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《ダーク・ディメンション・マジシャン/Dark Dimension Magician》 効果モンスター 星4/闇属性/魔法使い族/ATK1700/DEF1500 自分の闇属性モンスターが2体以上ゲームから除外されている時、 このカードは以下の効果を得る。 ●このカードはチューナーとして扱う。また、1ターンに1度、 自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースする事で、 相手フィールド上に存在するモンスター1体をゲームから除外する。 この効果を発動するターン、このカードは攻撃する事ができず、 シンクロ素材とする事もできない。 条件下でチューナーとして扱い、モンスター1体をコストとする《ブラック・コア》の起動効果を持つ。 数少ないダーク・ディメンションのチューナーであり、《ダーク・ディメンション・ドラゴン》をシンクロ召喚する時には重宝する。 除去効果の方も悪くはなく、攻撃制限とシンクロ素材制限はかかってしまうが、《スターダスト・ドラゴン》等を問答無用で除外できるのは強み。 関連項目 ・ダーク・ディメンション
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パック:フシギ一式承ります BEFORE:翼と爪と鱗と牙と(P)TF5 NEXT:偏在するコインの裏側(P)TF5 条件 十六夜アキ(DA)、カーリー渚、イェーガー、嶺開花、メイ喜多嬉がパートナー レベル3,7,11,15,19,23,27,31,35,39,43でランダム チャレンジ達成数10,20,30,40,50,60,70,80,90,100,110でランダム 全キャラの信頼度合計40000以上 解説 魔法使い族 優秀なシンクロモンスターアーカナイト・マジシャンや制限カード(新禁止・制限では準制限になった)カオス・ソーサラー等が狙い目。 【墓守】はなかなか強いデッキだが今作において切り札モンスターである墓守の大神官や他に新墓守モンスターが登場し、更に強力になった。 このパックで墓守関連のほぼ全ての主要カード、魔法使い族のサポートカードが揃うので意外と組みやすい。派生デッキも多く存在するので簡単には飽きないだろう。 主なカード 墓守、ネクロバレー、エンディミオン、サイマジ、カオスソーサラー、トリッキー、アーカナイト、マジックテンペスター ※レアリティ無表記のカードはノーマル。編集確定しました。 通常モンスターカード(01種) ランプの魔精・ラ・ジーン 効果モンスターカード(52種) ウジャド眼を持つ男 エレメント・マジシャン 王立魔法図書館(レア) カオス・ソーサラー(ウルトラ) クルセイダー・オブ・エンディミオン(レア) 黒魔力の精製者 ゲイシャドウ 幻影の騎士-ミラージュ・ナイト- 幸運を告げるフクロウ 氷の女王 サイバネティック・マジシャン サイレント・マジシャン LV8 サイレント・マジシャン LV4(スーパー) THE トリッキー(ウルトラ) シャブティのお守り 執念深き老魔術師(レア) 神聖魔導王 エンディミオン(レア) 聖なる解呪師 ダーク・ヴァルキリア 闇紅の魔導師(レア) 墓守の暗殺者 墓守の大筒持ち 墓守の長(レア) 墓守の監視者 墓守の従者 墓守の呪術師 墓守の司令官 墓守の大神官(レア) 墓守の偵察者(スーパー) 墓守の長槍兵 墓守の番兵 墓守の末裔(レア) 墓守の巫女 ハンニバル・ネクロマンサー ピクシーナイト 不幸を告げる黒猫(レア) 黒魔導の執行官 ブラック・マジシャンズ・ナイト ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師- ブリザード・プリンセス(レア) マジカルフィシアリスト 魔法の操り人形(レア) マジキャット 黒の魔法神官 魔導獣 ケルベロス マジック・ランプ(レア) マジドッグ 魔草 マンドラゴラ 魔導アーマー エグゼ 魔導騎士 ディフェンダー(レア) 見習い魔術師(スーパー) ミラクル・フリッパー 融合モンスター(01種) 黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト- 儀式モンスター(01種) 伝説の爆炎使い(レア) シンクロモンスター(03種) アーカナイト・マジシャン(ウルトラ) エクスプローシブ・マジシャン(レア) マジックテンペスター(スーパー) 魔法(16種) 王家の生贄(レア) 王家の眠る谷-ネクロバレー(ウルトラ) 騎士の称号 灼熱の試練 ディメンション・マジック(スーパー) トリッキーズ・マジック4 墓守の石板(レア) 秘術の書 マジシャンズ・クロス マジックブラスト(レア) 魔女狩り 魔法族の結界 魔法族の里(スーパー) 魔法都市エンディミオン(レア) 魔力掌握(スーパー) メガトン魔導キャノン 罠(07種) 奇跡の復活 降霊の儀式 漆黒のパワーストーン 対抗魔術 バベル・タワー(レア) マジシャンズ・サークル(ウルトラ) 魔力枯渇
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (23)トリステインのアカデミー 王立魔法研究所、通称アカデミー。 王都トリステタニアに存在する、高度な魔法実験や新魔法の開発が進められている国の最高魔法研究機関。 今、その敷地内には一隻のフネが停泊、……否、この場合着陸という表現が正しいかもしれないが、停泊していた。 全長百七十メイル、その形はハルケギニアにあるどのような船にも似ていながら、一つとして同じものが無い。 船の象徴ともいうべきマストは無く、飛行を可能とする船の特徴ある船翼は船尾付近に配されている。 朝日を浴びて輝いている全体的に細身のシルエットは、川辺で流される笹船を連想させる。 強襲型飛翔艦ウェザーライトⅡ。 プレインズウォーカーの知識と技術、そしてハルケギニアの魔法と資源によって生み出された空の落とし子。 その心臓部と言える機関室では、せわしなく動き回るものの姿があった。 それは人ではない。 金属の体を持ち、二本づつの手と足を持つ存在。 知らぬ人間が見たらならばガーゴイルと呼んだであろうそれは、ウルザによって作り出されたアーティファクト『組立作業員』であった。 何体もの組立作業員達が右へ左へと動き回り、工具を持って修理作業に追われている。 その前にはウェザーライトⅡが誇る、古代のスラン文明の技術の結晶スラン・エンジンが無残な姿を晒していた。 中枢のエンジン本体にこそ大きな損傷が認められないものの、それ以外の部分はこの場所で荒れ狂ったエネルギーの強大さを物語っていた。 周囲には切断された太いチューブ類や、熱と衝撃で元がどのようなものであったのか想像することもできない残骸、破壊され砕け散った様々な材質の破片等が散らばっていた。 土くれのフーケが使った異世界の兵器『破壊の杖』、それが巻き起こした力の残滓である。 あらゆる魔法に防御対応するように設計されていたスランエンジンは、魔法を介さない純粋な物理兵器の力の前に屈し、その屍を晒していた。 「作業の進捗状況はどうかね?」 朝の陽光も差し込まぬ機械の巣窟、そこに足を踏み入れたのは白髪白髭でありながら、見る者を圧倒する生命力に溢れた眼光を持つ男。 