約 3,069,459 件
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/11355.html
焦熱の烈風カスケーダ 火/自然文明 R コスト 6 8000 ストーム・コマンド ■マナゾーンに置くとき、このカードはタップして置く。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにある《紅蓮の轟雷デルフォス》を1体選び、手札に戻してもよい。 ■このクリーチャーが攻撃するとき、自分のバトルゾーンにある《紅蓮の轟雷デルフォス》1体につき、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置いてもよい。 ■W・ブレイカー (F)「我等を辺境の地へと追いやった五文明を、我等兄弟は決して許しはしない!」----焦熱の烈風カスケーダ 作者:セレナーデ 関連 《紅蓮の轟雷デルフォス》 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki9_vipac/pages/1996.html
朝。眼を擦る太陽に照らし出されるのは死に絶えた街。 その様は白骨に似ている。 遺跡より解き放たれた幾千の特攻兵器が、雲霞の如く人々の頭上に降り注いだのだ。 粉微塵に消し飛んだ人々の上に崩壊した建造物が突き刺さり、墓標の如くと化して塵埃の空へと屹立している。 無慈悲な悪夢のような光景が、遥か彼方にまで及んでいる。 大いなる神は地獄の地表の何を見よう。 砕け散った人類の軌跡か。天を指す黒炭の腕か。 世には理不尽が満ちていて、どんな真実も嘘と散る。 神は人類などとうに見捨て、今はひょっとしたら瓦礫の狭間を這う一匹の昆虫に目を注いでいるのかもしれない。 その傍らを、兵士の一群が慌しく駆け抜けていく。 戦争。 半ば壊滅した基地の中、コンテナに一人の初老の兵士が腰掛けている。胸ポケットから煙草を取り出し、口に咥えた。 「隊長、接近する機影を確認しました!」 「ACか」ライターで煙草に火をつけながら、若い兵士を見やって言う。 「はっ! ACが一機! 恐らく、バーテックスの雇ったレイヴンと思われます!」 「まずいな……こっちはどうなってる。MT部隊は?」 「現状での出撃可能機体は四割ほどであります!」 「手も脚も出せんということか。頼りになるのは……」 「……頼りになりますかね、アレ……」 若者の不安げな表情。 「お前もそう思うか」 初老の兵士も煙を吐いて浮かない表情を見せる。 二人して肩を落とす。 「まぁ、なるようにしかならんわな……」 砕け折れ爆ぜたビル群を縫うようにして滑空するACを、一人の兵士が肉眼で確認する。 砂塵巻上げ空を翔るその鋼の巨人は。 「敵AC、視認!」 死を引き連れた最強最悪の破壊兵器が、アスファルトを削りながら大地に降り立った。 人を模した鉄の巨人、絶大な攻撃力を秘めた恐るべき暴力の化身。 己が四肢を組み替えることで無限の銃を手にする究極の兵器。 アーマード・コア。 空より舞い降りたそのACに与えられた名はカスケードレインジ。 その悪魔を御するレイヴンは、自らをBJと名乗っていた。 機動新世紀アーマード・コア ~襲来! カスケードレインジ!~ BJはコックピットの中、彼我の戦力差に顔がにやけるのを堪え切れなかった。 にやけたからといって誰も見ていないので問題なさそうなものだが、しかしあまり上品な仕草ではない、癖になってはコトだ、ということで普段は冷静な表情を心がけている彼女だが、それでもここまで圧倒的で楽な仕事とあっては自制が効かなかった。 「もう一度訊ねるけど、敵の戦力がMT10機だけってほんとう?」 無線機に向けて問いかけると、オペレータのレンから淀みない答が返ってくる。 『はい、バーテックス側の掌握している軍事衛星の映像からは、それだけしか確認できません。……。続報です。どうも、まともに稼動するのは4機のみのようです。内訳をモニタに投影します』 重砲撃MT二機に、支援攻撃用小型MT一機。雑魚の雑魚だ。 最後の一機は突撃二脚MTで、なかなかの上物だが、肝心の武装を欠損していた。 残りは何らかの事情で稼動すら出来ないようだ。 カスケードレインジをバズーカ砲に例えるなら、向こうは割り箸だった。お話にならない戦力差だ。 任務失敗の要素は何もない。 楽勝。そんな言葉がBJの脳裏を過ぎる。 「うふふ。バーテックスも太っ腹よね、こんな簡単なシゴトで七万だなんて」 最初は何か裏があると疑っていたBJだったが、もはや心配は無用だ。 アライアンスの上層部も、こんな疲弊しきった基地は切り捨てているだろうから、援軍の心配も殆どない。 敵に補足された旨を伝える警告音。MTに先行してヘリや歩兵が出てくる。 機銃や小型ミサイルの斉射が始まる。 人畜を引き千切る弾丸の嵐も、ACの多重積層装甲を前にしてはそよ風にも劣る攻撃だ。 故の余裕。 BJは数百発の弾丸が装甲を虚しく叩く音を聞いた後、宣言する。 「じゃ、さっさと片付けてしまおうかしら。――戦闘システム、起動」 【戦闘システム、起動します】と機体に組み込まれた女声CPUが復唱。 鋼鉄の巨人は、戦闘兵器としての真の力を発現する。 パネルを操作し、使用兵器を右腕部に握られたハンドレールガンに選択。トリガーを引いて稼動状態に移行させる。 カスケードレインジの手の中、折りたたまれていた三本の鉄柱が前方に迫り出し、畸形のライフルへと変貌した。同時に、中心部に極彩色の紫電が溢れ出す。 レールガンには発動してから実際に弾丸を射出するまでに、銃器としては致命的なラグが存在する。だが、それを補って余りある利点があった。 いつしかライフルの中心で輝いていた紫電は、荒れ狂う光の球へと成長していた。 吹き荒ぶ弾丸を受け流し、悠然とカスケードレインジはライフルを構える。 「レン、火薬庫の位置をガイド出来る?」 『資料は依頼主から提供されています。これよりモニタに表示します』 「ありがと」 FCSを解除、照準をマニュアルに変更。 ぺろりと唇を舐めて、モニタ上に記された箇所へ銃口を向ける。 半壊した防壁では、この一撃を防ぎきれないことを見越しての狙いだ。 目標――基地内部、弾薬倉庫。 腕部ロック、完了。 対衝撃装置、異常なし。 斜線上にヘリが三機。障害なし。彼らを待ち受けるのはただ灼熱の運命だ。 BJは紅を差した唇で優雅に微笑む。 「それでは皆さん、ごきげんよう♪」 チャージ完了。 ハンドレールガンの先端から、猛烈な閃光が迸った。 長いチャージの後に顕現される、秒速数十キロメートルで飛翔する必殺の弾丸。 プラズマの尾を引きながら、弾丸が世界を真一文字に突き抜ける。 その後には粉々に千切れ飛んだ諸所の残骸が舞い散るのみで。 全ては、瞬く間もなく行われた。 「まぁな。なんとなくこんな気はしてたんだ」 大穴の開いた弾薬庫を眺めながら、初老の兵士は避難命令を出していた。 弾薬庫内部には既に火が回っているだろう。少なくとも数秒のうちに何かが爆発する。 あとは連鎖的に誘爆が起こり、元野営地の看板が立つ焼け野原の出来上がりだ。 「なるようになれ、ですよね」若い兵士が溜息。 「ま、どうしようもねぇからな」 二人は顔を合わせ、陽気に笑い、同時に伏せる。 世界が爆裂した。 「大・成・功」 満足げに頷く。 モニタ一杯に炎上する戦局が広がっていた。 戦隊の規模の割に、大量の弾薬を貯蔵していたらしい。爆発は熾烈かつ激烈に発生し、周辺に展開していた敵部隊は纏めて吹き飛ばされてしまった。 空へ昇る煙は壊滅した基地への死亡宣告書だ。 遠く離れたカスケードレインジにまで熱波が到来するが、この程度の温度ならば問題にはならない。 『敵、全滅です。お疲れ様でした』 「うふ。ひっさびさに気分がいいわ。そうだ、レン。今日は何か美味しいもの食べに連れて行ってあげる。戦勝祝いよ」 『恐縮です。……!』と、レンが息を飲んだ。『新たな熱源を確認、これは、MT……?!』 「まだ生き残りが? しつこいわね」 などと言いながら余裕綽々の仕草でレーダーを見た瞬間。 廃ビルを貫通し飛来したプラズマ弾が、カスケードレインジの右腕を爆砕した。 「なッ……?!」 混乱。 『ち、違います! ACです! 敵ACを確認しました!』 悲鳴じみたレンの声。 「そんな……今までどこに?!」 武装をミサイルに変更、機体を急速後退させながら叫ぶ。 レーダーに反応がひとつ増えている。先ほどまではなかった機影だ。この唐突さは投下されたわけでも援軍として駆けつけたのでも有り得ない。 『おそらく、ジェネレータを停止して廃墟郡に紛れていたものと……』 待ち伏せ、ということか。BJは苦いものを飲み干した顔になる。 プラズマ兵器を搭載しているということは、十中八九重ACであるに違いない。さらには移動要塞とも呼べるタンクタイプの可能性も高い。 汎用性は高いものの、機動力・攻撃力ともに半端なカスケードレインジでは苦戦は必至だ。 だからと言って撤退は許されない。敵機動兵器の殲滅が今回の依頼なのだ、ACを見逃しては当然報酬など期待できない。 また、先の特攻兵器襲来でACを除く全てを失ったBJにとって財政も逼迫しているため、収入が得られないというのは即死の刃だ。このご時勢、金と武力がない人間は皆堕ちていく。 戦闘は不可避だ。 『え、でも、これって……』 「どうしたの?」全神経をモニタとレーダーに集中させながら、問いかける。 それにしても敵ACは中々顔を出さない。レーダーを見る限り動いてすら居ない。 火力と装甲に任せての突撃を予期していたのだが――。 『あの……ACじゃないかもしれません。衛星写真からの画像が、おかしいんです』 「え? じゃあやっぱりMTなの?」 『失敬な、我が愛機をMTなどと愚弄するな』 男の声がした。無線機からだ。 「あなたは……?!」 『我が名はMMM。M3と呼ぶがいい。少々出遅れたようだが、まぁいい、貴様を倒せれば報酬はあるだろう』 紳士的でありながら豪気さすら漂わせる声音は、通信機の向こうにいる誰かの高貴さを想像させる。 ――そして現れる魔弾の射手。 攻撃のあったビルの狭間、ACに超高速機動を与えるOBの発動音をBGMにして、 信じられないほどの、それこそ自動車のほうがまだ早いというような超超超低速度で姿を現したその機体は――。 予想に反しての、超軽量四脚であった。 ただし、上半身は過剰なほどの重装甲と超火力で占められている。 蟹の鋏に似た形状の二丁の大型プラズマライフルが張り付いているのは、戦車くらいなら重量だけで押しつぶせそうな鉄の巨腕だ。 その非常識な腕を支えるコアは正しく鍛え上げられた大胸筋の如き超絶ボリュームを誇る、クレスト自慢の超重装甲のOB搭載コア。 肩の上には逞しい肉体に不釣合いなほど小さな軽装甲のモノアイヘッドが乗っており、背部からは鉄塔じみた超大口径のエネルギーキャノンが天空に突き出されている。 