約 4,221,094 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/72.html
GEAR戦士(ギアファイター)電童(デンドー)の最終回 星の伝説── そして、始まりの日 ── ガルファ本星アルクトスでの最終決戦。 絶体絶命に陥りながらも希望を捨てない銀河と北斗の前に、ついに最後のデータウェポン、フェニックスが現れた。 ベガの幼い頃の姿、緑の髪の少女の姿を借り、フェニックスが銀河と北斗に語りかける。 フェニックス「我を捕えし絶望の檻、消える── 我、ようやくここに真の姿を現さん」 銀河「こ、これって……」 北斗「フェニックス……」 ベガ「これが……!」 エリス「7体目!? どうして? 一体、どこに?」 電童と凰牙(オーガ)の胸のコクピットが開き、凰牙のコクピットから、北斗がひとりでに外へ飛び出す。 北斗「わ、わぁっ!?」 フェニックス「すべての人々の想いのもと──」 北斗「銀河ぁ!」 銀河「北斗ぉ!」 北斗が電童のコクピットへと引き込まれ、銀河と北斗は電童のコクピットに収まる。 フェニックス「我、今ここに、新たなる戦士との契約を結ばん──」 銀河と北斗、そしてアルテアのギアコマンダーに光が灯る。 アルテア「これは……!」 フェニックス「我の求むるは希望──」 銀河「希望?」 フェニックス「其(そ)は無限の力──」 北斗「無限の力?」 フェニックス「契約を望むか? 新たなる戦士たちよ──」 銀河「北斗……」 北斗「銀河!」 銀河「うん!」 アルテア「この私に再び……!」 銀河・北斗「ファイルセーブ! フェニックス!」 アルテア「ファイルセーブ! フェニックス!」 フェニックスが3つの光と化し、3人のギアコマンダーに収まる。 ゼロ「おのれ、電童!」 アルテア「来い、凰牙!」 銀河「北斗!」 北斗「うん、銀河!」 2人「フェニックスドライブ・インストール!」 電童の背に、巨大なフェニックスの翼が開く。 ガルファ「フェニックス──」 ゼロ「フェニックスを持ったとて!」 ガルファ「我のもと──」 ゼロ「通しはせぬ!」 ゼロが突進し、電童と組み合う。 ベガの乗るセルブースター2号機ヴァルハラの前には、自機を撃墜された吉良国が、宇宙空間を漂っている。 ベガ「吉良国くん!?」 吉良国「副指令──!」 電童が次々に撃破する。 銀河たち「閃光! 雷(らい)・刃(じん)・撃!!」 電童の必殺攻撃で、群がる機獣たちが一掃される。 愛子「電童の、エネルギーが……?」 電童のエネルギーはまったく尽きず、ゲージに「INFINITY」の文字が浮かび上がっている。 北斗「これが、フェニックスの力!」 銀河「無限の力か!」 ゼロ「我は負けん! 負けはせんぞぉ!」 愛子「電童、衛星主砲の射線軸に入ります!」 アルテア「電童!」 ゼロが電童を羽交い絞めにし、そのまま惑星破壊砲の目の前に捕える。 ゼロ「砕け散れ、電童!」 北斗「銀河!」 銀河「うん!」 電童が全身にデータウェポンを装着し、ゼロを跳ね飛ばす。 ついに惑星破壊砲が、電童目がけて火を吹き、ゼロが砕け散る。 エリス「きゃあっ!」 ベガ「北斗!?」 アルテア「銀河!?」 銀河たち「データウェポン・スパイラルアタック!!」 惑星破壊砲の砲撃と、全データウェポンの攻撃が衝突。 銀河たち「うぉぉ──っっ!!」 データウェポンの攻撃が惑星破壊砲の砲撃を押し戻し、惑星破壊砲が木っ端微塵となる。 被弾したヴァルハラが、宇宙船メテオ艦内へ着艦する。 『ヴァルハラ、第3ハッチへ着艦します』『レスキュー隊は格納庫へ!』 『吉良国さん!』『整備班、スタンバイOK!』『消火続行せよ。整備班はヴァルハラの整備を!』 ヴァルハラから降りたベガのもとに、アルテアが。 ベガ「兄上!?」 アルテア「お前の幼き日の姿をお借りしたフェニックス」 ベガ「えぇ……」 アルテア「この私にも、最後の機会をくださる」 ベガ「あ、兄上!?」 ゼロ「ベクター! フォーム・アップ!」 砕け散ったはずのゼロが再生し、重機獣ベクターと合体、強化形態のベクターゼロとなる。 北斗「あぁっ!?」 銀河「合体しやがった!?」 フェニックス「あれは命の半身── 対(つい)の者、共に討たずば、消し去ること叶わぬ者──」 北斗「えっ!?」 銀河「北斗!」 ゼロ「させぬわ、これ以上!」 パワーアップしたゼロの猛攻が、電童を襲う。 銀河たち「わぁぁ──っ!」 ゼロ「7体目を持ったとて、我は負けぬわ!」 アルテア「電童──!」 アルテアの乗った凰牙が飛来し、電童のピンチを救う。 北斗「アルテアさん!?」 アルテア「フェニックスドライブ・インストール!」 凰牙の手に、アルテア自身の愛刀を模した二振りの剣が現れる。 銀河「剣が!?」 アルテア「これが私に与えられし力……!」 凰牙が剣を振るい、二刀流でゼロと切り結ぶ。 電童も攻撃を放つが、ゼロはその攻撃をかわす。 銀河「チッ、このぉ!」 (『あれは命の半身── 対の者、共に討たずば、消し去ること叶わぬ者──』) 北斗「銀河、このままじゃこいつは倒せない!」 銀河「えっ?」 北斗「さっきの声、聞いたろ? いくらやっても、これじゃ同じだよ!」 アルテア「北斗、銀河、本星へ向かえ! 声は私も聞いた。奴の半身というのは……」 銀河「……はっ、皇帝か!?」 北斗「皇帝なんだ!」 アルテア「行け! 北斗、銀河! お前たちは皇帝を!」 銀河「けど……」 アルテア「共に討たねばならぬのだ。ゆえの凰牙! ゆえにフェニックスは私を!」 北斗「アルテアさん……!」 アルテア「それぞれの使命、気遣いは無用!」 銀河「……わかった!」 北斗「わかりました!」 ゼロ「行かせぬわ、電童!」 アルテア「貴様の相手は私だ、ゼロ!」 ゼロ「むぅっ、アルテア如きがぁ!」 ベガ「主砲、撃て! 全門、機獣を掃射!」 群がる機獣たちの攻撃で、メテオ艦内が激しく揺らぐ。 『第3・第7エネルギー回路損傷。コノママデハ、艦ノ推力ヲ維持デキマセン』 ベガ「メテオ、アルクトスへ降下!」 地球。 テレビ局にいる北斗の父・圭介。 圭介「螺旋城の地球射程圏まで、あと2時間…… 北斗…… 織絵(おりえ)……」 北斗の祖父・西園寺実が、SPの黒崎と松田たちと共に、邸宅で海を見つめている。 黒埼「ずっと、こちらにおいでになりますか?」 西園寺「未来を待つは、ここで良い……」 銀河の家・出雲家では、妹の乙女が花壇に水をやる様を、母・乙女と祖父・源太郎が微笑ましく見守っている。 ガルファ本星アルクトスのスバルたち。 彼らの頭上、空から電童が降下し、さらに宮殿を通じて地下へと降りていく。 スバル「電童……!」 北斗「封印の部屋だ。ガルファはこの奥に!」 銀河「うん!」 2人「封印を! フェニックス!」 フェニックス「新たなる契約者の願いによりて、我ここに、古き戒めを解かん──」 2人「輝刃(キバ)ドライブ・インストール!!」「キバストライカー・ファイナルアタック!!」 凰牙とゼロが、アルクトスの重力圏に引き込まれつつ、戦い続ける。 アルテア「最早、悪あがきは貴様のほうぞ!」 ゼロ「えぇい! お前に、お前になど!」 機獣たちの攻撃が続き、メテオ艦内に警報が鳴り響く。 『第2・第3リアクター、出力ダウン。艦ノ姿勢、維持デキマセン』 ベガ「総員、衝撃に備えて!」 メテオがアルクトスの海に着水する。 凰牙とゼロも、赤熱化しつつ地表へ降下、戦いの場は本星地上へと移る。 地底、電童が封印の扉をぶち破り、地下回廊を突き進む。 機獣たちが行く手を阻むものの、電童はそれらをまとめてぶち破る。 そして目前に、中枢部へと通じる入口。 北斗「あれが!」 銀河「あれか!」 中枢部の広間、皇帝の間へと降下する電童。 そこは、巨大な基盤で埋め尽くされた広間であった。 ゼロ「人間ども!」 アルテア「終わりぞ、ゼロ!」 ゼロ「お前たちになど、お前たちになど!」 ガルファ「我は王── 星の王── 宇宙の王ぞ──」 北斗「宇宙に王なんていない!」 銀河「そんなものはいねぇ!」 2人「フェニックスドライブ・インストール!」「フェニックスエール・ファイナルアタック!!」 7色の光線が炸裂する。 しかし床を叩き割り、7つの首の巨大な機械竜となったガルファが出現する。 北斗「こ、こいつが本当の……」 銀河「親玉か!?」 メテオから本星大地に降り立ったエリスたちのもとに、スバルたちが駆けつける。 スバル「エリス──!」 エリス「スバル!」 愛子「螺旋城群、月軌道上を突破! 数分で地球が、射程圏に入ります!」 ベガ「兄上!」 メテオから、ベガが愛車ワルキューレで飛び出し、ゼロ目がけてワルキューレのミサイル攻撃を放つ。 ガルファの7つの首が、執拗に電童を狙う。 北斗「くそぉ!」 銀河「でけぇ……」 北斗「けど、僕たちは負けない! ここまで来たんだ! ユニコーンドリル!」 銀河「レオサークル!」 2人「ファイナルアタック!」 ユニコーンドリルとレオサークルの同時攻撃。 しかしガルファはそれを跳ね返し、逆に電童を吹き飛ばす。 北斗「うわぁぁ!」 銀河「ここで負けて…… たまるかよぉぉ!!」 2人「バッカ野郎ぉ──っっ!!」 2人の叫びに呼応するかのように、すべてのデータウェポンが出現する。 フェニックス「我ら常には、星を守りし者と共にあり── 危機あるときは契約のもと、憑坐(よりまし)の力となりて、これを討たん──」 データウェポンたちがフェニックスに融合し、電童の数倍の大きさの剣となる。 電童が剣を手にし、力強く大地を蹴り、ガルファ目がけて剣を突き立てる。 フェニックス「さぁ── 新たなる契約の戦士よ!!」 銀河たち「おりゃあぁぁ!!」 ゼロ「我は倒せぬ! 我は倒せぬ! 我はそのように造られし者ぉ!!」 アルテア「その過ち、この身をもって!!」 ゼロの振るう槍に叩き斬られ、凰牙の左腕がちぎれ飛ぶ。 ベガ「兄上!?」 電童の振るう剣が、襲い来るガルファの竜の首を次々に叩き斬る。 地球に接近する無数の螺旋城が、地球に狙いを定めて砲門を開く。 ゼロの繰り出す槍が、凰牙の胸を貫き、コクピット内のアルテアの肩をかすめる。 アルテア「ぐぅっ!?」 ベガ「兄上ぇぇ!!」 ワルキューレが凰牙の機体を駆け昇り、ベガが飛び降る。 そのままワルキューレがゼロの顔面目がけて特攻し、大爆発。 ゼロ「ぐはぁっ!?」 ベガ「今です!」 銀河たち「アルテアさん!!」 アルテア「北斗! 銀河! うおぉぉ──っ!!」 胸を貫かれたままの凰牙が突進し、渾身の剣をゼロの顔面に突き立てる。 銀河たち「うおおぉぉ──っっ!!」 電童が宙を舞い、大上段に振り上げた剣が、ガルファの最後の首を真っ二つに叩き斬る。 ガルファ「おのれ──…… 人──間──……」 電童の剣が消え、ガルファが跡形も無く消滅してゆく。 ガルファの暴走によって汚されていた皇帝の間が、本来の美しい姿へと塗り変えられる。 そして、凰牙の剣に貫かれたゼロも大爆発。 銀河「北斗……!」 北斗「銀河……!」 地球上。 『り、臨時ニュースをお伝えします。螺旋城、そして、ガルファ本星はともに、その侵攻を停止しました! 繰り返してお伝えします。螺旋城、そして、ガルファ本星ともに、侵攻を停止! 電童、凰牙、そしてメテオは、ガルファの侵攻阻止に成功いたしました!』 ニュースを聞いた人々が沸き返る。 『勝利です! 長きにわたる戦いと…… そして最後の戦いの!』 銀河の家・出雲家では、みどりが源太郎と乙女を抱きしめる。 みどり「じっちゃん! 乙女ぇ~!」 ニュースを読み終えた圭介が、スタジオの面々からの拍手を浴びつつ、一筋の涙を流す。 圭介 (北斗……! 織絵……!) ベガが、凰牙のボロボロのコクピットをこじ開ける。 肩口に傷を負ったアルテアが、うっすらと目を開く。 ベガ「兄上!」 アルテア「なぜ…… 私はまた……」 ベガ「……まだ、なさるべきことがあるからですわ。きっと」 電童が彼らのもとへ、降りて来る。 スバル「北斗!」 エリス「銀河!」 北斗「アルテアさん!」 銀河「やったじゃん!」 ベガ「北斗……! 銀河くん……!」 一同のギアコマンダーから光が空中へと立ち昇り、7つのデータウェポンの姿となる。 フェニックス「我ら弱く── 且つ、失われやすき者。然れど集えばその力、何物をも叶えん── 我ら常にあるは、星を守る者。其は命の守り── 守り手よ、再び分かつことなきよう歩みて── 行け、未来へ!!」 再びデータウェポンが光となり、ギアコマンダーの中へと姿を消す。 銀河と北斗が見つめ合い、力強く腕を重ねる。 2人「行こう!!」 番組エンディングテーマと共に、地球の夕焼けの空から、電童が降りて来る。 笑顔の北斗、涙目の銀河。 地上で大勢の人々が、ある者は笑顔で、ある者は涙を浮かべ、電童の帰還を迎える。 乙女を抱いたみどりと源太郎、エリスの両親のボリスとアリス。 C-DRIVEの3人、学校のみんな、圭介。 電童に同乗しているエリスが、笑顔で手を振る。 アルクトス上。 海上のメテオを、スバルが母たちと共に見つめ、想いを馳せる。 螺旋城の先遣隊であったアブゾルート、グルメイ、ウィッターの3人がDr.井上にこき使われつつ、メテオの修理に精を出している。 仲睦まじそうな様子の、吉良国と愛子。 ベッドの上のアルテアの手を、神官アルゴが握り、それを見つめるベガが涙ぐむ。 地球に降り立った銀河と北斗に、人々が押し寄せる。 真っ先に銀河を抱きしめる、みどり。 エリスにボリスとアリスが抱きつく。 北斗を圭介が抱き上げる。 そして、何年かがたった光景。 緑の大地を、すっかり成長した学生服姿の銀河、北斗、エリスの3人が駆ける。 その頭上の青空を、電童がどこまでも飛翔して行く。 お わ り
https://w.atwiki.jp/mydata/pages/179.html
最終回2 PRLTTY CURE -ふたりはプリキュア- 01. ふしぎ星のふたご姫 01. うえきの法則 01. 落語天使おゆい 01. 鍵姫物語 01. 02.
