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アサシンギルド ミッション アサシン名簿 ランク 防具 武器 装備 種類 服の色 コントラクト 履歴 ミッション 暗殺ミッション暗殺ミッションを引き受け、指定されたターゲットを葬り去る アサシン ギルドにいるアサシンの確認、管理、技能や装備のアップグレードが可能 名簿 名前 性別 備考 名前 性別 備考 ヴィットーリオ・ヴィテッリ 男 - アネッタ・アベーテ 女 - ウーゴ・ウヴァルディ - ペッティーナ・アリオッティ - ヴァレンティーノ・ヴィルガ - ヴァレリア・ヴィオッツィ - エルコーレ・エスポシート - オルテンシア・オルランディ - ジョルダーノ・ガスパーリ - カルロッタ・カーチ - ジャコモ・ガッタ - ジータ・ガルガーニ - チロ・カヴァラーリ - ジータ・ザノヴェッリ - サヴェリオ・サレルノ - エミリアーナ・サンティ - ナンド・ニコデーミ - アデーレ・ソッツィ - ノストーレ・ヌッチ - デジテリア・ドナーティ - フェデレ・ファビアーニ - アネッタ・バルビエーリ - バスティアーノ・ブルチ - ファビオラ・フォルナーリ - ロッコ・マルトゥッチ - ラウラ・ボッカネーラ - ルカ・ロンバルディ - キャンディータ・マシーニ - パオロ・シモーニ - ルチアーナ・ラネーゼ - プリモ・ペンナ - ビアンカ・カルシドーニ - ジョヴァンニ・グリエルミ - ベアトリーチェ・シモーニ - エルマンノ・エルバ - - ロレンツォ・ラ・ファルチェ - - ジョヴァンニ・ミリオーレ - - セヴェリーノ・サベッリ - - ガブリエーレ・ブオナヴィエーリ - - ランベルト・ルイーニ - - ザッカリア・ザッカーニョ - - ステファノ・スパローネ - - ランク LV ランク XP 備考 1 レクルータ 0 - 2 セルヴィトーレ 10 - 3 アシステンテ 30 - 4 ミリーテ 80 - 5 ディスチェポロ 180 ピストル 6 メルチェナリオ 350 - 7 グエリエーロ 600 - 8 ヴェテラーノ 1200 煙幕 9 マエストロ 2000 - 10 アサシーノ 3500 アサシンギルドで儀式を行う 防具 LV 名称 備考 1 革の肩当て 腕を狙った攻撃から着用者を守ってくれる 2 革のすね当て 下半身を狙った攻撃から着用者をしっかりと守ってくれる 3 革の胸当て 衝撃から着用者の胸や腹を守ってくれる 4 板金鎧 金属板から作られている板金鎧を着用すれば、かなりのダメージにも耐え、戦い続けることができる 5 アサシンの鎧 アサシンの鎧は最高レベルの防御力をもたらしてくれる 武器 LV 名称 備考 1 短剣 短剣は素早い攻撃が可能で、至近距離では有効な武器となる 2 シリアの剣 シリアの剣はレンジが広く、軽量で使いやすい 3 スキアヴォーナ 幅広の両刃剣、スキアヴォーナは強力な武器であり、さらに大きなダメージを与えられる 4 斧 アサシンの手にかかれば、斧は強力無比な武器となる 5 アサシンの剣 アサシンの剣は最高レベルの弟子のみ使用できる 装備 LV 名称 備考 1 アサシンブレード アサシンブレードはアサシンにとって最も基本的な武器である 5 ピストル ピストルの弾丸は、少々離れている敵をも倒すことができる 8 煙幕 煙幕は敵の気をそらしたいときや素早く逃走したいときに役に立つ 種類 性別 髭や髪 顔の特徴 性別 髪型 顔の特徴 男 金髪 軽薄そう 女 金髪/まとめ髪 美人 禿 素朴な感じ 黒髪/まとめ髪 唇がピンク/鼻の横にほくろ 濃い髭/口の周りに髭 整っている 金髪/髪飾り - 濃い髭/口の周りに髭/口の下I字髭 - 黒髪/髪飾り 小さい目 濃い髭/口の周りと頬に髭/口の下I字髭 眉根に皺 腰までの長髪 がっちりした感じ 薄い髭 細い眉 ソバージュ/おかっぱ 素朴な感じ ちょび髭 短い眉 ソバージュ/長い髪を後ろに垂らす 目の下に涙袋 薄いヒゲ 顔に傷 ソバージュ/右の髪を前に垂らす アイライン濃い 髭なし 半目ぎみ ミディアムヘア/前髪を左分け/サイドを前に垂らす ネズミ顔 髭なし ケツあご/眉根に皺 ミディアムヘア/前髪を左分け/サイドを前に垂らす ほうれい線 髭なし/分け目 ブサイク ミディアムヘア/首に沿って丸くしている 頬が出っ張ている 髭なし ほうれい線 ミディアムヘア/首に沿って丸くしている ジト目 服の色 アサシーノになると服装は全て固定されるが、マントの色が染めていた服の色に反映される LV 名称 備考 1 アサシン・ホワイト - 1 ヴェネツィア・ワイン - 1 ヴェネツィア・アジュール - 1 トスカーナ・エメラルド - 1 フィレンツェ・クリムゾン - 1 ウェットランド・エボニー - コントラクト アサシンの弟子をミッションに送り経験値や金を得る 街 コントラクト 難易度 報酬 シンクロ期間 開始時期 備考 フィレンツェ 学者を調べる ◆◆◆◇◇ 715f + 69XP 7 09 分 初期 - 先触れを買収する ◆◆◆◆◆ 1935f + 2772XP 19 21 分 初期 - ヴェネツィア 隊長を守る ◆◆◆◇◇ 1270f + 80XP 12 42 分 初期 - 宴に出席する ◆◆◆◇◇ 1490f + 84XP 14 54 分 - - 偽の書類を届ける ◆◆◆◆◆ 1050f + 2398XP 10 30 分 初期 - バルセロナ 破片を集めて ★★★★★ 2200f + 3100XP竜涎香 20 00 分 - - ウィーン 先触れを暗殺する ◆◇◇◇◇ 873f + 11XP 8 44 分 初期 - 警告を伝える ◆◆◇◇◇ 1146f + 24XP 11 28 分 初期 - 情報を盗む ◆◆◆◇◇ 1346f + 81XP 13 28 分 初期 - 馬車を守る ◆◆◆◇◇ 1333f + 83XP 14 20 分 初期 - 平手打ち ★★★★★ 2500f + 4250XP金の延べ棒 20 00 分 - - ローマ 傭兵を襲撃する ◆◇◇◇◇ 481f + 10XP 4 49 分 初期 - 痕跡をわからなくする ◆◆◇◇◇ 821f + 22XP 8 13 分 初期 - 遺物を盗む ◆◆◆◆◇ 928f + 477XP 9 17 分 初期 - モスクワ 報告書を届ける ◆◆◆◇◇ 1096f + 76XP 10 58 分 初期 - 学者を暗殺する ◆◆◆◆◇ 1776f + 548XP 17 46 分 初期 - 亡霊を追って ★★★★★ 2500f + 4400XPミョウバン 20 00 分 - - パリ イカサマをする ◆◇◇◇◇ 778f + 11XP 7 48 分 初期 - 嵐を呼ぶ批判 ★★★☆☆ 1800f + 2002XPトーテム 8 00 分 初期 - 嘘の情報を届ける ◆◆◆◆◆ 878f + 2325X 8 47 分 初期 - ある男の死 ★★★★★ 2000f + 3000XP緋色の染料 20 00 分 - - ロンドン 盗賊を暗殺する ◆◆◇◇◇ 886f + 23XP 8 52 分 初期 - 学者を守る ◆◆◆◇◇ 1486f + 84XP 14 52 分 初期 - 娼婦達を守る ◆◆◆◆ 913f + 2340XP 9 08 分 初期 - 暴動を起こさせる ◆◆◆◆ 1206f + 2464XP 12 04 分 初期 - ふりかかる炎 ★★★★★ 2200f + 3050XPヴラド串刺し公のコイン 20 00 分 - - 星室庁 ★★★★★ 10000f + 5000XPインド産ダイヤモンド 20 00 分 - - カリカット 名簿をすり替える ◆◇◇◇◇ 528f + 10XP 5 17 分 初期 - 狩られる者 ★★★☆☆ 1800f + 210XPクラダリング 8 00 分 初期 - 脱出 ★★★★★ 2500f + 4000XPサフラン 20 00 分 - - リスボン 外交官を襲撃する ◆◆◇◇◇ 550f + 20XP 5 30 分 初期 - 出ポルトガル記 ★★★☆☆ 1800f + 240XP 8 00 分 初期 - イスタンブール 敵の敵 ★★★☆☆ 1800f + 220XPにおい玉 8 00 分 初期 - 草と種 ★★★★☆ 2000f + 830XP 12 00 分 初期 - ケルン 密偵を守る ◆◇◇◇◇ 500f + 10XP 5 00 分 初期 - 司祭を暗殺する ◆◆◇◇◇ 606f + 21XP 6 04 分 初期 - 学校税 ★★★☆☆ 1200f + 230XPミョウバン 8 00 分 初期 - 建物を奪う ◆◆◆◆◇ 1333f + 511XP 13 20 分 初期 - 服を盗む ◆◆◆◆◇ 873f + 472XP 8 44 分 初期 - 医者を暗殺する ◆◆◆◆◇ 1526f + 527XP 15 16 分 初期 - 履歴 完了したミッションを確認
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武器 武器剣 斧 ハンマー 小型武器 クロスボウ アサシンブレード フックブレード ブレードポイズン ピストル 投げナイフ 拳 ほうき/ピッケル 槍 ※カッパドキアの鍛冶屋にしか売ってない武器をリプレイ時に購入した場合は、ミッションを開始した後にリプレイ終了すること。 ※購入可能時期が空欄の武器もいずれは購入可能になります。情報募集中。 剣 戦闘の主力となる武器。標準的な性能を持つので扱いやすい。 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 シャムシール ★ ★★★★ ★★★ 3163A Sequence4 フォルシオン ★ ★★★ ★★★★★ 6555A Sequence3 シリアのサーベル ★★ ★★★★ ★★★ シチリアのレイピア ★★★ ★★★★★ ★★★★★ イェニチェリのキジル ★★★★ ★★ ★★ ビザンツの剣 ★ ★★ ★★ 1610A カッパドキアの鍛冶屋 船長の剣 ★★ ★★★ ★★★ - アサシンの本部 ミラノの剣 ★★★ ★★★ ★★ - アサシンの本部 スキアヴォーナ ★★★ ★★ ★★★ - アサシンの本部 バスタードソード ★★★ ★★★★ ★★★ 14260A Sequence4 大型武器 プロイセンの長剣 ★★★ ★★★★★ ★★★★★ 30015A カッパドキアの鍛冶屋 大型武器 アサシンのヤターガン ★ ★★ ★ - 初期装備 アルタイルの剣 ★★★★★ ★★★ ★★★★ アサシンギルドチャレンジセット3完了でアンロック ヴラド・ツェペシュの剣 ★★★★ ★★★★ ★★★★ - 秘密の場所「串刺し公の墓」クリアで入手 ユスフのキジル ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ - 助祭1をクリア ブロードソード ★★★★★ ★★★★ ★★★★ - 傭兵ギルドチャレンジセット3完了でアンロック 斧 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 メロヴィングの斧 ★ ★★★★★ ★★★★★ 7326A Sequence3 鉤付斧 ★★ ★★★ ★★★★ 8050A Sequence2 大型武器 傭兵隊長の斧 ★★★ ★★ ★★★★★ 大型武器 アルモガバールの斧 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ 戦士1をクリア 大型武器 ※アルモガバールの斧は敵が近くにいると溜め攻撃が振り回しになる。 ハンマー 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 プロイセンの戦鎚 ★ ★★★ ★★★ 2990A Sequence2 傭兵の戦鎚 ★★ ★ ★ 7360A Sequence4 傭兵隊長のメイス ★★ ★★ ★★ ビザンツのメイス ★★★ ★★★★★ ★★★ 18055A カッパドキアの鍛冶屋 大鎚 ★★★ ★★★★ ★ - オスマンのメイス ★★★★ ★★★★ ★★ - 盗賊ギルドチャレンジセット3完了でアンロック 小型武器 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 クルドのジャンビヤ ★ ★★ ★★ 345A Sequence2 スティレット ★ ★★★ ★★ 805A Sequence3 アラブの短剣 ★★ ★★★★ ★ 2185A Sequence4 肉屋のナイフ ★★★ ★★★★★ ★★★ ビザンツのナイフ ★★★★★ ★★★ ★★★★ マケドニアの短剣 ★★ ★★ ★★ 518A Sequence3 アフガンのヒベール刀 ★★★★ ★★★★ ★★ 11040A カッパドキアの鍛冶屋 ロマのスティレット ★★★★★ ★★★ ★★★★ - ロマギルドチャレンジセット3完了でアンロック メフメトの短剣 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ - 詐欺師1をクリア攻撃時、低確率で毒効果を与える クロスボウ 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 クロスボウ - - - 22080A Sequence2 ボルトと呼ばれる太矢を高速かつ正確に放ち、遠く離れた場所にいるターゲットでも倒すことができる。ステルス状態、移動中でも使用できる 特殊装備 アサシンブレード 最初から使える、アサシンの象徴とも言える暗殺用の武器。 非戦闘状態の相手に接近することで一撃必殺の「暗殺」が繰り出せるのが最大の特徴。 アルタイルの時代はアサシンブレードを使うには薬指を切り落とす必要があった。 古のアサシンが装備した暗殺用武器。袖に仕込まれた刃は人目につかず静かに、しかし確実に標的の喉を切り裂く。ステルス攻撃や毒を使った攻撃に便利な武器。レオナルド・ダ・ヴィンチの手により改造され正しく照準を合わせれば非常に正確に敵を倒せるピストル・毒矢が仕込まれた。 今作ではピストルに加え、毒矢も最初から使用可能。 フックブレード 15世紀中頃にトルコのアサシンによって発明されたフックブレードは、これまで以上に多様な移動方法と戦い方を可能にした。 空中で○を長押しするとリーチが伸び、へりは出っ張りに引っ掛ける。 フリーランで張ってあるロープに飛び移ればフックを引っかけて高速滑走ができ、 コーナーヘルパーにジャンプしながら○でロングジャンプができる。 ターゲットに駆け寄りながら○を長押しすると、フック&ランを実行。カウンターもできる。 シークエンス2・Memory3でユスフから貰える、ブレードの先がフック状になったアサシンブレード。 上記の様な使い方の他、前作までのダブルブレードの機能も備わっている完全な上位互換。 ブレードポイズン 刺された敵は毒に苦しみ剣や槍を振り回しながら死んでいく。 使用の際には毒が必要となる。 また、レオナルドに改良してもらうことで遠距離の人物に毒を打ち込むことができるようになった。 今作では最初から使用可能。 前作と違い戦闘中にも使用可能でイエニチェリなどやっかいな敵も1撃で倒せる。 お金さえあればすぐに医者で即効毒へバージョンアップできる。 ミッションが進むと仕立て屋の袋で所持数が増やせる。 ピストル 使用の際には弾丸が必要となる。 発射ボタン長押しで正確に狙いをつけて使う。 短く押すと当たる保証は無くなる。 投げナイフ 遠距離の敵にナイフを放つ。ボタン長押しで3人まで同時にターゲティング可能。 溜めずに放った場合鎧を着ておらず、かつ近い敵しか一撃では倒せない。 拳 素手。 名称 ダメージ スピード 受け流し 価格 購入可能時期 備考 拳 ★ ★★★★★ ★ - - - ほうき/ピッケル 市民が持っていることがある。落としたものを拾うことで装備可能。 メイン武器扱いとなる。 槍 ビザンツ兵(槍)が持っている。リーチ、攻撃力共に最高クラスだが アルモバガールの溜め攻撃や、斧でカウンターを行うと真っ二つに折れる。 壊れたあとは剣とハンマー扱いになる武器に変化する。 防衛ユニット アジト防衛戦で使用できるユニット。開始時にA/○でエディット出来る。 名称 攻撃力 消費士気 使用可能時期 備考 指揮官 ★ 10pt 初期 バリケード ★ 10pt 初期 3段階強化可能。後ろに3人までユニットを配置できる 弩兵 ★ 10pt 初期 火縄銃兵 ★ 10pt 初期 エアアサシン兵 ★ 10pt 初期 格闘兵 ★ 10pt 1回防衛成功 まきびし爆弾兵 ★ 10pt 2回防衛成功 破片爆弾兵 ★ 10pt 3回防衛成功 ギリシアの火 ★ 40pt 2回防衛成功 機関砲 ★ pt 3回防衛成功 大砲 ★ pt 4回防衛成功
