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コーデ マイデコ例 コーデボーナス ジャンププログラム 【吹き出しコメント1】ディアクラウンフレームとカジュアルがステキだね♪ 【吹き出しコメント2】おちついたいろあいがオトナっぽくてすてき♪ 【メモ】 ブランド クール コーデ トップス 不明 不明 ボトムス - - シューズ 不明 不明 アレンジ - - ▲ マイデコ例 チャーム1 チャーム2 フレーム カジュアル - ディアクラウン ▲ コーデボーナス ステージ コーデボーナス プリズムストーンショップ ◆◆◆◇◇ ほしぞらロックフェス ◆◆◆◆◇ プリズムLIVEスタジアム ◆◆◇◇◇ パウダースノーパーク ◆◆◇◇◇ スイーツカフェ ◆◆◇◇◇ プラネタリウム ◆◆◇◇◇ プリズムアリーナ ◆◆◇◇◇ トロピカルビーチ ◆◆◆◆◇ プリズムフューチャーアリーナ ◆◆◇◇◇ ゆうぐれロックフェス ◆◆◆◆◇ ディアクラウンショップ ◆◆◆◇◇ プリズムマイ☆デコアリーナ ◆◆◇◇◇ はらじゅくストリート ◆◆◆◇◇ ギャラクシースターファイナル ◆◆◇◇◇ ▲ ジャンププログラム 順番 ジャンプ 得点 サプライズ 1 スターダスト★シャワー 100 あり 2 カラフルチョコパレード 150 3 ゴールドスパイラル! 200 4 クールスプラッシュ 200 ▲
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86 名前:オトナになるもんッ![sage] 投稿日:2006/11/15(水) 20 01 29 ID FFVhSbBm 「ちょっと、君いいかな?」 「なんですか? ナンパとかスカウトならおことわ……へ?」 「君、小学生でしょ? こんな時間に、何してるの?」 「え!? 違、違います! 私立派な」 「はいはい。じゃあ、後は向こうで聞くから」 「か、かにぃーーーー!?(何ぃー!?)」 「……いやー、どうもすいません」 巡査が本当に申し訳なさそうに、野村つばさに謝っている。 が、当然野村はそんな謝罪に耳を傾けずにそっぽを向いてしまっていた。 「――あ、そうだ。おれいと言っては何ですが……これ、どうぞ」 巡査が取り出したのは所謂一つのペロペロキャンデー。 それをつばさは嬉しそうに手にとって―― 「……ムキーーー!! 子供扱いしないでよッ!!」 交番から飛び出していってしまった。 もちろん、キャンデーは持ったまま。 「……まあ、アレは確かに小学生に見えますよね」 社長は苦笑いしながら巡査に一礼すると、つばさを追って交番から飛び出した。 そして数時間後…… 「な、なーなー、俺のペカチョスあげるからさー」 「だーかーらー! なんでポッキモソなんかやんなきゃいけないのー!?」 小学生? と思しき少年にナンパされているところを社長に発見され、なんとか保護されたという。 「あーーっははははは!! で、で? しょ、小学生の彼氏ができたの?」 「できるかーっ!」 同期の小早川に大笑いされてどかーんと爆発したかのようにつばさがキレる。 その背後には可愛らしい蟹の群れのオーラが浮かんでいるかのように見えるのは気のせいではなさそうだ。 「あ、あああ、あんただって前中学生にナンパされてちょっとその気になってたじゃん! このショタコンマタドール!」 「なぁ!? あ、あたしは可愛い子が好きなだけだーっ!」 ポカスカポカスカと地味に喧嘩を始める二人。 微妙に能力の低い二人の喧嘩の為か、やはり被害は零に近いが。
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オトナ系住人の部屋データ 五十音順 アザラク アリア【未作成】 アンデス アンヌ ウズメ【未作成】 エレフィン オパール【未作成】 オリビア カザンドラ キッズ クロコ サブリナ サラ【未作成】 ジェーン【未作成】 しのぶ シャンティ ショコラ シルエット【未作成】 シルブプレ【未作成】 スミモモ スワンソン タキュ【未作成】 たま つかさ ツンドラ トロワ ナイル【未作成】 ナタリー パーチク【未作成】 バズレー【未作成】 ハナコ【未作成】 ビアンカ ピティエ【未作成】 ふくこ【未作成】 フランソワ ブリトニー【未作成】 ブレンダ【未作成】 ポーラ【未作成】 まきば【未作成】 マリー マリリン【未作成】 ミランダ【未作成】 ミント モンこ【未作成】 ユーカリ リンダ レベッカ
