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VIPギルティスレの愉快な仲間たちを紹介します。 コテとか半コテとか絵師とかいますが、特徴さえ把握してればみんな特定は容易です。 (※嫁はあくまで本人たちの趣味です。嫁はみんなの嫁です。) みちみちとに 踏み台 鰤使い(熊花) クソル ∈ 、´・ω・ ∋<ヴぉるかにゅく がぞう 超髭様 メイマスの人 銀座の人(家主) 三重オフの人 のん カローシ潤 髪 ペド 般若勢 釘宮理恵勢 青森勢 ヴぇおんむ ギルティスレの名無し達 みちみちとに コテ持ち 使用キャラ:ザッパ・ファウスト 嫁:ルキア(クイズマジックアカデミー) オランダに在住していたオランダ人→ついに日本に帰ってきた!→大学も決まり、充実したリアル充実生活を送る予定 VIPギルティスレを立てた初代 1でもある DQNではない 名前の由来はローマ字入力の「nanasi」をかな入力したもの 声がかなり渋く若本規夫の声真似をする(が微妙) 巨乳好き 妹と仲が悪い ダジャレがつまらない 繰り返すがDQNではない ポケモン勢 決してDQNではない とてもダジャレがつまらない ルキアをバカにするとマッハで力を溜める ドラクエシリーズも大好き 麻呂AAをよく用いる みっともない ちっともおもしろくない みりょくもない ちょうしにのりやすい とにかくひどい にんげんじゃない DQNではない 一度も黒グミを食べていない 絵師道を極めるため、最近はギルスレにいない みんな待ってるよ…! 2HSCH>ピヨり>一撃準備>ダッシュ投げ 708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/06/25(水) 12 36 03.05 ID ontXotLdO 俺残り1割ん時に ラオウダストヒット>ラオウ帰宅>無憑依JHS(当たらず)>そっから負け なんてことも。みちみちはファンタジスタだった。 、´・ω・ 踏み台 コテ持ち 使用キャラ:ソル(金) 嫁:銀ちゃん(DTB) 三重県在住のコテ 良くスレの流れを無視して自分が話したい話題を持ち出し、 「ギルティの話をほとんどまったくしない」という点だけを見れば一番住人らしい住人 「金ソルを使っても勝てない」という、ある意味すごい才能を持つ PSPを踏んで壊したため、踏み台の名前が付いた (2010年に直したよ!) もちろん全国のダイソーで販売中 ロボットゲームやアニメを好み、録画したものなどを配信してくれている GV(/性能)>RC>JKのコンボはあまりにも有名 最近は本気(?)でギルティに取り組み始め、毎日パソリロに精を出している また音ゲーにも興味を持って弐寺も始めた様子 少しずつ上手くなっている(現在七段) レトロゲームも愛する 息子のサイズはレバーというよりボタンとのこと 配信で打開したゲーム デビルメイクライ3 スペシャルエディション God of War ブシドーブレード ロックマン1・2 鰤使い(熊花) 元コテ 使用キャラ:ブリジット 嫁:ブリジット あと緑髪、ヘッドフォン・武器持ちなどのおにゃのこ好き(おとこにょのこも好き) GGXXWikiの管理人で元コテのブリジット使い 料理とお酒をこよなく愛す 料理ネタを振ると大概食い付き、酒ネタを振るといろいろ薦めてくれる コテを止めても独特なレス内容とふいんき(←何故か変換できない)で特定する人も居る 「テンプレハンターだが早漏」という、矛盾を内包した存在 というか本当によく外していたが、 2008年から「画面見るようにした!」ということで9ボールゲット率上がったが、最近は飽きた模様 「かわいければ男でも女でもいい」という信念を持つ変態(という名の紳士) パソリロにも出没 たまに泥酔しており、あっぱらぱーなレスで会話が成立しない 弐寺勢の一人 踏み台と良い腕なので負けないように頑張りたい クソル コテなし 使用キャラ:ソル・ポチョムキン・テスタメント・スレイヤー・ジャム 嫁:近衛素奈緒(つよきす) このスレ初期からの半コテ、いろんな意味で素晴らしきソル使い 金の臭いに敏感で嗅ぎ付けると直ぐに出てくる、通称「ガマクソル」 お金を貸すと返ってこない └→本人曰く「返さないんじゃないよ!永久に借りてるだけだよ!」 レス内容に独特のAAを使うので特定は容易。 、´・ω・ 素奈緒をバカにするとマッハで制裁 頭髪ネタもマッハで制裁 真性gthmである http //www.gay.jp/VJ/label/ssv/ 二浪後に無事大学入学。浪人中にも関わらず、数多くの伝説を残した 範馬勇次郎の名で全国模試1位をとったことがある ペット(?)にくそるうなぎ(下記参照)というものが存在する 実戦でも敬意コンボを初めとした舐めプレイは忘れない 闘劇予選の試合でドラインⅡを決めようとして死んだこともあるほど RAKUNINにて氏のコンボムービーが公開されている 輝かしいほどに虹オタ 使用しているPCはMe。複数のアプリを用いるとブルースクリーンが彼を襲う そのため、現在では殆どのエロゲが出来ず、無理をすると1万円ほどのエロゲがただの画面真っ黒のドラマCDと化す センター試験前日に「写真がねえ!」と気が付いたり、試験表を試験会場に忘れるという迂闊さを誇る 最近PCを新調。デュアルコアでエロゲもエンコもサクサクだッ! いいなークソルさんいいなー、俺も欲しいです>< 戦績 闘劇09年のタツカプ覇者 2011年6月 GODSGARDEN MVC3優勝 おめでたう でも… 396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 メェル:sage 投稿日:2007/11/28(水) 03 29 50.39 ID 3B01u8sb0 昨日「最近髪薄くなった?」って人に言われて少しイラっときてます。マジで最近禿げる予感しかしねぇ。 、´・ω・ ∈ 、´・ω・ ∋<ヴぉるかにゅく 名前:くそるうなぎ 口癖(鳴き声):ヴぉるかにゅく 性格:急にディバ追加青成功律が2割から7割になったwwwwwwwwwww 趣味:ksk近衛素奈緒 好きな食べ物:鰻の蒲焼 嫁:近衛素奈緒 将来の夢:復活だー。タクアン様がGUN道の舞を復活されるぞー! かっこいいと思うもの:EXクソル 性癖:GUN道 人生の師:師匠 師匠の正体:師匠って誰だよwwwwww 得意なこと:ガーンカカッタカガーンカカッタカガーンカカッタカ連発 過去に成し遂げた偉業:バンデット青×4 いきがい:魔法の理論化の研究 ライバル:(´・∀・`) クソルとの関係:裏人格 夏休みの計画:れっつ∈ 、´・ω・ ∋くそみそ 生息地:ドブ 好きな音楽:恋愛chu 決め台詞:確かに生ある者は必ず死ぬ。だが死ぬために生きているわけではない! 必殺技:精液 嫌いなモノ:脇臭 好きな映画:デジモン 最近の悩み 今までで一番つらかった事:近衛素奈緒に対馬レオという彼氏ができてしまった 殺したい奴:自分の邪魔をする人間 最近集めているもの:USBケーブル がぞう Be持ち 使用キャラ:ファウスト 好きなキャラ:綾波レイ 岳画殺 砂霧 魅音 琥珀 クソルと×××な関係を持つVIPギルティスレのお父さん。永遠の39歳。 某TRFでも某店長健在時はちょくちょく実況でいじられたり、ネットでもリアルでもネタキャラとしての色が強い。 卓越した実力と豊富な知識によるプレイスタイルはたびたび「作業」の一言で称される。 P4Uではクマ使いとして実質全一になったことがあるとの噂だが、最弱キャラは辛いクマ…。 おそらく全国でもタメを張れるくらいの実力を持っているっぽいのだが、 本人曰く「本番に弱すぎる」とかでいまいち大会だと良い成績を残せてないらしい。 頑張れがぞうさん……とか言ってたら、あーくれぼ2014でXrdで優勝してしまう。やるじゃん! 