約 4,686,814 件
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/182.html
前話 涼しい風が吹いていた。 政庁の中庭である。中央の噴水を囲うようにコンクリートの歩道が置かれ、それに沿って植えられた木々がある。 「それで、話っていうのは?」 政庁から噴水に続く階段。その最上段に立つロイは、数段下で腰掛けているアーニャに尋ねた。もうこの広場に足を運んでから十分は経っている。その間、アーニャはロイに背を向けたままだ。 返事は無い。ロイは、それからも辛抱強くアーニャからの反応を待った。 「ロイ、覚えてる? 私たちが出会ったときの事」 「もちろん覚えているよ。あれは、確か闘技場だったね」 すでに遠い昔の出来事のように感じられるが、ほんの一年前の記憶である。 ラウンズ就任が決まって、程なくして御前試合が執り行われる事になった。形式は2on2。ロイはスザクと組み、対戦相手はジノとアーニャのコンビだった。 結果は、ロイ達の惨敗。 最たる敗因はロイとスザクの連携にあった。今でもよく覚えている。まるで貴様に背中など預けられるか、とでも言わんばかりのスザクの個人プレイ。 結果、ロイも個人プレイに走らざるをえず、それなりのコンビネーションを駆使して戦うジノとアーニャに各個撃破の戦法をとられて、試合開始三分で勝敗が決まってしまった。 「あのときは、ほんとボロボロだったなぁ」 しかし、後にロイとスザクはブリタニアの二本槍と呼ばれるような連携を築くに至る。 今あの時と同じ組み合わせで戦えば、ロイとスザクはきっと圧勝するだろう。というのはジノの台詞である。 「でも、それがどうしたの」 「正直に言えば」 アーニャは、ロイに向き直った。 「私は、あの頃のロイを良く覚えていない」 アーニャが常日頃から不安を抱いている一種の病気。それを知るロイは、表情を険しくした。 「まさか記憶が……」 アーニャは首を横に振る。 「違う、そうじゃない。覚えていないっていうのは、ただ単に当時の私がロイを覚えようとしなかっただけの話」 「?」 「記憶に残そうと努力しなかったって事」 アーニャの言葉の意味を咀嚼して、ロイは肩をすくめる。 「……なるほど、すなわちどうでもいい人間だったって事か」 「昔は、ね」 アーニャの口調には、意味深なニュアンスが含まれていた。 それを理解し切れていないロイは、黙ってアーニャの言葉を待つ以外の選択肢は無かった。 「ロイ、私たちはどんな関係」 「どんな関係って?」 「言葉で表すと、何? 答えて」 予期せぬ質問だった。ロイは戸惑いながらも考える。 「仲間、友達、戦友、いろいろ例えられるね。ああ、あとたまに一緒に歩いてると兄妹とかにも見えるらしい」 つらつらと思い当たるものを挙げてみる。しかし、そのどれもがアーニャを納得させなかった。 「私は、もうひとつ欲しい」 「もう一つ?」 「ロイ……私は――」 何かを言おうと――打ち明けようと足を踏み出し、近寄ってくるアーニャ。それをロイは、 「アーニャ!」 と、横に突き飛ばした。 目を丸くするアーニャ。しかし、彼女はすぐに、崩れたバランスを取り戻して、自ら半歩後方に飛んだ。 同時に、鋭いものが風を切ってロイに迫ってきた。 ロイの動きは速かった。背のマントを取り外すと、それを鞭のように思いっきり振った。 何かがマントと接触した。 飛来した何かは、力を失って地面に落ち、いくつもの乾いた音を立てる。 それは数本の投げナイフだった。 「このナイフは……」 見覚えのあるナイフに、アーニャは不快感をあらわにした。 ロイは地面に落ちたナイフには一瞥もくれずに、それが飛来してきた方向に顔を向ける。 「相変わらず、女をたぶらかすのは大得意らしいなぁ」 返ってきたのは、人を見下すような断続的で短い笑声だった。 「相変わらずですね。ブラッドリー卿」 逆立った髪形。切り捨てるような鋭い目元。細く尖った顔立ち。細身の体躯。オレンジ色のマントと白い軍服。 ルキアーノ・ブラッドリー。ナイトオブテンにして、最恐の騎士。吸血鬼にもたとえられる残忍な戦闘方法は、仲間にもあまり好かれておらず、ロイも認めていない。 「育ちの悪い男は、出世の仕方がそれしか無いものなぁ」 ルキアーノからの軽口は、顔を合わすたびに言われていたので、その事については別段怒りもわかない。しかし、 「どういうつもりですか」 この時のロイの口調には、明らかな怒気があった。 「んっ、どう、とは?」 「今のナイフ。いくつかはアーニャを狙っていた」 ルキアーノは呆然とした後、ハッと吹き出した。 「だから何だ。まさか怒ったのか? あの程度、避けられない方がどうかしている。腕が落ちたんじゃないのかナイトオブシックス」 ルキアーノは尖った視線をアーニャに向けた。 アーニャは悔しそうに目を伏せた。今の攻撃にアーニャはまったく反応していなかった。だからこそ、ロイはアーニャを突き飛ばした。いつものアーニャならこれはあり得ない事だった。何か思いつめていたようなので、それが原因かもしれない。 ロイはアーニャを庇うように立つ。マントを握る力はいまだ緩めない。 「だからって、悪ふざけにも程があるでしょう」 「程があるから、何なのかなぁ?」 おちょくるような口調。ニヤけた笑み。懐からチラつく得物。 「演技くさいんだよ。お前の紳士的行動、言動、全てな」 それが癇に障る。と彼は言いたいのだろう。 「……」 「何を我慢してるんだ。来いよ年下趣味のペド騎士野郎」 視線が交わる。ルキアーノは得物に手を近づけ、ロイは警戒してマントを握る感触を確認する。 そのままルキアーノはあくまで楽しげに、ロイはあくまで無表情に、時は流れた。 『それぐらいにしておけ、ナイトオブテン』 空気を切り裂くのは、何も物質的なものだけとは限らない。この声もまたそうだった。 三人は声のした方向――空を見上げた。 KFグロースター。背中にはフロートが付いている。それが、小さな風を巻き起こしつつ、優雅な動きでロイとルキアーノの間に着地した。 「このグロースター、まさか」 ロイは驚きの表情で、舞い降りた鋼鉄の騎士を見た。 『キャンベル卿の好みが年下など、そんな事はありえません』 続けて、上空からもう一騎KFが降りてきた。こちらはフロート付きのヴィンセントだった。しかし、通常のヴィンセントとは少々形状が違う。よく見ればグロースターもだ。大まかな外見は変わらないが間接部に駆動系保護用のパーツが取り付けられている。 あのパーツが付けられているということは、中に乗っている騎士はKFの性能以上に無茶ででたらめな動きをする新人騎士か、無茶ででたらめな動きをする達人のどちらかだ。 どちらなのかは言うまでもない。それは、先ほどのKFでの見事な着地を見れば明白である。そして、達人同士というのは着地動作一つ見れば中に乗っている騎士が誰なのかが分かるものだ。 「ナイトオブナイン、それにナイトオブトゥエルブまで。どうして」 『愚問だな、アーニャ』 グロースターからは、聞きなれた女性――ナイトオブナイン、ノネット・エニアグラムの声が響く。 『ええ、そんなのは愛しのロイ君に会いにきたに決まってるじゃないの』 ヴィンセントからはナイトオブトゥエルブ。モニカ・クルシェフスキーの声。 『と、言いたいところですけど』 『まぁ、実を言えば仕事だな』 「興が削がれたな」 ルキアーノが脱力して得物を懐にしまう。そのまま彼はマントを翻し、ロイたちから背を向けた。 グロースターの頭部メインカメラがルキアーノを捉える。 『どこに行くんだルキアーノ。これからシュナイゼル殿下と会議だぞ』 ルキアーノは軽く手を振って、 「時間にはちゃんと間に合わせますよ。ちょっと気になる事がありましてねぇ」 次に、ルキアーノはロイを見て、 「月並みな言葉だが。気を付けるんだな。攻撃は前からだけとは限らない」 挑発的に言い捨てて、ルキアーノはその場から離れていった。 「……」 ロイは、去り行く騎士の背中を見ていたが、 「久しぶりだなぁ、ロイ!」 と、ノネットに抱きつかれて、最恐の名を持つ騎士の姿を見失った。 「お久しぶりです、エニアグラム卿。相変わらずですね」 顔に突きつけられた懐かしい感触が、ロイを戸惑わせる。 「お元気そうでなによりです」 「まったく、すぐ帰ってくると思っていたのに、なんだかんだで一年近い出張になるとはな。こんな事なら、お前にエリア11行きを許可するんじゃなかった」 「ははは……」 ロイは乾いた笑みを浮かべた。もちろん、ロイのエリア11行きを不許可にできる権限などノネットには無い。 「仕方が無いから私から来たというわけだ。シュナイゼル殿下の護衛としてな」 「シュナイゼル殿下もいらっしゃっているのですか?」 「そうよ」 答えたのは、すでにコックピットブロックから出て、地面に降りてきたモニカだった。 「まぁここも戦場になるでしょうからね。っていうかいい加減にしなさいなエニアグラム卿。ロイ君が嫌がってますよ」 「戦場?」 「そうよアーニャ。黒の騎士団が攻めてくるとすればこのエリア11以外無いのだから」 「そのための私達さ。しかし、ラウンズがここまで勢ぞろいするのは本土だって中々無いぞ」 「……」 アーニャは、黙ってロイを見上げた。 ロイはアーニャの視線に気づいて「大丈夫さ」と言って笑った。 ○ ロイが一瞬見せた真剣な顔。アーニャは戦いの到来を実感し、浮かれた気分を押さえ込む。 ――よりによって今ですか? ロイの副官アルフレッドの言葉がよみがえる。 タイムアップだ。まだまだ猶予があると思っていたが、状況はアーニャが思っていたより切迫していたらしい。さすがにこうなってしまえば、自分の気持ちだけでロイを引っ掻き回す事はできない。 実際、アーニャは分かっていたのかもしれない。いや、当然分かっていた。 ただ、まだ大丈夫だと思い込みたかった。 予想される今回の戦いは大きい。それだけに気持ちの整理を付けたかった。 自分達は今まで数々の戦場を生き抜いてきた。しかし、次もそうなるかどうかなど誰にも分からない。 はっきりと言えば、死ぬかもしれない。 そんなのは毎度の事だが、それでもアーニャの心には絡みつくような不安感が巻き起こる。 不安――この感情を明かさないままの別れ。それがアーニャには怖い。 「アーニャ、どうかしたのか?」 モニカとノネットにもみくちゃにされながら、ロイはアーニャに声をかけた。 「……何でもない」 「そういえば、僕に話があるんじゃなかったっけ?」 「ううん。また今度で大丈夫」 そう答えた声は、とても小さかった。 ○ 「まさか、ラウンズが三人同時に来るとは……。シュナイゼル殿下も中々思い切った人事をなさる」 友人がもてあそばれる現場を、政庁二階の窓から眺めながら、ナイトオブスリー、ジノ・ヴァインベルグは同情する。 『それだけ、エリア11の状況が切迫しているという事だ』 ジノの後ろにあるモニターに、ナイトオブワンの姿があった。 「なるほど、そういったお考えがあるのなら文句なんてありませんがね。俺は、てっきり卿が二人の押しに負けたのかと思いましたよ」 『全壊二十三機』 「はい?」 『私が悪かったのだ。エリア11に派遣するラウンズは二人。一人はルキアーノと決めていたから、あと一人は二人で平和的に話し合って決めよ、と言ってしまった。私としては“平和的に”の所を特に強調したつもりだったのだがな』 「……それで?」 『ノネットとモニカは、平和的に話し合って、平和的に話し合う手段を放棄したのだ』 ナイトオブワンの口から、濃いため息が漏れる。 