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https://w.atwiki.jp/party_custom/pages/42.html
さて、ステージを作成した際に22以降の番号で作成すると、通常の設定ではそのステージへ進行する事はできません。 そのための進行方法をまとめてあります。 なお、共通して以下のようになっています。 $から始まる物 意味 $stage /stage/に入っているステージのファイル名と同じ物を選択します。要するにステージ名の代わりのものです。 $round 何層目かを表す言葉です。ゲーム中のデフォルトでは、階と表示されています。 普通に冒険に出発する方法 quest.cgiの #================================================= # @つくる #================================================= sub tsukuru { # ステージ my $stage_select = qq| select name="stage" class="select1" |; for my $i (0 .. 14) { となっている所を、 #================================================= # @つくる #================================================= sub tsukuru { # ステージ my $stage_select = qq| select name="stage" class="select1" |; for my $i (0 .. 14,22) { としましょう。 これで転職回数14回以上で表示されるようになりますが、 実際に行けるようになるのは22回転職してからです。 これは後述されている条件が原因ですが、 此処では記載しません。 道具を使った場合 _date.cgiの道具を追加しましょう。 [23, 神秘のルーン ,500,1,sub{ if ($m{lib} eq vs_monster ) { $stage = 22; $round = 1; $com.="神秘のルーンが光り輝く!";} else { $mes="しかし、何も起こらなかった…"; };}], こういう道具を作ると、通常の【@パーティー】を進行中に使う事でステージを変える事ができます。 ラーの鏡とか闇のランプとかそういう物ですね。 使用するタイミングを変える場合は此処を修正。 if ($m{lib} eq vs_monster ) vs_monsterの部分をvs_から始まる別の物にする事でそれに対応した、@ダンジョン、@闘技場、@封印戦のステージを変える事ができます。 ある特定のステージから深部へ進行する場合 _skill.cgiを開いて、 push @skills, ([0, 0, どうぐ , sub{ dougu }]) if $ites[$m{ite}][3] eq 1 ; # 戦闘使用可アイテム持っている場合 push @skills, ([0, 0, まえ , sub{ mae }], [0, 0, うしろ , sub{ ushiro }]) if @partys 1; # 2人以上 push @skills, ([0, 0, ささやき , sub{ sasayaki }], [0, 0, にげる , sub{ nigeru }], [0, 0, すくしょ , sub{ sukusho }]); # 戦闘用追加アクション push @skills, ([0, 0, さそう , sub{ sasou }]) if $round == 0; # 開始前 リーダーのみ push @skills, ([0, 0, きっく , sub{ kick }]) if $round == 0 $m eq $leader; # 開始前 リーダーのみ を探しましょう。 この下に、 push @skills, ([0, 0, ちかへすすむ , sub{ $round = 1; $stage = 12; $com.=" BR $m達は初心者修練所の地下を進んだ!";}]) if $round == 10 @enemys == 0 $stage == 0 $m eq $leader $type eq 1 ; を追加するだけでOKです。 なお、移動条件は以下のようになってます。 @パーティーのときのみ 敵が全滅している ステージが0のステージ ラウンドが10 つまり、デフォルトの設定なら プニプニ平原のボスを倒した時に、宝箱への道を選ぶか深部への道を選ぶかの分岐にできるという事です。
https://w.atwiki.jp/partyff/pages/21.html
このゲームには、従来の@パーティーに存在した「武器」「防具」「道具」に加え 「アクセサリ」が追加されてます。 こちらのページではアクセサリの効果を大まかに説明しています。 効果の詳細についてはアクセサリの効果表にて確認をお願いします。 ※基本的に適用されるのは階を進んだときの戦闘開始時のみなので、進んでから付け替えても効果はありません ステータスが上がるアクセサリ プレイヤーのステータスが上がるアクセサリです。 とりあえずステータスを上げたい時につければいいでしょう。 特殊な効果を付与するアクセサリ プレイヤーに何らかの効果を付与します。 属性耐性がつくアクセサリ 炎や氷など、プレイヤーが食らう属性攻撃の威力をカットします。 状態異常に耐性がつくアクセサリ 猛毒や石化など、プレイヤーにとって厄介である状態異常に耐性をつけます。 状態異常に耐性があれば戦闘において、有利に立ち回ることが出来るでしょう。
