約 1,265,589 件
https://w.atwiki.jp/magicalbattlearena/pages/27.html
ストーリー攻略 なのは&フェイト、きらら&さらら、さくら&ククリ、リナ&ナーガがそれぞれペアになり、 選択したキャラによってパートナーが決まり、 他のペアからランダムで対戦相手が選ばれる模様。 おそらくver.1.00では第2話は確実にさくらになり(プレイヤーがさくらの場合はフェイト)、 それに合わせて第4話も事実上敵は固定になる。 ストーリーモードを誰か一人クリアするとルルが出現。 ルル編をクリアするとノウェルが出現。 ノウェル編をクリアするとガジェットドローンⅠ型(対戦専用キャラ)が出現。 ストーリー攻略(なのは編) ストーリー攻略(フェイト編) ストーリー攻略(さくら編) ストーリー攻略(きらら/さらら編) ストーリー攻略(リナ編) ストーリー攻略(ナーガ編) ストーリー攻略(ククリ編) ストーリー攻略(ルル編) ストーリー攻略(ノウェル編)
https://w.atwiki.jp/hunter_bas/pages/30.html
☆3 ズシ/心源流拳法門下生 シャルナーク/旅団の司令塔 カルト/ゾディアック家の末っ子 イルミ/冷酷な暗殺者 ☆2 ズシ/心源流拳法門下生 シャルナーク/旅団の司令塔 カルト/ゾルディック家の末っ子 イルミ/冷酷な暗殺者 ゴレイヌ/義に厚い男 ギタラクル/謎の男 ☆1 ズシ/心源流憲法門下生 ☆0 ヴェーゼ/危険な唇 蛭(ひる)/体中に棲む悪魔 ミルキ/ゾルディック家次男
https://w.atwiki.jp/leisurely/pages/437.html
【名前】 イースリー=イレブンエイト 【読み方】 いーすりー=いれぶんえいと 【分類】 人物 / 人間 【呼ばれ方】 ウルザの友達 【備考】 【暗殺者】【ウルザの友達】【E3=118】【雀士】【世界有数の金持ちになってしまった娘】 ページの登録タグ: ウルザの友達 ガルガルド貴族学園 ゴールゼン王国 ヒト 人物 人間 女性 暗殺者 【詳細】 なろう投稿分第597回「ウルザの友達」に登場した暗殺者の少女。 「組織」(情報統括部)の手によって多くの暗殺技術を叩き込まれ作り上げられたゴールゼン王国出身の「たった一人を殺すためだけの暗殺者」。 初登場時は16歳。 本人の回想によれば5歳の頃から組織によって育てられたと言い、本人曰く組織の中でも上位の技術を持つらしい。 ただ彼女は暗殺技術を教わっても使ったことがない。つまり一度も殺人をしていない。 というのもこの世界には「人を殺したことに反応する魔道具」があるらしく、上記の「たった一人を~」はその対策。 その魔道具とは人を殺した瞬間に反応するのか、人を殺した経歴に反応するのかは言及されていないが、おそらく後者かと思われる。記憶を読み取るのだろうか? 教官の毛髪に関して言及していたのがバレたとか、能力に期待されたとかは定かではないが 潜入場所として魔王国の貴族学園の生徒として入学することになり、そこで組織からの指示を待ちつつ情報収集しながら暮らしていた。 潜伏中、目立つ生徒達が同輩(暗殺者)達に襲撃され、これを撃退したことを受け、その3人にはどうあがいても自身の力量では暗殺出来ないと判断。 もし「彼らを襲え」という指示が来たら組織への裏切りも辞さないほどに警戒。彼らとは関わりにならないように距離を取っていた。 しかし、彼女のとある好き嫌いが災難を招くことに……。 彼女曰く、この恨み晴らさずにおけるか、との事であるがウルザにより派閥に有無を言わさず組み込まれて農作物を育てる日々を送っており、農作物収穫時の言葉からかなり個人的に派閥を気に入っているようだ、何故ウルザが有無を言わさず組み込んだのかは、好き嫌い克服時にアルフレートが関与した事が関係ありそうである。 あ~ん。 後に大樹の村へ来村、村長に自身が潜伏暗殺者であることを告白しながらデーモンスパイダーのスタンバッシュにより気絶、目が覚めてから数日の恐怖体験(デーモンスパイダーに囲まれたり、インフェルノウルフに囲まれたり)後にティゼルの勧めにより再度村長へ挨拶を行う、その後は村民に見守られ(当初の挨拶があったので監視も兼ねてだと思われる)ながら大樹の村に滞在し麻雀の才能を開花、神代竜族の重鎮ドースから財産を巻き上げては、村長へパスしたりする日々を過ごしていた、その結果世界有数の金持ちになったのだが今までの生活で金貨すら見たことが無いと言うくらい貧乏が身に沁みているので受け取りを拒否、しかしドースもあれは、あの娘のモノと返却を拒否、結果、大樹の村で一時預かりすることになる。 いくら人殺しに反応する魔道具があるとはいえ、「たった一人を~」という言葉や、明らかに検体番号のような名前から鑑みるにおそらく使い捨ての存在なのではと考えられる。 だが「たった一人を~」は彼女も自称しており、彼女自身も馬鹿ではない様子を見るに、使い捨ての命という扱いは当人も承知なのではと思われる。 なにせ立場、役割で言えば敵国を沈める決定打になり得るわけで、命を捧げるだけの価値はあるのかもしれない。 その一方で命が惜しくないというわけでもなく、上にある通り明らかに無理筋な指示をされればあっさり手を切ると決心しているなど、 彼女にとってあくまで自身の命は役割に殉じた「使い切り」であって「無駄死に」に浪費出来るほど軽くも見ていないようだ。 …素の口調は滅茶苦茶ガラが悪い。 いくら不意打ち顔面ドロップキックされたとはいえ「なにするんじゃワレェ!!!」などと中々にヤクザというかヤンキーめいていらっしゃる。 彼女の名前を地球の言葉に直すのなら、「E3=118」。 これで検索をかけると床板とかTシャツとかの型番がヒットする。つまりコードネーム、偽名ということだろう。 彼女が暗殺者として引き取られたのが5歳の頃であれば、すでに本名を忘れ去っている可能性が高い。 そもそも名前があったのかどうもかも… 人によっては「某・最終幻想のことか?」と思うかも。 (イースリー …バグまみれで悪名高い、FF4Aの初期出荷版であるE3版を指す) (イレブン、エイト …シリーズのナンバリングタイトルより) 現在は大樹の村から貴族学園に帰っておりドースから巻き上げた金貨や土地、鉱山等の権利書は、大樹の村で預かり、預かり証明として魔道具の指輪を貰って身につけている。魔道具の指輪がどんな効果を持っているかは明言されていないがドースから巻き上げた膨大な財産と等価値らしい。 書籍版では彼女について多少の掘り下げがされている。 13巻では彼女が雪合戦に参加している様子がカラー絵で描かれており外見が明らかになった。 茶色がかった髪を肩のあたりまで伸ばしている顔立ちのほか、真冬の野外の雪合戦中にも関わらずなぜか胸元を開けた結構大胆な格好をしていた。寒くないのだろうか? その絵で判断する限り、16歳にしてはなかなか立派な谷間を持っている様子。本人は温泉回で、女性的な部分の成長に自信が無いような独白があったが、もっと自信を持ってよい。 また、14巻書き下ろし閑話『頑張る文官娘』で登場した文官娘のララベルラルー視点で語られたところによれば、文官娘の依頼で魔王国の情報部門がイースリーの身元を調べていたことが判明。村長の前で暗殺者とか言っちゃったからそりゃ仕方ない。 結果、イースリーが暗殺者であるという確定した事実が文官娘の知るところとなってしまったが、元凶の組織はすでに壊滅しており、大樹の村や魔王国に影響が無いなら問題ないということになった。これからも大樹の村で麻雀卓を囲むことができるので竜たちも一安心だろう。 さらに15巻書き下ろし閑話『ウルザとイースリー、賭場に行く』では、なろう版689話『調査団先発隊』で一言だけ触れられていた、ウルザとイースリーの二人で王都の賭場を荒らした件の詳細が書かれ、賭場の支配人が自信満々に仕掛けてきた麻雀勝負で圧倒的強さを見せつける活躍が描かれた。
