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イノセント・シャイン(いのせんと・しゃいん) 概要 イノセント・シャインとは、聖なる光で攻撃する術のこと。 初出はアビス。 北米版表記は「Innocent Shine」。 登場作品 + 目次 アビス TOWレディアントマイソロジー TOWレディアントマイソロジー2 TOWレディアントマイソロジー3 バーサス クレストリア 関連リンク派生技 関連技 ネタ アビス 習得者:ティア・グランツ 分類 秘奥義 属性 光 HIT数 15 消費TP 0 威力 1200(60×5+90×10) 詠唱時間 2秒 習得条件 ADスキルスペシャルを習得 発動条件 ADスキルスペシャルをセットOVL中、上級譜術か譜歌を詠唱する ダウン効果 ティアの秘奥義。術扱い。 敵の足元から幾条かの光が立ち上り、上空で収束して降り注ぐ。 ジェイドのミスティック・ケージと比べると範囲は狭く、威力は同じだがヒット数が多い。 詠唱文 日本版 行くわよ!穢れなき風、我に仇なす者を包み込まん、イノセント・シャイン! 北米版 O wind, undefiled, embrace those who would be our enemies! Innocent Shine! 使用者:ネビリム 北米版のみ戦闘ランクハード以降、HP70%前後に1回使用する。 発動直前からのダッシュで回避出来る。 詠唱文 本気を出すわよ!後悔するのね! ▲ TOWレディアントマイソロジー 習得者:ティア・グランツ 分類 秘奥義 属性 - HIT数 消費TP 100(北米版は1) 威力 詠唱時間 習得条件 Lv45 発動条件 OVL中、術を詠唱して○ボタン ティアの秘奥義。 カメラが上空を向かず、台詞も無く、何か白いものが降ってくるだけのションボリエフェクト。 ▲ TOWレディアントマイソロジー2 習得者:ティア・グランツ 分類 秘奥義 属性 光 HIT数 20 消費TP 1 威力 5000(400×5+200×15) 詠唱時間 習得条件 Lv45 発動条件 OVL中、術を詠唱して○ボタン 原作とは打って変わって全体攻撃となり、光属性もあいまってトップクラスの性能。 秘奥義の台詞は原作と微妙に違っている。 台詞 穢れなき風、我らに仇なす者を包み込まん、イノセント・シャイン! + カットイン画像 ▲ TOWレディアントマイソロジー3 習得者:ティア・グランツ - 分類 秘奥義 属性 光 HIT数 20 消費TP 1 威力 5000(400×5+200×15) 詠唱時間 - 習得条件 Lv45 発動条件 OVL中、術を詠唱して○ボタン 巨大な光の柱で敵を包み攻撃する秘奥義 見た目よりも攻撃範囲は広いが、前作と違い全体攻撃ではなくなった。 台詞 穢れなき風、我らに仇なす者を包み込まん、イノセント・シャイン! ▲ バーサス 習得者:ティア・グランツ 台詞 穢れ無き風よ…我に仇名すものを包み込まん…すべてを浄化せよ…イノセントシャイン! ▲ クレストリア 習得者 ティア・グランツ 台詞 日本版 穢れなき風、 我らに仇なすものを包み込まん。 すべてを浄化せよ! イノセント・シャイン! 北米版 O wind, undefiled, embrace those who would be our enemies! Wipe their stain away! Innocent Shine! ▲ 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 フォーチューン・アーク ▲ ネタ ▲
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イノセントの地板 R 自然 (2) タマシード ビーフトフォーク/レクスターズ ■シンカライズ ■このタマシードの上に好きな種族、文明のクリーチャーを置いてもよい。 評価 選択肢 投票 強すぎる (0) 良いカード (0) 普通 (0) 弱すぎる (0) 評価 名前 コメント
