約 5,936,533 件
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/200.html
―――281年2月上旬 ―――??? 「…いい策、ですか?これが」 「何か随分砕けた言葉づかいになってきたな。 政庁を離れたからか?」 「ふざけないでください。 何でこんなことしたんですか」 「まったくなぁ。 何で止めなかったんだよ、王修」 「何言ってんですか!? まあいいからついてこいって言ったのは劉備様じゃないですか!」 男は二人。 そして、彼らの周りには、十重二十重の異形ども。 「そうだっけか?」 「…もういいです。 それで、どうするんです? 僕も劉備様も、広範囲に攻撃できる魔法は使えませんが」 「どっちにしろ、これだけ近寄られたら魔法を唱えている間にやられるだろうさ」 二人の男は背中合わせで戦いの構えをとる。 二本の刀を腰に携えた男は、無手。 拳を握ることもなく、肩を落とし、やや体重を前に。 守は無き、攻の構え。 彼の影にいるのは、少年。 双の手に、奇妙な形の短剣を逆手に握る。 左手は喉。右手は下腹に。 双手による守から転じ、狙うは攻。 「ま…予定とは違うが」 張り詰めた空気の中、笑みを漏らすは無手の男。 「予想通りではある」 「え?」 「退路はどうにかなる。 今は北郷の兄ちゃんと、あの子犬みたいな嬢ちゃんと合流することを考えようや」 戸惑いは残るものの、浮き足立った感情が、文官の顔から消える。 気の流れが変わった。 動いたのは、構え通り、無手の男。 同時、異形が一斉に、二人の男に襲い掛かる。 空には紅い月。 周囲の空間は、食いつぶされたが如き荒野。 其れは、この世界の主の象形。 其処は、侵魔が作り出す世界。 すなわち――― ■■■ 第三話『とある武将の登用顛末~月匣にて(前編)』 ■■■ ―――281年2月上旬 ―――月匣内 「…つまり、そのエミュレイターと戦う存在がウィザードというわけだ。 面白いものだとは思わないかね? 皮肉にも、世界から存在を拒否された者達だけが、世界を侵攻する存在に対する唯一の対抗手段となってしまったのだから」 「…は、はあ…」 「……」 「ま、話半分にでも聞いておけばいい。 知りたい知りたいと思っていても、真実を目の前にしたら興味などなくなる。 人間などそんなものさ」 一刀の隣。 話も聞かず、船を漕いでいた少女をちらり、と見て辛辣な言葉を男は口にした。 「…なんというか。 この子はそういう理由で寝てるんじゃないんで、あまり気にしないでください」 「……………………寝てない」 無表情な少女の顔には、全く反省の色は見られない。 北郷一刀は、あまりにも自由なそんな彼女の反応に頭を抱える。 いつもの、といえば、いつもの恋ではあるのだが。 せめて、こんなときぐらい、と思ってしまうのも仕方のないことではある。 「どちらでもいいさ。 私はただ退屈しのぎにしゃべっているだけだからね。 こんな空間に長くいると、相手がどんな無礼だろうと楽しいものさ」 北郷一刀と、恋―――あるいは呂布にそう語る男は、辺りを見渡す。 周囲は一面、荒野だった。 空は赤く、その中天には赤空よりもなお紅い月。 ここは、月匣。 エミュレイターが造る結界の内部である。 劉備と王修に伴って、下ヒに赴いた一刀と恋ではあったが、気づいたら、月匣に取り込まれていた。 本当に、気がついたら、『月匣』にいたのだ。 最後に劉備から聞いた言葉が。 『一歩下ヒに入ったらいつエミュレイターに襲われるかわからないから気をつけろ』 というのも、それこそ、目の前の男性の言葉ではないが、皮肉なものである。 月匣の中、出てくる化け物たちから逃げ続けているうちに出会ったのが、目の前の男であった。 なぜか、一刀と恋を見て、いきなり溜息をついたその男は。 今の今まで、『ウィザード』と『エミュレイター』について話をしていたというわけである。 「いえ、本当にありがたいですよ。 こっちに来てからずっと、何もわからず劉備さんについて回ってただけでしたし。 なんとか状況が掴めてきました」 一刀の言葉。 その中に出てきた人名に、わずかに男は眉をしかめた。 「…やれやれ。 あの男は本当に何も知らない者を利用するのが上手だ。 まあ、知り合ったばかりの、しかもこんな場所で出会った男の話を延々と聞いている君のような人間だから、簡単に利用されるのかもしれんがね。 その人柄が原因で何か問題を起こしたことがないかね?」 「問題…というか、結構厄介なことに巻き込まれたことはありますけど…。 って、そもそも劉備さんと知り合いなんですか?」 「何、彼も悪い男じゃないさ。 ただ、性根が詐欺師みたいなだけでね」 「どう考えても悪く言ってると思うんですが。 というか、会話がかみ合ってませんよ?」 「少なくとも、彼の意図に沿うように動けば、大概状況は悪くはならないさ。 そもそも、そこまで悪い…というか、邪悪な男だったらわざわざ妹を嫁がせたりはしない」 「え?それって…」 男は、一刀の問いかけを無視。 不意に、目を遠くにやった。 「と、言い忘れていたが。 実は、君たちに会う前にも、一人の女の子に会っててね。 その子の格好は、随分君たちに似ていたようだったんだが」 「…は?」 「この辺りじゃ珍しい褐色の肌に、どんな材質を使っているのかしらないが妙に滑らかな生地の服。 髪は後ろで一まとめにした、きつい感じの目の子だったな」 「ちょ、ちょっと待ってください。 何で今、そんなことを」 「だから言っただろう。今思い出したのさ」 どこか眠たげな双眸で、男は続ける。 「だが、こんな場所に一人でいたら危ないんじゃないかと思うんだがね。 彼女は、私の助言も聞かず、一人であちらの方へ行ってしまった。 せめて、君ぐらい素直だったらよかったんだが」 「…」 沈黙。 そして、混乱。 