約 2,031,679 件
https://w.atwiki.jp/dldojin/pages/17.html
DLsiteのプロテクト 途中です.追記・変更希望 新旧比較 旧 新 変更点 CG集(HTML) - HTML、CG、Flash、WMV等を保護 Flash保護が追加 CG集(JPEG) 旧ビューア 新ビューア(DLsite Viewer) 新ビューアの仕様は不明 PDF - ? ゲーム 実行ファイルのみ保護 データファイルを保護 exe単体のゲームは保護できない 動画音声 WMV WMV、AVI、Mpeg、WMA、MP3、WAV 対応フォーマットが増えた 対応OS - - 2000サポート終了,64bitはWin7のみに (新) ユーザ認証 (2011/5/25~) 公式 「閲覧方法」 / 「DLsiteViewerの操作方法」(6/10現在リンク切れ) ほかサークル向ページに説明あり 詳細 CG集(JPEG) 追記希望 CG集(HTML) 追記希望 PDF 追記希望 ゲーム startup.exeから起動する。 起動時に認証。チェックボックスにチェックをつければ初回のみで済む。 起動に関する不具合があれば購入者が販売サイトに問い合わせる。 一部ゲームファイルがセキュリティソフトに引っかかる場合がある。(BGMが鳴らないなど) セキュリティソフト側でゲームを対象から外す事で解決する。 音声動画 追記希望 動作環境 対応OS XP SP3(32bit) / Vista(32bit) / Windows7(32/64bit) その他 InternetExplorerがインストールされており、インターネットに接続された環境 TIPS 追記希望 (旧) プロテクト 公式:プロテクト作品についてのご案内 / 復号化ツールのインストール 詳細 CG集(画像のみ HTML)共通 JPEG、GIF、PNG、BMP画像を暗号化 flashは入れられるけど、暗号化対象外っぽい ビューワの使い勝手が悪い? 画像の拡大縮小・最大化などができないらしい。 CG集(画像のみ) サムネイル一覧ページから画像をクリックで選ぶと拡大表示されるというアプリになる 拡大表示される画像はサイズや画質などは変更されないっぽい (サムネイル画像の表示の順番はファイル名順になるので注意) CG集(HTML) HTMLで組んだとおりに表示される。画像のみと同じビューワーアプリを使って表示される 画像とHTMLだけ暗号化される。flashのファイルにはプロテクトがかけられない (これはDLsiteに載ってる仕様から推測。実際には買ってない。画像のみかHTML形式かは買ってみないとわからなかったから諦めました) PDF 専用exeでacrobatを起動する スクリーンショットが取れない以外は普通のpdfと動作は一緒 ゲーム exe自体がプロテクト済みの物に入れ替わる 起動時にプロテクト解除処理が2秒くらい入るが、あとは通常動作と一緒 exeのみを暗号化するので、データが外出しになってる物についてはプロテクトされない (例:BGMのmp3が別フォルダに収録されている場合、それはプロテクトされない) 同一のEXEをどっかから持ってこれる物(フリーのゲーム開発ツール等)は対象外 ツクールシリーズ ゲーム画面のプリントスクリーンや画面キャプチャは可能 動画 WMVのみ対応 動作環境 対応OS Windows2000 / WindowsXP / WindowsVista / Windows7 (アドミニストレータ権限が必要/XPは64bit版非対応) その他 InternetExplorer 6.0以降がインストールされておりインターネットに接続された環境 TIPS FLASHはどうすれば exe形式で出力する ボイス作品はどうすれば LiveMakerや吉里吉里などを使って、簡易プレイヤーをつくり、exeで配布する。 .
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1863.html
656 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/21(日) 15 22 19 ID GOvb2L4A0 685 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/21(日) 21 09 58 ID GOvb2L4A0 727 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/22(月) 21 13 50 ID P2cn6Tqg0 744 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/23(火) 18 37 07 ID dBwm4I6Q0 785 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/24(水) 20 15 46 ID u/QvOBdQ0 828 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/25(木) 17 14 39 ID 0LVp3LrE0 852 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/25(木) 22 10 48 ID 0LVp3LrE0 905 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/28(日) 11 49 55 ID /RGuRUhs0 656 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/21(日) 15 22 19 ID GOvb2L4A0 よんじゅはち!49、すわんじゅご~、ごじぃち!41ィ! 合計+2、平和な一日だった。 【自由行動ターン】 『スーパーウルトラデラックスファイナルロマンシングドラゴンマシーン』の仕事、 その前に行っておきたい場所はあっただろうか。 後藤P「さて、どうすべきでござるかな」 【選択肢・人数】 デジタル所さん:一人で オモロー!:二人で(推奨値+3) 【選択肢・場所】今回は二か所。まずは一か所目を選んでね。 ゴルフが下手になっちゃた:ケーキ屋 泳げタイ焼き屋のおじさん:本屋 トコ休さん:洞窟 インディ君:居酒屋 サンダージョージ:楽器屋 ジョージマン:自宅(能力調整) どこの犬:自宅(次のイベントまで待機) 685 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/21(日) 21 09 58 ID GOvb2L4A0 本の明石改め本はやらないに到着。やる夫を預けちゃったけれど大丈夫だろうか。 幸いにも店はまだ潰れていないようだ。君は相変わらず人気のないそこへ足を踏み入れる。 後藤P「こんにちはでござるー、まだ本屋やってるでござるか?」 やらない夫「いらっしゃい、今日はあんたで二人目の客だろ。 こんなんじゃ食っていけないだろ収支的に考えて…」 後藤P「拙者以外にもう一人来ていたでござるか、マキジ?キャス子社長?」 やらない夫「二つの意味でハズレだろ。どちらでもないし、まだこの店内にいるだろ。ほら」 常人の4倍の顎を持つ店長の長い顎が左を向く。 めがっさ長い顎の先ではニート店員が少女と一緒に座りこんで何か棒状の物を齧っていた。 やる夫「ハフゥハフゥ、ふむ、やはりこの自家製スモークチーズは格別」 ちゅるやさん「こっちの牧場ブランドのもモッチリしてるにょろ~」 やる夫「ちゅるやさんいいのかお?命より大切なスモチをタダでやる夫にくれたりして」 ちゅるやさん「キョン君の目の届かない場所を教えてくれたお礼っさ、 ここならいくらでもスモチ食べられるにょろよ」 後藤P「それでいいのでござるかお主たち」 やる夫「ヒィツ!後藤P!あの時のお金はいつか返すからもう少し待って欲しいお!」 (忘れている読者もいる思うので説明しよう!やる夫はまだ君から借りた飲食代返してない!) 余りの駄目っプリに思わず声をかけてしまう。 後藤P「いや、金の催促ではござらんよ。お金はお主が働いて生活が安定してからで良いでござる」 やる夫「えー、でもー、ここに客が来ないから給料も出ないしやる気が出ないっていうかー」 ちゅるやさん「どうせちゅるやさんがアイドルマスターになれるルートなんて無いと思うにょろー、 型月板の作品なのにちゅるやさんが優勝オチとかしたら作者の家が【禁則事項です】に なっちゃうにょろ。どーせ頑張ってもどうにもならないからちゅるやさんはここで スモチを食べているんだにょろ」 あ、ありのままに起こった事を話そう。君はやる夫が駄目人間のままだろうと思って 本屋に来たらちゅるやさんまで駄目人間になっていた。ライバルが一人減ってラッキーだとか 202000オワタとかはチャチどころではないがもっと恐ろしい駄目人間の連鎖を味わった。 後藤P「というか、これはちょっとしたアイドル失踪ではござらぬか」 ちゅるや「心配無いにょろ、持ってきたスモチ全部食べきったら帰るっさ」 やる夫「ま、こんだけドカ食いしてたらもうアイドルとしてはダメなきはするけど やる夫には関係ない事だお。シシシシッ」 やらない夫「お前ら食べカスはちゃんと掃除しとけよ、常識的に考えて」 プレッシャーに負けたアイドル、店を建て直す気力を失った新店長、ニート店員。 ダメトライアングルアタック状態である。ここにいたら君まで駄目人間に なってしまいそうだと思ったその時、リュックの中のアイテムが背中に刺さる。 後藤P「イタッ、リュックから何か針みたいなものが飛び出ているでござる」 リュックを開き確認してみるとそれは血まみれのエナジーボンボンだった。 リズどんのネジの時の様に自分を使えと自己主張している様に感じる。 が―、問題があった。ここにいるのは三人、エナジーボンボンは一個、 一体誰に使えと言うのだろうか。そもそも本当にこの中にボンボンの適正を持ったのがいるのか。 後藤P「ええい、ままよ!」 【選択肢】 北斗神拳:白メタボ、これやるからもう少し頑張れ!(グサッ) 南斗聖拳:顎魔神、二人を何とかしろ!(グサッ) 西斗月拳:あしゃくらのそっくりさん、君はこんな所で腐ってる場合じゃない!(グサッ) 鼻毛神拳:こいつらには何やっても無駄だ、新しい本が出ているか見て帰ろう。 727 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/22(月) 21 13 50 ID P2cn6Tqg0 考えるまでも無かった、この中で一番ダメな奴は誰か、この中で頭に 危険物刺しても問題無さそうなのは誰か、それを考えれば一択だった。 後藤P「やる夫、お主に決めた!」 やる夫「痛ー!」 君はやる夫の頭に血まみれのボンボンを刺す。普通の人間なら変化を起きないはずだが、 もし彼に成功の為の因子があるのなら変化があるはずだ。 やる夫「フォォォォォ」 後藤P「おおっ、やったでござるか?」 刺さったボンボンが頭部と一体化し、顔つきもそれに伴い変化していく。 眉間に皺が寄りニート然とした顔が精悍なワゴン戦士のそれに置き換わる。 やる夫「ウォォォォォ」 だが、見た目の変化はまだ終わらない。身長がぐんぐんと伸び二メートル近くまで達する。 スキンヘッドだった頭から短い髪が伸び毬栗頭に、筋骨隆々の肉体をプレートメイルが 覆って行く。全身を鎧で覆うとさらにその上に短パンとランニングシャツが現れ、 最後に赤い兜がボンボンと首の間、顔全体をすっぽりと覆いようやく変化が止まった。 やる夫?「おりゃぁ!うりゃぁ!おんぎゃぁ!」 やらない夫「おいっ、あんたやる夫に何刺したんだよ!!」 後藤P「エナジーボンボンでござる。番長が使用済みの」 やらない夫「そんな窺わしいものを俺の親友に!」 やる夫?「―ない」 今にも掴みかかろうとするやらない夫をやる夫の声が、いややる夫だったものの声が止めた。 やらない夫「やる夫?」 やる夫?「俺は心配ない、体は何ともないから後藤さんを責めるなやらない夫」 やらない夫「い、いややる夫。そんな姿になって本当に何ともないのか?」 やる夫?「ああ、寧ろ力がどんどん湧いてくる。それと俺はもうやる夫では無い。 生まれ変わった俺の名前は、オプ―、オプ吉ッシュ!」 ちゅるやさん「何という急展開、空気になりつつあるちゅるやさんは帰るとするにょろよ」 やる夫改めオプ吉ッシュ いかにも呪われてそうなアイテムを使った結果がこれだよ! パワーアップ自体はちゃんと行われているので安心してください。 オプ吉ッシュ「さて、ちゅるやさんも帰った事だし俺達の間の問題も解決と行こうじゃないか」 やらない夫「俺達の問題?」 オプ吉ッシュ「俺達が無能なせいで後藤さんは情報が得られない、後藤さんがここで 買い物出来ないから俺達には金が入らない、そして何故かこの店には後藤さん以外 めったに人が来ない」 確かにその通りだと君は思った。事実店内を見渡してみてももう購入した今月号の ガイド本くらいしか見当たらない。 オプ吉ッシュ「ならば、俺達が後藤さんに必要な物を提供し、最近稼いでいる彼に 一杯購入してもらえば全ての問題は解決だ」 やらない夫「それが出来れば苦労しないだろ、商売的に考えて…、この人普通の本じゃ 全く興味を得ないっぽいだろ」 後藤P「いやはや面目ない」 オプ吉ッシュ「別に本で無くてもいいだろう?」 やらない夫「は?」 オプ吉ッシュ「今日からここは本屋兼情報屋だ。イエー、パフパフ」 話が三歩ほど飛躍した。能力がインフレしていない君をやらない夫はオプ吉ッシュの 話に付いていけない。 後藤P「…三行で頼み申す」 オプ吉ッシュ「スパイ経験のある俺が後藤さんの為に情報を集める。 後藤さんはその情報を金で買う。 