約 355,643 件
https://w.atwiki.jp/irarchive/pages/2426.html
サイト ホームページ(アムスク) IRサイト(アムスク) CSRサイト(アムスク) 各種ツール 事業報告書(アムスク) アニュアルレポート(アムスク) CSRレポート(アムスク) 総会通知(アムスク) 有価証券報告書(アムスク) 決算短信(アムスク) 中期経営計画(アムスク) その他資料(アムスク) 戻る
https://w.atwiki.jp/6war/pages/144.html
正式名称 / 統治体制 リアムス国 / 王制 エンブレム 歴史 6453年 六柱将が、ユーラスティ大陸西部の魔族を駆逐、六柱将の六国が新たに建国される。 6885年 六柱将の国が内乱状態となり、以後クルーディア、サムルトン、リアムスの三つ巴の戦いへ突入する。 6892年 クルーディア帝国とリアムス自治国家の間でシグリア攻略戦が勃発。 6892年 クルーディア帝国、サムルトン国連合軍がリアムス自治国家へ攻め込むランドヴァルク作戦が実施される。 6894年 カオスクラウンの戦いが勃発、グラスシード側につくことで、滅亡寸前であったリアムス国の存続が許される。 6905年 グラスシード崩御からはじまった戦いにより、六柱将の国が再び戦火を交える。 6913年 六柱将の六国は、ルスタル帝国により統合され、統一国家パレスと名を変える。 主な出身者 コルカフォーン セリカ バーゼディア ルーザリット ゴンドゥラ この国を舞台とした物語 CHAOS CROWN
https://w.atwiki.jp/illuminate/pages/212.html
リアムス 列伝 基本スペック 基本能力値 考察 列伝 上位魔族。前タブリーズ総督、古代文明エーラーンの死霊術と神学の専門家。魔領東部の創設以来、学者総督として活躍していたが、長い間研究を続ける内に性格が学究に偏り、神学、というより東方の民俗への思い入れを信仰じみて強めていく。魔領中央の政変に伴う専軍化で総督職から追われ出奔、同志を率いて人間世界に出奔して灰羊教を創設し、砂漠の遊牧民族をまとめあげ一大勢力を築きあげた。軍閥化という想定外の大事になって焦っており、本人も困り果てている。後に文献を紐解いて古代の魔導兵器モノリスを起動し、半洗脳のトランス状態で自分なりに自己表現しようとするが、周囲に阻止され失敗、本来落ち着く場所に落ち着いた。 台詞 雇用時 今夜はヤケ酒ね 退却時 私の考えでは……こんなはずではないのですが…… 基本スペック 性別 女性 種族 魔 クラス デビル 肩書き 灰羊教団の教祖 初期勢力 S1 灰羊教団 S2 聖性エーラーン善教国 S3 ETPC 初期階級 S1・S2 マスター S3 一般 初期レベル S1・10 S2・20 S3・25 雇用種族 魔 人間 モノリス 雇用クラス クロウボールⅡ ジネテス 悪魔崇拝者 ジェネレーター・モノリス 東方雷鳴歩兵 イェニチェリ騎馬武者 足軽 キズィルバーシュ デビル 拝火教神秘主義者 リッチー ヴァンパイア 重装象兵 リーダースキル 無し 固有スキル 雪の結晶Ⅲ 雪球Ⅲ ブリザードブリザード(必殺技) 不死者 旗揚げ時勢力名 灰羊教団 旗揚げ時雇用可兵科 悪魔崇拝者 キズィルバーシュ デビル 拝火教神秘主義者 リッチー その他・備考欄 雇用費2000 基本能力値 HP 1000 MP 200 攻撃 80 防御 60 魔力 120 魔抵抗 60 素早さ 80 技術 80 HP回復 15 MP回復 20 移動力 140 移動タイプ 飛行 召喚数 12 召喚レベル 60% exp_mul 126 成長率・耐性 デビルに準ずる 考察 全般 ヤケ酒とベビーカステラが好物なちっちゃい魔族。 見た目は可愛くてやることはエゲツない。高めの召喚レベルで呼び出す12体のクロウボールをお供に最前線に立ち、飛行移動でベストポジションからブリザードを連射し、不死者召喚で敵陣を混沌の中に叩き込む。保有スキルの数は少ないが、強烈である。 欠点はMP回復量が心もとないことと、素のデビルと同様、微妙に耐久性に欠けること。無理したつもりは無くても割とコロリと落ちたりするので、位置取りは慎重に。 操作方法 ブリザードにばかり目が行きがちだが、本当にエグイのは不死者召喚。 これは、エフェクトが通った下にいた敵の数に応じた数のアンデッドを召喚するスキルであるため、特に召喚をてんこ盛りに盛る魔軍や、塹壕を山ほど積み上げる戦闘工兵などに対して用いると凄まじいことになる。 そして真価を発揮するのはやはり攻城戦。敵が城門周辺に密集したところを狙って使えば、瞬く間に城内はアンデッドで溢れ返る。 召喚レベルも60%と高めで、ブリザードのおかげでレベルも上がり易い。出てきたアンデッドは意外なほどのしぶとさを見せてくれるだろう。 著名な戦闘灰羊教団『チャルディラーンの戦い』編をクリアするにも欠かせない必殺召喚である。 オススメ陪臣・兵科・指揮官 LS・付与が皆無なので誰かの下につけて運用したい。だがS1・S2ではマスターなので、勢力プレイでは…ベビーカステラヤケ食いしたいわ。 …と、言いたい所だったが更新でモノリスを配下に出来るように。LSなんていらないからモノリスでMP回復しようぜ! MPが常に不足するため、魔力UPよりもMP回復を優先したい。 ボードワンは両方持つため最善。マヴロコルダトスでもOK。魔力UPをメインに考えるなら、莞爾、長白なども良好。 ただ、元がデビルなので攻撃力も結構高い。これを活かすならば旦那の下につけて、装填を使えるようにするのもアリ。 ただしこの場合は飛行移動が消えてしまうので一長一短。また、同じ装填ならスカンデルベクの反転行進射撃付与の方が良いという説もある。 モノリス部隊と併用するなどの理由でMP事情に問題がない場合はアシトクも候補に入る。立地上実現させやすく、運用法も似通っているため操作が楽なのが利点。 敵対時対処法 ブリザードは遠距離でしか使ってこない。距離を詰めれば、氷の結晶やダークボムなどに使用を切り替えるので、攻撃自体は脅威ではない。 やはり問題は不死者召喚か。特に密集隊形を多用するプレイヤーは気をつけたほうが良い。 使われる前に落とすのが基本。使われた場合、アンデッドが出尽くすのを待った上でリアムスを速攻で落とそう。 そうすればアンデッドも全部消えてくれる。 勢力のマスターとして S1・S2・フリシナで灰羊教団、聖性エーラーン善教国マスターとして登場。 使い勝手の良い兵科が揃ってはいるのだが、軒並み脆く、騎兵突撃に対処できず、回復手がいないと、かなり厳しい。 しかも本人の雇用範囲の中にも回復要員がいないため、配下頼みになりがち。 尚、フリシナでは最初からモノリスが雇用でき、全ての国の初期領土が1なので、本編よりは楽かもしれない。 逆にランシナでマスターになると、モノリス雇用がないためさらに辛い。 デビルが追加されているがぶっちゃけ大差ないわ。 コメント欄 最新10件のみ表示しています。 ヤバいかどうかで言えば光の目マスターの例に漏れずアレなマッド系学者なんだけどな。かわいすぎてヤバい。 -- 名無しさん 2016-03-30 21 12 23 厨二病患者であの顔つき、間違いなく心身ともにJCあたりで成長が止まってやがるぜ!フヒッ! -- 名無しさん 2016-07-28 21 21 25 最新の更新に合わせて列伝修正しました。リアムス様かわいい。 -- 名無しさん 2016-09-26 01 54 09 先祖の霊を呼び出して諍いを治めるとはたまげたなあ -- 名無しさん 2016-10-02 18 41 05 ETPC絡みのミニシナや著名が追加される度に赤福に混じって出てくる。旧タメル系が裏切ってすらETPC側で戦う彼女は譜代の風格すら有る。 -- 名無しさん 2016-10-04 10 40 22 最近になってヴァーレンのレドザイトだと気づいた -- 名無しさん 2017-11-18 22 31 37 燃える砂クリア時の酔っぱらいの一夜の夢みたいな終わり方ホントすき -- (名無しさん) 2018-11-01 14 48 51 ベビーカステラ好きは本家VTの顔グラ一緒の悪魔からかな? -- (名無しさん) 2020-01-26 12 27 51 理系的に魔術を極めたセディエルクと対照的に、人文系的に魔術を極めたのがリアムスか -- (名無しさん) 2020-01-28 21 47 09 アリムスの弟 -- (名無しさん) 2020-04-26 15 50 48 名前 コメント すべてのコメントを見る + すべてのコメントを下に表示。下に行くほど新しいコメントです。 雪の結晶とブリザードで敵前衛を蹴散らす様は流石上位魔族といった所だが、独力で戦況を傾けるにはやや力不足といった所か。モノリスとタッグを組むか、意識してレベルを上げるなど工夫が必要。足の早さを上手く活かして悪地形に引き込んでやろう。 -- 名無しさん 2012-02-08 07 39 27 通常ブリザードを持つがMPやMP回復が特別高いわけでは無いので連射は出来ない。側近のイスファハーンの配下にすれば飛行移動は失われるがリロードが付加されブリザード連射が可能になるのでモノリスが居ない場合はおすすめ。 -- 名無しさん 2012-02-08 08 51 58 使ってる感じだと体力が低いくせに -- 名無しさん 2012-02-11 16 40 08 すまん間違えた -- 名無しさん 2012-02-11 16 40 23 魔法系デビル人材のMP回復の低さ・・・ブリザードが使えるのとマスターなので雇用がしっかりしてるのが強み。他?…癒し系…かな… -- 名無しさん 2012-02-11 22 16 52 ストーリーモードは面白いww -- 名無しさん 2012-02-12 15 32 55 飛行移動+まともな体力の組み合わせで至近距離でのブリザードの発射が現実的に可能である事を意味し、操作次第では単独でオプティマトン東部軍を撃破可能なポテンシャルはある。 -- 名無しさん 2012-02-13 07 31 10 まともな防御はしてないけどね。おまけに飛行のせいでかえって突出しすぎてしんだりもする -- 名無しさん 2012-03-27 00 35 52 モノリス雇用が付いたので指揮官として運用したい。 -- 名無しさん 2012-06-09 16 08 21 お猫さまは大好きなのか。それが問題だ。 -- 名無しさん 2012-06-11 21 56 58 ↑2 ただし自力雇用できないのでランシナでは他を経由して雇用するまでもどかしい気持ちになること請け合い。ラビの3人が出来るのにイベントで関わる彼女が出来ないなんて… -- 名無しさん 2012-07-09 23 34 39 オッサン化verの顔グラが可愛過ぎて死にたい。 -- 名無しさん 2012-10-23 23 10 25 ↑こんな顔でモノリスに洗脳されたり、モノリスが出した不死者達に囲まれたりするんだぜ・・・ -- 名無しさん 2012-10-24 16 40 03 ヴィスヴァバーンとの絡みが想像しやすくなるけど犯罪臭も半端ないオッサン化グラ -- 名無しさん 2013-01-23 02 04 38 顔グラオッサン化の破壊力を布教しようとしたら既に3人もの宣教師に先を越されていたとは…あの圧倒的な可愛さを目にして、改めて彼女が教祖足り得る理由とょぅι゛ょの神聖さ、そして自分自身の嗜好を再確認できた。…あぁ~、ロリコンになるぅ~… -- リアムス狂信者 2013-02-03 04 15 03 変態だ -- 名無しさん 2013-02-04 15 08 51 変態と書いてお巡りさんと読む -- 名無しさん 2013-02-04 16 11 23 それの読み方は『おさわりまん』だと・・・後↑2、何時からお前も自分が変態では無いと錯覚していた・・・? -- 名無しさん 2013-02-04 19 17 58 魔族は全員、BBAと考えていたんだが… -- 名無しさん 2013-02-06 12 50 48 リアムスってロリババアだよねぇ。このダメダメっぷりに保護欲を刺激される。リアムス用の追加グラフィックと追加イベント作るんだけど、だれかほかに欲しい人といませんか。作ったらうpします。 -- 名無しさん 2013-03-05 20 40 59 ここにいるぞ!後報告とかはここじゃなくて避難所の光の目 改造、MOD総合スレにした方がいいかと -- 名無しさん 2013-03-06 13 22 18 ょぅι゛ょには勝てなかったよ・・・もうロリコンでいいや。 -- 名無しさん 2013-03-22 14 54 07 同じ(?)ょぅじょグラのナイナハリの方ではわいてないんだな。ロリコン。 -- 名無しさん 2013-03-23 19 09 42 光の目の女キャラは皆色んな意味で強すぎるから唯一といってもいいぐらい駄目キャラのリアムスは目立つんだよなぁ・・・ -- 名無しさん 2013-03-24 12 25 25 幼い見た目に反してキリッとしたキャラはギャップ萌えの需要があるはずなんだが、女性キャラですら8割が男性口調の光の目ではいかんせん供給多過であった。 -- 名無しさん 2013-03-24 18 34 45 あ~。確かに。しかも男性口調の中にものすごく口の悪いタイプもいるし。ま、リアムスも部分的におっさんくさいし… -- 名無しさん 2013-03-24 20 44 33 イベントを巡ると族長の言葉通り穏やかで比較的まともな性格というのが分かるが功名心が高く周りの評価に流されやすい。洗脳後の会話はその功名心が200%くらい増加してる感がある -- 名無しさん 2013-05-29 22 46 34 アルカとのイベントが何故かない。 いや 何故ナイナハリ? -- 名無しさん 2013-06-12 17 38 50 ナイナハリも親友だったからだろ。 -- 【異端審問中】 2013-07-14 21 12 59 ブリザードの使用優先度が低いので、自軍で使う場合はスキル指定をしておこう -- 名無しさん 2013-07-26 14 43 24 ょぅι゛ょなはずなのに酒を好む -- 名無しさん 2014-08-18 15 46 41 拝火教の教祖のはずなのに氷で攻撃する -- 名無しさん 2014-08-25 10 22 07 実はエーラーンになった後のナイナハリとの会話で洗脳されてない事が分かる。流石ようじょう位魔族 -- 名無しさん 2015-06-12 07 48 23 正史だとセディエルクの意を受けたベルンダに殺されかかっているあたり、ETPCが厚遇しなくてももうベルンダないしイェニ・ルームには戻れなかっただろうことが推測される。昔の自分を例外的に評価してくれたアルカと糞緑に裏切られたリアムスの心情やいかに -- 名無しさん 2015-06-12 12 32 26 セディエルクの命令ってのが本当かはわからないけどな、というか禁術の拡散を阻止しようとするようなキャラではないし元異端審問官とも言われてるから教皇庁かベルンダ秘密警察が黒幕でしょ -- 名無しさん 2015-08-05 15 38 33 列伝見るに、趣味で開いたなんちゃって宗教か自己啓発セミナーが大当たりしたみたいなもんか。 -- 名無しさん 2015-08-08 19 53 16 地域EDが彼女が魔族とであり灰羊メンツが人間である現実を突き付けて切ない -- 名無しさん 2015-10-15 00 49 21 ↑3 そういう技術を消し去ろうとするならそれこそヒュパティア殺した連中と一緒になってしまう。だからおそらく、緑・アルカとその周辺は暗殺に関わってないだろうな -- 名無しさん 2015-10-29 16 29 14 アルカはいろんな意味で「柔軟」だからやりそうではある。 -- 名無しさん 2016-03-21 21 31 19 このゲームで唯一可愛らしいと思う。他の人達ちょっと頭がヤバいのしかいないし・・・ -- 名無しさん 2016-03-30 15 25 41 ↑エヌマエルちゃん可愛いだろいい加減にしろ!まぁ確かにリアムス様は可愛さ極振り感あるけど -- 名無しさん 2016-03-30 20 31 42 ヤバいかどうかで言えば光の目マスターの例に漏れずアレなマッド系学者なんだけどな。かわいすぎてヤバい。 -- 名無しさん 2016-03-30 21 12 23 厨二病患者であの顔つき、間違いなく心身ともにJCあたりで成長が止まってやがるぜ!フヒッ! -- 名無しさん 2016-07-28 21 21 25 最新の更新に合わせて列伝修正しました。リアムス様かわいい。 -- 名無しさん 2016-09-26 01 54 09 先祖の霊を呼び出して諍いを治めるとはたまげたなあ -- 名無しさん 2016-10-02 18 41 05 ETPC絡みのミニシナや著名が追加される度に赤福に混じって出てくる。旧タメル系が裏切ってすらETPC側で戦う彼女は譜代の風格すら有る。 -- 名無しさん 2016-10-04 10 40 22 最近になってヴァーレンのレドザイトだと気づいた -- 名無しさん 2017-11-18 22 31 37 燃える砂クリア時の酔っぱらいの一夜の夢みたいな終わり方ホントすき -- (名無しさん) 2018-11-01 14 48 51 ベビーカステラ好きは本家VTの顔グラ一緒の悪魔からかな? -- (名無しさん) 2020-01-26 12 27 51 理系的に魔術を極めたセディエルクと対照的に、人文系的に魔術を極めたのがリアムスか -- (名無しさん) 2020-01-28 21 47 09 アリムスの弟 -- (名無しさん) 2020-04-26 15 50 48
https://w.atwiki.jp/sysd/pages/4137.html
アムスク 本店:東京都武蔵野市中町一丁目15番5号 【商号履歴】 株式会社アムスク(1986年12月~) 丸栄商事株式会社(1975年1月13日~1986年12月) 【株式上場履歴】 <東証JASDAQ>2013年7月16日~2013年7月17日(栗原暎子氏及び栗原新太郎氏が全部取得) <大証JASDAQ>2010年4月1日~2013年7月15日(東証に統合) <ジャスダック>2004年12月13日~2010年4月1日(取引所閉鎖) <店頭>1995年10月27日~2004年12月12日(店頭登録制度廃止) 【沿革】 昭和50年1月 米国系半導体製品の販売を目的として東京都保谷市に設立(設立時の商号:丸栄商事株式会社)。 昭和50年6月 アルプス・モトローラ・セミコンダクターズ株式会社と販売店取引契約を締結し、モトローラ製品の販売を開始。 昭和52年10月 本社を東京都武蔵野市に移転。 昭和54年11月 日本バー・ブラウン株式会社(現:日本テキサス・インスツルメンツ株式会社)と半導体の販売代理店契約締結。 昭和59年1月 日本モトローラ株式会社(現:フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社)と半導体の特約販売代理店契約締結。 昭和60年12月 エス・ジー・エス・トムソン・マイクロエレクトロニクス株式会社(現:エス・ティー・マイクロエレクトロニクス株式会社)と半導体の販売代理店契約締結。 昭和61年12月 社名を株式会社アムスクに変更。 昭和61年12月 大阪市に大阪営業所を設置。 昭和63年5月 仙台市に仙台営業所を設置。 平成3年10月 株式会社アルプス物流と商品の保管、配送についての基本契約締結。 平成4年2月 福島県いわき市にいわき営業所を設置。 平成6年8月 現地法人AMSC SINGAPORE PTE. LTD.(連結子会社)をシンガポールに設立。 平成6年8月 株式会社ベルニクスと販売代理店基本契約締結。 平成7年5月 現地法人AMSC ELECTRONICS HONG KONG LTD.(連結子会社)を香港に設立。 平成7年10月 日本証券業協会に店頭登録銘柄として新規登録。 平成9年6月 名古屋市に名古屋営業所を設置。 平成11年5月 DUREL社(現:ROGERS社DUREL部門)とELシートおよび駆動素子の販売代理店契約締結。 平成12年1月 エス・シー・ジー・ジャパン株式会社(現:オン・セミコンダクター株式会社)と半導体の販売代理店契約締結。 平成12年2月 Humirel社と湿度センサーの販売代理店契約締結。 平成13年2月 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社と半導体の販売代理店契約を締結 平成13年8月 SEMTECH社と半導体の販売代理店契約締結。 平成13年9月 福岡市博多区に福岡営業所を設置。 平成13年12月 オムロン株式会社セミコンダクタ事業部と半導体の販売代理店契約締結。 平成14年1月 GEK社とLCDの販売代理店契約締結。 平成14年7月 FreeSystems社と半導体の販売代理店契約締結。 平成15年4月 現地法人阿姆斯克(上海)貿易有限公司(連結子会社)を上海に設立。 平成15年5月 DRAGONCHIP社と半導体の販売代理店契約締結。 平成16年3月 本社がISO14001の認証を取得。 平成16年4月 IMPINJ社と半導体の販売代理店契約締結。 平成16年10月 Austria Microsystemsと半導体の販売代理店契約締結。 平成16年12月 SIPEX社と半導体の販売代理店契約締結。 平成18年6月 CREE社と半導体の販売代理店契約締結
https://w.atwiki.jp/irarchive/pages/664.html
サイト ホームページ(アムスライフ) IRサイト(アムスライフ) CSRサイト(アムスライフ) 各種ツール 事業報告書(アムスライフ) アニュアルレポート(アムスライフ) CSRレポート(アムスライフ) 総会通知(アムスライフ) 有価証券報告書(アムスライフ) 決算短信(アムスライフ) 中期経営計画(アムスライフ) その他資料(アムスライフ) 戻る
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/1087.html
【元ネタ】アーサー王伝説 【CLASS】セイバー 【マスター】 【真名】プリアムス 【性別】男性 【身長・体重】179cm・69kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具B 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 【固有スキル】 戦闘続行:B 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 反骨の相:-(C) 同ランク以下の「カリスマ」を無効化する。 ただし、現在は失われている。 【宝具】 『刻み固める不癒の剣(エモフィリア)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人 不癒の呪いを宿す魔剣。真名解放を必要としない利器型の宝具。 この魔剣で傷つけると同時に“傷を負っている”という事実を刻みつけ、固定化する。 自然治癒や魔術等による治癒を施しても、“傷を負っている”事実と相反する為に矛盾が生じ、その結果、治癒は無効化される。 『流し清める癒しの水瓶(プレートレット)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人 癒しの効力を持つ水筒。中に収めた水にその効力を転写する。 この水筒に入った水で傷口を洗い清める事により、“負傷している現在”を洗い流し、“無傷だった過去”を現出させる。 傷を負っている時間が長い程に大量の水を必要とし、何年も前の古傷の類を癒す事は理論上は可能だが、実際には難しい。 【解説】 ローマ遠征を行ったアーサー王の軍勢に抵抗したサラセンの騎士。 ガウェインと激闘を繰り広げ、互いに内臓が見える程の傷を負った。 決闘後、本心ではキリスト教徒になる事を望んでいたプリアムスはガウェインと和解。 アーサー王に改宗を認められたプリアムスは円卓の騎士となり、公爵の位も得た。 しかし、グィネヴィア処刑の見届け人となった際、乱入してきたランスロットによって殺されてしまった。
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/41.html
