約 349,539 件
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/185.html
8月19日午前9時。 幸村カヤは、茜の緋杭湖に来ていた。 緋杭寺の住職、猿渡に今回の件について相談をするためだ。 「住職様ですか?今蒼の檀家の所で不幸があったらしくて、そっちに出張してますよ」 「そんな……戻られる時間帯とかはわかりますか?」 「うーん、今日通夜で明日告別式らしいので、最低でも明日の夕方くらいにはなりますね~」 「わかりました、有難うございます」 カヤは、目の前の坊主に挨拶をし寺を後にする。 事が事だけに、無関係の人を巻き込みたくないからだ。 猿渡の携帯番号を教えてもらい、坊主も後で伝えておいてくれる事を約束し、一旦寺から離れることにした。 意外と街から離れたこの寺は、タクシーでも呼ばないと移動が辛い。 携帯に手をかけ、タクシーを呼ぼうとする彼女の前に、一台のリムジンが止まった。 ウインドウが開き、中から顔を出したのは日野守桜だった。 「桜さんっ!?」 「カヤさん、ギルドから話は聞きました。乗ってください」 驚いたカヤだったが、一先ず彼女のリムジンに乗ると、そのまま茜の街まで戻ることになった。 「でもよかったです、カヤさんが元気そうで……」 「私も桜さんが来てくれるなんて思ってなかったです!」 軽く談笑した後、暫く沈黙が続く。 言っていいのだろうか、聞いていいのだろうかとお互いが遠慮していたためだ。 「あの、カヤさん。何が起きてるか、教えていただけませんか?」 「……巻き込む可能性があるんですよ?」 「それでもです。それに、私には力強い味方もいますから」 彼女は頼らないし会話もしないので、今も悪魔のフェルゼと繋がりがあるという事は忘れそうになる。 が、そうなのだ。目の前にいる桜は、呪いに関する事柄に強いかもしれない。 都合のいい時だけフェルゼが力を貸してくれるとは思えないが、その時は練を捕まえて何とか頼むか、塚田マキが言っていた、珠洲森蘭子が調べた三つの情報の三つ目が頭によぎった。 「わかりました。それから聞いた後は、桜さんもできるだけ他言無用でお願いします」 「了解です」 こうして、カヤは説明した。 内容は以下の通り。猿渡にも話そうと思っていた内容だ。 夢の話の詳細 (リニアの中。車内アナウンスが人名で、実際呼ばれた名前の人物が死亡したとニュースで確認した) 自分もその夢をつい先程見たこと マキさんという先輩ハンターと昨日粥満で久しぶりに会い、一緒に食事をした。 連絡先を交換したが、その日の夢の中でそのマキと居合わせた。 マキは「この夢を見た人と接触した者が、この夢を見るようになる。」と言っていたが それは少し違うのではないかと思っている。恐らく他の条件があると感じている。 マキの親友である珠洲森蘭子という茜のハンターが数日前変死していた。 彼女も同じ夢を見ていて、幾つか亡くなる前に調べてくれていたこと。 これらを話すと、桜も真剣な顔で考え始めた。 「気になる点は、リニアの中という所でしょうか。なぜリニアの中なのかというと、リニアに関係する事象と考えるのが妥当だと思いますが……」 「そこらへんはマキさんとも話ました。ただ、そんな処刑車両があれば、瞬く間に噂になってると思うんです」 「分かりました、ではリニアは私が調べます。カヤさんは、これから行く場所があるでしょうし」 「すいませんがお願いします!」 こうして、桜に茜の古書店まで送ってもらい、彼女と別れたカヤは古書店で怪異についての情報を調べる。 しかし、夢に関する話はあっても、この牛の夢に関してはどれもハズレのようで、店主も知らないようだ。 落胆しながら店を出ると、カヤの目の前に一人のスーツ姿の男が立っていた。 その姿を見て、カヤは龍志狼という事に気が付いた。 「なんで……」 「いえね、さすがに私も罪悪感を感じているんですよ。私のせいで、珠洲森蘭子さんは死んだ。ですから――」 「――貴方にも、同じものを見ていただこうと思いましてね」 「え」 抵抗する間もなく、カヤの意識は闇深くへと沈んだ。 ☆☆☆ 龍が何をしたかはわからないが、確実に彼のせいで意識を失ったとわかる。 なぜなら、目が覚めたらカヤはリニアモーターの中にいたからだ。 そこは以前と違い、目の前に10人の人間が立っていた。 職種も年齢もバラバラで、小さい子や老人もいる。 そして。 目の前に、巨大なギロチンがあり、左右にミノタウロスのような牛の魔物が、控えていた。 その奥が車掌室だろうか。 『本日もご乗車ありがとうございます~。次は田中幸子、田中幸子』 カヤが呆けていると、例のアナウンスが流れた。 そして、田中幸子と思しき女性がギロチンの真下へと歩いていく。 「そんな……!起きて、起きてください!!」 しかし、カヤの言葉も虚しく、誰も起きず誰も反応しない。 「そうだ、魔力ならっ……!」 続けてオーラ、報えを発動しようとしたが、マキの言うようにやはり発動はしなかった。 ギロチンに手がかかる。 ミノタウロスが、それを下ろそうとしているのだ。 真下の女性へ向けて。 「みんなおきろーっ!!」 だが、やはり誰も目を覚ましたりはしない。 そうこうしているうちに、田中幸子はギロチンで真っ二つになってしまった。 「ああ……っ!」 助けられなかった女性の亡骸を見て、カヤはミノタウロスへと妨害するため動こうとした。 が、既にカヤの体も動かなくなっていた。 『次は御蔵幹太、御蔵幹太』 次に名を呼ばれた御蔵が、虚ろな表情で前へと進んでいく。 ギロチンの真下へだ。 更に、続けてカヤの足も数歩前に勝手に進みだした。 「やめろーっ!」 カヤが叫ぶと、突如目の前が白に包まれた。 ☆☆☆ 8月19日、午後13時。 「やめろーっ!」 叫びながら目を覚ましたカヤは、いつの間にか病院のような施設にいた。 小さな病院で、個人経営というのだろうか。 診察室と診察台が同じ部屋にあるのを見れば、一目瞭然だろう。 そして診察室の椅子に、20代くらいの医師の男がいる事に気が付いたのもこのタイミングだった。 「煩い、騒ぐな。頭には残念ながら異常はなかったはずだが?」 「え……?あ、すいません!違うんです!違うんですよ!?」 頭、と言われて先ほど叫びながら起きた事だろうか。 慌てて否定すると、そこに白衣を着た、老人が入ってくる。 「おお、目が覚めたかい」 「あ、有難うございます……?」 「ワシはただ診てやっただけじゃ、礼なら街中で倒れたのを拾ってきた、氷川に言うとええ」 「街中で……」 「突然。倒れてたのを拾った」 「人をそんな子猫か子犬みたいに言わないでくださいっ!って……その時、誰かといたのを見ませんでしたか?」 