やらない夫は店番兼引き続き本屋担当」 後藤P「お主を信用して良いのか?」 オプ吉ッシュ「信用してもらわないと俺もこいつも困る。全国ツアーに参加した プロダクションと6464プロで信用を得られなかった俺だ。頼む、どっちにしろ客は あんたしかいないんだ」 やらない夫「お前、俺と会う前に何してんだよ…」 何やら不安な部分もあるが、魅力的な提案でもある。後悔しない様に慎重に決めなければ。 【選択肢】 Y:今日からやらない夫はただの店番だ! N:今すぐ頭のボンボン引っこ抜いて元に戻す。 744 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/23(火) 18 37 07 ID dBwm4I6Q0 後藤P「その提案、受けるでござる。正直お主を完全には信用できんが アイドルマスターまでの道が一筋縄で行かんのはこの店の前の店主から 何度も聞いているでござる。ならばリスクがあろうとも準備は多い方が良い」 オプ吉ッシュ「決まりだな」 やらない夫「決まりじゃねー!」 いいふいんきになって来たのに口を挟む、長顎種長顎目やらない夫。 人の6倍の顎を持っているのに気の利かない男である。 やらない夫「この店は!俺が!明石さんからもらった店なの!俺が代表で!俺がルールなの!」 オプ吉ッシュ「ならば、不信任投票だ。やらない夫がここの店長なのに反対の人」 後藤P「ハーイ」 オプ吉ッシュ「店員代表の俺と活動資金提供者の後藤さんの2票、過半数に達した為 やらない夫は店番にクラスチェンジだ。納得の結果だな、会社法的に考えて」 やらない夫「そうだなー、常識的に考えてこれで良かったんだよなー、ううっ… いつかお前は俺なんか簡単に越えて行くもんだろと薄々思ってたけれど…、 いきなりすぎだろ。やる夫、俺に代わってここをやってくからにはちゃんと稼げよ。 もし、お前がやっぱり駄目だと思ったら今度は俺が後藤さんと一緒に不信任してやるだろ」 オプ吉ッシュ「安心しろ、『本はやらない』なんて店名付けている男よりは上手くやってやるさ」 ちょっと難航したが交渉成立。 表の、「本はやらない」という店名が書かれた看板を倒し新体制のスタートだ。 オプ吉ッシュ「では商談と行こうか、まずは情報屋の試運転がてら いくつかの情報を無料で提供しよう」 やらない夫「稼ぐと言った先からタダ働きかよ」 オプ吉ッシュ「後藤さんに俺の情報の精度を知ってもらいたいし、仕事前に メシ代の分返しておきたいからな。とりあえず情報一件で5000円として、 俺の後藤さんへの借りが色々合計して3万円ぐらい。6件サービスでいいか?」 後藤P「タダならそれでオッケーでござるよ」 オプ吉ッシュ「じゃあ、これから俺はあんたから6つまで質問を受け、分かる範囲で それに答える。ただし、今の俺は知らない事も多いという事は考慮して欲しい」 (参考までに今日までのやる夫の行動記録) 6464プロの臓硯社長に拾われ諜報員になって、フルチンで3002に突入してマキジに キンタマ潰されて、松井顔のヤクザにフルボッコにされて、涼宮超社長にオープンカーで 二回跳ねられて、そのまま拉致されて全国ツアーの雑用やって、ツアーが終わったら202000にも 6464にも捨てられ、無一文になって無銭飲食でコペン神拳されそうな所を君に助けられ、 本屋で旧友と再会・再就職し、脳天にエナジーボンボンを刺されて改名←今ここ 【選択肢】先着6票、ただし現在のオプ吉ッシュが知らない事は「知らん」とだけ答えます。 かっぱっぱーかっぱっぱー2106ー:【 】←ここに人名や団体名やアイテム名を入れてね! 785 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/24(水) 20 15 46 ID u/QvOBdQ0 【邪気眼王NANAYA】 俺にはアイドルの上手い下手は良くわからんし、全国ツアーのアレが 全力かどうかもわからん。ただ、今までのアイドルの中で最短で出世している というのは凄い事なんだろうな。 2106全体で正体を必死に隠している事もあって未だ正体の確実な情報も無い。 巷では女性説や二重人格説まで出ている。 2106のパンダ師匠と以前話した時には「俺は新入りだから知らん」とか言っていた。 しかし、これは嘘だろうな。秘密を探ろうとNANAYAの控室に忍び込んだ時、 そこらじゅうにパンダの毛が落ちてたんだよ。多分あのパンダがNANAYAの 正体を知られない様にボディガードしているのだと思う。それにしては二人が 一緒にいた所を見た事ないのが少し気になるがな。 まだ四天王より評判が下だが、上が崩れればこいつがアイドルマスターも ありえると専門家は言っている。マキバオーで言えばブリッツポジションだ。 【慎二】【6464プロ】【キャラクター系トレーニング】 俺がこの町に来た時最初に雇われたのがこの6464プロ。 四天王のワカメは毎日全裸で鏡の前で練習していたぜ。ああ、あんたの 想像通りそのトレーニングはキャラクター系って奴が多目だったな。 確か「空中ナントカチョップ」って言いながら両手をこうしていたり、 ブリーフ履いて「ナントカチャーハン」とか言って両足をこうしていたりと、 後藤P「こうでござるか?」 オプ吉ッシュ「いや、こうだったかな…、スマン、細かい所までは覚えていない」 しかし、白レンとの戦いではどっちも使っていなかったけれどな。 つーかあの戦いを振り返って見ると最初から引き分けにする様に動いてたと しか思えん。その後アイドルバトルもしていないし何がしたかったんだよあのワカメ。 四天王では一番スペックが低いと言われているが何が飛び出すかわからん ジョーカー的存在、マキバオーで言えばベアナックルポジションだな。 そんなワカメのいる6464プロは家族経営だが現在家族の仲は最悪と言っていい。 ワカメは今年に入ってから洞窟に入り浸り、妹は変な宗教を立ち上げ Pとしての仕事をさぼっている。叔父はいつも何考えているかわからんし、 名目上の副社長である親父は毎日社内で酒を飲みながらロケットパンチを 発射している。 俺の仕事の半分はワカメの叔父の仕事中話し相手のいない臓硯社長の介護と ワカメの親父がほったらかしている酒瓶とロケットパンチの分別だった。 もし俺がまだ6464に残っていたら、間違いなくゴルゴン饅頭を箱に詰める 仕事をやらされていただろうな。 【202000プロ】 202と書いてsosと読む。涼宮超社長が会社のハンコを裏返しに作ってしまって、 そのまんま社名変更して登録したらしいぞ。ワカメに続き今年のアイドル界を 4社合同ツアーによって激震させた。今年は全国ツアー組と四天王の戦いに なると言う富竹も多い。 ツアー前は俺にタダ働きさせるぐらい経営がやばかったが、ツアー後は かなり余裕が生まれている。でも俺はタダ働きだ。 くそう、スパイという負い目さえなければ…! 注目のアイドルはユキとさっき来ていたちゅるやさんだ。 ユキは演技は地味だが全国ツアー以前から交友関係が広く、歌も本格派だから アイドルマスター戦で勝つ事は無いだろうがいい勝負を演出してくれるだろう。 マキバオーで言えばストレイボウポジションだ。 ちゃるやさんは貴重なキャラクター特化アイドルで彼女だけの奥義も あるらしいんだが…さっき見ての通り自信を喪失している。 全国ツアー以降、上との差にぶち当たった結果だろうな。 マキバオーで言えばマキバコポジションしかあるまい。 ちなみに202000の女性スタッフは全員所属アイドルより胸が大きい。 オッパイスキー「ちくしょぉぉぉーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 【マキジ】 突然の侵入者(俺)のキンタマを蹴り砕く凶暴女。これが俺の持つイメージ。 しかし、周囲の評価はむしろ正反対。バラエティーも多少こなせる 真面目な本格派アイドルと言われている。シルバーアイドルの頃には、 彼女のファン達の中には彼女の実力が仕事に反映されてないと嘆く者もいた。 謎の女性プロデュサーとの熱愛疑惑を聞いた事あるけれど、これってお前の事だよな? ああ、安心しろ。ただの3流ゴシップだ、とっくに鎮静化している。 現在の評判では全国ツアー組の一つ下だが、映画での美声を高く評価されていて 白レンのライバルにもなりうると言われたり言われなかったり。 その為かCDデビューの情報には皆ワクテカしている。だからちゃんとCD出せよ。 フルールのCMや龍神祭で地元に貢献する姿はサトミアマゾンを思わせる。 オプ吉ッシュ「以上だ、次回によりよい情報を提供する為に色々と調べておく」 後藤P「それじゃあまた次回でござる」 やらない夫「俺も頑張ってあんた向きの本を探すよ。何故かあんたしか客来ないし」 間桐鶴野(まとう ちゅるや) 肩書きは6464の副社長。10年前に事故で片手を失ってからは自宅に引きこもって 酒を飲みながらロケットパンチを発射する日々を送っている。ゲーム上に登場する 機会の無い設定上だけのキャラだったが今回の質問によって初登場を果たした。 「やあやあ慎二、つまみのスモークチーズはあるかい?」 「桜がゴルゴン饅頭の材料にしました」 「まとぉーん」 目新しい本は無いので次の場所に移動しよう。 【選択肢】 かっぱっぱーかっぱっぱー2106―:ケーキ屋に行こう。 おねーだん以上2106―:洞窟に遊びに行こう。 私はクトゥルフが好き:楽器屋に話をしに行こう。 でも本当は人間の方がもっともっと好きです:居酒屋に行こう。 人■巻き■間巻きを食べよう:家で能力の調整をしよう。 人■美味しいです:もう家帰って寝よう。 828 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/25(木) 17 14 39 ID 0LVp3LrE0 ヘルペスに乗って帰宅。特に買いたいものも無かったので、今まで買った本を読みなおし 今後のレッスン調整を組み直す事にしておいた。 後藤P「えーっと、本の効果がそれぞれ+2、疲労の蓄積が一冊につき5、 毎週のマキジの自動回復が本を一冊も使わない場合で-20でござったかな。 そんでそれぞれのタイトルはと」 リオ&カイエの男だってキレイになれるのよ!(ルックス本) ああ、すばらしき声域(槍の兄貴自費出版)(ボイス本) 式の舞(ダンス本) 山田芳裕作品詰め合わせ(キャラクター本) (それぞれの本のタイトルを何個も並べると長くなるので、 ルックス本・ボイス本・ダンス本・キャラクター本という記入でも有効票とします) 【選択肢第一群・本の選択】 イートマン:【 】を来週から実行する。(どれを使うか組み合わせを記入してください) 【選択肢第二群・後藤君チェンジ!】例によって本を複数でスパークかもです。ストーリーに影響はナッシン。 オモロー!:+1以上で現状維持、0で後桐君、-1で後藤ちゃん、-2で後藤・ピルペ・パン、 -3で後藤ヤス、-4で後藤バサラ、-5以下で明稜帝ゴトー勢十郎。 852 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/25(木) 22 10 48 ID 0LVp3LrE0 40ゥ!すわんじゅろ~く、47、8、すわんじゅご~ 合計+3、本を読んだが性格変更は無し! 後藤P「復習完了でござる!」 君は変な影響を受ける事無く本を読み終えた。 さあ、アルバさんの変な車の仕事だ。 【定期イベント・スーパーウルトラデラックスファイナルロマンシングドラゴンマシーン】 銀幕大スターであり、チョコレート会社の社長であり、発明家のアルバさん。 今日はそのアルバさんの発明した変な車のイメージガールとしての仕事である。 マキジ「それでイメージガールって何すればいいんだぜ?かわいい格好して 車の横に立っていたりすればいいのかな」 後藤P「普通のイメージガールならそれでいいと思うでござるよ。3002に届いた 仕事内容にも特に注意点は無かったでござるし」 ???「甘い、あーまーいー、かしらー!」 マキジ「誰だー!?」 後ろから声が聞こえたので振り返るが姿が無い。声の主は一体どこに、 ???「もっと下!下を見るかしらー!」 視線を下げるとデコの広い子供がいた。何で新車発表会にこんな子供がいるのだろう。 ???「全国14人のピチカー党員の皆様大変長らくお待たせしたわ! 私こそがこのイベントの最重要人物!才色兼備の謎の美少女、その正体は―」 マキジ「アルバさんの親戚だな、雰囲気そっくりだし。迷子になったのか?」 後藤P「よしよし、お父さんを探してきてあげるからちょっと待っているでござるよ」 ???「カナはあんなアホと違うかしら!一緒にしないで欲しいかしらー!わーん!」 泣きながら逃げていく子供。彼女は一体何だったのだろうか。 ちょっと気になるが追いかけている時間は無い。そろそろマキジをメイクルームに連れて行かないと。 『オフィスシュポンハイムアルバ様』『セプテン芸能ニーギ様』『460プロセイバー様』 後藤P「違う、違う、違う、…ここでござるな」 『3002プロマキジ様・6000プロキム様・プラズマプロバキシム様控室』 スタッフ以外立ち入り禁止のルートをしばらく歩くと控室を発見。メイクもここでしてもらうのだろう。 VIPな人達は個室が与えてられていたがさすがにマキジには個室は10年早い。 マキジ「ノックしてもしも~し、メイクさんいますかー?」 控室に入ると今まさにメイク中の背の低い女性と、彼女にメイクを施している女性、 そして、部屋の奥には新聞を読んでいるORTたん系の性別不詳の怪獣がいた。 後藤P「3002のマキジとプロデューサーの後藤でござる。本日は皆さんよろしくでござる」 バキシム「おう、プラズマのバキシムだ。ヨロシクな」 キム「よろしくかしら?」 メイクさん「おはようございまーす、キムさんが終わるまでメイクは少々お待ち…、あ」 君と目があったメイクさんはさっと目をそらす。ふと、彼女とどこかで会った気がした。 