約 3,886,792 件
https://w.atwiki.jp/kakuri_dictionary/pages/33.html
イノセンス イノセンスルカ・ミルダ イリア・アニーミ スパーダ・ベルフォルマ ルカ・ミルダ [部分編集] 「ははっ、僕にも殺れるんだぁ!」 年齢:15歳 性別:男性 身長:168cm 体重:56kg 声優:木村 亜希子 称号:殺ンデレ少年・ネイティブネガティブ 『テイルズ オブ イノセンス』の主人公兼ヒロイン。 普通の少年だったが、突如不思議な力に目覚める。 そのため、故郷から異質の存在だと見られ イリアと共に身を隠すためにバンエルティア号に乗っている。 成績優秀な優等生タイプだが、いつもからかわれる内気な性格。 オリジナルのカノンノを除けば序盤から使用出来る大剣所有のテイルズキャラ。 ただでさえ高火力な大剣使いが、剛招来(物攻UP)と集気法(HP即時回復)を持ってしまった。 序盤から使える割に攻撃速度も速く上記の補助に加えて真空破斬の高倍率が加わり火力は歴代キャラTOP。 原作同様ナヨナヨしており、本編でもそれは一緒だが、クリア後のGVではかなりの男らしさを垣間見ることが出来る。 それもこれもイリアのおかげ。 「ルーカ。おねしょ。ルーカ。おねしょ。r・・・。」 「おねしょなんてしてないから恥ずかしくないもん!」 クレスに「おねしょしててもルカは凄いよ」と言われてしまう… 排尿そのものをしない人種でもある。 まぁ、ハングリーってこった! 原作では実質ヒロイン。 「ははっ、僕にも殺れるんだぁ!」・・・終始邪鬼眼がはいっている。原作では短期間のものだったが。「ははっ、僕にもヤれるんだぁ♂」に聞こえた俺は末期。 邪鬼眼所持者、原作では一時、性格が反転する。 同作品のイリアとスパーダに色々とからかわれている。ただしイリアは別 (例 全裸でマストにのぼってけつを叩いて「僕はイリア様の性奴隷ですぅ」って言ってこい) 夜中にひとりでギシアンしてるヘタレ それをネタにまたイリアに「ルーk・・・。」 大剣を片手で振り回すヴェイグサーンやエクスフィア装着のプレセアですら振るえない超重量の大剣をいとも簡単に振るう(しかも攻撃の出は速い)いくら異能の力があるとはいえ、体重自体が軽いんだから武器に振り回されそうな気もするが。 秘奥義はただ滑走してるだけ 何、気にすることはない 水着と体育着と運動靴を剥ぎ取ることができる。一体何を求めているのだろうか。 余談だが、マザーシップ歴代テイルズ主人公初の女性声優。 +以下声優・他作品ネタ かつてはインターネットを走り回ってネット犯罪を取り締まっていたバ○ルチ○プを使って戦ったり、時には獣にもなったりするいろんな人と結合する。その様はまさに攻略王( TOHのヒスイとはライバルであり背中を預けられる仲である ルークの思い人だったりする。 最後まで、僕の気持ちは読めなかったね…でも使うポケモンは厨ばっか イリア・アニーミ [部分編集] 「ルーカ、おねしょ。ルーカ、おねしょ」 年齢:15歳 性別:女性 身長:166cm 体重:53kg 声優:笹本 優子 称号:鬼畜ヒロイン 『テイルズ オブ イノセンス』のヒロイン。 とある事情で村に居られなくなってしまった少女。 バンエルティア号に密航しようと潜入するが見付かってしまい、無理やり働かされている。 大ざっぱで短気、自分に正直な性格。 二丁拳銃を使った遠距離攻撃が主力技だが、キックやパンチを駆使した接近戦もこなせる。 「グィッヒッヒッ」と笑うヒロインは古今東西、彼女だけではないだろうか エロいという言葉を使うヒロインも彼女だけではなかろうか。 OVL時のボイスが既にネタ ルカを開発したいと言う問題発言をいともあっさりと言い放つ。本人にしてみたらたまったものではないがムラムラした気分になったユーザーもいるだろう…。 本人は「ネタキャラでも良いから出番を」と願っている(クリア後のGVより) 肉が好物。頻繁に与えないとルカにかぶりつく予感。 スタイルにそこそこ意識しているが、巨乳願望は無い様子。 「ビックリするほどフリーダム!」「ドキがムネムネ」など迷言多数。 驚くなかれ。ガサツな彼女も一通り料理はできる。 今作ではほとんど見られないが、実は原作だと結構一途でしおらしいところが見れたりする。色んな意味でルカが好きか本当はルカに尽くしたいという気持ちを押し殺すためにルカをいじっていたという衝撃の事実。 ルインド・べイン・ ウィッシュ☆ 戦闘開始時「やられたいのはどいつ!」という2つの解釈ができる発言をする。殺られるの方か、それとも、、、、、、 IのCMが放送される度に「あんたどうかしてる!」と言われてつい平伏してたのは良い思い出 +以下声優・他作品ネタ ダオスに憧れを抱きストリートファイトデビューしちゃった女子高生格闘家。必殺技の掛け声は妙に男らしい。 愛マニアの天使見習い。ノーマに愛の何たるかを知ってもらおうとしている。 間違っても苗字を「バゾム」にしてはいけない。 スパーダ・ベルフォルマ [部分編集]
