約 4,238,328 件
https://w.atwiki.jp/fateunfair/pages/21.html
サーヴァント作成ルール 本TRPGでは原則として、使用されるサーヴァントはGMが作成します。 ただし、ルール次第ではPL側でサーヴァントを作成することも可能です。 PL側でサーヴァントを作成する場合は先に召喚したい英霊とその触媒の情報、知名度レベルだけGMに対して確認を取ることをおすすめします。 対人戦が基本となる以上、知名度レベルによる不公平や、触媒の情報から結びつく真名看破の難易度が極端に上昇することを防ぐためです。 サーヴァントのクラス、各種レベル、ステータスは全て公開情報となります。 霊格レベル、知名度レベル、ステータスはサーヴァントのコマのその他欄に記入してください。 また、サーヴァントと触媒の関係は、GMが納得する程度には縁のあるものを設定してください。 加えて、他人が想定できないようなオリジナルキャラクターは禁止とします。もし使いたい場合はマスターとして作成するか、疑似サーヴァント、デミサーヴァントという設定で使ってください(ただし、疑似サーヴァント、デミサーヴァントは設定が難しいので非推奨です)。 上記は宝具使用以外の手段で真名看破を可能とするための措置ですので、GMの許可がない限りは可能な限り守ってください。 レベル サーヴァントが持つ能力の高低を表す水準です。この値が高いほど強いサーヴァントです。 レベルが高いサーヴァントほど高いステータス、強力なスキルを持ちます。ただし、レベルが高いサーヴァントほど魔力消費が大きい為リソース管理が重要となります。 サーヴァントのレベルの最低値は40、最高値は120となりますが、レベル110以上は通常呼び出すことができないとします。 ただし、レベルの30~70は霊格レベル、10~50は知名度レベルとして表現されます。霊格レベルが高いほどMPの消費が激しくなります。 プレイヤー側で作成する際は自由にレベルを決定できますが、知名度レベルはGMの確認を必要とします。 実際のシートを作る前に確認を取ることをおすすめします。 霊格レベル、知名度レベルについては後述します。 全てのサーヴァントはレベル×4+20のステータスポイントと、レベル40時点で22を基準としてレベルが10上がるごとに8増加するスキルポイントを持ちます。 余ったステータスポイントは10につき1点のスキルポイントまたは10点の初期MPに、余ったスキルポイントは4に付き10のステータスポイントまたは10点の初期MPに変換できます。 レベル ステータス スキル 40 180 22 50 220 30 60 260 38 70 300 46 80 340 54 90 380 62 100 420 70 霊格レベル 霊格レベルはサーヴァントのレベルの内、そのサーヴァントが所属する伝承の中で位置づけられる位階、または神秘の濃さを表現するものです。 戦闘終了時、霊格レベルだけMPを消費します。 霊格レベルは30~70で表現されます。 原作サーヴァントで言えばアルトリア、クーフーリンはそれぞれの神話、伝承で最高位の英雄のため霊格レベルは50です。 一方で近代の人物かつただの亡霊である佐々木小次郎、未来の英雄であるエミヤは神秘が非常に薄いため霊格レベルは30と表現されます。 各霊格レベルのざっくりとした基準は以下のとおりです。 30:近代以降の英雄、神話伝承においてマイナーな英雄 40:中世、近世の英雄、神話伝承において脇役の英雄 50:古代以前の英雄、神話伝承においてメジャーな英雄 60:神話伝承において神の血が非常に濃い英雄 70:神話伝承において神として扱われる英雄 知名度レベル 知名度レベルはサーヴァントのレベルの内、聖杯戦争の舞台となる地域においてどの程度有名かを表すものです。 知名度レベルは10~50で表現されます。 また陣営同士が初遭遇した時、知名度レベル×2の確率でそのサーヴァントを召喚した触媒が遭遇した相手に伝えられます。 各知名度レベルのざっくりとした基準は以下のとおりです。 10:殆どの人が知らない英雄。世界あるいは開催地で20%未満が知っている。 20:あまり知られていない英雄。世界あるいは開催地で20%以上が知っている。 30:知る人ぞ知る英雄。世界あるいは開催地で40%以上が知っている。 40:多くの人が知るような英雄。世界あるいは開催地で60%以上が知っている。 50:誰でも知っている英雄。または人類史において重要な英雄。世界あるいは開催地で80%以上が知っている。 地元での知名度と世界での知名度の差は大体10~20程度ですが例外もあります。 レベル10の例:エミヤ、アーラシュ(日本)、エイリーク・ブラッドアクス、フランソワ・プレラーティ レベル20の例:ディルムッド・オディナ、メイヴ、岡田以蔵(日本) レベル30の例:クー・フーリン、メディア、坂田金時 レベル40の例:ヘラクレス、イアソン、アーラシュ、織田信長 レベル50の例:アーサー王、ギルガメッシュ、イスカンダル、アルキメデス、クー・フーリン(アイルランド)、坂田金時(日本)、ヴラドⅢ世(ルーマニア) レベル10 戦闘では無力なサーヴァントを再現するために、特殊なレベルとしてレベル10のサーヴァントの作成を認めます。 このサーヴァントは霊格レベル10、知名度レベル0として扱われます。 ステータスポイントは100、スキルポイントは70で作成してください。ただし、宝具以外のステータスは上限10とします。 未熟なサーヴァント 子供時代に死亡したなどの理由で未成熟のサーヴァントは、レベルが低い代わりに成長可能なサーヴァントとすることができます。 未熟なサーヴァントは霊格レベル20、知名度レベル10で合計レベル30となります。 キャラクターシートのレベルの右隣に未熟と記載してください。 未熟なサーヴァントはレベルが低い代わりに他のサーヴァントを倒すことでレベルアップしてステータスやスキルポイントが貰えます。 初期のステータスポイント、スキルポイントは通常のサーヴァントと同じように決められます。 つまり、未熟なサーヴァントの初期能力はレベル30、ステータスポイント140、スキルポイント14です。 未熟なサーヴァントは、他のサーヴァントを倒した戦闘の終了時にレベルが10上がり、ステータスポイントが40、スキルポイントが8貰えます。 これはレベルアップ時に即座に使用してください。スキルは通常の上限を超えて習得することができます。 また、既存の習得スキルから差分を払うことで、最大で2つまでベーススキルを追加したり、既存のベーススキルのランクアップを行うことができます。 未熟なサーヴァントは「メイン」、「サブ」に配置すると最終勝率マイナス10%となります。 これはレベルアップしても変わりません。 幻霊 幻霊はレベル20~30の弱いサーヴァントです。 霊格、知名度それぞれ10~20で選択可能。ただし合計40は不可とします。 ステータスポイントはサーヴァントと同じですが、スキルポイントはマスターと同じように獲得します。 ただしスキル枠は4つ持つことができます。 レベル ステータス スキル 20 100 54 30 140 48 ステータス 全てのサーヴァントは筋力、耐久、敏捷、魔力、幸運、宝具をステータスとして持ちます。 各ステータスの意味は戦闘ルールを参照してください。 各ステータスには10刻みでステータスポイントを割り振ることができます。最小値は10です。 ステータスは10ごとにランクが変動し、最低値をEとし、D、C、B、A、A+、A++とします。ランクEXは100です。 ステータスはスキル等の効果で上限を超えることがあります。 ただし宝具は、所持する宝具の中で最もランクの高いものが適用されます。 キャラシート記述時は宝具に使用した全てのポイントを宝具ステータスに記述してください。 例:Bランク宝具とAランク宝具を所有している場合。宝具A:90 スキル 全てのサーヴァントはクラススキル、攻撃属性スキル、キャラクター属性スキルに加え、最大3つまでのスキルを持ちます。 クラススキルは所得は任意です。 ただし、この時獲得したクラススキルは他の効果と組み合わせることができません。 ただし、騎乗は例外的に、もう一方の騎乗と組み合わせることができます。 陣地作成も、魔力と攻勢の組み合わせが可能です。 また、id-esは他のスキルと組み合わせることができます。 詳しくはスキル効果一覧を参照してください。 スキルはスキルポイントを消費して所得できます。 また、キャラクター属性スキルの内性格属性、天地人属性、性別属性は必ず一つだけ所得してください。 クラススキル セイバー 対魔力 騎乗・ステータス 騎乗・スキル アーチャー 対魔力 単独行動 射撃 ランサー 対魔力 ライダー 対魔力 騎乗・ステータス 騎乗・スキル バーサーカー 狂化 アサシン 気配遮断 キャスター 陣地作成・魔力 陣地作成・攻勢 道具作成 射撃を除く攻撃属性スキル ルーラー 対魔力 真名看破 神明裁決・令呪 神明裁決・命令 神明裁決・セット アヴェンジャー 復讐者 忘却補正 自己回復(魔力) シールダー 対魔力 騎乗・ステータス 騎乗・スキル ファニーヴァンプ ブラッド・ドリンカー ライフ・イーター ファイナンス・クライシス アルターエゴ id-es
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/296.html
マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 六時限目 「先生ーフラット君ですよー久しぶりの皆鯖講義のお時間ですよー?」 「やれやれ全く……あっちに行ったりこっちに行ったりなんだと言うんだ…。 おまけに何故自分の誕生日にまでこんな事をしなければならんのだ!戻って来い我が平穏!」 「先生!プレゼントを用意してるんで早く教室に来てくださいよ!」 「フラットの奴……またなにかロクでもない物を用意したんじゃないだろうな……はぁまったく」 ~教室~ 「ではさっさとやってさっさと終わるぞ。席に着け」 「うむ。ではそうするか」 「────ん?なんか聞き覚えのある声が……?」 「どうしたんですか?先生?(ニヤニヤ)」 「いや気のせいだ。あいつが此処にいるわ───」 「どうしたのだ坊主。さっさと始めんか(ニヤニヤ」 「──────は?らららライダー!!?な、なんでおまえがここ、え、え?」 「やったードッキリ大成功ですよイスカンダルさん!イエーイ(パチーン!)」 「わはははははは!おう坊主の弟子。見たかさっきの坊主の間抜けなツラ!(パチーン!)」 「は?は?意味が判らない。なんだコレはなんで何故ライダーが此処にいるんだよ!」 「SSスレとこのイスカンダルに不可能無し(キュピーン!」 「うおー超カッコイイですよ!!サ、サインよしてくださいサイン!!あと握手も!」 「おういいぞ。征服王いすかんだる。ここに征服完了、っと(カキカキ)」 「はぁ~超レアモノGETだぜっ!b」 「で、フラット説明して欲しいんだが?」 「ですから先生の誕生日のお祝いですよ。あと今回で講座SSが目標回数の6回に到達した記念も込めて」 「超特別ゲストに余が遥々張ったと言うわけだ」 「あ、これどうぞ征服王様用の来賓の席です。備品かっぱらって来たんですよ」 「お?坊主の教え子にしては気が利くな」 「王様に褒められましたよ俺!イヤッホゥ!」 「……で?フラット一応訊いておくが真意は何だ?」 「ですから先生。目標回数に一応到達したので今回で暫定的な最終回になるからですよ。 このSS始めた辺りで完成してたのが確か皆鯖第十次前後で、お蔭様でそれなりに好評みたいでしたからせめて半分位はやりたいなーって。 六パターンもあれば分析データとしては一応足りるかなぁとも思ってましたし。 まあ時間があれば第七次分以降もやれたら良いなとは思いますけどとりあえずFateASの方がヤバいんで」 「やはり最終回は豪華にいかなくてはな。豪華さだけにかまけてあの金ぴかを呼ばなかっただけでも坊主の弟子は評価できるぞ」 「いや~ははは」 「───で、こいつがここに居るのか?」 「はい。先生も嬉しいでしょ!気を利かせたんですよ俺───熱うぅぅい!!葉巻!葉巻がオデコにっ!?先生それ灰皿じゃないです俺です俺!」 「ん?ああすまんすまん。ワザとだ(しかし、これは何というか………なんだこの授業参観状態は………)」 「ほれ坊主早く始めんか。身長は伸びとらん様だが中身はあの時よりはちょ~~っぴりは成長したんだろうな?ん~?(ニヤニヤニヤ」 「………ムッ………わかったいいぞ。では、第六次皆鯖の講義を始める」 「六次の面子はルノー・ド・モンドヴァン。ヴラド・ツェペシュ。トリスタン。アロンソ・キハーナ。自来也。ザッハーク。ソロモンだ。 見ての通り大物から有名所にマイナー、さらにキワモノまで一通り揃っている泥沼戦線が六次の特徴だ」 「パラディンに円卓の騎士。串刺し公に魔術王に悪魔モドキに忍者とバイタリティ富んでますねぇ。誰が残ってもおかしくないです」 「坊主この面子の中でお前が一番注意している相手は誰だ?」 「それはライダーまたお前と組んだ場合の話か?」 「余以外のサーヴァントがどこに居るんだ」 「む、それもそうだな。………キャスターのソロモンだ。ライダーの対魔力とソロモンの能力を考えればなこいつが一番厄介だ」 「ふむふむ」 「じゃあ個別の解説に入る。アサシンの自来也からいくかな。 自来也は高い気配遮断スキルを有しており皆鯖では真っ当なアサシンクラスの部類になる。 こいつの最大の特徴は蝦蟇を媒介にした魔術を使う。『忍蝦蟇』という礼装を持っている為自来也が扱える魔術の種類は多様と言える」 「この人、アサシンクラスにしては結構万能な方ですよね」 「だな。アサシンの本家であるハサンに追随する気配遮断と忍法、それに妖術。幅広い戦術戦略が可能なため嘗めてかかると死ぬだろう」 「おまけに自来也の宝具は意外と使える。 巨大な蝦蟇の幻想種に変化する『妙高仙道大妖蝦蟇』だが、背中にレンジ5~40の大砲、身体能力の強化や保護色による隠蔽の能力。 そして最大の利点として『空蝉の術』と併用すれば一度だけなら倒されても死なないと言う保険を持っている。 一時的に宝具を失うデメリットも大きいが、一度だけなら無事だと言う精神的な余裕は勝負所では大きなメリットになる」 「まあ死なんと判っておれば敵よりも一歩でも深く踏み込めるからな。このアサシン意外と強くないか坊主?」 「アサシンクラスにしては強いさ。総合的に見てもね。能力値も悪くないし、雷獣などの幻想種とも戦ってるから戦闘経験値も豊富だし」 「して坊主。肝心の攻略はどうする気だ?」 「まあ戦況にもよるけど僕ならこいつは出来るだけ早い内に潰しておく。 いくら戦闘力に長けてると言っても流石に真っ向勝負をしかけてくるとも思えないからさ。 自分の所に来たら絶対に逃がさすに返り討ちにする。 来なかったら他のマスターを張ってそいつのところに現われた自来也を側面から叩いて潰す」 「なんだ坊主、意外なほどに積極的な方針だな?」 「自来也は放って置いたらこれと全く同じ事を自分にされるだろ。 戦闘力に長けてる分、自分のサーヴァントが他のサーヴァントと戦闘してる場合に自来也に襲われたらその時点でその聖杯戦争は負けだ」 「難敵は倒される前に倒す、か。うむ坊主も中々戦いと言うものが判ってきたようだな!」 「……いいから次の奴に行くぞ」 「あれれ?先生照れてるんで────うぎゃ熱いっ!!!」 「次はライダー、アロンソ・キハーナ。まあドン・キホーテの方が通りはいいだろうな」 「性能の偏り方が半端じゃないですねこのドン・キホーテさん」 「まあ見ての通り英霊としての実力は下から数えた方が早いかもしれない」 「確かに英霊としてはそんなに強くはなかろうな。ステータス的に考えても」 「ライダーの持つ宝具『我、騎士道を邁進す』は補助系統の宝具だ。 攻撃力は皆無だが英霊やマスターに対する撹乱能力がズバ抜けている。 特に司令塔のマスターに対する撹乱が凄まじくマスターの性能透視能力が無効化されるどころか逆に仇になる」 「余はマスターでは無いからわからんのだが───実際にコレ食らうとどうなるんだ坊主?」 「普通のマスターならまずサーヴァントに与える指示や取る行動を間違えるんじゃないか? ステータスオールAに視えたり、場合によっては周辺物が幻想種に見えたりするタイプの宝具のようだし」 「あとスキルの『錆び付いた英雄譚』が意外に面倒なスキルだ」 「あの~先生……これ正直無敵なんじゃ?」 「私はそうでも無いと思うがな。……ライダーはどう思う?」 「余も厄介なスキルだとは思うが無敵とは思わんな」 「え?え?なんでですか二人とも!説明文読む限りじゃ無敵っぽいじゃないですか!」 「ではフラットお前に訊くが、これはいつの時代まで遡ればファンブル率が100%になるんだ?」 「あ……」 「まあそういうことだ。 時代が古くなればなるほどアロンソに対してファンブル率が上がるが残念ながらアロンソではそこ止まりだ。 アロンソの能力値が低い分、高い攻撃力や高い防御力を持つサーヴァントなら百発外しても一発当てられればそれで十分に勝算がある。 特に中世辺りの英雄は錆び付いた英雄譚的に天敵だな。 時代が半端な割には今次に居る円卓の騎士やパラディンの様なレベルの高い英雄がゴロゴロ居る」 「ガッデム!くそう!俺絶対にドン・キホーテは強いと思ったのにぃ!」 「いま言った通りアロンソは単体じゃまるで勝負にならん。 何せ決め手になる攻撃力が全く無い。おまけに最高ランクの精神汚染まで持っている」 「うわーうわー!もう聞きたくないー!」 「だがそんなアロンソも運用法をちょっと変えるだけでとんでもなく化けるぞ?」 「キター!マスターVキター!!でその運営方法は!?」 「簡単だマスター同士で手を組めば良い。 ただし絶対に裏切らない相棒を見繕わないと駄目だぞ?でないと最後の最後に裏切られるから。 それか攻撃力に超特化したマスターがアロンソを召喚するかだ。 まあこちらは少数派だな、サーヴァントすら害せる高火力マスターがそういるわけない」 「遠坂時臣さんや言峰綺礼さんがやったみたいな事ですよね?でもなんで手を組むんですか?」 「アロンソに決定的に足りないのは攻撃力だ。防御力の方はスキルと宝具で割りと低くはない。 よってその足りない攻撃力を味方のマスターの従えるサーヴァントの力で補う。 アロンソを前面に立たせ戦況を混乱化、錆び付いた英雄譚のファンブル能力を上手く使い敵の足止め、そしてもう一体のサーヴァントが敵を側面から叩いて潰す。 ・・・ま、基本戦略としてはこんなところか?」 「まあ戦術としては妥当なところだな。では攻略の方はどうする?」 「強力な英雄ならば基本的に撹乱に惑わされずに真っ向勝負さえすればアロンソには勝てると思う。 普通にやってもライダーが勝つだろうけどどうせなら最後まで残しておいて『王の軍勢』で蹂躙すれば良い。 百発ミスするんならこっちは千発当ててやるさ」 「ほうほう(ニヤニヤ」 「な、なんだよっ!」 「ランサー、ウラド・ツェペシュの個別解説に入るが───」 「ブチ殺すぞヒューマン!!」 「エイィィィィイメンッ!!我らは神罰の地上代行者、殴っていいのは異教徒と化け物だけです」 「っておい危険なネタは止めろお前ら!!?大体ライダーお前どこでそんなネタを───」 「坊主の弟子にコレを借りた(某吸血鬼ドンパチ漫画」 「てへっ」 「フラットォライダーに妙なもん貸すなー!こいつが真似してロンドンに攻め込んできたらどうする気だ!!」 「ぶほっ!!(バキッ!)またぶたれた!?先生最近ドメスティックバイオレンス気味ですよ!」 「誰がDVだ!まったく……。さてこいつは彼の有名な吸血鬼ドラキュラなどの元ネタと言われる串刺し公だ。 トルコ兵の串刺し山は日本でも有名だな。よって知名度による補正が貰えるかもしれん」 「肉体的性能は槍兵クラスにしてはそんなに高くは無いがその分精神的性能でカバーしとるな。結構バランスは良いぞ」 「あこらライダー、勝手に解説するなよ」 「ちょっとくらいいいだろうに」 「おほん。でウラドの保有スキルは『串刺しの杭』以外は宝具の補助をするスキルだ。 先程触れた『串刺しの杭』はサーヴァントは恐らく無事だろうがマスターは要注意しろ。 この手のスキルを持ってるサーヴァントと戦った場合マスターVSマスターの戦いに縺れ込まれて大抵負けるから」 「まぁ士気が激減しておるからな。どんな強者だろうと士気があまりに低くては勝てるもんも勝てん」 「………(なんか、なんだかんだと息ピッタリなんですがこの二人……)」 「さてウラドの宝具『餓え渇く飲血の領地』は夜間だけ使える血液を燃料とした吸血鬼の能力を再現する特殊能力だ。 吸血能力を始め霧になったり蝙蝠に化けたり狼に変身したりと出来るが最大のポイントは復元呪詛が付く点だな。 いくら死に難いサーヴァントと言えど流石に肉体の大半を戦闘で失えば消滅するのは間逃れない。……だよな?」 「うむ。流石に余も胸から下が全部無くなるような状態になれば消滅するな。 そんな状態でもなんとか動けるのは戦闘続行スキル持ちくらいじゃないか?」 