作にのみ出演していない。 下記のPSP版では『3』との連動特典で氏が担当したヴァルゼルドを使用できるため、エンドロールに名前が載っている。 本作のアカネは首元に「忍」と書かれたバッジのようなものを付けているが、PS2版公式サイトでのキャラ紹介では「忍」の字が反転した状態のバストアップイラストが使用されている。 従来のシリーズの会話パートで使用されているバストアップイラストは、右側配置と左側配置で単に左右反転させただけのものが使用されている(着物の前合わせなども修正されない)。ただし本作のアカネに関しては流石に違和感丸出しのためか、ゲーム本編では左側配置用の「忍」の字の反転が修正されている。 御使いの一人であるセイロンは「龍人族」と呼ばれる種族の出身なのだが、PS2版公式サイトでのキャラ紹介では「竜神続」という酷い誤植が存在していた時期があった。現在は修正済み。 サモンナイト4(PSP版) 【さもんないとふぉー】 ジャンル ファンタジックシミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 フェリステラ 発売日 2012年11月15日 定価 3,800円(UMD)/3,600円(DL)(税別) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 PSP the Best 2014年9月4日1,667円(UMD)/1,389円(DL)(税別) 判定 良作 ポイント シナリオ以外の問題点が概ね改善使用可能なユニット数は歴代最多 サモンナイトシリーズリンク 概要(PSP) 当時の最新作『5』の発売に先駆け、『1』『2』のゲームアーカイブス版・『3』『4』のPSPリメイクの発売が発表された。 PSPリメイク版は主にPS2版『4』のシステムを中心に更に改良を加えたものとなっており、PS2版からはシステムやゲームバランスが大きく変化している。 変更点(PSP) 基本的にPSP版『3』と同じ内容なので、そちらも参照されたし。 演出面 追加されたイベントイラストは和狸ナオ氏が担当している(*10)。 一部シナリオにおいて、PS2版では使用されなかった過去作キャラの出典のBGMが使用されるようになった。 フリーバトルの開始前や一部イベントバトルで行われる各キャラの掛け合い(戦闘会話)は、本作では枯野瑛氏と山内シロウ氏が担当(エンドロールより)(*11)。 夜会話のキャラクター表示が、一部を除いて『3』同様の対面式に変更された。各キャラクターの正面絵は飯塚氏の書き下ろし。『3』での反省からか、真正面を向いているキャラは多くない。 傀儡キャラ 過去周回で選択した主人公や竜の子、PS2版では使用できなかった敵キャラクターも傀儡ユニットとして使用できるようになった。 とある隠しキャラはPS2版では条件付きでサポート専用ユニットとして仲間になったが、PSP版では条件を満たすと通常の傀儡ユニットとして使用できるように変更された。 チェック漏れか意図的かは不明だが、番外編限定の敵キャラクターであるギムレとバレンは傀儡ユニットとして使用できない。もっとも外見・性格共に三流未満の小悪党なので、使用できても誰得感はあるが。 「無限界廊限定」という制約が廃止され、通常のフリーバトルやイベントバトルでも使用可能。 戦闘面 召喚獣のお気に入り登録は、魔法の消費MP減少や召喚ランク低下が起こらなくなった。 キャラの召喚ランクが最大A止まりであることはPS版『3』と変わらないが、召喚師タイプの主人公の最高ランクがAのままであり、ミントとの実力差が埋まっている。 『3』と仕様を合わせるためか、防具加工のシステムは廃止された。 とある隠しキャラクターに、PS2版では使用できなかった変身能力が追加された。竜の子と同様に戦闘開始前に変身させた状態で出撃でき、戦闘中の切替も可能。 料理 一部レシピの入手方法が変更されている。特にPS2版では「目指せ!満開!!ガーデンパズル」で入手できたものは全て別の条件になっている。 米しかなかったショップの食材の品揃えが増加した。 クリアデータを引き継いでの周回プレイ時、料理のレシピも引き継がれるようになった。 