約 6,130,541 件
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/357.html
killer7 Part28-447-451 447 :killer7:2007/02/12(月) 21 07 40 ID VKnEAvhU0 killer7いきます。全部で5レスぐらいになる予定。 話ごとにキャラと用語説明いれます。とりあえず主要キャラと用語は最初に。 “killer7” ガルシアン:killer7のまとめ役。人格が死んでも生き返らせることができる。千里眼サーチでHSを見つけることができる。「業者」 ハーマン:killer7の大将。ガルシアンの主人。普段はボケ老人で、メイドに虐待されている。クン・ランとは旧知の仲。「大将」 クン・ラン:killer7(引いてはハーマン、アメリカ)の敵。右手の「神の手」の力で、世界的脅威のHSを作ることができる。「隣人」 ミルズ:killer7に仕事を持ってくる男。 イワザル:killer7に仕えている男。ヒントをくれたり、アイテムを取ってきたり、たまに罵ったりする。 killer7:別名スミス同盟。アメリカ政府に雇われている殺し屋。多層人格であり、人格を変えると外見も変わる。全員スミス姓。 ヘヴンスマイル(HS):クン・ランによって作られた生き物。元は人間。人間を見つけると無差別に襲いかかり自爆する。 【天使】 アメリカ政府に雇われている殺し屋、キラー7。別名スミス同盟。そのまとめ役のガルシアンがセルティックスというビルに向かっていた。 目的は、世界的脅威となったテロリストの首謀者のクン・ランを生け捕りにし、本陣を壊滅させること。 中に入って最後まで進むと、そこにクンの姿はなく、天使が居た。 天使はHSの正当性を主張するが、ハーマンに「子供は寝る時間だ」と言われる。 天使との戦闘に勝利すると、クンが現れる。クンの右手(神の手)に銃を撃つハーマンだが、吹き飛ばされたクンは弾丸を握っていた。 「世界は変わるのだよ、全てはパスポートサイズになる」 そう言い残してクンは去って行った。 448 :killer7:2007/02/12(月) 21 09 59 ID VKnEAvhU0 【落日】 フクシマ:国連会の総裁。八雲を書いた7人の1人。アメリカで料亭フクシマのオーナーをしている。 クララ&キバ:国連会の長老。フクシマ死後、マツケンに殺されるが、クンの力でゾンビ状態で復活。 マツケン:クンによって覚醒した。落日以後、日本を率いる代表者になる。 アメリカ:日本が邪魔なので、日本を潰そうとミサイル200発を打ち込むことを決める。 日本:国連会と自民会という二大政党に別れている。 国連会:フクシマを総裁とする、日本の第一政党。アメリカと決裂し、日本の完全な独立を目論んでいる。 自民会:日本の第二政党。アメリカとまだ繋がっていたい。国連会を蹴落とし、第一政党に戻りたがっている。 八雲:昔、自民会の若手7人が書いた文書。ものすごい素敵な内容で、これを読むと世界の仕組みを変えることもできる。 自民会のカサイという男から、フクシマを殺してくれという依頼が来る。 正式にはこれはアメリカが依頼したことで、こっそり生かして八雲を手に入れるつもりだった。 料亭フクシマに乗り込むスミス同盟。フクシマに会い、話をしている途中、秘書のジュリアがフクシマを撃ち殺す。 実はジュリアは自民会の手先だった。フクシマを殺されたことで八雲を手に入れられなかったスミス同盟は、ジュリアを殺す。 八雲を手に入れることができないのなら日本は完全に邪魔になる。 また、日本が潰れれば周辺諸国は土地を手に入れることが容易になる。要は日本は完全に孤立状態。 日本とアメリカの会談も行われたが、完全に決裂し、その場に居た4人全員が撃ち合って死亡。 スミス同盟はゾンビ状態のクララ&キバを殺す。 日本に向けてミサイル200発が打ち込まれ、日本は潰れた。 【雲男】 ウルメイダ:テキサスのウルメイダインターシティーで「ファーストライフ」という会社を営んでいる。社長。 ファーストライフ:ウルメイダの立ち上げた通販会社。かなり有名。 起業家ウルメイダから「俺を捜してくれ」と捜索依頼が来る。会いに行くと、ファーストライフの実体が明らかになる。 ファーストライフは通販などはしていなかった。人間が車に乗って何キロまで耐えられるかなどを、実際の人間を使って計測し、その実験料として金をもらっていたのだ。 ウルメイダは世界中のありとあらゆる病気にかかってみたが、全てワクチンを開発してしまった。 しかしHSだけはきっと無理だろうと思い、もし自分がHSになってしまったら、自分を殺してくれとウルメイダは依頼する。 HSとなって暴走したウルメイダを殺すと、死亡計測をしていた男が現れ、ウルメイダの志を継ぐことを決意する。 【邂逅】 カーティス:シアトル自警団に所属していた。現在は臓器売買に手をつけている。ロリコン趣味を持つ。「白髪」 ダン:スミス同盟の1人。カーティスの元弟子で、ペドロに裏切られてカーティスに殺された。「暴君」 ペドロ:シアトル自警団に所属していた。カーティスと共に臓器売買をしているが、金の為に女の臓器も売っている。 遊園地で幼児を誘拐する事件が多発している。誘拐された子供は殺されて臓器を売られているとのこと。 そしてその首謀者が、ダンの師匠であり、ダンを殺したカーティスだと知る。 遊園地に乗り込むスミス同盟。そこにはカーティスではなく、アヤメと名乗る少女が居た。 アヤメはカーティスが殺し屋として育てた少女だった。アヤメを倒し、スミス同盟はカーティス邸に向かう。 その頃、ペドロはカーティスに殺された。女は殺さずにカーティスに渡す約束だったのに、女の臓器も売っていたからだ。 実はペドロはシアトル自警団の頃、やってはいけない仕事をダンに回し、ダンを裏切り者に仕立て上げた張本人だった。 ダンはカーティスを殺し、長年の師弟対決に決着が打たれた。 449 :killer7:2007/02/12(月) 21 13 18 ID VKnEAvhU0 【分身】 トレヴァー:人気コミック「ハンサムマン」の作者。 ラブ:ネットでは有名なシナリオライター。ハンサムマンのシナリオも書いている。 ハンサムマン:人気コミックのキャラクター。9人居る。スミス同盟の1人、コンはこれの大ファン。 ハンサムマンというコミックがある。このコミックが人気なのは、コミック内で殺された悪役の名前が実在の人物であり、そして現実でその「悪役」が殺されるということが起こっているからだ。 来週は誰が殺されるのかと読者はワクワク。売り上げはガバガバ。先週殺されたのはスミス同盟の雇い主の民産党(=アメリカ政府)の議員だった。 そして今週は、なんとスミス同盟が殺されるという内容。調子に乗ったトレヴァーを殺す為に、代理店から依頼され、スミス同盟はトレヴァーに会いに行く。 するとそこに本物のハンサムブラックが現れる。流れ弾に当たり、トレヴァーは死亡する。同時にハンサムブラックもダンが殺した。 そして舞台はブロードウェイへと移り、スミス同盟(7人+ハーマン)と残ったハンサムマンのタイマン対決が実現。 ここはイベント戦闘で、最後のガルシアンVSハンサムピンクの時まで、スミス同盟の1勝で進む。 最終戦、いきなりハンサムピンクが姿を現す。本性はラブ・ウィルコックス。ハンサムマンのシナリオライターだった。 彼女はガルシアンに「会えて良かった」と言い、代理店を潰しに独りで戦いに去る。 そこでいきなりファミコン調のエンドクレジットが流れ、「GAME OVER」の文字が。 (ディレクター曰く、これはハーマンがゲームをしているというゲーム内ゲームの話らしい) 【笑顔】 エミール:国立コパーン小学校に居たとされる少年。ゲーム中、鳩書簡という手紙がスミス同盟の元に来るが、その宛先もエミールとなっている。 ホテルユニオン:男女6人を殺し、殺した人物が屋上で自殺したという過去を持つホテル。 ・アメリカの選挙の裏の仕組み この州(コパーン小学校のある州)は選挙人が24人割り当てられている。つまり、この州を制したものが国家の頂点だ。校長は大量に金を積まれている。 選挙会場は学校で、開票する前に文部省がすり替えてしまえばいい。だから国家の最高権力者は、大統領ではなく文部省長官だ。 クン・ランとハーマンが何者かに殺される。ミルズにその話をすると、ミルズは「実は30年前、お前と大将は」と話をしようとするが、彼もまた殺される。 ミルズからの最後の依頼はホテルユニオンでマツケンと密談をすることだった。(余談だがこのホテルで「花と太陽と雨と」のホテルの支配人が出てくる) しかしどこを探してもマツケンの姿はない。居たのは、謎の男だった。彼は「真実に近づいたらまたお越し下さい」と言う。 ミルズの後にスミス同盟に仕事を持ってきたのは、リンダという女性だった。国立コパーン小学校で真実を知るというのが今回の任務だ。 コパーン小学校に潜入すると、あるFBI捜査官が、エミールという少年を捜査しているという内容のテープを手に入れる。 彼の捜査内容から、エミールが犯罪遺伝子を持つ子供であり、おそらくその後に八雲会に殺し屋として育てられたということが分かる。 ガルシアンは校長とロシアンルーレットをし、勝利する。また、首を吊っていた文部省長官も殺す。 その時、どんな攻撃も受け付けないブラックヘヴンスマイルが現れ、次々にスミス同盟の人格は倒れていく。 最後に残ったガルシアンのみが、黄金銃を使いBHSを倒した。 ホテルユニオンに戻るガルシアンは思い出す。ホテルマンや宿泊客だったスミス同盟の6人を殺したのは、エミールことガルシアン本人であることを。 幽霊として現れたミルズに「泣くな」と言われ、真実に向かう為に屋上へ行く。 屋上には殺人鬼ハートランド(=エミール)が居た。彼を撃ち殺すと、ムービーになる。 唐突にエミールは自殺をする。それを見ていたガルシアンは慌て、「違う、僕じゃない!」と叫ぶ。 恐る恐るトランク(常時持っている。人格が死ぬとそこに人格の首を入れて持ち帰り、蘇生させる)を開けるガルシアン。 そこには、スミス同盟6人の武器が入っていた。 450 :killer7:2007/02/12(月) 21 17 10 ID VKnEAvhU0 【獅子】 戦艦島へ向かうエミール。ただひたすらに道を進む。他の人格には変えられないし、千里眼の力も持ってはいない。 奥にはマツケンが居て、殺すか生かすかを選べる。(殺せば日本は完全に潰され、生かすとアメリカに報復攻撃をされる) 更に奥に進むと、自分の部屋にたどり着く。いつも行くことのできなかった部屋へ向かうことができる。 すると角をチラリと曲がる影が。それはいつも自分をサポートしてくれたイワザルの姿だった。 部屋の隅に逃げたイワザルを撃つと、笑い声を上げて倒れる。初めて見たイワザルの顔は、クン・ランそのものだった。 考えるのではなく感じるゲームだ、と言っているので、「よく分からない」と思ったら、己でプレイして考える方がいいです ゲーサロ板にkiller7スレがあって、素敵な考察が沢山なされているので、そちらを確認すると結構分かります。 間違えてたら補足よろしくお願いします。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/815.html
killer7 Part28-447-451 447 :killer7:2007/02/12(月) 21 07 40 ID VKnEAvhU0 killer7いきます。全部で5レスぐらいになる予定。 話ごとにキャラと用語説明いれます。とりあえず主要キャラと用語は最初に。 “killer7” ガルシアン:killer7のまとめ役。人格が死んでも生き返らせることができる。千里眼サーチでHSを見つけることができる。「業者」 ハーマン:killer7の大将。ガルシアンの主人。普段はボケ老人で、メイドに虐待されている。クン・ランとは旧知の仲。「大将」 クン・ラン:killer7(引いてはハーマン、アメリカ)の敵。右手の「神の手」の力で、世界的脅威のHSを作ることができる。「隣人」 ミルズ:killer7に仕事を持ってくる男。 イワザル:killer7に仕えている男。ヒントをくれたり、アイテムを取ってきたり、たまに罵ったりする。 killer7:別名スミス同盟。アメリカ政府に雇われている殺し屋。多層人格であり、人格を変えると外見も変わる。全員スミス姓。 ヘヴンスマイル(HS):クン・ランによって作られた生き物。元は人間。人間を見つけると無差別に襲いかかり自爆する。 【天使】 アメリカ政府に雇われている殺し屋、キラー7。別名スミス同盟。そのまとめ役のガルシアンがセルティックスというビルに向かっていた。 目的は、世界的脅威となったテロリストの首謀者のクン・ランを生け捕りにし、本陣を壊滅させること。 中に入って最後まで進むと、そこにクンの姿はなく、天使が居た。 天使はHSの正当性を主張するが、ハーマンに「子供は寝る時間だ」と言われる。 天使との戦闘に勝利すると、クンが現れる。クンの右手(神の手)に銃を撃つハーマンだが、吹き飛ばされたクンは弾丸を握っていた。 「世界は変わるのだよ、全てはパスポートサイズになる」 そう言い残してクンは去って行った。 448 :killer7:2007/02/12(月) 21 09 59 ID VKnEAvhU0 【落日】 フクシマ:国連会の総裁。八雲を書いた7人の1人。アメリカで料亭フクシマのオーナーをしている。 クララ&キバ:国連会の長老。フクシマ死後、マツケンに殺されるが、クンの力でゾンビ状態で復活。 マツケン:クンによって覚醒した。落日以後、日本を率いる代表者になる。 アメリカ:日本が邪魔なので、日本を潰そうとミサイル200発を打ち込むことを決める。 日本:国連会と自民会という二大政党に別れている。 国連会:フクシマを総裁とする、日本の第一政党。アメリカと決裂し、日本の完全な独立を目論んでいる。 自民会:日本の第二政党。アメリカとまだ繋がっていたい。国連会を蹴落とし、第一政党に戻りたがっている。 八雲:昔、自民会の若手7人が書いた文書。ものすごい素敵な内容で、これを読むと世界の仕組みを変えることもできる。 自民会のカサイという男から、フクシマを殺してくれという依頼が来る。 正式にはこれはアメリカが依頼したことで、こっそり生かして八雲を手に入れるつもりだった。 料亭フクシマに乗り込むスミス同盟。フクシマに会い、話をしている途中、秘書のジュリアがフクシマを撃ち殺す。 実はジュリアは自民会の手先だった。フクシマを殺されたことで八雲を手に入れられなかったスミス同盟は、ジュリアを殺す。 八雲を手に入れることができないのなら日本は完全に邪魔になる。 また、日本が潰れれば周辺諸国は土地を手に入れることが容易になる。要は日本は完全に孤立状態。 日本とアメリカの会談も行われたが、完全に決裂し、その場に居た4人全員が撃ち合って死亡。 スミス同盟はゾンビ状態のクララ&キバを殺す。 日本に向けてミサイル200発が打ち込まれ、日本は潰れた。 【雲男】 ウルメイダ:テキサスのウルメイダインターシティーで「ファーストライフ」という会社を営んでいる。社長。 ファーストライフ:ウルメイダの立ち上げた通販会社。かなり有名。 起業家ウルメイダから「俺を捜してくれ」と捜索依頼が来る。会いに行くと、ファーストライフの実体が明らかになる。 ファーストライフは通販などはしていなかった。人間が車に乗って何キロまで耐えられるかなどを、実際の人間を使って計測し、その実験料として金をもらっていたのだ。 ウルメイダは世界中のありとあらゆる病気にかかってみたが、全てワクチンを開発してしまった。 しかしHSだけはきっと無理だろうと思い、もし自分がHSになってしまったら、自分を殺してくれとウルメイダは依頼する。 HSとなって暴走したウルメイダを殺すと、死亡計測をしていた男が現れ、ウルメイダの志を継ぐことを決意する。 【邂逅】 カーティス:シアトル自警団に所属していた。現在は臓器売買に手をつけている。ロリコン趣味を持つ。「白髪」 ダン:スミス同盟の1人。カーティスの元弟子で、ペドロに裏切られてカーティスに殺された。「暴君」 ペドロ:シアトル自警団に所属していた。カーティスと共に臓器売買をしているが、金の為に女の臓器も売っている。 遊園地で幼児を誘拐する事件が多発している。誘拐された子供は殺されて臓器を売られているとのこと。 そしてその首謀者が、ダンの師匠であり、ダンを殺したカーティスだと知る。 遊園地に乗り込むスミス同盟。そこにはカーティスではなく、アヤメと名乗る少女が居た。 アヤメはカーティスが殺し屋として育てた少女だった。アヤメを倒し、スミス同盟はカーティス邸に向かう。 その頃、ペドロはカーティスに殺された。女は殺さずにカーティスに渡す約束だったのに、女の臓器も売っていたからだ。 実はペドロはシアトル自警団の頃、やってはいけない仕事をダンに回し、ダンを裏切り者に仕立て上げた張本人だった。 ダンはカーティスを殺し、長年の師弟対決に決着が打たれた。 449 :killer7:2007/02/12(月) 21 13 18 ID VKnEAvhU0 【分身】 トレヴァー:人気コミック「ハンサムマン」の作者。 ラブ:ネットでは有名なシナリオライター。ハンサムマンのシナリオも書いている。 ハンサムマン:人気コミックのキャラクター。9人居る。スミス同盟の1人、コンはこれの大ファン。 ハンサムマンというコミックがある。このコミックが人気なのは、コミック内で殺された悪役の名前が実在の人物であり、そして現実でその「悪役」が殺されるということが起こっているからだ。 来週は誰が殺されるのかと読者はワクワク。売り上げはガバガバ。先週殺されたのはスミス同盟の雇い主の民産党(=アメリカ政府)の議員だった。 そして今週は、なんとスミス同盟が殺されるという内容。調子に乗ったトレヴァーを殺す為に、代理店から依頼され、スミス同盟はトレヴァーに会いに行く。 するとそこに本物のハンサムブラックが現れる。流れ弾に当たり、トレヴァーは死亡する。同時にハンサムブラックもダンが殺した。 そして舞台はブロードウェイへと移り、スミス同盟(7人+ハーマン)と残ったハンサムマンのタイマン対決が実現。 ここはイベント戦闘で、最後のガルシアンVSハンサムピンクの時まで、スミス同盟の1勝で進む。 最終戦、いきなりハンサムピンクが姿を現す。本性はラブ・ウィルコックス。ハンサムマンのシナリオライターだった。 彼女はガルシアンに「会えて良かった」と言い、代理店を潰しに独りで戦いに去る。 そこでいきなりファミコン調のエンドクレジットが流れ、「GAME OVER」の文字が。 (ディレクター曰く、これはハーマンがゲームをしているというゲーム内ゲームの話らしい) 【笑顔】 エミール:国立コパーン小学校に居たとされる少年。ゲーム中、鳩書簡という手紙がスミス同盟の元に来るが、その宛先もエミールとなっている。 ホテルユニオン:男女6人を殺し、殺した人物が屋上で自殺したという過去を持つホテル。 ・アメリカの選挙の裏の仕組み この州(コパーン小学校のある州)は選挙人が24人割り当てられている。つまり、この州を制したものが国家の頂点だ。校長は大量に金を積まれている。 選挙会場は学校で、開票する前に文部省がすり替えてしまえばいい。だから国家の最高権力者は、大統領ではなく文部省長官だ。 クン・ランとハーマンが何者かに殺される。ミルズにその話をすると、ミルズは「実は30年前、お前と大将は」と話をしようとするが、彼もまた殺される。 ミルズからの最後の依頼はホテルユニオンでマツケンと密談をすることだった。(余談だがこのホテルで「花と太陽と雨と」のホテルの支配人が出てくる) しかしどこを探してもマツケンの姿はない。居たのは、謎の男だった。彼は「真実に近づいたらまたお越し下さい」と言う。 ミルズの後にスミス同盟に仕事を持ってきたのは、リンダという女性だった。国立コパーン小学校で真実を知るというのが今回の任務だ。 コパーン小学校に潜入すると、あるFBI捜査官が、エミールという少年を捜査しているという内容のテープを手に入れる。 彼の捜査内容から、エミールが犯罪遺伝子を持つ子供であり、おそらくその後に八雲会に殺し屋として育てられたということが分かる。 ガルシアンは校長とロシアンルーレットをし、勝利する。また、首を吊っていた文部省長官も殺す。 その時、どんな攻撃も受け付けないブラックヘヴンスマイルが現れ、次々にスミス同盟の人格は倒れていく。 最後に残ったガルシアンのみが、黄金銃を使いBHSを倒した。 ホテルユニオンに戻るガルシアンは思い出す。ホテルマンや宿泊客だったスミス同盟の6人を殺したのは、エミールことガルシアン本人であることを。 幽霊として現れたミルズに「泣くな」と言われ、真実に向かう為に屋上へ行く。 屋上には殺人鬼ハートランド(=エミール)が居た。彼を撃ち殺すと、ムービーになる。 唐突にエミールは自殺をする。それを見ていたガルシアンは慌て、「違う、僕じゃない!」と叫ぶ。 恐る恐るトランク(常時持っている。人格が死ぬとそこに人格の首を入れて持ち帰り、蘇生させる)を開けるガルシアン。 そこには、スミス同盟6人の武器が入っていた。 450 :killer7:2007/02/12(月) 21 17 10 ID VKnEAvhU0 【獅子】 戦艦島へ向かうエミール。ただひたすらに道を進む。他の人格には変えられないし、千里眼の力も持ってはいない。 奥にはマツケンが居て、殺すか生かすかを選べる。(殺せば日本は完全に潰され、生かすとアメリカに報復攻撃をされる) 更に奥に進むと、自分の部屋にたどり着く。いつも行くことのできなかった部屋へ向かうことができる。 すると角をチラリと曲がる影が。それはいつも自分をサポートしてくれたイワザルの姿だった。 部屋の隅に逃げたイワザルを撃つと、笑い声を上げて倒れる。初めて見たイワザルの顔は、クン・ランそのものだった。 考えるのではなく感じるゲームだ、と言っているので、「よく分からない」と思ったら、己でプレイして考える方がいいです ゲーサロ板にkiller7スレがあって、素敵な考察が沢山なされているので、そちらを確認すると結構分かります。 間違えてたら補足よろしくお願いします。
https://w.atwiki.jp/src_c_material/pages/654.html
killer7 野晒死 管理人 tub素材区分 P 備考 アイコンDL→スキップ→アイコンDL
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/19775.html