https://w.atwiki.jp/asagaolabo/pages/102.html
パーティーモード(PARTY) パーティーモード(PARTY) イベントポップ君一覧 関連用語 多人数プレイをますます楽しくする、はちゃめちゃパーティゲームだよ。 (ポップン1~4公式ページより) みんなで遊んでてもりあがることまちがいなし!なのがこのモードだよ。 ポップ君にまぎれて(ばればれ?) 一緒に落ちてくるイベントポップ君を取るといろいろなことが起きるんだ。 ポップ君の落ち方や見た目が変わったり、キャラクターがおじゃましたり、たまにお得だったり、たまにやばかったり、とおバカなイベントがてんこもりなのでいろいろ試してみてね。 イベントポップ君を怖がっていたら真のおもしろさは味わえないぞー。 (ポップン5公式ページより) ポップンミュージック2からポップンミュージック5まで登場したモード。 このモード内で出てくるイベントポップ君を叩くことで、楽曲プレイ中に画面にさまざまなオジャマ演出が発生するというもの。 画面の演出が派手になるので、パーティーゲーム的な要素を味わえる。 古参には馴染みのあるモードであり、初期のポップンが多人数向けであったという名残でもある。 しかし、個人でのプレイがポップン4や5で増加する傾向が増えたためか、以降の作品ではなくなった。 イベントポップ君一覧 名称 効果 スピードアップポップくん ポップ君の流れる速さが2倍。HI-SPEED(×2)と同じ。 爆発ポップくん 爆発した後、譜面がランダムに降ってくる。 消えちゃうポップくん HIDDENと同じ。 突然ポップくん SUDDENと同じ。 ダンスポップくん ダンスと同じ効果。ただし取った位置でキャラクターのダンスする位置が変わる。 分身ポップくん 縦分身と同じ。 ゲージアップポップくん グルーブゲージが大幅にアップ。 シックポップくん プレイヤーキャラが風邪をひく(?)。後のロスト。 ヘル&ヘブンポップくん 効果が発動している間、ゲージが増えやすく、減りやすい。 ファットポップくん 名前の通り、ポップ君が大きくなる。→ファットポップ君 ミニポップくん 名前の通り、ポップ君が小さくなる。→ミニポップ君 ????ポップくん 上記の効果のいずれかがランダムで発生。 オジャマ演出が発生している場合に、オジャマ背景に表示される文字は以下の通り。虹色のように文字の色が変わる。さらにこの文字の上下端に「PARTY MODE」も表示される。 Now you get Mr.Pop s special event Let s see what s happenning next? Shine or Dark ?? Easy or Hard ?? 関連用語 エキサイト(モード) ノーマルモード オジャマ 基本要素・システム
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/7153.html
autolink N2/W25-030 カード名:クリスマスパーティー アリサ&すずか カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:7000 ソウル:1 特徴:《動物》?・《本》? アリサ「あ、これ、お見舞いの花と」 すずか「クリスマスプレゼント♪」 レアリティ:C illust.玉之けだま 緑の1/1/7000。 このカードとアクセルシューター なのはの登場によって、ネオスタンでは全色に1/1/7000が揃ったことになる。 魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st & 2nd A sへの再録に選ばれなかった7枚うちの1枚。
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準備中
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マッド・ティーパーティー アトラクション:Mad Tea Party 『ふしぎの国のアリス』(1951年)をモチーフとしたコーヒーカップならぬティーカップ型のアトラクション。回転スピードの調整が可能。劇中のマッド・ティー・パーティー*を基にしているため、ティーカップが回っている。 ディズニーランド 名前:マッド・ティーパーティー 原題:Mad Tea Party オープン:1955年7月17日 定員:1分30秒 定員:4名×18台 所属:ファンタジーランド 乗り場が屋外にある。製造元はアロー・デベロップメント社。 当初はブレーキやクラッチもなく、速度制限がなかったが最初の二年間で改良が施されたとされている。1972年に電柱をつなぐアーチの装飾、1978年にティーカップの再塗装などが実施された。1983年に眠れる森の美女の城*の真裏から、マッターホーン・ボブスレー側に移設された。 2004年に体の不自由なゲストが滑り落ちてしまったことから、速度制限が加えられた。 2005年にパークの50周年を記念し、ティーカップの一つが金色に塗装された。 マジック・キングダム 名前:マッド・ティーパーティー 原題:Mad Tea Party オープン:1971年10月1日 定員:1分30秒 定員:4名×18台 所属:ファンタジーランド 当初は屋根がなかったが、1974年に屋根が付けられ、中央のティーポットも追加された。 1992年にはカラフルなランタンや、BGM変更などのリニューアルが施された。2010年には再塗装も行われている。 『The Muppets at Walt Disney World*』にも登場し、ミス・ピギー*が搭乗している。 