ミニゲーム 「目指せ!満開!!ガーデンパズル」の一部仕様が廃止され、全体的に難易度が低下した。ステージ数も減少している。 シャオメイのお店で遊べるミニゲームに、『3』にあったルーレットダーツが追加。景品はスクラッチカードと同じ。 『3』システムデータの連動特典 PSP版『3』のシステムデータがメモリーカードに存在する場合、以下の特典が得られる。いずれも『3』システムデータ内の開放状況や育成状況は一切影響しない。 『3』で傀儡ユニットとして使用できた全てのキャラクターを、『4』でも傀儡ユニットとして使用できる。 『3』限定の召喚術を1個ずつ入手できる。生徒4人・ミニス限定だった各召喚獣は誰でも使用できるように変更された。 その他 宿屋のオーナーによる星の数の評価で貰える報酬が大幅に増えた。 とある隠しキャラの加入条件周りのバグは修正されている。 クリア後の総合評価は削除された。 評価点(PSP) ショップで買える食材が増え、周回でレシピが引き継がれるようになったことにより、気軽に様々な料理を作りやすくなった。 傀儡ユニットの制約が無くなり、使用可能数が大幅に増加。『3』の連動特典も含めると、使用可能なユニット数はシリーズ最多の90体(*12)(+サポート専用ユニット1体)となる。 フリーバトルの戦闘会話もより多彩になり、ちょっとしたお祭りゲーの雰囲気も味わえる。故に「『1』と『2』がアーカイブでなくリメイクだったら…」と惜しむ声も多い。 + 一部キャラのネタバレ注意 傀儡ユニットの内ギアン・エニシア・リゼルドは壊れ気味の性能の特殊能力を持つが、ご褒美的な側面が大きいので特に問題視はされていない。またエニシアは基礎能力を極端に弱くすることでバランスを取っている。 賛否両論点(PSP) 番外編でのバトル用BGMについて、『1』キャラメインのシナリオでは「戦いの序曲」、『2』キャラメインのシナリオでは「英雄の戦い」、『3』キャラメインのシナリオでは「FIGHT WITH BRAVE」が流れる。 「戦いの序曲」は『1』『2』の出撃準備用BGMであり、『1』の主なバトル用BGMである「激闘」を差し置いて採用した理由が不明瞭。アレンジ自体は格好よく仕上がっているのだが。 「英雄の戦い」と「FIGHT WITH BRAVE」はそれぞれ最終盤の強敵との戦闘で使用されたBGMであり、シリーズファンからの人気は極めて高い。しかし本作では戦う相手がただの小悪党であり、仰々しさや不釣り合いを感じる人もいる。 「英雄の戦い」はメインシナリオで「騎士であるルヴァイドとレンドラーの一騎打ち」が行われるバトルでも使用されており、そちらは概ね違和感がない。 問題点(PSP) PS2版の一部問題点が据え置き。 『3』同様シナリオ面の追加・修正は行われていないので、一部キャラの問題行動が直っておらず、カルマルートも存在しない。 + PS2版のネタバレに絡むため折り畳み 特定キャラのエンディングルートでポムニット残留を諦める必要がある問題はそのまま。一度条件を満たした後傀儡ユニットとして呼び出せるようになる隠しキャラもいるので、そちらの仕様に合わせてもよかったのでは…。 PS2版には無かった新たなバグが存在する。 「アロエリがクラス『天嶺の呪術士』で装備できる短剣を装備して攻撃する」「カルセド峠のバトルで召喚オブジェクトを破壊する」といった特定の状況でゲームがフリーズする。どちらも普通のプレイで起こり得る状況で、Best版では修正されているので、中古で買う場合などは気を付けよう。 総評(PSP) シナリオ面での追加要素や改善などはないものの、システム面では細かな不満点が概ね改善されており、より遊びやすくなっている。 本作単体でも十分に遊べるが、一度PSP版『3』をプレイして連動特典を獲得してから遊ぶ方がより楽しめるだろう。Best版が非常に安価なので、両方買っても十分すぎるほどのお釣りがくるレベルである。 余談(PSP) PSP版『4』のシステムデータ(エンディングまで到達していなくてもよい)がメモリーカードに存在している状態で『5』をプレイすると、パーティスキルの「お手製弁当」を入手できる。