北郷一刀の頭の中は、混沌としていた。 先ほどの男の説明で、一刀の脳裏には、知り合いの数多の女性の中から、一人の少女の姿が映し出されていた。 しかし、頑固とはいえ、彼女の状況判断能力は、自分よりはるかに優れている。 そんな『彼女』が、男が言ったような無茶な行動をするだろうか。 いや、そもそも。 この『世界』に来てしまったのは、自分と恋だけではないのか。 だとしたら、まさか。 他の少女達も―――と、一瞬で色々なことが頭の中を駆け巡る。 残念ながら、彼は聡明な軍師でも、有能な武将でもない。 それだけの情報を一度に処理するには、能力が不足していた。 「…くそ」 悪態。 思わずでた言葉に反応したのかどうか。 目の前の男が言葉を口にする。 「できれば、早く行ってあげた方がいい。 私の話は聞かなくとも、君たちの言葉なら届くかもしれない」 「………あ、いえ、その」 「急がないのかね? 君の知り合いだと思ったんだが」 ふと。 頭の中に、場違いな考えが浮かぶ。 この男の皮肉げな言葉は、もしかして上辺だけで。 本当は、相当お人よしなのではないか、と。 だが、そんな思いつきは頭の端へと逃げていく。 少年の頭に残ったのは、一つだけ。 もしかしたら、知り合い「かもしれない」少女を助ける、というその一事だった。 「…わ、わかりました。急ぎますんで、それじゃ、これで!」 慌てて、ついに横になって寝ていた少女を起こし。少年は立ち上がる。 「あ、ありがとうございました!えっと…」 礼を言おうとして、名前を知らないことを思い出す。 目の前の男は、一体、誰なのか。 ウィザードとエミュレイターについて知っている、謎の男。 なぜか、劉備とも関係があるという。 そんな、男は。 「なに、私はただの商人だ。 名前は麋竺子仲というがね。まあ、忘れても構わんさ」 「ありがとう、麋竺さん! それじゃ! ほら、行くぞ恋!」 「………寝てない」 「それはもういいから!?」 慌てる少年に、男―――麋竺は最後に一声かける。 「…ふむ。そういえば、君は『魔物使い』だったな。 それならば、そこの彼女に『乗せていって』もらうといい。 おそらく、その方が…先に行った女の子に、より早く追いつけるだろう」 「え!?乗せて…って?」 「『ライディング』と言うんだがね。 ま、試しに背負ってみるといい、ほら。 呂布、とかいったかね?君が、彼を背負って走ればいいのさ」 「……」 そこまで何も聞いてなかったようにも見えた恋が、頷きひとつ。 一刀を背負い、そして。 「……ご主人様。走る」 「うわっ……!?」 風になった。 ―――281年2月上旬 ―――月匣内 最後の一匹を、淡い光を纏った脚が打ち砕く。 脚を振り切った勢いで体を回転させ、体勢を整えた時には。 男の顔には、すでに笑みが戻っていた。 「…ま、こんなもんか」 「……流石は劉備様」 「経験を積めば、叔治ももうちっとは戦えるようになるさ」 これは、間接的に自分の経験が足りないと言っているのだろうか。 あるいは、経験を積んでも、少ししかましにはならないということだろうか。 少し、気分は落ち込んだが、王修は口には出さなかった。 というか、一人で数千のクリーチャーを相手にできるようなウィザードと自分を一緒にしてはいけないだろうとは思う。 そうは思うのだが、こうもまざまざと実力を見せ付けられると少しは虚しくもなるのであった。 「さて、探索に戻るかね」 「…はい」 罠を破ること、数十。 すでに倒したクリーチャーは二桁を超えているような気もする。 だが、未だ北郷一刀と呂布奉先は見つからず、この月匣のコア―――中心となる存在もわからないままだった。 「しかし凄まじいな。 麋には聞いていたが…こいつは、少し厄介だ」 「って、知ってたんですか!? こうなることを!?」 「まあな」 平然と答える劉備に、王修は二の句を失う。 「下ヒそのものを覆ってる…のかはわからんが。 おそらく、下ヒに入ったウィザードは、全てこの月匣に取り込まれたんだろうが…な。 麋は、他のウィザードと一緒にここに取り込まれて、一人だけ脱出できたらしい」 「…だから、下ヒのウィザードと連絡が取れなくなった、と?」 「ああ。そいつも実際に確かめたかったしな」 ふと、王修はあることに気づく。 劉備の言葉の通りなら。 月匣に取り込まれたウィザードとは、連絡が途絶えた、ということならば。 「ここから出れない…?」 「そうなるな」 「ちょ、ちょっと!?」 慌てる王修に、しかし、劉備はやはりニィ、と笑みで答えた。 「さっきも言っただろ? 一応、退路は用意してある」 「よ、よかった…」 「…と、言いたいところだが。 予想以上に月匣の範囲が大きい。 もしかすると、もしかするかもしれん。 相手は魔王級…と予想はしてたんだがな」 「あら、流石ね、劉備玄徳。 じゃあ、これも予想してた?」 声より先に、光が空間を薙いだ。 王修の体が反応できたのは、劉備の立っている位置を、光が通り過ぎた後。 爆発が起こったところで、逃げ出すのが精一杯だった。 彼の能力の不足を責めることはできない。 相手は絶対的な存在だった。 声を聞いたのは、これで三度目のはず。 が、敵として出会ったのは、二度目。 強引に体を動かし、声のした方向へ振り向く。 感じ取れるプラーナから、相手の姿が王修にはわかる。 強大にして、圧倒的。 かつて相対したときは、『二度と出会いたくない』と思った存在。 見覚えのあるポンチョが爆風で翻り。美しい銀髪が、妖しく踊る。 「ま、予想できたとしても、対処できなければ意味ないわよね?」 紅い月を背負うのは。 「魔王…ベール=ゼファー…!!」 「あら、久しぶり。 北海のウィザードってあんたのことだったのね…名前、なんだったかしら」 蠅の女王は、腕を組んで。 文字通り、この世界の支配者として、君臨していた。 ← Prev? Next →?