エクステンションに取りつけられたミサイルは、使い道もないのに妙な存在感を放っていた。 上半身だけを見れば火力過多の鬼タンクだ。 でも、脚が。 四本の脚が激しくプルプルしているのは気のせいだろうか。 レンが絶叫する。 『敵AC、馬鹿です!』 『馬鹿馬鹿言うな! 我がハイパーチェストの肉体美を理解できんとは、とんでもないやつだ!』 なるほど、異様に細い足と極限にまで装甲化された上半身は、なんとなくマッチョな男の逆三角形体型を思わせる。 ハイパーチェストとはあの変哲ACの名前だろう。名は体を現すとは良く言ったものだ。 でも、これはない。これはなかった。 『大変です、敵レイヴンも相当の馬鹿です!』 『言わせておけば! そこに直れ小娘! 我が上腕二等筋で貴様に血の教育を施してやる!』 一歩踏み出したハイパーチェスとの脚からバヂバヂと火花が吹き出る。 えっ、と無線機から呆然としたレンの声が漏れた。 『は、ハイパーチェスト……脚部の推定損傷率、一気に上昇しました!』 BJはとうとう笑声を堪えきれなくなった。 ハイパーチェストは重量過多もいいところなのだ、歩くどころか立っているだけで脚部にダメージが蓄積される。 わけの分からないアセンブルに興じるレイヴンがいることは知っていたが、まさかこんなとんでもないやつがいるとは。 「こんなの敵じゃないわ。さっさと片付けて、さっさと帰りましょう」 くつくつと笑いながら宣戦する。 正直、ハイパーチェストは、ACとか、そんなレベルじゃない機体だった。 兵器としてあんまりに無茶苦茶なその姿は、廃品を組み合わせたやっつけMTか大掛かりな前衛芸術にしか見えない。 リンがMTと見紛うたのも無理もなかった。 『ひな鳥め……あまり私を怒らせないほうがいい』怒気を孕んだM3の声。『私の圧倒的戦闘能力を見せてやろう。ハンデに三十秒くれてやる。好きにしろ』 吐き捨てるように告げると、ハイパーチェストはおもむろに腕組みの姿勢を取る。 基本プログラムには組み込まれていない動作なので、恐らくM3が自分で作ったものだろう。機体と発現から相当の筋肉馬鹿ぶりを意外な情報技術の高さが窺えた。 「じゃ、お言葉に甘えて」 カスケードレインジ搭載武装の中では最も高威力の武器であるレールガンは右腕ごと御釈迦になったため、別の武器を用いる必要があった。 下手に接近しては危険と判断し、遠距離からの射撃にも耐えうる背部に積んだロケット砲を選択。連射する。 本来直撃させるのが難しい武装だが、ハイパーチェストは動かないし動いたとしても極遅いはず。的も同然だ。 狙いは脚部だった。あのか細い脚部を破壊してしまえばあとはどうにでもなる。 火薬による爆発的な推進を得たロケットは、一直線にハイパーチェストに突き刺さり、 突き刺さり、僅かに機体を揺らし、それだけだ。 「あら?」BJが驚嘆の音を上げた。 ロケットが着弾するまでに、ハイパーチェストは腕組みを解除し、ぶんと腕を振るっていた。 ただそれだけの動作で、ロケットの全弾をプラズマカノンの大鋏によって防ぎきってしまったのだ。 ビルの壁面だろうがなんだろうが造作もなく消滅させるプラズマの高熱に耐える銃身だ、当然のことながらロケット弾程度では破壊できない。 『このハイパーチェストをそんな玩具で倒せるなどとは思わないことだな』事も無げにM3。 「思ったより楽な相手じゃなさそうね」溜息。 『……敵レイヴンのデータ収集が完了しました。信じられませんが、かなりの手練れのようです。手に入るデータを見る限り、同系統のACでこれまでに数機のACを撃破しています。戦闘方法は未知数。気をつけてください』 どのような戦闘記録を目にしたのであろうか、リンの声にはうっすらと不安の色が浮かんでいた。 BJは柔らかに微笑む。 「けれど安心して。一気に終わらせてあげる!」 ブースト発動のレバーを押し込む。 最大出力。 カスケードレインジは即座に主の命に従った。 機体背部のブーストユニットにエネルギーが集約。刹那に炸裂、凄まじい速度が生み出された 。 疾走する。 使用兵器をミサイルに変更。流れていく景色の中心、毎時接近巨大化していくハイパーチェストに照準。ロック。 間髪入れずにトリガー。カスケードレインジからミサイルが飛び立った。ミサイルは道程を半ば過ぎたところで拡散し、四つの破壊の顎へと分裂しハイパーチェストに踊りかかる。 うち二基はコアの迎撃機銃に撃ち落とされ、もう一基は例の鋏で弾かれる。 と、幸運な一基が重量を支えるのに必死な脚部に直撃する。 大きくバランスを崩すハイパーチェスト。 しかしM3はいたって冷静で、あまつさえ『ふん、効かんな』などと言い切ってしまった。 「でもこれはどうかしら?!」 カスケードレインジの左腕より光の剣が生え出づる。 高熱により万物を熔断するレーザーブレードだ。 OBを解除し、慣性の波に乗り直進するカスケードレインジ。 いかな強固な装甲であろうと容易く焼き切る必殺の剣を携え、巨なる剣士はハイパーチェストを袈裟に裂こうと身を屈め――。 『三十秒経過だ』 相対するハイパーチェストの巨体が腕組みを解いた。 『もはや容赦はせん!』 そして。 『ハイパーチェスト・まっはスペシャル!』 チョップした。 「え?」 ばっこーん。 慣性を打ち消され、それでも尚霧散しなかった衝撃による激震に見舞われたコックピットで、BJは間抜けな声を上げて凍り付いた。 なにこの攻撃。ふざけてるの? 【左腕部、破損】とCOMが冷静な現状報告をした。 BJの頭脳が、信じられない気持ちを乗せてフル回転する。 ブレードで切り付けようとしたとき、チョップで左腕を叩き落とされたようだ。 ハイパーチェストの右腕を、あの蟹鋏プラズマライフルで。 『嘘……』リンがBJの心中を代弁した。 『奮ッ』 M3が気合い一戦、ハイパーチェストの左腕が今度はストレートを繰り出してきた。 蟹鋏の銃身がカスケードレインジの頭と胴体の間に滑り込み、持ち上げる。 「え、えええーッ!?」 変転する重力の中、BJは微かに涙さえ浮かべて抗議の叫びを上げた 両腕をもぎ取られたカスケードレインジは、哀れ首を掴まれて吊り下げられていた。 コックピットに首のジョイントが軋む音が響く。 無論、こんな攻撃方法はAC戦闘史上前代未聞である。 目茶苦茶だった。 「なによそれ、反則じゃない!?」 『たわけ。どうしてACが人型をしているのか理解していないようだな。 全ては人の動きを模倣するため。つまりッ! こうしてッ!』 右腕部の蟹鋏プラズマライフルが後退。 ACという先鋭兵器同士の戦闘には似つかわしくない、非科学的な闘志の波動がカスケードレインジの装甲を振るわせた。 「え、やだ、ちょ、待って――」 『肉弾戦を行うためだあああああああああああああああああ!』 大気を切り裂いて、折れよ砕けよと、文字通りの鋼鉄の拳がカスケードレインジの腹に決まった。 文字通りメガトン級、文字通りのヘビーパンチ。 食らって無事なわけもなく、カスケードレインジの肉体がくの字に折れ曲がる。 「きゃあああああああ!?」 未経験の振動に見舞われ、思わず悲鳴を上げる。 【コア、損傷】と、あくまで冷め切ったCPUのアナウンス。 「や、やだぁ! ふざけてるわ、こんなのぉ!」 『往生際が悪いぞ小娘! はぁっ! マッスル・ジェネレーター、マキシマムッ!』 こつん、と軽い音を立てて、ハイパーチェストの蟹鋏がカスケードレインジに押し当てられた。 満ち渡る駆動音。 BJは画面一杯に広がる莫大量の光茫に目を細め、悟る。 私、死ぬ☆ 『これぞ星と消えた兵士たちの怒りの一撃! ダブルマッチョ・スペクタクルカノンだ!』 二本二対の死神の鋏が、あらゆる全てを灼熱させるエネルギーを吐き出した。 爆熱。 雷光。 蒼の霹靂。 名状しがたい衝撃に包まれ、BJは気を失った。 『……てください! BJ、応答してください! BJ!』 薄暗いコックピットの中、レンの涙声でBJは覚醒した。 闇の中に視線を走らせる目がずきりと痛む。 血のにおいがする。その血が目に流れ込んだのか、それとも目そのものが壊れたのか。 二、三度しばたいて、機能の完全を確認する。痛みはあるが、問題ない。 しかし痛いとはどういうことだ。 自分はプラズマ弾を受けて燃え尽きたはずではないのか。 だけど痛い。 凄く痛い。 痛いは、つまり。 「わたし、まだ死んでない?」 時折火花が飛び散る計器類を前に、BJが呆然と呟く。 額を手で拭ってみれば、ヘルメットの下から血が伝ってきていた。 やはり血が目に流れ込んでの痛みだったようだ。 『BJ!』感極まった様子のリン。『BJ! 無事だったんですね!』 「いたた……。どうやら、そうみたいね」 全身に鈍い痛いがあった。 あちこちを酷くぶつけた様子だが、酷い怪我はない。 ヘルメット内に血と汗でベタつく感覚がある。 外して髪をかきあげ、傷口に触れる。ごく浅いものだ。問題ない。 『よかったぁ……』泣きじゃくるレン。『私、もう駄目かと。死んでしまったのかと……』 「ほらぁ、泣かないの。こうして無事なんだから」 明るく言う。実際、頭からの出血の他には目立った負傷はない。 続いて機体の損傷具合をチェックするが、これも絶望的というほど酷くはない。 頭部と両腕は全壊しているが、コア、脚部ともに重要な機関は破損を免れている。 しかし決して楽観できるレベルではなく、絶望以上戦闘続行以下というところだ。 「それで、どうなってるのかしら、戦況は?」気を取り直して問うBJ。 『あ、はい。それなんですが……モニタに映ってませんか? ハイパーチェスト』 「え?」 縦横無尽にノイズが走るモニタを、注意深く見詰める。 巻き上げられた粉塵があてどなく漂い、有象無象の残骸が小さく自己主張しているだけだ。 「? どういうこと?」 『地面です。良く見てください』 促されるままに凝視する。 瓦礫に混じってなんか転がってた。 腕とか脚とかもげて、関節部分からだくだくとオイルを垂れ流す、放送倫理的にかなり危険な状態のコアと頭部がこちらを見ていた。 ハイパーチェストだった。 「グロいわねッ?!」 『こ、これぞハイパーチェストver.M.Sである……』 無線機からM3の良く分からない文句が聞こえたが、どこまで好意的に解釈しても単なる負け惜しみである。 しかしなんだこれ。さっぱりわけがわからない。 「……レン、説明してくれる?」 『はい。ええと、私に把握出来た限りでは……』 ――破壊の光は膨張し、圧縮され、カスケードレインジへと叩き込まれた。 射出は左腕の方が僅かに速く、プラズマの第一射で頭部が爆散した。 続く第二撃がコアを直撃。エネルギーの爆風が吹き荒び、拘束から解放されたカスケードレインジは半壊したビルに叩き付けられる。 そのまま壁にもたれかかるようにして跪き、沈黙した。全身から煙を噴き上げるその様は、満身創痍の出で立ちだ。 