約 1,869,355 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/49170.html
アブラボウ(油坊) 日本の民話に登場する妖怪。 油を盗んだ坊主が妖怪となったもの。 滋賀県に伝わる。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/57087.html
アブラボン(油坊) 日本の民話に登場する妖怪。 カイカ(怪火)の一。 夏の夜に現れる。 京都府に伝わる。
https://w.atwiki.jp/ashcape/pages/79.html
部品構造 大部品 ビキニアーマー(装備) RD 8 評価値 5部品 胸当て 部品 肩当て 部品 パンツじゃない防具 部品 裏地のフェルト 部品 革製のベルト 部品 籠手 部品 グリーブブーツ 部品 頭装備 部品定義 部品 胸当て 鉄などの金属で胸部をカバーする防具部分。胸部の形に沿って芸術的なまでの立体構造を実現している。フレーム部分と色の違う金属を使用することでデザイン性を出すこともできる。 部品 肩当て 肩を防護する防具部分。元になったビキニ水着にない部分なので省略されることも多いが、フルプレートアーマーのようなごっついデザインのものをつけると華奢な女性らしさを対比により際だたせることが出来る。 部品 パンツじゃない防具 パンツではないが、元になったビキニ水着でいうところの下半身部分を防護する防具部分。両脇の腰の部分にアーマーが装備されることが多い。最近は布製のスカートをつけることにより動きの表現性が増している。 部品 裏地のフェルト あまり描写されることはないが、金属部位で肌を痛めることがないように裏地にフェルトが貼ってある。防具の密着度も増して戦闘時に防具がずれてしまうことの防止にも役立つ。 部品 革製のベルト 防具同士を連結して体にフィットさせるベルト。デザイン性を損ねることの無いようにあまり表に出ないようになっており、地味に絵に描く時に頭を悩ませる部分である。 部品 籠手 剣を持った手を守るための防具部分。肩当てと同じくギャップを求めてゴツい感じになることもあれば、女性らしいラインを表現するために革のロンググローブになることもある。 部品 グリーブブーツ 脚部を膝まで守る防具部分。中心部の防御力のなさを補うかのように豪奢なデザインで、ヒールのついたブーツ型であることが多い。近年はサイハイソックスやガーターストッキングの上から装備される。 部品 頭装備 頭部を守る防具部分。古くはサークレット型で宝玉や翼がついていたりした。近年は髪型のデザインのバリエーションのために省略されることも多いが、表情を隠すためのハーフヘルメット型も趣深い。 提出書式 大部品 ビキニアーマー(装備) RD 8 評価値 5 -部品 胸当て -部品 肩当て -部品 パンツじゃない防具 -部品 裏地のフェルト -部品 革製のベルト -部品 籠手 -部品 グリーブブーツ -部品 頭装備 部品 胸当て 鉄などの金属で胸部をカバーする防具部分。胸部の形に沿って芸術的なまでの立体構造を実現している。フレーム部分と色の違う金属を使用することでデザイン性を出すこともできる。 部品 肩当て 肩を防護する防具部分。元になったビキニ水着にない部分なので省略されることも多いが、フルプレートアーマーのようなごっついデザインのものをつけると華奢な女性らしさを対比により際だたせることが出来る。 部品 パンツじゃない防具 パンツではないが、元になったビキニ水着でいうところの下半身部分を防護する防具部分。両脇の腰の部分にアーマーが装備されることが多い。最近は布製のスカートをつけることにより動きの表現性が増している。 部品 裏地のフェルト あまり描写されることはないが、金属部位で肌を痛めることがないように裏地にフェルトが貼ってある。防具の密着度も増して戦闘時に防具がずれてしまうことの防止にも役立つ。 部品 革製のベルト 防具同士を連結して体にフィットさせるベルト。デザイン性を損ねることの無いようにあまり表に出ないようになっており、地味に絵に描く時に頭を悩ませる部分である。 部品 籠手 剣を持った手を守るための防具部分。肩当てと同じくギャップを求めてゴツい感じになることもあれば、女性らしいラインを表現するために革のロンググローブになることもある。 部品 グリーブブーツ 脚部を膝まで守る防具部分。中心部の防御力のなさを補うかのように豪奢なデザインで、ヒールのついたブーツ型であることが多い。近年はサイハイソックスやガーターストッキングの上から装備される。 部品 頭装備 頭部を守る防具部分。古くはサークレット型で宝玉や翼がついていたりした。近年は髪型のデザインのバリエーションのために省略されることも多いが、表情を隠すためのハーフヘルメット型も趣深い。 インポート用定義データ [ { "title" "ビキニアーマー(装備)", "type" "group", "children" [ { "title" "胸当て", "description" "鉄などの金属で胸部をカバーする防具部分。胸部の形に沿って芸術的なまでの立体構造を実現している。フレーム部分と色の違う金属を使用することでデザイン性を出すこともできる。", "type" "parts" }, { "title" "肩当て", "description" "肩を防護する防具部分。元になったビキニ水着にない部分なので省略されることも多いが、フルプレートアーマーのようなごっついデザインのものをつけると華奢な女性らしさを対比により際だたせることが出来る。", "type" "parts" }, { "title" "パンツじゃない防具", "description" "パンツではないが、元になったビキニ水着でいうところの下半身部分を防護する防具部分。両脇の腰の部分にアーマーが装備されることが多い。最近は布製のスカートをつけることにより動きの表現性が増している。", "type" "parts" }, { "title" "裏地のフェルト", "description" "あまり描写されることはないが、金属部位で肌を痛めることがないように裏地にフェルトが貼ってある。防具の密着度も増して戦闘時に防具がずれてしまうことの防止にも役立つ。", "type" "parts" }, { "title" "革製のベルト", "description" "防具同士を連結して体にフィットさせるベルト。デザイン性を損ねることの無いようにあまり表に出ないようになっており、地味に絵に描く時に頭を悩ませる部分である。", "type" "parts" }, { "title" "籠手", "description" "剣を持った手を守るための防具部分。肩当てと同じくギャップを求めてゴツい感じになることもあれば、女性らしいラインを表現するために革のロンググローブになることもある。", "type" "parts" }, { "title" "グリーブブーツ", "description" "脚部を膝まで守る防具部分。中心部の防御力のなさを補うかのように豪奢なデザインで、ヒールのついたブーツ型であることが多い。近年はサイハイソックスやガーターストッキングの上から装備される。", "type" "parts" }, { "title" "頭装備", "description" "頭部を守る防具部分。古くはサークレット型で宝玉や翼がついていたりした。近年は髪型のデザインのバリエーションのために省略されることも多いが、表情を隠すためのハーフヘルメット型も趣深い。", "type" "parts" } ], "expanded" false } ]
https://w.atwiki.jp/kuroeu/pages/5271.html
ウルリカ・グロス 弟くんがアニエス達を不死者にして奴隷ハーレム作った事どう思ってるか気になる - 名無しさん (2024-07-02 08 58 21)
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1106.html
【名前】 パラボール 【読み方】 ぱらぼーる 【種類】 ウイルス 【属性】 電気属性 【チップ】 プラズマボール系 【登場作品】 「3」 【英語名】 パラボール:Eleballパラライカ:Elesphereパラクロッサー:Eleglobe 【詳細】 角の生えた小鬼を、ボール状にデフォルメしたようなウイルス。どうみても暗殺教室の殺せんせー。 空中を斜め移動で動き、しかもロックマンのいるエリアにもお構い無しに侵入してくる。 このウイルスは、「ロックマンが前の列に立っている」とそこで一旦停止し、 時計回りに回る2つのサンダーボールのようなもので攻撃してくる(マヒ効果は無い)。 エリア中央で停止されると、周り8マスを使ってグルグル回避することを強いられてしまうので、 あえてパラボールの軌道を読んで最前列に立ち、停止した所で一歩退いて攻撃を叩き込むのがベスト。 上位種名は「パラライカ」、「パラクロッサー」でSP版も存在。 ランクが上がるごとに移動速度が上昇し、誘導が難しくなるが、実は移動するルートは決まっている。(*1) カウンタータイミングは、『攻撃に移るために静止した少し後、攻撃が開始されるまで』の間。 これが少々曲者で、攻撃に移るために静止した『時』ではまだ早く、攻撃が開始されてからでは手遅れである。 静止した後に『ほんの一瞬だけ間を開けて』、それからトドメを刺す必要がある。 雷様モチーフつながりで、2までのパララ系が変異した可能性がある。 また、5ではパラボールとは移動方法も攻撃も異なるピカラー系が出たが、ロックマンのエリアに侵入して電撃つながりで、パラボールから変異派生したのかもしれない。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7287.html