『ラウンズとラウンズ親衛隊との模擬戦。物理的損害はKF全壊二十三騎。中破九騎。小破三騎。人的損害は重症二十名。軽症十二名。敵前逃亡二名』 「ははは、実弾でやりあっても中々それだけの数字は出ないでしょうね」 そもそも模擬戦なら銃弾はペイント弾。ナイフは切っても相手に色が付くだけのペンナイフで、普通ならKFは壊れたりはしない。全壊なんて前例が無い。 『聞きつけて現場に駆けつけてみれば、最後に立っていたのはあの二人だけだった。それを見たときの私の気持ちが分かるか?』 中堅管理職は大変だ、とジノは無責任に思った。 「おもちゃを欲しい喚く子供をおとなしくさせるには、おもちゃを与えるのが一番手っ取り早いんでしょうが。長い目で見たらそれはどうなんですかね」 ジノは、庭の真ん中でもてあそばれている友人を見る。 『押しに弱い上司だと笑ってみたらどうだ』 振り返ると上司の顔がムッとしていた。 「冗談ですよ。せいぜいフォローに回るとしましょう。まぁ、もっとも」 ジノは苦笑する。 「あのお二方相手では、ロイの精神的安定が損なわれるのも時間の問題だと思いますよ。アーニャの件もありますし」 『男と女というのはやっかいだ。本当にな……』 「特殊なケースではあると思いますけど」 『まぁ、な。とにかく。戦力だけは充実させたのだよろしく頼む』 「分かりました。そのあたりは全員ラウンズなんですから。しっかりやりますよ」 モニターの光が消える。それに伴って、庭からの声がよく聞こえるようになった。 『いい加減にしてノネット。そんなでかいもの押し付けたら、ロイの顔がつぶれる』 『ハハハ。文句があるなら、お前もつぶしてみせればよかろう。んっ?』 『あらあらエニアグラム卿。翼の無い動物に空を飛んでみろというのも無理な話でしょう。ふふふふ』 『……』 自分の左手袋にそっと右手を持っていくアーニャを見ながら、このメンバーでの活動に改めて大きな不安を覚えるジノだった。 ○ ノネット達とはいったん別れ、シュナイゼルに挨拶へ向かう準備のために、ロイは一度、執務室に戻ろうとしていた。 部屋に入ろうとドアノブに手をかける。 『お前達は私達を馬鹿にしているのか』 中からアルフレッドの静かな怒声が聞こえた。 ロイは怪訝に思いながらも自分の執務室の扉を開けた。 「どうしたアルフレッド」 「あっ、おかえりなさいキャンベル卿」 「あれ、君は?」 出迎えたのはアルフレッドだが、ロイはその傍にいる人物に目を留めた。 それは少女だった。歳は十代中盤からよくいって後半。髪は後ろの一部が肩まで届いている。軍服を着ているから軍人なのだろうが、顔が幼いために、いたずら好きの子供が興味で父親のスーツを着たような、そんな違和感を感じさせる。 その少女は、部屋の主の突然な帰還に驚いたのだろう。慌てた様子で頭を下げた。 「お初にお目にかかりますキャンベル卿。私は――」 「ヴァルキリエ隊のマリーカ・ソレイシィです」 少女――マリーカが言い終わる前にアルフレッドがぶっきらぼうに紹介した。 「ヴァルキリエ隊? ということは、ブラッドリー卿の」 先ほどのルキアーノとのやり取りを思い出して、ロイは少々身構えるようにマリーカを見る。 「どういった御用でしょうか?」 「ぶ、部隊着任の挨拶に参りました」 「挨拶って、あなたがですか?」 ロイにそのつもりは無かったが、マリーカはにはロイが責めているように感じたのだろう。彼女はばつが悪そうに顔を俯かせた。 隊着任挨拶。ラウンズとそれに付き添う親衛隊が先任のラウンズの元に挨拶に来る、という別段なんて事のないものだ。 だが席次が一番上のナイトオブワンならともかく、通常は先任のラウンズに、後任のラウンズが挨拶に出向くのが一般的だ。それ故に、モニカもノネットも後でロイの執務室に顔を出す事になっているし、アーニャとジノの元にも同様に顔を出すはずだった。 「ブラッドリー卿は後任で戦地に赴かれてもあまり挨拶はなさいません。だから」 「そんな事は知っている」 マリーカの弱々しい弁明を、アルフレッドはどこか高圧的な言葉で遮った。 「しかし、なぜ一番下っ端のお前がくるんだ。それならば、ヴァルキリエの隊長格が来るのが普通だろう」 「あ、あの。ですから私が代理として」 「それが舐めていると言ってるんだ。キャンベル卿への挨拶には下っ端のお前で十分というのがお前達の総意なのか」 「……」 マリーカは押し黙ってしまった。アルフレッドは更に問い詰める。 「どうなのだ。事と次第によってはタダではすまさんぞ」 ここにきて、ロイはなぜアルフレッドが怒っているのかを理解した。アルフレッドの気持ちをロイは嬉しく思う。しかしながら、ロイ自身はそういったことで腹を立てるタイプではない 「アルフレッド。それぐらいにしておくんだ」 「しかし、キャンベル卿」 「アルフレッド。わざわざ挨拶に来てくれたソレイシィ卿に対し、立たせっぱなしとはいかがなものかな」 アルフレッドは、納得しきっていない表情を浮かべながらも、やがて小さくうなずいた。 「……イエス・マイロード。失礼いたしましたソレイシィ卿、どうぞこちらに」 ○ 「君達二人は知り合いなのか」 テーブルの対面に腰掛けるマリーカと、それぞれにコーヒーを配るアルフレッドを交互に見ながら、ロイは問いかける。 ちなみに、マリーカの分のコーヒーにだけ、配られた時すでにミルクと砂糖が入っていた。ロイが問いかける気になったのもこのあたりに要因があった。 「はい。私が以前エリア11に赴任していた頃、コーネリア様の侍女を勤めていたのがこのマリーカでした」 「アル先ぱ――じゃなくて、アルフレッド卿にはとても良くしていただきました」 「……せいぜい暇なときに一緒に訓練したぐらいだ」 「それでも、女性騎士はただでさえ少ない上に、一番年下で孤立気味の私に一番最初に声を掛けてくれたのが先輩でしたから」 彼女は真正面にならないよう、しかしながら視界の隅になり過ぎないように横目でチラチラとアルフレッドを見る。ロイは、二人の間に行きかう感情の矢印をなんとなく理解した。 「なるほどね。アルフレッドは優しいから」 ロイはマリーカにコーヒーを飲むように促した。マリーカはいただきます、と言ってカップに口を付ける。 「ちょっと待ってください。何か勘違いしていませんかキャンベル卿」 アルフレッドがロイに抗議する。 「別に深い意味は無いですよ。二人用のシュミレーターを一人でやってるやつがいたから、うっとうしくて声をかけただけです」 「でも、それからも一緒に訓練したんだろ」 「マリーカは姫様の従卒ですから、いざというときに一人前に戦える必要がありました。それなのに最初のシュミレーターでの腕前があまりにひどいものでしたので」 「でも、コーネリア様の従卒になるぐらいだから腕は良いんじゃないのかい」 ロイは改めてマリーカを見る。 小柄で細身な少女であり、一見すれば戦士とは程遠い印象を受けるが、そんな事を言い出したら同僚のアーニャはどうなるのだろう。それに、あのブラッドリー卿の親衛隊といえば、世界各国の前線を飛び回っているはずで、そんな部隊に一年も在籍していたのであれば、 「一応、陸戦繰機科では首席卒業だったみたいですけど」 横からアルフレッドが付け加える。 「それは凄いな」 ロイは過去に一度、まだアーニャに教育係として指導を受けていた頃、彼女の付き添いで陸戦繰機科の講師を受け持った(押し付けられた)事があるが、どの学生もレベルが高かった事を覚えている。 「い、いえ。当時の私なんて、実戦も経験していないただの女性騎士で」 「そう言うからには、少しはマシになったんだろうな」 「えっと……」 二人のやりとりを見て、ロイは思わず笑ってしまった。 「アルフレッド。ラウンズ親衛隊の隊員に対して、腕前を問うのは失礼じゃないのかな」 「それはそうなんですが、こいつはどこか危なっかしくて……」 「わ、私、頑張ります。先輩のために」 この言葉を受けて、アルフレッドが表情を険しくした。 「馬鹿。俺のために頑張ってどうする。皇帝陛下のため、国のため、国民のために戦うのが我らの務めだろう」 「すみません……」 肩を狭めるマリーカ。アルフレッドが学園での教師役の時に見せる、困った生徒を諭す時のようなため息をつく。 「まったく、そういうところが心配だというのだ」 「……」 マリーカが更に肩を小さくした。 「まぁまぁアルフレッド」 とここで、ロイは壁にかけられた時計を見る。時刻はシュナイゼル殿下との待ち合わせの二十分前だった。 「おっと、すまないソレイシィ卿。私はそろそろ出掛けなければいけないんだ」 「あっ、すみません。長々とお邪魔してしまって」 立ち上がろうとするマリーカを、ロイは手で制した。 「アルフレッドと積もる話もあるようだから、ゆっくりしていくといい。とにかくソレイシィ卿。今後ともよろしく頼む」 「はい。ありがとうございますキャンベル卿」 「積もる話なんて、私は別に何もありませんが……」 ロイは席を立ち、副官に言い聞かせる。 「アルフレッド。客人を丁重におもてなししておくように。これは命令だよ」 「……イエス・マイロード。キャンベル卿がそうおっしゃるのであれば」 アルフレッドはやはり納得しきっていない表情を浮かべた。 ○ 簡単な準備を済ませ、アルフレッドにはシュナイゼル殿下との合同会議までに合流すれば良い旨を伝えてから、ロイは執務室を出る。 廊下をしばらく歩いていると、 「キャンベル卿」 と声をかけられた。振り返ると、そこには金髪の少女が立っていた。軍服を着ている事から事務員ではなく軍人、それも騎士だというのが分かる。 「君は?」 少女は整った敬礼を披露した。 「お初にお目にかかります。マリーカの先輩のリーライナ・ヴェルガモンといいます」 「ソレイシィ卿の先輩? ということは」 「はい、私もヴァルキリエ隊員です」 「……」 ロイはあごに手を添えてジッとリーライナを見る。今日だけでヴァルキリエ隊の隊員二人と顔を合わせたわけだが、その二人ともがロイと同世代の少女である。 「あの、キャンベル卿。私の顔に何か付いてますか?」 リーライナが照れと不審さが混ざり合ったような表情を浮かべる 「いや、すまない。ブラッドリー卿の人間性に更なる興味が沸いただけだ。気にしないで欲しい」 「はぁ」 リーライナはよく意味が分からないといった顔だが、別段問い詰める内容でもないと判断したのだろう。とりあえず納得して見せた。 「えっと、お呼び止めしたのはマリーカの件でして。あの~、キャンベル卿。お怒りでしょうか?」 「怒る? なぜ?」 「実は、キャンベル卿の元にマリーカが挨拶に行くようにけしかけたのは私達なんです」 意外な言葉に、ロイは思わずほぅ、と声を漏らした。リーライナは言葉を続ける。 「本当に申し訳ありませんでした。ヴァルキリエの隊長は、後ほどご挨拶に伺います。ですので、決して我々がキャンベル卿を、その……軽視しているとかそういうことは一切ありませんので……」 「なぜですか?」 「えっ?」 「いや、なぜそんなソレイシィ卿をけしかけるようなマネをしたのか疑問に思ったから」 「ああ、それは」 彼女は一拍置いて、 「応援です」 きっぱりと、そしてサラッと言った。 「応援?」 「はい。応援です」 「どういった応援?」 「あの方がエリア11で負傷されて本国で長期入院した時、私達は違うエリアにいました。それを聞いてあの子、もちろん心配してたんですけど長期なら出張先から帰った時に会えると嬉しそうに言ってまして。 