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理想の果て(後編)◆W.hp1QcmWc 「衛宮士郎。荒療治だが、この場こそお前の力を引き出す好機だ」 「……俺の、力?」 「そうだ。お前の本質は、お前の起源は『剣』。 己が本質を胸に抱き、己が心象風景をこの世界に刻むがいい」 荒耶は言葉を紡ぐ。 士郎に固有結界を使わせるべく。 衛宮士郎の本質を。 衛宮士郎の在り様を。 衛宮士郎の理想を。 その全てを続けざまに言葉として士郎へと送る。 「? ……!?」 いきなり浴びせかけられた荒耶の言葉の数々に切羽詰ったものを感じつつも、士郎にはそれが理解できずにいた。 要するに、何が言いたいのか。 困惑する士郎の心中に入り込むかのように、荒耶の言葉は続く。 ―――悪を殺すのだろう? そう。衛宮士郎は悪を絶対に許すことはない正義の味方。 悪は、殺さなければならない。 ―――ならば迷うことはない。その理想を世界に見せつけるがいい。 俺の、理想―――? 正義の味方になるという俺の理想を世界に見せつける―――? ―――そうだ。お前にはその力がある。固有結界という力が。 そんな馬鹿な。 固有結界とは大量の魔力を消費するという、魔術師の神秘中の神秘。 それを投影しか出来ない落ちこぼれの魔術師に使えるはずが――― ―――使える。なぜならば、お前の中にはすでに剣の世界が広がっている。 ―――後はその世界を開放するだけだからだ。 剣の、世界? 俺の中の剣の世界―――? ―――そうだ。今こそ世界に侵食させよ。お前の固有結界、「Unlimited Blade Works(無限の剣製)」を――― Unlimited Blade Works。 俺の固有結界……剣の世界。 本質が『剣』である俺の――― 「―――I am the bone of my sword.(身体は剣で出来ている)」 ◇ ◇ ◇ 荒耶と士郎が問答を交わしている間、その敵たる式はどうしていたか。 式は完全に待ちの状態に入っていた。 式の立場として最も重要なのはデイパックの回収である。 あの中にある二振りの日本刀のうち、どちらかを握ることさえ出来れば、今度こそこの窮地を脱することが出来るだろう。 だが、肝心のデイパックを取るには機関銃の射線に入らなければならない。 未だ軽機関銃のトリガーに指を掛けている荒耶は問答の間にも、油断なく式の行動に目を光らせている。 うかつに飛び込めば、蜂の巣になる恐れもある。 式の身体自体を欲する荒耶が下手に式を殺すとは思えないが、目的を達成できないとあらば、どんな行動に出るかは未知数。 そんな未知数に頼って死地に赴くほど、今の式は生へのしがらみを捨ててはいない。 故に、待ち。戦略的な待機。 その眼は相手の致命的な隙を探すために絶え間なく動かす。 隙があれば、どう動くか。 その行動パターンを数通り考えついてはいた。 どちらにせよ、今は動けなかったのだが。 そして――― 「―――I am the bone of my sword.(身体は剣で出来ている)」 事態は大きく動き出した。 (ここに来て詠唱? ……嫌な予感がする) 剣士として十分に通用する敵がいきなり魔術師としての詠唱を始めたことに式は警戒。 詠唱を阻止せんと士郎に迫る。 だが、それに追従するモノが1つ。 それは式に追いつき、そして襲いかかる。 「……こいつっ!!」 「衛宮士郎の邪魔はさせぬ」 式に襲いかかったのは、澪の持っていた影絵の魔物。 すなわち、蒼崎橙子の使い魔。 澪にはアンリ・マユに汚染された可能性があると脅して使わせなかったそれだが、荒耶はあっさりと使用。 結局の所、荒耶が澪に語った事柄は全てブラフだった。 影絵の魔物はアンリ・マユを喰らったとて次回にその影響が出るような代物ではない。 全ては澪からこれを奪うために行った演技。 「―――Steel is my body, and fire is my blood.(血潮は鉄で心は硝子)」 大口を開けて迫る魔物の線を切り払う式。 だが、魔物は霧散しても再度集合して式に襲いかかる。 士郎に比べれば、なんてことのない野生の雑な攻撃。 とはいえ、式も日本刀を失い、弱体化した身。 下手を打てば、殺される可能性もある。 「そこで足止めされ続けていろ、両儀式」 「……まずはこいつから片付ける必要がありそうだな」 一旦、詠唱の阻止を意識の外に置き、魔物を操る荒耶を狙う。 式はそう考え、魔物へと向き直る。 「―――I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗) Unaware of loss.(ただ一度の敗走もなく) Nor aware of gain.(ただ一度の勝利もなし)」 当初は機関銃を警戒していたが、どうやらすでに弾は尽きていたらしい。 荒耶も最早機関銃をブラフに使う気はなく、魔物の操作に集中していた。 その様子を眺めつつ、徐々に荒耶への距離を縮める式。 あくまで時間稼ぎに終始する荒耶の戦法にあえて乗りつつ、着実に目的を達成する。 そんな式の堅実さが実を結んだか。 突如、影絵の魔物はその姿を消す。 「―――む」 「なんだか分からないが、この機に仕留める!!」 あるいはこれ自体が罠かもしれぬとも思うが、今はそれに構ってはいられない。 魔物が消えた次の瞬間には式は荒耶目掛けて疾駆していた。 「―――With stood pain to create weapons.(担い手はここに独り) waiting for one s arrival(剣の丘で鉄を鍛つ)」 影絵の魔物が消えた理由は唯一つ。 その稼働時間を超過したためだ。 先に澪が美穂子を奇襲にて殺し、士郎に襲いかかった時間。 そして今回、荒耶が式を足止めするために使った時間。 それを加算すると、ちょうど先程で10分経過する頃合いだった。 「その首、貰い受ける!」 「不具、金剛、蛇蝎、」 襲いかかる式に対し、荒耶は六道結界を張る。 九字兼定無き今、結界で式を足止めが可能。 「それでオレを食い止められるか?」 式は迷わずルールブレイカーを結界に突き刺す。 その瞬間、結界が消えていく。 「なんだと……?」 「この短刀、魔術効果のキャンセルができるんだとさ。 お前の結界も”殺せる”みたいだな」 ルールブレイカーは単に契約を破棄するだけの代物ではない。 その実はあらゆる魔術効果のキャンセル。 奇跡すら起こし得る令呪による契約を破棄できるほどの代物であるが故、荒耶の結界をかき消せない道理はなかった。 「よもやそのようなものを持っていようとは……」 二枚目、三枚目と結界をあっさり破壊していく式の様子を見ながら、荒耶は独りごちる。 「――I have no regrets. This is the only path.(ならば、我が生涯に意味は不要ず)」 さらに詰め寄る式に対し、荒耶は手に持つオレンジのトランクケースを投げつつ後退。 式はそれを殺して、さらに前進。 「―――ふ」 そこで突如笑みを浮かべた荒耶。 「……何がおかしい」 「両儀式。お前はよく私をここまで追い詰めたと思うが、遅かったようだな」 「なんだって?」 「衛宮士郎の詠唱はまもなく終わる。そして、私の悲願は達成される」 その言葉を聞くが早いか、式は反転して士郎目掛けて走り始める。 無駄なことをと言わん限りの視線を荒耶から浴びつつ。 「さあ、衛宮士郎。今こそ心象世界を体現させ、根源への道を開く時だ……」 それは祈るがごとき言葉。 荒耶は己に出来る事全てを行い、達成した。 あとは士郎の成功を待つのみ。 一方、荒耶の前から離れて士郎目掛けて走る式。 嫌な予感を孕みつつも、士郎の詠唱を阻止すべく疾駆する。 ―――だが、それは決定的に間に合わなかった。 「―――My whole life was “unlimited blade works”(この体は、無限の剣で出来ていた)」 ここに衛宮士郎の詠唱は完了した。 こうして衛宮士郎の固有結界は世界に侵食する――― ………………………… ……………… …… 「……?」 ―――何も、起こらない。 詠唱を終えても、何も起こらない。 (何か間違っ……?) 「隙だらけだ」 静止した空間を真っ先に動き出した式。 詠唱を終えて呆然としている士郎の死の線を一気に引く。 「がっ……!!」 まともに死の線を切られた士郎はその場に崩れ落ちる。 これで士郎の生命は終わり――― 「ぐっ……!!」 いや、斬られる瞬間、咄嗟に下がったことによって傷は僅かに浅かった。 これにより、なんとか即死することは免れた。 「荒耶、逃げたのか……?」 士郎を一刀の下に斬り伏せた式は、油断なく荒耶の動向を探る。 だが、肝心の荒耶は既に闇の向こうへとその姿を隠していた。 何が目的だったのかは知らないが、敗走した以上は奴の目的を封じる事ができたのだろう。 ようやく式はひと息つく。 そして――― 「ぐっ、お、俺は……?」 「……お前、人間に戻ったのか?」 ◇ ◇ ◇ プシュー。 空気を押し出すような音が辺りに響き、景色は動き出す。 駆けに駆けた荒耶の向かった先。 それは先程までいた戦闘場所と同じエリアにある駅。 すなわち、F-3駅。 戦闘場所からわずか500メートルも離れていないこの駅まで数分で走破し、その勢いで東に向かって運行している電車に飛び乗っていた。 そして、電車は動き出す。 荒耶は席に座って先程までの動きを回想する。 