約 735,372 件
https://w.atwiki.jp/horror_vip/pages/362.html
ANOTHER アナザー ■概要 2006年にイギリスとアメリカで製作された映画。 原題:DARK CORNERS 清潔感の漂う白の世界と、薄暗く残酷な黒の世界。 二つの世界での出来事が交互に映し出される展開や、二つの世界の対比が特徴。 それぞれの世界の主人公であるスーザンとカレンは、 ソーラ・バーチ(→ wikipedia)による一人二役。 あまり期待して観ない方が良いかもしれない。 ■あらすじ 白の恐怖と黒の悪夢―眠るたびに入れ替わるカレンとスーザン。 それぞれ、相手は夢の世界の住人だと思っていたが、実は二つの世界は相互に影響しあっていた。 カレンの働く死体処理場の仲間が惨殺されると、スーザンの会社の同僚も何者かに滅多刺しにされ殺害された。 スーザンが人工授精に成功すると、カレンも変質者にレイプされ妊娠してしまった。 得体の知れない共通の恐怖は、次第にエスカレートし、カレンとスーザンを残酷に追いつめていく。 誰が“夢”で、何が“現実”なのか?! 二つの世界を結ぶカギを見つけたとき、すべての謎が明らかになる!!
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/19154.html
フェアリー・アナザー R 自然文明 (4) 呪文 ■次の相手のターンの始めまで、自分が《フェアリー・アナザー》以外の《フェアリー》を含む自然の呪文を唱えた時、自分の山札の1枚目を自分のマナゾーンに置く。 ■自分の山札の1枚目を自分のマナゾーンに置く。 作者:vireze フレーバーテキスト 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44784.html
登録日:2020/04/29 Wed 15 29 30 更新日:2024/07/09 Tue 17 15 06 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 1号もどき もう一人の1号 アナザー1号 アナザー1号ウォッチ アナザーウォッチ アナザーゼロワン アナザーライダー アナザー新1号 クロスファイヤー ジェンダーレス スカルマン タイムジャッカー タイムパラドックス タイムマジーン ネタバレ項目 バッタ パチモン パッチワーク フィーニス プラシド マント ライダーもどき ライダー怪人 ラスボス 不気味 中性的 令和ライダー 令和冬映画最初のラスボス 仮面ライダー 仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション 仮面ライダー1号 仮面ライダージオウ 仮面ライダーゼロワン 仮面ライダー新1号 仮面ライダー旧1号 原点にして頂点 始まりのライダー 寄せ集め 巨大怪人 平成ライダー 性別不明 怪人 怪人ライダー 昭和ライダー? 時代の創造者 時間犯罪者 未来人 歴史の創造者 歴史改変 生駒里奈 異形 白装束 石井康嗣 飛蝗の怪物 骸骨 髑髏 ボクが未来から来た、“歴史の創造者”だからさ。 キミが…歴史を変えてみる? フィーニスとは、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場するキャラクター。 この項目では、彼女(?)の変身するアナザー1号についても記述する。 演:生駒里奈 概要 タイムジャッカーの一人。 一人称は「ボク」だが、男にも女にも見える中性的な容姿を持っており、実際のところは不明。 無機質な語り口と近未来を思わせる白装束、そして引き摺る程に長いマントが特徴。 『仮面ライダーゼロワン』の世界の2007年に突如現れ、シンギュラリティに加えて通信衛星アークの影響で暴走しつつあったヒューマギア・ウィルに接触。 本来の歴史で待ち受けているデイブレイクの顛末を教えた後、ブランクウォッチを手渡して姿を消した。 これによりウィルはアナザーライダーと化し、アークの打ち上げを阻止しようとする飛電其雄/仮面ライダー1型を妨害して打ち上げを完遂。 結果、デイブレイクは阻止されたものの、アークが機能を発揮した事により、ヒューマギアに世界が支配され、人類が絶滅寸前に追い込まれるという非常事態に陥ってしまった。 フィーニスの目的は『新時代の始まりのライダーとなる事』であるが、一方で「仮面ライダーの力とは本来悪の力」「その力を正義の為に使ったライダーこそが歴史を改竄した」と主張している。 『仮面ライダーウィザード』特別編の敵であるアマダムと似た視点の持ち主だが、フィーニスの場合は『悪こそが正しい仮面ライダーの姿』という見方で一貫している。 タイムジャッカーではあるが、『仮面ライダージオウ』本編のラスボスであるスウォルツや、 映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』のティードほどの力は持たないらしく、自力で時間を超えた描写はない。 また、明確にされていないが、どうやら『ゼロワン』の世界の存在と思われる。 アナザーゼロワンの行動によって『ゼロワン』の歴史が歪められた後、2007年のアーク打ち上げの現場に向かう常磐ソウゴ達魔王一行に奇襲をかけ……。 生み出したアナザーライダー 自身が変身するものを含めて2体。 フィーニスの場合は生み出した事による歴史改変自体が目当てであり、それが成功した後は完全に放置している。 アナザーゼロワン 仮面ライダーゼロワンのアナザーライダー。ジオウを誘き出す布石・捨て駒として生み出した存在。 アナザー1号 後述。 やっぱり、ボクの狙い通り来てくれたね…… 何の事だ? 歴史を書き換えれば、必ずオーマジオウが介入し、歴史を元に戻そうとする… キミが受け継いだ、全てのライダーの力を貰うよ。 そして…ボクが“始まりのライダー”となる! \ICHI-GOU!/ 始まりのライダーは……私だ!! アナザー1号 私は原点にして頂点!時代の創造者だ! 新時代の1号として、人類を征服する仮面ライダーの歴史が始まる!! 身長:10.19m 体重:9.1t パンチ力:65.1t キック力:92.4t ジャンプ力:ひと跳び86.5m 走力:500m4.6秒 特色/力:巨体を利用した格闘攻撃 変身者:フィーニス 契約したタイムジャッカー:フィーニス自らの変身 モチーフ:仮面ライダー1号(旧1号) CV:石井康嗣(変身直後のみ生駒里奈) 登場話:『仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション』 フィーニスが変身する、仮面ライダー1号の力を宿したアナザーライダー。 『ゼロワン』の世界の2007年に現れたソウゴに奇襲をかけ、彼から奪ったオーマジオウの力=歴代平成ライダーの力で精製した「アナザー1号ウォッチ」を起動、自らに埋め込む事で変身した。 変身後は一人称が「私」になり、声が野太い男性のものに変わる。 どうして平成ライダーの力から昭和ライダーの力が生み出されるのかという話だが、これは正確なところを言えば「仮面ライダー1号の本郷猛」そのものではなく、ソウゴが継承し、宿した平成ライダーに通底する「1号の要素」を抜き出して組み合わせたパッチワーク方式である為。 詰まる所、「“仮面ライダー”という概念のアナザー」と言える(*1)。 その影響か、力を奪われたソウゴもジオウへの変身自体は可能だが、仮面ライダーグランドジオウへの変身は終盤まで封じられていた。 容姿 『平成ジェネレーションズFOREVER』でティードが自ら変身したアナザークウガ同様の巨大なタイプの個体(*2)。 アナザーライダーとしては珍しくオリジナルの面影を強く残しており、カラーリングはいわゆる旧1号のトーンになっている。 全身にはひび割れや錆が目立ち、さながら戦いの果てに怪物と化したかのような造形。 上半身はオリジナルの旧1号に近いが、腕が異様に長く伸びており、手には鋭い爪が伸びている。 また、胸部から腹部にかけて赤い十字の傷があり、腰にはタイフーンを模したベルトがある。 首元の赤いマフラーはバッタの翅に変わっている他、桃色の複眼の奥には悲しみに歪んだかのようなもう一組の眼が光り、クラッシャー内部は無数の牙が生えた悍ましいものとなっている。 最大の特徴は下半身で、1号の愛機にして友たるマシン・サイクロンをそのまま巨大化させたような形状になっており、この関係で足が存在しない(*3)。 本物のサイクロン号と異なり鋭角で骨ばったシルエットになっており、立花レーシングクラブのマークもご丁寧に残されているが、髑髏の意匠が追加され、禍々しくなっている。 この為、仮面ライダーの代名詞にして伝家の宝刀たる必殺技のライダーキックは物理的に使用不可能になっている。 この特異な下半身の形状は、本郷猛役を演じた藤岡弘、氏が当時『仮面ライダー』の撮影中にバイク事故で脚を怪我した結果、一時番組そのものが打ち切りになりかけた事件をモチーフにしているという説が挙げられている。 赤い十字でクロスファイヤー、骨や髑髏のイメージでスカルマンなど、仮面ライダーのルーツに当たる者達の要素も含まれており、 『時代を作り直す』というフィーニスの意志がメタ的に反映されたかのような姿に仕上がっている。 なお、オリジナルを現す名前とその活躍した年代の数字はどこにも存在しない。仮にあったとした場合、「ICHIGOU」なのか「1」なのかはよく分からないが。 また、オリジナルの敵の要素……この場合ショッカーの要素についても薄いが、これは1号そのものが本来ショッカーの改造人間だった事を思えば「1号の姿である事そのものがショッカーの要素」だとも言える。 能力 エネルギー弾による攻撃、下半身のバイクによる高速走行など、シンプルでありながら怪物じみた攻撃能力を持つ。 何よりの武器はその巨体で、一度は仮面ライダージオウトリニティに打ち勝っている。 誕生による改変 1号は文字通り仮面ライダーの歴史そのものの始まりであり、そのアナザーが『ゼロワン』の世界で生まれる事は本来有り得ないという。 そもそも元になった力はソウゴから平成ライダーを通じて抜き出した1号の要素である為、本物の1号である本郷猛に影響はなく、『仮面ライダー』の歴史にも変化はないと思われる。 劇中での活躍 仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション 中盤でソウゴから平成ライダーの力を奪ったフィーニスが変身。その力でジオウトリニティを蹴散らした後、アークの影響で暴走した(フリをする)1型と戦う仮面ライダー001のもとに乱入。 変身解除された或人を轢き殺そうとしたが、仮面ライダーゲイツの妨害で失敗し、2019年へ帰還する一行を変身解除しつつ見送った。 その後、2019年の時代でとあるビルの屋上に佇んでいるところにソウゴが出現。 ライダーの力を返してもらう! ジオウ、キミはライダーの力ってのが分かってない。ライダーの力ってのは“悪の力”だろ? そう言い返すと再びアナザー1号に変身し、街に飛び降りる。 ボクこそが、本来あるべき“仮面ライダー”の姿だ!! 君も俺の事分かってないよ。俺は王様になる。ただし…“魔王”にね。 ソウゴもそう切り返して仮面ライダージオウⅡに変身。 未来予知を駆使するジオウⅡに、2007年の時とは打って変わって一方的に追い詰められる。 だが……。 以下『令和 ザ・ファーストジェネレーション』の終盤に関わるネタバレ お前達が歪めたライダーの歴史は、私が正す!! ゲイツの……!? アナザー新1号 これが“始まりのライダー”だァァッ!! 身長:12.75m 体重:10.8t パンチ力:116.5t キック力:165.3t ジャンプ力:ひと跳び177m 走力:500m2.4秒 特色/力:鋭い刃を備えた副腕/巨体を利用した格闘攻撃 変身者:フィーニス 契約したタイムジャッカー:フィーニス自らの変身 モチーフ:仮面ライダー1号(新1号) CV:石井康嗣 登場話:『仮面ライダー 令和 ザ・ファーストジェネレーション』 ジオウⅡに圧倒されるアナザー1号が、『ゼロワン』の世界の2007年から引き寄せたゲイツのタイムマジーンを轢いて破壊・吸収した事で変貌した姿。 モチーフは新1号で、アナザーアルティメットクウガやアナザージオウⅡなどと同じ別フォームモチーフの個体に当たるが、 1号はそもそも「フォームチェンジ」という概念が存在しない時代のライダーである為、厳密には「デザインの違いによる区別を強引に『1号の別形態』として解釈した上でのアナザー化」とも言える。 ※『仮面ライダーゴースト』とのコラボ映画『仮面ライダー1号』に登場したネオ1号は明らかな別フォームである。 容姿 全体の形状はアナザー1号とほぼ同じだが、カラーリングの方は新1号とは似ても似つかない乳白色を基調とした骸骨のようなものとなっており、更に下半身に赤いバッタの脚を模した副腕が生えた事で車輪が格納されている。 この副腕はそれぞれ背中から2本、下半身から4本生えており、もはや新1号らしさはおろか、オリジナルの旧1号の面影すら殆ど感じられない、仮面ライダーとは名ばかりのバッタの怪物としか言いようのない異形の姿と化している。 なお、2本の腕も脚と見立てると8本脚となり、仮面ライダーシリーズ最初の怪人のモチーフである蜘蛛と同じ本数となる。 能力 アナザー1号と大差はなく、巨体やエネルギー弾による攻撃が可能。 また、クラッシャーからより巨大なエネルギー弾を放てる他、ゲイツのタイムマジーンを取り込んだ事により、時空跳躍も可能となった。 結末 変貌直後にジオウⅡを吹き飛ばして通常形態に戻させるも、乱入してきたゼロワンにより、「ロッキングカバンストラッシュ」の直撃を受ける。 その後は2人のライダーを相手に猛攻を仕掛けていたが、ジオウは既に突破口を見出していた。 足掻いたところで、歴史は戻らない! そうかな!?お前、ゲイツが残したタイムマジーンを取り込んだろ。それを守りたいんじゃない? どういう事? そのタイムマジーンが未来に残り、それでアイツがやって来たんじゃないかな?だから、それを壊せば……! そうか!歴史が元通りになるって事か! 自力で時間を超えられないフィーニスがどうやって2007年の世界に現れたのか、それがヒントだった。 ソウゴ達が2007年の『ゼロワン』の世界に向かった後、アークの打ち上げ阻止が失敗した事で2019年に戻ったのだが、この時或人を救出しつつ迅速に移動する必要に迫られた為、ソウゴが自分のタイムマジーンで全員を拾って帰還していた。 この関係でゲイツの機体が2007年に置き去りになってしまい、それがフィーニスのいた未来の時代まで放置されていたのである(位置の都合上、恐らく正史におけるデイブレイクタウンに沈んでいたと思われる)。 フィーニスはそれを拾って時間を超えていたのだが、ここでそのゲイツ機を使用した事が弱点となった。 破壊されればゲイツ機はこの時点で消滅する フィーニスの時代にタイムマジーンが残らない フィーニスはウィルの元に現れる事が出来ない よってアナザーゼロワンが誕生しない アナザーライダーの力が無いウィルは其雄に勝てない アークの打ち上げは阻止され、歴史は改変されない というロジックで全てを解決する事が出来るようになってしまっていたのだ。 それを防ぐ為にわざわざタイムマジーンを引き寄せて取り込み、アナザー新1号になったのである。 だが、ゼロワンのロッキングカバンストラッシュを受けた際に奪った歴代平成ライダーの力を手放してしまい、 結果、グランドジオウの力を取り戻したジオウによる平成ライダーオールスターによる総攻撃と、ゼロワンの連続フォームチェンジによる反撃を受けて一転劣勢に(*4)。 仮面ライダーは本来、人類を滅ぼす兵器だ!その歴史を歪めたのは、お前達の方だァッ!! それを決めるのは…俺達だ! 過去がどうだろうとも、俺は未来を…新時代を切り開く! 最期はゼロワンのライジングインパクトとジオウのタイムブレークの合体技「ライジングタイムブレーク」を受けて突き刺さったままだったアタッシュカリバーを貫通させられ、胴体に大穴を開けられて盛大に爆発四散。 取り込んでいたゲイツ機が破壊された事でタイムパラドックスにより歴史改変の事実はリセットされ、『ゼロワン』の歴史は無事元に戻されたのだった。 余談 アナザー1号の声を演じる石井康嗣氏は偶然だが、映画『仮面ライダー1号』に謎の怪人の声で出演している。 実はフィーニス自身もタイムパラドックスに巻き込まれていたりする。というのは劇中でジオウが言及したように「2007年に乗り捨てられ、そのままになっていたゲイツのタイムマジーン」を使って時間を超えて来た経緯があるのだが、ゲイツが2007年に来たのはそもそもフィーニスが過去に遡って歴史を変えたからである。これにより過去と未来の無限ループが発生しており、そもそもの始めはどうやって過去に来たのかorどういう経緯でゲイツ機が『ゼロワン』の世界に放置されたのかは不明。最終的にフィーニスが倒され、ゲイツ機も破壊された事でこのループは消えてなくなっている。 上述の「ライダーの力ってのは“悪の力”だろ?」という言葉だが、これが意外な形で『ゼロワン』の世界に降りかかる事となる……。 フィーニスを演じた生駒里奈女史は後に『風都探偵 The STAGE』で鳴海亜樹子を演じる事になる。 追記・修正は平成ライダーの力を手に入れてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 ソウゴを「ジオウ」ではなく「オーマジオウ」と呼んでいたな。 -- 名無しさん (2020-04-29 17 10 40) 結局コイツは自分だけが仮面ライダーの本質を知っていると思い込んでるだけの物知らずだったな -- 名無しさん (2020-04-29 17 20 57) 「歴史を乱せば必ずオーマジオウが介入する」って言ってたけど結局ジオウはどう認識されてるんだろう。侑斗は最初倒しに来たけど良太郎は最初から助けてくれたし… -- 名無しさん (2020-04-29 17 27 19) 劇場で見てても全く黒幕としての魅力を感じなかったなぁ。まだ某スーパータイムジャッカーの方が悪役として魅力があった -- 名無しさん (2020-04-29 19 06 20) 令ジェネ未視聴なのに記事タイトルでネタバレ喰らったわ -- 名無しさん (2020-04-29 20 56 24) ↑いうほどネタバレか?公開直後ならともかく -- 名無しさん (2020-04-30 07 44 38) どこかで『足がバイクになっているからそもそも事故が起きない→藤岡弘、が無事だから仮面ライダー2号が誕生しない』っていうのを見てなるほどと思った。 -- 名無しさん (2020-04-30 09 39 49) 攻略法が怒涛の理論展開で凄い -- 名無しさん (2020-04-30 12 24 51) 情報のソース欲しいな -- 名無しさん (2020-04-30 12 28 43) ブレイキングマンモスの沈んでる筈っていうのよくわからないな、打ち上げてたよね?まあ、打ち上げた直後にすぐ呼び寄せちゃうのも見てて「おいおい」って思ったけど -- 名無しさん (2020-04-30 12 32 07) 見た目でまず連想したのがプラシド究極体 -- 名無しさん (2020-04-30 12 42 46) ↑私は仮面ライダーコアでしたね -- 名無しさん (2020-04-30 14 23 37) 性別は公式に言われてたっけ?生駒サンが「無性別的に演じた」と話していたのは確かだけど -- 名無しさん (2020-04-30 15 41 35) ↑↑コアは異形に変えられた悲しみや憎しみ(の記憶)で邪悪に堕ちたライダーだから、その力を正義のために使った1号のアナザーと言えるし意識してる部分はあるかも知れないと思う -- 名無しさん (2020-04-30 15 44 22) 連投失礼、「しれないと思う」って日本語おかしいな、申し訳ない -- 名無しさん (2020-04-30 15 45 48) 生駒ちゃんの声がダマラスになってもうた・・・ -- 名無しさん (2020-04-30 16 34 04) 倒すべき悪と同じ胎から生まれるも、自身の意志で己を光に変えた者こそが仮面ライダーだと思う。ダークライダーは置いとくとして、仮面ライダーである時点で悪じゃない。 -- 名無しさん (2020-05-05 21 32 52) てっきり平成ライダーに当たる『仮面ライダーTheFirst』由来かと思ったんだが違った -- 名無しさん (2020-06-16 12 03 58) 「仮面ライダーって怪人バッタ男でしょ?」っていう擦られ続けたネタのジオウ編だな。悪の力を正義のために使った本郷猛がいないとライダーそのものが存在しなかった、というパラドックスになってるのも皮肉が効いてる -- 名無しさん (2020-06-16 12 46 40) 力そのものに罪はない、大事なのはその力をどう使ったかだと思う -- 名無しさん (2020-07-27 22 12 17) ↑ まぁ、それが『仮面ライダー』という概念よね。 -- 名無しさん (2020-07-27 22 15 15) 1号ライダーの力の一部と2号ライダーが使用するマシンを奪って変身する過程はハザードトリガーとグレートクローズドラゴンなどの借り物で変身した仮面ライダーブラッドと似てる他、平成にして昭和のライダーの力を使うクォーツァーのライダー達とも共通する。 -- 名無しさん (2021-06-30 22 20 38) 500mを何秒と言う仮面ライダーだと実に珍しい数字での速度設定。 -- 名無しさん (2021-06-30 22 40 21) 何の因果かアナザー1号の外見のみならず「歴史改変を目論む未来人と、その刺客たる現人類に敵対的なアンドロイド」とがっつり敵の設定まで見事にプラシドらイリアステルと被ることに。未来人だけに時代を先取りしていたのか…… -- 名無しさん (2021-09-26 09 32 51) オーマジオウ「歴史を書き換えられて仮面ライダー達は不安よな。 オーマジオウ 動きます。」 -- 名無しさん (2021-11-08 16 31 22) ↑デデドン!(絶望) -- 名無しさん (2021-11-08 16 35 50) これがホントの『バッタモン』か…ハイッ!アルトじゃ(ry -- 名無しさん (2022-03-23 19 05 56) 仮面ライダーゼインは悪以上にヤバい「正義の力」だと思う -- 名無しさん (2024-04-19 21 36 02) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/m12br/pages/57.html
「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート 64 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 01 44 26.79 0 【4周目 二日目 譜久村聖 鈴木香音 午前5時30分】 「聖ちゃん!待って!」 追いかけてくる香音の言葉に耳を塞ぎながらひたすら森の中を駆ける。 許されなかった。 許されない過ちを犯したんだ。 みんなを殺そうと一度でも思ってしまったこと。 里沙に許され、もう大丈夫だと思っていた。 そんなのは甘い。 決して償えない。 もう戻ることはできない。 みんなのところに戻ることはもう許されないのだ。 聖の心を絶望が埋め尽くす。 聖は木の根につまずき、転んでしまう。 香音も息を切らしながらなんとか追いついた。 「来ないで!」 聖の手にはいつの間にか包丁が握られ、その刃を首にあてる。 「聖ちゃん待って!お願い!!!」 香音が必死に呼びかける。 「ちゃんと信じてあげることができなくてごめんなさい。私、やっぱりダメだね」 しかし聖はそう言って自らの首を切り裂い… 「聖ーーーっ!!!」 「きゃっ!?」 衣梨奈の投げつけた三節棍が包丁を握る聖の手に命中する。 その衝撃で包丁は大きく弾き飛ばされた。 65 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 01 46 12.34 0 「痛っ…きゃっ!」 衣梨奈が走ってきた勢いそのままに聖に抱きつく。 「聖…聖…」 「…えりぽん」 泣きながら必死に聖の胸にしがみつく。 「聖ちゃん…」 「…香音ちゃん」 香音が聖の手を取り、へたり込むように座る。 その目もまた涙で濡れていた。 「…私、みんなを殺そうとしたの。…それも身勝手な思い込みで」 聖の懺悔。 「でも、新垣さんに止めてもらって…許してもらって…」 声が震える。 「私勘違いしてた。許してもらえるはずないのにっ!」 二人から離れる。 「ごめんなさい…ごめんなさい!…ちゃんと死んでお詫びします」 その時、バチン!という大きな音が響いた。 