君は―、 【選択肢】 カナリアンヨダレ爆発パンチラ爆発ルート:この子供もイメージガールなのかと驚いた。 邪気眼王の真実ルート:このメイクさん白純リオだよなー、と確信した。 決戦!超獣対モンスターカールート:プラズマプロも3002並みに何でもありだなと思った。 905 :悠久蒔寺幻想曲 ◆M14FoGRRQI:2009/06/28(日) 11 49 55 ID /RGuRUhs0 君はメイクさんをじっと見る、顔つきも体つきも全然違うのだが直感が正体を告げていた。 メイクさん「あの、ボ…私に何か」 後藤P「とりあえず剥くでござる!」 メイクさん「キャー!!」 どたばたどかーん。 メイクさんを押し倒し、どんどん剥いて行く。 詰め物とカツラが床に落ちメイクが崩れ正体があらわになった。 マキジ「(この乳首の色は)リオさん!邪気眼王じゃなかったのかよ!」 バキシム「(このケツは)リオの兄貴!ホモビデオ男優になったんじゃなかったんですかい!?」 リオ「邪気眼王がボク?ボクがホモビデオに出てた?全く変な噂ばかり立っているね。どういう事だよ」 カナ「話に付いていけないかしらー、とりあえずカナのメイク終わらせて欲しいかしら」 メイクを終わらせた少女は「お邪魔みたいだから先に現場行ってるかしらー」と部屋を去っていく。 控室に残ったのはリオと関係者達。 後藤P「さあ、どういう事でござるか説明いたせ。ホモビデオ出演とか初耳でござるが」 バキシム「そーだそーだ、兄貴は一体何者なんですぜい?邪気眼王とか初耳だけど」 リオ「メイクに転向したのを秘密にしていたのは悪かったよ。過去を知っている人達に 追及されたくなかったんだ。でもさ、それだけで何でこうなるの? 服脱がされてホモビデオだとか巷で噂のアイドルの中の人とか言われる様な事してないよね?」 言われてようやくこの状況を正しく理解。どっちかと言うと自分達が悪者だと気付く。 後藤P「あいやスマヌ。突然脱がせて悪かったでござる」 バキシム「俺もホモビデオ連呼してごめん。で、兄貴は本当にタダのメイクさんなんですかい?」 リオ「だから今のボクはタダのメイクさんだよ。大体NANAYAの正体なんてどう考えても パンダ…パンダ師匠に聞けば一発で分かるじゃないか」 マキジ「何でそこでパンダ師匠が出てくんだよ」 リオ「ボクと彼の関係は君のトコのクモとクマクマの関係に近い関係だったんだよ。 お互いデビューから一緒に仕事の機会が結構あってね、今もたまに連絡を取り合っているんだ。 さ、これでいいかい?もう質問ないよね?じゃあメイクしてあげるからそこ座って」 もっと聞きたい事もあったが、時間が押しているのも事実。マキジを座らせてメイクを開始。 質問を済ませていないバキシムはリオに服を着せながら語りかける。 バキシム「兄貴、俺の方の疑問にも答えてくださいよ。ビデオ屋で美少年物探していた時に 見つけたんですけど『あの元アイドルがデビュー!白染みリオ太郎ホモ合わせ!』って タイトルの主演って兄貴じゃないんですか?」 リオ「バキシム、この仕事が終わったらじっくり話し合おうか」 動揺はあったがさすがプロ、マキジへのメイクは普段君が教えている以上のものに仕上がった。 ただ、少し化粧が厚めなのが気になったが。 リオ「今日は激しく動き回るからね、このくらいクッキリとさせた方がいいんだよ」 マキジ「なるほどなー。後藤君、私の顔が応援絵みたいになっているぜ」 外道P「バキシムー、時間やで。出てこんかいオラ。おっ、メイクさんめんこいのう。 どうや、給料今の倍出すからウチでアイドルやらへんか?」 リオ「うわぁみりょくてきなおはなしですね(棒読み)」 メイクを終わらせちょうど時間が来たのでいざ出陣。 先に出ていた少女と、アルバを除く全員が待っていた。 マキジ「すみません、お待たせしましたー」 式「大丈夫よ、まだアルバさんとニーギさんが来て無いから」 後藤P「まだ少し時間があるでござるか」 【選択肢】鎧着て盾もったキャラと言えば ファイエムのジェネラル達:挨拶がてらアルバ達の様子を見に行く。 ドラゴン紫龍:式にそれとなく探りを入れる。 さまようよろい:バキシムにリオの件で質問する。 一部のキャラを除き没個性的で動かしにくいのが希少な理由かと:一回本番に備えショーの動きを確認しておく。 悠久蒔寺幻想曲【9月】Ⅵ 悠久蒔寺幻想曲【9月】Ⅳ 悠久蒔寺幻想曲
https://w.atwiki.jp/b3supple/pages/102.html
メーカー DNS 商品名 ホエイプロテインG+ サイズや容量 名前 ハンドル名 yu-bin 味や溶け ストロベリー味 かなり美味しい方。 水でもそれなりに美味しく、トレ後に飲むオレンジやアップルの100%ジュースで割ったものは、その辺のフルーツジュースより余程美味しい。 価格 若干高め。でもこの味なら再購入も有り。 効果 重要アミノ酸のグルタミンをペプチドレベルで配合している為、より吸収速度が速く、特にトレ後に効果的らしい。 プラシーボ効果は有り。 総合評価 ☆☆☆☆ コメント 売り文句と味の良さはトレ後用として常飲したいが、多少価格が高めなのがネック。 名前 ken.N 味や溶け G+のチョコはおいしかったですが、普通のチョコはいまいち。 ストロベリーはおいしかった気がします。 溶けは最初は溶けやすいと思いましたが、バルクスポーツのビッグホエイに比べれば全然でした。 価格 溶けと同じく最初は安い (3kg) と思いましたが…。 効果 たぶん効果ありだったと思います。 総合評価 ☆☆☆ コメント たぶん売れている商品 (スポーツ店には必ずあるし…) なので、無難なのでは。 名前 ken.T 味や溶け ▲ 甘さが控えめで通常のプロテインよりも溶けにくいです。 価格 ▲ 通常のプロテインより高めです。 A4 効果 ○ 通常のプロテインと効果に違いはありませんでした。 総合評価 ☆☆ コメント チョコレート味を使用しました。 DNSプロテインよりも飲みにくかったですし、通常のプロテイン摂取時と効果に違いは感じませんでした 名前 ys 味や溶け チョコレート 価格 ネットで最安値!?のところから購入してます。 効果 栄養補助食品として摂取してるので実際プロテインで体が変化しているのかはよくわかりません。 総合的にみて体は変化してます。 総合評価 ☆☆☆ コメント 以前DNS プロテインホエイは水に溶けにくくかったので少し高いがG+を購入してみたところ水に溶けにくく飲みやすいので最近はずっとG+です。 基本、水に混ぜますが牛乳だと更にうまいです。
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/409.html
第97管理外世界 『地球』―――その遥か上空。 青く美しいかの星の、大気圏を隔てた宙空。 それを見下ろす形で待機していた現機動6課の旗艦。巡洋艦クラウディア。 「トレース出来ないって………どういう事ですかっ!?」 そのブリッジ内に、まだ少女といっても良い女性の声が響き渡る。 「反応がないの……」 それを受けて答えたのは、前のに比べれば幾分落ち着きの見て取れる声。 眼鏡をかけた理知的な女性から発せられた言葉だった。 しかし、その彼女もまた口調の裏にある微かな震えを抑えられてはいない。 内心の動揺を隠しきれない様相。目の下には深い隈が刻まれている。 見ればその周囲。 コンソロールに向かうオペレーター諸々がハチの巣を突付いたような大騒ぎになっていた。 騒然と動き回る局員達の表情。何かとてつもない不測の事態が起こった事を容易に想像させる。 「あの星はおろか、この宙域全般に、なのはさん達の生体反応を認められない……」 そして一言一言紡ぐように……眼鏡の女性、シャリオ=フェニーノから告げられた言葉。 それは現任務を一通り終え、後発組として到着した元機動6課フォワード陣。 スバルナカジマ。ティアナランスター。エリオモンディアル。キャロルルシエ。 彼らを絶望のどん底に突き落とすに余りあるものだった。 入隊当初は甘さの抜けない新人であったこの四人も幾多の任務、経験を経て今や一人前の局員として成長していた。 だがその彼らをしてこの動揺。高町なのはを初めとした6課中核を担う隊長陣の行方不明というこの事態。 それは物的な危機以上に心情的なそれを以って四人の胸を苛み抉る。 隊が解散する事が決まって後の最後の模擬戦―――己の全てをぶつけ、全部を受け止めてくれた、強くて偉大な先輩たち。 可憐に咲き誇った桜の下で、いつかまたこのメンバーが集える日が来ますようにと頬を伝う涙の元に誓った。 そして今回、期せずして早く訪れた再開の機会は、スカリエッティの脱走という緊迫した状況ではあるにせよ そこに嬉々とした感情を抱いたとしても不思議では無いだろう。 自分の成長した姿を見て貰いたい……そんな思いを抱いて出向したその先でまさかこんな事になっているなんて…… 「ちょっと落ち着きなさい、スバル。」 興奮気味の相棒を嗜めたのはツインテールの髪を束ねた少女、ティアナランスター。 「状況を聞かせて貰えますか? 通信や交信記録とか今、分かっている事だけで良いんです。」 「何も無いの……何も……異常を感じてから二週間、あらゆる空間、次元軸をサーチしたけど痕跡、足跡を全く見つけられない。 まるでこの世界そのものから存在ごと消えてしまったとしか思えないのよ……」 返ってきたのは絶望的な答え。ブリッジに重苦しい雰囲気が流れる。 これは事実上の遭難だ。 あの不沈のトップエース達が、機動6課の主力部隊が任務着手を前にして忽然と姿を消してしまったのだ。 「6課の柱にしてニアSランク魔導士がこぞって行方不明。これはもう私たちだけでどうにかなる問題じゃない…… 今、クロノ艦長やカリム理事官、アコーズ査察官や無限書庫のユーノ司書長も動いてくれてる。」 「私達に出来る事はありますか?」 重苦しい空気の中、真っ先に前向きな姿勢を見せたのはフォワード陣の中で最も幼いキャロルルシエ。 「まずは休んで体力を温存しておいて頂戴……そんな気分じゃないのは分かるけど。 イザという時、真っ先になのはさん達の下に駆けつけられるようにね。」 だが、言うまでもない。 出動部隊である自分達に、事態に対処する術などある筈もなく、ここはオペレーター、そしてその道のエキスパートである者たちに任せるより他に無い。 暗雲立ち込める艦橋の中―――ある者は唇を噛み締め、ある者は虚空に目を泳がせて呆然と立ち尽くすしか術を持たなかったのである。 ―――――― 6課の隊長陣が行方不明になって二週間――― 既に月の半分を浪費しようとしているこの昨今、生え抜きのナビゲーターやエキスパート達が昼夜問わずに動いてそれでもまるで手がかりなし。 はやての副官であるグリフィスや、ヴァイス陸曹長を初めとした生え抜きの隊員達も奔走している中――― 割り振られた部屋でただ時間を潰すなど、消息を絶った隊長達と特に強い絆で結ばれたフォワード陣が我慢出来るはずもなかった。 「スバル。アンタは部屋に戻ってなさい」 「……ティアはどうするの?」 「少し手伝ってくる。ヒヨッコとはいっても執務官補佐だからね……少しはコネや使える情報筋もあるのよ」 「私にも何かやらせてよ!」 「いいから休んでなさい。災害救助のエキスパートでしょアンタは? 出動に備えて万全の体制を整えておくのも仕事のうちよ。」 身を乗り出すスバルに対して上手に手綱を握る彼女の構図。 やはり四人の中ではこのティアナがリーダー格となって場を仕切る雰囲気となる。 彼らにとってもなつかしい空気であった。 「ほら、アンタ達も。」 未だ引っ込みのつかないスバルを諭しながら、ライトニングの二人にも休息を促すティアナ。 「分かりました……行こ、エリオ君。」 今は少しでも体力を温存し、各々が次に繋がる行動を取るしかない。 理屈で割り切れない部分を多々抱えながらも、四人はそこで別れ――沈んだ思いを胸に抱きながら各々の部屋へと帰っていく。 「エリオ君…?」 「あ、うん……ごめん、キャロ。」 不安に沈む少年の顔を覗き見、心配そうな声をあげる白いローブの少女。 6課解散後、僅か一年を隔てぬ期間ではあったが―――少年が、少女が成長するのはとても早い。 当時、子供であった二人もエリオの方は立派な体躯を持った竜騎士見習い。 キャロも僅かながらに女性の魅力を纏う大人の階段を登りつつあった。 しかしながら、それでも家族の安否を気遣う心に年齢は関係がない。 自分を気遣うキャロの視線に力なくも微笑みを返すエリオ。 スターズの二人と別れ、自分達の部屋に戻る二人はその境遇から、互いに兄妹同然の絆で結ばれている。 そしてこの少年、少女を繋げたのは言うまでもなく―――フェイトテスタロッサハラオウン。 生い立ちから辛い仕打ちを受けて心が砕ける寸前だった自分を、持って生まれた力から部族から追放された自分を優しく包み込み 自分の子供のように育ててくれた心優しき金髪の魔導士。 「大丈夫………ティアナさん達の言うとおり、その時が来たら自分達に出来る事を精一杯しよう。」 「………うん」 そして自分達に揺るがぬ力を与えてくれた教導官。 言うなればフェイトとなのはは二人にとって本当の母親であり、父親だった。 大空を翔る白と金の閃光。 常に自分たちを見守り、時には後押ししてくれた二人。 平時は仲睦まじく寄り添う彼女達を少年少女は幻視する――― ―――――― 二人は思う―――― 高町なのはが太陽のような人だとしたらフェイトテスタロッサハラオウンは月だと。 ひっそりと、決してその存在を過度には主張せず しかし確実に優しい光を以って地面を照らし、地上に住まう人達を見守ってくれる。 二人は思う―――― そして信じている。 どんな困難に陥っていようとも……あの二人が一緒にいる限り大丈夫だと。 きっとすぐに帰ってくる。白と黒の法衣を纏ったその肩を並べて。優しい笑顔を称えて。 ただいま……心配かけたね、と。 そんな場面をひたすらに――――少年少女は幻視する。 ―――――― 現実と虚実の狭間にて全てが織り交ざるセカイ――― 高町なのはという太陽はその名に恥じぬ力を見せた。 