約 3,371,765 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1021.html
第一章 新しいクラスが発表されるのは始業式の後なのでもちろんここで言う教室というのは1年のときの教室である。 ハルヒはもう教室で憂鬱げなというよりは疲れているような顔を浮かべていた。 どうかしたのか?と聞いてみると「何でも無いわよ。」と言い返されたところで元担任の岡部が入ってきて体育館に強制連行された。 入学式に劣らないテンプレートな始業式は幕を閉じた。 とうとう新クラスの発表である。 この時、俺はハルヒと一緒のクラスになるのは確定だと思っていたので谷口か国木田でも何でも良いからまともな知り合いと同じクラスになれと祈っていた。 そして新クラス発表終了後俺は唖然としていた、なんとハルヒと同じクラスにならなかったのだ、ありえない。 谷口や国木田と同じクラスになれたのはよかったのだが… 俺の頭の中では?がありえないぐらいに大量発生していた。 俺は新クラスでの自己紹介を去年した自己紹介を適当に変えて終了し、何故ハルヒと同じクラスにならなかったのかホームルーム中考えていた。 結果から言うとまったく理由はわからなかった。そしてホームルームが終了しあっという間に放課後になった。 そしていつものように部活をしに…正確に言うと団活をしに文芸部室に向かった。 最初は長門しかいなかったのだが、ハルヒ、古泉、朝比奈さんと続いて部室に来て、 俺と古泉は普段道理ボードゲームをし、朝比奈さんお茶を入れてくれ、長門は読書、そして団長様は不機嫌そうにネットサーフィン。 学校は午前中までだったので大体3時ごろに解散した、そして俺は不本意ながら下校途中の古泉に声をかけた。 聞くことは決まっている。何故ハルヒと同じクラスにならなかったのか、 すると古泉は「僕にもよくわかりません。前に涼宮さんの能力が弱まっているかもしれないと言ったでしょう?それが関係しているのかもしれない。 それに気になることがあるんですが…きっと関係ないでしょう。それにあなたもわかってるでしょうが今からアルバイトに出かけなければ、では」なんて気になることを言いやがるんだ。 そして古泉と別れた後、一年生の新入部員(正確には新入団員)のことを考えていた。 今日は始業式なので1年生は来ておらず明日から授業なので明日は何が何でもハルヒを止めなければならない。 何かいい言い訳が無いか考えていた。 もともと頭が言い訳でもないのにハルヒを言いくるめる言い訳を考えなければならないとなると至難の業である、結局寝る前まで考えたが結局何も浮かんでこなかった。 そして翌日の放課後である、ハルヒは案の定SOS団を宣伝しにいこうと言い出した。 俺は苦し紛れに「やはり最強の団というのは少数精鋭のほうが良いんじゃないか?」といってみた。 そしてハルヒはなんと「そうね、わかったわ。」そう答えたのである。 なんということだろう熱でもあるのか?といいたくなるような返答をよこした。 どうせ俺の言うことになんか聞く耳持たずで「あんたは紙を印刷してきなさい」なんていわれるもんだと思っていた。 そして俺の発言により部活は普段通りに行われた。 後で聞いた話だが古泉によるとこの一件で閉鎖空間は出来なかったという やはりハルヒがおかしい。 もちろん何故ハルヒがおかしいのか俺に知る術は無くまさかハルヒ本人に聞くほど俺も無粋ではない。 とりあえず様子を見てみることにした。 そしてこの状況が一ヶ月続きゴールデンウィークがあけた後、ハルヒがSOS団結団1周年を記念しパーティーしようと言い出した、これには反対する理由が無い 場所は事情を聞いた鶴屋さんが自宅に招いてくれるという、なんと言う太っ腹な人だろうか。 SOS団ができた日は平日なので部活が終わった後鶴屋邸で予定通りパーティーが催された。 なんつう豪勢な食事だろう、正直こんな団の一周年パーティーにはもったいないレベルである。 飯を食い終わった俺たちはボードゲームやら王様ゲームやらで盛り上がっり10時ごろ解散となった。 これでハルヒも少しは元気を出してくれればいいとそんなことを考えていた。 翌日ハルヒは金棒を拾った鬼のように元気になっていた、全くこいつは心配かけやがって…やれやれ。 数日後、俺は長門に呼び出された。 いきなり電話が鳴って突然来て欲しいと、 長門は言った「すでに情報統合思念体は自立進化の糸口を見つけた、本当は私はここにいなくてもいい、だが私の意志で今を生きている。 情報統合思念体も認めてくれた。 最近、涼宮ハルヒの能力が衰えている。あなたもそう感じてるはず、 もし涼宮ハルヒの能力が完全に消えた時、敵対する情報生命体のインターフェイスが私たちをやつ当たりと口封じで始末しにくるかもしれない。 そうなれば最後、恐らく人類は滅びる、でも1つだけ方法がある。 私のインターフェイスとしての力をすべて使い敵対する情報生命体のインターフェイスの全てを消滅させる、 もしかしたら敵対する情報生命体自体にダメージを与えることもできるかもしれない、だが実行すれば地球は半壊し人類は半分滅び、私は普通の人間となる、とても危険、これは最終手段。」 勿論長門のことだからこれが冗談なわけが無い、えらくまずい、まるで変な電波を受信しているSF作家の考えそうな話だ。 長門の家から帰る途中、見知った人に会った、部室専用のエンジェル、誰であろう朝比奈さんだ。 聞くところによると朝比奈さんは俺に話があったそうで長門の家から帰る途中を狙ったらしい。 古泉といい朝比奈さんといい俺の生活は筒抜けなのか?全く なんと朝比奈さんはこういった、「キョン君も気づいてると思うんですが涼宮さんの力が弱まっているんです、 その影響で今の時代より4年前まで戻ることが出来るかもしれないんです。ですがまだ不安定で…でも近い未来それが可能になるかも…」 俺は割って入って「よかったじゃないですか!!朝比奈さん。」と言った。 「でもそれが可能になっちゃうと私は…」と朝比奈さん。 そうだった全く忘れていた、朝比奈さんというかぐや姫はもはや月に帰る前のというところまで来てしまった。 「大丈夫ですよ朝比奈さん、きっと何とかなります。」なんて意味のわからないフォローを入れてしまった。 一体全体何とかなるってのはどういう意味で何とかなるのかおれ自身に聞きたいところだ。 朝比奈さんはいつぞや聞いたのとは少し違うトーンで「キョン君…今日は話を聞いてくれてありがとう」と言って走りながら去っていった。 この分じゃ古泉からも何か重大な話を聞かされるかもしれんと思っていたがそういう気配は全く無かった。 ハルヒも元に戻り普通(と言っても宇宙人や未来人や超能力者に囲まれたとんでもなく非日常なのだが…)に戻り7月に入った。 第二章
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1880.html
どうしたんだろう。舌がなんだか縮こまっちゃって、うまく話せない。 「ね、ねえキョン。その、つまんない疑問なんだけど、さ」 「うん?」 こちらを見るキョンの様子がおかしい。明らかに心配そうだ。そんなに今のあたしはひどい表情をしているのか。 「こないだ、なんとなく深夜映画を見てたのよ。それがまた陳腐でチープなB級とC級の相の子っぽい、つまんない代物だったんだけど」 「ふむ、そりゃまた中途半端につまらなそーな映画だな。しかしハルヒ、あまり夜更かしが過ぎるとお肌に悪いぞ」 「うっさい、話を混ぜっ返すなっ! …でね、その映画ってのが、途中で主人公をかばってヒロインが死んじゃうのよ。でもって墓前に復讐を誓った主人公が敵の本陣に乗り込んで、クライマックスになるわけなんだけど」 べたりと汗のにじんだ手の平を握りこんで、あたしはキョンに訊ねかけた。 「もしも。もしもよキョン、あんたが言った通り映画の主人公がトラブルを乗り越えて行くべき存在なら…ヒロインが死んじゃったのって、それって主人公のせいなのかしら…?」 あたしがその質問をした途端、キョンは「あ」と小さく声を上げた。苦虫を噛み潰したような表情になって、それから、ゆっくり口を開いた。 「おい、ハルヒ。分かってるとは思うが、さっき俺が言ったのは『物語を客観的に見ればそういう考え方も出来る』って程度の話だぞ」 うん、そうよね。それは分かってる。 「脚本家やらプロデューサーやらの都合じゃヒロインが死ぬ必然性はあったかもしれないが、それは当然、主人公の意思とは無関係だ」 それも分かってる。けど。 「だいたい、自分が活躍するためにヒロインが死ぬ事を望むヒーローなんか居るかよ。もし居たとして、そいつはヒーローなんかじゃない。 だからその、何というか。要するに、俺はお前を責めるつもりであんな発言をしたわけじゃないってこった。単純にお前にトラブルを乗り越えてく覚悟があるかどうか確かめたかったっつーか、なんとなく意地悪な質問をしてみたかっただけというか。 大体ここまで人を巻き込んどいて、いまさら遠慮とかされても逆にだな」 「分かってるわよそんな事ッ! だけど…」 そう、分かってる。分かってるのよ。キョンの言い分は全て理にかなってる。こんなに声を荒げてるあたしの方が、きっとおかしいんだ。 でも。それでも! 「でもやっぱり、主人公が英雄的活躍を求めた結果として、ヒロインが死んじゃった事には変わりないじゃない!? あたしは、そんなのは嫌…。あたしのせいでキョンが居なくなるなんて、絶対に我慢ならない事なのよ!」 ああ、言ってしまった。直後に、あたしはそう思った。 それは言いたくなかったこと。認めたくなかったこと。でも言わずにはいられなかったこと。 「――北高に入って、あたしの日常はずいぶん変わったわ。毎日がとても楽しくなった。中学の頃なんかとは段違いに。 あたしはそれを、自分が頑張ったおかげだと思ってた。SOS団を作って、不思議を追い求めて。前に向かってひたすら走ってるから、だから毎日楽しいんだと思ってた。 昨日まで、ついさっきまで、そう思ってたのよ! でも、違った。本当はそうじゃなかった…」 「何が違うんだ? お前が日常を変えようと努力してたって事なら、俺が証人台に立ってやってもいいぞ? その努力の方向性が正しかったかどうかは別問題として」 この湿った雰囲気を変えようとでもしてるのだろうか、軽口っぽくそう言うキョンを、あたしは鋭く睨みつけた。 「だから、それよ! 気付いちゃったのよ、あたしは、その事に!」 「意味が分からん。いったい何に気付いたっていうんだ?」 「あんたが、あたしの背中を見ていてくれるから! だからあたしは走り続けていられるんだって事によ!」 気が付くと、あたしは深くうつむいていた。今の表情を、キョンの奴には見られたくなかったのかもしれない。 「中学の頃だって、あたしは走ってたのよ。日常を変え得る不思議を捜し求めてね。でもあたしはずっと一人で…息切れとか起こしたって、それに気付いてくれる奴は誰も居なかった…」 「…………」 「あの頃と今と、何が違うのか。 今のあたしが前だけ向いて、心地よく走り続けられるのは、それはあたしの後ろで、あたしの背中を見続けてくれる奴が居て…。もしもあたしが転んだとしても、すぐにそいつが駆け寄ってきてくれるっていう安心感の後ろ盾があるからだ――って…気付いちゃったのよ…」 喋っている間に、いつの間にか立ち上がったキョンが、すぐ前に立っていた。あたしはうつむいたままだからその表情は分からないけど、腕の動きから察するに多分、さっきぶつけた後頭部をさすっているんだろう。 「ありがたいお言葉なんだが、お前にそう殊勝な事を言われると、驚きを通り越して寒気がするんだよなあ。 ともかくハルヒよ、別にそれは俺だけの話じゃないだろ。朝比奈さんや長門や古泉、その他もろもろの人がお前を支えてくれてる。俺なんかパシリ役くらいしか務まってないぞ」 「そうよ! あんたはみくるちゃんみたいな萌えキャラでもないし、有希ほど頼りになんないし、古泉くんほどスマートでもないわ! せいぜい部室の隅に居ても構わないってくらいの存在よ!」 「やれやれ、俺はお部屋の消臭剤か」 なんで、あたしはこんなにイラついてるんだろう。どうしていちいちキョンの言葉に反応してしまうんだろう。 あたしの不愉快さは、それはもしかして…不安の裏返しなの? 「そう、あんたは特に取り柄があるわけでもない、ただ単に手近な所に居ただけの奴だったのに! そのはずなのに! でもあの春の日に、あたしの髪型の変化に気が付いたのはあんたで…その後もあたしの事を一番気に掛けてくれるのはあんたで…。 いつの間にかあたしは、あんたに見られる事を意識するようになってた…。あたしがこうしたらあんたはどんな反応するだろうって、それが一番の楽しみになってた。 あんたが変えちゃったのよ、あたしを! もうあの頃のあたしには戻れないのよ! それなのに、あんたがあんな事を言うから…」 ああ、失敗。失敗だ。 うつむいてしまったのは大失敗だった。確かに表情を見られはしないけど、にじみ出てくる涙をこらえられないんじゃ、意味がない。 「あんたが…人間なんて明日どうなってるか分からないとか言うから…。だからあたしは、こんなに不安になってるんじゃない!」 あんまり悔しくって、あたしは涙に濡れた顔を上げ、再びキョンの奴を睨み据えていた。 つい先程聞いた有希のセリフが、また胸の奥でこだまする。 『彼の言っていたのはある面での、真理』 『価値観は主に相対性によって生ずる。最初から何も無かった状態に比して、あるはずだったものをなくしてしまった時の喪失感は、絶大』 今なら、その意味が分かる。 あたしにとってあるはずのもの、そこに居てくれなければ困るもの。それは、キョンだったんだ――。 「もし…もしもあんたを失っちゃったら、きっとあたしは今のあたしのままじゃいられない…。何度も何度も後ろを振り返って、おちおち前にも進めなくなる…。 そんなの嫌! そんなのはあたしじゃない! だから、あたしは!」 こんな事を言ったら、キョンはきっとあたしの事を軽蔑するだろう。そう思いながらも、でも一度ほとばしった罪の告白は、途中で止められるものではなかった。 「あんたをここへ、ラブホへ誘ったのは、なんとか励まして元気付けたかったからっていうのは本当。 でもあたしにはあたしなりの思惑があって…。あんたが目の前に居て、あんたに触れる事が出来る内に、あんたとしておきたかった…。 あんたがあたしと一緒に居たって証拠を、心と身体に刻み込んでおきたかったのよ! 悪い!?」 はあ。 言っちゃったなあ…あたしのみっともない本音を。 キョンの奴も、さすがに愛想が尽きただろう。いつも偉そうぶってるあたしがこんな、ただの利己主義で動いてるような人間だと知ったら。 キョンの反応が恐くて、あたしはギュッと固く目を瞑って、肩を震わせる。そんなあたしの耳に、キョンの呆れたような声が届いた。 「やれやれ。男冥利に尽きるお言葉ではあるんだが、願わくばもう少し可愛げのある言い方をしてくれないもんかね」 「………は?」 「いや、訂正しとこう。可愛げのあるハルヒってのは、やっぱりどうも薄気味悪い。少し横暴なくらいがお似合いだな」 「な、なんですってぇ!?」 あたしの本気を茶化すような、あまりといえばあまりの雑言に、あたしは思わず目を剥いて、キョンの胸倉を掴み上げてしまう。 すると、キョンの奴は悪びれもせずにあたしの目を見つめ返し、子供をあやすようにポンポンとあたしの頭を叩きながら、こうささやいた。 「なあ、ハルヒ。ひとつ訊くぞ?」 「…何よ」 「お前は、俺に消えていなくなってほしいのか?」 「なっ、このバカ! 今までなに聞いてたのよ、その逆でしょ!? あたしは、あんたと…」 「だったら、つまんないこと心配すんな」 え、と顔を上げたあたしに、キョンは驚くほどキッパリと言い切ったの。 「お前が望んでる限り、俺は、ずっとお前の傍にいるはずだから」 ――まったく。 まったくもう、なんでこいつは。 普段は優柔不断の唐変木ののらくら野郎のくせに、こういう時だけは断言できたりするのだろうか。 不覚にも、ぐっと来てしまったじゃないか。 不覚、不覚! 涼宮ハルヒ一生の不覚! 気付けばあたしはキョンの胸にすがりついて、ボロボロに泣き崩れていた。さっき流した悔し涙や、不安と寂しさで流した涙とは全然違う、それは頬がヤケドしそうなくらい、熱い、熱い涙だった。 次のページへ