https://w.atwiki.jp/golira/pages/4.html
旧石器時代マコトゲリオン ストーリー 1995年から発売したWindowsと呼ばれるOSのPCを舞台とする。 そのOSから開発を果たした2006年のギャルゲーは、あらたな脅威に見舞われていた。 日本の町であるAKIBA(アキバ)は、二次元美少女と呼ばれる 架空の美少女を放出するために、汎用デスクトップ型人造PCを 公開的に開発していた。そのユーザーには、まだ15歳の多感な少年・ 少女が選ばれ、二次元の命運を託されたのであった。 主人公である15歳の少年「スギタ・マコート」は、 「クラナド」と「ネットゲーム」から、他人と接触を好まない わけでもない普通な少年であるが、一般人である父親によって、 PCのユーザーとして選任される。 スギタ・マコートをはじめとする PCのユーザーたちは、 世界の命運を託され、精神をかけて戦うという閉鎖的な興奮状態に置 かれることとなり、追い込まれ萌えつき病んでいく。 ヲタク化の原因、襲来する萌えの正体、そして秘密裏に進められる 「ネットゲーム開発」の真相、といった多くの謎がちりばめられ、 主人公スギタ・マコートの成長と挫折を追いながら、物語は進んでい く。
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/512.html
最終話 平和の鐘よ 天使の頭上に鳴り渡れ! ドラゴノザウルスの攻撃で意識を失ったジュンに、アイラの声が届いた。 アイラ「ジュン、しっかりして。ジュンっ!!」 「がんばってジュン!あなたの国日本がムー帝国の二の舞にならないように・・・」 ジュン「アイラ教えてくれ!ドラゴノザウルスを倒すにはどうすればいい!?」 アイラ「!!・・・・ドラゴノザウルスの体内・・・・」 ジュン「!?」 アイラ「ドラゴノザウルスの体内に残してきました・・・私とゴッデスッマジンガーからのメッセージです!!あとはジュン、あなた次第・・・がんばって!」 「ムーの神があなたとともにあらんことを・・・・」 ひかる「ジュンっ!!」 ジュン「はっ!!」 ジュンの意識が現実に戻った。 ひかる「大丈夫っ!?」 ビューナスAが飛びたち、ドラゴノザウルスに向かう。 ジュン(ドラゴノザウルスの体内・・・・・) ビューナスAはドラゴノザウルスの口の中に飛び込んだ。 ひかる・マリア「「ジュ・・・ジュンっ!!」」 ビューナスAはドラゴノザウルスの体内を飛ぶ。 ジュン(アイラのメッセージに・・・・ペンダントが反応している!!) ジュン「こ・・・これは・・・・」 胃の中には、ムーの神器を持ったゴッデスマジンガーの右腕が残されていた。 ジュン「アイラ・・・あんたのメッセージ・・・確かに受け取ったよっ!!」 ビューナスAが神器を引き抜いた。 ドラゴノザウルスが苦しみだした。 ひかる「ど・・・どうしたの!?」 マリア「ドラゴノザウルスが苦しみだした!!」 ドラゴノザウルスの頭が内から突き破られた。 ひかる・マリア「「ジュ・・・ジュンっ!!」」 神器の力で変化したビューナスAーービューナスA クイーン・オブ・ゴールドが脱出したのだ。 ジュン「二人とも今よっ!!」 マリア「サンダーブレイカー!!」 ひかる「トライデントミサイル!!」 ジュン「ブレストホルスバーン!!」 ミネルバX・ダイアナンA・ビューナスAの攻撃がドラゴノザウルスに炸裂し、ドラゴノザウルスを粉々に粉砕した。 ひかる「これだけ粉々になれば・・・さすがのドラゴノザウルスも再生不可能でしょう」 町では、MAロボ・キューティハニーとファイヤービーナスが地獄王ゴードンの攻撃を凌いでいた。 Drヘル「クククク・・・逃げる技だけは一級品だな!!」 「しかしキサマたちがかわした先には・・・人々が暮らす町並みが広がっているぞ!!」 「キサマたちがそうしてかわしつづけているうちに・・・建物は一つ残らずなくなっておるわっ!!」 桜子「く・・・っ!! はっ!」 ファイヤービーナスの側のビルの屋上には、逃げ遅れた人達がいた。 ヘル「わっははっはっは・・・死ねいっ!!」 ハニー「さ・・・桜子っ!!」 桜子「だ・・・だめだあっ!!」 ファイヤービーナスがゴードンのパンチを両腕で受ける。 逃げ遅れた人「キャーッ!!」 ファイヤービーナスの両腕にヒビが入る。 ジュン「そこまでよっ!!」 ヘル「!!」 ビューナスA・ダイアナンA・ミネルバXが駆けつけた。 「ドラゴノザウルスは倒したわ!!残るはアンタだけよ・・・Drヘル!!」 ヘル「な・・・なんと・・・ドラゴノザウルスを倒したというのか・・・」 「ク・・・クッククク・・・・ならばよく見ておくがいい・・・新しいギャラリー諸君!!このゴードンがファイヤービーナスの首をはねるさまをなっ!!」 ゴードンが剣を抜いた。 ジュン「な・・・なにいっ!!」 ヘル「死ねぇっ!!」 桜子「!!」 ゴートンが剣を振りかぶったが、剣を持つ腕が切断され、地面に落ちた。 ハニー「グレートブースター!!」 グレートブースターがゴートンの腕を切り落としたのだ。 桜子「そ・・・それじゃあ・・・」 ハニー達「「「「アフロダイA!!」」」」 応急処置を終えたアフロダイAが駆けつけた。 さやか「間に合った?」 ハニー「みんなっ!!ファイヤービーナスがつけたあのキズに向かって・・・一斉攻撃よっ!!」 キューティーハニーのブーメランがゴートンの胸のキズを貫き、 そこからスパークが起きる。 ヘル「な・・・なにっ!?どうしたことだっ!!」 ひかる「スクリュークラッシャーミサイル!!」 マリア「サンダーブレイカー!!」 ジュン「ブレストホルスバーン!!」 ダイアナンA・ミネルバX・ビューナスAの三段攻撃がゴートンの胸を貫き、 ゴートンは動きを止めた。 ヘル「ばっ・・・馬鹿な!こんな馬鹿なことがあっ!!」 さやか「滅びよ・・・悪のマッドサイエンティストめっ!!」 「ブレストハートファイヤーMAXIMUM!!」 アフロダイAのブレストハートファイヤーがゴートンの胸をハート状に貫いた。 ヘル「ぬおおおお・・・・お・・・おのれ・・・マジンガーエンジェルめぇぇぇっ!!」 ゴートンがヘル諸共大爆発。 パラダイス学園。 ボス「さやか-っ、放課後ヒマかーーっ!!」 直次郎「ええいっ!放課後つきあうのはこの俺だあっ!!」 直次郎とボス達がさやかの元へ駆け寄っていく。 さやか「・・・・・」 美樹「あれ?さやかケータイ鳴ってるよ!」 さやか「どうして私のまわりには・・・こんな男ばかり・・・」 「集まるのおっ!!」 さやかは、直次郎とボス達をまとめて蹴り飛ばした。 周りの生徒たちからは拍手喝采が飛ぶ。 不動明――デビルマンも目を細めていた。 ひかる達のもとにもMAのコールが来ていた。 ひかる(あ・・・コール・・・) マリア「すみません。マスター急用が・・・」 ジュン「・・・・・」 MA指令「街に謎の巨大ロボットが現れた!!しかもそれは地球外から飛来したらしく・・・ロボットの装甲も今まで見たことない未知のものだ!!」 ジュン「やれやれ・・・ついに出たか宇宙人・・・」 マリア「Drヘルをやっつけたら落ちつくと思ったのに」 ひかる(今まで見たことない金属・・・) さやか「まだまだ何がやってくるかわからないよっ!!」 「こっちの都合じゃないからねっ!!」 野中「そのとおり!この世を乱す無法者に負けるな、鋼の天使たちよ!!」 「マジンガーエンジェルGO!!」 マジンガーエンジェル 完
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1133.html
地獄少女R(リターンズ)の最終回 残酷な美少女・藤堂まりや。幸せな人々を仲たがいさせ、地獄通信を利用させ、地獄に堕ちる様を楽しむ。 その真相── 6年前、まりやの10歳の誕生会、家族や友人たちが祝福する中、火事が発生した。 家族や友人たちは、まりやを見捨てて真っ先に逃亡し、以来、まりやはすべてを憎悪するようになった。 人々は誰もが裏切ると思い込むまりやに、まりやを愛する少年・創一は、「人々が誰もが裏切るかどうか確かめるために、何があっても裏切らない本当の愛を捜す」との名目のもと、様々な人々を仲たがいさせるゲームを続けていた。 そんな彼女が人面蜘蛛により、閻魔あいに代る新たな地獄少女に任命された── 人面蜘蛛『おまえが新たな地獄少女となるのだ あい… おまえは 地獄少女としての役目を教えてやれ』) あい「いくよ 依頼者が待ってる まりやにも教えないと…」 輪入道たち「お嬢…」 |第42話| 夕闇の彼方へ あいが、地獄流しの標的の男を追いつめる。 標的「ひ… ひぃっ!!」 あい「闇に惑いし哀れな影よ…… 人を傷つけ貶めて… 罪に溺るる業の魂… いっぺん… 死んでみる?」 あいの漕ぐ舟に乗せられ、男が三途の川を流れてゆく。 舟には骨女、そして藤堂まりやも乗っている。 まりや「わ── かっこい──♡ こーやって流してたんだ── この人 浮気がバレて彼女に流されたんだっけ こんな人って山ほどいるもんね たいへーん くすくす」 骨女「これからはあんたがやるんだよ できんのかい?」 まりや「へーき へーき おわったなら帰るね──」 骨女「あっ ちょっと…」 まりやの姿が消える。 骨女「あの子 だいじょうぶかねぇ…」 あい「覚えてもらわないとこまるわ… あの子に もう時間がないから…」 まりやが気づく。そこは病院のベッドの上。創一がそばに寄り添っている。 創一「まりや 地獄はどうだった」 まりや「…うん… 楽しそうだよ… ゲホゲホッ …はやく… 地獄少女になって… 自由に… 動きたいなぁ…」 創一「地獄少女になったら ぼくを地獄に流してくれ」 まりや「それ… このまえもいってたよね…… 心配しなくてもだいじょうぶだよ… 怨まれることいっぱいしたし… いつか だれかに…」 創一「いや…… ぼくは まりやに怨まれることをしたんだ」 まりや「え…?」 創一「六年前の まりやの家の火事… あれは ぼくがやったんだよ」 まりや「え…?」 創一「火をつけたのも 地獄通信を使ったゲームも すべてうまくいってよかったよ」 まりや「創…一…? なんで… そんなこと…」 呆然とする表情のまま、まりやが事切れる。 創一「これで… まりやは生まれかわることができる」 「むかえにきたわ」 まりやが気づくと、そこは病院ではなく、あいや輪入道、一目連、骨女たちがいる。 まりや「地獄少女… そっか!! わたし死んだんだ」 あい「これからは あなたが地獄少女よ」 あいの姿が消える。代って、まりやが花模様の着物姿へと変ってゆく。 まりや「わ── 着物だ── かわい──っ♡ さっそくお仕事いこーよっ」 輪入道「…あの子 だいじょうぶか?」 一目連「いちばん信頼してた男が すべての元凶だったってのに… あんなヘラヘラして… なにかんがえてんだか」 人面蜘蛛「平静をよそおってはいるが… その内はいかりや憎しみで満ち満ちているはずだ この世への怨みと憎しみに満ちたまま死んだ魂… それが地獄少女になる条件だからな」 地獄流しを依頼した依頼者のもとへ、まりやが骨女とともに現れ、藁人形を渡す。 まりや「はいっ どーぞ!! この糸引けばいーよっ わたしが地獄に流してあげる!」 骨女「ちゃんと説明しな!!」 まりや「え──っ めんどくさ──い 憎いんでしょ? 地獄に流したんでしょ? だったらホラ はやく!!」 依頼者「ひ……」 依頼者は恐怖に引きつりつつ、まりやに押し切られて糸を引く。 「怨み 聞き届けたり」 標的「ひっ ひぃっ 助けてくれ──っ!!」 まりや「くすくす バカだなぁ…… ふたまたかけたりするからだよ── なんかいわなきゃいけないんだっけ? えっと── 闇になんとか…って まっいっか 死んじゃえ!!」 標的「ぎゃああああ」 標的の男が、炎に包まれる。 まりや「あとはてきとーにやっといて──」 一目連「おい!!」 まりや「地獄少女になるまえから 人間ってこんなもんだってわかってたし なんか… ぜんぜん楽しくないなー」 (まりや『みんな かんたんにうらぎるよね──』) (創一『オレはぜったいにうらぎらないよ』) まりや「創一だって… ずっとわたしのこと…」 (創一『地獄少女になったら ぼくを地獄に流してくれ』) 一目連「おい つぎの依頼だ」 次の標的の名は「藤堂 創一」── 創一の家のそば。依頼者は、まりやによって恋人を失った少女・ミズホ。 ミズホ「ふふ… 大切な人をうばわれる苦しみ… あの女にも思い知らせてやる……!!」 そこへ、まりやが現れる。 まりや「ミズホさんっ」 ミズホ「な… なんで あんたが…」 まりや「ミズホさんがよんだんでしょ? この糸引いて! そーすれば創一を地獄に流せるよ!!」 ミズホ「えっ…!? なにいって… あの人 あんたの大切な…」 まりや「だって── 創一も地獄に流してくれっていってたし だからホラッ はやく!!」 ミズホ「ひ…」 ミズホが顔をひきつらせつつ、藁人形の糸を引く。 創一「よかった…… 地獄少女になれたんだね」 「怨み 聞き届けたり」 窓の向こうの創一の姿が、忽然と消える。 ミズホ「え…? 消え…た…?」 まりや「うん だって 地獄に流したし」 相変らず、まりやは笑顔。 ミズホ「…なに へらへらしてんのよ… これじゃ… なんのために… あんたどうかしてるんじゃない!? 人の気持ちとか愛情とか なにもわかんないのね!! かわいそうな子!! この… バケモノ!!」 まりや「そーだよ しらなかったの?」 ミズホまでもが、炎に包まれる。 まりや「ぜんぶ創一がわるいんだもん 最初からわたしのこと裏切ってたなんて…」 「おい!!」 骨女「なんてこと…地獄少女の力を使って…」 輪入道「こんな かってはゆるされねぇぞ!!」 まりや「怨んだり… 怨まれたり… 怨みのない人間なんていないってわかったから みんな地獄に送っちゃえばいいよ」 まりやの放つ炎が、輪入道たちをも襲う。 一同「うわああっ」 声「やめなさい」 消えたはずの、閻魔あいが現れる。 骨女「お…」 輪入道「お嬢……!!」 まりや「…なに? 消えたんじゃなかったの?」 あい「あなたはいま 信じていた彼にうらぎられたと思いこんで混乱しているだけよ」 まりや「……なにいってんの…? 創一がぜんぶわるいんじゃない…… そのせいで… わたしはいっぱい つらい思いして…!!」 あい「きなさい 彼は地獄よりもひどい場所にとらわれているわ」 あいに連れられて、やって来た場所では、人面蜘蛛のもとで創一が捕われ、全身を棘で串刺しにされ、血まみれになっている。 