約 3,441,015 件
https://w.atwiki.jp/iliasion/pages/186.html
ep.84「前前前世」「帰ってくる」不思議な話・人怖を朗読・考察 朗読怪談 1.「前前前世」 2.「帰ってくる」 参加メンバー Tomo Kimura K-suke その他 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/jojobr2/pages/72.html
「「ハアアッ!」」 鍛え抜かれた肉体がぶつかり合い、闘気と殺気のアロマを噴き出している。 月明かりに照らされるは一組の男女。 女は波紋使いの達人リサリサ。年齢は50歳だが、その美貌は波紋による鍛錬で20歳と変わらぬ姿。 男は吸血鬼の捕食者ワムウ。通称“柱の男”と呼ばれる存在。 その2人が、このバトルロワイアルという状況下で、奇しくも同じスタートラインにいた。 町の南部に流れる小川が生み出した聖域、エリア【I-6】の小島だ。 「“どこまで”あなた達の思惑通りなのかしら」 「荒木が何者にせよ、我々の目的は変わらん。貴様から赤石を奪い取り、人類を淘汰できればよい」 波紋使いと柱の男――それは決して相容れることのない宿敵の関係。 血で血を洗う戦いの歴史は2000年以上も前にさかのぼる。 リサリサはその末裔の1人であり、柱の男を始めとして多くの吸血鬼を葬った戦士。 ワムウは一万年以上も生き延び、つい最近に二千年ぶりの目覚めを果たした怪物である。 互いは既に見知った関係であり、隙あらばと殺害のチャンスを窺っていた。 例えバトルロワイアルという環境に連れてこられたとしても、それは変わらない。 「私を殺せば、赤石の行方は永遠にわからなくなるわよ」 「見逃したところで手に入るわけでもあるまい……ムゥンッ! 」 体を仰け反らせ、ワムウが高く飛び上がる。 ワムウの身長は常人の軽く3倍! 勢いもスピードもプロレスラーのボディプレスと一線を隔す。 女のリサリサに、彼を受け流すだけの怪力は勿論あるはずがない。 だがリサリサも波紋使いの達人。 柱の男にとって天敵となる波紋エネルギーの保有量は、彼女の弟子の軽く3倍! 「蛇首立髪(スネック・ヘア)ーッ! 」 腰ほどに伸びた彼女の髪が、波紋の力によってみるみる硬度を増してゆく。 そして髪が一本の槍のようにまとまると、髪はワムウの心臓目掛けて突き出した。 だが髪の槍はワムウの体を貫かない。ぴったりと彼の体の表面で止まっている。 「……そろそろ自分のやっていることが無駄と認めるべきだ。このマフラーがある限り、俺の体に波紋が流れることはない」 「じゃあ教えてくれるのかしら。あなたがストレイツォのマフラーをどこで手に入れたのか」 「このまま押し潰されるのならば、考えてやってもよい」 「トッポいジョークを聞くために猶予を与えているわけではないッ! 」 髪を大きく躍動させ、リサリサがワムウの体を島の端まではじく。 だが小さな島の両端に立つ2人の距離は、地図で観たイメージよりも遥かにせまい。 リサリサはイラついていた。 ワムウの戦闘力が非常識であるとはいえ、柱の男は波紋さえ直接叩き込んでしまえばこちらのもの。 だがそれができない。 自分の切り札である波紋伝導率100%マフラーと波紋増幅器『エイジャの赤石』がどこかに消えてしまったから。 亡き育ての親ストレイツォが愛用していた波紋遮断率100%のマフラーを、敵であるワムウが持っているから。 明らかな戦力の差があるのだからこの場を一時撤退をするのも止むおえない。 だがそれもできない。 この小島を脱出するためには一度川を渡らなくてはならないし、すぐに身を隠せる建物も周囲にない。 いくら波紋の力で水面を走ることが出来たとしても、簡単に追いつかれてしまうだろう。 だがそれ以前に、リサリサには川を渡れない理由があった。 「そろそろ死んでもらおう、波紋戦士リサリサ。もはや有無は言わせん」 「……これ“も”あなた達のやり方かしら?」 ワムウが全力で走りながら、前方に立つ標的に照準を合わせる。 そして走り幅跳びの選手のようにジャンプしながら、左右の両手を大きく振りかぶる。 その素振りによって生み出される真空の渦は、全ての物を飲み込む災害だ。 「闘技『神砂嵐』ッッ!」 風の刃がリサリサに襲い掛かる。もはや逃げ場はどこにもない。 最期の最期に、リサリサが見たものは―― (………JOJO…………! ) ◇ ◇ ◇ 「ひっひっひ! い~ひっひっはっはっはひゃひゃひゃひゃぁ! 」 ワムウとリサリサが戦っていた小島の側のエリア【I-6】で、1人の男が笑っている。 ムカッ腹を引き起こしそうなその下卑さは、説明するまでもない。 男の名はJ・ガイル。両手が右手になっている、救いようの無い殺人鬼だ。 彼がこの町に来て最初に行ったこと。それは暗殺。 とにかく殺す。誰であろうと殺す。DIOの敵になりそうなやつもならなそうな奴も関係ない。 荒木の思惑にあえて乗り、殺戮の限りをつくすことにしたのだ。 (ホル・ホースや俺の母ちゃんもいるみたいだが……それは会った時に考えればいい) そして見つけた最初の標的。とても美しい女性だ。 すぐさま彼の偏愛欲望が反応した。こっそり殺した後でじっくり『味見』をする。 幸い彼女の始末は大男がやってくれたので、彼はおこぼれを貰うだけでよかった。 (ま、あのデカブツは自分が殺したと思い込んでるんだろうがなぁ~~実は違うんだなこいつがッ! ) J・ガイルは……ただの人間ではなかった。 リサリサもワムウも知らない、第三の存在――スタンド使いだった。 彼のスタンドの名は『吊られた男』といい、鏡から鏡を自在に移動するスタンドだ。 『吊られた男』が鏡で起こした行動は、現実世界にも反映される。 例えば『吊られた男』が鏡に映った人間を刺し殺せば、刺された人間も死んでしまう。 弱点は『吊られた男』が鏡と鏡を移動する時に無防備になることだが、それだけだ。 (最期に背中から心臓を刺された時の顔、たまんなかったなぁ~) つまりJ・ガイルは川の水面に『吊られた男』を潜ませて、水面に映るリサリサを攻撃していたのだ。 ワムウには悟られぬように……リサリサだけに恐怖を刷り込ませる。 彼女は自分が水面に近づくと何故か傷つく自分の体に、少なからず恐怖していたに違いない。 その証拠に、リサリサはなかなか水面へ逃亡しようとしなかったのだから。 (さてと、いただくとするか) J・ガイルは川を泳いで、リサリサの遺体を回収、小島に上陸する。 小島にはもう誰もいない。いるのはJ・ガイルとリサリサのみ。彼を止めるものは誰もいない。 不気味な両手が、リサリサの服を引き千切り―― 「貴様、我々の戦いを見ていたな? 」 ◇ ◇ ◇ 「ひーっ……ひぃーっ……」 J・ガイルは小島にぽつんと立ち尽くし、恐怖していた。 女を殺したと思い込みその場を去ったはずの男。 その男がいつの間にか背後をとり、彼に洗礼を浴びせたからだ。 絶対に超えられない人間と柱の男の力の差を。 (『吊られた男』には気づいてなかったみたいだが……背後をブッ刺しても全く動じなかった! 何てこった……吸血鬼を超える存在だとぉッ!? そんな奴がこの世には存在したのかよ! しかも……あの野郎! ) 柱の男・ワムウがJ・ガイルを発見し、やったことは尋問と命令だった。 『周りに誰かいなかったか?』と。 彼はリサリサが戦闘中に水辺へ移動しなかったことを、疑問に感じていたのだ。 波紋戦士とあらば、自分の有利な環境である場所で陣取るのは当然の摂理。 波紋が川に流れれば、ワムウはマフラーを身に着けているとはいえ迂闊に川に飛び込むことはできないからだ。 それをしなかった理由にワムウが気がついたのは、彼が神砂嵐をリサリサに放った後。 神砂嵐を避けようと川へジャンプしたリサリサの背中から血が吹き出した瞬間だった。 ワムウは水辺に映る『吊られた男』を――彼女を殺した物の姿を見たのだ。 J・ガイルにとって幸運だったのは、ワムウがスタンドの存在を知らなかったこと。 ワムウは『吊られた男』が魂のビジョンではなく、すばしっこい狩人にしか見えなかったのだ。 J・ガイルにとって不運だったのは、ワムウとリサリサの決闘を邪魔してしまったこと。 計らずともリサリサは水辺に気を取られ全力を出せず、また勝敗の決着も横槍に終わってしまった。 性根の腐ったフーリガンをワムウが見逃すはずはない。 ――貴様はこれから川でこのワムウの決闘を邪魔したものを探し出し、見つけ次第私に報告しろ。 面倒ならば始末しても一向に構わん。いいか、包帯を巻いた男だ。 ……なに、心配はいらん。困った時はこのワムウを呼べ。力を貸してやろう。 こうしてJ・ガイルは――ワムウのカリスマにあっさりと平伏してしまった。 DIOのような多大なカリスマを持つ人間に、彼は思いのほか弱かったのだ。 逃げようと思っても逃げられなかった。 圧倒的に上回っているそのカリスマに、J・ガイルは跪くしかなかった。 (こいつは俺様にとってラッキーなのかアンラッキーなのか……ま、人を殺すのには変わらないんだけどなァァァ!!) 【I-6 川の中腹にある小島・1日目 深夜】 【J・ガイル】 [時間軸] ジョースター一行をホル・ホースと一緒に襲撃する直前 [能力] 『吊られた男』※射程距離などの制限の度合いは不明。 [状態] 健康 [装備] 小型ボート(五部でブチャラティ達がフーゴと別れた時に乗っていた物) [道具] 基本支給品、不明支給品0~2個 [思考・状況] 1.うひひひひひひ!! 2.川を移動して適当に人を殺す。 3.ワムウには自分のスタンドのことは黙っておく。 [備考] ※支給品の1つがボートであること以外に、どこまで持ち物の確認をしているのかは次の書き手氏にお任せます。 ※小型ボートの燃料には限りがあるので海を渡りきることはかなり難しいかもしれません。 ※ワムウとは情報交換はしていません。リサリサとの決闘を邪魔した者(吊られた男)の討伐の命令しか受けていません。 ◇ ◇ ◇ 「どういうことだ? 」 小島で吼えるJ・ガイルから数百メートル離れた小道。 ひとしきり自分の持ち物を確認したワムウは、首をかしげていた。 それもそのはずである。 名簿には死んだはずのエシディシやシーザーが記載。 地図には季節感を無視した地形が組み合わさっている。 そして紙から道具が飛び出すという奇術。 何もかもがワムウの頭を混乱させるものばかりだったからだ。 (荒木……素性はわからぬが、中々の食わせ者のようだ) ワムウは自分に支給されていた目の前の生物――ミセス・ロビンスン愛馬『エル・コンドル・パサ』に手をかざす。 (……追々調べてゆけばよいか。 まずはカーズ様との合流、そして波紋戦士を始めとした我々に楯突く人間の全滅が当面の目標だ) ワムウは颯爽とエル・コンドル・パサに飛び乗ると、手綱を振って馬を進ませた。 彼が巻き起こす波乱という名の嵐は、まだ止みそうにない。 【I-5 小道・1日目 深夜】 【ワムウ】 [時間軸] ジョセフとの戦車戦のちょっと前 [流法] 風 [状態] 健康 『エル・コンドル・パサ』に乗馬。 [装備] ストレイツォのマフラー [道具] 基本支給品×2、不明支給品0~3個(リサリサの分) [思考・状況]基本行動方針:人類殲滅、特に波紋戦士とその一族 1.わからないことだらけなので、調査してみる。 2.逆らうもの、波紋戦士は問答無用で殺す。 3.リサリサとの決闘の邪魔をしたものを必ず始末する。 【リサリサ(エリザベス・ジョースター)死亡】 【残り 80人】 [備考] ※リサリサの死体はI-6の小島にあります。 ※リサリサの参戦時期はジョセフが赤石を取りにホテルから退却した直後でした。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む リサリサ(エリザベス・ジョースター) ワムウ 55 自業自得 J・ガイル 55 自業自得