https://w.atwiki.jp/linezeta/pages/562.html
ステラ コスト 8 レベル 1 MAX 改造前 - 改 造 材 料 ランク ★★★★ HP 192 472 (+280) 改造後 MAX Lv 35 攻撃力 269 597 (+328) 改造費用 17500 - No.300 タイプ バランスタイプ 回復力 126 265 (+139) 売却価格 215 - - スキル ブラックバリア - しばらくの間、ブラックフォースのダメージを無効化させる ターン Lv.1 ターン 22 (Lv.6 ターン 17) リーダースキル イエロー強化アーマー - イエローフォース機体のHPが2.5倍になる 入手方法 備考
https://w.atwiki.jp/souldrops/pages/81.html
アークウィザード 成長値 命力 魂力 腕力 体力 器用 素早 魔力 抗魔 集中 +1 +5 +1 +1 +1 +1 +7 +5 +4 補正値 HP TP 攻撃 防御 魔攻 魔防 行動 0 0 0 0 +15% +10% 0 基本移動コスト 移動コスト 13 ソウルアビリティ ID 名前 効果 SP AC 習得条件 26 魔攻力アップLv2 魔攻力が15%上昇する 2 2 魔攻力アップLv1 244 インシュランスLv1 通常魔法攻撃時、集中失敗すると待機ゲージ20減少 3 2 初期
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/189.html
―――280年12月下旬 ―――月匣内 紅い月が昇るその空間。 そこは、月匣と呼ばれる。 生命の力を吸い尽くすために、侵魔が展開する結界。 そして今。 その結界の中には、一組の少年少女がいた。 「………来た。ご主人様、気をつけて」 「…気をつけてどうにかなるならそうするけど」 少年―――北郷一刀と、呂布奉先の名を持つ少女。 二人の視線は、同じ場所に向いていた。 先ほどした、獣のような声。 声の主は、黒い犬。 犬は犬でも、その大きさは尋常ではない。 獅子より巨大な犬。 いや、犬と呼ぶのも語弊がある。 それは、化け物だ。 「…見逃してくれるかな?」 「…………たぶん、無理」 「…逃げる?」 「…」 一刀の言葉に、呂布はこくり、と頷く。 同時。少女は少年を抱えて。 「うわっ!?」 「……ご主人様。口は閉じてて」 駆け出した。 ■■■ ―――同刻 ―――??? 「あら、まだこんなところにもいたのね。 あの忍者以外、このあたりに残っているウィザードなんかいないと思ってたけど」 少女の姿をしたソレは、手にした手鏡を弄ぶ。 そこには、月匣の中を、少年を背負い駆ける少女が写っている。 「それともイノセントかしら。 どっちでも、あのプラーナは魅力的ね…面白くなってきたじゃない」 と、そこで手鏡に映っている映像が変わる。 写ったのは、寝ている男。 隣にいる女が、男の頭を殴って、男は体を起こす。 そんな映像を見て。 「…ふふっ。やっと来たわね」 優雅に足を組み、侵魔の王は微笑んだ。 ■■■ 『ウィザード無双~武将だらけの三国志魔法大戦~』 オープニングシナリオ・後編「目覚めと謀」 ■■■ ―――280年12月下旬 ―――月匣内 駆ける。駆ける。駆ける。駆ける。 わき目も振らず、少女は走る。 思いはひとつ。 ただ、『ご主人様』を安全な場所へ。 自分に居場所を与えてくれたご主人様。 自分を怖がらなかった、ご主人様。 恋の大好きな、ご主人様。 ご主人様を傷つけるわけにはいかない。 きっと、愛紗は髪を逆立てて怒るだろう。 もしかしたら、星や鈴々、翠だって怒るかもしれない。 それは、いやだ。 怒られるのもいやだし、ご主人様が痛い思いをするのも嫌。 だから、少女は走る。 「…恋!おい、恋!!」 真名。 本当に大切に思っている人にだけ呼ぶことを許す、自分の本当の名前を呼ばれ、呂布は自分の手元に目を落とす。 すると。 恋の大切な人が、ひどく汚れていた。 「ご主人様。ボロボロ」 「恋が引きずったの! …じゃなくて。 いくら逃げても無駄みたいだぞ、ここ」 「…?」 やっぱり気づいてなかったか、と 一刀は溜息をつき、汚れた制服のまま立ち上がる。 あれだけ走ったのに、まったく風景は変わっていないのだ。 紅い月も。遠くに見える山も。 そして、そこら中に散らばっている矛や鎧の残骸も。 何一つ、変化していなかった。 「わかった?」 「…………」 子供に諭すような言葉にこくり、と頷く恋。 一刀は、頷くまでの時間が短かったことに安心して、もう一度周囲を見渡した。 「しかし、何なんだ、これ」 「…わからない」 先ほど繰り返された問答をもう一度。 その後口を開いたのは、恋だった。 「でも。 変な感じ。まるで、生きてる感じがしない」 「うーん」 言ってみれば、異常に過ぎる状況ではある。 とはいえ、二人とも随分と落ち着いていた。 「身一つで放り出されたあのときにくらべれば、どうってことはないか」 「……………?」 首をかしげる恋。 そんな彼女に、一刀は頭の上に手を置き。 「頼りにしてるってことだよ」 「…」 一瞬、恋が瞳を揺らめかせ。 そして、恥ずかしげに視線を逸らす。 少女の愛らしい反応に、一刀はこんな状況だというのに笑みを抑え切れなかった。 「…さて。どうしよう。 朱里に聞きたいところだけど…」 「今は、いない」 「恋。やれるか?」 「………………………」 しばらくの逡巡の後、恋は頷く。 その微妙な間に、一刀は迷う。 「あの」呂布奉先が、勝つとは言い切れなかったのだ。 ならば、逃げるか―――と考えた、その刹那に。 「……大丈夫。ご主人様は、私が護る」 え、と言葉を発する間もなかった。 三国一の武の使い手、と呼ばれたその少女は。 再び、疾風のごとく、走り始める。 「恋っ!?」 速い。わずか数秒の間に、恋の背中は小さくなっている。 「くそっ…!!」 悪態をつき。 小さい背中を追って、一刀もまた、走り始める。 ―――280年12月下旬 ―――月匣内 足を前に。息を切らせ。全力で。 地を踏みしめ、走る。 