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イノセントの地版(ルーン) C 自然文明 (4) タマシード:ビーストフォーク/レクスターズ ■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。 ■このタマシードの上に、どの種族の進化クリーチャーを置いてもよい。 ■このタマシードが墓地に置かれた時、墓地に置かれる直前に進化クリーチャーの下にあれば、このタマシードを墓地からバトルゾーンに出してもよい。 作者:wha + 関連カード/2 《無垢の宝剣》 《電磁封魔ルチアーノ》 カードリスト:wha 評価 名前 コメント
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イノセント・ガーデン(いのせんと・がーでん) 概要 innocent Garden=「無垢の庭」 イノセント・ガーデンとは、味方全体の回復と敵全体への攻撃を同時に行う秘奥義のこと。 登場作品 + 目次 グレイセス TOWレディアントマイソロジー3 関連リンク派生技 関連技 ネタ グレイセス 習得者 シェリア・バーンズ LV2秘奥義。大気の原素を両手に集め、仲間を癒し、敵を討つ。 分類 秘奥義 特性 獣・暴星 HIT数 1 消費CC - 威力 3500 詠唱時間 - 習得条件'' 称号により習得 発動条件'' エレスライズ中に秘奥義ゲージが2の状態で連携中にL(L1)orA+B(○+×)ボタン HP全快(PS3版では50%)、戦闘不能回復称号による強化により以下の付加効果が得られる。・50ヒット以上でL(L1) or A+B(○+×)ボタンで発動 シェリアのLv2秘奥義。 高めた煇力により、ラント裏山のような場所の花畑をバックに味方全員を全快し、同時に敵全体を攻撃する。 1ヒットしかしないが威力は高く、戦闘不能者も回復可能。 Gの秘奥義の中で唯一の全体攻撃技でもある。 PS3版ではHP回復が全快から50%へと弱体化された。 それでも十分高性能。 台詞 トドメよ! 無垢な魂よ、癒しの庭に集え! 煌めけ!イノセント・ガーデン!! ▲ TOWレディアントマイソロジー3 習得者 シェリア・バーンズ - 分類 秘奥義 属性 光 HIT数 1 消費TP 1 威力 詠唱時間 - 習得条件 Lv45 発動条件 オーバーリミッツ中術詠唱から発動 「イノセントガーデン」表記、HP全快、戦闘不能回復 シェリアの秘奥義。 花畑をバックに味方全員を全快し、同時に敵全体を攻撃する。 1ヒットしかしないが威力は高く、戦闘不能者も回復可能。 高性能な秘奥義だがまれに演出中に動けるバグが発生したり、秘奥義発動直後にターゲットとしている敵が倒されると虚空に攻撃を放ち、そのままフリーズ現象を起こす危険性があるので注意。 台詞 無垢な魂よ、癒しの庭に集え! 煌めけ!イノセントガーデン!! ▲ 関連リンク 派生技 関連技 ネタ
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勇王機イノセント・NEX R 火 5 クリーチャー:グレートメカオー/ヒューマノイド 3000 ■このクリーチャーの上に,好きな文明または種族の進化クリーチャーを置いても良い。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時,バトルゾーンに進化クリーチャーが1体もいなければ,進化クリーチャーが出るまで自分の山札を表向きにする。その進化クリーチャーをこのクリーチャーの上に重ね,山札をシャッフルする。 さぁ目を覚ませ,進化の朝日が世界を包む。 作者:かみど 文明対象の進化も可能となった火のイノセント,また場に他の進化クリーチャーがいなければ,そのまま進化クリーチャーへと化けることも可能,条件さえそろえは早々に鬼丸「覇」や鬼「王者」など強力な進化クリーチャーが場に出る。進化Vや進化GVの最後のパーツとしても。 イラスト:大張正己← 次→鉄戒王機ニトロプラス・NEX とりあえずバルカで! -- 紅鬼 (2013-01-26 13 50 24) 名前 コメント