「へぇ地味だけど意外に使えるスキルだったんですね戦闘続行スキルって」 「まあAランクともなると霊核の心臓潰されてまだ抵抗できるレベルだからな。 で話を戻すがその大半の肉体を失った状態からでも戦線復帰が可能になるのが『餓え渇く飲血の領地』の強みだ。 また魔力ではなく血液を宝具の燃料にしているため魔力の無いヘロヘロの状態でもこの宝具は使えるのも利点だ。……とは言ってもその逆もあるが」 「そして『餓え渇く鮮血の粛杭』の方だが見ての通り使用する場所によっては無差別宝具にもなる非常に危険なシロモノだ。 特にライダーやチンギスハンの様な軍団系宝具や巨大生物系の宝具を持つ英霊とは相性が悪い。 これらの宝具が持つメリットがそのままデメリットとして自分たちに跳ね返るからな。 おまけにこれだけの威力を誇っていながら燃費も良い。と言うより全体的にウラドは燃費が良く使いやすいな」 「う~むうむ。よし!では坊主よこのイスカンダルが問うてやろう。このウラド・ツェペシュ、貴様ならどう攻略する?」 「……。まず両者の性質は真っ向勝負型だ。ただ『王の軍勢』は『飢え渇く鮮血の粛杭』と相性があまり良くない数が数だから。 それに『串刺しの杭』の存在も考慮すれば自然と答えは出るさ。 僕も『神威の車輪』に乗って戦い、ウラドが宝具を使ってくればよりランクの高い『遙かなる蹂躙制覇』で応戦すれば僕たちの勝ちだ」 「ほう。うむうむ(ニヤニヤニヤ」 「だからなんなんだよさっきからおまえっ!!」 「次はバーサーカー、ザッハークをやる」 「こりゃまた凄いのが出てきとるな……マスター無しでも活動出来るバーサーカーとは」 「物凄く迷惑なサーヴァントですねザッハークさんって。能力値も高いから余計に」 「単独行動以外は特にこれと言ったスキルは無いな。予知スキルもバーサーカーでは有効には使えまい」 「一番の問題は宝具の『憑き纏う呪いの双蛇』だな。 宝具性質上どう考えてもザッハークと言う怪物が聖杯戦争に紛れ込んだ──と言う構図にしかなりそうにない。 だが宝具のランクがA+とかなり高いから下手なサーヴァントでは勝てんぞこれは」 「というか滅茶苦茶不釣合いな絵面ですよね。177cmの体にレンジ1~30もの双蛇が付いてるんですよ? 本多忠勝さんと蜻蛉切以上の不釣合いぷりです!」 「しかし前々から思っていたんだがフラット。お前はどうでもいいような事ばかりに目が行くな?」 「そんなぁ褒めないでくださいよ照れますよ俺!!」 「全然褒めてないだろう!」 「まあこれ以上特に言うことは無い。実力のある英霊なら幻想種退治と同じ要領で倒せる筈だ」 「なあ坊主、正直こいつは貴様ならどうするよ?」 「普通なら放っておいて勝手に自滅するのを待つところだけど……性質が悪いからな。色んな意味で邪魔になるようなら倒すよ」 「倒す、か」 「そうだよ・・・」 「さて次はセイバー。ルノー・ド・モントヴァンでもやるか」 「もうセイバーがきたー!」 「まあ言わなくても判ると思うがこのルノー。まず変人で間違いない」 「なんで断言できるんですか?」 「怪人大国フランクの英雄だぞ?シャルルやローランと同じ王族の人間だぞ? テュルパン大司教でさえ結構微妙に変人?な気があるのにルノーがまともな訳ないだろう」 「先生が言うなら間違いないですね。なにせアレのローランさんがアレですし!」 「アレのローランがアレでなくてもローランは伝承からして元々アレだ」 「能力値とスキル共にランクの高いものが揃っており、アーチャークラスでもないのに単独行動をもってるのは良い。 ただ伝承的に放っておくとフラフラとどこかに行きそうだからその辺は注意しておいたほうがいいぞ」 「本気で冬木の街で迷子にならないとも言い切れませんしねルノーさん……」 「シャルルズパラディンの三強の一角である以上、まず戦闘技能も非常に高いと言えるだろうな」 「しかも宝具『揺らめく焔天』は刀身に幻惑の効果があり、ルノーの通常戦闘力もあってかなりやり辛いはずだ。 また真名の解放による宝具能力が地味に強い。 突然剣の軌道が鞭の軌道に変わり、間合いが伸びる。その上、魔力値の低い者がまともに喰らえばその時点で燃え尽きて死ぬ。 致死性の攻撃に加えて突然今までと攻撃のパターンがらりと変わるため、事前情報無しでは対応するのに苦労するのは間違いないな」 「まあセイバークラスである以上仕方が無いとは言え名馬『バヤール』は持っていないようだ」 「そんなに凄いんですかこの馬?」 「馬にしてはかなり凄いぞ?速い賢いタフな名馬でカタイの王女アンジェリカの居る国までルノーを案内することも出来る」 「フランス辺りから中国辺りまで……なんて馬だ…そう思いませんかイスカンダルさん?」 「余のブケファロスも負けてはおらんわ!して坊主、このセイバーはどう料理する?」 「お前に任せる」 「あん?」 「だからお前が好きな様にやればいいって言ってるの。このルノーは強力な英霊だ。小細工仕掛けても大して意味無い。 特に与える指示も無い真っ向勝負になるんだからお前に任せて好きにやらせた方がマシだよ」 「…………ふむ」 「………ふん、次アーチャーだ」 「アーチャー、トリスタンだが能力値は筋力と敏捷が抜けているな。流石は円卓の騎士か」 「でもこの人アーチャーなのにルノーさんの単独行動スキルの方がランク高いってどうなんでしょうね?」 「私に訊くな。スキルは戦闘系が心眼(偽)と戦闘続行。非戦闘系が変装だ。 自来也と言いトリスタンと言いウラドと言いなんで六次は化けるスキルを持つサーヴァントがこんなに居るんだ・・・」 「コスプレとかいうやつだな?」 「全然違うわ!」 「トリスタンは竜退治の逸話もある円卓の騎士の実力者なだけあって戦闘技能はかなり高い。 所詮弓兵と嘗めて接近戦を挑みかかればまず返り討ちに遭うだろうな」 「武装は『無銘銀剣』と『弦歌幻奏』だな。 銀剣はこれ程の一品なのに宝具じゃないのか・・・それともセイバークラス辺りで宝具化か? まあいい。トリスタンの宝具『弦歌幻奏』は無駄無しの弓などと呼ばれた必中の弓だ。 アーチャークラス的に必中の弓は大して珍しくも無いが流石に矢が無い弓矢はそう無いだろうな」 「矢が無い、っていうのはどういう意味だ?」 「そのまんまだよ。この宝具は矢を弓で飛ばすんじゃなくて、弓で飛ばした物が矢になる宝具だ。 要するに 剣 でも 矢 でも 水 でも 音 でも下手すると 概念 であっても矢として使える。 おまけにこの『矢』は標的の直ぐ近くから突然現われる訳だからそりゃ嫌でも当たるよな」 「おい坊主こりゃどうすればいいんだ?」 「勘の良さが無いサーヴァントだと多分即死───かな? 正直剣や矢の有形の矢はまだ何とか出来ても特に風や音なんかの無形の矢を有形物の間に挟まれたら対処しようが無い」 「はい!あのー先生、イスカンダルさんと一緒にこのトリスタンさんと戦うなら先生どうしますか?」 「お前もライダーと同じ事を訊くか?」 「余も今丁度同じ質問をしようとしたところだぞ」 「お前もか・・・・・・そうだな。『神威の車輪』だと御者台に居る僕が狙い打ちにされる可能性があるからリスクは高いけど『王の軍勢』をトリスタンに使うのも悪くないかもな」 「それはなんでまた?理由はあるんだろうな?」 「ライダーはランクの高い直感系スキルは持ってないだろ。だったら一人で駄目なら兵みんなで王駒を守らせる。 幸い『弦歌幻奏』対人宝具だから初撃さえ凌げれば勝てる」 「はー!なるほど!みんなで死角を無くす訳ですね?」 「うん、まあそんなところ」 「そして最後がキャスター、ソロモンだ」 「この人、人気ありますよね。今でも話題になりますし、まあ良い話題なのかどうかは別として」 「さてこのソロモンだが、能力値は完全にキャスタークラスのものだが、スキルと宝具がかなり恵まれている。 神殿を上回る大神殿の設置と魔術を行使出来る魔術書などの概念武装の製作。それに神授の叡智などがある」 「なんかインテリ系スキルっぽいですね」 「さて宝具に入るが『神約の指環』は『破壊すべき全ての符』と同系統の宝具だが神霊クラスでもいけるため正直あれよりヤバい。 まあ問題は刺すまでのプロセスなんだがキャスタークラスであると言うのを考慮すれば出来ないことは無い」 「メディアさんも手を尽くして刺せましたしね」 「で次に『七十二の鍵符』だがこれもまた使い勝手抜群だな。 自分でも七十二柱の魔術が使え他人でも使え魔力が無くても生命力で代用出来るか」 「先生!七十二柱の魔術ってどんなのですか!?」 「七十二種類も書けるか!自分で調べろ!と言いたいところだが生徒が調べたものがあるからいくつか紹介しよう。 空間転移、未来予測、思考読取、動物変身、死体操作、視聴覚の剥奪、地震、毒、天候操作、使い魔賃貸 物資調達、流体操作、植物操作、炎、ワイン製造、金属の黄金変化、精神操作、索敵・探査、交霊、 ベホマ、ラピュタの雷などがある」 「最後の二つなんですか!!?」 「知らんのか坊主の弟子?ベホマはHPが全快する魔術、ラピュタの雷はラピュタ王の宝具だぞ。本当に知らんのか?勿体無い」 「何で知ってるんですかイスカンダルさん?!」 「そして最後が『七十二の鍵符』を建造物に使う事で真価を発揮する『王の神殿』だ。 これは多分キャスタークラスでも最高の防衛力を誇る宝具だな。 内部の異界化、神殿内での七十二柱の魔術行使、おまけに維持費は自作の外部電源による供給。 おまけに透明化、空中浮遊、水中潜行、空間転移などが出来る移動要塞にもなるときてる。 アン・ズォン・ウォンの要塞もかなり堅いがこれはもっと堅いぞ。なんなんだこの鉄壁の守りは?」 「おい坊主、これ外部から破壊するんなら同ランクの対城クラスの宝具でも持って来ないとまず完全破壊は無理じゃないか?」 「うん。僕も同意見だ・・・・・・」 「さてと、さらにふざけた事にソロモンである以上は七十二柱な訳だが」 「ま、まさか!」 「魔力量さえあれば悪魔の本体が来る可能性がどうやっても否定できないな」 「ひぃぃぃいいい!七十二体の悪魔の軍勢がぁぁぁあ!!カッコイイ!!」 「むむ余と同じく軍勢とは生意気な!」 「あ、いや盛り上がってるところ悪いが七十二体はまず確実に無理だぞ」 「え、なぜです?」 「うむ説明しろ坊主」 「冬木の聖杯が集めた50年分の魔力量でも召喚できる人数が英霊七体分だからだ。しかもクラスに当て嵌めると言う条件下で。 この悪魔達は元神霊らしいから堕ちたこいつらのランクを神霊のワンランク下の精霊と仮定した場合でも英霊と同格。 つまり超単純な計算をしても50年分のマナで精霊七体分しか呼べんと言うことになる。 とてもじゃないが七十二体分の魔力量を冬木で用意するなんて理論上不可能だ」 「てことは」 「どう見積もっても一、二体が限界だろう。おまけに他にも魔力は必要になるんだ。 無駄に数を揃えるよりは要所要所で上手く使った方が良い。 と言うかな、私見だが正直悪魔の魔術が使える時点で本体にそうそう用は無いと思うぞ?」 「う…まあ確かにそうですね」 「正直微妙な悪魔を大量に召喚して現界維持にヒイヒイ言うくらいならいっそ強い悪魔に的を絞って一体召喚した方が全然効率が良い。まあこんなところかな?」 「おっと待て坊主!では一番訊きたかったソロモンの攻略法だ。・・・・・・さあ答えてみろ坊主?」 「・・・・・・そうだな、まずソロモンだけどこいつは『神約の指環』があるから最後まで残しておくのは不味い。 あんまりタラタラやってたらいつの間にか他のサーヴァントがこいつの手に堕ちてる可能性があるから。 だからソロモンの正体に見極めが付いたら真っ先に潰しておいた方がいいと思う」 「ふむそれで?」 「それで・・・一番ベストは『王の神殿』を作り上げられる前に倒す事だけどそんな都合良く行くわけが無い。だから・・・」 「だから、どうするんだ坊主」 「だから『王の神殿』に真正面から乗り込んで攻略する。征服王の軍勢と共に」 「・・・・・・」 「フ、フン!ここまで高レベルの敵との戦いになると戦略なんて無意味に近いんだ。自分たちが相手より強いか弱いかの勝負さ」 「・・・・・・・・・」 「────。最後に総評だがどれを選んでも良い。 マスターとサーヴァントの相性さえ見誤らなければ全員に勝ち残れるチャンスがある。 よってマスターと相性最高の相手を選ぶと良い。─────今日はこれまでだ。解散」 「あ、先生!」 「おい坊主!」 ~廊下~ 「おい坊主!ちょっと待たぬか」 「・・・・・・・・・(カツカツカツ!)」 「こら坊主と言っとるだろうが!」 「・・・・・・・・・・・・(カツカツカツ)」 「待て。ウェイバーよ」 「───っ!な、なんだよっ!」 「一言貴様に言っておくことがある」 「・・・・・・・・・・・・なにを、だよ?」 「先の講義、実に見事であった。各サーヴァントの攻略法。 特にソロモン戦の際の貴様の意気込みは昔の貴様とは違う気概を感じたぞ。成長したなウェイバー」 「ううう、煩いな!べ、別にお前のために一人前になったんじゃない!」 「なにぃ!?貴様それが王に対する態度か!」 「僕は・・・・・・僕は偉大な征服王の家臣として恥ずかしくない力を身に付けてるだけだ! だからお前のためじゃない。自分のためにやってるんだ!」 「ふむ──そうか」 「・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 「あ、あのさ」 「ん?なんだ?」 「僕の部屋に、昔お前が買ってきたようなゲームが・・・色々とあるんだけどさ。ちょっと対戦、しないか?」 「・・・どういう心境の変化だ坊主?」 「ち、違う!聖杯戦争の後に折角だからもっと見聞を広げようと思って色々やってみたらたまたま面白かっただけだ! だだ大体お前が僕の金で買ってきたものなんだから僕にだってプレイする権利はあるだろう!」 「はっはっはっは!しかしこの征服王にアドミラブル大戦略で挑んで来るとはな!」 「結構プレイして練習したんだ、今ならお前相手でも結構やれるさ」 「ふむいいだろう。よし!ではやるぞウェイバー」 「ああ!絶対に驚かせてやるから見てろ!」 「あれれ~?なんか先生がいつの間にかウェイバーハートフルENDに到達しちゃいましたよ?」 「まあいいか。さて今回で『マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座』はこれにて修了です!皆さんお疲れ様でした!」 「それではマスターのみんなバイバーイ!」 ~Good End~
https://w.atwiki.jp/koakumasei/pages/133.html
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ 【?】 筋力 D++ 耐久 B++ 敏捷 A++ 魔力 EX 幸運 B++ 技能 A 宝具 A++→S++ 《備考》 ・願いは? 《所有スキル》 不死〔A〕/1度だけ消滅から復活する事が出来る。ただし復活後、潜入の効果はリセットされる。 →不死〔S〕/1度だけ消滅から復活する事が出来る。またその際に嘘のボーナスを与える事も出来る。 ただし復活後、潜入の効果はリセットされる。 潜入/? 《宝具》 寒霧/このサーヴァントの体内から自動的に生成される霧。この宝具は常時発動している。 この霧の中にいる時だけ、このサーヴァントのスキルは全てS扱いとなる。 また、この霧が濃い状態だと視界は完全に0となる。ただしこのサーヴァントには通用しない。
https://w.atwiki.jp/holygrailwartrpg/pages/21.html
ヒント 真名考察の手がかり ヒントとは各サーヴァントに設定されている、そのサーヴァントの真名を考える手がかりとなるものです。本ゲームでは真名看破の際にネットなどを用いて検索することを禁止しているため、スキルや宝具などで真名がわかりにくいサーヴァントの真名を考察する最後の手がかりとなります。 各サーヴァントには2つのヒントが設定されており、どちらもそのサーヴァントの逸話や生涯について記載されています。それでも真名がわからない場合の処置は現在考案中です。詳しくはマスタースキルを参照してください。 ヒントの入手方法 ヒントは、自らの手によって他陣営を脱落させた場合に任意の陣営のものを入手することができます。この際会敵していない陣営を指定することもできますが、入手したヒントによって真名看破をする際は一度でも会敵をしていないと行えないものとします。 目次 メニュー はじめに 基本的に用意するもの ゲームの流れ FAQ ルール マスター + ... ー アライメント ー 逃走待機ポイント ー 令呪 ー 素質 サーヴァント + ... ー クラス ー 宝具 ー ヒント ←現在ページ 監督役(GM) エリア 各フェイズ + ... ー 移動フェイズ ー 遭遇フェイズ ー 戦闘フェイズ 各判定 + ... ー 先手判定 ー 逃走判定 ー 物理攻撃判定 ー 物理防御判定 ー 魔術攻撃判定 ー 魔術防御判定 真名看破 スキル + ... ー マスタースキル ー クラススキル ー 単独行動 ー 気配遮断 前衛と後衛 再契約 脱落 陣営 同盟 + ... ー 援護 ー 裏切り ー 同盟の解散 魂喰い 最終戦闘 状態異常
https://w.atwiki.jp/brilliantd/pages/23.html
キャラに付いて書いていってね 仲間にする方法、プロフィール、性能、感想、メモなど… 最終更新 2016年03月03日 (木) 17時08分18秒 ■主人公ダイオン ■サーヴァントエクスギルティ ロザリオン 朱雀 / 玄武 ブラッド アキラ ミリアム シルヴァ セナ ゴーゲン エスカ クォロ ■主人公 ダイオン 奥義【銀】プリンスモード(2枚)全能力50%アップ 【金】同時詠唱(2枚)全体攻撃+全体回復 【金】乱れうち(2枚)連続攻撃 ファイナルソード連続攻撃 シザーバトラー初期パラメータHP?/AP100/腕力65/魔力20/素早さ50 初期装備どうの大ばさみ/ぬののふく 武器系統鈍器/大鋏 防具系統腕輪/盾/帽子/兜/服/鎧 スキルB・S・A Lv2 or イベント習得 W・A Lv? or イベント習得 M・A・P・W Lv20 聖戦士密かに聖剣が装備できる 初期パラメータHP185/AP100/腕力48/魔力55/素早さ53 初期装備はがねのつるぎ/旅人のふく 武器系統短剣/剣/聖剣/槍/斧/鈍器/杖 防具系統腕輪/盾/帽子/兜/服/鎧 スキルケアト Lv2 ステュア Lv3 ケアティス Lv5~8 リザイヴ Lv10 ラケアト Lv12 ケアティスタ Lv16 ラケアティス Lv20 魔法使い初期パラメータHP160/AP100/腕力28/魔力65/素早さ43 初期装備ポカーンバトン/旅人のふく 武器系統短剣/鈍器/杖 防具系統腕輪/帽子/服 スキルエフファイブ Lv2 クリティカルボマー Lv6~7 バスターバーストバラージ Lv11~12 クロスソーサー Lv14~18 アルマゲスティア Lv14~18 白ノヴァ Lv20 超勇者初期パラメータHP210/AP100/腕力68/魔力65/素早さ63 初期装備はがねのつるぎ/旅人のふく 武器系統短剣/剣/槍/斧/鈍器/杖/魂/弓/銃/聖剣/魔剣/鋏 防具系統腕輪/盾/帽子/兜/服/鎧 スキル集気法 Lv2~3 腕力シフト Lv4~8 魔力シフト Lv4~8 全職マスターボーナス奥義「ファイナルソード」習得 奥義「同時詠唱」の威力アップ 特殊な条件で習得するスキル変身 別ページ参照 劣化フルフラールフレア 戦闘中にフルフラールがフルフラールフレアを使い敵が残っており低確率でフルフラールのLvが一定以上の時確実に習得フルフラールフレアのカスタム効果が同期する 自AP8仲間AP3攻+魔+ エインフェリア召喚 AP 20 エインフェリアを仲間にしたときに習得 ゲームの主人公 パーティからは外すことが出来ない 村人。オタクでニートの26歳と聞くとダメ人間っぽいが、中々どうして意外とストレートな主人公タイプだったりする 「シザーバトラー」「聖戦士」「魔法使い」「超勇者」のクラスになれる ルビーQなので転生で強化していくのが基本。何か拘りがある訳でもなければ最終職は超勇者一択だろう 超勇者は万能型だが、どっちつかずになるよりかは物理か魔法かに偏らせたい、かも あらゆる武器を装備できるメリットを活かしやすい物理系が扱いやすいか 更に変身も習得できるので、使い方は貴方次第の主人公さんである +バーストFでのダイオン バーストF現在の初期ステータスO村人 HP015/AP100/腕力10/魔力15/素早さ50 闘志 HP175/AP100/腕力60/魔力20/素早さ50 聖戦士 HP125/AP100/腕力40/魔力50/素早さ50 魔法使い HP100/AP100/腕力20/魔力60/素早さ40 超勇者 HP150/AP100/腕力60/魔力60/素早さ60 同時詠唱 全体ではなく→単体魔法攻撃になった ファイナルソードは腕力 魔力 武器攻撃力で計算される 同時詠唱の回復量は魔力1倍 強化後は魔力の2倍 初期選択肢によって変動短剣 かすみ二段 神速全体斬り 自己クイック 剣 十文字斬 凶斬り ためる 槍 三段突き 閃光衝 瀕死モード 斧 高速ナブラ アックスブーメラン 狂戦士モード 鈍器 バスタースマッシュ デストラクション 猛襲フォーム 魔法ステッキ 大防御 パワーレイズ(魔+20%) パワーレイズアップ(魔+20%) 弓 連射 でたらめ射ち 集気法 銃 トリプルシュート TXジターバグ ロックオンスナイプ 体術 天烈拳 旋風脚 ヒートモード 火属性 イーターフレイム ダンシングブレイズ 灼熱迷宮 水属性 氷弾 モーメントフリーズ エターナルFブリザード 雷属性 ボルテックボール サンダーワンウェイ ランニングライトニング 風属性 エフファイブ クロスソーサー パラーラ 土属性 ロックミサイル フューリーノーム ポイゾ ルナティック/魔法使いの場合サーヴァント次第ではシルフィードへの洞窟が難所となりかねないその場合火・風・土が無難?