約 3,697,569 件
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/225.html
SED-003 イカロス スペック表 正式名称 SED-003 イカロス 種別 兵士機能拡張用装備(Soldier Enhancement Device) 所属 『資本企業』 全高 0.4m 全長 0.2m 全幅 0.5m 重量 27.5kg 動力系 マグノリアファクトリー社製強化プラスチック製人工収縮筋肉駆動・マグノリアファクトリー社製小型大容量バッテリー、小型高出力プラズマジェット 最高速度 320km/h 武装 なし(ただし非常時には翼部分で物体を切断可能) 乗員人数 1人 その他 メインカラーリング:銀色 概要 資本企業に属する軍需関係企業『マグノリアファクトリー社』が開発した単独飛行用ウィングパック。 猛禽類のような翼を特殊合金と人工筋肉を用いて人間を飛行可能にするほど大型化し、かつ大きめのランドセルに収まるように変形収納させられるようにした装備。 巨大な翼の揚力と小型のプラズマジェットによる推進によって空を本物の鳥類以上に自由に飛ぶことが可能であり、気分はまさしく鳥人間。 パワーも十分以上にあり重武装した人間でも問題無く高速飛行を可能にさせる。 ただし着地の際や事故が起きても大丈夫なように専用の耐衝撃スーツは必須。 付けていないと低空でも落下した際に大変なことになる。 操作方法はヘルメット一体型の脳波感知操縦システムであり、強固なイメージによって翼やジェットを操作する。 また緊急時のために手動操作用のレバーやパラシュートもちゃんと備え付けられている安心設計。 軽量化を追求したため本体には特に固定武装の類は存在せず、基本的に装着した兵士が別途に携行する必要がある。 弱点としては軽量化のため小型かつ大容量のバッテリーを搭載しているが、それでも限界があるため飛行時間は約3時間が限界。 そして防御力も低いため対空機銃なんて当たれば普通に死ぬ(翼は一応そこそこ耐久性があるため盾に使うことはできる)。 当然オブジェクトの存在する戦場では無用の長物なため主に北欧禁猟区へと輸出されている。 最近はスポーツに使ったらどうだ?という意見が出てきたため競技用のモデルを設計中。
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/540.html
椒図/ショウズ/SYOUZU スペック表 正式名称 椒図 分類 陸上専用第二世代 用途 局地防衛用兵器 所属 『大陸』『不成竜』 全長 120m 最高速度 100km/h 推進機関 静電気式推進システム 装甲 10cm×200層 主砲 高出力ヒートレーザービーム砲×16 副砲 試作力場操作式埋伏システム、多用途マニピュレーター、多用途通信システムなど 搭乗者 不明 その他 メインカラーリング:パープル 脱出装置 なし 解説 かつて存在した「竜」になることは出来なかった成り損ないの一匹。 地中に埋伏することで航空探知の欺瞞を行うほか、充実した出力による内部機器稼働による支援を行う通信兵。 推進機関はありふれた静電気式だが、機関と合体する形で存在するローレンツ力を利用した力場操作を行うシステムが存在する。 "サイコキネシス"を実現するためのものだが、実際は電磁操作による力を利用して地中を押しのけ、埋伏するだけのもの。 加えてこの装置は出力を非常に喰らい、埋伏するだけでもJPlevel動力炉を2基必要とするほどの大食らい。 『信心組織』の斥力操作に次ぐ、新たな超能力の模索実験の一環らしいが、明らかな試作品であり失敗作。 しかし埋伏した後は残る動力炉を主砲や内部機器に回せるため高出力の兵装や巨大なシステムを稼働させることが可能。 主砲は球状本体に埋め込まれる形で存在する高出力ヒートレーザービーム砲を16門。 また人工衛星との連携や他オブジェクトとの通信の中継、広域レーダーの使用など充実した後方支援機能を有する。 弱点として埋伏行動中は力場操作をしているため抵抗できず、一方的に撃破される可能性が高いことが挙げられる。 コンセプト 地中要塞と通信中継による後方支援 特徴 地面下に埋伏することによる隠密と全身に存在するハリネズミ型レーザー砲による防衛志向 弱点 JPlevel動力炉を3基搭載しているため火力は高いが維持コストも高い、埋伏行動中は抵抗することが出来ない
