約 4,221,098 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/699.html
約束の丘 (抜粋) フォッカーの活躍により、ヴァルガスは敗れ去った パワーストーンを台座にはめる パワーストーンが光の如く散らばる 離れ業を披露するワンタン ガンロック 婚礼を挙げるガルーダ ルージュ 遠目から見届ける竜馬 飛び立つホッケンハイム号 アポルスが後を追う (終)
https://w.atwiki.jp/livetokai/pages/181.html
東海実況 Part.2249 最終回最終回最終回 http //live24.2ch.net/test/read.cgi/weekly/1167067854/ TIME 2006/12/26(火) 02 30 54.10~2006/12/26(火) 03 03 47.58 実況番組 前後スレッド ログミラー html形式 ? dat形式 ? 備考 - 今日の閲覧者数: - 昨日の閲覧者数: - 何かコメントをどうぞ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/440.html
アフターストーリー『リツコ・レポート』【地球編】 【投稿日 2007/01/14】 第801小隊シリーズ 「おい、隊長さん、起きてよ。」 「ん・・・?」 目が覚めると、空気が違うことが実感できた。 「ついたのか・・・。」 重力の心地よい疲労感も感じる。 「やっぱり、地球はいいな。」 「そうですね。」 すでに立ち上がり、出る準備を終えているリツコやアンたちを見て、 慌ててマダラメは立ち上がる。 「あ、すまん・・・。」 「なーに、さっき大変だったじゃない。」 「いや、それはお前たちもそうでしょ。」 「私達は気を張る必要はないからね。隊長さんはその辺大変だよね。ほら。」 そういって、アンはマダラメの手を引き、廊下に引きずり出す。 「では、いきましょうか。」 五人は順々に、シャトルから降りて行く。 「マダラメ中尉、お疲れ様でした!」 出口で待ち構えていた機長と副機長が敬礼を送る。 「なぁに、いいフライトでしたよ、お疲れさんです。」 敬礼を返すマダラメ。 「ゴクロウダッタ!」 そういって一緒に敬礼をするスー。 「偉そうだなぁ、お前・・・。」 マダラメは苦笑いをする。 外の日差しは強く、空気は埃っぽかった。 「くは~、地球だなぁ~。」 青い空、白い雲、周りには四人の女性・・・。 「あれ・・・?」 (これ・・・実はすごいいい状況なのでは。) 「・・・どうかしたぁ?」 ケーコに言われて正気に戻る。 「んあ!?いやいやなんでもないでござるよ。」 「なに?クッチーみたいなしゃべり方してさ。」 不思議そうに顔を見るケーコに、少し顔を赤らめるつつ、あとずさる。 「どうしたのさ?顔赤いよ?熱ある?」 「はっはっはっ、大丈夫だって。さあ行こう行こう。」 そういいながら歩き出すマダラメ。 「・・・?変な隊長さん。」 憮然な表情をするケーコ。 一同歩いて、基地の倉庫へ向う。 そのまま、一台のジープにたどり着く。 「これつかっていいの?」 「うん、それ、タナカさん所のなんだって。それで来てくれってさ。」 「ふーん。じゃみんな乗った乗った!」 言いながら、運転席に乗り込むマダラメ。 「道案内するね~。」 助手席に座るケーコ。 「さてと、ちょっとドライブと行きますか。」 基地のある場所からそう遠くない位置にタナカの工場はあった。 戦時中から話を聞いていたらしく、彼は戦後すぐに軍隊を辞め、 この工場で経営を始めていた。オーノと共に。 「二年ぶりか。」 工場の前にジープを止めて、降りてくるマダラメ。 「うわ、大きいじゃないの。」 「まぁ、作業用MSの整備工場だからな。それなりに大きくないと無理だろ。」 「そうね。」 通用口の方に歩きを進めながらマダラメとアンが話す。 「さてと。」 チャイムを押すと、インターフォンから女性の声が聞こえた。 『はい~、今日は工場の方はお休みなんですけど~。』 「オーノさん?俺俺。」 『・・・オレオレ詐欺は結構ですけど。』 「あはは・・・。マダラメですけど。」 『あ!ごめんなさい!』 そういってインターホンをきると、すぐに扉からオーノが出てきた。 「久々に声を聞いたのでわからなくて・・・。」 「なーにいいってことよ。んじゃ、お邪魔するぜぃ。」 「ハーイ、カナコ久しぶり~。」 「マタアエタナ!」 「あら!久しぶり!二人とも元気だった?」 オーノもこの二人も来ることは知らなかったようで、笑顔を隠せない。 「私もいますよー。オーノさん、久しぶりー。」 「ケーコさんも元気そうで。・・・で、あの方は・・・。」 見覚えのない人間が一人混ざっていることに違和感を感じるオーノに、 マダラメはいたって明るく答える。 「あ~、今回の作戦の中心人物だ。」 「リツコ、と申します。始めまして。」 「・・・まさか、あの「リツコ」さんですか?」 「・・・たぶん、その「リツコ」であっていると思います・・・。」 そういって少しの間があったあと、 「・・・なるほど・・・キタガワさんの言ってたのはこれだったのね・・・。 まぁいいです、なかにお入りくださいな。」 皆で工場内に入っていく。工場内は今日は休止のようで静まり返っていた。 しかし、暗がりの中でも見える設備は、軍のものにも劣らないように思われた。 「結構いい設備じゃねえか。」 「そうなんですよ~、 ここの前の持ち主の方が軍に重用されるくらい優秀な方だったらしくて。 その関係で知り合って譲っていただいたそうなんですけど。」 「ほーん。じゃ、元は軍備開発工場だったわけだ。」 「そうなりますね~。」 歩きながら周りを散漫と眺めていたマダラメだったが、 工場の端のほうに見えたあるはずのないものに気が止まった。 (・・・?あれは・・・。・・・どういうことだ・・。) 「こっちが私達の家になります~。」 「完全に新婚さんですか。」 「あはは・・・。もうすぐ入籍するつもりではあるんです。」 「本当!?おめでとう、カナコ。」 「ありがとう~。」 「ケッコンハジンセイノハカバダゾ!?」 「・・・不吉なこといわないで・・・。」 いいながら扉を開けると、中でタナカが待っていた。 「おう、久しぶり。元気そうじゃないか。」 「お前が地球で幸せに暮らしている間も木星の引力の怯えた生活だったぜ!」 そういって笑うマダラメ。 「自分から志願しといてなに言ってるんだ。 俺は止めただろ?一緒にやらないかって誘ったのに。」 「・・・まー、冗談だ。木星もそれなりにいいところだぜ。」 少し困った顔になってタナカの前に座るマダラメ。 「・・・・・・そうか。しかしなんだ、あまりゆっくりも出来ないんだろ。」 「だな。ちょっと重要人物も連れてるし、早めにやっつけたいな。」 ちらりとリツコの方に視線を走らせるマダラメに、 わかったというように頷くタナカ。 「本当は俺もついていきたいんだが・・・そうも行かなくてな。」 「どうかしたのか?・・・まぁ、忙しいんだろ、気にするなよ。」 「・・・いやね、・・・なんだ。」 「はぁ?聞こえねーよ、なんだよ。」 「・・・身重なんだよ。」 「みおも?誰が?」 「オーノさんが。」 バコーン! マダラメの右フックが見事にタナカのテンプルに当たった。 「お前もできちゃた婚かい!!!」 「いてて・・・。いや、結婚は本当にしようとしてたんだよ。 でもわかっちゃったから早めないとってね。・・・っていうか『も』?」 「・・・気にすんな。そうか・・・。・・・まぁいいや。二人の結婚式には二人も連れてくるぜ。」 ふぅ、と溜息をつくマダラメに、タナカは嬉しそうに笑う。 「OK、頼んだよ。明日にはクガヤマが来ると思う。今日はうちで休んでくれ。」 深夜。 工場の外で煙草をふかすタナカ。 「ふ~~・・・・・・。」 「よう。どうした、外に出て煙草なんて。」 そこにマダラメが現れる。 「何言ってるんだよ、子供に一番悪いだろ。」 「それでやめるって選択肢が出ないのはお前らしいな。」 「ははは・・・。ストレスの多い仕事だしな・・・。一本吸うか?」 「ああ・・・。」 そういって一本受け取ると、煙草をくわえる。 「火・・・。」 「ほらよ。」 タナカがつけたライターの火で、煙草に火をつける。 「ふ~~・・・・・・。」 「しかしお前も大変だな、あの人数を連れて行くなんてな。」 「ん?まぁ・・・。戦場に行くわけじゃねえから気楽っちゃ気楽だけどな・・・。」 「ふふ・・・。」 「・・・なぁ、タナカ。」 「ん?」 「工場にあるアレ、何のためにおいてある?」 その言葉に、タナカの顔が少し強張る。 「・・・見ちゃったか・・・。」 「おまえ、もう兵器に関わるのはイヤだって言ってたじゃねえか。」 「・・・・・・約束だったんだよ。」 「約束?」 「この工場を譲ってもらう代わりに、前の所有者が行ってた研究を続けるってな。」 「・・・そういうことか。まぁ、おいしすぎる話だとは思ってたけどな。」 「悪用はさせんさ。」 「ん・・・。お前が言うなら安心だがな。気をつけろよ。どこで情報が漏れるかわからん。」 「ああ・・・。」 「お前だけならまだしも、家族が出来るんだろ・・・。」 「ああ・・・。」 「・・・・・・出来る限り軍には頼れ。」 「ああ・・・。わかっている。現に俺と軍とのつながりは消えてないしな。」 「誰か何か言ってくるのか?」 「ははは。お前だよ。おまえが軍に残っているってだけで心強いもんなんだぜ?」 「・・・恥ずかしいこというなよな・・・。」 「なに、本音だ。」 その言葉を最後に、沈黙が訪れた。 煙草を吸う音だけが、闇に吸い込まれていった。 「お、おう、久しぶりだな。」 朝全員が目覚め、工場で必要なものの整理をしていると、 クガヤマが輸送用トラックと共に訪れた。 「よー、元気そうで何よりだぜ。」 「ま、まぁな、気楽なもんだぜ、こ、この仕事は。」 「・・・んで?後のは軍からの?」 