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1. くちびるイノセンス 2. たそがれロンリー 3. くちびるイノセンス(Mershmallow Mix Ver.) 4. くちびるイノセンス(カラオケ) 5. たそがれロンリー(カラオケ) 6. くちびるイノセンス(Mershmallow Mix Ver.)(カラオケ) 7. おまけ 中原小麦のむぎむぎスペシャルメッセージ イジワルなの メールは返さない 興味がないわ そんなもの 腕を取って むりやりつれだして デートにくらい 誘ってよ hold me tight すきなのに can I stop うらはらよ 親指 ひとつじゃ こころは つながらないの! オトメゴコロシークレット くちびるイノセンス 初めての瑠璃色は レモンの味がする? 夢のようなシークエンス くちびるイノセンス 初めての くちづけを 奪って ほら only love for you go inなの からめた指先に キョロキョロあなた 困り顔 情けないわ それでも男なの? わがままくらい うけとめて! call my name うなづくわ feel my heart いつだって ガラスの ハートに そろそろ気づいて欲しい オトメゴコロシークレット 感じてイノセンス 不機嫌も身勝手も かわいいはずでしょう? 夢のようなシークエンス みつめてイノセンス 目を閉じて 背伸びする 奪って ほら dreamy kiss for you hold me tight 好きなのに can I stop うらはらよ いつでも どこでも あたしを 見ていて欲しい オトメゴコロシークレット くちびるイノセンス 初めての瑠璃色は レモンの味がする? 夢のようなシークエンス くちびるイノセンス 初めての くちづけを 奪って ほら only love for you 奪って ほら only love for you
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私はその日も、カレンダーをまず見た。 (……12日) あと二日で、律は律のことが好きな『理学部の子』と食事をする。 私の頭の中に、その場面が浮かんでくる。 バレンタインということは、その子は律にチョコレートをあげるだろう。 場所が一体どこかはわからないけど、食事ということはどこかのレストラン……。 だとしたら別にチョコレートを渡すぐらい差支えないだろうなあ。 その子は多分手作りでチョコを作って、律にそれをプレゼントするんだ。 律はそれを、多分少しだけ嬉しそうに受け取る。 そういう場面だと律は、絶対嬉しく思っちゃうんだ。 律だけじゃない。 私だって、自分の事好きだと言ってくれる人がいたら、少しぐらい喜ぶかもしれない。 大好きな人が他にいたって、でもありがとうって思うことだってある。 もし律以外の人が私にチョコレートをくれて、好きだと言ったら……そりゃ、少しは嬉しく思ってしまうだろう。 だけど、律にはそうなってほしくない……。 わがままだけど……自分勝手だけど。 私は勉強机に伏せった。 溜め息が漏れる。 律は今頃何してるんだろう。 そして私は、今何やってるんだ? 昨日書いた歌詞を見つめた。 ……律の事が好き。 気付いたけれど、余計に悲しい。 こんなに好きになるのなら、もっと早く出会いたかった。 一緒にいられなかった時間を想うと、悲しい。 悲しいのは、この気持ちに気付いてしまったからだ。 随分前に律も言ってた。 もっと早く出会いたかったって。 ずっと同じ学校だったんだから。 なぜ出会えなかったんだろう。 出会っていたかった。 そしたら、いろんなことができたのに。 考えるだけ無駄かな。 だけど、もしもっと早く出会っていたら……。 そう考えちゃうんだ。 (……はあ) もう考えるのはよそう。 いろいろと考えることや、悩ましいことはある。 だけど、それより私はやりたいこともある。 明日は材料を買ってこよう。 ■ 2月12日 くもり まだ澪と連絡が取れない。めちゃくちゃ寂しい。 もう家に行ってやろうかな。でも、迷惑だよなやっぱりさ。 私は午前中、DVDを見て過ごした。 もし澪が私に怒ってるのなら、やっぱり食事会を了解したことかな。 そうだとしたら、澪は私の事、少しぐらいは……。 当たって砕けろともいうか。 もし澪が私のこと好きじゃなくても、私は澪の事大好きだから。 食事会に行った後、澪には気持ちを伝えよう。 そのために明日はデパートに行こう。 家で何度か作ったことはあるけど、誰かに渡すなんてのは初めてだな。 ■ この時期になると、デパート内の書店にはチョコレート作りの方法が書かれた本のコーナーが作られていた。 