前ページ次ページゼロと世界の破壊者 第9話「王都トリスタニア・後編」 報告に行ったワルドと別れて待たされる事十数分。 ルイズ達は王宮付きの衛士に案内されて謁見の間に通された。 一番奥に置かれている玉座には、紫色のローブを身に纏ったまだ年端も行かぬ少女、アンリエッタ王女殿下が優しく微笑みながら座っていた。 その傍らには灰色のローブに身を包んだ痩せぎすの四十男、宰相のマザリーニが佇み、少し離れた場所にワルドの姿もあった。 その堂々たる面々を前にし、ルイズは今更ながら緊張して唾をごくりと飲み込んだ。 玉座の前までやってくると、ルイズは跪き、頭を垂れた。夏海、ユウスケも見真似で跪く。士だけがぼうと突っ立ってたので、ルイズは服の裾を引っ張って無理矢理跪かせた。 「楽にしてください、皆さん」 アンリエッタに声をかけられ、ルイズ達は顔を上げた。 アンリエッタはルイズの顔を見ると、愛おしそうに微笑んだ。 「久しぶりね、ルイズ。前に会ったのはもう何年前だったかしら?」 「ご無沙汰しております、姫殿下。もうずっと会いに来れず、申し訳ございません」 「良いのよ、ルイズ。またこうして会えたのだから。…あぁ、懐かしいわ。幼い頃、一緒になって宮廷の中庭で蝶を追いかけたりして…」 「うぉっほん!」 マザリーニが態とらしく咳払いをしてアンリエッタの話を打ち切らせる。 「殿下、昔話はまた次の機会に」 「そ、そうでしたわね…」 アンリエッタはこほんと小さく咳払いをすると改めてルイズ達を見据えた。 「この度は、我が王都トリスタニアを襲った災厄を打ち滅ぼしてくれた事、心より感謝致します」 「勿体ないお言葉です」 ルイズ達は再び頭を垂れた。 「いえ、もしあなた達がいなかったら被害はもっと拡大していたに違いありません。それが最小限で食い止められたのは一重にあなた達の働きのお陰です。是非ともわたくし達からお礼をさせてください」 「お礼…ですか?」 するとマザリーニが一歩前に出て、その手に持っていた書簡を広げた。 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール、貴君にシュヴァリエの爵位を与える」 「シュヴァリエぇ!?」 思わずルイズが声を上げた。 シュヴァリエとは、王室から与えられる最下級の爵位であるが、それを手に入れると言う事は純粋にその実力を王宮に認められたと言う証なのだ。 「あなたの使い魔の活躍はワルドから聞かせてもらいました。人を使い魔にする事自体驚きですけど、まさか魔法衛士隊でも敵わない怪物を倒す程とは…。ルイズ、とても立派な使い魔と契約なさいましたね」 「は、はぁ…」 ルイズの声があからさまに沈む。 「わたくし達からはこのくらいの事しかできませんが、是非———」 「殿下っ!」 アンリエッタの言葉を遮るようにルイズが叫んだ。アンリエッタ達の顔が強張った。 「お言葉を遮ってしまい申し訳ございません。また、重ね重ね無礼を承知で申し上げさせてもらう事を先にお詫び致します」 「…何ですか?」 アンリエッタが怪訝そうな顔でルイズに先を促す。 「…この度のシュヴァリエの称号の授与、辞退させて頂きます!」 そう言った瞬間、一同が驚きの表情でルイズに視線を集めた。 「ミス・ヴァリーエル!殿下のご厚意を無駄にする———」 すぐさまマザリーニが抗議に出たが、それをアンリエッタが手で制する。 「…理由を、聞いても良いかしら?」 少し強張った顔でアンリエッタは尋ねた。 「はい。この度の功績、全ては私の使い魔カドヤ・ツカサと、その友人オノデラ・ユウスケの二人によるものです。私自身は何もしていません。ですので、私がシュヴァリエを授与するのは分不相応であると判断しました」 「ですが内一人はあなたの使い魔なのですぞ?使い魔の功績はその主人の功績も同じ、あなたには謝礼を受け取る資格があると判断出来ますが…?」 尚もマザリーニが喰らいつく。 「それでも、私自身が納得出来ません!もし今回の事で何か褒美をとお考えなのでしたら、私にではなくこちらの二人にお与えください!」 と言ってルイズは自分の後ろにいた士とユウスケを示した。 ユウスケは目を丸くして自分を指差し、士は面倒くさそうに小さく溜息を付いた。 「お前、せっかくくれるって言ってんだから、貰っておけばいいだろ」 「うるさいわね!私はただ、自分の実力で取りたいだけよ!」 二人の言い争いをこほんと咳払いを一つして聞き流すと、マザリーニは渋い顔で口を開いた。 「…ですが聞く所によると彼らは平民。彼らをこの場に通した事だけでも特別な措置であると言うのに、その上謝礼までと言うのは…」 「別に宜しいのではなくて?枢機卿」 マザリーニが渋っていると、アンリエッタが首を傾げた。 「しかし、彼らは貴族ではありません。彼らに爵位を与えるわけにもいきますまい」 「何も爵位だけが謝礼と言うわけではないでしょう?」 「むぅ…」 マザリーニは顔を顰めた。 アンリエッタは肩を竦めると、マザリーニを無視してルイズの背後の、士とユウスケを見た。 「カドヤさんに、オノデラさん、でしたね?シュヴァリエの称号とはいきませんけど、わたくしにできる限りの範囲で、何かお礼させてください」 「殿下!?」 マザリーニは声を荒げた。 「姫殿下!」 ルイズの顔がぱあっと輝いた。 「これは王宮からではなく、あくまでわたくし個人からのお礼です。宜しいですよね?枢機卿」 アンリエッタがマザリーニ笑みを向けた。 その笑みを前にしては、マザリーニも何も言う事ができなくなる。 「…しかし、お礼って言われてもなぁ」 ユウスケが考え込む。お礼を、といきなり言われても、すぐには思いつかない。 「じゃあ、俺から少し、あんたらに聞きたい事があるんだが」 と士が言った瞬間、ルイズ、マザリーニ、ワルドの3人がブハッと吹き出した。すぐさまルイズの鉄拳が士の脳天に直撃する。 その間アンリエッタはきょとんとしていた。 「…いてぇな」 士は殴られた箇所を擦ってルイズを抗議の目で睨む。だが抗議するのはルイズの方だ。 「あ、ああ、アンタねぇ…!仮にもここに在らせられるのはこのトリステインを納められる王女殿下とその補佐を担っている枢機卿猊下よ!そそそそれを、恐れ多くも、あ、あ、あ、あんたら呼ばわりするなんて……!!?」 「仕方ありません、士くん程礼儀から程遠い人はいませんから…」 士の横で夏海が肩を竦めた。 「…良いわ、これ以上姫殿下に無礼を働くわけにもいかないから、私が代わりに聞いたげるわ!」 「面倒くさいな…」 仕方無く士はルイズに質問の内容を伝え、それをルイズが礼儀正しくアンリエッタ達に尋ねた。 質問の内容は、思った通り『仮面ライダー』についてだった。 「『カメンライダー』…ですか?」 「はい、全身に甲冑を纏い、人間を遥かに超えた力を持つ戦士の事です」 「それはもしや、そこの二人と同じ力を持つ者の事ですかな?」 横からマザリーニが尋ねる。 「えぇ、その通りです。何か、王宮にそれらしい報告はされていませんでしょうか?」 アンリエッタとマザリーニは目を合わせたが、二人とも首を傾げるしかなかった。 次いでワルドにも目線を向けたが、ワルドも目を伏せて首を横に振った。 「…どうやら噂すら立って無いようだな」 今日の午前中、街で聞き込みを行ってもまるで収穫は無かった。 王宮ならばそのような超常の戦士の存在が見つかればすぐにでも報告されそうだと尋ねてみたのだが、それも無い。 「ごめんなさい、力になれなくて…」 「いえ、姫殿下がお気に病む必要はありません!」 気を落としたアンリエッタを慌ててルイズがフォローを入れた。 すると今まで何事かを考え込んでいたユウスケがおずおずと手を挙げた。 「あの…謝礼の事で、俺の方からいいですか…?」 「あ、はい!なんでしょうか?」 気を取り直してアンリエッタが応対する。 今の質問に答えられなかった分、ここで名誉挽回と躍起になったのだ。 「実は俺、今欲しいものがあるんですけど」 「物、ですか?」 アンリエッタが聞き返すと、ユウスケは「はい!」と力強く返事した。 「物品を強請るなんて、アンタにしては随分と俗っぽい要求ね」 「そう言われても、お礼ってそれくらいしか思い浮かばなかったんだよ」 「判りました。わたくしに出来る範囲で用意致します」 それを聞いてユウスケは小さくガッツポーズを作った。 「なら俺も———」 と、スッと士の手が挙がった。 一同が注視する中、士は悠然と口を開いた。 「ちょっと頼みたい事があるのですが、よろしいですか?姫殿下」 何よりもまずルイズは士が敬語を使った事に驚いた。と言うか使えるなら始めから使えと心の中で猛烈に突っ込んだ。 しかし何やら含みのある言い回し。しかも言った当人は口元に怪しい笑みを浮かべている。 アンリエッタの背筋に冷や汗が流れた。 太陽が西に傾き始めた頃、城下町は復興作業に追われていた。 グロンギによって殺された平民達は手厚く葬られ、被害を受けた民家や商店の片付けに住民達は忙殺されていた。 武器屋の親父もその一人で、中でも彼の武器屋の崩壊っぷりは他と比べても酷い物で、店内は棚からカウンターに至るまで破壊され、商品も殆どお釈迦になっていた。 