https://w.atwiki.jp/aciii/pages/114.html
年表 このページはアサシンクリードⅢに関する出来事を年表にして掲載しています。 本編とDLCのはげしいネタバレを含みます。 シリーズ全体での年表はこちら 削除などする場合は、コメントアウトで理由を書くなど、他編集者への配慮をしましょう。 コメントアウトする際は理由の併記もお願いします。 ヘイザム・コナー時代 小説版 コメント欄 ヘイザム・コナー時代 西暦 月日・経過時間 メモリー 場所 事件・出来事 備考 1754年 - Sequence1-2「死のパフォーマンス」 コベントガーデン 王立劇場で暗殺、宝物庫の鍵入手明け方にロンドンから出航 出航2日目 Sequence1-3「神世界への旅」 大西洋、プロヴィデンス号船上 船員と甲板でケンカ、船長から反乱の調査依頼 出航28日目 Sequence1-3「神世界への旅」 大西洋、プロヴィデンス号船上 ヘイザム「おもしろい フム…大変おもしろい」 出航33日目 Sequence1-3「神世界への旅」 大西洋、プロヴィデンス号船上 ミルズと対決、嵐の中の索具結び 出航72日目 Sequence1-3「神世界への旅」 大西洋、プロヴィデンス号船上 ボストン入港、オープニングタイトル 出航72日目と同日 Sequence2開始 ボストン ボストン上陸、チャールズ・リーと出会う 出航72日目と同日 Sequence2-1「ボストンへようこそ」 ボストン ベンジャミン・フランクリンと出会う サウスゲート砦潜入から数週間 Sequence2終了~Sequence3開始 ボストン モホーク族からのコンタクトを待ち続ける ロード中の独白 1755年 1月~2月 Sequence3開始 ボストン リーからガジージオの居場所の手がかりについて聞く 2月 Sequence3-2「行動がすべて」 フロンティア サン・マチュー砦に潜入、ブラドックの居場所を探るジョージ・ワシントンが砦内を巡回 Sequence3-2から5ヶ月後が3-3のため2月と判明 7月9日 Sequence3-3「ブラドッグ遠征」 フロンティア ガジージオが迎えに来る、ブラドッグ暗殺神殿の入口に案内される、二人が結ばれる 数日後 Sequence3終了 ボストン リーが騎士団に迎え入れられる 数ヶ月後 Sequence3終了~Sequence4開始 - ガジージオの独白「お腹の赤ちゃんが順調」 1756年 - Sequence3終了~Sequence4開始 - コナー誕生(ガジージオ独白途中) アニムスDB「ガネンドゴン」から彼と同い年 1760年 - Sequence4開始 ガナダセトン ガネンドゴンから遊びに誘われる - Sequence4-1「かくれんぼ」 フロンティアガナダセトン かくれんぼする、リー達に脅される村が燃えガジージオ死亡 1763年 - - - 植民地においてテンプル騎士団によりアサシンが一掃される アニムスDB「ヘイザム」や「アキレス」より 1769年 - Sequence4-2「羽根と木」 フロンティア 木の上のフリーラン、羽根集め - Sequence4-4「忘れてはならぬもの」 ガナダセトン 第一文明の遺物に触れジュノーと初対話 - Sequence5開始 フロンティア 村からの旅立ち、アキレスに師事 1770年 アキレス師事から6ヶ月後、冬 Sequence5-1「はじめてのお使い」 ダベンポート・ホームステッド 屋敷を建て直すためにアキレスと共に馬車でボストンへ行く 6ヶ月間は修行 3月5日 Sequence5-1「はじめてのお使い」 ボストン ボストン到着、ラドンハゲードン改めコナーと名付けられる ボストンの虐殺と同日の模様 3月5日 Sequence5-2「ボストンへの旅」 ボストン ボストンの虐殺 1773年 水難救助から6ヶ月後、夏 Sequence5-5「過酷な道」 ダベンポート・ホームステッド アキーラ号でマーサズ・ヴィニヤードに向け出航 水難救助は冬だが1772年12月か1773年1~2月か不明6ヶ月間は修行 - Sequence5-5「過酷な道」 東海岸 大砲を調達、砲術士官を迎えるニコラス・ビドルと出会うはじめての海戦 3週間の航海 - Sequence5終了 ダベンポート・ホームステッド アサシンの衣装を着てアキレスにアサシン(同胞)として認めてもらう - Sequence6開始 ダベンポート・ホームステッド ロープダートを受け取る柱に斧を突き立て戦闘開始を宣言 12月16日 Sequence6-1「茶会事件」 ボストン ボストン茶会事件 1774年 茶会事件から6ヶ月後 Sequence6-3終了~Sequence6-4開始 ダベンポート・ホームステッド 村がジョンソンに買われそうだからと、ガネンドゴンが助けを求めに来る - Sequence6-4「敵対的交渉」 フロンティア ジョンソン・ホールでウィリアム・ジョンソンを暗殺 1775年 - Sequence7開始 ダベンポート・ホームステッド ポール・リヴィアからの援助依頼 4月18日 Sequence7-1「真夜中の騎行」 フロンティア ポール・リヴィアの騎行 4月19日 Sequence7-2「レキシントンとコンコード」 フロンティア レキシントンとコンコードの戦い 6月16日 Sequence7-2終了~Sequence7-3開始 フィラデルフィア 第2次大陸会議でワシントンが総司令官に任命、ワシントンにあいさつする 6月17日 Sequence7-3「戦いの予兆」 バンカーヒル ブリーズヒルでパットナム准将と会うチャールズタウンを横断しイギリス艦のマストを米国旗にする 日付はアニムスDBより 6月17日 Sequence7-4「バンカーヒルの戦い」 バンカーヒル モールトンズヒルでピトケアンを暗殺 1776年 - Sequence8開始 ダベンポート・ホームステッド ベンジャミン・トールマッジと出会いNYに来てほしいと言われる 逮捕から数日後 Sequence8-3「公開処刑」 ニューヨーク 絞首刑台に引かれていくヒッキー殺害 7月4日 Sequence8終了 フィラデルフィア 独立宣言 ゲーム中は1775年6月16日と誤記。日付は史実を表記 1777年 冬(1~2月) Sequence9開始 ダベンポート・ホームステッド アキレスと口論、ワシントンに会うため出発 1778年 - Sequence9-4「苦い結末」 カリブ海 ベンジャミン・チャーチ殺害 - Sequence10開始 ダベンポート・ホームステッド アキレスに謝罪、NYへ父に会いに行くと告げる - Sequence10-2「崩れた信頼」 フロンティア 1760年、村に攻撃命令を出したのがワシントンだと判明ガネンドゴン殺害 村が焼かれたのはヘイザムの発言では14年前とあるが18年前の間違え 6月28日 Sequence10-3「モンマスの戦い」 モンマス 大砲で愛国派の撤退を援護、モンマスへ撤退 1780年 8月3日 ベネディクト・アーノルドミッション ウェストポイント アーノルドがウェストポイント指揮官になる ゲーム中の表記がないため史実の日付を表記 9月23日 ベネディクト・アーノルドミッション ウェストポイント ジョン・アンドレ少佐(偽名ジョン・アンダーソン)が捕まる ゲーム中の表記がないため史実の日付を表記 9月24日 ベネディクト・アーノルドミッション ウェストポイント アーノルド逃亡 ゲーム中の表記がないため史実の日付を表記 1781年 - Sequence11開始 ダベンポート・ホームステッド 衰弱したアキレスと現状や今後について話し合うリー暗殺についてラファイエット卿にジョージ砦潜入作戦を話す 9月5日 Sequence11-1「チェサピークの戦い」 チェサピーク湾 チェサピークの戦い - Sequence11-2「リー、最後の抵抗」 ニューヨーク ジョージ砦に潜入、ヘイザム殺害 1782年 - Sequence11終了~Sequence12開始 - コナーがモヒカン刈りにリーが植民地の騎士団トップになる ロード中 - Sequence12-1「永遠の休息」 ニューヨーク ヘイザムの葬儀でリーが演説 - Sequence12-2「リーを追え」 ボストンフロンティア リーを追いかけコナーの腹に杭がささる重傷を負うリーに発砲フロンティアの酒場でリーを殺害、鍵を取る 1783年 リー殺害から6ヶ月後 Sequence12終了 ガナダセトン ジュノーと対話、鍵を隠す 西暦は史実のリーの死亡日(1782年10月2日)から - エピローグ(EDクレジット後) ダベンポート・ホームステッド テンプル騎士団の主要メンバの肖像画を燃やす、柱に突き立てた斧を抜く 11月25日 エピローグ ニューヨーク 撤収の日 ゲーム中の表記がないため史実の日付を表記 - エピローグ ガナダセトン 村や村人の様子を旅人(?)から聞く 撤収の日後のイベント、西暦は同じはず 小説版 以下はノベライズ『Assassin s Creed Forsaken』のはげしいネタバレを含みます。 西暦 月日・経過時間 場所 事件・出来事 詳細 ゲーム版開始前に相当 1725年 12月4日 ロンドン ヘイザム・ケンウェイ誕生 家族構成は父エドワード、母テッサ、異母姉ジェニー(12歳年上)父から戦闘訓練を受けて育つ 1733年 12月4日 レジナルド・バーチと会う この後レジナルドは父の友人・ジェニーの婚約者としてケンウェイ邸を何度か訪問している 1735年 12月3日夜 ケンウェイ邸が何者かに襲撃される 父エドワードが殺害され、ジェニーが拉致される。使用人や護衛、隣家の少年も犠牲となった母を助けようと、ヘイザムは初めて殺人を犯す10歳の誕生日を機に、アサシンとしての実践的な訓練が始まるはずだった 12月6日 手記はこの日付から始まっている。これ以前のものは襲撃の際の火事で焼けてしまった 12月10日 レジナルドと会う レジナルドは自身のテンプル騎士としてのコネで、大陸でジェニーを探すことを提案する母親は(息子が目の前で人を殺したことのショックからか)ヘイザムと距離を置きたがっている節もあり、イギリスを離れることを決意する その後5年間ヨーロッパ各国を回り、最終的にフランスの拠点に落ち着くレジナルドからテンプル騎士としての教育を受け、18歳で騎士団に加わる暗殺者としての才能を見いだされ、リヴァプールの商人とオーストリアの皇子を暗殺している 1747年 6月11日 アルテア/スペイン ホアン・ヴェドミールを殺害 暗号化された手記を奪う 7月2~3日 ロンドン 情報収集 襲撃事件以来行方をくらましていた従者、ディグウィードの居所を突き止める 7月14日 セントペーター/ドイツ ディグウィードを発見 ディグウィードはすでに先客の男に襲われており、レジナルドによればすでに手遅れだったという襲撃者の一人と交戦、死に際にヘイザムの父親はアサシンだったと言い残す襲撃者がブラドックの部隊に所属していたことを知り、追跡する 7月17日 オランダ ブラドックに会う 追跡していた襲撃者は軍で処刑され、情報を聞き出すことはかなわなかった 1747~1753年 ブラドックの部隊に加わり各地を転戦 ベルヘン・オプ・ゾームの包囲戦など、オーストリア継承戦争及びその後の混乱期にあたるこの間、ブラドックによる数々の悪行を目撃 1753年 6月25日 コルシカ島 誘拐任務 ホアンの手記解読のため拘束したアサシン教団の解読者モニカが、「息子ルーチョと一緒でなければ解読できない」とごねたことによりヘイザムに命が下るコルシカ独立戦争のさなか、ジェノヴァ軍の襲撃に乗じ、アサシンを装って教団側の拠点に潜入。ルーチョを誘拐する途中、アサシン・ミコと遭遇し交戦。彼のアサシンブレードを奪う ゲーム版 ヘイザムパートに相当 1754年 4月18日 ロンドン 「死のパフォーマンス」 ミコを暗殺、宝物庫の鍵を奪うアサシン側の資料を元に神殿の位置をアメリカと推定。任務命令を受け、ボストンへ 7月8日 ボストン ボストンに到着 11月15日 フロンティア ジーオと出会う 1755年 7月8日 ブラドック襲撃の手筈が整う 7月9日 ブラドック襲撃 ブラドックを襲撃し深手を負わせるも、止めを刺さないまま逃走翌日に神殿を訪れるも、手がかりなし 7月下旬~8月4日 ジーオと生活 レキシントンから5マイルほど離れた場所で二人だけの時間を過ごしていたそこにチャールズが訪れ、ブラドックの死を伝え手紙を手渡すヘイザムがブラドックを殺してはいなかったことを知ったジーオに「嘘つき」と非難され、二人での生活は終わった手紙はヘイザムの従者、ホールデンからで、ジェニーの居場所を突き止めたことを知らせるものだった ゲーム版 ヘイザムパートとコナーパートの間に相当 1757年 9月17日 ダマスカス ジェニー奪還 ダマスカスのアゼム宮殿のハーレムに潜入、ホールデンを囮にジェニーを奪還する 9月21日 エジプト ホールデン救出 宦官候補の奴隷としてエジプトへ連行されたホールデンを救出し、3人でこれまでの状況を整理するケンウェイ邸襲撃の黒幕はレジナルド・バーチであり、ヘイザムを真実から遠ざけようと画策していた。神殿の情報をもたらしたアサシン側の資料とは、エドワード・ケンウェイが守ろうとし、結局レジナルドによって持ち去られたものだった 10月9日 フランス レジナルド暗殺 復讐のため、3人は騎士団の拠点を襲撃レジナルドはジェニーに殺される囚われていたモニカとルーチョを解放するも、ヘイザムはルーチョに腹部を刺され、その後3ヶ月ほどを寝たきりで過ごすヘイザムが回復した後、ホールデンが自殺する この後、ジェニーはロンドンへ戻るヘイザムはアメリカに戻り、ヴァージニアのホームステッドで暮らす。1773年にはチャールズも越してくる ゲーム版 コナーパートに相当 1774年 1月12日 ボストン 再会 ブラドック襲撃後初めて植民地騎士団のメンバーが揃う1760年にジーオがワシントンによって殺されていたことを知る先住民の少年が騎士団メンバーの行く先々で目撃されていることを知る。ボストン茶会の時はアサシンのローブを身につけていたジーオの部族の少年であることと年齢、またつけていたネックレスの特徴がジーオのものと一致したことから、ヘイザムはその少年が自分の息子なのではないかと疑いはじめる 1775年 ウィリアムが暗殺されるピトケアンが暗殺される ピトケアンの持っていた手紙からワシントン暗殺計画がアサシン側に漏れる 1776年 6月27日 ニューヨーク 監獄を訪れる 初めて先住民の少年と遭遇。ジーオの面影をそこに見いだし、自分の子供であると確信する処刑命令を下す 6月28日 公開処刑 素性を隠して処刑現場に向かうアキレスを目撃、裏でアサシンが動いている事を知る矢で射られた際、完全には切れなかった絞首縄に短剣を投げ、コナーを助ける咄嗟に逃亡、その後のことをチャールズから聞く 1778年 1月~6月 - コナーとともに行動 1781年 9月16日 ニューヨーク ジョージ砦襲撃 コナーの接近を知り、チャールズに宝物庫の鍵を渡し逃す「おそらくこれが最後の記述になる」と書いた上で、コナーに向けた言葉を残している エピローグ コナーの手記 1781年 9月16日 ニューヨーク ヘイザム暗殺 決闘 1782年 10月2日 フロンティア チャールズ暗殺 宝物庫の鍵を手に入れる 1783年 11月15日 村でハンターと遭遇、様子を聞く宝物庫の鍵(父親のもの)とネックレス(母親のもの)を手に決意を述べ、鍵を埋める コメント欄 名前 ていうことはゲーム中で投げられた - 名無しさん 2015-09-14 22 15 42 短剣もヘイザムさんが…?確かに「どこから…」とは思ったけど。 - 名無しさん 2015-09-14 22 17 13 3本編では語られなかったヘイザムの行動をvitaでやればよかったのに - f 2013-03-29 00 16 48 ゲームの中では、ヘイザムはコナーと行動してる時にジーオが死んだことを知ったけど、小説ではその前から知ってたってこと? - 名無しさん 2013-03-27 00 26 57 そういうこと。コナーにジーオのことを聞いたのはわざとで、事実を知らないふりをしていた。テンプル騎士団によるものではないことを証明できるいい機会だと思ってたけど、結局コナーにはあまり信じてもらえなかった。 - 名無しさん 2013-03-27 03 22 43 へイザムめっちゃ息子思いやん てか資料だけ見てるとめっちゃいい人やん - 名無しさん 2013-02-09 01 24 19 ラドンハゲードンさん、かくれんぼの時点で4歳!?ガネンドゴンと狩りする時期には13歳!?なんか混乱してきた。 - 名無しさん 2013-01-09 16 21 29
