約 601,533 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6514.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 一匹の風竜が、夜を切り裂いていく。 「お兄ちゃん、もうすぐアーハンブラに着くよ」 「ん……んん」 夜空を駆ける風竜の背びれにもたれかかって目を閉じていた少年の肩を、傍らにいた少女が軽く叩いた。 「……ああ、もう着いたのか。サンキュー、エルザ」 それまで眠っていたらしい少年は、頭をさっと振って軽く目を擦ると、少女に向かって微笑んだ。 ハルケギニアには珍しい黒い髪がさらりと揺れる。ろくに整えられていないざんばらな髪だったが、どこか精悍さを感じさせた。 「いいよ。これからお兄ちゃんにはたっぷり働いてもらわなきゃいけないんだからね?」 エルザ、と呼ばれた少女―――どちらかといえば、まだ少女とも呼べない、人形のような幼い風貌をした女の子は、サラサラと輝くブロンドの金髪をそよ風に揺らしながら、いたずらっぽい微笑みを浮かべた。 「なんだよ、エルザは手伝ってくれないのか?」 「ここまで風の精霊にずっと頼みっぱなしだったし、疲れちゃった」 「おいおい……」 「だってー。こんな速度で風に煽られてたら、髪がぐしゃぐしゃになっちゃうもん」 風竜は、全速力で空を駆けている。強烈に吹き付けているはずの風にも、二人の服や髪はそよそよと薙いでいるだけだった。 それを為しているのは、年齢相応にぷくっと頬を膨らませている、このエルザなのだった。 「あのな……今から何をしに行くのか、ホントにわかってんのか?」 「わかってるよ。ヘンな悪霊に取り憑かれたエルフを退治しに行くんでしょ? 精霊の加護のなくなったエルフなんて、わるがしこい人間なんかよりよっぽど楽勝だよ。へーきへーき。むしろビダーシャルさんだけで全部倒しちゃうんじゃない?」 ハルケギニアならばどれほど力あるメイジでも怖れを抱くエルフ族に対して、年端も行かぬ少女が何でもない事のように言い放つ。 この一帯に住む人々が見れば、例外なく目を剥いたであろう。 「……まあ、そうかもしれねえけど、その代わりめちゃめちゃ凶暴になってるんだぞ」 「ただ力が強いだけなら、どうってことないじゃない。今この大地を我が物顔で支配している人間が、竜や、私たちや、オーク連中より力が強いとでも言うわけ?」 「いや、そういうわけじゃねえけどさ……」 自分は人間ではないとでも言うように、皮肉げに口元を歪めるエルザ。 そしてそれは、その通りだった。彼女は先住魔法を扱う亜人……その内でもエルフに次いで恐れられている、吸血鬼と呼ばれる先住種族なのだった。 「はぁ……ま、エルザがそんなに余裕そうなら大丈夫……なのかなぁ?」 「そーそー。どーんと、可愛いエルザちゃんにかっこいいところを見せるつもりで行ってきなさいって」 「言ってろ……ん、そろそろか」 少女とのやりとりに緩んでいた少年の顔が、地平線に霞む城の姿を捉えるや否や、キッと引き締められた。その額に刻まれたルーンが、煌々と光を放ち始める。 「……あは」 その横顔を見つめていたエルザが、外見通りの年齢ではとても身につけられないような、ひどく妖艶な笑みを浮かべた。 それは、紛れもない『女』の顔……それも、その人形のような幼さと相まって、魔性とも言える色気を放つそれだ。自制心の足りない男であれば、思わず襲いかかり、その幼い体躯を組み敷いてしまいそうになるような、そんな顔。 「……ん、どした? 俺の顔に何か付いてるか?」 「目と鼻と口ー」 「あのなあ……」 ことさら子供っぽい言葉で返された少年は呆れたように視線を正面に戻し、エルザはそれを見て心から楽しそうな笑顔を浮かべた。 「―――来い」 速度を弱めていた風竜の周囲に、いつの間にか幾つもの影が随行していた。 翼を持った人型だった。翼人と言うには禍々しく、悪魔と言うには貧相なそれは、魔法で動くガーゴイル。魔法技術大国、ガリア王国の技術の粋を凝らして作られた、神の頭脳専用の戦闘人形だ。 「行くぞ、エルザ」 「うん。サイトお兄ちゃんっ!」 抱きついてきた少女に片手を添えた少年―――神の頭脳ミョズニトニルン、平賀才人は、ためらいなく風竜の背を蹴り、その身を夜空に躍らせた。 § 「―――っ!?」 「どうかしたかね? ミス・ヴァリエール」 「いえ……なんだか犬が調子に乗って種馬までクラスチェンジしているような電波が……」 「ふむ?」 「ううん、何でもありません。少し疲れているだけだと思います」 頭を振って毒電波を追い出したルイズは、ここが学院長室である事を思い出し、居住まいを正した。 「うむ。大任ご苦労じゃったな。申し出のあった使い魔の召喚については、明日にでも手筈を整えよう」 「……はい、ありがとうございます」 王宮からの帰りの馬車が学院に到着するなり、ルイズは報告がてら、オスマンへと直談判しに学院長室を訪れていた。 次の使い魔を召喚させて欲しい。自分の才能は、『サモン・サーヴァント』にこそあるのかもしれないから、と。 「無理はするでないぞ、ミス・ヴァリエール。君のこれまでの経緯を見知っておる人間としては、軽々しく言うのは憚られるが……我が学院の教師に、生徒の相談を無碍に扱うような人物を選んでおるつもりはないからの。悩みがあれば、気軽に相談するとええ」 「お心遣い、感謝致します」 「うむ……では明日、準備が出来次第、使いを寄越そう。今日はゆっくり休みたまえ」 「はい。失礼致します」 社交辞令を崩さないまま、ルイズは優雅に一礼すると、学院長室を去っていった。 「……教師というのは、難しいものじゃのう。のう、モートソグニルや」 オスマンの体を、使い魔であるハツカネズミが駆け上がって肩まで昇ると、何かを耳打ちするかのようにちゅちゅう、と鳴いた。 「……ピンク、か」 ゾクぅっ! 「~~~~ッ!?」 「どうした? 娘っ子」 「いや、何だか寒気が……はあ、何なのかしらさっきから」 どうにも、変な感覚が鋭敏になっているようだった。ルイズはふるふると頭を振り、怖気を振り払う。 「ま、良かったじゃねえか。使い魔、すぐに召喚できるってよ」 「うん……」 希望が叶えられたと言うのに、ルイズの表情は浮かないもののままだった。 それ以上はどちらも口を開かず、ルイズは黙々と足を進める。 昼下がりを幾分か過ぎた学院内はちょうどティータイムらしく、社交に忙しい生徒達で賑わっていた。 そんな中、本人の身長ぐらいある長剣を軽々と担いで歩くルイズは悪目立ちしていたが、本人は好奇の視線を気にする素振りもなく、まっすぐに女子寮塔へと入っていく。 石造りの寮は、時折ひそひそと話す声が漏れ出してくる程度で、ひんやりと静まり返っていた。 「…………」 ルイズは、部屋に戻って思索にふけるつもりだった。 自分の魔法の事。これからのトリステインの事。呼び出される使い魔の事……そして、『自分の体』の事も。 考えたい事はいくらでもあって、そのどれもが、図書館でどれだけ本を漁っても載っていないであろう、答えの見えない問いだらけだった。 自分を守って死んだというのに、死に目にすらあえず、亡骸もない耕一。それを悲しむ暇もなく、まるで使い捨てのように、次の使い魔を召喚しようとしている自分。 罪悪感を振り切るように、頭の中を思考でいっぱいにしたかった。思い出してしまって悲しみに暮れられるなら、それもいい。 そんな陰鬱な気分のまま、寮の階段を踏みしめていく。 フライの魔法で窓から出入りする不精な生徒は案外多く、階段はいつも人気が少ない。 『ゼロのルイズ』にとっては、そんな些細な事すら、気分をささくれ立たせる要因だったのだ。……これまでならば。 『エルフの軍勢ですってえっ!? だ、大事件じゃないのっ!!』 「っ!?」 ほんの少し前までの日常だったというのに、どこか遠い昔の懐かしい記憶を掘り返しているかのような気分に浸っていたルイズは、突如響き渡った声に息を呑む。 『エルフを一人で倒せって? ふざけてるのこれ? しかもガリア花壇騎士って何よ! もう、しっかり説明してもらうわよ!』 すぐ横の扉から聞こえてきているその声は、とても聞き覚えのあるもので……その部屋が、声の持ち主の親友のものだという事を思い出したルイズは、思わず足を止め、耳をそばだてていた。 『タバサ! 行っちゃダメよこんなの! すごく危険どころの話じゃないわ、絶対に死んじゃうじゃない!』 "イル ・ウォータル・スレイプ・クラウディ" 怒鳴り声にそんなルーンが被さったのは、その時だった。 『うっ! こ、これって……た、タバ、サ……!』 ばたん、と何かが倒れるように床が鳴り、続けて大きな羽音と窓が開く音がして、ルイズは思わずドアノブに手を掛けていた。 ノブを捻り、鍵の掛かっていなかったドアを開いたそこ―――タバサの部屋は微かに白く煙っており、ばったりと床に倒れ込んだキュルケが小さく寝息を立てている。 そして、開かれたままの窓からは、青い風竜の影が小さく空に消えていった。 § 「くぅ……まだ頭がクラクラするわ」 ルイズが肩を起こして揺さぶると、キュルケはすぐに目を覚ました。 『眠りの雲』による眠りの深さは、術者の力量と意志に比例する。無防備な相手に全力を込めれば、スクウェア・メイジなら三日三晩ほど、トライアングルでも丸一日は、叩いても起きない程度に眠らせる事が出来るという記録があるが、 幸いながら、キュルケに掛けられたのはごく浅いもののようだった。 「一体何があったのよ。エルフがどうとかって聞こえたけど」 「そうよ! タバサが! タバサが大変なのよ! ……あうぅ」 「ああもう、大人しくしてなさいって。まだ『眠りの雲』が抜けきってないんだから」 キュルケは弾かれたように立ち上がろうとして、立ち眩みを起こしてよろめいてしまう。 「そんな暇ないのよ。早く追いかけないと……!」 「どうやってよ。今から出てって、シルフィードに追いつけるの? いいから落ち着きなさい」 「くっ……」 ルイズが肩を押さえつけるようにしてベッドに座らせると、キュルケは歯噛みしながらも抵抗はしなかった。 余裕という字が服を着て歩いているような女だったあのキュルケが、ここまで取り乱している。ルイズは、何があったのだろうかと疑問に思うと同時に、あの頃の―――二年生に上がる前までの自分だったらどうしていただろうか、とも思った。 いつも馬鹿にされている恨みとばかりに攻撃しただろうか。それとも、こんなのコイツらしくないと困惑しただろうか。 ……少なくとも、こんな風に他の事を考える余裕はなかっただろう、という事は断言できそうだった。 「で、何があったのよ」 「……これよ」 幾ばくかの落ち着きを取り戻したキュルケに再度尋ねると、キュルケは握り締めていた書簡を差し出した。 「……これは、何の冗談?」 さっと目を走らせたルイズは、素直な感想を口にした。 攻め寄せたエルフの軍勢を一人で撃退しろ? そんな事が出来るメイジがいるなら、過去の聖戦でとっくの昔に聖地を取り戻せているだろう。 過去の戦いの記録から、メイジ対エルフのキルレシオは1:10。手練れのメイジ数人に歴戦の傭兵を加えた10人で、ようやくエルフ1人を倒せるかどうかというところなのだ。こんな命令、正気の沙汰ではない。 「冗談なんかじゃないわ。タバサの顔は、そういう顔だったもの」 「これが冗談じゃないんなら、命令書じゃなくて死刑執行書ね」 くだらない、といった風に、書簡をキュルケに差し戻した。 「というか、ガリア花壇騎士に北なんてあったかしら? 確か、ヴェルサルテイル宮殿にある西南東の花壇になぞらえて三騎士団が作られたって、歴史では習ったけど」 「そんなのどうだっていいわよ。タバサが行っちゃった事には変わりないんだから。ああもう、どうすればいいのかしら」 ぎゅっと、キュルケが自らの体を抱きしめる。 「……タバサの後を追っかけるつもり?」 「出来るならすぐにでもそうしてるわ」 「その文書が本物なら、エルフと戦うのよ」 「別に、エルフと事を構える必要なんてないわ。タバサを連れ戻せばいいのよ」 「他国のシュヴァリエに王印付きの命令を無視させて、その後はどうするの?」 「……うちの実家でもどこでも、保護してみせるわ」 問答を繰り返すうちに、キュルケの目に熱が篭り始める。 キュルケは、部屋の中を見回して、ニンマリと笑みを浮かべた。ろくでもない事を考えている顔だ。 「……はぁ」 ルイズは大きく溜め息をつく。 それは、見るからに活き活きとしはじめた目の前の『微熱』に対してではなく……多分に、自らの心の内に向けられた物だった。 § ―――そうだ。決して喪わせるものか。 キュルケはぐるりと部屋を見渡した。備え付けの調度品以外には、種々様々な本が詰まった大きな本棚だけが目立つ殺風景な部屋だ。 こんなに心地の良い空間を手放すわけにはいかない。燃え盛る『微熱』には、『雪風』の冷たさがちょうどよいのだ。 沸々と、胸の奥から情熱が湧きあがってくる。 「……はぁ」 目の前では、呆れたとばかりにルイズが溜め息を付いていた。 何よその態度、と少々の反発を覚えるが、今は些事にかかずらっている場合ではない。 まずは大急ぎでトリスタニアまで出て、竜籠を探さなければ。正規のものは手続きがとろすぎるから、モグリでも何でも…… と、そこまで考えた時だった。 ―――我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール――― 朗々と耳に響く詠唱が、思考を強制的に中断させた。 ―――5つの力を司るペンタゴン。我の運命に従いし、"使い魔"を――― その杖が振り下ろされる瞬間、キュルケは、火の赤でも、水の青でも、風の緑でも、土の茶色でもない―――その全てが混ざりあった、純白の力を幻視した。 ―――召喚せよ。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/7445.html
エルクゥって強いんだなあ 解説 狂下位以上狂中位付近ランセレバトルなどを開いてきた、ガラバート氏による凶上位~最上位付近のキャラを集めた大会。 タイトルにもある「エルクゥ未満」は、エルクゥに勝てないという意味ではなく、出場キャラを総当りさせた時に総合戦績がエルクゥより下になるという意味を表す。 よって直接対決でエルクゥに勝ったり、有利をつけるキャラも出場している。 ルール 99秒、2本先取のシングル戦。 相手はランダムセレクトで選出される。 10戦毎にタッグ戦を行う。残り人数が20人以下になった場合は行わない。 3+n(nはそのキャラが獲得したボーナスの数)勝勝利する毎に負け数が-1される。 最初は3+0で3勝目にボーナス、次は3+(3+1)で7勝目、その次は7+(3+2)で12勝目、 以降同じ計算で18勝、25勝、33勝…となる。 3敗したキャラは退場となり、最後まで残ったキャラが優勝。 出場選手 + 全240名 キャラ名 製作者 AI製作者 カラー 設定・調整 アイシャ ぽよたん氏 デフォルトAI 1P 戦闘方法 1,ダウン値 100,属性 ON,強化 OFF アイスマン kong氏 貞氏 1P AILv 5/5,アーマー・火力共に0,永久 10,永久繰り返し数 100 愛乃はぁと HM氏 eurota氏 12P AILv 3/4,切り返しレベル 3 赤 rakurai氏 デフォルトAI 1P AILv 2/3,虹法結界-赤-1 赤座あかり マック主氏 薙氏 1P AILv 100/100 アカツキ(エヌアイン仕様) HM氏 鳶影氏 12P AILv 11/11,攻性防禦 10 暁絶N 十字星Nkz氏 Try氏 1P AILv 6/6,ベロシティ制限 2,ベロシティ脳・ルナティック 共にOFF,無常の太刀 2,ゲージ自動調整 1,ファイナルベロシティII,無常の太刀性能 Reversaldef,無常の太刀即死性能 大ダメージ アグリアス・オークス お家氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,超反応 7,直ガ 99,ガード 10,固め・崩し対AI設定,アンリミテッドモード,ゲージ持ち越し 0,初期アビリティ ランダム,一部技の空ガ不可 2,非当身時キャンセル ON,相手のダウン制御 3 アステカ seki-rou氏 BK氏 1P AILv 11/12,カッ昏倒氏演出強化パッチ適用 アセルス cabocha氏 デフォルトAI 12P AILv 10/10,ライフ自動回復封印,ディフレクト 10,ガードキャンセル・タイガーランページ・グリフィススクラッチ いずれもON アドヴァンス本気京 黒い鳩氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,天土使用回数 1 アドラー(エヌアイン仕様) HM氏 鳶影氏 12P AILv 11/11,攻性防禦 10 A栞 sudara13氏 デフォルトAI 1P 大ダメージ無効・ICゲージマックス・gamatimeステ抜け・コマ技中無敵 いずれもOFF,RFゲージマックス・無補正 共にON,攻撃倍率120,リコイルガード10 アナザーブラッド akagiK氏 デフォルトAI 1P AILv 11/13,AIモード固定 OFF,当身自重 2,ボスモード設定 全て最大,チャンスメイク率上昇 0,ニトロゲージ増加量 0,灼熱の血を孕む,爆ぜよ 2,その他技性能類全てデフォルト 天河朔夜 rakurai氏 デフォルトAI 2P AILv 3/3,ブロッキング 5,弾き返し・即死・無補正 いずれもON,ハイスピードモード OFF 天草四郎時貞 masquer氏 ほうとう氏 1P Normal+,怒り爆発 2,怒り爆発強化・逢魔刻多用 共にOFF 天地 屠神氏 デフォルトAI 1P AILv 9/15,ブロッキング 1,喰らい抜け 29,特殊モード・覚醒封印・一撃使用無条件化・一撃無制限使用・補正無効化・攻撃力補正狂化:いずれもON,フライング対策・無常無想の境地・常時無常無想の境地・最初からクライマックス・大ダメージ無効・ダメージ固定化 いずれもOFF,part3から特殊モード設定 1,永久 off,他設定据え置き 天海春香 ハロヴェリ氏 デフォルトAI 12P AILv 16/16,Atk 130,Def 130 アリッサ・シアーズ rakurai氏 デフォルトAI 2P AILv 3/3,ブロッキング 5,ゲージ溜め速度 10,即死 2,自動射出OFF,弾き返し・無補正:共にON アル・アジフ ゆ~とはる氏 Tizona氏 1P AILv 11/11,Atk 120,Def 120,アレンジモード,ニトロマックス ON,レムリア追撃 1,対飛び道具ニトクリス 9,ガード 9 alter_wind Yokurei氏 デフォルトAI 1P AILv 10/11 アンパンマン 達氏 デフォルトAI 12P AILv 11/11,超必火力 0,応援 12,ジャムおじさん 0 EXゼットン 特異点氏 デフォルトAI 2P 大ダメージ制限 OFF,怯み値 1,自動回復 2 イヴ ぽよたん氏 デフォルトAI 1P 戦闘方法 1,ダウン値 100,属性 ON,強化 OFF イグニス イルルヤンカシュ氏 君麻呂氏 1P AILv 5/5,対AI設定,反応速度 5,オリジナル技・永久 共にON,ガード 100 I-Kishima 駄菓子菓子氏 デフォルトAI 1P ゲージ自動上昇 1 糸色望 木目糸氏 デフォルトAI 10P サラダバー 1,林檎もぎれビーム・影武者 共にOFF,ゲッペルドンガーモード,君が死ぬまで小パンをやめない ON イリス 特異点氏 デフォルトAI 3P 大ダメージ制限 OFF,怯み値 1,自動回復 2 ヴァルキリーまどかさん様 ヤンマー氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし ヴェノム うんこマン氏 貞氏 1P AILv 5/5,永久 10,投げ永久繰り返し数 3 宇宙意思 608氏 凶悪スレうpロダ産 1P 設定項目なし 美しい斬鉄(Normal版) Silverstar氏 デフォルトAI 5P 根性値封印,1/10,AI性格 1,ガード硬直当て投げ率 30,超反応無敵回避率 10,弾き率 100,空中連殺設定 3,流影刃ループ OFF 永遠のアセリア 素熊氏 蓬莱氏 12P フルエンハンス ON EXウサピー くまさお氏 雑魚氏 1P 攻撃力防御力アップ・ライフ自動回復・ゲージ自動回復 いずれもOFF エレクトロゾルダート(アカツキ仕様) HM氏 溝星氏 12P AILv 3/3,ガード 5,ゾルテン化 OFF オメガルガール aki氏 鳶影氏 1P AILv 12/12 オヤシロリカ baggy氏 デフォルトAI 7P AILv 10/10,ダメージタッチ 2,メタゲージ増加 2,タッチゲージ増加 2,無補正 OFF オロチグスタフ 八式特攻人形氏 デフォルトAI 2P 設定項目なし オロチクリス Junior Chillage氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし カードガンナー ケリー氏 デフォルトAI 12P AILv 12/12 カイ=キスク 無敵医師氏 厨忍氏 11P ACモード,AILv 11/11,6Kループ回数 2 慨世 Silverstar氏 デフォルトAI 6P AILv 10/10,アレンジ剣質,隠し剣質Bonus火力・DamageLimit 共にOFF,永久 0,乱舞奥義ループ 0,弾き 100,ぶっぱ弾き 25 楓 がちょんぱ氏 デフォルトAI 7P AILv 12/12,覚醒時ライフ自動減少 OFF Chaos Satellite 七紙零氏 デフォルトAI 4P AILv 2/3,暴走モード 0,覚醒モード 0,大豆腐 2,タイムアップ回復 0,傘の精霊OFF ちづる&マキ アフロン氏 Aggli氏 1P AILv 6/6,Life 1500,Atk 100,交代 ON 神楽那由他 rakurai氏 デフォルトAI 1P AILv 3/3,フェイタルクレイドル 10,暗転返し ON カシウス・ブライト happa,氏 デフォルトAI 6P AILv 4/4,初期CP 0,装備1 超闘魂ベルト,装備2 超闘魂ハチマキ 春日舞織 アフロン氏 蜂百合氏 1P AILv 9/10,強化 0,火のアルカナ,個別設定 全て-1 ガッツ OGGY氏 デフォルトAI 1P ガード 5 仮面ライダーストロンガー 黒川侑二氏 medesu氏 1P Life 1000 兇國日輪守我旺 アリ氏 コケココ氏 7P AILv 6/6,Life 1200 行者武松 ですからー氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,AI制限 OFF,特殊ガード ON 霧ヶ峰斬子 緋錬氏 デフォルトAI 1P 影縫氏強化パッチ適応,Atk 80,ガードレベル 0,喰らい抜け 5,木っ端微塵の術 5,ウロボ無敵 OFF ギルガメス&カイ めむぅ氏 蓬莱氏 1P 設定項目なし ギル様 天田志朗氏 デフォルトAI 1P Life 1200,Atk 120 キングレオ 雑魚氏 デフォルトAI 1P AILv 1/3,Life 1000 銀狼 macbeth氏 デフォルトAI 1P AILv 10/11,根性値上限 3.0,ゲージ自動上昇 1 クタート=アクアディンゲン (笑)氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,物理攻撃力 80,魔法攻撃力 100,装備1 ルーンリング,装備2 ソウルオブカオス,アイテム ランダム,初期魔導書 ランダム,暴走召喚 OFF クラリーチェ・ディ・ランツァ Ina氏 蜂百合氏 1P 夜目氏SFFパッチ適用,AILv 9/10,強化 1,強化1の防御2倍→1.5倍,風のアルカナ,個別設定 全て-1,おまけのおまけ ON グリッツ・ラピスラズリ アオバ氏 yuki氏 1P AILv 10/11 ,ガード 10,ダウン回避 1 クリフ=アンダーソン 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P AILv 11/11,対AI,p2name全てON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード ON クレイジートキ 腐った発酵食品氏 デフォルトAI 1P AILv 8/12,イントロスイッチ 1 黒猫 yuki氏 デフォルトAI 1P Life 1500,Def 200 K 葉桜氏 デフォルトAI 9P AILv 11/12,空中ガード・特殊受身・MAX2体力制限 いずれもON,一敗後AI上昇 OFF ゲームマスター 久遠氏 Vitz氏 1P AILv 5/6 ケビン・ライアン 日本破壊結社NHK氏 DHQ氏 1P クソゲーモード,ジャストディフェンス 100 ケンシロウ Cameron氏 もんすん氏 12P AILv 3/3,触れたら残悔拳封印 剣帝レーヴェ アーク灯氏 happa,氏 4P AILv 9/9,初期CP 0,各種option 0000,装備なし,アースガード 1,ティアラル 3,喰らい抜け 5,フラッシュガード 30,学習 0 コーデリア dkn氏 デフォルトAI 12P 設定項目なし ゴッドルガール @ndroide氏 名無し氏 1P AILv 5/5 孤独な美凪さん(A美凪) rakurai氏 デフォルトAI 1P AILv 5/5,リコイルガード 0 琥珀 Ina氏 アムギス氏 1P AI起動設定 2,攻撃根性値 120,防御根性値 120,反応レベル 9,必殺技自己ライフ 10,超必殺技自己ライフ 10,超必殺技敵ライフ 10,切り返し 2,封印設定 いずれもOFF コロッサス Iwakick氏 デフォルトAI 1P AIモード 2 コロナ rakurai氏 デフォルトAI 1P AILv 3/4,虹法結界-白-10,覚醒 OFF,銀龍光使用回数 3 ゴンザレス seki-rou氏 BK氏 1P カッ昏倒氏演出強化パッチ適応,AILv 11/13,前転無敵 1 ゴンザレス(クロノトリガー) dkn氏 デフォルトAI 1P ゴンザ弱体化 OFF,ルッカあり サイクロイドΣ アフロン氏 おまけの人氏 1P Atk 100 サウザー 某氏 モヒカン氏 12P AILv 3/3,無想転生・強化モード 共にON ザガン 軟骨カレー氏 デフォルトAI 9P AILv 10/10,3ラウンド目覚醒,回復量 4.0 SACHIEL Rikard氏&Dark Cloud氏 kokuryu氏 1P AILv 3/7,一括設定 ON サブノック妖夢 Soruzin氏 デフォルトAI 1P 受身 100,ワープ 25 ジミー 厨忍氏 デフォルトAI 12P AILv 11/11 シエル IQS氏 デフォルトAI 1P 汎用型AI,魔力開放 0,技封印 0,アンリミテッド・シャックル 0,サーキットブレイク・シャックル 0,各種ハンディキャップ 0 シシーL 黒い鳩氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10 四条雛子 OG子OGヲ@みすずLOVE氏 デフォルトAI 12P AILv 8/8,モード設定 0,起き攻め確率 100,攻撃力補正 タイプ1,基礎攻撃力倍率・基礎防御力倍率・パワーゲージ上昇倍率・ガードクラッシュ値倍率 1.2 シタン・ウヅキ 薙氏 デフォルトAI 12P AILv 100/100,アレンジモード ON ジャスティス 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P GGXXモード,AILv 11/11,対AI,p2nameいずれもON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード OFF ジャッキー リック氏 デフォルトAI 5P 設定項目なし ジャッジメント キシオ氏 デフォルトAI 11P AILv 11/11,直ガ 100 S・ガイスト cafe氏 デフォルトAI 1P AILv 3/3 シャドウ・ザ・ヘッジホッグ ABAB氏 デフォルトAI 5P AILv 11/11 シャルロット masquer氏 ファンタズマ氏 1P AILv 4/9 シュマゴラス ゴマ氏 デフォルトAI 1P 影縫氏強化パッチ適応,AILv 6/6,喰らい抜け 3,攻撃Hit時無敵 5,火力補正 2.0,ステート抜け・Helper飛び道具無効 共にOFF ジョニー 無敵医師氏 yuki氏 12P AILv 11/11,ガード 10 ,直ガ 0,バースト 0,GGモード ON ショボーンSF サクラ@氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,コンボ 2,喰らい抜け ON,ステート抜け OFF シルバーサムライ Iwakick氏 デフォルトAI 1P AIモード 2 真カムラナート おかん氏 デフォルトAI 1P AIモード 2,同時召喚数 2 真・擬人化アマテラス リアス式海岸氏 つづら氏 1P 神力レベル 11,ガードレベル 10 真吾&桃子 ニマイメ氏 デフォルトAI 7P Atk 120,Def 120 スーパー8 kuron氏 デフォルトAI 7P AILv 10/10 スーパーゴジータ オカチャンマン氏 クマ屋氏 10P AILv 4/6,Life 1000,超本気・喰らい抜け 共に封印 超サイヤ人3孫悟空 三吉氏 ちぃたま氏 1P→12P 限界ギリギリパワー効果時間外ゲジマユ,part3からゲジマユ設定撤廃,12Pカラー,AILv 2 超ベジット SHELD氏 クマ屋氏 1P AILv 4/6,Life 2000,超本気・喰らい抜け 共に封印 スタン・エルロン 1/8192氏 リュウセイ氏 1P AILv 11/13,EX-MODE固定,フラッシュガード 7,ダメージブレイク 0,ダメージ補正 5,Pow補正 3,クリティカル 24,剛体 1,PS版皇王天翔翼&灼熱バグ 2,斬空天翔剣1ラウンド目から使用可 ストライダー飛竜 kong氏 風見氏 1P AILv 11/11,攻撃力 100,ウロボロスレベル 3,ウロボロスP連打 8,ウロボロス射出量 4,ウロボロス削り ON,ウロボロスゲージ回収 3,ウロボロス弾幕モード・無敵ウロボロス 共にOFF ストレイト・クーガー いの氏 DRM氏 1P ゲジマユ,Atk 120,Def 120,ブリット制御 1,モーションキャンセル 7 スパイダーマン うんこマン氏 はっぱ氏 1P AILv 5/5,コンボレベル 3,アドバンシングガード 5,立ち回り 3 スパイラル Iwakick氏 デフォルトAI 1P AIモード 2,トリカゴ ON スペリオルドラゴン 味塩平八郎氏 medesu氏 1P 設定項目なし 世紀末ガイル KAZ氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,ブロッキング 800,フライングカウンター 1,必殺技・超必殺技コマンド式,地上ダッシュ 1,AI真空投げ自重解除 0,ソニックブーム弾数制限なし,空中ガード・アドバンシングガード・チェーンコンボ・リーブアタック・ラウンド開始前前後移動・空中ダッシュ・スーパージャンプ・真空投げ以外のバグ技・コマンド投げ必殺技・サマーソルトキックの衝撃波・空中サマーソルトキック・空中ソニックブーム いずれもON セシリア ハイパーヒロロ氏 el氏 1P AILv 9/10,シルファリア 9,ジャスガ 999,ループ回数 100 ゼニア・ヴァロフ Ina氏 蜂百合氏 1P 夜目氏SFFパッチ適用,AILv 10/10,強化 1,雷のアルカナ,個別設定 いずれも-1 セフセフなレンたん hakase氏 デフォルトAI 11P Atk 100 セリカ・シルフィル ark氏 デフォルトAI 11P AILv 5/6,Life 1000,Atk 100,Def 110,強化レベル 3,主従の絆効果 4倍,鱗生の指輪 20Fごとに5回復 Aセルシウス 製作者不明 デフォルトAI 1P 設定項目なし Z.E.R.O of N.E.S.T.S しげふらいど氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし ZEROほたる 水影氏 デフォルトAI 7P ディオボロ氏パッチ適用 先代巫女 プレート氏 熄癈人氏 1P AILv 1/2(プレート氏デフォルトAI),瞬身強化・割合ダメージ・隙消し・制限解除・ガード貫通 いずれもON,その他強化項目 OFF ゾディアック・ロランジュ A-KUE氏 誠治氏 1P AILv 12/12 ダークアルクェイドMK2 586氏,夫氏改変 DD氏 1P AILv 10/10,凶スイッチ 2,キャラクター仕様 0,システム仕様 0,他設定 全てデフォルト ターボヴぁーん 暴れん坊鴨南蛮氏,robo氏 デフォルトAI 7P AILv 4/4,ブロッキング 1,ビッグヴぁーん 1 タタリシオン IQS氏 デフォルトAI 1P 委嘱型AI,魔力開放 0,技封印設定 0,アンリミテッド・シャックル 0,サーキットブレイク・シャックル 2,各種ハンディキャップ いずれも0 ちせ minoo氏 沼の爪氏 1P AILv 6/7,コンボ補正 0.8 ちび黒子 うぉるふ氏 デフォルトAI 5P AILv 5/5,初期パワーゲージ 9000 ディス・アストラナガン 猫飯氏 リュウセイ氏 1P AILv 11/11,初期気力 100,一撃制限・ディフレクトフィールド 共にOFF ディズィー 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P ACモード,AILv 11/11,対AI,p2name全てON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード ON,遠距離重視 ON ティナ・ブランフォード 落花生氏 ちぃたま氏 12P AILv 2/3,12P強化 1,ガード 10 できない子 サクラ氏 デフォルトAI 11P ゲージ自動上昇 1 モード設定 2,華滅 ON デス=アダー Mike Obrecht氏 >天<氏 1P AILv 8/11,超反応 ON,ブロッキング 1,無想転生 1,ステ抜け・大ダメ無効・ゲージ吸収おみくじ いずれもOFF,ゲージチュウチュウ 1,吸収仕様 レベル1,割り込みシン 2,エターナルフォースコロンビア・ジャグル制限 共にON,以下強化設定項目 いずれもON テスタメント 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P EXモード,AILv 11/11,対AI,p2name全てON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード OFF デュアルこぁ 七紙零氏 デフォルトAI 5P AILv 3/3,魔力レベル 9,シールド 0,開幕遮蔽版 2 藤堂香澄 如月銃駆氏 カッ昏倒氏 12P AILv 10/10,当身 2,挑発・メイオウ 共にON 東方不敗マスター・アジア Yes氏 青色9号氏 9P AILv 7/7,ループコンボ 3,ラッシュループ 3,補正切り挨拶 ON,相手Life500以下の時空中でも影打使用 遠野志貴 IQS氏 デフォルトAI 1P 汎用型AI,魔力開放 0,技封印設定 0,アンリミテッド・シャックル 0,サーキットブレイク・シャックル 2,各種ハンディキャップ 全て0 ドーマムゥルガール アフロン氏 ヅァキ氏 9P AILv 10/10 朱鷺宮神依 Ina氏 蜂百合氏 1P AILv 10/10,強化 1,強化1の防御2倍→1.5倍,時のアルカナ,個別設定 全て-1 ドクオ サクラ氏 デフォルトAI 7P AAとして軸がぶれている 100,踏み込みが足りん! 