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/2945.html
しゅうまつがやってくる! しゆうまつかやつてくる【登録タグ:VOCALOID ささくれP 曲 曲し 曲しゆ 鏡音リン】 曲情報 作詞:ささくれP 作曲:ささくれP 編曲:ささくれP 唄:鏡音リン ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり オンボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/picotto/pages/247.html
No 名前 ★ コスト 属性 タイプ 限界突破 HP アタック ガード 0201 アオアリちゃん ★★☆☆☆ 6 氷 インセクト - 120 14 10 スキル Lv:-- スピードスター★1 パーティ全体の移動速度+20% Lv:+15 スピードスター★2 パーティ全体の移動速度+25% 趣味は団体行動。一族の女王のために今日も働く。たまに冷やしたりする。
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/177.html
愛する人の元へ ◆bD004imcx. 「また面倒な事に巻き込まれたものやねぇ」 藤乃静留は、飛ばされた先にて大きなため息を吐きつつ愚痴をこぼした。 周囲は木に囲まれた森の中。人の気配も無く、安全を確認した後静留は状況を整理する事にした。 舞台に集められた64人の人間が、お互いに殺しあわなければならない。その過程を終え、生き残った最後の一人だけが元の世界に帰る事が許される。 「まったく、正気の沙汰とは思えない事をする人らやな。それに…」 静留はあの神父を思い出す。彼の目は普通の人のそれではなかった。どこまでも暗く、闇に似た目は底が見えず、あれを見た瞬間、静留は背筋が寒くなるのを覚えた。 そしてそばにいた神崎 黎人。何故彼もこんな事に巻き込まれているのか。彼らの言動から、背後にも黒幕はいるらしいが。 「とりあえず、起こってしもたのはしゃぁない。いくら考えても判断するにはまだ材料が足らんしな。むしろ、問題はこれからやね」 周囲に気を配り、気配があればすぐに反応できるようにして、静留はこれからどうするかを考えた。 地図を見る限り、ここは孤立した島のようだった。脱出するには船等で海を渡るか、航空機で空を飛ぶかの二点に限られる。 だが、こんな大掛かりな事をやってのける相手が、そういった行動手段を考えていない訳はないだろう。故に述べた方法は、現在は限りなく不可能に近いかもしれない。 ならば、このゲームに乗ってはどうか。自分にはエレメントがある。よほどの相手でない限り、遅れをとることはない。だが。 「やっぱり、不安材料が多すぎるなぁ」 集められた人を見た時、普通の人間には見えない連中も少なくなかった。その中に自分より強い人間がいた場合、逆にこっちが狩られる側になるかもしれない。それだけは避けたい。それに。 名簿を見た時、静留は最愛の人の名を見つけた。学園にて誰よりも大切に想う人間、[玖我なつき]。なつきを殺して自分一人だけで帰るなんて選択肢が、自分にありえるわけがない。なつきがいない世界なんて、存在価値がないに等しい。 「殺し合いについては保留やな。それよりもまず、なつきを探さんと」 なつきもエレメントを持っているし、場数もある程度踏んでいる。だが、それでも万が一間違いが起こらないとも限らない。そうならない為にも、早くなつきを見つけなければ。 「それにしても、何やこの支給品は」 彼女に配られた支給品。そのうちの一つが、今手の中にあるレザーソーであった。…やっぱりこれはデイパックに戻す事にした。こんな物を持っている人間に話しかけられても、まず警戒しかされないだろう。いざとなれば、エレメントを出せばいい。 そして二つ目。竹刀。これも今はあまり必要ないのでデイパックに戻す。 問題は最後の支給品。これをどう扱えばいいのか、静留には分からなかった。 「なんでこんなものまであるんやろか…」 それらはデイパックにこれでもかという程に詰められていた。色鮮やかなものからシンプルなものまで、その種類は多々。ちなみに、本来の持ち主は玖我なつき。何故デイパックの外見をはるかに超える量のものが入っていたかは気になったが、静留は深く考えないことにした。 「まあええわ。…なつき、待っててや。今から会いに行くさかいに」 静留は腰を上げ、人を探すため町へ移動する事にした。地図を見ると、中心街が一番近い。そこで探して見つけられるなら良し、そうでなくても、誰かに会えばもしかしたら情報が得られるかもしれない。 そして、彼女は動き出した。 【C-5 森/一日目 深夜】 【藤乃静留@舞-HiME 運命の系統樹】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式、レザーソー@School Days L×H、虎竹刀@Fate/stay night[Realta Nua]、玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME 運命の系統樹】 【状態】 健康 【思考・行動】 基本:なつきを探す。 1:なつきに関する情報を集める。 2:1のために町へ行く。 3:とりあえずゲームには乗らない。しかし乗っている相手には容赦しない 4:何やこの支給品は。 【備考】 ※レザーソーは、誠にとってはあくまで「家にあったもの」として認識されます。 ※下着コレクションは使用可能です。 ※チャイルドとエレメントが使用可能かどうかまだ確認していません ※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします 022 Battle Without Honor Or Humanity 投下順 024 偽りの空の下で狂人は変人に魅入られ、そして始まるたった2人だけの演奏会。 022 Battle Without Honor Or Humanity 時系列順 025 少女の求めるもの 藤乃静留 048 クモノイト
