約 687,560 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3069.html
『始まりの意味(後編)』 27KB 愛で いじめ 虐待 思いやり 差別・格差 仲違い 嫉妬 飼いゆ 野良ゆ 愛護人間 虐待人間 うんしー 本当は最初の設定は随分と違うものだったのよ…ウォッカ 5.説明するということ 金バッヂとは知識もあり、道徳心もあるゆっくりに与えられる物だ。されども、一度金バッヂを手にしたからといって、それが持続するわけではない。 金バッヂを笠に、他のゆっくり。例えば野良ゆっくりを差別し、暴挙を働くゆっくりがいる。それらは隠れゲスという風に呼ばれたりもする。 飼い主の知らぬところで、粗野な行動を行い、非人道的というか非ゆん道的な行為を行うゆっくりを指している。 そういったゆっくりは飼い主からは、悉く嫌われるものだ。 さて、れいむはどうだろうか。俺に事実と反する嘘をつき、相手が野良ゆっくりだからといって差別的な行為を行った。 そして俺が普通の食料を分け与えても構わないと、れいむに提案した。しかし、れいむは土下座を条件に与えるとまりさに言った。 俺は土下座を条件に食料を与えろなどとは言っていない。あくまで、自分の判断であげても構わないという許可を出したに過ぎない。 しかし、プライドの高い、意地っ張りなまりさはそれに屈さなかった。そのまりさに、今度は自らの糞尿を笑いながら放出したのである。 嘘をつき、同じゆっくりを差別し、自らの存在は高いところにあると考えるゆっくり。それは紛う事なきゲスである。 「残念だよ。お前は金バッヂだし、思いやりを持ってると思っていたんだがな。少なくともそう思って、接してきたし教育してきたんだがな」 「ゆあ…ゆあ…ど、どういうごどなの!?」 れいむは狼狽えていた。そんなれいむに、俺は上記の事を説明した。すると、れいむはブンブンと首を横に振り始めた。 「ちがう! ちがう! れいむげすじゃない! ゆっくりしてるもん!」 「そんな物は当てにならないんだよ」 「ちがう! ちがうよ!」 「何も違わないし、俺が求めていたのは金バッヂ以上に大切なものだ」 俺がそういうと横から、まりさが口を挟んできた。 「ゆへへへ! おこられてるのぜ! いいきみなのぜ!」 「まりさ、これはお前にも関係した話なんだぞ」 「ゆへへ…ゆへ…」 まりさは乾いた笑いを浮かべた後、すっかりと大人しくなった。れいむは逆に酷く焦る一方だった。 「ちがう! れいむはきんばっぢで、おにいさんのことをだいいちにかんがえていて…それからそれから…」 「それから?」 「すっごいゆっくりしているよ!」 気付けば、俺はれいむを右足で蹴飛ばしていた。 「ゆごべっ!」 そのままれいむは空中を舞うとリビングの端まで転がっていった。顔に赤い痣を作り、呻いていた。 「い、いだいいいいいいいい!! なにずるのおおおおお!!?」 「素が出たな」 「ゆひっ!? い、いだいごどじないでね! れいむがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はこの瞬間、全てを理解した。れいむは金バッヂである。しかし、所詮は取り繕いの金バッヂである。 何故、俺がこのような事をしたか説明しようと思った。しかし、それをするにはまだ時期尚早である。 「じゃあ、れいむとまりさを交換しなければならんな。そうでないと、益にならん」 「いだいよ! いだいよ! おにいざん、れいぶがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はれいむの声を無視して、れいむを掴み上げた。その際、金バッヂは外してやった。 「おぞらどんでるみだい!」 恒例の声を出したれいむを掴み上げたまま、俺は透明な箱まで近づいた。 「まりさ、聞いての通りだ。お前とれいむを交換する」 「こうかん…? なんなのぜ? まりさのかっこいいおぼうしと、こうかんするってことなのぜ?」 「いやいや、違う。お前はそこから出て飼いゆっくりとしての生活をしろ。れいむを、その糞尿地獄へ案内してやる」 「ゆがーん! ど、どぼぢでぞんなごどいうのおおおおお!!?」 怪訝そうに俺を見つめるまりさ。慌てふためくれいむ。俺は透明な箱の蓋を外すと、まりさを外へと出してやった。 「ゆゆ! すっさまじいかいほうかんなのぜ!」 そんな感想を述べるまりさを余所に、俺はれいむを透明な箱の一階部分に置いた。当然、蓋は閉めた。 「ゆやだあああああ!! だじでえええ!! だじでよおおおおお!! ぐざいよおおお!!」 「ゆゆー! まずはゆっくり、からだをきれいにしたいのぜ!」 泣き叫ぶれいむと、この上なくすっきりしたというまりさ。二匹はここに来るまで、ずっと対照的であった。 俺はまりさを風呂場へと連れて行くと、シャワーで軽く洗い流してやった。まりさは光沢を持った、とりあえずは美しいゆっくりになった。 「すっきりー!」 そう言うまりさを俺はリビングまで連れ戻す。れいむは相変わらず泣き叫んでいたが無視して、俺はまりさに説明をする。 「いいか、まりさ。よく聞け」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前は、れいむが今まで食べていた食料を食べて良しとする」 「ゆおっしゃああああああ!!」 「そして、あそこに閉じ込められたれいむに糞尿をするも良し。自らの餌を与えるも良しとする」 「ゆへへへ……ゆっくりりかいしたのぜ」 それから二時間余りが経過した頃だろうか。まりさは汚らしく食事を開始した。 