約 2,060,880 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1100.html
登場人物紹介 特に制限などありませんので、入り用でしたらご自由にお使い下さい。 グロは困りますが、エロは平気……というか、むしろ見たiうわなにをするやめあqwせdrftgyぶしこ 巴荘の住人 倉太 巴荘101号室の住人。 東条学園大学院生。25歳。 武井峡次 巴荘102号室の住人。 東条学園高等部工業科一年。15歳。 ノリコ(ノリ) フォートブラッグタイプの峡次の神姫。 網延千喜 巴荘201号室の住人。 東条学園高等部普通科一年。15歳。 プシュケ ジルダリアタイプの千喜の神姫。 鳥小 巴荘202号室の住人。 東条学園専門学部デザイン科一年。18歳。 シュベールト(ベル) サイフォスタイプの鳥小の神姫。 それ以外 戸田静香 東条学園大学部一年。18歳。 ホビーショップ・エルゴのアルバイト。 先日、ファーストランカーにランクアップした。 ココ ハウリンタイプの静香の神姫。 花姫 アーンヴァルタイプのココの神姫。 鋼月十貴 東条学園大学部一年。18歳。 戸田静香の隣人兼彼氏で、網延千喜の兄。 ジル 十貴の神姫。 鋼月雄歩 十貴・千喜の父。 ガングラー鋼月のペンネームで、玩具関係のライターをやっている。 ゴルドさん 雄歩のパートナーのアクションヒーロープロ。 武井隆芳 秋葉原にあるドールショップ『真直堂』のオーナー。 アギト(アキ) リュウキ(タツキ) ツガルタイプの隆芳の神姫。双子。 トップ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2465.html
「――思っていたよりもはるかに早く見つかったものですわね」 ヒルデガルドはトライクをバトルモードへと展開。両足で大地に立ち、副腕のコントローラを握りしめる。 「貴女、索敵能力に優れた装備でも持ってらっしゃいますの? どうやってワタクシを見つけられたのか聞きたいものですわ」 「まさか。私がヒルダちゃんに会えたのは流石に偶然なのですよー。もっとも、ある程度のアタリはつけてましたけどねー」 地面に降りるリーヴェ。そしてにっこりと笑う。 「ヒルダちゃんが家出したとなると、理由は明白。最近の負け越ししか考えられないのですよー。となると、ヒルダちゃんは勝つために幸人ちゃんの元から離れたことになります。ですが、ここの辺りではヒルダちゃんは有名すぎますからねー、いろんな意味で。なので少なくともこの街から出なければ神姫バトルなどできようはずもないのですよー。この街のどこかのゲームセンター、もしくは神姫センターにでも入ろうもんならすぐに場所が幸人ちゃんに割れてしまいますからねー」 「となると、ヒルダちゃんは街を出るために幸人ちゃんの家から直線距離でもっとも近い街――D市へと行くはずなのですよー。あえて遠い街にすることも考えられましたけれども、幸人ちゃんが探しまわっている街中をいつまでもうろついていては見つかる可能性がありますからねー。とはいえ、大通りを使っていると神姫の一人歩きはあまりにも目立ちすぎるのですよー。そうなると路地から路地へとあみだくじのように移動しているに違いない――そう考えて、幸人ちゃんの家からD市に行く道筋にある路地を片っ端から覗いていたところなのです。幸い、私は空が飛べるので移動距離は大幅に短縮できますしねー」 「……見事な推理ですわ。こうも見事に読まれてしまうと、悔しさなど感じないですわね」 ぱちぱちと拍手をするヒルデガルド。リーヴェはくすくすと笑う。 「さ、ヒルダちゃん? おにごっこはお終いなのです。愛ちゃんにはすでに私から連絡を入れました。あと十分ほどでここに到着するはずなのですよー。私の位置は愛ちゃんの携帯のGPSで確認できますからねー。今なら幸人ちゃんもそんなに怒っていないはずなのです。私からも言ってあげますから帰って一緒に謝るのですよー」 「……ワタクシに意見するとは、いい度胸ですわね。そんな提案に乗るとでも思っていますの?」 「全く思っていませんよー? ただ、これに乗ってくれれば私もヒルダちゃんも怪我をしないでいいなーと思っているだけなのです」 リーヴェはそう言いながら、鎧の各部に搭載されたサブコンデンサを一斉に稼働させた。高周波音が周囲に響き渡り、スカートや翼に付けられたスラスターが軽く息を吐く。 「あんまりこういうのは好きじゃないんですけどねー……。これ以上ワガママを言うようなら両足をもぎ取ってでも連れて帰りますよー」 「貴女、どうしてワタクシにそこまでこだわりますの? 貴女は所詮愛の神姫。幸人の神姫ではありませんわ。それをこうまでしてどうして止めようとしますの?」 「ヒルダちゃんが幸人ちゃんの神姫で、私が愛ちゃんの神姫だからですよー」 「……? 理由になっていませんわ?」 「いいえ、私にとって理由はこれで十分なのです。さて、ヒルダちゃん。最後通牒ですよー。一緒に帰りましょう」 右腕にブラオシュテルン、副腕の左腕にジークリンデを握りしめてリーヴェは告げた。 ヒルデガルドはそれを鼻で笑う。 「お・こ・と・わ・り、ですわ。ワタクシの前に立つなら、地面に這いつくばらせて差し上げますの!!」 ヒルデガルドが地面を蹴った。それと同時に背部にマウントされたOS-36アサルトカービンがリーヴェに向かって火を吹く。 それを感知するが早いかリーヴェのスラスターが一斉に烈風を吐きだした。急速な揚力を得てリーヴェの身体は空に向かってまるで堕ちるかのように飛翔する。 そのままヒルデガルドへと急接近。ブラオシュテルンで斬りつける。 「!」 それを下からはね上げたエアロチャクラムで弾くヒルデガルド。しかしその時すでにリーヴェのジークリンデが振りぬかれていた。 「くっ!」 再びヒルデガルドはエアロチャクラムでそれを受け止めたが、副腕のパワーは素体のそれとは桁はずれの出力を誇る。 ヒルデガルドは大きく吹き飛ばされ、斬撃を受け止めた右側のエアロチャクラムには大きくヒビが入った。 まだなんとかなるレベルだが、これ以上の破損はバトルモードへの移行に支障が出るだろう。しかし、当然その程度で臆するような彼女ではない。 ヒルデガルドの足が地面を蹴る。大きくジャンプし、大上段からエアロヴァジュラを振り下ろした。それを左足を引き、半身になってかわすリーヴェ。 ヒルデガルドの追撃は止まらない。返す刃で一閃、二閃と刃を走らせる。 三度目の剣閃が走ったところで、ブラオシュテルンとジークリンデ、エアロヴァジュラの刃が噛みあった。 エアロヴァジュラの高周波振動刃がブラオシュテルン、ジークリンデのエネルギー刃に拮抗する。 「やりますわね、ワタクシにここまで拮抗する神姫は久しぶりですわ!」 「まだまだCクラスで燻っているような子には負けられないのですよー」 「……っ! それはワタクシのせいではなく、あの男のせいですわ!」 ヒルデガルドは怒りにまかせてリーヴェを突き飛ばす。それに逆らわず、リーヴェはふわりと後ろへ退いた。 ヒルデガルドの目には激しい憤怒の光がある。それを真正面から見詰めて、リーヴェは言った。 「ヒルダちゃん、貴女は本当に幸人ちゃんが要らないと思っていますかー?」 「当たり前ですの。あの男はワタクシに勝利をもたらさないだけではなく、ワタクシの戦いに文句をつけ、あまつさえ自ら負けを認めるような腰抜けですわ! そんな男などワタクシには不要。存在するだけ地球の害ですわ!」 「……それはヒルダちゃんが幸人ちゃんの言うことを聞かないのがいけないんですよー? 神姫はマスターの指示を聞いて動くべきなのです」 「それが勝利するために確実ではない、愚鈍な戦法だとしてもですの?」 「だとしても、ですよー。そもそも、幸人ちゃんの指示は私がとなりで見る限り、そこまで破綻していないのです。それを聞かないのはヒルダちゃんのプライドが邪魔をしているからではないのですかー?」 「……!」 図星である。 ヒルデガルドは実際に戦っている自分の意見が至上であると考える。 それは刻々と変化する戦況での判断はマスターより神姫自身のほうが優れていると思うからだ。 しかし、リーヴェはそれを否とする。 戦闘状況を俯瞰で見ることができるマスターは、眼前の敵に集中し周囲が見えにくい神姫に代わって、冷静に周りを見ることができるからだ。