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作品名:ナ行のSF・ファンタジー系アニメ作品のうち、2010年5月以降で完走した(またはリアルタイム鑑賞中の)作品の全リスト。 ※「参考作品(一般アニメ)」:SF要素は特にないと思われる一般アニメ ※巨大ロボットアニメ、ならびに巨大メカ関連の参考作品として記載したアニメについては「巨大ロボットアニメ」を参照 キャストは後日追加予定 ※キャスト記載は原則的に8名以内に厳選。 ※キャストの注記 <主>:主人公 <パ>:主人公の異性のパートナー <仲>:その他の仲間 <敵>:敵 <ラ>:非戦闘系作品における対抗者(ライバル) <他>:その他 ※キャストの色 青色:男性 ピンク:女性 <SF映像作品リスト> SF映像作品リスト01( - 1999年) SF映像作品リスト02(2000年 - )巨大ロボットアニメとその関連作品、SFファンタジーアニメと一般アニメ(参考掲載)、特撮作品 <巨大ロボットアニメリスト> 巨大ロボットアニメリスト(ア行) 巨大ロボットアニメリスト(カ行) 巨大ロボットアニメリスト(サ行) 巨大ロボットアニメリスト(タ行) 巨大ロボットアニメリスト(ナ行) 巨大ロボットアニメリスト(ハ行) 巨大ロボットアニメリスト(マ行) 巨大ロボットアニメリスト(ヤ行) 巨大ロボットアニメリスト(ラ・ワ行)主要参考作品リスト(特撮・ウルトラマンシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・仮面ライダーシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・スーパー戦隊シリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・メタルヒーローシリーズ) <SF・ファンタジーアニメリスト> SF・ファンタジーアニメリスト(ア行) SF・ファンタジーアニメリスト(カ行) SF・ファンタジーアニメリスト(サ行) SF・ファンタジーアニメリスト(タ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ナ行)西の善き魔女(2006-) ニニンがシノブ伝(2004-) ノエイン もうひとりの君へ(2005-) ノラゲキ!(2011-) SF・ファンタジーアニメリスト(ハ行) SF・ファンタジーアニメリスト(マ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ヤ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ラ・ワ行) <◆ナ> <◆ニ> ◆西の善き魔女(にしのよきまじょ) 媒体 TV・アニメ 時期 2006 4/8- 作品の長さ 13話 / 計5.2時間 ◆ニニンがシノブ伝(ニニンがシノブでん) 媒体 TV・アニメ 時期 2004 7/XX- 作品の長さ 12話 / 計4.8時間 <◆ヌ> <◆ネ> <◆ノ> ◆ノエイン もうひとりの君へ(ノエイン もうひとりのきみへ) 媒体 TV・アニメ 時期 2005 10/11- 作品の長さ 24話 / 計9.6時間 ◆ノラゲキ!(ノラゲキ!) 媒体 OVA 時期 2011 4/7- 作品の長さ - / 計0.4時間 <◆参考作品(一般アニメ/ナ~ノ)> <◆参考作品(特撮/ナ~ノ)>
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ファンタジア クレス チェスター クレス 出現条件:最初から開放されている 術技 LV ガルド 術技名 A・CC 属性 説明 1 - 魔神剣 10 - 強力な衝撃波を飛ばし、前方の敵をなぎ払う 1 - 閃空裂破 10 - 打ち上げた敵を強烈な突きで吹き飛ばす 10 5000 秋沙雨 10 - 目にも留まらぬ連続突きを放ち、トドメに敵を斬り上げる 20 10000 次元斬 20 光 敵を打ち上げた後に強烈な一撃で叩き落す 30 30000 虚空蒼破斬 20 光 強力な闘気の渦を発生させ、周囲の敵を斬り刻む 50 60000 空間翔転移 30 光 空間を超越した連撃を加え、最後に敵を斬り上げる 1 3000 襲爪雷斬 20 雷 空中から落雷と共に件を振り下ろし、電撃で周囲を攻撃する(空中術技) 1 10000 冥空斬翔剣 0 - 強力な闘気をまとい、全身全霊の連撃を叩き込む(秘奥義) 魔神剣の攻撃範囲の広さ、虚空蒼破斬の敵を引き寄せる効果などが便利。 ガードクラッシュを持つ技は閃空裂破。 秋沙雨は襲爪雷斬に繋げるのに便利。 秘奥義は挟範囲をわずかに前進する。あまり敵が遠いと当たらない。 チェスター 出現条件:ストーリーモード クレス編クリア 術技 LV ガルド 術技名 A・CC 属性 説明 1 - 紅蓮 20 火 炎の矢を放ち、前方にいる敵をなぎ払う 1 - 轟天 20 雷 矢が直撃した位置に雷を落とす 10 5000 衝破 20 土 大地に矢を撃ち込み、その衝撃で敵を攻撃する 20 10000 震天 10 - 闘気の渦を起こし、巻き込んだ敵を矢と共に打ち上げる 30 30000 大牙 30 - 渾身の力を込めた矢で前方の敵を蹴散らす 50 60000 屠龍 20 - 巨大な闘気の塊を撃ち出す 1 3000 鷲羽 20 風 空中から闘気を帯びた強力な矢を放つ。連続で撃つ事も可能(空中術技) 1 10000 天威浄破弓 0 雷 無数の矢を同時に放ち、巨大な闘気に包まれた矢でトドメを刺す(秘奥義) トップクラスの攻撃判定の長さ、範囲の広さを持つ。 大牙のガードクラッシュ効果、轟天の仰け反り効果など補助向きな術技が揃っている。 攻撃してA・CCを溜めて震天を連発して敵を巻き上げるだけでhit数が稼げる。 秘奥義は〆に吹き飛ばしてしまうので連携には不向き。
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はるかぜちゃん年表 (騒動や話題・一部で問題になっている行動等) ※まだ作成途中です ◆2001/2/4・はるかぜちゃん誕生 2011年 ◆2011/1・【児ポ規制騒動に便乗して売名】 ◆2011/2・【じばくちゃん騒動】(娘のアカウントで母親登場) ◆2011/2-6・【乙武とコラボして学校批判・乙武の自虐ネタに傷つく人を「当たり屋」呼ばわり】 ◆2011/7・【障害者施設dis騒動】 ◆2011/7・【募金詐欺疑惑】 2012年 ◆2012/8・【アフィ偽装疑惑】 ◆2012/3・【うたこさん騒動】(攻撃に父親アカウントが参戦) ◆2012/7・【ひみつの嵐ちゃん騒動】(#はるかぜちゃん死ね タグを自作自演) ◆2012/8・【朝日新聞「いじめている君へ」騒動】(感想を呟いた人にフォロワーが暴言) ◆2012/9・【栗原類の母親をアンチ認定・発言捏造? 】 ◆2012/10・【小学生の個人情報晒し・春風ファンによる脅迫 】 ◆2012/10・【日本シリーズ延長騒動】(野球延長に文句・野球ファンdis) ◆2012/10~11・【春風のRT晒しが原因で信者の攻撃・垢凍結被害者続出】 ◆2012/11・【殺害願望ツイート発見・あさなまFAX騒動】 ◆2012/11・【はるかぜ・エゴサーチ・システム・略してH.E.S.Sの誕生・通報詐欺】 ◆2012/11~2013/2・【いじめ座談会で尾木ママから一喝】(後日「子供差別だ」と尾木ママの悪口) ◆2012/12・【地震時に虚偽ツイート投稿した高校生の通う学校が謝罪したことを批判】 ◆2012/12・【地震時に不謹慎な宣伝連発】 ◆2012/12・【殺害予告されてタクシーでさらわれたい発言】 ◆2012/12・【火サスごっこと称し風呂場でリスカを思わせる画像を撮影・投稿】 2013年 ◆2013/1・【嫌いな人の名前を書いたせいでストレス性じんましん・乙武氏をだるま呼ばわり】 ◆2013/2・【「眼鏡はださい」・「Twitter禁止の中学だったら転校」発言・益若つばさ炎上に便乗】 ◆2013/2~3・【「犯罪者は障害者」・「twitterでの犯罪予告は日本では罪にならない」発言】 ◆2013/3・【放送中「女子大生デリヘル」発言未遂・有吉に制止され見放される】 ◆2013/3・【見ない権利の侵害と称してtogetter作成者に削除要求・大量凍結】 ◆2013/3・【風呂に覗き魔が侵入・通報から殺害願望通報の結末へ】 ◆2013/3・【藤原敏史監督に虐待を指摘され激昂・暴言連発、父大二郎も参戦】 ◆2013/3・【ベネッセのヤラセ広告告白?・サイゼリヤでの目撃情報を店員と思い込み失言】 ◆2013/4・【twitterで中学特定情報が流れニュースに・過去の引越し 転校は虚偽?】 ◆2013/5・【乙武入店拒否騒動に言及】 ◆2013/7・【猫6匹いるのにインコ衝動買い騒動】 ◆2013/7・【映画「風立ちぬ」批判】 ◆2013/8・【遺書騒動】 ◆2013/8・【2ch●個人情報流出被害者を「自業自得」呼ばわり】 ◆2013/9・【授業時間中にtwitter操作疑惑】 ◆2013/9・【平日昼間にカラオケ実況・母親登場&誤爆→春風アカウント共同管理へ】 ◆2013/11・【不謹慎ブログ・twitter上の親友から決別され逆恨み】 ◆2013/12・【元親友への中傷を容認】 18 ◆2013/12・【中学生の夜間外出・不登校等の通報を悪質クレーム呼ばわり】 ◆2013/12・【京都土産「夕子」騒動・八つ橋で蕁麻疹の嘘】 ◆2013/12・【セクマイをネタ扱い・告訴を持出し削除強要・フォロワーに個人情報特定呼びかけ】 ◆2013/12・【ファンサイトを巡るトラブル・春風と元信者の主張の食い違い】 2014年 ◆2014/4・【R15+映画『ヴィオレッタ』13歳の春風が登壇・ブログ改変&ツイート削除】 ◆2014/5・【ブロックしていた人を監視、不妊と分かり精神攻撃】
