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とある三月の雛あそび 「あ、あのっ」 人影が少ないランベス区のある通りに、声が響く。 声をかけられた人物、赤く染めた長髪の神父が振り向くと、わりと小柄な女性がそこに立っていた。 二重まぶたが印象的な、なかなか可愛らしい少女である。 「何か?」 神父が咥え煙草を揺らしながら答えると、 「とっ、突然すいません! あのっ、ステイル=マグヌスさんですよねっ!」 緊張した面持ちで少女が言う。 その、名前。 少女の語る言葉に対し、目を細めながら口を開く。 「失礼だが、人違いでは?」 無論、瞬時に発動できるよう術式は待機させたまま、さり気なく袖口のルーンのカードに手をやって答える。 「あっ、すっ、すいません! わたし、天草式にいる者ですっ!」 ステイルと呼ばれた男の様子に気づいた少女が慌てて自分の身を明かす。 それを聞いたステイルは緊張をやや緩めながらそれでも訝しげに問う。 「何か御用が?」 己が属する『必要悪の教会(ネセサリウス)』の傘下にあるとはいえ、微妙な関係にある天草式のメンバーとは、 それほど交流がある訳では無い。 それでも、英国紳士の一員としてレディに対する最低限の礼儀は弁えるようにする。 「こっ、これをっ」 そんな彼に対して、少女はポケットから小さな包みを取り出すとおずおずと差し出した。 「………」 差し出されたそれを前に、ステイルの動きがしばし固まる。 ややあって、 「いや、その、ぼくは、こういうことは……」 しどろもどろな答えをするステイルに対して、少女が慌てて語る。 「あ、いえっ、これ、あなたにじゃなくてですね……」 言われたステイル、内心では安心したのかがっかりしたのか複雑な気分だが、そこはそれ、英国紳士の一 員として接する。 「学園都市に行かれるって聞いたので、これを届けて欲しいんです」 「………」 自分の受けた任務が協力関係にあるとはいえ、外部に漏れていることに対して色々と言いたい事はあるが、 「まあ、いいだろう、どのみちついでだからね」 「ありがとうございます!」 「で、誰に渡せばいいんだい? あと、一応中身の確認をさせて貰ってもいいかな?」 その問いに、少女は顔を赤らめてもじもじしながら答える。 「あ、中身はお守りみたいなものです。届け先は、上条当麻という方に……」 少女の反応と相手の名前を聞いたステイルの胸中に様々な感情が浮かんでくるが、英国紳士の(以下略) 「分かった中身の確認はもう結構だこれは確実に彼に届けようああ中身が何であろうと構いはしないさむしろ 僕としては奴が日頃の振舞いを思い返すようなものだといい位だがね」 言うと素早く少女から包みを受け取ると返答も待たずに立ち去っていく。 ………いや、英国紳士として振舞えてませんよステイルさん? 預かった包みを懐にしまいながら歩いていると、後ろのほうで『どうでしたか五和?』『彼はちゃんと届けてく れるんでしょうか?』『まあ後は無事に受け取ってもらえればいいだけですし』『チョコのときは芳しくなかったで すがこれはあくまで保険ですしね』『いやいやこんなまどろっこしいことをしていないでもっと直接的にいくべき では?』などという声が聞こえてくるような気もしたがまあ気のせいだろう。 そう、自分はあくまで英国紳士として振舞うだけである。 預かった荷物は確かに学園都市にいる少年に届けよう。 まあ、その後で炎剣の一本や二本くらいは叩き込まないとこの気分は収まらないだろうが。 「ふ、ふふふ、待っていろよ上条当麻。学園都市に行く楽しみが一つ増えた気分だよ」 昏い笑みを浮かべながらステイルは空港への道を歩いていく。 まあ、その後学園都市に降り立ったステイルが上条に対して渾身の力で炎剣を叩き込もうとするも、持たさ れていた包みの中にあった人形(デフォルトにデザインされた上条に似たもの)が突如上条への攻撃を全て防 ぎ、しかし驚くステイルの前でその人形に右手で触れたために人形に掛けられていた厄災除けの効果が消え 去り、ステイルからの攻撃は自分には届かないとたかをくくっていた上条が『魔女狩りの王(イノケンテイウス)』に追 いかけ回される羽目に合ったりするのは別の話しであるとか無いとか。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人の旅行物語 チーン 軽い電子音と共にエレベーターの扉が開いていく。 いるか? パーン!! 何だ!?火薬のにおいが… 銃?俺、撃たれたのか…? まるで現実感がない。 と、何かが突進してきた。 朦朧としていた意識が徐々に覚醒していく。 ようやく部屋を見渡すことができるようになる。 ??? 「おめでとう!よく辿り着いたわね、上条君♪」 「なんで…?」 驚いたことに部屋の中にはクラッカーを手にした美鈴さん、母さん(詩菜)、親父(刀夜)、そして見知らぬ男性がいた。 美鈴さんに至ってはこっちを見て、お世辞にも上品と言えないニヤニヤ笑いを浮かべていた。(ちなみに他の3人は満足そうに頷いていた) (ということは…) ここで俺は意識を自分に突進してきたものに戻した。 「御坂…なのか?」 「…」コクリ 御坂は顔を胸に埋めたまま頷いた。 「これどういうことせうか?」 「…」 待てど御坂はなにも話してくれない。 と、ここで美鈴さんがさっきまでのニヤニヤ笑いを引っ込めて、いつになく真剣な顔で話しかけてきた。 「それには私の方から説明するわ」 美鈴さんは一部始終を話してくれた。 要はこういうことらしい。 御坂は何か悩み事を抱えてたらしく、母親たちに相談して結果、良い案を考えてもらったらしい。 それというのが、今回の旅行というわけだ。 つまり、御坂が俺を旅行に誘ったり、誘拐工作を行ったのも、全ては母親たちの指示によるものだったということだ。 あの電話による声も旅掛さん(事情説明の最中、紹介してくれた)によるもので、どう職権乱用したのかは不明だが、 パトカーを呼んだのも彼の仕業ということだと。 五和達は偶然ということになるし、不明な点もいくつもあるが、はっきりしてるのは俺が両親達+御坂の手の平で踊らされたということだ。 「ごめんなさい…」 「どうしたんだ急に?別にいいよ、もう怒ってなんかないし」 「なんで?私はアンタを振り回したのよ!」 「んなことどーでもいいんだ。御坂が無事だったんだろ。だったらそれでいいじゃん。」 そう言ってやったら 御坂はさらに力強く抱きしめてきて、泣き出した。 俺にはその涙の理由が分からないから、とりあえず頭を撫でてやることしかできない。 ダメだな、俺って… 御坂が落ち着いた頃を見計らって聞いてみた。 「なあ御坂、今回の旅行って御坂の悩みとどう関係してくるんだ?」 「えっとそれは…」 「それは?」 「こういうことよー!!」 そう言うなり、御坂の顔はどんどん近付いていって…俺達の距離は0となった。 どのくらい経っただろうか? おそらくほんの10秒だと思う。だけど俺にはもっと長く感じられた。 何をされているかを理解するのに約4秒、全てを理解するのに約3秒、その甘美な時間を味わえた時間は約3秒。 一つになった影が再び別れる時、俺は物足りなさを感じた。 「これが私の気持ち。伝わった…?////」 「ああ。十分伝わった」 「俺、お前がいなくなってからずっと御坂のこと考えていた。」 「他の奴らにいろいろ言われて、最初何のことか全然分からなかった。挙句の果てには告白させちまったしな…」 「えっ!?それでどうしたのよ…」 御坂の顔があせりと不安で塗りつぶされていく。 纏うオーラも一気に暗くなった。 「断わったよ。好きな人がいるからってな」 あいつは一瞬明るい顔をしたが、すぐに元に戻った。 「なんて顔してんだよ。お前だよ、御坂。俺はお前が好きなんだよ」 「嘘…」 「嘘じゃねーよ!」 「だってそんなのおかしいじゃない!今まで私のことスルーしてきて、kンッ!?」 分からず屋の口はふさぐってな。 驚いたのかアイツは抵抗する素振りを見せるが、すぐに俺のキスに答えてくれた。 「これで信じられるだろ。まだ何かごちゃごちゃ言うようならまたその口ふさぐぞ」イケメンAA 「あ、あああの、その…////」 「上条当麻は御坂美琴さんが好きです。よかったら付き合ってくれませんか」 「ばか…。どんだけそのセリフを待ったと思ってるのよぉ。うれしいよぉ」ナミダポロポロ 「御坂美琴も上条当麻さんが大好きです。よろしくお願いします」ダキッ 「ああ。こちらこそよろしくな、美琴」 「うん。それでねあの…誓いのキス、しよ?」 何なんですかこの子はー!!ウルウル目+首コクッ+上目遣いで頼まれて断われるわけない。 (やばい…ありえないほどかわいいすぎる!) 「この上条当麻喜んでさせていただきます!」 恋人としてのファーストキスは先ほどまでのとはまた別物だった。 先ほどのもよかったが、今のそれは格別な感じがした。 「あーら、初々しいわねー」 「「へ?」」 声のしたほうを見ると美鈴さんはニヤニヤして、母さんは口に手を当てて微笑んでいた。 親父は「ああ、娘が遠い所に行ってしまった」と言って地面に指で”美琴”と書いている旅掛さんを慰めていた。 そういえば、忘れてたあああ!!! 完全に2人の世界に入り込んでいた。 と、そばでパチパチと空気が帯電し始めた。 (これってまさか…) 案の定美琴は電気を撒き散らしていた。 これは気絶する3秒前!マズイ、止めなければ! 「間に合えー!!」 「ふにゃああああああああああ!!!」 「ぎゃああああああああああああ」 俺は遠くなる意識の中、せめて親達に被害が及ばないようにと必死に右手を伸ばした。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人の旅行物語