戦績 あーくれぼ2014年 GGXrd平成枠獲得者→優勝 超髭様 コテあり 使用キャラ:スレイヤー 嫁:従姉妹(親族) リア充につき放置安定 呼ぶ時は「髭様」と呼び、スレイヤーの通称との混同を避けるのがマナー 別称(蔑称)として「チン毛」「天パー」などがある 基本的に空気読まずに常時ageで頭の中がオッパッピーなので話しかけずにスルーしましょう パソリロで公言して初心者狩り・コテハン狩りを行っている勇気ある漢 最近ニコニコ動画で晒されてしまっているが、まったく気にしない モンハン勢(2nd) 515 名前: 共産党幹部(樺太)[] 投稿日:2007/04/11(水) 21 14 12.08 ID Vn9PWUWwO 10月14日で26ちゃいになるぞ 別にプレゼントとか期待してないからな! 色々とアレだがたまにクリーンヒット発言を行うのいい大人 ミキプルゥーン。 メイマスの人 コテなし 使用キャラ:ロボカイ・メイ VIPギルティスレの絵師 自身をメイに置き換えて日常を書いたりしているギルティスレの萌えキャラ。 初めての場所や迷いやすい所、人ごみなどに行くとものすごい高確率で道に迷う高性能。 メイマスの「マス」はバンダイナムコのゲーム「アイマス」こと「アイドルマスター」の「マス」。 本人があまりにもアイマスが好きすぎる為になんかいつのまにか名前についてた。 が、2010年の東京ゲームショーでアイドルマスター2がアイマスコンテンツそのものと共に爆死してしまい、 その爆風をモロに食らってしまったため、呼吸困難に陥っていた。 やよい助けてっ!TGSまでwktkしてためいますが息をしてないの!(AA略 ショックにより洗脳が解けた模様。 モンハン勢(2nd) 銀座の人(家主) コテなし 使用キャラ:ジョニー 嫁:芝村舞(ガンパレードマーチ) 東京の銀座に住んでいる家オフ幹事 持っているゲームの種類が多く、良くスレでゲーム実況をしている フィギュア勢。ちなみにgthmである 851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/15(月) 08 00 49.23 ID xOxZJ/Xe0 フィギュアの魅力がわからないと言う友人に 「二次元に一番近い立体物、現代科学への挑戦から生まれる矛盾点を見事なまでに感じさせない造形美、 次元の壁を超え嫁が手元にあると言う感動がなぜわからないのかわからない。」 って返したらきもい言われた。なぜだ。 三重オフの人 三重に住んでいる家オフ幹事 貴重な踏み台先生の対戦を配信してくれる たまに絵チャなんかもやっている のん ギルティギアの動画報告サイト「ツン」の管理人、元コテの聖ソル使い 都内オフの動画担当などもしている カローシ潤 突如現れた名無し カローシと言う名前はRNで、パソリロでも使っているらしい 由来はロシアで過労死という言葉が流行っているからだそうで 嵐のように現れ、嵐の用に語録を残していった 詳しくはカローシ事変をちぇきなう そうです!そういうことなんです! 髪 現在はコテなし 使用キャラ:カイ・アクセル 上記の超髭様のパチモンとして登場 カイ自虐で散々叩かれ、現在は名無しとしてゲリラ的にカイ自虐を行っていると思われる。 スレがカイ自虐の流れになった時、君の背後を見てみよう。きっとそこには・・・? ペド コテなし 使用キャラ:ファウスト ペド。 般若勢 田村ゆかりをこよなく愛する名無し数名 最近よく見かける 田村ゆかりを般若というと物凄い勢いで怒る 「次般若って言ったら殺すから」など主にDQN 「DQNじゃねーッ!ネット弁慶だッ!」 釘宮理恵勢 枕声優好き。くぎゅ。りぜるまいんのOPは洗脳ソング 青森勢 青森出身で現在は関東に来ている。 過疎の国だったために対戦に飢えており、09年8月には様々なゲーセンに出没。 (いろんな意味で)度肝を抜く立ち回りを見せてくれた、ギル奴スレ期待の新人。 ……期待? ヴぇおんむ 1578スレ目で誕生した、新たなギル奴スレ住人。 「少年漫画やアニメのママキャラは魅力的過ぎる」 と語っているように、母属性持ち。もちろんババアフォルダ持ち。 ギルティスレの名無し達 皆さんご存知、VIPのデフォルト名無し達 ある者は絵を描き、ある者は学業に追われ、ある者は自宅警備員 たまに喧嘩したりしますが母さん、僕は元気ですか? 関連 ギルティスレ迷言珍言集 パソリロやってる奴のリスト 名前 コメント That is an interesting post. 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初恋ギルティ タイトル:初恋ギルティ 作者:熊谷 春樹 掲載号:2014年新歓号 零 生きることは犯罪だ。 食物連鎖などと呼ばれるサーキットに代表されるが、結局のところ人間は何かの命を殺さないことには生きることができない。またそれは動植物に限らず、時と場合によって同じ人間すらも殺す。極論かつ曲論を言えば、僕達が喉の渇きを潤すために飲む水は、ひょっとすれば今まさに世界のどこかで水不足に殺される人間の口に入るべきものだったのかもしれないわけで。つまり間接的どころか刃物で喉元を掻き切る行為もさながらに、日常的に僕達は人を殺しているわけで。 それを思えば、僕達の一挙一動が全て他人の死を踏み台に生きる利己主義の結晶であることを思えば、その罪業の深さは計り知れない。一分一秒の人生を過ごすというただそれだけで、摘み取ることのできない罪が積み重なっていくのだから。 しかしそれが当然だ。見知らぬ他人の生より自身の生を優先するのが当たり前だ。ニュースで見るどこかの誰かさんの死は統計にしか過ぎないのが基本だ。要するに生ある誰もが冷血であるのがデフォルトだ。 罪に罪悪感を覚えるならば、それこそ死ぬという隘路を選択する他ない。 最も賢い道は自分の罪深さに目を瞑り、葛藤も深慮もせずのうのうとぬけぬけと生きていくことだ。生きるためには仕方ない、そう言い訳しながら。 そして最も幸福な道は、自分の罪深さに最初から気付かないことだ。そりゃあ葛藤も深慮もしないだろう。言い訳だってしない筈だ。だって――何も、知らないのだから。意図的に目を瞑る必要などない、そもそも見ている方向が違うのだから。 しかし例えば、死という隘路を歩んで尚罪を犯し続ける人間がいたならば、きっとそれは。 傍迷惑であり存在悪だ。 規格外であり埒外だ。 暴虐的であり自虐的だ。 そして何より、絶望とも換言し得るに違いなく。 さて、はじめに言っておく。この物語はバッドエンドだ。誰一人として救われず、誰一人として報われない。登場人物全員が全員、不幸な目に遭う悲劇以上惨劇未満の何かだ。それでも話を紡ぐとすれば、僕が一人の少女に出会った日に遡る。 一 私立白墨高等学校。 僕がその校門を抜けたとき、既に時刻は午前十時。明らかに規定された登校時間には間に合っていない。そして僕は今日からこの学校に通うことになった高校二年生、所謂編入生というやつで、つまりその二つの前提が示すは僕は転校初日から遅刻をかましてしまったという衝撃的な事実である。 昇降口の下駄箱の前で上履きに履き替え、校舎に上がり込んだ。目指すは僕が在籍する二年A組の教室。生徒総数は僕を加えて三十五名、内訳は男子二十名と女子十五名。 閑静な廊下を歩く。 そう、閑静。 いくら現在が授業時間中だからといって――静かすぎる。講義をしている筈の教師の声すら聞こえないのだ。それは、健全な教育機関にはあるまじき不審な現象だった。 僕はなんとなく目についた、「一年C組」というプレートを提げている教室のスライド式扉を、不必要な程荒々しく開けた。比較的尋常じゃないボリュームの音が鳴ったが、まぁいい。 僕が見たその教室の中には――誰一人、人間がいなかった。 通学用のカバンなども置かれていないことから、移動教室といった類の原因ではないことがわかる。どころか、最近人がいたような気配がまるで存在しない。並べられている机の一つ、その表面を指でなぞると、うっすらと埃が付着した。生徒が日常的に使っているなら、まずそんなことは有り得ない。 「こりゃシュールな光景だ……」 人のいない、平日真っ昼間の学校。 僕はそう呟き、その教室を後にする。 別段ここは廃校になっているわけではない。僕が編入手続きを行うことができたのがその証明である。じゃあなぜ人がいないのか、といえば。 