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キャノンショルダー 機体データ 全長 14m 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット --- 所属 英国陸軍対アムステラ特殊兵装師団キャノンショルダー中隊 全身を覆い隠すほど巨大な盾(タワーシールド)と、 胸から突き出た長い砲身が特徴的な人型ロボット。 全高14mほどの量産機ながら、羅甲に迫るパワーを持つ。 大盾による防御を重視しており、胸部に組み込まれた大砲は 盾と干渉しないように、胸部右側へ配置されている。 さらに、この大砲の基部は戦車の砲塔を流用しており、広い射角を得ているが、 本来右肩のあるべき位置に、砲塔の右端が突き出す形となっており、 このため『大砲の肩(キャノンショルダー)』と呼ばれる。 本機の火力では、羅甲を撃破することが難しいことから集団で隊列を組み、後方に配置した 戦車部隊と連携する戦法を取るが、その本領は、機体を覆うほどの大盾にある。 集団でこの盾を構えて密集し、横一列に並ぶことで、敵の突撃を阻む防壁となる。 そして、『防壁』に足止めされた敵部隊に向けて、 対羅甲用に火力を増強した戦車が集中砲撃をかけるのである。 こじ付けに近い言い方をするなら、ロボット版『鎚と鉄床』戦術である。 この戦法を、イギリス陸軍では『ブリティッシュ・ウォール』と呼ぶ。 なお、キャノンショルダーは、短期間で戦力を整えるべく設計された 急増品の兵器であり、汎用機が導入されるまでのツナギの戦力である。 機能・用途を絞ることで、生産性と性能を両立させてはいるが、 機能を特化させすぎたため、ブリティッシュ・ウォール戦法以外では、 まるで融通が利かず、特に航空戦力相手には、ほとんど対処できないと言う弱点を持つ。 何故このような機体になったかと言えば、イギリス陸軍の逼迫した懐事情による。 元々イギリス軍の予算編成は、空軍へ多くの予算を充てており、 そのしわ寄せで陸軍の予算が割りを食っているためである 武装 専用タワーシールド×1 胸部150mm滑腔砲×1 12.7mm機関銃(滑腔砲同軸×1、対空×1) 近接戦用マトック(ツルハシ)×1 主な活躍 オブシダンにてアムステラ軍の羅甲を迎撃 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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天空キャノンボール大会規定の大穴 定番・物価について 浮空機の形状について フローティアの歴史etcについて
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/ / l | l . 、 ヽ 、 、 \ , ./ ト、 ト、 l . ハ ハ ハ ヽ ヽ. l , .|-ヘ=l-ヽ l l . l } ト 、 \ | { 、 l_. -≠ {=、ト.、l\ . ト . .l l ハ ` ー`- l l .i X l ィ{__)\ト、ヽl` ヽ l ヽ l ! 、 ヽ. l l | . 、 ヽ!/ } l!ト \_ ⊥_ ∨ , ヽ、 \ i l ,! . ヽ ヽト-ry / >lト、`弋 / ヾ ー _ ヽ、 l l ハ i . ト、 戈≠ '′ ハノ`} ', l , ヽ `丶ハ リヽ ト、 . } \}` ̄ ム / j」/l ! ハ ` '、 ト、 \ '.\ l ,、` __ 、辷'´ イ ハ l \ . ハ ヽ l ヽ l、 \ヽ ヽ / ハ. l V` -、_ ` ¨´ / / j! ト、 . . ハ ヾ ヽ l ヽ _ ≠ ´ ハ ヽ }/ , ' /_ ィ 、 l \ . '. `/_.. -― _ ハ ` ー ´ ノ-≠ ´ ∧ l 丶 } /イ `丶ム、 _..., 、 ´ i ∧ / \ l `ヾ // ` <l / ヽ ト. / l / ヽ! / / ` 、 ヽ! ∨ ∨ / , ` 、 .' { ` 、 ,' ハ ` 、 / ヽ _ -< ` ー - _ 【 サトコ 】 キャノンボールの技術屋。