今時の女の子が読むようなキラキラした本もあれば、主婦や料理を趣味にする少しばかり真面目な感じの本まである。 デパートは、三連休の最終日だけあって混んでいた。 私はそのチョコレートの本……お菓子作りについての本のコーナーの前で、ウロウロしていた。 買おうか買うまいか迷っているというのもあるし、どれを買えばいいのかもさっぱりだった。 そういうのには果てしなく疎い。 去年の四月に、律の家で料理を作って食べさせた。 そしたら、大失敗だった経験がある。 あれ以来私は律とよく料理と作って、律にいろいろ教えてもらったりしていた。 私は本当に下手糞で、律を呆れさせてばっかりだった。 律が毎回微妙な顔をすると、私は申し訳なかったり、なんでできないんだろうって悔しくて泣いたりもした。 でも律は、そんな私を慰めてくれてた。 ずっと一緒にいて、料理の練習を手伝ってくれた。 おかげで、私も随分と料理はできるようになった。 もちろんまだ律には及ばないし、ときどき失敗もするけれど。 だけど、私も成長したんだ。 これから、チョコレートを作る。 もしおいしくできたら、律は喜んでくれるのかな。 私は、真面目そうなお菓子作りの本を買った。 袋を手に提げて帰る途中、ふとコインロッカーのある一角を通る。 (……ここ) そこは、律が私を助けてくれた場所だった。 あの時は、律はカチューシャをはずして私を呼び捨てするものだから、本当に誰だか分からなかった。 テレビで見るどんな端整な男の俳優よりもかっこよくて。 私はずっと怖くて泣いていて、助けてくれたことよりも怖さがあったから、触らないでなんて言ってしまったけど。 でも、律だってわかった途端、安心したんだ。 抱きついたりもして。 今考えると、相当恥ずかしいけど。 でも、嬉しかったし、律の事大好きになった。 あの時は、友達としての好きだったかもしれない。 今は、友達としての好きもあるけど。 恋愛感情として、好きなんだ。 だから、私は律にチョコレートを作らなきゃいけないんだ。 想いを伝えたいんだ。 律のこと、好きだよって。 家に帰って、お菓子作りの本とにらめっこしながらチョコを作った。 いろいろ大変だったけど、できた。 明日だ。 ■ 2月13日 くもり チョコレートを作ること自体は慣れていたので、簡単だった。 もうレシピは頭の中に入っている。手順も完ぺきだ。 でも、それを好きな人に渡すとなると、私は急に緊張した。 澪に喜んでほしい。笑ってほしい。そう考えるとやる気は出た。 澪は今、何をしてるんだろうなあ。 メールも送ってないし、電話もかけていない。 だけど、明日会えるんだ。 明日、どういう風に顔を合わせればいいか迷うけど。 いつも通りに接して、食事会も早めに切り上げて。 澪の家にでも行くかな。 どうにかして、チョコをあげたい。 好きだって伝えたいしな。 私のことを好きだって言ってくれる子には、申し訳ないけど。 出会った時から、もう澪って決めてるから。 ■ バレンタインの前日の夜。 理学部の子と名乗る子から電話が掛かってきた。 『……秋山さんですか。私は明日田井中さんを食事に誘った者です』 まるで犯人の犯行予告のような抑揚のない平坦な声色だ。 しかしそれでも、どこかゆったりとした雰囲気も感じる。 緊張しているのか、それとも元よりこのような感じなのか。私には彼女という人を全然掴むことができなかった。 私は部屋の中央に立ったまま、電話を耳に当てている。 とりあえず質問が浮かんだ。 私は極度の人見知りであるが、電話やメールは顔を実際に合わせているわけではないので幾分か声は出た。 「どうして私の電話番号を?」 『田井中さんに、××さんを通して教えていただきました……どうしても、秋山さんと二人でお話ししておきたくて』 理由がわからない。 それがどうにも気になる。 もちろん私は律とバレンタインを過ごすことができる彼女に少しばかり嫉妬しているけれど、でもそこはもう諦めていた。 私は律にただ気持ちを伝えたい。 だから明日チョコレートを渡して、想いを伝える。 それで十分だ。 そりゃやっぱりバレンタイン律と一緒がいいなあとは思うけど……でもいろいろと割り切っている部分もある。 いつまでも溜め息を吐いていられない。 「なぜ、私と?」 『電話じゃ伝えにくいですね……やっぱり直接会って、お話しませんか。 明日の四時半に、大学の中庭の噴水で待ってますので』 「えっ? でも、律と食事会に行くんじゃ……」 講義が終わるのが四時。だとしたら、あんまりうかうかしていられないんじゃないのか? もう食事をする場所……例えばレストランなんかの予約が取ってあるって言ってたから大丈夫だとは思うけど。 