まりや「創一…」 人面蜘蛛「あい… きさま よけいなまねを…」 あい「ずいぶんまえから まりやに目をつけてたみたいだったから… おかしいと思っていたのよ 六年前のあの日から あなたが計画していたのね…」 6年前の惨劇の日── 創一が、まりやの家へと急ぐ。創一「まりやちゃんのお誕生会におくれちゃう…!!」そこへ、人面蜘蛛が現れる。人面蜘蛛「その女が好きか?」創一「えっ…」人面蜘蛛「だが残念だな その女は十六歳で死ぬ運命だ」創一「そんな…!! まりやちゃんを助けてよ!!」人面蜘蛛「一つだけ方法がある… 地獄少女になれば… 死んだあとも永遠に存在しつづけることができる」創一「ど… どうすればいいの!?」人面蜘蛛「地獄少女になる条件は この世に強い怨みと憎しみを抱いて死ぬこと… まりやが十六歳で死ぬそのときまでに 怨みと憎しみの心をうえつけつづけ 絶望させるのだ その方法は……」創一「そ… そんな…!! ひどいよ!! たくさんの人を犠牲にしなきゃいけないなんて…」人面蜘蛛「いいのか? まりやがいなくなっても……」創一「……っ 犠牲になった人の命は… ぼくも地獄におちてつぐなう… だからおねがいだよ!! まりやちゃんを助けて!!」人面蜘蛛「いいだろう……」創一の目の前で、まりやの家が炎に包まれる。人面蜘蛛「六年後が楽しみだな……!!」 骨女「地獄のクモが裏で糸を引いていたなんて…」 人面蜘蛛「御景ゆずきのときに失敗したからな… こんどは生前から地獄少女としての教育をほどこそうと思ったんだよ」 創一「…ま… まりや……?」 まりや「創一!!」 創一「よかった… 地獄少女になれたんだね…」 まりや「…ずっと… クモなんかのいいなりになって… 自分を犠牲にしてまで… こんな…」 (創一『なにがあっても裏切らない ほんとうの愛を見せてあげるよ』) まりやの目に、初めて涙があふれる。 まりや「ホント… バカなんだから…… 創一…… わたしは……」 創一の体に棘が食い込み、みるみる血が広がってゆく。 まりや「創一!!」 人面蜘蛛「創一の魂は完全に消滅させてやる…!! 地獄におちるよりも重い罰だ!! おまえは地獄少女の役目をはたせ!!」 まりや「いやよ… わたしは… ずっと創一のそばにいるわ!!」 人面蜘蛛「なにぃ……? そんなわがままがゆるされると思っているのか!! 藤堂まりや!!」 あいがそこに立ちふさがり、人面蜘蛛に一撃を加える。 人面蜘蛛「ぐぉっ……!? あい… きさま… なんのマネだ…!!」 あい「心をすてきれないまりやに地獄少女はつとまらないわ それに… あなたたちは多くの怨みを生みだしてしまった 地獄でちゃんと罪をつぐなってもらう」 まりや「創一といっしょなら… 地獄もわるくないわね」 あい「この怨み… すべて地獄へ流します」 無数の花びらが舞い散り、まりやと創一の姿が消えてゆく。 「ありがとう 地獄少女…」 人面蜘蛛「くそ… まあいい… 今回だけは見のがしてやる……」 人面蜘蛛が姿を消す。 骨女「お嬢は… これからどうするんだい?」 あい「……わたしは…」 時は流れ、どこかの学校。1人の少女が陰湿なイジメに遭っている。 “地獄通信て しってる?” “午前0時にだけアクセスできるサイトで” “そこに憎い相手の名まえをかきこめば” “地獄少女が地獄に流してくれるんだって…” 少女が携帯で、地獄通信にアクセスする。 黒い髪のセーラー服の少女が現れ、少女に藁人形を渡す。 藁人形に巻かれた糸が解かれる── 「いっぺん… 死んでみる?」 ★★ おわり ★★
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/400.html
~次回予告~熱斗『超電脳獣が誕生し、悪の科学者ワイリーが復活した』ロックマン『だけど、僕達のトリルは、シンクロナイザーの力を失って今にも消えようとしていた』熱斗『超電脳獣はビヨンダートを超え、俺達の世界にも侵略を始めた。もう誰も奴を止めることはできないのか!?』ロックマン『熱斗くん、僕がトリルの代わりになる!』熱斗『何だって!?』ロックマン『僕がシンクロナイザーになる!』熱斗・ロックマン『次回、ロックマンエグゼビースト最終回『光を超えて』』ロックマン『サイバージャングルに』熱斗・ロックマン『トランスミッション!』?『ガォォォン・・・』 2体の電脳獣、グレイガとファルザーは死闘の果てに合体し、 超電脳獣グレイザーとなった。 ロックマン「グレイガとファルザーが・・・」 熱斗「合体した・・・」 ケースの中のトリルから光が飛び出て、 グレイザーと一体化した。 グレイザーが咆哮する。 光を超えて 熱斗達の世界、 デンサンシティ上空に浮かぶフォッサアンビエンスが強く光っている。 科学省、祐一郎とデカオ達がいる研究室に ネット警察の貴船総監と真辺刑事が入る。 貴船「光博士」 透「貴船総監だ」 「クロスフュージョンメンバーは間もなくデンサンタウンに集結します」 真辺「周囲10kmの避難も完了しました」 祐一郎「フォッサアンビエンスは今も拡大中です」 「十分に警戒して下さい」 貴船「で、ビヨンダートの方は」 名人「博士!ビヨンダートのワイリー研究所とシステムリンクできそうです」 祐一郎「やった!名人、ありがとう」 「そっちのコードとプロトコルをまわしてくれ」 「名人、コネクトできた」 名人「映像出します」 祐一郎「頼む」 科学省のモニターにグレイザーが映される。 ビヨンダートでは、覆面隊長率いるレジスタンスの車両がグレイザーを囲んでいる。 覆面隊長「何を始める気だ?」 グレイザーは口からビームを放った。 直撃した山が砕け、地の底のマグマが見えている。 サロマ「山が・・・」 みゆき「山が消滅した・・・」 覆面隊長「何て化物だ!」 グレイザーが空気を激しく吐き出す。 それに吹き飛ばされた獣化ウイルス達がデータに分解される。 グレイザーは吸い込みでそのデータを吸収していく。 覆面隊長「何て奴だ・・・」 みゆき「獣化ウイルスを吸収して・・・」 サロマ「ウイルスをエネルギーにしてるんだわ」 覆面隊長「レーザー砲、砲撃準備!」 レジスタンスの車両がキャノガード型の砲台を展開し、 グレイザーに照準を向ける。 ワイリー研究所では、 ガラスケースに入れられたトリルが横たわっている。 熱斗「トリル!トリル!しっかりしろ!」「トリルー!トリル!トリル!」 バレル「限界を超えた能力を発揮してデータが分解を始めたんだ」 ロックマン「しっかりして、トリル!」 トリル「ロックマン・・・」 ロックマン「トリル!トリル!」 トリル「ロックマン・・・」 熱斗「助けなきゃ・・・」 熱斗はインクPETとケースのシステムを連動させた。 熱斗「ここから出すのは難しくても、データの修復は出来るかも・・・」 熱斗がウィンドウを出して、トリルの修復を行おうとする。 トリル「ロックマン・・・」 ライカ「そうか、ロックマンと似たデータならロックマンと同様の修復が出来る可能性がある」 炎山「急げ、熱斗!トリルはビヨンダートの戦争を終結に導く切り札なんだ!」 熱斗「頑張れ、トリル・・・」 バレル「何かこのケースを開ける方法があるはずだ。皆、探してくれ」 メイル「はい!」ディンゴ「おお!」 覆面隊長「発射!」 レジスタンスの車両がグレイザー目掛けて、ビームの一斉射撃を行った。 砲撃は全弾グレイザーに命中し、煙が巻き上がる。 覆面隊長「撃ち方やめ!」 車両の砲撃が中断される。 煙が晴れ、無傷のグレイザーが姿を見せた。 みゆき「そんな!」 サロマ「無傷だなんて・・・」 グレイザーの一撃で地割れが起きる。 覆面隊長「退避―!」 レジスタンスの隊員達は地割れから逃れるも、車両は巻き込まれ、動けなくなる。 グレイザーが翼を広げ、空に浮かぶ。 サロマ「飛んだ・・・」 覆面隊長「何!?」 グレイザーは飛び去っていった。 覆面隊長「何て奴だ・・・」 ロックマン「頑張れ、トリル・・・」 アイリス「お願い、トリル。地球を救えるのはあなただけなの・・・」 苦しみ続けているトリル、 熱斗は修復を試し続けているが・・・ 熱斗「駄目だ・・・止まらないよ・・・」 アイリス「トリル!トリル!!」 トリル「ロック・・・マン・・・」 トリルはデータの欠片に分解されてしまった。 ロックマン「トリル!」 アイリス「トリル!」 熱斗「・・・くそーーー!!」 熱斗がケースを殴りつける。 炎山「熱斗・・・」 炎山のPETがコール音を鳴らす。 ブルース「何者かが脱出ゲートを起動しました」 屋上の脱出ゲートが開く。 その真下のヘリポートで、 キャプテンクロヒゲとチロルが金品を手当たり次第にヘリに放り込んでいる。 チロル「ワイリーも薄情よね、私たちを置き去りにしてさ」 クロヒゲ「所詮は血も涙もない人造頭脳だ」 「面倒に巻き込まれる前に今のうちに脱出だ!」 その時、2人に獣化ウイルスが近づいてきた。 チロル「獣化ウイルス!」 クロヒゲ「もう来やがったか!」 2人がヘリの扉を閉めるが、それと同時にヘリの中に何かが放り込まれる。 クロヒゲ「ほら急げ!」 チロル「分かってるわよ!」 離陸しようとするヘリに獣化ウイルスが群がってきた。 チロル「もう!邪魔よ!邪魔!」 ヘリが電流を流し、機体に群がる獣化ウイルスをデリートした。 ライカと炎山がヘリポートに来た。 ダーク・キリサキも既に来ていた。 キリサキ「クロヒゲとチロルだよ」 ライカ「キリサキ!」 キリサキ「逃げても無駄さ」 キリサキがスイッチを押すと、ヘリの中に放り込まれた爆弾が爆発。 ヘリは爆発を起こし、何処かへ吹き飛んでいった。 クロヒゲ・チロル「「あ~れ~~~」」(その後二人は、フォッサアンビエンスによりBeast+の第7話「デーモンデコなのであ~る」で熱斗たちの世界に流れ着く) 炎山「いつの間に・・・」 キリサキのPETがコール音を鳴らす。 キラーマン「表の獣化ウイルスは全て退治しました」 キリサキ「ご苦労」 ライカ「見ろ、炎山!あの装置は何だ?」 ライカが真下に見つけた装置は巨大なディメンショナルジェネレーターだった。 グレイザーは一体化したワイリーの声をビヨンダートの人々に聞かせながら、 空を飛行している。 ワイリー「人類よ、抵抗は無駄だ」 「グレイガ軍とファルザー軍は我が支配下に入った」 「天才科学者Drワイリーの支配下にな!」 「はははは!はははは、ははははは!」 熱斗達は地下のディメンショナルジェネレーターの元に来ていた。 熱斗「ディメンショナルジェネレーター・・・」 炎山「そうだ、間違いない!」 ディンゴ「おいおい、ビヨンダートじゃ土竜がクロスフュージョンするのかよ?」 ライカ「なんだって、ジェネレーターが地の底に浮いているんだ?」 熱斗のPETに通信が入る。 熱斗「パパだ」 祐一郎「分かったぞ!熱斗!」 「ワイリーが望む獣化因子の世界には、 「ディメンジョナルエリア研究所とワイリー研究所の2機のジェネレーターを連動する必要があったんだ」 「2機のジェネレーターは、天と地へ獣化因子を放出」 「その結果、ビヨンダートは天変地異に見舞われ、獣化因子が蔓延した」 「なら、獣化因子の抗体として作られたトリルを装置に組み込み、 同じ条件下でディメンショナルビームを照射すれば、 ビヨンダートの獣化因子は消滅するはずだ!」 メイル「本当ですか、博士!」 炎山「だから、光正博士はトリルをワイリー研究所に連れて行けと言ったのか」 熱斗「駄目だよパパ・・・肝心のトリルがデータに分解してしまったんだ」 ライカ「ディメンショナルエリア研究所も機能を停止しています」 祐一郎「ディメンショナルエリア研究所は科学省のジェネレターが代用できる」 「そしてシンクロナイザーは、ロックマンだ!」 祐一郎「分解したトリルのデータをロックマンに移植する」 ロックマン「僕の中にトリルのデータを?」 熱斗「そんな事が出来るの!?」 祐一郎「ロックマンもおじいさんのテクノロジーを受け継ぐナビだ」 トリルがロックマンを獣化できるのも、同じ光正博士の遺伝子が共鳴しいてるからだ」 「熱斗、ロックマン。一刻の猶予を争うぞ!」 ロックマン「やるよ、熱斗君。僕がシンクロナイザーになる!」 熱斗「ロックマン」 熱斗たちの世界のフォッサアンビエンスの真下に 7人のクロスフュージョンメンバーが集まっていた。 プライド「亀裂がますます広がってしまうわ」 燃次「あの奥で熱斗達も頑張っているんだ」 ジャスミン「私たちも力の限り頑張るネ!」 チャーリー「嬉しいよ、テスラ。君がアバンチュールより世界の平和を選んでくれて」 テスラ「仕方ないじゃない。空港が使えないんじゃ・・・」 そういうテスラがゆっくりと上がって行き、そこから落ちた。 彼女の真下からバブルマンが実体化してきた。 テスラ「きゃぁ!」 チャーリー「テスラ!」 テスラ「失礼ねアンタ!レディーのスカートから顔を出すなんて!このスケベ!」 テスラがバブルマンを蹴り飛ばした。 バブルマン「ディメンショナルエリアもないのに実体化してるプク・・・?」 ゆり子「ビヨンダートの影響が強くなってるのね」 ミヤビ「来るぞ!」 バブルマン「何が始まったプク・・・?」 燃次「来やがったか!」 フォッサアンビエンスから無数の獣化ウイルスが降ってきた。 貴船「始まったぞ」 燃次「何だ!?」 ジャスミン「獣化ウイルス!」 プライド「凄い数・・・」 ミヤビ「ディメンショナルエリアはまだか」 ゆり子「ウイルスが実体化できるのよ。ディメンショナルエリアは不要よ」 「シンクロチップ、スロットイン!」 ゆり子・ニードルマン「「クロスフュージョン!」」 ゆり子とニードルマンがクロスフュージョンする。 ミヤビ「そうか。ならば、シンクロチップ、スロットイン!」 ミヤビ・シャドーマン「「クロスフュージョン!」」 ミヤビとシャドーマンがクロスフュージョンする。 燃字「おお!」 ブライト「私達も行くわよ」 燃次「おっしゃ!」 燃次・ナパームマン・プライド・ナイトマン・ジャスミン・メディ「「「クロスフュージョン!」」」 燃次とナパームマン、プライドとナイトマン、ジャスミンとメディがクロスフュージョンする。 テスラ・マグネットマン・チャーリー・ジャイロマン「「クロスフュージョン!」」 最後にテスラとマグネットマン、チャーリーとジャイロマンがクロスフュージョンする。 ワイリー研究所ではロックマンがトリルの入っていたケースに入り、 トリルのデータを吸収している。 ゆり子「はぁ!」 CFニードルマンが両手のニードルキャノンを連射する。 