登録日:2010/03/23(火) 00 42 34 更新日:2024/09/10 Tue 18 47 56NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 93の真実と7の虚構 93の虚構と7の真実 CAPCOM GC PC PS2 Steam ghm killer7 そして世界は繰り返す アナログ世界 エロ カプコン グラスホッパー・マニファクチュア グロ ゲームキューブ スミス同盟 テロリズム ニンテンドーゲームキューブ マジヤバいです ヤバいです 三上真司 世界の破壊者 傑作or問題作 怪作 愛のある項目 愛の項目 日本一ソフトウェア 激ヤバです 隠れた名作 須田剛一 ――御主人様(マスター) ――ヤバいです チビりそうな位ヤバいです ――ヤツらを素手で殺(ト)ろうとなんてしてはいけません ヤツらは歩く爆弾、触れればタチマチお陀仏ですわ ――しかも、気持ち悪い事に…… ――ヤツら、笑いながら近寄ってくるんですわ 『キラー7(killer7)』はグラスホッパーマニファクチュア(ghm)が開発、カプコンから発売された多層人格アクションアドベンチャーです。 『シルバー事件』や『花と太陽と雨と』でイカれたディレクティングを務めた須田剛一の指揮のもと、非常に個性的な仕上がりとなったゲームですわ。 えっ、個性的なゲームなんて沢山ある? ご主人様、いけません。その固定観念はヤバいです。 まずは、他のゲームとkiller7を比べるなんて、アリと象を比べる様なものである事を理解するべきです。 …何せメジャーレーベルからの発売と云うご厚意に預かりながら、全く売れる気が見えない作風なんですから……。 ――“Killer7”のヤバい所!! 映像がヤバい! トゥーンレンダリングを用いた独特のグラフィック、桜吹雪の様に吹き出す血液、各話毎に異なった会社が製作した超美しいムービー。 今まで味わった事の無いような新鮮な映像群に、ご主人様の魂はビンビンになる事間違いなしですわ。 その興奮が感動によるものか、トラウマ的ショックによるものかは分かりませんけどね。 世界観がヤバい! Killer7の世界に、国際紛争などありません。 地球規模での治安維持活動により、航空輸送やネットワーク端末は撤廃され 、世界は大陸間横断道路網によって繋がっているのです。 意味が分かりませんか? 分かる必要はありません。 理解出来ない世界こそ、Killer7の世界なんですわ。 ……その「紛争」無き世界に顕れた新たなる「テロリズム」こそが「笑う顔」……。 対抗出来るのは神の力を持つ殺(コロ)し屋……「キラー7(スミス同盟)」だけなのです!! ……勿論わかってますよね? ……ご主人様。 登場人物がヤバい! ■ハーマン・スミス 「マスター」 私奴の御主人様です。 七つの人格を持つ世界最強の殺し屋にございます。 日頃はメイドのサマンサに苛められる(コホン)老人ですが、ここぞの場面では神殺しの能力で他を圧倒します。 嗚呼、ご主人様。我はハーマンの名の元に……。 ■サマンサ・シットボーン ご主人様を介護する女子大学生です。彼女とご主人様の※※シーンが見たい方はGC版をご覧下さい。 ■ガルシアン・スミス 「業者」 ご主人様と唯一話す事が許された人格ですわ。 現実に“存在する”唯一の人格とも言えますね。 主に死んだ人格の回収と蘇生や、依頼人との交渉を受け持ちます。 ■ダン・スミス 「暴君」 同盟の中で最も危険な男ですわ。 カーティスとの因縁は「邂逅」をご覧下さい。 恐ろしい威力を持った魔弾を操ります。 過去にトチ狂ってご主人様を殺害なさってますが……痛かったですか? ■コン・スミス 「餓鬼」 目が見えない代わりに常人離れした聴力とスピードを持ったガキンチョの人格ですわ。 ■楓 墨州(カエデ・スミス) 「裸足」 引っ込み思案なKiller7の紅一点ですわ。 リストカットで血を噴出させて下僕(恥ずかしながら私奴”イワザル”の別れた元妻”ミザル”)を呼び出します。 ■コヨーテ・スミス 「盗人」 チンピラ上がりで、私の嫌いな人格ですわ。 人間離れした跳躍力を持ちます。 日本語訳は広島弁の予定でしたが、作風の変更と内容のシェイプアップによりカットされちゃいました。 ■マスク・ド・スミス 「覆面」 元プロレスラーで力持ちの人格ですわ。 グレネードランチャーで壁すら破壊します。 …あの横投げ(スープレックス)は封印すべきです。 メインイベンターになってからがひたすら強いです。 ■ケヴィン・スミス 「猫背」 上半身裸のハードゲイの人格ですわ。 ナイフ使いで、サングラスを取ると透明になります。 ■クン・ラン ご主人様の宿敵ですわ。 触っただけで、人間を歩く爆弾「笑う顔」に変えるヤバい奴です。 でも、いつもご主人様とチェスで遊んだりしていて……良く分からない男ですわ。 流石は「マーラ・パーピナー」の化身たるご主人様の「隣人」ですね。 ●笑う顔(ヘヴンスマイル) 平和となった世界の、新たなる脅威ですわ。 クンによってヘヴンスマイルとなった人間は、都市迷彩で透明となり、無差別に自爆を起こす殺人兵器になるんですわ。 一目で見分けるのは大変ですから、ヤツらの声に注意して下さい。 ヤツらは……常に笑っています。笑い声が聞こえたら、すぐに銃を構えて下さい。 ボーッとしていたら、抱き着かれて即死ですわ。 ■ボス達 アニメ顔の「天使」やネクロフィリアでペドロフィリアな白髪の暗殺者、トリガーハッピーな養女に、脳みそ丸出しのジジイや今時アフロに、ゴレンジャーなど盛り沢山ですわ。 …是非ともプレイしてお確かめ下さい?……良いですね、ご主人様。 ■イワザル 私ですわ。全身タイツに猿ぐつわ、縫合された両目が印象的だと思いますわ。 ■トラヴィス・ベル …ぶっちゃけ俺が紹介されてなかったってのはどうなの? まあ良い、逃がさんぜ……スミスさん。 ※ご主人様が最初に殺ったTシャツマニアのツンデレですわ。 ●スージー・サムナー 「あら、ご機嫌ようスミスさん…私を項目からハブくなんて流石は人殺しの理論は違うわよね」 ※サイコパス娘の生首ですわ。 ご主人様がなくした「指輪」を渡してくれます。 ●クリストファー・ミルズ 「同盟」の情報屋。 …「合衆国」の犬ですが「業者」との友情は本物みたいですね。 ●オ・ユニオン 「スミスの旦那 情報売るよ」 初代情報屋。 「正銘の仮面」は濃い血を好みます。 ●門番 「羈絆門」を守るヤバい奴です。 ……面会の際には「魂弾(タマタマ)」を忘れないで下さいね。 ストーリーがヤバい! エロとグロ、様々な風刺を混ぜ込んだストーリーはひたすらにカオス。 ゲーム本編だけでは理解は及ばないし、解説書を読んでも更に疑問が増えるだけだと思いますわ。 ぶっちゃけ万人にオススメなど出来ないゲームです。 しかし、ハマる人はどっぷりハマるゲームですわ。 善と悪、現実と仮想のカオスを味わいたい方は、ぜひお試し下さい。 Killer7の世界は――ご主人様の心に深いショックを与えるでしょう。 余談 最初は03年冬発売予定だったが、延期に延期を重ねて05年6月の発売となった。 GC独占発売とか言ってたがそんなこと無かったぜ! しかし、PS2版はロードは長い上にエロやグロが規制により緩和されているので、高くてもGC版がオススメ。 ほとんど売れなかった知名度の低いゲームだが、海外での評価はかなり高く、フランスでは賞も受賞している。 そして、2018年にGC版をベースにしたSteamでの配信が決定。16 9のHD画質になっており、スペック次第では超ヌルヌル。 また、キーボード操作にも対応しており、数字キーでメニューを開かずとも人格の切り替えや回復も可能。 しかし操作説明はGC版をベースにしているので注意。 バイオハザード4にて同名のマグナムを武器商人から買える。 ……よほどの思い入れがない場合1周目専用武器。 さて、ご主人様。 私イワザルめは追記、修正が苦手です。 今時、追記、修正なんざ流行りません。 今回はWiki籠りが跡を継ぎます。 それでは、これにて……。 ──「我はハーマンの名の下に」 ……「変態」行ったか? 行ったんなら丁度良い。 上の説明じゃスミスさんに死んでくれって言ってんのも同じだべ……。 ちょっとな……スミスさんの狙う「標的」達の説明をさせてもらうべ。 ■天使/堕天使 「神」の悪戯のアニメ顔。 背中に注意だべ。 ■ジュリア・キスギ 良い女(スケ)なのに勿体ねぇ…。 趣味では負けたく無ぇよな……。 ■ジャン・デポール イケメンの若造だべ。 天井に注意しな。 ■ヒロヤス・クラハシ ■シンヤ・アキバ 脂ぎったジジイ。 クソ意地を見せつけるべ。 ■アンドレイ・ウルメイダ スリルを求める才気溢れるアフロ野郎だべ。 ■アヤメ・ブラックバーン 「腐った俗欲社会(ハキダメ)に降り立ち」 「純情可憐な花一輪」 「家畜(ブタ)の餌場(ムレ)を殺(アヤ)めてくれよう…」 「教育的指導促進委員会会長(ヘッドマスターニートガール)」 「アヤメ・ブラックバーン サバイブ!」 アニメ顔のマシンガン娘。 ……世の中終わってるべ。 ■カーティス・ブラックバーン 「暴れん坊(ダン)」の師匠。 人間では最強の殺し屋でペド趣味の白髪ジジイだべ。 ■ハンサムマン 「メディア」が作り上げた殺し屋。 嘘が世界を動かすべ。 じゃあな……死ぬなよエミール……。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「killer is dead」ってこれとどっかでつながってるのかな? -- 名無しさん (2013-11-07 18 55 01) ストーリーが魅力的に破綻している -- 名無しさん (2014-05-17 10 37 42) ロジャー・スミスもいればいいのに(笑) -- 名無しさん (2014-12-04 14 33 15) ヤングガンガンで特集組まれたときにエロ意外で初めてCERO18禁(当時はまだZじゃなかった)付いたって書いてあった記憶がある -- 名無しさん (2015-03-12 20 04 12) ↑4 つながってはいない。私的にデットはノーモアっぽい。 -- 名無しさん (2015-08-18 02 34 16) 御主人様、キラー7を殺7(または7殺)としたほうがイイでしょうか? -- 名無しさん (2016-01-09 22 50 04) 解りやすいネタバレ殺7。キラー7・・・正式名所は第2次スミス同盟。活動期間は1957年~2011年。ハーマンを頭(ドン)とする暗殺部隊。名前の由来はそのまんま7人のメンバー(ハーマンを除く)で構成されているから・・・とされるが後に別の意味が判明する。2011年とある任務にてメンバーの大半が死亡し解散 -- 名無しさん (2016-01-09 22 57 47) steam版はゲームキューブ版をベースにしている -- 名無しさん (2019-04-21 20 54 14) ※※シーンは見れるのか?(ジュルリ) -- 名無しさん (2020-03-07 18 56 47) ↑間違えた。steam版で××シーンは見れるのか? -- 名無しさん (2020-03-07 18 57 45) ↑腰振ってるサマンサはPS2版でも見れる。違いは喘ぎ声の有無だべ。 -- 名無しさん (2020-03-07 19 40 59) 2面ボスのクララキバコンビをケヴィンで倒した人がいたらしい(カエデという発想が出なかったとか)。人間かそれ。 -- 名無しさん (2021-05-20 18 28 46) ↑コンで乱射しても当てる自信がねぇよ… -- 名無しさん (2021-05-20 20 47 04) つべで面白くない作品の特徴5つとして主人公が誰か分からない、主人公の目的が何か分からない、主人公がなぜその目的の為に動いているのか分からない、主人公が目的の為に努力や行動していない、ご都合主義があるそうな。これ等全てを兼ね備えてるのにちゃんと面白いのは作品として興味深いな -- 名無しさん (2023-07-01 13 58 18) またいつかはPS5でリマスター版が出てほしい。 -- 名無しさん (2023-09-15 22 04 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/12667.html
今日 - 合計 - killer7の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 13時13分10秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/3343.html
キラー7 機種:GC, PS2 作曲者:高田雅史、福田淳 開発元:グラスホッパー・マニファクチュア 発売元:カプコン 発売年:2005 概要 『シルバー事件』・『花と太陽と雨と』で知られる須田剛一氏がディレクターを務めたTPS形式のアクションアドベンチャー。 数あるghmのゲームの中でも飛び抜けて独特かつ難解な作品であり、その作品の強烈な個性から海外を中心に高く評価され、今でもファンが多い。 音楽は高田雅史氏がメインコンポーザーを務め、福田氏がサブを担当。羈絆門のBGM「Rave On」が特に人気が高い。 2018年にSteamに移植されダウンロードコンテンツとして高田雅史リマスター監修の完全版サウンドトラックとなる『killer7 2018 Remastered Original Soundtrack』が配信された。 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc 1 Setting Sun 高田雅史 A Fierce Good Fight Blackburn カーティス邸 Where Angels Play 天使戦 Shoot Speed ファントムスマイル戦 Succession キバ・クララ戦 Election Plot コバーン小学校 American Diplomacy Russian Roulette Geopolitics Department of Defence Back to the Light 福田淳 Vote Falsification 高田雅史 3rd Foundation Stoned Love When the May Rain Comes Resound of Silence Postgasse ( `曲´ ) Sloped Nest Island Edge Betrayal Errand Boy Oh My Julia 福田淳 ジュリア・キスギ戦 Sweet Blue Flag 高田雅史 アヤメ戦 Angel's Despair Reunion Disc 2 Rave On 高田雅史 羈絆門 Visionary Community Emigrant Song Sweet Relief Over Look Cuisine Sceneman ウルメイダ戦 Multiple Personality Residence Windmill Maze Tecks Mecks 福田淳 アフロシティ Corridor Santo Domingo White Sugar 高田雅史 Margarita 福田淳 Taxidermy 高田雅史 Original Personality Outhouse Elegant Petal Electronical Paradel ISZKランド Hero Worship Heroic Deeds ハンサムマン戦 Heroic Verse At Parting Reloaded Fatal Bonds Ministry of Education Soul on Ice Host Personality Dissociative Identity スタッフロール 第13回846位 Reenactl サウンドトラック Killer 7 Original Sound Track
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/9717.html
killer7 【きらーせぶん】 ジャンル 多層人格アクションアドベンチャー 対応機種 ニンテンドーゲームキューブプレイステーション2Windows(Steam) 発売元 カプコン【Win】NIS America, Inc. 開発元 グラスホッパー・マニファクチュア【Win】Engine Software 発売日 2005年6月9日 定価 5,800円(税抜) レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 廉価版 【PS2】2007年5月24日/3,080円 配信 【Win】2018年11月16日/2,525円 備考 PS2版にのみ独自の表現規制あり 判定 良作 怪作 ポイント 全てにおいてセンスの塊解読不能の不条理世界GCで唯一のCERO Z指定タイトル 概要 ストーリー ゲームシステム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 移植 余談 御主人様 ヤバイです 概要 グラスホッパー・マニファクチュアとカプコンが組んだアクションアドベンチャー。 『ムーンライトシンドローム』『シルバー事件』『花と太陽と雨と』と言った非常に癖の強いゲームで知られるクリエイターにしてGHM代表の須田剛一氏が監督・脚本を手掛け、『バイオハザード』の生みの親である三上真司氏が制作総指揮を取った。 前述の作品のような尖った作風が特徴の須田氏だが本作はそれをとことんまで突き詰め、ゲームデザイン・シナリオ・システム・グラフィック・演出・BGMとあらゆる要素が他に類を見ない型破りなセンスに溢れた先鋭的作品となっており、須田氏とGHMの存在感を世界に示す出世作となった。 当初はカプコンのGC独占新作5タイトルの1つであり、2003年冬発売予定とされていたが延期の末にPS2版も発表され、2005年6月に2ハード同時発売となった。 基本どちらも同じだが、GC版の方が若干グラフィックの質が良い。また、日本のPS2版は一部表現に規制が掛かっている。 レーティングは発売当時は同ハードの『バイオハザード4』と同じくCERO 18歳以上対象(*1)だったが、2006年6月の改訂以降はGCで唯一のCERO Z指定タイトルとしても名を刻んだ。 アドベンチャーを主に手掛けてきたGHMとしては初となるオリジナルのアクションゲーム(*2)であり、同時に初の世界的リリース作品である。 同社は本作を皮切りに、国内外に向けたアクションを主体に開発していく方向へと舵を切った。 ストーリー 神に笑いを、悪魔に慈悲を。 ハーマン・スミスは、“神殺し”の異名を持つ、神を殺せる唯一の殺し屋である。“多層人格者”であるハーマンが所有する7名の人格は、それぞれの特異な能力を殺しの手口としており、ハーマンは7人の人格とその特殊能力を使い分けることで、あらゆる困難な殺しを遂行してきたのだ。 ──人は7人の人格を総称して、「killer7」と呼ぶ。 そんな殺し屋の存在とは対照的に、あらゆる国際紛争が終結し世界は平和を手にしていた。しかし新たなる脅威が出現した… 世界に蔓延する笑う顔現象─“ヘヴンスマイル”と呼ばれる暴爆徒が、世界中のあらゆる場所で突然“人間爆弾”となって自爆テロを引き起こしたのである。政府はハーマンに“ヘヴンスマイル”の抹殺を依頼。ここに、宿怨の相手である“神の手を持つ男”、クン・ランとの戦いが再開するのである。 合衆国は、混乱の時代に突入した───。 ゲームシステム 主人公は7つの人格を持つ殺し屋「スミス同盟」またの名を「キラー7」で、7つの人格を適宜切り替えながら敵を排除したり謎を解きつつステージを進んでいく。 殺し屋なので大抵はターゲットの殺害依頼を受けて出発するのだが、どのターゲットも敵が蔓延りギミックが張り巡らされたアクションステージの奥で待ち受けているので、プレイヤーは戦闘と謎解きをこなしながらターゲットの元を目指す。 シナリオは『ムーンライトシンドローム』や『シルバー事件』のように章分けされており、1つの章をクリアする毎に新たな章がプレイ可能になる。 章は殺し屋らしく「TARGET」と表記され、TARGET 00からTARGET 06までの全7章で構成される(*3)。しかしいくつかの章は前後編に分けられており、それを加味すると全体的な章数はもっと多い。 ゲームのイメージとしては「謎解きアドベンチャーの要素を持つアクションシューティング」だが、移動はスティックや十字キーを使わず「移動ボタン(*4)」を1つ押すだけで決められたルートを前進し、分かれ道に到達すればプレイヤーが進行方向を選ぶ形となる。 プレイヤーが自由に行える方向転換は180度ターンのみで、分かれ道以外では進むか戻るかの二択だけで主人公を操作する。 調べられるポイント、話しかけられる人物に到達すればそれに応じてプレイヤーがアクションを選択する形となる。 銃を構えるとファーストパーソンシューティングのような主観視点となり、照準を動かして敵を狙い撃つ。上記の点と併せ、アーケードのガンシューティングにも近いと言えるかもしれない。 習得スキルによっては、這いずる敵を仕留めたり、飛び掛かってきた敵をカウンターアタックで倒せるようになる。 笑う顔(ヘヴンスマイル) 本作の主要な敵。本作の敵キャラはボスを除くとこの笑う顔のみである。 スミス同盟の宿敵であるクン・ランの「神の手」によって生み出された生体兵器であり、頬まで裂けた口と鋸のような牙を持つ。「笑う顔」の名の通り狂ったような笑い声を上げる習性がある。 主な攻撃方法は自爆であり、人間を認知すると飛び掛かって爆発することで殺傷する。当然、自身も死ぬ。 大半は「都市迷彩」によって透明化しており、肉眼ではほとんど見えない。しかしガルシアンの持つ「千里眼の指輪」の力により、主人公は笑う顔を可視化する「索敵」が可能となっている。主観視点時に索敵を行うと笑う顔が見えるようになる。 索敵していない状態で笑う顔を認識するのは極めて困難だが、上述のように笑う顔は笑い声を上げる性質があり、主人公が近付くと必ず笑い声によって存在を知らせる。移動時に笑い声が聞こえたら攻撃体勢に入るのが基本となる。 ほとんどの笑う顔は体のどこかに「腫瘍」という弱点を持ち、ここを狙い撃てばクリティカルヒットとなり一撃で倒せる上に血も多く手に入る。連続でクリティカルヒットを出せば入手する血も多くなっていく。 腫瘍は照準を合わせると黄色く光る。なので、狙う場合は敵の全身を舐め回すように調べる形に。 しかし狙いが定まるかどうかはパラメーターが影響するので、強化していないうちは腫瘍に照準を合わせたつもりでもなかなか命中しないことも。 一部の笑う顔は腫瘍を持たないが、そう言った種類は固有の弱点があり、それを撃ち抜いてもクリティカルヒットとなる。 腫瘍ほどではないが腕や足、頭部などを部位破壊しても血が稼げる。 薄い血と濃い血 笑う顔を倒すと手に入るリソース。薄い血は体力回復や必殺技の発動に使用する。濃い血はそのままでは使えないが能力強化に必要な「血清」の材料となる。どちらも章をクリアするとリセットされるが、血清は持ち越される。 濃い血はクリティカルヒットで湯水の如く溜まっていくが章毎に作れる血清の上限は決まっており(*5)、能力強化の機会は限られている。誰のどのパラメーターを強化するかは考える必要がある。 人格交代 よくある1つの肉体に複数の人格を持つ「多重人格」とは異なり、スミス同盟の「多層人格」は人格が交代すると肉体や特殊能力、所持品までもが全くの別人に変身するという特徴がある。 ぞれぞれの人格は戦闘時の性能はもちろん、ギミックに用いる能力も異なり、障害の突破や謎解きにも人格を交代しつつ各々の能力を駆使しなければならない。 交代はいつでも可能。ただし、ハーマンは特定のシチュエーションでのみ、ガルシアンはハーマン部屋のテレビでしか交代できないので、それ以外の6人を適宜切り替えながら進める事になる。 また、ステージ開始時は寝ていて交代不可の人格もいるので、一定数の笑う顔を倒してハーマン部屋のテレビから起こさなけれなならない。 敵の攻撃でやられると、その人格は生首が紙袋に収められてその場に放置される(*6)。その後、最後に立ち寄ったハーマン部屋から別の人格に交代して再開となる。死亡した人格はガルシアンが生首紙袋を回収して復活可能となる。 謎解き 本作は鍵となるアイテムは基本的に「 微妙 (ビミョー)な 造形物 (アイテム)」という銀色のオブジェで統一されている。 『バイオハザード』でよくある「窪みにはめ込むエンブレムや宝石」の類と言えるが、何故どこもこのような仕様で統一されているのかは一切説明されない。 スミス同盟は炎・水・風と言った属性の指輪を使え、これらを活用してオブジェクトを操作する。指輪はストーリーが進む毎に手に入る。 謎解き用ではなく、装備すれば体力や攻撃力を上昇させる戦闘用の指輪もある。 各所には「 羈絆門 (キハンモン)」という特殊な空間があり、中ボスにあたる「 種本体 (オリジナルズ)」と呼ばれる新型の笑う顔が待ち受ける。これを倒して突破すると羈絆門は消滅する。 羈絆門を通るには魂の弾丸、略して「 魂弾 (タマタマ)」を規定数探し出して支払わなければならない。 これらに加えて各人格の特性を活かしたり、パスワードを探し出して入力すると言った謎解きを突破して先に進む。 残留思念 死者の思念。スミス同盟に殺された者達らしく、「千里眼の指輪」の力で存在を認知している。ハーマンに仕えるイワザルを始めとして要所要所に現れ、世界観や情勢の説明、謎解きのヒントなどをくれる。 ストーリー中に死亡した者が残留思念として再登場する場合もある。 ハーマン部屋 物理構造を無視して各所に異空間のように点在する部屋。いわゆるセーブ部屋であり、テレビによる人格交代や人格の覚醒・血清の精製・能力強化を行う。 ハーマン部屋にはハーマンに付き従うサマンサがいるが彼女は部屋に応じて格好が異なり、メイド姿の時はセーブをしてくれる。しかし、私服姿の時はだらけてるだけで何の役にも立たない。よって本作は『バイオハザード』などと異なり、セーブ部屋だからと言って必ずセーブできるとは限らない。 奥にはイワザルがいて、チュートリアルや遭遇した笑う顔の対処法を教えてくれる。 + スミス同盟の人格 ハーマン・スミス スミス同盟の最上位で判断の決定権を持つ総元帥。多層人格の能力者でもある謎多き人物。車椅子を必要とする身体で、普段はろくに動けず介護役のサマンサから一方的に虐待を受けているが、スミス同盟総帥として覚醒すると途端に貫禄のある指導者へと変貌する。このハーマンの下位に存在する下記の7つの人格で構成される実行部隊を「キラー7」と呼ぶ。 公式サイトには「主人公」と書かれていたが、基本的に司令塔の役割なのでここぞと言う時以外は姿を見せず、平時は基本的にストーリーに絡まない。 一部のシチュエーションでのみ操作可能で、武器は対戦車ライフル。 ガルシアン・スミス キラー7を統率するリーダー格で、長身の黒人男性。普段は彼が表出して生活しており、依頼人との交渉も行う。ストーリーにおいても最もウエイトを占めた人格であり、本作の実質的な主人公と言える。 冷静な性格でどのような依頼でも淡々とこなすプロだが、同時に情も解する人物でもある。 武器はサイレンサー付き小型拳銃。戦闘の性能としてはリロードが速いぐらいしか取り柄が無く、低攻撃力&能力強化不可という弱キャラとなっている。他の人格と違ってハーマン部屋のテレビ以外では交代不可で、他の人格への交代も同様。指輪も使えない。 しかし死亡した人格を復活させる能力を持ち、他の人格が倒れた場合はその場所に赴いて死んだ人格の生首が収められた紙袋を回収すれば復活させられる(*7)。 逆に言えば、他の人格が死んだらペナルティのような形でガルシアンの操作を強要される形となる。そしてガルシアンが死亡するとゲームオーバーである。 ダン・スミス アイルランド系で、ワイルドな出で立ちのクールガイ。本質は好戦的で、その容赦の無さから「暴君」の異名を持つ。銃を持つ手を肩の後ろに預けるポーズが特徴的。 ガルシアンに次いで出番が多く、特にTARGET 03では1章丸々使って掘り下げが行われている。性能面でも標準的で、ガルシアンをストーリー面での主役とするならダンはゲーム面での主役とも言える。 武器はリボルバー。しかし攻撃力が高いが他の性能は中途半端で、最初のうちはオールラウンダーと言うより器用貧乏気味。しかし中盤で新武器を手に入れてからは一気に使い勝手が良くなる。 特殊能力は「魔弾」。薄い血を3本消費して強力なチャージショットを放つ。特定の敵を倒す際にも必要となる。 カエデ・スミス 日系人でスミス同盟の紅一点。陰鬱な性格で言動も攻撃的。血飛沫風の模様をあしらったワンピースを着ており、常に裸足で行動する。 武器はスコープ付き自動拳銃。射撃時にはズームインが可能であり、貴重な狙撃要員となる。しかし体力は低めで動作も鈍い。特にリロードはもたつくので非常に遅く、接近されると一気にピンチになるという欠点がある。 特殊能力は「血のシャワー」。リストカットして血を降らせ、壁や障害物を不可視化している結界を破壊する。また、血痕を吸収する事も可能。 ケヴィン・スミス イギリス系のアルビノ。上半身裸でサングラスを掛けた怪しい風貌であり、一言も言葉を発しない。 武器はナイフ。他の人格と違って銃は使わず投げナイフで攻撃するので、弾切れもリロードも無いが攻撃力が非常に低い。また、攻撃ボタンを押してから着弾までタイムラグがある。故に強敵との戦いには向かないが、攻撃時に照準がブレない性質があり、腫瘍を狙いやすいという利点がある。特に強化が進んでいない前半は血液稼ぎ要員として活躍しやすい。 特殊能力は「透明化」。一定時間透明になり、敵に認識されないばかりかすり抜けも可能。センサーも反応しないので、セキュリティ突破にも利用する。 特殊攻撃は「 二刀投げ (ツインスパークリング)」。広範囲にナイフの乱れ打ちを放つ。レベルが上がるとより強力な「 無限刀投げ (シャインスパークリング)」になる。 コヨーテ・スミス プエルトリコ系のラフな格好の人格。元窃盗犯であり、非常に高い身体能力とピッキングの腕前を持つ。 