全校生徒六百三十二名が登校拒否。 教員全員がストライキ。 生徒の登校義務と教師の教育義務が免除されている、在籍しているだけで卒業資格を得ることができる学校。 それが、私立白墨高等学校である。 創設から二十年程経つこの学校だが、最初は全く普通の高校だったらしい。それがつい最近、具体的には二年前、ぱったりと生徒達の登校が途絶えた。恐らく世間には知られていないだろう。学校とは非常に閉鎖的な施設であるため、外部と接触する人間すらもその職務を放棄している状況にあるこの高校は、内情が自然ひた隠しになる。 あ、いや、違う。どこにでも例外というものはいるもので、先程言ったのは正確ではない。この学校にも、たった一人だけではあるが毎日登校している生徒がいる。勿論六百三十二という分母が大きすぎるため、殆ど誤差と言えるのだが。 僕は階段を上がり、二年生の教室がある三階へ移動。階段から一番近い教室が二年A組だった。 ゆっくりと教室のドアを開け、中に入る。当然の如く無人だった。ここでお約束的に「この学校に登校している唯一の生徒、それが二年A組にいたのである!」なんて展開、現実ではなかなかないのだ。 「なんだかねぇ……」 出席者の存在しないこのクラスにおいて席順などという制度が機能している筈もなく、僕は適当に窓際の後ろから二番目の席に腰を降ろした。机の右サイドに取り付けられているフックに通学バッグを掛け、一息。 バッグのジッパーを開け、今朝登校の道すがらコンビニで買ったビニール袋を取り出す。中身はサンドイッチとペットボトル入り緑茶。早めの昼食と洒落こんだわけだ。 こう、コンビニで買うサンドイッチというのはどうも費用対効果が釣り合っていない気がしてしまう。同じ値段で簡単な弁当などが買えてしまうためそう思うのかもしれない。元々サンドイッチは手軽さに重きを置いた食品らしいので、ボリューム感というか食事っぽさに欠けてしまうのはやむかたなしだろう。 そんな益体のないことを考えている内に昼食終了。ペットボトルの蓋をきつく締め直し、サンドイッチのゴミ共々元のビニール袋に入れ直す。そして持ち帰って捨てるためにカバンに突っ込んだ。教室の隅にゴミ箱は設置されていたが、どうせそれだって最終的に処理するのは僕以外いないわけだし、同じようなものだろう。 「さて、会いに行ってみますかね……その、登校してる唯一の生徒、とやらに」 僕は立ち上がり、教室を出る。カバンは放置だが、別に構わないだろう。盗まれても困らないというより盗んだ方が困るようなしょぼいものしか入っていない。そもそも今この学校には盗める人が一人しかいないわけで、これから僕がその一人と会おうというのだから、安全なことこの上ない。 僕は階段を降りて一階を目指す。かの生徒は二年A組でないのは勿論、それどころかどのクラスにも所属していないらしいのだ。 一階の廊下を闊歩し、様々な教室を横目に捉えた。無人の職員室。無人の事務室。無人の会議室。無人の自習室ときて、その次の部屋。保健室。その前で僕は立ち止まった。 毎日登校している生徒。性別は女子。現在第二学年。しかし彼女が通うのはクラスではなく――保健室。 保健室登校児。 それは彼女自身の病弱さに起因するらしく、入学当初からずっと保健室と自宅を往復する生活を送っているようだ。 コンコン、とドアをノック。そのまま暫く待っても返事などはなかったが、別に構わない。ドアに手をかけ、無遠慮に開ける。 そこには。 ベッドで上体を起こしたまま本を読む、一人の女の子がいた。 着用しているのは学校指定の制服。肩までの黒髪。少々たれた目はどこか冷ややかさを帯びている。透き通るように白い肌。折れそうなほど繊細な指先。たおやかな喉元。どこを取っても――想像以上に、恵まれた造形を持つタイプの人間だった。 「どうも」 とりあえず挨拶。人間関係、大切なのは第一印象である。 「……はじめまして」 彼女は読んでいた本に金属製の栞を挟み、ぱたんと閉じてそう言った。 二 彼女の名前は、篠崎未遂というらしく。 「私が入学した直後かな、誰も学校に来なくなったのは」 「それって、なんか原因とかわかるわけ?」 「はっきりとした理由なんてなかった筈だよ。あったとしても、ずっとここに引き籠もってる私にはわからないな。わからないし、それに、関係ない」 関係ない――何らかの拒絶のようで、何らかの宣告のようなそんな台詞を吐いた。 彼女は勝手知ったる他人の家とばかりに――否、保健室通いが長い彼女にとって、ここは既に自分の家と言って差し支えないのかも知れないが――ポットで湯を沸かし、それを日本茶のティーバッグが入った湯呑みに注ぎ、僕の前に出してくれた。そして再びベッドに入ってしまったため、僕はその近くに背もたれのない椅子を動かし、座る。 「じゃあ、なんか原因があったと仮定して――それを考えてみようか」 「嫌だよ、めんどくさい」 「うるせぇ考えろ」 は、つい女の子相手に乱暴な言葉遣いをしてしまった。失言、失言。 猛省する僕を余所に、彼女は顎に手を当て視線を横に逸らすという、わかりやすく「考えています」的ポーズをとっていた。別に僕に怒鳴られたからでもないのだろうが。どちらかといえば、この子が言う「関係ない」や「めんどくさい」は、字面通りの冷淡さの他に会話の枕としての意味合いを持っている気がする。その辺、人と適当に会話している、と言うのだろうか。 「『失言』って書き下すと『言を失う』だけど、そう聞くと失言した側の言い訳っぽいよね。実際は何も失ってない癖に」 「脈絡がないな……」 考えている振りをして、まぁ考えていたのかもしれないが、しかし僕の投げ掛けた質問についての回答を考えていたわけではなかった。別に僕とて是が非でも生徒達の不登校理由を探りたいわけではないし、いいと言えばいいのだが。 通知表に「人の言うことを聞かない子」とか書かれるぞ。 書く立場の教師も不登校なのだけれど。 「しかしそれは些か批判的過ぎないか? 『言を失う』って言えば、自分が失言したことに気付いてそれに恥じ入っている、日本人らしい謙虚さと奥床しさを感じるだろ」 「その割に『失う』ってニュアンス的には若干恣意性に欠けるよ。失言を悔やんでることを表明するなら、もう少し能動的な動詞が適切じゃない?」 「じゃあ篠崎さん的に、失言した状況はなんて表現すべきだと思うわけ?」 「うーん」 再び考え込むような仕草。それは非常に可愛らしく、見ている限りは眼福なのだが、さて、一体彼女は僕の無茶振りに対しどのように返すのだろうか。 「……殺言?」 「物騒!」 楽しい会話だった。 同時に、生産性のない会話でもあった。 しかし彼女、感情が表に出にくいのかずっと無表情をキープしているが、注意深く伺うと最初会った時に比べどこか和らいでいるような気もする。僕と少しは打ち解けてくれたという証だろうか。或いは単純にこの雑談を楽しんでいるだけかもしれないけれど。 「そういえば『雑談』っていう熟語も、漢字だけ見たらイメージ悪いよね。雑木とか雑煮とかもだけど。雑煮、雑煮って。私が雑に煮たとでも言うの? 嫁姑問題的なバックグラウンドが目に浮かぶよ」 「想像力が要求される比喩だね……いや、どうでもいいけど」 そう、そんなことはどうでもいい。僕の質問はなぜ白墨高校がゴーストスクールと化したのかである。 「別に、登校しない理由とかどうでもよくない? 関係ない他人のことだよ」 「篠崎さん。思考停止は状況次第で英断だけど、一般的には怠慢だぜ。関係ないとか寂しいこと言うなよ、同じ学校に通う仲間じゃないか。君自身、良い気分じゃなかっただろ? 誰もいない学校に二年近く通い続けるなんて」 「まぁ、良い気分ではなかったよね。でも重い気分でもなかったし、むしろ気軽だった。皆が登校しないのが私のせいとかなら、そうはいかなかったにしてもね」 僕は言い返す言葉を失い、冷めかけている湯呑みを傾けた。 彼女は白墨空洞化現象について、自身に責任がないと信じきっている様子だ。実際、彼女は何もしていないのだろう。 しかし。しかしだ。 誰が何をしていなくても――何かがどうにかなることはある。 六百三十二人の生徒プラス数十人の教職員、その全てが学校に来なくなるという明らかに異常な現象。その中で唯一普通に登校している生徒、篠崎未遂。 