東京ディズニーランド 名前:アリスのティーパーティー 原題:Alice s Tea Party オープン:1986年3月8日 所要時間:約1分30秒 定員:1台4名(1回につき車イス2台まで) スポンサー:三井ホーム 所属:ファンタジーランド マッド・ティーパーティーという名称に馴染みが薄かったためか、唯一アリスの名を冠したライドとなっている。 キャスト ドーマウス* アリス(アナウンス:諸星すみれ) 入口にはマッドハッターの絵が描かれている。 楽曲 お誕生日じゃない日のうた ディズニーランド・パーク (パリ) 名前:マッドハッター・ティーカップ 原題:Mad Hatter s Tea Cups オープン:1992年4月12日 定員:1分30秒 定員:4名×18台 所属:ファンタジーランド 現地の天候を考慮し、花びらの形をしたガラスの屋根と周囲の庭園を備えている。 香港ディズニーランド* 名前:マッドハッター・ティーカップ 原題:Mad Hatter Tea Cups オープン:2005年9月12日 定員:1分30秒 定員:3名×18台 所属:ファンタジーランド 他国版よりも1台あたりの定員が少ない。 関連項目 ハニーポット・スピン
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18135.html
唯「おいっす」 律「よっす」 唯「あれ、ムギちゃんまだ来てないんだ」 律「うむ。ムギには今日の部活はないと言ってあるからな」 梓「え?どういうことですか?」 律「諸君!来週月曜日はなんの日だ!?」 唯「来週の月曜日?」 澪「7月2日だよな?」 梓「7月2日・・・あっ!?」 律「そのとーり!ムギの誕生日だ!!」 唯「なんと!?」 澪「・・・すっかり忘れてた」 梓「私もです・・・」 律「やれやれ、困った子達だぜ・・・」 律「まぁ、そういうことだからこれからムギの誕生日パーティーの会議をする!」 唯「おぉー!りっちゃんかっこいい!」 ガラッ 和「律、用ってなに?」 憂「失礼しまーす」 唯「あ、和ちゃんに憂ー」 律「やぁ、よく来た。まぁ座りなさい」 和「?」 律「では改めて今日の議題を発表する!」 律「来週の月曜!7月2日のムギの誕生日パーティーについて話し合う!」 和「え、そうなの?」 唯「そうだよー。どんなパーティーがいいかなぁ」 律「それではなにが提案があればよろしく」 澪「丸投げかよ・・・」 2
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キャラクター/五十音順 このページではパーティー×ナイトmareに登場する計65キャラを五十音順にまとめています。キャラクター名をタップするとそのキャラの詳しい情報を見ることができます。 役割の略称は物理攻撃→物攻、魔法攻撃→魔攻、防衛→防、回復→治、バフ/デバフ→バ、状態異常→異、その他→他です。 また、物理・魔法どちらでも攻撃できる場合は攻になります。 キャラクター名 職業 二つ名 役割 入手時期 アイビス 魔導機研究者 空に描く夢 魔攻 パート 中 真 経理部長 道具と金庫の苦労人 治/バ パート 天原 ユラギ 学生 一人部部長 物攻/バ パート アリエッタ 吸血鬼 吸血姫 物攻 パート アルカ 学生 ヒーラーちゃん 治 パート アンゼリカ 吸血鬼 はらぺこ吸血鬼 物攻 パート 岩屋 光莉 狩人 雪原暮らし 他 パート ヴィルヘルム 黒の騎士 堅牢地神 防 パート オルト 忍者 獣魔忍 他 パート カグヤ 異能者 虚数の姫君 魔攻/バ パート1 カスパール 歌手 炎と闇と暗黒の歌い手 他 パート1 神野カケル 黒龍師 黒竜迅翼 他 パート 煌希 阿久都 学生 メテオブレイザー 物攻 パート キョウコ 暗殺者 冷月の暗殺者 物攻/バ パート 九子 賞金稼ぎ ワイルドキャット 他 パート1 クーリエ 魔女 崩流魔槍 物攻/バ パート 黒曜アン 護衛 透き通る黒き瞳 防 パート1 古日山かな 魔法戦士 ハングリーキャット 攻/バ パート サクラ 獣人 白桜の獣人 物攻 パート 三条こはる 学生 ポジティブ全振り少女 治/バ パート スガバシ 異層研究者 形状記憶合金メンタル 治/防 パート スピカ 少年アイドル 星を操る少年アイドル 他 初期 先輩 ドラフォデビパイア 穀潰し 物攻/魔攻 パート 高山 葵 学生 静かなる拳 物攻 パート 太刀花 藍 パート4 千種ぽぷり 薬師 ハーブセラピスト 治/バ パート 七星 天灯 学生 TRAP RAT(袋の鼠) 物攻 パート 二色にこ バーチャルライバー 毛糸の国のVのもの 魔攻/バ パート ヌーマイト 防具鍛冶 通りすがりの黒仮面 治/バ パート 春霞 八重 女子高生/抗魔組織員 討魔の剣士 物攻 パート フェイシン 戦闘治癒術師 異邦人 他 パート フラーム (元)炎の大魔道士 無邪気な灯火 魔攻 パート1 プラヴェナ シャーマン 石覚ましの末裔 攻/バ パート プレスト コーラスキーパー 正義の味方系ヒロイン 攻/バ/異 初期 南里 久里須 戦巫女 水神の巫女 攻/治 パート リーシェ 天使狩り 強欲な天使狩り 物攻 パート リフェリル 呪術師 毒天使 バ/異 パート