(骨は冷・雷耐性) デザイン:しょぺ ■サーヴァント エクスギルティ 鎧の生命体 ダイオンに憑依して、ダイオンをパワーアップをすることができる 町やダンジョンにある「ギルティボックス」を調べるとエクスギルティがパワーアップする。新たに特殊能力を覚えることもある。そのパワーアップは憑依に影響する。全部で20コシルフィード城下町(左上の方) リシェルの村(右上の方) ハイマハガネの眠る洞窟(ボス手前) 人食いワニの住む沼 エルドの村(占い婆さんの家) エルドの村(地下道) 歪む森(左上の方) ディーンの村(村長の家) 妖魔の森(ボスの近く) 大砂漠へと続く森(リン メイプルヒル戦の位置から右側) ギルムの村(右下の方) 大砂漠への洞窟(地下フロア、宝箱の所) ラシーカの町(道具屋とかのある1F) ソロンの町(右下の民家、要エルドの鍵) 氷湖(左下側の洞窟、マスケッターがある所) リディアの浜辺 シルフィード城(牢屋の鍵 エルドの鍵) 凶暴なモンスターの潜む洞窟 怪しい森(レトロダンジョン?) 戦士達が掘った塔へと続く洞窟 逃げ場のない灼熱の山(ソファラ騎士団アジト) 水竜の眠る洞窟 シルフィードへの洞窟(ネズミの棲家) 銀の迷宮 光る雲を突き抜ける塔 水中神殿 クラッド鉱山 封印の地(奥) 逃げ場のない灼熱の山(結界) 基本的にギルティボックスでのみ成長する。経験値は手に入らない。 憑依するとパーティ枠が開くので、五人で戦ってる様な気分になれる。 ノーリスクでダイオンを強化できると考えれば、強キャラで固めていかないとキツいHARD以難向けのサーヴァントかも 因みに憑依はアトモスヘイズへ向かう途中、ワールドマップ上のイベントバトルで習得する 鎧の生命体だけど、血液型がある AB型 愛称はエクスギル。ダイオンをご主人と呼ぶ。 良いヤツ。 愛用者 とら(1) ダージリン紅茶(1) 都(2) デザイン:しょぺ ロザリオン 職業:アーチャー 初期パラメータLv4/HP174/AP100/腕力50/魔力50/素早さ50 初期装備クロスボウ/ぬののふく 武器系統短剣/弓/銃 防具系統腕輪/帽子/服 スキル沿波射ち 初期習得 でたらめ射ち Lv5~6 ボルテックボール Lv5~6 ケアト Lv7 ステュア Lv9 マナストーンで能力を上げることが出来る。クラスチェンジにはLv10、Lv30必要 一次転職の際、必要レベルを超える余剰のレベルは「(レベル-10)×500ゲシュタ」のボーナスになる。 二次転職の際、必要レベルを超える余剰のレベルは「(レベル-30)×2000ゲシュタ」のボーナスになる。 転職のツリーは以下光「シューターナイト」光「剣帝」 闇「武器王」 闇「魔道弓闘士」光「ロードオブホワイト」 闇「マジックエンペラー」 マナストーンの所在シルフィードへの洞窟 封印の地 +光 シューターナイト 職業:シューターナイト 初期パラメータLv10/HP299/AP100/腕力60/魔力40/素早さ60 武器系統弓/銃 防具系統腕輪/帽子/服 スキルアローレイン Lv11 トリプルシュート Lv12 魂の矢 Lv16 TXジターバグ Lv18 職業 剣帝 初期パラメータLv30/HP599/AP100/腕力70/魔力40/素早さ65 武器系統短剣/剣/聖剣/魔剣/超剣 職業:武器王 初期パラメータLv30/HP569/AP100/腕力65/魔力40/素早さ70 武器系統聖剣と魔剣以外 スキル↓Lv31習得 連ね斬り 疾風剣 竜破剣 高速ナブラ 強撃 バスタースマッシュ 三段突き 閃光衝 凶斬り ハイスピード斬舞 神速全体斬り かすみ二段 バイオレントレイジ デストラクション 真空剣 プラズマスラスト アックスブーメラン 横払い 自己クィック +闇 魔道弓闘士 職業:魔道弓闘士 初期パラメータLv10/HP199/AP100/腕力40/魔力60/素早さ50 武器系統短剣/弓/杖/銃 防具系統腕輪/帽子/服 スキルマイトレイズ Lv12 ケアティス Lv13 万能Kフィールド Lv14 リザイヴ Lv15 サンダーワンウェイ Lv15 ラビットソウル Lv16 魔力増強 Lv18 クリティカルボマー Lv19 ホークアイ Lv20 職業:ロードオブホワイト 初期パラメータLv30/HP399/AP100/腕力40/魔力70/素早さ50 武器系統短剣/杖 防具系統腕輪/帽子/服 スキルケアティスタ Lv31 ステュアーザ Lv31 スーパーマイトレイズ Lv31 ラケアティス Lv32 耐物理Kフィールド Lv32 耐波動Kフィールド Lv33 リザイヴィス Lv34 ラビットトループ Lv34 職業:マジックエンペラー 初期パラメータLv30/HP449/AP100/腕力30/魔力70/素早さ50 武器系統短剣/杖 防具系統腕輪/帽子/服 スキル Lv? わりとチャラくてお調子者のエルフサーヴァント。 聖○3システム。 闇方面のツリーへ行くと最終的に弓が装備できなくなるため、弓技は死ぬ。って言うか最終クラスの3/4で弓技が死ぬ。弓カワイソス。 第一段階で光を選ぶと物理、闇を選ぶと魔法系。光光→剣帝、聖剣・魔剣技 光闇→武器王、武器技色々 闇光→ロードオブホワイト、回復・強化魔法 闇闇→マジックエンペラー、攻撃魔法? クラス名が王とかエンペラーとかそんなのばっか 武器王は軽く引く勢いで技を習得する。 ツリーの分岐が二段階のため、二週やる必要があるかも? 愛用者 都(4) 朱雀 / 玄武 **朱雀 クラス名称 =サーヴァント初期パラメータHP125/AP100/腕力35/魔力12/素早さ55 初期装備ミニマムダガー/ぬののふく 武器系統短剣/剣/斧/杖/棍棒/銃 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 スキルケアト 初期 イーターフレイム 初期 ステュア Lv.6 でたらめケアト Lv.8 ラビットソウル Lv.9 ケアティス Lv.10 リザイヴ Lv.12 ファイアオーシャン Lv.15 ダンシングブレイズ Lv.17 ラケアト Lv.18 Lv20強化 選択ボーナス → (HP+100・AP+30/腕力・魔力+20/ラビットトループ取得/メガンテ取得)のうち一つ Lv30強化 選択ボーナス → (HP+100・AP+30/腕力・魔力+20/ジャッジメントJ習得/白ノヴァ習得)のうち一つ **玄武 クラス名称 =サーヴァント初期パラメータHP124/AP100/腕力32/魔力60/素早さ45 初期装備マジカルタクト/ぬののふく 武器系統短剣/剣/槍/杖/棍棒/弓 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 スキルケアト 初期 氷弾 初期 ステュア Lv.6 ギャンブルケアト Lv.8 万能Kフィールド Lv.6 ケアティス Lv.10 リザイヴ Lv.12 コールドスマッシュ Lv.15 モーメントフリーズ Lv.17 ラケアト Lv.18 Lv20強化 選択ボーナス → (HP+100・AP+30/腕力・魔力+20/上位防御魔法2種習得/メガザル取得)のうち一つ Lv30強化 選択ボーナス → (HP+100・AP+30/腕力・魔力+20/ラケアティス習得/黒ノヴァ習得)のうち一つ 双子のサーヴァント。 玄武の方が魔法寄り、朱雀の方が物理寄り。 2人とも回復魔法、攻撃魔法、補助魔法をまんべんなく習得するが、効果が高いものは少ない。 玄武のフィールド系魔法(防御や波防上昇)がなかなか役に立つ。 双子だけあって、対になるあの究極魔法を各々覚える。 ファイアオーシャンとコールドスマッシュは、朱雀と玄武を同時に編成していると追撃が発生する。 二人同時にPTに入れたくなるが、人数枠を圧迫するのがちょっとした悩みの種。 愛用者 23(1) 散々(1) tro(1) 都(1、5) りるるるる(1) ダージリン・紅茶(2) デザイン:しょぺ ブラッド キャラクター原案 しょぺ 職業:サーヴァント 初期パラメータLv1/HP?/AP?/腕力?/魔力?/素早さ? 初期装備ミニマムダガー/? 武器系統剣/短剣/杖 防具系統腕輪/帽子/服/女性鎧 スキルアプケアト Lv.3 AP50 味方全員AP20回復 ケアト Lv.? AP5 味方単体回復小 ケアティス Lv.? AP10 味方単体回復中 ラケアト Lv.? AP15 味方全体回復小 ステュア Lv.? AP3 HP小回復+ST回復 ステュアーザ Lv.? AP15 HP小回復+ST回復(全体) リザイヴ Lv.? AP25 味方復活単体 ガンツァーナックル Lv.? AP4 無属性単体攻撃Lv1 ブラッドフラッド Lv.25 AP10 ブラッド専用最強魔法 AP50以下の時のみ使用可 全体攻撃 ガンツァーレイブ Lv.26 AP16 無属性単体攻撃Lv2 時間圧縮 Lv.29 AP 20 ケアティスタ Lv.30 AP16 単体回復大 ブラッドソード Lv.30 AP4 敵全体に二回攻撃、多分魔力依存? APの一の位が8の時に使用可能 フルラケアティス Lv32 AP30 味方全体大回復 要タメ 黒ノヴァ Lv34 AP40 ラケアティス Lv35 リザイヴィス Lv37? 味方単体をHP大回復で復活 パワーアップLv20強化 → (AP+60/腕力+40/魔力+40/素早さ+20)のうち一つ Lv30強化 → (AP+60/腕力+40/魔力+40/素早さ+20)のうち一つ 少なくとも初期は恐ろしく頼りない。けれど育てていくと…? マイケルもビックリなほどパワーアップボーナスが高い。物理でも良さそうな気がしてくるが基本術士である 二回パワーアップ(APは強化しない)して超魔のカードを装備すると、最大APが98なので最初からブラッドソードが使える またはセレスティアルリング+愛のカードでも。こちらはAPが200を超えるので実用性大更にエインフェリアの松葉菊をパーティに入れれば、毎戦闘開始時にぶっ放すとかも可能。 ブラッド好きなら覚えて置いて損は無い、と思う 時間圧縮やアプケアト、そして回復魔法での補助が基本になるかも 魔力をごりごり上げていけば、ガンツァーレイヴでもそこそこダメージソースになる。回復魔法の威力も上がるので良い感じただ、安定した回復役にするには素早さが足りないかも。 クロックアップ状態ならフルラケ即時発動!しかも行動回数は一回分というお得っぷり。 高魔力時の黒ノヴァの威力も素晴らしい アプケアトと時間圧縮でのサポートを中心にするなら、APを強化すると使い勝手が良い。 ブラッドフラッド ブラフラx2とブラソーで多分カットインは三種類 おまけ 愛用者 Gサンダーげーつ(1、2) とら(2)、都(6) デザイン:しょぺ アキラ 職業: 初期パラメータLv?/HP?/AP?/腕力?/魔力?/素早さ? 初期装備? 武器系統? 防具系統? スキル天烈拳 旋風脚 ミリアム シルヴァ 職業:サーヴァント初期パラメータHP?/AP?/腕力?/魔力?/素早さ? 初期装備?/? 武器系統短剣/槍/杖 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 スキルフォースシール(AP3) スキンオブチップ(AP3) 超重力(AP3) 広域フォースシール(AP15) 広域スキンオブチップ(AP15) 広域超重力(AP15) アトレイユ(AP6)単体攻撃 紫炎玉(AP12)全体攻撃 エーデルワイス(AP18)味方全員HP回復 ウォーレン(AP24)連続攻撃 ゲシュタラッシュ(AP0) 人形作成(AP0) 人形遣いのサーヴァント、4種類の人形を操って戦う万能タイプ 人形作成について人形作成のスキルを使い、各人形に作成ポイント(=シルヴァの戦闘回数)を50割り振るたびにレベルを+1できる(初期レベル0最大レベル3) エーデルワイスは隠し能力でレベル2で状態異常治癒、レベル3で戦闘不能回復が付与される ゲシュタラッシュについて使用時点での全財産を預け、戦闘回数に応じてお金を増やす。しばらくお金を使う予定がないときやダンジョン潜る前とかに使うと効果的かも知れない 戦闘回数0-29 倍率0.7 戦闘回数30-59 倍率1.1 戦闘回数60-99 倍率1.3 戦闘回数100- 倍率1.5 ボス戦では弱気状態になり戦力ダウン でもそのうち克服してくれる(しょぺぞう曰くシルヴァのボス戦闘参加回数にて解除) へたれお姉ちゃん 人形を強化していくとカットインが入るようになるけれどスカートが短すぎて目のやり場に困る。 どことなく某ねずみのあのキャラを想像してしまうけれど気にしたら負け。 愛用者 此方がぜる(1) メピカリ(1) りるるるる(3) デザイン:しょぺ セナ 職業:サーヴァント初期パラメータLv1/HP140/AP100/腕力55/魔力50/素早さ60 初期装備どうのつるぎ/ぬののふく 武器系統短剣/剣/魔剣 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 スキル鬼王斬 Lv2-6 鬼王斬・烈 Lv2-6 鬼闘気 Lv2-6 神速全体斬り Lv7 波動剣 Lv10 開眼 Lv14 凶斬り Lv18 鬼闘気による自己強化+近接攻撃タイプのサーヴァント 鬼闘気について複数回使用することで鬼闘気Lvが上がり、鬼王斬/鬼王斬・烈/波動剣の効果が上昇する 各種ステータスも使用レベルに応じて上昇(数値未検証/殴りダメージ増加は確認) 溜めすぎると爆発してセナが戦闘不能状態になる、上限はレベルによって決定らしい レベル÷10(切捨て)までの溜め段階はおそらく爆発安全圏内、それ+1だと時々爆発、+2だとたぶん確実に爆発のようです。 開眼について使用後ステータスが下がった状態で戦うことで経験値をストックできる ストックした経験値は仲間に分配可能(各メンバーに1/4分配) またへたれキャラかと思ったら意外としっかりしてた子 不人気っていうなぁぁぁー! 愛用者 りるるるる(4) デザイン:しょぺ ゴーゲン スキル自己クイック ラビットソウル ホークアイ ロックミサイル フューリーノーム サイレントキル 初期習得 F・X 斬鉄剣 先制行動セット 初期習得 パワーアップLv20強化 → (HP+150/AP+30/腕力+20/素早さ+10)のうち一つ Lv30強化 → (HP+150/AP+30/腕力+20/素早さ+10)のうち一つ 先制行動セットで戦闘開始時に自動的に発動する先駆けを設定できる。内容は以下。2段行動(50%) サイレントキル(50%) 自己能力上昇(20%) F・X(50%) 仲間AP小回復(25%) 斬鉄剣(20%) なお、先駆けはボス戦の際は100%発動する。 ストーンQと同じく、強化屋で強化することが出来る。 物理戦力としてやたらと優秀。聖剣と魔剣が装備できるため、ホーリーソードを買うだけで一気に楽に。 斬鉄剣が凄まじく優秀。全体即死&即死無効でも大ダメージ。使用後4戦闘のクールタイムはあるが、使用APも1なためどんどん積極的に使っていける。 腕力も高くF・Xが4回攻撃の為、普通に戦っても強い。ダイオンの存在がみるみる薄く。もうあいつだけでいいんじゃないかな マジイケメン。 愛用者 都(3) エスカ 職業:サーヴァント初期パラメータLv1/HP112/AP100/腕力50/魔力53/素早さ45 初期装備棍棒「圧殺丸」/ぬののふく 武器系統棍棒/ 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 技一覧 AP 効果(腕力999にて検証) 習得Lv ベル射出 0 ベルを出現させる 初期習得 ベル解放 0 出現しているベルの色に応じた効果を発揮 初期習得 グリーンブレイズ 10 単体に通常攻撃の7割ほどのダメージ 初期習得 エスカヒール 10 エスカの最大HPの2割分全体回復 ラーバウェイヴ 15 全体に通常攻撃の3割ほどのダメージ フォースインパクト 20 単体に通常攻撃の3割ほどの4連激(合計平均で130%前後) なお、技はすべて必中のようだ。 初期装備が「棍棒『圧殺丸』」のため、序盤の戦闘では通常攻撃でもなかなかの火力。 戦闘中に「ベル射出」を使うことで、戦闘画面左方(戦闘レベルの左)にベルを召喚する。特定の技を使うごとにベルを叩き、3回叩くごとに色が変わる。ベルは1つしか召喚できない。色の変化順黄色(最初)→緑(3回)→赤(6回)→青(9回) 叩く回数グリーンブレイズ→1回 エスカヒール→2回 ラーバウェイブ→3回 フォースインパクト→3回 「ベル解放」を使うと、その時のベルの色に対応した効果が発揮される。ベルは消滅する。黄色→味方全体HP回復(回復量はエスカの最大HPの1割) 緑→敵全体強力攻撃(腕力999時、通常攻撃と同程度の威力) 赤→自分AP全回復 青→敵単体超強力攻撃(腕力999時、通常攻撃の2倍程の威力) 注意点ベルの色が変化する回数ちょうど叩かないと、色は必ず黄色になる。 (例1:エスカヒール2回使うと合計4回叩くため、3回の緑を通り越し黄色に戻る) (例2:エスカヒール3回使うと合計6回叩くため、赤になる) 10回以上ではいくら叩いても黄色のままである。 エスカのHPが半分以下だとベルが不安定になり、一定時間毎に1回ずつ叩かれてしまう。 ベルは叩かないでいると一定時間で消滅する。 効果を発揮させるまで時間がかかるため、雑魚戦ではベルは使いづらい。物理攻撃力は低くはないため通常攻撃メインか。ベルを叩く技はベルを射出しなくても使えるため、そちらを使っていってもよい。 ボス戦ではベルを叩く暇がなかったり、HPが減って勝手にベルの色が変わったり…と、ボス戦でもちょっと使いづらいかも。 やっとのことで青にしたところで、そこまでの苦労が報われるほどの威力があるわけでも…ない。単純に効率だけで考えるなら、時間をかけてベル射出~叩く~ベル解放、なんてやるよりも、別のキャラを入れて毎ターン必殺技を使わせた方がよほどいい。 でもそこを使うのが愛ではないかね?エスカちゃんはやるきないかわいい。 ツ○ンビー。 ところで服は? Lvは35くらいまで上げよう。 腕力を極めて、最強鈍器を持たせて、神力と攻++をかけてあげてから青ベル解放をすると恐らくゲーム中最大の一撃ダメージを出してくれる、浪漫だね。参考 http //www45.atwiki.jp/brilliantd/?cmd=upload act=open page=%E4%B8%BB%E4%BA%BA%E5%85%AC%EF%BC%86%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%88 file=da2.jpg 上記にも書かれているが、実は毎ターン通常攻撃を連打するのとほぼ変わらないダメージ倍率。 愛用者 散々(2) ダージリン・紅茶(3) デザイン:しょぺ クォロ 職業:サーヴァント初期パラメータLv1/HP/AP100/腕力73/魔力2/素早さ65 初期装備グラップラーの心 武器系統 格闘/ 防具系統腕輪/帽子/服/女性服 技一覧 名前 AP 効果 習得Lv 震空拳 10 単体攻撃 初期習得 居合い脚 12 連続3回攻撃 初期習得 飛竜の拳 14 炎の拳でニ連撃 震空拳を使うと閃く 破砦撃 20 5連撃 飛竜の拳からの派生? 翔聘乱舞 30 殴り系最強技 破砦撃からの派生? 気刃 14 空気の刃で敵を斬る 震空拳からの派生 貫殺光 18 全体に光線を発射 気刃からの派生 超嵐貫殺光 25 貫殺光の連続攻撃 貫殺光から派生 サマーソルトキック 16 中威力攻撃 居合い脚を使うと閃く 瞬天脚 21 全体攻撃 蹴り技を使うと閃く(要レベル8?) 雷神掌 19 単体3回攻撃・雷属性 殴り技を使うと閃く(要レベル10?) 炸裂かかと落とし 22 連続攻撃 蹴り技で閃く(要レベル10?) 天衣無縫脚 26 怒涛の連撃 蹴り技で閃く(瞬天脚から派生?・カットインあり) Lv20強化 → (HP+150/AP+30/腕力+20/素早さ+10)のうち一つ Lv30強化 → (HP+150/AP+30/腕力+20/素早さ+10)のうち一つ キャラ解説バージョンアップで新たに増えたサーヴァントの一人。格闘家。 初期装備で防具も何も装備してないので「裸かー?w」と思っていたら本当に裸同然の格好をしていた。 お姉さん枠で、豊満なボデーでダイオンを誘惑してくる。が、22歳でダイオンよりよっぽど若い。 なのに、「~だのう」「~だぞい」みたいな某マミゾ●ウさんみたいな話し方をするので歳がかなり上に見える。 ダイオン君も思わずさん付けで呼ぶほど。 特徴技を使えば別の技を閃く、ロマ●ガ的なシステムを持つ娘。覚えた時にカットインが表示されるが、 結構呑気してたプレイヤーもこれにはビビった。 殴り技なら殴り技を、蹴り技なら蹴り技を閃くようだが詳細はまだ不明。 愛用者 ダージリン・紅茶