多次元世界『ドミニア』を渡り歩くプレインズウォーカーの一人であり、この船の生みの親であるウルザだった。 機関室を照らす弱々しいランプの光の中、杖を手にした禿上がった頭の男が振り返った。 「芳しく有りませんね。昨日から続けて、未だ回路のチェックと残骸の撤去に追われています」 そう答えたのはこの船のもう一人の開発者、今は無きトリステイン魔法学院の教師、ミスタ・コルベールであった。 一時は命に関わる重症を負った彼であったが、ルイズの放った『爆発』の後、ウェザーライトⅡは地上で救助を求めていたモット伯爵を助け、そのモット伯の水魔法の治療によって彼は一命を取り留めたのである。 ウェザーライトⅡの初飛翔となったあの夜の激戦から、既に三度目の朝を迎えていた。 全ての邪悪を退けた虚無の爆発の後、傷ついたウェザーライトⅡはオスマンの主導で一路王都へと舵をとった。 そうして王都上空へと到着した彼らは王立魔法研究所の敷地へと着陸したのである。 即座に研究所の研究員や王都の警備隊が駆けつけ、上へ下への大騒ぎとなったが、ここでも活躍を見せたのではオスマンであった。 彼は意外な政治力と交渉力を発揮し、その日の昼には船を王立研究所の敷地内に停泊させることの許可を取り付けてしまったのである。 怪我人や病人は即座に研究所の宿泊施設へと移され、トリステイン魔法学院という拠点を失った面々は、ここに至りようやく一息つくことのできる余裕を手に入れたのであった。 意識が戻らないルイズ、腰を痛めたギーシュ、風邪をひいたモンモランシーらは即座にアカデミーに用意されたベットへと放り込まれた。 また、最後にウェザーライトⅡとルイズの命を救ったミス・ロングビルこと、土くれのフーケも『破壊の杖』の爆発に巻き込まれひどい重症を負っていた。 コルベール同様に水のトライアングルメイジであるモット伯爵の治療魔法で命に別状は無かったが、彼女は今もベットの上で眠り続けている。 そしてもう二人の怪我人、ウルザとコルベール。 ウルザは酷い怪我を負っていたはずだったが、いつの間にやらそれは癒えてモット伯の治療も断っていた。 彼はコルベールに指示だけを言い残し、昏睡状態に陥っていたルイズに付き添うことを希望した。 一方のコルベールは治療もそこそこにウェザーライトⅡへと戻り、機関室の修理を続けていた。 超常的な力を持つプレインズウォーカーなら兎も角、ただの人間である彼が今のように動き回り立って話しているのはまさに奇跡的であった。 心配するギーシュやモンモランシー、オスマンの声も振り切って作業を続けるコルベールの表情は鬼気迫るものがあった。 あるいはそれは……必死に逃げる、逃亡者の形相か。 「ミス・ヴァリエールの容態はどうですか?」 「数時間前、日の出の前に目を覚ました。今は友人達が面会しているはずだ」 それを聞いたコルベールの顔がふっと和らいだ。 「そうですか。それは良かったです」 あの魔法の爆発の後、コルベールが意識を取り戻したときには既に昏倒状態にあったルイズを彼は心の底から心配していたのである。 ルイズが寝ていた時間は実に四十八時間にも及んだ。 その間、コルベールは小時間の休息を挟みながらも、ほぼ休み無く働き続けていたのである。 「ミスタ・コルベール、いい加減に気負うのはやめることだ。君が責任を感じることではない」 「……」 対するコルベールは無言の返答、しかしその顔色は明らかに度を越えたオーバーワークに限界を示していた。 「残りは私が組立作業員に指示を出しておく、君は休みなさい」 感情を滲ませない硬質な声色、何度も耳にしたこの老人の突き放した物言い。 けれどコルベールはその時、その声に自分を労わる色が混じっているように感じた。 「……分かりました。お言葉に甘えて休ませてもらいます」 「ああ」 出て行こうとするコルベール、そこで何かを思い出したようにふと足を止めて振り返った。 「休む前にミス・ヴァリエールに挨拶をしようかと思うのですが、彼女は今部屋にいますか?」 「今ならまだ他の生徒達が見舞っているはずだ、暫くはベットから体を離れさせて貰えんだろう」 それを聞いてコルベールは微笑する。 「どうもありがとうございます。ミスタ・ウルザ」 停泊するウェザーライトⅡの中でコルベールとウルザが陰気に顔を突き合わせていた頃、ルイズの割り当てられたアカデミーの一室には賑やかな声が響いていた。 「全然目を覚まさないから何ごとかと思ったじゃないっ!」 「しょうがないじゃないモンモランシー、寝てる時間まで文句をつけられても仕方が無いわよ」 「ハハハ。丸二日はいくらなんでも寝坊しすぎだと僕は思うけどね」 それぞれモンモランシー、ルイズ、ギーシュが笑顔で笑い合う。 あの戦いを全員で無事生き残った喜びを噛み締めて。 「もう起きてるってことは動き回っても平気ってことかい?」 「ううん。今日一日はベットで寝てなさいって言いつけよ」 ギーシュの質問に、寝巻きのままベットから身を起こしたルイズが答える。 「言いつけって、施療師にかい?それとも使い魔の……」 そこまで口にして言いよどむギーシュ。 「いいえ、ミスタ・ウルザによ」 続きはルイズが自分の口から告げられた。 「そうか。でも本当に心配したんだよ。ミスタ・ウルザから君が絶対安静、面会謝絶だって聞かされたときには」 「? そうだったの?」 初耳である。 それもそのはず、ルイズが倒れてからのことを聞かされるのは、彼女にとってこれが初めてなのだった。 深夜に目を覚ましたルイズ、ウルザの口から彼女に告げられた事実。ルイズはそのあとの時間を、一刻も惜しいとばかりにウルザの語る過去の話を聞き続けていたのである。 「ああ、昨日もこうして二人で見舞いに来たんだけど、ミスタ・ウルザに帰されてしまってね。そうだったよね、モンモランシー?」 と、話を振られたモンモランシーは、あさっての方向に顔を向けて見事な金髪の縦巻きロールをくるくると指先で弄っているところだった。 「モンモランシー?」 ルイズの問いかけではっと我に返ったのか、モンモランシーは顔を真っ赤にさせて頷いた。 「そ、そうよ。折角来てあげたのに、あなたったら全然起きないんですもの!」 突然の剣幕にルイズもギーシュも呆気にとられる。 「モ、モンモランシー?具合でも悪いのかい?顔が真っ赤だよ?」 「ななな、なんでも無いったら何でもないのっ!」 「そ、そうなのかい?君がそう言うなら別にいいけど……ああ、そうだ忘れていた。ルイズ、外は凄いことになっているんだ。そのことは聞いてるかい?」 持ち前の微妙な鈍感さを発揮して、再びルイズに話を振るギーシュ。 再び顔を背けて、口をアヒルっぽくして拗ねるモンモランシー。 流石のルイズもなんとなく事情が飲み込めてきたが、ギーシュの言ったことが気になって聞き返した。 「外?一体どうなっているの?こうしてのんびり話してるってことは、姫様はご無事なんでしょうけど」 「違う違う、もう姫様は姫様じゃないんだよ」 ギーシュの物言いに疑問符を浮かべるルイズに、ギーシュは深く息を吸って十分にためを作ってから続けた。 「アンリエッタ女王陛下の誕生さ!」 ぽかんと口を開けるルイズ、言ったギーシュは自分のことのように得意満面だ。 ギーシュの衝撃発言、喜びと驚きのあまりとっさに声が出ないルイズ。 持て余した混乱をとりあえず喉の奥に飲み込んで、ルイズは疑問を口に出してみた。 「じょ、女王って、そんなに簡単になれちゃうの?」 「んー、どうなんだろうねぇ。歴史の上ではこれまで何度も例はあるし、それに今はガリアの国王も女王だしね」 その時遠くから「ドーン」と言う音が鳴り響いた。 