外伝「誓いと絆」(結) カリカット広場に映し出される影にも当人の憂鬱感が感じ取れるほどに彼女の足取りは決して軽いと言えるものではなかった。 今、彼女の目には賑やかに映る広場の人ごみも何もかも昨日と同じに見えていた。 そんな心情をさらに表すようにアムスは街中のベンチでため息を漏らしている。 無為徒食を繰り返すような決まったサイクルの毎日に対して有意義性を見出せていないでいた。 つい2ヶ月前の事、ベンガル湾でナマケグマを発見した。それは巷どころか本国にまで届くほどの名声を博し、ついにはその名声が弊害となる状況にまで発展していた。 「あんた、ナマケグマを発見したアムスだろ?そんな人には小さな依頼を渡せないな。」 仕事の仲介人にそう告げられた時、彼女の中でなにかの糸が弾ける様な感覚を覚えた。 アムスの胸には例えようの無い喪失感が去来する。 冒険家として立ち、名声を欲せず己の自らの見識を深める為、ひいては国家の為にこの身を削り続けていた結果がこのような形で現れるなど予想だにしていなかった。 一部の好事家から興味半分の依頼が来ることがあっても、そのどれもは彼女の探究心を刺激するに値しないと言うより、名のある冒険かを取り込みたいという貴族の欲求が見え隠れするものばかりだった。 そんな出来事も当初は今だけの事だと高を括っていたものの、今日までその状況に変化は現れず、自身も自覚するほどに滅入ってしまっていた。時には強い酒に手を出してしまったこともあったが、一時の酒に逃避を求めても何の解決にもならなかった。 新たなる知識をとアフリカ・インドへと足を向けてみたが学問に対する姿勢の違いがヨーロッパのとは異なり、さらにはナマケグマの名声はやはりこの地にも届いていた。 今のアムスには往来する人々の全ての目が何かを成すために輝く光に満ち溢れているように映っている。 「はぁ…」 大きな溜息が口を割って出る。 この町にはもっと大きな希望が埋もれていると感じる時期もあった。行き交う人々のように目を輝かせ時の経つのを忘れるほどに地を駆け巡っていた。いつの日か誰もが驚く新発見を夢見て砂と土と危険に塗れながらもそれは充実していたと今更ながらに懐かしく感じている。 「まさか、この名こそが敵になるなんてね…」 広場のアムスは長く感じる無駄とも思える時間をじっと座っている。憂鬱な影はカリカットの石畳に淡く落とされている。 「そうね、先日の調査は慣れているとは言え細心の注意が必要よ。」 「アンレさんでもですか?」 「そりゃそうよ。怖いものは怖いわ。」 「僕はアンレさんが怖いかも…」 聞きなれた声がアムス嬢の耳に届くと、俯いていた顔を上げ周りを見渡した。 石畳の熱気に揺られながら見慣れた輪郭が彼女の視界に確認できる。 「アンレさーん。クラさーん。」 アムスの声に反応したのはクラプリンだった。クラプリンに促されて初めてアンレーデはアムスに気が付いた。 「アムス、久しぶりね。」 「お2人とも変わりなさそうですね。」 「アムスさんはいつもお綺麗ですな~」 「あははは。お世辞どうもです。」 アムスと同席するように2人は腰を下ろした。アムスは今を悟られぬようにいつもと同じように振る舞い3人の話は始まった。 自然と額に汗をかくような熱気にも日陰に入れば視覚的に涼しさが得られている広場の3人にはその自然の悪戯にも負けず次々と話題が続く。そして話はこの近海における海賊活動に関するものへと変わっていく。この地方で採取されるルビーやサファイヤを初めとする宝石類はヨーロッパ諸国では特に珍重され数ある貴族の権威を示す象徴とし莫大な利益を生んでいる。それを求め主として取り扱う交易商の数はこの地に降り立つ全体の大部分を占めるとも否定できない事実でもあった。欲望の集まるところには暴力が存在する事実に漏れぬようそれを狙う人種もそれなりに発生し、元来平和だったインド洋は侵略者の手によって違った海へと変貌していったのである。さらにはその海賊を狙う賞金稼ぎやアンレーデやアムスのように新発見を求める冒険家達も自然と集まりインドという地はその姿を多いに変えている。アムスはそんな街中で同商会の2人を前に以前に読んだとある手記を思い出していた。 「インドと言う地は一分の隙もないほどの欲望で支配されている。功成らしめんとする者、富を得ようとする者、この地で落ち零れた者、それらの人々がこの地域に根付く安寧を完全に破壊していた、その欲望は我々に不可能がないのだと思わせるほどに心身を蝕みいつしか互いに出し抜こうとする意識すら芽生えさせるほどであった。行き交う人々、特に我々侵略者は目を輝かせるたびにその悪魔に支配されているようにも感じられた。かつては歓迎してくれた先住の人々の眼差しは従来の優しさを湛える者は少なく、商業主義的に感化され、我々が求める欲求の対象と同じく我々を対象として見られているようだった。」 手記はなおも続く。 「しかし、土着する文化はどれを取っても素晴らしい。例え人々が商業主義に洗脳されていても、頑なまでに守られる彼らの風習は自然を愛し感謝し我々が忘れかけていた主からの恵みに対する信仰を思い起こさせるに十分だった。秘境と呼ばれる郊外には今も信じられる神が無数に存在し、たとえ形骸化した地域の儀式であれそれを目の当たりにする者はその篝火の中に神秘的な存在を見ることができるだろう…」 「ねぇ、アムス。」 はっと我に返るアムス。 「…アムス。これからどうするの?」 「そうですね。しばらく落ち着くまではここに居て、隙を見つけ欧州へ帰ろうと思います。」 「アンレさん、僕も居ますよ」 「そうね…3日後の真天に南西の町外れにある広場で会いましょう。」 アンレーデは先刻と変わらずに優しげな笑顔で2人に告げる。何の話かも脈略ない申し出にアムスもクラプリンも首を傾げている。 「ふふふ。ま、無理にとは言わないけれどね。」 そう言うとアンレーデは書庫に行くからと勘定を持って席を立った。 「あっ。」 不思議な感覚に摘まれたアムスとクラプリンは顔を見合わせる、そして2人無言のまま何かを考える時間をとると首を再び傾げる。 「アンレさんは不思議ですからなー。」 クラプリンの率直な感想が的を得ている、時折こんな風に不思議な言動をアンレーデは皆へ投げかける。その心意を全て汲み取る事はできないが、仕組まれた側にはそれを考えるに必要な時間を要するものが多かった。 「クラさん。とりあえず3日後ですね。」 「そのようですなー。」 アンレーデが立ち去った方向を見返しながらぽりぽりと頭を掻くクラプリン。 「あ、僕も書庫へ行かないと…」 「はい。行ってらっしゃい。」 再び灼熱の地でアムスは1人になった。一方的に突きつけられた約束だったが、それだけは果たして欧州へ戻ろうと残っている果実酒を飲み干した。 「あの事もあるしね、もう時間が残されてないのかな…」 セビリアに戻るにはそれなりの理由と勇気が必要になるとアムスは唇をかんだ。 その日も炎天に燃えるカリカットは人々を動かし続けている。彼らの原動力がこの太陽なのかと思うほどに街はうねりを上げているようだ。そんな喧騒も1本2本と通りを過ぎると過去の遺物と思わせるほどに閑静な地域に辿り着く。そんな道のりをアムスは指定された場所へと歩き続けている。ペルシアンドレスの衣擦れの音がゆっくりとその歩調を示すように路地に響く。 「あら、クラさん。早いわね。」 目的地には一足早くクラプリンが待っていた。 「師匠との約束ですからね。遅れたら怖いんですよー。」 「それは大変ね。アンレさんてそんなに怖いんだ。」 「いぁ、どうなんですかねー。」 「あははは」 アムスは口に手を当てて笑っている。そんな一時の場面を露知らず最後に現れたアンレーデは楽しげな2人を見ながらも無感動に笑顔だった。 「あ、アンレさん。今日の呼び出しはなんでしょう?」 ともかくこの場所へ来た理由をアムスは求めた。 「そうね、取りあえずあの日陰にでも行きましょう。」 アンレーデに誘導されるように大きな木の下にで腰を下ろし、最初は何気ない雑談が始まった。僅かに流れる風が心地よい。青々と繁る雑草に風が通るたびにその風紋が大海を切り取ったような風景を目の前に作りなしている。一頻りの雑談中アンレーデはつぶさにアムスを観察していた。