事実、高いレベルにいる神姫とそのマスターは、神姫の性能もあるだろうがオーナーの洞察力が極めて高い場合が多い。 冷静に周囲を見ることであらゆる方向からの戦略を組み立てるマスターと、それに最大限のスペックをもって応える神姫。 高ランクの相手と戦うために必須のチームワーク。絆と言い換えてもいいものだ。 「今のヒルダちゃんと幸人ちゃんの間には、その絆がないのですよー」 「……そんな形のないものなんか――」 「その形のないものこそが、神姫とオーナーを繋げるのよ」 第三者の声。そして同時に銃声。 ヒルデガルドが気づいた時には副腕のジョイント部に銃弾がめり込み、それをへし折っていた。 「!?」 「結構遅かったですねー。迷ったのかと思ったのですよー」 「そんなわけないでしょ。あんた一人じゃ手に負えないかと思ったから、近くにいたこの子を連れてきてたのよ」 ヒルデガルドを挟んだリーヴェの対面――路地の反対側の入り口に、肩に神姫を乗せた愛が立っていた。 リーヴェはやれやれと首を振る。 「私も結構信頼されてませんね―」 「別に確実に勝てるならあんたに任せてあたしはほっとくわよ。負けるとも思ってないけど、勝率を上げられるならそれに越したことはないでしょうが」 愛は肩から神姫をおろしながら言った。 「この子を借りるのにまたちょっと手間取ったんだから。あとで幸人にも頭下げさせなきゃね」 「――久しいな、仮面付き。先週の雪辱を晴らしに来たらこの騒ぎだ。飛び入りだが、この狩りに参加させてもらったぞ」 軽装状態の紅緒型――藤代が銃を構えて立っていた。 「あら、藤代ちゃんですか。お久しぶりですねー」 「ああ。仮面付きに挑戦した時以来だな。今回は共同戦線を張らせてもらうぞ」 「藤代ちゃんのオーナーはどうしたのですかー?」 「貴女のマスターが『藤代借りるわよ』と一言言って私を連れてきたので、必死に追いかけていたが、途中で見失ったようだ。このあたりの路地は入り組んでいるしな、しばらく合流には時間がかかるだろう」 「……それって言い訳のしようもなく盗難なのですよー、愛ちゃん」 「まあ、構わん。私さえ無事に戻りさえすれば問題ないだろう。主も、貴女のオーナーも顔見知りだしな」 のんきに三人が話をしている間、ヒルデガルドは逃走の算段を立てていた。 まずい。今の状況は非常にまずい。 副腕が破壊され、トライクモードになれない今、逃げ切るにはこの二人を倒し、愛の目をくらませるしかない。 しかし、一人と倒すのと、二人を倒すのとでは当然かかる労力も時間も増加する。しかもそれは単純な倍加ではないのだ。 おまけにリーヴェはセカンド、藤代に至ってはファーストランカーだ。 どちらも初めて戦った時は油断していたところを裏のヒルダが現れたことで、不意を突く形で勝利しているものの、単純な地力で圧倒できるとはヒルデガルドも考えてはいなかった。 「さて、戦闘再開と行こうか仮面付き。この藤代、この間と同じと思ってもらっては困るぞ」 「ヒルダちゃん、今ごめんなさいして一緒に帰るのであれば幸人ちゃんには私からとりなしてあげるのです」 「あたしもいることだし、さっきのリーヴェとは格が違うわよ?」 藤代がこちらへと狙いを定めながら言った。リーヴェもブラオシュテルン、ジークリンデを握り直し、愛は神姫への戦術送信用のアプリを携帯で起動する。 「――っ、何度も言いますけれども、おことわりですわ!」 ヒルデガルドは再びリーヴェに向かって地を蹴った。後ろから藤代が狙撃してくるが、地面、壁を蹴って三次元的に跳躍することで狙いを定めさせない。 ブラオシュテルンとエアロヴァジュラが再び音を立てて噛みあい、離れた。 二メートルほどの間を取って両者は対峙する。 「全く――子供だな、貴女は」 背後から声。反射的に下からエアロヴァジュラを振りぬこうとするが、それを藤代が破邪顕正で押さえこむ。 「ええ、本当に子供で困るのです。妹みたいで一緒にいて楽しいのですけど」 「なんなんですの! 二人でワタクシを馬鹿にして!」 無事な方のエアロチャクラムを遠隔操作し、振りまわすことで藤代を下がらせる。彼女が宙にいる間にアサルトカービンで弾をばら撒くが―― 「――は!」 藤代へと殺到した弾は全て切り裂かれ、もしくは弾道を逸らされた。刀でそれを行う神姫はたまにいるが、槍、しかも長槍でやるなど前代未聞だ。 「くっ……」 「子供だよ、仮面付き。」 着地して藤代はヒルデガルドに諭す。 「今の貴女は抜いた矛の収める時期を逸脱し、尊厳を保つためだけに喚き散らすだけの子供だ。いくら以前不覚をとったとはいえ、このような者に負けたと思うと恥だな」 「……!」 ヒルデガルドは歯噛みする。 「おとなしく貴女の主の元へ帰るといい。そしてもう一度貴女と貴女の主、二人で私と戦ってもらおう。今の貴女では半人前以下だ。戦ってもつまらん」 「ワタクシの何を知って言ってますの!? 甚だ不愉快ですわ!」 「不愉快に思うということは、少なからずヒルダちゃんに心当たりがあるということですよー。それに、家出は本当に貴女『達』の意思ですか?」 「ワタクシ一人の意見に決まっていますわ。あの男に相談なんてするはずが――」 「違いますよー。もう一人のヒルダちゃんも、幸人ちゃんから離れることを選択しましたかー?」 ヒルデガルドは答えない。答えられるはずもないのだ。 彼女は今眠りについている。しかし、互いの思っていることはおぼろげながらに伝わってくる。 眠っている彼女からは悲しみの感情しか伝わってはこなかった。少なくとも、今表に出ている彼女の行動に賛成はしていない。 「……やっぱり、本当にヒルダちゃんの独断ですねー。ヒルダちゃんは二人で一人なのですから、少なくとも二人で相談するべきだったのです。二人とも幸人ちゃんがマスターとしてふさわしくないと思うのであれば、私ももうちょっとヒルダちゃんに味方できたのですよー」 「……う、う、うるさいですわ! 神姫は戦うための存在! 戦いに勝つことこそ至高! そのためにワタクシは弱くなる要素を排除しただけですわ! 『彼女』だって、負けるよりは勝つほうが嬉しいに決まってますもの! いつの日かきっとワタクシに感謝を――」 「――もういい、喋るな」 突如としてリーヴェが発した低い声にヒルデガルドは怯んだ。 藤代も目を丸くし、愛はげ、と顔を強張らせる。 「いい加減に堪忍袋の緒が切れた。もういい。私は最初に言った。これ以上わがままを言うようなら両足をもぎ取ってでも連れて帰ると。できないと思っているようならそれは甘い考え。私は絶対に貴女を引きずってでも連れて帰る」 「な、リー、ヴェ?」 「なまじ中途半端に強いからそんな傲慢さがでるようなら、そのプライドを今ここで私が叩き折る」 刹那、リーヴェのスラスターが全力で火を噴いた。0.5秒で最高速に乗り、その速度のままジークリンデを最小限の動きで突き出す。 急所を狙った攻撃をかろうじて避けることができたのはヒルデガルドの身体能力の賜物か。しかしそれであってもトライクパーツに突き刺さり、それを爆砕する。 「――!!」 「次は、外さない」 ブラオシュテルンが下から振り上げられる。それと同時に真上からジークリンデが振り下ろされる。 ヒルデガルドはブラオシュテルンを蹴りつけて軌道をそらし、ジークリンデをエアロヴァジュラで受け止めた。 しかし、瞬間的に出力を増大したジークリンデはエアロヴァジュラを溶断せしめる。ヒルデガルドがあわてて手放して飛び退ると、エアロヴァジュラは爆散した。 「……愛殿、あれはいったいなんなのだ」 怒涛のようにヒルデガルドに攻めるリーヴェを見て、藤代は唖然としてつぶやいた。ため息をつき、愛は頭を掻きながら答える。 「リーヴェがぷっつんしちゃったのよ。あの子ああ見えて頑固だから。あたしもそう何度も見たことがあるわけじゃないけど、ああなったリーヴェと向かい合うと怖いわよ」 「……見ているだけで、充分に怖い」 無表情に近い顔で一撃必殺の攻撃を繰り出すリーヴェを見つつ、藤代は身震いした。 ヒルデガルドとリーヴェの戦いは佳境に入っていた。 トライクから分割したアサルトカービンも断ち割られ、丸腰になったヒルデガルドにリーヴェが諭す。 「――はっ、はっ、はあっ」 「――もういい加減、あきらめるべき。おとなしく帰ると言うなら私も剣を引く」 ぎりっ、と歯ぎしりするヒルデガルドは両袖パーツを展開した。それを見てリーヴェの目が眇められた。 「よくわかった。両手両足をもぎ取って連れ帰る。