約 1,596,386 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2387.html
「覚えておけ……我々は負けたわけではない」 ごぶりと血を吐き出しながらアルビオン共和国の兵士は言った。 その胸に突き立てた杖を引き抜いて竜騎士隊隊長は男の言葉に耳を傾ける。 既にクロムウェルの姿はなく、彼を足止めしようとした兵の屍だけが足元に転がっている。 密閉された船内を吹き抜ける風が彼の髪を揺らす。 見上げれば風竜に切り裂かれた爪痕から青空が覗いている。 恐らくクロムウェルはここから逃げ出したのだろう。 船体が上げる悲鳴は次第に大きくなっていく。 踵を返す隊長に、男は尚も叫び続ける。 「虚無の力を持つクロムウェル様がおられる限り、我々に死は訪れん! 幾度倒れようとも死の淵より蘇り必ずや貴様等を打ち倒す! この戦いは貴様等が倒れるまで終わらんのだよ!」 哄笑を上げていた男の声が途絶える。 醜悪な笑みを顔に貼り付けたまま彼は命を終えていた。 それを一瞥すると隊長は自分の騎竜の下へと駆ける。 「終わるさ。終わらせるって約束したからな。 俺がクロムウェルを討てばそれで全て終わる」 自重で崩壊していく船内を走り抜けながら呟く。 口にするのは息絶えた男への答えであり自分の決意。 アルビオンにはまだ数万の軍勢がいる。 艦隊を倒そうとも、ここでの勝利など一時的なものに過ぎない。 もしクロムウェルが逃げ延びれば間違いなくアルビオンが戦場となる。 ウェールズ陛下、それに自分と同胞たちが愛した国も民も焼かれるだろう。 もう一度ニューカッスルの惨劇を繰り返すなど耐えられない。 あの兵士が思っているように、命は失われて戻るような簡単なものじゃない。 失われたものは決して戻らない。掛け替えのないものだからこそ輝いて見えるのだ。 今ある命を守る、彼等に出来る事はただそれだけだった。 「か、艦隊が……」 グリフォン隊と切り結んでいた竜騎士が背後へと振り返る。 そこに広がるのは風石を失い次々と沈んでいくアルビオン艦隊の姿。 その多くは自重を支えきれず、地上に辿り着く前に無残にも崩壊していく。 最強と謳われた大艦隊が瞬く間に壊滅する光景を彼等は目の当たりにしていた。 「こ……これは一体!?」 「分からんのか? 貴殿らは負けたのだ」 狼狽する竜騎士たちに諭すかのようにグリフォン隊副隊長は告げた。 その一言に、まるで小石を投げられた水面のように動揺が広がる。 事実を認めたくない声や自分達の健在を示す声で騒然となる中、副隊長はさらに言葉を重ねる。 「艦隊は全滅、貴殿らの帰る場所はなくなった。 これでは指示を下す司令官とて無事では済むまい。 そして頼みの綱のクロムウェルも行方知れずと来ている。 ……これを敗北と言わずに何という?」 感情的になりかけている彼等を理論で問い詰める。 恐らくクロムウェルは彼等を見捨てて逃げ出したのだろうが、それを教える必要はない。 怒りに油を注ぐような真似も絶望の淵に叩き落す真似もしたくはない。 高々と杖を掲げて副長はグリフォン隊に命令を下す。 「鬨の声を上げろ! この戦、我々トリステイン王国の勝利だ!」 それに応じ、次々とグリフォン隊隊員達も杖を掲げて雄叫びを上げる。 割れんばかりに響き渡る彼等の声を竜騎士たちは呆然と聞いていた。 つい、と掲げた杖を竜騎士達に向けて副長は言い放った。 「さあ、選ぶがいいアルビオンの竜騎士達よ! 力の限り戦ったという誇りを胸に杖を収めるか、 それとも残敵として掃討されるのを望むか、返答は如何に?」 高台から老士官は戦場を見渡していた。 彼の見下ろす先には凄惨な光景が続いている。 空を埋め尽くした大艦隊は今や残骸となって大地を覆い尽くす。 時折、貯蔵した火薬に引火して巨大な爆発が巻き起こる。 それを耳にしながら老士官は呟いた。 「ここまでだな。投降しよう」 「そんな! 我が軍は未だ健在! 艦隊の支援がなくともこのまま押し切れます!」 彼の言葉を否定し、年若い少年兵が力強く言い返す。 数でいうのならばアルビオン軍はトリステイン軍を上回っている。 しかし、無敵と自負していた艦隊を目の前で失ったアルビオン軍の戦意は衰える一方。 それに対してトリステイン側の勢いは増していくばかり。 兵の間で“始祖の御加護だ”と口々に叫びが上がる。 残存兵力を掻き集めても勝ち目は薄い。 いや、たとえ勝てたとしても疲弊し切った戦力で何が出来るのか。 戦場を屍の山で埋め尽くし、次に死ぬ権利を勝ち得て何の意味があるのだろう。 「栄光あるアルビオンの貴族ならば最期まで戦うべきです! 敵に投降するなど恥ずべき行い! 命よりも名誉を惜しめと僕は教わりました!」 老士官が少年の目を真っ向から見据える。 彼の視線はただひたすらに真っ直ぐだった。 自分の信じる道を疑うことなく突き進もうとする意思が感じられた。 かつての自分もこうだったのだろうかと過去に思い馳せる。 「では、君に名誉ある任務を与えよう」 「はっ! 伝令でも護衛でも何なりと!」 「私はこれからトリステイン軍に降る。 そこまでの護衛と私が虐待を受けないか監視するのが君の任務だ。 とても重要な役割だ、心して努めるように」 彼の肩を叩きながら最後の命令を伝える、“死ぬな”と。 唖然としていた少年兵だったが、ようやく言葉の意味を理解して反論する。 「ま、待ってください! そんな命令には従えません!」 「とはいえ命令違反をすれば、それこそ恥知らずの反逆者になるのだが?」 「くっ……」 言葉を返す事も出来ずに俯く少年兵から視線を外す。 そして自分の補佐を務めてくれた副官へと目を向けた。 何を言うべきか迷った末に老士官は口を開く 罵倒される事さえ覚悟して彼は謝罪を口にした。 「すまなかったな。無能な上官の負け戦に付き合せてしまった」 「ええ。これだけの戦力差で負けるなんて考えもしませんでしたよ」 しかし返ってきたのは何の悪意も感じられない軽口。 頭が固いと思っていた副官の思わぬ一面に肩を竦める。 その直後、副官は姿勢を正して彼に敬礼を取った。 「ですが、もしこの戦に勝っていたとしても、あの少年や私の命は無かったかもしれない。 短い間でしたが、貴方と共に戦えたのは私の誇りです」 それに老士官は無言で敬礼を返す。 私も同じだよ、などと言う必要はなかった。 交わす言葉がなかろうとも伝わるものもある。 私にも彼にも戦いを継続する意思は残されていない。 無理もない。あれを目にして戦おうという意志は湧き上がらないだろう。 太陽にも似た眩い光は、誰一人傷付けることなく戦艦から戦う力だけを奪った。 それが始祖の御業によるものか、人の手によるものかは分からない。 ただ、それを成した者の意思は明確に理解できた。 “これ以上、誰にも傷付いて欲しくない” 敵も味方もなく、この戦場で戦う者全てにそう伝えてきたのだ。 「さあ、胸を張って降ろうではないか! 我々は全力を尽くして戦い、そして敗れたのだから」 墜落していく艦隊から次々と兵士達が脱出していく。 その中にあってただ一人、甲板の上で避難を拒む者がいた。 何人もの部下が彼を抑えようと熊のような巨体にしがみ付く。 だが、それを意にも介さず引き剥がしながらメンヌヴィルは叫んだ。 「ええい、離せ! 奴が、奴がそこにいるのだ!」 「やめてください隊長! ここは大人しく退きましょうぜ!」 「そうですぜ! 捕まっちまったら復讐も何もあったもんじゃねえ!」 必死に止めようとする部下の声など届きはしない。 足元に広がる広大な森の一点に彼は全てを集中させていた。 赤外線センサーにも似た彼の視界に映る人影。 忘れようとも決して忘れられない宿敵の姿。 戦場を駆け回り、長年追い続けてきた相手が手の届く場所にいる。 あるかどうかも判らない次の機会など待っていられない。 戦の勝敗なぞどうでもいい。アルビオンもトリステインも関係ない。 余人には理解できぬこの感情をどうして止める事が出来るだろうか。 「コルベール! 俺は此処にいるぞ! 俺を見ろ!俺の声を聞け!そして俺と戦え!」 船体の軋む音を掻き消すように獣の咆哮が響く。 両国の戦争が終わろうとメンヌヴィルの戦いは終わらない。 コルベールを殺すか、あるいは彼に殺されるまで。 む、と視界に飛び込んできた陽光を手の平で遮る。 まだ寝ぼけているのか、頭の中がハッキリとしない。 そろそろスイッチを切り替えないといけないだろう。 ロングビルか、フーケか、それともマチルダか、 状況に応じて変えるべき名前と役柄を思い浮かべる。 ゆっくりと目を慣らしながら彼女は周囲を窺う。 だけど、そこは見覚えのない場所だった。 学院でもなく孤児院でも宿屋でもない。 そもそも自分が寝ているのはベッドではなく地面。 辺りには瑞々しい草木がイヤになるほど生い茂っている。 (……野宿するほど生活には困ってなかったはずだけど) そんな事を考えながら身体を起こす。 直後、寝起きに悪い顔が目前に飛び込んできた。 「目を覚ましたかね」 「うきゃああああーー!」 「しっ! 静かに!」 クロムウェルの手がフーケの口を押さえる。 ふと周囲に意識を配れば、あちこちに人の気配が感じ取れる。 それも穏やかではない空気を纏った者達の。 (ああ、そういえば戦争なんかに首突っ込んだんだっけ) ようやく脳裏へと戻ってくる様々な記憶。 その最後は火薬を満載した船の自爆で途切れていた。 「……って何で生きてるんだろ、あたし」 「余の虚無の力で治癒したのだ。 かろうじて命は取り留めていたが、あのままでは死んでいただろう」 なるほど、とフーケはクロムウェルの返答に頷く。 爆発の瞬間、ゴーレムを盾にしながら自分の身体を地中に沈めた。 以前、酒場か何処かで爆風は上と横にしか広がらないと聞いていたからだ。 それで即死だけはどうにか免れたのだろう。 ボロボロになった自分のロ-ブを見下ろして、 そこから想像された自分の惨状に思わず身震いする。 「礼を言っておくよ。おかげで丸焼きにならずに済んだからね」 「なに、取るに足りないことだ。 それよりも、ここから脱出するのに君の力を借りたい」 「……そいつはちょっと難しいね」 敗残兵を探しているのか、辺りには物々しい気配で満ちている。 避難する村人に紛れようにも面の割れていないフーケならともかく、 クロムウェルは敵の総大将だ。一目でバレてしまうだろう。 かといってゴーレムを暴れさせるのも得策ではない。 乱戦だったら有効な手だが、戦闘が終わった今では軍隊を相手に出来るとは思えない。 もって数分。その後は駆けつけてきた連中に囲まれて捕縛されるだろう。 しかし、その返答を予期していたかのようにクロムウェルは笑った。 「心配は要らん。あれを見たまえ」 クロムウェルが指し示した方向を見やると一人の少女がいた。 犬の亡骸を前にして、何事か叫びながら泣き続けていた。 桃みがかったブロンドの髪をした、見覚えのある少女だった。 胸が締め付けられた。理由なんてありはしないはずなのに。 