https://w.atwiki.jp/loghorizon/pages/160.html
ステータス キャラクター名:レオナルド(LEONARDO) レベル:90 種族:〈ヒューマン〉 メイン職業:〈暗殺者〉《アサシン》 サブ職業:〈配達人〉 声:阪口周平 外部参照>レオナルド|橙乃ままれ公式サイト※9巻 説明 赤いアイマスクに忍者刀を背負い、マフラーをたなびかせた〈暗殺者〉。北米サーバでは割と知られたキャラクターだが、その知名度は本人の強さ以上に、彼の奇異な外見によるものが大きい。ビッグアップルを拠点にしていたが、〈大災害〉以降荒廃したホームタウンに失望し、〈妖精の輪〉に逃げこんだところが遥か彼方のアオルソイまで跳ばされ、テケリの廃街にひっかかって、成す術もなくなったところをカナミ、エリアス、コッペリアらのパーティに発見され以降日本サーバ管区への旅に同行することとなる。 アイテム 〈ニンジャツインフレイム〉 〈沼に潜むもの〉《ヒドゥン・トード》 〈ピザリオンボックス〉 〈シオロの闇歩きベルト〉 アイテム モンスター 用語 冒険者 サブ職業 システム 召喚術師 地名 口伝 組織 クエスト 典災 職業 大地人 ゾーン 種族 妖術師 武士 守護戦士 暗殺者 古来種 施療神官 神祇官 盗剣士 武闘家 事件 吟遊詩人 特技 付与術師 森呪遣い 航界種 ダンジョン
https://w.atwiki.jp/1548908-nt/pages/149.html
詰め:ダブルヒーロー:中級11 おジャマトリオを発動 魔法再生を発動して勇気の旗印と移り気な仕立屋を捨て明鏡止水の心を手札に加える 明鏡止水の心をおジャマトークンに装備 王家の眠る谷-ネクロバレーを発動 墓守の暗殺者を召喚 墓守の暗殺者で明鏡止水の心を装備したおジャマトークンを攻撃して効果で攻撃表示にする ダーク・ヒーロー ゾンバイアで攻撃表示のおジャマトークンを攻撃×2
https://w.atwiki.jp/dng9th/pages/165.html
ゲームジャンル:奮闘パントマイムアドベンチャー 対応機種:ポータブル メディア:UMD プレイ人数: 1人 売上本数:4,644本 レイティング CERO:B(12才以上対象) データインストール対応 ストーリー: 魔人の楽園希望崎学園の生徒会長となり、来るハルマゲドンまでにパントマイムを駆使して半壊した生徒会を再編成しようっ! 攻略対象キャラは業界震撼の32名!(原作から29名+隠しキャラクター3名) 学園の覇権を握るべくうねり蠢く宿命の二大勢力が今、激突する…! 【個別ルート 白星つぐみ 3-3(最終節)】 前節までのあらすじ: 3-1 某魔人犯罪対策省庁に雇われた対魔人暗殺者「白星つぐみ」は希望崎学園生徒会へと潜入し、高脅威魔人である希望崎学園の現生徒会長「パントマイムよしお」の暗殺の機を窺っていた。 しかし、よしおの傍で彼を観察していくうちに、徐々に彼の人柄、どの集団でも孤立してきた自分に対して向けられる純粋な優しさに惹かれていく白星。 やがて己が内からこんこんと湧き上がる正体不明の温かな感情に悩まされるようになる。 対象に情が移っては暗殺に支障が出ると焦った白星は自らの感情を押し殺し、暗殺計画を前倒しで実行する。 自分を敵として認識した相手に対して絶対勝利が約束される魔人能力「リトルマーメイド」を発動させよしおに凶刃を向ける白星であったが、熾烈な戦いの中においてよしおはただの一度も白星を敵として認識することなく、その結果能力不発により白星は敗北した。 暗殺者派遣センターのマニュアルに従い暗殺失敗即自決を試みる白星であったが、それをよしおのおうふくびんたが阻んだ。 茫然とする白星に優しくよしおは語りかける。 自分が敵対組織に雇われていた暗殺者だと知った上で、改めて生徒会の仲間にならないかと勧誘してきたよしおの器の大きさに感銘を受けた白星は、暗殺者を辞め生徒会(よしお)のために尽くすことを涙ながらに誓った。 3-2 その後、裏切り者白星に対して暗殺者派遣センターから差し向けられた刺客をよしおや生徒会役員と共に返り討ちにすること三度、いよいよもって白星は生徒会の一員となっていく。 能力の制約により肉声を発せず、なかなかよしお以外の生徒会役員とコミュニケーションをとることができなかった白星に、よしおは自らのパントマイムを教え、白星はそれを使うことによりみるみる役員達との仲を深めていった。 中にはよしおの暗殺を狙っていたという理由で白星を嫌悪する者もいたが、そこはよしおを愛でる同好の士、つまらないしがらみは時間と共に徐々に解かれていった。 白星を仲間と認めた生徒会は彼女がずっと願ってきた当たり前の幸福を彼女にもたらした。 昨日見たドラマの話、生徒会内の恋愛事情の噂話、かわいく折り畳まれたメモのやりとり、机を囲んで食べるお弁当。 そのどれもが強力な能力の代償に彼女が失ったものであり、渇望していたものでもあった。 次第に彼女はよしおだけではなく生徒会の役員達にも温かな感情を抱くようになっていく。 それから時は経ちハルマゲドン開始のちょうど前日、白星は斜陽差し込む空き教室によしお一人を呼び出した。 果たして白星の真意とは…!? 次のページ
https://w.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/616.html
名前:双篠マリー 性別:女 年齢:25歳 性格:気分屋、マキャベリスト 外見:黒いスーツ、裏業中は大きめのフードつきコートも着用、黒の長髪、緑色の瞳 装備:仕込み籠手(短剣が飛出たり、射出出来たりする)、ナイフ 戦術:暗殺者らしい戦い方も出来るが、剣術もそこそこ出来る 職業:考古学者兼暗殺業 目標:人々の平和と自由が守られた世界 うわさ1:異国の暗殺者一族の血を引いているらしい うわさ2:大学の講師として招かれたらしい イメージ
https://w.atwiki.jp/underlords/pages/134.html
Outlanders後のビルド、トップ5 原題The top 5 Underlords builds in the Outlanders Update 元ページ https //qihl.gg/articles/best-underlords-builds-guide-outlanders-update Sランク 凶暴+黒魔術 Sランク 6メイジ Aランク 蟲+暗殺者 Aランク 戦士グッドスタッフ Aランク 騎士+ヒーラー 原文 @TinMan354氏 Dota Underlordsに変わらないことがひとつあるとすれば、それは変わるということです。 11月27日にOutlandersの更新があり、5人の新しいヒーローが追加されました。 スナップファイア、ストームスピリット、エンバースピリットは既存のビルドに居場所を見つけましたが、残りのスピリット、もしくはスピリットというアライアンスは独自の構成を持てずに苦労しています。 以前トップだったビルドのいくつか、原始+6メイジと4無情のビルドはパッチにより弱体化し劇的に人気が落ちました。 一方、黒魔術は高アライアンスレベルでの接続時間を増やすという強化を受けました。 黒魔術のエースであるディスラプターのエーススキルの変更、および弱体化を受けました。しかし、黒魔術はまだまだ強力なままです。 