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映遊界 イノセント P 自然文明 (4) クリーチャー:デジタイザーズ 1000 ■どんな種族の進化クリーチャーを、このクリーチャーの上に置いてもよい。 ■マナビリング—好きな文明×1以上 ■MBL-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの効果によってタップされたマナの数以下のコストを持ち、テキストに「1体の上に置く」とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に重ねる。 作者:宇和島 要は、金の力で単一進化クリーチャーを疑似的に侵略できるというもの。 12/1 効果変更。進化Vや進化GV、手札進化、墓地進化etc.は選べない仕様に。 フレーバーテキスト 地獄の沙汰もマナ次第!? 収録 DMTend-EX3 「セブンスレインボー・パック」 評価 名前 コメント
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夢幻腐敗イノセント・ダスト 闇/自然文明 UC (3) クリーチャー:ゴースト/ドリームメイト 2000 ■このクリーチャーの上に、どの種族の進化クリーチャーを置いてもよい。 ■このクリーチャーの上に進化クリーチャーが置かれた時、進化元のこのクリーチャーをバトルゾーンに出す。 進化した瞬間、進化元から「抜ける」イノセント。 連続進化が可能・・ではある。 フレーバーのイメージとしては「もうお前進化したから、興味がなくなった」的な感じ。 作者:仙人掌 フレーバーテキスト お前がどんな未来をたどろうとも、私には興味は無い。お前の道を歩いて行け。-夢幻腐敗イノセント・ダスト 評価 名前 コメント
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丸山修二:ウィングド・イノセント2 攻略 ※チェック・50待ち 合計40枚+13枚 上級03枚 疾風鳥人ジョー 風帝ライザー×2 下級17枚 ドラゴンフライ×3 バード・フェイス×2 ハーピィ・クイーン×3 ハーピィ・レディ1×3 ハンター・アウル×3 霞の谷の戦士×3 魔法10枚 大嵐 強制転移×2 サイクロン スワローズ・ネスト×2 洗脳-ブレインコントロール ハーピィの狩場×3 罠10枚 神の宣告 激流葬 ゴッドバード・アタック×2(D) 聖なるバリア-ミラーフォース-(D) ヒステリック・パーティー×2(D) 魔封じの芳香×3 エクストラ13枚 A・O・J カタストル A・O・J ディサイシブ・アームズ X-セイバー ウルベルム ギガンテック・ファイター×2 ゴヨウ・ガーディアン サイコ・ヘルストランサー 氷結界の龍 トリシューラ 氷結界の龍 ブリューナク フレムベル・ウルキサス マジカル・アンドロイド ミスト・ウォーム メンタルスフィア・デーモン
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イノセント・ゼロ(いのせんと・ぜろ) + 目次 概要 登場作品シンフォニア クレストリア 関連リンク派生技 関連技 ネタ 概要 敵全体にランダムな状態異常・状態変化を付与する技。 初出はSのミトス・ユグドラシル。 北米版の表記は「Retribution」。 ▲ 登場作品 シンフォニア 使用者 ミトス 溜め動作の後、自身から光の輪をフィールド全体に拡散し、各種状態異常・変化を引き起こす技。 全員に封印、毒、麻痺、攻撃力低下、防御力低下、衰弱の複数の状態異常をランダムに与える。 第一形態時のみ、HP75%とHP25%を切った時の最大2回使用する。 攻撃判定はないものの、発動されてしまうと回避や防御は不可能。 かかる変化は攻撃力、防御力ダウンや虚弱、麻痺、封印、毒など多種多様かつ面倒なものが多い。 クローナシンボル(ヤサカニノマガタマ)があれば、優先的にリフィルに装備して回復しよう。 一度発動されてしまうと回避不可能だが、溜め動作中にコンボでのけ反らせれば中断させることも可能。 ただし、ワープ後に使うことが多く失敗する可能性も高い。 ユニゾン・アタックでも中断させられるので、初めから割り切ってそちらを使うのもあり。 台詞 日本版 北米版 Disappear... Retribution! クレストリア 習得者 ミトス・ユグドラシル 分類 技 属性 無 HIT数 - 範囲 敵単体 ATK リキャスト 追加効果 ミトスの技。 台詞 思い知れ…イノセント・ゼロ! 関連リンク 派生技 ▲ 関連技 ゲートオブカオス ▲ ネタ ▲
