約 355,641 件
https://w.atwiki.jp/girlsroyale/pages/450.html
アムステルダムプロフィール カード一覧 アムステルダム プロフィール 名前 アムステルダム マスター 清水潔 CV - URD 1300 誕生日 12月28日 身長 156cm 体重 48kg BWH 79/53/78 好きな食べ物 パンケーキ 嫌いな食べ物 干し肉 特徴 チームの要だ!ナンバーエイト担当 カード一覧 [制服で初詣トライ!]アムステルダム [ラグビー]アムステルダム [ドール]アムステルダム
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/60.html
「その手に掴むもの」Ⅵ 東からの脅威に対して各国はそれぞれの立場を表明し1ヶ月が過ぎようとしていた。 参戦を表明した国はローマ法王の元に神聖同盟という名で結集し、シラクサおよびその周辺の港町を基点として体制を整えようとしていた。 同盟に参加の意思を示したイスパニアもそれに漏れることなく軍隊を東地中海へ向かわせていた。 物騒な時勢に巻き込まれている首都セビリアは、どこで聞き耳を立てても東で起こっている事の話題に支配されている。 そんな首都の昼下がり、突然の雨降りにひと時の静寂が訪れる。往来していた誰彼もどこかの軒先へと雨宿りに急いでいる。 その中にアムスの姿も混じっていた。 その日の夕食準備に買い物へと出掛けた帰り道に遭遇した雨に急ぎ足で雨をしのぐ場所へと路地を急ぐ。 入り込んだカフェの軒先で服の雨飛沫を払いながら先ほどまでの晴天を羨むように降り続く雨を眺めている。 「あら、アムスさん。お元気?」 知っている声がカフェの中から聞こえてくる。 「お買い物の途中でしたのかしら、雨宿り中でも一緒にお茶でもいかが。」 振り返った先には近所に住む友人たちが午後のお茶を楽しんでいるのが見える。 空を見上げても雲が切れそうな気配はなく、しばらく雨は続きそうに感じたアムスは友人の勧めにしたがって空いている席へと座った。 「突然の雨とは嫌なものですね、予定が狂ってしまいますわ。」 友人連中は歌劇を見に行くつもりだったが、開演までの時間をここで時間を潰している時の雨降りになってしまったという。数日前にアムスも誘われてはいたが、混乱の時勢に忙殺される夫の事を思い断りの返事をしていた。 そんな婦人仲間の一人がアムスに尋ねる。 「アムスさんの所も旦那様お忙しいのでしょう。」 「そりゃそうでしょうよ。このご時世、アムスさんのご主人のような腕の良い職人さんが居てこそ前線は成り立つんですもの。」 「大変ですよね。うちの旦那なんて何をやってるのか昼間からぶらぶら…。」 アムスが口を開くまでに口の回る友人が先に話しだしている。 「聞いた話ですけど、今回は世紀の大戦になるとか・・・。前線に立たれる人は名誉な事ですわね。」 婦人仲間の中でも特に耳聡い友人がどこから仕入れたか聞いた話を披露する。 そしてそれを口火にするように今回の事件に対して真偽の怪しい情報の披露会へと様相が変わっていく。 普段、彼女達の会話に負ける事なく同じように口を動かすアムスだったが、今の内容に対して、彼女達と同じ意見を言うこことを内心躊躇っていた。 その為、当り障りのない相槌を適所に織り交ぜながら極力は自分の意見を言わないようにやり過そうと取り繕っていた。 「それでアムスさん、旦那様からは何も聞いておりませんの。」 目新しい情報に恐ろしいまでの興味を示す婦人達のまなざしがアムスに突き刺さる。 「主人は世間ごとに疎い頑固な所がありますから。皆さんの方が詳しいかと思いますわ。」 アムスの返事に期待を外された友人達は視線を各々の思うところへと戻すと、流暢な世間話を再開させる。 そして、いつの間にか会話の内容はゴシップ的なものへと変化していた。 内心落ち着いたアムスは一時の鬱憤を晴らすように会話へ入り込んでいた。 結局雨は止む事なく自宅へと帰ってきたアムスはずぶ濡れになっていた。 友人達の会話に思わぬ弾みがついてしまい、夕飯の支度がいつもより遅くなっている。 急いで服を着替え、濡れ頭にタオルを巻きつけながら足早に台所へと入る。 棚には香草や乾燥パスタが容器に収められて並び、まだ年季の入っていない調理器具たちが今日の出番を待っている。 竈に火をおこし薪をくべる、チリチリと小さな火の粉が沸き立ち顔を赤く染める。 適度に火が熾ったところに鍋をかける。 そしてオリーブオイルとみじん切りにしたニンニク、セロリとタマネギを入れて軽く炒め、買ってきたベーコンを賽の目に切って入れる。 ミンチにした豚肉を加えしっかりと火を通した所にスープと下拵えしたヒヨコマメ、そして湯剥きしたトマトを入れ煮込む。 一度味見をし塩と香草をで味を調えて1品が完成する。 夫の好きなヒヨコマメのトマトソース煮だ。 この料理は夫と一緒になり彼の好物であることを知り覚えた料理だった。 かつて海を生活の大半としていた頃、当番制で厨房に入ることもあったが、船内という特殊な環境に加え、食する相手が味に煩くない連中とあっては腕前については高が知れていた。 それから夫となる男性と出会ってから、事有るたびに愛する人の為にと努めて厨房に入っては腕を磨くようにしていた。 当初、アムスは大海を越えて知った各地の珍しい料理を食卓に並べていた。 中には大成功品も、少し思い通りにいかなかった品もあったが、愛しい人は平らげてくれていた。 しかし、地中海で生まれ育ったきた夫にとっては、異国の美味に感動は覚えるもののアムスの思う気持ちを汲めばこそ手料理に舌鼓を打ってはいたが、頑張りすぎる彼女の事を慮って口を開く事も何度かあった。 そしてその言葉は自らの気持ちの不理解と捕らえアムスの心に小さな傷を負い、些細な口論を産むきっかけになっていた。 ただ、口論の末はいつも同じく互いの信頼を確認しあって終わるのだった。 そんな2人だからこそ周りからも良い夫婦として認められ、アムスも陸に上がってから時も掛からず周囲と馴染めていた。もっとも彼女の持つ社交性と明るさもそれには充分役目を果たしていた。 白身魚を卸して準備を整えた所でアムスは手を止めた。 あとは夫の帰りを待って、香草と共に焼き上げれば完成である。 不安な情勢に夫の仕事も急激に変化し、ここ数ヶ月は帰宅時間が定まらずにいた。 それでも出来立ての料理を食べて貰おうとアムスはいつも調理の完成は夫が帰ってきてから行っていた。無論、それに従うように自らも先んじて食事を取ることはなく、自宅で帰りを待つ日々が結婚以来続いている。 台所の片付けを済ませ、食卓の準備を整えた頃、玄関扉をノックする音が聞こえた。 「郵便ですー。」 「あ、はいはーい。」 小走りに部屋を抜けて、郵便を受け取る。 送り主の記名はないが、封蝋に獅子の紋章が彫られている。 「あら、ルーヴェから…。」 居間へと戻り中身を検める。 内容は新規入会者の知らせと今回の動変に関する商会の対応が書かれていた。 「そうか、ルーヴェは出るんだ。