武器は改造リボルバー。突出した長所は無いがダン以上にバランス型であり、使いやすい。しかしダンの新武器入手後はお役御免になりがち。 特殊能力は「デッドリージャンピング」。高いジャンプで高所にも登れる。また、南京錠を無条件で解錠できる。 特殊攻撃は「特殊改良マグナム弾」。ダンの「魔弾」と似ているが、そちらに比べて使用する薄い血が少なく威力も低い。 コン・スミス 華僑移民でスミス同盟の最年少。盲目の少年だが超人的聴力で視覚を補っている。 武器は二丁拳銃。連射力が高く、移動速度もリロードも最速。しかし体力はカエデ以上に低く、下手に攻撃を受けるとすぐに死んでしまう。 特殊能力は高速移動。元々早い移動速度がより速くなる。ステージを右往左往する場合が多い本作では重宝するが、油断すると笑う顔に突っ込んでしまう可能性も。 特殊攻撃は持たず、他の人格ほど超常的な能力も無いが、小柄な体を生かして狭い通路を突破したり優れた聴力を活用する箇所がある。 マスク・ド・スミス メキシコ出身で覆面レスラー。礼儀正しく穏健な性格で、現役プロレスラー時代はベビーフェイスだったらしい。 武器は2丁グレネードランチャー。威力は高いが一発毎のリロードが必要で攻撃速度も遅く、何より腫瘍が狙い撃てないので使い所が難しい。しかし亀裂の入った壁を破壊するのに活用できる上、複数あるパワーアップイベントを経て最終的にはリロード不要の無限弾になる。体力も見た目通り高い。 障害物をプロレス技で破壊したりマスクでしか倒せない敵が複数存在し、ピーキーな性能に反して出番は多め。 特殊攻撃は「電撃弾」と「集束弾」。一部の敵を簡単に倒せる上に、これでしか倒せない敵もいる。しかもパワーアップ後は超強力なミサイル攻撃「ファイナルサーカス」を会得する。 このように特殊攻撃も多く、パワーアップイベントまで複数回存在するなど、須田氏のプロレス愛が形作ったキャラクターと言える。 難易度選択 本作の難易度はイージーにあたる「敢闘」とノーマル~ハードにあたる「死闘」に分けられる。 「敢闘」は敵の耐久力が低い、血液・血清の上限が高い、謎解きのヒントが多い、索敵するだけで自動的に腫瘍に照準が合う(*8)など至れり尽くせりであり、アクションが苦手な人でもあまり苦労せずクリアできるだろう。 「死闘」は前述の補正が無く、腫瘍も自分で見つけねばならないという歯応えのあるモードであり、アクションが得意な人ややり応えを求める人はこちらを選ぶと良い。 ちなみに、須田氏は最初は「死闘」のみを想定していたが、三上氏からのアドバイスで「敢闘」を追加したという。 + クリア後 一度クリアすると若き日のハーマン「ヤング・ハーマン」を使用可能な「killer8」がプレイ可能になる。難易度は「死闘」以上に難しい「血闘(*9)」で固定。 ヤング・ハーマンはサブマシンガンを得物とし、最強クラスのパラメーターを誇るキャラだが能力強化不可という重大な欠点があり、最終的には他の人格に抜かれがち。 「killer8」をクリアすると、バッタの着ぐるみを着た「ホッパーマン」のみが襲い来るおまけゲーム「Hopper7」がプレイ可能。ステージはTARGET 00のみ。 ホッパーマンには腫瘍が存在しないが、何処を撃っても一撃で倒せるほど弱いので難易度は低い。 評価点 全てにおいて類を見ないセンス 卓越したセンスと独特の世界観で知られる「須田ゲー」だが、本作はその極地と言えるほどにあらゆる要素がスタイリッシュ且つ不条理極まりないセンスで構成されている。 パッケージ裏にある「ハードで、ドライで、ナイフエッジ。この不条理社会に酔・い・シ・れ・ろ」に偽りは無い。 スタイリッシュな映像表現 モデルはトゥーンレンダリングで表現されるが、コントラストを突き詰めたシャープな陰影により同系統のゲームとは一線を画したクールな造形を実現している。 『花と太陽と雨と』の方向性を突き詰めたとも言えるが、デフォルメを利かせたあちらと異なりキャラの造形そのものも世界観に合致する形でよく作られている。 イベントシーンの字幕では文字が常に脈動し続け、仮名文字と漢字は意図的に書体やサイズを変え、漢字には当て字を多用したルビを振ったりと、タイポグラフィのセンスも目を見張るものがある。 「死」「殺」の文字は常に赤文字で描かれ、出血を想起させるアニメーションが施されている。加えて「殺る」は「トる」と読むなど独特のスタイルが前述の表現や須田節全開の台詞回しと共にプレイヤーを否応なしに不条理社会へと引き込んでいく。 加えて『シルバー事件』でも見られた「シナリオと雰囲気の提示のためにビジュアルコンセプトを大胆に変える」という試みは本作にも見られ、シナリオによってはイベントシーンが2Dアニメで描かれる。しかも制作会社を2社招いて絵柄と表現が異なるアニメを用意する拘りぶりである(*10)。 残虐性・狂気・理不尽・インモラル・メッセージ性・悲哀・電波・風刺・ギャグ・陰謀・超科学と様々な要素が混在した難解なシナリオ 過去の須田作品にも見られた題材や作風を含め無造作に詰め込み、ショッキングで混沌とした様相を見せながらも妙な説得力を持ち、プレイヤーを惹き付けて離さない魔力を放つ。 須田作品らしい独特の台詞回しはより強烈なものになり、比喩・暴言・下ネタ・ジョークを織り交ぜた端的なテキスト群が前述のタイポグラフィと共に本作の雰囲気を唯一無二の代物へと昇華している。 大筋は「笑う顔という災害級のテロに、その抹殺依頼を受けたキラー7が立ち向かう」というものだが序盤を過ぎるとその流れは薄れ、章毎に全然違う行動理念で依頼に向かう形となる。 章毎の直接的な繋がりは無く、各章のテーマもバラバラ。それどころか前述のように映像表現自体もバラバラで、宛らシナリオの多層人格とも言うべき構造となっている。しかし、意外な所に伏線が張られている場合もあるので油断ならない。 TARGET 01からして「日本に向けて200発のミサイルが放たれる」という常軌を逸した展開から始まる。では着弾を阻止する展開になるかと言うとそうではなく国家間の政治的駆け引きや、この事態に乗じたいくつもの勢力の策謀が交錯する様が描かれ、最後は衝撃的な結末を迎える。 子供の誘拐と臓器売買や小児性愛と言った過酷でセンシティブなテーマ、一般人の虐殺などのショッキングな描写も包み隠さず盛り込まれている。 ただ、独特のキャラ造形や映像表現もあってリアルさやグロテスクさは然程ではない。出血表現も赤い粒子が飛び散る感じの独特の表現になっている(*11)。 作風自体は極めて硬派だがコメディタッチの演出もあり、過去作でも見られた人を喰ったシニカルジョークも多数存在する。 ギャグ方面では吹っ切れたような演出も多く、特に「 教育的指導促進委員会会長 (ヘッドマスターニートガール) アヤメ・ブラックバーン サバイブ」「匿名仕置戦隊ハンサムマン」は何のゲームかと突っ込みたくなるほどのぶっ飛びぶりで笑わせてくれる。 しかしこう言ったネタ要素の背景は決まって後ろ暗く薄ら寒いものであり、ふざけたノリの裏に底知れぬ闇を感じさせるのも本作の特徴である。 コメディタッチのシナリオも、その裏にあるテーマは「急速な発展を遂げる都市の狂った実態」「企業によって歪められるクリエイターの作家性」などといったシリアスなものである。 ストーリーの根幹には「知らぬ間に個人の存在が権力に管理される恐ろしさ」という『シルバー事件』に通じるテーマもある。 強烈なキャラクター 須田作品らしく一癖も二癖もあるキャラクターは健在。本作は世界観のイカれぶりも相まってその度合いは過去最高と言っていい。 特にステージ中に現れる残留思念は「 御主人様 (マスター) ヤバイです」を始めとする丁寧なのか失礼なのか判断に困る言い回しで助言を与え続けるイワザル(*12)、いちいちその場に適応した現れ方をしつつ「ぶっちゃけ」「実際」「-だべ」と言ったくだけた口調で状況を要約してくれるトラヴィス、ヤンデレも真っ青の自分語りを顔文字を交えつつ行う生首少女スージーなど、どれも「個性的」という言葉では収まらないほどの存在感を放つ。 見た目や発言内容に加え、大半の残留思念の台詞には合成音声(*13)が使用されているので余計にインパクトは強い。 挑発的でイカれた連中であるが、ステージ探索がプレイ時間の大半を占める本作では最も相対するキャラクターであり、不思議と愛着が湧いてくるというプレイヤーは多数。 独特ながらアクションゲームとしても破綻の無い作り ゲーム性の薄い作品の多かったGHMだが、本作はカプコンが関わっているためか他のアクションゲームと比較しても遜色ない完成度である。 基本はオーソドックスなガンシューティングながら、見えない敵の索敵、迫り来る敵の弱点を狙い撃つ緊張感とクリティカルを決めた時の爽快感(*14)と、本作独自のプレイ感覚が味わえる。 珍妙な謎解きギミック、物理法則を無視した構造、生首を回収して復活させる仕様など、奇抜な要素が揃っているものの、いずれも不条理世界を表現しつつアクションゲームとしてプレイヤーを楽しませる作りになっている。 謎解きは奇抜ではあるが、ヒントを教えてくれる残留思念が存在し、分からなければ濃い血と引き換えにより直接的なヒントも貰える(*15)親切設計なので、詰まることはそうそう無いだろう。 アクション面に加え、人格の使い分け、限りある血清の振り分けなどの戦略性も備えており、長丁場が多いステージを飽きずに進められる。 移動ボタン一つで進む進行方向は一見退屈そうにも思えるが、制作側の意図したカメラワークに違和感なく移行させて移動パートにライブ感を与えたり、プレイヤー側の操作のブレをなくすという利点につながっており、どこにアイテムや入り口、ギミックがあるのか分からないという心配も無い。 視点が限定されるので敵が見え辛くなる、という想定されるであろう問題も上述の「笑い声」と「都市迷彩」でクリアしているのも見事。 各ステージには個性的なギミックがあり、基本が繰り返しのゲーム進行の中で飽きさせない工夫もある。 ボスもまた非常に個性的であり、「ひたすら互いに銃を撃ち合って当てた弾数を競う」「鳩が飛ぶの合図に早撃ち勝負」と言った独自ルールを設けるボスや、「パックリ割れた頭から脳漿を飛ばして攻撃」「触手で繋がったアフロヘアーが弱点」と言った頭のネジがぶっ飛んだボスなど様々。 TARGET 00のボスからしてまさかの萌えキャラであり、しかし本格的に戦闘が始まるとホラーな見た目になるというギャップも皮肉の利いた演出で意表を突く。 これらボスは直前に倒し方のヒントを教える残留思念が現れる。しかしどれも奇抜な上にヒントも抽象的なので、実際に戦ってから突破口に気付くパターンも多い。 GHMらしくBGMも良質 作曲はGHM作品や『地球防衛軍』シリーズなどのサンドロット作品でお馴染みの高田雅史氏と、後に『ノーモア★ヒーローズ』シリーズを手掛ける福田淳氏。世界観にマッチした楽曲が揃っており、プレイヤーの体験する不条理社会をクールでパンク、時にサイコに彩る。 賛否両論点 過激でインモラルで容赦がなく悪ふざけも全開。その極めて攻撃的な内容は当然ながらは激しく人を選び、とても幅広い層に勧められるものではない。 数々の不条理な展開や演出も、付いていけない人は即座に置き去りにされ、ただ唖然とするしかないほどに尖りきっている。 謎解きも理解不能なものばかり。過去作でもガイドブックを読んでやっと答えが分かるような奇抜な謎解きはあったが、今作では羈絆門や微妙な造形物ばかりか通常の謎解きまで最早「考えたら負け」なレベル。よく突っ込まれる『バイオハザード』のセキュリティすら普通に見えるほどである。 幸い常識にさえ囚われなければ、謎解きの方向性は比較的分かりやすい部類なのでその点での理不尽さはない。 逆に言えば、合致した人にとっては古今東西のどのゲームでもまず味わえない刺激的な体験により、このゲームは決して忘れられぬほど心に刻み込まれるだろう。 問題点 笑う顔との戦闘は腫瘍を探して狙い撃つのが基本であり、腫瘍に当てると攻撃力に関係なく一撃で倒せるので攻撃力強化の旨みが少ない。 ボスも大半が「特定の弱点に一定回数当てて倒す」タイプであり、こちらでもあまり活かせない。かと言って全く鍛えずにいると、例外的にいるやたら体力の高いボスに苦戦する。 移動ボタン一つでレール状に移動する仕様は上述のような利点がある一方、進行方向が分かりづらいという問題もある。 カメラが目まぐるしく変わるので、自分がどの方向を向いているのかすぐに分からなくなる。一応、分岐点では方角が表示されるがそれでも分かりにくい。 マップは参照可能だが、本作は『バイオハザード』と同様に「現在地の部屋の色が変わる」仕様で主人公の向きは表示されない。このマップと前述の方角、そして周囲の構造と照らし合わせて方向を見出すしかない。 銃撃時には残弾数が表示されない。 確かにモデルチェンジ前の『バイオハザード』でも表示はされなかったし、ある意味リアルとも言えるが、ガンシューティング要素の強い本作では不親切でもある。慣れないうちは思わぬリロードで敵の接触を許しがち。 笑う顔の攻撃方法は基本的に自爆のみなので迫り来る笑う顔をひたすら撃ち倒す「 殺 (ト)られる前に 殺 (ト)る」戦法が戦闘の基本であり、やや単調さも否めない。 また、ダメージは連続でヒットするので、複数の笑う顔に組み付かれると体力の低い人格ではあっという間に 殺 (ト)られてしまう。 人格復活時の生命力注入がきつい ボタンを連打してゲージを貯めるのだが、このゲージは連打力が足りないと減少していく。つまり一定以上の連打をゲージが溜まるまでキープしなければならない。しかもこのゲージは体力値に応じて変わるので、最大体力のマスクの復活は本当に指が疲れる。 後半はまともなボスがいなくなる。 TARGET 03までは個性的なボスが登場するのだが、TARGET 04以降はボスらしいボスが一切登場せず、そのまま最後まで行ってしまう。 TARGET 04のボスはハーマン含む全人格と相手側が1人ずつ対戦していくのだが、誰が勝って誰が負けるのかが最初から決まっており、大層な演出が入る割には完全な出来レースとなっている。 TARGET 05のボスは実質的なラスボスだが、これも決められた手順に従うだけの予定調和。展開も相まって虚無感に苛まれるかもしれない。そしてエピローグとなるTARGET 06のラストは棒立ちする敵をただ数発撃つだけ。 強敵という意味ではTARGET 05の最後の羈絆門に出る種本体の方が該当する。しかしこれも倒し方が判ればあっさり倒せる。 『ムーンライトシンドローム』『シルバー事件』『michigan』などでも最後の敵があっさり倒されるのがお約束であり、須田作品らしいプレイヤーを喰ったような意表を突く演出という面もあるのだが、アドベンチャーのこれらに対して本格アクションの本作の場合だと拍子抜け感が強い。また、せっかくの強化も活かせないまま終わってしまう。 これを顧みたのかは定かではないが、以降の須田作品ではちゃんとしたラスボスが登場するようになった。 ストーリーは本当に理解不能 残虐性や性的表現などの人を選ぶ部分を別にしても、ストーリーは複雑怪奇にして難解極まりなく、それでいて説明不足であり、全て理解するのはまず不可能である。 終盤の展開は本当に難解であり、唐突で投げっぱなしな部分も少なくない。多くの謎や思わせぶりな演出に対して当然のように解答が与えられないまま完結するので、初回プレイでは何が何だか分からないまま終わってしまう人も少なくないだろう。 そもそも本編中に得られる情報は全体の3割にも満たないとされ、プレイを繰り返したところで疑問は解消されるどころか逆に「2歩進んで3歩下がる」と評されるほど増えていく。 大前提となる「多層人格」の仕組みに関してもゲーム中には詳しく説明されない。ゲームだけではどうして別人に変身するのかも、何故TARGET 03でダン個人の過去が語られるのかもよく判らないかもしれない。 この理解させることを放棄してプレイヤーを煙に巻く構造は須田作品ではお馴染みであるものの、今作は本当に複雑にして情報が少ないのでその度合いは段違い。 加えて本作は実は須田氏が用意したシナリオの3分の1しか使用されなかったとされているので、余計に混乱を深める構造になっていると思われる。 個性的な残留思念も、実はこのシナリオカットで生じた齟齬や空白を補間するために急遽生み出されたキャラである。 こう言った点は考察好きのプレイヤーに好まれ、本作も実際にネット上では多くの考察で賑わっていたが、ゲーム本編だけではその材料も十分に手に入らない。 その手掛かりを得るため、後述する副読本『Hand in killer7』が発売されているが、再版はされておらず現在はプレミア化してしまっている。 人格の掘り下げ格差 ゲーム進行にはどの人格も活躍の場があるのだが、ストーリー中での扱いは差が激しい。メインであるハーマン、ガルシアンを除くと、ダンは主役のTARGET 03ばかりかTARGET 04でもアニメの中で活躍しており、マスクは作者の愛すら感じるほどやたらと目立つ(*16)。対して、他の人格はろくにイベントにも登場せず、ほとんど掘り下げが成されていない。 喋らないケヴィンは元より、カエデもコヨーテも作中の台詞は皆無であり、戦闘時と人格選択画面ぐらいでしか喋らない。コンはハンサムマンのイベントで喋るがその程度であり、イベント中の活躍は皆無。彼らの人柄や過去について知りたければ『Hand in killer7』を読むしかない。 人格間のやり取りも特に無い。実際は「ハーマンを敵視しつつガルシアンとは協調関係を結ぶダン」「ダンとコヨーテの間で乙女心が揺れ動くカエデ」「コヨーテを慕い、ダンを快く思わないコン」などの関係性が存在するのだが、これも本編だけでは人格選択画面のボイスで多少仄めかされる程度でしか描かれない。 上述の通りシナリオの3分の2が未使用とするならば、その中に彼らの活躍や掘り下げの場があったのかもしれない。 事実、後述する「Grasshopper Direct 2024!」の中でGHMの市来信高氏が「コヨーテはもともとのシナリオではめちゃくちゃ喋ってた」と明かしている。 総評 極めて癖が強くパンクな作風が特徴の「須田ゲー」の中でも極致と言える怪作。 あらゆる要素において類似するものを持たず、そのハイセンス・先鋭的過ぎる内容は国内外の業界に衝撃を与え、パンククリエイター「SUDA51」として須田氏の名を世界に轟かせた。 「王道」や「万人向け」という言葉とはおおよそ対極に位置するゲームであり、そう言った点は最初から度外視されていることは明白である。 故に誰にでも勧められるなどとは到底言い得ないが、この不条理社会に魅せられ、飲み込まれた人にとっては本作は決して忘れられない唯一無二の逸品となるだろう。 また、奇抜さに反してゲームの作り自体は堅実であり、その点で言えば過去の須田ゲーよりとっつきやすいとも言える。 一般向けのゲームに飽きた人、生半可な奇ゲーでは満足できない人は、この「ハードで、ドライで、ナイフエッジ」な世界に思い切って飛び込んでみては如何だろうか。 移植 2018年3月のグラスホッパー・マニファクチュア創業20周年記念兼『シルバー2425』発売イベントにて、須田氏自身から『シルバー事件』に続く本作と『花と太陽と雨と』のリマスターが公言された。 この際は氏は「ちゃんと、あの……10年以内に実現したいと思っています」と語っていたが、本作はその年のうちにSteam版が実現。同年11月に発売に至った。 言語は英語・フランス語・ドイツ語・日本語の4ヶ国語に対応。グラフィックはGC版をベースに精細化され、1080p/60fpsにも対応している。 PCゲームなので当然ながらキーボードとマウスでの操作も可能になっており、特に射撃はマウスでやると細かい狙いが付けやすいという利点がある。 ゲームそのものもGC版がベースになっており、冒頭のチュートリアルやセーブ時などのテキストが全てGCコントローラを使っている際の操作説明になっている。 ちなみに、オリジナルの英語版は残留思念の台詞にしか字幕が表示されなかったが、このリマスター版ではムービーでも英語字幕が表示されるようになっている。 開発は海外のEngine Softwareが担当。同社は後に『ノーモア★ヒーローズ』シリーズのリマスターも担当する。 余談 ゲームから約2ヶ月後に副読本『Hand in killer7 -Kill the past, Jump over the age.-』が発売された。これを読むことで多くの情報が提示され、疑問もかなり解消される。 しかし、この本においても解けない謎や新たな謎が多数提示され、実は本編で描かれた出来事にはもっと大きな裏側が存在しており殺し屋キラー7の物語は数百年に渡る戦いのほんの一幕に過ぎない(*17)という、さらなる混乱を招く設定が明かされるため、結局は本作の全貌はまるで見えてこない。 副読本のインタビューで須田氏による解説も行われているが、その氏自身が自分の発言が嘘である可能性を匂わせたりと、最早理解させる気が無い模様。 公式の見解も「理解するよりも感じるべきであり、プレイヤー各人が自分なりの解釈をすべき」となっており、最終的な結論は各々の解釈に委ねられている。 現在、この本の入手は容易ではないが、Wikipediaの本作の記事にはある程度の情報が書かれている。クリア後に見てみるといくつかの疑問は解けるだろう。無論、クリア前は閲覧注意。 海外では特に高い人気を誇り、多くの賞で受賞・ノミネートを果たしている。 しかしその海外からは「きみはなんでこんな気の狂ったゲームを作ったんだ」「きっとドラッグをやりながらゲームを作ってるんじゃないか」と散々言われたという(*18)。 対して須田氏はこのようなゲームを作る理由として「人と同じことをするのが凄く嫌い。誰もやってないことをやりたい」「大手が作るのとは全く違う、誰も考え付かないゲームを作るのが役目だと思ってる」と言った旨を語っている。 奇抜なアイデアだらけの作品だが、須田氏が理由を説明すると三上氏は大笑いしながら大抵はOKを出していたという(参照)。 上述の「脳漿を飛ばしてくるボス」に関しても当然「なんでそんなことを考えついたんだ?」と聞かれたが、「こういうことをぼくがやりたいから」と答えたら即採用されたとか。 そんな中、タイトルに関して意見を求めた時に一度だけ須田氏が三上氏に怒られたという。「Killer」と付くタイトルをGCで発売することが任天堂的にNGではないかとカプコン側から指摘を受け、新しいタイトルを一緒に考えるように頼んだところ「なんでディレクターの君が考えないんだ」と激怒されたらしい。結果、須田氏の決定はそのまま採用され、当初のタイトルのまま問題無く発売された。 須田氏自身によるスピンオフ小説「killer is dead ~殺し屋は死んだ~」が『電撃PS2』誌上にて連載されたが、第6回を最後に途切れている。 元々全7回予定であり、「最終回直前 須田剛一スペシャルインタビュー」なるものも掲載されておきながら、その最終回は掲載延期になり、そのまま未完の実質的な打ち切りとなった。 掲載から約10年後の2016年にファミ通.comにて再掲載されたがこちらも第4回までしか掲載されず、いずれにせよ未完のままである(参照)。 「killer is dead」というタイトルは後に別作品に用いられた。また、この小説の主人公であるシゲキ・バーキンは『ノーモア★ヒーローズ』に登場するバッドガールの父親へと再設定され、『Travis Strikes Again No More Heroes』にて主人公のひとり「バッドマン」として登場を果たした。 この小説の中では本作のダンの過去も描かれ、シゲキとも出会っている。その設定を引き継いでか、ダンは『Travis Strikes Again No More Heroes』に声優もそのままに出演している。 本作の半年前に発売され、同じく三上氏が携わった『バイオハザード4』では本作に肖った「キラー7」というマグナムが登場する。 しかし、モデルはマグナム使用者のダンやコヨーテではなくカエデの銃である。 この「キラー7」は18年後に発売された同作のリメイク版『バイオハザードRE 4』にも登場している。 サウンドトラックに収録された未使用曲「Reflect」は、後に高田雅史氏がセルフリメイクした「IceCube Pf.(RX-Ver.S.P.L)」としてPS2版『beatmania IIDX 12 HAPPY SKY』に収録されている。 当時ソニーが自主規制を強化していた関係もあってか、概要で述べた通り日本PS2版では一部表現が隠蔽か控えめに変更されている。 例えばTARGET 00で笑う顔の爆発により若者の首が飛ぶ表現を削除していたり、女性が身体の後ろを剥ぎ取られて殺されるシーンではその部分を映さないようにカメラアングルを変更していたり(*19)、など。 TARGET 02冒頭ではサマンサがハーマンに跨って喘ぐシーンがあるのだが、日本PS2版では謎の音楽が流れて喘ぎ声が聞こえなくなっており、サマンサがハーマンから降りるシーンがカットされている。音楽にノっているだけなように見せているのだろうが、サマンサの表情がそのままなのでちょっと苦しい誤魔化し方にも思える。 スージーが規制音だらけの過激な発言をするシーンではその台詞が丸々カットされている。元々規制音で伏せられている台詞をカットしても仕方ないような気もするが…。 規制が掛かっているのは日本版のみであり、海外ではPS2版も無規制となっている。無論、Steam版もGC版ベースということもあり、日本語設定にしても規制は無い。 日本版、海外版共に英語音声だが、実は合成音声で話す残留思念の台詞は海外版で変わっている。 日本版は元の脚本をそのまま質の低い機械翻訳に放り込んだような感じだが、海外版では英語圏の人にも自然に伝わるように書き直されている。声質もやや違っている。 例えばイワザルが毎回言う「 我 (ワレ)はハーマンの 名 (ナ)の 下 (モト)に」は、日本版では「The waywardness is under harman s name」で、海外版では「In the name of Harman」になっている。 海外版の台詞はしっかり元の意味が伝わる言い回しだが、日本版の台詞を日本語にすると「 我侭 (ワガママ)はハーマンの 名前 (ナマエ)の 下 (シタ)に」という意味不明な文言になる。 しかし、通常の台詞は翻訳の質を海外のディレクターに褒められるほどだったらしく、本作の翻訳そのものが低品質な訳ではない。詳しい理由は不明だが、日本版では細かく手が回らなかった合成音声部分を海外版発売までに修正したという事なのかもしれない。 実際、ほとんどの日本人プレイヤーにとっては字幕の方がメインであり、合成音声の英語を正確に聞き取れる人も多くはないのであまり突っ込まれなかった。 ちなみにSteam版には両方の音声が収録されており、日本語設定にすれば修正前の音声になる。 GHMは本作の後はしばらく『サムライチャンプルー』や『BLOOD+』と言ったアニメ作品のゲーム化を手掛けるが、そう言った作品にも須田カラーは色濃く現れている。 特に『BLOOD+ ONE NIGHT KISS』はキャラゲーでありながら本作を踏襲したような映像表現となっている。 本作の後、須田氏は『Kurayami』なるサバイバルアクションを考案し、再び三上氏に持ちかけて企画が始まった。 しかし、紆余曲折あり結局『Kurayami』は名前通り日の目を見ることなく、須田氏と三上氏のコラボレーション第2弾は当初の構想と全く異なる『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』としてリリースされた。 『シャドウ・オブ・ザ・ダムド』および『Kurayami』の没案は別タイトルの『Black Knight Sword』や漫画『暗闇ダンス』にて再利用されている。 2024年7月31日に配信されたGHMの公式番組「Grasshopper Direct 2024!」において、須田氏が本作の完全版および続編のリリースに意欲を示した。動画はこちら。