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67 :旅人:2008/12/27(土) 00 32 38 ID 95dED3JC0 これまでのあらすじ 12/19の夜、松木ゆうの豪邸に四人の男女が集まった。 彼らは松木の誕生日パーティーに招待されていて、四人と松木はパーティをする。 松木が招待した人とは、ネット上で有名な私立探偵「小暮正俊」と、 全ての音ゲーにおいて超人的能力を発揮する「町田彩」、また、松木と交流のある「坂野ゆう」だった。 松木にある種の憧れを抱く「加瀬優」は、招待状こそ持ってはいなかったが 松木が承諾したので、彼女もパーティーに参加するのであった。 松木と四人はいろんな話をし始める。 小暮と町田は、3日前に起きた「白壁襲撃事件」について。 坂野は昨日の話である「どうでもいいゲーセン話」を。 松木は今日の出来事の「狩りプレーヤー狩りのNO.9と話した事」を。 そして、最後を〆るのは招待状のない少女、加瀬だった。 彼女は松木に促されて、ネガティブフェイスで淡々と語り始める。 その内容は、今日の昼の事、松木の経営するゲーセン「ピース」に行くまでの事だった……… 68 :旅人:2008/12/27(土) 00 36 18 ID 95dED3JC0 08/12/3 加瀬は自宅でピースのHPを見ていた。 ピース店内の画像と文による紹介、従業員の紹介、設置しているゲームの紹介… あらゆる面において分かりやすく、且つ「来てみようかな」と思わせるに十分なそのサイトの、 そのトップページに「緊急告知」なるものが張り出されていた。 長ったらしい文、つまりは長文を読むのは加瀬は得意ではなかったが、 要約するとこうなる、というのは分かった。 「12/19日は松木ゆうの誕生日だ。 その記念にゲーセン『ピース』の無料開放、イベントを開催する」 加瀬は、松木に対して色々と興味を持っていた。 自分は友人からの言葉で、音ゲー界にロクでもない奴が少なからずいる事を知った。 そんな奴らをどうにかしようと頑張る人として、松木は加瀬の脳内に留まっている。 そんな人と話が出来れば。話なんか出来なくても、せめてどんな人なのかは知っておきたい。 この機会を逃すともう二度とその姿を見る事はないのだろう。とは思わないが 会える機会を逃すというのも馬鹿な話だ。例えるならこんな感じだろう。 「あなたの目の前に一億円があります。あらゆる意味で全く汚れていないお金です。 あなたには、このお金をあなたが持ってって良い権利があります。どうしますか?」 私ならそれを受け取る。誰かにくれてやる必要はない。加瀬は自問自答してから、 ピースのある港町へどうやって行くかをネットを使って調べ始めた……… 08/12/18 加瀬はその日の夜、夕食の席で彼女の両親を驚かせた。 いきなり、隣県の港町にあるゲーセンに行きたいと言い出したからだ。 それも、たった一人で行かせてくれと言うのだから、両親の驚きは倍に跳ね上がっただろう。 …一人娘を簡単に一人で泊まりがけの旅に出してよいのだろうか?どう考えても危ないわ…… 加瀬の母親はそう考えていた。今の世の中、もう何が起きてもおかしくない。不安すぎる。 だが、加瀬の父親はそれを、いいんじゃないの、という言葉で返した。母親がお父さん!と非難めいた声をかける。 しかし、それを無視するかのように加瀬の父親が続ける。 「優。自分がやりたいと思った事はやってみるべきだ。 後悔するようなことがあっちゃあ、ずーっとそれに苦しむかも分からないからな。 まぁ電車賃なら父さんと母さんが出す。お前のお小遣いじゃ往復分の金なんて出せないだろ? それと、向こうでバニラソフトクリーム食いたくなったら自分で買えよ?その位なら出せるだろ?」 69 :旅人:2008/12/27(土) 00 39 58 ID 95dED3JC0 08/12/19 赤い上着と赤いマフラーを巻いた加瀬は、 自分が住む町にある駅のプラットフォームに立っていた。 ―白線の内側。危険ですので白線より前に立たないようお願いします。 電車が到着したのは9 18だった。ダイヤに若干の遅れが見られるが、 あの港町には12 30に着く。13 00五分前にピース前に行けるように間に合えば良いのだ。 加瀬は全三車両あるうちの第二車両に乗り、それから指定されている席に座った。 電車の進行方向から見て右側の窓際。それが加瀬の席だった。 見慣れない景色が高速で流れ去ってゆくのを見ながら、加瀬は期待に胸を膨らませていた。 松木ゆう。19歳の少年。いや、青年と言うべきなのだろうか? 言葉の境界線はあいまいだ。…自分に調べる気がないだけか。 兎に角、彼がどんな人物なのか、いや、彼がどんな表情を見せるのか。それが気になる。 あのパーティー、途中で松木と色んなゲームで対戦するというコーナーが終盤で設けられていたはずだ。 松木も音ゲーをやるし、その腕前も中々のものだというらしい。 七夕に私の決意を誓ってから約半年。私のポップンの腕は彼と同じ位の所に追い付いたと思う。 もし、もう音ゲーをやる気がないのならIIDXの専コンとソフトを送って欲しい。 そんな旨の手紙を友人に送り、そして彼女から一通の手紙と、CSHS、DD、GOLDと改造済み専コンが送られた。 あの手紙には「仇を討って!」としか書かれていなかった。 力強く。力強く、彼女の怨念が宿っているかのようだった。 ゴメン。別に仇を取るとかそんなんじゃないんだ。私はあんな奴らが大っ嫌いだから、 私は奴らより上の土俵に立って、奴らを見下したいだけなんだ。…仇討とか、そんなのじゃない。 同日 10 36。 いつの間にか眠ってしまっていた加瀬は、電車が停止したと同時に目が覚めた。 そして、見知らぬ男が加瀬の前の席に座った。服装は今どきの若者風だが、 加瀬には彼が口ずさんでいたのが特異なものだと思えた。 「テッテレレーレーレッレッレー、テッテレレーレーレッレッレー、テッテレレーレーレッレーレーレーテーレレレテレレテーレッレー……」 この感じ、このリズム、この抑揚は…次の瞬間、加瀬は思わず口を開いていた。 「sigsigですか?」 男はオッ!?と声をあげ、それからそうだけどよ、と返す。 加瀬は自分が意識しないで次から次へと口が回っていくのに戸惑っていた。 「あの、あなたは音ゲーマーなんですか?」 「だったら何だよ」 「いえ、私も音ゲーマーなので……そんだけです」 「ネェちゃんさ、ちょっと俺の話を聞いてくれないか?」 いきなり過ぎる。ねぇ乗客の皆さん、ナンパにしてはすごい勢いですよね? 加瀬はそんなふざけた事を思いながら、なんでしょうか?