マダラメが視線をトラックの荷台に送ると、クガヤマは頷いた。 「そ、そうだ。一応ジムの最新機だ。」 「ってーと、カスタム?」 「い、いや、次の世代らしい。」 「・・・ほーん。ちょっと怪しいな。データでも採らす気か?」 顎に手を当てて訝しがるマダラメに、クガヤマは笑う。 「そ、それはないだろ。 ・・・あ、あの人を守らなきゃいけないと一番思ってるのは軍なんだろ。」 そういってクガヤマは視線の先で皆と一緒に荷物整理をしているリツコに送った。 「まぁそうだな・・・。」 「ど、どう?あ、あの『リツコ・キューベル・ケッテンクラート』との旅は。」 「ん?ま、どってことねーよ。最初あったときはすごい威圧感を感じたけどな。 ・・・・・・気付くと普通の子になってたよ。たぶん、日頃気を張ってるんだろうな。」 「ん・・・、た、大変な立場だもんな・・・。」 ケーコが荷物の配分を間違えオーノに怒られているのを見てリツコは笑っている。 「・・・今は立場を忘れてるのか。・・・・・・もしかしたら何かあったのかもな。」 「か、彼女のプライベートで?」 「ああ。」 その言葉にクガヤマは少し首を振って言う。 「ま、まー、深入りはよくない。」 「それはそうなんだけどな。道程の途中で言ってくれたら嬉しいなっとね。」 「・・・お、お前はお節介だよなぁ。」 「・・・・・・そうかぁ?」 「ど、鈍感なくせに気付くと世話焼きたがるよな。」 「・・・うるせえよ!」 そういって二人で笑った。 「では、いってまいりますよ~。」 「はい~、いってらっしゃい~。」 「結婚式にはみんな参加してくれよな。」 「おうよ~、木星に帰るまでまだ日にちはあるからなぁ~。 メンバー全員が揃うといいなぁ。」 「楽しみにしてる。」 そういうと、タナカはマダラメに敬礼を送る。 マダラメも敬礼を返しながら、 「任せとけ!」 そう言った瞬間、トラックは走り出した。 「・・・まったく、相変わらずだったな。」 「うふふ・・・。でも、変わりないのが嬉しかったでしょう?」 「・・・参ったな。見抜かれてるとはね。」 そういって頭をかくタナカに、オーノは微笑んで、 「マダラメさんなら、何とかしてくれますよ。」 「ああ、そうだ。心配せずに待っていよう。」 タナカもニヤリと笑った。 「で、トラックで何日よ。」 「そ、そうだな、休み無しで2日弱。」 「2日。・・・マジカ。」 「も、もちろん、休憩や何かあればもっと伸びるな。」 「交代で運転しちゃるよ。」 「あ、ああ、任せたよ。」 トラックはサバンナをひた走る。 このサバンナを越えたあたりに、懐かしい密林が待っているのである。 10時間がたった辺りで、周囲が暗くなってきた。 「そろそろ変わってやるよ。仮眠もさっきとったからな。」 マダラメが操縦席後の皆がいるスペースからクガヤマに声をかける。 「そ、そうか。じゃ、じゃあ一旦止めるな。」 「ふい~、私も寝る~。」 隣で座っていたケーコも、だいぶ疲れているようだ。 「お疲れさん。じゃあ、運転は俺がやるとして・・・。」 「私が助手席に入るよ。」 そういって、アンジェラが後から声を掛けた。 「・・・じゃ、たのまぁ。」 「OK。」 トラックが停止する。 「あ、明け方くらいに起こしてくれ・・・。」 そういってまずクガヤマが後へ入っていく。 「・・・あ~、寝れるかな・・・。ここから密林だから振動ひどいんだよね・・・。」 「まぁ、なるたけ安全運転してやるからゆっくり寝なさい。」 「は~い。」 ケーコもそのあとに続いて休みに行った。 「さて、夜のドライブの始まりだな。」 「なんかそういうとロマンティックだね~。」 「・・・なんか恥ずかしいじゃねえか・・・。」 トラックは密林地帯に入った。村落はたくさん点在している為、 道はなくはない。ただ、整備はほぼされてない。 「うひゃひゃ、振動ひどいな。」 「下手な遊園地よりスリルがあるわねー。」 はしゃぐ様な声を出すマダラメとアン。 「・・・そういえばさ、何で木星に行ったの?」 「ん?何でって・・・。人が足りねえって話は聞いてたからな。」 急に聞かれ、視線は動かさずにマダラメは答える。 「でも、あなたがいく必要はなかったと思うんだけど。」 「誰かが行かなきゃいけないだろ?俺は一人身で身軽だったしな。」 「こっちでやるべき仕事もあったんじゃない?」 「・・・まぁ、なんだ、行ってみたいっていうのもあったんだよ・・・。」 言葉に詰まりだしたマダラメを見て、アンはふぅ、と溜息をついた。 「サキ?」 ドキッとした。 「・・・はぁ?何言ってるんですかアナタ。」 「ん?ちょっと言ってみただけだよ?」 そういわれて、動揺がばれたようで恥ずかしくなる。 沈黙が続く。響くのはトラックの駆動音とタイヤの引かれ枝が折れる音。 こいつは見抜いてる。そう思って観念し、言葉を出す。 「・・・別に、そういう訳じゃねえよ?」 「どういう訳?」 「・・・・・・地球圏に居辛くなったわけじゃねえんだよ。」 「居辛くはならないでしょ。」 「自分のなかで何かケリつけてえって言うかなぁ・・・。」 「それでついた?」 「・・・無理だな。忙しさにかまけて忘れてただけで。 会ったら思い出しちまったよ。」 「会ったんだ。」 また沈黙が続く。数分経って。 「けど・・・。子供もいて幸せそうだったよ。少しなんか・・・まぁなんだ。」 おほん、と咳をする。 「将来を楽しんでみるかとね。」 「ふーん。・・・ねえ。」 「ん?」 「一緒に仕事しない?」 その台詞に、アンが何をいいたいか、いかに鈍感な彼でも解ってしまった。 「・・・あー、それは無理だなぁ。」 「そう・・・。」 「いや、嫌な訳じゃねえし、ちょっと興味もあるんだ。 ・・・だがね、俺が軍にいる必要もあるんだ。」 「そうなの?」 「例えばクガヤマとかも、軍に目をつけられれば仕事も出来なくなる。 軍隊上がりって言うのは目ぇつけられんのさ。いろいろ知ってるからな。」 そういって、トラックのハンドルを叩く。 「そういうのを、防ぐことが出来るんだよ、一応中にいればな。 大隊長からその辺の方法は教わってるからな。」 「・・・無駄に軍にいるわけじゃないんだね。感心した。」 笑顔で肩をすくめるアンに、マダラメも苦笑い。 「まぁ俺から言わせてもらえば・・・。」 「傭兵やめろ?私達に?」 「・・・何だ、わかっているんだな。」 「まぁ、あなたが言いそうなことは大体ね。」 「あ~、そうか。で?」 「やめる気はないわよ。私達はこの仕事好きでやってるしね。 それに・・・見えるものもあるの。こういう立場だとね。」 「・・・でもなぁ・・・。」 「女に戦場は似合わない?妙なところでフェミニストなのね。」 「・・・・・・強制はせんよ・・・。」 「あら・・・。あなたが強く言ってくれたらやめたのにね。」 その台詞にマダラメは大きな溜息をついた。 「・・・・・おいおい・・・。それはずるいだろ・・・。」 「あなたが辞めて木星に一緒に来ないか?っていったら行ってるわよ。」 「・・・・・・ずるいなぁ・・・。試したのか?」 「・・・冗談よ。気にしないで・・・。」 そういって笑うアンは、マダラメからみると無理をしているように見えた。 「・・・じゃあ木星行かない?」 「いまさら。」 「そうだよね・・・。」 そのあと、言葉は続かなかった。長い沈黙が明け方まで続いた。 微妙な空気を漂わせたまま・・・。 朝になった。 「・・・ふわぁあああああああああ。」 大きなアクビをしながら、ハンドルを握るマダラメ。 一方、アンは全く堪えてない様子でまっすぐ前を見ていた。 「・・・あ!?あれ・・・村かな・・・?」 「お?丁度いいな・・・。休ませてもらおうかな・・・。」 「ヤスメヤスメ!ニンゲンヤスムガイチバンゾ!」 「うわっ!真剣驚いた!驚かせるなよ~。」 スーが後から飛び出してきた。 「・・・あら、あそこは・・・。」 「あれ?見覚えあるな・・・。」 近付いてくる村の入り口には、見覚えのある門があった。 「あ、クチキ君・・・。クチキ君のメールだ。」 そう、クチキが送ってきた私は今ここにいますメールに添付されていた写真。 そこに映っていたものと同じであった。 「よし、こりゃ都合がいいわ。」 そういって、村の門の前でトラックを停車した。 「・・・お久しぶりでございます!隊長!」 そういって近付いてきたクチキは、前よりも精悍な体つきになっていた。 「おお、久しぶりだな、クッチー。」 「ハーイ。」 「おお、皆様おそろいで・・・。って・・・。」 クチキが後ろにいるリツコに目を留めると驚いて声を上げそうになるのを、 マダラメが口をふさいだ。 「あ~、任務中なんだ、あとはワカルね?ん?」 「・・・はい、了解いたしましたですよ・・・。」 「OK。あのさ、お願いがあるんだけど、ちょっと休ませてもらえないかな。」 「はいはい、了解でありますよ、うちに来てくださいな。」 そういって、クチキは皆を先導して歩き始めた。 「お世話になっている家です、まぁくつろいでくださいなぁ。」 「おう、結構いいところじゃないか。」 そういってマダラメが周りを見渡す。 「ミヤ~、ちょっちいいかにゃ~。」 そのクチキの声と共に、奥からかわいい女の子が出てきた。 戦時中にクチキが命を救ったあの少女である。 今では成長し、しっかりとした女性になりつつある。 「あ、いらっしゃいませ~、マナブさんのお知り合いですか?」 「お邪魔してます。クチキの元上司でマダラメともうします。 他も元同僚です。すいませんが、少し休憩をさせていただきたく。」 「かまいませんよ~、何なら皆さんで食事でも。丁度朝食なんですよ。」 「あ、はい・・・。」 そういって、ミヤはまた奥に下がっていく。 「・・・クチキ君?」 「はい、なんでありますか!?」 「一緒に住んでるの・・・?」 「そうでありますが何か・・・?」 「・・・クチキマナブ、オマエモカ・・・・。」 スーがその後でそういって、マダラメの背中を軽く二回叩いた。 そのまま、昼過ぎぐらいまで休むことになった一行は、村をぶらついていた。 「おお、ここが写真の!」 「そうですにょ~、綺麗でしょ~。」 