https://w.atwiki.jp/niko2/pages/358.html
涼宮ハルヒの懐柔 ◆IU4EWEf33I (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第百五十話⇔第百五十一話 第百五十一話⇔第百五十二話 「逃げろ……ですか」 地下に戻った後、僕はずっとさっきの八意さんのセリフを思い返していた。 前に言われた『逃げる準備をしろ』なら解る、その言葉には『ピンチになったら私も一緒に逃げるからその準備をして』と言うニュアンスがあるからだ。しかし、彼女は『逃げろ』と言った。 僕と彼女はさっき出会ったばかり――いや、彼女の方は前に僕に出会っているんでしたね。 でも、この殺し合いの場において、尚且つ僕ら二人は優勝を目的としているのにも関わらず――彼女は『逃げる準備をしろ』とは言わなかった。 『逃げろ』とは明らかに『僕独りで』という事。もう合流できないかもしれないのに、折角出来た仲間と。彼女は薄情な奴では無い、僕が彼女を信用している様に、彼女も僕を信用してくれているはず、何故? ――いえ、答えは解っています。彼女が話をした時の仕草から、解っていました。でもそれを素直に受け入れるのには、かなり迷いがあった。日本人の悪い癖だな。 恐らく彼女は“僕一人で優勝できるだけの能力がある”と思ってくれている。そして僕が優勝し彼女の“皆を元通りにする”という願いを叶えてくれると思っている。 僕も馬鹿じゃあない。彼女の語調から、あの壁の向こう側には恐ろしいほどの危険があるということが感じ取れた。彼女も命を落しかねない位の危険が。 ――今、僕の目の前にはいくつか道が並んでいる。 僕は今、それを選ばなければならない。 でも、その道の先を僕は見ることが出来ない。 道の先を見るのは、僕の超能力では無理だ。 ――どの道を選ぶ、古泉一樹? このまま逃げるか? それとも助けに行くか? はたまたここで待っているか? いや、そんな事最初っから決まっている、改まるまでも無い。 助けに行く。 そうでなければ何故彼女をあの化け物から守ったのか解らない。そうしなければ優勝もできない、当然“彼”も戻ってこない。 とりあえず今は出来ることをしよう。 僕は2人分のディバックと乾燥中のDCSを持ち、台所へ向かった。 「くそッ!どうして設計者は隙間でも空けておかなかったのよ!!何も解らないじゃない!!!」 小声で悪態をついてみる。とりあえず喉を攻撃されたダメージは引き、喋れるようにはなったが他のダメージも酷い。 「もう富竹は居なくなったような気もするけど……居るような気もするし………」 それにしても、どうしてこうなってしまったのか。こんな非日常は私が望むようなものではない。いつもの日常に戻りたい。 有希、みくるちゃん、古泉くん………キョン、助けて!! でも有希とキョンはもう居ない。もう、話をすることも声を聞くことも出来ない。二人の死、その事実が重くのしかかる。 ここに居るSOS団は古泉君しかいない。いや、もう誰でもいい、助けて…… こんな思考を何回繰り返しただろうか?でもこの思考は今最も会いたい人の一人によって中止させられた。 「涼宮さん、出てきてください」 暗いシンクの中に光が射す、それと共に懐かしい顔が飛び込んできた。SOS団の副団長の顔だ。 ここに涼宮ハルヒが居ることは僕も八意さんもわかっていた。元々八意さんが外に出た理由はこれだった。 涼宮ハルヒがここに入って来た時に発した音はちゃんと地下にも伝わっていた。 この女は僕の最も嫌いな奴だ。八つ裂きにしても余る、凌遅の刑にしても気は晴れない。 でも、この空間ではそんなものでも使わないと生き残ることは出来ない。 一時の感情で可能性を潰す、そんな愚の骨頂を僕は犯すつもりはない。 彼女にはして貰いたい事が二つある。 「…古泉くんッ!」 彼女が抱きついてきた。彼女が僕の事が好きならば良かったのに、そうすればこの女にも幾許か救いはあった。 殴り飛ばしたい気分を振り切り、まずは彼女を安心させようとした。 「涼宮さん……どうしたんです、その酷い格好は?」 僕は彼女からこのようになった一部始終を聞いた。 そして解ったことが一つ、“彼女は今、普通の精神状態ではない”。 話の中で彼女は、彼女がいつも使わないようなとても汚い単語を連呼していた。 日本語の限界、そう言葉を置き換えてもいいほどに。 こんな精神状態ならば、楽に落とせる。 「涼宮さん、キョン君は死んでしまいました。」 少し語調を強めてみる、初めの言葉はこれでいいだろう。 「そっ…そんなの解っているわよ………」 やはり彼女は動揺した。いい、計画通りだ。 「でももし、蘇らせる方法があったとしたら?」 「えっ?」 泣くのをやめ、こちらを見ている。普通の男なら落とせそうな、潤んだ眼。 まあ、僕には無効ですがねwwwwそういうのはアホの谷口にでもして下さい。 「それは……貴女が、元の世界に帰る事です」 彼女は何故自分が元の世界に戻ることが彼の蘇生に繋がるのか解らないだろう、だから続けてこう言う。 「信じてもらえないかも知れませんが―――貴女には、願望を実現する能力があるんです」 ――そこから僕は、今まで彼女以外のSOS団のメンバーが秘密にしてきた全てを打ち明けた。 彼女自身のこと、長門有希のこと、朝比奈みくるのこと、そして僕のこと。 もし彼女が普通の場所で、普通の精神状態であったら全く信じなかったであろう。 でも今の彼女は普通の状態ではないのだ。彼女は僕の話を半信半疑ながらも信用した。 これが彼女にして貰いたい事の一つだ。主催者は信じられない。あいつらは僕らの殺し合いを見て楽しもうとしているわけではないだろう。 必ず目的があるはずだ。そのためにこの殺し合いをするという状況が必要だったのではないか? だとしたら人を――それも参加者全員を蘇らせろといっても、叶えてくれるハズがない。そもそも願いを叶えるといった事さえ嘘かもしれない。 ならばこの女を優勝させ、彼女に参加者を蘇らせる事をさせる方が確実だ。 「でもさっき話した富竹って奴のことをず~っと私はブチ殺してやりたいと思っているけど さっき古泉くんの話した能力が私にあったのなら、もう脳漿ぶちまけて死んでいるハズよ」 やれやれ、僕は右手を首に持っていった。 「これが原因です」 「これって……首輪?」 僕は八意さんと話した事を思い出す。雑談中、彼女は自分の能力が抑えられていると言っていた。 そしてその原因はこの首輪じゃないか?とも、彼女は言っていた。 恐らく能力だけ見たら涼宮ハルヒは主催者達よりも強力だろう、能力だけを見れば。そんな彼女の能力を、主催者達は抑えないはずは無い。 その旨を僕は彼女に伝えた。 「なるほど……本当に主催者達はムシケラ以下ね、串刺しにして晒してやりたいわ」 「まあ能力の確認はこの首輪の外れた時にでもして下さい」 「………でも、どうやって元に戻るの?」 そこはやっぱり話さなきゃか 「どうやってって、優勝してですよ」 「えっ……でもそれって………」 「ええ、他の参加者達は殺すことになります」 「そんな……」 彼女は手を口に持っていき目線を下に移した、動揺しているな。散々さっきまで殺すだのなんだの言っていたくせに。 「いいですか、涼宮さん。貴女が元の世界に戻れればキョン君だけでなく他の皆も生き返るんです」 「でも……」 「よく考えてみて下さい。貴女以外の人が優勝したら、そいつしか生きて元の世界に帰れないんですよ。 も僕たちが優勝したら皆が生き返り、全ては上手くいくんです。……正義はどちらです?」 そういうと彼女は黙ってしまった。この話はこれくらいでいいか。 さて、本題に入ろうか。もう話して3分くらい経過してしまっている。 「そして今、僕の仲間は危機的状況にあります」 「……」 「恐らく彼女は今闘っている……いま外から聞こえてるのはその音でしょう」 「……」 「貴女に手伝って欲しい、彼女は僕たちの“作戦”に必要な人です」 「……」 さっきから彼女は沈黙を通している、これは……駄目か?駄目ならば殺すしか…… 「答えを……涼宮さん………」 「……わかったわ」 そういうと彼女は立ち上がり、いつもの調子で 「じゃあ作戦を立てましょう、敵を殺すには作戦が必要でしょ?」 と言った。 これは機関的にはマズイ事かも知れない、でも生還することの方が重要のはず。 生きて帰れたら長門さんにでも記憶操作を頼めばいい。それにこの緊急事態でそんな事言っていられない。 ともかく僕は一応勝った、後は八意さんだけだ。 「ではとりあえずこれを」 僕は彼女に二つ薬を渡す 「何これ、古泉くん?」 「右が鎮痛剤です、見たところ傷も酷いし使って下さい。左はドーピング剤、コンソメじゃないですよ。 まあそれは僕の指示で使って下さい。さて、実は作戦はもう考えてあるんです」 「え!!本当?」 「じゃあまず段取りから……」 【E-3 町・薬局内部/一日目・夜】 【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:頭部強打、八意永琳を信頼、肩脱臼(肩は永琳にはめてもらいました) [装備]:無し [道具]:支給品一式*2(食料一食、水二本消費)、ゆめにっき@ゆめにっき(手の形に血が付着、糸で厳重に封をしてある) 逆刃刀@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)、赤甲羅@スーパーマリオシリーズ、鎮痛剤一包み、 睡眠薬一包み、糸(あと二メートルほど)、裁縫針、ワンカップ一本(あと半分)、武器になりそうな薬物、小型爆弾、DCS-8sp(乾燥中のものも) [思考・状況] 1.永琳をお助けするゾ! 2.キョン君(´Д`;)ハァハァ…ウッ…… 3.優勝して、愛しの彼を生き返らせる。 4.殺し合いにのっていない参加者を優先的に始末。相手が強い場合は撤退や交渉も考える。 5.八意永琳、涼宮ハルヒと協力する。八意方はかなり信頼。 6.優勝して「合法的に愛しの彼とニャンニャンできる世界」を願う(ただし、生き返らせることを優先) ※地下に薬売りの部屋@怪~ayakashi~化猫には現在蓋がされています。よく見れば床に変な所があるとわかるかも知れません。 薬売りの部屋の床には退魔の剣@モノノ怪が刺さっていて、抜け穴の鍵となっています。抜け穴の行き先は不明です。 抜け穴の大きさは、大人が這って通れる程度です。 ※一方的に情報交換をしました。涼宮ハルヒの情報を古泉一樹は知っていますが逆は成り立ちません。 【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:富竹への憎しみ、精神錯乱、左肩に銃創、左脇腹と顔面と首に殴られた傷、腕から出血、脇腹に弾丸がかすった傷、古泉達を信頼、鎮痛剤服用 [装備]:陵桜学園の制服@らき☆すた、包丁、 DCS-8sp [道具]:支給品一式*2、びしょ濡れの北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、アニマルマスク・サラブレット@現実、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ) [思考・状況] 1.古泉についていく 2.どんな手段を使ってでも絶対に富竹を殺す 3.皆を蘇らせるために協力者を探す 4.ゲームの優勝 5.自分にそんな能力があるなんて…… ※第三回定時放送をほとんど聞いていません。死亡者の人数のみ把握しました。 ※自分の服装が、かがみを勘違いさせたことを知りました ※自分が狂い掛けている事に薄々気づいています ※喋れる様になりました。 ※脱出寄りでしたが優勝に方針を変えました。 ※自分の能力を教えられましたが半信半疑です。 sm150:無限大な思いのあとの 時系列順 sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(前編) sm150:無限大な思いのあとの 投下順 sm152:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(前編) sm148:Encount Modern or Ancient 古泉一樹 sm155:『殲滅計画YOKODUNA』(前編) sm148:Encount Modern or Ancient 涼宮ハルヒ sm155:『殲滅計画YOKODUNA』(前編)
https://w.atwiki.jp/haruhi-2ch/pages/132.html
