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【表記】 【俗称】 【種族】サーヴァント(fake) 【備考】 【切札】 【設定】 【ステータス】 筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具B+ 【スキル】 気配遮断:A- 狂信:A 特定の何かを周囲の理解を超える程に信仰することで、通常ではありえぬ精神力を身につける。 トラウマなどもすぐに克服し、精神操作系の魔術などに強い耐性を得る。 【宝具】 『幻想血統(サバーニーヤ)』 ランク:E~A 種別:対人~対軍宝具 レンジ:- 肉体を自在に変質させ、過去に紡がれし18の御業を再現する能力。 実際は過酷な肉体改造も行われていたが、英霊化にあたり肉体を自在に変質させる形となった。 オリジナルの御業と比べて威力が上か下かはケースバイケースとなる。 【戦闘描写】 【能力概要】 【以上を踏まえた戦闘能力】 【総当り】
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コードギアス亡国のアキトアサシン・零版はコードギアス反逆のルルーシュアサシン・零版の後に書かれた作品。ほぼOVA版と展開は異なるものの同じストーリーとなっている。 あらすじ Ⅰ巻 戦友 第1章「死神誕生の日」 第2章「wZERO」 第3章「翼竜は舞う」 第4章「グリーンランドの戦い」 第5章「北欧の戦い」 第6章「パリ大空襲」 Ⅱ巻 死闘 第1章「死神が目覚める日」 第2章「聖騎士誕生」 第3章「反転攻勢開始」 第4章「守護の剣」 第5章「アキトの戦い」 第6章「夜の城へ」 Ⅲ巻 黎明 第1章「アキトの野望」 第2章「ウクライナの戦い」 第3章「ルーマニアの戦い」 第4章「ブリタニアとの決戦」 第5章「旅立ちの時」 終章 「終わりを告げる苦悩な世界」
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「七孔噴血……撒き死ねい!!」 TYPE-MOONの『Fate』シリーズにおける一作である対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』に登場するキャラクター。 担当声優は 安井邦彦 氏。この声の拳法家と言えば烈海王…だったのだが今の声は衛宮の親父の方だ 氏は同作で(あーぱーじゃない方の)バーサーカーも演じている他、 『Fate/Grand Order』でも新たに複数の役を兼任してるが、ヘリトールヘクトール以外、唸り声や咆哮をあげるバーサーカーしかいない。 月の聖杯戦争に参加しているユリウス・ベルキスク・ハーウェイのサーヴァントで、暗殺者のクラスの英霊。 EXTRA主人公の五回戦での対戦相手である。 武芸者の姿をした赤毛の男性で、一人称は「儂」。 饒舌で猛々しい性格にして、武の真髄として暗殺拳を習得した武芸者。 基本的に義を通すが悪もまた良しとする性格で、見せかけの概念にこだわらず理に適うかどうかで判断を下し、 道理に合わない殺人はしない合理主義者でもある。 よって、自身を拳法家というより殺し屋の類いと自認しているが、それを卑下する事も誇る事も無く、 同時にユリウスの手段を選ばず冷酷なまでにただ目的を遂行するだけの戦闘方針にも不満は無い。 A+++という最高ランクのスキル「中国武術」を持ち、不意打ちや奇襲を主体とする英霊が多いアサシンの中では、 異例とも言える程に直接戦闘に秀でており、体術のみで三騎士のクラスともまともにやり合える程。 しかし真に恐ろしいのは、気を操作して天地と合一し姿を自然に透け込ませるスキル「圏境」で、 これにより気配はおろかその姿や匂いさえも消失させてくる上に、魔術理論ではなく瞑想の極意・体術による透明化なので、 魔術理論に生きるものには絶対に感知する事ができない。 ただ、ドラマCDによると、流石に攻撃体勢に移ると気を攻撃に回すせいで幾分か効果が薄れるらしい。 なお、月の聖杯戦争では基本的にムーンセルがマスターに相性の良いサーヴァントをあてがうのに対して、 このアサシンはユリウスが召喚したのではなく別の誰かが召喚して連れてきたようなのだが、 その方法や詳しい経緯ははっきりしていない。 + ネタバレ注意 「くはははははははは!!!! 滾る滾る!! 血が!! 肉が!! やはり武とは生き死にあってのもの! 年老い、なにを悟った気になっていたのやら──所詮は俺も、血に飢えた窮奇と同じか! いいぞ、若返るようだ! お主らは強い! ここまでのどの敵よりもな! さあ、力比べだ!! 極致のその先を──見せてみろ!!」 真名は「魔拳士」や「神槍」、さらには「凶拳」の異名を持つ、李氏八極拳の創始者である中国拳法家「李書文」。 格ゲー的にはこの人のモデルになったお方である他、 ナムコとスクウェアが手を組んだ『エアガイツ』でも当の御本人が参戦している (現代でとうに死去後の遺体にとある組織が行った処置で蘇生され、晩年の老いた姿から日に日に若返っている…という設定。ベンジャミン・バトンか?)。 李書文の剛打は、牽制やフェイントの為に放ったはずの一撃ですら敵の命を奪うに足るものであり、 「李書文に二の打ち要らず」と評された程であった。 中国各地でその高い実力を知られるようになると、滄州の一流派でしかなかった八極拳は李書文の名声と共に有名になっていったとされている。 が、後述にもあるように本人の気性の激しさに加え、稽古や実戦で数多くの人を殺傷するなどの悪名もついて回った事、 さらには同時代に書文を上回る名声を得た武術家がいた事などから、日本に比べると中国本土での知名度は低いんだとか。*1 日本においては原作:松田隆智、作画:藤原芳秀によるカンフー漫画『拳児』において、 登場人物らの八極拳流派の創始者として度々過去の逸話シーンとして彼が登場しており、 特にコミックス最終巻は一冊まるごと書文の若き修業時代から壮年の頃に毒殺されるまでを描いた番外編となっている程。 相手の胴体に頭部を振り下ろした拳でめり込ませて殺した、軽い牽制のつもりで打った短勁(ショートパンチ)で相手を即死させた等、 およそ人間離れした実力の武術者だったとして描かれている。 …が、それら全てが現代に残る御本人のエピソードとして事実伝わっているというのだから驚きである。 遺族は「神格化はやめてほしい」「毒殺じゃなく病死です」って見解なんだけどね… そして『Fate』李書文についてはここらへんの『拳児』李書文の描写をがっつり拾ってオマージュしている。 主に戦犯は李老師をサーヴァントとして激推ししてたミスター陳…もとい琥珀…というか『コハエース』『帝都聖杯奇譚』作者 また、生前に彼の使った六合大槍は八極門の基本的な武器であり、 八極拳のほとんどはこの六合大槍の技法を学ぶための前段階に過ぎないとさえ言われるため、ランサーの適正も備えている (というかぶっちゃけ本人は拳術や体術よりも生涯に渡って槍術を最重要視していたとか ちなみに上述した『エアガイツ』でもこの要素が取り入れられており、キャラ毎に設定されている武器技として槍が使える)。 加えて、弟子の劉雲樵をして「殺されるかと思った事が何度もあった(意訳)」 と称される程に非常に気性の激しい人間であったという逸話からバーサーカーの適正も持ち、 原作『Fate/EXTRA』後半においては実際にある事情でアサシンでありながらバーサーカーのクラスでもある、 「二属性持ち(マルチクラス)」へと転じている。 また、このときは自我がほとんど失われて終始雄叫びをあげていたため、一部のファンから「暴走した八神」と呼ばれていたのは言うまでもない。 一応身内には優しかったとされている他、晩年には近所の子供達に武術を教えて慕われていたらしい。 また上記のクラス適正とは別に青年(=肉体的な全盛期)と老人(=精神、技術的な全盛期)の二つの姿で召喚される可能性を持っている。 『EXTRA』企画段階では二つの姿を持つサーヴァント、発売後のマテリアルでは「ランサーで召喚されると老人の姿」という設定だったが、 後年の作品では年齢とクラスの各種組み合わせがそれぞれ別の霊基として存在するという設定に再整理されており、 『帝都聖杯奇譚』では老ランサー版、『FGO』では若ランサー&老アサシン版が登場している(老アサシンは『Samurai Remnant』にも登場)。 无二打(にのうちいらず) 対人宝具。 英霊の象徴たるアイテムではなく、十二の試練などのように生前に到った技術や逸話が宝具として昇華した存在。 達人としての優れた勁力から放たれる単純な破壊力もさる事ながら、 自身の気で周囲の空間を満たす事で形成したテリトリーで相手の「気を呑む」事で相手の感覚の一部を眩惑させ、 緊張状態となった相手の神経に直接衝撃を打ち込む事で迷走神経反射(つまりショック死)を引き起こし心臓を停止させる。 