約 1,005,036 件
https://w.atwiki.jp/pkmnbw2setudan/pages/25.html
ら 【名前・レート・勝利数】 ライト 【構成ポケモン】 キノガッサ@どくどくだま(キノコのほうし、みがわり、ローキック) ブースター(ニトロチャージ、オーバーヒート、あくび) トゲキッス@ラムのみ(でんじは、はねやすめ、エアスラッシュ、大文字) その他のポケモン 【対戦ルール】 シングルフリー 【切断状況】 途中こちらのポケモンに積みかけて放置。その後、最後のポケモンが落ちると同時に切断。雑魚確定。 【名前・レート・勝利数】ライナ 1718 【あいさつ】あくうせつだんのこと どうおもう? 【構成ポケモン】サザンドラ@ドラゴンジュエル(流星) 水ロトム@光の粘土(ハイポンリフレク光の壁、S113以下) クレセリア@残飯(サイキネ電磁波いばる神秘の守り、S113以上) メタグロス@恐らくラム(コメパン地震バレパンまもる、S101以上)テラキオンボルトロス 【対戦ルール】ダブルレート 【切断状況】負け確切断 切断報告3回目につき追記 ロトムが電気を切る選択は考えにくいのでまもる無しの可能性、Sにもあまり振っていないことからH155-D165ぐらいまで振っている可能性が高い 他ラティオス、ウルガモスなど ランカ 30くらい シングルフリー ポリゴン2 シャンデラ ガラガラ ゼブライカ オノノクス ヤドラン 先発のゼブライカ瀕死にして次鋒のオノノクスにでんじは打ったら切断。切断されたの2回目なのでここに晒しておきます。 【名前・レート・勝利数】ラピュタ 107勝(BW2ロム) 【あいさつ】ごめんなさい あなた よわい ですね 【構成ポケモン】エーフィー ジュカイン ムクホーク エルフーン スターミー バクフーン 【対戦ルール】 トリプルフリー 【切断状況】こちらがバクフーンで5タテ後相手ラストバクフーンの状態でふんかをワイドガードしたら切断 【名前・レート・勝利数】 ライル 1732 日本 大阪 【構成ポケモン】ラッキー クレセリア ラティオス パルシェン 霊獣ランドロス スイクン 【対戦ルール】 シングルレート 【切断状況】 負け確定切断 り 【名前】りょうすけ 1458 【住んでるところ】愛知 【構成ポケモン】 ナットレイ ドンファン@帯(礫) ゲンガー@ヘドロ(身代わり) オノノクス(挑発) ギャラドス@オボン(滝登り/竜舞) ヒヒダルマ 【対戦ルール】 シングルレート 【切断状況】 負け確定切断 二回目も切断 切断厨確定 【名前・レート・勝利数】りゅういち 17勝 【住んでるところ】東京 【あいさつ】トレーナーです 【構成ポケモン】ラムパルド@スカーフ(諸刃頭突き) ドラピオン デンチュラ@雷ジュエル ゼブライカ マニューラ ガブリアス 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】スカーフ頭突きで有利とっておきながら、ラストのハッサムに全抜きされたら切断。将来有望すぎw 【名前・レート・勝利数】リン 334 埼玉 【あいさつ】あなた 弱いです 【構成ポケモン】ドレディア マリルリ ゴウカザル ポリポン2 ランクルス ボーマンダ 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】選出読めない、交代読めない、で初手のバシャに全抜きされたら切断。相手煽ってる場合ですかww弱いのはどっちwww 【名前・勝利数】リクドウ 【あいさつ】 ??? 【構成ポケモン】ハッサム@命の珠 マンムー キノガッサ カイリュー サクラビス@白いハーブ アグノム@ひかりのねんど 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】壁バトンでつないだ珠ハッサムが落とされそうになったとたん切断 りん 1000勝以上 何もできなくなり自分が負けそうになるとすぐに切断 【名前・勝利数】リョウタ 北海道 釧路 1528 【構成ポケモン】ローブシン ニョロトノ ライコウ カイリュー アーマルド ボルトロス 【対戦ルール】シングルレート 【切断状況】負け後切断 【名前・勝利数】りゅうじ 1514 岩手 【あいさつ】 もしツボツボならスナイパーですよね 【構成ポケモン】バンギラス@襷(電磁波、悪の波動) エアームド ローブシン@珠(ドレインパンチ) ラティオス@眼鏡(雷、竜の波動) スイクン 水ロトム 【対戦ルール】シングルレート 【切断状況】負け後切断 【名前・勝利数】りゅうばい 174勝 【構成ポケモン】グライオン パルシェン ベトベトン ブルンゲル ユキノオー シビルドン 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】ちいさくなる2回積み技外した直後切断 ちいさくなる対策の必中技入れてないのが悪い 極悪切断厨 る 【名前・レート・勝利数】ルアン 1576 【構成ポケモン】サザンドラ シャワーズ カポエラー ウインディ ハッサム キノガッサ 【対戦ルール】ダブルレート 【切断状況】シャワーズウインディがおちてほぼ負け確定で切断 ツイッターとブログもあったんで晒すww http //mobile.twitter.com/luan_egret? http //triangleplaza872602.blog20.fc2.com/ 【名前・レート・勝利数】ルカ 2300勝以上 【あいさつ】もう 負けかもしれない… 【構成ポケモン】グライオン オノノクス ? 【対戦ルール】シングル ランダムフリー 【切断状況】グライオンとオノノクスを倒したところで切断。 ルパン(埼玉) カイリキー オノノクス ヒヒダルマ 1000勝以上 カイリキーとヒヒダルマを倒したところで切断 これで切断されるの3回目です。 【名前・レート・勝利数】ルルーシュ レート1769 現在シューター5位 【あいさつ】ナイトメアのちからを みせてあげるよ! 【構成ポケモン】ブルンゲル ドリュウズ アーケオス テラキオン エルフーン コジョンド 【対戦ルール】シューターレーティング 【切断状況】負け確。現在シューターレート5位。晒しスレを始め多数被害報告有り。常習犯のもよう。 【名前・勝利数】ルーファス 1500 愛知 【構成ポケモン】スターミー キュウコン ミロカロス サンダー レジギガス ポリゴンZ 【対戦ルール】シングルレート 【切断状況】負け後切断 れ 【名前・レート・勝利数】レシオン 735 【住んでるところ】東京 【あいさつ】ポケモンのためならなんだってできる 【構成ポケモン】ガルーラ シャワーズ オノノクス(逆鱗/地震/竜舞) ニドクイン 色ゲンガー@ヘドロ(鬼火/気合玉/シャドボ/身代わり) リザードン 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】PP合戦になり勝てないと見るや切断。4ね 【名前・レート・勝利数】れもね(新潟) 126 【あいさつ】かちました! タブンネ 【構成ポケモン】シュバルゴ ズルズキン ゴルーグ デスカーン エンペルト ランクルス 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】フワライド(交代で出したのではない)に飛び膝蹴りを使って勝手に自滅した途端切断。その後も見せ合いに入る前に切断。 【名前】レント 【あいさつ】 【構成ポケモン】ニョロトノ キングドラ ガブリアス ハッサム ゲンガー クレセリア 【対戦ルール】 シングルフリー 【切断状況】トノグドラガブ選出で自分のムクホがおいかぜ→ガブ、グドラ倒されて切断。ガチパなのに負けると切断するゴミクズ。 常習犯らしいです。 【名前・勝利数】レノン 1684 兵庫 【あいさつ】 この バトルは カメラ なんだよー 【構成ポケモン】化身ボルトロス キノガッサ カイリュー ハッサム スイクン マンムー 【対戦ルール】シングルレート 【切断状況】降参送信中切断 ろ 【名前・レート・勝利数】roy 1000勝越え 【あいさつ】 【構成ポケモン】スイクン サンダー ガブリアス ボーマンダ 【対戦ルール】シングルフリー 【切断状況】 1000勝とこのメンツの時点で切断厨だなと確信し、相手のガブ・スイクン落としたところで切断 過去ログみるとこいつの報告がかなりあるから常習犯のもよう
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/7544.html