「見ていないな」 「まあ氷川もすぐ見つけたわけじゃないみたいだしのう。うちの近くの書店で倒れていたじゃろ?だからざわざわと人ごみが集まってきておっての~」 「それで俺が見に行ったわけだ」 結局、龍の手がかりは分からず仕舞いな事にため息をつく。 そして、携帯をまずは確認した。 マキからの連絡はない。 「しかしお嬢ちゃんすごい叫びっぷりじゃったのー。おきろー、とか」 「牛夢でも見ていたんだろ」 老人と氷川という青年の話に、心底驚いた表情で二人を交互に見るカヤ。 「……おい、氷川」 「冗談のつもりだったんだが……」 話を聞くと、二人とも詳しくは無いらしい。 が、老人――真鍋という医者が近くの大学病院に応援に行った際に、そんな噂を聞いたのだとか。 「ネットでもここ最近、噂になっている。興味があるなら調べたらいい」 氷川に教えられ、その病院のパソコンからネットを確認する。 すると結構、牛夢の処刑内容や、伝染方法、次の人を助ける方法まで記載されていた。 そこの掲示板には、『寝たけど何もおこらねーぞ、デマ乙』『直接牛夢にあってる奴に会わないとだめらしい』という内容が書き込まれていた。 「ネットだから伝染しないって事ですか……」 「どうじゃろなあ、ワシは既に牛夢を知ってたし、お嬢ちゃんを見た後昼寝しとったが、そんな夢は見んかったよ」 「呪いのビデオや人形等、話だけでなく何らかの事象が関係する場合が多い。こういうのはな」 「これでワシがもう一回昼寝すれば、牛夢が事実ということがわかるの」 「おい、サボってないで仕事をしろ」 「有難うございます、少し、希望が出てきましたっ!」 もしそれが本当なら、マキに早く伝えて安心させてあげたい。 そう思い、携帯を開いた瞬間、マキからメールが来た。 送信アドレスは文字化けしていたが、内容が『カヤ、ミスった。助けてくれ!』という内容だ。 気づけば、桜とあったり気絶していたりで連絡を忘れていたが、マキからあれから全く連絡がない。 こちらから、メールだけでもいいから頻繁にやり取りするよう頼んだメールの返事すらも返ってきていないのだ。 「おいおい、なんだか穏やかじゃなくなってきたの……。そもそもなんでアドレス文字化けしとんじゃ、本当に本人か?」 「治療費はまた今度請求する。ハンターならさっさと行け」 マキはどこで、何に巻き込まれているのか。 おそらく、送信アドレスが文字化けしていたのが鍵となるのだろう――。 ☆☆☆ カヤ…HP1070/MP300/OP47/状態:普通
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/112.html
施設一覧 【大学部】 メインエントランス (調査完了) 中央にある巨大な柱のまわりには、神風学園を開校するにあたり尽力した人物たちの石造が柱にそって並べられています。 大階段を上ると、白楼館の2階へ上がることができます。 事務局(調査完了)(情報入手ステータス:知識1500/精神700) メインエントランスの左側に設置されている、事務局。常に数人の事務員さんがいるようです。ここで履修などといった手続きを行うことができます。構内設備の鍵も此処で管理されています。 本の虫(白楼館)(調査完了) 大学部学内にある図書スペースと、軽食や飲み物がメニューに並ぶカフェが併設しています。 カフェ内はアンティーク調の家具で統一されており、テーブル席のみ。双方のスペースは自由に行き来可能ですが、図書スペースでの飲食は禁止です。 屋上(調査完了) 白楼館屋上です。高等部とは違い時計棟もなく、広いスペースが死角なく見渡せます。 端に立てられたフェンス沿いにはベンチがいくつか並んでおり、晴れた日にはランチや昼寝をする学生もよくいるようです。 大学部食堂 (調査完了) 白楼舘の二階、メインエントランスから上がって右手にある神風学園大学部専用の食堂です。安さ・ボリューム・美味しさを兼ね備えた学生の味方な食堂です。 図書館(調査完了) 大学部内にある図書館。二階建の建物で、一階が貸し出しカウンターと閲覧席、主に雑誌や新刊書や一般誌などの書籍があり、二 階には魔術に関する書籍が集められています。 地下閉架(調査完了) 閉架の書籍や閲覧制限のある書籍を収蔵しています。 魔術書などの種類は豊富で、国内で出されているものの殆どを網羅しています。 体育館(調査完了) 1階に屋内プール施設、二階に体育館として利用できるスペースと本格的なトレーニング施設があります。 ハンターの生徒だけではなく、一般の生徒も共に汗を流す姿が見られるようです。 美術部室(調査完了) 星霜館一階の美術部室。彫刻などの美術品や、生徒の描いたデッサンが無造作に置かれています。 部員はそれぞれ自分の好きなときに活動しており、決まった時間に人がいるとは限らないようです。 洋風庭園(調査完了) 大学部部室棟にある洋風の庭園。 薔薇の季節にはつる薔薇が咲くアーチをくぐると。庭園の中央には小さ目の噴水があり、その周りを囲むように円形の花壇があります。白塗りのベンチが備え付けてあり、ここで昼食をとる学生の姿も見られます。 【高等部】 カフェテリア(調査完了) 謎の店員[小次郎さん]が働いているカフェテラス。お腹を空かせた子羊達を暖かく迎えてくれる食堂のようなもの。メニュー豊富で味も美味しいと評判。皆のくつろぎのスペース。 駐車場(調査完了) 教員や外来の車を駐車するスペース。守衛棟西2の守衛さん達が管理を行っている。外来の多い体育館の側に配置され、出入りは北門のみ許可されている。教員は基本的に無料だが、外来は一泊に限り有料となっている。それ以上の無断駐車は罰金、更にレッカー移動などの厳しい管理体制となっている。 室内プール(調査完了) 紅内でも有数の設備の整ったプール。建物の構造が特殊で基本がガラス張りの2階建の構造だが、プール部分は2階までの吹き抜け、入り口がある部分は非ガラス張りの2階建構造になっている。非ガラス張り構造の部分は水泳部の部室、道具倉庫、更衣室などがあり2階部分は観客席がある。ガラス張りの部分は葵から伝わった技術により、スイッチを入れるとガラスが自動的に半透明のすりガラス状態になり外部の視線を遮断する事ができる。屋根は開放する事も可能。体育館とは1階部分で繋がり、体育館側に更衣室などがある。直通通路は土足厳禁。 学術クラス(実習棟)(調査完了) 各クラスで学ぶ実習系の授業を実施する教室。2階建で室内は各クラス別に一部屋ずつ分け与えられ、各クラスの実習室は1年生から3年生までがそれぞれ時間割に沿って使用している。実習の際に起こるどんな力にも耐えられるよう特殊な素材で構築された建築物になっています。 