西洋魔術の知識に照らし合わせた場合、自身の魔力を相手に打ち込み、相手の魔術回路を乱してダメージを与える、という解釈になる。 つまりは当たりさえすれば一撃必殺の即死技なのだが、李書文が厄介なのはスキル「圏境」を併用して不可視でこれを放ってくる事にある。 ただし完全な不意打ちが成立しなければ「気を呑む」事ができず、効果は致命傷程度に留まる。 猛虎硬爬山(もうここうはざん) 対門宝具。生前の李書文が最も得意だったとされる絶招(奥義)。 无二打はあくまで相手の心臓を停止させる対人用の一撃だが、こちらは物理ダメージに特化した攻撃である。 + マスター「ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ」 「……オレに、殺しを愉しむ趣味はない。 すべて仕事だ。簡潔に済ませろ」 黒ずくめの衣装が印象的なコートを纏った細身の青年。 担当声優は羽多野渉氏。 ドゥエ!はしない。 常に周囲へ殺気と威圧感を振り撒いており、その正体は型月世界に存在している大企業「西欧財閥」の諜報機関員。要するに殺し屋。 なお、物騒な設定に反したその低い身長がよくネタにされたりする。具体的に言うと女子高生とそう変わらないくらいの背丈 西欧財閥はカール大帝が創設した神聖ローマ帝国を母体としてかなり昔から人類規模の経済活動を行っている組織だが、 『EXTRA』の世界線では神秘の崩壊に伴い世界を維持管理している絶大な権力を有する一大勢力と化しており、 「これ以上の技術進化は不必要である」との考えと、ムーンセルへ到達する手段(宇宙開発)を封じるため、 徹底した資源管理により技術革新を封印し(その結果表立った人類の技術は2000年代のそれから停滞し続けている)、 西欧財閥の支配による停滞した平和を覆しかねない聖杯を危険視し、これを入手・処分する事を画策していた。 ユリウスはその財閥の次期当主であるレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイの異母兄の青年であった。 とはいえ、ユリウスの方は庶子でありハーウェイの家督には縁が無く、本人も興味は無い。 元はハーウェイの子として生み出されたデザインベビーだが、胎児の状態で期待されていた全ての能力値が低く、 ホムンクルスと同じく短命と判明して「利益を生まない」という理由で廃棄されたが、強靭な精神力で生き延びる。 そして6歳の時、大人達の言う「利益」を生み出すため薬によって成人の体に成長し、 三年後に生存価値を認められ初仕事を終えた事で対テロ部隊に身を置くようになる。 それからも強靭な精神力によって部隊の荒くれ者達を纏め上げ、西欧財閥の対テロ部隊の隊長にまで這い上がり、 ハーウェイに敵対する者のことごとくを葬ってきたのだが、 決して殺人を楽しみとする殺人狂ではなく、ただ義務としてそれを遂行してきた職業的な暗殺者。 聖杯戦争に参加したのも同じく参加したレオナルドを勝たせるためで、彼の障害となる者をアサシンを使って悉く排除していた。 レオの優勝は即ち自身の死でもあるにも拘らずそれも承知の上だが、「弟のため」を口にしながら、その実レオ自身には特別な思い入れは無く、 あくまで「ハーウェイの一員としての義務」で行動している。 + 他作品における活躍 『Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚』 老年期がランサークラスとして召喚された。 マスターは言峰花蓮。 バーサーカーとの戦いでは相手が再生能力持ちだったため相性の悪さから苦戦を強いられ、セイバーに後を任せて一時撤退。 その後のアサシン戦ではマスターを人質に取られて槍を失い追い詰められるが、抵抗する花蓮を害したアサシンに怒り、素手で撃破。 最終決戦まで生き残りセイバー、アーチャーに助太刀する形でキャスターとの戦いに参戦するが、 共闘していたアーチャーが聖杯を起動させるべく放った突然の不意打ちを受けて消滅。 このアーチャーは英霊数騎分の魂の持ち主だったため、セイバーを残しつつ起動した聖杯を託して逆転するという手段が可能であったのだが、 そのためにはどうしてもセイバー及びキャスター以外の他のサーヴァント全員、つまりアーチャー自身と李書文が敗北している必要があったのである。 なお、それでもまだ余ったらしく終結後に余剰分がちびアーチャーの分体として独立した 『Fate/Grand Order』 当初、青年期のランサークラス「神槍 李書文」が実装。 メインストーリーでは1部第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて、 西暦1783年のアメリカではぐれサーヴァントとして召喚される形で登場した。 一度は戦力が不足しているエジソン達に会っていたが、エジソンが抱えている物に気付くと協力を拒否して立ち去り、 強敵を求めてケルト兵やシャドウサーヴァントが跋扈するアメリカの荒野を一人で彷徨っていた。 そんな中、自分が探していた強敵であるスカサハに興味を持たれた事が切っ掛けで主人公らと一戦交え、 その結果彼女と槍を交えるまではエジソンとメイヴのどちらの味方にもならないという盟約を交わしてその場を去る。 その後、クー・フーリン・オルタとの戦いに負けて戦闘不能に陥ったスカサハの前に現れ、 彼女の求めに応じて主人公らへの援軍として戦いに趣き劣勢に立たされている北部戦線に参戦。 かつてドラゴンを素手で倒したベオウルフとステゴロ対決の末に彼に勝利を収めた。 宝具「神槍无二打(しんそうにのうちいらず)」はアサシン霊基で使用する「无二打」と同じ効果だが、槍を持つ分レンジが幅広い。 生前の「壁に止まった蠅を壁を傷つけずに槍で貫いた」という逸話から、精密動作性も素手とさして変わらないらしい。 一撃必倒とか言ってるのに三回攻撃してるじゃねーかとかツッコむのは禁止*2 カード構成はArts型な他、クリティカルアップやスター集中を備えておりクリティカル系のアタッカーとなっている。 特筆すべきはスキルに必中と無敵貫通、宝具に防御力無視を備えている点であり、これにより居直りが得意なエネミーの攻略に適している。 ただしスキル効果が1ターンしか持続せずチャージターンもそこそこ長めな上に、Arts属性のカードは継続的にスターを出せないので、 パーティ編成時にスター生産役のサポーターと組ませたり、スターを毎ターン補給できる概念礼装との併用が必須である。 その後、2部Lostbelt3章「人智統合真国 シン」の中国の異聞帯にて、 始皇帝に仕える親衛隊のリーダーである「衛士長」として老年期が登場。ただし、シナリオ中では一度も本名で呼ばれる事は無い。 が、イラストの画風やスキル名、なによりもインパクトのあり過ぎる宝具のおかげで正体は割とバレバレだった 厳密に言えばこの人物はサーヴァントではなく、汎人類史とは別の歴史を歩んだ李書文、 つまりは生身の人間だが始皇帝から賜った仙術により、およそ百五十年以上という長い年月を生きている。 シナリオ終盤では異聞帯を攻略しに来たカルデア一行の前に同じく親衛隊であるヒラコー韓信と共に立ちはだかり、激闘を繰り広げるも敗死した。 なお、この衛士長とのバトルは相手にする人数こそ一人なものの、 プレイヤー側の回避or無敵状態に対し、必ず無敵貫通スキルを使用して防御を無効化+確率で即死させる単体宝具「无二打」 アサシンクラスなのでチャージゲージが短く、上記の強力な宝具を短いスパン(3ターンに一度)で放ってくる 1ターンの間、回避状態を付与する「圏境(極)」や自身へのデバフを受け付けない弱体無効状態になる「陰陽交差」などの厄介なスキル ブレイクゲージを削る度に解除不可の攻撃力上昇やクリティカル威力アップ状態を付与するギミック 防御相性で有利なはずのキャスタークラスやルーラーでさえまともに喰らうとほぼ耐えられない圧倒的な火力 と言った彼自身の強烈な攻撃性能だけでも脅威だが、サポート役である韓信からの妨害及び支援がこれまた曲者であり、 衛士長の体力が減る度に攻撃力をアップさせるサポートスキル 上記の効果に加えてターン終了時に衛士長のチャージゲージを増加させる(これにより2ターンに一度即死級の無敵貫通宝具が飛んでくる) プレイヤー側のパーティー全体へ定期的に混乱状態(スキルが使用できなくなる)を付与 シナリオの展開により戦闘開始から4ターンの間はマスタースキル使用不可(解除不能) 等々、これら以外にもあの手この手で仕掛けてくる数々の厄介極まりないデバフも相まって2部3章における屈指の難所となっており、 当時は無敵貫通攻撃をも防ぐ宝具を持つアルトリア・キャスターの登場前だった事もあって数多くのプレイヤーを苦しめた。 でも魅了と豚にするのだけは勘弁な! その後、2019年の正月イベント『閻魔亭繁盛記』では按摩の達人及び警備員としてサーヴァントの方もシナリオに登場し、 同イベントのピックアップ召喚2で実装された。