衛宮士郎の固有結界で根源に至る計画。 先程を見ての通り、見事なまでの失敗に終わった。 それは何故か。 抑止力と簡単に切り捨ててしまうことも可能といえば可能だろう。 だが、それを防ぐために荒耶は出来る事はすべてやった。 衛宮士郎の魔力補完、両儀式との対決のお膳立て。固有結界詠唱までの道筋。 要所要所に想定外があったものの、荒耶の手腕は見事そのものだった。 これ以上は望むべくもないプロデュース。 それを以てしても計画は失敗した。 荒耶はその理由を薄々感づいていた。 「衛宮士郎に固有結界を発動させるには早すぎた、か」 そう。あの時あの場面。 衛宮士郎が固有結界を発動できるという確固たる理由があったか? ―――否。 あの衛宮士郎は自らの理想の末路と対峙しておらず、その経験すら引き出すこともなく、あまつさえ白井黒子や福路美穂子と触れ合って人間性を取り戻しかけていた。 そんな人間が自分の理想の果てである固有結界を発動できるかといえば、どうあっても難しい。 起源の覚醒を促して、固有結界の発動条件の足しにしようと目論んだが、それも全くの徒労に終わった。 結局、あの場面ではどうあっても固有結界を発動させることは出来なかった。 やるのであれば、士郎をまだまだ導く必要があっただろう。 しかし、それでも荒耶にはあの場面でしか士郎の固有結界を促す機会はなかった。 元々、荒耶は士郎をもっと長いスパンで導く予定だった。 ルルーシュ組とその他対主催組の反目を利用し、長期的に士郎を教育し、ゆくゆくは式を巻き込んで固有結界を使わせる腹積もりだった。 それが何故、このような拙速の行動をさせるに至ったか。 その理由の中核を成すのは東で起きた一方通行の5人殺害である。 薬局で起きた殺戮劇により、この場での対主催とマーダーのバランスに大きな変動が起こった。 織田信長や一方通行といったマーダーの強者は未だ健在。 それらに比べて対主催の戦力は圧倒的に低い。 ともすれば、あっさりと優勝者が出るような状態になってしまっていた。 そんな状況下で不確定な固有結界を利用するため、悠長に衛宮士郎や福路美穂子を連れて歩いていられるか? 答えは否。 ギャンブル船に向かう途中で薬局の惨事を探知した荒耶は焦らざるを得なかった。 それに続くようにして、ギャンブル船に襲いかかる大型機械。 そして、こちらへ向かう両儀式。 いくつかの事象が重なって荒耶はここで士郎を使い潰す決心をした。 それで根源に至れるのならば、よし。 人事を尽くしても至れぬのであれば、単独で退いて再度策を練り直す。 退くのであれば駅へ――― それが、今回の顛末である。 「衛宮士郎を使い潰してしまったのはもったいなかったが、致し方あるまい」 次はどうするか。 そこが荒耶の思案のしどころであった。 何をするにせよ、後は単独で根源に至る道を探るほかない。 その為には自らの身体を万全に整える必要がある。 展示場の地下から工房へ向かうのがベスト。 駅へ来たのはそういった理由によるものだ。 思案を終えた荒耶は瞑目して次の駅を待つ。 次こそは根源へ。 それのみを存在意義として、荒耶は進み続ける。 【F-3~F-5間/電車内/二日目/黎明】 【荒耶宗蓮@空の境界】 [状態]:身体適合率(大)、身体損傷(中)、格闘戦闘力多少低下、蒼崎橙子に転身 [服装]:白のワイシャツに黒いズボン(ボロボロで埃まみれ) [装備]:オレンジ色のコート [道具]:凛のペンダント(魔力残量:極小)@Fate/stay night [思考] 基本:式を手に入れ根源へ到る。 0:展示場の地下から工房に入り、身体の調子を整える。 1:体を完全に適合させる事に専念する。 2:信長を利用し、参加者の始末をしてもらう。 3:必要最小限の範囲で障害を排除する。 4:利用できそうなものは利用する。 [備考] ※B-3の安土城跡にある「荒耶宗蓮の工房」に続く道がなくなりました。扉だけが残っており先には進めません。 ※D-5の政庁に「荒耶宗蓮の工房」へと続く隠し扉がありますが崩壊と共に使用不可能になりました。 ※エリア間の瞬間移動も不可能となりました。 ※時間の経過でも少しは力が戻ります。 ※今現在、体は蒼崎橙子そのものですが、完全適合した場合に外見が元に戻るかは後の書き手にお任せします。 ※海原光貴(エツァリ)と情報を交換しました。 ※A-7の櫓に、何かしらの異常が起きた事を察知しました。 ※バーサーカーを倒したのは、ルルーシュであると確信をしています。 ※何か強力な武器が手に入ったら、信長に渡す約束をしています。 ※一方通行の異常に気付きました。 ※イリヤが黒幕である事を知っています。 [備考] ※E-3/東部にて大規模な爆発が起きました(エリアを超える程ではありません)。 どの程度まで爆音が響いたかは、後の書き手にお任せします。 ※濃姫のバンカーバスター@戦国BASARAは破壊されました。 E-3/東部の爆心地に残骸があるかもしれません ※影絵の魔物@空の境界は両儀式により両断されました。 ◇ ◇ ◇ 「……お前、人間に戻ったのか?」 怪物から人間へ。 士郎は人間へと立ち戻っていた。 その理由はやはりルールブレイカーにある。 ルールブレイカーによりアンリ・マユとのパスを切断された士郎は次第に落ち着きを取り戻していく。 汚染された精神までは戻らないが、元々鉄の意志を持つ士郎なので、新たに汚染されない限り、なんとか耐えることが出来ていた。 ……しかし。 「はは、せっかく戻っても、これじゃあ、な……」 士郎の傷は致命的であった。 ルールブレイカーによってアンリ・マユから解放されたとはいえ、直死の魔眼による傷は癒すことも出来ない。 こうしている間にも士郎の命は刻一刻とすり減っていく。 「悪いが、謝らないぜ。殺しに来るなら殺し返されても文句は言えないんだからな」 「ああ。俺は俺の信念に反した行動を取ってしまった。 なら、これは俺に取っての罰なんだよ」 「……」 「……」 沈黙。 元々、二人とも話すのが得意なタイプとは言えない。 ましてや殺しあった間柄で何を話そうというのか。 「……なあ」 「なんだよ」 それでも士郎にはその相手に話すべきことが残っていた。 今から死に逝く自分が最期に出来ることを、自分の証を残すために。 「2つ、頼みたいことがあるんだ」 「2つもか。欲張りな奴だな」 欲張りと言いつつも、式は口を結んで士郎の言葉を持つ。 この少女でも自分を殺してしまった事に負い目を感じているのか。 そう思うと、士郎は少しだけおかしくなった。 「なんだよ」 「いや、すまない。1つ目だけど、秋山に『守れなくてすまなかった』と伝えて欲しい」 「……まあ、無事会えたら伝えてやるよ」 それで2つ目は?と問う式。 士郎はしばし眼を閉じて感慨に耽る。 式はその様子を何一つ言わずに見守り続ける。 そして、士郎は再び眼を開ける。 「2つ目。白井黒子という少女を守って欲しい。 ……あいつには、死んで欲しくないんだ」 敵に頼むのもおかしな話だが、士郎にはこの少女が不器用ながらも一本筋が通った人間であることが分かっていた。 この少女になら心残りを託せる、そんな気持ちを覚えていた。 「守って欲しい、か……前に秋山がそう言ったときは刀をくれたんだけどな」 「へえ。なら、俺もそうしようかな」 守って欲しいならお前の力で刀を作れよと言うようなニュアンスで式がそんな事を言い出したので、士郎は折ってしまった九字兼定を持ってくるように伝える。 式は九字兼定を持ってきて士郎に持たせる。 「―――トレース・オン(同調開始)」 その言葉と共に士郎の魔力が九字兼定を駆け巡る。 これより始まるは剣に特化した魔術師の真骨頂。 そして、その最期の魔術。 「これが俺の最期の魔術だ。とっておきのを作ってみせる。 はぁぁ―――トレース・オン(投影開始)!!」 士郎が最期の魔力を振り絞り、魔術を行使する。 そして出来上がったもの。 それはオリジナルと寸分違わぬ出来の九字兼定と言えた。 「どうだ、出来は?」 「凄いもんだな……本物と全く変わらないように見える」 投影された九字兼定を持つ式は感心したようにして、刀を振る。 切れ味どころか、年月を経なければ手に入れられない能力までも再現されているように見えた。 「それで、俺の頼みは……」 「分かったよ。これほどまでの物を貰ったんじゃあ、聞かないわけにはいかない」 「そうか。ああ――安心した」 魔力の全てを使い果たした士郎はその言葉を聞くと、心底安堵したような声を出す。 そして始まる沈黙。 「逝った、か」 そのまま眠るようにして士郎は息を引き取った。 剣の魔術師の、これが最期の戦場だった。 「……これからどうするかな」 現状、式が取れる行動は2つある。 ホバーベースへ向かったであろう澪を追うか。 それとも、未だに謀事を企んでいる荒耶を追うか。 荒耶の行く先は不明だが、放置しておくには危険過ぎる存在であるのは確か。 ただ、荒耶を遮二無二に追っていると、澪らの危機に駆けつけられない恐れもある。 荒耶が澪を殺さなかったのは、そうして追撃の手を緩めさせる目的もあったのだろう。 「白井黒子って奴も見つけなくちゃならないな」 士郎からの最期の頼み。白井黒子を守るという約束。 刀を受け取った以上、それを無視するわけにはいけない。 「さてさて、どうしたものか」 殺人鬼は暫しこの地にて行く先を考える。 その手には想いの込められた九字兼定が握られたまま……。 