が。全く少女の背中は大きくならない。 むしろ、小さくなっていく一方だ。 当たり前といえば、当たり前だ。 自分はただの学生。 少し愛紗や星に手合わせしてもらうこともあるとはいえ、その体力はただの人間の域を出ない。 だが、恋は違う。 三国無双、呂布奉先。 足は疲れることをしらず、腕はあの巨大な戟を手に抱き続け。 兵万人に値する関羽と張飛という二人の将。 彼女らを相手に、余裕を持って戦うことすらできる。 「だからって…!」 その先の言葉は、息が切れて口にはできない。 情けなさすら思い浮かばない。 一刻も早く彼女のもとへ。 ただひとつ、その思いを核にして、走る意志を奮い立たせる。 何かができるわけでもない。 だけど。あの、あまりに考えなしで、純粋な彼女に、せめて、退くときの判断を誤らせたくはなかった。 「―――!!」 いつの間にか、視界の中で、彼女の姿が大きくなっていた。 その先にいるのは、獣。 黒い獣。 恋は、その獣と素手で渡り合っている。 勝負は、互角。 獣を爪を、恋は軽やかにかわし。 次々と拳を叩き込んでいる。 あるいは、獣を追い詰めているのかもしれない。 化け物相手に、恋が優位に立っていること以上に、恋が無事である事実に一刀は安堵した。 が、その安堵も長くは続かなかった。 獣の口に、炎。 そして、その炎が、急激に大きくなっていく。 「…!」 恋の顔は見えない。 だが、その挙動はどこか戸惑っているようにも見えた。 まずい。あれが、あの炎が。 彼女を、包んだら。 「…恋!」 声は届いた。 彼女はこちらを向く。 同時、その火が、少女に向かって。 「恋――――――っ!!」 何も考えず。届くはずのない手を、一刀は伸ばした。 …その瞬間。 北郷一刀の中で、何かが、変わった。 ―――280年12月下旬 ―――月匣内 届くはずがない。 当たり前だ。 く、と吐き出した息を引き戻そうとするが、肺に空気は入らない。 気が遠くなる。酸素が足りない、とは理解できなかった。 ただ、意識もせずに、前に足を進めようとして。 「げほっ!?」 衝撃。そして視界の回転。 体中に感じたのは、地面の感触だった。 考えるより先に起き上がろうとしたが、動かない。 自分の上に、錘が乗せられているような。 ふに。 「…ふに?」 どこか感じた覚えがあるような。 いや、毎日相手は違えど味わいつくした感覚が、何か。 「…………ご主人様?」 「…へ?恋?」 聞き覚えのある声に。ただ、相手の名前を返すだけ。 背中の感触は、少女の肌のもの。 何が起こったのかはわからない。 何で、どうして、自分の背中に恋が移動したのかはわからない。 ただ、どうやら。 「良かった…無事なんだな」 「………?」 どこか、首をかしげるような気配。 一刀はすでに疲れ果てた体で、ただ溜息をつく。 安心した後で。 「でも、何でだ?いったい、何が」 「…わからんな。お前さんの『月衣』を通ってきたのかもしれんが。 あるいは何かしらの力で空間をつなげたか。 ま、覚醒したばかりのウィザードにはよくあること…だな」 返ってきたのは、男の声だった。 「へ?」 「しかし、魔物使い…かよ。 そっちの嬢ちゃんは魔物には見えないが…な」 そこにいたのは、声の通り、男性だった。 妙な間をとったしゃべり方。 腰には剣を二本。 細い目は狐のようにも見える。 「………」 そこで、背中が軽くなっていることに気づく。 見れば、恋が。自分と男の間に立っていた。 「……………」 「…と、待て待て。 お前さんとご主人に危害を加えるつもりはない。 俺はウィザード…ってもわからんか。 とりあえず、あの化け物を倒して、この『月匣』からお前さんたちを出すために来た」 何を言っているかはわからないが。とりあえず。 「大丈夫。嘘は言ってない」 その言葉尻は、比較的やわらかいものだった。 恋がそう言うなら間違いはないのだろう。 あのわけのわからない説明が嘘かどうかはともかく、恋が敵意を顕にしてないのなら、多分大丈夫だ。 と、そこで。 何度目とも知れぬ獣の声がした。 空気を震わせる、轟音。 思わず、その音に目をしかめ、体を震わせてしまう。 雷と同じだ。 巨大な音は、それだけで人の動きを止める。 が、どこからともなく現れた、謎の男は。 「さて。 自分が請け負った仕事ぐらいはせんと…な」 表情を揺るがすことなく、そう言った。 ―――280年12月下旬 ―――月匣内 地を蹴って、巨大な犬が迫りくる。 その瞳にあるのはこちらへの敵意だけ。 碌な知能は感じられない。 「『地獄の猟犬』…か。 てめえがルーラーじゃないことはわかってる。時間はないんでな」 言葉とともに、男の呼吸が変わる。 深く、長い呼吸が紡がれる。 そして、その呼吸に合わせるように、男の体から、燐光が浮かび上がった。 「な、何だ…?」 「……………?」 若い主従の驚きに。男は、ニィ、と口元に笑みを浮かべる。 再び呼吸が、元の拍へと戻っていく。 が、光は消えない。 むしろ、収束され、光は輝きを増していく。 『気功』。 一部の間でそう呼ばれる能力によって凝縮された生命力は、男の体に纏わりついてゆく。 その形状は、蛇か―――あるいは。 まさしく、龍のように。 「――――――!!!」 その時にはすでに、黒い巨犬は数歩で男に飛びかかれる位置に到達していた。 獣にとっては、男は餌の前にいる障害物にすぎない。 一振りで吹き飛ばし、その後に食事をするつもりなのだろう。 だが、その障害物は、ただの人間ではない。 「…!」 先手は、最初から男のものだった。 獣が襲い掛かり、爪を振るうその前に、静かに間合いを詰め。 飛んだ。 光が、男から零れ落ちるようにして残像を描き出す。 獣が男の動きに対応するより前。 いや、驚きという感情を生み出すよりさらに前に。 男の足は、獣の頭に叩き込まれた。 「!」 ご、という音。 硬く、そして何かが砕けた音が生じる。 獣の頭は潰れ、体から力が失われる。 直後。 黒い獣―――ヘルハウンドの体は、まるで、雲を散らすように消え去った。 たん、と軽い音がしたのは、その後。 長い滞空を経て、男が地面に降りた音。 「…と。さて、後はコアかルーラーを潰して…」 息をついた後。