約 2,941,825 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6268.html
ライズ オブ ザ トゥームレイダー 【らいず おぶ ざ とぅーむれいだー】 ジャンル サバイバルアクションアドベンチャー 対応機種 Xbox OneXbox 360Windows 7~10プレイステーション4macOSLinux メディア 【One】BD-ROM【360】DVD-ROM【Win/macOS/Linux】DL専売ソフト【PS4】BD-ROM 発売元 【One/360/Win(公式)】日本マイクロソフト【Win(Steam)/PS4】スクウェア・エニックス【macOS/Linux】Feral Interactive 開発元 クリスタル・ダイナミックスEidos MontrealNixxes Software(Win/PS4/360版)Feral Interactive(macOS/Linux版) 発売日 【One/360】2015年11月12日【Win】2016年1月29日【PS4】2016年10月13日【macOS】2017年4月12日【Linux】2017年4月19日 価格 【One/360】7,452円【Win/macOS/Linux】7,344円【PS4】7,344円(全て税8%込) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 良作 トゥームレイダーシリーズ 概要 ストーリー 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 概要 女性冒険家ララ・クロフトの冒険を描く『トゥームレイダー』シリーズの据置作品第13作目。 前作『トゥームレイダー』でリブートを果たした新規メインシリーズの第2弾にあたる。 前作のシステムをさらにブラッシュアップし、サバイバル要素を拡充。探索とシネマティックなゲーム展開のバランスを改善している。 当初はXbox独占タイトルとして発表されていたが、後にPS4版とWin版も発売された。2017年にはMacOS版とLinux版も発売されている。 ストーリー 孤島から生還したララは、前作での体験から父が研究していた「不死の秘宝」の存在を確信していた。 父の遺した手がかりを元にシリアの遺跡を訪れたララの前に謎の一団が現れる。 彼らこそ、前作の事件の裏で暗躍していた謎の組織「トリニティ教団」であった。 命からがら逃げ出したララは、遺跡で得た情報を元に仲間のジョナと共にシベリアへと向かい、険しい雪山に隠された遺跡を訪れる。 特徴 当時の標準的なTPSに乗っ取った操作方法の、クライミングやジャンプ要素の強いアクションゲームであり、ワンボタンで周囲の景色が瞬時にモノクロ基調に変わりその中から意味のあるオブジェクトだけが着色されるインスティンクトという探知システムが搭載されている……など、基本的な要素は前作を踏襲しているが、前作で受けた批判を元にブラッシュアップが行われている。 サバイバル要素の拡充 前作では動物を狩ったり木箱を探っても、スキルの取得に必要な経験値や武器改造に必要なサルベージが貯まるだけで細かい違いはなかったが、今作ではそれぞれで異なる「資源」が手に入るようになった。 また、特定の木やキノコを採取したり、鉱石を掘ることでも資源が手に入るようになった。 資源の中には時々現れるレアな動物からしか採取できないレア資源も存在する。 獲得した資源を消費して様々なアイテムを製作する「クラフト」が追加された。 クラフトで製作出来るのは主に「弾薬」と「装備」の2種類。装備を製作することで資源や弾薬の所持可能数が増えていく。 一部のアイテムは作成するための資源の他、特定のスキルを必要とするものもある。 前作同様、武器類のアップグレードも行えるが、これにも資源が必要となる。 クラフトはキャンプで行うが、弾薬は移動中も特定のボタン操作で製作可能。資源のストックがあれば自由に供給できるようになっている。 戦闘でダメージを受けた際には、自力で治療をする事で高速で回復できるようになった。なお治療するためには、特定の資源が必要になる。 新装備・新アクション 前作にも登場したロープアロー、ファイアアロー、グレネードアロー(*1)に加え、命中した場所付近に毒の煙を撒く「ポイズンアロー」が追加された。 他にも軟木に矢を刺して特定の崖を登れる「ブロードヘッド クライミング アロー」も登場。 前作で削除されたグラップルが「グラップルアックス」として復活。中盤から使用可能になる。 以前ほど万能ではないが、通常では届かない場所や特定のオブジェクトに縄付きのアックスを引っ掛けて谷を渡るといったアクションが可能に。装備が増えるごとに探索できる場所も増えていく、という楽しみがより拡張された。 崩れかけた壁をアックスで破壊するアクションが追加。 破壊すると資源が手に入ったり、新たな通路が見つかる場合もあり重要なアクションとなっている。 言語スキルが登場 今作では様々な言語が書かれた壁画やモノリスが設置されており、読むことでララの言語スキルが上がっていくようになった。 言語スキルが一定に達することでモノリスを読めるようになる。収集要素の1つとなっている。 ミッションが登場 特定の場面で後述する味方NPCから受けるか、マップ内のオブジェクトを破壊したり調べることで受注が可能で、クリアすると新しいアイテムを入手できたりする。 マップ内には、隠された遺跡のパズルを解いて報酬を得る「オプショナル チャレンジ トゥーム」が点在している。これは前作のシークレットトゥームの名称が変更されたものである。 前作同様、本編をクリアするだけならプレイする必要はないが、クリアすると特別なスキル「エンシェントスキル」を習得できるようになった。 エンシェントスキルは矢を2連射したり、資源を獲得できる植物をマップ画面で確認できるようになるといった便利なスキルが用意されており、またエンシェントスキルをすべて取得するのがクリア条件のミッションもある。 味方NPCとの交流 これまでのシリーズでも町中などを舞台に探索する場面はあったが、登場するのはほとんど敵だった。しかし、今作ではトリニティに敵対する住民たちがおり、ララに協力してくれる。 住民たちはララにミッションを頼んできたり、中にはトリニティから離反してアイテムを売ってくれるNPCも登場する。 アイテムを買えると言っても、武器パーツなどのショップ専用アイテムのみであり、資源など消費アイテムの販売はないためそれらは自力で集める必要がある。 オンライン対戦は削除され、代わりにオンラインランキング対応の4種類のサブゲームが追加された。 スコアアタック:一度クリアしたステージをリプレイし、スコアを競うモード。タイムボーナスなどの要素がある。 チャプターリプレイ:一度クリアしたチャプターをリプレイしするモード。 チャプターリプレイエリート:全ての装備を持った状態でチャプターをリプレイするモード。 残された者達の抵抗:戦闘を重視したバトルゲーム。ミッションエディタが付属しており、内容を自由に製作して配布することも可能。 全てのサブゲームは、プレイするチャプターと難易度を選択可能。また、チャプターごとに設定されたチャレンジをクリアするとゲーム内通貨のクレジットが手に入る。 クレジットを消費してカードパックを購入出来、サブゲーム開始時にカードをセットするとゲーム内容に変化をもたらすことが出来る(*2)。カードを使ってプレイするとボーナスが得られる。 なお、いらないカードは売ってクレジットにすることも出来る。 PS4版以降の追加要素 シリーズ20周年コンテンツとしてクロフト邸を探索する新ストーリー「一族の系譜(血の絆)」と、戦闘をメインとした「ララの悪夢」が追加収録されている。 これらはOne/360/Win版にもDLCとして配信された。後のアップデートでPS4版とWin版は「一族の系譜」をVR対応コンテンツとしてプレイ出来るようになった。 評価点 前作の問題点の多くを改善した 前述のように「動物などをわざわざ狩っても、手に入るのは他でも十分に入手可能な経験値に過ぎない」など前作では希薄だったサバイバル要素を拡充し、今回は様々な種類の資源をそれぞれ集めるのが重要になっている。例えば弾薬の所持数を拡張する袋が欲しければ特定のレア資源(毛皮)を落とす動物を狩りに行く、あるいは戦闘でポイズンアローを多用するのであれば現地で制作するために必要なキノコなどを集めておく……等々、プレイヤーごとの目的や戦略に応じて、広大なフィールドを生かした狩りや採集のモチベーションは多岐にわたる。 獲物を狩る際も、ポイズンアローや爆発物、トラップを利用できるようになり、リアルさが増している。 DLC「エンジュランスモード」を導入すると、生存日数を競うサバイバルゲームが追加される。このモードでは狩った獲物の肉を食べて空腹を満たしたり、疾病にかかるといった要素が追加され、よりリアルなサバイバルが楽しめる。 ステージを移動する際、前作では毎回同じような「爆発や落下などの危機からララが危機一髪脱出する」というパターンが続いたが、今作では改められて一部になっており、マンネリにならない程度のシネマティックな演出がバランスよく盛り込まれている。 前作で廃止された水泳アクションが復活した。 特定のイベント中を除いて水中に落下しても即死することがなくなり、快適性が増した。またステルス要素と併せて、水中に潜って敵兵士の目をやり過ごしたり、そのまま水中に引きずり込んでステルスキルができる場面もある。 また、シリーズおなじみのスワンダイブも復活している。 不評の多かったQTEもほとんど廃止された。 特定の場所へ行くといきなりカットシーンが始まりQTEが発生、すぐにボタンを押せなければ失敗して前からやり直し……というような理不尽な要素は全面廃止されている。 崖から落ちそうになったときやドッジキルを繰り出す際など、プレイヤーがアクションを起こしたタイミングで小規模なQTEが発生する程度になり、QTE要素の印象を大きく変えることに成功している。 ダッシュが可能になるなど、細かいところでのアクションの調整点も多い。 全てのキャンプでファストトラベルが可能になり、探索が楽になった(*3)。 前作では本編をクリアし、コレクションをコンプリートしたらやる事がなくなっていたが、今作ではスコアアタックなどのサブゲームが追加されたためやり込み要素がアップした。 戦闘の改善要素 要所で発生する戦闘でも、前作のように敵が無限湧きする場面がなくなり、強引に突破していく必要がなくなった。また今回は「こちらに最初から気付いている敵兵士たちと銃撃戦を余儀なくされる」という場面も減っており、ステルスでやり過ごしたり一人ずつ始末していくか、正面から撃ち合うか……といったプレイヤーの選択の余地が増している。 野生動物にも熊や大型のネコといったレアかつ凶暴な動物が登場。人間とは異なる機敏な動きで多少の攻撃をものともしない脅威となっているが、倒すことができれば有用な装備のもととなるレアな資源が手に入る。 一方、こちらも周りに落ちているビンや空き缶を改造して即席の火炎瓶やグレネードを作成できるようになった。これらは謎解きにも活用される。 前作では一度クリアしてしまうと敵が出現しなくなっていたが、今作ではクリア後にもリポップするようになったので戦闘を楽しみたいプレイヤーにも好評。 一部戦闘系の実績にも関わるので実績を解除しやすくなった。 4種類ある武器種(*4)のなかにもカテゴリ内で複数の武器が登場した。武器ごとに威力、連射力、リロード速度などに違いがあるため好みのものを使えるようになった。 資源を用いて武器の性能を改造していくアップグレードは、同じ武器種なら全ての武器に適用される親切設計。ただしアップグレードしても元々の性能に足されていくため、個々の性能差は保たれる。 チャレンジトゥームが大幅に強化された 前作では1つ謎を解けばクリアというトゥームが多かったが、今作ではゴールに辿り着くまで複数の謎解きを要するようになり、探索が楽しくなった。 謎解きのレベルも上がっており、前作終盤の風と扉の謎解きのような高難易度な謎解きも多数登場する。 さらに美麗になったグラフィック 前半の舞台となるソ連の基地は雪景色がメイン。雪など自然物の描写にも力が入っており、非常に美麗。中盤に訪れる地熱谷は地面から煙が噴出す本作の中では温暖な場所となっており、人も生活している。現在のグラフィック描画の限界近くまで挑戦したフィールドは起伏に富み、遠くまで続く素晴らしい眺めが見られる。 トゥームレイダーらしい遺跡の数々も、人工的な美しさと退廃性がよく描かれており、中には「高い天井まで届くような巨大な太陽系の模型」というシチュエーションの中を冒険することも。 前作同様、オープンワールドでこそないものの、フィールドが広大になっているため箱庭的な楽しさがある。システム的に各地に隠されたトゥーム、レリック、文献、資源……を探して報酬を得るモチベーションがプレイヤーの側にもあるため、「作り込まれたフィールドを飽きることなく探索する」という方向にゆきやすい。 Win版は4K解像度に対応し、さらに強化されたテクスチャやグラフィック表現を使用できる。 また、シリーズ初のDirectX12対応となり、Win10ユーザー限定ではあるものの、さらなるグラフィックやパフォーマンスを期待できる。 賛否両論点 ララが二丁拳銃を使えない 前作の最後の最後で二丁拳銃を手に戦うシーンが描かれたため今作では二丁拳銃の導入が期待されたが、二種類目のハンドガンを手に入れても二丁拳銃にはならない。 過去のシリーズでおなじみの二丁拳銃を操る『強いララ』になるのは時系列的にだいぶ先の話であるため、あえて導入しなかったのかもしれない。また、二丁拳銃自体がフィクション性の強いアクション(*5)であるため、リアルな描写を追及したリブート作品においてはむしろ不自然な描写となる可能性があったとも考えられる。前作の最後の場面ではリロードの心配がなく、リアルさとの両立が可能だったためファンサービスとして描かれたとも考えられる。 やりこみ要素 前作同様、大量の収集物やチャレンジやミッション、チャレンジトゥームに手軽に挑戦できるサブゲームとやりこみ要素は非常に豊富。マップ画面では進捗状況が表示されるため、あとどれだけ収集すればコンプリートか迷うこともない。DLCを導入すれば追加ストーリーやエンジュランスモードなどの更にやりこみがいのあるゲームが追加されるため、より長く楽しめる。 ただしコンプリートのためには絶対に後戻りする必要がある。特定のチャレンジトゥームなどはシナリオ進行に合わせて入手したアイテムがないと入れない場合があるため、新しいアイテムを入手したら前のマップに戻る必要があり、収集要素に興味はないが得られる報酬で円滑にシナリオを進めたいプレイヤーには少々面倒。 前作と違ってストーリー進行上、新しい装備入手後に以前のステージに戻る展開があるのでその弊害とも言える。よく言えばオープンワールド感を楽しめるということ。 前作は発見すればすぐにトゥームに挑戦できる代わりに、特殊アイテムなしでも攻略できる仕掛けばかりだったので難易度は低かったので歯応えは増したと言える。 一方で、ストーリーが短いことには批判が多い。良くも悪くも親切に「シナリオを進めるためにどこへ行くか」をマップ画面やインスティンクトによって教えてくれるため、脇の収集などに興味がなく強引に進めば短時間で終わってしまう。 金貨やサバイバルキットは地面に埋まっているため見つけづらい。一応、埋まっている場所が光ったり、マップを見つければ埋まっている場所が確認できるようになるが。 問題点 ゲームプレイ自体は前作とさほど変わりがない 前作の不満点を昇華しているためプレイ感覚はかなり改善されているが、進行に関しては特に変化はない。 シナリオが続編ありき 以下本作のラスト場面のネタバレ注意 + ... 事件を解決した後、ララは父リチャードの元助手にして実はトリニティ教団のスパイであったアナに、「あなたが殺したのね」と彼の死の真相を問いただす。アナはトリニティからリチャード暗殺命令があったものの、彼を愛していたためどうしてもできなかったのだと答える。感情的にそれを否定するララに、何かを言おうとするアナ。そのとき銃声が響き、アナは射殺されてしまう。とっさに身を隠すララ、それを銃口越しに見つめる男が何者かに「ララ・クロフトも始末しますか」と問うと、別の男は「いまは生かしておけ」と答える……という場面で本作は終わりである。 映画やドラマではままあることだが、あからさまな続編を意識した結末に不満が出た。 なおその後、発表された続編『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』は3部作の完結編として2018年の9月に発売され、きちんとその伏線は回収されている。 スキルツリーが分かりにくい 特定のスキルを習得すると新しいスキルが解放される場合があるが、どのスキルを習得すると新スキルが解放されるか分かりにくい。そもそもツリー形式になっておらず、スキル画面は各系統のスキル一覧になっているだけ。 一応、各スキルの説明文で解放に必要なスキルを確認可能だが、もっと分かりやすく表示できたはずである。 ポイズンアロー、グレネードアローが強すぎる 両方とも一定範囲に効果があるため、敵が固まっているところに撃てばバタバタと倒れていく。場所によってはこれだけで完封可能。しかも専用スキルを習得すると効果範囲が広がり、さらに強化される。最高難易度の「サバイバー」もこれらを使えば難しい場面は少ない。 戦闘中のみならず、ステルスをしている時も、とりあえず複数の敵兵士が固まっていたらそこにポイズンアローなどを投げ込んでまとめて毒殺するだけで見つからずにステルスキルができてしまう。本来、「一人を倒しても他の相手が気付いてしまう集団に対してどう見つからず無力化するか」という駆け引きを要求される場面なはずなのだが……。 資源を捨てることが出来ない 基本的には問題ないのだが、サバイバルキットを入手する際、キットから入手できる資源が最大の場合は掘り出せなくなってしまう。 クラフトで消費する以外の選択肢はない。 謎解きのヒントが少ない 基本的に状況を見たララが何がしかのヒントを呟くのだが、それだけでは理解できないような謎解きも多く、詰まるプレイヤーも散見された。画面上に視覚的にヒントを表示するインスティンクトがあり、前述のヒントはそれを使用時にも呟いてくれるのだが、それでもわかりにくい謎解きが部分的にあった。 シリーズ的にはこのヒントの少なさも醍醐味ではあるという擁護も存在する。 またインスティンクト時に呟かれるララのヒントだが、一部場面では毎回その台詞が発せられるという状況になる。インスティンクト自体は意味のあるオブジェクトを確認するためプレイヤーによってはわりと頻繁に押されるため、そのたびに毎回ララが同じ「○○を□□する必要があるわね」といった言葉を連呼してしまい、正直うるさい。気にするなと言われればそれまでだが…… セーブが手動になった オートセーブや最後に立ち寄ったキャンプでのセーブなども保存されるが、はじめからゲームを開始すると上書きされてしまうので手動セーブは必須。 前作はゲーム開始時に保存するデータナンバーを選ぶだけで良かったので、少々面倒くさくなっている。 Win版の要求スペックが高い 最高設定で快適に遊ぶためには最上級のCPU、10GB以上のメモリ、最新のグラフィックボードが必須。 設定をかなり落とせば(*6)ミドルクラスでも大丈夫だが、それでも中盤の地熱谷などはfpsがガクッと下がる。 360版もかなり無理をしているらしく、オリジナルに比べてグラフィックの劣化や処理落ちが見られる。 ちなみにOne版以外のバージョンはすべて別会社が移植作業をおこなったものである。 総評 前作の「サバイバル要素の乏しさ」「カットシーンのワンパターンさ」「トゥームレイダーシリーズらしからぬシューターと化してしまった」という不満点を改善し、かつ前作の美点は引き継いでより完成度を高めたお手本のような続編。 2016年時点で最上位レベルのグラフィック表現と、それでいて広大化したステージ探索、多数のやりこみ要素が魅力。 それでも物足りないプレイヤー向けのDLCなど至れり尽くせりの内容となっている。 前作から続いてものすごく新しい要素が盛り込まれたわけではないが、堅実に全方面でクオリティの高い、リブートされたシリーズの立場を固めた良作タイトルと言えよう。 余談 前作で批判されたWin版の日本語化DLCは今作では存在せず、最初から日本語も含まれる形になった。ここも地味に改善された部分と言えよう。 その後の展開 2018年9月14日にリブート3部作の完結編である『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』が発売された。マヤの古代遺跡を舞台に、終末の予言から世界を救うべく奮闘し、若きララが本物の「トゥームレイダー」へと成長する姿が描かれる。 また、2021年2月には『トゥームレイダー』シリーズの新作が開発中であることがCrystal DynamicsのWill Kerslake氏によって言及され、その内容はCore DesignのオリジナルシリーズとCrystal Dynamicsのリブート3部作を繋ぐ物語となることが明かされた。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3415.html