ミヤビ「シャドーブレード!」 燃次「ファイヤーボム!」 ジャスミン「メディカプセル!」 プライド「ロイヤルレッキングボール!」 テスラ「マグボール!」 チャーリー「トルネードアーム!」 他の6体も獣化ウイルスを攻撃する。 バブルマンもアクアシューターを連射し、獣化ウイルスと戦っていた。 バブルマン「こっちの世界はダークロイドのものプク!」 「勝手は許さないプク!」 透「無茶だ!あの数の獣化ウイルスをたった7人で!」 やいと「倒すそばから敵は壊れた水道みたいに溢れ出して来るし!」 デカオ「くそぉ!この俺がクロスフュージョンで戦えたら・・・」 チサオ「みんな、頑張るっちゅ!」 貴船「急いでください、博士!彼らの力が尽きる前に!」 名人「ロックマンとトリルの融合率、87パーセント・・・90パーセント・・・」 トリル「ロックマン、ここは・・・?」 ロックマン「僕の中だよ、トリル」 トリル「ロックマンの中・・・?」 ロックマン「力を貸して、シンクロナイザーの力を」 トリル「うん、ロックマン!」 「完了しました!」 熱斗「ロックマン!」 ロックマンが強い光を放つ。その光を受けバレル達の近くの端末が起動した。 バレル「熱斗くん、ディメンショナルジェネレーターが起動を始めたぞ」 熱斗「あぁ!」 バレル「ロックマンがシンクロナイザーの力を発揮しはじめたんだ」 名人「ロックマンのエネルギーがディメンショナルジェネレーターに逆流しています」 祐一郎「獣化因子を撃退する抗体だ・・・ディメンショナルジェネレータースタンバイ!」 職員「スタンバイします」 祐一郎「座標はデンサンシティ上空のフォッサアンビエンスだ!」 職員「分かりました!」 CFナビも戦い続けている。 ゆり子「ふっ!はっ!」 ミヤビ「とぁー!」 チャーリー「ダブルジャイロカッター!」 テスラ「マグボール!マグボール!マグボール!」 燃次「うわぁぁ!」 ジャスミン「せいや!」 プライド「くっ!」 ロックマン「うぉぉぉぉぉ!!」 祐一郎「発射!」 科学省のディメンショナルジェネレーターが起動し、 デンサンシティ上空のフォッサアンビエンスにディメンショナルビームが照射された。 燃次「あれは!」 ゆり子「フォッサアンビエンスの中に」 チャーリー「ディメンショナルビームか!」 ライカ「二機のジェネレーターが天と地で連動を始めたぞ!」 サロマ「隊長、全員の無事を確認しました」 覆面隊長「よし、ご苦労」 みゆき「隊長、獣化ウイルスです」 覆面隊長「今攻撃されたら、一溜まりもないぞ!」 みゆき「でも何か様子が変です」 覆面隊長「あの光は・・・」 獣化ウイルスは何かから逃げようとしていたが、 後ろから来る光に飲まれ、消滅した。 サロマ「光が獣化ウイルスを・・・」 覆面隊長「熱斗君だ。ワイリー研究所で何か始めたんだ!」 熱斗達の世界でも、光が獣化ウイルスを消滅させていく。 テスラ「獣化ウイルスが消滅していく・・・」 チャーリー「熱斗達の作戦が成功したんだ!」 獣化ウイルスに追い詰められていたバブルマンも光に助けられた。 ライカ「成功だ!」 パクチー「これで憎っくき獣化ウイルスともおさらばだよ!」 ディンゴ「やったな、熱斗!」 熱斗「うん、ロックマンが頑張ってくれたから・・・」 ロックマンが苦しみ出す。 突如、ワイリーの高笑いが響き、 炎山達の端末と壁の全てのモニターにワイリーの顔が浮かぶ。 ワイリー「忘れたか?ビヨンダートもこの世界も私のものだと言ったはずだ!」 アイリス「獣化因子・・・ワイリーがロックマンに獣化因子を注入している!」 熱斗「くそぉ!」 炎山「プラグアウトしろ!」 ワイリー「無駄だ!」 ケースが電撃を放ち、熱斗達を跳ね飛ばす。 祐一郎「何が起きた、熱斗!」 獣化因子を消滅させる光が戻っていく。 みゆき「光が戻っていく!」 グレイザーがフォッサアンビエンスへ飛び込み、 熱斗達の世界に現れた。 貴船「電脳獣!」 真辺「ビヨンダートを超え、2つの世界を支配するつもりなの!?」 グレイザーの咆哮がビルの窓ガラスを砕く。 バブルマン「・・・ふん、残念プク。今はこのくらいにしといてやるでプク」 バブルマンが地中へ逃げ出した。 ジャスミン「逃げ出したいほど怖いヨ・・私・・・」 燃次「俺もだよ、嬢ちゃん・・・」 グレイザーが口からのビームの一撃で多数のビルを倒壊させた。 テスラ「このままだと、町がなくなるわね・・・」 チャーリー「あんな奴、どうやってやっつけりゃいいんだよ!」 ワイリー研究所が大きく振動し、崩れだした。 ディンゴ「な、なんだ?」 アイリス「ワイリー研究所が崩落を始めました!」 バレル「電脳獣の体を手に入れた今、ここは不要ということか・・・」 炎山「急げ、熱斗!」メイル「熱斗!」 熱斗「駄目だ!ロックマンをプラグアウトできない・・・」 ロックマン・トリル「うわぁぁぁぁ!!」 ワイリー研究所から地割れが広がっていき、 レジスタンスのいる地点でも確認された。 サロマ「なんなの!?」 覆面隊長「またあの時と同じ事が・・・」 アイリス「トリルの仕業です」 「獣化因子を取り込んだトリルが最終兵器としての力を 発揮し始めたんです・・・」 バレル「制御しろ、アイリス」 アイリス「駄目です・・・ここまで暴走してしまっては・・・」 熱斗「俺がやる」 「俺がロックマンとクロスフュージョンしてトリルの暴走を止める」 メイル「何を言うの、熱斗!」」 炎山「ただでさえ、ビヨンダートでのクロスフュージョンは危険なんだ!」 「獣化因子の影響下にあるロックマンとクロスフュージョンしたら、お前まで・・・」 熱斗「でも、苦しんでいる友達を放っておけないよ」 「クロスフュージョン!」 熱斗がPETをケースにあてると、強い光が溢れ出し、熱斗が飲まれていく。 メイル「熱斗!」 熱斗「うわぁぁぁ・・・・」 ワイリー研究所の崩壊とそこからの地割れが止まった。 そして、その屋上を一つの影が突き破り、空へ出る。 グレイガーに似た、純白の姿をしたCFロックマンだ。 メイル「熱斗!」 バレル「クロスフュージョンに成功したのか」 ライカ「初めて見る獣化スタイルだ」 CFロックマンが空を飛び、フォッサアンビエンスに飛び込んだ。 グレイザーの電撃を受け、CFナビのクロスフュージョンが解除され、 傷ついたクロスフュージョンメンバーが地面に倒れる。 そこへフォッサアンビエンスから飛び出したCFロックマンがグレイザーに一撃を加え、地面に叩きつける。 ゆり子「ロックマン!」 ミヤビ「あれは!」 祐一郎「熱斗・・・」 デカオ・やいと・チサオ「熱斗!」 CFロックマンはグレイザーのビームを受けるも、耐え切った。 ワイリー「シンクロナイザーの力か!」 祐一郎「シンクロナイザーの力が電脳獣の攻撃を無力化したんだ!」 ゆり子「熱斗!」 CFロックマンはグレイザーの電撃をかわし、エネルギー弾を打ち返す。 飛び上がるグレイザーに、CFロックマンは赤いオーラを纏って突撃する。 グレイザーとCFロックマンが激突し―― ワイリー「馬鹿な!この私が・・・最強の電脳獣が負ける筈は・・・!!」 グレイザーは顎から真っ二つに割かれ、大爆発した。 CFロックマンはフォッサアンビエンスに飛び、ビヨンダートに戻る。 熱斗「うわぁぁぁぁ!!」 CFロックマンが獣化因子を消滅させる光をビヨンダート全体に放った。 パクチー「獣化因子が・・・」 キリサキ「獣化因子が消滅していく・・・」 バレル「この世界に戦争をもたらした獣化因子が・・・」 「見てるか、カーネル」 メイル「終わったんだね」 炎山「これでビヨンダートに平和が戻る」 バレル「君達のおかげだ、感謝する」 メイル「おかげだなんて、そんな・・・」 突如、メイルの姿が消滅した。 炎山「桜井!」 炎山の姿も消滅した。 続いて、ライカとディンゴも消滅した。 パクチー「ライカ!ディンゴ!」「どうなってるんだ・・・」 消えた熱斗達は奇妙な空間に出ていた。 ライカ「ここは?」 サーチマン「フォッサアンビエンスの中のようです」 アイリス「皆さん」 熱斗「アイリス」 アイリスも元のトリルを連れて、来ていた。 アイリス「獣化因子は完全に消滅しました」 「ありがとう。兄さんもきっと喜んでいます」 熱斗「ビヨンダートの未来はこれからだね。応援してるよ」 アイリス「光君・・・」 ディンゴ「おい、熱斗、急ごうぜ!」 炎山「フォッサアンビエンスが消えかけてる!」 アイリス「お別れね」 熱斗「頑張れよ・・・」 トリル「ロックマン!ロックマン・・・」 熱斗達の世界のフォッサアンビエンスが消滅した。 祐一郎「フォッサアンビエンスが・・・」 ゆり子「フォツサアンビエンスが」 「消えててしまった」 熱斗「「「おーい!!」」」 炎山達「「「おーい!!」 ゆり子達「「「熱斗!」」」 熱斗「みんな!」 戻ってきた熱斗達が仲間達の元に駆け寄る。 フォッサアンビエンスでのロックマンとトリルの別れが回想される。 トリル「ロックマン!」 ロックマン「トリル」 トリル「トリル・・トリル・・・残る・・・」 熱斗「トリル・・・」 アイリス「いいのよ、トリル。獣化因子は消滅したのだからロックマンといても」 トリル「でも町もたくさん壊れちゃったし、怪我した人もたくさんいる・・・」 「トリルも嫌だよ、さよならするの」 「でも・・・トリル決めたの。ロックマンみたく強くなるって」 「ロックマンみたく困ってる人たちを助けるって・・・」 熱斗「偉いぞ、トリル」 トリル「トリル泣かないよ・・・泣かないもん・・・」 目に大粒の涙を浮かべたトリルをロックマンが抱きしめる。 トリル「会えるよね・・・ロックマンとまた会えるよね・・・」 「ロックマン・・・!」 そして、皆は元居る世界に帰っていった。 ロックマン(また会えるさ、トリル) 熱斗(うん) (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/130.html
~次回予告~推奨BGM:Nobody's Perfect(instrumental)ナレーター(立木文彦)『最終回!』翔太郎『街の危機は終わる気配がねぇ…。』青年『俺達はミュージアムを継ぐ者。』若菜『この汚れた街を浄化する!』翔太郎『なぁフィリップ…、お前の力が欲しいよ…!』ナレーター『これで終わりだ!』 ※ここまでのあらすじは『仮面ライダーWの第48話』をご覧ください。 ペットショップ。翔太郎が店員に詰め寄っている。 翔太郎「兄ちゃん! しっかりこの口で言ったろうが!? レジェンドデリシャスゴールデン缶、今日は入るって!」 店員「いやいや、言ってないですよ!?」 そこへサンタちゃんが登場。 サンタ「翔ちゃん、申し訳ない!」 翔太郎「サンタちゃん、頼むよ」 サンタ「店長と呼んでよぉ! これでね、許して頂戴。」 翔太郎が代りの商品を受け取り、店を去る。 店員「誰なんですか、あの人!?」 サンタ「左 翔太郎。どんな危機でも救ってくれる、この街の顔さ……」 店から少年が顔を覗かせ、翔太郎の様子を見ている。 空を仰ぐ翔太郎。破壊された風都タワーが元通り再現され、風車が回っている。 翔太郎 (フィリップ…… お前が消えて、もう1年になるな。風都タワーもようやく再建されたぜ。でもな、俺はお前に合わせる顔がねぇよ……) そんな翔太郎の様子を、どこかで誰かが見つめている── 警察病院。若菜の病室を翔太郎が訪ねる。心を閉ざしている様子の若菜。翔太郎「よぉ、少しは元気出たかい? 心配したよ。あれからずっと眠り続けてたんだってな」若菜「……命の恩人のつもり? それとも来人(らいと)の差し金?」(フィリップ『この事は、姉さんに内緒にしておいてくれ』)翔太郎「……」 翔太郎 (街の危機は終わる気配がねぇ。なぁ、フィリップ。お前の力が欲しいよ……。『ハードボイルドじゃないね』ってまた笑われそうだが、俺には今でも、お前がすぐそばにいるような気がしてならないんだ。今でも俺の近くに……) 鳴海探偵事務所に帰って来る翔太郎。 ペットショップにいた少年が相変わらず、後をつけて来る。 翔太郎「なんだ、坊主? うちに用か?」 少年「姉さんを…… 取り戻してくれる?」 最終話 Eにさよなら/この街に正義の花束を 亜樹子「青山晶(あきら)くん、小学6年生。姉の唯さんが3日前から行方不明、警察からも連絡なし、と」 晶「僕、姉さんがいないと何もできないんです」 平然と言い放つ晶。翔太郎が口に含んでいたコーヒーを派手に吹き出す。 翔太郎「ゴホ、ゴホ! 男が胸張って言うな、そんな台詞! いいか? いかなる事態にも心揺らず、1人で耐え抜く。それが、ハードボイルドっていうんだ」 晶「それって、いい事なんですか?」 翔太郎「……なんだと?」 晶「第一、完全な人間はいないっていうじゃないですか。僕は子供で、まだ半人前だし、人に頼るのは当然ですよ」 亜樹子「うわぁ~……」 翔太郎「あぁ、もう! 耐えられん! おい亜樹子、こいつを調査に連れてくぞ!」 晶「うわぁ、何するの!? 僕は依頼人ですよ!?」 亜樹子「翔太郎くん、無茶しないでね!」 翔太郎が晶を連れたまま、いつものクイーン、エリザベス、ウォッチャマンのもとで聞き込み。 エリザベス「唯ちゃんて、嵐が丘高校でしょ? あそこの連中って、悪いグループと関ってるらしいよ。名前は確か、エグゼ」 翔太郎「エグゼ? 何だ、そりゃ?」 ウォッチャマン「E、X、EでEXE(エグゼ)。ガイアメモリを売買してる、若者のグループだよ」 クイーン「ボスはエナジーって呼ばれてるよね」 翔太郎「エナジー? メモリの名前か。よし、キーワードは揃った。嵐が丘高校、EXE。相棒に連絡だ」 エリザベス「フィリップ君!? 海外留学から帰って来たの?」 翔太郎「あ…… いけね。つい、癖で……」 とある廃施設へやって来た2人。 翔太郎「ここがEXEの溜り場か…… いかにも、って感じだな」 そこへ1人の青年が、2人を嘲笑うように現れる。 青年「ハハハ!」 翔太郎「子供のくせにメモリの取引なんかしやがって。お仕置きだぜ。」 青年「お仕置きするなら、こいつからだろ?」 別の青年が晶の姉・唯を引っぱりだし、次々に、EXEのメンバーの青年たちが現れる。 唯「晶!」 晶「姉さん!?」 翔太郎「どういう事だ!?」 青年「俺たちのメモリ売買は元々、唯が始めたことなんだ」 晶「そんなの、ウソだ!」 唯「ごめん! 本当なの、晶。一度偶然見つけたものを売ったら、すごい値段で売れて……」 晶「酷いよ、姉さん!」 青年「俺達はミュージアムを継ぐ者。偉大なカリスマもいる!」 翔太郎「カリスマ?」 