無論、アムスもそれに気付いていたのかもしれない、しかし、アンレーデはその時に自らが持つ重責を果たす為にも彼女を観察し続けた。 話題が途切れ、3人が静寂を確かめ合う頃になってアンレーデは今日の本題を切り出した。 「ねぇ。アムス」 いつに無く落ち着いた声だった。 「はい。」 近くに咲いている黄色い花を一輪摘み取ってアムスへと手渡しながら口を開いた。 「オカミズオジギソウね…こうやって毎年咲く花に似ても、人は同じではないわね。」 「え?」 「時刻一生同じ事の繰り返しに見えても、その実は全てが異なる事実の積み重ねなの。」 アンレーデは滔滔と言葉を続ける。 「無為徒食に思えても反面にその時刻に何かをした結果は残るわ、じっくり時局を見定めるのもまた余興として楽しいものじゃないかしら?」 アンレーデの視線はアムスに向けられる事無くじっと波打つ草原を見つめている。 言い例えようの無い沈黙を割ったのはクラプリンだった。 「アンレさんは知的ですからなー。うん、深い…海のように深い…」 「そうですね、ゆっくりとやります。」 ようやくアムスへと視線を戻したアンレーデは少し面映い様子を見せる 「不器用な伝え方しかできないけどね。」 「いあ、ものすごく響きました。」 こんな時に口下手な事がどれだけ恨めしいかとアンレーデは口を噤んだ。雄弁であればこそ伝えられる真実もあるはずなのに、今ここでそれが出来ない自分は目の前にいる彼女にどれだけこの心意を伝えられたのだろうと自問する。アンレーデの瞳はじっとアムスを見続けている、そんなもどかしさをアムスは伝えられた言葉以上に理解できたと静かに頷いた。 数分間3人を静寂が包む。 「よし、日陰としても喉が渇いたわね…ちょっと1杯でもどうかしら?」 「良いですなー。ちょうど喉がカラカラですわー。」 賛同する声が重なる。衣服に付いた枯れ草を払いのけながら立ち上がった3人は再び熱気の篭る街へと戻りながら、この街で美味いダールを食べさせる店について話し始めた。 インド周辺における海賊活動は一時の沈静化を見せつつあるものの、危険が拭い去られるにはまだ幾分かの時間が必要に思われた。全くの安全航海ができるほどに回復するとは現状考えられない事であったが、せめて遠洋に出るまでの間でも回避できる隙が生れることをアムスは待っていた。一方でアンレーデとクラプリンは近隣の生物調査へと出向き、こまめな補給を続けながら大きくはないがその成果を上げていた。ゴアの北にある上陸地点は生物学者にとっては聖地のような場所であった、砂漠の大地にも関わらず多様な生態系はアンレーデの探究心を多いに刺激し、尽き果てぬとも知れぬこの砂漠へと一歩足を踏み入れては物資が切れる寸前まで調査を続けていた。 時に砂嵐や賊の襲撃にも遭遇したが、幾多の経験を踏んできた一行にとって生命の危機になるほどの場面は容易く回避できていた。 あの日から数週間が経過したカリカットでアムスはまだ足止めを喰らっていた。無理にでも欧州へ戻る事はできそうなぐらいにはなっているもののこの地へ引き止める理由が彼女の中にはあった。いつものように広場の休憩所で時間を潰している、幾分その顔には精気が戻っている。 「あら、アムス。まだこの地に居たの?」 すっかりと日焼けした顔を携えたアンレーデがいつの間にか近寄っていた。 「どうにも、海賊さんの活動が気になって…」 「ふふふ、それより自分の歩く方向は定まったかしら?」 「はい、私は少し焦っていたようです。」 「ゆっくり歩くことって大切よ。長い道のりですもの、いずれあたる道も来るわ。」 「そうですね。」 「私にはこんなことしか出来ないけど、愚痴の一つぐらいは聞けるわ。」 「では、僕の愚痴も…」 アンレーデは笑ったままでクラ卿に告げる。 「それは自分で頑張りなさい。」 「あれれ?なんかアムスさんの時と違うぞ」 どっと笑いが起こる。 「アンレさん達はこれから何を?」 「そうね、ハスに関する調査依頼があったからそれへ行こうかと思ってるわ。」 その言葉を聞いたアムスは一緒させてくれと告げると、アンレーデはこれを了承した。 アムスを加えた艦隊は数日の出港準備を整えた後にカリカットを出航する。 その間にアムスも運良くマングースに関する依頼を引き受け生物学艦隊としてインド洋西岸を北上する。そして艦隊がカリカットへと戻ってきたのはやはり物資がぎりぎりの3週間後だった。 街へと降り立ったアンレーデは辺りにクラプリンが居ない事に気付く。 「あれ?クラはどこに行ったのかしら…」 「市長さんに会いに行くと走って行きましたよ。」 事情を知るアムスは即答する。 「そっか。まっ良いか…それより、アムス。こんな冒険も良いでしょう?」 この3週間、真面目に生態調査を行っていたものの、隙を見つけての宴会、愚痴会、雑話を繰り返し、3週間という長い時間はあっと言う間に過ぎていた。 「こんな方が好きです。」 「さて、ウチは記号の羅列でも眺めに行くかな。」 「記号の羅列ですか?」 何の話か想像もつかない顔をしているアムス。 「無限の知識を与えるものに囲まれて生活するのも良いものよ。」 「はぁ…」 「書籍とは記号の羅列。しかし、文章は知識の泉なの…不思議よね。」 同意を求めるようにアムスの顔をみるアンレーデ。 「あはは。私にとってはアンレさんが不思議ですが…」 返事に困るアムスが出した答えだった。 「うん。アムス、良い顔になったじゃない。半月前とは全く別人ね。」 「え、そうですか?」 「何かを決めた目になってるわね。」 「はい?」 「他人よく自らを映す鏡とは言うわ。頑張ってね。」 「はい。欧州へ戻って色々とやってみようと思います。」 その言葉の強さを確かめたアンレーデはうんうんと頷く。 「アンレさん、また押しかけても良いですか?」 「いつでも掛かってきなさい。」 互いの笑顔を確かめ合う。アムスの瞳には何かを決意した者のみが持つ確かな輝きを見て取れる。それを自ら確かめたアンレーデは自らの持つ責の難しさを再び確認する。 「では、一度ここでさよならです。」 「そうね、元気でね。欧州で会いましょう。」 互いにガッツポーズで挨拶し合う。 カリカットの街を異なった方向へと歩き始める2人、半月前と何も変わらないカリカットの日差しは行く先を照らし出すには十分なほどの熱気でその役目を果たしていた。 厳かな教会の中で再び牧師はその手を上げて純白のドレスに身を包む新婦に問うた。 「新婦アムス、貴女は健やかなる時も病める時も…この男を愛し続け共に生きてゆく事を誓いますか?」 更なる静寂がその教会に訪れる。 じっとその身を動かない、手に持つ白いブーケのみが感動を伝えるように僅か震えている。 「…はい。誓います。」 細く小さな声が牧師の耳に届く。それは今までの思い出をぐっとかみ締めた新婦の思いが詰まった決意の言葉だった。そして祭壇の2人は向かい合い新郎は新婦のヴェールをゆっくりと上げ、そっと優しく口付けをする。その時、アムスの目から零れ頬を伝う涙は世界中で飾られている全ての宝石よりも美しい輝きを放っていた。 牧師は続ける。 「今日、お集まりの皆様。今、新郎と新婦はここに永遠の愛と共に生きてゆく事を誓い合いました。この2人に大いなる慈悲と加護のあらんことを、主の御名において…」 祭壇の2人はようやく参列者にその正面を向けた。 新郎はじっと前を見据えている。その視線はこれからの2人が歩む道程を確かめるように毅然とした眼差しだった。新婦は新郎の腕に手を回し、生涯の伴侶とは違い自らが歩いてきたヴァージンロードを見つめている。そして2人は息を合わせるようにゆっくりと階段を下りてくる。再び賛美歌が2人を祝福する。 Un qué amigo tenemos en Jesús, ¡Todos nuestros pecados y penas a llevar! ¡Un qué previlege para llevar todo al dios en rezo! O qué paz perdemos a menudo, O qué dolor innecesario llevamos, Todos porque no llevamos, Todo al dios en rezo. (いつくしみ深き 友なるイェスは) (罪科、憂いを 取り去り給う) (心の嘆きを 包まず述べて) (などかは下ろさぬ 負える重荷を) 教会の重い扉が再び開き、今、神の祝福を得た2人が姿を表した。 