「…あ」 衣梨奈のビンタ。 「…聖が死んでもなんにもならんやろ!…えりなが悲しいだけっちゃん…香音が、みんなが悲しいだけっちゃん!」 怒鳴りながらも大粒の涙を流し続けている。 「…えりぽん」 「そうだよ、死ぬなんて考えちゃダメだよ。悪いことしたんなら、ちゃんとみんなに謝って、反省する。生きてなきゃそれもできないでしょ?」 「…香音ちゃん」 衣梨奈と香音がそれぞれ聖の手を握る。 「「一緒に帰ろう」」 「それでちゃんとみんなに全部話して、許してもらおうよ。えりなも一緒に謝ってあげる」 「うん、あたしも」 66 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 01 54 22.90 0 「二人とも…私を許してくれるの?」 二人がうなずく。 「許すもなにも、聖ちゃん結局なにもしてないじゃん」 「そうっちゃん」 「えりぽん…香音ちゃん…ありがとぅ…」 しばらく三人で手を取り合って泣いていた。 「行こっか」 「「うん」」 衣梨奈の掛け声で、三人が歩き出す。 「あっ…」 香音が立ち止まる。 「ん?どうしたと?」 「えっと…」 香音が聖をちらちらと見る。 「?」 「香音!言いたいことあるならはっきり言うっちゃん!」 「う、うん。あのね…」 香音がおずおずと切り出す。 「聖ちゃん、あたしのバッグから盗ったもの…一応返してくれないかなぁ…」 「あ…」 衣梨奈が気まずそうに聖の顔を見る。 「…うん、そうだね。ごめんね香音ちゃん」 聖にはもう二人を疑うつもりは微塵もない。 盗んだ手紙を取り出そうとポケットをまさぐって気がついた。 「そ、そうだ…あの手紙、新垣さんが破っちゃったんだ…」 「えっ?」 「手紙?」 「ごめんなさい!どうしよう!?」 慌てる聖の前で香音は変な顔でもう一度バッグをまさぐっている。 67 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 02 14 54.54 0 「聖が香音のバッグから盗ったのって手紙だったの?」 「うん…」 「なんで…とかって聞いていいと?」 「…うん。香音ちゃんと光井さんが仲良く手紙のやりとりしてるの見て、私が嫉妬しちゃったの」 「えぇっ!?それだけでみんなを殺そうとしたと!?」 「う、うん…」 聖は手紙の内容には触れないように説明する。 二人がそんなやりとりをしている間も香音は真剣に自分のバッグをまさぐっていた。 「…香音、どうしたと?」 「香音ちゃん?」 「ねぇ、聖ちゃん。…あたしのバッグから盗ったのって手紙だけ?」 香音の問いかけに聖の顔が再び曇る。 それを見た衣梨奈が一歩前に出る。 「ちょっと香音!聖を…」 「違うの!…聖ちゃんを信じているからちゃんと聞きたいの。お願い答えて聖ちゃん」 香音が真剣な眼差しで聖を見つめる。 聖もぐっと力を込め、香音にちゃんと応えようとしっかりと見つめ返した。 「うん、手紙だけよ」 「…そう」 その答えを聞いた香音は、今度は考え込みだした。 「香音、いったいどうしたとよ。えりなたちにも教えて」 香音がスッと顔を上げる。 「あたしのバッグからなくなったの…手紙だけじゃないの」 「「えっ?」」 「もうひとつ。…あたしの武器がなくなってるの」 それを聞いた衣梨奈は思わず聖を見てしまう。 「違う!?私じゃない!」 「うん、わかってる。聖ちゃんのことは信じてるわ。…だから余計に嫌な予感がするの、聖ちゃんの他にも…」 香音の予感が聖と衣梨奈にも伝わる。 「急いで戻ろう!」 三人は『PACIFIC・HELL』へと駆け出した。 84 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 19 02 37.31 0 【4周目 二日目 新垣里沙 田中れいな 光井愛佳 午前5時35分】 放たれるチャクラム。 里沙はそれを丁寧に弾く。 そして合間を縫って距離をつめる。 しかしれいなもチャクラムを放っては距離をとる。 愛佳の時とは違い、れいなは遠距離攻撃に徹していた。 焦れる。 距離をつめる間隔が短くなるにつれ、回避が少しずつ雑になっていく。 「っ!」 チャクラムが里沙の腕をかすめる。 二つ…三つ…。 傷が増えていく。 「…っっっん!」 里沙は刀を大きく振り上げると、弾くのではなく、れいなへ向かって打ち返した。 突然の反撃。 しかしれいなに驚きはない。 返ってきたチャクラムを右手に握ったチャクラムで弾く。 …が、その瞬間、眼前に里沙の姿があった。 里沙はチャクラムを打ち返し、その軌道を追うようにれいなへと迫っていた。 れいなの大きな目がさらに見開かれる。 里沙はその脇腹へ向けて刀を振り抜いた。 85 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 19 03 50.67 0 刀がめり込む。 れいなはその激痛に苦悶の表情を浮かべた。 必勝のタイミング。 しかし、れいなは死んでいない。 刃は背を向けている。 峰打ちだ。 宣言どおり、里沙にはれいなを殺す気なんて毛頭ない。 ただれいなに“負けた”と思わせること。 それが里沙の目的。 “どうだ”と言わんばかりの顔でれいなを見上げる。 れいなの口元は笑っていた。 困惑した里沙の目に振り上げられたれいなの左腕が映る。 れいなには里沙が刃を向けないことはわかっていた。 渾身の一撃の直後。 里沙にはかわす術はない。 そして今度はしっかりと殺意のこもった刃が里沙の首下に振り下ろされた。 しかし地面を赤く濡らしたのはほんの数滴だった。 里沙の首には深くはないが、決して浅くはない切り傷が一線入っている。 間一髪。 里沙は反射神経だけで首のみを横にずらしてかわしていた。 それを受けた理沙。 それを見ていた愛佳。 二人は改めてれいなの本気を目の当たりにした。 「…ちょっと、シャレになってないよ田中っち」 「マジやけんね」 再び二人の刃が交錯し、ガキンという音とともに距離をとる。 88 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 19 53 02.26 0 里沙は改めて覚悟を決める。 “殺さない”“傷つけない”じゃ、れいなの覚悟には及ばない。 “殺さない”だけでいい。 “傷つけてでも田中っちにわかってもらうんだ!” 二人の間を緊迫した静寂が流れる。 それを見つめる愛佳も自然と手を握り締めていた。 刹那の瞬きで里沙がスイッチを入れる。 「たあぁぁぁぁっ!」 愚直にれいなへ突進。 れいなは再び遠距離攻撃へとシフトし、チャクラムを放つ。 まっずぐに迫り来るチャクラム。 その数は4。 里沙は走る速度を一切緩めずに見事な太刀捌きで2つを叩き落し、2つを弾き返す。 れいなも返ってきた2つを当然のように弾くとそのままさらに2つのチャクラムを放つ。 里沙は右、左、と紙一重でかわす。 頬が深く切り裂かれる。 それでも動じずにれいなへと肉薄する。 先行はれいな。 ナックルのように握りこんだチャクラムで左ストレート。 里沙がしゃがんでかわす。 「てえぇぇぇっ!」 それを読んでいたようにれいなは空振った勢いで回転し、右手で足元を薙いだ。 「っ!」 声をあげたのはれいな。 里沙の姿がない。 見上げる。 里沙はすでに飛び上がり、刀を構えていた。 しかし、口元を緩めたのはれいなだった。 89 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/08(木) 20 20 28.55 0 「かかったっちゃね、ガキさん!」 四方からの刃が里沙を襲う。 れいなの狙いはあらかじめ放っておいたチャクラムの軌道に里沙を誘い込むこと。 そして空中ならば身動きがとれない。 まさに狙いどおり。 「なっ!」 しかし口元を緩めていたのは里沙もだった。 里沙が身体を捻る。 いや、すでに回転するように飛び上がっていた。 「はっ!」 里沙が横周りに回転しながら刀を一閃。 四方から迫ったチャクラムをすべて叩き落とす。 そして着地と同時にその刃をれいなに突き立てた。 時間が止まる。 「…ごめんね、田中っち」 里沙の日本刀はれいなの右肩を貫いている。 「…まだれいなはあきらめてないっちゃよ」 「わかってる」 里沙は刀を引き抜き、容赦なくれいなを叩き伏せ、地面に這いつくばらせる。 「光井」 「はい」 そしてすぐに愛佳を呼び、れいなを拘束させた。 「…これでいい?田中っち」 「…はぁーあ、れいなの負けかぁ」 「田中さん…」 三人の間の空気が変わった。 175 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/10(土) 23 24 22.90 0 【4周目 二日目 新垣里沙 田中れいな 光井愛佳 午前5時45分】 「さぁ、戻ろう」 里沙が背を向ける。 手を貸そうとする愛佳を振り払ってれいなが言葉をかける。 「このままでいいと?…れいなはまた裏切るかもしれんけんね」 「…大丈夫。田中っちは約束を破ったりはしないって知ってる」 「甘いっちゃん!れいなたちは命がかかっとーよ!」 ―――だから誰が何をするかわからない――― 「…」 「…田中さん。もういいんです。愛佳たちはわかってますから」 里沙の代わりに愛佳が答える。 「わかる?何もわかってないかられいなは…」 ―――すべての罪を自分が背負おうした――― 愛佳が首を振る。 「田中さんが悪者になる必要なんてありません。愛佳を…、愛佳たちを信じて下さい」 れいなを見つめる愛佳の瞳は力強く、そしてどこまでもまっすぐだ。 里沙を見る。 里沙もまっすぐに見つめ返し、小さくうなずいた。 「…」 「ほら、行くよ田中っち。負けたんだから私の言うこと全部聞いてもらうからね」 「…そんな約束しとらんし!れいなは協力するって言っただけっちゃん」 「そうだっけ?」 二人が歩き出す。 「だいたい、ガキさんに刺されたとこがまだすんごい痛いんですけどー」 「あっ、そういうこと言う?私だってねぇ…」 その二人が並んで歩く後ろ姿を愛佳は嬉しそうに見つめていた。 「光井、置いてくよ」 「愛佳、なにしよーと」 「…はい!今行きますぅー」 そんな二人に追いつくように愛佳も駆け出した。 176 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/10(土) 23 25 41.77 0 【4周目 二日目 譜久村聖 生田衣梨奈 鈴木香音 午前5時45分】 「…ねぇ、聖ちゃん」 カフェへと走りながら香音が聖に声をかける。 「なぁに?」 「…あの手紙…読んじゃったんだよね?」 「…うん」 「あのね…」 「道重さん!」 二人より先行していた衣梨奈が声をあげる。 衣梨奈の視線の先を見ると、里保を背負ったさゆみが勝手口から出てきたところだった。 「どうしたんですか?何かあったんですか?」 衣梨奈が駆け寄る。 わざわざ眠ったままの里保を連れて出てきたということは何かあったに違いない。 聖と香音も集まってくる。 「う、うん。あのね…」 歯切れが悪い。 「亜佑美ちゃんは?」 「あっ、そう、ダーイシが急に襲ってきて!」 「えっ!亜佑美ちゃんが!?どうして!?」 「わからないの。…だからりほりほを連れて逃げてきたの」 三人は顔を見合わせる。 「どうする?」 「じゃあ、あたしとえりちゃんが中の様子を見てくるから、聖ちゃんは道重さんと里保ちゃんについててあげて」 「…うん、わかった」 三人がうなずき合う。 「道重さんはここで聖と待ってて下さい」 「えっ?…あ、うん。わかったわ」 「あれ?」 177 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/10(土) 23 26 49.79 0 ふと目を向けたさゆみの手に何かが握られていることに香音が気付く。 「…」 よく見てみる。 「…あーーーーーっ!」 「ど、どうしたの!?突然大きな声出して」 「うるさいっちゃん!」 「あたしのスタンガン!」 香音がさゆみの手を指差して叫んだ。 「「えっ?」」 二人がさゆみの方を振り返ろうとした瞬間。 「ぎゃふっ!」 バチンという音とともに衣梨奈が倒れる。 「えりぽん!」 聖が衣梨奈を抱きとめる。 「あーあ、残念。やっぱり騙せなかったか」 「道重さん…」 「バイバイ、またあとでね♪」 そう言って里保を背負ったまま森の中へ消えていく。 「聖ちゃん、えりちゃんのことお願い」 「えっ?」 「あたしが追いかける!」 香音も森の中へと駆け出す。 「ちょっと待って香音ちゃん!ダメよ!