「ほら、聞こえただろう?今のはアンリエッタ女王陛下の即位宣言と戦勝パレードの開始を告げる空砲の音さ」 そこまで聞いてルイズにも、ようやく合点がいった。 ウェザーライトⅡと自分の虚無によって撃退されたアルビオン軍、それを国の功績として内外に大々的に喧伝するための女王即位、戦勝パレードなのだろうと。 きっと今、自分の信愛する姫殿下、いや、女王陛下は行進パレードの中にあって国民に笑顔を振りまいているだろう。 けれどその未来には様々な困難が山積みにされているのだろう。 外はアルビオン、ガリア、ゲルマニア。 内は貴族達の複雑に絡み合った思惑。 女王陛下はそれらと正面から立ち向かう決心をされたのだ。 そう思えば、自分達の功績が例え表に出ないであろうことなど吹き飛び、ルイズの心には喜びと奮起が満ち溢れた。 「こ、こうしちゃいられないわ!早く私も行って女王陛下にせめて一目でも」 「な、何を言ってるんだい君は!ミスタ・ウルザに今日一日は休んでいるように言われたんだろう!?」 今すぐベットから飛び出していきそうな勢いのルイズを、ギーシュが両手でつかんで抑えようとする。 「モンモランシー!君も見てないで手伝っておくれ!」 じたばたと暴れるルイズに抱きつくようにしてベットに留めているギーシュを、モンモランシーが氷雪の如き視線で見ている。 「モ、モンモランシー?」 ギーシュもここに至り、モンモランシーの様子が平静のそれではないことにやっと気づいた。 が、今この病人を放り出してモンモランシーに許しを請う、と言うのも人としてどうだろう? という板ばさみにギーシュが陥りかけたその時、控えめにドアがノックされた。 そうしてその後に音を立てて開かれた扉から現れたのは 「え、エレオノール姉さまっ!?」 ルイズの姉、エレオノール・ド・ラ・ヴァリエールであった。 「ちびルイズ。あなたがどうしてここにいて、しかも丸二日も眠りこけていたのか、一切合財全てを説明してもらうわよ」 そんな風に口を開いたのは、二十代後半の見事なブロンドの美女、エレオノールだった。 その眼光鋭く、言葉にはルイズを硬直させるだけの気迫が込められている。 「あ、あの、エレオノール姉さま」 「しかも、ここに運ばれた原因はあの得体の知れないフネに乗っていて、戦場で例の光に巻き込まれたからだって言うじゃない」 本当はその光自体ルイズによって放たれたものであるのだが、エレオノールはそのことを知らない様子だった。 「おちび。いいこと?ラ・ヴァリエール家はトリステインでも名門中の名門よ。それに連なる血筋のあなたがどうして戦場なんかにいたの。説明なさい」 長く一緒に生活した、しかも血を分けた姉妹のこと。 ルイズは直感する。 『今、目の前の姉は壮絶に怒っている』 「ね、姉さま?」 「言い訳なんて聞きたくないわ。私は説明しなさい、って言ったのよ」 ここに至りルイズにも、姉の怒りの原因が自分であり、その矛先が自分に向いていることが正しく把握できた。 助け舟を求めて視線を泳がせる。 ……先ほどまでそこにいたはずのギーシュとモンモランシーはいつの間にやら姿を消していた。 孤立無援、そんな言葉を思い出しながらルイズは必死に考えをめぐらせる。 正直に話してみる?――火に油を注ぐようなものだろう。 誰かに助けを求めてみる?――薄情ものの二人は後で〆よう。 仮病を使って追い返す?――この姉にそんなものが通じるわけが無い。 閃き。 とりあえず話をそらしてみるというのは? ―― これよ! 根本解決には程遠い回答を手にしたルイズは、話をそらせそうな話題を記憶から掘り起こした。 「姉さま……」 「何よ、ちびルイズ」 「ご婚約、おめでとうございます」 はたかれた。 「あいだ!ほわだ!でえざば!どぼじで!あいだだっ!いだだだっ!」 更には頬をつねり上げるエレオノール、ルイズは本気で痛いのか手をバタバタと暴れさせている。 「あなた、知らないの?っていうか知ってるわね?知ってて言ったのね。やるじゃない、ちびルイズのくせに」 「わだじなんじぼじりばぜん!」 「婚約は解消よ! か・い・し・ょ・うしたの!」 「な、なにゆえ!」 寝耳に水だ。 当然知っていたらこんな話題口が裂けても振らなかったであろう。 「さあ?バーガンディ伯爵さまに聞いて頂戴。なんでも『もう限界』だそうよ。どうしてなのかしらねっ!」 そう強く言い捨ててから一際強くつねり、手を離すエレオノール。 ルイズは涙目になりながら「そりゃ『限界』もすぐに来るでしょうね。私は何があってもこうはならないわ」と心の中で思ったりもしたが、幸いそれがエレオノールに看破されることは無かった。 これも……壊れてる。 ―――炎蛇の魔道師 コルベール 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX(OCG) 儀式・効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600 「カオス・フォーム」により降臨。 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが特殊召喚に成功した場合、 自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。 このターン、相手はモンスターの効果を発動できない。 (2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、 自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを手札に加える。 カオス マジシャン 儀式モンスター 墓地再利用 行動制限 闇属性 魔法使い族 関連カード カオス・フォーム ♯2(アニメ) カオス・フォーム(OCG) カオス・フォーム(アニメ)
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コナミコマンドを入力することで主人公として使用可能。 デッキ内容 音速ダック デュナミス・ヴァルキリア ホーリーエルフ ザトリッキー ヂェミナイエルフ ブラックマジシャン ブラックマジシャンガール 翻弄するエルフの剣士カードエクスクルーダー 光帝クライス 打ち出の小槌 騎士道精神 シールドクラッシュ ソウルテイカー 月の書 落とし穴 砂塵の大竜巻 サンダー・ブレイク デッキ強化方 通常の初期デッキと違って【ブラック・マジシャン】に寄せている為、運用法も異なる。 光神機が抜かれているので全体的な打点はさがっているものの、変わりに必須カードの月の書が投入されている。 初期デッキ強化方を参考に魔法使い族サポートを入れ、トリッキーやクライスを主力にしたい。
