約 1,924,616 件
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1097.html
悪党パーカー/怒りの追跡 悪党パーカー怒りの追跡 (ハヤカワ・ミステリ 1480) 題名:悪党パーカー/怒りの追跡 原題:The Sour Lemion Score (1968) 作者:リチャード・スターク Richard Stark 訳者:池上冬樹 発行:ハヤカワ・ミステリ 1986.11.15 初刷 価格:\580 エルモア・レナードの『ラム・パンチ』が作中の解説によると違法マネー搬送の行為の隠語であるように、本書の原題は、解説者でもあり本書の訳者でもある池上冬樹によれば「徒労に終わった苦々しい仕事(ヤマ)」の隠語であるらしい。この手のクライム・ノベルでは、仕事がまっとうに終わりスムースに運ぶことなんて、むしろゼロに等しいわけで、そうでなければ退屈きわまりない話が、空しく山となって積みあがるだけである。 確かにドナルド・E・ペンドルトンのマック・ボラン・シリーズのように、すべてが順調に上手く行くスーパー戦士の戯画的な主人公もいてそれはそれなりにアメリカでは人気のある、いかにもヤンキー風ヒーロー像なのかもしれないが、それらは時の流れとともに風化され堆く堆積してゆく塵のようにやがては扱われるようになる。 悪党パーカーという悪のヒーローに関しても戯画化されたようなある種の犯罪者の類型と言えるイメージはあるものの、彼の徹底振りは自身を語らないことで、より影の多いモノクロの印象を作り出している。説明も語りも最小限。語られることは具体的な行動に関してのみ。そうした具象の向こう側にパーカーはいつもひっそりと隠れているのだ。 本書では、新手の仲間の裏切りに幕を開ける。それも堂々たる裏切りと、急速すぎるバイオレンス。手に汗握る開幕に始まり、逃げおおせたパーカーの追跡劇へと繋がってゆく。身元を知らない裏切り者を炙り出してゆく過程、追い詰める過程と、パーカーのアクションは必要最低限の行動描写でのみ語られてゆく。非常にスリムでタイトで歯切れのいいピッチだ。 そのシンプルさにさらに新手の横槍を入れてくる悪玉の存在感も凄い。マット・ローゼンスタインとポール・ブロックのコンビは、実は最新作『電子の要塞』で再登場するようだ。そのために本書をぼくは手に取ったわけである。思わぬ傑作ぶりに唸ったが、パーカー・シリーズの中期代表作というスタンスにあるらしい。道理! (2005.02.27)
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20969.html
殲滅者 オリンピア UC サイコ・パス(ゼロ)文明 (5) クライム・クリーチャー:オートマタ/ジェノサイダー 4000 ■マナゾーンに置く時、このカードは裏向きにして置く。(裏向きの時も表向きの時も、このカードはサイコ・パスとして扱われる) ■ブロッカー ■このクリーチャーは攻撃できない。 ■ジェノサイド:このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンまたはマナゾーンに、同じ種族を持つ相手のクリーチャーが合計3体以上あれば、バトルゾーンまたはマナゾーンから、その種族を持つ相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の墓地に置く。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-04「探偵編 最終章 開眼!超探偵!〜ハートに火をつけて!〜」収録のクライム・クリーチャー。新種族のジェノサイダーであり、ジェノサイドによる除去orランデスが可能です。 また、ブロッカーでもある為、相手の頭数を減らしつつ守りを固められます。 名前の元ネタはE・T・A・ホフマンの小説「砂男」の登場人物から。 (7/16) 名前が間違っていることに今更気付いたので修正。ページ名の方が正しいです。 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1922.html
Qros(キュロス)の女 題名:Qros(キュロス)の女 作者:誉田哲也 発行:講談社 2013.12.12 初版 価格:\1,500 10月にプルーフ本の形で読み終わったのだが、どうも今ひとつ乗り気になれない小説だった。誉田哲也はいわゆるあざとさの目立つ上手な作家なのだが、警察小説ではそのスリルや奇抜なアイデアが活かされるし、さらにスポ根ユーモア青春小説でも若い心の揺らぎや爽やかさを描かせれば天下一品である。でもこの新しいジャンルはどうなんだろう。 垣根涼介という作家が、南米を主題にしたスケールの大きな冒険小説からリストラ小説に転じたように、あるいは奥田英朗がクライム小説からユーモア小説に転じたようには、豪快な大回転も美しい着地もできなかったんじゃないかな、というのが本書に関する正直な感想。