Sランク 凶暴+黒魔術 主要ヒーロー 追加のヒーロー枠 アイテム 長所 短所 序盤中盤で強い 現在のメタゲーム上取り合いになりやすい 凶暴と黒魔術でお互いの弱いところをカバーしあっている リストゥールの夜明けなどの回復能力削減に弱い 遠距離でのダメージディーラーに弱い、特にメイジ 現在のメタゲームでは最高のビルドです。 凶暴は序盤のゲームにて最も強く、非常に高いヘルスと強力なダメージを兼ね備えています。 アックスとオーガマギは序盤の連勝を確保するのに大いに役立ち、その後マグナス、トレントプロテクターもしくはライフスティーラーを追加することで4凶暴を確立します。 凶暴による強力なデバフは、ハンターやメイジなど遠距離のダメージディーラーがいる編成に対して脆弱ですが、敵の近接ユニットを無力化することができます。 このビルドはゲーム終盤に、4人か6人の黒魔術が組み込まれることが多く、黒魔術の回復効果によって凶暴の防御面を改善します。 また、凶暴は黒魔術の天敵である暗殺者から黒魔術を守ることもできます。 このビルドの主な弱点は黒魔術の回復が始まる前に、キーユニットたちを一掃する可能性があるメイジからの強力な遠隔ダメージです。 相手の編成にメイジが多い場合はウロコを集めることが最優先事項となります。 序盤は大体4凶暴で構成 終盤はウォーロック多めの構成のため、凶暴は2人になる傾向がある。 Sランク 6メイジ 主要ユニット 追加のヒーロー枠 アイテム 長所 短所 ストームスピリットとスナップファイアの追加により、序盤強くなった ヴェノマンサーによって対策されやすくなった メイジの選択に柔軟性が生まれた 序盤から差をつけられると弱い 凶暴ビルドに対して強い メイジはOutolandersアップデートで2つの主要なピースをもらいました。 モーフリングに似た強力な魔道士ストームスピリットと魔法ダメージを与えるドラゴンのスナップファイアです。 この2人はゲーム序盤で容易に見つかり、15ラウンドまでのメイジをより強くしました。 メイジは若干弱体化され後半追い上げる能力が低下したため、序盤で勝っていくことが重要です。 現在のメタゲームにおけるメイジの魅力は、凶暴+黒魔術に対する強さです。 スペルによるダメージは、凶暴のデバフの影響を受けません。 またスペルによって、黒魔術が回復し切る前に後衛の黒魔術を持つヒーローたちを一掃できます。 ホブゲンの攻撃の多くは魔法ダメージでであるため、メイジをやりたいときはホブゲンを使用する場合が多いです。 端っこに集めておくと敵を光の守護者、パック、ストームスピリットのスキルでまとめて攻撃しやすい。 Aランク 暗殺者+蟲 主要ヒーロー 追加のヒーロー枠 アイテム 長所 短所 エンバースピリリットがまとまっている敵に対してのカウンターになる スラークかファントムアサシンに狂気の仮面をつけられるかどうかに依存している ウォーロックの回復に対してカウンターになる CC(一定範囲をスタンさせる攻撃)に対して弱い 配置決めが簡単 終盤になるまで前線が薄い 凶暴によってメタゲームがめちゃくちゃになっているにも関わらず、暗殺者はまだまだ強いです。 これは追加された、エンバースピリットによる影響です。 エンバースピリットは強力なスキルを持ち、彼の周りの敵を全て攻撃します。 これは対暗殺者の戦術である、後方にタンクを置くという配置に対するカウンターであります。 現在6人の暗殺者と相性がよいものは未だに蟲であり、いくつかの持続的なダメージと優秀な防御能力を与えます。 一部の蟲が刑務所に入っている場合、アルケミスト、タイニー、クンカなどのCCスキルを持つ前衛とも組み合わせることもあります。 また暗殺者の主要ユニットは柔軟性が高いため、何人かの暗殺者が刑務所に入っていても、強力にビルドすることができます。 ターゲットバディの助けを借りて蟲が前線を作り、暗殺者をジャンプさせるために後ろに配置している図。 Aランク 戦士+ハンター 主要ヒーロー 追加のヒーロー枠 アイテム 長所 短所 暗殺者のベールで敵のアンダーロードを素早く倒せる デッドアイを活かすためにジャイロコプターが必須 柔軟性の高いビルド 序盤凶暴に弱い ゲーム終盤に優れたウロコのヒーローを無理なく採用できる 弱体化が繰り返し行われているにもかかわらず、戦士は終盤強いアライアンスのままです。 タイニー、タイドハンター、クンカのCC能力はゲーム中最高のものです。 前衛として戦士を使い、後衛にハンターやドラゴンなどの効率的なダメージディーラーをあわせて使います。 スナイパーはデッドアイのエース効果と組み合わせた場合特に効果的であり、暗殺者のベールを装備させれば敵のアンダーロードを最初から攻撃することができます。 ドラゴンナイトとヴァイパーはどちらも強力なダメージディーラーであり、ドラゴンアライアンスを発動させるために2枠しか使いません。 戦士は序盤凶暴を相手に戦った場合、タスクやスラーダーなどは完全に凶暴のダメージデバフによって完敗します。 終盤で前線にいるほとんどのヒーローがCCを持っていた場合、このビルドは凶暴のビルドに対抗できます。 ティアー4とエースティアーのヒーローのほとんどがこのビルドに適しているため、このビルドの強みは後半の柔軟性であり、何を引いた場合でも強いということです。 敵のAoE(範囲攻撃)での被害を減らすために広げた配置、さらにこちらのスナイパーが敵のパッジのスキルの対象にならないようにしています。 ランクA 騎士+ヒーラー 主要ヒーロー 追加のヒーロー枠 アイテム 長所 短所 強力で持続力のある回復力 与ダメージが低い あまり取り合いにならない 配置上AoEに弱い 強力な星3 刑務所に弱い 騎士とヒーラーの組み合わせは理論的にはすばらしくまとまりがよいのですが、実際は常に何かが不足しています。 ルナ、カオスナイト、オムニナイトが最近強化されたため、刑務所が協力してくれた時は何度かきちんと組むことに成功しました。 このビルドは相乗効果が非常に高く、特定のヒーローを置き換えることがほとんどできないため、特定のヒーローが投獄された場合非常に弱くなります。 また、このビルドはアネシックスの「殉教者の恩恵」の効果をも増幅するため、アネシックスと非常に相性がいいです。 メタゲーム上においては、凶暴がグー、メイジがパーだとするとこのビルドはチョキということになります。 ダメージ軽減があり、ヴァイパーとスヴェンにより自然にウロコを組み込むことができるためメイジとの対戦相性は良好です。 メイジからスキルが飛んできても、完全に殺しきれないでしょうし次のスキルまでにはかなり回復できます。 しかしながら騎士は終盤にならないとディーラーが不足しているため、回復力の高い凶暴+黒魔術とは非常に相性が悪いです。 ルナを守って、騎士アライアンスを最大限利用するためにかなり重ねている様子
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/607.html