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STAGE00 アリサ編 STAGE01 STAGE02 STAGE03 STAGE04 STAGE05 STAGE06 STAGE07 STAGE08 STAGE09 STAGE10A STAGE11 STAGE12 STAGE13 STAGE14 STAGE15 STAGE10B STAGE16 STAGE17 STAGE18 STAGE19 STAGE20 STAGE21 STAGE22 STAGE23 STAGE24 STAGE25 STAGE26 STAGE27 STAGE28 STAGE29 STAGE30 STAGE31 STAGE32 STAGE33 STAGE34 STAGE35 STAGE36 STAGE37 STAGE38 STAGE39 STAGE40 STAGE41 STAGE42A STAGE43 STAGE44 STAGE45 STAGE42B STAGE46 STAGE47 STAGE48 STAGE49 STAGE50 STAGE51 STAGE52 STAGE53 STAGE54 STAGE55 STAGE56 STAGE57 STAGE58 Ending ストーリーイベントインターミッション 日本 広島 STAGE40ランキング マップ 入手アイテム 味方 NPC 敵 ストーリーイベント インターミッション セットアップ ネットワーク フォーラム メール ネットワークショップ デスクトップ シミュレーター セーブ ロード 終了 ネットワーク ネットワーク 入手 備考 フォーラム アドレス 『華蓮団』 『オーストラリア/政府/CIU/CIUファイルアクセスシステム/SECRET GATE[UFSDFT]/USN[OTV]/USN AND NOBLE LOTUS』を参照 パスワード [UFSDFT] 『オーストラリア/その他/ロースパイト/情報広場/情報 3』を参照 [AIE] 『オーストラリア/政府/CIU/CIUファイルアクセスシステム/SECRET GATE[UFSDFT]/USN[OTV]/USN AND DA HAN ZHONG』を参照 [DTHTZT] 『オーストラリア/政府/CIU/CIUファイルアクセスシステム/SECRET GATE[UFSDFT]/DA HAN ZHONG[AIE]/NEW POLITICAL POWER IN DA HAN ZHONG』を参照 メール 共用メール 送信 WU@3499「プレゼント」(添付:こちらを参照) 受信 ウー「こちらを参照」 和輝 受信 アドレス 『霧島重工 特車事業部 社外秘』 小池英一「わかった。」 パスワード [JDFSMAP] [SYUNYOU] 小池英一「わかった。」(ヒント) 亮五 受信 長谷川希里子「沖縄に来ています」 ファム 受信 グラフィックデータ WU PHOTO《ウーのお見合い写真》 ピトエフ「さすがお嬢様。」 送信 PITOEF@1600「こんなイヤらしい」 メイヤー 受信 アドレス 『ロースパイト』 N・D・クック「期待している。」 デスクトップ ツール コードセキュリティ21 『オーストラリア/その他/ロースパイト/ダウンロード/ダウンロード:コードセキュリティ21』でダウンロード テキストデータ CIU OrderFile《CIUの指令書》 『オーストラリア/その他/ロースパイト/ダウンロード/ダウンロード:情報データ』でダウンロード(価格:200) グラフィックデータ JDF Tree《日防軍組織図》 『日本/政府/日防軍/日防軍の組織[JDFSMAP]』でダウンロード Simulator《シミュレーター画像》 『オーストラリア/その他/ロースパイト/ダウンロード/ダウンロード:画像データ』でダウンロード 背景グラフィック ZenithRev《ゼニスレヴの3DCG》 『オーストラリア/その他/ロースパイト/ダウンロード/ダウンロード:ゼニスレヴの3DCGイラスト』でダウンロード アドレス 『日防軍情報部』 グラフィックデータ「JDF Tree《日防軍組織図》」に千里眼を使用 パスワード [D07] テキストデータ「CIU OrderFile《CIUの指令書》」にノーウェイトリフティングを使用後、参照 [MM] [SINTJ] グラフィックデータ「Simulator《シミュレーター画像》」にピカレスクを使用後、参照 メールアドレス WU@3499(直接入力) グラフィックデータ「WU PHOTO《ウーのお見合い写真》」にピカレスクを使用後、参照 シミュレーター マップ 福島建設現場 『日本/政府/国土交通省/本年度重点事業紹介/郡山/DOWNLOAD[SINTJ]』でダウンロード 日本 〔幕僚本部作戦室〕 会話イベント 広島 〔海田基地作戦室〕 会話イベント 会話-喜多島 会話-盛 〔海田基地作戦室〕 会話イベント 会話-喜多島STAGE40 上へ STAGE40 広島海田埠頭 勝利条件 敵パイロットの全滅もしくは投降 敗北条件 プレイヤーパイロットの全滅 出撃パイロット選択 和輝 / 亮五 / アリサ / リュウ / 美穂 / ファム / ラン / メイヤー ランキング 基準値 敵排除数 7 総戦闘回数 30 平均ダメージ 60 平均武器レベル 13 ターン数 5 NPC残数 1 マップ 地形 進入不可 段差 スロープ ▼ 障害物 平地 緑地 浅瀬 深水 X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 Y 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 気絶不可 - 混乱不可 - 戦意喪失、投降不可 - 強制排出不可 - 盛機(NPC5)はターン始めに移動しないため、味方3(移動力6)を「X,Y:8,4」へ移動しないと、味方機が東側へ移動できなくなる敵ユニットが「X,Y:8,4」へ移動してくると、撃破するまで移動できない 敵ユニット(敵4 / 5)はNPCを攻撃することが多い 上へ 入手アイテム 入手先 名称 備考 敵1 / 2 / 3投降 ボディ 瞬王1型 Lアーム 瞬王1型 Rアーム 瞬王1型 レッグ 瞬王1型 敵4 / 5投降 バックパック BX056 上へ 味方 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 × 2 × 3 × 4 × 上へ NPC No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 5 盛忠之 4 PAW2プロウブ 546 / 546 115% 45% ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 D★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 弾数UPⅡ 150 15 / 15 PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% D★ 耐炎熱 PAW2プロウブ 450 / 450 0段 0倍 ■ ■ ■ ------ D★ ------ 6 日防軍ヴァンツァー兵 4 PAW2プロウブ 546 / 546 115% 45% ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 D★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 150 15 / 15 PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% D★ 