https://w.atwiki.jp/matomeyy/pages/29.html
サーヴァント一覧 ☆5 +セイバー No.2 アルトリア・ペンドラゴン +アーチャー +ランサー No.88 ブリュンヒルデ No.143 エルキドゥ +ライダー +アサシン +キャスター No.215 スカサハ=スカディ +バーサーカー No.52 ヴラド三世 +エクストラ No.173 シャーロック・ホームズ ☆4 +セイバー No.6 ジークフリート No.101 ラーマ No.138 エリザベート・バートリー[ブレイブ] No.176 フランケンシュタイン +アーチャー No.11 エミヤ No.14 アタランテ No.207 ケイローン +ランサー No.140 ヴラド三世[EXTRA] No.181 源頼光 No.183 パールヴァティー +ライダー No.29 マリー・アントワネット No.30 マルタ No.94 アストルフォ No.182 イシュタル +アサシン No.109 エミヤ[アサシン] No.159 新宿のアサシン No.170 不夜城のアサシン +キャスター No.67 メディア[リリィ] No.145 ギルガメッシュ No.208 ジーク +バーサーカー No.58 タマモキャット No.162 茶々 No.178 織田信長 +エクストラ No.147 ゴルゴーン No.164 パッションリップ ☆3 ※未編集 +セイバー +アーチャー +ランサー +ライダー +アサシン +キャスター +バーサーカー +エクストラ ☆2 ※未編集 +セイバー +アーチャー +ランサー +ライダー +アサシン +キャスター +バーサーカー +エクストラ ☆1 ※未編集 +セイバー +アーチャー +ランサー +ライダー +アサシン +キャスター +バーサーカー +エクストラ
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/686.html
マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 七時限目 これはサーヴァント講座六時限目より前のお話である。(ナレーション) 時系列的に最終回の前のお話である!(大事な事なので二回ナレーションが入りました) 「先生ー先生ー先生ー!! グモーニン、マイティーチャー! 先生センセセンセセンセセセセンンセ!(扉コンコン」 「先生ーーセンセ先生センセ先生先生センセセセセン教授センセーイ!!(扉ガンガン!」 「先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生先生(扉ズガガガガガガ!!」 「センセ────」 「やかましいぞフラットォッ!! 日曜朝はクァメンライドゥーからプリキュアのダブルコンボを垂れ流しつつゲームするという私の平穏で安穏で安息なゴールデンタイムの邪魔するなぁッ!!(バターン!」 「イ────ぶるあぁぁーーーっ!? お、オゴ…、ド、ドアが顔面に……(流血」 「…………ほら、これでも振り掛けて消毒しとけ(パタン」 「ちょ、ちょっと! 先生待ってくださいよ! ってしかも先生がくれた消毒薬って除菌と消臭のファプリースじゃないですか!! こんなので消毒した人なんて聞いたことないですよ!?(扉ドンドンドン」 「ハァ……寝ても覚めてもうるさい奴だね君は……。(ガチャリ) で、何の用なんだフラット?」 「先生! サーヴァント講───」 「────(パタン。ガチャリ」 「センセェエエエエエエエ!! 無言でドア閉めて鍵まで掛けるなんてどういう了見ですか!? 俺まだ最後まで喋ってないじゃないですかー!」 「やかましい黙れ! オマエが何を言おうとしてるのかくらい最後まで聞かんでも分かるわ! 何年来の付き合いだと思ってる!?」 「駄目です先生! まだ新米の皆鯖マスターさんたちだっているかもですよ! 教鞭を振るう立場の者としてその態度はあんまりでしょう?! うわーーん!それでもプロフェッサー・カリ☆スマなんですか! 今度からロード・エルメロイ二世じゃなくてロード・エロめロリ二世って呼びますよ! いいんですか?」 「あー好きに呼んでくれ。平穏の対価としては安いものだ。 ついでにその渾名にドン引きした生徒達が私の周りを付き纏うのを止めてくれるかもしれんしな。 とにかく私はやらないぞ。ハートを略奪するハサンプリキュアを見るので忙しいからな。それにしても青い子はウザ可愛い」 「しょうがないですね。今回は本当に久しぶりの"ほんのちょっとだけ帰ってきたマスターV講座"なので教授にはイヤでも教壇に立って貰いますよ! さあスケさん! カクさん! やっておしまいなさい!」 「─────は? スケサン? 核酸? 人の部屋の外で一体何を騒いでるんだあの馬鹿者は?」 「よしきた(ドアノブこきゃっ!とな」 「控えい控えい! 頭(ず)が高い、頭を低くしろ!(ドア蹴破り」 「な、なんだーーー!!?(ビクッ!)っていうか誰が背の低いチビだ!!」 「控えおろう! ここに居らせられる御方をどなたと存じ上げるか! この御方こそはかの名高き聖堂王シャル───」 「俺フラット・エスカルドスです。シャルルマーニュ大帝じゃないッス」 「おおっとそうだった! ついいつものクセで。オホン! とにかく、このウイロウが眼に入らぬのかー!」 「印籠ですよ印籠! イ・ン・ロ・ウ! ういろうなんて日本旅行のお土産見せ付けてどうするんですか!?」 「………おいフラット君。その馴染み深過ぎてもはや見飽きた顔はなにかね?」 「スケさんにカクさんです!」 「アホタレッ! 一体どこのジャパンにそんな超絶マッチョで巨漢戦士なスケさんと、金髪碧眼で三枚目騎士風なカクさんがいるか! 大体君のどの辺が水戸黄門なんだ!」 「前振り不要で問答無用! さあ出番ですよファラオ様! モサドのように華麗に拉致っちゃてください!」 「ふははははーー!! 俺様こう見えて釣りも得意だからな! 流石最強ファラオ、何でも出来て格好イイ!(ポイーッとな」 「ちょ、おま、待てーーーーーー! これのどこが釣りだ!? 投げ縄を他人の足に引っ掛けて引き摺ってるだけだろう!! これじゃ市中引き回しの刑じゃないか! っていうか学内でそんな馬鹿でかい戦車を乗り回すな、つか建物壊すなぁぁあ! ええい、もうツッコミ所が多過ぎて間に合わーーん!」 「さあ先生! アジアの端っこの半島にあるらしい"地上の楽園"に連れて行ってあげますよっレッツらゴー!」 「は、離せ! いーーやーーーーだーーーー!!(ズルズルズル」 ~教室~ 「さてようこそ地上の楽園へ!」 「……………」 「───おごッ!? よもや貴様───がっ!? む、無言でグーパンですか!? しかも二度もぶった!」 「…………………(ムスッ」 「さあ先生むくれてないで授業をどうぞ! その教壇は敬愛なる先生の為に用意した美的センス溢れるエレガントな机ですよ! なんとあの建築王が特注で作った一品物! これはプレミア物ですよ~やる気がみるみる湧いて来ないと嘘ですよねっ!」 「………金銀での過剰細工のせいで目が滅茶苦茶チカチカする。クァメンライドゥとプルィキュア見ながらゲームタイム…(ムスッ」 「なんだ貴様王の芸術に対してその無礼は!? 折角俺様が手間暇かけて作ってやったハイパーゴージャススペシャルに文句があると吐かすか!!?」 「先生過ぎたことを悔やんでも仕方がありません! さあさあその不満を講義にぶつけてください!」 「私としてはこの怒り全力でオマエにぶつけたいなあ」 「あ、そういえば言い忘れてましたけど仮面ライダーWとハートキャッチプリキュアは俺がちゃんと録画しておきました! 講義終わったら先生に献上しますね?」 「よし、さっさとつまらない雑事は片付けて録画を見るか(即答」 「そ、そんなに観たかったのだな教授殿………それは申し訳ない事をした」 「さて、至極面倒で仕方ないが今回は皆鯖第七次の講義に入る………ではまずは、オイそこの何食わぬ顔で席に着いてる七騎。お前達にはとっとと退室することを命じる」 「えーーー!!」「な、なんだとーー!?」「英霊差別だー!」 「FateAS本編に帰れっ! さっき私の部屋にローランとベーオウルフが乱入してきてラメセス二世まで出てきた時点で相当嫌な予感はしてたがやはり案の定だ!! 一体何が悲しくてサーヴァントにサーヴァントの講義をしなきゃならんアホ臭い! 大体君達の行動パターンなんてこっちは読めているんだ、自分の方が強い!とかいう主張しかしないだろう! はい退出退出!(ポチっとボッシュート」 「な、落とし穴!?」「ああああああーー落ちるーー!」「人をゴミのようにーーー!」「英霊は滅びぬ何度でも蘇るさーーーー!」 「にどとくんなーーっ! はぁはぁはぁ…! くそ、終始叫びっ放しで喉が乾いたじゃないか……おっ? 麦茶か気が利くなフラット」 「いえいえどういたしまして!」 「で、教授? すごく訊き難くはあるんだけどわたしたちは残っててもいいの?」 「君達はマスターだろう。どうせ居ても居なくても変わらんのだから君達の好きにしたまえ」 「では折角の機会だ。参加させて頂こうか」 「皆鯖第七次の顔触れだが────ふむ、セイバー:エンキドゥ。ランサー:孫悟空。アーチャー:アタランテ。ライダー:坂田金時。アサシン:ジェヴォーダンの獣。バーサーカー:ピサール。キャスター:プテサン・ウィ。以上か。 やれやれ超メジャーから超ドマイナーそれに色物までなんなんだこの品揃えの豊富さは?」 「なんか全体的に皆さん戦闘スキルが少ないですよね」 「スキルが異様に豊富なのが皆鯖第七次の特色でもある。っというかどいつからも物凄い獣臭が風に乗って漂って来るんだが……?」 「なんかみんな野性化してない? 周りにいるの動物ばっかなんだけど」 「本来ならこの辺りでサーヴァントを選ぶ時に参考にしたい三つの条件をおさらいするところだが……面倒なのでカットカットカット!だ。強制労働で残業手当も付かんのだ。各自で復習したまえ。ついでにフラットに復讐してくれる者も随時募集中だ」 「ちょ先生!? 真顔でゴルゴ募集するのやめてください!」 「ではミスター雨生。君がこの皆鯖第七次の中で最も気になる奴はどれかな?」 「ピサール超くーる。(即答)ヤリたいコトもヤれないこんな世の中じゃ──ぽいずん!」 「君のヤリたいコトって解剖だろう。そんなものいつの時代でも駄目に決まってるだろう!」 「……先生先生、雨生さんってばバーサーカーフェチなんですかね?(ヒソヒソ」 「いや…あれは単に血に飢えたスプラッターフェチなんだろう。(ヒソヒソ)ジェヴォーダンカッコイイなどと寝言を絶叫してる君と同じだフラット」 「はあーーーー!? な、何言ってんですか先生! ジェヴォーダンの獣とか猟奇サスペンス風味で超カッコイイじゃないですかっ!」 「本当に同レベルなのね……」 「とは言ってもまあ今回のはメンツを見ただけで結果はほぼ決まってるようなものだがね。知名度と実力が他より頭一つ分は飛び抜けている。 正直私には孫悟空とエンキドゥが一騎討ちしてるビジョンしか見えないのだが、君はどう思うねミス沙条?」 「わ、わたし?! し、指名があるなんて思わなかったわ……ええっと、坂田金時とかはどうかしら? 彼日本じゃかなり有名だし、もしかしたらとかない?」 「金太郎なんて貧坊ちゃま衣装のイメージしかないぞ。俺は坂田金時よりもアタランテの方がまだ使えると思うがね」 「間桐さん貧坊ちゃまに謝ってください! 彼のファッションセンスは時代を先取りし過ぎただけなんですから!」 「個別解説に入ろう。今回はマイナーな順にやることにしようか。 最初はエロいことしようとすれば落雷でお仕置きよ!プリティ☆ウィことキャスター:プテサン・ウィからだ」 「プテサン・ウィ。出自はネイティブ・アメリカン伝承…つまりインディアンのスー族に登場する人物でクラスはキャスター。身長172───172cm!? デカッ!? 172cmとかどこの電柱だこの女?!」 「先生! そこは食いつくところじゃないと思います!」 「自分が"りとるまん"なのを気にしてんだね、ぷろふぇっさー?」 「ファック、連中と同様にボッシュートされたくなったらもう一度その口でクソを垂れるといいぞミスター雨生虎之介。すぐさま下水に流してやる。 ……おほん、では続けるぞ。能力値は筋力D 耐久C 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具B。………これは…、驚きだな。超マイナーなのに想像以上にステータスが高いぞ。 なぜこんなに高いんだろう? 女神だったりしたパターンもある位だから生前は相当の力を持っていたのか?」 「え? 別に普通───でもないですね。彼女ってばキャスタークラスにしては凄く能力値に恵まれてますね先生」 「クラススキルは陣地作成:B と道具作成:C 。道具作成は特に動物の骨や皮といった自然物を利用した器具を作ることに秀でている。だそうだ。こちらは特に語る所がないので固有スキルに移ろう。 固有スキルは神性:C 魔術:A で自然干渉系の魔術が得意。命の遺産:Bか。この中で一番の注目すべきは命の遺産だ」 「これって初めて出てきたスキルですよね先生?」 「そうだ。このスキルは一風変わっていて、まあ噛み砕いて説明するとキャスターが死ぬ時にマスターに必要なものを遺産として残す、という感じのスキルだ。消滅の時点でプテサンに残っている魔力が多ければ多いほど遺産の質が上がるのにも注意が必要だぞ。 つまり敵にジワジワと弄られて魔力を削られるよりは、一撃で心臓や首を破壊されて死んでくれた方がマスター的には良いと言えなくもないスキルなわけだ」 「さて、ここまでの解説で質問はあるかね。 同じキャスタークラスのマスターであるミスターソフィアリ、彼女を見て思うことは?」 「………本音で喋っても?」 「ああどうぞ。是非とも思ったことを素直に訊かせて欲しい」 「では忌憚なく述べさせて頂こうか────誰だこの女?」 「うわああああ! せ、先生ー! 先生ーー! 頭で思ってても絶対言っちゃいけない台詞でしょう今のソフィアリさんの発言は!?」 「いやまあ彼がそう思うのも無理はないんじゃないか? なにしろグーグル先生でも情報が殆ど手に入らない位だし、彼女は英霊の中でもマイナー中のマイナーに所属する人物だろうからなぁ。 皆鯖第七次においても知名度ぶっちぎりの最下位っぷり。というかむしろこれ推薦した者はよくプテサン・ウィを知ってたなと感心したくらいだ」 「フン。こんな未開の先住土人どもなんぞ世界の文明人たる我ら英国人が知っている筈がなかろう」 「弱点らしい弱点は伝承自体が少なくて見付けられなかったが、強いて挙げればその知名度のあまりの低さか。 そもそもスー族は19世紀半ばには2万人程度の人口だった部族だ。現在は約7万人まで増えているとは言えそれでもあまりに信仰数が少ない。 こんな少数ではもし仮にアメリカ本国で彼女を召喚したとしても存在の劣化は避けられまい」 「エルメロイ教授。そろそろ宝具解説にも入って頂きたいですな」 「おっとそうだね。あまりキャスターにばかり尺は取れん。 まずは『受け継がれる灯火』だが……聖杯戦争用の皆鯖にしては変わった宝具を所持してるようだな。カテゴリ的には非戦闘系の宝具、アヴェスターのようなタイプの補助系の宝具かな? ただ人の人生の記録を保存し、他者に対して記録を再生出来るという性質上、本来の用途とは違う使用法をすることで悪用出来なくもない。特に特定のトラウマが当たった場合結構な精神的ダメージはなるのではないだろうか。 まあ確率的に考えればそうそう都合良くその人物のトラウマが当たるとも思えないがね」 「まさに人の振り見て我が振り直せ、ですね」 「やれやれ全く役にも立ちそうもない屑宝具ではないか。これではまだウチの屑キャスターの方が利用価値があるというものだ」 「うわあ……ソフィアリさんったら大英帝国上流貴族にありがちな傲岸な態度と選民思想っぷり。御貴族様は違いますね」 「その通りですマスター!(バターン!)これでもボクは皆鯖全キャスタークラスの中でも最高位の万能性を誇るキャス────」 「誰が出ていいと言った帰れーー!(落とし穴ボタンポチっとな」 「────あああああああああーーー!! あ、アイルビーバーーーーーック!!」 「おほん、軽い放送事故が起きたが先に進めるぞ。二つ目の宝具は『聖牛転輪』。これは変身宝具の類か。変化できるのは伝説で登場した白い聖牛。面白いのはこの聖獣が治癒能力を持っている点だね。 こういう類の幻想種変身は普通なら攻撃力の方に比重が傾いてるものなんだが『聖牛転輪』の場合ヒーリングが使える。治癒効果は体力・魔力・状態異常の回復。 体力や状態異常ならまだしも対象の魔力すらも回復してくれる辺りがこの神秘がただの回復能力でないという証か。 レンジ0ということは自身も回復対象に含まれるのかな? ただしどうも有効レンジ内全員に対してこの癒しは効果を与えるようだから使用場所には十分な注意が必要だぞ。でないとあと一息で倒せていた敵を回復させた、なんてマヌケが起きても私は知らないぞ」 「ふむ、白いバッファローの攻撃性能はBランク宝具相当の雷か。平均的な宝具並の攻撃力とは言えど聖牛変身とトータルヒーリングも付いてくることを考えれば目を瞑れんこともないな。一つ目の使い難いにも程があるカス宝具と比べれば大分マシではある」 「………あんまりそんなこと言ってると雷に撃たれて死んじゃいますよソフィアリさん?」 「まあ彼女の聖牛変身宝具はもう一つ重大なメリットがあるんだがそれはまた後で話す事にしよう」 「もう一つのメリット?」 「次はピサールだ。出自はケルト神話。ペルシャ大王ピサールが登場する『トゥレンの息子たちの最期』はケルト三大悲話の一つとされ、ケルト神話の中では割と有名な伝説だろう。 クラスはバーサーカー。狂化Bで能力値は筋力C 耐久B 敏捷D 魔力B 幸運D 宝具A+か。身長体重や耐久値的にタフそうな奴だな」 「この人も中々マイナーな英雄ですね先生!」 「ピサールはむしろピサール当人よりも彼が持ってる魔の毒槍の方が有名なぐらいだからな」 「なあろーど、それって俺のヘイドレクと同じじゃね?」 「そうだな。タイプ的に彼らは色々とダブってる部分も多い。宝具の方が知名度高かったりするところとか、その宝具がやたら傍迷惑な能力だったりするところとか。……マッドガイに超KOOLと賞賛されてるところとか(ボソリ) まあその辺はどうでもいいか。固有スキルは芸術審美:E- だが狂戦士クラスでは無意味も無意味スキルだから次に進むぞ」 「ヘーイぷろふぇっさー、ところでなんでピサールって芸術審美なんて保有してるの? もしかして"これくたーまにあ"?」 「ピサールさんはペルシャの大王だったのでジルドレェさんみたいにきっと魔槍と一緒に宝物も一杯持ってたんですよ雨生さん!」 「ふ~んそういうもんかぁ」 「それじゃ最初は『遮蔽氷鞘』の方から解説しよう。 これはもう完全にメデューサの『自己封印・暗黒神殿』と同系列の宝具だな。対象の能力封印を最重要事項とした宝具だ。ピサールの伝承からも明らかだが毒槍は常にこれで冷却し封をしておかないと命に関わる事態になるぞ。 あと『遮蔽氷鞘』で包んだ武器には冷気によるボーナスダメージが追加される。我々魔術師に身近な表現をすれば変化魔術で武器に冷気を付属させたような感じか」 「でも先生、基本的にこの冷気攻撃ってピサールさん以外の人は使えませんよね?」 「ああ使えないだろうな。なんと言っても基本的に毒魔槍の為の冷却能力だ。他の武器に貸し与えるメリットが殆どないし、冷気属性なんて武器に魔術かけとけば代用出来るんだから」 「ってことは本当に完璧毒槍のためだけの宝具じゃん!」 「だから最初にそう言ったろう。状況次第では『遮蔽氷鞘』が単体で活躍する場面も無いとは言わないがそれは相当稀有ケースだ」 「さあさあ先生先生! そんなしみったれた宝具なんてどうでもよろしい! メインディッシュですよメインディッシュ!」 「そうだそうだ早く毒槍にいけー! はりー! はりあっぷ!」 「わかったわかった。ペルシャ大王ピサールの魔の毒槍『屠殺者』の解説に入ろうか。 この魔槍の何が凄いってもう一次ソースになる伝承からしてもう毒槍のネーミングが凄い。"屠殺者"とか"殺戮者"とかどこの中学二年生なんだ……」 「くぅぅぅうぅううううるっ!! ベェルィィィイィィイイCOOL!!」 「毒槍キタァアアアアアアアアアアアア!!」 「うるさいオマエら! さてこの毒魔槍だがランクがA、種別は対城宝具。