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マジシャンズ・サークル:Magician s Circle 通常罠 魔法使い族モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。 お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のデッキから 攻撃力2000以下の魔法使い族モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚する。 解説 関連カード ゲーム別収録パック No.00050755 DS2009パック:パック:-(P)09:全カードランダムパック(P)09 未チェック PSPTF4パック:パック:-(P)TF4:チェッカーフラッグ(P)TF4 未チェック DS2008パック:パック:-(P)08:全カードランダムパック(P)08 未チェック PSPTF3パック:パック:-(P)TF3:タッグフォース・フォーエヴァー(P)TF3 未チェック DS2007パック:パック:-(P)07:-(P)07:全カードランダム(P)07 未チェック DS SSパック:パック:-(P)SS 未チェック DS NTパック:パック:-(P)NT 未チェック PSPTF2パック:パック:-(P)TF2:チェッカーフラッグ(P)TF2 未チェック PSPTF1パック:パック:-(P)TF1:チェッカー・フラッグ(P)TF1 未チェック PS2TFEパック:パック:-(P)TFE:チェッカー・フラッグ(P)TFE 未チェック
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ブラッド・マジシャン-煉獄の魔術師-(OCG) 効果モンスター 星4/炎属性/魔法使い族/攻1400/守1700 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 自分または相手が魔法カードを発動する度に、 このカードに魔力カウンターを1つ置く。 このカードに乗っている魔力カウンターを任意の個数取り除く事で、 取り除いた数×700ポイント以下の攻撃力を持つ フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊する。 マジシャン モンスター破壊 下級モンスター 炎属性 魔法使い族 魔術師
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ 3章 (29)トリステインの女王アンリエッタ 「それでは、再びミスタ・ウルザに質問致します」 二十二の瞳に見つめられたオスマンが口を開いた。 「二十の竜騎兵を蘇らせ使役するのは、あなたの言うところの魔法ならば可能とのことでしたが、それでは敵の中にその魔法を使えるメイジがいるということになりませんかな? 我々の知らぬ理を識る誰かが、アルビオンに荷担しているということに」 円卓の寄る辺、起立しているのは再びオスマンとウルザ、二人の白髭。 「その通りです。オールド・オスマン。そして私――我々は、その者と既に遭遇しております」 場の支配権は完全にこの老人達のものになっている。 「ふむ、なるほど。 では、そのあなたと同じ力を持ちながら敵に荷担している者の名を、明らかにして頂きましょう」 流れの横車を押すのは、オールド・オスマン。 「彼は元トリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵であります」 演出、脚本、進行、全てオスマンの手による寸劇、あるいは喜劇が幕を開けた。 「それでは、我々の知らぬ魔法、そしてそれを扱うことのできるワルド子爵。この二つをふまえた上で、改めて三ヶ月前から遡り、一連の出来事を整理していくこととします。 ではミズ・サウスゴータ。あなたが知る限りの事柄で、不可思議に思ったこと、理解できないと感じたことを話して頂きたい」 促され立ち上がるマチルダ=フーケ。両の眼鋭く、オスマンを睨み付ける。目の前の相手が自分にとって味方なのか、敵なのか、それを見極めんとする。 対して老人は、いつもの通りに人の良さそうな好々爺の面持ちで、立派な白髭を手で撫でている。何もかも、数ヶ月前と変わらない姿。 だが、対峙する自分の立場はその頃とは全く違っている。最初はロングビル、その次はフーケ、そして今はマチルダ。 今この場に立っている自分にとって、この老人は何者であるかを考える。この老人の手の中にある青写真のにおいて、自分がどこに描き込まれているかを考える。 トリステインの新女王は、この食えない老人のペテンに乗ることにしたらしい。では自分はどうするか? 「……」 しばし黙考し、考えを整理する。 今のところ、流れは自分にとって悪くない。全ての責任をワルド一人に押しつけ、自分自身の罪に対しての免罪も得た。 最大のネックであった、口にすると戯言に過ぎなかったワルドの力も、あの使い魔の老人のおかげで、ある程度の信頼性を得られた。 正直、上手くいきすぎていると感じるくらいに順調である。 そして、その全ては、この場を仕切っているオスマンの誘導によるものである。 ここまで考えたところで、マチルダの中で心が決まった。 「ええ、ございます。 わたくし自身も信じられなかったので話さなかったのですが、先ほどのお話を聞いていくつか……」 ここで彼女は手の中にあるカードのいくつかを切った。ここはオスマンに協調しておくのが得策という判断である。 良い流れの時には逆らわないで身を任せる、これも彼女の流儀であった。 「彼が自分で使い魔、と呼んでいた竜と傭兵のメイジのことでございます」 改めて、先ほど喋らなかったことに他意はないと前置きしてから、マチルダは話を始めた。 「彼が使い魔と呼んでいるのは、竜と人です。使い魔を二匹、それも片方が人などというのは聞いたことがありませんでしたので……」 そして、マチルダは自分が見聞きした事実を語った。 竜の方は名前が分からない、男の方はメンヌヴィル。 それぞれルーンの位置は額と右手。 竜の方のルーンはクロムウェルの側近であったシェフィールドという女性の生首から引き抜いて、それを竜の額に貼り付けて使い魔にした。 メンヌヴィルの方は、竜が使い魔となって暫くたってから雇われ、ワルドがどこからか持ってきた切断された人間の右腕に刻まれていたルーンを移植され、使い魔にされた。 そしてマチルダは使い魔のルーンを他のものに移植する、その行為が余りにおぞましかったことと、移植される側、この場合切断された『頭』と『右腕』になるのだが、それが体から切り離されているにも関わらず、 『生きている』状態であったことがまるで悪夢のような光景であったことを身振り手振りを交えてマチルダは語った。 マチルダの話を聞き終えたオスマンは、何度も頷きを返し、それからウルザにこう問うた。 「ミスタ・ウルザ。我々が知る限り前例のない話ではありますが、使い魔のルーンの移植、そのようなことが、果たして可能なのですかな?」 即座 「条件さえ整えば、可能でしょう」 ウルザが答えた。 オスマンはマチルダだけでなく、続いてモット伯爵から戦場で見聞きしたことを、それを終えると更にはルイズ・タバサ・ギーシュ・モンモランシーにウェザーライトⅡにて体験したことを、語るように促した。 オスマンが質問し、問われたものがそれに答える。その中で解決されない疑問や不可解な点はウルザが補足する。 そうして誰もが断片的な情報しか持っていなかったニューカッスル落城以後の空白の三ヶ月の全容が、オスマンの手によって見事に形作られていった。 ここからは物語を追ってきた読者諸兄の皆様にとっては、いささか単調なやりとりが続くこととなる、よって内容を纏めて流れに沿って記すに留めさせて頂く。 三ヶ月前、ニューカッスル城の決戦以後、一時行方不明となっていたワルドが、新たな力を手に入れてアルビオンへと帰還を果たす。 ワルド、死者を意のままに操る術を使い、アルビオンを瞬く間に掌握する。 真実に近づいたクロムウェルの側近、シェフィールドがワルドに捕らえられる。 