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/12762.html
ヘヴィーオブジェクト 重要人物 コメント タイプ1:はがね 鎌池和馬による日本のライトノベル。イラストは凪良。2009年10月から2021年10月まで電撃文庫(アスキー・メディアワークス)より刊行された。公式略称は『HO』。 電撃文庫 秋の祭典2014にて、テレビアニメ化が発表され、PVも公開された。また、電撃文庫 春の祭典2015にて制作スタッフ、並びに放送時期が発表された。2015年10月2日より順次TOKYO MX・MBS・テレビ愛知・BS11・AT-Xにて放送された。 重要人物 キリキザン:クウェンサー=バーボタージュ 通称「ドラゴンキラー」(ポケモンカードゲームより) ワカシャモ:ヘイヴィア=ウィンチェル 多少筋肉質な体格(かくとうタイプ)な意味で ユキワラシorディアンシー:ミリンダ=ブランティーニ 前者は髪型がちょっと似ている…のか?後者は「お姫様」と呼ばれている 性格:おとなしい バルジーナ:フローレイティア=カピストラーノ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/617.html
スクエア444 スペック表 正式名称 スクエア444 分類 用途 所属 『情報同盟』 全長 120m 最高速度 580km/h 推進機関 静電気+エアクッション 装甲 球体部1cm×500層+可動部2cm×250層 主砲 連速ビーム式ガトリング砲×2 副砲 対光学兵器拡散用微弱プラズマ発生装置、レールガン、コイルガン、対人機銃、電子ビーム砲 搭乗者 不明 その他 メインカラーリング:正面・白、背面・橙、右面・青、左面・赤、底面・緑色 解説 装甲を可動させることによる新戦術の発見を目的として開発された第一世代オブジェクト。 球体部、そしてそれに付随するサイコロ状の装甲を一つの面で9つに分け、上下左右に回転させることで迅速に武装の入れ替えが出来るようになった。 サイコロ状の装甲は破壊されても本体である球体部にはダメージは及ばず、パージしつつ装甲を回転させて他の面でカバーすることか可能。また面ごとに武装を分けることにより一つの面だけでも真ん中の微弱プラズマ発生装置で攻撃を和らげながら左右のレールガンやコイルガン部で攻撃するなど、状況に応じた変形をすることで優位に戦闘を進められる。 弱点は回転中はその部分の列は攻撃が不可能なこと。また回転中や可動部装甲への隙間への攻撃には非常に脆いという点も存在する。 特色である装甲の回転についても足回りの関係上、中央列の縦回転は不可能という欠点あり。 コンセプト 可動する装甲、迅速な武装の入れ替え 特徴 複数部に分割された装甲を列ごとに回転させ入れ替える 弱点 装甲の入れ替え中や装甲の隙間への攻撃に弱い
https://w.atwiki.jp/daichiscript/pages/6.html
あああ
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/951.html
グレン=ハイワン 概要 性別 男 年齢 100 名前 グレン=ハイワン 性格 全身を生命維持のための管で繋がれた老人。辛うじて意識だけは保っている 大層な思想を掲げてはいるが、実態は世界が核で包まれて壊れていく光景を見たいだけの狂人。しかし極めて高いカリスマ性で光芒を率いており、彼の本性を知る者は誰一人としていない 解説 全身を生命維持装置に繋がれた一度目を閉じたら二度と目覚めないと思わせるほどに弱りきった老人。瞳には意志の強さと虚ろな諦観が同居している。 強いカリスマ性を持っているが、「全」をよく見ている一方で「個」を見落としがち。