まぁ、心配半分、嬉しさ半分という微妙な気持ちを抱えながらも急いで仕事を終わらせて本国に戻ったんです。でも、実際にお見舞いに訪ねてみれば、当の本人は体の回復を待たずにエリア11へ行ってしまった後でした」 「……」 「それからも中々会えるチャンスも無く。それにあの子、奥手だから電話もかけないし、理由も無ければ会いにもいけないみたいで。いつもあの人は忙しい人だからって言って、自信なさげに笑うんですよ。流石にかわいそうで」 ロイは眼鏡をかけなおして、「なるほど」と納得し、 「やっぱりそういう事なのか」 「ご理解いただけたようで助かります、キャンベル卿」 リーライナは、ここで深く頭を下げた。 「しかしながら、後で考えて、やはり失礼な事をしたと反省しております。申し訳ありません。先ほども申しましたが当部隊の隊長が改めて謝罪に伺いますので、どうか許していただけないでしょうか」 「別に構わない。彼女にも、いつでも気軽に訪ねてくるように言っておいてくれ。大体三時ぐらいならアーニャやジノを交えてお茶をしている事も多いから。もちろんアルフレッドもね」 リーライナは少し意外そうな表情をした後、「ああ、なるほどですね」と呟いて微笑んだ。 「何かな」 「いえ、初めてお会いするということで緊張していましたが、噂どおりの方みたいで安心しました。私はあなたの事が好きになれそうです」 突然の告白に、ロイも微笑みで応じる。 「ありがとう。僕の執務室のお茶会は、誰でも大歓迎だから」 「ありがとうございます」 「用件はそれだけかな? それなら、僕は用事があるので失礼するよ」 「ええ、お引止めして申し訳ありませんでした」 ロイはうなずいて踵を返す。しばらく歩いてからリーライナの声がきこえた。 「お茶会の件。私もお言葉に甘えさせていただいてよろしいですか?」 「僕は、誰でも大歓迎と言ったさ」 ロイは背中越しに手を振って応じた。 シーン12「初恋」Aパート 終わり。Bパートに続く。 次話 KOUSEI 44 *
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2882.html
元ネタ:解読不能(コードギアス 反逆のルルーシュ ジン) 作:ヤジオーディエンス チラ見したもの 果てなくエロく 乾いた日々の うるおい目の中 ※この欲望 胸の中に しまいこんで 暴れん坊じゃないフリして 忍耐力 フルに発揮 僕の顔 作ってゆく 真面目に 外面だけ この目に見えた 前屈みの瞬間 谷間も映える 薄着の内側では ※繰り返し 真面目に 今も その欲望 人の中で 見せられずに 暴れん坊 じゃないフリして 適応力 いつか尽きて ぼくの顔 削ってゆく 真面目な外面だけ この欲望 忍耐力 検索タグ その他ネタ アニメ コードギアス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2884.html
元ネタ:瞳ノ翼(コードギアス 反逆のルルーシュ access) 作:ヤジオーディエンス ヤバい趣味は誰にも言わない 恥ずい心が隠したものを 哀れむような瞳で見られる ※抑えきれない性癖なら 放さずに生きてく 隠し過ぎてこじれ出す 過激さを求めて 自分が気持ちのいい時間を 君のために使ってみるけど やるせない虚しさがあるだけ 分かり合えない相手なら お互いに構わず 無理を押して触れ過ぎた 面倒はごめんだ ※繰り返し 僕も君もお互いの 性癖は知らない 検索タグ その他ネタ アニメ コードギアス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/219.html
前話 「無理して付いて来なくても良かったのに。他のラウンズは、部下を全員別室に待機させているんだから」 紫のマントをなびかせたナイトオブゼロ――ロイ・キャンベルは、政庁の廊下を歩きながら後ろに付き従うアルフレッドに言う。 アルフレッドは勘弁願いたそうな顔で答えた。 「何か誤解をなさっているようですが、私とマリーカは別段何でもありませんよ」 「いや、さすがアルフレッド先生だ。年下からの人気は学園だけに留まらないらしい」 「……今日はやけに絡みますねキャンベル卿」 「ふふ、すまなかった」 ロイは足を止めた。そこはシュナイゼル殿下が待機している部屋の扉の前だった。 「少し緊張しているのかもしれない」 「? シュナイゼル殿下とは何度もお会いになった事があるではありませんか」 「いや、そっちじゃないよ」 「そっちじゃない?」 「僕が言っているのは、黒の騎士団さ」 ロイは腕をのばして扉を開けた。 部屋に入ると何対もの視線がロイとアルフレッドに集中した。 政庁最上階にある謁見の間。正面にはシュナイゼル宰相。隣にはナナリー総督の姿もある。ジノを初めとする六人のラウンズ――ノネット・モニカ・ルキアーノ・ジノ・スザク・アーニャはすでに傍で待機していた。 「やあ、待っていたよ二人とも」 柔和な微笑が、ロイとアルフレッドの入室を促した。 「お久しぶりです。シュナイゼル殿下」 ロイが片足を地面につけて頭を下げると、アルフレッドもそれに習った。 「今回は困った事になった。また君達の力を貸して欲しい」 「我らの力は、帝国と皇帝陛下のために存在致します。お好きにお使い下さい」 シュナイゼルは満足そうに頷いた。 「アルフレッド。君にも期待しているよ」 「私の気持ちはキャンベル卿と同じです」 「頼もしいねぇ」 一通りの挨拶を済ませると、ロイとアルフレッドはカラフルなマントを身につけた同僚達の前を歩き、末席に並んだ。途中、ノネットが軽くウィンクをしたので、ロイは頭を微細に下げて応じた。 「さて諸君、時間になったようだ」 ロイが定位置に付いたのを見計らってシュナイゼルが言うと、ナナリーの傍に立つローマイヤから指示が飛んだ。 彼女の部下が動き、シュナイゼルとナナリーの正面にモニターを配置した。モニターにはすぐに光が灯された。 ブリタニアの権力者達が見守る中、彼らの最大の敵が産声をあげようとしていた。 ○ 連合国家構想。 「やはり予想通りですね」 超合集国憲章批准式典会場のTV中継に視線が集中する中、シュナイゼルの副官カノンが言葉を漏らした。 合衆国に組み込まれたのは47ヶ国。戦力的にはブリタニアと比肩する勢力が誕生した事になる。しかも、その戦力は黒の騎士団――ゼロが主導となって組織されたものであるため、ブリタニアに対する敵対行動は約束されたようなものだった。 「しかし、どうなのでしょうか」 ナイト・オブ・トゥエルブ――モニカ・クルシェフスキーがどこか合点がいかない様子で発言した。 「国単位で組織された軍は連携に欠けるものですし」 「小さな魚がいくら群れて大きな魚に見せようとしても、最終的には少しずつ大きな魚に食べられて、群れすら維持できなくなる」 そのナイト・オブ・ナイン――ノネット・エニアグラムの例えを聞いて、長身の金髪が声を上げずに笑った。 「エニアグラム卿の言う通りだと思いますよ。所詮、烏合の衆でしょう」 スリーの称号を持つラウンズ――ジノ・ヴァインベルグである。 それらの会話を黙って聞いていたシュナイゼルは、テレビ中継に集中しながらも、 「君はどう思う。ナイトオブゼロ」 と、末席の位置に立つ男。ロイ・キャンベルに問いかけた。 ロイは即答せずに数秒間黙ってモニターを注視する。部屋中の視線がモニターからこのロイ・キャンベルに移り始めた頃、 「私なら……」 そうしてロイは告げる。ブリタニアにとってもっとも最悪なパターンを。 軍人の司令官として必要な素養というのは二つある。ひとつは常に最善のパターンを考え出し、それを実行できること。そしてもう一つは、 「批准した国の持つ軍事権を一箇所に集めます」 自分達の身に降りかかる最悪のパターンを考え出し、それらに備られる事である。 「なるほどね」 シュナイゼルは、ロイの答えにとても満足した様子だった。なるほどね、と口では言っているが、それを予想していた事は、ロイから見ると目に見えて明らかだった。 「宰相閣下もそう考えられたからこそ、ここに来られたのではないのですか」 「ふふ、どうだろうね」 ロイとシュナイゼルは視線を交わし、そして笑みを浮かべる。二人が話している内容はブリタニアの高官であればピクリとも笑える話ではなく、事実この部屋にいる人物は誰もが皆表情に緊張の色を貼り付け始めていた。 しかし、二人は笑っていた。まるで同じ考えを持つに至った相手の存在を称え喜んでいるかのようだった。 『最後に合衆国憲章第十七条……』 TV中継では、今もなお皇カグヤの演説が続く。 しかし、この場にいる誰もが、もはや先ほどまでのような過剰な興味を持ってモニターを見つめてはいない。彼らが知りうる中でも最高に切れるコンビの答えが同じだったのである。彼らにとってこれ以上の“答え合わせ”は無いのだ。 だが、世の中とは広いもので、どうやらこの二人にも予想できない事態というものは存在するらしい。 『ゼロよ』 モニターから重く響く鈍重な声。 ロイをはじめ、部屋の者達はモニターを改めて注視させられた。 モニターの奥。先ほどまで合衆国の紋章が映し出されていた画面には、すでに違うものが映し出されていた。 ガタッと音がした。シュナイゼルが胡桃製の椅子から立ち上がった音だった。彼のその表情に先ほどまでの楽しげな笑みは消えていた 「こ、皇帝陛下が」 「お戻りになられた?」 スザクは明らかに動揺して、ルキアーノは怪訝そうな顔でそれぞれ驚きを漏らす。 画面の奥に映っていたのは行方不明となっていた皇帝――シャルル・ジ・ブリタニアだった。 「偽りの劇場を気取られますか。父上」 シュナイゼルが言う。どこか怒りをこめて、非難とも取れる口調で。 ○ ロイの執務室では何人かが集まってお茶会が催されていた。先ほどの 超合集国憲章批准式典会場のTV中継で皇帝陛下の生存が判明してから、すでに3時間が経過している。 あのあと、シュナイゼルはエリア11に臨戦態勢を指示し、何人かのラウンズメンバーにはエリア11のキュウシュウ地方に築かれた拠点への移動を依頼した。 「今回出撃されるのはエニアグラム卿とブラッドリー卿とクルシェフスキー卿ですか」 「何か含んだところがありそうだなアルフレッド卿」 アルフレッドの淹れた紅茶を口に含んでから、ノネットは言う。 アルフレッドは、キュウシュウに出撃するラウンズの中にロイの名前が入っていなかった時から少し不機嫌だった。なによりもロイの大成を望む彼なのである。それなのに、今回もその機会がなさそうだった。 「まぁ、お前の上司が今回の出撃に加わってないのには、私も若干の不満はあるがな」 「そうですよねぇ、これでは何のために無理をしてエリア11に来たのやら」 隣に座るモニカも白い机の真ん中にあるクッキーに手を伸ばしながら言った。小さな机の周りに七人が等間隔で座っているものだから、真中にあるクッキーを取るのは男のロイでも体を伸ばさないと取れないので疲れるのだが、 先ほどから手を伸ばす回数が一番多いモニカである。 「そもそも、こんなにラウンズが勢ぞろいする必要性あったの」 と、アーニャは自分の半眼を同僚の女性騎士に向けた。 「おいおい、そんなに私たちがロイの所に来たのが気に入らないのか」 「女の嫉妬というのはスパイス程度なら殿方には好まれる傾向がありますが、行きすぎはよくありませんね」 「そうやって子ども扱いをされるのは嫌いって知ってるでしょ」 「まぁまぁ三人とも落ち着いてくださいよ」 険悪な空気になりかけていたのを払拭するように、ジノは三人の間に声を割り込ませた。 