その原因がクウガとバヅーに立て続けに店の中に突っ込まれた結果と言う事を親父は知る由もなかった。 「ったく、なんでうちだけがこんな目にあうんだか…」 親父がぼやきながら木屑やら駄目になった武具の破片やらを拾い集めている。国から保証金が出してもらえると聞いたが、それを差し引いてもこの損害は大きすぎる。 「そりゃおめえの日頃の行いが悪い証拠だ!」 すると壁に立て掛けられた錆びた剣がカチカチとはばきを鳴らして笑った。昼間、クウガに使われていたあの喋る剣だ。 「なんだと!?このボロ剣め!そもそもなんで高価な商品がことごとく駄目になったのに、厄介もののお前が無事なんだよ!?お前がぶっ壊れりゃ良かったんだ!」 「へっ!壊れたってのはそりゃその剣がナマクラだったって証拠だろう!見た目ばっか綺麗にしたって実際に使えなけりゃ意味ねぇな!その点、俺は出来が違うからな!」 えっへんと、ボロ剣は無い胸を張った。 「馬鹿言うな!ボロボロに錆びて布切れだって碌に切れないくせに!てめえの方がよっぽどナマクラだろうが!」 親父と剣の口喧嘩がヒートアップしていると、店の入り口に人影が現れた。人影は二つ。うち片方は親父には馴染みの顔だった。 「…随分とやられたな、親父」 「なんでえ、アニエスじゃねえか。どうしたんだ?城勤めのお前さんが今更こんな所に」 アニエスと呼ばれた短い金髪の女性兵士は、小さく溜息を付くと自分と同行してきた黒髪の男を指差して言った。 「その王宮からの命令でな、彼の買い物に付き合うよう命じられた」 「王宮からの?見た所ただの平民に見えるが、実は何処かの国のお偉いさんかい?おれはてっきりお前さんのコレかと思ったぜ!」 と、親父は自分の親指を立ててみせた。アニエスは少し顔を赤らめて眉を顰めた。 「…冗談が過ぎるぞ。どうやら彼は昼間の騒動を解決した功労者らしい。それで、謝礼に彼の望む剣を買ってくるよう命じられたんだ」 「はぁ〜、噂じゃ魔法衛士隊でも敵わない怪物だったって話じゃねえか!それをあいつが!人は見かけによらないねえ。アニエス、お前も負けちゃいられんなあ!」 はっはっはとアニエスをからかう親父。アニエスは気を悪くして彼女が連れてきた黒髪の男、ユウスケの方を見た。 ユウスケはキョロキョロと崩壊した店の中で目当ての剣を捜していたが、壁に立て掛けられていたボロ剣を見つけると声を上げてそちらに駆け寄った。 「あぁっ!こいつだ!こいつだよ!!」 柄を握り、その剣を持ち上げた。 「…それで良いのか?」 アニエスが驚いた顔で尋ねた。 ユウスケが手にしたのは刃がボロボロに錆びていてとてもじゃないが剣としての役目は果たせない代物だ。しかもアニエスの記憶が確かなら、あの剣はある意味この店の名物であるアレだ。 「ああ!俺はこいつが良いんだ!何てったってこいつは俺のイメージに応えてくれたんだからな!」 ユウスケが目を輝かせて手に持った剣を眺めた。どうやら完全にあの剣に惚れ込んでるようだ。 「おや?もしかしておめえ、昼間俺を使って化け物どもを倒してたやつか?」 するとボロ剣はカチカチとはばきを鳴らして言葉を発した。 やっぱりか、とアニエスは肩を竦めたが、その剣の口から飛び出た言葉に耳を疑った。この男が、このボロ剣で昼間の怪物を退治しただと…? 「あぁ、さっきぶり!お前の事を買いにきてやったぜ!」 ユウスケが無邪気に笑って剣に答えた。 「はあ!?おいデル公!お前があの魔法衛士隊も敵わなかったって怪物を倒したなんて、大法螺吹いてんじゃねえ!お前みたいなボロ剣じゃ野良犬一匹斬れねえだろうが!」 「バカにすんじゃねえ!昼間はこの兄ちゃんと組んで大活躍だったんだぜ!襲い来る怪物を斬って斬って斬りまくって!最後には弓矢んなって奴らをみんなぶっ倒したんだぜ!なあ!」 「ああ!」 ボロ剣と同意するユウスケ。 だが親父とアニエスはとてもじゃないがその話を真に受ける事は出来なかった。特に最後の『弓矢になって』云々は意味不明すぎる。剣の何処をどうやったら弓矢に出来るのだろうか。 「いいねえ兄ちゃん!気に入ったぜ!おめえ、名前はなんて言うんだ?」 「ユウスケ、小野寺ユウスケだ!」 「ユウスケか!俺はデルフリンガーってんだ!デルフで良いぜ!」 上機嫌にユウスケと会話するデルフを見て、武器屋の親父は少し驚いた。 いつも不機嫌でつまらなさそうにしていて、来る客来る客全てに文句ばっかり言っていたあのデル公が、こんなにも楽しそうに誰かと話してる所なんて初めて見た。 「…念のために聞くが、本当にそれで良いのだな?何なら別の店の、もっと良いお前に合った剣を見繕っても構わないが?」 「あぁ!俺、こいつが良いんだ!」 ユウスケは言い切った。今更デルフ以外の剣を選ぶなんて考えもいてないようだ。 アニエスは小さく肩を竦めると、親父に向き直った。 「あの剣を買おう。幾らだ?」 「そうだな、あれなら500エキューでどうだ?」 するとアニエスは顔を顰めた。 「500?ボッタくり過ぎだろ。どう見ても100かそこらが良い所だ」 「ま、いつもならそれくらいだが、店がこの有様だからな。売れるもんはなるべく高く売っておきたいんだよ」 店の惨状を改めて見回し、やれやれとアニエスは溜息を付いた。 「へっ!普段は俺の事厄介もの扱いしてたクセに!こんな時だけ一丁前の商品扱いか!」 「うるせえデル公!いっつも商売の邪魔ばっかしてたんだ!売れる時ぐらいちょっとは店を潤わしてけってんだ!」 デルフと親父の口論を傍目に、アニエスはさらさらと小切手を書いていた。 「ま、殿下からは金に糸目は着けるなとのお達しだからな」 そう独り言を呟くと、小切手を切って親父に手渡す。 「おう!確かに!ちょっと待ってな、今鞘をつけてやるからな」 小切手を確認して気を良くした親父は、何とか無事だった店の奥に引っ込むとそこから鞘を持ってくる。 「どうしてもうるさいと思ったら、こうして鞘に入れればおとなしくならあ」 ユウスケからデルフを受け取った親父は、デルフを鞘に納めてからまたユウスケに手渡した。 「宜しくな!デルフ!」 ユウスケはデルフを完全には鞘に納めず、デルフが喋れなくならないようにはばきの部分だけを覗かせた。 「おう!相棒!」 デルフがカチカチとはばきを鳴らして上機嫌に言った。 鞘紐を使ってデルフを肩に担ぐと、ユウスケとアニエスは一緒に店の外へ向かう。 「…それにしてもその剣で怪物を倒すとは、話が本当なら見かけによらずなかなか剣の腕は立つみたいだな。今度機会があったら手合わせ願いたいものだ」 「ははは…お手柔らかに…」 アニエスの申し出にユウスケは苦笑いで返しながら、二人は店の外に出て行った。 後に残ったのは、この店の主人である親父と、崩壊した店のみだった。 親父は急に静かになった店の中で、何か物悲しさを感じていた。 今までずっと煩わしいと思っていたデルフが売れて、嬉しい筈なのに、それを寂しいと感じてしまうのは店がこんな状態だからだろうか。 「…さぁて、片付け片付けっと」 親父は滅茶苦茶になった店の片付けを再開した。 まるで心の中の喪失感を拭いさるかのように、黙々と作業に没頭した。 城門から出て行くルイズ達を、アンリエッタは王宮の窓から眺めていた。 まさかあんな頼み事をされるだなんて思ってもみなかったが、久しぶりにルイズの顔も見れたし、少し身体も動かせて、最近曇りがちだった気分が少し晴れやかになった。 「おぉ、こちらにおいででしたか殿下」 するとそこに白髪を携えたマザリーニ枢機卿が姿を見せた。 アンリエッタはせっかく晴れやかだった気持ちにどんよりしたと雲を掛けられ、顔を顰める。 「何ですか?枢機卿。また政治のお話ですか?」 「左様です。私が何故この王宮に仕えているのか、よもやお忘れではないでしょうね?」 その不満をたっぷりと込めてマザリーニに問いかけたが、マザリーニは平然とそれを返した。 マザリーニは先帝亡き後、このトリステインの内政、外交を一手に引き受けていた。その度重なる激務に追われて髪も髭もすっかり真っ白、伸びた指は骨張って、実際の年齢よりも十は老けて見える程だ。 更に気分を悪くしたアンリエッタはぷいとそっぽを向いた。 「政治の話ならわたくし無しでもできますでしょう?だってあなたはこのトリステインの王様なのですから」 それを聞いて、マザリーニは眉を顰めた。 「…何を仰っているかさっぱり判りませんな」 「枢機卿、今街で流行ってる小唄はご存知かしら?」 「はて、存じませんな」 嘘である。トリステインの内政を司る彼はどんな些細な情報も聞き逃さない。それがどんなものか知ってるからこそ、敢えて知らないフリをしているのだ。 「なら聞かせてさしあげますわ。トリステインの王家には、美貌はあっても杖が無い。杖を握るは枢機卿。灰色帽子の鳥の骨———」 マザリーニは目を細めた。『鳥の骨』などと自分の悪口が王女の口から出たので気分を害したのだ。 「街女が歌うような小唄など、口にしてはなりませぬ」 「いいじゃないの、小唄くらい。それに全部が嘘ってわけでもないでしょう?実際に政治を取り行ってるのはわたくしではなくあなたなのだから。…さっきだって、謁見なんかに付き合わずに一人で政務に勤しんでいれば良かったのよ」 アンリエッタは先程ルイズとの思い出話を邪魔された事をまだ根に持っていた。 「あの時お止めにならなければ今でも長々とお喋りに興じていたでしょう。流石にそれでは政務に支障を来します。…それに、私自身も彼らをこの目で見ておきたかったですからな」 「…彼らとは、ルイズの使い魔の彼とその友人の事ですか?」 