耐貫通 PAW2プロウブ 450 / 450 0段 0倍 ■ ■ ■ ------ D★ ------ 7 日防軍ヴァンツァー兵 4 PAW2プロウブ 546 / 546 115% 45% ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 D★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 150 15 / 15 PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% PAW2プロウブ 373 / 373 ×9%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% D★ 耐貫通 PAW2プロウブ 450 / 450 0段 0倍 ■ ■ ■ ------ D★ ------ 上へ 敵 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 イマジナリーナンバー 3 瞬王1型 714 / 714 116% 15% ■ ■ ■ 恵達3型 貫通 マシンガン 5 E 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 リベンジⅡ 150 15 / 15 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E 耐貫通 瞬王1型 481 / 481 3段 4倍 ■ ■ ■ ------ E ------ 2 イマジナリーナンバー 3 瞬王1型 714 / 714 116% 15% ■ ■ ■ 恵達3型 貫通 マシンガン 5 E 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 リベンジⅡ 150 15 / 15 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E 耐貫通 瞬王1型 481 / 481 3段 4倍 ■ ■ ■ ------ E ------ 3 イマジナリーナンバー 3 瞬王1型 714 / 714 116% 15% ■ ■ ■ 恵達3型 貫通 マシンガン 5 E 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 リベンジⅡ 150 15 / 15 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 瞬王1型 445 / 445 ×10%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E 耐貫通 瞬王1型 481 / 481 3段 4倍 ■ ■ ■ ------ E ------ 4 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 502 / 502 115% 15% ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★ ×0 アンチブレイク ミサイル弾リペアMax 150 15 / 15 109式 炎陽 316 / 316 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 D★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 316 / 316 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% D★ 耐貫通 109式 炎陽 463 / 463 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BX056 D★ 5 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 502 / 502 115% 15% ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★ ×0 アンチブレイク ミサイル弾リバースMax 150 15 / 15 109式 炎陽 316 / 316 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 D★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 316 / 316 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 D★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% D★ 耐貫通 109式 炎陽 463 / 463 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BX056 D★ No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 Body 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル 命中 命中 Body 武器熟練度 回避(回避率) 命中 格闘武器 ショットガン グレネード バーニア ダッシュ 回避 マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 6 イマジナリーナンバー 3 39式雷号艇 656 / 656 -- 30% ■ ■ ■ 80mm砲 貫通 キャノン 6 D★ 86×1 ∞ 2~6 75% 4% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 60 18 / 18 ■ ■ ■ ------ 不能 耐炎熱 D★ ------ 7 イマジナリーナンバー 3 39式雷号艇 656 / 656 -- 30% ■ ■ ■ 80mm砲 貫通 キャノン 6 D★ 86×1 ∞ 2~6 75% 4% 5% 20 / 20 ★★★★★ ×0 60 18 / 18 ■ ■ ■ ------ 不能 耐炎熱 D★ ------ 上へ
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十一月二九日、午後四時 「今日は久々に肉料理でも作ってやっかな」 ゴミ一つ無い第七学区の歩道を、とある不幸な少年が学生鞄を持って歩を進めていた。 少年が持つ鞄には携帯から付け替えたカエルのストラップがぶら下がっている。 「昨日は野菜炒め、一昨日はもやし炒め……野菜ばっかだ。よし、今日肉決定」 インデックスには第三次世界大戦で大変な思いをさせてしまったので、たまには奮発しなければ、 と早歩きでスーパーに踵を向ける。 (牛肉……は高い。豚肉で我慢してもらうか) 居候の少女は、食料を出せば何も言わずに口を動かすタイプなので、多少安い肉でも問題はないだろう。 「残金千五百円……ギリギリ二人分(+猫一匹分)ぐらい買えるな」 氷河期に突入しそうな財布を確認しながら、前方不注意で歩いていると、 ぼんッという音と共に、背を低くして歩いていた上条当麻の顔に何かに激突した。 なんだ?、と顔を上げると、 目の前に白くて柔らかいものがあった。一瞬の間を空けてそれがTシャツの白だと理解し、 ついでに女性の胸だという事も分かってしまった。 「なっ!!?」 慌てて顔を上げて、被害者女性に対して速攻土下座モードに切り替えようとする。 なんか、最近土下座してばっかだな、と思春期男子が若干泣き目で凹んでいると、 「……久しぶりに会った相手に、まず最初にする行為が土下座ですか? その性格は相変わらずのようですね」 聞き覚えのある清楚で落ち着いた口調に顔を上げると、そこに居たのは、 「……神裂?」 「お久しぶりです、上条当麻。学園都市というのは無駄に広いので今日中には会えないかと 思っていましたが、幸運です。唐突ですが、ちょっとお話したいことがあるのですがよろしいですか?」 第3次世界大戦後、上条当麻の不幸な日々が再び幕を揚げる。 同時刻、第一〇学区廃ビル内 「あァ?仕事?今、終わらせたとこだよ」 『いえ、それではなく新しい『仕事』です』 元オフィスビルの三階の一室。学園都市七人のレベル5の一人、一方通行(アクセラレータ)は、 いかにも面倒くさそうに携帯を握っている。 そして、その周りには二〇人強の屈強な男達が散らばっている。 