「くっ……!癒やせ!」 同作ではこちらがアサシンのクラスになっている。 こちらもカード構成はArts型、かつクリティカル威力アップやスター集中度アップのスキルを備えたクリティカル系のアタッカーで、 スキル効果が1ターンしか持続せずチャージターンも長めな部分も同様だが、 クラススキル「老練[A+]」にArtsカード性能アップとスター発生率アップの効果があるため、ランサーと異なり素殴りによるスター稼ぎもそこそこできる。 とはいえ、Artsカードがスターを出しにくい点はそのままなので、こちらもサポーターと共に編成した方が無難だが。 Artsのヒット数こそ多くは無いが「老練[A+]」の効果も相まってクリティカル込みでNPを回収して宝具を連射する動かし方が強い。 正規の聖杯戦争の場合、青年期の方は聖杯にかける願いは特に無し。 一方で老年期の方は、青年期の自分を呼んで素手と槍のどちらの自分が上か戦って(殺し合って)確かめてみたいらしい。きゃあ、じぶんごろし。 『Fate/Samurai Remnant』 老年期がアサシンクラスとして登場。 逸れのサーヴァントとして召喚された。 史実の事を踏まえるとある意味では未来人だと言えなくもない。 余談だが同作にはマスターとして鄭成功が登場しているため、李書文の登場が発表された際には中国のファンの間で話題になっていた MUGENにおけるアサシン(Fate/EXTRA) joan quiñones氏による、『JUS』風ドットで製作されたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。 高いコンボ性能による近接戦を主体にして戦う性能をしているが、地面を砕いて岩を飛ばす広範囲攻撃や衝撃波を放つ飛び道具もある。 技の節々に炎っぽいエフェクトが使われているが中の人ネタと思われる 頂心肘や震脚など有間都古っぽいモーションもあるが、この人が本家なのでしょうがない。 超必殺技の「无二打」は『Fate EXTELLA』の演出が再現されている。 AIもデフォルトで搭載されている。 紹介動画(公開先へのリンクあり) 出場大会 「[大会] [アサシン(Fate/EXTRA)]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 中国では「武を振るうには相応に正しい『義』の理由がいる」という風潮があり、 ただひたすら強者との闘いを求めた当項目アサシンのようなタイプは必然的に人気が出にくい。 同様の理由で三国志武将では呂布の人気が昔からイマイチだったりする。 そして、そんな本国で人気の無い中華の武人ツートップを同国の英霊としてまずキャラにするのが『Fate』シリーズのひねくれっぷり(称賛)である ジャッキー・チェンがブレイクする以前のカンフー映画の多くが、 「主人公の周囲の友人や家族が殺されたから敵討ち」「おふざけも何も無いシリアス一辺倒、目的のため無駄の無い殺し合い」 というストイックさなのはこの辺りの事情が絡んでいる。 この人の映画なんかモロにその典型のストーリーだし *2 尤もこれは攔・拿・扎(ラン・ナー・チャー)という六合大槍における基本中の基本とも言える技で、 (内から外へ相手の槍を払う右捻り突き・外から内へ相手の槍を押さえつける左捻り突き・無防備になった相手へとどめを刺すための捻り無し突き)、 という一連の動きを忠実に再現したモーションとなっている。 つまり三つの突きで一つの技と考えれば矛盾していない……はず。 老人の方は正しく一発で大ダメージを奪うのでどうしても比較されてしまうけど
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(全員) 希望の消えた世界は モノクロ過ぎて夢すらも無い 依然ヤツは“お利口”を インポートする (ホルマジオ) 二年越しの開幕だ 微かな希望見えてきたぜ 使いような能力で (全員) とりあえず娘を 拉致っとけば問題ないな (イルーゾォ) 「抜き出し完了」 いつもどおり 一人ずつだ 異常性、気付いた時は 抜け出せない この世界 (全員) 案外居場所失くしても 変わりそうに無いな心境 障害、不安定な道も 俺ら先に行けそうかもな さぁさぁ、反旗ひるがえし 御揃いの首輪を外せば そうそう悪いもんじゃないな さぁ、栄光掴め (ペッシ) 疑心暗鬼呑み込まれ フィレンツェ行き列車の中へ (プロシュート) トコトン「やる」と言ったろ 精神論ギャングの道理 (メローネ) 期待通りそれ以上? あの女の影響多可ね (ギアッチョ) 俄然意欲が沸いたぜ 静かに泣いた氷点降下の 世界はどうだい? (全員) 「任務続行」あと少し 引けないでしょう? (リゾット) 託された バトンを継いで 「ほら、アイツだ クールに行こう。」 (全員) 状況急下降転でも 最後まで諦めないな 頂点気取るあのボスの 首を狙い 牙を研いで おいおい、ちょっと オーバーだろ? 額縁に飾られたソルべ(なかま) 組織(おまえら)は解んないだろうな 隠し切れない、怒り 娘の護衛チームと 無論、我等真逆の関係 奇襲・戦闘・非情心 ヤり方自由 (リゾット) 自身の無さ気際立って 時折見せる畏怖な眼光 お前やはり怪しいな アノオトガキコエタナラアタリダ 能力者だな? 「気分最高」揺れるピーキー 止まない警鐘 自分が思ってるより 踏み込んでいるようだ (全員) 案外居場所失くしても 変わりそうに無いな心境 障害、不安定な道も 俺ら先に行けそうかもな 状況急下降転でも 最後まで諦めないな (リゾット) アンタは解んないだろうな さぁ、死なないうちに 俺と共に逝こうか…… 原曲 じん(自然の敵P) /メカクシコード 元動画URL http //www.nicovideo.jp/watch/sm18945715
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身長:157cm 体重:40kg スリーサイズ:B73/W53/H72 属性:混沌・悪 性別:女性 CV:かないみか レア度:C 初期HP/最大HP:1225/6177 初期ATK/最大ATK:1065/5971 「暗殺者」のサーヴァント。血染めの外套を纏った寡黙な少女。 真名は赤マント。昭和時代に語られた都市伝説に登場する怪人で、子供をさらって殺害する、吸血行為をする等様々な話が語られている。もちろん、一介の少女であった彼女が本当の赤マントであるはずがない。彼女が「赤マント」として現界することになったのには、以下のような過去が関係していた。 彼女はかつて学校でいじめに遭っていた少女で、周囲の大人の無理解によりその苦しみから逃れることもできなかった。やがていじめはエスカレートし、次第に追い詰められていった彼女は、ある行動を起こそうと計画する。普通――かどうかはわからないが、いじめを受けた人間が選ぶ逃避行動としては「自殺」というものがある。悲しいほど無力な少女だった彼女もそれを選ぶかに思えたが、なんと彼女が選んだ行動は、「いじめっ子を殺害する」というものだった。 計画は恐ろしいほど簡単なものだった。いじめっ子を人気のない場所へ連れて行き、自宅から持ち出した刃物で殺す。人気のない場所まで連れ出すのは、おかしなくらい容易であった。だがしかし、隠し持った刃物を相手へ突き刺すことができなかった。憎い憎い相手なのに、どうしても殺すことができない。恐ろしくなった彼女はその場から走り去り、逃げた先で刃物を自分の胸へ突き立てた。いじめが辛かったからではない。殺人を企てた己を恥じたからでもない。もはや理由などわからず、ただ衝動的に、結局彼女は「自殺」という手段で自分の人生に幕を引いた。 彼女が「赤マント」に選ばれたのには、いじめっ子を「次があれば必ず殺してやる」という無意識下の思いがあったからなのだと本人は語る――語るだけで、本当のことは決して語ろうとはしない。 宝具は「紅血外套・怪人伝説(こうけつがいとう・かいじんでんせつ)」。 パラメータ:筋力:D 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:C 幸運:E 宝具:B 保有スキル:気配遮断:A 殺人技術:B+ 無辜の怪物:C 吸血:C