「左様です。何せ彼らは魔法衛士隊ですら敵わなかった怪物を倒す程の実力者、その彼らを放っておく手は無いでしょう」 「それでルイズにシュヴァリエを与えようとしたのね?シュヴァリエの爵位と共に従軍義務も与えて、ルイズとその使い魔を我が軍に加えようと」 「えぇ、彼らの実力を鑑みれば当然の事。それに昨今のアルビオンの情勢、いずれ奴らはアルビオン王家を討ち滅ぼし、次はこのトリステインに攻め込んでくるでしょう」 「レコン・キスタ…」 アンリエッタは憎々しげに『敵』の名を口にした。 アルビオンの貴族を誑かし、恐れ多くも始祖が授けた三本の王権の一つを打ち倒さんとし、新たな秩序を打ち立てようとする下賤な蛮族。決して赦すわけにはいかない。 「それを迎え撃つためにも、より強い兵士を一人でも集め、自軍の兵力を固め、そして隣国ゲルマニアとの軍事同盟を———」 「判っております!」 ゲルマニア、と言う単語を耳にし、考えたくもない事を思い出してアンリエッタはヒステリックに叫んだ。 アンリエッタの気持ちを察したマザリーニは肩を竦めると、話題を変える事にしいた。 「…ところで、彼らの口から出た単語、殿下は覚えておられますか?」 「…『カメンライダー』…とやらの事ですか?」 マザリーニは頷く。 「どうやら彼らは自分達と同じ力を持ったその『カメンライダー』なる人物を捜しているようですが、ならばその人探し、この王宮でもできる限り手助けしてみてはと考えているのですが」 それを聞いて、アンリエッタは小さく溜息を付いた。 「…つまり、あわよくば探し出した『カメンライダー』なる人物を我が軍に引き込もう、と言う魂胆なのですね」 「ほほぉ、殿下もなかなかご察しがよろしいですな」 「莫迦にしないでください!一体どれだけあなたの横で政治の現場を目にしてきたとお思いですか?この位、判って当たり前です!」 不機嫌そうにアンリエッタは声を荒げた。 「はははっ!これは失礼致しました!」 かかと笑うマザリーニ。だがすぐに真面目な顔をする。 「…ですが、事態はこの国の行く末を左右するかもしれない事態であります。より迅速に、かつ他国に知れぬよう内密に動く必要がございますな」 「その事、この後の会議で議論するのでしょう?」 「左様です。ですのでこの事を殿下にも心に留めておいて頂きたい」 とは言っても、その会議を取り仕切るのも実質マザリーニ。アンリエッタは会議室の上座に座って最終的にマザリーニの出した案を肯定するだけ。そこにはアンリエッタの意思はまったく存在しない、文字通りの傀儡人形でしかない。 「さあ、そろそろ重臣達も集まっている頃でしょう。我々もそろそろ向かうとしましょう」 そう言ってマザリーニが会議室へと誘う。 アンリエッタはもう一度窓の外を見た。沈みゆく太陽の光がトリスタニアの街を朱に染め上げている。そこにはもうルイズ達の姿は何処にも見えなくなっていた。 「殿下」 マザリーニに急かされ、渋々アンリエッタは窓から離れ、会議室へと続く廊下を重い足取りで歩いて行った。 その後、すぐさま王宮は『"カメンライダー"捜索隊』の派遣を決定。部隊が編成され、間もなくトリステイン各地に散ってその情報収集に当たる事になる。 しかし王宮のその行動が今後トリステインにどのような結果を齎すのか、まだ誰も知らない。 前ページ次ページゼロと世界の破壊者
https://w.atwiki.jp/gods/pages/57767.html
ゴラボーシ カシランボの別名。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/760.html
超絶倫人ベラボーマン 【ちょうぜつりんじんべらぼーまん】 ジャンル アクション 対応機種 アーケード 発売・開発元 ナムコ 稼動開始日 1988年5月 配信 バーチャルコンソールアーケード【Wii】2009年10月6日/800Wiiポイント(税5%込)アーケードアーカイブス【Switch】2023年6月8日/838円(税10%込)【PS4】2023年6月8日/837円(税10%込) 判定 バカゲー ポイント 古きよき特撮コメディの世界観を再現ヘンな敵キャラ目白押し 概要 ゲーム概要 評価点 問題点 総評 移植版 余談 その後の展開 概要 1986年にリリースされた純和風アクションゲームの傑作『源平討魔伝』の制作チーム『源平プロ』が再結集して手がけた横スクロールアクションゲーム。 蘇った平家の亡者・景清の復讐劇というダークな設定だった前作と180度変わり、昭和の高度経済成長期の日本を舞台にしたノスタルジックな世界観の中、アルファ遊星からやってきた謎の宇宙人から「銀の力(*1)」と「超変身物質」と「へらとボー(*2)」と共に御近所と地球の平和を守る使命を与えられた主人公のサラリーマン・中村等が、正義の味方・超絶倫人ベラボーマンとなって悪の科学者・爆田(ばくだ)博士の野望を打ち砕くために戦う特撮コメディタッチの物語となっている。 企画・制作及び特殊デバイス開発は音楽担当の中潟憲雄が手がけた。 ゲーム概要 システム自体はオーソドックスな横スクロールアクション。ステージ総数32面。 中にはボス戦のみのステージやアイテムのみのボーナスステージもある。 ステージは全部で3種類。ロボット軍団が登場する町内、海底軍団が支配する海底、サイボーグ忍者軍団の本拠地である忍者屋敷の3つの世界を、爆田博士が発明した物質転送装置によってたらい回しにされながら突き進み、ステージ最後にいるボスを倒して進んでゆく。 海底ステージでは水中形態「シーベラボー」に変身しミサイルと爆雷を武器に進む横スクロールシューティングとなる。 ライフ制で画面左下の体力メーターが0になった時点でゲームオーバー。 カウントダウン終了前に「銀の力」を追加する(=クレジット投入)と、ミスした地点からその場復活で継続プレイ可能。 2D横スクロールアクションゲームとしては極めてオーソドックスであり、キャラのサイズがでかくなったり、トップビューの迷路を進んだりと変化に富んでいた『源平~』と比べると、単調な印象は否めない。それでありながら本作を独特な作品として印象付けている大きな要因が、「主人公の攻撃手段が伸縮自在の体によるパンチとキックと頭突き」という設定と、それをシステム上で表現するべく開発された独自コンパネ「タッチレスポンススイッチ」、通称「ベラボースイッチ」である。 ボタンを叩く強弱により、攻撃のリーチとジャンプの高度が大中小の三段階に変化するというもの。 機構としては、ボタン内の縦に2つ設けられた接点間の通過時間を検知している。つまり、正確にはボタンを押す「強さ」ではなくボタンを押し込む「速さ」に反応しているわけである。 強弱のつけられない電子鍵盤楽器において、鍵盤を押しこむ度合いによって強弱を擬似的に再現する「タッチレスポンスキー」からヒントを得て開発されたという。 ちなみに初代『ストリートファイター』ですでに似た形態のスイッチが本作に先んじて搭載されていたが、仕組みは異なりあちらは感圧式センサーによる強弱判定である。 道中にあるアイテムを取ることによってパワーアップが可能。 体力回復の他、攻撃に貫通性能が付く、ゴール地点まで一気にワープできるといった特殊アイテムも存在する。 ザコを倒すと落とす福引券を既定枚数集めると、アイテムキャリアーの福引男が出現し、ランダムでアイテムを落として行く(*3)。 彼にもこちらの攻撃を当てることが可能だが、一定数当てると激怒してアイテムを一切出さなくなり、ステージクリア後のおにぎりなどの回復アイテムも貰えなくなってしまう。逆に言えばコレを利用しての縛りプレイ(*4)も可能。 評価点 ベラボースイッチの独特な操作性 ベラボースイッチの独特な操作性によりキャラクターとの一体感が強く気持ちいい。 操作系統が変更された移植作ではなかなか味わえない感覚である。 古き良き特撮コメディの懐かしさあふれる世界観 60~70年代の高度経済成長期の日本・埼玉の新田駅付近を舞台にした昔懐かしい特撮ヒーローコメディをオマージュした世界観と、それを彩るナムコならではの魅力に溢れた、多彩かつ珍妙で濃いキャラクターたち(*5)。 どのキャラも豊富なアニメパターンでよく動き、そしてよく喋るのでとても賑やか。しかも、プロの声優を起用しているので棒読みもなし。 主人公のベラボーマンは攻撃ボタンを連打する度に「ベラボーベラボーベラボー!」と、うっとうしい位に叫び、体力が尽きた際には「あいたー!」と叫んでくれる。 忍者屋敷の中ボスで本作品で特に高い人気を誇る紅一点敵キャラ・わや姫の動きとそのテンションは、もはや異常と言っていいほどエキセントリック。手裏剣を投げる際のセリフ「いくわよ!」が「ちくわよ!」に聞こえる(そして投げてくる棒手裏剣がちくわに見える)という空耳ネタもリアルタイムでプレイした世代にとってはお約束(笑) その他にも、中村に変身物質を授けた下半身がUFO型の宇宙人・α遊星人、主人公中村の勤める保険会社の商売敵ミロ保険のベテランセールスマン・妙島扮するライバル・ブラックベラボー、頭のちょんまげがミサイル砲になっていて、降参して土下座する振りをして騙し討ちしようとするピストル大名(*6)、歴史上の偉人の脳を自らに移植し、頭部以外の全身をサイボーグ化した上に髪型が核爆発のきのこ雲という典型的なデザインのマッドサイエンティストながらランジェリー研究家という意外な一面を持つラスボス・爆田博士など、ビジュアル面でのインパクトもさることながらやたら細かく設定の作りこまれた濃いキャラクターたちが目白押しである。 