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リヴァイアファンタジーとは、Legend worldにあった「小説掲示板」に作成されていた リレー小説である。通称「リヴァファン」。 読みたい方は、下のアドレスをアドレスバーに入力して閲覧してください。 http //legendworld.iaigiri.com/revia-fantasy1.txt (最初から山小屋の決戦終了まで) http //legendworld.iaigiri.com/revia-fantasy1.txt (「シャドウ」編~第2部途中まで) 作品概要 ある日、「リヴァイア」は、「みかりんA」「みかりんB」「みかりんC」と名乗る女性に囲まれた。 戦闘状態となったリヴァイアは、仲間である「ザトシ」を呼び、みかりんたちに対抗、撃退した。 しかし、次から次へと事態は急変していき・・・西へ東へ旅をしていくこととなる。 主な登場人物 リヴァイア 本作品の主人公。みかりんのことが好き。秋葉原も大好き。 「リヴァイア専用ワナ」でひっかかる。 本気を出すと、瞬間移動など超人的な能力を発揮する。(サイヤ人っぽくなる) 「夢幻闘武」という連続攻撃技を持つ。どこからかレーザービームも出す。 しかし、本気を出すには、ザトシの持っているマスターボールからみかりんを出さないといけないなど、 主人公にもかかわらず意外と不遇だったりする。 ・海龍:リヴァイアの本当の姿。立派なドラゴン。 ザトシ リヴァイアの仲間。ペトモンマスターを目指しているようなやつ。 ピカチー、チコリン、ミロクレア、グラーダ、カイオール、センクウザを持っている。 Sな性格の持ち主。なぜかたくさんマスターボールを持っている。 (浩二に対してはなぜかペットボールを使って仲間にしているが) 仲間を増やすことに定評がある。 「ザトシ専用ワナ」でひっかかる。 正男 ザトシのライバル。弟である浩二に50万借りていたが、リヴァイアの誘いにのり、 借金分のお金をリヴァイアに出してもらい、仲間に加わった。 弟に頭が上がらない。 浩二 正男の弟。正男に50万円貸していたが、無事返済された。 仲間になるも、すぐはぐれる。とにかくはぐれる。 正男には強いが、いじられキャラ。 粉塵爆発の際の着火玉に使われたが、傷ひとつつかなかった。 ティア 浩二の友達。浩二に358円貸していた。浩二との戦闘力はほぼ互角。 浩二との戦いが終わった後いつの間にかいなくなるが、突然再戦を持ち込んでやってくる。 その再戦でも消し飛ばされ、再び登場したときにはかなりパワーアップした。 「ブラストバレル」という奥義を使う。 山小屋での決戦後、無理やり仲間になる。「シャドウ」アジト突入編でようやく目覚める。 Miyamuxu ツッコミ役かつ目立たないキャラ役。浩二いわく「目立たないの」。自称「アイテム職人」。 短刀などの暗器も持っている。総じて戦闘力は高い。技も豊富。若干国語に弱い。 敵の動きを止める技を持つ。1時間ほど有効。 暗黒夢に倒されてから、仲間に加わる。 暗黒夢との連携で「業火爆裂陣」という技も繰り出すようになるところから、2人の関係は悪くないよう。 機械にも強く、ペトモンボールを改造して「ドラゴンボール」を作り出した。 歯が強く、鋼も噛み砕く。 竹竿 ザトシの顔見知り。メチャクチャ金持ちだが、資金源は怪しい。茶殺法の使い手。ギャンブル好き。 一撃必殺の能力を持つ。召喚術もあり「ブルーアイズホワイトドラゴンヘッド」を出す。 暗黒夢に倒された後、再びやってくるが、フルボッコにされ、仲間に加わる。 正男いわく「元祖しゃべる武器」。「緑茶砲」「甜茶乱舞」「毒紅茶」「毒茶投下」「紅茶連射」など技も豊富。 ・テイク:竹竿のもうひとつの人格。長い間封印してきたが決戦時に開放。 暗黒夢 正男の顔見知り。多重人格者。 化学に強く、硝酸と塩酸を用いて王水を作り出して投げつける技「レジェンドスロー」を持つ。 粉塵爆破も発生させたりする。フィルムケースと入浴剤で即席ミサイルも作る。仲間の回復もこなす。 塩素砲とかも持っている。トリカブトの毒も使う。攻撃から防御・回復面までとにかく頼れる。 浩二を使ってまでも攻撃手段を編み出す。技の豊富さはトップ。 ・WIND:暗黒夢の第二人格。普段は外には出てこない。雷撃系魔法を使う。 ・忍:暗黒夢の第三人格。別名「影のアサシン」 ・HAYA:暗黒夢の第五人格。防御に特化している。 ・RAI:暗黒夢の第六人格。攻撃に特化している。 ・DEAKWIND:暗黒夢の真の姿。別名「闇を切り裂く闇の光」 グラーダ(ザトシのペトモンとは違う) バーサーカーソウルの使い手。 あっけなくMiyamuxuに動きを止められる。 安藤茂 みんなから愛される、こき使うための人。それ以上でも以下でもない。 通行人A。そしてヒント屋の人。ヒント屋だけに情報通。口笛を吹けばやってくる。 審判もやる。まさに雑用。 メーメー レーザーなど、近代科学兵器の使い手。 体中に武器をたくさん隠している。全部投げつける用。 ・ゼムメーメーのもう1つの人格。普段は外には出てこない。剣術を使う。 カイト 仕事人の異名を持つ。武器「パルス・ライフル」を使う。 もっと出るかと思ったら1話だけだったりする。 ハヤテ 「シャドウ」を倒すために戦っている剣士。総じて風を操る技を使う。 「俊速斬」「敏速連幻斬」などの技を持つ。暗黒夢に倒された後、仲間にはならず修行へと向かう。 廃墟でのチームバトルの際に帰還し、参戦。 マサリオ 「シャドウ」の協力者だが、実はスパイ。 アサメ マサリオやハヤテと顔なじみ。ペトモントレーナーでもあり、暴走したカイオールを捕獲した。 たま 軍人でありスパイ。位は中尉。マサリオ・アサメ・暗黒夢の友達でもある。 フォーミュラ 「シャドウ」の敵対者。【ピー】とは深い因縁を持っていた。【ピー】を封印することが出来る唯一の人物。 「シャドウ」A(アクア) 「シャドウ」E(エレキ) 「シャドウ」F(ファイア) 「シャドウ」D(ダーク) 「シャドウ」戦闘員A~F 「ダークネスエンド」という作戦遂行のために動くグループ「シャドウ」の隊員たち。 戦闘員A:バーサーカーソウルの使い手 「シャドウ」ボス:【ピー】 悪党組織「シャドウ」のボス。技をコピーして自分のものにする能力を持つ。クローンも作り出せる。 「Mr.著作権法」というあだ名を持つ。 この作品はフィクションです。 その他 当のリヴァイア本人は、リレー小説に参加していない。 続編が計画されている。 関連項目 特になし
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ファイナルファンタジーVII(召喚) ゲーム概要 FF7の召喚魔法は、マテリアを装着する事で使用可能となる。 戦闘中、決められた回数しか使えず、ABPを入手してレベルを上げることで使用回数が増える。 またマスターにするとマテリアが分裂する。 全ての召喚マテリアをマスターにすると、全ての召喚魔法を一つのマテリアで使えるようになる「マスター召喚」が入手可能。 余談だが最強召喚獣「ナイツオブラウンド」の破壊力と約1分の長いムービーは語り草となっている。 シヴァ その他画像 使用技 ダイアモンドダスト:敵全体に冷気攻撃。 備考 アンダージュノンの少女、プリシラから貰えるマテリア。 今作のシヴァはポニーテールである。 名前 コメント ⇒ファイナルファンタジーVII
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ファイナルファンタジーⅥ 【ふぁいなるふぁんたじーしっくす】 ジャンル ロールプレイングゲーム © SQUARE ENIX CO., LTD. 発売機種 スーパーファミコン24メガビットROMカートリッジ 価格 11,400円 発売元 SQUARE 発売日 1994年4月2日 分類 時代を彩った作品独自の世界観
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ファイナルファンタジーV・メインテーマ 収録作品:ファイナルファンタジーV[SFC/PS/GBA] 作曲者:植松伸夫 概要 タイトル通り本作のメインテーマ。タイトルデモなどで流れる。 アレンジサントラの「DEAR FRIENDS」に付けられた英語の曲名から「AHEAD ON OUR WAY」とも呼ばれる。 それまでFFシリーズのタイトル画面では「プレリュード」が使われていたが、本作ではそれが流れず(*1)代わりにこの曲が流れるようになった。 颯爽とした軽快なメロディーに、前向きで力強いメロディーが特徴的で、前作の「FF4」のメインテーマと比べて随分と明るい雰囲気へと変化した。 ただ後半からは哀愁を帯びた旋律へと変わるなど、勇ましさと哀愁が同居した『FF5』らしい冒険感が的確に表現されたBGMとして人気が高い。 メインテーマというだけあって、この曲のメロディーをモチーフとしたBGMが本作では数多く用意されている。 例えば前半の勇ましいメロディーは第一世界のフィールド曲である「4つの心」、後半の哀しいメロディーはイベント曲の「レナのテーマ」と共通している。 またタイトルデモ以外にイベントシーンでも流れ、第二世界への突入時やエクスデスとの最終決戦時といった重要なシーンで使われた。 ちょっと聞き取りにくいがセーブデータ画面でも音量を小さくしたバージョンが流れる。