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○月××日。 患者が一人、緊急搬送されてきました。 左腕及び左肩から首にかけてが欠損しており、猛獣に喰われたかのような傷痕でした。 即座に叩き起こされたドクターが処置をするが、処置も虚しく死亡。 何らかの事件性あり。 同月○×日。 失神し泡を吹いていた男性が緊急搬送。 顎を砕かれていたようで、命に別状はなかったが処置を施し入院。 経過観察に訪れ、その後の体調にて数回質問したところ「俺ももうすぐ殺される」「アイツが負けるからこんな目に」と譫言のように繰り返しており、自傷行為及び暴力行為に走るようになりました。 重度のショック状態にある可能性が考えられます。 メンタルケア専門のスタッフは慎重に対処にあたり、他スタッフが彼に接する場合はドクターの許可を得るか、メンタルケアスタッフ最低一人の同伴を原則とします。 同月×○日 完全に自我を喪失した女性が搬送されました。 何を話しかけても壁や天井を見るだけで、こちらの言葉には一切の反応を示しません。 手の甲に奇妙な痣を発見しましたが、それ以外傷は存在しませんでした。 「この痣は何か」と問うと、酷く錯乱し窓から飛び降りようとするなどの自殺行為に走ります。 よって、今後彼女に「痣に関する質問」をすることは許可されていません。 現在、彼女は強化ガラスと強固な鍵で窓を閉じた病室に収容されています。 彼女は現在、この病室から出ることを禁じられています。 収容から二日後、彼女の処置のため近づいたスタッフが痣が消えていることを確認しました。 原因は不明。 カタリ、とキーボードを叩く音がする。 凝った肩をぐるりと回し筋肉を解す。 肩凝りは現代に生きる者として切っても切れない面倒事の一つだ。 しかし毎度のように深夜まで患者の資料を纏めているここ最近は、面倒事というよりもはや難病と称した方が正しいぐらいには悪化している。 難病を一瞬で解決する万能薬でもあればいいのに、と思うが残念ながら医学はそれほど便利ではない。 ドクターの仕事がここまで身体を酷使するものだとは思っていなかった。 最近は患者も激増し、奇妙な症状も多い。 変な事件でも起こっているのかと勘繰ることもあるが、所詮妄想。 起こっていたとしても自分にどうこうする力はないし、するつもりもない。 願うことならば、巻き込まれないことを祈るのみだが―――。 「もうこんな時間」 肩凝りの軽減に背筋を伸ばすと、ふと時計が視界に入った。 時刻は23時を過ぎている。 東京ともなればまだまだ深夜と呼ぶには早い時間だが、暗くなって帰宅するのも中々辛いものがある。 「…帰ろうか」 途中まで纏めた資料を保存し、己の仕事机を後にする。 そそくさと出口に向かう。 己の仕事場とはいえ夜の病院はまだ馴れない。振り向けば何か"出る"のではないかと怯えてしまう。 出口には、警備員が立っていた。 無言のまま通り抜けるのも失礼だろうか、と思い一礼。 「ああ、今帰りかい?」 「ええ。ちょっと遅くなってしまいました」 たわいもない会話を済ませ、警備員に背を向ける。 ああ、この時間だと何時の電車になるだろうか。 「そうかい。最近物騒だからね―――帰り道には気をつけなよ、アンジェラ先生」 背後の警備員の言葉に笑顔で対応しながら、その場を去った。 ○ ○ ○ 予兆も兆候もなしに。 唐突に、ソレは訪れた。 ぴちゃり―――聞き慣れた、滴る血液の音。 ぐちゃり―――嫌というほど聞いた、肉が引き裂かれる音。 ゾブリ―――初めて聞いた、肉に牙が刺し込まれる音。 「え」 いつもの帰り道。何の変哲のない帰路。 日常の一風景に、非日常は現れた。 獅子の頭。山羊の胴体。蛇の尾。それぞれを合わせた三つの頭。 本来ならば同居することのない三つの身体が融合し、存在することのないモノを造り上げている。 ―――『キマイラ』。通称キメラとも呼ばれる、ギリシア神話の怪物である。 獅子の頭はヒトらしき腕を食い千切り食道に押し込んでいる。 山羊の頭はこびり付いた血液を落とすためか左右に頭を振っている。 蛇の頭はヒトらしき頭部を食い破、その中身を啜っている。 一体、どれだけの人間が犠牲になったのだろう。 雨が降り注いだあとのような規模の血溜まりは、流れ出し排水溝に吸い込まれていく。 細かく散った肉片はもはや『ヒトだったもの』なのかどうかさえわからないほど、醜い。 余りにも多く散ったソレは、元のヒトがどれだけの人数だったのかさえわからない。 何せ、原型を保っている頭部さえ見当たらないのだ。 ソレを目の当たりのした女性―――アンジェラは即座に引き返そうとするが、脚が脳の指令を受け付けない。 恐怖もある。人間として、生理的な嫌悪感もある。 それらが吐き気として食道を迫り上がる。 だが、原因は違う。 彼女が脚を止めている理由は、この惨劇による恐怖ではない。 知っている。 この惨劇を、彼女の脳は知っている。 『■はお■たちに寛■■接して■た』 ?がれた四肢。潰された頭部。 向けられた銃口ごと人体を潰す、暴力の権化。 『■を■れ以上怒■■るつもりなら』 ああ、恐ろしい。 思い出したくもない記憶が、彼女の脳裏に蘇る。 憎悪。暴威。暴怒。その、根源。 あの化け物は、四肢を捥ぐといった。 あの化け物は、あらゆる方法を探し出し殺すと。 ああ、蘇る。 一番忘れていたかった、死に対する絶対的な恐怖を。 『私の話が分かったか、アンジェラ―――?』 記憶が戻ってくる。 SCP財団。アンジェラ・ラングレー博士。アベル。 失われていた記憶が脳髄に帰還する。 なぜ失われていたのかは分からない。財団に記憶処理でも施されたか。 右手の甲に痛みと共に痣が浮き上がっていたが、眼中にない。 記憶の混乱。己が何故医師として生きているのか。財団はどうなったのか。 そして、目の前のキメラは、SCPなのか。 だとしたら、財団は何故収容に訪れないのか。 疑問と不安が頭の中で渦を巻く。 (でも、まずは、気付かれていない内ににげないと) 元来、彼女は度胸のある人間ではない。 声は小さく、ネズミに似たと形容されるほど弱弱しい。 だからこそ。 目の前に迫った脅威に、冷静に逃走することができなかった。 カツン、と音がした。 思わず己の足下を見る。 喰われたヒトの所有物だろうか―――血液と肉片に塗れた、タブレットが落ちていた。 蹴った。足が当たった。あまりの緊張で、足元を見ていなかった。 恐る恐る顔を上げる。 大丈夫だ。先程までキメラは食事に夢中になっていた。 大丈夫だ。先程までキメラは此方を見てすらいなかった。 大丈夫だ。だって、こんなに小さな物音だもの、気付かれるはずが――― 「―――あ」 鎌首を擡げた、蛇と。 目が、合ってしまった。 思考が停止した。あらゆる思考が彼女から消失する。 または。 現実を受けいれられなかった彼女の精神が、目の前の事象を拒絶していた。 蛇の頭が、疾駆する。 獅子の尾として、蛇の頭としてその長い身体をくねらせ牙を出す。 首を獲らんと迫るソレに、アンジェラは抵抗することすらできない。 アンジェラは、博士だ。技術職であり、戦士ではない。 むしろ、戦闘能力なら財団の兵士より格段に落ちる。 だからこそ―――アンジェラは目を閉じることしか出来なかった。 弱者なりの、抵抗。 少しでも残酷な世界を見ないように、目を瞑ることしかできなかった。 そして、目を閉じた彼女の首に蛇の牙が食い込み――― 「GIYAAAAAAAAAAAAAAAAッ!!!!」 蛇の、頭が落ちた。 頭を失った蛇、及び尾を失った獅子は激痛でのた打ち回る。 当たり前だ。キメラからすれば、三つある頭の一つが落とされたのだ。 尾とはいえ、その激痛と損害は計り知れない。 そして。 「おや。頭が三つあるというのに、よく周りが見えていないようだ」 男の、声が聞こえた。 恐る恐る、目を開く。 ひらりと風に舞う、赤のカンフー服。 しなやかに伸びたおさげが優雅にたなびく。 拳法家。脳裏に浮かんだのは、そんなイメージだった。 「宝の持ち腐れならぬ…頭の持ち腐れ、といったところですかね」 「あ、あなた、は」 「…?ああ、貴方がマスターですか?名乗り遅れました。 サーヴァント、アサシン、真名を『風』。気軽にアサシン、と呼んでください」 男…アサシンは、血溜まりの中で不釣合いなどの柔和な笑みを浮かべる。 アンジェラは何も返すことはできなかった。 ただただ、現状の把握のみに努め―――それすらできない現状に、再び頭を抱えた。 「まずはこの獣を仕留めてから、ですね。 …複数の獣の合成とは趣味の悪い。ヴェルデですらこのような悪趣味なものは作らないでしょうに」 そしてアサシンは哀れむように目を細め、ポツリ、と零す。 「…貴方達も被害者なのでしょう。残念ですが―――此処は、遠慮なしに、圧倒します」 ○ ○ ○ それからの決着は一瞬だった。 秒すらかからないスピードで山羊の頭を足刀で落とし、獅子の頭を締め上げる。 三秒にも満たぬ戦闘。 その後、 『恐らく、キャスタークラスの置き土産でしょう。敗退したがこのキメラだけ運良く逃げ切れたのか、それとも元より放し飼いだったのか。 主を失い枯渇した魔力を補給するため人を喰っていたようですが――どちらにしろ、私が手を下さずとも消えていたでしょう』 と何やら語り聞かせてくれたが、何一つ理解できなかったのでこの話は置いておくことにした。 そして、現在。 血溜まりの中ではまた面倒事に巻き込まれる、と移動を促したアサシンと共に逃げた私は―――現在、喫茶店にいる。 