約 349,552 件
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/60.html
プロローグ 紅、某居酒屋。 佐治宗一郎(ハンターギルド神風学園支部長):「かー!うめえ!仕事終わりの一杯は格別だな!」 城ヶ崎憲明(神風学園大学部教授) 「でも残念ですねぇ~。他の方も来られればよかったのてすが~」 佐治 「ケッ、どいつもこいつも、緋杭祭の残務処理で忙しいんだと。俺様だって忙しいわ!せっかく誘ってやったっつーのによ!」 城ヶ崎 「まあまあ~。しかしそうですね、もっと皆さんと交流できる場があれば、面白そうですよねぇ。」 佐治 「交流か…なんかいいもんねーか?戦うだけじゃ芸がないしな…」 城ヶ崎 「それなら、神風学園みたいに体育祭を開くのはどうですか?なーんて」 佐治 「…それ、面白そうな。どうせ退屈してたし、交流がてらとか言ったらちょろい奴らばっかだし、どのギルドも協力すんだろ!ガハハハハ!」 城ヶ崎 「ふふふ、及ばずながら、ハンターとして神風学園も協力させていただきますよ~。」 佐治 「おーおー出ろ出ろ!ついでに報酬も任せていいか?金はこっちが工面すっからよ!」 城ヶ崎 「いいですよ。伍代君や知り合いの魔術師に声かけておきますね~。」 ギルド交流大運動会、開催! 概要 ハンター同士の交流および能力向上を目的とし、三人一組のチーム戦を開催する。 ◆◇ 種目内容 ◇◆ 【 衝突注意!大玉転がし 】 用意されたのは1tの鉄球!力自慢のハンターたちよ集え! 【 撃破!障害物競争 】 さまざまな障害物を撃破し、ゴール目指して駆け抜けろ! 【 おみくじ?綱引き 】 吉と出るか凶とでるか。引き合う相手は運しだい! ◆◇ 賞 金 ◇◆ 総合優勝 一人10000円、専用特殊技 準優勝 一人5000円、汎用特殊技習得チケット 各競技最高得点賞 3000円 各競技ブービー賞 2000円 参加賞 煌石(1) 競技結果 総合順位発表 第1位(総合ポイント最高得点チーム) チーム :【鉄は熱いうちに打て!】 メンバー:桜木 有布 / 寒河江 由加 / 志島 武生 総合ポイント:1074ポイント 第2位 チーム :【なりゆきプランツ】 メンバー:夢崎 麻也 / 浅海 邑咲 / 幸村 カヤ 総合ポイント:844ポイント 第3位 チーム :【三人姉妹・はねりひめ】 メンバー:行成 ハナ / 福良 練 / 蛇姫神 紗咲良 総合ポイント:737ポイント 第4位 チーム :【団子三姉弟】 メンバー:烏月 揚羽 / 天瀬 麻衣 / 板垣 勝猛 総合ポイント:713ポイント 第5位 チーム :【狼と甘味料】 メンバー:柳 茜 / 桐石 登也 / 白神 凪 総合ポイント:683ポイント 第6位 チーム :【俺達は象じゃない】 メンバー:六角屋 灼 / 東雲 直 / 甚目寺 禅次郎 総合ポイント:486ポイント 第7位 チーム :【過激家族(エクストリーモ・ファミリア)】 メンバー:日浦 博喜 / 鬼ヶ原 空 / 月宮 香蓮 総合ポイント:446ポイント 各競技ポイント最高得点者 競技名:【衝突注意!大玉転がし】 PC名 :烏月 揚羽 ポイント:314ポイント 競技名:【撃破!障害物競争】 PC名 :寒河江 由加 ポイント:819ポイント 競技名:【おみくじ?綱引き】 PC名 :浅海 邑咲 ポイント:453ポイント ブービー賞 競技名:【衝突注意!大玉転がし】 PC名 :夢崎 麻也 ポイント:122ポイント 競技名:【撃破!障害物競争】 PC名 :六角屋 灼 ポイント:191ポイント 競技名:【おみくじ?綱引き】 PC名 :東雲 直 ポイント:136ポイント エピローグ 神風ギルド。 そこには、大学部教授である城ヶ崎憲明が、六角形の球体を持ち3人へと指導を進めていた。 城ヶ崎:「まずは有布君からですが~、君の特殊技は基本の応用系。つまり、魔術を独自に進化させた形となります~。それを覚えるために、まずはフロイントの素振り1000回から始めましょうかぁ。」 城ヶ崎:「次に武生君。君の特殊技は、技力を魔力へと変換する特殊技ですねぇ~。まあ習うより慣れろって言いますし、そんな感じをイメージしてやってみてください~。」 城ヶ崎:「最後に由加さん、君の特殊技は、闇属性の攻撃魔術となります~。強い闇を思い浮かべ、重力球を作るイメージで魔術を打ってみてくださいね~。」 3人へとそれぞれ曖昧な課題を出し、自らは休憩と称してトイレへと向かう。 その途中、神風学園ギルドの長でもある佐治宗一郎が彼を呼び止めた。 佐治:「おい城ヶ崎、もっと具体的に教えてやったらどうなんだ?最近のガキは、具体的に色々説明してやらねぇとだなぁ…。」 城ヶ崎:「いえいえ、これくらいでいいんですよ~。彼らの潜在能力は、それこそ私達の想像以上ですからねぇ。あとは、自分でコツを掴むまでは放任したほうがやりやすいと思いまして~。」 佐治:「まあてめぇがいいならいいけどよ。で、称号は?てめぇの事だ、なんか考えてあるんだろ?」 城ヶ崎:「ええ、とりあえず有布君はピカピカピカリン、武生君は輝きの君、由加さんは闇の女辺りでどうでしょうか~。」 佐治:「いい加減わざと適当に言う癖やめろ、桜木は一光流、寒河江は魔楼の士、志島の奴は…魔巧技師。その程度にしとけ。」 城ヶ崎:「ほほ~、これはまた興味深い…。一光流も魔楼の士も、殉職したベテランハンターの渾名でしたっけ。」 佐治:「ああ、蒼の特区で殉職した奴らのな。あいつらが将来、ハンターを続けて特区に行ったときは、その殉職した奴らみたいに他の奴を引っ張っていけるようなハンターになってくれって意味も込めてんだぜ?いいだろ?」 城ヶ崎:「ここ数年で、本当に生徒想いになったんですねぇ~佐治先生は。私も尊敬しちゃいます~」 佐治:「茶化すなタコ!」 城ヶ崎:「しかし…魔巧技師、ですか。」 佐治:「…いいだろ?もう何年も名乗ってねぇし、名乗る気もないみたいだしよ。あいつの特殊技なんか、モロそうじゃねぇか。」 城ヶ崎:「そうですねぇ、彼らがこれから更に立派になることを祈りましょうか。」 【ギルド交流大運動会】END
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/74.html
