約 2,843,463 件
https://w.atwiki.jp/yuriharuhi/pages/54.html
「有希、出来たわ!」 有希はテーブルの上に重そうな本を置き、黙々と読書をしていた。 私が声をかけると、トコトコとまるで何かに引き寄せられるように寄ってきた。 有希を引き寄せたその何かは、鍋の中でぐつぐつ煮られている。 スパイシーな香りは、それだけで食欲をそそられる。 私特製のスペシャルカレーだ。 見れば、有希はさっきから物欲しそうに鍋の中を見つめていた。 なんだか可愛くて、その姿をもう少し見ていたかったが、やめておいた。 私だってお腹が空いてるし、なにより早く有希に私の料理を食べてもらいたかった。 「食器をテーブルに運ぶのを手伝いなさい」 「わかった」 有希はカレーを見つめながら、いつもより1.1倍ほど早くうなずいた。 コップにスプーン、サラダの入ったボウルに大盛りのカレーを二人でテーブルに並べる。 「いただきます!」 「………いただきます」 有希はスプーンを持つと、ゆっくりとカレーとご飯をすくい、口に含んだ。 それからモグモグと租借する。 私は黙ってそれを見ていた。 お腹は空いていたけど、それよりも有希の反応が気になるからだ。 「どう?」 私が聞くと、有希はコクリと頷く。 そしてまた、カレーをすくい、租借すうる作業に戻った。 有希に料理を作ってあげたことはこれが初めてでない。 SOS団の活動のときに作ってあげたときもあれば、 最近はよく、こうして有希の家まで来て作っている。 有希はいつも私の料理を美味しそうに食べてくれるし、残したことは一度も無い。 今日だって、女二人で食べるには多すぎる量のカレーを作ったけれど、きっと明日には残らないだろう。 私が「美味しい?」と聞けば、いつだってコクリと頷いてくれる。 結局、想像通りにカレーが余ることは無かった。 一晩置いたカレーは美味しいから少し残念だけど、それ以上に有希に食べてもらえたことは嬉しかった。 ただ一つだけ、不満なことがある。 有希は、食後の熱い緑茶をちびちびと口を付けながら、テレビに映し出されたお笑い芸人を眺めている。 「楽しい?」 「ユニーク」 聞くと、すぐに返答は返ってきた。 30センチも離れていないところにいるのだから当然だ。 最近の有希のお気に入りの場所は私の膝の上だ。 今もあぐらをかいた私の足の上にちょこんと座っている。 あれだけ食べたにも関わらず、体重はほとんど感じない。 その代わりと言ってはなんだけど、私のおそろいのシャンプーの匂いが私の鼻腔をくすぐる。 この体勢は嫌ではない。 むしろ、有希が近くに感じられて、幸せを感じる。 「ねえ、有希」 「なに」 「カレー美味しかった?」 「とても」 「なら美味しいって言ってよ」 私がただ一つ不満なのことは有希が「美味しい」と言ってくれないことだ。 美味しいかと聞けば、肯定してくれるし、本当に美味しそうに食べているのもわかる。 でも、それでも私は有希の口から美味しいという言葉を聞きたかった。 「なぜ?」 「女の子はね、好きな人に美味しいて言ってもらうと嬉しいものなのよ」 言ってから、恥ずかしくなった。 カレーで火照った顔に、更に熱が集まるのがわかった。 幸いなことにこの体勢だと有希は私の表情を見ることは出来ない。 私も有希がどんな顔をしているのかは見えないから、お互いさまだ。 不意打ちだった。 有希は、くるりと私の体を回転させた。 元々、密着状態にあった私たちは、それだけで唇が触れ合う。 それだけなら、まだしも、舌になにか温かいもの感じた。 有希は舐め取るように、私の口内で舌を動かした。 普段なら嫌じゃないが、カレーを食べた後のディープキスは遠慮したい。 私は体をねじって逃げようとしたが、有希はびくともしない。 毎度毎度どんな力してんのよ。 そう思うと同時に、毎度毎度、押し倒されてる自分に気がついた。 いい加減に抵抗するのも気力も無くなり、有希に体を任す。 有希を執拗に舌を絡ませた後、ゆっくりと抜き取った。 唇をつなぐ、白い糸がたらりと伸びている。 「いきなり何すんのよ」 「美味しい」 「は?」 「貴方は言った。女の子は好きな人に美味しいと言われると嬉しい、と。 だから実践した」 「ば、ばか! そう意味じゃないってわかってやったでしょ!?」 「その可能性はない」 有希は白を切るつもりらしいが、私は騙されない。 あの有希の目は、焦る私を見て、楽しんでいる目だ。 いい加減、団長たる私が団員に弄ばれるのは気に入らない。 