そこには村のモニュメントがおかれてあった。 不思議な形状をしているそれは、なぜか妙な美しさを醸し出していた。 マダラメがクチキからメールで受け取った画像を思い出し、感嘆の声を漏らす。 「なるほどなぁ。クチキ君がこの村に来た理由がわかった気がするよ。」 「この村が大変なのは知ってましたし、守りたいものがあったからですにゃ!」 マダラメはその言葉に感心した。というより、羨ましく思った。 あんなに頼りない部下だったクチキが、自分のやりたいことをしているからである。 「ほっほー、クチキ君は・・・。すごいな。」 「へ!?ほ、褒められるとは思ってなかったでありますよ!」 「いやいや・・・。本当に・・・。」 「隊長に褒められると非常に嬉しいでありますね!」 そういってクチキはびしっと姿勢を正し、敬礼した。 「あはは・・・。」 「マナブさ~ん、ちょっといい~?」 ミヤの遠くからの声に、クチキはそちらを向き、 「ちょっと言って来るであります!」 また敬礼して走り去っていった。 「いやいや・・・本当すごいよ・・・クチキ君・・・。」 「ナンダ、ウラヤマシイノカ?」 気付くと、モニュメントの天辺にスーが立っていた。 「ちょ!スー、それは駄目だ!クチキ君が怒るぞ!?」 「シンパイハイラン。スグニオリル。トゥ!」 そういってジャンプすると、マダラメの真上に落下してきた。 「うわちょ!」 顔の正面に抱きつかれ、倒れこむ。 「いてぇ!なにすんだよ!・・・ん!?」 目を開けると、薄暗い空間の中に肌色に布地・・・。 「イヤァ~ン、マイッチング。」 スカートの中だったのだ。 「アホか!どきなさい!」 スーを急いでどかすマダラメ。 「全く・・・。何がしたいんだお前は!」 「・・・何を話してたの?夜。」 急に素のしゃべり方で話し出すスーに、マダラメは唖然とする。 「・・・・・・普通にはなせるのかよ・・・。何を・・・か・・・。 まぁしいて言えば。」 「しいて言えば?」 「俺がまた情けない奴だということを認識しただけだな。」 「・・・そう?」 「そうだよ。だって、相手が何を言って欲しいか全くわからないんだぜ。」 「でもそれは自分が言いたかったことなんでしょう? 相手が言いたい事を言わない方が、傷つくわ。」 「・・・そうかも知れねえけどな。俺はなるべく誰かの役に立ちたい。」 「・・・・・・そう気張るものでもないですよ。あなたはいるだけでも・・・。」 スーは視線を逸らすと、モニュメントを見た。 少しの間のあと。 「キレイダナ。」 「!?ああ・・・。」 元に口調に戻ったスーに、再び面食らいながらも、マダラメは少し笑った。 「あの・・・。」 そこにリツコがやってきた。 「お?なんですか?」 「これ、アンジェラさんが、隊長さんにって。」 見ると、果物だった。 「村の人に分けて頂いたけど、自分はちょっと渡しづらいから。 疲れてるだろうからこれ食べて早く寝なさいって言ってましたよ。」 「・・・そうか・・・。ありがとう。」 「それはご本人におっしゃった方がいいかと思いますよ? ・・・隊長さんは、皆に好かれてますね。」 「そ、そうですか?」 「はい。村に訪れた上司をあんなにも世話してくれる方がいる。 皆があなたの心配をしていますよ。」 「・・・それは、俺が情けないからでは・・・。」 情けない顔で溜息をつくマダラメに、 少しの間のあと。リツコはプッ、と噴出していしまった。 「え?何で笑うんですか・・・?」 「い、いえ・・・。・・・自信を持ってください。 心配してるってことは、それだけ頼りにしているってことですよ。 どうでもいい人を心配したりはしません。」 「そ、そういうものかな・・・。」 「そうですよ。そうなんです。」 リツコは、自分に言い聞かせているように強く、言った。 「・・・わかった。少し自信を持ちますよ。」 「・・・はい。」 【地球編2に続く】
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1382.html
は ひ ふ へ ほ は タイトル 作成者 バーチャファイター ジーク ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? ジーク ハーメルンのバイオリン弾き 逃亡者 バイオハザードディジェネレーション ジーク HUGっと!プリキュア ジーク 爆闘宣言ダイガンダー 逃亡者 破邪大星ダンガイオー 逃亡者 初恋限定。(アニメ版) W・サード バディ・コンプレックス W・サード バディ・コンプレックス 完結編―あの空に還る未来で― W・サード バトルファイターズ餓狼伝説 ジーク ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ ジーク ハピネスチャージプリキュア! ジーク 破裏拳ポリマー 逃亡者 パワーストーン ジーク ひ タイトル 作成者 ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー ジーク ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー ライオコンボイ危機一髪! ブラック・マジシャン 美少女戦士セーラームーン ジーク 美少女戦士セーラームーンR ジーク 美少女戦士セーラームーンCrystal ジーク 美少女戦士セーラームーンCrystal SeasonⅢ ジーク 美少女戦士セーラームーンSupers ジーク 美少女戦士セーラームーン セーラースターズ ジーク ビデオ戦士レザリオン 逃亡者 百練の覇王と聖約の戦乙女(アニメ版) W・サード 百花繚乱 サムライガールズ W・サード 百花繚乱 サムライブライド W・サード ビューティフルジョー ジーク ふ タイトル 作成者 ファンタジスタドール 浅倉又一郎 ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪 ジーク ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち ジーク ふたりはプリキュア MAX Heart(映画) ジーク フューチャー・アベンジャーズ ジーク プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合! ジーク プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花 ジーク プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ! ジーク プリキュアオールスターズNew Stage みらいのともだち ジーク プリキュアオールスターズNew Stage3 永遠のともだち ジーク プリキュアオールスターズNew Stage2 こころのともだち ジーク プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ ジーク プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! ジーク プリキュアスーパースターズ ジーク プリキュアドリームスターズ! ジーク プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な一日 W・サード フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!? ジーク 冥王計画ゼオライマー 逃亡者 へ タイトル 作成者 PERSONA5the Animation Stars and Ours ジーク PERSONA5the Animation Dark Sun… ジーク PERSONA5 the Animation ジーク ほ タイトル 作成者 冒険! イクサー3 逃亡者 ポケットモンスター THE ORIGIN ジーク ぼのぼの(1995年アニメ版) 匿名
https://w.atwiki.jp/mydata/pages/180.html
最終回3 おとぎ銃士 赤ずきん FALRY・MUSKETEERS 01. 未来への扉 02. さよなら赤ずきん ふしぎ星のふたご姫Gyu! 01. 届け!☆奇跡のプロミネンス 02. 鳴りひびけ!☆平和のベル カレイドスター 01.
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1388.html
タイトル 作成者 CANANN 逃亡者 CANAANスフィル 逃亡者 ガールズ&パンツァー(漫画版) W・サード ガールズ&パンツァー最終章 継続高校はらぺこ食事道 W・サード ガールズ&パンツァー 戦車道ノススメ W・サード 仮面ライダーSD 疾風伝説 W・サード キテレツ大百科 逃亡者 機動戦士ガンダムAGE~クライマックスヒーロー~ ジーク 機動戦士ガンダムSEED W・サード 機動戦士ガンダムSEED キラとアスランの激闘 W・サード 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(コミックボンボン版) W・サード 機動戦士ガンダムSEED DESTINY THE EDGE W・サード 機動戦士ガンダムSEED DESTINY(マガジンZ版) W・サード 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト 逃亡者 機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST 逃亡者 機動武道伝Gガンダム W・サード 銀河鉄道999(アンドロメダ編) 逃亡者 銀河パトロール ジャコ W・サード 金田一少年の事件簿(Caseシリーズ) W・サード 金田一少年の事件簿(FILEシリーズ) W・サード キン肉マン W・サード キン肉マンⅡ世 W・サード キン肉マンⅡ世 特別編~倫敦の若大将!~ W・サード キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編 W・サード 喰いタン W・サード グレートマジンガー(永井豪版) W・サード クロスアンジュ 天使と竜の学園(エコール) W・サード ゴッドバード (長谷川裕一の漫画) 逃亡者 金色のガッシュ!! W・サード