基本情報 あらすじ キャラクター 声優 内容 コメント 基本情報 ドラゴンバトル!サトシVSアイリス!! 脚本 冨岡淳広 絵コンテ 齋藤徳明 演出 髙木啓明 作画監督 香月麻衣子倉員千晶 初回放送 2021/05/07 オープニング 1・2・3 エンディング ポケモンしりとり 前回 嫌われたアブソル 次回 フラベベの白い花 あらすじ サトシの元へ届いた1通の手紙。それは、ドラゴンマスターを目指すアイリスからのバトルの誘いだった!早速、イッシュ地方・ソウリュウジムにやってきたサトシたち。ドラゴンタイプのポケモンの気持ちがわかるアイリスは、サトシのカイリューの気持ちを察知して・・・?サトシVSアイリス、『ポケモンワールドチャンピオンシップス』ハイパークラスへの昇格をかけた熱いバトルがはじまる! キャラクター 【サトシ】 【ピカチュウ】 【カイリュー】 【ゲンガー】 【ルカリオ】 【ネギガナイト】 【ウオノラゴン】 【ゴウ】 【エースバーン】 【サルノリ】 ゲットしたポケモン 【バオップ】 【ヒヤップ】 【アイリス】 【オノノクス】 【エモンガ】 カイリュー 【シャガ】 【キバゴ】 回想・イメージのみ アイリスのキバゴ アイリスの【オノンド】 アイリスの【ドリュウズ】 【デント】 デントの【ヤナップ】 シャガのオノノクス 【イブキ(ポケットモンスター 金・銀)】 アイリスの【フカマル】 【ヌメルゴン】 声優 担当キャラ 名前 サトシ 松本梨香 ゴウ 山下大輝 ピカチュウ 大谷育江 エモンガ かないみか カイリュー 三宅健太 ルカリオ 浪川大輔 ゲンガー 間宮康弘 サルノリ 武田華 アイリスのカイリュー 佐藤健輔 オノノクス 光部樹 シャガ てらそままさき アイリス 悠木碧 ゴウのスマホロトム マリナ・アイコルツ ドローンロトム マックスウェル・パワーズ ナレーション 堀内賢雄 内容 ベストウイッシュのヒロインアイリスの約7年ぶりの再登場。 ゴウがヒヤップとバオップをゲット。ヤナップも捕まえようとして木の上の影にボールを投げるとなんとアイリスだった。 アイリスは様々な地方のドラゴンポケモン達と経験を積み、イッシュ地方最強のチャンピオンへと上り詰めていた。ここでようやく【ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2】の設定回収となった。 アイリスはチャンピオンはゴールではないと考えており、ドラゴンマスターにはまだまだらしい。そのためチャンピオンシップスにエントリーしてスーパークラスまで昇格したとの事。 サトシはハイパークラスへの昇格を賭けた戦いとなった。アイリスはまだスーパークラスで、サトシに勝利して一気に順位を上げるのが目標だった模様。 ドラゴンバトルと言う事でサトシはカイリューを使用。アイリスのカイリューと激突した。 押されて不利を悟ったサトシはウオノラゴンに交換。アイリスとシャガは初見だったようで、アイリスは可愛いと評価した。 新種のポケモンに呆気に取られたアイリスのカイリューは「エラがみ」で抑えられ、「こおりのキバ」で一撃で倒された。 続けてアイリスはキバゴから進化したオノノクスを切り札として繰り出す。「りゅうのはどう」からの「サイコカッター」でウオノラゴンを瞬殺した。カイリューを出した際にウオノラゴンが得意とする近接戦を避ける事を意識し、遠距離攻撃を重視したとのこと。 サトシは再びカイリューを繰り出す。「りゅうのまい」からの「ドラゴンクロー」で突撃するが、「げきりん」で返り討ちに。オノノクスは「げきりん」でこんらんしたものの、自分から頭を地面に叩き付けてこんらんを回復するという荒技を披露。 アイリスとサトシのカイリューが対話。バトルの楽しさを授かり自信をつけたようだ。 カイリューは「ぼうふう」をバリアにして「サイコカッター」を弾き、その後も「ぼうふう」でオノノクスの「りゅうのはどう」のエネルギーを飲み込んで竜巻を起こす。そして「りゅうせいぐん」を習得。オノノクスを一撃で撃破した。 サトシはアイリスに勝利。99位に上がり、ハイパークラスへと昇格した。 ハイパークラスへの強敵としてシルエットのキャラクター達が登場。一人は明らかに【デンジ】だった。何故か散々見知ってる【サイトウ】もシルエット表示だった。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/yakunnteyougo/pages/65.html
カクンテ時代に使用していたギガイアスのことですなwww ポケモンBW2甲子園大会~夏の陣~にて、久笑マジック氏のとんボルの対策として連れていったポケモンですぞwww なんと覚えている技が大爆発のみというとても潔い型ですなwww お相手のエースであるオノノクスを一撃で倒すという快挙を成し遂げましたぞwww その後、水統一のナギサ氏とのフレ戦動画で再登場しましたが、身代わりをはられてしまい、なにもできずに沈んでいきましたなwwwやはり大爆発はありえないwww 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/212.html
□ あの時永遠に分かれたはずの1人と1匹が、狂った運命の歯車を経て、再び出会った。 □ あれは、窓から差し込む日差しが眩しい日だった。 ずっとモンスターボールの中に入れられていた私は、初めてトレーナーと出会うことになる。 ――ツタージャ、君に決めた。 帽子の裏から煌めく瞳が印象的な少年が、最初にかけてくれた言葉だった。 それからはトウヤという少年と共に、野生のポケモンと戦いを繰り返した。 戦いは最初は好きではなかった。 それでも、段々と強くなるのは嬉しかったし、何より強くなった私を見て嬉しそうにしているトウヤを見るのが好きだった。 □ 「では、始めましょうか。」 戦いが始まる前とはとても思えぬほど、静かな空間だった。 そして、戦いが始まる前としか思えぬほど、冷たくて張りつめていた空気が充満していた。 トウヤの目の前にいるのは、かつては捨てたポケモン。 だが、必要になったのだから再び捕まえて使う。 一度捨てたポケモンを再び使うような行為に対する、良心の呵責などは彼は持ち合わせてはいない。 ただ必要だから捕まえる。それだけの話だ。 トウヤは元の世界では、理想のメンバーを作るために厳選に厳選を重ね、タマゴから念入りに育て上げていた。 だが、この世界では配られたカードと己が能力だけで勝負するしかないため、それは許されざる行為だ。 ただ、世界の違いを理由に「トウヤ自身にとって必要なもの」をアップデートさせただけ。 そこに善も悪も見出さない。 出会ってなお、そのような態度を貫くトウヤが、ジャローダはどうしようもなく憎かった。 悪いことをしたと謝罪するわけでもなく、仕方が無いことだと正当化する訳でもない。 ただこの場で必要だからという理由で彼女を捕まえようとする元トレーナーが、ただひたすらに憎かった。 「オノノクス、『りゅうのまい』」 トウヤの指示に則り、再び舞い始める。 それに対してジャローダもまた、『つるぎのまい』で自身の攻撃力を上げる。 2体のポケモンが舞う。 その瞬間、草原は両者を彩る舞台に変わる。 どちらも大柄なポケモンだというのに、ドタドタした不細工さを感じさせない。 洗練されてなければ決して作れない、流麗さを見せる。 初手は互いの強化だけに終わる。 ここまでは普通にあることだ。 問題は次のターンから。 先陣を切ったのは、ジャローダの方だ。 元々レベル差があることに加えて、速さに定評のあるポケモンだ。 1段階素早さが上がったオノノクスを以てしても、その速さには勝てない。 そして素早さが高いということは、相手が戦術を練る間もないまま、一気に攻め潰すことだって出来るということだ。 ジャローダは、一気に最強の技でオノノクスを打ち倒そうとする。 千を越える戦術を編み出し、万を超えるバトルを乗り越えたトウヤに勝つ方法は1つ。 思考させる間もなく、攻撃力を上げて速攻で叩き潰す。 トウヤの戦略を一番近くで最も多く見て来たジャローダだからこそ、見出した回答だ。 ふとオノノクスの周囲に、尖った形の葉っぱが現れたと思いきや、風が強くなり始める。 くさタイプの物理技の中でも、特に強力な『リーフブレード』だ。 ジャローダが身体を鞭のように振るうと共に、緑の刃がつむじ風に乗ってオノノクスに襲い掛かる。 ジャローダの判断は正しい。 だが、正しいのはあくまで元の世界の話。 この世界でも正しいとは限らない。 「右へ飛んでそのまま回避しろ」 結論から言うと、ジャローダの放った新緑の刃は、オノノクスに決定打を与えることは無かった。 リーフブレードはその威力だけではなく、命中率にも定評のある技だ。 相手が『かげぶんしん』などを使わない限りは、不発に終わるのを期待するのは無理なことだ。 だが、その一撃を凌いだのは、トウヤの運によるものではない。 「オノノクス、まっすぐ突進して『きりさく』。」 トウヤは回避を指示すると思いきや、その逆。 ギリギリまで近づき、ジャローダに攻撃を加えた。 鋭い牙が、その顔を走る。 攻撃が命中するかと思いきや、逆に攻撃を食らってしまうジャローダ。 既にトウヤは、A2との戦いでこの世界の戦いと元の世界の戦いの違いを見抜いていた。 