異常な状況において普通な行動を取る。それは――ある意味真に異常と言えるのではないだろうか。 さらに言うなら、この学校に人が来なくなったのは二年前。 即ち、彼女が入学した直後。 その事実にきっと彼女は思い至っていない。 まぁこれは後に転校してきた僕ならではの見地であり、異常事態のまさに渦中にいた彼女にとってはなかなかに発想しづらい可能性ではあったかもしれない。どれだけ「それらしい」出来事があったとしても、「偶然」の一言に集約できてしまうのは世の常だ。 とにかく彼女とのコミュニケーションも、とりあえず今日はこれくらいでいいだろう。 収穫は、あった。 「じゃ、篠崎さん。僕はこの辺で帰る。明日また来るよ」 僕は立ち上がって湯呑みの中身を一気に口内へ流し込んだ。それを見た彼女は少々慌てたがそれを気取られたくないというような、それでいて数瞬だけ逡巡するような素振りを見せたが、おずおずと言った。 「本当?」 「本当だけど」 「嘘じゃない?」 「嘘じゃないけど。……なんだ、やっぱり寂しいの?」 一人が寂しいという感覚は僕にとっては無縁だが、しかし理解できないという程でもない。というか、なまじ僕が今日訪れてしまったがために、人恋しさのようなものを思い出したのかもしれない。もしそうなら申し訳ないことをしたものだ。 「寂しく……は、あるよ」 おや、意外に素直。ラブコメのヒロインを務められないくらいには。 「私、人と会うこと自体久し振りだから」 彼女はあくまで保健室登校児であり、保健室に寝泊りしているわけではない。必然的に毎日家に帰り、その度に両親に会う筈だが、その口振りではまるで。 「私の親は二人とも死んだよ。今は家で一人暮らしだから誰とも会わない」 「……そうなんだ」 悪いこと訊いちゃったね、と申し訳程度に謝っておく。別に僕から尋ねたわけではないので、謝る筋はないのだが。 「大丈夫だよ。ちゃんと明日も来る。なんなら、メルアドでも交換するかい?」 「私携帯とか持ってないから」 「あ、そう……」 今時の女子高生としては珍しい。しかし、ひょっとすると僕のアドレスを電話帳に登録するのが嫌でそう断っただけかもしれないので、詳しくは突っ込まないでおく。 「じゃあね」 僕はくるりと半回転、そのまま歩いて保健室を出た。 二年A組の教室にカバンを取りに行きつつ、思う。 僕は確かに明日も彼女に会いに来るつもりだけど――それが最後の邂逅になる確率は、高い。 三 「はい、お土産。あー、それともこの場合はお見舞いと言った方が正しいのかな?」 翌日。僕は再び保健室を訪れ、予め購入しておいた箱入りのお菓子を手渡す。すると彼女はまず鼻を近付け、くんくんと匂いを嗅いでいる様子だった。君は犬か何かか、と思ったが、やはり人間の嗅覚で箱の内容物を特定するのは不可能だったようで、諦めてお土産用の包装を丁寧に解き始めた。 彼女は包装紙を破ることなく器用にセロハンテープを剥がしていく。僕はこの作業が苦手だ。大抵テープを縦に裂く。いや、そうでなくても包装紙などどうせ廃棄するわけだし、破るなり千切るなりした方が合理的だというのは理解しているのだが。 一分と経たず無事に箱本体が取り出され、彼女はその蓋を開けた。 「……荻の月?」 「萩な、萩」 ベタなニアミスだった。 どうやら彼女は知らないようだが、全国的に知名度は高めのお菓子だと思う。スポンジでカスタードを饅頭のように包んだ、仙台銘菓萩の月。 彼女は箱の中から萩の月が入った箱を取り出し(過剰包装なのだ)、さらに箱を開けビニールに包まれた萩の月を取り出し(過剰包装なのだ)、ビニールを取っ払って一口。そして感想は簡潔に一言。 「……ペコちゃんのほっぺ?」 「それは仙台に失礼だろ」 「それは不二家に失礼だよ」 ごもっともだが。 ごもっともだがしかし、歴史あるブランドの菓子とあのようなリーズナブル過ぎる菓子を同列に並べるなと苦言を呈したい。 因みにペコちゃんのほっぺとは、スポンジでカスタードを饅頭のように包んだ不二家から発売されているお菓子である。 ……あれ、デジャヴが。 「ていうか篠崎さん、僕にお礼の言葉の一つでもないの?」 いかにも恩着せがましい台詞になってしまったが、一つ目を食べ終えるなり間髪入れず二つ目に手をかけた彼女を見かねての発言だった。 篠崎さんは微妙に嫌そうな表情を浮かべつつ僕に頭を下げた。 「……有り易う」 「そんな日本語ねぇよ」 正しくは「有り難う」。確かに僕が彼女にお土産を買っていくだけのこと、有り易い現象だけれど。 「参考までに訊くけど、篠崎さんが好きなお菓子って何?」 「甘いものよりしょっぱいもの、洋菓子より和菓子、さらに高級嗜好の私としては……うん、まぁ、エンゼルパイだよ」 「エンゼルパイか」 全部の逆行ったけどな。 「僕はエンゼルパイよりチョコパイ派かな」 「その薄汚ぇ口を今すぐ閉じやがれ」 「どうした急に」 キャラ変わってるぞ。パイのことになると豹変するキャラとか聞いたことがない。聞きたくもないけど。 ちなみにエンゼルパイは森永から発売されている、マシュマロをビスケット生地で挟みチョコをコーティングしたお菓子。それに対しチョコパイはロッテから発売されている、クリームをビスケット生地で挟みチョコをコーティングしたお菓子である。 「エンゼルパイの発売は千九百五十八年。一方チョコパイの発売は千九百八十三年。おい、もう言い逃れ出来ねぇぞ。これはパクリと言われても仕方ねぇよなぁ、ボケが」 「いや、口悪いな」 しかしエンゼルパイの方が二十五年も発売早かったのか。知らなかった。別にいいけど。 「大体チョコパイってネーミングからしてどうよ? エンゼルパイだってチョコかかったパイだろうが、あぁん?」 「君はチョコパイに何か恨みでもあるのか?」 ていうか怖いよ。今まで表情のバリエーションに乏しかった女子が思いっきり顔を歪ませてチンピラさながらに凄む様子。引くよ。 「……はっ」 そんな感嘆詞と共に、不意に我に返った篠崎さん。やや演技過剰気味に周りを見回しながら言う。 「ここはどこ? わっちは誰だっちゃ?」 「こっちが訊きたいよ」 「おや、あなたは確か桜田くん……?」 「違うよ。確かさの欠片もないじゃないか」 おや、じゃねぇよ。 桜田くんって擦ってすらないし。 「前髪が鬱陶しい桜田くん?」 「だから桜田じゃない……って、え、僕の前髪って鬱陶しかったの?」 確かに男子にしては長い方だと思うけれど。 「じゃあまさか、桜田ファミリアくん?」 「黙れ」 ぞんざいにあしらってみた。 「ひどい、傷ついた。自分探しの旅に出るよ」 「どこに?」 「東尋坊」 「メンタル弱っ」 福井県東尋坊。 自殺の名所と名高い崖である。 「そういえば私は昔『尋ねる』っていう言葉は卑猥な意味だと思ってたんだよ。エロって入ってるから」 「篠崎さんの感性はどうも独特だよね……」 というか脳内が思春期過ぎる。ヨという片仮名はどう解釈するのだろう。 「その路線で考えると東尋坊って牧歌的だよ。東のエロいお坊さん」 「お坊さんがエロい時点であんまり穏やかじゃないけど」 まぁ今時禁欲を厳格に遵守するお坊さんも少ないかもしれないが、そこら辺は言葉の綾というか感覚的な会話という奴だ。 「エロい僧侶でも日本が平和な辺り、すごく穏やかと言えるんじゃないの?」 「なんだか縁起説の否定っぽいね、それ。人生万事塞翁が馬って言うじゃないか」 「そういえば小学生の時、『磁石のN極とS極は引き合う、ではN極同士またはS極同士を近付けるとどうなる?』っていう先生の質問に対して『桶屋が儲かる』って答えた同級生がいたよ」 「馬は馬でも馬鹿だったか」 「いや、当時から風が吹けば方式を解していた小学生と思えば、なかなか頓智も効いてるし侮れないよ」 「なるほど、その子はダークホースだったと」 「親が厳しい人で、幼い頃から教養を付けさせられてたのかも」 「サラブレッドでもあったんだね」 「ていうかさっきからやたら馬に絡めたがるけど、どうしたの?」 「そりゃ勿論、うまいことが言いたかったからさ。……馬だけにね!」 決まった。 密やかなる達成感と共に、黙って彼女とハイタッチを交わした。そう、篠崎さんからの的確なパス無くしてはこのやり取りは成り立たなかったのである。