『……む、持ち堪えたか』 外面の損傷とは裏腹に、カスケードレインジは致命傷を負っていない。 ハイパーチェストはただでさえEN消費の激しい四脚に、とんでもなく大飯食らいのEN兵器を満載している。結果、慢性的なEN不足に陥っている。 どうやら二撃目のプラズマはその影響で爆風ばかりの不完全なものになってしまったらしい。 『まぁいい、すぐに引導を……』 右腕のプラズマライフルをカスケードレインジに向けようとして、気付いた。 肩から腕が無くなってた。無理な重力をかなりギリギリの所で支持していたジョイントがぽっきり折れていた。パンチやら何やら想定外の使用をしたのだから当然である。 左腕も同様に、ACを吊り下げて射撃などと無茶な事をしたせいでどっかに飛んでっていた。 『ふむん。やり過ぎたか。だが無問題、接近して我がエネルギーキャノンで確実に跡形もなくしてやる』 勇ましく前進しようとしたそのとき、四脚の一本が爆発した。 これまたミサイルのダメージとAC吊り上げたり何だりの超絶負荷で限界が来ていたのだ。むしろ今までの積載量超超超過に耐えられていたことからして奇跡だった。 突然のバランス崩壊につんのめるハイパーチェスト。 すると今度は腰のジョイントからぽきっと軽快な音が響く。 折れた。折れた理由は以下略。 四肢に見放されたコアが滑るようにして地面に投げ出される。 『……フムン』 さすがにどうしようもない。 M3に、静寂の帳が訪れた。 『以上です』 「これはチャンスね」すげぇ馬鹿くさいチャンスだった。 『ええ、最大級のチャンスです。というか、逆転勝利内定済みですね』 一時は完全敗北を覚悟したが、願っても見ない逆転の機会だ。 背部兵装のロケット砲でぶっとばそうとしたが、もたれているビルに引っ掛かって展開できない。ミサイルも同様だ。この状態から射撃して壁面を崩そうかとも思ったが、セーフティが働いて不可であるとレンが伝える。 「なら、一旦立ち上がるかどうにかしないと……」 姿勢回復コマンドを実行。機械各所から煙とオイルを吐き出しながら、カスケードレインジは戦闘姿勢に復帰しようと身を捩らせる。が、頭部のバランス制御装置が消失しているために上手くいかない。 「ダメか。手動で立て直さなきゃ」 ブーストを起動させようとするが、壁に叩きつけられたときにどこかが壊れたらしく、これも馬鹿になっている。 だのに警告ウィンドウが出ていないのは、根幹のシステムそのものに不調があるからか。 と、カスケードレインジの右足の辺りからモータの駆動音が響いた。機体が微かに身を捩らせる。 『やはり基本システムに異常が発生しているようですね。操作系統が混線の兆候があります』 『ふん。貴様らも難儀しているようだな。状況は五分五分ということか』 「あら。まだ無線繋がってたの?」無線機の電源を落とそうとする。反応がない。「yだ、これまで故障? ああ、修理費の請求が恐ろしいわ……」 『私は常に無線回線をフルオープンにしているからな、自然に通信が切断されることを期待しても無駄だ』 「あらそう。でももうすぐお別れだから我慢してあげるわ。ま、私も鬼じゃないわ。脱出するんなら見逃してあげる」 『ぬかせ。ACが死ぬときはレイヴンも一緒だ』 「あらそう。なら命乞いしてみる? 聞かないけどね。」 『ふむん。その言葉そっくりそのまま返してやる』 「……なんですって?」BJの表情が凍りつく。 『我がハイパーチェストのシステム最適化ももうすぐ完了する。貴様の命も残り数分というところだな』 「な……?!」 『はったりです!』レンが一喝する。『たとえシステムを最適化したところで、その有様では何も出来ないはず!』 『果たしてそうかな?』対してM3は不敵な声音だ。『我がハイパーチェストは、私という心臓がある限り何度でも立ち上がるのだよ』 彼には何か秘策があるらしい。 予想外の攻撃を放って来た先程のこともある、先手を打たなければどうなるか分かったものではない。 急ぎACの回復に努める。ブースターを発動させようと何度も試行するが、そのたびに関係のないところが稼動してしまう。 「ああもうっ! カスケード、作戦成功したらぴっかぴかに磨いてあげるわ! だから立ちなさいっ!」 途端、ブースターが発動した。 機体は荒馬の如く跳ね上がり、カスケードレインジは両足を突き出して見事に着地する。 『これで明日は一日中ボディ磨きですね』 「現金なコね。誰に似たのかしら。……さぁて、さっさと片付けるわよ」 基本システムとリンクしているFCSにも不具合が出ている可能性がある。コアメインカメラが損傷し、頭部のサブカメラも完璧に吹き飛んでいるため、モニタの映像は頼りないが、不安要素のある誘導兵器を使うよりは確実だ。 モニタにロケット弾の射線ガイドが表示される。その先にハイパーチェストを収める。 あとはトリガーを引くだけ。 『そっちがそのつもりなら、いいだろう! いくぞ、ハイパーチェストっ!』M3の怒号。 ハイパーチェストの背負ったエネルギーキャノンが発射体勢に移行する。 「まさか?!」 『安心しろ、撃てない。脚がないからFCSが接地を認識しないのだ』 ずるっ、とBJはコックピット内でずっこけた。 「お、驚かせないでよ!」 『だが安心するがいい、ハイパーチェストは――』 突如、ハイパーチェストの背後に膨大なエネルギーが膨れ上がる。 『まさか――』 『OB?!』 『大地を駆ける翼を持つのだ!』 OB、発動。 空を支える巨人に蹴り出されたような急激な加速。 アスファルト、瓦礫、爆音――纏わりつくもの全てを割り砕き突き進む。 重槍の如く突き出された砲身は、真っ直ぐカスケードレインに向けられている。 『砕け散れ! メガマッチョスラッシャー!』 「じょ、冗談じゃないわ! 今すぐ死んで頂戴!」 トリガーを引くが、反応が無い。 「こ、故障――?!」この期に及んで! そうしている間にも、ハイパーチェストは矢のような速度で迫り来る。 エネルギーと機動力を奪うものが無い今、ハイパーチェストは凄まじい出力と飛行能力を手にしていた。 このままではあの阿保くさい攻撃にやられてしまう。どうにかしなければ、と思ったときには無意識のうちに回避行動を取っていた。 つまり――ブーストでの回避だ。 発動してから思う。ちゃんと動くかしら? 動かなかった。またもや脚が稼動した。 万事休す――! BJが強く目を瞑ったそのときだ。 『?! 貴様、それはッ!』 『BJ、それはもしかして――』 誰が予想しただろう、誤作動で大きく脚を上げたカスケードレインジが、 偶然と呼ぶには出来すぎた、見事なキックの恰好をしていることに――! 「え? ……ええーっ!」 一番びっくりしたのはBJであることは言うまでもない。 『馬鹿な、この短時間で我が世界に入門してくるとは――!』 「わ、私そんなの入門してないわっ!」 そんなことを言っている間に、ハイパーチェストがいよいよ目前にまで接近する。 『打ち砕け、ハイパーチェストーっ!』 「や、やだ! こんな変なノリで運命決まるなんてやだーっ!」 BJの叫びも虚しく、槍を携えた筋肉となんか蹴りを繰り出したポンコツが激突する。 爆砕の音声が耳を聾した。 『クロスカウンター……!』レンが真剣な調子で解説した。 なるようになれ。 そんな言葉が脳裏を過ぎり、BJはもう全部ヤになって考えるのを止めた。 「……うへぇ。壊滅ですね」 幸運にも難を逃れた若い兵士は瓦礫の中から這い出して、地表の惨状を見渡した。 「意外と生き残ってるけどな、ほれ、ほれ、ほれ」 一足先に脱出して煙草で一服している初老の兵士が、空いた手であちこちを指差す。早急の避難指示が功を奏したのか、続々と瓦礫から顔を出す兵士たち。 「なるようになりましたね」若い兵士は苦笑い。 「世の中そんなもんだ」初老の兵士は薄く笑んだ。 太陽は空高くの玉座に座し、暢気に戦争する地表を気だるげな瞳で見下ろしている。 「何にせよ、こんだけの中で生きてる俺らは」 「儲けもんですね」 二人は押し殺した笑い声を上げる。 「さぁて、無事なやつは他を探せ! 怪我人が死人になる前にだぁ!」 ――暗い。 BJが本日二度目の失神から帰還すると、コックピットは暗闇に包まれていた。歪んで割れたモニタが時折火花を発していた。どうやらコアの機能も完全に死んだらしい。無線機は無秩序なノイズを垂れ流すのみで、レンの声もM3の声ももはや聞こえなかった。 どちらが勝ったのかは分からない。カスケードレインジがこの様子なら、ハイパーチェストも無事ではあるまい。相打ちというところだろう。 とにかく終わった、とBJは大きく息を吐く。 後はバーテックスの輸送機に回収してもらい、帰還するだけだ。 予定外のACを撃破したのだから、報酬には色をつけてもらえるだろう。カスケードレインジを修理すれば殆ど無くなってしまうだろうが、それでも幾らかは余るはずだ。 約束どおりレンを食事に連れて行こう。 それから、ガレージにカスケードレインジのワックス磨きも依頼しなければ。 ぼんやりとこれからに思いを巡らせていると、不意に息苦しさを覚えた。 パイロットスーツの前を開き、深呼吸する。 インナーの胸を何度か大きく上下させたものの、息苦しさは改善されない。 酸素が足りなくなっているのか。 BJは存在感を増す窒息の気配に襲われながらも思考する。 コアの機能が停止していると言うことは、換気装置などの生命維持装置群も動いていないと言うことだ。 コックピット内の機密性は非常に高く、空気の流れが自然に復帰することはありえない。 このままでは自分は窒息死することになる。 コア背部のコックピットハッチ開放ボタンを押してみるが、 反応はない。 息苦しさは増していく。 意識が遠退くのを覚えた。 折角生き残ったのに。 「こんな、こんな所で――」 死にたくない。 そう思った瞬間、ほんの小さな、しかし感覚を刺激する確かな風を感じた。 鎖されているはずの頭上のハッチが、音を立てて開いていく。 否、開かれているのだ。器具か何かで無理矢理こじ開けられている。 差し込む陽光を背にして、何者かのシルエットが彼女の瞳に映る。 バーテックスからの使者か、兵士たちの生き残りか。 生存への望みと同時に恐怖が目を開く。兵士たちに捕まれば、最善の経路でも尋問の後に射殺、最悪は陵辱と拷問の後の酸鼻な処刑だ。 どちらにせよ凄惨な死の姿がちらつく。 もし相手が兵士であれば、ただでは捕まってやるものか。シートの下に隠されたサバイバルキットから、サバイバルガンを取り出そうとしたBJ。 彼女を、頭上の正体不明の影は、ダンディな、どこか聞き覚えのある声で制した。 「安心しろ、敵ではない」 緊張の糸が緩む。 ――助かったのだ。 「救援、ということかしら?」 「ふむん。そう言って間違いではない。……兵士どもは生存者の確認と治療で手一杯だ。こっちは放置するつもりらしい。余力も無いからな、例え怪我人無しでも我々を攻撃することはあるまい。