100,ゲージ技制限 3,独滅・ファイナルドクオジャッジメント・ライブアライブ・童貞玉 いずれもON,リア充爆発しろ制限 0,ゲージ自動上昇 2 Dr.ドゥーム kong氏 君麻呂氏 1P AILv 5/5,対AI,ガード 100,リカバリーロール・アドバンシングガード 共にON,岩ボロス ON,岩ボロス頻度 10,岩ボロス使用可能体力 10,岩個数 30,岩ボロス中の無敵 ON,岩の寿命 899 戸愚呂(弟) 大垣氏 FPT氏 1P AILv 3/3,相手の気絶・ノックバック消失バグ・裏回りバグ いずれもON,指弾ループ 10 飛影(忍者戦士飛影) SHINO氏 つづら氏 1P 回避 4,ガード 7,ブロッキング 4,覚醒関係 全て封印 巴マミ Geros氏 デフォルトAI 7P AILv 11/11,ダウン回避・回避行動・常時魔力最大 いずれもON,喰らい抜け・常時強化・まどか出現 いずれもOFF,シールド 10,一撃使用設定 4,銃装備率 2,ソウルジェム設定 1,お菓子の魔女出現確率 5 とら cabocha氏 AIも同様 12P AILv 10/10,ブロッキング ON ドラゴンエディションケン ミマァ氏 斑鳩氏 1P AILv 8/8,反応レベル 10,防御設定 1,永久 1 ドラゴンエディションザンギエフ ミマァ氏 蜂百合氏 1P AILv 4/10,個別設定 全て-1 トラップサトコ baggy氏 AIも同様 7P AILv 10/10 ナイア・ルラトホテップ 逢魔刻壱氏&41氏&エス氏 蜂百合氏 1P AILv 9/10,強化 2,個別設定 全て-1 永峰希美 IF氏 try氏 1P Z.A.I.氏パッチ適用,AILv 6/6 ナッシュ うんこマン氏 はっぱ氏 1P AILv 5/5,コンボレベル 2 ネロ・カオス BD氏 デフォルトAI 1P aaa氏強化パッチ適応,AILv 10/10,混沌制限・混沌解放 共にON,混沌レベル 1,攻撃力補正 0.7 ハイウェイスター 日本破壊結社NHK氏 ペパーミント氏 1P AILv 11/11,ガードキャンセル 10,永久・ゲージリセット 共にON,コンボ補正 0 梅喧 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P ACモード,AILv 11/11,対AI,p2name全てON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード OFF ハイデルン A.c.c氏 デフォルトAI 1P AILv 1/9,永久 OFF パチュリー・ノーレッジ gu氏 デフォルトAI 1P AILv 5/5 服部半蔵 masquar氏 ファンタズマ氏 1P AILv 3/9,身代わり発動率 全種2 ハメテリー A.c.c氏 デフォルトAI 1P AILv 3/10,ジャストディフェンス 2,ストライカー・永久 共にOFF 範馬刃牙 tokage氏 デフォルトAI 1P GGG氏強化パッチ適応,常時エンドルフィン解放 範馬勇次郎 tokage氏 デフォルトAI 1P Atk 130,7Pカラーのゲジマシ記述適用 B・ソードマン kuron氏 デフォルトAI 8P AILv 5/5,対AI 緋雨閑丸 masquar氏 ran氏 1P AILv 12/13 非道魔女V2 sudara13氏 デフォルトAI 10P 設定項目なし 人修羅 ÷ゆうき÷氏 ATRUS氏 1P AILv 10/10,常時魔人化,シャイブトーク 0,プレス補正 2,ゲージ回収効率 200,放電使用・学習用ヘルパー 共にON 日野森あずさ ミル氏 el氏 1P AILv 3/4,コンボ 1,ループ 1,補正 0,EXフォーク OFF ビュウ dkn氏 デフォルトAI氏 12P サラマンダーの被ダメ 0 フォボス 十六夜風丸氏 悠季氏 7P AILv 3/3,試合中挑発 OFF,レイ・オブ・ドゥーム 2,リフレクトフォール 3 フィオナ・メイフィールド 匿名スマブラー氏 ミマァ氏 7P AILv 6/6,バースト使用を15秒に1回へと改変,メイ道成功率 100,超反応 12 フォルテクロスロックマン erde-d氏 デフォルトAI 1P AILv 6/6,ワープ 10,常時フルシンクロ ブラックハート カーバンクル氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11 フランドール・バーンシュタイン 寅午氏 デフォルトAI 1P AILv 4/5 プリエ IF氏 デフォルトAI 1P サポート・ハイパー嫁モード・ゲジマユ いずれもON 古戸ヱリカ baggy氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,ダメージタッチ使用率 2,メタゲージ増加 2,タッチゲージ増加 2,無補正 OFF プロヴィデンスガンダム KAT-TOO氏 デフォルトAI 1P ドラグーンレベル 9,ドラグーン頻度 100,ドラグーン発生時間 1,通常攻撃発生時間 1,防御補正をreadme通りに改変 ブロディア kuron氏 デフォルトAI 8P AILv 5/5,対AI プロデューサー ハロヴェリ氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,廃課金モード ブロリー FlowaGirl氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし ブロントさん リューサン氏 Geros氏 1P ワープスター氏軽量化パッチ適用,AILv 11/11,光モード固定,ブロッキング 1,喰らい抜けブロ 0,黄金の鉄の塊 2,ゲージ自動上昇 1,ゲジマユ OFF ベアトリーチェ baggy氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,開幕七杭,常時黄金郷準備 ベガ Pots氏 デフォルトAI 1P 123456789氏強化パッチ適応,防御性能 OFF ペットショップ rei氏 木。氏 1P AILv 8/8,デスフリーズループ OFF,タメコマンド制約無視 ON,空中受身 0,地上永久 0 ベリアル 608氏 デフォルトAI 4P 軟骨カレー氏強化パッチ適応,AILv 4/4,GP削り 0.08,防御補正 0.8,EXCEED使用条件 1,ハイパーボッ性能 1,ゲージ自動上昇量 デフォルト,常時ガードポイント・常時ディバイドチャージ・重量感あるよな・表カラーEXCEED使用 いずれもON,投げ無敵・ガー不攻撃ブロッキング・EXCEED追加効果 いずれもOFF ペルソナ3主人公 UN氏 KELN氏 11P 中下段ガード切り替え 5,p2name中下段ガード切り替え 5,超反応 4,魔術の素養 2,制圧レベル 10,投げ回避 2,地対空頻度 99,めくりガード ON ペルソナ4主人公 全俺氏 デフォルトAI 1P AILv 5/5,ハイパーカウンタ 100,HCの攻撃判定・1more引き継ぎ いずれもON,開幕ゲージ 0,ゲージ回収 200,食いしばりの回復量 1,EX技必要ゲージ 3000 ベルンカステル baggy氏 デフォルトAI 1P AILv 7/10,異端審問官と変態探偵 1 ホウオウ とけい氏 クモ氏 1P ガードレベル 5 ボウソウ 鬼・千鶴 柏木すみたろう氏 名無しのぽろろ氏 1P 衝撃波・時止め無視 共にOFF,part3から回復設定 50,他設定据え置き ほむら フレンズ サイクビーム氏 お家氏 1P AILv 10/10 Voltage-Zero まじっく氏 デフォルトAI 1P ボスモード,ゲージ自動回復・ライフ自動回復 共にOFF ぽろろ(ver1.05) えびごん氏 デフォルトAI 1P AILv 10/10,覚醒 ON 本田飛鳥 azu氏 蜂百合氏 1P AILv 10/10,バーニングゲージ 2,通常攻撃アレンジ仕様,必殺技アレンジ仕様,叩きつけ 1,ガードキャンセルダッシュ 2,個別設定 全て-1 マイティ・コングマン MATY氏 デフォルトAI 7P AILv 4/5,フラッシュガード 4,プレスガード 6,オーバーリミッツ ON,剛体初期値 1 牧原アリーナ 日本破壊結社NHK氏 FLAM氏 11P AILv 10/10,火力補正 100 マグニートー 信遊亀氏 グラテン厨氏 1P サイロック ON,永久 OFF,ダッシュ 0,コンボ 5,パターン 1,ガード硬直投げ 2,ガード 7 マスター牙刀 極楽主義者氏 デフォルトAI 1P Def 150,技の無敵記述を-3に移動,TOPあり,カウンターヒット・カウンターヒット追い打ち・相手ガークラ いずれもON,自分ガークラ OFF,相手ガード耐久値 55 マスター小次郎 Ildanaf氏 デフォルトAI 12P AILv 11/11,弾き 10 マスター十三 Ildanaf氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,弾き 10,ホームラン 99 マリー・エージェント MATY氏 デフォルトAI 7P AILv 6/6,フラッシュガード 10,ブロッキング 10,Lアーマー・オーバーリミッツ 共にON,ラウンド開始時OVL0 fh-Mr.Karate huolisi氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし 御殿谷サキ chikuchikugonzalez氏 ホルン氏 11P コンボ補正ヒット数 2,サポート しえら,コンボ補正率 0.9,Superpause中相手補正率 1.25,ガード 12,リフレクト 1,p2速度依存リフレクト 5,サポートレベル 4,濁流自重 2,一部技の学習ラウンド引き継ぎ ON ミニス・マーン 久遠氏 el氏 1P AILv 4/4,爆弾バラ撒き・ペチペチ 共にON,シルヴァーナ 1 ミラ・ミシアーノ ゴーシュ氏 お家氏 10P AILv 10/10,特殊カラー設定 2,ガード 10,固め、崩し性能 対AI ミリア=レイジ 無敵医師氏 ナテルオ氏 1P ACモード,AILv 11/11,対AI,p2name全てON,逆根性値 10,根性値 ON,気絶値上限値 60,ラウンド開始時ゲージ 0,GGモード ON メカプリンセスジェイド GAB氏 ホルン氏 1P AILv 12/12,ジャストディフェンス 1,超反応レベル 3,ボム 1,ジェイドビッグバン 1,デスペラード・自爆 共にON,輻射波動 0,ジェイドビッグバン性能 0 八神庵 PP氏 デフォルトAI 1P AILv 2/4,MAX2あり,ゲジマユ OFF 悠久のユーフォリア IF氏 try氏 1P Z.A.I.氏パッチ適用AILv 6/6、10割設定 1,もう許しませんモード OFF,パーフェクトハーモニック 2,アセリア援護設定 3,アセリア喰らい抜け ON 傭兵 プレート氏 デフォルトAI 1P 永久・無補正 共にON,喰らい抜け 7 ヨシュア・ブライト happa,氏 デフォルトAI 12P AILv 4/4,初期CP 0,喰らい抜け 1,時装備 黒耀珠、刻耀珠,装備1 紅耀珠,装備2 魂の理2,装備3 水耀珠,装備4 風耀珠,装備5 幻耀珠,アクセサリ1 超闘魂ベルト,アクセサリ2 クラールロケット ヨハン・カスパール 壱鬼馬氏 木。氏 1P AILv 8/8,ダウン回避・CPU補正 共にOFF,永久 ON,ゲージ設定 2 ラオウ バット氏 カッ昏倒氏 11P AILv 10/10,北斗滅天把 ON Lise macbeth氏 デフォルトAI 1P AILv 2/4 リオン・マグナス アルフレッド氏 リュウセイ氏 1P AILv 11/13,EX-MODE固定,フラッシュガード 7,ダメージブレイク 5,ダメージ補正 8,BC補正 3,Pow補正 4,クリティカル 24,剛体 2,ダメージブレイク使用Power 500 李香緋 黒い鳩氏 デフォルトAI 1P AILv 7/7,防御性能 5,軸 ON,軸使用率・詠酒使用率 共に最大,オリジナル技使用 ON,境使用率 1000 リュウ(レインボー仕様) 斑鳩氏 デフォルトAI 1P AILv 8/8,反応速度 10,謎ワープ ON,空を飛ぶ不思議な格闘家 OFF リリカ・フェルフネロフ Ina氏 蜂百合氏 1P AILv 9/10,強化 1,強化1の防御2倍→1.5倍,雷のアルカナ,個別設定 全て-1, リリス・エルロン bara氏 デフォルトAI 1P AILv 5/5,クリティカル 0.2,ゲージ回収 3,マーボーカレー上限 1,OVLレベル 3,ボスモード 1,秘奥義カウンター 1,剛体・ディムロス 共にON,カウンターバグ利用 0,カウンター発動率 50,カウンター発動条件1=0,カウンター発動条件2=1,攻防頻度 5,防御傾向 3,対空 100,ブラストキャリバー 5,BC発動間合 55,秘奥義頻度 20,秘奥義使用 4,OVL発動率 60,OVL使用条件 2,サンダーソード 3,まんぼうカモン使用率 60,ディスティニー 100,瞬獄殺 10,ダウン追撃 60,クリティカルガード 100 リンディス アンバサ氏 誠治氏 12P AILv 11/12,ゲージ溜め納刀キャンセル 0,直前回避 3,追撃 2,画面端抜刀キャンセルループ 3 ルージュ ニート運送氏 デフォルトAI 1P バトルライン 0,やられリバーサル発動率 50,ヴァイタルソース回復 OFF,スーパーモード・スーパーモード抜け・ガードブレイク・下グライド・回り込み・ガーキャン回り込み・やられリバーサル いずれもON ルシェカ ティーフ氏 デフォルトAI 12P 木。氏ボイスパッチ適用,AILv 11/11 R水邪 A.c.c.氏 デフォルトAI 1P AILv 1/11,起き攻め当身 1,死月ループ回数 3,アビスファイアー・月光ハメ OFF レギン・ヴェグルレスフ プレート氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし 烈火 雑魚氏 デフォルトAI 1P AILv 2/5,もえるからだ OFF,ゲージ自動上昇 1 レム DEMAN氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし 煉クン DRM氏 デフォルトAI 5P Life回復 1,Power回復 3,Bエスケープ 1,初期エンハンス 3,エンハンス狙い ON Lord Ravenous 風見氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,ブロッキング 3,ブロッキング仕様 0 ロボソル ウケゲ氏 ちぃたま氏 7P 行動レベル 7,精度レベル 11,GOLDカラー・GOLD攻防上昇 ON 若ギース TightRiam氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし ワラキアの夜 レイス氏 沼の爪氏 1P AILv 7/8 マスターギース キャノン娘氏 デフォルトAI 1P AILv 4/6,オーラ ON Hei_F FLAM氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,全技使用可能,ゲージ回収効率上昇 null 小龍 macbeth氏 デフォルトAI 7P Atk 60 神奈備命 水影氏 デフォルトAI 11P AILv 4/4,アレンジモード,基礎攻撃力 100,基礎防御力 100,1敗後分身 ON 神奈備命Refine 栗氏 デフォルトAI 1P 設定項目なし Garnet Crow macbeth氏 デフォルトAI 1P AILv 11/11,攻撃補正最大値 2.0 川澄舞 栗氏 デフォルトAI 6P Atk 100 ダーク舞 Nachel氏 デフォルトAI 12P 設定項目なし リスレイヤー ありくい氏 デフォルトAI 2P AILv 5/5,ガード 5 Reviver まるがお氏 デフォルトAI 1P Def 120,凶モード,復活回数 0 ジェネラル(カイザーナックル) あだむすきー氏 tokume氏 1P Hard,ワープスイッチ ON アレンジジェネラル BK氏 デフォルトAI 7P AILv 4/5 ザコジェネラル 腐った発酵食品氏 デフォルトAI 1P AILv 7/11 GEL 八式特攻人形氏 デフォルトAI 1P AILv 2/4,ガード 2,ワープ 2,打撃、飛び道具火力 30,投げ技火力 30,根性値 50,パワー回収率 100,割合 ON ジェネラルL DRM氏 デフォルトAI 1P AILv 4/10,喰らい時パワー上昇 3,ワープ位置補正 ON,喰らい抜け・即死耐性・スライディング性能アップ・ワープ時飛び道具・1Wayと3Wayの強化・ブロッキング対応・当て身技対応 いずれもOFF 関連大会 rakurai氏製作キャラ限定!小規模トーナメント 狂下位以上狂中位付近ランセレバトル 狂下位以上狂中位付近ランセレバトルおまけ大会 ボスハルク&DIO前後ランセレバトル 幕末前後!ランセレトーナメント 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル 狂下位級!叩け筐体ランセレトーナメント コメント + ネタバレ注意 とりあえず基本形だけ作成 -- 名無しさん (2013-11-10 09 58 18) 制作乙+清書の方も乙 -- 名無しさん (2013-11-10 13 15 32) 作成乙です。ささやかながら 狂中位未満の使い回しですが、まとめを作りました。毎パートは張らないと思います。 -- 名無しさん (2013-11-11 01 13 19) この恐ろしいキャラの数・・・しかも個人的に好き過ぎるバランスの良いキャラ選と長らく楽しめそうだ -- 名無しさん (2013-11-11 02 04 19) 乙でふ。まとめの人も乙。普段見ないキャラ選出でどうなることやら -- 名無しさん (2013-11-11 08 39 07) とらってカラー変更でこのランクで通用するのか 知らなかった -- 名無しさん (2013-11-15 00 05 49) いい試合が多いですね。Part7までのまとめを作ったのでよろしければどうぞ。 -- 名無しさん (2013-11-19 20 23 31) おつおつ -- 名無しさん (2013-11-20 18 52 07) 投稿来たか、あのラオウ一撃ブッパがやたらと強いなw -- 名無しさん (2013-11-25 21 16 11) クーガーはゲジマユだとこんなに強かったんだな。沈む時はあっさり沈むけど -- 名無しさん (2013-11-25 22 25 23) カードガンナーがいる・・・珍しい -- 名無しさん (2013-11-27 22 31 27) Part11までのまとめです、よろしければどうぞ。 -- 名無しさん (2013-12-01 19 33 12) タッグ戦積まとめ、始めました。のぞみんェ・・・Part15までのまとめです。 -- 名無しさん (2013-12-13 20 03 34) 乙です。のぞみんはなぁ、相方がシングル向けっぽかったのと焦げた奴に狙われすぎた… -- 名無しさん (2013-12-13 20 24 46) Part20までのまとめです、星取り表始めました。 -- 名無しさん (2013-12-28 00 32 10) ボチボチ脱落者が出始めましたね・・・Part25までのまとめです。 -- 名無しさん (2014-01-11 22 24 02) アル・アジフはありゃ無理だな。まともに勝負すらできてない。2R目に運良く即死入ってそれで終わって死ぬキャラって感じ。 -- 名無しさん (2014-01-12 07 34 28) 即死あるだけマシだろ。レギンなんてそのアルから即死だけ取り除いた感じだぞ -- 名無しさん (2014-01-12 09 48 36) 結局相手によるがな。アルはワンチャン力が高いキャラが苦手、レギンは弾幕をものともしない、例えば無敵突進する奴や高性能ストライカーで懐にうまくはいられるキャラが苦手だね。二人共封殺できる相手をうまく引けばいいんだよ。凶上位のガッツが5勝してるしまだまだチャンスはあるよ -- 名無しさん (2014-01-13 10 32 46) 選考当初は凶中位~凶上位の想定だったらしいからな。そういう凶中位近くの全体レベルから劣ってる勢は相性やら運やらで勝つしかない(逆に言えば強みを押し付けられれば上位陣にも勝てるワンチャンあるということ) -- 名無しさん (2014-01-13 13 45 05) このランク、喰らい抜け(複数回使えるものに限る)や大ダメージ無効の類がないからなぁ。「攻撃能力狂」が許されて「立ち回り・耐性狂」は許されないランクだから、攻防の釣り合いが取れずにとにかく手軽に火力を出せるキャラが強い状態になってる。実際、昔からどこの大会でも即死や大火力を持つキャラが勝ってきた。封殺を目指すにしても火力がなけりゃ、その分試合が長引いて出来るはずの封殺も出来なくなってしまう。狂下位まではまぁそんな感じの世界だ。狂中位まで行くと、即死には耐性、高火力には大ダメージ無効、アーマーや喰らい抜けによる追撃阻止、無敵回避と火力の両立など、守りの要素も攻めを潰せるレベルに達して「ただ攻めりゃいい」って単純な話じゃなくなってくるから、攻防のバランスが取れてきてどういう強みを持ったキャラが勝つかが読めなくなってくるんだがな -- 名無しさん (2014-01-13 17 00 59) ↑でもガイストさんストレートで敗退したじゃん。しかも相手2人は封殺型だったじゃん結局火力だけのキャラは生き残れないね。小パン一発を即死級にしようが当てられなきゃ意味がない。AIの立ち回りや相手の行動を封じる性能もこのランクじゃ重要だね。凶どころか強ランクにも封殺型がいて、しかも通用するからね。やっぱり勝ち抜けるやつはバランスが良いキャラばかりだよ -- 名無しさん (2014-01-13 17 45 16) AIの立ち回りより強力な本体性能のほうが大切。もちろんAIの力でどうにかしているキャラもいないわけじゃないが、このランクで戦えるような極まったAIっつーのは見てて寒い動きが多い -- 名無しさん (2014-01-13 18 03 44) ↑性能大事なのは同感だが、それを十分活かせるAIも大事だよ。というか性能のゴリ押しだけで戦えるレベルじゃないよここは。ただの作業してるだけじゃ行動のスキをつかれて敗北なんてザラだし、パターンにハメられてアボーンなんてのもあるしね。性能のみでちゃんと戦うためには良AIに恵まれるか、AI殺しに頼るかしないと無理だね -- 名無しさん (2014-01-13 18 33 05) 話の流れ変えるけど、恥ずかしいゲニ子のお別れって左右の向きの色が違うのな -- 名無しさん (2014-01-13 18 37 43) ↑↑ほとんどのキャラはこのランクかこれ以上のランクを想定している。製作者にとって想像以上の強さのためにこのランクってのはあまりいないでしょ。だからそこそこのAI+本体性能でこのランクってのが多い。そういう意味で本体性能が大切って話。当然ある程度の動きのAIは必要。パターンにハマるのはむしろ極まったAIってイメージ -- 名無しさん (2014-01-13 18 52 44) 本体性能が皆ほとんど同じくらいの想定なら、AI良い方が勝つ確率が高いからAIが大切だな -- 名無しさん (2014-01-13 19 21 53) そういうのを全部ひっくるめた勝率でキャラ選されてるから、本体性能だけとかAIだけとかどうでもいい話だな -- 名無しさん (2014-01-13 19 53 30) ↑7 ガイストさんは火力型じゃない。少なくともこの大会ではKOまでに3チャンス必要な火力なんてのは標準的なもので強みってほどじゃない。むしろ画面端から伸びる剣で削りつつ攻めてきたらガーキャンデッドビヨンドで狩るガイストさんの方こそが動きで言えば封殺タイプ寄りだ。尤も、密度はない代わりに火力はそれなりにあるから、アレはどちらにも特化しないバランス型と見るのが妥当だけどね。バランス自体はいいが、この大会では全体的にマイルドで今ひとつ秀でたところがない、ランクで言っても参加者の中では真ん中よりやや下に位置する凶上位だった。ストレートで落ちたとしても不思議はない。あと極論で言ったものだとは思うが、牽制程度のノリで出せる小技を即死級の威力にしたら、立ち回りをデフォAIのGルガレベル(つまり強クラス)にまで下げたとしてもこのランクに収まるかどうか怪しい。立ち回りは凶の範疇でしかないのにミストファイナーの威力一つで余裕で狂に入り込む金ジョニー辺りを見れば分かりやすい -- 名無しさん (2014-01-13 21 53 12) 立ち回りは凶の範疇なんて贅沢過ぎだろ。左之助くらいの簡易AIにしてください。 -- 名無しさん (2014-01-13 22 01 16) ↑2 小パン即死と書いたのはそれは永久や10割コンボの始動のことを書いたわけで、例えるならグリッツの強アイスブレスやゲージの溜まったマグニートーの地上通常投げなどの永久始動技を指しただけなんだがな。要はこれが決まったらはほぼ勝ち確だがそこまでよく決まるわけではない技を結果10割なので即死と表しただけなんだがな -- 名無しさん (2014-01-14 17 17 29) ↑「小パンが即死級」なのと「小パンから10割できる」じゃ全然違うぞ。当たらなきゃ無意味なのは間違ってないが、威力以外同性能なら前者が圧倒的に壊れ技だし -- 名無しさん (2014-01-14 17 27 22) しかしホントランセレの偏りっぷりがひどい。まだ参加者230以上いるってのに連こ起こるってどーなのよww -- 名無しさん (2014-01-14 21 04 47) まあ基準が基準だからランクの関係で全然活躍出来ないキャラが出るのは残念だな。 -- 名無しさん (2014-01-16 18 52 27) ランクの関係じゃなくて当たりの問題でしょ。たとえ、ランクが上位でも苦手3人引いたら何も出来ずに落ちるだけのこと -- 名無しさん (2014-01-16 22 42 03) この辺の面子をあしらえるような立ち回り能力もってるならエルクゥにだって勝ち越しできちゃうだろうな -- 名無しさん (2014-01-16 22 58 37) エルクゥに勝ち越せても、ワンチャン能力がある凶上位に差し込まれるだけの隙があるならこの大会には出られる -- 名無しさん (2014-01-17 07 24 13) プリキュアトーナメントくっそ懐かしいなww3日に1度更新でこのランセレの引きとか運良すぎだろwww -- 名無しさん (2014-01-23 23 33 24) 春閣下のIwantって強化カラー仕様だと本当に決めやすくなるなー。マブカプの移動起き上がりくらい持ってないと無理だなw -- 名無しさん (2014-01-24 08 47 29) でもあの技はダメージ555固定で、ダウンからなら本当はどんがらの追撃でコンボしとく方が安全に同じかそれ以上のダメージ与えられるんよね -- 名無しさん (2014-01-24 13 46 04) この大会の蜂百合氏AIって、反応速度と反応誤差の欄も-1設定なんだな。流石に0F超反応とかこのランクでやらせたらやばいか。 -- 名無しさん (2014-01-24 23 53 09) AIレベルが高いと-1で超反応だよ -- 名無しさん (2014-01-25 00 25 03) 設定見てみたけど蜂百合氏AIではクラリーチェがなんか自重設定なんだな。なんで雷カナじゃないんだろう -- 名無しさん (2014-01-25 00 32 41) クラリーチェは自重しなければ軽く狂中位いくぞ。雷カナにせずとも強化2にするだけでも狂下位になる -- 名無しさん (2014-01-25 14 30 26) マスギは初戦こそ躓いたけど流石だなぁ・・・Part30までのまとめです。 -- 名無しさん (2014-01-26 22 16 34) ↑↑↑↑それが、ナイアとか反応速度と -- 名無しさん (2014-01-26 23 34 56) ↑ミスった。反応速度と反応誤差、AI9,10で-1にしたのと0にしたのとじゃ結構動き違うのよ -- 名無しさん (2014-01-26 23 38 10) 今回の天地のアレって何だったのか解説出来る人いない?覚醒オフって書いてるし演出かと思ったけど良く分からない -- 名無しさん (2014-01-28 02 58 04) ライフ3/4以下及びボスモード時の4ゲージ即死技。4秒溜めて、溜める途中は5回分のアーマーが付く。演出が覚醒っぽいだけで天地の覚醒(リザ)とは無関係 -- 名無しさん (2014-01-28 05 40 32) とReadmeには書かれてるけど、3/4(75%以下)ってのはどうにも1/4(25%以下)の誤植っぽいw -- 名無しさん (2014-01-28 05 50 21) 3/4と1/4じゃえらい違いだなw 賢者の石だったらLOLが狂下位大会で全敗敗退するか無双するかくらいの違いがある -- 名無しさん (2014-01-28 10 22 09) ↑それ以前にボスモードとはなんだったのかってなるなwww<天地 -- 名無しさん (2014-01-28 16 40 47) ここの記述では「特殊モード」って書かれてる、あれが1だからボスモード。よく見たらこの大会では一撃の体力制限もなくなってるのかな、分かりにくくてすまんぬ -- 名無しさん (2014-01-28 18 10 07) うp主のPCが故障したということなので、part32までの戦績を上げておきます。暇潰しにどうぞ。 -- 名無しさん (2014-02-02 20 54 30) 戦績の人乙。とらと言っていいのか紅煉と言っていいのかがいつの間にか5勝してやがる。このランクで見たことないキャラだったからようわからんがとにかく高火力とブロと回復が強みなのか -- 名無しさん (2014-02-04 05 22 02) 凄まじく早い復帰だったなあ。そしてとらは6勝か -- 名無しさん (2014-02-11 18 37 53) part35までの戦績です。星取り表に最終登場回を追記してみました。386戦連続不出場の空気女王も凄いですが、空気序列2位も376戦連続不出場なんですよね・・・ -- 名無しさん (2014-02-12 22 59 41) ランセレという名の体のいい調整 -- 名無しさん (2014-02-12 23 44 46) いやでも荒らしたいか?台パンReと筐クラの方にもくさい書き込みしたろ -- 名無しさん (2014-02-13 00 03 50) うみねこ勢旗色悪ぃww -- 名無しさん (2014-02-19 05 57 03) part39までの戦績まとめです、よろしければどうぞ。 -- 名無しさん (2014-02-24 22 04 22) \アッカリーン/ -- 名無しさん (2014-03-04 21 09 04) part44までのまとめです。余談ですが、この大会は最短654試合、最長でも953試合で終わるんですよね。 -- 名無しさん (2014-03-11 21 09 01) 変態探偵には頑張ってもらいたいんだがなぁ -- 名無しさん (2014-03-13 04 34 12) ラウンド1つ取ったし最低限の見せ場は作れたんじゃね?