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こんなに掃除したのはいつ以来だ。 私は手の甲で額を拭いながら部屋を見渡した。 あまり高価ではない四畳半。でも、女一人暮らしには十分すぎる。 まず狭い玄関。そこから狭い廊下。廊下の道なりにキッチンがあったり、廊下の途中の部屋にお風呂場があったりする。 お風呂と言ってもユニットバス……って言うんだっけ。お風呂とトイレが一緒の奴。 狭い廊下を抜けると、四畳半の正方形に近い一部屋だ。 真ん中にテーブル(こたつの布団を抜いたような正方形のテーブルだ)を置いている。 今はそこにノートパソコンが置いてあったり、講義で使う参考書や教材、筆記用具が積んである。 基本的に作業はそのテーブルで行うことにしていた……ってやべー課題やってないぞ。 基本的な間取りは実家と同じだった。寝床はロフトで、梯子をのぼった上のスペースだった。 まだ慣れないので寝にくいが、そのうち慣れていくだろう。 「さて、掃除は終わった……」 酷く散らかっていたので午前中の二時間あまりをずっと掃除に使っていた。 今は午後二時。そろそろ澪がやってくる頃だ。 場所は教えたけど、迷わずに来れているだろうか。場合によっては電話して……。 ピンポーン――。 する必要はなかったみたいだ。 「はーい、入っていいぞ!」 ガチャッと音がして、澪が顔を覗かせた。 「お、お邪魔します……」 「はいはいどーぞー」 ペコリとお辞儀して靴を脱いで入る。そしてすぐにキッチンを見た。 私が午前中に食べた食パンとウインナーを乗せていた皿を出したままだった。 フォークもシンクの上に置きっ放し。私はあっ、と思った。 でも澪はその皿を見ながら口を開く。 「……律は、料理できるの?」 「うーん、まあそこまですごくはないけどまあ、できるよ」 実家でも度々作っていた。両親が共働きで帰りも遅く、家事は全体的に私がやっていた。 おかげで裁縫も料理もそれなりに身についてしまったのである。 これは喜ばしいことなのかどうか微妙だけど、でも一人暮らしになった今めちゃくちゃ役に立っているのでよしとしよう。 「すごい。尊敬するよ」 「澪も料理できそうだけど?」 「……下手なんだ」 人は見掛けによらないもんだ。 澪は外見は優等生、家庭的で、頭もよくって、何でも完璧にこなしちゃうような印象がある。実際そのうちのいくつかは正解だろう。 読書も好きだし、頭もいい。でも、料理ができないだって? 謙遜だったり遠慮だったりするかもしれない。 「とってもまずいんだ、私の料理」 「へえ、でも食べてみたなあ澪の料理」 「い、いや。とても誰かに食べさせられる味じゃないよ?」 そこまで? いやさすがにそれは謙遜なんじゃあ……。 澪はなんだかもじもじしてたり、落ち着かない様子である。 いつまでもキッチンの前に立たせっぱなしなのは確かに招いた側としては良くない状態だろう。 ――いや、実際は澪が発案したのだから私が招いたわけじゃないのかな? でも私の家なのだから澪はお客さんなわけだ。ゆっくりしていってもらいたい。 「立ってるのもなんだし、奥に入ってよ」 「う、うん」 私が部屋まで入ると、澪も後ろから付いてきた。 なんというか、ドキドキする。 あと、澪から質問してくれるようになったのも嬉しかった。 前までは――前と言っても、たった四日ほどなんだけど。 でも、当初は私が話しかけてばかりだった。澪もすぐに会話を切らしてしまうし。 いや、それも澪なら仕方ないし、性格の違いからしても当然だと思うんだけど……。 だから、澪が自分から発話してくれるのは私にとっても嬉しかったし、間違ってなかったなって思った。 澪は中央のテーブルの上のパソコンを見て言った。 「……あ、パソコン……」 「パソコンがどうしたの?」 澪は一瞬だけ暗い顔をした。パソコンに苦い思い出でもあるのだろうか。 でもパソコンに苦い思い出ってそうあるもんじゃないだろう。 私のように機械が苦手というならそれもあるかもしれないけど。 「……わ、私もパソコン持ってる」 やっと搾り出したセリフがそれだった。澪はそれっきり顔を赤くしたまま、俯いてしまう。 私はよくわからなかったけど、言葉を繋いだ。 「やっぱり入学祝いとかで買ってもらった?」 「う、うん」 共通点は、また増えた。 昨日貸してもらった本も、なんでも。 