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覚醒ヒロイズム ◆mist32RAEs この世に正義はあるのか。 暴虐と嘲りと裏切りがはびこる世界で正義を求めるのはいけないことなのか。 それでも、それでも、助けるべきモノを助けたいと願うなら。 正しさを貫き通すことを望むなら。 それは悪と呼ばれるモノになるしかないのか。 この世が間違いだらけの悪逆で満たされて、それが正しいことだと、当たり前のことだと誰もが肯定するのなら。 ならばその当たり前の正しさを叩き潰して悪と呼ばれるしかないのだろうか。 その行いが世界に反逆するものだとしても、それを正しいと言ってくれる者がいるのなら。 もしそうであるなら、人はそれをヒーローと呼ぶのだろうか。 その行い自体に意味はなく、それを評する誰かの是非で正悪が決まるのだろうか。 だとするなら――この世に本当の正義なんてあるのか? ◇ ◇ ◇ 風邪を引いたように熱を帯びた少女の顔。 それにそっと触れた己の手を意識した。 物理的な体温と共に、理屈ではない温もりが手から伝わり、冷たく寂しい心のなかに染み渡っていく。 一方通行は確信する。 コレは失ってはいけない物だ。 何があっても守らなくてはならない。 躊躇うことなど何も無い。 この少女を助けた結果、その記憶に何も残らないことになったとしても、この温もりも自分自身が覚えていればそれでいい。 一方通行の中に、この温もりだけでこんなにもチカラが湧いてくる。 これは人が前へと進む力だ。単純な、物理的なベクトルの話ではない。 もとよりそんなものは文字通り余りあるほどに手に入れている。 だが心が満たされたことなどない。いや、そのようなことに思い至りすらしなかった。 飢えていたことすら気付かぬほどに、自分はあらゆるものに対して乾いていた。 一万回だ。 誰かがかけがえのないものを失う痛みを一万回。 殺して殺して殺して、その度に、ちっとも、まるで、馬鹿みたいに気づきもしなかった。 痛みを与えてきたのは自分自身。言い訳などできるはずもない。 そんな自分が、失う痛みが嫌で誰かを助けたいと願っている。全く何の冗談だ。 それでも。 それでもだ。 それでも少女が助かるなら構わないではないか。 死んだらそこでおしまいだ。そうなるよりかは、ずっといい。 記憶がなくなるというなら願ったり叶ったり。 血にまみれた手で救い上げられることを責められるというなら、その血を綺麗に拭いてあげれば何の問題もないだろう。 少女はすべてを忘れて元通り、自分とは二度と関わらない――それで終わり。 ヒーローなんていない。 セイギノミカタなんていない。 この世界は優しくなんかなくて、汚濁に満ちて救いようがない。 それでも助けたい何かがあるなら、やるしかないのだ。 救いを待っても、助けを求めて叫んでも、誰も来ないというのなら。 さんざん待っても、喉が枯れるまで助けを呼んでも、天に届けと祈っても何も起こらなかったなどと――、 そんなくだらない理由で大切なものを失いたくなければ、無理でも無駄でも分不相応でも、それは己がやるしかないのだ。 ――ヒーローになるしかないのだ。 スローモーションのような一瞬で、己の眉間に弾丸が吸い込まれるのをただ呆然と見つめながら、一方通行はそんなことを思った。 炸裂する衝撃で背が大きくのけぞる。 首のあたりで嫌な音が響いた。 銃弾の衝撃で少女の顔に触れた手が離れる。 宙に浮いた手が何かを求めるように伸びたが、その何かを掴むことはない。 伸ばした手の先はもうどこにも届かない。 何かを願ったところで、結局何も叶わない。 何かを必死にかき集めたところで、それは全て掌からこぼれ落ちていく。 全ては闇に。 高速でブレる視界は元に戻らず、急速に暗くなる。 混濁する泥となった意識がそのまま黒に染め上げられるのは、あっという間だった。 (全く、考えが甘すぎンだよ。今さら――) ◇ ◇ ◇ 目を開けると見知らぬ天井が視界を埋めていた。 右手の方向から澄んだ光が降り注いでくるのがかろうじてわかった。 だるい。 意識が醒めても身体を動かそうという気になれなかった。 しばらくそうやって呆けたように天井を見上げていた。 思考も形を成さなかった。 とぎれとぎれの記憶が脳内で再生されるが、それについて何かを認識、思考することもなかった。 「……くァ」 軽くあくびをして、一方通行はようやくゆっくりと身体を起こす。 すでに日は昇り、腹がたつほど眩しい太陽光が窓から差し込み、白い肌を照らす。 枕がわりにしていたデイパックからデバイスを取り出して時間を確認すると、五時をだいぶ過ぎていた。 放送まであと少しといったところか。 缶コーヒーでも飲んで眠気を飛ばそうと考えてから、先刻の戦闘で包丁や工具もろとも散弾がわりに使いきってしまったことを思い出す。 ハァ――とため息をついた。 工具や刃物はともかく、缶コーヒーは後でまた調達しておきたい。 武器としてだけでなく、嗜好品としても一方通行には必要なものだからだ。 さて軽く頭を振ってから記憶を整理する。 まず思い出したのは――、 「あァそうか……」 血まみれになって地をはう、ツンツンヘアーの少年。 そこから連鎖的にすべてが脳裏に浮かんだ。 今、一方通行がいるのは住宅街にある一軒の民家だ。 居間は洋式でソファーが置いてあり、そこに今まで体を預けて眠っていた。 庭に向けて大きなガラス戸が開いて、夜明けの朝日はそこから差し込んでいる。 その庭に上条当麻の死体があった。 己がここまで能力で引きずりながら運んできて、そして無造作に捨てた。 「そうそう……そういうことだよ」 ゆっくりとした足取りでガラス戸から庭へ降り立つ。 動かぬ死体の傍らまでやってきてから、しゃがみ込んでその表情を覗き込むように首をかしげた。 全身血まみれのソレはすでに死の匂いを放ち始めていた。 間違いなく死んでいる。これは人間ではない、死体という「物」だ。 上条当麻は、もういない。 この手で殺した、死んだ。 もう二度と動かない。 これはただのモノだ。 「……何なンだ?」 その呟きに応えるものは誰もいない。 一方通行は独りだ。 「…………何なンだよ、テメェはよ」 押し殺したような呟きが剣呑な響きを帯びていた。 一方通行の眉間には青筋が浮き出ており、その赤い瞳孔は大きく見開かれている。 亀裂のように横に大きく裂けた口の端がヒクヒクと震えながら歪んでいた。 「何寝てやがンだ」 おもむろに立ち上がって、そいつを踏みつけた。 かつて無敵の己を打ち負かした唯一無二の幻想殺し、その象徴とも言える右腕をぐしゃりと靴裏で踏みにじる。 「何でテメェが死ぬんだよッ!」 ぐしゃり。 ぐりぐり。 何度も、何度も。 その表情は大きく歪んでいた。 もはやそれが怒りか嘆きかわからないほどに。 己が殺したという事実はもはや問題ではない。 上条当麻の最強の右腕は、もう二度と振るわれることなく朽ち果てた。 それがどうしようもないほどに許せない。 全ての幻想を打ち砕く、ただそれだけの最弱(さいきょう)は、こんなところで惨めに滅ぶはずがない。 「この――」 そして狂気を宿した一方通行の激情が、ついに殺意の沸点に達した。 先程の仮眠によって制限時間は十分に回復している。 首輪のランプの色が変化し、最強の能力であるベクトル操作の封印が解かれて、そして炸裂する。 振り下ろされた右足の威力は能力によって増幅され、岩盤すらぶち抜く鉄槌となって、幻想殺しの残骸を文字通り粉砕するだろう。 「…………あァ?」 ――だが、しなかった。 もはや見るのも忌まわしいと、粉々に砕き散らそうとした右腕は一方通行自身の右足の威力だけで踏みつけられたまま。 その靴裏でわずかに皮膚がぐにゃりと歪んだだけで、形を保っている。 信じられないものを見た一方通行の表情は、時が止まったかのようにひきつったままで固まっていた。 「どう、いう」 ――どういうことだ。 生きている? いや、血流も呼吸も間違いなく止まっている。 右腕はブラックボックス化して解析できないが、その他の部分は普通の人間だ。 死んでいる。間違いなく息絶えている。 「ゲハ――」 一方通行の薄い唇がばっくりと割れた。 亀裂のような笑み。 「ゲェハハハハハハハッ! 面白ェ……やっぱ最ッ高に面白ェぞオマエ!」 無造作に振り上げた右足を、上条から僅かにずらして庭の地面に撃ち込んだ。 重く、鈍い炸裂音が起こり、土埃が舞い上がる。 地に叩き込まれた一撃は、そこを中心に大きく蜘蛛の巣のような亀裂を広げる。 脛の半ばまでめり込んだ足を軽々と引きぬいて、そしてまた上条の右腕へ。 だが、やはりそれは砕けない。 「すげェ! スゲェぞオイ! オマエが死んでも残るってどんな能力だよ、本当にレベルゼロかよクソッタレ!!」 凄絶な笑みを浮かべて甲高い笑い声を響かせながら、一方通行は先程まで眠っていた民家から自分のデイパックを掴んで戻ってきた。 そして取り出したのは四つの銀環。それぞれにアーチャー、利根川、ゼクス、真田の名が刻まれている。 所々に赤黒い血の跡が染み付いたそれを死体の右腕に近付け、触れさせる――ビンゴだ。 ゼクスと接触した際に解析しきれなかった部分である、いわゆる魔術の礼装と思われる部分まで今度はくっきり視えた。 信長との戦いで上条は、一方通行すら防げなかった能力を、この右腕でかき消していた。 あらゆる異能をキャンセルする能力――超能力とは畑が違うかもしれぬ心配はあったがどうやら杞憂だった。 正体はわからないが、とにかくこいつは全てのこの世成らざるチカラをぶち壊す。 「……俺を助けるッて言ったよなァ? じゃあお言葉に甘えさせてもらうぜ『右腕』ちゃんよォ……!」 言いつつ、『右腕』を両手で掴む。 死後硬直で固まりかけた死体の関節を無理やりねじ曲げるのは、非力な一方通行には一苦労だった。 この右腕にだけは己の最強が通じない。 死体になっても変わらない力関係に、思わずブチキレそうになったが何とか堪えた。 そしてどうにか幻想殺しの指先を、自身の首輪に触れさせる。 次に上条当麻の首に巻かれたままの銀環。 これで解析用のスペア四つと一方通行と上条当麻、計六つの首輪が解除済みでここに並んでいることになった。 継ぎ目の一つも見当たらなかったはずの金属の輪には、いくつもの接合跡がくっきりと浮かび上がっている。 「……さて」 軽く息を切らせながら独り言ちた。 解析の結論から言えば、これらの内部構造には全くと言っていいほど違いはなかった。 すると妙なことになる。 (……俺やコイツの首輪の構造も他のヤツらとまるっきり差がなかった……どーゆーことだコイツはよォ) 一方通行のベクトル解析や上条当麻の幻想殺しは、この首輪を解除するには格好の特殊能力だ。 解析を封じる魔術礼装は幻想殺しで破壊できる。無論、式という女の「殺す」能力でもいけるかもしれない。 他には主催側と思われる女の静止結界は別として、信長の侵食する瘴気ならば可能か。 解析を完全に終わらせてから判明したことだが、あの能力は物質はもちろん、他の異能すらも侵食する可能性がある。 つまり能力者の発する炎、雷、氷などの力――それすらも侵食して食い尽くす。 間違いなくレベル5クラス。その気になれば首輪の礼装も内部の特殊合金も、まるで癌細胞のように食い荒らして己が物とするだろう。 つまりここに集められた参加者の一部は単独で、もしくは協力すればたやすくこの首輪を解除できるのだ。 主催側はそれを考えていなかったのか。もしやそこまで馬鹿ではあるまい。 各自に支給されたルールブックを取り出し、読み返す。 (首輪を外しちゃいけないとはどこにも書かれちゃいねェ……よっぽどのことがなければ爆破しない……外されても、か?) まずは首輪を外さなければ反抗など夢のまた夢。 だがしかし逆に言えば外したところで、さらなる課題が山と積まれている。 いくつもあるうちのたった一つの防壁を超えられたところで向こうにとっては痛くも痒くもないのだろう。 今ここで解除したとして、例えばこのゲームを中止して連中が武装集団を送り込み、一方通行を粛清、もしくは捕獲といったことになる可能性は低いと言える。 (だいたい連中は俺らを好き勝手に転送できるンだからな、俺の能力を封じて海の底にでもテレポートさせりゃ戦うまでもねェってわけだ) オープニングセレモニーとでもいうべき見せしめの首輪爆破から、自分たちは殺し合いの舞台となったこの島に転移させられてきた。 テレポート能力の解析は可能だ。 先程の戦闘でぶつかった転移能力者の女が自分の体内に異物を埋め込もうとしたところで、その転移のベクトルを計算して防御できる。 だが連中の技術はそれを防ぐことを許さなかった。一方通行自身がいきなりの事態で対応できなかったこともあるだろう。 それでも思い返せば、どうにかできた可能性は低いだろうと思わざるをえない。 やはり己が知る従来の異能とは違う技術。わざわざここまで大掛かりな仕掛けを打つような連中がそんな穴を見過ごすわけはないのだし。 (……そしてもう一つ。俺のチカラを制限するクソッタレのシステムはコイツには内蔵されてねェ) 一方通行の首輪には他とは違うシステムがひとつ組み込まれていた。 だが、それが制限の正体というわけではなかった。作りは単純。 念入りに調べたつもりだが、どう考えても何らかの特殊な電波――首輪探知機の電波と似ている――の受信システムがひとつ。 そしてそれを受けて発光する色を変えるランプでしかない。 どんな原理かは知るすべもないが、己の強大なチカラを封じ込めるためのブラックボックスがどこかにあるはずなのだ。 それがどんなに探しても見つからない。 (……やっぱ向こうで操作してやがンのか? とすると面倒だな) 最初に狙撃を試みた飛行船をまず連想した。 あそこに主催者連中がいて制限を操作しているならば、そこをどうにかしない限りは全力を行使することができない。 (さァて――問題だ。俺はこの殺し合いを主催した奴らに反抗することができるか?) わからないことが多すぎる。 はじめから拉致監禁に近い状態で殺し合いを強制された時点で、すでに勝負ありだ。 冷静に考えれば叶うわけなどない上に、自慢の能力にはフザけた制限まで付けられている。 ここまでされて逆らうすべはない。これが現実。 歯向かったところで殺されるか、またもや最初のようにどこかに連れ去られるだけだ。 「だから――?」 声に出した呟きが冷えた朝の大気に染み渡る。 そんなことは退く理由になどなりはしない。 そんなことは殺さない理由になどならない。 そんなことが大切な物を守れない言い訳になどできようはずがない。 進め(コロセ)。 戦え(コロセ)。 その術が無ければ探し出せ(オイツメロ)。 守り抜け(ブチコロセ)。 凶気に染まった思考は、既に退路を選ぶことすら思い浮かばない。 闇雲に進んだその先にどんな結末が待っていようと躊躇いなく進むだろう。 夢中で追いかけていたはずの隣合わせの幻想(ユメ)は砕けて消えた。 残された残酷な現実がその身を苛み、破滅の道へと急かし続ける。 『――――処分なさい。その子を殺すことで世界を守るのよ』 かつて、大事なものをひとつ、見つけてそれを守りぬくことが罪だと問われた。 見捨てることが世界を救うと、助けることは世界から否定される行いだと言われた。 だとしても、ならば一方通行は世界を敵に回して全てを逆しまにひっくり返すだけだ。 それは悪なのか。 誰にも顧みられることもなく見捨てられるだけの存在を、助けることが悪なのか。 助けられる者が己自身しかいないならば、手を差し伸べてやるだけのことがそんなにも悪いことだというのか。 「――知ったこっちゃねェ」 ただ一言、そう呟いた決心の言葉が静寂の空間の中へ投げ込まれた。 あまりにも重い響きは、全てを敵に回しても貫き通すと誓った決意のそれか。 悪が正義を倒した。 一方通行が上条当麻を殺した。 だからどうした。 「――そンなら、世界中の奴らの首根っこ、力づくで引っ掴ンででも、そいつが正義と言わせてやるよ」 【E-4 南部の住宅街/二日目/早朝(放送前)】 【一方通行@とある魔術の禁書目録】 [状態]:精神汚染(完成)、肩口に打撲、首輪の礼装解除・内部構造解析済み [服装]:血みどろの私服 [装備]:アンチスキル用ニニ口径ゴム弾拳銃@とある魔術の禁書目録 [道具]:基本支給品一式×4、礼装解除・解析済み首輪×4(アーチャー、利根川、ゼクス、真田幸村)、 H K MARK23 ソーコムピストル(自動拳銃/弾数5/12発/)@現実、3499万ペリカ、おもちゃの双眼鏡@現地調達、 真田幸村の槍×2、H K MP5K(SMG/40/40発/)@現実、ピザ×10@現実 Draganflyer X6(残バッテリー約10分)@現実、Draganflyer X6の予備バッテリー×4@現実、士郎の首輪解析メモ デイパック(サーシェスと当麻(首輪付き)の死体入り)、ノートパソコン@現地調達、オレンジハロ@機動戦士ガンダムOO 救急救命セット@現実、雑誌@現実×多数、タバコとライター@現実、レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード、 ドラグノフ@現実(10/10)、GN首輪探知機@オリジナル、ユンケルスター@現実×8、コンビニの商品多数(内容は後の書き手さんにお任せします) [思考] 基本:どいつもこいつもブチ殺して打ち止めを守る。 1:打ち止めを守る(※打ち止めはゲームに参加していません)。 2:このゲームをぶっ壊す! 3:首輪と制限を解除出来たらあの女(荒耶)をブチ殺す。 4:何でこの死体に首輪がない? 厄介な裏があるかもな。サーシェスの死体について、何か情報を集めてみる。 5:余裕があれば缶コーヒーを補充したい。 [備考] ※飛行船で首輪・制限の制御を行っている・主催側で制限を調節できるのではないかと仮説を立てました。 ※ゼクス、政宗、神原、プリシラ、スザク、レイと情報を交換しました。 ※ライダーの石化能力・藤乃の念動力の制限・信長の瘴気・荒耶の魔術(不完全)を分析しました。 ※橙子(荒耶)の名前は知りませんが、首輪の魔術礼装の作者ではないかと考えています。 ※ゼクスから士郎が解析した首輪の構造情報を入手しました。 ※赤ハロとオレンジハロ間で通信が出来るようになりました。通信とは言えハロを通しているため、声色などはハロそのものにしかなりません。 ※当麻・信長・式の力で、首輪の魔術礼装をどうにかできる可能性があると確信しています。 ※最悪の場合、生存者の中で殺し合いに乗った人間は、己を含めて四人しかいないと予想を立てており、 その内の二人は織田信長と浅上藤乃であると判断しています。 ※薬局の戦闘でコーヒー缶、工具、刃物類は武器として使いきりました。 ※一方通行の能力を制限する装置は首輪には内蔵されていません。 時系列順で読む Back 許せないのどっち(後編) Next BRAVE SAGA『絶望』 投下順で読む Back 正義の味方 Next 裏切り者、二人と一匹 280 疾走する超能力者のパラベラムⅤ 一方通行 301 ゲーム・スタート
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施設名 商品名 値段 ショッピングセンター ミネラルウォーター 120ペリカ 拳銃 (エンフィールドNo.2) 1000万ペリカ 散弾銃(モスバーグM590) 2000万ペリカ バイク(V-MAX) 3000万ペリカ タコス移動販売車(片岡優希仕様) 4000万ペリカ ヘリコプター(燃料極小) 1億ペリカ 蒼崎橙子作の義手(右) 1億ペリカ 蒼崎橙子作の義手(左) 1億ペリカ 蒼崎橙子作の義足(右) 2億ペリカ 蒼崎橙子作の義足(左) 2億ペリカ 蒼崎橙子作の内臓 1億5000万ペリカ ナイトメアフレーム RPI-V4L ガレス 2億ペリカ サービス 義肢取り付けサービス 無料 皮膚の移植サービス 3000万ペリカ 闘技場 ピザ(ピザハット) 1000ペリカ 拳銃 (南部14年式) 1000万ペリカ 日本刀(太刀) 1000万ペリカ 長剣(グレートソード) 1000万ペリカ 短剣 (ダガー ) 500万ペリカ 銃剣(ベヨネッタ) 2000万ペリカ ソードブレイカー 1億ペリカ 地雷 100万ペリカ エレキギター(ランダム) 50万ペリカ エレキベース(ランダム) 50万ペリカ ドラムセット(ランダム) 50万ペリカ キーボード(ランダム) 50万ペリカ サービス ライブ会場サービス 料金不明 ギャンブル船 麻雀牌セット 1万ペリカ 脇差 100万ペリカ デリンジャー 600万ペリカ トカレフTT-33 800万ペリカ ベレッタM92 900万ペリカ 牌譜 1000万ペリカ 手榴弾セット 1000万ペリカ 陸奥守吉行 2000万ペリカ 鬼神丸国重 2000万ペリカ RPG-7(グレネード弾×3、煙幕玉×2付属) 2500万ペリカ 参加者1人の位置情報(1時間) 3000万ペリカ 軍用車両 4500万ペリカ ホバーベース 1億3000万ペリカ 機動兵器一覧 MS(A.C.195) OZ-06MS リーオー 2億ペリカ OZ-07AMS エアリーズ 3億ペリカ MS(A.D.2307) MSJ-06II-Aティエレン地上型 2億ペリカ SVMS-01ユニオンフラッグ 4億ペリカ SVMS-01O オ-バーフラッグ(※先着1機のみ) 4億5000万ペリカ ヨロイ サンキュー海サイッコー号 1億ペリカ ブラック・クレイドル(有人) 2億ペリカ KMF RPI-11グラスゴー 1億ペリカ RPI-13サザーランド 1億5000万ペリカ オプション MS シールド(リーオー用) 2000万ペリカ ビームサーベル(リーオー用) 3000万ペリカ ビームライフル(リーオー用) 5000万ペリカ KMF アサルトライフル 1000万ペリカ スタントンファ 1000万ペリカ 大型キャノン 3000万ペリカ メーザーバイブレーションソード 5000万ペリカ その他 多数 サービス エスポワール号出航サービス 料金不明 死者の眠る場所 ピザ(ピザハット) 1000ペリカ 拳銃 (コルト・パイソン) 700万ペリカ 日本刀(打刀) 800万ペリカ サブマシンガン(グリースガン) 1600万ペリカ マシンガン(MG3) 2000万ペリカ 対戦車擲弾発射器(パンツァーファウスト) 2500万ペリカ 自転車 500万ペリカ バイク 2000万ペリカ 乗用車 3000万ペリカ トレーラー 5500万ペリカ 花束 500ペリカ 柄杓 500ペリカ 手桶 1000ペリカ 箒 1000ペリカ 線香(マッチ付き) 1000ペリカ サービス 断末魔サービス(ショートバージョン) 10万ペリカ 断末魔サービス(ミドルバージョン) 30万ペリカ 断末魔サービス(ロングバージョン) 50万ペリカ 薬局 ポカリスエット 120ペリカ ハーブティー各種 1000ペリカ 注射器 3000ペリカ 風邪薬 300ペリカ 痛み止め薬 500ペリカ 包帯(20m・1巻) 2000ペリカ 救急車 5000万ペリカ 他酒類各種 サービス アンリ・マユによる治療サービス ※先着1回限りのサービス 治癒魔術による治療サービス 1億ペリカ 憩いの館 飲料水1L 120ペリカ 『ガラナ青汁』『きなこ練乳』『いちごおでん』各種セット 500ぺリカ 携帯食 1000ペリカ 清澄高校の制服 5000ぺリカ 救急セット 100万ぺリカ コルトガバメント(マガジン7発入り×4もセット) 1000万ぺリカ 接着式投擲爆弾×10 3000万ペリカ ヨロイ・KMF・モビルスーツ各種完全型マニュアル 4000万ぺリカ メタルイーターMX 5000万ペリカ リリーナの防弾仕様リムジン(ピンクとゴールドの二種類があります) 6000万ぺリカ 濃姫のバンカーバスター 7500万ぺリカ 設置型ゲフィオンディスターバー(使い捨て) 1億5000万ペリカ 機動兵器一覧 RPI-209 グロースター 2億ぺリカ VMS-15 ユニオンリアルド 3億5000万ぺリカ OZ-12SMS トーラス 8億ぺリカ サービス 『戦場の絆』プレイ時に自機が選択可能 1000万ペリカ 象の像 象の像(ミニチュア) 100ペリカ お守り(健康・安産・優勝) 1万ペリカ 矢×10 10万ペリカ リフレイン 10万ペリカ ブラッドチップ(スペック:低/高) 50万ペリカ 弓 500万ペリカ カラドボルグⅡ(レプリカ) 1000万ペリカ ゲイボルグ:(レプリカ) 1500万ペリカ エクスカリバー(レプリカ) 2000万ペリカ 長刀 2000万ペリカ 鎧・兜 2000万ペリカ 警備ロボット 3000万ペリカ オートロボット 6000万ペリカ スーパーカー(フェラーリ・エンツォ、赤) 8000万ペリカ 機動兵器一覧 RPI-212ヴィンセント 2億3000万ペリカ OZ-07MSトラゴス 3億ペリカ GNR-010オーライザー 4億ペリカ 富岳 5億ペリカ サービス 換金律2倍 この換金機で首輪を換金した場合、金額は2倍になる 遺跡 天然水 150ペリカ ジュース 200ペリカ オール 1000ペリカ ゴムボート 5万ペリカ 照明器具 10万ペリカ モーターボート 100万ペリカ 西洋剣 1000万ペリカ アサルトライフル(AK-47) 2000万ペリカ GNミサイル(2発) 4000万ペリカ 木造船 6000万ペリカ 揚陸艇 1億ペリカ 機動兵器一覧 ポートマンⅡ 2億ペリカ OZ-09MMSパイシーズ 3億ペリカ ドラクル 5億ペリカ サービス 転送装置 1人につき3000万ペリカ 入力した任意の座標へ空間転移できる。