実習棟三階女子トイレ(調査完了)(情報入手ステータス:技能500/知識500/感覚500/精神500) 実習棟三階の一番端にあるトイレです。教室からも離れておりあまり利用する生徒はいないようです。 保健室(調査完了) 校舎一階にある保健室です。利用する生徒は少ないものの、いつも保険医が待機しています。 奥には仕切りのカーテンがついたベッドが三つ、並べられています。 和風庭園(調査完了)(情報入手ステータス:技能1000/感覚700) 練武館・弓道場の一角の和風な雰囲気を醸し出す為に整備された和風庭園。グラウンド倉庫裏の生垣や竹で作られた格子などで囲まれた範囲を和風庭園と呼び、池と中央に桜の大樹が聳え立っている。 部室棟(調査完了) 体育系・文化系の部室が集合した建物。実習棟と駐車場の間にあり、夕方は部活動を行う生徒たちで賑わっています。 時計棟(調査完了) 校舎の屋上に設置された時計台。正門側とグラウンド側に大きな時計がはめ込まれており、お昼と放課後を告げる時に鐘が鳴るように設定されている。屋上から行く事ができ、鐘の下は個室のようになっている為大時計の裏部分を見る事ができる。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/78.html
1 藤八沙耶、瀬名波那智、幸村カヤ、日浦博喜の4名は、都合よく『使ってください』と書かれていた船で港から洞窟までやってきた。 洞窟近くにもう一隻船があり、明らかに大城太平と筧利通の船だとわかった。 まず船で、でかいクーラーボックスにつめこまれていた水鏡流星を救助する。 意識はなかったが、息はしていたが傷口からまだ血が流れていたたため、ひとまず船を那智と沙耶が色々やってぶっ壊したりしたり、水鏡を4人が乗ってきた船へと連れ込み、応急手当をした。 船に既に他の人の気配はなく、4人は迅速に洞窟へと向かった。 2 洞窟前には筧利通が見張りをしていたが、既に気を失った後だった。 4人は一体誰が…?と思ったりもしたが、考えてもわからないためそのまま先へと進む。 洞窟の最奥に、大城太平が美馬小恋の首を腕で掴みつつ、眼前の禍々しいタコを模した像へと近づいていく。 4人が近づこうとしたが、大城は4人に気づいて声を張り上げた。 美馬「みんな!」 大城「馬鹿モンが!!どうせここにお前達が来ることは想定しておったわ。筧がミスをして、あのハンターの盗聴も気付かなかったからのう。 おっと、動くなよ?動けばこの女は殺す。邪神のお膝元で6人の若き女の血を捧げた時、邪神ランマーは復活するんじゃあ! この女が嫌なら、そこの女でもいいぞ?」 大城が那智と沙耶とカヤを見て舌なめずりをしつつほくそ笑む。 しかし、大城は一つ忘れていたのだ。 鎮守「でもさあ、美馬ちゃんの意識があるなら、仮にも彼女もハンターだし大城なんか楽勝じゃないのかなあ?」 美馬「あ」 大城「…な、こ、この女もまさか…!」 鎮守「ダメだぜおじいさん。まさか来たのが4名だけかと思った?入口の筧さんを気絶させたのも、港に船を用意しておいたのも、部屋で寝てるフリして美味しいところを持っていこうとみんなの携帯BBSのやり取りを見ていたのだって…」 鎮守「全部僕だったんだぜ!!」 美馬「みんなありがとー!怖かったよー!!」 結局、鎮守がドヤ顔で大城へ説明している間に、美馬は自分で大城に頭突きを顎に食らわせて気絶させると、難なく脱出することができた。 そう、美馬小恋も神風学園大学部に通うハンターだったのだ。 水鏡が4人が来なければ危険だったくらいで、彼女自身が危険ということはなかったのだろう。 田中まゆみの殺害や失踪に関しては知らん一点張りではあったが、彼の家から田中まゆみのものと思われる女の白骨が見つかったため、暴行の現行犯、および殺害・死体遺棄の容疑で彼と協力者の筧利通を逮捕してこの一連の事件は幕を閉じた。 (※シークレット2が解放されました) 瀬名波那智:依頼P:380 日浦博樹:依頼P:380 藤八沙耶:依頼P:380 幸村カヤ:依頼P:380 依頼P内わけ: シークレット達成(50) 別チームが依頼・漁の手伝い達成(150÷2=75) 別チームが依頼・魔物の生体調査を達成(100÷2=50) 別チームが依頼・揺らぎの炎を達成(200÷2=100) 合計:275p 戻る
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/140.html
桐石登也、甚目寺禅次郎、福良練の三人は実習棟に駆けつけた。。 「おおおおおおおっ!!!」 実習棟に入ったとたん、練と禅次郎には聞き覚えのある声が響いていた。 「随分派手にやってるみたいだな…もしかしなくても、アレか?」 走りながら、桐石が苦笑いを浮かべると二人に視線を向けた。 「そうみたいです…。」 「騒ぎが大きくなる前に何とかしないとな、急ごう。」 禅次郎の言葉に頷くと、三人は声のするほうへと足を速めた。 「きゃああっ!」 部長が柔道着の入った袋を振り回していると、危うく彼女らしき女子生徒にぶつかりそうになる。 「おっと、女に暴力はよくねえな。」 「危ないな、ちょっと大人しくしてようか…」 ぶつかりそうになった袋を、片手で受け止めながら女子生徒の前に立つ桐石。 そして怯んだ部長を背後から抑える甚目寺。 すかさず、距離をとるために女子生徒の肩を支えながら後ろに下がる練。 三人の連係プレーでとりあえずの暴走は止められたようだった。 「なんだテメエら!まさか、男がもう一人…いや二人も居たのか!?…くそ、動けねえ。。」 部長は甚目寺を振り払おうとするも、後手をしっかりと締め上げられた状態で、経験を積み重ねた先輩ハンターの力に敵う筈もなかった。 「(きゅんっ)、、ありがとうございます! …や、止めてよ。そうやって直ぐ勘違いしてキレるところが嫌いなのっ! B君だって、私を心配して相談に乗っててくれただけなのに…」 男前な登場の桐石に思わずときめく女子生徒だったが、部長の言葉を聞くときっとにらみつけながら言い返した。 どうやらB君といわれる浮気相手らしい男性は既に逃げてしまったようだ。 「相談だぁ?あっちこっち男ばっか作りやがって!」 「あ…あの失礼ですけど、彼女さんが、浮気したっていうのは本当でしょうか? …なんだか、お話を聞いていると部長さんの勘違いのような気がするんですが…」 再び怒鳴りだす部長にストップをかけるように、恐る恐る練が片手を挙げ女子生徒と部長の両方に問いかけて。 「は?浮気?そんなのしてないわよっ!!ただ、目が合った、とか重いものを持ってもらった、とかその程度で度々コイツが一人で嫉妬してるだけよ。 そもそも、あたし先週コイツに告白されたけど、”付き合ってない”わよ?」 