https://w.atwiki.jp/discstation/pages/525.html
発売時期:1990年11月9日/収録号数:DS19号 対応機種:MSX2/メディア:FLOPPY DISK ジャンル:クイズ/シリーズ名:帰ってきたクイズシリーズ 概要説明 攻略情報
https://w.atwiki.jp/gionshantveed/pages/299.html
N月N日、レイニエちゃんがシャツ一丁でゴロゴロしている。サンヴァーとルニアスはマルチディスクでSNSを見ており、ヅィーガーは包丁を研いでいる。シュラウスはマルチディスクでテレビを見ている。 レィニエちゃん 「にぇ~、なくなりましたけど」 ルニアス 「は?」 レイニエちゃん 「グミ、なくなりましたけど」 ルニアス 「そうか。」 レイニエちゃん 「買ってきて♡」 ルニアス 「自分で行けやタコ」 レイニエちゃん 「じゃあ、ゲームして、ゲームに負けた人が買ってくることにしよ」 シュラウスくん 「暇だしイイヨー」 サンヴァーお姉ちゃん 「じゃあお前が買ってこいよザコ」 シュラウスくん 「なんでぇすか、ひどくないすか。ゲームしましょゲーム」 サンヴァーお姉ちゃん 「めんど。じゃあ。PUVGにすっか。ゲームの詳細はリンクから確認してくれ。」 レイニエちゃん 「ねぇ誰と話してんの~?」 ブーン……(数分後)……(パシュー)(降下)……シタッ サンヴァーお姉ちゃん 「グエ、ゴミ武器しか落ちてねんだけど」 ヅィーガーちゃん 「……(タンタンタン)(ヘッドショット)……ょし……」 サンヴァーお姉ちゃん 「うぉら死ねやザコ~~(ガンガンガン)」 レイニエちゃん 「わっ、敵だ、わっわっわっ、ヤメテー(ガンガンガン)(チーン)……あ~~~ん」 シュラウスくん 「あ、戦闘機落ちてる。勝ちじゃん」 ルニアス 「アッ死んだ」 1時間後…… ヅィーガーちゃん 「カチカチ山の勝ちですね。さて、一番最初に死んだのは……」 サンヴァーお姉ちゃん 「お、終わったか。じゃあヅィーガー早く買ってこいよ」 レイニエちゃん 「あくちてよね~(キレ気味)」 ヅィーガーちゃん 「えっ……?」 ルニアス 「よろしくな」 ヅィーガーちゃん 「???(容赦ない理不尽に耐え切れずに涙目になっている)」 シュラウスくん 「一緒にいこっか、ヅィーガーお姉ちゃん」 ヅィーガーちゃん 「うん。いこっか……」 HAPPY END !! サンヴァーお姉ちゃん 「あとタバコな」 ルニアス 「焼き鳥、皮、塩」 HAPPY END !! 関連項目 SS皇帝家の日常
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1991.html
「おに”い”ざぁあ”あ”あ”ん!! あげでぇぇぇええ!!」 叫び声に呼ばれて窓の向こうをみてみればそこには一匹のひどくぼろぼろの薄汚れたれ いむがいた。 その風体からいって明らかに野良といったところだが、わざわざ人の家の軒先で泣きわ めくこのゆっくりに俺には一つ心当たりがある。 「お前あのれいむか? 一緒になったまりさはどうしたんだ?」 「……まりさは……まりさは、うわぁぁあああんん!!」 俺は以前一匹の銀バッジ取得のゆっくりれいむを飼っていた。それがこいつだ。だがあ る日通りすがりの野良まりさに一目惚れをしたこいつは(ワイルドさがどうのとか言って いた)そのまりさと一緒になりたいと言って来た。 飼いともなればもちろん栄養状態は野良等より遥かに良い。そのため野良から見ればか なりの美ゆっくりであり相手のまりさも即了承。「れいむは一緒にまりさと暮らすよっ」 と言って家から出ていったのが一週間ほど前の話。 「まあとにかく入れ」 窓を開けてやり、れいむを家の中に入れる。底部が汚れているので適当な雑巾で身体を 拭いてから戸棚にあったゆっくりフードを皿に持って置いてやる。あの頃のふっくらとし た身体は何処へやら、まともに餌も食べて無かったのか頬が痩けているかのごとく痩せ細っ ている。 「ゆ! ゆゆゆんっ! しあわせっ! しあわせっだよぉぉぉおお!!」 泣きながら凄い勢いでゆっくりフードを食べていくれいむ。まさに野良もかくやといっ たスピードで多めに盛ったはずの餌が消えていく。よほど空腹だったのか周りに飛び散っ た餌すらも綺麗に舐め取る始末だ。 「で、どうしたんだれいむ? 幸せに暮らすんじゃなかったのか?」 ゆっくりの足からすればここから森までかなりの距離がある。完全に箱入りで育てたわ けではないにしろ大した苦労もしてこなかった元飼いゆっくりがあの場所からここまで来 るのは相当の覚悟と苦労があったはずである。 話を聞いてみるとどうやらこういうことらしい。 惚れたまりさといっしょになったれいむ、美ゆっくりをゲットして御機嫌なまりさ。ま りさは群れのゆっくりだったらしく、れいむを連れて森にある自分の群れの巣に戻ったら しい。 二日目までは幸せだった。飼いだけあって身体能力が高く、野生の事でわからないこと はまりさが教えてくれ二匹で狩りにでれば群れで一番多く獲物を取るくらいの成果がでて いたらしい。飼いだからこの辺で適応出来ずに破滅するかなと思っていたのだが正直意外 だった。 三日目あたりから雲行きが怪しくなる。ひなたぼっこをしていても狩りをしていてもど うにも誰かの視線を常に感じることをれいむは無気味に思ったそうだ。