本名不明。記憶喪失により自分も覚えていない。 機械や罠、時計のような高度で精密な物が好きで暇があれば分解か組立をしている。 ミオンと同じく脳の損傷が軽微な為、覚えた技術や知識を喪失することはほとんどない。 一人だけお嬢様口調なのは、最近読んだ本の影響。 武器はトラップ。相手の思考を読んだ上で二重三重に張り巡らせるのが好き。 時間が無い時は簡易なものばかりだが、複雑な仕掛けを施すことも可能。 (AA出典:ひぐらしのなく頃に より 北条沙都子) 関連事項キャノンボール ケイイチ レナ ミオン リカ
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【名前】 怪重機 キャノングラディエーター4 【読み方】 かいじゅうき きゃのんぐらでぃえーたーふぉー 【登場作品】 特捜戦隊デカレンジャー 【登場話】 Episode.38「サイクリング・ボム」 【分類】 怪重機/キャノングラディエーターシリーズ 【購入者】 アラドン星人 ギャンジャバ 【あだ名】 「ローマ甲冑君」(ジャスミン命名) 【モチーフ】 騎士 【名前の由来】 大砲(英:cannon)+剣闘士(英:gladitaor) 【詳細】 ギャンジャバが購入した重火器攻撃型の怪重機。 ギャンジャバの好きなカラーとなる赤色の機体であり、アラドン星人の甲羅皮膚を研究して作られ、装甲が強化されている。 強化された装甲はとても丈夫だったが、最期はデカベースロボのボルカニックバスターに防御し切れずに爆散した。 【余談】 イエロー/ジャスミンが付けたあだ名に関しては2号機と3号機の事もあり、グリーン/センちゃんに「どっちかに決めようよ」と突っ込まれた。
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ピンボール用語解説台構成物等ドットマトリクス画面 フリッパー [A] プランジャー [B] スリングショット [C] アウトホール [D] アウトレーン [E] リターンレーン(インレーン) [F] キックバック(KICK BACK) [G] バンパー [H] ターゲット [I] キャプティヴボール (Captive Ball=捕らえられたボール、捕虜ボール) マグネットスイッチ ホール [J] スピナー ライト レーン ランプ オービット(ループ) ミニオービット 各種ゲーム用語ビューモード ナッジング SKILL SHOT(スキルショット) BALL SAVE(ボールセーブ) BONUS MULTIPLIERS(マルチプライア) LIT(リット) EXTRA BALL(エキストラボール) JACKPOT(ジャックポット) MULTI BALL(マルチモード) MODE(モード・ミニゲーム) ピンボール用語解説 各台の解説ページに使用されている用語をざっくりと説明してあります。 さらに詳しい解説や、テクニックについてはピンボール入門のリンク先の各サイトを参照してください。 台構成物等 ドットマトリクス画面 デフォルトでは画面左上に表示される情報ウィンドウ。 スコアやボール数表示をはじめ、モードの説明や画面を使ったミニゲーム等に使用される。 フリッパー [A] LT(LB),RT(RB)でパタパタ動く、フィールド下部両サイドにある羽状の物体。ピンボールの要。 メインの2個以外でフィールド上に設置されているフリッパーを『サブフリッパー(サイドフリッパー)』と呼ぶ。 FX2以降の台とExcalibur、Street Fighter IIはL RTを軽く半押しすることでサブフリッパーを上げずにメインのフリッパーのみを動かすことが可能。 FX2以降の台は、フリッパーを上げてボールを根元にホールドした状態で一定時間待つと、ドットマトリクス画面で様々な情報を確認できる。 