しかし悲痛な叫びも届かぬとばかりにクロムウェルは語り続ける。 「今でこそただの犬の姿だが、あれこそトリステインの生物兵器。 余の艦隊をいとも容易く沈めた忌まわしい敵だが、死ねば誰であろうと余の友となる」 手に嵌めた指輪を撫でながらクロムウェルは恍惚とした表情を浮かべた。 恐らくは彼を従えて敵を殲滅する姿を思い描いているのだろう。 嘆く少女と笑う司教。二人を見比べながら彼女は取るべき道を選んだ。 呟いたのは錬金の詠唱、土塊が形ある物として生まれ変わる。 「君がゴーレムで注意を惹きつけ、その隙に余が……」 ざくん、という鈍い音で彼の演説は遮られた。 クロムウェルが視線を落とせば、そこには深々と突き刺さるナイフ。 それを手にしていたのは味方だと信じていたフーケだった。 何かを口にしようとしても言葉にならず、ぱくぱくと口が動くのみ。 やれやれ、といった面持ちでフーケは彼に告げた。 「もう諦めな。アンタは負けたんだよ……いや、見捨てられたって方が正確か。 ともかく、これ以上は無駄な犠牲者を増やすだけさ。潔く舞台から降りな」 クロムウェルは自分が道化であると気付いてさえいない道化だった。 そんな奴の妄言に踊らされて戦争に関わるなんて冗談じゃない。 もう、こいつの側にいても得する事は何一つない。 さっさとこいつの口を封じて本業に戻ってしまおうというのが半分。 もう半分は頭では理解できない感情に突き動かされての行動だった。 クロムウェルが自分の指に手を這わせた瞬間、彼は驚愕に目を見開いた。 彼が心の拠り所とする“力”が指から失われていたのだ。 「探し物はこれかい? これがアンタの“虚無”のタネだろ」 探していた指輪はフーケの手の中にあった。 何故、と擦れた声でクロムウェルは訊ねた。 複数の意味を含ませたそれにフーケは笑みを浮かべて答える。 「人間ってのは一番大切な物ほど自分の目の届く所に置きたがるものさ。 特にアンタは何かとこの指輪を触って確かめていたからね、丸分かりさ」 指先で摘まんだ指輪を目の前に持っていき凝視する。 特に嵌め込まれた石を重点的に観察し、確信と共に彼女は言い放った。 「それに、あたしはこの指輪の事を知ってたからね」 「…………!?」 「もっとも、死人を操るなんて使い方試した事もなかったから知らなかったけどね」 たとえ知っていたとしてもあの子は使わない。 生命の尊さを誰よりも知っているからこそ弄ぶ真似はしない。 彼女は自分のできる限りで助かる命を助けようとするだろう。 「こいつは退職金代わりに貰っていくよ」 弾いた指輪を空中でキャッチして彼女はその場を後にする。 最後の寄る辺を失うまいと必死にクロムウェルは彼女の後を追った。 だが、刺された傷は深く、枝や葉を道連れに彼はその場に無様に倒れ込んだ。 何とか身体を起こそうとする彼の頭上に影が差した。 フーケが戻ってきたのか、それとも部下が迎えに来たのか。 期待と共に見上げた彼の眼に飛び込んできたのは、ただの平民の姿だった。 手には農具を持ち、憎悪に満ちた視線で自分を見ろしている。 それはこの戦争に援軍として参加したアルビオンの民衆だった。 彼等にとってクロムウェルは自分の大事な者たちを奪った憎い仇であった。 クロムウェルを取り囲むようにして民衆達が歩み寄る。 「や……やめてく……」 最後まで言い終える事さえ出来ず、彼の言葉は悲鳴に変わった。 蟻が死んだ虫に群がるように次々と農具をその身体に突き立てる。 愛しい娘の名前、共に笑いあった友人の名前、かけがえのない恋人の名前、 失った者たちの名を口々に叫びながら彼等はクロムウェルを解体した。 それが皇帝を僭称し、生命を弄んだ男の哀れな末路だった。 戻る 目次 進む
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1773.html
割れた窓ガラスから身を乗り出しギーシュの姿を探したのだけど、苛烈極まる戦闘がぼくの目に映っただけだった。 いても立ってもいられない焦燥感にかられたぼくは、呆然とぼくの姿を見つめるタバサに尋ねた。 「シルフィードは?」 タバサの使い魔である風竜の名だ。はっと正気を取り戻したタバサが答える。 「窓の外に待機している」 「じゃあ、キュルケとルイズを乗せてアルビオンを脱出してくれ。反乱軍がなだれ込んでくるのも時間の問題だからね」 タバサが訝しげな顔をした。 「あなたは…?」 「もちろん、ギーシュを助ける」 ぼくは、ぼくらしくなく毅然と言い放った。 「私も…」 「駄目だよ。君達には大切な使命がある。姫殿下に手紙を届けなくちゃいけないんだろ。それに、ぼくなら大丈夫。必ず、ギーシュを連れて帰るから…」 タバサは、しばしの沈黙を守った後、仕方なさそうに頷いた。そして、短く口笛を吹くと、窓の外に、まだ幼さの残る風竜が悠然とその姿を現す。 「シルフィード。トリステインへ」 キュルケ、ルイズと共にシルフィードの背中に飛び乗ったタバサが呟いた。 シルフィードはきゅいと一声鳴くと、トリステインの方角に転回し、飛翔していった。タバサに任せれば、安心だろう。 一つの憂いを絶ったぼくは腰に指したデルフリンガーに言った。 「よろしく頼むよ」 「任せとけ」 ぼくはデルフリンガーを引き抜き、柄を強く握り締める。 そして、眼下に広がる巨大な軍勢に向かって、単身、疾走した。 全てはギーシュを救う為に。 立ちはだかる敵は全て切り捨てた。ぼくは無我夢中で剣を振るったのだ。返り血がどんどん制服に染み込み、体が重くなっていくのを感じた。これこそが命の重みだと思うと堪え難い吐き気に襲われた。 鮮血の臭いがやたらと鼻につく。 金属の擦る音、慌ただしい軍靴の響き、悲鳴や怒号、それら戦争を演出する轟音だけが耳に入った。 気が狂いそうだった。 ギーシュ。 彼女の存在だけが、崩壊しそうなぼくの心をぎりぎりのところで繋いでいてくれた。 気付けば、多数の敵にとり囲まれていた。ぼくの実力に気付いた反乱軍は、数をもって制しようと考えたのだ。 ぼくは容赦なく光の精霊を召喚し、一人残らず掻き消す。 一瞬だけ、静寂の時が訪れた。 その時、王党派の兵士とその中心にいる一人の老人がぼくの目に飛び込んできた。 そして、老人の足元には横たわるギーシュがいた。 「ニーシュ!」 ぼくはその場に駆け寄り、ギーシュの身体を起こした。 「お主は大使殿の使い魔の…」 老人がぼくに声をかける。ぼくは、はい、とだけ返事した。 「安心せい、彼は無事じゃ。なにせこのわしが守っとったのじゃから」 そう言う老人の体は、ぼろぼろとしか形容できない有様だった。 「なぜ…?」 「他国の大使殿に何かあっては、アルビオンの恥じゃ。身をていして守るのは当然じゃろう」 老人はそう言って豪快に笑うと、杖を降った。 空から、シルフィードより巨大な竜が舞い降りる。 「わしの使い魔じゃよ。竜騎兵の相手をしてもらっとったのじゃが、場内に敵軍が侵入してきた以上、それも無意味じゃ。さ、これに乗って母国に帰還なされよ」 ぼくは頷き、ギーシュの体を優しく竜の背に乗せた。 「彼女だけでいいです。竜を飛ばして下さい」 「お主は…?」 「あなたは、ぼくの友人を助けてくれました。なんとなくだけど、それに報いなければいけない気がするんです」 ぼくの本心だった。 「さあ、早く!」 ぼくの気迫に圧された老人が竜を飛ばす。それを見届けた後、ぼくは口を開いた。 「ぼくは伝説の使い魔ガンダールヴです。だから、始祖ブリミルの末裔が治めるアルビオンの危機を見逃してはいけない気がするんです」 老人の目が、見開かれる。 「お主が…?では、軍勢を消し去ったあの光も…」 ぼくは頷く。 「ガンダールヴゆえの力です」 これは嘘だ。だけど、時には嘘も必要だ。 「始祖ブリミルのご加護は僕たちにこそあります」 老人が叫んだ。 「なんと良き日だ!皆の者聞いたか!?伝説のガンダールヴが我等の前に降臨した!」 敵味方共に動揺が走った。 「各々方、よく聞け!始祖ブリミルのご加護は我等にあり!繰り返す!始祖ブリミルのご加護は我等にあり!!!」 王党派の貴族達から歓声がわいた。 しかし、所詮は多勢に無勢。 王軍は、そのほとんどがメイジで護衛の兵を持たなかった。王軍のメイジ達は、群がるアリのような名も無き兵士達に、一人、また一人と討ち取られ、散っていった。 気がつけば、反乱軍に刃を向ける存在はぼく一人だけになっていた。 ぼくに向けられる言葉は、「死ね!」とか「殺してやる!」だの、耳を塞ぎたくなるような言葉ばかりで、度重なる精霊召喚の為に磨耗した心がよりいっそう削られていてくのを痛いほどに実感していた。 ぼくはウェールズ皇太子のような勇敢な人にはなれなかった。 死ぬことが怖くて仕方なかったのだ。 だから、ぼくは涙ながらに剣を振るった。端から見れば実に滑稽な姿だったと思う。 それでも、ぼくは戦い続けなければならない。 ギーシュの命を救ってくれた英霊の為にも。 そして、ぼくがこの手で奪った数多くの未来の為にも。 【ぼくは、今日、ここで死ぬ】 そんな予感にかられた。 ぼくは戦い続ける。来たるべき死の瞬間まで。 「I die today, for your tomorrow.」 気付けば、そう呟いていた。
https://w.atwiki.jp/mechasho/pages/17.html
『瑞穂皇国』 鳴海・亜季 清水・陽咲 『フランク連合』 ミーナ・クレメンティ 『グロースクロイツ帝国』 ヨゼフィーネ・ボールマン エルゼ=ツー=エーベルハルト エディータ・ミューラ 『アルビオン王国』 オフィーリア・コールター 『プリマス合衆国』 セリ・カタヤマ ラナ・モーゼズ 『ヴォルガ連邦』 タチアナ・トハチェフスカヤ 『華夏民主共和国』 『その他』
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1275.html