ニュース過去ログ2010年-1 最新はこちら 2010年06月30日発売のザ・スニーカー8月号では涼宮ハルヒの驚愕の進行状況が85%程度と発表。涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は少年マンガの特殊能力についての話4ページ程度。クリエイターズナウページにていとうのいぢの涼宮ハルヒ絵があり。 米amazonによると、The Melancholy of Haruhi Suzumiya Season 2の北米版DVDが2010年8月17日発売とのこと。DVD4枚組、収録時間350分。一方、日本のamazonでは劇場版 涼宮ハルヒの消失 [Blu-ray]が、まだお知らせEメール受付だけの状態ではありますが、早々と商品登録されています。(6/21追記:消失Blu-rayのamazonリンクは、1日でリンク先消滅してしまいました) 2010年06月26日発売の月刊少年エース2010年8月号の情報は、涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろーんちゅるやさんBDBOXの発売情報や涼宮ハルヒイラストレーションズの情報、涼宮ハルヒの果汁情報等。付録は予告通り、涼宮ハルヒの晴娘扇子。ツガノガク版の涼宮ハルヒの憂鬱は表紙&巻中カラーで編集長★一直線!!3話目。朝比奈みくると長門有希が書いた話についてがメイン。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は、今月は8ページでキョンが風邪で寝込んでいるところにSOS団のメンバーが押しかける話。なおこの話も古泉は登場せず、新川さんが成り代わっている。 2010年06月18日までに「涼宮ハルヒの憂鬱」DVD特典映像を再編集した、「谷口が行く不思議発見の旅」スペシャルエディション DVDが9/24に角川映画から発売されるとの予定が明らかになる。→ソフマップ ちなみに、同日「らっきー☆れーさー Vol.1 DVD」も発売されるとのこと。 2010年06月07日付のT・ジョイ長岡(6/26(土)より公開)の告知によると、6/27(日)の13時頃・16時頃の上映回終了後、柏崎アニソンのど自慢で華麗に優勝を掻っ攫った、銀河の歌姫(笑)【りょこたん】がハルヒコスのミニライブ&撮影会&握手会を開催するとのこと。もしかしてサンフランシスコに触発された?→告知 2010年06月02日頃掲載のASOS団公式によると、2010年06月24日19 30(現地時間)からロサンゼルス・ウエストハリウッドのLaemmle s Sunset theaterで1回だけの上映があるとのこと。同時に、サンフランシスコのU.S.プレミアで消失鑑賞100回目を達成した方のインタビューも掲載されています→動画 (6/3追記 Anime News Networkによると、ステファニー・シェー(英語みくる)ほか、キャストも登場、サイン会もおこなわれる模様。今回もクリスティーナ・ヴィーのパフォーマンスあり。) 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 にょろ~んちゅるやさん Blu-ray Disc Box(初回限定生産)が2010年08月27日に発売予定。1枚で収まってるのに、なんでBOX扱いなんだよ?というツッコミの声も→AV Watch 2010年05月26日発売の月刊少年エース2010年7月号の情報は、涼宮ハルヒの驚愕の2010年内発売予定と発表という既報のほか、モバイルNewtypeにて涼宮ハルヒの消失の携帯着せ替えが配信という情報、次号8月号にて『涼宮ハルヒの憂鬱』特製晴娘扇子が付録など。ツガノガク版『涼宮ハルヒの憂鬱』は編集長★一直線!!第2話目。会長の裏の顔登場。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は、古泉が欠席する代わりに新川さんが古泉に変装して?学校やSOS団に溶けこむ話。 2010年05月21日19時(日本時間22日11時)、サンフランシスコ Viz CinemaにてU.S.プレミア。初日ゲストにはASOS Brigade団長を務めるChristina Veeが登壇、「冒険でしょでしょ?」「優しい忘却」「Super Driver」「ハレ晴レユカイ」の4曲を熱唱。詳しい模様は涼宮ハルヒの消失・舞台挨拶レポート項参照。 2010年05月19日、北米のBandai Entertainmentが「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱 」「にょろーん、ちゅるやさん」の北米版DVD発売を発表。オリジナルの吹替えキャストで、第一弾が夏にリリースされるそうです。→Anime News Network(英語) 伊藤P、白石稔らが出演しているらっきー☆れーさーで、順位予想を的中させると「涼宮ハルヒの消失」劇場用POP(6種類、各10名様)が当たるキャンペーンを実施。応募期間は2010年05月14日(金)から6月12日まで、商品の発送時期は7月中旬予定とのこと。「なお、お品物は大きなものになります」とのことなので注意。 2010年05月15日頃から、みんなすっかり忘れていたSOS団の仮団員証がヤマトのメール便で届き始めているようです。届いたならついてるぞ 。(5/18追記:SOS団仮団員証発送のお知らせによると、選抜された仮団員にだけ発送したとのこと) 英語版キョン役を演じるクリスピン・フリーマンさんのTwitterによると、2010年05月10日現在「エンドレスエイトの3週目」まで吹き替えが終わったとのこと。「Only 5 more to go!」と呟いていますが「あと5回もあるよ…」とのニュアンスでしょうか。(5/22追記 8回終了→Twitter) 2010年05月10日からキャラアニ.comで、涼宮ハルヒの果汁の予約受付開始。30本入り1ケースに、オリジナルテレカのついたAセット・Bセットが各5800円(送料別)。テレカの図柄はAセットがハルヒ、Bセットが3人娘。先日のザ・スニーカー6月号で予告されたポッカコーポレーションとのコラボ商品で、発売日はハルヒのエピソードに因み?7月7日。レモン果汁15%入り195gの紙パック。 TOHOシネマズ六本木ヒルズでは、5月21日(金)に「ロッポンギ・アニメ・ナイト2010年上半期アニメスペシャル」として「劇場版 涼宮ハルヒの消失」「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」「劇場版Fate/stay night Unlimited Blade Works」を一夜ですべて見られる企画を開催予定。1作品1200円。→告知 2010年5月2日26時20分にRKK熊本放送で『サムデイ イン ザ レイン 』を放送。2009年10月15日のYoutube配信終了から199日遅れ。 2010年04月30日発売のザ・スニーカー6月号では、涼宮ハルヒの驚愕一部先行掲載としてP68~P86に渡ってα7とβ7を掲載。長門有希ちゃんの消失出張版はP276から4ページ。本編より数ヶ月後という設定で、朝倉の口八丁に乗せられ新しい水着を買わされる長門。 ザ・スニーカー6月号によると、アニメ情報誌「月刊ニュータイプ」創刊25周年記念企画として、ポッカコーポレーションとハルヒのコラボ企画商品として、ハルヒのレモン飲料が登場するとのこと。詳細は5/10発売のニュータイプ6月号で発表予定。 2010年04月27日夕刻、某所でザ・スニーカー6月号のフライング発売が始まった模様。→画像1画像2(akibablog) 2010年04月26日発売の月刊少年エース2010年6月号の情報は、涼宮ハルヒの消失来場者キャンペーン第2弾の「特製ポストカードセット」の情報&画像公開のみ。ツガノガク版の涼宮ハルヒの憂鬱は第7巻『涼宮ハルヒの陰謀』を飛び越して、第8巻『涼宮ハルヒの憤慨』収録の編集長★一直線!に入っている。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は、SOS団の活躍をミニキャラに置き換え全国に伝えるという構想をハルヒが語る話。 2010年04月20日、新規上映されるほとんどの劇場で来場者&リピーターキャンペーンを実施する旨が掲載された。詳細は劇場リスト及び各劇場HPを参照の事。 2010年04月19日。春!ハルヒが帰ってきた! 4/30発売のザ・スニーカー6月号、いとうのいぢ画伯の描いた予告ポスターの掲示が始まっています。→画像(akibablog) 2010年04月17日からワーナー・マイカル・シネマズ鈴鹿ベルシティ(三重)とワーナー・マイカル・シネマズ草津(滋賀)で公開。なお鈴鹿ベルシティでは他の17日公開作品との競合を避けるためか、メモパッド配布(200枚と公式で表記)とグッズ販売を15日朝9時から実施した。 2010年04月16日、今週のharuhi.tv公式の上映予定表更新では、上映館8館追加。特に、西宮北口駅前のSOS団待ち合わせ場所にもほど近いTOHOシネマズ西宮OSでの5/1公開が注目。→劇場リスト アメリカ・サンフランシスコのJapan town地区にあるViz Cinemaという143席の小さな劇場で、5/21から公開するとの情報がhttp //www.asosbrigade.com/にて告知されています。台湾で上映予定という画像が貼られたこともありましたが、海外での具体的な期日が示された上映情報は初。 兵庫県立西宮北高等学校のホームページに、「茅原実里さんが歌っている「優しい忘却」のプロモーションビデオ(youtube)は本校で撮影されました。校舎内の様子や、本校からの景色などが映っていますので、ぜひ一度ご覧ください。」との一文が掲載されました。それと共に、敷地内への無断立ち入りについての注意書きが掲載されています。現地に行く方には、くれぐれも軽率な行動は自重されるようお願いします。 ファーストショーの各劇場が次々と上映期間終了となる中、川崎チネチッタでは最後の一週間(4/18-23)を座席数844席のCINE GRANDEで上映すると発表(1日1回のみ、全席自由席)。TOHOシネマズ海老名で公開当初使用していたSCREEN1(634席)を上回る、最大の収容人員での上映となる。グランデは原則自由席なので、チネチッタ共通券などの前売券を持って窓口へ行くと、そのまま入れると直接グランデへ誘導される場合があります。半券が必要な方はその旨伝えて、当日券を発券してもらいましょう。(119-334) 2010年04月10日から富山シアター大都会で公開。初日から特製メモパッドの配布やリピート特典のフィルムブックマークプレゼント、4/17からは特製ポストカードの配布が行われると発表された。また、3/27から公開しているユナイテッド・シネマ金沢でも4/10から特製ポストカードの配布を実施。告知 2010年04月09日までにT・ジョイ出雲(島根)5/1公開予定と、藤枝シネ・プレーゴ(静岡)岡山メルパ(岡山)の5/8公開予定がそれぞれの映画館の公式HPで明らかになる。 ワーナーマイカルシネマズHPによると、ワーナー・マイカル・シネマズ草津(滋賀)とワーナー・マイカル・シネマズ鈴鹿ベルシティ(三重)が4/17、ワーナー・マイカル・シネマズ綾川(香川)が5/1公開と決まったとのこと。テレビ(放送局所在地)・映画通じて、ハルヒシリーズの四国上陸は初とみられる。→告知(草津) 告知(鈴鹿BC) 告知(綾川) RKK熊本放送のHPによると、4月18日から今まで「涼宮ハルヒの憂鬱」を放送していた時間枠が「けいおん!!」になり、「涼宮ハルヒの憂鬱」はその後の時間枠になるとのこと。 2010年04月02日付で、シネプレックス新座・幸手が5/8、シネプレックス旭川が5/15、ルミエール秋田が6/5公開との告知あり。またシネプレックス幕張とシネマサンシャイン北島(徳島)は順次公開。なお、同03月31日付けで福井シネマの公開日が4/17→4/24に変更になっている。→告知 2010年03月31日付のORICON STYLEによると、ロッテのガム『ACUO』の新CMで俳優の生田斗真と『涼宮ハルヒ シリーズ』の主人公・涼宮ハルヒらが共演するとのこと。4月5日より全国で放送開始。動画はこちら(削除の場合あり)→ニコ動削除済み,ニコ動,ニコ動非会員はこちら,Youtube 2010年03月27日から、来場者プレゼント第二弾として「特製ポストカードセット」の配布開始。チケットもぎり時に配布する劇場が多いようです。絵柄は共通の「消失長門と、そのメガネをかける消失ハルヒ」と、①改変直後、キョンの姿に驚く消失長門 ②袖をつまむ消失長門 ③屋上での長キョン背中合わせ ④ジョンスミス告白直後の消失ハルヒの4種類からランダムに1種類(赤い紙を剥がして開封する)。 夙川学院(光陽園学院)正門前の園芸店「プランツ・プランツ+フラワーズ」さんの3/7付日記で、お店が映画に登場したことが紹介されています。 2010年03月26日付で、6館の上映開始日が決定したとの告知。ユナイテッド・シネマ新潟が5/8、長野ロキシーが5/1、福井シネマが4/17、広島サロンシネマが4/24、宮崎キネマ館が5/1、桜坂劇場5/22。また、順次公開予定館も3館追加された。→告知 2010年03月26日発売の月刊少年エース2010年5月号には特に情報なし、ツガノガク版は涼宮ハルヒ動揺?収録の朝比奈みくるの憂鬱?の2話目。今回で完結。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は大人朝比奈みくるが部室に来て長門に丸め込まれる話。 2010年03月24日までに、富山シアター大都会での上映開始日が4/10(土)に決まった模様です。 2010年03月23日、春のセンバツ第3日第3試合で、高岡商(富山)7番スタメンで出場の山道君のヒッティングマーチとして「ハレ晴レユカイ」が演奏されました。動画は毎日放送オンデマンドの2,5,7回裏で鑑賞できます(リンク先消滅の場合あり)。なお9回裏はスコアリングポジションにランナーが居たため別の曲でした。 2010年03月22日、「涼宮ハルヒの消失 劇場来場者キャンペーン第二弾」の詳細が公式HPで明らかになる。3月27日(土)より劇場にお越しいただいたお客様全員に、先着で「特製ポストカードセット(描き下ろしイラスト&名場面シーン掲載)」をプレゼントとのこと。内容は、共通の描き下ろしイラストポストカード1枚と、名場面シーンのポストカード4種類のうち1枚がセット。配布する劇場は、現在公開中の28館(3/19終了のセンチュリーと3/27公開のユナイテッド金沢を除く。金沢についてはメモパッド配布があるため?無し)。→告知 2010年03月25日に角川文庫から発売の短編小説集「不思議の扉 時間がいっぱい」(大森 望・編集)に「エンドレスエイト」原作が収録されます。 2010年03月17日、ユナイテッド・シネマ金沢の上映開始日が3/27に決定したとの告知あり。座席チケットのネット購入開始は3/24の0 00から。特製メモパッド(入場時にスクリーン入場口にて配布)やフィルムブックマーク(鑑賞チケット2枚をチケット売場にて提示)のキャンペーンも実施します→告知 2010年03月13日から、シネプレックス水戸・岡崎・枚方・小倉・熊本でも『涼宮ハルヒの消失』上映開始。特に小倉では施設で最大のシネマ1(413席)での上映。先着特典のメモパッド配布や、半券2枚でのフィルムブックマーク配布も実施された。 一方、3/11から12に相次いで、京都シネマ、ユナイテッド・シネマ札幌でフィルム在庫終了が告知される。 2010年03月11日の公式HPでの告知で、4/4に予定されていたニュータイプ25周年記念&映画「涼宮ハルヒの消失」公開記念イベントの中止が発表される。 2010年03月09日、公式サイト・公式ファンサイトなどで新規に「順次上映」予定の映画館20館が公開された。これでトータル上映館数はファーストラン・セカンドラン以降を含め46館となった。 3月13日から上映のシネプレックス水戸・岡崎・枚方・小倉・熊本でも先着特典のメモパッドやフィルムブックマークが配布されると、シネプレックス公式HPで告知あり。 2010年03月14日(日)よる11 30からのNHK MUSIC JAPANに茅原実里さんが『優しい忘却』で出演しました。 2010年03月04日付で、シネプレックス水戸で3/13(土)から緊急公開決定との告知あり。コミケットスペシャル5in水戸があるからではないかとの話。シネプレックス岡崎告知 シネプレックス枚方告知 シネプレックス小倉告知 シネプレックス熊本告知 の4つの劇場でも3/13(土)から緊急公開決定との告知あり。 京都シネマ公式HPで、2/20に行われた「劇場版 涼宮ハルヒの消失」のイベントレポートが掲載される。 RKK熊本放送での放送では、2/28深夜の19話『エンドレスエイト(8話目)』でようやく夏休み脱出。このまま進めば最終回は5/2になる模様。 2010年03月03日、PlayStation Storeのビデオカテゴリにて『涼宮ハルヒの憂鬱 第1話~第14話』配信開始。レンタル方式で一話200円、PSストアTOPにて特集される。 