約 2,941,746 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7694.html
ASSASSIN’S CREED II から エツィオ・アウディトーレを召喚 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -01 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -02 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -03 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -04 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -05 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -06 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -07 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -08 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -09 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -10 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -11 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -12 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -13 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -14 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -15 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -16 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -17 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -18a SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -18b SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -19 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -20 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -21 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -22a SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -22b SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -23 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -24a SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -24b SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -25a SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -25b SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -26 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -27 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -28a SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -28b SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -29 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -30 SERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― -31 隠された真実 「Philadelphia Experiment report」
https://w.atwiki.jp/asashin4/pages/11.html
メモリー1 古い入り江 ・ジェームズ・キッドについていきます。 ・マヤの石像を調査する石像の上にのぼってインクラントするとオブジェクトがでるので印をあわせます・印の場所から【マヤの石】入手。・ジェームズ・キッドについていきます。テンプル騎士団の鍵とマヤの石を集める場合はクリア後のほうが集めやすいでしょう。・ジェームズ・キッドと合流する。・島の白印と話してお金を渡すとよろず屋などをアップグレードできます。 ・船に乗って船長室へいく。 ・交易艦隊の地図にインタラクト ・船に乗ってマップ!マークへ(長い航路です) メモリー2 真実は存在せず ※サブ目標・素手でアサシンを倒す(3人)・宝箱をさぐる(4つ) ・ジェームズ・キッドを見つけます、敵にみつかると失敗で殺してもいけない。・泳いでいき中央の草むらを進んで目的地にいくと行きやすい。・目的地から下におりて右方向の坂をあがって暗殺していくといい。・奥にある建物を通って次の目的地へ。 ・次は敵が数体いるので左にある階段をあがって進む。 ・奥に遺跡が見えます遺跡には2人敵がいるので1人倒したら近くの草むらにの一番手間に隠れておき近づいてきたら暗殺しよう。・遺跡の近くの木から渡っていき目的地へでジェームズ・キッドと話す。 メモリー3 隠された賢者の秘密 ※サブ目標・なし ・ジェームズ・キッドについていくと橋が崩落します。・左の壁を進んで向かい側に進む。・キッドについていき水中に入って泳いでいく。・キッドについていき神殿へ。・彫像のパズルを解く左右に灰色のブロックがありそれに乗ることで色のついたブロックを上にあげれます。色のついたブロックにぶらさがると下げれます。赤、青、緑のへこんでいる床の部分にそれぞれ同じ色のブロックをはめていくと扉が開きます。 メモリー4 多勢に無勢 ※サブ目標・番兵にスリープダートを使う(8人)・番兵にスリープダートを使う(2人) ・【吹き矢】入手。スリープダートかバーサークダートを使えます。スリープダートは数秒間敵を眠らせます狙いを定めるのはL1、撃つにはR1強調表示された敵は△で即座に撃てます。14人ロープにしばられている海賊を救出していきます。どっちでもいいので吹き矢で敵を撃って剣でドドメをさしていこう。14人救出するとイベント。・マップ!マークへ。・シークエンス5へ。
https://w.atwiki.jp/fateservant/pages/17.html
アサシン1 アサシン2 アサシン3 アサシン4 アサシン5 アサシン6 アサシン7 アサシン8 アサシン9 アサシン10 アサシン11 アサシン12