ある意味初めて僕らの心が通じ合った瞬間と言えるだろう。 話に落ちがつき一段落したので、僕も萩の月に手を伸ばした。彼女への差し入れではあるが、元来の所有権は僕にある。許されないという程ではない筈だ。 未だ興奮冷めやらぬというコンディションではあったものの、僕は自分にも聞こえない程小さな声で呟く。 「……合縁奇縁、か。確かに世の中何が何に繋がるかわからない……蝶が羽ばたけば竜巻が起こることもある……」 「ん? 何か言った?」 いやいや何も、と答えた。 萩の月を一個全て咀嚼し嚥下した後に、僕は立ち上がった。篠崎さんは怪訝そうな表情で僕の顔を覗き込んできたので、 「トイレだよ。一緒に来る?」 などと嘯いた。僕は保健室を出て、しかしトイレには向かわない。それは教室を出るための単なる口実に過ぎなかったからだ。 壁に背を凭れ掛け、昨日初めて彼女に出会った時からある程度の確信を持って何度も頭の中で反芻した一つの仮説、それがどうやら正答であるようだと結論付ける。 一つの仮説、それは即ち。 篠崎未遂。 彼女は。 自分が既に死んでいることに気付いていない。 四 いや別に「彼女は精神的に死んでいるのだ」とかそんな観念めいた話がしたいわけではなく、彼女は実際に命を落としている。死亡が確認されている。鬼籍に入っている。 つまり今保健室にいる彼女は、篠崎未遂の亡霊か幽霊のようなものなのだ。実際の彼女の肉体はどこぞに埋葬されている筈なので、そうと言わざるを得ないだろう。 彼女が死んでいるという事実の裏付けは幾つかある。 透き通るように白い肌。初対面の時僕がそう評した彼女の色白さだが、その白さは――病的と言っていい。体温が宿っているか怪しい。それこそ、死体のように。 そもそも前提からしておかしいのだ。両親が死んだため一人暮らしをしている、などと彼女は宣った。が、保健室登校を余儀なくされている彼女が単独で日常生活を送ることなど果たして可能だろうか。 さらに物的証拠がある。彼女の死亡記事が掲載された新聞だ。日付は――二年前。地方欄に小さくではあるが、篠崎未遂という女の子が闘病の末死んだ旨が載せられていた。昨日の内に図書館から拝借し、二年A組に置いてあるバッグに入れて持ってきた。 後付け的だが、白墨空洞化だって彼女が生きていない証拠になり得る。学校に誰も来なくなるだなんて、そんな現象を生きている人間が引き起こすのは不可能である。何が何に繋がるかわからないと言えど、そんなのは当然。 死人の仕業に決まっている。 白墨空洞化は理由ではなく、彼女が死んでいるが故の副次的な結果なのだが。 彼女は死人として保健室に存在している。 だからこそ周囲を歪ませる。自分以外の全ての人間をねじ曲げ、歪曲させ、狂わせて、不幸や数奇へ叩き落とす。 だからこそ白墨に人が来なくなる。 両親も死んだ、と言っていたがそれだって恐らくは、普通の死に方ではなかったのではないだろうか。 狙ったわけではないのだろう。 自分に責任が無いと言う彼女の表情に、嘘をついているような曇りは含まれていなかった。 だから、気付いていないのだろう。 自分が死んでいることに。 自分が死に至った経緯や、保健室にいる時以外の時間の経過などは、きっと本人の中で矛盾のないように処理されている。無意識による記憶の改竄、みたいなことをしているのだろう。 そりゃそうだ。 僕だってそうする。 自分がここに存在するだけで自分以外の迷惑になる。そんな状況、とても正面から見据えられない。きっとその状況に陥ってしまったら。 目を逸らす。 目を背けて、 目を瞑る。 彼女には罪がある。 白墨に通う他の生徒をはじめ、教員や両親、彼女に近付く遍く人間生物を――歪ませ狂わせ曲げた罪。 それは彼女が存在することに起因する。 そこにそうしているだけで、犯罪。 彼女にとって、その罪を自覚するのは地獄の苦しみだろう。今まであなたは見知らぬ他人で出来た道を踏み付けて歩いてきたんですよ、なんて指摘は彼女の無垢を破壊し、純粋を蹂躙し、無罪を有罪にする行為に他ならない。 確かに彼女は自己利益を優先し、利他を排した。 だがそれを、誰が責められる? 自分が存在するために利己的な行動を取る。そんなの、全人類共通の本能じゃないか。 だから僕はそれを責めない。 しかし。 僕も僕とて利己主義だから、僕の正義を振りかざす。 死人が存在するなんて、僕はやっぱり看過できない。 彼女に彼女が犯した罪を教えに行く。 死に損なった彼女を、もう一度殺しに行く。 僕は保健室を出た後、三階の二年A組の教室へ向かった。 がらがらと引き戸を開け、窓際の後ろから二番目の席へ寄る。保健室へ行く前に置いていった、僕の通学カバン。ジッパーを開け、中から新聞を取り出した。 彼女の死亡記事が取り沙汰されている、二年前の新聞。 これを彼女に見せる。 その先どうなるかはぶっつけ本番だが。 彼女はそれを聞いて、どんな気分になるのだろうか。 そんなことを思いつつ、僕は教室を出ようと振り返った――まさにその時だった。 ビキ、と石がひび割れたかのような音。 音源はどこだ――と探している内に、突然右目に異物が入ったことを察し目を閉じた。閉じなかった方の左目で、上――上方。を。確認する。 天井に、亀裂。 それを知覚するかしないかという瞬間、爆音が響く。 ――天井が崩れ落ちる。 これ以上ないくらい簡単にその推測が立った。僕の身体能力は一般的な男子高校生のそれだ、瓦礫が落ちてくるより先にこの教室を出ることは不可能。咄嗟に近くの机の下に潜った。 この判断は普通の人間にしては素早いものであると自負するが――それでもまだ、遅かった。机の下に全身が隠れるより先に天井が瓦解、重力に従い落下。 急所を最優先で守ったのが功を奏したと言えるのだろうか。天井から落ちてきた瓦礫の一つが炸裂したのは僕の脳天や胴体ではなく――机で遮られなかった僕の左足だった。 「いっ――――てぇぇぇぇ!」 そんな叫びも、教室の床や机に崩れた天井が激しく打ち付ける音で掻き消されただろう。瞬く間に視界が瓦礫と砂煙で覆われ、僕は机の下の空間に閉じ込められたような状態になる。 暫くの後、静かになった頃を見計らって瓦礫の下敷きになっていた左足を引っ張り出した。石の塊が三メートル上から落ちてきたのだから当然と言えば当然だが、骨折しているようだった。まぁ、死ななかっただけ運が良かったと言えよう。 僕は身を潜めていた机ごと体を持ち上げる。机には瓦礫が積み重なっていた上に左足を怪我して踏ん張れなかったので、かなり辛かったがなんとか机の下から脱出できた。 教室にはまだ砂塵が舞っていた。それを手で払いながら瓦礫の上を歩き、ドア付近へ移動。内側から瓦礫で圧力がかかっているためかドアは数センチしかスライドせず、仕方なしに肘打ちで外側に倒す。同時に僕も倒れながら廊下に出た。 多少むせこんだ後、右手に持ったままの新聞に埃が付着していたのではたいた。続いて着ている服の汚れも落とす。 さて。 この現象も、彼女の影響だろうか。 彼女に死の事実を突き付けようとした時天井が崩れてくるなんて、余りにタイミングが合いすぎている。第一子供の集まる学校という施設において、たかが二年メンテナンスをしなかった程度で天井が崩れるわけがないのだ。 僕は右手を床について、ゆっくりと立ち上がる。思わぬ妨害を受けたが保健室に行くのをやめるというわけにはいかない。いやはや、骨折したこの左足で階段を下れるだろうか――などという心配は、結果から行って杞憂となる。 一歩右足を踏み出すと、足をつけた床が――沈んだ。 天井の次は、床か! 足元をちらりと窺うと、僕を中心にクレーターの如く床が沈下し凹んでいた。 僕がいた教室の天井が落ちてきた、ここまでならまだ偶然で片付けられる。でも、僕が出た先の廊下の床が抜ける――まるで僕を追い掛けているかのように。いや、「追い掛けているかのよう」なんて婉曲はやめよう。間違いなく、このアンラッキーは僕に照準を合わせている。 僕はついた右足で踏み切り、前方に跳躍するイメージで落下の回避を試みる。 リノリウムの床が豆腐のように脆く割れ、砕けていくのを視界の隅に捉えた。跳躍した先の着地点すらもあえなく崩れ、僕は二年生の教室がある三階から、三年生の教室がある二階へ。