つがいのまりさは 気付いてもいないようだったが。 四日目、群れの長であるつがいとは別のまりさがれいむのところにやってきて自分とつ がいにならないかなどと言い出した。長でそのレベルだと群れごと滅びそうなものな気も するが、案外野良のゆっくりはどれもそんなものなのだろうか? 当然れいむは断ったらしい。そこにつがいのまりさがやってきて長まりさの方もれいむ が群れに馴染んでるか確かめに来たんだよなどとすっとぼけて帰っていったそうだ。 「……いや正直驚いたよ。俺はてっきりあっさりとのたれ死ぬものかと」 「ゆゆ……そう言われても仕方ないよ。自然は厳しいから……」 なんか飼ってた時よりも言動が素直になっている気がするがとりあえず先を促す。 五日目、前日になにか危険を感じたのかれいむはまりさとすっきりして植物型妊娠をし たらしい。さすがに呆れる。危険を感じたら普通は動けなくなるような行為をするべきで はないだろうに。まあ生存本能を刺激されて子孫を残すという方向にいったのだろうが。 繁殖能力がでたらめなゆっくりらしいというか。 まあ冬には遠く、狩りも上手い二匹だけに食料の心配はないと踏んだまりさはあっさり と快諾し、蔓が伸び実がなったことを喜んでその日は狩りに出かけていったそうだ。 陽が暮れる頃、つがいのまりさは戻って来た。帽子だけが。 より正確にいうならば帰って来たのはつがいのまりさの帽子を被った別のまりさだった。 普通のゆっくりならば飾りで個体を認識するが大抵の飼いゆっくりは賢く、余程顔かたち が変わって無い限り飾りがなくてもそのゆっくりを識別することができる。というかその 程度の賢さを発揮しないゆっくりは銀バッジなど取れない。 「ゆっくりかえったんだぜ!!」 「れいむのまりさはだぜなんていわないよっ。まりさはだれなの!? れいむのまりさを どうしたのっ!?」 「ゆゆっ!? なにいってるんだぜ? まりさはれいむのまりさなんだぜ?」 「うそだよっ!! れいむにはわかるもん!! お帽子がなくたってれいむのまりさのこ とわかるもんっ!!」 混乱しはじめたまりさに立ち直らせる暇もなく言葉をぶつけ続けるれいむ。自分は動け ない身重の体なのだからこうやって時間を稼ぐしかなかった。幸いそこは群れの中、騒い でいれば近所のゆっくりが様子をみにきてくれるだろうし、もしかしたらつがいのまりさ が戻って来てくれるかもしれない。 「こんなじかんにさわぐなんてとかいはじゃないわよっ」 「むきゅー。れいむどうしたの?」 「もうよるだよー。わからないよー」 ゆっくりの足でそれなりの距離とは言え人間の生活圏に近いこの森にはあまり捕食種が いない。そのため近所のゆっくりが騒いでいるれいむのところに何事かと様子を見に来た のだ。 「そのまりさをつかまえてねっ!! ゆっくりききたいことがあるよっ!!」 「「「「「ゆ?」」」」」 れいむの言葉に一斉に疑問の表情を浮かべる周りのゆっくりたち。 「むきゅ? まりさはれいむのつがいのまりさでしょ?」 「ちがうよ!! れいむのまりさの帽子を被った別のゆっくりだよ!!」 そう言っても普通のゆっくりは飾りで個体を認識する。れいむが何度主張したところで 周りは混乱するばかり。 「まりさはまりさじゃなくてでもまりさだけどまりさじゃない?」 「まりさはまりさなのにまりさじゃないんだねー。わからないよー」 「な、なにいってるんだぜ。まりさはまりさなのぜっ」 「ちがうよ!! れいむのまりさはだぜなんていわないよ!!」 あからさまにうろたえはじめるまりさの言葉尻を捕まえてそう主張するれいむ。 元々まりさと付き合いの長かった何匹かのゆっくりがそれを聞いて、 「むきゅ…たしかにきのうまでのまりさとことばづかいがちがうわ…」 「まりさはもっととかいはだったわね…」 正直ここまで聞いて俺はちょっと感心していた。正直なところ銀バッジを取れたのもぎ りぎりで平均で言うとちょっと残念だったはずのこのれいむがまさかここまで頭が回ると は。 だがまあなんというか所詮ゆっくりはゆっくりだということらしい。 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってねっ!!」」」」」 騒然とした巣の前に突然響いた挨拶に本能で返すゆっくり達。 「みんな、きにすることはないよ!! これはただのふうふげんかだよ!!」 そう声をあげたのは長まりさ。 「しんこんさんにはよくあることだよっ! わかったらゆっくりすにかえってねっ!!」 いきなりそんなことを言われて慌てるれいむだが、単純な他のゆっくりはその理由にあっ さりと納得して帰っていったらしい。 「むきゅ、わかいっていいわね」 「ふうふげんかなんていなかもののやることよっ」 「いぬもくわないんだねー。わかるよー」 「ゆ! まって! ちがうよ! そのまりさはまりさじゃないんだよー!!」 後に残るのはつがいのまりさの帽子を被る偽まりさと長まりさ。そして巣の中で身動き の取れないれいむだけ。騒いでももう来るものもいない。 「まったくいわれたとおりにしたのにばれるなんてはなしがちがうのぜっ!」 いきなりべしっと被った帽子を地面に叩き付ける偽まりさ。 「これだけあたまがいいなんてますますまりさにおにあいなれいむだねっ」 にやにやとした笑みを浮かべながら巣の中に入ってくる長まりさ。 偽まりさの方もどこか近くに隠してあったのだろう、自分の帽子を被ってから巣の中に 入ってくる。 見たことのあるまりさだった。それもそのはず群れの幹部でもあり長の姉妹でもあるま りさだったからだ。 「ゆ! まりさは? れいむのまりさをどうしたのっ!?」 「ゆっへっへ。くずだけどあじはなかなかだったのぜ」 「ごうじょうなまりさがわるいんだよ。かわいいれいむはおさのまりさのほうがふさわし いのにさいごまでわたさないってていこうするんだからねっ!!」 言葉も無いれいむだったがすぐに我に帰る。 