異世界の英霊を向こうに回し、傷つき地に付しながらも一歩も引かずに戦った。 そして今、今度は月が戦う時が来る。 ただしそれは太陽のそれとは違い、誰にも知られず誰にも主張せず 誰にも称えられない、まるで夜の帳にて皆が寝静まった空を一人、煌々と照らし出すかのように それは誰知る事のない彼女だけの戦いになるだろう。 月の精霊セレーネのように、未だ陰を落とすフェイトの心。 その亀裂との闘い。 幕開けは今、全てが閉鎖された空間にて 自分を慕ってくれる愛しい少年少女の思い届かぬ、無限の欲望の手の平の上にて―――静かに始まるのだった ―――――― Chaser ――― 暗い山道を走るダークメタリックのボディから空気を震わせる排気音が勢い良く響き渡る。 日本の峠道を走らせるには幅広のボディは、しかしこの無人の世界においては些かも不自由を感じさせる事はない。 「どうですか?」 「………ダメだな」 車内においてステアリングを握る金の長髪の見目麗しき女性が何かを尋ね、 それに対して赤みがかったポニーテイルの凛々しい顔立ちの女性が耳に手を当て、かぶりを振って答える。 機動6課の片翼を担うライトニング隊。その隊長のフェイトテスタロッサハラオウンと副隊長のシグナムである。 「もう少しで県境だと思います。通信の状態も少しはよくなるかも……」 小さな声で「ここが海鳴市ならばの話ですが」と付け加えた。 重い空気に支配される車内にて通信手段の途絶に四苦八苦する二人。 沈黙の中、規則正しいスキール音だけがその音を世界に刻む。 「しかし、また偉く安全運転だな。」 「執務官が法廷速度を守らないわけには行きませんからね。」 「それはそうだが、この速度はあまりにもやきもきしないか? 何といっても運転手はお前だ。」 横目で揺れる金髪の奥にある顔を見やるシグナム。 すると少し苦笑した感のある戦友の表情が見て取れた。 「やきもきはしないのですが免許を取る際、何回か注意されました。 その、スピードを出しすぎだと……」 「そうか……やはりな」 クク、と笑いを漏らすシグナムに照れくさそうな表情を作る執務官。 何せ6課最速のオールレンジアタッカーの異名を持つフェイトである。 トップスピードは最新鋭の戦闘機をも凌駕するだろう彼女にとっては時速20~30kmなど止まって見える世界であろう。 かたつむり以下の体感速度で走る乗用車に業を煮やして、ついアクセルを踏み過ぎて怒られる金髪少女の姿が思い浮かんでしょうがない。 「まったく、相変わらずシグナムはフェイトを弄るのが好きだなぁ。」 その騎士の肩上から、フェイトでもシグナムでもない第三者の声が響く。 見ると二人より……否、人間の寸法よりも遥かに小さい、まるで小人のような――― 悪魔が背に背負っているかの如き黒い翼を元気にはためかせる女の子がいた。 剣精アギト。 古代ベルカより残っている純粋な融合機にして、騎士の戦闘力を飛躍的にアップさせる融合型デバイスの少女である。 「も、弄ばれてるんですか…? 私は」 「ただのコミュニケーションだ。気にするな」 「ひっでー! ゴマカしたよ! あはははっ!!」 暗く沈みがちな状況でも、こうした陽気な性格の持ち主がいると随分と違うものだ。 少ない言葉を交わしながら探索を続ける二人+一体。 光の届かぬ山道を走り続ける車は県境と思われる場所を抜け、上り坂続きだった道も勾配のある下りへと変わっていく。 重心が傾き、下腹を持ち上げられる感覚はシートベルトによって肩と胸を締め付けられる感覚によって相殺される。 小高い山道を折り返し、あとは道なりに進むだけで恐らくは10分と掛からぬうちに視界は開け、隣の県の入り口に差し掛かるだろう。 ――――――――そんな時だった 「「……………!」」 車内の空気。 否、中の二人の纏う空気が一変する。 「………? シグナム? フェイト?」 アギトが、おずおずと言葉をかけるが二人は答えない。 答えないままに――その鋭敏な感覚を研ぎ澄ませて今、確かに感じた違和感に意識を傾ける。 ただでさえ無人の空間。人の営む様々な音も喧騒も無いこの世界にて、しかも空気の澄んだ一本道の山道だ。 その空気が震えて音となり、二人の耳に届くのにさして時間はかからなかった。 「後ろからですね…」 「念のためだ。少し速度を上げた方がいいな」 フェイトの車のエンジンボックスから紡ぎ出す排気音とは異なる音。 それは言うなれば、よく真夜中の峠やサーキットで聞くようなタイヤの軋む音。 ギャリギャリ、という耳障りな騒音であった。 まだ自分らを追走してきたのだとは限らない……限らないが…… 「普通の乗用車ですか? それともボックスタイプ…」 「いや、まだよく見えん」 現在、速度は40km弱をキープ。 こんな峠道、それも下りを走るには些か速度超過気味であり、きついヘアピンを抜ける度にギシギシと車体が揺れる。 そして―――その異なる音は、明らかにこちらの速度を上回るスピードで追随してきているのだ。 襲撃という可能性は十二分にある。 ギャリギャリ、ギャリギャリ――― タイヤの擦れる音がだんだんと大きくなっていく。 「車? バイク?」 「いや……」 だがフェイトはここに来てまたも違和感―― (………静か過ぎる) その車輪が道路の接地面を滑る激しい音に反して「それに付随するもの」が全くない事に対する、えもいわれぬ違和感を抱いていた。 そう、モーターとガソリンによって動く自動車。その醸し出すエキゾースト。 激しく回転し、排気ガスを吐き出すエンジンの咆哮が全く聞こえないのだ。 「………!?」 そして隣に座る騎士の様子が一変した事――― シグナムの顔がはっきりと強張り、その目が見張られるのが分かった。 「シグナム…?」 相棒の、密かに息を呑む様子を見逃す執務官ではない。 様相の変化に声をかけるフェイト。それを受けて、騎士はゆっくりと息を吐くように――― 「…………自転車だ」 自分達を猛追してきた影の正体―― 「……………は?」 「追走してきているのは自転車だと言った」 まるでモトクロスよろしく、バンプした峠道の段差をゆうゆうと飛び越えて宙に舞いながら 貧弱な車輪と人力のペダルを伴った乗り物で猛追する姿を今――――騎士の双眸がはっきりと認めたのだ! ―――――― 「ええっ!???」 フェイトが素っ頓狂な声を上げる。 シグナムの顔と速度計を交互に見やりながらステアリングに悪戦苦闘する執務官。 メーターを繰り返し凝視するフェイトの目に映る数値はどう見積もっても40~50kmは軽く出ていた。 「マジかよ……おい!」 アギトも驚きの声をあげる。 「気をつけろ。どうやらまともな通行人ではないようだ」 「そ、それはもう……ええ!」 些か動揺の残る戦友を嗜め、後部に目をやる騎士。 黒い鉄の箱と後方から迫る軽装の二輪がなだらかなS字を抜け、直線に突入した途端 影はまるでジェット噴射でもついているかのように加速を開始し、みるみるうちに接近してきたのだ! 「!! ちっ!?」 舌打ちするシグナムだったが、遅い。 ついにその影とフェイトのクルマが並んだ。 助手席側に並走してくる人力の二輪 。 それを狩る謎の怪人と今、初めて至近で目が合い――― 「えっ!?」 その、二重に意外な事実に驚きの声を上げる二人。 「な、何で……!?」 否、それに小さな少女の吐き出すような声が重なる。 三者の驚愕の理由。 まずはこんな有り得ない速度で追走してくる自転車の操車が競輪選手のような筋骨隆々とした男性――ではなく 美しい髪とスラリと伸びた華奢な手足を車体に絡ませ、その魅力を存分に感じさせる腰をサドルに任せている女性であった事。 (ルー、テシア…?) そして―――その容貌が、かつてJS事件で出会った一人の少女。 ジェイルスカリエッティにその身を利用され、アギトと一緒に行動を共にしていた一人の召喚師の面影を持った女性だったからだ。 紫の髪をはためかせ、両のサドルを蹴りつけて舞うモトクロスライダーの姿は異様としか言いようが無く そしてそんな事よりも遥かに異様で、ルーテシアやその母親とは違う決定的な点。 それは彼女の顔の大半を覆い、表情を隠している眼帯の存在だった。 あれでは完全に視界が閉ざされてしまうだろうに、一体どうやってこの山道を全力疾走で抜けてきたというのか? そして、後部に付かれている時は死角になっていて分からなかった新たなる事実。 疾走する自転車の助手席にもう一つ、人影があったのだ。 そう、風を切り弾丸のように疾走する華奢な女性の狩る自転車は、一定速を出した車に難なく追いついてきたその二輪は―――あろう事か二人乗り。 後部席の人影は男だった。 全身を蒼で統一したスーツに身を包んだ、一見素朴で粗野な出で立ちは しかし精悍で猛々しい相貌。その身に纏う空気が装飾品となり全く貧相さを感じさせない。 そして右肩に担いだ細い棒のようなナニカ―― 物干し竿のような長物が、この場にて得も知れぬ存在感を誇示し異彩を放っていたのだ。 「よう」 だが緊迫した場にあげられた男の声は、取り巻く空気に全く似つかわしくない陽気な響きさえ含んだものだった。 歴戦の勇者であるライトニング隊の二人がどう答えてよいか分からぬほどに、それは開けっぴろげで馴れ馴れしい まるで見知った友人に話しかけるかのような初顔合わせの挨拶。 「さっそくで悪いが――」 だが、そんな事はどうでもよかった。 男にとっては恐らく、初めましての挨拶が陽気なものであろうが険悪な響きを持たせようが何でもよかったのだろう。 何故なら彼が駆け抜けてきたその生涯は――――剣舞い、槍踊る戦場。 「死んでくれや」 言葉など、何の意味も持たないセカイだったのだから。 「!! 貴様ッッッ!!」 ハンドルを握る手が強張るフェイト。 助手席のシグナムが怒号を上げる。 サイドバイサイドで並び疾走する大型のクーペと二輪。 紫の女の後部にて、宙舞う矢の様な激走に全くバランスを崩すことなく男は構えた。 その肩に担がれた細い棒……否、血の様な光沢を放つ真紅の槍を! シグナムとフェイトが行動に移すそれよりも遥かに速く、まるで紅き春雷を思わせる閃光の如く放たれた槍。 その凶つ刃がポニーテイルの騎士の座す助手席のウィンドガラスに深々と叩き込まれていたのだった。 ―――――― 並走するは3Lを勇に超える排気量を叩き出す黒いボディと、自転車。 まるで馬と戦車を並べたような不釣合いな電撃戦。 ともあれ二者は出会い、今まさにその刃を晒して戦闘の火蓋を切った。 先に仕掛けたのは貧弱な馬に身を預けるカウボーイ&ガール。 手に持つ得物で巨大な猛牛を連想させる黒きボディの横っ腹に鋭敏な刃を突き入れたのだ! クルマが車体を大きく揺らし、四つのタイヤが軋みを上げて横滑りする。 濁走するメタリックボディの車内にて、真っ赤な鮮血が飛び散った。 「シグナムぅッッ!」 アギトが悲鳴に近い声を上げる。 このデバイスのロードである騎士の肩口から下げたシートベルトが切断され、はらりと騎士の腿部分に落ちる。 その肩から下―――鎖骨の辺りから噴き出す赤い液体を認め、フェイトの顔も青ざめる。 「………大丈夫だ」 だが、ややもして何事もなかったかのような声を返すベルカの騎士。 懐から抜かれているのは彼女の愛剣レヴァンティン。 狭い車内、しかもシートベルトに身を拘束されていながら、横から突き入れられた稲妻のような槍の軌道を見事、剣先によって逸らしていたのだ。 「………少しへコますぞ」 「え?」 ボソっと呟いた騎士の言葉。 その後、間髪を入れずに轟くボコン!!という大きな鈍い音。 フェイトが息を呑む。 それはサイドドアに刺さった槍を持つ男と、二輪を繰る女をそのままドア越しに蹴り飛ばし、引き剥がした音だった。 「うおっ!?」 声を上げる男諸共に大きく弾き飛ばされた女の乗る自転車が、みるみるうちに後方へと置き去りにされていく。 「すまんな。手荒に扱った」 「い、いえ……」 騎士の伸ばした腕がドアの取っ手を引き付け、助手席のドアは間を置かずに閉められた。 短い謝罪の言葉に、受け答えするフェイトの声は些か固い。 不自然に上ずった声は動揺の現れであろう。 (…………!) だが、シグナムは実はそれどころではない。 容易く斬り払ったように見えたあの一撃の、その全身に寒い汗をかかずにはいられない凄まじい一突きに戦慄を感じずにはいられなかった。 人体において、胸骨と胸筋に守られている正面からよりも、わきの下から縫い入れられるように突いた方が効率よく貫けるもの。 それは―――心臓。 あの敵は間違いなく側面から数分違わず「それ」を狙ってきた。 それも自分だけではなく、隣にいるパートナーをも一度に串刺しにする軌道でだ。 反応が少しでも遅れていれば自分とフェイト、二人まとめて仕留められていただろう。 「そのままガードレール沿いに走れ」 「え? でも……」 「いいから言うとおりにしろ!絶対にそちら側を空けるなよ!」 もし先ほど運転席側に回られて一撃を繰り出されていたら、ステアリングで両手が塞がってるフェイトは為す術もなかったはずだ。 この狭くて小回りの効かない車内であの凄まじい一撃をもう一度防げる保障もまたどこにもない。 何とか助手席から飛び出し、戦闘体勢を整えたいシグナムだったのだが――― (駄目か…) 後方に追随する謎の敵は先ほど思いっきり蹴り剥がしたにも関わらず転倒もせずに追随してくる。 今飛び出すのはよろしくない。 顔を出した途端、あの槍で狙い撃ちにされるのは確実だ。 空戦の基本―― 空を主戦場にする者は、離陸時が一番危ない事を肝に命じるべし。 速度も乗らず、戦闘態勢も整わぬ柔らかい腹を敵に無様に晒すことなかれ、である。 「先に出る。どうにかしてあれを引き離せないか?」 「……やってみます」 フェイトの右足が愛車のアクセルを思いっきり踏み込む。 緊急事態において今更、法廷速度がどうのだの言ってる場合ではない。 アクセルを全開にした事によって加速度的に上がるエンジンの回転数。 それによって叩き出される馬力は凄まじく、例え相手が競輪選手並の脚力を持っていようとみるみるうちにその差が開いていくのは当然の事だ。 