「学園都市にクーデターを起そうとした少数派のクズ共の殲滅……『仕事』は終わらせた。 まだ、何かあンのか?」 『ええ。土御門も別途で行動します。まあ、『仕事場』までは、少々、遠出ですが』 電話の相手は一方通行の所属する『グループ』のメンバーの一人、海原光貴。一方通行と共に 裏の世界に生きる人物の一人である。 「めンどくせェ。また、あの『電話の男』か」 『いえ、伝えてきたのは『その男』ですが、なんでも今回の仕事は学園都市統括理事長からの 直々の指令だとか』 (統括理事長から直々に……どォゆう事だ?) 一方通行は統括理事長と聞くと、あまり記憶を掘り返したくないことが有るのだが、 それから言われた『仕事』というのは少し興味がある。 「……で、その『仕事』ってのは一体どォゆう物なンだ?遠出ってのも気になるしな」 『はい。今回の『仕事』は『原石』への接触、及び調査です。』 (『原石』……という事は、「外」での仕事か。) 「『原石』への接触か……別に構わねェが、どォして『回収』じゃなく『接触』なンて 回りくどい事オーダーしやがるンだ?上層部のクソ共は」 学園都市なら『接触』などと面倒な手は使わずに、迷わず『回収』に走るはずだ。 それを態々『接触及び調査』など控えめな注文を出すのだろうか。 『それに関しては僕も『電話の男』に尋ねたのですが、「お答えできません」と一蹴されて 電話を切られてしまいました。黙って仕事しろ、という事なのでしょう。』 「ち、めンどくせぇ。で、その『仕事場』ってのはどこにある?」 『先ほども言ったように少々遠出ですが』 『イギリスです』 上条とは違う場所で白き最強が動き出す。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/育児日記 イヤだ 「……いや、すまないね」 「気にしないで」 とある研究室は段ボールだらけだった。 そこにいるのは木山春生と御坂美琴。 ついに教員として働くことになった木山は、研究所の私物を新居に移動させていた。美琴たちはその手伝いである。 風紀委員の二人は後で合流。春上や絆理、佐天は新居の掃除をしているはずだ。 美琴としてはここよりも家でインデックスたちと遊びたかったのだが、半円の形をした上条の目にしぶしぶ出てきたのだった。 まあ、白井たちと遊ぶのも久しぶりだし、木山が教員になったのは本当にうれしいため、文句はまったくない。 いや文句が1つあった。 「しかし、暑いわね」 8月の夏真っ盛り。 でも埃対策で窓は全開。 電気は解約済みでエアコンは使えないのだった。 やってられないのである。 置いてあったクーラーボックスの中のコーラを1つ拝借するくらい許して欲しい。 蓋を開けて一気に口に注ぎ込む。 「っ!! まずっ!!!!!」 口の中で納豆ときな粉とブドウが大戦争している味がする。 いちごおでんのほうがまだましなのだった。 「な、なによこれ~~」 「ん?」 隣の部屋から段ボールを抱えて出てきた木山は、しかめっ面した美琴を見る。 ガシャン という音が響いた。 木山が段ボールを落とした音である。 中身は大丈夫か? なんて美琴は考えるが、 木山の動揺した表情を見て?が頭上に浮かぶ。 しかし、次の木山の発言で、顔を木山以上に真っ青にするのだった。 「ま、まさか、それを飲んだのか!!?」 「成果なし……か」 上条宅で、携帯のメールを見て上条はぼやく。 インデックスを元に戻すために世界を走り回ってるステイルからの連絡だった。 今日も成果は無かったらしい。 とはいえ、実は上条はこのままでもいいような気がして来ていたのだった。 上条にとってみれば、そんなに状況は変わっていない。 十何年かすればインデックスもどうせもとに戻るし。 死ぬわけではないようだし。 「……ま、コイツ自身が望んでないかもしれないけどな」 ひょい とインデックスを高い高いする。 自分の幸せと、彼女の幸せが一緒とは限らない。 ……ん? 自分の幸せ? 何かがひっかかったが、インデックスの声に意識がそれる。 「まぁ、まーま?」 「ん? ああ、ママはお友達と遊んでるぞ」 高い高いしていた腕を戻す。 「中学3年の夏休みは1度きりなんだ。友達と遊ぶのだってさぼっちゃいけないだろ」 上条も一緒にいたいという気持ちはわかるのだ。 しかし、今しかないこの夏を、きちんと満喫してほしい。 「15歳の夏が二度あるわけじゃないんだ。できることはやっておきなさいよー」 上条はここにはいない少女にやさしく、囁くのだった。 が、 その静寂は、ドアを思いっきり開ける音でぶち壊された。 駆け込んできたのは。 「大変!! 当麻!! わたし、このままだと赤ちゃんになっちゃう!!!」 なんか一回りちっこくなった美琴なのだった。 彼女はもう一度15の夏を経験する裏技を発見してきたらしい。 涙を浮かべる美琴と、 いびつな顔で固まる上条。 そしてそんな状況もきゃっきゃと楽しむインデックス。 上条の例の言葉がむなしく響いた。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/育児日記
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神裂火織は長身な方だ。 世界的に見て小柄な日本人の女性としては特別に高く、まず同性相手では相手を見下ろす事になる。 相手が男性ならば見下ろすか、それとも対等の目線か、だ。 だから、彼と対峙した時に見上げる事になるのは 彼が特別と感じられて少し恥ずかしかったり嬉しかったりする。 とある教会の廊下を歩く彼女の視線の先にはとがった金髪と お世辞にも趣味のいいとは言えない柄のシャツがあった。 どちらも教会には相応しくなく、まず間違いでない事を確信させる。 と、その件の人物の方から声をかけてきた 「お、ねーちん。どうかしたのかにゃー?」 「土御門、こんなところにいましたか。最大主教が探していましたよ」 その言葉に土御門は笑うが、サングラスで隠された瞳の奥の意志は解らない。 「そんな理由ならばっくれさせてもらうんだぜぃ。どーせ言葉の事だろうし」 「……あの言葉遣いは貴方の仕業だったのですか。 悪戯も度が過ぎると身を滅ぼしますよ?」 「毎度毎度滅茶苦茶な事おしつけてくれる無茶な上司にひとさじの復讐を… 自由無き労働者のささやかな権利だにゃー」 「ひとさじどころではないでしょう」 軽口の応酬。ヒトと話す時は真面目一辺倒な神裂だが土御門といる時は別だ。 付き合いが長いのでそれなりの対応も出来る。 とはいえ、根が真面目な事には変わりは無い。 彼女が彼を探していたのはこのようなやりとりをする為ではない。 神裂はおもむろに頭を下げた。 「……何の真似かにゃー?」 「いえ、礼を、と思いまして」 土御門は首をひねる。本当に何の事か解らないようだ。 「刺突杭剣…いえ使徒十字の件です。 アレが持ち出された時にかなり頑張ってくれたそうじゃないですか」 「結局俺はほとんど役に立たなかったんだが……何でそれでねーちんが礼を言うのかにゃー?」 「いえ。ただ嬉しかったものですから」 そう、嬉しかったのだ。 結果的には違ったとはいえ、最初は刺突杭剣だと考えられていた。 聖人を殺す剣が使用された時にまず狙われるのは聖人である神裂火織である。 神裂は彼が一番大事なものを決めている事を知っている。それが自分で無い事も。 そして彼が助ける人を選ぶ事を決めた人間だという事も解っている。 人を選ばず全てを救う事を決めた自分とは決して相容れない人間だ。 そんな彼が、しかし間接的にとはいえ自分を助けようと動いてくれた事、 それがただ嬉しかった。 彼の守りたいものの中に入ってると錯覚出来たから。 「そうニコニコされると何か気味が悪いぜぃ…」 頬に一筋の汗をかく土御門とニコニコ微笑み続ける神裂火織。 普段とは逆の立場に神裂の笑みは一層深くなる。 (ホントに……………嬉しかったのですよ?) 英国に来たばかりで右も左も解らなかった時に色々教えてくれた事も。 仕事を始めたばかりの頃に色々面倒をかけてしまい謝ったら いつもの軽薄な笑いを浮かべて 「気にする事はないにゃー。むしろ礼なら体では———へぶぁっ!?」 と言って有耶無耶にしてくれた事も。 自分がまずい対応をしてしまったらさりげなくフォローをいれてくれる事も。 思いつめて相談したら冗談まじりに一応の解決策を示してくれる事も。 嘘にまみれて解りにくい優しさを感じられる全ての事が嬉しい。 「そうですね。食事でも奢りましょうか。美味しいお店を見つけたのですよ」 「イギリス料理だけは勘弁にゃー?」 そう言って教会の扉を開く。 ロンドンは今日も霧につつまれて、何もかもぼやけてしまっている。 そんな中を珍妙な恰好をした日本人ふたりがとても楽しそうに歩いていく。