今日からの主導権は私が取ってやる。 「それなら、こっちにも考えがあるわ」 「考え?」 「有希が認めないなら、もうご飯作ってあげないわよ」 「………」 有希は無言だけど、あきらかにショックを受けていた。 「これに懲りたら、私をからかうのもやめなさい!!」 ビシッと指を突きつけて、反対の手を腰に当て宣言する。 これで私が主導権を取れる、と油断したのが間違いだった。 有希は突きつけられた腕を引っ張った 突然のことで私はバランスを崩され、有希のほうへ倒れこんだ。 有希は私は軽々と受けてとめ、そのまま、またもや私の唇と奪った。 「貴方が作ってくれないなら、貴方を食べるまで」 そう言って、またいつもの様に、押し倒される。 なにが悔しいって、押し倒されるのも悪くないって思える自分が悔しい。 「有希、ちょっとは優しくしなさいよ!」 「それは推奨しない」 「どうして?」 「あなたが満足できないから」 「そんなこと……」 「ある」 有希は勝手にそう決め付けた。 反論しようとした私だったけど、本日三度目のキスで口をふさがれてしまう。 訂正。 有希に押し倒されて幸せな自分が悔しい。 今日もまた、私は有希の家に泊まることになりそうだ。
https://w.atwiki.jp/futamatashinmachi/pages/24.html
ルール coco壱番屋でカレーを注文します。 出来ればカレーはビーフカレーかポークカレーでお願いします。 その時食べたカレーの辛さを教えて下さい。一番辛いカレーを食べた人が優勝です。 禁止事項 トッピングは禁止です。 残したり他人に援護してもらっては行けません。 カレードリアは辛さが変更できないため対象外です。
https://w.atwiki.jp/melly/pages/53.html
今日はカレー曜日 作:771 ◆gnkv6j0F.. ある日の夕食。 「はいはーい、今日はカルボナーラとトマトスープだよー」 またある日の夕食。 「おーい、今日は焼きビーフンとバンバンジーだよー」 さらにある日の夕食。 「うーし、ハンバーグとトマトスープ盛ったぞー」 「……ねえ、メリー」 「なあに、リカちゃん?」 台所で食器を洗う成海の背を眺めつつ、リカは呟いた。 「成海って、案外料理上手いよね」 「うん、そうだねぇ」 のんびりとお茶をすすりながら、メリーが頷いた。 「メニューはちょっぴり少ないけどね」 それから、一言付け加えた。 「掃除も洗濯もマメにやるよね」 「そうだねぇ」 煎餅を齧りながら、再びメリーが頷いた。 「普通さぁ、一人暮らしの男の子ってさぁ」 菓子受けに頭を突っ込みながら、リカは話を続ける。彼女の身長からすると、そう大きくない菓子受けでもかなり深くなる。 「結構だらしないモンだと思うのね」 ようやく煎餅を抱えあげると、それを机の上に置く。身長の対比からすると、一口サイズの煎餅が既に座布団レベルの大きさがある。 「そうかなぁ」 つつ、と静かに湯飲みを傾けてから、メリーは首を傾げる。 「アレじゃないかな、ほら」 「何よ」 「一人暮らしだから、逆にしっかりしてるんじゃないかなぁ」 「……そういうもんかしら」 リカは煎餅の封を切る前に、べそべそ踏みつけた。こうして砕かないと大きすぎて食べにくいのだ。 ちなみに筆者は一人暮らしだから故にグータラするタイプです。 「でもねえ」 リカは踏み砕いた煎餅のかけらをぽいと口に放り込みながら言った。 「私たちかなり、成海に世話してもらってるじゃない」 掃除洗濯、食事に至るまで成海任せの居候だ。秘密道具を出さない分ドラ○もんより性質が悪い。 「だから、たまにはちょっとした家事ぐらいしてやっても良いと思うのよ」 かなり上から目線の事を、リカはいけしゃあしゃあと述べてみた。 「そうだね、うん」 メリーはこくこく、と頷いた。 「成海くん、いつも大変だもんね。任せっきりじゃいけないもんね」 ニコリと笑うメリーに対して、リカは頬を少々赤くして視線を逸らした。 「べ、別に大変だからとかじゃなくて……、そう!! 世話されっぱなしってのが気に喰わないだけよ」 「はいはい」 ニコニコ笑いながら、メリーは頷いた。 「今日はバイトだから遅くなるぜ」 朝、そう言い残して成海は出かけていった。 「いってらっしゃーい」 「いってらっしゃーい」 見送ってからメリーとリカはにまりと笑って顔を見合わせた。 「作戦開始!!」 「私知ってるんだー」 とことこと二人は部屋に戻った。 