と返して男の言葉を待つ。 「ネェちゃんは『音 ゲ ー が 終 わ る』と思うか?」 70 :旅人:2008/12/27(土) 00 44 12 ID 95dED3JC0 「は?」 「そのまんまの意味だ。音ゲーは終わると思うかって聞いてるんだ」 音楽ゲームの終焉。そのジャンルを名乗るゲームの終焉。 考えてもいなかった事だ、と加瀬は思った。そんな事、一度も考えた事がない。 「……分かりません」 「どうして?」 「考えた事がないからです」 それは本当なのだ。一度も、そんなネガティブな方向へと考えた事はない。 いつまでも、いつまでもこのジャンルは続いてゆく。加瀬はそう信じて疑わなかったのだ。 だが、そんな自分が幼稚だったのではないかと彼女は感じ始めた。 そうだ。何故、松木ゆうは何でも屋を始めたと述べていただろうか。 ゲーセンの治安を良くするため、とかなんとかそういう理由だったはずだ。 今のゲーセンの治安は全体で見れば悪いとは言えないとは思うのだが。 だが、数が少なかれど松木にはそんな「悪」を許す事が出来ない事情があると述べている。 その事情こそ明かされていないが、明かされていないからこそその内容に真実味が沸く。 何か計り知れない事情が彼にはある。私が七夕に誓ったその事情よりも重い事情を彼は背負っている。 それだけは確かに言える。 「そんな事を考えていなかった私は幼稚だと思います。 …確かに今、音ゲーマーのみならず考えのおかしい人がゲーセンに蔓延っている。 数こそは少ないけど、そこに居るのは確かなんです」 「じゃあ、そいつらをどうにかすると音ゲーは終わらず済む、と?」 「はい」 加瀬の返答に男が大笑いした。 それは嘲った笑いではなく、心から面白いと思っている笑いだった、と加瀬は感じた。 笑いが止み、それから男が加瀬に言う。 「じゃ、ネェちゃんはメーカー側に問題があるとは思わないって事?」 76 :旅人:2008/12/31(水) 00 50 16 ID VZJSu9Br0 「メーカーに問題…?」 「今挙げるとするならコナミだな。 自社の名前を間違えたあたりからおかしいとは思わないか?コンマイとかコマニとか」 「人間、誰だって間違いはしますよ」 「でもよ、有り得ねぇだろ。常識的に考えてよ」 確かにそうだろう、と加瀬は思った。 自社の名前を間違えるという事は、自分の名前を間違えるような事なのだ。 ヘロー、マイネームイズ「ユー・カサー」 オゥ、ソーリー、アイミスドマイネーム。ソーリーソーリー。 アーハァー、ユゥアネームイズ「コンマイ」…?オーケー、アイガッティド。 「それに、生き残るためとはいえ路線を切り替えてしまった。 今の音ゲーは何なんだよ?吐き気のする路線でもう気が狂っちまいそうだぜ」 「……ヲタ、廃人仕様って奴ですね?」 「そう。それに腐女子も追加しておいてくれ。 数は少ないながらも、確かに存在する気○いじみたヤロー共の事だな。 そんな奴らを対象にしてしまったと言っても過言じゃない、 そんな今のコンマイ製音ゲーに価値はあると思うか?」 「ない、とは思いません」 どうしてだ、と男はまるで面接官が質問をするかのように問いかけた。 それは…と加瀬はためてから答えを返す。 「私がヲタ、廃人、腐女子、その他諸々の気違いグループじゃないって証明できませんが…… 今の音ゲーだって『楽しい』と思うんです。 ポップンならボタンを叩いて演奏して『楽しい』 IIDXだってそんな事をやったり、ライバルの記録を打ち破って『楽しい』 ギタドラとDDRはやった事がないけど、それでも『楽しそう』だって思うんです」 「楽しそう、楽しい……それこそが音ゲーをやる原動力だ。 だが、ネェちゃんの意見は、半ば先にあげた気○い共と共通してしまっている部分がある」 え?と加瀬は間抜けな声を出してしまった。 自分では正論を言ったつもりなのだが、それが半分ダメだというのだ。 ………何がだ、何がいけない? 77 :旅人:2008/12/31(水) 00 53 46 ID VZJSu9Br0 「ネェちゃんは楽しいから音ゲーをやるって言ったか」 「はい」 「それは素晴らしい意見だ、と俺は思う」 しかし、男はだがと前置きしてから続ける。 「さっきも言ったように、それだと気○い共と半分に通った答えになる」 「それはどうしてですか?」 揚げ足を取るようで悪いが、と男は断りを入れて、 それから流れ去りゆく外の景色を窓越しに見ながら言った。 「狩りが『楽しい』からそうする。 代行が『楽しい』からそうする。 自分より実力の低い人を見下すのが『楽しい』からそうする。 『あぁっ、俺の○○が出ているムービーの曲!○○萌えぇ~』 とキャラクターのみを見て『楽しい』からそうする。 又はこうだな。 『私の××様が!××様ー!』とその××がムービーに登場するから、 その事のみが『楽しい』と感じるからそうする」 「あ………」 「な?揚げ足取っているようで悪いけど、ネェちゃんの言う事はこう言う事だ。 その『楽しい』からって理由は、理由になれない」 だが、と男は一旦そこで区切りを入れてから続けた。 「コンマイ、おっとコナミだな。失礼。 あの会社は普通の人間を対象とした路線を見捨てた。 まぁ、利益がどったらこったらってのを求める企業としては当然だよな。 金払いの良いヲタとかを狙えるだけ狙う。どんどん搾取してゆく。 そのためのフィギュアだったり、何だったり……だろ?」 78 :旅人:2008/12/31(水) 00 57 07 ID VZJSu9Br0 加瀬は、男にそう言われてみると 彼の言う事がどんどん当て嵌まってゆく気がしてならなかった。 それが真実というのなら、コナミは気違い共の肩を持っている、という事のなのだろうか? 「まぁそういう訳で、 音ゲー人口、その層とかは基本的に狭まってきたわけだ。 ほら、IIDXの新作、あれなんかそうじゃねぇか」 「EMPですか?」 