「むーしゃむーしゃ…ししし、しあわせー!」 「ゆやああああああ!! れいぶのごはんざんがああああああ!!」 「うるさいのぜ! おまえはうんうんでもくってればいいのぜ!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!?」 「だっておまえは、のらゆっくりなのぜ!」 「ぢがううううううううう!! ごれはぢがうのおおおおおおお!!」 「ゆゆゆ? なにがちがうのかしらないけど、まりささまはうんうんしたくなったのぜ!」 「ゆ!? やべでねやべ…ごっぢごないでえええええええ!!」 れいむの言葉も虚しく、まりさは透明な箱にスロープを伝って行った。そこで排泄を始めるまりさ。 「ゆーんゆーん…すっきりぃ! うんうんとしーしーの、こらぼれーしょんはどうなのぜ?」 「ゆぎゃあああああああああ!! ぐざいいいいいいいいいい!! やだやだゆやだああああああ! おにいざんだずげでええええええ!!」 「ゆっへっへっへ! まりささまをばかにした、つけなのぜ!」 「ゆやああああああああああ!! ゆひぃ! ゆひぃ! もうやだおうぢがえるううううううううう!!」 余りの絶叫ぶりに、糞尿をまき散らしたまりさも言葉を失ってしまっている。 それほどれいむは乱れていた。俺はそれをジッと見ていた。 「……それをくわなきゃ、しぬのぜ」 「やだあああああああああ!! ごんなのだべだぐないいいいい!! のみだぐないいいいいい!! じにだぐないいいいいいい!!」 「しにたくないなら、たべるのぜ! たべたくないなら、しぬのぜ!」 「どっぢもいやだあああああああああ!! おにいざんだずげでええええええ!! ごごがらだじでええええええ!!」 「れいむ、おまえはいったいなんなのぜ? まりさがそこにいたときと、いってることがぜんぜんちがうのぜ!」 「うるざいいいいいいいい!! のらゆっぐじのぐぜに、ぐだぐだいうなああああああああ!!」 「いまのじょうきょうは、どうかんがえても、おまえのほうがのらゆっくりなのぜ!?」 「うるざいだまれええええええええ!! おにいざんおねがいだがらだずげでぐだざいいいいいいいいい!! れいぶあやばりばずがらあああああ!!」 れいむがこちらを涙で潤った瞳で、ジッと見つめた。俺はそれを鼻で笑うと、リビングを出て洋間へと向かった。 洋間へ辿り着き、例のモニターを見る。そこにはまりさの下で、絶望の表情のままリビングのドアを見つめ、固まったれいむがいた。 6.立場逆転? 「ふん、相手の気持ちを思いやれぬゆっくりでも、金バッヂは取れるものか……」 所詮、人が作った制度など欠陥があるのだろう。進み行く時代には、どんどんと後れを取っていく。 取り残された制度。そして老人達。孤独な老人達。大東亜戦争を戦い抜いた古強者達は、今や孤独。 「……おまえはいきるためにくろうしたことないのぜ?」 スピーカーから声が聞こえてきた。まりさの声だった。俺はモニターを見た。 そこには透明な箱の二階部分から、下を見下ろすまりさ。そして、一階部分には糞尿に混じって啜り泣くれいむがいた。 「れいぶは…れいぶはいがじでもらっでるんだよ…ぞんなのわがっでるよ…」 「いかしてもらってる? じゃあ、どうしてこんなことになってるのぜ?」 「ぞれは…れいぶがわるいがらだよ…ぎっど、なにがわるいごどじだがらだよ…だがら、おにいざんにごめんなざいじなぎゃいげないんだよ…」 「なんであやまるのぜ?」 「ゆっぐじがにんげんにわるいごどじだら、あやばるのはどうぜんでじょおおお!!?」 「……それがきんばっぢさんなのぜ?」 「あだりまえでじょおおおおおおおおお!!」 「じゃあ、どうしてあのくそにんげんが、れいむからきんばっぢをうばいとったのか、かんがえてみるのぜ」 「ぞれがわがっだらぐろうじないでじょおおおおお!! れいぶがなにがわるいごどやっだがらにぎまっでるでじょおおおお!!?」 中々、ゆっくりにしては深みのある話し合いだった。だが、れいむの言葉を聞いたまりさの表情が先程とは一変した。 「まりさは…まりさのおとうさんおかあさんは、にんげんにころされたのぜ……」 「だがらどうじだのおおおおおお!!? のらゆっぐじなんだがらごろざれであだりまえでじょおおおお!!?」 「だまってきくのぜ!」 「ゆひぃ!?」 激怒したまりさの声によって、れいむは震えながら黙り込んだ。それから、まりさはポツリポツリと呟き始めた。 「まりさのりょうしんは、にんげんさんにめいわくをかけたからしんだのぜ。それぐらい、まりさにだってわかるのぜ。 そのげんいんは、まりさがにんげんさんのくつをよごしたからなのぜ。まだ、あかゆっくりのじだいだったのぜ…」 「だ、だがらなんなの…」 「まりさと、まりさのりょうしんは、そのくそにんげんにあやまったのぜ。おねがいだから、たすけてくださいって。 それでも、くそにんげんのゆるしはえられなかったのぜ。さいしょにくそにんげんは、まりさのおとうさんをころしたのぜ。 まりさはすごくびっくりしたのぜ。かりもとくいで、つよいおとうさんが…あんないっしゅんでやられるとはおもわなかったのぜ」 「い、いいがげんにそのながばなしを…」 「いいから、だまってきくのぜ! まりささまは、だいじなはなしをしてるのぜ!」 「ゆひっ!?」 「おかあさんは、くそにんげんにゆるしてもらえないことをしると、まりさをくちのなかにいれてにげだしたのぜ。 うしろからくそにんげんの、あしおとがどんどんとちかづいてきたのぜ。おかあさんは、あるていどにげたところで、まりさをくさむらにかくしたのぜ。 それでおかあさんはいったのぜ。