ただし範囲は会場内に限定 E-2学校 油性ボールペン(黒) 200ペリカ 油性ボールペン(赤) 200ペリカ 油性ボールペン(青) 200ペリカ 修正液 400ペリカ ノート 200ペリカ マジック(12色セット) 1500ペリカ 給食(一食分) 500ペリカ 硬式野球用 金属バット 25000ペリカ 硬式野球用 ボール 1000ペリカ 硬式野球用 グローブ 35000ペリカ カーボン竹刀 25000ペリカ 剣道着・袴セット 20000ペリカ 剣道用防具一式 60000ペリカ 焼き土下座機 800万ペリカ 巨大ピザ専用オーブン 2500万ペリカ サービス 伝言サービス 伝言の録音は1分につき50万ペリカ、最大3分まで。聞ける人間を指定するオプション利用には追加で100万ペリカ E-7学校 サービス 伝言サービス 伝言の録音は1分につき50万ペリカ、最大3分まで。聞ける人間を指定するオプション利用には追加で100万ペリカ 廃ビル オートマトン三機 1億ペリカ 紅蓮弐式 3億ペリカ サービス まとめ売り
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それは、黒く燿く意志 ◆NaOxi39aYw ショッピングセンターを目指して南下していた海原光貴は、進路方向の上空に人影を見つけた。 それも二人分。変則的な軌道で飛び回っている。 暗くて良くは見えないが、どうやら飛べる方が飛べない方を振り落としたようだ。 続く急降下と、 ――ォォォォン ほんの少し遅れて地響きが伝わる。 「さっそく始めているのですか。殺し合いがこんなに簡単に行われているなんて、御坂さんは大丈夫でしょうか」 海原は思わずため息を漏らした。 (いや、自分なんかよりも彼女はよっぽど強いですし、いくら心配したところで彼女にとっては迷惑なだけでしょう。) ――それでも、彼は彼女の身を案じずにはいられない。 海原はもう走り出している。 殺し合いに乗っている危険人物は排除しなくてはならない。ショッピングセンターは目と鼻の先だが、悠長に買い物している場合ではなかった。 ◇ E-1エリアは最初に海原が飛ばされた岬を最高になだらかな傾斜があり、F-1エリアよりも少しだけ高い丘である。 地図にある橋が、ただの橋ではなくてつり橋だったのもそのせいだ。 この島では基本的jに火山のある方角から海に向かって高低差があると思って良いだろう。 幸運なことに、海原はさほど近づくまでもなく戦闘現場を見渡すことができた。 もちろん、周囲が薙ぎ倒されて開けた場所になったのと、何よりも人物の縮尺のおかげだったが。 そして。 海原の出番がくるまでもなく、じきに戦闘は終了した。 破壊の嵐が吹き荒れた戦場に立つのは1人だけ。 一方は、南東の海上へと撤退していく。 他方は、飛び去る敵に向かって吼え続けている。 海原はブレザーの下に納めた拳銃を強く握り締めていた。 手のひらがじっとりと汗で濡れている。 残る巨人はこちらに気がついていない。 無防備な背を向けて、未だ海上の敵と睨み合っている。 ――行くなら、今しかない。 ◇ 結局のところ。 海原は踵を返して、見つかる前に離脱する他なかった。 今は、ただひたすらに走りつづけている。 ◇ 「ショッピングセンターでの戦力補強はもうダメですね。 地形を考えても、巨人は自然と近いそこへ向かってくるだろうし、あの広い空間で目的の物を探すのは時間がかかります」 探しているうちに遭遇する訳にはいかない。 少なくとも、彼に対抗し得る武器が手に入るまでは。 「それに、刃物とロープならば別にショッピングセンターでなくとも手に入りますしね」 走りながら探していたものを、手ごろなアパートの一階で見つけると、海原はすかさずベランダに飛び込む。 街中同様に、部屋の中にも人はいない。 ベランダに架かっていた長さ5m程の洗濯ロープを二本、ついでに干してあったタオルを数枚回収する。 そのまま窓から侵入。乱雑で狭い部屋を抜けて、キッチンへと辿り着く。 こちらもすぐ見つかった。 特別よく切れるわけではない、ありきたりな包丁。だが、それでも十分。 鞘は無かったので、柄ごとタオルを巻いてズボンのポケットへ仕舞い込む。 これで、とりあえずの準備は出来たと言えよう。 一息ついたところで先の光景を思い出す。 「それにしても……あれが聖人というものなのでしょうか。 ヒトという枠を大きく逸脱しています。 もう一方は学園都市製の駆動鎧……? それもサイズが桁外れな上、見たこともないタイプですが」 まさに巨人。それより更に頭一つ分大きな方は、フォルムも相まってもはやちょっとしたSFロボットの領域だ。 実際のところ、海原が目撃できたのは戦闘終了間際のほんの僅かにすぎない。 しかし、彼らと周囲の禍々しい痕を見ただけで、十分だった。 武器は手持ちの拳銃だけ、それであの距離ではどうにもならない。 彼らを仕留めるには遠距離からロケットや機関砲を叩き込むしかないだろう。 「殺し合いに乗った危険人物の排除、ですか」 自分の甘さを痛感する。 拳銃なんて物がまるで役に立たない参加者が、現に二人も、こうして暴れまわっている……! 自分の理解を超えた参加者は、きっとまだ大勢いるのだろう。 「やはり、最優先であの魔術を使えるように動くべきでしたね」 今は使えないが、海原には彼らを倒し得る術がある。 例えば、ある魔術師が「水性インクでルーンを刻んだカード」を用いて『魔女狩りの王』を使役するように。 海原光貴は「黒曜石のナイフ」を使って『トラウィスカルパンテクウトリの槍』を放つことができる。 それはどんなものでもバラバラに分解するという必殺の術だ。 「黒曜石のナイフがあれば……、『トラウィスカルパンテクウトリの槍』の術式ならば……!」 手元に無い物をいつまでも悔やんでいるわけにはいかない。 そんな暇があるなら、黒曜石を入手し得る可能性を考えるべきだ。 ところで、黒曜石とは火山岩の一種である。 割れやすいが、それ故に鋭い切っ先となる加工しやすい石。 原始人が扱う石器素材として有名で、世界各地でナイフや矢じり、槍の穂先などの石器として長く使用された。 一説にはアステカが強大な軍事国家を作れたのは、この黒曜石の鉱脈を豊富に掌握していたからだともいう。 そう、「黒曜石のナイフ」には考古学的史料価値があるのだ。 ならば――博物館といった施設があれば展示されているのではないか? そこまで考えて、地図上にそんな施設が記されていないことに落胆する。 (……いや、学校はどうでしょうか? なにも専門の研究施設でなくとも良いのです。ある程度以上の学校ならば資料として置いて在るでしょう。 或いは、歴史ではなく地学の分野でも、岩石標本という手があります。 ナイフでなくとも、矢尻や穂先、いっそ岩石でも「黒曜石」であれば構いません。 流石にそのままでという訳にはいきませんが、原始の人間にできて現代の自分に出来ぬ道理はありませんね。) 「小学校ならアウト。しかし中学校以上なら目があるはずです。 この島には学校が少なくとも二つはあります。どちらかで当たりを引ければ良いのですが」 他には……と考えて、線路に目が留まる。 (この路線、東西の市街を結ぶのが便利だろうに、それよりも何もない山間部を優先してありますね。 それも村や墓地といった施設を無視し、トンネルを掘ってまで。それは何故でしょうか。) 「おそらくは、資源を輸送する為でしょう。工業や宇宙開発のエリアには必須です。 地下資源か、もっと別の何かかもしれませんが、周囲にはなんらかの採掘場があるはずです」 もしかしたら。 実際に火山の周辺で石器が出土している以上、この島でも黒曜岩が見つかることがあるかもしれない。 帝愛グループとやらが、わざわざ火山のある島を選んだ理由も気にはなる。 「決まり、ですね」 まずはE-2及び、E-7の学校を回って、それでもダメならば火山へと足を延ばす。 ちょうど線路に沿った形での移動になる。当然ながら多くの参加者と接触するだろう。 情報収集にも励まなければならない。もちろん、殺し合いに乗っていなければ、だが。 自然と銃へ手が伸びる。 「あぁ、他の参加者に支給されている可能性もありますね。 その場合はなんとしても譲ってもらいましょう――この銃弾と交換してでも。」 ◇ 魔術とは、才能の無い人間がそれでも才能ある人間と対等になる為の技術。 魔術を欲するのに今ほど相応しいときがあるだろうか。 なんとしても魔術を取り戻さなければならない。 彼らを放置していては、その凶刃がいずれ彼女に迫るかもしれないからだ。 それだけは。 それだけは、何があっても許されない! 魔術師殺しの彼では、かの純然たる暴力の塊には適わないだろう。 自分がやるしかないのだ! ◇ 彼は、ひたすらに走りつづける。 脅威から逃げるのではなく、取り除くために。 そして現在はE-2の中心部。 「もう少し、ですね。学校や駅を目指して人が集まっている可能性があります。気を引き締めて行きしょう。」 一度呼吸を整えると、海原はまた力強く足を踏み出す。 自分が頑張れば頑張った分だけ、それは彼女の安全にも繋がる。そう信じて。 【E-2/中心 住宅地/一日目/深夜】 【海原光貴@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、疲労(小) [服装]:ブレザーの制服 [装備]:S&W M686 7ショット(7/7)in衝槍弾頭 包丁@現地調達 [道具]:支給品一式、コイン20束(1束50枚)、大型トランクケースIN3千万ペリカ、衝槍弾頭予備弾薬35発 洗濯ロープ二本とタオル数枚@現地調達 [思考] 基本:御坂美琴と彼女の周りの世界を守る 1:なんとしても黒曜石を調達する 2:人と出会い情報を集める 3: 殺し合いに乗った危険人物、特にバーサーカーと本多忠勝の排除 [備考] ※この海原光貴は偽者でその正体はアステカのとある魔術師。 現在使える魔術は他人から皮膚を15センチほど剥ぎ取って護符を作る事。使えばその人物そっくりに化けることが出来る。海原光貴の姿も本人の皮膚から作った護符で化けている。 ※F-1で目撃できたのは、バーサーカーの再生よりも後からです。 時系列順で読む Back 今は亡き王国の姫君 Next 凶壊ロゴス(1) 投下順で読む Back 涙――tears―― Next 凶壊ロゴス(1) 010 我が身の全ては想い人の為に 海原光貴 082 こんなにロリコンとシスコンで意識の差があるとは思わなかった……!