2010年02月27日から、リピート特典のフィルムブックマーク配布開始。 2010年02月27日までに、ユナイテッド・シネマ新潟・金沢の近日上映予定が4月から5月に延期される。ファーストラン絶好調の証しともいえる。 2010年02月26日発売の月刊少年エース2010年4月号には涼宮ハルヒの消失舞台挨拶特集。キャストや監督などの写真の他、パンフレットなどのグッズの写真、SOS団5人のキャストの舞台挨拶の内容も掲載。その他に、DVD第7巻、涼宮ハルヒの弦奏、ENOZのCDの発売情報も掲載。ツガノガク版は涼宮ハルヒ動揺?収録の朝比奈みくるの憂鬱?の1話目。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱は変装バトル話、男子はほぼ全員女装。 2010年02月24日夜、2日前フラゲのザ・スニーカー4月号に「涼宮ハルヒの驚愕 4月30日(金)発売の6月号に一部先行掲載」との告知があったとの画像が各所に貼られ、関係スレが騒然となる。発売日まで予告されていた「驚愕」の突然の発売延期から偶然にもちょうど1000日目の出来事であった。 同日、「優しい忘却」と「ENOZミニアルバム」発売。 2010年02月21日までに、公式HPに「劇場版 涼宮ハルヒの消失」大ヒット御礼舞台挨拶の実施が告知される。日付は3/6(土)、場所は千葉の京成ローザ10。公開初日に全国最多の10回上映やスタッフのコスプレも実施した、今回のハルヒ上映に力を入れていた劇場でもある。登壇者は茅原実里(長門有希役)、後藤邑子(朝比奈みくる役)、桑谷夏子(朝倉涼子役)、松岡由貴(鶴屋さん役)が予定されている。2/27(土)10 00よりチケットぴあにて発売、一般\2000 Pコード 556-272。 フィルムブックマークプレゼントについて、「一部、零号以外の本編フィルムが含まれる場合もございますがご容赦ください。」との注意事項が追加される。不備があって劇場から回収したフィルムで増産したものとの推測もあるが、詳細は不明。 2010年02月16日、角川書店は「涼宮ハルヒの憂鬱」の「射手座の日」をモチーフにしたiPhone/iPod touch向けシミュレーションゲーム「TDOS3 for iPhone」の提供をiTunes Storeで開始した。価格は230円。 (どっかが必ずやるんじゃないかと予想されていた?)涼宮ハルヒの消失 朝倉涼子のおでんなるキャラクター食品が、(株)大藤から2010年02月19日に発売された。中身はレトルトおでんで、内容物は練り物・大根・コンニャク・昆布・タマゴなど(内容量360g)。パッケージには、おでん鍋を持った朝倉涼子と長門有希が描かれており、価格は525円。 2010年02月19日までにユナイテッド・シネマ金沢の近日上映予定が4月から5月公開予定に変更される。新潟については4月予定のまま。 2010年02月10日付の茅原実里ブログによると、9日の深夜、仕事が終わってからプライベートで「消失」のミッドナイト上映に行ってきたとのこと。新宿バルト9の25 55からの回。 2010年02月06日、ついに劇場版『涼宮ハルヒの消失』公開。OPは平野綾の「冒険でしょでしょ?」でアニメーションは新規。EDは茅原実里の「優しい忘却」だが、1/28に公開されたPVでの伴奏付きとは違うアカペラ版であった。 初日舞台挨拶(新宿)の様子はこちら→http //www.haruhi.tv/fanclub/syoshitsu_special_report.html エンドロールやパンフレットによると、事前に公表されていなかった脇役のうち、今後のエピソードをアニメ化する場合「ワンダリング・シャドウ」で重要な役回りになるとして注目されていたクラスメートの阪中佳実役に、相沢舞がキャスティングされている。「らき☆すた」や「空を見上げる少女の瞳に映る世界」など、関連作品に多数出演している声優。 2010年02月04日、公式HPにて京都シネマでの舞台挨拶の予定が明らかに。実施回は2/20(土)11:05の回終了後と、同14:30の回上映前。登壇者は白石稔(司会)、池田晶子、西屋太志、伊藤敦の4人の予定。販売は2/13 10 00から、一般2000円、Pコード556-191。 「長門有希ちゃんの消失」1巻は2/4発売。コミックとらのあな各店では購入者先着で1冊につき1枚、特製イラストカードをプレゼントとのこと。→告知ページ 千葉の京成ローザ10では、「涼宮ハルヒの消失」公開記念・涼宮ハルヒの御祭と題して、2/6~7にコスプレでご鑑賞のお客様にミニポップコーンプレゼントという企画を予告。スタッフも県立北高制服でお出迎えするとか。→告知ページ(魚拓) 娘type3月号によると、2010年04月04日にC.C.Lemonホールで「涼宮ハルヒライブイベント」(仮)開催予定。→後日、中止になりました 2010年01月30日までにユナイテッド・シネマ新潟・金沢の近日上映予定に4月公開予定が追加される。 2010年01月28日、ニコニコ動画とyoutubeのLantis公式アカウントから、テーマソング「優しい忘却」の店頭用映像が公開された。5分44秒のフルコーラス映像。 2010年01月28日、公式ファンサイトなどで初日舞台挨拶についての発表あり。実施会場はシネマサンシャイン池袋(11:25の回上映終了後、Pコード:556-154)と新宿バルト9(9:20の回上映終了後、Pコード:556-153)の2カ所。いずれも1/31 10 00購入開始。 2010年01月27日、『涼宮ハルヒの消失』の関係者向け試写が行われた模様。→桑谷夏子(朝倉涼子)ブログ 茅原実里(長門有希)ブログ あおきさやか(キョンの妹)ブログ いとうのいぢブログ 2010年01月26日までに、ムービックス伊勢崎の告知などでキャンペーン内容が明らかに。「キャンペーンその1・入場者プレゼント配布」として、いとうのいぢ先生が描き下ろした劇場用パンフレット用イラストを使用した「スペシャルメモパッド」プレゼント(数量限定先着順)。「キャンペーンその2・リピート鑑賞でレアグッズプレゼント」として、『涼宮ハルヒの消失』本編の貴重な零号フィルムから切り出した、世界に1つだけのフイルムブックマーク(これも数量限定先着順)が2/27から引替開始。ブックマークの引き替えには座席指定券など各劇場の入場券半券が2枚必要(そのうち少なくとも1枚は2/27付以降であること、その2枚のうちどちらかの劇場であること)。 フォーラム仙台ではアニメイト仙台店と連動したフェア開催。2/28までに半券を持参すると100ポイントプレゼント、3000円以上の購入で空くじなしのくじ引き(商品は涼宮ハルヒシリーズ)。 TOHOシネマズ海老名・市川と京都シネマでは1/26から、立川シネマシティでは1/28から初日分の先売り開始。いずれも初回開始は午前8時。詳しくは各映画館の公式HPでご確認ください。 2010年01月26日発売の月刊少年エース2010年3月号の情報ページには涼宮ハルヒの消失の上映劇場情報ほか予告編のプレイバックのほか、涼宮ハルヒの消失サウンドトラックのトラック内容が掲載されている。またDVD第6巻の内容、長門有希ちゃんの消失第1巻の宣伝も掲載。ツガノガク版は原作第7巻涼宮ハルヒ陰謀?のプロローグにあたる部分で、タイトルは涼宮ハルヒの消失・エピローグ?と題されている、内容はほぼ原作通り。ぷよの涼宮ハルヒちゃんの憂鬱はハルヒちゃんのカチューシャが外れたら・・・という話。 ニコニコ動画「Lantisチャンネル」にて、オリジナルサウンドトラック宣伝用映像(リンク先はニコニコ動画、要アカウント登録)が公開された。消失本編+αと思われる止め絵画像をスライドショー形式でまとめた映像で、利用者による投稿ではないことから公式の映像だと思われる。(追記)22日午後5時ごろに当該映像は公開を終了した模様。利用者によって再度アップされた映像はこちら(権利者削除が行われる可能性があるので、閲覧できない可能性に注意のこと)。 2010年01月21日までに、涼宮ハルヒの憂鬱 特設ファンサイトで正式な上映時間が明らかに。当初発表の「約150分予定」から更に伸びた「2時間42分53秒(162分53秒)」で編集を終えた模様。 宮崎県の宮崎キネマ館でも、劇場版『涼宮ハルヒの消失』を公開予定。公式HPによると1/20現在、上映決定・公開日程調整中とのこと。 RKK熊本放送での放送は年始編成で1週休み、1/10深夜の12話『エンドレスエイト(1話目)』から再開。このまま進めば夏休み脱出は2/28、最終回は5/2になる模様。 『涼宮ハルヒの弦奏』のDVDが2/26発売予定。 2010年1月7日未明、消失映画CMの第二弾が放送される(15秒)。新カットがいくつかあり、短針銃で狙われる消失長門や、由良さん・鈴木さんとみられる女子の同級生が登場している。 2010年1月6日付の茅原実里ブログによると、1/5~6にかけて、映画「涼宮ハルヒの消失」のテーマ曲『優しい忘却』のジャケット&PV撮影を兵庫県立西宮北高等学校で行ったそうです。モデルになっている場所を訪れるのは初めてで、通学路の長い長い坂道を歩いたり、有希のマンションも見に行ったとのこと。なお、同7日付の白石稔ブログにも「今朝まで神戸におりましたが」という記述があるので、DVD特典映像の収録のため同行した可能性があります。
https://w.atwiki.jp/haruhi_dictionary/pages/133.html
商品情報 キャッチコピー 要点 公式HP 商品情報 通常版 タイトル 涼宮ハルヒの追想 発売日 2011年3月24日 価格 PS3・7,329円(税込)/PSP・6,279円(税込) ジャンル ワンデルングアドベンチャー 対応機種 PS3・PSP メディア PS3・Blu-ray Disc/PSP・UMD 開発元 ガイズウェア 発売元 バンダイナムコゲームス 監修 アニメ制作委員会 プレイ人数 1人 対象年齢 審査予定 限定版 タイトル 涼宮ハルヒの追想 発売日 2009年5月28日 価格 PS3・11,529円(税込)/PSP・10,479円(税込) ジャンル ワンデルングアドベンチャー 対応機種 PlayStation3/PSP メディア PS3・Blu-ray Disc/PSP・UMD 開発元 ガイズウェア 発売元 バンダイナムコゲームス 監修 アニメ制作委員会 プレイ人数 1人 対象年齢 審査予定 キャッチコピー たとえもう、二度と会えなくても、俺がお前を憶えている――― 要点 フルボイスで描かれるオリジナルストーリー PSP版とPS3版のセーブデータが連動 2Dキャラクターは作画段階からフルデジタルで作成 音声リソースの品質アップ 次元ブックマーカー 公式HP 涼宮ハルヒの追想 公式サイト
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3115.html
事件が起きたのは、高校3年生の春だった。 SOS団に引きずりこまれて約2年が経過し、もうすっかり身体のリズムがSOS団に順応してしまった。 そして俺は、1つの決心をした。ハルヒに告白をすることを。 なあなあで来た俺達の関係を、1つの形にしようと思い立ったってわけさ。 部活終了後、俺は他の3人を先に帰らせてハルヒと二人きりになった。 「なによあたしだけ残して。言っておくけど、くだらない用事だったら死刑だからね。」 「ハルヒ……俺と付き合ってくれ。」 「……え!?」 「お前が、好きなんだ。」 「……このバカキョン!!言うのが遅いのよ!あたしだってアンタのこと好きだったんだからっ!」 と、まあこうして俺とハルヒはめでたく付き合うことになったわけだが、 翌日、部室でとんでもない事実を告げられた。 「よう。ハルヒは掃除当番で遅れるんだとさ。」 「あなたに伝えたいことがある。」 いきなりなんだ。またハルヒ絡みか? 「そう。……涼宮ハルヒの能力が、完全に消失した。」 「な、なんだって!?」 いきなりだなオイ!そんなに突然消えるもんなのか!? 「いきなりでは無い。徐々に減少傾向にあった。おそらく昨日の出来事がトリガーになったと思われる。」 ああ、昨日の……って、確かまだみんなには話して無かったと思うが? 「終わった後二人で残ったことを考えれば、想像はつきますよぉ。 ようやく、って感じでしたもん♪」 なるほどね。朝比奈さんですら予想できていたならば、長門や古泉にとっちゃ確信的なものだったんだろう。 ん?そういや、さっきから静かなヤツが一人いるな。 今までの言動を考えたら、こういう時こそ多弁になる男のはずだが。 「古泉、やけに静かだな。悪いもんでも食ったのか?」 「いえ……そういうわけではありませんよ。」 と言って古泉は笑顔を作る。だがその笑顔は、いつもより30%減って感じだ。 「よくわからんが、お前もようやく閉鎖空間から解放されたんだろ?もっと喜べばいいんじゃないか?」 「ええ……そうですね。あの……」 古泉が何かを切り出そうとしたその時 「やっほー!!遅れてごっめーん!!」 けたましくハルヒが入ってきた!相変わらずのテンションだな。 能力を失ってもハルヒはハルヒだ。俺はそんなハルヒを好きになったんだからな。 「あ、そうそう。あたしキョンと付き合うことになったから!」 まるでいつも通りイベントを持ってきた時のように軽く発表した。 おいおい、もっとムード的なものが……まあバレバレだったんだけどさ。 「おめでとうございますぅ!お似合いだと思いますよぉ!」 全力で祝福してくれる朝比奈さん。 あなたに祝福されれば嬉しさ120%というものですよ。 「……おめでとう。」 淡々とつぶやくように祝福してくれる長門。まあここまではいつものテンションだ。だが…… 「おめでとうございます。心から祝福させて頂きますよ。」 その古泉の笑顔は、やはりどこか陰りがあった。 散々俺達をくっつけようとしてたくせにどうにも元気が無い。 まさかハルヒのことが好きだったのか?……それは無いだろうな。 と、柄にも無く古泉の心配をしているうちに、部活は終了となった。 明日は土曜日。不思議探索は無い。 代わりにハルヒと二人きりで約束をしてある。つまりハルヒとの初デートの日ってことだ。 「エスコートはアンタに全部任せるわ!光栄に思いなさい! あたしを楽しませないと死刑だから!じゃあね!」 そしてハルヒと俺は別れた。まさか、これが生きたハルヒを見る最後の姿だと思いもせずに…… その夜。俺達は病院に集まっていた。 「なんで……なんでこんなことに……」 朝比奈さんは泣いている。長門もどことなく沈んだ雰囲気だし、古泉にも笑顔は無い。 そう、ハルヒは、死んでしまったのだ。 ハルヒは俺と別れた後、突然通り魔に襲われたらしい。 胸を刺されて、病院に運ばれたが既に息は無かったそうだ。 家でのんびりくつろいでた俺は、突然長門からの連絡を受け、病院までやってきたってわけだ。 「……ウソだよな。なんの冗談だよ。面白いジョークだよな。はははは……」 ほんと笑えてくるよ。くだらなすぎてな。タチの悪いドッキリだぜ。 「なあ?みんなもそう思うだろ?一緒に笑おうぜ?ははは……」 笑うヤツは、誰もいない。 「みんなも笑えよ……笑えよ!ほら!!」 「落ちついて。」 「落ちついてられるか!!こんな状況で!!ハルヒが死ぬわけないだろ!あの団長がよ!!」 「落ちついて!」 長門が珍しく声を荒げ、俺の肩をつかむ。 