幸人ちゃんには悪いけど」 「――っ、うあああああああああああっ!!」 恐怖か、鼓舞か。絶叫してヒルデガルドは駆け出す。 愚直なまでの一直線の軌道。突き出した左手刀はジークリンデの一振りで袖ごと斬りすてられる。 斬られた勢いを利用した回し蹴りは副腕掴まれた。そのまま逆さに吊りあげられる。 ヒルデガルドはあきらめずに右腕のリーヴェの顔に伸ばしたが、その腕にブラオシュテルンが突き刺さった。 「――ふぅ。チェックメイト、ですよー」 リーヴェが一息ついてバトルの終了を告げる。 それはほんの一分にも満たないような刹那の攻防だった。 「……なんで彼女はセカンドリーグなんかで燻っているのだ……」 「あの子本気出すことってほとんど無いのよねぇ……。今回含めて数回しか見てないけど、大抵あたしに怒るときにしか見てないもの」 「……それは貴女が単純にズボラだから彼女が怒っているのではないだろうか」 藤代は他人事ながら、リーヴェの苦労に頭が下がる思いだった。 「ま、とりあえずヒルダは捕まえたわけだし、幸人に連絡しますか」 愛は携帯を取り出し、幸人の携帯へとつながる短縮番号を押した。 ◆◇◆ 「あいつを捕まえたって本当か!」 ホビーショップ、エルゴに到着するなり俺は叫んでいた。 愛をはじめとした今回の捜索騒動に協力してくれたオーナーや神姫たちがこちらを向く。 愛は藤代のオーナーと話をしていたようだが、俺の到着に気づいて口を開いた。 「見つかったわよ、今修理終わったところ」 「修理って、あいつ怪我してたのかよ」 「怪我させたのよ。うちのリーヴェがね」 「……リーヴェが? 他の子じゃなく?」 「間違いなくリーヴェだ。私も愛殿と一緒にその光景を一部始終見ていた」 オーナーの肩に乗ったままの藤代が俺に告げた。 一体何が起きたか俺には想像もつかないが……まあそんなことはいいや。 「お、来たか仮面付き」 「日暮店長、今回はどうもお騒がせしました」 「いいってことよ。お代はきっちり頂くけどな」 にやりと笑う店長。領収書を確認すると、結構な金額が刻まれている。 ため息が出そうになるが、それはまあ仕方がない。ヒルダのためだ。 金はバイトして稼げばいいんだからな。 「――で、ヒルダは?」 「あそこだ」 見ると、少し離れた場所の談話用の机の上に神姫の一団がおり――その中にリーヴェとヒルダがいた。 何故か手錠と首輪(鎖付き)で拘束されて。鎖の先端はリーヴェが副腕でがっちりと握りしめていた。 「修理が終わった途端、逃げようとしたのよ。そしてそれを止めようとしたこの人数の神姫相手に大立ち回り。武器を持ってないのが幸い、すぐに取り押さえられたけど」 「……マジかよ」 どんだけ他人に迷惑かけりゃ気がすむんだよあのじゃじゃ馬は。 「……マジ迷惑かけたな、すまん」 俺は参加してくれたみんなに頭を下げた。 「全くよ」 「気にすんな仮面付きー。その子と戦えるならいいってことよ」 「そうだよ。そのかわりあたしたちの神姫に何かあったら助けてねー」 「で、一体誰から勝負できるんだよそれを教えてくれよ」 わいわいと沸くマスターたち。最初の一人は愛だが、それ以外のみんなはまるで「楽しいゲームでもやっていた」かのような感じである。 「試合に関してはまた連絡するよ。今日は本当にありがとな」 もう一度頭を下げた。そして、俺はヒルダに向かう。 「……」 ヒルダは紫水晶色の瞳でこちらをちらっと見て、再びぷいっとそっぽを向いた。 「おい、何か言いたいことと、言わなきゃいけないことがあるんじゃないか?」 「…………」 だんまりか。 「ヒルダちゃん、幸人ちゃんにきちんとあやまるのですよー」 リーヴェが鎖を引っ張って無理やりヒルダを俺と向き合わせる。 「……言いたいことなど、ありませんわ」 「……お前な」 「ワタクシは間違ったことなどしておりませんわ! 武装神姫は戦うための存在! 勝てる戦いにわざわざ負けを選択する愚か者にワタクシが付き合ってやる義理などありませんわ!」 さすがに頭にきた。 「――いい加減にしろお前は!」 俺はリーヴェから鎖をひったくると、無理やり引っ張った。そして頭上で一回転、二回転させ――鎖から手を離した。 当然、鎖に引きずられたヒルダは鎖とともに宙を舞い、高い悲鳴の尾を引きながらエルゴの店の隅に置かれたぬいぐるみ売り場の中へと突っ込んでいった。 愛を始めとしたマスターや神姫たちは、突然の俺の行動にぽかんとしている。 「おいおい、修理したばかりだぜ……」 げんなりした声で日暮店長が呟くが、俺は無視してぬいぐるみ売り場へと近づいた。そしてその山の中に手を突っ込んでヒルダを引きずりだす。 「――な、何をしますの!?」 「お前がふざけたことばかり言ってるからだ!」 間近で怒鳴ると、ヒルダはさすがにびくりと肩を震わせた。 いい加減こちらもこいつに対して甘い態度をとっていたことを認めねばならないかもしれない。 俺はこいつのオーナー、つまり所有者なのだ。 あまりそういう関係を際立たせたくはないが、こいつがこちらを舐め腐っているならば、怒鳴りつけてでもその態度を矯正せねばなるまい。 「お前は俺が勝たせてくれないから逃げたといったな? それはお前がやめろと言ってるにもかかわらず懲りずに他の神姫を慰み者にするからだろうが! まともにバトルしてくれてる神姫やオーナー達をただ『自分は強いから』って理由だけで踏みにじってるからだろうが! 戦いを一番大事にする気持ちを持ってるやつが相手を舐め腐って戦いを汚してんじゃねえ!」 「バトル中は俺の指示は聞かないわ、やめろと言っても相手を犯すわ、そんな状態で勝たせてもらえないから俺を見捨てますだ? ふざけんな! サレンダーされたくなかったらまともに戦ってまともに勝ちやがれ! お前の言葉は我儘しかねえんだよ!」 一息で言いきると、俺は再びヒルダを頭からぬいぐるみの山に叩き込んだ。中途半端に押し込んだせいか、ヒルダはまるで犬神家のような状態でぬいぐるみの山から飛び出していたが、そんな姿に笑う気分すら起きなかった。 「……あー、幸人……」 「愛、いくつも頼んですまんが、あいつの頭が冷えたら家につれてきてくれ。……俺もしばらく頭冷やすわ。今あいつを見てどなり散らさん自信がない」 「……りょーかい。今度昼ご飯奢りなさいよ」 「……そういや、あいつの武装は?」 「…………リーヴェが、壊しちゃった」 もう溜息もでねーわ。ほんと。 ◆◇◆ 「……よっと、ヒルダちゃん、大丈夫ですかー?」 幸人が帰り、他のオーナー達も粗方姿を消したエルゴで、リーヴェはヒルデガルドをぬいぐるみの山から引っ張り出した。 彼女は目を回していたが、すぐにその焦点はリーヴェに合う。 「……ありがとうございますわ」 「あらあら、お礼が言えるようになりましたかー。成長しましたねー」 「……っ、馬鹿にしてますの!?」 「わたしが知ってるヒルダちゃんでしたら多分、『誰も助けてくれなんて言ってないですわ!』と返したと思うのですよー」 ぐっ、と詰まるあたりヒルデガルドにも多少自覚はあるらしい。 「……よかったですね、幸人ちゃん叱ってくれて」 ヒルデガルドから拘束具を外しながらリーヴェは言った。 「別によくなんかありませんわ……。ワタクシ達は精密機械ですのに、あんな乱暴な扱いをして。どうにかなったらどう責任をとるつもりなのかしら」 「心ないオーナーだったら、ヒルダちゃんは壁か地面にたたきつけられてたか、捕まった段階ですでにリセットされていたはずですよー。幸人ちゃんはとても優しいオーナーです」 そういう人を、私と愛ちゃんは見たことがあるのです。とリーヴェは付け加えた。 「叱ってくれる、ということは、ヒルダちゃんに幸人ちゃんは期待しているのですよー。どんなに怒っても。ちゃんとヒルダちゃんがそれを受け止めて謝ることができれば、幸人ちゃんは許してくれる子なのです。私がいうから、間違いないのです」 「……まるでずっと一緒にいたみたいな口ぶりですわね」 「少なくともヒルダちゃんよりは幸人ちゃんとの付き合いは私のほうが長いのです。こう見えても人を見る目は肥えてると思うのです」 リーヴェは後ろからヒルデガルドを抱きしめる。 「叱ってくれて本当によかったですね、ヒルダちゃん。……これで、矛の納め時が見つかりましたね」 「うっ……ひぐっ……」 リーヴェにすがりつき、ヒルデガルドは泣き出した。 大きく声を上げず、すすり泣くのは彼女の固辞するプライドだろう。 けれど、リーヴェはその涙の意味をよく理解していた。 「……ひっぐ、ひぐっ……。ごめんな、さい……ごめんなさい……」 「……それでいいのですよー。もう無理をする必要もなにもありません。あとは、幸人ちゃんにきちんと謝ればそれで全部解決するのですよー」 リーヴェはヒルデガルドの頭を撫でつける。 結局二人は、愛が三杯目の缶コーヒーを飲み干すまで抱き合っていた。 戻る トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/661.html