化学vs魔術対決になったのもネタ的にいい。 -- 名無しさん (2014-03-13 11 29 21) BGM・・・シキはシキだけどそのシキじゃないよ・・・w -- 名無しさん (2014-03-17 18 26 11) タッグではゲージマックスの絶さんや赤が暴れていたことがあったがほかにゲージマックだと大暴れするもしくはランクが明らかに変わるキャラはいるのか? -- 名無しさん (2014-03-22 18 40 53) タッグではゲージマックスの絶さんや赤が暴れていたことがあったがほかにゲージマックだと大暴れするもしくはランクが明らかに変わるキャラはいるのか? -- 名無しさん (2014-03-22 18 42 24) ↑間違いなく一番やばいのはアリッサだと思われ・・・他はよく知らないけど -- 名無しさん (2014-03-22 19 58 22) ↑×2あとは・・・ベアトとか?この大会のベアトは常時黄金郷準備だからゲジマユキャラと組むと1R目で・・・ -- 名無しさん (2014-03-22 20 04 06) ベアトの黄金教は1回やるとでまた展開する必要があるけど絶やアリッサはゲージあったら簡単に打てるからなぁ。特に絶はゲージあったら容赦なく使ってくる設定だから大体のキャラは詰む -- 名無しさん (2014-03-22 21 48 35) ↑絶は5ゲージ、ベアドは6ゲージが一撃に必要だからただゲジマユキャラと組むだけじゃ一撃使いたい放題にはならない(もちろん他のゲージ技は打ち放題)。アリッサはアルテミスが3ゲージだから大体のゲジマユキャラと組めれば一撃使い放題になる(MAXゲージが3未満のキャラがほぼいないから) -- 名無しさん (2014-03-22 22 21 35) ↑と思ったら相方のゲージ本数関係ないのね。何故か絶さん無常の太刀しないけど・・・どっちにしろ世紀末だがwww -- 名無しさん (2014-03-22 22 38 11) ゲージ数が多い方が先頭になるんだけど( 動画制作者が言うにはベアトは絶対に勝てない、アリッサは一応勝ち目あるとか -- 名無しさん (2014-03-22 23 27 11) アリッサの一撃が絶対的じゃないのはロボソルが証明してたと思う -- 名無しさん (2014-03-23 00 28 22) 別にアリッサは一撃だけが取り柄ってわけじゃないがな。氏によれば赤ちゃんより酷いことになるのは間違いなさそうだが、ゲジマユアリッサ見れるかねえ -- 名無しさん (2014-03-23 08 39 35) part49までのまとめです、ぼちぼち再戦も出始めましたね。 -- 名無しさん (2014-03-26 18 58 49) 東方不敗、最長不敗維持おめでとうございます。某クラッシャー杯に続き、二冠目ですな。 -- 名無しさん (2014-03-27 19 56 48) 個人的にはあかり(不敗)VS東方不敗の戦いが見たかった -- 名無しさん (2014-03-28 18 55 47) 東方不敗がここまで不敗だった大会はほかにあったでしょうか? -- 名無しさん (2014-03-29 21 22 53) うーむ、ナイアさん駄目だったか。残念。 -- 名無しさん (2014-04-08 00 15 28) ナイアはこのランクだとなかなかねえ・・・しかしテスタの毒再現はあれ絶対ラウンド最初にタゲとらないとダメなのかな? -- 名無しさん (2014-04-08 10 40 50) とらがこのランクの大会で長い期間活躍してるのは初めて見るな 紅煉カラーは知ってたけど -- 名無しさん (2014-04-08 12 45 48) 先代巫女がこのランクで勝率勝ち越しているのも始めて見る。本当に負けない東方不敗といい、意外なキャラが勝ってきてるな -- 名無しさん (2014-04-08 19 21 28) タグ荒らしが出てきちゃったよ… -- 名無しさん (2014-04-08 20 22 35) part54までのまとめです、よろしければどうぞ。 -- 名無しさん (2014-04-11 00 42 51) 最近、タッグ戦のランセレ荒ぶってるねぇ~ -- 名無しさん (2014-04-13 17 34 25) この大会タッグ戦になるとなにからしの奇跡が起こる傾向がある。あと母娘対決は実現されなかったが別パートに分けてタッグ組まなくてもいいのにぃ。 -- 名無しさん (2014-04-22 18 21 59) アナブラ脱落か。まぁ、母親の方も程なく後を追うだろ。てか最近各種大会でアナブラ脱落しまくってんな。時期被り過ぎw -- 名無しさん (2014-04-26 22 04 19) part60までのまとめです、おまけに確率をまとめてみました。 -- 名無しさん (2014-04-28 22 01 49) まとめの人お疲れ様です しかしtop3はlife3以上かこいつらをどう倒すかだな -- 名無しさん (2014-04-28 23 14 11) エリカやるなぁ・・・なんで2敗してたんだかww -- 名無しさん (2014-04-29 14 04 32) こっちのヨシュアはあんまり活躍しなかったなあ。アクセサリでのCP自動上昇分、筐体の設定より強かったはずなんだが、やっぱ巡り合わせって大事だな。まあどちらかといえば筐体の方が実力以上に勝ってたんだけども。 -- 名無しさん (2014-05-07 22 09 33) 赤は狂だからね、旧師匠は凶最上位だからね、負けても仕方ないよね。 -- 名無しさん (2014-05-10 19 50 16) ここのメンツって確かに狂っぽいキャラはいるけど、調整上いても入り口程度だろうしそこまで凶上位~最上位前後と差があるとは思わないんだよね。よっぽどの相性じゃなけりゃ負けても仕方ないとは思えん・・・ネタで軽く言ってたんならすまんぬ -- 名無しさん (2014-05-10 22 21 37) まあ、俺の拳が(略)って言ってるしドモンに負けたと思えば原作と一緒だし問題ねえなw -- 名無しさん (2014-05-10 22 36 58) 天地は正直ランクあってないんじゃないかと思うんだけど、そんなことないかな? -- 名無しさん (2014-05-11 04 17 55) あーそういえば赤俺のこの手が~みたいなこと言ってたな・・・だから原作通り師匠はドモンに負けたと思えばいいのかな?w -- 名無しさん (2014-05-11 05 51 47) 天地が優勝することはないよ あきらかランク違いに見えても今は再生数伸ばすために豚共を喜ばしてるだけさ 最後7人くらいまでには残すだろうけどね -- 名無しさん (2014-05-11 08 44 38) ↑つまり天地にはなんとしてでも優勝して欲しいって意味ですねわかります -- 名無しさん (2014-05-11 09 16 40) 天地はまぁ上限付近ではあるけど一応このランクでも大丈夫なはず -- 名無しさん (2014-05-11 10 42 07) 性能はともかく、戦果としてはそんなところだろうね>一応このランク 天地自身が10割を控える&無敵頻度ほどほどに抑えてるから、ワンチャン型は勿論立ち回り型にもある程度の勝ち目を与えるし、即死技にしても条件としてはカムイとかの方が緩いくらい。持っている武器が多く、かつそれらが軒並み高水準で揃ってる辺りは煉クンに近いかね。誰も詰ませず、誰にも詰まされず、なおかつ性能・火力の水準の高さで優位を取りに行く。勝ちやすいタイプだわな -- 名無しさん (2014-05-11 12 52 58) 優勝候補残り5人って誰だろ、煉クン・天地・マスギ辺りは想像つくけど・・・ -- 名無しさん (2014-05-11 13 18 59) ↑ガッツは? -- 名無しさん (2014-05-11 13 27 51) シルバーサムライもなかなか強いよ、師匠を倒した赤に勝っているんだから。 -- ムカイ (2014-05-11 13 46 54) 確かにシルバーサムライは強いね べリアルもなかなかに強い -- 名無しさん (2014-05-11 14 19 54) やはり母親の方も程なく後を追ったか・・・・。まぁ、アルはぶっちゃけ単にランセレに選ばれなかったから今まで生き残ってただけで、選ばれてたら全敗即落ちでもおかしくないLVではあるからな・・・娘より長生きしたのが奇跡ってレベル。とまれ、アル乙。 -- 名無しさん (2014-05-11 15 01 52) ↑×5 慨世辺りはもはや普通に狂下位の粋な気がする。誰も詰ませず、誰にも詰まされずどころか、持ち前の固さと自動回復で多くのコンボキャラ、低火力キャラを詰ませ、自身は弾きからお手軽に8~10割でほぼ詰むことがない。PC内で出場キャラと戦わせても全然負けないもんだから、なんとなくLOVE MAX!!!!!仕様の本気神依と戦わせたら勝ちやがったときはマジで焦った。 -- 名無しさん (2014-05-11 17 29 07) HP999999のキャラとdef999999のキャラで検証したけど、やっぱりアルのアレは即死技だったわ。とするととらの瀕死回復か何かがやばかったのかな? -- 名無しさん (2014-05-11 17 49 31) 同時期にランキングに上がり始めた大会でこの大会だけはまだまだ先が長いね、キャラ多いわー -- 名無しさん (2014-05-11 19 12 11) この手の大会でよく人修羅は生き残れてるもんよ……。優勝とまでは行かず、ギリギリまで粘って欲しい -- 名無しさん (2014-05-11 20 06 58) この大会と同じ設定のとらを人操作で倒してみた。永久でぶっ殺そうとしたんだけど死に際に抜けられて、普通の技でしょっぱく倒した。死にそうになったら1回だけステ抜けする仕様ではないかな? -- 名無しさん (2014-05-11 20 08 56) LOVE MAX!!!!!仕様の神依は頻繁に更新されてて今なら1Pでも12P慨世といい勝負する。 -- 名無しさん (2014-05-11 23 52 42) あの神依は空キャン切り返しから5割り余裕でしたとかいう性能だから… -- 名無しさん (2014-05-12 00 06 27) 人修羅も幾度のAI更新によってめっちゃ強くなったからねー強化カラーで狂大会ではちょくちょく見たけど1pで凶上位大会は初見だが、納得の強さって感じ -- 名無しさん (2014-05-12 11 55 04) part65までのまとめです、よろしければどうぞ。 -- 名無しさん (2014-05-13 20 00 47) 今回のパートはキャラ叩き多かったな キャラ叩いてるやつの目の前でndk?ndk?て煽ってやりたい -- 名無しさん (2014-05-14 20 22 06) ↑争いは同じレベルの者同士でしか発生しない! -- 名無しさん (2014-05-14 21 35 35) このケンはさすがにエルクゥに勝ち越せるのではないだろうか・・・ -- 名無しさん (2014-05-15 04 44 09) 同一ランク帯での戦果判断でエルクゥ未満だから、エルクゥ自体には勝ち越していてもおかしくはないねぇ -- 名無しさん (2014-05-15 05 19 53) 今更だけど、この大会のキャラ選考方法かなり大変だな。選考落ちしたであろうキャラも考えれば、少なくとも250体近いキャラ達を総当りさせたわけだろ? -- 名無しさん (2014-05-16 02 32 21) 白いメイリンの優勝もないな無双でなおかつ豚に持て囃されてるようなのはまず優勝させんだろ はぁとは別大会で優勝したからあっさり落としづらくなったんだろう -- 名無しさん (2014-05-17 08 52 40) 毎度朝っぱらから必死すぎてさすがに草生える。優勝者は一人なんだから○○の優勝はないとか大概当たるわな -- 名無しさん (2014-05-17 10 01 24) ↑2 優勝したキャラはどっちかってーと活躍させずらくなるわ自分ならw -- 名無しさん (2014-05-17 11 26 38) 攻撃差し込む余裕もないくらい一方的にボコられない限り3ゲージなんて溜まらないから(AIがゲージ温存しない方針なので)、あの3ゲージデッドリーがホイホイ撃てるような状況って、大抵相手が理不尽な事してるんよね。長いコンボ組んで1~2チャンスで持っていこうとしたり、攻撃中アーマー付いてるのに攻撃が一発もクリーンヒットしないほど食らう気がなかったり。普通にターンの取り合いしたら、デッドリーなんてまず出てこない。普通に殴り合えば、白龍側はどう足掻いても3チャンス以上必要になるから、ターン譲り合って損はないしね。いうなれば、理不尽キャラ対策の理不尽兵器だわな。尤もこの大会、相手にターン与える気がないキャラが勝ち残っていくから、中盤~終盤になるほどデッドリーが猛威振るうけどね -- 名無しさん (2014-05-17 13 45 49) givepowerというのがあってだな… -- 名無しさん (2014-05-17 14 01 16) あのメカヒスイ随分とどん底から盛り上げたな…ガッツ舞とか大物食いもやってのけたし、初戦の負けっぷりから想像できなかったわw -- 名無しさん (2014-05-17 16 12 36) AI下げてるからむらっけがあるけど性能自体は台パンで通用するレベル>メカヒスイ あと地味に最新版じゃないんだよね。最新版だと謎ビームが威力低下と隙追加の調整食らったり概ね弱体化してる。 -- 名無しさん (2014-05-17 20 00 19) プリンセスジェイドの事ならAIは12/12って書いてるけどホルン氏AIは1~5までが特定のモードで、10~12でそれらを組み合わせたランダムモードらしい。でもここには最新版で廃止されたと思われる設定項目もあるから旧バージョンであってるかな -- 名無しさん (2014-05-17 20 59 03) シルバーサムライをだれか止めろよ…。こいつタッグでしか負けてないのかよ…。 -- 名無しさん (2014-05-19 20 41 54) ↑それよりも10勝以上してる奴らの方が問題だと思うの(自己中) -- 名無しさん (2014-05-19 21 06 29) 不敗「そうじゃな」 -- 名無しさん (2014-05-19 21 28 52) 銀侍はゲージ頼りな面が強いから、単発大火力技持つキャラにはゲージたまる前に封殺される恐れがあるんだよね。今大会での天敵として挙げるならはぁとや煉クン、天地とか。正直小龍にも負けると思ったけど、1戦目でゲージ稼げた&3戦目でデッドリー使わせなかったのが勝因かね。 -- 名無しさん (2014-05-19 21 41 15) なんか小龍やけに叩かれてるけど、今大会ではAtk60調整だからむしろあのデッドリーないと弱すぎるくらいなんだがなぁ。てか3ゲージ即死技持つラスモーメンやアセリアが叩かれず小龍が叩かれてるのはなぜだ・・・ -- 名無しさん (2014-05-20 02 12 02) そのデッドリーがあるからだろw ぶっちゃけ不満はそこだけだろうし。まあこの手の大会で早めに勝利数稼いだキャラはどうしても強すぎじゃね?ってコメは出てきちゃうから仕方ない -- 名無しさん (2014-05-20 02 15 30) 最近この大会同じ面子ばっか戦ってる印象がw まだ結構キャラ残ってると -- 名無しさん (2014-05-20 03 06 03) 小龍の強さってデッドリーより、アーマーと同属性以下の攻撃を一方的に潰す3rdみたいなシステムだろ?、アーマーで特殊な当身判定振り回してるようなもんだ -- 名無しさん (2014-05-20 05 39 50) ↑ 両方だな。二つ揃って初めてこの水準。判定とアーマーだけではどうやっても火力で互角以上が取れず、デッドリーだけでは通常の立ち回りが至らなさ過ぎて、恐らくゲージ自動増加をつけたとしてもデッドリーの準備が整うまでに1R持つかどうか怪しい。そして整ったからといって差し込む手段がなく、勿論外すと他に武器が無いことになるので終わる。アーマーでこの水準の立ち回りを得て、デッドリーで火力の不足を補っている状態だ -- 名無しさん (2014-05-20 06 59 19) ↑×3 最近ではなくこの人の大会は前からそうだな。上位勢同士では拮抗していても上位勢VS下位勢では相性でほとんど覆せないほどの実力差が露骨に出る。だからいつも空気勢が少し不憫。 -- 名無しさん (2014-05-20 07 48 28) ATK60調整だからと言うけど、そこまで下げないと大会に出れない強さを意味するわけだからちょっとそこはツッコミどころがおかしい -- 名無しさん (2014-05-20 08 06 45) 逆に「デッドリーがあるから」ATK60調整と言ったほうが正しいだろうね。性能としてそれを持っていないキャラだったら、多分ATK100~80くらいで出ていただろう -- 名無しさん (2014-05-20 08 48 32) ごめんねぇ、強くてさぁ! -- 名無しさん (2014-05-20 21 13 14) つまりATK調整よりも技を封印したほうがよかったってことになるのか -- 名無しさん (2014-05-20 21 16 31) ATK無調整で技を封印したほうが確実に安定感が出る。現在のシャオロンの立ち回り+ノーゲージ2チャンス安定の火力になるから。ATK下げて一発逆転の一撃技を残す今大会の調整の方が大物を食らえるが戦績は安定しなくなる -- 名無しさん (2014-05-20 21 26 29) 分かりやすく言うと、エルクゥと戦って勝てる可能性が高いのは今大会の調整だが、エルクゥにより近い戦果を叩き出せる(ありていに言うと、多く勝てる)のは一撃なしATK無調整の方。だから、現在の設定の方が今大会の趣旨に向いている -- 名無しさん (2014-05-20 21 34 34) 小龍より戦績良いのいる上に今回の負けで崖っぷちになったのにここまで話題になるとはなwそれだけあのデッドリーの印象が強いんだろうか -- 名無しさん (2014-05-20 23 28 54) 露出が少ないからだろう。煉クンなんかはもう色んな大会に出て上限クラスにぶっ壊れてるのが広く知れ渡っているからな。銀侍あたりも凶最上位メインの大会では相当なイカレっぷりなんだが、注目度イマイチだなぁ。凶上位以上の大会でもつい最近優勝したところなんだが -- 名無しさん (2014-05-20 23 58 25) iwakick氏銀侍って大凶者とかにも出てたし、知名度も実力もそれなりに知られてるとは思う。ただイントロとかのネタ成分が強いからその印象で覚えられてるというか -- 名無しさん (2014-05-21 00 39 07) ↑3 単純に東方ガワで中身別キャラだからだと思うわ アセリアもラスモーメンもレン君も自前の性能だし -- 名無しさん (2014-05-21 01 09 18) ↑↑シッパイサムラーイが呼び名として定着しちゃってんもんなw そういやサムライ最近目立ったAIの更新とか無さげだったのに、同調整の割に大凶者よりも高ランクの大会で活躍しまくってるなーと思ったらあの大会開催中のキャラ更新しなかったんだったな -- 名無しさん (2014-05-21 01 14 21) けどまぁ上にも出てるデッドリー封印してATK無調整で2チャンス安定だった場合でもその火力の高さで恐らく叩かれてただろうな、小龍出てくるようになったの最近だしまだ知れ渡ってないせいもありそうだ -- 名無しさん (2014-05-21 02 59 34) 久々に見たけどとらとかまだ残ってんのかw -- 名無しさん (2014-05-21 19 22 01) 師匠が引きこもってるうちにとうとう銀侍が単独首位に躍り出たか。コロッサスとしてはほぼ上位互換と当たってしまったな。強みは殆ど同じだが、アーマーに対する処理能力が雲泥の差だった。 先代巫女もここ数年で一番調子いいな。最高カラー以外でシングルスでアレが6勝以上したのなんて何年ぶりだ? -- 名無しさん (2014-05-23 03 40 11) キャラも随分減ったなー。崖っぷちも多いし敗退ラッシュだな -- 名無しさん (2014-05-23 11 59 22) 応援していたゴジータが落ちてもう応援キャラが宇宙意思と悟空しかいない -- 名無しさん (2014-05-23 20 09 51) ↑どんまい -- 名無しさん (2014-05-23 20 39 55) 東方不敗は急に勝てなくなったな。 -- 名無しさん (2014-05-25 18 10 45) まだ2敗だ。慌てるような時間じゃない -- 名無しさん (2014-05-25 19 02 34) ↑2 神依「・・・」。こっちはキャラに得のない(?)戦績の積み方しちゃったな。連勝中は初黒星への期待で相手のが注目浴び安いし、負け始めたと思ったら良いとこ無くそのまま脱落と。師匠は持ちネタもあってか逆だったようだがw -- 名無しさん (2014-05-25 19 23 44) ↑3 二連敗ぐらい普通でしょ、かむかむ先輩なんか5連勝の後に4連敗だぞ -- 名無しさん (2014-05-26 03 58 36) どうやって4連敗もしたんだっけ。2コンボでKOに達する火力、設置飛び道具ハメによる10割、3ゲージでいつでも撃てる即死当身、通常キャラの二倍の固さ、1Rに1度使える食らい抜け。攻防においてコレだけ揃っていれば、狂の入り口付近の大会では上限もいいところなんだが。エンハンスが溜まりきっていなければ煉クンともタメを張るし、安定感が高い分ここではムラっ気の多い天地よりも上位だ -- 名無しさん (2014-05-26 07 43 37) 防御は1.5倍に調整されてる。火力もゲージバンバン使って3コンは必要で、そのせいか大会中はタッグで1回しか即死当身を使っていない。それ程でもないからこうなってる訳だと思う -- 名無しさん (2014-05-26 12 19 06) 防御が2倍のままだったら狂下位門番級とうp主が言っていたね。あとこの大会設定の神依は即死当身をアルカナフォース持続中にしか使用できないよ。一度でも使ったほうが驚き -- 名無しさん (2014-05-26 19 33 09) その低確率の一回を、よりによってタッグ戦の、しかも勝ち確みたいな状況で使われて逆転負けしたヘイFとリーゼは相当に運が悪かったな。リーゼはそれで脱落し、ヘイ -- 名無しさん (2014-05-26 20 08 26) ミス:ヘイFはその後も0勝だったからどの道先はなかったんだが -- 名無しさん (2014-05-26 20 09 33) 五連勝した時はおお!って感じだったから残念だ。まあ勝ち越せてるから十分活躍した方ではあるだろう -- 名無しさん (2014-05-26 22 55 44) アリッサのサテライトキャノン(仮)って自分自身にもリターンがあったのか。 -- 名無しさん (2014-05-28 20 55 02) ↑リスクな。リターンない技は死に技って言うんだよ -- 名無しさん (2014-05-28 21 12 10) 12勝もしてたから気付かなかったけど小龍リーチやったんか。勝ち数ばっか気にしてたらアカンな -- 名無しさん (2014-05-28 22 22 22) タッグ戦も残り2~3回といったところでしょうか。part70までのまとめです。 -- 名無しさん (2014-05-29 00 04 14) タッグわろたわwww アセルス見たのはこの大会が初めてだが見てて気持ちいいなあ -- 名無しさん (2014-05-29 03 39 21) ↑3 5敗してたからな(うち三回がタッグによる敗北) 18勝は実質優勝者だから、ボーナスは12勝で打ち止め。どんなに勝ったキャラでも全員6敗で落ちる -- 名無しさん (2014-05-29 03 41 34) アセルスととらって製作者同じ? -- 名無しさん (2014-05-30 22 48 42) そうだよ、どっちもcabocha氏のキャラ -- 名無しさん (2014-05-31 00 51 46) うしおととら、サガフロの他にドラクエⅣ、あとは洞窟物語のキャラも作ってるね。とらはmugenではわりと古参で活躍してるな -- 名無しさん (2014-05-31 13 41 24) やばいやばい言われてる煉クンも何気に敗退リーチか。銀侍やもまだボーナスチャンスあるとはいえ、現状猶予1敗分しかないからランセレの気分次第では危ない。まだまだ荒れそうだな。 -- 名無しさん (2014-06-01 03 25 24) 1ランク以上頭抜けたキャラでも即死技や10割ダメージ等による事故死はあるからな。煉クンの場合、10割の心配はないが。18勝するまでに即死持ちに6回事故れば終わりと考えれば確率としてはまぁそこそこ。他より遥かに落ちにくいのは確かだが -- 名無しさん (2014-06-01 07 43 46) 今回サムネ悟空で思い出したけどちぃたま氏AI消しちゃったってガチ? -- 名無しさん (2014-06-01 10 43 46) ワンドラ見に行ったけどなくなってたね。ちょっと前に本体最新版に対応してないAIいくつか消すってツイートしてたから、その時に消されたのかも。 -- 名無しさん (2014-06-01 12 09 07) うーむ天地も飛影も落ちちゃったか……しかしがっつととらは絵になるなあ -- 名無しさん (2014-06-04 00 28 01) セリカこの大会で初めて見たが応援してたぜ、乙 -- 名無しさん (2014-06-04 03 01 45) 脱落者が増えてきたせいか、コメントも酷いものが多くなってきたな… -- 名無しさん (2014-06-04 03 04 32) 大凶者やゲジマユみたいなのを見てきたから、この再生数でこの程度ならさほど思うところもなくなってきた。感覚が麻痺しているな -- 名無しさん (2014-06-04 07 11 42) 台パン杯のおかげで視聴者のモラルがゲジマユ時代に逆戻りしたかのよう。本当に素晴らしい大会でした -- 名無しさん (2014-06-04 15 47 22) 悪いのは大会じゃないだろ 大凶者然り筐体然り -- 名無しさん (2014-06-04 17 02 22) 狂下位狂中位の時はもうちょっとマシだったと思うんだが…思い過ごしか?さすがにあのランクまでいくと荒れにくいのだろうか -- 名無しさん (2014-06-04 17 58 44) と、いうか再生数が全然違うじゃん。 こっちは総合でランキング入りしてるくらいだよ -- 名無しさん (2014-06-04 18 01 30) 紅煉やクーガーなんかはこのランクじゃ見ないから頑張ってほしいなあ、いや、今の時点でも充分だが -- 名無しさん (2014-06-04 20 43 17) そういや、本格的なコントロール系の狂が跋扈する狂中位以降で荒れてる大会って滅多に見ないな。視聴者もある程度キャラを理解して見ている人の割合が多いし、それゆえにガツンと伸びにくいから(ランキング動画だけ見てる一見さんじゃ何やってるのかが理解できないランク) -- 名無しさん (2014-06-04 20 49 11) ランキング入りして見る人が増えればその分アレなのも増えるってだけだな -- 名無しさん (2014-06-05 20 42 42) 原作格ゲー出身でかつ強化カラーなしってもうサムライだけじゃねーかw -- 名無しさん (2014-06-05 20 55 47) ランキング入りした事によって増加する分の再生数を測れば判るが、ランキング動画の視聴者の半分以上は「普段mugen見てない層」だからな。見る専でもなんでも、多少なりともキャラの性能や設定を理解してみている視聴者なんて多めに見積もって全体の三割前後ってとこだろう。何万人と集まる動画に対して数千人程度しか識者がいないことになるな。こうやってwikiで調べに来てる奴や実際にキャラを持っているなんて、その三割前後の識者のさらに半分以下だろう。理屈なんか理解しないで大火力ゲーを見てスカッとしたいだけの奴が過半数を占めてるような状況でマナーもなにもあったものか -- 名無しさん (2014-06-05 21 12 31) 勇次郎回だった。やっぱり師匠ははぁとには勝てんのか…。 -- 名無しさん (2014-06-06 18 31 34) アセルスこの大会で知ったけどめっちゃかっこよかったわ 他にもこのランクで見ないキャラ多いから嬉しい -- 名無しさん (2014-06-06 19 13 38) 流石に終盤なだけあって熱い戦いばかりだな -- 名無しさん (2014-06-06 19 42 35) ↑3 逆に考えるんだ、はぁとにさえあたらなければ優勝の可能性もあると。 -- 名無しさん (2014-06-06 23 18 19) part73までのまとめです、よろしければどうぞ。次のまとめは大会終了後の予定です。 -- 名無しさん (2014-06-06 23 26 09) 残り人数大体一割、終盤だねえ。悟空もまさかボーナスゲットまで盛り返すとは -- 名無しさん (2014-06-07 05 32 10) 1Part平均6人脱落でEDも含めてあと4Partってところだろう。ここからはボーナスもそう得られないしな -- 名無しさん (2014-06-07 08 38 24) 女キャラの残り数あと3人 -- 名無しさん (2014-06-09 18 31 58) 人修羅応援してたけど、こんなに強いとは思ってなかったなあ。いけるところまでいってほしい -- 名無しさん (2014-06-10 00 06 10) この大会でドゥーマムゥ初めて見たけど、カッコイイし強いしでいいね。 -- 名無しさん (2014-06-10 01 41 34) ドーマムゥは強~狂の幅広いランクで戦えるからすごい良いキャラだと思う。ちなみにさらに上のカラーになると教授みたいに自動でリベレーションとストークフレアが飛んできて12Pになると常時Xファクターになるんだっけ -- 名無しさん (2014-06-10 02 22 08) ドーマムゥ回だったな。ゴクウもアレ6連勝かヤバイな。ぶっちゃけ即死加味してもいいとこ中堅ってやつだから7勝前後すれば良い方だと思ってたんだが、やっぱ即死の力偉大だわ。理論値以上の実戦値を叩き出す -- 名無しさん (2014-06-10 03 10 11) 応援キャラが続々と落ちていくぜ・・・残りも後わずかか -- 名無しさん (2014-06-10 03 45 30) とらが慨世に勝てるとは…… -- 名無しさん (2014-06-10 04 18 15) 人修羅と長飛丸がここまで残ってくれただけでも嬉しいわ このランクであんま見ないメンツ残ってるな -- 名無しさん (2014-06-10 04 20 39) 当初は絶対今年の秋まで長引くかと思ったけど、ここ数Partでえらい母数減って、まさかのキャラが残ったな。ドマムと人修羅がどこまでいけるか期待 -- 名無しさん (2014-06-10 12 21 35) 人修羅意外意外って皆言うけどそんな弱くないぞ。どんなに強くても0勝落ちはあり得るから順当って表現は正しくないだろうが、少なくとも参加者の平均でおさまるキャラではない。ランクとしてはしっかり適正だけどね -- 名無しさん (2014-06-10 13 59 49) これまでの実績によるイメージじゃないかね。先代巫女もこの大会では平均より確実に上だが、台パン前後のレベルの大会では0~2勝での脱落が定番化していて、すっかり勝てないイメージが定着している(実際このランクだとあまり勝ってない大会が多いんだが) 人修羅も、各大会で正直微妙な戦果を残す事実と、その今一つな実績から来る弱者イメージが強いんだと思う。恋ドラなんかもそうだろう? ランクでは適正と言われつつ、ろくな戦果を上げないことが多いから・・・ -- 名無しさん (2014-06-10 14 37 38) 作品補正でもイメージついちゃいがちだね。例えば、EFZやKOF、月華、(最近はそうでもないが)ニトロワあたりはどの大会でも上位行ってるイメージあるから、その作品出身ってだけで強そうって思ってしまいがち。 -- 名無しさん (2014-06-10 18 49 00) 人修羅は攻めてる間は強いっていうキャラの典型だから、うまく型にはめれば爆発力はあるね。ただこういうタイプは結果にムラがでるから -- 名無しさん (2014-06-10 19 21 14) ↑2 EFZというよりはrakurai氏キャラだがなw rakurai氏以外のEFZだと凶者にて優勝したみしまこくらいか。さらに遡れば、昔強~凶クラスで作品別が流行った頃に作品単位で毎回のように表彰台に上っていたが。KOFは単純に数押し(東方よりも出場人数が多いくらい)で、単体での実力自体はピンキリだ。月華はマスターやBスタばかりが出場するので各凶~狂大会で軒並み上位の実力者として参戦することになる。当然勝ち越す大会が増えるわな。イメージというのは多くの大会における実際の結果に基づくものだから、結果がイメージを裏切ることはあってもイメージは結果を裏切ったものにはならない -- 名無しさん (2014-06-10 23 06 27) イメージを作ったのはhanma氏の長森だと思うの・・ まぁそれはともかくこの大会は月華3強(守矢・鷲塚・かがみん)やんもぅさん、輝夜などのこのランク定番の暴れん坊が出場してないから普段活躍してないキャラにとってはチャンスやね。 誰が優勝してもおかしくはない -- 名無しさん (2014-06-11 09 18 20) とら(紅煉カラー)も弱いとか意外とか言われ続けてきたがそうでもないと思うんだがな -- 名無しさん (2014-06-11 21 34 05) 別カラー、通常設定などで下のランクで出番の多いキャラや特に目立った戦績無しの出番は少ないが元ネタ的に有名なキャラはよく意外がられる印象。