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前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― アルビオン大陸の玄関口の一つである、港街スカボロー。 現在、その大広場に備え付けられた絞首台が、明日の公開処刑を、今か今かと待ちわびていた。 その横には誇らしげに『レコン・キスタ』の三色の旗が翻っている。 「聞け! 処刑の告知だ! 王党派に属していた者達が、貴族会議により国賊と認められた! 明日の正午、スカボローの中央広場で、公開処刑を行う! 尚、処刑には先日終結した革命戦争の英雄、ワルド子爵が立ち合い、演説することとなっている!」 広場のはずれで、街の先触れが、道行く人々に処刑の知らせを叫び伝えている。 その周りに出来ていた人だかりの中を、白のローブを身にまとい、フードを目深に被った男が歩いていた。 一見派手な格好だが、その存在は驚くほど希薄。果たしてその男とは、エツィオ・アウディトーレその人であった。 「……」 エツィオは無言で処刑場の周囲を見渡し、周囲の状況を頭の中へと叩きこんでゆく。 広場に面した通りの数を確認し、侵入経路、及び逃走経路を頭の中で構築しながら、広場を練り歩いていた。 そんなエツィオに、腰に下げたデルフリンガーがカチカチと音を出した。 「感じはどうだ? 相棒」 「今は警備が手薄みたいだが……当日はそうはいかないだろうな。 当日の警備の状況が分かればいいんだが……さて、どうしたものか」 広場を巡回する、レコン・キスタ……いや、今は神聖アルビオン共和国の衛兵を横目に、エツィオが呟いた、そのときだった。 その衛兵に向かい、もう一人の衛兵が駆け足で近寄り、なにか話し始めた。 エツィオは群衆に紛れ、その会話に耳を傾ける。 「明日の警備配置が決まったぞ、詳細はこの地図を見ろってさ」 「ああわかった、……あぁくそっ、俺は外の警備か、王党派の連中が吊るされるのを、この目で見たかったぜ!」 「残念だったな、ま、俺は特等席で見物させてもらうとするぜ」 「お前はどこの警備なんだ?」 「へへ、実を言うとな、絞首台の真横なんだ、処刑を間近で見れるんだぜ! しかも処刑には我がアルビオンの英雄、ワルド子爵殿が立ち合い、演説をするそうじゃねぇか」 「おいおい、すげぇな! 俺と替わってくれよ!」 「冗談じゃねぇや、ハッハッハ! これを機に子爵殿に気に入られて出世コースも……ああ、夢が膨らむぜ……」 「くそっ、せいぜいおべっかの練習でもしておくんだな!」 「そんなにひがむなよ、さて、俺はもう行くぜ」 衛兵たちは、そんな会話をすると、それぞれの配置に戻るべく、歩き出した。 彼らの会話を盗み聞いていたエツィオは、紛れていた群衆を離れ、ゆっくりと先ほどの衛兵の一人に近づいてゆく。 息を殺し、極限まで気配を絶つ、衛兵のポケットから素早くメモを掠め取り、即座にその場から離れた。 「お見事」 「ちょろいものさ」 その様子を見ていたデルフリンガーが茶化すように言った。 ベンチに腰かけ、エツィオは小さく笑うと、地図を広げ、当日の警備の配置を頭に叩きこむ。 警備が手薄であろう場所を割り出し、消すべき衛兵に目星をつけていた、その時だった。 ごぉん……ごぉん……と、広場に面する教会の鐘楼が、正午を告げる鐘を鳴らす。 鐘が鳴り終わり、しばらくすると、今度は教会の扉が開いた。 すると中から、礼拝を終えたのであろう、純白のローブを身にまとった神学者達が、ぞろぞろと出てくるのが見えた。 「……正午か」 小さく呟き、なんとなしに神学者達を見つめていたエツィオだったが……。 何かを思いついたのか、ベンチから立ち上がると、一直線に教会へ向かい、ファサードをよじ登る。 道行く人々が驚いたような顔をしていたが、エツィオは全く意に介さずに屋根へとよじ登った。 それからエツィオは、同じように鐘楼をよじ登ると、塔の上から広場全体を見渡し始める。 広場から少し離れた場所に、同じようにもう一件、教会が立っているのが見える、 その教会からも、正午の鐘の音と共に、帰路へとつく人々の姿が見えた。 その様子を見ながら、エツィオは腰に下げたデルフリンガーに尋ねる。 「デルフ、礼拝はいつもこの時間に終わるのか?」 「ああ、いつもこの時間みたいだな」 「そうか……となると……」 エツィオは小さく呟くと、地図を広げ、広場とを見比べながら何やら考え込んでいた、そのとき。 鐘楼の上に佇むエツィオの元に、一羽の鳩が飛んでくる、果たしてその鳩は、マチルダの伝書鳩であった。 エツィオは鳩を腕に止まらせると、手紙を取り出し、中を読む。 手紙には、スカボローへの到着予定時刻、そしてワルドの予定が大まかに記されていた。 どれもエツィオが事前に調査を頼んだ事である。ここまで調べられるということは、どうやら彼女は現在、ワルドと行動を共にしているようだ。 「到着は今日の夜か……到着後迎賓館に……公開処刑に合わせ広場へ……なるほどな」 読み終えたエツィオは、手紙を細かく破り捨てると、鳩をそのまま空に放ち、マチルダの元へと送り返す。 「調べはついたか? 相棒」 「ああ、殺り方は決めた、後は待つだけだ」 広場の中央に備え付けられた処刑場を見下ろしながら、エツィオが言った。 鐘楼の天辺に止まっていた一羽の大鷲が、大きく翼を広げ、大空へと舞い上がった。 その日の夜……、スカボローの街は、明日行われる公開処刑を見物しようと、貴族、平民問わず、数多くの人間が集まってきていた。 通りや建物には様々な飾り付けがなされ、所々で花火の音がなっている。人々は街のお祭り騒ぎに浮かれ、酒を飲み、歌い、楽しんでいるようだ。 まるでカーニヴァルだ、と宿の一室から外を眺めながら、エツィオは呟いた。 「カーニヴァル?」 テーブルに付き、ワインを飲んでいた女のメイジが首を傾げた。マチルダである。 彼女は昼すぎにワルドと共にスカボローに到着し、エツィオと合流するためにここに来ていたのであった。 「ああ、俺のところのお祭りだよ、ヴェネツィアとか凄い賑やかなんだ」 エツィオはそう言うと、マチルダの向かいの席に腰かけ、ワインのグラスを傾ける。 「しかし、残党の公開処刑にしては、随分と派手にやってるみたいだな……何か他にあったのか?」 「ああ、あんたは知らないか。今日の昼すぎ、新政府の樹立が公布されたのよ。神聖アルビオン共和国が正式に建国したってわけ、だからこんなにお祭り騒ぎなのよ」 「なるほど。それで明日、王党派残党を全員処刑することで、国内の完全なる平定を誇示する、狙いはそんなとこか」 エツィオは納得したように頷いた。 「ワルドの様子は?」 「ワルドなら、今は迎賓館で祝賀パーティーってところかしらね、あんたの存在なんてこれっぽっちも考えちゃいないわよ」 「随分持て成されているようだな」 「今のあいつは『アルビオンの英雄』だからね、クロムウェルは、ワルドの事を国内の士気を高めるためのプロパガンダにしているみたいね」 「そうか……。そのパーティー、君は出席しなくてもいいのか?」 「ああいった席は、どうも好きになれなくてね……」 マチルダは、ほんの少し顔を曇らせると、グラスをテーブルに置いた。 「それで、あんたは大丈夫なの? 明日殺るんでしょ? ワルドを」 「ああ、全部考えてある、だけど、一つ問題がある」 「問題?」 首を傾げるマチルダに、エツィオは人差し指を立てた。 「クロムウェルだ、奴の操る虚無……。信じがたいが、死者を蘇らせるというのなら、ワルドの死体をそのままにしておくわけにはいかない」 エツィオのその言葉を聞いて、マチルダは納得したように頷く。 クロムウェルの虚無、死者を蘇らせる能力は確かに脅威である。ワルドはエツィオの立場を知る唯一の存在だ。 ワルドが蘇り、エツィオの情報がクロムウェルの耳に入ったら、それこそ厄介なことになりかねないのだ。 「なるほどね、それで私の出番ってわけね」 「そうだ、俺が暗殺に成功したら、奴の死体を処分してくれ、出来る限り速やかにだ。立場上、君が一番怪しまれずに奴の死体を処理できる」 「念には念を、か、わかったよ。……あんた、ワルドを消したら、次は私じゃないだろうね?」 あまりに抜け目のないエツィオに、マチルダは茶化す様に笑った。 するとエツィオは、口元にサディスティックな笑みを浮かべると、にっこりとほほ笑んだ。 「きみを殺すわけないじゃないか。それに、君は俺を裏切れないことを知っているしな、……そうだろ?」 「え、あ……う、うん……そう、だけど、さ……」 その言葉に、マチルダは急に顔を赤くすると、何やら恥ずかしそうにもじもじとしだした。 それから、バンっとテーブルを両手で叩きながら、勢いよく立ちあがる。 「と、とにかく! 今日はダメだからね!」 「おや? 何の話かな? 俺はまだ何も言っていないぞ?」 「え、あ、う……こ、この……!」 マチルダが羞恥で顔を真っ赤にしながら、ぎりぎりと口元を歪める。 あぁくそ、この女の敵め。絶対にあの子には会わせてなるものか。……万が一にでも会うようなことがあれば、その時は刺し違えてもこいつを殺してやる。 マチルダは心に固く誓いを立てながら、目の前の女たらしを睨みつけた。 「さて、冗談はここまでにして……」 エツィオは、急に真面目な表情を作ると、すっくと立ち上がった。窓辺に立ち、相も変わらずお祭り騒ぎの街を見渡す。 「明日、君は処刑場に?」 「あ、ああ、私も見物することになってるよ、これでもワルドの秘書官みたいな立場なんでね」 「そうか、それじゃ、事が済んだら鳩を飛ばしてくれ、俺は一旦スカボローから脱出する」 「わかった、その通りにするよ」 「……怪しまれるといけないな、君もそろそろ戻った方がいい」 「そうだね、それじゃ……」 マチルダは椅子から立ち上がると、グラスに注がれていたワインを飲み干した。 「面倒をかけて、すまないな」 「別にいいよ、あんたには危ないところを助けてもらったし……それに」 マチルダはそこで言葉を切ると、小さく笑う。 「あんたの方が連中より気前がいいからね、高く雇ってくれる方に肩入れするのは当然でしょう? 革命なんかに興味は無いしね」 「それもそうだな」 「だからちゃんとお金返してよ? あれには使い道がちゃんとあるんだから」 「承知してるさ。しかし、金の使い道か、一体何に……」 「ぜーったい! 教えない!」 マチルダは口を尖らせて言うと、フードを目深にかぶり、廊下へ続くドアに手をかけ、振り向いた。 「それじゃ、うまくやんなよ」 「ああ、君もな」 マチルダは後ろ手にドアを開けると、慎重に周囲を確認し、そそくさと部屋から出ると。迎賓館へと戻っていった。 「そろそろか……くそっ、見たかったなぁ……」 翌日……広場の外、怪しい人物がいないか警備に立っていた衛兵の一人が、つまらなそうに呟いていた。 昨日、エツィオに配置のメモをスリ取られた衛兵であった。 「ここで見張れって言われてもなぁ、もう怪しい奴なんているわけねぇだろうに……」 支給されたクロスボウをいじりながら、退屈そうに辺りを見渡す。 本来ならば広場に向かう人々の中に怪しい者がいないかどうか、常に目を光らせていないとならないのだが、どうにも退屈である。 今日は王党派の残党を一掃するための処刑が行われる日であって、もうアルビオン国内に王党派に属する人間などいない筈だ。 「あーあ……どっかに手柄がおっこちてねぇかな……ん?」 欠伸交じりに衛兵が呟いたそのときである。 ふと向けた視線の先、道行く人々の間を歩く、フードを目深に被った一人の男が目に入った。 一見すると貴族のようでもある、事実背中にはマントがかかっている。 おおかたこの処刑を見物に来たどこかの下級貴族か……、そんな事を考えながら、ぼんやりとその男を見ていると……、 男の背中にかかっていたマントがはらりと左肩に降りる、そのマントに施された意匠を見て、衛兵は思わず声をあげそうになった。 何かの見間違いではないかと思い、衛兵は目を凝らしてそのマントを見つめる、間違いない、あのマントは……! 「おい! そこのフードの男、ちょっと話がある! あっ、おい! 待て!」 衛兵がそう声をかけた時だった、男は道行く人々の間に紛れ、たちまち姿が見えなくなった。 まずい、俺の手柄が! 焦った衛兵は小走りで男のいた場所へと向かい、辺りを見渡す、あの男はどこだ? あいつを処刑台に突き出せば、ワルド子爵どころかクロムウェル皇帝閣下にすら気に入られて一気に士官になる事も夢ではない。 逸る気持ちを抑え、必死に男を探す、すると、十メイルほど先の道を歩いている男を見つけた。 クロスボウを引き抜き、男の元へと小走りで近寄ってゆく。 「くそっ、また消えやがった! あいつ……どこへ……!」 だが、衛兵が男の歩いていた場所に辿りついた時、男の姿は煙のように消えてしまっていた。 おかしい、俺はずっと奴を見ていたはずだ、なのにどうして見失ってしまったんだ? 己の不注意さに歯噛みしながら、まだ近くにいるかもしれないと、必死に周囲を見渡す。その時だった。 「……!!?」 不意に口を塞がれたと思うと、背中から腹部にかけ鋭い痛みが走る。 この世の物とは思えないほどの、身もだえするほどのおぞましい激痛、だが声を出すことができない。 脊椎を貫き、自分の鳩尾から飛び出した短剣を見ても、衛兵は自分の身に何が起こったのか理解することができなかった。 口を塞いでいた手がどけられ、背中から刃が引き抜かれる、それと同時に、急速に意識が遠のいてゆくのを感じる。 薄れゆく意識の中、彼が最後に見たものは、アルビオン王家のマントに身を包み、白のフードを目深に被った、死神の姿だった。 「眠れ、安らかに」 ベンチに腰かけた状態で絶命した衛兵の目を閉じながら、エツィオが小さく呟く。 一瞬のうちに行われた暗殺、倒れるよりも先にベンチに座らせられた事によって、 今の衛兵のその姿は、まるで疲れてベンチで居眠りしているように見える。 白昼に人が殺されたというのに、騒ぐ人間は誰もいないのは当然であった。 「……」 衛兵が取り落としたクロスボウを拾い上げ、背中に背負う。 左腕にかかったマントをまくり上げ、背中にかけると、エツィオは広場へと続く道を見つめた。 ごぉん……ごぉん……と、処刑を告げる鐘の音が、スカボローの街に響き渡る……。 処刑場には歓声と熱狂が渦巻いていた。吊るされたアルビオン王家の関係者、王党派に属し、戦い、捕らえられた哀れな貴族達。 それをみた市民達は、ある者は嘆き、ある者は興奮に歓喜し、ある者はただただ目の前で行われる殺戮に見入っていた。 最後の一組が、絞首台にかけられ、吊るされてゆく。処刑場が一際大きな歓声に包まれた。 そのときである、興奮に沸く処刑場に、長身の貴族が現れた。 羽根のついた帽子に、魔法衛士隊の制服。