刻印! 三人目の足音 「虚無の担い手と使い魔はそれぞれ四人ずつ。 伝承だと四つの王家から虚無の担い手が生まれるらしいっス。 ロマリアは俺の召喚者さんと、この俺ヴィンダールヴの東方仗助。 トリステインはルイズさんとガンダールヴの承太郎さん。 ガリアはジョゼフ王で、使い魔は何者なのかは不明……。 ただ、その使い魔がレコン・キスタに協力してるって噂もあります。 これが俺の召喚者から聞いた虚無の情報です」 さらっととんでもない情報を吐く仗助に、ルイズは目を白黒させた。 「あああ、あんた、それ軍の司令部には報告したの?」 「まさか。承太郎さんとルイズさんが特別ってだけさ、同じ虚無仲間ですからね~」 場所はルイズの天幕で、夜も更けた頃仗助がこっそり訪ねてきたと思ったら、 いきなり虚無に関する大暴露を開始したのでルイズは驚きっぱなしだ。 「俺や承太郎さんが元の世界に帰るためには、ルイズさんの協力も必要だしよぉ~。 レコン・キスタが狙ってる聖地をロマリアも狙ってるんスよ。 そのためには虚無の力がひとつでも多く必要で、 聖地に行けば虚無の伝説について色々解るはずらしいんです。 つまり『元の世界に帰る手がかりも聖地にある』ってのが俺の召喚者の考えなんだよ」 それを聞いてルイズは複雑な気持ちになる。 承太郎は、元の世界に帰さなきゃならない。 でも……承太郎がいなくなってしまうのは、何か、ヤだ。 使い魔がいなくなるというのも困るけど、もっと違う理由があると思う。 その理由から目をそらしていると自覚して、理由を知る事を恐れている。 承太郎は、この世界に残る気は無いんだろうか? もし残ってくれたら、嬉しい。 しかし承太郎は表情ひとつ変えず、感情を読ませない。 「やれやれ……聖地か。今はレコン・キスタとの戦争でそれどころじゃあねーな」 「だから連合軍を勝たせるべく俺が来たって訳っスよ~。 俺と承太郎さんがいりゃあ怖いモン無し!」 異世界に召喚され、知り合いどころか日本人すら一人もいない毎日を送ってた仗助は、 承太郎と再会できた事によりかなりテンションが上がっていた。 といっても十七歳の承太郎のため、ある意味初対面ではあるのだが。 「だが気になるのは……ガリア王が呼び出したという使い魔だ。 俺と仗助、虚無の使い魔の条件は……『スタンド使い』である事かもしれん。 だとするとスタンド能力と虚無の使い魔としての能力を持つ強敵が待ち受けている。 仗助……虚無の使い魔の能力について何か知っているか?」 「虚無の使い魔は全部で四人いるそうです。 あらゆる武器を使いこなすガンダールヴ。あらゆる獣を操るヴィンダールヴ。 そしてあらゆるマジックアイテムを操るミョズニトニルン。 ただ四人目の使い魔は能力どころか名前すら解らねーみたいです。 俺の召喚者も調べてはいるんですが、今のところ手がかりゼロ」 「……そうか」 仗助が知りえる虚無の情報は現段階ではこれくらいだった。 ロマリアにいるという仗助の召喚者ならばもっと情報を持っているかもしれないが。 「ところで仗助。お前を召喚したロマリアの虚無の担い手は……信用できるのか?」 「……正直に言えば微妙っスね~。色々と隠してる感じがします。 俺も探りは入れてるんですけど、何しろアウェイっスから……」 どうやら仗助はあまり召喚者に入れ込んでいないようだ。 しかし使い魔のルーンが精神を操り主のために行動させるのではないかという疑念は、 この程度の情報ではまだ晴らす事はできない。 もしかしたら惚れ薬の後遺症でまだ精神が正常ではないだけかもしれないと、 希望的観測を持つ事もできるが、虚無の詠唱を聴いている時の高揚感は別問題だ。 なぜならタルブの村で虚無の詠唱を聴いた時はまだ、惚れ薬を飲んでいないのだから。 仗助も虚無の詠唱を聴いたら何か感情に変化が現れるのだろうかと思い質問してみたが、 仗助はまだ召喚者が虚無の魔法を使うところに居合わせていないらしい。 無言で承太郎が何かを考え込んでいると、場の空気が沈んできた。 仗助も次第に居心地の悪さを感じ、何とかしろよという目つきでルイズを見る。 と、ルイズは何かを閃いたように「あっ」と小さな声を上げた。 「ねえ。あんたを召喚したのって、教皇聖下?」 とびっきりの発見をして大喜びしている子供のような笑顔でルイズは言い、 仗助が「ゲッ」と呟き、承太郎は溜め息をつく。 その反応にルイズは空気を読んでない発言をしたのではと冷や汗を垂らした。 「あ……あの、ごめん、今の忘れて」 「はぁ~……正解っス。教皇の聖エイジス三十二世ですよ、俺の召喚者は」 ガックリと肩を落として仗助は告白した。 ルイズも冷静に考えてみれば、教皇が虚無の担い手だなんてかなりヤバイ話と理解する。 というかガリア王が虚無の担い手っていうのも相当のものなのだから、 もっと早く気づいて然りではあるのだが。 「ところで承太郎さん……その反応、もしかして気づいてました?」 「……まあな。虚無の担い手は四つの王家から生まれる。 ヴァリエール家は王家の親戚だし、ガリアは国王自身が虚無の担い手だ。 となればロマリア王族の誰かだという推理は、刑事コロンボじゃなくとも簡単だぜ」 ついでに言えばウェールズが死んだ今、アルビオン王家は根絶されており、 もはやアルビオンから虚無の担い手が現れる事はないだろうとも考えていた。 王族の誰かが浮気じじいよろしく隠し子でもこさえていれば話は別だが。 そういえばゲルマニアは蚊帳の外なのだろうか。 風のルビーがアルビオンにあったから、四人目の虚無もアルビオンに違いないのだが。 「この件はくれぐれも内密に頼みますよ~、 教皇もいずれはトリステインに正式に協力を仰ぐつもりらしいっスから。 今ルイズさんから話が伝わっちまうと、政治的にゴタゴタしかねるかも……」 「うっ……。ま、まあこの戦争が終わるまでは黙ってて上げるけど、 私は女王陛下直属の女官なんだから、報告はするわよ」 敵にも虚無がいる可能性があるとはいえ、 ルイズにまで色々と話してしまったのは失敗だったかと仗助は頭を抱えた。 承太郎を使い魔にするくらいだからもっと空気の読める賢い人を想像していが、 典型的なムカつく貴族タイプっぽいような感じがするし、 水と油のように承太郎とは合わないタイプの人間なんじゃあないかとまで思う。 「承太郎さん……何でルイズさんの使い魔やってんスか? イメージと合わないんスよね~……承太郎さんのキャラクターじゃないっていうか」 「……ルーンは刻まれてるが、こいつの使い魔になった覚えはねーぜ」 「はあ。まぁ俺も本心から使い魔はやってませんけど……。 人間の尊厳とかプライドとか、お偉い貴族様は考えてくれね~しよぉ~」 仗助の発言に心当たりありまくりのルイズは、 やっぱり承太郎が自分をご主人様と認めない理由はそういった点にあるのかと悩む。 今では平民への理解も多少できた……ような気がする、多分だけど。 その後仗助は竜騎士隊で竜を扱う腕を見せるため、竜舎へと出かけていった。 ヴィンダールヴの能力のおかげで誰よりもうまく竜に乗れると仗助は自信満々で、 腕前に嫉妬した竜騎士隊が彼の髪型を馬鹿にして大惨事が起こるけれど、 それは本編とはあまりカンケー無い話なので割愛する。 ルイズが一人で作戦会議に出かけ、竜騎士隊の護衛達もそれについて行くと、 一人きりになった天幕の中でベッドに腰掛けた承太郎は問いかけた。 「お前は虚無の使い魔に関して何か知っているのか……?」 「……うん? もしかして俺に訊いてんのか?」 「今ここにいるのは俺とおめーだけだぜ」 「そういやそうだな。それにしても久し振りだな、ほとんど背景と化してたよ」 そんな調子で喋り出したのは、承太郎が背負うデルフリンガーである。 「で、虚無の使い魔について何が知りてーんだ? はっきり言って全部思い出した訳じゃねーから、答えられるか解んねーぞ」 「そうだな……例えば虚無の詠唱を聴いている時、俺は高揚感や安心を感じた。 あれはいったい何だ? ガンダールヴのルーンがそうさせているのか?」 「そりゃそうさね。主人の詠唱を聞いて元気になるのは、 赤んぼの笑い声を聞いて母親が顔をほころばすのと理屈は一緒さ。 そういう風にできてんのさ、ガンダールヴってのは。 別に悪い事じゃねーだろ? ガンダールヴの役目は敵を倒す事じゃーない。 ご主人様の詠唱を守るのが仕事だ。何か不服かい?」 「…………つまり……このルーンは俺の精神に影響を与えるって事か」 「まーそうなんじゃねーの?」 肯定され、承太郎は左の拳を握りルーンを見た。 惚れ薬を飲んでルイズを愛していた時、それが当然だと思っていた。 疑いもしなかった。 解除薬を求めたのは、そうしないとルイズが自分の愛を認めないという事と、 それを飲んでもルイズを愛する心は変わらないと確信していたから。 だが違った。 それと同じではないか? このガンダールヴのルーンは知らぬ間に自分の精神を操り、 主を守らせよう従わせようと己にささやき続けているのではないか? あのタルブの空、日食の中に飛び込むのが間に合わなかったのは、 もしかしたらこのルーンが元の世界に帰すまいと働いて、 ゼロ戦の操縦に干渉してきたからではないだろうか? 思えばあの時、疲労からか操縦桿を握る手に力が入らなかった。 本当に疲労のせいなのか? そう錯覚していただけではないのか? ルイズに青銅を錬金させる賭けをした後、なぜ自分はルイズの部屋に戻った? やかましい女、騒がしい女が嫌いな自分がなぜ、ルイズを気に入っている? 「どうしたね相棒。何を悩んでなさる」 「……てめーには関係ねー」 「俺が思うにだね相棒、おめーさんはもっと人に頼った方がいいんじゃないかい? 悩み事があるなら、俺みてーな剣じゃなく、人間に相談してみなよ。 おめーさんは一人でたいていの事はできちまうから、 かえって何でもかんでも自分一人で抱え込んじまうんでねーのかい?」 「フン。たかが剣の分際で好き勝手言ってくれるじゃねーか」 「これでも六千歳なんでね」 しかし承太郎は誰にも相談せず日々をすごした。 次第にルイズも承太郎の異変に気づき出し、 何か悩みでもあるのかと訊ねてくるようになったが、 承太郎は頑として心を開かなかった。 もし自分の推測が正しかったら、それはルイズを傷つけるだろうから。 しかしその優しささえ刻まれたルーンの仕業なのかと思うと彼はゾッとした。 何度か軍の作戦に参加し、ルイズを守り、敵を倒し、 虚無の詠唱を聴くたびに奮える心をわずらわしく思いながら承太郎は戦う。 するとなぜか次第にガンダールブのルーンの光は鈍り、 ウェールズと戦った時ほどの力を発揮できないようになってしまった。 悪循環にハマりつつも、やはり承太郎は相談する相手を持たなかった。 コルベールかタバサがいれば相談できたかもしれない、 この際キュルケでも構わないとさえ承太郎は思う。 ギーシュはサウスゴータ解放の際に見かけたが、 手柄を立て勲章をもらい実兄から褒められている姿を見れば、 わざわざこんな相談事を持ちかけるのは無粋と感じられた。 そんな日々はある日突然変化を迎える。 アルビオン軍が休戦を申し込んできた、理由は降臨祭のためだ。 戦時であろうと降臨祭には休戦するのがハルケギニアの慣例である。 降臨祭は十日ほど続き、その準備も含めて二週間の休戦。 不可侵条約を破り魔法学院を襲って生徒を人質に取ろうとしたアルビオンの申し入れ、 とても信用できるものではなかったが兵も疲労が溜まっているため、 アンリエッタは今すぐにでも艦隊と『虚無』の力で敵を滅ぼしたいのをこらえ、 枢機卿マザリーニの苦言を聞き入れ休戦の申し入れを飲んだ。 神聖アルビオン共和国との休戦が発効して三日目のシティオブサウスゴータにて。 連合軍が徴収した宿屋の一室を得たルイズは暖を取っていた。 高度三千メイルに位置するアルビオンの冬は早くつらいものなのだが、 承太郎は暑さだけではなく寒さにも強いのか相変わらず学ラン姿である。 で、その承太郎はというと冬の寒さに負けず普通に外出して行った。 慰問隊がうまい料理とうまいワインを持ってきたというので、仗助と一杯やるらしい。 ちなみに承太郎はワインよりもアルビオンで作られる麦酒(エール)を好んでいたが。 仗助と合流した承太郎は、トリスタニアから出張してきたどの居酒屋で飲むか相談し、 どうせ異世界の店なんだからいい店なんて見分けつかないから適当に選ぼうとすると、 突然広場で「ジョータローさん!」と女性に声をかけられた。 聞き覚えのある声に承太郎が振り向くと、そこにはシエスタの姿があった。 ついでに魅惑の妖精亭の店員達と、店長のキモいオカマのスカロンも一緒に。 「だいたいこの辺りよ」 薄暗い部屋の中、土くれのフーケは地図の一点を杖で指した。 「ふむ、少々難儀しそうな道のりだな。山歩きをせねばならん」 あごヒゲをさすりながらワルドが言う。 「仕方ないでしょ。空を飛んでったら連合軍に見つかりかねないわ」 「ふっ……サウスゴータの事はお前に任せるのが一番か、マチルダ」 そして三人目の少年が右手の薬指に嵌めた指輪を撫でながら呟く。 「道案内はよろしくお願いします。降臨祭が始まったら作戦開始ですから」 最後にそう呟いた少年は、額を隠すように帽子を深くかぶっていた。