プランジャー [B] スタート時にスプリングでボールを打ち出す場所。 右スティック下で強さを調節してから離すとボールを射出。若しくはAボタンで最大威力でオート発射。 強さを調節して特定の場所にボールを通す事でSKILL SHOTというボーナスが貰える台が多い。 FX1初期の台は威力が一定で調節が出来ないものが多い。 スリングショット [C] 左右のフリッパー上部にある三角形の物体。 当たったボールをゴムで弾き飛ばす。 アウトホール [D] フリッパーの間、画面最下部にあいた穴。 落ちると1ミス。 アウトレーン [E] 画面下部両サイドにある通路のうち、最も外側にあるアウトホールに繋がっている通路。落ちると1ミス。 台ごとに設定された特定の条件を満たしておくと、ボールが落ちた時に打ち返してくれるKICK BACKという救済装置が発動。 リターンレーン(インレーン) [F] 画面下部両サイドにある通路のうち、フリッパー根元に繋がっている内側にある通路。 キックバック(KICK BACK) [G] 特定の条件を満たすことで起動するアウトレーン下部にあるミス救済装置。 起動しているときにアウトレーンにボールが入ると、勢い良くフィールド上に蹴り返してくれる。 常に起動した状態になるよう心がけておくと格段にボールのロスト率が下がる。 バンパー [H] フィールド上に設置されたボールを弾く円形の物体。 ターゲット [I] フィールド上に設置された的。 押し込むことでスイッチが入り、スコア獲得や各種ギミックやミニゲームのフラグが立ったりする。 ボールが当たると下に引っ込むものを『ドロップターゲット』、常に盤上にあるものを『スポットターゲット』と言う。 キャプティヴボール (Captive Ball=捕らえられたボール、捕虜ボール) フィールド上の閉じたスペースに設置されたボール。ターゲットの一種。 ボールをぶつけて弾くことで、さらに奥にあるスイッチを反応させたりするのに使用する。 マグネットスイッチ 盤面裏の見えない部分に電磁石が仕込まれていて、作動させると近くのボールを吸い寄せて軌道を変えることができる。 PashaのミニゲームやParanormal等で使用。 ホール [J] フィールド上に設置されたボールを入れる穴。 入れることでスコアやボーナスを獲得、ミニゲームの起点や終点、フラグ立て等様々な目的に使用する。 ホールのうち、入ったボールを強く打ち出すホールを『キックアウトホール(キッカー)』、底の浅い皿状のものを『ソーサー』と言う。 スピナー 通路上に設置されたボールを通すとクルクル回転する薄い板。 回転数に応じてスコア獲得やミニゲームのフラグ立てに。 ライト 盤面に表示されている明滅するインフォメーション類。 特定の条件を満たした時のアナウンスや、狙うべき場所がある場合、その場所のライトが点灯。 台のルールが良く理解できていない時は、とりあえず点灯した場所を狙うように心がければ何かしらゲームが進行していく。 レーン フィールド上に設置されたボールが通過するための通路全般をレーンと言う。 ランプ レーンのうち、坂道(RAMP)になっている立体的なものをランプと言う。 混同を避けるため、ピンボールでは電球類は「ランプ」ではなく「ライト」と呼称する。 オービット(ループ) レーンのうち、入口と出口が繋がっていてどちらからでもボールを通すことができるものをオービットと言う。 主に左右の外周をぐるっと大回りする様に設置された台が多い。 ミニオービット レーンのうち、くるりと小さな円を描くように設置されているものをミニオービットと言う。 各種ゲーム用語 ビューモード 台鑑賞モード。プレイ中にXボタン長押しで発動。 ポーズが掛かりフィールド視点が拡大、左スティックで視点移動。 台の構成チェックの他、リターンレーンのライトの点灯箇所を確認するのに便利。 ナッジング ピンボールのお約束、台揺らしの事。左スティックを倒した方向(上、左、右)に向けて台を揺らす。 