スターラスター 【すたーらすたー】 ジャンル シューティング+RTS 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売・開発元 ナムコ 発売日 1985年12月1日 定価 4,666円(税別) プレイ人数 1人 セーブデータ なし レーティング CERO A(全年齢対象) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2008年3月4日/500Wiiポイント(税5%込)【3DS】2013年11月27日/500円(税5%込)【WiiU】2015年11月4日/514円(税8%込) 判定 良作 ポイント 当時としては画期的な疑似3DSTG+RTS早過ぎた名作 UGSFシリーズリンク 概要 特徴 評価点 問題点 総評 余談 移植版 概要 パソコン黎明期にあったシミュレーションゲーム『スタートレック』を大幅にアレンジ、疑似3Dシューティングの要素を加えた作品。 スタートレックはターン式だったが、本作は刻一刻と戦況が変化するリアルタイムシューティング的な要素があるため、ジャンル分けが難しいゲーム。 特徴 ストーリー 『ボスコニアン』戦後、自らの都合のよい宇宙を形成するためビッグバンを起こそうと企む謎の勢力「バッツーラ」。対抗するために開発された最新鋭戦闘機「ガイア」を駆って、バッツーラを撃退せよ! 画面表示と操作方法 画面は、自機のコクピット内からの視点で表示される。 画面上部のキャノピー部分からは外の景色が見え、これが疑似的な3Dシューティング画面になっている。 下部にはレーダー画面や各種情報パネルが配置されており、セレクトボタンでレーダーの表示を切り替えることができる。 □マップモード このモードでは画面下部のレーダーに自機(△)、基地(B)、惑星(*)、敵軍団(E)などが大きく分けて8×8のエリアに表示される。 シミュレーションゲームにおける戦略画面である。 惑星と基地は敵に隣接されると攻撃され黒くなり最終的に撃破され消滅する。 下側にはDATEと4桁の数字で経過時間数が表示される。 十字ボタンでカーソルを移動、Aボタンでカーソルの地点にワープ。Bボタンで光子魚雷を発射する。 ワープの際にも距離に応じてエネルギーを消費する。光子魚雷は離れた敵部隊を攻撃でき数発で敵部隊そのものを壊滅させられる(*1)強力な武器だが、弾数が少なく補充も困難(後述)。 このモード中は自機の操縦ができない。 モード切替自体は敵の眼前でも行え、そのままワープで離脱することも可能だが、操作中も敵に攻撃されるためリスクが高い。 □コンバットモード このモードでは敵や基地・惑星などの位置が点で表示される。 レーダーの▼部分が自機の視野範囲で、これに対象物が入るように機体をコントロールする。 十字ボタンの上下左右で旋回、Aボタンを押すことにより加速前進する。Bボタンでキャノピー中央の照準(ガンクロス)に向けてビームを発射。 敵弾は上下もしくは左右にうねる独特の軌道を描いて飛んでくる。基本的には自機を旋回させて回避することになるが、ある程度の慣れが必要となる。 加速前進やビーム発射、シールド(後述)回復にはエネルギーを消費する。 自機 残機制ではなくシールド制。シールドで攻撃を防ぐとエネルギーを消費し、再びシールドを展開する。 ただしシールドを展開する前に連続してダメージを喰らうか、一部の強い敵の攻撃を喰らった場合は機体のパーツに破損が生じる。破損によるデメリットは2種類あり、軽度の破損(DA)ではそのうち片方、重度(NG)では両方出てくる。 エンジン(ENG):故障するとシールドが出なくなるか、Aボタンの加速前進が極端に遅くなる。最も危険。 レーダー(RAD):故障するとマップモードの情報が狂う(データが更新されなくなる)か、コンバットモードのレーダー画面のオブジェクトが点滅して見辛くなる。結構まずい。 コンピュータ(COM):故障すると光子魚雷が撃てなくなるか、照準(ガンクロス)が消える。ゲームに慣れていればあまり深刻ではない。 敵編隊には必ず球体の敵「ディスラプター」…スター・ウォーズのアレにそっくりな強敵がいるが、こいつの攻撃が直撃すると必ずパーツが故障する。特に紫、黒編隊の奴から撃たれると、シールドがパワーアップしていない限り一撃死する(パワーアップしていても連続被弾による死の可能性がある)。 敵編隊の強さは色で分けられており、青→灰→紫→黒の順で強くなっていく。そのため最初の敵遭遇で紫を引いてしまった場合、上記の様に一撃死の恐れが十分ある。 マップ上に出てくる編隊は紫までで黒は本拠地である「暗黒惑星」直属部隊のみ。また敵編隊の耐久力によって撃破の為の光子魚雷の使用回数が変わる。 ゲームモード ゲームモードは以下の3つからなり、モードに応じて敵味方の数や難易度が違う。 トレーニング(TRAINING):基地と敵編隊があるだけの簡素なモード。敵は最弱の青と中間のグレーのみ。 コマンド(COMMAND):惑星を守りつつ敵の殲滅を目指すモード。最強の敵編隊である紫が加わる。 アドベンチャー(ADVENTURE):バッツーラの本拠地「暗黒惑星」の破壊を目指す、ゲーム本編といえるモード。最も難易度が高い。 攻略 + 詳細 マップ上には敵編隊、惑星、基地、アステロイドベルト(小惑星帯)がランダム配置されている。 敵編隊は放っておくと惑星や基地に攻撃を仕掛け、やがては破壊してしまう。状況はリアルタイムで変化するので、「どのようにして惑星や基地を守るか」が非常に重要となってくる。時には見捨てる覚悟も必要。 4箇所あるアステロイド帯の内2カ所(ランダム設定)に、それぞれ"DALTO"、"BARRIER"というアイテムが隠されている。DALTOはアステロイドを外さずに8個連続、BARRIERは32個破壊(こちらは外してもよい)する事によって得られる。 DALTOは敵編隊の惑星やベースに対する攻撃力の低下、BARRIERは惑星の耐久力回復効果があるため場合によっては狙ってみるのも手だろう。 敵の位置にワープすると敵編隊との戦闘になる。 基地や惑星の位置にワープしドッキングすると(ある程度近づいて画面中央のガンクロス内に捉えしばらく待つ)、様々な恩恵を受けられる。 但し惑星や基地がワープ直後に視認できる事はほとんど無いので、移動の概念が判っていないと見つけるだけで一苦労(一応、コマンドモードまではレーダー内の範囲にワープする)。素早く目標を見つけドッキングするための移動方法を体で覚える必要がある。 基地に立ち寄ると、エネルギーの補給および機体の修理ができる。 また基地毎に1度だけ、パワーアップ効果を受けられる(ビームの威力アップ、エネルギー量アップ、シールド強度アップ、光子魚雷8発補充のいずれか)。パワーアップをしていないと強敵との対戦は困難。 惑星は立ち寄ると連絡機を出すだけだが惑星が攻撃を受けていた場合、ダメージをリセットする事ができる。 ADVENTUREでは敵部隊を一隊壊滅させる毎に、惑星から1つキーを貰うことができる(惑星に直接行って貰ってくる必要がある)。 但し光子魚雷で撃破するとカウントされない。7つのキーを集めた後水色の星へ向かうと、暗黒惑星の位置を教えてもらえる。 そのため、まだキーをもらっていない星が破壊されてしまうと暗黒惑星の座標を教えてもらう事ができなくなる。 座標を教えてもらえるのは一度きり。しかも表示された座標(1ドット)に正確にワープしなければならない。 但し暗黒惑星自体はゲームスタート時に存在しており(レーダーには映らない)、正しい座標にワープすれば戦える、このためスタート直後に暗黒惑星を撃破することも可能である(機体のパワーアップは必要だろうが)。 一応暗黒惑星の場所には敵編隊は侵入できないのでレーダを注意深く観察すればある程度は推測できる。 「RAD、COM、ENGのいずれか1つがNG状態」かつ「エネルギー残量がゲージの1/10以下」の状態でコントローラー2のABボタンを押しながらマイクに音を拾わせることで、スターノイド(*2)を呼び出せる。 ガンクロスを合わせる事で、故障の修理とエネルギーを半分まで補給してくれる。ただしガンクロスを合わせる前に画面の外に出してしまうと、そのまま消えてしまうため要注意。 なお、場所は問わずどこでも呼び出せるため、暗黒惑星との戦いなどでは役立ってくれるかもしれない。 ゲームの終了条件 敵軍団を全て破壊すれば勝利となる。 アドベンチャーモードのみ、暗黒惑星を破壊した後にその空域の敵を全滅させること(暗黒惑星を破壊しても残った雑魚にやられるとゲームオーバー)により真のエンディングになる。 以下の場合は敗北となり、ゲームオーバー。 自機がシールドの許容範囲を超えてダメージを受け破壊される。この場合のみビッグバンの演出が入る。 自機のエネルギーが0になる。 全ての惑星が破壊される。 ゲーム終了後に評価が下され、点数に応じて階級が示される。 点数は敵の撃破や消費した燃料や時間、残存する惑星&基地の数に応じて変動する。最高位の階級は事実上暗黒惑星を破壊しなければ得られないようになっている。 評価点 臨場感 本作の視点はコクピット内部からの視点である。当時はまだ自機を外側から眺めて操作するシューティングゲームが多い中、本作はあたかも自分が実際に搭乗しているかのような感覚を与えてくれる。 一応、後年及び後発・高性能ハードのゲームでは本作と同じコクピット視点の「スペースコンバットシム」がいくつか出ている。 機体を旋回させると外の光景はめまぐるしく移動する。攻撃を喰らえばダメージ音と共に画面が明滅し、コクピット全体が揺れる。見るからに痛そうである。敵弾を躱すため、機体を急旋回させる機会は多い。自然と操作にも力が入ってしまう。また、敵機のグラフィックも前面・後面と描き分けられており敵機が前面を向けて迫ってきたり後方を向けて視界から逃れる等の演出もリアリティを高める。 「思わず体を傾けてしまうような」臨場感、それが本作の醍醐味である。 戦略性 真のエンディングを見るには、リアルタイムで変化する戦況に応じて星や基地を防衛したり、あるいは見捨てるなどの戦略を立てる必要があり、シンプルなインターフェイスでありながら、3Dシューティングとストラテジーシミュレーションを上手く実現している。 問題点 当時としてはゲームシステムが斬新・複雑過ぎた。 「3D空間を移動している」という概念を理解することからこのゲームは始まる。当時はほとんど例が無く斬新ではあったが、ファミコンのメイン購買層である小学生にはハードルが高過ぎた。また、説明書にアドベンチャーモードでのキーワード取得に関する説明が一切無いなど、複雑なシステムにも拘わらず開示情報が少なく、ゲームの本質が理解され難かった事も評価を下げる要因となった。 一応販売当時、制作会社に問い合わせる事でナムコが制作した「攻略本」が送られたらしいが、それは制作陣が作った物ではなく営業・宣伝広告セクションのスタッフが制作した物だったという。 銀河を守るのが自分1人しか居ないのに、開始時点で複数の惑星が敵に囲まれているような詰み配置がどうしても出てくる。シチュエーション的には燃えるが、基本的にはリセットゲー。 マップ生成は完全にランダムのため、最初のマップ配置の時点で既に詰んでいるような場合もある。なので、気に入ったマップが出現するまで何度でもリセットしてやり直すと攻略し易いが、リセットから瞬時にゲームが立ち上がるファミコン時代ならではだったといえる。オープニングのメッセージとファンファーレ画面すらSTARTボタンで飛ばすことができる。 リセットが容易いファミコン版はまだしも、ハイスコア集計がされていた業務用(VSシステム)では洒落にならない仕様だった。 マップ上の敵編隊の色、ガイアがパワーアップできるベースの配置は実は固定であるため、パターンをメモするなどして覚えていれば少しは楽になる…かもしれない。 暗黒惑星に到達する条件が非常に困難で、最終的に運も絡む。 そして暗黒惑星では黒いディスラプターが雑魚として登場、一撃のダメージが大きい上暗黒惑星自身もほぼ同じ攻撃力で攻撃してくる。そして鬼のように耐久力があるので根気と一発も喰らわない回避力が必要となる。 暗黒惑星は視界から外れると耐久力がリセットされるという血も涙もない仕様である、このため常に視界に入れたまま攻撃を避けつつ撃ち込む必要がある。 また、その間にも敵部隊は他の惑星を攻撃しているため、全ての惑星を破壊される前にクリアしなければならない。 なお、暗黒惑星を破壊する前に通常敵を壊滅させるとゲームが終了してしまう。そのため、真のエンディングを見るには通常敵を1編隊は残しておく必要がある。 基本的にゲーム中ではBGMが流れない。 SEは響くので無音ではないが、若干寂しい感じを受けるかもしれない。 しかし暗黒惑星に到達すると初めておどろおどろしいBGMが流れ、撃破した時のファンファーレは感動を呼ぶものとなる(*3)。 レーダーの見方がわかりにくい。 惑星や基地の宙域ではレーダーを頼りに対象を探すのだが、レーダーの見方がわかりにくく、ここで躓くプレイヤーが相当数いた。 敵がいる宙域であれば敵が自機に向かって来てくれるため問題はないが、惑星や基地は動かないため自分から探しに行く必要があり、探し方を知らなければどうにもならない点は大きな問題である。 レーダーの見方については一応説明書に書いてあるが、書き方がわかりにくく、そもそも中古購入などで説明書すらない場合は、ワープアウト時に対象が運よく視界に入っていたりしない限りは、対象を見つける事はほぼ不可能であった。 総評 システム面では斬新であったが、操作方法の難解さ、ルールの複雑さからあまりにもハードルが高過ぎた。そのため、発売当時は多くのプレイヤーからはクソゲーの烙印を押されていたが、ゲームのルールが理解されるに従い再評価されていったという経緯があり、「早過ぎた名作」という声がよく上がる。 余談 後にTVで放送されたCMでは、暗黒惑星でのバトルシーンが挿入されている。 漆黒のディスラプターが襲いかかる映像は非常にインパクトがあった。しかしこの映像、例えるならRPGのラスボス戦を公開しているようなものである。 ナムコは本作以外にも多数のSFシューティングを製作しているのだが、後に発売されたソフト『スターイクシオン』にて、それらの設定がまとめられ、共通の世界設定を持つようになった(ページ冒頭の「UGSFシリーズリンク」を参照)。 近年ではバンナムのUGSF設定担当者が(後付という形ではあるが)様々な裏設定などを取り付けている模様。例えば『ガイアの形状が敵の戦闘機アレフと似ているのは鹵獲した物を流用していたため』などといった内容(*4)。 ケイブンシャの攻略本でイラストを担当しているのは、『空想科学読本』の挿絵で有名な近藤ゆたか氏である。 2018年に『カタログIPオープン化プロジェクト』のコラボ第二弾として、ケイブのスマホアプリ『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』に擬人化&美少女化したガイアが登場。同イベントでは『ドルアーガの塔』からギルも出演。なお、ギルの方も例に漏れず美少女化済というブッ飛んだ物となっていた。 本作のルーツであるアタリの『スターレイダース』は、最初に発売されたホビーパソコンのAtari400/800用は本体のキラーソフトとなる大ヒットぶりだったが、その後発売されたゲームコンソールのAtari5200用は、元々がパソコンのキーボードを使って各種コントロールを行っていたのをコントローラ上のテンキーに割り当てて操作が難解になった上に、肝心のコントローラが設計上の問題で壊れやすかったため不発に終わった。 移植版 アーケード版(1985年、ナムコ) 任天堂VS.システムによる逆移植版として稼働。基本的にはFC版を踏襲しているが、ACでの稼働に合わせてシステムが一部変更されている(*5)。 2024年6月13日よりPS4/Switch用のアーケードアーカイブスにて『VS.スターラスター』のタイトルで配信された。「こだわり設定」にて画面にターゲットスコアとトータルスコアを表示させる事が可能。 X68000版(1994年8月26日発売、電波新聞社) X68k最末期に発売。FC版を忠実に再現したモードとアレンジモードを収録している。アレンジモードはグラフィック、サウンド共にオリジナル版から大幅に強化されている。 特にアレンジモードは制作スタッフのこだわりを感じられるもので、スターラスターの移植としては最も評価が高い。スターブレードのラスボス、コマンダーが出てくるというサプライズも(*6)。 PS版『ナムコアンソロジー1』(1998年6月4日発売、ナムコ) FC版を忠実に再現したモードとフルポリゴン化したグラフィックにBGM・ムービーが追加されたアレンジ版を収録している。 アレンジ版ではクリア条件が見直されており、「TRAINING」「COMMAND」「ADVENTURE(条件緩和)」「CONQUEST(原作のADVENTURE)」の4段階になっていて、さらに隠しコマンドを入れる事で超絶難易度の「URALUSTER」が出現する。 条件緩和されたADVENTUREは、「赤、オレンジ、黄色の惑星からキーをもらって水色の惑星に行き、その後に現れる暗黒騎士団(黒編隊)を倒せ」となっている。 アレンジ版ではレーダーの光点の色が対象の高さに応じて変わるようになっており、敵機や基地を格段に捕捉し易くなった。 タイトル画面で隠しコマンドを入力するとガイアのコクピットを変更する事もできるのだが、その内の二つがデコトラの運転席と、ちゃぶ台付きのお茶の間というバカゲーに片足を突っ込んだ物となる。 どちらも視認性が低下(*7)するため、相対的にゲームの難易度が上がる。上記のURALUSTERと合わせた上で最高評価(*8)を獲得するのは至難の業。 VC版(2008年3月4日配信、バンダイナムコゲームス) FC版の再現であるが、いわゆる「ポケモンショック」対策として一部の演出がカットされている(画面点滅→点灯に変更)。 ちなみに、GC専用タイトル『スターフォックス アサルト』(2005年2月24日発売、任天堂/ナムコ)で、ある条件を満たすことでFC版『スターラスター』を遊ぶことができる。 Nintendo Switch版『ナムコットコレクション』(2020年6月18日発売、バンダイナムコゲームス) DLC第1弾としてソフトと同日発売。まとめ買い2400円+税、単品300円+税。内容はVC版に準ずる。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/8245.html
