約 2,716,650 件
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/1784.html
autolink() CN/SE02-26 カード名:カナンの名を持つ存在 カテゴリ:クライマックス 色:赤 トリガー:扉 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (扉:このカードがトリガーした時、あなたは自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻してよい) アルファルド「どうだ、憎しみから戦う気分は?泥のようだろう・・・・・・」 レアリティ:C illust.CHUNSOFT/Project CANAAN 初出 コンプティーク2009年3月号増刊TYPE-MOONエースVol.2 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト パワー/ソウル 色 姉妹弟子 カナン&アルファルド 1/0 4500/1 赤
https://w.atwiki.jp/tplcg/pages/3.html
カウンター 今日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人 現在-人が閲覧中。 更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/2749.html
冬季オリンピック 冬季オリンピックのマスコットたち 2010バンクーバー コメント オリンピックとは、4年に1度開催される、世界的なスポーツ大会であり、冬季オリンピックは1924年から開始された。 冬季オリンピックのマスコットたち ヒメグマ♂ ミーシャ(1980モスクワ)。 ポチエナorリオル 名前不明(1984サラエボ)。 ホーホー×4 スノーレッツ(1998長野)。 ニックネームはスッキー、ノッキー、レッキー、ツッキーで。 色違いミミロル パウダー 色違いポチエナ カッパー リングマ 不明(2002ソルトレイクシティ) フリージオ グリッツ バニプッチ♀ ネーベ (2006トリノ) ユキノオーorケッキング♂ クワッチ(未確認生物サスクワッチがモチーフなので) クマシュンorフタチマルorジュゴン♀ ミーガ(前者はシロクマなので、2番目は外見から。もしかしたらインスパイア?!) エモンガ♂ スーミ(サンダーバードの翼を持った哺乳類系統なので) (2010バンクーバー)。 2010バンクーバー デデンネ:マックマック コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 2022北京 ヤンチャム ビン・ドゥンドゥン バケッチャ:シュエ・ロンロン -- (ミキ) 2019-09-18 03 55 51 バンダビはキテルグマでも合いそうです。 -- (ユリス) 2018-03-17 12 17 58 1998長野 マリルリ:パラッビト 2002ソルトレイク ブイゼル:オット 2006トリノ カチコール:アステル 2014ソチ エーフィ:レイ・オブ・ライト グレイシア:スノーフレーク -- (ミキ) 2016-08-08 18 41 54 2018ヒョンチャン コリンク:スホラン リングマ:バンダビ 1988カルガリー クマシュン×2:ハウディ&ハイディ 1992アルベールビル ジラーチ:マジーク 1994リレハンメル マイナン:ハーコン プラスル:クリスティン -- (ミキ) 2016-08-08 18 33 09 草案 レイクプラシッド マッスグマ:ロニ -- (ユリス) 2014-11-24 21 52 01 草案 トリノ クレベース:グリッツ バンクーバー ゴロンダ:クワッチ ニャオニクス:ミーガ オンバット:スーミ -- (名無しさん) 2014-11-24 20 40 05 草案 2010バンクーバー デデンネ:マックマック 2014ソチ ツンベアー&ミミロル&シシコ -- (ジャイポ) 2014-02-18 16 27 31
https://w.atwiki.jp/pam-iwate/pages/1067.html
八幡平アスピーテライン 開通は4月下旬。20日間ほどは、道の両側は雪の回廊が続きます。場所によっては6メートルを越える雪の壁の中を抜けるコースは絶景です。冬の忘れ物ともいえる「雪の回廊」は冬と初夏が交差する不思議な景観です。 お問合せ 田沢湖観光情報センター「フォレイク」 TEL:0187−43−2111 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ホームページ http //www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/spot/01_yuki.html 〈ブログ〉 八幡平ドライブイン・・・秋田県鹿角市 http //blogs.yahoo.co.jp/ride_through_winds/10186261.html ふけの湯・・・秋田県鹿角市 http //blogs.yahoo.co.jp/ride_through_winds/10115756.html 八幡平アスピーテライン・・・岩手県八幡平市 http //blogs.yahoo.co.jp/ride_through_winds/10083658.html 玉川温泉〜角館 http //blogs.yahoo.co.jp/nononaha99/49698743.html 東北縦断!3泊5日キャンプ泊ツーリング(その19) http //blogs.yahoo.co.jp/garacyan/62493153.html みちのくタンデム・ツー・・・な日々★⌒ 其の弐 http //blogs.yahoo.co.jp/hayabusahiko/49524374.html 八幡平 http //blogs.yahoo.co.jp/akaashi20/29924453.html 大沼♪ http //blogs.yahoo.co.jp/memi_38/30765451.html 八幡平♪ http //blogs.yahoo.co.jp/memi_38/30735219.html 東北ぐるりの旅「八幡平と十和田湖」 http //blogs.yahoo.co.jp/t_masuda929/59844059.html 八幡平アスピーデラインを走る……東北ツーリング3日目 http //blogs.yahoo.co.jp/mitsuru_9566/58942246.html 家族ツーリング3日目 http //blogs.yahoo.co.jp/pony_garage/41625950.html 東北の旅(その2) http //blogs.yahoo.co.jp/mtas6951310/59324991.html 八幡平縦走 09.6.20 http //blogs.yahoo.co.jp/ndtpn49944/48717126.html 東北旅行⑤ http //blogs.yahoo.co.jp/qhsjn085/39033643.html 八幡平の雪 http //blogs.yahoo.co.jp/taka_m925/58109928.html 八幡平アスピーテラインドライブ☆ http //blogs.yahoo.co.jp/runa_wanko/29220605.html 2009雪の回廊(八幡平) http //blogs.yahoo.co.jp/kazuhiroiku/52138403.html 【2日目後編】裏岩手スキー縦走 http //blogs.yahoo.co.jp/imai_tr/47579858.html 見返峠から見たパノラマ風景 http //blogs.yahoo.co.jp/kfuji_taxi/59114029.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 《周辺情報》 #blogsearch /