これまた印象に過ぎないがw あとキャラ団体や製作者別の傾向ならまだしも作品などで区切って強い弱いは流石に先入観すぎるかと。 -- 名無しさん (2014-06-12 00 17 30) うしとら勢はだいたい強付近が主戦場だしな。 -- 名無しさん (2014-06-12 20 16 28) 師匠、なんか一気に負けたな…悲しいな。 -- 名無しさん (2014-06-12 20 23 33) クーガーと人修羅回って感じだったなあ -- 名無しさん (2014-06-12 20 41 39) 銀色の足スペシャルをGガンキャラに放つ絵は感無量だった -- 名無しさん (2014-06-12 21 00 39) 先代ここまでよく頑張ったが無念。近年まれに見る活躍で応援している側としては嬉しかったぜ -- 名無しさん (2014-06-12 21 11 47) 先代巫女見事だったね。豪快でかっこよかったよ -- 名無しさん (2014-06-12 21 21 11) 食いしばりは神スキルとは言うが、これなかったら早い段階で煉クンや神奈に負けて人修羅落とされてたろうし、やっぱり神スキルだよな -- 名無しさん (2014-06-12 22 11 42) ワンチャンキャラなら2回、ツーチャンキャラなら3回コンボ入れないといけないから確実な強みになってるね 当たり前だけど -- 名無しさん (2014-06-12 22 35 25) 人修羅の食い縛りはただ喰らい抜けで生き残るだけじゃなくて、食い縛ったあとは全ゲージ技の必要ゲージが減るからな。並の相手ならワープからのノーゲージ(本来1ゲージ)技だけで勝てる。まあこのランクだと普通にスカされ小パンで死ぬなんてザラだけどね -- 名無しさん (2014-06-12 22 58 17) 終盤の追い込みpartだけあって白熱してるなぁ、どれも名勝負だわ。確率論はよく分からんけど、アレだけ出まくってたレン君やロボソルが空気化してるのは、ランセレの収束と見ていいのかね。 -- 名無しさん (2014-06-12 23 26 12) あと12人か。残りパートはおそらく2かね。もうここまで来たら誰が優勝してもおかしくないな。 -- 名無しさん (2014-06-13 00 23 16) さらば師匠。先代巫女も良くもまあ頑張ったもんだ -- 名無しさん (2014-06-13 00 29 13) 煉くんやガッツは18勝まで届くかな? しかし、他の動画でそこまで活躍してないキャラ(俺の勝手な印象込)が結構残っててくれて嬉しいわ -- 名無しさん (2014-06-13 00 45 59) 13勝とは大勝したものだなぁ、先代。13勝以上いってるのは先代含めて現時点でもたった5人。戦績判断ならトップ10の末席くらいには入るだろう。敢闘賞だ -- 名無しさん (2014-06-13 03 39 37) ↑2確かに珍しめの顔ぶれが最終メンツに混じってる気はする。とらとかここ以外だとだいたいあっさり落ちて終わるだし -- 名無しさん (2014-06-13 05 50 31) ここみても分かる通り先代巫女は典型的な信者が原因で嫌われてるタイプだな、自覚がないならそれでもいいけど自粛しないとここまで臭いコメントが目立つと動画作ってる側は最後まで勝ち残らせたくないだろうね、あと一つの大会で一キャラはマイナー枠で残してる意図のキャラは存在するよ、それが原因でファンが増えればいいし動画作ってる奴はそれで「俺が人気キャラにしてやったんぜ」と一種の自己顕示欲を満たせる、win-winの関係だな。 -- 名無しさん (2014-06-13 06 40 44) ↑2でもとらって(ランク全然違うし大分昔だが)視聴者それなりに多かった某タッグ大会優勝してるから目立ってないって印象はあまりないなあ。 -- 名無しさん (2014-06-13 07 15 04) ドマム応援してるからここまで残ってくれただけでも嬉しいわ。 あんま他で活躍してた印象ないし。 -- 名無しさん (2014-06-13 11 29 15) 誰を貶めてるわけでもなく、素直に応援キャラの活躍を喜ぶだけのコメント郡を見てキャラ嫌いになるなら、それはハンパない捻くれ者だなw 「キャラ愛してるコメントこんなに付いてるくっせー」って、完全に考えてる奴の思考に非があるタイプだぞ -- 名無しさん (2014-06-13 11 34 03) 応援してたキャラにお疲れコメや励ましコメしたら臭いとか言われちゃうんじゃ、どうしようもないな。いやまあ動画に変なのいたし全否定はしないけどさ。 -- 名無しさん (2014-06-13 11 39 39) 先代もクーガーもとんだとばっちりだな -- 名無しさん (2014-06-14 00 54 50) 残ってるメンツの強みとかはそれぞれ何だろうな -- 名無しさん (2014-06-14 00 59 55) つーか先代にあたるだけで不幸だよね、勝っても負けても両者を貶し合うコメントが飛び交うんだから、もっと平和に見たいから早々に退場してもらったほうが視聴者も動画主も幸せ -- 名無しさん (2014-06-14 02 02 52) 何言ってんだか……それはそれとして、途中まではついてなかった「兄貴は10割しない」みたいな変なコメが急に大量につけられてて、それに対してまた大量の「10割するじゃねーかおいクソキャラ」みたいなコメが付けられだしたのが露骨過ぎてひどい -- 名無しさん (2014-06-14 03 33 47) なぜかこの大会のランクじゃ『10割はない』って認識で見てたやつぼちぼちいたからな。残りの面子のほぼ全員が10割可能だってのに。 -- 名無しさん (2014-06-14 03 58 04) エンハ5煉クンVS銀侍マキシマムレベル 今大会最高ランク同士の戦いを地味に期待しちゃってる自分がいる -- 名無しさん (2014-06-14 04 02 16) まあ兄貴は普通なら10割りしない、ならあってるんだけど火力上げ調整してることはもう忘れられてるのだろう -- 名無しさん (2014-06-14 07 20 01) たぶんクーガーが生き残ったのが癪な連中が自分で10割しないとか※して自分で叩くように煽ってんだな 「おら 10割したぞ叩けよ」とか意味不明なこと言ってるし -- 名無しさん (2014-06-14 12 22 08) 落ち着けよ(笑) -- 名無しさん (2014-06-14 15 16 40) さすがに人気大会のしかも終盤となると香ばしいコメだらけになりますな。勝っても負けても応援キャラおよび相手キャラを称えるくらいの余裕はないものかね。 -- 名無しさん (2014-06-14 15 21 18) まあ無理矢理深く考えてみれば「○○はよく頑張ってる」=「○○と当たるやつは大して頑張らなくても勝って当たり前」みたいになるのかね。話の流れにあるから例に挙げて申し訳ないが、先代も下限ではなく中堅程度(AI込み、性能だけで見れば上位)あるからネガキャンしてるようなコメはどうかしてると思うが、それにしたって応援=臭い信者は極論すぎると思うぜ -- 名無しさん (2014-06-14 16 03 10) ただまあ、○○は性能低いのに~とか言い出すやつは、信者かアンチに関わらず(また先代やクーガーに限らず)一定層いるからな。それが目に付くってのもわからんではないんだが、人気の大会だと無知コメが溢れるのは必然。自分がキャラ性能把握してるなら尚更余裕をもって対応したいもんだ -- 名無しさん (2014-06-14 16 09 44) MUGENは哲学だってはっきりわかんだね -- 名無しさん (2014-06-14 17 56 03) まあNGが一番なんだろうな それはそれとして残存メンツだとロボソルやドマムあたりが強いが、悟空もいけそうだな。とらなんかも回復・ブロが生きる相手とうまく当たればそこそこやれそうだがどうか -- 名無しさん (2014-06-14 18 46 34) 人修羅、いまだに本体更新されてんだな。制作動画で追記されてたわ・・・ただこの動画ではもう見れないだろうが -- 名無しさん (2014-06-15 01 17 00) 動画内じゃ人修羅は常時魔人化されてるからピンと来ないけど、あの技はそもそも魔人化前の必殺技の強化技で、魔人化前と魔人化後でモーションを総じて変えてるって言う手の込みようだからな……。次の更新で通常技も変えてみるかなとかも言ってたし、凄い人だよ -- 名無しさん (2014-06-15 01 37 09) この大会終わったらMUGEN氷河期が来そう。 -- 名無しさん (2014-06-15 18 31 13) 氷河期とまではいかや味?、が、ここや筐体並みに伸びる大会が出てくるのはちょいと先になるかもな。いま新人さんで大会開いてる人もいるし、そっちも応援していこうぜ。 -- 名無しさん (2014-06-15 18 49 31) いよいよ次決勝かな。なんとなくだけど最後はドマムVSレン君あたりになりそうな気がするけど、もうだれが残っても驚けないね。 -- 名無しさん (2014-06-15 18 56 54) うしとら勢の活躍はこのランクじゃ普段見れないので嬉しいわ 赤や人修羅にも頑張ってほしい -- 名無しさん (2014-06-15 19 30 42) とら、強いのは知ってたけど運もよかった。アセリアと赤に打ち勝つとはね。ロボソルにはあっさり負けてたが -- 名無しさん (2014-06-15 22 19 39) 氷河期ってか最近やたらランキング上がる大会が増えてただけな気がする。食いしばり系がかなり仕事しまくってるね -- 名無しさん (2014-06-15 22 23 02) やっぱり食いしばりは神スキルやな 煉クンはあれか、速攻に弱いタイプ? とにかくエンハされる前につぶしにいけばそれなりの性能あれば勝てる感 それをAIが判断出来ないからある意味AI殺しとも言えるのかもしれんが -- 名無しさん (2014-06-15 23 06 18) 銀侍惜しかったな~。超必中無敵じゃなくてアーマーなのを晩餐で狩られちゃったのが敗因かな。ともかく乙。 -- 名無しさん (2014-06-15 23 42 55) 8~9月にyameteoke氏の並盛トーナメントあるし、ガラバート氏もこの大会終わったらほぼ同時期に大規模の凶中位大会やるらしいし、ちょっとの間落ち着く程度だろうさ。もちろん、その間に別の人の大会が延びないとも限らないしな。 -- 名無しさん (2014-06-15 23 48 23) e -- 名無しさん (2014-06-16 00 28 45) すまんミスった、yameteoke氏トナメ開くのか、そういやガラバート氏もTwitterで何やら準備してたっけ。この大会もいよいよ終わりか。超火力、一撃、制圧力、食いしばりetc、己の強みをどれだけ発揮できるか。決勝を目前にしてますます面白くなってきた。 -- 名無しさん (2014-06-16 00 40 04) ↑5 エンハ3の状態でも中堅以上はあるから簡単にとはいかないが、まぁエンハンス積む前なら真っ当な参加者だからね(一回で上限スレスレ、二回で完全にランク違いだが) 銀侍はゲージを使って自分から上限以上までランクを上げれるが、ラウンドの持越しは出来ない。フランBはドクロのラウンド持ち越しをできるが、自分から強制的にドクロを溜める方法を持っていない意味で、ランクを上げる条件が三人中最も厳しい。ラウンドを持ち越せて、なおかつ自分からランクを上げれる煉クンは、この両名の長所のみを抽出した形だ -- 名無しさん (2014-06-16 05 06 27) ただまあ、エンハ最優先なAIではないから(と言っても決して頻度は低くないが)、総合的に見ればやはりトップクラスで落ち着くんだよ。最初からエンハ5とかならともかく、この調整で出禁になるようなキャラではない。上限凶最上位まで、と定められているわけでもあるまいに。 -- 名無しさん (2014-06-16 14 51 01) 大会規定には収まってるとは言え、マジで上限スレスレで危うい調整だけどね。場違いやら調整ミスとは言わないが、もう少し下げれなかったものかとは思う。あと一回り落としても十分上位陣として通用するからさ。「20戦以上やらせて安定して勝率70%以上をキープし続ける」というのは割とシャレになってない戦果だぜ。単純に確率で考えると4戦中3戦は勝つ計算なので、「3勝につき1敗猶予されるルールだった場合、順当に行けば永久に落ちない」と言えばどのくらい驚異的かは反論の余地もないところだろう -- 名無しさん (2014-06-16 16 00 21) そりゃ、もう少し下げれたキャラも上げれたキャラもいるだろうさ。中堅、上限、下限が存在する以上はさ。動画でも言われてるが前々のジェネLと似たようなパターンだわな。自爆の可能性を考えれば上限ギリ、未エンハの状態を考えれば上限ギリ。Lは決勝までもつれ込んだが、今回はどうなるかね。勝ちまくってたキャラが順当に優勝、って結末もたまにはいいと思うけど、ここまで来てるキャラに優勝が意外ってキャラはいないし誰でも歓迎だわ -- 名無しさん (2014-06-16 16 33 06) ↑2 「3n+1勝ごとにボーナス」だからこその調整だったんだろう。この人数なら多少の漏れは仕方ないとは思う -- 名無しさん (2014-06-16 19 08 44) 残りの七人だと赤は厳しいかな、でもロボソルに勝ってるしなあ。悟空やとらは煉クン相手もきつそう -- 名無しさん (2014-06-16 20 29 20) そういえば煉クンは元キャラのページに紹介書かれてないんだな -- 名無しさん (2014-06-16 22 48 40) 東方不敗のwikiが更新されてる! -- 名無しさん (2014-06-16 23 05 39) ↑3 「3n+1勝ごとにボーナス」は調整面で本当に良いルールだよな。「三勝ごとにボーナス」の場合、勝率75%以上のキャラは理論上脱落しなくなるから大会基準如何に問わず出した時点で調整ミスだが、このルールならどんなに勝率が高いキャラでも脱落するようにできる。これなら大会の上限に収まってさえいれば一応問題はない。「特定勝利数以上でボーナス打ち止め」も極端すぎるし、本当に良い落としどころだと思う -- 名無しさん (2014-06-17 07 11 59) とらは回復+一撃耐えとブロからの高火力でやりようによっちゃ目はあるんじゃないか?防御面がお粗末すぎる気もするが -- 名無しさん (2014-06-17 12 25 23) ドマムは牽制が効くか&Xファクター有効活用できるかが鍵だな。Xファクターなけりゃ最大火力は(最終面子の中では)ちょっと低い方だし、無敵が長い相手だと牽制フレイムカーペットのコンボ中断が効かないから厳しい -- 名無しさん (2014-06-17 18 33 48) ガワキャラだからしょうがないけどドーマムゥのページってないのね -- 名無しさん (2014-06-17 20 13 05) ↑3 回復もLIFE1残し(昔のSUMOUが備えていた「土俵際」)もブロッキングも全部防御関連じゃないかw お粗末なのは防御じゃなくて攻撃面だろう。防御面は食らい抜けがないことがネックな程度で実はかなり恵まれた方だが、攻撃面は今大会の平均値くらいしかないからな(残ったキャラの半数以上が最高レベルの火力保持者ゆえ。ぶっちゃけ台パンクラス) -- 名無しさん (2014-06-17 20 57 19) 派手な演出の雷撃投げがあんまり減らないしな、とら。あと(残存の中で)火力ないって以上に攻撃が空振りやすかったり多用する爪の払い攻撃が反確だったりも厳しいと思う。 -- 名無しさん (2014-06-17 21 06 52) ↑2 実は攻撃面優秀なキャラよりも防御面が優秀なキャラの方が成績良かったりする。なんやかんやで残ってる奴らは防御面のおいても優秀なもの持ってるのが多いな -- 名無しさん (2014-06-17 21 19 27) いや、両面だろう。防御一辺倒よりは攻撃一辺倒の方がこのランクなら戦果を残しやすい。最終近くまで残った防御型は全員、大会平均以上の攻撃能力を備えたキャラだ。いざとなったら割と簡単に火力を出せる防御型だからそりゃ総合力も上がって強い。防御(拒否)能力上位だが、攻撃能力下位レベルの連中は大半が中盤までで落ちていったよ。因みに、煉クンやロボソルは攻撃能力最上位かつ防御能力平均以上ってタイプだな -- 名無しさん (2014-06-17 21 27 07) とらはアイスマン戦とかもよく見ると1残る特性生かして勝ってるけどやっぱあれがでかかったのかねえ。まあそれだけじゃとてもここまで残れないだろうから上で言う通り総合力の高いタイプなんだろうけど。 -- 名無しさん (2014-06-17 21 39 22) maa -- 名無しさん (2014-06-19 00 09 07) ミスった、まあ7人の中で残ってて一番意外がられてるキャラだとは思うわ>とら 強さ面がってわけじゃないが -- 名無しさん (2014-06-19 00 10 44) あのカラーのとらは本気でAIで動かそうとすればオリコンで10割とか、地上喰らいなら強化された電撃で永久とか出来たりするし。今言う意味はないけどポテンシャルは高いよ -- 名無しさん (2014-06-19 00 38 34) やっぱり最終回は色々用意大変なんだろうな。 仕方ないのは分かってるんだけど、待ち遠しいw -- 名無しさん (2014-06-20 00 49 56) ↑何事もなければ明日18時にうpだってさ -- 名無しさん (2014-06-20 16 30 07) 悟空かドマムルガと予想 -- 名無しさん (2014-06-20 17 52 54) 俺はやっぱりロボソルかな。相性戦や攻防において一番安定していて、なおかつ上限キャラの一人。ランセレが平等だった場合、確率的には相当優勝の公算が高いだろう -- 名無しさん (2014-06-21 06 38 27) とら、人修羅に頑張ってほしいが -- 名無しさん (2014-06-21 07 17 50) 今回の生き残りは、優勝イメージがないヒールキャラも無駄に大暴れしてるキャラもネタキャラもいないから誰が来てもおかしくないね。個人的にはあまり他大会の活躍を見ないロボソルか人修羅あたりに頑張ってほしいところだな。 -- 名無しさん (2014-06-21 10 02 17) 見返すとドマムや人修羅やとらが最初の方の出番の時にこりゃ無理臭いとか書かれてて吹くw -- 名無しさん (2014-06-21 16 44 34) 完走おつかれさまでした。楽しい大会だった -- 名無しさん (2014-06-21 18 31 16) あっさり落ちた正義が優勝候補で、1勝もできず落ちたクラリーチェが上位勢だったりしたのか。何が起きるかわからんなあ -- 名無しさん (2014-06-21 18 54 08) こうなったか…色々と思うところはあるけど、良い大会だった。お疲れ様 -- 名無しさん (2014-06-21 19 23 40) 意外性ありの楽しい大会だった。感想お疲れさまでした。 -- 名無しさん (2014-06-21 19 25 17) 完走乙。面白い大会だったぜ~ -- 名無しさん (2014-06-21 19 28 20) なんというか防御性能の差が出たな -- 名無しさん (2014-06-21 20 41 11) とらの活躍を見れて感無量だった。人修羅おめでとう -- 名無しさん (2014-06-21 21 14 26) 人修羅の食いしばりが輝いてたな。 -- 名無しさん (2014-06-21 21 40 04) あっという間の8ヶ月でしたね・・・完走ありがとうございました。大会まとめです、よろしければどうぞ。http //www1.axfc.net/u/3263493/mugen -- 名無しさん (2014-06-21 22 00 46) タグが荒ぶってんなー。 ネタバレ内容タグを消してる人は分かるけど、つけてる人は何であそこまで必死なんだろうか。 -- 名無しさん (2014-06-21 22 26 36) ↑タグはつけるより消す方が大変だから荒らし対策だと 人修羅がくるとはなー 感想乙! -- 名無しさん (2014-06-21 22 38 39) まとめの人も乙でした。毎回お世話になりました -- 名無しさん (2014-06-21 23 46 35) ネタも名勝負もたくさん見られて大満足の大会だった。完走お疲れ様でした!次大会も楽しみにしてます。 -- 名無しさん (2014-06-21 23 53 24) どんなに強くても、引きが悪いとあっさり負ける。各キャラクターの戦績みると、やっぱりそう思うなぁ -- 名無しさん (2014-06-22 01 33 36) gu氏パチュリーみたいに凶上位前半のキャラでも2勝出来てたりするしな(本領以上を引き出せるタッグに選ばれたのが大きいが) 聡子みたいに成す術なく0勝だった凶上位前半もいるけど。あれもタッグで火力出せるキャラとセットで選ばれてたら違ったかな -- 名無しさん (2014-06-22 03 04 10) 完走おつかれ様でしたー まとめられていた方も8ヶ月間ありがとうございました!! -- 名無しさん (2014-06-22 09 18 15) 上位のキャラも大体タッグ戦で勝ち負け半々くらいもらってるな。とらとアセリアはタッグシングル両方で戦ってたのか -- 名無しさん (2014-06-22 11 31 54) 狂大会だとあまり良いとこ無い人修羅だったからこの結果は嬉しい -- 名無しさん (2014-06-22 13 40 51) ↑×4聡子ってトラップサトコの事? -- 名無しさん (2014-06-23 17 24 22) このランクで13勝もする長飛丸が拝めるのはエルクゥ未満だけ! -- 名無しさん (2014-06-23 21 00 56) ↑2 トラップサトコの事。ラムダがストライカーの、立ち回りは平均値以上あったが火力が大会水準を大きく下回っていたあのキャラ。gu氏パチュリーと同じで、あと1,5倍ほどATKがあればドゥマムに近い戦力を持てたであろうその人 -- 名無しさん (2014-06-23 23 27 41) 途中まですっ飛ばして最後まで見たがダルクが1勝も出来んとは...今大会のメルブラ勢は運が悪いのう... -- 名無しさん (2014-06-23 23 37 54) 逆にランセレ運が良かったのって誰だろう。 対戦相手が相性の良い相手だったり、タッグ戦で相方が活躍したりとか。 -- 名無しさん (2014-06-23 23 46 48) タッグで凶悪という点ではオロチグスタフあたりも道連れ即死や多彩な無敵全画面と派手な性能してたが、そのタッグで2敗してるんだよな。まあ相手が相手だったけど。中位大会上位陣の弱体調整で続投組がいまひとつ振るわなかったな -- 名無しさん (2014-06-24 00 45 29) ゴクウは間違いなく運が良かった。総合力で多分凶最上位に届いてない。瀕死即死による実戦値ともろもろの幸運であそこまで上り詰めたな。上で言ったgu氏パチュリー辺りも2勝だが、あの程度の地力でこの面子にそれだけ出来れば間違いなく運はいい方。小龍はシングルでの勝負運をかなり持っていたが、タッグだけで三敗もしていたりそもそも上位陣でもないのに中盤までで選ばれすぎてボーナス打ち止めになったりと、逆にそれ以外が不運すぎた -- 名無しさん (2014-06-24 13 20 55) 主はガッツに驚いてたな。悟空ととらも残存メンツの中じゃランクは低かったらしいし頑張ったね -- 名無しさん (2014-06-25 21 07 04) スペドラ戦でとても最後まで残れそうにないとか言われてたとらがベスト7入りか -- 名無しさん (2014-07-05 12 23 35) 師匠のページにここでの活躍を書いてもいいんじゃない?全体パートの8割をずっと不敗を通しているわけだし -- 名無しさん (2017-01-08 01 11 46) 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4414.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「根元から見ると圧巻だなぁ……」 ラ・ロシェールの『港』である巨大な世界樹の枯れ木を見上げ、耕一は呆然と呟いた。 その丈は数百メートルにも届こうかという大樹。既に枯れて葉はなく、太い枝だけが『桟橋』として残されている。その枝々には、まるで花か木の実のようにいくつもの船がくっついていた。 枯れていても朽ちないのは、この大樹全てに『固定化』の魔法が掛けられているからという。 「チャーターした船は中腹ほどにある『マリー・ガラント号』だ。行こう」 根元には、洞窟よろしくいくつもの穴が空いている。 中に入ると、大樹はまるまる中身がくり抜かれていて、遥か上方へと続く階段の向こうに、『桟橋』たる枝への出口などが垣間見えた。 超高層ビルをまるまる吹き抜けにしたような光景に、耕一はルイズ達の後ろを歩きつつ、真上を向いて口をあんぐりと開けていた。 ―――これ、階段で昇るのか。いや俺は大丈夫だけどさ。普通の人とか、無理だろ。 耕一の心配をよそに、ワルドに抱きとめられたルイズは、ワルドの『フライ』の魔法によって階段を無視して飛んでいく。 「い、いいわよ。階段で昇るから」 「あの使い魔君ならともかく、君では昇りきる頃にはへとへとになっているよ」 などという会話が聞こえてきて、おいおい俺でも疲れるんだぞ、とぼやいたら、数百リーグ走って息も切れねぇ奴が何言ってやがんだ、とデルフリンガーにツッコまれた。いい相棒である。いや、この場合、相方、と言うべきか。 目的の『桟橋』は、言葉通り、大樹の中腹ほどにあった。枝からまさに木の実のように船が宙吊りにされていて、タラップで降りるような構造になっている。 ギシギシと枝がたわみ、折れないのだろうか、とちょっと心配になった。 「どうも子爵様。お待ちしておりましたよ」 「ああ。早速出発してくれ」 「へえ。お急ぎと言う事なんで、既に準備は整えさせてありやす。おいてめえら! 出港だ! 錨を降ろせぇ!」 「アイアイ・サー!」 一体いくらの追加料金を渡されたのか、急な依頼に応対した初老の船長の顔は終始笑顔であった。 『錨を降ろせ』とは耕一には聞き慣れない言葉だったが、この場合の『錨』とは船と桟橋とを繋いでいる縄であるらしい。 船員達は、先端に重りのついているそれを一斉に解きに掛かり、解き終わると、がくん、と一段下がるような感覚の後、船はさーっと空を滑り出した。 「おお、すげー!」 飛行機にもろくに乗ったことのない耕一は、結構感動の目で船の縁から顔を出していた。 「向こうへは、約半日ほどだったね」 「へえ。今からなら、夕方にはスカボローの港に到着しまさ」 「と言う事だ。スカボローからニューカッスルまでは馬で一日ほど。昨日と同じ強行軍でいけば夜半には到着するだろう。今のうちに休んでおくといい」 ワルドの言葉に従って、あまり睡眠の足りなかったらしいルイズは早々に船室へと入っていく。 ワルドもその後を追い、甲板にいるのは耕一だけとなった。 「相棒は、休まなくていいのかい」 「半日もあるんなら、少しぐらいいいさ。昨日も早く寝たしな」 「そうかい。ま、なかなかの絶景だからな」 地上の大樹は、もう小さくなりかけている。船はぐんぐんと高度を増しているようだった。 「しかし、ルイズの話だともう少し時間が掛かるような事を言ってたけど、結構早く着くんだな」 「娘っ子、前に家族で旅行に来た記憶で話をしたらしいぜ。港も、スカボローじゃなくてロサイスって言ってたしな。観光と強行軍を一緒にしちゃいけねえよな」 「あらら。って、なんでデルフがそんな事知ってるんだ?」 「一昨日と昨日、娘っ子が寝る前に呟いてた」 一刻を争う密使としてはまったく笑い事ではなかったが、異邦人根性の抜けない二人は、わはは、と大口を開けて笑った。 § 「あれが、アルビオン……」 耕一は、ラ・ロシェールの『港』を見た時以上の驚きを込めて、それを見上げた。 ゲームに出てきた、天空に浮かぶ城を思い出した。雲の大地に乗った城。同じように、下半分を雲に包まれた巨大すぎる岩石の塊。空に浮かぶそびえ立つ山脈。乗っている船が豆粒に思えるような、幅も高さも何百キロとある岩塊。 それが、浮遊大陸アルビオンだった。 「こりゃあ、とんでもないなあ……」 仮眠から起きて甲板に出ると、あまりにファンタジックな光景が目の前に広がっていて、思わず足を止めてしまったのだった。 「驚いているようだね、ミスタ。アルビオンは初めてかい?」 既に甲板にいたワルドが、微笑みながら近寄ってくる。傍にいたルイズも、その後ろに付いてきていた。 「ええ。ハルケギニアじゃないところから召喚されてきたんで、こんなのがある事すら知りませんでしたよ」 「ほう……それは興味深い。惜しいな。もっと早く言ってくれれば、詳しい話が聞けたというのに」 「……ワルド?」 ワルドは珍しく好青年の態度を崩し、どこか研究者のような深い目の光を湛えて、本気で悔しがっているようだった。 「まだ到着までには時間があるでしょう? 話ぐらいは出来ますよ」 「いや……どうやら、そんな暇はなさそうでね」 「え?」 ワルドの言葉に、耕一とルイズが視線の方向を見ると、黒い粒のようなものが空に浮かんでいた。 それは、見る間に粒から大きさを増していく。 「……船?」 「右舷上方の雲中より、船が一隻接近してきます!」 耕一が呟くと、見張り台の船員が声を張り上げた。 船長が何事かを指示し、船員の一人がぱたぱたと手旗信号を送り始める。 「は、反応ありません! あの船は旗を掲げていないそうです!」 「は、旗がない? 空賊船か!? 逃げろ、取り舵いっぱい!」 「空賊ですって!?」 マリー・ガラント号がようやく離れようと慌て始めた頃には、黒船は既に向こうの甲板に乗る人影が見えるぐらいにまで距離を縮め、並走していた。 その人影は数十を下らず、全員黒い服装にバンダナを巻き、弓やら銃やらで武装している。接舷したら今にも飛び掛ってきそうに、気勢を荒げていた。 「海だから海賊、空だから空賊ってわけか……」 「この状況でまだ余裕だね相棒ってうひゃあ、大砲撃ってきたあ!」 デルフリンガーの緊張感の少ない悲鳴から刹那、どごん! と遠くから響く花火のような重音が響き、放たれた砲弾がマリー・ガラント号の鼻先を掠めていった。 甲板に繋がれていたワルドのグリフォンが、ぎゃあぎゃあと騒ぎ始める。 「くっ、反撃は?」 「商船だ。ろくな武装はなかろう」 耕一の呟きに、隣にいたワルドが冷静そのものの声色で答える。事実、マリー・ガラント号には側面据付の艦砲などは無く、甲板に古めかしい車輪つきの砲台―――石火矢と言った方が適切かもしれない―――が3基ほど置かれているだけであった。 側面にズラリと20ほどの砲を並べている黒船とは、とても勝負にならなそうだ。 「に、逃げ切れるの? ど、どんどん追いついてくるんだけど!」 「相手の船は専用の砲台がある軍事用だ。足もあちらの方が明らかに早いな」 「何とかする方法は? 魔法とか」 「遺憾ではあるが、僕の風を全力でこの船のスピードに当てても、あの船を振り切る事は出来まい。撃退しようにも、あまり強行に抵抗すれば、船ごと撃沈される怖れもある」 「風のスクウェアのあなたでも、無理なの?」 「ああ。商船というのは、荷物を多く積めるように設計されている分、速度に優れてはいない。対して向こうの船は機動性を重視したつくりのようだ。それに……ほら、向こうにもメイジがいる」 視線の先を見ると、暴れていたグリフォンの周囲に青白い霧のようなものが発生していた。こてん、とグリフォンが首を落とし、寝息を立て始める。 「トライアングル・スペル、"スリーピング・クラウド"だ。いくら僕がスクウェアでも、相手にもトライアングルがいたら機体の性能は埋めきれない。ま、空賊は商船を撃墜はしないよ。船を壊してしまったら積荷が手に入らないからね」 冗談だか本気だか判断のつきかねるワルドの言葉にひきつった笑みを返すと、船長の弱々しい声色の指示に従って船員達が帆を裏返し、船の速度が下がっていく。 がくん、と船が接舷の衝撃に揺れた。 § 「船ごと全部買った。料金はてめえらの命だ」 真っ黒なちぢれ毛の頭髪に赤いバンダナを巻き、無精ひげに覆われた顔に片目だけ黒い眼帯をつけた男が、マリー・ガラント号の船長から帽子をひょいと奪い取って言う。 幅広のシミターをひたひたと船長の頬に貼り付けているそいつが、空賊の頭であるらしかった。 ―――黒ひげ危機一髪。 あまりにあまりなその風貌に、耕一は緊急事態に緊迫しながらも、日本人の8割が連想するであろう名前を思い浮かべていた。 「あん? 貴族の客なんか乗せてんのか。貨物船なのに珍しいな。へへ、こいつはカモネギだ」 黒ひげが、ワルドとルイズを見やってニヤニヤと近付いてくる。 耕一は近くに寄ったそれを見て……どこか不思議そうに眉を顰めた。 「おいおめえら! 丁重にお貴族様のお杖をお持ちしてやんな! 従者の兄ちゃんのご立派そうな剣も忘れずにな!」 「へい! おかしら!」 「くっ、は、離しなさいっ!」 取り付く空賊達に、ルイズが身をよじらせる。 「ルイズ、抵抗すれば船の人々が危ない。ここは大人しく従おう」 「ワルド……っく、わかったわ」 ワルドの言葉に、歯噛みしながら杖を渡すルイズ。 「てめーら! 剣はもっと丁寧に運びやがれ!」 「うわ、剣が喋った!?」 「へえ、インテリジェンスソードか。さすが貴族様の従者、珍しい品をお持ちだ。おら、何してやがる! お貴族様をお部屋へお連れしなきゃ失礼だろうが! 身代金が貰えなくなるぞ!」 「へい! おかしら!」 