レイヴンには横のつながりがある、下手に手を出せば今度こそ皆殺しだ」 「はぁ、良かった。良かったぁ! ――そうだ。ACは? どうなったの?」 「どちらのことを言っているのかわからんが、全壊だ。お互い生きているのが不思議なぐらいにな」 「そうね、幸運だった――」BJは猛烈な違和感を覚えた。「『お互い』? お互いって何?」 「お互いはお互いだ。私と、貴様だ」 男は真っ白い歯を剥き出しにして、健康的な笑みを浮かべる。 「驚いたぞ、まさか我がハイパーチェストを撃破するとは。貴様には見込みがある。気に入った」 ハッチが乾いた音を立てて開かれていく。 BJは気付いた。 ――この男、素手でハッチを?! 開放されたハッチから陽光が差し込み、男のシルエットが色彩を持ち始めた。 「あ、あ、あああああああああ!」BJは男を指差し悲鳴を上げた。「あ、あな、あなた、あなた――!」 筋骨隆々とした美しい巨体を、窮屈なパイロットスーツに押し込めたその男は。 剛毅な笑みで、凍りついたBJに手を差し伸べるその男は。 「特別に私への弟子入りを許可してやろう。なぁに、お前ほどの素質があれば一月ほどで我が奥義に到達するさ。心配するな」 「あなたは、あなたはまさか――!」 「貴様の人生の師となる男の名を記憶に刻むがいい。我が名はMMM――」 男は高らかに宣言する。 「メガマッチョマックスだ!」 「こんな、こんな展開はいや――!」 BJは意識を失神世界に投擲した。 その後、あまりコンビネーションのよろしくない二人組みのレイヴンが各地で目撃されるが それはまた別のお話 機動新世紀メガマッチョ・コア ~BJの受難~ 完
https://w.atwiki.jp/yoshida2/pages/17.html
ストレートケーブルはHUBを介してPCとPCを接続するときに使用し、 クロスケーブルはHUB等を介さずにPCとPCをダイレクト接続するときに使用する。 藤田 ストレートケーブルはPCとルータを接続できる。 クロスケーブルはPC同士を接続できる。 佐藤 ストレートケーブルはPCとモデムやハブなどを結ぶために使われるケーブルで、クロスケーブルはPC同士を直接結ぶために使われるケーブル。 森 ストレートケーブル:コンピュータとコンピュータ以外の機器(モデムやハブなど)を結ぶために使われる。クロスケーブル:コンピュータ同士を結ぶために使われる。田上 ストレートケーブルは「パソコンとネットワーク機器(HUBやルータ)を接続」、「LAN対応のプリンタ/ハードディスクとネットワーク機器を接続」するときに使い、クロスケーブルは「パソコン同士を直接接続」するときに使う。 久保 UPLINKと通常のポートを接続するときはストレート、カスケード接続用のポートがないハブを 接続する場合はクロスケーブル。黒田 ストレートケーブルはケーブルの両端の銅線の並びが同じで、クロスケーブルはその並びが異なる。 白瀬 クロスケーブルはパソコン同士を結ぶケーブルで、送信と送信がショートしないように途中でケーブルをクロスさせて、送信-受信となるようにしてあるケーブルです。 藤山 機器の仕様だからという理由じゃなくて、納得のできる理由がほしいです。2種類のケーブルじゃなくて1種類のケーブルにしたほうが業務面でも効率がいいと個人的には思うのです 周 コンピュータとコンピュータ以外の機器を結ぶために使われるケーブル、クロスケーブル、コンピュータ同士を直接結ぶためのケーブル。 田島 ストレートケーブルはPCとハブやルータを接続するときに使用され、クロスケーブルはPC同士やハブ同士の接続の場合に使用される。 山館 ストレートケーブル:コンピュータとモデムやハブなどの機器を結ぶために使われるケーブル。 クロスケーブル:コンピュータとコンピュータをつなぐためのケーブル。 長谷川
https://w.atwiki.jp/moon-moon/pages/164.html
f0906-07-50 ボトムパーツ一覧 【前のページへ戻る】 ボトム カスケードポケット(白) カスケードポケット(青) カスケードポケット(赤) カスケードポケット(黄) カスケードポケット(緑) カスケードポケット(黒) 50_f9840 50_f9841 50_f9842 50_f9843 50_f9844 50_f9845 カスケードポケット(白青) カスケードポケット(薄赤) カスケードポケット(碧) 50_f9846 50_f9847 50_f9848 シフトワンピース(白) シフトワンピース(青) シフトワンピース(赤) シフトワンピース(黄) シフトワンピース(緑) 50_f9850 50_f9851 50_f9852 50_f9853 50_f9854 シフトワンピース(黒) シフトワンピース(紫) シフトワンピース(濃黄) シフトワンピース(碧) 50_f9855 50_f9856 50_f9857 50_f9858 シャーリングクロップド(白) シャーリングクロップド(青) シャーリングクロップド(赤) シャーリングクロップド(黄) シャーリングクロップド(緑) シャーリングクロップド(黒) 50_f9860 50_f9861 50_f9862 50_f9863 50_f9864 50_f9865 シャーリングクロップド(茶) シャーリングクロップド(碧) 50_f9866 50_f9867 ご試着室 >>> topへ▲ 画像作成:乃亜・クラウ・オコーネル@ナニワアームズ商藩国
https://w.atwiki.jp/eldersign/pages/1076.html
降り注ぐ炎で4ターン後に敵を攻撃する術式 ステータス 効果 攻撃 属性 炎熱 タイプ トリガー ターゲット 遠単敵 ソース 魔力 対象 HP 起動条件 4ターン後 レベル 係数 反復 命中 クリティカル ディレイ 隙 リキャスト Lv1 150 1 100 0 0 20 2 Lv10 160 120 属性強化 - 状態変化 - ファミリー - 所持モンスター エンプーサ コメント 名前 コメント 炎熱 魔力
https://w.atwiki.jp/lamp/pages/11.html
ボール技解説 ジャグリングと言って一般の人が思い浮かべるのはたぶんこれ。ボールの技について解説します。 1ボール投げ上げ 本当に基礎からやりたければ、どうぞ ジャグリングをするとき、手元を見てはいられな~い。 そこでまず、右手から左手、左手から右手へ、 手元を見ずに、∩←こんな軌道で投げ上げ、捕る練習。 うまくなったら、軌道の頂点まで見てから目をつぶってみよう。 3ボールカスケード(3-カスケード) 数多く存在するボール技の中で、最も基本的な技。 両手に1つずつしかボールを持ってはいけない。 上記条件のもと、3つのボールを運びたい。 どうするかというと答えは 「1つを投げ上げ、手に戻ってくる前に持っているボールを投げ上げ、それを繰り返す」 最初に始めるときには片手に2つ持つじゃないか、などと言ってはいけない。 やり方 …どう言えばいいっちゅねん(´д`) 目線は手元ではなく、ボールが上昇する頂点あたりがいい(らしい)。 軌道が前後にずれ始めると失敗しがち。 3ボールリバースカスケード(3-R-カスケード) もう1つの基本技 上記のカスケードと、このR-カスケードが完璧に出来るようになれば ハーフシャワー、テニス、アーチ、ウィンドミル、ミルズメスと 技の幅が断然拡がる。 軌道 “リバース”というだけあって、カスケードのちょうど反対の軌道。 反対の手が投げたボールの、外側(上側)を通すようにボールを投げる。 手の動き 左手は右回りで右手は左回りで回すようなイメージ。 3ボールハーフシャワー くるくる一方向に回っているように見える 。 カスケード+R-カスケード 右手をカスケード、左手をR-カスケードの投げ方にすると 自分から見て右回り(時計回り)のハーフシャワーになる。 3ボールウィンドミル ハーフシャワー以上にくるくる回って見える なぜなら手をくるくる回すから。 手の動き 目の前で両方の手がボールの回転と同じ回転方向に交互に(180度ずれて)まわる。 当然手がぶつかるので、上のほうにある手を抜くようにしてよける ルーベンシュタイン・リベンジ とにかく名前に惹かれるこの技。 どう考えてもルーベンシュタインさんに復讐を企んでいるとしか思えない。
https://w.atwiki.jp/glasscase/pages/22.html
ガラスケース(ハーフ) 中型のガラスケース。 アクセサリーとの相性がバッチリ。 置ける商品のサイズ S・S横長・S横長大・S縦長 M・M横長・M縦長・L・L横長 Cランク 001型 リメイクCランク 売却 168P 効果①一般お客さんの来店率アップ(小) ボーナスSPアップ効果の初期値 G1HS-001 スタンダード G1HA-001 アジアン Bランク 001型 リメイク旧Bランク 売却 216P 効果①一般お客さんの来店率アップ(小) ボーナスSPアップ効果の初期値 G1HN-001 北 欧 G1HG-001 ゴシック 002型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 003型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 004型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 005型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 006型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 007型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 008型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 009型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 トップページへ戻る 什器@wikiへ戻る 風ちゃま@wiki 上へ
https://w.atwiki.jp/todo314/pages/368.html