「アーニャが言ってるのは、ブリタニアの面子の事だ。そうだろ」 アーニャが頷く。 「今回、私やロイみたいに元からエリア11に赴任していたラウンズにはキュウシュウへの出撃が指示されなかった。人選の理由として、シュナイゼル殿下は諸国にこの反乱がブリタニアの中でもそんなに問題にしていない、 つまり小さな問題であるとPRしたいから、新たに赴任してきたラウンズとエリアの防衛軍とシュナイゼル殿下の一部の直属部隊のみで対応すると言っていた。だけど、それならこの人数のラウンズをエリア11に集めた意味がよく分からない」 「確かに、この人数のラウンズをエリア11に集めた時点で、結局ブリタニアは合衆国を気にしているとPRしているようなものだからね」 と、発言したのは途中から話の流れが自分の理解を超えてしまったため、だんまりを決め込むしかなかったロイだった。 「まぁ、その辺りはシュナイゼル殿下に何かお考えがあるのかもしれないけど、それでも少しエリア11に戦力を集めすぎかなとも思う。 僕としてはラウンズの応援はシュナイゼル殿下が来られるのなら護衛で一人、多くて補佐としてもう一人、計二人だと思ったけど三人も来るとは」 ロイはシュナイゼルの思惑と、実際に配備された戦力の相違にどんな意図が隠されているのかを探ろうと思考の穴に潜り込もうとした。しかし、その直前に親友の声が立ちふさがった。 「あ~ロイ。その辺りはお前がいくら考えても結論は出ないぞ」 「? なぜそう言い切れるんだジノ」 「元々新たにエリア11に来るラウンズは二人だったんだが、とある事情で三人になったんだ」 「だから、そのとある事情を考えようとしてるんじゃないか。それともジノは何か知ってるのかい?」 「それはだな。そのとある事情っていうのは、好きな男の傍にいる自分よりも明らかに年下な少女に対するどう考えてもスパイス程度を超えた女の嫉妬ってやぎゃあああああああああ!!」 「ああっとヴァインベルグ卿ごめんなさ~い。手元が狂いました」 「おっとヴァインベルグ卿。すまんな手元が狂った」 ジノの悲鳴の理由は、突如モニカとノネットが、隣に座るジノの膝にポットの中のお湯を垂らしたからだった。 「ア、アル先輩。今、クルシェフスキー卿とエニアグラム卿は、謝った後にポットを傾けませんでしたか」 お茶会に特別参加していたヴァルキリエ隊のマリーカ・ソレイシィは、何かに恐怖したのか震える手で隣のアルフレッドの軍服の裾を掴んだ。 「知らん。俺は何も知らん。俺は何も見ていない」 すでにこういった類で何度か痛い目にあっているアルフレッドは、この件について関わることを放棄していた。 「あと、アル先輩という呼び方はやめろ。今は仕事中だ」 「あ、すいませんアル先輩」 「……」 「す、すいません。私ったらまた」 「ふふふ、よいではないかアルフレッド卿。仕事中と言っても今は休憩の時間だし、それに何よりこれからマリーカは戦地に赴くのだ。今のうちに目いっぱい甘えさせてやれ」 ポットの中身を空にしたノネットは、それをそっとテーブルに置いた。 「お言葉ですがエニアグラム卿。甘やかすのはこいつのためになりません。って、そういえばマリーカ、お前も出撃するんだったな。どうも、お前は私の中では騎士というより従卒の方のイメージが強いから失念していた」 アルフレッドは手に持ったカップを皿に戻して、後輩の肩に手を置いた。 「まぁ、あれだ。無事に帰って来い」 「私の事をご心配していただけるのですか」 マリーカは嬉しそうに両手を手の前に持っていった。アルフレッドは少し拗ねた顔をした。 「……お前な。私を同じ軍の後輩の生還も望まないような人間だとでも思ってるのか」 「いえ、違います。私はただアル先輩に心配されるのが嬉しくて」 「アル先輩? 何度言わせる気だ。一度言った間違いを正せん奴は戦場では早死にするぞ。それともお前は私の助言など聞く価値は無いと考えているのか」 「す、すいませんアルフレッド卿、私……」 マリーカは先ほどの笑顔もどこえやら、シュンとして元気を無くしてしまった。 「あんまり苛めるなよアルフレッド卿~」 ジノが茶化すような口調で咎めた。太ももが大火事な故か目元には涙が浮かんでいるがこういった茶々を入れるのは彼の仕事である。逞しい親友を横目で見ながらロイもは口元をほころばせ、 「女性に優しいアルフレッドにしては珍しいよね」 「……私ってコイツに冷たいんですか」 アルフレッドは心底意外そうな顔をした。 「うん、まぁ他の女性騎士や学校での女子への対応に比べたらそう見える」 「アルフレッド卿は、私の事お嫌いなんですか……」 「ちょ、マリーカなんでお前半泣きに」 「アルフレッド。年下に何か不満が?」 「アールストレイム卿。なぜそんなに怒ってるんですか……。ってまぁ、理由は何となく分かりますけど」 そして誰かが笑い始めたのを皮切りにみんなが笑いだした。 しばらくして、その笑いがおさまると、その場の年長者が会を閉める。 「さて、行くか」 エニアグラム卿が立ち上がると、モニカも「そうですね」と腰を上げた。マリーカもハッとして立ち上がる。 ロイが時計を確認すると、すでにモニカ・ノネット・マリーカが出立する時間だった。 「無事に終わったら、みんなでどこか遊びにでも行きましょう。エリア11にはお風呂に入ってドンちゃん騒ぎをするっていう風習があると聞いたけど」 モニカの提案はとても魅力的だった。 「よくご存じですねクルシェフスキー卿。温泉旅館ですか。良いですね。僕も一度行ったことがあるんですけど、楽しいですよあそこは。分かりました予約しておきましょう」 「さすがロイくん。何でも知っているのね」 「がぜんやる気が出てきた。期待しているぞロイ」 「ええ、任せてください。とびっきりの旅館を押さえておきます。だから」 ロイは立ち上がり背筋を伸ばした。 「三人とも、ご武運を」 ロイが敬礼すると、待機組の同僚もそれに習った。 その光景を見てノネットが声を上げて笑った。敬礼を几帳面に返したのはマリーカだけだった。 「そんなかしこまったのはいらん。私達を誰だと思っているのだ」 「ちょっと行ってくるわね。みんなお留守番をよろしく」 「ありがとうございます。がんばります」 「マリーカ」 敬礼を崩して、アルフレッドはマリーカに歩み寄った。 「はい、なんでしょうかアルフレッド卿」 「強者とは生き残る者の事だ、この一年で強くなったと言うなら、私にそれを証明してみせろよ。いいな」 「アル先輩……」 「お前と言う奴は、最後の最後まで私の事をアル先輩、アル先輩と気安く……」 アルフレッドが拳を震わせて説教を始めようとしたのをロイがなだめて、マリーカが頭を下げながら半泣きになって、そしてみんなでまた笑ってその場は解散となった。 ○ 「それも積み込むのか?」 黒の騎士団旗艦――斑鳩の格納庫。そこでKFの積み込み作業を手伝っていた朝比奈昇呉は、せわしなくコンソールを打ち込む整備員に問いかけた。若い整備員は作業の手を止めて、 「ええ、ゼロの指示です」と伝えた。 「何でまたこんなロートル機を」 朝比奈が首を捻っていると、 「あんたの眼は節穴かい」 と、隣から声をかけてくる女がいた。合衆国科学長官ラクシャータ・チャウラーである。 「ラクシャータ」 「もう一度目ん玉かっぽじってよーく見な」 朝比奈は改めて蒼月をジーと見つめ、そしてポンと手を叩いた。 「あ、飛翔滑走翼」 ラクシャータはたばこの煙でわっかを作りながらフフフと笑った。 「正~解」 「なるほど、しばらく見ないと思ったらこんな事をしていたのか」 一見すると、従来と何も変わりが無いが、よく見ると飛翔滑走翼が装着できるバックパックと、空中での機動を考慮してか細部に補強とも取れる装甲板やパーツが装備されている。それに腕も以前の甲壱型腕から徹甲砲撃右腕部、もとい徹甲砲撃左腕部になっている。 「しかし、何でまたこいつにこんな改修を……、まさか、ライの情報を何か掴んだの!?」 ラクシャータは煙草を味わいながら煙を噴き出す。 「違うみたいよ。私も詳しくは聞いてないけど、たぶんカレンちゃん用じゃないかしら」 「なるほどね」 朝比奈はその一言で納得した。紅月カレンは現在エリア11の政庁に捕らえられている事は判明しているが、同時に捕らえられた彼女の愛機、紅蓮弐式の行方は依然として不明のままである。 “今回の作戦”でカレンを助け出した後、紅蓮弐式が見つかる保証も無いので念のため似たような機体をカレンのために持っていこうという事だろう。 「蒼月飛翔滑空式、とでも呼べばいいのかな」 「そんな所でしょうね」 朝比奈は、ずれた眼鏡を人差し指で調節しながら蒼い機体を見上げた。 “蒼月”。かつて黒の騎士団で作戦補佐を勤めた男の機体である。 昨年まで黒の騎士団で武勇を轟かせた月下、その先行試作機をカスタマイズしたこの機体は、すでに第一線級の戦力とは言いづらい。 しかし、ある種の神がかり的なものを信じたがる現場の兵士にとって、この蒼い月の存在は心の支えとなっていたため、暁が生産されスペックが二級以下になっても、廃棄される事なく大事に保管されてきた。 黒の騎士団も人数が増えたとはいえ、この斑鳩に搭乗するものの多くは彼がいたころから共に戦っていた者達である。 みんな彼に道を切り開かれ、背を守られてきた。その事実は、彼がいなくなった後も変わることが無い。ラクシャータも何やら物思いにふけっているらしく、二人はしばらく無言でそこに佇んでいた。 「私は最近入ったばっかりなので、よく分からないのですが。この機体のパイロットはそんなにすごかったのですか」 いつの間にか、先ほどの若い整備員が二人に近寄ってきていた。 朝比奈はその若い整備員に体を向けると、こう訊ねた。 「お前、歳は?」 「十八になったばかりですが」 「じゃあお前、今すぐこいつに乗って僕と互角以上に戦えるか?」 黒の騎士団で五指に入る実力者、と噂されている朝比奈にそんな事を言われて、若い整備員は困惑の表情を浮かべた。 「そ、そんなことできるわけ無いじゃないですか」 「お前より若くてそれができる奴だったんだよ。この機体の主はね」 そして朝比奈はその場から背を向けて歩き出した。 朝比奈は今でも覚えている。彼と打ち合った剣の重さを。日々自分の技能を吸収していく初めての“弟子”の姿を。 最初は面倒臭かった。押しつけられたような気さえしていた。そもそも他人に教えるなんて柄じゃないと思った。 尊敬する藤堂 鏡志朗から言われなければ絶対に引き受けなかった。 ――朝比奈。お前はすでに自分で自分を磨く術を身につけている、今度は他人によって自分を磨く術を身につけなければ次の進歩はないぞ。 そう言われたから、朝比奈は嫌々ながら“彼”に剣術を教えるようになった。 しかし、彼は日に日に強くなり、これは自分もうかうかしてられないと、自分自身の稽古にも以前以上に気が入るようになった。 彼は賢く、稽古の度に技や戦法を変えて挑んでくる。それが楽しみで楽しみで、いつの間にか、朝比奈は彼との稽古の時間というのを大切にするようになっていた。 それが、あんな事になって……。 「そうだな、今、もしお前がここにいたのなら……」 今。黒の騎士団は様々な幸運が重なって最盛期を迎えようとしている。 しかし、もし彼がこの場にいれば、 自分は黒の騎士団に対してこんな感情を抱かずに済んだのだろうか? その考えは、黒の騎士団にとって危険であることは自覚している。しかし、そう思わずにはいられなかった。 「きっと僕にどこまでも、黒の騎士団を信じさせてくれたんだろうな」 出撃の時は一刻一刻と迫っていた。 ○ ロイ達がお茶会で様々な談笑で盛り上げっていたころ。その会への参加を断ったスザクは中庭で空を見上げていた。 空には、黒の騎士団との戦いが今にも始りそうな情勢を表すかのように、軍用機が忙しなく飛び回っている。 空がまた騒がしくなってしまった。 「……」 連想するのはあの日の空。あの日も空は騒がしかった。 ずっと共に生きていこうと誓った少女と、ずっと共に手を取り合っていけると思っていた少年たち。全てを失ったあの日。 スザクは諦めた。分かりあい、分かち合うという美しき人間関係を。 諦めた、はずだった。 「なぜ、迷う」 スザクは手に取っている携帯電話を握りしめる。 「なぜ、僕は一人で奴に会いに行こうと考えている。この事を僕はシュナイゼル殿下にお伝えすべきだ。しかし、なぜそうしようとしない。なぜそうするために足を動かさない。ナナリーのためか。それとも、僕は――俺はやはり奴を……」 スザクの携帯電話を握る力は、いつになっても弱まる気配が無かった。 今より六時間後、このエリア11において黒の騎士団とブリタニア軍の戦いが始まる。 シーン12「初恋」Bパート 終わり。 シーン13「罪を負う者」に続く。 次話 KOUSEI 45 *