導くことはできても救うことはできない。 かつて『大陸』に存在した『大国』において軍に所属し、多くの作戦で戦果を挙げた優秀な指揮官だった。退役後は政界に進出して「国家主席に最も近い男」と称されるほどの高級官僚にまで登り詰める。 しかしオブジェクト黎明期の動乱の勃発に際し、周囲からの要望に応えて軍に復帰。『真人杀戮部队』の発足や『王虎』の建造などの様々な国家防衛に関わるプロジェクトを主導した。(武真龍はこの頃に知り合う。グレンが直々に出向いてスカウトを行った。) その中には国産エリートを生み出すための多くの非人道的な試行錯誤や、万の敵を討ち滅ぼすために千の無関係な自国民を巻き添えにする凄惨な作戦も多く含まれた。 葛藤や苦悩は確かに存在したが、「国を守るため」ならば悪魔に魂を売ってでも進まなければならないと全ての責任を抱え込んだ。 こうして最悪の中で最善を選び続けた先に待っていたものは、『大国』の崩壊と最小限の犠牲で済ませたのに、守りたかったはずの大地で動乱を忘れて争い合う「元人民」達であった。 グレンは彼らに失望を覚えたが、「過去の亡霊の自分が介入するわけにはいかない。きっと自分達で気付いてくれるはずだ」と期待を捨ててはいなかった。 しかし五十年待っても一向に纏まる気配を見せない様子と、現在の『大陸』を終わらせてもう一度自分の目で平和な『故国』を見たいという生涯唯一にして最大の我儘から今回の事件を引き起こす。 『绝命』のエリートであるシュエン=リウに対しては、「利用する者」の責任から衰えによって満足に身体が動かせなくなるまで自らが甲斐甲斐しく世話を焼いた。 シェリンが誤った時はいつも叱らずに嗜める程度だったが、自分のことを「父」と呼んだ時にのみ語気をやや強くして否定した。 これ以上彼に愛着を持たないため、茶番に付き合わせている自分にその資格は無いと思ってのことだった。
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/756.html
NTW-026Ξ ニヴルヘイム(NTW-026Ξ NIFLHEIMR) スペック表 正式名称 NTW-026Ξ ニヴルヘイム(NTW-026Ξ NIFLHEIMR) 分類 試作技術導入第一世代(Prototype weapon Introduction Second generation Object) 用途 新技術試験用兵器(New technology Test Weapon) 所属 『資本企業/マグノリアファクトリー』 全長 150m 最高速度 640km/h 推進機関 エアクッション 装甲 1cm×1000層 主砲 高出力レールガン×4 副砲 液体ヘリウム拡散装置、冷却用レーザー、断熱消磁用液体ヘリウム内蔵真空常磁性体弾頭砲 搭乗者 不明 その他 メインカラーリング:銀色 解説 未だ人類が実現し得ない極低温、−273.15 ℃の『絶対零度』を武装として搭載した技術試験オブジェクト。 269 ℃の液体ヘリウムを周囲に散布、更にそこへ冷却用レーザーを照射することでドップラー冷却、シーシュポス冷却の原理で更に冷却。あるいは液体ヘリウムを内蔵した弾頭内が真空状態の常磁性体で断熱消磁を発生させることにより『絶対零度』に限りなく近い極低温空間を展開する。 戦闘においてはこの空間が熱エネルギーが全て無効化してしまうため、レーザーや光子ビームなどの光学兵器が無意味となる。 またほぼ全ての金属の延性脆性遷移温度より下回っているため、延性から脆性に性質が変わりオニオン装甲や物理弾頭は衝撃に対して非常に脆くなったり破断を起こしやすくなる。 弱点は自身の装甲まで脆くなりやすいこと。オニオン装甲には低温に強い合金が使用されているがそれでも防御力の低下は免れない。 コンセプト 絶対零度 特徴 液体ヘリウムにより周囲環境を擬似的な絶対零度に変化、レーザーなどの光熱エネルギーを無効化する 弱点 余りの極低温により自分の装甲も脆くなりやすい
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/374.html