一人じゃ危ない!香音ちゃん!!!」 必死に手を伸ばす聖だったが、その手が香音に届くことはなかった。 香音の武器を盗んだのはさゆみだった。 そのさゆみが里保を連れ去り、香音が一人で後を追った。 亜佑美はどうしているのか。先輩たちはどうしているのか。腕の中の衣梨奈。 「どうしよう…」 聖はどうしていいかわからず、その場に立ち尽くした。 178 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 00 02 18.48 0 【4周目 二日目 新垣里沙 田中れいな 光井愛佳 午前5時50分】 カフェへと戻った三人。 しかしそこには誰もいなかった。 「「「…」」」 各々にあたりを探る。 嫌な予感しかしなかった。 「新垣さん、鞘師もいません」 里保が寝ていた部屋を見てきた愛佳が報告する。 「そう…」 「ガキさん、愛佳、ちょっと来て」 れいなの呼ぶ声に二人はキッチンへ向かう。 「田中っち、どうし…」 どうしたの?…そう聞こうとしたが、目に入った光景で聞くまでもないことを悟る。 荒らされたキッチン。 扉という扉が開かれていた。 「「「…」」」 再び言葉を失う三人。 「新垣さん!」 そこへ勝手口から声がかけられる。 「フクちゃん!?」 聖が衣梨奈を抱きかかえて顔をのぞかせていた。 「ちょっと、なにがあったの!?」 駆け寄る三人。 「それが…」 今ここであったことを聖が三人に話す。 179 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 00 21 02.92 0 「さゆみんが…」 信じられない。 あのさゆみがそんなことを。 にわかには信じることなどできなかった。 「新垣さん」 今度はキッチンの中から愛佳に呼ばれる。 愛佳は冷蔵庫の前にいた。 「どうしたの?」 「…この中から物音がしたような気がしたんです」 まさか…。 冷蔵庫を開ける。 中から亜佑美が転がり出てきた。 最悪の想像の具現化。 予想していても身体がすぐに動かない。 「ガキさん!」 れいなが里保の部屋からタオルケットを持ってくる。 ハッとしてすぐにそれを受け取り、亜佑美に巻きつける。 亜佑美の目は虚ろで、身体をまるめてカチカチと歯を鳴らしている。 「っ…!」 その姿を見て涙がこみ上げる。 ―――なんでこんなことに――― 里沙は亜佑美を強く抱きしめた。 れいなと愛佳はあわただしくあらゆる布という布を持ってきて二人にかぶせる。 聖は衣梨奈を抱きしめたままその光景を正視することができず、目をつぶって顔を背けていた。 180 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 00 42 53.49 0 【4周目 二日目 新垣・田中・光井・譜久村・生田・石田 午前6時10分】 衣梨奈と亜佑美をソファーに寝かせる。 まだ青白い顔色は残っているが、体温は戻ってきた。 「あの…私…」 「いいから、ゆっくり休みなさい」 里沙は亜佑美の髪を撫でながらやさしく微笑む。 亜佑美はくすぐったそうな顔をしながらも目をつむった。 「ガキさん…」 里沙の後ろにれいなが立つ。 「…うん」 里沙も立ち上がる。 「光井、フクちゃん」 「「はい」」 「二人は生田と石田をお願い。私と田中っちで行ってくる」 “私も行きます!”と言いたい気持ちを愛佳はぐっと抑えた。 この娘たちを残して行くわけにはいかない。 「はい、わかりました。気をつけてください」 れいなが手をあげて応える。 里沙とれいなが互いを見る。 そして同時にうなずくと、勝手口からさゆみが走り去ったという方向へと急いだ。 207 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 00 26.69 0 【4周目 二日目 道重さゆみ 鞘師里保 午前6時25分】 「ん…」 里保が目を覚ます。 長い間眠っていたせいか、全身が重くてだるい。 思考もはっきりしないし、視界もぼやけている。 人影が横切る。 その人物を特定することはできないが、自然と目がその人影を追った。 「あら?」 こっちに近づいてくる。 ぐぃっと無理やり頭を持ち上げられる。 不快な感覚。 「目が覚めたみたいね」 聞き覚えがあるはずの声だが、よく思い出せない。 身体が痛い。 少しだけ動かしてみようとするが、ギシギシと何かがしなる音がするだけで何故かまったく身動きがとれなかった。 「ふふふっ、まだ寝ボケてるの?かわいい。寝起きは苦手なんだよね」 頭を撫でられる。 「もう少し休んでていいよ、りほりほ。お楽しみはこれからなんだから♪」 足音が遠ざかる。 里保の意識も再び暗闇に沈む。 どこかで聞いたことのある声。 「ぁ…ぅ…」 声にならない。 必死につなぎとめようとする意識の中で 「里保ちゃん!」 絶対に忘れることのない声が聞こえた。 208 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 01 41.87 0 【4周目 二日目 道重さゆみ 鈴木香音 鞘師里保 午前6時30分】 「里保ちゃん!」 香音が飛び込んでくる。 ここはカフェから少し離れたところにあった廃屋の一室。 「意外と早かったわね」 「道重さん…里保ちゃんを返してください」 「ふふふっ。イ・ヤ・よ♪」 「っ…!どうしてこんなことするんですか!?」 「どうして?…んー、そうねぇ。…あなたたちのことが好きで好きでたまらないからよ♪」 「ふざけないでください!!!」 「…あら」 香音の反応にさゆみの表情が変わる。 「ふざけてなんかない。さゆみは真剣なの。…わかってもらえないかしら」 「…わかりません。皆のことが好きならなんで協力して皆で助かろうとしないんですか!?」 「…助からないからよ」 「えっ?」 「こんな状況で皆で助かるなんて出来っこない!」 悲鳴に似た慟哭。 「さゆみはイヤなの。希望に振り回されて叶わない夢なんて見たくないの。 皆が殺されるところなんて見たくないの。 だったら…どうせ死んじゃうなら、さゆみのこの手で殺してあげたい。 皆のことが大好きだから、苦しいくらい愛してるから…」 「道重さん…」 「だからズッキもこっちに来て」 さゆみが香音に手を差し伸べる。 その表情はまるで慈愛に満ちた聖母のようだった。 フラリと足を進めてしまいそうになるのを頭を振って踏みとどまる。 「道重さん…助かる方法はあります」 209 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 03 00.38 0 「えっ…?」 「あっ…」 思わず口をついて出てしまった言葉。 しかしそれ以上を今、口にすることはできない。 「どういうこと?」 当然の問い。 「…」 香音は返答することができない。 「ふふっ…かわいいウソね♪」 「ち、違います!」 必死の否定もさゆみにはもう響かない。 「香音…ちゃん…」 里保が目を覚ます。 「里保ちゃん!」 「感動のご対面ね♪」 香音は思案する。 さゆみの説得は今の自分にはできない。 でも里保をこのまま置いていくわけにもいかない。 そして今気付いたが、自分は丸腰だった。 「ごめんなさい!道重さん!」 香音の選択。 それはさゆみがスタンガンしか持っていないという考えからの特攻だった。 ―――香音の誤算――― 「そう…じゃあ仕方ないわね」 さゆみがもう片方の手に取り出したのは拳銃。里保の武器だったもの。 「残念だけど、バイバイ。ズッキ」 「香音ちゃん!」 「っ!」 あたりに銃声が響き渡った。 211 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 58 20.07 0 【4周目 二日目 飯窪春菜 佐藤優樹 午前6時30分】 「あれだ…」 春菜と優樹は携帯が指し示す三つの光が留まる場所へと辿り着く。 そこには一軒の廃屋が。 おそらくメンバーの内の三人がいる。 やっとの想いでここまできた。 自分たち以外の9人になにが起こっているのかはまったくわからない。 この短時間で固まっていた9人が少しずつバラバラになっている。 「はるなん…?」 不安げな顔をしてしまったためか、優樹が心配そうに見上げてきた。 優樹を見つめ返し、大丈夫だと表情で伝える。 尻込みしていても仕方がない。 まずは会って話をしてみないとなにもわからないのだ。 少しだけ迷う。 優樹をこのまま連れていくべきか。それとも置いていくべきか。 …連れていくべきだろう。 その方がきっといい。 ほぼ直感だが、春菜はそんな気がして連れていくことにした。 優樹の手を引いて茂みを出る。 そして廃屋へ近づいたところで突然何かとぶつかった。 「きゃっ!」 「痛っ!」 お互いに尻もちをつく。 「っー…飯窪!?」 「いたたたたっ…に、新垣さん!?」 相手は里沙だった。 212 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 58 44.46 0 思わぬ邂逅に固まる。 優樹もビックリして固まっていた。 「ガキさん…?」 遅れてれいなが現れる。 「春菜ちゃんに優樹ちゃんやん!」 「田中さん…」 固まったままの春菜と優樹。 その二人を里沙がゆっくりと抱きしめた。 「二人とも…よく無事で…」 その姿をれいなは複雑そうな顔で見つめながら頭をかいていた。 「あっ、工藤は一緒?」 里沙は二人から離れて聞く。 「…いえ、今は一緒じゃありません」 「今は?」 春菜と優樹がそろって下を向く。 「はい。実は…」 春菜が事情を説明しようとした時。 あたりに銃声が響いた。 「ガキさん!」 「うん!二人はここにいて!」 里沙とれいなが駆け出す前に春菜が声をかける。 「あの!なにがあったんですか!?」 「ごめん!あとで説明するから!」 「三人を探してるんですか!?」 「えっ!?」 二人が立ち止まる。 「三人ならあの廃屋にいます!」 春菜は廃屋を指差した。 213 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 16 59 48.42 0 里沙とれいなは顔を見合わせる。 「なんで知っとーと?」 春菜は携帯を取り出すと、二人に見せる。 「これ、レーダーなんです」 「えぇっ!?」 「ちょっ、レーダーって…」 驚いている二人を尻目に春菜と優樹が駆け出す。 「急ぎましょう!」 「ちょっ、待ちなさい!」 里沙とれいなも急いであとに続く。 そして4人は廃屋の中へと入っていった。 216 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 18 04 47.02 0 【4周目 二日目 新垣・道重・田中・鈴木・鞘師・飯窪・佐藤 午前6時40分】 「香音ちゃん!香音ちゃん!!!」 香音は床に倒れ伏している。 「…」 さゆみは銃を撃った自分の手を見つめていた。 「殺してやるっ!絶対殺してやるっ!!!」 里保はつながれた身体などおかまいなしに暴れる。 縛られた腕や足からは血が滲んでいた。 かけられる罵声に振り向く。 里保を見るさゆみの目は空虚だった。 「さゆみん…」 そこへ里沙たちが駆けつける。 香音の姿を見る。 一足遅かった。 だれしもがそう思っていた。 「新垣さん!鈴木さんはまだ生きてます!」 春菜が告げる。 「「「えっ!」」」 驚きは三方から。 驚かなかったのは春菜と一緒に携帯を見ていた優樹。 そして撃った当人のさゆみだった。 あの時、さゆみは引鉄を引く瞬間にもう片方の手でその照準を外していた。 さゆみが呆けている理由は香音を撃ったからではなく。 照準を外した自分の行動に呆けていたのだ。 217 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 18 05 35.91 0 「っ…!」 里沙が香音へと駆け寄ろうとする。 「動かないで!」 それをさゆみが牽制した。 里沙の足下に銃弾がめり込む。 「さゆみん…もうやめて」 「…」 「どうしたのよ…私に“がんばれ”って言ってくれたのはさゆみんじゃない」 「…」 「愛ちゃんも…カメもいなくて…不安で不安でしようがなかった時、私を支えてくれたのはさゆみんだった」 「…やめて」 「ねぇお願い。…いつものさゆみんに戻って。…私には…私たちにはさゆみんが必要なの!」 「やめてって言ってるでしょ!」 「さゆみん!」 「うるさいっ!!!」 「さゆ。…もうなにを言っても無駄みたいっちゃね」 「れいな…」 れいなが一歩前に出る。 