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/2279.html
発売日 2022年12月23日 ブランド ASa Project タグ 2022年12月ゲーム 2022年ゲーム ASa Project キャスト 春乃いろは(信田結愛),東雲りあ(十色煌),夏峰いろは(御子柴瑠衣),森谷こころ(海野宮子),七種結花(茨精華),花寺香蓮(レイラ),御苑生メイ(岸なごみ),鳴瀬なごみ(信田真愛),飴川紫乃(御子柴瑠那),鏑木真(星乃英志),来馬里於(及川燿) スタッフ ディレクション:天都 シナリオ・UIデザイン・システム・演出:八日なのか 原画:冬壱もんめ,結城リカ,冬凪セシナ デフォルメCG:たかへろ ミニキャラ:なつきゆう 音楽:山下航生(doubleeleven),rian,朝霧はやと CG彩色:智のしっぽ,村政竜之輔,masa,@榎,Shigi,take,きりかん,株式会社BraveryStudio タイトルロゴデザイン:YOSUKE(TRAP) 背景:アンのうん,ユウキナオヒロ opムービー:yo-yu 収録:cradle studio,studioV 収録補助:朝霧はやと デバッグ:ASa Project ALL STAFF 制作・著作:ASa Project 主題歌 「恋の未来図」 ボーカル:花たん 作詞・作曲:rian 編曲:山下航生(doubleeleven) EDテーマ 「ずっとずっと」 ボーカル:Rin'ca 作詞・作曲:rian 編曲:山下航生(doubleeleven)
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/2154.html
発売日 2022年8月26日 ブランド ASa Project タグ 2022年8月ゲーム 2022年ゲーム ASa Project キャスト 春乃いろは(信田結愛),東雲りあ(十色煌),夏峰いろは(御子柴瑠衣),森谷こころ(海野宮子),七種結花(茨精華),花寺香蓮(レイラ),御苑生メイ(岸なごみ),鳴瀬なごみ(信田真愛),飴川紫乃(御子柴瑠那),鏑木真(星乃英志),来馬里於(及川燿) スタッフ ディレクション:天都 シナリオ・UIデザイン・システム・演出:八日なのか 原画:冬壱もんめ,結城リカ,冬凪セシナ デフォルメCG:たかへろ ミニキャラ:なつきゆう 音楽:山下航生(doubleeleven),rian,朝霧はやと CG彩色:智のしっぽ,村政竜之輔,masa,@榎,Shigi,take,きりかん,株式会社BraveryStudio タイトルロゴデザイン:YOSUKE(TRAP) 背景:アンのうん,ユウキナオヒロ opムービー:yo-yu 収録:cradle studio,studioV 収録補助:朝霧はやと デバッグ:ASa Project ALL STAFF 制作・著作:ASa Project 主題歌 「恋の未来図」 ボーカル:花たん 作詞・作曲:rian 編曲:山下航生(doubleeleven) EDテーマ 「ずっとずっと」 ボーカル:Rin ca 作詞・作曲:rian 編曲:山下航生(doubleeleven)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/781.html
【あらすじ】 プラフスキー粒子によってガンプラを自在に動かせるようになり、それを応用したシミュレーションバトル競技・ガンプラバトルが地球規模にまで発展した時代。 第2回ガンプラバトル選手権世界大会準優勝者イオリ・タケシの息子イオリ・セイは、高い製作スキルを持つものの操縦は苦手だった。 そんな彼と出会った異世界アリアンの少年アリーア・フォン・レイジ・アスナは、ガンプラはおろかガンダムシリーズの知識も皆無だが、操縦テクニックに関しては天才的なものがあった。 二人はユウキ・タツヤとのバトルを経て、本格的にガンプラバトルに打ち込んでいくようになる。 彼へのリベンジを果たすため世界大会地区予選決勝まで勝ち進んだものの、タツヤは突然棄権。収まりがつかない二人は彼とのフリーバトルで全てを出し尽くした末に敗退。 第7回世界大会の場にて、タツヤは三代目メイジン・カワグチの襲名を宣言。 その真意は、初代メイジンと同じ「"明るく楽しいガンプラ"の普及」を掲げ、二代目の唱える勝利至上主義を覆すためであり、予選決勝を棄権したその裏には、粒子発生装置の開発元PPSE社のアラン・アダムスの誘いがあった。 再戦に燃えるセイとレイジは、数々の強豪との激闘を乗り越え、その裏に仕組まれたPPSE会長マシタと秘書ベイカーによる執拗な妨害工作を振り切り、決勝へとコマを進めていく。 そして迎えた決勝戦。メイジンはマシタの毒牙にかかり、かつてアイラの自由を奪ったエンボディシステムによって操られてしまっていた。 彼の目を覚まさせるため戦いに応じ、勝利を掴んだ二人。VIPルームにマシタを見つけたその時、狼狽する彼の感情に反応してPPSEスタジアムの地下にあった大型アリスタ(*1)(*2)が暴走。スタジアムを異変が襲った──。 大型アリスタの暴走の影響で、PPSEスタジアムのあらゆる場所から金色のプラフスキー粒子が漏れ出す。 レイジ「何だ!?」 セイ「プラフスキー粒子が、どこからか漏れてる!」 メイジン「ど…どういうことだ!?」 さらに粒子が結晶化し、ガラスが割れる。 フェリーニ キララ マオ「!?」 フェリーニ「粒子が物質化して!」 マオ「大事ですやん!」 結晶化が進み、ドームの照明が爆発。 珍庵「変異現象が、暴走してるのか…」 ラルさん「いかん!! このままでは、会場が倒壊する恐れがあるぞ!!」 タケシ「観客を避難させるんだ! 手伝ってくれ!!」 観客たちが一斉に避難。 リン子「非常口はこっちよー!!」 タケシ「皆さん!! 並んで!!」 ラルさん「慌てずに進んで下さい!!」 一方VIPルームでは…。 ベイカー「…会長! アリスタを止めて下さい!!」 マシタ「止まらないんだよベイカーちゃん! 光ったまま消えてくれないんだよぉ!! どうなっちゃってんのよ~!!」 会場地下の巨大アリスタが突如消滅し、粒子となって発生装置から放出される。 抱き合って声にならない声で叫ぶマシタとベイカー。 観客席を走るアイラ・チナ・ミサキ。 その時、周囲が宇宙空間に変わり…。 チナ「…宇宙!?」 粒子が宇宙要塞ア・バオア・クーを形成する。 レイジ「…! セイ! あのデカブツは何だ!?」 セイ「ユウキ先輩、あれは…」 メイジン「ああ、間違いない…宇宙要塞、ア・バオア・クーだ!」 ア・バオア・クーとその周囲の宇宙が、発生装置からドームを突き破ってスタジアムの外に映し出されている。 メイジン セイ レイジ「…」 余りの巨大さに驚く。 そこに駆けつけるアイラ・チナ・ミサキ。 チナ「イオリ君!」 アイラ「レイジ!」 セイ「委員長!」 レイジ「アイラ!」 「ミサキちゃん!」 一同「?」 マオ・キララ・フェリーニもやって来た。 ミサキ「マオ君!」 フェリーニ「何をやってる! ここは危険だ!」 キララ「早く避難しないと!」 セイ「はい!!」 マオ「こっちです!」 ミサキの手を握って走り出す。 フェリーニ「急げ!」 一同も避難。しかし…。 レイジ「…!!」 何かに足を取られた。 振り返って足元を見ると…。 レイジ「…お!? てめぇは…!」 マシタ「レ、レイジ王子! お助け下さい!! 宝物庫からアリスタを盗み出したことは謝ります!! ごめんなさい!!」 レイジ「お前、アリアンの人間なのか!?」 マシタ「そんなことより早く何とかして下さい!! 王子なんでしょ!?」 レイジ「…勝手なことばっかり…!!」 セイ「…レイジ! 早く逃げなきゃ!!」 「いけません」 ニルスとキャロライン、そして彼女の執事が現れた。 セイ「ニルス君!」 チナ「キャロちゃん!」 ニルス「会場地下にある、プラフスキー粒子の大型結晶体が、暴走しているのを目撃しました」 メイジン「何だって!?」 ニルス「このまま粒子放出と、変異現象が続けば、どれほどの惨事になるか、この僕にも予想不可能です」 GPベースを発生装置にセット。 ニルス「よし。まだ生きてる!」 セイ「ニルス君! 何を!?」 ニルス「決まっています。最悪の事態になる前に、結晶体を破壊するのです!」 ポケットから戦国アストレイを取り出す。 ニルス「生身で行くのは危険ですが、ガンプラを使って要塞の中心部に突入すれば…」 レイジ「OK! 乗ったぜニルス」 セイ「レイジ!」 マシタがレイジにヘッドロックをかけられもがいている。 ベイカー「…」 レイジ「尻尾を巻いて逃げるなんてゴメンだ! やれることがあんなら、俺はやるぜ!」 セイ「……わかった。僕も行くよ!」 フェリーニ「フッ。ここで逃げたら男が廃るか…キララ、お前らは逃げろ」 キララ「ハァ? 冗談言わないでよ」 チナ「私も行きます!」 アイラ「大会ベスト4の戦力、必要なんじゃない?」 キャロライン「私の実力を、思い知らせてあげますわ!!」 レイジ「……ヘッ、どいつもこいつも、バカばっかりだぜ!」 セイ「やろう、みんな!!」 一同「おうっ!!」 それそれが拳を上げる。 その頃、ルワンやグレコも観客の避難を手伝っていた。 レイジ「スタービルドストライク!」 セイ「ビルドガンダムMk-II!」 チナ「ベアッガイIII!」 アイラ「ミスサザビー!」 