主にボールの軌道を変える時に使用する。 上手に使いこなせるようになると、生存率が大幅に上がる。 一定時間内に何回も揺らすと警告が表示され、さらに揺らすと『TILT』が発生して1ミス。 利用法の例。 アウトレーン上部の縁にぶつかる瞬間に縦に揺らしてボールの軌道を変える。 ギリギリフリッパーの届かない距離にあるボールを横から揺らして台の位置をずらして拾う。 フリッパーでボールを弾く瞬間に縦に揺らして勢いをつける。 縁の上にボールが静止している時に横に揺らして好きな方向へ誘導する(左に揺らすとボールは右、右に揺らすとボールは左に落ちる)。 SKILL SHOT(スキルショット) プランジャーやキッカーホールから打ち出されたボールを特定のレーンやターゲットに当てることで入るボーナス。 BALL SAVE(ボールセーブ) 特定の条件でフリッパー間のライトが点灯、起動している間はアウトホールに落ちたボールを拾ってくれる。 台により、ボールを上部に打ち上げたりプランジャーから再射出される。 ゲームスタート時にはどの台でも一定時間有効になる。 一部の台にある磁石駆動のマグナセーブは落ちそうな時にAボタンでマグネットを発動する必要がある。 BONUS MULTIPLIERS(マルチプライア) ボーナス得点の倍率。プレイ中の獲得スコアに掛かる倍率ではない。 盤面に×2~×8等のライトでアナウンスされていることが多い。 ピンボールではボールがロストした時に進行状況によりボーナス得点が清算される(END OF BALL BONUS)。 例)ミッションをクリアした数、特定のレーンを通した数等、台ごとに複数設定されている。 フラグを立てて倍率を上げておくと清算時に倍率が乗算される。 TILT発生時はペナルティとしてボーナスが清算されないので注意。 LIT(リット) 条件を満たし、特典獲得やミニゲーム開始の起動スイッチとなる場所のライトが点灯している状態のこと。 いわゆるフラグの立った状態。 EXTRA BALL(エキストラボール) 条件を満たして取得しておくと、ロストした時にもう一度同じボールでやり直すことができる。 1UPというよりは復活の薬のようなもの。 FXシリーズのデフォルト設定では1ボールにつき最大2回まで復活することが出来る(WOLVERINEとParanormalは5回まで)。 JACKPOT(ジャックポット) 特定の条件下でレーンを通したりホールに入れることで入手できる高額のボーナス得点。 下記のマルチボール発生時に獲得できることが多い。 設定された条件を満たすとさらに高額なSUPER JACKPOTに発展する場合がある。 MULTI BALL(マルチモード) フィールド上にボールが追加され、複数(2-4)のボールを同時にコントロールするゲームモード全般。 特定のレーンを通したりホールに入れることでJACKPOTを獲得できる台が多い。 ほとんどの場合、フィールド上のボールが1個になると終了する。 MODE(モード・ミニゲーム) 設定された条件を満たす事で開始するミニゲーム全般。 指定されたレーンを通す、ホールに入れる等様々な条件をクリアする事でボーナスや特典が得られる。 ピンボールでは台ごとにストーリーがあり、隠された財宝を手に入れる、ラスボスを倒すといったような最終目的が設定されている。 RPGのようにフィールド上を探索し、必要なアイテムを集めたり、中ボスとの戦闘、罠の解除…。 このような各ミニゲームをクリアすることによってストーリーが進行していく。 MODEのうちストーリーの進行に関わるものをメインモードや、ストーリーモードと呼ぶ。 全てのストーリーモードをクリアすることで最終的に発動するモードをウィザードモード(WIZARD MODE)と呼ぶ。 WIZARD MODE発動中は、通常時と比べ物にならないほどの大量得点を獲得できるチャンス。 他、進行に関わるもの以外にも、クリアすることで得点やEXTRA BALL等、様々な特典を得られるMODEが色々ある。 ルールを覚えたら積極的に狙っていこう。