「…れいなならわかってくれるでしょ?さゆみの気持ち」 「わかるわけないっちゃん」 「うそよ」 「さゆこそなんでそんなこと言うと?…6期は元々バラバラで、お互いのことなんてわからないのが当たり前っちゃん」 「…」 「6期はお互いのことなんてわかりあってない。…でも今お互いのためにどうすべきかは通じ合えとー。それが6期やん」 「…」 「だからそんなこと言うさゆはもうさゆじゃないけん。れいなは本当のさゆがしてほしいと思っとーことをするっちゃん!」 れいながチャクラムを構える。 「そう…」 さゆみも銃を構えなおした。 その時、小さな影が素早く横切った。 219 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 18 58 43.42 0 「まぁちゃん!」 それは香音へと駆け寄ろうとした優樹。 さゆみは反射的に引鉄を引く。 今度はもう片方の手が邪魔する間もなかった。 頭を抱えてうずくまる優樹。 しかし想像していた痛みが優樹を襲うことはなかった。 「飯窪!」 「春菜ちゃん!」 優樹の前で両手を広げて立ちふさがる影。 それは春菜だった。 そのまま前のめりに倒れ込む。 「はるなん!」 優樹は駆け寄り、身体を揺する。 「はるなん!はるなん!」 春菜が反応することはなかった。 「くっ!」 里沙はその光景に零れそうになる涙を堪え、歯を食いしばって刃をさゆみに向ける。 「…ぅっ」 さゆみが後ずさる。 その様子は里沙やれいなの怒気に対するものではなく。 自らを恐怖するような仕草。 身体は震え、自分の身体を抱く。 拳銃は手から滑り落ちた。 「さゆ?」 「さゆみん?」 「…お、お願い、ガキさん、れいな。…さゆみを殺して」 220 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 18 59 04.93 0 「さゆみの中にもうひとりのさゆみがいるの。…もうそのさゆみを抑えることができない。 だって…だってあれはさゆみの本心だから!」 さゆみの告白。 今まで見せていた方が本心で、ずっと一緒にやってきた自分を偽りだと言う。 「だから…このままじゃさゆみはみんなを…だから今のうちに殺して!」 「さゆみん…」 「早くっ!」 「…結局こうなるっちゃね」 「田中っち?」 「どうするガキさん?ガキさんが殺る?それともれいなが殺る?」 「何言ってるの?」 「…そう。ならいいっちゃん。れいなが殺る」 そう言って無造作にさゆみへと近づいていく。 「ちょっと…田中っち…うそでしょ、やめて…」 「ガキさんには悪いっちゃけど、誰かが死んだ時点でれいなのやり方で行くことに決めてたけん」 さゆみの前に立つ。 「覚悟はいいと、さゆ?」 「…ありがとう、れいな」 「っ!」 れいなは一瞬だけ顔を背けて唇を噛む。 しかしすぐに向き直って腕を振りあげる。 「やめて田中っち…」 里沙の言葉を振り切ってれいなは腕をおもいっきり振り下ろした。 「やめてくださいっ!!!」 直前で止まる。 声の主は里保だった。 「鞘師?」 「里保ちゃん?」 「りほりほ?」 221 :4周目アナザー「聖が心配だ、勝手口から後を追う。」選択ルート:2012/03/11(日) 19 01 04.68 0 「もう…やめてください…」 大粒の涙を流しながら里保が訴える。 「道重さん…お願いですから負けないでください…」 「…」 「…そうですよ」 「えっ?」 香音が身体を起こしていた。 「道重さん、どっちの道重さんも私たちのことを好きだって、愛してるって言ってくれました」 「…」 「それならその気持ちは絶対本物ってことじゃないですか」 外れた銃弾は香音の腿に被弾していた。 里沙がすぐに駆け寄って手当てする。 「…そうです。それに田中さんもやめてください」 「えっ?」 今度は春菜。 「まだだれも死んでませんよ。あきらめるのは早いです」 「春菜ちゃん、どうして…」 春菜が上着をはだけて見せる。 中に防弾チョッキを着込んでいた。 「はるなん!」 優樹が抱きつく。 「…でも、でもさゆみ、もうみんなに償いきれないほど酷いことした。ダーイシだって…」 「石田は無事よ。今、光井たちがついててくれてる」 「さゆ…」 「道重さん…負けないでください…みんなでがんばりましょう…」 「…ぅ…ぁ…っ…うぅぅぅぅぅ…」 さゆみは声を殺して泣いた。 人前では決して見せたことのない大号泣だった。
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/112.html
アナザーむらサメ 創作注意事項 取り扱い自由! 目次 概要プロフィール 人物像 容貌・服装 趣味 女児符号 概要 プロフィール 各種創作に自由に使ってOK カラーや服装のアレンジ可 愛称 【機鬼姫】むらサメ 本名 御柱 キオン 年齢 25(推定) 誕生日 ?/?? 身長 ???~??? 体重 ??~??? 一人称 アタシ 二人称 アンタ、キミ 好きなもの 建造物などが崩れる音、唯一の友達 嫌いなもの 他人 趣味 笑うこと、海を見ること 人物像 ソルブレリオンの世界のむらサメ(?)。自らを【機鬼姫】(マシンキ)と名乗る 人間なのに人類の敵である『機鬼』の味方をする。どこでどういう経緯で接触したかは不明 正体はむらサメちゃんの以前に居た学校の友達。 友達ができずに一人でいた所、むらサメちゃんに声をかけられてから一方的に懐き付いていくようになった。『むらサメちゃんにはアタシだけで十分……』という危険な考えを持っており、周りの人を排除し始める…… 自身を『蟹乃むらサメ』と名乗る理由は「自分が名乗れば誰も本当のむらサメちゃんのことを知らなくなる。知っているのはアタシだけ…アタシだけでいいの…むらサメちゃんは誰にも渡したくない……」 容貌・服装 緑色のツインテール、青色のターゲットマーカーのような目、八重歯、身長は異様に高く、胸はそこそこある ゴスロリやメイド服のようなフリフリの服を好む 姿が大人なのは未来から来たため。未来には小さい(本当の)自分を置き去りにしている…… 趣味 形あるものが滅びる瞬間こそ美しいと感じているため物が壊れる瞬間がなにより好き いつも笑っているが目は一切笑ってない 1人で海を眺めて笑っていることもしばしばある 女児符号 コードというよりただの能力。目があった相手のモノマネができる 模造術『イオニア』 目があった相手の姿を真似て符号も使えるようになる。 しかし、目と髪の毛の色は真似れなく符号も半分の効果しか使えない 模造術『コリント』 目があった相手の服装や髪色髪型など完璧に同じになる。 しかし、目の色だけはそのまま。そして、符号は一切使えない 模造術『ドーリア』 目があった相手の符号を完璧に真似る。 しかし、姿は自分自身のままである
https://w.atwiki.jp/gbeginner/pages/77.html
このページはアナザーについてのページです。 非アナザーについてはこちら。 基本データ オプション 性能 戦術 技解説通常・特殊技 必殺技 超必殺技 ストライカー コンボ基本コンボ 応用コンボ 永久コンボ CPUについて 元ネタ 基本データ HP ゲージ本数 ジャンプ回数 ダッシュ チェーン GC 備考 前 後 空 地 空 970 3★ 2 ダッシュ ダッシュ - 可 可 有 - オプション 項目 PT 依存 排他 解説 Reverse Beat 15 - - - 特殊チェーンコンボが逆順でも出来るようになります Auto Guard 20 - - - オートガードになります Initiative Heat 15 - A - キャンセル開放「イニシアチブヒート」が使用可能になります Beginner Mode 5 - B - 後述 Blowback Edge 5 - - A 一部の攻撃がボタン長押しで強化されます No Air Guard -5 A - - 空中ガードが出来なくなります Air Guard Break 10 B - - 全ての攻撃が空中ガード不可になります Armor Break 15 - - - 非飛び道具の通常攻撃で一部のアーマー効果を無効化出来ます Another Style 0 - - B アナザー時必須(凛スタイルに変化します) 合計 20 - - - - Beginner Mode ゲージが2ゲージに減り通常開放が出来なくなるが、2ゲージ溜まると一瞬(ノーモーション)で自動的に開放状態となり、HPの回復が始まる。 サーキットスパークは開放中に自動で発動するとreadmeに書かれているが、ゲージが不足しているせいか実際には発動しない。 性能 Fate/unlimited codesの遠坂凛をベースとした戦闘スタイルを取る。 コンボ補正の下限が20%になっているが、飛び道具は他のキャラと同様に50%。 非アナザーと違い、通常攻撃に慣性は働かない。 戦術 飛び道具特化型。 20球の制限つき飛び道具を筆頭に、固め・牽制から隙を作り出しコンボを狙う。 コンボも非アナザーに負けず劣らずの超火力だが、相手の喰らい判定やわずかなタイミングのズレで繋がらなくなる超難度。 相手の重なり判定の具合によってはどんなに足掻いても繋がらないという事もあり得るので、キャラ毎にコンボ研究をする必要があると言えよう。 技解説 通常・特殊技 ハイジャンプ 29 非アナザーと違い、上方に高く跳ぶ。 重力制御 空中で2要素 重力加速度が増える。(要するに落下速度が速まる) ちなみに押していない時の重力加速度は、通常のキャラよりわずかに弱い。 避け 2+AB 側転によって相手の攻撃をかわしつつ接近する。打撃無敵。 寸勁 接近して6+AB いわゆる通常投げ。喰らい中の相手を投げる事は出来ない。押すボタンと、投げスカりモーションに注意。 相手はノックバック無しで仰け反るので、楽に地上コンボに繋げられる。 崩拳 6B GC(0.3ゲージ) 相手の攻撃をガードしつつ攻撃。 ヒットさせると、相手を大きく吹っ飛ばすことが出来る。 相手がダウンっぽいモーションになっていても、少しの間だけ追撃可能。 追加攻撃 崩拳中にB 相手を真横に吹っ飛ばす。 ガンド連射 6C 5度の方向にガンド2発で威嚇射撃。 シールド D 0.6ゲージ 相手の非飛び道具の攻撃を受ける。2以外のレバーが入っていると出ない。 成功時は相手が一瞬固まり、ゲージの消費をせずにすむ。 ダッシュ・バックダッシュ・シールド関連・魔力開放・超必殺技以外から出すことが出来る。 リフレクトカウンター シールド成功時にC 0.5ゲージ ガード不可の崩拳を叩き込む。追加攻撃には派生できない。 ヒットすると、相手のゲージを最大ゲージ数の1/6減らせるとreadmeには書かれているが、実際には減らせない。 リフレクトダッシュ 66+D 1ゲージ 超必殺技以外をキャンセルしてダッシュ出来る。 魔力開放 非アナザーのページを参照。 なお、条件(後述)を満たしMAX開放すると、ちねぇーっ!が使用可能になる。 必殺技 マジックボール 236+AorBorC 空中可 様々な効果を持った飛び道具。魔力を帯びたボールを投げて攻撃する。 マジックフライと合わせて20球の制限つきだが、MAX開放中は弾を減らさずに使うことが出来る。 A ファイアボールコンボや連携に使う。 B アイスボール非キャンセルで出し、地上の相手に当てると相手は凍結状態(100フレームの間、その場で固まる)になる。 C レーザービーム貫通性能を持つ。 マジックフライ 214+AorBorC 様々な効果を持った飛び道具。バックステップの後、バットでボールを弧を描くように飛ばす。 マジックボールと合わせて20球の制限つきだが、MAX開放中は弾を減らさずに使うことが出来る。 A エアフライ地面に落ちると3秒程度攻撃判定を持ったまま留まる。 B アイスフライ地上の相手に当てると相手は凍結状態になる。 C ファイアフライ威力が高い。 連環腿 623+AorBorC 対空っぽいコンボパーツ。A版はジャンプキャンセル可能。 C版は0.3ゲージ消費だが無敵時間があり、最後の1撃をヒットさせると相手のゲージを最大ゲージ数の1/6減らす事が出来る。 裡門頂肘 22+AorBorC 非アナザーの頂心肘と似て非なる肘打ち。 Aはそのまま、Bは避けから、Cはダッシュから繰り出す。 崩拳でキャンセル可能。 超必殺技 功程四拍 236236+A 怒涛の4連攻撃。 1撃目をヒットさせるとロックして残りを叩き込むが、ヒットさせなくても、残りの3撃を行う。 