https://w.atwiki.jp/tohomusicdb/pages/746.html
凍り付いた永遠の都 収録作品:東方紺珠伝 〜 Legacy of Lunatic Kingdom. シーン:4面道中テーマ データ BPM 166~168 拍子 4/4拍子 再生時間 2 52 調性 【0 00~】ヘ短調 ( Fm )【1 09~】変イ短調 ( Abm )【2 20~】嬰へ短調 ( F#m ) 使用楽器 Piano,Sax,Tpなど コード進行 【イントロ(一回目)(16小節)】DbM7 ーーー|Absus4/Db ーーー|DbM7ーーー| ー ー Eb7 ー| Fm ーーー| Fmadd9 ーーー| Fm ーーー|Fm7 ー Csus4/F ー|DbM7 ーーー|Absus4/Db ーーー|DbM7ーーー| ー ー Eb7 ー| Fm ーーー| Fmadd9 ーーー| Fm ーーー|Fm7 ー Eb6 ー|【Aメロ(16小節)】Fm ーーー|ーーーー|Db ー Ebー|Edim ー C/E ー|Fm ーーー|ーーーー|Db ー Ebー| Fm ー ー ー|【Bメロ(16小節)】Db ーーー|Eb ーーー|Fm ーーー|ーーー Eb|×4【間奏(8小節)】EM7 ーーー|Bsus4/Db ーーー|EM7 ーーー| ー ー F#7 ー|Abmーーー|Abmadd9 ーーー|Abm ーーー|Abm7 ー Ab7sus4ー|【サビ(32小節)】F#m ーーー|ーーーー|D ー Eー| Fdim ー C#/F ー| ↓F#m ーーー|ーーーー|D ー Eー| F#m ー ー ー|×3F#m ーーー|ーーーー|D ー Eー| Fdim ー C#/F ー|F#m ーーー|ーーーー|D ー Eー|F#sus4 ー F#m ー|【アウトロ(16小節)】 D ーーー|ーーーー|ーーーー|ーー E ー| ↓Fm ーーー|ーーーー|ーーーー|ーーーー|×2【イントロ(2回目)(16小節)】一回目と同様(Aメロへ戻る) ZUN氏コメント 4面のテーマです。月の都です。でもある理由でゴーストタウンと化しています。穏やかな雰囲気の曲が、逆に狂気をイメージさせます。STGよりはRPG終盤の様な曲ですね。まあ終盤ですし。(出典:東方紺珠伝 Music Room より) 解説 コメント この曲の話題なら何でもOK! ページ作成しました。 -- (匿名) 2021-01-10 17 26 48 コード進行の欄は自信があまりないので気付いた方は訂正をよろしくお願いします -- (匿名) 2021-01-10 17 38 37 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/mioazu/pages/149.html
――チュンチュン、チチチ……。 「ん……朝、か」 外から聞こえる小鳥のさえずり、そしてカーテンの隙間からもれる朝の陽射しで目が覚めた。 日はまだ昇ったばかりみたいで、外はまだほんの少し薄暗い。 ――と、 「……む?」 体を起こそうとしたところ、何だかやけに身体がスースーしている妙な感じに加え自分以外に温かくて柔らかな感触がすぐ傍にあるような。 横に目をやると、 「うーん……むにゃ……」 「……あ」 梓が、私の傍らでわずかに背を丸めて幸せそうに眠っている。 おまけにお互い何も着ておらず、生まれた時のままの姿だった。 ――そうだ、そうだった。 昨日は一緒にお風呂に入って――お風呂に入ってる時もイチャイチャしたんだけど――上がってからそのまま一緒に布団に潜り込んで抱き合って……。 「(そのまま、眠っちゃったんだっけ)」 とりあえず梓を起こさないよう慎重に布団から出て、服を着ると居間に移動。 今日は私の方で早くから講義が入っているので、あまりゆっくりはしていられない。 ――大学に入り一年が過ぎ、そして梓が同じ大学に無事に入学してからもう既に一ヶ月。 現在、梓は私と同じ一緒の部屋で暮らしている。 梓を一人暮らしさせるのが心配だったというのもあるけど、私自身が梓と一緒に暮らしたかったというのが一番の理由だった。 ……単なる私のわがままといえばそれまでだが、そんな私のわがままに最初は躊躇していただが最終的には、 「そ、その……ふつつか者ですけど、よろしくお願いします、澪先輩」 ……と、顔を真っ赤にしながらも受け入れてくれた。 大学の仲間内からは「姉妹のように仲の良い二人」と思われているみたいで、実際の仲を知っているのは当人である私達とあとは……二年生に三人ほどいたりする。 まあ、それはさておきとして。 エプロンを付けて台所に向かい、朝ごはんの支度に取り掛かる。 「さて今日は……と」 まずはご飯を炊いて、おみそ汁を作る。 昨日は豆腐とワカメだったので、今日は玉ねぎとじゃがいものおみそ汁にした。 それと同時に定番といえる、だし巻きたまごを作ると余り物のこんにゃくをおかか煮にして準備オーケー。 あとは鮭にさっと塩をかけ、火に入れて焼き上がるのを待つだけだ。 「よし、こんなとこかな」 ――この一年の間に、私の料理の腕もそれなりに上達した。 大学に入った当初は生活に慣れるのに大変で食事はコンビニの弁当などで済ませることも多かったが、それでは栄養も偏り体によくないので生活に慣れてくると次第に自分で自炊するようになった。 よく実家のママに作り方やレシピを教わったかいもあり、人前には料理が上手くなった気がする。 作れるのが専ら和食なのはまあ、洋食だとカロリーを取りすぎそうなきらいがあったからだ。 「けど梓の分も作るようになって大変かと思ったけど、作りがいがあるから一人分だけ作るより味が良くなった気がするな……」 「え、本当ですか?」 「うん。料理は愛情って言うけど、やっぱり好きな人に食事を作るとなると自然に愛情が込もるから、それだけ味が良くなるんだろうな。 私から梓への愛情ということなら、尚更だ……って、え?」 慌てて後ろを振り返る。 「あ、梓!?」 「お、おはようございます澪先輩」 そこには、朝から顔を赤くした――服はちゃんと着てきている――梓がいた。 「い、いつからいたんだ?」 「つい、さっきからです」 「そ、そっか。 でも梓の方は今日講義がお昼近くからだからまだ寝てても大丈夫だぞ? 朝ごはんならちゃんと作って置いとくからさ」 今日は私の方で早くから講義があるが、梓は昼頃からなので無理に私に合わせて起きてくることはない。 ――しかし、 「そんなのいやです」 梓は何やら、むっとした様子で言葉を返してきた。 「? どうしてさ?」 理由をたずねると梓は目を伏せながら、 「だって……起きた時に先輩がいなくなってたら、いやです。寂しいじゃないですか」 そんな、かわいいコトを口にしていた。 赤い顔をしながらそんなコトを言うのは反則だよ、梓。 「梓」 「あっ……」 思わず手が伸びて、梓を自分の腕の中に抱きしめる。 いつ抱きしめても小さくて華奢ながら、あたたかくてすごく抱き心地が良い。 「大丈夫さ。 梓を置いて勝手にどこかになんて、行ったりしないよ。 私達、ずっと一緒だろ?」 ――そう、決めたんだ。 私は梓の傍にずっと一緒にいるって。 梓の傍で、梓の笑顔を見ていたいから。そしてその梓の笑顔を守っていこうと。 私自身の手でずっと――。 「……はい。ずっと一緒です、私達」 梓もそっと腕を私の背に回し、抱き返してくれた。 朝からなんだか幸せすぎて、頭がぼうっとしてくる。 「……あ、先輩、焼いてる鮭大丈夫ですか?」 「え? わわっ!」 振り返りコンロに入っている鮭に目をやると、もう充分に焼き上がっており慌てて火を止めた。 「ふう……危なかった。もう少し遅れてたら、見事なコゲ魚になってたな」 「ご、ごめんなさい」 「いや、梓のせいじゃないよ。 