でも、早いに越したことはないし、私なんかと四時半にわざわざ約束して、話している余裕があるのだろうか。 なんか不思議というか、よくわからないな。 もう律に近付くな、とか言われてしまうのかも。 そりゃ彼女が律のことが好きだというなら、いつも一緒にいる私はある意味で邪魔だし、快くは思わないだろう。 だからって。 律は、渡したくない。 私は目を閉じ、そう心の中で言う。 そのまま耳を傾けた。 『田井中さんとは、五時に待ち合わせしてるんです。ですから、四時半に会いましょう。すぐにお話は終わります』 五時か。なら、あんまり話は長引かないだろう。 さっきも考えたけど、もうあんまり律に近付くなってことかな。 ……いや、まだ彼女と律が付き合い始めたわけじゃないんだ。 ただバレンタインで食事を一緒に取るだけじゃないか。 お付き合いが始まったわけじゃあないんだ。 落ち着け私。 電話の向こうに、明日律と一緒に過ごす相手がいるんだ。 顔も名前も知らない。 だから、私は携帯電話を持つ手が震えていた。中途半端に手汗もかいている。 もともと人見知りな質だ。 だけど、この居心地の悪さはそんな私の性格から来るものではない。 単純に、相手への嫉妬と……自分の情けなさと、緊張と。 よくわからない感じが渦巻いてる。 律を取られるんじゃないか。 そんな不安だった。 律に限って、そんなことはないと思うけど。 私がそう考えているということは、律がこの子を振ってくれるんじゃないかって密かに期待してるってことだ。 馬鹿澪だ。 最低だ。この子は律のことが好きなんだ。 でも心の中で、振られちゃえって思ってる……。 律に私を選んでほしいと思ってるんだ。 ……やっぱり私、わがままだな。 そう考えて息を吐いた。 頭に、言葉が浮かぶ。 それを言うべきか言うまいか、一瞬だけ迷った。 『これ』を言うことは、彼女にとっていい気持ちじゃないだろう。 私から彼女への宣戦布告、はたまた独占欲の滲み出る醜い言霊かもしれない。 私がそれを彼女に告げたら、彼女は私を笑うのだろうか。 少しは、プレッシャーを感じてくれるのだろうか。 耳に当てている電話を握り締める。 私は彼女に告げた。 「――律は、渡さないからな……っ」 律は、私のだ。 ……まだ違うけど、でも負けたくなんかない。 誰にも、渡したくなんかない。 彼女に失礼かもしれないけど。 でも、これが本音だ。 静かになった。 私はやはり失礼だったかもと思って、次に彼女が出してくる言葉が怖かった。 沈黙の向こうが何を考えているのかわからない。 私はそれでも穏やかに待った。 数秒後。 『……さすが、秋山さん。そう言うと思ってました』 笑いを含んだような彼女の声に、私は何も言えなかった。 さすが? そう言うと思っていた? 言葉に迷っているうちに、彼女は続ける。 『……大丈夫ですよ。私は、田井中さんをあなたから奪い取ることなどはまったく考えておりません』 「えっ――?」 思いがけない言葉に、私は思わず声をあげてしまった。 『ですから、私は田井中さんとお付き合いしたいなどとは微塵も考えていないということです』 「ど、どういうこと……?」 私から奪い取る気はつもりはない。 律と付き合いたいわけでもない。 何を言ってるのだろう。 元々律は私と付き合っているわけじゃないから、律が彼女と付き合いだしても私から奪ったことにはならない。 彼女は、私と律がすでに付き合っていると勘違いしているのだろうか。 確かに誤解されるぐらい常日頃に一緒にいるけど……。 そう考えると、結構恥ずかしいな。人前で……あんなに一緒にいたんだ律と。 いや。 そんなことを考えている場合じゃない。 私の考えていることとは逆の言葉……律と付き合う気はないという言葉に安堵したのか、 そして頭の中でいつも一緒にいる私と律の記憶が再生されて、肩の力が抜けたのがわかった。 震えていた指先も、今はきちんと携帯電話を握っている。 しかしまずます訳がわからない。 律のことが好きなら、律と付き合いたいと思ったりするのは当然だ。 ……私なら、そう思う。 でも彼女はそうじゃないと言っている。 本当に不思議な子だ。 喜んでる私がいる。 でも、明日律と一緒に食事をするのには変わりないんだ。 それだけが引っかかっている。 『もう一度言いますよ。私は田井中さんとお付き合いしたいとは思っていません。 ましてあなたから律さんを奪おうなどとは一切思っていないのです』 「……どうして?」 『それは明日にでもお話しましょう』 一辺倒すぎる声。私と違って、彼女はとても落ち着いていた。 『それと、この電話の内容は絶対誰にも言わないでください。明日噴水前に四時半ということも、何もかもです。 とにかく電話で話した内容は他言しないでください。特に田井中さん』 「わ、わかりました……」 『ありがとうございます。では、明日頑張ってくださいね』 「――」 何も言えないまま、電話は切れた。 私は無音が響くそれを耳に押し当てたまま、数秒間佇んでいた。 頑張ってくださいって、何を? 明日頑張ることって……私が、律にチョコを渡して想いを伝えることしかない。 それを、彼女は知らないはずだよな……? でもまるで知ってるかのような確信を持った言葉。 頑張ってください、か……。 私は少しだけ、勇気をもらった気がした。 恋敵のはずなのに。 とにかく、明日だ。 二月十四日。 世の中のいろんな人が、いろんな人にチョコをあげる。 想いを告げる人だっているだろう。 どうか私と律に、幸福がありますように。 戻|TOP|イノセント第三話