すくよう スペック表 正式名称 すくよう 種別 戦術級光学式対空兵器 所属 『信心組織』 全高 約10m 全長 約5m 全幅 約5m 重量 約5t 動力系 レーザー式電動炉×1 最高速度 なし 武装 高出力レーザービームユニット、投射孔(約2mm)×1,500,000、広域蒸気圧縮冷凍機構 乗員人数 なし その他 メインカラーリング 黒(レーザー色 白) コンセプト プラネタリウム投影機とエアコンの軍事転用 特徴 半球状に膨大な数の極小レーザービームを解き放つ光学対空兵器。 オブジェクト学を応用した特殊球体に高出力レーザービームユニットを格納。 150万の孔を開けたレーザー原板にレーザー光を当てることで極小のレーザービームを放出する。 また回避を困難とさせるためにランダム性に特化、孔は完全乱数で開け閉めされるようになっている。 さらに本機下部に搭載された機構によって外気の空調を変化させ、蜃気楼や変温層を形成することで自身のレーザーを無作為にねじ曲げる。 弱点 大前提として当然の話だが一切の制御はできない。 レーザービーム1発の威力が非常に低い。人体から特殊合金まで貫通可能だがレーザー直径の大きさが2mmしかない。 また構造的に半球状に極小レーザービームを無差別かつ乱数でばらまくため敵味方の区別ができない。 搭載してる機構によって発生する変温層によるレーザービームの軌道の歪みもそれを強調している。 さらに搭載しているレーザー式電動炉は一度起動すると停止するために多大なる時間を要する。 追記 絶対に「ふわふわしゃぼん」と併用しないこと。乱反射しレーザー軌道が完全に予測不可能となる。 上記の条件に加え、当十数機が同時暴走して発生した「トロムソ戦闘空域消失事件」通称、白夜事件の件は徹底して隠蔽するように。
https://w.atwiki.jp/unitymemo/pages/13.html
GameObject cube = GameObject.CreatePrimitive(PrimitiveType.Cube); サイズを3分の1にする cube.transform.localScale = Vector3.one / 3; 位置を指定する cube.transform.position = new Vector3(x,y,z+0.3f); rigidbodyを追加する cube.gameObject.AddComponent Rigidbody ();
https://w.atwiki.jp/alicecode12/pages/69.html
なだらかな平原。呆れるほどに澄んだ青空。遠くには、崩れた古城が佇んでいる。もしここでピクニックでもしたら、それはきっと一生の思い出になるだろう! ドガガガガガガガガガガガ!!!! ドォン!!!!ズドォォン!!! ……現在進行形で巨大な鉄塊同士が爆音を撒き散らしつつ暴れていなければ、だが。 「おほほほほ!古臭いだいいちせだいにしてはずいぶんとせいのうがいいようですが、ずいぶんとむりをしているのではなくて?いつまでよけつづけられるかみものですわね!」 巨大なガトリング砲を携えた鉄塊──ガトリング033に搭乗したエリートが美しい光景を粉砕しながら挑発を繰り出す。 『いやねえ、そっちの第二世代のせいのうがひくいだけじゃないの?こんなオンボロ第一世代にくせんするくらいなら引退したらどうかしらぁ?』 それに対し、ヘンテコな形状の砲を搭載した鉄塊、改めオブジェクト──エリーゼのエリートは、のらりくらりと攻撃を、挑発を往なし続ける。 ガトリング033の主砲がエリーゼを捉え、轟音と共にビームを放つ。 しかしそれに対してエリーゼは紙一重で砲撃を避け、反撃と言わんばかりにその奇妙な主砲を発射した。 ボン、という少々間の抜けた音と共に無数の砲弾が放たれる……が、その全てがガトリング033とは見当違いの方向に飛んでいく。一見攻撃を外したように思ったその瞬間。 ズドォォン!!!という音と共にガトリング033の足元が爆発する。よく見ると地面一帯に、粘土の塊のような物が転がっている。ガトリング033がそれらに近づくたびに、爆発が連続して巻き起こる。 