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58 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 00 25 10 ID oSNNw4.c ライダー「べ、別にフジノのことが(ry」 キャスター「り~っちゃ~~~ん♪」 【ライダー&キャスターも伊達軍入りで】 イカ、現状を(独自の判断・編集で)まとめてみました ①身体・特殊能力による区別 ★規格外(ホンダム、バサカ) ◆戦国武将・サーヴァント ●兵士・騎士・EI住人 ▲異能者(超能力・魔術師・特殊スキル持ちなど実戦向きで、素の身体能力は一般的) ②現状のチームメンバー 《風紀委員》◆セイバー ◆幸村 ●トレーズ ▲美琴 ▲部長 透華 小萌 リリーナ カイジ 黒桐 かじゅ 《特攻野郎》◆光秀 ●刹那 ▲神原 ▲ムギ 真宵 ひたぎ 船井 《伊達軍団》◆筆頭 ◆片倉 ◆ライダー ◆キャス ▲律 ▲藤乃 美穂子 池田 ③未確定者 ★ホンダム ★バサカ ◆アチャ ●ヒイロ ●デュオ ●五飛 ●ゼクス ●アーニャ ●マリアンヌ ●ヴァン ●レイ ●ファサリナ ●プリシラ? ▲海原 ▲妹E ▲妹F ▲R妹 ▲士郎 唯 梓 撫子 当麻 C.C. ユフィ 玄霧 安藤 ④非参加がほぼ確定 男A、会長、利根川 59 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 12 22 ID ayPkefX2 バサカ「本多忠勝、お前の所属はどうなるのだ?」 ホンダム「(どうやら、そのまま特攻残留になりそうだ。超人級戦力があの変態しかいないからな)」 バサカ「そうか、アーチャーは?」 アーチャー「まだ決めかねている。バランス的には風紀委員かとも思うがな。そういうお前はどうなんだ?」 バサカ「私は最後に一番超人級戦力の少ないところに行くつもりだ。もとより私はフリーだからな」 アーチャー「そうか、ならば態度をはっきりさせんといかんか」 【ホンダム 特攻残留へ】 【アーチャー&バサカ 所属チーム未定】 60 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 27 31 ID tMUroDFI レイ「あの女は伊達軍団に付いたか。ならば俺は特攻野郎に付く。貴様はどうする」 ヴァン「あー…一番人数が多いところ」 レイ「なぜだ?」 ヴァン「サボれるから」 レイ「………」 プリシラ「あたしはヴァンと同じチームねっ!」 61 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 01 42 26 ID QI3f8bLc 部長「あ、言っておくけど、私は風紀側で固定だからね」 美穂子「え…そうなんですか。敵同士ですね」 部長「そうね、貴女の頑張る姿を違う視点で見られるなんて素晴らしいことだわ」 美穂子「あ、あ、あ…なんというか、恥ずかしいです…。でも私、もう炊き出しくらいしか出来ませんよ?」 部長「じゃあ、お弁当ちょうだいね?」 美穂子「は、はい!」 部長「ゆみー、貴方はどうするの?」 かじゅ「運動は苦手でな。まぁ居ても居なくても余り変わらないのなら、陣営を変える必要もあるまい」 部長「そう、貴方と一緒だなんて嬉しいわ」 美穂子「!」 かじゅ「心にもないことをいう…」 部長「またまたー、私は嘘はつかないタチよ?」 美穂子「ふふ…ふふふふふ」 池田「きゃ、キャプテン?」 62 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 03 33 24 ID oSNNw4.c ゴースト「おや、バランスを考えるならバサカさんは風紀委員、アチャさんは特攻野郎に入った方がよろしいかと」 リリーナ「それなら風紀委員と特攻野郎の超人級戦力がほぼ同等となりますね」 小十郎「忠勝殿とバーサーカー殿がいない分、我々の陣営は超人級戦力が4名と多いから問題はない」 キャス「サーヴァント、っといっても私は魔術師で体力はないけどね。でも、後方支援なら任せてちょうだい」 ライダー「というわけですが、何か異存はありますか」 バサカ「ふむ、よかろう。本多忠勝、今一度最強の名を賭けて勝負しようではないか!」 ホンダム「ああ、望むところだ!」 アチャ「私もそれでいい。ただし、衛宮士郎、お前は私とは違うチームに組みしろ」 シロウ「え、ああ、別にいいけど」 63 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/19(火) 11 30 09 ID 1WIeYJw2 ビリビリ「当麻、アンタは風紀委員に入ったら?」 上条「うーん、俺はそれでいいんだけど、龍門渕がどう言うかな?」 ビリビリ「大丈夫、許可は貰っといたから」 マリアンヌ「ちょっとー、誰よこんな所に消し炭なんて捨てたの」 かじゅ「いや、それは龍門渕だ」 部長「確か、美琴と妹Eが何か直談判してたわね。 交渉決裂したかしら」 小萌「龍門渕ちゃん、上条ちゃんが入ると足を引っ張られそうだーなんていってましたからねー」
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いざや開かん、冥底の門 ◆L5dAG.5wZE 見据える先に島がある。 今立つこの崖からおおよそ100m。橋も船もなく、ただ視線のみがそこに届く。 城――ショッピングモールから出陣した魔王、織田信長。 その足が向いた先は、南東。 裏切り者マリアンヌが進言した廃ビルとやらに出向くつもりはさらさらなく、時間を置いた今ならあの化け物も移動しただろうという目算があった。 ショッピングモールを攻め落とした際、信長の前に立ち塞がった者はいなかった。 休息を取っている間に有象無象どもは我先に逃げだしたのかもしれない。 そう思った信長は行き先を島の東、施設が多く集まる市街地へと定めた。 十分ほど走っただろうか、何やら徹底的に破壊された鉄の道――線路へと出た信長。 鉄のダルマのようなものがいて、 『線路の破壊に伴い、D-2からF-3間の列車運行はストップします。 F-3からB-4間はダイヤの調整のため一時列車をストップし、第一放送後から運行を再開します』 という掲示を行っていた。 この面妖な鉄の塊は立札の一種か、と見た信長は珍しく刀を抜くこともなくしげしげと見つめ、その内容を吟味する。 荷物から地図を引っ張り出して位置を確認。 「れっしゃ……馬車の類いであるか? が……肝心のれっしゃが見当たらぬな」 東へ向かおうと思えばF-3の駅からその列車に乗るのが一番手っ取り早いだろう。 信長は休憩がてらショッピングモールから大量に持ち出してきたハンバーガーへと齧りつく。 それほど腹は減ってはいないが、ここに来るまでの十分で既に軽い疲労を感じている。 万全を維持するために、食料はいくらあっても無駄にはならない。温存など考えず、瞬く間に数個、胃袋へと収めた。 「……ん?」 そして線路上を歩き始めた信長が見つけたのは見覚えのある蹄の跡。信長が数刻前に駆っていた馬の蹄痕だ。 マリアンヌと、彼女と結託した小娘によって奪われた信長の馬。どうやら奴らが逃走した道らしい。 湧き上がる赫怒。もはや追いつけまいとはわかっていても、信長はゆるりとその後を追うように歩き出した。 やがて崖に立つ。 島を見下ろし信長はどうにか渡る方法がないものかと思案する。 橋も船もないのは先に言った通り。 泳いでいくことは不可能ではないだろうが、鎧と刀を着て水練というのも馬鹿馬鹿しい。 何より無様に濡れ鼠になるのは御免だ、この征天魔王ともあろうものが。 しばし考えて、信長は崖を下り水面近くの浅瀬へと降りた。 鎧を脱ぎ、デイパックへ入れる。刀や装備も同様に。 このデイパック、いかなる技術によるものかいくら物を入れても底が見えず、中に入れたものの重量を無視することもできるらしい。 ショッピングモールでの戦利品はかなりの量になるのだが、口に手を突っ込み望む物を思い浮かべれば吸い付くように手の中に収まってくる。 ともかく身軽になった信長は軽く屈伸し、身構えた。 そして、 「この征天魔王の前に壁は無し――いざ往かん!」 走り出す。 超人的な脚力は石砂を爆発させたかのごとく吹き飛ばした。 小石が落ちるその前に信長の脚が伸び、神速で引き戻される。 水面を叩いたかと思えば一瞬で離れる。 しかし反動は確かに脚を押し上げ、身体が沈むことはない。 右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足、右足、左足。 霞むような速度で踏み出される一歩は硬質の音を響かせ過ぎる。 音が一つ鳴るたび、信長の身体は着実に前へ。 「おおおおおお――――」 水柱が次々に生まれ、噴き上がる。 傍から見ていれば何が起こったかわからないだろう。いや、わかっていても納得できるかどうか。 上半身を剥き出しにした壮年の男が、狂笑を浮かべ駆けていく。 ただ一つ異質だというなら、それは大地の上ではなく水面であるということ。 当然ながら、人は水に浮くような生き物ではない。 死体になり身体からもろもろのガスが抜ければ別だろうが……基本的には体重に負け、沈んでいくものだ。 しかし、沈むよりなお早く脚を踏み出せるのならば話は違う。 トカゲの一種には水面を走るものがいる。 彼らの脚には小さな毛が無数に生え、水に触れると開き抵抗を増す。 その上で1秒に20回という数のステップを踏み、それでようやく水面を走れるのだという。 「――――おおおおおおおおおお――――」 しかしこれはあくまで水上走行に特化した末の進化。当然人に当てはまる公式ではない。 人が水上を走ろうと思えば毎秒30mを走り抜けるほどのスピードが必要であると、とある雑誌Sで発表された。 人間が本来持つ脚力の、およそ15倍。 100mを10秒で走ることができればアスリートとしては最上位に近いと言っていい。 1秒に10m。要求されるのは更にその三倍。 いくら鍛えたところで到底人間が到達できる領域ではない。 だが、 「――――おおおおおおおおおああああああああああああああああァァッッ!」 ここにいるのはもはや人と同じ物差しで測ることすら馬鹿らしいほどの不条理。 その拳は岩を砕き、その蹴りは大地を割る。 刀を取れば嵐を起こし、雷轟き紅蓮舞う。 そう、戦国の世に生きる武将とは既にタダビトにあらず! 跳躍、着地。ドバッと砂浜に穴が開く。 瞬く間に海面を走破し、信長は孤島へと降り立った。 振り向けば最初の水柱がようやくにして霧散した。続く柱も呼応するように次々にその身を崩し、飛沫となって飛び散った。 再び刀と鎧を身につけ、信長は島の捜索を開始した。 痴れ者がいれば即座に斬り捨てる気であったが、意気と裏腹にどこにも生者の気配はなく。 遺跡の入り口らしき巨大な石扉の前で信長は捜索を切り上げた。 「ふん……無駄足であったか。まあいい、なれば東へ向かうのみよ」 マリアンヌとユーフェミアなる小娘の痕跡は既になく、この石扉も封じられているのか押しても引いても開きはしない。 斬るか、と考えた信長だが堅牢な扉を壊すには相応の力を必要とするだろう。 見たところ最近開けられた形跡もない。この中に誰ぞいる可能性は低いと見ていいだろう。 余計な手間を踏んだ、と信長は手近にあった岩を蹴り飛ばした。 苛立ち紛れに八つ当たりされた岩は哀れにも粉微塵に砕け、破片も瞬時にマントの一撃によって消え去った。 「……ん?」 しかし、短慮が功を奏したか。 岩が砕けた後、そこにはぽっかりと口を開けた奥へと続く穴があった。 どうやら隠し通路らしい。 「ふむ……よかろう、物のついでだ」 言って、魔王は深淵へと分け入った。 ◆ 「ぬう、ここは寺院か?」 隠し通路を抜けた先は開けた場所だった。 どこまでも果てがないかと思える暗い空間。石畳の床に石柱が立ち並び、おごそかな空気を感じさせる。 奇襲を警戒したものの、やはり人の気配はない。 せめて宝物の一つや二つないものかと信長は目を細めたが、装飾品や儀礼用の道具さえも見当たらず。 完全に、空振りだ。 階段を上り――信長は気付かなかったが、その階段は宙に浮いていた――信長は祭壇の天頂へと立つ。 足元の石を投げてみるが、どこにも当たった音はしない。 「奈落……か。チッ、余計な時間を食ったわ」 踵を返しす信長。 脚が一歩、階段を下りた瞬間―― 「……ぬっ!?」 空間が輝きに満たされる。 闇が払われ陽光が満ち、閉ざされていた視界が明瞭になった。 それはまるで――そう、黄昏。 遥か彼方に日が落ちて、二重螺旋の塔が昇る。 浮かび上がったのは神殿。誰の記憶からも忘れ去られる、いつか朽ちゆくモノ。 名を、思考エレベータ。 人の無意識を繋ぎ心の壁を取り去る世界。 信長は知らない。ここが外界より隔絶されたある種の異空間であるが故に。 南の地で炸裂した太陽の破壊を。 変革者と戦国最強が、狂戦士に挑んだ一連の経緯を。 拡散したGN粒子は停止していた思考エレベータに吸収され、一時的に復活させた。 そう、全ての粒子が思考エレベータへと供給され、信長へは届かない。 だから届かない――彼らの想いも、託したいその意志も。 起動した思考エレベータが本来の用途とは別の働きを見せる。 すなわち、空間の接続。 信長の眼前に扉が開いた。 異なる場所と場所を繋ぐワームホール。 視界に映ったのは墓標。死者を弔うある種の儀式だ。信長が何の価値を感じることもない、負け犬の行き着く場所―― 「む、おっ……!?」 ぐにゃりと映像が歪む。内側に、歪む。 砂時計の砂が下に流れ落ちるように、空間ごと吸い込まれる信長。抵抗する間はなく、抗えるほどに易しい力でもなかった。 激しい閃光。思わず目を閉じた。 ――そして、目を開いた時そこは既に未知の景色。 四方を壁に囲まれた、日本風の間取りに囲炉裏、水瓶といった家具。 信長にも馴染みが深い、ごく一般的な民草の家だ。 「……なんだと言うのだ。ここはどこだ……?」 戸惑いつつも引き戸を開けた。手は刀に置かれいつでも抜き放てる。 そこで信長が見たのは、先ほど目にしたばかりの墓石の群れ、墓地だ。 家を出て、辺りを確認する。 ぽつぽつと見える民家、墓石、そして草原。 明らかにあの孤島ではない。 日は穴に入る前と位置を変えた様子はない。さほど時間は経っていないようだ。 地図を参照するに、この景観に当てはまるのはC-6、『死者の眠る場所』というところだろう。 さきほどの孤島から数えておおよそ4、5エリアの距離を一気にまたいだことになる。 「面妖な……これも帝愛の成せる業か?」 一瞬にして離れた場所へ移動する技術。 これは信長の天下取りに置いて非常に有益な技術に成り得るだろう。心中に湧き上がる興奮。 ここなら市街地に近い。おそらく群れ集まる弱者どもも容易く見つけられるだろう。 「ククッ……よかろう、帝愛よ。今は貴様らの計らいに礼を言ってやろうではないか。 だがその力、必ずこの信長がもらい受ける。首を洗って待っているがいい……!」 歩き出す信長。 やがて視界の端にきらりと光るものがあった。 近寄って見るとそれは鎌だ。生乾きの血がこびり付いた、信長も見覚えのある大鎌が、樹に突き刺さっていた。 「これは……」 風に乗って微かに血の匂いがした。おそらくこの鎌に斬り裂かれた者が近くにいるのだろう。 引き抜き、その方向へと足を向ける信長。 さほどの時間もかけず、信長は哀れな犠牲者を発見した。 裏切り者を思い起こさせる桃色の髪をした少女。全身を斬り刻まれ、既に息絶えている。 「……ふん。やはり貴様か、光秀」 鎌の斬れ味、そして光秀の腕を持ってすればこのような小娘の命など一瞬で刈り取れるはず。 であるにも関わらず、嬲るように全身に散りばめられた斬撃の痕。 殺すことではなく、痛みを与えることを目的とした傷。間違えようもない、これはあの下種の所業だ。 「ククク……ハハハハハハッ! いいぞ光秀、未だ息災であるようだな!? 貴様の首を落とすはこの信長よ――死ぬでないぞ! すぐに余が喰ろうてやるわ!」 ブンと鎌を一振り。奴の鎌で以て奴の命を絶つ――中々に興をそそるではないか。 右に長刀、左に大鎌。 魔王は東の地に降り立ち、獲物と元部下を追い求め動き出す。 亡骸にはもう目もくれず、手近にあった筒を斬り飛ばした。 「いざや開かん……冥底の門!」 弾けた黒い液体が少女の遺体を汚す。そして噴き出した闇が一帯を消し飛ばす。 飛び散る雫を舌で舐め取り、信長は次なる贄を探すべく疾走を開始した。 【C-5/死者の眠る場所/一日目/昼】 【織田信長@戦国BASARA】 [状態]:健康、全身に裂傷、満腹 [服装]:ギルガメッシュの鎧、黒のマント [装備]:物干し竿@Fate/stay night、桜舞@戦国BASARA、マシンガン(エアガン)@現実 [道具]:基本支給品一式、予備マガジン91本(合計100本×各30発)、予備の遮光カーテンx1 、マント用こいのぼりx1 電動ノコギリ@現実 トンカチ@現実、その他戦いに使えそうな物x? [思考] 基本:皆殺し。 1:いざ戦場へ ……。 2:目につく人間を殺す。油断も慢心もしない。 3:信長に弓を引いた光秀も殺す。 4:首輪を外す。 5:もっと強い武器を集める。 6:ちゃんとした銃器を探す。 8:高速の移動手段として馬を探す。 9:余程の事が無ければ臣下を作る気は無い。 [備考] ※光秀が本能寺で謀反を起こしたor起こそうとしていることを知っている時期からの参戦。 ※ルルーシュやスザク、C.C.の容姿と能力をマリアンヌから聞きました。どこまで聞いたかは不明です。 ※視聴覚室の遮光カーテンをマント代わりにしました。 ※トランザムバーストの影響を受けていません。 ※思考エレベータの封印が解除されましたが、GN粒子が近場に満ちたためです。粒子が拡散しきれば再び封印されます。 時系列順で読む Back 闇に潜むキーワード見つけ出そう Next その絆に用がある 投下順で読む Back 船旅 Next その絆に用がある 145 魔王再臨 織田信長 180 「無題」じゃあ今いち呼びにくい! このシュトロハイムが名づけ親になってやるッ! そうだな……『メキシコに吹く熱風!』という意味の「サンタナ」というのはどうかな!