【F-3/ギャンブル船前/二日目/黎明】 【両儀式@空の境界】 [状態]:疲労(小)・ダメージ(小)・切り傷多数 [服装]:白い和服(原作第五章・荒耶との戦いで着たもの) [装備]:九字兼定(投影)@空の境界 [道具]:基本支給品一式(水1本消費)、首輪、ランダム支給品0~1 、ルールブレイカー@Fate/stay night 、武田軍の馬@戦国BASARA 陸奥守吉行@現実、鬼神丸国重@現実 [思考] 基本:私は死ねない。 0:さて、これからどうするかな……。 1:当面はこのグループと行動。でもルルーシュは気にくわない。 2:澪との約束は守る。殺そうとしてくるヤツを……殺す? 3:士郎との約束に基づき、白井黒子を守る。 4:荒耶は確実に殺す。 5:刀を誰かに渡すんだっけ?もったいないな……。 6:浅上藤乃……殺し合いに乗ったのか。 7:荒耶がこの殺し合いに関わっているかもしれないとほぼ確信。荒耶が施したと思われる会場の結界を壊す。 8:首輪は出来るなら外したい。 [補足] ※A-5の敵のアジトが小川マンションであると分かりました ※以下の仮説を立てています。 ・荒耶が殺し合いの根幹に関わっていて、会場にあらゆる魔術を施している。 ・施設に点在している魔法陣が殺し合いの舞台になんらかの作用がある。 ・上の二つがあまりに自分に気付かせんとされていたこと自体に対しても疑念を抱いている。 ・首輪にはなんらかの視覚を始めとした五感に対する細工が施されてある。または魔眼の効果を弱める細工がある。 ※ルルーシュと情報交換をしました。阿良々木暦が殺し合いに乗っていると吹き込まれました。 ※平沢唯から聞いた信頼できる人間に刀を渡すというプランを憶えています(引き継ぐかは不明) ※荒耶が生きていることを知りました。 【備考】 ※F-3/ギャンブル船前にミニミ軽機関銃(0/200)@現実と澪のサザーランドが放置されています。 ※士郎のデイパックは士郎の遺体が背負っています。 ※今の九字兼定は投影品です。耐久力や存在していられる期間などは後の書き手にお任せします。 ◇ ◇ ◇ ああ、俺は今まで何をしていたのだろう。 着物の少女に斬られた瞬間、突如思考がクリアになった。 あれほど聞こえてきた呪詛も今はもう聞こえない。 今なら、衛宮士郎本来の姿に戻れる。 「はは、せっかく戻っても、これじゃあ、な……」 傷を見やると、それはもう深手に違いない。 あの少女の能力は刀剣類にとどまらず、やはり人体にも作用するものだったのだろう。 即死を避けても、迫る死に抗うほどの事は出来なかった。 「悪いが、謝らないぜ」 そう、謝らなくていい。 決定的に、根本的に間違ってしまったのは俺自身なのだから。 秋山だってこの地獄さえ見なければ、あそこまで変容することはなかった。 ……守ってやるべきだったんだ。 「2つ、頼みたいことがあるんだ」 そして、俺は切り出す。 もう何も出来ない自分に変わって、目の前の少女に全てを託すために。 本来ならば、先程まで戦っていた相手に何かを託すなんておかしな話だが、この少女は信頼できる。 なんとなく、そんな気がした。 「2つもか。欲張りな奴だな」 欲張りと言いながら、その表情は冗談を言ってるわけでもなく、至極真剣なものだ。 彼女とて怪物はともかく、人間を殺したくはなかったのだろう。 そのような負い目が、せめて願いぐらい聞いてやろうと思ったのか。 じっと言葉を待つ彼女に感謝しなきゃならないな。 「1つ目だけど、秋山に『守れなくてすまなかった』と伝えて欲しい」 心残りだった。 ギャンブル船で別れてから色々なことがあっただろう秋山。 せめてもっと早く駆けつけてやれれば、まだ救えるはずだった。 だって、あいつは……決定的なまでにこの場所に向いていない人間なんだから。 「……まあ、無事会えたら伝えてやるよ。それで、2つ目は?」 2つ目、か。 言う願いは決まっている。 あいつと共にいた記憶が頭を駆け巡る。 ある時は俺を止め、ある時は俺を諭し、ある時は共に歩んでくれたあいつ。 黒子……。 「2つ目。白井黒子という少女を守って欲しい。 ……あいつには、死んで欲しくないんだ」 黒子。あいつにだけは死んで欲しくない。 俺が死んだら、あいつは悲しむだろう。 また縋るものがなくなって悲嘆にくれるかもしれない。 だが、それでもあいつはまだ生きている。 そして、俺はあいつに生きていてもらいたい。 ……俺の分まで、生きて。 「守って欲しい、か……前に秋山がそう言ったときは刀をくれたんだけどな」 刀、か……。 さっきまでの俺を見て言ってるのか。 なら、残り少ない魔力が尽きようとも、衛宮士郎として最期の魔術を、最期の投影を以て、彼女との誓いを立てよう。 「―――トレース・オン(同調開始)」 九字兼定か……この戦場にはこんな名刀がいくつもあるんだな。 不思議とこの刀は目の前の少女に似合う気がした。 「これが俺の最期の魔術だ。とっておきのを作ってみせる。 はぁぁ―――トレース・オン(投影開始)!!」 魔術回路が全て焼き切れてもいい。 今はこいつを、万全以上の九字兼定を作り上げることに集中する。 そして、九字兼定が出来上がった。 「どうだ、出来は?」 「凄いもんだな……本物と全く変わらないように見える」 随分嬉しそうに刀を振る少女だ。 よほどその刀に思い入れがあったのか。 オリジナルを壊してしまって、悪いことをしただろうか。 まあ、そんな事はどうでもいい。 今、俺が聞きたいことはそんな事じゃない。 魔力も使いきって、最期は近い。 「それで、俺の頼みは……」 「分かったよ。これほどまでの物を貰ったんじゃあ、聞かないわけにはいかない」 少女は断言するように言った。 この刀を以て契約を受け入れると。 力強いその言葉を聞けば、黒子の事を迷うことなく託せるだろう。 「そうか。ああ――安心した」 いつしか、どこかで聞いたような言葉を俺は発していた。 どこかで―――そう、この言葉は爺さんが放ったものだ。 爺さん、あんたが逝く時もこんな想いを抱いていたのだろうか。 俺に全てを託し、安心して逝ったのだろうか。 だとしたら、爺さんには悪いことをしたな。 ―――爺さん、俺も正義の味方にはなれなかったよ。 【衛宮士郎@Fate/stay night 死亡】 時系列順で読む Back 理想の果て(前編) Next ひたぎエンド(ビフォー) 投下順で読む Back 理想の果て(前編) Next 正義の味方 284 理想の果て(前編) 衛宮士郎 GAME OVER 284 理想の果て(前編) 荒耶宗蓮 289 絆キズナ語ガタリ 半端者・阿良々木暦 284 理想の果て(前編) 両儀式 285 正義の味方
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ネタバレ名簿 8/10【新安価ロワイアル】 ○アトミック(◆rgd0U75T1.)/○キャシャーンVj(◆Vj6e1anjAc)/○メタルマックスfR(◆fRBHCfnGJI)/○ストライダーマグロ(◆100ZZ542nE)/○魔界塔士hq(◆hqLsjDR84w)/●397 ‐歌の契約者‐(◆397hRRvW1w)/○魔法少女ジョインジョインZ9(◆Z9iNYeY9a2)/○AC版 CAPの拳(◆CAP.3FrrY.)/●oub×アーク(◆oub/vvrBRg)/○つるぎのフレデリカuP(◆uPLvM1/uq6) 6/7【モバマス・ロワイアル】 ●恋色アイドルP(◆yX/9K6uV4E)/○最高の友達P(◆j1Wv59wPk2)/○カウントガールズP(◆John.ZZqWo)/○心奥の使者P(◆n7eWlyBA4w)/○ベテラントレーナーP(◆ncfd/lUROU)/○ストロベリーエンジェルP(◆44Kea75srM)/○心情の紡ぎ手P(◆ltfNIi9/wg) 5/6【仮面ライダーオーズバトルロワイアル】 ●◆QpsnHG41Mg/○◆MiRaiTlHUI/○◆z9JH9su20Q/○◆l.qOMFdGV./○◆qp1M9UH9gw/○◆SrxCX.Oges 5/6【多ジャンルバトルロワイアル】 ○【ライダー】エウーゴ(◆ew5bR2RQj.)/○【世紀王】K.K.(◆KKid85tGwY)/○【誓約者】ダブルエックス(◆.WX8NmkbZ6)/○【寄生獣】イーボゥ(◆EboujAWlRA)/●【魔人皇】ジーヴ(◆GvGzqHuQe.)