……ワルドであった。 ワルドは処刑場の中心に立つと、優雅に右手を掲げ、にっこりと笑った。 『革命戦争の英雄』の登場に、再び広場は、割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。 みな、『革命戦争の英雄』の勇ましい姿に興奮を隠せないようだ。 「親愛なる市民諸君! 今日はこの記念すべき日に、よくぞ集まってくれた!」 ワルドが声高に叫ぶと、集まった民衆、貴族達は一斉にワルドに注目し、演説に耳を傾けた。 そんなワルドの姿を正面に位置する教会の鐘楼から見下ろす、一つの影があった。 白を基調としたローブに目深に被ったフード、そして、血で赤黒く染まったアルビオン王家のマントに身を包んだ人物……、エツィオであった。 鐘楼の淵に立ったエツィオは、処刑台の上で拳を振いながら演説をするワルドを見つめながら、アサシンブレードを引き出した。 鐘楼の鐘が動き、正午を知らせる鐘の音が、広場に響き渡る。 鐘楼に止まっていた鳥達が、鐘の音に驚き、一斉に飛び立った。 鐘の音と共に、広場に降り立ったエツィオは、民衆に紛れ、興奮に沸く人々をかき分けながら、処刑台へとゆっくり近づいてゆく。 今では反逆者の証であるアルビオン王家のマント、だが、それを気に掛ける人物などどこにもいなかった。 人々はみな、ワルドに釘付けになっているし、民衆と完全に一つになり、存在が限りなく希薄になったエツィオを、衛兵達が見つけられる筈もない。 誰にも呼び止められる事もなく、エツィオは、一歩、また一歩と処刑台のワルドに向け、歩を進めていた。 ワルドは恍惚としていた、自分を恐れ敬う民衆の目に、自分を讃える人々の喝采に。 まさに人生の絶頂とも呼べる瞬間だった。いや、これからだ、これよりハルケギニアを一つにまとめ上げ、聖地を奪還するという使命が、自分には残っている。 自分の出番は、これから始まる。自分の絶頂は、ここから始まるのだ。 ワルドは、胸の底からわき上がる野望と期待に心を躍らせながら、熱弁をふるっていた。 そのときだった。 ふと目を向けた視線の先、集まった民衆の中に、目深にフードを被り見覚えのあるローブを纏った男が、ちらと視界に入った。 まさか……。ワルドは一瞬、心臓が縮みあがった。いや、そんな筈は無い、奴はトリステインに逃げ帰ったはずだ。 だが、それと確認する前に、ワルドはフードの男を見失ってしまった。 『どこまでもお前を追い、その喉を切り裂いてやる』 あの時にかけられた言葉が、ワルドの脳裏をよぎった。 どこだ、どこにいった、あのフードの男は。ワルドは目を皿のようにして民衆を睨みつける。その時だった。 「……ワルド殿? どうかなされましたか?」 横に控えた衛士の一人が、ワルドに話しかける。どうやら演説が途切れたことを不審に思ったようだ。 その声にワルドは、はっと我に返ると、一つ咳ばらいをした。 「い、いや……なんでもない」 ワルドは動揺を隠す様に、努めて冷静に振舞い、演説を再開する。 皇帝閣下直々の命令である、この公開処刑は必ず成功させねばならない。 そう思いながらも、ワルドの胸中には益々不安が広がってゆく。 まさか、あのアサシンがここにいるのか? 今この瞬間、観衆にまぎれ自分の首を掻っ切る瞬間を今か今かと狙っているのか? そう思うと、出来れば今すぐにでも、杖を引き抜き、呪文を唱え、迎撃する準備を整えたかった。しかし、それはできるはずもない。 今は公開処刑の最後を飾る、演説の真っ最中なのだ。 これを見ているのは何も市民だけではない、神聖アルビオン共和国の有力貴族もここにはいるのだ。そんな彼らの前で杖を引きぬける筈もない……。 そこまで考えた瞬間、ワルドははっとした表情になった、今この瞬間、自分は丸裸も同然と言うことに、ようやく気がついたのだ。 「あの……やはり御気分がすぐれないようですが……」 演説も支離滅裂、顔を真っ青にしたワルドに、心配したのか衛兵がもう一度話しかける。 だが、もうワルドの耳にそんな言葉は届かない。ワルドの目は、焦点を失ったかのように民衆の間を泳ぎ、何かを探している。 ただならぬワルドの様子は、見物していた市民達の間にも徐々に広がって行った。 何事かと、ざわつき始める民衆の中を、かき分けるようにエツィオはワルドの元へと近寄ってゆく。 先ほどエツィオは、わざとワルドの視界に入る様に移動していた。どうやら効果は覿面だったようだ。 疑心暗鬼にとらわれたワルドは、完全に錯乱状態に陥っていた、目は泳ぎ、まともに言葉すら発せてはいない。 エツィオは口元に笑みを浮かべると、サッシュベルトに下げた短剣に手をかける。 まだ遠い……もう少し、もっと近く。 「あっ!」 そのとき、ワルドの目が、驚愕に大きく見開かれる。エツィオの眼が鷹のように鋭くなる。 処刑台の上のワルドと目があった瞬間、エツィオはサッシュベルトに下げた短剣を逆手に引き抜きルーンの力を引き出す、 群衆を押しのけ、処刑台へ向けエツィオが駆けだした。 ワルドは、右手を大きく振い、民衆を押しのけ、こちらへ向かってくるフードの男を指さし。力の限り叫んだ。 「アサシンだ!! 奴を止めろ!!」 処刑場にワルドの叫び声が響きわたった。 突然の出来事に、一瞬呆けていた衛兵達が、民衆の中から飛び出してきたフードの男を見て、ようやく杖に手をかけた。 その瞬間、その衛兵が杖を引き抜くよりも早く、エツィオが背中のクロスボウを引き抜き、的確に衛兵の心臓を撃ち抜いた。 クロスボウで心臓を射抜かれなかったもう一人の衛兵は、エツィオに斬りかかることができたものの、 あっさり懐に潜り込まれ、今度は左手に隠し持った短剣で腹を抉られ、乱暴に押しのけられた。 一瞬で二人の衛士をなぎ倒したエツィオは、クロスボウを投げ捨てると、空中高く飛びあがり、遂にワルドに飛びかかる。 標的の命を刈り取るべく、高く振りあげられた左手から、アサシンブレードが飛びだした。 完全に不意を打たれたワルドの表情が驚愕と恐怖に歪む。だが、我に返ったワルドは腰の杖に手をかけ、口の中でルーンを詠唱する。 自身の二つ名、『閃光』の名に恥じぬ速度で詠唱を終え、杖を引き抜き、エツィオに向け振おうと試みる。 だが、その『閃光』も不意を打たれた今、全てが遅かった。 ガンダールヴの力を発揮した百戦錬磨のアサシンが、ワルドを遥かに凌駕した速度で襲いかかる。 そのまま馬乗りになる形で押し倒し、ワルドの首に、アサシンブレードを突き立てる。 幾多の標的を切り裂いた必殺の刃が、ワルドの頸椎を、命を、絶ち切った。 「出番は終わりだ」 「終わり……だと……! まだだ! まだ始まってすらいなかった! くそっ……! くそぉっ! アサシン……!」 「暗殺者が暗殺者を殺す、皮肉だな」 死に瀕したワルドは、目に憎悪の炎を灯しながら、エツィオを睨みつける。 だがエツィオはワルドとは対照的に、どこまでも冷たい目で見下ろしながら言った。 「何故裏切った」 「聖地のためだ! 他に何がある! 『レコン・キスタ』は聖地を奪還するために組織された、俺は聖地を望んだ、聖地に眠る虚無の力! 数多の命を操る、虚無の力だ! 素晴らしい機会だったというのに……!」 「国を、あの子を裏切ってでもか」 「あの子……? あぁ、ルイズか! はっ、はははっ! あんな小娘がなんだと言うのだ! アンリエッタもそうだ、世間を知らぬ愚か者だ、自分に酔うだけの阿呆に過ぎん。あんな国、仕えるに値するものか」 「彼女はまだ若い、それを支えてこそ、臣下という物ではないのか?」 「そんな悠長なことはもう言っていられん、トリステインは、ハルケギニアはあんな連中に治められているべきではないのだ!」 「では誰が治めるというのだ?」 「我々貴族だ! 我々選ばれし貴族による連盟、『レコン・キスタ』によってハルケギニアは統一され、忌々しいエルフどもより聖地は奪還されるのだ! 俺はその先駆けとなる! なるはずだった……! なのに!」 ワルドはそう言うと、震える手で喉に手を当てる。 エツィオに貫かれた傷口から、ごぼりと鮮血があふれ出た。 「くそっ! 嫌だ……! 嫌だ! こんな! こんな死に方っ……!」 ワルドは目を見開くと、エツィオの肩を掴んだ。 まるで生にしがみつこうとするかのように、その手に力がこもる。 だがエツィオは、優しくその手を取ると、諭す様にワルドに話しかけた。 「代価を払う時が来たのだ、裏切りの代償は安くは無いぞ」 「俺はっ! 俺はっ……! 聖地に行かなくてはならないんだ……! それが俺の義務なんだ! それがっ……母を……!」 震える手で、首につけたペンダントを握り締める、その先についたロケットを開ける。ワルドの目から、大粒の涙がこぼれる、 ロケットの中を見つめ、誰にも聞こえないような小さな声で呟く。 くっ、と喉から小さく声が漏れたかと思うと、腕が力を失って床の上に落ちた。 「死が、汝を妄執から絶ち切らんことを。――眠れ、安らかに」 ――からん……。と、ワルドの手に握られていた杖が、乾いた音を立てながら、処刑台の上を転がってゆく。 覚悟を決める間もなく、祈りの言葉を口にすることもできず、ただ唐突に、一瞬にして訪れた死。 驚愕と恐怖に見開かれたままのワルドの瞼を、エツィオが手をかざし、優しく閉じる。 そうすることによって現れたワルドの表情は、死んでいるとは思えないほど穏やかなものであった。 正午を知らせる鐘楼の鐘が、六つ目の鐘を打ち鳴らしたその時、突然の出来事に呆然としていた民衆から、大きな悲鳴が上がった。 エツィオが振り返ると、異変に気がついた衛兵達が殺到してくるのが見えた。 「うぉおおおおお!」 雄叫びと共に一人の衛兵が剣を振りあげ斬りかかる、だが、エツィオはすぐさま処刑台から飛び降り、広場から一目散に逃走を開始した。 道行く人々をかき分け、道端に積み上げられた木箱や樽を踏み台に、壁から突き出た梁に飛び乗り、看板を足場に屋根の上へと華麗に上る。 そのあまりにも機敏で身軽な身のこなしに衛兵たちは、一瞬呆気にとられる。 だが、見惚れている場合ではない。ある者は必死に壁をよじ登り、またある者は路地から屋根の上を見上げながら、 そしてメイジであるものは、フライを使い、逃走するアサシンを追いかけた。 やがて、屋根の上を走っていたアサシンが、不意に、屋根の上から飛び降りる、 先回りし、来るアサシンを待ちかまえていた兵士を踏みつけるように着地して、衝撃を和らげる。 そして、すぐに立ち上がると、一件の教会の扉の前で立ち止まった。 剣や杖を構えた衛兵の一団はじりじりとアサシンを取り囲み、警戒する。 「ふん、そこに逃げ込もうとしたが、当てが外れたってところか? 観念するんだな!」 衛兵の一人が、そう言った時だった。 ごぉん……と、正午を告げる最後の鐘の音が、スカボローの街に響き渡る。 扉の方を向いていたアサシンが、フードの下に笑みを浮かべながら、ゆっくりと振り返る。すると、後ろの教会の扉が不意に開かれる。 そして、中から礼拝を終えた神学者や市民達が帰途へつくべくぞろぞろと外へと出てきた。 するとどうだろう、目の前にいた筈のアサシンの姿が、教会の中から現われた神学者達や市民に紛れ、溶け込むように消えてしまったのである。 「なっ……なんだとっ!?」 衛兵は驚いた声を挙げると、アサシンを探し出すべく、その人々の群れを呼びとめる。 だが、神学者達は全員白いローブを纏い、フードを目深に被っているため、誰が誰だかさっぱり見当がつかない。 「ぜ、全員動くな!」 「お、おい! 貴様! 顔を見せろ!」 「なっ、なんでしょうか……?」 「くそっ! こいつじゃない!」 神学者の一人を捕まえ、顔を確かめる、しかし、あのアサシンも目深にフードを被っていたのだ、顔などわかるはずもなかった。 「ディティクトマジックだ! 奴を探し出せ!」 「は、反応なしだと! 馬鹿なっ……! 奴は平民だとでも言うのか!」 「くっ……くそっ! どこだ! どこにいる! アサシン!!」 完全にアサシンを見失った衛兵達の叫び声が、スカボローの街に響き渡る。 騒然とする街の空に、一羽の大鷲が舞い上がる。 大鷲は一声、甲高い声で啼くと、大空へと飛び去って行った。 前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence―
https://w.atwiki.jp/graywing/pages/107.html
TcpAckFrequency 「TcpAckFrequency」ってご存知です? 以下「Microsoftサポート オンライン」から引用 TcpAckFrequency は、未解決の TCP 受信確認 (ACK) 数がいくつになったら 遅延 ACK タイマを無視するかを決定する、Microsoft Windows XP および Microsoft Windows Server 2003 の新しいレジストリ エントリです。 以前のレジストリ エントリである TCPDelAckTicks は、Windows XP および Windows Server 2003 ではサポートされていません。 と、正直よくわからないのでググってきました 要約すると 「パケットの遅延を減らすことができるOSの設定」 とのことです 方法 のーる:めも を元に記入 1.regedit起動 「ファイル名を指定して実行」に regedit と打ち込んじゃいましょう 2.TcpAckFrequencyの設定(XP以前のOS向け。Vistaはやらなくて良いそうな) HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters\Interfaces\ の配下に{7DBA6DCA-FFE8-4002-A28F-4D2B57AE8383}みたいなキーがあるから、そこにサブキーを追加。 (複数あると思うが、一番サブキーが多いキーが対象) エディタの右側で右クリ>DWORD値を選ぶとサブキーが1個追加されるから、Nameを"TcpAckFrequency" にする。更にそのサブキーの値を修正(右クリで選べる)して"1"を入力。これでTcpAck~の設定は完了。 3.TCPNoDelayの設定(XP以前、Vista) HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Parameters の配下にDWORD値のサブキーを追加。Nameは"TCPNoDelay"、値は"1"に修正する。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\の配下にMSMQが無かった場合。 以下の破線の中をコピペして、新規でテキストファイル(msmq.txtとか)を作成。保存した後に リネームしてmsmq.regに変更。ファイルを右クリしてメニューから「結合」を選択。 Windows Registry Editor Version 5.00 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ] [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Parameters] "TCPNoDelay"=dword 00000001 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Parameters\OCMsetup] [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Parameters\Security] "SecureDSCommunication"=dword 00000000 [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Parameters\setup] [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSMQ\Setup] 上記設定が完了したらPC再起動が必要。自己責任で。 と、ややこしい手順を踏んで この設定をすると反応速度がある程度向上しますb こちらも暇があれば試してみてはいかがでしょう?