https://w.atwiki.jp/takugess/pages/27.html
455 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 34 27 ID ??? ■SEQUENCE 02 外は雨だった。 柔らかい針のような五月の雨が街を包んでいる。まるで遠いホワ イトノイズのような響きは繭のように『部室』を包み込んで、なん だか巣篭もりをしている小さな熊のような気分にさせた。 山手線の中ではマイナーな名前の駅前の薄汚れた雑居ビル。 キャバクラとかカラオケボックスとかが入ったいかがわしいこの ビルの屋上にある管理小屋を、『部長』達がどうやって手に入れた かはわからないが、この場所を知る有志はこのスペースを『部室』 と呼んでいた。 がらんと広いコンクリートの打ちっぱなしのスペースは30畳は あるだろうか。安っぽい事務用のオフィスデスクと、会議用テーブ ルにパイプ椅子をおいてもまだまだ空間がある。誰が持ち込んだか 合皮のソファに、一角には、四畳ほどの畳のスペースもある。 居心地はいいのだが、調度品はちぐはぐで殺風景なスペース。 それが『部室』だった。 GW。世間では黄金週間と呼ばれているが、今年は例年に比べて 非常に気温が低かった。夜でもちょっとうっかりするとコートが必 要なほど。また天候が優れないせいもあって、人出も多くないとの ニュースが流れている。 観光や景気のことを考えるとあまり有難くない話でもあるのだが、 こんな雨にしっとりと閉じ込められていると、部屋にいるのもそん なに悪くない。そう思える。 456 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 39 03 ID ??? 「んぅ。うん~ぅ~」 この部屋に三つある事務机にはそれぞれ共用のPCが備え付けられてい る。今となってはどこのオフィスでも眉をひそめられてしまうような旧 式のものだが、ネットを見るくらいなら何の問題もないものだ。 そのひとつの前で、ヤヌスは大きく伸びをする。白いブラウスに紺の スカート。女学生風の対という地味な装いが、シニヨンにまとめた髪と、 細いリムに支えられた眼鏡が飾る聡明そうな表情によく似合っていた。 彼女が腕を大きく上に伸ばしたまま、首をかしげるように振ると、こ ぼれた後ろ髪が肩をくすぐるとともに、こきゅり、と可愛らしい音がす る。 思ったよりまじめに文章を書いてしまっていたのかもしれない。それ とも、眼鏡の度がずれてきているのかな。 ヤヌスはそう思うと、細いメタルのリムを指先でちょんちょんと押し 上げた。 彼女のその仕草は清潔感と聡明さの同居した綺麗な横顔にたまらない 愛嬌を添える。彼女は否定するが、その様子はずいぶんと可愛らしかっ た。 「お疲れ~」 「ひと段落?」 畳を述べた場所に持ち込んだちゃぶ台に向かっていた二人の男が声を かける。タバコを灰皿に押し付けて高い天井を仰ぎ見たのはダガー。 『部室』では古参に入る部類だった。とはいえ年齢はまだ二十台半ば。 とぼけた性格だが博識で、いつでも韜晦するような受け答えだがけし て興奮したりしない適当さで、なんとはなしに、『部室』の事実上の管 理人を押し付けられた格好になっている。 ちゃぶ台の上のゲームを真剣に見つめながら声をかけたのは聖騎士。 それほど頻繁に出入りしているわけではないが、最近はここでボードゲ ームをすることも多い。がっしりした体格だが、ずいぶん優しい顔をし ている。 457 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 41 54 ID ??? 二人はどうやらちゃぶ台の上のゲームで遊んでいたらしい。 『部室』には誰が持ち込んだか、大量の卓上ゲームがあった。まぁ、そ ういう同好の士が立ち上げたのがこの『部室』だ。当たり前といえば、当 たり前だった。 「ダガーさん」 「ん?」 だがーはタバコに火をつけると、余裕をもった口調で答える。 「やっぱり、この“メンヘルストーカー女”どうにかならんすかね」 「ならんね」 聖騎士が指し示した盤上の駒の一つにたいして、ダガーは首を振る。 「ぐっ」 「だって、そっちの“おねだり家出娘”だってどうにもならないじゃん」 ダガーはダガーで、中央部にかかった橋のような場所近くに設置された 一つの駒を指し示す。どうやらその駒で、ダガーの攻撃のいくつかが封じ られているらしい。 「な、なんですかっ。その不穏当な発言の数々はっ」 頭を抱えていたヤヌスは、耐えかねたかのように勢いよくそちらを振り 返る。将棋に似た盤上には、なにやら女の子の形をした駒が所狭しと並ん でいる。 別に少女フィギュアを使ったからといってすぐさま激昂するわけでもな いが、そのネーミングセンスは何なのか。 “おねだり家出娘”だって、それは、あの……。やっぱり彼氏の家に無 理やり住み着いちゃったりして、彼氏がどこへ行くにも泣き言ばかりを言 って、仕事に行くのも寂しくて邪魔をしたり、朝からしくしく泣いたり… …。も、求めちゃったりするのだろうか。 「――っ。ふ、不穏当ですっ。ふしだらですっ」 大体のところ、そんな用語が発生するというのは、いったいどんなゲー ムなのか? 「この健全なる『部室』でそんなゲームをするなんてっ、大体どこのメー カーがそんな子供の教育に有害なる効果を波及させるような商品を世に出 したのですかっ。説明を求めますっ」 458 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 43 15 ID ??? 「どこでもないよー?」 ダガーは相変わらず茫洋とした声で答える。 「ええ、これ。オリジナルらしいですよ。軍人将棋の。――軍人将棋2006 『俺の萌えを越えていけ』です」 聖騎士は生真面目に答える。 「ひっさしぶりにやると、軍人将棋もいいね」 「うーん、たしかに。熱いですね。それにこの感じだと、性能は同じでも フィギュアの出来次第じゃマイデッキ作りたくなりますね」 顎に手を当てた聖騎士はのほほんとそんなことを言う。 「オリジナルって……」 ヤヌスはしばらく絶句する。うー。スレの人といい、この人達といい、 四六時中こんなことを考えているのだろうか。頬が熱くなるのを感じる。 自分だっていい年だ。別に男女の中をそこまで目くじら立てるつもりはな いが、こういうのは、なんだかとても見過ごしてはいけない気がする。 「まぁ、やぬたん落ち着いて」 「そうですよ、やぬやぬ」 ダガーと聖騎士は、それぞれの態度のままやぬすに茶々を入れる。 「だから何度言えばわかるのです? この私は、断じてやぬたんでも、や ぬやぬでもないのですっ」 彼女は、腰に手を当てたポーズで何度目になるか判らないお説教を二人 にする。頬が染まる。この人たちが自分をからかって遊んでいるのは判る。 これも女性が少ないジャンルの趣味を持ったせいからなのだろうか。まっ たく理不尽だ。 私だけが何でこんな目に。困惑しながらも、恥ずかしさと、いたたまれ ないような所在の無さを感じる。これはいじめだ。みんなで私が恥ずかし がるのを楽しんでいるのだ。 だからといって抗議の声をあげないわけにはいかない。ヤヌスはそう思 う。 459 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 45 34 ID ??? はっきりと文句を言わないと、いつの間にか流されて、なんだか都合よ く扱われるマスコット同然の存在になってしまう。自分だってゲームが好 きな一人のゲーマーだ。色眼鏡だけで見て欲しくはない。 「私はただの真面目で平凡な地味コテなのですよ? やぬたんとかやぬや ぬなどという面妖な呼称には断固抗議しますっ」 震えないように気をつけた声で一気に言い切る。 ぴんと立てた人差し指をメトロノームのように振って言葉を強調する。 