いつも送ってくれるなんてライラさんも律儀ね。」 胸が一瞬高鳴っている。 目を閉じるとそこにはイオニア海の海図が鮮明に浮かんでくる。 そこには今の時期に吹く風の向きや質、波の状況などまで細かく描かれていた。 かつての生活の喜怒哀楽が景色と共に流れてくる。 懐かしさがアムスの表情を薄く和らげる。 しかし、その安らぎはすぐに現実へと引き戻された。 再び玄関扉を叩く音がする。 「ただいま。帰ったよ。」 「お帰りなさい、スバース。」 先ほどとは違って軽やかな足取りで夫の迎えに向かう。 「今日は早く終わったのね。」 「まぁな。」 「待っててくださいね。食事を仕上げますから。」 そう言ってアムスは台所へ向かった。 ヒヨコマメの煮込みに火をかけ、炒め鍋にオリーブ油をひき白身魚をソテーする。 その間、スバースは用意されていたブランデーをグラスに注ぎ仕事後の一杯を楽しもうとしていたが、アムスの席にある手紙がちらりと目に入る。 表向いていた封蝋から中身を察し一瞥をくれると、何事もなかったようにグラスを傾けた。 それから少し遅れてアムスが料理を運んでくる。 手紙の所在に今更ながら気付き、何事もなかったようにそれを懐へしまい込むと腕によりをかけた料理を食卓へ並べた。 それについてスバースは何一つ問うような言葉を発せず、いつものようにありふれた食卓の雰囲気が部屋に漂っていた。 食事はいつもアムスが一方的に口を開くのが毎日の光景だった。 それは今日も変わる事無く、今日の料理に使った材料の事や市場で見た他愛ない日常の事など、その日起こった事を楽しげに話している。無論、帰り道に遭遇した雨の事も忘れることは無かった。 「でね、皆が楽しみにしていた歌劇も雨に流れちゃったみたい。」 楽しげに話すアムスの声が食卓の上で踊っている。 スバースにとってはその声と表情が一日の疲れを癒すなによりの馳走だった。 「なぁ、アムス。お前も飲まないか。」 この日は珍しくスバースが酒を勧めてきた。 「どんな心境の変わりなの。疚しいことでもあるのかしら。」 「まぁな。」 「あら、正直ね。じゃ、少し飲ませて貰おうかしら。」 グラスに受けた夫からの酌をぐいっと飲み干す。 元々呑む口を持っていたが、陸に上がってからは家事に障ってはいけないと自ら酒を遠ざけていた為、久々の味にじわりと喉の奥が熱くなる感覚と余韻をゆっくりと楽しんでいる。 「で、何か私に言うことがあるのよね。」 「恐らく明日から帰りが遅くなりそうだ。」 「なんだそんな事なの。こんな情勢だもの気にしないわ。」 「わるいな、面倒なことになって。」 「なに言ってるの、それだけ働けるって事じゃない。主の思し召しよ。」 そう言ってアムスは胸の前で手を組んだ。そして1日の終わりを感謝する祈りを捧げている。 「さ、温かいうちにどうぞ。」 スバースは好物のヒヨコマメに手をつける。 「美味いな。」 その一声がアムスの待ち望んだものだった、何千という祈りよりも報われる一瞬だった。 そしていつもアムスは同じ言葉を微笑みと共に返すのだった。 「ありがと。」 翌日のセビリアは晴天に恵まれた。 一条の雲なく、澄み渡った青色が町を覆っている。 朝の家事を終わらせて外へ出たアムスは、行く足のままに広い街中をゆっくりと散策していた。 建物の影には昨日の雨の名残が見えるもの、今日は西の空に不安材料はなく1日の天候を保障している。 大通りに荷を出している花屋で今に活ける花を買い、足は市場へと向かった。 「さて、帰りが遅くなるとは言ってたものの…。」 昨晩の言葉では夫の職場は情勢に振り回されているのが想像できる。 ただ、仕事量よりも原材料の供給量がつりあっていないとアムスは予想していた。 「『なりそうだ』って事は決定事項じゃないのよね…」 軽い溜息を漏らしながら出ている品を見ながら献立を考える。 「あら、アムスさん。」 不意に呼び止められる声に一時考えを止めた。 声の主は昨日カフェで出会った友人の1人だった。 「昨日はどうも。突然の雨降りで残念でしたね。」 「えぇ、前々から楽しみにしていたのに、本当に残念な事になりまして。」 「次こそは私もご一緒させていただきたいものですわ。」 「勿論ですわ。皆さんで亭主放り出して観に行きましょう。」 友人の口は変わらず陽気な調子で会話を紡ぎ出している。 「昨今は市場にも品数が少なくなって、お互い大変ですよね。」 友人の言葉は大戦に投じた国の実情を表していた。 国軍を動かすほどの大遠征とあって、国が物資を押さえる為に市井に出回る物資が自然と減ってきている。 「台所を預かる身としては辛い所ですわね、ご政道に文句つける訳じゃないですけどね。あら、スズキの良いのが有るじゃない、ウチはこれにしましょう。」 「ウチは昨晩が魚でしたからね、そろそろ肉を食べさせないと…。」 市場を半分過ぎたところでもアムスの買い物籠は先ほど買った花だけしか入っていなかった。 「旦那さん思いですわね。ウチのもそう言わせるぐらい働いて欲しいですわ。」 その言葉にアムスは苦笑いを返すのが精一杯だった。 「国の威信とかなんとか言いながら残された者の事も考えて欲しいですわね。」 友人のセリフは活気のない市場の全てを代弁しているようだった。 「そういえばアムスさん。ふと思い出したんですけど、貴女って海で生活されてたんですのよね。」 「えぇ…。」 「そうなれば、この一大事には居ても立っても居られないのではなくって。」 特に悪意も冷やかしも感じない純粋な疑問のように友人はアムスに問うた。 「いぇいぇ、私は一線を退いたですし。」 明るくあっさりと返事をするアムス。 それを聞いて友人は少し残念そうな顔を見せた。 「もしもの話でしたけれども、そうだったらお友達に自慢できたんですけどね。」 自分の心に正直になれば、友人の言葉通りに東へ向かいたいという気持ちは確かに存在していた。 家庭に入っていなければ傭兵なり、かつての仲間と風を一緒に東からの脅威に立ち向かおうとする自分を容易に想像できる。 しかし、今のアムスには海と関わる術の大半を失っていた。 夫は繋がりを残すことに寛容だったが、自らのけじめとしてできる限りかかわりを持たないようにと過ごしてきたのである。 ただ唯一残っていたのが商会から不定期に届く手紙だった。 「アムスさんは世界を広く航海されてて、今の旦那様にお会いなられたの。」 友人は船乗りという職業は陸での生活を殆ど行わないようなものを想像している。 「私の場合は、半分は陸生活でしたから…」 「でも、羨ましいですわ。絵画から出てきたような旦那様…、本当に同じセビリアに居たと思うと私にもチャンスが無かったかと残念でなりませんわ。」 急に夫を褒められアムスは言葉に詰まっている。 なにか上手く返そうと思っている間にも友人は楽しげに話を続けている。 「それに比べてウチのなんて、どこかの土中から掘り出されたような遺物のような風采のあがらない…」 そこから始まった友人の言葉は内容すら面白く可笑しくしているものの纏めてしまえば愚痴を並べたものだった。 