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18スレ目ログ ____ ________________ 18-10 夢旅人(15-189) ミサカネットワーク上のアリア ~Aria_ on_ MISAKA-NETWORK 18-29 くまのこ(17-598) もし学園都市最強の電撃使いが初めからデレていたら 18-77 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 5 第5話『プレゼントタイム』 18-106 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 7 3日目 中編 18-110 くまのこ(17-598) 小ネタ 未来的日本昔話 「ビリビリ」 18-127 たくみ(18-126) 何かのプロローグ 1 18-137 たくみ(18-126) 何かのプロローグ 2 18-156 ひろたか(18-154) 八月の詩 1 18-166 ひろたか(18-154) 八月の詩 2 18-173 月見里(12-676) 洒涙雨 1 ―前編― 18-192 夢旅人(15-189) 灯籠流し ~Love_comes_quickly 1 前編 18-201 くまのこ(17-598) もし常盤台の超電磁砲が初めからデレていたら 18-206 ひろたか(18-154) 八月の詩 3 18-214 かぺら(5-906) 夏休みの終わりには 18-231 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 13 恋、はじまる 18-242 17-491 上条さんを悩ませたかったんです ガールズサイド(ほとんど美琴) 18-260 夢旅人(15-189) 灯籠流し ~Love_comes_quickly 2 後編 18-279 月見里(12-676) 洒涙雨 2 ―中編― 18-292 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 14 恋、はじまる 18-303 くまのこ(17-598) もし最強無敵の電撃姫が初めからデレていたら 18-312 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 15 恋、はじまる 18-325 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 6 第6話『ウソとホント』 18-331 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 6 第6話『ウソとホント』 18-343 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 8 3日目 後編 18-350 月見里(12-676) 洒涙雨 3 ―後編― 18-367 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 16 恋、はじまる 18-389 くまのこ(17-598) もし32万8571分の1の天才が初めからデレていたら 18-397 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 7 第7話『壮絶なるビンゴ大戦』 18-402 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 7 第7話『壮絶なるビンゴ大戦』 18-417 つばさ(4-151) 素敵な恋のかなえかた 17 恋、はじまる 18-431 夢旅人(15-189) とある男女の恋愛生活 6 Always_On_My_Mind 18-441 またーり三世(18-440) 美琴 「黒子聞いて、新しい能力を開発したわ」 18-452 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 8 第8話『壮大なるビンゴ大戦』 18-466 くまのこ(17-598) 酔い上さんは絡み酒 18-475 くまのこ(17-598) 酔い琴さんは泣き上戸 18-483 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 9 第8話『壮大なるビンゴ大戦』 18-494 夢旅人(15-189) とある男女の恋愛生活 7 Always_On_My_Mind 18-510 くまのこ(17-598) とある不幸な都市伝説 9 4日目 上条編 18-519 D2 ◆6Rr9SkbdCs 小ネタ ぴろーとーく 18-529 久志(18-529) 小ネタ 着うた 18-540 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 10 第9話『走れ、上条』 18-554 くまのこ(17-598) 3人のゲテモノメイドと+α ですの 18-562 ぐちゅ玉(1-337) よんでますよ、カミジョーさん。 1 18-569 ぐちゅ玉(1-337) よんでますよ、カミジョーさん。 2 18-586 い~む(16-135) 未来からの来訪者 13 ~5th day まこみことうま~ 18-605 くまのこ(17-598) もし御坂家の御令嬢が初めからデレていたら 18-608 くまのこ(17-598) 小ネタ 上と琴でイチャイチャさせてみた 18-651 琴子(4-448) 小ネタ 上条さんと家庭教師(美琴さん) 18-659 夢旅人(15-189) Just_Married ~私たち結婚しました 18-702 くー(18-699) どっちも負けず嫌い 1 18-715 月見里(12-676) ふたり 18-739 くー(18-699) どっちも負けず嫌い 2 18-754 アクセ(18-753) 二人の鈍感 18-766 17-491 友達ルート? 1 18-783 蒼(4-816) Presented to you 9 ―beginning・一二月三日②― 18-793 夢旅人(15-189) 愛してると言って ~Say_You_Love_Me 18-817 ソーサ(14-457) とある少年の帰還記念祭 11 最終話『すべての真相』 18-829 琴子(4-448) とある10人のハロウィンパーティ 1 Let s_do_something! 18-842 夢旅人(15-189) その香りは誰がための 18-858 久志(18-529) 小ネタ 上琴ドッキリマル秘報告 18-871 くまのこ(17-598) 集結!御坂DNA だとよォ 18-893 18-892 小ネタ 正夢? 18-933 くー(18-699) どっちも負けず嫌い 3 18-940 mm(18-939) 上琴の勉強会 18-956 くまのこ(17-598) いちゃいちゃって難しい 18-975 O.T.(18-974) この半径30cmの中で Way_to_Answer. ▲
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【初出】 禁書SS自作スレ>>958-959 1 銀河のスパーク 流星のスピード ミサカが愛した 無敵のヒーロー ミサカが闇に脅えてる ミサカが夢を失くしてる 明日をつかむこの胸に ほんとの勇気をくれないか ★TAKE A CHANCE 力のかぎり 生きること TAKE A DREAM どんなときでも 忘れない アクセレーター アクセレーター アクセレーターパワード 2 緑の大地と 果てしない青空 ミサカの平和を 悪魔が狙う 苦しい時をのり越えて 険しい壁を飛び越えて すべてに挑むこの胸に 負けない情熱くれないか TAKE A CHANCE ミサカのために突き進む TAKE A DREAM 輝く瞳 信じてる アクセレーター アクセレーター アクセレーターパワード (没案) ギリギリまで 頑張って ギリギリまで 踏ん張って ピンチの ピンチの ピンチの連続 そんな時 上条当麻がほしい! 自分のパワーを信じて 飛び込めば きっとつかめるさ 勇気の光 うぬぼれるなよ 邪悪な願い 最後の力が 枯れるまで ここから 一歩も さがらない ギリギリまで 頑張って ギリギリまで 踏ん張って どうにも こうにも どうにもならない そんな時 上条当麻が ほしい! 愛さえ知らずに 育ったモンスター 叫びはおまえの 涙なのか 力まかせの 邪悪な願い 大切なミサカを 守るため ここから一歩も 通さない ギリギリまで 頑張って ギリギリまで 踏ん張って どうにも こうにも どうにもならない そんな時 上条当麻が ほしい!