●ISI… 違法神姫調査官(IllegalShinki Investigator)の略称。 神姫BMAは警察機関ではない為、直接的に違法神姫を取り締まる勇敢なオーナーを求めた。その結果、ISIと呼ばれる特殊なオーナーが生まれた。 神姫BMAの調査課の中か、『High』クラス以上の神姫を持つオーナーから厳選され、基本的には警察機関への協力を義務付けている。だが、過激に活動するISIが多いのも事実である。 州によってはISIを選定しないところもあるが、ISIの権限は基本的に国内全土にて適用される。 例外としては国外への長期滞在時に、滞在国の神姫BMAに許可を得られることがある。 ●AIES… 『違法神姫対策神姫(Anti-Illegality Executioner-Shinki)』の略称。 ISIが所有する、違法神姫対策用にカスタマイズされた神姫を指す。 その武装は多岐に亘り、神姫BMAが用意してくれるものから、違法武装の改造品などがある。 AIESに認定された神姫は神姫BMAより非合法神姫対策武装が特別に配布されるが、オフィシャルバトルへの参加は禁じられ、フリーバトルは相手からの強い要望を受けないかぎりは自粛し、オープンバトルのみ自由とされる。また、違法神姫以外の相手に非合法神姫対策武装を使用することを禁じている。 ●HDC… CSCの違法品で『HyperDriveChip』の略称。これを付けた神姫は大きく戦闘力を高めるが、戦闘力向上だけしかない為、神姫は感情や意思が失われ完全な戦闘マシンとなる。 また、高い戦闘力の代償に電力の消耗が激しくなると言う欠点がある。また、HDCを三つ埋め込めば、神姫の限界以上の能力を引き出せるが、パワーに耐え切れず自壊してしまう事もある。様々な亜種が発見されているが、最初にミラが押収したものは割と入手しやすいものらしい。 一時的に能力を増進させるがAIに異常をきたしやすい『narcotic』タイプ、能力の増進時間が長いがバッテリーの消耗が特に激しい『booster』タイプなどがある。 一度でもHDCを取り付けて稼動させられた神姫は素体やコアユニットの精密部品に酷い悪影響を及ぼす為、一度機能停止させ正規のCSCに交換しても正常な神姫には戻れない。 神姫BMAではHDCが付けられた神姫は破壊すべき対象と定められている。 ●武装闘士… 女性に対する差別、ジェンダーフリーを主張する人物・団体の反発や意見・経済的圧力により、武装神姫とは異なる少年型MMS(タイプは武装神姫とほぼ同じ)としてアメリカで独自に開発された。 但し、既に生産停止されており、武装神姫とのバトルを問題視する意見も多く出ていた(神姫BMAでは、武装闘士がオフィシャルバトルに参加することを禁じている)。また、主張団体の意見を強く押し出しすぎた結果、武装神姫との汎用性が無くなってしまった。 武装神姫発売から3年後にようやく発売されたが素体・コアユニット・CSCの製造に武装神姫よりも多くの種類を求められた事で生産面に於けるコストが非常に掛かり、一般的な武装神姫の1.5倍以上の価格で発売せざるを得なかった。 その上、リサーチによると武装闘士のオーナーは同性愛者が半数以上を占め、世間的な目から見て大きなマイナスとなった。その為、生産数は50万体程度に過ぎず、僅か1年で生産停止となった。 本末転倒とは正しくこのことだ。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/412.html
戻る TOPへ 次へ ? 「シルヴィア、策敵能力ではかなわない。初撃はくれてやれ」 注意を促され、先ほどサブモニターに表示された敵神姫、マスターミラーの背面装備を思い出す。アーンヴァルの高い索敵性能をさらに強化する情報戦仕様の機動ユニット。ミサイルの最高射程は私のレールガンを超えるものと予測。 マスターの指示はつまり「まずは回避に専念しろ」。指示を実践するため敵と遭遇する前に速度を確保する。スラスターミリタリー。巡航出力。 バトルフィールドは大小の建築物が立ち並ぶ「ゴーストタウン」。地形を回避に利用すべく低空を飛行。 果たして、策敵距離外からの攻撃が飛来した。突然のレッドアラート。 「シルヴィ、6時の方向に飛行体。恐らく対空ミサイル。回避!」 回避行動。急旋回しつつ建築物の合間にダイブ。メインストリートの舗装路すれすれを飛ぶ。ミサイルの爆発音を確認。回避完了。廃ビルの狭間に身を潜ませながらミサイルの発射された方角へ加速する。レーダーに反応。地表効果を利用し急上昇。エンゲージ。 交戦開始。 ツガル戦術論-副題 シルヴィア地獄激闘編(下) 空中射撃戦は始終こちらのペース。お互いに苦手な中距離戦だが、武装の特性上、シルヴィアの方が若干有利だ。散発的に飛んでくるミサイルを撃ち落しつつ回避しつつ、ライフルと高速貫通レールガンのコンビネーションで撃ち返す。中距離での高機動戦ではミサイルのロックオンは難しく機関銃の危険度が下がる。当初の作戦通りだ。しかしマスターミラーのエネルギーシールドはハイパワーレールガンすら易々とはじく。あのシールド、小型の割に出力がある。 「キサラギ社のエネルギーシールド、『ミラー』だな」 コア思想に基づく武装を数多く作り出す企業、キサラギ。最先端の技術と柔軟なコンセプトで高性能のパーツを続々と世に送り出しているが、言い換えればキワモノ揃いであるこれらのパーツ群を使いこなせる神姫は少ない。エネルギーシールド『ミラー』は《ミラー・オブ・オーデアル》マスターミラーの象徴とも言うべき武装なのだろう。まるで手足の延長のように扱っている。ゆえにお互い未だ直撃無し。中距離射撃戦では埒があかない。気になるのは敵神姫が積極的に距離のコントロールを行わない点だ。中距離があちらの苦手距離だと言うのは承知のはず。敵はシールドで防ぎ続けて弾切れを狙っている? いいや、強力な長距離武装を持つ神姫ならば、そんな回りくどい方法を取らずとも一方的に攻撃出来る筈だ。と、言う事は。 「敵は、おれ達を誘っている」 こちらが近距離に飛び込むのを待っているのだ。火器管制能力の向上が見込める情報戦装備と、弾幕を張れる軽量機関銃を併せ持つ神姫に接近するのは決死的だ。だがこの状況ではそれしか方法は無い。覚悟を決める。スラスターを開放。マグネティックランチャーを盾に吶喊。前回の決勝戦で見せた必殺技。速攻で決める。 こちらの頭部を的確に狙ってくる機関銃。だがかえって射線が捉えやすく盾で防ぎやすい。致命的ダメージを負わずにクロスレンジに突入。僥倖。 マグネティックランチャー、フルパワー。格闘の間合いで発射。が、シールド『ミラー』で防がれる。しかしこれはコンボのきっかけに過ぎない。パワフルな質量弾を防いだせいで『ミラー』の出力は一時的に下がり反発力が弱まっているはず。そこを狙う。全身のスラスターをさらにマキシマムへ。追撃開始。盾にしていたランチャーでシールドタックル。ランチャーと『ミラー』が接触。予測通り敵のシールドに反発力は無い。これなら、行ける。 シールドとフレキシブルアームを巧みに使い敵のシールドを左腕ごと跳ね上げさせる。その勢いを殺さずスラスター制御、宙返り開始。背面フォービドブレイド、一閃。これは機関銃の銃身を犠牲にして防がれる。そして本命攻撃、身をねじり両腕に構えたライフルをボディ目掛けて連射。セミオートで3連発、必殺の合計6発。だが相手も身を翻し、背面機動ユニットを盾にする。機動ユニットに致命的ダメージを与えるも、敵素体にダメージ無し。なんてセンスだ! 戦場は高高度上空。マスターミラーは飛行制御不能に陥った機動ユニットを最後まで利用し、地表に着陸を試みている。叩くなら今。 白煙を散らしつつ落下するミラー目掛けてパワーダイブ。スラスターを再度マキシマムへ。