Humpty Dumpty sat on a wall,◆CFbj666Xrw 反応速度はどちらも人を超えていた。 レミリアの方が早く、しかし致命的には至らない速度の差。 一瞬で距離を詰めるよりも、準備済の魔法を半瞬で発動する方が僅かに早い。 『Divine Shooter』 ヴィクトリアがレイジングハートを使って魔法を発動する。 即座に三つの球体がレミリアに襲い掛かった。前からも左右からも襲い来る魔弾。 レミリアは不敵にそれを嘲笑う。 「フン、どうしてやろうか」 跳躍した。 くるりと前方一回転を交えて走る速度を落としもせずに飛び越える。 「墜ちなさい」 声と共にレミリアを前方と上方から襲う二つの魔弾。 ディバインシューターで放たれるスフィアの数は五つ。即ち二つが温存されていた。 対する空中には足場が無い。地を這いずる者に突然の方向転換などできはしない。 空中での高速戦闘は、それを否定する所から始まる。 「おまえがね」 レミリアは翼で夜闇を叩いて空気を足場に加速した。 前方からのスフィアを容易く切り落とし、足を止めるどころかこれまでよりも更に、速く。 放たれた矢の速さで突き進む。 『Protection』 展開された防御魔法を気にもせず、レミリアは剣を振り抜いた。 ヴィクトリアが生きていたのは直前で飛び退いた成果だった。 「この! ちゃんと仕事をなさい、レイジングハート!」 『いいえ、違いますI.M。彼女の斬撃は通常の防御魔法では止められません』 圧倒的な攻防の差に歯噛みする。 極めて高い肉体能力を持つ吸血鬼の中でもとくに肉弾戦を好むレミリアと、 桁外れの切れ味を誇り、その上に所有者の肉体能力を大幅に底上げするラグナロク。 その結果として生まれた斬撃はプロテクションを素通りした。 まるでそこに何も無いかのように通り抜け、その後でプロテクションが粉砕されたのだ。 「どうしたの、紛い物。どうしたのレイジングハート。 フランと遊んだんだろう? フランを殺したんだろう? それでその程度だというの?」 ヴィクトリアは焦りを抑えこんで考える。 どうすればこの状況を打開できる? 十分な答えは見つかりそうにない。 それならせめて、少しでもマシな手は? 一つ、結論が出た。 「レイジングハート、空を飛ぶ魔法が有ったわね」 『空中戦は推奨出来ませんが、よろしいのですね?』 ヴィクトリアにもそんな事は判っている。 今見せつけられた通り、自前で羽を持つレミリアは空中戦も得意とするらしい。 対するヴィクトリアに空中戦の経験は無い。空で戦いを挑むなど無謀の極みだ。 「地上よりマシよ」 だが地上で戦えば次で確実に斬り殺される。 レイジングハートに入っている魔法とそこから組み立てられる戦術はシンプルだ。 相手の攻撃を強力な防御魔法で凌ぎ。 相手の足を誘導弾あるいは捕縛魔法で止め。 相手の防御をより上回る圧倒的な火力で吹き飛ばす。 この力任せの戦術はその単純さ故に強力だが、単純さ故に力負けする相手には弱い。 レミリアの攻撃は防御魔法で止める事が出来ず、先手を打って倒す事さえできない。 防御面の戦術が完全に崩壊してしまっている。 それなら基本戦術を放棄して避けと逃げに徹するしかない。 当然ながら生まれる欠点は、レミリアに攻撃を当てるのが更に難しくなる事だ。 (ただの時間稼ぎでも、やるしかない!) 『Flier Fin』 レイジングハートによる魔法の発動と共に、戦場は空へと移った。 * * * (な、なんでこんなところにあいつが居るのかしら?) ローゼンメイデン第二ドール・金糸雀は少々間が悪かった。 姉妹を捜す為にこれまで移動していない場所へ向かった彼女は、北東の市街地に辿り着いた。 この選択自体に特別間違いはなかっただろう。 問題は間の悪さだ。 ダイレクに乗り夜闇に紛れて空を飛んでいたら、突然森で見たレミリアが舞い上がってきたのだ。 慌てて近くに建っていた時計台の鐘に飛び込んだ。 しかしレミリアと先に上がってきた仮面の少女が目の前で撃ち合いを始めてしまったのだ。 (どどど、どうすればいいのかしらー!!) 目と鼻の先を掠めた流れ弾に息を呑む。 金糸雀は仮面の少女ことヴィクトリアが何者かを知らないが、レミリアは確実に敵だ。 だが敵の敵が味方と限らない前例は既に経験済みだし、そもヴィクトリアは明らかに押されていた。 ヴィクトリアが放つ弾幕を尽く回避したレミリアが剣を振るう。 ヴィクトリアも空の広さを最大限に利用して必死に躱す。右へ左へ、上へ下へ。 それでも空中を縦横無尽に飛び回りレミリアの斬撃は時を経ずしてヴィクトリアを捉えてしまう。 『Protection Powered』 先程より数段強固なバリアがヴィクトリアを包み込みその斬撃を受け止めた。 にもかかわらず一撃で蜘蛛の巣のような無数のヒビが走る。 レミリアは続けて蹴り上げる。バリアの反動で少し吹き飛ばされる。 吹き飛ばされながら四本の杭型の魔弾を放つ。バリアが軋む。 攻撃を受け止めたというのに、反撃に転じる余裕も逃げる余裕さえも生まれない。 レミリアは開いた距離を加速に使い、再突撃した。 「バ、バリア爆破!」 『Barrier Burst』 ヴィクトリアの指示に従いレイジングハートがプロテクションパワードを爆破する。 ――もしかすると、これで戦況は変わっていたかもしれない。 ヴィクトリアは距離を開け、レミリアに対して十分に強力な策を打てたかもしれない。 レミリアが森でばくだんいわのメガンテを受けていなければ。 弾幕ごっこの外にある存在をまだ知らなければ。 レミリアは突撃したのと殆ど同じ勢いで空中をバックステップ、かわしてみせる。 そして再び再突撃。剣を一振りして爆発を切り裂いた。 その向こうにはほんの僅かしか距離を開けられなかったヴィクトリアの姿がある。 更に加速したレミリアの蹴りがヴィクトリアに直撃した。 「かはっ」 受け止めたレイジングハートの柄が軋む。受け止めきれない。 ラグナロクの補正は格闘面にまで及んでいるのだ。 レミリアは吹き飛ばされたヴィクトリアに更なる針弾を送りつけてやった。 ヴィクトリアはそれをあえて受ける。いや、受けるしかない。 耐えるだけで反撃できる機会さえ数少ないのだから。 バリアジャケットとホムンクルスの強固な肉体が無数の針弾に耐えきった。 「今……! 受けなさい、『アクセルシューター・シャイニングケージシフト』!」 光の軌跡を引いて8発の魔弾が夜空を飾った。 追撃する事も出来たのに悠然と待ち受ける吸血鬼を引き裂かんと魔弾が踊る。 「な、なんなのかしら、この線は」 金糸雀は隠れ場所から顔を覗かせ、いつの間にか張り巡らされた光線に首を傾げた。 ぼんやりと光る不思議な線。それが無数張り巡らされている。 丁度顔を引っ込めていた時だからよく判らないが、何かが通り過ぎたような風が吹いて、 その後にこの奇妙な光線が残っていたのだ。 そのうっすらとした光は一見するとそれほど危険な物には思えない。 だからか、止せばいいのにふと好奇心が沸き上がってしまった。 好奇心に突き動かされて手を伸ばし……指先ちょっぴり一瞬だけ、触れてしまった。 「あっちゃああああぁっ!?」 ライターやマッチの火に一瞬触れたみたいな熱さに飛び上がる。 それから気付いた。 「………………あ」 予測していた特殊な攻撃――無数の光線をかいくぐって刃を振るったレミリアの視線と、 回避用の加速魔法アクセルフィンで辛くも突撃を回避したヴィクトリアの視線が、 ばっちり金糸雀に向いていた。 「そういえばカナは隠れていたのかしらー」 ………………。 「さ、三十六計逃げるが勝ちなのかしらー!!」 ダイレクに乗った金糸雀は大急ぎで逃げ出した。 レミリアは無造作に弾幕を放った。 弾幕に追いつかれて、金糸雀はあっさり撃ち落とされた。 「あーれーかしら――――!?」 金糸雀は真っ逆様に墜ちていった。 * * * 「どうする? 連絡するなら、何て言えばいいの?」 トリエラは口の中で言葉を転がし、闇の中に答えを求めた。 だが当然、誰もいるはずがなかった。 誰も居ないはずだった。 「くそ、遅かったか!」 「っ!?」 思わず心臓が止まりそうになった。 慌てて音を立てず物陰に潜んで周囲を窺う。 (誰か来てる! 誰!?) 考える。さっき聞こえた声は、ククリ達の物ではなかった。少年の声だ。 (まさか……) その、まさかだった。 「ま、待ってよ小太郎君! ひぃ、はぁ……」 「何をグズグズしとんのや、のび太! ああでも、走れるだけの体力は残しとけよ。ここはまだ危険なんやからな」 「そんな無茶な!」 崩落した警察署跡に2人の少年が訪れていた。