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある2人の放課後喫茶店 お弁当編 「いらっしゃいませーー」 衣替えも終わり、すっかり装いも変わったとある秋の日の放課後。 たくさんの学生たちが行き過ぎていく、ここ学園都市第7学区の表通りに面した瀟洒な喫茶店。 ――待ち合わせなんで、と出迎えたウェイトレスに告げて、いつもの窓際の、いつもの席にやってきたとある高校二年生、上条当麻。 「お疲れさま。今日は珍しく早かったのね?」 まるでどこぞの新婚夫婦のような会話で迎えたのは、常盤台中学三年生、超能力者『超電磁砲』こと御坂美琴。 そんな彼女に上条は、 「おう。最近は補習に出なくて済むようになったからな……」 ――ホットひとつ、とお冷を持ってきたウェイトレスにオーダーを入れる。 「――これも御坂センセーのおかげだよ」 ニカリとその満面の笑みを美琴へと向けた。目の前の専属家庭教師のおかげで、以前に比べて格段に成績も良くなり、テストの赤点も補習授業もかなり減った上条。 小萌先生は喜んでいたが、クラスメイトからはなぜだか疑惑と嫉妬、羨望の眼差しを向けられることになってしまった。 それでも努力の成果が、こうして目に見える形で現れることで、上条の喜びにも拍車がかかる。 彼の喜びに溢れた笑顔は、こうやって美琴の心にじんわりと温かい灯を点していくのだ。 自分に向けられる笑顔に、もちろんカァッと頬が火照るほどの恥ずかしさと照れくささを感じる一方で、彼の役に立てたという嬉しさがそれを上回る。 だからこそ美琴は、 「よかった。そう言ってもらえると……」 この喜び溢れる気持ちを、 「――私も教え甲斐があるわ」 感謝の微笑に託して彼に伝えようとした。 そんな彼女に見つめられた上条は、 「――お、おう……」 そう一言だけ答えると、押し黙ってしまった。 彼の頬が紅く染まっているように見えるのは、秋の夕陽を浴びている所為だけではないのだろうか。 「…………」 「…………」 まるで天使が通り過ぎたように、ぎこちない沈黙が二人を包み込む。 お互いに相手を意識してしまっているのに、そのことを気取られまいと思ってはみたものの。 (と、当麻の顔が赤いのって、もしかして意識してる……んだよね? でもコイツに限って、そんなこと……。本当はどう……なのかな?) 少しでも身動きをすれば高鳴る胸の鼓動が、もしかして相手にも聞こえるんじゃないかと思えて、内心の焦りをなんとかしようと、 (いよいよ上条さんにも春がっ!? いや、御坂は面倒見がよくて、優しいだけなのかもしれないしな。でも……本当はどうなんだろう?) それでも何かを言わないと思い、 「――あ、あのなっ!?」 「――あ、あのねっ!?」 言葉が被さって、またもや振り出しへと戻る二人。 「「…………」」 が、その時やっと、 「お待たせしました。ホットコーヒーのお客様」 「――! あ、はい、こっちです」 「……はぁ」 ウェイトレスの介入によって、無事に心の平穏への入り口へ辿り着くことが出来た。 やっといつもの調子に戻った二人は、何も無かったかのようになごやかな談笑を始めていた。 突然――そうそう、と何かを思い出したように、上条がごそごそとかばんの中を漁っていたが、やがて取り出したのは、 「これ、今日のお弁当箱。いつもありがとな」 「あ、ど、どうだったかな? 今日の出来の方は……?」 今朝、美琴から渡されたお昼のお弁当箱だった。 献立はハンバーグに人参のグラッセ、ポテトサラダに青菜の胡麻和え。ぎっしり詰められた茶碗三杯分のごはんは、食べ盛りの男子高校生にも十分なほどの量。 彩りにも栄養にも細かな気配りがされ、見るからに愛情込めました的なその内容に、 「ああ、今日も最高だった。ハンバーグはお肉たっぷりだし、人参も甘くてうまかった。ポテトサラダの酸味は程良いし、胡麻和えも香りがあってよかったよ。ご飯の量もちょうどだったし。ご飯の間の海苔とおかかの加減も良かった」 よかったあ、と言いながら、にこにこ顔で空っぽの弁当箱を受け取る美琴。ご飯の間に敷き詰めた海苔とおかかで、「LOVE」の文字を書いておいたのは内緒だ。 (――子供に『お弁当、全部きれいに食べられたよ』と言われたらこんな気持ちなんだろうな。えへへ、コイツとの子供かぁ。女の子だったら名前は麻琴よね。男の子なら何が良いかな。コイツにお弁当渡して、『はい、当麻。今日のお弁当よ』『お、いつもありがとな。美琴の愛妻弁当はいつも美味いもんな』『うん、麻琴もママのお弁当、大好き!』『ほらほら、二人とも遅れるわよ』『『行ってきまーす』』……なんてね! なぁんてね!! なぁぁんてねぇぇええ!!!) 妄想を暴走させている美琴が、上の空でニヤニヤとしているのを見た上条が、 「――おい、美琴? 耳からなんか垂れてるぞ?」 「……ふぇっ!? ええっ?」 そんなバカなと、あわてて耳を押さえた美琴を見て、ケラケラと笑った。 「まーたミコっちゃんは違う世界に旅立ってたのかよ?」 「だからミコっちゃん言うな。――別に良いじゃない。ちょっとぐらい夢、見させてもらったって」 「ちょっとぐらいってな、御坂。いったい普段からどんな夢、見てんだよ。それこそ耳から何かヤバいものが垂れてそうだぜ?」 ――もう、と言って赤い顔でふくれっ面のまま俯いてしまった美琴に、上条は言葉とは裏腹に優しい微笑を向けていた。 が、すぐにその表情が消えたかと思うと、うらやむような言葉を漏らす。 「――でも将来の夢があるのは、ちょっとうらやましいと思うな」 どことなく諦めたような面持ちのまま、小さく息を吐いた。 彼の言葉に美琴がはっと顔を上げた時、目にした少年の表情に切なく胸を締め付けられて、思わず彼の手をとってしまっていた。 「アンタに……将来の夢はないの?」 「――全部、忘れちまったからさ」 ぽつりとつぶやくような彼の言葉が、美琴の胸に突き刺さる。彼の手を握る手に思わず力が入っていた。 過去の記憶も、自分の進みたい道筋も失って、それでも今を一生懸命生きようとしている上条を強い、と思えた。 だからこそ彼は、いつだって真っ直ぐに信じる道を突き進むことが出来るのだろう。 美琴はそんな上条のことを、今では恋しているだけでなく尊敬だって、信頼だってしているのだ。 「あー、でも心配すんなよ。失くしたのは昔の夢なんだし、忘れちまっても、もう一度探したらいいかって思ってるからな」 失った将来の夢を、もう一度探すという彼の言葉に、あの日の妹の言葉が思い出されていた。 ――生きると言う事の意味を見出せるよう、これからも一緒に探すのを手伝ってください。 あの日、美琴へと向けられた妹達の願いを、姉として聞いてやることが出来たのも、元はといえばこの少年のおかげなのだ。 だから迷うこと無く、美琴は上条に寄り添いたいと思い、そうすることが自分の願いであることも分かっている。 「ね、アンタの将来の夢探し、私も手伝って、いいかな? ――ううん、私にも手伝わせて欲しい」 「御坂……」 「誰一人欠けることなく、何一つ失うことなく、みんなで笑って帰る。あの時はアンタの夢を守ることも、妹達を助けることも私一人では出来なかったけど……」 あの忌まわしい実験を止めようとした時、自分の無力さに心折れかけたこともあったが、今は彼の力になれるなら、何度だって立ち上がれそうな気もしていた。 「――それでも私、やっぱりアンタの力になりたい。アンタの夢だったら、私も一緒に見てみたいなって思うの」 真っ直ぐな目で、じっと見つめてくる彼女の瞳に彼はそれ以上何も言えなかった。 ただ彼女の思いやりと優しさが心に沁みて、上条は胸が詰まるような感覚に思わず涙腺が緩みそうになる。 ぐっとこらえたが、もしかすると目尻に溜まった滴ぐらいは彼女に見られたかもしれない。