朝から梓に夢中になってしまった私のミスさ」 「!? せ、先輩っ!」 ますます顔を赤くする梓を尻目に、テーブルに朝食を並べていく。 「さ、せっかく起きたんだし一緒に朝ごはん食べよ?」 「もう……先輩ったら」 「ほら、冷めないうちに」 「は、はい」 いや、何はともあれ、調理中に梓と甘々なモードになるのは禁物だな。 「じゃあ先に行ってくる。戸締まりよろしくな、梓」 「はいっ」 朝ごはんを食べ終え二人で食器の片付けを済ませると、私は先に大学へ向かうため支度を整えた所で玄関に出る。 ――と、 「あ、先輩」 「ん、なん――」 振り向いた瞬間、梓の顔が目の前にあり唇に柔らかな感触が走る。 「……いってらっしゃいです、澪先輩」 唇が離れると、梓は暖かな笑みを浮かべながら私を真っすぐに見つめていた。 朝の陽射しに負けないほどに、その笑顔と瞳は輝いていた。 「ああ、いってきます」 「んっ……」 今度は私の方からそっと梓と唇を合わせにいく。 出かける間際にキスなんてなんだか新婚夫婦みたいだな、とそんなコトを考えたり。 「昼休みになったら梓の所にいくから、一緒に昼ごはん食べような」 「はいっ!」 そうして、愛する人の見送りを受けて一足先に玄関を後にした。 ――時間が経つに連れ、様々なものが変わっていく。周りの環境、そして自分自身。 だがこの想いだけは未来永劫、決して変わることはない。絶対に。 こうして今も、そしてこれからもずっと。 梓と心を繋ぎ、いつか見た蒼空の下を歩き続けていく―― (FIN)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/6489.html
ケルピック ケルピーの別名。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/675.html
194 名前:名無しさん 投稿日:[ここ壊れてます] ID kakukoto0 193 頑張れスネーク そっちに行けないオレのためにまずは美少女をうpするんだ 195 名前:193 投稿日:[ここ壊れてます] ID 876543210 http //*******/***/*****.jpg (マジでグロ注意。画面の端にあるのはID書いた紙な) 見ても文句いうなよホント… 俺なんかメートルぐらいの場所にいるんだぜorz 196 名前:名無しさん 投稿日:[ここ壊れてます] ID kakukoto0 ぎゃあああああああああああああああああああああああ!!!! こっち見んな!! 首だけこっち見て笑うなあああああああああああああ!!!! そのグロ画像がリアルで 193の頭上を滑空した。 反射的にそれを撮影しようと携帯を構えた頃にはもう遅い。群衆の垣根を弾丸のように乗り 越えたグロ画像は交差点のはるか向こうでくるりと宙返りを打ち、羽根を生やすと恐ろしい速 度で天に昇って行った。それめがけて銀色の全身コートが恐ろしい速度で疾駆してもいる。 一体何が起こっているのか分からない。隣の者に聞こうにも、やっぱり携帯片手に呆気に 取られているだけで分からない。 仕方ないので 193は本日二度目のポルナレフAAを使用した。縮小版の。 そして彼(または彼女)のあずかり知らぬ領域で、下記のように状況は推移していた。 「人気のない場所へ奴を誘導する。ついて来い」 ガンマンならば銃口から紫煙がくゆっているだろう。 鐶の居たすぐ前で拳を突き出す防人に斗貴子はそんな錯覚を覚えた。 (私が攻撃するより先に吹き飛ばすとは) バルキリースカートで斬ろうとした頃にはすでにブラウンのグローブがちりちりと空気を焼き ながら鐶の腹に迫っていた。一体いつの間に距離を詰めていたのか。傍観者たる斗貴子さえ 考える余裕もなく、鐶は身を丸め、残暑でむせかえる風を吹き散らかしながら望まぬ飛行を 遂げていた。 (ホムンクルスといえど子供の姿をした者を殴るのは嫌な気分だが、奴らの本拠地を突き止め るにはああするしかない) 銀の長い裾をはためかせながら防人もまた群衆を飛び越え追撃に移った。 どこからともなく、引きつった声が漏れた。 「すげえ。アスファルトがまるでゆで卵の殻みたいに砕けた……」 つま先で蹴り割った道路を起点に加速した銀影が、だだっ広い交差点をグンと縦断していく。 「初め……まして。私は鐶光(たまきひかる)といいます。鐶は金偏(かねへん)……です。でも 王偏(たまへん・おうへん)の環でもいいです。どっちもパソコンの変換候補に……あったような」 空を飛びながら、鐶は誰にともなく自己紹介をしていた。 「…………あれ?」 しかし周囲には誰もいない。彼女は腕組みをして考え込んだ。 そして結論。くるりと宙返りを打つと、みぞおちの辺りに白鳥じみた白い手を当てた。 「殴られて吹き飛んだよう……です」 フクロウのように百八十度旋回した虚ろの視線の先には、夏臭い砂ぼこりを足元にうっすら 毛羽立て徐々に間合いを詰める防人しかいない。群衆ははるか彼方だ。 「……搦め手は無理のようなので…………空中から…………攻撃……しますね」 背中から広げた大きな翼が落下と後退の慣性をふわりと相殺する。 「残量は……十分」 そしてちらりと短剣に一瞥をくれると、緩やかに羽ばたき、ホバリングへと移行。 専門用語ではコレを停空飛翔(ていくうひしょう)という。有名なハチドリ以外ではハヤブサ科 のチョウゲンボウがこの習性を持つ。エサのネズミなどを捉える直前に行うのだ。 「……とにかく、相手はまだ六人…………。『切り札』の出番は……後、ですね」 羽ばたきに波打つスカートからポケットを探り当てた鐶は、そこから取り出した純白のバンダ ナで赤い頭頂部をすっぽり覆い、三つ編みの付け根へリボンのようにくくりつけた。 (まずは俺が先陣を切ろう) 自動車顔負けの速度で周縁視野の景色が流れ行き、停空飛翔中の鐶の姿を防人は捉えた。 バンダナを被った以外変化なし。防人は迷わず足を進める。 (果たしてどこまで戦えるか分からないが) かつて五千百度の炎に身を晒し、「回復しても以前と同様に戦えるかどうか」と明言された 防人である。 攻撃を加えた筈の手に嫌な疼痛が走り、ただの疾走にさえ呼吸は微妙な──傍目からは 一糸も乱れていないが防人にだけは分かる範囲での──乱れを見せている。 「貴殿には私と戦士・斗貴子を敵の元へ運搬してもらう」 「ふぇ!? 無理だよそんなの」 根来に詰め寄られた千歳は、ぶかぶかの再殺部隊の制服の肩やスカートのホックを懸命に 押さえながらぶんぶんと首を振った。 「だってヘルメスドライブが運べる質量は最大百キログラムまでで、大人なら二人分までだよ? だから三人運ぶのなんて無理。みんなで走った方が早いんじゃ」 「いや、無理ではない」 三人の状況を見た斗貴子は根来に同調した。千歳も「あ」と口に手を当てた。 「そういえば皆、服が……」 「振り向くな……! 希望の空に……飛ばせ……イーグル」 それがまるで呪文だったかのように鐶のバンダナへ何かが浮かんだ。 丸々とした瞳と先端が黒く染まった鉤状の黄色いくちばしと、そして布地の上半分を染める 黒の色。こちらは目の少し下から、涙か頬ひげのようにUの字で垂れ下がっている。 明らかにそれは鳥の顔であった。目の下の黒い模様が「頬ひげ状パッチ」という身体的特徴 を意識しているのであればハヤブサの顔だろう。 奇しくも鐶の背中から生える翼もまたハヤブサよろしくブーメランのように尖っている。 ホムンクルス特有のメカニックな形状とハヤブサの色彩(上面は青灰色、下面も白地に黒の 縦斑)を共有しているのだ 「ちなみに……イーグルはワシで、ハヤブサはファルコンですが……えぇと、その、いいです」 何がどういいのか分からぬが、鐶はともかく太陽に向って垂直に上昇した。 「……カラス?」 途中軽く肩が当たった鳥を不思議そうに眺めながら、鐶はゆっくりと頭を下げ──… やや影の濃くなった道路の中央で防人は歩みを止めた。 両側にはビル街があり、正面高くには羽根を生やした少女が浮かんでいる。 (敵がまだもう一人残っている以上、これ以上の戦力の減少は食い止めたい。