犬上小太郎と、野比のび太。 トリエラから見てこの所業の主犯と目されるのはシャナとのび太だ。 その片割れたる野比のび太と、その仲間らしき少年がそこに居た。 更に小太郎は空を見上げて呻く。 「あかん、力が足りひん。シャナが居れば飛んでいくんやろうけど……俺やと手が出せへんな」 「そんな! どうするの!?」 「今考えとる!」 トリエラは思わず歯噛みした。これで確定だ。 (そうか、当たり前じゃない。シャナが来たならのび太もここに来てないはずがない! しかも横に居る奴もその仲間みたいだし……くそ、最悪だ) トリエラの居る場所はまだ崩落した警察署内だった。 外の様子は断片的にしか伺えず、視界に入るのはのび太だけだ。 おかげで見つかってもいないが、相方の方は声だけしか聞こえない。 (どうする? 私はまだ見つかっていない。逆に狙い撃つ手も有るけど……) 「小太郎君はどうにかできないの? すっごく強いんでしょ!?」 「今は気が尽きてて殆ど犬神を使えへんのや! 瞬動で殴り込む手もあるけど、足場が足りひん。 あの時計台の壁面から……いや、空中の姿勢制御がでけへんとどうにもならん。 虚空瞬動は不安定やし、やっぱり空中戦は無理やな。どっちかが降りるのを待つしかないわ」 トリエラは少し考えて、結論を出す。 横の小太郎という少年は恐らく魔法使いとかそれに類するものだ。 (本当に最悪だ。何が出るか判らないじゃない。防弾チョッキみたいな物だって着ているかもしれない。 駄目だ、戦うより逃げた方が良い。どうにかククリ達に連絡して、別の場所に向かわせて合流しよう。 でも今電話したら気付かれる。あいつらがここを離れるのを待つ? それともやり過ごしてここを離れる? くそ、どうすれば……) トリエラの焦る中、2人の少年は更にアクションを起こす。 「そや、のび太。おまえはこれ持っとけ」 「え? こ、これって銃! 良いの!?」 トリエラに更なる動揺が走る。 遠目だが目を凝らしてみた所、渡されたのは大口径で有名な自動拳銃デザートイーグルのようだった。 「良いって良いって。だって……」 小太郎はのび太に小声で何かをした。生憎とトリエラにはその内容までは聞き取れない。 だが耳打ちの後、トリエラはのび太の動きに再び驚愕した。 のび太は誰も居ない方を向いてデザートイーグルをポケットに突っ込み、銃の抜き撃ちをしたのだ。 姿勢だけ。 実際に引き金を引けば弾が出たであろう所まで。 (……冗談でしょ?) トリエラの顔から血の気が引いた。 自動拳銃とはいえシングルアクションのデザートイーグルは初弾の撃鉄を手動で起こさなければならない。 もちろん安全装置だって外さなければならない。その後で引き金を引いて始めて弾が出る。 更にデザートイーグルは『女性や子供が撃つと肩の骨が外れる』という風説が流れるほど反動が強い。 流石にそれは少しオーバーだが、不適当な姿勢で撃てば大人でさえ関節を傷めかねない。 だから衝撃を逃がすための姿勢も重要となる。 その大きさ自体も難関だ。 例えばトリエラの愛用するP230は全長17センチ、重量420グラムという小ささと軽さを誇っている。 この小ささゆえに『女性のような手の小さい人でも十分に扱える』事が利点の一つとなっているのだ。 優れた身体能力を誇る義体であれ反動が小さいに越した事は無いし、手の大きさに至っては変えられない。 一方のデザートイーグルは全長27センチ、重量は口径によって違うがもし50AE版なら2キロを超える。 訓練すれば子供でも使えない事はないだろう。だが、明らかに扱いづらい。 その銃をポケットから抜き、安全装置を外すと同時に撃鉄を上げ、照準を定め引き金に指を掛け姿勢を反動に備える。 そこまでの動作を、のび太は一瞬でやってのけた。 実際に引き金を引いて銃を撃ったわけではない。 だが数千数万回と銃を撃ってきたトリエラには一目瞭然だ。あれは引き金を引けば当たり、姿勢も崩れない。 完璧な早撃ちだった。 (そっちまで凄腕だったなんて聞いてない。ほんとどうしろっていうのよこんなの。 相手できるのはせいぜい二人、真っ向から遭遇すれば一人相手でも怪しいか。 ククリ達の事も考えるとやっぱり逃げるしかない) 幸い二人は空を見上げて何か話し、今なら何とか……。 「……落ちたな。あの辺は確か、旅館が有ったか」 トリエラは息を呑んだ。 「よしおまえはどっか隠れてろ」 「そんな、ぼくも行くよ!」 「……良いけど、無理はすんなよ。判ってるな?」 そう言って小太郎は跳躍した。慌ててのび太も走り去る音がする。 その一方でトリエラは歯噛みしながら携帯電話を操作した。 今飛び出せば、多分のび太は仕留められるだろう。 だけどそうすればもう一人の小太郎という奴と正面から戦う羽目になる。 その後で隠れれば? 出来るかも知れない。しかし恐らくは追い回され、すぐには無理だ。 その間に、警察署を丸ごと破壊したシャナは悠々と旅館も殲滅するだろう。 トリエラは身を潜めて静かに駆け出しながら、銃ではなく携帯電話を手に取った。 素早く操作する。 (お願い、出て! ククリ! リルル!) 返答はすぐに有った。 『――お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません』 「…………っ」 トリエラは思わず取り落としそうになった携帯電話をポケットに突っ込んで、走り出す。 (電話線を切られた。あいつら万が一の連絡も断って潰す気だ。間に合って、お願い!) 無数の建物に遮られて見えない、ククリ達の居る温泉旅館。 直線距離にすれば僅か500mが、あまりにも遠かった。 * * * 「早く、早くトリエラさんに電話しなきゃ!」 トリエラが向かったはずの警察署が倒壊したのを見て、ククリは慌てて電話機に向かう。 携帯電話に電話をかけてトリエラの安否を確かめる為だ。 しかし受話器を持ち上げようとしたその手を、リルルが制止した。 「待って。向こうから掛かってくるのを待つべきよ」 「え? ど、どうして?」 「トリエラなら電話を掛けられる状況になれば必ず掛けてくるわ。 彼女は現場に居るし、判断力も彼女の方が適切なはずよ」 「あ、そうか」 すんなりと納得するククリ。 話を理解しているのかも判らないが、リルルの腕の中でひまわりもたーと声を上げた。 ……そんな彼女達の目の前で、電話機が鳴った。 「掛かってきた!」 そう間違いないと思ってククリが受話器を取る。 けれどその向こうから聞こえてきたのは、聞き覚えのない声だった。 『――もしもし?』 「え……トリエラさんじゃ、ない? あなた誰ですか?」 困惑するククリ。 『はい、ボクはイエローといいます。今、仲間を捜して電話をしていて』 「イエロー? イエローなの?」 その名前にリルルが反応した。 ククリは知ってる人なのかと受話器を手渡す。 『その声はリルル? 良かった、急に何処かへ行ってしまって心配したんだよ』 「私は大丈夫よ。興味深い人達を見つけて、そちらを観察していたの。それが私の役目だから」 無機質な言葉。だけどその声はどこか人間的な揺らぎを、喜びを宿しているようだった。 「トリエラにククリ、それにひまわり。特にひまわりは赤ん坊っていうのね。とても不思議な存在だわ」 『赤ん坊だって? そんな子まで連れて来られてるのか』 受話器の向こうからは人の良い憤慨の声。 「リ、リルルちゃん、今は……」 「ええ、わかっているわククリ。ごめんなさいイエロー、こっちは今、余裕が無いの。 トリエラが危ないかもしれないの」 『トリエラ? その人もリルルの仲間なの?』 「ええ、でも予想外の何かが有ったみたいで……」 ククリが窓の外を指差して、叫んだ。 「リルルちゃん、空から誰か来るよ!」 リルルの目が夜空へと向く。 「本当だわ。あれは……剣に乗った人形? 