適度な相槌と空返事を繰り返しながら、市場を歩くアムスであったが、道の途中でラム肉を見つけようやく今晩の食事が決まっていた。 市場を抜けると友人とも別れ、アムスは自宅へと戻った。 いつものように台所へと向かい、竈に火をおこす。 しかし、すぐには調理を開始せず、食卓においてある花器を運んでくると先ほど購入した花を活けなおし再び食卓の中央に飾る。 精気のない花の時と比べ、上を向いてぴんと咲く花を見ると不思議とその周りが明るく見える。 物言わぬ花の不思議をアムスはこよなく愛していた。 「よしっ。」 一通り食卓を整理した後、軽く背伸びをしながら台所へと戻っていった。 それから10日ほど経ったある日、街は雨降りに見舞われていた。 雨が窓を叩く音が居間にまで聞こえてくる。 じっとりと湿った空気が充満するなか、アムスは朝からずっと自宅の片付けに時間を割いていた。 幸いな事に、今日は外にでる用事もなく、のんびりと過ごしていた。 しかし、世間の情勢は天候に左右されるものではなく、夫スバースは早くから職場へと出かけていっていた。 遅くなるという言葉の通り、あの日からスバースの帰りは極端に遅くなっていた。 あまりの多忙さに夫にも少し疲れの色が見え始めている。 アムスはそんな夫を気遣って休みを取るように勧めていたが、スバースはにっこりと笑って「大丈夫だ。あと少しで終わるよ」と毎度のように繰り返していた。 「気遣い返されてちゃダメよね。」 掃除する手の合間に小さく自分を諌める言葉を呟きながらも、その手は軽快に動いている。 そして、昼を過ぎた頃には寝所から居間に掛けての掃除も終わり、1人ゆっくり遅めの昼食をとっていた。 食べられるだけのパンを軽く火であぶり、昨晩の残りを副菜にした少し地味な食事だったが、アムスには空腹が満たされれば良いという感覚と手を抜ける場所では無駄に労力を費やさないという点において、これ以上の必要性を感じていなかった。 外の雨はまだ止んでおらず、低く響く雨音が食卓に枯れた賑やかさを演出する。 昔を思えば、スバースとの逢瀬の時を除けば誰か彼かに囲まれている時間が多かった。 それが2人の生活だけになってしまうと、常に襲ってくる孤独感が自身の心に不足感をもたらし、ある程度の回答を導くまでの過程は人言えぬ苦しみを抱いて夫の帰りを待つ日々だった。 しかし、ある日の事、適度な緩急があったからこそ互いが良き刺激になっていたと心の中に答えを見出してからのアムスは、自身で自覚できるほど前向きに物事を考えられるようになり、海に生きていた頃よりも違った自由さを体に感じ、家の中の雰囲気もグッと明るくなっていた。 そして、夫のいないこの時間帯の過ごし方も2人だけの時間を大切にする為にと彼女なりに楽しく迎えられるようになっていた。 「うん。ごちそうさま。」 食事を終えて軽く主への祈りを捧げる。 掃除の残っている所はあと少し、今日1日でやり遂げる事ができるだろうと目算をしながら、二皿の片付けから取り掛かる。 鼻歌が思わず出るほどの気軽さで決まった手順を追いながら片付けてゆく最中、玄関をノックする音が聞こえてきた。 まだ普段どおりとしても夫が帰ってくるには時間的に早すぎる。 郵便かなにかだろうかと、掃除の手を止めて足を向けると男の声が扉の向こうから聞こえている。 「ごめんください。居られますか。」 少しの沈黙の後、再びドアがノックされる。 「どちらさまで。」 「昔お世話になっていたザナルディです。近くへ寄りましたからご挨拶をと。」 男の名を聞いてアムスは躊躇い無くドアの鍵を開けた。 そこには、頑丈な体が目に付く男が立っていた。 「お久しぶりねザディ。元気だったしら。」 ザナルディと名乗る男は恭しく頭をたれて挨拶をする。 「提督、お久しぶりでございます。」 「やぁねぇ、もう提督と呼ばれる身分じゃないわよ。」 「あぁ、そうでしたね。いや、ここの近くに居る友人を訪ねてましてね、ふと提督のお宅も有ることを思い出しましてご挨拶をと。」 「あら、嬉しいわね。ま、お入りなさい。」 「恐縮です。」 船長時代、この男は副官として常に傍らに置いていた。 堅実な仕事に全幅の信頼を置いていた人物だった。 アムスが船を下りる際、船員全てに他船への紹介状を渡したが、この副官ザナルディについては、自らの船を継がないかと持ちかけたこともあった。 しかし、彼は躊躇い無く首を横に振り、誰もが夢見る船長の座を呆気なく断ったのだった。 再三再四の説得を試みたが、『この船は提督の船ですから。』といつも丁寧に断られたのである。 結局、アムスが折れる形で紹介状を渡したが、最後までこの人物の望みが何だったのかは知りえずに終わってしまっていた事を思い出す。 玄関を入ったところで服に付いた雨の雫を払い落とすと、ザナルディは勧めにしたがって食卓の一席に腰を下ろす。 「紅茶で良いかしら。といってもこれ以外は何もないんだけど。」 「どうかお気遣い無く。」 いつになっても礼儀正しい彼の返事だった。 「はい、どうぞ。昨日焼いた物だけどお菓子もいかがかしら。」 綺麗に焼かれたクッキーと共に芳しい香りの紅茶が運ばれてきた。 「ねぇ、ザディ。皆どうしてるか知ってる。」 アムスは家へ招き入れた嘗ての副官を船に乗っていた頃と同じように愛称で呼んでいる。 「えぇ、フィリップは時折船に乗っているようです。遠出は避けているようですが、助っ人みたいな形で…。」 「そうなのね。あの子はいつも元気だったからね。」 それから2人は近況報告やかつての仲間たちの事で大いに盛り上がる。 ザナルディはアムスが船を去った後、しかるべき後片付けを行ったあと暫くは他の船に乗って生業を立てていたが、程なくして陸へ上がり異なる生活を始めたのだという。 「えぇ、提督のお陰をもちまして。人様に自慢できる経験をさせていただきましたからね。ただ、いつまでも海には居られないでしょう、なに慣れてしまえば陸も楽園ですな。」 照れ隠しとも見える笑顔を浮かべていた。 「あら、紅茶が切れたみたい。新しく淹れてくるわね。」 アムスの上機嫌は軽い足取りに見て取れた。 そして数分後に戻ってきた時、先に話題を振ったのはザナルディだった。 「提督、一つお聞きしたいことがあるのですが。」 「なにかしら。」 「征かれないのですか。」 味気のない普段どおりの口調だった。 「…今は答えられないわね。回答を急ぐというのなら今の私には生活がるとだけかしら。」 それに対するアムスも変わらない口調だった。 ただ、ほんの一瞬だけ最初の言葉を発するまでの躓きを元副官は感じとった。 僅かな気持ちの揺れ、それを確認できただけで彼の任務は終わった。 「そうですか、提督も私も同じ気持ちであったと知って嬉しかったです。いやはや長らくお邪魔しました。」 ザナルディはそういって席を立った。 「お互い臆病になったのかしらね。」 「臆病とは真なる勇気を知ってこそ生まれるもの。そう言ってたのは提督でしたな。」 「ただの受け売りよ。」 見送るアムスには薄っすらと笑みが浮かんでいる。 いつの間にか、セビリアを濡らす雨は勢いを弱めている。 