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558 :名無しさんなんだじぇ:2011/10/30(日) 06 50 01 ID .rtOy0/I 美穂子「嫌だわ、磨り潰さないと」 池田「キャプテン?なに渋い声出してるんですか?」 美穂子「うぅん、なんでもないの。ところで華菜?これを御坂さんに届けてくれないかしら」 池田「了解だし!」 【続くとしてもだいぶ後になってから】
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8 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/12(火) 03 10 03 ID mGe3GFxU 唯「頑張ろうあずにゃん!」 梓「唯先輩といっしょなら…」 律「前からムギとは戦ってみたかったんだよねー」 池田「キャプテンと一緒に決まってるし!」 デュオ「運動会ねぇ。面白そうだな」 張五飛「俺は俺の正義を貫く!」 ゼクス「やっと出番が…」 上条「上条さんだってたまには売り子以外のことやりたいですよ!?」 海原「御坂さん…あ、いや竹井さん?アレ?」 士郎「セイバーが心配だな」 アチャ「何?人数分の弁当が要る?任せておけ!」 バサカ「まだ移転も終わっていないのにグラウンドを作れ?ふざけるな」 ライダー「興味ないですね」 キャスター「私、運動は苦手なのよね」 玄霧「私は影から見守りますよ」 ヴァン「別にどーでもいい」 レイ「あの女と決着を付けるいい機会だ」 プリシラ「ヴァンと同じところがいいなー」 男A「皆さん、頑張ってください」 ファサリナ「同志、お供します」 利根川「わしに出ろというか」 兵藤「こ、腰がっ!」 安藤「…やるからには頑張ります」 C.C.「いいんじゃないか?元気があって」 アーニャ「私は記録係」 マリアンヌ「若いっていいわね」 撫子「知ってる人がたくさんいたほうがいいなぁ」
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60 :名無しさんなんだじぇ:2010/05/27(木) 00 30 37 ID 1DsYKCDU 美穂エツァリ「…」 池田「どうしたんですか、キャプテン」 美穂エツァリ「うぅん、なんでもないわ、華菜」 ビリビリ「ねぇ、いつまであのかっこしてんの、あの子」 アーチャー「分からん。ただ、あの姿になってからのあいつはやけに生き生きとしているということは分かる」 【過去を捨てた男、エツァリ】
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See visionS / Fragments 12 『黄昏』-Index-Librorum-Prohibitorum- ◆ANI3oprwOY 壊れた町。 瓦礫の山に埋もれるように、男は壁に寄りかかり、座り込んだままでいた。 何もかも放り投げ、何もかも欠けたまま、グラハム・エーカーは、それでも確かに生きていた。 近づいてくる足音がある。 だが、グラハムの興味も危機感も働くことはない。 自分を覆うように影が伸び、そこで初めて目を動かす。 まるで視線に質量があるかのように、ゆっくりと顔を上げる。 視界に捉えたのは、見慣れない服に身を包んだ、見知った顔だった。 「―――――スザク、か。君が来るとは、思っていなかった」 影の主を確かめて、グラハムは声を出す。 その声に熱はない。 来訪者を歓迎するでもするでもなく、予想外だったという事実だけを告げる。 「………そうですね。僕も、そう思います」 グラハムに対し、枢木スザクもまた、事実だけを告げる。 スザクは自分に、目の前の男を立ち上がらせる力があるなどとは思っていない。 そもそも、説得する気も、励ます気も、慰めるつもりもない。 グラハムが戦闘に参加するに越したことはないが、それも絶対に必要なことではない。 グラハムが動くかどうかに関係なく、スザクは既に己の為すべきことを定めている。 考えれば考えるほど、スザクにはここに来なければならない理由が、何もない。 「……君も、続けるのか?」 グラハムが問う。 「はい」 スザクは答える。 「何故だ? 我々はとうに負けたというのに」 その声に、戦いに敗れた者の自嘲はなく。 「僕は、ここでは終われないから」 その声に、戦いに赴く者の覇気はない。 互いに、ただ事実を述べているだけのやり取り。 だが、二人が選ぼうとしている道は、決定的に違っていた。 グラハムの視線がゆっくりと落ちていく。 スザクに向けて上げられた時と同じように重さを持って、今度は地面へと引かれてゆく。 「……わかっているのだよ、私にも」 漏れた呟きは、誰に向けたものでもない。 「いつまでもこんな所で座り込んでいても仕方がない。 立ち上がり、年長者である私が皆をまとめ、戦いに備え準備を進めるべきだということくらいは、わかっている。 だが、動けんのだ。 こんな自分を、私は知らない。 情けなくみっともない……いっそ殺してしまいたいが、それもできん」 グラハムの独白。 風が吹けば飛ばされてしまいそうなほどに、弱く、軽い言葉が紡がれてゆくのを スザクはただ、黙って見ていた。 「天江衣が言っていた。自分を殺すことはできないのだと」 その一言に、スザクが息を飲み、表情を変えたことをグラハムは気づかない。 「どんなに自分を殺そうとも、それが自分の意志である以上、自分を殺した後には、自分を殺した自分が残る。 たしかにそのとおりなのだろう。だが―――」 「それは、ただの言い訳だ」 グラハムの言葉を、スザクが遮る。 積み重ねられた戯言を、容赦なく切り捨てる。 「……言い訳、か」 「違いますか?」 「どうだろうな。私には、もはやそれさえわからない」 「なら、僕が断言します。貴方の言っていることはただの言い訳だ」 「厳しいな。何故そこまで言い切れる?」 「本当に殺したいなら、心だけでなく身体ごと殺してしまえばいい。僕と違って貴方ならできるはずだ。 それに僕には、今の貴方が『グラハム・エーカーを殺した後に残ったグラハム・エーカー』には見えない」 その言葉にグラハムが返したのは、消え入りそうなほどに小さな、乾いた嗤い。 それから 「弱いな、私は。――いや、君達が強いのか」 口先だけの、卑下と称賛。 そこに自身を省みる気持ちは微塵もなく、他者を慮る想いは欠片もない。 ただ己を蔑み憐れむだけの言葉。淡い羨望すらない、独り言にしかならない弱音。 「僕らは、強くなんてない」 それをスザクは否定する。 声に、怒りを滲ませて。 瞳に、悲しみを滲ませて。 「貴方が言ったとおりです。僕らはとうに負けている。 何も手に入れることなく、ただ、失い続けた。 大切なものを守りたいなら勝たなければならなかったのに、僕は勝てなかった」 グラハムは、何も言わない。 「負けたという意味においては、僕も貴方も変わらない。 一方通行やサーシェス、秋山澪も含め、この殺し合いの参加者の生き残りは皆等しく敗者だ。 強者なんて、もうどこにもいない。ここにいる人間、全てが弱者だ」 グラハムの視線は、動かない。 スザクを見ない。 「私はその敗北を、失ったかけがえのない物を、君たちのようには背負えない」 ただ諦めの言葉だけを口にして 「背負っていないのなら立てるでしょう。何も、重くはないのだから」 それさえも、許されず。 グラハムは俯いたまま黙り込む。 スザクも何も言わない。 会話が途切れれば、そこにはもう、時間の流れを麻痺させるような静寂しか残らない。 数秒か、数十秒か、数分か。 静寂を終わらせたのは、スザクだった。 デイパックの中を漁る音。 「これを」 たった三文字の声を最後に、再び静寂が訪れる。 影の動きで自分に何かを差し出しているのだと気づいたグラハムは、目だけを僅かに上げる。 スザクの顔まで視線を上げることなく、それが何かは確認できた。 一着のパイロットスーツ。 「………私には、不要な物だ」 「そうですか」 言うなり、スザクは、あっさりとパイロットスーツから手を放す。 落ちるそれを、グラハムは意味もなく目で追った。 それだけだった。 パイロットスーツは湿ったアスファルトに落ち、グラハム・エーカーは立ち上がらない。 スザクは、ゆっくりと目を閉じ、そして、告げる。 「―――――天江衣は生きている」 唐突に為された宣言に、グラハムは思わず顔を上げた。 ゆっくりと目を開いたスザクと、視線がぶつかる。 「……そう言えば、貴方は立ち上がれますか?」 グラハムは自分の中でもう一度、スザクの言葉を反芻する。 天江衣は生きている。 冗談にしては笑えない。 だが、スザクがそんな冗談を言う人間でないことをグラハムは知っている。 グラハムが視線で続きを促せば、スザクはグラハムの求めに応じ言葉を連ねた。 「ルルーシュのメッセージが残されていました。 誰にも言っていませんが、彼の推測によれば、僕と彼さえも同じ世界の人間ではない。平行世界の住人であろうと。 そして、もしその推測が正しいのであれば、僕らの世界にだけ平行世界があるとは考えにくい。 おそらく、無限に存在するのであろう世界の中には、天江衣が生きている世界も存在していると思います」 その言葉にグラハムが浮かべた表情は、失望、だった。 「そんなものに、意味はない」 掠れた声で 「仮にルルーシュの推測と君の考えが正しくとも、どこかの世界で生きている天江衣が存在するのだとしても」 俯き 「それは、私が一心同体であると誓った天江衣とは、別の誰かだ」 拒絶する。 それ以上は話さず、ただ赤いカチューシャを握る手に込められた力だけで訴える。 そんなものはいらないのだと。 そんなものには、何の価値も無いのだと。 『もう一人』に既に逢っているか否かという決定的な違いはあれど、 スザクの心を揺らした『もう一人の存在』を、グラハムは何の迷いもなく放棄した。 それは違うのだと、手放した。 グラハムを見つめるスザクの瞳に浮かぶ想いは、短くはない沈黙の後、瞳の奥へと隠される。 「……天江さんと、一心同体なんですか?」 「ああ。たとえ異なる世界にいようとも、我らは共にあるのだと。そう言った」 「なら、彼女は今、貴方と共に、立ち上がれずにいるんですか?」 スザクの、素朴な疑問を口にしただけといった調子の一言に、 カチューシャを握るグラハムの手が震える。 「天江さんとはろくに言葉を交わしたこともありませんでしたが、 それでも彼女が何のために戦っていたのかは知っているつもりです。 僕にでもわかるのだから、貴方にわからないわけがない」 天江衣の最期を、グラハムは見ていた。 彼女の最期の戦いも、最期の笑顔も、グラハムは見ていた。 「最後まで戦い抜いた彼女が、こんな所で座り込んでいるんですか?」 スザクの問いに、グラハムは答えず。 スザクもまた、グラハムに答えを求めることはしなかった。 「……それ、美味しかったですよ」 グラハムの傍らに置かれたタッパーを指差してそれだけ言うと、 スザクは踵を返し、振り返ることなくその場を後にする。 壊れた町、いずれ己の至る末路と同じ背景に、グラハムだけが取り残された。 最後まで立てなかった男。 生きる理由を見失った者。 それでも、捨てられない何かを抱えて生きている人。 泥に沈んでいた碧の瞳は、残された物だけを見下ろしていた。 ◆ ◆ ◆ See visionS / Fragments 12 『黄昏』 -Index-Librorum-Prohibitorum- ◆ ◆ ◆ 夕刻。 街を燃えるような姿に染めていた空は、段々とその色を濃くしていった。 日落ちは早くに訪れて夜の到来を如実に知らせている。 黄金、山吹、赤、茜、深紅、 白紙の画用紙の上で、ひたすら絵の具を重ね塗りたくっていくように景色は移ろう。 やがて日の光も完全に失われるだろう。 夜の帳は下り、舞台は闇の中に呑み込まれ始める。 滅茶苦茶にされた街の中で、ギリギリその機能を保っていた電柱にライトの光が灯る。 外灯の数は微小で道を照らすには頼りなく、虫食い穴だらけの路面が映し出される。 変化する景色。 進んでいく時間。 それが示すのは即ち、刻限。 六時間毎に繰り返されてきた定時放送、その七回目。 しかし、此度の放送は今までとは質の異なるものだと誰もが知っている。 始まるのはただの通達ではなく、開戦の号砲。 ルールの変更。ゲームの第二段階。 殺し合いの裁定者、この世界における神が現れる。 放たれた弓の如く、駆け抜ける速さで過ごした一時。 同時に、果てしなく続いてきたようにも思えた地獄の宴。 その道程にも、ついに終着点が見えてきていた。 裁きと称された掃討。 一方的な殲滅に抵抗を試みる参加者。 もうすぐ全ては始まり、そして決する。 未来は予測できなくとも、起きる現実はひとつだけ。 次が最終戦(ラストバトル)となり、後に物語のピリオドは打たれる。 