マグネティックランチャー充電。必殺の距離で叩き込んでやる。 しかし、シルヴィアの鋼の闘志はミラーの一言でくじけた。 「お前の動きはすべて見切った」 どこまでもクールな目線でこちらを見据えつつ、彼女はこう言ったのだ。 敵は戦意を喪失してない。まだ切り札がある!? 激しい動揺。突入機動を強引に捻じ曲げそのままオーバーシュート。マスターミラーよりも先に下界に到達する。ゴーストタウン中央に位置する打ち捨てられた公園を選んで着地。遅れて地表に到達するミラー。ボロボロの機動ユニットでは着陸時の速度制御はかなわず、公園端にそびえる廃ビルに激突し大爆発を起す。だが、油断はしないシルヴィア。 「キョウジ、敵の行動パターン収集完了。サイドボードの展開、武装換装を要請」 ミラーの声が聞こえた。あの機動ユニットはあくまで情報収集用で、メイン武装はサイドボードに仕込んでいたと言うのか。 ゆっくりと晴れていく爆煙。身構えるシルヴィア。 だが、姿を現したマスターミラーを確認したおれとシルヴィアは言葉を失った。 背後から伸びる4本の武装ユニット。全身に装着された軽量の機動装甲ユニット。両腕には軽量ライフル。そう、これらは見慣れた武装群。それは、シルヴィアと全く同じ武装。純正ツガルタイプのデフォルト武装であった。敵アーンヴァルがツガルの武装を纏っている、だと? 驚愕。敵が何を考えているのか全くわからない恐怖。おれが気圧されしている? 敵の戦略に対して思考が全く働かない。いったい敵は何を考えているんだ!? 「シルヴィア、敵の奇策だ! 見掛け倒しだ!」 弱気になってる自分を奮い立たせるように叫ぶ。そうだ。ツガルタイプの武装を一番使いこなせるのはシルヴィアのはずだ。アーンヴァルが一朝一夕で物に出来る武装では無い。これはおれ達の動揺を誘っての奇策に違いない。 シルヴィアも何とかショックから立ち直り、先手を取りマグネティックランチャーを放つ。だが間合いは遠距離。その一撃はマグネティックランチャーを盾に構えるミラーに弾かれた。反撃にライフルとランチャーを駆使した精密射撃に襲われる。回避が間に合わず何発か直撃。だが駆動系にダメージは無し。すぐさま高速回避機動にうつる。だが心は動揺したままだ。ツガルのデフォルト武装はバトルではほとんど使われない。それはツガルが得意とするレンジが遠距離と近距離、と極端であるところに起因する。だから今までの戦闘で対ツガル戦闘の経験は皆無なのだ。いや、そんな事は大した問題ではない。 問題はツガルデフォルト武装を使うプレイヤーが出現した、と言う事自体だ。しかも、熟練のツガルに対してツガルをぶつけて来た。理解、不能。 マスター、指示を! シルヴィアが珍しく指示を仰ぐ。彼女も混乱してる。いつもと同じ戦略を取るか? いいや、相手はすでにツガル対策を打ち立てている。くそ、自身の思考の鈍さを感じる。 「遠距離から反撃。敵の出方を伺え」 消極的な指示。セオリー通りだが、シルヴィアの期待していた指示とは異なっていた。口を開いた後でその点に気がつく。後悔し、さらに焦る。 シルヴィア、障害物に半身を隠し、射撃。だが敵はツガル武装の軽やかな運動性で回避、そのまま接近してくる。巧みなスラスター制御。そして中距離戦。ツガルタイプの苦手な距離。 マグネティックランチャー高速貫通モードで迎撃を図る。外せば再射撃まで時間がかかる。偏差を考慮し、慎重に発射。相手も同時に発射。 敵アーンヴァル、マグネティックランチャーを斜めに構え高速貫通弾を『跳弾』させる。シルヴィアもマグネティックランチャーで防ぐが、まともに受け止めた貫通弾は盾にした銃身を吹っ飛ばした。破片が素体をしたたかに傷つけ、呻き声を噛み殺す。 敵は全身のスラスターを全開、急接近。後手に回ったシルヴィアも釣られて加速する。互いに必殺技の機動を開始。接近戦。スラスターの推力を捻じ曲げムーンサルト。タイミングは二人同時。二人の機動が交差する。フォービドブレイドによる攻防。だが、シルヴィアのほうが加速度が足らず手数が少ない。そして、 「ぐうッあぁぁああぁぁぁ!」 シルヴィアの左大腿骨切断。わずかに落ちる回転速度。続いてフォービドブレイド破損。右腕欠損。胸部スラスター全壊。背部武装ユニット動作不能。高速回転から繰り出される両刃のフォービドブレイドはシルヴィアのボディを破滅的な勢いで切断していく。 マスターミラー、スラスターによる姿勢制御できりもみ状態から復帰。ハイパーエレクトロマグネティックランチャーを構え、撃つ。頭部を狙い、フルチャージの一撃。 そこにはツガルの武装をしたアーンヴァル、マスターミラーがたたずみ。 それまでシルヴィアとして稼動していたツガルの素体が転がっていた。 ジャッジAIの判定が他人事のように下される。「勝者、《ミラー・オブ・オーデアル》マスターミラー」 いつのまにか集まったギャラリーが沸いた。 シルヴィアの自我が電脳空間から素体へ戻ってきた。 だがおれは、呆然とするしか出来なかった。 続く 戻る TOPへ 次へ ?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2065.html
第四話:選択姫 「ミコちゃん。何とか情報を取ってきたわよ」 数日後、真那が俺の家にやってきて廃人探偵事務所で入手したイーダ出没地域のまとめレポートとイーダ試作機脱走事件の全貌が入った監視カメラのデータを持ってきてくれた。 出没地域の情報を見るだけでも非常にわかりやすい情報になっており、廃人探偵事務所の有能ぶりが窺える。 予想以上にいい情報が手に入ったと思ってもいいだろう。 「助かるぜ。真那。蒼貴から真剣な話があるそうだ」 「何?」 「あの……あの子を……会社に渡さないようにご協力願えませんか?」 「それって……賞金を諦めろって事?」 真那はやはりというべきか蒼貴の言葉に怪訝な表情を示した。 「こいつがな。ある仮説を立てたんだ」 「……どんな?」 「捕獲した神姫の命と引き換えに金をくれるんじゃないかってな」 「それって……」 「どういう事なんですか?」 俺が蒼貴に代わって仮説を述べると真那は表情を変える。一緒にいたルナもその言葉に深刻なのではと言いたげな表情で俺を見る。 「調べていて思ったんだが、恐らくあれは量産性を考慮されていない性能試験用のワンオフ機だ。実験が終わればバラされて封印される運命のな。多分、この事については伏せられている」 「嘘……」 「どうする? あいつの命を差し出して金を頂くか、蒼貴の提案に乗るか。お前はどっちがいい? 賞金を選んだら多分、このちっこい奴らが許してくれそうに無いがな」 俺は蒼貴とルナに視線を送りながら真那にストレートに選択を迫る。 そう。蒼貴とルナにイーダを捕まえさせ、OHMESTRADA社に引渡し、賞金を得たとして一体何が起こるだろうか。 わかりきった事だが、優しい心を持つ蒼貴とルナは俺達を大いに失望する事だろう。 同類である彼女達がどうして死にたくないと願うイーダを死神に金と引き換えに差し出せるだろうか。 当然彼女達にはそんな事はできまい。しかし、オーナーである俺と真那が強行した場合、彼女達は従わなくてはならない。 イーダが死にたくないと叫ぶ中、それを見届ける事になり、その残酷な運命を作り出した俺達を極悪非道な人間だと思ってしまう事だろう。 そして、これまでの信頼、絆といったお金では買えないものが一気に崩壊する。それは火を見るよりも明らかな事だった。 それにもし他の企業もこの事を知ったら、その機密情報を狙って独自の捜索隊を結集するかもしれない。 今はその様子は無いようだが、そうなったら、いくらイーダの性能が高いとしても、とても持ち堪えられる状況ではなくなってしまう。 いずれバレて……殺される。 「あ~! もういいわよ! さっさとイーダを捕まえて何とかすればいいんでしょ!?」 流石の真那も俺の考えている事に行き着いた様ですぐに意見を変えてくれた。こいつが冷血動物じゃなくて良かったぜ……。 「ワリィな」 「そうよ! 全部、ミコちゃんが悪い!! ミコちゃんのバカ!!」 俺は蒼貴とルナに代わって真那に謝罪するが、腹の虫が収まらないらしく、俺をポカポカとタコ殴りし始めた。 「何言ってんだよ……。お前が何も考えずにこの賞金話を持ち込んだのがそもそもの原因だろうが……」 「うるさいうるさい! 百万返せ!!」 「んなもん払えないって。