これでこの二人にも少しは伝わったに違いない。ふぅと、呼気を吐き出 す。 「ところでやぬやぬ」 「あなたには聞く耳というものが装備されてないのですかっ!?」 「あ。常備化するのは忘れてた」 まくし立てるやぬすの声を聞き流しながらダガーはとぼける。 「天が裂けても地が砕けても、人の時代が終わったとしても、私が そんな呼び方を承服するなどありえないのですっ。いい加減悟って くださいっ」 「まぁ、それはともかく、今朝さ」 ――ごぅん。 ダガーの声を遮るように入り口のスチールドアが重い音を立てる。 「ちゃっす、ダガーさん、聖騎士さん、やぬりん」 現れたのは笑みを浮かべた青年だった。年のころは聖騎士やダガーより 若く、ヤヌスと同じくらいだろうか。大学生くらいのように見える。 春らしいジャケットが雨でしっとりとぬれていた。駅から走ってきたら しい。 460 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 46 53 ID ??? 「もうっ。やぬりんでもないのですっ!!」 ぱたぱたと駆け寄ったヤヌスは、タオルもない部屋だということに気が つく。ちょっと迷った彼女は、ハンカチを取り出すと腕を上げて青年の額 の露を拭おうとして、ぴたり! と動きを止める。 「なぜ私が貴方の世話をしなければならないんですかっ!」 「いや、そんなこと言われても……」 梨銘は困惑する。日は浅いが、彼もこの『部室』に通う『部員』だった。 彼女の性格を知らないではないので、こんな急な反応にも苦笑がもれてし まう。 「自分で拭いなさいっ。あと、ジャケットは脱いで衣文掛けに吊るしてお くこと。皺になりますからねっ。まったく貴方達ときたら……」 彼女はさっときびすを返すと、備え付けのキッチンのほうに歩いていく。 ちょっと怒っているのかその足音は勇ましい。しかし、そんな時でも凛 々しいほどに背筋を伸ばして歩く彼女の姿は清廉な深山の花を想像させて 綺麗だった。 キッチンの入り口に着くと、彼女はくるりともう一度振り返る。 「これから紅茶を入れます」 はっきりした声で宣言する。 「……」 「……」 その声を聞いて、“抱きつき癖のお姉さん”がなぁ、と唸っていた聖騎 士も、手渡されたヤヌスのハンカチを丁寧にデスクに戻して自前のスポー ツタオルを取り出していた梨銘も顔を上げる。 「これから紅茶を入れます」 そんな三人にヤヌスは再び宣言する。 一番最初に応えたのはダガーだった。あるいはそれはほかの二人に対す る助け舟だったのかもしれない。 461 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/15(月) 17 47 42 ID ??? 「いいね。ご馳走になりたいな。梨銘も身体冷えてるかもしれないしね」 「あ、自分もです。ヨロシクおねがいするっす」 「自分もありがたいね。感謝!」 聖騎士と梨銘も、やっとどういう申し出なのかわかって頭を下げる。 「ええ、ご馳走します」 にこりと笑うヤヌス。いつもは理知的涼しげな眉が、微笑むと崩れて陽 だまりの子猫のようになる。でもそれは一瞬で消えて、委員長のようなポ ーズで、もう一度念を押す。 「これは高級なダージリン・ファースト・フラッシュなんです。とっても 美味しいです。ですから、やぬたんも、やぬやぬも、やぬりんも禁止です よっ。絶対ですからねっ」 彼女の厳しい念を押す口調に、三人がなんと応えたか。 数分後、お説教に疲れた彼女は力尽きたような憮然とした表情でキッチ ンへと消えていくしかなかったのだが。
https://w.atwiki.jp/takugess/pages/28.html
471 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 47 49 ID ??? ■SEQUENCE 03 やさしい雨音が『部室』を包んでいる。 五月の雨はどこまでも柔らかく、午後の明かりをけぶらせて街を抱きしめ る。 繁華街から流れる古めの洋楽ヒットナンバーが、余計に静かさを際立たせ ているようだった。 『部室』の中の四人は思い思いの場所でくつろいでいる。梨銘とヤヌスは ソファーに。聖騎士は引き寄せたオフィスチェアに。ダガーは誰が持ってき たかは判らないスツールに。 漂うかぐわしい香りはダージリン。ヤヌスがファーストフラッシュの説明 をしたが他の三人の男にはさっぱりだった。つまりはなにか高級なものらし い。 しばらく前に彼女が購入して『部室』に持ち込んだ物なのだが、他に飲む 人もなく、彼女だけが少しづつ消費をしていく状態だったそうだ。ご馳走し てもらうのは三人が始めて、ということらしい。 「美味いね」 梨銘は云った。果物のように芳しい香りとでも云うのか。上手に説明は出 来ないが、粋な味だと思った。 「悪くないね。ヤヌス、紅茶の趣味があったんだ」 ダガーもゆるゆるとカップを回す。 「うまー。煎餅が欲しくなるな」 聖騎士は愛用の座布団をひいた椅子の上で胡坐をかいている。彼だけはカ ップが足りなかったせいで湯飲みだ。寿司屋で使うようなごついデザインの それは彼の私物で、墨痕鮮やかに「すまいといけめん」と相撲体で書かれて いる。 472 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 48 46 ID ??? 「まぁ、ファーストフラッシュは旬のものというか、味、落ちますし」 ヤヌスは先ほど三人から呼ばれた呼称が気に入らないらしく、まだちょっ と拗ねたような表情をしている。 「私一人だと、使い切らない気がしたものですから。――これは特別なんで すからね」 念を押す仕草。そんな仕草が可愛らしいと云われているのになぁ。ダガー はそう思う。この娘の場合、本人は真面目にやってるわけで、その様子を観 察するのが楽しいから忠告はしない。 「うん、さんきゅ」 梨銘はにかっと笑う。無防備な笑顔。とはいえ、この笑顔に騙されてはい けない。黒さでは澪に匹敵すると噂されているルーキーなのだ。 「でも、誰か飲んだのかもですね」 ヤヌスは小首をかしげる。 「なんで?」 「いえ、蓋が。――瓶の蓋がですね」ヤヌスは、右手の人差し指と親指でわ ずかに隙間を作ってみせる。 「これくらい、斜めに閉まっていまして。……違いますよ? 私はそんなに 不器用じゃありません」 「ふぅん。……でもここに紅茶入れるような人っていたかね」 聖騎士が呟く。もともと、キッチンを使う人が少ないのだ。たまにこの場 所で宴会をする時などは大活躍だが、それ以外の日常ではみんな洗い物が面 倒なのか、使いたがらない。 殆んどの『部員』はコンビニで飲料などを買って済ましている。ちなみに、 ペットボトルのごみなどは、帰り道にコンビニで個々人が捨ているというの が、『部室』の暗黙のルールだ。 473 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 49 50 ID ??? 「コーヒーはマルクさん、たまーに淹れますね。俺、一回ご馳走になったよ」 梨銘は紅茶を呑みながら云う。 「アレも美味しかったなぁ」 「梨銘は食い物の話をしてるときだけは本当に幸せそうな」 ダガーの突っ込みに笑い声が起きる。 「失敬な。ゲームだって女の子だって大好きさ」 胸を張る梨銘に聖騎士が頭を左右に振る。 「まだ実在を信じているのか。<知識:宗教>か<知識:次元界>とれ」 瞑目して茶を飲む古武士然とした聖騎士は、その雰囲気を台無しにするよ うなことを云う。その言葉にダガーがむせる。 「リアルでもそんな事云ってるのかよ。じゃぁ、そこの生き物は何だ」 「生き物とは何事ですかっ」 指差されたヤヌスは慌てたように声を上げる。その声も無視するかのよう に落ち着いた声で聖騎士は答える。 