いい迷惑、と言わんばかりに両腕を組みながらふいっとそっぽを向いてしまった女子生徒。 「なーーーーーーにーーーーーーっ!? …だ、だってお前あの時、『柔道で汗を流してるところがかっこいいと思ってたの☆』とか言って赤くなってたじゃねーか!!!!」 「それは、本当にかっこいいと思ったからいっただけでしょ? かっこいいって言うなら、柔道部部長を軽々締め上げちゃうそっちの男性の方がずっとかっこいいわぁー…(きゅん)」 動揺する部長に追い討ちをかけるように、禅次郎を見ながら両手を合わせて頬を染める女子生徒。 どうやら、勘違いしやすい男、と思わせぶりな女のすれ違いな事情だったようだ。 「えっと……どうしましょう?部長さん泣いちゃいました…」 「とりあえず、桐石に任せようか…なんか熱い男同士上手くいきそう」 「あー、、まぁ、しょうがねえな。汗でも流して忘れろや。」 がっくりと項垂れ、膝をつく部長の肩を桐石はぽんと叩いた。 「アニキーーーっ!」 叩かれた手をぎゅっと握りながら涙を流す部長の姿に若干引きつつも笑顔で受け止める桐石だった。 「ねえ、あたしかえってもいーい?」 「あ、すみません!聞いておきたいことがあって…あかずの間とか部室棟から校舎への渡り廊下のうわさについて知りませんか?あとあと、この霧のこととか!」 練は帰ろうとする女子生徒にすかさず七不思議について尋ねると、その勢いに若干困惑する相手だったが助けてくれたこともあり、知っていることは全て話してくれた。 「あかずの間っていうのはね、実習棟三階の一番突き当たりの女子トイレにあるのよ。 確か一番奥の個室の扉を開けるとナントカっていう…場所も人があまり来ないところだし、噂を知ってる子は殆ど行かないわね。 渡り廊下のって……ああ、大学部の映研が去年撮影してたアレ? かっこいい先輩の知り合いがいるのよー、、で聞いたんだけど、撮影って知らないで高等部の子が居合わせちゃって悲鳴上げながら帰ったって話。 面白いから噂のまま残しとこうって言ってたんだけどね?確か…―」 そういってガセではあるものの、噂として流れていた真夜中の来訪者の全貌を聞かせてくれるのだった… 依頼【暴れ出した部長を止めてⅡ~三角関係の大修羅場~】 噂【真夜中の来訪者】を完成、真相を解明! 噂【あかずの間】のヒントを入手! 【実習棟三階女子トイレ】にいけるようになりました。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/188.html
■ 武器 Eクラスハンターから所持・作成が可能な武器になります。 作成には専用のチケット、もしくは煌石が3個必要となり、強化にもまた3個必要となります。 武器の所持については、毎回ギルドに預け、依頼時に申請して運ぶという手続きが必要なため、簡単な依頼等では持ち出さないハンターも多いでしょう。 そのため使う機会が無い方もいるかもしれませんが、この武器に関するページは全員必読するようお願いします。 武器はコスト制となり、一定まで強化したら次のレベルの開放となります。 最大レベルの3になれば、かなりいい恩恵が受けられるかもしれませんが、煌石消費もそこに到達するまでには多くなるでしょう。 コストについて 武器は強化するごとにコストが増加しますが、レベルごとにコスト上限が定められています。 それ以上を越える強化はできないため、よく考えて強化してください。 レベルによって違いがあり、以下のようになっています。 また、コストはLvを上げると0からまたコストを上げていくのではなく、80でLv2の増加を行うと80/250となり累積します。 レベル コスト上限 レベルアップに必要なコスト 1 100 80以上から可能 2 250 210以上から可能 3 500 ―― 武器の強化内容によって上昇コストが変わり、Lv1ならば、最大で100までなので、通常攻撃ダメージ+500を5回行うと、10×5で50のコストが増加し、残り50のコスト分しか強化が行えなくなります。 ですので、一度強化した際のコストに関しては二度と戻せないので、考えて自分の好きな強化を行いましょう。 武器の詳細 訓練所での【武器作成】時、形状を以下の中から選びます。 基本的に凝った形状等は選べず、代表的な武器の形になります。 作成時は【長剣タイプのグラディウス】と武器を選択してください。 武器の形状については、検索で各々実物詳細を見てください。 武器作成は一度作ると途中で形状変化はできません。よく考えて作成してください。 また、作成時下記のリストから何を作るか選択し、【武器の名前も決めてください】 ※武器作成チケットがある場合、優先的にそちらが消費されます。 武器タイプ 代表的な武器 長剣タイプ グラディウス、ショートソード、ファルシオン 短剣タイプ ダガー、スティレット、ツインダガー(双剣) 戦斧タイプ ハルバード・バルディッシュ 槌タイプ メイス・モーニングスター 長槍タイプ サリッサ・トライデント・パイク 刀タイプ 野太刀・打刀・軍刀 杖タイプ ロッド・スタッフ・ワンド 弓タイプ 和弓・クロスボウ 銃タイプ オートマチック、リボルバー、アサルトライフル 狙撃銃タイプ スナイパーライフル 拳タイプ 手甲・グローブ 強化内容 以下が訓練所の【武器強化】で選択することができる内容です。 どの効果を付与するにも、煌石が3個必要になります。 また一度の強化で一種類のみしか付与できません。 ※強化する度にコストが増加していき、コスト上限を上回るような強化はできないため、注意してください。 レベル1の段階で強化可能な内容です。 ※状態異常無効、自動MP回復の効果は武器連携しても、魔術や特殊技(奥義も含む)には反映されません。 ※貫通攻撃の効果は、ダメージ判定のみとなります。ダメージを含まない判定数値のみの状態異常、その他補助効果は貫通攻撃の対象になりません。 ※属性追加の効果は、発動後の属性が変化します。そのため元々の属性は変えられないため、火属性発動禁止時に火属性魔術を水属性に変化させて発動、という事はできません。 効果 増加コスト 通常ダメージ+500(重複付与することにより増加量も増える) 20 状態異常無効(状態異常を時間停止以外、一種だけ無効化できる。重複付与可能) 40 属性追加(火水風地光闇無の7種のうち一つを付与可能。通常攻撃時に無属性以外の属性を付与可能。重複付与することにより多種属性を選択付与可能) 80 自動MP回復(戦闘時のみ、毎ターン最後にMP+50。重複付与することにより増加量も増える) 80 貫通攻撃(通常攻撃時に、防御数値・補助効果を貫通する一撃/重複付与不可能) 100 武器連携(魔術・特殊技・魔術、特殊技派生奥義に、武器の効果が乗るよう対応) 0 レベル2へ(コスト合計80以上になっていなければ選択できません) 0 レベル2の段階で強化可能な内容です。 ※Lv1の強化も引き続きLv2で行う事が可能です。 ※自動OP回復、属性ダメージ無効の効果は武器連携しても、魔術や特殊技(奥義を含む)には反映されません。 効果 増加コスト 遠射(戦闘開始前に通常攻撃が可能。敵の対応によっては何度も攻撃が可能/重複付与不可能) 100 自動OP回復(戦闘時のみ、毎ターン最後にOP+10。重複付与することにより増加量も増える) 120 特殊技付与(汎用特殊技をどれでも一つ、自由に覚えることが可能。特殊技の枠は必要無し/重複付与可能) 150 属性ダメージ無効(無属性以外の6属性のダメージ、状態異常を一つだけ無効化可能。重複付与不可能) 120 レベル3へ(コスト合計210以上になっていなければ選択できません) 0 レベル3の段階で強化可能な内容です。 ※Lv1、2の強化も引き続きLv3で行う事が可能です。 ※クリティカルの効果は、常にクリティカルになる反面、他のダイスになることはありません(タイムマシン等でも常にクリティカル効果)。 ※リバイバルの効果は武器連携しても、魔術や特殊技(奥義を含む)には反映されません。 ※カウンターの効果は武器連携しても、対象は自分のみになります(灰砂閻絶等を発動しても、味方全体にカウンター効果は乗りません) 効果 増加コスト クリティカル(戦闘時のみ行動が常にクリティカル/重複付与不可能) 250 リバイバル(倒れたらイベント中一度だけHPMPOP全回復で復活/重複付与不可能) 250 カウンター(自分にダメージを受けたときに通常攻撃が可能。HPMPOPにいずれかのダメージを受けなければ発動できず、対象は全体効果でも攻撃してきた対象のみとなる。重複付与不可能) 250
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/235.html
第四階層・冥府の階層 エストレアが、魔力により巨大な鏡を創り出す。 そこに移っているのは、第四階層、冥府の階層だった。 その階層のエリアは、神風学園のようなものが見えたが、すぐにモヤがかかって見れなくなった。 ―…?― 「どうしたの?エストレア」 ―いや…気のせいだろう。あの悪魔がまだ中間の階層にいるはずがないのだ― 柳茜は、エストレアに尋ねた。 だが肝心な答えは聞けぬまま。 エストレアが鏡の力を終わろうとした瞬間だった。 『アハハハハ!』 女性の声が辺りに響き渡る。 そして、鏡の中に映るモヤが、貴方達のいる拠点へと滲み出てきたのだ! 「な、なにこれ!」 まず佐治宗一郎が倒れた。次に城ヶ崎憲明、紫堂陽人。 それだけではない、織ヒカル、牧本シュウ、風見次郎も倒れ、蒼白い顔で苦しんでいる。 いずれも、鏡に近かった者達。 一番前にいた茜は、エストレアがかばうように護ってくれたため、モヤに触れなかったが。 ―魔女の呪い― 『…噂程度だが聞いたことがある。始祖の悪魔の中に、強力な呪いを使うアドラメレクの右腕がいるってな』 「おい、どういうことだラウム」 エストレアの言葉に呼応するように、悪魔ラウムが凪の体から抜け出る。 白神凪がそれを尋ねると、ラウムは肩を竦めた。 『しらねえよ、俺の時代の時はロノウィ以外いねぇんだしな』 ―始祖の悪魔クラリス。アドラメレクの『裏』の力を濃く受け継いだ悪魔だ。本来なら最終階層である終わりと始まりの地にいるはずの悪魔がなぜ― 「そんなことより、どうにかならんの…!?」 「ヒカルっ…!しっかりして、大丈夫だよ!」 天瀬麻衣や向坂維胡琉の言葉に、エストレアがゆっくりと首を振る。 ―魔女の呪い。呪いを受けた者は衰弱し、やがて死ぬ。解呪方法は一つ。悪魔クラリスを倒すこと― 「なんだ、だったらすぐにでも行って――」 ―おそらく四層の全てのエリアにこの呪いが施されている。四層に足を踏み入れれば、自らも呪いにかかると思え― 「つまりミイラ取りがミイラってことかッ…」 再び映像が見えるようになった鏡に映るのは、大学部と思しき場所の時計の部分。 時計には12の炎が灯っており、やがてその炎は一つ消えた。 ―ユグドラシルの水を飲ませても、おそらく効果はない。やはり、悪魔を滅するしかないだろう― 「あの炎がリミットってわけね。残り11日…ってことでいいの?」 ―然り。27日末日までにクラリスを撃破できない限り、この者達にかけられた呪いは消えぬ。そして、あのモヤがある4層に行けば、その者達は次の探索に出ることはできぬ。よく考えて行動を行うがよい― 始祖の悪魔タイニーデビル撃破 拠点に戻った九重匠は、手に入れた宝玉をエストレアに解放してもらっていた。 ―これで5体目の悪魔。ようやく半分か。…それにしても、お前は寝てなくてもいいのか?― 「…これでもギルド長の意地ってやつでね。見届けてから休ませてもらうよ」 ウバルが張った結界のお蔭で、4層のモヤに触れた者達の呪いの症状は重度の風邪レベルの気怠さになっている。 そのため、今まで起き上がれなかった者もある程度の生活はできるようだ。 ただし、それも制限時間まで。 新たに鬼ヶ原空、日野守桜、甚目寺禅次郎、九重匠が探索不可能となった今、戦力もそがれる事だろう。 そんな中、新たに宝玉が手に入ったのは朗報だった。 「あ、あれ?九重ギルド長!?」 「…君か。よかった、後は任せたよ」 そう、新たに出現した真田斎へと告げると、匠はその場に安心して倒れた。 時計の炎は19日時点で残り8。つまり後8日のうちに、4層を攻略しなければならないだろう。 始祖の悪魔クラリス撃破 ―これで六体目。残る始祖の悪魔は4体となった― 「…私達が寝込んでる間に、何があったの。それに――」 「あー、なんつーか」 ―クラリスの消滅を確認した瞬間、強大な力を感じた。そのため、緊急措置としてその時に手に入れた宝玉を解放したのだ― 「それが俺っつーわけですよ」 そういったのは水鏡流星。 死んだはずの彼が、ユグドラシルの大樹で記憶を流される前の記憶を保持して戻っているのだ。 それも、アドラメレクによる力らしい。 「始祖の悪魔、サルモン。今はもう力を失っちまったけど、ベレトから聞いた情報だ」 ―始祖の悪魔筆頭にして、1,2を争う実力者だと。例え奴の攻撃を無効化した所で、無効化した時に発生する技を繰り広げてくる二段構えの悪魔だ。弱点は無いと言っていいだろう― 「ちょっと待ってよエストレア。さっきからそのサルモンって何なのさ?始祖の悪魔って事はわかるけど、どっから出てきたの」 「クラリスを倒した後に、突如出てきた悪魔ですよ。…そいつにカノンがやられて、俺も凪も立ち向かおうとした時に流星が来たんです」 桐石登也の説明に、ふーんと相槌を返す茜。 