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正体不明の存在。竜と少女が融合したような姿をしているが……? 本作では、「竜の神殿」の試練の番人の1体として登場。正式な形で試練を乗り越えた龍摩に力を与える。なお、もう1体登場した番人は保炎龍であった。 原作では結構戦闘能力があるような描写があるのだが、本作でのステータスはどちらかというとサポート寄り。加入時からMAXに達している援護行動レベルと長射程の技を活かして、味方の攻撃をアシストすると良い。 また、原作でのショッキングな変形(?)シーンの反映か、「威圧」「戦慄」という相手の行動を阻害するタイプの精神コマンドも豊富。SPが高い点もポイント高しだ。 キャラクターデータ 格闘 142 防御 100 命中 108 射撃 140 技量 170 回避 97 適応 空A 陸A 海B 宇B 性格 超強気 SP 90 スキル 底力 援護行動 装備 2 精神 感応 鉄壁 突撃 威圧 戦慄 熱血 習得 1 10 16 20 26 32 ユニットデータ HP EN 運動性 装甲 6500 140 85 1050 移動 6 タイプ 空陸 サイズ L 治療 7000 技名 分類 属性 攻撃力 射程 気力 EN 弾数 命中 CT 適応 備考 「飛び道具」 射撃 P 2400 1~5 - 5 - +20 +40 空A陸A海C宇A 「波動」 格闘 2600 2~6 - 10 - +40 +20 空A陸A海B宇A 「石」 格闘 2800 3~8 - 15 - +30 +30 空A陸A海A宇A
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オトナいろ♥オーダーメイド 重要人物 コメント とまとかげによる4コマ漫画作品。 重要人物 未定:宇佐美ケイト キレイハナ:花嵐ぼたん 名前とリーフストーム習得可能といえば コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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amazonで探す @楽天で #新マチベン~オトナの出番 を探す! 土21NHK 2007.06.30~2007.08.04 9.6% 公式HP wikipedia 前 ハゲタカ 次 ジャッジ~島の裁判官奮鬪記 マチベン Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 新米弁護士は60歳 2007/06/30 11.0% 2 美しき復讐者 2007/07/07 9.9% 3 親を捨てられますか? 2007/07/14 8.5% 4 名前の無い依頼人 2007/07/21 10.0% 5 爆破メールの真実 2007/07/28 10.8% 6 無言のメッセージ 2007/08/04 7.6%
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「わたしオトナ化プラン♪」(わたしオトナかプラン)は、伊香保葉凪の楽曲。 基本情報 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪の楽曲 CD初出日 2019年10月16日 配信初出日 2019年7月17日 ライブ初披露 2019年6月16日 CD初出作 『温泉むすめコンプリートアルバム』 配信初出作 『SELECTION』 時間 約3分59秒 作詞 こだまさおり 作曲 高取ヒデアキ 編曲 籠島裕昌 ライブ披露回数 4回 ライブ披露 キャラクター数 1名 BPM 172 構成 Intro [10.5] →1A [16] →1B [16] →1C [16] →Inter [10] →2A [16] →2B [16] →2C [16] →Inter [12] →3C [36] キー A♭ 音域 mid2A♭ - hiE♭ 概要 「温泉むすめ 第1回総選挙」にて伊香保葉凪がグループ所属部門第2位に入賞したことから制作された楽曲[1]。 スウィングのリズムをベースとしたジャジーな楽曲となっている。 最低音はAメロで、最高音はCメロで出現。 