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/531.html
システム:イノセンス 戦闘 料理 その他 戦闘 DS-LMBS(ディメンションストライドリニアモーションバトルシステム)(DS版) DI-LMBS(ダイレクトインタラクション・リニアモーションバトルシステム)(R版) マルチプレイ(DS版) パッシングスルー 覚醒(DS版) オーバーリミッツ(R版) インフィニティジャム(DS版) レイヴシステム(R版) スタイル ガードカウンター(R版) 秘奥義 戦闘評価(DS版) 剣 銃 短剣 ライフル ナックル 属性火属性 水属性 土属性 風属性 光属性 闇属性 雷属性(R版) 状態異常毒 マヒ 石化 封印 ピヨ 料理 料理 その他 カスタム(DS版) ギルド(DS版) 絆値 覚醒率(DS版)
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/1761.html
創傷イノセンス 創傷イノセンス アーティスト 内田真礼 発売日 2014年4月23日 レーベル ポニーキャニオン デイリー最高順位 2位(2014年4月23日) 週間最高順位 4位(2014年4月29日) 月間最高順位 14位(2014年4月) 年間最高順位 115位(2014年) 初動売上 8821 累計売上 14004 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 創傷イノセンス 悪魔のリドル OP 2 高鳴りのソルフェージュ ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 4/29 4 新 8821 8821 2 5/6 23 ↓ 1655 10476 2014年4月 14 新 10476 10476 3 5/13 ↓ 1005 11481 4 5/20 715 12196 5 5/27 547 12743 6 6/3 396 13139 2014年5月 48 ↓ 2663 13139 7 6/10 312 13451 8 6/17 276 13727 9 6/24 277 14004 2014年6月 ↓ 865 14004 関連CD パララックス・ビュー ギミー!レボリューション
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/13747.html
イノセントシャイン(いのせんとしゃいん) 概要 登場作品 +目次 グレイセス 関連リンク関連アイテム ネタ グレイセス 装備可能者 シェリア 備考 - 攻撃 術攻 命中 CC 性質 買値 売値 特殊効果 刺激的 入手方法 落 ギラ・ダッガー?(3%) ▲ 関連リンク 関連アイテム ▲ ネタ ▲
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/51695.html
【検索用 いのせんとてっとふーけ 登録タグ VOCALOID い アートトラック ニコニコ外公開曲 初音ミク 夏山よつぎ 曲 曲あ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:夏山よつぎ 作曲:夏山よつぎ 編曲:夏山よつぎ 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『イノセントデッドブーケ』 1st album「機械の脈動がきこえる」収録曲。 YouTubeにアートトラックとして投稿されている。 歌詞 幸せを祈るだけでこの時が止まれば善いのに 幼気な華奢な御手々組んでそっと願った少女 このままでみんなで笑い合って過ぎれば善いのに それなのにナイトメア 廊下の奥まで来ている 愛も知らぬ悪魔がまた目を醒ました 帰る場処は理想郷然れど幻影は囁く 「狂っちゃえよ」 騒々しいんだ黙って貰って善いかな 口に放り込んで呑んで溶けてしまったグラジア 瞬間、その世界は揺らいだ まるで気楼 ただいま、歪んだ平和 私達のアンダーグラウンド 悲鳴が喉の奥で木霊した 泡沫の夢と現この世界を取り巻く総て 廻り行く日々の中で紡ぐ愛と憂いの五重奏 どうしたって想像しちゃうんだ私達の未来のこと それから大切な思い出が崩れていって しまうこと これからも何回だってフラッシュバックしてしまうのでしょう 悪夢に電された夜のこと 物憂げに起きる部屋で 今日も幸福で或るように 幼気な華奢な御手々組んでそっと願った少女 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/5827.html