りんたろー。とワニの村 【りんたろーとわにのむら】 ジャンル アドベンチャー(公式ジャンル 野田ゲー) 対応機種 iOS 9.0以降Android 4.1以上 発売元 吉本興業 開発元 よしもとゲームズ新宿ロケッツ 発売日 【iOS】2020年10月30日【Android】2020年11月9日 定価 250円(税込) プレイ人数 1人 レーティング 【iOS】4歳以上対象【Android】16歳以上対象 判定 なし ポイント 野田クリスタルが作成したEXITのADVゲーム良くも悪くも野田ゲー死に覚えゲーなのにセーブ/ロード一切無し 野田ゲーシリーズリンク 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 吉本興業所属のチャラ男キャラで知られるお笑いコンビ「EXIT」を題材としたアドベンチャーゲーム。 本作は同じく吉本興業所属のお笑い芸人で、当時R-1ぐらんぷり 2020で優勝したことにより、それなりに知名度の上がってきたマヂカルラブリーの野田クリスタルが勝手に作成したゲーム(通称「野田ゲー」)であり、吉本興業から発売された。 本作には課金要素は一切なく、完全買い切り型のゲームとなっている。 企業パブリッシングされた野田ゲーは『すごい事になりそうだ!!組体操合戦』に次いで2作目となる。 特徴 本作のストーリーは簡潔に書くと「ローカル番組でアマゾンの奥地にロケをしにいったEXITがワニの村に遭遇し、ワニに捕まったかねちー(兼近)をワニと勘違いされたりんたろー。が救い出す」というもの。 システムは文章を読み進めながら、選択肢をタップで選んでいくというかなりシンプルな内容。 エンディングはマルチエンディングとなっている。 エンディングではないが、選択肢を間違えると即ゲームオーバーとなる場面が多く、ゲームオーバーの回数もカウントされる。 評価点 EXITのゲームとしては意外と堅実な出来 一見謎すぎる内容故にEXITの人気に便乗しただけのゲームと思われる方もいるかもしれないが、そんなことはなくEXITのキャラクターをしっかりとゲーム内に反映させている。 カメラが回っている間はチャラいが、スタッフに対する姿勢は真面目であるなど、ちゃんとEXITの人柄を再現している。 ボケ担当のかねちーこと兼近大樹がベビーシッターの経験がある、ツッコミ担当のりんたろー。が老人ホームで介護のアルバイトをしていたことなど、妙にマニアックなことまでゲーム内に組み入れている。 この辺りの造り込みはやはりEXITと同事務所に所属している同業者といったところである。 賛否両論点 謎すぎるストーリーと設定 本作のストーリーは特徴に書いた通り、どこからツッコんでよいのかわからないほど意味不明なものとなっている。 正直このストーリーなら主役がEXITである必然性があまりない。強いて挙げるならりんたろー。がワニ顔であることくらい。 野田ゲー自体このようなヘンテコな内容のゲームであることが多いので、「EXITのゲーム」として見るか、「野田ゲー」として見るかで感想が変わるところ。 グラフィックがやや雑 EXITの2人はイラストの体に顔写真がつけられたものと少々雑。 そしてワニに関しては実写のワニの顔に人型の体のイラストと雑コラにも見えるような珍妙なビジュアルをしている。 「企業が有料で販売したゲームとしては雑すぎる」と否定的に捉えるか、「野田ゲーなので仕方ない」「雑過ぎて笑えてくる」と肯定的に捉えるかは人次第。 問題点 セーブ/ロード機能一切無し 前述した通り本作は選択肢を間違えるとゲームオーバーとなる場面が多く、エンディングもマルチエンディングとなっているのだが、本作にセーブ/ロード機能は一切搭載されていない。 「麻酔銃をかねちーに撃つ」など、明らかにゲームオーバーになるとわかっていても、ついつい選びたくなってしまう選択肢もあるので、ゲームオーバーのパターンを網羅したい人だと、なおさら不便に感じてしまう。 一応、最初のプロローグの選択肢を突破した後は、プロローグを飛ばしてプレイできるように配慮されているが、初回プレイ時にプロローグで選択肢を間違えてゲームオーバーになってしまったら、またプロローグを見直さなくてはならない。 一人の芸人が提案した低価格ゲームであるという事情を含んでも2020年のADVとしては、かなり不便。 ボリューム自体は比較的少なめなので、そこがせめてもの救いか。 スキップ機能もない 上記の通りゲームオーバーになると最初からやり直しとなるのだが、同じ選択肢へと戻るためには何度も画面タップをし続ける必要があり不便。 フラグを確認できない エンディングに辿り着くにはしっかりとフラグを立てておく必要があるのだが、そのフラグ(手に入れた持ち物など)の確認ができない。 ゲームオーバーになると当然それまでのフラグも消えて最初からやり直しとなるので、前述のセーブ/ロード無しという仕様と合わさって、フラグ管理が面倒。 総評 作風に関してはいつもの野田ゲーと言った感じで、野田ゲーファンなら馴染み深い内容となっている。 しかし、マルチエンディングの死に覚えゲーでありながら、セーブ/ロード機能が一切無いというのはかなり不便であり、その他システム面の不備も合わさって、手放しで良ゲーとは言い切れない。 定価は250円と低価格であり、ボリュームも少なく手軽にサクッと遊べる内容ではあるので、EXITや野田クリスタルのファンであれば遊んでみても良いかもしれない。 余談 App Storeではジャンルが堂々と「野田ゲー」として表記されている。 iOS版のリリース直後は謎の人気が出て、App Storeのカジュアルカテゴリのランキングで1位となった。 ゲームカテゴリでも2位と上位を獲得。1位は『Minecraft』なのでかなりの大奮闘と言える。 ゲームそのものの問題点ではないが、EXITに無許可で作成したゲームを、低価格とはいえ有料で販売するのは、よくよく考えると一大企業が販売する商品としては結構アレだったりする。ギャラなどはどうなっているのだろうか……? 吉本の場合前例があるので余計に心配である。 とはいえ30年近く前の上述の作品とは違い、今作は「同じ事務所の先輩が売れっ子の後輩の名前を勝手に使ってゲームを作った」というある種の芸人同士の内輪ネタでもあるため、少なくともりんたろー。からは怒られておらず、今のところ大きなトラブルにはなっていない。 本作のトゥルーエンドで見ることができるクレジットには吉本興業傘下の会社「よしもとゲームズ」と野田クリスタルの名前が表記されており、これらが開発元だとわかる。 しかし、野田クリスタルは某テレビ番組で「『りんたろー。とワニの村』は外注」と発言しており、野田クリスタル自身が開発したわけではないらしい。 あくまでもシナリオの作成や企画の提案などを野田クリスタルが行い、それを元によしもとゲームズが開発したということなのだろう。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7367.html
アイドルマスター ライブフォーユー! 【あいどるますたー らいぶふぉーゆー】 ジャンル ライブシミュレーション 対応機種 Xbox 360 メディア DVD-ROM 1枚 発売・開発元 バンダイナムコゲームス 発売日 2008年2月28日 定価 通常版 6,800円限定版 9,333円 プレイ人数 1人 セーブデータ セーブ用 4MB推奨HDD空き容量 4.6G以上必須 通信機能 Xbox LIVE対応 レーティング CERO B(12才以上対象) コンテンツアイコン セクシャル 廉価版 プラチナコレクション2009年3月12日/2,940円同・ゲームオンデマンド2009年8月11日/2,000マイクロソフトポイント(2010年7月7日より1,760ポイントに改定)ツインズ(『アイドルマスター』とのセット)2009年3月12日/5,040円 判定 良作 ポイント 出演シーン特化圧倒的なDLC物量カラーバック背景でニコマス素材としても優秀 アイドルマスターシリーズ 概要 基本 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 360版『アイドルマスター』(以下「本編」と表記する)のファンディスクである、アイドルたちのライブ出演シーンに特化したソフト。 自由に撮影を行うもよし、音楽ゲームの要領で応援して盛り上げるもよし。 ファンの間では『L4U!』の愛称で呼ばれている。 基本 本作のプレイヤーは本編のプロデューサーと同一人物ではなく、ファンの中から抜擢された「特別プロデューサー」であり、「765プロファン感謝祭」のライブを盛り上げることが役目となる。 プレイヤーができることは「出演アイドルの選定(1~3名)」「曲や衣装の選択」「パートエディットとカメラ距離の指定」「撮影もしくは応援」である(*1)。 撮影の場合は本編と同様。ただし、パートエディット時の設定とは別の距離から撮影することも可能。 応援はABXYと左右(LB/RBでも可)を使用した音楽ゲームとなり、ライブを盛り上げるのが目的となる。右から左に向かって流れてくるのは太鼓の達人と同様だが、他の画面構成は異なる。 難易度は3段階で、HARD譜面の場合ボルテージが0%になると強制終了となる。 ボルテージが一定以上の状態で応援を終了すると、アーケード版から登場しているアイテム(衣装、アクセサリ)が使用可能なアイテムに追加されていく。 本編同様、DLCで衣装やアクセサリが追加される。さらに本作では「楽曲の追加」という要素も盛り込まれた。 デフォルトで収録されている楽曲は、本編にデフォルト収録されている16曲と同じだが、それぞれ応援モードで一定以上のボルテージでクリアすることにより、「リミックスA」という別バージョンが開放される。 DLCで追加されるのは、まずは本編からの16曲の「リミックスB」で、CDシリーズが初出である楽曲が多数新登場した。「MASTER LIVE」シリーズから3曲(それぞれリミックス2種類)、「MASTER ARTIST(*2)」シリーズから11曲(「i」のみリミックス2種あり)と、「MASTER WORK 00(*3)」から「神さまのBirthday」と、『SP』から「Colorful days」(リミックス2種あり)。 予約特典として用意された「shiny smile」は第2弾での登場。第11弾配信開始時に一般配信も開始された。 衣装についても、本編のDLCとして登場したものの色違いも一部存在するが、その他にもバラエティ豊かなアイテムがそろっている。 最終回では『SP』のEXTEND衣装が2つ用意されたが、『SP』では別売だったアクセサリも含めた形となっている(*4)。 評価点 『アイマス』のライブステージを自由に手軽に鑑賞できる 本編は歯ごたえのある本格的育成シミュレーションゲームであり、AC版より難易度が抑えられているとはいえ、かなりの戦略性とテクニック、そして一周するだけでもそれなりのプレイ時間が必要とされた。 しかし本作では、そのような手間をかけることなくいつでも好きなアイドルたちのステージシーンを楽しめるのである。さらに、有料DLCではあるが新曲や新衣装も多数追加されており、いっそう多彩で楽しいステージを、心おきなく好きなだけ堪能できる。 パートエディット機能は『L4U!』までの作品にしか存在しておらず、「オーバーマスター」などCDでの歌い分けに定評のある曲が多くなっている現在、こういった機能が復活するのを希望するプレイヤーも多い。 追加されたステージ 本編で出演シーンとして登場するステージの他に、野外ステージが追加されている。 また、隠しコマンドでカラーバック背景を使用することも可能。これによる影響は後述する。 意外と本格的な応援モードの譜面 アイドルのライブという状況から、掛け声となるEASY譜面ではいわゆるPPPHといったものも効果的に取り入れられている。 またABXYと左右の計6つなので、意外と表情豊かな応援となる。 アクシデントフリーの撮影 本編ではランダムでメンバーが転ぶなどのアクシデントが発生することがあり、そのために特定の用途においては必要な素材となるシーンをアクシデントで上書きされるといった一種の物欲センサー案件があった。 本作ではアクシデントが発生しなくなったことで確実に目的のシーンを得られるようになっている。 シンプルだが押さえるところは押さえた実績リスト 本編では実績が10個しかなく、またその内容も特定の評価を100回取るなどといったものでありかなり時間を要するものが多く、またSランク達成(*5)やあるキャラの性格が変わる隠しイベントといった「普通に考えればありそうなもの」も存在していなかった。 それに対し、本作では「各キャラを5回使う」「各曲を5回使う」「応援モードで一定以上のボルテージを達成する」というものがキャラや曲別に用意されているのがメインであり(ここまで12+16+16=44個)、残りも「全キャラ使う」「全曲使う」「応援モードでフルコンボ」「標準のアイテムを全部集める」で計48個ある(DLCでの追加はない)。 なお「全キャラ使う」については、キャラ選択時に特定の操作で切り替える亜美/真美と美希(髪型別)はそれぞれどちらか一方でよい。 実績の内容もアイコンの色が同じものは条件が同じとなっている。このため、ゲーマープロフィール上の獲得済み実績リストを綺麗に並べるレベルのプレイングも確立されている。 真美を真美として使える AC/360版では亜美と真美は「時折入れ替わっている双子」という設定であり、どちらの場合もシナリオ上は亜美として扱われていた。 一方、本作ではメンバー編成時に特定の操作を行うことで亜美と真美を切り替えられるようになっている。上述したように、特定の実績においても亜美と真美は別にカウントされている。 操作の関係上2人を同時にメンバーに入れることはできないため、「時折入れ替わっている双子」という今までの設定とも矛盾していない。 余談だが、「MASTER LIVE 01」においても「謎のアイドル」として真美が単独で登場している(*6)。 音無小鳥さんゲーム初出演 765プロの事務員である音無小鳥がゲームにおいて初出演した。 元々彼女は公式サイトのナビゲーター役であり、ユーザーサポートの手紙などにもイラストが描かれていたのだが、とても可愛いと一部で評判であった。 そのような水面下のキャラ人気をすかさず拾い上げゲーム内に活かしていくフットワークの軽さは、大いに評価できる。今では765プロに欠かせない仲間として認識されていることからも、当時のスタッフは彗眼であったと言うべきだろう。 賛否両論点 本編でDLCだったアイテムの提供手段 本編でDLCだったアイテムは本作用DLCの付属品となっている。システム上本編のDLCを引き継げないためこのような形になっている。 ただ、引き継げたとすると本編未プレーの人でも本編のDLCを購入する必要が出ることを考えると、本作のDLCに付属する形のほうが結果的に出費も抑えられることになる。 引き継げなかった理由は、簡単に言ってしまうと、本編がこんなにブレイクするとは思っていなかったので、引き継げるような設計になっていなかった。とのこと。 また、本編のアイテムが本作のどのアイテムに付属しているかはカタログには記載されておらず、360側のストアにおける本作用アイテムの記述で確認する必要がある。 主人公の設定について 本編では、主人公であるプロデューサーとアイドルは二人三脚でトップアイドルを目指し深い絆を育んだのだが、本作ではそもそも主人公が別人なので、そのような要素は反映されていない。 アイドルたちもあくまで「初めてあった知らない人」としてこちらに接してくる。ある程度の成功を収めており芸能人としての良識を身につけた状態なので、ことさら辛く当たるようなことはないのだが、むしろそのために他人行儀な印象を受けて物悲しい気分になってしまう。 しかし「1人のファンとしての視点で『アイマス』世界やアイドルたちを見ることができて新鮮だった」「アイドルたちにとってPが特別な存在であることを改めて知り、自分がPであることの優越感を得ることができた」といった肯定的意見もあった。 問題点 DLC物量(による多大な出費) 本編をはるかに超える数のDLCが販売されており、当時はおろか後のものも含めた全360ソフトの中でも圧倒的と言える数(と合計金額)となっている。 配信開始当初の価格を合計した金額で総額10万円を超えるほど(*7)。全17回分の総額なのがまだ救いである。 内容については、あくまでゲーム展開に影響のないフレーバーDLCであり、好きな物だけ選んで買えばいいという形式なので、深刻な批判を引き起こすまでには至っていないのが幸いではある。 