1つは、攻撃の躱し方。 かつてトウヤがいた世界では、ポケモンとの戦いはほとんど決まったフィールドや室内で行われた。 従って、回避する方法も限られる。 だがこの世界ではバトルの境界線などあってないようなものだ。 地形の高低差をバトルに応用するなど、じめんタイプやひこうタイプを除いて普通は行わないことだ。 だが、この世界は平たんな地形の方が少ない。 リーフブレードは直線的な攻撃だと知っていたトウヤは、姿勢を低くして横に躱すことを指示した。 もともとドラゴンタイプには威力が半分になる技だということもあり、ほとんどそのダメージは通らなかった。 比較的シンプルな草原でさえ、攻撃のかわし方、フィールドの使い方の多様性は元の世界とは比べ物にならない。 地面の傾斜や茂みなども、戦いを有利にするために使うことが出来る。 放送前のA2との戦いでは、それを学びきれていなかった。 だからトウヤは街灯を使った攻撃に戸惑わされた。 だが、1度の戦いの身でルールを軒並みマスターできるのは、最強のトレーナーといった所か。 「そのまま突進して『きりさく』 ジャローダの額から身体にかけて、綺麗な一本線が走る。 (片目を狙ったつもりだったが、上手く行かないな……) オノノクスは粒ぞろいのドラゴンの中でも、攻撃力に優れるポケモンだ。 とはいえ、タイプ一致の技でない『きりさく』で、攻撃力も1段階しか強化されてない中、レベルが上のジャローダを倒すことは出来ない。 それぐらいはトウヤも分かっている。 トウヤの狙いは、攻撃だけではない。 彼が接近した理由に、ジャローダの技の中で、1番厄介な『リーフストーム』を使わせないことだ。 狙いは成功し、密着状態では、すぐ近く以外を薙ぎ払う竜巻が撃てない。 それでもジャローダは怯まず、密着状態でオノノクスに『アクアテール』を打ち込もうとする。 「オノノクス、『ドラゴンテール』。」 二匹のポケモンが、くるりと回転して、互いにシッポを打ち合い、バチンと高い音が響く。 洗練されたポケモン同士でしか作り出すことが出来ない、美しい回転だった。 大柄なポケモンだというのに、不細工さを感じさせないしなやかな円運動。 美しいのみならず、竜巻のような激しさも伴う旋回。 超一流のバレリーナもかくやという動きだった。 もしここが観客の集うポケモンコンテストの会場ならば、止むことのない歓声と万雷の拍手が鳴り響いていただろう。 だが、ここにはそのような反応を示す観客はいない。 唯一の観客であるトウヤは、その様子を観察しながら、次の手を考える。 しかし、みずタイプの技であるアクアテールはドラゴンタイプのオノノクスには半減されてしまう。 対して、ドラゴンテールは素通しだ。 元々の威力に加えて、本来敵を大きく吹き飛ばすことに特化した技。 シッポのぶつかり合いを制したのは、オノノクスの方だ。 翡翠の大蛇は大きく吹き飛ぶ。黄金の巨竜も無傷では無いが、蛇に比べるとダメージは少ない。 2つ目の違いは、技の効果。 本来なら野生のポケモンにドラゴンテールを打てば、はるか遠くに吹き飛ばされてしまい、その時点で戦闘は終了になる。 トレーナーにいるポケモンがいても、ボールに戻さざるを得ず、少なくとも1ターンはそのポケモンと戦う必要は無くなる。 だが、憎しみと殺意をぶつけ合うこの戦いは別。 戦いは継続される。 なので『ドラゴンテール』は戦闘中止ではなく、1ターン猶予を作るために使った。 「オノノクス、『りゅうのまい』」 ゲーチスやA2と戦った時と同様、オノノクスは美しく舞い始める。 「オレの目的の為に協力してくれないのか。残念だ。」 □ あの時は、静かな町に響く噴水の音が、妙に印象的だった。 最初のジムリーダーのポッドを倒した次の日のこと。 突然トウヤが私に声をかけた。 ――ボクには夢があるんだ。 おもむろに駆け出しのトレーナーは、人間の言葉を話せない私に対して、夢を語りだした。 ――イッシュのチャンピオンになってみたいし、その間に君たちポケモンのことを沢山知りたい。それがボクの生まれた意味だと思うんだ。 キミはしたいこととかあるのか?なんて言っても、分からないか。 悪戯っぽく笑みを浮かべるトウヤ。 私は彼の言葉にずっと耳を傾けていた。 あの声はとても穏やかで、でも力強かった。 その時、私にも初めて夢が出来た。 初めて出会った仲間として、彼が見る夢の果てを見届けるということだ。 □ 鳴き声一つ上げず、それでも冷たい怒りを胸に抱き、ジャローダは迫って来る。 「オノノクス、『きりさく』」 ジャローダが戻ってくると、トウヤは早速自分のポケモンに指示を出す。 密着状態ではなくなったので、全身を震わせ、リーフストームを撃つ構えを取る。 クラウドと戦った時と同様、緑の竜巻が吹き荒れー――無かった。 ジャローダはトウヤの戦術を読んでいた。 最初に能力を上げたのち、牽制攻撃を入れて相手を崩し、敵トレーナーが第二撃に備えてカウンターを狙ってくる。 だがトウヤは相手の誘いに乗らず、トドメを刺す直前に能力が上がる技を使い、勝利への道を確実にする。 カウンターが不発に終わり、動揺したトレーナーが最も強い技を出そうとする瞬間、技を食らう前に高速の一撃を当てる。 ジャローダには知らぬことだが、トウヤのオノノクスと、ゲーチスのバイバニラとの戦いは、まさにその戦術を体現したようなやり方だった。 『りゅうのまい』を使って強化し、『きりさく』をバイバニラに入れて、トドメを刺す前に『りゅうのまい』でオノノクスをさらに固める。 そして動揺したゲーチスが『ふぶき』を撃たせようとした瞬間、その隙を狙って確実にトドメを刺した。 だからジャローダは、『リーフストーム』を撃とうとすればその前に『きりさく』が来ると読んだ。 そのため彼女が撃ったのは、二度目の『リーフブレード』。 威力よりも命中率を重視した一撃を選んだ。 刃を纏ったエメラルドの光線が、オノノクスを貫こうとする。 同じ技を2度使うという、裏をかいた戦術を取った。 だが、トウヤはそれさえも読んでいた。 砂埃が舞い上がる。 高速の刃が砂煙の中に浮かび上がり、回避が容易になる。 オノノクスはじめんタイプの技を備えていないのに、どういうことか。 答えは簡単だ。 トウヤは最初からジャローダにではなく、地面に目掛けて『きりさく』を撃つよう指示を出した。 この地面の土は粒が軽く、技の一つでも打てば簡単に煙幕が起こるとトウヤは踏んでいた。 フィールドの多様性は、元の世界とは比べ物にならない。 フィールドごとに最適解が変わる戦いの条件を、トウヤは活かしきっていた。 「右から回り込んで、『ドラゴンテール』」 自然の恵みを借りた斬撃が砂煙に飲まれた頃には、既にオノノクスは近づいていた。 ジャローダはあくまでトウヤに野に放されるまでの間しか、彼の戦術を知らない。 言い方を変えれば、彼女の知っている最強のトレーナーは、さらに実力を上げていた。 今度はアクアテールで対抗する間もなく、大きく吹き飛ばされる。 □ ――おめでとう。これも君が頑張ったからだ。 ――これからもよろしく頼むよ。ツタージャ。いや、ジャノビーだったか。 あれは、今みたいにすなあらしが激しい場所だった。 これほど砂埃が舞う場所など生まれて初めてだったので、粒子の鋭い砂が襲い来る痛みよりも、4ばんどうろのその光景に見とれていた。 その頃には経験を積み、ジャノビーへと姿を変えた。 段々とトウヤの腕も上がり、ジムリーダーのバッジも増えて行った。 だけど、その時私は1つの不安がよぎった。 進化して、姿が変わった私を、トウヤはこれまでのように受け入れてくれるのだろうか。 私はトウヤを信頼していたし、彼も私を信頼していたからこそ、それが怖かった。 だが、それがすぐに杞憂だったことだと分かる。 ――ベル、僕はね、成長するってのは、変わることだって思うんだ。ポケモンも人間も…いつまでも同じじゃいられないし、子供のままじゃいられない ――子供のままじゃ…いられない ――だけど、どれだけ成長したってベルはベルだし、フタチマル…いや、ラッコくんはラッコくんだよ ――ありがとう、トウヤ。そうだよね…変わることを怖がってちゃ…だめだよね その後すぐに戦った、トウヤの幼馴染の言葉を、私はモンスターボール越しに聞いていた。 あの時の言葉だけで、彼は進化した私を、変わった私を受け入れてくれているのだと知った。 嬉しかった。たとえ私より強いポケモンを彼が捕まえたとしても、ずっとそばに居たいと思った。 □ 「オノノクス、『りゅうのまい』」 吹き飛ばされ、攻撃範囲の外に追いやった瞬間、自分のポケモンを強化させる。 余裕を見せつける訳ではない。 トウヤは常に、確実に勝つ手法を練り続ける。 そのため彼を相手にしたトレーナーもポケモンも、徐々に追い詰められていく。 まるで羽をむしられ、足を切り落とされ、逃げる手段を1つずつ削がれてから料理される鳥のように。 この真綿で首を絞められているような状況を打破するには、とにかく攻撃するしかない。 