夢幻腐敗イノセント・ダスト 闇/自然文明 UC (3) クリーチャー:ゴースト/ドリームメイト 2000 ■このクリーチャーの上に、どの種族の進化クリーチャーを置いてもよい。 ■このクリーチャーの上に進化クリーチャーが置かれた時、進化元のこのクリーチャーをバトルゾーンに出す。 進化した瞬間、進化元から「抜ける」イノセント。 連続進化が可能・・ではある。 フレーバーのイメージとしては「もうお前進化したから、興味がなくなった」的な感じ。 作者:仙人掌 フレーバーテキスト お前がどんな未来をたどろうとも、私には興味は無い。お前の道を歩いて行け。-夢幻腐敗イノセント・ダスト 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/2490.html
イノセント・プレデター ベリーレア 闇 3 2000 パラサイトワーム/グランド・デビル ■ダミーレインボー(バトルゾーンにある間、このクリーチャーは多色カードとしても扱う) ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地またはマナゾーンから進化クリーチャーを1体選び、手札に加えてよい。 (F)雲を食い破って侵入した、小さな存在。破滅の種に気づく者は誰もいなかった。 作者:まじまん 「ダミーレインボー」サイクル中の唯一ホイル仕様。 cipで進化クリーチャー限定の《ダーク・リバース》。バトルゾーンにある間は「闇単色クリーチャー」or「闇を含む多色クリーチャー」として扱われるので、文明を指定する進化クリーチャーを墓地から戻せばそのまま進化できる、という流れが最有力。 評価 6/13.コスト改訂しました。 まじまん 収録 エキスパンション『虹色の暗雲』
https://w.atwiki.jp/mioritsu/pages/638.html
こんなに掃除したのはいつ以来だ。 私は手の甲で額を拭いながら部屋を見渡した。 あまり高価ではない四畳半。でも、女一人暮らしには十分すぎる。 まず狭い玄関。そこから狭い廊下。廊下の道なりにキッチンがあったり、廊下の途中の部屋にお風呂場があったりする。 お風呂と言ってもユニットバス……って言うんだっけ。お風呂とトイレが一緒の奴。 狭い廊下を抜けると、四畳半の正方形に近い一部屋だ。 真ん中にテーブル(こたつの布団を抜いたような正方形のテーブルだ)を置いている。 今はそこにノートパソコンが置いてあったり、講義で使う参考書や教材、筆記用具が積んである。 基本的に作業はそのテーブルで行うことにしていた……ってやべー課題やってないぞ。 基本的な間取りは実家と同じだった。寝床はロフトで、梯子をのぼった上のスペースだった。 まだ慣れないので寝にくいが、そのうち慣れていくだろう。 「さて、掃除は終わった……」 酷く散らかっていたので午前中の二時間あまりをずっと掃除に使っていた。 今は午後二時。そろそろ澪がやってくる頃だ。 場所は教えたけど、迷わずに来れているだろうか。場合によっては電話して……。 ピンポーン――。 する必要はなかったみたいだ。 「はーい、入っていいぞ!」 ガチャッと音がして、澪が顔を覗かせた。 「お、お邪魔します……」 「はいはいどーぞー」 ペコリとお辞儀して靴を脱いで入る。そしてすぐにキッチンを見た。 私が午前中に食べた食パンとウインナーを乗せていた皿を出したままだった。 フォークもシンクの上に置きっ放し。私はあっ、と思った。 でも澪はその皿を見ながら口を開く。 「……律は、料理できるの?」 「うーん、まあそこまですごくはないけどまあ、できるよ」 実家でも度々作っていた。両親が共働きで帰りも遅く、家事は全体的に私がやっていた。 おかげで裁縫も料理もそれなりに身についてしまったのである。 これは喜ばしいことなのかどうか微妙だけど、でも一人暮らしになった今めちゃくちゃ役に立っているのでよしとしよう。 「すごい。尊敬するよ」 「澪も料理できそうだけど?」 「……下手なんだ」 人は見掛けによらないもんだ。 澪は外見は優等生、家庭的で、頭もよくって、何でも完璧にこなしちゃうような印象がある。実際そのうちのいくつかは正解だろう。 読書も好きだし、頭もいい。でも、料理ができないだって? 謙遜だったり遠慮だったりするかもしれない。 「とってもまずいんだ、私の料理」 「へえ、でも食べてみたなあ澪の料理」 「い、いや。とても誰かに食べさせられる味じゃないよ?」 そこまで? いやさすがにそれは謙遜なんじゃあ……。 澪はなんだかもじもじしてたり、落ち着かない様子である。 いつまでもキッチンの前に立たせっぱなしなのは確かに招いた側としては良くない状態だろう。 ――いや、実際は澪が発案したのだから私が招いたわけじゃないのかな? でも私の家なのだから澪はお客さんなわけだ。ゆっくりしていってもらいたい。 「立ってるのもなんだし、奥に入ってよ」 「う、うん」 私が部屋まで入ると、澪も後ろから付いてきた。 なんというか、ドキドキする。 あと、澪から質問してくれるようになったのも嬉しかった。 前までは――前と言っても、たった四日ほどなんだけど。 でも、当初は私が話しかけてばかりだった。澪もすぐに会話を切らしてしまうし。 いや、それも澪なら仕方ないし、性格の違いからしても当然だと思うんだけど……。 だから、澪が自分から発話してくれるのは私にとっても嬉しかったし、間違ってなかったなって思った。 澪は中央のテーブルの上のパソコンを見て言った。 「……あ、パソコン……」 「パソコンがどうしたの?」 澪は一瞬だけ暗い顔をした。パソコンに苦い思い出でもあるのだろうか。 でもパソコンに苦い思い出ってそうあるもんじゃないだろう。 私のように機械が苦手というならそれもあるかもしれないけど。 「……わ、私もパソコン持ってる」 やっと搾り出したセリフがそれだった。澪はそれっきり顔を赤くしたまま、俯いてしまう。 私はよくわからなかったけど、言葉を繋いだ。 「やっぱり入学祝いとかで買ってもらった?」 「う、うん」 共通点は、また増えた。 昨日貸してもらった本も、なんでも。 澪と一緒のものが増えて行ってるのが嬉しい。 私はしゃがんで、閉じてあったノートパソコンを開いた。大したことはやっていない。 インターネットも調べ物をする程度で終わっているし、大抵は調べ物、課題、DVDを見る、のどれかでしかパソコンを使っていなかった。 私は画面のアイコンにひっそりとある、『課題レポート』を見た。 「そういえば、澪は課題進んでる?」 「う、うん……わ、私もパソコンでやってるけど、まあまあかな」 あれ、この話題前も出したような。 でも、あの時は……澪はなんとかって一言答えて終わっちゃった覚えがある。 私はなんとかその場を繋いだけど、澪が泣きそうにしていたんだっけ。 なんでそんな様子だったのかは今でもわからない。 だけど、前よりも答えが返ってくるし、会話が切れなかった。 今も、澪はちょっとだけ泣きそうだ。 なんでだろう。 でも、笑ってる。 どういうことだろう。 「澪もパソコンで書いてるんだ? 私機械苦手で全然文字が打てなくてさ」 それは機械が苦手なんじゃなくて、ただ単に慣れていないだけだ。 そう自分に突っ込まずにはいられなかった。 機械に得意だったとしても、慣れてなかったり初心者ならば、キーボードを打つのは遅いに決まってる。 「……私もまだ人差し指でしか打てないよ」 「だよなー」 じゃあ、なんで前にこの話題が出た時、そう言ってくれなかったんだろう。 ただ単に、澪が私と話したいと思っていなかった時期なのか。 今だってそうとは言い切れないけど、澪は前よりは私に心を開いてくれていると思う。 会話だって続くようになったし、笑ってくれるようにもなったし。 だからあの時は、まだ澪は私と会話を続ける気はなかったということなのかもしれない。 話すことが嫌いで、極力話したくないとも言っていた。 だからあの時澪は――いや、昨日以前の澪は、私とは話したくなくて、できるだけ早く会話が終わるように話していたかもしれないのだ。 だから、本当はパソコンも持っててそれで課題を行っていて、しかもあんまり得意じゃないことを私に言わなかったんじゃないのか? いや、絶対そうだ。 だから、なんなんだろう。 結果、今、澪は私と話してくれてる。 だからななんだろうって、上手くまとめられないけど。 でも確実に……いや、ちょっとずつでも私と澪の距離は近くなってるのかな。 「どこまで進んだの?」 澪が私の画面を覗いてきた。 私は課題のレポートのファイルを開く。自分の情けなさを痛感しながら目を逸らした。 澪はそれを見て、苦笑いした。 「……まだ全然最初だね」 「こ、これでも私としては頑張ったんだぜ? 慣れない人差し指と、苦手な機械相手に!」 ちなみに課題は、自分の意見や考えを三段論法なりなんなり……とにかくある要項の文章を読んで、自分の意見をまとめたりする課題だ。 だから小論文のように話の論述、意見の提示、根拠、説得力。 そういうものを考えながら文章を書いていく……と要項には書いてあるんだ。 しかし私はそういうのがどうにも苦手だった。 パソコンが苦手なのも相まって、全然課題は進まない。 「そういう澪は終わったのか?」 「まだだけど、明日には終わるよ」 そう言って、提げていた鞄から手帳を取り出した。 ――! 澪はそれを私に差し出す。 恥ずかしそうに目を逸らして、か細い声で続けた。 「こ、これに予定が書いてあって……」 私は、驚きですぐに受け取れなかった。 