この規模の高額料金で大量のDLCを売るというスタンスは、以後のシリーズにも引き継がれていくことになる。 総評 『アイドルマスター』の大きな魅力である「3D美少女CGによるライブシーン」に特化した作品。 本編のような育成対戦要素や深みのあるシナリオはなく、あくまで「ファンディスク」の域を出ないゲーム内容ではある。 しかし、自由で手軽なライブ鑑賞や、楽曲・衣装の追加など、本編プレイ者の求めていたことを多く実現していた。 DLCに関連した盛り上がりや、後述する「ニコマス」への影響力などの点では、本編以上だったといっても過言ではない。 ゲームだけにとどまらない多方面への『アイマス』人気拡大に貢献した重要作である。 本編と共に「シリーズ最高傑作」「原点にして頂点」の呼び声も高く、未だに「『アイマス』はこの頃が一番良かった」と言われる。 余談 限定版は17分程のオリジナルアニメを収録したDVDとの2枚組。 アニメは春香・千早・美希の3名をメインに、ファン感謝祭直前に起こった騒動を描いた内容。ゲーム版の内容がちゃんと反映されている初のアニメ作品であり、当時はそれなりの好評と盛り上がりで迎えられた。 のちに放送されたテレビアニメ版『アイマス(通称「アニマス」)』とはスタッフどころかキャラクターデザインも全く違う。勿論巨大ロボットは出ない。 何とこのアニメ、観え難いが実は千早と美希の乳首が映っていたりする。因みに千早は15歳の高等学校1年生、美希は14歳の中学校2年生である。 ただ、公式は巨大ロボ諸共失敗とみなしたのか『アニマス』のPVでは主人公に「三度目の正直!」と言わせている……巨大ロボの奴は兎も角、本アニメを失敗と断ずるのは厳しすぎでは。 現在では公式がニコニコ動画にて無料公開している。高画質ではないものの、決して「三度目の正直!」と言う程酷くはないので美希達の乳首を拝みたいファンなら一度観てみることを勧める。 なお、当DVDには『ビューティフル塊魂』で登場した曲『団結』を使用したコラボレーション映像も収録されておりこちらも好評だった。 本作パッケージで使われている衣装は「インフレイションプラン」で、ビジュアル系である「Cosmic Funny」に属する。 本作ではデフォルトで使用可能だが、後に『SP』では何故か有料DLCとなっている。これは本編から存在している(*8)「キングオブパール360」「ナイトアンドデイAMCG」も同様。 発売日には本作のDLC第1弾の他に『エースコンバット6 解放への戦火』のDLC第5弾および『トリガーハート エグゼリカ』の配信が重なり、これらを購入しようとした日本人ユーザーによりXbox Liveの課金系統が制圧される事態に発展した。 予約特典だった「shiny smile」には当初頭アクセサリ「アイマスインカム」が付属するとされていたが、実際に付属していたのはCool Sexy系衣装「レオパルドゴールド」であり、また特典コードが1つしかなく「アイマスインカム」が正常に付属しない問題が発生した。 新曲にCool Sexy系衣装が付属すること自体は以後も踏襲された(*9)が、「アイマスインカム」を含む3点セットとなっておらず「アイマスインカム」のみ別エントリになっていた。 「アイマスインカム」はほどなくして一般配信となり、後のアップデートで「shiny smile」を使用すると新たな頭アクセサリ「リーガルヘアバンド」が追加されるようになった。 ちなみに、配信開始当初「これらのアイテムが普通にコンテンツ一覧に含まれており、予約特典のコードがなくてもダウンロードできる」「予約特典のコードが使用可能になっていない」という問題もあった。 DLC第12弾配信の少し前に第14弾が誤配信される事件があり、第13弾配信後のスタッフコラムでも「次回の配信内容を知っている人は多いでしょう」という旨の発言があった。 ゲームとしての面白さとは多少ずれる話題なのでここで触れるが、本作は「ニコマス(*10)」の発展に大いに寄与した作品である。 本編である『アイドルマスター』ではライブシーンの鑑賞はゲームの目的を果たした際のご褒美という形である(*11)。 そのため、特定のアイドル・楽曲・衣装の組み合わせのライブシーンを録画して素材として利用するためには、実際にその組み合わせでゲームを行いオーディションに勝利する必要があった。 しかも、前述したように育成が不十分だとアクシデントが発生するため、アクシデントなしのライブシーンを録画するためには結構なプレイ時間を要求された。 しかし本作があれば、どのような組み合わせのライブシーンも即座に鑑賞・録画できるのである。もちろん一般ファンにとっても嬉しいことだが、とりわけ動画製作者たちにとって、これは大きな福音であった。 さらに、ライブシーンの背景を単色ベタ塗りにすることができる隠しコマンドが発覚した。これによりアイドルたちのライブシーンを別の背景に合成することが可能になり、ニコマス動画の表現力は新次元へと突入した(*12)。 わざわざ隠しコマンドを仕込んでいたことなどを考えると、本作の製作者たちが「ニコマス」を意識していた可能性も否定できないのだが。 ともあれこれによってニコマスは一層の隆盛を極め、それが『アイマス』自体の盛り上がりや人気へと繋がっていったのである。 なお、『SP』では「事務所モード」が、『2』以降の作品では「STAGE FOR YOU!」(S4U!)という名でライブ鑑賞モードが標準搭載されている。 本編もそうだが、PS3への移植や最新機種での完全版を望む声も根強い。前者は叶えてくれなかったが。 『SP』での美希の扱いや何故か『2』で設定がリセットされてしまった事、本編の配信終了なども拍車を掛けている。 移植に関しては公式も意識はしていた様で、『2』では「PS3ではじめてのアイマス」とやたらプッシュしていた。
https://w.atwiki.jp/pkgc/pages/76.html
ポケ擬カタログ / 図鑑順 / ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2 図鑑番号順で表示されます。 【ツタージャ】【擬】等のタグがページに入っていないと表示されません。 図鑑順 494〜649 // 494〜500 // 501〜510 // 511〜520 // 521〜530 // 531〜540 // 541〜550 // 551〜560 // 561〜570 // 571〜580 // 581〜590 // 591〜600 // 601〜610 // 611〜620 // 621〜630 // 631〜640 // 641〜649 494〜649 494〜500 【494 ビクティニ】 「ビクティニ」のポケ擬は登録されていません。 【495 ツタージャ】 「ツタージャ」のポケ擬は登録されていません。 【496 ジャノビー】 「ジャノビー」のポケ擬は登録されていません。 【497 ジャローダ】 草場あさひ/【シャロク】ジャローダ♂ 【498 ポカブ】 えりー/【ブーちゃん】ポカブ♀ 【499 チャオブー】 「チャオブー」のポケ擬は登録されていません。 【500 エンブオー】 龍崎しいたけ/【シュー】エンブオー♂ アヤ/【ホイコーロ】エンブオー♂ えりー/【マンゴー】エンブオー♀ 上へ 501〜510 【501 ミジュマル】 「ミジュマル」のポケ擬は登録されていません。 【502 フタチマル】 「フタチマル」のポケ擬は登録されていません。 【503 ダイケンキ】 カノン/【彦星】ダイケンキ♂ 【504 ミネズミ】 「ミネズミ」のポケ擬は登録されていません。 【505 ミルホッグ】 「ミルホッグ」のポケ擬は登録されていません。 【506 ヨーテリー】 「ヨーテリー」のポケ擬は登録されていません。 【507 ハーデリア】 「ハーデリア」のポケ擬は登録されていません。 【508 ムーランド】 「ムーランド」のポケ擬は登録されていません。 【509 チョロネコ】 「チョロネコ」のポケ擬は登録されていません。 【510 レパルダス】 「レパルダス」のポケ擬は登録されていません。 上へ 511〜520 【511 ヤナップ】 「ヤナップ」のポケ擬は登録されていません。 【512 ヤナッキー】 「ヤナッキー」のポケ擬は登録されていません。 【513 バオップ】 「バオップ」のポケ擬は登録されていません。 【514 バオッキー】 「バオッキー」のポケ擬は登録されていません。 【515 ヒヤップ】 「ヒヤップ」のポケ擬は登録されていません。 【516 ヒヤッキー】 「ヒヤッキー」のポケ擬は登録されていません。 【517 ムンナ】 「ムンナ」のポケ擬は登録されていません。 【518 ムシャーナ】 しゆ/【ねるね】ムシャーナ♀ 【519 マメパト】 「マメパト」のポケ擬は登録されていません。 【520 ハトーボー】 「ハトーボー」のポケ擬は登録されていません。 上へ 521〜530 【521 ケンホロウ】 「ケンホロウ」のポケ擬は登録されていません。 【522 シママ】 「シママ」のポケ擬は登録されていません。 【523 ゼブライカ】 信楽/【シマQ】ゼブライカ♂ 【524 ダンゴロ】 「ダンゴロ」のポケ擬は登録されていません。 【525 ガントル】 信楽/【ローク】ガントル♂ 【526 ギガイアス】 「ギガイアス」のポケ擬は登録されていません。 【527 コロモリ】 「コロモリ」のポケ擬は登録されていません。 【528 ココロモリ】 「ココロモリ」のポケ擬は登録されていません。 【529 モグリュー】 「モグリュー」のポケ擬は登録されていません。 【530 ドリュウズ】 えりー/【むぐらもち】ドリュウズ♂ 上へ 531〜540 【531 タブンネ】 「タブンネ」のポケ擬は登録されていません。 【532 ドッコラー】dokkolaa.gif 「ドッコラー」のポケ擬は登録されていません。 【533 ドテッコツ】 「ドテッコツ」のポケ擬は登録されていません。 【534 ローブシン】 「ローブシン」のポケ擬は登録されていません。 【535 オタマロ】 「オタマロ」のポケ擬は登録されていません。 【536 ガマガル】 「ガマガル」のポケ擬は登録されていません。 【537 ガマゲロゲ】 アヤ/【べろちょろ】ガマゲロゲ♂ 【538 ナゲキ】 えりー/【コウズ】ナゲキ♂ 石狩ソルト/【ハルオミ】ナゲキ♂ 【539 ダゲキ】 石狩ソルト/【冬哉】ダゲキ♂ 石狩ソルト/【トーマ】ダゲキ♂ えりー/【ミヨ】ダゲキ♂ 【540 クルミル】 「クルミル」のポケ擬は登録されていません。 上へ 541〜550 【541 クルマユ】 「クルマユ」のポケ擬は登録されていません。 【542 ハハコモリ】 えりー/【マシュー】ハハコモリ♂ 妙/【パーメラ】ハハコモリ♀ 【543 フシデ】 「フシデ」のポケ擬は登録されていません。 【544 ホイーガ】 「ホイーガ」のポケ擬は登録されていません。 【545 ペンドラー】 妙/【シデ】ペンドラー♂ 巽児/【シャル】ペンドラー♀ えりー/【モニカ】ペンドラー♀ 懐月/【ヤスリ】ペンドラー♂ 巽児/【リュカ】ペンドラー♂ 【546 モンメン】 MISO/【エミール】モンメン♂ 【547 エルフーン】 「エルフーン」のポケ擬は登録されていません。 【548 チュリネ】 「チュリネ」のポケ擬は登録されていません。 【549 ドレディア】 Does/【りやな】ドレディア♀ 竹の子/【レイラ】ドレディア♀ 【550 バスラオ】 「バスラオ」のポケ擬は登録されていません。 上へ 551〜560 【551 メグロコ】 「メグロコ」のポケ擬は登録されていません。 【552 ワルビル】 「ワルビル」のポケ擬は登録されていません。 【553 ワルビアル】 「ワルビアル」のポケ擬は登録されていません。 【554 ダルマッカ】 「ダルマッカ」のポケ擬は登録されていません。 【555 ヒヒダルマ】 「ヒヒダルマ」のポケ擬は登録されていません。 【556 マラカッチ】 信楽/【マカラ】マラカッチ♀ 【557 イシズマイ】 「イシズマイ」のポケ擬は登録されていません。 【558 イワパレス】 「イワパレス」のポケ擬は登録されていません。 【559 ズルッグ】 「ズルッグ」のポケ擬は登録されていません。 【560 ズルズキン】 アヤ/【ヒャッハー】ズルズキン♀ 霧間えす/【フォーゲル】ズルズキン♀ 上へ 561〜570 【561 シンボラー】 「シンボラー」のポケ擬は登録されていません。 【562 デスマス】 「デスマス」のポケ擬は登録されていません。 【563 デスカーン】 「デスカーン」のポケ擬は登録されていません。 【564 プロトーガ】 「プロトーガ」のポケ擬は登録されていません。 【565 アバゴーラ】 石狩ソルト/【オズワルド】アバゴーラ♂ 【566 アーケン】 「アーケン」のポケ擬は登録されていません。 【567 アーケオス】 「アーケオス」のポケ擬は登録されていません。 【568 ヤブクロン】 「ヤブクロン」のポケ擬は登録されていません。 【569 ダストダス】 「ダストダス」のポケ擬は登録されていません。 【570 ゾロア】 澤田/【マミ】ゾロア♀ 上へ 571〜580 【571 ゾロアーク】 「ゾロアーク」のポケ擬は登録されていません。 【572 チラーミィ】 カノン/【チラノ】チラーミィ♀ 【573 チラチーノ】 カノン/【チラ】チラチーノ♂ 【574 ゴチム】 「ゴチム」のポケ擬は登録されていません。 【575 ゴチミル】 「ゴチミル」のポケ擬は登録されていません。 【576 ゴチルゼル】 「ゴチルゼル」のポケ擬は登録されていません。 【577 ユニラン】 「ユニラン」のポケ擬は登録されていません。 【578 ダブラン】 「ダブラン」のポケ擬は登録されていません。 【579 ランクルス】 「ランクルス」のポケ擬は登録されていません。 【580 コアルヒー】 「コアルヒー」のポケ擬は登録されていません。 上へ 581〜590 【581 スワンナ】 MISO/【サミュエル】スワンナ♂ 澤田/【ユーリ】スワンナ♂ 【582 バニプッチ】 「バニプッチ」のポケ擬は登録されていません。 【583 バニリッチ】 「バニリッチ」のポケ擬は登録されていません。 【584 バイバニラ】 草場あさひ/【アイリーン】バイバニラ♀ こぬま/【水元】バイバニラ♂ 【585 シキジカ】 「シキジカ」のポケ擬は登録されていません。 【586 メブキジカ】 こぬま/【お花茶屋】メブキジカ♂ 【587 エモンガ】 「エモンガ」のポケ擬は登録されていません。 【588 カブルモ】 「カブルモ」のポケ擬は登録されていません。 【589 シュバルゴ】 「シュバルゴ」のポケ擬は登録されていません。 【590 タマゲタケ】 「タマゲタケ」のポケ擬は登録されていません。 上へ 591〜600 【591 モロバレル】 「モロバレル」のポケ擬は登録されていません。 【592 プルリル】 「プルリル」のポケ擬は登録されていません。 【593 ブルンゲル】 TOM/【からかさ】ブルンゲル♀ アヤ/【シームーン】ブルンゲル♂ しゆ/【パトリシア】ブルンゲル♀ 【594 ママンボウ】 「ママンボウ」のポケ擬は登録されていません。 【595 バチュル】 「バチュル」のポケ擬は登録されていません。 【596 デンチュラ】 草場あさひ/【ツクモ】デンチュラ♂ 【597 テッシード】 「テッシード」のポケ擬は登録されていません。 【598 ナットレイ】 アヤ/【モヤッと】ナットレイ♂ 【599 ギアル】 「ギアル」のポケ擬は登録されていません。 【600 ギギアル】 「ギギアル」のポケ擬は登録されていません。 上へ 601〜610 【601 ギギギアル】 「ギギギアル」のポケ擬は登録されていません。 【602 シビシラス】 「シビシラス」のポケ擬は登録されていません。 【603 シビビール】 「シビビール」のポケ擬は登録されていません。 【604 シビルドン】 石狩ソルト/【エノ】シビルドン♀ 【605 リグレー】 「リグレー」のポケ擬は登録されていません。 【606 オーベム】 「オーベム」のポケ擬は登録されていません。 【607 ヒトモシ】 「ヒトモシ」のポケ擬は登録されていません。 【608 ランプラー】 「ランプラー」のポケ擬は登録されていません。 【609 シャンデラ】 しゆ/【ケルツェ】★シャンデラ♂ 渋色/【瞬】★シャンデラ♀ 草場あさひ/【モリア】シャンデラ♂ 霧間えす/【ルノヒヲ】シャンデラ♀ 【610 キバゴ】 「キバゴ」のポケ擬は登録されていません。 上へ 611〜620 【611 オノンド】 「オノンド」のポケ擬は登録されていません。 【612 オノノクス】 Does/【天鳴】オノノクス♀ 石狩ソルト/【ホンソン】★オノノクス♂ 【613 クマシュン】 「クマシュン」のポケ擬は登録されていません。 【614 ツンベアー】 「ツンベアー」のポケ擬は登録されていません。 【615 フリージオ】 「フリージオ」のポケ擬は登録されていません。 【616 チョボマキ】 「チョボマキ」のポケ擬は登録されていません。 【617 アギルダー】 「アギルダー」のポケ擬は登録されていません。 【618 マッギョ】 「マッギョ」のポケ擬は登録されていません。 【619 コジョフー】 「コジョフー」のポケ擬は登録されていません。 【620 コジョンド】 「コジョンド」のポケ擬は登録されていません。 上へ 621〜630 【621 クリムガン】 「クリムガン」のポケ擬は登録されていません。 【622 ゴビット】 「ゴビット」のポケ擬は登録されていません。 【623 ゴルーグ】 草場あさひ/【マーロウ】ゴルーグ 【624 コマタナ】 「コマタナ」のポケ擬は登録されていません。 【625 キリキザン】 「キリキザン」のポケ擬は登録されていません。 【626 バッフロン】 「バッフロン」のポケ擬は登録されていません。 【627 ワシボン】 「ワシボン」のポケ擬は登録されていません。 【628 ウォーグル】 MISO/【ジーク】ウォーグル♂ 【629 バルチャイ】 「バルチャイ」のポケ擬は登録されていません。 【630 バルジーナ】 「バルジーナ」のポケ擬は登録されていません。 上へ 631〜640 【631 クイタラン】 「クイタラン」のポケ擬は登録されていません。 【632 アイアント】 「アイアント」のポケ擬は登録されていません。 【633 モノズ】 「モノズ」のポケ擬は登録されていません。 【634 ジヘッド】 「ジヘッド」のポケ擬は登録されていません。 【635 サザンドラ】 しゆ/【コルメ】サザンドラ♀ 【636 メラルバ】 「メラルバ」のポケ擬は登録されていません。 【637 ウルガモス】 竹の子/【丙】ウルガモス♀ アヤ/【ヘリオス】ウルガモス♂ 【638 コバルオン】 「コバルオン」のポケ擬は登録されていません。 【639 テラキオン】 「テラキオン」のポケ擬は登録されていません。 【640 ビリジオン】 「ビリジオン」のポケ擬は登録されていません。 上へ 641〜649 【641 トルネロス】 「トルネロス」のポケ擬は登録されていません。 【642 ボルトロス】 「ボルトロス」のポケ擬は登録されていません。 【643 レシラム】 びうら/【ディーチ】レシラム(♀) Does/【デラ】ふたなりレシラム(♀) 【644 ゼクロム】 Does/【ジオ】ついてないゼクロム(♂) 【645 ランドロス】 「ランドロス」のポケ擬は登録されていません。 【646 キュレム】 「キュレム」のポケ擬は登録されていません。 【647 ケルディオ】 「ケルディオ」のポケ擬は登録されていません。 【648 メロエッタ】 「メロエッタ」のポケ擬は登録されていません。 【649 ゲノセクト】 「ゲノセクト」のポケ擬は登録されていません。 上へ