男は何気なくあたりを見渡し、眉をひそめた。 「ん?」 空に浮かんでいた、紅い月はいつの間にか消え去っている。 空間が、揺らめき。 数秒後。 男と少年、少女がいたのは、近くに城壁が見える、ごく普通の街道だった。 「もうやったのか…やれやれ、仕事が早い」 戸惑う少年と少女を他所に。 男は、いつものように笑みを浮かべていた。 ―――280年12月下旬 ―――北海周辺 「…い、今目の前で起こったことをありのままに話すぜ。 恋と一緒にいちゃいちゃして寝たと思ったら、いつのまにかそこは見覚えのある平原になっていて ちょっと戸惑ってたらみょーな真っ赤な空間にいてさらには黒い化け物がいて 恋が黒い化け物と戦って危ないと思って声をかけたらいつの間にか恋が上にいて 今度は変な男が来て化け物を蹴り飛ばしたと思ったら化け物は消えて 俺は恋と一緒に馬に乗っている…。 な、なにを言っているのかわからねーと思うが俺も何を言っているのかわからない…。 催眠術とか時をとめる能力とかそんなちゃちなもんじゃねー…。 もっと恐ろしい物語の展開上の都合とかそういったものを感じざるを得なかったぜ…」 「………ご主人様」 どこかかわいそうなものを見るような目で一刀を見る少女。 一刀の言葉通り、彼は恋とともに、馬に乗っていた。 手綱を取っているのは恋で、彼らが乗っている馬の横には、もう一匹の馬がいる。 その馬には、やはり同様に、男女が一緒に乗っていた。 「そこの嬢ちゃんの言うとおり落ち着けって。 どうせなるようにしかならんさ」 「そこのオッサンも少しは説明しようよ!?」 「ああ。だから飯でも食いながら説明するさ。 こんなところで立ち話しても落ち着けるわけないだろ」 「…お腹、すいた」 「むむむ」 そう恋に言われてしまうと、一刀としては何を言うこともできない。 とはいえ、状況もわからないのに、助けてもらったとはいえ見知らぬ人間についていくのはどうなのだろうか。 恋はすでに食欲にとりつかれているし。 「気をつけろ。こいつはこうやって人を利用していくんじゃからな」 「…ご忠告どーも」 さっき獣と蹴飛ばした男の後ろ、一緒に馬に乗っている女性。 その女性の言葉に、一刀は投げやりな言葉を返す。 と、そこで男が、手綱をとった手をそのままに、後ろを振り返った。 「人聞きがわりいな。 今は嘘を言ってないぞ。飯をおごるのも本当だし、状況を説明するのも本当だ」 「ふん。その後何を頼むかは言っとらんじゃろうが。 目覚めたばかりのウィザードに、何を吹き込むつもりじゃ、お前は」 「真実だよ。この世界の。 ま、この二人がこの世界の人間とは限らんが…な」 言って、男は視線を前に戻す。 一刀は、二人の会話を右から左に聞き流しつつ、空を見た。 空は青い。 そして、異様に広い。 見慣れた日本の空とは大違いだ。 「なあ、恋。 これから、どうする?」 「…ごはん」 予想通りの言葉。 だが、今は、そんな変わらぬ彼女が、彼の支えになっているのだった。 「…はぁ。皆、どうしてるかな…」 言って。彼は、共に住む少女「達」のことを頭に思い浮かべていた。 ―――280年12月下旬 ―――??? その存在は、可愛らしい笑みを浮かべ、手鏡を閉じた。 「…まさか、新しいウィザードが二人加わるとはね。 これで、北海のウィザードは、五人。 あの夢使いもおそらく加わるでしょうし…ふぅん。 エミュレイターとウィザードとしても、都市同士の攻防戦としても、割と互角の戦いができそうじゃない。 流石は徳の人、劉備ってところかしら」 くすり、と声を立てた後、少女の姿を模した魔王は、立ち上がる。 目指すは下ヒ。 わざわざ芽を蒔いたのだから、それを収穫しなければ。 「さあ、ゲームの始まりよ、劉備玄徳。 あの逃げ出した夢使いと、下ヒの人々を。貴方は、助けてあげられるかしら…?」 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/nico-game/pages/581.html
出された物は全部食べる ウィザードリィ#3実況 【作品の傾向】制限プレイ 【状況】完結(08/12/29~09/04/03) 【全動画数】16 【マイリスト】mylist/10112827 【備考】 この動画情報を編集
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35483.html
登録日:2016/11/10 Thu 22 43 51 更新日:2022/02/17 Thu 12 44 41 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 A300 JAL JAS TDA エアバス エアバス・インダストリー ヨーロッパ ワイドボディ機 伝説の始まり 国際共同開発 旅客機 日本エアシステム 日本航空 東亜国内航空 欧州 航空機 飛行機 エアバスA300とは、欧州の航空機メーカー・エアバス・インダストリー(現エアバス)が開発した中型双発ジェット旅客機である。 まあ色んな意味で旅客機の歴史のターニングポイントとなった「伝説の始まり」と言える機体。 概要 エアバス社製品の第一号である世界初の双発ワイドボディ旅客機。 元々短距離用の旅客機として開発されたが中距離にも対応できるモデルが開発された結果、 「双発機でも中長距離路線に使える」という流れを作った。 ちなみに「エアバス」というのは元々ワイドボディ機(機内の通路が2本ある旅客機)を指す言葉であり、 まあ「バスみたいに気軽に乗れる(=大量に旅客を輸送できるので一人あたりの運賃も安くできる)飛行機」くらいの意味合いの呼び名…であった。 そして「エアバス・インダストリー」という社名自体も「エアバスタイプの旅客機を作る会社」くらいの意味合いのネーミング…だったが、 本機が大ヒット商品となった結果、元々旅客機のジャンルを表しているはずの「エアバス」がそのまま社名になっちゃった…という結果である。 エアバス社誕生の経緯 B707やDC-8の就航により航空旅客の数が爆発的に増えると、「将来は誰もが飛行機で移動するようになる」という観測がなされた。 