でもやっと過去の記憶から戻ってきて、それをゆっくり手に取った。 澪はまるで、漫画で見たことのある……料理を誰かに作ってあげて、その感想をドキドキしながら待っているような――そんな表情になった。 細い眼差しは、見ていいよと言っているのか。 でも、どこか安心したような風にも見える。 「あ、こ、これ……あのときの奴か」 私は先日の出来事を思い出していた。 『その手帳、何が書いてあるの?』 『これ、ですか……?』 『うん。さっきから開いてるけど』 『……よ、予定が書いてあるだけです』 そう言って、手帳を閉じた『澪ちゃん』。 でも今は――『澪』は、閉じずに自分から渡してくれた。 それだけで私は、あの時よりかは澪と近づけているって嬉しくなった。 鼻の奥がツンとするような、それでいてふわっとお腹から体中に暖かいものが広がっていくような。 中途半端な気恥ずかしさと、嬉しい爽やかさが同時にこみ上げてくるのだった。 手帳は、とても綺麗だった。 よくある普通の手帳で、カレンダー風のページが最初にある。 澪は一日ごとにきちんとした予定を立てていた。 例えば昨日は……『課題を三枚目程度まで進める』『デパートまで買い出しに行く』とある。 課題は、レポートに五枚ほどでまとめろとあるから、水曜日まであと四日の時点で三枚目というのはいい計画だ。 デパートへ行く、というのも書いてあるだけでなんかわかりやすいぞ。 「……あっ」 私は、今日の日の予定を見た。 最初は『四枚目まで書く』とある。レポートのことだ。 その下。 ――『律の家に行く』……。 「み、澪……そ、そのこれ」 約束したのは、昨日なのに。 なんでこれも書いたんだ。 私が手帳を返すと、澪はそのページを見て目を見開いた。 そしてみるみる――いやさっきからずっと顔は赤かったけれど、それでもそれ以上に真っ赤な顔になった。 頭から煙が出ているんじゃないかという形容が似合うほど、慌てふためいた澪。 私は私で、ドキドキしていた。 「あ、そ、それは……えっと、その」 「う、うん。あ、いいよ別に。う、嬉しいぜ」 嬉しいなんてもんじゃないぞ。 感激なんて、おかしいかもしれないけど。 でも、予定に書いてもらえるぐらい、澪も……。 澪と見つめあった。 心臓が高鳴る。 澪の、唇が。 上目遣いが。 なんだ、この雰囲気。 「あ、えっと……飲み物、入れるわ」 なぜ逃げた私。 逃げたって、何から? わかんねえ。 「う、うん……」 澪はなんともいえない表情で下を向いた。 私は今、何を考えた。 何を考えた何を考えた。 立ち上がって、キッチンのほうへ行く。 ――澪の、唇。 おい、やめろ。 ちらっと振り返っても、澪は正座で座ったままでいる。 私は息を吐いて、冷蔵庫を開けた。昨日買ってきた食材がそれぞれ詰め込まれている。 麦茶を取り出して、二つのコップに注いだ。瑞々しい音が底から湧き上がる。 ほどほどの量で入れるのをやめて、それを掴んで澪まで持っていく。 「はい。麦茶飲める?」 「あ、ありがと……」 細い指で受け取る澪。 私はもう一度パソコンの前に座った。 さっきよりも、気まずかった。 「……」 私は。 さっき澪と――。 何をしようとしたんだ。 「澪はさ……」 「うん」 「……やっぱり、なんでもない」 澪は今まで、一人だったんだよな。 だったら、こんな質問は野暮だ。 私ですら苦しめるのに。 「それより、課題。ちょっと教えてよ」 「うん。でも、そのまま真似するのは駄目だよ」 「わかってるよ。コツとかこういう考え方をすれば、とかでもいいんだよ」 課題を教えてもらうなんて馬鹿だ私。 澪は呆れたような表情をしながらもパソコンの画面を覗き込む。 私は教えてもらいながら、コツコツとゆっくり文字を打つ。 澪は画面を指差しながら、微笑んで言葉を繋いでくれる。 なんか、ドキドキする。 そして、なんだか嬉しかった。 だって誰かに何かを教えてもらうことなんて、なくて。 そういう友達もいなくて。 友達はたくさんいたけど。本当に交流は広くて、コネもあったり、いろんなクラスに友達はいたけれど。 頼れる友達は、いなかった。 それは友達のせいじゃないよ。 私が、そういう風な……勉強も宿題も呆れながら教えてくれるような。 深い意味で一緒にいて、手伝ってくれたり、頼れたり……。 そういう友達を作れなくて。 ただ広く浅い関係ばっかりだったから。 だから、澪は特別なんだよ。 私は画面を指差して喋る澪を、見つめた。 ● 4月27日 晴れ これを書いているのは、4月28日だ。 律の家で一晩泊まってしまったので、一日遅れで書くことにする。 ただ書きたいことが多いから、数ページ使おうかな。 それぐらい27日は色んなことがあったんだ。 律の課題を手伝った。律は全然終わっていなかった。 パソコンでやってるよとか、手帳に予定が書いてあるよって事。 前は私がその話題を終わらせちゃったけど、今日は言えた。 すっごく恥ずかしかったけど、言えてよかった。 それよりも手帳のことだ。 律の家に行くって予定を書いたのを見られてしまった。 その後なんか変な空気になって……ずっとドキドキしていた。 律は、頭がいい。私なんかよりずっと。 私が言ったことをすぐに飲み込んで、文章にできていたんだ。 時々目が合うのは、恥ずかしかった。 出会った時より、ずっと話せているのが自分でもわかる。 その後―― イノセント第二話|TOP|次