ボボボボボン、と連続した間の抜けた音と共に展開される簡易的な地雷原の中、ガトリング033はお得意の機動性能でするすると地雷の間をすり抜ける。互いに損害は軽いかすり傷程度。すると、ガトリング033が勝負に出た! 主砲を乱射しつつ、エリーゼに急接近する。当然それに反応し、地雷、もとい粘着爆弾が炸裂する……が、地面目掛けて放たれた連速ビーム式ガトリング砲により、粘着爆弾が次々と地表から引きはがされ、消し飛ばされる。 (こうも至近距離でばくはつがおきればたしょうのそんしょうはでるでしょうが、このままうちあっていても千日手になるだけですわ。超至近距離からのほうげきでしとめきる……!) 爆発による損傷を若干受けながらも、エリーゼを完全に捉えたガトリング033が主砲を一斉に叩き込んだ! ……瞬間、ガトリング033が凄まじい大爆発を巻き起こした。ガトリング033の主砲がエリーゼを捉えると同時に、エリーゼの主砲もガトリング033を捉えていたのだ。超至近距離で大量の粘着爆弾の爆発を受け、ガトリング033の主砲が完全に大破した。しかしそれはエリーゼも同じこと。連速ビーム式ガトリング砲の直撃を喰らい、エリーゼの主砲も砲身が半ばから折れている。 二機のオブジェクトがお互いに睨みあう。主砲はお互いに壊れ、有効打が無い。ならば、やる事は一つ。ガトリング033が機体を180度旋回させ、地雷原をするすると抜けながらエリーゼから離れていく! (機体のしゅうふく、かんそうはパーツがユニット化されたガトリング033のほうがゆうり。それにたいしてあいては多少かいぞうされているとはいえ、ただのだいいちせだい。じらいのいちはジュリエットがすべてはあくしている!あとは──) 勝ちを確信したガトリング033のエリートが地雷原を突破し、ベースゾーンへ向かおうとしたその時 世界が斜めに傾いた。 「……えっ?」 少し遅れて、轟音。凄まじい衝撃と共に視界が元に戻る。それに続いて、ビー、ビーと機体がエラー音を吐き出す。 【脚部大破】 無数のエラーが吐き出される中、一際目立つそのエラーは、ガトリング033が戦闘能力を完全に失ったことを示していた。 「な、なにが──」 慌てて周囲を見渡す。何かが爆発した様子は無い。土煙が立ち込む中、背後にエリーゼの影が見えた。……よく見ると、何かがおかしい。 破損して、使えなくなった筈の主砲が完全に消えてる。どこへ消えた、という疑問の前に一つの滅茶苦茶な答えが浮かび上がる。 慣性を利用し、パージした主砲をガトリング033を目掛けて『投げつけた』。 『んまぁ!!背中を見せて敵前逃亡とは、ずいぶんとはしたないですこと!れでぃとしてのじかくがないんじゃないかしらぁん?』 通信越しに敵エリートの声が聞こえると同時に、ガトリング033の緊急脱出装置と機密保護用の自爆装置が起動する。 「こんな、ことがっ……!?」 ガトリング033のエリートが撃ち出され、それと共に真下のオブジェクトが大爆発を巻き起こす。ようやく姿を現したそのエリートは、10歳に満たないだろう幼女だった。 『……あんらぁ?ああ、ごめんなさいねぇ?まさかれでぃじゃなくておこちゃまだったとは!大人の色気にあこがれてせのびしてたのかしらぁ?残念、あと10年早いわよん!さあとっとと白旗あげててったいしなさいな。こっちも捕虜なんかとってるよゆうないのよ。しっしっ!』 主砲が消えたとはいえ、大小無数の副砲は未だ顕在。あちらも積極的に撃つ気は無いようだが、もはやこちら側に勝てる要素は何一つ無い。パラシュートで地上に着地し、味方側から放たれた白旗の信号を聞きつつ、その幼いエリートは顔を俯けゆっくりとランデブーポイントへと歩いて行った。 少し離れた、情報同盟軍の合流地点にて。 「よかった...!貴方は無事生き残れたようで何よりよ……ガトリング033を失ったのは痛いけども、せめてエリートを失わなかったのは……」 「……やる」 「へ?」 「あのオカマ、ぜったい吠え面かかせてやるぅぅぅぅぅ!!!!!なにが『10年早い』よ!ぜったいに次あったらぶっとばしてやる!ぼっこぼこのめっためたにしてにどとなめたくちきけないようにしてやる!うわあああああああ!!!」 