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曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FREEZE(SHOCK) イノセントバイブル Vanitas Lacrimosa A20+ 激10 105 314/23 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 54 48 12 51 51 激譜面(10) 譜面 https //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/5/3/5313fbd3.png クリア難易度投票 スコア難易度投票 動画 https //www.youtube.com/watch?v=0Rpo2hdMsIk (x4.0,NOTE) 解説 2020/11/26以降、EXTRA SAVIOR PLUSの課題曲として登場。メディアミックス企画「バンめし♪」より。「バンめし♪ ふるさとグランプリ ROUND3~秋の陣~」 コメント コメント(感想など) 最新の10件を表示しています。コメント過去ログ 6/8拍子曲なのでNOTEの赤青色分けだとリズムがわかりにくい。BPM210の3/4拍子とみなすとリズムが取りやすい (2021-10-17 08 33 40)
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イノセントサーガ~銀青の空へ~ ケムコの携帯用RPG。 au携帯では基本無料で最後まで遊べる。 課金することで専用アイテムや専用マップが出現。 エンディングはパターン有り。 DoCoMoのGPSVerも存在し、そちらは有料420円。 実際に歩いた距離の分だけ経験値が増えるので時間のない人にもよい? このサイトはイノセントサーガの攻略Wikiです。 メニューを編集する ガイド ステータス マップデータ 小ネタ・テクニック クリア後 キャラクター スイ / レン / ソラ 三神柱 / ソウシ アイテム 基本データ:一般アイテム 武器:スイ / レン / ソラ 防具:スイ / レン / ソラ アクセサリー ディスク:スイ / レン / ソラ キーアイテム 購入データ 敵データ 基本データ / 購入データ メモ メモ 合計: - 今日: - 昨日: -
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気まずかった。 話題がないわけじゃない。 話したいことなら山ほどあるし、謝りたいことも、言いたいこともたくさんあった。 だけど、今私が抱えている鞄の中にチョコレートが入っている。 そして想いと伝えたい相手――律が、すぐ横にいるのだ。 だからどうしようもなく緊張して、言葉にならなかった。 だけど、律は律だった。 「なあ、澪」 優しい声だった。 私は、その声色で少しだけ緊張が解れた気がした。 「……うん」 しかし、それしか言えない。 横を見ると、律と目が合って。 数秒見つめあった。 そこから、会話が続いた。 「正直に言うと、私、あんまり食事会乗り気じゃないんだ」 「……なんで?」 「――わからない?」 律は、不敵に笑った。 それは普段の律からは想像もつかないような、女っぽくて、そして私を嘲笑うようで。 だけど、でも細い眼差しはやっぱり優しいままの。 「まあそんなことだろうと思ったよ、澪ならさ」 「い、意味がわからないぞ律……は、はっきり言えよ」 「……ここまで言って、わかんないのか?」 私も分かんないよ。 律は、口を尖らせて何かをブツブツ言った。 そして。 律は、勢いよく立ち上がった。 「わ、私は澪が――」 その時だった。 視界に、何か白い粒のようなものが浮いているのに気付いたのだ。 「――――雪だ」 私は、立ち上がって空を見上げた。 灰色っぽい空から、確かに白いふんわりとした粒が舞い降りてきている。 