https://w.atwiki.jp/blapedia/pages/2.html
おしながき どんな話? 用語 +登場人物 登場人物 アーク ルイン ジェイス トップページ 未公開設定(ネタバレ) ※2018/5/4現在 +... まだないよ PSO2版キャラ設定 +PSO2版キャラ設定 今いるキャラ アーク(PSO2) ルイン(PSO2) ラフェルド(PSO2) エル(PSO2) 小さいルイン(PSO2) チェリイ(PSO2) アルビオン(PSO2) ルイコ&ビオコ(PSO2) 版権キャラクター 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/kssma/pages/21.html
妖精カードデータ コメント 妖精カードデータ 全19種類(2012/04/20 現在) 成長値はLvMax時のパラメータから初期値を引き、最大レベル-1で除算&四捨五入した値ですレベルを上げるカードを判断する目安にしてみて下さい。 コスト値はLv1時とLvMax時の値をコストで除算し四捨五入した値です スキルの確率については公式ページで発表されたものは【】で囲んで記入して下さい スキルの色分けは以下の通りです 戦闘攻撃スキル戦闘回復スキルその他 カード名称 イラストレーター レア度通常イラスト LvMaxイラスト 最大Lv 値 COST 値 派閥 派閥 性別 値 HP Lv1 LvMax HP成長 成長値 HP比 Lv1 LvMax ATK Lv1 LvMax ATK成長 成長値 ATK比 Lv1 LvMax 入手方法 入手方法 スキル 名称 イラストレーター 0 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 最大Lv 0 COST 0 派閥 妖 性別 値 HP 0 0 HP成長 0 HP比 ATK 0 0 ATK成長 0 ATK比 入手方法 入手方法 名称 イラストレーター 0 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 最大Lv 0 COST 0 派閥 妖 性別 値 HP 0 0 HP成長 0 HP比 ATK 0 0 ATK成長 0 ATK比 入手方法 入手方法 デュラハン 泉澤康久 ☆☆☆ 最大Lv 28 COST 11 派閥 妖 性別 女 HP 1960 3340 HP成長 51 HP比 178 304 ATK 2520 5200 ATK成長 99 ATK比 229 473 入手方法 妖精 エラーa981cd1(安らかな死)相手のHPが高いほど攻撃力アップ 緑の騎士 イラストレーター ☆☆☆☆ 最大Lv 30 COST 11 派閥 妖 性別 女 HP 4640 7520 HP成長 99 HP比 422 684 ATK 1030 3910 ATK成長 99 ATK比 94 355 入手方法 入手方法 ペッグパウラー SOE ☆☆☆ 最大Lv 35 COST 10 派閥 妖 性別 女 HP 2440 4990 HP成長 75 HP比 244 499 ATK 1560 2700 ATK成長 34 ATK比 156 270 入手方法 妖精 エラー21de45ff(水場への案内)HPが50%以下の時カードHPの50%を回復 ルー ゆーぽん(Nitroplus) ☆☆☆ 最大Lv 31 COST 9 派閥 妖 性別 女 HP 2440 3570 HP成長 38 HP比 271 397 ATK 1950 3890 ATK成長 65 ATK比 217 432 入手方法 因子(妖精の軍神) エラー924dda71(正当なる応酬の剣)攻撃力を200%アップ ピクシー しめ子 ☆☆☆☆ 最大Lv 35 COST 17 派閥 妖 性別 女 HP 5830 11290 HP成長 161 HP比 343 664 ATK 1820 3270 ATK成長 43 ATK比 107 192 入手方法 妖精 エラーeda29bf(隙間を埋める奉仕)HPが50%以下の時カードHPの200%を回復 プーカ NIL ☆☆☆☆ 最大Lv 37 COST 9 派閥 妖 性別 女 HP 2560 4700 HP成長 59 HP比 284 522 ATK 1700 3670 ATK成長 55 ATK比 189 408 入手方法 入手方法 エラーfeac1b1(深き森の道しるべ)カードHPの50%を回復 シェリーコート 夢之式 ☆☆☆☆ 最大Lv 40 COST 12 派閥 妖 性別 女 HP 2840 5450 HP成長 140 HP比 237 454 ATK 3610 7000 ATK成長 179 ATK比 301 583 入手方法 因子(水の制裁) エラー56ea9da(騒々しい放水)攻撃回数が多いほど攻撃力アップ マーメイド NIL ☆☆☆☆☆ 最大Lv 35 COST 14 派閥 妖 性別 女 HP 3900 7470 HP成長 105 HP比 279 534 ATK 3570 4940 ATK成長 40 ATK比 255 353 入手方法 招待特典 エラーda35bce(船舶を沈める歌声)フレンドが多いほど攻撃力アップ ケルピー TNSK ☆☆☆☆☆ 最大Lv 40 COST 17 派閥 妖 性別 女 HP 3910 6700 HP成長 72 HP比 230 394 ATK 5940 9780 ATK成長 98 ATK比 349 575 入手方法 妖精 エラー38e21fa(水面による分解)相手のHPが高いほど攻撃力アップ リヴァイアサン 凪良 ☆☆☆☆☆ 最大Lv 32 COST 13 派閥 妖 性別 値 HP 4000 7340 HP成長 108 HP比 308 565 ATK 2680 4710 ATK成長 65 ATK比 206 362 入手方法 2012年04月のログインボーナス エラー45fff33(飢え満たす巨大なる恩恵)攻撃回数が多いほど攻撃力アップ シルキー 藤ちょこ ☆☆☆☆☆ 最大Lv 45 COST 19 派閥 妖 性別 女 HP 5220 10250 HP成長 114 HP比 275 539 ATK 4110 8040 ATK成長 89 ATK比 216 423 入手方法 妖精 エラー25feacd(優美なる応援)カードHPの200%を回復発動率低め? ムリアン てぃんくる ☆☆☆☆☆ 最大Lv 45 COST 18 派閥 妖 性別 女 HP 5320 8580 HP成長 74 HP比 296 477 ATK 4200 10080 ATK成長 134 ATK比 233 560 入手方法 妖精討伐 エラー71fbaa9(密やかな接近)SUPERが少ないほど攻撃力をアップ(大) コメント ケルピーGET! -- 無 (2012-04-13 14 06 40) ケルピーたくさん倒してるのに手に入らない…条件とかあるんですか? -- 名無しさん (2012-04-14 12 24 46) ケルピーGET、Level20のケルピーを倒したら出ました。 -- 名無し (2012-04-14 18 51 26) レベル30まで倒しても出ないな…やはり単純に運かw -- 名無しさん (2012-04-15 17 24 25) マーメイドの能力は[エラーda35bce]でフレンドが多いほど攻撃力アップでした。 -- 名無しさん (2012-04-15 20 58 13) 追加 エラーda35bce(船舶を沈める歌声) -- 名無しさん (2012-04-15 20 59 43) ほとんどやらないんだけど、たまたま気まぐれでフレンドのケルピー倒したら出てきた! -- 名無しさん (2012-04-16 23 24 12) カード毎のHP・ATKのコスト比率を派閥別のページから削除しました。代わりに上位ページであるカード情報にて派閥で分けずにまとめたいと思います。既存のコスト比率の欄はカード毎の成長率記入欄として利用したいと思います。記入して頂いた方には申し訳ありませんがよろしくお願い致します。 -- 管理人 (2012-04-17 12 29 22) とどめさすより、削った方がレアでやすい?削りでケルピー2枚でた -- 名無しさん (2012-04-17 18 36 07) デュラハンの入手法は? -- 名無しさん (2012-04-18 08 00 39) デュラハンはケルピーの報酬で出ましたよ -- 名無しさん (2012-04-18 13 09 23) サンキュー -- 名無しさん (2012-04-18 17 29 32) もしかしたら妖精戦では多くHPを削った方がレアが出やすいのかもしれませんね -- 名無しさん (2012-04-20 00 21 02) Lv50オーバーの妖精でも残りちょっとをトドメだとノーマルが多い感じ。 -- 名無しさん (2012-04-20 12 37 44) ペッグパウラーのスキル→エラー21de45ff (水場への案内)、HP50%以下の時、カードHPの50%を回復 でした。 -- 名無しさん (2012-04-21 20 37 31) 体感ですが、私もHP多く削った方がレア度高いカードが出やすい気がします。 -- 名無しさん (2012-04-22 21 45 05) ケルピーよりシルキーの出現率下がってませんか? -- 名無しさん (2012-04-24 13 19 38) 出現率下がってるね -- 名無しさん (2012-04-24 13 48 02) シルキーピクシームリエンは -- 名無しさん (2012-04-24 22 32 24) 体感的に出現確立減とレベル上がるごとのHP増加量が格段に上がってるシルキーさん -- 名無しさん (2012-04-25 08 41 38) シルキードロップなかなかしないね・・・フレの叩いてレアでるんかいな? -- 名無しさん (2012-04-25 12 24 54) 明日のメンテさ、サーバー増設以外になんか変わらんかな・・ -- 名無しさん (2012-04-25 12 26 00) シルキーむしろめっちゃでるよ( _ ) 個人の体感だけで下がってるとか言わない方がいいね(^-^)/ -- 名無しさん (2012-04-25 17 06 57) ピクシーのファイル画像回転せず上げてしまいました。