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第44話 第45話 第46話 サブタイトル:ウルトラセブン 円盤が来た ベロリンガ星人 プレミアムED版 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラセブン編3 史上最大の侵略 ウルトラ怪獣名鑑ウルトラセブン編プレミアムエディション 解説ブックレットより ●ウルトラセブン第44話(製作No.44)1968年8月4日放映 ※ブックレットの誤表記 正確には第45話1968年8月11日放映 ●登場宇宙人・怪獣:サイケ宇宙人ベロリンガ星人 ●「第四惑星の悪夢」はシリーズ後半で、円谷プロに戻ったわたしが「夜空の円盤(※)」と二本持ちで入った回である。上原正三さんとはじめて組んだものだが、構想を二人で考えた後、「悪夢」の方は上原さんが、「円盤」の方は私が、と二人で分けて執筆をした。何故しんなことをしたか?といえば、「宇宙人vs怪獣35」という、まぁ、一種怪獣忠臣蔵のような顔見世興行を、わたし達はやりたかったのだ。実際上原さんが書いたそのシナリオは、準備稿として印刷もされた。ただ、あまりに膨大な特撮になる、という理由で陽の目を見なかったのである。インまでの時間がなくなり、急遽二人で平行してシナリオを作ったのだ。でも、「第四惑星」も平衡感覚がなくなる長官室のアイデアがうかび、光学合成の中野稔さんにずっと立ち会ってもらい、彼が現場で長官の頭部を固定する器具を工夫するなど、お話は恐い悪夢だが、撮影はいろんな助けを借りて楽しかった。 「子供のとき第四惑星を見て、恐かったよ」そう知人などにいわれると、わたしは「セブン」をやった甲斐があったと、ニヤリとしてしまうのだ。 (※「円盤が来た」の準備稿段階でのサブタイトル) ウルトラセブン監督 実相寺昭雄氏 補足 小物にこだわった一品です。固定されてないパーツを無くないように気をつけましょう。また、プレミアムEDの中では、クリア素材が活かされていると思える貴重な存在。 メトロン星人と同様、下町の日常に現れるベロリンガ星人。「円盤が来た」は話自体も、そして円盤や戦闘シーンなどの映像も、幻想的な作品でした。顔はニワトリっぽいベロリンガ星人ですが、元は没シナリオに登場予定だった水棲怪人ビニヤを改造したもの。そう言われると、身体は半魚人っぽく見えてくるから不思議です。 ● ● ● 第43話 第44話 第45話 サブタイトル:ウルトラセブン
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第38話 第39話・第40話 第41話 サブタイトル:ウルトラセブン セブン暗殺計画(前編・後編) ガッツ星人対ウルトラセブン アロン/カラー アロン/モノクロ セブン十字架 セブン十字架/クリア 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラ怪獣戯画1 ウルトラ怪獣名鑑ウルトラセブン編4 CONPLETE SPECIAL ウルトラ怪獣名鑑ウルトラセブン編2 (注・名鑑には前編・後編の表記はありません) 解説ブックレットより ●ウルトラセブン第39話(製作No.38)1968年6月30日放映 ●ウルトラセブン第40話(製作No.39)1968年7月7日放映 ●登場宇宙人・怪獣:分身宇宙人ガッツ星人 強力怪獣アロン カプセル怪獣ウインダム ●(ガッツ星人/戯画1) 怪獣アロンを使ってウルトラセブンの能力を徹底的に調べ上げたガッツ星人が、満を持してセブンに挑戦。セブンは、ガッツ星人の分身能力で翻弄され、エネルギーを使い果たして、ついに敵の手に落ちてしまう||。シリーズ最大の危機感である前後編、その前編のクライマックスがこのシーンだ。ガッツ星人は劇中複数の個体が登場しているが、“分身宇宙人”という別名の通り、分身や瞬間移動を繰り返すため、実際には戦いに参加したのが何人だったのかは不明。ちなみにスーツ自体は2着作られた(演出上合成で済む気もするので、予算のタイトなシリーズ後期としては結構贅沢なエピソードではある)。また、この断崖の対決シーンは屋外ロケで、カメラは常にローアングルから断崖をナメて被写体を狙っていた。不安を煽るような映像づくりが強く印象に残っている人も多いだろう。このジオラマも、高い所に置いてローアングルから鑑賞することをお勧めします。 