同じくジャズ調の楽曲「湯けむりトキメキゲーム」、ハネたリズムの「おんくり」などもおすすめ。 クレジット 歌唱 歌唱:伊香保葉凪(演:茜屋日海夏) 作詞・作編曲 作詞:こだまさおり 作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌 演奏 Piano 籠島裕昌 スタッフ Music Producer 高取ヒデアキ Recording Engineer 松本浩昭 Mixing Engineer 熊田好容 Recording Mixing Studio HIBINO RECORDING コピー用 わたしオトナ化プラン♪ / 伊香保葉凪 (温泉むすめ) 作詞 こだまさおり 作曲 高取ヒデアキ 編曲 籠島裕昌 Piano 籠島裕昌 Mixing Engineer 熊田好容 (at HIBINO RECORDING) 収録作品 発売日 作品名 DiscNo. TrackNo. 楽曲名 歌唱 規格品番 配信 2019年7月17日 『SELECTION』 - 3 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 (配信限定) ○ 8 「わたしオトナ化プラン♪ (Instrumental)」 - 2019年10月16日 『温泉むすめコンプリートアルバム Vol.3〈SOLO SIDE〉』 - 4 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 GQCS-90765 ○ 『温泉むすめコンプリートアルバムBOX』 3 3 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 GQCS-90770〜90773 ○ ライブ披露実績 ライブ歌唱経験のあるキャラクターは以下の通り。 太字はオリジナルの歌唱キャラクター、カッコ内はライブ歌唱回数、☆は歌唱回数最多。 伊香保葉凪 (4) ☆ + 《詳細はこちら》 開催日 イベント名 場所 曲順 楽曲名 歌唱 [人数] 備考 2019年6月16日 『温泉むすめ 総選挙シークレットライブ』 《1部》 吉祥寺 CLUB SEATA M4 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 (演:茜屋日海夏) 『温泉むすめ 総選挙シークレットライブ』 《2部》 M4 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 (演:茜屋日海夏) 2023年9月16日 『温泉むすめ ミニライブ トークイベント in 飯坂 vol. 2』 《1部》 パルセいいざか M2 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 (演:茜屋日海夏) 『温泉むすめ ミニライブ トークイベント in 飯坂 vol. 2』 《2部》 M2 「わたしオトナ化プラン♪」 伊香保葉凪 (演:茜屋日海夏) 試聴動画 歌詞 (掲載なし) 音楽配信 ダウンロード iTunes Store Amazon Music mora レコチョク ストリーミング Apple Music Spotify Amazon Music YouTube Music LINE MUSIC AWA 脚注 出典 [1]. 温泉むすめのソロ5曲が配信、黒川姫楽・伊香保葉凪・祖谷メグリ・雲仙伊乃里・山代八咫が歌唱. 超!アニメディア. 2019年7月17日. 2022年8月12日閲覧。 《petit corolla》 メンバー 伊香保葉凪 - 嬉野六香 - 伊東椿月 - 城崎亜莉咲 作品 シングル 1. 『ハミングDays』 その他 『温泉むすめコンプリートアルバム』 楽曲 「ハミングDays」 - 「Petit Etoile」 ソロ曲ほか 伊香保葉凪 参加作品 『SELECTION』 - 『温泉むすめコンプリートアルバム』 楽曲 「わたしオトナ化プラン♪」