Spheres of Influence for More Effective Viral Marketing Yasir Mehmood, Francesco Bonchi, David Garcia-Soriano SIGMOD 2016 概要 確率的な挙動の典型的なカスケードが欲しい 期待Jaccardを最小化する頂点集合を計算する問題 ありうるカスケード皆に程々に近い、安定性の指標でもある O(1)サンプルで定数倍近似 貪欲に勝った! 動機づけ 「少数のスーパースター」よりも「多数の凡人」の方が信頼できる 個々の影響力は小さいけれど、クリティカルマス到達 最確カスケードは良くない カスケードは2^n種類あるので、最大の確率はかなり小さく、代表的とは言い難い 問題定式化 Jaccard距離 = 1-Jaccard類似度 典型カスケード問題 $$ \rho_{\mathcal{G},s}(C) = \mathbb{E}_{G \sim \mathcal{G}}[d_J(\mathbf{R}_{\mathcal{G}}(s), C)] $$ $$ \rho_{\mathcal{G},s}(\cdot) $$が最大となる$$ C^* $$を見つける問題 困難性 ρの計算は#P-hard Jaccard Median 集合が沢山与えられるので、平均Jaccard距離が最小の集合を求める問題 提案手法 戦略 部分グラフをサンプリングしてρを近似する ρの引数が$$2^n$$種類あるので、サンプル数$$ = \Theta(n) $$で悲しい 定理2 最適費用が小さいならサンプルサイズは結構小さくて良い $$ \alpha $$ (最適費用)ならば、$$ \ell = \log(1/\alpha)/\alpha^2 $$で$$ (1+O(\alpha)) $$-近似解を得られる アルゴリズム ランダムグラフをl個サンプル 本当はρ自体がn個あるので、log nがつく 強連結成分分解する 各頂点について、各グラフから到達可能な頂点集合を計算し、Jaccard Medianを近似計算する (SODA 2010) NOTE ランダムグラフは生成したものを使いまわしている 影響最大化への応用 「安定性」を最適期待費用で測る Sは安定なら、$$ |C^*| \approx $$平均カスケードサイズ→典型カスケードサイズを最適化しよう! シード数増→拡散過程はより決定的に 「Sの典型カスケード」の代わりに$$ \bigcup_{v \in S} $$ (vの典型カスケード)を使う やること 典型カスケードの和集合のサイズ最大化→Maximum Coverageなので、貪欲算法 実験 データセット 最大で数百万辺、辺確率は学習/人工(weighted / 0.1) l = 1,000 これでいいんかい? 典型カスケードのサイズの平均・標準偏差・最大値 おおよそ勘の通り 典型カスケードのサイズと費用の分布 小さい 全然拡がらないので、費用が小さい(安定性が高い) 大きい 絶妙に広がるので、安定性低めだが、更に大きくすると分散が下がり安定性向上 影響最大化 シミュレーション数=1,000、CELF++使用 最初は貪欲が勝っているが、シード数が増えると有る所で逆転する 貪欲は各シードの寄与を上手く測れない 寄与がどうなるかも実際に調べる まとめ 問題の動機づけや定式化を凄く上手い、サンプルサイズに関する定理も良さそう(どの位か分からんが) アルゴリズムは特に面白いところ無し、Jaccard Median自体が気になる 疑念 $$\textsf{InfMax_std}$$ 実装を見ないと分からないが、再標本っぽい? $$\textsf{InfMax_TC}$$ 典型カスケードの構築、再利用 StaticGreedyとか自分のとかを考えると、再利用の方が精度が良いので、アンフェアな比較な可能性がある 再実験してみたい SIGMOD 影響最大化 情報拡散 2016/11/27
https://w.atwiki.jp/ffrpg/pages/14.html
あらすじ ストーリーが大変長いため、折りたたみ表示をしています。[+]ボタンを押して展開して読んでください。 イベント「村長からの依頼」 +... 村をうろついていると村人から「村長が呼んでいる」と連絡を受ける。 村長の家に入り、村長に話しかけると村長から次の話を受ける。 「最近モンスターが強くなってきて、数もずっと増えた。 農作業もやりにくくなったし、どうしたものかと思っていたら、 村と町をつなぐ洞窟にモンスターが住み着いたらしい。 腕に自信のある男達が洞窟に入ったが、みな逃げ帰ってきた。 まだ子供だからお願いしづらかったのだが、こうなっては村一番の使い手のお前に頼むより他ない。 どうかモンスターを倒してくれ。」 カスケードはそれを了承すると、軍資金をもらう。 以降危険だからと洞窟への道が閉ざされいた部分を通行可能になる。 イベント「洞窟の魔物」 +... 洞窟はモンスター達の住処になっていた。 しかも落石や落盤のため回り道をしなければならなくなっている。 ダンジョンをうろつくが、聞いた場所に魔物の姿は見えない。 さらに彷徨っていると噂のモンスターと出会う モンスター「クラウディ・ナイト」との戦闘。 モンスターを倒し、カスケードが止めを刺そうとするとクラウディ・ナイトが次のように話す。 「ちょ、ちょっと待て!お前は確かに強いがワシを殺す事はできん!」 「・・・!?何言ってんだお前?」 「いいか、ワシはこの鎧に魂を封じられた者なのだ。」 「・・・・・・・分るように頼む。」 「ワシはな、昔魔力で意思を持ったこの鎧を倒した騎士だったのだが、 倒したとき鎧にかけられた呪いにより、ワシはこの鎧に封印されたのだ。」 「・・・・・・・本当か・・・・」 「もちろんだ。それから長い年月が経ってワシの肉体は滅びたが、魂は開放されなかった。 ワシはアンデッドじゃあない。死ぬことも生きることもできず彷徨っとるんだよ・・。」 「・・・・・・・そう・・・・・か・・・・」 「それで人里離れたところに身を潜めておったのだが、人はどんなところにでも入ってくる。 里の者がワシを見つけて騒ぎ出したら、また別の山に入って身を潜める。 そんな暮らしをもう何百年もしているわけよ。わかったか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やる。」 「ん?何か言ったか?」 「俺が助けてやるって言ったんだよ!」 「・・・・無理だ、この呪いは解けはせん・・・。」 「何でそんなに簡単にあきらめるんだよ!もっと熱いハートを持てよ!」 「ワシもう何百年も色々試したんだがのぉ・・・。」 「そんなことは聞いてない!いいから俺についてこい!・・・そういえば」 「なんだ?」 「どうして村人に怪我させたりしたんだ?」 「魂だけになったワシだって殴られれば痛いんだ。反撃くらいはさせてくれ!」 「わかった、そういうことか・・・じゃあ行くぜ!」 かくしてクラウディ・ナイト、本名ブライアンはカスケードの仲間になるのだった。 イベント「試練」 +... ブライアンを連れて村に帰ったカスケードだが、すれ違う村人みんなに気持ち悪がられる。 村長に報告に行き、事情を全て説明する。 村長「・・・よく分った。本当にご苦労だったな。だが、そちらの騎士様・・でいいのかの、ブライアン殿はどうする? 申し訳ないがいつまでもこの村で生活してもらう訳にも行くまい。」 カスケード「・・・村長、俺考えたんだ。」 村長「・・・・?」 カスケード「俺は世界を旅して、世の中を見て回りたい。そしていつかきっと立派な騎士になってこの村に帰ってくる。 そうやって旅をしていればこのおっさんの呪いの解き方だって分るはずだと思うんだ!」 ブライアン「・・・・!」 村長「そこまでの覚悟ならもう何も言うまい。ただ、無理はするな。怪我をしてつらいときは村に帰って治療するが良かろう。お前の好きなようにするがよい。」 カスケード「ありがとう!じゃあ俺すぐに準備するよ!」 カスケードは両親に事情を話し、別れを告げる。母親は猛反対するが、父親は理解を示し、自分がかつて若い剣士だった頃に使っていた剣をカスケードに渡す。 「これを持って行け。そして俺がかなえられなかった夢をかなえてくれ!」 「・・・・・うん!」 カスケードは村を出て、洞窟を抜け、町に向かうことにした。 イベント「酒場の女」 +... 町に着いたパーティーはこれからどうするか相談するため、酒場に入る。 カスケード「これからどうする?」 ブライアン「そうだな・・・ん?あのおなごこっちを睨んでおるぞ。」 カスケード「本当か?・・・おお、かわいい!・・・あれ?」 自分を見られていることに気づいた女は酒場から去っていった。 カスケード「なんなんだ?あれ」 イベント「フリーディア」 +... パーティーが町の宿屋で寝ていると夜中に物音がする。 それでもパーティーが寝ていると、部屋に酒場で見かけたあの女が入ってくる。 女はしのび足でブライアンに近づき、持っている短刀を振り下ろした。 ブライアンはそれを察知していて避け、女を取り押さえる。 ブライアン「女、貴様何をしている!」 女「く・・・!何故分った!私の忍び足を気づくなんて・・・!」 ブライアン「わしは寝ないのだ。残念だったな。」 女「・・・・!?」 カスケード「ふわぁあ~あ・・ブライアン何してるんだ?もう飯か?・・・・・!その女!」 ブライアン「そうだ。」 カスケード「魂だけになっても男が考えることは同じだな・・・・。」 ブライアン「勘違いするな。」 話を聞くと女は仇討ちの旅をしているフリーディアという娘だった。 たった一人の肉親であった兄を殺されたうらみを晴らすために、 レンジャーとしての技術を身につけ、世界中を旅していた。 その途中、噂に聞いた姿とブライアンが似ていたため、寝込みを襲うことを考えたのだ。 ブライアン「悪いが人違いだな。ワシはこの姿になってからこのかた人を殺めたことはない。それにこの姿になる前は全く違う姿にだったのだからワシのはずはなかろう。」 フリーディアにブライアンの身の上を説明するカスケード。 フリーディアは驚きつつも、ブライアンもまた終わりの見えない旅を続けていることを知る。 カスケード「よし、じゃあみんなで旅すればいいじゃないか!」 かくしてフリーディアが仲間に加わった。 ダンジョン「王の回廊」 +... フリーディアによると、西に大きな街があるという。 駅馬車を使って行く方法もあるが、金がかかる上に遠回りなので、危険だが近い道を行くことになる。 そこは古代の魔物が未だに彷徨っているという「王の回廊」と呼ばれるダンジョンだった。 回廊は、かつて王の墓があった古代の遺跡だった。 その名残で、魔力を伴ういくつかの仕掛けが残っていた。 それを解除し、魔物を倒しながら回廊の反対側の出口から地上に出る。 そこは王国最大の都市ブルトレイクを見下ろす崖の上だった。 イベント「ある噂」 +... ブルトレイクで人々の話を聞いていると「土の魔導師」の話題が上る。 土の魔導師は元々某大国の正教会に勤める神官であった。 しかし、教会で禁止されていた呪術に興味を持ち、その技術を身につける。 