「ゲーマーだろ」 「……」 「じゃなければ、身内」 呆れたようなダガーと梨銘の視線を受け流して聖騎士は、大きな湯飲みに 紅茶のお代わりを注ぐ。天然ボケなのか器量の大きい大人物なのか、さっぱ り判らない存在がそこには存在した。 「感動しましたっ。そうですよね!! ごく普通の慎みあるただのゲーマー であるわたしを、ただのゲーマーと認めてくれる人がこんな場所にいるとはっ」 あんまりに嬉しかったのかヤヌスはお代わりをしたばかりの聖騎士に紅茶 を勧めている。その喧騒を横目に見ながらため息をついたダガーは梨銘に話 を向けた。 474 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 51 51 ID ??? 「で、梨銘はどうなの? ゲーマー扱いなの?」 梨銘は思案するようにくるんと視線をコンクリートの天井に向ける。 「ゲーマーで身内の存在が、委員長でらぶりぃでツンデレと両立しちゃいけ ない理由って何かありましたっけ?」 けろりと言い放った。 「まぁ、本文では禁止されてないね」 相変わらず私は嬉しいと聖騎士に感謝をしているヤヌスには聞こえていな いようだ。ダガーはそれを感じながら、梨銘の言葉を肯定する。 「で、その延長線上で、同時におもちゃでもあるっての、そんな感じがいい かな」 「それはさすがに、FAQで禁止されるんじゃないかなぁ」 コイツはコイツで始末に負えないな。ダガーはそう思う。もっとも、始末 に負えるような常識人が少ないのも『部室』の特徴のひとつなのだが。 「何の話を、しているんですかー?」 気がつけば、聖騎士から離れたヤヌスが二人を見ている。笑顔だ。 その笑顔の異様な迫力に、梨銘はじりっと、あとずさる。 「あはーっ」 「笑っても誤魔化せません」 ヤヌスは笑ったままで断固たる抗議の波動を吹き上げる。こればかりは余 人には真似の出来ない名人芸の域だ。 「いや、う。何ですか。最近のR Rの動向についてダガーさんと対話を交わ していたというか。――ね、ダガーさん?」 梨銘はその体勢のままダガーに話を振る。 475 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 53 37 ID ??? 「聖騎士、いくぞー」 「えーっ!?」 しかし、驚いたことに、ダガーはいつの間にか服装を整えてバッグを背負 い、スチールドアの前に立っていた。 「しばし待たれい」 どうやら二人は食事にでも出るらしい。約束でもあったのだろうか。しか し、梨銘を置いて逃げ出すことには代わりがない。 「どうやら公正で厳粛なる天は、このさい梨銘君にきっちりきっぱりとした 反省を求めているようですね」 迫力を増すヤヌス。前かがみの姿勢でソファの端にまで追い詰められた梨 銘に迫る。 「で、どのような会話をかわしていたのか、お姉さんに告白しましょうか。 もちろんごく普通の慎みあるただのゲーマーであるわたしにはなんら係わり 合いの無い話ではあると信じてはいるんですが」 わたわたと逃げようとする梨銘。しかしソファはそこで無常にも終わりを 告げ、転げ落ちるぐらいしか道は残されていない。 「うわっ。あまりにも冷酷ですっ。ダガーさんっ!?」 「いや、それは身から出た錆。待ったなしの状況だね、どうにかしなって」 「まじでーっ!?」 ばたばたと手を振る梨銘。ダガーと聖騎士は、イエサブに行くとか、松屋 によってとか話をしている。いつもの買い物コースだろう。 「ダガーさん、助けてっ。ヘルプミー! そんなに通ったってストブリ出て ないすからっ。あれ、出るわけないすからっ」 にこにこと迫るヤヌス。恐怖に震える梨銘。その梨銘が放った言葉にダガ ーが反応する。 476 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 20 55 59 ID ??? 「あー。ヤヌスさん」 「はい?」 「梨銘のこと、いわしちゃって」 「委細引き受けました」 くいっと眼鏡のリムを指先で押し上げながら返答するヤヌスは、有る意味 世界で一番格好よい存在だった。 「うわぁっ。痛い、痛いでふぅ」 梨銘はまるでいたずらを見つかった子供のように、ヤヌスに耳を引っ張ら れている。痛い、痛すぎる。握力がさほど強いとはいえないが、人体の急所 を心得た攻撃は、ダメージよりも痛みを与えてくる。 「うう、なんで俺だけにー。うー」 「泣き落としにかかったって、ダメです。さ、何を話していたか、告白しち ゃいましょう」 ヤヌスは余裕のある笑顔で、梨銘の耳を捻るように引く。指がほっそりと しているために、かえって力が集中するのだろう。気がつけば、梨銘の瞳に はうっすらと涙がにじんでいるようだ。 「さ、告白♪ 告白♪」 いつものストレスからなのか、上機嫌になるヤヌス。ダガーから制裁のお 墨付きをもらって意気揚々と攻撃を加え続ける。 「カネコイサオ好きのくせに」 痛みに耐えかねたのか梨銘がぼそりとつぶやく。その瞬間、ヤヌスがまる で石化したように動きを止める。 「な、なっー!?」 480 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 23 50 55 ID ??? 「ん? どうかしたのかー? ヤヌスー?」 ヤヌスの素っ頓狂な声に、出て行く寸前だったダガーが声をかける。聖騎 士もすっかり帰り支度を整えて戸口で振り返った。 「いえ、何でもありませんっ。梨銘君がどうしても白状しないだけですっ」 ヤヌスはことさらに声を張り上げる。 「そうか。デーモンソードでなます切りにしてもいいぞ」 「お任せくださいっ」 ヤヌスの声に『部室』を出て行く二人。秋葉原のTRPG専門店にむかい、ど こかで夕食でもとるのだろう。重いスチールドアの音が響くと、『部室』に はヤヌスと梨銘の二人だけが取り残された。 「…………ぁぅ」 出て行ったダガーからは見えなかったが、ヤヌスの顔は絶望的なほど青ざ めていた。夜道で自分の幽霊に出会った人間の顔色とはこれを言うのかもし れない。無意識なのだろうか。スカートの膝の部分を握り締める手がせわし なく動いて、しわを作ってしまいそうだ。 一方、爆弾発言をしたほうの梨銘も思いがけない激しい効果に居心地の悪 そうな表情をしている。自分の一言がここまで壊滅的な打撃をもたらすとは 予想していなかったらしい。 「……何を云ってるのですか。梨銘君。そ、そんな戯言でごまかしをっ」 自分を無理やり立て直したのは、ヤヌスのほうが早かった。まだ青い顔色 のまま、いつものように言葉をつむごうとする。しかし、その攻撃力は普段 とは比べ物にならない。 いつもの舌鋒がさわやかな切れ味の+3カタナ、キーン能力付だとすれば、 今は所詮メイス+1にも満たないほどだ。 481 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 23 51 51 ID ??? 「いや、そんなこと言われても。水曜日、ほら。代官山で。でれっとした顔 で眺めてたでしょう」 ようやくこれが弱点だと納得されてきたのか、梨銘が続ける。さすがに女 性の嫌がる秘密をあげつらうのは良心がとがめるのか、のろのろと云った。 カネコイサオは一部で有名な服飾デザイナーだ。一言で言えば浪漫主義、 少女趣味と云うべきか。贅沢にフリルやレースをあしらったカントリー風の デザインで一部のファンの熱狂的な支持を得ている。 もちろんカネコイサオと一口に言っても人気デザイナー、街で着られるよ うな比較的大人しいデザインのブランドも持っているのだが、ヤヌスがうっ とりしていたのはその中でも最も過激と目されるモノだったのだ。 「な、な、なっ。何を云ってるのですか!? それは真っ赤な他人の空似と いうものですっ。卓ゲ板の良識派を自認する私がそんなふしだらなっ」 両手を振り回して否定するヤヌスはまるで子供のようにも見える。そのヤ ヌスの様子が可愛らしすぎて、梨銘はつい一歩踏み込んでしまう。 