https://w.atwiki.jp/textview/pages/24.html
killer7メッセージ集 (ver.1.0) by ゲーム好き名無しさん (part6の503ぐらい) はじめに このテキストはムービーや『キラー7 オフィシャルコンプリートガイド』に載っていないメッセージを文字起こししたものです。 このテキストとコンプリートガイドを合わせれば、だいたい全部のメッセージが読めるはずです。たぶん。 諸注意 ・あたりまえですがネタバレ全開なので、ネタバレを嫌う人は読まないでください。 ・文字起こしは手作業でやっているので、誤字脱字がないとは限りません。むしろたぶんあります。 ・特にkiller7の半角スペースは文字がウネウネ動いているせいでスペースが空いているのか空いてないのか微妙なときがあって、そのへんはけっこうアバウトに処理しています。気を付けてください。 FAQ ・転載や再配布しても可? :このファイルはかなり自由な気持ちでアップロードされたものです。一部または全文を転載、あるいはファイルごとアップしても個人的にはまるで構いませんが、なんていうか著作権的なリスクは自己責任でお願いします。 ・改変しても可? :このファイルはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスっぽいノリで書かれています。足りないところの補足、間違いの修正、読みやすくするための改変等々してくれて結構ですが、できればその時はテキストの最初にある名前と、この下にある改定履歴にも書き足してくれるとうれしいです。 ・今言ったクリエイティブ・コモンズ・ライセンスって何? :私にもまったく分かりません。 ・正直このテキストは読みづらくないですか? :言い訳になりますが、もともとこのファイルは自分用に作ったもので、『egword』というどマイナーなワープロソフトで作られていました。これを誰でも読めるようなファイル形式に変換したところ、もともとあったルビは二重角カッコ《》に変わり、ページ割りはなくなり、書体は太字とノーマルの2種類だけになったのです。 ・なんでこんなものを作る気になったんですか? :killer7とか超好きだからです。なぜテキストベースになっているのかというと、細かいセリフをちょっと見直したい時なんかには、セーブ地点からゲームをやり直したり録画した動画を見るよりも、文字起こししてあるととても簡単に探し当てられるからです。 改定履歴 Ver.1.0 ・2007年5月12日 - 公開 「天使」オープニングデモ 路地を歩くガルシアン。 テロップ〈ガルシアン・スミス〉 路地を歩くミルズ。歩きながら尻ポケットから封筒を出す。 すれ違う二人。すれ違いざまに封筒はガルシアンに渡される。 テロップ〈クリストファー・ミルズ〉 ミルズは去り、ガルシアンは路地から路地へ歩き続ける。 あるビルの前でミルズから携帯が鳴る。 ミルズ「そこが巣だ」 ガルシアン「このアパートが?」 ミルズ「連中《ヘヴンスマイル》の群れだ 調べでは14匹が棲みついている」 ガルシアン「全部殺《ト》っていいのか?」 ミルズ「1匹は生け捕りにしてくれ ココの親玉《ボス》が居るはずだ」 ガルシアン「情報《データ》は?」 ミルズ「会えばわかるさ “笑う顔《ヘヴンスマイル》”とは決定的に違う」 ガルシアン「了解した《ラジャー》」 ミルズ「神に笑いを」 ガルシアン「悪魔に慈悲を」 電話は切れ、ガルシアンはビルに向かう。 多目的施設“セルティック”の乱戦 Free for all fight in the Multipurpose facikity "Celtic" building. NEWORDER NO.33 “笑う顔”本陣壊滅依頼 及び、首領の生け捕り ORDER Destroy the "Heaven Smile" Headquaters, Catch the chief alive. セルティックイリグチ 監視カメラを見返すガルシアン。監視カメラの映像でガルシアンがダンに変わる。 ビルに入ったダンの前に、青年が現われる。 青年「この先は危険だよ 行かない方がいい 俺の仲間《ダチ》が死んだ」 青年はふらふらと歩いてダンの傍らを通り過ぎる。ダンは振り返ろうとしない。 青年「みんな殺《ト》られちまったよ こんな連中《ヘヴンスマイル》にな」 青年の姿がヘヴンスマイルに変わる。 青年「俺は選ばれたんだ」 テロップ〈ヘヴンスマイル〉 襲いかかるヘヴンスマイルを、振り向きざまに一撃で撃ち抜くダン。 ダン「14匹どころじゃねェな」 唾を吐いて、 ダン「増殖《デュプリケート》してやがる」 テロップ〈ダン・スミス〉 「天使」中間デモ(1) 走って逃げる青年。 青年「助けて!」 疲れに立ち止まる青年の背後からヘヴンスマイルが追い付く。 振り返った青年はパニックになりながら助けを求める。 青年「た 助けてくれ!」 抱きつき爆発するヘヴンスマイル。青年の生首が飛び散る。 「天使」中間デモ(2) 壁にすがりながら逃げる若い女。 女「ねえ 助けて」 手を伸ばすが、そのまま倒れ込んでしまう。 背中には血まみれの傷痕。 床に血が広がっていく。 「天使」中間デモ(3) ヘヴンスマイルに追い詰められる若い女。 女「やめて なにコレ?」 床を這いずるヘヴンスマイルが女に近付いて行く。 女「キモい」 ヘヴンスマイルは女に手をかけ、爆発する。 血まみれで倒れる女。 女「助けてください」 女は事切れる。 「天使」ボス戦前デモ ハーマンと、その車椅子を押すサマンサ。 テロップ〈サマンサ・シットボーン〉 サマンサは車椅子をハーマンに委ね、車椅子から手を放す。 サマンサ「お気をつけくださいませ御主人様《マスター》」 お辞儀するサマンサと、車椅子を動かして回廊を進むハーマン。 テロップ〈ハーマン・スミス〉 ハーマンの背後でサマンサが(監視カメラの変身のように)消える。 暗転。 ホール中央のソファに座る天使。 天使「そう 私がココの主《アルジ》よ あのコたちは役目を果した でも残りのコたちは アナタに殺《ト》られたようね」 天使は立ち上がり、腕を天に掲げ語りかける。 天使「どうして私たちを狙うの? 使命を持つことが許されないことなの? 神々の命に従っているだけなの 人間を殺《ト》ることは天命よ 根は もう腐っているの」 ハーマンに手を伸ばし、 天使「腐りきった老人《ロートル》のようにね」 ハーマン「子供《ガキ》は寝る時間だ」 「天使」エンディングデモ ソファに座ったクン・ラン。 クン「おや バレたか?」 ハーマン「冗談が過ぎるな 君《クン》は」 テロップ〈クン・ラン〉 クン「それはすまなかった」 ハーマン「30年前と同じだ 何度殺《ト》っても結果は変わらない」 クン「そう チェスのようにね 君は強い」 ハーマン「何故か わかるか?」 クン「さあ」 ハーマン「君が弱いからだ」 のけぞって笑うクン。 クン「新しい世代の子供たちが この時代を清算する」 ハーマン「君は良き友だ だが 利害は一致しない 背負うものが大きいのだよ もう遊びの時間は終わりだ」 クン「まだ 遊べるさ 夜は長い」 ハーマン「ダンスの時間だ」 クンの“神の手”を撃ち抜くハーマン。 クンは銃弾を掴み、遠くのビル(放送塔?)に吹き飛ばされるが悠然と着地する。 クンの左手から掴み取られた銃弾が落ちる。 “神の手”を誇示するクン。 セルティックの窓からその様子を窺うハーマン。 ハーマン「夢から醒めたか」 クン「隣人《ハーマン》よ サイズは変わったんだ この手で統率《コントロール》するのだよ 世界は変化を続ける すべてはパスポートサイズになる」 哄笑するクン・ラン。 「天使」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 The day when that laugh disappers from this world draws near 続 「落日」へ 「落日」前編 オープニングデモ 夜空に何かの輝き。 テロップ〈3. July. 1998〉 ナレーション「あらゆる国際紛争が終結し─ この日は世界平和元年の祝日となった」 小さな輝きはうっすらと光る太陽の輝きになり、地球の稜線が明らかになる。徐々に太陽が地球を強く照らしていく。 ナレーション「大国は世界規模の治安維持活動を 早急に押し進め 世界は一丸となって “悪の根”を絶つことに全力を尽くした 国際社会はテロリズムの鎮圧を旗印に 全ての航空輸送の撤廃を 二年という短い歳月で完了した」 カメラの視野が広がる。ホワイトアウトする視界。 ナレーション「世界は変わった」 青空と洋上に伸びる長大な橋。 ナレーション「2002年 大陸間横断道路網が大西洋上に開通 翌2003年には」 カメラが下方に移り、橋の下の巨大なメカニックを映す。 ナレーション「大陸間物資運搬システムを着工 都市人口の居住すら可能なほどの 広大なプレートを海上に浮かべた」 核施設。入口には厳重な南京錠が掛けられている。 ナレーション「核エネルギー技術には封印がされ」 上空から見た島の映像。 ナレーション「インド洋沖の縮減ドーム内で 放射性物質の処分が実施された」 打ち上げられるミサイル。 ナレーション「そして 残された脅威 大陸間横断ミサイルの廃絶が 国際社会の最終目標となった」 空母から発射される迎撃ミサイル。 二つは上空で激突し爆発する。 ナレーション「世界は ミサイルと迎撃用ミサイルの 高高度での激突による廃棄処分を パフォーマンスとして展開した」 凱旋門上空で美しく爆発するミサイル。 ナレーション「人々は上空で炸裂する─ ミサイルショーに驚喜する」 自由の女神の上空で美しく爆発するミサイル。 ナレーション「平和の象徴と言っていい光景であった」 暗転。 ナレーション「しかし新時代の脅威が出現した」 テロップ〈2003〉 国連本部ビル。 ナレーション「国連での世界平和条約調印式を 新たなる民 “笑う顔《ヘヴンスマイル》”のテロリズムが襲う」 調印式の壇上。隅にいる男が暗く微笑む。爆発。ビルの窓から激しい煙があがる。暗転。 ナレーション「国連の中枢機能は完全に停止する」 再び地球と太陽のショット。そして青空。 ナレーション「それは テロリズムのためのテロリズムであった」 広大な原野を走る長い国道。電話ボックスの傍らに車が停まっている。 ナレーション「その恐怖に世界は沈黙するしかなかった」 電話ボックスの中の男は受話器を取り、電話機のプレートを外し一連の機械操作を行なっている。 ナレーション「既成の軍隊 警察といった機関に “笑う顔《ヘヴンスマイル》”に対抗する術はなかった “笑う顔《ヘヴンスマイル》”を根絶できるのは 限りなく全知全能に近い能力を持った 殺しのプロフェッショナルだけ」 男は受話器を取り何事か話す。 その背後に現われた別の車の窓が開き、男をライフルで狙撃する。 ナレーション「大国を動かす者たちが」 血まみれの電話ボックス。去っていく狙撃手。 ナレーション「“killer7”と接触を開始する」 ガルシアンの家。朝食か。 留守番電話『ご用の方は メッセージをどうぞ』 ガルシアンは静かにコーヒー(?)を飲む。 留守番電話の声『こんにちは スミスさん 選挙が近づいています 投票の決断はお済みですか? 我が民産党に清き1票を! 良い一日を!』 ガルシアン「汚《ヨゴ》れた1票だろ」 ハーマンの部屋 ハーマンを小突き回すサマンサ(私服)。 手に付いたハーマンの涎を見て、平手打ちにする。 サマンサ「何? 食事?」 その様子を見ているガルシアン。サマンサは一歩下がりガルシアンに向き直る。 サマンサ「早くしてね 9時から講義あるからさ」 ガルシアンは無言。 (ガルシアンはテレビを点け、ハーマンの人格を呼び出す) 場面は暗い部屋(?)の中に移る。 サマンサ「御主人様《マスター》がお目覚めです」 メイド姿のサマンサがハーマンの傍に立っている。二人に近付くガルシアン。 ハーマン「ガルシアン 楽にしろ」 ガルシアンは跪き礼をしながら、 ガルシアン「御意 勅命です マスター」 ハーマン「友人《クン》の意識を感じた 国を消そうとしている」 ガルシアン「では コンタクトします」 ハーマン「客人《フィクサー》であれば呼べ」 ガルシアン「御意」 ハーマン「サマンサ 消せ」 サマンサ「御意」 リモコンを取り出しテレビを消すサマンサ。 場面は再び元の部屋に。 サマンサ「もう時間なんだけど?」 ガルシアン「ああ ありがとう」 サマンサ「また明日」 ガルシアンが差し出した紙幣をサマンサが取り、投げキスをして去っていく。 Garcian s House Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Washington D.C National Defense Area Department of Defense オペレーションルームが突如騒然とする。 オペレーターA「見てください!」 オペレーターB「バグ? 侵入されたのか?」 オペレーターA「間違いありません 200発です」 オペレーターC「なんてことだ 国が消滅する」 オペレーターD「着弾地点はまだか?」 オペレーターA「出ました! 日本《ニッポン》です」 オペレーターB「“花火《ミサイル》”の準備は?」 オペレーターD「無理だ 諦めろ」 オペレーターB「我国《ワガクニ》の同盟国だ」 オペレーターC「待て 我々が決めることではない」 オペレーターB「馬鹿な 手遅れになるぞ!」 オペレーターD「大罪を犯す気か?」 オペレーターC「大統領に繋いでくれ」 受話器を取るスペンサー。 スペンサー「大統領へ緊急連絡です スペンサーです 日本へ200発の弾《ミサイル》が発射されました 演算戦を回避しているため─ 軌道が読めません 迎撃開始は 着弾2時間前に限られます “花火《ミサイル》”を上げましょうか?」 スペンサーの手が操作パネルに伸びる。 スペンサー「大統領 ご判断を」 Department of Defense National Defense Area Washington D.C Washington Seattle Urban Area Seattle Suburb Highway Bridge 雲間から空がのぞく天気。橋を歩くガルシアン。その先には欄干に寄りかかったミルズがいる。ミルズの後ろには駐車してある濃緑のスポーツカー。 ガルシアンはミルズの隣に背を預ける。二人は顔を合わせない。 ミルズ「弾《ミサイル》が飛んだ」 ガルシアン「何処《ドコ》に飛ぶ?」 ミルズは尻ポケットから封筒を出しながら、 ミルズ「日本だ」 ガルシアンが受け取った封筒の中には写真が入っている。 ガルシアン「ワシントンか?」 ミルズ「『料亭フクシマ』 人気の名店だ」 ガルシアン「獲物《マト》は?」 ミルズ「主宰《オーナー》のトオル・フクシマ 日本の国連会と 政府の仲介役だ」 ガルシアン「国の仕事?」 ミルズ「全政党からの依頼だよ 日本が反目してきたんだ」 ガルシアン「それで 日本を叩くのか?」 ミルズ「それは 連中の出方次第さ」 ガルシアン「悲劇が始まるな 日本はどうなる?」 ミルズ「大統領次第だ リミットは18時間」 ガルシアン「ワシントンが主戦場か 荒れるな」 ミルズ「行き詰まったら カサイという男に会ってくれ 日系コミュニティに精通した情報屋だ 詳しいことは中に入っている 引き金を引いたのは黒幕のフクシマだ 日本の価値が試される」 Highway Bridge Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Washington D.C Main Area Restaurant Fukushima 懐石料亭“フクシマ”の決戦 Japanese Restaurant "Fukushima", a decisive battle. NEWORDER NO.34 トオル・フクシマ総裁抹殺依頼 ORDER Kill Owner Toru Fukushima 「落日」前編 中間デモ(1) 玄関の奥から3人の若衆がやって来る。 若衆A「いらっしゃいませ お一人様で?」 マスク「フクシマさんに会いたい」 若衆A「どういったご用件でしょうか?」 マスク「フクシマオーナーを殺りに来ました」 若衆A「かしこまりました どうぞ お召し上がりください」 3人が深々とお辞儀をするや、その姿がヘヴンスマイルに変わる。 すかさずグレネードランチャーを撃つマスク。敵は四散する。 「落日」前編 中間デモ(2) 返り血にまみれた厨房。コック(デポール)が銃を片手に震えている。 近付くマスク。 マスク「その右手はなんだ?」 デポール「違う コレは」 マスク「動くな!」 グレネードランチャーを構えるマスクに、デポールは後ずさりながら弁明する。 デポール「だから 違うんだよ!」 マスク「動くな 少年《キッズ》」 デポール「やめろ 撃たないでくれ!」 マスク「じっとしてろ!」 パニックに陥ったようにデポールはマスクを撃つ。 しかしマスクは迫る銃弾をヘッドバットで叩き落とし、グレネードランチャーを発射する。 グレネードの銃弾はデポールの横を通り過ぎ、背後のヘヴンスマイルを破壊する。 マスク「ここで何をしていた?」 デポール「片づけさ いつも料理長《シェフ》から言われていたんだ 『料理人《コック》は床を舐めろ』ってね 厨房の掃除は仲間への弔いなんだ」 マスク「仲間《アミーゴ》は どうした?」 デポール「さっきの“笑う顔《ヘヴンスマイル》”がそうだよ」 マスク「ココは危ない 外へ逃げろ」 言い残してマスクは去っていく。 後に残ったデポールの意味深な笑顔。 デポール「カッコいいね」 「落日」前編 中間デモ(3) 近付くハーマンに気付き、お辞儀で迎えるキスギ。 キスギ「お待ちしておりました ご案内いたします フクシマは奥で御座います」 開いた襖の奥に進むハーマン。 フクシマが席についている。 テロップ〈トオル・フクシマ〉 ハーマンも車椅子で同席する。 フクシマ「茶人に憧れましてね この仕事を選びました」 ハーマンはフクシマが出す茶をすすって、 ハーマン「どの仕事を指しておられるのですか?」 フクシマ「これは厳しい 痛快な人だ 修羅に生きる人 特有の洒落《ユーモア》ですかな? 深読みですよ 私は国を導く政治屋に憧れました しかし そこは寸劇の世界だった 劇場で働いていたのですよ 政治屋はただの演者だった」 ハーマン「演者になる気は?」 フクシマ「政府が接触してきました 絵を描かないかと」 ハーマン「絵? 絵図《シナリオ》を描くと?」 フクシマ「喜んで絵師《ライター》になりました」 ハーマン「それが“総裁”の仕事ですか? フクシマ総裁」 この問いにフクシマは答えず、手を叩いてキスギを呼びつける。 フクシマ「茶菓子をお願いします」 キスギ「かしこまりました」 テロップ〈ジュリア・キスギ〉 フクシマも茶をすすり、しばらくしてから話し出す。 フクシマ「昔の話です 若手で結成した[7人会]が 【八雲《ヤクモ》当時内閣政策論】を策定しました ですが 党幹部が書類を消失─ [7人会]は派閥に組み込まれ 解体 政権圧力の洗礼を受けました 同時にね 悟りましたよ ココでは他国と戦えないと」 キスギが茶菓子を運んでくる。 ハーマン「有能な秘書をお持ちで─ 羨ましい限りです」 フクシマ「アナタほどではありませんよ どうもありがとう」 キスギに礼を言い終わるのと同時に、フクシマはキスギの銃で頭を撃ち抜かれる。 キスギはハーマンに銃を突き付け、 キスギ「【八雲】を出せ」 ハーマン「礼儀を知らないお嬢さんだ」 卓に手をつき勢いをつけて後ろに下がるハーマン。キスギは銃を発射するが手応えがなく、フクシマの死体を置いて立ち去る。 「落日」前編 ボス戦前デモ 炎に包まれた回廊に立つキスギ。 キスギ「合衆国の飼い犬ね いいわ 面白そうね 殺し屋の血が勝手に騒ぐの ココからは趣味よ 撃ちあう覚悟はあるのかしら? 殺《ト》り合いで勝負 倒れたら負け 1分持てば 上等ね いいかしら? 殺《ト》るわよ!」 「落日」前編 エンディングデモ 倒れたキスギ。 キスギ「【八雲】は 合衆国《クニ》を滅ぼすぞ 手を引け 血の審判が下されるぞ」 ネックレスを引きちぎり噛み付くと、内蔵された爆弾が爆発する。 後に残った血と、降ってくるキスギの割れた眼鏡。 「落日」前編 完 「落日」後編 オープニングデモ Garcian s House Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Washington D.C Main Area The Real cafe 窮屈な席に座るカサイ。 テロップ〈ヒロ・カサイ〉 ガルシアン「狭い」 ガルシアンも同席しているが、テーブルは椅子よりもはるかに小さく狭い。 カサイ「こっちに留学している時から 使ってる店でね いいでしょ 汚くてね」 ガルシアン「世間話に来たわけじゃない 情報を伝えればいい」 カサイ「わかりました では 新しい依頼です ミルズさんから承りました」 写真をテーブルに置き、 カサイ「この男を殺してください ジャン・デポール 23歳 料亭フクシマの見習い料理人《コック》です」 コーヒーを口に運ぶガルシアンと、ぴしゃりと写真を叩くカサイ。 カサイ「コイツはスパイだ」 ガルシアン「どうしてわかる?」 フクシマ「政府官僚を何人も暗殺した 国際A級諜報員だ」 ガルシアン「奴の居場所は?」 カサイ「角《カク》ビルかな 各国の結社《シンジケート》が雑居する法治区域です」 ガルシアン「すぐに片付けよう」 席を立ち日本式のお辞儀をして、 ガルシアン「サヨナラ」 The Real cafe KAKU Building 国際情報 交流法治区“角ビル”の騒乱 Turmoil at the "Kaku" building, International Information Exchange Government Ward NEWORDER NO.35 諜報員ジャン・デポール抹殺依頼 ORDER Erace agent Jean Depaul from existence 角ビルの会議室で、クララ・キバの二人とマツケンがテーブルを挟んで対峙している。 キバ「時間切れか “花火《ミサイル》”は咲きそうにないな」 クララ「戦後復興から65年」 テロップ〈ヒロヤス・クラハシ〉 クララ「儂らが必死に作り上げた日本は─ 再びこの国に葬られた」 テロップ〈シンヤ・アキバ〉 キバ「若い者に託すから暴走するんだ どうケジメつける?」 マツケンがテーブルを強く叩き、 マツケン「ゴチャゴチャうるさいんじゃ!」 テロップ〈ケンジロウ・マツオカ〉 マツケン「何様じゃ?」 キバ「若い奴はキレやすくてたまらん」 クララ「自分にキレろ ほらっ!」 クララは拳銃をマツケンに投げてよこす。くっくっと笑うキバ。 キバ「自害しろ」 クララ「それとも その銃で儂らを殺《ト》るか? いいぞ 殺っても」 キバ「死ぬ覚悟はできている」 クララ「儂らを殺って気が済むなら 殺れ でもな何も変わらんよ」 キバ「儂らも 先代を殺ってきたんじゃ」 銃を手にそのやり場に迷うマツケン。 クララ「撃つ根性もないか」 キバは低く笑いながら、 キバ「この会もいよいよ終わりだ」 キバとクララは顔を見合わせ笑う。 逆上したマツケンは咆哮し、二人の頭を撃ち抜く。 直後に下顎に銃口を構え自害を図るが、傍で何者かが舌を鳴らして呼ぶ音に気付く。 マツケンの横にはいつの間にかクン・ランが座っている。 クン「ジェントルマンだったら正装するものだ」 死を覚悟した重圧と驚きで荒い息のマツケン。 マツケン「おどれ何者《ナニモン》じゃい?」 砕け散った頭のクララとキバが何事もなかったように話し出す。 クララ「老人《ロートル》は 邪魔者扱いなんだよ 価値をわかっておらんのさ」 クン「いやいや 資質は感じるよ」 キバ「アンタに預けるよ」 クンの神の手が輝き、マツケンの首根っこを掴む。 苦しげにうめくマツケン。クンが手を放すと、マツケンは落ち着いた様子。 キバ「相棒《クララ》よ どう思う?」 クララ「開眼したな」 手を叩くクララ。 クン「君たちとの絆も コレで永遠だ」 マツケンは先程までと打って変わった様子で堂々と席を去っていく。 マツケンを追っていたカメラがテーブルに戻ると、クンら三人の姿が消えている。 「落日」後編 中間デモ(1) マスクと対峙するデポール。 デポール「また会ったね ベビーフェイス」 マスク「君がヒールだったとは 僕の活躍《マイクアピール》は無駄だったようだね」 デポール「ルチャリブレは 子供の番組だろ? ガキと遊んでいるのがお似合いだぜ 覆面野郎《マスクマン》」 マスク「子供《キッズ》は正直だ 誰が一番強いか知っている」 「落日」後編 中間デモ(2) 麻雀卓を囲む四人。