さらに教会を訪れる者達にその呪術を試すことさえし始めたため、教会の知るところとなり破門となった。 魔導師は各地を彷徨った末、ブルトレイクから少し離れた森の中に塔を築き、住み着くようになったらしい。 魔導師は街の人々に気持ち悪がれながらも、特に悪事を働く様子もないので問題にはされなかった。 しかし、ここ数年土から栄養が無くなり、作物が育たなくなってきた。 そのうえ一部では土が腐りだし、ひどい臭気を放つようになった。 人々はきっと「土の魔導師」の仕業に違いないと言い合いながらも、 魔導師を恐れて誰も塔に近づこうとはしなかった。 かつて魔導師が興味を持った呪術が人の魂を扱うものだと知ったとき、一向はある可能性を見出した・・・。 カスケード「・・・おい。」 ブライアン「・・・うむ。」 カスケード「奴ならおっさんを助けられるんじゃないか?」 ブライアン「かもしれぬな。」 フリーディア「ちょ、ちょっと待って!相手は教会を破門された破戒僧よ!?私達の頼みなんか聞いてくれるはずないじゃない!」 カスケード「だったら何かいい方法があるのか?少しチャンスがあるなら試してみればいいじゃないか!」 ブライアン「・・・・。」 フリーディア「だけどもし駄目だったらどうするの?頼みを聞いてくれないだけならいいけど、相手は白魔法も黒魔法も使いこなすバケモノなのよ?だいたい・・・」 ブライアン「ワシが行く。」 カスケード・フリーディア「??」 ブライアン「ワシが一人だけで行くというのだ。まだ若いお前達を危険に晒す訳にはいかん・・・。」 フリーディア「え・・あ・・その、そういう意味で言ったんじゃ・・・」 ブライアン「これはワシ一人の問題だ。心配には及ばんよ。」 ドカッ!カスケードはブライアンを殴る ブライアン「な、なにを・・・!」 カスケード「ふん、何百年生きてるのか知らないが、人は長生きするもんじゃないな!」 ブライアン「・・・?」 カスケード「俺はおっさんを助けると約束した。その言葉はウソでもないし、強い魔法使いがいるからってコソコソ逃げ出したりするような薄っぺらいものでもないぜ!」 ブライアン「カスケード・・。」 カスケード「俺のそんな気持ちも知らずに、勝手に俺の元からコソコソ逃げ出そうってのか!?おっさん、そいつは女々しいことだし、俺の気持ちだってさっぱり分っちゃいねぇ事だと思わないか!?」 ブライアン「・・・・。」 カスケード「俺は一度決めたことから逃げ出したりしない。おっさんを助けるって決めたんだ。塔へ行こうぜ!フリーディア!」 フリーディア「・・!はい!」 カスケード「お前は一人で仇討ちの旅を続けていいぜ、あとは俺達で何とかするよ。」 フリーディア「・・・・馬鹿な男達ね・・・・。私もついていってあげるわ。忍び込むならお手のものよ?」 カスケード「よし、これで決まりだな!魔導師の塔へレッツゴーだ!!!」 かくして一向は森の奥に立つ塔へ向かうことになった。 ダンジョン「湖畔の塔」 +... 複雑な森はそれそのものが迷路のようで、なかなか思い通りの方向に進めない。 やっと塔にたどり着いたかに見えたが塔は湖の向かいにあり、容易に近づけそうにない。 なおも森を彷徨うと森の中に一軒の小屋を発見する。 その小屋の中には地下室を降りる階段があり、それは地下道に続いていた。 地下道は複雑に分岐したり曲がりくねりながら塔の方向を目指している。 地下道を抜けるとそこは既に塔の地下だった。 塔の内部にはモンスターの気配はなく、生活感を感じるいくつかの家具があった。 魔導師の存在を意識しながら塔を上ると、その最上階に魔導師はいた。 噂に聞いていた魔導師は相当の年齢がいっているはずだったが、豪華な椅子に座っていたのはまだ二十歳そこそこの若者だった。 ブライアン「・・突然邪魔をする。土の魔導師に取り次ぎを願いたい。」 若者「俺が・・・土の魔導師だ。」 ブライアン「冗談はよしてもらおう。魔導師は在宅ではないのかな?」 若者「・・・。」 若者はおもむろに呪文を唱えると、ブライアンの近くにあった家具に炎の矢を当て、粉々にした。 ブライアン「・・・!」 若者「・・・くっくっく!まだ信じられんか?」 カスケード「・・・どういうことなんだ?土の魔導師ってもうヨボヨボのじいちゃんなんだろ!?」 ブライアン「まさか・・・!」 若者「そうだ。このあたりのマナを魔力と化し、我が命としたのだ。どうだ?この肉体は?まるで90歳の年寄りには見えまい!」 フリーディア「・・・狂ってるわ・・・。」 若者はパーティーに近寄ってこう続ける。 若者「狂ってる?大いに結構!ワシは永遠に行き続けるのだ。そして全ての魔法を身に付け、魔の道を究める!さしづめお前達はその生贄ということだ!!」 モンスター「土の魔導師」との戦闘 魔導師を倒し、それを見下ろすブライアン。 ブライアン「・・・・。」 カスケード「残念、だったな・・・。」 フリーディア「どっちみちこいつはブライアンの呪いを解くことはしなかったと思うわ。例えそれができたとしてもね!」 カスケード「ああ、そうだな。でも同じような呪術を使うのはこいつだけじゃないんだろ?他当たってみればいいじゃないか!」 ブライアンはパーティーの方を向き、 ブライアン「・・そうだ。みんな、手間をかけたな。さぁ、行こう!」 一向は塔の出口へ向かう。 ブライアンは最後部屋を振り返り、 「・・・・魔導師よ・・・永遠の命など、むなしいものなのだ・・・。」 そういうと足早にパーティーを追いかけ、去っていく。 イベント「大地の恩恵」 +... 大地から湯水のように魔力を吸っていた土の魔導師を倒したことで、大地には急激に力が蘇ろうとしていた。 土が腐り、通れなくなっていた道も通行できるようになり、一向は次の目的地ジ・ハンクの町を目指す。 その道は崖の途中に点在する小島のような岩場をつり橋で結んだ、大変危険なものだった。 イベント「黒魔導師セラ」 +... 桟道と言われるその危険な道を進む一行に不気味な影が見える。 明らかにドラゴンの一種と見えるモンスターが道を塞いでいるのだ。 カスケード「おい・・・あれ・・・。」 フリーディア「ドラゴン・・・、いやワイバーンね。」 カスケード「回り道、するか?」 ブライアン「他に道はなさそうだ・・・。やるしかあるまい。」 フリーディア「・・・そうね。やるなら先手必勝よ!」 カスケード「今なら寝てるから、速攻でってわけか・・。よし、一丁やってやるか!!」 モンスター「ワイバーン」との戦闘 ワイバーンは最初寝ていて、全く攻撃してこない。 しかしHPが高いうえに鎧のような鱗に阻まれ、打撃がなかなか効かない。 カスケード「どうするんだ?これじゃ倒せないぞ!?」 そうこうしているうちにワイバーンが目を覚まして反撃してくる。 全体攻撃のブレスを使うなど非常に強力な攻撃をしてくるワイバーンに、一向はピンチに陥る。 そこに一人の女魔法使いが助けにくる。 ?「下がってなさい!私がしとめるわ!」 カスケード「!?」 女魔法使いはワイバーンの弱点をつく魔法を使い、あっけなく倒す。 カスケード「ありがとう、助かったぜ!」 フリーディア「本当に助かりました、ありがとう・・!」 セラ「おやすい御用よ、気にしないで。私はセラ。それにしてもこんな危険なところにどうして?」 一向はジ・ハンクへの旅の途中で、近道をするためにここを通ってることを説明する。 セラ「道が通れるようになったのはあなた達のおかげだったのね。それなら私の方が礼を言わなきゃ・・・ありがとう。」 セラの師匠は、ジ・ハンクを陥とすため帝国から部隊が差し向けられていることを察知、それをセラに知らせた。 ジ・ハンクにはセラの恋人ストライカーが僧院の守備兵として赴任していたので、手紙でそれを知らせようとするがいても立ってもいられず自ら知らせに行く途中なのだ。 セラと一向は向かう先が同じなのでこれから旅を共にすることにした。 イベント「炎の騎士団」 +... 桟道を抜け、峻険な山道を急ぐ一行。 もうすぐジ・ハンクというところで街を狙う帝国の部隊の野営地に紛れ込んでしまう。 カスケード「これはヤバイぜ・・・。他に回り道もないし奴らが去るのを待つしかないのか!?」 フリーディア「バカ!それじゃあセラさんが間に合わないでしょう!」 セラ「・・・・。」 カスケード「あ、そっか!じゃあどうすればいいんだ・・・?」 ブライアン「突破してはどうだ?」 フリーディア「・・・・!そうね、その手があったわね!」 カスケード「おいおい、どういうことだよ。この人数で戦えるわけないじゃないか!」 フリーディア「バカね、違うわよ。いい?私はレンジャーなの。こっそり見つからずに歩くプロなのよ・・・。」 カスケード「・・・!それだ!」 一向は兵士に見つからないように野営地を進んでいく。 そしてもうすぐ野営地を抜けるというあたりで、将軍のような風貌の騎士とその取り巻きを見かける。 ロウデス「戦況はどうだ?参謀」 参謀「は、僧院はほぼ落ちました。ただ円卓の騎士が随分とねばっとるようですなぁ・・。 ロウデス「円卓の騎士・・・最後の生き残りはストライカーか?」 参謀「そのように聞いております。・・何しろジ・ハンク僧院最強の騎士ですからなぁ~ここはひとつロウデス様のご出陣を仰がねばいささか骨が折れるかと・・。あ!失言でしたな、ヒャッヒャッヒャッ・・・」 ロウデス「・・・・・・。」 ロウデスは振り返り少し考え事をしていたが、パーティーの存在に気づく。 ロウデス「貴様ら、何者だ!」 参謀「む、曲者め!衛兵、追え!」 一向は何とか追っ手から逃れ、野営地を抜け出した。 そこからジ・ハンクを目指すが、既に街は業火に包まれていた。 イベント「ジ・ハンク」 +... 街は戦闘状態と化しており、街の人々は既に避難するか殺されていた。 一向はセラの手引きで少しでも安全に僧院に近づけるルートを進む。 何人かの帝国兵を倒し、僧院に到着するが、僧院の中も外同様の戦闘状態となっていた。 多くの敵が攻め寄せる中、一人でそれらを撃退する騎士がセラの恋人ストライカーだった。 ストライカー「セラ!何故ここに!!?」 セラ「そんな事はもういいの。私も戦うわ!」 ストライカー「ここはじきに陥ちる!法王を連れてここから逃げてくれ、頼む!」 セラ「・・・そんなことできないわ!私もここで死ぬ!」 一向は戦いながらそういう会話をしている。 そうするうち、僧院の正門大扉からおもむろにあの騎士と参謀が入ってきた。 攻撃を続けていた帝国兵も脇によけ、騎士に道を譲る。 ストライカー「ロウデス・・・貴様・・・!」 ロウデス「法王を渡せ、さもなくば殺す。」 ストライカー「・・・断る!」 ロウデス「ならば、死ね!!」 ストライカー・セラとロウデスの戦闘が始まる。 プレイヤーは操作できず、戦闘を見守る。 ロウデスは異様に強く、ストライカーとセラはロウデスに倒される。 ストライカー「悪魔に心を売って得た力に・・満足か?」 