距離にして一階分、三メートル分の落差を体感しその勢いのまま二階の廊下に叩きつけられる―― だけならまだ良かった。 本来僕が叩きつけられる筈だった二階の廊下さえも――抜けた。つまり、落差は僕の予想の二倍。加速度も、それこそ加速度的に上昇。一階まで落下する。 「がはっ!」 内臓にダメージを負ったのだろうか、一階の床に背中から落ちると同時に僕は血を吐いた。脳がぐるんと一回転したような感覚があった。 見ると、一階から三階までの吹き抜けが完成している。なんというか、ただただ滑稽な風景だ。 しかし、ポジティブにこれで三階から一階まで階段で降りる手間が省けたと思えば、 「……ありがたいわけねぇだろうがっ!」 叫ぶと同時に立ち上がる。 運動したわけでもないのに息が荒かった。露出しているあちこちの皮膚が裂けたり擦れたり、出血がひどい。この期に及んでまだ僕が新聞を手に持っているのが不思議なくらいの満身創痍だったが、兎にも角にも僕は一旦新聞をポケットにしまう。そして折れた足を無理矢理駆動させ、壁に手を掛けながら保健室へ向かった。 走馬灯のように取り留めない思考が駆け巡り、長いような短いような数分の後、保健室の前に到達する。扉に手をかけ、開けた。 「あれ、直江くん」 さて、雑談好きでアドリブ好きな篠崎さんは、こんなボロボロの僕を見て一体どんな第一声を発するのだろう。心配するだろうか。嘲笑するだろうか。いや、そのどちらでもない気がするけど―― 「もしかして、髪切った?」 「……いや、」 どんなアグレッシブ床屋だよ、と突っ込んで僕は倒れた。 五 「……夢オチだ」 「違うよ」 僕は目を覚ました。 篠崎さんはご丁寧に僕を保健室のベッドに寝かせてくれたようだ。半身を起こして壁の時計を確認すると、どうやら十分弱気絶していたらしい。 当たり前だが十分弱寝たくらいで怪我は完治しない、未だ体のあちこちに疼痛があった。もしかすると病院に行く必要があるかもしれないが、後でいいだろう。 「トイレに行ったんじゃなかったの? なんかすごい音してたけど」 「あぁ、三階に行ったら天井が落ちて床が抜けたんだ」 これは大幅に端折った説明であり、彼女も不審に思ったのだろう。「どういうこと?」と尋ねてきた。 「どういうことも何も、ね」 僕は掛布団を剥ぎ取った。そしてポケットをまさぐり、件の新聞記事を取り出す。しわを伸ばして広げて見せた。一部僕の血が染み付きどす黒く変色していて、おどろおどろしい雰囲気を醸していたが仕方ないだろう。 最初は僕が何を示したいのかわからないという様子で眺めていたが、ある一点で目を留めた。 目を留め――そして。 目を丸くして。 目を白黒させた。 表情が硬く凍り付いて行く。 新聞記事に伸ばしかけていた指先が微かに震えている。 僕は思った。 あぁ――終わった、と。 彼女からすると、若干仲良くなった程度の男から、自分が死んでいるという事実を告げられたのだ。これを僕と彼女との関係の終わりと言わず、何と形容できるだろうか。 達成感いっぱいとはお世辞にも言えない、寝覚めの悪いエンディングだが。 「篠崎さん。君は」 「……言わなくていいよ」 実際、彼女は今どんな気分なのだろう。 知りたくないどころか、想像したくもないけれど。 僕が察するのもおこがましい気持ちだろうけれど。 「……そうか」 彼女は特に取り乱した様子もなく、相も変わらずの鉄面皮で独り言のように呟いた。 「私のせいだったんだね」 学校に来なくなった生徒や教職員。 死んだ両親。 死にかけた僕。 「全部、私のせいだった」 「いや、それは……」 違う、と言い切ることはできなかった。 何故ならそれは、確かに彼女の責任だったからだ。 他の誰でもない。 強いて彼女が悪くないと庇うならば、悪かったのは彼女の運だ。彼女が病死しなければ――きっと皆幸せだった。 「……おかしいなぁ」 それは、被害者から一瞬で加害者に変わってしまった彼女の偽らざる本音だと思う。 彼女自身が周囲をおかしく歪ませ狂わせ曲げたが、意図したわけではなくて。彼女が誰より悪くて罪があるのに、誰より悪くなくて罪がある。 笑う可し、とはとても言えない程に――可笑しい。 「じゃあ、私は死に直すことにするよ」 「待て。君が最初に死んだ時、こうして保健室に取り憑いたよね。だったら、死んでもまた戻ってくるんじゃないか? それじゃ死に直すことに意味がない」 そんな僕の時間稼ぎじみた提言を受け、彼女はゆるりと首を振った。 「いや。もう私が死に損なうことはないよ」 「なぜ」 「私は知っちゃったからね。 存在することの苦しみを。 正直、一刻も早く今すぐにでも死にたい気分だよ」 死にたい――気分。 「私は私を善良だと思ってた。いや、善良が言い過ぎでも標準だと思ってたよ。でもその実、私は醜悪だった。他人の不幸を食い物にして、自分のことしか考えてない生き汚い人間」 僕が今立っているのは、きっといつか誰かが死んだ場所だ。 「僕は生き汚いのを醜悪だとは思わない」 「私は思う。……直江くん。どうして今更私に同情するようなことを言うの? 私とあなたは関係ない他人だし、そもそも私が死んでいると教えてくれたのはあなたなのに」 「……同情なんてしてないさ」 「でもすごく、悲しそうな顔をしてる」 「…………」 「どうして?」 「……僕は」 僕は。 「僕は、君が好きだ」 立ち上がって、彼女の許へ一歩詰め寄る。 「他人の迷惑なんて関係ないだろ? 僕は君と一緒にいられるなら、それでいいと思ってる」 「……男の子に告白されるなんて初めてだよ。でもダメだ」 「昨日会ったばかりだからか? でも、今言わないと取り返しがつかない」 「確かに私とあなたは昨日会ったばかりだけど、私には直江くんが優しいってわかるよ」 「……別に、優しいなんてことは」 「優しいよ。私が醜悪だとしたら、あなたこそが善良。だってそうでしょ? 私はあなたがこの学校に来た経緯なんて知らないけど、とにかくあなたはこの学校に来た。人が来なくなったこの学校に」 来た。 「死んだ筈の私が保健室に取り憑いてる――そんな間違ってる状況を見て、正さなきゃって思ったんだよね」 「違うよ。全くもって的外れだ。僕はヒーローなんかじゃない」 「確かに私から見ればヒーローって役回りじゃないけどね。でも、白墨の生徒や教職員から見れば? 悪者の私を追い出すヒーローだよ。私の両親から見れば? 自分達の仇を討ってくれるヒーローだよ」 「僕には、君を追い出したり討ったりするつもりはない」 「そうだね」 彼女は――笑った。 僕と出会ってから初めて。 「私に好きって言ってくれた。一緒に存在しようって言ってくれた。けど、さ。 甘やかしちゃ、ダメだよ。 私に情が移ったのかもしれないけど、そんなの何の解決にもなってないじゃない。私が存在する限り、他人に迷惑をかけ続ける。それを許しちゃったら、あなたがこの学校に来た当初の目的を果たせない」 「それは、」 違うか? 否。違わない。 僕に彼女を追い出したり討ったりするつもりがあろうとなかろうと、結局僕が今やっているのは彼女を追い出したり討ったりする行為だ。それでいて一緒にいようだなんて、行動原理が矛盾している。 でも。 でも、それでは。 「僕が君のことを好きだっていうのが、嘘みたいじゃないか」 「嘘でしょ。私が死に直すのを防ごうと咄嗟に出た方便。この嘘つき。そういうところが、優しいって言ってるんだよ」 「違う、嘘じゃない」 「嘘だよ」 「嘘じゃ……」 彼女は、泣いていた。 笑いながら、一筋の涙を流していた。 僕の声はデクレッシェンドで小さくなってしまう。 「正直、今の私はあなたを恨んでる」 「恨んで――」 いる。 「死んでいることなんて教えてほしくなかったって思ってる。何も知らないでこの保健室でずっと存在し続ければ、そこそこ幸せだったんじゃないかって。醜悪に醜悪を重ねた八つ当たりみたいな理論だけど、隠さずに言えば私はそんなことを思ってる」 それはきっと――八つ当たりではない。 彼女には僕を恨む権利がある。 自分を優先することは、他人を蹴落とすことと同義だ。それに則って言えば僕は今彼女を蹴落としている真っ最中なのだから、彼女は僕を恨んで然るべきだ。