「成海くんが『今日のおかず』って本に付箋貼ってて、ベッドの下に隠してるんだー」 「へー」 等と言いながら、ぺろんと敷布を捲り、そして二人は絶句した。 確かに、『今日のおかず』という題名の料理本は確かにあった。 しかし、その下にその……別の『おかず』の本が数冊とDVDが一本あったからだ。 「こ、これは……」 リカは思わず一冊の本を捲ってみた。 肌色満載だった。 「ま、まあ、えーと」 頬を真っ赤に染めながら、リカは本を閉じた。 「け、健全な男の子の証よね!?」 「う、うん。そーだね……」 もじもじそわそわしながら、メリーは頷いた。 その時、DVDジャケットの金髪の女優と目が合った。 『――オウイエス!! ニップルイエス!! ニップルファッキン、ファッキン、ファッキン、イエース!!』 取り合えず『金髪大乱舞~欧米華っ!!~』を観てみた。 「……うわ」 リカはもうその一言しか言えなかった。 「……」 メリーは口も開けなかった。 ただリカが唖然として口が開けなかったのに対してメリーは―― 『ノォォォウゥゥゥ!! オォォォノォォォウゥゥゥ!! オーマイガッ!! オーマーイガッ!! オウ、カミン!! アイムカミン――』 「す……すごい演技だね?」 頬をヒクつかせながら、メリーを見上げたが、 「……」 彼女は表情を浮かべる事も無く、画面に見入っていた。が、 「……私ちょっと、トイレ」 「え? うん」 ふい、と席を立った。 「いやー、だけどこれはこれで面白いかも」 リカは興味津々、といった様子で画面に見入った。 「ふぅ……ふぅ……」 抑えていた息を荒げ、メリーはトイレの扉を閉め、そしてそこにもたれ掛った。 それから、逸る気持ちを抑えながらスカートの裾を捲り上げると、震える手でズロースを下ろした。 そして、震える手で股へと指を這わせる。 「ん……う、ん……」 おぼつかない手つきで、その秘された口元をなぞる。 まだ誰も受け入れた事のないそこを。産毛のみに覆われたそこを。指すら挿し入れた事の無い秘口を、ただただ無心に撫でる。 「くぅ……ふぅ……」 押し殺しても溢れる嬌声、衣擦れの音、肌の擦れる音。そこに、次第に混じる水気を含んだ音。 粘りを持って滴る蜜は、感度を高めると共に気持ちすらも高めていく。 「はぁ……く、ん……」 彼女がこのような行ないに走ったのは理由がある。 それは先程のDVDに由来するがそれは、ただ淫靡な行いを見せられたから、と言う訳ではない。 ならば何故か。それは、女優に自分を重ね見、そして男優に思い人を重ね見たからである。 「あっ……くっ、うぅ……」 『女は気持ちで感じる』とはよく言ったもの。彼に愛される事を想像するだけで、神経が研ぎ澄まされる。彼と体重ねる事を想う事が、媚薬のように身体に回る。 「んっ、んっ!」 自分はおかしいのかもしれない――彼女はそう思った。彼のことを思うだけでこんな痴態に陥る自分は、きっと異常なのだ、と。 いつからこのようなことを繰り返すようになったろうか。彼に会ったときから? 彼に抱き締められた時から? もうそれは分からない。決して長い付き合いではないが、出会って間も無く感情が抑えられなくなった。 彼は気が付いていない。いや、きっと自分を『女』として見てはいない。もし、異性と意識をしているのなら、同じベッドで毎日共にただ寝るだけということも無いだろう。 彼は気が付いていない。隣で――稀にではあるが――自分を慰めている等と。 しかし、だからと言って気が付かれたい訳ではない。無論、自慰に耽っている、と言う事はそうだが、この『愛おしい』という気持ちも知られたくない。 「ふぅっ、はぁ、ふ、ふぅっ!」 神経の高ぶりに激しく呼吸が乱れ、それに合わせるように、次第に股を擦る手の動きが速く、荒くなり、そして、 「んんっ!!」 ぴく、と小さく震えて、果てた。 わなないた膝は力を失って、ずる、と扉を伝って床に崩れる。頬の赤みは次第に引き、肌は熱を失って、冷えた内股の悪寒に頭蓋に渦巻いた淫気も醒める。 「……こんなの」 汗に塗れた額には金髪が張り付いている。乱れた前髪の間から彼女は、濡れた手の平を見詰めた。 「……。嫌われちゃうよ……」 だから、この気持ちも、行いも知られたくない。 「あ、メリー。このAVやばい。チョー面白かった。もうギャグだってこれ」 ぷち、とテレビの電源を切りながらリカが彼女を見上げた。 「……」 メリーは俯き加減のまま、黙って戻ってきた。 「……? メリー、どうしたの? 具合悪いの?」 「え、うん」 メリーは小さく首を横に振ると、 「大丈夫だよ」 薄く微笑んだ。 