地域概要 大神山道(チェックポイントA) ○先行隊調査メンバー:烏月揚羽・向坂維胡琉・寒河江由加・福良練・藤八沙耶・行成ハナ・(織ヒカル) 大神村から南西へと伸びる山道。ラウム山脈への入口になり、紅では上位クラスの魔物がそれなりにいる。 ここから出発した先行隊の7名は、大神山道を上っていくことになる。 車で行ってもよかったが、最近は魔物も多いため車で行くのは困難だからだ。 登山中、地狼の群れに囲まれそれを一度は撃退した7名だったが、リーダーの天狼率いる地狼の群れに逃走。 そのまま先へと向かった。 小瀬の細道(チェックポイントA) ○先行隊調査メンバー:烏月揚羽・向坂維胡琉・寒河江由加・福良練・藤八沙耶・行成ハナ・(織ヒカル) 大神山道を登っていくと、最後に大きなトンネルに出る。小瀬の細道と呼ばれ、車で来られるのはここまでだが、魔物が多いため徒歩でここまでやってきた(半分狼に追われてだが)。 ここからはラウム山脈の冷気にさらされ、天井につらら、その水滴により地面にもつららが生えている。 一本道で来たため難なく先へ進めたが、トンネルの途中で石化している狼の群れに合う。 そしてその先に、巨大な壁が行く手を阻んでいた。 それは蒼でも特区クラスの魔物、バジリスウォールだった。 カードの力でバジリスウォールを圧倒する7人だったが、石化をしてくる相手に僅かに苦戦しつつ、なんとか討伐。 先へと進む事に成功したのだった。 ※チャレンジ:バジリスウォール2ターン撃破成功(煌石+1) 具志音山道(チェックポイントB) ○先行隊調査メンバー:志島武生・祠堂統・白神凪・月宮香蓮・日野守桜・柳茜 ラウム山脈の入口の山で、途中に具志音の森と呼ばれる、一年中雪が積もっているにも関わらず緑葉の木々が並ぶ不思議な森がある。 今まではここまでの調査しかできず、この具志音の森を超えると目の前すら見えぬ猛吹雪の逢夢氷壁へと差し掛かるということだけしかわからなかった。 そのため、ここだけは絶対に突破しておきたい。そう思い全員が具志音山道を進む。 具志音の森に差し掛かる時、数名が何かの殺気を感じた。 そして森に入るとむいむいの気配が、誘うように彼らを誘った。 結局、それは具志音の森を利用して作られた魔力のトラップで、特定のエリアにいくと極寒の風が吹いた。 なんとか切り抜け、一同は森を抜ける。 そこには殺意に満ちたむいむいが、先を通すまいと立ちふさがるのだった。 殺戮むいむい二体も退け、後続隊と合流するために待機していると、祠堂がある気配に気が付く。 全員が最初に感じた気配は殺戮むいむいだと思ったが、祠堂が感じたのは最初の殺気の気配と立ち去る者の気配が一緒だということだった――。 ※チャレンジ:殺戮むいむい戦時、戦闘不能者ゼロ(煌石+1) 逢夢氷壁(チェックポイントC) ○先行隊調査メンバーA:祠堂統・東雲直・月宮香蓮・日野守桜・(織ヒカル) ○先行隊調査メンバーB:向坂維胡琉・志島武生・福良練・六角屋灼・柳茜・行成ハナ 調査メンバーAの4名は、ヒカルと共に暴風雪吹き荒ぶ氷の崖へと挑む。 何度も氷の壁に阻まれ、滑って落下しつつもなんとか登りきり、後続のために魔術で作られたハシゴをかけた5名。 しかし、氷壁の崖上にあった鉄の扉をくぐり、待ち受けていたのは氷の巨大なゴーレムだった。 ヒカルは扉から崖下へと投げ飛ばされ、残った4名は逃げ道も閉ざされ、何とか善戦したが攻撃力と体力回復には勝てず、全滅。 そのすぐ後に駆けつけた水鏡率いる後続隊によって、4名とヒカルは辛くも救出されるのであった。 調査メンバーBの6名は、巨大なゴーレムを何とか倒す。 そしてその先へ進むと、待っていたのは一人の老人だった。 その老人は氷の大精霊だと名乗り、色々な事を貴方達に教えてくれた。 逢夢氷壁は要塞として過去に使われており、現在は人間をこれ以上先のラウム山脈へ近づかせないため、またラウム山脈から強力な魔物を外へ出さないため。その他にもかつてこの地を訪れたカーネリアが幻惑のラウムを封じたこと、そして魔槍ベレト、地植伯フェルゼのこと、この先にいる雪竜と神狼には気をつけたほうがいいということ。 言いたいことだけ言った老人は、やがて存在がなかったように貴方達の前から姿を消す。 もう姿は見えないが、おそらく、貴方達がいつも行使している魔術を陰ながら手伝ってくれているのだろう――。 ※チャレンジ:クレインクラインに一発で2500ダメージ(未達成) ブレイズバレー(チェックポイントD) ○先行隊調査メンバー:桐石登也・白神凪・日野守桜・幸村カヤ 氷壁の先へと進むと、まず二つの道に出た。 片方は真っ暗闇で、誰もライトを持っていないため、もう一つの道へ。 その道を抜けると、先ほどまでの寒さが嘘のように溶岩蠢くブレイズバレーへと続いていた。 喋る狼にこの先へ進むなと脅されたが、何も調査してないのにやめるわけにもいかないため、そのまま進む4人。 なんとか溶岩を回避しながら、4人は先へと進むのだった。 ラウム山脈麓(チェックポイントD) ○先行隊調査メンバー:桐石登也・白神凪・日野守桜・幸村カヤ ブレイズバレーを抜けると、今度は山岳地帯へと地形も変化していく。 既に暴風雪は吹いておらず、岩肌が姿を見せていた。 そこへ、ブレイズバレーに現れた喋る狼が立ちふさがる。 部下である狼を沢山引き連れて、最初は高みの見物をしていた喋る狼だったが、4人の協力により徐々に近づくことを許し、ついに自身の下へたどり着かれてしまう。 今まで消耗してきたが、連携により何とか勝つことができ、喋る狼は去っていったのだった。 吹雪の竜グレイシアという言葉を残して…。 ※チャレンジ:5ターン以内に神狼の下へ到達(煌石+1・OPポーション+1) ラウム神殿前半(チェックポイントE) ○先行隊調査メンバーA:向坂維胡琉・寒河江由加・白神凪・瀬名波那智・福良練・藤八沙耶・柳茜・(織ヒカル) ○先行隊調査メンバーB:向坂維胡琉・志島武生・白神凪・瀬名波那智・月宮香蓮・藤八沙耶・六角屋灼・柳茜・(水鏡流星) 氷壁の大怪我から回復したヒカルと共に、一行はラウム神殿へと足を踏み入れる。 そこには太陽・雨・風をモチーフとした宝玉があり、それを使うことで先に進む道を作るパズル的なトラップがあったが、それをクリアしつつ先へ進む。 先に待っていたのは吹雪の竜、名をグレイシアと言った。 彼の竜は古き歴史をも知っていそうだったが、それを知るには先へ進め、そして先に進むには彼を倒さなくてはいけなかった。 全員死力を尽くしたが、氷のレーザーや暴風による凍結や裂傷、更には吹雪を起こして体力や魔力を奪い、全滅してしまったのだった。 その後、回復した調査メンバーAは、後続の部隊と大怪我をしているメンバーを入れ替え、雪竜に再戦を挑む。 先程の傷があったためか、思ったより早く雪竜を下すことに成功。 そして雪竜に力を受け、ラウム神殿の奥地へと踏み込むのだった。 ※チャレンジ:5ターン生き残る(未達成) ラウム神殿後半(チェックポイントF) ○先行隊調査メンバー:向坂維胡琉・志島武生・白神凪・瀬名波那智・月宮香蓮・藤八沙耶・六角屋灼・柳茜・(水鏡流星) 神殿の最奥はカタコンベみたいな墓所だった。 辺りがどんどん暗闇に包まれていく中、突如明るい部屋へと出た。 そこには大きな柩があり、中には五大悪魔の一人、幻惑のラウムがいた。 ラウムは雪竜を倒してくれた礼に、質問に答えてやるといって、全員の質問を聞き出し答える。 