私は手を開いて、それを受け止めた。 「なんつータイミングだよ……」 律が苦笑いして息を吐く。 私は手の平に落ちて、すぐに水滴に変わる雪を見つめた。 それから、それが降ってくる空を見つめようと上を向こうとした。 ここは、中庭だから、大学の建物が囲っている。 視界に、二階の窓が入った。 その窓のところに、誰かが立っているのに気付く。 ――あれは、××さんと……平沢さん? なんであんなところに立っているのだろう。 「――?」 彼女たちは、私に小さく手を振って、親指を立てた。 そして誇らしげな表情をして、その場から去っていってしまった。 窓から、見えなくなった。 どういうこと? なんで××さんと平沢さんは、あそこで私を――私たちを見ていたのだろう。 見ていたんだろうか? でも、私と目が合ったってことは見ていたということだ。 なぜ私たちを、あんな所から観察していたのだろう? それに××さんは――『理学部の子』と律の仲介役だったじゃないか。 だとしたら、待ち合わせまで三十分の時点であんなところにいるのはなんだか不思議じゃないか? それとも、何か用があって……。 二人は、私に何をしたんだろう。 手を振って、親指を立てた。 ほとんど交流もないのに、私に何かを伝えるつもりだったのかな。 何かって……? 何だろう。 二人の行動が、頭にリプレイされた。 手を振って、親指を立てる? それって。 それって。 まるで、頑張れと言っているような。 昨日もだ。 『では、明日頑張ってくださいね』――。 『理学部の子』は、そう言ったんだ。 何を頑張るのか、わかんなかったけど。 でも、私自身が知ってるんだ。 私は、私の想いを伝えることに頑張ろうとしてた。 律のことが、好きだって。 じゃあ、『理学部の子』も、××さんも平沢さんも。 それに対して、頑張れと言ってくれたのかな。 そんなの、都合良すぎるかもしれないけど。 いける、気がした。 私は唇を舐めた。 息を呑む。 雪を見上げてる律。 私は、名前を呼んだ。 「――律」 ■ 律は、空に向いていた視線を私に下ろした。 数秒の視線の交錯。 名前を呼んでおいて、黙っていたら変だ。 だけど、それからしばらく見つめあっていた。 自分でも驚くほどに落ち着いていた。 だけど、異常なほど緊張していた。 自分で自分がわからない。 とにかく、私は今、自分の心を描写することはできようとも、それが正しくできないという状態だった。 私という人間の内面を、客観的に遠くから見降ろし、それがどうであるという風に説明ができない。 できたとしても、語彙が足りない。 それぐらい、落ち着いているのに、緊張してる。 小さな矛盾だけど、律の前じゃ仕方なかった。 「……なんだよ?」 「っ――」 落ち着いてた、はずなのに。 声を聞いたら。 なんだよって、言われたら。 急に恥ずかしさが身に染みてきて、唇と瞼が震えてきた。 「えっと……その……」 ここまで来て、躊躇うなんて。 一体どこまで憶病なんだと心の中で自分を罵るしかなかった。 名前を呼ぶだけはできたのに。いざ言おうってなると、そうはいかなかった。 まるで言葉が意志を持っているかのように、出たくないよと喉で止まるのだ。 口を開いて見せはするのに、えっと、とかそんな風にくぐもった声しか出ない。 彷徨に胸がどぎまぎし始めた。 けど。 私は、怖いんだ。 律に想いを伝えれなかった、もしもの未来を考えるだけで。 そんなの、嫌だ。 私は、律と恋人同士になりたい。 散々悩んだじゃないか。 チョコレートだって作って。あんなに頭抱えて、ズキズキする胸を撫でて律のこと想い続けたじゃないか。 朝起きても、ご飯食べてても、寝る時も、ベッドの中でもさ……いつだって、律のこと好きでいたじゃないか。 歌詞も書いて。 それで時折、誰もいない部屋で、ひとりごととして囁いてたじゃないか。 その言葉を。 ふとした時、独白のように、そう口に出してたじゃないか。 その言葉を、ポツリと。 だから、言えるだろ。 私は心の中で言い聞かせた。 そして。 「――……好き」 思ったよりも、声は出た。 律は、口を小さく開けっぱなして、固まった。 だけど、構わなかった。 私は、そこからなら何でも言える気がしたんだ。 一言目が怖かっただけで。 少しでもきっかけが掴まれば、私は私の言葉を口に出すだけだったんだ。 「律のことが、好きなんだ」 言えた。 言えた! だけど、言えたことへの嬉しさはすぐには湧いてこなかった。 それどころじゃない。 すごく恥ずかしい想いの方が先行していたのだ。 だから私は律の顔を見ることはできない。 律の顔を見たら、それ以上の言葉が出ないかもしれなかった。 もう一杯一杯だ。 でも、精一杯でやるしかないんだ。 私は拳を胸の前で握り締めた。 