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6789.html
エンゲージエランズII ~光輝を担うもの~ 【えんげーじえらんずつー ひかりをになうもの】 ジャンル シミュレーションRPG 対応機種 PC-9801VM/UV、FM TOWNS 発売・開発元 ポニーテールソフト 発売日 1995年2月11日 定価 8,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 判定 良作 概要 システム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 概要 ポニーテールソフトのシミュレーションRPG『エンゲージエランズ ~魅惑の使徒たち~』の続編。全20章構成。 前作はかなりお気楽な雰囲気のストーリーだったが、本作では全編ほぼシリアスのかなり陰のあるストーリーが展開される。 舞台となる時代は前作から500年後の時代。本作で登場する仲間は全員前作の仲間の子孫であり、前作との関係を語る仲間もいる。 システム 本作の特長として、主人公のレオンはそのままでは戦闘能力を一切持たないが、仲間とHをすることでその仲間に変身して戦うことができる。 ただし、レオンを使って戦闘をしても経験値は一切入らないので、あまり頼りすぎると仲間が育たないというデメリットもある。 なお、変身した対象の仲間がレベルアップや装備変更でパラメータが変化してもレオンには反映されないため、変化した仲間の能力をレオンに反映させる場合は再び対象の仲間とHする必要がある。 この能力はゲームの根幹にも深くかかわってくることとなる。 前作ではクラスチェンジにはアイテムが必要だったが、今作では一定レベルに到達した時点で自動的にクラスチェンジするよう変更された。 戦闘でHPが0になった場合は重傷扱いで戦闘から離脱し、次回の戦闘のみ出撃不可能になる。 ただし、主人公のレオンとメインヒロインのアーシュラに関してのみHPが0になった場合は即ゲームオーバーとなる。 前作同様日数制限があり、あまり撤退ばかり繰り返して日数を消費するとゲームオーバーとなる。 評価点 システム周辺の改善が図られ、遊びやすさが向上。 マップ画面でのステータス表示やコマンドウィンドウが半透明のウィンドウ方式に変更されており、前作よりも画面確認範囲が広がっている。 戦闘時のアニメーションはキャラチップアニメーションからCGアニメーションになり、その動きもなかなかに完成度は高い。 前作同様時間がかかるのが嫌な場合にもスキップできるのでそのあたりは安心して楽しめる。 前作よりもイベントCGのサイズが向上し、CG枚数も大幅に増加。 前作は小さめのCGしか用意されていなかったが、本作では要所要所のイベントで全画面CGが用意されている。 また、クラスチェンジ時には2画面分サイズのCGが用意されている。 BGMも秀逸、86ボード対応なので可能ならば是非そちらで聴いて欲しい。 胸を打つストーリー展開。 本作の主人公レオンは前作のラスボスの実験体として身体を作り替えられてしまい、その悲惨な境遇故にかなり鬼畜な性格になっているものの、彼がヒロインたちとの交流を経て人間らしさを取り戻していく過程は胸を打つ。 前作と異なり各ヒロインごとのエンディングはなく一本道のシナリオであるが、それでも各々のヒロインは十分魅力的であり、それぞれの背景等も十二分に描写されている。 最終決戦からエンディングまでの展開については非常に神懸かり的な完成度を誇り、当時としてはかなり斬新で印象に残る展開。感涙系のシナリオとしても名高い。 ゲーム開始時に出て来るレオンのフルネームには実は重大なネタバレが含まれているのだが、一度ゲームをクリアして初めてそれがわかるという仕込みもなかなか上手い。 賛否両論点 原画担当者が前作から交代している。 頭身が低目かつロリっぽく見えるキャラが多いため、前作をプレイしている場合は違和感を覚えることも。 前作からのゲーム性の変化 今作では全MAPの制限ターン数が99固定・勝利条件が敵全滅で統一されており、足並みを揃えて時間を掛ければ撤退再出撃によるレベリングをしなくともクリアできる程度の難度なので、 敵の強さとターン制限が厳し目で、撤退再出撃によるレベリングがほぼ必須であった前作と比較して、SLGとしてのやり応えが薄まったと感じる人もいるだろう。 難易度が低くなった分プレイの敷居が下がったともいえるので、この辺りは一長一短ともいえるが。 やや人を選ぶエンディング 前述の通り印象的なシナリオなのだが、純粋なハッピーエンドとも言い難い内容なので、すっきりしない結末と感じる人もいるだろう。 問題点 シナリオの都合上、変身できるキャラのタイミングが極端に遅いケースがある。 章間のブリーフィングでの会話でフラグが立つキャラと、特定ステージまで進めなければフラグが立たないキャラがいる。 特に遠距離射撃系のメンバーが2人とも後者のケースに該当しており、活用したいときに変身できないケースもしばしば。 また、魔術師系のメンバーはシナリオの都合上、変身可能なのは1名のみ(*1)。 一応、撤退再出撃無しで強制変身イベントまでレオンを一切変身させずにクリアする事もさほど難しくないので、これが原因でクリアが著しく困難になる事はない。 ユニット格差が大きい この手のゲームでは避けて通れない問題であるが、本作では重装歩兵が使いにくい。移動力が低く隣接ユニットへの攻撃しかできないため、進軍についていけず戦いに参加する事が難しい。育成しようとすると進軍速度をこのユニットに合わせる必要があるためゲームのテンポが阻害されがち。また、魔防が低いので特に後半の魔法攻撃では大ダメージを受けやすいので運用に気を遣う。 反面、グラップラーとアサシンは、移動力に優れ攻撃力・物防・魔防も高い水準に育つので非常に使いやすい。 ボスらしいボスとの戦闘が無い ストーリー上はボス・中ボス格が出て来るものの、全て章間の会話イベントで退場してしまうのでSLGパートで戦う事が無い。一応最終面で出て来る敵がラスボスに当たるものの、外見がボスらしくなくしかも一種類の(ステータスの差異はあるが)敵が群れて出るだけなので今一つ盛り上がりに欠ける。 ストーリー的にネタバレになるので詳しく言及しないが、メインヒロインのアーシュラをしっかり育てておかないと最終戦が非常に厳しくなる。 総評 主人公の性格やストーリー展開にかなりの癖はあるものの、そこで展開されるストーリーは紛れもなく一級品。 発売メーカーがややマイナーなために知名度は低いが、隠れた感涙系の名作として挙げるプレイヤーも多い。 現在はメーカーがなくなってしまったためにリメイク・配信ともに絶望的なのが惜しまれる。 メーカー末期に発売された『ポニーテールアンソロジー Vol.3』に他のゲームと共に収録されており、こちらはCD-ROMでデータの取り扱いもしやすいので、これから探すならそちらをお勧めする。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7572.html
ドリームクラブGogo. 【どりーむくらぶ ごごーてん】 ジャンル 恋愛シミュレーション 対応機種 プレイステーション3 発売元 D3パブリッシャー 開発元 ドリームエックスクリエイト(メイン開発)タムソフト(音響・ボーカル曲)サウンドエイムス 発売日 2014年4月10日 定価 通常版:7,344円(税込)ダウンロード版:6,800円(税込) プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17歳以上対象) コンテンツアイコン 恋愛、セクシャル、ギャンブル 判定 バカゲー ポイント ホストガールを全員一新した新作『ZERO』の追加要素を継承旧作の長所を受け継いでいる一方、追加要素は僅か タイトルが読みづらい ドリームクラブシリーズ 概要 ストーリー ゲームの特徴 新要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 「夜のお店」を舞台にする という特異な設定が注目を集めた、恋愛シミュレーション『ドリームクラブ』シリーズの系列作で事実上のシリーズ最終作。 『ドリームクラブ』(以下、「無印」)、『ドリームクラブ ZERO』(以下、「ZERO」)で登場した今までの作品でのホストガール13人ではなく、 全く新しいホストガールが登場する新規作品 となっている。 無印の発売から若干の年月が経過したこと、ゲーム本編がエンディングでカップルになり結婚まで迎える関係上ストーリー性のある続編展開が難しいこと、 そして数作を経て単純に他のホストガールを見たいという声も出て来たことから、ホストガールを一新しての新作という要望は少しずつ増えてきていた。 そういった声に応える意味もあって発売されたのが本作ということになる。 なお、「Gogo.」というタイトルは「ごごーてん」と読む。 これは、本作が(『マージャン★ドリームクラブ』等の外伝作も含めて)5作目に当たるため、「5号店」と掛けてのネーミングである。 新しくなった本作のホストガール(攻略対象ヒロイン)は10人。 キャラクターデザインは過去作と同様に森沢晴行氏が担当。 ストーリー プレイヤーの分身である主人公(名前入力可能)はある日、 カメラを買ったばかりのところを 街で「ドリームクラブ」の受付嬢(*1)に呼び止められて、半ば強引にクラブの会員へと指名されてしまう。 そこは大人の社交場であり「ピュアな心の持ち主だけが週末の夜に入店できる」という、存在自体が都市伝説となっている不思議なクラブであった。 主人公は突然のことに戸惑いながらも、ドリームクラブに通い始め、そこで働く「ホストガール」と呼ばれる女の子達とお酒を楽しく飲み交わす。 いつしか彼女たちも、仕事を超えた親愛の情を主人公に寄せ始める。 しかし、会員権が続くのは1年間でしかない。その期間中、あなたは本懐を遂げられるだろうか… ゲームの特徴 ゲームの基礎的な進行については無印に詳しいので、そちらを参照。 平日はバイトやギャンブルでお金を貯める。買い物や女の子とのデートに行くのもこの期間。 休日はドリームクラブに行ってホストガールを指名し、会話する。スケジュールが合わなかったりお金がなければ休むことも可能。 『ZERO』での追加要素も全て入れられている。ホストガールと旅館に1泊できる温泉イベントは、本作でもメインイベントとなっている。 本作は無印、『ZERO』のどちらとも異なり4月スタート。3月末までにエンディングに到達していないと会員期限切れでバッドエンドとなる。 攻略対象となるホストガールは全員入れ替わり、基本的には全員新キャラとなっている。 前作までのホストガールは、キャラクターとしてはもちろん、名前だけの小ネタも含めて登場はしない。メインヒロインである亜麻音や、D3の看板娘である理保(双葉理保)も同様。 ノコとの未来についての会話が前作のノノノがいた未来を露骨に意識したものになっているなど、前作のストーリーを意識した会話自体は出て来る。 タイトル等からすると、前作までの(店としての)「ドリームクラブ」とは店舗自体が別だという設定なのだと思われる。 『ZERO』にあった「1年間の途中まで未成年で、成年した時点でドリームクラブに入店して指名できるようになる」パターンはない。最初から全員指名できる。 ドリームクラブ内における唯一の非攻略対象ヒロインである「受付」だけは変わらずそのままであり、ボイスも平田真菜氏のまま継続。しかし、髪の色が黒色に変わっており、公式動画にも「別人」と書かれている。それ以外の容姿・性格は全くそのままであり、ただの別人とも思えないのだが…… 作中でも「前にも会ったことがあるような気がする」という会話があり、意図的にぼかされている。 + ホストガール10人の紹介 本作のホストガールは以下の10人。 鈴凛とアンジュはシリーズ恒例の隠しホストガール扱いで、実績(トロフィー)を規定数達成するかDLCで強制解放しない限り指名できない。 花里愛(かりあ)(CV 沖佳苗) 本作のメインヒロイン。前作までのメインヒロインであった亜麻音とは赤毛である点が共通する。 子供のころから乗馬に打ち込んでおり、大学でも馬術部に所属している。競馬を見ているだけでも乗りたくなってしまうほど乗馬には目がない。 朗らかで明るく振舞うが、内面的にはかなりストイックで自分に厳しい。初めは丁寧口調だが、関係が進むと口調が砕けてきて友達感覚になる。 実はSの気があり、中盤以降は 主人公がセクハラ発言をする度に乗馬用の鞭で打ち始める のが定番になる。というかこのルートは主人公のセクハラっぷりが大概ひどい 萌黄(もえぎ)(CV ささきのぞみ) 関西弁のお姉さんホストガール。職業はメイドで、大きなお屋敷に勤めているらしい。 ほんわかした雰囲気で、「~なんよお」が口癖。ゆるキャラ好きで、グッズ集めだけでなくイベントにも積極的に参加する。 一人称を意図的に「お姉ちゃん」として話すことが多く、関西弁の「近所のお姉さん」的キャラという点で前作の玲香に近いが、雰囲気は大幅に異なる。胸の大きさはみおの方に近い。 初デートで彼女のある秘密が明らかになり、以降はその問題の解決がテーマとなることに。 セイラ(CV 山本亜衣) 金髪碧眼のホストガール。ハーフで、母親が日本人で父親が外国人。最近来日し、日本ではフィットネスジムのインストラクターとして働いている。 日本人基準としても背も胸も小さく、本人も気にしている。発売前からミュージックPVで貧乳っぷりをネタにされる始末。 日本語は基本的に流暢に話せるが、酔うと乱れが激しくなり後半がカタカナになる。また、外来語は英語のイントネーションで話すため妙に巻き舌。 オタク文化に興味があり、ノコを「シショー」と呼んで敬愛している。一緒にアニメショップ等にも行く模様。 雅(みやび)(CV 山村響) その名の通り、雅な雰囲気で畏まったホストガール。思わず気押されてこちらも丁寧語になってしまうほど、口調は丁寧で固い。 ……のだが、実は元ヤンで、レディース「バタフライ」の総長だった。酔うとその頃の一人称「俺」の砕けた口調に戻ってしまう。普段の口調は保育士を目指すため、女らしくなろうと演じているもの。 こういうキャラにありがちな「普通に話していてもちょくちょく口調が戻ってしまう」ということはなく、酔いさえしなければ丁寧な口調を維持できる。ただし元が元だけに学業はだいぶダメで、本人曰く「自慢じゃないですがアホの子」。 「ヒナ」と「キョウ」というレディース時代の二人の妹分がおり、二人には「マサ姐」と呼ばれ慕われている。 途中からは、この二人が「監視」と称して、店内で雅の後ろに常につくようになる。要は前作までのスミス&ウェッスン枠。 酔っていないときも含め、たまにレディース時代の怖い剣幕が顔を出す。 ノコ(CV 白川愛実) いわゆる「オタク女子」で、アニメ・ゲーム・漫画・特撮など、幅広いサブカル文化に精通している。コミケは常連、年越しは積みゲーを消化、ニチアサは毎週録画と精を出す。 日常会話にも作品のパロディがよく飛び出す。それ以外にも、急に思いついてキャラを作ったりシチュエーショントークを始めたりと、常に会話は明るく自由奔放。メールでも顔文字や絵文字を使いまくる。 ただしオタクなので、初対面の相手には警戒心が強い。ノコルートを一周終わらせてから改めてノコの初指名を見るとまるで別人のよう。 オタクだがファッションには強い拘りを持ち、外見的なオタクっぽさは全く無い。ホストガールの制服にも目立つピンク縞々のソックスをワンポイントで添えている。 その他にもネットアイドル「ノコたん」として活動しており、結構な人気を得ているが、初デートを機に彼女の「私生活」の問題点が明らかに…… 桜華(おうか)(CV 中島沙樹) 眼鏡を掛けた長身でセクシーなホストガール。本職は見習いの占い師で、ホストガールになったのも占い修業の一環。占いと名の付くものは大体できる。 人の「魂」を形として感じ取る力を持ち、主人公の「魂」は特別で読み取るのが難しいと話す。 退店後のメールでは「来週の占い」を送ってくれる。ただし、内容はそこまで具体的でないことも多い。 酔うとお姉さん気が強くなり、とろんとした話し方になる。 美月(みつき)(CV 高橋未奈美(現:髙橋ミナミ)) 大人しい性格のホストガール。実家は農家で、酪農(乳牛)と稲作を両方やっている。 田舎育ちで都会への憧れが強く、東京に出て来たことで何を見てもワクワクしている。一方、自分の住んでいる山にも愛着があり、田舎のことを語るときも興奮している。 引っ込み思案で自分に自信が無く、二言目には謝ってしまう。初対面でも異様なほど緊張しており、『ZERO』での初接客時の亜麻音を彷彿とさせる。 酔うと他のホストガール以上に呂律が回らなくなり、口調がふにゃふにゃになってしまう。 ちり(CV 田中真奈美) 褐色肌と多方向にハネた後ろ髪が特徴の女の子のホストガール。語尾に「~にゃ」と付けるほか、酔うと後ろ髪がピンと立ってネコ耳っぽくなるなど、明らかにネコっぽい。 一人称は「ちぃ」で、主人公のことを「センパイ」と呼ぶ。主人公にも「ちぃ」と呼んでもらうよう求める。 ちょっとおかしいレベルで一般常識に欠けており、人間ですらなさそうな節を度々窺わせる。っていうかだいたい猫。 他にも主人公の「タマタマ」を狙っているなど、前作のノノノを想起させるような言動を見せるが、果たしてその正体は……? 鈴凛(りんりん)(CV 大山早稀) 中国人ホストガール。今時フィクションでも殆ど見ない「~ある」口調の女の子だが、酔うと何故か普通のお姉さん口調になる。 非常にドジで、何かと隠し事をしようとする割には自分の言動ですぐバレてしまう。運動神経も悪く、初対面以降事あるごとにすっ転ぶ。 「スパイ」を自称するが、色々と残念過ぎて全くスパイには見えず、やることも他人の私生活を覗き見するぐらい。