実はその受け答えが、悪魔の契約であり願いを叶えた対価として、命をもらうというものだった。 しかし、そこにちょうど遅れて駆けつけた水鏡の機転によりラウムは消滅した。 だがラウムが封じ込められている玉は白神凪へと渡り、まるで呪いのように付き纏うのだった――。 デモンズロード(チェックポイントG) ○先行隊調査メンバー:板垣勝猛・桐石登也・向坂維胡琉・祠堂統・月宮香蓮・日浦博喜・行成ハナ・幸村カヤ(織ヒカル) 戻っている途中、貴方達は真っ暗闇のエリアを見つける。 おそらくブレイズバレーとは逆方向に伸びていた、真っ暗闇の道だろう。 今度はヒカルの魔術で明かりを照らすことができたので、そこを調査しつつ帰還することにした貴方達。 後続のために明かりをつけながら進んでいくため、先行して明かりをつけていくヒカルを守るために8人は漆黒の扉とたくさんの蟻の影と対峙した。 連携により漆黒の扉を撃破、および蟻の影の撃破をすることはできたが、いくらでも増えてくる蟻の影の魔物にキリがなく、最終的に増えきった影に全員倒されてしまうのだった…。 目を覚ますと、氷壁の中だった。 先に到着したヒカルが言うには、狼が皆を運んだという。 それは登也やカヤがあった神狼だったのかどうかは、確かめる術はもう無い…。 ※チャレンジ:シャドー10体撃破(煌石+3・OPポーション+1) 具志音山道・帰り道(チェックポイントH) ○先行隊調査メンバー:烏月揚羽・向坂維胡琉・寒河江由加・東雲直・白神凪・六角屋灼・福良練・柳茜・(織ヒカル) 帰還中、先行して魔物を退治している貴方達は、具志音山道にて気配を感じた。 男達は一人はひょうひょうとしたつかみどころのない男で、もう一人は包帯で全身をぐるぐる巻きにした男だった。 彼らの目的は、凪が持つ黒耀玉。 戦闘となり、圧倒的な能力で苦戦を強いられたが、なんとかヨミというひょうひょうとした男は捉えることができた。 しかし、もう一人の包帯男は別格の強さで、すぐに全滅させられてしまうこととなる。 凪は黒耀玉を回収されてしまうのだった…。 ※チャレンジ:ヨミ、もしくは包帯男のHPを半分まで減らす(煌石+1・OPポーション+1) 葵ギルド(チェックポイントI) ○調査メンバー:向坂維胡琉・寒河江由加・志島武生・祠堂統・白神凪・月宮香蓮・日浦博喜 ラウム山脈の調査終了から一夜明け、衝撃の一報が入る。 織ヒカルが水鏡流星によって殺害された、ということだ。 貴方達はギルドに向かうと、葵ギルド長の司城に連れられ、東十常剣(つるぎ)と神崎信がいるギルド長室に通される。 そこで事件の概要をきいた貴方達は、いくつもの選択の中から水鏡との面会、そして第一発見者のピザ屋の店員と会うことにした。 水鏡はすっかりやつれており、第一発見者のピザ屋の店員も同様だった。 結局犯人はわからず、水鏡は飛鳥の譲歩により保釈されはしたが、素直に喜べない結末となってしまった…。 また、ここからは余談ではあるが、後日彼のクラスメイトが、織ヒカルの持ち物の一つ、黒い玉がなくなっている事に気がついたとの報告があった。 戻る
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/146.html
8月18日、午後17時。 志島武生は、バイト先であるダイニングバー「KOTAN」のバイト帰りに、ふとあるエリアに寄ってみた。 バイトの店長が、ちらっとあそこはヤバイんだよ、本当に。と言っていた場所。 美森町の川区。 バイト先の隣の町にある美森町。武生は行ったことは無かったが、隣町くらいの名前はわかる。 しかし、川区というのは初耳だった。 興味本位か、それとも何を思ったかハンターとしての勘が働いたのか、武生は美森町の川区へとやってくる。 徒歩でも15分くらいだったので、かなり近い場所といえよう。 こんな場所に、本当に何かあるのだろうか。 一通り探索を終え、特に何もないから帰ろうとしたその時だった。 「……」 ちょうど人気のない廃マンションの屋上に、一人の男が立っているのが見えた。 「おい!」 廃マンション。たった一人。屋上。 その時、武生にはその人物が自殺しようとしているのを本能的に察したのか、声をかける。 すると男は虚ろな表情で武生を見た。 が、すぐまた視線はマンションの下の地面を見下ろした。 「……っ」 武生はマンションへと入った。 おそらく止めても無駄で、力尽くで飛び降りを阻止するしかないと思ったからだ。 正直、今日来た事を後悔した。 このマンションは5階建てで、はっきり言って今から屋上の男の所へ行っても間に合わない。 かと言って下にいても、どこに落ちてくるかわからない人物をうまく受け止めることができるものか。 それがハンターのように、ハンターカードで身体能力が鍛えられているなら、落ちる時に何かワンクッション魔術等でフォローすればいいが、相手は見るからに一般人。 魔術なんて撃てば、下手をすれば殺人になってしまう。 そう言い聞かせ、マンションの中へと入った。 本当は飛び降りた時、救出を失敗して自分の目の前で落ちる瞬間を見るのが嫌だったからかもしれない。 とにかく、今は上へ向かおう。 そう思った時、ドン!!という大きな音が外から響いた。 ――遅かった。 見なくても、武生には理解する事ができた。 「マジかよ……」 やるせない気持ちのまま、後ろを振り返り外へと戻ろうとした瞬間だった。 「……!」 武生は見てしまった。 落ちた死体が起き上がり、首が180度回転した状態で頭に穴が空いたまま、こちらへとやってくるのを。 マンションへと戻ろうとしているのを。 「なんだアレ」 額に僅かに汗をかきながら、後退りをする。 と、低音で何かが動いている音が聞こえている事に気がついた。 エレベータだ。エレベータが動いているのだ。 前には魔物ではない、元人間だったものがどんどんマンションへ近づいてきている。 背に腹は変えられない、ちょうど1階についた合図をエレベータが報せる『ピン』という音を頼りにエレベータへ乗ろうと180度ターンをした。 目の前に、エレベータから半身だけ出している化物が、武生を見ていた。 ☆☆☆ 8月18日午後19時。 はっ、として、武生は起きた。 気が付くと、辺りは薄暗くなっていた。 日がもうすぐ沈む。 「……2時間も寝てたのか?帰るか……」 辺りを見ても、何もおらずエレベータも止まっていて開かない。 そもそも、既に廃マンションなのだ。エレベータが動く方がおかしい。 だから、特に何もなかった。 そう思いたかったが、外にはおびただしい血の量と、そこには飛び降りた男がいた。 引きつった表情で、その男をまじまじと武生は見た。 やはり頭が180度回転しており、頭に穴が空いている。 「本当に来なきゃよかった」 飛び降りた男は、金属バットのようなものを武生に振るった。 動きはハンターである彼よりも早く、武生は咄嗟に右腕でガードをする。 「っ……!」 右腕が骨折したようで、激痛が走る。 しかし、そんな事を気にする事はできず、死体を蹴り飛ばしてこかす。 その間に、急いで廃マンションから逃げ出した。 だが、すぐに立ち上がると男の死体はバットを持ったまま武生に向けて走ってくる。 先程の蹴りは全力だった。 いくら力がないとは言え、一般人ならそれで暫く起き上がれず悶絶するような一撃だった。 それなのに下手な魔物よりタフな死体は追いかけてくる。 武生は近くの公園へと入り、トイレの個室へと隠れた。 そこに、死体はやってくることはなく、何とか撒いたようだ。 「……まずは連絡するか」 痛む右腕を堪えながら、武生はギルドへとヘルプのメールを送った――。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/23.html