「だって、携帯で撮ったし」 「……なんですって?」 高潮した顔をうつむかせて、小さく上目遣いににらみつけてくるヤヌスの 表情に梨銘の動悸が激しくなりかける。 「撮ったし」 どうにもならないです。と云ったときのダガーに似たあっけない簡素さで 梨銘は追い討ちをかける。その言葉にヤヌスは挙動不審なほどにうろたえる。 482 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/16(火) 23 52 51 ID ??? 「どういう種類の冗談だか判りかねますが、わ、私は清廉で尋常で平凡な地 味コテですっ。琥珀のレースやたっぷりと布地を取ったドレープやパニエで 膨らませたボトムなどに興味はないのですっ」 あうあうと眼を白黒させるヤヌス。 「小さなワイルドベリーを散らしたプリントが可愛らしい布地にも?」 「小さなワイルドベリーを散らしたプリントが可愛らしい布地にもですっ!」 パニック症状を起こしたようなヤヌスに、梨銘も次第に落ち着きを取り戻 す。真っ赤な顔になって否定するヤヌス。些細な言葉の一つ一つに反応して、 おろおろするヤヌス。 意地をはって否定をしているくせに、しゃべる端からぼろを出している彼 女は、とても可愛らしかった。 「んじゃ、画像見る?」 びきり、とまたヤヌスが石化する。 「……ぅぅぅ」 ソファーの上に正座したまま、がくり両手をつく。やはり普段の言動から して、こんな少女趣味の服を好むのは恥ずかしいのだろうか。梨銘はそのあ とヤヌスが店員に拉致されて店内に入り、そこでサマードレスを試着したと ころまで見ていたりするわけで、それも何とはなしに撮影してしまったのだ が、さすがにこのヤヌスの様子を見ていると言い出せない。 「神様。Janus, a health and clean ordinary.なのです。普通のごくまっ とうなコテなのです。なのになんでこんな辱めに合わなければならないので すか。ううう。これも全て……」 「全て?」 「梨銘君が悪いのですね」 ヤヌスがゆらりと立ち上がる。
https://w.atwiki.jp/toho/pages/5468.html
Heavenly Sequence サークル:Sound Online Disc1 - Sound Online Side Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 1 outrider 矢鴇つかさ 三澤秋 東方星蓮船 キャプテン・ムラサ [06 10] 2 amiss reflection 三澤秋 美里 東方怪綺談 the Grimoire of Alice [05 37] 3 Rainy Bird 佳織みちる 東方怪綺談 プラスチックマインド [04 33] 4 惑いの月 三澤秋 3L 東方地霊殿 少女さとり ~ 3rd eye [04 29] 5 pretium 佳織みちる miko 東方夢時空 StrawberryCrisis!! [04 09] 6 nirvaaNa butterfly SAYACA 坂上なち 東方星蓮船 法界の火 [04 41] 7 The story of departure Seri 東方妖々夢 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy [05 02] Disc2 - Seven Circles Side Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 1 Civilization of Magic Masayoshi Minoshima Haruka コツキミヤ 東方靈異伝 Civilization of Magic [05 36] 2 Fly me to your dream ELEMENTAS Shihori 東方求聞史紀 夜の鳩山を飛ぶ‐Power Mix [06 34] 3 ひらり Morrigan 茶太 東方妖々夢 幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life [04 33] 4 破邪の小太刀 NYO なつみ 東方靈異伝 破邪の小太刀 [03 44] 5 Nemesis 五条下位 黒岩サトシ 仲村芽衣子 東方風神録 神さびた古戦場 ~ Suwa Foughten Field [04 50] 6 -儚- Little Moon Night - Tatsh 愛羽薫 月子 東方永夜抄 蠢々秋月 ~ Mooned Insect [04 29] 7 月輝希譚 kaztora Peko lily-an 東方永夜抄 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess [04 46] 詳細 2枚組 コミックマーケット78(2010/08/14)にて初頒布 イベント価格:1,500円 ショップ価格:1,714円(税込:1,800円) Arranger Masayoshi Minoshima: (Alstroemeria Records) ELEMENTAS: (A-One) Morrigan: (WAVE) NYO: (Silver Forest) 五条下位: (SYNC.ART S) Tatsh: (TatshMusicCircle) kaztora: (Liz Triangle) レビュー フルボーカルの二枚組でDisc.2はゲストサークルオンリー 14名ものボーカル参加の為とにかく飽きが来ないといった印象、同人楽曲に手を出そうとしている人には自分の趣味に合う歌い手を探す上でもお勧めの一品になるかもしれない。 個人的になお勧めはTr.1、やはり矢鴇つかさ&三澤秋のコンビは鉄板だなと再確認させられた -- 醸し出す何か (2010-11-25 23 40 32) ゲストの誰もが東方アレンジの第一線級という豪華なCD。 まさかだんごの人の墨染めを聞く日が来るとは、思いもしませんでした。 -- 名無しさん (2011-05-09 03 42 22) Sound OnlineのCDはやはり飽きが来ないことを再確認した1枚。 1枚目はつかささんオンリーだが、ギター+トランス系やトランス+テクノなど、多彩なジャンルでとにかく飽きない。 2枚目も豪華メンバーがそろっているので、是非聞いてもらいたい -- みん (2011-05-10 17 16 18) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aciii/pages/2.html
メニュー 管理人/編集者へ ■ バグ報告 ├ PS3版掲示板 ├ PS3版まとめ ├ XBOX360版掲示板 ├ XBOX360版まとめ ├ LL掲示板 └ LLまとめ ◆ACIII トップページ よくある質問 ■ 発売前情報・ニュース ├ 発売前情報 └ 最新ニュース ■ ギャラリー ├ 動画 └ 静止画 ■ 登場人物 ├ コナーの時代 ├ デズモンドの時代 └ 第一文明の時代 ■ ミッション攻略 ├ Sequence1 ├ Sequence2 ├ Sequence3 ├ Sequence4 ├ Sequence5 ├ 現代1 ├ Sequence6 ├ Sequence7 ├ Sequence8 ├ 現代2 ├ Sequence9 ├ Sequence10 ├ 現代3 ├ Sequence11 └ Sequence12 ■ DLC └ ベネディクト・アーノルドミッション ■ サブメモリー ├ 拳闘クラブ ├ 狩猟クラブ ├ 探検クラブ ├ 盗賊クラブ ├ ニューヨーク解放 ├ 砦 ├ 市民ミッション ├ 海洋ミッション ├ 海の重要地点 ├ 私掠船コントラクト └ ホームステッド ■ アイテム・収集系・アンロック要素 ├ 武器 ├ アイテム ├ 