「どぼじでばりざをだべじゃっだのぉぉぉぉ!!」 悲嘆に暮れるれいむ。長まりさ達は元々つがいのまりさのことを快く思っていなかった、 狩りは上手いし人望だってあるし面倒見もいいから群れの子供にも人気だ。長まりさとし ては長の座を脅かされるんじゃ無いかと思うし、幹部まりさからみれば嫉妬の対象だ。し かもそれがとんでもない美れいむをつがいにしたとなればなおさらに。 そしてその日、二匹は狩りで一匹だったところのまりさを襲い、殺したのだ。食べてし まえば証拠は残らないし、二匹にとっては揉み合いの時につがいまりさの帽子が落ちたこ とも幸いした。死臭のついていない帽子を身につければ他のゆっくりにばれることはない。 いざとなればそのまま美れいむとすっきりしたっていいんだと考える。あっさり見抜かれ たわけだが。 「い”や”ぁぁぁああああ!! やべでぇぇぇええええ!!!」 「れいむのまむまむさいこうだよぉぉぉぉ!! すっきりー!!」 「すべすべのおはだもきもちいいんだぜぇぇぇええ!! すっきりー!!」 動けないれいむを好き勝手に蹂躙する二匹のまりさ。れいむもゆっくりの本能には抗え ずすぐにすっきりーしてしまいあっという間に新しく二本の蔓が伸びてくる。 「まりさのこどもをうめるなんてこうえいにおもうんだぜっ!」 「長はやさしいからおおくうまなくてもいいようにまびいてあげるよっ!!」 そういってれいむの頭に生えた蔓のうち中央の一本を引きちぎる長まりさ。 「ばりざのごどもがぁぁぁああああ!!」 もはや忘れ形見となったつがいのまりさとの子供が一つ「ゆ”っ」と鳴いて動かなくな るのを見せつけられるれいむ。 「うっめ! これめっさうめっ!!」 「やめでぇぇええ!! まりさとれいむのこどもをたべないでぇぇ!!」 地面に落ちた蔓ごと食べはじめる幹部まりさ。それで栄養を取り終えると、さらにれい むとすっきりするために動きはじめる。 「まったくむれのばかなゆっくりをかんりするのはつかれるよっ!!」 「あんなむのうなまりさにこのれいむはもったいないんだぜっ!!」 群れのゆっくり達への不満をぶつけながらすっきりしつづけるまりさ達。生えた蔓は最 初の二本を残して全て自分達で食べ、れいむが痩せ細ってくると貯蔵庫にある餌の中で質 が悪いものを引っぱりだして無理矢理口の中に詰め込んでいく。 それが六日目の朝になっても続いた。 陽が昇っても出てくる気配のないつがいを心配してやってきたゆっくりには幹部まりさ がつがいの帽子を被って「れいむのちょうしがわるいからきょうはいえでゆっくりみてる よ」と言い、長まりさもそれに付き合うからと口裏を合わせる。中の様子を見ようとする ゆっくりには適当に理由をつけて追い返す。 森にきてからも充分に餌を取っていたれいむは黒ずんで果てることはなかったものの、 最早外に届くほどの声をあげる体力もなかった。 六日目の夜も前日と同じような状況だった。 すでにすっきりするたびに栄養を吸われたれいむの外見はその辺の野良よりも酷いもの になっていた。肌はがさがさだし餡子だって足りて無いから皮から弾力性が失われ、髪は ぼさぼさ、飾りだってすっきりしつづけるまりさたちの粘液でどろどろになって変な形に なっている。 「そろそろこいつもようずみなんだぜ!」 「まりさのぱちゅりーもするどいからもうすこししたらかんづくかもしれないししおどき だねっ!!」 欲望のおもむくまま気が済むまですっきりをした二匹は、小腹が空いたとばかりにれい むが子供を庇って動けないように残しておいた二本の蔓の実ゆっくりを、一匹づつ千切っ ては食べていく。元々生かしておけば面倒が増えるし、適当にれみりゃに襲われたと言え ば群れの皆も納得するだろうから最初から殺すつもりだったのだ。 「ゆ……ゆっく…り……じねぇ……」 もはやまともに喋れないほどに疲労したれいむ。 「さてきょうはそろそろかえらないとありすがうるさいのぜ!」 「ぱちゅりーのためにおいしいものをもってかえるよっ!!」 そう言って貯蔵庫の中から美味しそうな物を重点的に選んで帽子の中に詰め込んでいく まりさ達。 「こいつはどうするんだぜ?」 「もううごけないから放っておいていいよ!! いきてたらあしたもすっきりできるしねっ!!」 実際の所、もはやぼろぼろで醜くなったれいむに触るのも嫌になっただけの話。 「「せいぜいゆっくりしていってねっ!!」」 にやにやと皮肉たっぷりにれいむにそう宣言して二匹は巣穴を後にした。 たしかに通常の野生のゆっくりなら次の日の朝には干涸びていただろう。だが産まれて からずっと栄養状態の良かったれいむは中の餡子に含まれる栄養自体が野良ゆっくりより 豊富だった。そのためぼろぼろで餡子もすかすかにも関わらず這う程度の事はできた。 だが他のゆっくりを頼ることはできない。その場は助かっても向こうにはつがいの帽子 があるし、長だってついている。信用で言えば新参者のれいむのほうがはるかに下であり 何を言ってもこちらの言うことを信じてくれる可能性はないだろう。あると思いたくても あの日あっさり言いくるめられた群れのゆっくりを見たのでれいむとしては楽観できるも のではなかった。 ゆっくりと巣の中を這いずる。目指すのは貯蔵庫。体力を回復させるのにむりやり食べ させられたり二匹に持っていかれたりはしたがまだそこには数日分の貯えがある。つがい だったまりさはれいむと一緒になる前からきっちりと餌を貯えていたのだ。なんでも子ゆっ くりの時の冬ごもりの時に辛い経験があったと言っていたのをれいむは思い出す。 そのまりさは野良としては理想的なパートナーだったし、れいむにしてもそれを見抜い た目は所詮は運かもしれないとはいえ、結果的に確かなものだったと言わざるを得ない。 群れも外から見る限りはまともな群れだったし、普通のゆっくりならば幸せになっただろ う。 ひとえにれいむが飼いゆっくりだったからこそともいえる話。 