弱々しくなった雨雲を見上げる元副官、その顔はここに来た時よりも何かの核心を得たという表情だった。 「恥ずかしくもザディという愛称を忘れておりました。次はお迎えに上がります。」 「え、なに。」 「クッキーごちそうさまでした。」 アムスの問いに答えず別れの会釈をすると街中へと消えていった。 それからザナルディの足は自らの寝屋へは向かわず、街の南東にある1軒の酒場へと歩き始めた。 店内へ入るなりぐるりと中を見渡す。 カウンターの向こう側は数時間後に押し寄せてくるだろう夕食客に備える仕込みで忙しそうに動いている。 それを除けば、客の入りは疎らで空席が目立つ。 数少ない客の中から1人の男を探し出すと、その座るテーブルへと近寄った。 「提督の心は9割決まっているようです。それと、以前より頼まれていた件については昨日到着しています。」 そう切り出して事の顛末を具に伝える。 テーブルの男は元副官の言葉を全て聞き終えるまで一言も発しなかった。 そして、どこか落ち着きのない様子で1つ溜息を吐き出した。 「つらい役回りを押し付けてしまい申し訳ない。」 その言葉を聞いて、元副官は首を横に振る。 「信念と現実の狭間で悩まれておるようですね。提督の弱音というものは聞きたくないものです。」 椅子に座る男は黙って聞いていた。 そして全てを聞き終えると、硬い表情のまま礼を述べた。 それから続いて元副官に2・3の事柄について伝えると、一度頭を深く下げ店を出て行った。 徐々に増え始める客の数に比例するように店内は賑やかになっていく。 そんな賑やかさに取り残されたようなザナルディは口を真一文字に結んでいる。 そして暫く無人のテーブルに目をやった後、何も発せぬまま店を後にした。 外は雨上がり後の湿った空気が人の往来に翻弄されている。 所々にできた水溜りが雲切れた混じり物のない空色を写しこむ。 1粒2粒の雨が自分が最後の1滴と言わんばかりに振ってきてはその景色を壊す。 気まぐれな天気と雑踏に紛れながら元副官の男は今度こそ自らの寝屋へと足を向けた。 その日の夜、アムスはいつものように夕餉の支度を整え夫の帰りを待っていた。 後ろではラム肉をワインと香草で煮込んでいる。 食欲を誘う香りが部屋に充満している。 食卓に座るアムスは夫を待つ間をレース織りをしながら時間を過ごしている。 いつからか始めたか忘れてしまったが、地中海のどこかの街で習ったものだった。 だが今日のアムスの手は動いては止まりを繰り返している。 元副官の突然の訪問、自身の中にある迷う心が針を止めていた。 手が止まるたびに小さな溜息をついては再び針を動かしている。 もどかしさと少しの苛立ちを積み重ねる時間を過ごしていると、いつの間にかアムスの手は完全に止まっていた。 時折、調理中の鍋を確認するために席を立つ以外は途中でとまったレース織りを手にしたまま物思いに耽ってしまっている。 それから暫く、鍋の蓋がカツカツと小刻みに踊る音と竈の緩やかな暖かさだけが部屋の賑わいの時間が過ぎていた。 アムスは食卓に寄りかかるような姿勢で目を閉じていた。気づかずに溜まっていた小さな疲労の蓄積があったのか、小さな寝息をたてている。 次にアムスが目を覚ましたのは部屋の異変に気づかされた時だった。 かすかに届く何かが焦げた匂い。 「いけないっ。」 目を覚まし慌てて台所へと走っても時は遅かった。 火に掛けていた鍋の中身は黒く焦げている。 一見してラム肉は無事のように見えるが、底は鍋と焦げ付いており取り出してみたものの疲れて帰宅する夫に出せる品ではなかった。 呆然とするアムス、そしてすぐに自責と後悔の念に襲われる。 夫が戻ってくるだろう時刻までさほど猶予がなかったが、それでも代わる品を作っておかねばと気を取り直し、収納部屋へ予備の鍋を探しに向かう。 「確か、この辺に新しいのが…」 背丈より高い収納棚の上段を踏み台を使い探す。 なぜ棚の上段に鍋を仕舞い込んでいるのか疑問に感じたが今はその答えを探す余裕はなかった。 「あぁ、これね」 生活していく上で知らぬ間に増えた雑貨類に隠れた所に呼びの鍋をみつけた。 手を伸ばして取り出そうとするが、何かに引っかかって動かない。 何度か押して引いてを繰り返してみたが取り出せそうな気配がない。 そこで柄を掴んでいる手に力を込めて引っ張った。 「きゃぁ」 予期せぬタイミングに鍋が抜け、背後へ体重を掛けていたアムスは足元を踏み外してしまう。 小さな振動が響く。 手には鍋が握られていたが、鍋と共に落ちてきた様々な日用品が辺りに散らばっている。 その惨状を見渡し、ぐったりと項垂れる。 「今日は一体何なのかしら…。」 尻餅をついてじんじんと痛む箇所を摩りながら立ち上がる。 せめて大雑把にでも片付けようと動き出したとき、何かが当って半開になっていた棚下段の扉で足を打ちつけてしまい、扉の蝶番が外れてしまった。 「いたっ…もぅっ。」 こぼれる声に泣きっ面に蜂とはいかないまでも小さな災難続きに苛立っているのが分かる。 改めて片づけを開始しようと外れた扉を手に取った時、元の棚に納められていた箱が目に付いた。 それはとても頑丈そうな箱で大事そうに鍵がおろされていて、所々に蝋で封印がなされているが、蝋付けが不十分だったのかどれも剥がれてしまっている。 どこかで見覚えがあるような木箱に記憶の糸を辿っていく。 そして、それがこの家への引越し当初に夫スバースによって運び込まれたものと思い出す。 当時も何が入っているのか本人に聞いてはみたが、スバースが上手くはぐらかしてしまって、聞けないままに居た。 「結局、何が入ってるのかしら。」 妻である自分に内容を告げないまま貴重な収納棚の一角を占めている。 何だか納得のいかない気持ちのアムスは散乱した状況をそのままに、どこからか奇妙な工具を持ち出してきた。 「蝋は取れてるし、この鍵さえ開けてしまえば良いのよね。ちょっとだけ中身を見させてもらうだけよ。」 自分がそのような技術を持っている事に関して周囲の目を気にして夫に告げては居なかったが嘗ての生活の中で必要に迫られ身に付けていた。 そして今、自分を小さな不幸に陥れた相手に対しその技を発揮しようと工具を手に取った時だった。 「ただいま。」 夫スバースが帰宅した。 その声を聞いたアムスは慌てて手に持った工具を仕舞い込んだ。 スバースは、帰宅しても出てこない妻の姿と妙に焦げ臭い匂いに首を傾げ家の中に妻の姿を探し始める。 そして収納部屋へとたどり着くと、その中で散らかった日用品を片付けるアムスを発見する。 「アムス、何かあったのか。」 夫の顔を見るに見れない状況にアムスは表情を強張らせる。 「ごめんなさい。お鍋を焦がしてしまって…。」 厳しい叱責を受けるだろうと身を硬直させる。 俯いたままのアムスはいつになく体が小さく見える。 「そっか。それじゃ久々に外で食べようか。」 夫の言葉は想像を裏切る優しいものだった。 「片付けは明日やればいい。鍋も予備が見つかったのならそれで良いじゃないか。」 「でも…。」 どのように考えても、何もかも間に合っていない今の状況では誰もが厳しい言葉になると想像するに容易かった。 特に几帳面な性格の夫であるだけ優しい言葉が返ってくる事にアムスは戸惑いを隠せないでいる。 「さ、着替えて。まだ開いてる店があるから。」 「あ、はい。ごめんなさい…。」 急かされるようにして身支度を始める。 夫はすでに支度を終えている。 よく分からない状況に混乱しつつも、なんとか形を整え2人揃って日の暮れた街へと繰り出した。 (25話)