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エンジェルエッグ クリスタルカリバーン ゴールデンログレス ジニーシーラ フェアリータワー マッドダイダロス モンスターフェアー ルーニーラビリンス デビルズ・アイランド・ピンボール 「ピンボール」 へ戻る 「ゲームソフト攻略サイト まとめwiki」TOP へ戻る
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127 名前:ダンボール潜入記 1/7 :2011/11/30(水) 22 25 57.07 ID ??? 結局、そんなに自営業出せなかった・・・orz ****** ガトーは箱の中にいた。 箱に入り、一人少女の背中を追っていた。 「これは任務である」 そう一言彼の上官に言われればどんな危険な地帯でも潜入する腕利きの軍人。 それがガトーであった。 「その軍服、その髪、その姿は目立ちすぎる」 「ですが閣下、私はジオンの軍人として――」 ヒタイダーのヒタイグレー、ぢ体大ラ部エース、ソロモンの悪夢、とその名を日登町に轟かせているガトーは 町に出ればヒタイダーのファンやら、ラグビーの応援団、予期しない敵まで引き寄せてしまう。 「だがこれはドズル閣下直々の極秘任務である。存在が知れては作戦行動は失敗に終わるのだ」 「はっ」 「潜入に必要なものはこちらで用意しよう」 ガトーに手渡されたのは、少し大きめの箱だった。 「これならば繁華街でも怪しまれることはなかろう」 「さすがです閣下」 装備と聞いてどんな物を支給されるか不安であった。 以前部活の敵情視察で用意された相手校の制服は、20をすぎるガトーの年齢には合わないもので 思わず苦言を呈したが、今回は文句の付け所がない。 彼を指揮するデラーズが用意したダンボールは、日登町でもよく見るネットショッピング「solomon」であったからだ。 「きっと、閣下の望む結果を出してみせましょう」 「楽しみにしている」 茶色い箱を小脇に抱えてガトーは姿勢をただし敬礼を取った。 潜入――アナベル・ガトーにくだされた任務は、ミネバ・ラオ・ザビの「はじめてのおつかい」の行動記録での録画であった。 128 名前:ダンボール潜入記 2/7 :2011/11/30(水) 22 26 39.39 ID ??? ここで始めに戻る。 ガトーは箱の中にいた。 「solomon」という文字にニヤリと口角を上げて笑う口元がデザインされたロゴの入った箱の中にいた。 ミネバがザビ家を一人で出て商店街に行くのを数メートル後ろから段ボールで追いかける。 歩行者にも特に動くダンボールを気にしてはいない。 それもそうだ。 頭上にはMSが溢れ、モビルシチズンや金属生命体などといった一見ファンタジィのような住人がごまんといる日登町だ。 少し大きめのダンボールから、時折「さすが、ミネバ様・・・」などと渋く素敵な声がきこえ、それが道路の端をかさかさと移動していたからといってなんら違和感を覚えないだろう。 という具合に、ガトーは人の波を縫って、オレンジ色の髪の少女を追っていた。 ガトー「まずは・・・」 ミネバ『この小包を宅配に出さねばならぬのだな』 ガトーはミネバの行動予定表を見る。 すると、こっそり持たせたマイクからミネバの声が飛び込んできた。 ガトー「その通りです、ミネバ様。そこの過度を曲がった」 ミネバ『ブラックロー運送、ここだな!』 二人は一見会話をしているように見えるが、ガトーの声はミネバには聞こえていない。 一方的に少女を追っているガトーがその言葉ひとつひとつに合いの手を入れているだけだったのだ。 トビア『いらっしゃいませ、いつもニコニコ、ブラックロー運送です。いらっしゃいませ、お嬢ちゃん、どうしたの?』 ミネバ『これを宅配で送りたいのだ』 トビア『お母さんやお父さんは?』 ミネバ『一人でおつかいにきたのだ』 トビア『へー。