セビリアの陽も祝福するように柔らかい日差しを降り注いでいる。 参列者のライスシャワーと祝辞の中を歩き始める2人。 2人が返す言葉が聞こえないほどに純白の夫婦を祝う言葉は途切れる事はなかった。 そして、アムスは最後尾で待っていたゴールデン・ルーヴェが待ち受ける所まで辿り着いた。F・トーレスは先頭でアムスを迎える。 「今日はやけに別嬪じゃないか。フロイライン…」 「素敵ね。」 「今以上に幸せになれよ。」 その祝辞はそれまで以上に大きく教会前で盛大に響いている。 「みんな、ありがとう。」 かすれそうな声を絞り出すようにアムスは謝辞を述べながら頭を下げた。 「商会長…短い間でしたが…」 アムスの言葉を遮るようにF・トーレスは首を横に振る。 きょとんとするアムスに堂々と正面を向かい商会長は口を開いた。 「はよ、帰って来いよ。」 その言葉を聞いたアムスは両手で顔を覆う。 「私は…私には…こんなにも待ち受けてくれる人達が…私の帰る場所があるんですね…」 崩れ落ちそうなアムスの肩を新郎がそっと支える。 ゴールデン・ルーヴェはそんな光景を優しく見守っている。 「さぁ、アムス。フロイラインに涙は似合わん。いつもの様に笑って歩こうや。」 「は、はい…私はとても幸せ者です。」 それは商会の誰もが見たこともない笑顔を湛えたアムスがそこに居た。 「そうその顔や。その顔こそアムスやな。」 そう言ってF・トーレスはアムスにグラスを手渡し、そこへワインを注ぐ。 「何は無くともゴールデン・ルーヴェといえばコレや。」 「あはは。そうですね。」 気付けば商会員というよりも、参列者全てにグラスが配られている。 「よっしゃ!いくでっ!皆さんもご一緒にっ!」 「「「「全ての幸せはアムスの元にっ!」」」」 天へ向かって掲げられたグラスが日を含み紅玉のような模様を映し出す、そして続く歓喜の声は暖かく見守るセビリアの空に遠く高く吸い込まれていった。 (誓いと絆 完)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/57370.html
プリアムス アーサー王伝説に登場するアレキサンドリアの王子。 アレキサンダー大王の後裔。 ガウェインに降伏し後に円卓の騎士団に任命された。
https://w.atwiki.jp/goldenlowe/pages/40.html
外伝「誓いと絆」(中) アムスがゴールデン・ルーヴェの一員として自らの地位を確固たるものにするまでさほどの時間を要しなかった。それは何よりも彼女の持つ雰囲気と気配りがまるで雪解け水がせせらぐ川に溶け込むような感覚で皆は受け入れていた。アンレーデはその後、彼女と何度か行動を共にしていた中で、同じ生物学者として持つ見識の広さと深さとそれをそれとして見せ付けない立ち振る舞いに感心していた。 バルセロナの地に1人の男がいつもと変わらぬ歩幅を保ちつつ歩いている。季節はまだ暖かくなるには遠く少し襟を立てるような服装で交易所へと向かっている。 彼の元にようやく待ち人来るの報が齎されたのだった。 「ようやく俺本来の仕事ができる。」 そう気負った言葉が自然と発せられる。交易所はいつもイスパニアの商人で込み合っている。この地は商業地としてはその名を知られて居ないものの、工業的に多いに発展し特に地中海での鉄鋼産業の中心地として夙に有名である。 世界情勢が微妙なバランスの元に保たれているものの、火器にかんする需要は天井を知らないばかりに日をまして増加している。そこで、このバルセロナから発せられる様々な火器は北海のそれに対抗するように勢いを伸ばしている。それに乗るかのように街を歩く男性も交易所へと向かっていた。 バルセロナへ真新しく入港した船から1人の女性がトーガを纏い艀を降りてくる。 「さてっと。ケンさんはどこかな…」 そういうなり慣れた足取りで久方ぶりに降り立った街を交易所目指して歩いてゆく。新しい商会に入って目の回るような忙しさに少し足が遠のいていたが、先輩でもあるケンケーンの要望にアムスは再びこの街へと降り立ったのである。 街の面影は何も変わる事無く、重厚な車輪の音を響かせながら荷馬車が往来する様は以前にもまして増えているように思えるが変わらない街角、精製する煙の匂い、立ち並ぶ看板、瞬時に変わる相場を睨みつける各国の仕入れ業者達、そして同国の商人…表面上の変化が少々見受けられても本質は何も変わっていないことにアムスは安堵感を覚えている。 「大体この辺りに居そうなんだけど…」 イスパニア商人でごった返す交易所を見渡しながら待ってるはずのケンケーンを探す。 「どこに居るのかしら…」 「後ろに居るで。」 「え?きゃっ!」 小さな悲鳴と共に不意を疲れた返事に後ろを振り返る。ケンケーンは耳をふさぐような仕草をしている。 「いきなり悲鳴とは…俺が怪しい事やったと思われるやないか。」 「あの状況だと誰だって驚きます!」 少しふてくされた表情でアムスはケンケーンを睨む。 「まぁ、そんなに怒るなって。これは癖みたいなもんだ。」 「性質の悪い癖ですね…」 「そう言うなって。これでも商会内では爽やか系で通ってるんやで。」 「自他共に認めるですか?」 「ん…まぁ、認めてるかなー…まま、それよりアムス先生。今日から指導の程をよろしくお願いしますわ。」 ケンケーンは本来商人上がりの人物であった。程なく軍籍に身を置き数々の戦場を駆け巡ったが「初心に返る」と再び商人としてこの地に来たのであった。 「さて、ケンさん。なにから始めましょうっか?」 「最初から…どうも上手く交渉が進まへんねん。」 「はい、では裏手へ行きましょう。」 アムスはケンケーンを誘導するように雑多する交易所付近を通り抜けた。その先にはアムスが懇意にしている小さな交易所がぽつんとあった。アムスの久々の訪問に店主は両手を広げて歓迎するように挨拶を交わす。 「久々だなアムス。景気はどうだい?」 「それなりよ、マスターが良い話をくれたらもっと上がるんだけど。」 「おや、それはいきなりだな。」 アムスは手際よく交渉を進めていく、途中マスターにケンケーンを紹介する。 「マスター。この人を覚えておいてね、これからしばらく厄介になるから。」 アムスの紹介なら問題ないぞと二つ返事をしつつマスターはケンケーンの肩を叩いて「がんばれよ」と激励する。 次々と帳面を捌いてアムスは2隻に火器類を積み込む手続きをする。商売は信用第一とはケンケーンもかつての商人として十分に心得ていたが、その積み込み量をみてこんな小さな交易所のどこにそんな量を抱えているのかとケンケーンはその場で不思議がった。そんな疑念を抱くパートナーを他所にアムスは全ての手続きを終えていた。 「ケンさん行きましょうっか。」 呆然とするケンを我に返しながら2人は交易所を後にした。 その日を皮切りとしてアムスとケンケーンは小さな交易所と地中海を往復する日々が始まった。 『安く買って高く売る』 交易の根幹はこの一言に尽きる。とかく相場変動に左右される交易業はいかに安く多く蹴るかが勝負の分かれ目とも言えるだろう。さらには珍重されがちな希少種を持ち込めばそれなりのご祝儀相場が迎えてくれる。『欲するところへ欲するだけ』時局を見定めながら時勢の需要に応えていく事が1Dでも多く稼ぐ為の最低スキルでだった。 【パルマ】それは西地中海に浮かぶ小さな港町だ。バレアス諸島のど真ん中に位置しその位置関係からして西から東へ、東から西へと向かう船にとって正に理想とも言える補給港でもあった。それゆえその利権を求めて各国の標的になりやすくその街の持つ複雑な歴史は反面に支配と侵略と統治の繰り返しであった。そんな血で血を洗う過去は脈々と現代にまで続き現在はイスパニアの領土として存在しているものの各国との小競り合いは少なくなく、火器類に関する需要は治まりを知らなかった。 アムスとケンケーンはバルセロナで火器を仕入れると主にそのパルマへと荷を運ぶ。時には暴落している場合もあるが、そんな時には敵国オスマン領にあるチュニスやアルジェへと足を向けることもあった。 「同じ1Dの重さに価値は変わらない。無論、拠点であるパルマへ援助するという事が最大の条件にはなるが、相場が悪ければ何処へでも向かう。」 