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アセンブル、ストーリーボード、モデル、テクスチャの各ルームには、シーンの論理的構造を、アニメーション制作に不可欠なタイムライン上に表示する窓があります。ユニバースに投入された全てのオブジェクト、全てのカメラ、全シェーダーとすべてのライトがシーケンサー・トレイ構造の中にリストされています。このリストは詳細を折りたたんだり広げたりすることで、引き伸ばしたり縮めたりできます。 020-19.jpg
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8746.html
前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― 最初、アルビオン兵の姿をしたエツィオをいぶかしんでいた傭兵達であったが、アニエスのとりなしで信用を得る事が出来た。 どうやら彼女は女性の身でありながら傭兵達を率いる身分らしい、相当な実力者のようだ。 そうして捕虜の傭兵達を解放したエツィオは、彼らに作戦を説明し、納屋にあった農具で武装させ待機を命じた。 アルビオン兵の姿に変装させたアニエスには納屋の見張り役に立たせ、合図を待たせる。 それからエツィオは何食わぬ顔で納屋を後にし、行動を開始した。 まずエツィオが向かったのは、村の中心に聳え立つ物見櫓だった。 櫓の上には石弓を持った兵が二人控えており、周囲を警戒している。こちらの行動を察知されては困るため早急に始末する必要があったからだ。 エツィオは櫓を登ると、何気ない風を装い二人の弓兵に声をかけた。 「おい、困ったことが起きたんだ、ちょっと来てくれないか?」 その言葉に反応した二人は、何事だろうかと首を傾げ、登ってきたエツィオに近づいてゆく。 その瞬間だった、エツィオの両腕から二本のアサシンブレードが弾かれたように飛び出し、二人の首を同時に切り裂いた。 声を出すこともできずに絶命した二人は、どさりと櫓の上に身を横たえる。この一瞬の早業に、気が付いたものは誰ひとりとしていなかった。 首尾よく櫓の上の敵を始末したエツィオは、彼らが持っていた石弓とボルトを回収し、素早く櫓を降りる。 次にエツィオは、先ほど隠した肉の入った手桶を手に取った。 そして、その中の肉の塊に、アサシンブレードに仕込まれた毒剣を突き刺し、ありったけの毒を注入する。 「それ、竜にも利くかね? 竜相手じゃ、精々腹痛起こすとかその辺なんじゃないか?」 その様子をみていたデルフリンガーがカチカチと音を立てる。エツィオは毒を注入しながら首を傾げた。 「こればかりはレオナルドを信じるしかないな、自信作とか言ってたが」 「その毒、中身はなんだ?」 「えーっと、確かドクゼリの根っこに毒ニンジン、ヒヨスのエキス……あと殴り殺した豚の肝臓に亜砒酸の混合……他色々だそうだ」 「うーん? 聞いたことねえのばっかりだな」 「だろうな、俺も毒については門外漢だ。とにかく、腹痛程度でも、無力化さえできればいいさ」 そう呟きながら毒を注入し終えたエツィオは、風竜の目の前にその肉片を放り投げると、すぐにその場から離れ様子を見守る。 待ちかねていた食事に、風竜は嬉しそうに一声鳴くと、肉に齧り付いた。それを確認し、エツィオはそそくさとその場を立ち去る。 あとは毒の効果が表れてくれるのを祈るだけ……そう思っていた、その時だった。突然風竜が苦しそうにもがき始める。どうやら毒が効果を発揮し始めたようだ。 風竜は口から涎と泡、そして吐瀉物をまき散らし、翼や頭を振り回しながら広場で大暴れを始めた。 「お、おいおい……」 予想以上の毒の効果にエツィオが思わず呟く。 レオナルドが作ったとはいえ、本来人間相手に使うものである、 人間より遥かに強靭な肉体をもった竜にどれほどの効果が及ぼせるか不明ではあったが、まさかここまで強力な物だったとは思わなかったのだ。 「竜すら殺す猛毒かよ……お前のその親友、おっかねえ野郎だな」 「……同感だ、あいつは恐るべき大天才だよ」 「それを人に使ったお前はもっとおっかねえけどな」 デルフリンガーが呆れたように呟いたその時、風竜の異常に気が付いたのか、警備の為に村中に散っていた兵士たちが広場に集まり続ける。 「どうした! 何事だ!」 「風竜が暴れ出したぞ!」 「と、止めろ! なだめるんだ!」 どうやら、村中の兵士たちの注意を集める結果になったようだ。これは予想外であったが、エツィオにとっては好都合だ。 必死になって竜をなだめようとする兵士たちを尻目に見ながら、次の行動に移るべく、そそくさと移動を開始する。ここからは早さとの勝負だ。 敵兵達の視線が、竜に釘付けになっている隙に、納屋の前のアニエスに向け手を振り、合図を送る。 すると納屋の扉があき、中にあった農具で武装した傭兵達が他の捕虜が囚われている家畜小屋や武器庫に忍び込み、没収された武器を運び出してゆくのが見えた。 捕虜を解放し、武装を終えた傭兵達が、アニエスの指示に従い、それぞれの配置場所へと移動してゆく。 全員が配置についたことを確認したエツィオは、すぐに物陰に隠れると、兵服からアサシンのローブへと着替え、フードを被る。作戦開始だ。 「くそっ……! 貴重な竜が……!」 「一体何があったんだ? 急に暴れ出すなんて……」 広場では、毒にのたうちまわっていた風竜がようやく息絶え、その巨大な身体を横たえていた。 その遺骸の周りに集まっていた敵兵達は、奇妙な急死を遂げた風竜を見て首を傾げていた。 「とにかく! これは責任問題だぞ! 原因を究明しろ! 最後に竜に触れた者は誰だ!」 「そ、それは確か……、あ、あれ? あいつはどこに……!」 エツィオに餌を与えるように命じた騎士は、あわててその姿を探す。 その時だった、兵士が一人、息を切らせて広場へと駆けこんできた。 「大変だ! そこの草むらで、フェルトンの死体が見つかった!」 「な、なんだと! してみると、敵襲か!」 「それだけじゃない、死体から装備がひんむかれてやがった。俺達の中に、フェルトンに化けている奴がいる!」 「と言うことは……、我々の中に敵の間諜がいるのか!?」 その言葉に、兵達の間に一気に緊張が走った。見えぬ敵の姿に、誰もが剣、或いは杖の柄に手を伸ばす。 その時であった。兵士たちが集まる広場に不意に一つの影が差した。何事かと振り向いた兵士たちは、全員言葉を失った。 兵達が視線を向けた先、村の寺院、そのファサードの頂上に立ち、天上に輝く二つの月を背にこちらを見下ろす一つの影。 目深に被った白のフードに、左肩に翻る血塗られた王家のマント……。その姿はまさしく、冥府より現れた死神のようだ。 「あ……アサシン……?」 手配書となんら違わぬアサシンの姿を見た兵士が、戦慄いたように呟く。 「アサシン? あれがっ……!?」 「う、嘘だろ……? な、なんで奴がここにっ……!」 動揺が、瞬く間に広場に集まった兵士たちの間に伝播してゆく。 それを俯瞰していたエツィオに、デルフリンガーが呟く。 「銃兵だ、相棒」 その言葉に、エツィオは広場に集まった敵兵達の中から銃兵をすぐさま割り出す。 「魔法なら俺がなんとかできる。だが弾丸はそうもいかねえ、狙われる前に銃兵を先に潰しちまえ」 「そうさせてもらおう」 エツィオは小さく呟くと、先手必勝とばかりに敵兵達の中心目がけて跳躍する、 同時に腰のナイフベルトから四本の投げナイフを両手で引き抜き空中からすかさず投擲。 ヒュンと音を立てて放たれた短剣は、死神が振う大鎌にも劣らぬ効果を発揮した。 眉間に深々と投げナイフが刺さった四人の兵士たちが、そのままどさりと地面に倒れる。 それとほぼ同時に着地したエツィオは、まるで猛禽が獲物を捕らえるかのように両腕のアサシンブレードで二人のメイジの首を貫く。 素早く死体からアサシンブレードを引き抜き、近くにいた敵兵の首や急所を、手当たり次第に切り裂き、貫いた。 横一文字に切り裂かれた敵兵達の首から真っ赤な鮮血が噴き出し、エツィオに降りかかる。その恐ろしい姿に、敵兵達がさらに竦み上がった。 その瞬間を見逃さず、エツィオは弾丸の様な速さで敵の間を駆け抜けながら、いつの間にか引き抜いていたデルフリンガーを振い、次々に敵兵達の胴体を薙いでゆく。 己の身を翻し、刃を閃かせるたびに、血しぶきが舞い、敵の身体が倒れてゆく。目につく敵をどんどん排除し、握ったデルフリンガーから鮮血を滴らせ、 弾を装填している銃兵達目がけ突っ込んでゆく。その突撃に完全に泡を食った銃兵達は、なすすべもなくなぎ倒されていった。 そして最後の一人である銃兵を斬り伏せようとした、その時。 「相棒! 後ろだ!」 デルフリンガーの叫びに、エツィオは素早く反応し背後に向け剣を振う。 するといつの間に放たれていたのだろう、背後から飛んできた火の玉が振ったデルフリンガーの刀身に吸い込まれ、消えて行った。 「礼は後だ!」 エツィオは叫びながら、すぐ後ろにいた銃兵の胸倉をつかみ、デルフリンガーの刀身を鳩尾に突き立てる。 それから死体とデルフリンガーを盾に、そのまま魔法を飛ばしてきたメイジの元へ猛然と突っ込んでいった。 呪文を放ったメイジは、その恐ろしい姿に思わずひるみ上がり、がむしゃらに呪文を放った、しかしその呪文のいずれもが、デルフリンガーに吸収され、或いは 哀れな味方の死体に阻まれ、ついにエツィオに届くことはなかった。 エツィオは盾となってくれた死体を払いのけ、デルフリンガーを小さく振い、最小限の動きでメイジの喉を切り裂いた、 切り開かれた傷口から、ぱっと鮮血が舞う。メイジは切り裂かれた喉を押さえながら、がくりと膝を突き、崩れ落ちた。 そうやって兵士たちをことごとく斬り伏せたエツィオがついと振り向くと、その姿に慄いたアルビオン兵達が恐怖のあまり後じさった。 「どうかな? 彼らには申し訳ないが、今降伏すれば、命だけは助けてやるぞ」 そんな彼らに血糊が付いたデルフリンガーを左手で振いながら、エツィオが提案をする。 すると士官と思われるメイジが、激昂した様子でエツィオに杖を突きつけた。 「ふっ、ふざけるな! 貴様こそ、この数の不利を覆せると思うなよ!」 その言葉に、怖気づいていた敵兵たちが剣や槍を構え、エツィオの周囲をぐるりと取り囲んだ。 メイジである者は杖を構え、呪文を詠唱しエツィオに突きつける。 「ここから生きて帰れると思うな! アサシン!」 「受け入れてはもらえないか……」 しかし、剣や槍、果ては杖に囲まれてなお、エツィオは泰然とした態度で不敵に微笑んでいる。 それからエツィオは小さくため息をつくと、すっと右手を高く掲げる。 「残念だ」 そう呟くや否や、エツィオは高く掲げた右手の指をパチン! と鳴らす。 その瞬間であった。真っ先に激昂しエツィオに杖を突きつけていたメイジが、ぐるんと白目をむき、ばたりと地面に倒れ伏した。 何事かと、敵兵が一斉にそちらを見つめる。メイジの背には、一本の矢が深々と突き刺さっていた。 「なっ、なにっ!?」 敵兵達の間に、再び動揺が走ったそのとき、エツィオを囲む敵兵達目がけ、大量の矢、或いはボルトが次々撃ち込まれてゆく。 完全にエツィオに気を取られていたアルビオン兵達は、闇に紛れ背後に回り込んだ傭兵たちに全く気が付くことが出来なかった。 傭兵達の奇襲に、アルビオン兵達はなすすべもなく体中に矢を受け、地面に伏してゆく。 それは杖を構えていたメイジ達も同じであった。杖を目印に集中的に狙われた彼らは、真っ先に多くの矢を打ちこまれ絶命していった。 「今だ! 突撃開始!」 あらかた矢を撃ち終えたのか、アニエスが号令をかける。傭兵達はそれぞれの得物を構え、広場へと突っ込んで行く。 エツィオもそれに合わせ、デルフリンガーを構え、アルビオン兵の中に斬り込んで行った。 アサシンの襲撃に傭兵達の奇襲、それにより士官のメイジを失い恐慌状態に陥りつつあったアルビオン勢、 片やガンダールヴの力を発揮したエツィオにアニエス率いるトリステイン傭兵隊、その戦いの優劣は最早火を見るより明らかだった。 あっという間に戦況をひっくり返し、広場にはアルビオン勢の死体がどんどん増えてゆく。 優勢を確信したエツィオは、デルフリンガーを振り回し、敵を薙ぎ払いながらアニエスに指示を出した。 「アニエス! 手勢を率いてあの屋敷に襲撃をかけろ! 指揮官はそこにいる!」 アニエスはエツィオの指示に耳を疑った。敵の身体を蹴り飛ばし、よろめいたところを止めを刺す。 血の滴る剣を抜きながら、彼女はエツィオを問いただした。 「お前は!」 「広場を制圧する! 言ったろ! 手柄はきみたちに譲るって!」 エツィオはフードの下でウィンクすると、左右から同時に飛びかかってきた男達を瞬時に斬り倒した。 「急げ! 奴を逃がすな!」 「簡単に言ってくれる……! 聞いての通りだ! 敵将はこの中だ! わたしに続け! 討ち取るぞ!」 アニエスは手早く傭兵に号令をかけ、村で一番大きな屋敷に突入してゆく。 勝利を確信したエツィオは、広場に残る敵兵達を睨みつける。もはやアルビオン勢の気勢は削がれ、武器を捨て命乞いを始めるものまでいた。 制圧は最早時間の問題だろう。 あとはアニエス達が出てくるのを待つだけか……。そう思っていた時だった。 突如、アニエス達が突入した屋敷の扉から烈風が吹き荒れる、それと一緒に、中から彼女と共に突入した傭兵達が扉を突き破り広場にまで吹き飛ばされてきた。 何事かと、エツィオが屋敷の扉があった所を睨みつける。すると中から、立派な杖を持ったメイジの貴族が姿を現した。 果たしてその貴族とは、先ほど風竜に乗って村に降りてきたアルビオン軍総司令官、サー・ジョージ・ヴィリアーズ公であった。 ヴィリアーズ公はゆっくりと広場を見渡すと、じろりとエツィオを睨みつけた。 なんとも威圧感のある男である、その男が姿を現しただけで、いつの間にか広場は静まり返っている。 「アサシン……! 貴様が……!」 ヴィリアーズ公は立派なカイゼル髭を揺らしながらエツィオに杖を突きつける。 だがエツィオは億した風もなく、優雅に腰を曲げて見せた。 「これはこれは、ヴィリアーズ公、お目にかかれて光栄の至り」 いかにもわざとらしい、皮肉を込めた慇懃な振る舞いに、ヴィリアーズ公は不愉快だと言わんばかりに顔をしかめた。 「ふん! 薄汚いアサシンめ! 私の首を狙いに来たか!」 「御明察恐れ入ります、閣下。つきましては、我が刃の露と消えていただきたく……どうか御覚悟のほどを」 エツィオはフードの下に笑みを浮かべ、左手を差し出す、同時にアサシンブレードが弾け、袖口から鋭い刃が飛び出す。 「成程、今までお前が殺してきた我が同胞たちのように、私もまたその刃で討ち取ろうというわけか。だがそうはいかぬぞ、アサシン!」 そう言うと、ヴィリアーズ公は後ろからぐいと何者かを引っ張り出した。 果たしてそれは、先ほどこの屋敷に突入して行った、アニエスであった。 「くっ……! アウディトーレ……、すまない……!」 アニエスは申し訳なさそうに俯くと、悔しそうに唇を噛みしめた。 ヴィリアーズ公はアニエスに杖を突きつけ、己の正面にまるで盾にするように立たせた。 「人質か、人のことを汚いと罵る割には、そちらも随分と卑劣な真似をするじゃないか」 「ほざけ! 貴様がこれまで行ってきた非道の数々に比べればどうということではないわ! 不意を打ち、その薄汚い刃にて多くの貴族の誇りを散々に踏みにじってきた貴様に比べればな!」 「お前も貴族だろう? だったら彼女を解放しろ。お前達が誇りとする魔法とやらで俺を殺してみろ!」 「貴様は挑発のつもりだろうが……、私は見ていたぞ、その剣に魔法が吸い込まれてゆくのを」 ヴィリアーズ公はねめつける様にエツィオの手元のデルフリンガーを見つめた。 「この女を離してほしいか? ならばその剣を捨てろ、そうしたら離してやるぞ」 「離してはだめだ! 離したら奴は魔法を放つつもり――あうっ……!」 「黙っておれ! ……さあ剣を捨てろ、アサシン。それとも、丸腰の女を見殺しにするのかね?」 はっとしたように叫ぶアニエスの顔をヴィリアーズ公が殴りつけた。それからエツィオを見つめ、楽しそうに呟く。 するとエツィオは肩を竦め、何を考えたか、手に持っていたデルフリンガーを地面へと放り投げた。 がちゃり、と音を立て、デルフリンガーが地面に転がった。 「馬鹿め! 卑しいアサシンめ! 死ぬがいい!」 それを見たヴィリアーズ公は盾にしていたアニエスを突きとばし、エツィオに杖を突きつけ、勝ち誇ったように叫んだ。 その時であった、すっとエツィオの左腕が伸び、掌をヴィリアーズ公にかざす。その瞬間、耳をつんざくような轟音と共に、エツィオの指の間から白煙が上がった。 「……卑しいのはお前の心だ。その穢れた魂とともに朽ち果てよ。――眠れ、安らかに」 ――どさり。と、直立不動のまま、ヴィリアーズ公の身体が仰向けに倒れ込む。 