それは偉いや・・・・えーっと、じゃあ、これに住所と宛先をかいてくれるかい?』 ミネバ『ふむ!』 さすがに宅配業者の敷地内に入ってしまっては集荷の荷物と間違えられてしまう。 しかし離れすぎていては、ビデオに収めることはできない。 どうすればいいものかと、運送会社の敷地のギリギリ外からガトーはミネバの背中を写すことにきめた。 ガトー「くそぅ・・・ここからではミネバ様の勇姿が見えないではないかっ!だが!これ以上の潜入は・・・!」 依頼主のためにもっと近くではっきりとした姿を収めたい。 しかし、集荷されては・・・とガトーは入り口で唸る。 ガチャリ そんな、ガトー(の入った箱)の後ろから拳銃を構える音がした。 129 名前:ダンボール潜入記 3/7 :2011/11/30(水) 22 27 22.78 ID ??? ???「何をしている、ヒタイグレー・・・いや、今はソロモンの悪夢・アナベル・ガトーといったほうがいいか」 ミネバに気を取られていたせいで背後に忍び寄る気配を察知できずにガトーは奥歯を噛み締めた。 後ろからかかるプレッシャーはひどく重いが、かけられた声はまだ少年のように細かった。 そして、その声の主をガトーは知っていた。 ライバル校のルーキー・エースの弟だ。 ガトー「よく私の潜入を見破ったな、ヒイロ・ユイ・ガンダム」 ヒイロ「知っている気配がした。それだけだ。貴様は何をしている」 ガトー「任務だ」 ヒイロ「任務?」 一言「任務」とだけ告げれば背後のピリピリしていた気配が消えた。 ガトー「ああ、任務だ。あの少女の行動を監視している」 ヒイロ「そうか」 ブラックロー運送の中では、社員らしき少年とミネバが楽しそうに話をしながら小包を送る手はずをとっている。 ガトーは後ろのヒイロの気配を気にしながらカメラのレンズを覗き込みミネバの背中を見つめていた。 次は確か・・・ 商店街の店を男件か周る予定だ。 それまでにガトーの正体に気づいた後ろの少年をまいておかなくてはならない。 しかし、ガトーの思惑もマイペースで任務厨な少年には通じることはなかった。 ヒイロ「ならば俺も参加しよう」 ガトー「貴様・・・ひよっこが何を言うか!」 ヒイロ「幾度か潜入任務はやっている。ジオンの潜入の技を見たい・・・それだけだ」 ついてこい、とは言わなかった。 来るなといってもおそらくついてくるだろうという予想ができたから、ただ少し諦めの含んだ声色で「そうか」とつぶやけば その硬い無表情の仮面の奥で、ヒイロのテンションが少し上がったのがわかった。 ミネバ『ちゃんと、運ぶのだぞ!』 トビア『早い、安い、丁寧、ブラックロー運送にお任せ下さい!』 ミネバ『よろしく頼むのだ!』 トビア『ありがとうございまーす!またのご利用をー!』 ミネバがブラックロー運送をあとにした時、solomonと書かれたダンボールの後ろに一回り小さなブラックロー運送――黒猫の書かれたダンボールがついてきていた。 130 名前:ダンボール潜入記 4/7 :2011/11/30(水) 22 28 15.16 ID ??? ミネバと段ボール×2(ガトー、ヒイロ)は絶妙な距離感を保ちつつ、日登町商店街へと着ていた。 商店街の小売店を何件か訪れミネバは問題なく買い物を続け、 行動表の最後・・・荒熊精肉店へとたどり着いていた。 ヒイロ「これが最後か。ダンボールにキズ等異常なし」 ガトー「買い物は最後だが、ミネバ様がご自宅へご帰還するまでが我々の任務だ、気を抜くな」 ヒイロ「わかっている」 立ち寄ったカロッゾパンでは食パンを1斤、トレーズ歯科医院では入れ歯用軟膏を、銭湯サテリコンで入浴剤。 そして予定にはなかったがロアビルフラワーショップに立ち寄って花を購入したミネバの小さな両手には沢山の荷物がぶら下がっていた。 小さな体躯に大きな荷物を抱えるミネバは精肉店の列で時折よろけそうになり、ガトーをヒヤヒヤさせた。 ガトー「健気に荷物をお持ちになる姿こそ、ジオンのりs(ry」 ヒイロ「何を言っている、ミネバ・ラオ・ザビの順番になったぞ」 ガトー「ああ」 今すぐ段ボールを脱ぎ捨ててミネバのもとに駆け寄りその重い荷物を代わりに持って差し上げたい。 