タイトルデモを飛ばしたプレイヤーにも聞かせるための配慮かもしれない。 案外いじるのが難しい曲のためか、他作品ではアレンジされた機会はそれほど多くない。 『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリートSpecial』や『シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル』でアレンジ版が使用。 アレンジサントラでは前述の「DEAR FRIENDS」の他に「More SQ」などでこの曲のアレンジ版が収録されている。 過去ランキング順位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 916位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 609位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 736位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 285位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 571位 第10回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 704位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 818位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 761位 みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 67位 第2回みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 85位 みんなで決めるオープニングBGMベスト100 16位 第2回みんなで決めるオープニングBGMベスト100 10位 みんなで決めるゲーム未収録曲ランキング 180位(More SQ) FINAL FANTASY BGMランキング 21位 みんなで決める1990年代の名曲ランキング 102位 サウンドトラック FINAL FANTASY V ORIGINAL SOUND VERSION FINAL FANTASY V DEAR FRIENDS More SQ 関連動画 【Video Soundtrack】ファイナルファンタジーⅤ メインテーマ(ファイナルファンタジーV) 『FINAL FANTASY V PIXEL REMASTER Original Soundtrack』PV
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絆 シンは肩を掴まれて、ハッとした。 目の前のカガリの雰囲気がガラッと変わったのだ。侵入者に対するそれは明らかに攻撃的なもので、今にも魔法をけし掛けそうだった。 「ちょっ、待っ」 シンが言い終わるよりも早く、正体不明の男がカガリを制していた。いや、と言うより盾にされたのだと、目の前のフェイスの鋭い視線で理解した。シンよりも頭一つ高い所にオレンジ色の髪が揺れていて、随分と引き締まった背中をしていた。 「実は俺もそこを通して欲しくてね、どいてくれないか?」 「貴様、何者だ」 フェイスと牽制し合っている。 「お前達の呼び名で言えば、所謂、賊って奴」 「そうか、研究所に忍び込んだ賊とはお前のことだな。今度は王宮にまで・・・そんな奴をむざむざ見過ごすと思うか?」 硬い表情のカガリが剣を抜き、シードが漂い始めた。 ため息を付いた賊は面白がっているのか、肩を竦める。伸びてきた腕に首を絞められていた。苦しくはなかったけれど、何の抵抗もできずにあっさりと捉えられてしまったことが無性に恥ずかしかった。 「だからこうして人質をとっているわけだ」 「卑怯な・・・」 「でも、この王子様も外に出たがっていたみたいだし、俺達利害が一致してるんだよね」 そうか。 こいつを上手く利用すれば俺も外に出られる。 見下ろす緑色の瞳にウィンクされ、一瞬ドキマギしてしまった。 少し、アレックスに似ているかも。 そんな事を考えていると、この男が前に歩き出した。引きずられるように1・2歩、歩いてしまって、慌てて足腰に力を入れた。首には相変わらず賊の腕が回っていて、ちょっと上向きに天井を見て歩く羽目になってしまったけれど。 「ごめん、フェイス・カガリ。俺、やっぱりどうしても、行きたいから」 この後、彼女がどうなるか分からないシンではなかった。でも、ここは譲れない一線だったから、賊の手を使ってでも外に出たかった。 「いやあ、言いたいことが伝わったらしくて俺は嬉しい」 じろりと睨みつけるカガリの瞳がシンを見ていたのか、横の賊を見ていたのか分からなかった。しかし、シンはまんまと秘密の抜け道から王宮の外に出ることに成功していたのだった。 外に出たとは言っても、一旦王宮の外に出た後すぐにまた地下へと逆戻りしてしまっていた。皇帝崩御の帝都はいまだ多くの帝国兵が警備に当たっていて、そう易々と外を歩けるはずがなかった。 「って、何でまだいるんだよ!」 ガチャリと鳴るのはカガリだけのフェイスの鎧。 「ついていかないとは言っていない」 「フェイスマスターと言っても、案外暇なんだな」 キッと彼女の冷たい視線が賊を捕らえる。 「どんなに殿下が後先考えないお方だとしても、お守りするのが目下の所、私の役目だ」 「おいおい、仮にも主人だろ?」 「そう思いたい」 がっくりと力を抜くカガリ。いかにも、『こいつはもうどうしようもないアホだ』と瞳が語っている。シンは意外とお堅いだけじゃないのかもと思って、目の前に広がる地下宮殿を見渡した。 「えっと・・・」 「俺はハイネ」 「えっと、ハイネさんはここが―――」 「ハイネでいい」 「じゃあ、ハイネ、・・・。ここがどこだか知っているのか? 俺は初めてなんだけどさ」 古い柱が幾つも立ち並び、気のせいがピタピタと何かが歩く音が聞こえる。声は延々反響して、水の雫が落ちる音まで遠く聞こえた。 「ここは地下宮殿だ。どこかの草原に出るといわれているが、悪い、俺も初めてだ」 地下宮殿か。 シンは、初めて帝都の地下にそんなものがあることを知って、また一つ、自分の無知を呪った。けれど、めげている場合ではない。 「カガリは何か知っているか?」 「私も初めてだ。地下宮殿のことは聞いていたが」 誰も知らない地下宮殿を抜けて、兄のいるアプリリウスまで行かなければならない。まずはここを抜けて地上へと出なければ。時間に背中に押されて歩き出す。 「こっちだ」 手を上げた先に出口があるなどとは知りもせずに、見えない道を探して迷宮に踏み込んだ。最も、威勢よく歩き出したのは最初の数分のうちで、すぐに道なき地下の道を走り回る羽目になっていた。 何かがいるのは分かっていたのだ。 妖しげな足跡や毛物の息遣いや方向を狂わせる微かな音。 「前に出るなっ!」 対面してしまった猛獣は勿論のこと蝙蝠一匹にまでカガリが前に出て剣を振ってシンを守る。だが、おとなしく守られるシンではない。 「バカにするなっ、俺だって」 アレックス達と一緒に危ない橋を何度も渡ってきたんだ。 剣を抜いて、蝙蝠の大軍に切りかかる。 「自分の身くらい自分で守れるっ!」 「だからって、率先して突っ込むなっ」 初めての洞窟で蝙蝠を相手にした時に比べれば、随分易々と切り落とすことが切るようになった。一通り倒して静かになった地下宮殿で、シンはカガリと向かい合っていた。 「俺だってこれくらい相手にできる」 「なるほど。王宮では猫を被っていたんだな。空賊ごっこは楽しかったか?」 確かに見習いだったさ。 本当は王子で、本物の空賊にはなれっこないさ。 けど、アレックスについて、ステラと一緒にミーアに魔法を教わった。ラクスやキラと知り合って、帝国の外の歪を知った。洞窟や砂漠、森、荒野で過ごした日々はシンにとってかけがえのないものだった。 「楽しかったよ。生きてるって感じがした」 「それは良かったな、殿下」 「けど、あの時間がなかったら、今の俺はいなかったと思うんだ」 亡国の王女は故国を取り戻すのに必死だった。 過去の屈辱を超えて彼女を無言で守る元将軍。 帝国にも王国にも属さない空賊の視点。 力のない少女の純粋な言葉。 皆、本当に色々な事を考えていた。 まあ、ステラは別として。いや・・・・・・アレックスもだけど。 「俺には何もできないって思っているみたいだけどさ・・・」 討伐軍を止める事はできないかもしれないけど、じっとしていられない。 「ちょっとでも可能性があるんだったら、それに賭けてみたいと思うだろ?」 カガリは厳しい顔をしていた。睨み付けられていると思うほど。 「子供の感傷だな」 「アンタ、なんで俺のこと守ってくれるんだよ、兄上に言われたからか?」 警護を仰せつかったと言っていた。 けれど、それだけでこんな地下宮殿の突破まで付き合う必要はないはずだ。 「はい、そこでスト―――ップ。いつまでも立ち話している場合じゃないだろ?」 シンとカガリの間にはいってぐいっと二人の頭を遠ざけたハイネ。 初めは茶化すような顔つきだったのが、きっと引き締まって後ろを見るように瞳を動かした時、地下宮殿の奥から空気が震える音がした。 3人の目が集中する暗がりに大きな目玉が浮かんでいた。 戦闘の準備をする間もなく、氷のつぶてが飛んできた。そして、急に身体が重くなった。 マントが宙を舞って、自由に動けるカガリが剣を手に舞うが相手には少ししかダメージを与えられない。