フェリーニ「ガンダムフェニーチェリナーシタ!」 キララ「ガーベラ・テトラ!」 ニルス「戦国アストレイ頑駄無!」 キャロライン「騎士ガンダム!」(*3) レイジ「い・く・ぜぇぇぇぇ!!!」 それぞれのガンプラが、ア・バオア・クー目指して一斉に出撃。 マシタ「お願いします…お願いします…」 メイジン「くっ…! エクシアがこの状態では…!」 ダメージを受け、武器をも失ったアメイジングエクシアを見つめるメイジン。 「タツヤ!」 メイジン「!?」 アランがバッグを持ってやって来た。 メイジン「アラン!」 会場外。 観客の避難は終わっていた。 ラルさん「もう大丈夫ですよ!」 タケシ「念のため、会場から離れるようにして下さい!」 リン子「タケちゃん! ラルさん!」 タケシ「どうしたんだ!?」 リン子「セイたちの姿が見つからないの!」 タケシ「何だって!?」 リン子「レイジくんも、チナちゃんも!」 タケシ「ま、まさか!?」 ラルさん「まだ中にいるというのか!?」 スタジアム内。 ニルス「要塞に突入して、大型結晶体を破壊します!」 セイ レイジ「了解!」 フェリーニ「…?」 ア・バオア・クーから何かが発進した。 ガンプラバトルシミュレーション用に開発されたPPSEの新製品・モック。 チナ「て、敵?」 セイ「…!? 対コンピュータ戦用の無人機!」 以前戦ったメガサイズモデルのザクIIを思い出した。 マシタ「あぁぁぁぁ!! この大会で大々的に発表する予定の、我が社の新製品がぁぁぁ!!」 キララ「ガンプラモドキ!?」 フェリーニ「パチモンかよ!」 モック部隊が攻撃を始める。 レイジ「来るぞ!」 フェリーニ「ここは俺たちに任せろ!!」 モックを迎撃するリナーシタ、そしてガーベラ・テトラ。 チナ「ごめんなさーい!!」 ベアッガイIIIがモックの射撃をかわし、ビームサーベルで撃墜。 アイラが自分専用に作った改造ガンプラ・ミスサザビーのスイートソード(*4)が、そして戦国アストレイの斧と木槌がモックを次々と撃墜。 ニルス「うおぉぉぉぉぉ!!」 勢いでモックを押す戦国アストレイに次々とモックが組み付いてくるが、木槌からのバーニア噴射で散り散りになる。 ニルス「はぁっ!!」 両肩のサムライソードを抜き、同時に放たれた×字の衝撃波が遠距離のモックを撃破。 しかし、すかさず別のモックが出現。 そこに、キャロラインの騎士ガンダムが割り込み、モックの胸部に炎の剣を突き立てる。 キャロライン「…!!」 ア・バオア・クーの周囲に群がる無数のモック。 キャロライン「何て数なの!?」 その一部を、一すじのビームが吹き飛ばす。 キャロライン「何!? 何!?」 フェリーニ「どうなってんだ!?」 レイジ「援軍?」 セイ「…! あれは!」 ビームを放ったのは…。 セイ「マオ君!!」 マオ「えらい遅なりました。これが真打! クロスボーン魔王です!!」 マオの新ガンプラ、クロスボーン魔王。 胸部のドクロの口が開き、ハイパーサテライトキャノンがモックを吹き飛ばし、ア・バオア・クーの外壁に直撃。 そして、一斉にア・バオア・クーへと肉迫する。 フェリーニ「レイジたちは、あの穴から中へ入れ!」 ニルス「入口は僕たちが死守します!」 セイ「了解!」 レイジ「突入する!!」 ベアッガイIIIとミスサザビーも両機の後を追い、リナーシタとガーベラ・テトラがそれを守る。 4機は突入に成功。 追撃を止めるガーベラ・テトラ。 クロスボーン魔王もハイパーサテライトキャノンを発射。 一方、力の盾が破壊され、騎士ガンダムがピンチに。 キャロライン「きゃぁぁぁぁぁっ!!」 そこに戦国アストレイが助けに入る。 ニルス「キャロライン!!」 キャロライン「ニルス!!」 その時、戦国アストレイが背中に攻撃を受け、鬼の盾を破壊されてしまう。 ニルス「くっ…!!」 リナーシタも次第に数に圧倒され、飛行形態に変形してその場を離脱。 フェリーニ「クソッ! キリがねぇ!!」 次々出撃するモックに押され、戦況は悪化しつつあった。 マオ「…! このままやと…」 「マオ!」 マオ「!?」 「諦めるのは早いで!」 マオの目の前に広がる爆発。 モックを撃破したのは…。 マオ「し…師匠!」 珍庵のマスターガンダムだった。 その背後から飛び出したガンプラは…。 フェリーニ「あのグフは…ラル大尉!!」 ラルさんの改造ガンプラ・グフR35。 ラルさん「珍庵!」 珍庵「うむ」 ラルさん「久々に、アレを使うぞ!」 珍庵「ぃよっしゃ!!」 グフがヒートロッドを射出し、マスターガンダムを蹴って高速回転。 ラルさん「うぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 紫の渦がモックを巻き込んでいく。 そこに高速で突っ込むマスターガンダム。 珍庵「ガンプラ心形流・究極奥義ィ!! 珍庵蹴りィィィィィィィィ!!!」 キックで渦の中心を突き抜けていくと、そこに「ガンプラ心形流」の文字が現れる。 爆風に耐えるクロスボーン魔王。 マオ「うぅっ!!」 ラルさん「とりゃぁぁっ!!」 両腕のバルカンを斉射。 珍庵「きぇぇぇあぁぁぁぁぁ!!」 両手から波動を放つ。 その活躍を見たキララとフェリーニは…。 キララ「何? このデタラメな強さ…」 フェリーニ「す、すっげぇ…! あれが"青い巨星"の、真の実力か!!」 マオ「師匠! 凄すぎます!!」 喜び合う珍庵、そしてラルさん。 キャロライン「一気に形勢逆転ですわね!!」 しかしその時…。 ニルス「…!?」 戦国アストレイと騎士ガンダムの頭上に光が。 ア・バオア・クーの外壁を突き破って巨大なビームが放たれ、モックが巻き込まれる。 ラルさん「何だ!?」 珍庵「このビームは一体…」 ビームが消える。 マオ「セイはん、今のんは…!?」 セイ「そ…そんな…」 レイジ「…!」 目の前には、破壊されたベアッガイIIIとミスサザビーが。 そこはビームの発射口だった。 その少し前に遡る。 ビルドMk-IIが先頭に立って自衛装置を破壊しつつ、4機はア・バオア・クー内部を進んでいく。 レイジ「セイ、どこまで行くんだ!?」 セイ「要塞の中心部だ!」 レイジ「よぉし!!」 その時、アイラは後方から粒子の流れを察知した。 アイラ「!…何!?」 正面を粒子の塊が包んでいく。 アイラ「ダメ!!」 チナ「!?」 アイラ「粒子の塊が!!」 チナ「!!」 眼前にはビームの発射口が。 しかもエネルギーチャージが完了し、今にも発射されようとしていた。 レイジ セイ「!?」 アイラ「レイジ!!」 チナ「イオリ君!!」 ミスサザビー・ベアッガイIIIがビルドストライク・ビルドMk-IIを突き飛ばし、発射されたビームの直撃を受ける。 セイ「委員長!!」 レイジ「アイラ!!」 その時…。 レイジ セイ「!!」 モック部隊が追撃をかけてきた。 迎撃するビルドMk-II。 セイ「委員長! 動ける!?」 レイジ「セイ!」 セイ「!?」 ビルドストライクもミスサザビーから借りたスイートソードでモックを撃ち落とす。 セイ「後ろ!!」 しかし、間もなく2射目のチャージが始まる。 チナ「行って! イオリ君!!」 セイ「…!」 アイラ「早く結晶を破壊しに!!」 レイジ「うるせぇ!!」 モックの追撃は止まらない。 その時…。 「燃え上がれ! エクシア!!」 レイジ セイ「!?」 右肩にマントを付けたメイジンのアメイジングエクシアだった(*5)。 メイジン「トランザム!!」 エクシアがトランザムを発動し、目にもとまらぬ速さでモック部隊を撃破。 レイジ「ユウキ・タツヤか!?」 メイジン「ここは私たちに任せてもらおう!」 セイ「私たち!?」 タケシ「セイ!」 セイ「父さん!?」 タケシ「あれだけの粒子ビームを撃てたということは!」 タケシのガンプラはパーフェクトガンダム。 タケシ「あの砲台の向こうに、大型結晶体があるということだ!!」 肩のビームキャノンを発射し、発射口を破壊。 しかし、すぐさまモックが攻撃を再開する。 メイジン&タケシ「!」 パーフェクトガンダムのビームキャノンが一閃。 タケシ「ユウキ少年!」 メイジン「はい!」 トランザムを発動して切り込む。 タケシ「セイ! 彼女たちは私たちが守る! 2人は大型結晶体を叩け!!」 メイジン「頼んだぞ…レイジ君!」 チナ「お願い、イオリ君!」 アイラ「行って、レイジ!!」 レイジ「…セイ!」 セイ「行こう!」 爆炎の向こうへと突っ込むビルドストライク・ビルドMk-II。 ビーム砲台、そして扉を破壊し、突入した先には…。 レイジ「ん? 何だ!?」 ア・バオア・クーの中心…そしてこの事故の原因となった大型アリスタがあった。 セイ「粒子の嵐!?」 絶え間なく放出される粒子が、2機の進行を妨げる。 その凄まじさに、スイートソードが吹き飛ばされる。 レイジ「…進めねぇ…!!」 セイ「いいや!」 セイはビルドブースターMk-IIに操縦を切り替え、ビルドMk-IIから分離。 吹き飛ばされ、壁にたたきつけられるビルドMk-II本体。 そして、ブースターはすかさずビルドストライクに合体。 セイ「2人なら進める!!」 レイジ「よぉぉぉし!!」 セイ「RGシステム、完全開放!!」 一気に大型アリスタへと突っ込む。 セイ「ハイパァァァァ!!」 レイジ「ビルドォォォォ!!」 セイ レイジ「ナックルゥゥゥゥゥゥ!!!」 全身が青白い光に包まれたビルドストライク。 左のハイパービルドナックルが大型アリスタに炸裂。 しかし、ダメージは与えたものの、左腕を失ってしまった。 レイジ セイ「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 残った右の拳を、全力で叩きこむ。 そして、ついに大型アリスタの破壊に成功。 光の中で、喜び合いハイタッチを交わすレイジとセイ。 レイジ セイ「よっしゃぁぁぁぁぁ!!!」 外の宇宙では、コントロールを失ったモックが次々と停止。 バトルフィールドも徐々に消滅していく。 