だが、それはミネバのためにはならない。 ガトーの中で2つの感情が駆け巡る。 眉間には普段の二割増しのシワが寄り、その葛藤の激しさを物語っていた。 午後の買い物時、人気店の荒熊精肉店は繁盛していた。 主婦たちが買い物を済ませたあとに一人カウンターより小さなミネバだけが店の前に残っていた。 ミネバ『すまない、豚もも肉を200gくれぬか』 ソーマ『?・・・あ、ああ、気づかずにすまない。豚もも200だな』 ミネバの頭2つうえの高さのカウンターから白銀の髪のソーマが顔を出した。 ちょうど視覚に入っていたのかはじめは訝しげな顔をしていたソーマだったが、 ミネバが見えたあとは、わざわざ会計をするにもカウンターの外まで出てカウンターに手の届かないミネバに心づかいを忘れはしなかった。 ソーマ『1000円だな、今お釣りを用意する。』 ミネバ『済まない、細かいのがなかったのだ』 ソーマ『気にしなくていい。ところで、一人で買い物なのか?』 ミネバ『そうなのだ!父上と母上に頼まれて買い物をしておったのだ!』 パンは明日の朝、入れ歯用軟膏はおじい様、入浴剤は今日の夜と嬉しそうに買い物の様子を説明するミネバに 無表情のソーマの顔もわずかだが優しく微笑まれた。 131 名前:ダンボール潜入記 5/7 :2011/11/30(水) 22 29 23.10 ID ??? ソーマ『幼いのによくやるな』 ミネバ『いやわらわはまだ未熟だ。これからもっと父上やハマーンのように立派な大人にならねばと思っておる』 ガトー「さすがミネバ様です、向上心もお忘れになってないとは。ザビ家に仕えるジオンの軍人としてミネバ様の将来が楽しみでなりません・・・」 ヒイロ「・・・・・まだ任務は終わってないぞ」 ソーマとミネバの会話に涙を堪えることに必死なのはガトーである。 ミネバの目線まで屈みお釣りを渡しながら頭を撫でる様子にぎゅっと目頭を押さえる。 そんな様子にヒイロは無感情のまま声をかける。 確かにほっこり来るエピゾードではある。 だがまだ泣くには早い。 家に帰り、玄関先で両親に「おかえり」と抱きしめられる所で涙を頂戴するのがコンセプトだ・・・とゼロは告げていたからだ。 ソーマ『そうか、これはおまけだ』 ミネバ『これはなんなのだ?』 ソーマ『コロッケだ、見たことはないか』 小学生なのに、しっかりとしたミネバにソーマも感心したのかお釣りの他に湯気の立ち上る包をミネバに渡す。 荒熊精肉店自慢のコロッケだ。 揚げたてはとても人気で、一日に最大1000個もうれるという主力商品である。 ミネバ『それは知っているが・・・箸やフォークがないぞ?』 ソーマ『そんなモノいらない。揚げたてはそのまま食べるのが一番だ』 ミネバ『そのまま?』 ザビ家の嫡子であり、幼い頃からマナーや勉強を叩きこまれたミネバである。 ファストフード、ジャンクフード、B級グルメなどという庶民の味など知るはずもない。 自分用にと持っていたコロッケにソーマがそのままかぶりつくのを興味深そうに眺めると、 「いただきます」と一口まだ湯気のたつコロッケにかぶりついた。 ミネバ『!!』 ソーマ『どうだ?』 ミネバ『おいしいぞ!こんなにアツアツでおいしいコロッケは初めてなのじゃ!』 ソーマ『そうだろう、中佐が心を込めて作るコロッケはこの街随意一のものだ』 ミネバ『そのようだ!今度、ハマーンに言って皆で来るとしよう』 ソーマと共にコロッケを食べきると おまけにと3つ新たにもらったコロッケを肉と共にもってまたミネバは歩き出した。 132 名前:ダンボール潜入記 6/7 :2011/11/30(水) 22 34 59.99 ID ??? ミネバが立ち寄ったのはザビ家と荒熊精肉店の丁度真ん中に位置する公園であった。 さして大きくもなく、しかし綺麗に整えられた花壇を持つこの公園は ミネバの大好きな場所であるのはガトーもよく知っていた。 ヒイロ「この公園に何かあるのか?」 