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キ「佐々木、佐々木。お前はオトナ帝国、見たことあるか?」 佐「……。キョン、僕も君ももう高校生だ。禁止とは言わないが、アニメを見る前にするべきこともあるんじゃないかな」 キ「む、お前もそうやって先入観で。見たことないのか?」 佐「それは、十年以上続く作品だ。小さな頃は見ていたがね、今子供向け作品を見て楽しめるとは思えないよ」 キ「まあまあ」 視聴後 佐「………………うう」 キ「……あー、ハンカチいるか?」 佐「ありがとう……(ズズッ) ……キョン」 キ「ん?」 佐「……家族を作ろう……」 キ「……ん?」
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オトナの子ネコ 「助けてっス!!!ボクの人生最大の危機を助けて欲しいッス!!」 いつもは静かなそよ風吹き抜ける午後の佳望学園の図書室で、けたたましい悲鳴がいきなり広がった。 声の主は保健委員。ケモノの尻尾をふりふりと、ケモノの脚をぶらぶらと、そして窓際でハードカバーのラノベを一人で楽しく読んでいたところ 風紀委員長・ウサギの因幡リオの長い耳に、嫌というほど突き刺さった。それはもう、見ているのが痛いくらい。 ちょっと高めの本棚の一番上の本を取ろうとしていたのだが、片手を棚に引っ掛けて地上50cmの宙ぶらりん。 いつも被っている海賊の帽子が揺れる。眠気眼のリオの耳も同じくゆらゆらと揺れていた。 「うるさいなあ、保健委員は」 折角の放課後の時間ぐらいはのんびり読書を楽しみたいものだ。その場所を誰からも侵されたくないというのは誰しも考えること。 出来ることなら耳を塞ぎたい。本の世界に集中して、ちょっとばかしの現実逃避に浸りたい。 しかし、現実と闘う真面目のまー子の風紀委員長は「やれやれ」と本を閉じて立ち上がる。 ちょっと待て。保健委員の声のもとにいるヤツは誰だ。白くて、尻尾もたわわなイヌの少年が小さな保健委員の体を支えているぞ。 「ふう……。助かったっス!ありがとう!ヒカルくん!」 「……図書室では、静かにね」 (まあ、いっか。犬上に出番取られちゃったし。わたしはもとの巣穴に戻るよ) スカートをぱんぱんっとはたき、少々悔しい思いと安堵を胸に文学少女の姿に戻るとため息をつく。 図書室の窓が額縁のように校庭に立つ大きなイチョウを描き、梅雨の合間の光を受けていた。 外の陽気に誘われて、ふと景色に浮気すると校庭のイチョウに一人の子ネコが枝にお座りしているのにリオは目を奪われる。 「初等部の子だよなぁ、あの子。確かコレッタの友達のクロって」 風が吹きぬける。枝葉が揺れる。夏のにおいを掻き立てる。暦が青い空の季節だと教えてくれる。 そうだ。窓越しながら四季の贈り物がリオに届いているようじゃないか。しかし、リオの琴線に触れたのは感傷的な夏風ではない。 「むはっ!?」 いたずら者の夏風が子ネコのスカートを捲り上げ、甘いにおいをまき散らした。くんくんくん。 熟れる前の甘ずっぱい桃がリオはお好み。子ネコはクロネコ、紺色ぶるまが眩しくて、リオの瞳に焼き付いた。 それでも子ネコはふんわりと「クロも風に乗ってみたいニャ」とでも言っているかのようだった。 ちらり!ちらり!ぶるまがちらり! だって、だって!ぱんつじゃないから恥ずかしくないけど、ぶるまだったら恥ずかしいもん! (むっはー!クロー!オレだ、結婚してくれ!!夢のようだよ!) 「そう!ボクの夢は立派な保健委員になることっスよ」 「……」 ヒカルは保健委員が持つ注射器や聴診器の絵が描かれた本の表紙を見つめて、大きな尻尾を揺らした。 司書さんが待つカウンターへと、本と志を胸に抱きながら保健委員はヒカルと並んで静かにじゅうたんを踏み鳴らす。 白魚のような細い指でバーコードを読み取ると、貸し出し伝票がプリントアウトされ、ヒカルはじっとその指を見つめていた。 「はい、ヒカルくん。再来週までよ」 「はい」 とみに話しかけられたヒカルはぴくっと尻尾を跳ねさせたが、それもまたシアワセと言うか幸せ。 図書室でお気に入りの一冊を借りると、ヒカルと保健委員は好きな本のことを話しながら部屋を去った。 一方リオにとって、もう読書どころじゃない。いくら活字の森に迷い込んでも、ろりっ娘が一人いれば平気だもん! ろりっ娘がいれば何でも出来る!ろりっ娘に応援されれば怖いものはない!ろりっ娘は正義だ!コッカイで決まったのだ! 「むはー!封鎖された初等部の教室で、ろりっ娘からいじくりコンニャクされたいおー!」 ボブショートの髪を掻き乱す。リオの屈折したメガネに、クロのぶるまが焼き付いてしょうがないのだ。眼福、眼福。 