たとえそれが読まれている行動だとしても。 ジャローダが身体を居合抜きのような軌道で振る。 辺りに、鋭い葉を纏ったつむじ風が巻き起こる、 葉の量も、風の勢いも、2度打ったリーフブレードとは比べ物にならない。ジャローダのとくせい『しんりょく』と、彼女の性格『れいせい』により、さらに威力は上がる。 それを最強まであと一歩の所まで育てられたポケモンが使うのだ。 当たれば、威力半減の壁など簡単に破り、オノノクス程度簡単に倒してしまうだろう。 辺りに凄まじい風が吹き始める 100キロ以上の体重を持つオノノクスはともかく、トウヤは立っているのでやっとだ。 吹き始めの風でさえこの威力だから、もう数秒まてば全てを吹き飛ばす台風のような攻撃になる。 あくまで技を出し切ればの話だが。 「オノノクス、『きりさく』」 それでも表情一つ変えず、帽子を押さえながら指示を出す。 3段階素早さを増したオノノクスの牙は、ジャローダを技名通り切り裂く。 惨めなものだ。 どんな技でも、相手に届かなければ意味が無い。 リーフストームもはっぱカッターも、命中する前に押し切られてしまえば、実質的な威力は同じゼロなのだ。 トウヤでなくても分かる、単純ゆえに覆せない道理。 素早さの3段階上がったオノノクスが、軍配を上げる。 これこそが、トウヤがジャローダに見切りをつけた理由。 素早さが取り柄のジャローダなのだが、彼女の本来の性格により、どうしても肝心の素早さが落ちてしまう。 もしそれがなければ、いくら素早さが底上げされたからとは言え、オノノクスに後れを取ることは無かった。 いや、そもそもの話それがなければ、この戦いが起こることは無かったのだが。 「ダメだ。いくら追い詰められたからと言って、何も考えずに大技を出したら。」 崩れ落ちたジャローダの前で、冷たい声が響いた。 何も考えずに大技を出してはいけないとは分かっていても、それしか打開策が見いだせなかったのだから仕方がない。 超一流のプレイヤーとは、得てして戦いにおいて、『してはいけないこと』を相手にさせる技術に長けている。 嵐が止むと、トウヤは近づきモンスターボールを投げる。 そこから光が出て、ジャローダが吸い込まれる。 (嫌だ!!嫌だ!!一度捨てられた相手なんかに、仕えたくない!!) □ どこで道を間違えたのだろう。 どこで私達の関係は壊れ始めたのだろう。 どこで私の思い通りにならなくなったのだろう。 私がジャノビーからジャローダへと進化してからだろうか。 Nとゲーチスを倒して、プラズマ団を倒壊させてからだろうか。 トウヤが新しい物を見ても歓声を上げなくなったからだろうか。 いつからかは分からないが、私とトウヤの間の亀裂は広がって行った。 いつからかは分からないが、トウヤの一人称『ボク』から『オレ』に変わり、戦いに出してもらえる回数がだんだん減って行った。 それからだろうか。 周りのポケモンたちに、きらきらした瞳の者が減って来て、何かに怯えていたり諦めていたりした目をする者が増えてきたのは。 それでも、私はあの言葉を信じた。 ――だけど、どれだけ成長したってベルはベルだし、フタチマル…いや、ラッコくんはラッコくんだよ 信じようとした。 初めて出会った時からどれだけ変わっても、トウヤは私の信じるトウヤだということを。 決して私の目の前からいなくなったりしないと。 決して私をバトルから外すことはあっても、野に放すことなどありはしないと。 変わることを恐れてはいけないと教えてくれたのはトウヤなのだから。 □ モンスターボールは揺れ、吸い込まれたかと思ったジャローダは出てくる。 (まあ、仕方ないか……) トウヤが持っているのは、ハイパーボールのような成功率が上がるものではなく、一番ありふれた赤白のボール。 1手でゲットすることが出来るとは思わない。 むしろ簡単に捕まえてしまえば、態々バイバニラを捨てた意味が無くなる。 ジャローダはその想いに応えるかのように痛む体を鞭打ち、立ち上がった。 「オノノクス、『きりさく』。ただし直撃はさせるな。」 竜の鋭い牙が、蛇の身体を掠める。 ジャローダが躱したからではない。トドメを刺さぬよう、ギリギリまで削ろうとしている。 勝利を確実なものにするために、少しずつ、少しずつ逃げ道を潰していっているのだ。 嘗められたものだと思い、同時に嘗められても仕方がないほどに追い詰められていると自覚する。 技も弱点も全て見切られ、相手の手の内はいまだに未知数。 はっきり言って、ジャローダはどうしようもなく詰んでいる。 20以上のレベルの差など、あってないようなものだ。 残っているものは、かつてのトレーナーへの復讐心。 愛してくれたはずなのに、何のためらいもなく野に返した恨み。 トウヤに対する激しい敵意。 だが、そんなものには意味が無いとジャローダというポケモンは分かった。 どんな感情でも受け止める相手がいなければ、けだものの遠吠えと変わらない。 事実、トウヤはジャローダの敵意も憎しみも分かっているが、心には届いていない。 たとえポケモンがどう思っていようと、必要だから捕まえる。それだけしかない。 そして、ジャローダにはもう1つ分かったことがあった。 トウヤのことばかり考えても、勝てないということ。 事実、彼女の一時の主であったホメロスは、自分を捨てた相手であるウルノーガへの恨みを抱き続けた。 だが、かつての主への憎しみを募らせるあまり、己を鑑みることを気付かず、その怨嗟の刃を届けることが出来なかった。 だが、最後の最後でそれに気付けたことで、「道化のホメロス」でもなく「魔軍司令ホメロス」でもなく、初めて「聖騎士ホメロス」としてその手を動かせた。 何度目か、オノノクスの牙がジャローダを裂こうとする。 その時だった。 竜の水月に、彼女の尾が刺さったのは。 (分かったわ。ありがとう。) ほんの一時、愛情なんて無かったはずだが、トウヤ以外に何かを教えてくれた主人へ感謝の言葉を告げる。 「グルルル……」 タイプ相性の悪い一撃とは言え、急所に当たったためオノノクスはうめき声を上げる。 ジャローダは『カウンター』は使えない。 だが、彼女がトウヤではなく、ホメロスのポケモンとして戦った時に、クラウドから似たような技を受けた。 トウヤに勝つには、トウヤから学んだことではなく、この世界で学んだことを使わねばならない。 それを分かった彼女が、即興で編み出した技だ。 「オノノクス、『ドラゴンテール』。」 ジャローダが使わないはずのカウンターを、しかも合わせ技で撃ったことに、トウヤは僅かながら驚く。 目の色が僅かながら変わったトウヤが、シッポ攻撃を出すように指示する。 それをジャローダは、姿勢を低く、さらに低くさせて躱す。 彼女にとって、ホメロスは信頼したトレーナーなどではない。 ホメロスにとって彼女はウルノーガを殺すための道具でしかなかったし、それは使役される側にとっても同様だった。 それでも、短い間に確かに学んだことはあった。 その経験は、確かに彼女の物になっていた。 常に敵を観察し続け、死角を、弱点を探ること。 ホメロスはミファーの、クラウドの隙を突くためにそれを怠らなかった。 頭の上を、竜の尾が走ったのをトサカの感触だけで確認した瞬間、さらに技を撃つ。 「右へかわせ、オノノクス。」 トウヤはジャローダが超低姿勢の超至近距離でリーフブレードを撃って来ることを察知し、右へ飛び退くように指示する。 だが、『きりさく』と『リーフストーム』のぶつかり合いの時とは逆に、トウヤの指示の方が一手遅れた。 直撃とは言い難いが、緑色の光線がオノノクスの脇腹を掠める。 最初に使った『つるぎのまい』の効果はもう切れていたが、それでも威力を発揮した。 ――それでも! 俺たちは前を向いて生きていくしかねえんだよ! 敵の竜巻を食らい、朦朧とした意識の中でも、覚えている言葉。 ホメロスの仲間の人間が言っていた。 トウヤ1人だけに目を向けていては、復讐は成功することは出来ない。 だから決めた。 だから目標の敵ではなく、前に向かって走ることを。 復讐の対象ではなく、空へ向かって飛ぶことを。 「オノノクス、『きりさく』。」 動きが変わったジャローダ相手でも、トウヤは攻撃を加えることを忘れない。 しかし、ジャローダは分かっていた。 トウヤの目的が自分にトドメを刺すことではなく、削ることにあることを。 逆に言えば、防御しなくともこの攻撃で戦闘不能になることはないということだ。 無抵抗のまま、牙の攻撃を受ける。 ジャローダの目論見通り、それで勝負が決することは無かった。 その間に、リーフブレードを撃つ。 オノノクスにではない。地面にだ。 技を撃った反動で、天高く舞う。 クラウドが撃った竜巻で巻き上げられた感覚を思い出し、身体をしならせ高く高く高く。 くさタイプのジャローダが、ひこうタイプでもあるかのような戦術をとって来るのは、トウヤとしても予想外だった。 ジャローダは分かっていた。 トウヤとの戦いでは、安全地帯は無い。 何処へ逃げてもその攻撃を当ててくる。 ならば、自分から安全地帯を作れば良いだけだ。 