Text by Mizuki Eguchi ●アロン(セブン編4) ウルトラセブン打倒を目論むガッツ星人が、セブンの能力を調査・分析するために送り込んだのが怪獣アロンだ。シリーズ最大の危機「セブン暗殺計画」前・後編の幕開けを飾ったアロンの出現・威嚇シーンをジオラマ化。アロンはセブンでは比較的珍しい、怪獣らしい怪獣といったデザイン。操るガッツ星人ともども鳥をモチーフにデザインされていることに注目したい。本編ではアロンがフィギュアのように両腕をあげて咆哮した直後、セブンが現れて格闘が始まるが、戦いの舞台には白昼の山中や雨の夜間などいくつかのシチュエーションがあり、全てモノトーンで処理されている。この、敵が先鋒を送り込んでヒーローの能力を徹底分析・対策を練った上で抹殺計画を実行する||という魅力的な筋立ては、以降のヒーローものやロボットものの定番ストーリーのひとつとなった。その最も見事なバリエーションが。『帰ってきたウルトラマン』ナックル星人編と言えるだろう。 Text by Mizuki Eguchi ●セブン十字架(セブン編2) いわゆる十字架とは違いますよといいながら、十字架に見せたいという、だから少しデザイン的にひねったんじゃないですかね。ウルトラセブンを一旦、絶体絶命の危機に追い込むエピソードをやりたいということで、ならば、前後編の続き物にして、「果たしてどうなるのか?」というサスペンスにしたいとのことでした。この夕日のセブンは実体じゃないよいう演出で、みんなが助けようとしても実体は別のところにあったていうお話だったのでストーリーとしても裏がありましたよね。 ウルトラセブン監督 満田かずほ氏 補足 「セブン暗殺計画」は見た年代に関係なく面白い。特撮エンターテインメントとして、まさにセブンを代表する話数です。それだけにラストのガッツ星人のマヌケなやられっぷりが惜しい。しかし、前編のガッツ星人は文句無くカッコ良かった。なかなか名鑑で立体化されずヤキモキさせましたが、戯画ならではのボリュームで崖際の対決シーンが再現され、待った甲斐があったというものです。 本編ではラッシュフィルムのようなものに出てくるだけだったアロン。名鑑で立体化された姿を見て、あぁ確かにこんな奴だったよな〜と思い出した次第です。そんな存在なのにカラバリまで出してもらえるなんて。名鑑的にはかなり恵まれた怪獣です。 「セブン暗殺計画」で最初に出たのがこの十字架でした。ウルトラQのセレクトなど、名鑑は、こちらの予想のちょっと斜め上を行くことがあります。 十字架もカラバリあり。台座がノーマルとほぼ同じでは、空に浮かぶ幻影を表現したクリア素材の意味がないじゃん、という気もしますが。このちょっと変わった形の十字架。セブンだけに七字架だという説を耳にしたことがあります。座布団をあげたくなりました。 ● ● ● 第38話 第39話・第40話 第41話 サブタイトル:ウルトラセブン
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第20話 第21話 第22話 サブタイトル:ウルトラマン 噴煙突破せよ ケムラー 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン編3 解説ブックレットより (ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません) ●ウルトラマン第21話(制作No.21)1966年12月4日放映 ●登場宇宙人・怪獣:毒ガス怪獣ケムラー ● 補足 大武山の異常を調査しに出掛けたアキコ隊員とホシノ少年。火山から吹き出した毒ガスにより、小型ビートルの中で気を失ってしまう二人。駆けつけた科特隊の前にケムラーが出現、小型ビートルに迫る|| えーと、つまり今回は、ホシノ少年大活躍というお話です。 パーツ換装 弱点丸見え スペシウム光線も通じない、意外と強豪なケムラーの弱点は甲羅の下の心臓。って、心臓なんですか、これ? ● ● 第20話 第21話 第22話 サブタイトル:ウルトラマン