どんな魔法なのかシンは足が鉛のように重くなって一歩を動くのがやっとだった。 「こいつは、少々やばいかな?」 ハイネが大剣で援護するが、やはり効き目が薄い。 しかし目玉の怪物は、次々に魔法を繰り出して、シンは声が出なくなっていた。 あんなに張り切って自分の身くらい自分で守れると言った手前、恥ずかしいったらありゃしない。持ってきた数々の薬から目当てのものを探す。そうする内にもカガリとハイネが目玉に飛び掛っていた。 「避けろ、フェイスッ!」 唯でさえ寒い地下宮殿の床が一斉に凍りつく。シンの剣も持てないほど冷たくなっていた。ハイネは剣を放り投げて、魔法攻撃の為にシードを集め始めていた。 その間、カガリが1人で目玉の相手をする。魔法を剣で弾き、隙を見て剣を叩きこむ。 戦う姿はやはりどこか、キラを髣髴とさせる。 シンは自分の金縛りをなんとかして解いて、自分も攻撃魔法を掛けるべくシードを集め始めるが。 ハイネのほうが一瞬早かった。 「お前達、一緒に消し炭になるなよっ」 「フェイスに向かって何を言う!」 ハイネが叩き込んだ炎の魔法が目玉を蒸発させていた。 部屋の氷も一緒に消えてなくなり、地下宮殿は先程と同じようにひんやりとした地下特有の空気に包まれる。 「そこのフェイス。さっき、凍結魔法を喰らっただろう」 周囲の安全確認をしていると、ハイネがやおらフェイスのカガリに声を掛けた。凍結魔法とは、さっきの目玉の怪物が部屋全体を凍らせた魔法のことだ。 「女性は身体を冷やしちゃいけませんってね」 「は?」 シンはハイネを見て、咄嗟にカガリを見た。 心なしうろたえているような顔。 まさか。 ハイネがカガリの凍えた鎧に手をかけると、泣く子も黙る帝国のフェイスマスターが慌ててその手を振り払っていた。 「さっ、早く鎧を取って。暖を取ろう」 「自分でやれるっ!」 ああ、そうか。 シンはキラの言葉を思い出した。彼にいるのは双子の『姉』だったのだ。 先程の目玉の化け物の凍結攻撃でカガリの纏っている鎧は凍り付いて、彼女の身体から体温を奪っていた。脱ぎ捨てた鎧は本当に冷たく、こんなものを着て動き回っていたのかと、シンは改めて炎の前に腰を下ろす女性を見た。 兄弟を陥れてまで、彼女は何を考えているのだろう。 片手で膝を抱え、もう片方は床に置いた剣の柄に手をかけている。暗がりでよく見えないが、二の腕から血が流れていた。 「コジャのランプがあってよかったぜ」 地下宮殿だっただけあって、調度品がそこかしこに散らばっていて、薪にするような木材の替わりにランプなら山のようにあったと言うわけだ。今はハイネが見つけてきたコジャという大昔のランプに火をつけてその周りに3人が腰を下ろしていた。 シンは片手に意識を集中してシードを集め始めた。 「手を出せよ」 いきなり話しかけられて驚いたのか、シンを見上げるカガリの瞳はまだ剣を宿していなかった。言われたことが理解できないのかぼうっと見上げている。 「だから、手」 「あ、ああ」 差し出されるよりも早く腕を引っつかんで、シンは零れるような淡いグリーンの光を傷口に落としていた。 「・・・殿下?!」 「俺が癒しの魔法を使えちゃ悪いかよ」 炎の向こうでハイネが笑っている。 「いや、そんな事はないぞ・・・」 「フェイスマスターから見れば俺なんて、ひよっ子にも入らないかもしれないけどさ。少しずつ色々な事ができるようになったんだ」 治療が完了したカガリの腕に傷跡はなく、乾いた血筋だけが残った。それを柄を押さえていた手で払って彼女はランプの炎を見た。 「私とて、最初からできたわけではないさ。痛い目にあって初めてその重要性に気がついた口だ」 女性だと認識してからは、シンにはカガリがキラに似ているとは思えなくなっていた。髪の色も瞳の色も違う。まっすぐに炎を見つめる瞳は、ラクスに従うキラと似ていると思ったけれど。何かが違った。それは雰囲気かも知れなかったし、ある種、ラクスのような悲愴な決意が感じられた。 「私はオーブ共和国の生まれだ」 「コスモス連邦に滅ぼされた?」 シンはぱっと思い浮かばなかったが、ハイネはすぐにその国がどこにあったのか分かったらしい。シンが物心つく頃には既に地図から消えていた国は、アプリル同様、交通の要所にあって、連邦に吸収された小さな国だった。 「私は殿下を利用しているだけかも知れないぞ」 「俺は別にいいよ。それに、実はちょっと嬉しいかも」 アプリルは滅ぼされてまだそう年が経っていないから復興の希望があるが、オーブはもう無理だろう。それに聞いたことがあった。 「アンタ、よく生き残れたな。オーブは連邦に細菌兵器を使われたって話だが」 疫病が流行り、穀物は枯れ、土地は死んだ。 そんな国家にどんな価値があったのか、コスモス連邦のやり方を疑う侵攻だった。 「弟と二人、運が良かったんだ。結局、その後の混乱で離れてしまったが・・・」 静かに話す彼女からは、かつてのような激情が感じられない。 空中戦艦でキラを殺したくてたまらない姿が嘘のようだった。 「どうして、キラを?」 「私は帝国軍に救助された。フェイスとなってアプリル侵攻に参加し、あいつはアプリルの将軍になっていた」 それだけを聞けば、兄弟が敵味方に分かれて再会する悲劇。 「やればなんだって私よりもできた。将軍にだってなれるだろう。けどな、アイツは、国にいる時は勉強も剣の稽古も本当に何もせずに、恋人を見殺しにした」 そこでカガリは息を継いで、膝を抱えていた手を変えた。 「許せなかった。どうして今頃になって、と」 きっと、キラが今、ラクスをあれだけ守ろうとするのは、守れなかった過去があるからなのだとシンは思う。いつも淡々として何を考えているか分からないけれど、危険が迫れば真っ先に剣を抜き、危険を排除する。屈辱に耐えても、アプリルの為に生き抜いていた彼。 だから、この人は、そんな弟を許せない。 そんな力があるのなら、どうしてもっと早く使わなかった、と。 「何もできないのは君だけじゃないさ。私も同じ」 「アンタは連邦に復讐がしたいのか?」 帝国の力を借りて? 「そのつもりなんだけどな。こんな所で何をやっているんだか」 ほう・・・。とカガリがため息を付く。 それは、帝都からちょっとは離れたであろう地下宮殿のどこかで、出口を探してさまよっている所だった。強敵を倒した安堵感からか、3人が一葉にため息をついた。フェイス・カガリのヘビーな身の上も合って、地下宮殿の一室は実にしんみりと時が流れていった。 シン達が地上に出たのはその後、3日も十分に地下宮殿をさまよった後だった。 「あー、久しぶりの地上だぜ」 出口は草原にあって、一面に広がる緑に閉塞感が吹き飛んでいく。頬を撫で、髪を揺らす風が心地よい。 「悪いことは言わない。殿下は帝都にお戻り下さい。この先は火傷ではすまない」 「分かってて言うんだな、フェイス・カガリ」 彼女が肩の力を抜いたのを見て、シンはそれを了承だと受け取った。 「で、どうやってアプリリウスまで行くつもりなのかな、王子様は」 「えっと・・・」 時間がないんだから、歩きってのはなしだ。 乗り合いの馬車もパス。 一番近い街で飛空艇の空路を行こう。 この際、変装でも強奪でもなんでもやってやる。 「隠していたわけじゃないが、賊は賊でも、実は空賊なんだ」 その一言にフェイス・カガリが眉をひそめてハイネを見た。彼女はいつの間にかフェイスの鎧兜をしておらず、眩しい金髪を陽の下に晒していた。ハイネのオレンジ色の髪とあいまってシンには実に眩しい二人だった。 「幸いな事に俺の飛空艇が近くにある」 同じ空賊でもアレックスはとことん厄介ごとに巻き込まれるのを嫌がったが、目の前の賊はそうでもないらしい。わざわざもっといい手段があると提案してきた。となれば、展開はお決まりのパターン。 「報酬なら言い値であげますよ」 「さすがはシン・アスカ・プラント殿下。太っ腹な事で」 帝国の西。集結する反乱軍と、帝国から出征した討伐軍が国境沿いに睨み合っている同じ空の下。シンはようやく帝都を抜け、イザークの元へと空を飛んだ。 同じ真っ青な空の下、セイバートリィが出発の為の準備をしていた。 ミーアやステラは既に乗り込んでいて、アレックスが飛空艇の確認とアンカーを外していた。ラクスは背後からアレックスに近づいて、手を休めたのを見計らって声をかけた。 「アレックス」 「これは王女様。もう少しで出発ですが」 機体の外壁をコンコンを叩きながらラクスに返事を返す。 「わたくしに反乱を止められると思いますか?」 「そう思っているから、わざわざ出向くのだろう。種石や覇王の剣まで持って」 アレックスの手は淀みなく機体のチェックを続け、緩やかに回転するエンジンの音を聞いていた。飛行色の青い光が漏れていて、少し暁の種石の色に似ていた。 「貴方にも、わたくしが力を求めているように見えますか?」 アレックスの手が止まる。 「見えないと言ったら嘘になるかな」 振り向いた彼にラクスはアスランを重ねていてた。 この胸の苦しさは、だからなのだと言い聞かせる。 「そうですか・・・でも、わたくしは」 「アプリル復興の為と言っても、本当に力があれば国が取り戻せるのか? 君は歌姫として有名だったのだろう?」 確信はない。 けれど、力がなければ国は取り戻せないのだ。歌では民を養えず、帝国軍から守ることもできない。 「アプリリウスで君が諸侯の前で歌う時、不思議と争いが自粛されると聞いた。俺なら別のことを考えるな」 ラクスは視線を逸らして、どこか遠い所を見つめるアレックスを見ていた。 何故だろう、次に発せられる言葉が頭に浮かぶ。 ほら、きっと彼はこう言うのだ。 「例えば大陸中に君の歌を流すとか」 あの日、あの時、届いた手紙に書かれていた。 世界中の人が君の歌を聞けば平和になるのに。 そうだ、僕は君の歌声を大陸中に伝える機械を作るよ。 あなたの口からその言葉を聞くなんて。 あなたは、誰? ラクスはそれ以上聞いていられなくて、目の前の男に尋ねたのが失敗だったと語気を強めて言った。 