シェフィールドの『頭』からルーンが抜き出され、ワルドが召喚した竜へと移植される。 ワルド、ガリア王暗殺のためガリアへ渡る。 タバサがガリア王暗殺を目撃し、地下牢へと投獄される。 ワルド、王周辺の貴族達を抱き込んで傀儡の女王を擁立する。 ワルド、ロマリアへと渡り、数日後に『右腕』を手にアルビオンへと帰還する。 ワルドがメンヌヴィルを雇い、『右腕』からルーンを抜き出し、これを移植し彼を使い魔とする。 ガリア王国からトリステイン王国へ宣戦布告。同時、ガリア・アルビオンとトリステイン・ゲルマニアが戦争状態へと突入する。 ワルド、浮遊大陸アルビオンをゲルマニア領空へと移動させ、進軍を開始。 帝都陥落。 間諜によりガリアによるトリステイン南部攻撃作戦の情報がもたらされ、トリステイン軍の大部分が南部へと集結する。 マチルダ、トリステイン攻撃の混乱に乗じてアルビオンを脱出、ガリアへ。 タバサを救出。タバサ、マチルダ共にトリステインへと向かう。 トリステイン魔法学院周辺に、突如アルビオン軍が現れ進軍開始。モット伯爵が王軍へと伝令を飛ばしつつ迎撃に。 モット伯爵がメンヌヴィル率いる屍竜騎兵と交戦。モット伯爵一人を除いて迎撃に出た兵士が全滅。 トリステイン魔法学院襲撃を受けるが、殆どの者は事前にウルザが準備していたマジックアイテムで王都へと脱出する。逃げ遅れたルイズ・タバサ・ギーシュ・モンモランシー・マチルダがウェザーライトⅡに乗船する。 ウェザーライトⅡ、アルビオン軍艦、機械竜、屍竜隊、メンヌヴィル、使い魔の竜と次々に交戦する。 現れたワルドとウルザが交戦。最中にルイズが魔法を放ち、進軍していたアルビオン全軍を壊滅させる。 「ふぅ……」 桃色の唇をカップに口づけ、冷えて久しい紅茶を含む。乾いた喉に、心地よい潤いがもたらされた。 諮問会開始から既に四時間が経過している。広すぎる円卓の間に残るのは女王アンリエッタとその側近マザリーニだけである。 その他の参加者には既に退室が命じられており、魔法による自動筆記も終了している。 次の予定である別の会議の開始まで三十分、アンリエッタにとっては久しぶりとなる休息の時間である。 だが、その表情は優れない。それは横に座るマザリーニにしても同じこと。 二人は共に先頃の諮問会で行われていたやりとりを思い出していた。 「どこまでが、真実なのでしょう?」 静寂の中で呟いたのはアンリエッタ。その声は毅然とした女王の仮面を外した導くことに脅えを抱く、齢十七の娘そのものである。 アンリエッタとて馬鹿ではない。自分が政治上の都合により王位に就いていることは自覚している。 この国には今、強い指導者が必要なのである。 未曾有の混乱、これまでにないほどの大きな戦争、それを乗り切るためには誰しもが認める『完璧な王』が必要だったのだ。 『始祖の加護を受け、聖なる光でアルビオンを撃退した偉大なる女王』という立場は国を纏める上で都合が良い、ただそれだけのこと。 自分の力によって座にあるわけではない。救国の英雄が王となるならば、むしろ本来の意味で女王の椅子に座るべきはルイズであるべきだろう。 だが、アンリエッタはそれを分かっていながら女王の椅子に座り続ける。 それが彼女に課せられた役割であるから、王族に生まれた者の責任であるから。 例えそれが、国民を欺くことになろうとも。 だがこの時間、言うならば舞台裏。役者が舞台を降りて次の出番までの間、素の自分に戻っても良い時間。 「どこまでを信頼して良いものか、私には判断しかねます……」 弱々しく紡がれた言葉は、脚色無い少女の本音。 「仮に、全てを真実とするならばどういたします?」 その質問に、マザリーニがいつも通りの声で答える。 「……恐ろしいことです。始祖が降りたったこの地以外に、別の世界があるなどと……そして直接的ではないにしろ、その世界からの侵略などと、まるで子供が夜に見る悪い夢のようです」 アンリエッタは本当に全てが悪い夢だったらと思う。聞いたこともないような世界の話、存在も疑われていた失われたはずの五柱の一角、過去に類を見ないような世界中を巻き込んだ大戦争、その全てが自分が王となった代で起こるなど。 「……私には荷が重すぎます」 これこそが自分の言葉、身の丈に合った言葉、消えてしまいそうな呟きを、そんな想いに駆られて漏らす。 ザーザーという音が、窓辺から聞こえる。いつしか外は雨、勢いよく降っているらしい雨の足音が部屋の中まで伝わってくる。 「あなたしかおりません」 ただ雨音だけが響く部屋で、マザリーニが言葉を発した。そして更に、続けて言う。 「いえ、あるいは探せば他にも適任者がいるかも知れません。ですが、私はそれでも、あなたこそがこの局面に置いて最高の『王』だと信じております」 「……ご冗談はお止しなさい。私を王位に据えたあなた自身が一番分かっているはずです。私には人を導く指導力も、何かを判断する決断力も欠けていると。先ほどの話が真実とするならば、この度の争乱はこの世界を左右しうるもの。 私ごときの器は頑張っても精々平時の『王』。このような局面に、私のような凡庸な者が『王』でいて良いはずがありません。それに何より私は私情を挟む『王』。 この度の戦いを、ウェールズ様の敵討ちとして望んでいる私がいないと言い切れません。あるいはウェールズ様の元へと逝ける機会だと思っているかも知れません。そういったやましい心を持った『王』ならば、それは兵を、民を巻き込んで国を道連れにしてしまいます」 一息に、思いの丈をぶちまける。 アンリエッタは国を、民を愛している。だからこそ、自分の私情によってそれらを損なうことを何よりも恐れていた。 自分自身が分からない、自分の心が分からない。 国民を愛している、けれど未だウェールズも愛している。もしもその時、二つのどちらかを選べと言われたときに、自分がどの様な選択をするのか、分からない。 「自分のことも分からぬ『王』に、誰がついてくると言うのでしょう。そんな弱き『王』は必要ありません」 本音だった。 自分のような小娘が王などと、間違っている。それこそが即位以来、ずっと彼女が抱え続けてきた想いであった。 話の最初から最後までを、黙って見ていたマザリーニの視線に耐えられなくなり、アンリエッタは窓へと視線を逃がす。 外の雨は益々勢いを増し、叩きつけるような激しいものとなっていた。 「それでも」 強くなった雨音にかき消されないようにか、先ほどよりも強い調子で、 「あなたこそが、王に相応しい」 マザリーニは言った。 その言葉に、反射的にアンリエッタは我を忘れて席を立つ。 「……っ。 一体この私のどこが王に相応しいと言うのですか! 能力は平凡で、好いた殿方一人に右往左往、王の血筋に生まれたというだけで、本当は市井の娘と何ら変わらないただの小娘ですわ! こんな私のどこが! あなたは『王』に相応しいと言うのですか!?」 自分を卑下しているのではない、これは、歴然とした事実なのだ。 だが、そんなアンリエッタを前にしてもマザリーニの言葉は変わらない。 「それでも、あなたは『王』に相応しい」 繰り返された言葉に、アンリエッタは力一杯拳を握り締める。 「どうしてっ!?」 激しいアンリエッタの詰問に 「あなたには、華がある」 マザリーニは余裕の笑顔を返したのだった。 「……華?」 「ええ、そうです。華と言って分からなければ魅力と言い換えても良いでしょう。人が望んでも手に入らぬ天性の魅力、あなたにはそれが備わっている」 「魅力、……そう、魅力。