澪と一緒のものが増えて行ってるのが嬉しい。 私はしゃがんで、閉じてあったノートパソコンを開いた。大したことはやっていない。 インターネットも調べ物をする程度で終わっているし、大抵は調べ物、課題、DVDを見る、のどれかでしかパソコンを使っていなかった。 私は画面のアイコンにひっそりとある、『課題レポート』を見た。 「そういえば、澪は課題進んでる?」 「う、うん……わ、私もパソコンでやってるけど、まあまあかな」 あれ、この話題前も出したような。 でも、あの時は……澪はなんとかって一言答えて終わっちゃった覚えがある。 私はなんとかその場を繋いだけど、澪が泣きそうにしていたんだっけ。 なんでそんな様子だったのかは今でもわからない。 だけど、前よりも答えが返ってくるし、会話が切れなかった。 今も、澪はちょっとだけ泣きそうだ。 なんでだろう。 でも、笑ってる。 どういうことだろう。 「澪もパソコンで書いてるんだ? 私機械苦手で全然文字が打てなくてさ」 それは機械が苦手なんじゃなくて、ただ単に慣れていないだけだ。 そう自分に突っ込まずにはいられなかった。 機械に得意だったとしても、慣れてなかったり初心者ならば、キーボードを打つのは遅いに決まってる。 「……私もまだ人差し指でしか打てないよ」 「だよなー」 じゃあ、なんで前にこの話題が出た時、そう言ってくれなかったんだろう。 ただ単に、澪が私と話したいと思っていなかった時期なのか。 今だってそうとは言い切れないけど、澪は前よりは私に心を開いてくれていると思う。 会話だって続くようになったし、笑ってくれるようにもなったし。 だからあの時は、まだ澪は私と会話を続ける気はなかったということなのかもしれない。 話すことが嫌いで、極力話したくないとも言っていた。 だからあの時澪は――いや、昨日以前の澪は、私とは話したくなくて、できるだけ早く会話が終わるように話していたかもしれないのだ。 だから、本当はパソコンも持っててそれで課題を行っていて、しかもあんまり得意じゃないことを私に言わなかったんじゃないのか? いや、絶対そうだ。 だから、なんなんだろう。 結果、今、澪は私と話してくれてる。 だからななんだろうって、上手くまとめられないけど。 でも確実に……いや、ちょっとずつでも私と澪の距離は近くなってるのかな。 「どこまで進んだの?」 澪が私の画面を覗いてきた。 私は課題のレポートのファイルを開く。自分の情けなさを痛感しながら目を逸らした。 澪はそれを見て、苦笑いした。 「……まだ全然最初だね」 「こ、これでも私としては頑張ったんだぜ? 慣れない人差し指と、苦手な機械相手に!」 ちなみに課題は、自分の意見や考えを三段論法なりなんなり……とにかくある要項の文章を読んで、自分の意見をまとめたりする課題だ。 だから小論文のように話の論述、意見の提示、根拠、説得力。 そういうものを考えながら文章を書いていく……と要項には書いてあるんだ。 しかし私はそういうのがどうにも苦手だった。 パソコンが苦手なのも相まって、全然課題は進まない。 「そういう澪は終わったのか?」 「まだだけど、明日には終わるよ」 そう言って、提げていた鞄から手帳を取り出した。 ――! 澪はそれを私に差し出す。 恥ずかしそうに目を逸らして、か細い声で続けた。 「こ、これに予定が書いてあって……」 私は、驚きですぐに受け取れなかった。 でもやっと過去の記憶から戻ってきて、それをゆっくり手に取った。 澪はまるで、漫画で見たことのある……料理を誰かに作ってあげて、その感想をドキドキしながら待っているような――そんな表情になった。 細い眼差しは、見ていいよと言っているのか。 でも、どこか安心したような風にも見える。 「あ、こ、これ……あのときの奴か」 私は先日の出来事を思い出していた。 『その手帳、何が書いてあるの?』 『これ、ですか……?』 『うん。さっきから開いてるけど』 『……よ、予定が書いてあるだけです』 そう言って、手帳を閉じた『澪ちゃん』。 でも今は――『澪』は、閉じずに自分から渡してくれた。 それだけで私は、あの時よりかは澪と近づけているって嬉しくなった。 鼻の奥がツンとするような、それでいてふわっとお腹から体中に暖かいものが広がっていくような。 中途半端な気恥ずかしさと、嬉しい爽やかさが同時にこみ上げてくるのだった。 