https://w.atwiki.jp/tomopih/pages/63.html
ウィリアムス 人物・経歴・略歴 エディ・ウィリアムス(Edward Laquan Williams) 米国ルイジアナ州シュレブポート出身。フーバー高-インディアンス-ホワイトソックス-パドレス-ダイエー。 1964年11月1日~ 右投右打 183cm79kg 背番号10(1991年) 年度別成績・通算成績 ∴シーズン打撃成績 年度 所属 試合 打席 打数 得点 安打 二塁 三塁 本塁 塁打 打点 勝点 盗塁 盗刺 犠打 犠飛 四/故 死球 三振 併殺 打率 長率 1991 ダイエー 49 185 163 20 41 7 0 5 63 16 - 2 1 0 1 17/0 4 32 6 .252 .387 通算 1年 49 185 163 20 41 7 0 5 63 16 - 2 1 0 1 17/0 4 32 6 .252 .252 守備成績・各種成績 ∴シーズン守備成績 年度 総失策数 守備位置別出場数 1991 5 三46 通算(1年) 5 三46 タイトル・表彰・記録 資料情報 外部リンク その他
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/61.html
「その手に掴むもの」Ⅶ 自宅から40分ほど歩いて1軒の酒場へ到着する。 そこはアムスが言ったことない小さな酒場だった。 スバースは躊躇いなく店内へと入る、アムスがそれに続いていく。 「おぅ、いらっしゃい。今日は一段と別嬪な娘を連れてるじゃないか。」 マスターの威勢良い声が2人を出迎えた。 「よせよ。嫁さんだ。」 「珍しいじゃないか。ま、空いてる所へ適当に座ってくれ。注文取らせるからよ。」 大きいとは言えない店内の客入りは6割ほどで、大繁盛とはお世辞にも言い難い状況だった。 2人が空いているテーブルに座るとすぐに中年の女性が近寄ってくる。 歳は50過ぎ、慣れた手つきで配膳をしながら2人のテーブルまでやってくる。 「嫁さんだって?可愛い娘さんじゃないか。あんたにゃ勿体無いねぇ。」 その女性は慣れた客商売用の笑顔だった。 「女将さん、いきなりの御挨拶で痛み入るよ。夜は娘さん居ないんだね。」 昼間の忙しい時間は夫婦の娘が注文受けをこなしていた、いわば看板娘と言われるものだ。 「さすがに管を巻く客も居るからね。まだまだ出せられないよ。で、何にするんだい。」 豪放な口ぶりがいかにも酒場の女将を思わせる。 「酒と腹の足しになるようなのを適当に。」 「そちらの可愛い娘さんも酒で良いのかい。」 アムスは夫の顔を窺った。 しかし、その視線にスバースは全く気づく素振りもなく注文していた。 「あぁ、酒で良い。」 「そうかい。じゃ、適当に持ってくるよ。」 注文を受けた女将はカウンターへと引き返す。 途中、飲みすぎそうな客を見つけて釘を刺す姿はさすがに慣れた感がある。 そうして2人はようやく落ち着いた。 「こんなお店知ってたんだ。」 夫の意外な知識に対する感想を口にしながら、アムスは店内を見渡す。 年季の入ったテーブルや椅子、飾り棚には使い古されたジョッキが陳列されている。 壁にはいたる所に傷と落書きが見える。おそらく酔っ払った客が悪戯につけたものだろう。 店全体としては寂しすぎず、かと言って混み合うような賑々しさもなく時間がゆっくりと流れていると錯覚させるような店だった。 酔って大声をあげたり、暴れたりできる雰囲気を感じさせないのは店主夫婦の人徳と言える。 街の中を探せば同じような店を探すことは容易だろうが、こじんまりとした店へ入る為には少しの勇気が必要と感じていた。 それゆえに異国の街ではなるだけ大通りに面し賑やかな酒場へ寄る事が多く、むしろ当時はそちらの方が楽しいと感じている部分があった。 「ここは仕事場から近いし、安く食べさせてくれるのさ。」 店に入ってから一連の会話を見て、どれだけの頻度で通っているかが容易に測ってとれた。 そして、平静そうに見えながらも嬉しそうなスバースの顔がこの店の品質を雄弁に語っている。 「お待たせしたね。酒とつまみだよ。」 ジョッキに入ったワインと近くで採れるムール貝の蒸し焼きが運ばれてきた。 食欲を誘う香りが2人を包む。 調理法はとても簡単で、空の鍋にムール貝を入れ火にかけた後、蓋をして数分待つ。 火加減は中火を保ち、貝が開き旨みの詰まったスープが出てきたら、そこへ塩と香草とワインを加えて再び蓋をする。 そうして2分ほど火を通したら皿へ盛り付け出来上がりである。 「これは美味そうだな。さ、食べよう。」 軽くワインで喉を潤した後、湯気立つ料理に手をつける。 「…美味しぃ…」 思わず感嘆の声が出る。 手の込んでいる料理とはお世辞にも言えないが、味付け火の通り具合など何もかもがバランス良く出来上がっている。 これなら家でも出来るのではと思い、アムスはその味を覚えようと入念に味わっている。 先ほどまでとは違う生気ある表情になった妻を見てスバースはほっと肩の力を抜いた。 それから2・3品の料理がテーブルに届けられ、酒の力を借りていつしかアムスもすっかり機嫌を取り戻している。 それから2人は2人だけの楽しい時間を過ごしていた。 毎日顔を合わす者同士であるはずなのに、途切れることのない会話と笑い声がテーブルに響いている。 気づけば店へ入ってから2時間余りが経過しようとしていた。 店内は変わらず落ち着いた雰囲気に包まれている。 気持ちよく酔ってきたアムスの耳が近くのテーブルから聞こえてくる話題を捉える。 「今や東は普通に商売しようとるす船なんて近寄れないほどらしいぞ。」 「あぁ、俺も聞いたよ。船は問答無用で捕らえられるらしいからな。」 「ったく、商売あがったりだぜ。早くケリつけてくれないとな…。」 「平和ボケしたヴァチカンの連中が仕切ってんだ、無理な話だろうぜ。」 「結局、正規の軍隊動かしたからって。動かなきゃ意味ないな。」 「黒鯱の看板が泣くな…。」 夫を目の前にして、気にしないと思っていても意識がそちらへと傾いていく。 伝聞系の噂話だけに尾鰭や脚色がなされていると知りつつも、時折聞こえてくる話し声にいちいち聞き耳を立てている。ただ機嫌よく飲んでいる夫に覚られないように適度な相槌を打ちながらの作業だった。 「わりぃ、ちょっと外す…」 タイミングよく夫が手洗いへと立った。 俄かに静かさの訪れたテーブルと相反するように、東地中海の噂話をする席はすこし熱を帯びてきている。 「小競り合いが何度かあったみたいだぜ。」 「おう。俺も聞いた。」 