基本 ここでは、メインイベント・サブイベントのルールについて説明します。 ■メインイベントとサブイベント メインイベントとは、数ヶ月単位で続くストーリーの事件・催し物などの事です。 中には他国へ向かう内容もあります。 サブイベントとは上記以外の、主に大和内部が舞台の事件などで事件の解決や、依頼主の希望を達成する事を目的とします。 ここでは便宜上、両方をまとめて『イベント』と呼びます。 ■依頼参加期間 依頼は、月に一度開催されます。 依頼参加者募集告知は、それぞれ依頼実施の2週間前に行なわれます。 (例:11月実施の依頼→10月後半に募集告知を発表) 依頼への参加は1ヶ月に一度しかできません。 依頼参加期間・募集期間は依頼仲介所のイベント一覧及び更新履歴で確認する事ができます。 なお、サブイベントに参加中であってもメインイベント・特別講習への申し込みは可能です。 ※ただしPCのステータス・魔術は開催時のアナウンスに従ってください。 ■報酬 依頼をこなすと報酬が貰えます。 報酬額は依頼募集時の告知で確認する事ができます。 報酬は基本的にはお金ですが、それ以外にもアイテム等といった特殊な報酬の場合もあります。 報酬のハンター名簿反映はイベント終了後に行なわれます。 ■ステータスとロール イベントでは、PCの行動結果は全てダイスで判定されます。 この判定の基礎となる情報が各PCのステータスです。 以下、各ステータスと行動例です。 技能...力の強さ、手先の器用さなど (行動例 → 扉の開錠・物を破壊する・重いものを動かす、など) 知識...知識、観察力、記憶力など (行動例 → 文字解読・機械操作・魔力感知、など) 感覚...直観力、瞬発力など (行動例 → 気配察知・逃げ足の速さ、など) 精神...忍耐力、集中力、注意力、など (行動例 → 石を受けつつ先へ進む、身を潜める、など) ■イベントの参加方法 これらのイベントに参加するためには事前申込が必要となります。 イベントが発表され、参加者募集の告知が出たら、参加申込を出しましょう。 参加申込方法・注意事項などは、【イベントルール-参加方法】で詳しくご説明致します。 ■イベント用語 イベント時に良く使われる用語です。 □EM: Event Master イベントの主催者です。イベント中はEMの指示に従ってください。 SMやGMがEMとなる事が主です。 □HP: Hit Point PCの体力を示します。戦闘中にダメージを受けること等により、この値が減ります。 HPは魔術やアイテムによって回復させることができます。 0になると気絶となり、戦闘不能になります。(死亡ではありません) HP算出時には、アイテム補正等は含まれます。 □MP: Magic Point PCの魔力を示します。魔術を使用すること等により、この値が減ります。 MPは特殊技やアイテムによって回復させることができます。 0になると魔術が使用できなくなります。 また、MP算出時には、アイテム補正は含まれます。 □OP: Original Point PCの技力を示します。特殊技を使用すること等により、この値が減ります。 OPは魔術によって回復させる方法はなく、同じ特殊技か、アイテムでのみ回復できます。 0になると特殊技が使用できなくなります。 また、OPは固定数値となり、特殊な条件を満たすことによりその上限を上げることが可能です。 □ステータス: ハンター名簿に記載されているステータスのことです。 なお、名簿記載のステータスにはアイテム補正が含まれています。 □ダイス: 100面ダイスと6面ダイスの2種類があります。 主に、6面ダイスは戦闘中、100面ダイスはそれ以外のときに使用します。 □クリティカル: 100面ダイスを振って10以下だったときのことで、この場合は難易度の高いロールでも成功となります。 しかし、EMがふさわしくないと判断したロールはこの限りではありません。 また、戦闘中6面ダイスを振って6が出たときもクリティカルと呼びます。 クリティカルだと通常よりも大きなダメージを与えることができます。 (同意語:必殺の一撃・会心の一撃など) □ファンブル: 100面ダイスを振って90以上だったときのことです。 この場合は、どんなに難易度の低いロールでも失敗となります。 クリティカルの反対の意味の言葉です。 ■イベント行動関連 イベント時に可能な行動例です。 以下はイベントチャットを基本としていますが、イベントBBS・イベントメールでも以下の行動を基準にお考え下さい。 非戦闘時(主に探索・移動など) □攻撃: 6面ダイスを使用。 技能判定で攻撃。 障害物(通路を塞ぐ岩など)を壊す。 例:脆くなったドアを攻撃して破壊する、通路を塞ぐ壊せそうな岩を破壊する、等 □魔術・特殊技: 6面ダイスを使用。 魔術・特殊技を放つ。 ハンターは独自の判断での魔術使用が認められていますが、意味なく無意味に発動したりすれば、 それだけ評価は下がるので注意してください。 基本的には、魔術発動は最終手段と用いる事がハンターの中では鉄則のようです。 ※EMは企画申請の段階で許可を得る事。 例:フロイントで脆くなったドアを破壊する、シルフスで辺りのゴミを吹き飛ばした後に探索する、等 □回避行動: 100面ダイスを使用。 PCの行動にもよるが、主に基本判定能力は感覚。 例:岩が突然振ってきた! いきなり不意打ちを食らった!等 □移動行動: 100面ダイスを使用。 移動時に罠があった場合は、その数値を判定に用いる。 事例:○○に移動、等 □探索行動: 100面ダイスを使用。 その時の行動によって、判定能力や成功率が変化する。 基本判定能力は感覚。 例:部屋を探索、ドアを注意しながら開ける等 □何もしない: 発言や書込みが無い場合。 進行状況やEMの都合によっては自動的に移動・その他イベントに沿った行動となる。 □特殊行動: PC特有の、非戦闘時のみ行える行動。 必ず一人一つ所持しており、発動の際にはOPを使います。 魔術・特殊技の系統の行動になる場合もありますが、特殊行動に限っては評価の例外になります。 戦闘時 □攻撃: 6面ダイスを使用。 技能判定で攻撃。通常攻撃のこと。 基本的に体術となる。石を投げたり、道具を使う場合はその他に分類される。 数値の分だけ敵にダメージ。 □魔術・特殊技: 6面ダイスを使用。 魔術・特殊技を放つ。 □魔術抵抗: 6面ダイスを使用。 知識判定で抵抗。 状態異常等を防ぐ。 EMの指示が無ければ、この判定は自分からは行わない。 例:対象PCの魔術抵抗数値(200)→ 敵の状態異常魔術 抵抗数値(100)の場合は成功 □逃走: 6面ダイスを使用。 敵によって設定されている規定の逃走数値まで数値を上げれば、逃走完了となり、全員が逃走する。 その場にいるメンバーの意思によっては個別逃走も可能。 敵の強さや数によって逃走数値が変化する。 感覚で判定。 例:敵ABCから逃走する場合、逃走数値(0/100)となり、100まで逃走数値を溜めれば逃走成功。 □その他: 100面ダイスを使用。 その時の行動によって、判定能力や成功率が変化する。 自分のターンに何もしない場合もこのその他に含まれる。 その際の行動は「何もしないので」確実に成功する。 イベント時に取れる行動は必ずしも上記のみとは限りません。 発想次第では、PCが意外な行動を取る場合も考えられます。 その際はGM或いはEMの指示に従って下さい。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/192.html
8月19日午後21時。 幸村カヤは粥満の市民図書館にいた。 ふと時計を見ると、21時。 図書館の職員に頼み込み、許可をもらって調べ物をしていた。 「マキさん…どうしちゃったんですか…」 塚田マキ。 先輩ハンターである彼女には、ここに来る前に何度も連絡を試みたし、メールも送った。 しかし返事は1回も無い。 時計台の方も行ったが、ハズレで特に何もなかったのだ。 日野守桜とは、そこまでに何度もやり取りをし、彼女へとある事を頼んだ。 18時頃だっただろうか、時間がかかりそうな内容だったため、彼女からまだ連絡がないのは理解できる。 だがマキは。 彼女はメールを送ったっきりだ。 不安が脳裏によぎりつつも、職員に聞いた話、それから桜から聞いた話を元に、ある資料をカヤは見つけ出すことに成功した。 もう何十年も前の新聞の切り抜きである。 そこには粥満、茜間のリニアモーターシステムの開通記録が載っていた。 「あった!」 その新聞の切り抜きにたどり着いたのは、時計台で無為な時間を過ごしていた時に来た、桜からの電話だった。 ☆☆☆ 『そういえば怪異について聞き込みをしていた時に、初老の駅員さんから聞いた話なんですが…昔、茜~粥満間の道には処刑場があったらしくて。 既に使われていなかった処刑場跡はリニアモーター開設と同時に完全に整地されたらしいです』 そう桜は言っていた。 そして、茜ギルドに問合わせた所、新城ギルド長が対応してくれて、珠洲森蘭子の家の住所と顔写真を送ってくれた時に彼が一言呟いた言葉があった。 ……。 『そういえば、幸村さんは牛夢担当でしたか?』 「あ、はい。そうですけど…」 それが何か?と言い返そうとすると、ふふ、と含むような笑みが電話越しから聞こえた。 『茜~粥満間の処刑場の話までは突き止めたそうですが、ではこれは知っていますか? 昔、その処刑場では処刑の際、牛をモチーフにした覆面をした執行人が行っていたそうですよ。 牛の理由は、なんでも初めて執行人になった男が酪農家の家の出で、極度な臆病者だったからだそうです』 「臆病者だから、覆面をして…ですか?」 『ええ。祟りとか、殺す相手に顔を見られて恨まれるのが怖かった、という説がありますが、果たして真相はどういうことやら』 「…桜さんが先程調べた事を、なんでそこまで知ってんですか…」 『ギルド長ですから』 楽しむような笑みを電話越しから響かせる相手の口調に、明らかに今回の件を知っている様子があった。 それ以上聞いても、さあ?とかわかりませんを返す相手に、疲れたようにそうですか、と返し礼を言って電話を切ろうとした時。 『一応、元処刑場があった場所の地図も添付しておいてあげます。他にも別の怪異も入っているので、私個人が貴方に助力できるのはここまで。死なないよう、頑張ってください?』 ☆☆☆ 今思えば彼なりの激励なんだろう。 新城とは30分前の電話だったため、そろそろ地図が来るはずだ。 それが来たらすぐに行動に移るので、今のうちに情報は調べておきたい。 ―リニアモーター開設!― 茜~粥満間にリニアモーターが開設された。 出雲の技術協力を得た最先端のこの移動手段は、電車などでは比べ物にならないスピードを出せるという。 この開設記念に3日間、通常の半額で乗る事が可能なキャンペーンを行っているため、是非とも一度は乗って、その速さを体感するといいだろう。 一方、地域住民からは反対意見も出ていた。 リニアの走った後の風圧により、農作物が倒伏する影響が出てしまう。 処刑場跡には慰霊碑が建てられていたのに、それを移動するのはどうか。 といった声もあったが、慰霊碑はできるだけ近くに移す事が決まっており、事前計測によればリニアが通った後の風速も、農作物などに影響を与える程度ではないと判断されたため、地元住人は安心して欲しい。 ……。 新聞を見ていると、新たに来たメールを確認する。 茜ギルドからだ。 住所、地図が添付されており、メールの本文は大したことない内容だ。 珠洲森蘭子の住所を確認するが早く、カヤは図書館から飛び出た。 ☆☆☆ 8月19日午後22時。 カヤは携帯にメールが来ている事に気が付く。 桜からで、その内容はカヤが頼んだ内容で、以下の通りだ。 『ここ数日の乗客名簿を貸して戴けたので、記します』 その言葉の後に記されている名前に、ここ最近、カヤが夢の中の車掌アナウンスで聞いた名前がちらほらと見つかる。 さすがに全員ではなかったが指定席を予約した名前の中に、夢で呼ばれ、現実で死亡した人物の名前だった。 そして、どれも粥満から茜へ向かうリニアに乗車していたことに気がついたが、返信等は行わずに今は目の前の建物を見る。 「ここが…」 粥満の郊外、とまではいかない程の外れにあるマンションの一角。 そこに珠洲森蘭子が住んでいた部屋がある。 大家にハンターである事を明かし、部屋の鍵を貸してもらい中へと入ろうとした時、携帯が鳴った。 表示は見知らぬ携帯番号。 「もしもし…?」 ザザザ、とノイズが聞こえる。 何かを叫んでいるように聞こえるが、よく聞こえない。 「マキさんですか!?」 だが、カヤにはなぜかそう思った。 