削除か編集していただければ・・ -- 管理人様へ (2012-04-25 18 57 19) 編集できる方お願いします。シェリーコートLv1HP2840ATK3610イラストレーターさん夢之式さん -- 名無しさん (2012-04-26 00 01 52) ■管理人様へ■ 画像ファイルの連番づけがズレているのでシルキーのLV1画像名をy13→y14にしています。 -- 名無しさん (2012-04-26 04 03 23) Lv27シルキー撃破でSレア妖精ムリアン出ました。 -- 名無しさん (2012-04-26 23 23 29) ↑↑了解しました、カードの増加で連番の意味が無くなってるんでノーマルとMaxだけ同様の番号なら適当に付番しちゃってOKです。 -- 管理人 (2012-04-28 02 16 10) 私シルキー全く出ないし運も悪いのでレアカード一枚も出たことがないw -- 名無しさん (2012-04-28 20 33 01) シルキー欲しいなー シルキー以外の妖精は全て持ってるのに -- 名無しさん (2012-04-28 21 07 47) 50超えてもでないなぁ。ケルピーはこれくらいで出たのに…やっぱり運か -- 名無しさん (2012-04-29 19 16 11) シルキーからムリアンGET!自分で出現、フレが討伐。Lv22でした~ -- 名無しさん (2012-04-29 21 47 34) やっぱり攻略で見たように -- 名無しさん (2012-04-29 22 42 39) 高いLVの妖精を討伐するよりどれだけダメージを与えるかが大切みたい -- 名無しさん (2012-04-29 22 44 46) ケルピーは2枚も出たのにシルキーは出ない。ダブったカードの使い道って合成しかないんですかね? -- 名無しさん (2012-04-30 23 52 04) ↑↑オークションまで待ってみてはどうでしょう -- 名無しさん (2012-05-01 00 20 12) ムリアン二枚目(-。-;シルキー出ないな~ -- 名無しさん (2012-05-01 00 22 10) 元の確率が低すぎると確率2倍の意味薄いだろう。 -- 名無しさん (2012-05-03 13 10 42) 今日フレのシルキー叩いたら3体撃破してシルキーとムリアン出ました。確率うpありがとう! -- 名無しさん (2012-05-03 18 45 22) 今日やっとシルキー出たよ~(^-^)/シルキー、ムリアン、ピクシー集まったので明日からイベント頑張れるわ‼ -- 名無しさん (2012-05-03 22 11 26) 70レベでやっとこさピクシー…3種コンプは時間かかりそうだw -- 名無しさん (2012-05-03 22 50 43) シルキー三枚 ピクシー二枚 ムリアン出ない······ -- 名無しさん (2012-05-04 12 55 56) 今回のアップデートでプレゼント開いたら落ちるの俺だけ? -- 名無しさん (2012-05-04 18 18 56) ムリアンキター☆* .。. o(≧▽≦)o .。. *☆ シルキーLV.30です -- 悠火 (2012-05-05 10 25 03) 勝手ながら煽りのコメントを削除致しました。そのようなコメントは無駄な争いを生むだけなので今後はお控え願います。 -- 名無しさん (2012-05-06 19 13 09) シルキー以外出ない上にシルキー捕まんないw -- 名無しさん (2012-05-07 09 36 44) 妖精レベル任意でリセット出来たらいいのに…段々狩りきれなくなってきたw -- 名無しさん (2012-05-07 10 45 30) プーカがガチャで出たんだけど、妖精ってガチャで出るものなの? -- 名無しさん (2012-05-08 12 01 34) プレガチャなら緑の騎士は出たけど。 -- 名無しさん (2012-05-08 21 11 47) 報酬で受け取った枚数は500枚を越えた・・・・ピクシー1枚しか出ねー・・・ -- 名無しさん (2012-05-10 04 37 39) ワンパンとか2、3割削っただけだと中々出ないけど7、8割くらいの高い割合削ったらやっぱ出やすいね。BC回復薬は貯めて使った方がいいのかもしれない -- 名無しさん (2012-05-10 07 25 51) ケルピーGETしたりしてのに、ID忘れてやり直しw -- 名無し (2012-05-11 14 23 33) HP400しか削ってないのに、ムリアン出たよ。シルキーのLV高かったら結局運ってことか -- 名無しさん (2012-05-12 08 32 24) シルキー30でもシルキーくるんで運ですね(´・_・`) -- ハロハロ (2012-05-12 21 38 27) イベントの妖精は一枚出たら同じやつがまた出るんだけど、所持してると同じ妖精はドロップ率UP? -- 名無しさん (2012-05-13 12 08 55) ↑それは無いと思うけど・・上で500枚云々書いていた者ですがどうにかシルムリピク全部出ました。対人イベに浮気しなくてよかった -- 名無しさん (2012-05-14 05 09 48) みんないろいろ推測してるけど結局運だね!! LV90のシルキー1人で倒しても☆しかでなかったのにその次フレンドのLV40残りhp -- 名無しさん (2012-05-14 06 40 50) ↑↑つづき。のこりHP2万のを倒したらシルキームリアン両方出たよ!! -- 名無しさん (2012-05-14 06 42 43) つぎはグルアガッハか(^^) -- 名無しさん (2012-05-14 06 44 22) クルアガッハって名前からしてかわいい気がしないんだが・・・強さどうでもいいから美少女をお願いします -- 名無しさん (2012-05-14 07 12 18) ↑女性のグルアガッハは人間の女性に似ていて、家や農園を守護する妖精で、豊かな金髪をして、ときにやつれてもみえるがとても美しいという。女なら期待できるっぽいか -- 名無しさん (2012-05-14 07 14 22) 次の妖精ムリアンみたいにLevel90まで倒しても出ないなんて事ないだろうな -- 名無しさん (2012-05-17 15 16 47) 知らねーよw -- 名無しさん (2012-05-17 18 58 29) そりゃあんたの運次第。クジ引きと同じだよ -- 名無しさん (2012-05-18 00 39 29) グルアガッハはレベル上がるごとのHP増加少ないけど攻撃力の増え幅が大きい気がする。 -- 名無しさん (2012-05-19 09 23 34) カードの能力値と一緒だね。シルキーは体力多かったしグルアガッハは攻撃が高い -- 名無しさん (2012-05-19 19 37 06) レプラホーン リヴァイアサン他連続ログインの組んだらスキル発動せえへんかな -- 名無しさん (2012-05-20 00 17 11) 妖精はサブストーリーが無いから組み合わせあっても分かりにくいね。まぁ種類は少ないけど -- 名無しさん (2012-05-20 00 32 39) レプラホーンLvMax31 cost12 HP7040 ATK6420 -- 名無しさん (2012-05-20 01 50 42) グルアガッハLvMAX40 コスト23 HP4200 ATK11100でした -- 名無しさん (2012-05-20 21 34 19) コスト23!? -- 名無しさん (2012-05-22 12 55 03) コスト23だね(^-^)/ 他にも妖精でるのかな? 出た人いたら、情報よろしくです(^-^)/ -- 名無しさん (2012-05-23 01 08 04) 今回はSR以上のドロップはグルアガッハと第二型スラップスだけのようですね。妖精は現在私が確認出来たのはグルアガッハ、プーカ、緑の騎士です -- 名無しさん (2012-05-23 06 21 28) 第2型スラップス出ました(^-^)/ まだあるかもしれませんね(^-^)/ 期待しましょう(^-^)/ -- 名無しさん (2012-05-23 11 10 40) …グルアガッハ10体目(´・_・`) -- 名無しさん (2012-05-24 17 44 47) グルアガッハ スキル 妖精時のみ攻撃力50%アップです -- 名無しさん (2012-05-24 20 22 28) グルアガッハLv51でGetでした。フレンドのお手伝いしたらLv42でGetでした -- 名無しさん (2012-05-25 00 45 02) グルアガッハ倒したらプーカ出てきたwww -- 名無しさん (2012-05-25 20 00 09) フレ手伝いLv4 -- 名無しさん (2012-05-26 14 13 27) フレ手伝いLv4でグルガアッハと第二型スラップスGet!何方かスラップスのフルステわかる人いますか? -- 名無しさん (2012-05-26 14 22 08) グルアガッハLv36を撃破にてゲットしますた。 -- 名無しさん (2012-05-26 23 04 46) グルアガッハ全然出ない。呪われたかな↓ -- 名無し (2012-05-27 00 02 17) 現在グルアガッハのLV52…、未だにグルアガッハとは会えてない。鬱になる -- 名無し (2012-05-27 05 45 39) いくら倒してもグルアガッハなし ;;その代わりにフレンドさん達はどんどんグルアガッハ使っててすごく泣きたいん -- 名無し (2012-05-27 05 47 19) グルアガッハ38をソロ討伐でグルアガッハゲット。フレの70オーバー叩いてるけど出る気配なし。 -- 名無しさん (2012-05-27 06 44 38) シルキーよりは出やすいから根気強くやってみて! -- 名無しさん (2012-05-27 07 21 33) 俺なんてLV91なんだからまだ大丈夫だよ(T T) 倒せない(T.T) -- 名無しさん (2012-05-27 07 29 16) 今日グルアガッハ2体目今まで出なかったのに? -- ラッキーディ? (2012-05-27 14 02 20) グルアガッハまだゲットできてない方お互い頑張りましょうね…(T ^ T)少なくとも自分だけじゃないって分かって少し気が楽になりました(泣) -- 名無し (2012-05-27 15 48 41) レベル65までやっても一向に出る気配なくて泣きたい -- 名無しさん (2012-05-27 22 59 09) 1枚出るとバンバン出る邪魔だから4枚餌にした -- 名無しさん (2012-05-27 23 16 11) ってか前回のシルキーに比べてコスパ悪すぎて使い物にならないんだけど・・・ -- 名無しさん (2012-05-28 11 48 27) これって最後に倒した方が確率上がるんかな? -- 名無しさん (2012-05-28 18 51 43) グルアコスパ悪くても一応攻撃は2番目に高い訳だし安定したダメージが出るのは魅力があると思うんだが。 -- 名無しさん (2012-05-29 01 20 54) グルアとスラップスでたよぉ^^この中で妖精高レベルでも倒してやるじぇって方。フレンドで「大神黒衣」送ってぇ -- 名無しさん (2012-05-29 17 56 08) 第二型スラップスMAXステ要望あったみたいなんで書いときますね。 -- 名無しさん (2012-05-30 00 24 15) 第二型スラップスLVMAX45 COST8 HP4420 ATK5180でした。 -- 名無しさん (2012-05-30 00 26 19) 攻撃回数は出やすさに関係あるかな?俺70台で大体2回攻撃して後は -- 名無しさん (2012-05-30 15 10 47) フレに倒してもらってるけど.....一番いいのがモルゴース -- 名無しさん (2012-05-30 15 11 56) グルアガッハ59で12万ぐらいのダメでグルアガッハ出た‼ -- 名無し (2012-05-30 22 53 46) ↑の続き、60でナポレオンも出ました -- 名無し (2012-05-30 22 55 54) 82レベを400000ぐらい削ってやっと出た(´Д` )うれしいけど・・・ -- 名無しさん (2012-06-03 00 14 46) レベル5でスラップスが!(◎_◎;) -- 名無しさん (2012-06-03 22 30 21) エクスカリバーで倒すとレア以上が出やすいぽい -- エクスカリバー (2012-06-04 18 36 25) シシリア10レベでHP15万って多いな。シルキー的なステなのかね -- 名無しさん (2012-06-04 19 08 37) シシリアレベルMAXにしたらHP40でした・・・ハハハ・・・。 -- 名無しさん (2012-06-09 16 33 29) ブルーキャップ三枚目 -- 名無しさん (2012-07-12 00 01 58) 覚醒ブルーキャップ レベル3で2枚同時に出た -- 名無しさん (2012-07-13 17 54 36) 覚醒ブルーキャップLV3、50万近く叩いたら1枚GET -- 名無し (2012-07-15 08 27 30) 上の続きで、しかもキラでした( *`ω´) -- 名無しさん (2012-07-15 08 28 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/compactwiki/pages/2.html
メニュー トップページ ○アルビオン系 □資生堂主流型 □コーセー主流型 カネボウ□型 クラランス□型 サナ24○型 ラブクロ○型 スティラ○型 クレージュ○型 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 他のサービス 無料ホームページ作成 無料ブログ作成 無料掲示板レンタル 2ch型掲示板レンタル お絵かきレンタル ここを編集
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4492.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「ついに来たか!」 アルビオン国王、ジェームズ一世は、部下からの報告にしわがれた声で気勢を上げた。 「はっ! 『レコン・キスタ』総司令官、オリヴァー・クロムウェルの名で、明日の正午に全面攻撃を開始するとの次第、伝えて参りました!」 片膝を付いた衛兵が、威勢良く報告の声をあげる。 「恥知らずの坊主風情めが。言いおるわい」 「その連中にここまで追い詰められているのは僕達さ、パリー」 「腹立たしい事この上も無きですな。しかし、こちらには殿下のもたらした硫黄がございます。せめて死に際の恥ぐらいは雪ぐ事が出来ましょうぞ」 「めでたい事だ。これは今夜の宴が楽しみだな!」 「ほほ、早速準備させませぬとな。ほれ! 祝宴の支度じゃ! ぼやっとしとらんと各部に通達せい!」 「は、はっ!」 パリーの一喝に衛兵が慌てて駆け出していくと、玉座の傍らに立つウェールズとパリーは朗らかに笑った。 時は朝。アルビオンの寝ぼすけな太陽は、いまだ地平線に姿を見せていなかった。 § 「そう、明日にはもう……」 「ああ。先ほど向こうから宣戦布告があったそうだ。それに応じ、明日の朝にイーグル号とマリー・ガラント号が出港する。僕達はそれに乗って帰るわけだ」 与えられた客室で、ルイズは何をするでもなく外を見たり、貰った手紙をいじくったりしていた。耕一はその横で、手紙を奪おうとするような刺客が窓の外あたりから来ないかどうか目を光らせながら、デルフリンガーと雑談をしたりしている。 ワルドが報告を持ってきたのは、そんな折であった。 「ついては、今日の夜に祝宴が開かれるそうだよ。是非大使殿一行にも参加してほしい、だそうだ」 「祝宴……」 出陣前の宴席。 他の所の適当な戦争ならそれはさぞ華々しいパーティになるのだろうが、玉砕が目に見えている今この状況では、それは物悲しさ以上のものをルイズの心にもたらす事は出来なかった。 いや―――他のそういうパーティだって、華々しさなんて表面だけで、実はこんなに悲しいのかもしれない。 ノブレス・オブリージュ。力ある者の義務と誇り。 少し前までルイズの存在の基盤であったそれは、昨夜の思索とも相まって、随分ともろい物のように感じられた。 「さて、その余興というわけでもないのだが、ミスタに一つお願いがあるんだ」 「俺にですか?」 「ああ。……一手、お手合わせ願えないか、とね」 「ワルドッ!?」 ルイズが目を見開いて立ち上がる。耕一は、一手? はて暇潰しの将棋―――じゃなくてチェスか何かか。と首を捻っていたが、その反応でふと、学院にいる時の事を思い出した。 「決闘……ですか?」 ワルドは答えず、ニヤリと口元だけに笑みを浮かべた。その通りであったらしい。 「なに、他意はないよ。純粋に、現在のルイズのナイトである君と技をぶつけ合いたいだけさ。これでも、杖一本で衛士隊隊長まで昇りつめたという自負があるものでね。武人としての心が疼くのだよ」 決闘というより、組手だね。そう言ってワルドはまた笑った。 「……俺、亜人なんで、使えるのは持って生まれた力だけですよ。そういう武を競うみたいな戦いを期待されても困っちゃうんですが」 「構わんさ。僕のけじめでもあるんだ。そう固く構えてくれなくてもいい」 婚約者として他の男には負けられん、という事だろうか。なるほど、同じ男としてわからなくもない。 熟した男性の雰囲気を漂わせているが、案外熱い奴なのかもしれなかった。 「……まあ、そういう事なら。怪我しないようお手柔らかにお願いしますよ」 「ふふ。武装した夜盗の集団を秒で蹴散らす男の言葉じゃないぞ? 本気でやらせてもらうから、怪我をしたくなければ気張りたまえ」 ふっふっふ、と含んで笑いながら腕を合わせる男二人に、ルイズは付き合ってられないわ、とばかりに視線を外した。 空に一筋の流れ星でも駆けてやしないだろうか。それとも、稲光が荒れ狂っているか。 「ルイズも立ち会ってもらえないか?」 「ええ? 私も?」 しかし、そんな男の世界に入りきれないルイズを知ってか知らずか、ワルドは引き込もうとしてくる。 「男と男の決闘だ。両者に縁のある女が見てくれていれば気も張るというものさ」 すかした事を言いながらもどこか子供っぽいワルドの口調に、ルイズはやれやれ、と肩を竦めた後、仕方なさげに立ち上がった。暇だったのは確かであるし、彼らの実力自体にも興味があったからだ。 「わかったわよ。二人とも、そんなお遊びで怪我なんてしたら承知しないんだからね」 ワルドが、誰にも気付かれないぐらいに小さく、ニヤリと口元を歪めた。 § ニューカッスル城は、岬の突端に位置する。 それは陸の要所を守る砦ではなく、空の要所を見張る港だ。規模は小さくとも、そこは贅を凝らした貴族の邸宅ではなく、実用一点張りの軍施設の一つだった。洞窟の隠し港などはその最たる仕掛けだろう。 よって、練兵場などの施設には事欠かない。今回の戦の準備には使われないその一つを借り、ワルドと耕一は静かに対峙していた。 「音に聞くトリステイン魔法衛士隊の隊長と、亜人の使い魔殿との立会いとは!」 「なかなか粋な見世物をなさる! さすがは大使殿よ!」 「おやグレッグ候、もう飲んでいらっしゃるのか? 宴は夜からというのに、気が早いですぞ」 「かっかっか! こんな最高の肴を前にして、酒がなくっちゃ始まらんじゃろうが!」 「違いない! わっはっは!」 その周囲には、アルビオン貴族達が緩やかな輪を作って笑いあい、宴の準備からくすねてきたのか酒を持ち込んでいる老貴族までいた。 ルイズは、向き合う二人の真ん中に立って頭を抱えながら……隣に立っている、王立空軍大将、本国艦隊司令長官に目を向けた。 「……もう、ウェールズ殿下までこんなところにいらっしゃって。しかも介添人だなんて」 「ははは。この死地までついてきてくれた皆、生粋の武人だ。技を競う決闘と聞いてじっとしていられる者などおらんよ。その介添人になれるとあらば、これ名誉の一言だ」 端整な顔に人好きのする笑みを浮かべて、ウェールズは笑った。 明日の昼にはその死地の真ん中に飛び込むというのに、どうしてこんなに笑っていられるのだろう。 ルイズは、アンリエッタにアルビオン行きを誓った時の自分の心を思い返しながら、そんな事を思っていた。 あの時は、何の迷いも無かった。いや、今だって、この任務は何より大事のはずだ。命に代えてもと思う気持ちは変わらない。 なのに……この、彼ら誇り高きアルビオン王党派の、真に貴族の誇りたるべき場面を前にしての、この寂寥感は……何なのだろう―――。 「両者、よろしいか」 杖を高く掲げたウェールズの声と静まり返る場に、ルイズは思索から引き戻された。 ざり、と、どちらかもわからない靴が砂を噛む音がする。 ゆっくりと、金属と金属が擦れあう音がして、ワルドがその細身の突剣に見立てた自らの杖を抜き放ち、フェンシングのように構えた。 