だがフェイトらにとっての不幸は、ここが峠の下りだという事。 つるべのように続くヘアピンやS字カーブが続くコーナーの坩堝において、3000cc以上の大排気量を最大限に発揮出来る地点など無いに等しく すぐ間近に迫るヘアピンカーブに減速を余儀なくされる黒い鉄の塊。 その背後に迫る女の隠された両の瞳には、今やはっきりと相手のクルマの減速を表す点灯したブレーキランプが見てとれた。 ここが相手を刺す絶好のポイントである事は自明の理。 この紫紺の女怪が「騎兵」の名を持つ英霊であるが故に、走りにおいて勝負所を見誤るわけもない。 相手の減速にまるで示し合わせたかのように黒いスカートで覆われた腰がサドルから浮き、身を乗り出して重心をぐんと前に倒す。 その時、非力な二輪車は―――峠を駆け下りる流星となった。 「な、なに…!?」 サイドミラーを見ながら飛び出すタイミングを見計らっていたシグナムが歯を食い縛って唸る。 一旦は突き放したかに見えた相手が、恐るべき速さで追い上げてくるのだ! 自転車は人力でありエンジンに当たる部分がその両足であるのなら、女の両足に潜む力はもはや地球上に現存するあらゆる生物を凌駕しかねない。 もっともこんな漕ぎ方を女性が、しかもタイトなミニスカートでぎりぎり腰上を覆ったような格好の女性が間違ってもするべきではない。 何故ならば―― 「おい。中が見えてんぞ中が」 「発情ましたか? 流石、野犬の二つ名は伊達ではないという事ですか」 「抜かせ。誰が貴様の尻など好んで見るか」 ―――倫理的に男性にとって、目のやり場に困る光景が展開される事になるからである。 馬上にてこんなやり取りをかます男女。 もっともこの女性の正体を知れば、そんな恐ろしいモノに劣情を催せる男など数えるほどもいないであろうが。 「こんの野郎……!!!」 穴の開いたクルマのボディから上半身を覗かせたのは小人の少女、アギト。 融合デバイスでありながら自身も炎系の魔法の使い手である彼女の手に得意の炎弾が具現化。 眼前に迫る怪人に火の玉の雨あられをぶち撒ける! まるで数百発のロケット花火を同時に打ち込んだかのような凄まじい弾幕が二輪を駆るライダーを襲う。 だが、まるで炎弾の間と間を縫うように――頼りない車体が右へ左へとあり得ない挙動をアスファルトに刻んで炎熱の道を掻い潜ってくる。 「サ、サーカス野郎がっ! 来るんじゃねぇ! 止まれぇぇぇ!!!」 剣の精が絶叫交じりに手を振りかぶり、その狭い道一杯に広がる炎の壁を生じさせる。 真紅のカーテンを思わせる灼熱の防壁が後方より猛追する化け物ライダーの進行を阻もうとする。 が、アギト渾身の燃え盛る壁は、まるで障子を突き破るかの如く炎の中に何の躊躇いもなく直進したライダーによって突き破られ 何事もなかったように追走を続ける彼女の姿を場に写すのみ。 「信じられねえ……チャリじゃねえよ……あれ」 「実は高性能デバイスというオチかも…… もしそうならシャーリーに持って帰ってあげれば喜びそうですね」 「やめろ。何とかにハサミだ」 U字の形をしたきついコーナーにさしかかり、フルブレーキをかけるフェイトの車体がグリップの限界を超えて横に傾く。 「くっ!?」 限界を超えてしまった車体を制御しようと逆ハンドルを切るフェイト。 空戦の姿勢制御のようにはいかない重いボディに四苦八苦する彼女を嘲笑うかのような横Gの洗礼。 黒い車体が身の毛もよだつスキール音と共にボディを泳がせるコーナー。 そこに後方、何とノーブレーキで突っ込んでくる、もはや火の玉と化した二輪車。 ギャリギャリ、とチェーンが軋む音が場に響き、細いタイヤからはレーシングカーのように火花が飛び散っている。 「―――往きますよ、参号」 それは眼帯の女から、己が手綱を任せる貧弱な機体に向けての言葉。 静かながらも騎兵としての誇りを乗せた言葉と共に―――二輪の操車、サーヴァント=ライダーは 黒い車体に体当たりするかの如き速度でコーナーに突っ込んだのだ! ―――――― 腰下までかかる紫紺の髪が凄まじい向かい風に煽られて、それ自体が独立した生き物であるかのように空に踊る。 ネコ科の獣が全身のバネを総動員する時に取る猫背の姿勢に酷似した姿で 眼帯の女は両手のグリップを捻じ切らんばかりに握り締め、足下のペダルを蹴りつける。 光差さぬ林道を弾丸のように駆け抜けるその姿はまるで一匹の神獣が疾走するかのような桁違いの迫力を以ってライトニングの二人に迫り来ていた。 自由度の高い二輪ならではの、ライダー自身の体重すら利用した荷重移動――ハングオンを駆使し あろう事か明らかに二つのタイヤのグリップを超えるスピード……というか、全くの減速無しでコーナーに突っ込む! 横滑りする二つのタイヤは制御を失い、吹き飛ばんとするその車体を 彼女は地面に押さえつけるかのように車体を倒して凌ぎ、凄まじい角度でのコーナリングを敢行。 ほとんど地面と平行になる体。アスファルトスレスレに傾くほどのハングオン。 その剥き出しの肘と膝を地面に擦り付けてのライディングは道路に黒と赤のベルトのような軌跡を刻んでいく。 黒はタイヤの削れた跡。赤はライダーの右半身の、削られたヒジとヒザから付着した血肉そのもの。 この速度だ。彼女の肉体は公式のスポーツのように分厚いパッドの保護など受けてはいない。 地面に擦り付けられる白い肘、膝が大根おろしのように肉や皮をこそぎ取られ、程なくして骨にまで達するような重症となるのは明白だった。 でありながら、それでも女の繰る自転車は確実に先に侵入した相手の車に迫っていく。 そう、彼女は騎兵。 あらゆる騎馬を使役し、誰よりも早く世界を駆け抜けるもの。 相手が何人であろうとも、自分の前を走る存在など認められる筈が無い。 「ふッ!――――」 目隠しで隠された双眸に今、確実に力が篭る。 女の口元がギリっと歪み、牙を含んだその歯を食い縛る音は車体が風を切る音に寸断されて消える。 地に擦り付けられている右の手足とは逆の足を自在に使いこなし 左足のみのペダルワークで、まるで電車や機関車の車輪を回す骨格の如き速度でホイールを回転させていく姿はもはや曲乗りの域。 超高速で回転するチェーンによってぐんぐんと前に押し出されていく車体。 人間の常識では有り得ないライディングによって、尾を引いた流星の如き暴力的な速さでコーナーを駆け抜ける自転車がついにフェイトの繰るクーペに並ぶ! 「こ、これ以上は……!」 フェイトが歯噛みし、シグナムが舌打ちしながら今一度、剣を構える。 コーナリング最中にてサイドバイサイドで並ぶ両者。自転車の後部席に座す男が再び槍を構えていた! 車体が地面とほぼ平行に傾いている最中でありながら、両の手に槍を構えて振り落とされる素振りさえ見せぬ彼。 未舗装の峠の道路の中、跳ねる車体の上で、しかもコーナリング最中でありながら、真紅の魔槍を手に持ち、右中段に構えて見せたのだ。 赤い光沢を称える槍よりもなお紅い男の双眸がギラリと光る。 そして、カーブに手間取るフェイトの車を完全に抜き去るライダーの「参号」 その追い抜き様に―――ランサーが、構えた槍を車の後輪に渾身の力でブチ込んだのだ! 「う、あっ!?」 自らの愛車に起きた異変―――それが取り返しのつかないものである事をステアリングを握るフェイトが分からぬ筈はない。 右下半身が一瞬浮き上がり、そして地に叩きつける感触に顔を青くする魔導士。 車の右後輪はあえなくバースト。 黒いボディが大きく傾く。 荷重の抜けた車体後部があえなく空転し、その狭いカーブで時計回りに一回転。 盛大にスピンした車体を立て直す術はもはや無く、フェイトとシグナムを乗せた黒いボディがガードレールに激突し 静寂の支配する森に凄まじいクラッシュ音が鳴り響く! 「ああっっ!!?」 車内に走る衝撃と振動は凄まじく、二人と一体の身体を上下左右へと叩きつける。 もはやシートベルトなど何の役にも立たない。 短い悲鳴を上げるフェイトを嘲笑いながら、その手を拱くは死神か―― 3トンを超える鉄の塊はガードレールを巻き込み、それを容易く突き破って漆黒の渓谷へとダイブ。 遥か崖下へと転落していったのだった。 ―――――― アスファルトに帯のように刻み込まれた焦げ臭い跡。 黒い飛沫、そして内溶液が飛び散り、オイルの独特の匂いを場に充満させる。 長いガードレールは無残にひしゃげ、真ん中から捻り千切れている。 後続の玉突きが起こらないのは不幸中の幸いか―――そう、後続の車など来る筈がない。 何故ならここは彼らが踊るための彼らだけの舞台。 セカイはその他一切の生物の存在を認めてはいないのだから。 一体誰が、何のために用意した演出なのか、渦中の者達にそれを理解する術はない。 ともあれ時間にして実に数分弱……電光石火のカーチェイスはこうして幕を閉じる。 奈落に落ちていったダークメタリックのクーペ。 そのボディはグシャグシャに潰れ、立派なフォルムを誇る大排気量のスポーツカーは見る影もない有様となっているだろう。 最もバトルを制した方も無事ではなかった。 操車である紫の女性の乗っていた自転車は今、サドルも、ベダルも、ハンドルも、チェーンも、一所には無い。 最後のコーナリングで相手のクルマを崖に叩き落してほどなく、限界を超えたライディングに耐えられなった二万円弱の汎用自転車は まず前輪、後輪共にバーストし、宙に吹き飛んだ車体がフレームを残し、焼き切れ、捻じ切れ、ひしゃげ 文字通りの空中分解を起こして乗車していた二人を上空へと投げ出していたのだ。 当然、そのような速度で空へと飛ばされた人間が無事で済む筈が無いのだが…… ―――ズシャリ、 だからこそ、このような陰惨な大事故の渦中にあって何事もなかったように地面に佇む二人こそ 正真正銘の人間を超えた存在と呼ばれるものであろう。 とある儀式によって現世に呼び出された一つの奇跡の体現。 地上に形を成した英霊―――サーヴァントと呼ばれる人外の存在。 騎兵のクラスに召還されたサーヴァントライダー。 槍兵のクラスにその身を置くサーヴァントランサー。 いずれも地球の伝承にその名を連ねる伝説上の存在、具現した神秘そのものである。 「ところで、ランサー」 その片方、紫紺の女サーヴァントが些か怪訝な表情で隣の槍兵に問いかける。 「我々は自らの足で走って強襲をかけた方が確実だったのでは…?」 「分かってねえな……戦にも様式美ってもんがあるんだよ。 良い戦車戦だった。久しぶりに堪能したぜ。」 核心を冷静についた騎兵の言葉など聞いちゃいない。 古アイルランドの大地を豪壮な戦車で走り回った過去を思い出し、目を細めるグラディエイターである。 「戦車、ですか? あれは私の新車の参号君ですが」 「うるせえんだよお前は。細かい事をグチグチと…… まあどの道、初顔合わせの挨拶としちゃこんなもんだろ。」 思い出に浸るのを邪魔されて口を尖らせる男が意味深な言葉を吐き、そして―――後方へ向き直った。 その横、ライダーもまた同様に、先ほどのコーナリングで傷ついた肘から滲み出す血をペロリと舐めながらに振り返る。 それは視線の先に二つの気配、佇む影を認めての事だった。 怒気と戦意を含んだ猛々しい気を放つ影を後ろに控えたサーヴァント二体。 男は飄々とした笑みを、女は無表情を崩すことなく、十分な余裕を以って振り返り相対する。 その相手とは言うまでも無く―――― 「貴様ら……」 先ほど谷底へと消えていった筈のライトニングの面々に相違ない。 明確な殺気を放って対峙するシグナムが怒りの声を上げる。 あれだけの事をしておきながら余裕満々で立つ二人を前に少なからず苛立ちを覚える将。 既に二人は、相手がどう出てこようと対処できるようBJを纏った完全武装体勢である。 (む……?) だがそこで騎士が、横にいる友の様子に気づいて訝しげに見やる。 謎の怪人相手に武装し、得意武器のサイスを以って相対している彼女であったが――― 何かこう心ここにあらずというか、精彩を欠いている感が見て取れたからだ。 どこか目が呆然としている節がある。 「テスタロッサ?」 この友人は極めて優秀な執務官にして武装隊の一員だ。 敵を前にしてこのような呆けた態度を取るなど有り得ない。 声をかけるシグナムであったが、 (…………、) その理由に程なくして気づく騎士。 フェイトの意識は今、自分らが落ちていった谷底に向けられていた。 否、自分らではなく――為す術なく落ちていった己の愛車に…… 「集中しろテスタロッサ。敵の前だ」 ああそうか……と思い至り、その傷心が痛いほどよく分かるだけに叱責を飛ばすシグナムの声にも今一張りがない。 元々がほとんど物欲を示さないフェイトが初めて大きな買い物をしたのが―――あの車だった。 今回のように仕事で使う事が大半であったが、忙しい中のたまの休日などに 子供のように可愛がっているエリオやキャロを乗せてハイキングにいったり、なのはを助手席に乗せてドライブしたりと そんなささやかな幸せを謳歌するために購入した彼女唯一の慎ましやかな贅沢。幸せの詰まった黒い箱。 ソレが今、暴漢の手によって無残な鉄屑と化し、谷底へと消えていったのだ。 その失望と悲しみは想像するに余りあるものであろう。 「……テスタロッサ!」 シグナムが再び強い口調で戦友の名を呼ぶ。 「大丈夫です」 乾いた声で答えるフェイト。 「ただ、まだ少し支払いが残っていたので……どうしようかな、と」 はは、と形だけの笑みを作る執務官。 痛々しくて見ていられない。 「保険で払って貰え…」 「いや、そいつは無理じゃねえかな?」 不器用なフォローを入れるシグナムだったが、相槌の声は意外なところからかけられた。 そのフェイトを悲しませている原因を作った目の前の男が、肩に槍をトントンと担ぎながらに飄々と口を挟んできたのだ。 「保険ってのは確か対象の具合によって金額が決まるって話だろ? 半損か全損か?部位は?状況は?と、五月蝿いくらいに状況を鑑みて初めて支払われるわけだが――あれじゃ、なぁ…」 チラリと谷底を見やり、まるで他人事のように口ずさむ男。 「確かにあれでは査定のしようがありませんね。 事故の状況を説明するにも、この状況では――」 そして隣の女性がしれっと続く。 「自転車に乗った二人組の男女に車ごと突き落とされました―― このような説明では冗談としか受け取って貰えません。 それにこの奈落の深さでは物品の回収も絶望的でしょう。」 つらつらと並べ立てる言葉には何故か凄まじい説得力がある。 まるで色々なアルバイトに従事してやけに世俗に詳しいフリーターであり まるで古書や骨董品のバイトで査定というものに精通するパートさんのような口ぶりである。 「かまいません」 だが、やがて(この執務官には珍しく)強い口調で言い放つフェイト。 「あなた方を捕らえて弁償してもらいますから」 本来ならここで犯罪者に対しての勧告、警告をしなければいけないのだが、そんな基本もすっかり頭から吹っ飛んでいる。 この心優しい雷神はかなり怒っていた。 「そいつは困ったな……俺、カネねえんだよ。」 「私は居候の身ですから。まあ、私の愛車もあの通り木っ端微塵なのでそれで痛み分けという事に……」 「……ふざけるな!」 怒りの口調を叩きつけるシグナム。 「そうだな………まあ、アレだ。俺に良い考えがあるんだが」 後ろ手に頭をポリポリと掻きながら、男が相手の怒りをなだめるように割って入る。 親近感の沸く表情は、こんな事態でなければ気風の良い青年にしか見えない。 まるで心底悪いと思ってるかのような男の様相に邪悪なものは感じない。 そんな男が――― 「死ねば―――残りの支払いからは解放されるぜ?」 ――――不意打ちのように、獰猛な殺気を解放した 前 目次 次