黄色い服……あっ」 夜空を裂いた弾幕がソレを捉えた。 『待ってリルル、空を飛ぶ剣!? それに黄色い服の人形ってまさかカナ――』 「きゃあああああああああああああああああぁっ」 金切り声を上げてそれが墜落すると共に、電話が途切れた。 * * * 「リルル! どうしたのリルル!?」 突然の普通に慌てるイエロー。だが電話は途切れて雑音を返すだけだった。 慌てて一度受話器を置き、もう一度短縮ダイヤルを試してみる。 『――お客様のお掛けになった電話番号は現在使われておりません』 シェルターの機械室でイエローは歯噛みする。 「ダメだ、繋がらない。回線が切れちゃったんだ」 詳しい状況を知るには直接行ってみるしか無い。 城の方を放って置くのかと迷い、しかし電話の内容が気になりすぎた。 (空を飛ぶ剣はきっとダイレクだよね。それに乗っていた人形、最後の悲鳴は金糸雀だった。 ダイレクはベルフラウに渡したのに、どうして金糸雀が持っているんだろう) 恐らく金糸雀が城に行き、ベルフラウと鈴木みかに出会った。 その後、その場所で何が起き、彼女達はどう動いたのか? イエローが知っている状況と人柄から思いつく事は少なかった。 例えば……ベルフラウはあのまま死に、ダイレクが金糸雀に譲り渡された。 だとすればみか先生はどこだろう? 金糸雀と一緒で北東の街に居るのだろうか? もしそうなら、北東の街に行かなければならない。 あるいはもっと最悪の展開。みか先生を助けられず、ベルフラウも死んでしまった。 もしこうなってしまったなら城に行っても……二人を埋葬する事しかできない。 二人が死ぬのに立ち会ったかも知れない、そうだとすれば動揺しているだろう金糸雀の所に行ってあげるべきだ。 そしてそれらの可能性よりも先に、そして強くイエローが思いついた可能性。 みか先生を助けられたけれどベルフラウは瀕死の重傷で、金糸雀は彼女を助ける方法を捜しに行った。 もしこの答えが正しいなら、北東の街には傷を癒せる人が居るのかも知れない。 それは推測の上に憶測まで重ねた願望のような答え。 だけども彼女達の事を信じているイエローにとって、それは一番しっくりと来る答えだった。 「……はっきりとは判らないけど、ううん、だからこそ行ってみるしかないんだ」 どちらにしてもイエローが城へ向かって出来る事なんて無い。 イエローの能力ではベルフラウの傷を治せない。 城戸丈の時そうだったように手をこまねいて見送るか、あるいは――痛みを終わらせる事だけだ。 もうあんな後悔はしたくなかった。 だからたとえ手遅れかもしれなくたって、一筋の希望に縋りたかった。 イエローはG-1エリアに向かうことを、決めた。 * * * 庭の池に水飛沫が上がる。 「あ、あいたたた。急いで逃げないといけないのかしら」 下が池だったのは幸いだろう。びしょぬれになってしまったが、大した怪我はしていない。 慌てて立ち上がって逃げようとした金糸雀の足がすぐ止まる。 「えーっと……お人形さん?」 「見つかったのかしらー!?」 跳び上がって逃げようとし、池の縁ですっ転ぶ。 ククリは思わず警戒よりも心配が先に出た。 「だ、大丈夫!?」 「待って、ククリ。不用意に近づいたら危ないわ。一体何が落ちてきたの?」 「増えたー!? やばいのかしらー! ……って、あら?」 ククリに続いて現れたリルルを見て、金糸雀はぴたりと動きを止める。 「あ、あなたイエローと一緒にいた子じゃないかしら!?」 「……? あなた、イエローを知っているの?」 問い掛けにかくかくと頷く金糸雀。 「イエローの仲間で、金糸雀っていうの。 あなたと入れ違いでイエローと一緒に行動して、あなたの事を聞いてて…… た、助けて欲しいのかしらー!」 「待って。警察署の方で何が起きているか知らない? 仲間が向かっていたの」 「え? その人かは知らないけど空で誰かが戦って……」 そこまで話した所で、彼女がそこに現れた。 「トリエラさんは殺されたわ」 殆ど落ちるように降りてきた仮面の少女は、開口一番にそう告げた。 ククリは息を呑む。 「うそ!?」 「本当よ。あなたがククリでしょう? 私はあなたに念話で助けを求めた魔法使いなの。 彼女は警察署に私を助けに来てくれて、でも建物ごとあいつにやられてしまったの。 あいつに、殺されてしまったわ」 沈痛な声。 「ウソだよ、だってトリエラさんすごいもの! 強くて、恐いと思ったけどほんとは優しくて……」 「私は彼女の事をよくは知らないわ。でもあの崩落に巻き込まれたのよ。無理よ」 深く考える時間なんて今は無い。 「私は一人分なら飛べる力が有ったから、それで命辛々逃げてきたの。あいつに襲われながら、必死によ」 「あいつというのは、誰?」 ククリよりは幾分冷静なリルルの問い掛け。 ヴィクトリアは頷いて答えた。 「フランドールの姉、レミリア・スカーレットよ」 そして彼女が舞い降りた。 「あら、仲間が居たのね、おまえ」 旅館の塀の天辺に立ち、紅い悪魔は不敵に笑った。 蝙蝠のような黒い羽を広げ、右手には黄金に輝く聖剣ラグナロクを握り締め地に居る者を睥睨する。 「なんだ、森で遭ったその人形もおまえの仲間だったのか。丁度良い。 ここで纏めて叩き潰せば、二つ纏めて終いじゃない」 「お、お助けかしらー!?」 金糸雀は震えながらも地面に突き刺さっていたダイレクに手を伸ばし、引き抜いた。 もう応戦するしかないと決意したようだ。 深く突き立ったその刃により“地中に埋まっていた電線の一本が切断されていた事”など知る由もない。 「待って、フランちゃんのお姉さん! どうして、そんな事をするの!?」 ククリの問いにレミリアは笑った。 「私の最強を証明する為さ」 レミリアの答えにククリは食い下がる。 「それじゃやっぱり……フランちゃんもそういう理由で動いていたの?」 ククリの問いにレミリアは笑った。 「まさか。あの子は遊びたかっただけだろう」 レミリアの答えにククリは惑う。 「じゃあどうして、レミリアちゃんはそんな事するの?」 ククリの問いにレミリアは嗤った。 「フランが遊びたがっていたからさ」 レミリアの答えはククリには理解できない。 「それってどういう事なの?」 ククリの問いにレミリアは笑った。 「別にわざわざ説明する義理もないな」 そしてレミリアは言った。 「で、まだ増えるのか? 別に良いけど」 彼もその場に間に合った。 「そや、俺も混ぜてもらう。こんなんは放置できんしな」 犬上小太郎。最低限のモラルを保ったまま裏社会を生き抜いてきた、狗族と人間のハーフ。 実を言うと小太郎は直前まで、どちらかに着くかそれとも様子を見るか迷っていた。 どちらが『いい奴』なのか判らないし、仮に『いい奴』だったとしても助けてやる義理が有るわけではない。 一見すると『いい奴』だったとしても、相手の方も『いい奴』じゃないとは限らない。 殺し合い自体には不快感を感じていたが、どちらかに付く理由は無かったのだ。 さっきまでは。 「事情はわからへんけど、赤ん坊まで連れた女子供に喧嘩売る奴なんてほっとけるか」 小太郎の視線の先にはリルルに抱かれたひまわりの姿。深刻さも理解できない様子でたーっと声を上げた。 「別にわざわざ潰す気も無いけど、確かに巻き込まないよう気を付けるつもりも毛頭無いな。 で、それだから私は女子供に数えないっていうのね」 「それだけやあらへん。おまえ、多分やけど吸血鬼やろ? それも結構生きた」 「たったの500歳とちょっとだけどね」 (十分すぎるやろうが) 小太郎は連想する。自分と自分のライバルのネギを鍛えた吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルを。 推定年齢600歳以上にして自称『最強の悪の魔法使い』、自称のみならず伝説と化しているとんでもない怪物。 