タケシ「セイ…」 メイジン「やったか…」 チナ「イオリ君…」 アイラ「レイジ…」 フェリーニ「これは…」 マオ「粒子が、消えていきます…」 ラルさん「…よくやった! セイ君!! レイジ君!!」 両腕を失ったビルドストライク。 会場外にまで広がっていたフィールドが消えていき、雪のように降り注ぐ粒子。 ミサキ「…」 リン子「……セイ…レイジ君…タケちゃん……みんな…!」 会場内では…。 ニルス「セイ君!」 セイ「?」 ニルス「大型結晶体は?」 セイ「破壊したよ」 ニルス「そうですか…でも、少し残念です」 セイ「?」 ニルス「プラフスキー粒子が、大型結晶体から生成されていたとすれば、もう、二度と…」 「きゃああっ!!」 セイ ニルス「?」 マシタが消えかかっていた。 キララ「な、何!?」 キャロライン「ひ、光ってる!!」 マシタ「アリスタが無くなったから、私も…アリアンに戻されるのか…」 ベイカー「!?」 マシタ「い、嫌だ! せっかくこの世界で成り上がったのに…こんなの嫌だぁぁぁぁ!!!」 ベイカー「!」 すかさずベイカーが飛びつく。 ベイカー「会長ぉっ!!」 二人そろってアリアンへ…。 アラン「き…消えた!?」 マオ「何ですのん!? 今の!」 セイは以前、目の前でレイジが突然消えたことを思い出した。 セイ「…! レイジ!!」 レイジ「?」 まだ無事だった。 セイ「はぁ…」 レイジ「じゃあ、そろそろやろうぜ!」 セイ「? やるって、何を?」 レイジ「約束が残ってんだろうが」 メイジンを見つめる。 メイジン(回想)「最高のバトルをしよう。世界中の人たちに、ガンプラの楽しさを感じてもらえるように…」 セイ「そうだね…そうだった!」 レイジ「ユウキ・タツヤはマシタとかいう野郎に操られてた。あんな決勝じゃ、勝った気にならねぇ!」 アイラ「まさか、戦う気!?」 チナ「何も、今やらなくても…」 レイジ「粒子が消えかかってる」 一同「?」 レイジ「もう二度とガンプラバトルができないかもしれない…だから…!」 セイ「わかった…やろう!」 メイジン「ああ。やろう!」 キララ「でも、ガンプラがそんな状態で…」 歩き出すフェリーニ。 キララ「…?」 リナーシタの両腕を差し出す。 フェリーニ「使え」 マオが差し出したのは、クロスボーン魔王のクロスボーンソード ガン。 マオ「使うて下さい」 セイ「ありがとう…フェリーニさん、マオ君」 マオ「…」 アランはメイジンに、欠損した右腕と左膝装甲をケンプファーアメイジングのパーツで応急補修したアメイジングエクシアを差し出す。 アラン「今はこれが精一杯だよ」 メイジン「ありがとう、アラン」 何かを思いつき、その場を去るキララ。 セイ レイジとメイジンの再戦の準備は整っていた。 Beginning plavsky particle dispersal. 髪をかき上げるメイジン。 粒子が放出され、満開の桜に彩られた森のバトルフィールドが現れる。 Field 3, Forest. キララがビデオカメラを持って戻って来た。 キララ「…全世界のガンプラファンの皆さん。この映像が見えますか?」 各々がGPベースとガンプラをセット。 キララ「もしそうなら、この一戦を見逃がさないで下さい!」 Battle start. レイジ「行くぜ!!」 セイ「うん!!」 両機が同時に発進。そして撃ち合いになる。 メイジン「!」 レイジ「!?」 熱狂する一同。 メイジン「ありがとう、イオリ君! レイジ君! 私はこの戦いを望んでいたぁぁぁっ!!」 レイジ「ああ!! 俺もだぁぁぁぁっ!!」 斬り結び、弾け飛ぶ両機。 セイ「…ありがとう、レイジ」 レイジ「何だよ?」 セイ「君と組まなきゃ、こんなバトルを味わうことはできなかった」 レイジ「?」 セイ「父さんのようになりたかったけど、僕は操縦が下手だから…」 レイジ「…セイは下手なんかじゃねぇよ」 セイ「!?」 レイジ「お前はガンプラが好き過ぎるから、バトルをして傷つけるのが嫌だった。だから迷って、操縦に集中できないでいた。足りないのは技術じゃなくて、何を失っても戦うという覚悟だ!」 セイ「…うん。その覚悟を、いろんな人に教えてもらった。ユウキ先輩、フェリーニさん、マオ君、ニルス君、アイラさん…」 チナを見遣る。 セイ「委員長には、自由な発想を教えてもらった。それ以上に、もっと大切なものも…」 チナ「セイ君…」 レイジの腕輪のアリスタが一部砕ける。 レイジ「そんだけもらってたらもう前に出れんだろ?」 セイ「できるかな?」 レイジ「やってみろよ!」 森に降り立つ両機。 操縦を代わり、深呼吸をするセイ。 セイ「…行きます!!」 両機の壮絶な斬り合いの最中、アリスタがまた砕けてしまう。 レイジ「そうだセイ…いいぞ!」 メイジン「…!」 勢いで吹っ飛ぶビルドストライク。 セイ「くっそぉぉぉぉ!!」 エクシアの射撃をかわして突っこんでいく。 ラルさん、タケシ、そしてレイジが見守る中、ビルドストライクはついにエクシアの懐に入り込んだ。 セイ「もらったぁぁぁっ!! …!?」 ビルドストライク、そしてエクシアが停止し、バトルフィールドが消えていく。 残された粒子を全て使い果たしたようだ。 セイ「…プラフスキー粒子が…」 近くで何かが光る。 セイ「!?」 一同「!?」 レイジが消えかかっていた。 セイ「レイジ!? …レイジ!!」 レイジ「…たまんねぇよな、ガンプラバトルは!」 セイ「…」 レイジ「最ッ高だぜ!」 セイ「……もちろんだよ…」 消えていくのを見ないようにと振り返る。 止まったままのビルドストライクとエクシア。 セイ「だから、ずっとやろう! 来年も、再来年も…ずっと一緒に!!」 答えないレイジ。 セイ「何で答えないんだよ…ずっと一緒に、ガンプラバトルをやるって願えよ! その石に祈れよ!!」 腕輪のアリスタは、かけら程度しか残っていなかった。 セイ「…」 レイジ「なあセイ…」 セイ「…」 レイジ「この前お前と戦って、俺はこう思ったんだ。強くなったお前とガンプラバトルがしてぇ。それが、今の俺の願いだ」 セイ「…レイジ…」 レイジ「…強くなれ」 沈黙の後、お互いが右手を掲げる。 レイジ「…約束だ!」 セイ「…うん…!」 アリスタが完全に消え、ハイタッチを交わした瞬間、レイジは消えてしまった。 それを見つめる一同。 最後の光の粒が、セイの掌に落ちてくる。 レイジ「約束だ、セイ…」 光が消え、拳を握り締めるセイ。 そして悲しみをこらえ、笑顔でドームの穴から空を見上げる。 セイ「レイジ…」 異世界アリアン。 レイジ「(また会えるさ、セイ…)」 故郷に戻ったレイジは、空を見ながらセイのことを想っていた。 レイジ「(そうさ。俺たちはいつでも繋がってんだから…)」 その時…。 「忘れ物よ」 何者かがビギニングガンダムを差し出す。 何と、アイラがレイジを追ってアリアンに来ていた。 レイジ「…!? な、何でお前がここにいんの!?」 一瞬恥ずかしくなり…。 アイラ「…決まってるでしょ!? 祈ったのよ…」 アイラの胸元には、まだアリスタのペンダントがあった。 レイジ「何だよ」 アイラ「…! どうして分からないの!? 鈍いにも程があるでしょ!!」 レイジ「何怒ってんだよ…」 アイラ「…レ…レ…レイジのバカぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 ギャンバルカンがリーオーを撃破。 キザっぽく決めるサザキと、それを見て喜ぶ妹・カオルコ。 近い将来、彼女もまた兄の後を追ってビルダーとなる…。 互いの改造ガンプラを見せ合い、笑い合う珍庵とマオ。 ミサキの旅館「竹屋」は今日も繁盛。 以前旅館を襲った地上げ屋の辰造たちもここで働いている。 キララの武道館ライブ。 陰から見守るフェリーニ。 とあるデパートの屋上。メイジンとアランが子供向けのガンプラ教室の講師をしている。 アリアン。ベイカーとマシタが路上でモックを売り込んでいる。 ニルスとキャロラインは、プラフスキー粒子の人工的な生成の成功に大喜び。 その様子がインターネットにも上がっていた。 第8回ガンプラバトル選手権第3ブロック日本代表予選会場。 チナ「(あれから…1年の時が過ぎて…)」 アナウンス「只今より、選手権国内予選第3ブロック、第7試合を始めます」 イオリ夫婦、ラルさん、そしてチナが観客席から見つめる先には…。 アナウンス「出場者は、第7回ガンプラバトル選手権世界大会優勝ビルダー、イオリ・セイ!」 会場が大きな歓声に包まれる。 セイ「(レイジ…僕は約束を守る。だから…いつか僕と…!)」 かつての激戦を経てさらなる改修が加えられたビルドストライク…その名もビルドストライクコスモスをセット。 セイ「ビルドストライクコスモス…イオリ・セイ、行きます!!」 発進し、宇宙を駆け抜けるビルドストライクコスモス。 RGシステムを発動し、銀河の向こうへと飛翔する。 最終回 約 束 完
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/617.html