青年「今は街で静かにしているあの方を迎えるため、俺達は残りのメモリをかき集めるのさ! 再起動の日は近い……!」 青年たちの1人が、ガイアメモリを手にする。 『アノマロカリス!』 翔太郎「どいてろ」 翔太郎が晶を下がらせ、ロストドライバーを装着する。 ガイアメモリを手にした青年が、アノマロカリスドーパントに変身。 翔太郎「いくぜ、フィリップ」 『ジョーカー!』 翔太郎「……いけね、また癖だ」 青年「はぁ? 何、それ?」 翔太郎「変身」 『ジョーカー!』 ロストドライバーとジョーカーメモリにより、翔太郎が全身漆黒のライダー、ジョーカーに変身する。 ジョーカー「俺は仮面ライダー……ジョーカー!」 晶「翔太郎さんが……!?」 アノマロカリス「はぁ? 仮面ライダー!?」 青年「じゃあねぇ、頼むねぇ~」 唯「晶ぁ! 晶ぁ!」 青年たちが唯を捕まえたまま、逃げてゆく。 アノマロカリスの攻撃を軽々とかわし、ジョーカーのパンチが決まる。 ジョーカー「おいおい、どうしたぁ! そんなもんかぁ!?」 パンチとキックが次々に命中し、アノマロカリスが地面に転がる。 ジョーカー「これで決まりだ」 『ジョーカー!』『マキシマムドライブ!』 ジョーカー「ライダーパンチ……!」 反撃に転じようとするアノマロカリス目がけて、ジョーカーの必殺パンチが炸裂。 変身を解除された青年が、気を失って地面に沈む。 翔太郎もジョーカーの変身を解除。 翔太郎「晶、姉さんを追うぞ」 晶「もうイヤです…… 何も知りたくない、したくない!」 翔太郎「おい、晶!?」 翔太郎「殻にこもってる場合か!?」 晶「僕は、あなたみたいに強くないんだ!」 被子に逃げ出そうとする晶。 翔太郎「いいか? 俺は強くなんかねぇ。お前と一緒だ」 晶「え……?」 翔太郎「本当は1人じゃ何もできねぇけど、無理やり1人でふんばってるだけさ」 晶「……それがハードボイルド? わかんないよ」 翔太郎「……先に事務所に戻ってろ。俺は調べることがある」 大混乱の警視庁。震え上がっている刃野と真倉。翔太朗が駆けつける。翔太郎「どうした!? おい、どうした!?」刃野「あれ! あれが……」警官たちに取り囲まれた若菜が、狂ったように笑い続けている。若菜「アッハッハッハ! アッハッハッハ!」翔太郎「若菜姫……!?」刃野「あれが、俺たちの知ってる若菜姫!? 現物を見ても、まだ信じらんねぇよ!」真倉「本当に彼女が、諸悪の根源だったんですね!若菜が手から光を放ち、警官たちを次々になぎ倒す。照井も駆けつける。照井「変身しないでも、ドーパントの力が発動している!?」駆け去っていく若菜を照井が追い、翔太郎も続く。若菜「パワーが足りない…… はぁ、はぁ……」照井「待てぇ! 園咲若菜!」若菜「お断りよ! 私は再起動し、この汚れた街を浄化する!」照井「この街は汚れてなどいない! そう思うのは、お前の心が歪んでいるからだ! 風都を危機に晒す者はこの俺が許さん!」『アクセル!』照井「変……身!!」『アクセル!』翔太郎「待ってくれ、照井!!」照井が仮面ライダーアクセルに変身するが、とっさに翔太郎が割って入る。アクセル「どけ、左! 力ずくでも彼女を止めなければ!」翔太郎「頼む! 待ってくれ、照井…… 今彼女を傷つけたら、フィリップは何のために命を投げ出したんだ!?」口を滑らせたことに、しまったという表情になる翔太郎、たちまち顔色が変わる若菜。若菜「来人が命を……!? 一体どういう事!?」翔太郎「……」若菜「ねぇ、どういうことぉ!?」翔太郎「フィリップは消えた…… 君を守るために、最後の力を振り絞って…… 地球の中へと……」若菜「……うぅわああぁぁっっ!!」絶叫とともに、若菜が光となって消え去る。 探偵事務所へと帰って来た翔太郎。 フィリップの声「問題ないよ、亜樹ちゃん。」 翔太郎「……フィリップ!? 帰ったのか!」 翔太郎が事務所の中へ飛び込む。 翔太郎「ハハッ、やっぱりなぁ! いつからだ? 俺はなぁ、ずぅっと気配を感じてたんだよ。……あれ?」 室内には亜樹子と晶のみ。フィリップの姿はない。翔太郎があちこちを捜し回る。 翔太郎「ハハッ、おい、フィリップ!」 フィリップの声「亜樹ちゃん、問題ない」「さぁ、検索を始めよう」 声のほうを見ると、フロッグポッドがフィリップの声を再生している。 亜樹子「たまたま、晶くんにフィリップ君の話をしてて、で、フロッグポッドに声が残ってたもんだから、つい……」 翔太郎「……」 亜樹子「ごめんね、翔太郎君! ほんと、ごめん! どうか、これを…… これで一発!」 スリッパを手にして必死に詫びる亜樹子。翔太郎は無言で部屋を去る。 亜樹子「怒んないの……? 『亜樹子ぉっ!!』って……」 晶「ははっ、なぁんだ。相棒がいなくなって、メソメソしてるなんてカッコ悪い。僕のこと、偉そうに言えないじゃないか」 亜樹子「……」 晶「だって、外国に行ったくらいで」 亜樹子「……あれ、嘘。本当は、この世から消えちゃったの」 晶「え……」 亜樹子「フィリップ君は、翔太郎君の大事な相棒だったの。君にとっての姉さんと同じ…… いてくれないと何もできないくらい、2人で1人だったの……」 (翔太郎『俺は強くなんかねぇ。お前と一緒だ』) 亜樹子「ずっと、痩せ我慢してるんだよ……」 晶「痩せ我慢…… それが、ハードボイルド?」 そのとき、晶の携帯にメールが届く。 『EXE・探偵には見せるな 今からすぐに俺らのアジトに来い。場所は──』 森の中。シュラウドのもとを、若菜が訪れる。シュラウド「それで、何を望むの?」若菜「再起動。そして、私なりのガイアインパクト」シュラウド「そう…… あなたの知りたい答は、地球の本棚にある」若菜「意外。あなたがこんなに素直に協力してくれるなんて」若菜の手を取るシュラウド。シュラウド「家族だもの」若菜「え……?」シュラウド「若菜…… あなたの思うようにするといいわ」草原の上に佇む、シュラウドと若菜。シュラウド「あなた…… 今、逝くわ……」シュラウドの体が、若菜の膝の上に崩れ落ちる。若菜「お母様……!?」 一方で晶はメールでの指示通り、1人でEXEのもとへ現れる。 青年「遠藤さん!」 遠藤と呼ばれた、最初に翔太郎の前に現れたあの青年が進み出る。 遠藤「ヤッホー! 約束通り、誰にも言わないで来たな? さぁ、来いよ。おいで、おいで!」 晶「僕は…… 僕は、あなたたちなんか怖くありません。姉さんを返してください!」 遠藤「ハハッ、痩せ我慢にしろ、いい度胸じゃねぇかぁ!」 唯「やめて、遠藤!」 遠藤「なら早く、メモリの場所を教えろよ! 唯! 弟が痛い目見る前に!」 晶「姉さん!?」 唯「晶…… おいで」 青年たちが無理やり、晶を唯の前に連れ出す。 唯「ごめんね、晶……」 唯が晶の鞄を裂き、中に隠されているガイアメモリを取り出す。 晶「姉さん!?」 ガイアメモリに群がる遠藤たち。 『オーシャン!』 遠藤たち「オーシャン…… レアだよな、これ! オーシャン!」「初めて見ますね!」 彼らがメモリに気を取られている隙をつき、唯が晶の手を取って逃げ出す。 唯「晶!」 遠藤たち「おい、逃げるな!」「待てぇ!」 一同が2人を追う。青年の1人がコックローチドーパントに変身し、青年たちとともに2人を取り囲む。 必死に抵抗する晶。 そこへ翔太郎がハードボイルダーで駆けつけ、コックローチを跳ね飛ばす。亜樹子も駆けつける。 晶「翔太郎さん! どうしてここが?」 亜樹子「念の為!」 靴を指す亜樹子。いつの間にか晶の靴に、スパイダーショックの発信機が貼り付けられている。 翔太郎「よぉ、晶。1人でふんばったんだな。見直したぜ」 晶「翔太郎さんも、1人でふんばってるから!」 翔太郎「行くぜ」 『ジョーカー!』 翔太郎「変・身!」 『ジョーカー!』 翔太郎が仮面ライダージョーカーに変身し、コックローチに立ち向かう。 コックローチ「仮面ライダー!?」 照井も駆けつけ、青年たちをつぎつぎになぎ倒す。 遠藤「何だ、お前!?」 照井「俺に質問するな」 その隙に、亜樹子が晶たちを救い出す。 亜樹子「大丈夫?」 ジョーカー「さぁ、お片づけだ」 『ジョーカー!』『マキシマムドライブ!』 ジョーカー「ライダーキック…… はぁぁ──っっ!!」 必殺キックが炸裂し、コックローチがあっけなく敗れ去る。 遠藤ともう1人の青年が慌ててガイアメモリを取り出すものの、あっという間に照井とジョーカーに阻止される。 ジョーカー「出番がなかったなぁ、エナジーさんよ」 ジョーカーのデコピン一発で、遠藤はあっさり気絶。 地面に転がったメモリを、ジョーカーが踏み潰す。 照井「左、後は任せろ、俺の仕事だ」 ジョーカー「任せたぜ」 晶「翔太郎さん!」 照井が遠藤らを運んでいく。 これで解決と思いきや、壊れたメモリから漏れた声は「エナジー」ではなく…… 『エッジ!』 帰途につく翔太郎たち。 唯「ありがとう、晶。あんたがあんな勇気出すなんて……」 晶「覚えたてのハードボイルド、だよ」 翔太郎「こんにゃろ! ったくぅ! 調子のいい奴め、ハハッ!」 談笑する一同の前に、1人の男が立ちふさがる。 翔太郎「なんだ、お前……? あ、ペットショップの!」 店員「偉そうに。何が街の顔だよ!」 冒頭でのペットショップ店員。その手に「E」のガイアメモリがある。 『エナジー!』 翔太郎「下がってろ!」 店員がエナジードーパントに変身。 翔太郎「逃げろ!」 とっさに一同を庇う翔太郎。 彼が背を向けた瞬間、エナジードーパントの先制攻撃の光弾が、その背に炸裂する。 晶「翔太郎さん!?」 亜樹子「翔太郎君!?」 照井「左……!?」 店員「ハハハ! ハハハハハ!」 生身でまともに攻撃を食らった翔太郎の体が、地面に沈む。呆然とする一同。 店員「誰も知らない! 俺がこの街で一番強いことを…… EXEの真のヘッドだということを! ハハハハハ!」 亜樹子「翔太郎君…… 翔太郎君! 翔太郎くぅん!!」 若菜「再起動のためのすべてを閲覧した……」目の前にそびえ立つのは、まだ破壊されたままの、再建前の風都タワー……?若菜「来人……」 攻撃を食らったはずの翔太郎が、起き上がる。 晶「翔太郎さん……!?」 その背中で、消失したはずのエクストリームメモリが光弾を受け止めていた。 翔太郎「エクストリームメモリ!? ……え!?」 驚く翔太郎の前で、エクストリームメモリから光があふれ、その中から人影が現れる。 なんと── 消滅したはずの、フィリップ。 翔太郎「フィリップ……!?」 フィリップ「フッ……」 亜樹子「フィリップ君!?」 フィリップ「やぁっ、翔太郎!」 翔太郎「……なんでだよ?」 フィリップ「1年前、若菜姉さんが僕に体をくれたんだ」 これまでの若菜のエピソードはすべて、1年前の出来事だった。若菜「来人…… これが私の決めたガイアインパクトよ!」破壊された風都タワーの前で、若菜の体が消え去り、エクストリームメモリと化す。エクストリームメモリの中の空間。消滅したはずのフィリップが目覚める。そばには若菜がいる。若菜「来人……」フィリップ「姉さん!?」若菜「来人、私の体をあなたにあげる」フィリップ「え……?」若菜「あなたの相棒の泣き顔、見てられなかったんですもの」フィリップ「……」若菜「人類の未来の為に地球を変えるのは、園咲の使命。でも一番相応しいのは私じゃない。誰よりも優しいあなたよ、来人……」フィリップ「姉さん…… でも僕、どうやって?」琉兵衛、冴子、シュラウドも現れる。冴子「答はそのうち見つかるわ。取敢えずこれからも、風都を守る風でいなさい」フィリップ「皆……!?」琉兵衛「私達は、地球に選ばれた家族だ。この星の中から、お前を見守っているよ」フィリップ「父さん…… 母さん、姉さん!」一同の元へ駆け寄ろうとするフィリップを、琉兵衛が笑顔で制止する。シュラウド「来人、来ては駄目……」冴子「さよなら、来人……」若菜「さよなら…… ありがと……」涙を浮かべる若菜。フィリップ「若菜姉さん…… 初めて貰ったポストカードと、同じ笑顔だ……」若菜「馬鹿……」泣き始める若菜を、冴子が優しく抱きとめ、そんな冴子の肩をシュラウドが抱く。琉兵衛が笑顔で頷いた後、一同が宙へと消えていく。涙を拭うフィリップ。フィリップ「ありがとう……」 フィリップ「体を復元しながら、僕はずっと君を見ていた」 翔太郎「気のせいじゃなかったんだ……!」 亜樹子「私…… 聞いてない!」 晶「あなたがフィリップさん? 翔太郎さんの相棒!」 フィリップ「やぁ! 青山晶君。君のことはすでに検索済みさ。よく頑張ったね。僕達の仲間になれるかもしれないね」 翔太郎「……わああぁぁ! フィリップぅ!」 絶叫しつつ、翔太郎がフィリップに飛びつく。 フィリップ「翔太郎!? 相変わらず全っ然ハードボイルドじゃないねぇ!」 亜樹子「翔太郎君は、完成された『ハーフボイルド』だからねぇ!」 翔太郎「そんな完成、したかねぇ! ハッハッハ!」 店員「こらぁ! さっきから何だぁ! 無視すんなぁ!」 翔太郎「おっと、いけねぇ! 忘れてたぜ。さぁ行こうか、フィリップ」 フィリップ「あぁ、相棒」 『エナジー!』 店員がエナジードーパントに変身。 『サイクロン!』『ジョーカー!』 翔太郎・フィリップ「変身!!」 『サイクロン!』『ジョーカー!』 翔太郎がWに変身。倒れるフィリップをすかさず、亜樹子が支える。 亜樹子「これこれ! やっぱ、これよぉ!」 W「「だな!」」 『ルナ!』『トリガー!』『ヒート!』『メタル!』 W「どんどん行くぜぇ!」 ルナトリガーの変幻自在の銃弾、ヒートメタルのロッド攻撃がエナジードーパントに次々に炸裂。 フィリップ『さぁ行くよ、翔太郎』 W「あぁ、ハードボイルドに決めるぜ! ジョーカーエクストリーム!!」 サイクロンジョーカーの必殺キックが炸裂。 大爆発。エナジードーパントの変身が解除され、地面に転がる。 フィリップ『決めゼリフは忘れてないだろうね、翔太郎?』 W「当たり前さ、フィリップ。街を泣かせる悪党に、俺たちが永遠に投げ続ける、あの言葉──」 「さぁ、お前の罪を数えろ!!」 1年間、応援ありがとうございました。 そして、物語はファイナルステージおよび『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズMOVIE大戦 MEGAMAX』および『風都探偵』へ続いていく…。
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/800.html