設定資料には実際の怪獣図鑑などでお馴染みの内部図解などの詳細な設定があり、雑誌やサントラにも掲載された。 散りばめられた小ネタ 源平討魔伝における障害物である要石と鉄球がそのまま登場したり、「だじゃれの国」を意識してか、あちこちにダジャレメッセージやスタッフのお遊びメッセージが散りばめられているなど、作り手側の遊び心が随所に盛り込まれているのも見逃せない。 ふきだしで表示されるキャラクターのセリフにも、源平討魔伝から引用したと思われるものがある。 町ステージのボス・ゾルタンの「これで勝ったと思うなよ」や爆田博士の「そんなに死にたいのなら殺してやろう」など。また、ラスボス戦のBGMでは源平討魔伝のラスボス戦BGMのフレーズの一部が流れる。 ちなみに、主人公が100円玉(銀の力)で変身するという設定は『源平討魔伝』における「亡者である主人公・景清が「ぷれいやなる」異次元の者の布施(100円)で蘇った」という設定のセルフパロディである。 源平討魔伝から引き続き担当となる中潟憲雄が手がけた音楽もいかにもヒーローものらしくカッコいい。 コンティニュー後はその場復活で継続する。全面クリアまでがかなりの長丁場なので良心的。 コンティニューを決定した時のメッセージも豊富(あまり連コを続けると「このゲーム、そんなに面白いですか?」などと問われたり……)。 また、ゲーム終了時の演出もただGAME OVERと表示されて終りではなく、元の姿に戻って帰宅した主人公を妻が玄関先で出迎えるシーンが挿入されるなど、演出のひとつひとつにスタッフの拘りが感じられる。 問題点 ボリューム過多 ステージ数が多いためアーケードのアクションゲームとしては冗長。 前作に当たる『源平討魔伝』もステージ数が多くプレイ時間は長かったが、あちらがルート選択によりある程度攻略時間を短縮できるのに比べ、本作にはルート分岐がなく32面をノンストップで攻略しなければならない。 32面ものステージ数に反比例してステージの種類が町・海底・忍者屋敷の3種類のみなのであまり代わり映えがしない。 あまりよろしくない難易度バランス 体力制を取っているが自機の当たり判定が大きく容易に被弾する上、喰らった後の無敵時間が無いに等しい。敵の攻撃の中には複数の体力メモリを奪うものもある上、連続でダメージを受けてしまう状況も珍しくないため、道中の回復アイテム程度では間に合わないという事態になりがち。 敵弾は基本的に自機の攻撃で相殺出来るのだが、貫通拳(攻撃に貫通性能を付加するアイテム)なしではその相殺に手間取り、相手に攻撃を当てられないという場面も多い。 特にラスボスに差し掛かる前のボスラッシュの連続ステージがかなりの難所となっている。 このため1コインクリアはかなり厳しい。コンティニュー後、その場復活できるのが救い。 壊れやすいベラボースイッチ 押し込む速度によって強弱を判定するという性質上、筐体のボタンが磨耗しやすい上、仕様上強く押す必要がないにもかかわらず公式側が「ボタンを強く押す」と喧伝していたこともあって必要以上に強い力で連打するプレイヤーが続出してしまい、デバイスの故障が頻発した。 対策として6ボタン式の筐体に基板を移し、ジャンプ・攻撃の大中小を各3ボタンに割り振って稼動させる店もあったが、壊れやすさを理由に撤去してしまう店も多かった。 そのため基板の出回りはあまり多くなく、今では基板のみの価格もかなりのプレミアものになっている。更にベラボースイッチが新品で付属していると倍以上に価格が跳ね上がる。それほどまでにベラボースイッチの現存数は少ない。 レトロゲームを重視しているゲームセンターでも、本作の基板は持っているがベラボースイッチがないので店頭稼働させられない……などというケースも少なくない。 当時のゲーム雑誌で手製のベラボースイッチの作り方の特集が組まれたこともあったほどである。 その他バグや不具合 初期バージョンでは永久パターンが存在した。 永久パターン防止キャラであるウ号は、海底ステージでは通常のボスとして配置されているステージもあった。ただしノーマルの状態だと倒すのは難しく、ボスのウ号の直前には「これで倒してください」とばかりに強化アイテムが置いてあった。 その強化アイテムは福引男がランダムで出したため永パが出来てしまった。修正バージョンでは点が入らないようになっている。 またそれ以外にも微妙な修正が施された箇所が多く、基板のバージョンが複数存在する。 総評 ボタンの強弱で攻撃の強弱を判定するという仕様もすでに先行作品が存在し、2D横スクロールアクションゲームとしても極めてオーソドックスなつくりであるため、ゲーム性自体にはさほど目新しい点は見あたらない。 ゲーム性だけを見れば平凡な出来でありアーケードゲームとしてはプレイ時間が長くて冗長という欠点もあるが、それを補って余りある個性豊か過ぎるユニークなキャラクターや、明るく大らかな雰囲気に満ちた特撮コメディならではの世界観、そしてベラボースイッチによってもたらされるキャラクターとの一体感と「触れて楽しい」という感覚を存分に味わえる点が、本作最大の魅力と言えよう。 独自仕様のコンパネの宿命上、コンパネも含めた家庭用への完全忠実移植が限りなく不可能なことがなんとも惜しまれる点である。 移植版 『超絶倫人ベラボーマン』 (※PCE版 発売日:1990年7月13日/開発:ナウプロダクション) 面数が24面に減らされ、ボタンを押す長短により攻撃の強弱を変える仕様に変更された。 マップ構成も一新されており、難易度がAC版に比べて低下。家庭用向けに遊びやすく調整されている。 その他、商標が絡む背景オブジェの描き換え、キャラボイスの減少、フキダシによるセリフの一新、すべてのボス戦前に吹き出しによるセリフ演出を追加、新規BGMの追加、一部のアイテムの効果の変更などの変更点がある。 止めをさせず最後まで逃げていくだけだった中ボスがラストステージでの決着で断末魔と共に倒れたり、福引男がラストステージ手前でアイテムをくれると共に激励の言葉をかけてくれたりと、ゲームプレイ中の新規演出により、AC版よりドラマチックになっている。 海外版表記は『BRAVOMAN』(ブラボーマン)。名称の変更にあわせ攻撃時の音声も「ベラボー!」から「ブラボー!」に差し替えられている。 ライバルキャラ・ブラックベラボーの”正体”はアーケード版とは変更されており、アーケード版には無かった水中ステージでのブラックシーベラボーとの対決が新たに追加されている。 + ネタバレ注意 AC版では、ブラックベラボーの正体は商売敵であるミロ保険のベテラン・セールスマン・妙島だったが、PCE移植版では、α遊星人に変更。味方であるはずの彼があえて敵として立ちはだかった理由は、「ベラボーマンを鍛えるため」とされている。 ただし、AC版でもブラックベラボーの目的自体は同様であり、戦闘前セリフでは「α遊星人からの愛のムチだ」と自ら名乗っている。 隠しモードとして、爆田博士とツインスキュレーン(赤)を除く全14体のボスキャラと戦う「禁じられた遊び」モードが追加されている。 戦う順番は自由で、事前にα遊星人によるボスについての簡単な解説もある。 その他、その場コンティニューや無限コンティニューといった裏技も用意されている。ただし、無限コンティニューを解除してしまう罠もある。 2007年5月22日よりWiiのバーチャルコンソールで配信された(※サービス終了につき現在はDL不可)。 『超絶倫人ベラボーマン』 (※バーチャルコンソールアーケード 配信開始日/2009年10月6日 ※サービス終了につき現在はDL不可) タバコ屋の看板や実在の社名や商標を含む背景の描き換え、1面の操作説明のセリフにおいて「レバー」が「十字キー」に変更されている点以外はオリジナルを再現している。 また、コントローラーの種類により操作系統を選択できるようになっている。 Wiiリモコン:PCE版と同様に、ボタンを押す長さでアクションの強弱を調整する。 大攻撃、大ジャンプ共に発生までに遅延が生じるため、先行入力等の工夫が必要になる。 クラシックコントローラ:ジャンプ・攻撃の大中小を各3ボタンに割り振って操作する(6ボタン筐体におけるプレイ方法の再現) 『超絶倫人ベラボーマン』(携帯アプリ版) PCE版を元にした移植。 『アーケードアーカイブス 超絶倫人ベラボーマン』 (※PlayStation4/Nintendo Switch版 配信開始日/2023年6月8日/販売:ハムスター) アーケード版後期バージョンの忠実移植。タバコ屋の看板はアーケード版通りだが、実在の社名や商標を含む背景についてはバーチャルコンソールアーケード版と同等。 こだわり設定ではゲームスピード調整、永久パターン防止キャラの出現タイマー表示、ステージセレクトの有無を設定可能。キャラバンモードは2面スタートと17面スタートの2部門となっている。 操作方式は6ボタン式のタイプA、PCE版と同じくボタンの押した長さで強弱が決まるタイプB、2本のアナログスティックを使うタイプC(*7)の3種類から選択可能。 2006年にバンダイから発売されたテレビ玩具『Let s TV プレイ CLASSIC』の『ナムコノスタルジアシリーズ』第3弾として本作の移植が予定され、発売予定まで立っていたのだが、残念ながらメーカーの都合により発売中止となった。 本作の世界観を活かしたミニゲームが同時収録され、なんと『ワンダーモモ』の主人公モモがミニゲームの自機としてコラボする予定だったという。 