倒れ伏した彼の額には小さな穴があき、そこから鮮血が溢れ出て、見る見るうちに血だまりを作った。 周囲にいた人間は、何が起こったのか全く理解できなかった。それはヴィリアーズ公の最も近くにいた、アニエスもだった。 ただ分かったのは、アサシンが手をかざした瞬間、ジョージ・ヴィリアーズが額に穴を開け、地面に倒れ伏したということだけである。 「ひっ……!」 アルビオン兵の一人が、情けない声を上げ、持っていた武器を放り投げる。それからじりじりと後じさったかと思うと、踵を返し全速力で村の外へと逃げて行った。 それは他の兵達も同じであった。手を触れずして、文字通り一瞬で総司令官の命を奪ったアサシンに対する恐怖が、見る見るうちにアルビオン兵達の間に広がってゆく。 「し、死神だ……! 奴は死神だぁああっ!」 「た、助けてくれ! こ、降参だ!」 「殺さないでくれ! 投降する! この通りだ!」 ある者は地に跪いて命乞いをし、またある者は一目散に村の外へと逃げてゆく。 エツィオは、もう戦いを続ける必要が無いことを確信すると、地面に転がったデルフリンガーを拾い上げ、呆然と座り込んでいるアニエスの傍へと歩いていった。 「無事か?」 「あ、アウディトーレ? い、一体何が……?」 アニエスはヴィリアーズ公の死体とエツィオの顔を交互に見比べながら、訳がわからないと言った表情で呟く。 「さぁ? そんなことより、いま重要なのは……」 そんな彼女にエツィオはニヤリと笑みを浮かべると、近くに倒れていた傭兵の死体から、彼の持っていた拳銃を拾い上げ、こっそりとアニエスの手に握らせた。 そのエツィオの意図を測りかねているのか、さらに首を傾げる彼女を引き立たせながら、エツィオは大声で叫んだ。 「諸君!」 その力強く勇ましい声に、半ば呆然としていた傭兵達が、はっとした表情でエツィオとアニエスを見つめた。 「アルビオン軍総司令官、サー・ジョージ・ヴィリアーズは、彼女の機転によって討たれた! この戦、我らの勝利だ!」 デルフリンガーを天高く掲げ、エツィオが叫んだ。 「勝利は我らの手に!」 大胆な宣言に、傭兵達も拳を突き上げ、或いは武器を振りかざす。そして一斉に雄叫びをあげた。 「勝利は我らの手に!」 「うおおおおおおおおぉーッ!」 「勝った! 勝ったぞ! 俺達の勝ちだ!」 「アサシン! アサシンだ! 俺達にはアサシンがついてるぞ!」 静寂に包まれていたタルブの村に、勇ましい勝利の雄叫びが響き渡る。 傭兵達の歓喜に包まれる中、ただ一人、エツィオの隣で呆然としていたアニエスは、慌てたようにエツィオに喰ってかかった。 「へっ!? いやっ! ちょ、ちょっと待て! わ、わたしが……、わたしが討っただと!?」 「ああそうさ、やったじゃないか、大手柄だ」 悪戯っぽく微笑みエツィオがウィンクする。 「いや! しかし!こ、ここ、この戦果は……っ!」 「よかったじゃないか、うまくいけば貴族の地位だって夢じゃないんじゃないか?」 泡を食ったように慌てるアニエスを見て、エツィオはとぼけたように言った。 それからエツィオは傍らのヴィリアーズ公の死体に近づくと、驚愕に見開かれたままの彼の瞼をそっと閉じ、顔を整える。暫しの間瞑目し、祈りを捧げる。 そんなエツィオを見て、アニエスは小さく首を傾げた。 「何を……しているんだ?」 「祈りをな、死者には敬意を払うべきだ」 生憎、信仰するものは違うけどな。と、エツィオは小さく呟く。 アニエスはそんな彼の左肩にあるマントを見つめた。血で赤黒く染まったアルビオン王家のマント。 それを纏ったアサシンの噂は、当然彼女の耳にも入っていた。だとすれば、彼こそが『アルビオンの死神』その人なのだろう。 「『死神』と呼ばれるお前がか?」 アニエスが、わずかに皮肉をこめた調子で尋ねる。 アルビオン軍に『死神』の二つ名で呼ばれ、恐れられるアサシンが、自ら手に掛けた標的に祈りを捧げるなど、まさに皮肉のように思えたのだ。 「そう蔑まれてもだ」 そんな彼女の問いに、エツィオは顔色を変えずに答え、立ち上がった。 「……すまない。しかし、まさかお前があの『アサシン』だったとはな。何故もっと早く言わなかったんだ?」 「言っても信じてもらえないと思ってね」 「普段から真面目に振るまってりゃ、そうはならないんだがねぇ」 「ほっといてくれ」 デルフリンガーの茶々に、エツィオはむっとした表情で、つまらなそうに腕を組んだ。 それから気を取り直す様にアニエスに視線を向け、肩を竦めて見せる。 「さてアニエス、こうして総司令官を討ちはしたが、残念ながら戦はまだ終わってはいない、異変に気が付いた草原の部隊がこちらにくる可能性もある、迎撃の準備に取り掛かろう」 「あ、ああ……そうだな」 「連中に総司令官の死が知れ渡るまで時間を稼ぐ。何としても生き残らなきゃな」 エツィオの言うことにも一理ある、アニエスは素直に頷き、未だ広場で歓喜に沸く傭兵達に向け大声で叫んだ。 「聞いたな! 全員! 迎撃の準備――」 「待った」 アニエスがそこまで言った時だった、突如エツィオがそれを遮り、前に進み出た。 「諸君! その前にだ!」 引き継ぐように叫ぶエツィオに、何事かと傭兵達が首を傾げる。 そんな彼らをよそに、エツィオはぐるりと広場を見渡す。戦士者達には既にハエがたかり始めていた。 「死者を弔おう、手伝ってくれ。……仲間の死体を、野ざらしにはできないだろう?」 エツィオはそう言うと、前へと進み出て、戦死した傭兵の死体を担ぎあげた。 そんな彼を見た傭兵達は顔を見合わせると、誰ともなくその後に続き、死体を運び出し始める。 誰もが怒りと悔しさを噛みしめながら、そして死した戦友達と共に勝利を噛みしめながら、黙々と亡骸を弔った。 さて、時は遡りエツィオがラ・ロシェールに向かい馬を走らせていたその頃……。 こちらはトリステイン魔法学院のルイズの部屋。 入浴を終え、部屋へと戻ったルイズは、ふらふらとベッドに近づき、ばたっと倒れ込むと枕に顔を埋めた。 今の様な気分の時は誰とも会う気がしない。ベッドの中に閉じこもり、食堂に食事に行く時と、入浴の時だけ部屋を出た。 ギーシュの部屋にエツィオが転がり込んでいる事は知っていたので、先ほどギーシュが一人でいるところを捕まえ問いただしたら、 エツィオは何とあのメイドと共に彼女の故郷……タルブの村へと出かけてしまったのだという。 ひどい。それを聞いたルイズはますます悲しくなった。ショックで頭の中は真っ白になり、どうやって部屋まで戻ってきたか思い出すことが出来ないほどだ。 そうしてベッドに倒れ込んだルイズはしくしくとすすり泣いていた。悔しさと切なさで、どうしても泣けてきてしまうのだった。 そんな時、ベッドの端に置いてあった『始祖の祈祷書』が、どさっと床に落ちてしまった。 気が付いたルイズはもそっと身体を起こす、目を擦りながらそれを拾い上げようと、床の『始祖の祈祷書』へと手を伸ばした。 おや? 視界がぼやけた。そして、落ちた際開いた白紙のページに、一瞬、文字の様なものが見えた。 ん? とルイズは目を凝らす。しかし、次の瞬間、それは霞のようにページの上から消えていた。 今のはなんだろう? と思ってページを見つめた。しかし、もう、そこには何も見えない。 気のせいかしら、目が疲れてるのね……。と思った。どれもこれも、全部エツィオの所為よ。とルイズは呟き、『始祖の祈祷書』を拾い上げた。 その時、ふとその横に落ちていた、くしゃくしゃに丸められた紙片が目に入った。見るにどうやら手紙のようだ。 なにかしら? と首を傾げながらルイズはそれを拾い上げ、紙片を広げる。そして中身に目を通して言葉を失った。 中身は、先日エツィオが部屋の隅に落としてしまった、マチルダの手紙であった。 そこにはアルビオン軍が、すぐにでもトリステインに攻め込んでくるということ、 そしてその戦場がラ・ロシェールにほど近い、タルブの草原であろうことが事細かに記されていたのだ。 手紙の差出人にあるマチルダという名、それが誰なのか、そんなことは今のルイズにとってはどうでもよかった。 重要なのは、アルビオンの侵攻が予定通り行われるであろう、という文面であった。 そしてその戦場となるタルブの草原……。ルイズははっとした表情で顔を上げた。エツィオが向かったというメイドの故郷である村の名前と同じ……。 くしゃくしゃに丸められた手紙、エツィオが向かったというタルブの村、アルビオンによる侵攻。 どうにも嫌な予感がする。まさかエツィオは、トリステインに攻め込もうとしているアルビオン軍を迎え撃つためにタルブに向かったのだろうか? 「まさか……そんなっ……!」 湧き上がる不安に居ても立ってもいられなくなったルイズは、ベッドから立ち上がると、『始祖の祈祷書』と杖を手に、部屋を飛び出した。 階段を駆け下り、学院の正面広場まで一気に飛び出した。その時である。 トリステイン王立衛士の制服を着た一人の使者が、息せき切って現れる。 彼はオスマン氏の居室をルイズに尋ねると、足早に駆け去って行った。 その尋常ならざる様子にルイズは胸騒ぎを覚え、使者の後を追った。 オスマン氏は、式に出席するための用意で忙しかった。 一週間ほど学院を留守にするため、様々な書類を片づけ、荷物をまとめていた。 その時である、猛烈な勢いで扉が叩かれた。 「誰じゃね?」 返事をするより早く、王宮からの使者が飛び込んできた。大声で口上を述べる。 「王宮からです! 申し上げます! アルビオンがトリステインに宣戦布告! 姫殿下の式は無期延期となりました! 王軍は現在、ラ・ロシェールに展開! したがって、学院におかれましては、安全の為、全生徒と職員の禁足令を願います!」 オスマン氏は眉を顰めた。 「宣戦布告とな? なんと……戦争となってしまったか……。現在の戦況はどうなっているのかね?」 「は……はっ! あらかじめアルビオンの奇襲を察知していたことが功を奏し、制空権を奪われることなく、現在五分の状況に持ちこんでいる状況です。 しかし、地上部隊の降下を許してしまい、アルビオン軍はタルブの村を占領、現在地上部隊の本隊がタルブの草原に陣を張り、我が軍とにらみ合っている模様です」 「ふむ……ちと厳しい状況のようじゃな」 こうなることを予期していたとでも言うのだろうか、冷静に聞き返してきたオスマン氏に、少々戸惑いながらも使者は答えた。 「同盟に基づき、以前よりゲルマニア軍への派遣を要請していましたが、有事が起こらぬ限り動かぬと一点張りでして……、先陣が到着するのは、三週間後とか……」 オスマン氏はため息をついた。 「杞憂で終わればよかったのじゃがな……大鷲の働きも無に帰してしまったか……。あいわかった、すぐに禁足令を出そう、伝令御苦労じゃった」 学院長室の扉に張りつき、聞き耳を立てていたルイズは、戦争と聞いて顔を蒼白にした。手紙を握った手に力がこもる。 タルブの村が戦場に? そこはエツィオが向かった村ではないか! そこまで考えが至った瞬間、ルイズはすぐに踵を返し、走りだした。転がるように階段を駆け下り、息を切らせて馬小屋へと向かう。 鞍の付いた馬を一頭引っ張り出し、ひらりとそれに跨った。馬の腹に蹴りを入れ、学院の外へと走りだそうとした、その時である。 学院の正門の向こうから、一人の人物が、馬を走らせてくるのが見えた。 ルイズはその人物に見覚えがあった、あれはたしか、エツィオを追いだすにいたった原因であるあのメイド、シエスタではないか! しかし、見えるのは彼女だけである、エツィオと共にタルブへ出かけたと聞いていたが、そのエツィオがどこにも見当たらない。 「シエスタ!」 ルイズが大声で名前を呼ぶと、シエスタははっとした表情で馬を降り、息せき切ってルイズの傍へ駆け寄った。 「ミ、ミス・ヴァリエール!」 「シエスタ! エ、エツィオは! エツィオは一緒じゃないの!?」 ルイズも馬から降り尋ねると、シエスタは目に涙を浮かべながら激しく首を振った。それから自分達の身に起こったことをルイズに報告した。 エツィオと共にタルブに向かってる途中、避難するタルブの村人達と出会ったこと。 家族と共にトリスタニアへ向かい、落ち着いたらオスマン氏にこの事を報告するようにエツィオに指示されていたこと。 そして、やることがあると、エツィオはタルブへ向かったと言うこと。 それを聞いたルイズの頭の中で全てがつながった。 ルイズはポケットから、丸めて突っ込んだ手紙を取り出し、それを広げると、呻くように呟いた。 「あいつは……全部知ってたんだわ」 「え……?」 戸惑う様に首を傾げるシエスタにルイズはその手紙を手渡す。 「多分だけど……、あんたとタルブに行ったのは、村人達を避難させるためだったんじゃ……」 推測にすぎないが……、抜け目のないあの男のことだ、見ず知らずの他人の自分が行ったところで警告を聞きいれてもらえる可能性は低い。 それゆえに、多少危険に晒してしまうことになっても、タルブ出身者のシエスタを同行させたのではないか。 「そんな……エツィオさん……」 ルイズは再び、馬に跨った。 手紙を読み、言葉を失っていたシエスタは、はっとした表情でルイズの足にすがりついた。 「ミス! どこへ行くつもりなんですか!」 「タルブよ! そこにエツィオがいるんでしょ!」 それを聞いたシエスタは顔色を変えた。 「ダ、ダメです! 戦争なんですよ!? 行ったら死んじゃいます! それにエツィオさんが学院から誰も出すなって!」 「離して! エツィオが行ったのよ! あいつが死んでもいいの!?」 「エ、エツィオさんは、様子を見たら、すぐに戻るって……!」 「様子を見る? あいつがそれだけで終わらせる筈がないじゃない! あいつはっ……!」 アサシンなのよ! そう言おうとして、はっとした。以前オスマン氏に聞いた、とあるアサシンの話を思い出したからだ。 エツィオのルーツ。アサシン教団の伝説。 『戦争を終わらせるために、両勢力の要人達を暗殺した』 「あっ……!」 ルイズの頭の中で、悪い予感がどんどん膨らんでゆく。 ひょっとしたらあいつは、『戦い』に行ったのではなく、『暗殺』をしに行ったのではないか? 「や、やることって……、まさか……あのバカ……!」 「あ、あの……ミ、ミス?」 顔色を蒼白にし、ふるふると頭を振るルイズに、尋常じゃない雰囲気を感じたのか、ルイズの足を掴んでいたシエスタの手の力が緩む。 その時である。ルイズが突然馬を走らせ、わき目も振らずにタルブへと向かう街道を駆けだした。 「ま、待って下さい! ミス! わ、わたしも行きます!」 一人取り残されたシエスタは、慌てて自分の乗ってきた馬に跨ると、ルイズを追い馬を走らせた。 前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence―
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テンプル騎士 ◆「地に足をつけて」 - Sequence 6 ランツは近くの屋根の上をぶらついていることが多い。見つけ出し、倒すことランツを見つける ランツを暗殺する フル・シンクロ条件 - アサシンブレードでターゲット殺害 報酬:800f ターゲットは探索エリア最南端の建物の屋上にいる タカの目を使ってターゲット視認またはターゲットがこちらに気づくと逃亡する 崩れた建物が多いがロス少なくフリーランしていれば追いつき暗殺できる ◆「ビラ破り」 - Sequence 6 ビラを破り、アウグスト・オベルリンを工房からおびき出し、見つけ出して倒すボルジアの宣伝ビラを破り捨てる アウグスト・オベルリンを倒す フル・シンクロ条件 - アサシンブレードでターゲット殺害 報酬:800f 最北端のビラの前には敵2人がいて、はがそうとすると攻撃してくるので倒す ターゲットは5カ所のビラをはがすと敵2人を引き連れて出現するので、アサシンブレードで倒す ◆「破門」 - Sequence 7 リストーロは教会の近くに隠れている。見つけ出し、倒すこと気づかれずにリストーロを発見する 気づかれずにリストーロ倒す フル・シンクロ条件 - リストーロをエア・アサシンで倒す 報酬:1100f ターゲットは教会の中庭に入ると出現する。内壁に掴まって降りて行き、ターゲットが現れた所でエアアサシンを使ってミッション完了。 ◆「射線」 - Sequence 6 絶好の位置から撃ってくるガスパール・デ・ラ・クロワを倒すガスパール・デ・ラ・クロワを倒す フル・シンクロ条件 - 45秒以内にアサシンブレードで標的を殺害 報酬:800f 追跡ルートは真っ直ぐ追うか迂回するか最初の閉じた門の横を登り、敵2人を避け、最後の門の右の梁を使い、その先1段乗り越える 右の桟橋→杭→桟橋→杭→ゴンドラ、少し漕いで昇降機、1段乗り越える ターゲットは最後のせまい砦内を一周してから銃をかまえて攻撃してくるので、その前に動きを見て暗殺 塀を2回越えると、その先は行き止まりになっていて、ターゲットが引き返してくるので、その時に煙幕で動きを封じてから倒すのが良い ◆「赤い手」 - Sequence 7 リア・デ・ルッソは浴場の遺跡の近くにいる。見つけ出し、倒すことリア・デ・ルッソを見つける フル・シンクロ条件 - アサシンブレードでターゲット殺害 報酬:1100f ターゲットはカラカラ浴場のトンネル入り口前にいる タカの目を使ってターゲット視認またはターゲットがこちらに気づくと逃亡する 逃亡開始時トンネルから北側(医者)の壁を上っていくので事前にルートの屋根上にいると簡単。ターゲットは常に屋根上を逃げるので普通に追いかけても倒せるが周りの敵に邪魔されやすい ◆「大物騎手」 - Sequence 6 ドナート・マンチーニはチルコ・マッシモにいる。見つけ出し、倒すことドナート・マンチーニを暗殺する エリアから離れ一般市民状態に戻る フル・シンクロ条件 - ドナート・マンチーニだけ倒す 報酬:800f ターゲットは馬に乗っていて広場に配置した部下4人の中心にいる 部下の動きを見ながら銃かボーガンで暗殺、または馬に乗って一気に近づいて馬から馬への暗殺 暗殺後は北西にあるテベル川に向かって逃げ、川を渡るといい