背後には手付かずのカツ丼。 (以下、若々しい声の日本人をクラモト、枯れた声のギョロ目の日本人をオオタ、白人をダッドリー、濁声の黒人をジェファーズとして記述) クラモト「足下を見ているつもりか? 台本は一本じゃないぞ」 ダッドリー「履き違えるなよ サルが 瀕死の身で 綱を握れると思うな!」 クラモト「咆《ホ》えろ 番犬が咆《ホ》えとる」 オオタ「チー 性根が見えた 外道が顔を出した」 ダッドリー「合衆国に吐いた言葉と受け取るぞ」 オオタ「ポン」 クラモト「黒い絵図《シナリオ》を描いた者《モン》の勝ちだ」 ジェファーズ「サルに描けるのか?」 クラモト「強いぞ サルは!」 オオタ「ポン」 ダッドリー「飼い犬ばかりじゃない 闘犬が噛み付くぞ」 クラモト「咆《ホ》え面《ヅラ》かくなよ」 オオタ「チー」 ダッドリー「何?」 裸単騎になっているオオタの手牌。 ジェファーズ「単騎で何ができる? 勝負を捨てたか!」 クラモト「噂に違わぬ阿呆《アホ》番犬だな 余所見《ヨソミ》をしていると 殺《ト》られるぞ」 ジェファーズ「黙れ サルが! リーチ!」 オオタ「牌が泣いている 貴様《アンタ》の背中 透すけてる ロン」 裸単騎の手牌を倒すオオタ。 スローモーションで伍萬の牌が倒れる(九蓮宝燈である)。 ダッドリー「ふざけるな!」 クラモト「難癖はやめろ 惨めだ」 じっと卓を見ていたジェファーズが何かに気付く。 ジェファーズ「笑わせるな よく見なさいよ フリテンだ」 オオタ「何?」 クラモト「糞がッ! 限界だな」 四人同時に銃を抜き、対面の頭に銃口を突き付ける。 緊張の後、銃声。 「落日」後編 ボス戦前デモ 角ビル会議室。 頭が砕けたままのクララとキバが立っている。 キバ「この国は 大きい あまりに大きすぎる」 クララ「儂らの声は 届かない」 キバは低く笑ってから、 キバ「貴様《オマエ》らにしてやられたわ そっちが一枚上手《ウワテ》だった 無念じゃ 安楽できんわ」 小刻みな舌打ち。 キバ「このままじゃ 収まらん 日の丸のクソ意地を喰らえ」 また低く笑って、 キバ「一緒に墓にブチ込んでやるわい」 「落日」後編 エンディングデモ KAKU Building Main Area Washington D.C Washington Seattle Urban Area Seattle Suburb Highway Bridge 夕暮れの橋。ミルズとガルシアンが欄干に手をついて遠くを見ている。 ミルズ「世界が見守る中で何ができる?」 ガルシアン「できるのさ 国の一つや二つ 潰すことぐらいは 合衆国《ソコク》には容易いことだ 30年前の約束は保障ではなかった カウントダウンだったというわけさ」 二人の背後の空から飛来するミサイル群。 それらは一直線に地平線を目指す。 ガルシアン「地獄だ トドメという名の地獄を目指してる」 ミルズ「何が悲しいって この光景に慣れちまった─ 俺たちの神経が悲しいわ」 ガルシアン「だから 人間ではないのか?」 ミルズ「ちっとも救われねェよ」 暗転。 飛来するミサイルの音。 爆発音。 「落日」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 The Laughter, it plays the countdown to devastation 続 「雲男」へ 「雲男」 オープニングデモ テレビ画面。「Channel51 ZaKaTV」の「LIVE」放送。スタジアムを背景にビルの屋上に立つウルメイダ。カメラに向かって大仰な身振りで語りかける。 ウルメイダ「俺の名は アンドレイ・ウルメイダ この先 重要な男となる 大衆は俺を求める 偉大なる予感を 君たちに伝えよう 後ろ《ドーム》では ステイシーのライブが始まっている コレから大変なことが起こる ステイシーのファン層を知っているか? 精力《エネルギー》を持て余している若者たちだ」 手でしごくジェスチャーと共に、 ウルメイダ「毎日4回 自慰《オナニー》している連中さ だが 残念ながら」 指を組んで神に祈りを捧げるジェスチャー。 ウルメイダ「彼らが愛するステイシーは 偶像だ だが時代は抜いてしまったんだ 偶像が実存できない 新しい時代に到達した ダメだ 抑えられない」 前屈みで股間を押さえるしぐさで興奮を顕にするウルメイダ。 ウルメイダ「イッちまうぜ!」 高らかな雄叫びとともに背後のスタジアムが爆発する。 ウルメイダ「コレが ライブだ」 暗転。 ウルメイダが映る小型テレビ。画面はさっきまでの映像に似ているが、カメラの構図が異なる。こちらのウルメイダは爆発後に「コレが ライブだ」とは言わずに、 ウルメイダ「ガルシアン・スミス アンタに挑戦状だ 新たな信仰が俺から生まれる だから 俺を探し出してくれ 俺はどこかできっとアンタを待っている」 再び指を組んで懇願するジェスチャー。 ウルメイダ「アンタが探してくれないと 俺は成立しない ココに来るんだ」 部屋の椅子に座り、小型テレビを見ているガルシアン。朝食中か。 留守番電話『ご用の方は メッセージをどうぞ』 留守番電話の声『こんにちは スミスさん 選挙が近づいています 投票の決断はお済みですか? 我が民産党に清き1票を! 良い一日を!』 ハーマンの部屋 車椅子のハーマンに跨がり性交(?)するサマンサ(私服)。ガルシアンはその様子を無言で見ている。 サマンサは事が終わってからガルシアンに気付き、立ち上がる。 サマンサ「いたの? 声かければ? 遠慮しなくていいのに このクズも喜んでいるのよ」 部屋の隅の椅子に座り挑発的に足を組む。 サマンサ「どう? アンタも」 (ガルシアンはテレビを点け、ハーマンの人格を呼び出す) 場面は暗い部屋(?)の中に移る。 メイド姿のサマンサがハーマンの傍に立っている。二人に近付き、片膝をつくガルシアン。 ハーマン「南が騒がしい」 ガルシアン「若い狂乱者が 騒ぎを起こしています」 ハーマン「革命家ではないのか?」 ガルシアン「そこまでの器量者《キリョウモノ》ではないようです」 ハーマン「遠い町だ 儂はココでサマンサと戯れていよう」 ガルシアン「すぐに発ちます」 ハーマン「任せたぞ」 ガルシアン「御意」 ハーマン「サマンサ 消せ」 サマンサ「御意」 リモコンを取り出しテレビを消すサマンサ。 場面は再び元の部屋に。ハーマンの傍らに立ったサマンサは挑戦的に追い払うしぐさ。 サマンサ「用が済んだら 早く出てってよ」 Garcian s House Highway Bridge 晴天の空の下、橋を歩くガルシアン。その先には欄干に寄りかかったミルズがいる。ミルズの後ろには駐車してある濃緑のスポーツカー。 ガルシアンはミルズの隣に背を預ける。二人は顔を合わせない。 ミルズ「なんだありゃ? 新手のストーカーか?」 ガルシアン「予感がする 呼んでいるような気がする」 ミルズはばかばかしいという様子。 ミルズ「勘に頼ったら この仕事は終わりだぞ 理解してるだろうに」 ガルシアン「まずは テキサスだ」 ミルズ「なんで判る?」 ガルシアン「“テキサス・ブロンコ” そんなTシャツを着ている奴は テキサスにしか居ない」 ミルズはいぶかしげな様子。 ガルシアン「南南東に進路を取れか」 かすかに微笑むガルシアン。 Highway Bridge Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Texas Central Part InterCity 新興理想都市“ウルメイダ インターシティ”の波乱 The trouble with "Ulmeyda InterCity", the ideal city. NEWORDER NO.36 起業家アンドレイ・ウルメイダ捜索依頼 ORDER Find Andrei Ulmeyda 「雲男」中間デモ(1) 年代物の自動車(?)に乗った老人が見下ろす。 老人「珍しいな 黒人《チンキャク》か こんなところに何の用だ? ウルメイダ? ああ そうか 今日も会ってきたさ 毎日会っている」 老人が指さした先に「ウルメイダ・シティ」門の看板。ウルメイダの肖像が描かれている。 別のところにもやはりウルメイダを描いた「ウルメイダ・シティ」の看板。 老人「あちこちにポスターが貼ってあるだろ? なんだ 気味が悪いと思っているのか 待ちの連中には 聞こえないように言え 殺されるぞ 皆 あの方を守るんだったら何でもする 恐ろしい土地じゃ」 「雲男」中間デモ(2) 暗いドラッグストア店内。セクシーな女店員はとげとげしい様子。 店員「余所者《ヨソモノ》? よくココが分かったね どこの記者なの? だから 何? なんなの? どうせ ウルメイダのことでしょ? 関係ないわ あんな今時アフロなんて 関わりたくない そりゃね ココが潤ったのはいいけどさ 薄気味悪い笑顔の連中ばっかり─ ココに引っ越してきて ピントがずれてるっていうの? どうもね 古い習慣引きずっている土地だから 新しい住人がきても 無理 絶対合わない」 「雲男」中間デモ(3) 郵便局内。 郵便局員「知ってるさ ウルメイダだろ? いい奴だったよ 俺は特別なアレはないけど 人間的に失望もないし 尊重すべき面もない 運がよかったんじゃないかな 解せないが」 自分の発言に驚いたように取り消す。 郵便局員「いや まあ独り言だよ? あくまで 一介の郵便局員が 巨大企業を牛耳ることができたかだよ 俺でもよかったはずさ 奴は 特別有能ではなかった どちらかというと 使えない奴だった 糞野郎《ウルメイダ》はこの街を売ったんだ! この街の住人を売って 上り詰めた ただのペテン師だ!」 「雲男」中間デモ(4) 検問。 警備員「止まれ 職員以外立ち入り禁止だ」 トランシーバーから通信が入る。 <ウルメイダ様から緊急入電です> <スミス様をお通しください> <スミス様を至急お通しください> 警備員「あなたがスミス様ですか? 大変失礼いたしました! ご無礼をお許しください! お詫びに秘密をお教えいたします 実は我々 業務内容を全く知りません どうぞ お進みください」 「雲男」ボス戦前デモ 防護服(?)に身を包んだウルメイダが語りかける。 ウルメイダ「ようやく 辿り着いたね どうだった ココまでの旅路は? ココは僕の作った理想都市だ すべての生活がこの区画内で成立している 平和の結晶だ しかし 象徴である 『ファーストライフ』という企業は─」 乾いた笑い。 ウルメイダ「存在しない CMスポットを流しているだけだ 人は 側面でモノを判断する」 傍のデジタル時計が17時を刻む。 ウルメイダ「今日の仕事は終わりだ 運がよければ─ 今日のラッキーマンに会えるかもしれない」 一列になって帰途へ向かう社員たち。肩を落とし疲れた様子。 ウルメイダ「安心してくれよ 彼らは─ “笑う顔《ヘヴンスマイル》”にはならない善良な市民だ」 列の中の1人クレメンスの肩をウルメイダが陽気に抱く。 ウルメイダ「やあ クレメンス おめでとう」 クレメンス「僕が? 僕が選ばれたのかい? うッ 嬉しいよ!」 ウルメイダ「そんなに興奮するな 仕事はこれからだ 冷静にならないと幸運が逃げるぞ」 クレメンス「ああ 一体 何をすればいいんだ?」 ウルメイダ「まあ 落ち着け もうじき到着する」 地平線の向こうから無人のスーパーカーがやってくる。 ウルメイダ「クレメンス コレは君のものだ 好きに乗りたまえ」 クレメンス「この車を? 自由に?」 ウルメイダ「自由もなにも 君のものだよ 好きに使えばいい」 クレメンス「本当にいいんだね?」 ウルメイダ「さあ 乗ってごらん」 クレメンスが乗車して、マシンは走り出す。 ウルメイダ「いい旅を 死のドライブへ」 猛スピードで走り去る車。 ウルメイダはスミス同盟をモニタールームに招き入れる。 ウルメイダ「こっちに来てくれ クレメンスの仕事は─ 500万ドルのオファーがあった 仕事の中身はコレだ」 圧倒的な速度のGに顔を歪ませるクレメンスの表情。 ウルメイダ「死亡測度計測《デッドドライブ》だ つまり 人体実験《モルモット》さ クレメンスの身体が持つか それとも 終着点《ゴール》に辿り着けるか 終着点《ゴール》に着けば 彼の勝利だ」 土煙を立てて爆走するマシン。 ウルメイダ「スリルが欠乏している だから僕は 世界のあらゆる殺傷ウイルスに感染した でも ことごとく完治してきた 抗体の発見 特効薬の開発─ すべて克服してしまった」 溜め息をついて、 ウルメイダ「だが“笑う顔《ヘヴンスマイル》”だけは別だ “死”のリスクと向き合っている」 ウルメイダの微笑みがひきつり、涙が流れる。 ウルメイダ「僕を殺してくれ 僕が“笑う顔《ヘヴンスマイル》”になったら─ 僕を殺してほしい 君なら殺せると聞いた」 突如上空を飛来する飛行機群。いぶかしむウルメイダの背後から何台もの装甲車が現われ、彼を囲む。パラシュートで降下する特殊部隊。ウルメイダは身体を拘束され、注射を打たれる。 涙とともに瞼が閉じ、倒れ込むウルメイダ。 装甲車輌群より少し離れた所で、リンチ准将が同盟に敬礼する。 リンチ「合衆国緊急対策防衛室の─ メリルリンチ准将です ウルメイダ氏の捕獲に─ 御協力頂き感謝致します ココは軍用都市です まだまだこの国の─ 安全基準には必要な都市です 今ココで見たことはお忘れください」 リンチ准将に部下がトランシーバーを差し出す。 部下「准将! カウントします」 リンチ「照射準備!」 部下「用意! 5 4 3 2 1」 カウントとともに装甲車群の中心で爆発が起こる。 初めの爆発から少ししてさらに激しい爆発が起き、装甲車が吹き飛ぶ。 燃え盛る火の中で苦悶したウルメイダだが、呆然としたように手で顔を覆う。 ウルメイダ「殺してくれっていったのに 欲が出てしまいましたよ こんな体になったら─ 無駄な悪意で人を殺したくなる どうするんですか? ケジメはつけてくださいよ!」 ウルメイダが立ち上がると、次の瞬間その顔から血を吹き出し、絶叫とともに頭が宙に弾け飛ぶ。首から飛び出た触腕のようなものが宙をしなり、吹き出す膨大な量の血は天に達する。雨のように降り注ぐ血の飛沫。 リンチ「避難してください! 早く」 頭にかかる血しぶきに、不意に苦悶し出すリンチ准将。 呻きながら倒れ込む。 その背後で、空からゆっくり降ってくる自分の顔を掴んで首に戻すウルメイダ。触腕はウルメイダのアフロ・ヘアーに接続され、ウルメイダの頭から髪だけをごっそり引き抜く。 火の海に立つウルメイダと、その背から伸びる触腕、そしてその先にあるアフロ・ヘアー。 「雲男」エンディングデモ 血の雨の中を失踪するスーパーカー。白かったボディは血で赤く染まっている。徐々にスピードが落ち、停車した車からクレメンスが這い出る。 宙に向かい問い掛けるように、 クレメンス「ウルメイダさんは どうしたんですか?」 血の雨の中に立ち尽くし、開いた口を閉じる。呆然と、 クレメンス「この血 ウルメイダさんの味がする そうか 死んだのですね 僕は昔から勘がいいんですよ」 悔しさに拳を握るクレメンス。 クレメンス「もう少し早く─ 師匠《マスター》の世界に辿り着いていれば」 いつしか雨は止む。その背後に立つウルメイダのイメージあるいは残留思念。 ウルメイダ「クレメンス もう君の時代だ この先は君が歩め 臆するな リスクをモノにしろ」 クレメンス「マスター・ウルメイダ この街は僕が守ります ココの生活は 永遠です 世界の平和は ウルメイダと共に さよなら 世界を救った人よ」 「俺の名は アンドレイ・ウルメイダ」の声とともに、 「雲男」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 Even if he steps smiling, he will continue to in memory 続 「邂逅」へ 「邂逅」前編 オープニングデモ 車内に並べられた銃弾。 クラシック音楽を背景に、カーティスが一つ一つ弾を銃に込める。カーティスの顔は映らない。 安全装置を外し、銃を向かいに座る女に向ける。怪訝そうな女の顔が撃ち抜かれる。 車は移民局の前で停車する。 顔の映らないカーティスはグラスを飲み干し、ドアを開く。 画面はカーティスの視界に変わる。 入口から廊下、エレベーターへ。ボタンが押され上昇するエレベーター、ガラス越しに見えるビル群。 エレベーターが止まり、再び歩き出す。標示板、廊下、ドア。 ドアを開けた向こうにはロビー。談笑する男連れを横目に、部屋の中央の受付に向かう。 二人の受付嬢が頭を撃ち抜かれる。 続いて先程の男連れも。 銃の狙いは椅子に座っていた少女に向けられる。 怯えた表情の少女。 画面は真っ赤に暗転。 移民局から悠々と立ち去るカーティス。初めてその顔があきらかになる。 ガルシアンの家。朝食か。 留守番電話『ご用の方は メッセージをどうぞ』 ガルシアンは静かにコーヒー(?)を飲む。 留守番電話の声『こんにちは スミスさん 選挙が近づいています 投票の決断はお済みですか? 我が民産党に清き1票を! 良い一日を!』 ハーマンの部屋 サマンサ(私服)がオートミール(?)をスプーンで掬いハーマンの顔に投げつける。動かないハーマンの顔を殴りつけるサマンサ。 サマンサ「喰え」 スプーンを近づけてもハーマンは朦朧とした様子で反応がない。 サマンサ「何やってんの? 口 開けろよ クズが」 サマンサは苛立ち、皿ごとハーマンの顔に埋めさせる。 サマンサ「喰えよ」 ガルシアンの気配に気付き振り返るサマンサ。皿が床に落ちる。 サマンサ「何? 何か用? アンタからも注意してよ! 全然 喰う気ないじゃん! このクズ! 研修前で忙しいのに」 ガルシアンは無言。 (ガルシアンはテレビを点け、ハーマンの人格を呼び出す) 場面は暗い部屋(?)の中に移る。 サマンサ「御主人様《マスター》がお目覚めです」 メイド姿のサマンサがハーマンの傍に立っている。二人に近付き、跪くガルシアン。 ハーマン「あの波動は カーティスだな」 ガルシアン「カーティス? 過去のダンを殺した漢《オトコ》」 ハーマン「宿縁が呼び覚まされたか 奴《カーティス》が動き出す」 ガルシアン「殺《ト》りましょうか?」 ハーマン「カーティス如《ゴト》き─ 所詮は小者の殺し屋 ダンで十分だろう」 ガルシアン「御意」 ハーマン「サマンサ 消せ」 サマンサ「御意」 リモコンを取り出しテレビを消すサマンサ。 場面は再び元の部屋に。 サマンサはハーマンを平手打ちにする。 サマンサ「ワックスが剥がれてるよ」 Garcian s House Highway Bridge 鈍い曇り空の下、橋を歩くガルシアン。その先には欄干に寄りかかったミルズがいる。ミルズの後ろには駐車してある濃緑のスポーツカー。 ガルシアンはミルズの隣に背を預ける。二人は顔を合わせない。 ミルズ「15年間 官公庁に潜伏していた」 ガルシアン「政府に飼われたか」 ミルズ「噂では“笑う顔《ヘヴンスマイル》”の原材料として─ 臓器売買に」 ミルズが尻ポケットから出した封筒を受け取りながら、 ガルシアン「子供が目的か? 外道だな」 ミルズ「急いでくれ 遊園地での幼児誘拐が多発している」 ガルシアン「幼い血は見たくないものだ」 Highway Bridge Seattle Suburb Main Area ISZK LAND 遊園地“ISZK KAND”の悪業 Amusement part "ISZK LAND", villainy. NEWORDER NO.37 同業者カーティス・ブラックバーン暗殺依頼 ORDER Assassinate Curtis Blackburn, assassin 「邂逅」前編 ボス戦前デモ マシンガン片手にアヤメが見得を切る。 アヤメ「腐った俗欲社会《ハキダメ》に降り立ち 純情可憐な華《ハナ》一輪 家畜《ブタ》の餌場《ムレ》を殺《アヤ》めてくれよう 教育的指導促進委員会会長《ヘッドマスターニートガール》 アヤメ・ブラックバーン サバイブ!」 「邂逅」前編 エンディングデモ 敗れたアヤメはふらふらと倒れるように背後の暗闇へ。 倒れると見せかけて駐車してあったISZK LANDのマイクロバスに乗り込む。バスの中からは子供達の楽しげな声? その声と共に去っていくバス。 オルゴールで流れるISZK LANDのテーマとともに、 「邂逅」前編 完 「邂逅」後編 オープニングデモ スカッシュにいそしむペドロ。 テロップ〈ペドロ・モンタナ〉 背後に立つカーティス。 ペドロ「ダブルスだったら遠慮して」 カーティス「この俺がアスリートに見えたか?」 カーティスの背後にはおびただしい返り血。気付いてラケットを取り落とすペドロ。 動揺して言葉にならないうめきを漏らすペドロに、カーティスは銃を向ける。 Fitness Club Main Area Seattle Suburb Garcian s House Garcian s House Seattle Suburb Main Area Fitness Club 跪いたペドロの背後で二丁拳銃の狙いをつけるカーティス。 カーティス「祈れ」 ペドロは恐怖にひきつりひどいどもり。 ペドロ「助けてくれ 許してくれ」 カーティス「後悔か? 後悔すれば 許されると思うか? その程度じゃ 許されんのだよ 後ろの死体 気付かんか?」 ペドロ「え?」 カーティス「貴様の両親だ」 ペドロ「嘘だ!」 振り返ろうとするペドロを蹴り倒して、 カーティス「妻の名は パメラだったか? 子供の名は ポール」 ペドロ「何をしたッ!!」 カーティス「パメラのホクロには驚いた 凄い場所にあるものだ」 呻くペドロ。 ペドロ「クソがッ!」 カーティス「ポールは泣き虫だな 母親を助けようともしなかったぞ どういう教育をしているんだ?」 ペドロは再び呻く。 カーティス「憎しみが湧いたか? その憎しみの怨念は オマエそのものだ ペドロよ 何人の子供たちを殺《ト》ってきた?」 ペドロ「マリー」 カーティス「娘のマリーか?」 ペドロ「マリーは?」 生首を無造作に投げ出すカーティス。 カーティス「コレか?」 生首を抱え絶叫するペドロ。その背後から頭を三発撃ち抜かれる。 悠々と去っていくカーティス。 Fitness Club Main Area Seattle Urban Area Seattle Mt. Area Blackburn Residence 鉄塔の前。夜空の下、濃緑のスポーツカーに寄り掛かったミルズが何事か急かす。 ミルズ「早くしてくれ」 ガルシアンは意に介さぬ風だったが、開いたトランク(?)の中を見てショックを受けた様子。 ガルシアン「惨《ヒド》いな」 トランクを閉じ、スーツケースを手に取ってミルズに向き直る。 ガルシアン「年端もない少年だ」 ミルズ「なんてこった 信じられん」 潜伏地“カーティス邸”の凶行 Ambush at "Curtis s Residence" NEWORDER NO.37 同業者カーティス・ブラックバーン暗殺依頼 ORDER Assassinate Curtis Blackburn, assassin 「邂逅」後編 中間デモ(1) マシンガン片手にアヤメが見得を切る。 アヤメ「腐った俗欲社会《ハキダメ》に降り立ち 純情可憐な華《ハナ》一輪 家畜《ブタ》の餌場《ムレ》を殺《アヤ》めてくれよう 教育的指導促進委員会会長《ヘッドマスターニートガール》 アヤメ・ブラックバーン サバイブ!」 「邂逅」後編 中間デモ(2) 倒れたアヤメ。マスクが外れて中の顔が顕になる。 「邂逅」後編 ボス戦前デモ 扉を開けて入ってくるダン。目の前には機械のスイッチ。そして装置のプール状の水面に仰向けに浮いているカーティス。 カーティスはその姿勢のまま物理的に不可能な動きで立ち上がる。ダンを見下ろし、 カーティス「見違えたな ダン 立派な極悪人になったものだ」 ダン「老いぼれたな カーティス 地獄の底から 貴様を殺《ト》りにきた」 カーティス「もう一度殺《ト》らんと 成仏しないらしい 過去を思い出させてやるか?」 ダン「年寄り《ロートル》の話は長い」 カーティス「“笑う顔《ヘヴンスマイル》”は 片付けた ココなら邪魔は入らん 漢《オトコ》と漢《オトコ》の勝負だ」 ダン「サシで俺が殺《ト》れるか?」 カーティス「格下が鳴くな オマエに6発も必要ない」 ダン「貴様は4発で十分だ」 カーティスは短く笑うと、腰を振って鳥のジェスチャーをしながら、 カーティス「鳩が飛び立つ瞬間《タイミング》─ それが合図だ」 安全装置の外れる音。 カーティス「若造が! 後悔させてやる!」 「邂逅」後編 エンディングデモ ダン「落ちたな 師匠《カーティス》よ」 装置に倒れ込む血塗れのカーティス。 カーティス「笑ってくれ」 ダン「趣味の悪い老人《ジジイ》だ」 カーティス「老後の楽しみだった どう思う?」 ダン「やってることは移民局と一緒だ」 カーティス「輝いた日々を与えたかった」 ダン「わかっちゃいねェな 貴様は ただの変質者《エロジジイ》だ」 カーティス「幕を引いてくれ」 ダン「格好つけるな 変態のクセに」 ダンは銃で装置のスイッチを撃ち抜き作動させる。 巨大な洗車機のような装置が倒れたカーティスを取り囲み、血飛沫をあげる。 さらにドリルのような装置がカーティスの上に覆い被さる。 ダンはその様子を背に去っていく。 途中、剥製にされた少女が並べられている壁をちらりと見る。 反対を見やると、その壁にも同様の少女たち。 去っていくダン。 装置が停止し、剥製にされたカーティスが浮き上がる。 暗転し、エコーがかかったカーティスの声。 「Life, Wonderfull dear.」 「邂逅」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 The maidens save the world with their laughter 続 「分身」へ 「分身」 オープニングデモ 強い光に照らされたガルシアンのシルエット。 留守番電話『ご用の方は メッセージをどうぞ』 ガルシアンはステーキを食べている様子。 留守番電話の声『こんにちは スミスさん 選挙が近づいています 投票の決断はお済みですか? 我が民産党に清き1票を! 良い一日を!』 ハーマンの部屋 サマンサ(私服)に殴られ呻くハーマン。サマンサはさらにハーマンの腹を蹴り付ける。 サマンサ「すっきりしたー ストレス解消にいいわ コレ」 ハーマンの目線が自分のミニスカートを向いているのに気付き、 サマンサ「アンタさ 何見てるの!?」 サマンサは挑発的に笑いながら足を微かに上げ下げする。 