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第2話 第3話 第4話 サブタイトル:ウルトラマン 科特隊出撃せよ ネロンガ ネロンガクリア 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン編1 解説ブックレットより (ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません) ●ウルトラマン第3話(制作No.3)1966年7月31日放映 ●登場宇宙人・怪獣:透明怪獣ネロンガ ● 補足 ●別角度画像 透明怪獣です。普段は透明で電気を吸うと姿を現します。透明でいることの方がエネルギーを使いそうな気もしますが、イカとかは死んだら色が濃くなるので、そんなこともないんでしょう。電気吸収を覚える前は、何を食べてたんでしょうか? ジオラマは導水管らしきものがあるので、最初に水力発電所に現れたシーンだと思われます。 メイン画像のクリア版ネロンガは、大分黄ばんでいるような気がしますが、比較対象がないので、帰ってきた怪獣名鑑のサータンや、パノラマファイトのネロンガのように、本来はもっと綺麗なクリアなのかどうかは分かりません。 ● ● 第2話 第3話 第4話 サブタイトル:ウルトラマン
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第1話 第2話 サブタイトル:ウルトラマン ウルトラ作戦第一号 ベムラー 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン編1 解説ブックレットより (ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません) ●ウルトラマン第1話(制作No.9)1966年7月17日放映 ●登場宇宙人・怪獣:宇宙怪獣ベムラー 補足 ●ウルトラ作戦第一号(ハヤタの乗った特殊潜行艇S16が湖底に眠るベムラーを急襲、湖面に現れたところをジェットビートルが攻撃)が実行されたが失敗。ベムラーはS16を口にくわえて上陸! というシーンのジオラマ化。この直後、S16は放り出されて地面に激突、ベムラーが吐いた青い熱線で爆発炎上、ハヤタ絶対絶命というところで、ウルトラマンの初変身・初戦闘シーンになります。名鑑のウルトラマン(Aタイプ)は、この話数からの立体化かどうかは定かではありませんが、有名なちょっとへっぴり腰なこのファイティングポーズは初戦闘時から健在。(もっとも、制作Noは9ですが) ●中央の画像は同型のS21(HGより)。1話でS16、10話(ジラース)でS21、24話(グビラ)でS25が登場。 ●「恐怖のルート87」で“ウルトラ作戦第二号”が高原竜ヒドラに対して行われた。 ●ベムラーのスーツは後に改造されギャンゴに。 ● 第1話 第2話 サブタイトル:ウルトラマン
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第8話 第9話 第10話 サブタイトル:ウルトラマン 電光石火作戦 ガボラ ヒレ開き ガボラ ヒレ閉じ 収録:ウルトラ怪獣名鑑マン&セブン編1 1st.SEASON EPISODES 解説ブックレットより ●ウルトラマン第9話(製作No.7)1966年9月11日放映 ●登場宇宙人・怪獣:ウラン怪獣ガボラ ●科特隊と防衛隊はウランを求めて出現したガボラの進行をくい止めるが、ガボラは今度は少年たちのキャンプ場へと向かってしまった。ハヤタはウランを吊り下げたヘリコプターでガボラを誘導する作戦を実行。市街地から山岳地帯におびき出されるガボラだったが、しびれを切らしてヘリを攻撃しはじめた||! 怒ったガボラが、最大の特徴である首のヒレを開いたこのシーンをジオラマ化。ちなみにこのエピソードに登場する怪獣は当初『ウルトラQ』第18話「虹の卵」に登場したパゴスの予定で(初期のシナリオタイトルは「パゴス反撃指令」)、劇中の人物がみなガボラをよく知っているように描かれているのはそのためだ。もっともガボラのスーツはパゴスのそれを改造したものなので、イメージ的には大きな違いがないと思われる(厳密には東宝怪獣バラゴン→パゴス→ネロンガ→マグラー→ガボラと改造が繰り返されている。地底怪獣のスタンダードというべきボディだ)。 Text by Mizuki Eguchi 補足 ●別角度画像 ● ● 第8話 第9話 第10話 サブタイトル:ウルトラマン