/○U1(◆U1w5FvVRgk) 6/6【ドラゴンクエスト・バトルロワイアルⅡ】 ○悪しき世界の人々・ワンダブル(◆1WfF0JiNew)/○ハガク(◆HGqzgQ8oUA)/○クルツ(◆CruTUZYrlM)/○空虚と夢と現と幻の住人・ウィフェ(◆YfeB5W12m6)/○そしてエデンへ・ティユーフ(◆TUfzs2HSwE)/○星空の語り人・トゥープル(◆2UPLrrGWK6) 4/5【RPGキャラバトルロワイアル】 ○ファルン(◆FRuIDX92ew)/○アイディー・ウィンチェスター(◆iDqvc5TpTI)/○ダブリュクル・アーミティッジ(◆wqJoVoH16Y)/○リクス・エレニアック(◆6XQgLQ9rNg)/●ラッド・エヴァンス(◆Rd1trDrhhU) 4/5【俺ODIOロワ】 ○金融編「観柳」(◆EDO/UWV/RY)/○◆TIENe3Twtg/●反旗編「野望」(◆w3jhWtfiTI)/○転生編「欲望」(◆fRBHCfnGJI)/○崩壊編「絶望」(◆Cxilshz3Mg) 4/5【新西尾維新バトルロワイアル】 ○『雄健魁偉』零崎崩識(◆mtws1YvfHQ)/●『横溢邁進』零崎音織(◆ARe2lZhvho)/○零崎傾識(◆xR8DbSLW.w)/○零崎継識(◆VxAX.uhVsM)/○零崎憑識(◆wUZst.K6uE) 5/5【パラレルワールド・バトルロワイヤル】 ○KAIXA・ムラカミ(◆qbc1IKAIXA)/○ヴァイス・シュバルツ(◆Vj6e1anjAc)/○エンド・メーカー(◆4EDMfWv86Q)/○Black Liner(◆Z9iNYeY9a2)/○人でなしのヴィニス(◆vNS4zIhcRM) 4/4【あと3話で完結ロワ】 ○◆XksB4AwhxU【虫ロワ】/○◆c92qFeyVpE【絶望汚染ロワ】/○◆rjzjCkbSOc【謎ロワ】/○間違えた世界(◆MobiusZmZg)【Splendid Little B.R.】 2/4【川崎宗則バトル・ロワイアル】 ○銀河皇帝ムネリン(◆555/vRw0s2)/○川崎宗則全一(◆7WJp/yel/Y)/▲Mr.川崎宗則(◆51/314RH96)/●川崎宗則殺し(◆I9C.OZ3.G6) 4/4【中学生バトルロワイアル】 ○◆wKs3a28q6Q/○ロックンローラー・七原秋也(◆jN9It4nQEM)/○◆7VvSZc3DiQ/○ホワイダニット(◆j1I31zelYA) 4/4【ニコニコ動画バトルロワイアルγ】 ○オリーブオイルの伝道師(◆Olivescz6Q)/○キチガイコマンドー!(◆FbzPVNOXDo)/○ハサン・0uDu0SETOk(◆0uDu0SETOk)/○いつも4人のczaE(◆czaE8Nntlw) 4/4【バーチャルリアリティバトルロワイアル】 ○第二相”嘘吐き(◆7ediZa7/Ag)/○第三相”遍在する目”(◆4vLOXdQ0js)/○第四相”激戦”(◆uYhrxvcJSE)/○第一相”心描き”(◆nOp6QQ0GG6) 4/4【Perfect World Battle Royale】 ○感電(◆LjiZJZbziM)/○"電光機関(ブリッツガイスト)"(◆ZrIaE/Y7fA)/○悪のカリスマ(◆Ok1sMSayUQ)/○"神風"(◆tzc2hiL.t2) 4/4【変身ロワイアル】 ○ヤレッシュサツリキュア(◆LuuKRM2PEg)/○仮面ツナイダー1号(◆OmtW54r7Tc)/○速筆戦隊ハヤインジャー(◆gry038wOvE)/○超光戦士カキテリオン(◆7pf62HiyTE) 0/4【ホラーゲーム・バトルロワイアル】 ●1、2年目の宇宙人(◆WYGPiuknm2)/●3年目の傭兵(◆TPKO6O3QOM)/●ザ・フォッグ(◆cAkzNuGcZQ)/●日野様がまだ生きておられる(◆hr2E79FCuo) 3/4【マルチジャンルバトルロワイアル】 ○ウォット・ザ・エクスピード(◆Wott.eaRjU)/●ゴーキュー・ザ・キャラマスター(◆GOn9rNo1ts)/○「換える者」キューオ・ザ・マスターグリーン (◆OQO8oJA5SE)/○「戦う者」スクイズ・ザ・バトルファング(◆SqzC8ZECfY) 3/4【リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル】 ○叡智の司書長(◆7pf62HiyTE)/●暗黒の破壊神(◆WslPJpzlnU)/○非情の殲滅者(◆HlLdWe.oBM)/○灼熱の英雄王(◆Vj6e1anjAc) 4/4【ロワイアル×ロワイアル】 ○革命家・ワイルドセブン(◆W91cP0oKww)/○創設者(◆CFbjQX2oDg)/○最強の防人(◆1yqnHVqBO6)/○来栖圭吾(◆IRxFfnsX8c) 3/3【アニメキャラバトルロワイアル3rd】 ○◆hqt46RawAo/○◆SDn0xX3QT2/○◆1aw4LHSuEI 3/3【オールジャンルバトルロワイアル】 ○◆.pKwLKR4oQ/○◆OQfaQnysJI/○◆KV/CyGfoz6 3/3【2ちゃんねる・バトルロワイアル】 ○モララー・ザ・カオス(◆m8iVFhkTec)/○ネラー・ザ・ダークネス(◆i7XcZU0oTM)/○マーダー・ザ・スコッパー(◆shCEdpbZWw) 2/2【オールスターロワイヤル】 ○PEPSI MAN(◆4Wptyf8HGw)/○全ての星の始まり(◆26Zf504quw) 2/2【古生物バトルロワイヤル】 ○賢者竜トロオドン(◆JUJ3JcJgbI)/○誘惑の蛇(◆BdIG1U8FAs) 2/2【少女漫画キャラバトルロワイアル】 ○◆F9bPzQUFL./○◆RVCXqfgcSM 1/2【新々漫画バトルロワイアル】 ●麻雀超人(◆wKs3a28q6Q)/○ミスターブタ(◆OmtW54r7Tc) 1/2【新漫画バトルロワイアル】 ●螺旋と信頼のリンカー(◆9L.gxDzakI)/○愛と運命のテラー(◆JvezCBil8U) 2/2【全開バトルロワイアル】 ○全開の追求者(◆uBeWzhDvql)/○全開の到達者(◆Zi/dWEr9fQ) 2/2【東方Projectバトルロワイアル】 ○◆27ZYfcW1SM/○◆gcfw5mBdTg 1/2【二次キャラ聖杯戦争】 ○《始まりの剣》セイバー(◆.OpF6wOgZ2)/●《紅槍の仮面使い》ランサー(◆3gGiI31R5A) 1/1【アナザールート・バトルロワイアル】 ○結末の観測者(◆5Kdjgy1wTM) 1/1【INFLATION BATTLE ROYALE】 ○水銀の綴り手(◆AuHgijPLos) 1/1【ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd】 ○サヴェージ・ガーデン(◆c.g94qO9.A) 0/1【テラカオスバトルロワイアル外伝】 ●マグニスさま(◆nkOrxPVn9c) 1/1【AAAキャラ・バトルロワイアル】 ○キャラクターボイスは東地宏樹(◆cAkzNuGcZQ) 1/1【波平さんがバトルロワイヤルを主催するスレ】 ○全一 1/1【ネギまバトルロワイヤル】 ○作者6 1/1【ヒーローズ・バトルロワイアル】 ○血塗られた英雄譚(◆aWSXUOcrjU) 1/1【平成仮面ライダーバトルロワイアル】 ○未来への系譜/仮面ライダーミライ(◆MiRaiTlHUI) 1/1【漫画キャラバトルロワイアル】 ○康一君(◆hqLsjDR84w) 114/134
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609 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 19 40 10 ID QidQsU6E 咲「一番初めに落ちてきた特攻野郎チームの騎馬が狙い安そう…」 和「見たところただの女子高生ですしね…。わかりました、あの騎馬狙いでいきましょう」 美琴「律さん達相手でも丸腰ならこっちのもんよ!あの騎馬を狙いましょう!」 かじゅ「よし!」 唯「あわわわ…2組同時に攻めてきたよ!」 梓「ど、どうしたら…?私何もできませんよ!?」 律「大丈夫だ!私達が下でちゃんとカバーする!梓はとにかく暴れろ!」 梓「そうは言っても私身長もないですし、力で勝てる自信も…」 紬「……梓ちゃん落ち着いて。試合前にゴーストからもらった小瓶があるでしょう?それを飲んでみて?」 梓「こ、これですか?こんなので何が…もう、こうなりゃヤケです!」グビッ ボンッ 唯「あずにゃんから謎の煙が!」 律「あ、梓…?おい、大丈夫か!?しっかりしろ!もうそこまで相手が来てるぞ!」 和「チャンスですよ!」 咲「えぇい!」ガバッ ガシッ 咲「え?」 梓「……ぐへへへ…ヤってやるです♪」ヒック シュバッ 咲「…え?」ハラリ 和「Oh」ブシャアッ D「何ということでしょう!中野選手、相手の水着を奪い取った!」 K「騎馬の中心が鼻血を吹いてバランスが大きく崩れたな」 唯「えいっ」ドンッ 妹A「うわあっ、とミサカは体当たりされてさらに体勢を崩します」 妹B「和マジ自重しろ、とミサカは大いに不満をぶつけつつつられて体勢を崩します」 D「おぉっと!ここで主催チームの騎馬が一組崩れたぁ!」 K「同時に仕掛けていた風紀委員チームの騎馬も固まっているな」 美琴「ちょ…ちょっと待って。こんなの聞いてない」 プリシラ「梓ちゃん顔真っ赤っかだよ…」 梓「ヒック…次の相手は誰ですかぁ?発情したあずにゃんはジャッカルよりも狂暴ですよぉ」 律「酒飲ませたのか…?ムギ…お前って奴は…」 紬「勝利はリスクを伴ってでも手に入れないとダメなの」 唯(そういう問題じゃないと思うんだけど…) 610 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 20 59 35 ID sfJZkLZ. D「手元の資料によりますと、あの騎馬の上にいる中野梓は酒を飲むとぼうそう!モードに入るそうです。今回はそれを利用したようです!」 K「なるほど、使える手はすべて使うか。それでこそ参謀だな」 D「で、これで状況はどうなるでしょうか」 K「主催チームが不利になったが、他ニチームの大勢にはそれほど影響ないだろう」 D「どういうことですか」 K「宮永騎の判定は自壊だ。主催チームが-1点され、一騎減っただけだ。