それでも不思議と彼の心に恥ずかしさや照れくささは無かった。 もし自分にも夢が持てるなら、この想いの行く先を将来の夢にするのも悪くないなと思えて、 「ありがとうな、御坂。――お前が一緒なら、俺にも将来の夢、見つかりそうな気がするよ」 感謝と、「この」気持ちを込めた言葉を送った。 「ううん。こちらこそありがとうね。そう言ってもらえて本当にうれしい」 上条の言葉を受けた美琴は、ずっと上条の手を握っていたことに気がついた。 いつもなら意識をしただけで気恥ずかしさと照れくささが沸騰し、大きく感情を揺さぶって、彼女の心を羞恥の色で塗りつぶしてしまう。 なのに今、この瞬間だけは、手のひらを通して伝わってくる上条の手の温もりが、美琴の心を柔らかく解していくのだ。 いつの間にか上条のもう片方の手が、美琴の手に重ねられている。 更なる温もりが加わり、彼女の心がほんのり幸福色に染められて、このままこうして居たいと素直に思えていた。 「――なあ、御坂」 優しそうな上条の声が美琴の耳朶をくすぐるように聞こえてくる。 「お前の夢って、どんなんだ? もし出来れば、参考までに聞かせて欲しいんだ」 それはまるで愛のささやきのように、彼女の心に真っ直ぐに響いた。 「私の夢? ――やりたいことやなりたいもの、いろいろあるけどね」 一番は当麻と結ばれることよ、と美琴は思ったが、同時に、上条にこの気持ちを打ち明けたい、という願いも大きく膨らんでいることに気が付いた。 「そっか。お前の夢って一つだけじゃないんだな」 「そうよ。人それぞれ、いろんな夢があるんだから」 「いろんな夢、ねぇ」 彼は自分のこの気持ちに気付いているのかな、と思いながら、果たして今ここでそれを打ち明けて良いものか迷っていた。 だが思い切りの良さ、というのも彼女の美点の一つだ。 この瞬間に、美琴は――よし、と覚悟を決める。 「どうしても……聞きたい?」 そう聞いてきた彼女に、上条は少し迷ったような顔をしていたが、 「――やっぱりやめておくよ」 「えっ!?」 あっさり肩透かしをくらったようで美琴は戸惑った。と同時に胸が何かに塞がれたような感覚に襲われる。 冷たく大きな塊のようなものを感じて、息が詰まるような苦しさを覚えたが、 「あー、勘違いするなよ、御坂。俺は聞きたくないんじゃなくて、今はまだ聞かないほうが良いって思ったんだからな?」 急に沈んだような表情に変わった美琴に、上条は慌てて言葉を繋ぐ。そうして今度は誤解を与えぬように、じっと美琴の瞳を見つめながら言葉を添える。 だから彼女には、彼の真意は拒絶するような決して厳しいものではなく、まだその時じゃないと優しく教え諭しているように思えた。 「――だからもう少し後。そうだな、御坂が中学を卒業する時に教えてくれよ。その時だったら、多分、俺にも将来の夢が見えるような気がするんだ」 上条の真摯な言葉が、美琴の胸をふさぐ冷たい塊を一瞬で溶かしてしまった。 彼が言わんとしていること。それはおそらく……そうなんだろう、と美琴には思えた。はっきりとした確証は無いが、それは彼なりの責任感のようなものだと感じられた。 上条がそのつもりなら、今ここで無理に打ち明けることもない。これは「その時」が来るまで、この想いとともに胸の中に大切にしまっておくのだと決めた。 「うん、わかった。そうする。――それまで無くさないように、大切にしまっておくことにするね」 「すまねえな……。せっかくの気遣い、ふいにしちまって」 すまなそうな顔の上条に、美琴はにこり、と優しく笑いかけた。 「だったら、その時はアンタの夢も教えてね?」 この瞬間、上条には夢の一つがぼんやりとその形を見せたような気がしていた。それは繋がった手を通して伝わってくる彼女の温もりからも感じられるように思えて。 彼女の夢と、自分の夢が交差することがあれば、その時こそ二人が望む未来を見られるのだろう、と。 「ああ、もちろんだ。それまでに、ちゃんと見定めておくからな」 「うん。楽しみに待ってる」 交わる視線に迷いはなく、ここから続く道筋がはっきりと見えたようにも思えた。 「――ところで、いつまでこうしていればいいのでせう?」 「ふぇっ!?」 がっちりと握り握られた手は、お互いの意思でしか離せない。 我に返ったように、二人は今まで握り合っていた手を慌てて離すと、何事も無かったかのように、椅子に座りなおした。 そうしてまた視線を合わせたら、 「うふふっ」 「あははっ」 なぜだか気分が楽しくなってきて、笑みが零れてきた。 恋人のような甘い高揚感は無いが、この未満な関係がなんだか気軽に思え、肩の凝らない心の距離が気持ちよく感じられる。 「なあ、今度の日曜日、暇ならどっかへ出かけないか?」 「ええっ!? ――それって、デートのお誘い?」 いつもと違って恥ずかしがらず、ニヤリと挑戦的に笑う美琴に、上条はとぼけた顔で、 「んーどうだろう。どうするのがいい?」 こちらも負けじと笑みを返す。 そんな上条の挑戦なんぞ、歯牙にもかけないような余裕でもって美琴は応じる。 冷めかけたカフェオレに口をつけながら、彼女は言った。 「そうね……アンタの好きにしたらいいわよ? ――ところであの子はどうするの?」 「うっ……」 思いもかけない美琴の態度に、上条はちょっと意外そうな顔をした。 ちょっとしたおふざけのつもりが、いつの間にか真面目な話に変わっていたことに彼は戸惑っているのだ。 「――どうしようか。さすがにほったらかしもなんだしな……。いつものように小萌先生にでも頼もうか?」 「だったら……一緒に行きましょうよ。私なら構わないわよ?」 今度は慈母のような微笑を彼に向けていた。 そんな彼女に、上条は参りましたと言わんばかりに、大きくため息を吐く。 「やっぱりお前にゃ敵わねーよ。――すまんがインデックスも頼むわ。最近アイツとも遊んでやってねーから、こういうのもたまにはいいかもな」 彼の降伏宣言に、ふふっと勝ち誇ったように笑う美琴。 「じゃ、お弁当たっぷり作って持っていくわよ。行き先はアンタ考えなさいよ。なんなら遊園地でもいいけど?」 「そうだな、そうすっか? ――俺、からあげが食べたいな」 「――うん。わかった……」 美琴は上条からのおかずリクエストを受けたことに、ほんのりとした幸せを感じていた。 甘いカフェオレのような『自分だけの現実(もうそう)』がまた一歩、実現へと近づいたように思えて、にんまりとして頬を緩めていたが、 「なんかさ、お前。すっかりお嫁さんモードだよな」 その途端、美琴は飲んでいたカフェオレを噴きだした。 「ぶふぉっ! げほげほげほっ!!?」 「――うおいっ!?」 上条は慌ててハンカチを取り出すと、むせ返る美琴に渡す。 受け取ったハンカチで口と鼻を押さえて咳き込んでいた彼女だが、やがてはあはあと息を整えると、 「こ、この、バカッ!」 美琴が弾けるような音とともに向けてきた電撃を、さっと右手で軽く消し去ると、上条はニヤニヤとした笑みを向けた。 「やっぱりいつものミコっちゃんだ」 「うっ、うるさいっ! ア、アンタが変なこと……言うからでしょ。もう」 そう言うと美琴は、はにかみながらも咳き込んで出た涙を目尻に溜めて、上目遣いに彼を睨みつけた。 すっかり油断をしていた上条は、そんな彼女の仕草と表情にドキリ、と胸を震わされる。 頬を染め、涙を浮かべ、上目遣いに可愛らしく睨んでくる美琴の表情に、思わず見惚れてしまっていた。 「ああ、ご、ごめん……」 どきどきと高鳴る胸の鼓動が抑えられなくて、思わず抱きしめたくなる誘惑に駆られる。 「――あ、の……」 何かを言おうとして、言葉にならない。咽喉は一瞬のうちに渇き、胸がきゅんとして甘い痛みを訴える。 もしこのテーブルが無かったら、と残念に思う一方で、おかげで誘惑に負けずにすむのだと、ほっとしたような気持ちも抱いていた上条。 