「小さく勝って喜んでるんだろうけどよ、まったくいつになれば終わるのか。」 「そうだな。いい加減にしてもらわないと商売にならんぜ。」 「神聖同盟って言ったって所詮は各国の寄せ集め軍隊さ、向こうもこちらも烏合の衆には変わりない。埒なんざ開くもんか。」 「結局は数の押し合いだろ。時間ばっか掛けてなんちゃできやしない。」 「人は居なくなる、物価は上がる、近くの海でも賊が出ると聞いた。何の為の戦なんだか…。」 一部始終を聞いていたアムスの目は対面の壁を見つめている。 技術屋として日夜働く夫の支えになると決めた事に後悔はない。 しかし、胸の中に湧いて出てくる焦燥感は何だというのだろうか。 自らに問うた疑問を流すようにジョッキに残っているワインを喉へ押し込んだ。 ふぅ、と息を継いだところで夫が戻ってきた。 「さて、そろそろ遅くなったし出ようか。」 夫は席を立つ前と同じように上機嫌な顔をしている。 カウンターへと移り支払いを申出ると、その額を聞いたアムスは想像以上の安価に目を丸くした。 そこへ配膳を終えた女将が戻ってくる。 「なんだ、もうお帰りかい。もっと注文してくれないと赤字だよ。」 「ここが潰れないぐらいに食べさせてもらったよ。」 「そうかい、まいどあり。また来ておくれよ。」 女将の見送りを受けて2人は店を出た。 外は昼間に降った雨の影響で少し蒸し暑さを感じるが、平日よりかは幾分涼しく感じる。 久々の外食を終えアムスも気を取り直し酒で火照った体に感じる外気の心地よさを愉しんでいる。 そして2人は腕を組んで歩き始めた。 「こんな店知ってるなら早く教えてくれれば良かったのに。」 「教えられない理由があったのさ。」 「ふーん。まさか、あの店で浮気してるとか。」 今まで教えなかった罰のつもりで、わざと意地悪な質問をする。 「お前が待っててくれるからさ。」 あっさりとスバースは答えた。 気の利いた演出もなにもなく、ただ平然と歩きながらの回答だった。 その言葉に、ただ純粋に悪戯のつもりだったアムスの方が言葉をつまらせる。 「えっと…なによ、いきなり。」 耳が焼けそうなぐらい熱くなっている。 酒だけではない火照りが胸から顔へ向けて上ってくる。 アムスは動揺と照れでどうしてよいものか分からず、スバースの腕をただ強く抱きしめていた。 動揺しているアムスをよそにスバースは突如歩く向きを変えて港へと向かう。 「海へ行こう。」 「ちょっと、今度は何なの。」 しかし、アムスの問にスバースは答えなかった。 目抜き通りへと出て、西へ進む。 日中は賑やかで人通りの絶えない場所も夜となれば人影も疎らになっている。 数件の酒場から聞こえる声が昼間のそれに対抗しようとしているが、それを除けば辺りはひっそりと夜の静けさを迎えている。 程なく2人は港の荷降ろし場へと到着した。 ここまで来ると人影もなく、ただ潮騒のみが時を刻むだけの完全な静寂に包まれている。 雲の切れ間から顔を見せ始めた星明りに照らされた2人の影が何本かある埠頭の1本へと歩いてゆく。 連れられるままに黙って夫に従うアムスにはまだここへ来た理由を探し当てられずにいた。 「ねぇ、どうしたの。ここに何があるの。」 「あそこさ。」 そう言ってスバースはまだ遠い1隻の船を指差した。 アムスは夫の指差す先にある船に目を凝らす。 どこか見覚えのある船体が最も港外に近い埠頭に係留されている。 小さく波に揺れる船の薄暗く照らされた船の船首を見たとき思わず息を飲む。 「まさか、そんな…。」 1歩進むたびにアムスの思いは確信へと変わってゆく。 早まる胸の鼓動が耳の奥で低く響き渡る。 そして船の前へ到着したとき、アムスは何も発せられないでいた。 「なぁ、アムス。」 妻の気が動転している事をしりつつもスバースは口を開いた。 震える体を必死に動かして夫の問いかけに答える。 「お前、まだ間に合うんじゃないか。」 その言葉を聞いた瞬間、アムスの目に光るものが溢れ出る。 今にも崩れそうな妻の体をスバースはきつく抱きしめる。 「でも…。でも…。」 アムスは何かを必死に否定しようとする。 スバースはその口に自らの唇を重ねて続く言葉を遮った。 「この動乱の時期、日に日に輝きを失う君の瞳に僕は耐えられなかった。」 夫は耳元で優しい口調のまま続けた。 それは独り言のような囁きだった。 「君の心は知っている。でもそれは僕一人の幸せになってしまう。」 もうアムスには瞳から流れる涙をどうすることもできなかった。 スバースの胸に顔を埋めたままただ震えていた。 「僕は君の夫だ。君がそうしてくれてるように、僕も君の幸せを考えたいんだ。だから…。」 その時、今度はアムスから夫の口を塞いでいた。 隠れていた月が2人を祝福するように姿を見せる。 抱き合った2人の影が埠頭の石畳に細長く伸びている。 「ありがとうスバース。必ず戻ってくるから…。」 出航を迎えた日の港に真新しい提督服に身を包んだアムスの姿があった。 傍らには副官に復帰したザナルディの姿も見える。 物資の積み込みが少し遅れているため、2人は空いた時間を今後の打ち合わせに充てていた。 「提督―。」 そこに誰かが軽快な足音と共に駆け寄ってくる。 「アムス提督、お帰りなさい。」 「ただいまフィリップス、元気だった。」 「えへへ。また提督の船に乗れるんだし元気いっぱい。」 このフィリップという人物、傍目には年端もいかぬ少女のように見える。 ただ、これで一端の船乗りであり、その事を初めて聞く人は皆一様にして驚きの表情をするほど外見と中身の差がある人物だった。 「それにしても貴方達を始め皆よく集まってくれたわね。」 「当時の者全員とまではいきませんでしたが…。」 「それぞれの生き方は自由だけど、また貧乏くじ引かせちゃうわよ。」 「提督と一緒なら皆平気だよ。」 フィリップスの口調が当時から変わっていないのが懐かしくもあり、つい先日まで聞いていたような錯覚も感じる。 「あれれ、旦那さんはお見送りに来てないの?」 周りを見渡してもスバースの顔はどこにも見当たらなかった。 「折角の出航なのにー、冷たい旦那サマ。」 「あの人は朝早くから出かけたわ。私達みたいにやるだけが戦争じゃないのよ。」 その言葉どおり、スバースは朝早くから仕事へ出かけていた。 出航準備に追われ疲れ果てたアムスはその時眠りについていた為、何も話さずの出航となってしまった。 「うー、いつもそうやって私を子ども扱いする…。」 「お前はまだまだ子供だろう。」 「何をこの髭だるまっ。お前なんかタコの餌になっちまえ。」 「ガキに何を言われて悔しがるかよ。」 「なんだとぅ」 これも当時は良く見た光景だった。 2人は何かといがみ合うことが多く、些細な事から始まる為いつも賑やかさという点では不足しなかった。 「はいはい、そこまで。そろそろ積み込み終わったみたいよ。」 これも当時と同じく仲裁はアムスの係だった。 見慣れたはずのありふれた光景であったが、それは逆にアムスの心へ街を離れるゆえの寂寞たる思いを抱かせていた。 そして甲板へと続く踏み板を最後尾から上ってゆく時、アムスは1度だけ後ろを振り向いた。 