サマンサ「そんなに見たい? どう? 興奮してきた?」 無言で動かないハーマンに向かって、 サマンサ「ジロジロ見てんじゃねェよ!」 さらに激しい蹴りを入れる。 サマンサ「キモイんだよ!」 テレビ テレビ画面に映るハンサムマンのオープニング。 途中で画面が乱れ、ZaKaTVの「LIVE」ニュース映像に変わる。上空から映された建物の前にはパトカーや救急車、野次馬達。建物の中から担架で運び出される者の姿が小さく見える。 レポーター『こちらは現場からのライブリポートです シアトル郊外の民産党集会中に 党幹部のスティーブ・サンダースン氏が ハンサムマンと名乗る仮想集団に 殺害されました 繰り返します』 暗転。 Garcian s House Highway Bridge 夜の橋。カメラが街灯からゆっくり下にパンしていくと、停車しているミルズの白いスポーツカーが映る。 ガルシアン「何者だ?」 ミルズ「知らないのか? 謎の仕置戦隊“ハンサムマン” 軍が開発した 対“HS”《ヘヴンスマイル》戦略兵器とも言われるが」 車内でガルシアンの膝に放り投げられるコミック『ハンサムマン』の冊子。 ミルズ「どマイナーなZTTコミックから発した コミックヒーローが元ネタ」 ハンドルに寄りかかって、ガルシアンとは顔を合わさずに話すミルズ。ガルシアンも冊子に注目している。 ミルズ「斬新なのは 連載と現実が クロスオーバーする点だ」 ガルシアン「サンダースンの暗殺と 何の関係が?」 ミルズ「あの事件は すでにコミック連載で 予告があったのさ! 事件の27分後には サンダースン暗殺のシナリオが オンラインゲーム上でアップされた」 ガルシアンが運転席のミルズを横目で見ながら、 ガルシアン「ダレの絵図《シナリオ》だ?」 カメラは車のダッシュボードをパン。 ミルズ「取り仕切っているのは 大手広告代理店エレクトロ&ライン社の クソ連中さ キャラクタコンテンツを買い漁って クリエイティブな世界を 干犯しようとしている」 ガルシアン「的は そのクソ連中か?」 ガルシアンが開いているコミックは「Next Issue」のページ。 ミルズ「コミック作家の トレヴァー・パールハーバー ドミニカのアトリエで執筆中だ 強攻策だよ」 ミルズの手がガルシアンの手に封筒を渡す。 ガルシアン「了解した《ラジャー》」 ミルズが不意にガルシアンを振り向き、 ミルズ「そうだ!」 走り出すスポーツカー。 ミルズ「今日発売の最新号だ 先週は サンダースン殺害で終わった 予告では 新しい敵キャラが登場すると」 コミックに描かれたスーツ姿のモンスター。 ガルシアン「マスターが」 ブックスタンドの前に車を止め、コミックを開いているミルズ。 ミルズ「モンスターになっちまった 待てよ!? ということはだ 次の標的《マト》は?」 フロントガラスに映るミルズと、その奥の険しい表情のガルシアン。 ミルズ「killer7だ!」 Highway Bridge Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington United States Caribbean Sea Dominica Corridor ドミニカ共和国“光と影の町”の迷走 Wandering in the republic of light and shadow, "Dominica" NEWORDER NO.38 コミック作家トレヴァー・パールハーバー密殺依頼 Kill the Comic Author Trevor Pearl Harbor in secrecy 「分身」 中間デモ(1) ドミニカの静かな街並み。 路上のシンガーにチップを落とすダン。 シンガー「ありがとうございます」 ダン「どうだ 稼ぎは?」 シンガーは自嘲気味に笑って、 シンガー「ぼちぼちです」 ダン「弾むぜ」 ダンは苦笑したような表情でもう1枚コインを放る。 シンガー「旅人への詩《ウタ》を贈りましょう ココは迷いの街です 鍵を探してください」 ギターを弾き、歌い始めるシンガー シンガー〈心の静寂を─ 魂の導きを─ 己の指標を─ 迷いは消えるでしょう〉 ダン「迷うとどうなる?」 シンガーは静かに笑ってから、真剣な顔で話し出す。 シンガー「影に飲まれます 永遠の闇が支配する─ “笑いの街”の住人に」 ダン「オレの姿が消えたら あの詩《ウタ》を歌ってくれ」 「分身」 中間デモ(2) 年老いた預言者の声。 預言者「光は気まぐれだ 闇から逃げ 時には喰らう」 少年の姿の預言者が通路の先に立っている。 預言者「優しく人を包み 無情に人を枯らす」 少年の背後にもう1人の少年。唇の動きで彼がこれらの言葉を喋っているのが分かる。 次にもう一方の少年の声(やはり老人の声)。 預言者「光の魂が導く先に 獣が待つ」 二人が同時に語る。 預言者「刮目せよ 旅人よ」 暗転。 「分身」 中間デモ(3) 青空の下、海が見えるテラス。テラスに続く部屋で、トレヴァーがコミックの原稿を描いている。原稿には扉を開けて部屋に入るダンの姿。 トレヴァー「ダン・スミスの登場だ」 原稿とまったく同じポーズでダンが現われる。 ダン「どうだ? 来週の展開は決めたのか?」 トレヴァー「凄い! 本物だ 本当に来るとは思わなかったよ ボクに こんな不思議な力があるとは」 トレヴァーはしみじみとした表情。 ダン「めでたい男だ」 トレヴァーの余裕は崩れない。 ダン「ココでオレが撃ったら 予言はどうする?」 トレヴァー「もう 書いたよ キミが殺される絵図《シナリオ》にね」 原稿に描かれたハンサムマンの登場シーン。 トレヴァー「そろそろ登場する頃だよ」 テラスに降り立つハンサムブラック。 トレヴァー「英雄《ヒーロー》の登場だ! ハンサムマンは強いよ だって ボクが描いているからね ダンを殺せ! ハンサムウインクだッ!」 ハンサムブラック「ハンサムウィンク!」 アイガードから光線が発射される。ダンはかわして銃を2発撃つが、ハンサムブラックはかわしざまキックを放ち銃を蹴り上げる。床に落ちる銃。 ハンサムブラック「ハンサムビーム!」 ダン「避《ヨ》けろ!」 ビームをかわしたダンだが、その背後にいたトレヴァーの胸をビームが貫通してしまう。呆然と倒れるトレヴァー。 ハンサムブラック「コレ以上 我々に深入りすると 死ぬことになるぞ!」 ダン「殺せるならの話だ」 ハンサムブラック「面白い 勝負だ ダン・スミス! ハンサムウィンク!」 ハンサムウィンクをかわしざま、床の魔銃を取るダン。雨あられと放たれる光線をかわして懐に入り込み、顎に魔銃を突き付ける。 暗転。銃声。 画面が分割され、それぞれハンサムマン残りメンバーの顔がアップになる。 ハンサムレッド「よくもブラックを! 鬼畜地獄殺戮魔道隊“killer7”! 覚悟しろ!」 テラスに次々に降り立つハンサムマン。 ハンサムレッド~ハンサムマン「匿名仕置戦隊“ハンサムマン”!」 ダンは銃の狙いをつけて、 ダン「ココで連載を終了させてやる 束でも構わんぞ!」 ハンサムレッド「果し合いを申し込む 正々堂々と死合《シアイ》をしようではないか! N.Y.ブロードウェイ 明日の朝4時だ 待てェい!」 次々と宙に消えていくハンサムマン。 ダン「逃げてねェよ」 暗転。 Corridor Dominica Caribbean Sea United States Washington Seattle Urban Area Seattle Suburb Garcian s House 「分身」 ボス戦前デモ Garcian s House Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Northeast NewYork Manhattan Broadway 摩天楼“ブロード ウェイ”の軍団対抗戦 NEWORDER NO.39 匿名仕置戦隊ハンサムマン果死合 早朝、人通りのないブロードウェイの交差点(タイムズスクエアか)。 コンが地面に耳を付けて音を聞いている。 コン「来た!」 カメラはハンサムレッド(?)の足を映す。陽炎が漂う道を静かに近づいてくる足。 横一列に並んだハンサムマン8人が歩いてくる。 コン「ハンサムマンだ! かっこいい!」 空中に飛び上がり、ビルや看板を踏み台にして華麗に宙を舞うハンサムレッド。 決めポーズとともに ハンサムレッド「ハンサムレッド!」 以下、それぞれの決めポーズ。 ハンサムブルー「ハンサムブルー!」 ハンサムライトブラウン「ハンサムライトブラウン!」 ハンサムデッド「ハンサムデッド!」 ハンサムパープル「ハンサムパープル!」 ハンサムホワイトパール「ハンサムホワイトパール!」 ハンサムピンク「ハンサムピンク!」 ハンサムゴールド「ハンサムゴールド!」 全員が揃って ハンサムマン「匿名仕置戦隊“ハンサムマン”!」 コン「本物だ! 本物のハンサムポーズだよ!」 勢揃いしたスミス同盟とハンサムマン一同が対峙する。 ハンサムレッド「準備はいいか?」 ハーマン「死に場所を選ぶとは 潔い若者たちだ」 ハンサムレッド「killer7の墓場にはふさわしいだろ?」 ハーマン「能書きは無駄だ」 凄みのある微笑みとともに、 ハーマン「さあ 死合《シアイ》を始めようか?」 ハンサムレッド「いいだろう 最高のマッチメイクを用意したよ」 右腕を高く掲げ、 ハンサムレッド「さあ 死合《シアイ》開始だ」 画面は劇画調の効果とともにホワイトアウト。 「分身」 エンディングデモ 交差点にラブが立っている。 ガルシアン(この少女は ゲーマーだ ゲームの中の世界が 現実と繋がってしまった) ラブ「はじめまして キラーガルシアン ワタシは ラブよ」 ガルシアン「何故 名前を知っている?」 ラブはにっこりと笑ってから、 ラブ「ワタシが脚本《シナリオ》を書いているからよ」 ガルシアン「どういうことだ?」 2人は離れて対峙している。 ラブ「エレクトロ&ライン社に依頼されたの メディアを利用して作品《スキャンダル》を作っているの」 ガルシアン「すべて エレクトロ&ライン社の コマーシャルということか?」 ラブ「だから潰すのよ トレヴァーの仇《カタキ》を討つ!」 ガルシアン「キミにできるのか?」 ラブはガルシアンに近づきながら、 ラブ「ワタシの脚本《シナリオ》で片付けるわ 来週の連載を楽しみにね」 手の届く距離で ラブ「会えて嬉しかったわ キラーガルシアン」 差し出されたラブの手を握るガルシアン。 ガルシアン「こちらこそ 光栄だ ラブ キミの情熱は素敵だ」 ラブ「ありがとう 活躍を期待しているわ」 握手の手を放すと、ラブは閃光のように消失する。 ゲーム画面らしきスタッフロール。 Hardboiled Shooting killer7(TM) ONLINE CAST Harman Dan Kaede Con Mask Koyote Kevin Garcian HandsomeMan Thank you for playing! GAME END CAPCOM クン・ランが画面を手で覆い隠し暗転。 ハンサムマンのジングルとともに、 「分身」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 Take the mask off your heart, and show your smiling face 続 「笑顔」へ 「笑顔」前編 オープニングデモ ビル風が吹く夜の高層ビル屋上。屹立するマツケンと、屋上の縁に不安定に立つカサイ。 カサイは下着姿で顔にボンデージマスクをしている。 突風が吹き、カサイはバランスを崩して落下する。 コンクリートに激突した音が響くが、マツケンは視線を下ろそうとしない。 地面にくずおれたカサイの頭部から広がる血。 マツケンは去っていく。 The Building Main Area Washington D.C Washington Seattle Urban Area Seattle Suburb Garcian s House ガルシアンの家。朝食か。 留守番電話『ご用の方は メッセージをどうぞ』 ガルシアンは静かにコーヒー(?)を飲む。 留守番電話の声『こんにちは スミスさん 選挙が近づいています 投票の決断はお済みですか? 我が民産党に清き1票を! 良い一日を!』 ハーマンの部屋 サマンサが椅子にだらしなくもたれかかっているように座ったまま動かない。 口を半開きにしたその表情はうつろで、生きているかどうかも分からない。 Forbidden Room ハーマンとクンがチェスに興じている。 クンの手。 クン「チェック」 ハーマン「奇遇だ」 ハーマンの手。 ハーマン「チェック」 クン「この勝負殺《ト》らせてもらうよ」 クンの手。黒のクイーンでハーマンのクイーンを取る。 クン「スミスくん こんな話を知っているか?」 ハーマン「聞こうじゃないか」 カメラは二人を中心に、部屋をゆっくりと回る。豪華な部屋の窓から見える空は明るく、ドアは閉ざされていて部屋には二人しかいない。 クン「将来を嘱望された ある若者が居た 不動のセンターバックは憧憬の的だ 反則しても 笛は鳴らない スレンダーな女子大生《キャンパスガール》との情交は─ 乾きを知らない 名門大学でMBAを取得して 道は10車線以上に広がった だが 彼は満たされなかった ずっと叫んでいたのだ 呼び覚まそうと 夜《ヨル》が明けるまで慟哭し続けた ついに眼を開いた 潜在が浮上する時だよ きっかけは簡単だった 母親が女の表情を見せた瞬間だった 魔物とはあの事だ」 いつの間にか部屋は暗くなり、扉の前にはガルシアンが立っている。その右手には黄金銃らしき拳銃。クンとハーマンは気付かぬ様子で会話を続ける。 クン「若者は 母親を切り刻んだ メッタ刺しにして 恍惚なる表情は停止した 天使が囁き 少しの勇気を与えた」 ハーマン「悪徳な天使だ」 クン「善意の他者だよ」 ハーマン「君は本当に悪党だ」 クン「私の仕業じゃない 記憶が薄まってきたんだよ」 ハーマンはガルシアンに気付く。 ハーマン「おや?」 クンもつられてガルシアンの方を向く。ガルシアンは変わらずその場に立っている。 ハーマンとクンはチェスの駒を倒して激しく動揺する。 二人は笑い声にも聞こえるようなひきつった悲鳴をあげて怯える。 ガルシアンは無言。 Garcian s House Highway Bridge 橋の上にミルズの赤い車が停まっている。それはかつてクレメンスが乗っていた物のようにも見える。 ミルズ「残党が動き出した」 ガルシアン「不穏な気配を感じた 何が始まる?」 車の運転席にミルズ、助手席にガルシアン。 ミルズ「テロだよ “笑う顔《ヘヴンスマイル》”とは異なる種のテロだ 日本《ニッポン》が画策するテロは 想像ができん」 ガルシアン「知恵を使ったテロリズム 合衆国の礎石に─ 決定的ダメージを与える何か?」 ミルズ「フィラデルフィアに飛んでくれ 国連会当主元側近が 情報を握っている ホテルユニオンで“マツケン”を呼べ」 ガルシアン「何者だ?」 ミルズ「マツオカ・ケンジロウ 国連会の幹部で唯一生き残った男だ 各国に潜伏する日本の組合員─ 1千万人を牛耳る実力者だ」 ガルシアン「1千万人だと?」 ミルズ「何ができると思う?」 ガルシアン「その民が一州に集中すれば─ 大きな組織票となり」 ミルズ「州選挙区での政権が獲れる マツケン争奪戦は 大荒れに荒れるぞ」 ミルズは隣席のガルシアンの顔を覗き込むが、ガルシアンはその目を見ていない。 ガルシアン「マスターが消えた」 ミルズは言いにくそうに、 ミルズ「ガルシー そのことだが 大事な話を伝えなきゃならん」 ガルシアン「構わん 話してくれ」 ミルズ「実は オマエとハーマンは30年前に─」 銃弾がフロントガラスを割り、ミルズの額を撃ち抜く。 立て続けに何発もフロントガラスに当たる銃弾。ミルズに狙いをつけているのか、助手席には当たらない。 ガルシアンは車から飛び出し、狙撃手の方向を睨むように見つめる。 橋から飛び降りつつ欄干につかまり、眼下の車道を往来する車を見定める。 飛び降り、トラックの荷台に着地。 トラックは走り去っていく。 Highway Bridge Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Northeast Philadelphia Philadelphia Urban Area Union Hotel ホテル“ユニオン”の聖戦 Crusade at the "Union" hotel NEWORDER NO.40 国連会マツオカ・ケンジロウ密談計画 Matsuoka Kenjiro s confidential meeting with the United Nations 「笑顔」前編 中間デモ ホテルのフロント。ホテルマン(エド)が端末の入力の手を止めて、ガルシアンを迎える。 エド「いらっしゃいませ ご宿泊でしょうか?」 ガルシアン「いや 面会に来た」 エドは再び端末に向かい、 エド「スミス様ですね? 最上階でお待ちです 奥のエレベーターでお上がりください」 フロントを行き過ぎようとするガルシアンは、ふと立ち止まり振り向く。 ガルシアン「何故 名前を?」 エド「お客様のお顔は 記憶しております そちらの鞄も 忘れておりません」 言われて鞄に目をやったガルシアンがフロントに顔を戻すと、エドの姿が消えている。 ガルシアン「!?」 端末の電源は切れておらず、操作する人間だけがそこにいない。 「笑顔」前編 エンディングデモ 部屋の中には椅子に座った2人の男がいる。背後の窓と巨大な換気扇から漏れる光が逆光になり、2人の顔は見えない。 ガルシアン「“マツケン”か?」 左の男(ヤング・ハーマン)が答える。 ハーマン「マツオカケンジロウは居ませんよ もう 引き渡しました」 ガルシアン「ドコに?」 ハーマン「では ヒントを与えましょう」 ガルシアン「時間が迫っていることは知っているだろ?」 ハーマン「勿論 新しい情報屋が待っています 真実に近づいたら お越しください 本日は ココでお引き取りください」 「笑顔」前編 完 「笑顔」後編 オープニングデモ Garcian s House Highway Bridge 雪の降る橋を歩くガルシアン。その先には欄干に寄りかかった女性(リンダ・バーミリオン)がいる。 リンダ「時間にルーズなのね 自由人《セレブニティ》は快適ね」 ガルシアン「挨拶が先だ 身分は?」 リンダ「リンダ・バーミリオン ミルズを殺ったヒットマンよ」 ガルシアン「何?」 リンダ「ミルズは 政府党の犬よ 国益だけで動く 下等な輩《ヤカラ》だわ」 ガルシアン「それが我々の役割だ」 リンダ「殺し屋《キラー7》が国の意思で動いても?」 ガルシアン「貴様 何者だ?」 リンダ「国を守る者よ いずれ知る事になるわ」 立ち去ろうとするリンダの背中に、ガルシアンは銃を向ける。 ガルシアン「待て!」 リンダ「もう解ったでしょ? 最後の仕事よ この国のシステムを見届けるのよ アナタの千里眼で 本当の敵を見抜いて」 ガルシアンは銃を下ろし、リンダは去っていく。 Highway Bridge Elementary School 国立“コバーン小学校”の死闘 A desperate struggle in "Coburn" national elementary school. NEWORDER NO.41 国家中枢部接触依頼 ORDER Contact the National Hub. 「笑顔」後編 中間デモ(1) 校長室にはキーン校長が机に座っている。その前には拳銃が置かれている。 キーン「ダレだね?」 ガルシアンは鞄を床に置き、キーンを見つめる。 テロップ〈ベンジャミン・キーン〉 キーン「一緒に殺《ヤ》ってはくれんか?」 銃を手に取り、弾丸を一発装弾する。 キーン「“ロシアンルーレット” 勝ったら 凄いことを教えてやろう 女を100%口説く必中術だ」 怪訝そうな顔のガルシアン。 ガルシアン「負けたら?」 キーン「君が負けたら 大統領を暗殺してくれ」 ガルシアン「いいだろう 乗った」 キーンは緊張しながら銃口をこめかみに当て、決死の形相で引き金を引く。 銃弾は発射されず、キーンは銃を机に置いてガルシアンに向けて滑らせる。 ガルシアンは落ち着いた様子で銃を手にし、何のためらいもなく自分に向けて引き金を引く。銃弾は発射されない。 再びキーンに向かって滑る銃。 キーンは一度ためらうか驚くかのように拳銃とガルシアンを見比べる。 キーン「なかなかやる いい根性している まだまだまだまだ 死ぬわけにはいかんのじゃ! この程度の運気じゃ 国を支配できないわ 選挙戦までは死ぬわけにいかない!」 興奮ぎみに拳銃をとり、荒い息をつき激しい葛藤の末、キーンは引き金を引く。銃弾は発射されない。 キーン「キテるぞ ぐんぐんキテる! 時流は 儂《ワシ》に傾いてる」 キーンは銃を机に置いてガルシアンに向けて滑らせる。 ガルシアンは銃を手に取り、躊躇せず自分に向けて引き金を引く。銃弾は発射されない。 再びガルシアンは銃をキーンの方に滑らせる。 キーンはじっと銃を見つめ、 キーン「国とはなんだ? 民衆とはなんだ? 政治家とはなんだ?」 ガルシアンに目を転じ、 キーン「さっぱり判らなんだ 儂は大統領になりたかった」 キーンは厳しい顔で拳銃を手に取る。 キーン「この弾さえ 避《カ》わすことができれば すべては手に入る」 荒い息で震えながら、気合いとともに引き金を引く。銃弾は発射されない。 ほっとした様子で、 キーン「勝負はついたな 負けは負けだ 依頼は成立だ」 キーンは銃を机に置いてガルシアンに向けて滑らせる。 ガルシアンは銃を手に取り、即座に自分に向けて引き金を引く。銃弾は発射されない。 再びガルシアンは銃をキーンの方に滑らせる。 ガルシアン「7発入りの銃だ 私はプロだ 誤魔化せん」 キーン「君も私も 病んでいるのだよ こんなことでしか─ 生きている実感を得られないとはな 悲しい現実だ 人は常に 胸の高鳴りを求めている この学校には 合衆国の歴史が眠っている 因習だ 君が見届けてくれ」 キーンは銃を手にとりこめかみに当て、 キーン「女を口説くには─」 銃弾が発射され、キーンは机に突っ伏して倒れる。机に広がる血。 「笑顔」後編 中間デモ(2) 金庫を開けるガルシアン。 ガルシアンの顔のアップになり、金庫の中身は見えない。 音もなくガルシアンの額に一直線の傷が走り、そこから血が流れ出す。 金庫の蓋が閉まる。 「笑顔」後編 ボス戦前デモ 体育館のステージの前に立つガルシアン。 ステージ中央には、首を吊られた男(グレッグ・ナイトメア)。 その背後の紫色のカーテンが自動で開き、奥にある膨大な数の投票箱が見える。 ガルシアンに背後から近づいたマツケンが、銃をガルシアンに向ける。 マツケン「明日ァ メディアが騒ぐで 合衆国の化けの皮が剥がされた」 ガルシアンはマツケンの方を向き、 ガルシアン「システムとはこのことか」 マツケン「大統領の選抜は文部省の管轄じゃ 選挙を操り 政治家を作り上げちょる」 銃を下ろしたマツケンに、ガルシアンは顎でグレッグを指す。 ガルシアン「アレは?」 マツケン「現職の文部省長官─ グレッグ・ナイトメアじゃ」 ガルシアン「合衆国とは何だ? 大統領とは何だったのだ?」 マツケン「わしゃあ日本人《ニッポンジン》じゃけん そがなこと 自分で考ええ」 去っていくマツケン。 マツケン「大事なぁ 自分が何者であるかじゃけんのう」 首吊り死体のあるステージの上には、壁に一列に並んだ肖像画。 その中の一枚には、老いたハーマン・スミスの顔がある。 グレッグ・ナイトメアが笑う顔として目覚める。 「笑顔」後編 中間デモ(3) Garcian s House Seattle Suburb Seattle Urban Area Washington Northeast Philadelphia Philadelphia Urban Area Union Hotel ホテル“ユニオン”の血戦 The Bloody battle in the "Union" hotel NEWORDER NO.42 最後の依頼 The Final order ホテルのフロント。ホテルマン(エド)が端末の入力の手を止めて、ガルシアンを迎える。 エド「お帰りなさいませ どうぞ ごゆっくり」 ガルシアンはエドが差し出した新聞を受け取り、フロントから立ち去る。 「笑顔」後編 中間デモ(4) 白黒の映像。 フロントで業務する眼鏡のホテルマン(ケヴィン)。 近づく口笛の音に気が付き振り返ったところを、黄金銃で撃ち抜かれる。 胸に続きさらに3発。 暗殺者の口笛の音とともにケヴィンはくずおれる。 「笑顔」後編 中間デモ(5) 白黒の映像。 ホテルの窓に寄り掛かって外の様子を眺めているコン。 口笛の音が近づき、コンの背中に続けざまに5発銃弾が撃ち込まれる。 衝撃でコンの体はガラス窓を破り、ホテルの外壁にだらりと腕が垂れる。 コンは末期の言葉か、かすかに口を動かす。 「笑顔」後編 中間デモ(6) 白黒の映像。 口笛と共にシャワー室の扉が開かれ、シャワーを浴びている男の体が見える。 その傍らにはレスラーのマスクが置いてある。 シャワー室の扉が静かに閉まり、扉の奥でくぐもった銃弾の音が4発響く。 また扉が開き、口笛とともに暗殺者は去っていく。 バスタブには銃傷を負った男(マスク)が水面に突っ伏している。 「笑顔」後編 中間デモ(7) 白黒の映像。 ホテルの廊下を逃げるカエデ。カエデはホテルの一室に逃げ込む。 カメラは口笛の音の主の視線となり、悠々と後を追って404号室の扉を開く。 カメラが人の気配のない部屋を見回した後、クローゼットに視線を定める。 クローゼットに銃弾が4発撃ち込まれ、奥で何かが倒れる音がする。 内側からクローゼットの扉が開き、カエデが倒れ出てくる。 遠ざかる口笛。倒れたカエデの下に血痕が広がっていく。 「笑顔」後編 中間デモ(8) 白黒の映像。 502号室の中から銃弾が5発発射され、扉に穴が開く。 カメラは暗殺者の視線となり、口笛と共に扉を開き中に入る。 中にいた半裸のコヨーテはとっさに部屋の死角に隠れ、暗殺者の視界から消える。 カメラはコヨーテに近づこうとするが、間一髪で窓に映ったコヨーテの姿に向き直る。窓に映ったコヨーテは銃を構え、暗殺者が現われるのを待ち構えている。 カメラは後ずさりながら部屋を出て、隣の501号室に入っていく。 口笛の主は501号室のバルコニーから502号室のバルコニーに向かい、窓の向こうのコヨーテの姿を目にする。 