「それで、何を作るのよ?」 ぺらぺらと料理本を捲りながらリカが聞いた。 「うーん……全部難しそう」 眉根を寄せながらメリーが答えた。 確かに、普段料理をしない人にとって教則本の内容は少々難しいかもしれない。 「よし!!」 あらかた本に目を通してからリカは本を蹴り飛ばした。内容が理解できなかったらしい。 「カレーにしよう!!」 「カレー? 作れるの?」 首を傾げながらメリーが聞いた。 「カレーなんてのはね、よっぽど下手に作らなきゃ食べれるものよ」 「ふーん?」 納得してるんだかしていないんだか、という反応をメリーは返した。 じゃが芋、人参、玉葱、カレールー。取り合えず、カレーの基本材料は揃っている。 「お肉はどうしようか」 「鶏肉が冷凍してあったからそれで良いわ」 いっぺんひっくり返した冷凍庫の中身を、二人はごそごそと戻した。 そこそこ整理してあった冷凍庫は、ものの数分でぐちゃぐちゃになった。手前にあった良く使う、あるいは早めに使い切りたい食材は見事に奥へ追いやられた。おまけに取り出しにくい。 成海の苦労が忍ばれる。 「それじゃあ、まずは野菜を洗う!!」 「うん」 「私はお肉、電子レンジに入れてくるから」 エプロンをつけたメリーは流しの前に立った。普段成海が使っているエプロンは当然大きく、床に着いてずるずる引きずってしまう。見ていて危なっかしいが、それはそれでグーでした。 とりあえず、野菜は何でもかんでも丸洗いした。 次は野菜を切っていくのだが。 「ねえ、リカちゃん?」 「なに?」 電子レンジの解凍ボタンを飛んで押しながら、リカが振り返る。 「玉葱はどれくらい剥けば良いの?」 「えー?」 レンジ台からぴょーん、と飛び降りて暫く考えると、彼女は答えた。 「……二、三枚?」 「じゃが芋と人参は? 皮剥き機無いし、私そんなに包丁使った事ないよ?」 「うーん、剥かなくても良いんじゃない? 食べれるし、栄養になるでしょ」 「はーい」 適当極まるわ。 とんとん、と小気味の良い音を立てて適当な大きさに、皮付きのまま野菜を切った。 指は切らなかった。皮一枚掠る場面はあったが。 ちなみに、この時点である重大なミスを犯しているのだが、二人はまだ気が付いていない。 「これからどうしようか?」 解凍した鶏肉も切り分けた。さあ、これからどうなるのか。 「そうね、じゃあ鍋に火をかけて」 「火をかけて?」 「水入れて」 「水入れて?」 「材料全部入れちゃえ!!」 超級覇王適当過ぎるわ。 材料を炒める、という概念は彼女達には無い。 メリーは、まだ沸騰もしていない水の中にぼちゃぼちゃと、まな板の上の材料を全て流し入れた。 そしてリカは、封を切ったカレールーのブロックをぽいぽいと投げ入れた。 彼女達に分量や順番、タイミングと言った概念は無い。 「後は、一煮立ちすれば完成ね」 「わーい、成海くん喜んでくれるかな?」 彼女達に、火が通る、とか軟らかくなる、という概念は無い。 そして焦げないようにかき混ぜるという概念も当然無いので後日、成海が物凄く頑張って焦げ落としする事になるのだが、それはまだ先の話。 「あー、ただいま」 日がどっぷり沈んでから成海は帰ってきた。 「バイト疲れたぜー」 玄関で靴を脱いでいた成海の鼻が、部屋の中から漂ってくる匂いを捉えた。 「……ん?」 なんだ? と眉を顰めながら部屋に上がると、そこではニコニコと笑いながらメリーとリカが座っていた。 「おかえりなさい」 二人は異口同音に言った。 「ただいま……」 適当に返事をしながら、成海は匂いの元を辿った。 食欲をそそるその香りは、当然と言うか、台所の鍋の中から立ち上っているようだった。 「えへへ」 「うふふ」 「……?」 二人の様子を多少訝しく思いながらも、成海は鍋の蓋を開けた。 そして、驚いた。 「これ……」 鍋の中を指差すと、二人はより一層笑みを深くした。 「あのね、成海くんの為に作ったんだよ」 「まあ、感謝しなさいよね」 成海は感動した。じーん、と胸が熱くなった。 「メリー……リカ……」 感極まって、成海は二人を抱きしめた。 「ありがとう、ありがとう!!」 「えへへ」 「ち、ちょっと離しなさいよ!!」 成海の腕の中で二人は、表情は違えど、どうやら同じ気持ちを感じているようだった。 「いただきますっ」 ばくっ、と勢い良くさじを口に運ぶと、成海は、 「美味い!!」 舌鼓を打った。どかどか打ちまくった。 二人の手前不味い!! なんて当然言えるわけが無いのだが、それ以前に感極まりすぎて味覚が美化されてるのだ。 