ロウデス「・・・。法王を渡せ!」 ストライカー「カスケード、頼む!法王とセラを・・・セラを連れて逃げてくれ!」 カスケード「・・・・分った!」 カスケードが逃げようとするとロウデスが追おうとする。それをストライカーが止める。 ストライカー「させん!」 ロウデス「・・・貴様ぁ!!!」 カスケードがその様子を見ていると・・ ストライカー「何をしている!早く逃げろ!!!!」 セラ「ストライカー!やっぱり私・・・・・・ううん、何でもない・・。さようなら・・・!」 セラはそういうとダッシュで立ち去る。 ストライカー「セラ・・・幸せになれよ・・・。」 カスケード達は半ば廃墟となりかけているジ・ハンクの街を走りぬけ、街から脱出した。 イベント「夜道」 +... あたりは真っ暗になっていて、夜の山道を一向は進んでいた。 途中、ひらけた空き地でキャンプを張る。 法王「ジ・ハンクが滅んだ今、ファーランドの助けを請うより他あるまい・・。みなのもの、大変申し訳ないが私をファーランドまで連れて行ってはくれぬか。」 カスケード「ああ、もちろんですとも法王、俺達は命を懸けても法王をお守りします!」 ブライアン「しかし困ったことだな、このあたりは既に帝国の手におちていることだろう。ファーランドへ行くには敵の勢力圏を突破しなきゃならんが・・・。 セラ「しばらく行ったところにドワーフの山があるわ。彼らなら帝国に見つからずにファーランドに行く方法を知ってるかもしれない。」 フリーディア「・・・・・!」 カスケード「どうしたんだ?」 フリーディア「わたし・・・いけないわ。」 ブライアン「いかがした、具合でも悪いのか?」 フリーディア「みんな気づいてなかったの?私エルフなの。正確に言うとハーフ・エルフなんだけど・・。」 カスケード「エル・・フ・・・?」 ブライアン「知らないのか?」 カスケード「名前だけ・・・」 エルフとドワーフは伝統的に仲が悪い。それは人間界にも広く知れ渡っている事実だ。 フリーディアは自分がパーティーにいると、とてもドワーフが頼みに応じてくれないと思ったのだ。 カスケード「何言ってんだ?いまさら置いていけないよ。ブライアンのときだってそうだったろ?」 フリーディア「・・・エルフとドワーフの事全然知らないのね・・・。どうなっても知らないわよ?」 一向は不安を残しつつもドワーフの山に向かうことにしたのだ。 イベント「夜道2」 +... ドワーフの山に向かうことになった一行。フリーディアは不安をどうしても消すことができず、寝付けなかった。 山の高台まで歩き月を見ているとセラもやってきた。 セラ「こんなところで何をしているの?」 フリーディア「どうしても寝付けなくて・・。」 セラ「ドワーフのことが心配なのね。」 フリーディア「・・・。」 セラ「大丈夫よ。彼らだって鬼じゃないわ。誠意を持って話をしたら聞いてくれるわ、きっと・・・。」 フリーディア「そうかな・・・。」 セラ「そうかな・・・。」 フリーディア「ええ・・。」 セラ「・・・。」 フリーディア「・・・・・・私が子供の頃ドワーフとの間に戦争が起きたわ。」 セラ「・・・ええ。」 フリーディア「私が見ている前でお父さんもお母さんも殺されたの。」 セラ「・・・・・・・・・・・・・ええ。」 フリーディア「おじいちゃんもおばあちゃんも、いとこもおじさんも殺されたわ。」 セラ「・・・うん・・。」 フリーディア「私をつれてお兄ちゃんが逃げてくれなきゃ、私も死んでた。」 セラ「・・・ごめんね・・・。」 フリーディア「え?」 セラ「私がドワーフに助けを求めるなんて言ったからあなたを苦しめてしまった・・。」 フリーディア「・・・いいの。」 セラ「・・・フリーディア・・・。」 フリーディア「本当にいいの。私、何故かドワーフが憎くない。お兄さんはみんな殺されたけど、ドワーフを憎んじゃいけないって言ってた。ドワーフにもエルフに親を殺された子供がいるはずだって。」 セラ「・・・。」 フリーディア「今は争ってるかもしれない。でもいつか分かり合える日のために、今生きている私達がそういう苦しみを絶えなきゃいけないって。そう言ってたの。」 セラ「・・いいお兄さんね。」 フリーディア「憎しみあっても戦いは終わらない。誰か、できれば私達がこの悲しみを乗り越えれば、いつか戦いが終わるはず・・そうでしょ?」 セラ「そのとおりよ。」 フリーディア「でも・・・・ドワーフは怖い。とっても怖いわ・・・。」 セラ「大丈夫、きっと分かり合える。もし駄目なときは・・・私が守ってあげるわ。」 フリーディア「ありがとう・・・、セラさん・・。」 セラ「さ!もう遅いわ、もう寝ましょ?」 フリーディア「うん!」 二人はキャンプを張った広場への坂を並んで下りていった。 ダンジョン「ドワーフの山」 +... 一向はドワーフが住むという山にたどり着いた。 しかし、ドワーフの住処である洞窟の入り口は山のさらに奥にある。 そこへは崖や森、洞窟が入り混じる複雑な山道を進まなければ辿り着けないのだ。 イベント「ドワーフの王」 +... 山の中腹にドワーフの住処の「メイズ」と呼ばれる洞窟があった。 洞窟の入り口には数人のドワーフが見張りをしている。 見張りはパーティーに気づくと、話しかけてきた。 見張り「お前達は何者だ?ここはドワーフの山、何者をも侵すことはできん。立ち去れ!」 法王「私はジ・ハンク僧院の法王ルイ・カトーリアだ。危急の用件にて王に取り次ぎを願いたい。」 見張り「・・・・ここで待ってろ・・・。」 見張りのうちの一人が洞窟の中に入っていく。 カスケード「会ってくれるかな・・・。」 フリーディア「・・・・。」 セラ「・・・大丈夫よ・・・。」 しばらくすると見張りが戻ってきた。 見張り「王はお前達にお会いになる。ついてくるが良い・・。」 カスケード「よっしゃ!」 ブライアン「まだ喜ぶのは早い・・・。」 カスケード「・・そうだな。」 一向は先導のドワーフにぞろぞろと付いていく。 複雑な迷路の中を曲がり、階段を上がり、降り、何層も移動して王の下に向かっていく。 作業などをしているドワーフたちが一向に気づき、驚く。 「なんだ!人間じゃないか!」 「おい!エルフだ!エルフがいるぞ!!!!」 「何だ、何が起きてるんだ?!」 「こやつら何者なんだ?」 フリーディア「・・・・。」 そしてかなり長い道のりを経て、ようやく王の下にたどり着く。 王は精悍な感じがする壮年のドワーフだった。 テムト「ワシがドワーフの王テムトだ。用向きを聞こう。」 法王「私はジ・ハンク僧院の法王ルイ・カトーリアと申す。ドワーフの王に頼みがあって、そのお願いに参った次第です。」 テムト「法王は噂には聞いておる。わざわざのご足労大儀であったな。で、頼みとは?」 法王「ジ・ハンクは帝国に攻められ、滅びました。今我々はファーランドの庇護を求めて、かの地まで旅をしているところなのです。」 テムト「・・・なるほど、わかった。ワシにファーランドへの手引きをしろと申すのだな?」 法王「おお!ご明察恐れ入ります。全くそのとおりでございます。この辺り一帯は既に帝国の勢力化にあります。ファーランドへはドワーフの助け無しには成しえないと思い、ここにお願いに参ったのでございます。どうかよろしくお願いします・・。」 テムト「ふむ、実はジ・ハンクが燃えておるとの報告は受けておったのだ。大変苦労なされておるな・・・。ところで!」 法王「・・・?」 テムト「そこにエルフの娘がおるのう・・・。さっきからプンプン匂って仕方がない・・・!」 フリーディア「・・・・。」 法王「あ、あの娘は・・・。」 テムト「ハーフ・エルフだな。どうしてドワーフの山に入った?どうしてドワーフの王に会っている?何をしにきたのだ?」 セラ「・・・ドワーフの王!実は・・・。」 フリーディア「待って!私から話します!」 フリーディアは仇討ちの旅をしていて偶然この一行に加わっていること、ドワーフに敵意は無く他意がないこと、兄との思い出などを語った。 テムト「・・・なるほど。そういう事であったか。私はな・・・。」 テムト玉座から立ち上がり遠い目をしながら語る。 テムト「私はつい先日ドワーフの王になったばかりなのだ。王になる前は前線で戦う兵士の一人に過ぎなかった。 昔戦いに連れて行った私の息子はエルフに弓で射られ、殺された・・・。」 フリーディア「・・・。」 テムト「フリーディアとやら、私はエルフが憎い!息子を殺されたのだからな!だが、私は考えた。」 フリーディア「・・。」 テムト「ならば何故私は戦っているのか?とな。所詮父や祖父が始めた戦いを意味もなく続けているに過ぎんのだ。そして殺し、殺された恨みだけが積み重なって、やめるに止められぬ戦いの泥沼にはまっているのだ!」 テムト「エルフの娘よ、私もそなたと同じ考えだ。この戦いを止められるのは王たる私しかいない。」 フリーディア「・・・!あ、ありがとうございます!」 テムト「私はいつかエルフの王に出そうと思い、出せなかった手紙を持っている・・・。 王は傍らのチェストから何かを取り出す。 テムト「戦いをやめよう、これからは争いの無い関係を築こう、というエルフの王への手紙だ。エルフの王に渡して欲しい。」 フリーディア「・・・・必ず、必ず渡します!」 テムト「うむ、頼んだ。法王、私はこれからあくまでもエルフとの戦いを望むドワーフ達を説得しなければならない。それはとても長い時間をかけてやり遂げなければならない長い仕事になるだろう。」 法王「は・・。」 テムト「ファーランドへの間道の場所を教えよう、ただしドワーフを先導させることはできん!実は帝国は少し前からドワーフの国をも侵しつつある。我々はそれに備えねばならん!」 法王「かしこまりました。これ以上ドワーフの手は煩わせませぬ。このたびのご協力誠に感謝いたします。」 テムト「うむ、道中気をつけられよ!」 一向は最初に先導した見張りのドワーフにより引率されて、間道方面への出口へと向かう。 王の間を抜けるときテムトはフリーディアを呼び止める。 テムト「エルフの娘!」 フリーディア「はい。」 テムト「・・・頼んだぞ?」 フリーディア「・・・・はい!」 一向は王の間から去り、また複雑なドワーフの住処を縫うように進み、山の出口に到着した。 見張り「ここからしばらく行くとちいさな村がある。そこで装備を整えて行くがよかろう。間道はファーランドへの近道だが、闇の魔物が多く住むとも聞く。くれぐれも気をつけてな・・。」 そういうと見張りは去っていった。 セラ「・・・フリーディア、良かったわね。」 フリーディア「うん、私がんばるわ。エルフとドワーフの橋渡しになるために・・。」 ブライアン「さて、ではまずは村を目指さなくてはな!このあたりはまだ帝国の勢力下ではないらしいが急がねばいつ追いつかれるやもしれん。」 カスケード「そうだな、よし、行こうぜ!!」 