この、張り裂けそうなほどに、爆発しそうな高鳴りを。 私の咽の震えと、訴えるまでに高らかな声に変えるしかなかった。 それは、私の精一杯、そして限界を超えるほどの叫びだった。 「好きなんだっ……――」 辛かった。苦しかった。 律を想うと、毎日息が苦しかった。 喉が渇いた。 お腹の上のあたりがグルグルした。 モヤモヤもした。 何か引っかかってるんじゃないかってくらい、調子が悪くなって。 胸が痛くて。 喉も震えて。 ぼんやりしたり、ぼーっとしたり。 だけどふとした瞬間、律を思い出して。 律の笑顔を見たくなったり。 家に帰って一人なのが、寂しかったりもした。 唐突に律に会いたくなって。 布団に入っても、明日律と一緒にいることを楽しみに思えたり。 そこでまた、胸がキューッと縮まって。 ふんわりした気持ちにもなって。 だからこそ、この気持ちが何なのかわからなくて。 もどかしくて。 それで悩んだ毎日もあった。 でも、律を意識してから。 そこにいるだけで、一緒にいるだけで楽しくて。 律がそこにいなかったり、別の誰かのところにいたらモヤモヤするのも。 好きだから。 律のこと、誰よりも好きだから。 だから、いつも胸が一杯で苦しかったんだ。 だから叫びあげた。 中庭に人がいようが構わなかった。 言いたかったんだ。 律に届けたかったんだ。 だから、力一杯、叫んだ。 今まで生きてきた中で、一番声を張り上げたかもしれない。 それぐらい、大きな声で。 「好きなんだよっ……! 律のことが、律が、大好きなんだ……! 私は下を向いた。 アスファルトの地面が広がる。 そこに、ポタポタと何かが落ちるのが見えた。 雪が降っているから、雨じゃない。 それが、涙だと悟るのに長くはかからなかった。 いろんな感情が溢れだして、グチャグチャで。 なんで涙が出たのかわからないけど。 私は大泣きして、両腕の服の袖でとにかく涙を拭った。 叫びは、私の心の壁も壊したようだった。 張り詰めていた糸がプチンと切れて、それを境にいろんな想いが溢れて。 それが、涙という形となって私の頬を濡らす。 それは頬じゃ留めきれなくなって、地面に落ちる。 「うっ……ひっく、っ……うぅ……――」 情けない自分の声が、漏れた。 服の袖で顔を撫でる度に、そこはどんどん濡れていく一方で。 拭っても拭っても、涙は止まらない。 やっと言えた。 言えた。 律に好きって、言えたんだ。 それが嬉しくて、泣いてるのかな。 わからない。 でも、わからなくてもいい。 言えただけで、もうよかった。 もう後は、どうなってもいい。 涙が流れることだけ、考えよう。 そう思ったけど、もう頭に思考の隙間はなかった。 ただ、喘いで、咳き込んで、泣くだけで。 何も考えれなかった。 その時だ。 「みーお」 優しすぎる声がした。 涙で、目も耳も、何もかもがぐちゃぐちゃでわからない私。 だけど、その憎たらしいほどに優しくて、私を痺れさせる声を、私は聞き逃すことなんてできやしなかった。 こんなにも、今の私は酷い顔をしていて、そして頭の中もかき乱れているというのに。 その声だけ――私の名前を呼んでくれる…… こいつの声だけは……しっかりと耳が捕まえたのだった。 私の両頬を、何かが包んだ。 冷たいけど、温かな手の平だってすぐにわかって。 その手の平が、ゆっくりと私の顔を持ちあげた。 視界が開ける。 目の前に、律の顔。 涙の所為で滲んで見えるけれど、とっても優しい顔をしていた。 優しい優しいって。 何でもかんでも律は優しい。 そのうっとりする様に、私を見つめてくれる瞳も優しい。 私の頬に添えられている手の平だって優しい。 私の名前を呼ぶ声も、優しい。 だけど、今の律の顔はそれだけじゃなくて。 微笑みながらも――でも、真っ赤な顔をしていたんだ。 そして、ゆっくりと。 キスをした。 私は、驚くことさえできなくて。 初めての、よくわからない感触が口元に広がるのを感じるだけだった。 意識が全部吹き飛ぶ。 ただ私の五感は、全部律へ向けられていた そんな甘い感覚だけが、私の全身を支配するだけ。 長いキスは、短かった。 律が口を離した。 私は一息吐いてから、よろけながら自分の唇を指で撫でた。 そこで初めて、状況を理解した。 ……律が、私にキスをした。 あの律が……私に。 さっきまで、十分に混乱していたけど。 ここにきて体中が熱を帯びる。防寒のための厚着が、裏目に出る。 風邪をひいたときなんかよりも、ずっとずっと。 熱い。 でもその熱さの理由は、全部全部律の所為なんだ。 「私も、澪のこと好きだ」 ――。 う、そだ。 「嘘……」 私は、口元を手で覆った。 本当に小さく、そう呟くだけだった。 「嘘じゃ、ないよ」 「そ、そんなの……う、嘘だろっ……!」 律も私が好きだなんて。 嘘だ。 