「いい加減にしてくださいませ。そのような戯言で平和になるわけないですわ」 「戯言ね。だから君は力を求めるのか」 「そうかも知れません。ですが、まだ起つにはこの力はあまりに未熟」 「そうだろうな。今決起しても、帝国にひねり潰されるのが落ちだ」 エンジンの調子を確認した彼が、翼を潜って、アンカーを外すべくコックピットに向かって手を上げる。 「ですから、早く向かわねば」 「だったら、俺と無駄話をしていないでさっさと乗ったらどうだ」 「言われなくてもそうするつもりですわ」 ラクスは入り口へと機体を回り込んた。飛び立つ準備をする彼を、見えなくなる寸前に一度振り返る。そこには何事もなくアンカーを取り外す作業をヨウランやヴィーノ指示している姿があった。 なんだか、無性に寂しくなって、足早にセイバートリィに乗り込んだ。 ラクスが乗り込んだのを見計らって、草を踏みしめて彼に近づく人物がいた。キラである。先程のラクスとアレックスの会話を彼はしっかり聞いていた。盗み聞きするつもりはなかったが、二人はいつもと変わらない声で話しているから、嫌でも耳に入ってしまったのだ。 それはキラにとって、これから、もしかしたら戦地となる所に行くかも知れないという時に、実に気になる会話だった。 「ちょっと確認してもいいかな?」 振り向いたアレックスが、足でアンカーを軽く叩いた。アンカーを引っこ抜こうとするヴィーノやヨウランに反対側を頼むと指示を出す。 「なんだ? 時間がないんだ、手短に頼む」 「うん。すぐ終わるよ」 キラは彼を連れ出して、セイバートリィから少し離れた所で足を止めた。 「どうしてこんなに僕達に協力的なのか、聞いてもいいかな?」 「・・・僕達?」 「ああ、ごめん。君に頼んでいるのはラクスだったね。まさか、王女に惚れちゃったとか?」 「そうだと言ったらどうする? お前」 アレックスが腕を組んで、唇の端を僅かに上げた。 ドレープのきいた白いシャツを着て、斜に構えると、彼は一見空賊に見えない。乱暴で粗野かと思うと、女性に対する完璧なエスコートを見せたりする。 ずっと気にかかっていた。 キャンベラを連れていることと言い、彼は唯の空賊ではない。深紅の空賊の名は知っていたし、高額な賞金が賭けられていることも知っている。何の理由も無しに手を貸してくれはずがないのだ。 「彼女を傷つけるものは僕が許さない」 彼は冗談でも、ラクスは違う。少しずつ、彼に対する態度が変わってきている。 いつか、目の前の空賊が障害になるかもしれない。そんな漠然とした予感がキラにはあった。 「そう気色ばむなよ、冗談だ」 「それで、僕の問いには何て答えるつもり? 報酬目当て?」 彼は笑いながら手を振った。そして、ふっとまた別の笑みを浮かべる。 「種石には俺も野暮用がある」 この話題はこれで終了だと暗に告げて身を翻す空賊がセイバートリィへと向かう。キラはその後姿を穴が開くほど見つめて、隠れた綻びを探すのを止めた。 戻る 次へ なかなか思ったように進みませんです。どんどん、長くなる~。日曜日中にアップできなかった、ガクッ。
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プロトカルチャー時代 プロトカルチャーとゼントラーディ、監察軍 彼らは、人類有史の遥か以前に全宇宙規模で繁栄し、 銀河系に一大星間国家を築きあげ、高度な文明をもって栄えていたが、 その後、この星間国家は2つの勢力に別れ戦争状態となった。 二つの勢力は互いに、直接の損害を防ぐ為の代理戦争の目的の為に、 遺伝子工学を使って、それぞれが手足となるべき生体兵器・代理兵士として巨人の兵士、「ゼントラーディ」を作り上げ、 彼らをコントロールするために「プロトカルチャーに手を出してはならない。触れたる者は滅びる」 というコードを潜在意識に組み込んだ。 また、ゼントラーディより強力な生体兵器として開発された「エビル」に憑依した 異次元のエネルギー生命体「プロトデビルン」が プロトカルチャーやゼントラーディを洗脳して支配下に置き、「監察軍」というものを作り上げたとされている。 ~年表~ 紀元前100万年 - 宇宙初の知的生命体プロトカルチャーが誕生。 紀元前50万年 - プロトカルチャー歴(P.C)元年。 P.C2600年代 - 宇宙移民開始。代理兵器として巨人種族ゼントラーディ人が開発、量産される。 P.C2800年代 - プロトカルチャー、広大な星間共和国を統一。 P.C2860年 - 星間共和国を二分する内乱が勃発。 P.C2870年 - 調査船が太古の地球を発見、原住生物に遺伝子改造を施す。のちに亜プロトカルチャー「人類」が発生。 P.C2871年 - 運用実験中の生物兵器エビルシリーズが暴走、プロトデビルンとなる。洗脳したプロトカルチャーやゼントラーディ人を率いて星間共和国を侵略。 P.C2872年 - プロトデビルンに生体エネルギー、スピリチアを奪われ、プロトカルチャーの85%が衰弱死。特殊能力者アニマスピリチア達の活躍で、プロトデビルンは先進科学惑星に封印される。 P.C2875年 - プロトデビルン戦の被害およびゼントラーディ人の暴走により星間共和国は崩壊状態となる。 P.C5000年 - プロトカルチャーほぼ全滅。ゼントラーディ軍と監察軍(プロトデビルンの洗脳兵)は主を失ったまま、闘争本能に従い50万年におよぶ抗争を続ける。 統合戦争 統合戦争 作中における2001年1月から2007年1月まで、地球統一を目指す体制(統合政府)と抵抗勢力(反統合同盟)の間で行われた。 世界各地で続いた紛争・内乱の総称であり、いわゆる第三次世界大戦ではないが、旧時代と新時代の観念が衝突した動乱期として位置づけられている。 マクロスゼロの公式設定における、戦闘機や参加兵士の名前を見る限り、 日本、イスラエルを含む、恐らくNATO軍事同盟(欧米)を中心とした統合政府と、 ロシアを中心とした、小国家や反政府組織の集合体である反統合同盟との戦いである。 ちなみに、極東方面の軍の指揮を完全に日本に移譲されていることから、 中国は戦争早々、日本の一地域に編入された可能性もある。(統合後は、日本も国家ではなく自治区という形となったが) ~年表~ 1999年 7月 - 全長1km以上の未確認物体が太平洋上の南アタリア島に墜落。 8月 - 国連調査団による精密調査開始。南アタリア島は国連管理地域に指定される。 12月 - 調査により、宇宙艦(コードネーム:ASS-1)は、戦闘用であり、 身長10m以上の巨大異星人が使用していたと推定される。(注:第一次星間大戦後に監察軍の放棄艦と判明する) 2000年 4月 - ASS-1から発見されたオーバーテクノロジー(OTM)により、対巨人用戦闘兵器バトロイドとデストロイドの開発開始。 6月 - 異星人の存在を公表(サイズは公表せず)。国連が地球統合政府作成案を発表。 7月 - 中東地域を中心に、統合思想に反発する諸勢力が蜂起。 以後、各地で勃発した紛争・内乱の総称を「統合戦争」 2001年 1月 - 地球統合政府および地球統合軍が発足。 2月 - ASS-1をSDF-1と改称し、修復を行い、統合軍の戦艦として再利用する計画が開始。 5月 - 統合軍総司令部を、アラスカに建設開始。同基地に、グランド・キャノンと呼ばれる、対宙巨大兵器建設開始。 2002年 2月 - 全領域可変戦闘システム(可変戦闘機)の試案提出。 7月 - 反統合同盟の攻撃による、第一次南アタリア島防衛戦。 2003年 11月 - 月面アポロ基地地下にて純地球製のSDF-2建造開始。 2004年 3月 - オーストラリアにグランド・キャノンⅡ建設開始。 10月 - アフリカにグランド・キャノンⅢ建設開始。 12月 - 試作可変戦闘機VF-0フェニックス1号機完成。 2005年 1月 - 第二次南アタリア島防衛戦。 11月 - 反統合同盟によりグランド・キャノンⅡが破壊される。 2006年 3月 - 月面にグランド・キャノンⅣ建設開始。 5月 - 第三次南アタリア島防衛戦。 2007年 5月 - 南米にグランド・キャノンⅤ建設開始 マヤン島攻防戦 戦争末期。両陣営は、20~30代の若い兵力の不足と、莫大な軍事費の拡大により、経済力が極限まで達していた。 そんな中、オーバーテクノロジーで開発された時空変動レーダー「サイクロプス」が、 南太平洋のマヤン島近海でASS-1と似た反応を示す謎の物体AFOS(エイフォス)を発見。 未だ人類の間では、「プロトカルチャー」とは仮説段階であり、その存在は疑問視されていたものの、新たなオーバーテクノロジー発見が期待された。 強襲潜水艦「アゥエルシュテット」を旗艦とする、ノーラ・ポリャンスキー、D.D.イワノフが搭乗する可変戦闘機SV-51などが所属する反統合同盟と、 空母「CVN-99 アスカ-II」を旗艦とする、ロイ・フォッカー 、工藤シン(途中参加)等が搭乗する可変戦闘機VF-0 フェニックスなどが所属する統合軍との間で、 激しいAFOSの争奪戦が行われ、その出来事ををマヤン島攻防戦と呼ぶ。 ここに史上初の可変戦闘機同士の戦闘が展開された。 劣勢の反統合同盟側が実用化に先駆けた背景には、対巨人戦闘システムの開発に手間取る軍事産業が意図的にオーバーテクノロジーを漏洩し、 両軍の兵器を交戦させ実戦データの回収を目論んだという裏事情があった。 その中で、プロトカルチャーが人類創生に深く関与していたことが明らかとなる。 最終的にAFOSが眠りから目覚めて暴走したため、両軍痛み分けに終わったが、この事件はプロトカルチャーに関する特秘事項として公式記録上長く封印されることになった。 なお、戦闘記録同様これらの兵器も長く非公式の扱いを受けることになった。 