彼女の場合は色々あって力の殆どを封印され、特別な異次元においてはかなりの力を振るえるものの、 それも呪いの分は有効な筈で、小太郎が正真正銘全力の彼女を見たのは一度だけ、遠目に魔法を一度見ただけだ。 それの二割減くらいの力を想像してみた。 「……生憎とそんな相手に手加減できる程の自信は無いんや」 正確には手加減すまいと自分に言い聞かせながら、小太郎はそう言った。 「へえ。なかなか判ってるじゃない」 レミリアは満足げに頷く。 「それでおまえはそんな相手に挑むのかしら? 何の益も無く」 「ああ。一応、一つだけ用も有るけどな」 小太郎は振り向き、睨み付ける。隅で怯えながら剣を構える黄色い服の少女人形を。 「おい、そこの人形娘。おまえ、もしかして昼頃学校の近くにおらへんかったか?」 金糸雀はびくっと震えた。 「なな、なんの事だかさっぱり」 それだけで小太郎は十分に確信を得た。 「ネギが死んだ時、あの場に居ったな」 「居ない、居なかった、いや、居たかもしれないかしらー」 小太郎に睨まれて吐く。 「一つ聞かせろ。別に後でも良い。その時にあの場所で、何がどうなって、誰がネギを殺したんや。 おまえか? それとももう一つの足跡の誰かか? 見てたんやろ?」 「それは……」 金糸雀は更に少し考え、すぐにぺらぺらと舌を回す。 「か、カナではないのかしら。あの後、別の少女が来てネギっていう少年と戦ったの。 ネギは強かったみたいだけれどその子に撃ち殺されたのかしらー」 「そいつの外見は?」 「金髪で小麦色の肌だったかしら。ナイフと銃を使ってカナの事も利用して、きっと性悪極悪人に違いないのかしら」 息を呑む音がした。 「トリエラさんはそんな人じゃない!」 それからククリの叫びが響いた。 「トリエラ? さっきおまえが言ってた……そいつなんか?」 小太郎の問いにリルルが頷く。 「外見は一致しているわ」 「違うよ!」 しかしククリは否定する。 「だ、だってトリエラさんは良い人だもん。 殺されそうになったけど誤解だったし、性悪極悪人なんてそんなわけ絶対ないもん」 「え、あう、その……」 状況の混迷振りに金糸雀は困惑するしかない。 (あちらを立てればこちらが立たずなのかしらー!?) おそらく金糸雀は、ひどく不運だった。 「……もう、うるさいな。纏めて叩き潰すか」 救いの手が問答無用の敵対者だった事に至っては幸運なのだか不運なのだかわからない。 レミリアは少し考えて、決めた。 カードは無くともスペルカードを宣言する。小手調べとしてレミリアが選んだスペルは――。 「まずはこの辺りから行くか。紅符『スカーレットシュート』」 ある程度余裕を残しながらもそれなりの本気で戦った時に、切り札の一つ前として使ったスペルカード。 散弾銃のようにばらけながら飛来する強烈な魔力弾の塊を無数に放ち力任せに圧殺する弾幕だ。 無数の紅い巨弾が闇夜を引き裂いた。 * * * ヴィクトリアは内心でほくそ笑んでいた。 これでレミリア・スカーレットもどうにかなるはずだ。 (若干の矛盾を抱えて騙しきれるか不安だったけど、レミリアが事実危険人物だったおかげで助かったわ。 これだけの人数を持ってすれば恐らく、どうにかできる。例え倒せずともね) 参加者の数だけを数えれば1対6という圧倒的優勢だが、ヴィクトリアは油断していなかった。 なにせ戦力的には随分と不安が残る。 リルルは赤ん坊のひまわりを抱えていて、右手だけしか使えない。 それも抱いている腕は怪我をしているのかシーツまで巻いている。あまり戦力にはならないだろう。 ククリも魔法使いのようだがあの様子ではどこまで頼りになるものか。ひまわりは当然論外。 都合が良いことに通りすがって巻き込まれてくれた金糸雀も臆病そうでアテにはできない。 同じく駆け付けてくれた犬上小太郎は詳細名簿によればなかなかの実力者だが、一人でどこまでできるものか。 頭数だけは揃ったが、前情報から判断できる限りでは大半が戦力にならない。もしかすると劣勢かもしれない。 だが、ヴィクトリア達が勝つ必要もなかった。 (ひまわりを抜いた上で、頭数にして四人も居るわ。これだけ居れば“逃げようと思えばどうとでもなる”。 一人二人がやられて旗色が悪くなったら、残った奴を前に押し出して逃げ切ればいいのよ。 もちろん、ここでレミリアを殺せるなら殺しておけば万全だわ。 レイジングハートが余計な事を言う危険も有ったけど、『しばらく無駄口を止めろ』という命令は有効だったようね。 行ける。ここでレミリアを倒すか、こいつらを囮にして逃げきれるわ) そこまでの目算を済ました矢先、レミリアが宣言した。 「紅符『スカーレットシュート』」 直感する。あれはおそらく詠唱か何かだ。 来る攻撃を予感してヴィクトリアはレイジングハートを振るう。 「防ぎなさい、レイジングハート!」 『Wide Area Protection』 放射状に放たれた真紅の魔弾が広域障壁へと殺到した。 「くっ、思ったより……!」 魔弾を受け止めた衝撃が軋みを上げる。幸い防ぎきれない威力ではなかった。 一度なら。 往復して二度目、放射状に巨弾の塊が押し寄せる。 一度目で既に軋みを上げていた障壁はガラスの様に砕け散った。 更にレミリアの手の中で、紅く輝く三波目の弾幕が禍々しく開放を待っている。 「させるか!」 小太郎が飛び出した。 瞬動。文字通り瞬間移動のように見える超高速移動術がレミリアとの距離を零にする。 人間を超えた動体視力ですら殆ど目視できない速さでレミリアへと飛びかかる。 だがその足が瞬時に止まり、二連続の瞬動で横に跳ぶ。 「やるじゃないか」 不敵に笑うレミリアの右手には最強の聖剣ラグナロクが握られている。 振り抜かれたその右手よりもあと一瞬遅ければ、小太郎の首は飛んでいた。 温存していた右手を使わせた。だが放とうとしていた左手を止められない。 「でもまずはそっちね」 スカーレットシュートの第三波はこれまでよりも収束した魔弾群だった。 巨大な魔弾の塊が三つ、殆ど隣接するように隙間無く襲い掛かる。 ククリや金糸雀にはある程度密集していようとも三つも寄り添う魔弾群を避ける技などない。 ワイドエリアプロテクションを再び展開する猶予は無く、展開しても耐えきれない。 これまでは放射状に放たれた塊の一つが炸裂しただけだ。それが二度で砕かれた。 三つ寄り添う魔弾群は広く薄い広域結界など容易く砕いてしまうだろう。 「えーい! トカゲのしっぽ!」 「第1楽章、攻撃のワルツ!」 対抗して瞬時に放たれたククリのグルグルが、金糸雀がエスパー帽子で模倣した必殺技が相殺をかける。 彼女達がこの高速戦闘の中で瞬時に発動できて、且つ周囲を巻き込まない数少ない選択肢。 魔弾の塊が二つ消え、それでも一つの塊が残ってしまう。 ヴィクトリアは即座に防御を断念した。弾数が減ったのを良いことにそこから右に跳躍して攻撃を回避する。 リルルは瞬時に状況を判断した。片手にひまわりを抱えたまま、もう片手でククリを掬い飛んで回避する。 金糸雀だけがその場に残された。 「きゃ、きゃあああぁ!?」 瞬時にダイレクを盾にして、それでも防ぎきれない衝撃が金糸雀を跳ね飛ばした。 旅館の壁に叩き付けられぐったりと意識を手放した。 ――金糸雀、戦闘不能。 「この、やったなおまえ!!」 小太郎が反転して再び瞬動。レミリアへと襲い掛かる。 四連投擲した手裏剣を瞬動で追い越して。 「ええ、やったわよ」 レミリアがそれを迎撃する。 放たれた無数の針弾が手裏剣を撃ち落とす。 振るわれる剣。ギリギリで見切って飛び込む小太郎。 小太郎の拳とレミリアの左腕が交錯した。小太郎は受け止め、それでも体ごと弾かれる。 レミリアの追撃。小太郎の迎撃。 矢のように跳ね飛ばされながらも小太郎は拳を振るう。