耕一は、足を軽く開いた自然体のまま、じっとそれを見据えている。 「―――はじめッ!」 ウェールズが杖を振り下ろす合図とほぼ同時に、ワルドが翔けた。 その迅さはまさに風。スピードだけなら、エルクゥにも遜色のない突進だった。 「『閃光』のワルド、参る!」 「くっ!」 二つ名通りの閃光のような突きが走る。 剣に見立ててあるとはいえ、あくまでも杖であるそれの突端は丸く、青銅ゴーレムの全力パンチですら平然と受け止める耕一には牽制の効果すら見込めない。 「相棒! 避けろ!」 「っ!?」 デルフリンガーの一喝で、耕一はざっと飛び退り、ワルドから距離を取った。 「よく見破った」 びゅうん、とワルドの杖の周りに風が渦巻く。目には見えない空気の刃がそこにある。 「『エア・ブレイド』だ。いつの間に唱えたんだ」 『ブレイド』。杖の周りに、地水火風四属性の刃を纏わせ、己が剣と成す魔法。 風のスクウェア・メイジであるワルドの使うそれは、『エア・ブレイド』。目に見えぬ風の刃は、距離を狂わせ、回避を困難とする。 「僕の『閃光』の二つ名は、詠唱の速度から来ているのだよ。さあ、この切っ先、触れれば斬れるぞ!」 ワルドが構える。 「……どんな装甲だろうと撃ち貫くのみ。とか言えばいいのかな、ここは」 右手の指を猛獣の爪のように見立ててパキパキと動かしながら、耕一は目を細めた。 じり、じり、とお互いに円を描き、目配せで牽制しあい……先に飛び出したのは、耕一の方だった。 神速で懐に飛び込み、腕を真横に一閃。 「速いな! だが、当たらぬ!」 「くっ!」 しかし、ヒラリと身軽にそれをかわしたワルドが『ブレイド』を袈裟懸けに振り下ろす。 耕一は真後ろに跳躍して回避し、二人は先程と同じ位置に戻った。 その一合で、周囲を囲むアルビオン貴族の喧騒はぱたりとやみ、皆顔を引き締めた。この試合、一瞬たりとも見逃しては恥だとその顔が心境を表していた。 「だああっ!」 「ふんっ!」 再び耕一が突撃し、ワルドがかわす。もう一度。しかし当たらない。 エルクゥの致命的なパワーもスピードも、当たらなければ意味は無かった。 「力だけでは風のメイジに当てる事は出来んよ。其は風に舞う木の葉の如く。落ちる木の葉を掴もうと力をこめればこめるほど、その力の起こす風に木の葉は飛ばされ、掴む事叶わぬ」 そんな事を言いながら、ヒラリヒラリと耕一の腕をかわして『ブレイド』を振るうワルド。反射神経で『ブレイド』をかわす耕一。 距離を離し、三度、遠目に対峙する。 「…………へへ」 知らず、耕一の顔に笑みが浮かんでいた。 魔法という反則が存在するとはいえ、エルクゥに比肩しうる技術と速度を持つヒト。 それは、耕一の心を躍らせた。 人なる身でエルクゥを打倒する。それが可能ならば―――呪われた一族は、ただの猛獣に過ぎなくなるのだから。 耕一は、笑みを隠さないまま、デルフリンガーをスラリと抜き放った。その左手のルーンが淡く輝き出すのを、ワルドが目を細めて見つめている。 「お、俺の出番かい? 相棒!」 「アレに武器なしじゃちょっと辛いもんでね。力を貸してくれ!」 「おう、任せな! へへ、やっとの出番だ。これはオイラ活躍フラグじゃね!?」 構えるは、八双の型。次郎衛門の記憶から、というより、体が勝手にこの構えを取っていた。 体が軽い。ワルドの微細な動きに合わせて自然に対応してくれる。まるで剣の達人にでもなったかのようだ。 「不思議な構えだな。だが隙は無い。君の故郷の技か……ふふ、興味深い。その力、見せてもらおうっ!」 ワルドが跳ぶ。 「相棒っ! 『ブレイド』に俺を当てろっ!」 「っ!」 「なにっ!?」 デルフリンガーの叫びに答える事が出来たのは、この不思議な体の軽さのおかげだっただろう。 長剣は杖の先に巻きつく風に当たり、そのまま鍔迫り合い―――をする事なく、何の衝撃も起こらずにその風の刃が掻き消えた。 「うおっ!?」 「くっ!」 てっきり剣同士のぶつかりあう衝撃があるものと思っていた耕一は、思いっきり剣を振り抜いてしまった。 ワルドも、なぜか消え失せてしまった『エア・ブレイド』を再び纏わせるのが精一杯だったのか、その隙の追撃はなく、二人はお互いに跳び退って距離を取る。 「へへっ、どーよ。チャチな魔法だったらいくらでも吸収してやるぜ!」 「先に言えっ!」 耕一の簡潔な抗議に、周囲を囲んでいたアルビオン貴族の中でまだ余裕のある者は、然りと頷いた。めんごめんご、と謝るデルフリンガーに、あまり謝意はなさそうだ。 「……魔法を吸収するとはね。城が一つ買える値段がつくぞ。ヴァリエール家の宝物か何かかい?」 ワルドが涼しげな笑みを浮かべながら、杖を構える。 「場末の武器屋で金貨100枚で買った、って言ったら信じる?」 「それは……掘り出し物もいいところだね。―――さて、やはり、まともに叩くのは無理か。二つで満足しておくしかあるまいな」 ワルドの笑みが、徐々に獰猛なそれに変わっていく。 「くるぞっ! 相棒っ!」 ワルドの『エア・ブレイド』が不意に解除されたかと思った瞬間、ぶおん! と大きな音が鳴った。 台風の中、暴風に煽られたかのような衝撃。『ウィンド・ブレイク』の魔法が耕一を襲う。足を踏ん張ってなんとか踏み止まり、本能的に剣を掲げた顔の正面だけに緩やかなそよ風が吹いた。 「横だっ!」 その隙に、ワルドは耕一の側面に回りこみ、『エア・ブレイド』を構えて突進してくる。 迎え撃つように耕一が跳ぶ。今度は振り切らないように、デルフリンガーを風の刃に当てて迎撃―――。 「フッ……」 「なにっ!?」 ぶぅん、と、ワルドの刃が振られるはずの場所を迎え撃とうとした耕一の剣が空を切った。ワルドは杖を微動だにさせないまま、耕一の横をそのままの勢いで通り過ぎていく。 その先には―――介添人である、ウェールズとルイズが立っていた。 § 二人の顔が驚愕に歪む前に、ガンダールヴが振り向く前に、周囲のボンクラどもが事態に気付く前に……自らの『ブレイド』はその使命を全うする。ワルドはそう確信して、疾駆する速度を上げた。 その使命とは―――彼の所属する『レコン・キスタ』の敵、アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーの命。そして、その傍らに立つルイズの持つ、アンリエッタの恋文。 その二つがあれば、『レコン・キスタ』は瞬く間にアルビオンとトリステインをその版図に含める事が出来るだろう。 もう一つの目的は、ルイズ自身であったが……手紙と一緒に気絶させて持ち帰り、もう一度話をすればいい。どうしても反抗するのであれば、その首を手折るまでだ。 そんなワルドの計算は、9割9分までが正解だった。 唯一の誤算は―――ルイズの心を、無力な子供と舐めすぎた事だった。 § コーイチの横をすり抜けて、ワルドが向かってくる。その顔には、見た事もないような獰猛な笑み。 心が真っ黄色に染まる。それは、エルクゥの警告信号。 『敵に、気をつけろ』 それまでのルイズであれば、きっと何も出来ずにいた。 事態を把握できず、事実を認識できず、状況の動く様子を眺めるだけであっただろう。 しかし、今のルイズは、違う。 事態を把握し、事実を認識し、状況を見据える。そうあろうと決めたルイズの心は、明確に判断を下した。あれは敵。狙っているのは、自らの傍らに立つ、おともだちの大事な人。 振り向きつつあるコーイチの足では間に合わない。周囲の貴族達もまだ事態に気付いていない。唯一間に合うのは―――自分だけだ。 ルイズは、とんっ、と軽く床を叩く靴音を残し、兇刃と、刃の狙う先との間に、その小さな体を滑り込ませた。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3336.html
前ページ次ページゼロの英雄 ルイズの手記-3 △月○日 結局アタラクシアって赤竜を追ってアルビオンに行くことになった。 行くついでに姫様に用事を頼まれる、密命を帯びてアルビオンに向かったワルド様がいつまで経っても帰ってこないらしい。 ラ・ロシェーヌで一旦休んでとか思ったけど甘かった、スピノザが全力を出せばアルビオンまでひとっ飛びじゃないの。 キュルケとギーシュも何故か付いてきた、スピノザが頼まれると断れなかったらしい。 アルビオンは戦争の真っ直中、最近押され気味だった貴族派が勢力を盛り返しつつあるらしい。 途中あわやレコン・キスタ間諜かと疑われたけれど、姫様から預かった水のルビーが証を立ててくれた。 ウェールズ様は素晴らしい方だ、戦況は苦しいが最後まで戦い抜くと仰られた毅然とした態度に思わず感動。 ただもし自分たちが戦死した場合姫様がに迷惑が掛かるだろうと一通の手紙を預かった。 その時輝く水のルビー、って私の属性って虚無だったの!? 試しに一発撃ってみたらすっごい爆発が起きて貴族派の主力が吹き飛んだ、これ幸いと年甲斐もなく特攻するジェームズ陛下。 一気に王党派に傾いた戦場の様子を見て、ウェールズ様に預かった手紙を返す。 ところで先行……もとい閃光のワルド様は一体何処に? 元レコン・キスタ総指揮官オリヴァー・クロムウェルは走っていた。 森を掻き分け、川を渡り、崖から転げ落ちながら、がむしゃらに追撃の魔の手を逃れようと走っていた。 わざわざ特注で作らせた僧服は木々に引っかけぼろぼろで、かつての神聖な面影など欠片もない。 酷使を繰り返したせいか右手の中指に付けたアンドバリの指輪は効力を失って久しい。 「ふ、ふふふ……」 つまりは自分は見捨てられたのだ。 あの人を人とも思わぬガリアの狂王に。 「ふひ、ふひひひひ……」 惨めだ、途方もなく惨めだ。いっそこのまま…… その時がさりと蠢くものがあった。 「ひっ」 森の木々の奥に覗く真紅の巨体、それを見た瞬間体が凍る。 「ひへぇぇぇぇええええ」 鋼すら通さぬ皮膚、人など塵程度にしか思ってないだろう二つの紅玉、金属製のゴーレムすらやすやすと引き裂く爪と、雷を呼ぶ二本の角。 あまりにも圧倒的なその存在に出会ったとき、人は考えることをやめただ恐怖する。 己の存在の矮小さ自覚するが故に…… 「ひへぇぇぇぇぇえ!」 そのドラゴンはクロムウェルの左腕を囓り取った、そのままさも不味そうに咀嚼し、ゆっくりと飲み下す。 ――ああ、自分はこのままこの竜の昼飯になる運命なのだ。 クロムウェルがそう思い、瞳を閉じた瞬間。奇跡が起こった。 聞き覚えのない詠唱が耳を叩く。 その詠唱が終わると同時に、真紅のドラゴンはまるで夢を見たように呆然と周囲を見回した。 「おうちに帰りましょうか」 ドラゴンは一声なくと、ゆっくりとその場を飛び去っていく。 「大丈夫ですか?」 クロムウェルはほっと一息吐いて、自分を助けてくれた相手のことを見た。 金髪の髪、ぴっちりとした衣服を押し上げる二つのたわわな果実、そして美しい顔から覗く尖った耳。 ――エルフ!? 一難去ってまた一難、今度こそ完璧に硬直したクロムウェルに向かってそのエルフはゆっくりと近づいて来る。 