「え!?ちょ、ちょっと?!落ち着きなさい!落ち着き…痛っ!?まって暴れないで?!少し落ち着いて?!落ち着いて?!」 ……完全に予想外の一手で破壊され、挙句の果てに情けを掛けられ、煽られた。その事がよっぽど悔しかったのか、幼女エリートが暴れまわり、兵士たちが慌てて止めようと集まってくる。果たして彼女がやり返せる日が来るかどうかは…まあ、神のみぞ知るといった所だろう。 同時刻、資本企業軍の基地にて。 「……さーて、契約通りのおきゅうりょうももらったし、わたしはしばらく有休をとらせてもらうわよん。さいきんしゅつげきつづきでつかれていたのよねえ、どこかのスパにでもいこうかしらぁ?」 「……ふん、お前には高い金を払っているんだ。精々役に立つ事だな。自称『2000回出撃で無敗』。『カリブ・カリモーチョ』……いや、『カリオストロ伯爵』、とでも呼んだ方が良いかね?」 質素だが、見るからに高級なソファーや絨毯が置かれたその部屋で、エリーゼのエリート、カリブ・カリモーチョと資本企業の将校が対面していた。 「いやねえ、人をきだいの詐欺師よばわりなんてぇ。わたしは!スペシャルで!パーフェクトな!2000連勝のスーパーエースの!カリブ・カリムーチョよ!まちがえないでちょうだい。それはそれとして有休にかんしてはオッケーってことでいいかしらん?」 依然変わらず、のらりくりとした態度で将校の発言をするりと往なす。 「……三日間だけだ。重要な作戦が予定されている。それまでに士気を養っておけ。」 眉一つ動かさずに、将校も言い返す。 「んまあ!愛してるわよん、ローズちん♡あ、このあいだの作戦でたたかってたばしょ。あそこの景色綺麗だったしピクニックにでもいこうかしらん?」 投げキッスをしつつ、カリブがそそくさと扉から出て行った。少したってから、将校の横に立っていた兵士が口を開いた。 「ローズベルト中佐、本当にあんな怪しい男をエリートにしておいて大丈夫なんですか!?何ですか2000連勝って!まだ配備されてから3ヵ月も経って無いじゃ無いですか、馬鹿馬鹿しい!完全に舐められてますよ私たち!」 明確な苛立ちと怒りを見せながら、将校に抗議をする。 「口を慎め、ポート上等兵。お前には関係の無い話だ。」 「関係ないって、なんですかそれ!?自分だけじゃありませんよ、他の兵士や整備士だって不満や文句を出している。奴をエリートとして置いておくならそれ相応の理由を下さいよ!」 「第二世代相手に15戦13勝2引き分け。理由はこれで充分か?」 「充分じゃありませんよ!奴が実力者だって事はこの基地の奴らは皆知ってる。問題なのはそれ以外の所ですよ!ある日なんの説明も無しにふらっと現れて、一瞬の内にこの基地の上層部にのし上がった。いくら実力があっても納得できる訳がありません!」 上等兵が将校に対して不満を溢す。 「……ポート上等兵。奴は、軍部上層部から直接ここに配備されてきた。」 「それがなんだって、」 「私も唐突にエリートが配属されると聞いて、真っ先に怪しいと思った。当然、奴の経歴を洗ってみた。だが……」 「だが、なんですか!?」 「……何も出なかった。何一つ、奴に関する情報が出てこなかったんだよ、ポート上等兵。出生記録も、口座も、経済記録も、犯罪履歴も、整形手術の経歴も、軍部の情報部の機密ファイルにも。痕跡すら無かった。奴はある日、唐突に現れて、そのまま上層部に推薦されてここに送られてきたんだよ。」 「……はっ?ま、待ってください。それって」 「ポート上等兵。もう二度とこの話題には首を突っ込むな。貴様だけの問題では済まんぞ。」 会話を終えると、将校は椅子から立って、そのばから歩いて去っていった。 「……疲れたわぁ。嫌ねえ、エリートのお仕事も楽じゃ無いわぁ。ローズちんは利口で助かるわぁ、私だって無駄な仕事はしたくないわよう。まあ、当分は資本企業に残れそうで良かったわぁ。」 真っ白な通路を、茶髪の髪をバンドでまとめた男が歩いている。研究者のような白衣を纏い、一人でどこかへ向かっている。ふととある扉の前に立つと、懐からUSBを取り出し、ほくそ笑んだ。 「──さあ、足搔ける所まで足搔いて見ましょうか。」