少なくとも僕の方から逆恨みなどをできる道理がない程度には、正当性を持っている。 「でも、だからって昔の私があなたを恨んでいたことにはならないよ。あなたと過ごした昨日と今日は、そこそこどころじゃなく幸せだった。だから私は、その思い出が美しいままでいる間に死に直す」 さよならだよ、と彼女は言った。 「違う形で出会っていれば友達になれた――とか、そんな悲しいことは言わないでね。だって変形するまでもなく、今の形のままで十分友達になってるでしょ」 友達に。 「じゃあ、ね」 そう言って彼女は、僕から一歩後退る。そしてくるりと踵を返し、つかつかと保健室の扉へ近付いていく。相対的に、僕との距離は遠ざかる。 彼女は扉を開け。 保健室を出て。 一瞬僕を見て。 扉を閉めた。 張りつめていた糸が切れたかのように、僕は力なくベッドに仰向けに倒れた。 顔を覆うように両手を当てて、独り言つ。 「振られた……」 僕は君が好きだ。 「嘘じゃ、なかったんだけどな……」 結局、彼女にとってはそれが嘘だろうと本当だろうと関係なかったということだろう。死に直すことが彼女の中で決定していた以上、どの道彼女は絶対に僕の告白を承諾することはなかったのだ。 「やっぱキツいものがあるな……」 しばらくは立ち直れないかもしれない。 ベッドに寝転んだまま目を閉じ、ひょっとしたら眠れるかもしれないという淡い期待を抱いてみたが、そのままの体勢で十分二十分と経っても一向に意識が薄れる気配はない。自分でも思っている以上に、失恋とは堪えるものなのかもしれない。 それでも人生は続く。 どれだけ他人に迷惑をかけ責任を背負い続けようとも、死なない限り逃れることはできない。どころか死んでも罪を犯し続けることになることすらある。 ならば僕は、彼女を踏み台にこれからも生きる。 さよなら篠崎未遂。 さよなら僕の初恋。
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[エスメラルダの仇]ギルティ タイプ パワー 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 3420/3000 初期総パラメータ 6420 最大攻撃力/防御力 8550/7500 最大総パラメータ 16050 必殺技 地獄の教え 効果 パワータイプの攻 大アップ 【解説】 地獄とまで言われるデスクィーン島で、一輝に憎悪の心を植え付けた師。憎しみこそが強くなるために必要なものだと説き、鳳凰星座の聖衣をかけた最後の修行に臨む。 [エスメラルダの仇]ギルティ+ タイプ パワー 必要コスモ 13 初期攻撃力/防御力 4104/3600 初期総パラメータ 7704 最大攻撃力/防御力 10260/9000 最大総パラメータ 19260 必殺技 地獄の教え 効果 パワータイプの攻 大アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 5814/5100 初期総パラメータ 10914 最大攻撃力/防御力 11970/10500 最大総パラメータ 22470 【解説】 地獄とまで言われるデスクィーン島で、一輝に憎悪の心を植え付けた師。最後の修行で犠牲となった愛娘を前に、敵にとどめを刺せない甘さがエスメラルダを死においやったと一輝を責め立てる。
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シュート・ザ・ギルティ 真・生徒会室の割れた窓が開き、白い羽を背中に持つ少女が姿を見せた。 大会参加選手の一人、一十四(にのまえ・えんじぇる)だ。 天使の少女は窓枠を蹴り、純白の翼を大きく広げて飛んだ。 そして、傷んだ翼をはためかせ、夕闇の迫る空を高く、高く、舞い上がっていく。 使命を終えて天に帰るのだ。 本来の使命は失敗したが、ボランティア部への義理はちゃんと果たしたのだ。えらい子! 後藤うさは、光を纏って美しく舞う天使の姿を見て、天国にいるであろう南海螢と猫岸舞のことを想った。 むかし、雛代という名の中学校でハルマゲドンがあった。 うさはその生き残りであり、螢と舞は戦死者である。 それから50年。 後藤うさは、南海螢の祖国である甲殻類の国からの留学生を支援することで、愚かな戦いに加担してしまった罪滅ぼしをしてきたつもりだ。 四丁トカレフ触手拳の魔法少女・夢見花卒羽もその留学生の一人である。 猫岸舞の“弟”であるタマ太もまた、50年の間、姉の死という不幸に囚われて生きてきた。 だが、ミケナイト・猫岸魅羽と共に生きることで、タマ太の不幸は癒されることだろう。 「老師、天使ちゃんに螢さんたちへの伝言を頼んでみたら良かったんじゃないですか?」 もう天使ちゃんを呼び戻すのは無理っぽかったが、卒羽は思い付いたアイデアを言ってみた。 「いや、いいんじゃ。じきに儂も天国に行けるからのう」 うさは、魔法少女に変身している時は小学生ぐらいに見えるが、正体は90歳を越える老人なのだ。ちなみに男性である。 「んー、当分死にそうにないし、行くとしたら粘液地獄とかじゃないんですかねー」 「なんじゃと! おぬしこそ触手地獄行きじゃぞ!」 「やったぁ!」 「喜ぶとこじゃないっ!」 「おや、あれは……ちょっと失礼します!」 時計台から見下ろす通路に見覚えのある赤い髪の少年を見つけた卒羽は、六本の脚で壁面を伝って素早く地上に降りた。 そして、胸をドキドキさせながら、少年に話しかけた。 まるで少女のようなあどけない顔をした美少年。 少年は、一族中の魔人率が99%を超える戦闘破壊家族、一家(にのまえけ)の一人、一一(にのまえ・はじめ)である。 卒羽が希望崎学園に来ていた理由は、武藤抹殺任務の他にもうひとつ。 もう一度、一一に会いたかったからだ。 「あ、あの、にのまえ……はじめさんですよね?」 緊張でからからの喉をなんとか奮い立て、卒羽は言った。 「うわぁっ、き、君は……どりみさん!」 一も卒羽の顔を覚えていた。 そもそも六脚歩行の甲殻類美少女のことを忘れるのは難しいし、自分を殺した相手ならば尚更だ。 えっ、僕また殺されちゃうの?と一は怯えたが、そうではなかった。 「ごめんなさいっ! あの時は私も必死で……まさか死んじゃうなんて思わなかったから……!」 卒羽はずっと、前哨戦のあの日のことを謝りたかったのだ。 「あはは、そのことならいいよ。必死だったのはお互い様だし。こっちこそゴメンね」 一は命を狙われてる訳でないことに安心し、小動物めいた愛くるしい笑顔を見せた。 その笑顔はあまりにも可愛らしく、全然タイプでないにもかかわらず卒羽はちょっとトキメキを感じてしまった。 ……その時! 「ボクこれからど~なっちゃうの~!?」 頭上の真・生徒会室から嬉しい(?)悲鳴と共に熱湯を入れたティーポットが降ってきた! 「どりみさん危ないっ……あちちちちーっ!!」 咄嗟に卒羽を庇い、全身に熱湯を浴びてしまう一一! 熱湯は卒羽の脚にもかかり、脚の一部の青色色素が熱分解されアスタキサンチンの赤色を呈するが少年の方が重傷だ! 「すぐ冷やさなきゃ!」 卒羽は慌てて近くの水道に三つ編み触手を伸ばして蛇口を捻るが、大人一人を軽々持ち上げる触手で思いっきり捻ったため蛇口が破損! ぶしゅーっ! 壊れた水道から勢い良く水が噴き出す! 「きゃーっ!」「うわわーっ!」 大量の水を浴びた二人はもつれながら植え込みの中に倒れ込む! 「いたたたた……はじめさん、大丈夫ですか?」 卒羽が起き上がりながら一のことを気遣う。 「ぼ、ボクは大丈夫だけど、その、どりみさん、服が……」 「きゃーっ!!」 卒羽は慌てて意外に大きめの胸を隠す。 植え込みの木に引っ掻けてしまった卒羽のハーフトレンチコートはビリビリに破け、胸が丸見えになってしまっていたのだ。 「ふーん。私いがいの甲殻類とずいぶん仲良さそうですね……おのれスターリット☆テンペストーっ!」 そこに現れたのは一の彼女の一人、魔技姫ラクティ☆パルプ。 魔法の杖を掲げて白く輝く光の魔法連射弾! 「こ、これは違うのっ! ドリーミィ・ファストラッシュ!」 卒羽は脚のホルスターから四丁のトカレフを素早く抜いて両手両髪に構え青く光る魔法弾を連射! 魔法弾同士が激突相殺! 「ちょっと二人とも落ち着いて話し合おうよーっ!」 一が叫ぶ! 鬼雄戯大会は終わったが、魔法少女たちの戦いはこれからも続くのだ! (『シュート・ザ・ギルティ』おわり) ■重要なお知らせ■ 卒羽ちゃんを一君の嫁に出すわけではありません! 卒羽ちゃんの彼氏になってくれる素敵な触手を募集中です! 応援作品へ移動<<|メニューへ移動|>>ミケナイトの個別ページへ移動