~次回予告~さやか『お願い!誰かマジンカイザーを助けて!このままじゃ甲児君が!甲児君が死んじゃう!』甲児『くそぉ、高熱のマグマなんかにに負けてたまるか!待ってろよ、Drヘル!この兜甲児様が必ずお前を叩きのめしに行くぜ!』『次回、マジンカイザー最終話「決戦!!炎の地獄城!」』『カイザー!俺に力を貸してくれ!!』 地獄城の地下深くに、あしゅら男爵は監禁されていた。 鉄仮面「食事を持って参りました」 あしゅら(男)「ここから出せ」 鉄仮面「え?」 あしゅら(男)「ここから出せと言ってるんだ!」 食事を持ってきた鉄仮面に、あしゅらが迫ってきた。 鉄仮面はとっさに銃を構える。 鉄仮面「お、お静かに願いします!」 あしゅら(男)「その銃で撃つというのか?この私を!」 鉄仮面「ひ・・・」 あしゅら(女)「このあしゅら男爵、死など恐れておらぬ! 偉大なDrヘルのためなら、命を投げ打つ覚悟、当の昔にできておる!」 あしゅらは鉄仮面の手をつかみ、自分の額に銃を突きつけた。 あしゅら(女)「さあ撃て!」 鉄仮面「あ、あしゅら様!」 あしゅら「「どうした、貴様?怖気づいたか!」」 「「何をためらっている!早く撃ってみろ!このあしゅらを!」」 決戦!!炎の地獄城! マジンカイザーと甲児は、富士山のマグマの中にいた。 さやか「早く脱出して!甲児君!」 シロー「兄貴!もたもたすんな!」 ボス「こら、兜!いつまでマグマの中を泳ぐんだ!」 富士山からマグマが溢れた。 さやか「甲児君・・・」 さやかが気絶し、倒れた。 ボス「危ねえ!」 ボスが咄嗟に割り込み、さやかの体を支えた。 シロー「さやかさん!」 ボス「さやか!しっかりしろ!」 光子力研究所は、妖機械獣エレファンスλ3の攻撃で破壊されてしまった。 ボス「ああ!何てことしやがるんだ!!」 せわし「何たることじゃー!」 のっそり「わしらの光子力研究所が・・・」 もりもり「日本の、全世界の平和の砦が消えてしもうた・・・」 弓(我々には・・・もはや反撃の手段が無い!) エレファンスλ3が吠える。 シロー「あぁ・・・」 ボス「ちきしょー!」 合体機械獣ガラダブラMk01がボス達の近くに迫っていた。 シロー「合体機械獣!」 弓「みんな!早く逃げるんだ!」 弓「急ぐんだ!」 シロー「早く!」 ガラダブラMk01が目の機関砲を、ボス達に向ける。 ボス「助けてくれー!」 その時、赤いブーメランが飛んできて、 ガラダブラMk01の左の翼と、肩にあるダブラスM2の片方の首を斬り飛ばした。 ブーメランは戻り際にガラダブラMk01の右の翼も斬り飛ばした。 ブーメランは上空の雷雲の中に飛んでいき、雷雲の中にいたロボットが受け取る。 弓「あれは・・・」 シロー・ボス「あぁ!!」 さやかが、目覚めた。 グレートマジンガーが駆け付けたのだ。 鉄也「サンダーブレーク!」 グレートマジンガーのサンダーブレークがガラダブラMk01に炸裂し、 ガラダブラMk01の翼が破壊される。 シロー「やったぁ!戻って来てくれたんだ、グレートマジンガー!」 ボス「鉄也だ!鉄也が帰って来たぞ!」 さやか「グレートマジンガー・・・」 鉄也「機械獣め!よくも光子力研究所を破壊してくれたな!だが偉大な勇者、グレートマジンガーが、これ以上手出しはさせん!」 弓たちの前に、トレーラーが来た。そのトレーラーを運転しているのはジュンだった。 ジュン「みんな、早く乗って!」 ボス「ジュン!」 シロー「やったぁ!」 弓「ジュン君!」 ジュン「弓教授も早く!」 弓達を乗せて、トレーラーが走りだした。 弓「マジンカイザーの秘密?」 鉄也「サンダーブレーク!」 地上に降りたグレートマジンガーがガラダブラMk01にサンダーブレークを撃つ。 ジュン「鉄也の怪我が完治した後、私達は調査を開始しました。 これからその全てをお見せします」 トレーラーは、山の中にあった通路の中に飛び込んだ。 ヘル「おのれ剣鉄也!そしてグレートマジンガー!性懲りもなく再びこのわしに戦いを挑んで来よったが!だが貴様など返り討ちにしてくれるわ! 我が最強の機械獣達よ、あのくたばり損ないを血祭りにあげてしまえ!!」 地獄城から、機械獣軍団が出撃した。 グレートマジンガーがガラダブラMk01と組み合う。 鉄也「合体してるだけあって、一筋縄ではいかないか・・・」 グレートマジンガーが背後から攻撃を受ける。 鉄也「うわ!何!?」 前回、ガラダブラの鎌で胴体を両断された悪のビューナスが、新たに蛇の様な下半身を持って、復活してきた。 鉄也「揃ったな、機械獣ども!グレートマジンガーが相手になる!」 トレーラーから降りて、ジュンが弓達を案内する。 ジュン「かつて、機械獣に破壊されたグレートマジンガーは、兜十蔵博士の残した設計図を元に建造されたプロトタイプ。しかし、ここには真のグレートマジンガーが残されていたのです」 弓「では、鉄也君が操縦しているあのグレートが・・・」 ジュン「そうです。兜博士自らが作り上げた本物のグレートマジンガーです」 ジュンが開けた扉の向こうには、大規模の研究所があった。 ジュン「光子力研究所を私達に託した兜博士は、この研究所で秘かにグレートマジンガーを建造し、そして、究極のマジンガーを完成させたのです。そう、マジンカイザーを」 研究所にアラームが響き出した ジュン「博士は、さらにマジンカイザーの大いなる力も残していました」 弓「え?」 さやか「大いなる力?」 さやか達の前に、巨大な翼が出てきた。 さやか「これは・・・」 ジュン「マジンカイザーの翼、カイザースクランダーです。いよいよ、発動の時が来たようね」 カイザースクランダーがジェット噴射を始めた。 ジュン「さあ、早くこっちに!そこにいると危険よ」 カイザーパイルダーから、一筋の光が天に向けて放たれた。 カイザースクランダーは、滝を突き抜け飛んで行った。 施設の別室には、ヌケとムチャ、ローリィとロール、そして光子力研究所の所員が避難していた。 ボス「ムチャ!ヌケ!」 ムチャ・ヌケ「ボス~!」 ローリィ・ロール「「弓教授!」」 弓「ローリィ君。マジンカイザーは無事か?」 カイザースクランダーは、カイザーパイルダーの放つ光に沿って、マグマの中に入った。 そして、カイザースクランダーとドッキングしたマジンカイザーが富士山を突き破って、 空へ飛びあがった。 ローリィ「弓教授」 弓「おお・・・」 シロー「兄貴!」 さやか「甲児君!」 ボス「冷や冷やさせやがって!」 弓「甲児君!聞こえるか?甲児君!」 さやか「甲児君!甲児君ってば!」 甲児「・・・さ、さやかさん」 甲児が目覚めた。 さやか「甲児君!無事なのね!」 甲児「ああ・・・どうやら助かったみたいだな・・・そんなことよりカイザーが空を・・・」 弓「そうだ、カイザースクランダーによって助かったのだ」 甲児「カイザースクランダー?」 弓「兜十蔵博士が残した、マジンカイザーの新装備だ」 甲児「おじいちゃんが・・・」 グレートマジンガーがエレファンスλ3を殴り飛ばした。 鉄也「止めだ!ブレストバーン!」 ブレストバーンを受け、エレファンスλ3はドロドロに溶解していった。 しかし、その隙を付いて、ガラダブラがグレートマジンガーを羽交い締めにする。 鉄也「ぐわ!」 更に悪のビューナスが尻尾でグレートマジンガーの両足を縛った。 鉄也「なに!?くそう、グレートタイフー・・・」 甲児「ルストトルネード!」 鉄也「何!?うわあぁ!」 マジンカイザーのルストトルネードが、グレートマジンガーごと、ガラダブラと悪のビューナスを吹き飛ばした。 マジンカイザーが着地する。 甲児「大丈夫ですか、鉄也さん?」 鉄也「ふっ、遅いぞ、兜!」 甲児「いやー、マグマの風呂があんまり気持ち良かったもんでね」 「やいてめえら!さっきのお返しはたっぷりさせてもらうぜ!」 ヘル「馬鹿な?兜甲児が、マジンカイザーが生きていただと?」 マジンカイザーめ、いつの間にあんな翼を用意しておったのだ?」 あしゅら「「ご心配は無用です、Drヘル」」 ヘル「なに?」 あしゅらが鉄仮面に銃を突き付けて、ヘルの元に来ていた。 鉄仮面「ひ・・ひい・・・」 ヘル「あしゅら男爵!貴様には謹慎を申し渡したはずだ」 あしゅらが、鉄仮面と銃を投げ捨て、傅いた。 鉄仮面「ぐわぁあ!」 あしゅら(男)「今の貴方には私の力が必要」 あしゅら(女)「そして私には、Drヘル。あなたが必要なのです!」 あしゅら(男)「マジンカイザーを倒す、ただ一つの方法」 あしゅら「「それはこの私を第二の合体機械獣に組み込むことです」」 ヘル「何と!?しかし、それでは貴様の体は・・・」 あしゅら(女)「このあしゅら、Drヘルに我が身を捧げる覚悟、当の昔にできております!」 あしゅら「「そして、必ずやマジンカイザーをこの手で打ち倒してみせましょう!」 ヘル「うむ、その意気や良し!貴様の言葉、貴様の心、しかとこの胸に届いたぞ! あしゅらよ、その命、わしが預かった!望み通り合体機械獣に組み込んでくれるわ!」 ガラダブラMk01が投げ飛ばされる。 鉄也「ブレストバーン!」 甲児「ファイヤーブラスター!」 ブレストバーンとファイヤーブラスターの同時攻撃が、ガラダブラMk01に炸裂、 ガラダブラは溶解した後に大爆発した。 甲児「やったぜ!イエイ!」 ローリィ「南東より飛行物体」 シロー「え?」 ボス「なぬ!」 ローリィ「富士山麓に接近中です」 ロール「新型機械獣の第2陣と思われます」 ジュン「その新型機械獣が発進したと思われる地点が太平洋上を、日本に向けて真っ直ぐ移動を続けています」 弓「移動?」 ジュン「どうやら人工島のようです」 弓「そうか!そこがDrヘルの本拠地なのだ!」 甲児「何ですって!?」 鉄也「機械獣は俺に任せろ!」 甲児「え?」 鉄也「兜、お前はDrヘルの根城を叩くんだ!」 甲児「一人で大丈夫かよ?」 鉄也「うぬぼれるな!カイザーだけがマジンガーじゃない!」 甲児「分かった!じゃあ後は頼んだぜ、鉄也さん。カイザースクランダーGO!」 マジンカイザーは飛び上がり、地獄城へ向かった。 甲児「待ってろよ、Drヘル!」 鉄也「頼むぞ、兜・・・いくぜ、機械獣!グレートマジンガーが相手になってやるぜ!」 地獄城の上空に来たマジンカイザーに、地面から出てきた多数の機銃が一斉射撃してきた。 甲児「スクランダーオフ!たーっ!」 マジンカイザーはカイザースクランダーを切り離し、地獄城に着陸した。 甲児「光子力ビーム!」 光子力ビームが、地面の機銃を全て破壊した。 甲児「出てこい、Drヘル!この兜甲児様と正々堂々勝負しろ!」 地獄城の屋上から、ヘルが出てきた。 ヘル「兜甲児よ、わしは逃げも隠れもせん」 甲児「Drヘル!」 ヘル「くたばり損ないめ!高熱のマグマの中を生き永らえ、よくぞこの地獄城まで辿り着いたものだ。敵ながらあっぱれ、褒めてやろう!」 甲児「うるさい!そうやすやすとやられてたまるか!」 ヘル「そして望み通り、貴様の相手をしてやろう!このわしの手足がな!」 甲児「何?」 ヘル「出よ!