「来るな……」 クロムウェルは残った右手を掲げる、それは死を前にしたクロムウェルの精神が生き残りたい一心で体を動かした結果だった。 「来るなぁぁぁぁあああああ!」 「きゃっ!?」 血で汚れ、光を無くした筈の指輪が蠱惑的な光を放った。 △月×日 ウェールズ様に聞いたところによると、赤いドラゴンは王都ロンディニウムから西へ飛んでいったらしい。 ウェールズ様にお礼を言い、スピノザの背に乗って西へ飛んでいくと、意外な人物と出会った。 「タバサじゃない」 『雪風』の二つ名を持つトライアングルメイジ、それに奇妙な服装の黒髪の平民と高飛車そうな微妙にタバサ似の青髪の女の子。 ものっそいおでこが眩しかった。 「きゅいきゅい、スピノザさま奇遇なのねーるーるるー」 シルフィはシルフィで色々と吹っ切ったのか、スピノザに甘える用に顔を擦りつける。 韻竜だからって隠すことを止めたらしい、まぁこれだけ韻竜が出てくればね…… アタラクシアを探していると言ったら、おでこが突っかかってきた。 なんでよ? 聞いた話によると元々デコが召喚したらしい、じゃあなんでこんなとこにいるのよ?って聞いたら 「うるさいうるさいうるさーい!」 ――取られた、私の十八番取られた…… スピノザはスピノザで平民の持った剣を呆けた用に見つめていた、破竜剣 ダンテ ? なにそれ? 魔王竜を殺す為だけの武器? 二丁拳銃ぶっ放せるようになったり変身出来るように――いや、なんでもない。 「きゅいきゅいきゅいー、そんな物騒なものだと気づかなかったのねー!?」 シルフィはもうこれ以上背に乗せたくないと騒いで、怒り狂ったおでこに鞭を入れられている、哀れ。 スピノザに聞いたら竜の臭いがするから、アタラクシアはこの付近に暫く留まっていたらしい。 けれどちょっと前にこの場から離れた様子だとか、一体何処に行ったのだろう? ある時は大盗賊『土くれ』のフーケ。 ある時は魔法学院の秘書ミスロングビル。 しかしてその実体は、アルビオンの元公爵家の一人娘、マチルダ・オブ・サウスゴーダ。 マチルダは上機嫌だった、学院から盗み出した使い方の分からない『どらごん殺し』が信じられない値段で売れたのである。 盗品の販売を任せている知人から連絡が来た時はからかわれているのかと思ったが、どこぞの王族が見た目を気に入って買っていったらしい。 故にマチルダの懐は随分と温かかった、これで暫くは孤児院の子供達を飢えさせずに済む。 「ん?」 その時マチルダは異変を感じ取った、普段は外で元気いっぱい遊んでいるか畑の世話をしている筈の子供達が一人も見当たらない。 いつもなら誰か一人が「あ、マチルダ姉ちゃんだ!」と言う叫びが上がると共に一斉に揉みくちゃにされるのだが…… 「何か、あったのかね?」 異変を感じ取ったマチルダはフーケの顔になる、杖を取りだしゴーレム作成の呪文を唱えた。 作りだしたのは五メイルほどの土のゴーレム、戦力としては頼りないが様子見には十分。 マチルダはゴーレムを使って孤児院の扉を開け…… 転がるようにしてその場から飛び退いた。 マチルダ立っていた場所を閃光のように細腕が薙ぐ、そのあまりの鋭さに回避したと言うのにマチルダの頬に血の玉が浮かんだ。 刺客は奇妙なことにどこかで見たようなメイド服を着込み、その左手に身の丈もある大剣を持っている。 ――こいつが、テファ達を! ぎりりと血が出るほどに唇を噛みしめる、そのまま渾身の精神力を込めて杖を振るった。 「此処に居た子達の仇だよ!」 地面から巨大な腕が生えた。 その腕は小柄なメイド服の人影を一薙ぎすると、そのまま地面から生えるに全長三十メイル以上の巨大なゴーレムへと成長した。 これで仕留めた、暗い感動に身を震わせたマチルダは薄れる土煙の奥に信じられないものを見た。 「なんて、奴だい……」 メイド服の人影は傷一つないまま、ゴーレムの腕の上に立っていた。 格が違う、そう理解したマチルダはゆっくりと杖を棄てる。 「参った、殺したいなら好きにしな」 目の前のメイドはとんでもない化け物だった、正攻法では絶対に敵わない。 ――だから自分の首を刎ねようと近づいて来た隙に、差し違えてでも仕留める。 太もものガーターベルトの仕込んだ予備の杖に手を当てながら、マチルダは今生最後と決めた呪文を唱え…… 「ミスロングビル?」 「おでれーた、このおっかねぇ姉ちゃんはシエスタの知り合いかい」 あまりにも予想外の名前を呼ばれたことに、今度こそ本当に杖を取り落とした。 ジョゼフの手記-3 △月×日 パソコンが動かなくなった、ガッデム! 理由は分からないのでマキシマムスピィィィンとばかりに頑張ってみたらEscが取れた。 修理を配下に任せ――パソコンのエロ画像が見れなくなって皆半狂乱だが……に託し、何故か青筋を浮かべたビダーシャルにイザベラ達が行ったらしきアルビオンの情勢を尋ねた。 「レコン・キスタがまた勢力を盛り返している」 待て、今なんと言った? もう一度聞きなおしてみても結果は変わらない、あの状況からどうやって…… 尋ねてみるとクロムウェルはエルフと真紅の魔竜と言う手札を手に入れて狂ったように暴れまわっているらしい、しかも死人の兵まで動員していると言う――どう考えても私がくれてやったアンドバリの指輪の効果じゃねぇか! しかもビダーシャルは人間がエルフを操っていることに激怒している、超恐い。 これ以上我が同胞を穢すつもりなら我等エルフ全てを敵に回すことを覚悟せよとか恐い、超々恐い、なんかキャラまで変わってるしよぉ…… いくらなんでも頃合いだろう、アルビオン内乱に介入することを決定し準備を進める。 だが準備と言う段階になって困ったことがあるのことにを気づく、最近ろくすっぽ暗躍していなかったので船が足りないのだ。 浮遊大陸でアルビオンに侵攻するには大規模な航空戦力が必要になる、我がガリアもある程度の航空戦力は有してはいるものの準備不足故いまいち決め手に欠ける。 まったく予想外の事態ばかり起こって楽しくて仕方がない、そんなことを考えていたら困惑した様子の部下が報告にやってきた。 ――コルベールが一週間でやってくれました! 魔法学院から客室研究員として招聘したハゲにパソコンで見た飛空艇と言う船のことを話したら、本当に作ってしまったらしい。 蒸気機関と言う燃料を燃やして動くカラクリを使い、風石さえあればメイジがいなくても空を飛ぶ船。 もしくは風石がなくても僅かな疲労で済むレビテーションだけで大空を駆けることが出来る船。 それなんてチート? 本人はしきりに後悔していたが知ったことではない、配下に命じて既存の船を全て飛空艇に改造させる。 いよっしゃー待ってろアルビオン、狂王ジョゼフが今いくぜー! 「そう言うことだったのかい、悪かったね……」 「いえいえ、見なかったことにして放っておくことは出来なかったので」 シエスタはその黒い髪を揺らし、ニコリと笑った。 子供達はティファニアが連れ去られた後、マチルダの言いつけを破って街へと探しに出たらしい。 その折り夜盗化した傭兵達に襲われたところをシエスタが助けに入り、とりあえず元の孤児院でマチルダの帰りを待つことにしたのだ。 いきなり手刀を叩き込もうとしたのは、マチルダがどう見ても夜盗にしか見えなかったからだとシエスタは言った。 「まぁ、確かに夜盗には違いないけどさ……」 マチルダはそう言って愚痴を零す。 「しかしあんた、一体何者だい?」 「いえ、学院で奉公させていただいている”ただ”のメイドですけど」 「ただのメイドがあんな動き出来るはずないじゃないのさ、それに何それ」 「俺っちのことかい?」 カタカタと音を立てながらデルフリンガーは言った。 「魔法を吸い取るインテリジェンス・ソードなんて伝説級の剣じゃないのさ」 たしかにただのメイドが持っていていい武器ではない。 「これはおばあちゃんの遺品でして」 「――何者だい、あんたのおばあちゃん」 「ただのメイドですよ、わたしは護身術からメイドの仕事の仕方まで全部おばあちゃんから教えて貰ったんです」 思わずマチルダの顔が引きつる、シエスタが護身術と言っているものは暗殺者の用いる体術そのものだったからだ。 「そう言えば、一度だけ変なことを言ってました」 ぽんとシエスタは手を叩いた。 「どんなだい?」 「遠い異国の言葉だったので意味は分からなかったんですけどね」 「駄目じゃねぇか!」 デルフリンガーが笑う。 「でもあの時のおばあちゃんの顔、凄く寂しそうで……」 「そうかい……」 しんみりした気持ちのままマチルダはシエスタを見た、誰にだって大切な過去の一つや二つくらいはある。 「ところであたしはこれからテファを連れ戻しに行く……」 子供達を頼む、そう言おうとしたマチルダの唇をシエスタの細い指が押さえ込んだ。 「水臭いですよ、辛い時は助けてくださいって言えばいいんです」 シエスタは笑った。 太陽のようなその笑みに、マチルダは思わず泣きそうになってしまった。 ???の手記 ――恐らく、神はこの私を許すまい。 それでも構わない、たとえこの身が悪魔と呼ばれようともけして私は躊躇うまい。 「本当にいいんだな?」 友の声に、娘は「お願いします」と答えた。 友が、左手に構えた大剣を振りかぶる。 音を立てて振り下ろされた剣が祈るように目を閉じたエルフの胸に突き立った。 流れる血潮、命の結晶。 それを前にして私は呪文を唱える。 コントラクト・サーヴァント。 対象を己が使い魔とする呪われた呪文を。 「エルフ達は私たちを許しますまい」 そのようなことは分かっている。 それでも、この人とエルフの血が混じった娘は願ったのだ。 人と人、人とエルフが憎しみあわずに暮らすことが出来る世界が来ることを。 確かにこの儀式が成功すれば長きに渡って続いてきたエルフとの戦いは終わるに違いない。 果たしてそれが、正しいことなのかどうかはともかくとして…… 「だが、それが娘っこの願いだろ?」 相変わらずひねた口調で、友は言った。 随分と長い付き合いだがこれほどやりきれない口調は初めてだった。 「なぁ、一つだけ頼みがあるんだが……」 それを皆まで聞かず、私は詠唱を終える。 そして今生の別れを惜しむようにその娘の唇へ口付けた。 五つの力を司るペンタゴン この者に呪いを与え、我の使い魔となせ 血が光へと変わり、娘の胸に使い魔のルーンが刻まれる。 私はただ憐れな娘のことを見ていた。 後の世のために生贄となることを望んだ、憐れなハーフエルフの娘のことを見ていた。 後世に伝えることすら憚られる、おぞましくも悲しい使い魔のことを私は見ていたのだ。 前ページ次ページゼロの英雄
https://w.atwiki.jp/smaphommo/pages/20.html
どの作品もsteam対応である場合が多い トーラム ff11感のあるスマホmmo アルビオン pcスマホクロスプレイ対応のmmo スキル制でかのウルティマオンラインのようなやりこみ要素があるらしい 幻塔 pcスマホクロスプレイ対応のmmo こういうオープンワールド系のmmoは珍しいが、主な装備である武器がガチャなのでやりこみ要素は不明