「くっ……」 デルフリンガーは杖と一緒にどこかに運ばれていき、3人は両脇を空賊達に挟まれ、空賊の船へと連れていかれる。 耕一はされるがままにしながら、じっと空賊の頭目を見つめていた。 § 連れていかれた先は船倉だった。 空間自体は狭くないが、何かの樽だのずだ袋だの砲弾だのが種々雑多に積まれていて、お世辞にも快適な空間とは言えなかった。 唯一の扉がばたんと閉められ、鍵がかけられた。 「くっ……こんなところでモタモタしてる場合じゃないのに……」 ルイズは立ったまま俯き、身を震わせている。 「落ち着くんだ、ルイズ。空の上では僕達の方が不利だ」 「でも……」 ワルドはその肩を叩いて、耳元に口を寄せ、扉の外で見張っている看守に聞こえないよう、穏やかに語りかけた。 「焦っても仕方ない。行動を起こすなら、船が奴等のアジトに着いた時だ。こちらには、ミスタという心強い使い魔がいるんだからね」 「……そう、ね」 杖がないメイジは平民と変わらないが、剣を取り上げられても耕一の力はそのままだ。 まだ切り札はある。八方塞りじゃない。 そう思い直し、ルイズは一つ深呼吸をすると、手近な樽に腰を下ろした。 「というわけだ、ミスタ。今は大人しくしているしかないようだな」 「ですね……」 耕一も、やる方なく床に座り込んだ。 ワルドは、積まれた荷物を興味深そうに眺め始める。 「……む」 しばらく荷物を検分していたワルドは、目を見開いてしゃがみこみ、ぶつぶつと呟いた後……耕一のところに近寄ってきた。 「そうだ、ちょうどいい。ミスタが住んでいたところの話というのを聞かせてくれないかい?」 「俺の、ですか?」 「ああ。歴史や文化には個人的に興味があってね。ハルケギニアの外の世界の話というのは是非聞きたいんだ。……あと、一人の戦士としては、ミスタの能力にも、ね」 そう言って浮かべた微笑みは、ぞっとするほど深いものだった。 そう、まるでそれは、あの当時、夢に出てきていたエルクゥのような―――。 「―――まあ、ぼーっとしてるのもアレですしね。いいですよ。たぶん、期待とは違うと思いますけど……」 「新鮮な驚きこそ知識を得る醍醐味、望むところって奴さ。そう聞けばますます聞きたくなるね」 「そうですか……じゃあ、どこから話そうか―――」 そんな感想を飲み込んで、耕一は1ヶ月前まで住んでいた日本の事を頭に浮かべ始める。 話し始める二人を見やって、呑気なものよね、と半分呆れながら同時に、あれが自分の実力に自信を持っている者の余裕なのだろうか、とルイズは知らず、唇を噛んでいた。 § 「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ。アルビオン王国へようこそ、大使殿。さて、御用の向きをうかがおうか」 黒ひげ船長がバンダナと眼帯とカツラと付け髭を取り去った姿である金髪碧眼の美青年が、恭しく頭を下げた。 ルイズは呆然として口を開け、ワルドと耕一はどこか予想通りだという様子で空賊の頭―――ウェールズ王子を見つめていた。 「おや、殿方達にはあまり驚いてもらえなかったようだね。結構、自信があった変装だったんだが」 「なんというか……あまりに海賊っぽすぎて、コスプレみたいで逆に怪しかったというか」 「船倉の荷物に、王立空軍御用達の火薬や砲弾があっては、本気で誤魔化す気もなかったでしょう、王子」 「はは、ディテールに凝りすぎたか。そちらもよく見つけられた。厳重にカモフラージュはしておいたはずなんだがね。さすがは大使の任を授けられた方々だ」 耕一とワルドの感想を、はははと笑い飛ばすウェールズ。さすが船乗りと言うべきなのか、見た目とは違い、結構豪放な性格であるらしい。 ルイズは、開いた口が塞がらない、という様子でそれを見つめていたが、やっとという風情で声を絞り出した。 「ほ、本当に、ウェールズ王子、なのですか?」 「ご婦人は逆にまだ信じられぬらしい。ああ、本当だよ。いや、大使殿には真に失礼を致した」 「なぜ、空賊に扮したりなどと……」 「なに、今や趨勢を決め、勝ち馬に乗ろうとする各所の援助に事欠かぬ金持ちの反乱軍には、次々と物資が運び込まれる。さて敵の補給を断つは戦の基本だが、堂々と王軍の旗を掲げては、この『イーグル』号一機だけの王立空軍など、数十倍ある反乱軍の艦に囲まれるだけ」 「だから、混乱に乗じて私腹を肥やそうとする空賊を装って、商船やら輜重隊やらを狙っていた、というわけですか」 「ま、そういう事さ」 軍事的な話題には疎いルイズは、打てば響くようなウェールズとワルドの話に首をひねるばかりだった。 「何度も試すような真似をしてすまなかった。なにせ、あんなにも正直に我々に味方する勢力がいるとは、とても信じられなかったのだよ」 「……お恥ずかしい限りですわ」 「頭を上げてくれ、レディ。僕はそういう貴族の方が好きさ。今や裏方の我々としては裏仕事を否定するつもりもないが、敵と死と裏切りを前にしても引かなかったそのまっすぐな誇りは、とても好ましいものだと思うよ」 ま、密使としてはどうかと思うがね、と笑って付け加えたウェールズに、ルイズは、羞恥やら喜びやら恐縮やら……色々な表情の混じった複雑な表情を浮かべた。 「それで大使殿は、亡国の王子に何の御用かな?」 「は。トリステイン王国は、アンリエッタ姫殿下より、密書を言付かって参りました」 ワルドがさっと膝をついて頭を垂れた。ルイズと耕一も慌ててそれに倣う。 「ふむ。姫殿下とな。君たちの名を伺おう」 「申し遅れました。私は、トリステイン王国魔法衛士、グリフォン隊隊長、ワルド。子爵の位を授けられております」 そして、その長い腕を、ルイズと耕一に向かって広げる。 「こちらが姫殿下より大使の任を仰せつかった、ラ・ヴァリエール公爵嬢。そして、その使い魔の青年、ミスタ・カシワギにございます」 ウェールズは、零れるような笑みを浮かべた。 「ほう! 人の使い魔とな! なるほど、君達のような者があと十人ばかり我が親衛隊にいれば、このような惨めな今日を迎える事もなかったであろうになあ。して、その密書とやらは?」 「こ、ここに」 ルイズが慌てて、胸のポケットから手紙を取り出す。 しかし、ウェールズの前まで進み出たところで、逡巡したように足を止めた。 「あ、あの……」 「どうかしたのかね?」 「その、失礼ですが、本当に皇太子さま?」 ウェールズは、一瞬キョトンとした後、豪快に笑った。 「ははは。まあ、さっきまでの様子を見れば無理もない。よろしい、証拠をお見せしよう」 ウェールズは自らの薬指に光る大きな宝石の着いた指輪を外すと、ルイズの手を取り、同じデザインである『水のルビー』の指輪に自分の指輪を近づけた。 「わっ?」 途端に光り出した二つの宝石に、ルイズが驚いた声を上げる。 共鳴するように、それらは虹色の光を放ち始めた。 「これは、我がアルビオン王国に伝わる『風のルビー』だ。ミス・ヴァリエールが嵌めているこれは、アンリエッタが嵌めていた『水のルビー』。そうだね?」 ウェールズの言葉に頷くルイズ。 そうしているうちに、虹色の光は宝石と宝石を繋ぎ、小さな虹そのものを作り出した。 「水と風は、虹を作る。王家の間に掛かる虹の橋さ」 「た、大変失礼をば致しました」 ルイズは恐縮した様子で一礼すると、手紙をウェールズに差し出した。 手紙を受け取ったウェールズは、表面の宛名書きを見て、愛しげにその手紙を撫で付けた。 耕一の顔が強張る。 ―――この人も、こんな顔しやがって。 一見して幸福そうなウェールズの顔に、耕一は別のものを見出していた。 人なる身では届かぬ高みの崖に咲いている一輪の花を、崖の下から静かに見上げるような……穏やかで、清らかな諦めに満ちた、優しく見守るような……そんな感情だった。 ウェールズはその花押に恭しく口付け、慎重に封を開いて、真剣な顔で手紙の文字を追い始めた。 「……姫は結婚するのか。あの……愛らしいアンリエッタが。私の可愛い……従妹は」 ウェールズが言いよどみ、飲み込んだその先の言葉を―――耕一には、正確に予想する事が出来た。 ワルドとルイズは、無言で頭を下げる。 「あいわかった。私が姫より賜ったあの手紙を返して欲しいという事だね。何より大切な姫からの手紙だが、姫の望みは私の望みだ。そのようにしよう」 ウェールズの言葉に、ルイズの顔が、安堵したように輝く。 「しかしながら、今、手元には無い。ニューカッスルの城に置いてあるんだ。姫の手紙を、下賎な空賊船に置いておく訳にはいかぬのでね」 何事もないように微笑む金髪の美青年に、耕一はまるで自分の事のように、奥歯を噛み締めていた。 「多少面倒だが、我らが最後の砦までご足労願いたい。なに、航海中の安全は保障しよう。アルビオン王家テューダー朝、歴史上最後に迎えた大使に何かあったとなれば、我が王立空軍は歴史に一生の汚点を残すだろうからね」 自らの破滅を示唆しながら、ウェールズの笑顔には、一点の曇りも無かった。 それがまた、耕一の焦燥を煽るのだった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5093.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ ニューカッスル城の決戦は、数時間の戦いとも言えぬ戦いの後、王党派の勝利で幕を閉じた。 まさに、始祖ブリミルのお導きとしか言えない、思いもかけずもたらされた勝利に、王党派軍の貴族達は狂喜の歌を歌いながらニューカッスルに凱旋したのだった。 「すると、ヴァリエール嬢は彼女らに連れられていったというのだね?」 「はい。同じ学院の制服を着ていましたし、正直、今以上の治療は、ここでは無理でしたもので……」 「いや、いいよ。このままここに置いておくよりは安全だろうからね。ご苦労だった。水メイジの皆には、ゆっくり休んでくれるよう伝えてくれ」 「は、はいっ。失礼しますっ」 負傷したルイズの世話係につけておいた水のラインメイジの女性の報告を聞いて、ウェールズは静かに胸を撫で下ろした。 先の吶喊に失敗した場合、非戦闘員を乗せて脱出するマリー・ガラント号に同乗させる予定だった。 これ以上ない勝利を収めた今、とりあえず脱出船を出す必要はなくなったが、まだ内乱が終わったわけではない。彼自身の心情としては、ルイズ一人だけでも乗せて送り返したいところだったが……状況がそれを許さなかった。 王党派唯一の艦船だったイーグル号を焼き討ち船にしてしまったので、マリー・ガラント号を手放すわけにはいかないのだ。 女性メイジの報告は、言い方は悪いが―――渡りに船、というところだった。 ちなみに、マリー・ガラント号とその船員は、王党派に雇われる形になっていた。首都の王城、ハヴィランド宮殿が陥落する際に持ち出した財宝は、硫黄の代金を補って余りあった。 「さて、頭を失った彼らがどう出るか……」 「人形が影武者でなければよいのですがなぁ」 「祝宴中に不吉な事を言わないでくれよ、パリー」 出陣前の最後の晩餐であったパーティの用意は、勝利を祝う宴へと看板を替え、盛大に実施されていた。 勝利の熱狂に酒精が振る舞われる中、伝令の兵士が息を急ききってその場に飛び込んでくる。 「ほ、報告致します! レコン・キスタ軍旗艦『レキシントン』号、サー・ヘンリ・ポーウッド艦長より入電! 『我ら『レキシントン』以下、レコン・キスタ艦隊全艦艇、王党派に降伏の意を示す』『レキシントン』号は砲門を閉じ、白旗を掲げています!」 「しゅ、首都ロンディニウムよりの風竜便!? 『我ら裏切りの事実無し。陛下に変わらぬ忠誠を』!?」 「シティオブサウスゴータからの報告!」 「こちらはロサイスからです!」 そして、勝利に沸くニューカッスル城に次々ともたらされる報告は……2年に渡るアルビオン内乱の終結を意味していた。 「それらの報告、間違いないのだね?」 「はっ! ロンディニウムに置かれていたレコン・キスタ首脳部は高官がすべて原因不明で気絶し機能を喪失。シティオブサウスゴータ、ヤーマス、ロサイス、スカボロー、ハリッジ、ハートルプール等、各主要都市も同じ状況のようで、次々と恭順の意を示してきています」 祝宴から一転、緊急の軍議が開かれる。舞い込む報告の山に、居並ぶ貴族達は微妙な表情をしていた。 反乱軍総司令官オリヴァー=クロムウェル討たれるの報が島中を駆け巡ると同時に、各都市、各艦に待機していた司令官達がばたばたと倒れたというのだ。 「……パリー。偽りの白旗である可能性は?」 「低いでしょうな。負けた場合に仕込んでおいた、と考えられなくもないですが……此度の戦いにすらそんな場合を想定しておくような策謀を持つ軍師がレコン・キスタにいるのならば、自分らはとっくの昔に始祖の元に召されておるか、叛徒どもを蹴散らしておる事でしょう」 「違いない」 そしてロンディニウムに使者を送れば、報告が事実であったのみならず、さらに異常な事が次々と発覚する。 その気絶した高官達全てが、内乱の蜂起時からのメンバーや、ここ一番という戦いで貴族派に寝返った将であり……そして、目覚めた時にはそれらの事を覚えておらず、ある一定の時からの記憶がないと言うのだ。 それは例外なく、彼らがクロムウェルと対面した時からであった。 蜂起時のメンバーである一人の領主などは、自らの記憶から2年が経っていると聞いて冗談を言うなと笑い飛ばし、その後に成長した娘の姿を見て驚愕の余りもう一度気を失ったという。 何らかの精神操作の術で、この反乱は『起こされた』のだ。 「……そういうカラクリか。ガリア王ジョゼフ、なんと卑劣な……!」 「アルビオン騎士の精強さ、教育してやる必要がありそうですな」 「ああ!」 クロムウェルのスキルニル、その最後の言葉を聞いていたウェールズはそう結論付け、それらの証言を全て信用し、咎めをなしにするという英断を下した。 それにより、アルビオンの内乱は速やかに収まっていったのだった。 § ガリア王国とトリステイン王国の国境にその水を湛えるラグドリアン湖の畔には、二つの家が存在する。 一つはトリステイン側、先代までラグドリアン湖に住む水の精霊と王家との交渉役を任されていたモンモランシ家がある。失態を犯した今はその役から外され、湖畔部だけは別の家の土地となってしまっているが、国替えとまでは至らなかった。 そしてガリア側は、ガリア王家の直轄領となっていた。畔から少し離れた森の中、世を忍ぶようにひっそりと、一つの屋敷が建っている。 掲げる家門は、交差した二本の杖。ガリア王家の紋章である。 しかしその紋章には、赤くバツの字が描かれていた。不名誉印と言い、王族でありながら、相続権を失った証であった。 「失礼、ここはオルレアン王弟家でよろしかったでしょうか?」 「……その通りですが。失礼ながら、どなた様でしたかな」 その屋敷の門を訪問者が叩くのは、非常に珍しい事であった。 緑色の司祭服に身を包んだ、冴えない中年の司教といった風情の男だった。この屋敷に唯一仕える従僕の老人は、怪訝な顔を隠せないままに応対する。 「オリヴァー・クロムウェルと申すしがない司教です。……サイト・ヒラガ殿の使いにより参りました」 司教が答えると、老執事が目を剥いた。 瞬時に、彼から言い含められていた言葉を思い出す。 「……『えいちえむえっくすとぅえるぶ』とは?」 「『まるち』……でよろしかったですかな」 老執事の口にした暗号のような問いに、司教―――クロムウェルが答えると、老執事は喜色を満面に浮かべた。 「おお、おお! それは確かにサイト様が残した合言葉! 大変失礼致しました。私、この家に仕える執事、ペルスランと申します。不明をお許しください」 「事情は概ね聞いております。気にしてはおりませぬ」 一礼し、門をくぐるクロムウェルの右手には、深い藍色の石を載せた指輪が静かに光を湛えていた。 § 「サイト!? あんた、アルビオンに行ってたはずじゃ……?」 「ちと野暮用でね」 ガリア王国の王城、ヴェルサルテイル宮殿は、王国首都リュティスの郊外に位置する。 今も各地から集められた職人達の手によって拡張を続けているその宮殿の中心、青いレンガで作られた巨大な王城『グラン・トロワ』が、王の居城である。 そして、そのヴェルサルテイル宮殿の端。桃色のレンガで作られた離宮『プチ・トロワ』の主、王女イザベラは、座っていた椅子の裏に突然現れた訪問者に目を丸くした後、どこか安堵したかのようにその表情を緩めた。 「はン、私に会いにくるのが野暮だってのかい? 使い魔サマは随分と偉くなったもんだねえ」 「そ、そういうわけじゃねえよ」 王女の座る謁見用の椅子の裏に出現した怪しいローブ姿の男を見ても、傍付きの侍女は驚く素振りも見せなかった。 いや、それどころか……男に向かってツンとした態度を取る王女に、どこか微笑ましいものを見るように―――例えるならそれは、初々しく手を繋いで頬を染め合う学生カップルを見かけた時のような―――顔を綻ばせてさえいる。 「それで? ホントにただ会いに来ただけって訳じゃないんだろ?」 「ああ。実はな―――」 ―――ローブ姿の彼、サイト・ヒラガ……日本人、平賀才人がこのハルケギニアに召喚されたのは、今から4年か、5年ほど前の事になる。 § その日才人は、両親と温泉旅行に出かけていた。まだ元気印の中学生だった彼はその名前まで知らなかったが、北陸地方のどこかだったとはおぼろげに覚えている。 温泉街の中心にあるとんでもなく大きなホテルにチェックインし、その豪奢さに目を輝かせながら、さて観光地巡りだと街に繰り出す。 そして、お土産選びに夢中の両親から少し離れ、自動販売機でジュースを買おうとした時だった。 手を滑らせて、お金を落としてしまう。そのまま、ころころと転がっていく100円硬貨。 中学生にとって、自由に使える100円はとても貴重である。 いつもはケチんぼな両親も旅行となればさすがに財布の紐は緩くなるのか、才人は特別にお小遣いを貰ってはいたが、だからといって目の前で100円がなくなるのを黙って見ているほど才人はセレブな感性を持ち合わせていなかった。 才人は、転がっていく100円玉を慌てて追いかける。その時だった。 「あらあら。はい、どうぞ」 と、自らの足元に転がってきた硬貨を拾い上げ、才人に差し出してくる人影。 「…………」 才人は、思わず見とれてしまった。それが、とんでもなく綺麗なお姉さんだったからだ。 才人より少し年上の、高校生ぐらいだろうか。整った顔立ちは薄く微笑みを浮かべ、まっすぐに伸ばされた鴉の濡れ羽色の髪がセーラー服の襟に掛かって、そよそよと風に揺れている。 「あれ、あなたのじゃなかったかしら?」 「あ、は、はいっ。お、俺のっす!」 慌ててその手から100円玉を受け取った。真っ白で綺麗な指が微かに触れて、才人の心臓は大きく跳ね上がった。 「ど、どうもありがとうございましたっ!」 「うふふ。元気な子ね。はい、どういたしまして」 にっこり、と笑いかけてくれる。 かーっと顔が熱くなった。才人は恥ずかしくて地面を向いてしまう。 「千鶴姉ーっ。何してんのさーっ」 「ああ、今行くわよ梓。それじゃあね」 ばいばい、とそのお姉さんは才人に向かって軽く手を振り、妹達なのだろうか、近くにいた彼女より歳下らしい女の子達の輪に戻っていく。 顔を上げ、ぎこちなく手を振り返しながらぼーっとそれを見ていた才人だったが、次の瞬間、その顔が驚きに歪んだ。 お姉さんの歩いていく先に、突然、光り輝く大きな鏡のようなものが現れたのだ。 向こうに歩いていきながらこちらに向かって手を振っているお姉さんは、それに気付かない。 「お姉さん、危ないっ!」 「えっ!?」 才人は、考える前に飛び出していた。 どんっ、とお姉さんを横に突き飛ばし、謎の物体との衝突を避けた―――まではよかった。 「うわわわわわわっ!?」 問題は、考えなしに飛び出したためにその勢いを殺しきれず、才人自らがその物体に突進してしまった事であった。 来るべき衝突の衝撃に目を閉じる才人。だがそれは訪れなかった。 あれ? と首を傾げて目を開けた時、視界に入ってきたのは、その鏡がまるでスライムか何かのようにてろりとその形を変え、才人を中に飲み込もうとするところだった。 辺りが真っ白な光に包まれ、いつの間にか気が遠くなっていき……。 「ほう。貴様が俺の運命とやらか」 「へ? へ?」 気が付いたら、まるでドラクエかFFかというような大広間の玉座に、王様が座っていた。 いや、服装こそ王様でおっさんだけど、顔はなんだか……タチの悪い近所のガキ大将みたいだ、と、混乱する頭で才人は思った。 ……そのすぐ後、そのおっさんに無理矢理ファーストキスを奪われてしまったのは、恐らく才人にとって一生のトラウマだ。 そして、その悪夢のようなマウストゥマウスから解放された直後、才人の頭に割れるような痛みが走る。 息も絶え絶えにそれが収まった時―――彼は、神の頭脳を得たのだった。 § 「―――まあそんなわけでね。その変な怪物のせいでアルビオンが負けちゃったんで、帰ってきたトコ」 「そうか。まあ、お父様の思う通りに事が運ばなくって良かったってぇところだが」 アルビオンで自らが行っていた事について話し終わった才人は、やれやれと肩を竦めた。 「一応仕込みはしといたから、すぐに元に戻ると思うけど……」 「しばらく混乱は免れないだろうな。わかった、それはこっちでなんとかしておくよ。その怪物ってのも調べとこう」 「ああ。ありがとう、イザベラ」 「フン。とってつけたような礼なんて言うんじゃないよ、気持ち悪い」 ぷいっと顔を背ける蒼い髪の少女の頬は、微かに赤くなっている。侍女達の含み笑いが少しだけ強くなった。 「……なあ、サイト」 「なんだ?」 「何とか、なりそうなのか?」 「ああ、何とかしてみせるさ。この間いいものも見つけたしな」 「そう、か……」 二人以外にはわからない、秘め事めいた会話を交わすと、イザベラは表情を曇らせて俯いてしまう。 「俺に任せなって。タバサの母さんの方は何とかなったんだ。絶対、あいつを元の優しいお父さんに戻してやるからさ。な?」 「うん……」 「ははっ。いつもそうやって神妙にしてりゃ可愛いのに」 「……っ! 馬鹿ばっか言ってないで、用が済んだらさっさと行きなッ!」 「おう。じゃあなー」 笑いながらフードを目深に被ると、サイトは風景に溶けるようにして消えてしまった。 「……ったく、あいつは……っ!」 腹立たしげに椅子に座り直したイザベラの表情がどこか嬉しそうだったのは、侍女達だけの秘密である。 § 「……貸し出せし秘宝、確かに返してもらった」 「精霊のお慈悲に感謝致します」 「よい、単なる者よ。『サイト』『クロムウェル』のお前達二個体は、我との約束を守った。我がそれに応えるのは当然の事」 ラグドリアン湖の水面からにょっきりと人の形―――それは、サイトにそっくりの、全裸の少年姿だった―――に生えていた水が、その手の中に乗せられた藍色の指輪と共に、ちゅぽん、と水の中に沈むように消え去っていった。 それは、水の精霊と呼ばれる、古き水の魔法の力を今に伝える全能の存在であった。 「やァれやれ。これで一仕事終了、だな」 「地下水君は、どうするんだい?」 湖畔に跪いていた緑色の司教服を来た男、クロムウェルが立ち上がり、膝についた砂を軽く払った。 その手に持たれた短剣から、気だるそうな声が聞こえてくる。 「あいつも言ってただろ? 適当なチンピラにでも渡してくれれば、勝手に帰るさ。ったくめんどくせぇ。なぁにが、『きちんと仕事してる人を操ったらその人の家族が心配するから、取り付く奴は選べ』だ」 「はは。でも、その通りだと思うよ。急に人が変わったり、どこかに行ったりしてしまったら、本人も周囲の人も困ってしまうからね」 空を見上げる。ラグドリアン湖は、今日も変わらず、その風光を明媚に保っていた。 「サイトくん、どうか無事に生きてくれよ」 すっかり忘れてしまっていた始祖に対する祈りの礼式を思い出し、湖に向かってそれを行うと、クロムウェルは静かにその場を立ち去っていった。 § 「それは事実なのですね? ユーヤ」 「ああ。間違いはない」 その部屋は、まるで図書室か、魔法アカデミーの研究員の部屋のようであった。 様々な本や書類の類が、机や床にまで雑然と詰まれている。一目見せられただけでは、とてもここが―――宗教皇国ロマリアの中心部、ロマリア大聖堂の教皇謁見室だとは思わないだろう。 「俺以外のエルクゥが、この世界に現れた」 部屋に立つ二人の男のうち、ユーヤと呼ばれた、ハルケギニアではあまりに奇妙な服―――それは、彼の世界では背広と呼ばれるフォーマルスーツである―――を着た黒髪の、がっしりとした体つきをした男は、静かに言い放った。 「そうですか……虚無が、胎動し始めたのですね」 「お前が言うのなら、そうなのだろうな」 もう一人、こちらはどこか線の細い印象を受ける、流れるような金の髪を長く伸ばした男だった。 彼―――ロマリア宗教庁教皇、聖エイジス三十二世、ヴィットーリオ・セレヴァレは、手に本を広げ、薄く微笑みを浮かべたまま、男の話を聞いている。 「あなたは、どうするのですか? ユーヤ」 「……どうもしない。お前が決めた事に従おう」 「良いのですか? 同じ世界の、仲間なのでしょう?」 「顔を少々見知っているだけさ。一方的にな。それに―――」 黒髪の男―――柳川裕也は、不思議な紋様の刻まれた右手を掲げ、自嘲気味に笑う。 「―――どうせ、お前に拾われなければ、エルクゥに押し潰されていた存在だ。お前の好きに使うといい」 ゆっくりと、その右手の紋様が光を放ち、明滅する。それは―――彼の体内の猛獣が、完璧に制御されている事を示していた。 「わかりました。ありがとうございます」 ヴィットーリオは、静かな―――人が浮かべるにしては静か過ぎる、どこか狂気さえ感じられる微笑みを、崩さないままだった。 「きょ、教皇猊下! ほ、報告致します!」 「それほど慌てて、どうかしたのですか。落ち着きなさい」 そこに、息せき切った様子で、純白の鎧に身を包んだ聖堂騎士が飛び込んできた。 「せ、"聖地"への密偵からの急便です! "聖地"に、巨大な山が現れた、と!」 ―――教皇の微笑みが、微かに深くなった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4444.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ ニューカッスル城の港は、大陸の真下に存在した。 雲と大陸そのものに覆われて真っ暗な中を空飛ぶ船が進むのは、さすがの耕一もいささか肝を冷やした。 「なに、我が王立空軍の航海士には造作もないことさ。真に空を知る者は、奴らのような恥知らずどもに与したりはせぬよ」 ウェールズは耕一の正直な感想を、そう笑い飛ばした。 二隻の船は、大陸の真下にぽっかりと開いた鍾乳洞のような洞窟に、するすると滑り込んでいく。 ヒカリゴケで十分に明るいそこには多くの兵士達が待機していて、イーグル号に続いてマリー・ガラント号が港に入ってくると、割れるような歓声を叫び出した。 網の目のようなたくさんのロープに繋がれ、並んだ丸太の上にどすんと腰を下ろした船に、まるで飛行機から偉い人が降りてくる時のような木製のタラップが取り付けられ、ウェールズがそれを降っていく。 「ほほ、これはまた、大した戦果ですな、殿下」 「喜べパリー。積荷は硫黄だ! 硫黄!」 「ほほう、硫黄ですと! 火の秘薬ではござらぬか! これで我々の名誉も守られると言うものですな!」 近寄ってきた老人と、手を叩いて喜び合うウェールズ。 老人は戦果であるマリー・ガラント号を見て、おいおいと泣き始めてしまった。 「先の陛下よりお仕えして六十年……こんなに嬉しい日はありませんぞ、殿下。反乱が起こってからというもの、苦汁を舐めっぱなしでございましたが……なに、これだけの硫黄があれば」 泣くのをやめた老人とウェールズが、朗らかに笑った。 「王家の誇りと名誉を、余すところなく叛徒どもに示す事が出来るだろう。始祖にも胸を張って拝謁賜る事が出来るというものだ」 「くく、この老骨、武者震いが致しますぞ」 洞窟を歩きながらひとしきり笑いあう。 始祖に会う―――つまりは、死後の世界へ行くというハルケギニアの言い回しに、ルイズと、なぜかそれを理解できてしまった耕一の顔が強張った。 「状況は?」 「きゃつらは数に任せて包囲を敷きながら、未だに沈黙を保っておりまする。総攻撃は近いと思われますが……」 「布告もなく仕掛けてくるほど恥知らずではないと思いたいものだな」 「全くです。ところで、後ろの方々は?」 皮肉げに一つ笑みを浮かべた後、老人がウェールズの後ろについていたルイズ達を、興味深げな視線で見つめた。 「トリステインからの大使殿一行だ。重要な用件で、我が王国に参られたのだ」 老人は、一瞬だけ、ぱちくりとまばたきをすると、次の瞬間には柔らかい仕草で敬礼をしていた。 「これはこれは大使殿。遠路はるばるようこそいらっしゃいました。わたくし、殿下の侍従を務めさせてもらっております、パリー・ベアと申しまする。大したもてなしは出来ませぬが、どうぞゆるりとなさっていかれませ」 「パリー・ベア? その名、どこかで聞いた事が……」 侍従だと言うその老メイジに、ワルドの瞳がキラリと光った。 「防衛戦を特に得意とし、『鉄壁』のパリーと呼ばれた名将軍だ。じいやがいなければ、とっくの昔に王党派は蹴散らされていただろうな!」 「ほう! 『鉄壁』と言えば、アルビオンのイージスとまで謳われた、あのベア元帥ですか! ご高名はかねがね」 「かっかっかっ。誉めすぎですぞ殿下に大使殿。昔取った杵柄というやつですわい」 「敵の策にはまって本陣が奇襲を受けた際、前王ジェラール一世の盾となり、襲いくる剣戟や魔法を全て剣一本で捌ききったという逸話は、士官学校では必ず話題に昇りますからな。いや光栄です」 ワルドも混ざった軍人連中が話に花を咲かせながら連れ立っていくのに、ルイズと耕一は所在なげに付いていくのだった。 § ウェールズの居室は、まがりなりにも城の天守に存在する部屋にしては、質素そのものと言っていい部屋だった。 粗末なベッドに椅子とテーブルが一組。飾りらしきものは、壁にかけられた戦の様子を描いたタペストリーのみ。よっぽど、魔法学院の寮の方が豪奢と言える。 ウェールズは椅子に腰を下ろし、引出しを開いた。中には、宝石をあしらった、小さな小箱が一つ。 それを、またあの―――清冽な諦めの目で見据えると、身につけていたネックレスについていた小さな鍵で、その箱を開けた。 中には、端々が擦り切れた手紙が一通入っていた。蓋の裏には、この前見た本人よりは少し幼い面影を持つアンリエッタの肖像が描かれている。 「……宝箱でね」 3人の視線が箱に集まっている事に気付いたウェールズは、はにかむように言った。 手紙を取り出し、愛おしそうな、それでいて―――やはり、届かぬものを見やるような目でそれに口付け、手紙を開いて読み始めた。 端がぼろぼろなのは、何度もそうやって読み返されたからなのだろう。 何度目かもわからない、まるで一つの儀式のようでもあったそれを終えると、ウェールズは丁寧に手紙をたたみ、封筒に戻した。 「これが件の手紙だ。このとおり、確かに返却したぞ」 「……ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げ、手紙を受け取った。 「貴族派からの攻撃予告があり次第、例の隠し港から、非戦闘員である女子供を乗せてイーグル号とマリー・ガラント号が出港する手はずになっている。おそらくは今日明日中になるだろう。それに乗って帰るといい」 「はい……」 「部屋を用意させよう。大使の任、ご苦労だった。今日はゆっくり休んでくれ」 「…………」 「どうか、したのかね?」 ルイズは、しばらくの間、手紙を見つめるようにじっと俯いていたが、やがて顔を上げ、潤んだ目をウェールズに向けた。 「殿下。失礼ですが、少し聞かせていただいてもよろしいですか? 「なんなりと答えよう。明日にも滅ぶ王国に、何も隠し事などないからね」 ルイズの顔が歪む。そのウェールズの言葉が、ルイズの聞きたい答えであるらしかった。 「……やはり、勝ち目はないのですか」 「ないよ。我が軍は三百。対して反乱軍は五万を下らぬ。どれほどの奇跡が起これば勝てるのか、見当もつかないな」 「死ぬ、おつもりなのですか」 「ははは。負け戦こそ武人の華。死ぬつもりも負けるつもりも毛頭無いが、いつでも覚悟はしているさ」 「……殿下」 先程の侍従の老人とのやりとりといい、この戦いで真っ先に散るつもりなのだ、というのは、ルイズにもわかった。 「……恋人を置いて、ですか?」 「こ、コーイチ?」 何も言えなかったルイズの次を、耕一が続けた。 「…………アンリエッタから聞いたのかい?」 「いいえ。……同じような境遇の人を、見知っているので。お姫さまも、あなたも……その人達に、よく似た表情をしていました」 「そうか。まあ、珍しくもない話だからね」 ウェールズは、特に感情もなく微笑んだ。 「姫さまの、お手紙をしたためる時の切なげな表情と……殿下の、お手紙を読まれる時の物憂げな表情は、そういう事だったのですね」 ルイズは、どこか納得したように頷いている。 「では、この姫さまから贈られた手紙というのは……」 「……想像の通り、恋文だよ。始祖の名の元に愛を誓っている、ね」 「始祖ブリミルへの誓いは、婚姻の際に行われる永遠のもの……なるほど、確かに、政略結婚とはいえこれから結婚する相手が別の男にそんなものを贈っていたとなれば、ご破談になる可能性は少なくないでしょうな」 ワルドが捕捉すると、ウェールズは重く頷いた。 「殿下と姫さまが恋仲であったというのなら……なぜ、なぜ死のうとなさるのですか?」 「もう昔の話さ」 「嘘です! 姫さまも殿下も、昔の事だなんていう表情ではありませんでした!」 ルイズは、熱っぽく声を荒げた。 「殿下! トリステインに亡命なされませ! 殿下さえご健在なら、きっとアルビオンを再興する事も……!」 「ルイズ」 ワルドがその肩を掴む。しかし、ルイズは止まらない。 「お願いです。姫さまは、愛する人が死ぬとわかっていて見捨てるような方ではありませぬ。きっと、先程の封書にも、亡命を勧める一文があるはずでございます……あの時の、あの時の姫さまが、お苦しそうに最後に書き付けたのは、それのはずでございます!」 