この観測に沿って開発された機体の一つがB747である。 もちろんアメリカだけでなく欧州でもこういった将来は予想されており、同じく大型旅客機の構想がイギリスを中心に進められいた。 が。 アメリカ勢はボーイングはB707で、ダグラスはDC-8で大型機…というかジェット旅客機の市場にがっちり食い込んでおり、 当時の欧州の航空機メーカーではそう簡単に食い込める状況ではなかった。 だがここで欧州の人は考えた。 「一社では太刀打ちできない?それなら一社だけでやらずに各企業で手を組んでしまえばアメリカ勢にも対抗できるかもしれない」と。 そういったわけで欧州各国の航空機メーカーが共同で「エアバス・インダストリー」を立ち上げた…というのがエアバス社の始まり。 その「エアバス・インダストリー」の製品第一号がA300である。 仕様 250-300人乗りクラスの中型双発機。 主翼は低翼配置であり、推力25t級のターボファンエンジンを2台搭載する。 本機の登場の時点ではグラスコクピット(計器類をディスプレイで表示する)とかフライバイワイヤ(電気信号で方向舵などの制御を行う)なんていう便利なものは無かったが、 技術さえ確立されれば将来的にはこれらも採用可能なように機器類の搭載スペースには余裕が設けられている。 エンジンなどの一部のパーツに関しては、開発途中で(ロールス・ロイスを擁する)イギリスが一旦抜けたため、 「イギリスが抜けたならエンジンくらいはアメリカ製のものを使っちゃってもいいんだ」となったため、 DC-10などと同じパーツが採用されている。 また本機の胴体寸法は後続であるA330とA340にも引き継がれており、文字通り「エアバスの礎となった機体」とも言える。 旅客型は大きく分けて3つの型が存在する。 B4までを第一世代として様々な改良が行われた600/600Rは別物扱いされることも多い。 A300B2 初期のA300でローンチカスタマーはエアバス社お膝元のエールフランス航空。 当初は名前がいくつも混在していたもののエアバス社が整理したことでB2と正式に命名された。 なおB1も存在するもののA3001・2号機の2機しか存在しない。 A300B4 航続距離を延長したモデルで発注はイベリア航空が行ったもののキャンセルされ、ドイツのチャーター便航空会社に納入された。 大きな改良は燃料タンク増設以外にも主翼にクルーガー・フラップが追加されておりB2との差別化が図られている。 航続距離が伸びたことで中距離路線での運行も可能になったためA300の需要も高まりエアバス社発展の原動力となった。 A300-600/600R 前述のB4の成功で会社存続の目途が立ち短胴型のA310の開発が決まり更には一度抜けたイギリスが図々しくも復帰したため A310に採用された技術をA300にも導入し、更には当時開発中であった767に対抗するために改良を行ったモデル。 若干ながら胴体を延長した他主翼を再設計しウイングチップを増設、A310で採用されたグラスコクピットやフライ・バイ・ワイヤを導入し水平尾翼もA310と共通化。 最も大きな変化としてはA310と同じコクピットにしたことで機関士を廃し2名乗務での運行が可能になったこと。 これは需要的に競合相手になる767に影響し、当初パイロット組合によって一度は3名乗務仕様にされるも、大統領命令により撤回されるなど波紋を呼んだ。 A310 A300のセールが徐々に上向きになってきた背景には200人前後の旅客機である707・727・DC-8といった旅客機が 引退し始めその需要に応えるためエアバス社は短・中距離用機材としてA300の胴体を短縮した旅客機の開発に着手した。 当初は胴体を短くし殆ど改良をする予定はなかったがボーイング社が競合相手となるであろう新たな航空機「7X7」の開発を始めたことで 主翼の再設計・複合材を用いて軽量化・システムのデジタル化・世界初の2名乗務化を盛り込むことで差別化を図った。 計画では短距離に特化で航続距離3,400kmの-100型・主翼にタンクを増設し航続距離が6,500kmまで伸びた-200型の2種類が提示され 前者は米国国内での需要を見越していたが、後者は米国国内だけでなく大西洋線でも運用可能だったことから欧州各社のみならずアメリカの航空会社からの受注も得たことで-100は破棄された。 開発がスタートすると更に航続距離延長できる可能性が高くなり、更には洋上飛行制限緩和の見通しもあったことから航続距離延長機の開発が示唆され、スイス航空がこれに手を挙げた。 水平安定板内部にも燃料タンクを増設、燃料タンク間で燃料を移送して重心を制御するシステムの搭載、更に燃費向上のためにウイングチップも装備された。 これにより航続距離は9,600kmにまで拡大、更に冷戦が終息にむかっていたことで東側の航空会社からの需要もあり東側では貴重な長距離機材として重宝された。 一時期は200機近いA310が飛んでいたがこの時期には大型でありながら航続距離も伸びた777やA330といった機体も出始めたことから徐々に需要は減り最終的には255機で生産終了となった。 だが旅客数をあまり乗せず長距離を飛べる機材は貨物機や政府専用機・軍用機としては一定の需要があり、旅客型の中古機を改造する形で転属したA310は数多く見られた。 また777と入れ替えで引退させる欧米とは逆に、そこまで収容数が無くても長距離国際線機材を欲していた発展途上国でも一定の需要があった。 これによりA310は1998年に生産を終了したものの旅客型の運用は2014年・貨物型も2020年まで運行され、軍用機などに至っては未だに現役の国もある。 A300-600ST(ベルーガ) エアバス社は欧州各地で分担生産を行い、最終組立と飛行試験をフランス・トゥールーズで行っており、各地で生産された部品の輸送はアメリカの輸送機を改造した「スーパーグッピー」で行っていた。 だが事業が好調で生産数が急増したことで、導入当時ですら時代遅れ気味であったスーパーグッピーでは完全に対応しきれなくなりエアバス社は新たな輸送機の選定を迫られた。 