主人公にも「こんなスパイいるか……?」と呆れられる始末。 やたらと雑学をひけらかしたがるものの、原典は基本的にネットの百科事典だとノコにバラされている。 意外にも草花が好きで、植物の世話には並々ならぬ興味を示す。 アンジュ(CV 小澤亜李) 異星から来た宇宙人のホストガール。頭の周りに付いている、というより浮いている蛍光灯青白い輪っかの髪飾りが特徴。 宇宙人かつ「宇宙警察」に所属する刑事であり、今も刑事として勤務中……らしい。どこぞの有名な宇宙刑事たちには「研修でお会いした」とのこと。 大人しく声を荒らげることはないが、刑事であるため正義感に厚く、言葉もやや堅い。酔うと更に堅苦しくなり、自身を「ホンカン」と呼び、「~であります」が口癖になる。違う宇宙人も同じ語尾を使っていた気がするが気にしてはいけない。 ドリームクラブ定番とも言える「非常識枠」であり、宇宙人なので地球人の常識が通用しない。地球の警察については、日本の刑事ドラマから情報を得ているのでだいぶ知識が偏っている。 酔うとしゃっくりをするホストガールは多いが、彼女の場合は「みゅん」と謎の声を上げる。 新要素 派生作を除いた事実上の前作となる『ZERO』から、変更・改善されている点のみ特記する。 平日のアルバイトは、アルバイト先や資格などの内容が一新。 本作も花屋やカラオケ店員から、プロのトレーダーや経営コンサルタントにまでなれる。だからなんでフリーターなんだお前は。 『ZERO』から全アルバイトで発生するようになった、バイト期間が勝手に増えてしまう「トラブル」については、「低め」「普通」「危険」の大まかな段階で発生確率が画面表示されるようになった。 本作では、多数の資格を集めると、最終的に 1週間で40万円稼ぐ 究極のバイト「サラサラマネー」も登場する。本当にバイトか? デートの際に着て来る各ホストガールの私服は、『ZERO』のXbox360版(原版)と同じく「春夏」と「秋冬」の2種類。 前作までの玲香のジャージやアイリの痛Tシャツのような露骨にネタに走ったものはないが、この辺りは好みか。 乗馬クラブや農場といった各ホストガールに縁のある場所をはじめ、デートスポットもいくつか追加されている。 クリスマスENDの条件が変更。クリスマスデートで行うタッチイベントを成功しないと発生しなくなった。 これにより、クリスマスデートで「手を触って」などと言われた際に、わざと他の部分を触ることでクリスマスENDは回避することが可能。 前作で起こっていた「ハッピーEND狙いの時にクリスマスENDが暴発する問題」は 上述の仕様を知っていれば 回避できるようになった。 新しい形のエンディングとして「バレンタインEND」が登場。 『ZERO』で登場した「クリスマスEND」に近いものであり、バレンタインでのデートの後にそのままエンディングに進む。 エンディングの構成はクリスマスENDと同じで、他のホストガール9人からのビデオメッセージが流れる。メッセージの内容はもちろんクリスマスENDとは別。 ただし、条件として「クリスマスEND」を見ている必要があるため、各ホストガールの初回攻略では見られない。 評価点 『ZERO』までの2作同様、膨大なボイス量にて世間話からユニークなふざけ話、ほぼ恋人としての会話まで色々な会話を楽しむことができる。 特にキャラクター間の関係性は過去作よりもさらに濃く描かれており、鈴凛のシナリオ等では他のホストガールと順番に会っていくイベントがある。 ノコのサブストーリーにアンジュの存在が絡んでいるなど、一部のイベントではホストガールを跨いだシナリオもある。 後述のデートの増量もあり、『ZERO』と比べてホストガール数は13人→10人に減少している(無印と同じ数に戻っている)ものの、1ホストガール当たりのテキスト量は濃くなっている。 キャラクターも多彩さを出そうと努力しており、前作までのホストガールにも思い入れの深いプレイヤーが多い中で頑張っている。 大人しいアンジュや姉御肌の雅、ひたすら明るくボケ倒すノコなどには、前作までのホストガールとの性格面での差別化がよく表れている。 主人公は年の離れた妹が居るという設定もあってかそれなりに女性に慣れているので今までの主人公とは印象も異なる。 ホストガールにセクハラじみた発言を行う場面が多いが、一方で良識や行動力を見せる面も多い。過去作で挙げられた「主人公が突拍子もない言動に及ぶ」という難点は今作では改善されている。(皆無という訳ではないが) デート関連のボリュームの多さは本作の明確な長所。 デートは無印にあった花見・海・縁日・スケートの各季節のデートと、『ZERO』にあったサブストーリー毎のデートを両方収録。 クリスマスや初詣のデート、今作で追加されたバレンタインEND用のデート、その他同伴デートやアフターも引き続きあるので、デート収録数はシリーズ随一(*2)である。 選択肢次第で展開が大きく変化するデートも各ヒロインにいくつか設けられている。 MOMO氏が主に手掛ける楽曲の質は相変わらず高く、そして多彩。 メインヒロインの花里愛の90年代ポップ風ソングを初め、「アジアンポップス」「和風ロック」など新しいジャンルにも挑戦している。相変わらずオッサンをくすぐる昭和感漂う曲もある。 振り付けのクオリティも旧作に劣らず、指を1本ずつ増やしていく動きなど指先まで使う。中国人である鈴凛の曲ではカンフーっぽい動きが入ったり、雅の和風ロックでは歌舞伎の見得を切ったりなどのバラエティ性も充分。 バッドエンディングではお馴染みの男性スタッフ陣による替え歌が流れる。本作の選曲はちりの持ち歌である「嵐を呼ぶネコ☆」。 賛否両論点 前作以前と比較して、ヒロインに経歴の浅い声優が多く、「格落ち感」を指摘されることはしばしばある。 半数以上の声優がベテラン、もしくはちょっとアニメを見ていれば知っているような有名役持ちの人気声優であった前作までに対し、本作で該当するのはメインヒロイン役の沖佳苗氏と中島沙樹氏ぐらいで、全体的に大半が(当時の)新人声優で固められている。 とは言え、演技の質には全く問題はなく、山村響氏、高橋未奈美(現:髙橋ミナミ)氏、小澤亜李氏といった後に若手女性声優として売れっ子になるメンバーも複数含まれている。起用の方向性が変わったことは否定できないものの、新シリーズとして生まれ変わった人選としての評価は充分されている。 敢えて挙げるならば、都内出身なのに妙にアクセントにイントネーションがあるノコくらいだが、彼女の場合は個性として機能しており、これを問題点として見るプレイヤーはほぼ見当たらない。 ハードの展開はプレイステーション3のみ。 既に無印、『ZERO』共にPS3への移植が行われており、そちらのプレイ人口が多いのは確かであろうが、もともと無印からXbox360で展開されてきたシリーズ(*3)だけにそちらのプレイヤーからの落胆の声も少なくなかった。 また、本作より先にプレイステーション4のローンチタイトルとして旧作のホストガールによるダンス観賞用作品『ホストガールオンステージ』が配信されており、この点から批判の声が上がることもあった。 とは言え、ホストガールオンステージが配信されたのは本作発売の2か月前であり、開発時期と環境的に本作のPS4専売やPS3・4のマルチでの展開は厳しかったのだろうとも思われる。 問題点 キャラ一新以外の新規要素の少なさ。 前作『ZERO』の記事と本作の記事を比べてみても分かる通り、本作はキャラクター(とそれに伴う会話・歌曲)の変更だけで、それ以外の追加・変更は数えるほどしかない。 クリスマスENDや温泉イベントなどといった大イベントは残しても良かったと思われるが、他はいくらでも新システムを出す余地があったはず。 ガワを変えただけで成立するゲーム性ならまだしも、『ZERO』の記事でも述べたように、恋愛シミュレーションというジャンル自体が「ヒロインの攻略を繰り返す」構造になっており、決して発展性のあるものとは言い難い。本作ならではの新システムは必須だっただろう。 唯一の目立った追加要素であるバレンタインENDも、同じホストガール攻略の2周目以降(ハッピーENDも見るなら3周目以降)前提という条件が厳しい。 本作の「周回が面倒」という欠点と露骨に重なってかなり負担であり、存在の分かりにくさも手伝って、折角の専用イベントなのにそこまで辿り着けていないプレイヤーも多い。 特に前作までの欠点が改善されている訳でもなく、平日アルバイトのUI等の細かいところを除き、システム上の問題点の多くは据え置き。 新規要素がほぼ無い時点でゲーム全体のシステムに通じるような部分の改良はなすべくもないが、ちょっとした工夫で修正できそうな部分でもそのままになっている。 会話の選択肢が、ETSの「笑い顔・悩む顔・否定の顔」(肯定、否定、曖昧)に合致しておらず、どれを選んだら何を答えたことになるのか非常に分かりづらいものも多い。 『ZERO』で挙がっていた「ハッピーEND狙いの時にクリスマスENDが暴発する」問題については改善されていないわけではないが、不親切さは否めない。 上述の仕様により「クリスマスデートのタッチイベントを失敗すればクリスマスENDは発生しない」ことを知っていれば避けられるようになったものの、初見のプレイヤーにそんなことがわかるはずもなく、根本的な改善はされていない。 特に本作ではゲームが4月から開始する関係上、12月は丁度エンディングを迎える時期である。いよいよエンディングだぞというこのタイミングでクリスマスENDに進んでしまった時の心労は図り知れない。 過去作に存在した要素のオミット カラオケモードで受付を指名できない。 嫉妬メールイベントが存在しない。 髪型変更が出来ない。 猫耳のちりや頭に環が浮かぶアンジュなどデザイン的に難しいホストガールが居るというもあるが、これに関しては残念という意見が多い DLCによる追加曲も配信されず。 誤字・脱字の多さ。 過去作でも若干気になる部分はあったものの、本作はとにかく明らかに目に付くレベルで多い。非常にテキスト量の多いゲームとは言え、それで言い訳が効かない域に達している。 過去作では移植に際して改善がされているのだが、本作の場合移植がないためその点でもフォローできない。 その他、会話でまだ指名していない(会っていない)はずのホストガールの話題が出るなどフラグミスと思われる箇所もある。 バグも複数存在する。 特に、誕生日イベントで落ちる不具合が影響度が高い。本作はオートセーブだが、誕生日イベントは当然ながら1周のプレイ(1年間)で1回のため、ゲームが落ちると翌週に飛んでしまう関係上祝えなくなり台無しになる。 新しい要素を入れた結果バグが出るというならともかく、キャラと曲を替えただけの新作でそれはないだろう、という点で余計に印象が悪い。 総評 どうしても新規要素の少なさと垣間見える粗さが目につき、評価を下げざるを得ない作品。 一新したホストガール自体は魅力的で設定にも凝っており、不満も聞かれないだけに勿体無い。 ただし、「ひたすら会話するための膨大なテキスト量」「クオリティの高い楽曲とダンス」といった旧作での長所はそのまま引き継いでおり、決して努力を一切怠った作品ではない。 誤字脱字やバグを考えると断言もしがたいのが残念なところだが、基本的には旧作と同様のクオリティーを保っており、同じレベルで勧められる。 特に各ホストガールのパーソナリティ、容姿、担当声優などで何か惹かれるものがあるならば、無印、『ZERO』より本作を選んでも何ら問題ないだろう。 とは言え、『ドリームクラブ』というコンテンツが持っていたチャレンジブルな部分に乏しい印象は否めないところ。 DLCによる追加曲の配信がなく、各キャラ1曲のみで終わってしまった点も惜しまれている。 余談 本作の主人公は公式のスクリーンショットに倣って「(ドリーム)ゴロウ」と呼ばれることが多い。 作品自体の問題点とは異なるのでここで述べるが、冒頭でも述べたタイトルの読みにくさ、意味のわかりにくさを指摘されることが多い。 元々、制作中の仮タイトルが「5号店」となっていたようで、これを引き継いでこのタイトルにしたようだが、率直に言って シリーズを追っていないと訳が分からない。 初見では「ゴーゴー」と読んでしまうプレイヤーも多いことだろう。 特に、本シリーズ内で「1」「2」というナンバリングを振っていたわけではないため「本作が何作目」という捉え方をしていないプレイヤーが多く、おまけに派生作は数えたり、スマホアプリは除いたりと基準が曖昧(*4)で、シリーズファンですら「本作が5作目」という認識をしていたプレイヤーは少数であった。 一応、『ドリームクラブ ホストガールオンステージ』の公式サイトで「4号店」という表現を使ったりと、本作を「5号店」とするための意識はしていたようだが、如何せんそれでは不足であった。 キャラクターを一新して新規プレイヤーにも触れやすくした作品だけに続編のようなタイトルにしたくなかった、かつ「今までのドリームクラブとは別の店舗」というニュアンスを出せるようにしたかったという意図は理解できなくはないのだが…… 本作のホストガールは『地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR』の購入特典「ピュアデコイランチャー」(敵からの囮になってくれる風船)のモデルとして全員が採用されている。 また鈴凛の「心配ご無用」の独特のイントネーションが、以降のEDFシリーズのPVに登場する本田広報官の口癖として使われている。『ドリームクラブ』を知らないファンからはEDF発祥のネタだと誤解されていることも。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6408.html
修正依頼が出ています。対応できる方は加筆・編集をお願いします。 ゲームの内容の説明文を全体的にもう少し分かりやすくして頂きたいです。 たまごっち!せーしゅんのドリームスクール 【たまごっち!せーしゅんのどりーむすくーる】 ジャンル ドリームレッスン 対応機種 ニンテンドー3DS メディア 3DS専用カード 発売元 バンダイナムコゲームス 開発元 ディンプス、アイ・ティー・エル、フレアウエイブ 発売日 2013年11月7日 定価 4,980円(税5%込) プレイ人数 1人 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 なし ポイント みらくる初登場みらくるフレンズ放送記念ボイス付きたまごっち最終作青春の学園生活必要性が薄いひみつのパスワード たまごっちシリーズリンク ストーリー 概要 特徴 ゲーム内容 マイルーム ドリームレッスン ドリームけんきゅう部 ポケットデザイナー その他 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 ストーリー みなさーん!ドリームスクールへようこそ。 ぼく、まめっちです! せーしゅんのドリームスクールでは、 ぼくたちといっしょに、ドリームスクールで 夢に向かって、(いろんな)ドリームレッスンを受けることができますよ。 さっそく入学しましょう! ドリームレッスンはロボット科や芸能科など 4つのクラスで、受けられます。 また、くちぱっちやなんでっちが部長をつとめる 「たま部」もあって、たまとも部活動もできるんです! 新しいたまとものみらいっちとくるるっちもやってきて、 ドリームスクールは今日もせーしゅん真っ盛りです! と思ったらあれあれ?あそこにいるのはドリームバクっち!? どきどきでワクワクの学園生活、スタートです!! (公式サイトより) 概要 2013年9月5日~2014年3月27日まで放送されたTVアニメ『たまごっち!みらくるフレンズ』の放送開始記念として発売されたゲームであり、アニメ編の第4作(*1)。 第2期にあたる『ゆめキラドリーム』以降の舞台であるドリームスクールでレッスンを行う。 放送時期に合わせて、新ヒロインの「みらいっち」「くるるっち」がゲーム初登場。 特徴 ゲーム内容 ドリームスクールでレッスンや「たま部」「みらくるショップ」でたまごっち達と一緒に受ける。 レッスンと「みらくるショップ」のみ成功した場合はリザルトの下画面にバクメーターと呼ばれるご褒美用メーターが増える。6回ずつ成功すると難易度が追加する。 太い線を越えるとレッスンの成果を見せる「ドリームフェスティバル」が開催される。成功すると教室がリニューアルされレッスンが増える。 バクメーターを更に超えると表彰状を貰い、ドリームけんきゅう部のレッスンが出来るようになる。 マイルーム ゲームの初めはマイルームから始まる。訪問するたまごっちはレッスンするたびに5人まで増える。 レッスンする レッスンの準備する。 ポケットデザイナー 未来から来た電子手帳。様々な機能がある。 おしゃべり マイクでたまごっちの名前を呼ぶと話しかけてくれる。タッチで代用する事も可能。電話でたまごっちを呼び出したいたまごっちと電話する。マイルームに入るたまごっちが1人別れる。 せってい 「すれちがいつーしん」はすれ違った相手とじゃんけんで勝負する。 「サウンドせってい」は声とBGMとSEの調整が出来る。 「マイクせってい」はマイクの音量調整が出来る。 「ドリームスクールいいんかい」を選ぶとスタッフロールを閲覧する。 「ゲームをおわる」はタイトル画面に戻る。 ドリームレッスン ロボット科 ネジネジロボット ベルトコンベアから流れてくるロボットを相手より素早くネジを締めて組み立てる。ネジ穴をタッチするとネジが締まる。締めないでいると失敗になる。 ランランロボレース ネジネジロボットで完成したロボットを操作しノルマ以上の距離を進む。ハードルはジャンプ。岩はミサイルで攻撃する。スペイシーブラザーズのロボットが現れたらホイッスルで追い払う。 芸能科 たまダンスショー ふりふりっち達のお手本をよく覚えてお手本通りにタッチペンで入力する。難易度が「むずかしい」だと斜めを入力するようになる。 キング・オブ・たまコント みっちー先生の指示通りに特定の小道具を投げる。 美容科 ドリームメイクおとし コフレっちのドリームメイクをこすって泡立てる。全て白になったらシャワーを浴びる。 おきゅうマッサージ ツボをタッチして探す。見つけたツボにおきゅうを置いて疲れを癒す。おきゅうがギリギリ焦げたら水に入れる。おきゅうを置いた後にツボを探す事が出来る。 音楽科 レッツ☆たまバンド 楽器をリズムをよく合わせてタッチする。難易度を増えるとリズムが早くなり楽器が増える。 マーチングたまバンド 楽団員と一緒に距離を前進する。トランペットをつまみながら音符を合わせる。シンバルは真ん中に合わせる。マイクは吹く。吹けないときはLボタンで代用する。失敗すると減速される。 みらくるショップ みらくるアクセサリー 下画面のアクセサリーパーツを、最初に丸いホックをタッチして繋げる。