現在の機密文書の保管期間が50年であるため、それになぞらえてか、2059年のFでは機密文書は公開されている模様。 マクロスゼロは、フロンティアとの繋がりが最も強い物語であり、 F第10話では、ゼロの映画撮影の話が、BL-BOX版ゼロでは、シェリルのイヤリングがマヤン島のノーム家由来であることが追加されており、 ランカ・リーの幼少時の回想などで登場する第117次調査船団旗艦マクロス級4番艦「グローバル」に乗艦して、 V型感染症の研究を行っていた、サラ・ノームの妹マオ・ノームなどが出ている。 また、そのマオ・ノームの孫はシェリルとされている。 また、ランカの歌、鳥のひととは、AFOSの俗称であり、 ゼロのラストシーンでも、AFOSは他空間へのフォールド(ワープみたいなの)を行っている。 ~年表~ 2008年 9月 - マヤン島近海海底でプロトカルチャー遺跡(コードネーム:AFOS、通称:鳥の人)を発見。 統合軍と反統合同盟軍の間で争奪戦が行われ、試作型の可変戦闘機やデストロイドが実戦投入される。 覚醒した鳥の人は、人類を滅ぼすため暴走。サラ・ノームにより、人類滅亡の危機は救われる。 同月 - 鳥の人事件の詳細が各国に伝わり、次々に脱退する国が現れ、反統合同盟は瓦解。 11月 - 主力可変戦闘機VF-1バルキリーの量産開始。 12月 - 統合戦争終結。宇宙空母アームド-01および02就役。 第一次星間大戦(超時空要塞マクロス) 星間大戦とリン・ミンメイ ゼントラーディ軍と監察軍は50万周期前から戦争状態を継続していたが、 太陽系近辺における戦闘の際、一隻の砲撃戦艦(ASS-1)が監察軍から放棄された。 放棄艦は自動操縦にて単独でフォールド航行に突入し、戦線を離脱。 月の軌道上に出現し、地球へと落下する。この戦艦の航跡を追って、 ゼントラーディ軍第118基幹艦隊・第67グリマル級分岐艦隊(=ブリタイ艦隊)がゼントラーディとしては初めて太陽系へ侵入し、 地球側も月軌道上にブリタイ艦隊の先鋒艦を捕捉。統合軍は警戒態勢に移行した。 しかしここで事件が勃発する。 マクロスはゼントラーディ軍に対する監察軍のブービートラップであり、 メインブリッジクルーの操作も受け付けず主砲を発射してしまう。これにより、先鋒艦を轟沈。 この先制攻撃により監察軍が地球に潜伏していると誤認したゼントラーディ軍は、すぐさま戦闘部隊を地球へ向け進撃を開始。 宣戦布告、通告無しで戦闘状態へ突入することとなった。 長い戦争の結果、第118基幹艦隊は旗艦を失い壊滅(航行可能の残存艦は全て撤退)、同艦隊のボドル・ザー総司令官は戦死。 人類も基幹艦隊約480万隻による地球全土に対する爆撃によりほぼ全滅。地上での生存者数は僅か約100万人足らずであった。 ~年表~ 2009年 1月 - SDF-1をマクロスと命名。 2月 - マクロス進宙式当日、ゼントラーディ軍ブリタイ艦隊が出現。マクロス主砲の誤射を口火に第一次星間大戦が勃発。 マクロス、フォールドの失敗で冥王星軌道へ転移。南アタリア島住民を収容し地球への帰還を目指す。 3月 - マクロス艦内に市街地完成。ブリタイ艦隊との戦闘でトランスフォーメーションを敢行。 10月 - マクロス、火星サラ基地廃墟にてカムジン部隊と戦闘。 マクロス艦内テレビ開局記念ミス・マクロスコンテストでリン・ミンメイが優勝。 11月 - 早瀬未沙とバーミリオン小隊員計4名が捕虜となり、ボドル旗艦艦隊にてゼントラーディ人とファーストコンタクト。リン・ミンメイ歌手デビュー。 捕虜4名脱走に成功。マクロス地球帰還。 12月 - マクロスの全方位バリア暴走で北米オンタリオ自治区壊滅。 統合軍総司令部の地球外出撃命令で、マクロス再び宇宙へ。 2010年 1月 - マクロス艦内でリン・ミンメイ主演映画『小白竜(シャオ・パイ・ロン)』公開。 ブリタイ艦隊のゼントラーディ兵士、マクロスへ亡命開始。 超時空要塞マクロス第23話 2月 - マクロス、ブリタイ艦隊と和平協定締結。両軍のエースパイロットであるマクシミリアン・ジーナス(通称マックス)とミリア・ファリーナが星間結婚。 2月11日 - ボドル基幹艦隊が太陽系内に進出。マクロス・ブリタイ同盟が「ミンメイ・アタック」で奇跡的に勝利するも、地球人類はほぼ全滅。 3月 - 地上戦ののち第一次星間大戦終結。 4月 - 新統合政府発足。クローン技術による環境の再生、ゼントラーディ人との共存政策(教育やマイクローン化)を実施する。 2011年 3月 - マックス、ミリア夫妻の長女コミリア・マリア・ジーナス誕生。初の星間混血児として祝福される。 8月 - 世界各地でゼントラーディ人不満分子の暴動発生。 10月 - ゼントラーディ軍の自動工場衛星奪取作戦。 2012年 1月 - カムジン一派マクロスシティを急襲(第一次マクロスシティ防衛戦)。 宇宙移民計画(銀河播種計画)発表。 2月 - VF-4ライトニングIII量産開始。 8月 - リン・ミンメイさよならサマーコンサートツアー。 9月 - SDF-2を再設計したメガロード-01を旗艦とする第一次超長距離移民船団が出発。以後、調査船団や移民船団が銀河系各方面へ旅立つ。 ?月 - 新星インダストリー社設立。 マクロスプラス、マクロス7、マクロスFの時代 銀河大航海時代 2013年11月 - 近距離移民船団がグルームブリッジ恒星系で居住可能な惑星を発見、エデンと命名し移民開始。 2014年 - 第二次、第三次超長距離移民船団(メガロード-02、03)出発。 2016年 - メガロード-01、銀河中心付近で消息を絶つ(一般には情報公開されず)。 2017年 - ゼネラル・ギャラクシー社設立。 2025年 - メガロード-13、バロータ星系に移民開始。 2030年 9月 - 新マクロス級巨大移民船の1番艦就役。超長距離移民船団は100万人規模となる。 11月 - 第二次マクロスシティ防衛戦。以後、巨人サイズのゼントラーディ人は地球居住を許されず。 12月 - 遺伝子疾患増加のためクローン計画終了。 主力可変戦闘機VF-11サンダーボルト量産開始。 2031年 2月 - マックス、ミリア夫妻に7女ミレーヌ・ジーナス誕生。 第一次星間大戦を描いた映画『愛・おぼえていますか』が公開され、ミンメイブーム再燃。 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 2038年 - 新マクロス級7番艦(マクロス7)率いる第37次超長距離移民船団が出発。艦長・副長はマックス、ミリア夫妻。オブザーバーとしてエキセドル・フォルモが同行。 シャロン・アップル事件 2039年 - ヴァーチャルシンガー、シャロン・アップルがデビュー。銀河ネットワークチャートを席巻。 2040年 エデンのニューエドワーズ基地にて、YF-19とYF-21の採用コンペティション(スーパーノヴァ計画)が行われる。 マクロスシティにて第一次星間大戦終結30周年式典を挙行中、シャロンの人工知能が暴走し、統合軍中枢機能を占拠。エデンから出撃したYF-19とYF-21により破壊される。 2041年 YF-19、次期主力可変戦闘機VF-19エクスカリバーとして制式採用。 新マクロス級25番艦(マクロス・フロンティア)率いる第55次超長距離移民船団が出発。 2042年 - YF-21、特殊作戦機VF-22シュトゥルムフォーゲルIIとして制式採用。 対プロトデビルン戦 2043年 - 「氷の惑星」ことバロータ星系第4惑星(かつての先進科学衛星)の調査中、プロトデビルン封印フィールドの機能が低下。イワーノ・ギュンター以下特務調査隊が憑依・洗脳される。 2045年 3月 - 銀河系中心方面へ航行中のマクロス7船団、謎の敵バロータ軍に襲撃される。熱気バサラが戦場に乱入し歌い始める。 4月 - FIRE BOMBERデビュー。 5月 - バロータ工作員によりシティ7強制分離。無差別フォールドで宇宙を漂流する。 6月 - バロータ艦隊とマクロス7船団が会戦。バトル7トランスフォーメーション。 8月 - 恒星α1101の重力に捉えられたシティ7をバトル7が救出。シティ7が船団に復帰。 9月 - FIRE BOMBER、民間協力隊としてサウンドフォース結成。 マクロス7船団、惑星ラクスに到着しマクロス5船団の壊滅を確認。バロータ主力艦隊に包囲される。 12月 - ラクス地下からプロトカルチャーの古代遺跡出現。調査によりプロトデビルンの正体が判明。 プロトデビルンの一体ギギルの自己崩壊により惑星ラクス消滅。 2046年 2月 - 特別攻撃隊による氷の惑星突入作戦(スターゲイザー作戦)決行。 氷の惑星上で最終決戦。バサラの熱唱によりプロトデビルンはスピリチア自己再生種族へと進化し去る。 2047年 - 熱気バサラ、放浪の旅で惑星ゾラに立ち寄り、銀河クジラとセッションを試みる。 マクロス・フロンティアの時代 対バジュラ戦 2048年 - 第117次大規模調査船団(旗艦SDF-4グローバル)が謎の異星生命体バジュラに襲われ壊滅。 2059年 3月 - マクロス・フロンティア船団に「銀河の妖精」ことシェリル・ノームが来訪。 コンサート当日、マクロス・フロンティア船団をバジュラが襲う。