好きな作家だけに、このような大衆化を望んではいない自分に改めて気づいた次第。 本書は、謎のCM美女『Qrosの女』を追え、といったテーマになっている。誰も知らないのだが、魅力的なCM美女がネットで話題となり、やがてその映像が捕捉されるに至り、ネットで映像が流されてゆく。彼女は誰なのか? というのが外からの視点。 しかし本書、連作短編集のような形を取り、視点が章ごとに変わるのである。巻半ばにしてCM美女の正体が知れるばかりか、CM美女の視点で語られる事の詳細が早々とあるあたりで、小説は複眼の様相を呈する。誰かを主人公にした小説というよりも謎のCM美女という情報の独り歩きして、より増殖してゆく様子の怖さが描かれてゆくのである。とは言え、もっと怖く(スティーブン・キングみたいに)、エキセントリックに(マイケル・クライトンみたいに)膨らませてゆくことはできるだろうな、この題材ならと思えないこともない。しかし誉田哲也は非常に謙虚に、いつもながらの長くはない小説にこじんまりとまとめてしまっているのである。 なるほどいつもながら綺麗にまとめるものだと関心はする。この手があったかという、およそ解決の見えなかった状況からの脱出口を手品師のように提示して見せてくれる。ここに感服する人が多いのだろう、誉田ファンというやつは。警察小説のように過激でバイオレンスでもなく、青春小説のようにきらきら眩しくもない普通小説としての本作は、その点ではまだまだ物足りないかもしれない。こういう方向に進んで欲しくはないというぼくの希望もあるが。いっそ大沢在昌のように、大作・長編作、ライフワーク(シリーズ物をより高レベルに持ち上げるのでもよし!)と呼べる作品に挑んでみては如何だろうか。それが若手作家からベテラン作家へのひとつのジャンプになるような気がするのだが。 (2014.01.10)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/38254.html
【検索用 へいとくらいむ 登録タグ 2018年 Summer Gratz VOCALOID さぶろう へ 初音ミク 曲 曲は 檀上大空】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Summer Gratz 作曲:Summer Gratz 編曲:Summer Gratz 動画:檀上大空 マスタリング:さぶろう 唄:初音ミク 曲紹介 こんなに痛いならやめときゃよかった。 曲名:『ヘイトクライム』 歌詞 (piaproより転載) 汚れに汚れた僕ら未だ愛を歌う そんなことさえ世界は許してくれないけど ボロボロの正しさが今も世界を覆うようだ こんなことなら僕はここに居たくはなかった 苦し紛れでも僕は愛というものを抱いた これ程まで痛いなら止めておけばよかった 確かさで目が眩むような 騒がしさで気が狂いそうな これを愛と呼ぶならなんと愚かなのでしょう お互いの正義をぶつけあって幾千年が過ぎた 何も変わりやしないのに君を覗こうとした 相変わらず曖昧な愛おしさを纏った 君は生まれた時からそんな顔をしていた 核兵器が飛び交う日 路地裏で 目を剥くような世界の夕闇を君と歩いていく 確かさで目が眩むような 騒がしさで気が狂いそうな これを愛と呼ぶならなんと愚かなのでしょう 歪みあって尚、抱きしめている 醜くてもさんざめいている 「正しさ」でおかしくなった頭で思っている 確かさで目が眩むような 騒がしさで気が狂いそうな これを愛と呼ぶならなんと愚かなのでしょう 確かに僕が抱きしめている 大袈裟な痛みを抱いている 僕はなんと愚かなのでしょうか コメント どストライクすぎてずっと聴いてる… -- マーテル (2019-02-22 01 42 12) すげえ -- M (2019-03-07 11 17 07) すげえ -- S (2019-03-07 11 18 08) めっちゃ好き… -- れあ (2019-09-18 22 07 58) むしろえろい -- 名無しさん (2020-12-03 09 19 49) マジで神曲。伸びて欲しいなぁ -- さまぐらぶ (2024-06-10 14 04 21) サビがもう気持ちよすぎる -- ゆきだ (2024-08-15 00 05 37) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/513.html