だからまずは 俺が奴に攻撃を加え、他の戦士の追撃を促す) 昇りゆく鐶に逃走の気配は見えない。 (倒せずともいい。シルバースキンリバースを当てる隙さえ生まれれば──…) 防人は拳を固めると、低く腰を落として身構えた。 (だがただ撃つだけでは仕損じる恐れがある。まずは隙を作るコトに専念だ) 群衆はそれまでそこにいたセーラー服とぶかぶか服の幼女と陰気臭い殺人少年の姿が消 失しているのに気づくとみな一様に首をひねった。 本当にそんな連中は居たのだろうか。 思い返せば一連の出来事は総て夢の中の物だったような気がしてきた。 「あの。すいません。この辺りでこう、銀色のコートを着た体格のいい人を見ませんでしたか? おかっぱ頭のセーラー服の女の子でもいいんですけど」 「えぇと。銀色ならあっちの方に飛んで行ったと思うけど、本当に居たのかなぁ、アレは」 「そう。ありがとう」 問われた者は答える最中こそ茫然としていたが、やがて耳に届く声が恐ろしく湿った艶のあ る声だと気づくと慌てて横を見た。しかしそこではもう長い黒髪が人混みにサっと隠れる瞬間で 声の主がいかなる姿かは分からなかった。 「私の治療のためにちょっと遅れちゃったわね。とにかく急ぎましょう」 「はいはい」 乾いたノド声と同時に二つの影が滑るように交差点を後にした。 ハヤブサは獲物を見つけると、まずはその斜め上まで飛びあがる。 そして獲物めがけて斜めに急降下し、後ろについた鋭い爪(後趾・こうし)によって重傷ない し致命傷を与える。アオバトなどは無残にも片翼が吹き飛ぶというから威力は推して知るべし。 ……そして鐶は防人を獲物と認めたらしい。 翼を揃えバンダナのハヤブサ顔を下向けて、轟然たる滑空を開始した。 群衆はビル街に向って轟然と落下する影を見たが、最早近づこうという者はいなかった。 鳥類最速は急降下時のハヤブサである。 一説では急降下角度が30度なら時速270km。45度ならば実に時速350km。 500系新幹線の最高時速が300kmなのを考えるとなかなか恐ろしい。 資料によってはリニアモーターカーをも凌ぐ時速440kmという驚異的数値さえある。 そもハヤブサの語源は「はやとぶさ(素早い翼)」なのだ。 それが居並ぶビルのガラスを水しぶきのように巻き上げつつ、防人へ殺到! いつしか完全にハヤブサの形状と化した鐶は腰をぐなりと曲げ足を突き出し。 防人はありったけの力でアスファルトを踏みぬきながら、順突きを繰り出した。 転瞬。 蹴りあげる後趾の爪が防護服を貫通し、防人の胸を斬り裂いた。 一方、彼の拳は鐶の服部に深々と突き刺さった。 同時に両者の激突によって行き場をなくした時速300km越えの急降下の衝撃と防人の踏 み込みの衝撃が彼らの接点で拮抗し反駁しあい、やがて爆発のようにあたりを薙いだ。 道路は路側帯も横断歩道も巻き込んで打ち砕け、ガラスの雨もヘキサゴンパネルも吹き飛 んだ。アスファルトの破片が手近なビルの玄関に飛びこみ派手な音を立てた。歩道の隅では 白いガードパイプがいくつも無残にひしゃげ、半ばから折れるイチョウの街路樹さえあった。 もし防人に競り勝った要因を聞けば、「地面に足をついていた」その一点のみ主張するだろう。 奥歯を噛みしめ拳を振り抜いた彼は、かろうじてだが鐶を吹き飛ばした。 彼女は中空に漂っていたため踏ん張りが聞かない。攻撃前はそれでも翼と重力による滑空 によって攻撃に不足はなかったが、しかし攻撃後の支えとするには、防人の攻撃の威力を相 殺するには翼二つではいささか不安定すぎた。 (一撃必殺・ブラボー正拳) 放った技を呼びながら、防人は大腿部に両手を当て痛々しい吐息をついた。 (カウンターならばと思ったが、今の俺ではかつての威力の半分も出せないようだ……) わずかしか戦っていないのに、疼痛と疲労と虚脱感が一気に襲いかかって胃の中の物を全 て戻したくなるほどの嫌な感覚がある。 「だが」 「み、みんな年齢を吸い取られて小さくなったから、一度に三人を運べるんだよ」 一瞬で五十メートルほど吹き飛んだ鐶は薄く眼を剥いた。 吹き飛ぶ彼女のすぐ傍に六角形の楯が出てきたと見るや、三つの影が出現したのだ。 「よって追撃をさせてもらうぞホムンクルス!」 「シークレットトレイル必勝の型。真・鶉隠れ」 舞い飛ぶ鐶が態勢を立て直そうとする頃にはもう遅い。 嵐のような処刑鎌と忍者刀が彼女の身を膾のように切り刻んでいた。 どうやら翼が破れたらしい。墜落し路地裏に滑り込んだ鐶は、ゴミ袋やくすんで雨に汚れた 段ボールを吹き飛ばしながらも何とか人間形態へと姿を戻し、ゆっくりと立ち上がった。 「……合流…………しましたか……」 「ええ。絶縁破壊も何とか身動きできる程度までは治してもらったから」 「クソ! 何で俺が元・信奉者なんかを運ぶために遅刻しなきゃならねェんだ!」 上方から迫りくる矢と戦輪を無表情の短剣で弾いた鐶は、「あ」と声を漏らした。 「コイツがブレミュ最後の一人……って、なんか思ったよりちっこいな」 「とにかく、遅れてすみません先輩! 今度こそは力になります!」 「遅刻しちゃったけど、その分は何とか取り戻すから許して頂戴ね」 うっすら蒼いスターサファイアに似た虚ろな瞳が見上げた先では── エンゼル御前。 早坂桜花。 中村剛太。 一体と二人が建物の屋上から地上を見下ろしていた。 そして路地裏に至る角には、欝蒼とした目つきの根来と彼の影に隠れる千歳。 その横に遅れて着地したのは防人。 「貴様の望むとおり、これで六対一だ」 人混みに潜んで散々奇襲を繰り返したお前だ。文句はいわせない。 歩みを進める斗貴子の眼光は確かにそう告げていた。 「見て……ください」 しかし会話はかみ合わない。 鐶がぼんやりとバンダナを指すと、一体いかなる仕組か、白い生地に黒や黄色や赤の模様 がみるみると浮かび始め、やがてひどく漫画的なニワトリの顔がプリントされた。 . M (・ ・)← こんな感じの。 「スゴい! どこで売ってるのソレ!?」 沈黙する戦士の中で千歳だけがきらっと瞳を輝かせた。 「さっき……首を回転させたフクロウにも……なります」 いうが早いか、バンダナはまたもこんなんになった。→(`・ ・´) 「わぁ、スゴい!」 (アイツが訳の分からないコトを話してる間に仕掛けますか?) (待て。様子を見よう。斃すのではなく生け捕りにしなくてはならないからな) (って話してるようだぜブラ坊たち (総角クンの所在を聞き出すためね) (了解) ヒソヒソと話し出した防人たちに鐶は首を九十度ばかり傾げた。するとバンダナのフクロウ 顔も心持ち不思議そうになったからいやはや何とも不思議な装飾品である。 「あの……。変身した…………鳥さんの顔を浮かべることが……できるのですが」 首を戻し、戦士に手を差し出す鐶はどうやら話を聞いてほしいらしい。そこまで見抜いた斗貴 子だが、しかしホムンクルスには苛烈なのが彼女でもある。 「黙れ化物。仕掛けるならさっさと仕掛けてこい」 「……化物」 相変わらず無表情の鐶だが、バンダナのフクロウは目を丸くしてじんわり泣いた。 「無表情だけど実は傷ついてるんだよね。分かるよ。何か分かるよ!」 「貴殿は少し黙っていろ」 「う」 「あら?」 どうやって登ったのか。二階建ての建物の屋上から地上の戦士へと一瞥をくれた桜花は、 とんでもない異変に気づいた。 そこにいるのは中学生程度まで幼くなった斗貴子と、あまり小さくはなっていないが良く見る とややあどけなく少し縮んでもいる根来、そして明らかに子供になっている千歳である。 (なんで?) めくるめく笑気は口を押さえるだけでは抑えようもなく。美しい顔はみるみると紅潮しクスクス という笑いとともに震えた。 「笑うな! コレは奴の武装錬金のせいでこうなったんだ!」 「気をつけろ。斬りつけられると年齢が吸収される。ちなみに相手は人や鳥ならば自由に姿を 変えられる。例えば河合沙織やハヤブサなどに」 「わ、分かりましたブラボーさん(クス)。津村さんみたいにならないよう(クス)、気をつけます」 「だから笑うか喋るかどっちかにしろ!」 