余談 本作の企画と音楽・ベラボースイッチ開発を担当した中潟氏によれば、最初から源平プロの2作目としてチーム内で企画が立てられたわけではなく「70年代の特撮ヒーローものの世界をオマージュしたゲームを作りたい」という個人的な思いから中潟氏自ら企画を立案し、源平プロのスタッフに再結集を呼びかけた、という経緯で制作された作品であったという。 中潟氏の本作への思い入れはかなりのものがあったらしく、本気でアニメ化を考えていたというが、残念ながら実現には至らなかった。 ナムコは合併前の時代から「キャラクター展開がヘタクソ過ぎて、せっかくの魅力ある過去のキャラクターの数々を宝の持ち腐れにしている」と一部ファンから評されていた(*8)(*9)。 本作が個性溢れる魅力的なキャラクターの数々で人気を呼んだこと、ゲーム中のキャラボイスに有名なプロの声優を起用していたことを考えるとなんとももったいない話である。当時のナムコ上層部からのゲーム自体への評判も芳しくなかったらしく、恐らくそのこともアニメ化が実現しなかった原因のひとつにもなっていたのかもしれない。 その後、『ナムコビデオゲームグラフィティ』シリーズ内で、出演声優陣によるオリジナルドラマパートとゲーム音源を収録したCDがリリースされた。 2014年まで海外版『BRAVOMAN』のショートコミックがウェブ連載されていた。そちらを基にしたカートゥーンアニメも製作され、Youtubeのバンダイナムコゲームス公式チャンネルにて視聴可能だった(制作サイトの閉鎖に伴い削除)。 初めて「エンディングのある業務用ナムコ作品」として、過去作品と最終ラウンド数が一致する(全32面はメトロクロスと一致)ゲームであった。 これに関してはメーカー側も意識しており、「モトス」の62面という中途半端な全面数は「ドルアーガの塔の60面とバラデュークの64面(作者の勘違いで実際は48面)の中間を取った」という程であった。 「精力絶倫」という四字熟語のせいか、超絶倫人という冠がプレイヤーのあいだで度々ネタにされる本作だが、本来「絶倫」とは「技量や力量が飛び抜けて優れている」と言う意味でしかない。 あくまでも「精力 + 絶倫」となってはじめて「精力が飛び抜けている」という意味になるのであって、「絶倫」だけで「性的にお盛んなこと」を指すわけではない。 そもそもの話し、「精力」それ自体も性的な意味合いの言葉ではなく、「心身両面における活力」といった意味の言葉である。「性欲」と勘違いしている人が多すぎる。スタッフ曰く「超・絶倫人」ではなく「超絶・倫人(=べらぼうに倫理的な人)」であるそうな。 ちなみに、ベラボーマンの名前の由来は中潟氏曰く「岡本(太郎)先生が太陽の塔を作る際に語っていた "べらぼうな物を作ってやる!" からきています」とのこと。 その後の展開 稼動から2年後の1990年に、卑怯な騙まし討ち戦法でおなじみの忍者屋敷のボス・ピストル大名を主役にしたスピンオフ作品『ピストル大名の冒険』がリリースされた。 源平プロ製と言われることが多いが、この時期には既にチーム自体が解散しており、メンバーの一人でナムコ第一開発部に残留した高橋由起夫氏(*10)が単独で開発した。 奇妙なバカゲーっぷりなど、本作の遺伝子を感じ取れる作風になっているものの難易度が非常に高いためで回りが悪く、知名度はかなり低い。 中潟憲雄などの一部スタッフはライフプランニング(現:KAZe)に移籍し、『暴れん坊天狗』を制作している。 本作のラスボスである爆田博士は、1990年発売のファミコン用RPG『デジタル・デビル物語 女神転生II』に狂人ドクター・バクタとして友情出演している。 旧地下鉄丸の内線の地下道に秘密研究所を構えており、そこで主人公が「アナミラン」というアイテムを渡すと石化回復薬「ペトラノン」(地霊アトラスの石化を解く為に必要)に作り変えてくれるというお助けキャラである。見た目は本作のキャラクターデザイン・金子一魔(現・一馬)の手により、世界観に合わせてかなり変わっているが世界征服の野望は相変わらずで、わや姫の開発に忙しくしている。 敵悪魔としてのパラメータ設定もされており、悪魔をランダムに呼び出すアイテム「あくまのかんづめ」を使うと稀に出現する。出現数は1体だが、会話をすると仲間を呼んで増えることもある。クローンだろうか? 2002年発売のワンダースワンカラー用シミュレーションRPG『ナムコスーパーウォーズ』(バンダイ発売)には主人公ベラボーマンが、2005年発売のプレイステーション2用シミュレーションRPG『NAMCOxCAPCOM』にベラボーマンを始めとして敵キャラも多数出演した。なお『NAMCOxCAPCOM』でのブラックベラボーの設定はAC版が元になっている。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1915.html
ロングビルは口を半開きにして、呆然としていた。 安宿の一室で、ルイズとワルドがミノタウロスと戦った時の様子を、ロングビルに聞かせていたのだ。 壁に寄りかかっているロングビル、目の前には、ベッドに座り足を投げ出している少女がいる。 この少女が魔法を使わずにミノタウロスを倒したなど、誰が信じられるだろう。 元々知能が高く生命力も並はずれて強いミノタウロス、頭に深い傷を負っていたとはいえ、それを倒してしまうなど普通は信じられない。 だが、ロングビルはそれが嘘ではないとよく解る、ルイズと対峙したとき、ロングビルは鉄の塊を練金で作り出し、ルイズを挽肉同然にしたのだ。 それでも彼女は生きていた。 細い手足のこの少女が、ルイズが獰猛なミノタウロスを倒した姿を想像しようとして……目眩がした。 「どうしたの?」 ベッドの上に座るルイズがロングビルの顔をのぞき込む。 「ちょっと、あんたの無茶苦茶さに呆れてただけよ…まったく、あんたがいりゃトリステインは安泰だねえ」 ロングビルが両手を肩の高さにあげ、掌を上に向けて『やれやれ』というジェスチャーを交えて呟く。 「そうでもないわよ」 それを見たルイズは、少し自虐気味に笑った。 「私はいずれ倒されるわ…誰かにね。私ほど権力者にとって不都合な存在は無いのよ」 「そうかもしれないけどさ」 正直、ルイズが誰かに殺される姿など、想像できない。 虚無の魔法と、吸血鬼の力を持つルイズを殺せる人間などこの世に存在するとは思えない。 仮に強力なエルフが相手だとしたら、ルイズでも危険かもしれない。 しかし、ロングビルの知るエルフはといえば、ティファニアとその母だけ。 温厚で戦いを嫌うエルフが如何に強力な魔法を使ったとしても、シエスタの波紋が吸血鬼にとって猛毒だとしても、ルイズを殺せるとはとても思えなかった。 ルイズは、ふとカーテンの隙間から外を見た、既に夕日が差しており、空は赤くなっている。 「そろそろ外も暗くなるわね……学院に戻らなくていいの?」 「そうだね、じゃあ、あたしはこれで帰らせて貰うわ」 そう言ってロングビルがドアノブに手をかける、ルイズはちらりとワルドに目配せしてから、ロングビルと共に部屋を出た。 廊下で、ルイズはロングビルに耳打ちする。 「ティファニアがね、『危険なことはしないでね』って言ってたわよ」 「…あの子に、会ったのかい?」 ロングビルがルイズの顔をまじまじと見る、ルイズは笑みを浮かべると、いたずらを思いついた子供のような笑顔を見せた。 「私、アルビオンに潜入したって言ったでしょ?そこで…ほら、子供達も元気だったわ」「ああ…そっか、元気ならいいのさ」 静かに笑みを浮かべるロングビル、どこか懐かしそうに目を細めていた。 「まだワルドに知られたくないから、ここで簡潔に言うわ。彼女は私と同じ系統の使い手よ」 「………」 先ほどのはにかみは何処へやら、ロングビルの口元は笑ったままだが、目つきは途端に厳しくなった。 「詳しいことはこの紙に書いてあるわ。読んだらすぐ燃やして」 ルイズは、胸に巻いたボロ切れの中から、宿帳の切れ端らしき紙を取り出し、ロングビルに手渡した。 無言でそれを受け取ると、ロングビルは急ぎ足になり、ぱたぱたと階段を下りていった。 階段を下りていくのを見届けたルイズは、すぐにワルドの待つ部屋に戻った。 ギィ、と不快な音を立てて開かれる扉を見て、ワルドが意外そうに呟く。 「おかえり、早かったな」 「見送るだけだもの」 ルイズは返事をしつつ、ボロボロのマントを放り投げて、ボロ布の下着姿になった。 その姿は、とても貴族とは思えないみすぼらしい姿だが、その眼光は先ほどまでとは違い、鋭く輝いていた。 ルイズは両手を上に上げて背伸びをし、ボキボキと音を立ててながら身長を変化させる。 アンリエッタとの身長差は約5サントほど、それぐらいなら体の中に入った吸血馬と自分の骨だけで調節できる。 それが終わると、今度は髪の毛を引っ張り長さを揃える、そして顔の筋肉を指で押しつつ、表情を確認していく。 宿に入る前に手に入れてきた染料を髪の毛にふりかけ、わしわしとかき回すと、ルイズの髪の毛は深い紫色に染まっていく。 それを見てワルドは、ルイズがアンリエッタに変装しようとしているのだと理解した。 「…凄いな。”フェイス・チェンジ”でも身長までは変えられれないのに。どこからどう見ても姫様じゃないか…ん?」 ルイズの姿は、表情さえ調節すればアンリエッタ姫そのものとしか思えないほどだ。 しかし、魔法衛士として間近でアンリエッタを見ていたワルドには、ルイズの変装には致命的な欠陥があると気づいてしまった。 