そう言いながらアムスとの火器交易は時に寄れば1ヶ月以上を有する事もあった。 最初は何ほどの要領を得なかったケンケーンも付きっきりの交易で慣れも感じ、各交易所からの信頼を徐々に勝ち得て仕入を任される領も随分と増えていった。 「しかし、さすがアムスやな。こうやって一緒に行動しててその凄さを実感できるな。」 「そうですか?」 「アムスのお陰で俺も実感できるほどに成長してるな。」 「それはケンさんの実力ですよ。」 「いあ、それはないな。全てアムスのお陰だ。」 売交渉を終えたばかりでパルマの大通りを歩きながらケンケーンは率直な感想をアムスへ伝えている。 「それにアムスがこんなに交渉上手とは…俺の出番が無いな。」 「あははは、交渉というよりお願いしてるだけですよ。」 傍目に見てもアムスの交渉は素晴らしく手際が良かった。馴染みの交易店という事も十分に味方に付け吹っかけや値切りの交渉を長引かせること無く楽々とこなしていた。 「そこら辺のコツもご教授願わねば…」 「うーん。教えるほどの事はないかと思いますよ。」 薄い雲が太陽の光を拡散させて肌寒さを演出させている。2人は昼食の為に適当に目に入った食堂へと入っていった。アムスはトルティーヤをケンケーンはパエリアを注文しとりあえずはとワイングラスを傾ける。 「ケンさん。私はこれからちょっとセビリアへ戻りますね。しばらく1人で頑張ってください。」 「ん?どうしたんや?アムス先生が居らんかったら俺は何もできんやないか。」 「もう大丈夫ですよ。それにちょっとの間だけですから。」 「そうか…何事も練習だな。」 運ばれてきた料理に舌鼓を打つ。 「美味いな…店の風貌からは考えられんな…」 「店の云々は関係ないと思いますが?」 「うん、関係ないが…なかなかイケるぞ。」 「味は確かに一級品ですね…」 アムスはパルマからセビリアへと向けて出航し、ケンケーンはバルセロナへと船首を向ける。このセビリアへ向かう航路がこの後のアムスに最も大きな影響を与えるとはその時誰にも知る由も無かったのである。 久々に1人での活動にケンケーンはアムスから教わった手法に加えて独自の方法を試しながら交易所のマスターと交渉していた。 アムスと共に培った経験は予想以上にケンケーンを助け、アムス嬢の顔分の差し引き分はあるものの本来真面目すぎるほどの彼の態度は各マスターの印象に残るに十分だった。 「ふぅ。なんとかなるもんだな。」 十分な交渉の手応えを得て、積み荷を確保したケンケーンは意気揚々と交易所を後にし船へと戻る。 「おや?あれはアムスの船やな…」 「その通りです。」 「うぉっ!」 背後からの返事に思わず奇声を挙げる。 「やった。ケンさんの後ろを取った~」 「俺の背後を取るとは…」 「この前の仕返しです。」 「恐るべし」 ケンケーンは項垂れる。 「確かに驚いてしまうな…。」 アムスは一杯食わせた事に満面の笑みを浮かべている。 「とりあえず再会でも祝して1杯どうだ?」 アムスを誘って、馴染みとなった酒場へと入る。 「さすがケンさんですね。なんとかなってるじゃないですか。」 アムスは順調なほどにケンケーンが取引をしているのを聞いて感心している。ケンケーンは商会内でも指折りの話し上手で一度口を開くと時間の経過を忘れさせるほどに話題が尽きない。それに加えて柔和な語り口は話を聞く相手にほっとする安心感を与える武器だった。 「あ、ケンさん話の途中ですみません。ちょっと友人が来たみたい…すぐ戻ってきますので。」 アムスは今酒場へと入ってきた1人の女性を見て席を立った。カウンター近くでなにやら話し込んでいるが言葉を聞き取れないケンケーンは目の前のピッツァへと手を伸ばした。 「お待たせしました、ごめんなさい。」 「いぁいぁ、ゆっくりと友人と楽しめたか?」 「えぇ…」 一瞬アムスの顔が曇ったのをケンケーンは見逃さなかった。 「アムス、このピッツァもかなりイケルな。知らんかった。」 察知したそれをおくびにも出さずに普段と同じ口調で話し始める。それに加えてアムスがセビリアへ戻った事に関しても特に詮索するような事はしなかった。 「しっかし、アムスのお陰で随分助かってるわ。顔が広いアムスならではやな。」 「いえいえいえ。ケンさんの実力ですよ。」 「人脈は何事にも替えがたい武器やからな。イザと言うときに頼れるのは信頼する仲間だけや。」 「そうですね。特に最近それを思いました。」 アムスはふとそういうと視線をケンケーンから外した。本人は意識していない所で今彼女が抱える問題を口にしてしまった。 「…結婚か…」 ケンケーンは身を乗り出して、聞きなおす。 「なに?結婚するのか?おめでとう!」 「え?あ、いや…あの…」 この前に座っている男性が作った安心感につい口を滑らしてしまった。 「そうか、それは商会を挙げてお祝いせんとな。」 ケンケーンはこの喜ばしい報に無垢なほど慶んでいる。 「あの…ケンさんお願いが。この事は誰にも言わないでもらえませんか?」 「なぜだ?こんなに喜ばしい事は隠しておいても仕方ないだろう。」 「お祝いしてくれるのは嬉しいんですが…なにか恥ずかしくって。」 耳元を真っ赤にしながらアムスは嘆願の眼差しをケンケーンへ向ける。 「う…そんなに見るな…。しかし…まぁそこまで言われるとな。しかし、トーレスさんには言うとけよ。」 「はい。」 「勿体無いなー。折角の慶び事なのに…」 「やっぱり…恥ずかしいから。」 「よし、俺もレディの頼みを無碍にするほど野暮ではないよ。アムスが皆に知らせるその日まで胸にしまっておこう。」 「ありがとうです。」 「とりあえずは今乾杯するには大丈夫やろ。おめでとう」 「あ、はい。ありがとうございます。」 一方的に攻められる側となったアムスは照れ恥ずかしい気持ちを一杯にケンケーンからの祝辞と質問を受け止めている。バルセロナ酒場の一角はその日夜遅くまで2人が独占し殺気立つ街とは異なる空間を作り上げていた。 一夜明けた窓辺でアムスは広がる景色を眺めている。出来ることならこの話が出た時、商会の皆には黙っておこうと思っていた。いずれ訪れる運命の日、それはこの大海から陸へ上がる日を意味する。誰にも迷惑をかけまいと固く決意したはずだったのに、今思えば、逆に誰かに聞いてもらいたいほどに不安だったのだと確かめる。何も変わらないはずの潮風はバルセロナの港から吹きつけてくる。 「アムス先生っ。今日も指導お願いしますっ。」 部屋のドアをケンケーンがノックする。 「あっ、ちょっ、ちょっと待って…まだ着替えてない…」 「ん?開けて良い?」 「待ってー!」 ドタバタと部屋中を走り回る音が静かな宿に響いていた。 「左旋回!」 漆黒の帆に金色の獅子が映える。 ギニア湾に響く怒号と砲撃音、サンジョルジュから少し東へ向かった沖合いで2隻の船がその命運を賭けて激しく波を蹴っている。 「よし、乗り込むぞ!」 英国の商船に上手く接舷したガレアス船員は一気呵成に飛び移る。 圧倒的多数における白兵戦は何ほどの抵抗を受ける事無く敵船を拿捕するにいたった。 「よし、けが人は各々手当てを。」 副官の伝令が響く。 そしてまだ硝煙の匂いが残る商船の甲板へと足を向けた。 「提督、各準備完了です。」 「ごくろうさん。この船の船員にも手当てを忘れずにな。」 「はっ。」 そう伝えると捉えたこの船の主へと会いに行く。 「イスパニア私掠艦隊F・トーレスである。国の為、当船の積荷を頂戴する。当方で出来うる限りの治療処置は全て行う。貴殿が望むなら街の近くまで牽引するが…」 「ふん…」 数ある商船を襲ってきたがどの船も同じ対応にF・トーレスも慣れてきた。 西アフリカはイスパニアを初めイングランド、ポルトガルの3国の同盟港が点在しその勢力拡大を目論む各国の熾烈な争いが地中海と同じく繰り広げられている。F・トーレスが活動の拠点をインドやカリブからここに移したのは最近とかく五月蝿い連中が西アフリカに集結しつつあるという情報を得たからであった。 同じ態度、同じ返事を背中に浴びながら彼は船室を出た。 「情報とは少し違うな…もっと殺伐としているかと思ったが。」 手応えのない商船への私掠行為は比較的楽で良いものの、絶対的にその数は事前情報から減っているように思えていた。時には数日間全く他国船に出会わないこともしばしばであった。 