……が、その代わりにお前にはこいつをくれてやる」 俺は自分のクローゼットの中から一つの箱を取り出し、そこから緑色の一升瓶を真那の前に置いた。それを見た瞬間、真那は驚愕の表情で俺を見始めた。 「こ、これは!?」 「先週、北海道に行った時にお前に土産として買ってきたもんだ。かなりの有名なブランドの代物なんだそうだ。百万の代わりになるとは思えんが、これで許せ」 「……ま、まぁ、こんなものをくれるなら許してやらなくもない……かな」 「そうか。じゃ、早速、お前からもらったデータを元に作戦を立てる。決行時間は後で知らせてやるからそこで適当に酒でも飲んでくつろいでろ」 「は~い」 真那は俺がノートパソコンにイーダ試作機脱走事件の監視カメラ映像を落とし、それを見て計画を立て始めるのを見ると一升瓶にしがみ付き、それを開けると俺の机においてあった空のコップを勝手に取って、それを注いで飲み始めた。 その瞬間。とてつもなく美味しかったらしく、恍惚な表情を浮かべ、俺のベッドの上をゴロゴロし始めた。 ―― ……もしかするとこいつの場合、酒があれば百万なんていらないんじゃないのか? ここまで来るとただのお酒バカの様に思えてきた。こいつの金の使い道をもう一つ思い出した。そう。飲酒代だ。酒は値段の高い物になればなるほど美味しいものが多い。こいつの趣味はそうしたものを賞味する事である事を考えればお金が無いのも頷ける。 そんな様子を眺め終わった俺は脳内作戦会議に戻る事にする。 監視カメラの映像を見るとそこにはとんでもない光景が映っていた。 そこにはイーダと六機の神姫が対立している様子があった。 全員がナイフとライトセイバーを腰に装備し、目を隠すタイプのマスクをつけている事が共通している事にすぐに気がついた。 機種関係なく共通装備を施しているという事は、これは一種の精鋭部隊か何かと見るのが妥当であると思われる。 その中でも各機のフォーメーションを組む様に指示を出している、左右それぞれ違うハンドガンを装備したアーンヴァルBが隊長であると見ることが出来た。 隊長という割に前線に出るタイプのようで二丁拳銃でイーダに迫る行動が多い。 そして指示を受けた両手に刀、背中に四本のブレードと計六本ものブレードを有する格闘重視に仕上げられたフォートブラッグがクレイモアと七支刀を強化腕に装備する二刀流ストラーフと共に挟撃する形で接近を仕掛け始める。 さらにグレネード、滑空砲をそれぞれ片手で持ち、さらには背部に取り付けられたサブアームにレーザーライフルとFront line社系列の試作型と思われる戦車砲を装備するというとんでもない重火力のストラーフと純正装備のフォートブラッグと共に火力支援を行い、さらには高機動型と思われるアーンヴァルBが両手にそれぞれ保持するマシンガンで敵の逃げ場を無くす様に弾幕を張る。 もはやリンチとしか言いようの無い手加減無しの凄まじい連携が炸裂する。 ところが、イーダは一斉に弾丸が発射される直前、敢えて近接戦を仕掛けてくる格闘型フォートブラッグと二刀流ストラーフを攻撃はブレードで受け止め、空いているサブアームクローで二人を挟み込み、捕まえた。 その瞬間、重火力ストラーフと標準型フォートブラッグの一斉射撃が放たれ、丁度、射線軸上にいた格闘型フォートブラッグと二刀流ストラーフがその砲撃に身を晒される事になり、自らの仲間の攻撃によってやられる羽目になった。 なんとイーダは時間差で襲い掛かろうとしていた近接機二機に接近する事でタイムラグを狂わせ、そうした上で彼女達を捕縛してそれをそのまま盾にする事で同士討ちを狙ったのだ。しかもとんでもない重火力が当たったとなればただでは済まない 深手を敵にくれてやる事が出来る上に強力な攻撃を簡単に防御できて一石二鳥である。 その攻撃に耐え切れず格闘型フォートブラッグは早くも機能停止に追い込まれ、力尽きてしまった。イーダは動かなくなったそれと瀕死のストラーフを何の躊躇も無く、サブアームクローで握ると重火力型ストラーフに投げつけた。 それによって重火力型ストラーフは投げ飛ばされた二機のそれぞれが装備する多量のブレードが突き刺さり、そのまま、近接機と共に、吹き飛ばされてしまう。 これによって合計三機が行動不能となり、残るはアーンヴァルB二機とフォートブラッグ一機となる。彼女達は仲間を気にしつつも二人でフォーメーションを組み、攻めに入る。 高機動型はマシンガンで弾幕を作る事で援護射撃をし、隊長機は拳銃で牽制をしつつ、ライトセイバーを取り出し、近接戦を果敢に挑んでいった。 が、それはイーダに対しては愚かな行為だった。隊長機がライトセイバーを振るった瞬間、ブレードを取り出してそれでライトセイバーを受け止め、鍔迫り合いに持ち込んだ。 普通の神姫ならばここで拮抗状態になるがイーダは違った。彼女はサブアームクローを使い、拮抗状態で無防備になっている隊長を掴み、そのまま高機動型に投げつけ、さらにアサルトカービンを放つ。味方が突っ込んでくる上に銃弾の弾幕まで迫ってくるこの状況に流石の高機動型も回避しきれず、ウイングをやられ、飛行能力を失って墜落して地面に叩きつけられると身動きが取れなくなってしまった。 そして最後に残ったフォートブラッグ標準型は次々とやられていった仲間たちを見て、イーダに恐怖し、自分の持てる武器を一斉射撃する。 普通ならただでは済まない強力な攻撃であるはずなのだが、イーダは手近にいてまだ、機能停止をしていないアーンヴァル隊長機を滑空砲に投げつける事で彼女に代わりに受けさせ、命中力があまり高くない代わりに攻撃力が高めのアサルトライフルは回避、そして命中率の高いハンドガンはサブアームの曲面装甲を盾にする事で弾をそらす形で防御して速やかに接近する。 そして手の空いているもう一つのサブアームでフォートブラッグの本体を掴み、締め上げる事で彼女をダウン状態に追い込む。 それを見るとイーダはトライクモードに変形し、満身創痍の小隊達をトドメをさす事も無く、早々にその場を去った。 「こいつはたまげた。見るまでは半信半疑だったがこれではっきりしたな」 三機撃破とあったが、これではほとんど全滅したに等しい。 これはイーダの性能もそうだが、彼女の恐るべきまでの頭の回転の速さがここまでの戦いをさせるのだろう。 「そうですね……」 「蒼貴。やれると思うか?」 「攻撃を考えなければ何とか……」 蒼貴は自信のなさそうな声を出す。無理もない。ターゲットは性能試験用のワンオフ機。性能はイリーガルと呼ばれる違法改造機ほどではないが、基礎性能が高く、武装も充実している。さらには単機で六機を相手に逃げ延びたという実績を考えると判断力も高く、総合的に強いと見た方が妥当だろう。 武装は近接戦が主体であるため、距離を取って戦えばアサルトカービンを注意するだけで済む。 しかし、それだけではいけない。場合によっては距離を詰めて話さなくてはならないことも考えると距離を取るのはよほどの事が無い限りは下策である。 そこで俺は近距離の武器を見る。彼女の近接攻撃手段はサブアームクローとブレードであり、攻撃力が高い代わりに取り回しにくい。となれば手数の方はあまり心配しなくてもいいだろう。幸い、こちらは攻撃を考えなくて良い。 回避に集中するだけなら恐らく上手く行く。 「後は説得次第……か」 出現場所の調査、イーダ試作機の回避対策を練り終えた俺はノートパソコンを閉じて一言漏らした。 その言葉に俺以外の三人が一斉に俺に目を向ける。 「作戦は組んだ。後は動くだけだ。……どうする?」 「今すぐよ。今更確認しないで欲しいわね」 真那は俺の問いかけに一升瓶を抱きしめながら不機嫌そうな口調で答える。 「酒抱えてそんな偉そうな言葉を言っても効果半減だぞ」 「……うるさいわね。こっちだってまだ完全に許した訳じゃないもん」 俺にお酒をもらったことを指摘されてムッとした態度でまるで子供の様に一升瓶を俺から見えない様に背中の後ろに隠した。 俺はそれに苦笑すると蒼貴とルナに目を向ける。彼女達は真剣な顔をして俺を見ていた。まるで俺に全てを託しているかのような顔をしている。 「オーナー。頑張りましょう」 「どんな作戦でもやりとげてみせます。だから彼女を救ってください」 ―― ……やれやれ。俺はそういう託されるような偉い立場にいたくはないんだがな。 俺は元々、誰かが上に立っている下でのんびりしているのが自分のスタイルだと思っていた。面倒ごとに巻き込まれたくないからという逃避と言われようが構わなかった。 だが、俺はそのために誰かが死ぬというのならば……そんな上での自由などいらない。願い下げだ。そんなものを踏み台にしたって面白くもなんともない。 そんな胸糞悪くなるような展開を変えるくらい悪あがきする権利くらいは俺にだってある。あるはずなんだ。だから俺はこのバッドエンディングを……書き換える。 「了解。任された。……行くぞ」 俺は三人を促すと自分の部屋の扉を開き、自分の立てた計画を遂行するべく歩き始める。 やる事はイーダの保護。それが俺に出来る悪あがきだ。 ―― ……成功させる。必ずだ。 戻る 進む