旅客機の改造からアメリカ、果てはソ連の輸送機まで候補に挙がったが、最終的には自社機材のA300を特殊な改造をすることとなった。 そのため外観はスーパーグッピー同様機体上部に主翼や胴体を積むために大きく改良され、安定性向上のために水平尾翼には安定板が増設されている。 その色と見た目からファンの間ではシロイルカに似ていることから別名の「ベルーガ」の愛称で呼ばれ、当初エアバス社はこの名前に否定的であったが後に公式愛称として認めた。 その成り立ちから基本欧州内でしか運用されいないため欧州以外で運用されるケースは極稀、まして日本の飛来などほぼ絶望的だった。 だが1999年にフランス革命を象徴する有名な絵画「民衆を導く自由の女神」を輸送するために初来日、それからさらに22年後の2021年には警察庁が発注した大型ヘリの輸送で飛来している。 当初後継機のA330を改良した「ベルーガXL」の登場から入れ替えでベルーガは引退しこれが日本最後の飛来… と思われていたが昨今の貨物需要、2021年時点で想定した引退までのフライト数5万回の1/3以下にも満たない1万5000回しか運行されておらずまだまだ運用可能ということから 貨物専門の別会社を立ち上げXLと入れ替えで引退したベルーガはこの貨物会社で運行されることが決まったため今後また日本に飛来する機会があるかもしれない。 エアバス社のその後 当初性能不足やオイルショックなどの影響で最初のB2は受注数が30機など苦境に立たされ、フランスや当時の西ドイツ政府からの援助を受けるなど厳しい 立場にあったエアバス社であったが、L-1011を持て余していたアメリカのイースタン航空からの受注やフラッグキャリアであるパンアメリカン航空からの 受注を得るなどアメリカでの市場開拓に成功。 オイルショックが収まり経済性の高い双発機が評価されるなどの要因が重なった結果急激に受注数が増えるなど嬉しい誤算も重なりA300・310は最終的には シリーズ累計で800機越えの受注を得ることに成功しA300の生産も貨物型が2007年まで続けられた。 A300・310で蓄積されたノウハウによってエアバス社は同社初のナローボディ機の開発に着手した。 この時開発された機体がA320。フライ・バイ・ワイヤなど当時の最新鋭技術を盛り込んだこの機体は瞬く間に売れていき、 現在ではシリーズ累計で15000機越えという737に匹敵する大ベストセラー機となった。 この大成功によってエアバス社は飛躍的な成長を遂げ、A330とA340を開発して大型旅客機市場にも参入。 アメリカの旅客機メーカー競争の末に勝者となったボーイング社と肩を並べる企業にまで成長した。 特に競合機の737MAXが墜落事故やコロナによって発注キャンセルが相次ぐ中、こちらはコロナで需要が若干減ることはあるもののセールス自体は好調。 これにより生産終了となったA380の生産工場をA320・321の生産に置き換えるほどの主力商品となっている。 日本では 日本国内では旅客型は日本エアシステム(JAS)が本機を導入していたことで知られ、貨物型は佐川急便グループのギャラクシーエアラインズで運行された。 元々JASのレインボーダッシュレインボーカラーはエアバス社のハウスカラー(航空機メーカーの自社のイメージカラー)だったが、 東亜国内航空(JASの前身の一つ)向けのA300にレインボーカラーと「TDA」のロゴがペイントされている姿を見てTDAの役員が感激し、 「ぜひともあのカラーリングを我が社に譲って欲しい」となりTDA→JASのイメージカラーとなったという経歴がある。 JASは上記全ての型を導入しており総数39機を運行し、エアバス社のアジアにおける貴重な顧客でもあり高い定時出発率から最優秀運航者として表彰されたこともあった。 地方空港への路線が多かったJASでは地方空港の滑走路でも運用可能であったA300は多くの路線開設に貢献、日本で唯一の欧州製・JASにとっても念願のワイドボディ機 だったこともあり広告塔としても活用された。 その後JALとの統合ではまだ比較的新しかった600Rのみが引き継がれB2/B4は退役、引き続き同じ元JAS機のMD-90と共に地方路線で活躍した。 だがその後のリーマンショックやJAL経営破綻のあおりを受け機体整理が行われ、2011年に退役することとなった。 当初3月に引退予定だったがかの東北地方太平洋沖地震が発生、輸送力増強と被災地である東北の地方空港でも運用可能な性能を生かして活躍 引退は5月に延期、最後に大仕事を終えて無事役目を終えることとなった。 ギャラクシーエアラインズでは貨物型A300ではなく中古の600/600Rを貨物型に改良した2機が運行されていた。 だが運行開始からわずか2年足らずで運行を停止し現在会社は清算完了している。 国内貨物航空会社は今まで例にもれず成功しないという嫌なジンクスがありこの会社でもそれを破ることは出来なかった。 また同社は大型機を運行したものの吸収・合併されず廃業した航空会社としては初めてのケースとなった。 現在日本でA300を見る機会は成田に就航している貨物会社エアホンコンのA300など貨物会社の機材に限られ、その数も年々減少しておりいずれ日本では見れなくなる日も迫っている。 一方UPSでは2021年時点でも52機ものA300を運用しており、更には近代化改修も施され2035年まで運用を予定するなどA300が世界の空から消える日は先になりそうである。 伝説の始まりとなった人やレインボーカラーに感激した人はぜひとも追記修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 600Rにはよくお世話になりました -- 名無しさん (2016-11-11 17 58 19) エアバス機の部品を運ぶための魔改造貨物機のベースとなった機体でもある -- 名無しさん (2016-11-11 18 31 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wizschema/pages/16.html