生きている誰もがそれを知り、各々に時を迎える為の準備をしていたこれまでの期間。 抗う者、殺す者、仕掛ける者、暗躍する者、 各々の役割、目的のため準備を進めている中。 そのどれにも属さず、ただ廻る時計を観るのみだった端末装置は未だ己の役目に準じたままでいた。 雨が降って埃が晴れた地面の中で、修道服の少女が立つただ一点だけ、白が浮きぼりとなっていた。 塗り忘れた絵画の空白、欠けたパズルの一ピース。 人型の教会は外界からの異物を拒絶する。故にソレは、世界にとっての異物となって表れている。 「…………………」 特別注視する動きをしているわけではない。祈りを込める事もなく、ただその場に立ち尽くすだけ。 そこに意思はなく、感情は薄れ、意味はとうに消失している筈の用済みの端末――インデックスは。 帰る者を迎えるように、身動ぎひとつせずその場に立ち尽くしていた。 ◆ ◆ ◆ 「――よお」 己に向けた、他愛のない呼び声がした。 存在は知覚していても、今まで認識しないでいた背後からの言葉に反応して、インデックスは振り返る。 目前に立つ少年と少女。 生存の意志を捨てず、神である主催者に反抗する集団。その最後の参加者のうち二人。 数時間ほど前と同じ場所、似たようなシチュエーションでの再会。 阿良々木暦はどこにでもいる平凡な人間のように振る舞い。 平沢憂は沈痛な表情のまま一歩引いた位置で、ラジカセを抱きしめながら立っている。 「準備は済みましたか」 スピーカーじみた、感情の抜けた文字の羅列。 殺し合いが始まる時から変わらない、機械的な応答で戦意を確認する。 「ああ、もう出来たよ。僕の方はな。 ……何の意味もない事だったかもしれないけど、やれる事は全部やった。後悔はしてないさ」 阿良々木暦にとって、今のこの少女はどう見えているのか。 用済みの道具、使い捨てられ程なく来る崩壊を待ちながら価値のないルーチンを続ける哀れな人形か。 それはない。人物評、過去の行動パターン、あくまで収集した情報の統合結果としてインデックスは結論する。 過去の大小様々な蟠りを捨て、阿良々木暦はインデックスに人として接している。 その姿勢からは、戦いに勝つという強い決意は感じられない。貪欲に願いを求める熱意も持ち合わせていない。 変わりない、お人好しの少年のまま。 誰かの言葉を借りるなら「胸がむかつくほど優しくていい人」のまま。 「……あ、そうだ。ひとつだけ頼み、というか質問みたいなのがあるんだけど。 この辺に遠い場所に一気にいけるようなやつってないか? ワープとかそういうの、お前らなら用意してるんだろ?」 ない、という答えはない。主催者側の立場であれば、ある程度の転移は自由に行える。 実際に阿良々木もこの場で幾度かその様子を見ている上、彼自身にも転移の経験はある。 だからこそ言葉に確信を込めて質してくる。 インデックスの答えは素早く、そしておそらく阿良々木の望むものだった。 「【F-2】地点の施設・遺跡において、任意の座標へ移動が可能な転移装置を起動できるサービスが施行されています。 料金は一人一度につき三千万ペリカです」 「遺跡か。近いけど海を渡るのか……一人で泳ぐのは、キツイな」 「象の像から、遺跡内部と直通の隠し通路があります」 都合のいい補足に目を見張る阿良々木へと、インデックスは単純な答えを述べた。 「発見したのは両儀式です。隠匿の必要性はないものと判断しました」 「そう、か。…………まあ、今回は聞いてない僕が悪いしな」 「また情報の蒐集中に判明しましたが、休止していた電車の運休が再開されたようです。 およそ前回の放送から作業が行われ、先ほど修復を終えました」 会場中に走っている電車の復旧。これもまた移動手段を求める阿良々木には嬉しい事実だった。 しかもこれなら阿良々木だけでなく、他の人も移動が楽になる。 「好きに使えってことか。準備いいなあ。 けど根本的に気の遣い方を間違ってるよなコレ」 少年は頭をかきながらはあと小さく溜息をつく。 「で、お前はどうすんだよ、これから?」 「私、ですか?」 疑問を以てインデックスは阿良々木を見た。 「ああ、お前だよ。やりたいことがあるから、ここにいるんだろ?」 「それはあり得ません」 何かを探るような阿良々木の指摘に、否定を返す。 「このインデックスはこのゲームで課せられた全項目を終了しました。 私の機能は既に完結し、結論は満たされています。 また私が次に再利用される機会も存在しません。よって私にはもう、なにひとつ行動の、存在の理由がありません」 だがそれは阿良々木への問いの答えにはなっていなかった。 今言った前提に沿えば、現在のインデックスがこうして生きている事実と噛み合わない。 自己否定の発言は、生きているという隠しようのない実証を前に霧散してしまう。 機械的に自己基準を判断できるのなら、それこそあり得ない。 つまり、インデックスがここにいるのは。 道具としての利用価値がないと理解し、その上で存在することを続けているのは、合理にそぐわない。 だが理にかなうにせよ、かなわぬにせよ、阿良々木にインデックスを救う手立てはない。 そしてインデックスにはその意思がない。 人の手に持てる量には限りがあるし、何よりそうした形での救いを彼自身が望まないだろう。 そして彼女は、手を伸ばされても取ろうとはせず、後ろから押されても歩こうとはしない。 「何もないんだったら、何をしても自由ってことだろ」 だからだろうか、代わりに送られたのは小さな肯定だった。 「意味とか価値とかなくったって、それしか考えつかないんだったら仕方ないよ。 役割がないならそれこそ好都合じゃないか。やりたいことだけやってればいい。 誰も指図しないのならなおさらさ」 その言葉が、紛れもなく自身に向けられた言葉だと認識して。 カメラのレンズのように、インデックスの瞳が微かに揺れ動く。 動いてそのまま、視線を眼の前の少年から逸らした。 「……あなたは、どうなのですか」 学生服に着替えた少女を両眼に捉え、同じ問いをする。 少女は己の足のみで立ち、ここまで歩いて来た。単なる視覚上での違いだ。 例え精神面に変化がもたらされていても、それで戦力が増加する事なぞありえない。 平沢憂は相変わらずの弱小の位置。戦力に加えるには余りに微小で、そもそも数に加わるかすらも曖昧でいる。 「私は……まだ、大事なことが分からない。何も決められていない。 今でも、そう思います」 案の定、ここで出るのは白紙の内容。 まだ終わってはいないと。決戦が間近に迫っている中で、未だ選択をしていない。 内に抱える問題の解決に至っていない。 だが、彼女は答えた。声に窮するだけだった今までとは違う、自分の言葉で語ってみせた。 「だけどここに、失くしたくないものが、まだあったから……」 ……予測とは僅かに異なった結果に、対応にラグが生じる。 「まだ時間が残されているのなら。 それまでは答えを、探し続けたいって、思います」 阿良々木暦もまた驚きを含んだ表情をしている。 遅延の原因は測定外の答えにエラーが生じたのか。 それとも破損した代償に取り戻した感情――驚き、あるいは喜び――が揺れ動いたのか。 「そうですか」 真実の在り処を脇に置いて、ただ答えについて了承のみする。 その間に阿良々木は、再びインデックスの方を向いた。 「枢木と式は、もう来てるのか?」 「いえ。この場に姿を表したのはあなた達が最初です」 「そっか……。じゃあもう少し待ってるかな」 そう言って、かつては一軒家が建てられていた瓦礫の山へと腰掛けた。 その位置から空に目を向ければ、遮る障害物が吹き飛んで空にはっきりと太陽の姿が見えている。 憂もまた何も言うことなく座り込んで、何をすることもな夕日を眺めている。 間に立つインデックスは不動のままで、二人を観察する。 「放送前に、四人でこの座標に集合すると約束していたのですか」 「え? ……ああ、いや別に? そういえばしてないな、そんなの」 「では、何故」 「なぜって……なあ……」 気がつけば、何一つとして問う必要のない質問をしていた。 情報の収集はもう十分であるのに。それどころかその行為すら意味のないものだというのに。 弁えた上で、一切の益をもたらさない会話を始めていた。 阿良々木の方も意外だったのか、やや間の抜けた受け答えをする。 「言葉による対話をするまでもなく、彼らとは既に分かり合えているのですか?」 感情を復元しつつあるとはいえ、端末の枠を超えられていないインデックスは気付かない。 無意味な意見の交換、利得の生まれない会話を続ける理由に思い至らない。 「そんなんじゃないよ。ここに来たのは一度集まったことがあるってだけだし。 まあ……他に行くところもなかったけど、他の奴らだって多分そうだよ。 だからここで待ってれば皆揃うかなんて漠然に考えてた。その程度でしかないものなんだ。 何にしたって、帰る場所があるってのはいいもんだしな」 生まれるのは些細な疑問の解消。 その程度の価値でしかない交流だった。 ◆ ◆ ◆ やがて短い会話も打ち切られ、辺りは静寂に包まれる。 次の行動を見いだせず、インデックスは阿良々木に倣って同じ方向を眺める。 風は嵐を前に一時静かに、それ以外の音は無く、秒針だけが進んでいく。 「夕日見るの、好きなのか?」 不意に、阿良々木から疑問が投げかけられる。 問われたのはインデックスではなく、瓦礫の椅子の上に体育座りをしている平沢憂にだった。 少女はじっと沈み行く半球を見つめていた。 「ん……そうですね。考えたことはないですけど、多分好きなんだと思います。 今まで何度も何度も見てきてるものだけど、見飽きたことはありません。 だってあれは、新しい一日が来る合図だったから」 いきなり話題を振られたことに戸惑いつつも、彼女は答えを返す。 煌めく斜陽は、一層輝きを強くして地平線を越えていく。 「今は沈んでも、次の日にはまた元気に昇る。 そんな当たり前を知っていたから、私も当たり前に明日が楽しみでした。 だから不安なんて何もなくて、何の疑問もなく――なんでもない次の朝を楽しみにして眠れました。 意識したことはなかったけど、そうだったんだって、今は思います」 主催の城塞の隠れ蓑だった日輪は、燃え尽きていく流星のように輝きを増していく。 崩れた街の中で落ちていくそれは、現実を夢に変える幻想的な光を放っていた。 殺し合いの為だけの会場。全てが仮初、作り物の世界。 だが美しいものを美しいと感じる心に真偽はない。 あの光に、少女はかつての記憶、ありふれたいつも通りの日常を想起しているのだろうか。 「けど、今はすごく恐いです。胸の奥が、とても冷たくて。 あれが最後に見る夕日かもしれないって。もう二度と次の朝は来ないかもしれないって、思ってしまった、から。 だから、目に焼き付けておきたいのかも……しれません」 万物を暖かく包んでくれる陽光を浴びていても、心の震えは止まらない。 遠い彼方に浮かぶ、燦然とした輝きを放つ太陽。 人の手では届かない、近づくことすら許されない、見るだけでも禁忌の理想の箱。 それは少女にとっては、日常でありながら万金の価値であった、一生の幸福の象徴なのかもしれない。 希望が消えていく様を、自分ではどうしようもないと分かっているから、見届ける気でいるのか。 取り戻すことも叶わないのなら、せめて、真新しい記憶にその残像を留めておきたいと。 「……ごめんなさい、おかしなこと言って。今から皆が戦おうっていってる時に、迷惑ですよね」 今この地で生きている人間で、何も失わなかったものなど恐らくひとりとしていない。 そしてその中で最も傷と根が深いのが平沢憂であった。 他と比べて一際凄惨というわけではなく、彼女にだけ耐性が無かった。 本来であればこの場面まで残れはしない者。 いかに稀なる才があっても、それだけで安寧を過ごせるほどこの場所は甘くない。 彼女は寿命を伸ばす度に精神を軋ませ、結果として心が砕けていった。 大切だった人たちを亡くす度に、少しずつ感情が悲鳴を上げ。 だからこそ、気持ちの重さを神に預けさえして。ならば重さを取り戻した今の彼女は―― 「いや、そんなことはないよ。 まだ次の日を見たいって思ってるんだろ? それが悪いなんてことはないさ」 戦う覚悟とするには余りに微力な感想。 だがその言葉に阿良々木はひとり納得したように、今一度消えていく太陽を見つめ直していた。 「……」 もう二度と立てない筈の彼女は、しかし、生きる事を選び、今も阿良々木の隣にいる。 叶わない願いだとしてもまだ何かを望んでいる。 生きた人の思いが、死した人の願いが彼女を離さない。 「阿良々木さん。私、少しだけ、分かったかもしれません」 「なにが?」 「あの人が、ルルーシュさんが、いつか言ってたこと」 少女もまた、太陽を見つめながら、何かを口にしようとした時だった。 「人の接近を感知」 遮るように発せられたのは、兆候をいち早く察知したインデックスの声だった。 