「…貴方は何者なの?あ、私はコーヒーお願い」 「ですから、サーヴァントアサシンと。貴方も聖杯を望むマスターでしょう?あ、私はおかまいなく」 「…聖杯?」 「…知らないのですか?」 注文を済ませながら会話を進めるが、どうも要領を得ない。 致命的な認識の差が生まれているような、モヤモヤした感覚が残る。 「財団の人間ではないの…?SCP収容の特別部隊の人間とか…私の護衛を任された部隊の者とか」 SCP財団の博士は、貴重である。 Dクラス職員程度なら掃いて捨てるほど存在するが、博士という職につく人間は有限だ。 それをこのような危険な場所に、死地に一人で送るような自殺行為はしまい…だからこそ、このアサシンは護衛の人間なのではないかと推測した。 だとしたら、今の今まで記憶を失いドクターとして働いていたのも、先程のキメラも何らかのSCPの影響かもしれない。 淡い期待を胸に、小さい声で問いかけた。 すると、アサシンは少し考える素振りをみせると――― 「そうですね。貴女の言う通り、財団の人間です。部隊名『アルコバレーノ』。貴方の護衛、及び外敵の駆除にやって参りました」 と。 考えうる限り、最良の答えが返って来た。 「…ほ、本当なの?」 「ええ。貴女の味方ですよ。私が命じられているのは貴女の護衛。 やむを得ず戦闘になる場合まありますが、その時は任せてください」 ニコリと笑うその顔に、肩の力が抜ける。 それと同時に、ドッと疲れが溢れ出た。 相当精神に堪えたのだろうか。我ながらなさけないと思うが、こればかりは仕方ないと思う。 ああ、本当。 世の中は恐ろしいことばかりだ、と。 抜けた腰は、しばらく戻らなかった。 ○ ○ ○ 「はて。どうしたものか、ですね」 己がマスター、アンジェラ・ラングレーを自宅に送り届けた後。 アサシン『風』は、一人その屋上にて佇んでいた。 (どうやら、此度のマスターは聖杯戦争について何の知識も持っていないらしい。 これが全てのマスターに当て嵌まるものなのか、それとも私のマスターにだけ当て嵌まるものかはわかりませんが) 冷たい夜風が頬を撫でる。 こうしていると、昔の仲間を思い出して少し頬が緩むが、生憎そんなことをしている場合ではない。 赤ん坊の頃が懐かしい―――この大きな大人の身体が一番だが、あの頃の身体も懐かしい。 聖杯戦争。サーヴァント。魔術に心得のない人間に教えたとしても返って混乱を増すだけだ。 故に、その場で話を合わせてしまった。 部隊名も財団から派遣されたというのも、すべて嘘っぱちである。 (騎士などではないことが救いですかね。上手く話をつければ戦闘になってもこのまま押し通せる…は希望的観測過ぎますね。 そも、何故私がアサシンに…確かにヴァリアーのアジトに忍び込んだというか、鉢合わせたことはありましたけど) 潜入したことは数あれどアサシンにおいてはリボーンの方が上でしょうに、と続ける。 かといって戦闘では負ける気はないが。 アサシンに、聖杯にかける願いはない。 彼が願うのは、聖杯戦争という異境の地で拳で語り合い、猛者達と覇を競い合うこと。 謂わば聖杯などその副産物であり、彼が望むのは聖杯という『結果』ではなくその戦争という『過程』である。 だからこそ、結果としては聖杯が手に入らずとも構わないのだが、マスターがああでは先は不安だらけだ。 「さて、どうしましょうかね―――」 夜風を浴びて、無敵の武闘家と呼ばれた彼は、一人呟く。 その顔に影はない。 困難とは、あればあるだけ面白いものだ。 さて、この局面どう攻略したものか。 【マスター】 アンジェラ・ラングレー@SCP Foundation 【マスターとしての願い】 聖杯の説明を受けていないため、まだなし。 とりあえず記憶を失っていた原因がSCPによるものなのかどうか調べる。 【weapon】 特に無し。 【能力・技能】 特に無し。 【人物背景】 SCP財団所属の博士。 20代半の女性。 ふちの薄い四角いメガネでほとんど隠れた目に肩までのライトブラウンの豊かな巻き毛が特徴。 SCP財団は「SCP」と呼ばれる奇妙な物、現象、生物、場所そのもの等のSecure(確保)、Contain(収容)、Protect(保護)を目的として活動している。 割と他の博士よりかは常識人である。 今回の場では医者としての役割を与えられていた。 記憶を取り戻した後は、「財団による記憶処理をしなければいけない状況に陥ったのか」「それとも何らかのSCPの影響か」とも考えている。 聖杯戦争のルールどころか聖杯戦争自体をを理解しておらず、アサシンを今のところ自分の警護にやってきた特殊舞台程度にしか考えていない。 【方針】 記憶の一時的な喪失の理由を調べる。 SCPが原因なら…どうすべきだろうか。 聖杯戦争については一切理解していない。 【CLASS】 アサシン 【真名】 風(フォン)@家庭教師ヒットマンREBORN! 【パラメーター】 筋力C 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具C 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断 C 「暗殺者」のクラス特性。 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 天性の肉体(偽):B 生まれながらに完璧な肉体を持っていた訳ではない。 度重なる修行と武練により手に入れた完璧なる肉体。 武闘の一 A+ 己の身体の全て制御下に置く、卓越した身のこなし。 ミクロン単位での精密動作を可能とする。 精神さえも己の制御下に置いているため、精神干渉の類いを無効化する。 心眼(偽) A 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 呪われた赤ん坊 EX 選ばれし七人とも呼ばれる。 各分野にて卓越した技術を持った七人へとかけられた呪い。 今回はアサシンとしてのクラスで召喚されたため機能していない。 ティーチャー(教師)のクラスで呼ばれた場合、赤ん坊の姿で呼ばれ、指導に特化したサーヴァントとなる。 【宝具】 『爆炼疾风拳』(ばくれんしっぷうけん) ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: - 最大補足:- 無敵の武闘家と呼ばれたその技術、その真髄。 研ぎ澄まされミクロン単位にまで正確に駆動する彼の肉体は、正確に狙った部位を破壊する。 また嵐属性の炎―――『分解』を司る炎を纏わせることにより、打撃は正確に撃ち込んだ場所に分解の追加効果を与える。 『龍焔舞蹈』(ばくりゅうえんぶ) ランク C 種別 対軍宝具 レンジ 30~40 最大補足 40 極限にまで研ぎ澄まされた拳法技術と嵐属性の炎が龍の形を為す。 あらゆるものを分解する龍の一撃。 その上、肉体と同じく精密な動作を可能とし肉体を傷つけず腕時計のみを破壊するといったことも可能。 対軍宝具であり分解能力を持つ嵐属性の炎のため攻撃力に特化した宝具であるが、風はスキル『武闘の一』により発動前及び後の隙を一切なくし次の行動に移ることができる。 【wepon】 なし。 強いて言えば肉体であり、作り上げた107の拳法である。 【人物背景】 武道の達人であり、無敵の武闘家と謳われた男。 107の拳法を生み出し、その時代の武闘家の中で随一の実力を持つ。 性格は武闘家らしく心身共に清らかで物腰は柔らかく、礼儀、言葉遣い共に良い。 弟子を導くことを楽しむ師匠としての一面も持つ。 呪われた赤ん坊(アルコバレーノ)として赤ん坊にされた経験を持つが、今回はアサシンとして召喚されたため全盛期、つまり青年期で呼ばれている。 また、暗殺者の格としては「CHAOS」が口癖のヒットマンより劣るが、こと戦闘では同等かそれ以上の拳法家である。 ティーチャー(教師)のクラスで呼ばれた場合、赤ん坊状態での召喚となる。 【サーヴァントとしての願い】 一人の武闘家として、拳と拳・武器で語り合うことが望み。 よって過程こそが目的であり聖杯には何の興味もなかったが―――? 候補作投下順 Back ルーラー/セフィリア=アークス Next 上田次郎&セイヴァー