「……これは、事実。」 はは……マジかよ。 俺の笑いは、涙へと変わっていった。 「……お話があります。」 今まで黙っていた古泉が口を開いた。なんなんだ。今はお前なんかの話を聞く気分じゃねぇんだよ。 「彼女を殺した通り魔は恐らく機か……」 古泉が言い終わる前に、俺は古泉を殴っていた。 「キョン君!」 朝比奈さんが悲鳴をあげる。だが知ったことじゃない コイツは今何を言おうとした!?機関の人間がハルヒを殺しただと!? 俺は倒れた古泉に駆け寄り、二発目を当てようとする。 ……!!長門!離せ! 「お願い。落ちついて。」 「落ちついていられるか!ハルヒは機関に殺された!そうだろ!?」 「古泉一樹は悪くない!」 「いえ……僕が悪いんですよ、長門さん。」 古泉が起きあがった。 「通り魔は恐らく機関の人間です。知っての通り涼宮さんは閉鎖空間を作り、僕等がその処理にあたる。 僕はSOS団の団員であるということに誇りを持っていますから、彼女を恨んではいません。 しかし、そうでない人間も確実にいるのです。彼女を恨んでいる人間も…… それでも彼女には能力があり、手出しは禁じられていました。世界がどうなるかわかりませんからね。 でもその能力が消えたことで、彼女に手を出す人間が出ることは不思議じゃありません。」 古泉は長々と話す。だが弁明という感じでは無い。ひたすら自分を責めているような感じだ。 「その可能性に気付いていながらこのような結果になってしまったのは全て僕の責任です。 僕を責めるなり殴るなり好きにして貰って構いません。なんなら、殺しても……。」 「もういい。お前を責めたところでハルヒは戻っては来ないからな。」 そうだ。古泉を責めたところでしょうがないんだ。 重要なのは、俺はこれからどういう行動を起こすべきか。 「ハルヒを取り戻すには、自分で行動を起こすしかないんだ。」 「取り……戻す?」 朝比奈さんが尋ねる。だが今は、それに答えるわけにはいかない。 俺は1つの決意をした。したからにはもう、1分の時間も惜しいんだ。 「みんな、もう俺はSOS団には来ない。 あいつがいないSOS団なんて意味無いし、なによりやることが出来たんだ。 悪いけど、もう帰らせてもらう。」 そう言い残し俺は去った。そうだ、俺がやらなきゃいけないんだ……! ~~~15年後~~~ 俺はあの後ハルヒの通夜にも出ずに、ひたすら勉強を続けた。 寝る間も惜しんでの受験勉強により、赤点スレスレから校内トップクラスにまで成績を押し上げた。 そして国内でも1,2を争う大学に入学。そのまま大学院に進み、異例の若さで教授にまでなった。 俺は今コンピュータサイエンスを専門としている。あの時からこの分野だと決めていたからな。 そしてつい先日、ようやく俺は研究を完成させたのだ。 さて、そんな中街を歩いていると、懐かしい人物に出会った。 「お前……古泉じゃないか?」 「あなたは……。お久しぶりです。」 「元気でやってるか?」 「ええ、それなりにやらせて頂いてます。あなたの方は凄い活躍ですね。 コンピュータサイエンスの権威として名前を聞きますよ。」 「そうかい。……あっ、もうこんな時間じゃないか。悪いけどここで失礼するよ。」 「お急ぎなのですか?」 「ああ。」 俺は古泉に喫茶店の金を渡して、こう言った。 「ハルヒが待ってるんだ。」 「え?」 古泉が素っ頓狂な声をあげる。 「今、なんと?」 「だから、家でハルヒが待ってるんだよ。遅れるとうるさいんだ。アイツは。じゃあな。」 呆然と立ち尽くす古泉を尻目に、俺は家へと急いだ。 「ただいま!」 俺は家のドアを開ける。やべぇな。遅れちまった。 『遅い!!罰金よ罰金!!』 やれやれ、予想通りのセリフだな。意味は無いと思うが一応弁明しておくか。 「いやさっき古泉と会ってな。つい話し込んでしまって遅くなった。」 『古泉くん?懐かしいわね。あたしも会いたいわ。……でもそれとこれとは話は別よ!』 「へいへい」 相変わらずあの時と変わらないな。 そうだ、「変わらない」のさ。研究室となった部屋にある、一台の大きなパソコン。 そのディスプレイ一杯に映し出されるのは、高校の時そのままのハルヒの姿。 そして左右に設置されたスピーカーからは、高校の時そのままのハルヒの声。 そう、これが俺の十年以上の研究の成果。 コンピュータ人格プログラム『涼宮ハルヒ』だ。 続く
https://w.atwiki.jp/haruhi-2ch/pages/53.html
涼宮ハルヒの退屈 基礎データ 著:谷川流 口絵・イラスト・表紙:いとうのいぢ 口絵、本文デザイン:中デザイン事務所 初版発行年月日:平成16年(2004年)1月1日 本編298ページ 表紙絵:長門有希 タイトル色:黄色 初出涼宮ハルヒの退屈(ザ・スニーカー2003年6月号)、笹の葉ラプソディ(ザ・スニーカー2003年8月号)、 ミステリックサイン(ザ・スニーカー2003年10月号)、孤島症候群(書き下ろし) 初出順:涼宮ハルヒの退屈(第1話)、笹の葉ラプソディ(第3話)、ミステリックサイン(第4話)、孤島症候群(第7話) 裏表紙のあらすじ紹介 ハルヒと出会ってから俺は、すっかり忘れたと言葉だが、あいつの辞書にはいまだに"退屈”という文字が光り輝いているようだ。その証拠に俺たちSOS団はハルヒの号令のもと、草野球チームを結成し、七夕祭りに一喜一憂、失踪者の捜索に熱中したかと思えば、わざわざ孤島に出向いて殺人事件に巻き込まれてみたりして。まったく、どれだけ暴れればあいつの気が済むのか想像したくもないね……。非日常系学園ストーリー、天下御免の第3巻!! 目次 プロローグ・・・Page5 涼宮ハルヒの退屈・・・Page7 笹の葉ラプソディ・・・Page74 ミステリックサイン・・・Page133 孤島症候群・・・Page182 あとがき・・・Page304 アニメ テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』より 2006年放送第4話『涼宮ハルヒの退屈』(2009年放送では第7話) 2006年放送第6話『孤島症候群・前編』(2009年放送では第10話) 2006年放送第7話『ミステリックサイン』(2009年放送では第9話) 2006年放送第8話『孤島症候群・後編』(2009年放送では第11話) 2009年改めて放送した『涼宮ハルヒの憂鬱』より 2009年放送8話『笹の葉ラプソディ』 漫画 ツガノガク版(雑誌の発表号などの詳しい情報はツガノ版漫画時系列で) コミックス第3巻に収録第10話『涼宮ハルヒの退屈 I』 第11話『涼宮ハルヒの退屈 II』 第13話『笹の葉ラプソディ I』 第14話『笹の葉ラプソディ II』 コミックス第4巻に収録第15話『ミステリックサイン I』 第16話『ミステリックサイン II』 第17話『ミステリックサインおかわり』(オリジナルだが、原作で示唆アリ) 第18話『孤島症候群 I』 第19話『孤島症候群 II』 ぷよ版 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱コミックス第2巻に収録 笹の葉ラプソディのパロディ少年エース連載第12回、2008年8月号(7月7日-対策-やる気-願い-失念-ミッション-再利用-笹の葉ラプソディ(非4コマ)-変態-不法侵入-地上絵-寝起き-おつかい-パジャマ-解読-ニアミス) みずのまこと版 コミックス未収録 ※保有している方加筆お願いします。 登場キャラクター(原作のみ登場) キョン 涼宮ハルヒ 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 朝比奈さん(大) コンピュータ研究部部長 喜緑江美里 谷口 国木田 キョンの妹 森園生 新川 多丸圭一 多丸裕 あらすじ 後に繋がる伏線 刊行順 ←第2巻『涼宮ハルヒの溜息』↑第3巻『涼宮ハルヒの退屈(原作)』↑第4巻『涼宮ハルヒの消失』→
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5414.html
翌日。 何を期待するわけでもなく無意味に靴箱の奥を覗いてみたりしながら教室に辿り着くと、ハルヒがほおづえをついて窓のほうを向いていた。いつものことだと思って俺はようとだけ声をかけ、ハルヒの前の席に腰を落ち着ける。それでもまるで反応がなかった。 とことん解らんヤツだ。昨日まで七夕だ夏合宿だと騒いでたというのに、明けてみれば省エネモードになってやがる。最近は機嫌がよすぎたから個人的に調整でもしてるのかね。ああ、それとも何だ、憂鬱症候群がぶり返しでもしたのか? 「…………」 ううむ、気味悪いほど無言である。顔の表情一つ動かさない。 デフォルトで無口じゃない奴が唐突に無口になったりすると周りにいる人間が困るんだよな。ハルヒの場合は躁鬱病的にやたらテンションが高いときと低いときがあるわけだが、それにしたってハルヒ、お前との沈黙は長門の沈黙ほど心地よいものではないな。 「…………」 「何か、あったのか?」 依然動きなし。カラクリ仕掛けの人形みたいに視線を窓の外の空に固定したまままったく動かない。窓ガラスが映すハルヒの目は魂が抜けていた。 「喋れよ」 「……うるさい」 この始末である。俺はさすがにこのまま前を向く気にはなれずに、 「昨日までの元気はどうしちまったんだ。合宿でみんなと遊びまくるとか言ってうるさかったのに」 一瞬、ハルヒの目が大きく見開かれたような気がした。取り調べでまずい証拠を提示された容疑者のような表情だ。 「昨日、何かあったんだな? 九曜――長門たちと」 「退部するって」 は? ハルヒは一言だけ呟いて後はひたすら黙った。ちょっとしてから俺の顔を睨んで机に伏せようとしたが、何を思ったのかやめて、またガラスの外の世界を眺めた。凛として威厳に満ちあふれた生意気な顔である。 俺は状況が読み込めなくなって、数回ほどハルヒの言葉を頭の中で繰り返した。 退部するって。 いや、何が。昨日九曜たちと何があったのか。退部するって。退部? 退部って何だ。部活を抜けるというアレか。それ以降、退部したヤツは部活に来ないっていうアレだ。 部活? そんなもんは決まってる。SOS団だ。それを退部するって。なに? 俺の頭には大量のクエスチョンマークが飛び交い、予想外すぎる出来事に少なからず戸惑っていた。そして俺の目の前で空を見つめ続けるハルヒ。なんだ、なんなんだ。 「やめるってさ。三人とも、SOS団をね」 「はあ!?」 教室中に響きわたるような声で叫んでいた。セミまでもが鳴きやんだように感じた。 頭がふっとんだ状態になって、まるで紙に染み込む赤色インクのように、時間が経つにつれじわじわと浸透してくる現実味。SOS団をやめる。九曜と偽古泉、偽朝比奈さんが。口あんぐりでハルヒの顔を見返した。やつは強気な顔で、ただほおづえをついて唇を結んでいた。 どう言葉を発していいものやらさっぱりだ。まだホワイトモードから立ち直れない俺の頭に、言うべき言葉の代わりに妄想が走馬燈のごとく浮かび上がった。 部室にいるのは俺とハルヒだけで、長門も朝比奈さんも古泉もいない。もちろんパソコンは二台だけだし、大量の本もない。朝比奈さんがいないのだからコスプレ一式もなく、ボードゲームもない。ただ、去年の四月にハルヒが持ち込んだ雑多なものばかりが妙に寂しさを演出している文芸部室――。 そこでは、俺はハルヒと一対一で口論しあうだけの存在であり、だったら野球大会なぞに出られるわけもなく、映画撮影だってできないし、まさかとは思うが合宿も二人だけだ。空虚という言葉がこれほどまでにしっくりくる例が他にあるだろうか。 そんなバカな…………。 俺は妄想を振り払った。 「冗談だろ?」 ハルヒは怖いくらい冷たい表情を変えず、姿勢もまったく変えない。俺の問いかけに答える気はないらしい。 待て待て。なんなんだこれは。あの三人が部活をやめるらしい。昨日までずっと何かの変化があったから、その続きのつもりなのか。長門が消えて朝比奈さんが消えて、古泉が消えるのと入れ替わるようにして周防九曜、ダミーの朝比奈さんと古泉がSOS団に侵入してきた。そして今日になったら侵入してきた三人が部活をやめると言っている。 いったいどこへ向かうんだ。 俺とハルヒを二人にして何が楽しい。そんなことをして何の意味がある。SOS団は五人でないとダメなんだ。 「何でそんなことをしやがった……」 「知らない」 ハルヒは口もとをぴくつかせ、同時に肩も震わせていた。俺もさすがにそれ以上何か言えるわけでもなく、また得られる情報もないだろうとおとなしく前を向こうとした。 その時、前を向く寸前、俺の視線がハルヒからはずれる寸前、俺は見てしまった。毅とした表情のハルヒが、最後の一瞬だけ、この世のあらゆる戸惑いと哀しみを背負ったような表情をしたのだ。眉がよって、目は曇り、唇はギュッと結んだままで。俺はそれを見たとき、何だかわけの解らない激しい感情を覚えた。 こともあろうか、ハルヒを巻き込みやがった! タブーをこともなげに使ったのだ。世界改変が起こるからとか情報爆発が起こるからとか、うん、まあそれもあるだろうが、何て言うべきか……とにかくハルヒをこの事態の渦中にぶち込んではならなかったのだ。それも、部活をやめるという超直結型で。最悪級だ。根底を覆すような真似をしてくれた。退部する? ほざくんじゃねえ。今さら切れる縁じゃないんだ。事実俺は退部なんてことは頭にもなかった。想定外にも程がある。 「おはようっ」 憎らしいほど快活な声をして担任岡部が入ってきた。 ハルヒにつられて空を見れば、雲一つない快晴だった。もうどこかに行っちまった梅雨前線が戻ってきて仕事してくれればいいのに、憎らしいほどカラッとして暖かい陽気だった。嫌になる。青天の霹靂でも起こればいいのだ。 * 退部する――。 ハルヒの憂鬱が空気感染するものだったのか知らないが、はたして俺は三時限目が終わるまで自分の机を動けずにいた。ハルヒはよくも集中力が長続きするもんだ、アヘン中毒者のような目をして延々と空模様を眺めるばかりである。残念ながら雨が降り出すようなことはなさそうだ。 どうしていいものやら、俺はショック症状の最中にいた。 真相を知らないハルヒのショックは察するだけでも痛いが、俺とてまさかこんなことになってみようとは想像もしていなかった。頭はさっきから謎な妄想を繰り広げるばかりで、もはやまともに稼働しなくなっている。 おかげで授業はさっぱり聞けやしない。右から入って左に抜けるだけならまだしも今日は右に入る前に完全にシャットアウトされており、その代わりに頭の中で壊れたフィルムがずっと同じ部分を繰り返すがごとく退部という熟語が渦巻くのはどうにかして欲しい。 古泉を徹底的に言及してやろう。 俺が古泉に言い寄ることを思いついたのは、休み時間、後ろのハルヒと仲良く仏頂面で地蔵になっている最中のことだった。偽物でも奴ならば説明好きに違いないのだろう。 もはや躊躇う必要などない。俺は教室を出て廊下に繰り出した。もういい。納得できるまで説明させてやる。 「やあ」 そう決心したはいいが、俺は早速出鼻をくじかれた思いになった。ギョッとしてそいつの顔を見る。 「風邪は大丈夫なんですか?」 まるで俺が出てくるのを待ちかまえていたかのように、そこには古泉一樹の含み笑いの顔があった。いや、事実待ちかまえていたのだ。九曜の手下ならそのくらいはする。 「どうだろうね。最近はもっぱら精神病にかかってるように思えてならねえよ」 「そうでしょう。