ガード時は連続ガードにならないので、下手に暴れた相手に残りが入る事も。 大リーグボール100号 236236+B レーザービームの強化版。 最後の20ヒット目にダウン効果があるが、相手が画面端だと20ヒットさせる前に貫通しきるので反撃確定となってしまう点に注意。 残弾数は減らない。 ちねぇーっ! 236236+C 条件を満たしてMAX開放中にのみ使用可能。 バットを横薙ぎ一閃。ヒットしたらどこかで見たあの技で追い討ちする。 コンボ修正の影響を一切受けない(ダメージ700固定)為、コンボの〆に最適。 条件は、自分と相手のHPが合計1000以上減った瞬間、その要因が「自分の攻撃がヒット」である、というもの。 「相手の攻撃がヒット」「相手の攻撃の削り」「自分の攻撃の削り」では失敗となり、そのラウンド中は使用出来ない。 条件を達成すると画面が少し暗くなり、「ちねぇーっ!」の文字が出る。また、魔力開放を行うと衝撃波の色が黄色っぽくなる。 ストライカー C≫ガンド連射。 コンボ 「jc」はジャンプキャンセル、「jcc」はジャンプキャンセルキャンセルの意。 基本コンボ JB≫ファイアボール(空中)(≫JB)>着地(>B)≫A連環腿≫(jc)JB≫ファイアボール(空中)(≫JB)>着地(>B)≫「立C≫ガンド連射 or 超必殺技各種」 or C連環腿 『エリアル』はこれのこと。超威力だが、状況に応じてJBやBを抜いたりディレイをかけたりする必要があり、安定しない。 画面端が絡むと最後まで繋ぐのは絶望的と言える。 JC>B≫2B≫2C≫A連環腿≫(jc)『エリアル』 応用コンボ A連環腿≫(jcc)飛び道具各種 C連環腿やA裡門頂肘なども繋がるが、コンボ補正の薄い飛び道具でシメるとダメージアップに繋がって吉。 C≫ガンド連射 or レーザービーム≫大リーグボール100号 魔力開放中に可能な飛び道具連射コンボ。 それなりに射程のあるCが刺さったら簡単に最後まで持っていけるので、覚えておいて損はない。 オプション「Initiative Heat」がONであれば、大リーグボール100号の直前で魔力解放してダイレクトに決められる。 JC>B(≫2B)(≫A裡門頂肘)≫崩拳≫追加攻撃(≫リフレクトダッシュ)>2C≫A連環腿≫(jc)『エリアル』 相手が画面端にいるなら、リフレクトダッシュは不要。 単発火力の高い崩拳からエリアルに持ち込めるので、最終的なダメージのアップが見込める。 崩拳コンボで、シメをちねぇーっ!にするとダメージが1000を超える。 永久コンボ 2A×n (A≫2B)×n CPUについて 非アナザーの場合でも起こることなのだが、稀に不可解な拳動を起こすことがあり、恐らく一部に関してはバグであると思われる。 起き上がりモーションをいきなりキャンセルして通常技やバックステップなどを発動してくる場合がある。こちらが地上にいて、ある程度相手に近付いた際には2BかCを発動することがある。 こちらが空中にいて、何かしら攻撃技を出しているとBを発動することがある。 以下はCPUの飛び道具の残りの球がなくなった際についての説明。 CPUがエリアル攻撃後のジャンプキャンセルが、なぜか地上でしか出せないはずのハイジャンプになることがある。 ジャンプ中において、空中にいるにも拘らず地上での通常技(主に立C)を出してくる場合がある。 元ネタ 技名 元技 元キャラ モチーフ - Fate 遠坂凛 ちねぇーっ! アバンストラッシュクロス ダイの大冒険 ダイ 勝利ポーズの1つ - ハルヒ ハレ晴レユカイ
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1445.html
260 :アナザー・フェイト ◆K67nNe0PPg:2008/03/25(火) 23 38 41 アナザー・フェイト If分多め、Fate再構成。 超展開な選択肢が多いと思うが仕様。 開始視点は主人公であるかとは無関係です。 【馴染みの人物】開始視点:衛宮士郎 【再会への期待】開始視点:バゼット 【速攻魔法英霊召喚発動!】開始視点:セイバー 投票結果 【馴染みの人物】:4 【再会への期待】:5 【速攻魔法英霊召喚発動!】:3
https://w.atwiki.jp/yaruorowa/pages/14.html
本編 第一放送まで +... 話 (アナザー)数 登場人物 場所 オープニング やる夫、やらない夫、鷹野、魅音、ドラえもん、仙道、いく夫、富竹、ドクオ ??? 第1話 やる夫 H-5 第2話 オプーナ、フリーザ C-5 第3話 スペランカー、マジカルモララー D-2 第4話 カービィ、でっていう、ドラえもん E-6 第5話 クマー、いく夫、夜神月 G-2 第6話 オプーナ、ビーダル、ゼニガメ、ジュウシマツ住職 E-7 第7話 内藤ホライゾン、仙道彰 F-4 第8話 ヤムチャ、ベジータ A-2 第9話 日下部みさお、マリオ、ピカチュウ A-6 第10話 ホロ、キョン妹、ムスカ C-3 第11話 泉こなた、L G-6 第12話 ドクオ、美浜ちよ D-4 第13話 アジョット、ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙 E-1 第14話 のび太、やらない夫 E-3 第15話 春日歩、柊かがみ B-7 第16話 翠星石、真紅、金糸雀、雛苺 F-8、G-7 第17話 園崎魅音、キョン、スネ夫、チルノ、谷口 G-2 第18話 カイル、ヒトカゲ B-1 第19話 やる夫、古手梨花 H-5 第20話 美浜ちよ、フリーザ H-5 第21話 内藤ホライゾン、仙道彰 F-4 第22話 こなた、L、月、いく夫 G-6 第23話 剛田武、滝野智 E-1 第24話 オプーナ、ジュウシマツ住職 D-7、E-7 第25話 キョン、チルノ、ベジータ C-1、D-1 第26話 紅美鈴 D-4 第27話 かがみ、ビーダル、ピカチュウ、みさお、マリオ、ジュウシマツ住職 D-4
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/6274.html
あなざー:RIP RELEASE【登録タグ KAITO あ ちくP 曲 替え歌】 作詞:風水師 作曲:流星P 編曲:流星P 唄:KAITO(調教:ちくP) 曲紹介 元は風水師さんが作成した「RIP=RELEASE」の替え歌。 そしてこれは風水師さんの替え歌をちくPがKAITOに歌わせたものである。 歌詞 Ah- 流れてゆく 街の灯り その光が 眩しくて ah- 傍にいれば 傷つけると 解ってたから 傍に居れず 「何処にいたの」なんて聞かれて ただ 些細な嘘だったそれなのに 溢れ出す涙が目に焼き付いてる 痛みが心の端を突き刺してく 例えば君が僕を切り裂いてくれたなら 僕は君のものに… ah- 確かめ合う 言葉さえも 疑念の問いに 感じられて 駆け上がる鼓動の早さは もう終焉が近づく警鐘 見えない答えは諦めに変化し 行き場の無い心は標を失くし 不安も苛立ちも悲哀も惨めささえも 全てこの刃に… 張り詰めた君はとても悲しそうで 優しい言葉もすでに遠く響く 愛なんて言葉が虚しく響くほどに 虚ろな目をしたまま… 溢れ出す涙が目に焼き付いてる 慟哭の雨が僕を刺し貫く 今すぐ君は僕を切り裂いて何もかも 全て君のモノに… コメント アナザーってあったんですね!どちらも素敵です!! -- ルナ (2009-08-22 14 13 28) アナザーなのにレンじゃないの? -- 名無しさん (2009-08-22 15 35 32) そもそもRIPがSPICEのアンサーソングなわけだが、あえて別解釈したのか? -- 名無しさん (2009-08-22 18 25 10) アナザー曲のアナザー曲てwwwww -- 名無しさん (2009-08-24 23 54 10) ↑アンサーのアナザーwww -- 名無しさん (2009-08-24 23 58 07) ↑内容はアンサーなのかもしれないけど、流星Pでの説明がアナザーって書いてあるだけで同じことなんじゃないの? -- 名無しさん (2009-08-25 18 34 15) それについては深く考えてはならない -- 考えるんじゃない、感じるんだ (2009-09-24 02 53 37) ちくPはろくなことしねぇな -- 名無しさん (2009-09-24 09 23 36) ちくPGJwww -- 名無しさん (2009-11-19 14 20 08) ほんとろくなことしないねこの人 -- 名無しさん (2010-10-01 12 02 50) なんでもかんでもアナザー作りゃいいってもんじゃないよね。悪魔で個人的な意見 -- 名無しさん (2011-03-18 20 33 52) レン廃マスターの人だね -- 名無しさん (2011-03-18 20 42 00) これ良いわー -- 遊羅麒 (2013-05-28 17 21 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/m12br/pages/43.html
95氏による三週目のもう一つのエンドルート 95 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 44 14.94 0 51の続き【[[アナザー]]版】 【鞘師里保 工藤遥 二日目 午後2時45分 アナザー版】 「くどぅー!?」 里保が驚き、狼狽している間に遥はすぐに次の行動に移る。 マシンガンを握り直し、里保へと向ける。―ジャキッ― しかし里保も持ち前の身体能力でとっさにその銃口をはらう。―パシッ― さらに遥を取り押さえようと両手を伸ばすが、今度は遥が小柄な体躯を活かし、里保の手をすり抜ける。 かわされた里保は前のめりに倒れそうになった。 遥はその隙に立ち上がり、里保に向けて弾幕を張る。―ガガガガガガッ― 里保は横っ跳びで転がりながらかろうじて銃弾を避けた。 里保が階段前を明け渡し十分に距離が離れたのを見計らうと、遥は即座に銃撃を止め、階段へ向かう。 (…さっき壁が壊されたから上の階はダメかもしれない…) そう判断した遥は階段を駆け下りていった。 しばらくすると崩れた場所から漏れた外気によって煙が晴れていく。 残された里保はゆっくりと立ち上がると少し頭を整理した。 (わたしが戦ってたのはくどぅーだった…) 銃口を向ける遥の姿とその時の遥の顔がうかぶ。 (あの娘は殺る気だった…いや、わたしにはわかってたはず。あの娘そういう娘だって) 里保の脳裏に鮮明に焼きついた“ここではないどこか”“今ではないいつか”の遥に殺されるイメージ。 (わたしはくどぅーと決着をつけなきゃいけないんだ!) 発煙銃を拳銃に持ち替える。 それを少しの間見つめ、一度目を閉じると深々と深呼吸をする。 里保の心は決まる。 「待ちなさいよ!くどぅー!」 そう叫びながら、未だ暗闇が包む階下へと駆け出した。 96 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 46 38.70 0 【生田衣梨奈 二日目 午後3時 アナザー版】 建物の中は暗く、衣梨奈は完全に道を見失っていた。 (何も見えないっちゃん…里保…どこにおると?…) ゴツンッ 壁に頭をぶつける。 「痛っ」 片手で額をさすりながらもう片方の手で周囲を探ってみると…どうやら行き止まりのようだった。 壁に額をつけてひとつ大きなタメ息をつく。 「里保…」 さっきの崩落。 里保の安否が心配でたまらなかった。 ―――…タタタタッ…パンッ…タタンッ…――― (この音は…!) 銃撃の音だ! 衣梨奈は音のする方へ走った…ガツッ…ズザザザザ-…しかしすぐに何かにつまずき、派手に転んでしまう。 ゴツッ ヘッドスライディングのように滑り込んだ衣梨奈の頭が行き止まりにぶち当たる。 それでも痛みをこらえ、すぐさま立ち上がろうと手をかけると、そこは段差になっていた。 …手探りで確かめる。 (ここは階段だ!) ―――…パンッ…――― 音はここの上から聞こえる。 衣梨奈は立ち上がると今度は慎重に、且つ急いで階段を上った。 97 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 49 14.48 0 【鞘師里保 工藤遥 二日目 午後3時 アナザー版】 遥の思惑ははずれ、3階で起きた崩落によって2階の壁も大部分が崩れていた。 遥を隠してくれるはずだった闇はもうほとんどない。 