『ウィザードリィスキーマ』は、iPhone用、ダンジョン探索型ログRPG。 プレイヤーは、冒険者ギルドの設立者、引いては村の村長となり、冒険者募って、持ち込まれる様々な依頼や事件を解決することになります。 世界観のベースは、ウィザードリィシリーズ近作を下敷きにした、伝統的な剣と魔法のファンタジー世界。 多様な種族・職業を独自に組み合わせ、キャラクターを作成、冒険者として雇い入れます。 これまでのウィザードリィとの最大の違いは、冒険が自動であること。 アイテムを装備し、スキルをセットして、パーティーを組めば、いざ迷宮へ。 目標の階層を設定、行動方針を選択したら、あとは、攻略が終了するまで放置するだけです。 逆に言えば、一度冒険に送り出した後、プレイヤーに出来ることは、帰還命令を出すか、無事帰って来ることを祈るのみです。 冒険者たちの冒険は、ログによって確認が可能。 このログを見て、より最適な冒険が出来るよう、パーティーメンバーの職業バランス、装備、スキルなどを整え、対策していくのが本作の醍醐味です。 ウィザードリィ定番の死体回収、ロストも搭載。 基本プレイは無料。 課金要素はありますが、課金出来るシステムが未実装(7/30現在)なため、ログインボーナス以外での課金アイテム購入は出来ません。 つまり実質、完全無料です。 とまぁそんなことよりこちらをご覧ください。
https://w.atwiki.jp/dragonslash/pages/120.html
燃えるような運命と死 - Flame of Desire and Death - ボデンの末裔たるプレイヤーウィザードの覚醒した姿、通常攻撃で自身の知能が上昇する。 ケバくてどことなく年齢を感じた覚醒前の容姿から若干若返った。 覚醒したプレイヤーキャラクターは究極スキルを3段階まで強化することが可能になり、究極スキルの更なる高み「マスタースキル」の習得が可能になる。 アーチャーを除き既存のスキルツリーの性能に変更はない。 マスター火炎球 単体の敵に攻撃力の1960%ダメージ、刻印の数に関係なく「炎の刻印」の最大値を適用。 クリティカルヒット時CTリセット。CT15秒 マスター流星召喚 敵全員に攻撃力の1711%ダメージ16秒間183%の追加ダメージを与える、この効果は解除することが出来ない。CT20秒 マスターサラマンダーの呪い 単体の敵に攻撃力の2664%ダメージ、16.6秒間羊に変える呪いをかけ90%防御力を低下させる。 羊になった敵の周辺の敵に99%の確率で羊効果を感染させる。 覚醒プレイヤーキャラクターはU級仲間搭乗時追加パッシブ効果を発動することが出来る。 覚醒パッシブ1.力のバランス S.Lv1 バスター級搭乗時にすべての能力値5%増加。(力、敏捷、知能、体力) 覚醒パッシブ2.古代神の加護 S.Lv1 ドラゴンバスター/ダークソウル搭乗時全ての被ダメージを4%減少する。 S.Lv10ドラゴンバスター/ダークソウル搭乗時全ての被ダメージを28%減少する。 覚醒パッシブ3.ボデンの祝福 S.Lv.1 ドラゴンバスター/ダークソウル搭乗時HPを216,000増加する。 S.Lv.10ドラゴンバスター/ダークソウル搭乗時HPを1,440,000増加する。
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/5670.html
【名前】 魔宝石 【読み方】 まほうせき 【登場作品】 仮面ライダーウィザード 【分類】 劇中アイテム 【詳細】 加工することでウィザードリングとなる特殊な力を秘めた宝石。 ウィザードリングで発動するのが魔法であるので勘違いされやすいが、「魔法石」ではなく、「魔宝石」である。 魔力を持つ宝石。 骨董店である面影堂の店主、輪島繁にしか加工できないようで、基本的にウィザードが扱うリングは輪島が魔宝石を加工して作られている。 フレイムからランドまでの基本4スタイルのウィザードリングは笛木奏が本編1年前に面影堂に持ち込んだもので、白い魔法使いとして暗躍していた笛木だが、彼は魔宝石を加工できない模様。 サバトを再び起こすための日食を発生させるエクリプスのウィザードリングも輪島に依頼して作らせていた。 なお笛木は人造ファントムであるカーバンクルと融合しているが、カーバンクルの特殊能力は魔宝石を生み出すもので、劇中に登場した魔宝石はほぼカーバンクルが生み出したものである可能性が高い。 しかしウィザード最終回付近のアマダムが封印されていた魔宝石のように、自然物(といっていいのかわからないが)に近い魔宝石の存在も確認されている。
https://w.atwiki.jp/fragoria-wiki/pages/137.html
スキル>ウィザードへ戻る アイコン スキル名 LV 習得クラス 必要LV 種別 消費マナ 待機時間(秒) 詠唱時間(秒) 持続時間 射程 詳細 両手長杖 1 ウィザード 15 パッシブ スタブを使用することができるようになる。 マジックシールド 1 ウィザード 22 パッシブ - 30 - - - 相手のヒットは1000ダメージを吸収する魔法の盾を発生させることができる。 サンダー 1 ウィザード 15 アクティブ 572 4 2 - 10 稲妻は最寄の4人の相手に555のダメージを与える。 2 ウィザード アクティブ - エアーアーマー 1 ウィザード 24 アクティブ 2000 0 2 30分 0 矢に対する防御を25上げ、各の四大魔法の呪文に対する防御を25上げる。 2 ウィザード アクティブ グランドパワー 1 ウィザード 30 アクティブ 2000 0 2 パーティーメンバー全員が追加に地の魔法で50のダメージを与えるようになる。 2 ウィザード アクティブ フロスト 1 ウィザード 30 アクティブ 991 6 2 - ターゲットの周りにある氷のリングは効果エリアにいる皆の相手に685のダメージを与える。 2 ウィザード アクティブ