気付いて向き直るコヨーテが構えるより早く、3発の銃弾が窓を破りコヨーテに命中する。 倒れるコヨーテ。広がる血痕。 「笑顔」後編 中間デモ(9) 白黒の映像。 ホテルの一室で、椅子に悠然と腰掛けたダンと、その前に立つ暗殺者が相対している。 ダンは暗殺者の口笛を遮って、 ダン「貴様が噂の正体か 殺人鬼“ハートランド”」 ダンのリボルバーに隠れて見難いが、暗殺者の姿はガルシアンのようでもある。 ダン「スミス同盟が目的か? 叶わない目標は掲げないことだ 何を祈っている? 何を 殺《ト》ろうとしている!?」 一瞬の暗殺者の顔のアップは、目が隠れた構図と逆光で定かではない。暗殺者の口が微かに動いて、 ダン・暗殺者「オマエだ」 暗殺者の声はガルシアンの声である。 互いに銃を突き付け合う。銃声はほぼ同時に鳴るが暗殺者には当たらず、ダンはくずおれ銃を取り落とす。 「笑顔」後編 中間デモ(10) ホテルの一室。 ガルシアン「自然とココに戻ってきた」 ガルシアンの前には、ヤング・ハーマンとディミトリが座っている。以前の映像と違い、窓から陽が差さない夜なのでその姿はより鮮明である。 ハーマン「長い旅路だったな ガルシアン いや 本当の名で呼ぼう エミール・パークライナー」 ガルシアン「エミール?」 ハーマン「自己紹介をしようか 私は ハーマン・スミス 君の見た過去に登場した男だ」 ハーマンはディミトリが差し出した帽子を被る。 ハーマン「記憶は戻ったか? 見ただろう? このホテルで6人が殺された事件─ 君が過去に手掛けた仕事だ エミールは一流の殺し屋だった 13歳の学生とは思えない─ 完璧な仕事をこなした 八雲会を狙った犯行 しかし 同盟のメンバーは7人─ その中には主宰は含まれていなかった 主宰は その後の捜査で─ 学校の金庫の中で死体が見つかった 捜査本部で君はこう呼ばれていた killer7と 事件は 世に公表されることはなかった 社会性を逸脱していたからではない 国家機密に触れていたからだ 因習が生んだ惨劇なのさ エミール 君は─ 国家に管理された殺し屋だ 管理人が見ているよ ココの屋上で 僕が保護した時─ 君は既に品格の高い殺人鬼《キラー7》だった しかし 制御《アウトオブ》不能《コントロール》だった 血に塗れた君は神々しかった その姿は もはや人間ではないのだよ 悪魔の眼が 静かに覚醒した」 「笑顔」後編 中間デモ(11) かつて見た映像と同じように、クンとハーマンがチェスのテーブルについている。 クン「遅かったね」 ハーマンは窓の外を見て、 ハーマン「綺麗な夜景だ」 クン「ココは特別だ 時間が歪んでいるからね」 ハーマン「この戦いを静かに終わらせることが─ 最後の願いだよ」 クン「ダメだ また邪魔が入ってしまった」 ハーマン「隣人が醒めたか」 2人は振り返り、部屋の扉の方を見る。 クン「これは 珍客だ」 ハーマン「随分 懐かしい顔じゃないか」 クン「さあ こちらへ」 ハーマン「遠慮なく」 銃弾が2人に雨あられと浴びせられる。飛び散る血しぶき。2人は力なく倒れている。 「笑顔」後編 エンディングデモ エミール・パークライナーの三つ目が静かに閉じ、跡形もなく消える。 エミールは力なく膝から落ち、右手の黄金銃を口にくわえる。 引き金が引かれ、エミールはうつぶせに倒れる。 静かにエミールの目が閉じる。 後に残されたガルシアンの前には大量の血痕。ガルシアンの白いスーツにも血のりがついている。 ガルシアンは激しく動揺し、そこにいない誰かに向かって弁解する。 ガルシアン「違う 僕じゃない 違うんだ 誤解だ!」 ガルシアンは床に置いたままの鞄に目をやり、動揺しながらもひざまずいて鞄を開く。 鞄の中身を見て驚くガルシアン。 鞄の中には、ダン・カエデ・ケヴィン・コヨーテ・コン・マスクの武器が入っていた。 ガルシアンは返り血まみれの顔のまま呆然とそれを見ている。 Cast DWIGHT SCHULTZ・Harman Smith GREG EAGLES・Garcian Smith MICHAEL GOUGH・Dan Smith TARA STRONG・Kaede Smith JUN HEE LEE・Con Smith MIGUEL CABALLERO・Mask De Smith BENITO MARTINEZ・Coyote Smith HEIDI ANDERSON・Samantha Smith BART FLYNN・Christopher Mills JIM WARD・Toru Fukushima JAMES HORAN・Jean DePaul ROBIN ATKINS DOWNES・Hiro Kasai CAM CLARK・Andrei Ulmeyda CHRIS COX・Gabriel Clemence ALISTAIR DUNCAN・Curtis Blackburn MASAYO HOSONO (Mausu Promotion) ・Ayame Blackburn DEBI DERRYBERRY・Love Wilcox JENNIFER HALE・Linda Vermillion KRIS ZIMMERMAN・Punk Kid C JACK ANGEL・Narrator STEVE BLUM・Kenjiro Matsuoka JOE LALA・Kun Lan Game Part Crew Designers TAKASHI MIYAMOTO EISIN SASAKI (NewFrontierStudio) KUMIHIKO WATANABE(wa s works) TADAYUKI NOMARU Character Design TAKUMI MIYAKE 3DAnimation Unit Studio "Dynamo" Mo Cap Studio Manager HIROSHI HIROKAWA Mo Cap Tracking Supervisor NOBUYOSHI ONO Mo Cap System Operator and Animator KEN UENO KESUKE MARUYAMA Mo Cap Suits and Markers SAIKA AOKI 3D Real-time Event Animation Crew Animation Unit Storyboard Artist FUTOSHI NAGATA ORBITAL LINK Inc. Director HIDEAKI SAKADO Motion Capture Director SEIICHI TANABE Designers ISAO MATSUDASHINYA TAZAKI ISSEI TOKUDAKENZI KUMAGAI TOMOATSU GODAIKAORI TAKAHASHI MASAYASU YOKOSESYUNSUKE UEMATSU 3D Modeling Unit DIGITAL ZERO Chief Designer TAKASHI KUWATANI Designer HIROYOSHI OSAWA SOUJU INAOKANAOKI HAMADA Motion Capture Crew Operator MASASHI IMANAKA Actors KENJI HATA(RESCURES)AKIO MAEDA EMI SUGIMOTOICHIRO HADA KENTARO SHIMAZUMATUMI KAWAMUKAI RYOJI OKAMOTOSHINYA SHIOTA Additional "Game Motion" HIDENORI TAKEI MITSUE NAGASAKI 3DCGI Crew Computer Graphics Movie by G-style Animation Movie Crew "Settingsun","AlterEgo" XEBEC Conte Direction NOBUYOSHI HABARA Animation design Graphs director HIDEYUKI MOTOHASHI Original Drawing XEBEC M2 FUTOSHI ONAMI YOSHINORI TOKIYA Art Director KEITO WATANABE Background KLAS KEITO WATANABETOMOKO SASAKI KEITA SUZUKIMINAKO YAMADA KAZUO KOBAYASHIYURI TAKAGI TOSHIHIDE KAWANA Animation Test SYUKO OKUTANI Color Scheme Specification IWAMIMICA XEBEC M2 MIYUKI SHIMIZU TAEKO SATOMI SHINKO TSURUMOTO?f3 HIROKO KANEDA TAKAYO MITSUWAKA Finish Test MARIKO KAWAI Finish XEBEC M2 YUKO FUKUDA Special Effect XEBEC M2 HIDEAKI SAKURAI Composite Director KATSUTOSHI HIROSE Mastering MASAAKI ISHIKAWA JAEForce ShootingXEBEC CG Editing JUNICHI ITO JAY FILM 3D JUNKI HONMA Product Progress REINA MOROOKA TAKU KOBAYASHI Animation XEBEC XEBEC M2 "Cloudsman" Digital Frontier Inc. CG Producer YUSAKU TOYOSHIMA Production manager NAOMI IKOMA A unit9 production Director BEN HIBONProducer PIERO FRESCOBALDI Character design and backgrounds BEN HIBON Lead character animation ROLAND EDWARDS JUMENO FARFAN-GOMEZ ALEX JENKINS Character animation JOAO DE ABREU DIAS PIRES DOMINIK BINEGGER LAURIE J.PROUD Compositing and scene animation BEN HIBON Visual effects NICK TANNER Sound Crew Voice Over by Soundelux Design Music Group Voice Over Business Manager AMANDA WYATT Voice Over Coordinator JACQUIE SHRIVER Voice Over Director KRIS ZIMMERMAN Voice Over Engineer ELLIOT ANDERS Production Assistant JUSTIN LANGLEY Coordinate HIROYUKI HAMADA (T s Music) Engineer KOZY TOMINAGA (T s Music) Symphony No.41 In C.K.551 "Jupiter" Composed By W.A.MOZART "Gymnopedie#1" Composed by ERIK SATIE Piano by MASAFUMI TAKADA "Greensleeves" England folk music Whistle by REN YAMAZAKI CAPCOM STAFF Development Assistance AKIHIRO SHIMAMORI HIDEKI SHIOJIRI NAOHIRO YAMADA Leagal Affairs Department SIGEKI KOBAYASHI ATSUSHI NISHINO KAZUHIKO INABA Customer Support Team YOSHIAKI IWASA Marketing Team YUJI ITO Product Management Team TAKAYUKI SANO KOHEI KUBOTA KUNIO FUNAHARA Advertising Team TSUTOMU MASUDA QA Leader SHIGEMI KOMATSU Publicity Team RYOSUKE HAGIWARA TAKAYOSHI TERADA Character Rights Department TAKASHI KITAHARA TETSUYA OHNO TAIKI ENOMOTO? Special Thanks KATSUYOSHI FUKAMACHI TATSUSHI FUJITA NOBUHIKO SAGARA MASAHI OOKA SAKO KATO SMOKEY S GUN FACTORY OX KANTO ARMS MAGAZINE HIROSHI NAKAYA CHIZKO ONO YUKARI SUWABE NAOKO FUJI MOTION DESIGN JAMES WILLIAMSON BACKGROUND MODEL DESIGNER AKI OHTA Development by grasshopper manufacture inc. Presented by CAPCOM 「笑顔」 完 駆除した“笑う顔”:ラララ人 That wonderful smiling face will never be seen again 終幕 「獅子」オープニングデモ Battle Ship Island 北太平洋“戦艦島”の駆除 The destruction of the "Battleship Island". Nothern Pacific Ocean NEWORDER NO.43 決着 Showdown?f1 三年後 戦艦島へ繋がる橋を疾走する赤いスーパーカー。それはかつてクレメンスが乗っていた物のようにも見える。 車は遮断機の前で停車する。 「獅子」中間デモ(1) 椅子を置き扉の前に陣取るマツケン。 マツケン「アンタらの仕事は もう終わりじゃ 殺す必要はありゃあせん この奥におるんが 最後の“笑う顔《ヘヴンスマイル》”じゃ ホンマの親玉よ 親分《ボス》殺りゃあ 根絶やしじゃけんのう 世界はテロの恐怖から解放されたんじゃ しかしな テロが自然の摂理じゃったら─ アンタ どうすんね? 儂《ワシ》を殺《ト》るんなら今のうちじゃ アンタみたいな力ある殺し屋でも─ よう容赦はせんけェのう 覚悟して待っちょれ 血の代償は 血で拭うしかないんよの アンタらの母国を選ぶか─ 儂の国の復讐を眺めるか─ アンタの好きにすりゃあええ」 〈生カス〉を選択した場合・ マツケンは一度低く笑って、席を立つ。 扉を開け、ガルシアンを招き入れる。 マツケン「Welcome」 〈殺ル〉を選択した場合・ マツケンの額が撃ち抜かれ、椅子ごと倒れ扉の前ががら空きになる。 「獅子」中間デモ(2) イワザルらしき人物に銃弾が命中する。ヘヴンスマイルの笑い声とともに倒れる男。 その顔はクン・ランのものである。 「獅子」エンディングデモ 〈生カス〉を選択していた場合・ 戦艦島で最も高いビルの屋上に屹立するマツケン。 戦艦島にほど近い洋上では軍艦が次々現われる。 上空には戦闘機群。 隊列を成す戦闘機群と爆撃機が、マツケンの頭上を飛び去っていく。 テロップ〈報復決行 二千十四年、 国際連合軍は合衆国に向けて 総攻撃を開始した。〉 〈殺ル〉を選択していた場合・ 静かな戦艦島の様子。 突如現われるミサイル群。戦艦島に着弾し大爆発を起こす。 テロップ〈日本消失 二千十四年、 日本は合衆国の攻撃により 絶滅した。〉 killer7 Producer Hiroyuki Kobayashi Story Shinji Mikami SUDA 51 Production Supervisors Akira Kokushoh Hideki Kato Main Programmer / Battle Programmer Satoshi Kawakami System Programmer/Event Programmer Kazuhisa Watanabe Event Programmer Accessories Programmer Noboru Matsuzaki Visual Effects Programmer Takumi Yamada Event Programmer/Menu Programmer Shinya Sato Programing Supervisor Yoshikazu Fujita Art Director Background Model Designer Akihiko Ishizaka Background Model Designer Hajime Kishii Katsunori Kitayama Toshiyuki Kimura Character Design/HeavenSmile Design Kunihiko Taniwaki Path Designer Hiroto Yamamoto Sound Director/Score Composition Masafumi Takada Sound Effects Jun Fukuda Translator Shinsaku Ohara Planner Kunihiro Sasagawa Web Design Tsukasa Fujita Assistant Director/Battle Plan Toshihiro Fujikawa Assistant Planner Ryouichi Kubodera Executive Producer Shinji Mikami 上海 100年後 クンの“神の手”を撃ち抜くハーマン。 クンは銃弾を掴み、遠くのビル(放送塔?)に吹き飛ばされるが悠然と着地する。 クンの左手から掴み取られた銃弾が落ちる。 “神の手”を誇示するクン。 ビルの屋上からその様子を窺うハーマン。 ハーマン「悪夢から醒めたか」 クン「隣人《ハーマン》よ 世界は変わらない 常に一定なのだよ さあ ダンスを踊ろう」 哄笑するクン・ラン。 Written, Designed, and Directed by SUDA 51 THE END? Thank You for playing Killer7. CAPCOM killer8 スタッフロール killer8 プロデューサー 小林裕幸 原案 三上真司 須田剛一 製作進行 國生玲 加藤秀樹 メインプログラム 先頭プログラム 川上智 システムプログラム イベントプログラム 渡辺和寿 イベントプログラム 装飾プログラム 松崎昇 エフェクトプログラム 山田巧 イベントプログラム メニュープログラム 佐藤慎也 プログラム監修 藤田至一 ビジュアル監督 背景モデリング 石坂明彦 背景モデリング 岸井一 木村俊行 北山克典 人物モデリング 谷脇邦彦 パス編集 山本広人 音楽監督 作曲 高田雅史 音響効果 福田淳 翻訳 大原晋作 企画進行 笹川晋弘 Web担当 藤田司 助監督 藤川敏浩 企画助手 久保寺良一 製作総指揮 三上真司 上海 100年後 クンの“神の手”を撃ち抜くハーマン。 クンは銃弾を掴み、遠くのビル(放送塔?)に吹き飛ばされるが悠然と着地する。 クンの左手から掴み取られた銃弾が落ちる。 “神の手”を誇示するクン。 ビルの屋上からその様子を窺うハーマン。 ハーマン「悪夢から醒めたか」 クン「隣人《ハーマン》よ 世界は変わらない 常に一定なのだよ さあ ダンスを踊ろう」 哄笑するクン・ラン。 脚本・ゲームデザイン・監督 須田剛一 終焉? Thank You for playing Killer7. CAPCOM Hopper7 エンドクレジット 終 " Heaven Smile " is laughing right beside you. 駆除したバッタの数:ラララ人 操作習得のイワザル台詞集 操作習得《ソウサシュウトク》なさいますか? 〈殺る〉を選択した場合・ チュートリアル Aボタンをお使いください 走ることができます Bボタンをお使いください 方向転換《ターン》を行います Rボタンをお使いください 武器を構えます Bボタンをお使いください 近距離補足《ロックオン》します Lボタンをお使いください 索敵《スキャン》を行います +ボタンをお使いください 標的切替《ターゲットチェンジ》します Aボタンをお使いください 攻撃します ◎をお使いください 太枠道標《ジャンクション》の方向に 入力後Aボタンで行き先を決定します もう一度、習得されますか? ハーマン部屋のイワザル台詞集 基本解説 ・移動について 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイボタン配置です Aボタンで走ります Bボタンで方向転換《ターン》します 走行中にBボタンで高速反転《クイックターン》です 慣れれば 快適な旅路になります 無事の習得をお祈りしています 我はハーマンの名の下に ・ジャンクション 御主人様《マスター》 ヤバイです 方向感覚がヤバイです 道標《ジャンクション》には慣れていただいたでしょうか 便利な活用法がございます 道標《ジャンクション》は 一度進んだ先は青色《ブルー》に変色します まだ進んでいない先は 鮮明《ノーマル》な色です 不安になりましたら─ 灰色《モノクロ》を指してお戻りください 我はハーマンの名の下に ・体力表示 御主人様《マスター》 ヤバイです 気持ち的にヤバイです むしろ あの眼《メ》! あの眼に見つめられるだけで ヤバイです 眼が閉じてくると 同盟《キラー7》の活力が失われます 完全に閉じてしまうと─ 同盟《キラー7》は死に至るでしょう その前に 血の補給を怠らないよう ご注意ください 眼が充血すると 試験管が使えます 刮目してご覧ください 我はハーマンの名の下に ・人格交代 御主人様《マスター》 ヤバイです 基本概念がヤバイです STARTボタンで狭間《サブメニュー》が出現します 4つの項目を選ぶことができます 方向入力とAボタンで項目選択できます 上方向は 同盟《キラー7》の交代です 選んだ同盟《キラー7》が登場します 寝ている同盟《キラー7》は 選ぶことができません TVで起こしてください 我はハーマンの名の下に ・アイテム 御主人様《マスター》 ヤバイです 普通にヤバイです STARTボタンで狭間《サブメニュー》が出現します 方向入力とAボタンで項目選択できます 右方向は 鳩書簡の閲覧です ハトが届けてくれた 手紙を読みます 左方向は 装飾品《アクセサリー》を装備します 指輪《リング》を選んでくださいませ その他《ホカ》 造形物《アイテム》などは─ 未来を開くきっかけになるでしょう 指輪《リング》が返却されたら─ 装備をお忘れないように 我はハーマンの名の下に ・地図 御主人様《マスター》 ヤバイです 迷子になりそうですわ そんな時には Xボタンをお使いください 地図が開きます 魂弾《タマタマ》をすべて収拾してください 迷子になったら─ 印《アイコン》を目指してお進みください 我はハーマンの名の下に ・多層人格 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイですわ 御主人様《マスター》は 同盟《キラー7》を抱えております ですが 多重人格とは異なりますわ 格好の研究材料です 肉体すら交替してこそ多層人格─ 御主人様《マスター》の独壇場です 残念ながら 業者《ガルシアン》は自由に交替できません 必ずTVを介してください 監視カメラにご注意を 我はハーマンの名の下に ・残留思念とは 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイ怨念ですわ 御主人様《マスター》の前に現われる透明の者たちは─ 残留思念ですわ 強い情念が世俗に固執してます 何故かって? 人が悪い方ですわ 御主人様《マスター》に殺《ト》られたからです ですがね むしろ逆に─ 殺《ト》られて感謝している者もおります 私目《イワザル》の様に 我はハーマンの名の下に ・ハーマン部屋 御主人様《マスター》 ヤバイです あのメイド《サマンサ》はヤバイです 正装時は 職務を全うし─ 従順な記録係《セーブメイド》となります 7つの記録《セーブ》をお使いください しかし ご用心ください 私服姿は乱れきっております やりたい放題《ネットサーファー》ですわ 赤いランプの部屋が正装─ 緑のランプの部屋が私服となります 我はハーマンの名の下に ・門番 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイ扉です 罪人《ザイニン》をご存知ですか? 