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/5041.html
イノセントゲート(いのせんとげーと) 概要 イノセントゲートとは敵を吸い寄せる光と闇の球を形成する技。 初出はXのジュード・マティスとミラ=マクスウェル。 英語版表記は「Judgment Gate」:和訳「審判の門」 登場作品 + 目次 エクシリア エクシリア2 関連リンク派生技 関連技 ネタ エクシリア 習得者 ジュード・マティス ミラ=マクスウェル 凝縮された光と闇の球体を二人で生み出す共鳴武身技。敵を吸い寄せた後、爆発して吹き飛ばす。 分類 共鳴武身技 属性 - HIT数 6~7 消費TP - 威力 1800 詠唱時間 - 発動条件 叛陽陣+ネガティブホルダー 物魔比率は5 5ダウン、引き起こし、ガード 鋼体ブレイク、引き寄せ効果カウント1~:引き寄せ範囲UPカウント100:発動時から×ボタン長押しで球体が前進 共鳴武身技の一種。 ジュードの叛陽陣とミラのネガティブホルダーで発動する共鳴武身技。 目の前に凝縮された光と闇の球を形成する。丁度中和するような属性関係だからか、結果的に無属性に。 強化版のネガティブホルダーだが、最後に叛陽陣同様、爆発してダウンさせてしまうので注意。 チェイン中、間合いが離れてしまったときに便利。 使用回数により、徐々に広範囲を巻き込みやすくなる。 ▲ エクシリア2 習得者 ジュード・マティス ミラorミラ=マクスウェルorミュゼ 凝縮された光と闇の球体を二人で生み出す共鳴武身技。敵を吸い寄せた後、爆発して吹き飛ばす。 分類 ユニーク共鳴武身技 属性 闇 HIT数 7 消費TP - 威力 1500 詠唱時間 - 発動条件 ジュード ミラ:叛陽陣+ネガティブホルダー獅子戦吼+エレメンタルショットジュード ミュゼ:叛陽陣+ネガティブホルダーマクスウェル+エレメンタルムジーク 物魔比率は5 5浮かせ、ダウン、引き起こし、ガードブレイク、引き寄せ効果カウント1~:引き寄せ範囲UPカウント100:発動時から×ボタン長押しで球体が前進 ユニーク共鳴武身技の一種。 ジュードの叛陽陣とミラのネガティブホルダー等で発動する共鳴武身技。 目の前に凝縮された光と闇の球を形成する。ただし、前作と違い、最終的には闇属性となっている。 ネガティブホルダーを覚えるからか、ミュゼとも使用可能になっている。 ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ネガティブホルダー 叛陽陣 ▲ ネタ ▲
https://w.atwiki.jp/mioritsu/pages/635.html
大学のロビーは、昔行った事ある病院のロビーに似ていた。 『大学のロビー』という言い方は正しいのか? でも、正面玄関から入ってすぐの場所はそれなりに広い空間になっていて、言うなればロビーという感じだからそう形容しても差し支えないだろう。 そこにある自動販売機の前に私はいた。 気分は晴れてるわけでも曇っているわけでもなかった。いつも通りである。 それでも中途半端ながら喉が乾いたので何か飲もうと自動販売機までやってきたのだ。 紅茶にするか……でも、コーラも……あ、でもコーラは砂糖がなあ。 無難にオレンジジュースを選んだ。 バスケをやっていた高校時代は必ず運動をするので太るとか痩せるとか全然考えることはなかったけど、最近はサークルも入っていないから運動不足感が否めない。 そうそう太るタイプじゃないとは思うけど、毎日数十分歩いているだけで運動になるのかね。 缶のタブを押し開けたと同時に、自動ドアの玄関から誰かが入ってきた。 「あ、澪ちゃん」 「……お、おはようございます」 「おはよ」 ぎこちない敬語はまだ変わっていない。別に無理に変えなくてもいいと思う。 しかし、同級生から敬語というのはやっぱりどこか違和感があるな。 だけど性格上仕方ないことだと思うし、押し付けも良くないだろう。 私は澪ちゃんに近寄ると、そのまま並んで歩き出した。 このロビーを一直線に抜けた廊下。 その突き当たりの階段を上がってすぐが私たちの講義室だった。 私と澪ちゃんの学科は文科系で、あまり教室移動が無い。いくつかあるコマの内、三時間はその講義室だった。 