屋敷での収集品 └ ピボット ■ その他 ├ 戦術指南・テクニック └ 小ネタ・裏技 ■ マルチプレイ ├ マップ ├ ゲームモード ├ アビリティセット ├ アブスターゴ・ストーリー └ アブスターゴストア ■ 検証・解説 ├ 年表 ├ エデンの果実 ├ ストーリー・世界観検証 ├ Assassin's Creed Initiates └ 資料 ■ トロフィー・実績 ├ トロフィー └ 実績 ■ 掲示板 ├ 質問掲示板 ├ 雑談掲示板 └ 攻略掲示板 ◆ACIII LL トップページ よくある質問 発売前情報 ■ ギャラリー ├ 動画 └ 静止画 ■ 登場人物 └ アヴリーンの時代 ■ ミッション攻略 ├ Sequence1 ├ Sequence2 ├ Sequence3 ├ Sequence4 ├ Sequence5 ├ Sequence6 ├ Sequence7 ├ Sequence8 └ Sequence9 ■ サブメモリー ├ 交易(LL) ├ 市民E ├ バイユー熱病ミッション ├ 密輸人ミッション ├ 商売敵ミッション ├ 海賊ミッション ├ 奴隷解放ミッション ├ 陰謀 ├ 捜査 └ コントラクト ■ アイテム・収集系・アンロック要素 ├ 武器・道具 ├ アイテム └ 服装 ■ トロフィー ├ レディリバティ └ レディリバティHD ■ 掲示板 ├ 質問掲示板 ├ 雑談掲示板 └ 攻略掲示板 総合のアサシン数 - 今日のアサシン数 - 昨日のアサシン数 - 現在のアサシン数 - リンク 公式サイト LL公式サイト @wiki @wikiご利用ガイド 編集協力者求ム! wiki解放の時は来た
https://w.atwiki.jp/bemani2dp/pages/1212.html
GENRE TITLE ARTIST bpm notes clearrate TECHNO SEQUENCE CAT SLEDLAKE(SLAKE L.E.D.) 145 1985 15% 攻略・コメント 押しにくい上に密度がどんどん上がるので辛い。やはり流石は皆伝曲。十段取った程度では手も足も出ない -- 名無しさん (2008-06-01 23 30 39) ただ押し切ってクリアならランダムかな。当たらないときついけど、とりあえず正規は残念すぎるので。 -- 名無しさん (2008-06-27 00 22 46) 曲が長い上、密度も異常、(正規は)終始押しづらいと3拍子揃った壮絶な体力譜面。 -- 名無しさん (2008-12-21 22 31 54) 12.3の最後に立ちはだかる壁。終盤の乱打は皿が入ってくる前あたりで右の密度が上昇するので左利きの人は注意。 -- 名無しさん (2009-04-15 20 47 49) CSGOLD皆伝のトリを努める曲。延々と繰り返すフレーズと超密度のノーツはminimalian終盤を彷彿させる。薬指の使用頻度が左右ともに高く、DBRでquasar(H)やHYPERION(H)あたりをやりこんで薬指の可動域を広げるのが攻略の近道か -- 名無しさん (2011-04-09 17 33 47) 上にもあるが正規の押しにくさは異常なので、段位ではなく単純にクリアしたいのならばやはり乱当たり待ち一番か と思われる。 -- 名無しさん (2011-07-10 20 14 40) 右鏡でましになる。左鏡とかもはやマゾゲー -- 名無しさん (2011-09-08 03 47 36) 12.4入門曲的な位置付け。quasar、CODE1やテレポなどの認識難譜面への基礎固めに最適だと思います。 -- 名無しさん (2017-02-13 15 41 16) 正規は超押しづらい。やはり両乱か右鏡か。 -- 名無しさん (2017-02-13 19 14 11) flip右鏡がいいです -- 名無しさん (2017-02-17 15 49 54) 当方中伝挑戦中の十段。動画で譜面確認して嫌な感じがしましたが、怖いもの見たさで実際にイージー装備で触ってみると、とんでもなく押し辛かったです。ゲージを伸ばせる部分が曲が始まる最初の方と中盤の階段のみ……天空は圧倒的物量で殺しにくる譜面だとすると、シケ猫はほぼ対極に当たる超難配置のテクニカル譜面です。天空はわしゃわしゃで幾らか伸ばせそうな感じがしますが、こっちはそもそも捌き方のイメージが沸かないです。12.4クラスの下層(嘆き、ロックオン辺り)とは一線を画する難しさはあると思います。クリア狙いでも認識強化目的でも繚乱一択? -- 名無しさん (2017-02-19 22 59 27) ↑北斗系乱打って点では天空に近いものを感じたかな。正規でノマゲまでついたが、DBRやって北斗鍛えておくと楽になりそうな印象。クリア目的で両乱は挑戦レベルだとしんどいかも(練習には良さそう) -- 名無しさん (2017-02-24 19 47 49) 右利き中伝、右鏡でEASYCLEAR。攻略方法として、右の隣接階段は中6や親指くぐらせを利用してほぼ全て繋ぎ、ゲージを稼ぎました。左の密度が高い地帯はひたすら耐え、前半終了時50%くらいで螺旋地帯へ。螺旋はほぼ全て繋ぎ100%で後半突入、左の発狂は親3運指を駆使してひたすら耐え60%くらいでラストの右滝突入、右の密度が高い地帯で赤ゲに到達し曲終了。「耐える」と「稼ぐ」の戦略が重要だと感じました。階段が不得意な人は乱推奨 -- 名無しさん (2018-01-11 22 00 47) 正規の配置が押させる気が全くないので天空よりやっててきつい、両乱一択 -- 名無しさん (2020-06-04 00 28 40) 終始繰り返し乱打なので両乱はたまに延々押しやすい超当たりが来ることも。ちなみにR乱はほぼ押しづらくなるので非推奨。 -- 名無しさん (2021-06-24 21 51 26) CastHourにてまさかの皆伝1曲目 CS金寺ボスだし足ギリでは最強クラス -- 名無しさん (2022-01-06 08 44 20) 両乱で初イージー目指すときのゲージ推移が知りたい…。大階段地帯終了時点でゲージ何%あるものなんでしょう? -- 名無しさん (2024-07-26 23 02 55) ↑60%あれば次の配置次第を耐えるかですが・・余裕を持って押せれば80%以上保てるかと思います -- 名無しさん (2024-07-27 19 10 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/takugess/pages/32.html
573 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 16 39 ID ??? ■SEQUENCE 07 「……っ」 梨銘は唇を噛む。ヤヌスは少し疲れて、ぼんやりしているように見えた。 肩を落とした姿は、いつもよりも小さく見えるほどだ。そんなヤヌスの姿 を見ていつも見ていたヤヌスの颯爽とした後姿を思い起こす。 背筋をぴんと延ばして歩く姿は気品があって意思を感じさせた。梨銘はそ の姿を見て、苦笑めいた思いを持つとともに憧れてもいたのだった。 そのヤヌスが意気消沈している様を見るのは胸に鈍痛めいたものを抱かせ た。 「ごめん」 云おうと思ってた言葉は出なかった。代わりに出たのは何の芸も無い単純 な謝罪だけ。 「ヤヌスを苛めるつもりなんて無かった。恥ずかしい目にあわせようなんて 思ってなかったんだ。ただ……」 「ただ?」 ヤヌスが梨銘を見上げる。 いつもの凛々しい眼差しはそこには無い。五月のまだ肌寒い夜の暗がりに あるのは、地上のネオンの光も写り込まない黒曜石のような瞳。 強い光は無いけれど、不純物を除いたような綺麗な黒。 「……」 その色に梨銘は言葉を失う。「ただ」。その後は何だというのか。 何を云ってもそれは言い訳の言葉でしかないだろう。でも、本当に言いた いのは言い訳では無かった。