搾り出すようなルイズの言葉は、正鵠を射ていた。密書の最後に、付け足されたように掛かれた一文は、彼に生き延びて欲しいと言う嘆願であった。 「私の知っているアンリエッタは……自分の情のために、民を危険に晒すような人ではないよ。ミス・ヴァリエール」 「で、殿下?」 「反乱軍……『レコン・キスタ』の大義は三つ。我らテューダー王家は統治者として相応しくないという事。ハルケギニアは一つに統一されるべきであるという事。そして……『聖地』を奪還するという事だ」 ウェールズの真剣な顔に、ルイズは言葉を呑む。 「王家に対する反乱である以上……その一員である私が亡命するという事は、亡命先の国は、統治者に相応しくない王家をかくまった国であるという事になる。戦争を仕掛ける口実としては、十分だ」 「そんな……あんな恥知らずどもの言う事なんて……っ!」 ウェールズがトリステインに亡命すれば、間断無くトリステインまでもが戦渦に巻き込まれる。言葉では反論するが、ルイズの目はウェールズの言葉の正しさを悟っていた。 「ハルケギニア統一を謳っている以上、時間の問題ではあるかもしれんが……少なくとも私の亡命は、その何よりも大切な時間を限りなくゼロにする効果しかない。私も、アンリエッタも、王家に産まれた者として、守るべきものがある。わかるかい、大使殿?」 「…………殿、下」 そこまで言われて、ようやくルイズにも気が付いた。彼は、アンリエッタを庇っているのだと。ここで果てるつもりなのは、アンリエッタを想う故でもあるのだと。 「我ら王家は、内憂を払う事叶わなかった。今ここでこうしている事そのものが、我らが統治者として相応しくないという貴族派の主張が正しい事の裏付けなのだよ。ならば、王が守るべきもの―――国の民達の為、戦いなど一刻も早く終わらせるべきなのだ」 「殿下……」 ウェールズの語る覚悟の深さに、ルイズとワルドが神妙に頭を下げる。 どうしようもなく正しい言葉だった。ハルケギニアの人間ならば、誰にも二の句が告げないような。 ―――しかし。彼は、柏木耕一は、ハルケギニアの人間ではなく。 その正しい選択がもたらす悲劇を、知り抜いていた。 「少し、昔話をしたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」 目を閉じ、酷く静かな―――どこか、怒っているような、それとも泣いているような―――平坦な口調で、耕一はそう切り出した。 「……コーイチ?」 ルイズは、これまでどこかのんびりとした態度を崩さなかった自らの使い魔が初めて見せる雰囲気に、目をパチパチと瞬かせた。 「ふむ。そう長くならないのなら、聞かせてもらおう。どんな話なのかね?」 ウェールズは、微笑みで答えた。 「そうですね。題は―――『雨月山物語』」 耕一は目を閉じたまま……何かを思い出すように、口を動かし始めた。 「"それは、遠い遠い昔の事。遥か東の地にある雨月という山に、何処ともなく現れた悪い鬼の一族が住み着きました―――"」 § 鬼は、人を狩る事が生き甲斐の化け物でした。 人が死ぬ間際に、蝋燭の炎のように一瞬燃え上がる生命の炎を何よりも好み、その為だけに人々を殺して回りました。 大木を次々と薙ぎ倒して山中を進み、妖しき数多の術を用いて村々を焼き放ち、強靭なる体躯を以って人々を引き裂き、その地に住んでいた人々を震え上がらせました。 時の領主は討伐隊を派遣しますが、二度組織された討伐隊は、二度とも散々に討ち滅ぼされてしまいました。 それは、二度目の戦いの事でした。 次郎衛門は、第二次討伐隊に参加していた剣士でした。 戦いの前夜。彼は近くの河原で、一人の少女と出会います。 言葉が通じない、異国の出で立ちをした少女。不器用な身振り手振りだけの、しかし心温まるやりとりは、これから戦に向かう次郎衛門の心を明るくさせてくれました。 しかし、鬼達の妖術によって炎を浴びせかけられ、炎の中を押し寄せた鬼の群れに襲われ、討伐隊は全滅を喫します。辛くも生き延びた次郎衛門も、辿り着いた河原に倒れ、生死の境を彷徨います。 その時、炎の中から現れたのが、その少女でした。 少女は、鬼達のお姫さまであったのです。 鬼の姫は、河原で倒れている次郎衛門に、自らの血を飲ませました。 すると、今にも死ぬ寸前であった次郎衛門の体が、みるみると回復していきました。 鬼の血を飲んだ次郎衛門の身は鬼と化し、鬼の強靭な肉体を手に入れたのです。 鬼の姫の名前は、エディフェル。鬼と変えられた事で、言葉が通じるようになっていました。 近くの小屋で目を覚ました次郎衛門は、しかし、呪わしい鬼へと体を変えられてしまった怒りを、ずっとそばで看病してくれていたエディフェルにぶつけました。 怒りと恨みにむせび泣く次郎衛門を、エディフェルは優しく抱きしめ続けました。 エディフェルは、次郎衛門との触れ合いで、彼を愛してしまっていました。 次郎衛門も、自分の怒りを優しく抱きとめ続けられるうちに、一時会っただけのこの少女に一目惚れしていた事に気付きました。 二人は愛し合い、夫婦となります。 人里離れたところでひっそりと暮らすしかありませんでしたが、二人は互いさえ居ればそれだけで幸せでした。 しかし、幸せは長くは続きませんでした。 人間を助け、人間と夫婦になったエディフェルは、人を狩る事が生き甲斐の鬼からすれば、許されない裏切り者だったのです。 彼女の姉である一番上の鬼の姫、リズエルの手によって、エディフェルは殺されてしまいます。鬼の掟では、裏切り者は身内の手によって罰せられなくてはなりませんでした。 今際の際、エディフェルは、姉を恨まないでと言い残しました。全てわかっていた事だからと。 次郎衛門は、いつまでも泣き続けました。そして涙が枯れ果てた頃、その心にあったのは、愛する者を奪った鬼に対する、激しい怒りでした。 そんな次郎衛門の元に、一人の少女が訪れます。 彼女の名前はリネット。エディフェルの妹でした。 末娘である彼女と、妹であるエディフェルをその手にかけた長女のリズエル、次郎衛門達とは別に、一人の人間の少女と交流を持った次女、アズエル。 三女であるエディフェルを亡くした鬼の皇女の四姉妹達は、それぞれの理由で、人を狩るだけという鬼の在り方に疑問を持ち、復讐に燃える次郎衛門に力を貸しました。 彼女達の助力もあり、次郎衛門がリーダーとなって組織された3回目の討伐隊によって、鬼達は見事退治されました。 しかしその中で、リズエルは敵の大将に殺され、アズエルはその人間の少女を庇って死んでしまいました。 リネットは生き残り、次郎衛門の妻となりました。彼女が力を貸したのは、次郎衛門を愛しているからだったのです。 しかし、共に暮らす次郎衛門の心からエディフェルの事が忘れられる事は、生涯なかったのでした……。 § 「―――めでたし、めでたし」 「…………」 「…………」 「…………」 3人は、耕一の話をじっと聞いていた。それぞれに思うところがあるのか、退屈そうな顔は誰もしていなかった。 ふうっ、と、緊張をほぐすように、ウェールズが小さく息を吐く。 「……なかなか興味深いお話だったよ。でも、それをなぜ私に?」 「いえ。ただ、参考になればと思っただけです……残される者の想いと物言わぬ優しさが、さらなる悲劇に繋がる事もあると」 「……そうか」 ウェールズはさっと目を伏せ、すぐに顔を上げた。窓から、とっぷりと日が暮れた外を見やる。 「少し話が長くなったようだね。今日はもう休みたまえ」 § 「…………」 窓から覗くアルビオンの空は、どことなくトリステインのそれよりも高い気がした。実際高いのだから当たり前だが、目に見えて違うわけでもないなあ、とかそんなどうでもいい事を考えながら、ワイングラスを少しだけ傾けた。 以前に家族と旅行で来た時は、そんな事を思った記憶もない。空なんて気にもならなかった。 「窓辺で物思いに耽る姿もなかなか様になっているね、ルイズ」 「からかわないで、ワルド」 「……本気のつもりなんだがね」 向かいの椅子に座るワルドが、同じくグラスを傾けながら苦笑している。 「…………ジローエモン、エディフェル」 聞き覚えのあるその名前を、小さく呟く。 確かに覚えている。その名前を。燃え盛る炎の中、再会を誓って死出の口付けを交わした男女の夢を。 ―――あの夢は……一体、何? コーイチ自身の過去なのだろうか? ……いや、あの時の男の声は、コーイチのものとは違っていた。夢の中では男そのものになっていたのだから、間違えるはずはない。 自分の声は、自分で聞くものと他人に聞こえたものとでは違う、という話は知っていたが、それでも違いは明らかだ。夢の中のそれは、野太く逞しく、熟しきった男の声だった。コーイチの声も太い方ではあるが、どこか清潔感というか、少年っぽいところが残っている。 では、本当に、ただのおとぎ話? いや、そんなはずはない。だって―――。 ぞくり、と背筋が震えた。あの、真っ赤に溶けるような激情を思い出す。 話をしていたコーイチからは……だいぶ穏やかになってはいたものの、同じ色のシグナルが感じられたからだ。 それは、ルイズと意識を通じあわせようとしていたわけではなく……溢れる感情を自分でも抑えきれずに周りに放出していたとか、そんな感じのものだった。 でも、じゃあ、何なのだろう。 あの夢は。あの昔話は。コーイチ自身は。エルクゥとは。そしてあの……想いは。 「……考えてわかる事じゃないわよね」 ルイズは頭を振り、そこで考えを打ち切った。夢は夢だ。あの光景が、耕一の語った昔話の実話だという証拠は何にもないのだし。 それでも……知りたいと思った。事実を知りたいと。 「考え事は済んだのかい?」 「ひゃっ!」 「おっ?」 ワルドがタイミングを見計らったかのように声をかけると、ルイズはびくっと椅子を引きつらせて驚いた。 「ず、ずっと見てたの? 趣味が悪いわ」 「はは。なに、話があったのだがね。物思いに沈む君も、存外に魅力的だったよ。驚く顔もね」 「……もう」 ルイズは唇を尖らせた。 ワルド子爵。この旅が始まってから、常に好意的に接してくれている貴族の青年。 本人は婚約者だからというけれど……その態度にはどこか違和感が付きまとい、素直に受け止められないでいた。 まだ子供扱いされているのだ、とルイズは考えている。事実、彼の振る舞いは、恋人にというより、甥や姪、友人の子供に対する親愛の態度のように思えた。自分自身より、自分に付随する親への親愛が先にあって、自分へのそれは二次的なもの。そんな感じだ。 それが不満か、と言われると、曖昧だ。 恋人に半人前扱いされたら普通は悔しくなるものだと思うが、特にそんな事は感じなかった。 歳と実力の差が開き過ぎていて、悔しいと感じるのも通り過ぎているのかもしれない。 物心ついた頃には憧れていた子爵様。長らく会う事もなかった彼がいきなり積極的になるなんて、まるで夢のようで、実感がないのかもしれない。 「ルイズ」 「なあに?」 「トリステインに帰ったら、僕と結婚しよう」 「ー――へっ?」 思わずワイングラスを取り落としそうになり、慌てて受け止めた。幸い、中身が零れる事はなかった。 「い、いきなり何を言い出すのよっ!?」 「いきなりじゃないさ。僕達は婚約者だろう?」 「そ、そうだけど……」 それでも、いきなりだ。ルイズはそう口を開きかけたが、なぜか言えなかった。 全て言葉の先を越されて言おうとした事を封じられる。そんな気がした。 「僕の事は嫌いかい?」 「そんな……嫌いなわけないじゃない」 「好きでは、ないのかい?」 「それは……」 ワルドの問いに、ルイズは答えられなかった。 嫌いではない。それは間違いない。 けれど、好きかと聞かれると、わからない。恋人として、夫として愛する、という事に、全く現実感が湧かなかった。 ルイズの成長は、いつも魔法の事と隣り合わせだった。『ゼロ』の二つ名を払拭する為の不断の努力。それが、ルイズを育んできた原動力だ。 周囲の女のように恋とか愛とかに現を抜かしている暇はなかったし、周囲の男なんて自分を侮蔑して罵倒するか侮り混じりに同情するかの二択だ。恋心なんて経験出来るはずもなかった。 「……恋とか、したことないの。だから、ごめんなさい。わからないわ」 「そうか……婚約者として、喜べばいいのか悲しめばいいのか、微妙なところだね」 言いながらも、ワルドの表情は、まるで貼り付けたかのように、優しい貴族のもののままだった。 「いや、これまで放っておいたのは僕だから、どちらもその資格はないかな。でも、僕は本気だ。僕には君が必要なんだ。それだけはわかってほしい」 「……『ゼロ』の私が、必要なの?」 なぜワルドはこんなに自分に固執するのだろう、と浮かんでいた疑問を、そのまま言葉にした。 わざわざゼロでちんちくりんで可愛げのない自分じゃなくても、魔法衛士隊の隊長のスクウェア・メイジともなれば、女の子には苦労しないだろうに。 「君は『ゼロ』なんかじゃない。僕にはわかっていた。あの、魔法を失敗ばかりして池の小舟の中で泣いていた君の姿に、僕は確かな才能を見つけていたんだ」 「才能……?」 自分からは一番遠い言葉だ。そんなもの、あるわけがない。 「そうさ。君はいつか偉大なメイジになる。始祖にも肩を並べるほどのね」 「……冗談はよして」 お世辞にしてもあまりにあまりだ。逆に気分が悪くなりそうだった。 「冗談なんかじゃない。普通のメイジには、亜人なんて使い魔に出来ないだろう。それも、あんな強力な亜人を、だ」 「それは……」 「彼はガンダールヴさ」 「ガンダールヴって……始祖ブリミルの」 聞き覚えのある単語だった。デルフリンガーが口走ったそれは……。 「そう。始祖が率いたという伝説の使い魔だ。彼に刻まれているルーンは、ガンダールヴのルーンなんだよ」 「そ、そんなの……」 聞くなり、荒唐無稽と斬り捨てた話。 あのボロ剣の言っていたそれが、本当だったとでもいうのだろうか? 「私は……」 ワルドの事。耕一の事。自分の事。世界の事。 何が嘘で何が本当か、お世辞なのか冗談なのか本気なのか事実なのか。ルイズはまるっきりわからなくなってしまった。 情報が足りない。推測する経験が足りない。あれだけ勉強したのに、頭の中に渦巻く言葉をまとめることも出来ない。どこに歩いていけばいいのか、わからない。 しかし、その混乱の中で……ただ一つ、わかった事があった。 「……時間をちょうだい、ワルド」 「時間?」 「帰ったらなんて、やっぱり急過ぎるわ。せめて、学院を卒業するぐらいまで……考えさせてほしいの」 答えを知りたい、とルイズは思った。 私は本当に『ゼロ』なのか。それとも、ワルドの言う通り、コーイチを真に使役できるような才能が眠っているのか。 これまで、『ゼロ』なんて嫌だと、目を閉じ耳を塞いでひたすらに走り続けてきた。『ゼロ』なんて認めない。ヴァリエール公爵家の娘がそんな事なんてありえない。必ず使えるようになってやると。使えるはずだと。 今、がむしゃらにでも進んでいた方向が、全くわからなくなった事で……ルイズは初めて、真実を知りたいと、強くそう思った。『ゼロ』である事が確定してしまうかもしれない恐怖より、事実ありのまま、本当の事を知りたいという欲求が勝ったのだ。 そうしてこそ、初めて前に歩き出せると。 それは奇しくも―――目の前の狂える求道者と、同じ結論であった。 「……そうだね。すまない、僕が急ぎ過ぎていたようだ。待っているよルイズ。君が君の答えに辿り着くのをね」 神妙な声でルイズから窓の外へと向けられたワルドの瞳は、しかし何者をも映していなかった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4530.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「……あの」 「なんだい?」 ちーちちち……と小鳥の囀りが響き渡る昼下がりの陽光の中を、二人は馬車でゆったりと進んでいた。 御者台で手綱を引いているのは、草色の髪を風に揺らすマチルダ。後ろに乗っているのは、物珍しい漆黒の髪を同じく風に流す楓だった。 「本当に、良かったのですか?」 「いいって言っただろ? 元々少しの骨休めのつもりだったんだし、どうせトリスタニアぐらいまでは行かなくちゃいけなかったんだしね。ついでさ、ついで」 かっぽかっぽ、という蹄の音が、なんともうららかな風景であった。 「ま、それに、あの子があんなに必死に頼み事をするなんて、初めてだったからね」 苦笑とからかいが半々に混じり合ったようなマチルダの言葉に、楓は少し頬が熱くなってしまう。 それは、昨夜、その『あの子』と友人の契りを交わした後の事だ。 『マチルダ姉さん、お願い! カエデさんを恋人さんのところまで案内してあげて!』 魔法学院には戻れない事を言うに言えず、承諾させられてしまった。 先ほどまで馬車に揺られながら、『学院長のセクハラに耐え切れず放り出してきたから戻るのはバツが悪い』というある意味真実な事情を楓に話したところだ。 「人の事情も知らないで無茶言うんだから、まったく……」 当の魔法学院でフーケ扱いされていないという事実はトリスタニアで情報を集めた時に知る事になるのだが、今はそうぼやくしかない。 しかしその言葉は、呆れと共に確かな慈愛が感じられるものだった。 「……すいません」 「別にあんたが謝る事じゃないさ。逆に感謝してるぐらいだよ」 「えっ?」 「良くも悪くも他人の事ばっか気にして生きてきたあの子が、少しでもワガママ言えるようになったって事だからね。大進歩さ」 「マチルダさん……」 「はは。私がこんな事言ってたなんて、テファには言わないどくれよ?」 「はい」 微笑み合う二人を乗せた馬車は街道を外れていく。 「道を外れていくみたいですけど、いいんですか?」 「ああ。急いで行きたいんだろ? 明日の夜はスヴェルの月夜って言ってね。二つの月が重なるんだ。そして、アルビオンが一番ハルケギニアに近付くのがその翌日なのさ。船乗り達は風石を節約するために、ここ数日辺りはあんまり船を出さないんだよ」 「ふうせき?」 マチルダは首を傾げた楓に、彼女はハルケギニアの外から呼ばれたらしいという妹の説明を思い出した。 「風の魔法の力が篭った石でね。ものを浮かしたりする力があるんだ。それを使って、船を空に飛ばすんだよ」 その説明に、燃料のようなものかな、と楓は納得した。なるほど輸送業にとって燃料代は大事な問題だろう。 「ありがとうございます。魔法の事はよく知らなくて」 「遠くから来たって話だけど、そこには魔法がないのかい?」 「はい。物語や、空想のお話の中だけの存在でした」 「ふぅん……」 馬車はどんどんと道から遠のき、荒れた地を進む。ごろごろ転がっている大きめの石に車輪が取られ、揺れが酷くなる。 マチルダが舌打ちしながら小さなタクトのようなものを振るうと、揺れが少なくなった。 「歩くならいいけど、馬車で通るのは億劫だねえ。まあ、モグリだからしょうがないか」 口振りからすると、魔法で道をならしたらしい。 それよりも楓には、マチルダの言葉の中の一つが気になった。 「モグリ?」 「ああ。今向かってるのは、モグリの竜籠屋さ。値段は張るけど、対応の速さは信頼できるとこだよ。……ああ、竜籠ってのは、風竜の手に人が乗る座席を持たせた乗り物の事。竜が目立つもんだから、街ん中には作れないんだ」 楓は、時代劇で見るような『籠』を思い浮かべて、納得した。 「驚かないんだね」 「……そういうのを否定する気はありません」 「そういうのを利用するマチルダ姉さんは、もしかしたら、このままあんたをさらって遊郭に売り飛ばしちまうかもしれないよ?」 「あなたの……ティファニアさんに対する思いを、信じていますから」 「……やれやれ。テファもとんだ奴をお友達にしちまったもんだ」 降参、とマチルダは両手をあげた。 § 夕方頃に到着したその竜籠屋というのは、地下に作られていた。 容易には発見できないようにカモフラージュされた入り口をマチルダは難なく開け、地下に下りていくと、大きな空間が広がった。 鍾乳洞のような洞窟だった。それも、かなり大きなもの。少なくとも数十メートルの高さはあるその中に、何頭もの大きな竜が羽を休めていた。 奥には、浮遊大陸の側面に開いていると思われる外に続く大穴があり、雲が垣間見える真っ青な光景が覗いている。 耕一が見ていたアニメの、ロボットが発着する為の格納庫というかカタパルトというか……そんなものを思い出させた。 マチルダが近くにいた男に二、三言話し掛けると、竜籠はすぐに用意された。 座席を広くした観覧車のような『籠』に乗り込むと、器用に竜の足がそれを掴み、大穴からその翼をはためかせた。 「…………すごい」 籠には、四方に窓がつけられていた。後ろを見ると、雲が高速で流れ、巨大な岩の塊のような陸地が、みるみる遠ざかっていくのが見える。 一度、耕一のところに行くとき、能登から飛行機で羽田まで行った事がある。その離陸時に見た地上が遠ざかっていく速度と比べても、遜色ないように感じられた。 そうして半日ほど飛んだだろうか。夕方から夜を通り越して早朝と呼べる時間に、竜籠は地上へと降り立った。 そこは、ダングルテールと呼ばれるトリステインの辺境一帯の山中だという。あまり人の住んでいない地域らしく、裏組織のアジトなんかが多いらしい。 そこからさらに乗用の風竜と御者を一騎チャーターし、首都トリスタニアまで一日。この世界の金銭感覚がわからない楓でも値段が張る事ぐらいは理解できたが、マチルダは自分の為でもあるから気にするなと言うだけだった。 『土くれ』のフーケ包囲の為の検問が怖い故に陸路を使わないというのがその理由だった。今こうして風竜で飛んでいる際にも、直線では向かわず、巡視をかいくぐるようなルートを通っている。 これまでと違って魔法学院では、束ねた髪と伊達メガネで誤魔化していたとはいえ、自分の顔を多くのメイジに晒している。少し腕の立つ土メイジなら、覚えた顔の人相書きを作る事ぐらいは十分可能だ。 さすがに何百枚も作るのは金も骨も折れる作業だろうが、あの魔法学院から宝物を盗み出したのだ。面子を何よりも気にする貴族連中の事、数日経てば国中に手配書が行き渡ると考えるのは妥当な判断と言えるだろう。 結論から言えばそれは杞憂だったのだが、そのおかげで通常三日はかかる道程を一日で踏破できたのだから、楓にとっては幸運だった。 そして、一つに重なった大小蒼紅の双子月が煌々と照らす夜を過ぎ、徐々に空が明るみ始めた早朝。それまで地上に垣間見えていた小さな集落ではなく、外れに大きな宮殿を構えた立派な街並が見えてくる。トリステイン王国首都、トリスタニアであった。 正面門ではなくその裏手に降り立った風竜は二人を降ろし、そそくさと飛び去っていく。 「正面門から出てすぐの交差を西にいけば魔法学院さ。私はこれ以上ついていけないけど、ま、うまくやりなよ」 「はい。本当にありがとうございます」 「落ち着いたら、コーイチ君を連れてテファのところに顔を出しておあげ。きっと喜ぶだろうからね」 そう笑い、楓に宿代と馬の賃料だと言って金貨の詰まった袋を渡すと、マチルダはばさっとフードを目深に被り、足音無く朝もやの中に消えていった。 楓はもう一度マチルダの消えた方向に向かって深く頭を下げ、街の外周を回って正面門へ辿り着くと―――そのまま自らの二本の足で走り出し、馬と見紛うようなスピードで街道沿いに西へと向かい始めた。 § そこに到着した頃には、気持ちの良い朝の空が広がっていた。 高い城壁。立ち並ぶ塔。まさに中世ファンタジーという趣のトリステイン魔法学院は、既に活動を始めているようだった。 「……耕一さん」 城壁の外から塔を見上げながら、その存在を感じてみる。 「…………?」 なんとなく、遠い感じがした。すぐそこの建物にいるというのに、以前と変わらないぐらいの、おぼろげな存在感。 異世界故の精神ネットワークの異常だろうか、と不安を抱えながらも、楓は正門に立っている衛兵に、マチルダに教えられた通りの言葉をかけた。 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢に面会をしにきました。カシワギカエデ、と言えばわかると思います」 少し眠たげな顔をした衛兵が少々お待ちください、と詰め所に声をかけると、使いらしき別の衛兵が学院内に走っていくのが見えた。 「申し訳ありません。ヴァリエール嬢は外出中らしく、現在学院にはいらっしゃらないとの事です」 しばらくして戻ってきた衛兵は、戸惑った顔を隠さずにそう告げた。 楓は軽く途方に暮れかけるが、目的がここにある事は間違いない。このまま退散する道理はなかった。 「……どこに行ったとか、いつ頃戻るとかは わかりますか?」 「いえ、そこまでは……」 「……そうですか」 言葉を濁す衛兵に、楓は落胆を隠せなかった。 これからどうしようか、と正門から中央にそびえる巨大な塔を何ともなしに見上げる。マチルダの話によると、あの中に男子寮、職員寮、食堂、浴場、図書館、宝物庫等々主要な施設が詰まっているそうだ。大きいはずである。 そんな楓の視界に入る朝の光が、さっと何かに遮られた。 「あなたが、ミス・カシワギ?」 「……あなたは?」 それは、背の高い女性だった。燃え盛る炎のような、軽くウェーブがかった長い赤の髪が、よく陽に焼けた艶やかな肌にまとわりついている。 ボタンを意図的に外しているらしいブラウスからは、豊満な谷間が覗いている。自分か初音と同じぐらい線の細い体に不似合いな爆弾がくっついているティファニアと比べると、体のバランス自体は非常に健康的なものだった。というかむしろアレが異常すぎるのだ。 「私はキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ。お見知りおきを」 長い。長い上に、なんだかそこらじゅうからそれらしい名前をちぐはぐにくっつけたような、不思議な名前だった。 「……柏木楓です。あの」 「ええ。存じておりますわ、ミス・カシワギ。あなたが用があるのは、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールではなく、その使い魔。コーイチ・カシワギなのでしょう?」 余裕綽々、という言葉を体現したかのような微笑みで言葉を続ける、キュルケと名乗った女性。 「…………」 楓は、事情を知っている人に会えたという僥倖に喜ぶよりも、警戒心を先に持った。 鋭く細められる楓の瞳に、キュルケはどこか懐かしいものを見るように目を細め、そのままさっと頭を下げる。 「ごめんなさいね、そう身構えないで。さっきそこの衛兵に話を聞いて、ちょっとお話したいと思っただけなのよ」 「……あなたは……?」 「うふふ。あなたの恋敵、ですわ」 「っ!?」 ばさぁっ、と髪をかきあげて、キュルケは余裕の笑みを妖艶なそれに変えて再び笑った。 § キュルケに連れてこられたのは、城壁にある小さな塔の一つだった。 そこは女子生徒の寮らしい。しかし案内された一室は、『寮』と呼ぶにはいささか豪華な部屋だった。部屋は広く、家具には豪奢な飾りがつき、なんと大きな浴槽がでんと一つ置かれている。どこからか、ふんわりと香水の香りが漂っていた。 「お掛けになって」 楓は警戒を緩めないまま、手近にあった椅子に腰を下ろす。 「さて、これからちょっとお話を聞きたいと思うのだけど……その前に」 キュルケはベッドに腰かけ、男を誘うような仕草で脚を組んだ。 「あなたは、どうやってここまで来られたの?」 「どうやって……?」 「彼は、とても遠くから来たと聞いているわ。とても歩いていけないようなところからと。さて、彼と同じ名前をもつあなたは、一体どこからいらしたのかしら?」 「…………」 話すべきだろうか、と迷った。キュルケは何かしら事情を知っているようだが、その意図が読めない。『話を聞きたい』などというのは理由になっていないし、何より……恋敵、という言葉だ。 耕一が浮気をしているなどとは思わないが、目の前の女性から漂う色気を間近に見ると、一抹の不安を覚えてしまうのも仕方のない事であっただろう。 ただスタイルがいいだけではなく、それを最大限に活かして男を誘う術を身につけている。そんな雰囲気を纏っていた。 「ああ、あまり深い意味は無いの。実はこの近くに住んでいたのか、本当に遠くから彼を探しにきたのか、その程度でいいのよ」 「……?」 まだ意図が掴めず、首を傾げて先を促す楓。 「残念ながら、ヴァリエールとコーイチは、本当にどこかに出かけていていないの。彼を探してここまで旅をしてこられた、というなら、帰ってくるまで泊まるところが必要でしょう?」 「……そう、ですね」 「お話を聞く代価として、私のお客様として学院の客室に部屋を用意してあげようと思っただけなのよ。タダで人を動かそうなんて、ゲルマニアの誇りに傷がつきますもの」 帝政ゲルマニア。トリステインの東に位置する、始祖を縁とする古い王権から独立した新興国家。 貴族ではなく商人の国、とも揶揄されているぐらいの、実力(拝金)主義の国だと、道行く雑談でマチルダが言っていた。魔法の使えない平民でも、お金で領地を買えば貴族として扱われるとか。 つまりは、これも取引、という事だろうか。しかし、恋敵、と称した自分の話にそこまでする価値があるとは思えなかった。自分という恋人から耕一自身の話を聞いて、簒奪の参考にするとか、そういう事だろうか? 「どうかしら?」 なんだかやりかねない雰囲気の女性ではあるが、確信は持てなかった。小さな頃から耕一一筋だった自分には、色恋の駆け引きなんて全く経験がないのだ。 それに……そういう方向に考えが向くように、わざわざ女の自分相手に色気を振りまいているようなフシが無いわけでもない。 おいしい話には裏がある。が、その『裏』を看破する事は、楓にはまだ出来なかった。 「……あなたは、なぜ私から話を聞きたいのですか?」 だから、聞いてみる事にした。どうせ交渉なんて出来ないのなら、真正面からぶつかるしかない。 ……なんだか、ティファニアの時にも同じような事を思ったような気がする。元の世界に戻ったら少しは人見知りを直そう、と密かに決意した。 「興味があるから、じゃダメかしら?」 「……何に、興味を?」 「色々、よ。彼の事も、あなたの事も、故郷の遠いところっていうのも。私の二つ名は『微熱』。好奇心という微熱から、身を焦がすような情熱は生まれますの」 「好奇心?」 「そう。本当に単純な興味よ。未知の場所から召喚された未知の異邦人。興味がないなんて言ったらゲルマニア貴族の名がすたるってものですわ」 腐った伝統を廃し、革新を取り入れ、ゲルマニアは力を付けてきたのだから、とキュルケは笑った。 それは、おそらく嘘ではない。しかし……全てを語っているとは到底思えなかった。 「……では、恋敵、というのは?」 「あら、鋭いのね」 キュルケは笑みを崩さない。楓は知らず、眉を寄せて睨みつけてしまう。 「そう怖い顔をしないで。そうね、素敵な殿方でしたから一度誘ってはみたのですけど、恋人がいるからってすげなく断られてしまいましたのよ。さて、奪い取るのも悪くはないかなって思ってたんですけれども……」 じっと、眉を寄せた楓を見つめて。 「身を引きますわ。勝てない戦はしない主義ですの」 そう、にっこりと笑った。 「…………」 その明け透け過ぎる笑顔に、楓は呆気に取られてしまった。 絶妙な距離で纏わりつくように思わせぶりな事を言っていると思ったら、あっという間に手の届かないところまで一直線に退却。なんとも自由奔放だった。 「ふふ。奪うのも奪われるのも世の常と思っていますけれど、誰かの『一番』には手を出さないようにしてますの。さ、お返事を聞かせてくださる?」 キュルケの邪気の無い笑顔に、楓は知らず張っていた肩をそっと下ろした。 なんというか……言葉で抵抗しても無駄、という気がした。どれほどの向かい風を与えても平気な……いや、向かい風を吹かせれば吹かせるほど、煽られて燃え上がる炎を相手にしているような。 「……わかりました。お言葉に甘えさせていただきます。ありがとうございます」 「いいのよ。ギブアンドテイクですもの」 キュルケは、まるで理想の男を口説き落としたかのような笑顔で、にっこりと笑った。 「さて、お返事がそうという事は、本当に遠くからいらっしゃったのかしら?」 「はい。おそらくこのハルケギニアとは別の世界から、ある人の唱えた召喚魔法に便乗してやってきました」 「……はい?」 それまで常に余裕を保っていたキュルケの眼が点になる。楓は少しだけ溜飲が下がり、小さく微笑みを浮かべた。 § 「……本当の未知っていうのは、未知である事すら未知、って事なのねぇ」 楓の話を全て聞き終えたキュルケは、肩を揉み解しながら一言だけぼやいた。 彼と彼女は、魔法の存在しない月が一つの別の世界から来たという事。 精神感応能力で召喚ゲートの波動を感じ取り、それに乗ってきた事。 この学院に耕一らしき人物が使い魔として召喚されたことを聞き、訪れた事……。 「自分で言うのもなんですが、信じるとは思いませんでした」 「それが全部嘘だとして、誰が得をするのよ?」 「……さっき散々あなたにやり込められた私が、あなたの驚く顔を見て」 真偽は利害で見抜ける。そう言い切らんばかりのキュルケの声に、楓は少し悪戯っぽい声を出した。 話すがら、この人は取引だと言いながら、実のところ善意で協力してくれているのだとわかったから。 「あっはっは! そりゃ一本取られたわね!」 笑い転げるキュルケに、騙されたという感じは見受けられない。 「ま、事情はわかったわ。というわけで、ルイズ達が帰ってくるまで、あなたは私のお客様。好きなだけここにいてくれていいから」 「ありがとうございます」 「いいのよ。それじゃ、適当な空き部屋貸してもらえるように言っておくわね」 楓はもう一度頭を下げた。思えばこの世界に来て以来、人の善意に甘えてばかりだ。 素性が不明な自分の面倒を見てくれたティファニア。 その頼みでここまで案内してくれたマチルダ。 事情を知って(本人は取引だと嘯いてはいるが)協力してくれるキュルケ。 もし自由に会う事が出来るのなら、友人として付き合いたいと思う人達ばかりだ。 でも、帰らなくてはならない。大切な姉妹達を放っておくわけにはいかないのだから。 ……相談もなく勝手にこっちに来てしまった自分が言える事じゃないのかもしれないけど。 「ふぅ……」 主が出ていった部屋は、どこか寂しげだった。 