こうなったら正攻法で行くしかない。 ザザッ 後方で砂を踏む音が聞こえる。 遥はすぐ横の部屋に飛び込んだ。 バンッ! 直後に銃声が鳴る。 考慮時間はわずかだ。 遥は部屋を見渡す…ダメだ、この部屋じゃ心許ない。 だが遥は考える。 (だったらこの部屋に呼び込んでこれを使えばいい) 取り出したのは火炎瓶だ。 部屋の外の様子を伺う…。 里保は反対側の扉で構えている。 心の中で数を数える。 (…1…2……3!) 遥は扉から廊下へ半身を出すとマシンガンを放つ。―ガガガガガガッ― 里保はすぐさま部屋へ転がり込むと遥がいた扉付近へ銃を放つ。―バンッ― しかしそこにはすでに遥の姿はない。 マシンガンを撃ってすぐに廊下側へ出ていた遥はマッチで火炎瓶に火をつけると里保がいた扉へ投げつける。―ガシャンッ― 一瞬で片方の入口が炎でふさがれる。 燃え上がる炎に里保の思考が停止する。 だがその時、遥はすでにもう一つの火炎瓶に火をつけていた。 そしてもう一つの入口。 自分の目の前に火炎瓶を投げる。 たった二つの入口はどちらも炎によってふさがれた。 98 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 51 00.72 0 炎の勢いは凄まじく、あっと言う間に部屋を包みこんでいく。 逃れる方法はひとつしかない。 だけどそれにはとてつもない勇気がいる。 里保の足が竦む。 とはいえこのままここにいれば確実な死が待っている。 さらに時間が経てば炎の勢いはもっと増すだろう。 決断は一刻を争う。 「うわぁぁぁぁぁぁっ!」 大声を張り上げて自らの背中を自らで押す。 里保は勢い良く駆け出すと、炎の中へ飛び込んだ。 ブワッ…ザザァ---… 里保が部屋から飛び出してくる。 「ケホッ…ケホッ…」 部屋を見つめる。 ゴォォォォォォォ さっきまであの中に自分がいたのかと思うと… ジャキッ 里保の後頭部に銃口が突き付けられる。 「ハルの勝ちだね」 背後から高らかな勝利宣言が聞こえた。 「バイバイ、やっしー」 里保は自らの死を受け入れ、遥はゆっくりと引鉄を引い… 「やめるっちゃーーーーーーーん!!!」 「「えっ!?」」 99 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 53 00.06 0 【生田衣梨奈 鞘師里保 工藤遥 二日目 午後3時10分 アナザー版】 衣梨奈が2階に着いた瞬間、辺りは急激に明るくなる。 廊下の先の部屋から炎が上がったのだ。 (何が起きてるっちゃん…) するとその部屋から何かが飛び出してくる。 …里保だった。 「里保!」…と喜んだのもつかの間。 その背後から遥が銃を突きつけた。 その光景に考えるよりも先に身体が動く。 「やめるっちゃーーーーーーーん!!!」 「「えっ!?」」 驚く二人に向かって衣梨奈はものすごい勢いで突進した。 遥は不覚にも混乱してしまう。 (くっ、迎撃!…いや、違う!まずはやっしーにとどめを!) その刹那の迷いが衣梨奈の到達を許し、衣梨奈の体当たりを食らうことになる。 ドカッ 遥は弾き飛ばされ、尻もちをつく。 里保と衣梨奈はもろに衝突し、里保に衣梨奈が覆いかぶさるように倒れこんだ。 「い…たたっ…」 「え、えりぽん!?」 「里保…無事?」 状況が飲み込めず、素直にコクコクとうなずく里保。 「よかった」 衣梨奈は心底安心した顔をする。 その顔を見た瞬間、里保は心につかえていた大きなわだかまりが溶けていくのを感じた。 100 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 56 23.22 0 「こ…っの…」 遥がよろよろと立ち上がる。 それに気付いた衣梨奈と里保はすぐに立ち上がろうとするが、それよりも一瞬早く遥のマシンガンが火を噴いた。 「邪魔するなーーー!!!」―ガガガガガガッ― 衣梨奈は里保を抱きかかえて飛び退く。―ヒュンッヒュンッヒュンッパス「うっ」ヒュンッパスパスヒュンッ― 銃弾の雨が止む。弾切れだ。 里保はすぐさま遥に向かって拳銃を構える…が、その手を衣梨奈が制する。 「えっ…?」 驚いて衣梨奈の顔を見上げると、衣梨奈はゆっくりと首を横に振った。 そして「ここはえりなに任せるっちゃん」 そう里保に告げると遥に向き直る。 その背中には3つの銃創ができていた。 「え…えりぽん…」 震える里保の声を背に遥へ歩み寄る。 遥は慌てて弾倉を入れ替えようとするが、焦りのあまり手に付かず、床にぶちまけてしまう。 一歩ずつ…一歩ずつ近づいてゆく。 「あっ…あっ…」 カチカチ…空のマシンガンの引鉄を引く…当然弾は出てこない。 衣梨奈が遥の目の前に立つ。 遥は震えていた。 ゆっくりと衣梨奈が遥へ手を伸ばそうとしたその時。 「うわぁぁぁぁっ!」 グサッ… 遥が隠し持っていた鉈が衣梨奈の下腹部に刺さる。 それでも衣梨奈は動じずに遥の手を取るとゆっくりとその身体を包み込んだ。 「ひぅっ!?」 「もう怖がらんでいいとよ。衣梨奈たちが守るけん。一緒にがんばろう」 「えっ…」 「モーニング娘。は家族やけん…信じて」 遥の動きが止まる。 101 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 02 59 30.64 0 しばらくの間、遥の瞳はただ一点、笑顔の衣梨奈を見つめていた。だが… 「ぅぅ…ぅぁ…ああぁあぁぁぁあぁ!」 いきなり叫び声をあげると遥は衣梨奈を振り払った。 衣梨奈はそのまま後ろに倒れこむ。 「えりぽん!」 里保が駆け寄る。 背中には3発の銃弾、そしてお腹には鉈によって大きな穴が開いている衣梨奈はその命の灯を失いかけていた。 「えりぽん!…えりぽん!」 里保が呼びかける。 衣梨奈はニコっと笑うと里保の頬を撫でた。 涙が溢れる。 どうしてわたしはあの時、えりぽんを信じることができなかったのだろうか。 あの時わたしが信じていればこんなことにはならなかったかもしれないのに。 そして聖ちゃんも…。 里保が拳銃を握り直す。 その手を衣梨奈が弱々しくも掴む。 「信じて…」 衣梨奈のその言葉に里保は拳銃を離す。 そして衣梨奈の手を力強く握りかえした。 ザッ… 「殺らなきゃ…殺られるんだ…」 里保の背後には遥が立っていた。 「だって…殺らなきゃ…殺られるんだもん…」 その手には鉈が握られている。 それでも里保は衣梨奈の手を握ったまま動かない。 信じると決めたから。 遥が鉈を大きく振り上げる。そして… 「うわぁぁぁぁっ!」 思いっきり里保を切りつけた。 102 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 03 01 23.75 0 …里保はつぶってしまった目を開く。 どうやらまだ自分は生きているようだ。 後ろを見上げる。 鉈は里保の首の手前で止まっていた。 「…なんでだよ」 「…」 「…なんで抵抗しないんだよ!」 里保は衣梨奈の方を向く。 「…だって、仲間だもん」 「ぅ…」 もう一度遥の方を向く。 そして笑顔で 「ね♪」 そう語りかけた。 「ハルは…ぅ…ぐすっ…ハルは…ぅ…ぅわぁぁぁぁん」 遥は泣き出した。 大声をあげて。 里保はきょとんとしている。 思えば、遥の本当に子供らしい仕草を見るのは初めてだった。 「うわぁぁぁぁぁぁぁん」 しばらくの間、遥の鳴き声だけが辺りに響き続けた。 103 :名無し募集中。。。:2012/01/29(日) 03 04 10.37 0 【生田衣梨奈 鞘師里保 工藤遥 二日目 午後4時 アナザー版】 「ぐすっ…ぐすっ…」 「落ち着いた?」 里保が遥の頭に手を置いて問いかける。 「うん」 いつになく遥は素直だった。 遥の顔を覗き込む。 「よし」 ちょっと前までと違い、険が取れてかわいらしい顔に戻っていた。 衣梨奈の身体を起こす。 衣梨奈の傷は重傷だったが、まだ息はある。気休め程度ではあるが、簡単な止血も施してみた。 「ごめんね、えりぽん。痛いと思うけど、もう少し我慢しててね」 そう言って衣梨奈を背負う。 まずは衣梨奈をちゃんと休ませて手当しなければ。 「じゃあ、行こっか」 里保は遥の手を取って建物の出口へ歩き出した。 157 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 25 32.00 0 【アナザー版 二日目 午後4時5分】 「里保ちゃん!?」 建物の出口まで出てきたところで香音と出会う。 「香音…ちゃん」 香音の顔を見ただけで、里保の張りつめた心が緩む。自然と涙が込み上げてきた。 「無事だったんだね」 香音が近づいてくる。少しだけ身体がこわばる。 ベルトの拳銃に手をかけようとして、その手が遥と繋がれていることで我に返る。 (うん…信じるんだ) 香音が両手で里保の身体をペタペタと触る。 「怪我…してない?」 「わたしは大丈夫だよ」 笑顔で応える。 「あれ?」 香音が里保の後ろに隠れている遥に気付く。 「遥ちゃんも無事だったんだね。良かった」 遥は香音を警戒しているようだ。振りかえって“大丈夫”と笑顔で伝えたら、少し安心したようだ。 「えりちゃんどうしたの?」 香音は里保に背負われている衣梨奈を気にかける。 「…」 遥が不安そうにうつむいた。 「…えりぽんはわたし“たち”をかばって怪我をしてるの。早くどこかでちゃんと手当てしないと」 里保の言葉に驚いた顔で遥が見上げる。里保はコクッとうなずいて返す。 香音が後ろにまわって衣梨奈を診る。 「!」 血だらけの衣梨奈、身体には銃弾のあと…その姿は香音に“ここではないどこか”“今ではないいつか”の衣梨奈の姿を思い出させる。 それは香音にひとつの答えを与えた。 「…香音ちゃん」 「…ひどいね。ここに来るまでに診療所を見つけたの。そこに運ぼう」 158 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 26 44.41 0 【アナザー版 二日目 午後7時】 診療所に着いて衣梨奈の処置が終わるころには19時をまわっていた。 処置と言っても素人に大したことができるわけじゃない。 おそらく弾丸は体内に残ったままだし、傷は治せていない。 消毒と止血、それと市販の薬と同じもので痛み止めとして効きそうなものを処方したくらい。 あとはひたすら看病するしかない。 少しは痛み止めが効いたのか衣梨奈は今眠っている。3人は隣の部屋で食事を取っていた。 「…」 口を開くものは誰もいない。食べ物を口に運ぶ音だけが響いていた。 「…ねぇ、里保ちゃん、遥ちゃん」 遥は返事をせずに顔だけをあげる。 「…何?香音ちゃん」 「…変なこと聞くようだけどさ、二人は前世の記憶ってある?」 「「えっ?」」 「あっ…と、前世っていうか…デジャヴっていうのかな?…とにかく、経験してないはずなのに知ってるっていうか…えーっと…」 里保には香音の言いたいことがなんとなくわかった。 遥の方を見ると遥にも伝わっているようだった。 「…たぶん、あるよ。香音ちゃんと同じ感覚」 「…はい」 遥もうなずく。 「そっか」 それっきり、また3人は黙ってしまう。 本当はもっと聞きたいことはあるんだろうけど、お互いその“記憶”が決して気持ちのいいものではないことを察していたんだと思う。 時計の針が20時をまわった頃、香音が「えりちゃんの看病はあたしがやるから休んでいいよ。二人はいろいろあって疲れてるでしょ」 そう言ってくれたので甘えることにした。 実際に緊張の連続で身体は相当まいっていた。 遥と一緒に眠りにつく。 意識が落ちる前に、遥が「…やっしー…ありがとう」 そう言ってくれた声が聞こえた。 159 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 27 56.60 0 【アナザー版 二日目 午後9時】 香音が水を溜めた洗面器とタオルを持って衣梨奈の病室に入ってくる。 「香音…」 「…えりちゃん、起きてたんだ」 ベットの横に座る。 「タオル替えるね」 衣梨奈の耳元で水の音がする。心地よい音だった。 額に冷たい感覚。…気持ちいい。 香音の顔は悲しげだった。 「…そんな顔しないでよ」 「…ごめん…」 助けられなくて…。言葉は続かなかったけど、そう思ってくれた気持は伝わっていた。 「…気にしないでいいっちゃん。むしろ、来てくれてありがとう」 衣梨奈自身にもわかっている。 もう自分が助からないということは。 「…あたし、“また”ひどいことしようとしてる」 「え?」 衣梨奈は香音の言葉の意味がわからなかった。 