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前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― 新型のアサシンブレードと写本の断片を受け取り、コルベールの研究室を後にしたエツィオは、一人、広場へと向かって歩いていた。 するとふと視線を向けた先に、しばらく会えなかった人物が歩いているのを見つけた。 エツィオはニヤっと笑みを浮かべると、気配を殺し、ゆっくりとその人物の背後に近づき、背後から目隠しをする。 「だーれだ」 「ひゃっ!?」 突然背後から視界を覆われたその人物……、メイドのシエスタは頓狂な悲鳴を上げ、背後を振り返る。 「やあシエスタ!」 「え、エツィオさん!」 にこりと魅力的な笑みを浮かべるエツィオを、シエスタは心底驚いた様子で見つめていたが。 やがて、その顔が、ふにゃっと崩れた。 久方ぶりの再会に感極まったシエスタは、そのまま泣きだしてしまった。 「えっ……えぐっ……、ど、どこに、どこにいってたんですかぁ……!」 「ちょっとしたお使いでね、昨日戻ったんだが、少しバタバタしてしまったんだ」 「うっ……ひっく……、ミス・ヴァリエールに尋ねてもっ……なにもっ、教えてくれなくて……、ひぐっ、わたしっ……わたしっ……!」 「心配をかけてしまったようだね、すまなかった、寂しい思いをさせて」 泣きじゃくるシエスタの涙を指先で拭ってやりながら、エツィオはにこりとほほ笑んだ。 シエスタは再び顔を崩すと、エツィオの胸に飛び込んだ。 しばらくそうやって涙を流していたシエスタであったが、しばらくして落ち着いたのか、少し気恥ずかしそうにエツィオから離れた。 「あっ、ご、ごめんなさい、わたしったら……、こんなに泣いちゃうなんて……」 「すまなかったな、きみに寂しい思いをさせた分、これからたっぷりときみの相手をさせていただくよ」 シエスタの顎を指でなぞりながらエツィオが嘯く、するとシエスタは頬を赤く染めながら口を開いた。 「もう……エツィオさんったら……、それに、言い方が違います」 「ほう? 違うというと?」 「わたしはエツィオさんの専属メイドなんですよ? もっと命令するような感じで言って下さらないと……」 もじもじとしながらシエスタが呟く。 エツィオは口元に笑みを浮かべると、シエスタの顎を持ち、ぐいと自分の方へ引き寄せた。 「そうだったな、それじゃシエスタ、きみの気が済むまで、俺の相手をしてもらおうか」 「はい……」 エツィオが耳元で甘く囁くと、シエスタはうっとりとした表情で頷いた。 それから、何かを思い出したかのか、シエスタはぽんと手を打った。 「そ、そうだわ、是非エツィオさんに御馳走したいものがあったんです!」 「御馳走というと?」 「なんでも東方から運ばれてきたとても珍しい品だそうですよ、『コーヒー』って言うんです。 わたしはまだ飲んだことがないんですけど、ものすごく高級なんですって! 今お持ちしますね!」 また『コーヒー』か。と一瞬苦笑しそうになったが、そこはエツィオ、あえて表情には出さず、厨房へ戻ろうとしているシエスタに、声をかける。 「ああシエスタ、なら砂糖とミルクも一緒に頼むよ」 「え? 砂糖と、ミルク、ですか?」 首を傾げるシエスタに、エツィオは小さく笑みを浮かべた。 「そのままだと、きっときみは飲めないだろうからな」 『コーヒー』を取りに厨房へと小走りで駆けてゆくシエスタを見送った後、 エツィオは中庭の隅にあるガーデンチェアに腰かけ、コルベールから受け取った写本の断片に、目を通し始める。 その顔は、先ほどまでシエスタに見せていた顔とは違い、真剣そのものだ。 一枚一枚じっくりと目を通し、やがてそのうちの一枚へと視線を落とす。 「ん? これは……」 エツィオはその一枚には見覚えがあった。 それは、アサシンの技術……、つまり暗殺技術について書かれた指南書であった。 何か新しい技術はないか、と少々期待したものの、残念ながら、それらは既に、全て身に付けたものであった。 つまり、今のエツィオにとっては必要のないものと言える。 「うーん……、以前の俺だったら助かったんだろうけどな……」 頭をぽりぽりと書きながら、エツィオは少々残念そうに呟いた。その時だ。 「エツィオさん! お待たせしました!」 その声に、写本を見ていたエツィオが顔を上げる。 見ると、シエスタがティーポットとカップ、そして小さな壜が乗ったトレーを持って、こちらに歩いてくるのが見えた。 エツィオは、今までの真剣な表情を一変させ、顔をほころばせる。 「ああ、ありがとう」 エツィオは礼を言うと、写本の断片をまとめ、懐にしまい込んだ。 ティーカップにコーヒーを注ぎながら、横目でそれを見ていたシエスタが尋ねる。 「何をお読みになってたんですか?」 「宿題だよ、コルベール殿のな。ありがとう、いい香りだ」 エツィオはウィンクしながら肩を竦める。 それからコーヒーが注がれたカップを受け取ると、ミルクと砂糖を入れた。 「ミスタ・コルベールですか?」 「ああ、彼に宿題を出していてね、その採点さ」 「まあ、先生に宿題を出すだなんて!」 エツィオの冗談にシエスタはころころと笑う。 そして自分の分のカップにもコーヒーを注ぎ終えたシエスタが、向かいの椅子に腰かけた。 「それじゃ、いただくよ」 エツィオはコーヒーを口に運んだ。 コルベールの研究室で飲んだコーヒーよりも甘くまろやかな味わいに、エツィオは頬を緩めた。 「うん、思った通りだ、これはいけるな」 「エツィオさんは、コーヒーを飲んだことがおありなんですか?」 「実は先ほど、コルベール殿の研究室でも御馳走になってね」 「そうだったんですか……」 そんなエツィオを見つめながら、シエスタもカップを口に運ぶ、そしてその苦さに思わず顔をしかめた。 「にっ! にっがぁ~い……」 「はははっ、びっくりしたか? だから砂糖とミルクを頼んだんだ。きみも入れてみるといい、きっと飲みやすくなる」 エツィオが笑いながら、砂糖とミルクがそれぞれ入った壜を手渡す。 シエスタはそれらを入れ、もう一度カップに口を付けた。口の中に甘い香りと風味が広がってゆく。 「わぁ、本当ですね、すごく飲みやすくなりました! 甘くてまろやかで……、なんだか落ち着きます」 シエスタは、ほぅ……っとため息をつくと、エツィオを見つめた。 「ねえ、エツィオさんの国ってどんなところなんですか?」 「俺の国か?」 「はい、聞かせてくださいな」 身を乗り出し、シエスタは無邪気に聞いてくる。 こうやって身近で見ると、シエスタはとてもかわいらしい顔立ちをしていることに改めて気づく。 黒真珠の様な艶やかな黒髪に、同じく大きな黒い瞳、低めの鼻も愛嬌があってとても可愛らしい。 「そうだな……、学問と芸術が栄える、美しい都だよ。フィレンツェっていうんだ」 「フィレンツェ……ですか」 「花の都って呼ばれるくらいだ、イタリアの中でも特に美しい、華やかな都さ」 「まぁ! きっと素敵な所なんでしょうね……」 エツィオは、フィレンツェの事を話した。由緒ある大聖堂や、その横にそびえる大鐘楼、その頂上から眺めるフィレンツェの美しさ。 シエスタは、目を輝かせて、その話に聞き入った。 あまり大した話はしていないと思うのだが、シエスタは一生懸命に聞いている。 いつしかエツィオは、時を忘れて故郷の話をしていた。 しばらく経つと、シエスタは立ち上がり、エツィオにぺこりと礼をした。 「ありがとうございます。とても楽しかったです、エツィオさんのお話、とても素敵でしたわ」 シエスタは嬉しそうに言った。 「また、聞かせてくれますか?」 「勿論さ。でも、今度はきみの話も聞きたいな」 エツィオはにっこりとほほ笑んだ。 シエスタはそれから、頬を染めて俯くと、はにかんだように、指をいじりながら言った。 「は、はいっ……! え、えっと……あの、エツィオさんのお話も、とっても素敵だけど……一番素敵なのは……」 「ん?」 「あなた……かも」 「きみの魅力には及ばないさ」 思い切って言った言葉が、エツィオにさらりと返され、耳まで真っ赤になったシエスタは、居た堪れなくなったのか、逃げるように去って行った。 エツィオはそんな彼女の背中を見送った後、再び写本を取り出し、目を通し始めた。 一通り写本の断片を読み終え、ルイズの部屋に戻ると、ルイズはベッドの上でなにかをやっていた。 エツィオの姿を見るや、慌ててそれをシーツで覆うとその上に本を乗せ、隠した。 「やあルイズ、何をやってるんだ?」 「な、なんでもないわ。ど、読書よ、読書!」 僅かに頬を赤くしながら、取り繕う様にルイズは言った。 本当にこの子はわかりやすいな。と、両腕に付けたアサシンブレードを取り外しながら、エツィオは思った。 俺を見て慌てて隠す位だ、ということは、十中八九、俺関連だろう。 ならば、これ以上聞いても教えてはくれないだろうし、機嫌を損ねてしまう可能性もある、こういう時は無理に詮索しないのが一番だ。 確かにルイズが自分の為に何をしてくれるのかは気になるが……、今はそれよりも……。 「ふぅん、ところで、きみ、いつからアサシンになったんだ?」 エツィオはからかう様に笑いながら、ルイズの顔を覗き込む。 言葉の通り、ルイズは、エツィオのアサシンローブを着ていたのであった。 朝食の後、エツィオはルイズの提案通り、アサシンのローブを脱ぎ、部屋においていたのだ。 血の匂いが染みついていないかと心配したが、ルイズの様子を見るに、どうやらそんなことはないようだ。 ルイズは、おそらく下着の上に直にローブを着ているのだろう。ご丁寧にも腰のサッシュベルトまで捲いている。 しかし、袖も丈もぶかぶかなので、見ようによっては妙なワンピース姿にも見えた。 ルイズはベッドに正座すると、フードを頭にかぶった。なんだか言いにくそうに、ルイズは言った。 「だって……、着るのなくなっちゃったんだもん」 立てた指でシーツをこねくりまわしながら拗ねたように呟くルイズを見て、かわいいやつめ、とエツィオは内心ニヤついた。 「こんなに可愛いアサシンになら、殺されてもいいって奴が出てきそうだな」 「な、何言ってんのよ……もう」 「何って、俺がその一人だからさ」 気恥ずかしそうに俯くルイズの顎を、指でなぞりながらエツィオが嘯く。 ルイズはびくっと震えると、身体をこわばらせ、う~~っと唸った。 「で? そんな凄腕アサシンは、一体何を読んでいるのかな?」 エツィオはそう言うと、ルイズが慌てて何かを隠した本を見つめる。なにやら古ぼけた、大きな本である。 「『始祖の祈祷書』よ」 「『始祖の祈祷書』?」 エツィオがその本を手に取ると、ルイズは少しだけつまらなそうに口をとがらせながら答えた。 「姫殿下が、今度ゲルマニアの皇帝とご結婚されるのは知ってるでしょ? その結婚式で、わたしはその書を手に詔を詠みあげなきゃいけないの」 「へえ、大役じゃないか。で、その詔は出来てるのか?」 ルイズは首を横に振った。 「全然……、だからわたしは、式の日までに、その『始祖の祈祷書』を肌身離さず持ち歩いて、詔を考えなきゃいけないの。 あとそれ、トリステインに伝わる国宝だから、あまり雑に扱わないでよ」 「国宝の書物か……、どんな内容なんだ?」 「見てみたら? きっと驚くわよ」 そう言われ、エツィオは何気なく『始祖の祈祷書』を開く、そしてその中身をみて、目を丸くした。 「なっ……! なんだ……これ……?」 「ね? 驚いたでしょ?」 驚いたような表情のエツィオを横目に、『始祖の祈祷書』の中身を覗き込みながらルイズはつまらなそうに呟く。 エツィオがめくる『始祖の祈祷書』のページには何も書かれてはおらず、文字一つさえ見当たらない。どこまでめくっても真っ白なページが続くだけであった。 「何も書いてないなんて、酷い出来よね。そんなのを国宝だなんて……」 ルイズがそう呟くと、エツィオは信じられないと言った表情でルイズを見つめた。 「なにも書かれていないだって? きみ……これが見えないのか?」 「えっ!?」 エツィオのその思いがけない言葉に、ルイズは心底驚いたような表情でエツィオの顔を見つめる。 いつもの冗談……ではない、エツィオの表情は、至って真面目だった。その目は、とても嘘をついているようには見えない。 「え? あ、あんた、もしかして見えるの?」 「あ、ああ……でも……」 「なに? 何が書いてあるの?」 ルイズの心臓が早鐘を打つ。 そうだ、エツィオには"タカの眼"があったんだ。もしかしたら、『始祖の祈祷書』を読み解けるかもしれない。 そんな期待に胸を躍らせながら、ルイズはエツィオを急かす。 エツィオは再び『始祖の祈祷書』に視線を戻す、だが、エツィオはすぐに眩い光を見つめるように目を細めた。 あまりの眩さにたまらずエツィオは『始祖の祈祷書』を閉じてしまった。 「ど、どうしたの?」 「凄い魔力だ……、タカの眼で見るには、文字に込められた魔力が強すぎる……」 エツィオは、目を擦りながら、呻くように呟く。 どうやらエツィオの"タカの眼"では、始祖の祈祷書を読み続ける事は出来ないらしい。 ルイズは、辛そうな様子のエツィオを心配そうに見つめた。 「大丈夫?」 「眼が焼かれそうだ……。書き写してあげようにも、これじゃあな……」 「そう……」 「すまないな」 「な、なにもあやまらなくても……」 どこか落胆した様子のルイズにエツィオが謝る。 ルイズは僅かに頬を赤らめて俯いた。 「しかし……、こんなに魔力を込めて書くなんて……、一体、これには何が書かれているんだ……?」 「せめてあんたの"タカの眼"でも読めるくらいに加減して書けばいいのにね」 「そうだな。書いていて思わず力むくらいだ、きっと恥ずかしい内容なんだろ?」 エツィオの冗談に、二人はくつくつと笑いあう。 それからルイズはごそごそと布団に潜り込んだ。 「もう寝るのか?」 エツィオが尋ねると、「うん」とだけ返事が返ってきた。 エツィオはにやっと笑みを浮かべると、ルイズのベッドに潜り込む。 それから何を思ったか、ルイズの肩に手を回すと、ぐいと抱き寄せた。 「ひゃっ! な、なにすんのよっ……!」 突然エツィオに抱き寄せられたものだから、ルイズは目を白黒させて驚いた。 互いの息がかかるくらいに顔を近くに寄せると、エツィオはにっこりとほほ笑んだ。 「おやすみをまだ言ってなかったからな」 「あ……」 文句を言おうと思っても、頭が回らない、まるで麻酔にかかったかのように頭がじんわりと痺れてくる。 「あわ、あわ、あわ」とわめくうちに、額にキスをされた。 「おやすみ、ルイズ」 顔を真っ赤にしたルイズに、エツィオはニッと笑う。 相も変わらず、自信たっぷりな使い魔の笑顔に、文句を言おうにも言葉が出てこない。 「ばっ……ばかっ! な、なにしてんのよ! も、もう……」 かろうじてそれだけ言うと、ルイズは毛布を頭から被って丸くなってしまった。 ルイズは布団のなかで落ち着きなくもぞもぞと動いている。たまに中から「なによもう……」とか、「いきなりあんなことするんだもん……」とか ぶつぶつと文句が聞こえてくる。この調子では当分眠ってはくれなさそうだ。 これから毎晩やってやるかな、なんて事を考えながら、エツィオは天井を見つめる。 そう言えば、先ほどルイズが言っていたように、そろそろアンリエッタ姫殿下とゲルマニア皇帝の結婚式である。 気がかりは、それに先駆けた、アルビオンによる親善訪問の名を借りた先制攻撃だ。 そろそろマチルダから報告が届きそうなものなんだが……。とアルビオンで内偵を行っているマチルダのことを考える。 そうしばらくしているうちに、もぞもぞと動いていたルイズが、おとなしくなった。どうやら眠ったらしい。 