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第34話 第35話 第36話 サブタイトル:ウルトラマン 怪獣墓場 シーボーズ 収録:ウルトラ怪獣名鑑ウルトラマン編2 解説ブックレットより (ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません) ●ウルトラマン第35話(制作No.35)1967年3月12日放映 ●登場宇宙人・怪獣:亡霊怪獣シーボーズ ● 補足 ●別角度画像 ウルトラシリーズの歴史は、金城哲夫氏・上原正三氏・市川森一氏といった脚本家たちが、ヒーローとは?正義とは?という決して結論に辿り着けないテーマに苦悩し、戦い続けた歴史でもあります。その姿勢が真摯であったからこそ、今でも愛される作品としてウルトラシリーズが在り続けているのかもしれません。 脚本:佐々木守、監督:実相寺昭雄のコンビによるウルトラマン作品は次の6つ。 1)真珠貝防衛作戦 (2)恐怖の宇宙線 (3)地上破壊工作 (4)故郷は地球 (5)空の贈り物 そして(6)怪獣墓場。 どのエピソードもスペシウム光線では決着をつけていません。子供の頃、笑って無邪気に観ていたのに、何故か哀しい複雑な気分になってしまった||決して本流ではないものの、ウルトラマンという作品の個性を語るのに欠かせない作品が並んでいます。 もっとも…セブン以降になると、けっこうアレ??って感じる実相寺作品も多いんですけどネ。 ● ● ● 第34話 第35話 第36話 サブタイトル:ウルトラマン
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第23話 第24話 第25話 サブタイトル:ウルトラマン 海底科学基地 グビラ対ウルトラマン 収録:ウルトラ怪獣名鑑マン&セブン編2 2nd.SEASON EPISODES 解説ブックレットより ●ウルトラマン第24話(製作No.24)1966年12月25日放映 ●登場宇宙人・深海怪獣グビラ ●完成したばかりの海底センターと地上をつなぐパイプラインが、何者かによって破壊された。海底センターに取り残された人々は、生命線を断たれ危機に陥る。救助に奔走する科特隊の前に、鼻先にドリルを持った深海怪獣グビラが出現。ウルトラマンが駆けつけるが、グビラは上陸して、センターの地上施設に迫った。ウルトラマンはグビラに背後から飛びかかって敵の進撃を阻止しようとするが||。「1st SEASON EPISODES」のドドンゴ戦に続き、今回もウルトラマンが怪獣に馬乗りになったシーンが登場。ただしこの直後、なんとグビラはウルトラマンを振り落として施設を破壊してしまう。このグビラ、当時ウルトラマン最強クラスの技と認識されていた八つ裂き光輪をドリルではねかえしてしまうなど、意外に強敵だったのだ。ちなみに海底での登場シーンではミニチュアモデルが使用されており、鮮やかな配色が印象的なスーツの活躍場面は比較的短い。 Text by Mizuki Eguchi 補足 ●別角度画像 なんとグビラはウルトラマンを振り落として…多分、ウルトラマンは思った以上にお尻が痛かったんでしょう。 ● ● 第23話 第24話 第25話 サブタイトル:ウルトラマン
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第1話 第2話 サブタイトル:帰ってきたウルトラマン 怪獣総進撃 タッコング ザザーン アーストロン 台座連結可能 差替パーツ有 収録:帰ってきたウルトラ怪獣名鑑 怪獣総進撃 解説ブックレットより ●帰ってきたウルトラマン第1話(製作No.1)1971年4月2日放映 ●登場宇宙人・怪獣:オイル怪獣タッコング ヘドロ怪獣ザザーン 凶悪怪獣アーストロン ●タッコング 私が幼少の頃から憧れていたヒーローもの、初レギュラーと言う事も有り、数多く特撮作品を演じた私ですが、ウルトラマンは特に思い入れが深い作品の一つです。 その作品にまつわる怪獣といえば第二話に登場した“怪獣総進撃”タッコングですね、なんとも愛嬌があり攻撃するのも抵抗があり、弱いもの虐めみたいでなんとも言えない気持ちでした、撮影当初は相手が怪獣ですから撮影に馴染むまで大変でした。 ウルトラマンもそうですが、相手の目線が高く演技もオーバーアクションに演じなければならないですからね、撮影に苦労しました。 せも帰りマンの撮影は約一年でしたが、素晴らしいみなさんと一緒に仕事ができ大変幸せに思っています。 当時MATの隊長役根上淳さん、塚本信夫さんが既にいらっしゃらないのが残念です。願わくば今一度お会いして「オーイ南」って言われてみたいですね…。 でも隊長はいつも風になって我々を見守っていてくださる事でしょう。 