おかあさんはしぬけど、おまえだけはいきろって。ものすごい、らんぼうなくちょうだったのぜ。 まりさはいやだっていったのぜ。でも、おかあさんはそんなまりさを、つきとばしたのぜ……」 長い長いまりさの話が続いていた。要はまりさが赤ゆっくり時代に、人間の靴を何らかで汚してしまったのだという。 それが原因で最初に父親が殺された。母親は小さなまりさを口に入れると、逃げ出した。しかし、人間にすぐさま追いつかれた。 その直前に、母親は口からまりさを放り出すと「自分は死ぬが、お前は生きろ」と言ったという。 まりさは頑なにそれを拒んだが、母親はまりさを突き飛ばした。そして草むらに転がったまりさ。 母親は転がったまりさに向かって、最後の言葉を言ったそうだ。 「飼いゆっくりは生かされているが、野良ゆっくりは生きている。そして、人間の都合で殺されていく。でも、それはゆっくりだから仕方ない。 それでも悪い事をしたならば、何が悪かったのか知るべきだ。そして、責任を取るべきだ。その裁量が見合ったものでなくても、受け入れるしかない。 今回はついてなかった。まりさのせいで私は死ぬ。しかし、いずれ皆死ぬ。その時、何かのために死ぬならば、お母さんは歓迎する。特にまりさの為なら」 その長い言葉を、ゆっくりにしては珍しく早口で言った後、まりさの眼前で母親は人間に踏み殺されたそうだ。 まりさはそれからしばらく、その言葉の意味が分からぬままに生きていた。自堕落に生きて、そんじょそこらの野良ゆっくりと変わらぬ生活を営んでいたそうだ。 「まりさのおかあさんは……むかし、かいゆっくりだったそうなのぜ」 「だがら…なんなの…」 最早、心神喪失状態のれいむにまりさは尚も語り続けた。 「いまさっきまで、まりさはさいあくなじょうたいにおかれていたのぜ。でも、それのおかげで、なんとなくわかったのぜ」 「なにがわがっだっでいうの…れいぶはごんなひどいめにあっでるのに…」 「だれだって、ひどいめにあうのぜ? まりさがこうえんでくらしてたころ、べんちにもたれかかって、ためいきをついてるにんげんはいっぱいいたのぜ?」 「だからなんなのおおおおおお!!? れいむはかいゆっくりなんだよ!? とくべつなゆっくりなんだよ!? きんばっぢだっでもっでるんだよ!?」 「それがなんなのぜ!?」 「ゆ!?」 「きんばっぢがなんなのぜ?! にんげんがきめた"かち"なのぜ! かいゆっくりはすぺしゃるで、のらゆっくりはうんうんなんて、だれがきめたのぜ!?」 「ぞんなのじるわげないでじょおおおおおお!!?」 「きんばっぢのくせに、こたえられないのぜ? れいむは、じぶんがしたわるいことをりかいしてないのぜ!?」 「じらないがらごまっでるんでじょおおおおお!! わがらないがら、あやばっでもゆるじでもらえないがらごまっでるんでじょおおおお!!」 「それなのぜ」 「ゆ!?」 「それがさいあくなのぜ。なにがわるいかもしらないまま、あやまればすむとおもってるのぜ」 「あやばりゃ、ずむでじょおおおおおお!!?」 「ちがうのぜ…あやまってもすまないことはいっぱいあるのぜ…だから、まりさのりょうしんはころされたのぜ……」 「ゆっぎいいいいいいい!! おばえがなにいっでるがざっばりわがらないいいいいい!! ででいげええええ!!」 「いわれなくても、でていくのぜ。かいゆっくりになったら、ゆっくりできるなんてまぼろしだったのぜ。 でも、まりさはれいむとちがうのぜ。いま、うんうんとしーしーをれいむにいっぱいかけたのぜ。 でも、それはまちがいだったのぜ。まりさは、れいむをゆるすのぜ。おわびにこれでもたべるのぜ…」 何やら噛み合わぬ話だらけだった。俺がれいむとまりさを入れ替えたのは、実は「思いやり」を理解させるという目的があったからだ。 その「思いやり」は、単純に自分がされて嫌な事を他人にするな。自分がされて嬉しい事を、他人に率先して行え。 そういった道徳心を植え付けるための物だった。しかし、今現在。俺の目の前に映し出されている光景は違った。 れいむは飼いゆっくりは特別なものだと思い込み、何か粗相をしたら謝れば済むと思っている。なぜなら自分は金バッヂだからだ。 一方のまりさは辛酸を舐めるような人生もとい、ゆん生を歩んできた。そして、まりさは今し方何かに気付いた。 それは、まりさにとっては大切な事なのだろう。まりさは透明な箱を出て行き、器に盛りつけられたフードを口に含むと再び透明な箱へと戻っていった。 口の中に詰め込まれたフードを吐きだし、下にいるれいむに分け与えた。俺にとっては全くの誤算であった。 「……なんのづもり…?」 れいむが冷めた口調で、まりさに尋ねた。 「せめてものおわびなのぜ。まりさはここからでていくのぜ。まりさはのらゆっくりでいいのぜ。 のらゆっくりになって、なにかのためにいきるのぜ。そして、じぶんいがいのなにかのためにしんでいくのぜ。 きっと、それでいいのぜ。いままでいっぱい、ゆっくりがしぬところをみてきたのぜ。みんな、じぶんのいのちがおしかったのぜ。 でも、いまかんがえると、みんな、なにかのためにしんでいったのぜ。そのほとんどは、じぶんのおちびちゃんのためだったけども」 まりさの言葉がスピーカーから改めて響き渡った。俺はそっと洋間を出て、リビングに足を踏み入れた。 「ゆ…ちょうどよかったのぜ、くそにんげん。まりささまは、ここからでていくのぜ」 「いや、その必要は無い」 「…ゆ?」 「おにいざん…なにをがんがえでるの…」 7.鬼威惨の思惑。 俺はビジネスをしている。孤独な老人相手に、話し相手を紹介するという仕事だ。まるでホスピスでも紹介するような気分である。 