もし長たちが羨む程の美ゆっくりではなかったら。もしれいむが飾りをつけた幹部まり さの事を見抜けなかったら。もしれいむがもう少しだけ野生に適応できなくて衰弱してい れば。苦痛とつがいを失った悲しみの中で一匹寂しく冷たい巣の中を這いずることは無かっ た。 れいむは食べた。とにかく食料を貪った。食べ過ぎて餡子を吐けばそれも食べた。全て はすこしでも体力を回復するために無理矢理食べた。ゆっくりとは単純な生物だ。食べた 物はすぐさま餡子に変換され、栄養をとればその分中身は増えていく。 七日目になった満月の夜、それが頂点に輝く頃れいむはひっそりと群れを出た。すでに 起きている群れのゆっくりなど誰もいない。 捕食種が少ないとはいえ距離の短い群れの中を移動するだけならともかく長く暗い森の 中を這って移動し続けた。 跳ね回るよりは正しい選択だったと言えるだろう。跳ねるのはそれなりに体力を使うし ぼろぼろのれいむにとって下手をすれば皮が破ける可能性すらあったし、なによりも跳ね ると目立つ。それでも夜目の利く捕食種に見つからなかったのはほとんど奇跡とも言える が。 七日目の朝、れいむは大きな家の前にいた。そこに行こうと思っていたわけでは無い。 が、記憶にあるゆっくりできる場所が本能的にそこに足を向かわせていたのだ。 「……そうか。なかなか大変だったんだな。お前も」 「ゆぅ……出ていく前にお兄さんに約束したことは覚えてるけど、せめてお日様が二回昇 るまではゆっくりさせてほしいよ……」 「ああ、『一度出ていったらもう二度と飼わないからな』か」 「ゆ……」 「まあ俺も鬼じゃ無いから回復するまでここにいてもいい。といいたいところだが」 「ゆ?」 俺は隣の部屋の戸をあける。 「ここはおにーさんとちぇんのゆっくりぷれいすだよっ!!」 そこにいたのはゆっくりちぇん。つい二日前くらいに買って来たやつだ。 「つい寂しくなってこいつ買っちまってなぁ」 「野良はゆっくりできないからでてくんだねー。わかるよー」 しかもあんまり賢くは無い。こいつずっと話聞いてたんだろうに。 「きたないれいむはでていくんだねー。わかれよー」 そういっていきなり体当たりを始めようとするちぇん。やはり安物はダメだと痛感する。 「ゆぅ…仕方ないよ。おにいさん、雨が降ったら永遠にゆっくりしちゃうからせめて明日 まで軒下を貸して欲しいよ……」 「この家はちぇんたちのなんだよー! ゆっくりしないできえてねー。わかるねー?」 れいむの殊勝な物言いに俺はちょっと感動した。くそぅ、野良になるなんていったとき は所詮無脳なのかなどと思った俺を赦してくれれいむっ!! ってか相対的にものすごく ちぇんがうざい気がしてきたぞ……。 「俺が決めることだってわかってるよな? ちぇん?」 潰れない程度の力で頭を押さえ付けてやると「わがるよ”ー。だがらやめでねー。わが ら”な”い”よ”ー!!」などと言って大人しくなったので離してやる。 「まあとりあえず元気になるまでゆっくりしていっていいぞ」 うまくすればこのちぇんを躾ける役に立つかもしれんしな。 「あ”り”がどう”ござい”ま”す”ぅぅぅ!!」 大泣きして喜ぶれいむ。うーむ、出ていった時はどうにでもなれと思ったもんだが。さ すがに帰ってくるといろいろ思い出してなんか愛着が涌いてくるな。なんて自分勝手なん だ、俺。 とりあえずその日は思う存分れいむをゆっくりさせてやった。それなりに元気になれば ちぇんよりも体格がいいからちぇんが変なことをしでかしてもなんとかなるだろう。とい うか捨てるぞと脅しを掛けたから大丈夫だと思うが。 あくる日、仕事を終えて帰って来た時、俺は愕然とした。 めちゃめちゃに荒らされた室内。泥だらけになった居間にめちゃめちゃに壊されている ガラス窓。床に置いてあったゆっくりフードの袋は中身がばらまかれ、食い荒らした後が 残り。ありとあらゆる小物はすべて散乱し、物によってはばらばら壊されている。 一瞬泥棒にはいられたともおもったが、さすがの泥棒でもここまでは荒らすまいという 情景。しかもある高さ以上の物はほとんどが無事でガラス窓の近くに大量の石とくればも はや犯人は決まったような物だ。 俺は慌てて居間の隣の部屋に駆け込む。そこにはれいむとちぇんがいたはずだからだ。 酷い物だった。何が起きたのか、壁と言わず床と言わず部屋のあちこちに飛び散ってい る大量の餡子。床の上にはそれだけではなく少量のカスタードやホワイトチョコなど明ら かに飼っているゆっくりとは別のものが見える。 居間など生易しいといえるほどに家具はぼろぼろにされ、本棚の本は届く範囲で全て引 き出されてばらばらに破り捨てられている。家具の傷の付き具合から見ておそらく床に落 ちている果物ナイフを使ったのだろう。たしか台所の引き出しなども全て散乱していたか らそこからもってきたのだろう。椅子が置いてあったからほかのゆっくりを踏み台にすれ ば届いたはずだ。 「ゆ…っく…り……」 小さなうめき声が聞こえたので慌てて俺はそれが聞こえて来た紙束の山を崩す。 中から出て来たのは頭に大量の蔓を生やしたちぇんだった。実は全て黒ずみ、事切れる 寸前といった様子だ。 俺は急いでれいむのためにと買って来たあったオレンジジュースをちぇんに与える。 「おい! なにがあった! いや喋るな。今治療するからな!」 「きいて…ほしい…よー」 喋るのを止めようとするが、ちぇんは聞こうとせずゆっくりと話しはじめる。 俺はちぇんの負担にならないようゆっくりと話を聞き出す。 「おにー…さんが…でていった…あと……たくさ…ん…ゆっくりが…きたんだ…よー」 話を要約するとこうだ。 俺が出ていった後、まりさをリーダーとしたゆっくりの群れがいきなりやってきて窓ガ ラスに大量に投石をして、窓を破り中に侵入して来たらしい。その時のれいむが言うには 所属していた幹部まりさがそのリーダーだったそうだ。 