「それに負けて、凹んでるんだ?」 柳茜は、休憩すると言って休んでいる、この場にいない白神凪の事を思い返した。 単純にそれだけが理由じゃねぇ、と契約主である凪から離れて話を聞いている悪魔ラウムが返す。 「負けたから強さに凹んでるんじゃねぇよ。それに仮にそうだとしても、おそらく砂時計を発動したところで砂時計で吹き飛ばした時間の流れの中でも動いてくるだろうぜ。そんな化け物相手に臆するなって方が無理な話さ。それに凪はそんなタマはしてねぇよ」 「…え?それ本当かラウム?」 登也の表情が強張る。 砂時計が効かない、となると登也の手札が一つ封じられたも同然だからだ。 ラウムは「ロノウィから聞いたウバルから聞いた又聞きだがな」と頷き返し、続けて 「要するに、砂時計は超加速して気づいたら時間が過ぎてたっつー理論の魔術だろ。あいつにはどんな超スピードや催眠術とかも効かねぇ。言っちまえば、俺ら五体の…いや、ロノウィのクソジジイは始祖の一体だから、正確には4体のオリジナルともいうべき悪魔だ。それに体力は化けモンレベルであるし、補助なんて一瞬で打ち消してきやがる」 その言葉に全員が沈黙した。 まさに打つ手無し。最強の悪魔と言うべきなのだ。 「弱点が無いわけではない」 「!?」 今まで沈黙していた悪魔ウバルの言葉に、驚くラウム。 ロノウィ殿から聞いたのだが、と自分も正確には知らないことを伝えると 「時間停止。それだけは奴も解除できないと効く。遅延だろうが加速だろうが、ついてこれても停止だけはな」 「なにそれ。加速についてくる奴なのに、止まった時間は動けないって?」 「それに問題点も一つあるぜ。この中で、時間停止なんてタイムマシン作成を使える練くらいのものだろ?」 少し考えたが結論は出ず、見かねたエストレアが口を開く。 ―とにかく、更なる階層に向かうがいい― ≪ツヅク≫
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/194.html
依頼日【2015.9.12】 参加メンバー:鬼ヶ原空、志島武生、祠堂統、福良練、深海将己、幸村カヤ 依頼内容: 2015年9月12日。葵のモーグランドにて。 モーグランド支配人代理の山岡より、同施設内にあるアトラクションGhost town内で発生している問題の調査と 解決とを求められた。 この夏に新規オープンしたGhost townはCGや最新機械を駆使したホラー迷路であるが、そこでお化け役のスタッ フではない本物の「お化け」が出るとの報告が上がっていたらしい。 集客効果もあった為に当初は調査を行う事もなかったものの、怪我人が発生した事によりモーグランドが動く事 となった。 なお怪我人には何かに斬りつけられたような傷跡と首に手形のような痣が見受けられ、軽症であるにも関わらず 何故か意識は戻っていない。 終了までの過程: Ghost town内には廃墟を模した建物が複数造られており、目撃情報によれば「お化け」の出現場所は定まってい ない。 その為、霧が突如発生し背筋に寒気を感じた後に女の子の声が聞こえてきた、という噂を頼りに調査をする事と なった。 調査を進めるうち、ホテルでは赤いトンボ玉のついた簪が発見された。 また洋館では噂同様に突如霧が発生し少女の笑い声が聞こえてきた。更に自らの意思ではなく洋館内へと足を動 かされ、その先には遊ぼうと誘う「静」と名乗る和服の人形が存在した。 ガラス片を投げてくる人形と対話をする中、上記の簪が人形のものである事が判明する。それを手にした人形は 感謝の言葉を口にすると簪と共に霧となって消滅した。 結果: 後の山岡の調査によれば、「静」とは両親の激しい虐待が原因で死亡した少女の霊の名前である。 簪は生前の静が大切にしていた物であり、霊は元々はそこに宿っていた。それが持ち出されたことにより霊は悪 霊化したものと考えられる。 怪我人は人形の消滅と同時に意識を取り戻しており、簪を持ち出したと口にしているらしい。 依頼完了後のGhost townは以前以上の人気を博している。 追記: 調査員によって再度安全を確認し、運営継続可能と判断。 記入者:深海 将己 受付補記:今宮 心
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/5.html
都市内ルール(共通) ここではBBS・チャット共通の留意事項について説明します。 これらの事は、神風で遊ぶ上で必ず守っていただきたい事です。 なお、ここで記載されているルールはイベントBBS,イベントチャットでも基本的には共通です。 ■注意事項 ◇理由もなく人の発言・ロールを無視することはお止め下さい。 ◇「w」や「(笑)」などの使用はやめましょう。 (例:あ(笑)そうなんだ(笑)僕とw同じwクラスだねw仲良くしようねw) 表情や仕草などは描写で伝えましょう。 中には苦手な人もいる事を忘れないで下さい。 どうしても描写が思いつかない場合は、描写無しで返すのも一つの手です(余り推奨はできませんが…) ◇顔文字も同様に、使用は禁止します。 ◇無口キャラを扱う事は構いませんが、チャット場は交流を目的としています。 PCが無口・照れ屋・口下手といった性格であれば、描写のみだけで無く発言を用いて上手く 表現して下さい。ただし描写ばかりだと会話が成り立たないため、極力無口キャラでも会話できるように頑張りましょう。 ◇ネタバレに関しては特に禁止していないため、ハンターの一人として先人の教えを受け、効率よくPCを育成しましょう。 ◇半角カタカナ・機種依存文字の使用はご控え願います。文字化けの原因となります。 ■諸注意や禁止事項(違反行為は警告メールの対象となります) ◇法律にふれるような行動・発言 とくに、著作権、版権、肖像権等は規制が厳しくなっています。気をつけて下さい。 歌詞の書込も禁止。(出典を明記してもダメです) ◇18禁行為は禁止しています。 冗談で行なう分のセクハラであれば大目に見ますが、中には苦手とする方もいます。 常に相手の事を考えて行動しましょう。 ◇荒らし行為やPLへのセクハラ・誹謗中傷行為の禁止。 PL交流は認めていますが、PLに対する執拗なセクハラ行為や嫌がらせは処罰の対象になり ます。GMはPL同士のトラブルに関与できませんので、相手の事をよく考えて発言しましょう。 PL交流はあくまで自己責任でお願いします。 ◇現実での物をネタに出す事はお止め下さい。 大和と日本を混同しないためです。 (例:○…カップ焼きそば ×…ペヤング等) もし間違って発言してしまった場合は周りの方も上手くフォローをしてあげて下さい。 ◇確定ロール 相手の行動を制限するようなロールは禁止です。 例:「カッときて○○を殴った」(『殴った』と決め付けています) 「カッときて○○を殴ろうとする」ならばOK。 ようするに、行動結果を決めるのは自分なのではなく相手です。 この場合ならば、○○さんは殴られたのか、それとも避けることができたのか、次回書込時に きちんと書いてあげる必要があります。 ◇心理描写の多様 心理描写ばかりでは会話がすすみません。 また心理描写に心理描写で返す等といった事はお止め下さい。 ◇PL情報をPC情報として使用すること PLが知っている情報の全てをPCも共有しているわけではありません。 PCは自分が直接見たり聞いたりしたことしか知りません。 例外として、『PC共有情報』と明記されているものに限っては、全PCが知っているものとみなします。 ◇個人情報の公開 都市内チャット、BBSでの個人情報公開(最近普及しているラインやスカイプも含まれます)は極力 書き込まないようお願いします。情報が漏れてもGMは一切の責任を取れません。PLの自己責任でお願いします。 トラブル防止のための措置ですので、ご理解下さい。 当然、他人の個人情報公開は禁止です。 また、神風4UはPL交流非推奨ではありませんが、中にはPL交流を苦手とする人もいる事を忘れないで下さい。 ◇魔術の使用 魔術使用の許可された場所を除き、魔術使用は禁止です。 ◇同時に2箇所以上のBBS(チャット)に出現すること 同時に2箇所以上のBBS(チャット)に出現することは禁止です。 都市内チャットとイベントチャットとの掛け持ちもご遠慮下さい。 都市内BBSと都市内チャットの同時出現はOKです。 また、数時間しか経っていないのに別の遠い区域に出現する、という事を避けるため、 チャットの場所は1日1都市の利用を推奨します。 ◇持ち物を突然どこかから出すのは止めて下さい。 ◇通常のPC施設内で大掛かりなセットを準備、用意するのはお止め下さい。 メインイベント・一般イベント以外で、PC個人がクリスマスに巨大ツリーを運んできたり、 雛祭りに雛人形七段セットを飾る事は出来ません。 現実でもそうであるように、お止め下さい。 なおメインイベントなど、GMが前もって告知・許可している場合はこれに該当しません。 ◇参加を許可されたPC以外は施設内に参加させる事はできません。 私書箱内で、PC同士の連絡のためにどうしても必要だった場合は仕方ありませんが、 私書箱は基本的に登録PC専用の連絡網です。 PC以外のキャラを出し、かつPCBBSのようなロールで進めていく事はお止め下さい。 ◆記憶喪失や重病、重傷ネタはお止め下さい。 虚弱体質、病気持ち、また記憶障害のあるPCの受付を禁止しています。 登録後ハンター生活や依頼を通じて何らかの怪我を負う可能性もありますが、重病や重傷、 また軽度のものであっても頻繁に病気や怪我をネタにしたロールはお止め下さい。 何らかのショックで一時的に記憶喪失になる、というネタも禁止しています。 ◇他人のPCは動かさないで下さい。 ◇GM・SM以外はNPCを使用することはできません。 (EMは自分が開催したイベチャ、イベB内でNPCを登場させることは可能です) ◆学生(高校生・大学生)の本分はあくまでも勉学です。 『土日祝日以外の』時間設定が平日昼のチャット・BBSや、時間変更可能チャットでの深夜設定のエリアへの入室は禁止します。 ただし、イベントBBSやイベントチャット、イベントメール等の依頼中に深夜帯になったり、 平日の昼になった場合は特別欠席として処理されます。 (基本的にそういった依頼の参加条件は、学生以外となっている場合が多いですが…)
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/187.html
8月18日午前10時。 先輩ハンターである安土優と、手分けして結界を完成させた東雲直は、まず唐沢商店に向かった。 商店には店主がおり、まずはお悔やみを告げてハンターである身元を説明した。 「……それでですね、事件が起きた事について詳しく聞きたいのですが」 「……」 「……」 沈黙が続く。 奥についている血糊を見れば、ここでも被害があったことが容易くわかる。 直は違和感を少し覚えつつ、話を続けた。 「事件が起こる前に、何か気になる事とかはありませんでしたか?」 「……」 「村長の家、倉庫付近に誰かが近づいた様子は……?」 「……」 「事件当日、いつこういった状況になったかを説明して戴けると……」 「……」 「えっと、事件後に村に残ってる人とか、出ていった人はどれくらいいるのかとかは……」 「……」 店主は何も話してはくれず、直は困っていると電話が鳴る。 番号主は上条森羅。結界を作っている途中にかけたが、出なかった人物だ。 しかし、ワンコールで切れてしまった。 「……話づらい事をぶしつけに尋ねて申し訳ありませんでした」 そういって店主に頭を下げ、店から出る。 少なくとも、今彼には時間が必要なのだろう。 おそらく店内に留まっても、詳しい話を聞けそうにはない。 ならば、今来た電話の主へと折り返し電話を掛ける方が確実だ。 「……」 電話をコールする音だけが虚しく響く。 電話に出る様子は無い。 悪戯にかけてきたのか、コールをやめて次の目的地である八坂の家へと向かった。 ☆☆☆ 8月18日午前11時。 八坂の家に来ると、出迎えてくれたのは八坂俊雄という方だった。 まずは唐沢商店と同じようにお悔やみを述べ、自己紹介をした後に話を聞く。 「事件が起こる前か~、悪いけどうちはオヤジと二人暮らしだから、実質的な被害はないんだよね」 「つまり、気づいたことは無かった、と」 「でもオヤジは結構顔広かったから、知り合いも何人か亡くなってるみたいだし、ふさぎ込んじゃってさ」 「老若問わずですしね……」 「その点、俺は友達も少ないし、村にはいないからよかったんだけど!」 わははは、と笑う俊雄に、少し不謹慎を感じはしたが、次の質問に移った。 「倉庫かぁ~、俺は知らないなぁ。そもそも、あの倉庫は小さいころから近づくなって言われてたし、結構頑丈に鍵がかかってるしね。ふざけて開けたやつもいるみたいだけど、特に何か起こったとかは聞いた事ないなぁ」 「では事件当日、八坂さんがどうしていると、異変に気付いたかを教えて戴けると」 「そういわれてもねぇ~、俺が気づいたのは遅いよ?なんかさ、気が付いたら騒ぎになってたっていうか」 「その間、家にずっといたんですか?」 「そうだな、ネットゲームやってた」 「そ、そうですか……」 ボサボサの髪に伸びた髭、中年太りの見た目といい、二人暮らしといい、おそらくこの人はいわゆるニートというやつなのだろう。 