手持ちぶさたに窓の外を眺めながら、ため息を一つ。 「……耕一さん」 耕一とその主人が何処に出かけたか、誰も知らないらしい。 公休扱いになっている事から学院長の許可は得てあるようだけど、それ以上の事はわからない、とキュルケは話してくれた。 一昨日の朝、朝早く馬に乗って出かけていくところは見ていたという。こんな事なら後を追っかけておくんだったわ。あぁ、でもそうしたらカエデと会えなかったわね。などとわざとらしく肩を竦めていたキュルケを思い出し、楓は微笑みを浮かべた。 ―――そして、それは急激に訪れた。 「あ、ぐうっ!?」 がくん、と楓の体が波打ち、椅子から投げ出され、床にくずおれた。 「あ、あ、あ、あ……っ!」 例えるなら、ドアノブを握って静電気が火花を散らしたショックの万倍のそれが、体の中心を貫いたような、途方もない衝撃。 それは、以前にも感じたことのある物だった。 「こ、耕一さん、耕一さん、耕一さんっ!!」 そう、それは―――『エルクゥ』が覚醒した時の、悦びの咆哮。 一年前、千鶴の鬼氣を受けて目覚めさせられた耕一の鬼が顕現した時と同じ―――いや、その何倍、何十倍もの衝撃と、激情。 どんな距離も無意味に、世界中に響き渡る怨嗟。同じエルクゥであれば、否応無く叩きつけられる衝動。 それは、遥か記憶の彼方、次郎衛門がエディフェルを看取った際のそれに似ていて……。 「だ、ダメえっ! 耕一さあんっ!!!」 「カ、カエデっ!? どうしたのっ!?」 楓が叫んだ瞬間、ドアが開き、慌てた様子のキュルケともう一人、小柄な女の子が部屋に走り込んでくる。 「耕一さんが、耕一さんがっ!」 「ど、どうしたのよ? コーイチがどうしたの? あのテレパシーってやつなの?」 楓の性格を、だいぶマシとはいえタバサのそれと同類と見ていたキュルケは、その今にも泣きそうな必死の表情に面食らっていた。 届けられる慟哭。直接楓に向けられているわけではなく、ただ全てに振りまいているだけの波紋でありながら、その場所まで特定できそうなぐらいに強いそれは、楓を強く焦燥に駆り立てていた。 「あ、アルビオン……!?」 「アルビオン? アルビオンがどうしたの? もしかして、アルビオンにいるっていうの?」 感じ取ったその場所は、楓が最初に降り立った場所……アルビオンの方向だった。 「う、あ、ああっ……!」 「ほら、しっかりなさいっ!! 何か異変が起こってるなら、助けに行かなきゃいけないでしょっ!?」 「っ!? あ……?」 キュルケの一喝に、楓の瞳に理性の光が戻る。 「落ち着いた?」 「は、はい」 「そう。それで、ルイズ達はアルビオンにいるのね?」 楓は、ためらいがちに頷いた。 「あなたが行って、どうにかなりそうなの?」 「……わかりません。でも」 耕一が、『エルクゥ』の力を解放した。 自分は、その傍に行かなければならない。居なければならない。 「そ。タバサ?」 言葉を続けなかった楓の目からその決意を読み取ったキュルケが、一緒に部屋に飛び込んできた少女に声をかける。その少女は無言で頷き、さらりとその蒼い髪を揺らした。 タバサと呼ばれた少女は、指を口元に当て、ピィー、と甲高い口笛を鳴らす。 「行くわよ、カエデ!」 「え、ええっ!?」 タバサが窓を開け、そのまま空中に向かって何のためらいもなくジャンプを敢行した。 楓を抱きかかえたキュルケもそれに続く。 何かを考える間もなく、三人の体は、思ったより遥かに小さな衝撃と共に着陸した。 「え……?」 ばさあっ、と大きな翼が風を凪ぐ音。 そこは見覚えがあった。つい数時間前まで乗っていたようなところ……風竜の背中だ。 「さあシルフィード! 目標アルビオン! 全速前進っ!」 キュルケが空の向こうに向かってびしぃっと指を差し、タバサは無言で背びれに背を預け、本を広げて読み出した。 三人を乗せた風竜、タバサの使い魔シルフィードは、きゅーい! と一鳴きして、ぐんぐんと空を昇っていった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5661.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「有り得ぬな。何かの間違いだろう」 「おいおい。少しは考える素振りを見せたらどうだ?」 ガリア王国首都リュティスの郊外、王族の住まうヴェルサルテイル宮殿の一室で、男は金髪にその長い耳を揺らしながら、憮然と答えた。 「アーハンブラ、か。大方、その辺りの領主が先に手を出したのではないのか?」 「そんな骨のある奴をおれがあそこに置くとでも思うのか? 今の時代、エルフに手を出そうなどと考えるのは、神に狂った長靴どもだけだぞ」 「ふん……」 尖った耳に人ならぬ美貌を持つ男―――エルフ族に対しているのは、ガリア王族特有の蒼い髪を短く刈り込んだ、大柄の偉丈夫である。 「それに、証拠もある」 「何?」 その大男は、今しがた『エルフの住処である砂漠と接しているアーハンブラ城がエルフの軍勢に襲われている』との報告をもたらした伝令役の翼を持ったガーゴイルの手から、手の平大の球体を受け取った。 それを、座っている椅子の手元の台座にあるくぼみにはめ込むと、南向きの磨かれている壁に一筋の光が伸びる。 光は壁に向かって広がっていき、そこに映像を結んだ。 「馬鹿な……!?」 映し出されたのは、紛うことなき戦争の―――いや、虐殺の光景だった。 驚愕に目を見開いた彼と同じ、長い耳を持ったエルフ族達が、その手で、爪で、 メイジ、兵士、民間人の区別なく、人々を引き裂いている。 「おお。エルフというのはなかなかに野蛮なのだな。てっきり不可思議な先住魔法でも使っているかと思えば、これではまるで亜人か獣だ!」 「おのれ蛮人め! このようなもの、どうでっちあげた!」 「はて、これは面妖な。この『追憶の水晶球』はお前等のマジックアイテムだろうが。先住魔法の使えぬおれ達がどういじるというんだ?」 「くっ……!」 エルフの苦悶の表情が、その理屈の正しさを物語っていた。 『追憶の水晶球』。それは、その面に映った映像を記録し、映し出す事が出来る道具だった。風と水の精霊の強い加護を必要とするこのアイテムを、どう足掻いても人間風情が扱えるはずはないのだ。 しかし、それはつまり、目の前に映し出されているこの光景が真実であるという証左に他ならず。 エルフ族の男にとっては、到底認められる事ではなかった。 「そんなに疑うなら、暇をやるから自分の目で見てくるといい。ああ、ついでに、この映像が本当だったら、ちゃんと追い返しておいてくれよ?」 「……言われるまでもないっ! このような蛮行、ネフテスの名において許してはおかぬ!」 弾かれるように席を立ち、怒りを顔に滲ませながら、エルフ族の男は部屋を出て行った。 「ははは。エルフもあのような顔をするのだな。しかしまあ、こいつはまた……」 部屋に残された男は、それを片目で見送って、映像に視線を戻した。 壁面には、虐殺の映像が延々と流れている。エルフ達は嬉々とした表情で殺戮を楽しんでいるようだった。 「気色悪い事だなぁ」 何の感慨もないように呟いて、男は球体をくぼみから抜く。 映像がふっとかき消え、部屋に夜の闇が戻った。 「ふーむ。よし、ちょうどよい。おれの可愛い姪にも働いてもらうか。敵も味方も母の心を狂わせたにっくきエルフだ。さぞ奮迅の働きをしてくれる事だろう」 全ての所作が仮面のように平坦だった大男の、くっく、と肩を震わせるこの笑いにだけは、確かな何かが篭っていた。 「しかしひどいものだったな。殺すだけで喰ってはいないようだったが……さすがに人を喰っているところが映っていたら、おれも明日の食事に肉は勘弁だったな」 一人ごちながら、サイドテーブルに置かれていた血のように赤いワインを軽く傾ける。 「お前もそう思うか? 余の戦神(マルス)よ」 「……いや、ふつーにあの光景見てワイン飲めるあんたがすげぇよ。うぇっぷ」 そして誰にともなく中空に呼びかけると、椅子の後ろに突如、黒いローブ姿が現れ、呆れたような声を出した。 少年から青年に至る途中の、高さの残る男の声だった。 「無能王と蔑まれてはいても、一応は王だからな。王は騎士の長。斬ったはった程度でもよおしておるようでは務まらんだろう? さて、珍しくも白の国でしくじったと急報は届いておるが、詳しく報告を聞こうか、余のマルスよ?」 立ち上がって後ろを向いた男―――現ガリア王ジョゼフ一世は、大仰に腕を開き、自らの使い魔を薄笑いで見下ろした。 § 首都トリスタニアの中央通りはブルドンネ街の突き当たり、トリステインの王宮には、奇妙な騒がしさが蔓延していた。 ゲルマニアとの同盟の破綻と、アルビオン内戦の決着。 最大の危機が来ると同時に最大の危機が去ってしまい、対策会議を開きつつも、宮廷貴族達は対応を決めかねているのだった。 「―――以上が、今回の密命の詳細になります」 チン、と剣が鞘に収められる音がした。 公爵令嬢とインテリジェンスソードの報告を聞いていた王女は、手の上に返された『水のルビー』を見つめたまま、無言で目を見開いている。 「力及ばず、申し訳ありません。いかなる処罰をも受ける所存でございます」 「どうしてそんな事を言うの? 顔を上げてちょうだい、ルイズ・フランソワーズ。わたくしの一番大切なおともだち。あなたはわたくしの頼んだ以上の事をしてくれたのよ。レコン・キスタを倒してしまうなんて!」 ルイズの目が覚めた翌日の朝。 絢爛な王族家紋のついた馬車が魔法学院に横付けされて王宮に出頭したルイズは、アンリエッタにアルビオンでの始終―――先日、学院長室で話したものと同じ内容を話し終えていた。 「しかし、手紙は奪われ、ゲルマニアとの同盟は……」 「いいの。いいのです。レコン・キスタという脅威のなくなった今、もはやその必要もなくなったのですから」 言いながら、アンリエッタは俯いてしまう。ルイズは、その顔に滲んだ罪悪感に言葉を飲み込んだ。 わかっているのだ。レコン・キスタの事がなくなっても、あの手紙がどれほどこの国を窮地に陥らせるか。下手をすれば、面子を潰されたゲルマニアが攻め込んでくるかもしれないのだと。 実際は、彼女一人ではそんな結論には辿り着けなかった。ゲルマニア皇帝の抗議から休みなしで行われている対策会議が散々に紛糾した結果、何度も何度も宮廷貴族達に嫌味を言われる事で思い知らされていたのだった。 「謝らなければならないのはわたくしの方よ。わたくしの杖から出た錆を拭うために、あなたに大怪我を負わせ、メイジとして何よりも大切な使い魔を失わせてしまった……あなたとあの使い魔さんには、どれほど感謝してもしきれません」 座っていた椅子から落ち、膝を付いて両手で顔を覆い、涙を流し始めた。 「まさか、ワルド子爵が裏切り者だったなんて……裏切り者を護衛に選んでしまったわたくしのせいで、ウェールズ様のお命ばかりかあなたの命まで危険に晒し、挙句にあなたの使い魔は……ごめんなさい。本当にごめんなさい、ルイズ」 「い、いいのです。この命、姫さまのためにと誓いました。姫さまのお役に立てて本望です」 ルイズは、さめざめと泣くアンリエッタを静かに抱きしめる。 抱き止める少女の傍らに置かれた剣だけを観客に、王女の寝室には、しばらく嗚咽の声が響き渡った。 「……ありがとう。情けないところを見せてしまいましたね。使い魔を失ったあなたの方が、よほどつらいですのに」 「いいえ。心中お察しいたします」 「あなたは、本当にわたくしの一番のおともだちよ、ルイズ」 椅子に座りなおし、アンリエッタは微笑んだ。そう言ってくれる事自体は光栄の極みだったが、なぜか素直には喜べなかった。 「功には報いるところがなくてはいけません。しかし先日、『シュヴァリエ』の爵は軍属の者にしか与えられぬ事になってしまい、あなたに与える事が出来ないのです」 「そのお言葉だけで十分です」 「いいえ、そういうわけにはいかないわ。全てを明らかに出来るのならば、『シュヴァリエ』の称号などでは到底贖えぬほどの功績なのです。そうね、とりあえずは……」 アンリエッタは部屋中の棚を引っ掻き回し、出てきた宝石や金貨をそっくりとルイズの手に持たせた。 その中には、先ほどルイズから返された『水のルビー』までもが含まれていて、ルイズは飛び上がった。 「こ、こんなに……! いただけません!」 「いいの、持っていって。金銭などいくら積み上げてもあなたの働きには足りませんが、今のわたくしに出来る事は、本当にそれぐらいなのです」 「姫さま……」 「出来るならば、王女直属の女官として、与えられる限りの権限を与えたいのですが……」 アンリエッタの顔が曇り、絞られるように言葉を続けた。 「……あの手紙の事が公になって、宮廷内は揺れています。ともすれば、わたくしは放逐されるやもしれません。直属などとしていたら、あなたにも迷惑がかかってしまいますから」 「そんな……」 「わたくしは、まつりごとには不向きです。わたくしが流される事でゲルマニアの面目が立ち、戦争を避けられるというのであれば、それでいいのかもしれませんね……宮廷内のゴタゴタが、民にまで波及せぬかどうかだけが心配ですが」 その、どこか吹っ切れたような微笑みが、ルイズにはとても痛々しく感じられ……続く言葉への反論を、飲み込まざるを得なかった。 「ルイズの胸で泣かせてもらって、覚悟が決まりました。枢機卿には全てを話し、あなたの功績を出来るだけ取り立ててもらえるように尽力致しますわ。それが、無力なわたくしが最高のおともだちに出来る、最後の事でしょうから」 § 「ふふっ」 大層不満げに部屋を出て行った最高の友人の顔を思い出し、アンリエッタはクスリと忍び笑いを漏らした。 「いかがなされましたかな?」 「なんでもありませんわ、枢機卿」 隣を歩くマザリーニが怪訝そうに自分を見やるが、気にもならない。 ルイズが帰るなり間断を置かず、会議に戻るよう迎えに来たのだった。またあの嫌味の中に戻されるのかと思うと気が滅入るが、今までほど憂鬱にはならなかった。 破滅に酔っている、と言われればそうかもしれない。悲劇のヒロインぶっている、と言われればきっとそうだ。だが、自らに引導を渡す覚悟のためにそれを支えにする事を、悪いとも思わなかった。 彼を生き残らせてくれた友人の為ならば、不肖のこの身の一つや二つ、いくら捧げても惜しくはない。 「枢機卿、後で少しお話があるのですが……」 「伺いましょう、姫殿下。ですが、今はこちらに集中していただきたい」 「……摘み取られるのを待つだけの飾りの花に、何か出来るとお思いなの?」 「ご自分を卑下なさるのは、人事を尽くしてからになされませ。それに……先ほどまでとは少々事情が変わったのです」 「事情?」 「とにかく、中へ」 会議室のドアの前で、半歩先を歩いていたマザリーニが恭しく先を譲る。 怪訝に思いながらも、ドアに手をかけ、開けて―――そのまま、体が固まった。 「う……そ……」 目の前の光景を、信じられなかった。 豪奢な椅子にふんぞり返っている見慣れた宮廷貴族達の中に、見慣れぬ……そして、焦がれてやまぬ最愛の人の姿があったのだから。 「アルビオン王国特使、ウェールズ・テューダーと申します。お久しぶりにございます、アンリエッタ姫殿下」 § 「姫さまが追放されるなんて……」 魔法学院へと帰る馬車の中で、ルイズは一人呟いていた。 「何とか出来ないのかしら……」 「無理だろうな。ありゃ、『覚悟』が決まっちまった眼だ。事が事じゃなけりゃ、いい眼をするようになった、なんて言えるところだがなぁ」 御者台に座るのは物言わぬガーゴイルで、その言葉に答えるような存在は一見見当たらなかったが、返答の声が響く。 その声の主は、その腕に持たれた―――彼女の使い魔の形見である剣だった。 「私はまた、何も出来ないのね……コーイチの時も、姫さまにも」 自分の命を差し出して庇わなければ、ウェールズを救えなかった。それによって手紙を奪われて瀕死の重傷を負い、自分の使い魔の死に際すら看取れなかった。 魔法が使えない貴族。その無力さを、ルイズは噛み締めていた。 同年代の少年少女に見下される悔しさ。親や姉達の期待に答えられない悲しさ。平民にすら同情される情けなさ……そしてこの無力感が、ルイズの心を打ちのめした。 「……人間、出来る事と出来ない事があらーよ」 「そうね。私は……魔法が出来ないのよね」 「娘っ子」 「いいの。泣き言かもしれないけど……まずはそれを認めないと、先に進めない気がするから」 虚飾を捨て去り、自分を見つめ、一歩一歩進んでいく。 それはとても苦しく、プライドを傷つけるものだ。普通に魔法が使えるメイジでも、出来る者など一握りだろう。『ゼロ』であればなおさら。 しかし、今のルイズにはそれが出来る。未知に触れ、無力を知り、こだわろうとしていたものの脆さを知った今なら。 「あのね、デルフ」 「なんだい」 「私ね、自分は、『サモン・サーヴァント』に特化したメイジじゃないかなって、そう思うの。他の魔法が使えない代わりに、すごく強い使い魔を―――そう、伝説の虚無の使い魔みたいなのでも、呼び出せるって」 どの系統の魔法も使えない自分。唯一成功したのは、召喚と契約の魔法。召喚されたのは、どの系統にも属さず、『ゼロ』である主人の身の丈とは比べ物にならないほど強力極まる『エルクゥ』などという謎の種族で、しかも虚無の使い魔『ガンダールヴ』らしいと。 与えられたそれらの材料から考え続けて、それが出された結論だった。 「学院に帰ったら、すぐに学院長に直訴して、次の使い魔を呼ぼうと思うわ。私の才能が、本当に『サモン・サーヴァント』にあるのだとしたら……その使い魔が、何とかしてくれるかもしれないから」 その瞳は、まっすぐに前を向いていた。他人に頼る弱い心からの言葉ではない、それこそが自分の力なのだと理解する頭脳の輝きだった。 「あなたは、許してくれる?」 デルフリンガーは答えなかった。 間違いだ、と否定するのはたやすい。自分は伝説の剣であり、彼女の魔法の真実を知っているのだから。 しかし、その輝きを……『虚無の担い手』ではない『ただのルイズ』が放つその眩しさを、『伝説』なんて野暮なもので濁らせてしまうのは惜しい……などと、そんな風に思ってしまったのだ。 「……薄情だって、思う?」 「……いんや。そんな事はねーよ」 デルフリンガーは、剣らしくない自分の思考に戸惑いつつ、そう答えるのが精一杯だった。 § アルビオン大使である皇太子の語る言葉に、会議場は騒然となっていた。 それは、アルビオン内乱の裏で蠢いていた謀略と真実。そしてその黒幕。 「その名は『アンドバリ』の指輪。ラグドリアン湖に住む水の精霊が守るという秘宝です。彼奴は―――ガリア王ジョゼフはそれを用い、同胞を先住の水の力によって操り、内乱を起こさせたのです。水の精霊と縁の深いトリステイン王家ならば、この真偽がわかりましょう」 上座に座るマリアンヌ太后とウェールズは、揺るぎないまま互いの瞳を見つめている。 その横に座るアンリエッタは、何度目かわからない騒がしさに包まれる広間を見渡して、まるで制御を失った舟の上にいるようだ、と思った。 川を流れる水が一粒とて同じところに留まらぬように、ただ流れるままに流されていくだけ。 先ほどまで自分を流し去ろうとしていた宮廷貴族達を翻弄するウェールズの姿は、現実感などというものを全て吹き飛ばしてしまうほどの衝撃だった。 「私と同じ使者をゲルマニアとロマリアにも送っています。闇に暗躍するガリアに対する包囲網として、これら四国による同盟を提案したく思います」 アルビオン大使がもたらしたその知らせは、あまりに荒唐無稽で、そしてあまりに恐ろしいものであった。 ―――結局、ウェールズを交えた喧々諾々の会議で決定されたのは、『明日もう一度話し合う』という事だけであった。 § 「……まさか、ウェールズ殿下御自らお越しなさるとは。このマザリーニ、少々肝が冷えましたぞ」 「はは、すまないね枢機卿。今まさにトリステインを揺るがしている元凶が来てしまって」 個人の客をもてなす為の応接間には、紅茶を片手にくつろいだ姿を見せる、ウェールズとマザリーニ、そしてマリアンヌ太后とアンリエッタの姿があった。 「わかっておられるのならば、これ以上この老骨の胃を痛めつけるような真似は慎んでいただければと」 「まだまだ卿は現役ですよ。これからもアンリエッタを支えていただかなくては」 「隠居出来る日は遠そうですな」 マザリーニが、あからさまに肩をすくめる。 「先ほどの話の通り、ご懸念であるゲルマニアとの関係も取り持つつもりではあるのですがね」 「わざわざこうして私達だけの席を設けるという事は、それ以上の労働をさせるおつもりなのでしょう?」 「はは、枢機卿にはかないません」 談笑を楽しんでいるかのように見えたウェールズの目が、鋭く細められる。 「トリステインには、レコン・キスタと通じていた背信の徒がおります。それをあぶり出していただきたい」 「―――っ!」 アンリエッタは、息が止まる瞬間というものを、初めて体験した。 「穏やかではありませんな。レコン・キスタというのは、不可思議な指輪の力によって操られていた集団という話でしたが?」 「全て、というわけではありません。操られていた者の多くは、影響力を多大に持つ有力貴族達です。領地を持たぬ下級貴族や従者、侍女、出入りの商人……そのような人々のほとんどは、指輪の効力を受けていませんでした」 考えてみれば当たり前の話である。先住の力故に断言は出来ないが、例え無尽蔵に使えたとしても、元々大貴族の命令に逆らえないそのような人々一人一人にまで術をかける必要がない。 「さすがに、間諜を担当していた者の近くの人間には、そのような平民にも術がかけられていましたが……幾人か、数日入れ替わっただけの侍女や偶然訪れた商人などは無事でした。そして、その者達の見聞きしたところによると……」 「我が国に、情報を売っていた売国奴がいると」 「はい。それも宮廷の中央深くに」 「ふぅむ」 マザリーニは唸った。マリアンヌは憂いを帯びた表情で眉を落とし、アンリエッタは俯いてしまっている。 「多量の金銭が動いていた事がわかっていますので、金の動きを調べればおおよその見当はつくかと思われます。捨て置けばガリアにも通じましょう。それは、誰にとっても都合が悪いのではないですか?」 「……わかり申した。そちらの件については手を打ちましょう」 「お願い致します」 マザリーニが頷くと、にっこり、とウェールズの顔から緊張が抜ける。 目的は果たしたのだろう。たわいもない事を話しながらも、紅茶のカップを傾ける回数が増え、飲み干したら退室するつもりであるのがわかる。 アンリエッタは、俯いていた顔をまっすぐに上げた。そう、あの話をするには、ちょうどいい。 「……一人、心当たりがあります」 「姫殿下?」 思わずウェールズやマザリーニが息を呑むほどに、その瞳には強い意志が込められていた。 「魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵。彼はレコン・キスタに与していて、ウェールズ様のお命を狙い……そして、ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールの使い魔によって討ち取られたと聞いています」 § 「暇ねぇ……」 「…………」 虚無の曜日を明日に控えたダエグの曜日。トリステイン魔法学院は午前中で授業が終わり、午後は社交の時間に当てられる。 そんな昼下がりの魔法学院はタバサの居室で、キュルケはぐでーっと艶やかに、部屋主のものであるはずのベッドで寝転がっていた。 枕元では、タバサがいつものように本を広げ、黙々とページをめくっている。 「ルイズは王宮に行っちゃってつまらないし、いい男は少なくてつまらないし、いい女はもっと少なくてつまらないし……やれやれよね」 タバサに向けているのか、ただの愚痴なのか……どちらにしても、タバサはキュルケの言葉に反応せず、視線を本に固定するままだった。 「何を読んでるの? ……『東方見聞録』? へえ、東方に関する文献なんだ?」 「っ!」 キュルケが表紙のタイトルだけを流し見て興味深げに中身を覗き込むのと、タバサが弾かれたように顔を上げて窓の外に目をやるのは、ほぼ同時だった。 「ど、どうしたのよ、タバサ。……フクロウ?」 「…………」 窓には、足に手紙が括りつけられたフクロウが一匹、とまっていた。 タバサは無言で窓を開け、手紙を取り外す。フクロウはその間、微動だにしなかった。 「……ガーゴイル、なの?」 生き物が体に触れられれば、どれほどの訓練を受けていても、多少なりとも身じろぎをする。 彫像のように動かぬそのフクロウは、魔法で作られた人形だった。 「……用事が出来た」 じっと見つめていた手紙を畳んでスカートのポケットに仕舞いこんだタバサが言うと、キュルケは上体を起こし、にんまりと笑った。 「ついていっちゃダメ?」 「……危険」 「ならなおさらよ。友達が危険な目にあってるのを、黙って見過ごせって言うの?」 「……すごく、危険」 どこか不安げな表情でじっと見つめてくるタバサに、キュルケはただ事ではないと思い直し、表情を引き締める。 「……そんな危険なところに、何故行かなければならなくなったの?」 「…………」 「教えて、とは言わないわ。でも……あなただけをそんなところに向かわせて、もしそのままいなくなってしまったとしたら……それは、とても悲しい事よ」 しばらくの間、二人の視線だけが交差する。 やがて折れたのは、タバサの方だった。ポケットから先ほどの手紙を取り出し、キュルケに渡す。 「読んでいいの?」 こくり、と頷かれたので、キュルケは遠慮なく手紙を広げ―――そして、目を剥いた。 「が、ガリアの王印? って、これは―――っ!」 そこには、トリステインの南に位置するハルケギニア一の大国、ガリア王国の正式な印章と共に、このような文章が書かれていた。 『北花壇騎士七号に告ぐ。アーハンブラ城にエルフの軍勢が攻め寄せた。速やかに急行し、これを撃退せよ。 北花壇騎士団長イザベラ・ド・ガリア ガリア王ジョゼフ一世』 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4193.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 昨夜と同じく厨房で朝食を終えて教室に入ると、教室中の視線が一斉にこちらを向いた。 昨日と同じような、あまり良い意味のこめられた視線ではなかった。くすくすという忍び笑いも漏れ聞こえてくる。 無視して足を進めるルイズ。耕一もそれに続いた。 教室の中には、先程のキュルケもいる。その隣には、ルイズとは違う意味でキュルケとは対照的な、透き通るような蒼い髪をした小柄なメガネ少女が本を広げていた。 「貴族だの魔法だのっつっても、教室ってのは変わらないもんだなぁ……」 甲高いおしゃべりの喧騒に、高校時代を思い出す。 暫しそんな風に懐かしい気分に浸っていると、ガラリとドアが開き、明らかに生徒ではない人物が教室に入ってきた。同時に、お喋りがピタリと止む。 ゆったりした紫色のローブとマントを身に纏い、同色の、これぞ魔女、とでもいうようなトンガリ帽子を被った、恰幅のいい中年女性だ。 女性はゆっくりした足取りで教壇に昇ると、ぺこりと一礼した。 「皆さん、おはようございます。私の名前はシュヴルーズ。二つ名は『赤土』。『赤土』のシュヴルーズです。これから一年、皆さんに『土』の魔法を講義致します」 シュヴルーズは穏やかな口調で述べると、満足げな微笑みを浮かべながら、教室を見渡した。 「春の使い魔召喚の儀式は、皆さん大成功だったようですね。このシュヴルーズ、こうして春の新学期に、様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 その視線が、ある一点で止まる。 「おや、ミス・ヴァリエールはとても変わった使い魔を召喚したものですね」 シュヴルーズは、耕一とルイズを見て、とぼけた声をあげた。 その声には、何か含む所は微塵もなく、文字通りの意味しか込められていなかったが、元から含むところを持っていた人間には、十分な刺激らしかった。 「ゼロのルイズ! 『サモン・サーヴァント』の魔法を使えないからって、その辺歩いてた平民連れてくる事はないだろ!」 肩にフクロウを載せた小太りの男子がからかいの声を上げると、途端に教室中が笑いに包まれた。 ルイズは肩を震わせて俯いてしまう。唇を噛み締め、耐えるように。 「そうだそうだ! どんな魔法を唱えても失敗しちまう、魔法成功確率ゼロのルイズ!」 「ゼロにはお似合いの使い魔だよな!」 ―――なるほど。あのあだ名はそういう意味か。 ルイズが全身を震わせ始めた時、耕一はさっと、甲を前に向けて左手をかざした。 「あー。とりあえずこの通り、『コントラクト・サーヴァント』とやらは成功しているんだから、成功確率はゼロじゃないんじゃないかな?」 その言葉に、しーん、と教室が静まり返った。 「それに、俺自身も、変な鏡みたいなのに無理矢理吸い込まれてこんな知らないところに飛ばされてきたもんでね。『サモン・サーヴァント』というのも成功してるんじゃないかな。そこの君、どう思う? 成功確率はゼロだと思うかい?」 最初にからかった小太りの男子を指差すと、あわあわと見るからに焦り始める。 その様子を見て、太っちょ男子の隣に座っていた金髪の少年が、胸に差していたバラの切り花をキザったらしく手に持った。 「フン。平民に簡単に言い包められてどうするんだいマリコルヌ。口裏を合わせれば、そんなのどうとでも説明がつくじゃないか。その使い魔のルーンだって、絵の具で書いたのかもしれないだろう?」 バラを手繰りながら、そんな事を言う。 これでもかというぐらいにドレープの付いた飾りシャツの胸元から素肌が見えているこのバラ少年、ちょっと、いやかなり、悪趣味と言わざるを得ない。 「お、おお。さすがギーシュ! そうだな! そうに違いない!」 沈静していた勢いが再び戻るのを見て、やれやれ、と一つ嘆息。 教壇のシュヴルーズに目を向けると、ちょうど彼女が、手に持った二の腕ほどの長さの杖を振り、何がしかの呪文を唱えたところだった。 「もがっ!? もご、もごーっ!」 次の瞬間には、太っちょ男子と悪趣味男子、それに一緒になって笑ったり囃し立てたりしていた生徒の口に、土で出来たフタがかっぽりと嵌っていた。 「お友達をそんな風に言うものじゃありません。今笑った人たちも同罪です。そのままで授業を受けなさい」 見た目はコメディだが、一瞬で、何も無いところに、複数の土塊を出現させる、という現象に、耕一はかなり驚いていた。 ……口だけだからあれで済んでるけど、アレにいきなり目とか鼻とか塞がれたら、かなりやばくないか? 魔法というもののデタラメさに、耕一は少し肝が冷えたのだった。 「さて、ミス・ヴァリエール、魔法の四大系統はご存知ですね?」 「は、はい。『火』『水』『土』『風』の4つです」 「はい、ありがとうございます。以上の4つに、今は失われた系統、『虚無』をあわせて5つの魔法系統が存在する事は、皆さんもご存知の通りです」 四大属性+特殊系統が一つってホントにRPGの属性みたいだな、と耕一はにべもない事を考えた。 「その5つの系統の中で、『土』は、最も重要な位置を占めると私は考えます。まあ、『赤土』の二つ名の通り、私が『土』属性のメイジだからという身びいきは否定しきれませんが」 そう薄く笑う仕草は、上品なおばさまそのものだった。嫌味じゃないセレブってヤツだ。 「『土』は、万物の組成を司る、重要な属性です。様々な金属の製造や加工、家屋などの建築には欠かせない魔法であり、農作物の育成や収穫などにも大きな役目を果たしています。『土』系統の魔法は、皆さんの生活に密接に関係しているのです」 シュヴルーズがさっと杖を振り一句唱えると、机の上に小さな小石が3つほど現れた。 「今日は、『土』系統魔法の基本である『錬金』の魔法を覚えてもらいます。『土』属性の人達は、もう既に覚えている人も多いかもしれませんが、基本は重要です。そういう人も、もう一度おさらいをするように」 もう一度杖を振り、今度は少し長めの呪文を唱える。 すると、小さな小石がぱあっと光を放った。それが収まった時には、その石は、キラキラとした金の光沢を持っていた。 「ごご、ゴールドですか!? ミズ・シュヴルーズ!?」 キュルケが、目の色を変えて立ち上がった。 「いいえ。これは真鍮です」 シュヴルーズが答えると、なぁーんだ、と、つまらなそうに腰を下ろす。 清々しいぐらいの現金っぷりだった。 「『錬金』の魔法は、このように、一つの物質を別の物質に変えてしまう魔法です」 ―――それが基本の魔法という時点でとんでもないなあ。 さっきの口を塞いだ土もこれで作ったのだろうか。と、耕一は未知の知識に好奇心を膨らませていた。 「『錬金』という名前にもなっているように、金を作り出す事を目的として生まれたこの魔法で最も困難なのが金の製造です。可能なのは、『土』のスクウェア・メイジだけです。私はただの、トライアングルですから」 謙遜の言葉でありながら、その底には確固とした自信が垣間見えた。 スクウェア(四角形)、トライアングル(三角形)、という名前からして、レベル4とかレベル3とか、そういう意味だろうか。 「それでは、誰かにやってみてもらいましょう。そうですね、ミス・ツェルプストー。どうでしょう?」 新たな小石を出して、シュヴルーズがキュルケを指名した。 「私ですか?」 「ええ。ゴールドに興味があるようでしたので。魔法の力は意志の力。それを成したいと願い、想像する力を創造する力に変える。それが『錬金』です」 「わかりました。やってみますわ」 キュルケは席を立ち、ぷるんぷるんと胸を揺らしながら教壇まで降りていく。 ……明らかに、男子の視線がそれに集まった。この世界でも、女性の魅力の価値観というものはあまり変わらないようである。 「いや、俺は楓ちゃん一筋だからね」 「またあんたは……誰かと話してるの? あの、シグナル、ってやつで?」 「そういうわけでもないんだけど……こう、総論と各論の齟齬というか」 「意味わかんないわよ……」 ルイズにバカな説明をしている内に、教壇では今まさに、キュルケが杖を振りかぶるところだった。 「ゴールドなんて贅沢は言わないから、せめて何か宝石っ!」 実にわかりやすい呪文と共に杖を振り下ろす。 小石が光を放ち、収まり、そこにあったのは……。 「……何これ?」 鮮やかな黄色の小石であった。 「これは硫黄ですね」 「硫黄? 火の秘薬の硫黄? これが?」 「はい。使い魔を見るに、ミス・ツェルプストーは『火』の属性。イメージが抽象的なもののようでしたから、それにちなんだものが出来上がったのでしょう」 「うーん、宝石は無理だったかぁ」 「キチンと何の宝石を作るかをイメージしさえすれば、きっと出来るようになりますよ。ではもう一人、やってもらいましょうか」 再び新たな小石を出し、ぐるりとシュヴルーズが周囲を見渡して……自分の使い魔と何やらひそひそ話しているルイズを見咎めた。 「それでは、ミス・ヴァリエール。前に出てやってみてください」 そう言った瞬間、ざわ・・・と教室中がざわめいた。 「あの、先生。危険ですから、やめておいたほうがいいですわ」 「危険? どういう事です?」 教壇の側にいたキュルケがキッパリと言うと、教室の中のただ二人以外の全員が、然りと頷いた。 ちなみに、一人は耕一。もう一人は、キュルケの隣にいた、教科書を広げる振りをしながら別の本を裏で読んでいる蒼い髪の少女だった。 「ルイズを教えるのは初めてですよね?」 「ええ。あまり実技の成績が良くない事は存じていますが、座学に関しては学年首席であると、非常な努力家である事も存じております。さあ、ミス・ヴァリエール、気にせずにやってごらんなさい。数多くの失敗から、成功は生まれるものです」 「いや、あまり、どころじゃ」 「……やります」 キュルケが言葉を続けようとしたところで、ルイズはまっすぐに立ち上がった。 そのまま有無を言わせずに教壇に降りていく。キュルケは諦めたように首を振ると、自分の席に戻って机の下に隠れた。 「……何やってんだろう」 見ると、周囲の生徒全員が、まるで避難訓練か何かのように物陰に隠れ始めていた。 あの蒼い髪の少女まで、机の下に潜っている。 「さあ、ミス・ヴァリエール、作りたい金属を、強く心に思い浮かべるのです」 「はい」 こくりと頷いて、ルイズは目を閉じ、杖を掲げた。 事態が進むに連れて、教室中が戦々恐々としだす。 「ルイズの使い魔さん あなたも隠れていた方が良いわよ」 「へ?」 一体なんなんだ、暴発でもするのか、と首をひねっていた耕一に、キュルケが声をかけた。 「なあ、わけがわからないんだが……一体何がどうなってんだ?」 「爆発」 「え?」 机の下でも本を広げていた蒼髪少女がぼそりと呟いた瞬間、ルイズが裂帛の気合と共に杖を振り下ろした。 「『錬金』!」 刹那、小石がシュヴルーズやキュルケの呪文とは明らかに違う勢いで光り始め、それは見る間に視界を覆っていき――― 「ッ!!」 ずがーん、と、盛大に爆発した。 猛烈な光と煙が視界をゼロにする。耕一は、運良く最初の光の時点で目を覆っていたので大事なく済んだ。 「げほっ! げほっ! こ、こういう事か……っ!」 まさか、本当に暴発だとは。 光と煙が晴れた時、目の前にあったのは、惨状、の一言だった。 小石が乗っていた教壇は教室の端まで吹き飛んでいた。ルイズとシュヴルーズは爆発を直接くらったのか、ススだらけで倒れてぴくぴくと痙攣している。 すりばち上に配置された机もところどころが吹き飛び、その下に隠れていた生徒を瓦礫にまみれさせていた。 「…………」 使い魔召喚の儀式から初の授業という事で、大きすぎるもの以外は連れてこられていた使い魔達がぎゃあぎゃあと暴れているのを横目に、ゆっくりとルイズが立ち上がる。 無残な格好だった。魔法で保護されているという制服がボロボロになっている。ブラウスの破れ目から健康的な色をした肩やお腹が露出し、スカートは下着を隠しきれない程に傷ついていた。 ルイズはけほっとススの混じった咳をし、どこからか真っ白で清潔そうなハンカチを取り出すと、顔についたススを拭き取りながら、口を開いた。 「……ちょっと失敗したようね」 口を塞いでいた赤土がいつの間にか取れている生徒達が一斉に文句を言い始めるのを尻目に、耕一は、楓とよく見ていた吉本新喜劇を思い出したのだった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6788.html