レンジ0~99で最大捕捉:1000人というまさに無差別戦略兵器とも言える武器だ。流石にこれは冗談抜きで危険物過ぎるぞ……」 「すげえマジすげえ! バーサーカーも良いけどやっぱこっちのバーサーカーも捨てがたいなあ! 契約したいなぁ!」 「駄目ですよ雨生さん! ピサールさんとは俺が契約します!」 「対城宝具を持つ皆鯖は何人か居たがピサールは極めつきの特例だな。 皆鯖では基本的に対城宝具のような超火力宝具は格の高い超一流所の英雄が持ってる場合が多いんだが、これはもう完全にピサールが神代出身の英霊である要因が大きいだろう。時代が古くなればなるほど宝具が特殊化していくが、これがその典型例だ。 これ一本で町一つを滅ぼせる死の武器、まさに神代の"魔法の魔槍"に相応しい」 「くぅぅぅる! 超COOL! マジで伝承に町一つを滅ぼすとか周りの物や街を溶かすとかあるじゃんっ! ホントにすっげー!」 「宝具能力的には遠野秋葉の"略奪呪界"に酷似した熱略奪能力を持つ。が、最大出力…つまり真名解放では本当に灼熱の瘴気が毒槍から放出されるためこの点が熱を略奪するのみなナイチチとは違う。 多分この毒槍の略奪は『遮蔽氷鞘』から出した時点でオートで発動開始するんだろうなぁ。 そして時間経過と共にエネルギーの略奪範囲が徐々に広がってゆき数日で最大規模か。街のど真ん中で使われていたらこの段階で既に範囲内は半死都化しててもなんら不思議じゃないな。 もはや利器型宝具とかそういう次元の問題じゃない。無差別ってことだからピサールのマスターも当然この毒槍の傍にはいられない訳だから…………ん、待てよ? コイツをバーサーカーで呼んだのは失敗だったんじゃないのか? ランサークラスで呼ぶ方が良かった気がするのだが…?」 「なんかよくよく考えると熱を略奪して溜めるまでがすげえ大変そう……」 「先生!ところで遠野秋葉さんって誰ですかー? 無い父?」 「ぐぐれ(キッパリ」 「そ、そんなぁ・・・」 「う~む…理性の無いバーサーカーが相方だとなかなかその辺の運営が難しいな。 毒槍の持ち主の知恵を借りられんとなると、ピサールと魔槍を分離させて毒槍は街中に置いて槍単独で熱略奪を敢行するか? しかしそれだと他のマスターや監督役なんかに見つかる危険性が上がるしなぁ……理性があればピサール本人に毒槍を見張らせられるんだが」 「それに毒槍を手放させたらバーサーカーの武器なくなっちゃうよね?」 「あ、あれれ? 意外と運営が難しいサーヴァントだったりします?」 「どうやらバーサーカークラスでピサールを運用したいならマスターには能力的な相性が求められるなこれは。 おまけに毒槍の担い手が握ってないと暴走する危険性を孕んでいるのにも細心の注意が必要だ。でないと自爆、なんてもんじゃないぞ。核自爆だ」 「あ、そうだ! ところで先生! この毒槍の略奪を遮断する『遮蔽氷鞘』なんですけど、これって人間に対して使えば毒槍の略奪から守れないですか!? この宝具って大釜が原型らしいですし人ぐらい入るんじゃないですか?」 「フラット……あーなんだ、君は相変わらず発想が奇抜だな。まあ私は止めないよ? 冷水だから生身の人間がやると低体温で死ぬかもしれないけど私は止めない」 「やっぱり駄目ですかねえ。あ、でも霊体のサーヴァントなら……もしかして?」 「なあ、ぷろふぇっさー。アンタん所の弟子面白いね。どういう構造してるのか隅々まで解剖してみていい?」 「駄目に決まってるだろっ! あのバカタレがどこでどうなろうと私には関係ないが見知った人間に野垂れ死なれても目覚めが悪い!」 「ちぇっ。しっかしこのピサールってなんかマヌケだよねー。リンゴで額をカチ割られるとかどんだけ打たれ弱過ぎるってのさ。こんな貧弱さで耐久Bとはおかしくて臍が茶を沸かしちゃうよね」 「それはだな、このリンゴは────」 「いいぜトラノスケ。テメエのその問い、このおれが答えてやろう。 ヘスペリデスの黄金の林檎はトゥレンの息子達ブリアン三兄弟がエリック(償い)として八つの難題を出され、その難題の一つをクリアした際に手に入れた魔法の林檎のことだ。 この黄金の林檎は"投げると必ず的に当たり、相手を打ち殺した後、手元に戻って来る"ってシロモンでな。 言ってみれば宝具も同然っていうか下手な宝具よりずっとヤバイリンゴな訳だが、ソレをピサール改めペルシアのピザ野郎は不意打ち気味に頭に食らってこの毒槍を奪われちまったってわけだ。理解したか?」 「すっげーーー! 流石俺のバーサーカー、超賢者! やっぱりバーサーカーが一番だよぉぉ!」 「……………フン!(ボッシュートボタンをポチっとな」 「おっといけねえ、ついつい神域の叡智を物教える先公の前でにひけらかしちまったぜ。あばよ(ヒューーン」 「先生…、なんか、物凄く満足そうな顔で落下していきましたねヘイドレクさん」 「ファック! なんなんだこの微妙な敗北感は! クソッ! ええい次だ次! ジェヴォーダンの獣をやるぞ!」 「ジェヴォーダンの獣。出自は何の冗談か16世紀フランスで実際に起きた事件が伝説化したものだ。クラスはアサシン。クラススキルは気配遮断A+ 。本職でも無いのにこのランクの高さは流石は獣といったところか? ステータスは筋力D 耐久E 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具C。まあ予想通りな感じかな。能力値はあまり高くは無いがジェヴォーダンの獣はどう考えてもまっとうな英霊にカテゴリされるような奴じゃないから当然といえば当然だ。 というか反英雄に分類されるのかすら怪しい。切り裂きジャック伝説とか幽霊船フライング・ダッチマンとかそっちの系列の存在かな」 「USA!USA!USA!」 「あー少年、もしかしてそれは未確認生物UMAのことを言ってるのかね?」 「あーそれです遠坂さんそれ、ウマです。ジェヴォーダンの獣は狼っぽいフォルムらしいですけどUMAです。それにしても未確認生物なんてロマンですよね! ねっ先生?」 「ロマン……? ああ海風に揺れる一輪の花のことね」 「それマリンじゃないですか! 聞き間違いにしてもヤバイですって、先生心どころか脳が砂漠化してるんじゃないですか?」 「砂漠……? そういえば最近AAAALaLaLaLaLaie!!してないなぁ(遠い目」 「どうやら日曜朝の平穏を奪われた後遺症が今頃現われ出したようだね……大丈夫なのかこんな調子で?」 「……ハッ! 僕今一瞬寝てた…? え、ええと、どこまでやったかな。 ジェヴォーダンの獣は英霊というよりは亡霊や悪霊の類ではあるが実際に多数の被害者まで出た立派な怪奇伝説だ。それにしても流石は中世ヨーロッパ、吸血鬼といい本気で何が潜んでるのか分かったもんじゃない」 「この獣は幻想種なのだろうか?」 「さあてその辺りの詳細は私にも分からない。 固有スキルは自己改造A+。さてさてこいつはまたえらく厄介な怪能力を保有しているものだ。ここまでくるともう自己改造というよりは進化や完全擬態だな。対象の頭部を捕食することで食った相手そのものになれる能力だ」 「凄いですねぇこの能力。オクトパスとかに他の生物のモノマネをして外敵から身を守る動物はいますけどこれは……」 「昨日まで隣に居た誰かがいつの間にか違う誰かに成り代わっている。なんとも怪奇…否、ちょっとした恐怖だね」 「ですよねですよね遠坂さん! 怖いですよね! すっげーホラーチックですよね!」 「もしも仮にこの獣に自分の身近な人間に擬態されでもしたらどうにもならんぞ。外見のみならず記憶や魔術回路などの中身まで丸コピーされるから本物なのか偽物なのかの見分けが容易ではない。 ジェヴォーダンの獣がアサシンクラスで無ければ帯びている魔力で見抜けたりしたのかもしれんが生憎コイツは気配遮断持ちだから魔力の感知による判定には期待できないだろうし…。 これは魂や細胞そのものを鑑定するなどの魔術的な判別が必要になってくるな」 「あの先生? その魂や細胞の鑑定を出来ないマスターは?」 「食われるしかないんじゃない?」 「えらくあっさりとした結論だね……。それにしても随分と恐ろしいアサシンがいたものだ」 「所有宝具は『畏怖されし魔獣』。この宝具もまたスキルと同様に超面倒臭い怪能力だ。宝具と言うよりはジェヴォーダンの獣自身が備えている能力というかジェヴォーダンを生み出す能力というかそんな感じのものだ。 特長として二つあるが、一つがいわゆる不死身能力。マスターの脳内に魔獣の現界核を移植しこれを破壊されない限り死なない。 つまり一度この宝具を発動させてしまえばマスターが死なない限りサーヴァントも死なないという、ミス遠坂が本編で言ってた逆バージョンのタイプなわけだ」 「ミス遠坂…? ロード・エルメロイ二世は私の娘と面識があるのかな?」 「娘と言いますか孫の孫娘みたいなもんなんで遠坂さんは気にしないでくださいね!」 「…??」 「ちなみにこの再復活では以前に自己改造で得たモノを全て失う。もしかしたらコイツはジェヴォーダンの獣Aやジェヴォーダンの獣Bみたいな別物なのかもしれないな」 「ふむ、実際伝承や記録でも複数の魔獣が目撃されているようだね」 「そしてもう一つが魔眼的な視線を媒介にした異能。無論直接接触でも発動する。 眼と眼が合った瞬間に恋に落ちるなんてフレーズは耳にタコが出来るくらい使い古されたフレーズだが、まさか眼と眼が合った瞬間にあの世に堕ちる奴がいるとはなぁ……しかも内側から脳を食い破られて。 殺したと思ったのに生きてたり、脳内を食い破られて殺されたりとコイツは存在がつくづくホラーだよ」 「視線が合うだけでアウトとか…ひぃぃぃいいフラットくん怖いっ!!(抱き付き)先生俺を守っ───べぶらぁ!?」 「フラット、私から可愛い教え子である君に助言だ。機嫌が悪い時の私には一切触れるな。一体誰のせいで機嫌が悪いのかは語る必要はあるまい?(ドドドドドドドドドド!」 「ほ、骨身に染みて、理解…しました……せんせ……ぐふっ」 「この怪能力を防ぐ絶対条件として絶対に独りにならないことだ。魔獣か自分を第三者が知覚してさえいればこの異能は成功しない。 気配遮断持ちのジェヴォーダンの獣を先に発見し知覚するのはあまり現実的とは言えないため、最も手軽かつ確実なのは常時誰かに自分を見張らせておくことが有効な対策として挙げられる。 サーヴァントに自分を見張らせるのも悪くはないがやはり別の者に見張らせる方が懸命だろう。サーヴァントが見張り中に背後から直接攻撃されて万が一にも倒されたら本末転倒だからな」 「さて結論を言うと今まで解説してきた皆鯖アサシンの中でぶっちぎりのキワモノにして最悪のアサシンだ。戦闘能力そのものはさして大したことは無いが能力が怪異なモノが多く訳が分からない内に死んでるというホラー殺人小説展開に陥り易いのに注意したまえ」 「実態がよくわからない正体不明の殺戮者って嫌過ぎる響きですよね!」 「このアサシンと契約したマスターは下手な行動はせずにじっと隠れ家にでも潜んでるのが一番良い戦略かも知れんな。 逆に言うと彼らと敵対するマスターはジェヴォーダンの獣の排除よりマスターの捜索と発見が勝負の鍵になる」 「彼らとの戦いは一風変わった戦いになりそうだな。しかしまあ私のマスター遠坂殿は魔城の弓兵の正体を見破り見事撃破せしめた非常に優秀な魔術師であるからして何も問題は無────」 「君はそんなにマスターが好きかね?(ポチっとな」 「───い。さて邪魔をしたね。ではまた会おう遠坂殿!(親指立てながら爽やかに退場」 「………先生、俺らファイターさんの眼中にありませんでしたよ」 「グギギおのれ、マスターを褒める為だけに戻ってきやがったなアノヤロウ。 あー、私もどっかのデカくて図々しくて自由奔放過ぎるライダーよりもデカイのは我慢するからマスターを立てる事を知ってるどっかの謙虚なファイターと契約したいなあーどっかに落ちてないかなー」 「おっとファイターはやれないぞ? 私が契約した優秀なサーヴァントだからね」 「くそっどいつもこいつも…。 とまあここまで獣を驚異として語ってみたが実はこのジェヴォーダンの獣には一つ明確な弱点…というか欠陥のようなものがあったりする」 「え、それ本当ですか先生?」 「ああ、実は弱点としか思えない特徴あった。なぜだかは分からんがこの魔獣はウシが苦手だ」 「ウシ? ウシってあの牛ですか?」 「そうだ。どうもジェヴォーダンの獣はウシを避ける傾向があるようで実際残っている伝承だと魔獣の攻撃順位が人間>>>>>>牛なのは眼に見えて明らかだ。牛の群を狙わず人を襲ったり、また人を襲おうとして牛に追い返されたりもしている」 「ウシ……そういえば牛と言えば──」 「その通り。まるで狙ったかようにこの皆鯖第七次には聖牛に変身するプテサン・ウィが居る。これがさっきキャスターの解説で語った彼女の持つメリットだ。恐らくジェヴォーダンの獣は『聖牛転輪』を使ったプテサン・ウィには相性的に勝てまい。 彼らがこの驚異的な暗殺獣の天敵になるのではないかと私は予想している。では次は……、アタランテにするかな」 「アタランテ。出自は世界中に知れているギリシャ神話に登場する高名な女傑で狩りの名手だ。ギリシャ神話群でも特に名高い伝説の一つアルゴナウタイの冒険にも参加したという逸話も持つ世界的にも知名度の高い超一流所の英雄である。 クラスは当然アーチャー。クラススキルは対魔力と単独行動。ランクは両方共C。ステータスは筋力C 耐久D 敏捷A+ 魔力E 幸運E 宝具C。"存命する人間の中で最速"と讃えられた俊足の持ち主だ。敏捷が非常に高いのは流石か」 「超一流所の英雄つってもステータス微妙じゃないか。これで一流とは笑っちゃうね」 「英霊のステータスにも数百レスを超えた様々な事情があるのだよ。例えば大したことないマスターと契約して弱体化したりとかね(チラリ」 「契約したりとかですね(チラリ」 「なんか物凄く癇に障る視線を感じるね。なに? 言いたいことがあるならはっきり言えよ!」 「さあて、保有スキルに入ろう。(華麗にスルー) 保有スキルは伝説でも語られてるように男性を惹きつけてやまない美貌の具現である魅了。五感が発達し野生の獣的な感覚を得られる野性。そして戦闘開始ターンに主導権を握れる先制攻撃Bだ。 先制攻撃はこのランクならかなり高い確率で主導権を握れるんじゃなかろうか? 戦闘開始時に主導権を握れればそのまま戦うのも逃げるのも選び易いから飛び道具が主体となる弓兵クラスには頼もしいスキルだ。 保有してるスキルの系統が見事にバラバラで多種多様な場面で活躍が期待できるだろう」 「綺麗な女の人ですねアタランテさんって。これが恋?」 「いやそれはどう考えても魅了の呪力だろうフラット」 「戦闘時には先制攻撃が役に立って、非戦闘時には魅了を上手く活用し、戦闘も非戦闘時にも使えそうな野性で補助か。 アキレウスの親父ペレウスと格闘試合して勝ってるから接近戦もいけるクチなわけだ。なるほど、女だてらに意外と豪傑だね彼女」 「だから一流の英雄だと言っただろうミスター間桐。 ギリシャ神話で勇名を馳せた英雄達の中でも上位に来るであろう戦闘能力はお墨付きだぞ」 「ちっ、この女上位の実力者かよ。糞爺もどうせならあんなマイナーな鈍足移動要塞の駄亀弓兵じゃなくてこっちのオンナの触媒を見つけてくれりゃいいものを……色々な用途で使えただろうにさ」 「…………うわぁ流石のフラット君もドン引きですよこの下衆男!」 「………所詮自己責任だし私は別にヤるなとは言わんがせいぜい事後に殺られんようにするのだな。彼女は押し寄せた多くの求婚者を命懸けの徒競走で射殺した経歴を持つ女傑だ。性欲丸出しでアタランテと接しようものならどうなるかなぞ想像に難くない」 「…………そ、そう言えば俺は暴力的で野蛮な女は好みじゃなかったんだったな、ハ、ハハハ…宝具に進んでくれていいぞ教授」 「そうか、では宝具の解説に入ろう。アタランテの弓宝具『先駆け果たすは乙女の頸弓』だ。能力内容的に考えると利器型かな? 能力は実にシンプルでアタランテの敏捷数値を矢の射出速度に加えるというものだ」 「うわっなんじゃそりゃ。かつて無いほどに微妙な効果の宝具だねまったく。こんな雑魚い宝具でよくもまあギリシャ英雄の中でも上位の実力者なんて言えたもんだよ。 これなら本体はミソカスだが宝具だけはやたら強力なウチの駄亀弓兵の方がまだ使える」 「ミスター間桐、この手の宝具を侮るのは感心しな───」 「がはははーっその通りじゃ燕二! こんなしょっぱいアタランテの弓矢宝具なぞ鈍足のワシにも当たらんてーー! ガハハハハ! なんちゃっ────デ!?(スコン! ばたり」 「うわああああ! オイ今どっからともなく何かが飛んできたぞ!? しかもアーチャーの額に矢が刺さっ……てか死んでる…!?」 「あーあー、だからつい今私が侮るなって言ったばかりだったのに…。 この手の宝具は能力が単純明快であるが故に攻略法が基本的に無い。真っ向から戦って勝つしかないんだからとても油断なんてしていいものじゃないんだ。 特にこの弓矢は地上最速と讃えられたアタランテの敏捷が矢の速度に加わっているんだぞ? 数ある弓矢宝具の中でも最高位の発射速度なのが予想されるんだから普通に考えればまともに矢が視える筈がなかろう。ましてやアタランテは先制攻撃スキル持ちだ。 油断なんてしてたらその瞬間にも名狩人の彼女にアサシンよりも鮮やかな手並みで狩り殺される。というかもう既に約一名殺されてるしね。私が退場させるよりも速く」 「先生、もしかして『先駆け果たすは乙女の頸弓』って 第一印象に比べて実は強力な宝具なんですか?」 「アルテミスが野に放った巨大な魔猪カリュドーンを狩ったのは特に有名な伝説だろう。なにしろこの魔猪はギリシャ全土から集まった屈強な英雄達に犠牲者を出しながら暴れ狂った魔性の怪物だ。こんな危険度大のバケモノを相手に出来る弓矢が弱い訳なかろう」 「それもそうですね」 「あ、そうだフラット。そこの若親父の死体はダストシュートに放り込んでおいてくれー(至極やる気なさ気に」 「ハーーイ(ぽぽぽぽーーい」 「おまえらさり気なくドライな連中なんだな」 「そして次に『自己封印・百獣女王』の解説だ。これは一言で言えば最後の切り札だな。一度使えば後戻り出来ない完璧な片道切符。効果は大地母神キュベレーの聖獅子にアタランテの姿を戻すというもの。 これだけの情報では聖獅子の詳細は読み取れないがまあ十中八九パワーアップするだろうと予想される。獅子になった彼女らにキュベレーの戦車を牽引させたなんて逸話もあるくらいだ。征服王のゴッドブルみたいになってるのが想像付くからな」 「それにしても可哀相ですよねアタランテさん。 別に結婚したかった相手でもないヒッポメネスさんに女神便りの黄金林檎作戦で競争に負けちゃって結婚して、しかもヒッポメネスさんが女神アフロディーテに林檎のお礼をしなかったから女神の怒りを買って最後にはキュベレーに獅子にされちゃったんでしょう? 完全にとばっちりのいい迷惑じゃないですか」 「挑戦者を尽く射殺した彼女も彼女だが美人薄命っぷりには少し同情する。美形が得するとは限らないという例だな。では次の坂田金時に移ろう」 「熊太ろ───おおっと間違えた、坂田金時だ」 「皆さんにも一応言っておきますけど今回は熊太郎さんがメインじゃないですからね? 違いますからね!」 「出自は日本の童話『金太郎』などに登場する日本でも有数の知名度の高さを誇る英雄だ。現代日本でも金太郎の名を知らぬ者はそうそうおるまい。世界的に見れば一つ前にやったアタランテの方が有名なのだろうが東洋に限れば坂田金時に分があろう」 「キンタロウ? いいや聞いた事も無い名だ」 「ゲドゥさんは日本人じゃないでしょう!」 「金太郎と言えば桃太郎と並んで有名な怪力童子だ。下手をすると坂田金時の名より金太郎の幼名の方が知られてるぐらいだし、ましてや彼の殿である日本有数の退魔英雄で酒呑童子退治で勇名を馳せた源頼光よりも知名度は高いかもしれない。 「上司より有名とは皮肉なものだ。それを知った時のライコウとやらの顔を是非拝んでみたいものだな」 「もし坂田金時を召喚したら成人体か少年体のどちらかのパターンで喚べるかも?だ。そっちの趣味のあるお嬢さん方はコイツを召喚してみるといい」 「フィン・マックールさんや李書文さんみたいなタイプかもですか? 前者が爺と青年なのに対してこっちは子供と青年でどっちも若くてピチピチとかお得ですね!」 「魑魅魍魎が跋扈する平安時代。鬼退治で活躍した英雄で源頼光の誇る頼光四天王の一人である坂田金時の戦闘力には十分な期待をしていいだろう。 クラスはライダーでクラススキルは対魔力B と騎乗C。ステータスは筋力A 耐久B 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具B。 うん実に良い能力値だ。完璧に筋耐重視の重戦士系で攻撃力防御力が非常に優れている。敏捷が最低値なのがネックだがまあ特に問題あるまい。他で十分補えているだけの性能がある」 「しかし平安時代ってとんでもない時代ですよね! 玉藻さん(大妖狐)といい酒呑童子さん(大悪鬼)といい崇徳上皇さん(大天狗)といいなんだってこんなピンポイントに日本の三大怪物が揃い踏みしてるんですか!?」 