https://w.atwiki.jp/dscodegeass/pages/30.html
Q.このゲームは買い? Q.仲間になるキャラは? Q.パーソナルキャラクターって誰よ。 Q.パーソナルキャラクターの髪の色が変わる条件は? Q.説明書に書いてあるオリキャラは味方? Q.C.C.を「新しいお母様だ」と紹介したらナナリーが自殺したんだが… Q.何かゲームオーバーになりました。 Q.雑魚戦のエンカウントが多くてウザイ。 Q.ヴィレッタは記憶失って千草にならないの? Q.中々、援護が発動しない。 Q.シナリオ達成度が100%にならない… Q.ドーピングアイテムのピザは誰に使うべき? Q.ラッキーピザってどんな効果? Q.ナリタ前でみんなサザーランドから無頼に乗り換えるって聞いたけど… Q.スザクに攻撃が当たりません。 Q.藤堂が自決してしまう。 Q.ニーナのガニメデイベントの発生条件は? Q.政庁で戦うコーネリア&ダールトンに勝てません。 Q.グロースター系にするGS強化パーツA・Bが手に入らない。 Q.「キョウトからの使者」でシャーリーが記憶を失わないのは仕様? Q.2周目でネリ様が殺されるのが納得行かない。 Q.2周目の終盤、咲世子さんを団員に加えるか否かの選択肢は何の意味がある? Q.2周目の終盤、ユフィを倒した後、スザクが敵になったんだけど… Q.ユフィの性能が微妙なんだが… Q.2周目のラスボスが強すぎる。 何週もするならコーネーリアを撃てのカレンチーム操作時の27秒カウントの時↓へ行くと出る Q.オレンジはいつ仲間に出来る? Q.2周目以降、ナナリーが見つからないままエンディングになります。 Q.1度クリアしたけど1周目の内容をやり直したい… Q.ドーピングで強くなった数値は周を繰り越しても変わらない? Q.このゲームって超展開ばかりだと聞いたけど? Q.このゲームは買い? A.キャラゲーとしては良い出来に分類されるでしょう。 周回プレイでのやりこみ要素もあり、それなりに長く遊べます。 2周目以降ではカオスの権化な超展開もあり、オリジナルボスも交えて上手い具合に25話の内容を消化してます。 コードギアスのファンでDSを持ってるという人はオススメです。 Q.仲間になるキャラは? A.以下の通り 周回 無条件 選択次第 1周目 ゼロ=ルルーシュ&C.C.、カレン、扇、玉城、黒の騎士団幹部、パーソナルキャラクター 四聖剣、藤堂 2周目 スザク、ユーフェミア、ダールトン、ギルフォード 3周目 コーネリア、ジェレミア Q.パーソナルキャラクターって誰よ。 A.DS本体にある自分のデータをベースにして出てくる自分自身です。 ですが、ストーリー上ただの「黒の騎士団団員その1」として扱われます。 2周目以降、改造した機体を引き継ぐ唯一のキャラです。 なお、ゲーム開始時のゼロとの会話で性別と名前を決められます。 援護の際は「P1(ピーワンorピーイチ)」と呼びましょう。 Q.パーソナルキャラクターの髪の色が変わる条件は? A.情報によるとDS本体の背景の色によって変わるようです。青色だったら青毛という感じで。 Q.説明書に書いてあるオリキャラは味方? A.ブリタニアの皇族で敵です。2周目以降、新総督になってボス化します。ちなみに男です。 Q.C.C.を「新しいお母様だ」と紹介したらナナリーが自殺したんだが… A.仕様です。 Q.何かゲームオーバーになりました。 A.こまめにセーブした方が良いです。色んな意味で。 Q.雑魚戦のエンカウントが多くてウザイ。 A.逃げるのも手。このゲームの雑魚戦は、かなりの高確率で逃げれます。ただイベント戦闘では逃げれません。 ただし「ナリタ攻防戦」でマップ上の雑魚敵と遭遇した時の戦闘は逃れられます。 追加情報 どうやら確率としては60%の模様です。 Q.ヴィレッタは記憶失って千草にならないの? A.なりません。仲間にもなりません。ロード会話でのみ出てきます。 Q.中々、援護が発動しない。 A.コツのような物があるようです。 例→扇は「扇さん」と呼んだほうが発動しやすい。 Q.シナリオ達成度が100%にならない… A.隈なく歩いて徹底的に会話したり選択肢を選んだりしましょう。 以前のステージでとった行動によって会話などが微妙に変化して、それが達成率に影響したりする場合もあります。 その辺もこのWikiをよく読むと載っていたりします。 3周目以降ならシナリオによりますが100%に出来るはずです。 なお、ギアスをかける選択に関しては基本的にシナリオ達成度に無関係のようです。 Q.ドーピングアイテムのピザは誰に使うべき? A.好みで使えば良いと思うが、ルルーシュに優先的に使っておくと終盤が楽になるかも。 Q.ラッキーピザってどんな効果? A.隠しステータスの運が上昇します。 運はレベルアップによって上がることはありません。 運の上昇によって命中率・回避率・クリティカル率が上がります。 運の最大値はキャラごとに異なります。 Q.ナリタ前でみんなサザーランドから無頼に乗り換えるって聞いたけど… A.1周目は強制乗換します。鍛えるとしても適当に切り上げましょう。 2周目以降はサザーランドか無頼を選べます。 Q.スザクに攻撃が当たりません。 A.スザクには勝たなくともシナリオは進みます。 機体を改造するなりLVを上げるなりすると勝てますが、それでも一定ターン数以内に仕留めなければ強制的に戦闘が終了してしまうようです。 Q.藤堂が自決してしまう。 A.「藤堂奪還作戦」を選ばないと自決してしまう模様。 Q.ニーナのガニメデイベントの発生条件は? 「罪と罰」を通ってシャーリーを操作中、夜中にニーナと会って、ユフィの写真を見る 「枢木スザクに命じる」のパーティー前で、ロイドを追いかけてニーナとの会話を見る。 「特区日本宣言」でニーナがウランをもらいに行く話を聞く。 「特区日本宣言」の終盤、総督府でユフィを助けない。 咲世子とスザクが仲間である事は関係ない。 だが2周目以降では咲世子を仲間にしてるとニーナの自爆を阻止し、仲間にしないとニーナ自爆する結末を迎える。 Q.政庁で戦うコーネリア&ダールトンに勝てません。 A.1周目だと1番辛い戦いです。ガウェイン1機で戦うのでアイテムをケチらない事が大事。 早め早めに「リペア++」や「FULLリペア」で回復させて「ハドロン砲」や「ゼロドライブ」を当てて行きましょう。 戻ってルルーシュのレベルを上げるのも1つの手段。 なお1周目は藤堂チームでギルフォードを倒さないと敵の援軍として現れるので注意が必要。 Q.グロースター系にするGS強化パーツA・Bが手に入らない。 A.どうやら1周目では出ないようです。2周目以降にどうぞ。 3周目で仲間になるオレンジでチャート埋めついでに鍛えるのも良いかも。 ただグロースター系は総じて性能が高めで、特にグロースター最終型は最強KMFの一角なので悩みどころかも。 2周目以降、GS強化パーツが手に入るのは 喝采のマオでの東京湾岸、終局でのラストゲットー北側、キョウトからの使者(罪と罰)でのメカ富士1でGS強化パーツAが、 終局でのラストゲットー3の他、稀にボス戦でGS強化パーツBが手に入る。 Q.「キョウトからの使者」でシャーリーが記憶を失わないのは仕様? A.「奪われた仮面」クリア後に選択できるミッション「シャーリーのおしごと」で企画書を集めきるまでにサブイベントを最後まで進めましょう。 スザクのイベントまでで十分みたいです。 すると「キョウトからの使者」が「罪と罰」というタイトルになってシャーリー絡みのイベントが追加されます。 Q.2周目でネリ様が殺されるのが納得行かない。 A.3周目だとすぐには死なず、ルルーシュに保護されます。その後、殺すなり従えるなり出来ます。 敵としてのコーネリアは1周目にしか出ません。4周目以降、1周目の内容を遊べます。 Q.2周目の終盤、咲世子さんを団員に加えるか否かの選択肢は何の意味がある? A.ニーナのガニメデイベントに関わる模様。 彼女をメンバーと認めるとニーナの自爆を阻止してくれる。認めないとニーナの自爆が成功する。 尚、データの黒の騎士団メンバーには登録されない。 Q.2周目の終盤、ユフィを倒した後、スザクが敵になったんだけど… A.スザクに戦う事を「許可しない」と敵になります。 スザクとユフィを最後まで仲間にしたければスザクに戦う事を許可しましょう。 Q.ユフィの性能が微妙なんだが… A.仕様です。どうしても使うのなら援護要員とFULLリペア要員にしましょう。彼女が初期レベルでも何とかラスボスに勝てます。 Q.2周目のラスボスが強すぎる。 A.レベルよりFULLリペアを使いまくって全員のHPとDGを回復させるのがコツ。 通常攻撃を仕掛けた後、援護攻撃を当てまくれば大ダメージです。 FULLリペアはラスボス直前の雑魚戦で稼ぐのが良いです。戻るとラクシャータが回復してくれます。 何週もするならコーネーリアを撃てのカレンチーム操作時の27秒カウントの時↓へ行くと出る 固定敵が同じコンビの機体にフリーイベントでエンカウントするより、特別な仕様のようで FULLリペアを高確率で落とします。3個落とすこともアリ、 27秒カウントが終わればメニューを開くことが可能、戦闘後→へ行くと他の敵に遭遇して作戦失敗 カレンの27秒待ちから再開なので、エンドレス稼ぎ可能 2週目ならカレンは紅蓮改や無頼ドリル、P1は好きな機体(3週目以降はGS最終型等)の二人が居れば、 あとは3人目は玉城でコンボ用ドライブゲージ調節で連勝可能、 前の週のメカ富士でリペア+を稼いでおけばそれで回復してFULLリペア荒稼ぎ可能。 Q.オレンジはいつ仲間に出来る? A.3周目の最終話直前。乗ってくるのが… Q.2周目以降、ナナリーが見つからないままエンディングになります。 A.ナナリーが見つかるエンドは発見例がありません。 シナリオ進行度を全て埋めた人でもナナリーを見つけられなかったという事なので、恐らく仕様でしょう。 