死期を目前とした老人達がいる。その老人達は子供達がいたり、いなかったり様々だ。しかし、それに係わらず孤独を抱え込む老人は多い。 俺はそんな老人をターゲットにした。思いやりを持ち、それなりの知識を持ち得た人語を話す生物。ゆっくりを売りつけるのだ。 代償は老人達の遺産である。ただし、ゆっくりを必要とするならばペットショップで済む話だ。それなら、俺の出番はない。 ただし、老人達が求めるのは腹を割って話し合える仲間。いわば、家族といった存在である。 低級な銅バッヂでは無理があるし、かといって金バッヂだからといって世話は欠かせない。 そして老人達は孫に甘い性質を持っている。ゆっくりはいわば永遠の子供のような存在である。 当然、老人達はゆっくり達を甘やかし続けるだろう。それによって増長し続けるゲスの度合い。 老人達が死ぬ頃には、純度百パーセントのゲスのできあがり。こんな筈ではなかったと思いながらも、そんなゲスゆっくりに看取られるのは御免被るはずだ。 だから、俺は「思いやり」を持ったゆっくりを創り上げる事にした。 どれだけ甘やかしても自制を欠かさず、老人達を腹を割って話し合える。そんな存在を作り出そうとした。 そしてそれは、今のところ上手く行っている。俺が納入したゆっくり達は、老人の最期まで看取る。 自分なりの、ゆっくりなりの言葉で励ましながら、愛情を持って対等に接していく。そして老人は死ぬ。 老人の死後、遺産は俺に入ってくる。勿論、期待に添えなかった場合は俺に遺産は入らない。ガメツイ親族や国に財産全てを奪われる。 残されたゆっくり達の殆どは老人の後を追って自殺する。皆一様に老人の後を追いたい、老人と天国で会いたいという理由で自殺を遂げるのだ。 中にはそれを拒む者もいる。自己保身というよりは、他にも孤独を抱え込んだ老人がいるはずだ。 その老人達の面倒を看たい。せめて、老人達の心の支えになりたい。そういったゆっくり達も少数ではあるが存在する。 「思いやり」や「自己犠牲」は言葉に表すと簡単である。しかし、これらを行えるのは人間でも数少ないのが現状だ。 ましてゆっくりに教育を施し、こういった概念を教え込むのには時間が掛かる。そして、俺はれいむに期待していた。 金バッヂを取得できる程の餡子がある。そして、思いやりがあった。老人達の世話をさせるには十分だった。 それの最終確認として二階建て住宅のような透明な箱と、野良ゆっくりのまりさを使った。 結果はいわずもがなである。最悪であった。れいむは差別をし、自分と違うというだけで相手を糞尿まみれにする。 その顔に反省の色はないし、一階部分に閉じ込められた今となっても何が悪いのかさっぱり分からないようだ。 ここからは俺の勘になる。もし、れいむをこのまま老人に引き渡したとしよう。 上っ面の演技で、上っ面の親切と思いやりを演じ、上っ面の涙声で老人を看取るだろう。 そんな事はあってはならない。私の顧客は、祖国のために戦った老人達が殆どを占めているのだ。 そんな彼らにビジネスといえども、感情無しで商売は出来ない。俺は彼らに誠実でありたい。 それをぶち壊されないための最終テストに、れいむは見事失敗した。そして意外な事に、俺が求めていた事をまりさが理解していた。 だから俺はまりさに、今までの事を詫びつつもこれからの事を話さなくてはならない。俺はそっと目の前のまりさに口を開いた。 「話をしよう」 8.誰が為 「はなし? なんなのぜ? まりささまは、もうここからでていってやりなおしたいのぜ」 まりさが眉間に皺を寄せて言った。俺は正座をすると、手を床について頭を下げた。土下座である。 「まりさ! 申し訳なかった!」 「ゆ!? ななな、なんなのぜ!?」 「おにいざんどぼぢであやまっでるの!? ぞいづはのらゆっぐじだよ! あど、れいぶがゆっぐじあやばるがら、ごごがらだじでね!」 困惑するまりさと、余計な一言を付け加えるれいむ。俺は頭を上げて、ジッとまりさを見つめた。 「まりさ、俺はお前を利用した。それは事実だ」 「ゆ? りよう? なんでもいいから、さっさとここからでたいのぜ」 「まりさ、お前は人間の為に働けるか?」 「ゆ!? なんで、くそにんげんのためにはたらかなくちゃいけないのぜ!?」 俺は説明した。孤独な老人がいる事。皆、何かのために戦ったが最期には独りぼっちになっていること。その全てを、れいむにも聞こえる音量で話した。 「お前は痛みを理解し、思いやり、自己犠牲を理解している」 「……でも、まりさは」 「野良ゆっくりだと言いたいのか? それは間違いだ。お前は俺の飼いゆっくりである事に違いない」 「ゆぅ…でも、かいゆっくりはまりさにはむいてないのぜ! やめるのぜ!」 「強制はしない。出て行きたいなら出て行けばいい。ただ、お前を必要としている人間がたくさんいることを忘れるな」 「ひつよう…? まりさを…? な、なんのじょうだんなのぜ?」 「お前とれいむのやり取り。今までの全てを俺は見聞きしていた」 「ゆうううううううううううう!!? まっでえええええ!! おにいざんまっでえええええ!!」 れいむが表情を一変させて、大声で叫び始めた。しかし、俺には最早れいむなど関係なかった。 「まりさ、もう一度尋ねる。お前を必要としている者のために、どうか働いてくれないか」 「……まりさはあたまわるいのぜ…そんなのが、つとまるかどうか…」 「お前はあのゲスれいむを許した。そして、自らの罪も謝った。お前の死んだ母親の言葉も、今し方お前自身は理解した」 「……っ!」 「もういいだろう。お前は一体何が"ゆっくり"なのかを理解したはずだ」 俺は土下座を止めて立ち上がり、まりさに向かってそう言った。