難易度が上がるとアクセサリーパーツの順番が必要になる。 みらくるラッピング ラッピングマシーンを使ってラッピングする。番号を覚えて入力する。正しい番号入力した後にレバーを引くと成功する。間違えると失敗になる。 たま部 からだきたえぶ くちぱっちが部長のたま部。タッチペンを上下に素早くこすって腹筋対決する。相手が中断した後に高速になるので注意。 あたまスッキリぶ なんでっちが部長のたま部。下画面のたまごっちをよく見てフェードアウト後にたまごっちの位地が変わったらタッチする。難易度が増えるとたまごっちの位地の見分けが着かなくなる。登場するたまごっちはたまごっちスクール、ドリームスクールの順番に変わる。 おそうじしましょうぶ スペイシーっちが部長のたま部。雑巾を水平に保ちながらたまごっちスクールとスピード対決する。斜めになると減速される。 チャラぶ チャラっちが部長のたま部。弓を引いてハートを溜めて女性だけ射止める。矢は数に制限あり。 セレぶ ごっちもっちが部長のたま部。ごっちもっちの家を舞台にごっち一家をエスコートする。横から現るたまごっちを横にスライドする。カメラはタッチする。 ドリームけんきゅう部 本作オリジナルキャラのゆめミヨーっちが夢見るたまごっちの為に研究する機関。ゆめミヨーっちをサポートするおめん校長がたま部として認めた部活。 ロボット科 ゴーゴーコスモシップ 3DSを動かして宇宙船を操作しながらエネルギーを集める。3回隕石にぶつかるとゲームオーバー。 美容科 たまヘアスタイリング ヘアクリームを飛ばして近未来ヘアを完成する。 みらくるショップ みらくるフリル 未来のみらくるショップを舞台に超ハイテクハンドミシンでウェディングドレスを作る。難易度が上がるとローズのブローチとリボンが追加する。 芸能科 グルグルたまかぶき 左右のたまごっちの動き通りに頭を回す。 音楽科 たまオーケストラ 中世を舞台にオーケストラで行う。流れてくる音符をなぞる。なぞらないとやる気が低下される。 ポケットデザイナー たまごっちデパート レッスンをクリアすると追加されるデコアイテムや個性的な背景のキャラプロフりふぃる、マイルームデザインを購入する事が出来る。デコアイテムを購入するときは「ミラクライズ」で星のデザインになぞる。 キャラプロフ ゲームを進めていくたびに出会ったたまごっちのプロフを増える事が出来る。最大100人まで。たまごっちのプロフをデコアイテムにデコレーションする事が出来る。 リフォーム マイルームデザインで購入した部屋を模様替えする事が出来る。 カメラ 写真を撮る時はたまごっちや背景を付けて撮る。撮った後にデコアイテムにデコレーションして保存する事が出来る。撮った写真を閲覧でも可能。 しょうごう レッスン等でやり込んだお知らせを見る事が出来る。 その他 パスワード 雑誌や公式サイト等に記載されたパスワードを入力して特別なデコアイテムが手に入る。 もう一つは2016年3月末にてサービス終了になった「Tamagotchi P s」(*2)と「玩具版ポケットデザイナー」のダウンロードサイトで特別なアイテムがもらえる「ひみつのパスワード」がある。「ひみつのパスワード」とは2つ目のドリームレッスンを一つクリアすると追加される。 たいけんばん シリーズで定番の体験版の配布。もう一台の3DSを繋いで配布する。 内容はロボット科のランランロボレース、美容科のドリームメイクおとし、みらくるショップのみらくるアクセサリーの3本を収録。 BGMは1曲固定で声は無し。 評価点 アニメに登場するドリームスクールを実際に体験する設定が見事に生かされている。 各部活の内容を夢に向かって頑張る要素が完成してる。 マイルームでのたまごっちの台詞の中でアニメ版を意識したネタがある。 例としてはまめっちがTAMAX-TVに出演した事や映画2作目に登場したセレブリア店、ピアニっちとスマートっちの友情(*3)、未来のドリームタウン等アニメの視聴済みのユーザーにとっては感激的な内容。 BGM・主題歌 たまごっちコレクションから関わったスキャット後藤と宮本英明の手掛けた、優しく楽しい雰囲気のBGM。 ゆめミヨーっちの先祖ゆめタローっちのテーマは3和音を生かしたファミコンテイストで、子孫のゆめスターっちのテーマは生演奏を生かしたHDのファンタジーテイストの為、作風が現実世界と同じ感覚が合っている。 本作のオープニングテーマの歌手は年代不明の当時小学生の少女というぶっ飛んだ演出で、学校らしい表現に違和感なし。 音楽科でしか流れないアニメ版の主題歌「ロックン・ハート!」「パワフル・ビート!」「ホップ☆ステップ☆ドリーム!」「キラキラ☆ドリーム」を収録。フルではなく1番で終わる。 ポケットデザイナーの再現性が高い メニュー画面がまとまっており、ミラクライズも再現されている。 ジャイロセンサーの対策 ジャイロセンサー対応のドリームけんきゅう部でボタンを代用している。 地震や電車等の床が揺れた時の配慮もしっかりしている。 賛否両論点 季節やパスワード限定のデコアイテム バレンタインデーや母の日等でしか手に入らないデコアイテムはしょうごうの対象外である。 しょうごうを目標に通常プレイで集めるなら問題ないが季節限定はカレンダーを事前に覚えて記憶力を保ちながら起動したり、パスワードは公式サイト等でフォローする過激な日常になる。 問題点 ストーリーが薄い 同時期の『みらくるフレンズ』ではドリームバクっちの保護を駆け巡る最大のシリアスなストーリーなのだが、本作は最初の時点でドリームバクっちに触れる事無く単純にドリームスクールに通うだけ。 ゆめミヨーっちは先代と研究以外の謎は未解明。ドリームタウンの何処から来たのかも不明。 たまごっちスクールのたまごっちはドリームスクールにやって来た理由は言及してない。 難易度は高い ロボット科のネジネジロボットは高速で来る為ネジを締める時間が無い。 芸能科のキング・オブ・たまコントでは、指示された小物に関係ない小物が紛れやすい。 音楽科のレッツ☆たまバンドは楽器が増えたため、音符も加速される。 みらくるショップのみらくるアクセサリーは、アクセサリーパーツの位置が複雑になりタッチペンでなぞるべきルートが遠回りになりやすい。 たま部のからだきたえぶはスクラッチを遅くすると、相手が急激にポイントを稼いでしまう。 カメラ機能 低年齢層を意識しすぎたためか存在自体が目立ちやすく、デコアイテムを張り付けるだけで高年齢層には撮った時の新鮮さが薄い。 児童層の配慮の為か3D立体視に対応しておらず、デコアイテムの立体感が無い。 ひめスペっちがいない 彼は留学の約束の時間を過ぎ、しびれを切らした両親達からの連絡を受けて実家に帰ったため登場しない。 PVやパッケージの裏に出ているにもかかわらず実際は未登場だった。 ひみつのパスワード制 先述通り「Tamagotchi P s」と「玩具版ポケットデザイナー」のダウンロードサイトが閉鎖された為、両方とも使用不可になってしまった。 終了前の頃を考えるとひみつのパスワードを使う当時の準備費が「Tamagotchi P s」は4800円、「玩具版ポケットデザイナー」は8379円。更に携帯電話と通話量を含めると破格の値段になる。連動商法は他にもあるとはいえ、ここまで高額になるのはほとんど例がない。 セレぶのモブキャラがうるさい。 みらいっちとくるるっちがいる場合、おめん校長と電話した後にマイルームデザインが買い直しになる。 話しかけると「追加した」と報告されるが、実際は購入済みのマイルームデザインがたまごっちデパートに強制売却される。せっかく買ったのに無駄になってしまう。 総評 ストーリーは薄いものの、アニメの世界の舞台たる「ドリームスクール」において、困難を乗り越えながら夢に向かって努力するという主題は抑えられている。 残念ながらアニメたまごっちのボイス付きゲームとしては2018年時点の最終作。アニメと同じ配役が声を当ててるという点では貴重な作品だと思われる。 余談 『みらくるフレンズ』の第1話の放送後の本作のPVやCMは、イベントやたまごっちデパートで見かける着ぐるみ達が実際の学校を舞台に生活している。 チャレンジPVでまめっちが掃除しながらカメラに寄りすぎたり、くちぱっちが体育館で腹筋を7回目で疲れたり、7人のたまごっちの競争でピアニっちが着ぐるみにもかかわらず足が早かったり、EXILEの様なダンスでまめっちとみらいっちが合わせてしまうカオスぶり。 公式サイトの「たまとも100人紹介」の右に「もうちょっとまっててね!」と書かれた更新予告があるが、発売以降このサイトは更新されていない。 紹介されたたまごっちはまめっち、みらいっち、くるるっち、くちぱっち、めめっち、コフレっち、スマートっち、ピアニっち、ライトっち、なんでっち、ジュリエっち、ふりふりっちのみ。 又、パスワードのサイトは9月と10月のアイテムが存在しなくなった。 Tamagotchi P sと玩具として販売されたポケットデザイナーで使える「ひみつのパスワード」が存在したが、2016年度で連動が終了した。 「ドリームスクールいいんかい」にきゃんでぃぱくぱく役の又吉愛の名前がクレジットされてるが本作に登場しておらずクレジットミスなのか不明。 数少ない女児向けゲーム雑誌『ぴこぷり』にて、まつやま登氏による4コマ漫画が期間限定で連載された。 Octoberではドリームレッスンのドリームメイクおとしとキング・オブ・たまコントとネジネジロボット、Decemberではドリームけんきゅう部のグルグルたまかぶきとたまオーケストラとたまヘアスタイリング、2014 Februaryではみらくるラッピングを題材にした内容だった。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/2776.html
『判定不一致修正依頼』が出ています。対応出来る方がいらっしゃるなら宜しくお願いします。 ムーンライトシンドローム 【むーんらいとしんどろーむ】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 プレイステーション 発売元 ヒューマン 発売日 1997年10月9日 定価 6,200円 判定 クソゲー ポイント 全体的に電波(良い意味で)全体的に厨二(悪い意味で)全体的に意味不明(マジで)全体的に黒歴史(公式で) 概要 特徴 あらすじ 問題点 キャラクター性の変貌 真っ当なゲームとは言い難いシステム グラフィック関連 不可解極まりないシナリオ 評価点 総評 余談 「静かな狂気」「癒しの刹那」 概要 名作ホラーアドベンチャー『トワイライトシンドローム 探索編/究明編』の1年後に発売されたスピンオフ。 監督・脚本は現「グラスホッパー・マニファクチュア」CEOで、『トワイライトシンドローム』の監督を務めた須田剛一。 後に『killer7』で世界に名を轟かせ、『ノーモア★ヒーローズ』シリーズで人気を博す氏のシナリオ初期作であり、 『スーパーファイヤープロレスリング スペシャル』に続いて(*1)その尖ったセンスが本格的に発揮された作品であった。 しかし様々な理由により出来が非常によろしくなく、シリーズのファンからそっぽを向かれてしまった。 特徴 前作同様、いくつものシナリオによるオムニバス形式となっている。 シナリオ数はプロローグとエピローグを含めて全10話。話数だけなら前作『探索編』『究明編』の2本分に匹敵する。 しかし各シナリオは大体30〜40分。短いと10分強、長くとも1時間程度で終わり、分岐も無くリプレイ性の薄いゲームなのでボリュームが増しているとも言い難い。 登場人物は引き継がれているものの主人公が異なる。 + 主要人物 岸井ミカ 本作の主人公。雛代高校二年。前作ではサブ主人公的立場だったが、今作では基本的に彼女の視点で進む。 流行を追いかけながら享楽的に過ごす性格は変わっていないが、前作に比べると少々大人しくなっている。街を蝕む狂気に翻弄され、追い詰められていく。 華山リョウ 本作のもう一人の主人公と言える青年。雛代高校を中退している。姉のキョウコに肉親以上の愛情を抱いていたが、その死後はキョウコに似ているミカに惹かれ、彼女を守るべく行動する。 長谷川ユカリ 前作の主人公。雛代高校三年。一年前に散々ミカに振り回されて心霊スポット巡りをさせらていたが、そのミカとは現在はやや距離を置かれている。 逸島チサト ユカリの親友。雛代高校三年。霊感を持ち、一年前の心霊スポット巡りではアドバイザーの役を務めた。誰に対しても穏やかに接するが、実の妹であるヤヨイに対しては厳しい態度を取る。 鹿原アリサ ミカの遊び友達でチサトの部活の後輩。雛代高校一年。どこか幼い口調で話し、目上の人間も呼び捨てにして敬語すら使わない。 白髪の少年 ミカやリョウの近辺に姿を現す謎の少年。超常的な力を持ち、夢や幻覚を通してミカを翻弄する。 心霊スポット巡りだった前作と異なり、ミカとその周囲が日常の中で様々な異常事態に巻き込まれ、翻弄されていく様を描く。 『トワイライト』が怪談系ホラーなら、こちらは人の深層に潜む狂気をテーマとしたサイコホラーとなっている。 前作では実写取り込みのぬるぬる動くドットが特徴だったが、今作ではモーションキャプチャーによるポリゴンで表現される。 今作は完全一本道であり、選択肢は存在するものの多少台詞が変わるだけでストーリーは分岐しない。 前作にあったような複数の結末も、行動ミスによるゲームオーバーも存在しない。特定の行動を取らなければ進めないシーンはあっても途中でシナリオが終わる事は無い。 あらすじ 都市開発の波に押され、近代化を進めていく一方で、昔ながらの姿を失っていく雛代町。 岸井ミカが通う雛代高校もまた、新たに就任した校長の手腕によって進学校と化し、老朽化の進んだ木造の旧校舎に代わって近代的な校舎が増築され、何もかもが変貌を遂げていた。 ミカは、急激な変化と呼応するかのように、町に不穏な気配が漂い始めたのを感じていた。身近な例が、ここ最近、彼女の周囲に付きまとうようになったストーカーの存在である。それまでに起きたような心霊現象とは異なる、町に住む人間そのものを蝕もうとする狂気の気配が、ミカに忍び寄りつつあった。 問題点 キャラクター性の変貌 キャラの性格が、どうしたことか全員かなりイヤな方向にねじ曲がっている。 一見すると良識人になったようにも見えるが悪質な噂を流すことを躊躇しないミカ、クール通り越して人形のようなユカリ、路上で詩集を売ってたりする電波系のチサト。 特にチサトは、霊感少女から超能力少女にクラスチェンジしている(*2)。それも人間を瞬間移動させられるほどの。 舞台となる町の漢字表記が違うことから、前2作のパラレルワールドと解釈されることが多い(パラレルワールドであってくれと言う希望も含まれる)。 前作でキーとなった旧校舎が解体されるシーンから始まるというのも、前作ファンにしてみれば複雑だろう。 真っ当なゲームとは言い難いシステム 前作に引き続き自由にセーブできない。シナリオを読み終わった時点のみ。 一応途中でのセーブも可能。ただし、シナリオをクリアするとそのセーブは消える。要するにクイックセーブである。しかもそのクイックセーブ担当者はほとんど現れない。 説明書で堂々と「展開は一本道」「ゲームオーバーは無い」と宣言。移動して会話するだけなのでプレイヤーが介入できる部分がほぼない。一本道なので、当然会話中の選択肢はストーリーに影響しない。ED評価があるわけでもない。ボタンを押して見ているだけ。 その割に道に迷いやすい。全体マップは追加されたが分かりづらい。 一応ある選択肢を選んだ場合にしか見れないCGや展開なども存在する。本筋には全く影響しないが。 ゲーム性的なものとしては、特定のシナリオにある「正しい選択肢を選ばないとそのシーンの最初からやり直し」「空間の繋がりがおかしくなった学校を彷徨う」ぐらい。しかも申し訳程度の量しかない。 「分岐に期待しすぎだよ」というセリフがゲーム内に実際にある。皮肉か、それは皮肉なのか。 氏は『ファイプロスペシャル』の頃にもED分岐を敢えて無くして陰鬱なEDしか用意しなかった過去があり、さらにそこから分岐という「こんないさぎの悪いものをお客さんに見せるなんて失礼」という極端な考えに至っていたと言う。だが、果たしてそれに素直に賛同できるプレイヤーはどれだけ居るのだろうか。 それでいて正しい行動を取らないと進めない箇所のために説明書にはヒントらしきものが書いてある。 しかし「母は駆け足に敏感で、忍び足に気付かない」などはまだしも「子供を信じるな」「光にゆだねる時」になるともうヒントなのかポエムなのか…。 やたらとボイスが豊富。選択肢がワープトラップになっていたりするので、偏執的なキモオタや電波おばさんと壊れたお喋りを、強制的に、しかも繰り返し聞くハメになる。 ちなみにキャラクター達の日常会話はかなりリアル…が、話の本筋とは全然関係が無い。 どういう意図なのか、レギュラーキャラには声が当てられておらずテキストのみで、逆にそれ以外の登場人物、サブキャラやモブに至るまでが殆どがフルボイスになっている(*3)。力の入れ方が逆ではなかろうか。 そんな仕様なので、レギュラーキャラとそれ以外との会話はテキストのみ→ボイスのみが交互に繰り返されるという歪なイベントになっている。 特定のエピソードで操作することになるキャラクターが、「歩く」しかできない。しかもやたらと遅い。なまじ他が走れるようになった分、余計に気になる。 グラフィック関連 前作と違ってキャラはポリゴンで描写されるとは言え、そのポリゴンはカクカクで高品質とは言い難い。 時代的に考えれば極端に出来が悪い訳ではないがまるで人形のようであり、表情の変化に乏しく台詞と顔が乖離していたり、妙な造形のシーンが多数あったりと癖が強い。 そして下記のような電波台詞をフルボイスで、このポリゴン顔のアップと共に聞かされるのでインパクトは強い。もちろん悪い意味で。 不可解極まりないシナリオ シナリオをざっくり言ってしまえば、とんでもない「電波系」。一般的なゲームの感覚でプレイして到底理解できるものではない。 登場人物の多くが電波を垂れ流して一方的に長台詞をまくしたてるので、プレイヤーの精神への負担は非常に大きい。 加えて、「考えるな。感じろ」と言わんばかりの説明不足な展開と、これまた電波な演出の数々によりプレイヤーは早々に話についていけなくなる。話が難解なゲームなら他にいくらでもあるが、本作はそれ以前の問題。 第一話は高校がメインなので『トワイライト』の雰囲気が残っていて前作プレイヤーはまだ安心感があるものの、視点と舞台が変わる第二話では誰も彼もが電波台詞しか吐かず、前話の安心感など木っ端微塵に砕くほどに電波の集中砲火を浴びる羽目になる。 特に強烈な台詞を挙げると、「私がシンボルからサブスタンスになる瞬間、リアルを取り戻すの!」…お前は何を言っているんだ。 和訳すると「私が象徴から実体になる瞬間、現実性を取り戻すの!」となる。…だがこれでも容易く理解できる人は稀であろう。 