オノノクスの技に、ここまで飛んだ相手を倒せる技は無い。 今度は一転してジャローダの攻撃のチャンスだ。 トウヤとオノノクスがいる場所に、尖った葉が舞い始める。 彼女は地面に落ちた後のことなど考えてない。 ただ、この一撃を成功させればいい。 否。たとえこの一撃を外したとしても、地面に落ちる前に自らの尾を頭に刺し、自決するつもりだ。 天空から、身体を回転させ『リーフストーム』の構えを取る。 一度撃ってしまったために、攻撃力は減退しているが、それはとくせいの『しんりょく』でカバーする。 今度はオノノクスが『きりさく』で反撃できる位置にはジャローダはいない。 彼女の、回答の時間だ。 □ ――ここでお別れだ、ジャローダ。オレに着いてきても、オレはお前をもう二度とボックスから出さない。 私が恐れていたトレーナーの変化は、最悪の形で現実のものになった。 人間にしろポケモンにしろ、既存の関係を次々に切って行き、ついには旅の初めから繋がり続けた私との縁まで切った。 あの時は心の底から、裏切られたと思ってトウヤを憎んだ。 その意図は分かっていたからこそ、猶更許さなかった。 でも、こうしてみると分かった。 私は、トウヤを怨み切れていないのだと。 一番憎かったのは、変化を恐れて内側から変わり切ることが出来なかった自分自身なのだと。 クラウドとの戦いだってそうだ。 もし変われていたら、ホメロスは負けずに済んだかもしれない。 こんな世界で、道具として使わせたマナ達は許せないが、私が変わるチャンスをもう一度くれたことだけは感謝しよう。 これで、私の物語を終わらせる。 □ 「ジャアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアァァァ!!!!!!」 天まで轟くほどの雄たけびと共に、リーフストームが撃たれた。 今、ジャローダは進化ではなく、変化した。 さなぎが蝶へと変わるのではなく、蝶が飛べる高さをさらに上げた。 太陽を背にし、天空を手にした深緑の蛇は、さながらケツアルコアトルといった所か。 とくこうが減ったとはとても思えないほど、凄まじい竜巻が吹き荒れる。 それは台風のごとく、既に荒れ果てていた草原を巻き上げる。 モンスターボールも、オノノクスの攻撃も届かない。 ただ1人と1匹は、翡翠の嵐に飲み込まれるのを待つだけ。 「オノノクス」 風と擦れ合う葉がうるさい中でも、彼の声は静かに響いた。 オノノクスが頭を垂れた。 天まで飛ぶという奇跡の蛇を前に、諦めの姿勢を見せているかのように見えた。 突然、項垂れている竜は首を上に振り上げる。 その勢いで、すぐ近くにいたトウヤをはるか上空に飛ばした。 ジャローダは気づいていなかった。否、忘れていた。 ポケモンはただ戦いをするために使われるばかりではない。 人間の足では登りにくい崖や、渡ることのできない海を通るための乗り物としてもポケモンは使われる。 今トウヤは、オノノクスを戦闘用ではなく、竜巻を突破するための道具として使った。 普通ならあり得ないことだ。 一歩間違えれば、竜巻に切り裂かれるか、地面に叩きつけられるかして、命を落としてもおかしくない。 勿論、並のトレーナーが決して為せる技ではない。 発想力とポケモンへの知識、どんな状況でも揺るがない度胸。それと人間離れした身体能力を兼ね揃えるトウヤだけが、空を飛ぶジャローダに近づけた。 事実、彼の服のあちこちが小さな裂け目が走っていた。 「ありがとう。ジャローダ。」 竜巻を越えて、目の前に来たトウヤが口にしたのは、礼の言葉だった。 礼儀だから言うのではなく、心から感謝を込めた礼の言葉だった。 彼女が殻を破ったことで、越えた壁を、トウヤはことも無く乗り越えた。 ジャローダは首に尖った尾を刺して、自決しようとする。 だが、その時間など、今さらトウヤが与えてくれるはずもない。 モンスターボールを投げたトウヤは、満面の笑みを浮かべていた。 その笑みはひどく歪んでいたが。 「俺に生きる喜びを教えてくれて、ありがとう。 強いポケモンを工夫して捕らえる喜びを思い出させてくれて、ありがとう。」 (――憎い!!私はあなたが憎い!!骨まで憎い!!!!! そこまで命を懸けて捕まえようとするなら!!!!なぜあの時逃がした!!!!!! 嫌だ!!!嫌だ!!!!!私を一度捨てたトレーナーに道具として扱われるなんて!!!!!!) 「■■■■■■■■■■■■■■――――――――!!!!!!!!」 吸い込まれながら、最後の悲鳴を上げた。 モンスターボールは僅かに揺れた後、静かに光り、ポケモンをゲットしたというサインを示した。 □ 久し振りの感覚だった。 モンスターボールの中の、暑すぎず寒すぎず、持て余すほど広くも無く、窮屈なほど狭くも無く。 でも、そう感じる気持ちでさえ、今の私には煩わしかった。 どんな恨みを募らせても、未来への願望を抱いても、結局どうにもならないのなら。 ココロカラドウグニナレバイイ。 □ 久し振り感覚だった。 かつてレシラムを捕まえた時に感じたような、胸が熱くなる高揚感。 だが、それでもトウヤの胸の内には、煮え切らない感覚があった。 それが何なのか、彼は勝手に解釈した。 恐らくジャローダで、出会ったことも無い強者と戦えば、もっと気分が高揚すると考えた。 (後はこの2匹を回復させれば良いか…。) 地面に叩きつけられる寸前に、オノノクスがトウヤをキャッチする。 「じゃあ行こうか。」 トウヤはオノノクスをボールに戻す。 勝つには勝ったが、オノノクスのダメージも少なくは無かった。 A2との傷も残っているため、今度はモンスターボールの中で待機させることにした。 ジャローダを捕まえたモンスターボールを、鞄の中にしまい込む前に、一言口にした。 「ジャローダ。あなたの気持ちは分かる。でもオレに必要なのは過去じゃなくて未来なんだ。 オレが生きる未来のために、また協力してもらうよ。」 最後にジャローダが吸い込まれた時、トウヤとジャローダは目が合った。 その視線からは、言いようもない怨嗟と憎悪が伝わって来た。 彼女が放ち続けた感情は、最後の最後でトウヤに届いていた。 最も、届いただけだが。 【E-3/草原/一日目 昼】 【トウヤ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】 [状態]:全身に切り傷(小)高揚感(小) 疲労(大) 帽子に穴 [装備]:モンスターボール(オノノクス)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト、モンスターボール(ジャローダ@ポケットモンスター ブラック・ホワイトチタン製レンチ@ペルソナ4 [道具]:基本支給品、モンスターボール(空)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト×1、カイムの剣@ドラッグ・オン・ドラグーン、煙草@METAL GEAR SOLID 2、スーパーリング@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて [思考・状況] 基本行動方針:満足できるまで楽しむ。 1.Nの城でポケモンを回復させる。 2.自分を満たしてくれる存在を探す。 3.ポケモンを手に入れたい。強奪も視野に。 ※チャンピオン撃破後からの参戦です。 ※全てのポケモンの急所、弱点、癖、技を熟知しています。 ※名簿のピカチュウがレッドのピカチュウかもしれないと考えています。 【ポケモン状態表】 【オノノクス ♀】 [状態]:HP1/8 [特性]:かたやぶり [持ち物]:なし [わざ]:りゅうのまい、きりさく、ダメおし、ドラゴンテール [思考・状況] 基本行動方針:トウヤに従う。 1.トウヤに従い、バトルをする。 【ジャローダ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】 [状態]HP 1/10 人形状態 [特性]:しんりょく [持ち物]:なし [わざ]:リーフストーム、リーフブレード、アクアテール、つるぎのまい [思考・状況] 基本行動方針:もうどうでもいいのでトウヤの思うが儘に Back← 110 →Next 108 Magical Singer 風と空と太陽と 時系列順 109 SPA! 投下順 111 085 ……and REMAKE(前編) トウヤ 115 シルバームーン
https://w.atwiki.jp/mohsoh/pages/339.html