私はまた泣いた。 律にキスされて、少し涙は引いてきたと思ったのに。 「嘘じゃないぜ。本当に」 私は律のことが好きだ。 でも、律も私のことが好きだなんて。 そんな奇跡。 そんなこと、あるなんて。 ありえないだろうって。 そんなこと、あるわけないんだって思ってたのに。 いっつも、私は律を追い掛けてた。 だって、私には律しかいないのだから。 でも律は、私以外にいるんだ。 友達が。私は、その律の大勢の友達の一人だと。 そう思っていたのに! 信じられない。 あっていいの、こんなこと? 私が望んでいた、律も私を好きだということ。 嘘だと、後で言わないでくれよ。 「り、律は……私のこと、特別じゃないかと思ってっ……ひっく……」 「あー泣くなよ。信じてくれないのか?」 「だってだって……律が私のこと好きだなんて、うまくいきすぎだろ……っ」 私の好きな人も、私を好きでいてくれるなんて。 そんなのありえない。 あってほしかったけど、ありえないこと。 そうだと思って、諦めていた節もあったから。 だから、嘘だとしか言えないよ。 「嘘であって欲しいのか? 澪は?」 悪戯っぽく、律はそう言った。 「ばか……ばかりつ……ぅ……」 そんなわけない。 嘘であってほしくなんかない。 私は、声を絞り出すしかなかった。 「私の、気持ち……さっき、言ったから、わかってるだろっ……」 律のことが好き。 なら、律も私を好きであってくれることを、嘘だと思いたくない。 嘘であって、ほしくなんか……。 だけど、本当に、あり得ないことだって思ってたから。 律が私を好きなはずがないって。片想いだって。 そう、思ってたのに。 律も、私と同じ言葉を返してくれた。 あまりにも嬉しくて、夢なんじゃないかと思って。 それぐらい、嬉しいから……。 「本当? 本当に……わ、私のこと、好きなのか……?」 「ああ」 律は、声を張った。 「私も、澪のこと大好きだよ!」 大好き。 律の口から、律の声で、そんな風に言ってくれるなんて。 そんな言葉が、出るだなんて……。 さっきまで、嘘って疑うことしかできなかった。 それぐらい、私にとっては夢のようなことだから。 だけど、じわじわとそれが私の体に広がった。 驚きが嬉しさに。嬉しさが胸の震えに。 胸の震えが、涙と声に。 「うう……りつぅ……」 私はさらに泣き出す。 律、律って。 律の名前ばかり呼んで。 律はそれから、私を抱きしめてくれた。 いつかの日も、私が泣きじゃくる時は律が抱きしめてくれた。 私は律の肩を涙で濡らして、律の背中に手を回す。 「りつ……りつっ……」 「澪。みーお……」 私と律は、抱きしめあったまま、しばらく名前を呼び合っていた。 イノセント第二話|TOP|次
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イノセントハート・キー UC 自然文明 (5) 呪文 ■S・トリガー ■コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。バトルゾーンにある間、そのクリーチャーの能力は無効になる。(ただし、召喚酔いは無効にならない) 作者:赤烏 フレーバーテキスト 大自然のように無垢で穢れなき存在でありなさい。あなたは必ず救われるでしょう。 評価 名前 コメント
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【分類】 仮面ライダー 【名称】 仮面ライダーゲイル イノセントフォーム 【よみ】 かめんらいだーげいる いのせんとふぉーむ 【身長】 190cm 【体重】 80kg 【腕力】 25t 【脚力】 30t 【跳躍】 80m 【走力】 100mを2秒 【武器】 【必殺】 インパルスゲイル 瀕死のダメージを負った風間斎が、桧原沙耶から託された三つ目のアディルクリスタによって覚醒させた、仮面ライダーゲイル第三のフォーム。 全身の生体鎧は闇のような漆黒に染まり、頭部や肩部も刺々しく変形している。 さらに、沙耶から与えられたアディルクリスタは頭部に配置されており、額から漏れ出す緑色の光によって、その存在を確認できる。 これまでゲイルが覚醒させたあらゆるフォームの力を全て扱う事が可能であり、それらはさらに高いレベルに昇華されている。 しかし、この力を制御するにあたり、斎の身体は極限まで進化させられており、よりガイストに近い存在になり果ててしまった。 加えて、制御のために精神に多大な負荷をかけることも指摘されており、限界を越えれば暴走、最悪ガイスト化するという。 作中では一度だけ、パーソンフォームの姿で暴走した。