風紀委員、特攻野郎どちらかが先制点を入れたわけではないからな」 D「なるほど……おーっと!会場に動きが!」 611 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 21 00 54 ID dzbpJRsE 紬「これだけじゃないわ!りっちゃん、プランHよ!アレを投げて!」 律「お、おう、了解!」 D「特攻野郎の田中井選手、御坂選手の騎馬に向けて何かを投げたぁー!」 K「あれは、特製ピザ!!」 D「またしても出た同じパターン!セイバー選手から陣形を崩すつもりでしょうか!? えっ!な、なんとぉぉぉ!セイバー選手、目の前の食べ物に無反応だぁー!!ありえない!ありえないぃぃぃ!!!」 K「なぜだ!おかしい!異常だ!…ハッ!もしや!」 かじゅ「甘い!我々が何度も同じ手をくうものか!」 美琴「すでに玄霧さんの魔術で克服済み!今のセイバーは食べ物では釣られないわよ!」 アチャ「一体何をしたんだ?」 玄霧「いえ、簡単な事を言ったまでですよ。『あなた】【は】【食べない』っとね」 アチャ「……今後もそれを奴に言ってくれ」 セイバー(ああ……特製ピザが………T_T) 紬「あら、やっぱり対策済みなのね。でも、プランSは“酒乱”の他にも意味があるのよ!」 律「……ムギ、これも投げるのか…」 紬「ええ、それもよ」 プリシラ「あっ、また投げてきた」 美琴「何度やっても無駄よ」 セイバー「(血の涙を流しながら)くをぉぉぉーーー!!!そんな物にまどわ「それは衛宮士郎の○秘写真集よ~」されうぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!!!!」 かじゅ「なっ、おい、やば、バランスが!セイバー、勝手に「東横桃子全集もあるわよ~」うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」 プリシラ「きゃっ!ちょっ!二人とも勝手に動かないでぇぇぇーーー!!!」 美琴「おおっわ!ちょ、二人とも大人しくしうわっ!!!く、くずれちゃう!!!」 D「なぜかセイバー選手と加治木選手に稲妻が走ったように見えました!」 K「どうやら“写真”という意味もあるようだな」 613 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 22 41 31 ID 8oQW7UOs D「しかし宮永組は自壊といいますか… どうみても原村選手が騎手の宮永選手を押し倒したようにしか見えないのですが」 K「さながらジョーズに襲われた海水浴客だな」 D「お、ぐったりとした宮永選手を抱えて原村選手がプールから上がってきました!」 hrmr「グフフ…人口呼吸ならびに心臓マッサージならびに直腸検査ならびに妊娠判定…」 グシャッグチョッグヌヌヌヌヌズキュウウウウウウウン 614 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 23 19 15 ID sfJZkLZ. セイバー「シロオォォォォ!」 かじゅ「モモォォォォォ!」 美琴「セイバーさん!かじゅさん!」 プリシラ「もう、無理。これ以上押さえようとすると体がちぎれる」 美琴「セイバーさーん!今回はそんな役回りばっかなのォォォォォ!」 ダッパーン! 小萌「御坂騎自壊!風紀委員-1ポイントですぅ!」 D「ついに風紀委員の騎馬が崩れたぁぁぁぁぁぁぁ!」 K「しかも主力の御坂騎か。龍門渕騎、アーニャ騎ともに機動力で不安があるからこれは大打撃だな」 617 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/01(水) 23 58 26 ID gyUYtK8s 部長「参ったわね…梓が暴れてるから奥の二騎に近寄れないわ」 とーか「なにを言ってますの?!あんな酔っぱらい、突貫して押し潰すまでですわ!」 美穂子「総合力的には互角ですけど、あの馬は鉄壁の結束があります。まともにぶつかったら競り負けるのはこちらですよ?」 池田「あたしだってキャプテンとの絆は堅いし!」 とーか「…で、どうしますの?」 池田「今の間はなんだし!」 部長「決まってるわ、正面突破よ」 美穂子「勝算があるのね」 部長「分が悪い方に賭けたくなっただけよ?」 律「お、久さんが突っ込んできたぞ!」 ムギ「見た所何の策もなさそうだけど…負けに来たのかしら?」 唯「あずにゃん、がんばってね!」 あずにゃん「んあ~?!唯先輩そこに居たんですかぁ?!水臭いですねぇ、キスしましょうよぉー」 唯「あ、あずにゃん?!」 律「あちゃ~…」 ムギ「ひ、ひとまず唯ちゃん、わたしの肩に上って、梓ちゃんの相手してあげて!」 唯「え、え~っ?!」 律「ていのいい生贄だな…」 部長「あらー、お熱いわね、あの二人…」 とーか「見ていられませんわ!」 美穂子「…でもチャンスだわ。華菜、みんな、行きますよ!」 池田「分かったし!」 唯「ん、ん~っ!ぷはっ!あ、あずにゃん…激しいよぉ~」 あずにゃん「なに言ってんですか、唯!そんな可愛い顔してレイプされないとでも思ってんれすかぁ?! 唯「ふぇ?!私レイプとかされたことないよぉ?!」 あずにゃん「世間知らずの唯の為にあずにゃんがレイプというものを実践してあげますです!」 律「うわっ!とと…くそっ!バランスを取るだけでも精一杯だ!」 ムギ「あぁ…なんで防水カメラを持ってこなかったのかしら…あっ!」 ぱしっ! とーか「討ちとったり!ですわ!」 唯「あ、あずにゃん、鉢巻き!」 あずにゃん「ハチマキがどうしたって言うんれすか!そんなことよりレイプれす!」 ばしゃぁぁぁん D「風紀委員、とーかが梓組からハチマキを奪取ー!」 618 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/02(木) 00 21 57 ID 5bZZDhMY 真宵「オーナー、貴女たちの犠牲は無駄にはしません……」 ひたぎ「まぁトータルで見れば+よね。あっちの主力を一騎自壊させてるんだから」 ファサリナ「でもタイスコアに戻りましたね……」 神原「まだまだこれから、そうだろうゴースト」 真宵「ええ。潰すべきは風紀委員チームの騎馬ですが、主催チームの騎馬のマークも怠らないようにしてください!」 ひたぎ「で、まだ貴女の策は残っているのかしら」 真宵「モチのロンです。まぁ期待していてください」 619 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/02(木) 00 23 53 ID V80bfTPY 水上騎馬戦 位置模式図 A B C D E 1 撫 宵 イ 2 首 3 透梓 咲 4 御 5 ア ●特攻野郎(健在2、崩1) 0pts 撫…撫子・C.C.・マリアンヌ・キャスター 宵…真宵・ひたぎ・神原・ファサリナ ×梓…あずにゃん・律・唯・ムギ ●風紀委員(健在2、壊1) 0pts 透…とーか・部長・美穂子・池田 ×御…ビリビリ・セイバー・プリシラ・かじゅ ア…アーニャ・ライダー・ユフィ・リリーナ ●ロワ主催(健在2、壊1) -1pts イ…イリヤ・カマやん・妹D・妹G 首…イン(ry・首輪ちゃん・妹C・妹E ×咲…咲・和・妹A・妹B 620 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/02(木) 00 51 23 ID V80bfTPY 筆頭「しかし絶妙だな」 小十郎「政宗様?と、いいますと?」 筆頭「小十郎、点数状況を見て気がつかねぇのか? 特攻野郎どもは風紀委員を潰せればそれでよし 風紀委員は主催、特攻を潰さなければならない 主催は特攻を先に潰さなければならない。You See?」 小十郎「はい。…特攻と風紀が潰し合いをまず始めますね、これは」 筆頭「Good!そして主催は風紀側にすこーしだけ手助けすりゃそれでいい。 そういう美味しい位置なんだよ、主催側は」 小十郎「そうしますと、先程の水上オイルレスリングで負けたのも…!」 筆頭「この状況を作り出すための演出、かもしれねぇなぁ…」
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作者・◆UwuX8yY6RQ氏 私、◆UwuX8yY6RQの個人ロワ第二段。 オリキャラ+出典キャラでバトルロワイアルをしようという企画です。 獣人率多めと、個人的趣味が丸出しです。 10/2/28 完結。ありがとうございました! 個人趣味ロワ本編 個人趣味ロワ本編SS目次・時系列順 個人趣味ロワ本編SS目次・投下順 個人趣味ロワ追跡表 個人趣味ロワ参加者名簿 個人趣味ロワ支給品一覧 個人趣味ロワ死亡者リスト 個人趣味ロワルール&マップ 個人趣味ロワ各種設定