続編に期待しましょう。 なお、新政庁の11階の部屋はC.C.の過去をルルーシュが知るイベントが起こるだけで特に何も起こらないようです。 Q.1度クリアしたけど1周目の内容をやり直したい… A.4周目以降、キャスタールを死なせる選択肢を選ぶと1周目と同じ展開になる。 注意点は無頼に強制乗換するのも1周目と同じな事。 EDも同じように見ることが出来る。 Q.ドーピングで強くなった数値は周を繰り越しても変わらない? A.変わりません。 Q.このゲームって超展開ばかりだと聞いたけど? A.具体的にはこんな感じ。 ナナリーにC.C.を「新しいお母様」と紹介するとナナリーが投身自殺し、ルルーシュも後を追って拳銃自殺する。 コーネリアがオリキャラのギアスで洗脳されたジェレミアに射殺される。 クロヴィスがオリキャラのギアスで洗脳されたジェレミアに射殺される。 3周目以降は、瀕死のコーネリアをルルーシュが保護し、その後、「俺に従え」というギアスをかけて配下に出来る。 2周目以降、マオがグラスゴーに乗って襲ってくる事もある。 2周目以降、バトレーがガウェインに乗って、ルルーシュのガウェインと1対1で戦う。 スザクに「俺の仲間になれ」というギアスをかけられる。 ユーフェミアがV.V.によってギアスユーザーに目覚める。 オリキャラに洗脳されたユーフェミアを、スザクが愛の力で正気に戻す。 ユーフェミアを殺してしまった場合、スザクが怒りの力でルルーシュにかけられたギアスを解いて、襲ってくる。 2周目以降のラスボスKMFのデザインがナイスすぎる。 2周目以降のラスボスの攻撃やらなんやら反則すぎる。 ジェレミアを仲間にした場合、オリキャラのギアスで洗脳されたユーフェミアがピンクカラーのジークフリート改に乗って暴れまわる。 室内でも全高4mあるはずのナイトメアを乗り回して戦える。 「ギアス」としての超展開が多すぎる気がする 「ゲーム」としてのこれの超展開はGAMEOVER時のはちゃけぶりが際立つと思う。
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2565.html
元ネタ:シアワセネイロ(コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ORANGE RANGE) 作:ヤジオーディエンス 耳にタコ いつか聞いた 約束のかけら集めてみよう やると言っていたポリシー 色褪せて変な世の中に 十二月に入り無我夢中 余裕がないのに出し抜けの選挙 景気がいいなんて 我ながらアホらしくて笑いが出た 天下じゃなくて自分の給料を稼ぐ日々 今頃の僕は「毎年こうだ」と苦笑しながらニュースを見てた どうしよう 心から 誰の語ることが 正しいのだろう どうしよう 心から 次は誰がいくら Money を配るの Wow 何もかも忘れないよ あの日の君も君だから おかしいだろっていつも 言ってあげなきゃ駄目だね 面の皮厚くていいね また呆れかえってしまいそう いろいろな意見を聞いてみよう マージナルな日々に 終わらない事の積み重ね いつからか人は恐い顔して 憂える悩みが多すぎて 仕方なしに我慢しちゃってる だから誰の言葉を聞いて 約束を破る時の為に それでも選ぶよ Go to the polls 耳にタコ破れそうな約束のかけら つなげてみよう 全てうまくいく ポリシー 繰り返されてるメッセージ なんだか信じそうな 長い言葉 ふっと我に返って もう一度考えるんだ 惰性で選ばないように 検索タグ その他ネタ アニメ コードギアス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/dscodegeass/pages/40.html
STAGE9 1周目戦闘攻略 2周目戦闘攻略 3周目 「罪と罰」追加パート 1周目 このゲームでは難関となるダンジョン「メカ富士」を攻略する。 メンバーはカレン ゼロ、ほか任意一名。 ゼロの指示に従えば何とか進めるが、ピザ箱が落ちてるので回収していきたい。 「そちらではない」「戻れ!」と言われても無視して回収しよう。 上画面のマップを見て参考にする。 また上層へ登れたりもするので活用しよう。 戦闘攻略 エンカウント率が高い気がする。面倒だったら逃げるのも良い。 3体エンカも多く、全体攻撃持ちのメンバーがいると捗る。 ゼロの無頼は、特殊パーツ2で強化すると全体攻撃を使用可能になる ボスはキョウトが用意した紅蓮弐式×3と戦う。 雑魚戦でDGを溜め、全体攻撃連打、もしくは1体ずつ援護を活用して仕留めていくのが良いだろう。 強力な攻撃が1人に集中すると、撃破されかねない。危なくなったらきちんと回復。 2周目 「シャーリーのおしごと」のサブイベントをスザクとのイベントまで進めてると「罪と罰」へ変化する。 違いはシャーリー絡みのイベントが追加される事。 意外とゲームオーバーの選択肢が多いのでボスを終えたらセーブしよう。 「ナリタ攻防戦」にてC.C.の本名を知る展開に進んでいると追加メッセージあり。 戦闘攻略 「罪と罰」でも変わらずメカ富士へ向かう。 2周目以降ピザの中には貴重なGS強化パーツAがあるので、忘れないように。 早めに入手したガウェインを投入するのも良いだろう。 ただし2周目以降途中、キャスタールに洗脳された「花木田」との戦闘が追加されている。 単なる「無頼 遠距離型」だが、HPは異常に高いので油断せずボコろう。 紅蓮弐式×3は特に苦戦しないはず。 3周目 2周目と変わらないがコーネリアが仲間に居る場合、選択出来る。 ここで彼女を入れても特にイベントは起きないが、使ってみるのも良いかもしれない。 「罪と罰」追加パート 「キョウトからの使者」にシャーリーメインのパートを追加・挿入した形で進行。 即死選択肢満載。紅蓮弐式を倒して桐原と会談した後は、必ずセーブしておこう。 原作と違い、マオは絡まない。 ルルーシュはプレイヤー操作キャラ(偽ゼロ、カレン、他)がメカ富士内にいる際に別の場所で負傷をし、 港ではなく学園内で倒れてシャーリーに顔を見られる。 夜にシャーリーを操作する場面で生徒会室に行くとニーナがユーフェミアの写真を持っている事を知る場面がある。(「終局」のガニメデイベント発生条件) 原作と違いシャーリーはギアスを知らないはずなのに、ギアスをかける際に原作と同様のリアクションを取る。 このゲーム中において、強引な改変の部類と言える。 シャーリー選択肢1 ○ ルルを撃たない × ルルを撃つ 即ゲームオーバー。C.C.「これくらい普通判るだろ。」 シャーリー選択肢2 × ヴィレッタを撃たない 即ゲームオーバー。ルルーシュとルルーシュを匿っていたアッシュフォード家が捕まり、フェネット学園に。C.C.「これくらい普通判るだろ。」 ○ ヴィレッタを撃つ ヴィレッタ、原作と違い記憶喪失にはならない。頑張って徒歩で帰る。 ルルーシュ選択肢 × 撃たれる 説明不要 ○ ギアスをかける アニメ通りの展開 シャーリーへのギアス × 俺を殺せ 説明不要。C.C.「これくらい普通判るだろ。」 × すべてを忘れろ シャーリー、自分が人であることすら忘れ、ルルが介護。 ○ 俺を忘れろ アニメ版と同じ展開に……。 ○ ルルなんていない これでもルル絡みの記憶だけ忘れてくれます。 なお、「罪と罰」に進んだ場合今後のストーリーにおいてシャーリーのメッセージおよび生徒会メンバーのシャーリーに関する会話の内容が変化する。
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/31.html
前話(コードギアス LOST COLORS 保管庫@保管者トーマスさん:外部サイト)→ シーン11『シャーリー』Aパート 実を言うとね、私には好きな人が二人いたの。 一人はもちろんルル。そしてもう一人は……銀の髪がよく似合う、とても神秘的な人。 でも……、やっぱり私はルルの方が好きかな。 だって、こんなに彼を救ってあげたいと思えるから。 自分の事より他人の方が大切だと思えるのは、やっぱりルルだけだから。 だから、最後にルルに会えてよかった。満足だった。本当だよ。 でも、許されるなら。ほんのちょっぴり、わがままを言ってもいいなら。 もう一度だけ、どこかにいってしまった神秘的な彼に会いたかった。 会って、せめてさよならって言いたかった。 だって、彼は本当に優しくしてくれたから。私にも、そしてルルにも、みんなにも。 だから最後ぐらいは、ありがとう、って言いたかった。 未練があると言えば、それぐらいかな。 ○ 視界に映る現実を否定しながらも、ロイはある予感をもって歩を進めていた。 アーニャとのお詫びデート。その最中の出来事だった。商店街を私服で歩いていたロイとアーニャは、突如発生した大量の煙に四方を囲まれた。 民衆より幾分かは冷静に状況を判断できたロイは、混乱する人々を先導しながらも、素早く煙の幕を抜け出した。安全地帯と思える商店街の外に避難すると、その先には、消防隊や警察の指揮を執っている私服姿のスザクがいた。 スザクは軍服ではなく私服姿だったので、任務で呼び出されたというよりは、たまたま近くにいて、騒ぎを聞きつけて、駆けつけてきたのだろう。 ロイは迷わず、スザクに近寄っていった。 最初、スザクは冷静に指示を出しているようだった。だが、ある警備員風の男が近寄ってきて、スザクになにやら耳打ちすると、 「!? なぜちゃんと見ていてくれなかった!」 と、急に大声を出して、それから、目に見えて狼狽し始めた。 「スザク」 ロイが声を掛けると、スザクはすぐにこちらの姿を見つけた。 「ロイ、それにアーニャ!? 何でここに? ……いや、ちょうどよかった」 スザクは、ロイの両肩を掴むと、すがりつくように懇願した。 「シャーリーを探してくれ!」 話を聞くと、スザクはこの商店街でシャーリーと会っていたらしい。白い煙が商店街を包んだとき、スザクはシャーリーを安全な場所に避難させ、そして彼女を、近くにいた警官に預け、警察と消防の指揮を執るために別れたらしいのだが、 なぜか、そのシャーリーは、警官を振り切って商店街の方に戻ってしまったらしい。 事情を聞いたロイは、アーニャと共にすぐに商店街へ引き返し、シャーリー・フェネットの捜索を開始した。 アーニャと別行動をとり始めてから五分もしないうちに、ロイは商店街に響く銃声を耳にした。 嫌な予感がした。 銃声が響いたビルに見当を付けて、ロイはコンクリートの階段を駆け上がった。そのビルにはサクラダイトを動力源とした最新のエレベーターが設置されていたが、なぜか起動していなかった。 息も切らさず、ロイは飛ぶような速さでビル中をかけずりまわる。 一階、二階、三階、 銃声を聞いてから五分後。ロイはその場――四階の踊り場にたどり着いた。そこから二十メートル程離れた場所に、赤い絨毯とその上に置かれた“何かが”見えた。 ロイは怪訝に思って目を細めた。そして、大きく息を飲んだ。“何かが”ではなく“誰かが”、という言葉の方が正しいと気づいたのだ。 あたりを警戒しつつも、ロイは吸い寄せられるようにその“誰か”に近づいた。悪い予感は、先ほどよりも心の中で大きく広がっていた。 一メートル、二メートル、三メートル、 近づいて、近づいて、やがて、 心臓が凍りついた。 「シャーリー、シャーリー・フェネット……」 呟くと同時にロイは認識した。