レミリアはそれを蹂躙する。 当人の背丈も相まって極端に低いスライディングが小太郎の足を刈りとった。 続く斬撃を小太郎は辛うじて真剣白刃取りで受け止める。だが吸血鬼は意にも介さない。 レミリアはそのまま小太郎がはりついた剣を棍棒のように振り切って立木をへし折り石灯籠をダルマ落とし。 「がぁっ?! こ、のデタラメやなっ!」 堪らず小太郎は振り飛ばされた。それでも数瞬一歩だけレミリアの足を止められた。 「アクセルシューター・シャイニングケージシフト!」 ヴィクトリアの放った光の檻がレミリアを囲い込む。 「えい、へびいちご!」 ククリが足下に描いた魔法陣からいちご型の砲台が出現し無数のいちご爆弾を発射する。 跳躍したレミリアの下で地面が爆発に包まれた。爆風にさえ巻き込まれない。 そのまま連射を続けるいちご爆弾もチョンチョンと少しずつ動くだけで当たらない。 闇夜に吸い込まれ遠くで炸裂するばかりだ。 発射の瞬間に狙いが定められているならば、到達までに一歩動くだけで全てが空を撃つ道理。 それどころか反撃で放たれた魔弾がいちご砲台の蔦を引き裂いてしまう。 ならばと左腕でひまわりを抱えたリルルが、右手でレミリアを指差した。その指から雷撃が放たれる。 空気中の雷撃の速度は光速にこそ劣るもののおおよそマッハ440、放たれてから回避など不可能だ。 しかし光速のレーザーはおろか、止まった時間の向こうから零瞬で訪れるナイフさえもレミリアには届かない。 予兆を察知したレミリアは一瞬早く加速して、放たれる寸前に雷撃を回避した。 「止まらんかい! 狗音爆砕拳!!」 加速した先に待ち受ける犬神を集中させた小太郎の拳も。 「遅い方が悪いのよ」 振り下ろされたラグナロクと鬩ぎ合い、力が爆裂して二人の間合いを引き離す。 弾かれたレミリアの体を何か強い力が引き寄せる。見るとその先に有るのは小さな星だった。 「プチ惑星、これなら!」 ククリが叫ぶ。敵を引き寄せ激突させるグルグルだ。幾ら速くても見えない引力は避けられない。 更にその軌道上をヴィクトリアのアクセルシューターが交錯して光のトラップを紡ぎ出す。 「その弾幕はもう見飽きたわ」 レミリアはしかし軌道を調整してみせる。 引き寄せられながらも待ちかまえる無数の光線と襲い来るアクセルシューターを擦り抜ける。 その先に訪れる激突の運命さえも。 「こんな木偶に何ができる」 “神々の運命”の名を冠した聖剣が一刀両断に破壊した。 ふと気づき、そのまま剣を突き立て頭を抱えて屈み込む。 上空に舞い上がったリルルからの雷撃も避雷針となった剣が吸い込んだ。 壮絶な猛攻を鮮やかに捌ききり、レミリアは不敵に笑う。 地に立った聖剣を抜き放ち、高らかに最強を謳う。 「神々の運命さえも私の手の内に有る」 小太郎は少ない気から犬神を使ったせいで荒い息を吐いていた。 ククリはどんなグルグルを使えば効果があるのか判らず慌てていた。 ヴィクトリアはレイジングハートを手に逃げる算段を練っていた。 金糸雀は既に意識を失っていた。 リルルは上空から、瞳に僅かな焦りを浮かべてレミリアを見下ろしていた。 「もう誰も私に触れる事なんて出来はしない」 「たーっ」 ………………。 「ひ、ひまわりちゃん!?」 ククリがそれに気づいて蒼白になる。 いつの間にかリルルの手の中にひまわりが居ない。 ひまわりの居場所に気付いた時、ある者は焦燥し、ある者は驚愕した。 「……赤ん坊?」 レミリアはぽかんとなった。 いつの間にかレミリアの背中にひまわりが張り付いていた。 元々リルルは左手首を引きちぎり、溶解して機能が低下した上に断面を隠すためのシーツを巻いていた。 その半端な腕でひまわりを抱いていたのだ。 左手でひまわりを抱きながら飛翔し、右手で攻撃した時、ついにその腕からひまわりが零れてしまった。 「たーっ」 ひまわりはわしわしと体を動かしレミリアの頭頂にまでよじ登る。 赤ん坊にあるまじき見事な身体能力である。 そしてレミリアが引き剥がそうと手を伸ばした頭の上で。 赤ちゃん用のおむつを脱いだひまわりが。 おしっこをした。 …………………………………。 痛いほど静かな空気。 「ふー」 それを気にもせず、ひまわりは満面の笑顔で飛び降り転がって、駆け付けたリルルの腕へと帰り着く。 とりあえず、無事生還。 その場にいる者達はそうっとレミリアの顔を覗いてみた。 「………………ふ」 俯いているレミリアの表情は。 「ふ……ふふ…………ふふふふふ……ふふふ………………」 完全に目が据わっていた。 レミリアは右手に握られていたラグナロクを背中のランドセルにしまい込んだ。 それから、首に下げていたおもちゃのハンマーみたいなペンダントを引きちぎる。 ペンダントは瞬時に長柄のハンマーへと姿を変えた。だがレミリアは更に要求する。 「……アイゼン。ギガントフォルムよ」 『Gigantform』 ガコンガコンと音を立て二つのカートリッジが撃発された。だが弾は出ない。 漲る魔力がグラーフアイゼンの形状を変化するだけだ。 身の丈ほども有る巨大なハンマー。そのハンマーヘッドは角柱型をしていた。 危険を感じて攻撃しようとする者達を制して、小太郎が叫んだ。 「あかん、逃げろ!」 レミリアは口元を歪めて飛翔する。上空へと一直線に。 それは流れ星のように速く旋回して、再び地上へと押し寄せる。 「砕けてしまえええええええええええええええええええええぇっ」 ハンマーヘッドが巨大化し夜の空を埋め尽くす。 空の天井が落ちてきた。 * * * トリエラは全力で走り続けていた。 足下を屋根が流れていく。しかし視線の先で屋根は道路によって途切れていた。 細い、それでも5m以上有る道の向かいには次の家。 迷わず跳躍した。 眼下を道が流れ去り、トリエラは次の屋根に足を届かせる。足に衝撃が響く。 「くっ……あと少し!」 まだ行ける。そう判断して再び走り出した。 これはトリエラの選んだ、一秒でも早く旅館に辿り着く近道だ。 これなら何処を通っているか判らない小太郎とのび太に鉢合わせる事も無い。 実は小太郎は同じルートを神速の瞬動術で駆け抜けているのだが、トリエラが知る由もない。 トリエラが今考えているのは、とにかく急いで旅館に駆け付ける事だ。 シャナに襲撃を受けた時、ククリ達はどこまで耐えられる? 何秒、何分間生きていられる? 最悪の場合――例えば特殊部隊が立て篭もり事件を制圧するケースなら、決着に掛かる時間は秒単位だ。 もしこの速度で決着していたら、トリエラがどれだけ急ごうとどうにもならない。 最初の攻撃を防いで膠着状態を作る事が出来ているかどうか。 (5分……せめて4分凌いでくれていれば……!) 小規模なビルの横のアパートを走り抜けたトリエラの視界に温泉旅館が広がった。 複雑な地形の500mを駆け抜けるまで200秒足らず。 辿り着いたその眼前で。 突如天から降った巨大な角柱が旅館を完膚無きまでに粉砕した。 「――――っ」 トリエラに出来たのは、余波で粉砕されるアパートの屋根から頭を庇って転げ落ちる事だけだった。 次へ
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/1238.html
名前:ジュン・いがし スタンド:Graceful Words よく使われるタグ:暗殺チーム、ジョジョの奇妙なサンホラ、ジョジョソン感動シリーズ 声の特徴: 作品の特徴・傾向 5部動画、特に暗殺チーム動画が多い 人物・その他の特徴 「デッドマン大好き、暗殺チームに痺れて憧れます」 動画 公開マイリスト 『ムホンノシカターボスニアタマキマシタ』 『黄昏のデッドマン』ー 歌詞 死せる暗殺者達の戦い 幸せなチーム ℡をかけるとボスが必ず死んだふりをしています。 暗殺者が笑う頃に 関連動画(合わせてみた等)