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終末の序曲 霊峰のかなり高い位置にあるというのにマルキオ教の本山の辺りだけは雪が積もっていなかった。それなのに礼拝堂はしんと冷えて、目に見えない空気に閉じ込められたかのようにシンは動けなかった。 うまく息ができない。 ディアッカは何を言っている? 父上が死ん・・・・・・どうして。なぜ。 礼拝堂のある一点を見つめたまま、ただ呆然と立ち尽くした。 真っ先に反応を見せたのはアレックスで、一歩踏み出してフェイス・ディアッカに向き合って問い質す。 「本当か?」 「冗談でこんなことを言うと思うか?」 面識のあるラクスも信じられない思いで言葉を繋ぐ。 記憶にあるかの人の父は皇帝らしく威風堂々とした男だった。誰かに寝首をかかれたり、毒殺される程甘い人物ではないことくらい分かっているつもりだ。直接先頭に立つわけではないとしても、仇敵の頂点に君臨するその人なのだから。 「プラントのパトリック皇帝がお亡くなりに・・・いつ・・・」 フェイス・ディアッカは答えず、いまだ反応のないシンにもう一歩近づいて膝を折って臣下の礼を取る。 「できるだけ火急、且つ速やかに帝都へお連れするよう、兄君より仰せつかっております」 「できるだけ早くだ」 「分かってるさ」 ディアッカにシンを帝都に連れ戻すよう命じたイザークも、知らせを俄かには信じられなかったのだ。この大事な時期にどんな冗談だと、もう少しで使者を張り倒す所だった。 父上が急死しただと? どういうことだ。 今、皇帝を殺害しても何の利も無い。誰にも、帝国内には。連邦が帝国の混乱を狙ったのだとしたら、これは下策も下策だ。あの嫌みったらしい連邦のアズラエルがこのような手段に出るはずがない。 だとしたら敵対しているジブリールか? いや、奴にそんな度胸はない。 まさかレジスタンス・・・・・・バルトフェルト侯が暴挙を許すはずがない。 イザークは帝都への帰路、この死の背景に頭を巡らしていた。 飛行戦艦の中から砂漠の彼方に帝都が見えた時、王宮に翻る弔旗に、イザークは初めて父親の死を実感した。 黒い半旗。 黒いタペストリー。 官吏も宮殿にいる者も議員達も全て礼服を着ていた。緑溢れ花のような王宮が黒一色で埋め尽くされた光景に、イザークは足早に回廊を通り過ぎる。 いるはずの顔が足りない。 老獪で議会を裏で操り、皇帝を意のままに操ろうという輩達の姿が見えないことに、イザークは皇帝の死以外に何かが起こったのだと確信する。 自分の予想通りなら、恐らく・・・。 パレスの大きな扉の前で立ち止まり、微かに指先に力が入っていることに気がついた。 身構えているのだ。 この先に待っている光景を。 あの部屋にもう父はいない。 もう二度とイザークの青い瞳に映ることはないのだ。 そこにいるのは、兄。 何を企んでいる? 扉の向こう、一家の主の部屋でイザークは予想通り、壁に掛けられていた絵画を見ていた兄を見つけた。7つ上の兄、ギルバート・デュランダル・プラント。 「兄上! どういうことですか!?」 「早いな、イザーク。とんできたのか?」 「当たり前です! シンもすぐに」 絵から目を離した兄が机を回りこんで庭を見る。 ゆっくりとした動作にイザークは内心舌打ちした。問い質したい事が山程あるのに、兄ははやるイザークの気勢を削ぐのに長けていた。 「当然だろう。『見聞を広める為にアプリリウス滞在中』と連絡を寄越したのは誰であったかね」 イザークもつられて部屋から見渡せる庭を見る。家出同然で出奔したシンが、空賊に弟子入りしている、などと言うことが公になるわけにはいかない。当然、この大事に帝都にいないことは許されない。 「言いたいことは分かっているよ。元老院どものことだろう」 「・・・はい」 「皇帝暗殺の疑いで元老院議員を全員逮捕した。事実上、元老院は解散だな」 皇帝暗殺の疑いだと?! 奴らがそんな度胸のある事をするものか。 喉まで出掛かって、イザークは拳を握り締めた。急死ではない、明確な他殺。その犯人を巡って帝国は揺らぐだろう、そのリスクを差し引いても兄は犯人を吊し上げた。 なぜだ。 「皇帝1人死んだ所で帝国は揺るぎはせんのだよ」 まさか・・・兄上。 振り向いた兄の瞳が昼の光を差し込んで琥珀色に光る。家族が減った事実を前にして、こうも平然としていられる男をイザークも見つめ返す。真意の読めない兄の心の奥底を覗いてみたいと、このとき初めて思った。 アプリル反乱の兆しと連邦との緊張が高まるこの大事な時期に、なぜ父上は殺された。 他ならない、息子の手に掛かって。 それが帝国の為だと言うのか。 「せめて盛大に送ってやろうではないか」 お前が殺ったのだろう! 皇帝の座を手に入れるために、自らの父でさえ手に掛けるのか。イザークの青い瞳は氷よりもなお冷たい光を宿して、目の前の男に視線を返した。 「そんな事で親孝行できるならよいのですが」 言い捨てて主の変わったばかりの部屋を出ると、侍従長がイザークを待っていた。いつもの服に黒の腕章をつけている。 「殿下、シホがお待ちでございます」 言葉少なくほとんど感情を露にすることもない、この肉付きのよい男はどう思っているのだろう。ふと、そんな事を思ったが、私情を口に出すはずあるまいと、止めかけた足をそのまま踏み出して歩き出す。 「そうか、すぐ行くと伝えてくれ」 「承知いたしました」 旗という旗は黒く半旗となり、帝都は鎮魂に沈んでいた。 と言えば、少し大げさだろうか。 国民には必ずしも優しい皇帝ではなかった。アプリルを始め周辺諸国を併合した武断の皇帝というのが恐らく彼らの印象だろう。だがそれでも、帝国にとっては比類なき皇帝であり、帝国の強さの象徴でもあった。 後継者がなかなか決まらない程君臨していて、歳を取って威光に陰りが見え、ようやく代替わりが行われるかと言う矢先の出来事だった。 イザークは個人的に所有している小型飛空艇を自ら駆って、帝都の空路を急いでいた。銀色に光る白いボディに水色のラインの入った飛空艇は一見、帝都の貴族達が所有しているプライベートリムジンのようでいて、中身は全く違うもの。シホから受け取ったものを手に、建物の間をすり抜ける。 「確かに・・・皇帝が死んでも帝国は止まらない」 悲嘆にくれるけれど、人々は止まらない。 何事もなく帝都には日が昇り、経済活動が動き出す。市場で売買が始まり、建物を覆う緑は花を咲かせる。 「シンが戻ってくるまでか、時間がない」 帝都の中央部から少し外れた高い建物で飛空艇を降り、イザークはとても帝国の王子とは思えない格好をして建物の中に消える。振る舞いや滲み出るオーラが只者じゃないと暴露してしまっていたが。 昇降機を操作しようと手を伸ばした時、突然、所内にサイレンが響き渡った。 緊急性を告げるそれは、明らかに何か良くないことが起こった証でイザークはすばやく辺りを見回した。 そう言えば、警備の者はどうした? 本来なら各階に配置されているはずの警備担当者がいない。どこかの企業、高級住宅ならともかく、ここは帝国でも最高機密を扱う種石の研究所なのだから。シホから手に入れた研究所の極秘キーに何か不首尾でもあったのかと一瞬頭を過ぎったが、ディアッカとは違い彼女は優秀だ。 ミスがあるとは思えない。 だとしたら、自分以外の誰か・・・そう思い当たった所で、バタバタと走る足音が聞こえてきた。近づくにつれ、微かな鎧の音を聞きつけ眉を寄せる。 なぜ、帝国兵が? フェイスまで。 見つからないように咄嗟に物陰に隠れて、その場をやり過ごすと彼らの口走ったことが頭を巡る。 どうやら招かれざる者が俺以外にもいるようだ。 侵入者を探せ、生きて返すなと指示を出していたフェイス。物騒な事だと昇降機に乗り、最上階を目指す。狙いが同じものだとしたら、ぐずぐずするわけにはいかなかった。 シホに渡された2枚の鍵の残りの鍵を取り出して、目的の部屋に入った途端イザークは唖然とした。 先を越された・・・か。 物音を立てないように部屋の中を動こうにも、こう物が散乱していては無理と言うものだ。床やデスクには書類が散乱し、書棚は荒らされ、引き出しという引き出しが開いていた。家捜しでもここまで派手にはやらないのではないか。 その中で、目に付いた書類を拾い上げる。 人工種石の硬度に関するデータ。 人工種石の耐久性に関する考察。 シード最大容量を決定付ける要素。 グラフと表が載っている書類のタイトルにそう記されていた。曲線と細かい数字の載った紙を数枚捲って、散乱したものが山のようになっている机の上に置いた。 「まさか、人工種石とは」 一度は手にした王家の証、黄昏の種石はジョージ・グレン王が大陸の覇業を成し遂げる原動力となった神授の種石の一つだった。当初、イザークが知っているのはそれだけだったのに、ラクス達が王墓へと出向き、第8艦隊が消滅したことでまた別の種石の存在を知らされた。この調子なら覇王が持っていたとされる3つの種石の残りの一つもどこかにあるのだろう。 過去の遺物はただの伝説だと思っていたが、その力を目の当たりにして思うのだ。 世の王が欲しがらないはずがない。 だが、手に入れさえすれば即使えるものではないということも、第8艦隊の件で当たりを付けていた。なんらかの制御が必要なのだ。おそらく通常のシードを含んだ石とは比べ物にならない量のシードを溜めている。魔法を扱うのとは違う、何か別の制御法があって、覇王はそれを知ったから大陸を統一できた。 研究所が開発しているものは、そんな所だろうと考えていたのに。 ここで行われていたのは種石を制御するのではなく、制御できる種石を作り出す事だったのだ。 崩れそうな書類の山を掻き分けてみるが、同じような報告資料ばかり。 イザークはため息をついて部屋を改めて見回す。荒れ果てた光景には、かつての恩師の部屋を髣髴とさせるものは何もなかった。 「狙いは人工種石、それとも・・・」 ドクター・クルーゼなのか。 イザークの中でクルーゼはそのような大それた事をしでかす人物ではなかった。いつも落ち着いていて、やや慇懃と取れるほど冷静に物事を観察する目を持っていた。 現実的だったのだ。 イザークの思いついた歴史に隠された真実に耳を貸してくれることはあっても、覇王の遺産の軍事転用を実行に移すことなど有り得ない。 何かがイザークの知らない所で起こっている。 それは父の死であり、人工種石の研究も、だ。 