https://w.atwiki.jp/affiliking3/pages/25.html
■アフィリキングが起動しません 【質問】 アフィリキングのアイコンをダブルクリックしても、 起動しないのはなぜでしょうか? 【回答】 アフィリキングのアイコンは最小化されるとタスクバーに表示されないようです。 「隠れているインジケーターを表示」してみると、実行中となっている場合があります。
https://w.atwiki.jp/bookmarkking/pages/24.html
■ブックマークキング@wikiについて ソーシャルブックマーク自動アカウント取得・自動ブックマーク登録ツール「ブックマークキング」 の基本的な使い方や上級SEOテクニック、口コミなどをまとめたwikiです。 みんなでブックマークキングについての情報を交換しましょう。 ■ブックマークキングの概要 ブックマークキングはソーシャルブックマークをSEO目的で利用する方のために、株式会社インターナルが 販売しているツールです。 大手のソーシャルブックマークサイトからのブックマークには被リンク効果、それ自体からの直接アクセス 効果があるため、ブックマークキングはソーシャルブックマークサイトの自動アカウント取得、自動ブックマーク登録機能 が搭載されたSEO対策ツールとして販売されています。
https://w.atwiki.jp/cryunidb/pages/372.html
キング CV 福山潤 ヒーローアビリティ 効果 習得条件 妖精族の守護 対魔獣攻撃力 15.0%対竜族攻撃力 30.0%対魔獣クリティカル率 2.0% 親密度レベル3 怠惰の罪 対魔獣攻撃力 30.0%対竜族攻撃力 55.0%対魔獣クリティカル率 2.0% 親密度レベル6 コアアビリティ 対竜族攻撃力 50.0%オーラ最大値 10.0% ストーリー 報酬 EPISODE1 オーラ回復10,000 3個シールドバリア(1日) EPISODE2 オーラ回復10,000 6個初級素材の宝箱 10個 EPISODE3 オーラ回復10,000 9個テレポートプロフィールアイコン プチキング(アップ) EPISODE4 オーラ回復10,000 12個赤き魔神の書 5個 EPISODE5 オーラ回復10,000 15個絆の虹輝石プロフィールアイコン キング(怒)
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/108.html
第5話「魔槍Ⅱ」 ――三日目 AM9 12―― そのとき、何の前触れも無く、視界を赤く鋭い光が横切った。 まるで流星のように斜め上から地上へと突き刺さる。 瞬間、凄まじい爆風と共に地面が爆ぜた。 音の域を越え、膨張する大気の壁と化した爆音が周囲を薙ぎ払う。 巻き上がる瓦礫の柱。 衝撃が大地を揺るがせ、亀裂とクレーターの重なった歪な形に打ち砕く。 道路の舗装材は砂細工のごとく粉砕されて、元が何であったのかすら分からない。 「――っあ……」 最初に起き上がったのはスバルだった。 身体を伝い、ざぁ、と砂が落ちる。 右足を踏み出す。 たったそれだけで、スバルの口から苦痛の声が漏れた。 全身が悲鳴を上げている。 どこが痛いのか具体的に言い表せないほどに。 頭がくらくらする。 口中がじゃりじゃりと不快な感触で一杯だ。 バリアジャケットを纏っているとはいえ、『爆心地』の間近にいながらこの程度で済んだのは僥倖だろう。 そう、爆心地。 何者かの放った攻撃が着弾と同時に爆発したとしか考えられない。 辺りは吹き飛ばされた砂埃で靄が掛かっていて、視界がとても悪い。 それでもスバルは視線を走らせていた。 すぐ傍にティアナがいたはずなのだ。 自分と同じように吹き飛ばされて、もしかしたら怪我をしているかもしれない。 靄の向こう、スバルはそびえ立つソレを見た。 奇怪なオブジェだった。 どこかで見たことがあるような、不思議な既視感。 「――――」 紛れもなく、それはハイウェイの残骸であった。 支えとなる巨大な柱の一つが砕け去り、ぶつ切れの車道がそこかしこに散乱している。 破壊は今も収まらず、少しずつ崩落を続けていた。 巨人の拳に叩き潰されたかのような惨状だ。 スバルは、全身に走る痛みも忘れて、引き寄せられるように歩き出した。 あそこに何かがある。 粉塵の霧に覆われた瓦礫だらけの道を進む。 数十秒か、数分か、数時間か。 ぼろぼろの身体では時間感覚も不確かだ。 やがて、マッハキャリバーの車輪が、瓦礫のない地面を踏みしめた。 舗装材が完全に吹き飛んで、土そのものが露出していた。 微風が吹き、粉塵が流れていく。 広がっていたのは、平たく均された土砂以外には何もない、大きなクレーター。 その中央に、真紅の槍が突き刺さっていた。 ぞくりと、背筋が震える。 流れたばかりの鮮血のように禍々しい紅。 これだ。 これが『原因』だ―― スバルは自分が呼吸すら忘れていることに気付いた。 脚がすくむ。 槍の放つ圧倒的な威圧に気圧されて、これ以上先に進めなかった。 だが―― ――ジャリ 靴底が砂を踏む音がした。 クレーターの向こう側から、一歩ずつゆっくりと、誰かが近付いてくる。 スバルの視線は音のする方向に釘付けになっていた。 逃げ出そうという発想が麻痺している。 すぐにでも逃げ出すべきなのに、身体が言うことを聞かない。 粉塵の霧が割れる。 現れたのは、一人の男だった。 狂気を孕んだ紅い瞳に、肩まで届くざんばら髪。 屈強な肉体は薄い鎧に包まれて、左手にも槍のようなものを握っている。 その貌には、欠片ほどの正気もない。 喩えるならば狂える獣。 「――■■■■■――」 言語としての意味を成さない唸り。 狂戦士は大地に突き刺さった紅い槍を握り、一気に引き抜いた。 片目がぎょろりと動き、スバルの姿を捉える。 その直後、スバルは胸の中央を貫かれた。 ――そう錯覚した。 ただ見据えられただけで、死を実感させられる。 呼吸が上手くいかない。胸が痛い。 あそこに在るのはヒトの姿をした狂気だ。 死が――狂戦士がスバルに向き直る。 あの爆発は、アイツが起こした。 つまり、ティアナを。 「……ぁぁぁあああああっ!」 瞬間、スバルは弾かれるように飛び出した。 可能な限りの速度まで加速したマッハキャリバーが、膨大な量の砂煙を巻き上げる。 スバルは狂戦士から目を逸らさず、右腕を振り被った。 カートリッジを一発リロード。 ナックルスピナーが高速で回転を始め、これから放たれる一撃の威力を高めていく。 「リボルバー……シュートッ!」 螺旋状の衝撃波を帯びた魔力の一撃が繰り出される。 辺りの粉塵を吹き飛ばし、無防備に立つ狂戦士へと迫る。 紛れもない必中の軌跡。 だが、外れた。 狂戦士の姿が突如として揺らぎ、リボルバーシュートの射線から掻き消える。 躊躇は一瞬。 スバルは思考するよりも早く、真横へと飛び退いた。 攻撃のために伸ばした右腕。 それが作るほんの僅かな死角から、紅い槍の凶刃が突き出される。 着地し、態勢を整えるスバル。 その瞳が、長槍を構え音もなく突進する狂戦士の姿を映す。 穂先がスバルを貫くまでに、もはや秒の猶予もない。 ≪Protection.≫ 辛うじて展開されるプロテクション。 堅牢なるその守りは魔槍の切っ先を押し止め――貫かれた。 「――え」 押し止めたのはほんの一瞬。 最初から防壁など無かったと言わんばかりに、切っ先は速度を緩めない。 狂戦士が地を蹴った音が今更になって響く。 すなわち、音速を越える突撃。 だが一瞬は止まったのだ。 その一瞬のうちに、スバルは素早く身を捻り、辛うじて狂戦士の牙から逃れる。 死をもたらす凶刃が数センチ先の大気を切り裂く。 回避できたと安堵する暇もなく、槍が消えた。 凄まじい衝撃がスバルの胴体を襲う。 狂戦士は槍の一撃が回避されるや否や、棍棒の如く殴りつける行動に出たのだ。 上向きに振り抜かれた槍がスバルを軽々と持ち上げ、その身を宙に浮かせる。 「――ぁぐ……!」 バリアジャケットのお陰で致命的なダメージには至らない。 しかし掻き混ぜられた三半規管は正しい感覚を失い、スバルの思考をフリーズさせる。 虚ろな視界が捉えたのは、左手の短い武装を構える狂戦士の姿だった。 放たれるは筋力に任せた野蛮な投擲。 それですらも音を置き去りにし、大気を引き裂いて飛翔する。 プロテクションをも容易く貫く威力に耐える術を、スバルは持たない。 抵抗の余地はなかった。 スバルは本能的に目蓋を強く瞑り、貫かれる痛みに堪えようとしていた。 響き渡る金属音。 思わず眼を開くスバル。 飛来していた槍が黒い刀身の剣と衝突し、宙を舞っていた。 「スバル!」 重力に引かれて、何か柔らかいものの上に落下する。 「痛たた……」 「ティ……ア……?」 スバルの下敷きになりながらも、ティアナが上体を起こす。 落ちてきたスバルを助けようとしたが、支えきれずに潰されてしまったらしい。 「どうして、ティアが……」 「どうしてはこっちの台詞! どうして一人で戦ったりするの!」 ティアナは砂塗れの顔をスバルに近づけた。 怒っているというよりは、心配していたという感じの表情。 スバルは言葉を選ぶように口をもごつかせた。 「……ごめん」 最初に出てきたのは謝罪だった。 「ティアがあいつにやられちゃったんだと思って、つい我慢が……」 「……馬鹿」 顔を背けるティアナ。 怒らせてしまったと思ったのか、スバルはしゅんと身を縮めた。 先程の衝突だけで理解できた。 相手は自分とは次元が違う。 逆立ちしたって勝てる手段がない。 そんな敵に一人で向かっていったのだから、怒られるのも当たり前だと思えた。 「――そうだ、アイツは!」 慌ててクレーターの方を見る。 紅槍一本を構え、狂戦士は立ち止まっていた。 そして、スバル達と狂戦士の間に立つ、一人の男。 「エミヤ……さん?」 トレース オン 「――――投影、開始」 エミヤシロウの両手に魔力が迸る。 瞬時に輪郭が構成され、二振りの剣が具現化する。 左には、赤い六角形の幾何学的文様で彩られた、漆黒の片刃剣。 右には、黒剣と同じ形状でありながら一点の曇りもない、白亜の片刃剣。 これこそが宝具・干将莫邪。 対となって存在することを前提に鍛造された、夫婦剣の姿だった。 狂戦士が大地と並行に跳躍する。 もはや突進の域ではなく、肉体そのものが砲弾と化している。 更にそこから上体の膂力を乗せて槍が加速。 視覚の限界はとうに越えた。 禍き残光が一直線にエミヤシロウを穿たんとする。 それを黒剣を以って凌ぐ。 穂先を打ち軌道を逸らす程度の防御。 残像が消えるより早く、槍は狂戦士の元へ引き寄せられ、再び繰り出される。 「――――はぁっ!」 赤い鋭光の奔流を、白色と黒色の旋風が辛うじて押し止める。 嵐のような――比喩ではなく、局所的な暴風が吹き荒れる。 しかし、それも数合。 双剣を重ね、心臓を狙った一撃を正面から受ける。 咄嗟の行為といえ無謀な防御であった。 黒い刀身に亀裂が走り、砕ける。 槍は更に貫通し、白い刀身をも打ち砕いた。 「がっ……!」 直撃は防いだ。 しかし次はない。 間髪入れず致命的な刺突が放たれる。 トレース オン 「――――投影、開始……!」 槍を目掛け振り下ろされる無手。 瞬間に形を成した双剣が、再び槍の軌跡を押し曲げた。 激しい衝突の轟音が都市区画に響く。 そして、静寂。 両者の動きが止まっていた。 双眸は互いを睨み合い、武器と武器は尚も擦れあっている。 神速の剣戟から、一時の膠着状態へ。 スバルとティアナは、呆然と戦いを見守っていることしか出来ていなかった。 エミヤシロウはあの狂戦士と互角に打ち合っているのではない。 死力を尽くし、どうにか食い下がっているに過ぎないのだ。 そのことは互いの姿を見ればすぐに分かる。 肩を上下させて荒い呼吸を繰り返すエミヤシロウ。 疲労の色を微塵も見せず、最初と変わらず唸りを上げる狂戦士。 もう一度打ち合いを始めれば、数秒耐えられるか否か―― ティアナはクロスミラージュを握り締めた。 援護するしかない。 けれど、果たして通用するのか。 不安が震えとなって身体を駆け巡る。 そのとき、狂戦士が嗤った。 口の端を歪め、獰猛な牙が露出する。 アレは戦いを愉しんでいるのだ。 理性を不要とし、戦に狂う。 紛れもない"狂戦士"の姿だった。 殺刃の気迫がエミヤシロウの、ティアナ=ランスターの、スバル=ナカジマの身体を貫く。 