ガトー「予定はない。だがここはミネバ様のお気に入りの場所だ」 ヒイロ「そうか」 ガトー「我々は気付かれないよう、ミネバ様から距離をとって公園内で待機だ。 人はいないが、ミネバ様を拐かす変質者が出た時のための対策だ」 ヒイロ「任務、了解」 ミネバは公園の中ほどにあるつるバラ棚に設けられたベンチに腰をかけた。 品物でいっぱいになった荷物を置くとまたミネバは立ち上がる。 ヒイロ「ミネバ・ラオ・ザビ・・・ここで休憩を取るようだな」 ガトー「ああ、ミネバ様もまだ幼い。こうも続けてなれない買い物をすればお疲れになっただろうからな」 財布を持ったミネバは公園内の自販機へと向かっていた。 背伸びをしながらコインを入れ、ボタンを押す。 その健気な姿にガトーは目を細めてレンズを回し続けた。 ヒイロ「しかし、一人分にしては買う量が多い」 ガトー「そうだな、だが問題はないだろう。怪しい人影はない」 ヒイロ「ああ」 コインを入れて、ボタンを押すという行為を3回繰り返し、ようやくミネバは自販機の前を離れる。 しかし、そのあとの向かった先は荷物をおいたベンチではなかった。 ヒイロ「まずいぞ、アナベル・ガトー!」 ガトー「どうしたんだ!」 133 名前:ダンボール潜入記 7/7 :2011/11/30(水) 22 37 04.89 ID ??? ミネバ「もうよいぞ、ふたりとも」 自販機から離れたミネバがガトーの構えるカメラに近づいてくるのは、レンズに映る姿が段々と大きくなることでわかっていた。 ガトー「ミネバ様・・・」 ヒイロ「任務、失敗・・・」 ガトー「自爆なら自重してもらうぞ、少年。ミネバ様の午前である」 ヒイロ「・・・」 ミネバの声にガトーとヒイロはダンボールからゆっくりと顔を出した。 任務失敗と自爆スイッチをおそうとするヒイロを、鋭い眼光で制し、ミネバの前に膝をつく。 ミネバ「そうかしこまらずともよい。声をかけてしまったのは笑わの責任じゃ」 ガトー「ですが、」 ミネバ「ふたりがついてくれたおかげで、買い物も寂しくはなかった! もう家までは少しだ、ここで終わりにしても父上も怒らないだろう」 ヒイロ「ミネバ・ラオ・ザビ、なぜ任務内容を知っている」 ミネバ「父上のことだからな。はじめは父上がついてくるのではないかと思ったが違ったのでな」 ガトー「いつから我々のことをお気づきになられていたのです?」 ガトーはミネバの丸い瞳を見つめながら問う。 ミネバは年齢に見合わず聡い子供である。 しかし、あとを追っていたのも潜入のプロとも言えるガトー・ヒイロ両氏である。 ミネバ「そうだな、カロッゾパンに付く前には誰か居るとはわかっておった」 ヒイロ「なんとぉ!」 ガトー「まさかこんなにも早くにお気づきになられるとは」 ミネバ「ヒタイグレーと級友の兄の気配じゃ、わからぬはずがない。 ふたりとも、任務ご苦労。父に変わりわらわが褒めて使わす」 花がさくように満面の笑みを浮かべたミネバは、手にした缶コーヒーをヒイロとガトーの前に差し出した。 ガトー「ミネバ様にそうおっしゃっていただけるとは、アナベル・ガトーありがたく頂戴いたす」 ミネバ「うむ。 ほれ、そちも・・・」 ヒイロ「ヒイロ・ユイ・ガンダムだ」 ミネバ「ヒイロ、いつもシュウトとアルには世話になっておる。」 ヒイロ「すまない、いただこう」 寒い冬の中で差し出された缶コーヒーはミネバの心遣いのおかげもあり任務後の冷えた体にはとてもありがたいものだった。 未だにダンボールの傍を離れようとしない二人の手を取りミネバはベンチへと誘う。 ミネバ「ソーマから絶品のコロッケももらったのだ!早くしないと覚めてしまうではないか!」 ガトー「それはいけませんな、あの店のコロッケは揚げたてが一番なのです」 ヒイロ「ああ、そうだ」 ビデオの録画はまだ回ったままだ。 テープの最後にはミネバの満面の笑みと、それにつられて普段よりも少し穏やかな二人の男の顔が写っていた。
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