「そうだよ。製品版のポスターはまだ許せるが、 ロケテ版のポスター、あれを見た時には正直言って引いたね。 もう本格的に終わりが来たな、と」 「でも、ポスターの絵は変わりましたよ。キャラは同じらしいですけど」 「そうだな。ポスター云々は置いておこう。 だが、だ。俺には一つ問題があるような気がする」 ポスター云々、売り出しのスタンス、対象とするターゲット層が云々という話をした後、 この男は一体何を駄目な点として挙げるのだろう?加瀬はもう、男が何を言うのか、それに興味津々だった。 「『新曲』に問題がある」 そこまで加瀬が語って、四人の聞き手はこんな表情を浮かべていた。 「あぁ、何となく分かる。正直言って『新曲』には色々と不満点がある」 加瀬は、あの時まではそんな考え方を持つことは無かったと話し、 それから、電車の中で男と語った音ゲー終焉論の続きを語り始める。 79 :旅人:2008/12/31(水) 01 00 30 ID VZJSu9Br0 男は「新曲に問題がある」と言ってから、しばらく外の風景を眺めていた。 加瀬は何か面白いものでもあるのかと思って男の視線の先を追ったが、 先程から代わり映えのしない、うっすらと雪が積もるだけの平野が広がっていただけだった。 「アルバムからの移植。名曲のダメremix、評価を下すに値しない新曲」 不意に、男はそれだけを言った。 加瀬は男の方に向き直り、男の言葉の続きを待った。 数十秒してから、男が言葉を纏める時間が過ぎてから、男が前置きしてから語りだした。 「単純に俺の好みの問題かもしれない。いや、単純に俺の好みの話をする。 もしかしたら、いや絶対に、ネェちゃんから反論を受けるかもとも思っている」 「いいですよ。続けて下さい」 「B4U(BEMANI FOR YOU MIX)、thunder HOUSE NATION Remix、 CaptiVate2~覚醒~、V2、数えたらキリは無い、いや、数えたらキリはあるが、ここで止めておこうか」 「…嫌いな曲を挙げたんですか?」 「そうだ。最初の二つはただの原曲破壊だ、と俺は思うな。 三つ目に挙げたのは、これは題を『Anisakis2』にして良かったんじゃねぇかとも思っている。 V2は嫌いではない。ゲーム用にして短くしてしまったのが如何なものかと思っているだけだけどね」 「………」 「下手な新作を出すと、新規のも既存プレーヤーも去っていく。 今回の解禁作業も、俺個人の意見を言わせてもらえば……駄目だ」 加瀬はただ、沈黙していた。 言われてみると、EMPには否定的な意見が多い。ような気がする。 Anisakis2。確かそんな言葉をどこかで見たような気がする。 覚醒はAnisakisと同じような曲調をしている事からついた名前だった、だろうか? その沈黙を男が破る。さらなる否定を、開かれた男の口は放つ。 「2chの音ゲー板ってあるじゃん」 「はい」 「あれ、何で音ゲー板って出来たんだと思う?」 話のベクトルが変わった。だけど、終末点は同じ。 ―終点「音ゲーの終焉」です。繰り返します。「音ゲーの終焉」です… そんな気が加瀬にはした。あまりにも強大な違和感、と言えばいいのか。 加瀬にはこの男が発する言葉から生まれる重圧が何なのか、よく分からなかった。 80 :旅人:2008/12/31(水) 01 04 20 ID VZJSu9Br0 「アケ板からの隔離だ。多分、音ゲー人口が多かったんだな、当時は。 まぁ、当時の人間じゃねぇから良く分からねぇんだけどよ」 へぇ、と加瀬は相槌を打ち、ところが、と男は続けた。 「これが何かの運命だと思える。 さっきも言った言葉だったと思うけど…… 『第二のVIP』と形容されるまでの糞スレ乱立が目立つ。 悲しい事だが、民度が低いって事だな、音ゲー板は腐った場所ともいえるんだ。 それはつまるところ、音ゲーマーの頭がダメになっているという事を意味する。 もちろん全員が全員、ではないけどな。 名前は…あぁ言うだけでもアレだから、ハッキリ言って吐き気がするぜ。 まぁ、いいコテも居るっちゃいるんだが、クソコテの方が割合多いよな」 「そうですね。っていうか、あの板に良コテなんて居ましたっけ?」 「そりゃあネェちゃんが気付かないだけさ。 つまり、だ。音ゲーマーは頭がおかしくなってしまうって事が言えそうだって事だ。 近い将来、婦女暴行や殺人事件、テロを起こすかもしれない。 現にどっかの馬鹿がギタフリの筐体をぶっ壊したって事件があっただろ? ランカークラスの腕前だか何だか知らないが、これだけは言えるよなぁ」 それって何ですか?と加瀬は男に聞いた。 男は「ちょっと頭使ってみれば分かるぜ」と前置きし、目線を窓に移してから言った。 「『上 級 者 で あ る 人 間 が 問題、事件を引き起こす割合が高い』って事だ。 その筐体破壊の他にも、どんな音ゲーでも上級者が初心・中級者を迫害しているって聞くだろ?」 「……それ、私の友達がやられたって聞きました。私の友達も迫害されたというか、何というか」 それなんだよ、と男はそう言って加瀬の方を見た。 「そうやってプレイヤーサイドの問題で音ゲーの終焉が見えてくるって訳だ」 「そんな、どうしてですか?」 「今のままじゃプレイヤーが足らないんだよ。 メーカーとしてはプレイヤーの数を増やしたいのに、 その起爆剤、デトネイターとなるチュートリアル要素にも力を入れているのにさ。 手先指先足先が器用なだけの大馬鹿が、それを台無しにしているのさ」 83 :旅人:2009/01/01(木) 00 40 21 ID JcO3fZpx0 つまり、と松木が言って加瀬の話を止める。 「君…ごめん、優ちゃんって呼んでいい?あと、少しフランクな感じでもいいかな?」 「いいですよ。でも、自分を呼んでいるようで嫌じゃないですか?」 「それは本人のみぞ知る……全然そんな気にはならないから、大丈夫ですよ。 