言い訳ではないのに、出てくる言葉は言い訳じ みたものばかりなのだ。 もどかしい様な気持ちで梨銘はあがいた。 言葉がうまく出てこないのをこんな気持ちで味わうのはいつ以来だろう。 不器用な子供になったような気分で梨銘は押し黙る。 574 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 17 25 ID ??? 「じゃぁ、一体なんでなんですか? こんなことして楽しいですか?」 ヤヌスの声に怒気が戻る。でもそこにはいつもの鮮やかさが無く、苛立ち の色だけが在った。 「……」 梨銘はその声を忸怩たる思いで聴く。その声を出させたのは自分だ。 ヤヌスをヤヌスらしくしているものを奪ってしまったのは自分だ。 それはひどい罪悪に思えた。死刑執行されても仕方が無いほどに。 「……ヤヌス」 「ヤヌスだなんて呼び捨てにしないでください」 感じていた温度が冷えていくような、何かが失われていくような感触に梨 銘は恐怖を覚える。取り返しがつかなくなる前に、伝えなければならない。 でも、伝えるための言葉は品切れだ。 肝心なときになんて役に立たないボキャブラリィなんだろう。 「ちゃんと説明する」 梨銘は大きく息を吸った。それでも。梨銘は思う。 『それでも』ちゃんりヤヌスに説明したい。それは嫌われたくないという 気持ちよりもヤヌスのために。梨銘は思った。言葉が拙くても避け得ない局 面があるとするならば、それは今だ。 ヤヌスはその梨銘を表情の読めない黒曜石の瞳で見上げている。引き結ん だ口元に怒った様な堪えているような想いを乗せて。 「時間は取らせないけれど、きちんと説明したいと思う。だから、聞いて」 梨銘は押しかぶせるように云った。 ヤヌスは、黙って小さく頷いた。 575 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 18 37 ID ??? 正直に告白すれば、梨銘に勝算など無かった。 それどころかどんな風に説明するかという考えも無かったし、もっと言っ てしまえば何を説明するつもりなのかもあやふやだった。 『なぜこんなことをしたのか?』 ヤヌスはそう尋ねている。 売り言葉に買い言葉だったから? ヤヌスが怒っていたから緊急回避? それともヤヌスからかって遊びたかっただけ? どれも嘘ではない。 そういった悪戯めいた気持ちがどこかにあったことは本当だ。 でも、それをヤヌスに説明してしまったら、全部が嘘になってしまう。梨 銘はそう思った。 言葉として形にしてみたら、そうなってしまう。 名前をつけたら、名前のとおりの存在になってしまうのと一緒だ。 そしてそう認識されたならば、言葉から漏れた「本当の部分」は無かった ことにされてしまう。 部分としてはどれも本当なのに、相対としては殆どが嘘になってしまう。 本当に伝えたい部分だけがぽっかりと無くなってしまう感覚。それは、ま るで食べてしまった後のドーナツの穴だ。ドーナツを食べ終われば、食べて ないはずのドーナツの穴まで無くなる。 「昔……」 梨銘は何も考えずに切り出した。 仕方ない。結局伝えたい「本当の部分」は形じゃないのだから。そこに在 るものは気持ちでしかないのだ。 それは本来伝わらないものなのだから、伝わらなくても仕方ないんだ。梨 銘は半ば自棄な気持ちで思う。 迂遠だけれど、こんな方法でしか説明出来ない。 576 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 19 44 ID ??? 「中学のころ、学校に行く途中の小道で黒い猫を見かけたんだよ。毎日同じ 場所でね。すごくハンサムで、格好良くて凛々しい猫でさ」 迷いながらもと言葉は出てきた。 「スレンダーで動きに品があって、尻尾が長いの。……先っちょがいつもゆ らゆら揺れていてさ。 楡の木があって。いつもそこにいるんだけど、人間なんか眼中に無いって 感じ。友達なんかでも気にしてるヤツがいてね、たまに餌とかあげてたりし ているみたいなんだけど、見向きもしないんだって。 きっと、その猫にとっては、人間っていちいち真面目に付き合う存在じゃ ないんだろうなって感じてた」 梨銘の中にその猫の颯爽とした格好よさが蘇る。 それは肌触りを感じるほどに鮮明で梨銘の気持ちの深いところに感動を与 える思い出。 どうかこの気持ちが伝わりますように。祈るように梨銘は続ける。 「俺もそいつを気に入っててさ、通りがかりに挨拶するんだけど、いっつも 無視されてたんだよ。声をかけ続けたり、触ろうとするとすぐ逃げられちゃ うしね。俺だけじゃなくて、皆そんな感じみたいでさ」 梨銘は小さく苦笑する。 実際当時は「なんて生意気な猫なんだろう」と思ったこともあったのだ。 「でも。一回だけ、近くに寄ってきて見上げてくれたことがあって。 喉を鳴らして綺麗な声で鳴いてくれたんだ。 『お前変なやつだなー』って言われたような気がするんだけどさ。んっと、 判るかな。『なーぉ』ってさ」 賢そうな瞳が見上げてきたときのことを思い出せる。 琥珀色の瞳は思慮深そうで、それだけで梨銘は飛び上がるほど嬉しかった。 「うまく云えないけれど、それがすごく嬉しくてさ。特別に感じて。わくわ くした。どきどきして。大切にしようって思った」 577 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 27 25 ID ??? 柔らかい天鳶絨のような一声と見上げた瞳の触れ合う感じが、当時の梨銘 にどれほど幸福感を与えてくれただろう。 それだけの力のある一瞬が、時間の流れの中には存在する。 それを実感するのは小さくは無い感動だった。 梨銘は自分の言葉が伝わっているかどうか心配そうにヤヌスを見る。 「判るかな?」 「……」 ヤヌスは応えない。黒い瞳で梨銘をただ見上げている。 「うまく言えないけどさ。俺はヤヌスに懐いて欲しかったんだと思う」 猫という生き物は自身の王で人間を主人だとは思わない。 犬は仲間と族長を持つが、猫が持つのは友人だけだ。梨銘は昔読んだ外国 の作家の言葉を思い出す。 ――だから、人間は猫と仲良くなるためには頭を下げなければならない。猫 が認めてくれない限り貴方は猫と上手には付き合えない。 それはとても難儀な話に思えたが、たぶん正確な表現なのだ。 「……」 ヤヌスが何を考えているのかは相変わらず判らない。ただ黙って、約束ど おり話を聞いている。 ヤヌスは約束を守っているのだ。猫以上に、ヤヌスは自身の王であり主人 だった。ヤヌスは完全に独立した人間で、彼女に近づいてみたいという気持 ちは自分の側の身勝手なんだな。 梨銘は自分がした説明で、やっと自分の気持ちに気がついた。 ああ、なんだ。――ヤヌスの頭を撫でたかったんだ。 触れてみたかっただけなんだ。 「……説明、終了」 梨銘は息を吐き出す。 上手に説明できたとはとても思えない。 けれど仕方が無い。そもそも伝わるというのが奇跡的なことなのだ。 あの猫が見上げてくれたのと同じくらい。それは奇跡的なこと。 578 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 28 16 ID ??? ヤヌスは梨銘の言葉が終わってしばたく口を開かなかった。 ただ黙って、梨銘を見上げていた。 彼女は黙って一つうなずくと、一歩前に出る。 そこは既に梨銘の中といってもいい場所で、彼女はわずかな動きで、自分 の頭を梨銘の顎の下に滑り込ませる。 桃の香り。梨銘はそれがヤヌスのシャンプーの香りだと気がつくのにしば らくかかった。ヤヌスの考えがまったく読めない。 「――つまり」 梨銘の首筋に吐息が絡むほどの距離でヤヌスが呟く。 「梨銘君は、わたしのことを撫でたい。……そう云うのですね?」 「うぅ」 ヤヌスの言葉は梨銘の理解の範疇を完全に超えていた。