でぶのオリーの原稿 でぶのオリーの原稿―87分署シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) (ハヤカワ・ミステリ 1742 87分署シリーズ) 題名:でぶのオリーの原稿 原題:Fat Ollie's Book (2002) 作者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:山本 博 発行:ハヤカワ・ミステリ 2003.11.15 初版 価格:\1,200 少し前の作品ではピアノを練習していたシリーズのサブ・メンバー、88分署刑事のオリー・ウィークス。今度は彼が小説を書き上げた。内容はやはり捜査小説。何と主人公は女性刑事。次期市長を狙う有力候補が銃撃された現場に駆けつけた先で、オリーはその原稿を鞄ごと盗まれてしまう。大きな事件と小さな事件。オリーは二つの捜査に同時に乗り出す。もちろんレギュラー・メンバーである87分署刑事たちの協力を得て……。 原稿は劇中劇のかたちで二つめの物語をなしてゆく。原稿を盗んだものは実際の報告書と勘違いして、この世の現実の事件現場に吸い寄せられてゆく。そこには捜査官たちとギャングたちのクロスファイアが待っている。何とも味わいのある構図の作品である。 シリーズ読みとしては、本作ではアイリーン・バークの87分署復帰が嬉しい。バート・クリングとのラブソングは遠い過去に置き去りにされてしまっている。クリングは今や新しい恋の相手と新しい愛の物語を編纂しつつある。バークとアンディ・パーカーとの新たな異色のコンビネーション。キャレラはと言えば、テディの未来を見つけようと奔走する。捜査とその裏側の日常生活。スーパーマンではなく庶民である刑事たちの群像。まさにこれが、87分署シリーズだ。 何と言ってもシリーズ52作。今年でちょうど47年目。ハヤカワのポケミスがちょうど今年は50周年を高らかに謳っていた。どちらもある意味偉業である。大きなメインストリートをゆく商売ではなく、かつては虐げられていた状態に近いミステリ、ハードボイルド、クライム、そして本シリーズのような警察捜査小説。あちらではぺ-パーバックであり、パルプでもあった。紙屑のような商品価値に小説の面白さという息を吹き込んできた作家、出版社、そして一握りの根強い読者たち。 端っこを歩くちっぽけな文化であったものが、何となく半世紀。エド・マクベインはこの小説のラストで、自分の作品を初期の頃からずっと取り上げ続けてきたハヤカワのポケミスのシリーズに謝辞を贈っている。こいつが、けっこう、ぐっと来る。 (2003.12.28)
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20491.html
復讐姫(ふくしゅうき) クリームヒルト SR 水/自然文明 (6) クライム・クリーチャー:スプラッシュ・クイーン/シリアルキラー 3000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■リベンジ・チャンス―相手のターンの終わりに、そのターン、自分のマナゾーンからカードが墓地に置かれていれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。その後、自分のマナゾーンにあるカードを1枚選び、手札に戻してもよい。 ■シリアル:自分の「シリアル」以外のクライム・クリーチャーの能力がトリガーした時、自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、もう1枚をマナゾーンに置く。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならないない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」収録のクライム・クリーチャー。新種族であるシリアルキラーの1体です。 名前に「復讐」と付くだけあってリベンジ・チャンスを持ち、相手のランデスに反応して踏み倒すことが可能。さらに、登場時に1マナブーストしつつ任意でマナ回収もできるので、失ったマナのリカバリーや手札補充にもなります。 そして新能力であるシリアルによって山札の上2枚から好きな方を手札な加え、もう一方をマナゾーンに置けます。自身のcipによって即座に発動させられるので、出すだけで実質2ブースト1ドローもしくは1ブースト2ドローとなります。問題はこの手のカードにしては若干重めなことでしょうか? プロメテウスとフェアリー・シャワーをかけ合わせたようなイメージで作成致しました。 ちなみに、名前の元ネタは叙述詩「ニーベルンゲンの歌」の登場人物であるクリームヒルトから。ジークフリートの妻であり、非業の死を遂げた彼の復讐をします。 評価 名前 コメント 関連 《飛散する斧 プロメテウス》 《フェアリー・シャワー》
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8222.html
今日 - 合計 - クライムクラッカーズの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時55分07秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20374.html