でも、そんなものが何の役に立つというのです。確かに『王』たるものにカリスマは必要です、しかしそれが『王』としての能力を凌駕するとは、私には思えません」 マザリーニの言葉に毒気を抜かれたように、再び腰を下ろすアンリエッタ。 「おやおや、アンリエッタ女王陛下は『魅力』を侮っておいでのようだ」 「侮るも何も……たかだか人を惹きつけるだけでしょう。そんなものが政治や戦争の、何の役に立つというのです」 「確かに、魅力は政治や戦争に直接役に立つものではありません。ですが、立派な武器となるものです」 「……」 「人を惹きつける力、それも天性のものとなれば別格。例えあなた自身に力が無くとも、あなたよりも優秀な周囲の者達があなたを喜んで支えるでしょう。 そしてその者達はあなたが最善の決断に至るように力を尽くし、その決断には喜んで支持をして実現させるために力を注ぎます。そして時に補佐し、時にあなたを諫める。 あなたはそこにいれば結構。そんなあなたを助けようとする者達の力を十二分に引き出すのですから。そう、『魅力』とは指導者にとって最も必要とされる希有な資質なのです」 普段は決してこのような強い調子で喋ることのないマザリーニの言葉。 しかも、それを要約すると『あなたはとても魅力的だ』 呆気にとられて一瞬惚けたような顔をしたアンリエッタだったが、そのことに思い至り、上品に手で口元を隠してくすくすと笑い声を漏らした。 「マザリーニ枢機卿。もしかして、今、私はとても失礼なことを言われたのかしら? まるで私が人を惑わす魔性の女のような口ぶりでしたけれど」 「いやはや、その通りのことを申しただけですぞ。気に入らないのでしたら、言い換えて差し上げましょう。あなたは天性の『人ったらし』です」 「はははっ! お止しになって、それこそ私が希代の悪女のようではありませんか」 ついに堪えきれなくなり声を出して笑うアンリエッタ。それを眺めるマザリーニも穏やかな笑顔を返した。 「陛下には陛下にしかない武器がございます。あなたは自身を恥じ無くてよろしいのです。あなたは立派な『王』となるでしょう」 「……なぜかしら、あなたにこんな事を言われるのはとっても可笑しいことなのに、心が楽になった気がします。王になって初めて……真に人の口から私が『王』になったことを肯定された気がします」 「いいえ、女王陛下。私以外にも多くのものが、女王陛下を認めております」 「それも、私の魅力によるものなのかしら?」 「左様です」 「そう……それでは、その数少ない取り柄を使って、この国を良くしていきましょうか」 そう言ったアンリエッタは、苦労をかけるであろう側近に向かって、華のような最高の笑顔を見せたのであった。 女王陛下万歳!女王陛下万歳!女王陛下万歳! ―――トリステイン国史記より抜粋 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (22)ウルザの時計 ルイズは霧の中にいた。 濃い白乳色をした、濃密な霧。 視界は白、その他の色は一切何も見えない。 ――誰かいないの?―― 彼女がそう口にすると、目の前に突如人影が現れた。 先ほどまで影も形も無かった場所に突如現れた人物にルイズは驚きの声をあげる。 ましてや、目の前にいる人物の姿を目にしてはなおさらであった。 目の前に現れたのは小柄な少女。髪は桃色のブロンドに目は鳶色、身には魔法学院の制服を纏っている。 そう、それはルイズ自身であった。 「この次元に来るのはとても久しぶりね、懐かしいわ」 こちらの反応を見て、さもおかしそうに口元を隠して笑う少女。 ――あ、あなたは一体だれ!?何で私の姿をしているの!?―― くつくつと笑いながら彼女は答えた。 「最初の回答、私はあなたの先祖、始祖って呼ばれてるみたいね」 ――!!―― 驚きで声も出せないルイズを愉快そう笑う少女。 「次の回答、私に姿なんて無いわ。面倒だからあなたの姿や声や喋り方を借りてるだけよ」 自分の胸に手を当てながら答える仕草は、確かにルイズもたまにしてしまうものであった。 ――わ、分かりました。けれど始祖様はどうして私めにお姿をお見せ下さったのですか―― その言葉を聴いて始祖は明らかに機嫌を崩したようだった。 「ちょっと、そういう口調はやめて貰えないかしら。なんだかムズムズするわ」 腰を折り曲げて上目遣いに睨みながら片手にもった杖でルイズをつんつんつつきながら言う少女。 ――は、はい。わかりました……―― 「わかった、でいいわ。じゃあ次の回答ね、面白そうだったからよ」 あっけらかんと言う始祖、流石にこの言葉にはルイズも言葉が詰る。 「何をしようと思った訳でもないのだけれど……。そうね、あなたの疑問に答えてあげるわ」 ふふん、と薄い胸を誇示するように胸をそらす始祖。 ――疑問?―― 「そう、疑問。どんな疑問にでも答えてあげるわ」 神の如き、いや、神そのものと時に称される存在が、ちっぽけな存在である自分の疑問に答えるという。 一体何を聞けばいいのか、自分の未来?それとも虚無について?あるいはあのワルドについて? 頭が混乱して何を聞けばいいのか分からない、けれどルイズの口はすっと一つの疑問を紡ぎ出していた。 ――ミスタ・ウルザはどんな人間?―― 言ってからはっと気付いて両手で口を塞ぐルイズ、聞き届けた始祖はにやにやと笑っている。 「そんなことは本人に直接聞けばいいことじゃない」 そう前置きしてから 「でも、この際だから本人にも分からないことを教えてあげるわ」 杖を高々と振り上げた。 気付くと、空の上にいた。 ――きゃああああああ!?―― 落ちる、と慌てて手足をバタつかせるルイズだったが、落下の浮遊感はいつまでたっても訪れない。 恐る恐る目を開くと、そこにはルイズと同じように宙に浮かんだ始祖の姿。 「大丈夫、落ちたりなんてしないわよ。それよりほら、始まるわ」 まるで劇場に足を運んでいる客のような口ぶりで、彼女はある一方を指差した。 そこには、闇があった。 闇に触れるだけで草木が、大地が、空気までもが腐り果てた。 黒、漆黒、この世にこんな色が存在することに驚くほどの、光を全て吸い込むような黒。 それが広がっていく。全てを巻き込んで、人も街も巻き込んで。 ――何、あれ―― 顔色を失ったルイズが呟く。 「あれは■■■■■」 ――え?―― 始祖の声を聞き取れなかったルイズが聞き返した。 「だから■■■■■よ」 再び顔に疑問符を浮かべるルイズ。 「ああ、もしかしたら聞こえないんじゃなくて分からないのかもしれないわね。だとしたら、それはあなたの防衛本能だから無理に理解しようとしなくていいわ」 ルイズには始祖の言うことの半分も分からなかったが、『アレ』が理解するだけで穢れる存在であることは何となく察することができた。 ――ここは、どこなんですか?私、あんなもの見たことが無いわ―― 「この次元は『ドミナリア』という世界よ。アレについては見たことが無くて当然、『ハルケギニア』にあれが現れたことなんてないもの」 『ドミナリア』。 ルイズもその単語には聞き覚えがあった。確かウルザが自分の生まれた世界だと語っていた名前だ。 「そう、あなたの使い魔として呼び出されたプレインズウォーカー・ウルザのいた世界よ。そして…」 再び始祖の少女は暗黒を指差す。 「あれこそが、彼が立ち向かっていた邪悪よ」 それから二人は、次々と時間と場所を跳び回り、様々な場面を目にした。 そしてルイズが目撃したものは、悲惨の一言に尽きた。 世界は荒廃していた。 森は腐り、山も腐り、草原も腐り、島も河も腐っていた。 