まあ、そんなに悪い味でもないのだが。 「本当?」 不安げな顔をして聞いてくるメリーに、 「マジだって、メリーも食ってみ?」 手を止めずにそう言った。 その成海の様子に、よかった、とメリーは、ここでようやく口を付ける。 それと同時にリカも自分の皿に盛られたカレーをさじですくう。メリーは成海の様子が気になって食べれずにいたが、リカはあえて成海にカレーを食べさせ、味を確認させたのだった。 「あ、不味くはないね」 「思ったより悪くないわね」 二人もさじを動かす速度を速めた。 美味しいね、美味しいね。 カレー作りは成功し、これでこの話は終わり。 めでたしめでたし。 に、見えた。 が、問題は食後数時間経ってから起こった。 「……あれ?」 成海は、激しい嘔吐感と頭痛を覚えた。 トイレで胃の中の物を吐き出す頃には平衡感覚が保てず、ぐらりと身体が揺れ始める。 「くそ……なんなんだよ……?」 「大丈夫?」 ふらふらと部屋に戻って来た成海に、メリーが心配そうに声をかける。 「あ、ああ。別に平気……」 そこまで言った直後、 「……え?」 ばたっ、と彼は床に倒れた。 「成海くん!?」 「何、なに?」 慌ててメリーとリカが駆け寄る。 「どうしたのよ、しっかりしなさいよ!!」 げしげしと成海の頬を蹴りつけながらリカが聞く。 「そう思うなら止めろ……」 弱々しく成海がツッコんだ。三本ある足で蹴られるのは結構痛いのだ。 「成海くん、成海くん」 メリーは成海の頭を膝に乗せ、必死に彼に呼びかける。 「どこか痛いの? 頭痛い? お腹痛い?」 そこで、はっ、と気が付く。 もしかして、これはカレーが原因ではないのか、と。 そうだ、自分はカレーを作る前に『あんな事』をしていたではないか。 手は洗った。しっかり洗った。普段の三倍洗った。だが、直前に股なんぞ触っていたのだ。そこからバイ菌が入ったのだ。 きっとそうだ。そうに違いない。 自分のせいだ―― ぽろっ、と彼女の目から涙が溢れ、成海の頬に落ちた。 「ごめんね、成海くん」 メリーの口から、謝罪の言葉が零れた。 「私がカレー作ったから、だからね」 「泣いてんじゃ……ねーよ……」 力無く上げられた成海の指が、彼女の頬伝う涙を拭った。 「メリーのせいじゃねーよ……」 「でもね、でもね私!!」 「ちょっと!!」 ぴょんとメリーの膝に飛び乗ると、リカは成海の耳をどすどす蹴りながら言った。 「メリーじゃなきゃ何、私のせいにする訳!?」 「痛ぇ、痛ぇ……そう言う話じゃねーよ……」 ああもう面倒臭ぇなあ、この人形は。 しかし、リカの硬い足に蹴られながら、成海はぴんと閃いた。 朦朧とする意識の中、彼は口を開く。 「メリー……リカ……」 「な、何、成海くん?」 「何よ?」 彼は、一言一言を、はっきりと区切るようにして、言った。 「じゃが芋の、芽は、取ったか……?」 「じゃが芋の?」 「芽?」 きょとんとして、メリーとリカは顔を見合わせた。 「それって……」 「取らなきゃいけないのかしら?」 そうなのである。メリーが犯したミスは、野菜を切ったときにじゃが芋の芽を取らなかった事。 「ふっ……」 その時成海は、とても綺麗な笑みを浮かべた。 それは例えるなら『モナリザの微笑み』の様な。 ――ああ、勢いで食べてたから芽があるなんて気が付かなかったぜ、と思いながら。 そして彼は、がくりと力尽きた。 「成海くん!? 成海くーん!!」 メリーの叫びが、アパートの一室に、更けていく夜空に響き渡った。 後日談:1 「いいか、じゃが芋にはソラニンって毒が含まれているから、古いじゃが芋は使うんじゃねえぞ。ソラニン沢山だからな。で、そんなに古くないじゃが芋を洗ったら、ソラニンの沢山ある芽は包丁のケツでこうやって抉って、皮は特に緑のとこはちゃんと剥いてだな……」 「へえー」 「ほおー」 回復した成海のお料理教室が開かれた。 その日の夜は美味しいポークカレーだったそうな。 後日談:2 「んーんんんー♪」 ちょっぴり下手ながらも上機嫌な様子で鼻歌を歌いながら、成海はコーヒーを淹れた。彼の楽しみの一つは、お気に入りのコーヒーやお茶を飲みながら、ゆっくりすることだった。 「ねえ、成海」 「んー? あ、悪りー悪り。リカも飲むよな?」 かちゃかちゃと、リカ専用の小さな小さなカップを棚から出す彼に、彼女は言った。 「……彼女作りなよ」 「へ?」 しみじみと言われたものの、成海はなんで突然そんな事を言われたのか、意味が分からなかった。 答えはベッドの下に隠れている。 ―“sweet poison” closed― コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gogolf/pages/3087.html