目を三角にして肩をいからす斗貴子を剛太はだらしない顔で見ていた。 (こんな先輩もいいかも) 幼いのに凛然としているギャップがたまらない。セーラー服がややだぶついているのも好印象。 (いいなあ。ちっちゃい先輩もいいなあ) ほんわかと斗貴子を眺める剛太に檄が飛び、 「キミもしっかりしろ!! というか敵に集中しろ!」 「あ……忘れ物…………」 その集中すべき敵は、何かを思い出したように手を口へ突っ込んだ。 もちろんその隙を見逃す斗貴子ではない。一足飛びに斬りかかり…… やにわに鐶の背後で見慣れぬ緑の扇が勃興するのを認めるや、狭い路地を三角飛びに駆 け上がり、桜花たちと合流した。 「クジャクの羽?」 肩を並べた御前が不思議そうに呟き、つられて下を覗き込んだ剛太が血相を変えて桜花と 斗貴子へ飛びかかった。 「きゃ」 剛太の脇にしっかと抱きとめられた桜花はほのかに顔を赤くしたが…… それはさておき、クジャク。ギリシア神話では嫉妬深いコトで有名なゼウスの妻・ヘラの持ち 物である。 ある時彼女はゼウスの浮気相手たるイオを監禁した。 しかし見張りを命じた百目の巨人・アルゴスはヘルメスの持つ笛に眠らされ寝首をかかれた ので、死を惜しみ、その百ある目をクジャクに移し替えたという。 (文献によっては眠らされたアルゴスへの罰としてむしり取ったとも) ちなみに雄のクジャクの持つ立派な扇形の羽根は、一見すると尾羽に見えるが実は違う。 正しくはその一つ上にある「上尾筒(じょうびとう)」なのだ。 さて今、建物同士の狭隘いっぱいに広がったそれから、羽根が嵐のように飛び散った。 剛太が桜花と斗貴子へ飛びかかったのもむべなるかな。鐶から見て前方のみならず上方に さえ羽根は飛散し、先ほどまでの斗貴子の立ち位置を撫で斬られたケーキのように削った。そ の威力をいち早く見抜いた剛太は彼女たちを両脇に抱えるように跳躍したのだ。 かくて直撃を免れた三人だが、しかしその背後で飛ぶ羽根からは、黄色と緑と赤に彩られた 目玉がベアリング弾のように爆裂してめたらやったらに建物を破壊していく。 掠ったのは一つや二つでもない。取り残された御前の「何じゃこりゃあー」という叫びを背後 に聞きつつ剛太は踵の戦輪を唸らせ一気に地上へと飛び立った。 途中視界に入った防人が影さえ見せず嵐のような弾丸をことごとく撃墜していたのに舌を巻く 一方、彼の背後で千歳が頭を抱えてしゃがみこんでいるのは呆れる思いだ。その姿にまたも 笑いを噛み殺した桜花には辟易だ。 もちろん、バルキリースカートで着地の衝撃を殺した斗貴子には惚れぼれする。 そんな剛太に桜花がややムっとしたのには気付かない。剛太だから気付かない。 ともかく着地した剛太が「いい判断でしょ今の」と斗貴子に笑いかけようとした瞬間、ドリルの ように鮮やかにきりもむ飛び蹴りが彼の頭を直撃した。 「やいやいやい! よくもオレ様だけ見捨てやがったなコンチクショー!!」 被弾したらしい。ボロボロの御前が息せききって文句を垂れている。もっとも、蹴りの意味に はもっと別のニュアンスがあるかも知れないが。 一方剛太は情けない声を立て、まるで千歳を真似たようにしばらく頭を抱えてしゃがみこみ…… 鈍痛から立ち直るやいなや立ち上がり、御前と顔を突き合わせて言い争いを始めた。 「るせェ! 武装錬金なら多少ダメージを受けても平気だろうが!」 「平気じゃねーっての! ヤバくなったら自動解除されちまうっての!」 喧々囂々。桜花は満面の笑みでそんな喧嘩を見た。 「ったく。ゴゼンも人格の一部だというのにいけしゃあしゃあと。というかケンカをやめろ!」 一喝によって二人の喧嘩は強制終了した。 剛太はモーターギアを、御前は桜花の手元で矢をそれぞれ羽根に向って撃ち始めた。 並び順でいうと、防人の右に剛太、桜花、斗貴子、後ろに千歳。 左の根来は「忍法天扇弓(てんせんきゅう)。──」と扇を放って羽根を撃墜中。 斗貴子としてはそんな彼らを援護に飛び込んで斬りつけたいところだが、しかし先ほどのクジャ クの羽根のような予想外の行動もある。うかと単独行動すればキドニーダガーの年齢吸収の 餌食になる可能性もある。 踏みとどまったのはそういう理由もあるし、桜花の状態を知りたくもあったからだ。 「ダメージといえばケガの方はどこまで回復した」 「ようやく動けるぐらいまで。……走ったり飛んだりするのはまだ無理そうね」 斗貴子の問いに、桜花の瞳は憂いに満ちている。 弓を構える腕は微妙だが打ち振るえ、姿勢の継続さえ容易ではなさそうだ。 「隠しても仕方ないから白状するけど、剛太クンに手を引いて貰ってやっとココに来れた位」 硝子が弾け壁が割れ、千歳の悲鳴が一段と甲高くなる戦場で桜花は悲しげに目を細めた。 矢が羽根に当たり、共に消滅。しかし相手の攻撃が途絶える気配はない。 「そういえば。例の小札とかいうホムンクルスに神経を破壊されたというが……まだ」 「ええ。半日も経ってないもの。せいぜい5~6時間といったところね」 その小札から回復を浴び病院に搬送され治療を受けた桜花だが、斗貴子の見るところ血色 は悪く、立っているのも辛そうだ。 「だったら何でわざわざ」 「秋水クンがたった一人で三人の敵を倒して核鉄を奪還してくれた以上」 流れてきた羽根を処刑鎌で弾こうとした瞬間、疼痛に体が引きつり反応が遅れた。 「私が寝ていられるワケないじゃない」 しかしそれは、御前が勢いよく射出する矢に見事撃墜された。 「それに半病人はお互いさまじゃなくて?」 桜花はくすりと魅惑的な笑みを浮かべた。 「鳩尾無銘から受けた傷、まだ完治してないでしょ」 言葉に詰まる斗貴子の横で、防人が被弾し剛太が果てなき攻防に憔悴を浮かべた。 「だいたい、怪我をいうなら剛太クンだってブラボーさんだって一緒だし」 物腰こそ柔らかいが、言外には有無をいわさぬピシャリとした気品のある桜花だ。 「そう。マトモに戦えそうなのは再殺部隊の出歯亀ニンジャだけだっての。だって聞いた話じゃ アイツ、今日が退院予定日だしな。で」 もう一人の無傷たる千歳はすっかり年齢が退行し、防人の後ろで空気の読めぬ応援歌を歌っ たり流れ弾にビビり倒している。斗貴子は見た。桜花がそんな千歳に「ウケて」いるのを。 「数の上じゃこっちが有利だけど、状態を考えたらそれでようやく互角かもね」 それが証拠に誰一人として鐶の羽根の乱射に踏み込めずにいる。 (シルバースキンを持つ戦士長ならこのまま歩いて突入していっても良さそうな物を……) しかしその場に留まっているのは、接近したところで決め手に欠けているのを自覚している せいか。もしケガさえなければたちどころに突入し、一撃の元に倒せるかも知れないが。 「……あ、そうそう。私の療養のために借りていた核鉄、返しておくわ」 桜花が差し出したのは。 シリアルナンバーXIII(13)とLXXXIII(83)の核鉄である。 秋水が無銘と貴信から奪い、根来が持ちかえった物である。にも関わらず先ほどの奇襲の 際、防人がこれらを使っていなかった理由が斗貴子にようやく分かった。 きっと桜花は桜花なりに傷を治そうとし、防人もそれを承諾したのだろう。 秋水が奪還した桜花のXXII(22)のみならず無銘や貴信の物を使い、戦線復帰するために。 「まったく。核鉄三つで治療とは無茶をする。いいか。確かに核鉄には治癒効果があるが、そ れは生命力を強制変換しているだけなんだぞ。使いすぎれば却って死に近づく」 手指を拳銃のようにすぼめて斗貴子は思わず詰め寄った。 「以前、キミが瀕死の重傷を負った時にも三つの核鉄で止血をしたが、それは死の危険が迫 っていたのと、カズキにせがまれたから止むを得ず許可しただけだ。今とはワケが違う」 いかに絶縁破壊によって神経のカバーたる髄鞘(ずいしょう)を破壊され身動きできなくなっ たとはいえ、あくまで入院すれば治る見込みのケガなのだ。生命を削ってまで前線に出てくる 必要はない。斗貴子はそれをいいたいらしい。 「あら。気にしてるのはそういうコトなの? 