「ヒャッハー! さすがヘイアンは地獄だぜーフゥハハ! ………オホン、すまん少し取り乱してしまった…(ポッ) ま、まあとにかくそういう背景のある時代の英雄だから坂田金時が強力な英霊なのは疑いようもない。東洋西洋に限らず基本的に中世の英雄は世界的にも名を馳せた輩が多い」 「我々の組織教会に関係する英雄も高名な者は中世時代の者が多い。シャルルマーニュを中心に第一回十字軍のゴドフロワ・ド・ブイヨン、獅子心王リチャード一世」 「この時代は騎士系の英雄…セイバーやランサーに該当出来そうな人が沢山ですね」 「さて坂田金時の固有スキルは動物使役B。神性C。魔力放出B。 動物使役は山育ちなだけはあってか良い意味でお山の大将じゃないか。魔力放出スキルもありがたいな。これで元が低い敏捷値を一瞬だが補えるし、ただでさえ高い怪力をさらにブーストがかけられる強みもある」 「やっぱり欠点を補うべきですよね! ゲドゥさんもそう思いますよね!」 「使い捨てる魔力で弱点を補うか、長所を伸ばすかはマスターの采配次第といった所か。 悪いが私なら長所を伸ばす方に比重をおく。短所は伸び悩むが故に短所なのだ。伸びないものにコストをかけるだけ無駄。エミヤやクーフーリンの幸運値を頑張って上げても大して意味はないぞ少年」 「ぐぅっ……確かにエミヤさんの幸運は改竄するだけ無駄でしたけど……それでも俺は…!」 「それじゃ宝具解説だ。まず『雷神鉞』からやるぞ。金太郎といえば近年では、鉞担いだ金太郎~♪なわけだがこれはもう完全に常時発動してる利器型の宝具だな。 アタランテの弓と違って利器型である事に疑いの余地もないシンプルさだ。逆にシンプルすぎて吃驚したよ」 「この大斧って攻撃の度に雷撃が発生するんですか!? 見た目はすっごくカッコイイじゃないですか!」 「宝具ランクも単純明快な能力の割には思ったよりも高いようだし、雷神由来の稲妻だから案外強力な雷が放出されるのかもしれないな。 あと坂田金時本人が一流のパワーファイターだから十分に致命傷を与えられる筈だ」 「さあて先生、いよいよ来ましたね……皆鯖のアイドルが……!」 「なあフラット? 君はさっきメインは坂田金時だと言ってなかったか?」 「私も彼がそう言ってるのを耳にしたな」 「何言ってんですお二方ッ正気ですか!? 一皆鯖の金太郎さんと皆鯖生粋のアイドルとじゃ熊太郎さんに軍配が上がるに決まってるじゃないですか! 熊太郎さんが一体どれだけの皆鯖住人の期待と夢を一身に背負った幻想で成り立ってると思ってるんです! 体は夢で出来ている。血肉は獣《くま》で、心はニンゲン。幾たびのSS超えて不滅。この体は無限の夢で出来ていた。ですよ!」 「あー…もう好きにしてくれ付き合ってられん…。 それじゃ『猪鼻嶽大王熊』通称"熊太郎"の解説だ。まあ知っての通りあの金太郎と相撲とってた有名な大熊が英霊化したのがこいつだ。 偉業を為せば動物も英霊化するので熊太郎も十分その資格はあるだろう。 肝心の性能の方だが……なんと二足歩行する。しかも何の冗談なのか相撲や柔術のような組み合い系の体術まで使いこなす。……いやいやコイツ熊じゃないだろう!? 絶対着ぐるみが何かで中に人間が入ってるだろう!?」 「馬鹿言わないでください先生! 熊太郎さんの中に入ってるのは美味しい上質な熊肉と夢や浪漫なんですぅッ!! 人が入ってるなんて異説俺は絶対に認めないぞぉぉうおおおおー!!」 「さらにこの似非熊は生意気にも騎手無し状態でも単独での活動が可能だとさハハハ。 また騎乗した状態なら坂田金時の固有スキルの影響を受けられるため動物使役や魔力放出での強化が可能だ。魔力放出で馬鎧ならぬ熊鎧でも用意してやるといいさケッ」 「解説してみて改めて確信した、違う。コイツは絶対に熊じゃない。熊に似たUMAかナニカに決まってる(ぶつくさぶつくさ」 「いいえ絶対に違いません! ミッキ○マウスだって着ぐるみじゃないオリジナルが実在してるんです!」 「そうか(無視)この坂田金時の最大の特長は騎兵でありながら騎乗物宝具と分離した状態で戦える点だ。 これはライダークラスでも非常に珍しいタイプだな。いや騎兵って普通騎馬に乗ってるから騎兵なんだろうに…」 「ライダーのサーヴァントといえば基本的にウチのバカのように戦車を乗り回して戦う場合が殆どだと思うが、ましてや騎乗物自身が自立行動するなぞ予想外もいい所だな。 おかげでこのライダー、単純に計算しても坂田金時にはサーヴァント二体分の戦力がある事になる」 「その通りだゲドゥ牧───」 「呼ばれた気がしたからこの大王ラメセス戦車に搭乗し華麗に参上!(ドゴーーーン!!」 「うわあっ!? こ、講堂の壁が……歴史ある建物が……」 「世にも珍しい珍獣が此処に居ると聞いてな。それに下々の者もそろそろ俺様の美し~~いご尊顔を拝みたいだろうと思いわざわざ足を運んでやった、たっぷりと有り難く思え。それで熊鍋の材料はどこにいる? おいそこの見知った牧師、熊はどこ───」 「………………(ポチッとな」 「───だ? ぼ、牧師ぃぃぃぃぃ!!(落下)貴様無言でボタン押すとはどういう了見だぁぁーーー、だぁぁぁ、だぁぁ(エコー」 「よし(ガッツポーズ」 「マスターがサーヴァントをポイなんて今までに無いパターンですね……」 「ファック! さっきからぞろぞろと連中の侵入を許して! うまい棒五本で警備に雇った自宅警備員は何をしてるんだ?!」 「先生大変です! 自宅警備員さんが自宅警備員だから何もしてくれません!」 「ならもういい! フラット、ヴァゼット先生改めバゼット女史を呼んで来い! 警備員諸共に馬鹿どもを鉄拳排除させろ」 「ラ、ラジャー! それと自宅警備員さん逃げてー!」 「ところで弱点はないのか?」 「パッと目に付いた気になる点は坂田金時の死因が重度の熱病だったことだ。 対魔力がBと高いとはいえ対竜魔術なら対魔力Aでも通るアルトリアのようにもしかしたら熱病を患わせる類の呪いなら効くかもしれないな。 呪術が得意な魔女系のキャスターは一度くらい試してみる価値はあるだろう。 さてと次に行くか。最後に残った本命の二人だが……まず孫悟空をやろうか」 「孫悟空。えーと出自はDRAGONBALL EVOLUTION。クラスは3-A。内気で苛められっ子な高校生の孫悟空は────ん?」 「あれ? 孫悟空って確か西遊記に登場する頭に輪冠付けた猿の妖怪じゃなかったかしら?」 「先生それ資料に多大なる誤りがあります! グラップラーのサーヴァントカカロットは…っていうかハリウッド版はドラゴンボールとしても誤りがありますよ!」 「…………(ジト~」 「おおっと!? いかんミス沙条が睨んでいる、テイク2だ。 孫悟空。出自は中国四大奇書の一つ西遊記。 四大奇書とはサイボーグ武将呂布や人工対軍宝具を開発した超軍師陳宮で御馴染みの三国志の歴史小説『三国志演義』やゲーム『幻想水滸伝』でお馴染みの『水滸伝』とそのスピンオフ作品『金瓶梅』、そして『西遊記』からなる類稀な名書物だ。 まあ創作書物が出典だということからも分かるように孫悟空は実在した存在ではなく空想上の英雄である。 とはいえ別に英霊に実在や架空の線引きは無意味だ。人間に確固たる存在として認識されていればそれでカタチを持つのだからね。むしろ実在してても人に忘れ去られていれば存在は劣化する。 そういう意味でも孫悟空の知名度は世界的に非常に高いと言えよう」 「先生が言ってた皆鯖七次の本命その一ですね!」 「正直なところ孫悟空は人間ではないからその時点でヒトより性能が上…というかもう幻想種みたいなモノだなこいつは。 クラスはランサー。クラススキルは対魔力C。固有スキルは仙術A、千里眼B、怪力A、神性A。能力値は筋力A 耐久B 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具Bっと。ハイもう文句の付けようが無いほどの超弩級の廃人スペックだ。 さらにおまけとばかりに孫悟空当人は数多くの魔を降伏し、最終的に仏にまでなった経歴を考えるとその実力はもはや英霊の中でも最上位と言っても過言ではないのではなかろうか?と思うほどの実力者だ」 「あーあーどうせなら金太郎の方に参加したかったなぁわたし」 「文句を言うんじゃないランサーのマスターだろう君は。先に断わっておくが何も私は好きで日曜朝の貴重なお楽しみタイムを潰されてまでこんな授業をやりたいわけではないのだからね? その辺の思いやりを持って貰いたいものだ。でないと先生泣いちゃうぞ」 「教授、男性のブリっ子は結構ですのでとっとと先に進めてくださいね?」 「お茶目なジョークも分からんとはやはり日本人は最悪だ………この娘もどこぞのあかいあくまと同じ匂いがする…わたしの平穏を邪魔するあくまの臭気が…」 「まあいい、孫悟空は保有スキル数がやたら多いのでちゃっちゃと進めよう。ん~怪力や神性の説明は別に不要だろう? 千里眼BはCランクの千里眼の効果に加えて透視能力が付属する。これは良く使われる千里を見通すような高視力のことではなく、遠い場所の出来事を知れる本来の意味での千里眼だ。 「辞書には、遠い所の出来事や未知の物事の存在などを直感的に知りうる超能力…とありますから、なるほどこの辺りがAランクの未来視成分になってるのかもですね!」 「こんなスキルを持ってられたら逃げるのも隠れるのも無理じゃない」 「孫悟空相手に逃げ隠れするのは相当ハードルが高いだろうな。おまけに孫悟空は高度な仙術使いだし。 その仙術にしてもどこぞの魔道書持ちや悪魔召喚書のキャスターよろしくこれまた何でもござれだ。 分身の術や金縛り、変化、筋斗雲による飛行等、仙人に弟子入りしてほぼ全ての仙術を習得してるようだな。 うん、こりゃ駄目だ。仙人が出てきた時点でもう駄目だ。諦めてそこで死合終了しろ」 「せ、先生諦めないで(キャス狐さん風に)──痛だだだだだだだ!! すいませんすいません! 沙条さんすいません!」 「うん、すっきりしたから許してあげるね」 「せ、先生ぇ……女子に虐められましたぁグスン」 「今のは君が悪いなフラット。ミス沙条がやらなきゃ私がヤっていた。むしろ彼女は慈悲深いくらいだぞ。ほっぺたをつねるだけで済ませてくれたのだからな」 「………………………。(一体何をされてたんだろう…? 先生キャス狐が可愛いからってルート百回は周ったとか豪語してたけど」 「強い!万能!で笑ってしまうぐらいどうしようもないが、弱点らしい弱点といえば────」 「尻尾です! 尻尾を握ればいいんですよ先生! 尻尾を強く握れば梧空はヘナヘナと顔が濡れて力が出ない状態になります!」 「孫悟空の頭に装着してある『金剛圏』くらいか?(完全無視) この輪っかは三蔵法師が孫悟空の脱走防止に使ったもので、"緊箍呪"という呪文を唱えると頭の輪っかが絞まって頭痛いよ!となる礼装なんだが……これ三蔵法師以外の者でも使えるのだろうか?」 「でも仮に呪文が効き目あったら凄い弱点になるわよね。戦闘中に頭痛とか弱体化は避けられないだろうし」 「孫悟空と契約するマスターはその辺にも一応気を付けておいた方が……多分無理だろうなあ。見た目でまず確実にバレるよなぁ。頭に輪っか付けた二足歩行の服着た人語喋る猿とか呂布以上に正体バレバレだろう……」 「ええ同感です、わたしでも一目で分かると思う」 「いっそ戦闘能力の高さに開き直ってみるのも一つの手かもしれんな。私としては正体隠すのに労力を費やすよりも、暴れん坊な気性をしてる孫悟空を上手くコントロールする方に労力を割いた方がいい気がしてきたよ。三蔵法師ですら始めの頃は手を焼いたからな」 「皆鯖第七次では孫悟空さんが一番扱いが難そうな感じですよね」 「さて宝具についてだが、『如意金箍棒』はこれはまあ有名過ぎて詳しく語るまでも無いだろう。 まあ一言で説明すれば"伸びろ如意棒!"だ。能力はそれ以上でもそれ以下でもない。 まあ尤も、重量が8トンなんて馬鹿げた重さをしているのだから棒というよりはハンマーという認識を持っていた方がよかろう」 「伸びる棒……なんかディートリッヒさんが巨人から手に入れた魔剣『不尽の巨剣』に似てますね先生」 「ああ、だが伸縮という点では圧倒的に『如意金箍棒』の方が優れていると言えよう。なにしろ伸縮可能な長さ太さに上限下限が無いときてる。 一見すると孫悟空の『如意金箍棒』は非常に地味な宝具に見えるが侮るなんてとんでもない。無限に伸縮するということはそれこそ使い方も無限に作れるということだ。 掌よりも小さいサイズにして握り込んでしまえば敵に武器を装備してない風に見せかけ不意打ちする事も出来るし、大樹よりも太いサイズにすれば弾除けの壁にする事も出来る。 おまけに仙術によって孫悟空自身も『如意金箍棒』も数を増やせるからハンニバルのような包囲殲滅戦法を取る事も可能。 さらに千里眼の透視と筋斗雲飛行と如意棒の無限に伸ばせるという特性を組み合わせれば敵の数キロ先から如意棒による超長距離狙撃が可能になるし、 聖杯戦争度外視で最悪の使い方をすれば深山町の面積よりも如意棒を大きくして上空からプチッと──────ああ考えただけでも恐ろしい。 私はあまりこういう単語の乱用は好きではないのだが……敢えて言おう、チートであると!!」 「チート・ジオン!」 「鯖講座やる前は孫悟空って偉名の割には結構地味なサーヴァントだなあって思ってたけどいざ分析してみると全く全然微塵もそんなことなかったわ……こりゃ駄目だ」 「く、熊太郎さんなら…熊太郎さんなら華麗なSUMOUで何とかしてくれますよ!」 「あのクマモドキでもなんとかなると思えんが…というか猿対熊の構図になるのか…。 ここは"緊箍呪"の呪文で『金剛圏』が起動するのに賭けた方が……いや作戦を練ってマスターを排除するのが最も現実的か…? ────ん? 講堂の外が妙に騒がしいな?」 "───うおっ!? なにゆえ拙者に殺気を向ける!? 御主は何者ござるか、名を名乗れい!" "私はバゼット・フラガ・マクレミッツ、警備員です。ロード・エルメロイ二世より侵入者をボコって排除するだけの簡単なお仕事を請け負いました。職務怠慢な警備員諸共に貴方達を撃退しろと" "なるほど新任の警備員が配置されるという話は御主でござったか。されど拙者はそこを押し通るぞ────出番のために!" "────不意打ちフラガラック────!!!" "ちょ待─────(ドッタンバッタン)" 「…………………」 「あー、えーと、なんていうかウチのランサーがゴメンナサイ」 「流石はヴァゼット先生改めバゼットさん! 頼もしい限りですね先生!」 「これで安心だな。さて最後はエンキドゥだ。こいつも本命その2の実力者だぞ」 「エンキドゥ。出自は世界最古の叙事詩であるギルガメッシュ叙事詩に登場する英雄王ギルガメッシュの唯一の好敵手にして親友だ。 日本国内での知名度はともかくとして、もはや皆鯖のマスター候補の諸君でこの名を知らぬものはおるまい。 ギルガメッシュとの決闘で引き分け、神森の番人フンババ、天牛グアンナを退治した文句のつけようもない最古の時代の大英雄」 「キターーーー!! マジチート王のチート親友キターーー!!」 「騒がしくってよ、お静かになさいな」 「う、ゴメンナサイ」 「クラスはセイバー。クラススキルは対魔力Aに騎乗A-。ステータスはほぼギルガメッシュと同等の筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具EXだ。孫悟空にも引けを取らない欠点の無い素晴らしくバランスの取れた能力値ではなかろうか」 「確かこのエンキドゥさんは四月馬鹿企画のFakeエンキドゥ仕様でしたっけ?」 「私の記憶違いでなければそうだった筈だ。なので固有スキルもFakeの劇中を意識したスキルになっている。 言語理解C 気配察知A+ 原始の歌Aの三つだ。 鳥獣の言葉を理解する言語理解は野性味たっぷりな…というか獣臭い皆鯖七次では出番もさぞ多い事だろう。 次に気配察知。これは多分初めて解説するスキルだったかな? まあ名称通り気配を感知する能力な訳だが、意外と効果範囲が広くフィールド上にいる生物の気配感知から、戦闘時に敵の攻撃の気配を察するといった事まで様々な場面でその恩恵を受けることが出来る良スキルだ。 ちなみにエンキドゥのランクなら数キロ離れていても気配を見つける事が出来るので突然の敵襲を察したり、マスターが攫われた場合でもすぐ捜索出来るなんてメリットもある。 またこのスキルのもう一つの利点として気配遮断中のアサシンにさえ場合によっては発見出来ること。A+なら同ランクの気配遮断も判定次第によっては見破れるかもしれん。なんというアサシン泣かせなサーヴァントとなんだ」 「これじゃエンキドゥさんに通常の暗殺や奇襲は通用しませんね先生。それこそ攻撃の気配や殺気が無いような攻撃でもないと」 「はははは、そんな攻撃があってたまるか────とかつては笑い飛ばしていたなぁヤツが現われるまでは」 「書文師範反則過ぎワロタ」 「あのレベルの奇襲・暗殺じゃないとまず通らんだろうな。とは言っても気配遮断中の気配すら場合によっては感付いてくる以上は超中華拳法でも安心は出来ん。 前回の孫悟空の解説で出した如意棒狙撃なんかの超長距離攻撃の類はまず効かんだろうな。距離半ば辺りでもう感付かれてる可能性が高い……というより双方の距離次第では最悪狙撃にスタンバった段階でバレる可能性まであるから洒落にならん」 「今次の面々は思ったよりもずっとハイレベルのようね。ローランではなくエンキドゥにしておけばよかったわ」 「アインツベルンさん、それローランさんが聞いたら泣きますよ?」 「別に構わないわ。いいえむしろ泣いて反省すべきね彼は。アインツベルンが召喚した騎士であると言う自覚がまるで足りてない。あのような魔術師としても最下位の娘を主だなどと──(グチグチグチグチ)」 「あ、あの先生…? 超絶淑女である筈のアインツベルンさんが…ぐ、愚痴を………(ヒソヒソ」 「フラット、君はしばらく彼女の愚痴に付き合え。これは命令だ。それと絶対に愚痴の内容に一切反論するなイエスマンで同意し続けろ、いいな? おとなしいタイプにプッツンされて暴れられでもしたら後が面倒だ。ガンダムWで温厚な奴がキレたら如何に面倒臭いかを私は学んだよ(ヒソヒソ」 「わ、わかりました……」 「貴方聞いていて!?」 「は、ハイィィ! 悪い子ですよねローランさんは! 基本アホの子ですし!」 「そうなの、そこが問題なの。物凄く扱いづらいわ」 「さて、スケープゴートはあいつに任せて先に進めるか。録画を見なくちゃならんしな。 原始の歌。これは現状エンキドゥの専用スキル状態となっている。 心身を癒す歌で、ステータス異常の回復と体力を少回復させる効果を持つ。どことなくコストパフォーマンスが良さそうな印象があるが魔力は使用するんだろうか? 低コストならガンガン活用していきたいところだ」 「そうなんですかぁ、それは本当に…大変だったんですね…うっ、うう…!(マジ泣き)」 「フラットの奴本気で同情してるじゃないか………適当に相手するだけで良かったんだがなぁ。まあどうでもいいか。 そしてエンキドゥを最強足らしめている宝具が『万象輪廻す終焉の泥』の存在だ。これは駄目だ反則だ。英雄王とは違うタイプの英雄殺しだから真っ当なサーヴァントではまず勝ち目がない」 「ロードエルメロイ二世。真っ当なサーヴァント、とはどういうことかしら?」 「それはこの鬼畜宝具の能力と一緒に説明する」 「まずこの『万象輪廻す終焉の泥』の能力だが、存在自体が神の宝具と呼べるエンキドゥに相応しい超抜能力だ。 性質は利器を不要とする太古世界の再現。生物を除いた武具や装飾品や宝具など───つまり俗に言う"道具"に分類される物全てを無力化する宝具だ。 ようするに今から道具の使用禁止な!というのを相手に強要する宝具なのである。 この時点で分かっただろう? 英雄とは宝具とセットの存在。基本的にどんな英霊でも聖剣や魔槍や神弓や愛馬に魔道品などを宝具として所持している。 エンキドゥが弱い英雄であるのならともかく彼は切り札が封じられたような劣勢で勝てる格の英雄ではない。 故に彼は英雄王とはタイプの違う英雄殺し足り得るというわけだ」 「先生……この宝具ってチートって言葉も虚しくなるほどチートですね。戦いようがないんだから問題外じゃないですか!」 「おまけに常時発動している異能だが任意で効果を及ぼす対象を除外可能という部分がエグイ。 相手に道具禁止を強いる癖に自分は平気で武器使うとかキタナイ流石神の宝具キタナイ。前々から感じてたがフラガラックとかブリューナクとかヴァジュラとか神の宝具はズルいと思う」 「それにしてもセイバークラスなのに剣の宝具はないのね」 「それに属する武器なら一応ある。剣の銘は『子獅子の爪』といい薬草を塗った太刀だ。 特殊能力がこれといって無いのはエンキドゥなりの慈悲なのだと解釈しておこう。もしこれが超高火力宝具とかだったら完全にお手上げだぞ……」 「せ、先生! グレートビッグベン☆ロンドンスターならきっと対抗策の一つや二つや三つくらいぽぽぽぽーーん!と出してくれるんですよね!? そうなんですね!(期待に満ちた表情で」 「諦めなさい(ニッコリ」 「マスタァァァブィィィィィイイイ!!!」 「案外役に立たない方ね」 「明らかな失望の視線を向けるな! いや攻略とか無理だろこれ。慢心せずして何が王かと豪語するギルガメッシュみたいに性格につけ入る隙があるようなタイプじゃないし。 