「”フェイス・チェンジ”みたいに顔も変えられれば便利なのだけど。 ……ちょっとワルド、どこ見てるの?」 「いや……」 ワルドの視線に気づいたルイズが、ワルドを見つめ返したが、ワルドは顔を逸らしてしまった。 「どこ見てたの…?」 ルイズがワルドに詰め寄る。 「いや、何でもないさ、本当に」 ワルドは誤魔化したが、視線は明らかにルイズの胸を見ていた。 「どこ比べてるの?」 「いや。本当に、何も」 その日、安宿の一室から断末魔の悲鳴が上がった。 深夜。 二の月が雲に隠れ、トリステインの空が暗闇に覆われた頃。 女王となったアンリエッタの居室へと、一人の女騎士が急いで足を進めていた。 アンリエッタの居室を警護する衛士は、女騎士の足音に気が付くと、それを制すかのように扉の前に立ちふさがった。 「こんな時間に、陛下に何用だ」 衛士は、あからさまに女騎士を見下した態度で、冷たく言い放った。 「銃士隊のアニエスが参ったとお伝えください。私は、いついかなるときでもご機嫌を伺える許可を陛下よりいただいております」 衛士は苦い顔をした、アニエスはそれを見て「またか」と思った。 アニエスはシュヴァリエを得たが、平民であるが故に、王宮内での扱いは酷く悪い。 女王アンリエッタの身辺警護を担当する親衛隊の肩書きも、王宮内でのやっかみの前では、どこか頼りなかった。 この衛士にもやっかみはあった、魔法衛士隊よりも強い権限を、平民の女傭兵風情が持っていいはずがないと考えていた。 衛士はアニエスを見下したまま、慇懃に言い放つ。 「陛下はお休みあそばされておる、日が昇ってから出直……」 アニエスは、身長で勝る衛士を、無言で見上げていた。 あからさまにアニエスを見下していた衛士の態度、特にその表情が、みるみる恐怖に変わっていくのだ。 いつの間にかアニエスの後ろには、一人の男が立っていた。 マザリーニ枢機卿である。 「君、火急の用だ。陛下にお取り次ぎを願う」 「ハッ!」 マザリーニが静かに言い放つと、衛士は慌てて敬礼し、居室の扉を開いた。 アニエスとマザリーニの二人は、冷や汗をかいている衛士を無視して、静かにアンリエッタの居室へと入っていった。 それからしばらくして、マザリーニ、アンリエッタ、ウェールズの三人が、アンリエッタの執務室に集まった。 ウェールズは寝間着も兼ねられる簡素なシャツに、上着を着てマントを羽織っている。 つい先ほどまでデルフリンガーと話をしていたらしく、デルフリンガーはウェールズが携えて来た。 デルフリンガーをテーブルの上に置くと、鞘から二割ほど刀身を露出させ、デルフリンガーも会話に参加できるように準備した。 それが終わると、コンコンとノックの音が響き、返事を待たずに扉が開かれた。 執務室に入ってきたのは、ボロボロのマントを羽織った女性。 次に入ってきたのはフードを被った男だったが、その男は首に枷が嵌められており、首と右腕が枷でつながれていた。 更にその背中にアニエスが剣を向けている、アンリエッタは驚き「まあ」と呟いて、口元を隠した。 執務室の扉が閉じられると、ウェールズは杖を持ち『ディティクト・マジック』続けて『サイレント』のルーンを唱えた。 外界の音が遮断され、不自然なほどの静けさが執務室を包む。 『よー嬢ちゃん。元気そうで良かったぜ』 「久しぶりねデルフ、姫様も…今は陛下とお呼びすべきかしら。それに皇太子殿下も、枢機卿も、お久しぶり」 ボロボロのフードを外してルイズが微笑む。 それを見て、アンリエッタは思わず席を立ち、ルイズに近寄った。 「ルイズ…心配したのよ、ああ、でも無事で良かったわ」 アンリエッタがルイズに近づいて手を取ると、ルイズは困ったような顔をするばかりで、アンリエッタの手を握り返そうとはしなかった。 「どうしたの?」 「あの…私、しばらくお風呂に入ってないのよ。今の私ちょっと臭いわよ」 アンリエッタが鼻で息を吸うと、確かに汗のような、焦げ臭いような、埃くさい臭いが鼻につく気がした。 「……そ、そんなこと気にしなくても良いですわ」 と言いつつも、アンリエッタはルイズから手を離す、ルイズは仕方がないとでも言うように苦笑した。 「話が終わったら風呂を用意させますわ。それにしても……」 アンリエッタが、フードを被った男に視線を向けると、つられて皆の視線が集中する。 「………陛下も、皇太子殿下もよくご存じのはずよ」 ルイズはそう呟きつつ、男の顔を隠しているフードをめくり、顔を露出させた。 そこにいたのは、裏切り者のワルド子爵その人だった。 「なっ」 ウェールズは咄嗟に杖を手に取った。 執務室が緊張感に包まれ、マザリーニ、アンリエッタの視線も途端に厳しくなる。 「殺気立つのは止めて。とりあえず…そうね、アルビオンに潜入した時のことから説明するわ」 ルイズはそう言って微笑む。 マザリーニは、驚いたままのアンリエッタ、席から腰を浮かせているウェールズの二人に着席を促す。 アンリエッタが自席に着いたのを見届けてから、ルイズとデルフリンガーによる報告が始まった。 井戸水が、洗脳効果を持った水の先住魔法に汚染されていたサウスゴータ地方の都市。 自称6000歳のデルフリンガーが、水の先住魔法から『アンドバリの指輪』を思い出した。 アンドバリの指輪はどんな怪我もたちどころに治す力を持つ、それどころか、死者を操ることも、生きている人間の心を操ることもできるという。 ルイズはワルドに発言を促した、実際に死者が蘇る姿を見ていたのは、この場ではワルドしか居ないのだ。 ルイズが『ディスペル・マジック』で解除した水の先住魔法。 ワルドが目撃した『クロムウェルによる死者蘇生』 デルフリンガーの記憶に残る『水の先住魔法との戦い』 それらの情報は、アンリエッタ、ウェールズ、マザリーニの三名だけでなく、ワルドに剣を向けているアニエスをも驚かせていた。 そもそも、アルビオンの王党派にも落ち度が無かった訳ではない。 ウェールズの父、ジェームス一世は厳格で誇り高い王であった…と言えば聞こえはいいが、若くして王になった時から強烈な貴族権威主義であった。 国力を高めるため、王は崇高な理念を持って自ら機敏な政治を行った…と言えば聞こえは良いが、視点を変えれば独裁色の強い政治であったことも否めない。 反乱軍レコン・キスタ、彼らの革命が成功したのは、クロムウェルの持つ『アンドバリの指輪』の力だけではない、アルビオン貴族達の不満も同時に爆発していたのだ。 トリステインに幻滅し、レコン・キスタの誘いを受けたというワルドの話を聞き、ウェールズは自身の双肩に戦死者の重みを感じた気がした。 更に、ワルドとの戦い、船を吹き飛ばした虚無の魔法、ワルドの母、裏で糸を引いていたリッシュモン、ミノタウロスとの戦い…… 想像を超えた話が、ルイズの口から語られていった。 一通りの話をし終えると、皆は一様にため息をつく。 ウェールズは考える。 家臣達を殺したワルドにも、ワルドなりの事情があった。 ワルドの行った裏切り行為は決して許されることではないし、許してしまうこともできない。 だが、ウェールズは、ワルドにどこか…なぜか同情してしまう。 処刑すべきか、執行猶予を与えるべきか、思うように決考えられない、少しだけ苛つきを覚えた。 マザリーニにしてもそうだ、リッシュモンにはそれなりの信頼を置いていた。 100%信頼していた訳ではない、少なくとも仕事の面では信頼できると思っていた。 だが、ワルドの母が辱められたと聞いたとき、アニエス達の調査によって、ぼんやりと浮かんでいた不自然な金の動きが、はっきりと一つに繋がった。 マザリーニは、自分の甘さを恥じた。 アンリエッタはうつむいていた。 膝の上に置いた手が強く握りしめられ、肩は小刻みに震えている。 アンリエッタの視線がワルドに移るが、ワルドは何も言わず、ただ黙って突っ立っていた。 しばらくの沈黙の後、アンリエッタが口を開く。 「…ワルド子爵の処遇については、後ほど伝えます。しばらくは杖を取り上げ、王宮で監視下に置くことになりますが……ルイズはそれでかまいませんか?」 ルイズは、隣に立つワルドを見る、ワルドはルイズにほほえみを返すばかりで、何も言わなかった。 「ワルドは…リッシュモンに復讐して、死ぬつもりで帰ってきたの。リッシュモンを殺す権利を保障してくれれば何も言うことは無いわ」 「わかりました、アニエス、ワルド子爵を王宮内に監禁し、直ちにリッシュモンの身辺を調査しなさい」 「いや、お待ち下さい」 突然、マザリーニが口を開いた。 「王宮内ではいけません、すぐに気付かれてしまうでしょう。……しばらくの間、石仮面様と共に地下に潜伏して頂けませんか」 マザリーニ提案はルイズにとって有り難かった。 しかしウェールズの表情を見ると、納得がいかないとでも言いたそうな顔をしている。 ワルドは、ニューカッスル城で王党派を百人近く殺したのだ。 それを野に放つなど、ウェールズが納得できるはずがない。 「殿下。私は、ワルドに復讐を果たさせると約束しました。ワルドの処刑はそれまで待って頂けませんでしょうか、決して逃がしはしません。」 ルイズがウェールズに向き直る。 ウェールズは目を閉じた。 死んでいった家臣達を思い出す。 彼らは、ウェールズの決断を許してくれるだろうか? 家臣達は想像の中でただ微笑むばかりで、何も言ってはくれない。 残されたアルビオン王族としての重責、それがウェールズの肩に重くのしかかった。 「…『石仮面』殿を…いや、友人としてミス・ルイズを信用しよう。ワルド子爵の処遇は僕から口出ししないことにする」 「僕は、ワルド子爵の行いを許すことはできない。