エピソード3 決斗! ショッカー首領の正体 あれから何度、時間を繰り返しただろうか?時間を繰り返すたびに、新たな敵が現れ泊さんたちは幾度となく、戦いに敗れた。そして、時間は繰り返す。世界はショッカーによって支配された。 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』で登場した歴史改変マシンの残骸により、4月4日が何度も繰り返され、そのつどショッカーは戦力を増していた。 進ノ介たちは、『仮面ライダー3号』での剛の死を霧子が悼んだことで、その想いが歴史改変マシンを動かしたと考えていた。 だが歴史改変マシンを破壊すれば、剛が生きている現在の時間が消滅し、時間は剛の死んだ歴史に戻ってしまう───。 霧子が夜のドライブピットを訪れると、進ノ介が書類とにらめっこしている。 霧子「まだ起きてたんですか?」 進ノ介「あぁ」 霧子「……泊さん」 進ノ介「ん?」 霧子「もう、やめませんか?」 進ノ介「この状況を、このまま放っておくわけにはいかないだろ?」 霧子「わかっています」 進ノ介「だったら───」 霧子「少なくとも、これ以上状況を悪くしない方法があります!」 進ノ介「え……?」 霧子「歴史改変マシンを壊さずに、剛も生きたままでいられる方法が!」 ベルト「つまり、こういうことか? 歴史改変マシンを作動させる原因となっている、君自身が命を絶つ」 霧子「……そうすれば、時間を繰り返すことはなくなります」 進ノ介「論外だ。そんなこと、できるわけないだろう!?」 霧子「でも!」 ベルト「私たちはショッカーの秘密基地を突き止めた」 進ノ介「俺たちで、なんとかショッカーを倒す。霧子…… 剛が無茶をしないように頼む」 夜の街を眺める巧。 巧「もうたくさんだ…… 誰かが犠牲になるのは……。木場、草加、みんな…… お前らだったらどうする?」 声「俺だったら───」 背後に海堂がいる。 海堂「───首は突っ込まない」 巧「海堂!」 海堂「みんなも、お前にそれをお勧めすると思うぞ?」 巧「お前…… 何を知ってんだ」 海堂「……とにかく! この件には首を突っこまないほうがいい。どうしても無理だってんなら…… 命は大事にしたほうがいい。命は…… 一つしか、ないものですから」 走り去る海堂。 あくる日。ショッカー基地。進ノ介、巧、侑斗が見張りの戦闘員たちを叩きのめす。 侑斗「やはり、ここが奴らの基地か」 進ノ介「行こう」 基地内に侵入。最強の敵、仮面ライダー4号が待ち受けている。 4号「来たか」 進ノ介「……あいつは俺に任せろ」 巧たち、進ノ介の肩を叩いて先に進む。 進ノ介「変身!!」 『Drive! Type-Speed!!』 進ノ介が仮面ライダードライブに変身。 4号「何度やっても、結果は同じだ」 ドライブ「何度だってやってやるよ。お前たちを倒すまで!」 基地奥を目指す巧たちの前には、怪人チーターカタツムリ、ショッカーライダーとなった王蛇とダークキバが現れる。 カタツムリ「行け、ライダーたちよ!」 巧・侑斗「「変身!」」 巧がファイズに、侑斗がゼロノスに変身。 ゼロノス「言っとくが、俺はかーなーり、強くなった!」 ファイズ「俺たちだって強くなる! これだけ何度も…… やられれば、な!」 ドライブは4号と戦いを繰り広げている。 キック、パンチの連打を繰り出すドライブだが、4号には全く通じない。 『Hissaaaatsu!!』 4号「ライダーパ───ンチ!!」 『Full throttle!! Speed!!』 4号の必殺パンチより先に、ドライブのスピードロップが炸裂───が、4号はそのキックを受け止める。 4号「やるようになったな」 ドライブ「俺たちも…… 指をくわえて、やられてるだけじゃない!」 4号「ハハハ…… 貴様らは根本的に勘違いをしている」 ドライブ「何っ!?」 4号「貴様らが強くなればなるほど、ショッカーの勝利は近づく」 ドライブ「ふざけるなぁ!!」 4号「その悲劇に、貴様らが耐えることができるか…… 楽しみだ」 姿を消す4号。 『Full Charge』『Exceed Charge』 ファイズとゼロノスが、王蛇とダークキバを撃破。 ファイズ「次はお前だ!」 カタツムリ「それはどうかな?」 空中に浮かび上がる映像。 貯水タンクの上で霧子と剛が縛り上げられ、ヒルカメレオンとアリマンモスに捕われている。 ゼロノス「何っ!?」 カメレオン「逆らえば、この女の命はない!」 剛「おい、姉ちゃんを離せ!」 ファイズ「卑怯だろ!」 ファイズたちは武器を捨てる。 カタツムリ「形成逆転のようだな。やれ!」 ショッカーライダーのサソードとバロンが出現。抵抗できないファイズたちを痛めつける。 霧子「逃げてください! これ以上時間を繰り返せば、状況はもっと悪くなります! ……だから、決めました。皆さんなら…… 絶対に、ショッカーに勝利できます!」 剛「ダメだ、姉ちゃん! 俺が犠牲になれば済む話だ!」 霧子「剛…… あなたは、生きて」 剛「ね、姉ちゃん…… やめろぉぉ───っ!!」 ドライブが霧子のもとへ急ぐ。 ドライブ「霧子───」 霧子が貯水タンクの上から、身を投げる─── 衝撃音。 剛「姉ちゃぁぁ───ん!!」 地上に倒れて動かなくなった霧子に、ドライブが駆け寄る。すでに霧子は事切れている。 ドライブ「霧子!? おい…… おい! 霧子! 起きろ、霧子!! 霧子、霧子ぉ!! くッ……!」 カメレオン「命を捨てるとは、バカな真似を」 ファイズ「ああ……!」 ゼロノス「これで、もう時間を繰り返すことは……」 ドライブ「うっ、うっ…… うわああぁぁ───っっ!!」 進ノ介が気づくと、自分は特状課の机で突っ伏しており、傍らではスマートフォンが鳴っている。 時計の表示は、やはり4月4日9時55分。またも歴史は繰り返された。 進ノ介「───もしもし」 霧子「泊さん…… どうして? 私、死んだのに……」 進ノ介「……繋がった。霧子じゃない」 そこへ、侑斗が駆け込んで来る。 侑斗「泊! 巧が消えた」 河原に巧が佇んでいる。 巧「霧子じゃなかった…… 誰かを死なせたくない、そう思っていたのは……」 進ノ介と侑斗は、街中で巧を捜し回る。そこへ海堂が姿を現す。 海堂「気づいちゃいました? 歴史改変マシンを動かしていたのは、乾 巧だってこと」 進ノ介「お前は?」 海堂「んなこと説明してる尺はねぇんだよぉ。っちゅーかさ、放っといてやってくんねぇかなぁ~、乾のこと。あいつはもう…… じゅ~~ぶん、戦ったの」 『仮面ライダー555』の最終回の回想。 海堂「敵も、仲間も、死んでった。挙句の果てには自分も……」 エンディングで巧が見詰めていた自分の手のひらは、灰となって崩れ始めていた。 海堂「あいつは、自分の全部を投げ出して世界を守った。んで…… 死んだ。お前らにその気持ちがわかるか?」 侑斗「俺たちだって、命を懸けても守りたいものがある」 海堂「あるのはいい。あるのはいいさ……。でも、それで実際に死んじまうのとは大違いなんだよ? ……せっかく拾った命をよぉ、捨てさせるような真似は、させないでやってくんねぇか。んな悲劇はねぇだろう?」 進ノ介「悲劇か。……行こう」 海堂「うん、行こう。……じゃ、ねぇよ! 俺まだ話してんだよなぁ~!」 進ノ介「巧がそう思ってるなら尊重する……。だけど、それが悲劇かどうか決めるのは、あいつ自身だ」 霧子と剛も巧を探す。『仮面ライダー555』最終回のように、巧は河原の土手に寝転がっている。 巧「まさか俺が、人が死ぬことにこんなにナイーブだったなんてなぁ……」 剛「……すまない」 巧「なんで謝る? お前はちっとも悪くないよ。悪いのは、死ぬことを怖がっていた俺なんだ。俺は一度死んで甦った。二度目は満足して死にたいと思って、死を覚悟して戦ったつもりだった。俺は笑って死ねた。 ───でも、違ったんだな…… やっぱり、生きてるのは悪くない…… 俺は死にたくない」 進ノ介と侑斗もやって来る。 進ノ介「どうするつもりだ?」 巧「……歴史改変マシンを破壊したらどうなる?」 侑斗「マシンが時間を捻じ曲げられたのは、巧の想いに連動していたからだ。マシンが破壊されれば…… 巧は消える」 巧「……剛は?」 侑斗「剛が死んだのは、捻じ曲がった時間の中だ。剛は死ななかったことになる」 巧「じゃあ、答えは簡単だ。俺はもう一度死ぬ」 剛「待てよ! そんなのってあるか? 巧は俺のこと止めただろ? 自分なら死んでもいいって言うのかよ?」 巧「悪いな…… でも、あのとき笑って死んだ自分に、ウソはつきたくないんだ」 進ノ介、泣きそうな剛の肩に手を置き慰める。 進ノ介「誰にも決められることじゃない」 剛「……」 進ノ介「それが、あんたの答えか?」 巧「あぁ」 一同「……」 剛「なぁ…… 写真、撮らないか?」 一同が並び、剛がカメラを向けてタイマーをセットする。 剛「撮るよ!」 剛も列に加わり、ぎこちないながらも精いっぱいの笑顔を浮かべた一同が、写真に収まる。 そして、ショッカー基地へと立ち向かう進ノ介、剛、巧、侑斗。 4号「性懲りもなく来たか?」 進ノ介「決着をつけに来た!」 4号「フン! 本当に死ぬことになってもか? ひとたび手に入れた命を、再び誰かのために捨てる…… そんな悲劇、受け入れられるというのか?」 巧「悲劇? 笑わせるな! ハッピーエンドに変えてやるよ」 進ノ介「あぁ。それが…… 仮面ライダーだ!!」 4号「フン……!」 『Complete』『Signalbike! Rider! Mach!!』 『Altair Form』『Drive! Type-Speed!!』 進ノ介がドライブ、剛がマッハ、巧がファイズ、侑斗がゼロノスに変身。 ドライブ「行くぞ!」 チーターカタツムリ、アリマンモス、王蛇、サソード、ダークキバ、バロンの待ち構える戦陣へ、ドライブたちが飛び込んでゆく。 ドライブ「巧、あんたは歴史改変マシンへ!」 ファイズ「あぁ!」 4号「させるか。トゥ!」 4号がファイズの行く手を阻まんとするが、ドライブが4号に立ち向かう。 ドライブ「お前の相手は、この俺だ!」 4号「面白い、お前から先にあの世に送ってやる!」 ドライブ「来い! ひとっ走り、付き合ってやる!!」 『Type-Formula!!』 ドライブがタイプフォーミュラに変身し、4号と戦い続ける。 空には4号の愛機スカイサイクロン、そして無数のショッカー戦闘機編隊。 『Booster-Tridoron!!』 ブースタートライドロンが飛来し、スカイサイクロンらと空中戦を展開する。 『Exceed Charge』 基地内でファイズがヒルカメレオンを撃破し、ついに歴史改変マシンのもとへ辿り着く。 ファイズ「これが、歴史改変マシン……」 映像でショッカー首領の姿が浮かび上がる。 首領「よく来たな、乾 巧」 ファイズ「お前の野望もここまでだ!」 首領「それはどうかな?」 海堂が現れる。 海堂「あれほど言ったのに…… どうしてわかんねぇんだよぉ!!」 『Hissatsu! Berst! Full throttle!! Dead heat!!』 マッハはデッドヒートマッハとなり、チーターカタツムリを撃破。 マッハ「いい絵だったろ!」 『Full Charge』 ゼロノスもアリマンモスを撃破。 空ではブースタートライドロンが奮闘するものの、無数の戦闘機の銃撃が降り注ぐ。 ゼロノス「おい、デネブ!」 デネブの操るゼロライナーが出現、ブースタートライドロンとともに戦闘機群を撃破してゆく。 デネブ「合体!」 『Tire Fueeeru!』 さらにゼロライナーがブースタートライドロンとドッキング。2体の連携攻撃でスカイサイクロンを撃破する。 4号「何っ!? 私のスカイサイクロンがぁ!!」 ゼロノスとマッハも基地内に突入し、戦いは続く。 『Charge Up』 ゼロノスがベガフォームに変身。敵はバロンとサソード。 デネブも駆けつけ、デネビックバスターに変身する。 デネブ「デネビックバスター! 準備はいいぞ」 ゼロノス「まだ行けるか?」 マッハ「当たり前だ。もう死ぬつもりはない!」 『Banana Squash!』『Rider Slash』 『Final Vent』『ウェイクアップ・ワン!!』 『Hissatsu! Full throttle!! Shooter!!』 必殺技同士の激突。ゼロノスがサソードとバロンを、マッハが王蛇とダークキバを撃破。 マッハ「やったな!」 ゼロノス「あぁ!」 デネブ「よくやった、侑斗!」 ゼロノス「うるせぇ、デネブ!」 マッハ「喋った!?」 基地の外では、ドライブと4号の戦いが続く。 4号「ライダーキ───ック!!」 タイプフォーミュラでの必殺キック・フォーミュラドロップと、4号のライダーキックが激突。 衝撃で、両者ともに弾き飛ばされて地面に降り立つ。 ドライブ「お前に…… 仮面ライダーを名乗る資格はない!!」 再びドライブが、フォーミュラドロップを放つ。 4号「ライダーパ───ンチ!!」 4号がパンチを繰り出し、キックとパンチの激突で凄まじいエネルギーが迸る。 4号「これしきの力ぁぁ───!!」 ドライブがシフトブレスにセットされたシフトフォーミュラ(レバーモード)を操作し、能力を高めていく。 ベルト「まずいぞ! これ以上加速すれば爆発する!!」 ドライブ「構わない! それが仮面ライダーだ!!」 ベルト「……OK! 私も付き合おう!!」 ドライブ「うぅおおぉぉ───っっ!!!」 『For・For・Formula!!!』 限界を超えて発動した加速のキックが炸裂。ついに4号が跡形もなく爆発四散する。 基地奥では、歴史改変マシンを破壊しようとするファイズを、スネークオルフェノクに変身した海堂が止めようとする。 スネーク「やめろ…… やめろぉ!!」 ファイズがスネークオルフェノクを殴り飛ばす。 スネーク「やめろ…… おい……」 懸命にファイズにしがみつくスネークオルフェノク。そのたびに振りほどかれ、殴られる。 やがて腹に膝蹴りを受け、ついに倒れる。 スネーク「ちょっとタンマ…… タンマ。俺さぁ、オルフェノクで一人、生き残っちまったじゃない? ……だからよぉ!!」 再び立ち上がり、ファイズに殴りかかるスネークオルフェノク。 スネーク「あれから色々、考えてたよ! お前たちの死が…… ありゃ、意味あるもんなのかって!」 ファイズ「今でも信じてる!」 『Ready』 ファイズ「意味なく死んだ奴は、いないってな……」 スネーク「ねぇよ! 意味なんかねぇ!! 死ぬことなんて、ただ悲しいだけじゃねぇか……。だからよぉ、お前だけでも生きててくれよ!」 『Exceed Charge』 ファイズ「───それはできない」 ファイズの必殺キック・クリムゾンスマッシュが、スネークオルフェノクを貫く。 