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┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アサシン┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:メアリー1世 【レベル】:60 【アライメント】:秩序/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:20 【耐】:20 【敏】:30 【魔】:60 【運】:10 【宝】:70┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:暗暗暗 【貯蔵魔力】■■■(上限3) 【状態】正常┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ / / // \ \ \ \ ゙ 、 f j | j \ \ } l ハ } | | ト ゙ 、-― -- Ⅵ l ハ ミ、 | | ,, -ヽ ハ ,.z笏トx、∥ ,!/ ハ/ jj イ ! \ イぃ少rぅ/ j j j゙、 / ' } ィ笊ミ _)厶ノ "´///,ハ / / バ 、 / | / ,rぅツ´"〈 ⌒ /'"´j/ / { Λ ..、 | リ/ 乂// ` __ / / /{ l{ } }} | ∥ハ \ "´ ノ ///,'/Λ V ,// | ハ{{ 込、 /'´//{ 〉/ ∨/ ゙ 、 {ハぃ ハ个ト。、 / {从乂// Λ、 ゙ 、! \゙ 〈 从イ ≧=イ _.√∥ト // /_ノ)_ | \} } /´"''Y{ 〈 .| j{/./ /´⌒ \ ゙ 、\v'/ /´"''ミ Λニ=-=ニ|lo / /イ\ \ / ゙ 、/ ,' {r=‐∥ /≫ ≪ ,.ィ"/ ′ =- / ` ,、 / / / ∥八≫,.ィ'" / ,' .. / ∥,、丶` / / /,, ''"≪ ./'´ -= { { ィ / /⌒ ̄ / 、__彡イ { ./ 乂从 〉... / / , 、丶~ > -―-=ニィ / 乂 乂 / ィ=ミ / ./ / #8202; \{ ``~、 / ´"'''" / ∥ . Y / / / >=-=ニ __ / / ∥ !/ / / \ ミ,′ j{ |⌒ミ、/{/ /-‐ ''"´ \ \ ミハ ゙ 、 | / / ,.ィ冖ヾ \ \ Λ ニ=-》 j、 / ′ / | ゙ 、 \ ``~、\.\ 彡イニ=--.............. '"´/ / / | ゙ 、 #8202; _ \ ``~´"ニ''"´ /"´⌒"´V / / / |┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○気配遮断:B (種別:一般 タイミング:戦闘開始時/常時) 戦闘開始時、敵陣側の【筋】【耐】【敏】【魔】のステータスで一番高い数値を1つ「-20」低下させる。 加えて「○種別:暗殺」のスキル又は宝具の成功率が「+10%」される。(反映済み) ┣サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 ┗しかし、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 ○信仰の加護:A+++ (種別:一般 タイミング:常時) 【自身以外の】「カリスマ」や「神性」、「神々や精霊の加護に連なるもの」を無効化する。 加えて、あらゆる精神干渉系スキルや魔術・宝具の影響を受け付けず、令呪で行動を縛ることが出来ない。 ただし、カトリックやそれに連なる天使などに対しては効果を発揮しない。 ┣一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。 ┣あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。 ┗……高すぎると、人格に異変をきたす。 ○カリスマ:E (種別:一般 タイミング:常時)【現在:30%】 自陣側の勝率を「+30%」上昇させる。 ただし、戦うたびに勝率が「-05%」低下していく。 ┗軍団を指揮する天性の才能。 統率力こそ上がるものの、兵の士気は極度に減少する。 ○無辜の怪物:EX (種別:一般 タイミング:常時) 自身の宝具の判定時にダイスに大幅なボーナスが付与される。 ┣生前の行いからのイメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。 ┣本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。 ┣このスキルを外すことは出来ない。 ┗【秘匿事項:本来その性格は残虐に捻じ曲げられるはずだが、「信仰の加護」が相殺している。】 ○男性不信:B- (種別:一般 タイミング:常時) 敵陣側の勝率に、「その場にいる男性の数×10%」のペナルティを科す。 ┣史上に残る手酷い裏切りを受けたがゆえに、男性をソッチの意味で信用できない。 ┣【秘匿事項:ただし生涯付きまとった不運と孤独から、幸福な家庭を持つ根深い願望がある為】 ┗【秘匿事項:口説かれるとちょろい。 恐ろしくちょろいが……口説くなら覚悟が必要だぞ。】┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○我が身よ怨敵の血に染まれ(ブラッディ・メアリー) ランク:A++ 種別:対人宝具(暗殺) タイミング:戦闘判定時 消費魔力:ゲージ1つ 相手を一名指定し、命中判定を行う。 命中判定(自身の【宝】+1d150+10)が、相手の回避判定(相手側の【運】+1d100)を上回った場合。 その相手を聖杯戦争の盤上から排除する。 ┣プロテスタントを迫害し、女子供を含む約300人を処刑した逸話が宝具と化したもの。 ┣彼女の処刑行為はそのまま「大英帝国の黄金期」へと接続する為、その対象者は ┗「繁栄を望む」人類の潜在的願望に束縛されてしまい、回避判定に大きなペナルティを負う。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:アサシン┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:京阿波根実基 【レベル】:60 【アライメント】:秩序・善┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:40 【耐】:50 【敏】:30 【魔】:30 【運】:20 【宝】:40┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:空空空 【HP】:280 【MP】:220 基本ダメージ:【筋】40、【魔】30 【基本軽減】:50 【回避】:30┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ... .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ... .. \ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ..∧ .. .. .. .. .. ヽ .. .. .. .. .. .. ヽ. ,' .. .. .. / .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ./ ヽ .. .. .. .. .. ..i .. ... .. .. .. . ,' .. .. ...i .. .. .. .. .. .. ィ! .. .. .. .. .. i ./ \ .. .. .. ..| .. .. .. .. . ! .i .. .. .. ..| .. .. .. .. .. / .| .. .. .. .. .〃 _,,.-――ヽ .. .. ! . . . | . | ./ . .. | .. .. .. .. /-=! .. .. .. .//ィ_=-____ヽ ..| ハ |\ | | ハ .. .. .| ..i .. ..≠=-i .. .. . / イ八;;;;ノ ,イハ ハ ∧/ }ハ |ノ } | |ハ .. 从| .. 人辷ソ ../ ミ=―'" }i } / }!/ V / i } .. . 八 .. ハ  ̄..イ | / ´ ,/ | 八 . { } ..ハ ,,' r=く ハ | ヽ !/ハ / i } / }リ / .∧ ヽー - ./ j {ト.、 _ .ゝ `____ / iハ rイ > _ ヽ ´ _ ` , ,' j{ ,V У .| / ,' _,斗''¨´ | / ,ハ , ィ .,' /∧ ト、┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○気配遮断:C (種別:一般 タイミング:常時) 回避の判定にメイン:「+15」、サブ:「+8%」する。 情報収集の成功率を「+8%」、隠密判定を「60%」で行える。 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 ○手(ティー):A++ (種別:一般 タイミング:メインプロセス 消費MP:20) メイン1で宣言して発動することができる。 