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霊騎イノセント・プレイヤー コモン 自然文明 コスト4 パワー1000 アーク・セラフィム ■このクリーチャーは、クリーチャーを攻撃できない。 ■あらゆる場所にあるこのカードを、すべての 文明、種族、名前、種類のカードとして扱う (F)天性の柔軟さは、実直なその心ゆえに。 作者:mpedm 評価 種類というのは何なのですか? ODA 呪文、クロスギア、クリーチャー、城などですね。 MorG
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イノセンス [監][脚]押井守 [原]士郎正宗 [プ]石川光久 鈴木敏夫 [作監]黄瀬和哉 西尾鉄也 [音]川井憲次 [美]平田秀一 [歌]伊藤君子 [声]大塚明夫 田中敦子 山寺宏一 大木民夫 仲野裕 竹中直人 [制作データ] 2004東宝 [上映時間] 99分 前作をあまり覚えていないが、まあ何れにしろこまかい理解を目指しても無駄なのだろう。どおせ何回も見た人が難解な解釈を重ねてしまう作品なのだろうし。それってコアな魅力をもっている証拠なのだろうが、素直に感じればいいじゃん。っと、あらかじめ誰に対してなのか分からない自己防衛的姿勢で見に行ったのだった。 構えたのがばからしいほどに「すごい映画」だった。オープニングの格好良さ、絶妙な音楽の入り方。多くの名映画がたどってきた王道をふまえた、とても正当な演出。そして今現在、これ以上「切実なSF映画」はないのではないだろうか。近未来都市という視覚的なデザインと、近未来社会という人文的なデザインの両方に対してそんな風に思った。 監督のフェティシズム的なこだわりは、それ自体が「生き方」を示しているようだ。動物化という言葉が知性の後退を示しているようで、実は高度化したそれの反作用として進行しているように。無意識化した行動に突っ込みを入れてネタにしてしまうように。この作品のこだわりは、知性を過剰に消費してくれる商品を要請するフェティシズムの先へ位置しているように思う。 そして「切実なSF映画」という印象は内容の僭越さの中にもにある。当初アメリカ資本を考えていたそうだが、少女を密輸入してその魂をセクサロイドにダビングするという、ロリータ系のエロスを表現している時点でアウトだったようだ。しかし結果的に視覚的な表現力で確実にハリウッドをしのぎ、タブー的内容を押し進めるという表現の幅においてもそれを超えていく作品となった。そしてこの超え方が、ハリウッドに対抗する日本映画全般に通じる切実さを示しているようでもあった。 とは言ってみたものの、見終わったときの素直な感想は「引用がクドイ」、「特に漢詩についてはセリフきどりすぎ」、「海外うけオリエンタリズムねらいすぎ」、「最後だけ妙にはかない恋愛もの」というグレー部分。そして「都市を描く画像は圧巻」、「人物までCG的リアルでない所が良い」、「お決まりの道徳観などにおさまらず、ハードボイルドに徹している」などがプラスだった・・。 コアなファンが何度もこの作品を咀嚼し、多くのエッセンスの中から小出しにネタを再生産するだけで、また「マトリックス」のような巨大作品を生むのだろうか。2004-03-13/k.m コメントをぜひ ふじた 私も好きです、Goost in the shell 続編 になってて賛否両論だけどね、アニメじゃないよね2004-08-13 (金) 01 35 57 名前 コメント カテゴリー-映画
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無頼海王イノセント・ブレス 水/自然 R 6 6000 ビーストフォーク/ポセイディア・ドラゴン ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■このクリーチャーで攻撃する代わりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。 TT 自分の山札をシャッフルした後、自分の山札の上から1枚を表向きにする。それが進化クリーチャーであれば、このクリーチャーをアンタップしてこのクリーチャーの上に重ねる。それ以外のカードであれば、そのカードを手札に加える。 ■このクリーチャーがタップされている間、どんな種族の進化クリーチャー及び究極進化クリーチャーを、このクリーチャーの上に置いてもよい。 ■W・ブレイカー F 海の覇王と、バーニング・ビーストは協定を結んだ。共戦の。 作者:匿名 TTで進化できる・・・かもしれない。 《死神の邪蹄ベル・ヘル・デ・ガウル》と同じ様な感じ。 究極進化クリーチャーでも進化できるのは強み。 収録 《「終戦」》