まだ精神を病んでいなかったとしたら、そちらのほうが異常です」 「何で急にSOS団を抜けるなんて言い出しやがった。昨日の今日だろ」 「そうですか? それほど急でもないと思ってたんですけどね。あなたも御存知の通り、我々は先日から涼宮ハルヒの情報改変能力を利用して、我々が涼宮ハルヒを観測する上で障壁となりうる存在を次々と削除してきました。順調に行くかと思われましたが、思わぬ事態になってね。涼宮ハルヒにあなたを消すようにし向けてもなぜかあなただけは抹消されなかったんです。それどころか我々の支配に対する涼宮ハルヒの反発力がどんどん強くなってきはじめまして、このままではせっかく削除した存在が復活してしまうようなことになりかねませんでした。そこで仕方なく、九曜さんや僕、朝比奈さんが一時的にこの世界に潜入したわけです。退部という形で、涼宮ハルヒの記憶から元の世界の三人を完全に切り離すためにね」 俺は絶句しながら、ああなるほどとか頭の隅で思った。 ハルヒの記憶には消えてもなお、まだ長門や朝比奈さんや古泉の輪郭が残っていたのだろう。さらに外部から圧力がかかってるとなれば、そこは黙っているハルヒではない。無意識状態でもかなりのタチの悪さだ。結果、ハルヒは抹消しちまった三人を取り戻そうと九曜の頭脳支配に反発する。しかし九曜サイドとしては、あの三人がいてはハルヒの観測をする上でどうしても邪魔になるのだった。どうにかしてハルヒの頭にこびりついている三人を取り除かなければならない。どうすればいいか。もともとハルヒとあの三人でつながりがあるのは部活だけである。だったら、その部活をやめてしまえばハルヒとのつながりはなくなり、ハルヒも未練だけで長門たちを呼び戻そうとはしないだろう。 と、そんなところか。 しかしそんな話をよくも俺に向かって堂々と言えたもんだな。 いや、違うね。どうせこいつだって九曜の手下だ。感情とかいう高等な概念は持ち合わせてないんだろうよ。俺にこんなことを隠しもせずに話して、俺がどんな思いになるのかもまったく予測できないのだ。九曜は確かに脅威だが、月並みの感情を持ってないところが穴だったな。 おかげで俺は決心がついちまった。 絶対、ハルヒに正しい長門、朝比奈さん、古泉のことを忘れさせたりするもんか。そんくらいの努力なら俺だってできるんだ。 「おい古泉、お前、残念だったな。やっぱり長門のほうが高性能のアンドロイドらしいぜ」 偽古泉は何を言っているのかさっぱり理解できない、といった感じの表情をして俺を見ている。この際だ、病人を見るような目でも何でもしやがれってんだ。この一年で長門が獲得した感情ってのはな、ずいぶん貴重なものだったらしいぞ。この古泉を見てたら、それがはっきりと解った。 * 始業のチャイムで俺と偽古泉は別れた。もう二度と会うこともないだろう。あんなヤツ、俺が会いたくない。部活をやめるということが、俺はともかくとしてハルヒにどんな影響を与えるかだけは理解しておくべきだったのだ。こういうことを俺がうまく表現できる自信はないが、ようするにあいつもまた人間だってことさ。もちろん感情だってある。あいつらとは違うんだ。 * 昼休み、俺に机を寄せたがる谷口と国木田をスルーして俺は部室へと向かった。弁当を持って行くべきかどうかと思い悩んだが、そんなに悠長にやってる場合でもないだろうから教室に置いてきた。昼飯ぐらいいくらでも我慢してやる。 部室への道のりで偽朝比奈さんやコンビを組む鶴屋さんとすれ違ったりすることもなく、俺は順調に部室に到達した。このまま開ければ誰もいないか、あるいは九曜がいたり、もしかするとハルヒが何かやってるのかもしれんが、俺はあえて通常空間の中を確認することなくポケットから鍵を取り出した。思わぬもんを見ちまうと、心証が悪くなる以上に動揺するだろうからな。これ以上疲れるのはうんざりだ。 TPDDを原材料とした鍵を扉の鍵穴に突っ込んで回すと、どこかでカチャリとかいう音が聞こえたような気がした。回して開く。 「おっと、早速戻ってきたんですか? 何か忘れ物ですか?」 クリーム色の空間、物理的に物音一つしないこの部屋に入った俺を出迎えたのは、ハンサムスマイルの古泉だった。頭が痛い。見かけ上、こいつはさっきの偽古泉とまったく同じだからな。 「いや、こっちはもう一日くらい経ってるんだが。昼休みにちょっと来させてもらってるんだ」 「何と、本当ですか……。驚きですね、こちらではあなたが鍵を手にして出ていってから一分弱ほどしか経ってませんよ?」 古泉は心底意外そうな顔をしており、ちょっと視線をずらせば朝比奈さんもまた口に手を当てて驚いてらっしゃる。存在自体がデタラメな空間なだけにそういうディテールに凝った質問は黙殺することにする。俺は部室の奥でパイプ椅子に座っている万能宇宙人に目をやった。どうせこいつが何かしたに違いない。主観時間と客観時間にずれを生じさせたとか、やり方ならいくらでもあるだろう。 「それどころじゃないんだ。大変なことになった」 俺は一日にあったことを包み隠さず三人に話した。 偽者が現れてSOS団をやめる、とか言ってきたこと、その理由について偽古泉から聞いたこと等々。 長門は黙々と、朝比奈さんは場面場面で表情を曇らせたりしながら、古泉はちょうどいいタイミングで相槌を打ちながら俺の話を聞いていた。そんでもって俺はここに来たのだと言うと、口をつぐんで三人の顔を眺めた。 「涼宮さんは……。キョンくん、涼宮さんの様子はどうでしたか?」 珍しくも沈黙を破ったのは朝比奈さんだった。 「そうですね。やっぱ普通じゃなかったです。俺が振り返るといっつも窓の外ばっか見てるんですよ、あいつ。授業中も」 さすがに言葉を切った。くだらん感傷だけど、ハルヒのためにね。 「ちょっと、まずいかも……。これは、禁則になるんですけど、SOS団が解散したり涼宮さんとあたしたちの間に大きなわだかまりができるのはどんな未来にとってもいいことにはならないんです。あたし、映画撮影のときに涼宮さんとキョンくんがケンカしたときに何か言ってたでしょう?」 「ああ、そういやケンカはダメですとかって言ってた覚えがありますね」 あれはそういうことだったのか。俺がもしSOS団をやめると、未来にどう反映されるかはいまいち解らんが。 「僕も同感ですよ」 古泉が首を突っ込んだ。 「僕の立場から、というわけでなくとも、涼宮さんに直接手を出すのはある意味タブーです。しかも、SOS団から抜けるなどということをするなんて論外ですよ」 「ハルヒの精神に手を出すと面倒なことが起こるからか?」 古泉は意外そうな表情を作ってを俺に向け、 「ほう、あなたはそうお考えなんですか? 僕に言わせれば、そのこともありますけど、もっと純粋な部分もあると思いますけどね。それでも解らないようなら、僕はあなたに対する尊敬を失いますよ。これは僕の専門外ですが、あなたにとっては専門分野ですよ」 ふん。 お前に言われるまでもない。あのあまりにも虚しい様子のハルヒを見てれば、俺じゃなくたってそんな気持ちになるね。正直俺は退部されたってことよりもハルヒがあの状態だってことのほうがよっぽどショックなんだ。 「それを聞いて安心しました。僕がわざわざ忠言するまでもないでしょう。これからどうするかは、すべてあなたにお任せします。あなたなら、おそらく僕たちの誰よりも涼宮さんを解っているでしょうからね」 古泉は長門と朝比奈さんに目を向けた。そうでしょう、とでも言うかのように。 「キョンくんなら大丈夫です。あたしは結局あんまり役に立てなかったかもしれないけど、キョンくんはその鍵を持っているでしょう?」 長門もついと焦点を俺に持ってきて、 「わたしも、ここで待ってるから」 何だか示唆的なことを言って読書の海へと戻っていった。 * 「ふぅー……」 ハルヒがようやく言葉を発した。と思ったらため息だった。それで俺は、ハルヒは今の今までため息すら一度も吐いていなかったのだと気づいた。 そろそろ夕日が空に浮かぶ頃合いだ。掃除当番がせっせと働いているときからハルヒは窓の外を見っぱなしで、掃除当番が引き上げた後もその調子だったため、疲れるだろうと思って俺は購買で飲み物を買ってきてやった。さながらマネージャーのように俺がブラックコーヒーを差し出すとハルヒは黙ってそいつを手にした。現在、ブラックコーヒーを飲み終わったハルヒは、まだ空き缶を手でいじりながら窓から外を眺めている。そんなに面白い世界でも広がっているんだろうかね。窓の外にはよ。 俺のどこか深いところでいい加減ふっきれちまえと自分に向かって呼びかけているのが解る。だが俺はあえてその感情を押し殺した。これは俺に対する試練ではないからだ。俺の心なんてのは決まっている。問題は、ハルヒがSOS団という団体をどう考えているかだった。 あの偽古泉は俺にわざわざ説明してくれたのだ。ハルヒの無意識が勝手に暴走して長門や朝比奈さん、古泉を抹消した。そしてその力が俺に向けられようというときになって、ハルヒの無意識がとうとう九曜の頭脳操作に反抗したのだ。反抗の力はどんどん強まり、ついには抹消されたはずの長門たちをも復活させようという勢いになっている。 そこでの退団宣言。 俺は、ここがハルヒを変える大きな分岐点だと思っている。もしあいつが本当にSOS団に――お遊びサークルではない、宇宙人、未来人、超能力者がいる団体という意味でのSOS団に――未練を感じているのだとしたら、本物の長門たちは復活するし、ハルヒが俺に向かってそういう仕草をするに決まっている。しかしもし、SOS団をただのお遊びサークルだと捉えていたとすればSOS団は復活しない。どんな葛藤があってもハルヒは最終的に、まあ仕方ないで済ませてしまう。あいつの人格なら別のお遊びサークルを作ることなんて簡単だからだ。代用がきく。ただしそれはSOS団とは違って、謎的存在は一切含まれない代用品だ。 それで納得するなら謎的存在はハルヒにとってはもう必要ないということになる。近頃のハルヒを見ていると、どっちになるかは正直かなり微妙だった。 「キョン、あんたも部活をやめるの?」 「俺は続けるさ。もしお前と二人だけになっても、たぶん卒業までな」 俺は即答した。もしハルヒからこういう質問がきても、絶対にこう答えようと決めていた。 俺の気持ちはすでに固まっている。これはもう最低限のプライドと意地の塊なのだ。 「別にあたしに気を遣わなくてもいいわよ」 そんなつもりではないと言おうとしたらハルヒが続けた。 「……こんなこと、言わせないでよね」 言うかどうか迷ってから言ってしまって後悔したような顔をしている。それからムッとした顔になると、ブラックコーヒーの空き缶を窓の外に放り投げた。 缶だけが窓の外の世界に、放物線を描いて飛んでいった。 「とりあえず、合宿は取り消しね。このままじゃ行っても意味ないから。ああ、鶴屋さんにも伝えとかないと……」 行っても意味がない? そうじゃない。違うのだ。なぜなら退団したのは偽物の長門たちだからだ。本物はちゃんといて、合宿にも付き合ってやるつもりなのだ。 俺は猛烈にそう進言したかったが、言ってやるわけにはいかない。合宿が取り消されるかどうか、ひいてはSOS団がなくなるかどうかを決めるのはハルヒの心なのだ。お遊びサークルで済ませてしまうか否か。 「帰るっ!」 ハルヒが吐き捨てるように言って席を立った。鞄を持って、入り口に向かってずんずん進む。小さくなる後ろ姿。 俺は絶望した。 もはやSOS団は消えるしかない。ハルヒの好奇心は薄れ、謎的存在は不必要なものになってしまったのだ。 これからどうしようか……。 どうしようもなく途方に暮れていた俺は、次の瞬間、自分の曇った窓ガラスのようになってしまった眼を大きく見開いた。思いも寄らぬ光景が目に飛び込んできたからだ。 俺はその光景に目をとられ、釘付けになった。 そこには、絶対にさせてはならない、見てはならないものがあった。 ハルヒの黒目がゆらゆらと揺れて、そこから生み出される宝石のような、真珠よりもルビーよりも貴重なたった一滴の何かが流れ出ていた。 このときの俺はさぞかしアホな面をしていただろうな。 俺の中の何かが音を立てて崩れていった。それとともに俺はようやく悟った。ハルヒの言葉にならない言葉が俺には伝わった。 こうなったらどうするかも、実は既に決めてあった。 「ハルヒ、来い!」 俺は意を決してハルヒの手を取った。顔も見ずに走り出すと、ハルヒは抵抗せずについてきた。向かう場所はただ一つ、SOS団の部室だ。教室を飛び出して廊下を抜ける。 いつだったか、こんなことがあったな。あれはハルヒに言わせれば夢世界の出来事だが、今は違うぜ。ハルヒが否定しようがしまいが、これは現実だ。そして俺は、ハルヒにこれが現実だと解らせてやる必要があるのだ。周防九曜とその手下どもこそが、ただの夢に過ぎなかったのだと。 なぜなら、ハルヒがそう望んだからだ。 通い慣れた部室棟にはあっという間に到着した。二階に続く階段を上り、コンピ研を通り過ぎてその横の文芸部室もといSOS団部室の前で走っていた足を止める。 「ちょっと、キョン?」 ハルヒが何か言っているが、今は無視するしかない。何か言うのはこの中の光景を見てからにしてくれよ。 もちろん、普段の放課後のようにそのまま扉を開けたら、そこにいるのは偽朝比奈さん、偽古泉、そして周防九曜である。あいつらなら、今頃SOS団を抜け出せて不安定要素がなくなっていい気分になってるだろう。奴らを見たら即刻束にして七回斬り捨ててやりたい気分だが、今行かねばならないのはあいつらのところではない。本当のSOS団のところだ。 ポケットから鍵を出すのすらももどかしい。朝比奈さんのTPDDを使って作られた、超空間移動プログラムが書き込まれているという鍵。それを木製の古ぼけた扉の鍵穴に差し込み、回した。 カチッ。 解錠された。 俺は後ろで立ち尽くしているハルヒの手を取ると、うつむいているハルヒを見て言った。 「ハルヒ、すべてを思い出せ。あるいは気付きやがれ。SOS団はお前がそう望んだからできた団体だったんだ。今もお前はそう望んでいる。だってのに、途中退団なんかできるわけねえだろうが」 ハルヒが顔を上げる。妙な驚きにまみれたような、初めて見る気抜けした表情だ。 「よく見ろよ。これが本当のSOS団だ」 扉を開けて、中に足を踏み入れる。俺とハルヒは暖かいクリーム色に包まれた。 そこには――、 「やあ、これはこれは涼宮さん。どうでしょう、僕を覚えてくれてますかね。もし忘れてしまっていたとしても、僕は卒業までお付き合いするつもりですよ」 「あっ、あの、涼宮さん……。あたし、あんまりお役に立てないけど、がんばるのであと一年よろしくお願いしますっ」 「わたしは、これからもここで本を読み続けるから」 精神概念体の、長門、朝比奈さん、古泉がいた。 それぞれいつもの定位置に。ああ、そうさ。これが紛れもないSOS団だ。背景がクリーム色だろうと、三人の実体がなかろうとそんなことは関係ない。ハルヒ、これが真実なんだよ。宇宙人と未来人と超能力者だ。 「おい」 俺もまた、半分口を開けて呆然としている憎らしいくらい整ったその顔に言ってやる。 「俺らはまだ人間やってる。機械とはけっこう違ってるんだぜ」 「そんな……」 ハルヒは口から呟きを漏らし、それから油ぎれロボットのような動きで首を回して部室内を眺めた。 混乱してもいい。夢だと思っても構わん。 でもこれは、お前が選んだんだ。だからお前の深層意識は、絶対にこれがどういうことかを理解しているはずだ。ここはお遊びサークルではない。このヘンテコな空間がそれを物語っている。 ハルヒの目が、一人の団員のもとで止まった。 小柄なセーラー服姿の、読書好きの団員。そいつだけが偽者と本物の姿が違っていて、偽物は周防九曜が成り変わっていた。ハルヒはこいつが誰かを知らないはずだった。 「――有希」 そう言ったのはハルヒだった。 どこかで轟音がしてくる。頭の中なのか、それともこの校舎が突貫工事でも始めたのか。だったら避難をしなければならない。 そんなことを意識外で思った次の瞬間、俺は猛烈な吐き気を覚えた。大地震でも起きたのか、激しい揺れが起きた。無重力下でぶんぶん振り回されているような感覚である。揺れは収まることなく俺らをかき混ぜ、やがては風景が消失してまばゆい光が射し、俺は目を開けていられなくなった。いかん。網膜が焼かれたかもしれん。上と下が入れ替わる。光速のようなスピードで、これは上がっているのか、それとも落ちているのか? それすらも解らん。ハルヒはどこに行った。俺はどこに向かっているんだ。反転しながら吹っ飛ばされる。どこへ。四年前の七夕か。朝倉涼子と脇腹の激痛を思い出す。今度は周防九曜か。ふざけるな。あいつなら宇宙の果てに飛ばしちまえばいい。そして戻ってこい、宇宙人の長門。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/1766.html