「よっしゃ、戻ろか。」 ガレアスへ戻った提督は商船を牽引しながらサンジョルジュを目指す。こうやって航行しながらも広く障害物のない広大な海を見ながら次なる標的を探すものの、やはり新たな船は現れることは無かった。 サンジョルジュ近くで商船を切り離し、ガレアスはサントメを目指す。 「しっかし、どうしたもんかな。これだけ数が居ないとな…」 兵装のままで煙草へ火をつける。白けた戦果、襲撃する相手にも困るほどの日々に閉口してしまっていた。 「提督!イスパ国籍らしき船が1隻こちらへ向かってきています!」 見張りの声が船中に響く。 自らも望遠鏡を覗き込み確かに同国の重ガレーが近づいてくる。 「まぁ、慌てるな。船足はさほど速くない…こちらから仕掛けるまでもないだろう。進路はそのままサントメで方向へ。」 一定の距離を保ちながら2隻の船は同じサントメを目指して進んで行く。 「ったく、アレにも困ったもんだ…」 望遠鏡を副官へと投げ渡しながらF・トーレスは船室へと戻っていく。 「おぃ、食事を持ってきてくれ。これから先はサントメまで狩りなしだ。」 港へは同日に2隻が寄港した。 「アムス、降りて来い。」 重ガレーが寄せた先でF・トーレスは声を上げる。 「やはりバレてましたか…」 地中海で活動しているときとは違って甲冑で身を包み、華奢な体つきがその重みで押しつぶされそうにも思えるがしっかりとした足取りで艀を降りてくる。 「当たり前や、船っちゅうのはな同じように進んでいるように見えて提督の癖が出るもんや。」 「そんなの商会長しか分からないですよ。」 ふふっと鼻で笑いながら最後の段を降りるアムスの手をとってエスコートする。 「どうしたんや、こんな所まで。一緒に私掠やるんか?」 「いえいえ、私だと返討が精々ですよ。ただベニン付近にイスパニア商船を襲った海賊がいると聞いて懲らしめにきました。」 「そかそか。」 サントメは特筆するほどの何かがある町ではない。ただ陸沿いの航海をする者にとっては貴重な補給地点でもあり、また近隣の上陸地点は多種多様な宗教と生態系が存在しており拠点とする冒険家も少なくはなかった。地中海からの侵略を受けて久しいこの地は独特の地域言語を有するものの統治下にポルトガル語が浸透し言語に関しては不便さを感じることは少なかったが、やはり食事面にかんしてはなれない者も幾ばかりか居た。 「商会長、少ないですけど料理の材料も持ってきましたよ。」 「なに!」 くるりと反転するF・トーレス。 「フロイラインの料理はセイジの料理とタメぐらいの美味さやからな!」 「煽てても何も出ませんよ。」 「はっはっは、構わせん。是非、ご馳走になりたいのう」 サントメの海岸は多いな笑いと浴びるほどの酒と懐かしい地中海の料理で盛り上がる。 両船の船員も緊張から離れてあちらこちらで酒を楽しんでいる。周囲を気にする事無く大声で話すもの、互いの戦果を語り競う者、まさに乱痴気騒ぎともいえる雰囲気にも集落のないこの地域ならでは許される行為だった。 「いや~楽しいのう。こうやって地中海の料理に出会えるとはのぅ。」 久々の良い料理にF・トーレスも酒を呷っている。こうやって酒を飲むのもいつ以来だろうかとセビリアで飲みなれていたブランデーを口にしながら懐かしむ。 尽きるとも止まない波うち際の喧騒を聞くだけの余裕は近年忘れていた感覚だった。じっくりとブランデーが指先にまで染み渡る感覚を楽しんでいる。 「商会長、お口に合いますか?」 「アムス…めっちゃ美味いで!」 「あはは、褒められてちょっと嬉しいかも。」 「世辞ちゃうからな。どや、ずっとコッチで料理長せんか?」 これ以上にない上機嫌な口調になっている。 「それはセイジさんに悪いからお断りします。」 「そかそか。見てみ、船員もすっかり気を抜いてるわ。」 美味い酒と美味い肴を得た船員達は他に何を得なくとも至福といわんばかりの表情を浮かべている。同じ顔連中だけの食事が続いていた彼らにとって他船との交流が彼らを底なしの胃袋へと変えているようだった。アムスが用意していた材料は見る間に減っていく、しかしそれをも予想していた彼女は同じ宴会を軽く3度は行えるほどの量を用意している。常にある食料をみて船員はまだ食べられるとその勢いを減らす事を止めなかった。 「まだまだ料理はありますよー。みなさん遠慮せずにやってくださいねー。」 紅一点に近いアムスの進めに重低音の返事が返って来る。こうやって進む宴会はアムスの相乗以上の肉と酒が消えたものの夜半越しには殆んどの船員が潰れてお開きとなった。 「ふぅ。」 そこまで酒を飲むほうではないF・トーレスは自らの船室へ戻り、満足した顔を浮かべている。途中、飲みより喰いへと変更した彼は軽く普段の倍近くの量をその体へと消費していた。 「商会長、起きてます?」 「ん?開いてるぞ。」 アムスは甲冑姿から着慣れたトーガへと着替えてトーレスの船を訪れた。これが彼女にできる正装だった。 「どうした?」 部屋へと招き入れる。小さなテーブルを挟んで2人は対峙する。 「この場所には不釣合いなほどの正装だな。」 「えぇ…」 緊張しているのが分かる、言葉が上手く出てこない。手で隠した下で唇が空しく空回りしている。 「えっと…えっと…」 額に滲む汗がそっと耳元へ流れて行く。手が小刻みに震えている。こんなはずじゃなかったと心で反復する。 その只ならぬ雰囲気を察したF・トーレスはアムスの気を殺ぐように席を立つと扉から出て行くと真新しいブランデーとグラスを2杯携えて戻ってくる。それを小さなテーブルに置くと部屋の窓を開ける、涼しい風が僅かに室内温度を下げる。 「何を緊張しているのか知らんが、とりあえずこれで喉を潤してみ。」 さり気ない商会長の心遣いが幾許か彼女の正気を取り戻す。 「あ、ありがとうございます。」 「ん」 再び商会長は何食わぬ顔で椅子に座る。 「えっと、商会長…」 「なんだ?」 「あの…その…なんて言えば良いのか。」 「何を緊張しとんのや。気楽に気楽に。」 ぐっと拳に力を入れて顔を上げる。 「私、結婚しようと思います。」 「!」 さすがにこの言葉にはF・トーレスも酔いが醒めた。 「結婚?誰と?」 「以前よりお付き合いしてた方と…」 良い例えようのない沈黙が2人を包む。 ぐいっとグラスに残るブランデーを商会長が飲み干す。 「そうか、それは喜ばしいことやな。なんで緊張してたんや」 「なんとなく…。」 「照れる事でもないやろ、よし、号令一発皆を呼んでお祝いしようやないか。」 「いや、その。暫く黙っていて貰えないですか?いずれ自分の口から皆へと思っていますので…」 「そうか、そうか。態々それを伝えにここまで来てくれたんやな。」 「えぇ、まぁ。」 「その心配りに感謝する。」 商会長はアムスに頭を下げる。 「商会長!頭を上げてください。」 「アムス…幸せになるんやで。」 「はい、ありがとうございます。」 柔らかに揺れる船体が安堵感をより一層誘っている。 港にガレアスを後にしたアムスの影が伸びる、この決意がこの先に皆との別れになるのだと思うとその足取りはさらに重くなっていた。しかし、商会員としての責務と1人の女性としての幸せを比べることなどできようもない。 「これで良かったのかな…でも、私は…」 俯きがちな顔を上げて高く上る月を見上げる。 「あと少しか…」 (続く)
https://w.atwiki.jp/zero-flora/pages/351.html
総合商社オールゼロ Flora・Holland ★アーゴット商会★ 海軍省 零の領域 アーゴット☆カンパニー 拠点 アムス8番商館(失いました) アムス1番商館 アムス4番商館 ロンドン17番商館 アムス11番商館(失いました) EOSアムス17番商館 会長 リサ★アーゴット マリア☆アーゴット トーシャン フロル・B・F 紫縁 リサ★アーゴット 会員数 7名 38名 5名 海軍省のHP参照 6名 17名 南蛮船アジア港 長崎 長崎 長崎 淡水 長崎 長崎 商会開拓街 ヌーベルフランス ニューネーデルラント ニューネーデルラント ニューネーデルラント ニューネーデルラント フロリダ 移民誘致クエスト 2022/04/10 2022/03/03 2022/03/03 海軍省のHP参照 2022/04/10 2022/03/03