国も、街も、人も、全てが腐り果てていた。 人間、エルフ、ミノタウロス、ドワーフ、トカゲや猫の姿をした亜人、それらは団結して恐るべきファイレクシアの異形の兵達と戦っていた。 けれど彼らも傷つき倒れ、やがて最後には腐れていった。 ――何が、起こっているの?―― 「侵略/Invasion よ」 次に場面を移した時、ルイズが目にしたのは一人の勇士の姿であった。 彼の全身は汚らわしい血に塗れている。 その周囲には数え切れないほどの、ファイレクシア人の亡骸。 鬼神の如き勇猛でもって人々に希望をもたらすであろう、勇者。 だが、そんな希望など、■■■■■は認めない。 「――――――!!」 邪悪を討つべく立ち向かった彼を 闇が呑み込んだ。 それからは繰り返しだった。 様々な場所で、様々な勇者によってそんなことが繰り返される。 「アレ」と始祖が呼ぶものは、どんなものでも貪欲に呑み込んだ。 全てが食らい尽くされる。 そのような光景が何度か繰り返され、次にルイズが目にしたのは風変わりな老人であった。 彼は闇がすぐそこまで迫っていることを知りながらも、一心不乱に手に持った本を修正している。 ――彼は何をしているの?―― 「彼は予見者、未来を知るものよ。彼はその力で歴史書を書いていたの。 そして、今彼はその歴史書を修正しているところよ」 ――早く逃げなくちゃ、闇に飲みこまれてしまうわ!―― 「そうね。でも、彼にとって歴史書に書かれた『世界の終焉』を書き直すことこそ、最も重要なことなの」 そう言った始祖は、闇に覆われようとしている男を見た。 彼は必死に自分が視た歴史を修正しようとしている、けれど…… 『黙示録』の予言を修正する直前、彼は暗黒雲に呑み込まれてしまった。 ルイズが余りに救いの無い結末に絶句する。 けれど始祖の少女はさして気にしたふうも無く杖を振るった。 次にルイズ達の前にいたのはモジャモジャのあご髭を備えた海の男だった、 彼は海から汲み上げた膨大な青色をした魔力で、暗黒雲に抵抗していた。 けれど、それが徒労であろうことは明らかである。 ――さっきの人と同じような感じがするわ―― 「ふぅん。分かるのね、まあいいけど」 ――この人もまた、飲み込まれてしまうの?―― 「いいえ、彼の場合は少し違うわ」 ルイズが改めて髭の男を視たとき、丁度彼は何かを決意したようであった。 彼は迫る暗黒に対峙し、その直後、呑み込まれた……ように見えた。 ――闇が、海を避けてる?―― 「いいえ、拒絶しているのよ。 彼はその身を生贄に捧げて、彼が最も愛した友人達と海を守ったの」 次に場面を移した時、そこは多少風変わりな光景が広がっていた。 大樹の枝の上、そこには一組の男女がいた。 二人とも背が高い、男性は勿論、女性も一八〇サントはあるだろうか。 光景が風変わりだったのは、男女がいたからだけではない。 上空からはあの闇が迫っていたが、同時に彼らの足元では激しく業火が猛っていたのだ。 下に燃え盛る赤、空の青、樹木の緑、そして暗黒の黒、そして寄り添うように抱き合う二人。 なんとも美しい、同時に哀しい光景であった。 ――あの二人は恋人同士なの?―― 「ええ、そうよ。男性はエルフ達の王、そして女性は人間の英雄よ」 ――エルフと人間?―― ルイズは驚いて男を見た。確かにそこには噂に伝え聞く、エルフを表す長い耳があった。 「彼らにとって種族の違いなど些細なことなのよ」 確かに、人間の女性はエルフの男を心から信頼しているようだった。 「そんなことよりも、見なさい」 エルフの男が、女性になにごとかを語りかけた。 彼女は男に寄りかかり、最後のキスをする。 そして微笑み…… 闇に飲み込まれるより先に、二人は身を投げた。 泣きそうな顔で、ルイズは二人を見届けた。 酷い、余りに酷い。 世界中が悲しみに包まれている。 闇が広がる速度は速い。これまでルイズが目にしたものは悲劇のほんの一部分。 ほんの一部分でも分かる、この世界は悲劇に満ちている。 「次で最後よ」 そう言って跳躍を行ったルイズ達。 そこでは激しい口論が行われていた。 「何故ジェラードがやらなけばいけないのですか? 貴方の眼からパワーストーンを取り出すぐらいなら私だけでも出来ます!」 そう言ったのは、銀色に輝いた驚くほど表情豊かなゴーレム。 「ジェラードはただの相続人ではない、彼もレガシーの一部なのだよ」 こう喋ったのは、ジェラードと呼ばれた男に抱えられた切断された人間の頭部であった。 ――ミスタ・ウルザ!?―― 目をむいて驚くルイズ。 頭だけの姿で喋っていたのは、なんと彼女の使い魔であったのだ。 驚くルイズを見て、始祖の少女はきゃらきゃらと声を出して笑う。 「悪かったわ、うん、つい面白かったから。 ええと、そこにいる銀のゴーレムがカーンという名前、首はご存知ウルザね。そしてもう一人はジェラードという名前よ」 カーンが苦しそうに呟く。 「我々にどんな選択肢があると言うのです?」 それは本当に辛そうな声色で、彼がゴーレムであることを忘れてしまいそうなほどであった。 ジェラードが返す。 「この選択しかない。勇士の選択さ」 その表情は、笑っているようで泣いているようでもあった。 ――ねぇ、彼らは何を相談していたの?―― 会話から緊張と悲壮な決意を感じ取ることはできたものの、ルイズにわかったのはそこまでであった。 「あの闇を滅ぼす唯一の方法について、彼らは話し合っていたのよ」 ――あれを?あの闇を滅ぼすことができるの!?―― ルイズがこれまで見てきたのは絶望ばかりである。 そんな中で始祖の少女の口から零れた希望、それを聞いたルイズは顔を輝かせた。 それを見た少女は、口の端を吊り上げて面白そうに囁いた。 「ええ、たった二人の犠牲でね」 ――犠牲?―― その様子に不安なものを感じたルイズは、始祖の少女に聞き返す。 少女は、ルイズの耳元に口を近づけ、静かにこう答えた。 「ウルザとジェラード、二人の命」 ルイズの写し身の少女が、指をパチンと鳴らした。 結果として『ドミナリア』は救われた。 自らを生贄に捧げたウルザとジェラードの二人の犠牲によって。 清き白きマナを用いて邪悪なる暗黒は洗い流され、世界は救われたのだ。 『さようなら、ドミナリア』 それが、ウルザの遺した、長い生涯で最後の言葉であった。 ――うう、うっ……ああっ、ぁ、う、うううぅぅっ、わああああぁ!!―― ルイズは最初に目にした白乳色の霧の中で泣いていた。 ――どうしてっ!?どうしてよっ!?あんなに頑張って、あんなに戦って!それなのにあんな最後なの!?―― ジェラードはウルザの瞳を抉り出し、無事に闇を打ち払った。 そしてその代償として、二人は命を落とした。 英雄譚、これこそがウルザのサーガの結末。 ――どうして!?どうしてよっ!? ねぇ、答えて!―― 喚き散らすルイズ。 彼女の声は始祖の少女だけに向けたものではない。 ウルザ、そして彼を取り巻く世界へと向けたものであった。 「どうしてって、それはウルザが望んだからよ。 彼は望み通り、■■■■■を討ち滅ぼした。 例え命を失ったとしても、それはきっと彼の本望だったはずよ」 ――そんなこと―― あるだろう。 ウルザという男の最奥を、あのキュルケの部屋で視たルイズには分かる。 彼は、目的のためならどんな犠牲も厭わない。 例えそれが自分自身であろうとも。 ――狂ってるわ―― 「プレインズウォーカーとはそういうものよ」 そう即答した始祖は、先ほどに比べて存在感が希薄であるように感じられた。 「そろそろ目覚めの時間みたいね。 