眼に見えそうな殺気が背筋を粟立たせ、本能に近い感情を呼び起こす。 即ち、死への恐怖。 今までの戦いなど戯れに過ぎなかったのだと言外に告げている。 それだけで脚は竦み、敵対の意志を砕かれる。 しかしただ一人、エミヤシロウだけは前進を続けた。 「……ぁあ!」 槍を弾き、白剣を持つ右腕を引く。 守るだけでは勝てない。その思いが急襲に転じさせたのか。 エミヤシロウの放った突きが、紅い槍の穂先と衝突する。 歪む刀身。 「■■■――」 槍が回転し、右手の剣を弾き飛ばすと同時に、左の剣で放たれた斬撃をも弾く。 その勢いを残したまま、石突がエミヤシロウの鳩尾を打ち据えた。 足が地から離れ、数メートル後方へと吹き飛ばされる。 瓦礫の上、四肢を投げ打って、エミヤシロウは倒れ伏した。 「がはっ……」 胃液とも血液ともつかない飛沫が散る。 常軌を逸した剛力で無防備な急所を打たれては、立ち上がる力もないだろう。 気力は萎えずとも、肉体が動きはしない。 狂戦士がゆっくりと振り返る。 周囲を睥睨し、次なる獲物を探しているのだ。 しかしすぐ近くにいるはずのティアナ達になかなか気が付かない。 ――気付くはずがない。 戦闘中の隙を縫って発動させたオプティックハイドによって、二人は光学的に不可視となっているのだ。 これは一種の賭けだった。 エミヤシロウが戦っている間にスバルを抱えて離脱するか、姿を隠匿して耐え忍ぶか。 選ぶことが出来た選択肢はこの2つだけ。 前者は逃げ切れなければ終わり。 後者は狂戦士に幻術を看破する能力があれば終わり。 少しでも確率の高い方を、と考え、ティアナはオプティックハイドの使用を選択していた。 けれどこれで終わったわけではない。 狂戦士がその場から立ち去ればそれでいい。 そうでなければ、持久戦だ。 ティアナは未だ立てないでいるスバルを抱き寄せて、片手でクロスミラージュを構えた。 スバルは傷ついている。 エミヤ三尉も倒されてしまった。 いざとなったら戦えるのは自分しかいない。 恐い。 震えが止まらない。 眼から勝手に涙が零れてくる。 「でも……!」 狂戦士が、ティアナ達に背を向けて動きを止めた。 槍を振り被り、乱暴に叩き下ろす。 瓦礫が砕け、噴水のように土砂が吹き飛ぶ。 「■■■■■――――!」 次いで横薙ぎに振り抜き、ハイウェイの支柱だったものを抉る。 無差別に暴れているのだ。 理性以外のどこかで、残った敵が隠れおおせようとしていると判断したのか。 このままでは一帯が更地になるまで暴れ続けるだろう。 それが、ティアナの心に焦りを生じさせた。 立て続けに2度のカートリッジを消費し、ヴァリアブルシュートのチャージを開始する。 近付いてきたら不意打ちで叩き込むための準備だった。 しかしそれが裏目に出た。 狂戦士がこちらに振り向く。 偶然ではない。 紛れもなく、ティアナ達の存在を把握していた。 魔力収束の気配を察知したのか、それともカートリッジの音を聞き取ったのか。 どちらであろうと関係ない。 このとき明らかに、ティアナは冷静な判断を失っていた。 「あ……当たれぇ!」 魔力外殻の精製も不完全なまま、ヴァリアブルシュートが放たれる。 頭部に当たるコースで放たれたそれを、狂戦士は首を軽く傾けるだけで回避した。 最悪の展開だ。 弾道で完全に位置がばれてしまった。 こうなっては、オプティックハイドの隠匿も意味がない。 一歩ずつ、狂戦士はティアナとの距離を詰めてくる。 「あ……ああ……」 クロスミラージュを握る手が震える。 恐怖に身体が竦んでいた。 逃げ出せば、背中から槍が突き刺さる。 戦えば、一分と持たず殺される。 どう足掻いても、ここから先には死だけが待っていた。 と、不意に身体が軽くなる。 「ティア、早く逃げて」 スバルが立ち上がり、ティアナを庇うように両腕を広げている。 停止していたティアナの思考回路が再び回り始める。 「バカ、何言って……!」 「だって、ほら……ティアが一番元気だから。 ティアがヴィータ副隊長やシグナム副隊長を呼んできてくれれば、きっと勝てるよ」 嘘だ。 適当な理由を並べただけなのが見え見えだ。 砂埃の向こうで、エミヤシロウまでも身を起こす。 黒い片刃剣を左手に持ち、右手に失った白い剣を出現させる。 ぼろぼろの肉体とは裏腹に、眼光はその鋭さを無くしていなかった。 「ほら、ティア」 優しい声で言いながら、スバルは拳を握り締める。 回りだしたナックルスピナーの唸りが、彼女の戦意を周囲に知らしめる。 前後をエミヤシロウとスバルに挟まれながらも、狂戦士は動揺する様子一つ見せない。 そもそもそのような感情があるのかも分からないが。 狂戦士が紅い槍を構える。 それを合図に、二人は同時に狂戦士へと駆け出した。 トレース オン 「――――同調、開始!」 「リボルバー……キャノン!」 剛拳が狂戦士の胴へ繰り出され、双剣が右腕と頚椎を狙う。 だが、攻め手が一人から二人へ増えたところで、狂える獣は止まらない。 いつ振り上げたのかも分からない速度で、リボルバーナックルに切っ先が叩き付けられる。 その勢いのまま遠心力を乗せて反転し、エミヤシロウの胴を薙ぐ。 咄嗟に双剣を防御へ回すも、一振りを砕かれ、吹き飛ばされるままに地面を転がる。 狂戦士はそこから地を蹴って、更に反転。 粗暴な蹴りをスバルに見舞った。 わずか数秒。 たったそれだけで、抵抗は潰された。 残されたのは、ティアナ一人。 剥き出しの地面に膝を突き、力なく俯いている。 狂戦士が最後の敵に向き直った。 「……し、だって……」 風が吹き、粉塵が巻き上がる。 「……わたし、だって……」 狂戦士が再度槍を構え、獲物に狙いを定める。 「私だって! やれるんだ!」 絶叫に近い叫びがこだまする。 狂戦士が駆けた。 到達時間など観測できない。 紅い槍が華奢な左胸を貫通し、心臓に孔を穿つ。 その瞬間、ティアナの姿が消滅した。 「――――――!?」 狂戦士の貌に、初めて狂気以外の色が混ざる。 ティアナは目にも止まらぬ速さで狂戦士の懐に入り込んでいた。 否、そんなことは出来ない。 オプティックハイドとフェイク・シルエットを併用し、この接近を実現したのだ。 二人を迎撃するために背を向けた一瞬に、自身をオプティックハイドにより不可視化。 その場にフェイク・シルエットの幻影を残し、肉薄する。 狂戦士は完全に意表を突かれていた。 対応されるより早く、渾身の攻撃を叩き込む――! 展開するはダガーブレード。 魔力刃を得て即席の双剣と化したクロスミラージュの銃口を、狂戦士の身体に突き立てる。 ≪Variable Barret.≫ 同時にクロスミラージュによる自動詠唱。 何発もの魔力弾が密着距離から叩き込まれていく。 物理ダメージに設定された全身全霊の連続攻撃。 いかにこの狂戦士が屈強とはいえ、決してただでは済まないはずだ。 なのに―― 「嘘……でしょ」 なのに――狂戦士は完全に無傷だった。 銃口を押し当てられた部分にすら傷一つ付いていない。 ヴァリアブルバレットの連射はおろか、ダガーブレードすらも効いていなかったというのだ。 耐えられたのではなく、無効化されたとしか言いようががなかった。 だが原因を理解する猶予などない。 狂戦士がティアナの腕を掴み、乱暴に投げ飛ばした。 「きゃあ!」 原型を留めていたハイウェイの支柱に背中から叩き付けられる。 ふっと視線が焦点を失い、ティアナは力なく崩れ落ちた。 仮に連射による追撃を捨て、ダガーモードで攻撃していたのならダメージがあったかもしれない。 しかしそのようなことなど知る由もなく、結末はこの通り。 荒れ果てた区画に動く者はおらず、狂戦士だけが立っている。 狂戦士はもはや振るう理由もないとばかりに、無造作に槍を持ち直した。 獲物を捕らえた肉食獣のように歯を剥き出しにする。 不意に空が暗くなった。 「轟天爆砕!」 太陽を隠した巨大な槌が、振り子のように狂戦士に叩き込まれる。 一身に炸裂する超絶の運動エネルギー。 狂戦士は凄まじい速度でビルのエントランスを突き破り、更に隣のビルディングの壁面に衝突した。 衝突の余波で一階部分の半分が崩れ、三十度以上の角度をつけてビルが傾く。 直撃を確認し、グラーフアイゼンがハンマーフォルムに戻される。 赤の戦衣を纏った鉄槌の騎士が、荒れ果てた戦場に降り立った。 「酷ぇ……。おい、スバル!」 ヴィータは一番近くにいたスバルを抱き起こした。 苦痛にスバルの顔が歪む。 どうやら意識はあるようだ。 「ヴィータ……副隊長……?」 目を開き、右手を伸ばす。 どんな力を受け止めたのか、リボルバーナックルは破壊寸前だった。 ナックルスピナーは三分の二が砕け欠落し、装甲全体にも亀裂が走っている。 それでも肉体へのダメージが大きくないのは不幸中の幸いだろう。 他の二人の容態も確かめなければ。 ヴィータはスバルを横たわらせ、ティアナの方へ向かって走り出した。 その耳に、誰かが走るような音が届く。 「……はぁ?」 辺りには誰もいない。 ぶっ飛ばした敵が近付いてくる様子もない。 けれど確かに音はしていた。 走る音が、硬いものを蹴り跳躍する音に変わる。 「まさか!」 ヴィータは狂戦士を吹き飛ばした先を見た。 ビルの上空に人の姿がある。 赤い槍を携えた狂戦士の姿が。 ヴィータは何が起きたのかをすぐに理解した。 奴はギガントシュラークを受けてなお動き、ビルの壁面を駆け上がり、そこから跳んだのだ。 狂戦士が空中で槍を構える。 刺突ではなく、刺翔の一撃を放つべく。 「まずい……!」 対抗の手を探るヴィータ。 だが、遅い。 紅の魔槍は閃光となり大地に突き刺さる。 爆震と共に巨大な亀裂が走り、砕けた岩盤が崩落し、暗闇が顎を開けた。 ――地下通路。 ヴィータは舌打ちした。 狂戦士が狙ったわけではないだろう。 しかしここで繰り広げられていた激戦が、地形に多大な損傷を与えていたことは想像に難くない。 都市区画の直下を走っていた地下空間の天井が破壊され、奈落のようなクレバスと化していく。 粉塵が、土砂が、瓦礫が、人が。 高架の支柱が、ハイウェイの残骸が、そして廃墟のビルが。 およそ地下空間の真上に存在していた全てのものが、突如として開いた大孔に飲み込まれていく。 規模に反して、崩壊には数十秒も掛からなかった。 やがて天変地異にも等しい破壊が終わったとき、そこにスターズ分隊の姿はなかった。 ――三日目 AM9 20―― どこかで大地の砕ける音がした。 しかし、男には何が起こったのか理解できない。 理解するだけの力が残されていないのだ。 男は廃棄されたビルの壁にもたれかかって、虚ろな眼差しを空に向けていた。 肉体も精神も、生きるための力を失ってしまったかのよう。 ただ右腕の赤い刻印だけが煌々と輝いていた。 「あーあ。チンク姉、こいつ死にかけてるよ。せっかく私達が援護してあげたのに」 誰かの声がする。 「問題ない。まだ間に合う」 別の誰かの声もする。 男には何を言っているのか理解できないが。 「お前には二つの選択肢がある。 このままバーサーカーに魔力と生命力を根こそぎ吸い上げられて野垂れ死ぬか。 それとも――」 ついに聞き取ることすらできなくなった。 少女の唇が動いているだけで、何も聞こえない。 男はただ無心に、純粋な願いを呟いた。 それを聞いた少女達が頷き合い、道を明けるように左右に分かれる。 男の前に、三人目の少女が現れた。 「さぁ、ルーお嬢様」 比較的背の高い少女に促され、三人目が手袋のようなものを外す。 線の細い右手の甲に、三画の聖痕が浮き上がっていた。 前 目次 次
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/5173.html
第2部 第6章「Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻」で初登場した新クラス「プリテンダー」の期間限定★5サーヴァント。 再臨してもセイントグラフおよびバトルキャラなどが第2段階までしか変化せず、「霊基解放クエスト」(*1)をクリアすることで第3段階以降が解放される仕様になっている。(蘆屋道満と同様の仕様) 「霊基解放クエスト」クリア後は、サーヴァント詳細画面でセイントグラフを拡大表示した際に、最終再臨のイラスト全体が表示されたバージョンを鑑賞できる。 ストーリーではクラスカードがルーラーから変化するという演出が入るが、召喚時には殺生院キアラのような特殊演出はない。 + プリテンダーのクラス特性 相性 セイバー、アーチャー、ランサーへの与ダメージ1.5倍ライダー、キャスター、アサシンへの与ダメージ0.5倍アルターエゴに有利フォーリナーに不利 スター集中度 100(平均的) 攻撃力補正 なし クラススキル なし - - 成長 種火、フォウくんはALLのみクラス一致 再臨素材 ピース、モニュメントを使わず、2種の素材を使用 スキル素材 スキル石を使わず、レベルごとに1種の素材を使用 ステータスはATK寄り型。 カード構成はQQABBのランサー型。AのHit数が多いため全体でのNP効率は平均より低め、スター発生率が殺クラスに次ぐ高さでQ・EXのHit数も多いため、スター稼ぎは平均より高め。 クラススキルは「???(*2)」「陣地作成 E-」「道具作成 A+」「騎乗 A」「夏の夜の夢 EX」。 固有の「???」で味方全体にフォーリナー以外に対する「道具作成 A」相当の弱体付与成功率アップが付与されるが、マーリンには強化付与成功率ダウンが付与されマーリンが使用するスキル・宝具のバフを失敗してしまうようになる。「夏の夜の夢」でオベロンに付与される精神異常(魅了・混乱・恐怖・幻惑・睡眠など)と呪いは無効化される。 属性は混沌・悪・地。特性は〔竜〕〔王〕〔人類の脅威〕〔妖精〕を所持。 特別な星の力をもつ地属性のサーヴァントなのでギルガメッシュの宝具の特攻対象外かつニコラ・テスラの宝具の特攻対象となる。 スキル 【スキル1】夜のとばり EX CT 7-5 味方全体に宝具威力アップ(3T)を付与し、NPを固定で20%増やす。 