まりさは顔を伏せながら、ポツリポツリと言い始めた。 「どうしてなのぜ……なにもしらずに、ばかやってたほうがよかったのぜ…」 「それすらも理解したならば、バッヂなんてのは要らないはずだ。お前にはそれだけの資格がある。理解した以上、お前にはそれだけの義務がある」 まりさはしばらくの沈黙の後、顔を上げてこちらに目を向けた。その目は何かを覚悟したような目だった。 「わかったのぜ…! まりさにできることはかぎられてるのぜ…でも、なんとかしてみるのぜ…!」 「ベストを尽くせ。後はお前次第だ。下手をすれば死ぬかも知れない。だが、お前はこの上なく大切なものを得られるだろう」 「ゆ…そのたいせつなものってなんなのぜ…?」 「そうだな。筆舌しがたいものだ。思いやりや自己犠牲といった言葉では軽薄すぎる。重く、暖かいものだ」 「……わかったのぜ。できることから、はじめてみるのぜ…」 「そうか、それは良かった」 俺はまりさに向けてそれだけ言うと、ポケットから携帯電話を取りだした。宛先は既に契約した老人だ。 言葉遣いとモラルに問題有り。しかし、大切なものが何かは理解している。それだけ伝えると、老人は契約を良しとした。 「契約成立だ」 「ゆ…」 俺は携帯を閉じてまりさに言った。 「お前はこれから、ある老人の下で生活する事になる。その老人は非常に粗野だ。だが、お前同様大切なものが何かは分かっている。 事実、その老人はその大切なものの為に戦った。だが今は独りで生活している。まりさ、今度はお前が彼のために戦ってくれないか」 「いいのぜ…やってやるのぜ……それに、"そや"っていうのは、らんぼうってことなのぜ? ……なんだかきがあいそうなのぜ!」 「そうか、それは良かった。では、玄関で待っていてくれ」 俺はリビングの開け放たれたドアを指さした。まりさはその方向に向かって、部屋を去った。 取り残された俺と、透明な箱の中に入ったれいむ。 「おにいざん…」 「ん、どうした?」 「れいぶはきんばっぢだよ…」 「ああ、そうだったな」 「やざじぐじないどだめなんだよ…」 「それはお前が勝手に決めた事だ」 「ぞんなのじらないよ…れいぶ、おにいざんのだめに…いっばいづぐじだよ…いっばいゆっぐじざぜだよ…」 「例えばどんなことだ?」 「……れいぶのゆっぐじじだ、ずがだをみぜで、おにいざんをゆっぐじざぜでだよ」 「ああ、今まではそれで良かった。でも、お前はダメだ」 「どぼぢで…」 「お前は、あのまりさと協力すべきだった。せめて、粗野なまりさに対して教育を行うべきだった。 それだというのに、お前は差別をした。とても、金バッヂとは思えないような行動でな」 「だっで…あいづはのらゆっぐじ」 「未だ分からないのか? 金バッヂだろうと、銀バッヂだろうと、野良だろうと変わらないんだ」 「なにが…なにががわらないんだあああああああ!! ばがやろおおおおおおおお!!」 「お前は金バッヂだろうと! 何バッヂだろうと! ゆっくりなんだ! 何一つ他者と変わらぬゆっくりなんだ!」 「ゆ゛っ……!!」 れいむはそれっきり押し黙った。俺は手間暇掛けて育てたれいむに、こんな事を言うつもりは無かった。 しかし、それも当初だけの事。今となってはどうでもいいことだ。俺は部屋を後にすると、玄関に佇むまりさに声を掛けた。 「おい、まりさ」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前にこれをやるよ」 そう言って俺はポケットから、れいむから没収した金バッヂを取り出し、まりさの帽子に取り付けた。 「きんばっぢなのぜ? でも…これはれいむの…」 「あいつにその資格は無い。お前はこれを教訓に、誰が為に生きるかを考えてくれ」 「ゆゆ…ゆっくりりかいしたのぜ…でも、くそにんげん。これだけはおぼえておくのぜ」 「何だ?」 「ゆっくりは……すくなくとも、まりさのねだんは、ほかのだれにもきめられないのぜ!!」 「……ああ、何者もお前の値段を決められはしないさ。お前が自分を見限らない限りは」 「ゆっへん!!」 まりさは力強く返事をした。やがて、引き取りの業者が来た。まりさを老人の下へと連れて行くのが彼らの仕事だ。 まりさが去った後、俺はリビングに戻った。 「…………だせ」 「断る」 「……だせ」 「お断りだ」 「だぜえええええええええええ!! れいぶをごごがらだぜええええええええ!! きんばっぢだぞおおおおおおお!! かいゆっぐじだぞおおおおおおおおお!! おまえをさんざんゆっぐじざぜでぎだだろおおおお!! おんじらずううううう!!!」 「そうか、そんなに出たいのか」 「でだいにぎまっでるだろおおおおおおお!! ごんなうんうんど、しーしーにまみれだどごろに、だれがいだいっでいうんだあああああ!!?」 「じゃあ、出してやろう。条件付きだがな」 「……ゆ゛!?」 俺は携帯電話を取りだし、先程とは別の業者に電話を掛けた。相手は加工所の技術担当の人間だ。 9.エピローグ的な あれから数ヶ月が過ぎた。例の老人は死んだ。そして、俺はゆっくり達に思いやりと自己犠牲を説いている。 家の中で説教を垂れているのだが、相手は一匹ではない。複数のゆっくりだ。何匹もが気怠そうに話を聞いている。 今度からは教育の方法を変えた。言う事を聞かなければ処刑。上っ面だけで取り繕うならば、やはり処刑。 本当に思いやりというものを理解した者だけが、生きて出られる。ただし、行き先は死にかけの老人の下ではある。 ここにいるのは全て野良ゆっくりである。皆が皆、飼いゆっくりになることを望んでここに来たのだ。 