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430 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/24(火) 09 55 09 ID 8RwmUHUA 男A「皆さんごっそりいなくなりましたね」 玄霧「桜ケ丘高校の皆さんはふさぎこみ、麻雀世界の方々は大体が控室に行きましたからね」 男A「死は万人に等しく訪れるものですが、受け入れがたい事実でもあるでしょう」 玄霧「あの女性はそれだけ多くの死者と関係を築いていたということでしょうね」 男A「しかしこれで桜丘高校の方々が殺された麻雀世界の人間は延べ四人目ですか」 玄霧「運命的ですらありますね」 431 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/24(火) 11 43 14 ID gbm5Utic 海原「あれ? 此処に仕舞った筈なんですけど……」 政宗「Hey、海原光貴。 何を探してやがる」 海原「あれ、伊達さん。 福路さんに会いに行かなくていいんですか?」 政宗「Ha、まだ死んだと決まった訳じゃねえ。 労いの声を掛けるのは、こっちに来るのが確定してからでも遅くねえだろ」 海原「伊達さんらしいですね。 あ、こんな所にあった」 政宗「何だそりゃ? ジュラルミンケースか?」 海原「これですよ、これ」 【福路美穂子の左腕】 海原「池田さんに預かって貰ってたんですよ。 福路さんに持っていって欲しかったんですけど、置いていっちゃって」 政宗「おいおい、まだ死が確定してねえってのに気が早過ぎねえか?」 海原「それはそうですけど、仮面アステカー騒動の事とか色々ありましたからね。 出来るだけ早く引き取って貰いたいんですよ」 政宗「Ha、大変だなお前さんも」 432 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/24(火) 19 23 00 ID 53I0vEEU ~控え室~ 美穂子「ここは……?」 『キャプテン!!』 美穂子「そ、その声は……華菜!?」 池田「キャプテン……ついに会う時が来ちゃったし」 久「私もいるわよ」 美穂子「上埜さんまで……あぁ、そうか。私、死んじゃったんだ」 池田「ま、まだ分からないですよ! あくまでここは死亡予定者の控え室だから戻れる可能性もあります!」 美穂子「そう。なら、まだ気を抜くわけにはいかないわね」 久「福路さん、貴女はよく頑張ったわ。ここでぐらい気を抜いたら?」 美穂子「いえ。私は最後の最後まで諦めない、負けないと決めましたから」 久「強いのね」 美穂子「そんな事はありません。多くの人が私を支えてくれたおかげです」 久「……もしもの時は私の胸を貸してあげるわね。慰めてあげるから」 美穂子「え!? あの、その、上埜さんがそんな///」 久「こーら、そんなに慌てないでよ。こっちが恥ずかしくなるじゃない」ニヤニヤ 池田「……」イラッ 【キャプテン、部長&池田と共に控え室待機確認】
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crosswise -black side- / ACT3 『勇侠青春謳(ゆうきょうせいしゅんか)』(二) ◆ANI3oprwOY ―――――――――――――――――――― ◆ ◇ ◆ ――――――――――――――――――――――― ―――そうさ、楽しんだもん勝ちだぁな、つまりはよ。 /勇侠青春謳・劍撃ノ参<諧謔> ――誰だって自分の人生の主役は自分自身だ。 そんな言葉をきいたことが、きっと誰でも一度はある。 けれども、幼き頃のディートハルト・リートにはそれが真実だとは到底思えなかった。 世界は欺瞞に満ちていて、視界は虚栄に塞がれて。輝いて見えるものなどは何もなくて。 目に映る全ては偽物にしか見えなかった。 同じような顔で笑って、同じような顔で泣いて。 明日死んでも世界に何ら影響をあたえることがない、いくらでも代わりの利く存在。 焦点があっていないような、フレームに収まっていないような、どうでもいいことばかりが起こる毎日。 誰も彼もがその程度だった。――自分自身も含めて。 そこそこ真面目で、それなりに人付き合いの良い仮面をかぶりながら生きているうちに、彼は確信にも似た自覚を持つに至る。 ――間違いない。私は『脇役』だ。 誰に言われるまでもなく、理解した。 世界にはきっと二種類の人間がいて、自分はその劣った方だ。 きっとどこかで輝きを見せているだろう彼らとは違う――。ディートハルト・リートは、違うのだ、と。 ……だからといって、落胆に暮れたというわけではない。 なるほど、そういうことかと得心したというのが本音だっただろう。 納得がいった。 両親も、友人も、恋人も、自分自身も偽物で。 世界にとってどうだっていい存在で。 だからこそ、日々はこれほどまでに味気なかったのだと。 そう、受け入れることが出来た。 やがてディートハルトは放送業界へと入る。 彼は偽物で、しかしだからこそ本物に憧れた。 恋焦がれたと言ってもいい。 本物の、『主役』に近づくには、そこはとても都合が良かった。 性にもあっていたのだろう。 彼は次々と企画を成功させて敏腕プロデューサーと呼ばれるようになっていった。 そこで、彼はもうひとつの自分の本質に気がつく。 完成した本物よりも、これから完成へと向かう本物のほうが興味深いものがある、ということに。 それはあるいはコンプレックスの裏返しだったのか。 自分では気にしていないつもりでも、未完成なものが完成に至るというその図式に不完全な自分自身を重ねていた、ということなのか。 いや、それは恐らく誰しもが持っているようなものなのだろう。 未熟な雛がやがて成長し、大空へと羽ばたく姿を美しいと思うように。 ディートハルトは、それが少し他人よりも深く、また苛烈であったというだけなのだろう。 そして、このふたつの精神が。 何事もなければ一人のプロデューサーとして平穏に平凡に終わっていたはずの彼の人生を大きく狂わせることとなる。 ――『ゼロ』との出会い。 そこにディートハルトは『未完成』な『本物』の『主役』を感じた。 いままでも何度も仕事で『本物』の気配を感じてきてはいたけれど。 格が違う。核からして違う。 間違いなかった。 この『ゼロ』こそが、本当の、『本物』だ。 幼い頃から求めて止まなかった答えがそこにある。 ――この世界の『主人公』は誰なのか? それこそが、私なのだ。 ……そう、ゼロが答えたような気がした。 黒の騎士団へと入団したディートハルトは、すぐ近くでゼロの功績を見ることが出来る立場となった。 昔からの望みどおりに。 本物を、この目で。『主人公』を近くで感じることができる。 それは素晴らしいことだ。 もっとも、ゼロからそれほど信頼を置かれてはいないだろう。 ディートハルトに限ったことではないが、本当に重要な案件は黒の騎士団員にすら多くは明かされていない。 しかし、それでも構わないとディートハルトは思う。 むしろ、それほどに超然と自分たち『脇役』などは遠ざけていて欲しい。 自分は『脇役』を脱したいと、『主役』に加わりたいと願っているわけではないのだから。 彼を見れば杞憂かとも思うが、万が一にも不純物を混ぜて輝きを濁らせることなどあってはならない。 分相応に、自らの領分をこなして、『主人公』が完全へと変わろうとする過程を見ることが出来るならそれでいい。 それ以上に望むものなど他にはない。 ディートハルトは満足していたのだ。 自分の人生に。 そんな最中だった。 この殺し合いに招かれたのは。 嗤う男に告げられた内容には確かに驚かされた。 魔法、超常能力、平行世界。そのどれもがディートハルトの常識を超えている。 自分が今置かれている状況を考えれば受け入れるしかなかったが、平常であればとても信じられたものではなかっただろう。 そして、そのような完全に近い力を持って行うことが殺し合い、ということに少しばかりの呆れる気持ちもある。 ……だが、けれども狂った発想だ、などとは思わなかった。 要するに、人間の死に様を見たいということなのだろう。 何のことはない。 自分が放送業界にいたころから人間はかわりない。 メディアを少し見れば明らかなように、人間は昔から悲劇が好きなのだ。 残酷だ、悲劇的だ。なんと可哀想なことだろう。 そう口にしながら画面からは目が離せない。 最悪の結末を今か今かと舌なめずりをして待ち望んでいる。 それが少しリアリティを増して行われるというだけだ。 本質的な部分はなんら変わっていない。 ――ディートハルトは数瞬の戸惑いの後に答えを返す。 協力しよう、という趣旨の言葉を。 放送全般の取り仕切りを任されたディートハルトは名簿に目を通しながら思う。 自分の勘が正しいのなら、ここには『本物』が押し込められているのだと。 そんな連中が殺し合いをすればどうなるのか。 惜しいと思う気持ちがある一方、興味を持っているということも否定はできない。 プロデューサーとしての業か。それとも自身もまた矮小なバッドエンドマニアなのか。 ――どちらでも構わない。 ああ……だって、それ以上にまだ死ねないという気持ちが強かった。 ディートハルトが居なくなろうともゼロは目的を果たすだろう。 ディートハルトという存在は、ゼロにとってはその程度の取るに足らぬものに違いない。 だが、ディートハルトは、『ゼロ』の完成をまだ見ていない。 それが見てみたい。 それを見るために、その為だけに生きてきた。 そのためならば、ディートハルトは他人の命も、自分の命すらも惜しむ気にはなれなかった。 だから、逃げた。 だから、ルルーシュ……ゼロがここにいるならば力になろうと思った。 好きを見計らい会場へと降りてでも、絶死の領域だろうと躊躇うことはなかった。 彼ならば何とかしてくれるという思いもあった。 