ヴァイスサイド 涼宮ハルヒの憂鬱カードリスト ブースター エクストラブースター トライアルデッキ パワーアップセット プロモーションカード 総評 ブースター 発売日:2009/12/19(土) カード種類数:全100種(RR:8種/R:20種/U:28種/C:32種/CR:4種/CC:8種)+パラレル16種(SP:2種/RRR:6種/SR:8種) 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 SY/W08-001 キャラ RR RRR 黄 キョン 0/0 2500/1/0 《SOS団》 SY/W08-002 キャラ RR 黄 サンタっ娘ハルヒ&キョン 3/2 10000/2/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-003 キャラ R SR 黄 Xmasパーティ キョンの妹 0/0 500/1/0 《動物》 SY/W08-004 キャラ R RRR 黄 謎の転校生 古泉 1/0 2500/1/0 《超能力》 《SOS団》 SY/W08-005 キャラ R 黄 見えざる信頼関係 ハルヒ&キョン 1/1 5500/1/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-006 キャラ R 黄 “いつも”のキョン 2/1 8000/1/1 《SOS団》 SY/W08-007 キャラ R SR 黄 浴衣のキョン 2/2 7500/2/1 《SOS団》 《和服》 SY/W08-008 キャラ U 黄 森 園生 1/0 3000/1/0 《メイド》 SY/W08-009 キャラ U 黄 水着のキョンの妹 1/0 4500/1/0 《動物》 《水着》 SY/W08-010 キャラ U 黄 部室のキョン 1/1 5000/1/1 《メカ》 《SOS団》 SY/W08-011 キャラ U 黄 古泉 一樹 2/2 8000/2/1 《超能力》 《SOS団》 SY/W08-012 キャラ U 黄 部室の長門&古泉 2/1 2500/1/1 《宇宙人》 《超能力》 SY/W08-013 キャラ C 黄 クラスメイト国木田 0/0 500/1/0 《特徴なし》 SY/W08-014 キャラ C 黄 エプロン姿のキョン 0/0 1000/1/0 《本》 《SOS団》 SY/W08-015 キャラ C 黄 エプロン姿の古泉 0/0 1500/1/0 《超能力》 《本》 SY/W08-016 キャラ C 黄 クラスメイト谷口 0/0 2500/1/0 《特徴なし》 SY/W08-017 キャラ C 黄 がんばりすぎのみくる&キョン 0/0 3000/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/W08-018 キャラ C 黄 ダンディな執事 新川 1/0 4500/1/0 《執事》 SY/W08-019 キャラ C 黄 キョンの妹&朝倉 2/1 8500/1/1 《動物》 《宇宙人》 SY/W08-020 イベント U 黄 合宿の夜 1/1 EV SY/W08-021 イベント U 黄 雨の日の帰り道 2/1 EV SY/W08-022 イベント C 黄 ふもっふ! 2/2 EV SY/W08-023 クライマックス CR 黄 涼宮ハルヒの朗報 CX 2 SY/W08-024 クライマックス CC 黄 sleeping beauty_ CX 1・風 SY/W08-025 クライマックス CC 黄 閉鎖空間 CX 1・炎 SY/W08-026 キャラ RR RRR 緑 異時間同位体 みくる&みくる(大) 2/1 8000/1/1 《時間》 《SOS団》 SY/W08-027 キャラ RR 緑 ドジっ娘みくる 2/2 2500/2/1 《時間》 《SOS団》 SY/W08-028 キャラ R SR 緑 おめかし鶴屋さん 0/0 1500/1/0 《オデコ》 《八重歯》 SY/W08-029 キャラ R 緑 朝比奈 みくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/W08-030 キャラ R 緑 温泉の鶴屋さん 0/0 2000/1/0 《オデコ》 《八重歯》 SY/W08-031 キャラ R RRR 緑 時をかける少女みくる 1/0 500/1/0 《時間》 《本》 SY/W08-032 キャラ R SR 緑 水着のハルヒ&みくる 1/1 5000/1/1 《団長》 《時間》 SY/W08-033 キャラ U 緑 おめかしみくる 1/0 3000/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/W08-034 キャラ U 緑 ネコミミ 鶴屋さん 1/0 3000/1/0 《オデコ》 《動物》 SY/W08-035 キャラ U 緑 ビーチバレー みくる&鶴屋さん 1/1 7000/1/0 《水着》 《スポーツ》 SY/W08-036 キャラ U 緑 ウェイトレス鶴屋さん 2/2 7500/2/1 《オデコ》 《ウェイトレス》 SY/W08-037 キャラ U 緑 ネコミミ みくる 3/2 10000/2/1 《時間》 《動物》 SY/W08-038 キャラ C 緑 サイン会みくる 0/0 500/1/0 《時間》 《本》 SY/W08-039 キャラ C 緑 SOS団のマスコットみくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《メイド》 SY/W08-040 キャラ C 緑 ウェイトレスみくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《ウェイトレス》 SY/W08-041 キャラ C 緑 バニーガール ハルヒ&長門&みくる 0/0 3000/1/0 《動物》 《SOS団》 SY/W08-042 キャラ C 緑 未来から来たみくる 1/0 4500/1/0 《時間》 SY/W08-043 キャラ C 緑 Xmasパーティ 鶴屋さん&みくる 2/1 8000/1/1 《時間》 《オデコ》 SY/W08-044 キャラ C 緑 ミラクルガール みくる 2/2 9000/2/1 《時間》 《メイド》 SY/W08-045 イベント U 緑 みくるビーム 1/1 EV SY/W08-046 イベント U 緑 任意同行? 1/4 EV SY/W08-047 イベント C 緑 野球大会 2/0 EV SY/W08-048 クライマックス CR 緑 涼宮ハルヒの日常 CX 宝 SY/W08-049 クライマックス CC 緑 禁則事項です CX 袋 SY/W08-050 クライマックス CC 緑 もうボロ儲けだよっ! CX 2 SY/W08-051 キャラ RR 赤 Xmasパーティ ハルヒ&キョン 1/2 5500/1/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-052 キャラ RR SP 赤 SOS団団長ハルヒ 2/2 8500/2/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-053 キャラ R SR 赤 浴衣のハルヒ 0/0 500/1/0 《団長》 《和服》 SY/W08-054 キャラ R 赤 温泉のハルヒ 0/0 1000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-055 キャラ R SR 赤 世界の中心ハルヒ&ちっぽけなハルヒ 0/0 2500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-056 キャラ R SP 赤 “いつも”のハルヒ 1/0 5000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-057 キャラ R 赤 ビーチバレー ハルヒ 2/2 5000/2/1 《団長》 《スポーツ》 SY/W08-058 キャラ U 赤 超編集長ハルヒ 0/0 1000/1/0 《メガネ》 《本》 SY/W08-059 キャラ U 赤 おめかしハルヒ 0/0 2000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-060 キャラ U 赤 退屈を嫌うハルヒ 1/0 4500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-061 キャラ U 赤 浴衣のハルヒ&みくる 1/0 5500/1/0 《和服》 《SOS団》 SY/W08-062 キャラ U 赤 Happy Valentineハルヒ 1/1 5500/1/1 《団長》 《お菓子》 SY/W08-063 キャラ C 赤 両手いっぱいの花束ハルヒ 0/0 500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-064 キャラ C 赤 涼宮 ハルヒ 0/0 3000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-065 キャラ C 赤 ボーカリスト ハルヒ 1/1 2000/1/1 《団長》 《音楽》 SY/W08-066 キャラ C 赤 勝利宣言ハルヒ 2/1 6500/1/1 《団長》 《和服》 SY/W08-067 キャラ C 赤 ネコミミ ハルヒ 2/1 8000/1/1 《団長》 《動物》 SY/W08-068 キャラ C 赤 クラッカー ハルヒ 2/2 9000/2/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-069 キャラ C 赤 トラブルガール ハルヒ 3/2 10000/2/1 《団長》 《本》 SY/W08-070 イベント U 赤 市内探索ツアー 1/3 EV SY/W08-071 イベント U 赤 色褪せた世界 2/1 EV SY/W08-072 イベント C 赤 ただの人間には興味ありません 1/1 EV SY/W08-073 クライマックス CR 赤 Happy Valentine CX 2 SY/W08-074 クライマックス CC 赤 SOS団誕生! CX 2 SY/W08-075 クライマックス CC 赤 サムデイ イン ザ レイン CX 扉 SY/W08-076 キャラ RR RRR 青 宇宙人 長門&朝倉&喜緑 0/0 1500/1/0 《宇宙人》 《本》 SY/W08-077 キャラ RR RRR 青 おめかし長門 3/2 9500/2/1 《宇宙人》 《本》 SY/W08-078 キャラ R 青 長門 有希 0/0 1500/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 SY/W08-079 キャラ R SR 青 眼鏡っ娘 長門 1/0 5000/1/0 《宇宙人》 《メガネ》 SY/W08-080 キャラ R 青 朝倉 涼子 1/1 5000/1/1 《宇宙人》 《武器》 SY/W08-081 キャラ R 青 無口キャラ 長門 2/1 7500/1/1 《宇宙人》 《SOS団》 SY/W08-082 キャラ R SR 青 チャイナドレスの長門 2/2 7500/2/1 《宇宙人》 《ドレス》 SY/W08-083 キャラ U 青 水着のハルヒ&長門 1/0 4500/1/0 《団長》 《宇宙人》 SY/W08-084 キャラ U 青 温泉の長門&みくる 1/0 5500/1/0 《宇宙人》 《時間》 SY/W08-085 キャラ U 青 ビーチバレー 長門 1/1 1000/1/1 《宇宙人》 《スポーツ》 SY/W08-086 キャラ U 青 ギタリスト 長門 2/1 5500/1/1 《宇宙人》 《音楽》 SY/W08-087 キャラ U 青 情報統合思念体の端末 長門 2/2 8500/2/1 《宇宙人》 《本》 SY/W08-088 キャラ C 青 Xmasパーティ 長門 0/0 1000/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 SY/W08-089 キャラ C 青 浴衣の長門&キョンの妹 0/0 1000/1/0 《宇宙人》 《和服》 SY/W08-090 キャラ C 青 エプロン姿の長門 0/0 1000/1/0 《宇宙人》 《本》 SY/W08-091 キャラ C 青 スイカを食べる長門 0/0 2000/1/0 《宇宙人》 《スイカ》 SY/W08-092 キャラ C 青 ネコミミ 長門 0/0 3000/1/0 《宇宙人》 《動物》 SY/W08-093 キャラ C 青 依頼人第一号 喜緑 1/0 2500/1/0 《宇宙人》 《生徒会》 SY/W08-094 キャラ C 青 クールガール 長門 2/1 8500/1/1 《宇宙人》 《本》 SY/W08-095 イベント U 青 しおりの伝言 1/1 EV SY/W08-096 イベント U 青 離れないで 2/1 EV SY/W08-097 イベント C 青 情報連結解除 2/0 EV SY/W08-098 クライマックス CR 青 私のこと、あなたに教えておく CX 2 SY/W08-099 クライマックス CC 青 情報制御空間の死闘 CX 本 SY/W08-100 クライマックス CC 青 うん、それ無理 CX 2 エクストラブースター 発売日:一般発売:2011/01/29(土) 先行発売:2010/12/29(木) (コミックマーケット79 