海堂の変身が解け、巧も変身を解く。 海堂「どうして……?」 巧「世界を救うために…… かな」 海堂「……バーカ……」 進ノ介、剛、侑斗もそこへ駆けつける。 進ノ介「巧!」 巧「お別れだ……」 巧がフォンブラスターを構え、歴史改変マシンに銃口を向ける。 歴史改変マシンから、ショッカー首領の映像が浮かび上がる。 首領「お前がここまで来るとはな」 頭巾で隠していた素顔を晒す─── その素顔はなんと、巧に瓜二つ。 さらに歴史改変マシンの投影した映像が実体化し、巧そっくりの首領がそこに姿を現す。 首領「変身」 シグナルレジェンドファイズを手にする首領。 シグナルレジェンドファイズが無数の青い蝶となって首領の体を包み─── 首領がファイズに変身。 首領「時をもう一度リセットする」 巧「……」 首領「我々はもう一度、生きる。生きて、世界を我が物に」 ファイズ(首領)がファイズアクセルを構える。カウントダウンが始まる。 巧「そういうことか」 進ノ介「……やっぱり、考え直さないか?」 巧「……気持ちだけもらっとくよ」 ファイズアクセルの数字が0へと近づいてゆく。 巧「これからの世界を、頼んだぞ!」 『three, two, one……』 数字が0になる寸前、フォンブラスターの銃撃がファイズアクセルを射抜く。 首領「うぉぉ!? う、うぉぉ、うわあぁぁ────っっ!!」 激しい光を放ちながら、ショッカー首領が消滅した───!! 特状課。机に突っ伏して眠っていた進ノ介が、スマートフォンの着信音で目を覚ます。 進ノ介「……ん? なんで泣いてんだ? ───もしもし」 霧子「もしもしじゃないですよ、泊さん! 今、何時だと思ってるんですか? もう映画、始まっちゃいますよ!?」 進ノ介「え? ……あっ、やべぇ! すぐ行く! あぁ、まずいまずい! 怒られるぞ、俺!」 時計の表示は、無数に繰り返した4月4日でなく、その翌日、4月5日─── 進ノ介が大慌てで、警視庁を飛び出す。 進ノ介「まずいぞ、まずいぞこれ!」 侑斗「泊!」 進ノ介を呼び止める侑斗。 侑斗「何、急いでんだ?」 進ノ介「いや、映画の約束してて、寝過ごしちゃって」 侑斗「ヒマなんだな」 進ノ介「非番なんだよ! ───あ、そうだ。これ、剛に頼まれてたんだ。渡しといてほしいって」 進ノ介が懐から、1枚の写真を手渡す。 侑斗「ありがとう」 進ノ介「じゃ、俺急ぐから! あぁ、やばい! 霧子に、霧子に怒られるぅ───っ!!」 侑斗「フフ、よく撮れてるじゃないか」 剛が撮影した集合写真─── 一緒に写ったはずの巧の姿だけがない。 映画館前で待つ霧子たちのもとへ、進ノ介がようやく到着する。 進ノ介「あっ、いた! おぉい!」 剛「やっと来た……」 進ノ介「お待たせ!」 霧子「お待たせじゃないですよ、泊さん! 映画、見損ねちゃったじゃないですか!」 進ノ介「ちゃんと、埋め合せするからさ!」 剛「昼メシ、ごちそうさまでーす!」 進ノ介「えぇ~っ!?」 そこへトライドロンが走ってくる。 ベルト「進ノ介、ロイミュードだ!」 進ノ介「……霧子!」 霧子「行きましょう!」 剛「おぅ!」 駆け出して勢い余った進ノ介が、通行人───死んだはずの海堂にぶつかる。 進ノ介「あぁっ、すみません! 大丈夫ですか?」 海堂「大丈夫です、全然大丈夫です。ただ首をちょっと……」 謝りながら、進ノ介たちが駆け去ってゆく。 発進するトライドロン。 海堂「さぁて…… この空を守ったのは、一体誰なんでしょうか?」 一同の姿を見送りつつ、海堂が青空を仰ぐ。 海堂「なぁ…… 乾──」 (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/335.html
~次回予告~熱斗『バレルさんが来てくれたおかげで13人の紋章は揃った。さあ、デユーオの彗星に突入だ!』ロックマン『その時、デューオの超テクノロジーを手に入れたドクターリーガルが現れた。奴はその力で地球を支配するつもりなんだ!』熱斗『駄目だ、もう時間がない・・・地球が・・・俺たちの地球が消滅する!!』熱斗・ロックマン『次回、ロックマンエグゼStream最終回「新たなる未来へ」』ロックマン『僕は熱斗くんと離れないよ・・・たとえデリートされたって』 アメロッパクレーターで、熱斗とロックマン達13人と13体のクロスフュージョンメンバーはリーガルの差し向けたアステロイド軍団と戦っていた。 熱斗「ハイパーバースト!」 ライカ「ムゲンバルカン!」 炎山「ドリームソード!」 バレル「スクリーンディバイト!」 その近郊にある時空タワーでは光祐一郎博士と名人が熱斗達をデューオの彗星に送り込む準備をしていた。 祐一郎「フォルテだと!」 名人「パストトンネル内でスラーと交戦中です!」 フォルテ「ヘルズローリング!」 フォルテの攻撃をスラーは回避する。 スラー「ムダです」 スラーが右手をかざすと、フォルテの足元から多数のワイヤーが出てきて、その体を縛る。 スラー「今度もあなたの負けです」 フォルテ「言ったはずだ、あの時の俺とは違うと!」 フォルテはワイヤーを引きちぎった。 スラー「!」 祐一郎「スラーの注意がフォルテにある今なら邪魔されずにデューオの彗星にアクセスできる、ここは頼むぞ!名人!」 名人「分かりました」 熱斗「チャージショット!」 バレル「カーネルキャノン!」 CFロックマンとCFカーネルの射撃で最後に残ったアステロイド(ブライトマン、ドリルマン、バーナーマン、スターマン、エアーマン、ボウルマン)も倒された。 ディメンショナルエリアが解除され、熱斗達もクロスフュージョンを解除する。 熱斗「バレルさん」 バレル「また会おうと約束しただろ」 熱斗「そうだね、でもどうしてシンクロチップを?」 バレル「ドクターワイリーだよ」 熱斗「ワイリーが?」 バレル「この時代の俺に依頼を受けていたようだな」 そこへ祐一郎の運転するジープが来た。 熱斗「パパ」 祐一郎「今すぐ、時空タワーに集合してくれ、急げ!」 新たなる未来へ 30年前 アメロッパ砂漠 デューオの彗星の本体である宇宙船の電脳にリーガルがいた。 リーガル「かすかだが覚えがある、プローブに改造されたあの時、俺は一度ここへ来ている」 リーガルは彗星の中枢と思われるシリンダー状のシステムに移動する。 リーガル「デューオよ! 神を気取ったところで所詮貴様はネットナビ・・・人間に支配されるべき存在なのだ」 リーガルの掌から熱斗達から奪った紋章のデータが出てきて、シリンダーを囲む。 リーガル「今度は私の支配下となれ!」 リーガルがシリンダーの中に入り込んだ。 パストトンネルでは、フォルテがスラーを殴り飛ばしていた。 フォルテ「ダークアームブレード!」 フォルテのダークアームブレードとスラーの剣がつば競り合いするが、 フォルテが押していた。 スラー「いつの間にこんな力を・・・!」 フォルテ「ウラ電脳世界で強大なバグを腹一杯吸収したんでな!」 フォルテの纏うオーラが、かつてロックマンたちに倒されたネビュラグレイのシルエットをとる。 そして、ダークアームブレードがスラーの剣をへし折る。 フォルテ「今の俺は宇宙の電脳世界へ飛び出すことも可能だ、新たなる力を求めて・・・但しお前を倒してからな!」 スラー「おのれぇ!」 フォルテとスラーが光弾となって激突を繰り返す。 名人「は!パストゲートに衝突する!!」 フォルテとスラーがパストゲートに衝突、 クレーターにいる熱斗達に届く程の凄まじい閃光が生じ、 パストゲートが爆発を起こす。 敗れ、傷ついたスラー、その背中をフォルテの右腕が貫いた。 スラー「がぁ!」 フォルテ「好きな方を選べ、ウラ電脳世界を永遠に彷徨うか、このままデリートされたいか・・・」 スラー「黙れ・・地球のネットナビが・・・!」 フォルテ「消えろ」 フォルテが掌をスラーの顔に向ける。 スラー「うわあぁぁぁぁ・・・・!!」 スラーは断末魔を残して消滅した。 フォルテ「地球が無事だったらまた会おう、ロックマン」 フォルテは何処かへ去っていった。 破損したパストゲートに祐一郎と名人とバレルが修理していて、 熱斗達は待機している。 ミヤビ「ここまで来て足止めとは・・・」 ゆり子「こうしてる間にも地球消滅のカウントダウンは迫っているのに・・・」 燃次「こんな時でも腹は減るんだな」 ディンゴ「師匠からの差し入れのカレー、さっき食っとくんだった・・・」 二人の横にいるジャスミンのお腹が鳴る。 ジャスミン「・・・ごめん」 チャーリー「済まなかったな、テスラ。無理矢理連れて来ちまって」 「あぁ、そうだ。君の指輪だ、何度か返そうとしたんだが・・・」 テスラ「へぇ~、意外とイイ男ね」 チャーリー「えっ」 テスラ「あのバレルって人」 チャーリー「・・・はぁ」 プライド「どうでした、博士?」 ライカ「被害状況は?」 祐一郎「今から始めても一日や二日では到底無理だ」 名人「時空安定装置が完全に機能を停止してるんだよ」 メイル「そんな・・・」 炎山「我々はデューオの彗星にアクセスできる唯一の手段を失ったのか・・・」 熱斗「他に方法はないの、パパ!バレルさんは時空を超えて命懸けで駆け付けて来たんだよ!」 バレル「熱斗君・・・」 熱斗「くそー!デューオの馬鹿野郎!!」 ここで熱斗の右手にあるデューオの紋章が輝き出す。 熱斗「紋章が・・・」 バレル達の紋章も輝きだし、そしてパストゲートも輝く。 ゆり子「見て、パストゲートが!」 祐一郎「ゲートが開く・・・」 名人「ゲートは安定してます! トンネルの先は・・・30年前のデューオの彗星です」 熱斗「行こう!デューオの彗星へ!」 リーガル「その必要はない」 パストゲートからリーガルの映像が出現した。 リーガル「ハハ、ハハハハハ!!」 ゆり子「ドクターリーガル!」 熱斗「リーガル、キサマ!」 リーガル「デューオの地球抹殺はたった今私が停止した」 チャーリー「停止した!?」 ライカ「どう言う意味だ!」 リーガル「諸君から頂いた13の紋章だよ」 ライカ「紋章だと・・・」 炎山「まさか、奴はデューオの彗星を・・・」 リーガル「そのとおり。今やデューオの彗星は13の紋章を持つこの私の完全な制御下にある」 デューオの彗星のシリンダーにリーガルの顔が浮かんでいる。 リーガル「地球の概念をはるかに超越したテクノロジーと共にな」 ゆり子「その力であなたは地球を蹂躙するつもりね!」 リーガル「ハハハハハ! 当然の権利だよ、ゆり子。何せ私は地球の救世主なのだからな!」 熱斗「ふざけるな!何が救世主だ!」 リーガル「ハハハハ、ハハハハハ・・・グワァァァァ!」 リーガルが巨大な顔面と首だけという異形の姿でパストゲートから実体化した。 名人「ハンター刑事!ディメンショナルエリアを頼む!」 リーガルの下僕である液体ウイルスもパストゲートから多数出現する。 ディメンショナルエリアが展開され、ワイリーも遠くからそれを見ていた。 祐一郎「クロスフュージョンだ!」 メイル「ラッシュお願い!」 熱斗「シンクロチップ、スロットイン!」 熱斗達「「「「クロスフュージョン!」」」」」 熱斗達13人がクロスフュージョンを果たす。 リーガル「ヌワァァァ!!」 熱斗達とリーガルの顔面が時空タワーから飛び出す。 熱斗「サムライソード!」 炎山「バリアブルソード!」 ミヤビ「シャドーブレード!」 CFロックマン達が液体ウイルスと切り結ぶ。 CFカーネルは液体ウイルスを切りさくも再生されてしまう。 リーガルの顔面も目からビームを撃ってくる。 ライカ「スコープガン!」 CFサーチマンの射撃がリーガルの顔面をバラバラにするも、すぐに再生される。 リーガルは首でCFロールに絡みついた。 メイル「きゃーー!!」 熱斗「メイルちゃん!」 リーガル「無駄だ!デューオの遺伝子を受け継ぎ、偉大なるテクノロジーを掌握した私は最早神も同然! その気になれば時空間をも操る事が可能なのだ!ははは、ははは・・・何ぃ!?」 その時、彗星内のリーガルの本体がいるシリンダーが突如停止した。 その周囲に同型のシリンダーが無数に出現する。 デューオ「誤ったネットワークの進化は修正しなければならん」 リーガル「デューオか!ぐわぁぁぁ・・・!!」 リーガルの入ったシリンダーが崩れる。 アメロッパクレーターにいる液体ウイルスが全て消滅し リーガルの顔面もCFロールを巻きつけたまま、 パストゲートへ引き戻されていく。 熱斗「待て!」 熱斗「メイルちゃーん!!」 CFロックマンはCFロールを追ってパストゲートに飛び込む。 祐一郎「熱斗!」 バレル「俺達も追うぞ」 CFカーネルたち残る11人もパストゲートに飛び込む。 30年前・アメロッパ砂漠 デューオの彗星が凄まじい閃光を放ち――― クレーターにいるワイリーに時空ゲートにいる祐一郎と名人。 日本・ネット警察の貴船と真辺。 ゆり子の双子の妹の大園まり子 ディンゴの故郷・彼の幼馴染の少女ジェシカ。 チョイナ・ジャスミンの祖父カルダモン。 彼らを含めた地球そのものが消滅し、 デューオの彗星は地球のあった場所から去っていく。 CFロックマンが出た先は宇宙を模した空間だった。 熱斗「メイルちゃん!」 CFロックマンが横たわるCFロールを起こす。 メイル「熱斗・・・」 熱斗「怪我はない?」 ゆり子「デューオの彗星よ」 ゆり子達残る11人も来ていた。 熱斗「皆・・・」 ゆり子「遠い昔、私がプローブに改造されたとこ」 炎山「・・・リーガルだ」 リーガルも同じ空間に横たわっていたが、 その体はミイラと化していた。 炎山「リーガルでもデューオの彗星を制御する事は不可能だったんだ」 ライカ「エネルギーを使い果たし逆にこの有様か」 熱斗達の前にデューオがその全貌を現した。 デューオ「人類よ」 熱斗「デューオ!」 デユーオ「デューオの審判は下された」 熱斗「デューオの審判が下されたって・・・」 メイル「どういう意味!」 デューオ「人類が誤ったネットワーク文明を歩み始めた30年前の地球、後に続くお前達の未来はこの宇宙から消滅した」 熱斗達「「「!!!」」」 熱斗「俺達の地球が・・・」 デューオ「クロスフュージョン。その力がどの程度のものか見極めるべく我が試練を与え地球抹殺に猶予を与えた。」 「お前達は13の紋章を集め、こうして我が元に辿り着く事ができた。だが・・・」 熱斗「遅かったっていうのか!」 デューオ「人類の欲望と憎悪は地球上にアステロイドを蔓延させ、結果人類は自ら地球の最期を速めたのだ。」 