だから今日もまずその講義室に向かう。こんなのもう慣れたものだった。 「澪ちゃんは課題やってる?」 数日前に出された課題の話題。 実は言うと私はほとんどやってなかった。 手書きかワープロでレポートを作成し来週の水曜日提出とのことだけど、なんというかやる気にならねえんだよなあ。 機械苦手だから、パソコンもDVD見ること以外よくわからないし。 第一課題の要項だけ読んでもいまいち理解しにくい。 「まあ、それなりに……」 廊下に二人分の足音が響く。 「やっぱり計画とか立てたりしてるんだ?」 澪ちゃんがびくっと反応した。 ん、何か気になること言ったかな? 「あ、えっと……その……」 どぎまぎしたような表情と声。 一瞬だけ鞄に手を入れようとする素振りを見せたけど、それもやめて結局黙ってしまった。 よくわからないけど、なんかしちゃったのかなあ。そうだとしたら申し訳ない。 私は場を繋ぐように声を出した。 「大変だよなー。私パソコンがあってさ、それでやろうかな思ってるんだけどなかなか上手く行かないんだよね」 チラッと澪ちゃんを見たら、顔を真っ赤にさせて泣きそうにしていた。 唇を噛み締めて、目を細めて。 どういう感情なのか読み取れないくらい、切なそうな顔をしていた。 わ、私やっぱり何かしたんじゃ――? 「えーと、で、パソコン結構使うの難しくって……」 無言は辛かったので、とにかく喋った。 そんな表情の澪ちゃんに何も言えなかった自分が悔しい。 でも、ただ喋るしかできなかった。 さっきまで続けていた話題をさらに続行させることしかできなかったのだ。 さっきの澪ちゃんの表情はやっぱり普通とは違う。 別に具合が悪くなってるような様子はなかったけれど。でも、でも。 なんか、モヤモヤした気分になるなあ。 その日も普通に終わった。 他愛も無い話をしたり、高校時代の話をしたり。 結局澪ちゃんもいつも通り、あんまり喋ってくれなかったけど。 でも、それでもよかった。 胸は痛むけど、それと同じくらい一緒にいると嬉しいから。 ● 4月25日 晴れ 私の馬鹿。 なんで田井中さんが予定の話をした時、手帳を見せなかったんだろ。 これに予定が書いてあるんだよって言えばよかったのに。 パソコンの話も、私もだよって言えばよかったのに。 私も同じようにパソコンに困ってるって、言えば。 もっともっと会話が続いて、田井中さんも笑ってくれたのになあ。 私、絶対馬鹿だ。なんであんなにビクビクして。 田井中さんにも嫌な思いさせて。 もっと話したいのに。全然対応できない。 緊張して、恥ずかしくて、ついすぐに会話を終わらせてしまう。 その度にちょっと田井中さんが寂しそうにするの、もう見たくないのに。 晩御飯は、また手抜きした。おいしくない。 課題はパソコンでやった。やっぱり全然使いにくいままだ。 田井中さんも、こんな風に頑張ってるのかな。 最近田井中さんのことばっかりだ。 どうしたんだろう私。 あそこまで積極的な人、初めてだからかな。 ● 澪ちゃんは読書が好きなようだ。 私が講義室に行くと澪ちゃんはやっぱり先についていて、いつもの一番前の席で一人座って読書している。 文庫本を細くて長い指で支えて、麗しい横顔と瞳でそれを読んでいる。 私はそれに見惚れるしかない。 「おはよ、澪ちゃん」 「あっ……お、おはようございます」 挨拶すると、澪ちゃんは顔を上げてぎこちない笑みを作ってくれる。 愛想笑いなのか、それとも本当に笑ってくれてるのかわからないけれど。 できれば後者であってほしかったし、少しでもいいから私に心を開いてくれてるといいなって思った。 澪ちゃんの隣に座って、頬杖を突く。 「ねえ、何読んでるの?」 「えっ……あ、いや……その」 当然の反応だ。 あんまり期待してなかった。今までも質問してもすぐに会話が途切れちゃうから。 だから今度も同じように、ただちょっと焦っちゃう澪ちゃんの姿を見てみようかな、というぐらいな軽い気持ちだったのだ。 が。 バッと私の目の前に、澪ちゃんは読んでいた本を突きつけてきた。 澪ちゃんは顔を真っ赤にして目を閉じている。 えーと、テレビで良く見るバレンタインチョコを渡す時の『受け取ってください!』みたいな図だった。 う、受け取っていいのかな。 「あ、えーと。ありがとう」 私は澪ちゃんのいつもと違う大胆な反応に驚きつつも喜んだ。 澪ちゃんの不器用な差出しに応じる。 突きつけてきた本を受け取って、パラパラと最初の数ページをめくってみた。 タイトルと目次。どこかで聞いたことがあるようなタイトルと作者だ。 読書自体そんなにしないから覚えているわけがないけど、でも私にでもタイトルがわかる作品ってことはそれなりに有名な本なのかな。 「澪ちゃん、何かオススメの本とかない?」 「えっ……あ、えっと」 読書が好きなら、何か教えてもらいたかった。 