イベント「宿屋にて」 +... 一向は村の宿屋に到着し、テーブルで休む。 カスケード「ブライアン、色々あったがなかなか解放の手がかりがつかめないな。」 ブライアン「まぁ時間はいくらでもある。ゆっくり探すさ。」 法王「解放とはどういうことかな?」 ブライアンの呪いの事情を話す。 法王「おぉ、そういうことであれば早く話してくれればよかったものを!私は若い頃白魔法の研究に没頭したものだが、解呪は得意分野だった。今は解呪に必要な道具がないが、ファーランドに着いたらすぐにでもその魂を解放しよう!」 カスケード「おおおおおお!!やったな!ブライアン!!!」 ブライアン「・・・!ほ、本当ですか、法王殿!」 法王「ああ、間違いない。私は元々解呪が専門なのだ。ファーランドにはジ・ドレイア僧院がある。そこには解呪の道具が揃っておるはず。心配いらぬ。」 ブライアン「・・・・。かたじけない、感謝します・・・。」 フリーディア・セラ「良かったわね!」 ブライアン「・・・・・。」 カスケード「よし、じゃあ今晩はゆっくり休んで、明日闇の間道とやらにレッツゴーだ!」 ダンジョン「闇の間道」 +... このダンジョンは元々呪術師の修行場であった場所で、今では黒きマナに引き寄せられたかのように強力なモンスターが集まり、その住処になっている。 特に謎解き的なギミックはないが、強力なモンスターがパーティーの行く手を阻む。 かつて呪術師が使った祭壇跡を通過しようとしたとき、パーティーは怪しい霧に包まれる。 その霧はひとつに集まり、かつて呪術師だった魂が悪霊化したモンスター「ディープブラック・スピリット」へと姿を変え、パーティーに襲い掛かって来た。 モンスター「ディープブラック・スピリット」との戦闘 カスケード「ふぅ、てこずったな・・。」 ブライアン「法王、お怪我はないですか?」 法王「ああ、私は大丈夫だ。」 セラ「まだ先は長いわ、急ぎましょう!」 間道はその後ほぼ一本道に続き、ファーランド方面の地上に至る。 イベント「ロウデス」 +... 間道の出口はドワーフ山の裏の滝の裏だった。 水辺の道を進みながらファーランドの首都「ファーランド・グランデ」を目指す。 暗く深い森を進むと、ファーランド平原が木々の隙間に見えてきた。 カスケード「もう少しだ、急げ!」 森の出口に差し掛かったとき、そこに、静かに一人の騎士が立ちはだかった。 ロウデス「私はずっと運がないと思っていたのだが・・・」 脇から現れて、パーティーの方にゆっくり歩きながらロウデスは語る。 ロウデス「案外、土壇場ではついているのかもしれんな。」 セラ「ロウデス・・・・!」 ロウデス「エルフの娘がいるのでまさかとは思ったが・・」 フリーディア「・・・・。」 ロウデス「ドワーフの助けが無くば逃げ場は無い・・・。」 そこへ参謀も向こうからやってくる。 参謀「おお!ロウデス様、こんなところに・・・。・・・・!こいつらあのときの!」 参謀もロウデスに追いつき、同じペースで迫ってくる。 パーティはジリジリと後ろに下がる。 カスケード「・・・これは・・・やばいんじゃないのか・・・?」 ロウデスとパーティの動きが止まる。 ロウデス「貴様らザコには用は無い。法王さえ置いていけば命だけは助けてやろう・・。好きなところへ行くがよい。」 カスケード「できるか!お前には絶対に法王は渡さねーぜ!それに・・・」 カスケード、セラの方を向いて。 カスケード「ストライカーの仇だからな!お前を・・・。」 セラ「カスケード・・・!」 ロウデスの方に少し歩いて。 カスケード「お前を倒す!!!!」 ロウデス「・・・・ふ、そう言うだろうとは思ったが・・・。」 ロウデス、スラリと剣を抜く(できれば専用チップでアニメーションさせる)。 ロウデス「止むを得ん、皆殺しにしてくれる!!!!」 モンスター「ロウデス」「参謀」との戦闘 ロウデスは一定以上のダメージを受けると本気モードになってパラメータ上昇。 参謀は一定以上のダメージを受けたりHPが0以下になるとると逃げ出す(絶対に倒せない)。 ロウデスを倒すと会話シーンになる。 ロウデス「く・・・貴様ら・・・!」 カスケード「よし、セラ!ロウデスに止めを刺すんだ!」 セラ「・・・。」 セラはロウデスの近くに移動し、少し躊躇している。 ブライアン「何をしている、逃げられるぞ!」 屈み姿勢だったロウデスは立ち上がり・・。 ロウデス「まだ・・私は死ぬわけには行かん!!」 すると魔法を唱え、どこかへ瞬間移動して逃げる。 カスケード「おい、どうしたんだよ!ストライカーの仇だったんだろ!?」 セラ「ええ、憎いわ。八つ裂きにしてやりたいくらい・・。」 カスケード「ならなんで・・・。」 セラ「エルフとドワーフ・・・それと同じことよ・・・。」 それだけ言うとセラは森の出口へと歩き出した。 カスケード「・・・???どういうことだ?」 ブライアン「・・・憎しみは憎しみしか生まない、そういうことだ・・。 ブライアンも森の出口へと歩き出す。 最後に残されたカスケードはうつむいて考えている。 カスケード「分る、分るけどよ・・・。」 そしてみんなの方へ走っていく。 カスケード「おーい、待ってくれー!!」 イベント「ファーランド・グランデ」 +... 間道出口からやや長い行程を経て、一向は目的地ファーランドの首都「ファーランド・グランデ」に到着する。 一向はファーランド王から歓迎され、法王を僧院「ジ・ドレイア」に保護することを約束した。 法王はパーティーにお礼の言葉を述べて、ブライアンに対しては解呪の準備に時間がかかるので、数日後また来て欲しいと伝える。 パーティーは王城内の控えの間で会話をする。 カスケード「おっさん、良かったな!ついに解放されるんだぜ!」 フリーディア「良かったね!」 ブライアン「・・・・・。」 カスケード「おっさん・・・?どうしたんだ?元気がないな・・・。」 ブライアン「ワシは・・・。ワシは解呪を受けてこの呪いが解ければ、私の魂はこの鎧から解放される。」 カスケード「ああ、そうだな。それが望みだったんだろ?」 ブライアン「もちろんだ。私は数百年それを願って生きてきたんじゃ。だが・・・。」 フリーディア「どうしたの?」 ブライアン「今のワシには解放された魂が拠るべき肉体がない。ワシは、もうこの世の者ではないのじゃ。」 カスケード「・・・・そう・・・だな。ということはどうなるんだ?」 ブライアン「ワシは消えてなくなるだろう。どうじゃ、消えてなくなるのじゃ。」 カスケード「・・・。」 ブライアン「だがな、ワシはお前達と旅が出来て幸せだった・・・。できることなら・・、できることならもっとお主と、みなと旅をして、みなの行く末を見守りたい、そう願ってさえおるのじゃよ。」 カスケード「・・・おっさん・・・。」 ブライアン「だがな、それではワシはずっとお主の、カスケードのお荷物となるじゃろう。だから、解呪を受けて400年ぶりに眠りにつこうと思う。」 フリーディア「ブライアン・・・。」 ブライアン「みな、これまでありがとう。死出の道の良い思いでができた・・・。」 フリーディア少し離れてうつむいて泣いている。 そして場面は変わる。 イベント「新しい旅」 +... 舞台は「ジ・ドレイア」僧院、解呪の準備を整えて、法王やジ・ドレイアの大僧正、パーティー一向などが勢ぞろいしている。 法王「ブライアン殿、お待たせして申し訳なかった。ではこれより解呪の儀式を始める!」 ブライアンがパーティーから抜けて、数歩歩き、振り返る。 ブライアン「では、みんな・・・、さらばだ。」 そして法王の方を向く。 法王「では・・・よいかな?」 ブライアンうなづく、法王は解呪の呪文を唱え始める。 詠唱は長く続いた。しばらくしてカスケードが前に来て叫ぶ。 カスケード「やめてくれ!おっさん!行くな!」 ブライアン「カスケード・・・。」 カスケード「こんなん悲しいじゃないか!せっかく仲間になれたのに、友達になれたのに!」 フリーディア「だって、しょうがないじゃない!ブライアンは鎧から解放されるために旅をしていたのよ!?」 カスケード「こないだだって言ってたじゃないか!ブライアンは本当は俺達と旅してたかったって!俺だってそうしたい!ブライアンは俺達の仲間だ!おっさん、そうだろ!?」 ブライアン「・・・・。」 法王「・・・うむ・・・。ブライアン殿、どうされるか?今ならまだ止められるが・・・。」 ブライアン「・・・・・法王!」 法王「うむ。」 ブライアン「・・・・申し訳ないが、解呪は少し・・・いや、しばらく待ってもらえまいか?」 法王にっこり笑い・・。 法王「いつでも来られよ・・・。」 カスケード「おっさん!」 ブライアン「カスケード・・・もう少し、世話になってもいいか?フリーディアの仇討ちを手伝いたくなったでな!」 カスケード「もちろんだ!また、また一緒に旅をしようぜ!」 フリーディア「私もよ!地獄の底まで付き合ってもらうからね!」 セラ「・・・・私も、お供するわ!」 カスケード「よし、じゃあ行くか!!!」 エンディング +... ファーランド・グランデから異国へ行く船が港に入る。 それに乗り込む多くの客の中にカスケード達がいた。 法王「では気をつけてな・・。」 カスケード「ああ、ありがとう!」 ブライアン「では、御免!」 フリーディア「さようなら!」 船は港を出て、新しい旅の舞台へとカスケード達を運ぶ。 そこでカスケード達を待つのは何か? それはまた別のお話・・・。 END
https://w.atwiki.jp/glasscase/pages/23.html
ガラスケース(ワイド) 置ける商品のサイズ S・ 001型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 002型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 003型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 004型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 005型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 006型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 007型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 008型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 009型 リメイク 売却 効果 ボーナスSPアップ効果の初期値 トップページへ戻る 什器@wikiへ戻る 風ちゃま@wiki 上へ