今まで見ていたものは全て泡沫の夢、とるに足らない幻想のひとかけら。 でも、折角の経験ですもの。何かに活かしてもらえたら私としても嬉しいわ」 存在感だけでなく、姿までも薄れていく桃色のブロンドをした始祖。 ――まって!―― 笑顔で手を振って何処かへ去ろうとする始祖に、ルイズは咄嗟に声をかけた。 ――あれがミスタ・ウルザの過去なの?あれはもう既に過ぎ去った事実なの!?―― その言葉を聞いて、存在の希薄化がピタリと止まった。 「いいえ、違うわ。あなたに見せたものは『起こりえた未来』よ。 あるいは『起こるはずだった未来』かもしれないわね」 ――え?―― 「あなたの召喚によって、あなたも、そして彼も、既に『決められた未来』の道筋からは外れているわ」 ルイズはその言葉をゆっくりと噛み締める。 ――つまり、あの未来はもう起こらない未来ってこと?―― 「それは分からないわね。あなたが召喚によってあっちの世界にどんな歪みが生じたかも分からないし。 何よりも、彼が望むのなら結果として同じような結末を迎えることになるでしょうね」 ――つまりはまだ、何も決まってないってことよね―― 「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れないわ。 折角なんだし、あなたの目指す最善の未来を目指せばいいんじゃないかしら」 その言葉を最後に、白乳色に包まれた世界が弾けた。 ルイズが重いまぶたを持ち上げると、そこはランプの灯りに照らされた豪奢な部屋であった。 天蓋付きのベットは兎も角、高価な調度品類や家具が目に付く。 そこはいつも寝起きしている、魔法学院の寮の自室ではないようだった。 そして、ルイズの寝ているベットの横、ランプに向かい合うようにして座っているウルザ。 「あ……」 朦朧とした意識が立ち直り、それまでの記憶が怒涛のように蘇る。 魔法学院からの脱出、船やドラゴンとの戦い、メンヌヴィルと名乗った男、空に浮かぶワルド。 虚無の呪文を唱えようとしたところまでは覚えているが、次の記憶はあの自分と同じ姿をした始祖ブリミルを名乗る少女との出会いであった。 ルイズが必死に記憶を掘り起こそうとしていると、横から静かな声がかけられた。 「目が覚めたかね」 彼は手元で何かを弄りながら、そうルイズに話しかけた。 「ミスタ、ウルザ……」 彼の名前を呟くと、ルイズの脳裏に先ほどまでの記憶がさまざまと蘇った。 言葉を続けられないルイズに、ウルザは作業を中断せずに語りかける。 「君に、伝えなくてはならないことがある」 静かに紡がれるその言葉。 ルイズはその言葉の裏側にある感情を感じ取りながら、黙って次を待った。 やや間を置いてから、ウルザは口を開いた。 「君に残された時間は長くない」 告げられた、その言葉。 そこに隠された感情が、今のルイズには手に取るように分かった。 それは苦悩。 重苦しい沈黙が訪れた。 けれど、一方でルイズは言葉を冷静に受け入れるている自分に驚いた。 突然に自分の余命を告げられたというのに、どうして自分はこんなにも落ち着いているのだろうか。 ルイズは顔を横に向けて、ウルザを見た。 そして理解する。 (ああ、こんなに悲しい顔をしている人がいてくれたからね) 仮面のような無表情、それこそがこの男の知恵に他ならなかったのだ。 どんな時でも、常に背中を向けていたことも同じ理由。 つまり、彼はこうなることが分かっていたのだ。 自分の目的の為に犠牲にするであろう少女を、彼は最初から悼んでいたのだ。 「ミシュラと、タカシア、それにカイラ。どんな人達だったの?」 床に伏せたままのルイズが発した、その言葉にウルザを驚いた。 「あなたが倒れているときに、口にしていたの」 そんな変化も一瞬のこと、ウルザは再び手元に目を向けて作業を再開した。 それから、長い時間が過ぎた。 あるいは一分ほどだったかもしれない。 その沈黙はルイズには十分にも一時間にも感じられた。 やがて忙しく手を動かしていたウルザの手が止まった。 「これを、君にあげよう」 そう言ってウルザがルイズに差し出したのは、小さな懐中時計だった。 丸い、無骨な時計。 洒落っ気や色気とは無縁な、ただ時を刻むだけの時計。 まるでそれ自身が自分とウルザの関係を表わしているようで、ルイズは小さく笑った。 そして、大切そうに両手で抱いた。 「……トカシアだ」 唐突に、ぼそりと口にされたウルザの言葉。 「……え?」 「トカシアだ。彼女は私の育ての親でもあり、教師でもあった女性だ。 ミシュラは私の弟。そしてカイラは私の妻だった女性の名だ」 時間は大切。でもね、私は時間に追われるような生き方は真っ平よ。 ―――ルイズ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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パック:パック58(P)YO:STARSTRIKE BLAST(OCG) BEFORE:パック57(P)YO NEXT:パック59(P)YO 遊戯王:STARSTRIKE BLAST(OCG) から 全80種収録。 実装日:2011年08月12日(金) 解説 ※チェック。修正待ち。 通常0?種 効果??種 速攻のかかし ミラー・レディバグ リード・バタフライ ニードル・ガンナー ネクロ・リンカー レスキュー・ウォリアー パワー・ジャイアント バイス・バーサーカー ランサー・デーモン パワー・ブレイカー エクストラ・ヴェーラー シンクロ・ガンナー BF-二の太刀のエテジア BF-極光のアウロラ BF-激震のアブロオロス カラクリ兵 弐参六 カラクリ商人 壱七七 カラクリ忍者 参参九 カラクリ武者 六参壱八 スクラップ・サーチャー エレキリギリス エレキトンボ エレキタリス ナチュル・パンプキン ナチュル・スタッグ 氷結界の舞姫 チェーンドッグ ワイトメア 破戒僧 ランシン 闇帝ディルグ クリエイト・リゾネーター アタック・ゲイナー グローアップ・バルブ カラクリ参謀 弐四八 スクラップ・ソルジャー エレキーウィ ナチュル・チェリー 融合02種 覇魔導士アーカナイト・マジシャン 地天の騎士ガイアドレイク シンクロ05種 シューティング・スター・ドラゴン スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン カラクリ将軍 無零 スクラップ・ツイン・ドラゴン フォーミュラ・シンクロン 魔法??種 調律 風雲カラクリ城 黄金の歯車装置箱 カラクリ解体新書 スクラップ・オイルゾーン エレキャッスル エレキャッシュ パルキオンのうろこ ガオドレイクのタテガミ 氷結界の紋章 氷結界の鏡 コアキリング 魔界の足枷 愚鈍の斧 呪いのお札 霊滅独鈷杵 馬の骨の対価 大熱波 罠??種 D2シールド スクリーン・オブ・レッド ブラック・バック ディフェンダーズ・クロス 重力崩壊 BF-マイン 星蝕-レベル・クライム- ハーフ・カウンター カラクリ屋敷 時限カラクリ爆弾 スクラップ・クラッシュ エレキーパー エクストリオの牙 虚無空間 異次元グランド 能力吸収石 暴君の威圧 落とし大穴 ※OCGの同名パックとの差分 ※追加 通常(00種) 効果(00種) エクストラ(00種) 魔法(00種) 罠(00種) ※OCGの同名パックとの差分 ※削除 通常(00種) 効果(00種) エクストラ(00種) 魔法(00種) 罠(00種)