私はてっきり、『核鉄三つも使ったのだからそれに 見合う戦果を上げろ』とでもいわれるかと思ってたけど」 「上げたければ勝手に上げろ。だが戦えなくなったらすぐに離脱しろ。いいな。カズキに感謝し ているなら無駄に命を捨てるような真似はするな」 皮肉交じりの意見に斗貴子はそっぽを向いた。 「ええ。分かってるわ。それにしても」 「なんだ」 「ずいぶんトゲが抜けたみたいだけど、何かいいコトでもあったの?」 「……確かに最近の私は褒められたものではなかった。すまない」 「あらあら」 桜花から斗貴子へと移った核鉄が。 「戦士長! それから戦士・根来」 核鉄が宙を舞う。シリアルナンバーXIII(13)が防人へ、LXXXIII(83)が根来へ。 頷いた彼らの手へとそれぞれ見事に収まった。 「アレ?」 剛太は首を傾げた。 「キャプテンブラボー、LII(52)の核鉄持ってないんスか?」 「それがだな、火渡から、大戦士長の捜索のために戦士・犬飼にしばらく預けろという要請が あって」 「戦団に返却したそうだ」 吐き捨てるように言葉を継ぐ斗貴子は苦渋満面だ。 「って。こっちが核鉄ない時に相変わらず不条理な。ていうかまだ見つからないんですか大戦士長」 「ああ。だからキラーレイビーズを更に増やして捜索にあたるらしい」 いったい何者が照星をさらったのか。気になるところではあるが、戦闘中に熟考する余地は ない。この会話とて片手間なのだ。 「そっちは分かりましたけど、どうして出歯亀ニンジャに核鉄渡したんですか?」 「戦力やケガの状態からいえば私たちより彼がダブル武装錬金を使う方が確実だからだ。流 石に戦闘中に回復をする余裕はないだろうしな」 「なるほど」 納得がいった。そんな様子の剛太に斗貴子は眉を潜めた。 「ええとだ。一応聞いておくが、ケガは大丈夫なのか?」 「まぁそこそこには」 「そこそこって、……やっぱり桜花のいう通り、完治はしていないのか?」 「まあまあ。俺のコトなんか気にしなくてもいいですよ」 彼は親指を立てて嬉しそうに笑った。 「全ては先輩のためですから」 声と同時に投げた戦輪は羽根を何十枚となく両断し、美しい軌道で剛太に還った。 「先輩に笑顔が戻るなら、多少のケガなんて我慢しますよ俺は」 彼はグっと力瘤をつくるような仕草をすると、柄にもなく真剣な表情をした。もっともそれはすぐにいつもの軽薄な表情になり、わいわいまくし立て始めたが。 「相手が何を仕掛けてこようとしっかり守りますから、先輩は大船に乗った気持で安心して戦っ てください! それと、ちょっと元気になったようで何よりです」 はぁ、と斗貴子は肩を落とした。この後輩はどうしてこうも気楽なのか。 「ならいい! 戦うというのならちゃんと戦士長か私に従ってもらうからな!」 「了解ッ!」 ノリ良く直立不動で敬礼する剛太をよそに、根来は薄く呟いた。 「もうそろそろか……」 そんな短いやり取りの間、羽根の発信源たる鐶側では。 「……ずぶずぶ」 拳、手首、一の腕、肘……と鐶の手が口にみるみると呑まれていく。細い頸が異様に波打ち 巨大な質量を嚥下している所をみると、彼女はどうやら消化器系へと手を入れているらしい。 「ずぶ、ごふっ……ごふ。げほ…………」 ちょっと苦しかったらしい。鼻が咳きこみ虚ろな瞳から数滴の涙がこぼれた。だがえずきな がらも鐶は『何か』を掴んで引きずり出した。 それはポシェットだった。唾液などの分泌液にテラテラと濡れ光っているのを除けば、ファン シーグッズショップの店頭にあっても違和感はないポシェット。 色は白く、大人の拳を縦二つ横二つ並べたような大きさ。 「……これは羽毛じゃないので……しまってました」 誰にいっているのか何を考えているか分からないが、鐶はびたびたのポシェットを大事そうに 肩にかけた。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/394.html
第021話 「環境の変化(中編)」 「俺のシルバースキンは精神状態によって硬度が大きく左右される。戦闘時には例えミサイル が直撃しても爆ぜない……というのは既に何度も聞かせたな」 シルバースキンを解除し、脇腹の辺りを確認した防人はちょっと顔をしかめた。 つなぎが破られ、一文字の朱線から血のしずくがこぽこぽとこぼれている。 「ええ」 秋水はうなずくと、「それに倣ってみました」と言葉少なにつぶやいた。 表情は暗い。防人の傷を深刻そうに眺め、持っていた核鉄を差し出した。 シルバースキンが砕けた瞬間、あわや刃が肉に食い込む寸前で秋水は武装錬金を解除し たのだ。 「気にするな。そうやって咄嗟に止められただけでも偉い」 秋水を手で制して笑って見せる防人だが、もっとも内心はけして穏やかではない。 心中の彼は髪や瞳や不精ひげや肌の色素すべて真っ白にして、ぜぇぜぇ息ついている。 (危なかった! 確か戦士・秋水の逆胴は真剣ならば二本差しごと胴体真っ二つにできる威 力──! 生身で食らってたら俺は死んでいた……!) ンな物を生身で受けかけてはさすがの防人も死の危機感に冷汗三斗だ。 「と、とにかく、ブラボーだ。闘争心の昂りに応じて刀の硬度を高めようとする着想、大成功だ!」 秋水の肩をぽんぽん叩きながら、惜しみない心からの賛辞を防人は送る。 本当は頭をわしゃわしゃ撫でてやりたいほど嬉しいが、どうも相手が秋水のような美丈夫だと 悪いような気がするので、親しみを声に精一杯込めるのである。 「しかしさっきの攻撃、君にしては大胆だったが、必ず敗れるという確証はあったのか?」 「いいえ」 秋水はかぶりをふった。ふるだけでも声はいかにも格好良い。 「通じなければ撃たれるだけです。そして俺はすでに何度も撃たれています」 「フム。確かにそうだが…… にしても少し無謀すぎないか」 「無謀なぐらいが俺にはいいんです」 「……少なくても”彼”なら、傷だらけになるコトを厭わない、か?」 「ええ」 顔の曇った部下に、防人も少しつられる思いだ。 (そうだな。お前が戦士になった理由も闘っている理由も、”彼”の存在が大きいからな──…) この元・信奉者の人生に重大な影響を及ぼした男はいまだ月に居て、はたして帰ってくるか どうかも分からない。 直面している欠如は、余人にはとうてい解決できそうにない巨大な物だ。 防人は早々に、斗貴子を始めとする関係者を見守るほかないと決めてはいるが、できるのは 結局それだけで、それだけだと決めてしまえられる理性の成熟が恨めしい。 若い頃ならば自分の努力によって総てを救えると信じていた。 だが過酷な現実の前に砕かれ、それ以降でも任務の中で忸怩たる思いをしたコトなどいくら でもある。部下だった剣持とて采配の至らなさゆえにムーンフェイスに斃されてもいる。 だからこそ、秋水のような若い戦士には親身になりたい防人である。 「戦士・秋水」 「はい」 名前を呼んだ青年は、いかにも生真面目な面持ちである。 L・X・Eという、序列の順守を怠ればすぐに命を失う組織で過ごしていたせいか、目上の人間 との会話には必要以上に力が入るのだろう。 「あー、なんだ」 声を所在無げにぶらしながら、意識的におどけさせる。 「さっきみたいなコトはだな、なるべく峰打ちでやってくれないか? もし途中で止まらないと 俺は死んでしまう。いくら鍛え抜いていても刃物だけはさすがに厳しい」 冗談めかして笑ってみる。たいていの相手は、これでフっと緊張状態を解いてくれる。 例えば斗貴子なら高確率で白けたり呆れたりする。が、そんな人間的な感情の緩みが生じて くれれば、少しは会話もしやすくなる。 防人が部下とのコミュニケーションから地道に学んだ一種の呼吸だ。(生来の天分も大きいが) 「尽力はします。けれど」 「けれど?」 顔は相変わらず硬いが、返答してくれるだけでもありがたい。 「ソードサムライXは両刃です」 「ん。そうか。じゃあだな、もう片方を斬れないようにするコトは可能か? 俗にいう『逆刃刀』と いう奴だ。確か幕末か明治に『不殺』を掲げた剣豪が使っていたらしいが」 「さすがにそこまでは。