そこには船員達の家族が見送りに集まっている。 ぐるりとその集団を見渡し確認すると、再び踏み板を上ってゆく。 船首部から改めて自分の船を見渡してみる。 家族との別れを惜しむ者、準備に追われる者それぞれが忙しく動いている。 「提督、復帰おめでとうございます。」 船中の様子を眺めているアムスに副官両名から祝辞が述べられた。 「残念だけど戻ってきちゃったわね。」 冗談混じりに話すアムスの表情は穏やかに笑っている。 「こうやって見ると、この船も大きいわね。当時は狭いと思ってたのに。」 視線は忙しく動き回る船員達に向けられたままだった。 そのまま数分ほど準備する船員達の光景を眺めた後、船中を歩きながら船員一人一人に声をかけてゆく。 知った顔の船員からは復帰を喜ぶ声を掛けられたが、今回から乗船する者はまさか声を掛けられると思っていなかった為か突然に湧いた小さなハプニングに声を詰まらせる者もいたりした。 「あの人はいつも出航前はこうやってるのさ。」 慣れた船員が動揺する新人に嬉しそうに説明している。 船は暫く使っていなかったものの、当時そのままの姿で残っている。 おそらく副官2人のどちらか、それとも両名かが管理してくれていたのだろうとアムスは声に出して確認はしなかったが確信していた。 「さて、私は荷物を片付けてくるわ。」 副官から提督室の鍵を受け取ると船内へと歩いてゆく。 部屋へ入るとすぐに運び入れた荷物が置かれていた。 ここから東地中海へ向かい事を終えるまでの航海と考え、荷物の量としては少ない感じも受ける。 それらの荷を解いている時、開けっ放しにしていたドアの影に置かれている荷が目に入る。 つい最近、自宅の収納部屋で偶然発見した錠前のある箱だった。 それがなぜこの部屋にあるのだろうかと首をかしげる。 見ると、錠前は外されている代わりに1通の手紙が添えられている。 手紙の封筒には宛先も差出人も書いておらず、蝋で簡単な封がされているだけだった。 運び込まれていた荷物からナイフを取り出し、丁寧に封筒を開ける。 『貴女に女神ニケの加護がありますように。 S』 たどたどしい筆跡の手紙だった。 「恋文の1つも書けない人なのにね…」 思いがけない夫からの応援に少し照れくさそうな表情を浮かべる。 「で、こっちは何かしら。」 あの時は夫の帰宅により開ける事が叶わず中を確認できなかったのを思い出しながら箱の蓋に手を掛ける。 箱の中には少し草臥れた提督服と使いこまれた測量用品と航海日誌とが綺麗に整理され納められていた。 しかしアムスにはその手触りや傷、綻びの1つ、どれにも見覚えと思い出がある。 「取り置いてくれてたんだ…。」 夫の優しさが物言わぬ服から伝わってくる。 それから程なくしてザナルディは出港準備が整った報告を携えて提督室へと向かっていた。 「提督、準備が整いました。」 部屋中で自身の準備を終えたアムスが待っていた。 その身を着くたびれた服に包んでいる。 提督の着替えた姿を見てザナルディは何も言わなかったが、どこか嬉しげな表情をみせる。 甲板へ向かうアムスの足取りは迷いを振り払うような大きくしっかりしたものだった。 甲板には全船員が整列し、皆一様に無言で提督の言葉を待っている。 一人一人の顔を確認した後、アムスは口を開く。 「みんな、集まってくれてありがとう。」 用意していた台詞を押しのけ、出てきた言葉だった。 「今回はかなりの覚悟が必要です。しかし、ここに居る誰一人欠けることなく 再びこの港へ戻ってきましょう。」 提督の言葉を聞いて、整列していた船員達の表情が頼もしいものへと変わる。 誰も死して英雄になろうとは考えていない、そう決意した顔だった。 その表情を確認したアムスは大きく息を吸い込み小さく告げた。 「出航します。」 号令と共に船員達が一斉に持ち場へと散ってゆく。 船は一挙に緊張した喧騒に支配される。 甲板の振動を通して船員達の慌しさが伝わってくる。 そして大きな音と共に錨が海中より引き上げられると、船はゆっくりと埠頭を離れていく。 セビリアの空に順追って展開される帆がしっかりと風を捉え船を港の外へと進めてゆく。 「総帆展開完了しました。パルマへと進路を取ります。」 アムスはフィリップスの報告を背中で受けながら航線の先に少しずつ離れていくセビリアの街を見つめている。 「提督、やっぱり寂しい?」 憂いに帯びたアムスの背中にいたたまれないフィリップスが質問した。 「そんな事はないわよ…。」 振り返り様に返答するアムスの目に1つの人影が映る。 そこはセビリアの東の端にある小さな漁業用の港だった。 人影はセビリアを出たこの船の行く先を見守るように立っていた。 遠目にも分かるその姿にアムスは船縁に駆け寄った。 連日、暗いうちから出かけ夜遅くに帰って来るほど極まった忙しさにも関わらず、確かにそれはスバースの姿だった。 遠くなる距離を気にすることも無く互いに見詰め合う。 その姿を見ていたフィリップス。 「良いなぁ…私もああいう旦那さん欲しいな…。」 「それは無理だろうさ。それより仕事してくれ。」 各指示を終えて通りがかったザナルディが返答した。 「なによっ。乙女の独り言を盗み聞きするとは無礼なっ。」 ザナルディは同僚の声を聞き流す。 「提督、艦隊合流後、伝書矢での連絡が必要となりますが、以前と同じでよろしいでしょうか。」 引き波の先をずっと見つめていたアムスが振り返る。 「A・スバースとして頂戴。」 「了解しました。それと、依頼にない火薬と砲弾の積み込みがありますがよろしかったので。」 「おそらく南回りの航路になるでしょうね。そうなれば必要になるでしょう。」 アムスと言葉を交わしながらそのきっぱりとした言葉と、何より瞳の力強さが嘗てを思い出させザナルディは背中に粟立つものを感じていた。 打ち合わせを終えてアムスは自室に戻ったが、ザナルディは甲板に残っていた。 さきほど無視を食らったフィリップスがそこへやってくる。 「ねぇ、提督って寂しそうだった?」 出航直後、あんな情景を見せ付けられてフィリップスも心配の色を隠せない。 「あの人はそんな柔じゃないさ。」 「そっかぁ。何かさ、以前より今の提督の方が雰囲気が良くて好きだな。」 「背負う物が変われば人は変わるもんさ。お前も早くどっか行け。」 「じゃ、アンタが貰ってよ。」 「御免被るね。俺にはちゃんと嫁子が居るんでね。」 「えーっ。そんな話聞いたこと無いわよ。」 「そりゃそうさ、言ったこと無いからな。」 目を丸くするフィリップスを余所目にザナルディは船内の見回りへと歩き出す。 「私だけ除け者みたいじゃないっ。」 「フィル。お前も航海者なら自力で道を切り開くんだな、頼ってばかりじゃつまらんぜ。」 そう言い残してザナルディは船中へと消えていった。 自室のアムスは真新しい航海日誌にペンを走らせていた。 西からの風を受けて速度を増した船はジブラルタル海峡へ向けて静かに航行している。 必要な全てを書き終えたアムスは日誌を机の引き出しへと片付ける。 その中には何より大切な夫から初めて送られた手紙も共に入っていた。 引き出しに鍵をかけ、ただぼんやりと部屋を眺めていると次第に両目の瞼が重くなる。 今日に至るまで準備と家事と少々の仮眠の日を重ねるうちに溜め込んでいた疲労が久々に味わう航行中の揺れに表面化している。 船中の緩慢な時の流れの中で欠伸を奥歯でかみ殺していたアムスだったが、いつしか机に伏せて静かな寝息を立てていた。 静かな提督室を他所に船中は活気が支配していた。 出航時の慌しさほどではないにしろ各持ち場の船員達は自らの仕事を懸命にこなしている。 時折、どこかしらから歌声が聞こえて来る。 それは、出航の喜びとも、これから先に待ち受けるであろう生死の岐路に向けて自らを鼓舞するようなものとも感じられた。 船は現れては消えてゆく大小様々な波を勢い良く切り分けて進み、吹き尽きぬ風が出航を祝福するように船を東へと誘っていた。 (26話)