キバゴ キバポケモン タイプ:ドラゴン 特性:とうそうしん/かたやぶり http //pokebeach.com/news/0710/corocoro-new-pokemon-3.jpg キバゴというオノノクスの進化前らしきポケモンを確認。 ↑進化前かどうかはまだ分からないので一応分けておいた 仮に進化関係だったらオノノクスもドラゴン含んでいる可能性が高いと思われる アニメでレギュラーになるみたい。御三家以外の新ポケの中では光る存在だね。 ↑恐らくピカチュウやポッチャマに近いポジション = 連れ歩きだろうな。 肩に乗っけたりぎゅーって抱きしめるのに丁度良さそう。 最終進化は600族になりそうだが、敢えてキバゴのまま育て続けると予想。 まぁリザードンみたいに進化してもいいんだろうけどw しかし仮に600族ドラゴンだとしたら…最終進化はどうなる? どう見ても格闘技っぽいドラゴン技「ダブルチョップ」を覚えるってことは、まさかドラゴン格闘?? ↑フライゴンクラスの種族値かもしれんぞ。 ドラゴン格闘は範囲は優秀だけど、なんかドラゴン種のどっしりとした体つきと格闘っていうのを考えるとガブマンダよりはカイリューみたいな種族値な気がするな。弱点も4倍無い代わりにドラゴンにしては4つと多いしどうなるかな。 ↑オノノクスの公式絵が出たが、もしオノノクスが進化後なら、ダブルチョップの意味は手刀でなく、切り刻む方の意味だろうな・・・あの斧状の牙怖い 600族になるっていう意見がかなり多いが、ならないと思ってる俺は少数派なのかな・・・? ヨーギラスとかダンバルとかタツベイとかフカマルって隠しキャラポジションだし、 それを発売前から公開するかな~とは思う。まぁ前例がないことバンバンされてるから何ともいえないがw 個人的にはチルやフライゴンやグドラみたいな600族or伝説以外の龍をもうちょっと増やして欲しいw ↑特性2つっていうのが怪しい気がするんだよな。まあドラゴンだとタッツー系統以外は全員特性1つだけど。 600族とタイプ被らなければ、特性が優秀だから、種族値合計500から550でも十分だとは思うが。 とりあえず竜の舞を覚える模様 ↑逆鱗覚えたら下手したらカイリュー涙目だなw ↑カイリューほどのハイスペックなポケモンがそうそう簡単に涙目にはならん ↑↑そもそも既にボーマンダが…。 アニメ版の声優は津田美波。 オノノクスと特性もタイプも同じなので進化前の可能性が高い。 600族になるんだったら、最終進化でタイプ2がつくのだろうきっと。 ↑見た目的にオノノクスで最終だと思うんだが… 単タイプでもいいじゃん ↑そういえば最終形で単ドラゴンって今までいないよね。
https://w.atwiki.jp/leaguebattle/pages/312.html
開催月 2011/07 参加者及びKP 参加者9名 順位 トレーナー 1 2 3 4 5 6 KP 累 4 ペーパー シャワーズ ウルガモス オノノクス ランクルス ジバコイル マンムー 12 38 えくれ ルカリオ クロバット シャワーズ ユキメノコ ドンファン オノノクス 9 25 1 ヒロユキ バンギラス ドリュウズ ランターン ローブシン トゲキッス ボーマンダ 7 34 5 Julia ニョロトノ ハッサム ガブリアス カイリュー サンダー カイリキー 7 58 3 アイラン ビーダル エルフーン ジャローダ ヤミカラス スイクン ウルガモス 10 31 あずき ウルガモス ギャラドス ムシャーナ ズルズキン オノノクス シュバルゴ 11 38 2 ノブ フライゴン ゲンガー ドータクン トリトドン ゴウカザル フシギバナ 6 20 あねもす ウルガモス ローブシン ロズレイド ロトム カメックス グライオン 10 40 でんちゅう サンダー スイクン ヒードラン ビリジオン ライコウ ラティオス 8 35 順位は上位5名 ※KP:被りポイント ※累:48期以降の合計の累計被りポイント 1期内のみでは偏ってあまり効果がないと判断したため導入しました ポケモン毎のKP + KP KP ポケモン 前期比 4 ウルガモス +2 3 オノノクス +2 2 サンダー +2 2 シャワーズ 2 スイクン +1 2 ローブシン +1 1 エルフーン 1 カイリキー +1 1 カイリュー -1 1 ガブリアス -2 1 カメックス +1 1 ギャラドス +1 1 グライオン 1 クロバット +1 1 ゲンガー 1 ゴウカザル -1 1 ジバコイル +1 1 ジャローダ +1 1 シュバルゴ +1 1 ズルズキン 1 ドータクン +1 1 トゲキッス +1 1 トリトドン +1 1 ドリュウズ +1 1 ドンファン 1 ニョロトノ 1 ハッサム 1 バンギラス -1 1 ビーダル 1 ヒードラン new 1 ビリジオン 1 フシギバナ +1 1 フライゴン +1 1 ボーマンダ 1 マンムー 1 ムシャーナ +1 1 ヤミカラス +1 1 ユキメノコ +1 1 ライコウ +1 1 ラティオス +1 1 ランクルス +1 1 ランターン 1 ルカリオ +1 1 ロズレイド new 1 ロトム new リンク リーグ情報まとめ コメントページ ブロック分け 決勝ブロック 殿堂入り
https://w.atwiki.jp/joint37info/pages/13.html
2011年8月試験にむけて
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/97.html
「オノノクス、『りゅうのまい』。ダイケンキ、左から『アクアジェット』。」 目の前に立っている女。 見た目こそ人間そのものだが、腹に開いた穴から覗かせるものは、人間のそれではない。 だとすると、ポケモンということか? 分かるのは、相手が相当の力を持っていること。 激しい戦いを経てなお、整った顔に映る鋭い眼差しが、それを物語っている。 それこそ、あのゲーチスなどとは比べ物にならないくらい。 獅子はウサギを狩るにも全力を尽くすと言われるが、手加減をしたら瞬く間に殺されるだろう。 目の前に立っている男。 それは、圧倒的な力を持った存在だということが伝わった。 帽子の奥から覗かせる獅子のような眼光が、それを物語っている。 自分がケガした相手だと侮って、手加減してくる相手ではなさそうだ。 逃げるか? いや、そんなものは自分の決意に反するし、逃げた所で生き残れる相手でもなさそうだ。 彼女は、逃げるという道を自ら捨てる。 逃げればまだ、自分の使命を全うできる可能性もあるというのに。 時々色彩感覚が無くなる眼で、相手の男が連れている怪獣を見て、A2は即座に最適解を見出す。 目の前の怪獣2体は、大柄な図体からして速さはそれほどでもない。 恐らく、エンゲルスのように力で押すタイプ ならば自分がやることは一つ。 かつてヨルハ部隊にいた時から積極的に取り入れていた戦術。 司令部を叩く。 自軍より数や戦力が多い部隊を目にした時どうするか。 わざわざ相手の兵力や戦力に付き合う必要はない。 司令部、コントロール部分の中心を叩けばいいだけだ。 指示を出す部署さえ壊してしまえば、どれだけの大部隊であろうと、いや、大部隊であるほど、戦力が容易に瓦解する。 疾走し始めたてから、いきなりダイケンキと呼ばれた怪獣が襲い掛かる。 「!?」 それは、鈍重そうな水獣とは思えない勢いだった。 水に乗り、名の通りジェットのごとき勢い前足の剣で斬りかかる。 相手が何をするかなんて、分かっている。 大方、オノノクスとダイケンキを無視して、指示を出している自分を攻撃するつもりだろう。 あれほど鋭い目で見つめられれば、余程殺意に鈍感な奴じゃない限り分かる。 ならば、リズムを崩しつつ、両サイドから攻撃を仕掛けるだけだ。 しかし、左からのアクアジェットは、女の剣で止められた。 穴の開いた右の脇腹を攻撃するのは、予測される可能性もあった。 だからウラをかいて左を攻めようとしたのだが。 そのまま力任せに、ダイケンキを押し飛ばす。 「オノノクス、右から『きりさく』。ダイケンキ、上に『ハイドロポンプ』」 だが、A2が再びトウヤめがけて走り始めると、トウヤも次の指示を出す。 「速い!!」 オノノクスと呼ばれた怪獣のキバが、襲い掛かる。 (まさかさっきの踊りに、何かからくりがあるのか?) 地面を蹴り、強引に空中へ逃げる。 アスファルトの地面が、大きくえぐれていたことから、その判断が正しかったと認識する。 しかし、逃げた先でダイケンキからの高圧水が、狙ってくる。 だが、それで終わるわけではない。 体を空中で捻り、致命傷を負ってない部分で水圧を受ける。 敵の攻撃を回避することイコール自分の攻撃を放棄することではないのだ。 ジャンプしたことは、オノノクスの攻撃を躱しただけではなく、そのまま男を守る壁を乗り越えることが出来る。 そのまま強引に体をきりもみ回転させ、重力と遠心力に任せて、トウヤを切り刻もうとする。 だが、トウヤはいち早く刃が届く範囲外まで逃げる。 「避けた!?」 確かにハイドロポンプの邪魔があったり、桐生戦でのダメージを引きずっていたりと、万全な状態ではなかった。 それでも、A2の斬撃を躱したのは、トウヤの反射神経があってのものだろう。 (今のは、ほんの少し危なかったな。) 空中でハイドロポンプの高圧水を受けながら、自分の所に斬りかかるとは予想外だった。 