そして、俺の隣にはまりさがいる。そうだ、あのまりさだ。言葉には出来ない大切なものを理解した、まりさがいる。 まりさも、俺の真似をして説教を垂れている。文句を垂れるゆっくりには、体当たりで制裁を加える。 いわば鉄拳制裁な訳だが、まりさは至って真面目である。ここには、あのれいむはいない。今現在、どこで何をしてるかも分からない。 れいむは、俺が呼んだ加工所の技術者によって、不老不死の体に仕立て上げられた。何をどうやっても死ぬ事すらできない。 何かのために生きる事、死ぬ事ができないというのは、どれほどの不幸か。また、それを理解するのはいつの事なのか。 俺が死んだ後だろうか。少なくとも、間違ってもあの駄作であるれいむに最期を見届けては欲しくない。 俺はこれからも老人達にゆっくりを提供し続ける。遺産と引き替えに、大切なものを届ける。失敗は許されない。俺は後悔したくないからだ。 これで俺の話は終わる。しかし、俺とまりさの物語は続くだろう。死を迎えるその日まで。 10.れいむ れいむは加工所の技術者によって、不老不死の体に作り替えられた。硫酸を掛けても、爆撃をされても死なない体になっていた。 代償として歩くスピードは大きく落ちた。小麦粉の体は鋼になった。すーりすーりもできない。まして子作りもできない体である。 「ゆぎぎ…どぼぢでごんなごどに…」 れいむは悔しくてたまらなかった。金バッヂも剥奪され、妙な体に仕立て上げられた。その挙げ句に野良ゆっくり生活を営む事になった。 死なない体。それは飢えの苦しみ、刺激される痛みが消え去るわけではない。苦痛から逃れる最後の手段。死を奪われたのだ。 そして生きようにも、普通の生き方は出来ない。飾りこそあれど、鉄仮面のような鋼の体では、他のゆっくりとは仲良くできない。 その見てくれからして、話しかける前に避けられてしまう。実にゆっくりできない生活を送っていた。 それでもれいむは生き続ける。何の意味もない、無意味な灰色で乾ききった人生を送り続ける。 数年が経ち、数十年が経ち、数千年が経った。人類も滅び、ゆっくりも何もかも滅びた。植物などはとっくに消え失せていた。 あるのは明けない夜と、不毛の大地と枯れた海。ただそれだけだった。話しかける相手もいなければ、怒りをぶつける相手もいなかった。 れいむは世界中を旅した。何処かに誰かが生きていると信じて。しかし、重い足取りでの旅は苦痛でしかなかった。 それでも希望を持って歩き続けた。やがて誰もいない、れいむ独りぼっちであることを知る。 「だれが…だれが…ざびじいよ…いっじょに…いっじょにゆっぐじじようよ…」 れいむは呟いたが、その言葉に返ってくる返事はなかった。世界が滅亡した原因はれいむには分からない。 大きな光に包まれて、瞬きをした瞬間に全てが消え去っていた。 旅を終え、れいむは動く事を止めた。そして後悔した。誰かの為に生きて、誰かの為に死ぬという事。 それがどれだけ大変で、幸せに満ち溢れた栄誉のあるものかと。鬼威惨は、れいむにそれを教えようとしていた。 しかし、れいむは理解していなかった。反対に、出会って間もない野良まりさは理解した。 「……ごべんなざい…」 全ての物事を理解し、自分の行った悪行を詫びた。その時、自分の内部で何か機械の動作する音が聞こえた。 「ゆ…なに…」 「おめでとう」 「ゆ…?!」 鬼威惨の声が頭の中から聞こえてきた。それと同時に自らの意識も段々と薄れてきた。 「君は多くの時間を費やした。だが、俺が伝えたかった事を理解できた。だから、お前は死ぬ」 「ゆ……」 「嬉しいか」 「ゆん…ゆっぐじりがいでぎだだげでも…れいぶは…れいぶは…」 「嬉しかった」と言おうとした。でも、れいむはそれを言い切る前に安寧の笑みを浮かべて死んだ。 鬼威惨と技術者は、不老不死の体に死をもたらすトリガーを設定していたのだ。それが、れいむの最期であり始まりだった。 機械と化したれいむはバラバラに崩れた。餡子が漏れ出し、地上に染みを残した。それから数ヶ月経った。 れいむが死んだ場所には小さな一輪の花が咲いていた。僅かながらではあるが、太陽の光が差し込んでいた。 その一輪の花に向かって光を射し込ませていた。雨はたったその一輪の花のために、降っては止んでを繰り返した。 れいむは何か尊いものの為に死ぬ事が出来た。だが、気付くのが遅すぎたのだ。全ては理解できなかったせいで。 終わり あとがき いやね、二階建ての透明な箱で虐待するのが最初の設定だったのね。 それが、ポーランドの映画の「誰がため」という映画を見たら、何か色々書きたくなってしまっちゃって。 そんで、結果こういう作品になっちゃったのよ。で、読み返したらやっぱり、自分の腕は未熟だなぁって思ったよ。 いや、校正は結構やったのよ。ウォッカ呑みながらだけれども。本当にコテ名の通り、ポマギーチェ状態ですわ。 専門学校の手続きもやらなくちゃいけないし、高校時代の文芸部からのお誘いで作品も書かなくちゃいけないし。 それを放り出して、これに専念してたらあっという間に時間が経って、マジでポマギーチェ。 一応参考作品としては「サルバドールの朝」というスペイン映画と、「誰がため」というポーランド映画。 いずれも実話を参考にした作品なのね。これを連続で見ると胃が重くなるから、要注意。 ちなみに「誰がため」には、「カジノロワイアル/007」で登場した悪役の人が、助演を務めているからオススメです。 「サルバドールの朝」は、ガロットという処刑道具が使われるシーンがあるけど、それが非常に痛々しい。 「ゆっくりうむ」と「eratoho」作者さん達、頑張ってえええええ!!