それは阿良々木達の前に姿を現す参加者の到着であり、 緩やかに続いてきた、温かな暇の時の終わりを意味していた。 「枢木スザクの帰還を確認しました」 ◆ ◆ ◆ 己の意志という刀を研ぎ澄ませて、頑なに正面を貫く姿。 数時間前の雨の中で見たときとはまた違う、覚悟ある騎士の顔だった。 殺し合いの始まり、あるいはそれ以前からスザクの意思は強く固まっていた。 「先に来ていたか」 「ああ。……そっちは準備できたのか?」 話題を切り出した阿良々木に対して、スザクは律儀に受け答えた。 「動力は確保出来てる。とりあえずの戦闘には支障はないだろう。 これから最後の確認のために、ランスロットのある場所に向かうつもりだ」 ならばそれを後回しにしてまでここに来たのは、それが枢木スザクの選択であるからに他ならない。 ろくな関係も結べていない、仲間ですらない赤の他人にも等しい誰かを優先していた。 インデックスは観察を続ける。 目の前の男は今までの枢木スザクと変わりない。 だが、むしろこれこそが本当の枢木スザクなのだと思える何かを見た気がした。 「それよりも自分の方を見ていたらどうだ。 ……他人に気が回るぐらいの余裕はあるのなら、聞くまでもないことだろうけど」 スザクの声は呆れているのではない。 阿良々木の前を素通りし、その後ろに控えていた憂へと近づいていく。 自分に向かってくるスザクを目にして、憂の顔が強張る。 またしても、数時間前と似たようなシチュエーション。 平沢憂は今度こそ視線を下げず、自分の前に立った男と初めて目線を重ね合わせた。 「あなたは……」 一度として話しかけることのなかった相手。 一方的に要件を言われるしかなかった相手。 そして平沢憂が殺した、ルルーシュ・ランペルージの友。 「どうして私を責めないんですか……?」 恨んでいないのか。憎んでいないのか。殺したいと思わないのか。 少女はどれも聞くことが出来ないでいた。話すことも出来ずにいた。 それは罪と喪失の証。 生きたまま強くここに立つ彼がずっと怖くて、向かい合うことが出来なかった。 そんなスザクに、平沢憂は初めて向き合った。 結果、内容に関わらず、彼とは話をしなければならない。 「どうしてあなたは、そんなに傷だらけになっても、強くいられるんですか……?」 スザクもまた、憂からの初めての言葉に耳を向けている。 言葉にならない感情を受け止め。 そうして、彼もまた自分の思いを打ち明けた。 「僕には僕の約束がある。叶えたい願いがある。どれだけ僕が傷つこうと関係ない」 「わたしは、あなたの……!」 「ルルーシュは君を残した」 その言葉は、少女に二の句を継げさせない。 「それが彼の選択だった。……僕は、そう思ってるよ」 ◆ ◆ ◆ 「あとは式か。こっちに来てくれるかな……」 決まった約束もしてない以上、ここに全員が集まってくる保証はない。 群がるのを好まないと一目でわかるほど人間嫌いの式が果たして来るかどうかは不鮮明であり。 阿良々木の口調は不安気だった。 「オレがどうしたって?」 「ぅおわっ!?」 背後からの声に、阿良々木は咄嗟に振り返る。 その先には紐で結わえた刀を肩に背負って、両儀式が立っていた。 いつの間にここまで近づいていたのか。気配もしなかったというのに。 スザクも憂も驚いていない様子からすると、単に阿良々木だけが気づかなかったようだ。 しゃんとした背筋で立つ自然体の姿は優美。 佇まいは凛として、恐れや不安どころか感情すら感じられないように見える。 だがそれは己の内を他人に開かまいと蓋を閉じているだけだ。阿良々木には少なくともそう見える。 見えない場所できっと、式も何かを感じ、誰かを思っている。その終わりに彼女は答えを得ていると。 「人の顔を見て驚いたり笑ったりして忙しいやつだな。人間観察が趣味か?」 「……む。そんな顔してたのか僕」 「ああ。ちょっと刺してやろうかって一瞬思うぐらいには」 「待て待てどんだけひどい目で見ていたんだ僕は?」 ぶっきらぼうな口調は変わらずだが、式は嫌悪感というものは表してはいない。 殺意は放送の頃からずっと萎えたままで、持て余すまでもなかった。 時間の隙に清算しておくべき事柄も、心中はともかくとして行動に移したものは何もない。 ある意味で平沢憂以上に消極的ともいえた姿勢だったが、それは元から式の中に不純物が少なかった事も起因していた。 死生観に諦観を持ち、無駄な交流は削ぎ落とし、生活に必須な要素以外は廃してきた。 他人の世界に無関心だからこそ負った傷も少なく済んだ。 大きな疵となったのは、両儀式の世界のみ。比べればひっかき痕のようなものだ。 ……その痕が消えずに残り、気を留めて仕方がないのも事実であるのだが。 「これで、全員揃った…………な」 再び集結をした者達。 理不尽にして不条理な神の気まぐれで選び抜かれた、殺し合いの参加者。 ルールへの反抗を志した集団、その最後の生き残り。 六十四名の中から今立っているのは、たったの四人。 敵対する者や、いまだに再起の成っていない者を含めれば八人が、主催の言う第二フェイズの参加者だった。 阿良々木の口調には翳りがある。その影響で僅かに語尾が口淀む。 最後の一人、グラハム・エーカーはいまだ膝を折ったままで立つ事が出来ていない。 誰も彼の再起を掴ませる切欠にならないまま時は来てしまった。 いない者を数に含めるわけにはいかず、戦う覚悟を持った人のみを数えるならば、ここに全員が揃ったといえる。 最終地点にまで歩を進めたプレイヤー。 始まりの鐘を待つ今、その響きには強い重みが込められている。 背負う背負わないに関わらず、この地の全ての死者の屍の上に生者は成り立っている。 その事実を忘れ去るほど、ここに残った者達は死に軽薄ではない。 感じ方の違いはあれど、それぞれが強く生を想うからこそ今の彼らがある。 「……」 「……」 「……」 「……」 立ち会う四人は何も言わない。 誰も、主張があってこの場に戻ってきたわけではないのだから。 頑張ろう、という団結の意思はない。 一緒に力を合わせよう、と協力を呼びかけようともしない。 誰もがはじめから、そんな言葉は期待していない。 本来ならここに向かう理由は無かったのに何故か、最後の時間に皆で一緒にいる事を誰もが選んでいた。 「もうすぐ、放送か」 いつまでも押し黙ったままで、いたたまれなかったのか。 口火を切ったのは阿良々木暦だった。 「これで最後……なんだよな」 意味のある対話をしようと考えたわけではなく、彼はただ最後に話がしたかっただけかもしれない。 家族に友人や恋人と比べるべくもない僅かな時間だったが、それでもこの出会いは彼にとって得難いものだった。 平沢憂と、枢木スザクと、両儀式と、グラハム・エーカーと、天江衣と、インデックスと。 多くの人と知り合えた事。それだけが殺し合いという環境下で、唯一肯定できる事だった、と。 故に、何かを残したいのだと、そう思って――― 「ああ。覚悟のあるなしに関わらず、次の戦いですべてが決まる。 誰が勝ち、誰が生きる結末になろうとも――この戦いがここでの僕らにとって、最後の殺し合いになる」 何の益もないただの自己満足。 慣れ合いでしかない言葉に、もうひとりの男の声が続いた。 「そうだな」 そのある種容赦の無い声を聞いているうちに、焦りが消えたのか。 阿良々木の表情はどこかサッパリしたものになっていた。 別れの言葉なんてものに悩む必要はなく。 難しく考えたところで詭弁、偽善の類しか出てこないだろう。 言うべきは、自然に浮き上がってきた何気ない声であればいい。 そして何より、別れる前に、彼らにはやるべきことがある。 「式。首輪を外してくれないか」 爆弾入りの首輪。この殺し合いを強制的にでも滞りなく運営させる抑止力。 その戒めは実質既に消失していた。 両儀式の魔眼。ルールブレイカー。そしてインデックスによる助けによって解除の手段は明白となっている。 つまりいつでも、この首輪は解除する事が出来る。 殺し合いを進めるうえの第一定義は揺らぐどころか完全に崩壊している。 こうして主催者が自ら出張って来ているのも、そうした事実があってのものだ。 「別にいいけど。何も言わないからずっとつけてたいのかと思ったぞ」 「……悪い、気にする余裕がなかったんだよ」 そういう背景を知っておきながら誰もが解除を先送りにしていたのには、特に理由があるものではなく。 強いて言えば外すだけの暇が無かったからだろう。 疲弊しきった体を休めるばかりに気をやり、その後の方針もバラバラで、そこについて触れる機会が掴めなかった。 好きな時に外せるということは全員に知れ渡っていて、なおかつ主催が脅しに利用出来ないと判断したのもあって後回しにしていた。 ようは、タイミングが合わなかった。ひたすらに間が悪かったということだ。 「あとまあ、これは僕の場合だけど、まだ気持ちがしっかりしてなかったからさ。 これを外すってことがどんなに意味が重いか分かってなかったんだ」 首輪の解除。その行為の意味するところは、殺し合いへの明確な否定。 これ以上誰も殺しはしない。上の思惑には乗らずに生きるという意志。 死の恐怖から逃れるというだけではない、遥かに大きな意味がそこには込められてる。 天を睨みつけ唾を吐く強固な信念が、まだ彼らの間で確かになっていなかった。 「だけど、もう大丈夫だ。今ならはっきり生きたいって言えるし、やれることも分かってる。 もう首輪は要らない――僕らはもう殺したりなんかせずにここを抜けて生きる。 コイツを外すのはそれを証明するためにもなるだろうから」 恐れや不安はなくならない。勝機なんて全く見えない。 けれど希望はあった。 たとえどんなに遠くても足を止めたくない自分に気づくことができた。 生きる意志の証明をここに。この遊戯の象徴ともいえる円環を破壊する。 式は僅かに目を細めて何かに思いを馳せるような表情をして獲物を抜いた。 指を入れたデイバッグから引きぬいたのは、およそ戦闘に耐えられるものではない、歪な形状の刀身をした短剣。 名を破戒すべき全ての符。 魔力に紡がれたあらゆる関係を初期化する裏切りと否定の対魔術宝具。 「……」 彼女は、手に握った短刀を翻す。 「頼む。みんなも、それでいいよな?」 間を置かず、全員が頷いていた。 時系列順で読む Back See visionS / Fragments 11 『正義と悪』- 一方通行 - Next See visionS / Fragments 12 『黄昏』- normal phantasm - 投下順で読む Back See visionS / Fragments 11 『正義と悪』- 一方通行 - Next See visionS / Fragments 12 『黄昏』- normal phantasm -
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745 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/12(月) 23 56 52 ID 6BFPWDF. ひたぎ「はぁ…」 C.C.「どうした?」モグモグ ガン キィン ひたぎ「いえ…みんな歓迎会を盛り上げようと必死になってるじゃない?」 C.C.「まあそうだな…」モグモグ ズガガ ビリビリ ひたぎ「となると、今はもうそれ以外の話ってできない雰囲気になってるでしょう?」 C.C.「それはそうだな…」モグモグ ガブッ ギャーフコウダー ひたぎ「でもねぇ…完全にここで天江さんが来るなんて予想外だったらしくて…全くネタが無いそうなのよね…」 C.C.「それはみんな分かってるだろう…牢獄組なんて苦肉の策まで使ってたんだから…」モグモグ エクスカリバー ソレハヤリスギダロー ドカーン ひたぎ「下手にリレーしたら他の書き手さんのネタの邪魔になるかもしれないし…」 C.C.「それ今更気にすることか?大体リレーと言うのはそういう物だろ」モグモグ ハヤクゴチソウヲー ダカラマダダッテイッテンダロッ ひたぎ「当たり障りのないネタを考えるのも難しいそうなのよね…」 C.C.「そんなの気にせずいつも通り思いつきのネタをすればいいのに…問題が起こらない範囲で…」モグモグ アーチャー「お前らいい加減にこいつらを止めるの手伝え!!」 士郎「ちょっと待てセイバー!!もう少し!もう少しだけ待ってくれ!!」 セイバー「さっきからそればかりではないですか!!私のお腹はもう限界です!!!」グーギュルルルル インデックス「私ももう限界なんだよ!!」グーギュルルルル 上条「分かったから噛みつくな!!痛いッ!痛いから!!俺の頭は食べられないから!!」 美琴「あ~もう…!!どんだけご馳走に執着してんのよ…!?」ハァハァ 黒子「早く…早く歓迎会を始めて欲しいですの…!」ハァハァ ひたぎ「別に先に食べさせてもいいんじゃないの?シーちゃんはさっきからピザを食べてるわよ」 C.C.「ん?