あの男と少女が、血相変えて逃げ出しているのも分かる。 あと少し気付くのが遅かったら、剣のサビにされていた。 だが、二撃目はもう撃たせない。 「ダイケンキ、右からアクアジェット。オノノクス、背中にドラゴンテール。」 A2の攻撃を躱すとすぐに、トウヤは指示を出す。 (本当にコイツ、人間なのか?) 今のは人間ではなくても、機械生命体なら間違いなく当たったはず。 それに、目の前で刃物を持っていても、躊躇なく怪獣に命令を出す度胸。 あの桐生という男もそうだったが、人間とは誰かに縋らないと生きることすらできない生き物じゃなかったのか。 だが、次は殺す。 あいつの、2Bの決意を果たすためにも、こんな所で死ぬわけにはいかない。 再びダイケンキが水に乗って超速で斬りかかる。 だが、一度見た技だ。いくら速かろうと軌道が分かれば、怖くもなんともない。 「!?」 A2がカウンターで、ダイケンキを串刺しにしようとした瞬間、悪寒が走った。 ダイケンキとの鍔迫り合いをすぐに破棄し、オノノクスの鞭のようにしなる尾を避ける。 作戦通りのはずだった。 オノノクスのしなる尾で、女にトドメを刺すはずだった。 ダイケンキのアクアジェットと、オノノクスのりゅうのまい。 素早さに影響する技を使い分けることで、攻撃のペースをシャッフルし、敵の防御や反撃のタイミングを掴ませないことを第一とした戦略だ。 そして、あえてダイケンキに同じ攻撃をさせ、対処させやすくする。 ダイケンキを倒せると自信付かせた所で、後ろからオノノクスで刺す。 この作戦まで凌ぐとは、やはり人間ではないのだろうか。 手負いの身でポケモン2体を一度に相手にするのは無理だと認識したA2は、双方からの攻撃が届かない位置にまで移動する。 しかし、作戦が失敗してもトウヤは攻撃の指示を止めない。 「オノノクス、りゅうのまい。ダイケンキ、ふぶき」 (本当に容赦ないな、コイツ……) 氷の混じった強風が襲い来る。 吹雪で霞んだ先を見ると、オノノクスが再びあの舞踏を踏んでいる。 まさか、自分の動きを吹雪で鈍らせた所で、さらにスピードと攻撃力を上げて、一気にとどめを刺すつもりだろうか。 地面の瓦礫を思いっきり蹴飛ばすが、吹雪という向かい風の影響により、大した効果はない。 いくつかは外れ、いくつかはオノノクスのキバに弾かれる。 どうやら、怪獣使いを優先して殺す作戦は、悪手だったようだ。 壁となる怪獣は2体だけだが、奴が出す指示が、その二枚の壁を、難攻不落の要塞へと変える。 加えて怪獣使いも、キリュウほどではないが、強者相応の動体視力を備えている。 そして迂闊に攻撃を始めたが最後、躱された挙句二体に挟撃され、手痛いダメージを食らいかねない。 だからどうした。 作戦が失敗したなら、作戦を変えればいいだけのこと。 まだ戦いは始まったばかり。 これしきのことで、死んでしまったら、かつての仲間に詫びようがない。 それに、死ねたのなら論理ウイルスに汚染された21号を撃ち殺した時に、自分も死んでいた。 吹雪の中でも顧みず、再度二体に突撃する。 Bモードを使えば、オーバーヒートの影響で吹雪を吹き飛ばせるかもしれないが、こんな状況でやったら再起不能は免れないだろう。 だが、このままではいつか敗北するのを待つだけだ。 やるなら、相手の予想を上回る攻撃をしなければならない。 確かにこの剣は、非常に使いやすいが、重さが足りない。 怪獣ごと相手を倒せる武器が欲しい。 A2は再びトウヤ達に向かうかと思いきや、カイムの剣を収める。 まだやるつもりか。 いくら戦術を変えた所で無駄だ。 攻撃を立て続けに与え、思うようにヒットできないが、戦いの主導権は自分が握っているはず。 こっちはほとんど無傷、相手は死に体といったところ。 それなのに、コイツはなぜ負けを認めない? 何かのために、戦っているというのか? 「オノノクス、ダイケンキ、下がれ。」 だが、念には念を入れて、後方に下がらせる。 その判断が正しかったと、すぐに実感する。 A2は、折れかけていた街灯をへし折り、新たな武器にした。 「食らえッ!!」 街灯がブン、と音を立てて横なぎに一閃。 しかし前もって下がらせていた二体には当たらない。 壊れたのは、市街地の壁だけだ。 だが、人間離れした力で振り回される街灯は、安易に敵を近寄らせない。 しかも攻撃範囲が広いため、多少のずれもカバーできる。 まさに、攻撃は最大の防御。 そのまま街灯を振り回しながら、近づく。 これは予想外だった。 折れた街灯を振り回すなんて戦術、聞いたことがない。 2体を下げておいて、正解だった。 あれがまともに当たれば、自分は勿論、オノノクスやダイケンキもただじゃすまないだろう。 しかも、自分の方に街灯が壊したもの、そして街灯の破片が降り注ぐ。 「ダイケンキ、街灯に『ふぶき』!!オノノクスはそのまま『りゅうのまい』」 止む無く、女ではなく、街灯とその二次災害に目を向ける。 吹雪の力で、降り注ぐ瓦礫を吹き飛ばし、さらに街灯を凍らせることで、脆くする。 元々戦いの影響で、壊れかけていた街灯は、壁にぶつかったことで、先端が砕ける。 「今だ!!オノノクス、街灯に『きりさく』!!」 先端が砕けた街灯が、パワーアップしたオノノクスの攻撃を受けて、さらに先端2/3ほどが無くなる (いない?) だが、その街灯の先にいるはずの持ち主はいなかった。 (もう少し持ってほしかったが、まあいい。) 単純に長い武器を使ったのは威力と、自分の力をフルに生かせるからではない。 少しでも自分以外の存在に、数百分の一秒でも、意識を向けて欲しかったからだ。 怪獣が放ったふぶきによって、視界が悪くなっていたこともあり、一瞬だけでも意識を自分から逸らすことが出来た。 一瞬、怪獣使いと怪獣たちの視界から逃れた時間を有効活用し、死角から攻撃した。 「シュバアアアア!!」 折れた街灯でダイケンキを刺す。 さらに間髪入れず剣を抜き、オノノクスを斬り付ける。 「ガアアア!!」 悲鳴からして、ダメージがあったようだ。 「オノノクス、『きりさく』!!ダイケンキ、『シザークロス』!!」 しかし、反撃とばかりに、怪獣二体が襲い掛かる。 カイムの剣で、牙を防ぐ。続いて、ダイケンキの斬撃。 一撃は防ぐが、二撃目は、後ろによけるしかなかった。 致命傷こそ与えられなかったが、初めて相手にダメージを与えた。 まだやれる。 「へえ……久しぶりですよ。俺のポケモンにダメージを与えたなんて、これは楽しめそうだ。」 怪獣使いが、帽子の裏からニヤリと笑った。 「楽しむ……だと?」 決死の一撃さえ、娯楽として扱われてしまうなんて、正直笑い話にならない。 「ええ。俺を楽しませるヤツは、前の世界に誰一人としていなかったんです。 けれどこの世界では、予想以上に楽しめそうですね。」 (クソッタレが……) A2はオノノクスとダイケンキの攻撃を、一発一発躱し続ける。 時には横に、時には上に、時には剣で受け流し。 もう何度攻撃をやり過ごしたか覚えていない。 多分相手も、覚えていないんじゃないのか。 隙を見て、反撃をしたいところだが、どうにもその時間が巡ってこない。 流石に、街灯を使った攻撃も、二度は通用しないだろう。 辺りを観察し、反撃の糸口になりそうなものを探す時間も与えてくれない。 トウヤは休むことなく、波状攻撃を加える。 だが、まともに当たったことは、一度もない。 勿論、ワンパターンではなく、攻撃のリズムを崩しながら、攻め立てる。 3段階攻撃力と素早さが上がったオノノクスと、ダイケンキ。 一度でも当たれば勝機は見える。 だが、その当たる機会が、どうにも見えてこない。 (ここまで時間がかかった戦いも、いつ以来だろうな。) しかし、時間のかかる戦いこそ、強者と弱者を分ける機会の一つ。 いくら持久戦に持ち込まれたといっても、簡単に崩れたりはしない。 守り続けていれば、おのずと攻撃のチャンスは出来る。 まさに、防御は最大の攻撃。 A2の狙いも同じだった。 迂闊な攻撃をせず、自分の身を守ることを中心にしながら、少しずつ相手を疲弊させていき、チャンスが来たら一気に攻める。 ボロボロの状態で持久戦を広げるなんて愚かしいとしか言いようがないし、自分もそうだと思う。 だが、愚かでもいい。 みじめでもいい。 自分の決意を、通すためだ。 汚れ仕事を引き受けるなんて、昔からやってきたことだ。 「なッ!?」 しかし、膠着していたと思われた時間が、予想外なまでに早く訪れる。 A2のぽっかり空いて機械の部分が見える部位から、放電の音が聞こえる。 ダメージを過剰に負った状態で、体が限界を迎えたのだ。 その瞬間、体が電子頭脳の指示についていかなくなった。 「く……くそ!!」 その瞬間を見逃す相手ではない。 「オノノクス、ドラゴンテール。ダイケンキ、アクアジェット。」 波状攻撃を抵抗することも出来ず、壁に叩きつけられる。 動け。 動けって言っているだろ。 こんな所で終わってどうする。こんな死に方、死んでいった仲間が満足すると思っているのか。 