1ラウンドの間【筋】、【耐】、【敏】を「+10」する。 人間もしくはそれに準ずるサーヴァントが相手の場合、さらに「+5」する。 また、メイン2メイン3で宣言することで判定に使用するパラメータを「+5」する。 琉球に伝わる伝統武術。脱力と剛力の複合による身体操作術。アサシンは手の元祖であり、 琉球における最古の徒手空拳使いであり、技術は最高峰である。 ○宗和の心得:B (種別:一般 タイミング:メインプロセス) 一度戦った相手に対して、メイン2で宣言することで発動できる。 下記の2つから1つを選択して発動できる。この効果は1ラウンドに1回である。 ・相手の【回避】のペナルティを「-15%」 ・ダメージの差分を1減らす 同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。 攻撃が見切られなくなる。 ○無私の心得:A (種別:一般 タイミング:常時) 同ランク以下の精神干渉によるペナルティを無効化する。 また、ペナルティの効果も最大100までしか受けない。 我欲を殺し、他者の為に己を捧げる生き方。 この心得を破った時には相応のペナルティが課せられ、アサシンの自殺は免れない。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○無寸鉄(セジ・ハモン) ランク:D 種別:対人宝具 種類:武器 タイミング:メインプロセス 消費MP:80 この宝具が発動する前提として、その戦闘でアサシンが「メイン」でなければならない。 また、メイン1で【筋】で「連撃」を選択して、メイン2でこの宝具を宣言することで発動できる。 この宝具が効果を発揮する場合、連撃の最後の一撃だけ「必殺の差分表」として振る。 さらに基本ダメージに「+【宝】」する。対象が人間もしくは人間のサーヴァントで 差分判定が0だった場合、攻撃倍率を「300%」として扱う。 アサシンの研鑽の象徴であり、手(ティー)真髄そのものである。 流水の如き脱力から突き出される手刀は風よりも疾く、 鋼鉄の如き剛力から生み出される一撃は宝剣にさえ匹敵する。 その正体は極限の脱力と無双の剛力を瞬間的に切り替える神業である。 ○正拳突き(さいそくのいちげき) ランク:D 種別:対人宝具 種類:武器 タイミング:メインプロセス 消費MP:40 この宝具が発動する前提として、その戦闘でアサシンが「メイン」でなければならない。 また、メイン1で【筋】を選択して、この宝具を宣言することで発動できる。 この宝具が効果を発揮する場合、メイン2で攻撃を行う前に 「30」のダメージを相手に与える。この攻撃は【運】で判定で成功した場合のみ、回避することができる。 この攻撃が成功した場合、このラウンド中、【基本軽減】もしくは【回避】に「-20」のペナルティを与える。 アサシンの研鑽の象徴であり、手(ティー)真髄そのものである。 一つ一つの動作が洗練され、突き出された正拳は風より疾く、 相手が気づく間もなく、打ち出される。しかし、その真髄は威力に非ず、 正拳突きはそこから繰り出す連撃を決めるために作られた一撃である。 ○黒漆脇差拵 刀身無銘(治金丸) ランク:C 種別:対人宝具 種類:武器 タイミング:メインプロセス 消費MP:70 この宝具が発動する前提として、メイン1でこの宝具を宣言しなければならない。 この宝具が効果を発揮する場合、メイン2で攻撃を行う前に基本ダメージ「80」の必殺で攻撃できる。 この攻撃は回避、防御ができず、【運】で判定して、成功したら回避することができる。 また、この宝具はアサシンが任意で相手に渡すことができ、渡された相手も宝具の効果を発揮できる。 琉球王家に伝わる三種の宝剣である。常に王の身を守り、振るだけで 不可視の斬撃を放つ魔剣である。アサシンはそれを研ぐために京に上り、 そこで研ぎ師に贋作と掴まされ、3年間掛けてとりもどした伝承がある。 これは贋作ではなく、本物の方である。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
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アサシン・グリムトゥース考察基本 PT時グリム活用法 素早い敵を纏める方法 グリムタゲ移り対処法 アサシン・グリムトゥース考察 非常に強力な性能でありながらも、他に人がいたらタゲが流れるという厄介な性質を持つスキル。 それでもなお使いこなしたいという方に。 基本 まずはこれだけでも頭に入れておきましょう 周りに人がいる場合は使わない&配慮する 何もグリム使用時の話に限らず、当然の話です。 すぐ近くに人がいる場合は、そちらの人にタゲが全て移ってしまうので大迷惑を被らせる事になります。 また、近くに人はいないものの、同狩場に人がいることを確認している場合は グリムするのはいいものの、あまり長々と数多くの敵を釣り過ぎないようにしましょう。 現在のROの仕様では、マップ内に沸く敵の数はあらかじめ決められている為に 自分一人で数多くの敵を抱え込んでしまうと、他の人に自分が抱え込んでいる敵が当たりにくくなる、 偶然人が通りがかった場合の事故でより甚大な被害をもたらす、 グリムで一斉に敵を倒したら一斉に新たに発生したその敵が沸く為横沸きが多発する、 等、他の人にとっての不利益が数多く発生する為です。 接触される前にハイディングする 現在のROには「囲まれ判定」というものがあり、3体以上の敵に囲まれると FLEEの数字が一定数差し引かれて被弾率の計算をされてしまう、という仕様があります。 もし複数の敵をグリムで片付けようとした場合、接触された状態でハイディングしようとしても 潜る前に攻撃を被弾しまくって、そのままやられてしまうのがオチだからです。 ちなみに釣ってる最中などに間違って被弾してしまい、どうしようもならなくなってしまったら ハイディングよりもバックステップを使用する事をオススメします。 ソロの時はハイディング後、グリムは少し待つ ハイディング後に即グリムを撃つのではなく、ハイディングした後一呼吸おいてみましょう。 すると、敵は自分がハイディングした地点から1セル横辺りに来て一定時間待機します。 この一定時間待機中にグリムしてみると、撃ち洩らしなどがあるハイディング後即グリムよりも 効率的にグリムトゥースをヒットさせることができます。 PT時グリム活用法 事前準備としてハイディングしなければならないという特性があるが故に PTでヘタに使おうものならPTメンバーから批難轟々です。 ただし、使用方法さえ間違えなければ実に強力な範囲攻撃として大活躍することも出来ます。 まず、大前提として「自分が敵にタゲられている時は絶対に使わないこと」です。 もし使用しようものなら自分をタゲっていた敵が他のPTメンバーへと流れてしまいます。 プリやウィザードに流れようものならもう目も当てられません。 どういう状況が望ましいかというと、まずはPT内に自分以外の前衛がいる事を確認します。 この際耐久力的にナイトやクルセイダー辺りがいたらベスト。 PTの先頭はその人に一任し、自分は普段プリやウィザードに張り付いた敵を叩き落とす中衛役に徹し 自分も、プリやウィザードにもタゲが張り付いていない場合で 前衛キャラが敵を集め終わった所でハイディング→グリムグリムグリム。 属性を合わせればヘタな魔法よりも高い殲滅力を叩きだせる事でしょう。 この際主ダメージソースがウィザードのストームガストだとしたら、ストームガストの氷割りを グリムトゥースで行うことも可能です。勿論この場合、割る時はストームガスト展開中限定で。 また、「悪魔系、虫系、BOSS属性モンスターはハイディング・クローキングを見破ってくる」という性質があります。 この特性を利用し、上記の条件に当てはまるモンスターにタゲられている場合ならば PT時でもハイディング→グリムトゥースを行っても全く問題ありません。 ハイディングしていようが敵が攻撃してくる=タゲが外れない、という事なので。 この際、敵は通常攻撃しか行ってこない為、95%FLEEを確保出来ていればほぼ無敵になれるという利点もあります。 スキル攻撃を行ってくる敵に対しては地味に有効です。 ただし、囲まれ判定等も当然ある為に、あまりに大勢に囲まれた場合は有効な手段であるとはいえません。 (もっとも、アサシンで大勢に囲まれるという状況を作る事自体あまり望ましくない状況ではありますが) 素早い敵を纏める方法 他に人がいない状況であると仮定します。 敵 敵 敵 自<クローククローク… 敵 敵 以上の敵を一纏めにしてグリムで片付けたい。しかし、敵は足が速く、釣るのは一苦労だとします。 この場合、まずは一瞬だけクローキングを解除してみます。