https://w.atwiki.jp/xjac2o4/pages/24.html
味気なく骨治れ、面白くもない勉強を自分にシール。その中には将来、役に立つそうなことは何一つ含まれていません。確かにそうでしょう。しかしもしそうだとした勉強に取り組み、やり遂げることを自分自身の角に生かすことができれば、生涯自分の頭脳をコントロールでき、どんな時でも自分の命令通りに働かせることができるようになります。 そうできたなら将来役に立つ必要なものはいつでも学べるようになります。 あとエヴァきかなくを点灯する。やがて人生は多忙になり、色々なことに時間を取れるうちに本のタイトルぐらいは記憶に残っても、幾何学の命題などは忘れてしまうでしょう。しかし、プラトンを始めとして幾何学を勉強したことのあるものはみな、その勉強によって角が鍛えられ、物事を厳密に考えられるようになったのです。 後で今の時点では地理学や年代学は必要なくても、哲学が様々な分野に派生した後をたどり、明確で正確な歴史概念を把握したり、天才たちの作品の至る所で出会う隠喩や昼の適否を判断したりするときにそれが必要になります。
https://w.atwiki.jp/daihonyasan_hosiika/pages/129.html
#blognavi を、どうしてすぐに疑ってしまうんだろう あたしは、人は、 この場に一緒にいる意味を疑って 相手を傷つけたり、 傷つけないように自分の中に溜め込んでみたり それで爆発して傷つけてみたり。 一緒にいる意味がわからなくなる だから、一緒にいない。 本当はそれって、とってももったいないことなんだけど わかっていても 一緒にいる意味を見つけられない せっかく意味を見つけても、時間がたてば薄れてしまう でもさでもさ、もしかしてだけど、 うちの猫みたいに 眠たいときに、遊んで遊んで騒いでみたり 仕事中に邪魔してきたりするどうしようもないやつでも それでも一緒にいる人って言うのは 掃除機かけるときに以上にビビッて笑わせてくれたり 洗濯物にじゃれて転がってみたり たまに一緒に寝てくれるような、 そこにいてくれることがありがたい人。 なのかもしれないねぇ。 カテゴリ [日記] - trackback- 2007年03月05日 09 57 19 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3340.html
「いい加減にくたばっちまえぇぇぇ!」 東京都の一角で地面が消し飛ぶ。 攻撃者はサイヤ人の王子ベジータだ。 だが彼が戦っているのはジャンプウチキリーズではない。 連中はすでにベジータのお料理地獄の前に敗れ去り、4枚のお好み焼きになって転がっていた。 【タカヤ@タカヤ-夜明けの炎刃王-】 【バル@重機人間ユンボル】 【ポルタ@大泥棒ポルタ】 【校長@私立ポセイドン学院】 それぞれ死亡確認 では誰と戦っているのか? そう、ベジータも例に漏れず新生鷹の爪団に騙された他の参加者に襲われていたのだ。 「ベジータァァァ!貴様は私たちとM字ハゲ具合がかぶりすぎだ!」 「貴様を殺し、我々は新生鷹の爪の重役に就く。そして 「ギャリック砲ー!!」 【マルチェロ@ドラクエ8】 【ドルマゲス@ドラクエ8】 それぞれ死亡確認 奇襲をしかけてきた二人組を消費エネルギーを抑えて撃退するベジータ。 だが、それでも彼の周りにはうじゃうじゃと敵が集まっていた。 「人気漫画の準主役……絶対にゆるせねえ!第二のジャンプウチキリーズ、進めぇ!」 「挙句そのモテなさそうな外見で子持ちだと!?我らのしっとの炎の力思い知らせてくれる!」 「くそ、次から次へと湧いてきやがって!」 無数の敵に囲まれ、ベジータの戦いはまだまだ続く。 【三日目・15時15分/新惑星・東京都】 【ベジータ@ドラゴンボールZ】 【状態】健康、首輪なし、ダメージ(小)エネルギー消費(小) 【装備】なし 【道具】支給品一式、首輪解除装置、その他不明 【思考】 基本:ミクトランを手伝う 0:自分に立ち向かってくる連中全員を血祭りに上げて、その後ミクトランと再度合流する 1:デビルガンダムを倒す 2:カカロットが英霊なんぞになっていたとは…… 3:ブロリーの野郎……! 4:新生鷹の爪団も血祭りに上げる ※大量の敵に囲まれています
https://w.atwiki.jp/yuzuriha_mansion/pages/166.html
探し人、隠れ人 難易度:☆☆(諸説あり) 怖い度:☆ 本文 昔、公園で友達らとかくれんぼをした かなり広い公園なので隠れる場所はいくつもあったが、問題は鬼になった場合 ただでさえ広くて探すのが大変なのに、友達は4人共隠れるのが上手いので、絶対に鬼になりたくなかった 「みんなどこに隠れたんだろ?」 「さあ。みんな隠れるの上手いからなあ」 「でもター君は体が大きいから、ショウ君達より先に見つかっちゃうかもね」 僕達はしばらく息を殺してそこに隠れていた どれくらいたった頃だろうか ケンちゃんが(トイレ行ってくる)と小さな声で僕に言ってきた 僕は見つかるからと止めたが、我慢できなかったのか、ケンちゃんは下へ降りていってしまった その時、 「みーつけた」 という声が聞こえた どうやらケンちゃんが鬼に見つかってしまったらしい その日から、鬼はケンちゃんの両親になった ヒント いまだに決まった解説がありません。 解説 一般論 ケンちゃんは誘拐された。 かくれんぼの鬼とは隠れてる人物を探す人のこと。 つまり、ケンちゃんの両親は隠れてるケンちゃんを探している鬼になったということ。 声だけを聞いていた僕は犯人の姿を見ていない。 反対論 誘拐犯が「みーつけた」というのは違和感があるし、 この文面ではまるで誘拐犯であることを認知しているかのようだ。 それにどうしてケンちゃんなのだろうか、かくれんぼしている鬼の子は ほかの子を探すために目に付く場所にいるはずである。 また、話の導入は「昔」という言葉からはじまり かくれんぼ自体はもう随分と古い話であることを物語っている。
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/34.html
おそれ【虞】 (いやな事が起こるのではないかという)心配。 例¦「○位転落の~が強まる/流出の~を秘める/豪雨の~が有る。」 表記¦『恐れ』とも書く
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/33.html