とにかく、今はあまり考えても仕方が無い、まずはマチルダからの報告を待とう……。 エツィオはそう考えながら、静かに目を閉じた。 ルイズが眠り、エツィオが目を閉じてから数時間後……。 突然エツィオが目を開け、むくりと起き上がる。 そして頭を振り、目頭を押さえると、彼には珍しく、少々イラついた様子で小さく呟いた。 「くそっ……全然眠れない……なんでだ?」 首を傾げるも、理由がわからない。 目を閉じていればいずれ眠れるだろう……そう考えながらもう一度横になり、目を瞑る。 だが、どういうわけかその後も全く眠りにつけず、結局、エツィオがようやく眠りにつけたのは、空が明るみ始めた頃だった。 ――写本の断片を入手 『私が助け、そして私の命を救ってくれた青年は、『オスマン』と名乗ってくれた。 (『オスマン』……記憶が正しければ、アナトリア地方に住む人間が名乗る名だ。ということは、ここはアナトリア地方なのだろうか?) 驚くべきことに、彼は『魔法』という力を行使する者(彼らが言うには『メイジ』と呼ばれる)らしい。 彼が私を助けるために行使した癒しの力、それが『魔法』なのだという。 最初、彼の口からそれを聞いた時、私は俄かには信じられなかった。 ……魔法、私が知る限り、千夜一夜の物語に登場するような荒唐無稽なおとぎ話の中の力の筈だ。 しかし私はその魔法によって命を救われている。こうしてその力を目の当たりにした以上、信じないわけにはいかないだろう。 未だ半信半疑だった私は、別な魔法を使って見せるように彼に依頼をする。 彼は怪訝な表情をしたものの、私に様々な『魔法』を見せてくれた。 彼が杖を振るだけで、炎が噴き出し、風が巻き起こり、ただの土が金属へと変化する。 私は驚愕し、戦慄した。これは人が持ちえる技なのか? この力をテンプル騎士達が行使したらどうなる? この力は騎士団のような連中に知られるわけにはいかない……。 ――その心配は全て杞憂に終わったことは幸運なことだった。 慄く私に、彼は首を傾げていたが、命を救ってくれた礼に宿を提供させてくれと申し出てきてくれた。 土地勘のない場所だったためにこの申し出は私にとって非常にありがたい話である、私は彼の申し出を受け入れ、彼の世話になることに決めた。 異国の友に感謝を。』 『私は推測していた、『果実』の暴走によって、私は遥か遠いところへ、それこそ別の大陸へと来てしまったのだと。 そしてその推測は、半分が当たっていて、半分は大きく外れていた。 結論から言おう、私が飛ばされてきたこの場所は、私が本来いるべきはずの世界から遥か遠くに隔絶された世界であった。 言わば別世界、異世界とも呼べる場所だ。 私はその事実に至った時、即座に『エデンの果実』を調査した、私をこの世界に導いたのがこの果実ならば、元の世界に戻す手段も当然これに限られるはずだ。 正直、使いたくはないが、他に手段がない、背に腹は代えられない。だが、果実は何も反応を示さない、戸惑う私に答えを教えてくれたのは、皮肉にも果実であった。 この果実の持つ空間転移と呼べる力、それ自体は多用できるものではなく、再び使用するためにはある程度時間を置かなくてはならないというのだ。 確かに、果実をよく"見る"と心なしか輝きを失っているように見える、しかし私の問いに答えたということは、機能を完全に停止するということは決して無いようだ。 なんとも間抜けな答えに、私は落胆しつつも安堵と一抹の不安を覚える。 これほどの力を行使したとしても、『エデンの果実』は決して機能を止めることはない。果たしてこの果実を止める、或いは破壊、封印する手立ては存在するのだろうか? ……兎も角、果実のエネルギーの充填を待つ間、私はこの世界に足止めとなる。 幸運なことに果実は私の手元にある、ということはテンプル騎士達に奪われる心配は少なくとも存在しないのだが、それだけに今は、マシャフに残る兄弟達だけが気がかりだ。 私が果実と共に消える時、傍にマリクがいた事を覚えている、兄弟達の不安を煽らぬよう、彼がうまく立ちまわってくれるのを祈るしかない』 『(冶金法の解説書及び設計図:エラーにつき閲覧不可)』 『成功だ! かねてより研究を進めていた、極めて小さな弾丸を戦闘に用いる方法が分かった。 弾丸を用いた戦闘は前例のあることではない、東方の国々では既に使われていることは広く知られている。 だがそれはずっと大型の武器で、それこそ攻城戦に用いられるようなものであったため、我々の目的には合わなかったのだ。 今回、私はそれを大幅に小型化し、手首に装着できるように作りなおす方法を考えついたのだ。 その威力は人を死に至らしめるに十二分であり、遠く離れていても使える。……正直に告白しよう、私がこの発見を得たのは、控えめに言っても危険な方法によってだ。 精神を集中させ、ほんの短時間だけに限るなら、『リンゴ』を使っても大丈夫のようだ。 だが、ここは異世界であって、マシャフではない。魔法という手段があるとはいえ、ブレードに使用される合金の錬金は、所謂スクウェアクラスのメイジであっても不可能だ。 全体的に見て、この世界の冶金技術は全く進んでいないと言っていい。しかし、私のもつ……否、『リンゴ』がもたらした知識は、 この世界を根底からひっくり返しかねない技術であることもまた事実だ。速すぎる技術革新がもたらす混乱、それは私の望むところではない。 故に、この書物に封印することに決めた。願わくは、心ある者がこれを読み解かんことを』 『"英知がもたらすは悲嘆のみ。真実を知るほど、悲しみはいや増す"という哲学者の言葉が、今では十分に理解できる気がする。 そう、これは確かに正しい、鉄を作る知識を得れば、鉄は剣へと変わり、剣は戦いを生み出す。 これはこの魔法の世界でも同じことだ、現に魔法は戦いに利用されている。 四つの系統すべてに、戦いに対応した攻撃魔法が数多く存在していることから、それは最早自明の理だ。 人は何故戦いを求めるのだろうか? 手を取り合って生きるということはできないのだろうか。 この世界は神によって創造されたものなのだというが、果たしてそうなのだろうか。 暴力に飢えたおぞましい存在が創造したとしか私には思えないのだ、この魔法が支配する異世界も、……私のいた世界も』 『(ピストルの設計図:焼失したため閲覧不可)』 『この世界にも、我々の世界と同じように神として、または神の代理人として崇拝される人間がいた、その者はブリミルと名乗っていたそうだ。 降臨、信徒、数々の奇跡、彼もまた、かの大工のようにこの世界の人々に崇拝、信仰されている。 しかし私の知る神話とは異なる点がいくつかある。彼に関しての逸話が、ほぼ存在しないのだ。 だが、最も注目すべき点は彼の死後だ。 彼の死後、6000年間の間、誰一人として宗教的指導者が現れていない。まるで『ブリミル教』以外の教えを全て排除したかのような。 彼もまた、『エデンの果実』を利用したのだろうか? 概念を世界に浸透させ、根づかせたのだろうか。 ただ一つ異教と呼べるもの、それはブリミル光臨の時より敵対していたとされる『エルフ』と呼ばれる者たちだ。 『エルフ』……先住……。 だとすれば、『彼』……『彼ら』はどこから来たのだ? 『かつて来たりし者』との関係は? 考えれば考えるほど、謎は深まるばかりだ』 『(手製爆弾の設計図:画像エラーにつき閲覧不可)』 『dx/dt= -10x +10y dy/dt= 28x -y -xz dz/dt= -8/3z +xy (方程式のグラフ:画像ファイル破損につき閲覧不可) "ليس هناك ما هو صحيح ، كل شيء مسموح به" Laa shay a waqui n moutlaq bale kouloun moumkine』 前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence―
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暗殺ミッション 進行具合によりミッションが解放され、次の流れでミッションが解放される (Sequence3 勢力解放後)兵舎でバンタシレアと話し4ミッション解放→4ミッションクリア (Sequence5)兵舎でバンタシレアと話し4ミッション解放→4ミッションクリア (Sequence8)兵舎でバンタシレアと話し4ミッション解放 ◆「2人組」 - Sequence 3 Memory-3 ローマ市民の暴動の芽をつみとるため、ボルジアが残忍な兵を2名雇ったようです。彼らを倒し市民を安心させてください~N.M番兵達を倒す フル・シンクロ条件 - 標的をアサシンブレードで倒す 報酬:300f ターゲットは2カ所に1人ずついる ターゲットまでの移動距離が長いが特に難しくない ◆「戦略的暗殺」 - Sequence 3 Memory-3 チェーザレが軍師を一人ローマに呼び戻しました。貴重な人材であるこの男を守らせるため、チェーザレは馬と護衛を差し向けたようです。~N.Mターゲットを倒す フル・シンクロ条件 - 2分以内にメモリー終了 報酬:300f スタート地点のすぐ近くの馬を使おう ターゲットは5名(騎兵1名、索敵兵2名、一般兵2名)で道を歩いている ◆「3人寄れば」 - Sequence 3 Memory-3 チェーザレは自分に逆らうものに容赦しません。街には射撃の腕のいい兵が配置され、怪しい者を見つければ即座に撃ってきます。彼らを排除しなければなりません~N.Mターゲットを倒す フル・シンクロ条件 - 2分以内にターゲット3人を倒す 報酬:300f ターゲットは銃兵3名でそれぞれ屋根上にいる ターゲット周辺の屋根上にボーガン兵がいるので排除した方が安全 メニューを開けば残り時間の確認ができる ◆「農民の取り分」 - Sequence 3 Memory-3 戦争によって農民達はすでに十分に苦しめられていますが、それにも増して彼らを苦しめているのが、ボルジアによる搾取です。やめさせねばなりません。~N.Mターゲットを見つける 番兵達を倒す フル・シンクロ条件 - 番兵3人をアサシンブレードで倒す 報酬:300f ターゲットは騎兵6名で1名、2名、3名で分散している 近寄って馬から引きずり下ろし暗殺、馬に乗って馬上へのエアアサシン、屋根からのエアアサシンが基本戦法 戦闘状態になったら、屋根に上って馬から降りるのを待つ、騎兵に剣のカウンターで馬からたたき落とすといった手段を使う ◆「3人の仲間」 - Sequence 5 一層の戦力充実のため、チェーザレは練度が低くても装備は充実している兵士を増やしています。鍵を握るのは、教官役の古参兵達です。彼らを探し亡き者としてください~N.Mターゲットを見つける フル・シンクロ条件 - 番兵3人をアサシンブレードで倒す 報酬:1300f ターゲットは3名(軽装兵、索敵兵、重装兵)で各ターゲット周辺には兵がいる 周囲の兵と必ず戦闘になるので、まずはターゲットをアサシンブレードで暗殺するといい 重装兵をアサシンブレードで倒すなら煙幕を使うと楽 ◆「赤い手紙」 - Sequence 5 我々の力を増しつつあることを敵は脅威に感じています。我々の勢いを止めようと、今、傭兵によって重要な手紙が運ばれています。伝令もろとも手紙を葬り去ってください~N.M伝令達を倒す フル・シンクロ条件 - 60秒以内にターゲットを2人とも倒す 報酬:1300f ターゲットは教皇衛兵2名、それぞれ部下を2名連れている 移動と戦闘の時間を考えると、60秒以内に完了するなら煙幕か矢の嵐を使うといい ◆「ローマの商人」 - Sequence 5 ボルジアに保護される商人達は、誠実な商売をする者達よりえてして有利な条件で取引をしています。彼らにボルジアの保護など幻想だとわからせてやってください~N.M気づかれずに商人を暗殺する フル・シンクロ条件 - ギルドの弟子に陽動をさせる 報酬:1300f ターゲットの商人は天井のあるL字の通路を往復していて、入り口2カ所には2名ずつ番兵が立っている 目標周辺の高警戒エリアに近づいて発見されるとシンクロ解除になる(高警戒エリア表示がでてない距離なら番兵は無反応) 入り口にいる番兵を弟子に暗殺させると、エツィオを警戒せずに、ターゲットがおびえて倒した番兵の入り口から逃げ出すので暗殺する ◆「凶報の運び手」 - Sequence 5 ボルジアは街に尋問官を送り込みました。我々の所在を突き止めるまで、市民を虐げるつもりです。当然、そのようなことは止めねばなりません~N.M増援を呼ばれる前に標的を倒す フル・シンクロ条件 - ターゲットに増援を呼ばせない 報酬:1300f ターゲットは6名、地上にいる 屋根上で6名を視界にいれて矢の嵐を使用する ◆「枢機卿の罪」 - Sequence 8 ボルジアの下僕達は、自分達には教会の後ろ盾があり、緋色の衣が自分達を守ってくれると思い込んでいます。枢機卿を1人、見せしめにしてください。サン・ピエトロ大聖堂の聖所に入る前に亡き者とするのです~N.Mターゲットを見つける 気づかれずにターゲットを倒す フル・シンクロ条件 - 枢機卿だけ倒す 報酬:2600f ターゲットは噴水の前に立っている タカの目で視認または近づくと歩き始め、中心通りを大聖堂方面へ進んでいく ターゲット周辺の中心通りに面した屋根上からのエアアサシンがお勧め 周りに敵がいたとしても真っ先に倒せば問題ない 「メモリーを再スタート」するとエアアサシンを狙いやすい位置からスタートする ◆「形成逆転」 - Sequence 8 チェーザレのカリスマ性のおかげで、番兵達の装備は実に充実しています。そこで彼らの武器を彼らに対し用い、重要なのは鎧ではなく中身だということを知らしめてください~N.Mプラエトリア城へ行く ターゲットを倒す フル・シンクロ条件 - 重装兵、索敵兵、教皇衛兵、各1名以上を奪った武器で倒す 報酬:2600f ミッション開始直後に「メモリーを再スタート」を行うとプラエトリア城前から始まるので、移動時間を短縮出来る ターゲットは6名(索敵兵2名、重装兵2名、教皇衛兵2名)で素手にして武器を奪って倒す 2人組の片方を殺してから落とした武器を拾い、もう片方をその武器で殺してもフルシンクロは失敗する(この場合でフルシンクロできた例もある) 奪った武器を使って、武器を奪った方ではない敵だけを殺してもフルシンクロは失敗してしまう 索敵兵は簡単に奪えるが、2人のうち片方を先に殺し、残った方から槍を奪い素手になった敵が拾った槍で攻撃してきたのにカウンターをかけて殺すと何故かフルシンクロ失敗になるので注意 重装兵は普通に奪おうとしても難しいが、挑発して攻撃させたところを奪うと簡単に奪える 教皇衛兵は武器を奪うのが大変難しいが、重装兵の持っていた斧でどちらかまたは両方を殺すことでもフルシンクロになる模様 重装兵と教皇衛兵は、煙幕を使用→一人殺して武器を拾う→もう一人を殺すでもフルシンクロ可能 ◆「卒業」 - Sequence 8 今日、4人のスイス衛兵が訓練を終えます。我らの血盟を代表し、彼らの卒業を祝しに行ってやってください~N.M教皇の衛兵達を倒す フル・シンクロ条件 - 体力ブロックを失わない 報酬:2600f ターゲットは教皇衛兵4名で他に3名の兵がいる サンタンジェロ城の門から入り、壁を上り下りしてターゲットの階上へ移動 ハシゴハメで簡単にクリア可能。階上からまずターゲットもしくは側近を一人クロスボウで倒す。その後、敵はこちらに気付いてハシゴを登ってきますので、あとはハシゴの上で待機して登ってくる敵を斬り落とし続ければOK。矢の嵐または弟子を呼んで自分のかわりに戦ってもらうこともできるが、弟子にターゲットを倒させた場合、ターゲットは死んでいるのにマーカーが消えないバグが起こり、クリアが不可能になることがある。バグ回避のためにも、煙幕を使って怯んでる敵にアサシンブレードでトドメを刺す方法をお勧めする。 ミッション開始直後に「メモリーを再スタート」を選択するとサンタンジェロ城南東の橋の下から始まる。しかし橋の下からだと侵入経路が無いので、大幅に大回りしないといけないのでかなり面倒。 ◆「重装兵と闘争心」 - Sequence 8 自分達に逆らう者への弾圧をいっそう強化すべく、ボルジアが重装備の番兵を多数、市中に配置しています。彼らの思い通りにさせてはいけません~N.M30秒以内にターゲットを倒す フル・シンクロ条件 - 15秒以内にターゲットを倒す 報酬:2600f ターゲットは重装兵8名で、橋の真ん中の手すり側にいる 残り時間のカウントが始まるのは敵と戦闘状態に入ってからなので、敵のところまで急いで行く必要はない 矢の嵐を使用すれば1秒で終わる アイコンが重なって非常に見つけにくいが隠れ家の上のハト小屋から始められる 暗殺ミッション・補足