我が英知を結集し完成した、最大にして最強の合体機械獣よ!」 甲児「何だ!?」 地獄城が崩れ、中から3つの顔と4つの腕を持つ巨大な合体機械獣、 地獄王ゴートンが出てきた。 甲児「あれは・・・あしゅら男爵!」 ゴートンの正面の顔には、あしゅら男爵の頭が埋め込まれていた。 また、左右の顔には、それぞれ鉄仮面の頭が埋め込まれていた。 あしゅら「「ふははは、久しぶりだな、兜甲児。お前の宿敵、あしゅら男爵は死んだ。そして今、地獄王ゴートンとなり、地獄の底から蘇ったのだ。偉大なるDrヘルがお授け下さった我らの力、しかと見よ!」」 ゴートンが右腕を振り下ろし、マジンカイザーを殴り飛ばした。 グレートマジンガーは悪のビューナスの触手を引きちぎり、蹴り飛ばす。 鉄也「もう貴様らの負けだ!もういい加減に大人しくしろ!む?」 ザリガンG8、サーペンダーΙ6、ブラッガーS1、デスクロスV9、 ケルベロスJ3、サタンクローズP10ら、機械獣軍団がグレートの元に来た。 鉄也「はっ、まだ来やがる!ようし、このグレートマジンガーがとことん相手になってやるぜ!」 甲児「くそう、何て馬鹿力なんだ!」 さらにゴートンは、左手でマジンカイザーを掴みあげる。 甲児「離せ!離しやがれ!くそう!ターボスマッシャーパンチ!」 ターボスマッシャーパンチでゴートンの腕を弾き、マジンカイザーは着地した。 甲児「光子力ビーム!」 あしゅら「「おおっと!」」 間髪入れず放った光子力ビームは、ゴートンの剣に弾かれる。 甲児「ファイヤーブラスター!」 あしゅら「「フィンガーバリア!」」 ファイヤーブラスターも、ゴートンが指から発生させたバリアに受け止められ、弾かれた。 甲児「ファイヤーブラスターを弾いた!?」 あしゅら「「どうした、マジンカイザー?貴様の攻撃はもうお終いか?」」 甲児「何ぃ!?」 あしゅら「「なら、今度はこちらの番だ。フィンガーショック!」」 ゴートンが両肩の手を合わせ、そこから電撃を放った。 甲児「あああぁぁ!!」 あしゅら(男)「ここは地獄の孤島なり。泣こうが叫ぼうが助けに来る者は誰もおらん!」 あしゅら(女)「我が機械獣軍団が、そしてこの私が受けた地獄の苦しみを受けるがいい!」 マジンカイザーは、地面に埋まり、動きを封じられた。 あしゅら「「死んでいった機械獣の恨みが込もりしこの剣をしかと受け止めるがいい! 止めだ!兜甲児!!」」 ゴートンが剣を構える。 甲児「くっ、くそう!マジンカイザーは負けない!」 あしゅら「「ふはははは!死ねぇ―!」 甲児「負けて・・・たまるか――!!」 マジンカイザーが光に包まれた。 甲児「・・・何だ?」 マジンカイザーを、強い光が覆っている。 あしゅら(女)「な、何だ、この光は?」 あしゅら「「ええい、怯んでなるものか!苦し紛れのこけ落としだ!!」」 甲児「一体どうなってるんだ・・・?」 ?「甲児、兜甲児よ・・・」 甲児「ん?」 カイザーパイルダーのディスプレイから、 謎の予言者のシルエットが現れた。 甲児「何!誰だ、お前は?」 予言者「過去を知り、未来を見通す大いなる意思」 甲児「大いなる意思?そいつが俺の様に何の用だ!」 予言者「兜甲児、お前は成長した。幾多の戦いを、厳しい試練を経て、 マジンカイザーの真の操縦者となった」 甲児「真の操縦者?どういうことだよ?」 予言者「甲児よ、全ての力を発揮するのだ。崇高なる場所、崇高なる意思へと進み、 マジンカイザーの新たなる力を解き放つのだ」 甲児「新たなる力?新たなる力って――うわぁ!」 カイザーパイルダーのディスプレイが光を放つ。 そこから、ディスプレイにZマークが浮かんだ。 甲児「何だ・・・・?」 予言者「立てよ、兜甲児」 甲児「え?」 予言者「今こそ、マジンカイザーの真の操縦者である証、カイザーブレードの封印を解き放て!!」 甲児「・・・・・」 鉄也「ドリルプレッシャーパンチ!」 ドリルプレッシャーパンチが悪のビューナスを貫き、撃破した。 鉄也「どうだ機械獣ども!グレートマジンガーの真の力を思い知ったか!」 機械獣軍団は、グレートマジンガーが一掃していた。 ジュン「鉄也、甲児君が心配だわ。早く助けに行って!」 鉄也「分かってる。待ってろよ兜!俺も行くぜ!スクランブルダッシュ!」 グレートマジンガーが飛び上がった。 あしゅら「「おのれ憎き兜甲児よ!貴様を必ずあの世に送ってやる!・・・む!?」」 光が消えると、マジンカイザーはクレーターの中央に立っていた。 甲児「む・・・ん、たぁ!」 マジンカイザーは、胸のZマークから巨大な剣を引き抜いた。 甲児「カイザーブレード!!」 あしゅら「「おお!マジンカイザーめ、剣まで持っていたのか!」 甲児「行くぜぇ、あしゅら男爵!」 あしゅら「「うるさい!我らの力思い知れ!」」 甲児「これならどうだ―!」 あしゅら「「ぬお!」」 カイザーブレードは、ゴートンの左の顔を斬り飛ばした。 鉄仮面「あしゅら様――!!」 甲児「どうだ、あしゅら男爵!この兜甲児、そうやすやすと負けないぜ!」 あしゅら(女)「おお!」 あしゅら(男)「おのれ!」 ゴートンの剣が稲妻を帯びた。 甲児「なに!?」 あしゅら「「はあ―っ!」 マジンカイザーはゴートンの剣撃を、カイザーブレードで受けるも、衝撃で吹き飛ばされ、 カイザーパイルダーの操縦桿が壊れた。 甲児「ああ!操縦桿が!・・・あっ!」 甲児の近くに、前回ボスから貰ったパイプが転がっていた。 ボス(頼むぜ、兜!) あしゅら「「はっはっは!どうした、マジンカイザー?その様な付け焼刃の武器など恐れるに足らんわ!死ねぇ!兜甲児!」」 甲児は、とっさパイプを差し込み、操縦桿の代わりにした。 マジンカイザーはカイザーブレードで受け止め、、ゴートンの剣を弾いた。 あしゅら「「何!?」 甲児「へっ、こりゃいいや!」 ボス「はっくしょん!」 ボスが盛大なくしゃみをした。 シロー「うわ、きったね~」 ヌケ「ボス、はいこれ」 ヌケがティシュを渡し、ボスは盛大に鼻をかんだ。 さやか「きっと誰かがボスの悪口でも言ってるんでしょ」 弓「人口島周辺の電磁波はまだ消えないのか?」 ジュン「駄目です、カイザーを確認できません」 さやか「甲児君・・・甲児君、応答して!」 ゴートンが剣を拾った。 マジンカイザーとゴートンが睨みあう。 あしゅら「「兜甲児!覚悟――!!」 甲児「うるせ――!!」 マジンカイザーとゴートンが剣を合わせる。 甲児「この野郎――!!」 カイザーブレードは、ゴートンを縦に切り裂いた。 あしゅら(男)「まだまだ・・・勝負はこれからだ!」 あしゅら(女)「我らは負けぬ!・・・決して負けぬ!」 あしゅら「「負けてなるものか――!!」」 甲児「は――ッ!!」 再度、マジンカイザーとゴートンが剣を合わせる。 そしてカイザーブレードは、ゴートンの剣を折り、更にゴートンを横に切り裂いた。 ヘル「何とぉ!?」 ゴートンが膝を付く。 あしゅら(男)「無念なり・・・!」 あしゅら(女)「・・・あしゅら男爵、ここに死す・・・」 あしゅら「「お許しください!!Drヘル!!」」 ゴートンが大爆発し、その余波を受け、地下の施設も各所で爆発が起こった。 ヘル「・・・信じられん、あしゅらが・・わしのあしゅらが!おのれ兜甲児め!」 マジンカイザーがヘルの前に来た。 ヘル「マジンカイザー!」 甲児「そこまでだ!Drヘル!」 甲児はカイザーパイルダーから飛び降り、ヘルと相対した。 甲児「もう逃げられないぞ!大人しく諦めろ!」 ヘル「・・・わしをここまで追い詰めるとは流石じゃな、兜甲児」 ヘルがマントを脱ぎ捨てる。 ヘル「底知れぬ力、卓越した勇気、類いまれなる行動力。 貴様には力がある、並外れた力が。その力を人類愛や世界平和などというくだらぬ物の為に何故使うのだ!」 甲児「なに!」 ヘル「わしは貴様の力が欲しい。どうだ?マジンカイザーと共にわしの片腕となり、思う存分暴れてみぬか?全世界を我らのものにしようではないか!」 甲児「断る!」 ヘル「何!?」 甲児「貴様の仲間になるなんて真っ平御免だ!おじいちゃんが作ってくれたマジンカイザーを悪魔になんかに絶対させないぜ!」 バードス島の崩壊が進む。 ヘル「そうか、止むを得ん。あきらめよう・・・はぁ!」 ヘルがバードスの杖を投げつけ、甲児はレーザーガンを抜き、バードスの杖を撃ち落とした。 甲児「何しやがる!」 甲児の前の道が上に展開していく。 甲児「Drヘル!」 ヘルの乗る、脱出用ロケットが出てきた。 ヘル「また会おう、兜甲児よ」 甲児「待てぇ!待ちやがれ!・・・!?」 更なる爆発が起き、脱出用ロケットにも火が付いた。 ヘル「な、何だと!?」 甲児「ええぃ!」 脱出用ロケットが倒れる。 甲児は、マジンカイザーに戻った。 ヘル「ふはははは・・・兜甲児よ、今日の所は貴様の勝ちとしてやろう。だがわしは死なん! 貴様を地獄へ送り、全世界を征服するために必ずや舞い戻ってくるぞ!それまで首を洗って待っておるのだ!ははは、はははは・・・・」 ヘルは、炎の中に姿を消した。 そして、バードス島が大爆発した。 弓「甲児君は!マジンカイザーはどうした!」 ローリィ「島の爆発が凄まじく、カイザーの居場所を探知できません!」 ジュン「電波も乱れたままで、甲児君と連絡が取れないままです!」 弓「甲児君どうした!早く脱出するんだ!」 グレートマジンガーはバードス島の上空に来ていた。 鉄也「早く逃げろ兜!」 シロー「何やってんだ!、兄貴の奴!」 ボス「最後の最後まで冷や冷やさせやがって!」 さやか「甲児君・・・」 鉄也「どうした兜!返事ぐらいしろ!・・・む?」 カイザースクランダーがバードス島へ入った。 鉄也「カイザースクランダー・・・」 甲児「スクランダークロス!」 マジンカイザーが海の中から飛び出した。 鉄也「兜!」 ボス・シロー「「やったー!!」 さやか「甲児君・・・」 鉄也「最後まで心配させやがって・・・」 さやか「ついにやったわね・・・甲児君・・・」 甲児「みんな―心配かけたな―!この兜甲児様は不死身だぜ!!」 おわり