大体、峰と刃を逆にしても殺傷能力にあまり変わりはありません」 日本刀は鉄でできているから、切れ味がなくてもちょっとした鈍器ぐらいの威力がある。 だから頭や腹など撃てば、脳や内臓に致命的なダメージがいくのではないか、というのが秋 水の弁である。 「無理、か。まぁ、仕方ない。武装錬金にもできるコトとできないコトがある」 目をすうっと細くして、防人は次にああいう斬撃がきたときどう避けるか考えるコトにした。 そういうのも教導の醍醐味だし、防人自身の成長にも繋がる。 「しかしなぁ、英語版のタイトルが名前なのだからできても不思議は……」 皺の寄った顎にピストル状の手を当て細目で上を見ながら、防人はぼそりと呟いた。 「?」 「ん? 俺は何かいったか? あぁ、そうだ。君に二つほどいいコトを教えてあげよう」 いうが早いか防人はシルバースキンを再度発動した。 ただし今度は身にまとうのではなく、自分の横に立たせる形であり、色も黒い。 「まずはシルバースキンリバース。ムーンフェイスを倒した手段だ。参考までに見ておきなさい」 漆黒の防護服の各部で何やら雲霞のように渦巻いたと見るや、それらはびゅーっと帯状に 伸びて部屋の中央へと飛んで行った。 もし秋水に編み物の素養があれば、毛糸を引き抜かれるセーターを想起しただろう。 帯の長さに反比例して、防護服はみるみると形が崩れていく。 要するに構成素材たるヘキサゴンパネルを解体して、帯の形にしているらしい。 秋水が内心下を捲いたのは、帯どもが実に滑らかに宙を走っているところだ。 てっきり防御一辺倒の武装錬金だとばかり思っていたから、こういう奇妙な芸当を見せられ ると、目が引きつけられてしまう。 やがて帯によって、幅、奥行き、高さ、いずれの観点からも「部屋の中心」たる所へ大きな円 が描かれた。 次はその上下に一定間隔をおいて少し小さな円。 さらにその側面を接合するように帯が弧を描いて、縦方向にもいくつかの円を描いた。 これはむかし公園によくあった円状のジャングルジムに近い。 「さて、この中に何か入れてみると効果が分かるんだが」 「ハイ! ちょうど空のペットボトルがあったよブラボー!」 「ム! いいぞ、ブラボーなタイミングだ」 快活な声と一緒に飛んできたペットボトルをキャッチしたブラボー、それをジャングルジムの 中に放り込んだ。 秋水はその光景を真剣に見ていたが、しかし何かが引っかかる。 「これの名前は、ストレイトネットという」 考えかけたが防人の説明を聞く方が大事なので、ペットボトルに目を向ける。 実に奇異である。 防人が遠巻きに手をかざすと、ヘキサゴンパネルで構成された球体がペットボトルに向かっ て狭まっていき、やがては人の拳よりも小さくなった。 当然、防人が武装錬金を解除した後に落ちたのは、超(蝶としたいがなんか文脈に合わな いので超とする)圧縮されたペットボトル。 世に疎い秋水でも「深海に持っていかれたカップヌードルの容器」ぐらいは教科書経由で知っ ている。いま見ているのはまさにそれだ。 青い半透明のプラスチックは溶けて再び固まったように不規則な皺を浮かべて、カチンコチン に固まっている。フタの部分などはとっくに割り砕けているから凄まじい。 「とまぁ、こんな要領で分身したムーンフェイスたちを一ヶ所に集めてだな、後はこう」 粉砕・ブラボクラッシュ! と子供のような手つきで正拳を繰り出した。 「一気に斃したという訳だ。奴は分身が一体でも残れば復活するからな」 「なるほど。道理で」 納得した秋水に向って、防人は「さて」とおどけた様子で問いかけた。 「ちなみにこの技、実はちょっとしたモチーフがある。君にはそれを答えて欲しい。制限時間は ジャスト三十秒!」 快活な防人に反して、秋水の顔は驚きに曇った。 答えづらい問いかけである。 予想していない事柄について問われても、即座に展開できるだけの柔軟性を持っていないし また、世界に対する知識も乏しい。 剣ならばいい。繰り返し繰り返し修練しているから、ある程度までは反応できる。 しかし会話はまったく違う。出自ゆえにどうも桜花以外の人間との対等な会話というのは不 慣れなむきがある。 なのに生真面目な性分ゆえに、百パーセント正しい回答を出さねばならないという義務感に 駆られて何もできなくなっている。 「さ、どうした早く答えるんだ戦士・秋水。決断力も戦士には重要な要素だぞ」 防人は秋水の機微がよく分かるらしく、ニヤっと笑いながら回答を促した。 「……」 物事をよく知ってさえいれば、今見た現象と似た物を選んで口に上らせるコトができるのだ が、どうしても見つからない。 「そんな深刻に考えなくても大丈夫だよ秋水先輩。ちょっとしたクイズって思えば」 「そうは言うが、咄嗟には……」 美貌は暗く、煮え切らない。防人がやれやれとため息をついたのもむべなるかな。 「甘いぞ戦士・秋水! 戦いは常に予想外の事が起こるものだ! それに咄嗟に反応できる かどうか、戦士の真価はそこにこそある!! 何もせず、ただ状況に流されているだけでは 敵のペースにはまるだけだ! 完璧でなくてもいい、とにかくまずは動くコトが重要だぞ!」 発破に秋水の顔がゆらめいた。いい兆候かも知れないと防人は思い、さらにもうひと押し。 「現に先ほど、ソードサムライXを咄嗟に解除できただろう。あの要領を思い出せ! こういう のは才能じゃないんだぞ。反射的な行動の繰り返しで十分培える」 「そうだよ。こういう時は肩の力を抜いてリラックスだよ。そしたらいい考えが浮かぶかも! (……そうだな) 交互に向かってくる声の中で悩みながら、目を閉じ、考える。 (正答が出せずともいい。まずは俺に分かる範囲で答えていけばいい) すると先ほどまでの焦りが少しずつ余裕へと融和していくから不思議なものだ。 きっとそういう心境になれるのは、外からの声のおかげなのだろう。 外からの声。遠い昔、桜花と二人してアパートの一室に閉じ込められた時は、いくら扉を叩 いても返ってこなかったものだ。 (それに今こうして何かを与えられているから、不思議な話だ。そして) 思考の手がかりは、先ほどの技名だ。 (ストレイトネット……網。網状の物といえば──…」 「蜘蛛の巣、でしょうか。計上こそ少し異なっていますが、敵を拘束するにはこれしかないと 俺は思いました」 防人は惜しそうな顔でボサボサの黒髪をかきむしった。 「惜しい! 網状という部分は合っている。正解は地引き網だ。むかし、とある任務で住民たち と一緒に魚を獲る機会があってな、その時にこの技を思いついた」 なるほど、と正解を与えられた秋水の顔に光が射したが、すぐ不思議そうな風体になった。 どうも防人のいいたいコトが分からない。 という気配がすぐ伝わったらしく、防人はこう続けた。 「要するに、だ秋水。武装錬金にはこういう応用の仕方があるというコトだ。そう難しく考える 必要はない。さっき闘争心を高ぶらせて武装錬金の硬度を上げたように、ちょっとした着想 で君の武装錬金も闘い方を変えるコトができる……それを伝えたかった」 ニっと唇の端を吊り上げるガキ大将みたいないつもの笑みで、防人は親指を立てた。 (確かに、これからはそういう戦い方も必要になってくる) 斗貴子や剛太が破れて、しばらく戦闘不能である以上、秋水が戦う機会が増加するのは目 に見えている。 ちなみに現時点では、LXEの逆向・佐藤といった顔なじみや、総角率いる六体のホムンクル スと敵対する可能性が非常に高い。 やや不安ではあるが、アドバイスがあるというのは心強い。 だから防人という戦士長が、ひどくありがたい存在のように思えてきた。 秋水には剣技での師匠がいるが、武装錬金にとっての師匠は防人になるかも知れない。 「そして以前俺は、君のいう”彼”に一つの試験を施した。身体能力のみでシルバースキンを 破れば戦士合格……そういう条件で、だ」 遠くから瞳を覗き込んでくる防人に、秋水は「え?」という表情をした。 「悟ったようだな。そう、君の身体能力はすでに”彼”を超えている。あの時は試験用だった が、今回は戦闘用。硬度はまったく違う。