しかも、財産があるため仕事は今はしていないと言っていた。ネオニートというやつだ。 「あ、そうそう。事件後だけど、村内でコガラシを開けたのは誰かってことで疑心暗鬼になってるから、とてもじゃないけど村から出た人はいないよ。 皆最初に箱を開けた犯人を捜そうとしてるからね~」 「八坂さんは捜していないんですか?」 「当たり前だろ、そんなことするより、ネットもしないといけないし、オヤジの看病だってある。こう見えて忙しいんだよ俺は」 看病するから仕事をしていないのか、仕事をしていないから看病くらいはと思っているのか。 そこは事件には関係ないし、深く立ち入る気もないので効かず、最後に2点尋ねた。 「唐沢さんと村長の大塩さんについて教えてください。人となりとか」 「村長は子供のころからあんまり付き合いないしなぁ……。オヤジの看病するようになってからは、あんまり外でなくなったし俺」 「では唐沢幹雄さんの事は?」 「唐沢は結構親しいよ~!生活用品とか、届けてくれるようにいつも言ってあるし。 あーでも今日来るかなぁ。あいつ甥っ子が来てて、その子も亡くなったしね~」 「甥っ子……?」 「そうそう、2,3日前から来てるんだよ。この村に」 「そうでしたか、有難うございました。話しづらい事を不躾に尋ねて申し訳ありません。でもこの事件を解決させる為に、ぜひ教えて下さい。後、今 は調査中ですのでくれぐれも村の外には出ずに、この村の中にいて下さい。お願いします」 「はいはい、分かってるよ」 会話を終え、外に出てからまずは安土と連絡をとる。 安土はすぐに電話に出て、情報交換を行った。 向こうもハズレだったようで、有力な情報は今の所なかった。 「あ、でも俺、一つ気になることがありましたよ」 『さっき言ってた、唐沢商店の甥の事か?』 「はい、ギルドの情報は一人暮らしって聞いてたので」 『2,3日前に甥が来たんだろ?そんなのギルドでも把握できてなかっただけだろ。特に問題にはならねぇだろうが』 その説明では納得できなかった。 おそらく、安土も気づいていないのだろう。 暫くして、話を切り出したのは安土だった。 『なあ直。この村、色々とおかしくないか?なんか、様子が変だぜ』 「俺も感じてました。……でも、何も手がかりがない状態で、変に疑うのは……」 『とにかく、このままじゃ事件解決はしねえ。一応俺の方で神主は呼んどいたから、それが来るまで再度聞き込みだな』 「……確認ですけど」 『緋杭寺の住職の知り合い?だったか。そいつじゃねーよ。だから万が一に備えないといけねぇ。お前の知り合いはどうなんだよ?』 「こっちもダメですね……。連絡が繋がりません」 あれから何度もワンコールで変則的に電話が来たが、明らかにからかっているようにしか見えなかった。 なのでもう電話は今は掛け直していない。 上条森羅らしいと言えばそうなるのだろうか。 『じゃあまた何かあったら連絡する』 そういって安土は電話を終了する。 携帯を服の中にしまおうとすると、再度電話が鳴った。 すかさず通話ボタンを押すと、電話から驚いた声があがる。 『うわ、出ちゃったかー』 「上条先生、遊ばないでください」 『こういう茶目っ気は必要でしょ。それにこちとら朝早くから誰かさんの電話のせいで起こされてるんだから』 午前9時がそんな早いか?と思いつつも、それを話したところでどうしようもなかったので、とりあえず現状について説明した。 コガラシと聞いて「やっぱり」と言いつつも、心底嫌そうな口調で。 『君が電話してくるなんて、コガラシ関係じゃないかと思ったよ。 まあせっかくだし、僕も調べた情報を教えてあげよう』 上条の調べた内容は以下の通り。 コガラシは東晋から渡来したもので、それが大和の一部地域に広がり、今も存在するという。 力の強さは、弱い順からイッポウ、ニホウ、サンポウ、シホウ、ゴホウ、ロッポウ、チッポウ、ハッカイと言うらしい。 。おそらく、今回はハッカイではないか。今まで上条が知っているコガラシは、全部黒かった。チッポウも黒だったという。彼はハッカイのみ知らないらしい。 解決方法は神主に払ってもらう事しかない。経は効かないらしく、寺の人間は無力だということ。逆に大和の一部地域に伝わっているものなので、神主なら知っている者も多いとか。 『ま、こんな所でしょ。後は君が頑張って。僕はこれ以上関与するつもりはないからさ』 「上条先生、ありがとうございました」 『最後に一つ。そういう古い箱の事なら、村長か昔から続いている家の方が知ってるだろうね。そっちに尋ねてみれば?』 それだけ言うと、電話は切れてしまった。 大体、話は整理できてきた。 だが……色々とやることが増えてしまい、手が回らないのが現状か。 本当に今クリアすべき内容は何か。それを考えて行動しなければ、二兎を追う者は一兎をも得れなくなってしまうだろう――。 ☆☆☆ 直…HP1250/MP165/OP40/状態:コガラシ(毎回のリアクションで怪異に遭遇しなくても必ずMP100減少)
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/53.html
1 漁師の男「なんでぇ、兄ちゃん依頼を受けて来たわけじゃねぇのかい」 漁師の男はがっかりしながら、祠堂統へと言った。 ここに来たのは、どうやら彼一人だけのようで他のハンターは見当たらない。 漁師の男「さっき喜屋武のヤツと一緒に、兄ちゃんの仲間が海に出てったから、今度は俺っちの手伝いに来てくれたと思ったのによぉ~。 まぁ、しゃぁねぇわな~。シャバ漁行こうかと思ったのによぉ~俺っちだけじゃササロンしかとれねぇぞぉ~?」 統が他愛の無い話を振ると、落ち込んだまま漁師の男は準備のために網などを漁船へと積み込む。 さすがに統一人では、役にたてそうにないと漁師の男は判断したようだ。 シャバはこの近海に生息する白身の魚で、サバに似ているが味はシャケな紛らわしい魚のようだ。 そしてササロンという魚は、口と目の間が鋭く尖ったのが特徴の魚で、この魚の刺身が美味いらしい。 漁師の男「まあいいや、今日のところは俺っち一人で行ってくるぜ。兄ちゃん、いつでも手伝いたくなったら、仲間連れてきてもいいからな。へへ」 そう言って漁師の男は船の中へと乗り移った。 …。 その時、統は視線を感じたので振り返る。 漁師の男「お?どうした兄ちゃん、べっぴんちゃんでもいたか?まあこんなド田舎にべっぴんなんていねぇがよへっへへ」 もう一度振り返っても、もう視線は感じない。 統は漁師の男に別れを告げると港から立ち去った――。 祠堂統:HP550/MP125/OP10/状態:普通/依頼P:50 依頼P内わけ: 別チームが依頼達成(100p÷2=50) 合計:50p 戻る