また彼の汚名を返上することは許さない。だが……君を憎みきれないのも確かだ」 「戦艦『ロイヤル・ソヴリン』の艦長を務めたサー・ヘンリー・ボーウッドという男がいる。彼は職務に忠実な軍人だからこそ王軍に牙をむいた」 「憎むべきは戦争だ、君個人を憎んでどうにかなるものじゃない…僕が言いたいのは、それだけだ」 ワルドは、ただ黙ってウェールズに跪いた。 すべての話が終わる頃には、既に空は明るくなっており、居室に戻ったアンリエッタを身支度を調える侍女達が迎えていた。 結局彼らは一晩中会議をして、徹夜してしまったのだ。 若いアンリエッタとウェールズはともかかく、マザリーニは眠そうに欠伸をしながら部屋に戻っていった。 ワルドは手かせを外されたが、顔を隠した状態で王宮の地下倉庫に匿われている。 そこで昼を寝て過ごし、夜になったらルイズと共に城下町へと出る予定なのだ。 ルイズは、王宮に務める兵士達が使う水場で、体の汚れを落とした。 用意された平民風の着替えを着て、厚手のローブを身にまとう。 そして、そのままウェールズの部屋を訪ねた。 ウェールズは徹夜の疲れをみじんも見せず、来客に応対していた。 各地に散らばったアルビオン王党派の貴族と連絡を取り合い、レコン・キスタ打倒の計画を練らなければならない。 ウェールズに、休んでいる暇など無いのだ。 ルイズを部屋に通したウェールズは、部下に命じて人払いをする。 ルイズはデルフリンガーを背負ったままウェールズの部屋に入り、ソファに腰掛けた。 向かい合わせに座ったウェールズが、ふぅー…と長いため息を吐く。 「だいぶ疲れてるわね」 「まあね。……君こそ疲れてないのかい?」 「ミノタウロスでお腹いっぱいよ」 「やれやれ、その体力は羨ましいな……」 ウェールズはまた欠伸をして、目をこすった。 子供の頃に遊んだ友人達は皆死んでしまった、海賊に扮してお互いに笑いあった仲間達も皆死んでしまった。 今、ウェールズが欠伸をするほど気を許せるのは、ルイズとアンリエッタしか居ない。 ルイズは、そんなウェールズを不憫に思ったが、不憫だと口に出すことはかえって失礼だと思い、黙っていることにした。 侍女の持ってきた紅茶を一口飲み、カップをソーサーの上に置く。 ほんの少し、沈黙が流れた。 「大公に、忘れ形見がいたわ」 「…なんだって?」 ルイズの呟きは、ウェールズを一瞬で覚醒させた。 「名はティファニア。大公の娘さんよ、今はサウスゴータ地方で、小さな孤児院を開いて隠れ住んでいるわ」 「そ、それは、本当なのか?」 「本当よ。直接会ってきたもの」 「そうか…」 ウェールズが顔を押さえて、俯いた。 「ねえ、これは絶対に約束して欲しいの。ティファニアを権力争いに巻き込まないで。いずれ彼女の存在は知られると思けど。それまでは彼女を争いに巻き込まないで欲しいの」 「ああ、解っているよ、解っているとも。 アンリエッタにも、マザリーニ枢機卿にも言わなかったのは、それを心配してのことだろう?」 「ええ」 「心配も無理はないさ。用心に越したことはない」 「そうね。ハーフエルフだと知られたら大変だものね」 「………」 ウェールズの顔は、『美男子が台無しだ』と思えるほど、驚きに染まっていた。 「そんな顔して驚かないでよ。彼女から聞いた話を全部話すわ、だからよく聞いて」 ウェールズが頭を振って気を取り直す、すぐさま『サイレント』と『ディティクト・マジック』を唱え、ルイズに続きを促した。 ルイズの口から語られたのは、ウェールズにとって驚くべき”真実”であった。 大公がエルフを妾にしていただけでなく、娘までいたという事実。 確かに『始祖ブリミルへの重大な反逆』だと言われれば、それまでかもしれない。 しかし、目の前には吸血鬼と化していながら人間に味方するルイズがいる。 ウェールズは、エルフに対する認識を改める必要があると感じた。 「それと、貴方から預かっていた『風のルビー』。それとニューカッスルから脱出したときに持っていた『始祖のオルゴール』これもティファニアに預けてあるわ」 「それは虚無の使い手である、君が持っていた方がいいんじゃないか?」 「いいえ、私の分はアンの持っている『水のルビー』と『始祖の祈祷書』よ。『風のルビー』と『オルゴール』は彼女が持つべきモノなの」 「まさか」 「そのまさかよ。王族の血を継承しているが故に…ね」 ウェールズはしばしの間思案し、呟く。 「ハーフエルフか…ロマリアが黙っていないな。ダングルテールの大虐殺の件もある…」 「アニエスもダングルテールの大虐殺を調べてるとか言ってたわね。それって何なの?」ルイズの質問に、ウェールズは言いにくそうに口ごもったが、意を決したのかルイズを見据えて語り出した。 「ダングルテールという村があった、そこはトリステインには珍しい移民中心の村だったそうだ。その村で流行した疫病を広げないために、村人が全員焼き殺された」 「……何よ、それ。アニエスがそれを調べてるってことは、もしかして」 「彼女の出身地はダングルテールらしい。僕も最近知ったことなので詳しくないが、どうもロマリアの先代教皇がそこに絡んでいるらしい」 ロマリアと聞いて、ルイズが首を捻る。 「なぜロマリアが関係するのよ」 「二十年近く前、トリステインとアルビオンで新教が流行ったんだ。ダングルテールの住人は新教に鞍替えしたんだが…どうやらそれが原因で異教徒狩りの標的にされたらしい」 「じゃあ、疫病が出たと言うのは?」 「アニエスは全くの嘘だと言っていた。ダングルテールに出入りしていた行商人からの証言でもそれは明らかだそうだ」 「冗談じゃないわよ……」 「エルフを敵視するのは、始祖ブリミルの歴史から見て仕方ない事だ。だが、ミス・ティファニアが虚無の使い手として生まれたのは、始祖のお導きだと主張すれば……」 「もしティファニアの存在が知られても、ロマリアを牽制できるかもしれない?」 ルイズの結論に、ウェールズが頷く。 「ティファニアか…その人は、争いが嫌い、復讐も嫌いなのか………それなのに、僕たちは人間同士で、何をやっているんだろうね」 ウェールズの呟きは、『サイレント』に包まれた部屋の中に消えていった。 一方、時を同じくして、魔法学院に一台の豪華な馬車がたどり着いた。 従者が馬車の扉を開け、金髪の女性が馬車の中から下りてくる。 馬車を出迎えたのは魔法学院の学院長オールド・オスマンと、モンモランシー、そしてシエスタだった。 「オールド・オスマン。お久しぶりでございますわ」 優雅に一礼した金髪の女性に、オールド・オスマンは満足そうに頷き、挨拶を返した。 「久しぶりじゃのう、アカデミーでは元気でやっておるかね?」 「ええ、オールド・オスマンの22年前の論文、読みましたわよ。精神力の根底を探る方法としての波紋法とその応用…でしたわね」 ちらりと横を見ると、先ほどから緊張のあまり固まっている二人が視界に入った。 「貴方がシュヴァリエを賜ったミス・モンモランシーと、ミス・シエスタね。噂は聞いているわよ」 「「はっ、はい!」」 二人は緊張して、同時に返事をしてしまう。 金髪の女性は、そんな二人にも一礼し、名を名乗った。 「私はエレオノール・アルベルティーヌ・ル・ブラン・ド・ラ・ブロワ・ド・ラ・ヴァリエール。 ラ・ヴァリエール公爵夫妻からの依頼を伝えに参りました。 モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。 並びにシエスタ・シュヴァリエ・ド・リサリサ。 お二人の『治癒』の力をお借りしたく参りました。 私の妹、カトレアを助けるために協力をお願い致します」 シエスタは思った。 この人、ルイズ様の面影がある。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4609.html
1-181 1-696 1-796異世界協奏曲 1-90小ネタ… 2-131ルイズ×サイト 3-152魔法戦隊メイガスファイブ 3-33時を駆ける少女 4-115 4-126 4-146 4-229ゼロの三国志 4-501 4-755『シエスタ&才人の小旅行』プロット(*1)5-400サイトがんばる! 5-540 6-75マリコルヌの野望 6-135今宵は無礼講 6-218マリコルヌの野望 炎の師弟愛編 6-327タバサネタバレもの 6-552『魔法戦隊メイガスファイブ』ダイジェスト 6-630ルイズのハロウィン 8-303アメリカンジョーク風ゼロの使い魔 8-343アメリカンジョーク風ゼロの使い魔 8-425アメジョ風に便乗 8-618バカップルイズ〜そして彼女はやさぐれる〜 予告編 9-286惚れ薬編if 9-326ダメ、絶対。 9-549アニエスの囚われ人 9-560ビダーシャルの趣味 9-600シルフィもサイトと遊びたい! 10-117ルイズの秘密 11-122 10-340その後 11-192ルイズの変装 11-386ある日の出来事 11-429つうこんのいちげき 11-494サイトとバレンタイン 12-88ある吟遊詩人の手記 12-117知的好奇心 12-153女王アンリエッタの優雅な一日 12-365青銅と香水と聖女の日 12-508 13-82マリコルヌの休日 13-202俺のパンツを履いてくれ 14-344フラグクラッシャーズ? 14-478一筆啓上 14-676 14-725黄金の日々 15-683竜の血 15-756タイムトラボー 17-498ジェシカとでぇと A2-338『ゼロの使い魔』 第2期 序章 X01-02『トリステイン戦隊ゼロファイブ!』(*2)