前ページゼロのエルクゥ 「んん……」 浮かび上がるように、意識が覚醒していく。 目覚めの感覚。それも、満ち足りきった、至高の眠りからの、だ。 「…………」 パチリと目を開くと、見慣れた木目の天井がある。……自分、柏木耕一に与えられた部屋の、ではないが。 窓から差し込む夏の陽射しに目を細めるが、耳に入ってくる空調の駆動音に、暑さは覚えなかった。 「すー……すー……」 すぐ隣に、小さく息づく体温を感じる。体が動かないように気をつけながら首だけを向けると、濡れ羽のように光る黒髪を湛えた頭がちょこんと肩に乗っかっていた。 最愛の恋人である、柏木楓だった。胸のあたりに規則的な呼吸の吐息が直接降りかかって、くすぐったい。 一時は、二度と感じる事が出来ないかもしれないと思った幸せな重みを噛みしめながら、耕一はその髪を軽く指で梳いた。 「んっ、んん……」 さらさらと、上質の絹のように滑らかな髪が指の間を零れ落ちていく。楓は軽く身じろぎをするが、目覚める気配はなかった。 ―――昨晩は3回、いや、4回だっけ? 俺もよくやるよな……。 喉から苦笑が漏れないように、耕一は口元だけを歪めた。 掛け布団の裾から、白く細い肩と、その下へ続く滑らかな曲線が垣間見える。その淡雪のようにきめ細やかな肌には、首筋から鎖骨にかけて赤い斑点がいくつも浮き出ていて、昨夜の逢瀬の激しさを物語っていた。 「……風呂にでも入ってくるか」 4回戦目を終えて倒れるように眠る前に、何とかウェットティッシュで処理はしたものの……やはり違和感は拭えない。 具体的には下腹部の辺りがねっとりと。上半身もごわごわと汗ぼったい。冷房が効いているとはいえ、真夏に激しい運動をすれば汗もかくというものだろう。 すがりつくように眠っている楓を起こさないように、そっと身体を抜く。とすん、と枕に楓の頭を預けると、強張っていた体がようやく開放された。 ―――希望を言うなら、このまま起こして一緒に入りたいところだったが。 それは、就寝前のバトル回数が6回戦だった事を除いて今とほぼ同じ状況であった初日にやらかした挙句に風呂場で7回目のハッスルに及んだ為、梓に大目玉を喰らっている。自重しておいた方がいいだろう。 「……耕一さん」 「あれ、起こしちゃったか」 ベッドの足下に散乱していた2人分の服をまとめて、とりあえず自分の分を身につけていると、いつの間にか起きていた楓が、そっとシャツの裾を引っ張っていた。 「どこに、行くんですか」 「ああ、お風呂入っちゃおうかとね。楓ちゃん起きちゃったなら、先に入ってくるかい? こういうのは女の子が先だよな」 「……一緒がいいです」 楓の指に力が篭り、ぎゅう、とシャツの裾に皺が寄る。 「い、いや、そうしたいのは山々だけど、ほら、梓がうるさいだろ?」 「……一緒が、いいです」 「……むうぅ」 構ってもらえない仔猫のような表情で、楓の眉がとろんと下がった。彼女に猫の耳と尻尾があったのなら、同じように力なく垂れている事だろう。 ―――これが、普段は滅多にわがままを言う事のない楓ちゃんが勇気を振り絞ってしてくれたおねだりだ、と言う事であるならば、万難を排してでも叶えてあげたいところなのだが……。 「大丈夫だよ。もう異世界に行っちゃったりなんかしないから、さ」 「…………」 「……ずっと一緒だ。もし今度があっても、楓ちゃんを置いていったりしない。な?」 「……はい」 肩に手を置いて言い聞かせるように頭を撫でると、ようやくするりと手が離れる。耕一は、苦笑と共に軽く溜め息をついた。 楓の甘えは、不安から来るものだった。耕一がまた遠くに行ってしまうのではないか、と。 それで、四六時中一緒に居たがり、身体の繋がりを求めてくる。 なんとかそれを解消しようと、耕一も何も言わずそれを受け入れているのだが、結果は芳しくなかった。このまま夏休みが明けてしまったらと思うと気が重い。 「……ふぅ」 原因はわかっている。耕一自身、もう絶対にあんな事は無いと、心の底から言い切れないからだ。 心のシグナルを読み取れる楓を相手に、どれほど隠そうとも、本当の本音ではない言葉にはノイズが混じってしまう。 それは、『世の中に絶対なんてない』と言うような一般論ではない。 ―――何か、やり残した事がある。俺があの世界に呼ばれた理由を、解決しきっていない。その為に、また召喚されるかもしれない。 何となく、耕一はそんな引っ掛かりを覚えながら、日々を過ごしていた。そして、その為に楓の不安も消えない。 悪循環、とまでは言わないが、どこか、進まない時間の中を停滞しているような感覚だった。 「さ、それじゃ、一緒にお風呂に行こうか。……梓に見つからないように、ね」 「はいっ!」 ……まあ、雄としての本能は、そんな内面の悩みとは別である。 § 「はい、耕一お兄ちゃん」 「ありがと、初音ちゃん」 こんもりとご飯の盛られた二杯目の茶碗を受け取って、耕一はしゃもじを握る初音に笑いかけた。 「耕一さん、よく食べますね」 「いやぁ、久々の和食ですから……自然と箸が進んじゃって」 正面では、千鶴が楚々と食事を進めながら微笑みを浮かべている。 耕一が目を覚ましてから、3日が経った。気絶したまま戻ってきて、ほぼ1日中眠っていたから、帰ってきてからは4日目になる。 異世界ハルケギニアで過ごした月日は、こちらでも同じように経過していた。約3週間とちょっと……ハルケギニアの一週間が8日であったから、地球の暦ではほぼ1ヶ月。 一般的な日本人が海外旅行をして白米を恋しく思うには、十分な時間だ。 「ふん。『居候、三杯目にはそっと出し』って言葉も知らない礼儀知らずなだけだろ?」 「いやぁ、あっちにいる時は、梓の肉じゃがが恋しくてなぁ」 「な、何言ってんだよ。適当言ってるんじゃないっての」 「いやホントに。マルトーさんっていう魔法学院のコックの人の料理はすげーうまかったんだけど、何しろ洋食しかないしさ。米はあったけど雑穀扱いで、サラダとかオートミールとかにちょっとだけって感じだし。しょうゆとダシの肉じゃがが本気でうまいよ、うんうん」 「……ま、まあ、このぐらいなら……いつだって、つ、作ってやるけどさ……」 憎まれ口を叩いた梓は、まっすぐに料理を誉められたのが照れ臭いのか、もそもそと米ばかりを咀嚼している。 「…………」 そして楓は……耕一のすぐ隣にいた。 特に急いでいる様子はないのに、その前の茶碗や皿の中身は凄い勢いで消えていく……いつも通りの姿だ。 柏木家の日曜日の昼食は、ぎこちないながらも、一月前までの団欒の風景を取り戻していた。 「ふふっ。耕一さんも帰ってきてくれたし、楓も元気になってくれたし、よかったわ」 「いや、あれは元気過ぎだろ……その、色んな意味で……ゴニョゴニョ」 「あ、梓。昼間からそういう事は……」 「ご、ごめん。千鶴姉……は、ははは……」 梓の独り言に反応してしまった千鶴の、何とも言えない複雑な視線から誤魔化すように顔をそむけた梓が、耕一を睨みつける。 耕一はそしらぬ顔で食事を続けているが、その額には一筋の冷や汗が伝っていた。何故か隣にいる楓も、頬がうっすらと赤くなっている。 柏木四姉妹。美人揃いでありながら、あまり男関係の縁はないのであった。 「……はぁ。まあその……す、するなとは言わないけどさ。もう少し周りの人間の事も考えろよな。楓だって、もうすぐ学校始まるんだし」 姉妹の中で、ある種一番潔癖で初心な梓だが、なぜかその態度は煮え切らなかった。 「……善処するよ」 求めてきているのは楓の方からであるので、負い目のある耕一にはどうしようもない。とはいえ、こういう場面で女の子に責任を転嫁するのは男としてどうか、というぐらいの矜持はあるので、曖昧に頷いておいた。 風呂場で反響するアレな声が響き渡る中、近くのキッチンで洗い物をする梓の気持ちを想像すれば、性欲塗れのサルだと思われておくぐらいどうということはない。たぶん。きっと。 「楓も、嫌だったら嫌って言いなよ。受験は……まあ、大丈夫だろうけどさ」 楓はほのかに赤らんだ顔でコクン、と頷いただけで、氷の入った麦茶のグラスをくっと呷った。茶碗も皿も綺麗に空である。 千鶴も、どこか赤い顔をしながら機械的に箸を動かしていた。 召喚されたのは夏期休暇が始まってすぐの事だったので、幸いな事に、大学の長い夏休みはまだ半分近く残っている。 楓の高校の方もギリギリ大丈夫だったが、耕一がいなくなって塞ぎ込んでいた期間を含めて、受験の為の補修などは丸々出られなかったと耕一は聞いていた。 それでいて、帰ってくるなり男と部屋に篭って爛れた生活をしているものだから、ついに昨日、千鶴さんや梓に苦言を呈されたのだ。 それを楓は、夏休み前に受けた模擬試験での、某日本最高学府、最難関である理科Ⅲ類のA判定結果を見せて、その全てを撃墜した。 ……特に、地元の二流チョイ上あたりの大学に体育推薦で入った梓には深刻なダメージだったようで、勉学関係については強く出れなくなっているのだった。 「…………」 「……?」 そんな微妙に重苦しい空気の中、耕一がそれを見咎めたのは、本当に偶然だった。 いや、生々しい話題に触れないよう、引きつるように息苦しい雰囲気を保った食卓の中で……そこが、どこか糸の切れてしまったような空気だったからかもしれない。 「……初音ちゃん?」 「……えっ?」 無言である事は皆と変わらないものの、黙々と箸を進める初音の纏っている空気は、明らかに周囲と異なっていた。 「なんだか元気ないみたいだけど、どうかした?」 「う、ううん。そんな事ないよ。何でもないの」 「……そっか」 えへへ、と愛想笑いをする初音。 天使の笑顔、にはほど遠いそれに、耕一は場を流しつつも、疑念を隠せない。 「…………」 初音の胸元に下がる不思議な形のペンダントが、どこか寂しげな光を放っていた。 § 「……暇だな」 昼食を終えて、耕一は自分の部屋で天井の染みの数を数えていた。 楓は渋々とした様子ながら、学校の受験対策講習に出かけていった。千鶴は鶴来屋に呼ばれて出ていき、梓は友人と遊びに行って、初音は自室で宿題を片付けている。 パチンコ、ゲーセン、本屋……いつもならば浮かぶそんな暇潰しに出掛ける気も起きず、耕一は開け放たれた純日本家屋を通り抜ける涼風を感じながら、大の字に寝転がっていた。 「…………」 左手を上げ、透かしてみる。 その甲には何もない。刻まれていたはずの使い魔のルーンは、跡形もなく消え失せている。 ふいと視線をずらすと、開かれた敷居から、夏の陽射しも眩い外が見える。 そこから見えていたはずの、青々と緑を茂らせていた裏山が、ごっそりと消えていた。 あの日。耕一達がこちらの世界へ帰ってきた日。 まるでその代わりになったかのように、山一つ丸ごと、忽然と姿を消してしまったのだという。 豊かな水量を誇っていた河や、それを調整していた水門などがあった山が吹き飛んでしまったので、隆山、引いては行政にも多大な影響力を持つ鶴来屋はてんやわんやであるらしい。日曜日の今日に千鶴さんが呼び出されたのも、その関係であるとか。 「本当に、ハルケギニアに飛んでっちまったのかもしれないな」 喉の渇きを覚え、ゆるゆると立ち上がりながら……一ヶ月前、召喚のゲートに引きずり込まれた時の感覚を思い出して、耕一は苦笑する。 頭の中に浮かんでいたのは、某国民的猫型ロボットのお腹のポケットにしゅるしゅると吸い込まれていくピンク色のドアだった。 ヨーロッパにそっくり似ていて、しかし魔法の存在する異世界ハルケギニアに召喚され、使い魔となった事。そこはトリステイン王国のトリステイン魔法学院。 そこに住む人々。ルイズ、キュルケ、タバサ、ギーシュ。喋る剣のデルフリンガー。マルトー料理長に、シエスタを始めとしたメイド達。自分の事を観察していた只者では無さそうなハゲ頭のコルベールに、一癖も二癖もありそうな学院長のオスマン。 そして、結局相見えることのなかった、同じ地球人の迷い人。 耕一がトリステイン魔法学院で過ごした3週間余りの出来事は、概ね姉妹達の知るところとなっていた。 ……ちょっと都合の悪いところは、ところどころ隠したりしているが。(契約の時のキスとか、キュルケのアプローチとか、アルビオンでの戦いとか) 『そういう映画、ありましたよね。何とかと賢者の石っていう』 千鶴さんのその言葉が、話を聞き終わった彼女達の素直な感想だったとまとめてしまっていいだろう。その受け止め方は異なるが。 楓ちゃんが同じ事を言ってくれなければ、『そんな嘘くせぇ話で誤魔化されると思うなこのスカタン!』と激昂した梓の鉄拳に沈んでいたところだ。 「……あれ?」 台所へ向かう途中、耕一は思わず声をあげてしまった。 「……耕一お兄ちゃん?」 「初音ちゃん」 縁側に、ぽつんと初音が座り込んでいた。 「どうしたの? 宿題にでも行き詰まった?」 「うん……そんな感じ」 耕一がその隣に腰を下ろすと、初音は少しだけ顔を上げて、薄く微笑んだ。 「俺でわかるかな。あんま自信ないけど、よかったら見てあげようか?」 「……うん」 頷いて、そのまま初音の視線は下を向いてしまう。 ……やっぱ宿題なんかじゃないか、と耕一はぽりぽり頭を掻いた。 「昼の時から様子が変だったけど、どうかしたのかい?」 「……そう見えた?」 思いっきり。みんな気付いてたんじゃないかな。と耕一が苦笑すると、初音もふっと肩から力を抜いて苦笑を漏らした。 「ほんとにね、大した事じゃないの。別に何かあったっていうわけでもなくて……」 初音はそっと手を合わせる。その中には、昼にも見た、不思議な形のペンダントが握りこまれていた。 何の宝石だろうか、青く透き通っている中に白くマーブルが入っている滑らかな材質で、動物の牙か爪を模したように丸く尖っている。女の子向けのアクセサリーというよりは、民芸品のお守りとか魔除けと言った方がしっくりくる趣のものだ。 「何か、大切な物がいつの間にかなくなっちゃったような……そんな気がするだけなの。それが何なのかもわからないし……おかしいよね。耕一お兄ちゃんと楓お姉ちゃんが無事に帰ってきたっていうのにね」 えへへ、と眉を下げて笑うその表情には―――とても、見覚えがあった。 それは、とても綺麗な、諦め。 『いいのです。貴方様の心は、永劫に姉上の物……私を愛してくれとは申しません。ただ……ただ、傍に置いてさえくだされば、それで……』 「リ、ネット―――!」 「きゃっ!」 意思とは無関係に溢れ出す記憶に、毒を吐き出すかように喉を震わせる。 「ど、どうしたの、耕一お兄ちゃん?」 「……いや」 ジンジンと、脳の奥が熱く火照っている。 それとは逆に―――。 「初音ちゃん、それ」 「えっ? これ? って、わっ? ひ、光ってるっ!?」 耕一が初音のネックレスを指差すと、それは青く澄んだ光を湛えていた。 まるで蛍か何かの生体の光のように、ゆっくりと明滅する。 「あっ……これ、なに……?」 驚きに目を丸くしていた初音が、弾かれたように空を見上げた。 「えっ? 来る……? ヨーク……ヨークの、子供? 何これ、頭の中に声が……っ!」 「初音ちゃん!」 頭を抑え、うわ言のように何事かを口にする初音の肩を、耕一はそっと抱く。 「来るっ!」 初音が叫ぶ。 その視線の先、空の彼方には……巨大な何かが、此方に向かって急降下してきていた。 「いいいっ!?」 超巨大な隕石のように見えるその茶色の飛翔体は、瞬く間に空一杯を覆うほどに膨れ上がる。 対抗出来るわけがないにしても、何もしないまま潰されるよりは、と鬼の力を全身に巡らせた刹那―――世界が純白に染まった。 『我の運命に従いし、"使い魔"を―――召喚せよ』 意識まで白く塗り潰される瞬間、聞き覚えのある声が聞こえた気がした。 前ページゼロのエルクゥ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4377.html
前ページ次ページゼロのエルクゥ 「ひ、姫殿下、なぜこのような下賎なところに……」 「おともだちに下賎も高貴もありませんわ。懐かしいルイズ! それとも、私の事など忘れてしまったの?」 ルイズは、ぶるぶると盛大に首を振った。 「わ、私などに、もったいないお言葉にございます。アンリエッタ姫殿下」 「もう、おともだちと言ったでしょう? そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい。そんなの、宮廷の中だけでもうたくさんだわ!」 「ひ、姫殿下……」 「ほら、覚えていて? 一緒になって、お庭で蝶々を追い掛け回したじゃないの」 「も、もちろんです。あの時は、お召し物を泥だらけにしてしまって……侍従長様にこってりをお叱りを受けました」 「そうよ! そうよルイズ!」 美少女二人が芝居がかった様子で抱き合うのを、耕一は呆と見やっていた。 「お姫さんてーのも大変だぁなぁ」 「……みたいだなぁ」 ギーシュでだいぶ慣れてはいたが、やはりこういうノリにはついていききれない。舞台上の女二人に、剣と男は完全に観客だった。 ひとしきり昔話で盛り上がると、緊張していた様子のルイズも、アンリエッタとおでこを突き合わせてあははと笑っていた。 「でも、感激ですわ。姫さまが、そんな昔の事を覚えてくださっているなんて……てっきり、もう忘れてしまわれていたものかと」 「忘れるものですか。あの頃は毎日が楽しかったわ。そう、一番楽しかった。今は肩が凝るばっかりよ」 切り揃えられたアンリエッタの栗色の髪が微かに揺れ、一瞬だけその表情に愁いが混じった事に、耕一は気付いた。 それは、彼が特に彼女を注視していたとか、何かしらのシグナルを感じたとか、そういう事ではなく―――単に、その表情の類に、酷く見覚えがあったからだ。 「自由なあなたが羨ましいわ。ルイズ」 「……私にも、悩みはありますわ。姫さま」 「うふふ、そうね。ごめんなさい。そういうつもりではなかったのよ」 「ええ、わかっていますわ」 それは、諦め。 遠い、体験した覚えの無い記憶の中で、彼の二人の妻が共通して浮かべていたものだった。 エディフェルは、程近い自らの死に。リネットは、届かぬ自らの想いに。―――どちらかと言えば彼女のそれは、後者の方に似ている。 ぎり。と、意識せずに耕一の奥歯が鳴った。 「相棒?」 「……なんでもないよ、デルフ」 「……あら?」 瞬間だけ観客の雰囲気ではなくなった男に、ようやく気付いた、という風にアンリエッタが目を向けた。 「あ、あらあら。本当にごめんなさいルイズ。もしかしてわたくし、お邪魔だったかしら?」 「えっ? そんな、邪魔だなんてとんでもない。何故そのような事を?」 「だって、そこの殿方と夜を過ごしていたのでしょう? いやだわ、わたくしったら、とんだ粗相を致してしまったみたいね」 言葉の刹那、ルイズの顔が、瞬間湯沸かし機もかくやというスピードで沸騰した。 「な、ななな、ち、ち、ち、違います姫さま! こ、ここ、コーイチはですね!」 「コーイチ、様と仰るの? 変わったお名前ね。本当に申し訳ありませんわ」 「あ、いや、その」 仰々しく頭を下げられて、一瞬耕一は否定を忘れてしまった。 「つ、使い魔! 使い魔なんです姫さま! コーイチは私の使い魔!」 「もうルイズったら、恥ずかしいからって、おともだちに隠し事はなしよ。人が使い魔だなんて聞いた事がないわ」 「ほ、ホントなんですってばあ! ほ、ほら! 黙ってないであんたからも何か言いなさいよ!」 ちょっと涙目のルイズに、耕一は苦笑しながら左手を掲げた。 「あら……本当、でしたの?」 「使い魔っていうのも、恋人じゃないっていうのも本当ですよ」 その甲に描かれたルーン文字を見て、アンリエッタは目をぱちくりさせた。 「人が使い魔だなんて……ルイズ、あなた、昔からどこか変わっていたけれど……相変わらずね」 「……ちなみに、人じゃなくて、亜人ですわ、姫さま」 「あんまフォローになってねえぞ。娘っ子」 「うるさいわねこのボロ剣!」 もうボロじゃないもんフフーンと余裕で鼻歌を歌うデルフリンガーの言葉の通り、アンリエッタは目だけではなく、顔全体で驚いていた。 「あ、亜人、なのですか」 「まぁ、一応そういう事になってるみたいです」 「は、はぁ。それに、こちらはインテリジェンスソード……それも、かなりの業物のようですわね……」 「へへっ。さすがお姫さま。娘っ子と違って見る目があるねぇ」 カタカタと飾りを鳴らして上機嫌をアピールする剣に、ルイズは頭を抱えた。 じっと見つめてくるアンリエッタの視線に、耕一はぺこりと頭を下げる。 「えーと、どうも。柏木耕一と……あ、いや、コーイチ・カシワギって言うべきなのかな?」 「ミスタ・カシワギ……やはり、珍しいお名前ですね。まるで東方の言葉のよう。どこか遠いところから?」 「ええ。ルイズちゃんの召喚で無理矢理呼ばれてきまして」 「よ、余計な事言わなくていいのよっ!」 「あらあら、まあまあ」 焦った様子を見せるルイズを見て、ころころと笑うアンリエッタ。その表情には、先ほど耕一が垣間見たものは見受けられなかった。 そして、それもまた妻達と同じだった。まったく女という生き物は隠し事がうまいものだ、などと一昔前のハードボイルド小説のような愚痴が頭をよぎった。 「そして俺様はデルフリンガー! ガンダールヴの左手よ!」 「……なんだそりゃ。がんだーるぶ?」 突拍子もない事を言い出した剣に、三人が訝しげな顔を向けた。 「……何か聞いたことあるわね、それ。………そう、確か、始祖ブリミルの率いた4つの使い魔のうちのひとつ、だったかしら」 「よく知っているわね、ルイズ。そう、神の左手ガンダールヴ。始祖の使い魔の1つよ」 「で、なに、まさかあんた、そのガンダールヴに使われてたとか言い出すんじゃないでしょうね」 日頃の勉強のおかげか、辿り着いた真実を口走りながらルイズは問うた。その真実にデルフリンガーは、はっきりと、堂々とした声で――― 「わからん!」 と答えた。 「なんじゃそりゃぁ!」 「いやー、なんか自己紹介っつの? かっこよさげな口上でも言おっかなーとか思ったら、自然と出てきたフレーズなんだわね、これが」 「ああもう、買ったときにも六千年前とか言ってたけど、うさんくさ過ぎて本当なのかデタラメなのかわっかんないわ……」 「うむ。俺にもわかんね!」 「いばるなああああああっ!!!!!」 「うふふ」 騒音が心配になるぐらいの喧騒のなか、アンリエッタは心から楽しそうな笑顔を浮かべていた。 § 「さて、わたくしはそろそろ戻りますわ」 「え、そうなのですか?」 暫しの歓談の後、アンリエッタは静かに、腰を下ろしていたルイズのベッドから立ち上がった。 「ええ。おともだちと友誼を深めに来たのですもの。もっともっと、出来る事なら夜を徹して話していたいのは山々なのだけれど……」 「姫さまはお忙しい身です。明日も早くご出立なされると聞いております」 「そう。そうなの。馬車の中で居眠りなんてしたら、口うるさい枢機卿殿に何を言われるかわかったものじゃありませんわ」 柔らかく笑って、扉に手をかける。 「ありがとうルイズ。今夜は本当に楽しかったわ。また来てもいいかしら?」 「は、はい。このようなところでよろしければ、いつでも歓迎致します」 にこりと微笑みで返事を返し、アンリエッタは優雅に踵を返してちょっとお茶目な様子で黒いフードを被ると、小走りに部屋を出て行った。 「……はぁ。びっくりしたわ。まさか、急に姫殿下がお越しになられるなんて……」 「……ルイズちゃん、ちょっとトイレに行ってくるな」 「え、ちょ、コーイチっ?」 そして、まるで後を追うように、自分の話も聞かず、返事も聞かずに出て行く耕一に、 「な、何なのよ……?」 怒る暇すらなく、呆然としてしまうルイズだった。 「……姫さま」 「えっ? あ、つ、使い魔さん? ど、どうかなさったのですか?」 廊下を出てすぐ、耕一が呼び止めると、アンリエッタは焦った様子で周囲を気にし始めた。 「大丈夫です。周りには誰もいません」 「……何か、ご用なのですか?」 潜めた声で、アンリエッタが耕一に向き直る。 「すいません。お節介かもしれませんが……」 耕一は、先に頭を下げながら、言葉を続けた。 「何か、悩みがあるんだったら、一番話しやすいのは友達ですよ、と」 「えっ!?」 「諦めて……時間が経てば解決する悩みならいいですけど。そうでないなら、早めに誰かに話して手を打たないと、きっと後悔します。……目上の人とかに相談しにくいような事なら、尚更」 「…………」 あんな顔をしている人を、放ってはおけなかった。 お節介でも、余計なお世話でも、放っておくのは、自分の……そう、自分の心が許さなかった。 「それだけです。突然呼び止めてすいませんでした」 耕一はそれだけ言うと、踵を返す。 その背中に、アンリエッタが見せた逡巡は、わずかだった。 「待ってください」 「はい?」 「……少し言い忘れた事があったので、わたくしも戻りますわ」 「……そうですか」 § 「―――つまり、『軍事同盟を兼ねた政略結婚がご破算になるような手紙が、それを阻止したい勢力に今にも滅ぼされようとしている王国の王子が持っている。このままでは手紙がその勢力の元に行ってしまうのも時間の問題だけどどうしよう』と、こういう事ですか?」 「は、はい。そうなります」 知らない人にはそこそこに、知ってる人にはよくわかる要約を聞きながら、アンリエッタは頷き、俯いてしまった。 「……元がわたくしの私情から始まった事ですので、母様にも枢機卿にも話せずにいたのです。ありがとうございます、使い魔さん」 「い、いえ」 見事に、『時間に任せていたらとんでもない事になっていた』悩みに、耕一は冷や汗を垂らしていた。 まさか、そんな国レベルでヤバイ悩みだったとは。 「私がその手紙、取り返して参ります!」 「……ルイズちゃん」 なんとなく予想通りの言葉がルイズから紡がれて、耕一は肩をすくめた。 「だ、だめよ! アルビオンの貴族派は、今にも王党派の篭る最後の城、ニューカッスルを包囲しようとしていると聞きます! そんな危険なところに、学生のあなたが……!」 「姫殿下の御為ならば、トリステインの公爵家であり……そして、そ、その」 ルイズは、かああっと顔を真っ赤にして、俯きながら言う。 「ひ、姫さまのおともだちである私に、否応はありません。力を貸させてください、姫さま」 「ルイズ……」 その言葉に、アンリエッタの瞳がさっと潤った。 「……行ってくれるの、ルイズ?」 「身命に代えましても」 アンリエッタは、潤んだ瞳を隠すように目を閉じると、数秒の後に開く。 その顔は凛々しく整った、王女の顔だった。 「命じます。ルイズ・フランソワ―ズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。アルビオンに赴き、密命を果たしなさい」 「慎んで拝命致します。明朝すぐに出発したいと思います」 ルイズは跪き、頭を垂れる。 アンリエッタはすぐに膝を折り、ルイズを抱きしめた。 「……無理だと感じたら、すぐに戻ってきて。絶対に、命を粗末にしないで、ルイズ」 「もちろんです」 ルイズから離れたアンリエッタは机に座ると、羊皮紙にさらさらと何かを書き付け始める。 一端ペンを置き、文面を眺め……その表情が苦悩に歪んだ後、搾り出すように、最後に一文を付け加えた。 「……始祖よ、お許しください。この手紙もまた、自分勝手なわたくしの恥部となりましょう。しかし、それでも……」 苦い顔をしながら杖を振るうと、くるくると羊皮紙が巻かれ、封蝋がされ、花押が押され……立派な密書の出来上がりとなった。 「この密書を渡せば、ウェールズ王子は手紙を返してくださるでしょう。それから……」 密書と共に、アンリエッタは自らの指にはまっていた指輪を抜き、ルイズに渡した。 透き通るような蒼色の、大きな宝石がはまった指輪だった。 「母から頂いた『水のルビー』です。せめてものお守りに持っていってください……お金が心配なら、売り払って資金に当てても構いません」 それから、少し考えるような仕草をすると、 「……できたらですが、一人、手練の者を護衛につけましょう。明日の朝、正門で貴方達と合流するよう手配しておきます。ですが、力及ばない時は……申し訳ありません」 そう付け加えた。 ルイズが深く頭を垂れる。 「ご配慮に、感謝致します」 「……全てはわたくしの短慮から出た杖の錆です。わたくしが力を尽くすのは当然の事……気にする必要はありません」 目を伏せて首を振り、アンリエッタは、やれやれ大変な事になったと頭を掻いていた耕一に向き直った。 「使い魔さん、わたくしのおともだちを、よろしくお願い致します」 「……ま、そんな大それた悩みだとは知らなかったとは言え、言わせちゃったのは俺ですしね。出来るだけはやってみますよ」 『内戦中の国に侵入して、負けている方の指導者と接触を取り、当国にとって外交上不利になる品物を回収せよ』 まごうことなきスニーキング・ミッション。どこぞの蛇じゃないんだからと一笑に付したくなるが、現実だった。死ぬ可能性バリバリの、"任務"だ。 そして、今、耕一は、間違っても死ぬわけにはいかない。彼は、彼一人だけの体ではないのだから。無事に帰り、楓を安心させてやらなければならない。 それは彼の義務であり、責務であり、責任であり、使命であり……何よりも、願いだった。 しかし、それでも。 断ろうとか、逃げようとかいう気は起きなかった。 ここで、見捨てて逃げてしまったら……きっと自分自身が、胸を張って楓ちゃんに会えなくなる。 エディフェルやリネットと同じ表情を浮かべる、何かを諦めなければならなかった人を、助ける事が出来る。 それらは、耕一が危険に飛び込むのには十分すぎる理由だった。 ―――まあ、王女様に恩を売っておけば、もう少し熱心に元の世界に戻る方法を探してもらえるかもしれない、という打算も、無いとは言えなかったけれども。 「……ありがとうございます」 アンリエッタは目を伏せ、祈りを捧げるように両手を握り合わせた。 「始祖ブリミルよ。今一度、身勝手な貴方の子に加護をくださいまし。アルビオンに吹き荒ぶ猛き風より、彼等をお守りくださいますように」 前ページ次ページゼロのエルクゥ