私は食べてないぞ」モグモグ ひたぎ「え?でもさっきから…」 C.C.「食べてるのはこいつだ」 衣「うむ!大変美味である!!」モグモグ←C.C.の膝に座ってます 全員「…………………へ?」 衣「む?どうしたのだみんな?」モグモグ 全員「何ぃいいいいいいいいいッ!!!!!!!!!!???」 746 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/12(月) 23 57 18 ID 6BFPWDF. 衣「む?何をそんなに驚いている?」モグモグ アーチャー「いやいやいやいつだ!?いつの間にそこに居た!!?」 衣「む?いつからだったかなシーちゃん?」モグモグ C.C.「結構前からだな」 黒子「いつ控え室を出たんですの!?」 衣「それも随分前だ。いつまでも待っているだけと言うのは我慢できぬ。だから自分でここに足を踏み入れた」モグモグ 美琴「それが何でここに!?」 C.C.「さっき見かけたから連れてきた」 士郎「何でそこに座っているんだ!?」 衣「シーちゃんがここに座れと言うのでな」モグモグ ひたぎ「と言うか何であなたがシーちゃんのことをシーちゃんって呼ぶのよ!?」 C.C.「私がそう呼べと言っておいた。しーしーよりはいいだろ」 衣「うむ!衣とシーちゃんは友達だからな!!」モグモグ C.C.「いやそれは違う」 衣「え!?違うのか!?」モグモグ C.C.「お前はあくまでチーズくんの代わりだ。それを忘れるなコロちゃん」 上条「コロちゃんって…某有名ロボットを思い出すな…」 衣「むぅ~…だが衣は諦めないぞ!!絶対にシーちゃんと友達になる!!」モグモグ C.C.「まあ勝手にしろ…それよりこっちのピザも美味いぞ。食べてみろ」 衣「うん!」モグモグ アーチャー「…どう見ても仲のいい友人同士にしか見えないんだがな…」 ひたぎ「……何かしら…この自分のポジションを奪われたような感じ…」 セイバー「美味しいです!!」モグモグ インデックス「最高なんだよ!!!」モグモグ 上条「……結局食われちまってるし…」 士郎「……また作らないとな…」 747 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 00 13 46 ID NrJFlrsM 衣「しかし最初にインデックスを見たときは驚いたぞ」モグモグ C.C.「あいつは主催者権限があるからな。生きててもここに来ることができるんだ」 インデックス「む!それは私の物かも!」モグモグ セイバー「何を言う!?ここは戦場!早い者勝ちです!!」モグモグ 衣「雰囲気も全く違うし…」モグモグ C.C.「あれがあいつの素だ。本来あんな無口無表情のクーデレキャラじゃない」 衣「そうか…衣も今のインデックスの方が好きだ!!」モグモグ C.C.「おい、口にチーズがついてるぞ」ヒョイ 衣「あ、ありがとうシーちゃん!」パクッ C.C.「礼などいらん、自分のぬいぐるみが汚れるのは嫌だからな」 衣「衣はぬいぐるみではない!!」 ひたぎ「私の…私のポジションが…」 美琴「…ねぇ…龍門渕さんたちは、天江さんがもう来てること知ってるの?」 黒子「知らないんじゃありません…?準備に夢中になってますから…」 アーチャー「ぬおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」トントントントン 士郎「うおぉぉぉぉぉーーーーー!!!!!」ジャージャー 上条「どりゃあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」シャッシャッシャッ 美琴「…あっちも大変ね」 黒子「料理を作り直さないとなりませんもの…仕方ありませんわ…」 748 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 10 02 ID NrJFlrsM 衣「ふぅ…大変美味であった」 セイバー「ご馳走様です」 インデックス「お腹いっぱいなんだよ」 美琴「…歓迎会が始まる前に満腹になってどうすんのよ?」 セイバー「問題ありません。それまでに胃袋を空にしますので」 黒子「…貴方の胃袋は宇宙だったのでは?」 セイバー「そんなの冗談に決まっているではないですか」 黒子「そうですわよね…聞いたわたくしが馬鹿でしたわ…」 C.C.「ほら、口元が汚れてるぞ…ちゃんと拭け」フキフキ 衣「わっ…そ、それくらい自分でできる…」 ひたぎ「………」ジーーー 美琴「…大丈夫よ。ずっとコンビやってたんだから、そんな簡単にポジションを奪われたりしないって」 ひたぎ「いえ…それはもう気にしてないわ。ひたぎウィッチの絆は強固だもの…あんな新人にシーちゃんを奪われるわけがないわ」 黒子「新人って…」 ひたぎ「私が今考えているのはもっと別のことよ」 美琴「別のこと?」 ひたぎ「天江さんを膝に乗せて抱きしめてるシーちゃん…シーちゃんの膝の上に座って抱きしめられてる天江さん…みんなが羨ましがってるのはどっちかしら?」 美琴「どうでもいいわ」 黒子「どうでもいいですの」 ひたぎ「結構重要なことだと思うんだけど…」 美琴「心底どうでもいいわ」 黒子「果てしなくどうでもいいですの」 ひたぎ「そう…ちなみに私は二人とも羨ましいわ」 美琴「だからどうでもいいっつーの!!」 黒子「全く興味ありませんの!!」 ひたぎ「絵になるわね~あの二人…読み手の人たちは上手く頭に描けているかしら?」 二人「「知ったことかッ!!」」 749 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 10 44 ID NrJFlrsM 衣「ところでずっと気になっていたのだが…」 C.C.「ん?何だ?」 衣「何故あの三人はあそこで寝ているのだ?」 アーチャー「………」チーン 士郎「………」チーン 上条「………」チーン C.C.「…気にするな…ここでは日常茶飯事なことだ」 ひたぎ「敢えて言えば…彼らは燃え尽きたのよ…」 衣「?…それより衣の知らない者たちもたくさん居るな。早く紹介してくれ!」 C.C.「…すごく今更だな」 美琴「あ~そうね…私は御坂美琴、黒子の先輩よ。よろしくね」 衣「御坂だな!衣と友達になってくれ!」 美琴「もちろん。黒子の友達なら私の友達も同然よ」 衣「おお!また衣の友達が増えた!」 黒子「御坂お姉様は学園都市でも最高の電撃使いなんですのよ」 衣「おお!よく分からないがすごいんだな!!」 美琴「いや~、改めて言われると照れるわ…」 C.C.「その能力で全自動卓を操作してイカサマをするのが得意なんだ」 美琴「違う!!できないこともない…って言うかやったこともあるけど別にその為の能力って訳じゃないから!」 衣「…御坂、イカサマはダメだぞ」 美琴「…はい、すみません」 750 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 11 20 ID NrJFlrsM セイバー「では次は私が…私はセイバーです。よろしくお願いします」 衣「うむ、よろしくセイバー!衣と友達になってくれ!」 セイバー「ええ、私でよろしければ」 衣「やった!また衣の友達が増えたぞ!」 ひたぎ「衣さん、彼女はあの有名な騎士王なのよ」 衣「棋士?将棋を打つのか?それとも囲碁か?」 セイバー「いえ、その『棋士』ではありません。私は『騎士』、戦士のことです」 衣「…戦士?………その恰好で?」 セイバー「ぐっ…!…あの、すみません衣…できればそのことには触れないでいただきたいのですが…」 美琴「ちょっと色々あって…あまりツッコまないであげてくれる?」 黒子「彼女も好きであんな恰好をしている訳ではないので…」 衣「?…よく分からないが…分かった」 C.C.「どっちなんだ…」 インデックス「次は私なんだよ」 衣「?…知っているぞ。インデックスだろ?」 インデックス「うん…でもあそこで会った私は、私であって私じゃないから…」 衣「………」 インデックス「だから改めて自己紹介なんだよ。私はIndex-Librorum-Prohibitorum…インデックスって呼んで欲しいんだよ…それで…」 衣「?」 インデックス「私と、その…友達になって欲しいんだよ!」 衣「!…もちろんだ…よろしく頼むぞインデックス!」 インデックス「ありがとうなんだよ、ころも!」 751 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 11 56 ID NrJFlrsM C.C.「おい、いつまで寝てるんだ?次はお前たちの番だぞ」 アーチャー「ぐぅ…少しは労われ…私はアーチャーだ。今はこの食堂の料理長をしている」 衣「………」ジーーー アーチャー「?…何かな?」 衣「いや…何だか…アーチャーは衛宮に似ているな」 アーチャー「なっ!?」 士郎「へっ?」 アーチャー「な、何を言っている?私と衛宮士郎のどこが似ていると言うのだ」 衣「確かに外見は全くの別人にしか見えん…だが、何と言うか…纏っている雰囲気というか…とにかく似た感じがするのだ」 士郎「…よく分からないな」 アーチャー「ふん…それは気のせいだ」 衣「む?しかし…」 アーチャー「くどい」 衣「………」 C.C.「コロちゃん…そのことはもう言わない方がいい…色々あるんだよ」 衣「…シーちゃんがそう言うなら…」 ひたぎ「で、最後に彼だけど…」 上条「あ~…どうも…上条当麻です…」 衣「上条…?どこかで聞いたような…」 ひたぎ「貴方の友達のことをどうでもいいと切り捨てた最低で愚図でゴミみたいな童貞人間よ」 上条「そこまで言う!?」 衣「なあシーちゃん、童貞とは何だ?」 C.C.「ああそれはな…」 美琴「教えるなッ!!」 黒子「天江さんにはまだ早いですのッ!!」 ひたぎ「いや彼女の方が貴方たちより年上よ」 752 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 12 36 ID NrJFlrsM 上条「え~とですね…あの時はちょっと焦ってて…その…他のことに気を配る余裕なくて…」 衣「………」 上条「本当はあんなこと言うつもりじゃなくて…思わず口に出ちまったって言うか…」 衣「………」 上条「だから…その…すみませんでした!!」 衣「………」 インデックス「ころも、許してあげて欲しいんだよ…とうまは本当は誰よりも人のことを考えて動く、お人好しなんだよ」 上条「インデックス…」 インデックス「ただちょっと頭が悪いから、語彙が少なくてついあんなこと言っちゃっただけなんだよ」 上条「あのな…」 衣「…うん…分かった…許す」 上条「あ、ありがとう…それで…あの…」 衣「?」 上条「その…俺とも友達になってくれないか?」 衣「断る。衣はお前が嫌いだ」 上条「全然許してくれてないじゃないですかーーー!!!」 ひたぎ「やっぱりもっと誠意を見せないと駄目ね…今からでも鉄板を用意してもらいましょう」 上条「ちょ!待って!それだけは本当に勘弁してくださいお願いします!!」 ひたぎ「うるさいわね、行くわよ」 上条「嫌だあぁ!!!誰か助けてくれええぇぇぇーーー………」バタン C.C.「よーしよく言えた。偉いぞ」ナデナデ 衣「うわぁ!頭を撫でるなー!…しかしあれでいいのか?上条は大分傷ついているように見えたが…」 C.C.「いいんだ。あいつはあれで喜んでいる変わり者なんだ」 美琴「嘘を教えるな嘘を…」 黒子「やはり貴方の入れ知恵でしたの…」 C.C.「まあいいじゃないか。おかげで後で面白いものが観れる」 【上条、歓迎会で焼き土下座決定?】 753 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/13(火) 23 13 19 ID NrJFlrsM アーチャー「しかし、いつになったら歓迎会は始まるんだ?料理は改めて作り直したが…」 士郎「これ全部運ぶのも一苦労だなぁ…」 美琴「龍門渕さんたちが張り切り過ぎて…準備に時間が掛かってるみたいね…」 黒子「主役はもう来ているというのに…それにも気付かず…」チラ 衣「ここには他にも色んな者たちが居るのか!?まだまだ友達ができるだろうか!?」 C.C.「さあな…会ってから考えた方がいいと思うぞ…一癖も二癖もある奴ばかりだからな」 衣「麻雀を打てる者も居るのか!?」 C.C.「ああ、ここに居る奴はほとんど打てるぞ…私もな」 衣「そうか!じゃあ今度一緒にやろう!」 C.C.「まあ…別に構わないが」 衣「楽しみだ!早くみんなに会いたいぞ!!」 セイバー「早くしなければせっかくの料理が無駄になってしまいます!」 インデックス「その時はまた私たちで食べればいいかも!」 セイバー「成程!それは名案です!」 四人「やめて下さいお願いします」 【食堂組、歓迎会開始待ち】