おでこを窓にくっ付けて、両手をサッシに乗せて「また風が吹かないか」と、邪心を燃やす姿は非常に残念だ。 このまま時間がゆっくりと過ごしますように。そうだ、八百万の神々がいるのだから、ろりっ娘の神さまもいるに違いない。 ろりっ娘の神さまにわがままを通していいですか?と、頬を赤らめるこの風紀委員長はもうダメかもしれない。 「あっ?!ちょ、ちょっと!!」 目を疑うとはこういうこと。 肝を冷やすとはこういうこと。 冷たい視線にさらされるということはこういうこと。 イチョウの枝から子ネコが消えた。ふわりと風にさらわれるかのように。残った梢はちくちくと揺れる。 子ネコが枝から落っこちたのだから、リオも「クロかわいいよクロ」と言っている場合じゃない。 「う、うわーん!!保健委員!保健委員はどこ!」 悔しいことに地上が見えない。もしかして、クロが一人でしくしくと泣いているんじゃないかと母性本能一杯に胸を熱くするリオ。 「こんなときに、なんで保健委員がいないの!もう!」 読みかけの本そのままに、司書の織田が止めるのを聞かずに、脱兎の如く本棚の隙間を駆け抜けた。 「『時間に追われたウサギを追って、アリスは穴に飛び込んだ』。そう、不思議の国への誘いはときを選ばないものさ」 「あら……お珍しいですね」 「あわてんぼうのウサギが忘れ物を手に、ぼくは不思議の国へと行ってくるかな」 長い髪をふわりとかざし、細身の体に似つかわぬ尻尾を振り、リオが置き去りにした本を手にして貸し出しの手続きをするイヌの音楽教師。 この伊達男の言うことを本気に取るか、取らぬかはあなた次第。 「はい、ヨハン先生。二週間ですよ」 「そうだね、織田くん!また二週間後に君に会えるなんて、この本に感謝しなきゃね!」 颯爽と本を手に図書室を立ち去るヨハンだったが、二週間後、織田は一週間有給休暇を取っていた。 ―――「白先生!白先生!!」 保健室の扉の音が鳴ると同時にリオがわめきたてる。息を切らせたリオは肩で呼吸をすると、コーヒー豆の香ばしさが鼻腔をくすぐる。 サイフォンからは湯気が立つ。沸かしたてのコーヒーを魚の絵の描かれたマグカップに注ぐのは保健医の白。 酸いも甘いも聞き分けた三十路ネコミミにリオの声がつんざき、白はちらりと爪をちらつかせる。 手にしたマグカップから湯気がメガネを白く塗りつぶし、オトナの階段踏み外す三十路にほんのひと息の休息。 そとの光を嗜みながら、白はすっと椅子から立ち上がりコーヒーを口にして、眩しい白衣も落ち着いたオトナのさまを見せる。 「因幡っ、うるさいぞ。また捻挫でもしたのか?」 「ク、クロが……木から」 保健室に陶器の割れる音。床がコーヒーで褐色に染まる。 跳ね返った雫が白のスリッパにしみを残すが、まだ気付くことはない。 「急ぐぞ!どこだ!!」 爪を引っ込めてやさしい手には救急箱。そういえばババアの半分は優しさで出来ているらしい。 ウサギはスカート、(三十路)ネコは白衣を翻して床に散らばったコーヒーを踏み付けて校庭へと急いだ。 先頭を切って白が風になる。廊下を駆ける二人に今「廊下を走っちゃいけません」だなんて話しかけたら、きっと引っ掻いてくるだろう。 目の色を変えて全力疾走する二人は誰よりも勇ましかった。しかし、三十路を過ぎた白にはこの廊下は長すぎる。 やがて失速してきた白をリオが追い越すと、体全体で呼吸をしながら枝から消えたクロを案じる。 髪の毛を乱し、足元はコーヒーで汚した白は、かすれた声でリオの背中を言葉で追う。 「木程度の高さならネコなら……多少は大丈夫のはずだ!でも、子ネコは……ハァ」 「白先生!誰か来ますよ」 確かに二人の方へ数人の生徒たちが向かってくる。そのうち、一人は生徒ではないようなのだが……。 ごめんなさい!ごめんなさい!みんな白先生のこんな醜態見ないで下さい。といわんばかりでリオは白を庇った。 息のあがった三十路はどんな飢えた野獣よりも気が許せないのだから、必死にリオは白を両手で隠す。 それでも二人に近づく人の群れ。よくよく見るとおんぶをされている子が一人。いや、失礼。オトナに対して『子』はないな。 「白先生!急患です」 「たいしたことない!たいしたことない!!」 「急患って……タスクくん?てか、犬上。何やってるの?」 リオが目を丸くする。犬上ヒカルは足を止める。廊下を凝視しながら白は未だ呼吸を取り戻さない。 さっきまで図書室に居たヒカルが小さなイヌのサン・スーシ先生をおんぶしてやってきた。頭に立派なたんこぶがこしらえられていた。 