デュカをお気に入りに追加 くちこみリンク1 #blogsearch2 JAWS_260.jpg burner_res.jpg キャッシュ 使い方 サイト名 URL くちこみリンク2 #technorati 報道 お茶、お酒のおともから朝食のセットまで、おいしくて簡単に作れる“贈れるレシピ”をたっぷりと。若山曜子さんの最新刊『アペロとスイーツと朝ごはんの贈り物』は12月10日発売! - PR TIMES オールアバウトがおうち時間で支持を集めた人気ショップ“カルディ”、“コストコ”、“業務スーパー”の人気商品を決める「イチオシofイチオシ2021」を発表 - PR TIMES クックパッド、「食トレンド大賞2021」と「食トレンド予測2022」を発表~大賞は「オートミールごはん」米の代替ブームでレシピ検索頻度が2年で9.4倍に~:時事ドットコム - 時事通信 オーケストラのススメ:~60~ 没後100周年のサン=サーンスと没後50周年のストラヴィンスキー - 毎日新聞 星付きミシュラン「Jean-Georges本店」日本人初の元スー・シェフ米澤文雄氏が、株式会社ノンピ“エグゼクティブシェフ”に就任。フードデリバリーやヴィーガンメニュー共同開発に従事。 - PR TIMES 5年目を迎えるアンダーズ東京!クリスマスは、天空の空間で最高のディナーを。 - OPENERS 平和不動産×GREENING/日本橋兜町に生産者応援食堂「KABEAT」オープン - 流通ニュース 「サラベス」品川店 店舗限定『サラベス・オリジナル 特製お節』 - PR TIMES 宮崎産の鶏肉と野菜「超新鮮」なまま調理 「MORETHAN GRILL」試食リポート - J-CASTニュース 【すでに予約沸騰】日本初のマッシュルーム料理専門店『MUSHROOM TOKYO(R)』(表参道)がコース料理を一新!《ヴィーガンコース》をスタート! - PR TIMES アンダーズ 東京 2021年 フェスティブシーズン スペシャルメニューのご案内:時事ドットコム - 時事通信 TABASCO(R)ソースを使ったスパイシーなメニューでおうちでもお祭り気分が楽しめる! 「TABASCO(R) 祭り」9月13日(月)~ 30日(木)の2週間限定で開催 - PR TIMES ブラフベーカリーの「Do you like curry?」 横浜高島屋カレーパン フェスタ - ヨコハマ経済新聞 【横浜高島屋】<カレーパン フェスタ>開催!約30のブランドから個性豊かに約50種類!横浜の人気カレー店<バーグ>とのコラボ商品やジョロキアを使った激辛カレーも!! - PR TIMES おいしく食べておなかを応援。マッシュルームづくしのコースで、目指せ腸美人!(食べログマガジン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大豆から作った代替肉「ゼロミート」が外食や中食でメニュー化進む(日本食糧新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 人気料理家が考案した万能調味料「辛エジプト塩」で作るヘルシーおつまみが最高!(食楽web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クックパッドニュース:ブームの予感!ザクザク食感がクセになる魔法の万能調味料「デュカ」って知ってる? - 毎日新聞 カリフォルニア・アーモンド協会、表参道エリアで「カリフォルニア・アーモンド フェア」を開催 - PR TIMES クックパッドニュース:品切れ店も!いま話題の中東調味料「ハリッサ」。おいしい使い方を探ってみた - 毎日新聞 ヤマハ・トリシティ155にルーフを付けると……無敵!|試乗レポート - MotorFan[モーターファン] 【6月は環境月間】ヴィーガンミールキットのPurple Carrotとサステナブル・グリルレストラン「The Burn」米澤文雄シェフコラボ新メニュー - PR TIMES クミンとバタピーで中東の万能調味料デュカ風に。「豚バラ肉とニラのクミン和え麺」が香ばしすぎ【エダジュン】 - メシ通 アジアン・サラダ融合で、香りと刺激のハーモニーを楽しもう。 初夏のテーマは「スパイス香る食卓を。」 新たな美味しさ感じるデリフェア実施! - PR TIMES カルディで爆売れ中の「デュカ」があれば秒速でワインに合うおつまみが作れる! (2021年5月5日) - エキサイトニュース 名店ぞろい! 横浜のデパ地下にパンの新名所が誕生/横浜高島屋 - 朝日新聞デジタル 注目のヴィーガン調味料! 「8ablish」からパクチーのジェノベーゼソースがお目見え - ELLE 「七賢」がフレンチの巨匠「アラン・デュカス」と共同開発!世界初!貴醸酒の瓶内二次発酵による桜樽スパークリング日本酒4月29日(木)より新発売! - アットプレス(プレスリリース) 【カルディ】噂の“デュカ”を使ったおかずレシピ「人参とレーズンのラペ」(2021年1月6日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース ウィゴーの“デュカ”ラインから新作登場 低身長で悩む女性に向けて - WWD JAPAN.com KALDIの商品でフルコース作れって言われたらどんなん買う?【ひらつーコラボ】 - 枚方つーしん 青山の人気店「The Burn」米澤シェフが教える、おもてなしヴィーガン・レシピ - ELLE 期間限定!「カカオニブグラノーラ」のお得なセットが、Bean to Bar Chocolate専門店 Salagadoola(サラガドゥーラ)から新登場。朝は温めたヨーグルトと召し上がれ。 - PR TIMES 「FAUCHONシーズニング」シリーズ 8月14日 リフレッシュ「FAUCHONシーズニング ロティサリーチキン」「FAUCHONシーズニング デュカ」 8月14日 新発売 - PR TIMES いつもの料理をパパっと変身。食欲が湧くこだわり調味料5選 - MYLOHAS 中東発、話題上昇中の『フムス』が再登場! - PR TIMES パンやサラダにふりかけて。エジプトの万能調味料「デュカ」のレシピ - MYLOHAS パンやサラダ、魚料理にマッチ。エジプト料理の調味料「デュカ」の簡単レシピ - roomie KALDIのオリジナル調味料「デュカ」が超便利! - TABIZINE~人生に旅心を~ 成分解析 デュカの48%は鍛錬で出来ています。デュカの33%は度胸で出来ています。デュカの15%は株で出来ています。デュカの2%は世の無常さで出来ています。デュカの2%は税金で出来ています。 ウィキペディア デュカ 楽天GORAゴルフ場索引 北海道・東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州・沖縄 海外 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ デュカ このページについて このページはデュカのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるデュカに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/12483.html
SGS/S37-042 カード名:カレーパン大好き サトカ カテゴリ:キャラ 色:黄 レベル:2 コスト:2 トリガー:1 パワー:8000 ソウル:2 特徴:《ストライカー》?・《探偵》? 【永】 このカードの下のマーカー1枚につき、このカードのパワーを+4000し、このカードは《カレーパン》?を得る。 【永】 このカードは相手の効果に選ばれない。 【自】 このカードがアタックした時、クライマックス置場に「伝説のカレーパン」があり、他のあなたの黄のキャラが4枚以上なら、あなたは自分の山札の上から1枚を、このカードの下にマーカーとして置いてよい。 ……おなかが……すいてきた…… はやく 私にカレーパンを…… レアリティ:C 16/02/23 今日のカード ・対応クライマックス カード名 トリガー 伝説のカレーパン 2
https://w.atwiki.jp/ctkjfrl/pages/19.html