と、同時にメールも届いたため、通話をしつつメール確認ボタンを押す。 『家の中にいるから、カヤも早く来てくれ』 と、相手のアドレスが文字化けしているメールだ。 急いで部屋の中へと入ろうとしたカヤに、電話からノイズと共に大声が聞こえた。「くるな!」と。 色々とマキの行動に疑念があったカヤだが、それでも今この瞬間は彼女のその言葉が嘘偽りのない、純粋にカヤを心配しての発言だと理解した。 「できません!!」 扉を開けた瞬間、カヤは光に包まれ意識を失った。 ☆☆☆ 8月19日午前23時。 目を開けたカヤが見たのは、ギロチンにより一人処刑された所だった。 その次は…マキだ! 「バカ!なんで来たんだよ!」 「マキさんが死ぬなんて絶対に絶対に、嫌ですからっ!」 マキの足がギロチンの所で止まる。 魔術は使えない。 全力でカヤは走り、マキを突き飛ばす。 コンマ1秒遅ければ、マキは上から降ってきたギロチンに真っ二つになっていただろう。 息を切らすカヤと驚いた表情のマキ。 なぜかは分からないが、体が自由に動く。 そして、マキを救うことができたのだ。 その様子を見て、ギロチンの左右に居たミノタウロス達が怒り狂った。 『駆け込み乗車はおやめください~。このリニアは塚田マキには止まりません。次は幸村カヤ~幸村カヤ~』 「カヤ!!」 カヤはふっと目を瞑り、そのまま上がったギロチンの下へとゆっくりと歩き出す。 マキの悲鳴にも似た叫び声を聞き、笑みを返した。 「その先が車掌室!」 ここが先頭車両なのは間違いない。 ギロチンの下で立ち止まらず、むしろ駆けだした。 ミノタウロス達も予想外の行動に対応が遅れる。 だが…カヤの希望は潰える事になる。 車掌室には誰もいないのだ。 自動操縦でこのリニアは動いているようで、何もなかった。 車掌室に何かあると思っていたのは、間違いだったのだ…。 「モオオオオ!」 ミノタウロス達が斧を構え、カヤへと振り下ろす。 が、その一撃はマキがミノタウロスを吹き飛ばしたため、カヤにダメージは無かった。 「なにぼさっとしてんだ!こっちだカヤ!」 「は、はい!」 マキに手を引かれ、後続車両へと走った。 ☆☆☆ 二人は後続車両へと逃げ込む。 ミノタウロスは足が遅く、追いつかれるまで後ほんの僅かの時間はあるだろう。 「…今はあんたが忠告を無視して来た事には何も言わない。 だから、一緒にこの場所から出るよ。 それから…ありがとな、カヤ」 「はいっ!」 息を整え、照れくさそうに言うマキの言葉に笑顔で返すカヤ。 後続車両の一番最後尾。 そこには緊急用の電話が取り付けられていた。 マキは得意そうに受話器を指さす。 「これであんたと連絡が取れたんだ。 取れた、といってもノイズが酷くてとてもじゃないけど話せたもんじゃないけどね」 受話器を取る。 プッシュボタンはついているものの、基本的に先頭車両の車掌室へと連絡をとるためのものだろう。 「もし誰かに連絡をとりたいなら、これを使うといい。 色々と利便性は悪いが、緊急時ってわけだしね」 それから、マキは外への扉を開ける。 簡単に扉は開くが、止まっているのか真っ暗闇の空間が広がっている。 「さっきはアンタと連絡をとってたら、あたしのアナウンスが流れてそのまま先頭車両へ戻っちまった。 だから、今度こそこの先へ行けそうだ。 さて、カヤ。あたし達の選択肢は3つ。 1つはここで目が覚めるのを待つ。 2つ目はあのミノタウロスを倒す。魔術も特殊技も使えない以上、体術じゃ間違いなく限界があるだろうが…。 そして最後の3つ目は、この車両から降りて、助かる糸口を探す、だ。 あたしはこの先に行く。もう暫く目が覚める気配はなかったからね。 だが、それはあたしの場合であんたはすぐ目覚めるかもしれない。 強制はしないよ、あんたが決めな」 マキはそういって闇の中へと進もうとしている。 先頭車両の方から、ミノタウロスの鳴き声がどんどん近づいているのもわかる。 カヤやマキの荷物が服以外ない今、電話を使うならせいぜい一人くらいしか無理だろう。 ミノタウロスがいくらノロマとはいえ、それ以上は時間が無い。 そして、マキのいう3つの選択のどれか一つを貴方はとらねばならないだろう。 ※現在夢の世界ですが、移動先にカヤ専用の場所以外を選択した場合、夢から強制的に覚める事となります。 ※一度現実世界に戻ってから、再度夢の中へ戻ることはできないため、お気を付けください。 ☆☆☆ カヤ…HP870/MP300/OP47/状態:夢の中(夢の中だと魔術特殊技が一切発動しない)
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/102.html
行成ハナストーリー内容 第一話【邪眼使い】 参加メンバー:行成ハナ(メイン)・鬼ヶ原空・向坂維胡琉・志島武生・祠堂統・柳茜 依頼を終え、それぞれ葵のターミナルに偶然集まって帰宅しようとしていると、見覚えがないリムジンが貴方達の前にとまる。 そのリムジンの中にいたのは、行成ハナの祖父の国木田明夫だった。 彼は土御門伍代と共におり、リムジンは伍代の車のようだった。 紅までリムジンで送ってくれることになり、車に乗る貴方達。 なぜ国木田が伍代と共にいたのか、どうやら伍代が無理を言って面会時間を取ってもらったようだが、詳しい話を聞こうとし、伍代が答えようとすると国木田に遮られる。 妙な空気が続いたまま、途中で国木田は下車し、用事で別な場所へと向かった。 彼がいなくなった事をいいことに、伍代は国木田が宮廷魔術師の一人ということ。 そして、ハナの目に関する特殊技は、国木田の得意とする目に関する力と同様らしい。 『邪眼使い』と呼ばれた国木田明夫は、宮廷魔術師だった。 皆身近なハナの祖父が、という衝撃と、ハナは自分の祖父がまさかの宮廷魔術師という衝撃に驚きを隠せなかったが、国木田は職業柄、暗殺や陰謀などが当たり前の世界で、ハナや家族に迷惑をかけまいとする心をわかってほしいと伍代に言われる。 元ハンターで、現在は宮廷魔術師の国木田明夫。 色々と聞きたいことは尽きなかったが、リムジンは紅に着いてしまい、ハナを含めた貴方達は下車しなくてはいけなくなったのだった。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/10.html