カサリ…衣梨奈の手に紙のようなものが触れる。 「香音?」 香音は唇の前で人差し指を立てる。 すると枕元にヘルメットのようなものを置くと席を立つ。 「明り消すよ」 そう言うと電気を消して部屋を出て行った。 部屋は真っ暗になる。 枕元のヘルメットは暗視ゴーグル。 それをかぶって手渡された紙を見る。 それは香音の想いが綴られた手紙だった。 160 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 28 51.53 0 【アナザー版 二日目 午後9時30分】 香音の胸に去来する想い。 それは自分のわがままかもしれない。 でも、例えそうだったとしても叶えたい。 光井さんの残した首輪の構造の描かれた地図。 その最後の一文には“記憶をつなげ”そう書かれていた。 あの時のあたしにはさっぱりだったけど、今ならわかる。 えりちゃんの姿を見たときに感じたもの。 あれこそが答えだったんだと。 だったらあたしがすることはひとつ。 この命を…そして仲間の命をなげうってでも光井さんを…同期のみんなを… ―――モーニング娘。という家族を救いたい――― 161 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 29 29.02 0 【アナザー版 二日目 午後10時】 コンコン… 「…入っていいちゃよ」 衣梨奈の病室に入ってきたのは里保だった。 「痛みは?」 「…うん。里保たちのおかげでだいぶ楽になっとー」 「そっか」 それがただの強がりだということは里保にもわかっていた。 ベットの横に座る。 「えりぽん…わたし、えりぽんにちゃんと言っておかないといけないことがあるの」 「…何?」 里保はうつむき、唇を噛みしめる。 衣梨奈は里保の言葉を待った。 すっと顔をあげる。 「聖ちゃんのこと…」 「わかっとー」 里保の言葉を遮る。 「えりなにもわかっとーよ。…だから、自分を責めたらいかんと」 「…えりぽん…ごめん」 里保の目から涙がこぼれる。 衣梨奈は里保の頭を撫でると少しだけクスッと笑った。 「やっぱり里保と香音は仲良いよね。お互いをちゃんとわかりあってる気がする。それに…」 「…それに?」 「似てる。…似てないんだけど、似てる」 「なにそれ」 二人は笑い合った。 162 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 29 59.97 0 しばらくして里保が席を立つ。 「おやすみ、えりぽん」 「うん」 里保が扉を出る時 「里保」 「ん?」 衣梨奈が呼びとめる。 「…何があっても香音を信じてあげて」 「うん」 それが里保と衣梨奈が交わす最後の会話だった。 163 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 30 55.47 0 【アナザー版 [[三日目]] 午前3時】 「里保ちゃん、里保ちゃん、起きて」 「ぅん…」 「里保ちゃん」 「ん…」 里保が身体を起こす。 「…ふわぁ…なによもう…」 そしてもう一度寝ようとしたところを香音に阻止される。 「もうっ、ほんと寝起き悪いんだから」 香音のチョップが里保の脳天にヒットする。 「いてっ」 「遥ちゃんも起きて」 「…はい」 遥はすんなりと起きた。 しばらくして里保もすっかり目が覚め、3人は部屋で差向いに座る。 「これから腹を割って話そう」 そんな香音の切り出しで始まった。 里保も遥も後ろめたいことがたくさんある。 それでも二人は今に至るまでのすべてを話した。 「そっか…」 香音の反応はあっさりしたものだった。 「じゃあ次はあたしの番だね」 今度は香音が経緯を話す。 だがそれはすべてではなかった。 首輪の解体のこと。 それだけは一切“無かった”こととして話していた。 164 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 31 45.33 0 そして香音は続ける。 「それでね、二人には例のデジャヴのことを考えて欲しいの」 そう言うと愛佳から聞かされた話。そして自分の仮説を二人に話した。 傍から聞いていれば突拍子もない話だが、里保と遥には受け入れられるだけの経験があった。 一通り話し終わり、香音が二人の顔を見る。 自分の想いが全部でなくてもいい、少しでも伝わっていれば。 「…わかったよ」 里保が答える。 遥もうなずき、その瞳には強い意志が宿っていた。 ふぅっと大きく一息つく。 香音にとってはここからが本番だ。 決して失敗は許されない一発勝負。 165 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 32 52.93 0 すっ…と香音が立ち上がる。 「…二人とも、あたしのことを信じて絶対動かないでね」 そう言うと香音はいきなり里保の首を鷲掴みにする。 そして反対側の手には工具が握られていた。 「ちょっ!何するの香音ちゃん!」 「動かないで!私を信じて!」 とてつもない剣幕の制止に里保と遥の動きが止まる。 「さっきはわざと話さなかったけど、光井さんは首輪の解体に成功してたの」 「「えっ?」」 里保の首輪の解体作業を進めながら香音は続ける。 「光井さんはそれを知られて殺された…だけど、その解体方法をあたしに残してくれた。だからあたしは…」 香音は愛佳の構造図に従い、首輪の表面をこじ開けるとコンデンサーをむき出しにする。 「よし!」 そしてすぐにコンデンサーを引き抜いた。 しかし喜んでいる時間はない。 すぐに遥の首輪の解体作業へ取り掛かる。 すると―ピピピピッ―と電子音が鳴り始めた。 「何?この音?」 「首輪の爆弾が作動した音よ」 里保の問いに香音がすぐさま答える。 「えっ!?」 里保は驚きのあまり声をあげ、遥は目を見開いた。 「この首輪ね、盗聴器もついてるらしいの。だからこっちの行動は全部知られてて、ルールを破ると即爆弾を起動させられる」 その間も徐々に電子音は音量とリズムを上げ続ける。 それでも香音は動じずに冷静に作業を進める。 「大丈夫!遥ちゃんのはちゃんと間に合わせるから!」 「待って!香音ちゃんは!?」 「聞いて!…遥ちゃんの首輪の解除が終わったら二人はすぐにここを出て!荷物は外に全部まとめてある!」 「そんな!」 その時、遥の首輪の解除が完了する。 166 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 34 26.28 0 「やった!」 香音はすぐさま二人を部屋の外へ押しやると扉を閉めた。 「待って!待ってよ香音ちゃん!…ヤダ…わたしヤダよ!」 里保が扉にすがりつく。 「…ごめん、里保ちゃん」 香音が扉越しに応える 「…あとは任せるね。…最後に大変な役押しつけちゃってごめん。…またね」 「…香音…ちゃん」 香音は里保に別れを告げると、もう一つの扉の前に立つ。 「えりちゃん…」 「香音。お疲れ様。立派だったっちゃよ」 扉の向こうから衣梨奈が語りかける。 「えりちゃん…」 香音の目から涙がとめどなく流れてくる。 「大丈夫。えりなもすぐに行くから。…ありがとう香音。…またね」 「…うん。あたしこそありがとう。…またね」 首輪の警告音のリズムはなくなり、もう―ピーーーーーー ―という音しか聞こえない。 (光井さん…あたし、これで良かったんですよね…) 次の瞬間―ドンッ―という音と共に香音の身体は崩れ落ちた。 【残り3人】 167 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 36 03.76 0 【アナザー版 三日目 午前4時】 あたりは薄らと明るくなり始めていた。 扉にすがりついたままの里保の肩に遥が手を置く。 「やっしー…」 里保はその肩の手に自分の手を重ねると。 すっ…と立ち上がる。そして 「ごめん、行こう!」 そう言うと香音がまとめてくれていたバッグを背負う。 すると一枚の紙が落ちた。 それは―――香音より―――と書かれた手紙だった。 里保はその手紙を拾い、歩き出す。 遥は一度、扉の方を振り向くと―バッ―と勢い良くおじぎをする。 そして里保に続いて歩き出した。 彼女たちを縛るものはもう何もない。 168 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 36 48.42 0 【アナザー版 三日目 午前4時30分】 「“記憶をつなげ”…か」 ベットの上の衣梨奈は香音の手紙を読み返していた。 本当にまた繰り返すことができるかどうかはわからない。 でも“今回”の衣梨奈がこの先の“未来”の役に少しでも立てていたらいいなぁ。 そしていつまでも憶えていてほしい。 だって…“この衣梨奈”はやっぱり今しかいないのだから。 病室が少し明るくなる。 夜が明ける頃。 ―パサリ― 床に手紙が落ちる。 誰もいなくなった診療所で衣梨奈は静かに息を引き取った。 【残り2人】 169 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 37 42.24 0 【アナザー版 三日目 午前3時 OG】 鈴木香音に動きアリとの報告で中澤が指令室に現れる。 「ったく、こんな朝っぱらから動きよって」 叩き起こされた中澤は不機嫌だ。 「んで、どうなんや?」 「はっ!どうやら作戦会議と言いますか…」 「なんや、歯切れ悪いのぅ」 「はぁ…」 隊員が回線をオープンにする。 ―30分経過― 「…なんや…何を言うとるんやこいつら…」 「我々にもさっぱりでして…」 「ガキどもは夢見がちでええのぅ。人生やり直せるんやったらうちもそうしたいわ」 しかし、次の香音の行動に指令室は慌てた。 首輪の解体を始めたのである 「あのガキ!やりおったな!」 「いかがしますか?」 「決まっとるやないか!すぐに作動させぇ!」 「はっ!」 170 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 38 57.58 0 「工藤遥の首輪の反応ロストしました!」 中澤は憎々しげに爪を噛む。 時機に鈴木香音は死ぬだろう。 しかし、首輪を解除された鞘師と工藤は今度動向を追うことができない。 とはいえ次に奴らが起こす行動はひとつしかない。 ―――この島の脱出だ――― 「すぐに人員を総動員して海岸をしらみつぶすんや!」 「はっ!」 隊員たちが指令室を出ていく。 中澤はゆっくりと席に座った。 「まぁええ、そう簡単には脱出できんやろ。捕まるのは時間の問題や。 それに…こんなこともあろうかとこの島を許可なく“出ていく”船に自動で攻撃する砲台もある」 砲撃で死ぬのもいい。 二人とも捕まって自分の目の前で殺し合わせるのもいい。 どんな結果になっても楽しめる。 中澤はニヤリと笑った。 171 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 39 54.08 0 【アナザー版 三日目 午前7時】 「こちら南の海岸、見当たりません」 「こちら西の海岸、こちらも見当たりません」 「必ずいるはずだ、見つかるまで探せ」 「はっ」 隊員たちは四方の海岸を総力をあげて捜索していた。 しかし、里保と遥は一向に見つからなかった。 「まだ見つからないの?裕ちゃん」 「そうみたいやな」 「砲台のセンサーは?」 「反応ないね」 OGたちも何人か指令室に集まってきていた。 「どこ行ったんだろうね」 その頃、里保と遥は学校の前にいた。 お互いの武器を確認する。 里保は“愛佳の小刀”と“衣梨奈の発煙銃” 遥は“優樹のマシンガン”と“里保の拳銃”と“さゆみの鉈” そして遥こしらえの火炎瓶をお互いに持つ。 172 :名無し募集中。。。:2012/01/30(月) 07 41 49.06 0 二人が香音から引き継いだ想い。 それは―――モーニング娘。のメンバーみんなで帰る―――こと。 “今回”はもうそれは叶わない。 だったら少しでも多くの情報を―――未来へ記憶をつなげる―――。 そのために首輪の呪縛が無くなった二人にしかできないこと。 それは学校の情報を得ることだった。 「じゃあ、行くよ」 「はい」 「…くどぅー。…また会おうね」 「…はい、また会いましょう」 里保が発煙銃を構える。 「いっけぇーーーーーー!!!」 パウッパウッパウッパウッ 学校に向かって“黄緑”“水色”“ピンク”“紫”四つの線が弧を描く。 そして窓を突き破り、学校内を煙で埋め尽くした。