上記セリフを言ったキャラは、子供たちの連続投身自殺「ダイブ」を指揮している…と思われていた人物。しかし、あくまで「象徴」であり、ダイブを止める権限はなかった。「自分自身がダイブすることでそれを否定し、異常な現象であるダイブを沈静化させた」ということなのだが、よくよく考えないと意味がわからない。 他には「俺は君に執着することにしたよ。これは形を変えた愛なんだ」なんてものも。…はい? 「弱者という存在がいない、全員自立した人間関係を織りなしていく中で、各々が持つイデオロギーをぶつけ合ったときに、どういうストーリーができて、どういう感情の迸りがあるのかを見たかった」と語られているだけあり、登場人物の多くが自分の主張を一方的に容赦なくぶつけてくる。 しかもやたらと厭世的だったり押し付けがましい捻くれたキャラばかりで、そんな主張を延々と聞かされる。電波に加えてプレイヤーの精神へのより大きな負担に。 攻略本ではキャラの性格についての分析が書かれているが「自信に溢れ返り、常に強引で自己中心的な考え方をし、なおかつそれを相手に押しつけるタイプ。有能ではあるが、攻撃的な上に根拠もなく自分が正しいと信じてしまう」「理論のための理論に走ってしまうだけで、幼稚でしつこくみえてもそれほどの悪意はない。感情表現がヘタ」「自分の思っていることを相手に伝えるのがヘタなため、どこかずれた印象を与えてしまう」などとあり、個性的を通り越して面倒な性格しか居ない事が改めて分かる。 『トワイライトシンドローム』もそうだったが、ボイスとテキストは片方しか出ない。テキストが表示される台詞はボイスが無いし、ボイスが流れる台詞にテキストは無い。 それに加えて本作はボイスのみの長台詞(しかも大抵は電波)が非常に多く、画面にまったくテキストが表示されないまま延々と聞かされる事も多々。しかもそういう時に限って独白調で、まったく聞き取れない。 当然、メッセージ送りも不可能で、電波演説を一字一句漏らさず聞かされる。これがプレイヤーが浴びる電波をより強烈なものにしている。 案の定、参加声優の大半が「さっぱり分からない」と言っていたという(*4)。 前作から引き続いて登場のオカルトライター「アラマタ」が「ゲームの登場人物」であることを自覚しているかのようなことを話す。ほかにもそんなメタな話をするキャラが…。 ミカはミカで、セーブポイント役になったアラマタに「今回はちゃんと役に立つんだね」と言ったりする。今までもちゃんとオカルト関係の情報源だったはずだが、ヘンタイ呼ばわりである。 せっかくの追加キャラクターも殆ど「既出人物の劣化コピー」であり、個性が立っているのはチサトの妹と敵役である白髪の少年くらい。 しかも白髪の少年は正体や目的はおろか、名前すら作中では不明のまま終わる。ミカに興味を持っていたようだが、その行動の理由も何一つ明かされていない。 終盤の展開 + ネタバレ 最終章ではレギュラーメンバーが次々と惨殺死体と化し、前2作に愛着のあるプレイヤーを激怒させた。 今作初登場のアリサだろうが前作のレギュラーだろうが容赦なし。しかも抵抗虚しく犬死したり、放心したまま帰ろうとして殺されるなど、キャラへの愛など微塵も感じられない死に様である。 レギュラー以外でも、前作のサブキャラだった女子生徒で続投しているキャラもいるが彼女らも次々と死んでいく。 極めつけはエンディング。単純に「これはゲームじゃない」「わけがわからない」と言われるほどの意味不明ぶりに加え、シリーズのファンからの黒歴史認定も待ったなしの内容である。 スタッフロールまでは、展開はともかく幕切れだけは綺麗にまとまるかのような流れなのだが、エピローグムービーで最後の最後までひっくり返される形となる。 見方によっては夢オチとも取れ、「第二話でリョウが気絶するところからエンディングまで、すべてリョウが見た悪夢」という解釈もあるようだ。時系列や服装などの矛盾を考えると、それでもおかしくないから恐ろしい。 評価点 システムは一応改善されている 上記で少し触れたが、前作ではほぼ不可能だった「走る」ことが常時可能になり、移動は楽になった。 高校内を探索中はミニマップと現在地が表示されるようになった。ただ、上述のように分かりにくいが。 前作では舞台設定の関係もあってかどこに行くにも制服姿だった(*5)が、今作ではレギュラーメンバー全員に私服姿が追加された。 あまりに強烈な電波具合に共感する人間も稀に居る。 中には電波を浴び過ぎた結果前2作よりも好きという人もいる。続編として売り出さなければ、数々の謎と共にひっそりと語り継がれるゲームになっていたのかもしれない。 各シナリオのタイトル表示など、後年の「須田ゲー」のようなセンスも無くもない。 桃乃未琴(現・平岡恵子)氏によるエンディングテーマ『あなたは海の底』だけは評価が高い。 総評 未だに圧倒的多数のアンチ(『トワイライト』のファン)と極一部の熱烈信奉者を抱く、ある意味伝説とも言える作品。 何にせよ確実に人を選ぶ内容であることは、上記の内容を見れば作品を知らないプレイヤーでも疑いようないだろう。 「日本屈指の"人を選ぶゲーム"クリエイター」と称される須田ゲーのファンをしてさえ「これは無理」と言われることもある程である。 一般的なADVとしての点数は限りなく低いが、自分がサイコパシーな雰囲気を楽しめるという剛の者だと言うならば挑んでみるのもいいだろう。 ただし自己責任で。 余談 大抵のファンはクソゲーであることを認めている。彼らは話ではなく雰囲気を評価している。 本作の開発中に神戸連続児童殺傷事件(いわゆる酒鬼薔薇事件)が起こったため自主規制ではあるが、かなりシナリオや表現を変更せざるを得なくなってしまったという背景がある。 なぜか攻略本が7社もの出版社から発売されている。 内容は攻略記事よりもストーリーの考察や設定資料などがほとんど。一本道のゲームとしては異例といえよう。 敵役の白髪の少年については本編では何も分からないが、前述の攻略本について語られている。 一応設定名は「ミトラ」であり、名前の通り「契約」「盟友」の神らしいが、本作においては一連の怪異を裏から操る黒幕的存在であり、やっていることは真逆。 本作には小説版もある。 ゲームでは無く書籍として話の整合性を突き詰めている分、内容は分かりやすくなっている。 それ故かエンディングの内容等、ゲーム版と相違している点も多い。 セールスは前2作以上に好調であり、このゲームの強烈なインパクトは、賛否ありながらも普通に遊べる出来であった『ファイヤープロレスリング』シリーズや『トワイライトシンドローム』シリーズよりも須田氏の名を広めた(良くも悪くも)。 本作の発売後、須田氏はヒューマンからの給料支払いが滞った事に危機感を感じ独立を決意した事を後年雑誌などで明らかにした。氏の危惧通りヒューマンはゲーム業界から消えていった。 ちなみに、PS2ゲーム『SIREN』の主人公須田恭也の名前は、本作に共感したシナリオライターの佐藤直子氏が、須田氏から取ったものらしい。『SIREN』に対する影響(後世への影響)だけは素直に褒めてもいいと思われる。 PSのヒューマン作品では、セーブデータを本体のブラウザ画面で確認すると小ネタ(*6)が書かれていたのがお約束だったが、本作はただ普通に「ムーンライトシンドローム」と表示されるだけである。 一方、作中には自社ネタとして『クロックタワー2』のポスターが貼られている他、子供らが遊んでいるゲームとして同作が登場する。ちなみに『クロックタワー』の制作者である河野一二三氏は本作にはシナリオアドバイザーとして参加している。 また、あるシーンでは「クロックタワー3の発売日」などという小ネタがある。無論、後年に現実で発売されるものとは別物だろうが。 同じく須田氏による『シルバー事件』シリーズの世界観との繋がりが示唆されている。 『シルバー事件25区』のPlacebo「#06 YUKI」は舞台が 雛代 (ひなしろ)となっており、おそらく本作の舞台と同じ場所であると思われる。 後に同作のHDリマスター版『The Silver Case』のデジタルコミック(*7)にて同一の世界観の物語であることが判明している。 同作最初のエピソードには本作のキャラクターらしき人物が登場しており、前述のデジタルコミックにて同一人物と判明している。そう言う意味では本作はプレイする価値はあるかもしれない。 + ただし…(ネタバレ) その2人の人物は早々に死亡する。本作の主要人物は最終的な生存者は僅か3人程度でそのうちの2人までもが死亡する形となる。 残る1人については明言されていないが、実は『シルバー事件』の続編『花と太陽と雨と』にそれらしき人物が登場していたりする。 世界観の繋がりは無いが、後にグラスホッパー・マニファクチュアが開発した『killer7』にはミトラがカメオ出演している。 2008年のスパイクによる完全新作『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』の公式サイトに『トワイライトシンドローム』の歴史が掲載されていた。 …のだが、映画版『トワイライトシンドローム〜卒業〜』や別タイトルの『夕闇通り探検隊』まで入っているにもかかわらず本作『ムーンライトシンドローム』は記されていなかった。トワイライトシリーズの方からは完全に黒歴史とされてしまった形である。 上述の通り『シルバー事件』と同じ世界観であることが判明しているので、本作はトワイライトシリーズではなく『シルバー事件』や『花と太陽と雨と』の系列に含まれる作品と言える。須田氏も『ムーンライトシンドローム』『シルバー事件』『花と太陽と雨と』を三部作と呼んだ事がある。 2000年にスパイクから発売された『トワイライトシンドローム~再会~』では岸井ミカが「心霊写真投稿コーナーの常連投稿者」として登場している。 主人公が話を聞きにいくシーンがあるが、キャラとしての登場はなし。 本作の結末から続くとすると再登場は考えにくい。やはり前述の通り『トワイライト』の系列とは繋がっていないパラレルワールドなのだろう。 ただし、キャラクターによっては『トワイライト』の新作でも死んだままであったり…。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6022.html
魔法のプリンセス ミンキーモモ リメンバードリーム 【まほうのぷりんせす みんきーもも りめんばーどりーむ】 ジャンル アドベンチャー+ミニゲーム集 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 ユタカ 開発元 ビッツラボラトリー 発売日 1992年7月29日 定価 6,000円(税別) 判定 良作 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 概要 1991年に放送されたTVアニメ『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』・通称「海モモ」のゲーム化作品。 原作は1982年に放映された『魔法のプリンセス ミンキーモモ』・通称「空モモ」の続編で、人々に夢と希望を与えるため海の底にある夢の国マリンナーサからやってきたプリンセス・ミンキーモモの活躍を描く魔女っ子アニメ作品である(*1)。 当時、海モモの玩具商品を手がけていたユタカ(現:プレックス)から発売された。 なお第1作もゲーム化されているがいずれもパソコン向けのリリースとなっており、メジャーな家庭用ゲーム機でのゲーム化は本作が唯一となっている。 ストーリー 夏休みになったモモは、パパとママにどこかへ連れて行ってもらおうと考えましたが、パパもママもなぜか何もやる気がしなくなっていました。 しかたなく町へ散歩に出たモモは、他にも無気力になってしまった人々に出会います。 電気屋の前に置いてあるテレビの前を通った時、テレビにマリンナーサのパパとママが映し出されました。 二人によると、かつてマリンナーサで悪事を働いた、バグーという人々の夢を奪って無気力にしてしまう盗賊が、 マリンナーサに保管されていた10個集めるとなんでも願いが叶うという宝石「ドリームパール」を盗んで逃げたのです。 バグーをこらしめ、ドリームパールを集めるためモモの活躍がはじまります。 特徴 ゲームは横スクロールのアクション画面で家に入ったり、人々の話を聞くことで進行していくADVとなっている。 モモのアクションはジャンプくらいだが、ゲームが進むと木に登ることが出来るようになる。 また、若干ながらフィールドは奥にも行く事が出来、ドアや壁の隙間に触れるとマップを移動できる。 パスワードコンティニュー式。パスワードはモモの家に入って「もう、やすむ。」を選ぶと教えてもらえる。 ゲームを進めると事件が発生し、ミニゲームに挑戦することになる。ミニゲームをクリアする事で先へ進む事が出来る。 ミニゲームはストーリー中で発生する様々な職業に変身したモモが挑む4つのサブゲームと、ラスボス・バクーとの戦いにかかわるストリートゲームの2つに分かれている。 クリアしたサブゲームはゲームセンターで何度でも遊べるようになる。またおまけとして占いゲームが用意されている。 + ミニゲーム一覧 ストリートゲーム 工場はつらいよ1992 ラスボス・バクーの占拠したエリアでドリームパールのかけらを探すアクションパート。 バクーとの対決 バクーとの最終決戦。 サブゲーム ストーリー中で発生する、様々な職業に変身して挑むミニゲーム ミンキーチェイスゲーム 婦警に変身して犯人の乗る車を追跡するレースゲーム。 アイテムを駆使しつつ犯人に追いついて追い越せばクリアだが、他の車に接触するとライフが減りライフが0になる、もしくは犯人に追いつけないとゲームオーバー。 バーガーパニックゲーム ハンバーガーショップの店員に変身したモモが、注文に合った品物をなるべく早くお客さんに渡していく神経衰弱パズルゲーム。 スコアがクリア得点に達すればゲームクリア。 カウンターに裏返しに並べられた品物カードを捲っていき、2枚めくったに注文どおりのカードだった場合に得点となる。なかなか注文の品物がこないとお客さんは怒って帰ってしまい、ミスとなる。ミスを1回するとミスメーターが黄色になり、ミスメーターがすべて黄色になるとゲームオーバー。また、客は次々とやってくるため、待っているお客さんが店からあふれ出てしまってもミスとなる。 シャーロックモモゲーム 名探偵に変身したモモが、犯行後と犯行前の2枚の写真から、盗まれた品物を見事に当てるまちがい探しゲーム。 盗まれた品物は虫メガネで探す。正解の場合はチャーモがほめてくれ、1つの事件が解決する。間違っている場合は制限時間が5秒づつ減らされてしまい、制限時間内に品物を見つけられないとゲームオーバーとなる。 ドクター?モモゲーム 看護婦さんに変身したモモが、注射器で悪いビールスを退治していくパズルタイプのシューティングゲーム。 画面右奥から左側に隊列を組んで迫ってビールスに、対応する色のワクチンを打ち込んで消していく。対応する色で消したビールスの縦横に同じ色のビールスがいた場合、連鎖で消える。異なる色のワクチンを打ち込んだ場合、そのビールスがいた列は横に1個分伸びてしまう。画面の左までビールスが迫って注射器がつぶされるとゲームオーバー。 ぶっ続けでプレイしパスワードを取らずにエンディングまで行ってしまった場合、またミニゲームを遊ぶには最初からプレイし直さなくてはならない。また最後のミニゲームであるバグーとの対決はクリアするとエンディングに直行してしまいゲームセンターでは遊べない。 裏技でパスワードを「おねかい―きいて♡」と入れるとゲームセンターでラスボス戦を含む全てのミニゲームが遊べる状態でゲームを開始できる。ただしラスボス戦の代わりに占いゲームが選べなくなる。 評価点 キャラゲーとしての作りこみが凄まじい。 まず、グラフィックのクオリティが非常に高い。 モモの変身シーンには専用のデモが用意されており、アニメの雰囲気をかなり再現出来ている。必見。 変身後やゲームオーバー画面、EDラストなどには専用の一枚絵も用意されており、どれもレベルが高い。 通常ステージ中のモモのドット絵もしっかり雰囲気を再現していて可愛らしく、動きも良い。 BGMはタイトル画面ではOP、ゲーム中やEDは原作EDのアレンジとなっている。 当時は原作のOP曲が流れるだけでも良かったが、EDまで使用している例は少ない。 EDでは原作EDのダンスもしっかり再現している徹底ぶり。 その他のBGMも良曲揃い。 町の中にあるレコード屋がサウンドテストモードできる場所となっており、自由にゲーム内のBGMを聞けるようになっている。 ストーリーの再現度も高い。 事件が起きたり困っている人のために大人に変身して解決する原作の流れがしっかり再現されている。 魔法少女アニメで培われてきたテンプレのおかげで再現度が高くなった例と言えよう。 ネタ要素も。 町の人々など名無しのキャラクターにも名前が設定されているが、その名前が「モブ」「エキストラ」などネタに走っている。 他にもアパート両隣の住人の名前が「リュウ」と「ケン」などそこかしこにネタが仕込まれている。 原作、特に「空モモ」と呼ばれる第一期はパロディなどのネタが豊富だったので、そのノリで仕込んだのだろう。 EDのスタッフロールでは唐突に「いじめっこ」なる役職(?)が登場したり…。 ゲーム外の事柄に関する低年齢層への配慮 本作ではテキストがひらがなと漢字が併用されているが、読み仮名がふられていないことを考慮し、取扱説明書に使われている漢字の読みがすべて掲載されているので、アニメの主な視聴者層である低年齢層のプレイヤーも一安心。 ただしミニゲーム「シャーロックモモ」における一部の単語(「事件現場」「現場写真」等)のみ、フォローがなされていない。 問題点 一部ミニゲームの難易度が高い。 サブゲーム「ミンキーチェイス」ではAで加速、Bで減速するのだが、加速すると画面右に寄って他の車を避けるのが難しくなってしまう。かと言って減速してばかりだと犯人には逃げられてしまう。 コンティニューが容易でコツさえ掴めば割と簡単にクリアできるようにはなるが、対象と思われる女児層には少々難しいと言わざるを得ない。 逆にチェイスHQでステージ4の青のフェラーリを逮捕できるレベルになると独特の操作になれてしまえばノーコンティニュークリアも可能。 一部フラグの立て方がわかりにくい。 例えば、木に引っかかっているラジコンを拾う必要があるのだが、ラジコンのグラフィックはないため、どの木に引っかかっているか見た目ではわからないなど。 総評 魔法少女を扱ったゲームはいくつか存在するが、その中でも原作愛に満ち溢れた良キャラゲー。 キャラゲーと言えばアクションという風潮が強い中、無理にアクションにせずADVとミニゲーム集という構成が功を奏し、魔法少女モノらしいストーリーを再現できている。 FC後期ならではの出来の良さもあり、原作ファンにはたまらない一作と言えよう。