セオリー的にマスターを狙うにしても最高ランクの気配察知があるから暗殺も容易にはいかない、というかアサシン泣かせ。 大体まず第一に宝具のせいでエンキドゥを殺す武器がなく。 なら武器無しでも使える魔術で!となっても対魔力Aだから魔術自体が効かない、竜属性持ちへの対竜魔術のような特定の抜け穴もこれといって見当たらない。 彼の死因を考えると神の呪いは通りそうだがこんな神霊レベルの呪いを使える輩などまず居ないと思った方がいいだろう。 うん英雄王よりもパーフェクトっぽくてオワタ」 「え…? 本当に対抗策って何も無いんですか先生?」 「対抗策はない。あるとしたらエンキドゥとまともに戦える相性を持つ英霊であるかどうかだけだ。それらならば何人かいる」 「そんなヒトがいるんですか?!」 「ああいる。というか君も知ってる者が一人いるぞフラット? ミス・アインツベルン無論君も知ってる奴だ」 「そんなサーヴァントなんていたかしら?」 「ここにいるぜマスター!(扉どごーーん!)はぁはぁはぁ…!(流血) オ、オレがその何人かの一人ローラン───」 「待ちなさい! 誰が講堂に入っていいと言いましたか! しねぇ!(フラガラック)」 「ぎゃあああああ! む、胸に穴が開いたぁぁぁ! 背中からおそうとは女と言えども恥を知れ!! 女だから剣は抜かなかったけどもう許さんっ表出やがれオマエッ!(スタスタスタ」 「いいでしょう受けて立ちます。これでも最弱のサーヴァントと共に聖杯戦争を勝ち進んだ経験のある身です。セイバーと言えど勝てない相手とは思いません!(ツカツカツカ」 「いやいや無理っしょヴァゼット先生。初見なのに最強格の相手じゃないですか。そこは負けておきましょうよ人として───ひでぶっ!?」 「………口は災いの元だなフラット。とまあ、ローランのような武器主体のタイプの英霊は論外。 エンキドゥと戦えるだけの条件をクリアするにはまず道具に頼らず戦闘可能なことが第一条件だ。 そうなると全クラス中この条件を最も満たし易いクラスはライダークラスだな。 宝具『万象輪廻す終焉の泥』は生物の無力化は出来ないのだから当然騎乗宝具を牽引する生き物は無力化せずそのまま幻想種としての力を保ったままでいられる。 ただし、ここで注意しなくてはいけないのが宝具によっては真名の解放が出来なくなっているから要注意だぞ」 「え? なんでですか?」 「例を挙げれば『騎英の手綱』や『遥かなる蹂躙制覇』などが良い例だ。『騎英の手綱』は鞭と手綱のセット宝具によって天馬の能力アップし始めて大火力宝具攻撃が可能となり、『遥かなる蹂躙制覇』は宝具戦車『神威の車輪』による蹂躙走法だからだ。 天馬や神牛はそのままだが宝具攻撃の鍵となるモノが無効化されていてはその真価は発揮されない。 逆に宝具そのものが幻想種だったり幻想種を召喚する類ものなら弱体化は避けられる。まあ魔術品などの道具を媒介にそれらを行なわなければという前提でだが。 皆鯖第七次においては坂田金時の宝具クマモドキなら無力化されずに済みそうだな。 タイガー&バニーならぬキンター&クマーのコンビなら対エンキドゥのダークホースになり得るかもだ。 まあ皆鯖七次では私個人は孫悟空が本命の対抗馬だと予想しているがね」 「ただまあこれら幻想種持ちライダーは戦えるだけの条件があるというだけで残念ながらエンキドゥとは相性は良くないと言わざる得ない」 「相性が悪い? それはなぜ?」 「ところでクマモドキじゃなくて熊太郎って呼んでくださいよ先生! みんなのアイドルなんですよ!」 「知るか! 私のアイドルはモニターの中にいるからUMAならぬKUMAなどに用はないわっ。 して質問だったねミス・アインツベルン。相性が悪いというのはエンキドゥの経歴のせいだ。 魔物殺しの英雄である以上怪物や神獣などの幻想種にはどうしても強い。ましてや殺したのは神代の怪物だ。半端な幻想種ではまず通用しない」 「それ駄目じゃないですか…………」 「エンキドゥと最も相性が良いタイプとは彼と同様に、自身や己の肉体そのものが宝具、あるいは当人の技能が昇華され宝具化した英雄だ。 例を挙げると肉体や体の一部が宝具のアキレウスやヘラクレスにサムソンやザッハークなど。 技能が宝具化したのでは武術宝具の張三豊や竜変化魔術のファフニールなどがそうだな。 これらの宝具タイプのサーヴァントに格闘能力が付属していればまともな勝負が出来るだろう」 「格闘能力ってその時点で滅茶苦茶ハードル上がってるじゃないですか!」 「何を言うかフラット、僕らの父ちゃん万能戦士ヘラクレスがいるだろう! ヘラクレスなら……それでもヘラクレスなら勝ってくれる! ところでギリシャ英雄はレスリング競技とか割と肉体派な文化してるから意外と格闘技能持ちはいるのではなかろうか? あと拳法家の張三豊仙人にも期待していいかもしれん。アサシン書文も真っ向から勝負出来るな」 「ところでロードエルメロイ二世? 結局私たちが知っているサーヴァントって誰だったのかしら?」 「なんだまだ分かってなかったのか? ベオウルフだよ。フラットには前講義したし、君なんて直接見てるだろうに……。 まあざっと全皆鯖を見回したがやはりこのエンキドゥと最も相性が良いサーヴァントはベーオウルフがぶっちぎりだった。 素手対剣の闘いを苦にせず、武器で戦うよりも空手で戦う方が強く、逆に『子獅子の爪』を鉄腕宝具破壊で破壊してしまえば立場を完全に逆転させられる。怪物属性も持ってないし、戦闘経験値も引けを取っていない。うむ完璧」 「あーベーオウルフさんですか! 確かにあの人なら全裸で戦っても何の問題もありませんよね! やはり最終的にモノをいうのは筋肉なのか!?」 「そういえば居ましたわね、すっかり忘れていたわ」 「皆鯖以外ならやはりのヘラクレスか。ゴッドハンドと万能宝具ナインライブスがあるからベーオウルフよりも攻守が揃ってさらに相性が良い。 恐らくナインライブスは素手でも出せるだろう多分、盾のナインライブスがあるくらいだからな……なんだよ盾の射殺す百頭って…?」 「なんということだ…あまりに久しぶりで伝説の捕捉情報とか運用法とか気合を入れ過ぎてしまった………気が付けば過去最長かもしれんだと? 日曜朝のゴールデンタイムなんてとっくに終わってるじゃないか……ファック!」 「先生なら総評に入りましょう! そして俺と一緒にクァメンライドゥダボォと妄想心音プルィキュアの録画を観ましょう!」 「いいや君との鑑賞はうるさそうだから遠慮する。アニメ観ながらゲームもしたいし。では皆鯖第七次の総評に入るぞ」 「そんな…先生酷い……ぐすん」 「様々な才能が拝める獣臭プンプンの皆鯖第七次では最終的に残るのはエンキドゥと孫悟空になるだろう予想する。 余程マスターが有能でないとこの結果は変わらないだろうな。よって私はセイバーランサーを七次では薦める」 「やっぱり他の人達が弱いんですかねぇ?」 「いやそれは絶対にない。坂田金時もアタランテも皆鯖第七次でなければどこに出しても通用する…というか十分優勝を狙えるサーヴァントだ。ピサールもバーサーカーでなければ毒槍は非常に脅威になる。 ただ問題は…感覚的な表現をするとギルガメッシュやヘラクレスみたいなのが混ざってるせいでどうにもならないといった感じかな? どんなに優秀な実力者だろうと頂上レベルの怪物がいればどうしても霞む………ディルムッドみたいに……」 「ディルムッドさんは色んな意味で悲劇的でしたね……。間違いなく一流の英雄の筈なのに。セイバークラスにもちゃんと該当出来ますし、フィオナ騎士団最強の英雄なのに……」 「よって皆鯖七次の鍵はマスターにこそあり、だ。まともなサーヴァント戦では残念ながら結果は殆ど見えている。 だから如何にしてマスターがサーヴァントのスキル、戦闘力、動物を上手く活用し、エンキドゥや孫悟空との直接戦闘を避けたまま彼らのマスターをぶち殺し、あるいは命を防護して勝ち抜くかがポイントになる。これが出来なきゃ他の五組は敗退必至だ。 マスターの命を巡る展開持ち込めるか否かが皆鯖七次の勝負の明暗を別ける筈だ。ふう、終わった…」 「おつかれさまでした先生! 麦茶ですどうぞ」 「ああ(ゴクゴク)では七時限目の講義はこれにて終了だ。さあフラット録画したものを渡して貰おうか?」 「それは別にいいですけど、俺が録画したんですから俺にも見せてくださいよ先生~」 「だが断わる」 「ひーーーん!(泣」
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/293.html
マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 三時限目 「むむむ~(ピコピコ)」 「コンコン!先生ー?生徒を代表して講義のお願いにきましたー」 「……チッまたか…フラット。私は今日は休暇だ(ピピピズガチャーン!ピコピコ)どうしてもやりたいのなら資料位は用意してやったから自習でもしろ(ピリカチュババー!ピカチュー!)」 「なっ!?そ、そんなぁ」 「フッ、ついに伝説のPOKEモン、フリーザーゲットだぜ」 「は?」 「いや何でもないこっちの話だ。たまには自分たちで何とかしてみろ。手が空いたら様子くらいは見に行ってやる」 「と言うわけで本日は先生抜きになりました……」 「……ロードが居ないなんて最低ね」 「おいフラット!ロードエルメロイⅡの弟子なら交渉くらいちゃんとやれよ!」 「つか教授無しでどうしろってんだ!?」 「あ、あ、でも先生が資料を用意してくれたと言ってました。それからそれを使って自習をしろとも」 「自習ってもさあ……」 「まあ、とりあえずやってみましょうか?」 ~本当に30分後~ 「だ、駄目だ……全く話にならない!と言うか素でこの面子じゃ話を展開させるのが無理だあああ!!」 「思い付きでやってみたけど全然どう進めれば良いのか思い浮かばない……orz」 「これが名もキャラも無い生徒A 生徒B 女生徒C 生徒Dの実力なのね……それもこれもフラットがアホキャラなのが悪いんだわ!」 「え俺のせい!?いやそもそもマスターV無しでマスターVのサーヴァント講座になるわけが無いじゃないですか! これじゃタイトルに偽り有りですよ!このままじゃ『フラット君のマスター塾!』が始まるじゃないですか!ん……………いや待てよ?」 「いや待ちなさい、それは全然無しだから。少しでも有りかも?なんてこと無いから正気に戻りなさい」 「つかどうするんだよ!?これ間が持たねえって!」 「失って気付く大切さ……うわーん!先生ー!部屋に篭ってないで助けてくださいよぉ!!俺らだけじゃ無理ですよぉ」 「─────気になって様子を見に来てみれば……なんなんだ、この阿鼻叫喚な状況は?」 「「「その声は───マスターVぃぃぃいい!!!」」」 「……お前たち、自習してる筈じゃなかったのか?」 「正直に言いますと先生無しでは筆が全く進みませんでした!」 「はあぁぁ情けない。それじゃライターの力量不足を暴露してるようなもんだろう。まあ事実そんなものは無いがな、ハハハ」 「いやだってそもそも俺は先生の場繋ぎ役ですよ!?言わば相槌や話振りの引き立て役なのに!刺身が無いのにツマだけ有ってもしょうがないじゃないですかっ!」 「判った判った。で資料は?……よし。では三時限目、第三次皆鯖の講義を始めるぞ」 「今日やるのは日本武尊、呂布、ラーマ、ベレロフォン、オデュッセウス、サムソン、クリスチャン・ローゼンクロイツの七体です!」 「……お前たちさっきと違って今はやけに元気だな?やはり私は居なくても───」 「「「無理です!」」」 「……分かった。次に私が不在の時は代わりを用意しておいてやる」 「さてと、今日はいつもとは逆に三騎士を後に回すか。えーとだから、キャスター、ローゼンクロイツから入るぞ」 「あぁ…話が先に進むってなんて素晴らしいんだろう」 「こいつは我々にとってはそれなりに有名な奴だな。私たち人間の魔術師にとっては一段階上の存在だ」 「一段階上、ですか?」 「ああ、神代の魔術師たちのような魔法使いの域にある魔術師、という程ではないが、それでも我々から見ればあまりに遠い。 っと話を戻すぞ。まあ知っての通りこいつは殆ど正体不明の存在だ。秘密結社薔薇十字団の創設者にして魔術師らしいがそれ以外は殆ど謎だ」 「先生、この人そんなんでよく英雄に成れましたよね」 「まあそこがこいつの凄いところなんじゃないか?あるいは世界に後押しされたか、契約したのかもしれんな」 「で能力値だが……まあキャスタークラスの典型だな。至って普通と言った感じか?」 「所有スキルが結構色々と出来そうな感じがしますね」 「まあ伝承が不透明なせいで、一体何が出来るのかがサッパリ判らないのが難点か。こればっかりは召喚してみるまではどうしようもないな」 「召喚してみるまで何が出来るか判らないってのもまた微妙な話っスよね教授ー」 「ああいや訂正だ。他の魔術は不明にしても治癒魔術だけは間違いなく信用出来る」 「ほうほう、先生!その心は?」 「ローゼンクロイツの伝承において治療に関してだけは明確に伝え残っているからだ。こいつは明らかに怪我人の治療やら万能薬の開発やら果ては死者を生き返らせる薬やらの逸話に特化している」 「あ~なるほど~。全体は薄いのにその一点だけはより濃く残っている故に信用出来るってわけですね」 「そういうことだ。で、宝具の方だが───そこの君、どう思うかね?」 「はいプロフェッサー、『世界の書』はズバリ汎用性が高く使い勝手が良さそうな宝具ではないでしょうか?」 「うむ。これを使えばマスターの強化や自身の強化も簡単に出来そうだな。おまけに攻撃用の『勝利の書』とは別と言うのもよい」 「あの先生……この『勝利の書』って一体何が出来るんですか?」 「なんだフラット?空想具現化を見たことが……いやあるわけ無いか。まあ要するに極上の干渉系大魔術とでも思えば良い。 さて、纏めだがキャスターにしては十分使える。大量に持つ引き出しを有効に活用する事が出来れば結構良い所まで食い込めそうだぞ?」 「次はサムソン、バーサーカークラスですね」 「出典元が旧約聖書なだけはあってこいつ実は結構有名だったりするのか?サムソンは狂えるオルランドゥでさり気無く名前が出てきてるんだが」 「どうなんでしょうね?でも旧約聖書ならそれなりには有名なのは間違いないんじゃないんですか?」 「う~む、まあいい。能力の方に入る。これは……凄いのか凄くないのか判断に迷うな……」 「……はい、ちょっと迷いますね………」 「宝具で能力を底上げして狂化でさらに能力値強化か。そこまでやってもこれだからな。さて凄いのか凄くないのか……」 「あの先生。動物使役はやっぱり……」 「───ああ。バーサーカーじゃ宝の持ち腐れっぽそうだな……理性が無いんじゃ流石に使役しようが無い。 これじゃ魔術や魔力の反応が出ない素の動物を使って偵察するという一番有効な動物スキルの活用が出来んな」 「先生……あの正直な話、サムソンはどうすれば良いんでしょうか?」 「負担が大きいバーサーカークラスと言うのもあって、勝算がかなり薄いからな。いや魔力量があるマスターでも薄いが。 そうだなそれでもやるのならば……まず第一に真名の秘匿を徹底的にしないと確実にやられる。他と違ってサムソンの真名バレは致命的だ。 第二に間違っても死体を触らないようにする為に敵マスターや一般人は襲わせない方がいい、と言ったところか?」 「胸をパンチして腕が貫通、人間即死でグズグズしてたら死体に触ってましたとかじゃ笑えませんもんね。他には…?」 「あとは戦闘技能が原始的なのが予想されるな。狂戦士クラス以前にサムソンが元々パワーこそ正義な戦闘スタイルなんだろう。………以上だ」 「…………あのロード?つまりハッキリと言えば決め手にも欠けるサムソンじゃ勝つ糸口は無い、と?」 「参加したマスターが単身じゃまず負けるだろうな。サムソンに送る大量の魔力でマスターは魔術行使も補助もロクに出来なくなる。 つまりサムソンを使って勝ちたいのなら聖堂教会のような魔術師と戦える戦力を複数人用意しないと無理だろうな」 「その時点でなんかもう無理っぽいんですけど、サムソンで敵サーヴァントの足止めをしてその隙に残りの者で敵マスターを倒すって事ですか?」 「ああ。敵サーヴァントが格下でもないと真っ向からの勝負はサムソンは些か不利だぞ。敵の宝具に対抗する手段が全く無いからな。戦闘続行Aに賭けるくらいしかない。 サムソンはなまじ通常戦闘が強い分、敵の宝具の使用確率を上げている、敵を半端に追い詰めると逆に敵の必殺の一撃でやられてしまうと言う訳だ」 「うわあ珍しい……先生が魔力量があるマスターでもお薦めできないと言うなんて……よし、ならあえて俺がマスターに……!(ボソリ)」 「次は皆も知ってる者も多いであろうギリシャの代表的大英雄の一人、オデュッセウスだ。何故かアサシンクラスだが……まあ構わん」 「なんでアサシンなんですかねぇ……?」 「では能力値の方だが、流石は足が速いオデュッセウスだな。敏捷が見事なものだ。攻撃力も中々だが守りが堅いのもいい」 「ギリシャ大英雄にしては微妙にショボく無いですか教授?」 「う~んまあ影の暗殺者クラスだからじゃないか?でもよく見てみれば肉体面も精神面も水準はしっかり越えているんだぞ?」 「そうですよ失礼な!オデュッセウスに謝ってください!」 「フラット静かにしろ。でスキルの方だがクラススキルの気配遮断を始め軍略や千里眼、神々の加護と実に便利かつ有用なスキルを持っているのも嬉しいな」 「そうなんです!これでステータスまで高かったら手の付けようが無いじゃないですか、判ってるんですか生徒Aさん!」 「………おほん!いやそれにしても流石は神々と英雄と人間が入り混じって戦ったトロイア戦争で活躍した智将。軍略は流石のレベルだな」 「ロードエルメロイⅡ、それって凄いんですのやっぱり?」 「ああ。世界を制覇しかけた彼の大王でも軍略Bだった。まあそれでもBランクは一流ランクなんだが、オデュッセウスはさらにその上を行く最高位の戦略家だ。 強いて残念な感想を述べるとオデュッセウス自身が対軍宝具や対城宝具といった宝具を持っていないことかな?」 「確かにそれが惜しいっスよね」 「では次がいよいよオデュッセウスの宝具なわけだが───」 「まさにオデュッセウスと言ったらコレだ!な宝具ですよトロイの木馬は。PCの用語にまでなる程なんですよ!?」 「ぱそこんって…君、絶対魔術師じゃないでしょフラット君……」 「ソイツが魔術師らしからぬところは今に始まった事じゃない。さて『殺戮す十二斧』なんだが、いや宝具の相性が良過ぎて笑えないな」 「相性が良過ぎ、ですか?」 「この弓は矢は標的を変えられ無いという常識なんぞ知ったことかな弓だ。そのため障害物が多い戦場や室内でこそ逆に絶大な威力を発揮する。 そういう場所や状況で戦う時は戦略を司る彼にはチェスでもしているような気分なのかもしれないな。故に戦術戦略で戦うオデュッセウスには最高に相性が良いという訳だ」 「そしてもう一つの宝具、『騙し欺く木馬の姦計』の解説に入るぞ」 「あーーーっ!俺のPCにいつの間にか『konton666.nero』って新トロイが666個も検出されてる何故!?ああ!フォルダ内に動物画像が大量に!?」 「さてこの宝具だがあの伝説通り実に強力な要塞殺しだ。自陣内こそが絶対の城砦と考えるマスターにとっては悪夢以外の何者でもないな。注意点は有名な分使用後に真名がバレる位か、ヤルなら必殺のつもりで臨むことだ」 「ロード質問です。一つお訊ききしたいのですがサーヴァント相手にマスターの工房は効果はあるんですか?」 「もちろん多少の効果はある。まあ英霊が総じて強力な神秘なため人間が扱う神秘程度では打倒は出来ないが上手くいけば消耗くらいはさせられる。 敵陣内でマスター相手に下手に消耗すればそこを敵サーヴァントに突かれ負けかねん。だから普通なら滅多な事ではそんな強行策はしない」 「敵の宝具効果なんかでよっぽど急を要する事態でもないと工房攻略なんて疲れるだけ、っスね」 「よってマスターにとって工房は何よりも気を抜ける場所なんだが、このトロイの木馬の前には無意味だな。いや油断し切っている分逆に危ないか? しかし結界すら無視するとは……下手するとハサンの気配遮断を超えてるんじゃないのかこれは?」 「………あのぅ教授?わたし一つ思ったことがあるんですけど……オデュッセウスはアサシンで呼んでもあまり意味は無いのでは?」 「ああ無い。全くもってその通り、オデュッセウスをアサシンで呼ぶメリットは殆ど無い。いやむしろ皆無と言ってもいい。 酷評になるが運悪くオデュッセウスをわざわざアサシンで呼んでしまったマスターには悪いが愚行としか言い様が無い。 もしそんな勿体無い事をするマスターがいたら私の所へ連れて来い再教育してやる。 流石にこれはヘラクレスをバーサーカーで召喚するのとは訳が違うからな。いやあれも色々と問題があるがアレよりも利点が無い……」 「そ、そんなにメリット無いですか?まあ確かに大英雄だし影の役割よりは三騎士クラスの方が似合ってますけど」 「そもそも気配遮断スキルより強力で有用な木馬があるんだから気配遮断スキルは必要なかろう。おまけにランクが高くない為使い道が殆ど無い。 