赤い絨毯に見えたものは、湖のように広がった血液。そして……その上で眠り姫のように安らかな顔を浮かべているのは、自分の友達だった。 数秒の思考停止の後、ロイは跳ねるような動作でシャーリーの傍に膝をついた。その時、買ったばかりのジーンズが床の血で汚れたが、そんな事は一向にかまわなかった。 ロイの行動は素早かった。慣れた手つきで、変わり果てた友達の細い首と、腕の脈を確認する。 「ッ」 小さく呻き、次にロイは安らかに眠っているような彼女の顔に手をやって、まぶたをグイッと強制的に開かせ、眼球を覗き込んだ。 「……」 “確認”を終える。ロイは唇を噛み、こぶしを小さくふるわせた。そして、床に――血の池にその拳を叩きつけた。同時にネットリとした液体が鈍重に跳ねて、拳を赤く染めた。 その時、ロイの懐からリズムの良い音楽が鳴った。 しばらく、ロイは反応しなかった。だが、携帯はしつこく鳴り続ける。やがて彼は血まみれになった手で懐を探り、携帯電話を取り出した。 携帯は小刻みに震えていた。それは自分の手が震えているのか、バイブの機能によって揺れているのか、ロイにはよく分からなかった。 『ロイ。今、どこ?』 電話の相手はアーニャだった。珍しく呼吸が乱れているのと、電話越しに足が地面を叩く音が聞こえてくる。どうやら、彼女は今も全力で走り回っているようだった。 ロイはアーニャの質問には答えなかった。ただ、こう伝えた。 「アーニャ、シャーリーを見つけた」 『本当?』 電話越しの足音が無くなった。どうやら、アーニャは足を止めたようだった。 『なら、スザクに連絡』 「それは僕がする。君はすぐにスザクの所に戻るんだ」 『えっ』 アーニャの返答を待たずに、ロイは電話を切った。次いで、携帯を持った手と腕を地面に向けて、だらんと垂らした。 「……」 ロイはシャーリーを―ーシャーリーだったものを見た。 血の池に浮かぶその表情は、どこまでも安らかだった。しかし、もうその顔は動かない。ロイが、そして他の友人達がどれだけ望もうとも、 シャーリーの笑顔は、泣き顔は、怒り顔は、そのほかの彼女の魅力的な表情は、 もう、見れない。 「シャーリー……」 いつの間にかロイは泣いていた。歯をくいしばって泣いていた。 自分でも驚く程の悲しみが体の奥から――底から溢れてくる。今のロイの弱々しい理性では止めようがなかった。 「シャーリー……」 それから何度も、ロイは帰らぬ友人の名を呟いた。 ○ 十字架が規則的に並ぶ静かな墓場で、葬儀はおごそかに行われた。 「……」 全てを済ませ、政庁に帰る車の中。式に出席したラウンズの四人は終始無言だった。 「くそったれ」 政庁に帰ってくるなり、第一声を発したのはジノだった。自販機が並ぶ休憩室、その壁に拳をぶつけて、彼は悔しそうに歯を鳴らした。 「……」 ロイはそんな同僚の憤りを横目に、冷たい缶コーヒーを握りしめていた。その瞳から、もう涙は出ていない。 「あんな良い子が、何で死ななきゃならない。何で……」 ジノは答える相手のいない問いかけを続けていた。その他の三人は皆一様に、視線を落としていた。 だれだって、なぜ彼女は死ななければいけなかったのか、なんて分からないのだ。いや、ロイだけは違った。ロイだけはある答えにいきついていた。 (僕のせいだ……) ロイは缶コーヒーを握る手を強めた。スチール製の缶が軋みをあげて不格好な形になる。幸い、中身はもうほとんど残っていなかったので、コーヒーがあたりに飛び散る事はなかった。 (僕がもっと早く彼女のもとに駆けつけていれば、こんな事には) あの日から、ロイはその事ばかり考えていた。 銃声を聞いてからロイがシャーリーの場所に辿り着くまでに要した時間は約五分。距離と現場の条件を考えてみても、この五分というのはむしろ、素早く駆け付けた、と言える時間である。 しかし、それでもロイは自分を責めた。 もっと早く駆けつけられたら、 銃声を聞く前にシャーリーを発見できていたら、 それは、ほとんどゼロに近い可能性だった。しかし、ロイはそれをどうしてもゼロだと思うことができなかった。 (僕が……僕がもっと早くに……) 「悪い顔してる」 不意に、傍に座っていたアーニャが言った。彼女は体半分だけロイに近寄ると、強く握りしめられたロイの両手に自分の手を重ねた。 「シャーリーが死んだのは自分のせい。そう思ってる悪い顔」 「……」 ロイは黙って唇を噛んだ。アーニャは少しだけ顔を傾けて、俯くロイの顔を覗き込んだ。 「責任があると言うのなら、それはあの場にいた全員に言える事。ロイだけのせいじゃない」 「その場にいなくたって、責任はあるさ」 ジノが言った。 「俺達の任務の中には、エリア11の治安維持も含まれている。あんな事件を起こされた時点で、俺はナイトオブスリーとして責任を感じずにはいられない」 ジノはうっとうしそうに前髪をかきあげ、その髪をギュッと握りしめた。青い瞳が様々な感情に染まって揺れていた。 「油断していた。黒の騎士団が去ったから、もう大した事件なんて起きないと思っていた。それが、この結果だ……畜生」 この時、黒の騎士団の国外退去にしたがって、エリア11の警戒ランク下げる事が三日前に採択されたばかりだった。 これが議題に出されたとき、その会議に出席していたラウンズの四人はだれも反対しなかった。 ゼロがエリア11にいなくなって、もうかなりの日数が経っていたし、それに何より、今のエリア11にはゼロに警戒する以外にも、力を注がなければならない事はいくらでもあったからだ。 「そうは言っても、過ぎた事は仕方がない」 アーニャが小さいながらも、よく通る声で言った。 「……」 ロイとジノは、アーニャに複雑な視線を向けた。男二人のまなざしが悲しげなのは、別にアーニャの発言に不満を持ったわけではない。誰かが言わなければいけない事を、この場にいる最年少の少女に言わせてしまった、その後ろめたさがあったからだった。 それを感じてか知らずか、アーニャは言葉をつづけた。 「今回の事件。まだ、犯人か分かってない。その目的も分かってない」 間をおいて、銀髪と金髪が持ち主の頷きにしたがって微細に揺れた。二人に応えるように、アーニャも頷いた。 「私たちがシャーリーのためにできること、それは事件を解明し、犯人を捕まえる事。それだけ」 「そうだね」 「ああ、アーニャの言う通りだ」 三人が新たな決意を胸に、視線を交わらせた。その時、 「犯人は黒の騎士団だ」 そう断定したのは、今まで黙っていたスザクだった。彼は普段の青ではなく、黒のマントを揺らしてゆったりとした動作で立ち上がった。 同僚三人は、そろってスザクに顔を向けた。 「犯人は黒の騎士団だ。間違いない」 再度のスザクの言葉に、本人以外の三人は顔を見合わせた。代表して、ロイが一歩前に出た。 「その根拠は?」 「根拠だって?」 スザクの言葉には明らかな苛立ちがあった。 「それは、君がよく知ってるんじゃないのか」 言われて、ロイは眉間に軽いしわを寄せた。 「それは、どういう意味だい?」 「今まで黙ってたけど……シャーリーの死因は自殺なんだ」 『!』 ロイとジノが目を見開き、アーニャは片眉を上げた。 「それは……、それは本当なのかい?」 「信じられない」 ロイとジノは驚きを隠せなかった。二人とも、シャーリーとは生徒会つながりで面識があるぐらいで、そんなに長い付き合いをしてきたわけではない。だが、それでもシャーリーが自殺などする子ではないという認識は共通して強く持っていた。 「本当だよ。シャーリーは自分で銃口を腹に押し付け、そして自ら命を絶った」 スザクは暗い表情で言ってから、ロイに近づいた。 「信じられない事だ。シャーリーは――彼女は自ら命を絶つような子じゃない。しかし、司法解剖の結果は……」 ギリッとスザクの歯が鳴り、肩が微細に震えていた。それらの仕草全てが、シャーリーの司法解剖の結果を物語っていた。 スザクは、ロイの目の前で足を止めた。 「ロイ、君なら分かるんじゃないのか」 グッと近寄られて、ロイは思わず背をのけ反らせた。 「分かる? 何が?」 「自殺でないシャーリーを、自殺に見せかける。そのカラクリをだ」 そんなの分かるわけがなかった。そもそも、シャーリーの死因が自殺だというのも、初耳だったのだ。 戸惑うロイに、スザクは容赦なく質問を続けた。 「嘘をついてるんじゃないのか、君は」 「ちょっと待ってくれ。カラクリなんて僕には分からないし、それに……嘘、って何? どういう――」 バッ、と急にスザクの腕が伸びてきた。突然の事で反応できなかったロイは、あっさりと胸ぐらを掴まれた。 「おいおいっ!」 スザクの行為を咎めるようにジノが声を荒げた。スザクはそんなジノを無視した。 「答えろロイ。今回の事に君は関与しているんじゃないのか」 ロイはハッとしてスザクを見た。くせ毛のある栗色の髪の下には、敵意の表情があった。 まさか、とロイはとある予想に思い当たって愕然とした。 「も、もしかして、僕を疑っているのか!?」 「……」 スザクは答えなかった。ただ刺すような眼でロイを見ていた。 同僚からのあんまりな疑惑に、ロイは言葉を失った。なぜそんな事を疑われなければならないのか、ロイには理解できなかった。 「どうして、そうなるの」 ロイの気持ちを代弁するように、アーニャが前に出た。 「そもそも私たちにシャーリーの捜索を頼んだのはスザク、あなた」 「そうだぞスザク」 当然、ジノもロイを擁護する。 「大体、何でロイがシャーリーを殺す必要があるんだ。いくらロイが第一発見者だからって、その疑いはあんまりだ」 そう二人に言われても、スザクはロイの襟を握る力を緩めなかった。 ジノの声が更に荒くなる。 「スザク! お前いい加減に――」 「……答えてくれ、ロイ」 ジノの怒声に、スザクの呟きが重なった。声量でいえば明らかに前者の方が大きいのだが、なぜかロイの耳によくとどいたのは後者の方だった。 「あの日、シャーリーの死を目撃したあの日。君はずっとロイ・キャンベルだったと言えるか?」 ロイは意味が分からなかった。何かの冗談かとも取れる質問だが、スザクの顔はどこまでも真剣だった。 「答えろ!」 襟の締め付けが厳しくなる。ロイは呻き声を混じらせながら答えた。 「そ、その日だけじゃなく、皇帝陛下からキャンベルの性をいただいた日から今日まで、僕はロイ・キャンベルだ。例外は無い」 「……その言葉、シャーリーの墓前に誓って嘘偽り無いと言えるか」 頷こうとしたが、スザクが襟を掴む力が強すぎてできなかった。仕方ないので、ロイは声だけで答えた。 「もちろんだ」 それでも数秒間、スザクはロイを開放しなかった。彼は吟味するようにロイの顔を見つめ、ほどなくして、 「分かった」 と言って、手の力をゆるめた。 ロイの体が数センチ落下した。着地すると同時に、数歩後ろにふらつき、ついでに何度かせき込んだ。 アーニャは、そんなロイに駆け寄って背中を支えた。 ジノは、スザクに厳しい顔を向けた。 「お前なぁ」 「……」 スザクは黙って背を向けると、そのまま喪服のマントを揺らして歩きだした。 「話は終わってないぞ!」 ジノはスザクの肩に向けて手を伸ばした。しかし、意外にスザクの歩くスピードが速く、ジノは目測を誤って、その長い手を腕は空振りさせてしまった。 「おい! 待てって」 再度、ジノはスザクに腕を伸ばした。だが、 「ジノ」 とロイに言われて、ジノは手を止めた。 その間に、スザクは早足で廊下の角を曲がり、姿を消してしまった。 