イザークはそのピースの間を埋める決定的な何かをまだ手にしていない。 ドクター・クルーゼや兄なら、それを持っているというのか。苦虫をかみ締めるように顔を顰めて、拳を握る。 また、あの時と同じだ。 「どこにいる、ドクター・・・」 手に入れなければならない。 それもできるだけ早く、手遅れにならない内に。 倒れたスタンドをおこし、割れた本をいくつか拾って書棚へと仕舞う。自分が立てた音以外が耳に届いてイザークは部屋の入り口を見た。 紙が踏みしめられる音。 「探しているのは、私かな? 殿下」 適当に散乱したものをどけて、デスクの椅子に腰掛ける最重要人物は、相変わらず変な白い仮面で顔の上半分だけを隠して唇の端を上げた。対して、イザークはほとんど本のない書棚に腕を組んで凭れている。 得体の知れなさが増大していた。 兄とは根本的に違う不気味さは目が見えないからだと、まだ学業に従事していた時分は無理やり納得していた。 「さて、ご用件は何かな? このように散らかっていて殿下をお迎えするには心苦しいが」 目の前の男の一挙一同から伝わるのは明らかな壁なのだ。 彼は目の前に帝国の王子が居るというのに、畏怖もなければ動じる所もない。表面上は敬う言葉遣いだが、本当に心からそう思っていれば自然と空気が変わるものだ。 イザークとて無駄に王子として帝都の中枢で生きてきたわけではない。 それくらいの判別はつく。 俺は取るに足らない存在ってことか? だが、自尊心に縛られるわけにはいかなかった。 「人工種石は完成しているのか? そんなものを作って何に使う」 この研究所に侵入した者の狙いもそれだ。 それを知る人物か、現物を探しているに違いない。 「聡明な君が分からないかな?」 「帝国は今でも大き過ぎて、辺境に目が届かず軋みが蓄積している。大陸全土を統一して軋轢を抱え込むのは懸命じゃない」 「よろしい。統治者として合格だ」 「お褒め頂き、ありがとうございます」 小さい頃はこんなやり取りを良くしたものだ。 入れ替わり立ち代り講義をする帝王学講師の1人、授業でともすれば熱くなり理想を追うイザークを嗜めたのも彼だった。 「ではなぜ、種石の力を今になって求めるのです。帝国にとってそれは絶対必要な力ではない」 ドクターは背もたれに凭れていた身体を起こして、デスクに肘を突いて頭を支えた。 少しの沈黙が降りる。 「歴史が繰り返すからだ」 「・・・歴史?」 大陸に現れては消えていった数多くの国家達。現在の2大国家睨み合いは比較的長く続いている方ではないだろうか。歴史が繰り返すならば、このあと訪れるのは小国が乱立する群雄割拠の時代か、巨大な統一国家か。 兄はプラントによる大陸統一を考えているのか? それは有り得ないと即座に否定しつつも、まさかと言う不安がどうしても拭えない。 「始まりは7年前」 何っ! 銀色の髪が広がった。 温めていた書棚からイザークは背を離し、ドクター・クルーゼを見る。 どういう意味だ。 7年前。それは弟を1人失った時。偶然か、それともあの争いに種石が絡んでいた・・・。 イザークは一瞬、頭の中が恐慌状態に陥った。ただの跡目争いではないという情報が追加されただけで、幾つも構成を変えて推測が出来上がっていく。青い瞳は仮面のドクターを映していたけれど、現実には捕らえていない。歴史に埋もれた真実を捉えることに必死になっていたのだが。 くそっ、あと一歩届かない。 「君はもう王宮へと戻ったほうがよいのではないかな」 ドクターの声が、もどかしさに悶えそうになったイザークの意識を現実に引き戻した。 「賊にも逃げられてしまったようだし。殿下からも、もう少し警備を増やしてもらえるよう進言して頂けないかな」 人工種石を狙うのは反帝国レジスタンスか、アプリルか、連邦のスパイか。 どちらにせよ帝国にとって好ましくない相手であり、イザークが否やを唱える理由はなかった。ドクター・クルーゼに飛空艇を泊める所まで付き添われ、研究所を後にする。 「もうすぐイザークがそこへ行くぞ、ギルバート」 クルーゼの独り言は誰にも聞かれることなく、彼は踵を返した。 こんな時でもなければ王宮の聖堂が隅から隅まで磨かれることはない。 3番目の王子が亡くなった時以来で、王宮の聖堂では着々と皇帝パトリックの為の葬儀の準備が進められていた。皇帝の貴色である紫の布で覆われ、香が焚かれ、いつしか王宮全体がその香りで満ちていた。 イザークは纏わり憑く香りに死の匂いを感じて、王宮の自分の宮にとって帰すとそのまま王宮の別の建物へ足を向ける。ずっしりとした木の扉を二つも開けた薄暗い部屋の匂いの方が、たとえかび臭くともイザークには馴染みのあるもの。 明かりをつけると奥が見えないほどの部屋にはぎっしりと書物が詰まっている。 帝国の歴史がそこにある。 帝立の図書館にもかなりの蔵書があるが、ご禁制の記録はここにしかない。 「歴史は繰り返すだと?」 上等だ。 ならば、真実をこの手で掴んでやると、イザークは過去の海へと飛び込んだ。種石の記録、覇王の記録、時間がないからその二つに絞って書物を漁る。こんなに本に埋もれたのは久方ぶりだと軽い感動を覚えていた。 公式記録の次に民間伝承を集めた書物に手をかけた時、王宮の官吏が自分を呼ぶ声が聞こえた。気がつけばかなりの時間が経っていて、長時間姿を晦ます事の失態を悟った。 一瞬、引っ張り出した本を元に戻そうかと考え、自分以外にここに入るものは居ないだろうと推測して蔵書室を出る。途中の頁で開きっぱなしになった革張りの書物がアラバスタの机の上に広げられていた。 しかし、自分が呼ばれている理由が単に行方が分からないからではないことを、イザークは兄のギルバートの口から聞かされた。 アプリリウスの南にアプリル復興艦隊が集結しつつある。 皇帝の死に動揺する帝国の隙を突いてアプリリウスを奪還するのか、先頭に立つのは空中都市の侯爵バルトフェルト。用心深く様子を伺っていた奴が動くなら、勝算ありと踏んでのことなのだろう。 「皇帝崩御の時を狙うとは、人道にもとる!」 「このような時だからこそなのだよ」 分かっている。分かっているが、怒りが収まらない。 冷静になれと強く心の内で念じて、自らのやるべきことを弾き出す。 アプリリウスを統治する執政官としてすべき事。 プラント帝国治世の安定にこの決起が与える影響を。 「例え反乱軍を1人残らず殲滅したとしても、このような反乱を見過ごしたというだけで帝国の負けです」 表情の動かないギルバートも微かに頷いた。 「こんな時ではあるが、鎮めてくれるな」 「分かっております」 「第8艦隊を穴埋めする為に急遽編成を進めていた第13軍がある。急造だが、持って行くといい」 イザークは軽く頭を下げる。 兄やドクターが何を考えていようとも、自らにできることをするしかないと瞳を閉じる。降りかかる火の粉を払わなくてはイザーク自身身動きが取れない。 父の葬儀に出席できないことが心残りだったが、弟の葬儀を思い出して、あんな思いをするのはもう勘弁だと自らを奮い立たせた。 イザークが自分が指揮を取る第3軍と第13軍を伴って帝都を出る日、シンが父の死を知ることとなる。 ディアッカに見上げられて、シンは浅い呼吸を繰り返していた。 どういう事態になっているのか、説明されなくても分かっている。子供子供と甘やかされたシンにだって、ここでシンが取るべき行動は決まっている。 それが分かっていてもなお、ディアッカに返事ができない。 「あっ、でも、俺、まだ」 何もやってない。 あんな野菜のモンスター倒しただけで、他には何も。 だけど、父上が。 でも、空賊としてまだ全然。 「いいからお前は帝都へ戻れ」 肩に手を置かれて、反射的に横に立つ人物を見上げる。 アレックスを見るシンは、泣く寸前をギリギリ耐えてるような顔をしていたに違いない。口にした彼の名が震えた。 「アレックス」 「父親との別れだろう。息子が傍に居ないでどうする」 立ち上がったフェイスの鎧の音が鳴る。 押し出されるように礼拝堂の扉へ数歩進むと、ディアッカが付き従った。自分の足音、鎧の音、どれも小さく耳に届いて足がちゃんと床についているかどうか分からなかった。 どうしてここで後ろを見ようと思ったのだろう。 もうここには戻れないのに。 冒険はこれで終わりなのに、シンは振り返ってしまっていた。 ―――あ 目が合う。アレックスが去る自分をじっと見つめていた。彼のエメラルドの瞳が揺れているように見えて、シンは思わず視線を逸らしてしまった。 「殿下、お急ぎ下さい」 ディアッカに促されて、足早に礼拝堂を出ると霊峰に吹き付ける冷たい風が頬を切る。飛空艦隊がそこに控えているのを見て驚愕した。ここは飛空艇が飛べない山だと聞いていたのに、ディアッカは飛空艇で乗り付けているのだ。 シンを見送りに来た者は誰も居なくて、自分がいかに皆と相容れない存在かを思い知った。マルキオ教の霊峰を見下ろして零れそうになる涙を堪えている時、シンはイザークが帝都を発ったことを知らなかった。 勿論、シンの居なくなった礼拝堂でマルキオ教の教祖がラクスに種石に対抗する切り札の存在を明かしているなど知るはずもなかった。 「覇王の遺産は種石だけではありません」 突然舞い込んだ皇帝崩御の知らせに、ここまで来た目的を一時的に失念していたラクス達は、教祖の声に我に帰る。 「それは・・・一体!?」 繋がった希望の糸にラクスでなくても身を乗り出した。 「覇王は3つの種石と一振りの剣を残したのです。覇王の剣を」 降って沸いた剣の存在に、皆戸惑った。 種石はあの小さな石の中に未曾有のシードを持つ未知の物体であるのに対し、それに対する切り札が剣とは。 「今のあなたにお話するべきか迷いますが、それをどう使うかは殿下がよく考えて下さい。ラクス・クライン殿下、覇王の剣は種石を砕くことができるのです」 戻る 次へ 念願のイザークオンステージです。でも、思ったほど動かせなくて残念、いつかリベンジを。