https://w.atwiki.jp/sinraf/pages/2111.html
0175_統照神姫モエギ能力 限界突破 必殺技:幻想儚歌・無何有郷 ゲームオリジナルカード 0175_統照神姫モエギ/コメント 0175_統照神姫モエギ 隠神刑部 0175 統照神姫モエギ (とうしょうしんきもえぎ) 勢力・陣形 タイプ コスト 基本技 刑部四聖陣 魔 3 ランダムに敵の与ダメージをダウン【効果量20%】 能力 初期ステ Lv 0 HP 435 攻 310 防 310 速 120 5 478 325 325 121 10 522 341 341 122 15 565 356 356 123 20 609 372 372 1241段階突破 20 679 422 422 124 25 722 437 437 126 30 766 453 453 127 35 809 468 468 128 40 853 484 484 1292段階突破 40 923 534 534 129 45 966 549 549 130 50 55 60 3段階突破 60 突破後HP 突破後攻 突破後防 突破後速 65 70 75 80 4段階突破 80 突破後HP 突破後攻 突破後防 突破後速 85 90 95 100 このページの先頭へ 限界突破 限界突破 Lv上限 コスト HP 攻 防 1段階 40 4 + + +2段階 60 5 + + +3段階 80 6 + + +4段階 100 7 + + + 必殺技:幻想儚歌・無何有郷 効 果 技Lv 効果量 敵全体の与ダメージをダウン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 44% 41.2% 38.4% 35.6% 32.8% 30% 27.2% 24.4% 21.6% 16% 技ランク 補 足 S・真(コスト3) スクショがあれば貼る 編集 この技の説明 / この技の威力一覧 / この技を持つカードの一覧 このページの先頭へ ゲームオリジナルカード 「ゴールド祭 前半戦」(2013年4月30日~5月7日)期間限定で 「神羅万象カード」「神羅万象カード・極」から引くことができたカード。 現在は入手不可。 7401_統照神姫モエギと絵柄は同じのアナザーで、背景とタイプ、ステータスが異なる。 技Lvを揃えれば強化合成が可能。 フロンティア 実装日:2013年4月30日 フロンティア+ 実装日:未実装 このページの先頭へ 0175_統照神姫モエギ/コメント 一年の時を得て更に早くなって帰ってきたモエギ、神陣の仕様変更もあってPT次第では凄い速さで動き回れそう - 名無しさん 2013-05-02 00 50 41 早すぎて攻バフを追い越してしまい速度調整の難度が上がってしまった感じがする - 名無しさん 2013-05-02 09 33 31 デフォルト120速はアルフィーネ(PR)しかいないし、普通に使うと追い越す。相手が速度陣だと、100速度でも多分追い抜かれる - 名無しさん 2013-05-02 10 29 52 狸5人PTで思いっきり早くするか、飛天霊陣か魔族の速度フォーカスに入れて速度陣相手にするかのどちらか? - 名無しさん 2013-05-02 10 31 36 ステが上昇したのはいいが、魔化したため技貫通、全体に弱くなった。早すぎる速度も相まって一長一短か? - 名無しさん 2013-05-03 14 54 37 バフ要員にも関わらず属性がついたのは痛いな。速115の方が5コス時にLV100の速105に対して対応しやすいが速120だと早すぎて割り込まれやすいし - 名無しさん 2013-05-04 09 17 56 無クリも増えてるから属性持ちが欠点とは言いにくくなった気もする。芝クリ対策のついでに他の無サポも潰されるし - 名無しさん 2013-05-13 15 27 07 範囲無クリは闇オウキだけ。ランダム無クリはそれなりにいるけど、やっぱ属性ついたのは欠点だと思うよ。バッファーは前に出ないし。 - 名無しさん 2013-05-13 22 57 41 必殺のみのも含めれば、一応範囲無クリ持ちはそこそこいる。これからそういうのが増えればまた評価も変わるかね。 - 名無しさん 2013-05-13 23 27 23 早すぎて普通じゃ使い道がないけど狸神陣で疾風をそれなりに上げれば唯一芝に打ち出された相手にデバフかませる存在になれるかもしれない。その場合速度110-120帯のlv100に素でかぶせられるかもしれない。 - 名無しさん 2013-05-14 00 52 19 芝にかぶせるのは相当きつくないか?普通に超速度でやって複数相手にデバフするのがいいと思うが - 名無しさん 2013-05-14 02 31 31 名前 ステータス/技威力等の追加掲載依頼は以下↓↓にご記入ください コメントの最初に、カード名として【 [[0175_統照神姫モエギ]] 】を入力(【 】内をコピペ)してください (ステータス掲載用コメントは全カードで共有します。カード名を入れないと、どのカードのステータスか判りません)。 Lv20 HP952 功624 防528 速124 - 10214_武神将ヘルマティオ 2015-02-02 18 11 01 名前 このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1121.html
このページは『双子神姫』に出てくる違法改造武器の紹介です。(主に龍悪が作った武器です) 話の進行につれてこのページで武器の細かい紹介をしていきます。 この武器をコラボで使うのは大歓迎ですが、自分の武装神姫達が壊れないよう気をつけてください。 基本的に補足でも言うように神姫達の対神姫侵食度100までですが、オーナーと神姫達の親密度によって変化します。 そこら辺は自由に決めてけっこうです。 補足:『神姫侵食度』についての説明。 神姫侵食度は神姫のプログラムを侵食する数値です。(オリジナルです) 簡単に言ってしまいますと、神姫を壊すプログラムです。 違法改造武器関係は普通の武器より神姫に対して大幅な負担を掛けます。 更に武器のプログラムが神姫とのプログラムに同調しないといけないために、武器のプログラムが神姫のプログラムに侵入します。 そうする事によって神姫のプログラムに余計なプログラムがインストールされる事によって壊れていきます。 ですが、違法改造武器の武装解除すればプログラムがアインストールされ、侵食度が戻ります。 基本的に普通に販売している武装神姫達は侵食度100まで保ってますが、それ以上の数値を超しますと暴走し二度とその神姫は修復不可能になります。 二丁拳銃、二刀流の装備の場合は同じ武器なら神姫侵食度はプラスされませんが、武器の種類が違うと別々のプログラムがインストールされるのでプラスします。 アンジェラス、クリナーレ、ルーナ、パルカは生産元が違うのでノーマル武装神姫達と侵食度が違います。 ○ANGELUS(アンジェラス) 対神姫侵食度:???? ○CRINALE(クリナーレ) 対神姫侵食度:200 ○LUNA(ルーナ) 対神姫侵食度:180 ○PARCA(パルカ) 対神姫侵食度:300 ○違法改造武器 メインウェポン サブウェポン リアパーツ アーマー アクセサリー オリジナル武器(龍悪完全自作武器) オリジナル武器技紹介
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/436.html