「なに、あれ」 アーニャが、スザクの消えた曲がり角のあたりを睨みながら言った。 「アーニャ、そう言ってあげないでくれ」 ロイが言うと、アーニャは不思議そうな表情で見返してきた。実際に疑われたのはロイなんだよ、とでも言いたそうな顔だった。 ロイは乱れた襟を整えながら、 「きっと、スザクは混乱してるんだ。無理も無いよ。この四人の中では、スザクが一番シャーリーと仲がよかったから……」 そう言われてしまうと、ジノとアーニャは何も言えなかった。 ただ、ロイのこの言葉には、自分にそう言い聞かせる、という意味合いも含まれていた。まともに受け止めるには、親友の疑いはあまりに悲しすぎた。 疑う、というのは可能性があると思われたという事だ。 つまり、スザクにとって、ロイ・キャンベルというのはシャーリーを殺す可能性がある男、というわけである。 正直、ロイはかなりショックを受けていた。そんな疑惑など入る余地のない友情を、ロイはスザクと築いてきたと思っていた。 「僕は大丈夫だから」 ロイは笑顔で二人に言う。 ただ、ロイ自身だけが、その笑顔が嘘であると知っていた。 ○ 自室に戻る、というロイと別れて、ジノとアーニャも自室に戻るために並んで廊下を歩いていた。 「なぁ、どう思う?」 ジノがふいに尋ねた。 「何が?」 アーニャは携帯電話に視線を落としながら応じた。 ジノは前から感じていた心配事を打ち明けた。 「以前から……というかこのエリアに来る時期に前後して、どうもロイとスザクの関係がギスギスしてきたと思わないか?」 「……そうかも」 アーニャも素直に同意した。考えていることはどうやら一緒だったらしい。 ロイ・キャンベルと枢木スザク。兄弟機と言える“クラブ”と“ランスロット”をそれぞれ操り、ブリタニアの敵国であるEUからは“ブリタニアの二本槍”とまで恐れられたコンビである。 その連携は親密にして緻密、豪快であり繊細、最強のナイトオブラウンズであるナイトオブワンに、あのコンビは敵に回したくない、とまで言わしめた。 二人は仲も良かった。大抵ジノもそこに混ざったが、ロイとスザクはよく遊びにもいったし、二人のコミュニケーションをとる雰囲気には、出会って一年も経っていない時期でも、昔からの知り合いだったかのように思える程、温かみがあった。 しかし……、どういうわけか、今はそれがない。 特にこのエリアに来てからロイとスザクは意見の相違が多く、会話にもささくれが生じてきたように、ジノは感じていた。 挙句にさきほどの一件である。 「なぁアーニャ。ロイとスザクの仲がああなった理由みたいなのを知らないか?」 アーニャはしばし指の動きを止めて考えていたが、結局は首を横に振った。 「そっか……」 ジノは頭の後ろに腕を回した。 「昔は普通に仲がよかったんだが、ここ最近は、さ」 ジノは天井に視線を移した。 以前から――このエリアに来る前でもロイとスザクのケンカ、というか口論は、大小あれどあるにはあった。殴り合いに発展しかけた事も何回かある。 しかし、それらはお互いの発展を願うような、いたわりからくる延長上のようなものだった。大切な相手のためにあえて口論になったり、殴り合いになったりする。そんな喧嘩は放っておいてもいつの間にか仲直りするので、ジノも今まで大して気にした事はなかった。 でも、さっきのは違う。 敵。 信じたくはないが、スザクはロイの事をそのような目でみていた。 「以前のように、みんなで仲良くできたらいいんだけどな」 「みんな仲良く、なんていうのは不可能」 アーニャが意外な反論をした。ジノが驚いて顔を向けると、アーニャは携帯に視線を向けていた。 「特に、自分の苛立ちを他人にぶつけるような奴とは」 つまり、スザクの事か。と理解して、ジノは深いため息をついた。 今さらだが、アーニャはロイの事が好きだ。おそらく、愛してもいる。 アーニャは自分の事以上にロイが大切なのだ。だから、ロイに危害を加えるものには無条件で敵意を抱く。 ただ、それはとてもマズイ事なんじゃないか、とジノは以前から抱いていた不安を、改めて強く感じ始めていた。 ジノは、アーニャの横顔を見つめる。 アーニャは、ここ最近、本当に可愛くなった。 以前と比べて、アーニャは笑うようになった。怒るようになったし、喜ぶようにもなった。照れたりするようにもなった。 ジノにとって、そんな同僚の変化はとても喜ばしいことだった。何も、アーニャを妹のように思っているのはロイ一人ではないのだ。 しかし、その変化はたった一人の人間――ロイによって引き起こされたものだ。 それだけに、ジノはとても恐ろしかった。 例えば、アーニャ・アールストレイムはロイ・キャンベルがいなくなったらどうなってしまうのだろうか。 シャーリーの死を――人の死を目の当たりにして、ジノはこの不安の影が、心の中で大きく揺らめきはじめていた。 人は死ぬ時には死ぬ。それは当然のことだ。ロイだって例外ではないし、職業柄いつでもありえることである。 通常、人は他人の死を乗り越えられるように作られている。しかし、アーニャの場合、その通常から外れているのではないか? そんな心配をしてしまうほど、アーニャの中のロイの存在は大きいように見えた。 ロイ・キャンベルは世界でただ一人、初めてアーニャ・アールストレイムに心を開かせた人間だった。 いわば、アーニャの心が開いた後の世界には必ず、ロイ・キャンベルという人間がどこかに存在していたことになる。その存在がもし消えたとき彼女はどうなるのか。心が閉ざされた世界に戻る、というのはまだ良い方かもしれない。最悪……。 そんなのは嫌だな、と思い、だれにも気付かれない程度にジノは首を振った。 そうならないためにも、誰も死なさないし、誰も悲しませない。そういう事ができる人間でありたい。 そんな人間であり続ける事が不可能だというのをジノはよく知っているし、今回のシャーリーの死で強く実感もした。それでも、 自分のできる限り、自分の大切な人たちを守る。 その決意だけはゆらぐ事の無いよう。ジノは喪服に包まれた自分に何度も強く言い聞かせた。 ○ ロイは喪服用の軍服から通常の軍服に着替えて、とある場所に向かっていた。その途中、偶然顔を合わせた人物がいた。 「紅月カレンに会う? いきなりどうして?」 紅月カレンに会う、そう告げると、肩を並ばせてきたアーニャは露骨に嫌な顔をした。 どうやら、いつかの大アヴァロン空中戦での出来事が、まだ尾を引いているらしい。 「先日の商店街の一件。あれが、黒の騎士団の仕業なのか、それとも違うのか。これだけでもはっきりさせておきたくてね。それに、彼女は黒の騎士団の幹部だ。黒の騎士団が犯人じゃなかったとしても、もしかしたら何かを知っているかもしれない」 「知ってても、何か喋るとは思わない。テロリスト同士で庇い合うのがオチ」 アーニャの言葉はどこまでも辛辣だ。しかし、ロイは 「喋るさ」 と確信を持って言った。 「黒の騎士団は自称正義の味方だ。もし、今回の事件の犯人が黒の騎士団ではなく、他の組織の仕業なら、一般人の被害者が出てる以上。彼らは――黒の騎士団は僕たちに協力、とまではいかなくとも、その組織の肩を持つ事は無い」 「それは、そうだろうけど」 アーニャはロイの言葉に納得しつつも、まだ不満そうだった。 ロイは数秒天井を見上げてみて、音も無く溜息をついた後、 「ねぇ、アーニャ。紅月カレンに会うのが嫌なら、別に付いてこなくてもいいんだよ?」 「……」 アーニャの返事は無かった。だだ、黙って後を付いてくる所を見ると、どうやら一緒に行くつもりらしかった。 ロイはそれ以上は何も言わなかった。二人は黙って廊下歩き、政庁内で唯一地下に繋がっているエレベーターを使って地下に下りた。 エレベーターが目的の場所に到着し、二人が両側に開く扉をくぐると、若い看守が二人に近寄ってきて敬礼した。 「ナイトオブシックス様、ナイトオブゼロ様。このような場所になにか用でしょうか?」 ロイは軽く答礼した。アーニャも義理でロイと同じ動作を行う。 「ここにいる紅月カレンと面会したい」 「えっ、紅月カレンとですか?」 若い看守の声は、なぜか裏返った。 「? 何か問題でも?」 ロイが尋ねると、若い看守は、 「いえいえ!」 と大げさな手振りで否定した。 「そんな事はありません。ただ……今、紅月カレンにはナイトオブセブン様が会っておられますので」 「スザクが?」 ロイとアーニャは顔を見合わせた。 「いかがいたしますか?」 若い看守は、身長の違うナイトオブラウンズを交互に見た。 シーン11 「シャーリー」Aパート 終わり。 次話 KOUSEI 40 *
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2889.html
元ネタ:WORLD END(コードギアス 反逆のルルーシュR2 FLOW) 作:ヤジオーディエンス 男女の違いを無視した怒り 今馬鹿の壁 分け隔てだとは言い切れない 性別だとは言わせない だとするのなら何だ? 変わらない男女で 無理強いするのは何だ? 平等の歌 Everyone is equal ※食い違った事を 変な枠に押し込めるように 男女の違いを無視した怒り 全部ひとつに 今馬鹿の壁 他人事みたいに笑えない 正しさだけじゃ終わらない 勝ち残ったものは誰だ? 争いの果てに 喚いているのは誰だ? おかしな理屈 Everyone is equal ※繰り返し 何も押し付けずに 黙れ 馬鹿な頭で もう何も考えず Everyone is equal あり得ない事を 理屈の先に 置いているように 差別の始まり 平等を謳い 本末転倒 今馬鹿になる 検索タグ その他ネタ アニメ コードギアス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2561.html
元ネタ:勇侠青春謳(コードギアス 反逆のルルーシュ ALI PROJECT) 作:ヤジオーディエンス それでも人の声 間柄まで変え 言い散らすものは あなたの遊び場 民衆の記憶に 集まる因習は 噂と真理が数多ある時までも 右派の者にそれは 答えを出し難し 挨拶代わりに 言えない事実を言えば 得意の分野に 推量を当てがう 推して引かれぬ 意地を通せども 無意味な意味こそ 我が気持ち 悪評の利鞘で 今日も浮世で吠え 浅知恵の端で 目論む仕返し 混沌の完結 うま味は尽きるとも 心の優位を信じさせてください 左派よ 行きてそれは 明日に見えねども 大本の憂さに 罪は消えもせで 疲れた人なら やがて病む時が来よう 辻褄合わない私事 むやみに晒し ただ人を諭し 一人拝んだ 相身互いの無為に対して それでも人の声 間柄まで変え 言い散らすものは あなたの遊び場 拙速の元なり 争う一瞬は 浅ましきほどに いつかは止むでしょうか 右派のものにそれは 何ひとつ変わらず 興ざめの その世迷い言もいつか 悪評の利鞘で 今日も浮世で吠え 浅知恵の端で 並べた後出し 混沌の完結 うま味は尽きるとも 心の優位を信じさせてください 左派よ いつかそれを 嘲りし哀れと 誰でも人の声 間柄まで変え 言い散らすものは あなたの遊び場 解決の糸口 見逃す一瞬は 危ない時ゆえ 厳めしい者となる 右派よ そして左派よ 併せて消え果てよ 居並ぶ数多の答えはそこに 検索タグ その他ネタ アニメ コードギアス フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト