約 2,472,924 件
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/318.html
前回のあらすじ 泥酔親父百害あって一利なし ひょんなことからまたマサラタウンに逆戻り、 なんかもう「お前は冒険に出られねーよwwww」って 神様に言われてるような気がしてきた・・・ フシギダネ「マサラタウンに帰ればきっとあの人も目が覚めてますよ。」 マスター「だといいんだけどな・・・」 まぁ町と町を往復する頃には流石に起きてるだろう・・ さて、麗しの故郷マサラタウンに到着ぅー(棒読み) 今日は壮大に時間を無駄遣いしてる気分だぜ・・・ 俺は早速目的のブツをオーキド研究所に持っていった。 ああよかった、相変わらず奥でどっしりと構えていらっしゃる マスター「博士ー」 オーキド「なんじゃ、また戻ってきたのか。 どーだい?わしのやった萌えもんは・・ マスター「素晴らしいの一言に尽きます」 オーキド「どれどれ・・・ほう、 だいぶなついたみたいだな? お前萌えもんトレーナーの才能があるな!」 うれしいこと言ってくれるじゃない。 フシギダネたんは俺になついてくれてるのか、実に重畳也。 オーキド「それで、わしになんの用だ?」 マスター「ああ、えっと・・・この届け物を博士に渡せと言われて」 オーキド「・・・え、わしに渡すものが?」 というわけでお届け物を博士に渡す。 して、その中身はなんぞや? オーキド「おお!これはわしが注文してた 特注のモンスターボールじゃ、どうもありがとよ!」 なんだ、モンスターボールか。 宅急便なり直送なり送らせる手段はあるでしょうに、 着払いが嫌なのか、唯単にお金を消耗したくないのか・・ この博士、案外ケチなのかもしれない。 シゲル「じいさん!」 うわ、嫌なのきた(;^ω^) シゲル「すっかり忘れてた! 俺になんか用事だって?」 祖父孫そろってボケが進行してるようだ それともゆとり教育の弊害か。 オーキド「おお、そうじゃ!お前達に頼みがあるんじゃ。 この机の上にあるのはわしが作った萌えもん図鑑! 見つけた萌えもんのデータが自動的に書き込まれて ページが増えていくという、大変ハイテクな図鑑なのじゃ!」 自発的にデータを取り込む機械とはそりゃまたデ〇ルガンダムを彷彿とさせますな。 んでそんなハイテク図鑑がなんだというのか。 オーキド「これをお前達に預ける! 萌えもんを、ただ見つけただけでは 詳しいデータを手に入れることはできん! 必ず捕まえなければならんのだ!」 そりゃ見ただけで物の全てを把握するって 千里眼でもなけりゃ無理な芸当でしょうに。 ようするに捕獲してじっくりと・・・フフフ オーキド「ほれ、そのために・・・ 必要な道具を渡そう!」 おお、モンスターボールを5個もらったぞ。 前言撤回、この博士太っ腹である。 ・・・自分自身の単純さにいささか呆れてしまうが、 性分なのでしょうがない。 オーキド「野生の萌えもんが飛び出してきたらチャンス! モンスターボールをポイ!と投げれば萌えもんを捕まえられる! ただし・・・うまく捕れるかどうかは分からんぞ!」 なにこの夢のようなアイテム フレンドリィショップいったら買いだめまくろう。 オーキド「元気な萌えもんは逃げやすいし運もあるからな!」 つまり多少弱らせて捕獲しないといけないわけか・・・ ちょっと気が引けるが・・しょうがないか。 オーキド「この世界の全ての萌えもんを記録した完璧な図鑑を作ること! それがわしの夢だった!しかしわしももうジジイ!そこまでムリはできん! そこで、お前達にはわしの代わりに夢を果たして欲しいのじゃ!」 こころざし半ばだった夢を俺とシゲルに託すってことか。 しかし、萌えもん集めとは実に素敵な響きじゃまいか、 引き受けるほかあるまいて、ゲヘゲヘ オーキド「さあ、ふたりとも早速出発してくれい! これは萌えもんの歴史に残る偉大な仕事じゃー!」 歴史に残る偉大な仕事をゆとり教育の弊害に直撃したヤツと 脱ヒキコモリニートしたての俺に任せて大丈夫なのだろうか。 それにしても、この博士ノリノリである。 シゲル「よーし!じいさん!全部俺に任せなー! 残念だがお前の出番は全くねーぜ!」 あいにくだがこのことに関しては絶対譲らん! シゲル「そうだ!うちの姉ちゃんからタウンマップ借りていこう! お前には借さないように姉ちゃんに言っておくから おれんちへきても無駄だからな!」 シゲルのお姉さんは良識のある人だ。俺も後で拝借に行くか。 それにしてもこいつはほんとに・・・(^ω^;) オーキド「世界中におる萌えもんがお前のことをまっとるぞー!」 博士は少し落ち着きなさい。 マスター「あの・・・博士」 オーキド「なんじゃい」 マスター「机の萌えもんは・・・」 オーキド「やらんといっとろーが」 マスター「ですよねーwwww」 さて、これで旅の手はずは整ったわけだ。 さぁ冒険に出発ー!といいたいところだが、 今日はもう疲れた。一旦家に帰って休むことにしよう。 明日からようやく、本格的な冒険が始まりそうだ! マスター「というわけだ、一旦家に帰るぞ。 冒険は明日までお預けだ。」 フシギダネ「はーい。」 マスター「そういや、フシギダネを家に招くのは初めてだな。」 フシギダネ「楽しみですー♪」 マスター「そうかそうか(´∀`*)」 うはwww幼女が俺の家に上がりこむ!最高だね! 今日は冒険とはまた違う楽しみが・・・ウヘヘ 続く...
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/995.html
前回のあらすじ コイキングたんにライバルあらわる コイキングの修行を一段落終え、先へ進む事に。 俺達はゴールデンブリッジへと向かった。 シゲル「よう!」 うわ、嫌なのでた(;^ω^) 今日はきっと厄日なのだろう。 コイキング「(こいつがマスターの言ってたウザイ知り合いか・・・)」 ピカチュウ「(マスターも大概だけどね。)」 フシギソウ「(そ、そんなことないよ。多分)」 シゲル「こんなとこ、うろちょろしてたのか! 俺なんか強いのすごいの色々捕まえちゃって 絶好調だぜ!」 マスター「そうか、それはよかったな。じゃぁ俺達はあっちに」 シゲル「・・・どれどれ、お前はなんか捕まえた?見せてみろよ!」 ライバルのシゲルが しょうぶをしかけてきた! だああああああああうぜえぇえぇえぇえぇえぇえぇえ。 こいつ絶対通信簿に「人の話を聞きましょう」とか書かれてたクチだろ! ポケ○ペのグリーンを見習えっての。 だが萌えもんバトル。喧嘩売られた以上は買わなきゃならない というわけでピカチュウ!君に決めた! コイキング「お手並み拝見ってか」 フシギソウ「ピカチュウちゃん頑張ってー!。」 シゲルはKYだったりうざかったりするが自信過剰なだけあって それ相応の才能は持ってるからたちが悪い。 以前はお互い日が浅くて大差無かったが今はどうなってることか。 コイキングのデビュー戦はもうちょい後になりそうだ。 ごめんなコイキングたん・・・ シゲル「いけ、ピジョン!あいつの萌えもんを蹴散らしてやれ!」 ピジョン「紅蓮の炎で焼き尽くしてやるんだから!」(CV:釘宮○恵) いや、お前ほのお技使えないだろ。 風に~なびかせ~線を引いて流れるような髪先で敵を刺しそうだ。 にしても、シゲルのやつめ、萌えもんのことしっかり育ててるみたいだ。 恐らくあれは以前戦ったポッポだろう。向こうは覚えてないみたいだが。 マスター「ピカチュウ!おまいの電気ならピジョンを仕留められる! だけど相手のレベルは相当に高そうだ、油断だけはするな!」 ピカチュウ「分かった!(普段もこんな調子だったらいいのに)」 こっちも伊達に訓練はしていない。勝つ自信だってあるんだ。 俺はピカチュウたんを信じるおっおっおっ。 そして戦いの火蓋は気って落とされた。 シゲル「かぜおこしで吹っ飛ばせ!」 ピジョン「このぉ!とんでっちゃえー!!」 ピカチュウ「きゃぁっ!?んぅ・・・こんな風で飛ぶもんか!」 見えた!!!!!!!!!!! じゃねーや。指示ださないとな、うん。 ピカチュウは基本的に打たれ弱い。 ジリ貧にするとこちらが不利になってしまうだろう。 ここは思い切って突っ込ませてしまうのが得策か。 マスター「ピカチュウ!でんこうせっかで構わずつっこめ!」 ピカチュウ「無茶いってくれるわね!ええい!このお!」 ピジョン「うそっ!?突っ込んできちゃった!」 どかっ! ピジョン「いたっ!」 でんこうせっかは見事ピジョンにクリーンヒット。 決め手には至らなかったが相手にダメージを与えられた。 先手を取られたのは痛かったがこれで痛みわけだ。 ピジョン「いたた・・・やったわね!このぉ!」 シゲル「おい!うかつに突っ込んだらだめだ!」 これはラッキー、ピジョンが逆上してこっちに突っ込んできた。 いまさら指示をだしたってもう遅いぜシゲル! マスター「今だ!でんきショックを決めてやれ!」 ピカチュウ「えーーい!」 バチバチッ! こうかはばつぐんだ! ピジョンはたおれた。 ピジョン「うううー・・・」 シゲル「・・・っ!なんでむやみに突っ込んだんだ!」 ピジョン「うるさいうるさいうるさい!だってあいつ私に攻撃を当てたんだもん!いたた・・・」 ピジョンもシゲルも自信があったのだろうが、 予想外の反撃に戸惑った結果ああなってしまったようだ。 だけど無造作に突っ込んできてなかったら長期戦にもちこまれて こっちが危なかったかもね。ピジョンが⑨でよかった。 マスター「ナイスだピカチュウ! 先手はもらったぞ、シゲル」 シゲル「・・・へんっ!まだまだこれからさ! いけ!コラッタ!」 うははははシゲルざまあwwwwww 体育じゃ勝てなかったが萌えもんバトルなら負けないぜ! どうやらさっきのピジョンより弱いようだな。 そしてシゲル先手を取られたせいか動揺している、この勝負もらった! マスター「よし、ピカチュウ!その調子で次もいくぞ!」 ピカチュウ「オッケー!」 結論から言うとコラッタはピカチュウが見事倒した。 コラッタはピカチュウのでんじはとでんきショックのコンボで あえなくノックアウトとなったのだ。 さすがに疲弊しているピカチュウにそのまま戦闘を任せるわけにもいかず 俺はフシギソウに全てを託した。 ・ ・ ・ シゲル「あーっ!こいつセコイ真似を!」 マスター「ふふん、知略的な作戦と言いたまえ」 シゲル「なんだよー!ムキになっちゃって!・・・わかったわかった!」 やどりぎ+ねむりごなでハメて楽勝でしたサーセンwwww べ・・・別に途中でめんどくさくなったわけじゃないからね! シゲル「へへーんッ! 俺、マサキのうちに行って珍しい萌えもん たくさん見せてもらっちゃったもんね! おかげで萌えもん図鑑のページが増えたぜ!」 マスター「ちゃんと捕まえないと図鑑埋まらないぞ?」 シゲル「うっさい! ・・・なにしろマサキは有名な萌えもんマニアだからな! パソコン通信の萌えもん預かりシステム! あれもマサキが作ったんだぜ」 コイキング「もう知ってるぜ」 シゲル「・・・お前も作ってるんなら一度お礼にいけば?」 あ、こいつ明らかに聞いてないフリしやがった。 シゲル「おっと、道草食ってる場合じゃないぜ!じゃな、バイビー!」 そう言ってシゲルは去っていった。 しかしシゲルにまたも一足追い抜かれていたか。 そこんとこ悔しいのう。 マスター「さて、俺達はこれから・・・」 シゲル「そうそう!俺にいつも先を越されてカワイソーだからこれを恵んでやるぜ!」 うお、いきなり戻ってきた。 この野郎、痛いところを突きやがって。 ってなんだこれ。 シゲル「噂好きのお前にはそれがピッタリだぜ!俺様は他人なんかに興味ないからなー じゃな!今度こそバイビー!」 そういって今度こそシゲルは去っていった。 もう二度とくんなバーロー。 ピカチュウ「嵐のように現れて嵐のように去っていったわね・・・」 コイキング「むしろ荒らしだな」 マスター「同意」 フシギソウ「えっと、先に進むんですか?」 マスター「うんにゃ、その前に萌えセンでひとやすみだ」 勝つには勝ったがこちらも無傷とはいかなかった。 フシギソウはやどりぎを初弾外してしまいひのこに 当たって火傷を負ってしまった。 俺達は萌えもんセンターに引き返すこととなったのだ。 シゲルに会うと必ず出鼻をくじかれるな・・・。 続く・・・
https://w.atwiki.jp/madomagi_portable/pages/14.html
完全受注限定生産版「限定契約BOX」【限定版内容】 ●figma 鹿目まどか 制服Ver.セット ●スペシャル映像収録Blu-rayディスク ●キュゥべえ型ポーチ ●ほむほむハンカチ ●スペシャルクリアカード ●シャフト描き下ろしイラストBOX ●特製ピクチャーレーベル仕様UMD/PSP「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」ソフト 通常版「通常契約パック」【通常契約パック内容】 ●特製イラストBOX ●スペシャル映像収録DVD ●PSP「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」ソフト 予約特典「生フィルムコマ&特製カスタムテーマセット」【予約特典内容】 ●生フィルムコマ(「鹿目まどか」または「暁美ほむら(メガネver.)」の変身シーンカットいずれか1種) ●特製カスタムテーマ 各話情報「魔法少女まどか☆マギカ」 各話情報「魔法少女かずみ☆マギカ」 各話情報「魔法少女おりこ☆マギカ」 各話情報「魔法少女たると☆マギカ」 各話情報「魔法少女すずね☆マギカ」
https://w.atwiki.jp/umi413/pages/16.html
雛夜住人で雛夜語録、図鑑、つまり辞典のようなものをつくってみましょう(・3・) 【愛の告白】 部活罰ゲームのひとつ。 個人で指定された人数に告白だったり、公開で大文字強調だったりと幅広い 激甘の魔術師が生まれたことの原因。 【苺】 夏の大好物。出せばツンデレな反応を返す割には釣れる。 同義として、ぽんたにメロンパン(後述)、RAIに葡萄 などがある。 【馬星】 うまぼし。 誤字王国の珍味。ぽんたの好物。味は梅干に限りなく似ている。 梅干との違いは種まで食べられるところ。 海外では「ウマホシ(Horse Star)」という名で売られている。 もちろん梅干の誤字。 (byタカ)(あまりにも素晴らしいので登録しました) 【おやしろなさい】 おやすみなさいの代わりに使う。 言われた後に歩くと足音が一歩増えている…なんてことはない。 【かなでれ】 彼方が室長をできるようになったとき すごく嬉しそうだったため夏が名づけた。 ちなみに彼方の素はクーデレ(クール、たまにデレる)である。 【かりもふ】 ひなよるもんすたぁから生まれた言葉。 めろんぱんを食べているぽんたがいきなりいう言葉はこれである。 効果音にも使われる。 【激甘の魔術師】 黒猫(詳しくは常連紹介参照)の二つ名。 持ちキャラが圭一ということもあり、 口先の魔術師を改造して激甘の魔術師と命名された。 彼が愛の告白の×を受けたときは少し覚悟をしておくべきだ。 (ついでに私は慣れました(・3・) by夏(ぁ)) 【誤字姫】 雛夜の誤字姫はぽんたである。 【誤字姫万歳】 ぽんた公認(?)誤字姫ファンサイト。 創世が運営・タカが執筆をしている。 http //warrockgj.rakurakuhp.net/ 【誤字のぽんた伝説】 恋のミクル伝説の替え歌。 誤字洗脳ソング。作詞はタカ。 【誤爆】 個人会話を間違って公開でしてしまったことをこう言う。 別に支障のないものでもあればとても危ないものまで幅広い。 誰かが誤爆したときは暖かい目で見守ってやるべき。 【芝王】 芝世界の王。 =くー 【芝餓鬼】 芝世界の餓鬼んちょ。 =ぽんた 【芝神】 芝世界の神。 =夏 【芝姫】 芝世界の姫。 =まろこ 【ツッコミ王子】 ぽんたが作り出した言葉。 初代が秋、二代目が彼方。 【なつんでれ】 夏がつんでれなことをこういう。 誰がうまいこといえと(ry 【ひなよるもんすたぁ】 萌えっ娘もんすたぁの雛夜版。 夏が面白がって製作。どう考えても未完成。 【ひなめいと】 アニメイトの雛夜版。ここでしか買えない貴重なものがたくさん。 どんな商品があるかはあなたの想像にお任せします。 【ふかふかにしてあげる♪】 みくみくにしてあげる♪の替え歌。 芝洗脳ソング。 【めろんぱん】 ぽんたの大好物。出せばぽんたが釣れる。 【めろんぽん】 めろんぱんとぽんたをあわせてめろんぽん。 めろんぱんが大好きなぽんたのことを主にこのように言う。
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/1351.html
パープルには幼馴染の萌えもんの少女がいた。 否、少女のことを『少女』と呼称するのも『幼馴染』と表現するのは適切ではないのだが、 確かに『少女』は人間でこそないものの姿形は女の子そのものでありまた人間と同等の知性と感情を持っていて、 加えてパープルが小さな子供であった頃から親しかったので『幼馴染』という表現も間違いでないのだ。 何故そんな曖昧な言い方をするのか。何故なら彼女は実体と言うものを持っていない。 それは決して脳内幼馴染などと呼ばれる寂しさと虚しさと狂気が滲み出て生まれた存在などでは決してなく、 少女は俗に幽霊タイプと呼ばれる萌えもんであって生き物であるとは断言できない存在だからだ。 分類は『マジカル萌えもん』。種族名は『ムウマージ』。 出会った時は進化前の『ムウマ』で、名前を持っていなかったので、パープルは彼女を『ユウ』と名付けた。 これは単純に少女が幽霊であることと幼かったパープルが少女を男の子だと勘違いしていたことから由来している。 名付けてから数年後、誤った認識のままちょっとした悪戯をしたパープルがユウに半殺しにされたのは別の話である。 その話は後々に語られるとして今現在パープルは二つほどユウに尋ねてみたいことがあった。 本当は昨日の晩に思いついたのだがその時には布団に潜っていたので翌朝に尋ねてみることにした。 「なぁ、ユウ」 「なんだい、パープル」 そして、翌朝。青い空と白い雲。優しい陽光の三つが綺麗にマッチして映える、清々しい天気の日。 朝起きて、顔を洗い、寝癖を整えて、居間の方へと向かい、ユウが作った朝御飯の前に座り。 寝惚けた頭の中ではほぼ全ての記憶が霧に隠れていたのだが熱い味噌汁を飲み干したとほぼ同時に思い出し、 幽霊らしく居間の日陰になっている場所で広辞苑を読んでいたユウへ視線を向ける。 思えばその質問は非常に馬鹿らしくユウに失礼な気がしてきたがそれでも好奇心に押し負けて、思い切って聞いてみる。 「お前、『僕っ娘』ってどう思ってる?」 「………藪から棒にだね。僕への嫌がらせなような気もするんだけど気のせいか?」 「気のせい気のせい。ほらお前も自分のこと『僕』って呼んでるしどう思ってるのかなと」 「何がどうなってそうなるんだ」 完全に広辞苑から目を離し「君は実に馬鹿だな」と呟いてから息を吐くユウ。 少年のような顔立ち。女性的な膨らみは僅かにあるが、それを大きめなマントで覆い隠している。 加えて一人称は『僕』。着飾ることに全く興味を持たない。初見なら誰でもユウを男の子だと思い込むだろう。 そんな彼女が巷で流行りらしい『僕っ娘』なるものにどのような感想を抱いているのか。 馬鹿呼ばわりされた上に現在進行形で冷たい眼差しを浴びせられているが、 それでもやはり気になるものは気になるので諦めることも辟易することもなく問い質してみる。 「答えてくれよ。僕っ娘」 「どこでそんな言葉を知ったのだか。………どうでもいい。それが答えだ」 「どうでもいいって適当だなぁ」 「適当も何も本当にそう思っているからね。そういう君はどう思っているんだい?」 「え?」 逆に問われてパープルは詰まる。 パープルにとって僕っ娘とは今熱中しているゲームの攻略サイトを眺めていた際に偶然見た単語であって、 そういう言葉を知った時に「そういえばユウの一人称も僕だな」と何となく考えてたくらいしか思い入れが無い。 要するにパープルにとっても『僕っ娘』とは、どうでもいい単語なのだ。 もう少し言えば幼馴染をからかえるネタになるかもしれないとは思ったがそれ以上の感想は特に無かった。 「いやまぁ俺も『そんなのあるんだ』な程度だけどさ」 「だろう?そんなものはただ珍しいだけ。だからその程度で当たり前なんだよ」 「珍しい、ねぇ」 「そう。中身がなんであれ珍しければ何にでも人は寄りつくからね」 「そうなのか?」 「少なくとも僕はそう思っている。だから『僕っ娘』なんてのもその内に何でもなくなるさ」 今度はパープルが息を吐く。 少し粘着質になって聞いてみた割りに返ってきた面白みの無い答えを不満に思っているのだろう。 それからパープルは何も言わず食事を進める為の箸を動かし続ける。 しかし炊きたての白御飯(卵ふりかけ付き)に手を掛けようとしたその時、ふとある単語が頭を横切った。 それも昨日の晩に偶然知って興味を持ちユウの反応を見ようと思っていた単語である。 「なぁ、ユウ」 「まだ何かあるのかい?」 「今度は違う言葉だけどさ………ヤンデレって、お前どう思う?」 「ヤンデレ?」 「これは知らないのか?えーっと、確か」 知らない、と言われるのが予想外だったのか驚きで一瞬の間だけ間の抜けた顔をするパープル。 それから必死に頭の中からヤンデレという単語の意味を思い出して足りない部分は自分なりの解釈で補う。 ヤンデレとは精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラに愛情を表現する様子をいう(『Wikipedia)』より)。 その上に何となく興味を持って知った『監禁』だの『SATSUGAI』だのと大雑把に付け足すと、 ユウは「あー」と一旦唸り何とも複雑で何を思ったのか分かり辛い表情を浮かべてから口を開いた。 「つまりは性的倒錯や躁鬱状態に近いもの?」 「間違いじゃないな、多分」 「………そんな危ないものに対して君は僕にどんなリアクションを求めていたんだ」 「ぃゃーほらユウは一応は幽霊だし。ヤンデレと近い存在じゃないのかと」 特に理由が思い至らず大雑把に言ったが案外間違ってはいないような気がした。 幽霊とは死んだものが未練や遺恨を引き摺って魂のみがこの世界に現れた存在のことを指している。 狂気にも似た感情を原動力としているだろう彼ら。それはヤンデレという名の狂人と何か変わりがあるのだろうか。 パープルは期待交じりにユウを眺めていると「はぁー」と今度は大きく間延びした溜息を吐く。 「あのねぇ、僕達幽霊萌えもんは皆が皆、犯罪者一歩手前ってわけじゃないんだよ。 確かに幽霊萌えもんは生前の未練や遺恨が凝り固まって出来ている奴が殆どだけどさ。 でも大抵の幽霊はちゃんとした理性を持っていて自分の欲と折り合いをつけることができる。人間と同じさ」 怒っているかのような口調で始めるユウに、悪い気がしてきて少し後悔し始めるパープル。 「生前余程酷い目に遭ったとか、強いストレスを与えられるとか。そんな目に遭わない限り暴走しない。分かった?」 「うん分かった」 「まったく何でそんなものが流行るかな」 それも先にユウが言った人間の珍しいもの好きの為ではないかとパープルは口に出し掛けたが止めた。 流行らせたのは自分でこそないが飛び火という形で説教をされそうな気がしたからだ。 だから黙って時折、機嫌を損ねたように唇を尖らせながら広辞苑を再読し始めたユウを眺めながら朝食を続ける。 飲み掛けた味噌汁を飲み干し、白御飯を一粒も残さず食べて、僅かに残った沢庵を箸で挟む。 しかし途中で再び何かが脳を掠めた。それは流行りの単語などではなく単なる疑惑であるのだが。 「(ユウは何で出来ているんだろう)」 知り合ってから既に十年以上は経っているのだがパープルは生前のユウを知らなかった。 何処で何をしていたのか。本当の名前は何なのか。何で幽霊なんかになったのか。 気づけば当たり前のように『ユウ』と呼び、当たり前のように遊んでいて、当たり前のよう同棲していた。 本当はユウも生前に酷い目に遭いその時の恨みつらみが彼女を現世に留めているのではないか。 それはどうなんだろうとパープルは自問する。幼馴染としてユウを成仏させてあげるべきではないだろうか。 ユウとの付き合い方も改めなければいけないのかもしれない。そう考えると、何だか憂鬱になってきた。
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/1388.html
・マサラタウン 「博士。これは嫌がらせか何かですか?」 「いきなり何を言う。」 カントー地方マサラタウンのオーキド研究所にて、オーキド博士と向かい合ったトレーナーは口火を切った。 このトレーナーが所持する唯一の手持ち、オーキド博士から譲り受けた萌えもんは、今この研究所が所持する回復装置の中で休んでいる。 回復装置に一つだけ収まっているボールの中に居るのはフシギダネでもヒトカゲでもゼニガメでもなく。 左右には朱色と青緑色の縦ロール。露出した胸元には青紫色の水晶。分類DNA萌えもん。種族名デオキシス。 一年ほど前にオーキド博士が何処かで捕まえた萌えもんであり、ほんの二日前までは博士の研究対象であった萌えもんである。 「彼女、薬無しで戦ったらキャタピーの体当たりにも押し負けるんですけど。」 「単純な威力で計算をするなら巻きつくの威力は体当たりの半分以下じゃからのう。」 トレーナーは思い出す。野生のキャタピーと、一つ指示を間違えば敗北が決定する死闘を繰り広げた、幻の萌えもんを。 その横で悠々と野生の萌えもん達を薙ぎ払いつつも別れる寸前まで煽って来たトンガリ頭の友人を思い出し、今までの疲れが出始めた。 視線をオーキド博士から回復装置へと移す。回復装置は動いている。全回復するまではまだ時間が掛かると言う事。 「しかし今はナイトヘッドを憶えているからキャタピーに押し負ける事も無かろう。」 「ええ。今は三発撃てば確実に倒せます。でもゴーストタイプだからコラッタやポッポには効かないんですけどね。」 「テレポートも憶えているから移動も楽だろう。」 「あまりにセンターに行く回数が多いのでジョーイさんから何度か質問を受けました。」 「…。」 「その上で博士、もう一度聴かせて下さい。幻のポケモンを譲ってもらったかと思えば物凄く弱かった。これは嫌がらせか何かですか?」 回復装置からチーンという音がした。収納したボールの中にいる萌えもんが全回復した事を知らせる音だ。 そこでオーキド博士は「うぉっふぉん!」とわざとらしい咳をした後、トレーナーの視線から離れ、回復装置へと向かって行く。 「では○○○、萌えもん図鑑の完成を期待しておるぞ!」 「気乗りはしないんですけど。」 「安心しなさい、デオキシスは大器晩成型だ。報われる日がきっと来る!それに君は。」 「…一度引き受けちゃいましたからね。分かりました。その言葉を信じて行ってきますよ。」 オーキド博士から受け取ったボールをポケットに押し込み、体を回して、視線の先を研究所の出口がある方向に向かせる。 途中、真横を通り過ぎた博士の助手である男と軽い挨拶を交わした後でオーキド研究所から出て行った。 レベルを上げて強い技を習得するの為、今日も彼等はトキワの森の草むらで野生の虫萌えもん達と戦い続ける。 トレーナーとデオキシスにとって最大の試練はトキワの森に向かう途中にある草むらにあり、そして彼らは運悪くも試練と出会ってしまった。 「ゲェーッ、ポッポ!」 「ここで消耗される訳にはいかない。逃げるぞ、デオキシス!」 ・ニビシティ ニビシティジム。岩タイプを使うタケシがジムリーダーを務めるジムであり広い砂場の上に大小様々な岩石が置かれているのが特徴である。 その中で砂を掻き回しながらも岩石達の前後を通り抜け、走り続ける萌えもんが一匹いた。朱色と青緑色の少女デオキシス。 今の彼女は何が楽しいのか大変機嫌が良いらしく鼻歌交じりに走り回り対戦相手であるイワークに見向きもしない。 しかし余りにも速い動きにタケシとイワークは混乱していた。種族値150は伊達ではない。一方でデオキシスのトレーナーは呆れていた。 「んっん~♪」 「イワーク、岩石で奴の動きを止めるんだ!」 「分かりました!てぇぇぇぇい!」 「あは、あはは、あははははっはははははははっははははは、WRYYYYYYYAAAAAAAAAAAAA!」 イワークが投げた幾つもの岩石を見据えたデオキシスが奇妙な叫び声を捻り出すと、岩石の動きが空中でピタリと止まる。 サイコキネシス。念力で相手を攻撃する技。トキワの森での特訓の末に(具体的に言えばレベル20で)手に入れたタイプ一致技である。 そしてデオキシスが岩石に向けて右手の指で払うような動作をした途端、岩石同士はぶつかり合って砕き砕かれながらも落ちた。 落ちてくる岩石を避けながら、時には念力で岩石をどかしながらもデオキシスは疾走し、イワークの前にまで来た。 「迎え撃て、体当たりだ!」 「は、はい!」 「無駄ぁ!」 イワークが走り出そうと姿勢を傾けた瞬間デオキシスが伸ばした腕に左足を引っ張られバランスを崩し額から砂場の床にぶつけてしまう。 急いで立ち上がる。ふと周囲が暗くなった事に気付き、嫌な予感と共に上を向くと、そこには岩石を持ってきたデオキシスが。 「 追 い 打 ち だ ! 」 「う、うわぁぁぁぁぁ!?」 「イワーク!!」 「…ストレス溜まっていたんだなぁ。」 その一撃が決め手となりイワークは倒された。こうしてトレーナーとデオキシスはグレーバッジを手に入れた。 「無双してやるぞトレーナー共!我が「攻撃」「特攻」の下にひれ伏すがいい!」 「PP切れには気を付けろよ。」 「三日前まではちと手を焼いたポッポだが、サイコキネシスの前には無力なものよ!」 ・ハナダシティ ハナダシティジム。ジムリーダーは「おてんば人魚姫」カスミ。水タイプ萌えもんで攻め続ける事をポルシーとしているらしい。 その為かジムのスタジオは巨大なプールになっておりジムリーダーやジムトレーナーが水着を着ている場合が非常に多い。 一ヶ月程前までは研究所に居たデオキシスにとってそうした施設は新鮮らしく、初めは無邪気な子供のようにはしゃいでいた。 しかしトレーナーの目的はプールで遊ぶ事ではなくカスミが所持するブルーバッジを入手する事である。 遊べない事にデオキシスが不満を唱えたがトレーナーはブルーバッジを得たならば二人分の水着を買って一緒に泳ぐ事を約束した。 再び「ハイ!」な気分になるデオキシス。ジムトレーナーをサイコキネシスで無双しそのままの勢いでカスミに挑む。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァァアァッァァッ!」 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァッァアアッ!」 プールの水面に浮いて殴り合う、少女らしくない少女達の奇妙な雄叫びがハナダシティジム中に響き渡る。 スターミーの拳にデオキシスは自分の拳を合わせて防ぐ。デオキシスの拳をスターミーはデオキシスがしたように防ごうとする。 が、拳と拳が触れた途端、デオキシスの拳は何本もの糸のようになり、合わせようとしたスターミーの拳に巻きついた。 驚いたスターミーはは体全体を高速で回転させて腕の拘束を外す。その瞬間にデオキシスは容赦無く無防備となっ他腹部を思い切り殴り付けた。 痛む腹部を抑えながらも吹っ飛んだスターミーは念動力による浮力の制御を失って、水の中に落ちる。 そこへさらにサイコキネシスで追い打ちを掛ける。起き上がり立ち向かおうとしたスターミーをプールの底に叩きつけた。 「駄目押しにもう一発!」 デオキシスは意気揚々と水の中へと潜り瀕死寸前となったスターミーに止めを刺さんと拳を振り上げた。 それを見ながらも、ふとトレーナーは疑問が浮かんだ。自分の切り札が倒されようとしているのに何故カスミは何も言わないのだろうか? 彼女はただ黙ってスターミーを見つめている。その表情は硬く、事前に聞いた「おてんば」とは思えない態度である。 妙にも思いながらも今度は倒れたまま微動だにしないスターミーと、それを仕留めようとするデオキシスに視線を向けた。 そこで、スターミーが何かを手に握っている事に気付く。何かとは木の実だ。その木の実の名前は、確か、 「(…オボンの実!)デオキシス!スターミーはまだ動けるぞ!」 「スターミー、水の波動!」 「なにぃぃ!テレポートを… 「オラァ!」 突然起き上がったスターミーに驚いたデオキシスに逃げる余裕は無い。威力のある波動を浴びながらも水上へと押し上げられる。 デオキシスは落ちながらも念力で落ちる軌道を修正して何とか足場に着地する。が、着いた足が急に崩れ落ち、転倒して足場に顔面をぶつけた。 何度立ち上がろうと試みるが立ち上がれない。水の波動によるダメージと追加効果の混乱の影響だろう。 水の中から出たスターミーは何も言わずデオキシスが足場に付けた手元に立つ。その両手には白いプラズマが波打っている。 「苦労したんだ…このまま倒させてもらうぜ。」 「スターミー、十万ボルト!」 カスミの指示とほぼ同時にスターミーの両手に溜め込まれていた電流がデオキシスの全身に巡り肉を焼いた。 既に瀕死寸前であったデオキシスに、デオキシス程ではないにしろ高い特攻を持つスターミーの十万ボルトが耐えきれるはずも無く。 「うぐおおおあああああ!ば、馬鹿なっ…こ…このデオキシスがァァァァァァァァァァ!」 「てめーの敗因はたったひとつだぜ…デオキシス…たったひとつの単純な答えだ… 『てめーは非伝説を舐めていた』。この言葉を最後にデオキシスは意識を失い勝敗は決した。 「すまない。負けてしまって。」 「一度負けたからといって気を落とすなよ。」 「しかし最後まで私が気を抜かなければ水の波動に当たる事も無かったんだ。申し訳が立たないよ。」 「マトモに指示しなかった俺にも落ち度はある。それに今回の戦いは良い教訓になった。特攻とサイコキネシスだけじゃ勝てない敵もいる。 サイコキネシスを覚える以前を思い出そう。キャタピーにも苦戦していたあの時の戦い方に今覚えている技を組み込んで戦えば、きっと勝てる。」 「でも一つだけ、心残りが。」 「心残り?」 「あの広いプールで泳ぎたかった。」 「…次は勝とうな。」 「うん。次は勝つ。絶対に勝つ。」
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/282.html
ついさっきハナダで捕まえたミュウツーたん。 果たして彼女の乾いた心を癒せるだろうか・・・ 俺の一言でエロスフラグにも死亡フラグにもなるのだ。 慎重にいこう。 ちなみにとある作戦に備えて。ミュウツーたんのわざを"忘れ親父"の力で全て忘れさせ、 わざマシン01で覚えさせたメガトンパンチのみにしてる。 もちろん後で元に戻すがな。 なぜいちいちそんなことをしたのか、後々分かるだろう。 ミュウツー「・・・」 マスター「ミュ・ウ・ツ・ウ・たーん♪」 ミュウツー「何のようだ・・・」 マスター「なにやってんの?」 ミュウツー「貴様には関係の無いことだ。」 さしずめ上位エスパーっ娘お得意の瞑想ってとこだろう。 やっぱりこれやるととくこうととくぼう上がるのかね? マスター「目の前ににっくき人間様が居る割りに随分冷静だな」 ミュウツー「なんとでもほざくがいい。私は貴様に捕まってしまった、これ以上何も言うことはない」 マスター「そんな、戦時中の捕虜じゃあるまいし、リラックスしようよリラックス」 ミュウツー「・・・目障りだ、失せろ」 ああ、そんな声で罵らないでくれ・・・ハァハァ 下半身のボルテージが上がっていく! いやいや、我を忘れるな落ち着け俺 さぁさぁここからが正念場だぞ マスター「いやだ、と言ったら?」 ミュウツー「貴様・・・」 マスター「ミュウツーたん恐いよー><」 ミュウツー「馬鹿にしてるのか?」 乗ってきたな・・・よし マスター「ははは、馬鹿にしてないといえば嘘になるかもしれないなw 一人卑屈になっててアホくさいと思わんかね」 ミュウツー「・・・黙れ」 マスター「ほほーう、ムキになるあたり、図星ってとこかw」 ミュウツー「黙れと言っている!」 マスター「いーや、黙らないね。あんな辺境の洞窟にこもって 臆病風に吹かれるもいいところだぜww」 ミュウツー「貴様・・・殺されたいのか?」 マスター「いっぱしの人間ごときに捕まったお前なんぞにやられはせんわいww」 ミュウツー「・・・死ね」 おーっし、きたきた。 どがっ! うぼぁ!いってええええ さすが戦闘萌えもん。物理技でもかなり痛いっす。 マスター「いやーん、ミュウツーたんおっかなーいw」 ミュウツー「貴様・・!」 よしよし、いい感じにキレてるな。 というか思ったより早く怒り出したな。 造られたってコンプレックスが相当のストレスを生み出してたようだ。 ミュウツー「私のわざを無くしたのは何のつもりか分からないが、 それだけでこの私に勝てると思うか人間!」 マスター「キャーキャー」 どがっ!ごっ! マスター「ハァハァ、もっと殴ってくれ・・・」 いけねっ、ちょっと"地"がでてしまった。 ミュウツー「挑発のつもりか?なら遠慮なくやってやる!」 ゴスッ!ドゴッ! うは、結果オーライ。 あー、でもやっぱり痛いw さて、タイミング的にそろそろ倒れるべきか。 どさっ ミュウツー「これで・・・終わると思うな!」 マスター「あらやだ、ミュウツーたんったら大胆w」 ミュウツー「この期に及んでまだ挑発するつもりか!」 マウントポジションktkr ああ、そんなところにお尻を乗せないでオクレ・・・ 下半身のボルテージがあが(ry おっとと、いけないいけない 落ち着くんだ俺。素数を数えて落ち着くんだ・・・ ゴッ! ミュウツー「貴様ら人間が・・・!」 ドガッ! ミュウツー「私利私欲で生み出して・・・!」 ゴスッ! ミュウツー「それで、言うことを聞かないから「いらない」だと・・・!」 ドゴッ! ミュウツー「命をなんだと思っている!私をなんだと思っている!」 ガスッ! ミュウツー「私はお前らのような薄汚い人間の手によって生みだされた!」 ドゴォ! ミュウツー「これほど屈辱的なことがあるか!」 ガンッ! ミュウツー「貴様なんかに分かるわけ無いよな!私のこの気持ちが!」 ガツッ! ミュウツー「何とか言ったらどうなんだ!」 グシャッ! ミュウツー「私は・・・私は・・・」 あたたたた・・・ さすがにメガトンパンチを15発も喰らったら痛いぜ えーっと、これで15発うったわけだから、PP切れだな。 今こそチャンスだ☆ マスター「・・・気は済んだか?」 ミュウツー「・・・」 マスター「ほら、まぁあれだ。エスパー技じゃ手ごたえ無いだろ?」 ミュウツー「何を・・・言っている・・」 マスター「俺みたいな人間をボコボコに殴って少しはすっきりしたろ」 ミュウツー「お前・・・」 お、三人称が変わった!ちょっと揺らいできたか。 とりあえず起き上がってミュウツーたんを抱える形にっと。 うはwやわらけぇww マスター「よっぽど抱え込んでるもんが重たかったんだろうな。 むちゃくちゃ痛かったぜ」 ミュウツー「・・・」 マスター「そりゃ造られた悲しみは俺には本当に分からない。 すっごい図々しいこというかもしれないけど、そこまで深く考えなくていいんじゃないか?」 ミュウツー「・・・」 よしよし、俺の話を良く聞いてる。後もう一押しか。 マスター「でもまぁ、辛かったんだな・・・ 俺はお前を私利私欲のタメに使ったりしない。 どうするかはお前の自由だ」 ミュウツー「今更・・・どうしろというのだ・・・!私は・・・なんなんだ!」 マスター「そんなもん誰も知らない、俺自身おれがなんなのかすら分からないんだ。 それが当たり前なんだ。遅いも早いもない、ミュウツーたんが自分自身の力で見つけ出すことだ。」 ミュウツー「どうして・・・お前は・・・人間のクセに・・」 マスター「まぁ、みんながみんな同じような人間って考えないことさ。 俺はミュウツーたんを助けたい。そう思っただけだ。」 ミュウツー「う・・・ぐすっ・・・うわぁぁぁぁぁぁぁあああ!」 パ タ ー ン 入 っ た !(CV:CX有野) よしよし、大泣きしたぞ。こうなりゃこっちのもんだww マスター「よしよし、いっぱいためんこんでたんだな。 思いっきり泣け泣け。」 ミュウツー「ひぐっ・・・うう・・」 それからしばらくミュウツーたんは泣き止まなかった。 やっぱ溜め込んでたんだなー。 不憫な子やね(ノд`) それにしてもこの感触たまらんですたい!w ・ ・ ・ マスター「ははは、天下に名高い最強萌えもん様がそんなに泣くとは思わなかったぜw」 ミュウツー「ぐすっ・・ふん・・・」 マスター「どうだ、人間のこと好きになったか?w惚れてもいいよ?w」 ミュウツー「少し見直したと思えば・・・」 マスター「よしよし、立ち直ったな。もう大丈夫だろ、出すもん出したわけだし」 ミュウツー「お前に心配されなくとも・・」 マスター「おkおk、ところでミュウツーたん。 もうしばらくこのままでもいいかい?」 ミュウツー「・・・好きにしろ」 マスター「ははは、ちょっと顔が赤いぞ?w」 ミュウツー「だ・・黙れ!」 テラモエスwwwwww ミュウツー「お・・お前・・」 マスター「ん?」 ミュウツー「その・・・体、大丈夫か?」 デ レ た ! よっしゃよっしゃ!ステータスにツンデレと書いてあったのは間違いじゃなかったようだ。 いやー、15発メガトンパンチを喰らったかいがあった。 今なんか「お前最低だ」って声が聞こえた気がするがきにしないきにしない。 マスター「全然大丈夫さ。俺はこういうことには慣れてるんだ。 ちょっとやそっとじゃ俺は死なないんだずぇ」 ミュウツー「そうか・・・」 マスター「んで、これからミュウツーたんはどうするんだ?」 ミュウツー「私は・・私自身がなんのために存在できるのか、なんのために生きていけるのか。それを探そうと思う。」 マスター「俺のためってのはどうっすか? あれだ、俺のお嫁さんとかw」 ミュウツー「な・・・ふざけるのも大概にしろ!」 マスター「おー、また顔が赤くなった。」 あ、ヤヴァイ。これはかわいい。 なんかあれだ、ツンデレっていいね なんにせよ、これでミュウツーたんはもう大丈夫だろう。 自分のからにこもることなく自由に生きていけるといいな。 ミュウツー「私はこれから旅に出る・・・私が戻ってきたそのとき、私はお前に・・・」 マスター「私は?」 ミュウツー「聞くな!今の発言は、その・・・忘れてくれ」 マスター「はーいw」 ミュウツーたんがどこかへ行っちゃうのは惜しいが これでフラグはばっちり、今回の作戦は大成功だなうひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwww ・ ・ ・ フシギバナ「それでそんなにひどい怪我を・・・」 マスター「そそ、ちょっと危なかったおw」 フシギバナ「無茶だなぁ・・・」 マスター「ははは、まぁ頑丈なのが取り柄だからw」 フシギバナ「あんまり心配かけさせないでくださいね」 マスター「ま、帰ってきたときが楽しみだ。そんときは皆でお出迎えしてやろうな」 フシギバナ「はい。(マスター・・やっぱり優しいなぁ)」 これからの楽しみが増えた。きっとミュウツーたんはいい顔で帰ってくるだろう。 確信は無いが、きっとそうなると俺は信じてる。 糸冬
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/158.html
マスター「Z・I・P・サ・ン・ク・ス・!っと さぁダウソしようか・・・wktkとまんねーww A X 〇 C が 手 ご わ い ! ええい、リトライ連打をくらぇい!! よっしゃよっしゃ!うはwwwこれはいいものだwwwww」 カーチャン「少し静かにしなさーい!」 怒られちゃった(´・ω・`) ZIPスレ、たまには斧以外も使って欲しいもんだぜ・・・ 俺はしがない引きこもりニート 少し性癖が特殊なことを除けばごくごく一般的な男の子だ。 今日もまたPCでZIPを落としたりニコニコ動画を鑑賞する毎日さ。 だがしかし、俺も腹が減ったりするわけで、 1階にいるカーチャンから昼飯でも頂くとしよう マスター「チャーハンウマー(゚д゚)」 カーチャン「あなたもいい加減将来のことを考えてみなさいな。」 マスター「そうは言われても夢も希望も野望もやる気もありませんがな」 カーチャン「いつまでもそんなこと言って・・・お隣のシゲル君を見習いなさい。 あの子はもう将来のこと決めてるそうよ」 そんなこと言われてもあれはあれ、それはそれとしか言いようがない。 マスター「俺とシゲルじゃ出来が違うぜ あいつがピッコロなら俺はヤムチャってとこだ」 カーチャン「カーチャンそんなこと言われてもよく分からないわよ」 マスター「あいつと俺じゃ個体値が全然桁違いってことさ」 カーチャン「??」 とまあ、いつものように将来の話をされるとはぐらかすわけだ。サーセンww マスター「ごちそうさま」 カーチャン「はいはい、ちゃんと食器を流しにつけとくのよ」 マスター「うい」 カーチャン「そういえばシゲル君で思い出したけど。シゲル君のおじいさんが呼んでたわよ」 マスター「オーキド博士が?なんでまた・・・」 オーキド博士は近所の研究所でなにかの研究ををしているシゲルの祖父だ。 何の研究してるかは知ったこっちゃないが・・・ とりあえず呼ばれたからには向かうのが礼儀だろう。 俺は久々に外の空気を吸った。 マスター「うおっまぶしっ」 ひざしがつよい。どうも久々に外に出たせいか日光がやたらまぶしく感じられる。 俺はけだるいながらもオーキド研究所へ向かった。 シゲル「なんだー、じいさんならまだきてないぜー」 どうやらシゲルもオーキド博士に呼ばれてたようだ。 しかし博士、呼んどいてそりゃないっすよww さてさて、どうしたもんやら。 こんな狭い町だと探す手間も少なくすむんだろうが めんどくさいったらありゃしないわ・・ マスター「あっちの草むらか」 となると町の外か? 余計に面倒なことになってきたぞ。 オーキド「おおーい、まてー!まつんじゃぁ!」 いた。 オーキド「あぶないとこだった! 草むらでは野生の萌えもんがとびだす。 こちらも萌えもんをもっていればたたかえるのだが・・・」 萌えもん? なんだ、新手のスタンド使いか オーキド「そうじゃ!ちょっとわしについてきなさい!」 んな不振人物みたいなセリフいわれても・・・ だが当の本人が俺の事呼んでたわけだ とりあえず研究所までついていく。 シゲル「じいさん!まちくたびれたぞー!」 オーキド「シゲルか・・・?」 か・・・?って どうやら孫の顔忘れるるほどこの博士の天寿は近いようだ オーキド「おお そうか、わしが呼んだのじゃった! ちょと待っておれ!」 オーキド「ほれ そこに3人萌えもんがいるじゃろう!」 博士が指すそこには3つほど握りこぶし大の紅白色ボールが置いてあった なんだあのボール。あの中にフィギュアでも入ってると言うのか。 博士は本当に大丈夫なのか・・・? オーキド「ほっほ!モンスターボールのなかに萌えもんがいれてあるんじゃ。 昔はわしもバリバリの萌えもんトレーナーとしてならしたもの! 老いぼれた今は萌えもんも3人しか残っとらんが お前に一人やろう!・・・さあ選べ!」 さあ選べ!と言われても 俺には人っ子一人養う力なんぞ持ち合わせてないんだが シゲル「あッ!ずるい!じいさん!俺にもくれよお!」 オーキド「まー!あわてるな!シゲル、お前も好きなものをとれ!」 とまぁそんなわけで萌えもんとやらを頂くことになったわけだが マスター「シゲルからでいいよ別に」 シゲル「へへーんだ!俺は大人だからがっつかないのさ、 お前からすきなの選ばせてやるぜ!」 大人はへへーんだ!なんて言わないぞ。と言っては怒るか。 じゃぁ大人じゃない俺はがっついて最初に選ばせてもらうとしよう。 どれどれ・・・ マスター「!!!!!!!」 なんとそこには3人のよよよよよ幼女が入ってるではないか! がちゃがちゃぎゅーっっとフィ〇ュ@? しかもむちゃくちゃかわいい・・・ マスター「この女の子たちの中から一人もっていけと?」 オーキド「さっきからそういっておるだろうが」 これはがっつかざるを得ない!!!!!! とりあえず3人の娘をあらかた確認し、俺は確信した。 かわいらしいよつんばいポーズ、ぷにぷにしてそうな二の腕、愛くるしい八重歯 この子がいい と オーキド「そうか! フシギダネがいいか! こいつはとても育てやすいぞ! 植物萌えもんフシギダネがいいんじゃな?」 マスター「はい!」 オーキド「この萌えもんはほんとに元気がいいぞ!」 シゲル「じゃ、俺はこれ!」 シゲルはヒトカゲにしたようだ。 今はそれどころじゃないが オーキド「そうじゃ!野生の萌えもんがでてきても そいつを戦わせていけば隣町へいける。」 なるほど。どうやら幼い見た目に反してなかなかの戦闘力を持ってるようだ。 ん、まてよ・・・ マスター「博士、一つ質問してもいいですか?」 オーキド「おお、なんだ」 マスター「つまり草むらを歩いてるとフシギダネみたいな野生の・・えっと・・」 オーキド「萌えもんじゃ」 マスター「そう、その野生の萌えもんが出てくるって事ですか?」 オーキド「何当たり前のことを聞いとる、そういうことだといっておるだろ」 うはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww ゆめがひろがりんぐwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 外はこんなパラダイスだったのかwwwwwwwwwwwwwwww マスター「それでは隣町にいってきまっす!」 オーキド「少し様子がおかしいが・・・まぁいいじゃろ」 これからフシギダネたんとめくるめく大冒険がはじまるわけだぜうっひょおおおおおおい!! シゲル「まてよ!せっかくじーさんに萌えもんもらったんだぜ! ・・・ちょっと俺の相手してみろ!」 空気嫁 まったくこいつは・・・ まぁ腕慣らしにちょうどいいかもしれん。 まだ萌えもんの戦いを把握してるわけじゃないし 続く...
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/38.html
注意 一.なんか萌えもんより目立っている人がいます 二.微エロ(?)注意 三.その場のテンションで書き上げ、誤字脱字も沢山あるかもしれません 四.色々おかしいのはご愛嬌ってことで ハナダシティ―― 水の萌えもんの使い手であるジムリーダー、カスミを擁するのどかな町である。 カントーでも有数の自転車店やデートスポットで有名なハナダの岬など名所も多い。 そんな町を、俺は再び訪れた。 目的は新たな仲間の育成……だったのだが。 「べべ、別にそんな訳じゃ……」 「強情ねぇ……。じゃあ、こうしてもいいのかしら?」 なんでこんな事になっているんだか。 ふと、何の気もなしに立ち寄ったハナダジム。 非常に苦戦したカスミとの勝負を思い出していると、受付のお姉さんに捕まってしまい、カスミの前に差し出されてしまったのだ。 俺は別にいいと言ったのだが、一向に聞き入れられる事もなくズルズルと連れ去られてしまった。 確かに、ジム戦の後に色々と話もしたし、また来いとは言われたが、今日は心の準備が……。 そんな俺の言い分をよそに、俺の体は無慈悲に地獄への階段を上っていった。 「ピジョン、戦闘不能。勝者、ジムリーダーのカスミ」 カスミのもとに着いたとき、ちょうどジム戦が終わったところだった。 チャレンジャー潰しとも恐れられるカスミのスターミーは難攻不落の砲台として有名だ。 あの可愛らしい外見から放たれる、えげつないほど強力な攻撃は新人トレーナーの厚すぎる壁である。 よく勝てたな俺、なんて思っているとカスミと目が合った。 何で? と言わんばかりに硬直しているカスミに軽く手を上げて挨拶をすると、ふんっ、とソッポを向かれてしまった。 随分と嫌われたものだなぁ……。 苦笑しつつ、俺はジムリーダーの私室へと向かった。 「で、どうなの?」 「何が?」 差し出されたお茶とお茶請けの煎餅を齧りながらカスミの問いを問いで返す。 この返しにこめかみを軽くヒクヒクさせるおてんば人魚。 「旅に決まってるじゃないの」 それ以外で私が聞く事があると思ってるの? と言わんばかりにスパッと言われてしまった。 「順調だよ」 軽く答えると、お茶を含んで一息をつく。 そして、ハナダジムから後の話をし始めた。 クチバシティ、イワヤマトンネル、シオンタウン。タマムシシティからセキチク。そしてヤマブキ。 ヤマブキではナツメにこてんぱんにやられてしまった。 強力な物理攻撃を放てる仲間がいなかった為、フーディン相手に全滅してしまったのだ。 この件になると、カスミは大笑いを始めた。 曰く、 「あんたの研鑽不足よ。もっと修行することね。」 とのこと。事実だけにちょっと心が痛い。 そこから訪れたのは長い長い沈黙だった。 こっちが喋ろうにも、向こうが何かを言いたそうにうずうずしているのだ。 しばらく口をもぐもぐさせていたカスミが意を決して話し出そうとした瞬間 「随分素直じゃないのね」 モンスターボールが開き、一体の萌えもんが現れた。 出てきたのは、九つに束ねられたブロンドの髪の毛を持つ萌えもん――キュウコンである。 エリカ戦での大活躍に始まり、今や俺のパーティーには欠かせない大切な仲間である。 「『私の』ご主人様ともっと喋りたいなら素直に言えばいいのに」 私の、をえらく強調するキュウコンに、かわいそうにとカスミに同情するのはボールの中の萌えもん達。 あのタイミングも絶対狙ってたんだろうなぁ。 「ちょっと! なによ、『私の』って」 顔を真っ赤にしていきり立つカスミ。 何でそっちに怒るのかは知らんが抑えて抑えて……。 「あら、言葉どおりの意味なのだけれど」 してやったりの笑みを浮かべるキュウコンさん。 その言葉でさらに混乱するカスミはその笑みの意味するところにまったく気づかない。 挙句の果てには、 「ああ、あんた、ポ、ポケモン相手に何してんのよ」 こら、俺に矛先を向けるな。それにしてない。 さっきからクスクス笑みを絶やさぬキュウコンは、そのまま俺の背中にしだれかかってくる。 あまりの出来事にカスミは絶句。 俺は溜息。 そんな俺の肩にキュウコンの顎が乗っかって、俺はは思わず体を震わせた。 ここまで行くとカスミも黙ってはいなかった。 「いい加減に――」 「いい加減に……なにかしら?」 俺の肩越しにカスミを見つめて言葉を遮るキュウコン。 絶対狙ってるうえ、華麗に爆弾を投下してくれた。 「嫉妬でもしているのかしら?」 「――――!」 だからなんでクリティカルヒットしてるのかなぁ、もう。 顔を真っ赤にしてうろたえるカスミは、かろうじて言葉を搾り出すのに成功した。 「べべ、別にそんな訳じゃ」 アウト。 この程度じゃうちのキュウコンは止められない。 むしろ、あんな風に言葉に詰まればさらに加速してしまう。 カスミは火に見事に油を注いでいくれた。 ……被害を受けるのは俺なのになぁ。 「ふーん、じゃあ――」 そう言いつつキュウコンは俺の耳元に口を近づける。 炎タイプ独特の熱い吐息が俺の耳元を撫でていく。 「――こうしても別にかまわないわよねぇ?」 そのまま、耳たぶをかぷり。 あーっ! だとか、羨ましいだとか、代われだとかがベルトのボールから聞こえたかも知れんが、俺は何も聞いてない。聞こえてない。 舌のぬめりやちょっとしたざらざら感が俺の耳を侵食していく。 てか、こら。やめなさい。 舌の震えでわかる。こいつ絶対今笑ってる。 相変わらず人を弄ぶのが好きなやつだ。 鼻を鳴らし、吐息を漏らしながら俺の耳から離れようとしない。 いい加減くすぐったいんだけどなぁ。 しばらく、この部屋はキュウコンの吐息に支配されていた。 「な、なななななななな……」 「な?」 問い返す俺。 キュウコンも耳から口を離す。 うわ、べとべとだ。 「なにしてんのよーーー!!」 カスミが魂のシャウトを吐き出した。 あいや、ごもっともでございます。 「すまん、色々迷惑をかけた」 「気にしないでいいわ。半分はこっちの自爆だし」 ジムでのカオスな空間からようやく抜け出すことに成功。 まだキュウコンは隣で佇んでいるが、いつもの事なのでもはや気にしない。 そして、カスミの言葉に対しクスッと笑うのも、もうどうでもいい。 お二人にしか分からない話題で目と目で会話しているようだ。目が怖い。 「あんたがその気なら受けて立つわ。上等よ」 「あら、言っておくけど……。ライバルは多いわよ?」 そして勝手にしめないでいただきたい。正直俺はチンプンカンプンだ。 戸惑う俺を正面に見据え、カスミは臆することもなく言い放った。 「覚悟しなさい! あんたは私の初めてを奪ったんだからね」 ……はぁ? 混乱に陥った俺をジト目で非難するキュウコン。心なしかベルトのボールからもプレッシャーが飛んできている気がする。 いえいえいえいえ、心当たりはありませんよ? 頭が真っ白になった俺は、カスミが消えるとともに、夢遊病者のような足取りで萌えもんセンターに向かった。 「初めて……」 カスミはそう呟くと、隣のスターミーに目をやった。 難攻不落の砲台。そう称されるほどに、このスターミーの実力は圧倒的だった。 高いスピード。豊富な攻撃技。 高度な戦略や高いセンス、あるいは萌えもんを育てる根気を見るにはまさにうってつけの萌えもんであった。 そのスターミーが本当の意味で負けたのはただの一度。それが、先ほどの少年相手のことだった。 一回目の挑戦はボロボロだった。いや、状態異常を駆使するなどのセンスはあった。 それでも押し勝った。カスミはこの時この少年に、ある予感を感じた。敗北の二文字の予感を。 そして近いうちに現実となった。 二回目の戦い。ピカチュウとフシギソウの二体にカスミのスターミーは敗れた。 他の挑戦者がスターミーがいないという幸運でブルーバッヂを掴むのに対して、その少年は正しくブルーバッヂをもぎ取ったのだ。 その後の活躍は、カスミも聞いていた。特に、ロケット団を潰した少年トレーナーの萌えもんの構成を見たときは驚いた。 あのときの名残はピカチュウ、フシギバナそれにピジョットしかなかったが、それでもあの少年だとカスミにはわかった。 日増しに自分の中で彼の存在が大きくなるのを感じながらも、カスミはその感覚が心地よかった。 でも…… 「勝てっこないわね。あれには」 不思議そうに首を傾げるスターミーを胸に抱いて、カスミはベッドに身を投げた。 ハナダの岬へ誘えなかった悔しさと、誘ったとしても自分そっちのけで修行に励むのだろうという予感から、 カスミは笑みを零した。 「あぁ、今日はなんて日だ」 ポケモンセンターで宿を取り、ベッドで横になりながらも、少年の愚痴はやまなかった。 迂闊にハナダジムに寄ったが故に貴重な一日を浪費してしまった。 それもこれもキュウコンのせいだ。 いや、キュウコンに愚痴を言っても仕方ないか。 「ご主人様」 自分を呼ぶ声に反応して体を起こすと、キュウコンが窓際に座っていた。 折りしも今宵は満月であり、月光を反射して金色に輝く彼女の体が神々しく見え、 少年は思わず、言葉を失った。 そんな様子に気づいたキュウコンが意地の悪い笑みを浮かべた。 「見とれていたのかしら?」 否定できないだけに少年はぐうの音も出ない。 そんな少年の様子にキュウコンはクスクスと笑い少年の隣に腰掛けた。 「今日はちょっとやりすぎたわ」 「当たり前だ」 少年は即答した。 「あら、でも結構気持ちよかったんじゃない?」 妖艶な笑みを浮かべて顔を近づけるキュウコンを手で制しつつ、 くすぐったいだけだった、と答えを返す。 「でも、あんなことするなよ。今はまだ大丈夫だけど、うっかりお前達を襲ったらトレーナー失格だからな」 その言葉を最後にベッドに潜りこんだ少年に 「あなたなら……。私達は……」 言葉を紡ぎ、キュウコンもまたボールの中に戻っていった。 ――了―― 後書き カスミが異常に目立ってますがそこは気にしない方向で。いや、彼女も好きですよ。 軽くパーティを晒してますが気にしません。とりあえずキュウコンを嫁といいたいです。 本当ならキュウコンだけで話を進めたかったのですが、性格上他の人を絡めたかったので、カスミにご登場願いました。 頑張れカスミ。脈はない事もないかもしれないぞ。 分かってるとは思いますが、ウチのキュウコンはこあくまです。
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/944.html
マスター、私、進化できました! おめでとう! テッカニン! はいっ、これからもマスターのために頑張ります! 新化おめでとう~♪ いいなぁ~、アタシも早く進化したぁい~! 私は進化しないから、成長するというのが羨ましいわ… 『…あの……』 進化したテッカニンを囲む1,2,3……6人の輪。 その輪から外れた場所に1人、宙に浮く萌えもんがいた。 あまりにも長い袖を垂らし、背中には6枚の羽根、頭には2つの鈴と大きなわっか。 『…私に…気付いてください……!』 彼女は必死に声をかける。しかし、誰も気付いてくれない。 気付くどころか、まるで無視するかのように、彼女がここに存在しないかのように、進化を喜びあっているのだ。 さぁ、疲れただろ、萌えもんセンターに戻ろう! はいっ! りょ~かいっ♪ 戻ったらおいしいものが食べたいわ…♪ 『ま…ますたー…!』 必死に手を伸ばす。しかしそれは虚しく宙を掴み、彼女達のマスターは、森の入り口へと姿を消してしまった。 『おいて…かない……で……』 彼女はその名の通り、元の体からも、メンバーからも『抜け』てしまった。 『どうして……こんな姿に……なっちゃた……んだろ……』 一人切り株に座る少女。その姿に最早『生』はなかった。 ただずっと下を向き、ただずっと自分を見つめる。 いつしか目からは涙で溢れていた。 ガサガサ…… 揺れる叢の音に再び彼女に『生』が戻る。 「ふぅ…」 出てきたのは、1人の虫取り少年だった。あたりをキョロキョロと見回し、虫を探しているようだった。 『あの……!』 彼女は少年の前に出る。これなら、絶対に気づいてくれるだろうと。 しかし…… 少年はキョロキョロしながら、彼女の体を通り過ぎてしまった。 彼女の顔に絶望の色が浮かぶ。 『すみません…! 気付いて……くださ……』 と、言いかけた時。 「ふぅ…ここらへんは虫さんいないなぁ~」 その言葉は彼女を『死』に追いやるのに十分すぎる言葉だった。 『いない……私は……いない……』 フラフラと切り株に腰を下ろす。 ―― 他人に気付いてもらえない、そんなのどこぞの霊と同じ… いや、同じなわけじゃない。 自分が霊になってしまったのだ。 私は進化したのではない… 死んだのだ。 ―― 彼女はそう悟った。 光を失った目、止まらない涙、絶望の闇に囲まれた彼女にできることは何一つなかった。 『…神様……何故…私をここに留まらせるの……?』 ―――――――― ―――――― ―――― ―― いくらか日が流れた。 彼女は今日も、切り株に腰を下ろしている。 目は虚ろになり、涙は枯れ果て、体に生が感じられないその姿はまさに地縛霊そのものだった。 周りで音がしても気に留めず。風が体を撫でても感じようとしない。何かが触れてもそれに反応しようとしない。 『………………』 ―――――――― ―――――か? ――――大丈夫か? 『…………え…?』 いつの間にか、声をかけられていた。 いつの間にか、息を感じていた。 いつの間にか、肩を触れられていた。 彼女が視線を上げると、そこには1人の人間がいた。 『…私が………見える……の…?』 「もちろんさ、そんなやつれた顔して……大丈夫かい…?」 『…あ…あぁ…………』 彼女の目に再び光が戻った。 大粒の涙が溢れ、体を小刻みに震わせるその姿に既に『死』は存在しなかった。 「ど、どうしたんだい……?」 「う……うわぁぁぁぁあああんん!!」 彼女は人間に抱きつき、大声で泣き叫んだ。 ―― 私に…気付いてくれた… 今までずっと、気付かれなかったのに… 初めて…初めて…… 私は死んだのじゃなかったんだ… ちゃんと、進化できたんだ…! ―― 「うわっ!? いきなりどうしたんだ…!?」 「ひぐっ…えぐっ…」 泣き声は、しばらく止むことはなかった。 ―― よかった… 私はちゃんと…… 生きてたんだ……!――