めいふく【冥福】 死後の幸福後生(ゴショウ)。 例¦「故人の~を祈る」
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/27.html
ホーマー【homer】 (野球で)本塁打。ホームラン。
https://w.atwiki.jp/masakif-22sama/pages/2.html
メニュー トップページ このwikiについて
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/141.html
中国女性にとっての日中十五年戦争 八 中国婦女凌辱の歴史事実を正視することの意味 前述の『戦争とはなにか』を書いたティンパレーは、『上海時代』の著者松本重治氏とは日中戦争当時、上海で知己の間柄であった。ティンパレーの本の出版をめぐる松本氏との以下の会語は、南京事件とりわけ婦女凌辱問題を日本の戦争学習において教えることの意義を示唆しているように思う。 ティンパレー「これは、よき日本人に対しては、まことに済まぬことながら、ひろく戦争が人間というものを変えてしまうという、悲しむべく、また憎むべきことを世界に周知せしめたいのです。・・・・・この本はあくまで反戦的編著として受け取ってくれ。」松本重治「ティンバレー君、私も日本人の端くれである。南京の暴行、虐殺は、全く恥ずかしいことだと思っている。貴著が一時は、反日的宣伝効果をもつだろうが、致し方ない。中国人に対し、また人類に対し、われわれ日本人は深く謝するとともに、君の本をわれわれの反省の糧としたいものだ。」(松本重治『上海時代』下、中公新書、二四九―二五〇頁)。 ティンパレーと松本氏は人類的見地に立って、残虐な戦争行為を直視し反省することが、まさに世界の平和のために必要であることを痛感したのである。 176 婦女凌辱をはじめとする日本軍の残虐行為に関して、中国の新聞『漢口大公報』(一九三八年二月一一日付)の社説「敵軍の紀律問題の本質について」が、人類史的視点からわれわれ日本人に対してその歴史事実から目をそらさず、正視することの大切な意味を問うているように思う。そこで、われわれ日本人の今後の研究と教育の課題として受けとめる意味で、それぞれの課題にそってその内容を紹介してみたい(前掲『南京事件資料集(2)中国関係資料編』所収)。 (1)女性差別と民族差別を克服するために 「このたび中国においては、惨殺のほかにさらに普遍的に強姦と略奪がおこなわれている。これは日本の紀律の一歩進んだ破壊であり、日本の前途にとって意義は非常に大きい。九・一八以来、敵軍が東北で婦女を強姦することは、本来、常のことであったが、総じて今回のように普遍的に残酷なことはなかった。南北の広大な占領地で善良な女性を蹂躙することは極点に達している。一つの城鎮が占領されると、逃げ出せない婦女は辱めを受けるのを免れない。もし抵抗するならば、汚辱したのち、さらにこれを惨殺する。幼女で辱められて死にいたるものは数えきれない。多くの地方では、幾百幾十の婦女が拘禁され、終日裸にされて辱めを受けている。・・・・中国の盗匪は婦女の強姦をつよく戒めており、犯すものは仲間に受けいれられない。日本の軍人はなんと盗匪よりはるかに下であり、強姦したのち殺害するにいたっては、さらに残酷卑劣で形容しようがない。敵軍はなぜこうなのだろうか?本質上からも解答を探しだすことができる。なぜなら全世界でもっとも女性を蔑視しているのは日本だからである。そしてこのたび敵軍が中国で177このような獣行をはたらくのは、主要には自らを征服者と思い、中国人を人とみなしていないからである。」 日本軍の婦女凌辱行為は当時の日本社会における女性への性差別と無関係ではないことを私も指摘したが、日本近代社会におけるいわゆる「からゆきさん」の歴史、公娼制度、従軍慰安掃制度などの事例を関連させて、女性の人権を考えるための適切な素材であると考えられる。また、中国人に対する民族差別と残虐行為の関連を考えさせる重要な素材になることは、すでに述べた。 (2)日本の軍隊の特質と軍国主義精神の本質を理解するために 「これらの凶行、獣行については、兵士をとがめることはできず、長官をとがめなければならない。なぜなら殺人・淫行・略奪はみな将校が唱導したのだから、どうして兵士を取り締まれようか。各地の報告は、すべて敵軍の将校が同様に婦女を汚辱したと述べている。・・・・このたびのことは日本の少壮軍官の精神が徹底的に破産し、権威を失ったことを証明しているのである。あのように国内で飛揚・跋扈し、日本を改造し世界を征服すると標樗していた少壮派の軍官は、本来、このように無紀律で非人道的で、淫にして貧な一群だったという本質があばきだされたのである。」 「また私たちは、いろいろな方法を講じて、善良な日本人民にかれらの軍隊がどのような恥ずべき凶行を行っているかを知らせ、日本人民がみずから恥じいるようにさせなければならない。」 (3)日本が日中戦争に敗北し、中国が抗日戦争に勝利した道徳的な意味を理解するために 「私たち国民は、日本の軍閥の必敗をみとおし、さらにその抗敵の決心を固めなければならな178い。同時に中国が勝利をうる道はさらに自己の道徳を振興することであるということを自党しなければならない。かれの暴にわれは仁をもって対し、かれの残虐にわれは義侠をもって対する。このようにしてのち、おのずと日本軍閥を打倒できるのである。」 (4)人間の尊厳を回復するための克服すべき教訓として 「このたぴの南京などでの殺戮・強姦は、人類の歴史の恥ずべく悲しむべき一頁である。日本軍閥の本質は、本来、無限の侵略であり、その侵賂の手段はこのような淫行・殺害・放火・略奪である。全世界の白人およぴ一般の有色人種は、これが人類の共同の大敵であることを認定し、ただちに全世界の精神を動員し、公論の権威をもって日本の善良な人民を目ざめさせ、残虐な軍閥をして制裁を受けさせなければならない。」 上の社説は当時中国が反ファシズムの戦いにおいて、その精神からして先駆的な立場にあったことをうかがわせる格調の高いものである。もはや私が屋上屋を重ねる必要もないと思うので繰り返さないが、我々が真に人類的・世界的な立場にたった時、婦女凌辱問題が、平和問題そして人権問題を考えるためにも大切な課題となることが容易に理解されよう。 目次へ | 次へ