隠密程度のCランクだと工房全ての結界を突破出来るかが判らんし、ただ敵から隠れるだけにしてもマスターと一緒に木馬で隠れる方がより確実だ」 「それに宝具、スキルの相性も弓兵クラスの方がよい。ならばアーチャーで召喚してより有用な対魔力スキルと単独行動スキルを得た方がオデュッセウスを確実に強く出来る。 特にマスターに攻撃魔術があれば単独行動スキルはかなり使えるぞ?マスターの全力魔術と『殺戮す十二斧』波状攻撃で戦略の幅がさらに広がるしな」 「う、そう言われたら確かにアサシンよりアーチャーの方がお得なような気がして来た……」 「さてと少々長くなったが纏めよう。ギリシャの代表的な英雄の名に恥じないかなりお勧めなサーヴァントだ。ランクにするとB+相当のお薦め度。 戦術戦略面での活躍が期待できるし、宝具戦も軍略Aのお蔭で下手なモノなら何とかなる筈だ。 さらにトロイの木馬は工房戦が主体のキャスターにとっては天敵になる。後はアーチャークラスで呼べば文句無しだ」 「次もギリシャの有名所の英雄ベレロフォン。騎兵クラスだな」 「魔獣キマイラを退治した英雄ですね!カックイイー!」 「ステータスは敏捷と幸運、宝具のステが高い。後は筋力が並と言ったところか?」 「Dランクって並なんですか?」 「言葉の感覚的にはDやCランクが並になるんじゃないの?」 「話ではAランクで超一流、Bで一流、Eが最低ランクと言われている為、等間隔にするならば間に来るのは平均以下と平均以上辺りが適当だろうな」 「超一流>一流>平均>平均以下>最低値ってのも一流と平均と平均以下の間に落差が有りすぎますしねえ」 「さて話を戻してスキルの方だが、対魔力が気休め程度だな。人間の魔術師ならともかくキャスタークラスの魔術になるとまともに受けるのはきつい。 だが仕切り直しスキルを持っているのは嬉しいぞ。これは使えるスキルだからな」 「ん~見た感じベレロフォンは宝具の方が強いタイプですかね?」 「いや、ベレロフォンはマスターによって強さが変動するタイプのサーヴァントだ」 「??……ステータスや出力の話がですか?」 「ライダーの宝具の『黄金の手綱』は騎乗する対象によって威力が変動するんだがベレロフォン自身は幻想種の召喚能力は無い。 となると当然ライダーが騎乗する物はマスターが用意するか現地調達してやらなければならない」 「うわ、効率良いのか悪いのかわからない人ですねぇ」 「不利点はサーヴァント相手には少々攻撃力が不足している事だが、代わりに騎乗物が倒されてもいくらでも替えが効くという利点もあるんだぞ?」 「そっか普通は騎乗物がやられたらライダーはそこまでッスもんね」 「で、ここでマスターがどういう騎乗物をベレロフォンに与えてやれるかな訳だが。普通ならば手に入れやすい馬や牛などの家畜や、虎や狼などの野獣になる。 だがもしここでどこぞの秘境にまだ現存する魔獣を与えてやれたならばベレロフォンを一気にパワーアップ出来ると言う訳だな」 「でも幻想種なんてそう簡単に用意できるものでもないですし……」 「普通は無理だろうな。ああそう言えば噂で聞いた事のあるがネロ・カオスとかいう魔獣を使うらしい死徒なら相性良さそうだな。ま、ありえん話だが」 「死徒のマスターなんかが出てきたらその時点で教会が出てきて戦争になりますわね」 「そしてもう一つの宝具『屠獣熔鉛』だが、これはまあ見ての通り拘束する事に特化した宝具だ。下手に捕まると流体の中からの脱出が困難なのは言うまでも無い」 「では纏めるが質の良い獣や機械類、もしくは幻想種を用意できるマスターは相性が良いので選ぶと良いぞ。 ただし、宝具の性質上一撃の重さは他の解放型の宝具持ちのサーヴァントよりも劣るため連打連打で一気に畳み込む戦術がよいだろう」 「先生!俺、第三次皆鯖ではアーチャー、ラーマが本命だと思いますよ!?」 「フッ。私もそう思うが果たして噛ませ犬の烙印を押されているラーマを活躍させてくれる戦場(SS)は現れるものか……」 「うっ、う、ぐすん……非の打ち所なんて無いのにぃ……」 「さてステータスの方だが───む?全ての能力値がBランク超えしてるな、流石はインド最高位の大英雄だ。能力値もバランスも一流だ」 「ここまで強いのに何故カマセに───やはりムエタイか!?ムエタイが悪いのかぁぁ!!」 「しかし幸運値が高いのが少々意外ではあるが……ではスキルの方を見てみよう」 「各クラスの基本能力値と見比べると確かにサーヴァントって幸運の平均値が低そうですもんねー」 「ん。対魔力も結構強力だな。ただ単独行動スキルがDなため高ランク単独行動スキル持ち程の無理は効かなそうだ」 「えと保有スキルの方は神性に千里眼、透化の三つです」 「神性は無視するとして、千里眼と透化とは随分良いものを持っている」 「やっぱりこの二つは良いスキルですか?」 「ああ。透化は俗に言う無の境地に近いものがあるな。自己を無くし奇跡に手を伸ばす我々には身近なものだろう。これはそれの先にあるモノだ。 その恩恵として精神攻撃に対する抵抗力と気配遮断を得るが、この気配遮断はアサシンとしてのとはまた別だな」 「別……ですか?」 「そうだ。透化の気配遮断で暗殺や敵陣侵入はまず無理だ。もしラーマでこれを使いたいのなら戦場の監視をさせると良い。 戦場の端にこっそり配置させるのでもいいが、千里眼と併用させればまず誰にも気づかれずに監視できるだろう」 「なんかえらい多芸っスね……ムエタイマンのくせに」 「で、もう一つの目玉スキルである千里眼だが、当然だが弓兵は基本的に眼が良い。でないと遠方の敵なんか見つけられないからな。 スキルとして顕現していなくても真っ当な弓の英霊ならば遠くの敵を見る視力は標準装備と言ってもいいだろう。 そういう中でこの千里眼を持っている弓兵はその『眼』が群を抜いてしまった連中なんだろうな。鷹の目だけでなく度が過ぎた動体視力や果ては特殊能力付きの眼などが千里眼になるのだろうか?」 「それでラーマの目に付属してるのが透視と。スキルが透明なだけあってキャラも透明(薄い)というわけッスかww」 「な、なんて酷い事を言うんですか!そんな人は退場ですよ退場!ねえ先生!?」 「さて(無視)宝具の方だが、やたら色々と持っているな。しかも全てロングレンジの攻撃用とはね。 普通なら一つくらい補助系の宝具があるものだが……ここまでキッパリしていると逆に清々しいもんだ」 「先生っ!早く各宝具の解説をして欲しいです!」 「んああすまん。では『神刃』からやるが、ふむ追尾機能とステルス効果か……なんと言うか、まんまミサイルだな」 「………ですよね」 「よほど良い勘をしていないと矢が体に着弾するまで気づかないという事も有り得るかな。ただまあ急所目掛けて飛んでくる訳ではないから攻撃力自体はそう高くは無さそうか? タイプは利器型かな?解放型だったら他の宝具の方が有用度が高いから正直あまり使いどころがなさそうだがな……。 問題点を挙げれば宝具の性質上、矢の照準をちゃんと付けられるのかが判らないところか。まあその変わりに矢が勝手に動く分命中率自体は良さそうだがな」 「利器型の宝具ならこれをメイン武装にして戦う事になりそうですね!」 「もう一個がAランク対軍宝具『天翔る光明』か。さてこの宝具だが、直線状に敵を攻撃する貫通系の軌道かなどうも。直列する敵は良い的だ」 「教授、この特殊効果の対蛇ってことはやっぱメデューサとかはヤバいですか?」 「相性で言えば最低最悪だな。あと蛇に深い因子を持つ英雄も注意しとくに越したことは無い」 「で最後が『創世神の光明』A++ランクの対人宝具だが、いや実に贅沢だな。Aランク対軍宝具が有りながらさらにA++ランクの奥の手とは」 「多分ですけどラーマって皆鯖上一番贅沢なサーヴァントかもしれませんね?」 「太陽の弓『天翔る光明』で撃たれたこの『創世神の光明』はA++ランクの攻撃力とサルンガの追加効果を得る訳だが……これは盾の宝具でも防ぎきれんな」 「無理なんですか?」 「盾のランクにもよるが多分無理だ。なまじエネルギーが収束しているだけあって一点を突破する貫通力が半端じゃないと予想される。 最低でも規模で勝るA+ランクの対軍宝具で威力を削いで耐え凌ぐのに賭けるか、同じくA++ランクの宝具で単純に相殺。もしくは事前に太陽の弓を破壊でもしない限りこれを撃たれれば死ぬな」 「うおーーーーー!なのになんでこいつはカマセなんだろうかーーーー!!?ところで燃費の方はどうなんスか?」 「流石にこの超威力で消費魔力が少ない訳がないだろう。だがまあ、対軍宝具や対城宝具なんかに比べると全然マシだな」 「さてラーマの纏めだが、一応格闘で接近戦も出来はするがわざわざ自らサーヴァントを弱体化するような戦術を取る必要はなかろう。 相手が格下でもない限り剣兵や槍兵と接近戦をしても良い事は無いぞ。それに接近戦はレンジの問題で宝具が封じられる結果に繋がるから旨くない」 「あ、それもそうですよね。どの宝具もレンジ5以上からですし下手に接近し過ぎると逆に宝具使用が難くなるんだ」 「そういう訳だからラーマはアーチャーらしく距離を取って戦うか、長距離狙撃で仕留める方が良い戦果を出せるだろう。 宝具が強力な分の魔力負担はかなり有りそうだが、伝承では戦いの後は平和に国を治めてるし性格は問題なさそうだ。 マスターが宝具使用の際に魔力枯渇させられて死ぬ事はあるまい。扱い易さ、戦力的にも太鼓判を押せる有力株だ。あとはマスターの身の安全に注意すればいい」 「それにしてもおめでとうございますラーマさん!先生から太鼓判が出ましたよ!これでヤムチャからピッコロくらいの進化は出来たかもですよ!」 「ラーマに少々時間を取り過ぎたな。次ランサー呂布だ、サクサク行くぞ」 「この呂布だが第四次や第五次聖杯戦争時にニホンで召喚すれば多少なりとも知名度による強化を得られるだろう。近隣で三国志は人気があるようだからな」 「三国志最強の武将だけはあって攻防敏がBランクと肉体面の能力値が高いですね」 「しかし属性が混沌・悪なのが気になるところだな」 「この組み合わせって良くないんですか?」 「ハッキリ言って最悪だ。混沌の行動方針は自分本位の自由人なケースが多いのだがこれに属性の悪が来るとかなりマズイ」 「ところで教授この属性ってどういうのなんですか?」 「狂戦士のように役割(クラス)によって変動したりもするが、簡単に言えば人間から見て善玉か悪玉かじゃないか? 私の主観ではあるがギルガメッシュやイスカンダル、メディアとかジルとかも本人云々よりも人々にどう見えてるかで決まっているように思える」 「まあ確かにギルガメッシュとかイスカンダルは見方を変えれば暴虐者や侵略者ですし、メディアとかも被害者ですしね」 「では話を戻すが、正直この組み合わせになるくらいなら秩序・悪や中立・悪の方がまだいい。 ちなみにこの属性の代表例はジル・ド・レェだ。これでこの属性がどのくらいマスターにとって性質の悪いものか判っただろうか? 「げっ!その人って先生が補習で言ってた第四次の聖杯戦争の虐殺者じゃないですか……」 「おまけに呂布には裏切りの逸話があるくらいだ。下手をすれば令呪を使ってでも裏切りの対策をする必要がある」 「え?でも先生?令呪さえあればサーヴァントはマスターを裏切れないんじゃないですか?」 「まさか。その気になれば連中は簡単にマスターを裏切れるさ。 ただサーヴァントにも目的がある以上、マスターを失う事は現界するにも戦っていくにも効率が悪いから普通はやらないだけだ。 サーヴァントを失ったマスターがまた新しくサーヴァントを得るのが難しいように、新たなマスターを得るのもそう簡単ではないからな」 「でもそれならやっぱりサーヴァントは裏切りはやらないじゃないですか先生」 「普通は、と言っただろう?要するに呂布は例外と言う事だ。スキルを見れば判る」 「えと呂布の保有スキルは対魔力、騎乗、一気呵成、仕切り直し、単独行動ですね。クラススキルが異常に目立ちますね」 「とりわけこの高い単独行動スキルがある時点でマスターは呂布の裏切りは当然と考えなくてはいけない。でないと───本当に死ぬぞ?」 「…………」 「さて。判っている者もいると思うがこの呂布は宝具の能力的にも保有しているスキル的にも持久戦や乱戦に強い。 『方天画戟』は能力、ランク共にそう強力な物では無いが全ての敵サーヴァントを同時に相手出来るという利点がある。 後は戦闘が長くなればなるだけ命中率が上がる一気呵成と戦闘の建て直しが出来る仕切り直しを有効活用しない手は無いな」 「ロードエルメロイⅡ。では呂布の戦略はどういうものがよろしいんですか?」 「見ての通り呂布は宝具戦になれば敗北は必至だ。能力上『方天画戟』は宝具戦では全く役に立たないからな、ランクも低いし。 よって敵の宝具を封じながら自身に有利な戦いを進めれば良い訳だ。なら、第三者の戦闘に乱入するのが手っ取り早くてよい。 互いの警戒が必要な乱戦ならば一部の奴を除いて宝具はそう簡単に使用出来なくなるし、呂布は乱戦と相性が良いからな」 「なるほど。下手に宝具が飛んでくる一騎打ちよりもバトルロワイヤルの方が強いってわけですね」 「では呂布のまとめに入るが裏切り対策は絶対に必要だ。惜しいが令呪を使ってでもやるべきだな。後は利器型の対人宝具持ちが多ければ良い活躍が出来そうだ」 「ところで弱点とかはありますか?」 「ああそうだった言うのを忘れていた。伝承の通り欲望の強い人物だ。セミラミスのような毒婦タイプには気を付けておけ。最悪絡め取られてコロっと逝くぞ?」 「そういえば呂布って武力は凄いけど頭の方は結構単純でしたっけ……メデューサの『暗黒神殿』も危なそうだなあ」 「全然サクサクやれなかった呂布に続いて最後セイバー、日本武尊だ」 「ヤマトタケルてニホン最強!って意味らしいですね」 「さてこいつはニホンの英雄なだけあって呂布と同様に知名度によるパワーアップが考えられるな。 ニホンではクサナギの剣やアメノムラクモはゲームや小説に出るくらい有名らしいぞ?私もそれで知ったくらいだ」 「インド最強?のラーマと五分の能力値……名前通りに日本最強の英雄?」 「少なくともニホンの英雄の中では上の方だろうな。ニホンの英雄を呼びたいのならこいつの触媒を探すのが良いぞ。見つかればだが」 「属性は問題無しだな。ただ本人の性格にはムラがあるようだから頭に入れておくといい。後で困らんで済むようにな」 「目ぼしいスキルは……うわっ!?対魔力がBランク。神性がB、合気がA。神殺がBランクと一流揃いですよ!」 「合気は良いスキルだ。自然と一体化するとでもいうのか周囲の状況把握が素早く出来れば戦闘だけでなくアサシンの暗殺にも対応し易い」 「対魔力もBランクもあればほぼ魔術に対して無敵ですしね。大魔術や儀礼呪法等でも傷つけるのが難しいくらいなんですし」 「そうだな。で残るは対神性の神殺スキルだが、日本武尊という英雄の特徴を表わしたスキルだな。いや実に皮肉だな」 「皮肉……ですか?」 「神の子が神を殺すと言うのもそうだが、こいつはその力を父に恐れられて飛ばされたのだろう?なら結果を出せば出すだけどうなったか想像は容易だ。だから皮肉だなとな」 「…………」 「いやつまらない話だった、元に戻すぞ。いよいよ宝具だがこの『草薙剣』は武器としても優れているが随分と多様性を誇っているな」 「刀身の隠匿、気配遮断、魔力効果の打ち消しを可能とするとありますね。魔力効果の打ち消しってなんでしょう?」 「刀身の秘匿は見えない剣の『風王結界』と同じ様なタイプだろうな。で気配遮断は霧の幻覚作用による姿の隠匿ってところかな? 最後の魔力効果の打ち消しは───流石にこれじゃ具体的な内容が判らないな……。多分、強化魔術などの効果破棄なんだろうか? まあ、とにかくこの宝具が接近戦で絶大な効果を発揮するのは間違いない。有効性は騎士王が見せてくれたからな」 「う~んどっちにしても何がどこまで出来るのかは実際見てみないとわかりませんね……あ『天叢雲』もお願いします!」 「『天叢雲』だが、これは使う場所を選ばんと大惨事だな……。後はそうだな、レンジ的にも空中から雪崩込む形で落ちてくるのかな? もしそうならばイメージ的には鉄砲水と津波だな。それから多少は軌道操作が可能と考えられる」 「津波や鉄砲水が8も来んのかぁ、うへえそりゃスゲェわ」 「この宝具は発生の性質上、より高い空中で発動させれば日本武尊と宝具軌道が直線に並ばないという利点が出来る。 つまりもし宝具の打ち合いで競り負けても敵の宝具の軌道によっては損傷無しで済む場合もあるという訳だ」 「あのそれってもしかして無敵なんじゃありませんか?」 「いやだが宝具の打ち合いが出来ないサーヴァントにとってはそうでもないぞ。第三次皆鯖では例えば呂布とかな。 そういう連中にとっては逆に前進して間合いを詰めれば助かる可能性が残っているわけだからからどんなものでも良し悪しはあるものだ」 「では纏めに入るぞ。まずはヤマトタケルと信頼関係を結んでしっかり手綱を握る事だそれで性格の問題はある程度解決出来る。 後は『天叢雲』の使用に注意するくらいだな。こいつもラーマと同じく大英雄の格ゆえ、余程ハイレベルな戦いでない限り勝ち残れる。 よってこいつも注意しなければならないのはキャスターやアサシンのマスター攻撃なんだが、対魔力と合気のスキルで結構守りも堅いんだよな……」 「あれ?意外に問題点が少ない?」 「ん。少々つまらんがその通りだ。普通に超お薦めの英霊……というか薦めないのがおかしいレベルだぞ?ラーマと同様にA+ランクのお薦め度でよろしくしよう」 「さて総纏めだ。第三次皆鯖で有力なサーヴァントは日本武尊、ラーマ、オデュッセウスの三名だ。ラーマも良いが特に日本武尊が知名度的にも良い」 「意外なことにヤマトタケル問題点も少なかったですしね。もっと問題があると思ってたのに……」 「まあ使い易さは高ランクの対人、対軍宝具を持つラーマの方が上だ。日本武尊の宝具は強いが少々癖があるからな」 「この三名が共通して言えるのは如何にマスターが足を引っ張らないかだ。ここまで強力だとまずマスターが狙われるからな」 「こればっかりは対策が無いのが残念ですよね」 「ローゼンクロイツならのマスターの超強化が簡単に出来るんだが……流石に奴ではこの三人には勝てないからな」 「戦力差が圧倒的ですもんね……」 「───だが逆を言えばマスターを強く出来るこいつみたいなタイプこそがこの三名の天敵になり得るから注意が必要だ」 「………絶対これみんな意図しないで作ったんでしょうね……」 「……多分な。私も今さっき気づいた」 「ところでハイ先生!あんなに強いラーマや日本武尊がA+相当のお薦め度ならA++レベルのお薦め度は誰ですか!?」 「それはお前イスカン───いや、なんでもない。ではかなり長くなってしまったがこれで第三時限目の講義を終了する」 「ちぇ残念……。先生、それに参加したマスター候補の皆さんもお疲れ様でした!」 「「「お疲れ様でした。教授もありがとうございました!」」」 「さてと、私はこれでようやく───」 「あ、あの!教授!これからお昼でもどうでしょうか?!」 「ちょ!あー!わたしが先に誘おうって言ったんじゃないっ!」 「こういうのは言った者勝ちなの!」 「抜け駆けなんて許さないわよ!」 「いやいやプロフェッサーカリスマは俺たちと飯食うんだっての!女は引っ込んでろよ」 「そうだっつーの。グレートビッグベン☆ロンドンスターもお前らよりも俺たちの方がいいに決まってるじゃん。ですよね教授?」 「あんたたちこそ引っ込んでなさいよ!大体教授は男性なのよ?あんた達みたいなガキとご飯食べても嬉しくないわ。ねえ教授?」 「いや私はだな……」 「「「どっちがいいんですか?!ロードエルメロイⅡ!」」」 「─────頼むから帰らせてくれ……」 ~FIN~
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2698.html
「ARMS」より、高槻涼、神宮隼人、巴武士の三人をそれぞれ召喚 サーヴァント・ARMS-01:第1話 『遭遇』エンカウンター サーヴァント・ARMS-02:第2話 『異界』マジックワールド サーヴァント・ARMS-03:第3話 『授業』スクールレッスン サーヴァント・ARMS-04:第4話 『決闘』デュエル サーヴァント・ARMS-05:第5話 『任務』ミッション サーヴァント・ARMS-06:第6話 『芝居』フェイク サーヴァント・ARMS-07:第7話 『買物』ショッピング サーヴァント・ARMS-08:第8話 『舞踏』ダンスパーティ
https://w.atwiki.jp/mg_rpg_ar_dic/pages/1617.html
※前提:《コールサーヴァント》 [Pv,-,U,-,-,1/Sv所持:[R Sp]SklCt-2(~1)] ☆☆ 極論すれば戦闘終了時に残っているMPは全て無駄なリソースだ。基本的にメジャーとセットアップの魔術しかコスト軽減できないこのスキルに用はない。 が、物事には例外というものがあって……。《ヴィジテイション》取得プリースト、《アヴェンジ》取得ウィザード、《リポストベイン》取得ソーサラーには一定の効果がある。また《リゼントメント》後の計画次第では必要になるかも知れない。 -- 灯 (2009-11-25 17 20 02) 名前 コメント