カレーの店 プーさん 2009/02/26訪問。 会長+2号と新規参入5号6号の4人で。 3号4号は残念ながら脱落です。 武蔵小金井に行列のできるカレー屋があると、 5号サンの入会手土産情報をもとに行きました。 名物は野菜カレーのようなので、 野菜ポークカレーを食しました。 自称30種類という野菜が油で炒めた?(素揚げかも?)ものが カレーにどーんっとのってます。 カレーは結構スパイシーです。 辛さは5段階から選べて3にしたのですが、 じわじわとくるくらいで、ちょうどよい辛さでした。 同じく3辛の5号サンは汗だくでしたが。 食べ進んでいくと、下のほうからでっかいポークの塊が出てきました。 レギュラーサイズにした割には、結構な量でした。 100円引きで少なめのプチもあります。 最後にはデザートでアイスがついてきます。 もしくはコーヒー。 野菜ポーク、レギュラーで1600円と強気な価格設定が印象的でした。 カレーの店 プーさん TEL 042-384-7055 住所 東京都小金井市前原町3-40-27 営業時間 [月~金]17 30~21 00 [土・日・祝]11 00~15 00 17 30~21 00 定休日 火曜日
https://w.atwiki.jp/eroge_taisen/pages/97.html
カレーハウス サプナ 座標 N15 (ゆずSoft) Lv 15-26 階数 37F ボーナス 2600gold モンスター一覧 スケルトンロード 戦隊ヒーローの魂 ダークマター 悪魔の魂 吸血蝙蝠 巨人兵 ヘルハウンド 古代龍 延期を告げるもの アイテム一覧 刀 ブロードソード ダンシングソード ダンシングソード改 ハンティングナイフ ブレイカー オリハルコンのダガー 卑猥ロッド? エンジェルブック ひとなつのヘルム 君を仰ぎ乙女は姫にヘルム ヘビーメイル ひとなつのハット サイレントスーツ のーぶる☆わーくすハット ひとなつのヘアバンド トリップローブ のーぶる☆わーくすヘアバンド キャストローブ スパイラルローブ エンシャントコート のーぶる☆わーくすティアラ エンジェルコート アキバTシャツ
https://w.atwiki.jp/species5618/pages/62.html
好 ★★★★ 辛 ★★ スパイシー ★★★★ 「温めずに、そのままかけるだけ」ということでとりあえず、常温のものをかけてみる ごはんは温かいのか、おひやなのかは迷ったが、温かいごはん キーマということでミンチのカレーなんだが、トマトの感じが強く(パックケージの写真より赤い印象)その酸味が夏 によい爽やかさ 辛さは控えめ、トマトの間からふわーっとカルダモンの香り 販売者 ハウス食品株式会社 所在地 大阪府東大阪市 (2011.08.03)
https://w.atwiki.jp/kansai_curry/pages/42.html
デッカオ 種類 スリランカ 営業時間 11 30~15 00 定休日 日曜(不定期で開店)※詳しくはツイッターやfacebookページにて 住所 大阪府大阪市北区曽根崎新地1-5-25 曽根崎新地ビル 5F TEL 090-2045-7333 メニュー ・デッカオカレー 800円 ・日替わりカレー 850円 ・全種類カレー 1000円 公式ホームページ http //ameblo.jp/dekkao-world/ 備考 Facebook https //www.facebook.com/pages/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%84-%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%AA/330844960353363Twitter https //twitter.com/dekkaoworld 大きな地図で見る コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kansai_curry/pages/37.html
スパイスバー 種類 営業時間 [月~金] 11 00~20:30 [土,祝] 11 30~15 00 定休日 日曜 住所 大阪府大阪市中央区北久宝寺町2-5-3 船場ビル 1F TEL 06-6251-2708 メニュー ・プレーンカレーライス 390円 ・生たまごカレーライス 440円 ・チーズカレーライス 580円 ・とんかつカレーライス 630円・野菜カレーライス 630円 ・煮込みカレー 680円 公式ホームページ 備考 Facebook Twitter 大きな地図で見る コメント すべてのコメントを見る