マーリンの「夢幻のカリスマ」を攻撃力アップから宝具威力へ置き換えて倍率を調整したような効果。 宝具威力アップは後述のスキル3とも噛み合うのでできれば強化しておきたい。 Lv1時点から全体にNP20%を配れるので周回で扱いやすい。 【スキル2】朝のひばり EX CT 8-6 味方単体のNPを最大50%増やす代わりに、デメリットとして「ターン終了時にNP20%減らす状態(1回)」(強化扱い)を付与し、スター獲得する。 NP最大50%付与できるので周回で役立つ効果だが、デメリットとしてNP20%減らしてしまうためにリチャージによる連射を狙う場合は相性が悪い。 使う場合は各wave担当の使い切りのアタッカーに付与するか、NPチャージできるサポーターで補って連射を狙うようにしたい。 ちなみに強化無効が付与されている場合はNP獲得・スター獲得は影響を受けないのでNP減少のデメリットだけが消える。 【スキル3】夢のおわり EX CT 10-8 味方単体のBusterカード性能アップと宝具威力アップブースト状態を1T付与する代わりに、ターン終了時に発動するデメリットを付与する。 Busterカード性能アップは最大50%と高倍率。 宝具威力アップブースト状態は初登場の効果で、宝具威力アップの効果を(1+宝具威力アップブースト状態[%])倍にする効果(重複不能)。Lv10で100%なので2倍になる。 スキル1の宝具威力アップは30%→60%になり、さらに凸黒の聖杯を装備していれば30+80%→220%になる。(なお宝具威力ダウンは付与されていても倍にならず、宝具威力アップの合計×2-宝具威力ダウンになる) ターン終了時に発動するデメリットが非常に重く、強化解除・〔永久睡眠〕・ターゲット集中3Tが付与される。 〔永久睡眠〕は弱体耐性/無効の影響を受けない(*3)行動不能状態で、解除不能・干渉不能(*4)・永久持続するほか、精神異常状態扱いなので精神異常特攻の対象にもなる。 強化解除のせいで無敵・ガッツ等は剥がされ(月霊髄液等の礼装によるものは除く)、ターゲット集中が付与されるので、ただ殴られるだけの置物と化してしまう。 強化解除耐性を上限の500%まで付与しても、本スキルの強化解除成功率が1000%あるため防げない。 最初の3ターンはターゲットを引き受けてくれるが、それ以降はただのお荷物。行動不能のためスキルは使用できず、行動不能なカードも配られ続けるためチェインも阻害する。 〔永久睡眠〕状態のサーヴァントが最後に一人残った場合は大抵の場合負けが確定となる。(礼装のダメージカットや毎ターン回復効果によりHPが減らない場合は、いつまでも戦闘が終わらない状態になる) 飽くまでターン終了時に〔永久睡眠〕が付与されるため、その前であれば生贄や退場は可能。使用したターンにアーラシュの宝具やハベトロットのスキル(*5)を使用したり、陳宮で生贄にすることはできる。 ターン終了時に発動する強化解除によって状態が解除される場合も、自軍行動終了後に発動する「ターン終了時に発動」「毎ターン発動」状態の効果は同じタイミングで必ず発動する。(ハベトロットの即死効果、モルガンの攻撃力ダウン・クリティカル発生率ダウンなど) 敵軍行動終了後に発動する「1ターン後に発動」状態はタイミングが異なるので発動せずそのまま解除される。(術ニキの〔世界樹への生贄〕、イシュタルの攻撃力アップなど) ターゲット集中の効果を活用するのであれば、アタッカーではなくサポーターに使用してデスチェンジを促進するのにも使える。 強化解除を伴うため、アルトリア・キャスターの対粛正防御をはじめとする阻害要素を消し去ることができるのが強み。 当然ながら最終ターンでのブーストには使えなくなる点は留意すべき。 ターン終了時にスリップダメージ+ガッツの処理がある場合、〔永久睡眠〕の発動は次ターンに先延ばしされる。 2022/3/2のアップデートにより修正された。 宝具「 彼方にかざす夢の噺 (ライ・ライム・グッドフェロー)」 Buster属性の全体攻撃宝具。敵全体に強力な〔秩序〕特攻攻撃し、攻撃強化状態を解除、睡眠状態と無敵状態を1T付与する。 〔秩序〕は三騎士のサーヴァントに多く存在するため役立つ機会が多い。 睡眠状態は攻撃ダメージを受けることで解除される行動不能状態(精神異常扱い)。アビゲイル〔夏〕に続く2例目。同時に無敵が付与されているため、こちらから強化解除したり無敵貫通で攻撃しなければ全体への魅了/スタンとして実質機能する。 敵に無敵が付与されてしまうため、この宝具を1stに選択すると追撃ダメージを与えにくい。宝具チェインによって特攻倍率も上がるため、基本的には3rd推奨。 + 〔秩序〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルトリア・ペンドラゴン アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 紅閻魔 徴姉妹 シャルルマーニュ 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 ラーマ ランスロット ガウェイン 柳生但馬守宗矩 ディルムッド・オディナ 蘭陵王 ラクシュミー・バーイー 斎藤一 ローラン ガレス 山南敬助 セタンタ 宮本伊織 3 ジル・ド・レェ フェルグス・マック・ロイ ベディヴィエール テセウス 1 イアソン 弓 5 アルジュナ アルトリア・ペンドラゴン イシュタル ジャンヌ・ダルク ドゥルガー プトレマイオス 4 織田信長 トリスタン 浅上藤乃 ケイローン ナイチンゲール〔サンタ〕 ゼノビア 雑賀孫一 3 ダビデ ウィリアム・テル 槍 5 カルナ アルトリア・ペンドラゴン ブリトマート ビーマ 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 ヴラド三世〔EXTRA〕 源頼光 パールヴァティー ワルキューレ 秦良玉 長尾景虎 謎のアルターエゴ・Λ 宇津見エリセ 虞美人 パーシヴァル ドン・キホーテ 3 クー・フーリン クー・フーリン〔プロトタイプ〕 ヘクトール ディルムッド・オディナ 2 レオニダス一世 ガレス 騎 5 ケツァル・コアトル アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 イヴァン雷帝 アキレウス レオナルド・ダ・ヴィンチ コンスタンティノス11世 曲亭馬琴 武田晴信 アンドロメダ 4 マリー・アントワネット マルタ アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 坂田金時 イシュタル 2 ゲオルギウス 術 5 玄奘三蔵 マーリン 不夜城のキャスター 雨の魔女トネリコ 4 メディア〔リリィ〕 トーマス・エジソン ニトクリス マリー・アントワネット ギルガメッシュ 美遊・エーデルフェルト 武則天 3 クー・フーリン アヴィケブロン 2 ハンス・クリスチャン・アンデルセン 殺 5 クレオパトラ “山の翁” セミラミス 光のコヤンスカヤ 4 不夜城のアサシン ニトクリス 虞美人 グレイ スルーズ ヒルド オルトリンデ 3 ヘンリー・ジキル&ハイド 百貌のハサン 静謐のハサン 2 呪腕のハサン シャルル=アンリ・サンソン 狂 5 坂田金時 ナイチンゲール 土方歳三 項羽 アルジュナ〔オルタ〕 モルガン 4 ランスロット エルドラドのバーサーカー ドゥリーヨダナ 3 ダレイオス三世 盾 3 マシュ・キリエライト 裁 5 ジャンヌ・ダルク 天草四郎 始皇帝 アルトリア・ペンドラゴン アムール〔カレン〕 女教皇ヨハンナ 4 マルタ ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕 アストライア レオナルド・ダ・ヴィンチ 壱与 讐 5 スペース・イシュタル 源頼光/丑御前 4 宇津見エリセ 月 5 ジナコ=カリギリ 殺生院キアラ 分 5 メルトリリス キングプロテア グレゴリー・ラスプーチン 4 パッションリップ メカエリチャン メカエリチャンⅡ号機 降 5 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 ククルカン 4 謎のヒロインXX 詐 4 トラロック ? - U-オルガマリー エネミー 女神ロンゴミニアド、ソロモン(終章)、超ベイビィカレン、キングプロテア・ソチナトル、朱瑞鳥・紅閻魔 総評 初の50%超NP付与と宝具威力アップブーストとデメリットを併せ持つ超攻撃的サポーター兼、三騎士に強い全体特攻宝具アタッカー。 NP全体20%+単体50%という周回に役立つ能力、宝具威力アップブースト状態という破格な倍率の強化が特徴。 現在ではイベント等で出てくるフリークエスト90++級の常連サポーターとなっており、このキャラを使用するか否かで90++級の周回難易度と所要時間が大きく変わるほど強力なサポーターである。 特にS3の宝具威力ブーストはQABすべての宝具火力を大幅に上げるため、第三サポーターとしてあらゆる局面で採用の余地がある。 強力な火力サポートを実現できる反面〔永久睡眠〕やNP減少などデメリットが大きく、仕留めきれなければ不利になりやすいのが難点。 周回の際には打ち漏らさないように、ダメージ計算で最低値を確認しておきたい。 また、オベロンは投げバフのS2・S3以外には全体宝具バフしか持たず、全体の攻撃アップや防御ダウンを持たないため、”サポーターのオベロン”は相性有利であってもダメージが出にくい。この点はカリスマを持つサポーターの感覚で使用すると麻痺しやすい点なので注意。 初登場となる三騎士に対して有利なプリテンダークラスのアタッカーなので使える場面は多い。 ただ三騎士は弓が僅かな攻撃力ダウン補正を持つ以外は火力が安定したキャラが多く、その弓クラスも広範囲の特攻アタッカーが多く分布する。 そのため、敵が三騎士いずれか単一クラスの場合は術・殺に対するアルターエゴやバーサーカーほどの優先度はあまりない。 逆に敵クラスが三騎士混成の場合はバーサーカーと同様に有用なアタッカーになる。 アタッカー起用する場合は、自分で付与できない攻撃バフやクリティカル威力アップ、宝具効果に対応するための無敵貫通などを他のサポーターに求めるのがよいだろう。 プリテンダークラスはアルターエゴに完全有利を取れる唯一のクラスであるため、強敵への対策にも寄与する睡眠付与宝具と相まって高難易度戦でのアタッカー起用も十分に考えられるだろう。(これまではカーマのみスキルによって一時的に有利化可能) 相性の良いサーヴァント オベロンをアタッカーにする場合 宝具連射をするのであれば、定石通り光のコヤンスカヤが有力なサポーターとなる、魔力装填+アトラス院制服と組み合わせればNP60%チャージ礼装から前衛のみでの確定3連射が可能。 マーリンは自身に足りない攻撃力アップやクリティカル威力アップを補ってくれるが、反面クラススキルにより自身を含む全員に対してマーリンのスキルが失敗する可能性が生まれるため、非常に癖が強い組み合わせとなる。どうしても組み合わせたければスキルを何度も試行する覚悟が必須。 混沌・悪特性をもつので蘆屋道満との相性も良好。スキルでの火力支援が強力な上、道満の絆礼装で付与される宝具威力アップをオベロンのスキルでブーストできる点も魅力的。 宝具のデメリットにサポーターで対応する場合は、オベロンに無敵貫通を付与できるシャーロック・ホームズとカラミティ・ジェーン、敵に強化無効を付与できる不夜城のアサシンやメフィストフェレスなどの起用が求められる。 オベロンをサポーターにする場合 NP70%チャージやBusterカード性能50%アップなどから、とくにBuster攻撃宝具のアタッカーと相性が良い。だが宝具威力アップブーストは替えのきかない効果であるため、火力を求める場合はArtsやQuick宝具のアタッカーにとってもオベロンは最有力サポーターの一角である。 同時に起用する他のサポーターは、ミス・クレーン、大いなる石像神、玉藻の前、ナイチンゲール〔サンタ〕、蘆屋道満(絆礼装)など、宝具威力アップを付与できるサーヴァントがブーストで火力を伸ばしやすい。アタッカーやクエストの性質に合わせて使い分けよう。 相性の良い概念礼装 宝具威力アップ:黒の聖杯 無敵貫通:スイート・クリスタル / ブルー・イリュージョン / 空を道とし S1+アペンドS2(Lv.10)で宝具が使用可能な開始時NP60:魔性菩薩 / 王の相伴 / ウォーク・イン・ザ・パーク / サマー・アニバーサリー 開始時NP+宝具威力アップ:聖夜の晩餐 / エアリアル・ドライブ / 愛し子を縫う / 柳洞寺 サポーターとして:九首牛魔羅王 / 絆礼装
https://w.atwiki.jp/drawball-vip/pages/184.html
スレ住人のプロテクト作品・2 ただいま編集中、絵師名・作品名が間違っていたら教えてください。 訂正します。 画像 作品名 絵師(敬称略・名無し匿名もいます) 池○○作 デーサク デーサク ゴールドリング(金環蝕) デーサク 花火 金田の人 花娘 デーサク ひまわり 柿 戦乙女 名無しさん IN SUMMER デーサク グレース・ケリー 金田の人 keirei.jpg 敬礼 デーサク スレ住人のプロテクト作品・1 スレ住人のプロテクト作品・3 スレ住人のプロテクト作品・4 スレ住人のプロテクト作品・5 スレ住人のプロテクト作品・6 スレ住人のプロテクト作品・7 スレ住人のプロテクト作品・8 スレ住人のプロテクト作品・9 スレ住人のプロテクト作品・10 スレ住人のプロテクト作品・11 スレ住人のプロテクト作品・12 スレ住人のプロテクト作品・13 スレ住人のプロテクト作品・14 スレ住人のプロテクト作品・15 スレ住人のプロテクト作品・16