羈絆門《キハンモン》を守る門番です あちらの世界への案内人ですわ 魂弾を収拾《コレクション》すれば 先に通してくれます 何の為に集めているのやら 我はハーマンの名の下に ・執事 御主人様《マスター》 ヤバイです あのメイドは 失踪しました 責任は上役が取るものです 執事を務める─ ギャリー・ワンダラーズです 生真面目な性格で─ この道50年のベテランです 新しいメイドが見つかるまでの我慢です 我はハーマンの名の下に 戦闘解説 ・銃撃 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイ戦《イクサ》になりそうです 連中《ヘヴンスマイル》は姿が見えません つまり 実存しておりません 笑い声が聞こえたら─ すかさずRトリガーボタンをお使いください 武器を構えます しかしそれだけでは 連中《ヘヴンスマイル》は見えません Lトリガーボタンをお使いください 業者《ガルシアン》が その趣味《スキル》で索敵《スキャン》します 実存化した連中《ヘヴンスマイル》に Aボタンで発砲します 発砲することで駆除が可能になります 我はハーマンの名の下に ・索敵後 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤバイ仕事《バトル》になりそうです 腕が未熟では 危険です 狙いも満足に付けられません 索敵《スキャン》後には Bボタンをお使いくださいませ 本能が付近の敵を狙います 十字ボタンを押すと 次の敵を狙います 我はハーマンの名の下に ・弱点 御主人様《マスター》 ヤバイです ココだけの話 連中《ヘヴンスマイル》には弱点があります 飛ぶ竜の如く そこを狙えば一撃で駆逐ですわ 気味の悪い黄金《コガネ》の粒粒《ブツブツ》 照準の中でしか眼識《ガンシキ》できません しかとご刮目ください 我はハーマンの名の下に ・回復 御主人様《マスター》 ヤバイです ダメージがヤバイです STARTボタンで狭間《サブメニュー》が出現します 方向入力とAボタンで項目選択できます 下方向は 血液です Aボタンを押すと 活力が回復します 同盟《キラー7》が 元気になっちゃいます 試験管に集めた血をお使いください 眼が閉じてきたら 同盟《キラー7》の危機《ピンチ》です 速攻で 試験管をお使いください 我はハーマンの名の下に ・死体回収 御主人様《マスター》 ヤバイです ヤヤヤヤヤバイです 連中《ヘヴンスマイル》の爆弾は強烈です 同盟者《キラー7》でも殺《ト》られてしまうでしょう 殺《ト》られたら 業者《ガルシアン》に任せるべきです あの業者《ガルシアン》はウドの大木ですが 回収の腕だけは一流です どんなボンクラにも 取柄《トリエ》はあるものですわ あっ 忘れないでください 回収した後は 紙袋から蘇生してください Aボタン連打で蘇生できます 我はハーマンの名の下に ・カウンターアタック 御主人様《マスター》 マズイです アレはマズイですよ あんな言い方は良くないです 連中《ヘヴンスマイル》も冷静になれませんよ 解決するには 歩み寄るべきですね もっと引き寄せてください 連中《ヘヴンスマイル》が光った瞬間《タイミング》に Xボタンで清算《クリティカル》しましょう 同盟《キラー7》の新たな一面が発揮されます 我はハーマンの名の下に ・ダンの特殊攻撃 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 暴君《ダン》は 殺戮を好みます 連中《ヘヴンスマイル》の巣を破壊するでしょう Rトリガーボタンで 拳銃を構えている最中─ Yボタンを3回お使いください 試験管が3本セットされ─ Aボタンで“魔弾” を発します 赤と黄の核が 連中《ヘヴンスマイル》の巣の弱点です 我はハーマンの名の下に ・カエデの特殊攻撃 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 裸足《カエデ》は 狙撃好きです どちらかといえば S《サド》ですわ Rトリガーボタンで構え中─ Yボタンをお使いください 照準が拡大《ズーム》され─ 遠距離の敵を狙い撃ちできます 我はハーマンの名の下に ・マスクの特殊攻撃 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 覆面《マスク》は 妙技を使います Rトリガーボタンで ランチャーを構えている最中─ Yボタンをお使いください 試験管1本で 電撃弾 試験管2本で 集束弾 硬い連中《ヘヴンスマイル》にお使いください 我はハーマンの名の下に ・コヨーテの特殊攻撃 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 盗人《コヨーテ》は 凶悪な非道ですわ Rトリガーボタンで 拳銃を構えている最中─ Yボタンをお使いください 試験管を1本お使いください 特殊改良マグナム弾を発砲します 世界協定で禁じられた弾丸です 連中《ヘヴンスマイル》には 効き目抜群なのですが 我はハーマンの名の下に ・ケヴィンの特殊攻撃 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 眼鏡《ケヴィン》は 残忍な輩ですわ Rトリガーボタンで ナイフを構えている最中─ Yボタンをお使いください 試験管1本で二《ツイン》刀投げ《スパークリング》 試験管3本で無限《シャイン》刀投げ《スパークリング》 素早い連中《ヘヴンスマイル》にお使いください 我はハーマンの名の下に 血液解説 ・血液 御主人様《マスター》 ヤバイです 言うほどはヤバくないです 血のご説明をします ビーカーに入った血は 無添加です TVの中で血を博士《ドクター》に渡してください 博士《ドクター》は ああ見えてもなかなかの人格者です 悪いようにはしません 博士《ドクター》が血清を生成してくれます 同盟《キラー7》の意識改革《レベルアップ》にお使いください 意識が変わることで─ 特別な攻撃が可能になります 我はハーマンの名の下に ・血液吸収 御主人様《マスター》 ヤバイです 血はヤバイですわ しかし 血だけが明日《アス》への活力なのです 同盟《キラー7》は 連中《ヘヴンスマイル》の血を吸うことができます しかも 多層人格を維持する安定剤ですわ 血がないと 御主人様《マスター》の命《タマ》すら危ういのです STARTボタンでご確認ください 血液量の確認が行えます 血は大切にお使いください 我はハーマンの名の下に ・人格覚醒 御主人様《マスター》 ヤバイです 詰まるところヤバイです 御主人様《マスター》の同盟《キラー7》は 足並みが揃っておりません STARTボタンでご確認ください 体調《コンディション》の良い同盟者《キラー7》だけ 使うことができます 体調《コンディション》を戻すには 連中《ヘヴンスマイル》を駆除してください 駆除数によって 同盟《キラー7》を起こすことができます 殺死合《コロシアイ》の血が騒ぐのです 起こすには TVにお入りください 我はハーマンの名の下に ・成長(レベルアップ) 御主人様《マスター》 マズイです やっぱマズイですって 同盟者《キラー7》の武器を強化しないと 連中《ヘヴンスマイル》も図に乗ってきますよ 噂では 爆発しない連中《ヘヴンスマイル》も居るとか居ないとか ガンガン駆除して ガンガン意識改革《レベルアップ》してください 強化すれば 連中《ヘヴンスマイル》など恐るるに足りませんわ 我はハーマンの名の下に ・特殊能力について 御主人様《マスター》 ヤバイです 極秘《シークレット》のヤバイ事実です 同盟《キラー7》は 趣味《スキル》が豊富です Yボタンで趣味《スキル》が活用できます 活用する際は 私目《イワザル》がご案内します 我はハーマンの名の下に ・ガルシアン(特殊能力) 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 業者《ガルシアン》の趣味《スキル》は 異常です 指輪《リング》の力を借りてお見通しですわ Lトリガーボタンの索敵《スキャン》は 必須です 我はハーマンの名の下に ・カエデ(特殊能力) 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 裸足《カエデ》は 下僕《ミザル》を召喚します 縞々《ストライプ》の結界を解除します 未《マ》だ見ぬ先に進むことでしょう Yボタンでお使いください 我はハーマンの名の下に ・コン(特殊能力) 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 餓鬼《コン》は 素早くなることでしょう 遠い道のりには好都合です どこでも必死に走ることでしょう Yボタンでお使いください 我はハーマンの名の下に ・コヨーテ(特殊能力) 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 盗人《コヨーテ》は 高い場所が好きです 信じがたい跳躍力で 登ってしまいます 不法侵入の達人とでも申しましょうか Yボタンをお使いください 我はハーマンの名の下に ・ケヴィン(特殊能力) 御主人様《マスター》 ヤバイです 趣味《スキル》が悪いです 眼鏡《ケヴィン》は 無色透明になります 厳重な警戒網を潜り抜けるでしょう 連中《ヘヴンスマイル》との無意味な諍いを回避できます Yボタンでお使いください 我はハーマンの名の下に 笑う顔 ・ヘヴンスマイル 御主人様《マスター》 オモロイです 笑ってるだけありますわ 連中《ヘヴンスマイル》 ただの爆弾魔ではありません 噂じゃ 人間を改造してるって話です 突進してくるだけと思ったら 大間違い 大火傷《オオヤケド》しまっせ! 新型《ニュータイプ》の投入が予定されています 笑い声に騙されちゃいけません 確実に弱点を狙ってください 我はハーマンの名の下に ・ツバキ 御主人様《マスター》 ヤバイです ココだけの話 連中《ヘヴンスマイル》の中に 内通者がおります 御主人様《マスター》の下僕《シモベ》になりたい連中《ヘヴンスマイル》です 姿は真っ白いのですが 裏切り者の洗礼を受けて 血だらけです 健気な連中《ヘヴンスマイル》ですわ 同盟《キラー7》に 趣味《スキル》を活用する磁場を知らせます 磁場でYボタンをお使いください ココだけの話ということで 我はハーマンの名の下に ・ミクロ 御主人様《マスター》 ヤバイです ココだけの話 連中《ヘヴンスマイル》には 運搬者がおります 巣への補給が目的です 運搬者《ミクロスマイル》は 小さい姿形《デザイン》で─ 人目につかぬように行動しております 膨大な原料を運んでますので 駆除すると大きな利点があります 黒ラ黄《クロ キ》は 同盟《キラー7》の体調が完璧《パーフェクト》になります 赤ラ青《アカ アオ》は 膨大な血の取得 運搬者《ミクロスマイル》の攻撃は ダメージはないですが─ 暫く 視界が悪化します 撃ち逃しは損です 我はハーマンの名の下に ・デュプリケーター 御主人様《マスター》 オモロイです あの都市戦略産卵型《デュプリケーター》は 巣ですわ 小型の産卵型《デュプリケーター》が─ 地域に密着した本拠を築きます 核が弱点になります 黄色い核は簡単に破壊できますが─ 赤い核は暴君《ダン》の凶悪弾丸《マダン》をお使いください 我はハーマンの名の下に ・スパイラル 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 螺旋《スパイラル》です どうやら 改造に失敗したようです 丸々とした姿形《デザイン》にご注意ください ニヤついた顔が弱点ですわ 顔は1つと限りません きっちり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・アナザー 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 天井《アナザー》です 落下《ダイヴ》してからが要注意ですわ 四足歩行は伊達じゃないっす 時には 上を見てください しっかり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ヘッドボム 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 暴頭《ヘッドボム》です 広範囲爆破用に開発したようですわ 狙いが外れると 大暴発します 柵が開いた瞬間《タイミング》で 頭にブチ込んでください すっぽり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ダイビング 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 落下《ダイビング》です 目の前に落下《ダイビング》してきます 躊躇せず 即座に処理すべきですわ さっくり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・マザー 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 卵を吐きます 小型の産卵型《マザー》ですわ 連中《ヘヴンスマイル》が無限に生まれます 暴君《ダン》の魔弾が効果的です ばっさり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ポイズン 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 毒《ポイズン》です 迂闊には近づけません 銃は 無力です 虚しいだけなんですわ 弱点への攻撃だけが効果的です ぱっくり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ファントム 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 妄想《ファントム》です 妄想膨らみ 体の一部が巨大化しました 確実に 巨大化部分を撃ってください 狙いが外れると 転送《テレポーテーション》されます そうなったら 逃げることはできません じっくり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ジャイアント 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 巨人《ジャイアント》です 大きいだけの出来損ないですわ 眼《チャクラ》が弱点です でも 眼《チャクラ》は閉じてることも ぐったり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に 続 笑う顔 ・ウルメイダ 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 会長《ウルメイダ》です Tシャツを着ています それだけですわ Tシャツ狙えば 一撃です 会長《ウルメイダ》を倒してコインを集めましょう しっとり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・バック 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 背中《バック》です 表は硬いですが 裏に弱点があります 裏表がはっきりしている性格《タチ》のようです 腕の翼を狙ってください 簡単に 敵に背中《バック》を見せるとは 後は弱点で止《トド》めですわ かっちり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・プロテクト 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 堅牢《プロテクト》です 驚きの重装甲で防御します 覆面《マスク》だけが 倒すでしょう ずっしり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・プロテクトZ 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 堅牢・Z《プロテクトゼータ》です 覆面《マスク》の通常弾は 効きません 火への対策は万全のようです しかし 制御系統が脆くなっております 覆面《マスク》の電撃弾をお使いください どっしり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ブロークン 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 出鱈目《ブロークン》です 飛行機能を搭載した ムリクリな姿形《デザイン》ですわ 重い過去を背負っているようです 操縦席《コクピット》が弱点です ざっくり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・プロテクトZZ 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 堅牢《プロテクト》・ZZ《ダブルゼータ》です もはや覆面《マスク》の電撃弾ですら効きません 自己動力源を備える 完璧《パーフェクト》な改良です 敵ながら 恐れ入ります しかし 自爆を誘発するのは簡単です 覆面《マスク》の集束弾をお使いください 動力が逆流するでしょう みっちり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ミスリル 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 鎧《ミスリル》です 連中《ヘヴンスマイル》が鎧を纏っているのです しかし 鎧は硬い上に─ 壊しても 中の連中《ヘヴンスマイル》が襲ってきます 2度オイシイって事ですか? 早めの勝負を心がけてください がっつり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・レーザー 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 光線《レーザー》です 改造されるのを拒んだのでしょう 物々しい滑車に拘束されました 遠距離から 光線《レーザー》を発射します こりゃ 最大の強敵ですわ 避《サ》けるのは困難です 発射後に自壊します すっきり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に ・ローリング 御主人様《マスター》 オモロイです 今度の新型《ニュータイプ》は 回転《ローリング》です 無理な体勢で転がります 無理しているのでしょう 弱点を一撃で駆除できますわ ちょっぴり 息の根を止めてください 我はハーマンの名の下に オ・ユニオン台詞集「天使」 #01 212号室前 懐かしね スミスの旦那 どうね? ミルズの奴 少しはうまくやてる? 頼りない二代目よ でも アイツいい奴ね 毎度どうも 感謝感謝 今日の出物はコレね “燭台に注目したよ” “奇抜な意匠よ” “ココに隠されてるよ” “順番が隠されてるね” もと詳しく? それなら この仮面使えばいい この仮面撃つと この仮面が教える でも怖いよ この仮面 もと濃い血を求めるね 魔物は血が好きね それでもいいなら 仮面撃つね 詳しく教えるよ #02 トイレ前 スミスの旦那 情報売るよ ちょと複雑ね “トイレに注目したよ” “うん 水を溜めるね” “噴射装置《スプリンクラー》は相性いいね” “噴射する方法考えるね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよオ・ユニオン台詞集「落日」 #03 客間 スミスの旦那 情報売るよ “壺が大事ね” “花を咲かせることよ” “咲かせる方法考えるね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #04 離れ スミスの旦那 情報売るよ “この看板 よく見るね” “大ヒントよ” “方角と聖獣様ね” “バラバラはダメね” “ピタッとくつけるよ” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #05 チンチロリン前 スミスの旦那 情報売るよ “イカサマを見抜くね” “姐《アネ》さんを真似るよ” “サイの目はガチンコね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #06 ポーカー前 スミスの旦那 情報売るよ “ポスターと勝負よ” “役を揃えるね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #07 競馬前 スミスの旦那 情報売るよ “競馬勝つにはポスターね” “着順を読むよ” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #08 花札前 スミスの旦那 情報売るよ “花札 知ってる?” “猪鹿蝶は美しい役ね” “水着女《キャンペーンガール》は最高《サイコー》ね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよオ・ユニオン台詞集「邂逅」 #09 ガレージ スミスの旦那 情報売るよ “簡単ね” “車庫に9台並べるね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #10 カーティス邸 スミスの旦那 情報売るよ “当たり前の事するよ” “もう就寝《ネ》るね” “だから 警備するよ” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよオ・ユニオン台詞集「笑顔」 #11 データ室 スミスの旦那 情報売るよ 子供は無邪気よ “人気のロボットアニメね” “合体ロボは玩具《オモチャ》が売れるよ” “お絵かきは正直よ” “合体方法が注目集まるよ” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #12 ロッカー前 スミスの旦那 情報売るよ 複雑ね 一番 複雑よ “ロッカー番号わかたか?” “ロッカーは壊すね” “2つの大事があるね” “続けると 扉開くね” 仮面撃てばもと詳しく教えるよ でも濃い血を求めるよ #13 理事長室 スミスの旦那 ありゃりゃ 残念ね 悪いね 旦那 もう品切れね もう出し尽くしたよ この店は廃業よ 旦那には世話になったから 特別サービスさせてもらうよ 大事な大事な事よ この世界を生き抜くことね この言葉を胸に刻むね “人に頼るな” ココから先は 旦那一人で頑張るよ それが 殺しの花道よ #00 濃い血を持たずに正銘の仮面と話す 負け犬よ 真《マコト》の負け犬よ 仮面が血を欲している 出直せ 罪人台詞集 #01 魂弾が足りない 次の方 どうぞ どちらまで? 魂弾《シナ》は? 冷かしなら帰ってくれ 消えろ #02 魂弾が足りている 次の方 どうぞ どちらまで? 羈絆門までですね? お預かりします 確かに承りました どうぞ お入りください 難易度選択 敢闘: 「比較的、順当にゲームをプレイすることができる 工夫と助言を加えています」 死闘: 「現実問題として、非常に過酷な戦いが予想されると共に、 助言も制限を加えています」 血闘: 「新たな人格が覚醒します」 蝗闘: 「最強凶悪な“笑う顔”が目覚めました」
https://w.atwiki.jp/urawaza/pages/180.html
■PlayStation2 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■Killer7 ■「裏技・攻略」情報 ●隠藏角色出現條件 ●爆機特典 完成遊戲一次後會出現「Killer8」;完成「Killer8」則會出現「Hopper7」。 Top | 目錄 | あ行 | か行 | さ行 | た行 | な行 | は行 | ま行 | や行 | ら行 | わ行 ■PlayStation2
https://w.atwiki.jp/yaruoaaintroduction/pages/309.html
_ _ { `''< >''" / 、 `''< ----- > ´ / \ `''< ,. '" `ヽ > ´ / { ``< 〕h、 / ', V >''~ / } ` ``< 〕h、 / ' .l V V >''" > ´ / ヽ ` `\、 ' j__ j_ | |___j__,j ' >''" ' \ ヽ | }x;;;;;;ミ ̄ ィ;;;;;;ミi | , / ``< \ | { ゝ"イ ゝ"イj ! / >''" \  ̄\ v | 込、 、 ' , .イ i | .v / ̄ / ``< V ハ ハ )h。.. ___ ..イリ ! ハ V >''" \ \ ' ヽ ∧ }⌒'V゙⌒{イ / /ヽ ./ / \ V ..ハ j r==xzx==ォ イ / V' / ` /__ .∨_ ̄)八( ̄__jィ___V ' ハ ,. .v ハ , イ { { ァ一==ミ、 } } ヽ v ― / / 八ァ''⌒ヽ { v{ニヽ ヽ } ァ''⌒`八 \ V 一 /_,>''" i }{ / `ゝヽ \ }{ i ``<,_V /__/ | | /乂 _,,\_ ヽ| | \__V _, -= '' "~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~"''~、、 ̄ヽ .| / / ヽ \ .! ァ'' ̄_、+''"~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ~"''~、、 / ``~、 .| / / \ \ | 、丶` \/ , ' ィ( )i、 ヽ'" \―――― { ' 、 } ―――/ ∧ / \ / V{___,.. -‐ ≧ ≦ ~''< ___} / / V \ / / , ' \ \. / /___,,.、丶´ ̄ ̄~"''~、、___ { } ___、丶`` ̄ ̄~"''~、、 __\ V  ̄ ̄ ̄ { }  ̄ ̄ ̄ 名前:天使(てんし) 性別:女? killer7 A・0・記号-K-killer7.mlt 『天使』の章のボスキャラで笑う顔の親玉的な存在。 欧州の伝承の天使及び少女に似ており、顔が二次元の萌えキャラ的な造形になっている。 こんなデザインになっているのは黒幕のクン・ランの意図によるもので、ハーマン・スミスへの悪ふざけである。 翼を全て撃ち落とすと堕天使モードに変貌、悍ましい本性を見せる。 戦闘では火炎放射で攻撃してくる。 弱点は4つある顔のような赤い腫瘍。 ちなみに最期の断末魔が男に聞こえる。 キャラ紹介 Wikipedia アニヲタwiki ニコ百 ピクペ 運用法 AAは差分込み72枚。上述の翼が4枚撃破され倒れるまでの場面が23枚となっている。 ゲームにはない挙動がAAとして収められ、優遇されている。 見かけどおり天使もしくは堕天使的な扱いさらに天使のような別のナニカとして使われるだろうキャラクター。 キャラクターとして一番合っている世界観は「女神転生シリーズ」や「BAROQUE」だろう。 「遊戯王」のモンスターカードでも通用はする。 バロネス・オルツィの召喚妖精も起用できそうだ。 改造された生体兵器役としても使えるし、「僕のヒーローアカデミア」のヴィランでの起用の可能性もある。