優ちゃんと話していた男性は次の二つに音ゲーが終わる要素を並ばせたんだよね? 『プレイヤーサイド』と『メーカーサイド』の二つの駄目な部分、 言いかえると闇の部分、それこそが音ゲーを終焉へ導いてしまうものだと」 「はい」 「メーカーサイドには次の問題点があるんだよね。えっと…… 『利益のみを追求していく姿勢の末に、 狭まってゆくターゲット層と彼らに対する音ゲーの売り出し方、 後は新曲のクオリティ低下と誤字脱字をどうにかせい』って感じかな」 「概ねそんな感じです」 「良かった。じゃあ、プレイヤーサイドの方の問題点は…… 『プレイヤーのモラルの低下。 安易な厨曲に対する異様な食い付き具合。 音ゲー関連のキャラ等に対する異常な憧れ』……そんな感じかな」 「多分、それで合っていますよ」 やっぱり闇の部分なんだなぁと松木は言ってため息をついた。 坂野が「さっきから闇、闇って何だよ」と松木に聞く。 松木はあぁそれはですねと前置きしてから、一度天井を見て言う。 「一番『闇』を感じ取れるのはプレイヤーサイドですよ。 メーカーの方なんて、内部事情も分からないのに彼是言えないですよ。 だから、同じ立場に立つプレイヤーサイドのほうが闇を感じ取りやすい」 「だからぁ、その闇ってのは一体なんn」 「人なら全員が持ち合わせている『黒い心』ですよ。 これを音ゲーで代表するなら、そうですね……言っていても気分が悪いですが、 例を上げるなら『見下し』とか『代行』に『和尚』とかですね。 それをやろうって気にさせる動機を作るキッカケって言えばいいのかな。 悪い事、ルール違反だって事は知っているはずなのに、やろうとする。 これ、音ゲーのみならず色んな事にも応用が利きますよね? ……つまり、人間なんて皆が皆、同じなんです。 秘めているものが表に出ているか出ていないか、暴走しているかしていないか。 それが、プレイヤーの質を決めるんです。腕前で判断できない、人間の差を」 84 :旅人:2009/01/01(木) 00 46 50 ID JcO3fZpx0 松木はそこまで言って、息を吸うために少し間を開けた。 その僅かな間、時間にして0,1秒もあるかないかのタイミングで加瀬が割り込んだ。 「でも!」 「え?」 「でも、音ゲーを終わらせないように松木さんは頑張っているんですよね? メーカーサイドの問題までは手が出せないにしても、 プレイヤーサイドの方は干渉して、改善できるんですよね!?」 「いや、僕は力不足だ。頑張っても頑張っても、湧いて出てくるように そんな問題ばっかりが発生する。埒が明かないんだ。 でも、僕だけじゃなくて、まともなプレイヤーさんが行動を目立たないにしても 起こしてくれていると信じているよ。 誰もが『闇』を抱えている。でも、それを『光』にする事だって出来るはずだ」 やっぱり!加瀬はそう叫んだ。 「やっぱりそうなんですよ!あの男の人も、似たような事を言っていたんです!」 08/12/19 11 13 松木の住む港町へと走る電車の第二車両。 そこの適当な窓際の席に一人の赤いマフラーが特徴的な少女、加瀬優と 現代の若者を代表するようなファッションの若い男が向かい合わせで座っていた。 二人は37分間ずっと同じ話題で話をしていた。 「音ゲー終焉論」 これが二人の話題だった。このお題からは、強烈に暗いイメージが感じ取れる。 そんな話をしているものだからこの二人の周りだけ、 窓際にもかかわらず光の量が少ないと感じるのは…近くに座る第三者の目の錯覚に違いなかった。 85 :旅人:2009/01/01(木) 00 50 06 ID JcO3fZpx0 しばらくの間、二人の間を沈黙が支配した。 加瀬は、この沈黙が支配していた時間の中である事を思いついた。 ―私たちが今話しているのは、 明るく希望に満ち溢れた未来とかについての話じゃない。 それとは全く正反対の、暗く絶望に満ちた闇について話している。 確かに、このままだと音ゲーは終わる。 それは同時に、私から逆襲のチャンスを奪う事になる。 誰よりも上手くなりたい。ランカー級の腕前とは言わなくても、 最低、そこらで調子に乗っている指先足先が器用なだけの糞野郎共を 問答無用でぶっ潰すだけの実力つけたい。無理かもしれないが、成し遂げなければならない。 だが、そのチャンスが失われるとすれば。 私の誓いは果たせなくなる。そう、果 た せ な く な る のだ。 目に見えないタイムリミット。全てにまとわりつくアルファとオメガ。 ………そう、始 ま り と 終 わ り だ。 始まりはちょいと調べれば誰にだってわかる。だが、終わりは? 万物に言える事が一つだけある。終わりは、その時が来るまで誰も知らない。 終わりはもう、すぐそこまで来ているのかもしれない。 全ての音ゲーが次回作で「FINAL」のサブタイを冠するのか、 それとも今作が最終作になるのか。色々と悪い想像を働かせるとあり得ない話ではない。 しかし、ここで一つ疑念を抱く事がある。 終わりの時を、オメガの到来を遠ざける事は出来ないのだろうか。 ちょうど、同極の磁石が反発してくっつかないようにオメガを遠ざける事は? もしかしたら、その道はあるかもしれない。 だが決して楽な道ではないだろう。九十九折りの上りの坂道かもしれない。 いばらの道かもしれない。地面に棘の生えた道かもしれない。分からない。 ただ、たった一つだけ言えそうだ。 ……そう簡単に音ゲーは終わらせないように出来るんじゃないか?私たちの手で? 86 :旅人:2009/01/01(木) 00 54 34 ID JcO3fZpx0 「私、思うんです」 加瀬はそう言って沈黙を打ち破った。 男は何を?と聞いて、加瀬はそれにすっと息を吸ってから答えた。 「光があるから闇が生まれる。闇があるから光が生まれる」 「………誰かの受け売りか?なぁネェちゃんよ?」 「台詞自体はそうかもしれません。でも、私はこの言葉を信じます。 