彼ならば――この絶望的な状況をも覆すに違いないと狂信めいた確信すら覚えた。 そうだ……。まだ死ぬわけにはいかないのだ。 私には、まだ。役割がある。 言わなければならないことがある。 伝えなければならない。 リボンズ・アルマークは首輪を解除させようとしている。 具体的に、何をしようとしているかはわからない。 探ろうとも見えては来なかった。 だが、我々にとって良いことだとは到底思えない。 ああ――禁書目録も信用に値しない。 あいつは阿良々木暦に天江衣の首輪の情報を渡した。 本来の権限を越えて。 なぜそんなことをしたのか――? 言うまでもない。 リボンズ・アルマークとつながっているから、暗に首輪を外せと要求するかのような情報を流したのだ。 信じられない。どいつもこいつも。 流れも読めぬ愚か者も、リボンズの息のかかった犬どもも。 ただひとり、ゼロだけが。 ゼロだけが、この窮地を、覆してくれる。 だから、私は生きなければならない。 まだ、この“機体”をゼロへと届けなければならない。 少しでも彼の助けになりたい。 虎の威を借る狐と呼ばれようが構わない。 勝手に呼びたくば呼ぶがいい。 そんな、ものじゃない。 憧れも。嫉妬も。正しくはない。 信仰――少し近い。だが、違う。それだけじゃない。 この感情を正確に、一言で説明することなどできないのだろう。 まだ、死ねないのだ。 ディートハルトは考える。 まだ見ていない。 まだ、見ていないのだ。 それは、きっとすぐ、もうすぐ、あるはずだ。 ゼロが世界を統べる姿を見たいとまでは、言わない。 ここから無事に脱出できるとは――思っていないから。 だから、せめて。 リボンズ・アルマーク。 あの、絶対的強者を。 『完成』仕切ったあいつを――。 打ち砕く姿を見せて欲しい。 死ねない。 見苦しいと罵りたくば罵るがいい。 命汚いと哂いたくば哂うがいい。 知ったことか。 私は、違う。 偽物の人生を偽物とも気づかぬまま生きるお前たちとは違う。 安全なところから必死に生きている人間を嘲る薄汚いお前たちとは違う。 たとえ偽物だとしても。 それでも本物に焦がれた。 近づくために危険をも恐れることはなかった。 私は、ただ見たかっただけなのだ。 ゼロ、あなたなら。 お願いだ。私にとっての神よ。 「――――見せてくれ……。ルルーシュ・ランペルージ……!」 走馬灯。 これまでの人生が流れては消えて行く。 つなぎとめているのは精神。 ただ、求める希望。 純粋に、欲しかった。 未来が見たかった。 ディートハルト・リートという男はそれだけだった。 それだけだから――。 ここで、終わるのだ。 「……あ? 旦那なら今頃死んだんじゃねえの?」 「――――――――――――な」 目を見開いたディートハルトに応えるのは乾いた銃声。 既に致命傷を負っていた身に何ができるはずもなく。 こうして今日もまた一つ。 明日も動かぬ死が積み上がった。 【ディートハルト・リート@コードギアス 反逆のルルーシュR2 死亡】 ■ ■ ■ 「……ったく。一撃で仕留められねえとは俺の腕も鈍ったかねぇ。妙にしぶとい奴だったな」 地に伏せる死体を見下ろしながら、下手人は飄々と言葉を放つ。 見た目は中学生女子。中身は中年男性。その名はアリー・アル・サーシェス。 彼が、若しくは彼女こそが――ディートハルト・リートを殺害した犯人だった。 愚痴愚痴言いながらもだらしなく顔は歪んでいる。 ――一度は拒んだ報酬だったが、何、こういうものなら悪く無いとサーシェスは思う。 胸を弾ませながら(※比喩表現であり、実際の身体描写とは異なる)ごそごそと死体を漁る。 「んー。さてはて、っと……」 いやはや、しかし。 アリー・アル・サーシェスは命を落としたはずではなかったのか? 織田信長との戦いによって爆散するリーオーと運命を共にしたのではなかったのか? 「はっ……バカいっちゃいけねえぜ」 どうして、なぜ。戦争屋アリー・アル・サーシェスともあろうものが下らないプライドに囚われて仮の雇い主のために命を賭けなければならないのか。 くだらない――それは、勝てるなら勝てる方がいいだろう。負けたならやり返してやりたいとも思うに違いない。 だが、それは全て生き延びることが前提だ。 そう――アリー・アル・サーシェスは負けていない。誰よりも足掻いて生き延びる。 ルルーシュが、憂が、スザク、信長が身命を賭ける闘争とて、彼にとっては変わらぬ日常。 いつもどおりの戦争でしかなかった。それ故に、いつもどおりに逃れただけだ。 ――戦争は、生き延びたものの勝ちなのだから。 (――だったら、旦那よりもあの化物よりも、俺の勝ちってことでいいよなぁ?) かかか、と。輝きを見せながら死んでいったもの共を見下しながら端正な顔が歪む。 ああ、そうだ。格好良く死んでいけばいい。真っ直ぐに、希望を目指して、美しく王道をいけばいい。主役らしく。 俺は構わない。悪党の脇役で構わない。小狡く小賢しく小汚く。邪道を醜くすり抜けて。 そして――最後まで生き延びてやろう。 「はは。これだから戦争はやめられねえ――っと、あったあった。これか。大将に聞いてた通りだな」 そうしてサーシェスがディートハルトから取り上げたのは一本の鍵。 目当ての物を見つけてにんまりと微笑んだ後に、“それ”を見上げる。 ディートハルトが主催の元から逃れる際に使用した“機体”。 ルルーシュのために力になろうと、ほか参加者を危険視し、自分が直接使用するべきではないと隠蔽しておいたMS。 そうして、こうやって手にした“起動キー”を合わせれば……そう、“それ”はサーシェスのものとなる。 笑いが止まらない。思えば満足の行く装備を持って戦えたことなどなかった。それはそれで制限プレイのようで楽しいものだったが――。 ゴキゲンにサーシェスは高らかと、再び自分のもとに舞い戻った愛機に対して呼びかけを行う。 「――――さあ、頼むぜ。楽しませてくれよ、アルケー……!」 【勇侠青春謳・劍撃ノ参<諧謔>――了】 ■ ■ ■ このようにして、一人の放送屋が消えて、一人の戦争屋が舞台へ戻った。 笑う哂う藁藁う。戦争屋の声が響く。死に死に死に死ぬ死体は何も語らない。 そんな音声を背景に、こうして幕間の喜劇は閉じた。 【 ACT3 『勇侠青春謳(ゆうきょうせいしゅんか)』――了】 時系列順で読む Back crosswise -black side- / ACT3 『勇侠青春謳(ゆうきょうせいしゅんか)』(一) Next crosswise -black side- / ACT4 『逆光(ぎゃっこう)』(一) 投下順で読む Back crosswise -black side- / ACT3 『勇侠青春謳(ゆうきょうせいしゅんか)』(一) Next crosswise -black side- / ACT4 『逆光(ぎゃっこう)』(一)
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174 :名無しさんなんだじぇ:2010/11/08(月) 02 45 21 ID cnQ2wHZI 【第五回放送を見て…】 部長「和…」 和「あれしか方法がないんです…あれしか…」 とーか「本当にいやらしいところを付いてきますわね、あの黒い神父!」 かじゅ「選択肢をわざと狭めて見せて後戻りできないようにする…まさに詐欺師の商法だな」 美穂子「精神的に追い詰められていると、アレは本当にどうしようも出来ませんから…」 池田「キャプテン…」
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第01話~第50話 |話数|タイトル|作者|登場人物 01 ]]|[[ 02 ]]|[[ 03 ]]|[[ 04 ]]|[[ 05 ]]|[[ 06 ]]|[[ 07 ]]|[[ 08 ]]|[[ 09 ]]|[[ 10 ]]|[[ 11 ]]|[[ 12 ]]|[[ 13 ]]|[[ 14 ]]|[[ 15 ]]|[[ 16 ]]|[[ 17 ]]|[[ 18 ]]|[[ 19 ]]|[[ 20 ]]|[[ 21 ]]|[[ 22 ]]|[[ 23 ]]|[[ 24 ]]|[[ 25 ]]|[[ 26 ]]|[[ 27 ]]|[[ 28 ]]|[[ 29 ]]|[[ 30 ]]|[[ 31 ]]|[[ 32 ]]|[[ 33 ]]|[[ 34 ]]|[[ 35 ]]|[[ 36 ]]|[[ 37 ]]|[[ 38 ]]|[[ 39 ]]|[[ 40 ]]|[[ 41 ]]|[[ 42 ]]|[[ 43 ]]|[[ 44 ]]|[[ 45 ]]|[[ 46 ]]|[[ 47 ]]|[[ 48 ]]|[[ 49 ]]|[[ 50 ]]|[[
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第51話~第00話 |話数|タイトル|作者|登場人物 51 ]]|[[ 52 ]]|[[ 53 ]]|[[ 54 ]]|[[ 55 ]]|[[ 56 ]]|[[ 57 ]]|[[ 58 ]]|[[ 59 ]]|[[ 60 ]]|[[ 61 ]]|[[ 62 ]]|[[ 63 ]]|[[ 64 ]]|[[ 65 ]]|[[ 66 ]]|[[ 67 ]]|[[ 68 ]]|[[ 69 ]]|[[ 70 ]]|[[ 71 ]]|[[ 72 ]]|[[ 73 ]]|[[ 74 ]]|[[ 75 ]]|[[ 76 ]]|[[ 77 ]]|[[ 78 ]]|[[ 79 ]]|[[ 80 ]]|[[ 81 ]]|[[ 82 ]]|[[ 83 ]]|[[ 84 ]]|[[ 85 ]]|[[ 86 ]]|[[ 87 ]]|[[ 88 ]]|[[ 89 ]]|[[ 90 ]]|[[ 91 ]]|[[ 92 ]]|[[ 93 ]]|[[ 94 ]]|[[ 95 ]]|[[ 96 ]]|[[ 97 ]]|[[ 98 ]]|[[ 99 ]]|[[ 00 ]]|[[