■ 紅(くれない) 大和で2番目に広い都市であり、最も人口の多い都市。 ベッドタウンとして開発されてきた紅は、他の都市に比べると非常に平凡な都市であり、ある意味全てのものが揃っている都市といえます。 学校等の教育機関は治安の良さから多くが紅に集中しており、一部の特殊な大学を除いた、実に80%の教育機関が紅に置かれています。 また、生活の為のスーパーマーケットやショッピングセンター、デパート等も充実しており、生活していく為のもので紅で揃わない物は無いといえるでしょう。 大和の中で最も平野部に位置する為に、土地自体が起伏はそれ程無く、海や山といったものはありません。 従ってピクニックやハイキングは公園や湖へ行くといった程度しか出来ませんが、 その代わりにアミューズメント施設は遊園地から、釣り堀まで各種揃っています。 紅から各地へ移動する為の交通の便も整えられており、(空・海)船便以外の全ての交通手段を利用する事ができます。 しかしやはり最も手軽に他都市に行けるものは、リニアモーターシステムでしょう。 【紅を象徴する建物など】 私立神風学園 初等部、中等部、高等部、大学部の4つを有する広大な敷地を持つ学園であり、 ハンターを養成するために宮廷と密接な繋がりがあるといわれている場所です。 特に高等部以上は実際にハンターの任務を受けられる事から、ハンターを目指す子供達にとっては憧れの場所であり、 世界でも指折りのエリート学園とも言われています。 ハンターギルド神風学園支部 神風学園の一角に設置されているハンターギルドの支部。 ハンターギルド紅支部より規模は小さめで、余り重要な案件は依頼はされないという配慮がされています。 所属しているハンターは神風学園の生徒全員になり、Gクラスハンターと同等の活動が行えるよう活動が行われています。 花時計広場 ターミナル前に作られた広場で、紅の代表的な待ち合わせスポットです。 四季折々の花で作られた巨大な花時計を中心に、緑あふれる都心のオアシスとして親しまれています。 冬はイルミネーションで彩られるのも特徴です。 B'sカフェ 神風学園から徒歩5分の場所にある、知る人は知る隠れた名店です。 ここのオムライスが人気で、それを目当てに外国からやってくる美食家達もいます。 紅では神風学園のカフェテリアと並ぶ、学園生徒達の憩いの場としても利用されています。 ラウム山脈 大和最西端の大神村から更に西に広がる大山脈。 飛鳥との国境も兼ねている山脈ですが、豪風雪の地帯で山頂に到達した者はまだいません。 魔物すらほぼ棲息せず、自然の力によって何人も阻まれています。 かつて大和を滅ぼそうとした5体の悪魔の一体、幻惑のラウムの名前がつけられていますが関係性は不明です。
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/66.html
1 雑貨屋タイショ―。 入口には、タイショ―の店主が外で店先の掃除をしていた。 貴方達4人のハンターに気が付くと、店主は鼻を鳴らす。 店主「ふん、別の奴らを連れてきたところで、貴様らと話すことなど何も無いわい! 特にハンターはいけ好かんのばかりじゃ!我が物顔で他所の地へ足を踏み入れ、荒らすだけ荒らして去っていく。 本人達はいい事をしているつもりでも、結局のところ上から目線なんじゃ。 どいつもこいつも、あれしてやるから物を売れ、これしてやるからあれを教えろ、そればっかりじゃ。 本土から離れたこの地に、物など満足にも届かんのに、それをハンターへと優先的にやったばかりにわしの孫は…!」 そこまで怒鳴るようにまくしたてると、しまったと言わんばかりに口を閉じる。 貴方達が何かを言う前に、さらにその背後から声が聞こえた。 「聞いちゃった~聞いちゃった。へーえ、お爺さんのお孫さんなんだ、田中まゆみ」 背後にいたのは鎮守由衛。貴方達の後からついてきたようで、軽く店主を馬鹿にするような調子で笑う。 鎮守「でもさあ、自業自得なんじゃないの?そうやって情報を持ってるのに口を閉ざしたり、調査に必要な物すら売ってやらないから、嫁さんだけでなくお孫さんも失うんだぜ?」 店主「き、貴様なぜわしの連れの事まで知って…!?」 鎮守「え、だって立ち聞きしちゃったから」 明るい顔で、簡単にネタバレをする鎮守。 管野暢弘が仲間と話していた、と説明するように貴方達へも説明をする。 その事を更に追及しようとして、管野に殴られていたのは想像に容易いだろう。 店主「…」 鎮守「僕は詳しい事情を知らないけどさ、全部お爺さんの責任だってのは理解してるんでしょ? だったらさあ、償わないと。せめて僕らに情報とか教えたりするのが筋ってもんじゃあない?」 店主「…黙れ…!去ね!!わしの前から消えろ!!」 鎮守「あれあれ?図星突かれて怒っちゃった?参ったぜこりゃあ、僕はそんなつもりなかったんだけどなあ」 店主「うるさい!!」 店主は、掃除をしていた箒で、バシバシと鎮守を叩く。 「ひえー参った」と言いつつ、鎮守は逃げて行った。 ぜえはあと息を切らしながら、店主は貴方達を睨むような視線で見た。 店主「…どうせ貴様らもわしのせいだとでも思ってるんじゃろ。そうじゃ、あいつも孫も…わしのせいで…」 ひどく落ち込んでしまった店主を、慰めたのは幸村カヤだ。 もちろん、心の底からすべての理由がそう思っているわけでないだろうが、心象を良くしようと店主を慰めた。 すると鎮守に図星を指摘されたのがよほど効いたのか、彼は落ち着きを取り戻す。 店主「…先ほどの小僧と違って、貴様らはまだ話せる奴のようじゃの…。中へ来い、外でそう待たれていても営業妨害じゃ、少しなら時間をとってやる」 それが功を奏したのか、店主の言うように貴方達は店の中へと入った。 2 店主「3年前の事件など思い出したくもない。全ては…邪神への生贄なんじゃ」 貴方達はまず、店主の名前が田中大正(たなかおおまさ)で雑貨屋タイショ―という事を聞いた。 そこから、孫と言っていたことを照らし合わせて田中まゆみとの接点が理解できる。 調査で必要そうなものを買い揃えた後、話を更に店主から聞く。 店主「邪神ランマー、話くらいは聞いたことがあるじゃろ」 実際、この中で誰もその話を知る者はいなかった。 店主は知っていると思っているようで、言いだし辛かったが蛇姫神紗咲良が正直に知らないと言ったため、そこの説明から始まった。 店主「邪神ランマーについては詳しくは知らん。栄命島の奴らが勝手に崇拝していた神じゃからな。 じゃがこの辺りを守る神と呼ばれており、わしも漁師だった頃はよくランマーに祈っていたわい。 人の命と引き換えにその地に反映をもたらす神。だから邪神と言われておるだけで、別に生贄を出さなくても豊漁の時は豊漁だったので、やがてその文化は廃れた。元々、栄命島から来た文化じゃからの。 わしが長老会に入るまでは、そこまで気にしたことはなかった」 しかし、と彼は話を続ける。 店主「せがれへと船を譲り…と言っても漁師にならず、本土に働きにいったがの。まあとにかく引退を決めた時じゃった。 当時の村長…今でいう元村長に、長老会へと誘われたのは。 年寄りは大体入っている集まりじゃし、わしもあいつ…わしの妻と迷わず入ったよ。 本土へ旅行したり、なんてことはない、ただの老いぼれの集まりだった。 じゃが、もう何年も前じゃ。この集落に流行り病が起こった。 