これが二つ目」 実際問題、当時の”彼”と秋水では、まだ秋水の方が諸々の要素からして上だった。 それがとある奇策で敗れただけであって、武技だけで競えば秋水の勝ちは揺らがなかったと いえるだろう。 そこから修行に行って防人や剣道部の面々とも鍛錬を繰り返している以上、成果がでない ワケはない。 「……本当ですか?」 「ああ。こういうコトは命に関わるからな。俺は嘘はいわない。君は着実に強くなってきている。 だから自信を持っていいぞ」 まだ少し信じられないという様子の秋水の肩をぽんぽん叩く防人の後ろで、 「うーん。よく分からないけど、良かったね秋水先輩」 まひろも嬉しそうに笑った。 刹那、防人と秋水は凍りつく思いで彼女を見た。 いつの間にいるのか。そういえば先程からの元気良い声は彼女だったのか。 で、二人して軽い硬直状態で首とか関節をぎぎぃっと鳴らしつつ顔を見合わせた。 (なぁ、戦士・秋水。一つ聞きたいんだが、彼女はどうやってきたんだ。そりゃ、彼女もカズキ や斗貴子が戦士というコトは知っているが、こういう場所に来られると少々マズいぞ) (むしろ俺が聞きたいぐらいです。特訓中は入口を封鎖しておくんじゃなかったんですか?) (ああ、したともさ。しなければ戦士・千歳にひどく怒られるからな。実際、俺は生徒から没収 したブラボーな本だって、見つからないよう厳重に隠している! 特集別にきちんと整理整 頓した上でな。そして俺は鍛え抜いたこの眼力で絶対に見つからないであろう場所を見繕 い、隠している! よって絶対に見つかるコトはないといえるだろう!) ちなみに後年、パピヨンパークという場所での任務時に千歳から「知ってるわ」と冷たくいわ れるのだが、それはまた、別のお話。 防人と秋水がヒソヒソ話す間にもまひろは周囲を見回して 「あ、でもここなんなんだろう? もしかして秘密基地? 特訓場! それともそれともなにか こう、私たちのいる世界とはかくぜつされたじげんだんそーのすきま、いわゆるへいさくうか んとか!? うーん、自分でいっててよくわからないけど、そうだったらいいな」 と目を輝かせながら勝手な感想をすっちゃかめっちゃかな口調で漏らしている。 (いや、戦士長。話が逸れていませんか?) (おっと俺としたコトが。すまんすまん。とにかくだな、今日だって扉を閉めてから厳重に厳重に チェックした。だがしかし、彼女はココにいる! 謎だな! よーし!) むしろこの不測の自体に、防人は燃えているらしい。拳と拳をがっしり衝突させて (戦士・秋水。ちょっとお前が聞いてみろ! こいつは戦士長命令だ。逆らうコトはできないぞ!) とか言い出した。 なんで自分が、という感想も少しはあったが、上司の命令は絶対なのでまひろにくるりと向き 直って所在なげに接近。いったい何をしているのか。まるで女子高生探偵と胡散臭い助手に 事務所を奪われた上に薄給で働かされるハメになったチンピラのようにしょぼくれていると、 (まぁ、アニメではなぜか声が変わったのだが)好奇心いっぱいの人懐っこい瞳が向いてきた。 不思議といろいろな疲れが抜ける感じがするが、それも困惑。 「えーと。どうして君はここに来たんだ?」 まったく平坦でひねりもないセリフだ。 「先輩レーダー!!」 まったく突飛で理解したがいセリフだ。 「用事があったから秋水先輩を探してたんだよ! でもなかなか見つからなかったから、どこ かなー、どこかなー、って寄宿舎をうろうろしてたら、ちょうどココの上のね、管理人室の辺りで みゅう、みゅうみゅうみゅう、みゅーっ! てレーダーに反応したの! むむっ、コレはもしか して斗貴子さんレーダーの秋水先輩版!? とゆーコトで畳とか叩いてたら、ココに来たん だよ」 (……話の筋道が立っているのか立っていないのか分からないな) (戦士・斗貴子や戦士・秋水を素で感知できるとは……戦士・千歳も驚きだな) 「ちなみにね、特訓の手伝いなら私もするよ! これでも昔はアメフト部でマネージャーをね」 「ほう。君がそういうのをやっていたとは初耳だな。確かにそういう声だが」 「ううん。違うよブラボー、やれたらいいなぁーって、思ってたの。でも意気込みだけなら十分ッ!」 秋水にはだんだん、はしと拳を固めて力説するまひろが暴走機関車に見えてきた。 止められる者はいるのだろうか。 「あー、力説のところ悪いが武藤まひろ。ここは立ち入り禁止なんだ」 (いた!) 秋水が驚く中、まひろは青くなって謝り倒したがそこは割愛。 「で、用事というのは?」 「あ、用事というのはね……」 先に断わっておく。 その用事というのは、秋水が今後しばらくまひろやヴィクトリア、千里に沙織といった女性陣 に振り回される「用事」だった。
https://w.atwiki.jp/hakikewomoyo-sujyaku/pages/93.html
プロスペクター (トイ・ストーリー2) 元々は『ウッディのラウンドアップ』という人形劇(劇中劇)に登場する金鉱掘りのキャラクターが人形になったもの。作中ではウッディの父親的存在(作中の「放蕩息子が帰ってきた」という台詞をそのまま捉えるなら実の息子という設定かもしれない)。 人形の方の彼は新品らしく未開封であり箱に入ったままとなっている。容姿は丸鼻に白いヒゲを蓄え、赤いシャツにオーバーオールを履いていて尻にはツルハシが刺さってできたつぎはぎがある。また付属品にそのツルハシがついており、ストーリー終盤でこれが印象的な活躍をすることになる。 英語ではプロスペクターの本名である“Stinky Pete”という名前で呼ばれており、アメリカ本国ではこちらの呼び名がメジャー。 一見すると人形劇でのキャラクター同様、面倒見がよくお茶目で陽気な性格の老人に見えるが、実は元々スーパーのおもちゃ売り場で他の玩具が売れていく中、ただ一人だけ売れ残りワゴンで投げ売りされていた過去とジェシーの半生を知っていることからおもちゃとして遊ばれることに嫌悪感を抱き、博物館で展示され「永遠の命」を得ることに執着している傲慢で自己中心的な性格で本作の黒幕。 しかし残念ながら子供と遊んで壊されるより、博物館で永遠の命を得るほうが重要だと言い張っても、その後トイ・ストーリーシリーズに於いて、博物館で永遠の命を得る事ができないお達しが登場し、プロスペクターには博物館で展示され「永遠の命」を得る夢もなくなった。 世界五大厄 (キン肉マンII世) 伝説超人が活躍した20世紀にタイムスリップして歴史を改竄した時間超人コンビ。 ケビンを人質に取って新世代超人を分断し、相手が苦手とするデスマッチを提案するなど、姑息な面の数々を見せつけたが、その後「究極の超人タッグ」自体が開催される事はなかった。 大門教十三人衆 (天外魔境) マサカドを復活させジパング支配を企む宗教集団。 何度も何度も自来也達と戦い、マサカド復活を狙っても、いつも自来也に阻止されてしまう為、ジパング支配は実現できなくなってしまう。 ちなみに大門教に関してはガチで人生の坂を転げ落ちた。 カメックババ(マリオシリーズ) クッパの側近。ホウキで空を飛び、マリオの行く先々で様々な罠をしかけ、冒険を妨害する。 しかし、その後マリオシリーズに於いてはマリオキャラを改変したキャラを出す事ができない決まりが登場し、カメックババは職を失った。 グレート戦隊ウッキーファイブ(サルゲッチュ) 特殊なバナナ「バナナミンZ」を食べてパワーアップした、普通のピポサルよりも優れた能力を持つピポサル集団。『2』にて初登場した。なお、『3』では「活劇戦隊ウッキーファイブ」と改名しており、サルレーダーかサルブックで誕生日が明らかになった。全部で5人おり、「戦隊」と銘打っているが、戦う時は他の仲間とは連携せず、ほとんど単体で行動している。その為、ゲーム版では全員が揃って登場するのは紹介時ぐらいであり、ボスとしては一人ずつ戦う。 しかしその後、彼らが表舞台で活躍する事なく、転落人生となった。 ギロチン帝王(ジャイアントロボ) BF団の帝王。ジャイアントロボと戦い続けてきた。 因みにギロチン帝王に関してはガチで転落人生となった。