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/1736.html
【ハイアムス】 種族Lv. アレイオーン Lv.92 (1254話) 経歴 ヒッポカムポス→アレイオーン 序列 魔王軍団No.94 初出 540話 ステータス 器用値 52敏捷値 107知力値 52筋力値 83生命力 83精神力 52 スキル 噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 突貫 回避 疾駆 耐久走 奔馬 変化 水中機動 跳躍 水棲夜目 重装 呪音 振動感知 危険察知 追跡 騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 雷属性 耐魅了 耐暗闇 耐混乱 耐即死 紹介文 ウォーホースとマギドルフィンの融合練成にて誕生。名前は某砂浜から。水陸両用の騎乗馬であるが主に海の騎乗馬として活躍中。その姿は灰色の体毛で大きな白い斑点を持つ馬。海では下半身がイルカのように変化する。陸上で活躍も可能であるが好んではいない模様。性格は気分屋。 備考 ・スクーナー、鳴砂の融合練成にて誕生。・長柄の武器を使用すると、自らが頭突き 体当たり 噛付きをする機会がなくなるため好んでいない様子。・海面を走ることすら可能(1020話)
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/94.html
2007年 1月6日 第4回オフ会開催 参加者:閣下、アンレ、ライラ、アイメル、けんけーん、SEIJI、ひろっち、レナータ、 Wol、シッド、れんれん 電話参加:アムス 先遣隊:日本橋 先発隊:ヨドバシカメラ、餃子スタジアム 晩餐会会場:レストランルース 1月の加入者:筑豊 この頃よりIzanamiが長期離脱。 2月17日 テノチティトラン発見イベント 参加者:閣下、アンレ、ライラ、アイメル、SEIJI、レナータ、Wol、シッド、 れんれん、アムス、くらぷりん 加入者 4月:白リス 5月:DASDAQ(だーす) 6月:ジョコンダ、安樹(れんれん) 6月24日 ケルトの腕輪納品イベント 参加者:閣下、アンレ、ライラ、アムス、くらぷりん、ケイ・ネーヴェ、白リス、ひろっち、Wol 7月7日 七夕イベント「ミルキーウェイを遡れ!」 アンレーデが考案・主催。用意した課題をいち早く達成したPTの優勝 結果: 優勝シッド・にゃたペア 2位―閣下・ジョコンダペア 3位―アムス・白リスペア 4位―ライラ・アイメルペア 7月22日 納品イベント(ラフカラーサテン製ドレス) 閣下、アンレーデ、エルリッシュ、DASDAQ、アイメル、ジョコンダ☆、ひろっち丼、wol、クラプリン、すずめ、白リス、ライラ 7月加入者:ぽんこん(にゃた) 8月に長期離脱していたIzanamiが復帰。 8月12日 第5回オフ会 参加者:閣下、アンレーデ、ジョコンダ、ぽんこん、ライラ、Wol、 けんけーん、アイメル、ひろっち、ルカ・トニ、ミヤ 電話参戦:アムス・クラプリン 先発隊:大阪城 晩餐会場:あじびる花心 8月17日 納品イベント(名匠メテオーラ砲) 参加者:閣下、ライラ、アンレ、アムス、こうひえ、フィゲレー、DASDAQ、ひろりん(他商会) 11月加入者:うずまき
https://w.atwiki.jp/cim_jp/pages/27.html
アムステルダム 説明文 アムステルダムにはいつも活気があふれていますが、狭い通りと無数の運河が縦横に走るこの街は、公共交通機関にとっては一筋縄ではいかない相手でもあります。この街では、運河こそが主要な通行路ですが、うかうかしているとすぐに船であふれかえってしまいます。それでも、ロケーションや特徴的な建築物など、他にはない魅力がアムステルダムにあることも、また確かなのです。 登場シナリオ シナリオ02 黄金時代の遺産 (1957-1960) シナリオ08 アムステルダムでセレブな生活を(2000-2004) 街の特徴 見ての通りの運河の街。実際の地図も見ての通り、素晴らしいMAPである もちろん、水上バスをガンガン使いたいところであるが、一番外側の運河は幅が不足してうまく繋げないことが多いので要注意 市街地に余裕が少ない上に渋滞も発生しやすいので、バスや路面電車はできるだけ交差したり本数を増やさないように工夫する
https://w.atwiki.jp/denyuden/pages/187.html
寄神虫(ユーロス・エルマ)とは、伝説の勇者の伝説に登場する武器。忘却欠片(ルール・フラグメ)の1つ。 概要 忘却欠片(ルール・フラグメ)の1つ。アムス系の道具による攻撃を防ぐことができる。 普段は指輪の形をしているが、「あの光を喰い散らかせ、『寄神虫』(ユーロス・エルマ)」と暗号を唱えることで、 指輪が弾けて、その破片が七色に光る無数の虫のようなものになる。 それらの虫は、アムス系の発する光線を喰らい、攻撃を防ぐ。 忘却欠片(ルール・フラグメ)の中でも、比較的その数は多い。 使用者は、主にヴォイス・フューレル、ライナ・リュートなど。 関連項目 忘却欠片(ルール・フラグメ) アムス系
https://w.atwiki.jp/101010101010/pages/86.html
トップページ>北欧>アムステルダム アムステルダム(Amsterdam)は、北欧にある町である。北欧クルーズの出港地となる場合が多い。 地図 大きな地図で見る 観光情報
https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/377.html
ハーヴェイ・アムスターダム(Harvey Amsterdam, 生年未詳)は、出版業者ヘンリー・C・ロバーツの娘婿。1982年に義父の著書『ノストラダムス全予言』(1947年)の改訂版(第三版)を、妻リー・ロバーツ・アムスターダムとともに出版した。息子ロバート・ローレンスは、1994年にその改訂を手がけた。 名前 コメント