原因はわからんが、元村長は当時、邪神が怒っていると長老会で呟いた。 それからは、どこの誰を生贄にするかの話題で持ち切りになった。 そういう風習じゃった。わしもそれが当然と当時は思っており、誰かを生贄にするのが当然だと思っていた。 わしは自分の息子夫婦は本土で暮らしていたから安心だったせいもある。他人事だった。 しかし、反対する者がいた。わしの妻だ。 わしが何を言っても、妻はそれをよしとしなかったのじゃ。 …数日後、妻はわしの船の中で死んでいた。遺書には、私が生贄となって死ねばこの集落は助かるのなら、とだけ書いてあった」 震えながら、そして涙を呑むように話を続ける。 店主「わしもその時正気に戻った。長老会を抜け、ひっそりとこの雑貨屋を営み始めたのじゃ。 生贄の事は誰にもいっとらん。双三に言っても、わしの妻は勝手に死んだから長老会の連中は罪にはならんと言っての。 わしは絶望した。死ぬことも考えた。その時じゃ、長老会の連中が、毎年行ってる本土の旅行中に、船が沈没して死んだのは」 天罰じゃ、とほくそ笑む店主。 それで話は終わり。帰れ。 そう彼から言われ帰ろうとするが、行成ハナと六角屋灼が田中まゆみの事について改めて尋ねた。 店主「もう話すことは何もない、3年前の事件など思い出したくもないと言ったはずじゃ。帰っとくれ」 最初よりは態度は軟化したが、それでもその事については話そうとしない店主。 貴方達は諦め、雑貨屋から出ていった。 次の日、貴方達は宿で雑貨屋タイショ―が全焼、店主が死亡した事を聞いた――。 (※シークレット1が解放されました) (※遺跡調査時の必要ステータスが、必要な物資調達のおかげで下がりました) (※以後、雑貨屋タイショ―へ行けなくなります。また、施設説明から削除されました) 蛇姫神紗咲良:HP1100/MP100/OP10/状態:普通/依頼P:105 六角屋灼:HP500/MP150/OP10/状態:普通/依頼P:105 行成ハナ:HP500/MP80/OP10/状態:普通/依頼P:170 幸村カヤ:HP550/MP175/OP10/状態:普通/依頼P:105 依頼P内わけ: シークレット達成(15) 別チームが海上調査完了(15) 別チームが依頼・海木樹を10体倒す達成(50÷2=25) 合計:55p 戻る
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/63.html
1 漣港。 そこには6人のハンターが集まっていた。 漁師の男「おお、こりゃあ集めてきたなぁ。…ってちょっと待て、女っ子にはこの仕事はきつくて向かねぇんじゃねぇか?」 そう訝しげに、日野守桜が見られた所を桐石登也が依頼の説明を促し、漁師の男は「まあいいか」と依頼の説明を始めた。 もちろんハンターカードの効果により、どんなハンターでもそこらへんの一般人より遥かに力持ちではある。 それを知ってか知らないか、漁師の男は詳細を説明すると漁のために海へと船を走らせる。 漁師の男「ん…?」 到着まで、体を休めていた貴方達の中で、漁師の男の呟きに気づいたのは志島武生だ。 海上遺跡から、ほぼとんぼ返りでまた海へと出たため疲れはあるが、調査に影響が出るほどではなかった。 漁師の男「いやな、今船が一隻見えた気がしてよ。最近は魔物も多くて、兄ちゃんらが魔物を退治するまで漁には出ないように村長から言われてんだがな」 武生の後に続くように、加賀見皐月と登也も話に混ざる。 漁師の男「なんかよくわからねぇが、俺っちは本土から婿としてきたわけで、島のことは詳しくねぇのよ。 大体は漁に出てるから、村の会合とかは嫁に任せっきりだしなぁ。 今でも会合に俺っちが顔を出すと、島の奴らでいい顔しない奴もいるし、ここの奴らの余所者嫌いは相当だぜ」 どうやら漁師の男が島に婿に来たのが5年前らしい。 そのため、その辺りに関係しそうな話を3人は振った。 そう、3年前に浜辺で起きた失踪事件の子のことだ。 漁師の男「田中さんちのまゆみか。元気ないい子だったぜ。でもこの島には学校がねぇ。大体の子供は本土で学び、そのまま島に帰ってこねぇらしい。だから里帰りで港に来ても父親と一緒で、改まって話をしたことはねぇんだわ。 え?田中さんちかい?教えてもいいんだが…あの人はまゆみと違って、余所者嫌いだから話なんて聞いてくれねぇぞ? 俺っちとすらだって、挨拶くらいしかしねぇしな…」 2 結局、話に進展はなかった。 依頼も失敗に終わった。 漁師の男「うん…まあまた漁に出るからよ、そんな落ち込むなよ?」 漁師の男に励まされながら、貴方達は港へと戻ってきた。 (※田中まゆみの家へいけるようになりました) 加賀見皐月:HP600/MP125/OP4/状態:普通/依頼P:170 桐石登也:HP510/MP150/OP10/状態:普通/依頼P:170 志島武生:HP500/MP150/OP10/状態:普通/依頼P:94 月宮香蓮:HP500/MP350/OP10/状態:普通/依頼P:105 日浦博樹:HP580/MP140/OP10/状態:普通/依頼P:105 日野守桜:HP520/MP120/OP11/状態:普通/依頼p:55 依頼P内わけ: シークレット達成(15) 別チームが海上調査完了(15) 別チームが依頼・海木樹を10体倒す達成(50÷2=25) 合計:55p 戻る
https://w.atwiki.jp/kamikaze4u/pages/19.html
■ 魔物 人間や動物を遙かに上回る生命力、身体能力、及び魔力を持つ生物の総称で、温和なものから獰猛なものまで多種にわたります。 大きさも愛玩動物程度の小型なものから恐竜を思わせる巨大なものまで様々で、無機物や植物のような魔物も確認されています。 無機物系や植物系の魔物は魔力の副産物、動物系の魔物は突然変異等と言われていますが、詳細は不明です。 中には生殖能力を持つ魔物も存在しますが、魔物の起源は何か、それは遥か昔から調査されてはいるものの、分かってはいません。 魔物は心臓の変わりに核を命の源として活動しており、大和のいたる所で見ることが出来ます。 大和の魔物は飛鳥・出雲と比べまだ温厚な魔物が多いですが、それでも蒼は魔物の宝庫とも言える地域で、 いまだ未確認の魔物も多く存在していると言われています。 ハンターギルドによる警備もあり、都市部周辺には凶暴で強力な魔物はいませんが、 蒼だけは特別で安全区域、危険区域、特別危険区域と、出没する魔物の強さに応じて区画分けされています。 最も強力な魔物の出現する特別危険区域では、腕利きのハンターでさえ命を落とす事もある程です。 ■ 魔獣 知能を持った魔物が主にこう呼ばれます。 あくまでも知能というのは一例であって、知能が低くとも太古の凶悪な化け物などは魔獣と呼ばれる事が多いようです。 伝承の悪魔や竜も、魔獣と呼ばれる一種です。