手帳は、とても綺麗だった。 よくある普通の手帳で、カレンダー風のページが最初にある。 澪は一日ごとにきちんとした予定を立てていた。 例えば昨日は……『課題を三枚目程度まで進める』『デパートまで買い出しに行く』とある。 課題は、レポートに五枚ほどでまとめろとあるから、水曜日まであと四日の時点で三枚目というのはいい計画だ。 デパートへ行く、というのも書いてあるだけでなんかわかりやすいぞ。 「……あっ」 私は、今日の日の予定を見た。 最初は『四枚目まで書く』とある。レポートのことだ。 その下。 ――『律の家に行く』……。 「み、澪……そ、そのこれ」 約束したのは、昨日なのに。 なんでこれも書いたんだ。 私が手帳を返すと、澪はそのページを見て目を見開いた。 そしてみるみる――いやさっきからずっと顔は赤かったけれど、それでもそれ以上に真っ赤な顔になった。 頭から煙が出ているんじゃないかという形容が似合うほど、慌てふためいた澪。 私は私で、ドキドキしていた。 「あ、そ、それは……えっと、その」 「う、うん。あ、いいよ別に。う、嬉しいぜ」 嬉しいなんてもんじゃないぞ。 感激なんて、おかしいかもしれないけど。 でも、予定に書いてもらえるぐらい、澪も……。 澪と見つめあった。 心臓が高鳴る。 澪の、唇が。 上目遣いが。 なんだ、この雰囲気。 「あ、えっと……飲み物、入れるわ」 なぜ逃げた私。 逃げたって、何から? わかんねえ。 「う、うん……」 澪はなんともいえない表情で下を向いた。 私は今、何を考えた。 何を考えた何を考えた。 立ち上がって、キッチンのほうへ行く。 ――澪の、唇。 おい、やめろ。 ちらっと振り返っても、澪は正座で座ったままでいる。 私は息を吐いて、冷蔵庫を開けた。昨日買ってきた食材がそれぞれ詰め込まれている。 麦茶を取り出して、二つのコップに注いだ。瑞々しい音が底から湧き上がる。 ほどほどの量で入れるのをやめて、それを掴んで澪まで持っていく。 「はい。麦茶飲める?」 「あ、ありがと……」 細い指で受け取る澪。 私はもう一度パソコンの前に座った。 さっきよりも、気まずかった。 「……」 私は。 さっき澪と――。 何をしようとしたんだ。 「澪はさ……」 「うん」 「……やっぱり、なんでもない」 澪は今まで、一人だったんだよな。 だったら、こんな質問は野暮だ。 私ですら苦しめるのに。 「それより、課題。ちょっと教えてよ」 「うん。でも、そのまま真似するのは駄目だよ」 「わかってるよ。コツとかこういう考え方をすれば、とかでもいいんだよ」 課題を教えてもらうなんて馬鹿だ私。 澪は呆れたような表情をしながらもパソコンの画面を覗き込む。 私は教えてもらいながら、コツコツとゆっくり文字を打つ。 澪は画面を指差しながら、微笑んで言葉を繋いでくれる。 なんか、ドキドキする。 そして、なんだか嬉しかった。 だって誰かに何かを教えてもらうことなんて、なくて。 そういう友達もいなくて。 友達はたくさんいたけど。本当に交流は広くて、コネもあったり、いろんなクラスに友達はいたけれど。 頼れる友達は、いなかった。 それは友達のせいじゃないよ。 私が、そういう風な……勉強も宿題も呆れながら教えてくれるような。 深い意味で一緒にいて、手伝ってくれたり、頼れたり……。 そういう友達を作れなくて。 ただ広く浅い関係ばっかりだったから。 だから、澪は特別なんだよ。 私は画面を指差して喋る澪を、見つめた。 ● 4月27日 晴れ これを書いているのは、4月28日だ。 律の家で一晩泊まってしまったので、一日遅れで書くことにする。 ただ書きたいことが多いから、数ページ使おうかな。 それぐらい27日は色んなことがあったんだ。 律の課題を手伝った。律は全然終わっていなかった。 パソコンでやってるよとか、手帳に予定が書いてあるよって事。 前は私がその話題を終わらせちゃったけど、今日は言えた。 すっごく恥ずかしかったけど、言えてよかった。 それよりも手帳のことだ。 律の家に行くって予定を書いたのを見られてしまった。 その後なんか変な空気になって……ずっとドキドキしていた。 律は、頭がいい。私なんかよりずっと。 私が言ったことをすぐに飲み込んで、文章にできていたんだ。 時々目が合うのは、恥ずかしかった。 出会った時より、ずっと話せているのが自分でもわかる。 その後―― イノセント第二話|TOP|次