光があるから闇が広がる。闇があるから光が輝く」 ハハァ、と男は感心したように言って頷き、そして言った。 「どういう意味でその言葉を言っているか、教えてくれよ」 「始まりがある以上終わりがある。これは、どの物事においても共通しています」 「そうだな」 「私は、その終わりを遠ざける事は出来ても回避する事は出来ないと思います。 でも、それを遠ざけて時間を稼ぐというのはとてもいい事だと思うんです」 「ほうほう。それには俺も同意だ」 「…光と闇はお互いに人を引き付ける力を持っていると思います」 「で?次は?」 あー、それは……と加瀬は言葉を探しながら窓を眺めた。 言葉が浮かんでこない。でも、意思ははっきりしている。それを伝える。 「人は、光を嫌うんじゃないかと思うんです」 「そりゃまたどうして?」 「そうじゃないと、色んな事件が起きる理由が無くなるんです。 『人は堕落する生き物』だとも言われている位です、そうなんです。 自分一人じゃあの人を越せない。だから第三者の手を借りて、和尚をしてあの人の記録を抜く。 自分一人じゃ目標を達成できない。だから上手い人の手を借りて代行してもらう。 自分一人じゃ目前の敵を倒せない。だから仲間とつるんで多人数熱帯をする。 …全部、堕落しきった人間の取る行動だと思います」 「ハハァ、読めてきたぞ、ネェちゃんの言う事が。 つまり何だ、人は堕落して、色んな事件を起こしてくのが当然だって言うのか」 「はい」 加瀬の答えに、男はハァーッとため息をついてから加瀬に言った。 「んじゃ何だ、このまま音ゲーは終わるんですっていうのがネェちゃんの下す結論か」 87 :旅人:2009/01/01(木) 00 59 32 ID JcO3fZpx0 「いいえ、そうとは言っていません」 「だったら、一体どういうつもりなんだよ」 「闇に囚われた人達を、一生懸命に光に満ちた場所へ連れて行く人がいます」 「………アイツか?」 男の目を見ながら話す加瀬は、男の確かめるかのような口調の言葉に頷いて続けた。 「そうです。松木ゆうさんですよ。 私が代表する人物が、松木さんなんです。 全国のゲーセンを飛び回って、色々と問題を解決していく。 地道ながらも、私たちがまとめ上げたプレイヤーサイドの問題を 減少させていっている立役者ですよ、彼は」 「いいカッコがしたいだけとも取れるぜ」 「例えそうだとしても。 彼に触発されて、マナー等を守らせるように動く人々が出てきたら、 闇に堕ちた人々を光に照らして救おうとする人が出てくれば、 たぶんきっと絶対、闇から光が生まれると思うんです」 男は加瀬の言葉を聞いてフリーズしていた。 それが一瞬の間なのか、それとも永遠の時の話なのか、加瀬には分からなかった。 だが実際に男が硬直して黙していたのは1秒もなかった。 一瞬フリーズしていた男の唇が動く。その動きは、どこか震えていた。 「…れだ」 「え?」 「それだ、それだ、それだよそれそれ、それなんだよネェちゃん!」 そう男は発狂したかのように叫んだ。 加瀬はびっくりした様子で、止めて下さい!と男に制止をかける。 しかし、男は興奮冷め止まぬといった様子で加瀬に言った。 「これは俺も同じような事を思っていてね。 光があるから闇がある。なら、闇の中に光を探し出すきっかけがある筈だって」 「じゃあ、それじゃ…」 音ゲーは終わらない!と言おうとした加瀬の口の少し前に、 男はすっと自分の右手の平を差し出した。そして続けていく。 「でも、松木のほかにそんな動きを見せている人を見た事がない。 ネェちゃんの言う事は合っているが、それだけじゃあ闇から光は見いだせない」 88 :旅人:2009/01/01(木) 01 02 08 ID JcO3fZpx0 「もっと強い光を、太陽かクエーサーのような凄く光る物が必要なんだ」 男はそう言って、加瀬を見ていた目線を車両の廊下へと移した。 「松木は頑張ってると思うよ。 でも、皆が一つにならないと。 彼一人が頑張っても駄目だと俺は思う」 「皆は一人の為に、一人は皆の為に?」 「三銃士か…そんなんだと思うぜ。あの話は知らないけど」 「多くの人が意識向上の意思を持てば、松木さんは太陽やクエーサーになれるんですか?」 だろうな、と男は加瀬に目線を映しながら答えた。 そして少し押し黙ってから加瀬に、 「そうなれば、音ゲーの危機は遠ざかる。 早く多くの人と少数の馬鹿が、そんま単純な事に気づいてくれればいいんだ」 今まで会話をした中で、一番優しい声で男は独り言のように言った。 「光も闇も、人を惹きつける。 双方にはそれぞれの魅力がある。 だけど闇の魅力は、殆どがマナーやルール違反となる。 逆に光の魅力は、少々苦痛になる事もあるけど人を正しく導く」 松木は、加瀬が喋り終わってからそう言った。 加瀬は松木の方を向いて頷き、そして口を開く。 「やっぱり、松木さんは私の言いたい事が分かっているんですね?」 「大体ね。でも、細かい一致は無いと思うよ、僕は。だから保証は出来ないけど。 ……やっぱり、闇を晴らす方法なんて簡単なんだと僕は思うよ。 だってさ…『皆 で マ ナ ー や ル ー ル を 守 る』だけなんだから!」 みんなのパーティー Extraへ続く コメント 名前 コメント
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ここでは、どこから何をもってきたかを・・・ どこで 何を いんぺりしゃぶるないと 背景画像、画像、ソース(スクリプト) @パーティーⅡ改造サポート ソース(スクリプト) @パーティーⅡ改造掲示板 ソース(スクリプト) @パーティーⅡ- luna-snow edition ソース(スクリプト) @パーティーⅡ解体新書 改造指南、ソース(スクリプト) 天使の血†悪魔の涙 @パーティーⅡ、ソース(全体のスクリプト) @パーティーGZX☆鉄壁の守護神★ ソース(スクリプト)