狂喝犯 ダーゴラァア SR 闇/火文明 (6) クライム・クリーチャー:キマイラ/トリックスター 8000 ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■W・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、各プレイヤーは自身の手札をすべて捨てる。その後、それぞれカードを3枚まで引いてもよい。 ■トリック2(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるサイコ・パスを2枚選び、表向きにしてもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーは次の[TK]能力を得る)TK―自分がカードを引く時、自分の墓地にあるカードを1枚、手札に戻してもよい。 (コストを支払ってクライム・クリーチャーを召喚するには、自身のマナゾーンにあるサイコ・パスを1枚以上タップしなければならない) 作者:ザ=ガーン フレーバーテキスト DMDC-01「探偵編 第1章 出動!ジゴロック!〜フィオナの一雫を護れ!〜」収録のクライム・クリーチャー。登場時にシューマッハ的なの手札交換を強要するDQN。 さらにトリック2により、自分は捨てたカードを取り戻すことができます。相手は3枚しかドローできないので、大きく計算を狂わせることができますね。 名前がもう適当すぎる……。 評価 名前 コメント 関連 《新世界 シューマッハ》
https://w.atwiki.jp/mirrors-edge/pages/27.html
Edge 規定タイム ☆ 1 10 ☆☆ 0 55 ☆☆☆ 0 47 参考動画 編集コメント 最初の階段、ウォールランジャンプ、クライムターンジャンプが難しい。だがここさえこなせば後は簡単。 -- 名無しさん (2009-06-04 06 34 39) 0 11のジャンプは、ウォールランの後にクライムをいれている。クライム・ターン・ジャンプだけではひっかかる。 -- 名無しさん (2009-06-05 07 04 42) 上手い人、数分でクリアしてしまうかもしれないステージ、安定した技術が出せれば☆3は容易 -- トロフィ (2011-04-10 15 51 58) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1099.html
悪党パーカー/掠奪軍団 悪党パーカー・掠奪軍団 (ハヤカワ・ミステリ 1384) 掠奪軍団―悪党パーカー (1981年) (世界ミステリシリーズ) 題名:悪党パーカー/掠奪軍団 原題:Plunder Squad (1972) 作者:リチャード・スターク Richard Stark 訳者:汀 一弘 発行:ハヤカワ・ミステリ 1981.12.15 初刷 価格:\620 シリーズの何冊かを飛ばして本書を手にとったのは、何よりも『怒りの追跡』のダイレクトな続編に当たるからという単純な理由から。収まりの悪かったパーカーの処理に疑問を感じないでもなかったから、本書での決着は、パーカーという男の非情を完成させるためにも是が非とも必要なのだ。 ウエストレイク名義になるが、ちょうどドートマンダーものを書き始めたのが1970年。『ホットロック』のアイディアは、パーカーように考えたが、どうもパーカーのシリーズと合わない滑稽さがあるということで、一気にユーモア・クライムの味を出し、明るいシリーズを別立てで書き始めたようである。 本書はどことなく『ホットロック』に似たところがあると思う。不運なドートマンダーの何度もの仕事(ヤマ)に挑んでゆく姿が、本書のパーカーたちにかぶるイメージがある。強奪という仕事がいつも上手く行くわけではないし、それを阻む原因こそが小説のねじれ力となって読者側に興奮やスリルを提供する。失敗を重ねてゆく過程で苦しむ仕事師たちの季節を描いたのが本書だと言っていいだろう。パーカーはパーカーなりの非情のプロフェッショナリズムを貫徹させているのに、その姿勢さえもが不運を呼ぶ下りなぞは、作者の面目躍如たるシーンであると思う。 なお、あるシーンがジョー・ゴアズの『死の蒸発』でも使われている部分だと解説にある。自分は未読の作品なのだが手元にある該当の章を繰ると、なるほどそっくりそのままあちらの主人公ダン・カーニーとこちら側のパーカーとが会話をしている。こんな前衛的でサービス万点な章が用意されているというのが何とも粋である。互いに遜色のない当代の作家であるあたりが何とも嬉しい。『死の蒸発』をすぐにでも読みたくなったが、いつまでも『電子の要塞』に取り掛かれないため、これはまた、後日。 それにしても本書の邦訳が、件の『怒りの追跡』の五年も前に成されているという矛盾はリアルタイム読者にとって辛いものがあったろう。キャラクターの最期に関わるような物語の邦訳を前後させるというのは、シリーズ読者にとって最悪としか言いようがないはずだ。本国での出版順に正しく読める後発読者はある意味幸運なのである。海外ミステリの読者が多かれ少なかれどこかでは味わうことになる矛盾の一つである。 (2005.02.27)