だが他のゆっくりには見覚えが無かったらしい。おそらく近辺の同じような性格のゆっ くり達に声を掛けたのだろう。人間の所に行って食べ物を手に入れる。しかもその時は人 間はでかけていない等とでも言えばついてくるのはたくさんいる。れいむから話を聞く限 りすくなくとも長まりさあたりならその程度の話術はあるはずだ。 恐らくあの二匹はれいむが逃げたのを見て探したのだろう。健康なゆっくりなら半日程 度の距離だし、昨日れいむが家に辿り着いたのは日が昇ってそれなりの時間が経過してい た。たぶん日が昇れば活動しはじめるゆっくり達に目撃されていたはずだ。しかも這いずっ て人里へと向かうれいむの姿は普通とは違い記憶に残りやすかったのだろう。 その日の内にれいむが人間の家に入っていったことを二匹は知っただろう。仮にも人間 の縄張りに近い場所で群れの長をやっているならば人間の恐ろしさも知っている。飼いゆっ くりだったとしれば人間の報復を恐れるのは当然。 ならば証拠を消せば良い。家を荒らしたとしても群れのゆっくりさえ関わっている証拠 がなければ問題は無いのだと。 れいむはちぇんを守りながら戦ったらしい。そして幹部まりさを挑発しながら今俺が予 想したような事を喋らせたそうだ。だが多勢に無勢、二十匹程度の生体の群れにかなうは ずも無くれいむは体当たりでぼろぼろにされ、その場の全てのゆっくりにすっきりさせら れ、最後は飾りを残してすべて食べられたそうだ。ちぇんもすっきりさせられたが、襲っ て来た中にありす種がいなかったためになんとか今まで生き残っていたそうだ。 「れ…いむ……ひどい…こと…いって…ごめん…よー……」 俺を見ることで安心して逆に気力が尽きてしまったのだろう。全てを話し終えた後、涙 を一筋流して口の中で小さく呟いた謝罪の言葉がちぇんの最期の台詞だった。 それからすぐにれいむの飾りが床に落ちているのを見つけた。ぼろぼろになり、千切れ かけたりぼん。部屋に残る広範囲の餡子の後はどれだけ攻撃を受け、それでもなお完全に は回復していないその体で戦ったかを物語っている。 冷たくなったちぇんの亡骸を埋め、ぼろぼろになった部屋を片付けると外はもう暗くなっ ていた。 昨日まで聞こえて来た声が聞こえない。 れいむが最初にでていった時と同じ空虚感が漂う。それでちぇんを購入したのだ。今思 うとちぇんはちぇんでなかなかの賑やかしだったのだと思う。ちょっと生意気な所さえ今 思うと愛おしく感じる。 昨日は二匹になってますます騒がしかった。だがそれももう聞こえない。 俺はゆっくりに愛着など持っていなかった。そのはずだ。だかられいむが出ていくと言 った時も反対はしなかったしそんなものかと送りだしてやった。帰って来た時に入れてや ったのも気紛れだ。ほんの少し気分が悪ければ追い出したか叩き潰していてもおかしくは なかったのだ。賑やかしならちぇんがいるしそれさえも別に何種でもよかった。そのはず だ。 ちぇんの亡骸はちいさな木箱に入れて庭に葬った。体がすっぽり入ると言って勝手にお 気に入りのゆっくりプレイスにした箱だった。れいむのりぼんも同じ箱に入れてある。 そして俺は出かける準備をした。思い付く限りの道具と巨大な篭。 敵討ちなどではない。俺がやりたいからやるだけだ。人間の所有物に手を出した報いを 受けてもらうだけだ。おそらくやつらはそんなことを理解はしないだろう。何をしたとし ても、ただ自分は悪いことをしなかったのにどうしてと思うだろう。それでいい。俺の飼 いゆっくりも理不尽な理由で死んでいった。それだけの話だ。 たかがゆっくりのためにと嘲る者もいるだろう。だが人間の感情も理不尽なものだとい うそれだけの話。 ──────────────────────────────────────── 男が森に消えていく。 男の庭には簡素な墓がひとつ。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~!!」 通りすがりのゆっくりが一匹、墓に供えられた花を食べていた── おわり。 挿絵:嘆きあき
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/5001.html
このページはこちらに移転しました 栄光の元に彼は居ない 作詞/145スレ640 喜ぶ気持ちがないわきゃない 当たり前だろ わかるだろ わかりゃしないか お前等なんかに 当たり前だな そうだよな 悔しい気持ちと喜びが せめぎ合ってる わかるだろ どうしてあいつが どうして俺は 嗚呼 あいつが今たつあの場所で 俺はバットを握り締め このスタンドにはあいつが居るのさ そして俺を妬んでる あいつが走ったあの道を 俺はボールを追いかけて 汗の雫を撒き散らし 全力疾走してるんだ 栄光のもと そこに俺は居ない あいつらのもとで 笑ってる
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/14416.html
KMN/W51-067 カード名:鉄壁の守り オオアルマジロ カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0● パワー:2000 ソウル:1 特徴:《フレンズ》・《盾》 【自】 あなたがこのカードの『助太刀』を使った時、あなたの《フレンズ》のキャラがいるなら、あなたは自分のバトル中のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000。 【起】●助太刀1000 レベル1 [手札のこのカードを控え室に置く] (あなたは自分のフロントアタックされているキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1000) フッ! レアリティ:U けものフレンズ収録