だが決意も空しく、膝が砕け、脚がもつれ、崩れ落ちる。 このまま勝負を続けていても勝てない、と思ったA2は、最後の賭けに出る。 「勝負、ありましたね。」 最早負ける要素は残されていないと確信し、ポケモンの攻撃を止めるトウヤ。 (何……勝った気でいる……) だが、彼女は一瞬のチャンスを待っていた。 オノノクスと、ダイケンキの間に出来たスキマから、まっすぐにトウヤが見える瞬間を待っていた。 「でやああああ!!!!!」 「何!?」 その隙間を通して、一直線に剣を投げつける。 しかし、投げた瞬間、A2の体が悲鳴を上げ、スーパーリングを付けた指が砕ける。 「ガアア!!」 オノノクスが尻尾で弾こうとするが、もう遅い。 剣は、まっすぐにトウヤの額を狙っていた。 「……流石ですね。久々に、ヒヤっとしました。」 「失敗……か。」 遠くの方に、カイムの剣が刺さっている。 トウヤの帽子を付けて。 指が砕けた瞬間、狙いが僅かにぶれ、当たることはなかった。 最後の賭けも失敗だった。 万策尽きたと言っても過言ではない。 恐らく自分は死ぬのだろう。 何度も仲間を失うことを目の当たりにしてきた原因か、はたまた自分がアンドロイドだからか、不思議と恐怖はない。 自分が万全の状態で挑めていたら さっき剣を投げた時に、自分の体にガタが来なかったら。 不思議とそういう言い訳をする気にもならない。 「あなたは強かった。俺と一緒に戦いませんか? 勿論、近くの家で応急処置ぐらいはしてあげますよ。」 怪獣使いは手を差し伸べる。 どうやら、殺すつもりはないらしい。 (コイツ、戦いは超一流だが、交渉は三流のようだな……。) まだ、仲間にならないか、だったら承諾していたかもしれない。 だが、自分の目の前の二体の怪獣のような扱われ方は、断る。 そんな形で渡された命など、かつて自分達を捨石にするつもりだった司令官の下にあった命と同じだ。 たとえ、自分に残された使命を全うできる可能性が、数千分の一%ほど上がっても。 「質問を質問で返すのは野暮だと承知で聞く。 オマエのこの世界での目的は何だ?」 深くかぶっていた帽子が脱げ、よく見えるようになった冷たい瞳で怪獣使いは答える。 「オレはただ生きたいんです。それ以上でも、それ以下でもありません。」 これは傑作だ。 目の前の怪獣使いは、桐生のように固い決意があるのかと思っていたら、何もないからこそ、冷酷な戦いが出来ていたとは。 命のないアンドロイドと、命のない怪獣使いと、その命令にしか動けない怪獣の戦い。 この戦いを、滑稽と言わずして、どう形容しようか。 2Bやローズ、桐生のような、固い決意を持った奴らは次々死んでいった。 次に死んでいくのは、私のように中途半端な決意を持った奴。 生き残るのは、こいつのように命がない奴だけなのか。 相も変わらず悔しさはこみ上げてこないが、滑稽さが何故か湧き出てくる。 理解している。 自分のここでの決意は、誰かの決意を粉微塵に砕くことであるくらい。 どうせ死ぬなら、どんな目的でも自分より固い決意の相手に殺されたかった。 否。 我々アンドロイドの命など、自分の脇腹から零れているネジより軽い。 死に場所や死ぬ相手を選別するなんて、贅沢もいい所だろう。 それに、決意を持って死ぬこと、決意がないまま生きること。どちらが良いかなんて自分にも、誰も決める権利はない。 それでも、ただ一つだけ、言いたいことがある。 今にも壊れ行く体が、再び紅蓮に包まれる。 「私が生きるのは、託してくれた仲間のためだけだ!!」 私が死ぬはずだった時に死んでいった仲間は、誰一人望んでいないだろう。 司令官のような、命無き者に従うなど。 (!?) 「なぜ!?」 もう出来ることはないと思っていたが、自分の決意に呼応して、体がBモードに入ってくれたようだ。 神などを信じるつもりはさらさらないが、何かがそうさせてくれたというなら、その『何か』に感謝しよう。 「うおおおあああああああああああっ!!!!!!」 もう目は見えない。だが、相手の呼吸を感じ取り、位置を察知する。 もう脚は動かない。だが、左手で思いっきり地面を殴って跳躍する。 もう剣は持ってない。だが、指もない切り株のような手を振り上げる。 「ダイケンキ、アクアジェット!!オノノクス、きりさく!!」 ダイケンキが水に乗って斬りかかる。 だが、炎を纏った拳は、アシガタナを貫き、ダイケンキの心臓を貫いた。 死ぬことを予想していなかったらしいダイケンキは悲鳴も上げずに、崩れ落ちる。 しかし、それ以降動くことはなかった。 自分も、ダイケンキも。 もう数センチ拳を動かせば、怪獣使いにも命中しただろう。 だが、もう数ミリほども動かすことは出来ない。 オノノクスのキバが、自分の脇腹を貫く。 文字通り、体を斬り裂かれ、抗うことすらできず、地面に崩れ落ちていく。 ああ、これが最期か。 仲間の願いを叶えることも、自分の決意を通すことも出来ず、馬鹿みたいにあっけなく終わりを告げられた。 多くの敵味方の死を目の当たりにしてきたが、こんなものだったとは。 本当に、くだらない。 【ヨルハA型二号@Nier Automata 死亡確認】 【ダイケンキ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト 死亡確認】 【残り62名】 「くそ……ダイケンキ!!動けるか!?」 瀕死状態なら、まだ治療の目途があるが、最早治療の施しようがない。 「オノノクス……戻れ。」 わずかとはいえ、久々に熱くなれた戦いだった。 今度は、相手が万全の状態で戦いたかった。 命まで取るつもりはなかった。 あの状況では、オノノクスにトドメを刺す命令を下さなければ、もっと被害が及んでいた。 建物の壁に刺さっていた帽子と、そしてたった今自分が倒した敵の剣、それに相手が付けていた金色の指輪を手に取る。 これらの道具を使うつもりはないが、まだ名前も、人間かどうかも分からなかった相手を忘れないために。 だが、この戦いは期待が出来そうだ。 少し休憩し、次の戦いの為にダイケンキに代わるポケモンを探しに行こう。 バイバニラの治療も行いたい。 丁度のその時、市街地を朝日が照らした。 血のように真っ赤な朝日は、更なる戦いを告げるかのようだった。 【トウヤ@ポケットモンスター ブラック・ホワイト】 [状態]:虚無感(僅かに回復) 疲労(小) 帽子に穴 [装備]:モンスターボール(オノノクス)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト、チタン製レンチ@ペルソナ4 [道具]:基本支給品、モンスターボール(バイバニラ)@ポケットモンスター ブラック・ホワイト カラのモンスターボール カイムの剣@ドラッグ・オン・ドラグーン、 煙草@METAL GEAR SOLID 2 スーパーリング@ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて [思考・状況] 基本行動方針:満足できるまで楽しむ。 1.ひとまず休憩 2.自分を満たしてくれる存在を探す。 3.ポケモンを手に入れたい。強奪も視野に。 4.バイバニラを回復させたい。 ※チャンピオン撃破後からの参戦です。 ※全てのポケモンの急所、弱点、癖、技を熟知しています。 【ポケモン状態表】 【オノノクス ♀】 [状態]:HP3/5 [特性]:かたやぶり [持ち物]:なし [わざ]:りゅうのまい、きりさく、ダメおし、ドラゴンテール [思考・状況] 基本行動方針:トウヤに従う。 1.トウヤに従い、バトルをする。 【バイバニラ ♂】 [状態]:ひんし、左の顔の左目失明 [特性]:アイスボディ [持ち物]:なし [わざ]:ふぶき、ラスターカノン、とける、ひかりのかべ [思考・状況] 基本行動方針:??? 1.……。 Back← 040 →Next 037 破壊という名の何か 時系列順 047 優しいだけじゃ守れないものがある 044 6つの『B』 投下順 046 Day of the future 040 その男、龍が如く(前編) ヨルハA型二号 GAME OVER トウヤ 070 新たなる好敵手
https://w.atwiki.jp/enemyterritoryvip/pages/4.html
ET VIP荒らし対策wiki
https://w.atwiki.jp/dailynecessities/pages/7.html
足の臭いやワキの臭い、口臭などに代表される、いわゆる体臭の悩みは深いものです。 体質である場合もあり、また生活習慣が原因であることもあり、加齢によって体臭が強くなっていく、いわゆる加齢臭の場合もあります。 これらに共通することは、自分で思っている以上に、周りに迷惑をかけている可能性が高いということです。 今や、スメルハラスメントなるものが社会問題となっています。 体臭に関する悩みがあるなら、すぐに自分にあった解決策を探して実行してみましょう。 臭い対策は周りの人に対する思いやりです。