ウルトラマンは不滅です、また何時か、何処かで、きっと… MAT・南隊員役 池田駿介氏 ●ザザーン MAT基地は東京湾に近い海底にあるという設定でした。リアルな海中の表現方法として、カメラワークはカメラレンズ前にガラス張り小型水槽タンクを置きその水槽タンクの上部から特殊ライトを使用して海中で差し込む太陽光の効果を出します。本作で撮影されたオイルコンビナートは大変大掛かりなセットで、1mくらいのミニチュアを絵前に作り奥に行くに従って30cmくらいまでのミニチュアにして遠近感を出します。 空想特撮の考えだけでなく視聴者の皆さんと一緒に画面の中に入ってドラマを演じてもらうことが私たちの願いです。 撮影 佐川和夫氏 ●アーストロン ウルトラセブンから約4年ぶり「帰ってきたウルトラマン」の撮影は、本編監督本多猪四郎、特技監督高野宏一、脚本上原正三、そうそうたるメンバーだった。 ウルトラマン・ウルトラセブンは、本編班と特撮班が別々のスタッフが撮影していましたが、監督が2人、撮影スタッフは1班のほうがドラマの流れがスムーズに行くのではと考え、1班体制で帰ってきたウルトラマンはスタートしました。 私は撮影監督として本多・高野両監督の女房役に徹し、よりよい作品を目指して両監督のイメージおよび演出を全スタッフに伝えるカメラワークを常に頭の中で描き実行するように心がけました。 撮影 佐川和夫氏 補足 宇宙人がほとんど出てこない「帰ってきたウルトラマン」では、生物としての怪獣らしさを損なわない造型や色彩が、登場する怪獣の大部分に共通したデザインではないでしょうか。アーストロンはその基本形。ゴジラから続く、万人からこれぞ怪獣と言われるオーソドックスなスタイルです。 帰マンでは、その、らしさを保ちつつも、斬新なスタイルを披露した怪獣が登場しました。傑作と呼ばれるツインテールやベムスター。その1番手がタッコングでしょう。 ザザーンは、帰マンの中ではちょっと浮き気味な、バリケーンやヤメタランスなど、エースやタロウの登場怪獣っぽさの先鞭かもしれません。第一話にして、三系統揃い踏みだったわけですね。 さて、「帰ってきたウルトラ怪獣名鑑」のアーストロン・タッコング・ザザーン。いずれも造型・彩色ともに丁寧で、質が高いジオラマです。 「帰ってきたウルトラ怪獣名鑑1〜3」は、個人的に、名鑑シリーズの中で最もジオラマの出来・バランスが良いと思います。が、第一印象だと、やはり「ちっちゃいな〜」と…。そして、本編の雰囲気が良く再現されているがゆえ、丁寧な彩色なのにちょっと地味。派手なスター級を、戯画に持って行かれちゃいましたからねえ。その上、1期よりも値段も上がったし。売れた!大人気!って感じは、やっぱりないですよね。 「宇宙人がほとんど出てこない」は、ちょっと語弊が。40話以降は毎回のように宇宙人が出てきてました。どうも自分は「帰ってきたウルトラマン」は39話まで、以降は違う作品のようなイメージが、頭に刻み込まれてしまっているようで。 第1話 第2話 サブタイトル:帰ってきたウルトラマン
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第4話 第5話 第6話 サブタイトル:ウルトラマン ミロガンダの秘密 グリーンモンス 収録:ウルトラ怪獣名鑑マン&セブン編1 1st.SEASON EPISODES 解説ブックレットより ●ウルトラマン第5話(製作No.2)1966年8月14日放映 ●登場宇宙人・怪獣:怪奇植物グリーンモンス(=ミロガンダ) ●オイリス島から持ち込まれた花・ミロガンダが放射能の影響で幼年期の姿に退行、さらに科特隊の攻撃を受けて巨大化してしまった。深夜の有楽町に現れたグリーンモンスとウルトラマンが対峙する、有名な対決シーン。時計台の尖塔をはさんでグリーンモンスとウルトラマンがじりじりと間合いを測る中、午前零時を告げる鐘の音が響き渡る||。(少なくとも当時の)子供達にとっては未知の世界であった深夜の大都会という舞台に大人の匂いが漂う、印象的なナイトシーンだ。ウルトラマン最初の夜間戦闘である第2話のバルタン星人戦は全て空中戦だったので、本格的な夜の格闘戦はこのエピソードが初めて。この場面が夜になったのはスーツの操縦の事情によるものだそうで、特異なスタイルのグリーンモンスを演出する苦労がうかがわれる。 Text by Mizuki Eguchi 補足 ●別角度画像 ● ● 第4話 第5話 第6話 サブタイトル:ウルトラマン