ブシロードブース) カード種類数:全27種(R:9種/C:18種)+パラレル45種(サイン:2種/ホイル:27種/イラスト違い[ホイル]:8種/イラスト違い[ノーマル]:8種) 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 SY/WE09-01 キャラ C 黄 キョン&古泉 0/0 1500/1/0 《超能力》 《SOS団》 SY/WE09-02 キャラ C 黄 星を語る古泉 0/0 2500/1/0 《超能力》 《SOS団》 SY/WE09-03 キャラ C 黄 夜空を見上げるキョン 1/0 4500/1/0 《SOS団》 SY/WE09-04 キャラ C 黄 小学五年生 キョンの妹 2/2 8500/2/1 《動物》 SY/WE09-05 キャラ R 緑 星に願うみくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《メイド》 SY/WE09-06 キャラ R 緑 時間跳躍 キョン&みくる 1/0 2500/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/WE09-07 キャラ R 緑 みくるとの出会い みくる(大) 2/1 2000/1/1 《時間》 SY/WE09-08 キャラ C 緑 元気な先輩 鶴屋さん 0/0 1000/1/0 《オデコ》 《八重歯》 SY/WE09-09 キャラ C 緑 バイト中のみくる 0/0 3000/1/0 《時間》 《カエル》 SY/WE09-10 キャラ C 緑 お花見 みくる 1/0 4500/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/WE09-11 キャラ C 緑 セミ採り合戦 みくる 2/2 8500/2/1 《時間》 《SOS団》 SY/WE09-12 クライマックス C 緑 導く役目 CX 宝 SY/WE09-13 キャラ R 赤 “超監督”ハルヒ 1/1 3500/1/1 《団長》 《SOS団》 SY/WE09-14 キャラ R 赤 お花見 ハルヒ 2/2 10000/1/1 《団長》 《SOS団》 SY/WE09-15 キャラ R 赤 “笹の葉ラプソディ”ハルヒ 2/1 5000/1/1 《特徴なし》 SY/WE09-16 キャラ C 赤 世界を変える少女 ハルヒ 0/0 2500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WE09-17 キャラ C 赤 水着のハルヒ 1/0 5000/1/0 《団長》 《水着》 SY/WE09-18 キャラ C 赤 夏祭りのハルヒ 1/1 7000/1/0 《団長》 《和服》 SY/WE09-19 イベント C 赤 エンドレスエイト 1/1 EV SY/WE09-20 クライマックス C 赤 私はここにいる CX 2 SY/WE09-21 クライマックス C 赤 夏の終わり CX 2 SY/WE09-22 キャラ R 青 観察者 長門 0/0 2500/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 SY/WE09-23 キャラ R 青 魔法使い長門&シャミセン 1/0 2000/1/0 《宇宙人》 《動物》 SY/WE09-24 キャラ R 青 夏祭りの長門 3/2 10000/2/1 《宇宙人》 《仮面》 SY/WE09-25 キャラ C 青 待機モード 長門 1/1 7000/1/0 《宇宙人》 《メガネ》 SY/WE09-26 キャラ C 青 お花見 長門 2/1 8000/1/1 《宇宙人》 《SOS団》 SY/WE09-27 クライマックス C 青 残り二週間の夜 CX 本 トライアルデッキ 発売日:2009/11/21(土) カード種類数:全19種(先行収録:17種/限定:2種)+パラレル2種 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 封入数 SY/W08-T01 キャラ TD 赤 涼宮 ハルヒ 0/0 3000/1/0 《団長》 《SOS団》 4 SY/W08-T02 キャラ TD 赤 両手いっぱいの花束ハルヒ 0/0 500/1/0 《団長》 《SOS団》 4 SY/W08-T03 キャラ TD 赤 浴衣のハルヒ&みくる 1/0 5500/1/0 《和服》 《SOS団》 2 SY/W08-T04 キャラ TD 赤 ボーカリスト ハルヒ 1/1 2000/1/1 《団長》 《音楽》 2 SY/W08-T05 キャラ TD 赤 ネコミミ ハルヒ 2/1 8000/1/1 《団長》 《動物》 2 SY/W08-T06 キャラ TD 赤 勝利宣言ハルヒ 2/1 6500/1/1 《団長》 《和服》 2 SY/W08-T07 キャラ TD 赤 クラッカー ハルヒ 2/2 9000/2/1 《団長》 《SOS団》 4 SY/W08-T08 キャラ TD 赤 トラブルガール ハルヒ 3/2 10000/2/1 《団長》 《本》 2 SY/W08-T09 クライマックス TD 赤 SOS団誕生! CX 2 2 SY/W08-T10 クライマックス TD 赤 サムデイ イン ザ レイン CX 扉 4 SY/W08-T11 キャラ TD 青 Xmasパーティ 長門 0/0 1000/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 2 SY/W08-T12 キャラ TD 青 ネコミミ 長門 0/0 3000/1/0 《宇宙人》 《動物》 4 SY/W08-T13 キャラ TD 青 スイカを食べる長門 0/0 2000/1/0 《宇宙人》 《スイカ》 2 SY/W08-T14 キャラ TD 青 水着のハルヒ&長門 1/0 4500/1/0 《団長》 《宇宙人》 4 SY/W08-T15 キャラ TD 青 温泉の長門&みくる 1/0 5500/1/0 《宇宙人》 《時間》 4 SY/W08-T16 イベント TD 青 情報連結解除 2/0 EV 2 SY/W08-T17 クライマックス TD 青 私のこと、あなたに教えておく CX 2 2 SY/W08-101 キャラ TD 赤 いつものハルヒ&みくる 2/1 8500/1/1 《団長》 《時間》 1 SY/W08-102 キャラ TD 青 いつもの長門 0/0 2500/1/0 《宇宙人》 《本》 1 パワーアップセット 発売日:2016/12/23(土) (ブシロード公認店 限定販売商品) カード種類数:全8種+パラレル8種+特別封入PR1種 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 SY/WP02-01 キャラ PS SR 緑 ひと休み みくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《SOS団》 SY/WP02-02 キャラ PS SR 緑 トナカイ みくる 3/2 9500/2/1 《時間》 《SOS団》 SY/WP02-03 キャラ PS SR 赤 ひと休み ハルヒ 0/0 1500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WP02-04 キャラ PS SR 赤 傍若無人 ハルヒ 1/0 4500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WP02-05 キャラ PS SR 赤 “10th Anniversary”ハルヒ 3/2 10000/2/1 《団長》 《SOS団》 SY/WP02-06 クライマックス PS SR 赤 ある日の部室 CX 2 SY/WP02-07 キャラ PS SR 青 ツリー色のドレス 長門 0/0 1500/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 SY/WP02-08 キャラ PS SR 青 ひと休み 長門 1/0 6000/1/0 《宇宙人》 《SOS団》 プロモーションカード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 SY/W08-103 キャラ PR 赤 涼宮ハルヒの憂鬱 0/0 3000/1/0 《SOS団》 《団長》 SY/W08-104 キャラ PR 赤 好奇心ハルヒ 0/0 3000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/W08-105 キャラ PR 赤 “Merry Xmas”ハルヒ 1/1 5500/1/1 《団長》 《SOS団》 SY/W08-106 キャラ PR 青 ウェディングドレスの長門 0/0 2000/1/0 《宇宙人》 《ドレス》 SY/W08-107 キャラ PR 緑 ウェディングドレスのみくる 0/0 2000/1/0 《時間》 《ドレス》 SY/W08-108 キャラ PR 赤 ウェディングドレスのハルヒ 0/0 1500/1/0 《団長》 《ドレス》 SY/W08-109 クライマックス PR 緑 団員ボシュウ中! CX 2 SY/W08-110 キャラ PR 黄 長門&ハルヒ&みくる 2/2 7500/2/1 《SOS団》 SY/W08-111 キャラ PR 赤 宇宙に思いをはせるハルヒ 0/0 2500/1/0 《特徴なし》 SY/W08-112 キャラ PR 赤 お正月 ハルヒ&長門&みくる 2/1 7000/1/1 《SOS団》 《和服》 SY/W08-113 キャラ PR 赤 超編集長ハルヒとその助手 1/1 3500/1/1 《SOS団》 SY/W08-114 キャラ PR 青 平穏な日常 有希 1/1 5500/1/1 《本》 《メガネ》 SY/WE09-28 キャラ PR 青 文芸部の有希 2/1 8000/1/1 《メガネ》 《本》 SY/WE09-29 キャラ PR 赤 唯我独尊 ハルヒ 0/0 2500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WE09-30 キャラ PR 赤 夏祭りの夜 ハルヒ 0/0 2000/1/0 《団長》 《和服》 SY/WE09-31 キャラ PR 赤 負けず嫌い ハルヒ 1/0 5000/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WE09-32 キャラ PR 赤 体育祭のハルヒ 1/1 6500/1/0 《団長》 《SOS団》 SY/WP02-09 キャラ PR 赤 夏の眼福 ハルヒ&みくる? 3/2 10000/2/1 《団長》 《SOS団》 SY/WP02-10 キャラ PR 赤 みくるをプロデュース ハルヒ? 2/1 4000/1/1 《団長》 《SOS団》
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4089.html
ゆっくりと扉を開けて俺たちは部室に戻ってきた 中ではそれぞれがそれぞれの指定席に座り、…朝比奈さんは立っているのが指定に近い感じがするのだが いつもどおりの、古泉は微笑、長門は無表情、朝比奈さんは怯えた表情をしていた …あれ?いつもどおりじゃない人間が一人いるな、たまになら見るが、朝比奈さんは何に怯えているんだ? …あぁそうか、そうだよな 朝比奈さんは俺にキスしたんだった そりゃ、ハルヒに何されるかわかったもんじゃない ま、予想どおりといったところだろうか、ハルヒが朝比奈さんの方を向いて話し掛けた 「みくるちゃん」 それは普段のハルヒからは想像しがたい優しい声だった まるで母親が自分の子供をあやすような それでも朝比奈さんはびくっとしていたがな 「ありがとう、ね」 いったい、何がありがとうなんだ? 誰か俺に説明してくれ …あとで古泉にでも聞くか それを受けた朝比奈さんは溢れんばかりの満面の笑みで元気よく 「はい!」 とだけ言った そのあとだが、恐らく今回は大体を知っていたであろう未来人・朝比奈さんが持っていたバスタオルで体を拭いたあとハルヒは朝比奈さんの、俺は古泉の持ってきていた着替えに着替え、団活を開始した この準備の良さをみると、古泉も知ってやがったな 八つ当りとは言わないが、いつもどおり、俺は古泉とのボードゲームに連勝し、長門は本を読みふけ、朝比奈さんは給仕にいそしみ、ハルヒはネットサーフィンに興じている 対戦中、何度かハルヒと目が合ったのは心にしまっておこう やはり、いつもどおり長門が本を閉じる音で部活が終わる なんかいつもどおりの一日だったな、確かに世界は急に色を変えないよな それが変わっていたら8割方ハルヒのせいだ 部室をでたあとハルヒが手を握ってきた 俺は少し慌てたがもう3人とも知っているんだろうな、と考えそのままにした 5人で歩く帰り道、いつもは先頭にいるハルヒは一番後ろの俺の横で少しはにかみながら歩いている 代わりに先頭を行くのはハードカバーを文庫本に持ちかえ、それを読みながら歩いている長門で、その後ろで古泉と朝比奈さんが談笑しながら歩いている 幸いにも雨は止み、控えめに赤い太陽が顔を出している 横を見れば顔を朱に染めたハルヒがちゃんといる 俺はハルヒに耳打ちしていた 「そっと抜け出さないか?二人で」 ハルヒは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに100Wの笑顔に戻すと大きく頷いた 長門にはバレていただろうが、いやもしかしたら全員にバレていたかもしれない 前の3人に気付かれないよう、こっそり脇道にそれた そのまま歩いて辿り着いたのは、この春休みに思い出深い、花見と、ハルヒの告白と…長門のマンションの近くの公園 桜達は、すでに花びらを落とし、早くも来たるべき夏に向けて準備をしていた しかし、抜け出してきたのはいいが、いったい何をしたらいいんだろうな とりあえず、ラブラブしたらいいんだろうが、そんな経験がない俺には何をもってラブラブというのかわからん 「おっ!キョン君にハルにゃんじゃないかっ!!」 突如後ろから聞き慣れた元気な声が聞こえる 振りむけばやはりというか鶴屋さんだった 「手なんかつないじゃって、ラブラブだね!お姉さん少し羨ましいにょろよ?」 ハルヒは照れている 顔が真っ赤だ 恐らく、冷静に観察してる俺も真っ赤だろう 「ええ、付き合うことになったんです」 それでも俺は某3倍早いMSのように赤いであろう顔に押さえ込まれないよう、できるだけ冷静を保って言葉を出す しかし、それも無駄な努力だったようで鶴屋さんは腹を抱えて大笑いしていた 「あっはっはっは!…そんな真っ赤な顔で…ぷぷ…真面目に言われてもねぇ…はっはっは…まぁ末長くお幸せに!これは鶴にゃんからの贈り物っさ!」 鶴屋さんはそう言って何かを俺の手に握らせる 「ハルにゃんを泣かせたらあたしが承知しないよ~!」 走りさりながら手を振る鶴屋さんを見送ったあと俺は手の中のものを確認した それを見た俺は苦笑する以外に選択肢はなく、覗き込んできたハルヒは顔をさらに赤くしていた 鶴屋さんはなぜ、こんなものを持ち歩いてあるのだろうか 俺はその0.03㎜の贈り物を使う日がいつ来るか考えていた