そんな彼のどぎまぎとした様子に気付いたのか、 「アンタ、いったいどうしたのよ?」 美琴が獲物を見つけた猫のような目付きに変わっていた。 「――ッ! なな、な、なんでもないっ。なんでもないぞっ!」 「なに? ――もしかして、この美琴センセーの魅力に気がついたのかなあ?」 「――う、うるせえ……」 ニヤニヤとする美琴の視線を逸らすかのように、上条は無言でそっぽを向くが、それでも顔の赤みは消すことが出来なかった。 「もしかして……図星? へえー、アンタって中学生に手を出すすごい人なの?」 「――くそっ、年上の高校生をからかいやがって。覚えてろよ」 照れ隠しにもならないような呟きを漏らしながらコーヒーを啜る上条。 そんな彼を、まるで猫が獲物をいたぶるかのように美琴が絡んでいく。 「もしかしてワタシ、何かされるの? きゃーこわーい……なーんちゃってね! アンタだってそんな度胸も無いくせにぃ」 「お、俺だってその気になりゃ……お、狼になってしまうかもしれないんだぞ?」 きっとなって睨みつける上条に向かい、美琴はその瞳に視線を合わせた。 「うふふっ。意気地なしさん、やれるものならやってみなさいよ」 「その減らず口、いつか塞いでやるからな」 絡み合った視線を逸らそうともせず、じっと見つめあう二人。 やがて美琴は、にっこりと満面の笑みを彼へと向けた。 「――なら……ずっと待ってるからね。優しい狼さん?」 ~~ To be Continued ~~ 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある2人の放課後喫茶店
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある幼馴染の幻想殺し 序章 ③罪と不幸 一方通行と戦った少年…上条が目を覚ますと、 そこには上条が救った少女の一人…美琴が上条のベッドに伏すように眠っていた。 その顔には一筋の涙が零れた跡があり、うわ言のようにお兄ちゃんと寝言を言っている。 「本当は気付かないでいてくれた方が良かったんだけどな」 上条は独り言のように呟いた。 すると上条の声に反応するように美琴が目を覚ました。 「お兄ちゃん?」 「うーん、最近までアンタが馬鹿だったのが お兄ちゃんに急に格上げとは…」 「お兄ちゃん、私…」 美琴は俯きながら呟くように言った。 その表所には翳りが差している。 上条は美琴が何を言わんとしているか、辛いほどよく分かった。 話によると絶対能力進化の実験は凍結に追い込まれたらしい。 それでも1万人以上の命が失われた。 それを美琴は心の底から悔やんでいるのだ。 慰めるのは簡単だ、美琴に責任は無いと言ってやればいい。 でもそれじゃあ本当に美琴を救うことにはならない。 本当に美琴を救うためには美琴自身が自分の闇と向かい合わなければならなかった。 「無責任なことは言えないけどさ、 やっぱり美琴は死んでいった妹達のためにも 今回の件から目を逸らしちゃいけないような気がする」 「…うん、分かってる。 ちゃんと私の罪は一人で背負っていくつもりだから」 美琴の言葉には少し悲壮感が漂っているものの、強い決意を感じさせた。 美琴は決して自分の過去から逃げるようなことはしないだろう。 でも美琴が抱えるものは一人で背負うにはあまりに重い。 だから上条も覚悟を決める、不幸を背負うことの辛さは誰よりも知っていた。 「一人だなんて言うな。 美琴のことを本当に心から理解して支えてくれる人間が現われるまでは、 俺が傍にずっと一緒にいてやる。 だから辛い時は自分を押さえ込むようなことはするな。 死んでいった妹達の分も、お前が泣いてやれ」 上条の言葉に美琴は言葉を詰まらせ、その瞳には涙が溢れ返っていた。 美琴は上条の胸に顔を埋めると堰を切ったように声を上げて泣いた。 そんな美琴のことを上条は黙って優しく抱きしめるのだった。 「落ち着いたか?」 「…うん」 上条は泣きやんだ美琴を抱きしめる手を緩めると… 「あの、もう少しだけでいいから抱きしめてて。 今はお兄ちゃんの温もりを感じてたいの」 「ったく、昔から美琴は変なところで甘えん坊だな」 そう言って上条は再び美琴を抱きしめ直す。 すると美琴は上条に抱きしめられた体勢のまま言った。 「でも、どうして学園都市で初めて会った時に名乗ってくれなかったの? お兄ちゃんは私のこと気付いてたんでしょ?」 「名乗るも何も、いきなり電撃を放ってきたのはそっちじゃねえか?」 「それは、お兄ちゃんが失礼なこと言ったから…」 「だからって電撃はねえだろ」 「…何となくだけど、心の何処かでお兄ちゃんだってことに気付いてたんだと思う。 それで、お兄ちゃんにだけは失礼なことを言われたくなくて」 「何で俺には失礼なことを言われたくないんだ?」 「そ、それは」// 何故か顔を赤くする美琴に上条は疑問を感じる。 そして上条にあまり深く追求されたくない美琴は話題を元に戻そうとする。 「でも その時以外にも名乗る機会はいっぱいあったでしょ?」 すると今度は上条が黙ってしまう。 その表情には先ほどまでの美琴と同じく翳りが差していた。 美琴を抱きしめてる上条の手が震えていた。 そして上条はボソっと呟くように言った。 「…美琴が俺に関わって不幸になるのが恐かったんだ」 「え?」 「俺の過去は知ってるだろ? 俺にとって美琴と過ごした日々は光だ。 だから思い出は思い出らしく輝いたままにしておきたかった。 俺と関わって美琴との思い出が不幸なもんに変わっちまうのが嫌だったんだ」 上条はそう言って美琴を抱きしめていた手を離す。 美琴は上条の言葉に、昔 上条と最後に遊んだときの表情を思い出した。 幼い時は分からなかったが、あの時 上条は既に限界だったのだ。 今の自嘲するように笑う上条の顔は、あの時の表情とよく似ていた。 (昔からお兄ちゃんはいつも私のことを助けてくれた。 そして今回も… だから今度は私がお兄ちゃんを助けてみせる!!) 美琴は手を離した上条の代わりに上条のことを抱きしめ返した。 「美琴?」 「お兄ちゃんはさっき 私のことを理解して支えてくれる人が出来るって言ってたけど、 私はそんな人は現われなくていい。 お兄ちゃんさえ傍にいてくれればいいの」 「でも、俺は不幸で…」 「お兄ちゃんが罪を背負った私を支えてくれるように、 私も不幸を背負ったお兄ちゃんを支える。 それだったら お互いの立場も関係もイーブンでしょ?」 「いや、そういう問題じゃなくてな」 「私がそう決めたの、これから私達は一心同体。 何があっても私は当麻のことを支えるから、 何かあったら昔みたいに当麻も私のことを助けてね」 「何故に急に呼び捨て?」 「言ったでしょ、立場も関係もイーブンだって」 美琴はそう言って上条に向かって微笑みかける。 その笑顔を見て上条は不幸に襲われる前の、 純粋に善意から人助けをしていた時の記憶を思い出す。 今の上条は偽善使いを称して、 困っている人を助けるために何かやったという慰めのためだけに動いていた。 だが美琴を襲っている闇を知った時、上条の中で昔あったものが再び芽吹いた。 (昔はこうやって誰かの笑顔を見るのが大好きだったんだよな。 そしてその中でも美琴の笑顔が一番… …例え俺が不幸でも大切な人の幸せを支えるくらいは許されるよな?) 上条は自分を抱きしめている美琴の背中に手を回す。 「分かったよ、俺はもう自分の不幸からも美琴からも逃げない。 それに、こんなに可愛い女の子が支えてくれるのに不幸だなんて言えないしな」 「うん、私が絶対に当麻のことを幸せにしてみせるんだから!!」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある幼馴染の幻想殺し