一緒にいた中等部の生徒、タスク・ナガレにアキラによるとグラウンドで野球をしていたところ、脳天でボールをキャッチしたらしい。 青ざめた顔をして保健委員が針小棒大にわめきたてる。 「大変ッス!取り合えず患部を冷却するッスよ!!」 「たいしたことない!たいしたことない!!」 「そう言えば『白先生は勘弁だぁぁ!!』って叫んでたっけ、ナガレ」 アキラの一言で顔を曇らすサン先生、そして保健委員が何か口にしようとした瞬間のこと。 ホウセンカの種のように白先生が立ち上がる。チャージ完了、リミッター解除せよ! 「急ぐぞ!因幡!!」 「白せんせー!サン先生はどうするッスか?」 「つばでも付けとけ!」 全力三十路は光差す玄関へ向かって消えていった。 白先生を追い駆けてリオが玄関までたどり着いて、靴を履き替えている最中のこと。とてもいやなものを見た。 出来れば無視をしておきたいのだが、一応『真面目のまー子』のリオにとって、学園の中ではそういうことは避けておきたい。 上質の絹のようなロングヘアーに、誰もが知っているブランドもののシャツ。黙っていればいいのにそれを自らぶち壊してしまう減らず口。 「わざと本を置き去りにしてぼくを誘うなんて、恋するジュリエットも考え付かないだろうね。ぼくの名前で貸し出ししてるからね」 「うっ、ヨハン先生……あの、急ぎますから」 「ただならぬ恋ほど燃えるということは、シェイクスピアの戯曲も雄弁に語っているのだよ」 きっと、悪気はないのだろう。だが、リオはどうしても目の前の教師にふつふつと「蹴り飛ばしてやりたい!」という 悪しき考えだけがこみ上げてくるのだ。ヨハンは優しくリオに手にしていた本を渡すと、リオは目を吊り上げる。 「わたし、急いでますから!それに又貸しはいけません!」 「はは!まあ、恋は焦らずに」 (うるさい!)と言いたいの我慢して、本を突っ返しリオはイチョウの木へと急いだ。 しかし、イチョウの木の下には子ネコは居なかった。しかし、代わりに居たのは子ネコでなく三十路のネコだったのは遺憾である。 「因幡、いい加減にしろよ」 まだまだ高い太陽を背にして、シルエットが浮かび上がる。腕組みをして白衣を風で揺らす白先生の爪がきらり。 イチョウの木の幹には子ネコが付けたであろう爪の跡。きっと、クロがよじ登るときに爪を立てたに違いない。 だって、見たんだもん。この目で確かに見たんだ。でも、クロはいないし。 リオはぐっと両手を握り締め、瞳に光るものを浮かべていた。 「まったく、ミナは何しに来たんだよ!」 聞き慣れたバカに大きな声が白を超えて飛んできた。たんこぶが引いたのか、遠くでサン先生がグラウンドを歩いているのが見える。 隣にはリオには見慣れぬネコの女性、年の頃は二十代後半か。程よい色気と、健康的な明るさは少年のようにさえ見える。 背の低いサン先生がぴょんと跳ねたかと思うと、「ミナ」と呼ばれた女性のネコはサン先生の頭を鷲掴みにする。 「……サン先生だ」 「やれやれ。サン先生もお騒がせだよな」 お似合いなのか、不釣合いなのかそれは二人が決めることだが、リオの目からは二人とも似つかわしく映った。 オトナのネコだ。オトナのネコ。 子ネコをとっくに卒業して、爪を立てることを忘れ、笑って悩みなんか吹き飛ばしちゃうオトナのネコ。 きっと、クロもいつかはオトナのネコになるのだろう。そのときは、もうわたしたちのことなんか忘れてしまっているかもしれない。 悲しいね。悲しいね。もしも、オトナになってわたし、因幡リオに出会うことがあったらほんのちょっとでいいから、 わたしの白い毛並みの腕に爪を立ててちょうだいね。きっと、あなたは子ネコの頃を思い出すかもしれないから。 口を滑らして、白先生にぽろりと漏らす。 「……オトナのネコですよね。カッコイイですね。先生も憧れませんか?」 「わたしもオトナのネコだっ」 地雷を踏んでサヨウナラ。早くここからさようならしたい、と冷や汗をかきまくるリオに、ふとそよ風が髪を撫でる。 いや、風なんか吹いていないが、確かにリオにとってはそよ風だ。さっきまでイチョウの枝に座っていたクロが、 グラウンド脇のイチョウの木に「先生、さようならニャ」と手を振りながらやって来たのだから。 「ク、クロ?今から帰るの?」 「……そうだニャ」 ランドセルを担いでいるクロは、二人をじっと穴が開くほど見つめると一言。 「白先生、とりあえずお部屋のスリッパを履きかえるニャ!」 おしまい。