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808 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/17(土) 19 58 19 ID 3NL7w5P. 【第二安土城内】 部長「はは…これは今度こそダメだわ」 < 残り"三分"です > 部長「体力使い過ぎたかなぁ…足腰が立たないわ… 生き返ったら毎日走り込もうかな… 一階に爆弾集めたのが裏目ったわねぇ…。どうあがいても爆風モロに浴びて瞬殺じゃない。 まぁ…痛いの嫌だから即死の方がいいのかな~」 < 残り二分です > 部長「死ぬのはこれで二度目かぁ。梓に突き落とされた時は実感する間もなかったけど… 今回はなに考えながら死のうかしら…」 < 残り一分です > 部長「はやっ!あーえーっと急がなきゃ! えーっとえーっと天江さんと激しい麻雀が出来ますように! ついでにあたしの恋人になってくれたら御の字です! もっともっと可愛い子たちと仲良く出来ますように! もっと麻雀がしたいです! やった三個願い事言えた! あー違う!流れ星じゃないんだから! …誰か突っ込んでよ、もう」 部長「あー死ぬのって寂しいなぁ…」 部長「今度死ぬ時はあの子が傍に居てくれないかなぁ…」 < 残り三十秒です > 809 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/17(土) 22 30 58 ID Q7u5.fmI ―――サザーランド内部――― 衣「おおー速い速い!」 インデックス「これならあっという間なんだよ!」 C.C.「………おい」 衣「ん?何だシーちゃん?」 C.C.「何で二人ともコクピットに乗ってるんだ?」 インデックス「正直掌の上はもう勘弁なんだよ」 C.C.「…それにしても一人乗りのコクピットに三人乗り込むのは無茶だろ…いくらお前たちが小柄でも…」 衣「む、今衣がチビだと馬鹿にしたな?」 インデックス「そこはかとなく幼児体型だと馬鹿にしたね?」 C.C.「自意識過剰な奴らだ…馬鹿にはしていない。見下しただけだ」 二人「「尚更悪い!!」」 C.C.「それよりこのサザーランド…所々壊れていると思ったが、どうやらある程度修理されているようだ…」 衣「え?そうなのか?」 C.C.「ああ…どうせなら完璧に修理すればいいものを…」 インデックス「…と言うより、まだ修理の途中って気がするかも…」 衣「ふーん…一体誰が修理してるんだろうな?」 ―――機関室――― デュオ「ハックション!…死んでも風邪なんか引くのかね…?」 810 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/17(土) 22 41 32 ID 3NL7w5P. 【某所】 ボボボボボ…プスン C.C.「う~…うん?」 衣「どうした?」 C.C.「分からん。クラッチを入れ忘れた訳でもないのにエンストする」 インデックス「動かないの?」 C.C.「平たく言うと故障だ(ほっ」 衣「なんと…衣はここでものけ者なのか…。 みんなと一緒に楽しめないのか…」 インデックス「ころちゃん元気を出して! 今は無理でもいつかきっと動くようになるんだよ!」 衣「うぅっ…うああ…うえええ~ん! グラハムすまない!衣はここでも役立たずだ~うえええ~ん!」 C.C.(…しまったな。これはかなり厄介だ) タタタタタタ、キキーッ とーか「衣を泣かせたのはだれですの!?」 インデックス「ふえっ?!いきなり誰!」 衣「とーかぁ~!ロボが動かなくてぇ衣が役立たずでぇグラハムがぁ~!」 とーか「分かりましたわ。このロボを直せばいいんですのね?」 C.C.「いや、これは精密機械でお嬢様には修理は…」 とーか「ハギヨシ!」 パチン インデックス「ふええええ~?!誰も手をつけてないのにひとりでにピカピカになっていくんだよ!」 C.C.「は、速いな」 衣「うわーうわああー」パアアア バンッ! とーか「修理完了のようですわね」 衣「凄いぞ、とーか!素敵滅法!」 とーか「礼ならハギヨシにおっしゃいなさいまし」 衣「ハギヨシ…?ハギヨシもこれに参加させられてしまったのか?」 とーか「よくは分かりませんが死んだ主に尽くすこの手捌き! まさしくハギヨシの仕事ですわ!」 衣「確かに!週数百点のカラー背景を瞬時に処理していくがごとき手並みはまさしくハギヨシ! ありがとう、ハギヨシ!衣はよき執事を持った!」 とーか「さぁ、衣!素晴らしい城郭を貴女にお見せしますわ!」 衣「うわー!さすがはとーかだ!」 インデックス「…凄い勢いなんだよ」 C.C.「ついていけないな…」 とーか「さぁ!お願いいたしますわ!レッツ第二安土城!」 C.C.「やれやれ…」 811 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/17(土) 23 05 49 ID 3NL7w5P. 【本部】 ヒイロ「GN粒子砲ならこのGNバスターランチャーが…」 デュオ「アホっ!竹井を消滅させるつもりか!」 セイバー「ならばエクスカリバーで…」 デュオ「ドアホっ!死者スレを廃墟にする気か!」 ヘラクレス「思いっきりぶん殴るとか」 デュオ「それで結界が割れたら苦労しねーよ!機動兵器で試しまくってんだよ、こっちは!」 小萌「あぁ~どうしたら~」 真宵「第二安土城へ向かう機影2、確認!」 カギ爪「どうやらあれは…グラスゴーと馬のようですねぇ」 真宵「結界を破らなければ意味なんてないのに…」 < 爆発まであと三十秒! > 812 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/17(土) 23 24 02 ID 3NL7w5P. 【第二安土城前】 律「クソッ!開け!開けよー!」ドンドンッ! キャスター「高速詠唱…クッ間に合わない…」 ガンダムバカ「もう諦めろ!すぐ爆発する!」 アーニャ「バカな…っ!中にタケイがっ!」 ガンダムバカ「俺達は死者と言えど人間だ 人は存在する限り存在する事を放棄してはならない」 律「あんた…久がどうなってもいいのかよ!」 オーナー「りっちゃん…ガンダムバカの言う通りよ… 引きましょう。竹井さんの意志をフイにしてはいけないわ」 律「くっ…」 ヒヒーン! キャスター「馬?!ダメよ!そのまま結界に突っ込むだなんて自殺行為だわ!」 オーナー「福路美穂子…?」 パリーン! アーニャ「わ、」 律「結界が!」 キャスター「嘘っ?!」 オーナー「割れた?!」 < 残り二十秒 > 813 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/18(日) 00 01 21 ID rFtbOIsQ 【第二安土城内】 部長(あと三十秒、か。死ぬのはやっぱりなれないなぁ… う…今になって怖くなってきた…!ヤダ…震えが止まらない…! 死にたくない!いやよ、なんで私が死ななくちゃいけないの?! 神様…拝んだ事なんて一回も無いけど拝ませて下さい…! あたし、死にたくなんてありません!) パリーン 部長「え…?!天使…?」 美穂子「上埜さん!捕まって!」 部長「え…?!な、なに?!」 ガシッ 部長「なんで貴女が?!」 美穂子「いいから早く!キャッ?!」 ドサッ ヒヒーン… 美穂子「そんな…あなた、脚がもう限界なの?!」 抱きっ 美穂子「え…」 部長「良かった…死ぬ時はあなたと一緒がよかったのよ…」 美穂子「…!私も…です…」 < 残り10秒 > 814 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/18(日) 00 40 43 ID eTrX.w/2 【第二安土城前】 キキーッ とーか「さぁ着きましたわ!ここが貴女の為だけに築城した その名もKOROMOキャッスルですわ!」 衣「うわぁースゴイ!勇壮だぞ、とーか!」 インデックス「うわ、デカ…うえっ?」 ガシッ!ヒョイ、ポイ インデックス「んもー!なに操縦席からレディを放り投げてるんだよ!」 アーニャ「C.C.、突っ込め」 C.C.「…あとで事情は聞かせてもらうぞ」 【第二安土城内】 部長「浮気してごめんなさい…」 美穂子「いいんです…それはもう、いいから…」 ギュゥゥゥゥーン! アーニャ「タケイー!」 部長「…アーニャ?!」 アーニャ「機体に掴まって!」 部長「う、うん!貴女も!」 美穂子「はい!」 アーニャ「C.C.!バック!」 C.C.「Uターンの方が早い!」グッ キュイイイイイイン! 刹那「よし、みんな力の限り退避ーっ!」 律「おー!」 とーか「あれ、皆さんなにを急いでいらっしゃいますの?」 衣「?」 馬イク(え…俺だけ城内においてけぼりなん…?) カッ! 【カウント・ゼロ】