Y.E.N.N 第1幕 「未熟な利己主義者」 第2幕 「はるか遠くの始まり」 第3幕 「同じ錯角が生じる位置」 第4幕 「視線を移した先」 第5幕 「心の指し示す場所」 第6幕 「思惟の共鳴現象」 第7幕 「意思の同調状態」 最終幕 「其の求める名は」 もどる
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2022.html
用語解説集 東都大学 優一達が通う国立大学法人。全国でもトップクラスの偏差値と倍率、人気があり、それに比例して学生全体の人数と学力は高め。 神姫同好会をはじめ、様々なサークルがある。 余談だが、ノーベル賞候補者を輩出したこともあったとかないとか。 治安局 この作品での警察機構にあたる。世界各国に支部があり、本部はスイスのジュネーブにある。正式名称はI.N.S.P(国際治安維持警察)なのだが、各国ではもっぱら「治安局」の通称で通っている。 MMS国際条約 国連で採択されたMMSに関する国際条約。武装神姫等のMMSの法律を作るためにはこの条約に基づいて起草することが決められている。しかし、これを含めて法の目をかいくぐり、軍用MMSや後述のCACが密輸などによって各国の犯罪組織やテロリストへの流出が近年社会問題化している。 CAC 正式名称・Codes of Atack Core(攻撃指令核)。主として軍用MMSに搭載され、競技用の神姫で言うところのCSCに相当する。 性能は競技用に使うことを前提とされたCSCの比ではなく、特に反応速度は非常に高いものとなっている。一応競技用の神姫にも搭載可能だが、競技バトルに出す際は厳重にリミッターを設けなければならない。MMS国際条約に基づき、輸出入は厳しく制限されている。 また、かつては各国で主力の座に有り続けたアムドライバーだが、戦闘力も優秀で、有る程度融通の利く神姫にその座を譲っている。 クリスタル・エレクトロニクス社 ロンドンに本社がある総合商社。元々産業ロボットなどの開発を行っていたが、武装神姫をはじめとするMMS市場の拡大にいち早く目を付けた企業の一つ。汎用高速度型フライトユニット「フロートシステム」を開発し、それまでデフォルトではアーンヴァルなど限られた神姫しか踏み入ることができなかった空中戦がどの神姫でも可能となり、バトルロンドの世界に革命を起こした。 その一方で軍需産業にも手を染めており、軍用武装神姫・可変戦闘機型イフリートや、MVシリーズを作り上げたのもこの企業である。 館山技研(たてやまぎけん) 日本の誇る大企業の一つで、正式名称は「館山技術研究所」。当初からMMSの開発に関わってきた。 「神姫にとって最も大切なのは動き回ること」をテーマにCE社と全く対を成す高機動性フライトユニット「飛翔滑走翼」の他、「制御動作式衝角刀」通称・「制動刀」や「廻転刃刀」等も開発している。 大東亜共和国 日本が盟主をつとめる複合国家。範囲は日本列島と朝鮮半島、台湾と東南アジアの一部まで。世界でも随一の経済大国で、「大東亜の不景気は世界の不景気だ」と言われるほど。 常備軍は存在せず、代わりに私設武装組織・黒の戦士団がそれを請け負う形となる。主力MMSは中量級全領域汎用戦闘騎型神姫の斑鳩(いかるが)。 ユニオン 正式名称・国際経済連合。かつての超大国アメリカ合衆国をはじめとする北南ラテンアメリカ諸国家とオセアニア諸国が加盟している。一応議会での合議制の上で大本の政策が決められているが、実質アメリカの独裁状態になっているため、足並みは決して揃っているとは言えない。 主力MMSは重量級戦闘爆撃機型神姫のメビウス。 合衆国中華 第二の大国、中華人民共和国を中心とする国家連合。範囲は中国とインド、東南アジアの大部分。MMS等の技術分野においては各国に一歩後れを取っているが、大量生産によってそれを補っている。 主力MMSは戦闘装甲騎型神姫のバイロン。 AEU 正式名称・Advanced European Union(新ヨーロッパ連合)。ヨーロッパ全ての国とエジプト、チュニジアといった北アフリカ諸国が加盟する国家共同体。 明確な国家元首は存在せず、加盟国の代表による会議で政治が行われているがユニオンと同様、足並みは揃っているとは言えない。 主力MMSである可変戦闘騎型(戦闘「機」では無い)神姫のシュベールトは配備が始まったばかりの最新鋭機なので、現在でもロートル機種である可変戦闘機型アムドライバーのアイゼン・ケンプが主力として運用されている。 ムスリム公国 中南アフリカや中東諸国が融合する形で誕生した国家。国民や政治家のほとんどが保守的なイスラーム教徒であること、公国制が採用されていることが背景にあるためか、世界では「時代遅れの国」と呼ばれているが軍事力、経済力ともに高い水準に有る。 主力MMSはホバータンク型神姫のオシリス。 ネオ・ソビエト ロシアを母体とする国家連合。他にグルジアやチェチェン、モンゴル等も一応加盟しているが状況はユニオンと似たようなもの。かつてのソ連の名を継承しているだけにやたらと秘密が多いが、観光名所も同じくらい多い。 主力MMSは寒冷地での戦闘を得意とする戦闘騎型神姫のサプサン。 カタロン 国境を越えて活動する巨大企業で、様々な事業を行っているが、本来は軍需産業においては右に出る企業は無いとされるPMC(民間軍事会社)で、シュベールトやアイゼン・ケンプを開発した。 しかしその裏では世界中のテロ組織に資金や兵器を横流しするだけでなく、自らも国際テログループとして暗躍し、政財界に大きな発言力を持つ。また、独自のMMSとして蜘蛛型のアリアドネを開発・製造している。 血塗られた聖夜事件(ブラッディ・クリスマス) この物語の5年ほど前、バトルロンドがまだリアルバトルのみだったころ、あるバトルロワイアルの大会で一体を残して参加した神姫とそのオーナー達が全員惨殺された事件。厳重な報道管制により、普通のテロ事件と発表されたが、その犯人は神姫だった。その犯人がソフィアである。 名前は現場の彼方此方が血痕で真っ赤に染められていたことに由来する。 ゼロ・スタンピーダー 正式名称・零距離相転移拡散粒子砲(ぜろきょりそうてんいかくさんりゅうしほう)。 ツヴァイのサブアームに装備されている特殊装備。 相転移粒子を利用して攻撃するが、拡散性が非常に強く、ショットガンのようには疎か、ビームサーベルにすら成らない程のため、相手を直接掴んだ状態で使用する。 威力は射程の短さに比例してかなりのモノのため、どんなに厚い装甲目標でも確実に撃破可能。 スキル バーチャルバトルにおいて使用可能な、神姫が持つ固有の特殊能力。 主な効果としては「攻撃力強化」等だが、中には完全オリジナルのスキルを神姫に身につけさせる強者もいる。 余談だが、ツガルなどのバトルモードも広義的に見ればスキルの一つである。 電脳空間偵察カメラ 通称「サイファー」。主としてバーチャルバトルでの実況中継に使用されるが、中にはハッキングの際に神姫と共に飛ばし、適切な指示をするための目として使用される場合もある。 反応弾 競技用、軍事用を問わず、神姫が装備する実弾武装の中では最も強力な武装。 熱源や赤外線、電磁波などに反応して誘導され、着弾時に強力な爆風を巻き起こす。 威力は競技用でもLC3レーザーライフルに匹敵し、対大型・装甲目標用に適している。特にペイロードの大きいメビウスやバイロンは大量に装備しての絨毯爆撃などで多大な戦果を上げた。 しかし、あまりにも強力すぎるために対人用としても使われたため、人道的観念により、たった一発でも使用には自分が所属する政府機関の許可が必要。 とっぷへ
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/12126.html
蒼神姫龍ジントニック C 水文明 (5) クリーチャー:ポセイディア・ドラゴン/スプラッシュ・クイーン 5000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚まで見て、好きな順序で山札に戻す。 ■自分のクリーチャーが攻撃する時、カード名をひとつ選んで言う。その後、自分の山札の一番上のカードを表向きにする。それが選んだカードと同じカードであれば、手札に加える。 アナライズした上、攻撃時にドロー能力がつきます。 作者:仙人掌 収録 DMMS-03「血流編 第3弾 常世の扉にて(ワールド・シェイカー)」 評価 名前 コメント