もしオススメの本があったとしたら、それを貸してもらったりして共通の話題が増えたりするし。 澪ちゃんも好きなことなら語りやすいんじゃないかなと思ったのだ。 予想外の質問だったのか、澪ちゃんはやっぱり不安そうにそわそわして目を逸らす。 私は唐突過ぎたことに少し反省して、ちょっと言葉を付け加えてみた。 「私あんまり読書が得意じゃなくてさ。初心者にもオススメの本とかないかな? できれば澪ちゃんが好きな奴で」 「……『――』、です」 澪ちゃんは、恥ずかしそうに本のタイトルを口にした。 見事に知らなかった。 でも、教えてくれたということは私を喜ばすのに十分な理由だった。 「面白そう! 明日……は、土曜日だった。じゃあ、月曜日持って来てよ! 読んでみたいな」 読書が好きじゃなくても、澪ちゃんが好きなら読んでみたい。 それで一緒に、物語の話をしてみたい。 一緒の物が増えていくって、きっと楽しいんだろうなあ。 「じゃ、じゃあ……持って、きます」 「うん、よろしく!」 ちょっとだけ澪ちゃんの顔が綻んだのを、見逃さなかった。 少しは。 少しはさ。 距離、縮まってるのかな。 ● 4月25日 晴れ やってしまった。変な子だと思われたかな。 恥ずかしくて無理に強引に本を突き出してしまった。 そこは失敗だった。 でも、好きな本を貸す約束をした。 嬉しかった。そんなの初めてだったから。 ―― ● 「やっべー。晩御飯の材料がないや」 私は冷蔵庫の中を覗いて、開口一番そう言った。 あーくそ、昨日の時点で気付いとくべきだったなあ。 まさか野菜がちょっとしかないなんて。 これじゃ野菜炒めですらまともに作れないぞ。 炊いたご飯だけでなんとかするしかないのかも。 「明日は土曜日か……」 冷蔵庫を閉めて、壁に掛かっている時計を見た。 時刻は六時手前。澪ちゃんと別れてからもう一時間ぐらいかな。 講義が終わって、少しだけ澪ちゃんと話して。 それで帰って、少しだけ昼寝したんだっけ。 私はあんまりはっきりしない記憶とぼやっとする頭を回転させる。 息を吐いて、後頭部をかいた。 細かいことはいいか。近くのコンビニに行って適当に弁当でも買って食べる事にしよう。 明日はちょうど土曜日だから、駅前のデパートにでも行って食材やらなんやらを買い込まなきゃなあ。 投げ捨ててあった鞄を手にとって、歩きながら中を確認する。 財布はちゃんと入ってる。小銭もちょっとぐらいは入ってるだろう。 弁当代ぐらいは常に入ってるようにしてるし。 外に出た。 微妙に寒かった。 私は下宿である二階建てのアパートの二階に住んでいるので、一番端っこの階段から降りる必要がある。 実家は当然一戸建てなわけだから、この動作にすら最初は慣れなかったもんだ。 今ではもう軽々しいけれど。 階段を下りて、歩き出す。 閑静な住宅街と言えばいいけれど、実際住宅街ばかりじゃない。 まあ結構田舎っぽい風景だった。 もちろん駅前まで行けばかなり都会の風景に様変わりする。 でもこの下宿の辺りは少しばかり閑散としていた。 大学までは徒歩で二十分ほど。目指しているコンビニは徒歩十分だ。 大学とは逆方向なので学生がコンビニに溢れているということもあまりない。 下宿の近くにコンビニがあるのはかなり助かった。 歩いていると、否応なしにいろいろと考える。 澪ちゃん今頃何してるんだろうなあ、とか。 最近は隙間さえあれば澪ちゃんのことばっかり考えてる気がする。 まあ友達になったばかりで、どうすればもっと仲良くなれるのかなあなんていろいろ考えてみたりするのが要因かもしれないけど。 でも、それだけじゃなくて。 なんか仲良くするしないは関係なくて……もっと、なんか言いようのない高揚っていうか。 (……なんだろうなあ、この気持ち) ふわふわっとしてんだよなあ。 でもズキズキするし。痛みもするし。だけど嫌な痛みってわけでもない。 別れ際が寂しかったりもすれば、夜中に急に澪ちゃんに会いたいなって思ったりもする。 それがどういう感情なのかも理解できないけど、でも確実に澪ちゃんのことばかり考えているのは確かだった。 よくわからない。 いろいろと経験したことのないことが多すぎる。 ……コンビニが見えた。 澪ちゃんのことを考えるとなんか胸が痛いので、とりあえずさっさと弁当を買ってきた方がよさそうだな。 減ったお腹もいい加減限界だ。 私は暗い中、一際輝くコンビニに向かって走り出した。 ● ――嬉しかった。そんなの初めてだったから。 だけど私はまた馬鹿だ。 その好きな本を実家に置いてきてしまったみたいだ。 せっかく田井中さんと約束したのに。 明日は土曜日だから、駅前のデパートに買い出しに行く。 その時ついでに書店でその本を買ってこよう。 約束破りたくない。 晩御飯は―― 最近書くスペースがない。田井中さんのことを書きすぎかな。 でも、書きたいんだから仕方ない。 戻|TOP|イノセント第二話