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永風のジョーカー・ギルティ 自然/闇 ベリーレア 7 6000+ スピリット・クォーツ ■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 ■進化-自分の多色クリーチャー1体の上に置く。 ■O・ドライブ火×2、光×1と水×1(このクリーチャーを召喚した時、自分のマナゾーンの火のカードを2枚または光を1枚と水を1枚タップしてもよい。そうした場合、このクリーチャーは次のOB能力を得る) OB火×2-次の自分のターンの初めまで、このクリーチャーのパワーは+3000され、アンタップされているクリーチャーを攻撃でき、各ターンはじめてタップされた時、アンタップする。 OB光×1と水×1-次の自分のターンの初めまで、このクリーチャーは攻撃されず、ブロックされず、相手がクリーチャーを選ぶとき、このクリーチャーを選ぶことはできない。 ■このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき+1000され、パワーが12000の時「T・ブレイカー」を得る。 ■W・ブレイカー (F)さあ、お前の罪を数えろ。 作者:ペケ 某特撮ヒーローより。O・ドライブでかなりエグくなる進化クリーチャー。フレーバーの「罪」は自分の墓地のクリーチャーの数=相手が殺したクリーチャーの数。…だが、カラフル・ダンスなどの墓地肥やしカードを使っておくと、自分の罪を相手になすりつけたうえでそれを「数えろ」というおかしなヒーローになる。 評価 元ネタはあれですね、2人で一人の仮面ライd(ジョーカーエクストリーム!! -- マイルス (2010-12-30 01 43 27) オーバードライブはマキシm(メタルブランディング! -- ペケ (2010-12-30 04 15 54) 最近は三枚で一人の仮面ライd(スキャニングチャージ!! -- ペペロン (2010-12-30 08 52 23) タトバはもうあるようなので次はバーs(セルバースト -- ペケ (2010-12-30 10 41 19) 名前 コメント
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ギルティ・リグレット―Guilty-Regret―〔管理人+コラボ編〕 ※ 人物デザイン絵 顔デザイン絵 ポーズ絵 表情絵 デフォルメ絵 力解放絵
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ギルティギアとはゲームセンターで稼動しているゲームである。 Mじまは口癖のように「おれあのゲームマジ強いんだよ」といっていた。 そんなかれに腕前をみせる絶好のチャンスがやってきた。 相手はKっていう俺の知り合い。ギルティはコンボを知ってるだけ。 さあぼこぼこにしておやり!っと思ったらMじまは一瞬でボコされたw。 そんなMがKに放った一言は「お前…強いな」 だった。
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数字が抜けてたり順番がおかしかったりするけどギルティギアやってる奴はdjkだから仕方ないよね! スレタイ the end of genesisギルティギアやってる奴evolution turbo type D→TMR ギルティギアやってる奴 of Power→STGネタ DEEP IN ギルティギアやってる奴→音ゲーネタ ギルティギアやってる奴-THE RIGHT STUFF-→パトレイバー 913 ギルティギアやってる奴コンプリート→ライダーネタ 国民的ガールフレンドギルティギアやってる奴→ラブプラス Black Eyed ギルティギアやってる奴→音ゲーネタ 君は見たかギルティギアやってる奴が真っ赤に燃えるのを→歌詞 何が幸せかわからないまま終わるギルティギアやってる奴→歌詞 交狂曲ギルティギアやってる奴→デススマイルズ ギルティギアやってる奴-OVERTURE-→GG2 生え際が気になり始めたギルティギアやってる奴→クソル 101~200スレ目? 201~300スレ目? 301~400スレ目? 401~500スレ目? 501~600スレ目? 601~700スレ目? 701~800スレ目 801~900スレ目 901~1000スレ目 1001~1100スレ目 1101~1200スレ目 1201~1300スレ目 1301~1400スレ目 1401〜1500スレ目
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【作品名】ギルティ 悪魔と契約した女 (ED映像) 【ジャンル】ED映像 【先鋒】野上 芽衣子 【次鋒】宇喜田 元 【中堅】堂島 基一 【副将】真島 拓朗 【大将】鶴見 真人 【先鋒】野上 芽衣子 【属性】成人女性 【大きさ】成人女性並み 【攻撃力】【防御力】【素早さ】成人女性並み 【特殊能力】体を動かさずに十字架の体制で起き上がることが可能 【長所】主役 【短所】なのにメンバー入りぎりぎり 【次鋒】【中堅】 【属性】中年男性 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】中年男性並み 【特殊能力】体を動かさずに十字架の体制で起き上がることが可能 【副将】真島 拓朗 【属性】成人男性 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】成人男性並み 【特殊能力】体を動かさずに十字架の体制で起き上がることが可能 【長所】もう1人の主人公 【短所】刑事なのにエンディングだけじゃわからないのでできない 【大将】鶴見 真人 【属性】成人男性並み 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】トランプを数枚所持している成人男性並み 【特殊能力】体を動かさずに十字架の体制で起き上がることが可能 【長所】トランプのおかげで大将に 【短所】たぶんエンディングの中では一番印象に薄い人 参戦 vol.106 502 vol.107 157 :格無しさん:2012/03/02(金) 19 16 09.45 ID T1uLbOyX ギルティ 悪魔と契約した女 (ED映像) 考察 特殊能力と大将の持ち物は戦闘に生かすのは難しいだろう ほぼ同構成の名人戦と=としたい所だが、次鋒中堅が中年で若干不利か。名人戦から下がる ○残酷な天使のテーゼ 【先鋒】【次鋒】年齢不明勝ち 【中堅】飛ばれると倒すのは難しい。分け 【副将】打撃無効分け 【大将】大きさ負け ○強救戦艦メデューシン 【先鋒】年齢勝ち 【次鋒】【中堅】男性勝ち 【副将】【大将】大きさ負け 名人戦>ギルティ 悪魔と契約した女 (ED映像)>残酷な天使のテーゼ 165 :格無しさん:2012/03/02(金) 20 57 49.85 ID t7enShoD それと、 116、 157は一応武器ありの方が有利かと。 トランプでも目くらまし程度にはなるだろうしサロンパスだと少しだけ回復に使えるし 168 :格無しさん:2012/03/02(金) 21 27 03.01 ID T1uLbOyX 165を反映して、 ギルティ 悪魔と契約した女 (ED映像) 再考 ×名人戦 【大将】所持品分有利勝ち ×催眠学園 【先鋒】運動神経と道具で負け 【次鋒】相手は格闘技で鍛えている&こちら中年で厳しい、負け 【中堅】男性勝ち 【副将】バス負け 【大将】催眠負け 位置変わらず