そのうえ、かすれ たようなヤヌスの声で改めて問われると、我が事ながらすごく恥ずかしい気 がする。 「違うのですか?」 「違わない。ような……」 ヤヌスが言葉を漏らすたびに、抱きしめられる至近距離でささやく唇から 吐息が漏れる。それを感じるだけで梨銘の体温は跳ね上がる。 「判りました」 梨銘が凍りつく。ワカリマシタ。そう聞こえた。 ワカリマシタというのは撫でて良いよという意味なのだろうか? 日本語 の文法ではそういう意味であるはずだ。 しかしヤヌス語では違うのではないか。そんな猜疑心さえ感じるほど唐突 な許可だった。 「判りました。といったのです。どうぞ撫でてください」 ヤヌスが自分の指先が届く場所でじっと立っている。 それは野良の猫が触れさせてくれるように貴重なこと。 579 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 29 25 ID ??? 「――うん」 緊張して梨銘は震えそうになる。膝の力が抜ける。 「ただし」 ヤヌスがタイミングを見計らったように言葉を挟む。 「撫でた後には死刑です。被告、梨銘君は死刑です。判決死刑ですよ。然る べき報いとしての神罰執行ですっ。それでも良いならどうぞ」 その潔癖な声は。 いつものヤヌスのように。いつも聞いていたあの声のようで。 梨銘はその言葉だけで胸が一杯になってしまう。 言葉は「死刑」だなんて厳しいのに。ほんのわずかにヤヌスの落ち込んで いた姿を見ただけなのに。懐かしさと嬉しさで、限りなく優しい気持ちがあ ふれてくる。 「死刑になるだけ?」 ヤヌスがこくりと頷く。梨銘の胸のすぐそばにヤヌスの小さな頭部がある ために表情は見えない。抱きしめてはいないけれど、抱きしめているのと同 じような距離で。 触れてはいないけれど体温の伝わる距離で。 梨銘は頷いたヤヌスの髪をすくう。 指の間をさらさらと滑り落ちるそれは水で作った絹糸のよう。 野良猫を怯えさせない細心の注意をもって高鳴る鼓動を押さえ指を滑らせ る。 「――。死刑になってもいいんですか」 ヤヌスの呆れたような拗ねたような声が聞こえる。 「死刑なだけでしょう? 嫌わないでいてくれるなら甘受する」 言葉に詰まるヤヌス。ぎゅっと拳に力が入り、身体が強張るのが判る。 梨銘は胸の中でゆっくり数を数えながらヤヌスを優しく甘やかすように撫 でる。1、2、3、4……。そろそろ限界かな、そう感じた梨銘は手を離す。 その瞬間ヤヌスは爆発するような速度で後ずさると弾けるように梨銘に背中 を向ける。 580 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 31 06 ID ??? 「あ、貴方は何を考えてるんですかっ! 梨銘君っ。死刑ですよっ! 死刑 判決といってるんです。判りますか? 私はお説教してるんですっ。それな のにお構いなしに中央突破で頭を撫でるとは、貴方は一体何を考えてるんで すかっ。見損ないました。恥を知りなさいっ」 歯切れのいいヤヌスの声。抑揚のついた旋律が耳に心地よくて、梨銘は笑 みがこぼれてしまう。ああ、そうか。と梨銘は自分の想いがまた一つ腑に落 ちる。 「でも、嫌いになるって云われてないし」 「~~っ!! 何を云ってるんですか!!」 夜風に揺れるヤヌスの黒髪。その間に覗く彼女の耳が朱く染まっている。 「撫でられるのいやだって云わなかったし」 「~~っ! 梨銘君っ!!」 「いいよ。死刑。――できるなら、ヤヌスの膝枕で安らかにしちゃって欲し いかな」 我慢できずに振り返ってしまうヤヌス。真っ赤に染まった頬と恨むような 視線が、眼鏡の中から上目遣いに見上げている。 「なっ、なんていう破廉恥なことをっ」 「抵抗しないよ?」 にこりと笑う梨銘。それはヤヌスをからかっていた日々と同じ言葉だけれ ど、まるで違う気持ち。触れさせてくれたから。独立不羈の高潔さを持った ヤヌスがあの日の猫のように一度だけ撫でさせてくれたから。 その掛け替えの無い貴重さが梨銘の胸を暖める。だから、嫌われるのは怖 いけれど、怒られるのは怖くない。 ヤヌスは梨銘のその表情に何を感じたのか、口を開いては閉じる。言葉を 捜して、その表情がめまぐるしく変わる。 「ね?」 「~~っ! う。うぅ。……ぐぐぐ」 じりじりと下がるヤヌス。 581 名前:NPCさん 投稿日:2006/05/22(月) 14 32 46 ID ??? い、いいでしょうっ。……今回のことは私のほうにも隙がありました。今 回だけは特例として執行猶予を認めますっ。いいですか、執行猶予ですよ。 決して貴方の罪がなくなったわけでも、罰が執行されないわけでもありませ んっ。諸般の事情を鑑みてその執行を一時保留にするだけですからねっ」 ヤヌスはどこか居心地が悪いような逃げ腰で、それでも胸を張ってメトロ ノームのように人差し指を振る。 「喉渇いちゃった。ヤヌス。なんか甘いものでも食べに行こうよ」 「ひゃんっ!? ななな、何を云ってるんですかっ!? 執行猶予の癖に!」 「だから、保護観察だよ。見張ってないと危険でしょう?」 「ダメですっ。それ以上の接近は禁止ですっ! 禁止! 髪の毛触っちゃダ メですっ!!」 「もちろん許可があるまでそんなことしないよ」 「~っ! 許可なんてありません。未来永劫金輪際あるわけないのですっ! 絶対に絶対に絶対にありえませんっ」 噛み付くようなヤヌスの反論。その言葉の一つ一つが今の梨銘にはくすぐ ったい。 「そっか」 「なんですか、その微笑みはっ! 一体どういう意味なんですか! 釈明と 事情説明を求めます。さぁ!!」 「ん、判った。じゃぁその話はフレンチクルーラーでも食べながらにしよう か」 「絶対ですからねっ。逃亡は許しませんよっ」 詰問とはぐらかしを。同意と否定をうちあわせながら、二人はスチールの 古ぼけた階段を下りてゆく。 後に残ったのはドーナツを食べた後のドーナツの穴。 梨銘が言葉にしなかったこと。ヤヌスが確認しなかったこと。 ドーナツを食べたあとでは形もわからなくなってしまった「本当のこと」 名づけることをしなかった「好意」だけが屋上に漂って、 やがて五月の夜風に散って行った。
https://w.atwiki.jp/amultitudeofstars/pages/77.html
Sequence Time Attack 制限時間:各マップ5分(ボス出現後は制限無) PTが2名以上で参加が可能。 報酬として古木の枝とEXPがもらえる 最後マップでは撃破数に応じてBossが出現する可能性がある タイムアタック関連 > STA = TA_01 = TA_02 = TA_03 出現モンスター オーディン神殿 無属性・火属性・水属性・風属性・地属性・聖属性・闇属性・念属性・毒属性・不死属性 オーディン神殿 01 プラズマ(火)プラズマ(水)プラズマ(地)プラズマ(闇)プラズマ(念)スケゴルト(青)スケゴルト(茶)ブリーズ オーディン神殿 02 プラズマ(念)プルススコグルスケゴルド(青)スケゴルド(茶) オーディン神殿 03 プラズマ(念)プルススコグルスケゴルド(青)スケゴルド(茶) Boss:ランドグリス取り巻き:ランドグリスゴースト(3体) ギルドダンジョン 無属性・火属性・水属性・風属性・地属性・聖属性・闇属性・念属性・毒属性・不死属性 ギルドダンジョン プロンテラ レイブオルマイグリンブルスティクリーミーフィアーキャタピラー ギルドダンジョン アルデバラン エンシェントワームジャイアントホーネットジャイアントスパイダーキラーマンティスオウルバロン ギルドダンジョン ゲフェン デッドリーレイスミニデモゾンビマスター ギルドダンジョン フェイヨン アムムトガジョマートジェネラルスケルトン Boss:エドガ取り巻き:ビッグフット(4~5体) 備考 オーディン神殿にて出現するランドグリスの取り巻き:ランドグリスゴーストは最初の3体のみヴァルキリーシールド・ヴァルハラの花・古い紫色の箱をDrop