「従ってクロスフュージョンも誤ったネットワーク文明の産物と認め、お前たちを抹殺する」 デューオは両目を赤く光らせる。 バレル「くっ!はぁぁぁ!」 熱斗「バレルさん!」 CFカーネルがデューオに飛びかかる。 バレル「ぐわぁぁ!」 しかし目からの光線で弾き飛ばされる。 熱斗「バレルさん!」 バレル「・・・聞け、みんな! リーガルはデューオの力で時空間をも操れると豪語した。」 「デューオを倒し、紋章を持つ我々がデューオの彗星を制御できれば・・・」 ゆり子「消滅した地球も復活できると・・・」 ミヤビ「真か!?」 バレル「分からん。が、これが我々に残された最後の道だ!」 熱斗「戦おう、皆!」 炎山達「「おう!」」 熱斗達は上空へ飛び、デューオと戦おうとする。 デューオ「まだ分からんのか」 しかし、アンガーインパクトの一撃でまとめて吹き飛ばされた。 CFが解除され、倒れた熱斗たち。 熱斗の右手から紋章が離れ、消滅する。 熱斗「紋章が・・消え・・・る・・」 他の12人の紋章も消滅していった。 デューオ「目覚めよ」 ロックマン達、クロスフュージョンしていたナビ達が分離し実体化した。 ロックマン「熱斗君!・・・よかった」 ロックマン達はクロスフュージョンの解けたオペレーターと寄り添い、その無事を確認する。 デューオ「ナビ達よ、このデューオに忠誠を誓うか」 サーチマン「忠誠だと!」 デューオ「お前達は優秀なナビだ。誤ったネットワーク文明の産物といえ、このままデリートするには惜しい」 「新たなるナビの未来を求め共に旅立つのだ。人間の呪縛から逃れて・・・」 ロックマン「嫌だ。」 「僕は熱斗君と離れないよ・・・たとえデリートされたって!」 ロール「私も!メイルちゃんと一緒よ!」 ブルース「俺は炎山様に何度も窮地を救われた、自分だけ助かろうとは思わん!」 デューオ「人類と運命を共にすると言うのか。 地球を破滅へと導いた悪の根源と」 サーチマン「だが人間は失敗から何かを学び成長する」 メディ「ジャスミンのおじいさんが言ってた。人間には未来を切り拓く力がある、絶望を希望に変える力が・・・」 ナパームマン「人間の中には燃次のような奴だっているんでぃ!アステロイドの俺を友だちとして扱う野郎が!」 マグネットマン「その点、俺達は悪党専門だが」 ニードルマン「間違ってもお前には魂を売らねぇ!」 シャドーマン「ミヤビとは義兄弟の杯を交わした仲だ」 ジャイロマン「俺は相棒と空を飛ぶのが好きなんだよ」 トマホークマン「ディンゴのお守りは俺じゃなきゃ無理だ」 ナイトマン「姫様の命は私が守る!」 カーネル「我々は最後まで戦うぞ!デューオ!」 デューオ「何故そうまでして人間を庇う」 ロックマン「人間が好きだからだ・・・熱斗君は親友だから!」 ロックマン「僕達は遺跡の中で君を作った星の人達の声を聞いたよ」 ブルース「お前の星も人間とナビの新たな未来を模索してクロスフュージョンを研究していた。なのにお前は自分の星を!」 デューオ「もう一度問う。クロスフュージョンとはなんだ?」 ロール「人間とナビの融合よ!」 ロックマン「信じ合い、助け合うことだ!」 デューオ「絶対であるこのデューオにとってお前達は計算外の存在だ。遵ってお前たちの存在を許す訳には行かん」 「デリートする!」 再び、デューオが目を赤く光らせる。 熱斗「待て!」ロックマン「熱斗君!」 熱斗が起き上がり、ロックマンを庇う。 熱斗「ロックマンや皆をデリートするなんて・・・」 残る12人も起き上がり、自分のナビの前に立つ。 ロール「メイルちゃん!」 ブルース「炎山様! サーチマン「ライカ様!」 ニードルマン「ゆり子!」 シャドーマン「ミヤビ!」 ジャイロマン「チャーリー!」 マグネットマン「テスラ様!」 メディ「ジャスミン! トマホークマン「ディンゴ!」 ナパームマン「燃次!」 ナイトマン「プライド様!」 カーネル「バレル大佐!」 デューオ「何故だ?何故そうまでしてお前達は互いを守ろうとするのだ」 熱斗「だから言ったろ・・・人間とナビは友達だって、友達を守るのは当たり前だろ!」 デューオ「計算外だ」 熱斗「この分からず屋め!」 バレル「無駄だよ、熱斗君。デューオには愛や友情や絆といった感情を理解できないんだ。が、一つだけ方法がある。クロスフュージョンだ」 熱斗「クロスフュージョン?」 バレル「そう、人間と融合するんだ、この俺と」 熱斗達「「「「ええっ!!」」」」 ライカ「デューオと融合・・・」 熱斗「何を言うんだ、バレルさん!」 バレル「お前なら可能だな、俺を取り込め、我々を理解したければこの俺と融合しろ!」 熱斗「駄目だ!バレルさん!行っちゃ駄目だ!バレルさん!」 止めようとする熱斗だが、デューオのビームで邪魔される。 デューオ「興味深い」 「理解できるのだな、生命体との融合でお前達のクロスフュージョンが」 バレル「そうだ!」 カーネル「バレル大佐、私もお供します」 熱斗「バレルさーーん!!」 バレル「心配するな、熱斗君。俺は不死身のバレルだ」 バレルとカーネルは光球に包まれ、その光球がデューオの胸から取り込まれる。 そして・・・ 地球が元通りに再生し、時空タワーに熱斗達12人が戻された。 祐一郎「熱斗!皆!」 熱斗「パパ・・・」 名人「博士!パストトンネルから通信です、出します」 バレル「熱斗君・・・」 熱斗「バレルさん、無事だったんだ・・・」 ノイズ混じりにパストタワーのモニターが表示される、 しかしモニターに映るバレルは老人になっていた。 熱斗「バレルさん・・・」 バレル「久しぶりだな、熱斗君。君の顔はよく覚えている」 炎山「あなたはデューオと融合したはずでは・・・」 バレル「そう、デューオと融合し長い宇宙の旅をしてきた」 「気の遠くなるほど長い時間を・・・」 「素晴らしい体験だった、宇宙は好奇心に満ちている」 祐一郎「パストトンネルが消滅しはじめている・・・」 熱斗「バレルさん!」 バレル「忘れるな、熱斗君。私は不死身のバレルだ・・・」 パストゲートのモニターが消えた。 熱斗は日本の科学省に戻っていた。 熱斗「不思議だよな―、デューオの事を誰も覚えてないなんて、貴船総監や真辺さんまで・・・」 ロックマン「一度消えた地球が再構築されたとき、記憶が消されたんじゃないかって、パパは言ってたけど・・・」 熱斗「覚えているのは時空タワーにいた俺達だけか、何か夢でも見てるみたいだ」 ロックマン「ううん、夢じゃないんだ。現実に起きたことなんだ」 熱斗「そうだな、俺達は忘れちゃいけないんだ、デューオの試練を」 「そして、バレルさんのことを」 ロックマン「うん・・・」 デカオ・チサオ・メイル「熱斗――!!」 デカオ「遅いから迎えに来たぞ!」 メイル「花火大会、始まっちゃうよ―!」 チサオ「早く!早くっちゅ!」 熱斗「おおー、今行くよ――!」 燃次が作った花火が夜空に打ち上げられる。 花火大会に行ったのは、熱斗、メイル、デカオ、チサオ、透、光はる香、 日暮、舟子とその2人の弟達だ。 燃次が手を振って熱斗達を迎える。 ディンゴは故郷に帰り、ジェシカとトマホークをかち合わせる。 ジャスミンもカルダモンの元に帰った。 猫を挟んで抱き合うゆり子とまり子。 浜辺でバカンスを楽しむテスラとチャーリー、そんな二人を木陰から見ているガウス。 以前、海へ合宿に行った時の写真を見て微笑んでいるプライド。 犬のモロゾフとじゃれ合っているライカ。 呆れ顔の本人をよそに、やいとと、アネッタが炎山の腕を取り合っている。 元WWWのメンバーのいるMAHA壱番ダッシュでミヤビはカレーを食べている。 ブルース・サーチマン・トマホークマン・メディ・ナイトマン・アクアマン・ジャイロマン・ マグネットマン・ナパームマン・アイスマン・シャドーマン・ガッツマン・ロール・そしてロックマン、ナビ達の集合絵から 真辺・貴船・祐一郎・はる香・名人・日暮・舟子・透・アネッタ・ラッシュ・チサオ・炎山・やいと・デカオ・メイル・熱斗達の集合絵に切り替わり、 物語も幕を閉じた。 (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2157.html
神蘇生召喚!! ファラオとしての本当の名を取り戻したもう一人の遊戯、アテムと遊戯の闘いの儀。 遊戯はサイレント・マジシャンと「天よりの宝札」のコンボで、ブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガールの魔術師師弟を倒したが、 アテムは、サイレント・マジシャンの直接攻撃に対し、 「死者蘇生」を発動させ、攻撃力6000のオシリスの天空竜を召喚したが――――― 遊闘最終話 遊戯王 遊戯(わかっていたよ、もうひとりのボク・・・・ボクが君ならやはり・・・神を呼んだ・・・) 「今――――ボクは、場の黄金櫃の封印を解く・・・」 アテム(!!、あれは!!) 「封印の黄金櫃」に封印されていた遊戯のカードは、「死者蘇生」だった。 アテム(黄金櫃に封印されていたカードは・・・死者蘇生!!) 遊戯「ボクが黄金櫃に封印していた「死者蘇生」は君も使用することができない・・・よってこのターン・・・オシリスの蘇生召喚は無効となる・・・」 アテム(・・・・・・) 城ノ内「見ろ!!オシリスの天空竜が・・・・」 「消滅していく!!」 アテム(相棒は・・・オレの最後の切り札を呼んでいた・・オレを・・・超えたんだ・・・) 城ノ内「「死者蘇生」は遊戯にとっても有利なカードだったハズ・・・それを自ら封印したっていうのか・・・」 本田「神だって・・・遊戯が使えたのによ・・・」 イシズ(これは遊戯の・・・もうひとりの遊戯に対するメッセージ・・・死者の魂は現世にとどまってはならない・・冥界へと旅立つ王への引導・・・別れの決意を込めた遊戯の切り札・・・・!) 遊戯 ライフポイント 1000 サイレント・マジシャン 攻撃力3500 王(アテム) ライフポイント 2500 遊戯「・・・」 御伽「・・・もうひとりの遊戯くんに壁モンスターはいない・・・」 獏良「サイレント・マジシャンの直接攻撃で・・・勝負は・・・決まる・・・」 双六「・・・!」 杏子(遊戯・・・) 遊戯「・・・く・・・・」 アテム(来い・・・相棒・・・) 遊戯「サイレント・マジシャンのプレイヤーへの攻撃!!」 「サイレント・バーニング!!」 サイレント・マジシャンの直接攻撃がアテムに炸裂した。 杏子(・・・!) 城ノ内達(((遊戯!!) アテム「・・・・・・」 王(アテム) ライフポイント 0 遊戯「く・・・う・・・・う・・・う・・・く・・・・・」 勝利を収めた遊戯が膝を付き、涙をこぼしていた。 アテム「オレの負けだ・・・相棒・・・」 遊戯「う・・・」 アテム「立て・・・勝者がひざまずいてどうするんだ」 遊戯「・・・」 アテム「オレがお前なら・・・涙は見せないぜ!」 遊戯「ボクは・・・弱虫だから・・・・ボクにとって・・・君はずっと目標だった・・・君みたいに強くなりたくて・・・・ずっと・・・・」 アテム「お前は弱くなんかない・・・ずっと誰にも負けない強さを持っていたじゃないか・・・「優しさ」って強さを・・・オレはお前から教わったんだぜ、相棒・・・」 遊戯(・・・・・・) アテム「相棒・・・闘いの儀を受けてくれたお前の結城が・・・オレの進むべき道を示してくれたんだ・・・」 遊戯「・・・・・もうひとりのボク・・・・・」 アテム「・・・もうオレは・・・もうひとりのお前じゃない・・・」 遊戯「!」 アテム「そしてお前は・・・誰でもないお前自身!遊戯って名の・・この世でたったひとつの存在なんだ!!」 遊戯「うん」 石版のウジャト眼に光が点った。 遊戯「・・・」 イシズ「冥界の扉を守護するウジャト眼が闘いの儀によって王の魂の真実を見極めました。三千年の月日・・・現世をさまよった王の魂を迎え入れる瞬間が訪れたのです」 城ノ内(!!) イシズ「ファラオの魂よ!ウジャト眼に王の名を!!」 アテム(!!) ウジャト眼の石版が開き、扉となった。 アテムは扉の向こうに歩き出した。 城ノ内「遊戯!!」 アテム(・・・!) 本田「本当に・・・行っちまうのかよぉぉ・・・うう、あの世になって行かねえでいいんじゃねえかなぁぁ・・・てか行くなぁぁ!!」 城ノ内「く・・・」 獏良「遊戯くん・・・・」 城ノ内「く・・・」 杏子「もうひとりの遊戯・・・ううん・・・アテム・・・その光の向こうにあなたにとって帰るべき場所がある・・・それはわかってる・・・でも・・・その光は私達にとってあなたとの別れの境界線でしかない・・・まだ・・・よく意味がわかってないの!!ずっと一緒の仲間だったあなたが突然・・・私達の目の前から消えていくなんて・・・意味がわからないよ!」 城ノ内「杏子!わかんなくていいんだよ・・・わかんねぇから頭ん中で必死にそいつのことうぃ刻み込むんだよ!そいつと過ごした時間(とき)・・・感情(おもい)を・・・絶対忘れねーように・・・!!」 杏子「・・・!」 城ノ内「だから・・・今はあいつを見送ってやろうぜ、あいつの未来へ・・・」 アテム(杏子・・・城ノ内くん・・・) 杏子(忘れない・・・あなたのことを・・・アテム・・・) 城ノ内「遊戯!!王だろーがお前は遊戯だ!千年経とうがオレ達はずっと仲間だ!!」 アテム(ああ!!) 遊戯(決して忘れない・・・君を・・・) アテムがサムズアップし、扉の向こうへ踏み出した。 アテム(ありがとう・・・相棒・・・オレの仲間・・・) 王としての姿になったアテムが進む先には、セトやシモン達アテムの時代の神官がいた。 そして――――扉が閉まった。 その後、神殿が揺れ出した。 城ノ内「!!、何だ!!」 本田「見ろ!王の記憶の石版が・・・・!!」 記憶の石版が砕け散り、その欠片と収められた千年アイテムが地中へ沈んでいった。 御伽「石版が地中深く呑み込まれていくぞ!!」 獏良「ボク達もここにいたら危険だ!!」 遊戯「千年アイテムが!!」 城ノ内「遊戯来い!」 遊戯(さようなら・・・千年パズル・・・) シャーディーの幻が去って行く遊戯達を見送っていた。 遊戯達は外に出た。 イシズ「王の魂を迎え入れたことで・・・千年アイテムも・・・その役目を終えたのです。二度と冥界の扉が開かれることはないでしょう」 本田「行っちまったなあ・・・あいつ・・・」 遊戯達が空を見上げる。 そこから少し離れたところに瀬人とモクバもいた。 遊戯「これは特別な「王」の物語ではない・・・誰にも物語はあり――――それは光の中に完結する物語だ・・・」 「そして―――――ボクの物語は始まったばかりなんだ!!」 遊戯王 完