そしてすぐにまたクローキングを発動させます。 クローキング発動時は適当な場所に移動しておきます。 ! ! 敵 ! 敵 敵 ! 自<クロークカイジョ! 敵 ! 敵 ↓ ? ? 敵 ? 敵 敵 ? 自<ソシテ スグニ マタ クローク 敵 ? 敵 すると、敵は最初にクローキング解除した地点へ移動し始めます 自<クローククローク… ??? 敵敵敵<ナンダナンダ ?? 敵敵<ナンカイタゾ しかし、この時点ではまだ敵がバラけている事が多いため 実際にグリムをする前に、もう一度クローキング解除をしてみます。 自<クロークカイジョ! !!! 敵敵敵<イヤガッタ! !! 敵敵<オボエテヤガレ その後、今回はクローキング解除後即クローキングではなく 今度は即ハイディングをしてみましょう。ハイディングという事は、勿論グリム発動3秒前。 自<ハイディング! ??? 敵敵敵 ?? 敵敵 すると、今回の位置関係であればこのような状態になると思われます。 自<ハイディングチュウ! 敵×5<ドコイッタ ここでグリムトゥース。敵が5体まとまっているため 5体まとめてグリムトゥースのダメージを通すことができました。 自<グリムトゥース! 敵×5<ギャース 以上の方法は慣れればすぐにでも出来るものなので グリムトゥースをやるのであれば、知っておいて損は無いと思います。 グリムタゲ移り対処法 グリムトゥースはスキルの仕様上、虫・悪魔・BOSS属性の敵以外から ターゲットとして視認されなくなるスキル「ハイディング」を介する為に 時には第三者が来た場合、MOBのターゲットが第三者側へ移ってしまう事があります。 こうして第三者へとMOBが流れてしまうと、最悪の場合MPKとなってしまい 第三者側へ著しい不快感を与えてしまう為に、グリムトゥースを使う場合は そうならないように配慮する必要があります。 そこで、もしグリムトゥース中にタゲが流れてしまった場合の対処法を記しておきます。 グリムを一発当てて即ハイド解除 グリムトゥースのHIT中にハイディングを解除すると、MOBのターゲットがこちらに戻ってくる筈です。 ただし、なかなかタイミングがシビアな上、ラグやグリム先行入力連射でも失敗したり ハイディング解除が上手くいかない、といった事もあるので ぶっつけ本番で実践しようとしてもまず失敗するでしょう。 試してみたい場合は、仲の良い友人に協力してもらって練習を積んでおく事をお勧めします。 また、この方法に失敗した場合でも、即ハイドを解除した上で MBなどでMOBを攻撃し、無理矢理こちら側へターゲットを戻すという手もあります。 これでも失敗した場合は、Wisなりオープンチャットなりですぐさま相手側へ謝罪をしましょう。 やられた側にとって、「そのまま謝りもせず何処かへ行く」のと 「素直に謝罪してきた」のとでは、どう印象が違ってくるかはいうまでもないでしょう。 常識を持った行動をアサシン諸君は取るべき、と筆者は思います。
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「ジョ~~~だんじゃなーーーいーーーわよー!! あんたいい加減なんか言ったらどーなのよ!? ずーっとダンマリじゃあちしだってどーすりゃいいのか分からないの!」 「ひっ」 狭く薄暗い部屋にダミ声が盛大に響き渡った。 少なくない怒気を含まれたそれに"少女"は悲鳴と共に身を竦める。 栗色の癖っ毛、濃緑の学生服に焦茶色のスカート、吹けば飛んでいきそうな華奢な体躯。 小動物を思わせる琥珀色の大きな瞳いっぱいに涙を溜め、おずおずと上目遣いで見上げてくる姿。 さしもの"オカマ"もこの様には罪悪感が湧いたのか,少しだけ刺の抜けた声色で話しかける。 「今のは悪かったわよぅ。あちし、回ってるから喋りたくなったら言いなさい」 そう言うやいなやオカマは片足を頭の上まで持ち上げ、その脚と両腕で輪を作りながら残った片足を軸にクルクルと回転を―いわゆるバレエ選手がよくやるスピン―を行い始めたのだ。 自身よりも頭2つ3つも長身なオカマ、それも濃いメイクと衣装をした彼(?)が傍らで奇行を行っても、彼女は際立ったリアクションを行うことはない。 出会った時からずっとそうだ。オカマは内心でごちた。 召喚された、令呪も確認した、この少女は確かに彼のマスターなのだ。 しかし、最初に相互の名を「ボン・クレー」と「不二咲千尋」の名を教え合って以来、会話という会話が存在しない。 千尋はダンマリを続け、ボン・クレーから振った話にも我ここにあらずといった様子。 何やら自分の世界に篭っているようで、何かをずっと考えこんでいる。 苛立ちを隠そうと行われた回転は何十分も続く。 そして、ボン・クレーの怒りも収まり、三半規管に限界が近付き始めた頃だった。 「あのぉ……その、喋らせてもらっても、いいですか?」 場の空気がわずかに変じた。 重く沈んだ雰囲気に穴が開いた。 それは針で突いて生まれたような小さな穴。 しかし、ボン・クレーは回転を止め、表情を引き締めた。 こちらを見上げている千尋と目線を合わせる。 いい目をしている、素直にそう思った。 溜まった涙はまだ乾いていなかった、不安の色は見えた、恐怖への震えは拭いされていなかった。 だが、小さな決意の存在だけは確かに見て取れたのだ。 今まで何度か見かけた強き者達が持っている意思の光の欠片を。 だから彼には言わないといけないことがあった。 「ダメね」 「えっ……」 全く予期していなかった拒否の言葉。 何故、どうして、なんで。 そんな言葉達が千尋の頭を駆け巡る。 収まった涙が再び込み上がってきた。 零すまいと堪えるも、決壊は近い。 ボン・クレーはそんな彼女の頭を右手で撫でた。 「アンタねえ、ガッチガチじゃないのよぉ。 ほら、深呼吸しなさい深呼吸。 はい! アン ドゥ クラァ! アン ドゥ オラァ!」 「あ、あん どぅ くらぁ」 歯を大きくむき出しにした笑みとともに発される無駄に威勢のよい掛け声。 それとともに取られる無駄にバシッとしたバレエのポーズ達。 最初はあっけにとられていた千尋も途中からおずおずとボン・クレーの声を復唱していくことになる。 当然であるがポーズまでは真似していない。 しばしそれが続き。 「――――ってこれ深呼吸じゃないじゃないの! アンタもツッコミなさいよ!」 ボン・クレーのノリツッコミが部屋に響き渡った。 「くっ、くすくすくす」 手を当てた口元から思いがけない笑いが漏れてきた。 最初と同じ大声、しかし今の千尋にボン・クレーへの恐怖は存在していない。 そして、彼女は自身の緊張がいつの間にかほぐれつつあるのを感じた。 「ありがとねぇ、ボン・クレーさん」 「ほら、いいから喋って終わりにするわよ~ん。 それと敬語は要らないわ。あちし達、相棒なんだから」 千尋は頷き、口を開けた。 まだ硬さは残っているが、先程までのガチガチっぷりを省みるに大分改善された方だろう。 「じゃあ言うね。その前に聞いて欲しい話があるんだ」 一瞬の躊躇。 やはり、怖い。 最初の一歩を踏み出す覚悟は"あの場"でしていた。 それだとしても、実行に移すとなると体が震え出すのを感じた。 ボン・クレーの目を改めて見つめる。 彼は真っ直ぐな瞳で千尋を見据えていた。 再度覚悟を完了させる。 喉が灼けつくように乾いた。 舌は脳の制御から離れたかのように上手く回らなかった。 そして、頭が真っ白になるような緊張の中、彼女は自身の秘密を打ち明ける。 「実は僕――――男なんだ」 結果から言えば彼女、いや"彼"の告白は成功したといえるだろう。 ボン・クレーのリアクションはやたらと大げさなもので、目と口をコレでもかというくらい開いていたが、それだけ終わりだった。 そこにあったのは純粋な驚愕のみで、嫌悪や忌避などといった負の感情は一切見て取れなかった。 彼自身がオカマであったというのも大きなポイントとなったのだろう。 まずは第一関門を無事にくぐれたことに安堵した千尋。 汗が全身から吹き出し、呼吸は荒くなり、心臓は早鐘のように鼓動を鳴らし続けている。 それでも、彼の心には安心という温もりが僅かながらに萌芽した。 故に辿々しくなりながらも話を続ける。 「だけど……ボン・クレーさんみたいに堂々と女装してるわけじゃなくて。 女みたいな自分を馬鹿にされたくないから……最初から女の子に成り切っちゃえば……。 そうすれば誰からも男らしくないって馬鹿にされないから。 だから僕は女装を続けてるの。軽蔑……するかなぁ?」 彼の最大の懸念。それは『女装をしている理由の違い』だった。 ボン・クレーは色々な意味で堂々としている。 女装をしている自身に後ろめたいことなど何もないのだろうということが一目で分かるくらいに。 対して千尋が女装をしているのは逃避から。 男性らしくない自分から逃げるために女装を行うというチグハグな自己防衛。 故に怖かった。 弱い自分は嫌われてしまうのではないかというのがいたく恐ろしかった。 強張った顔をする千尋に、ボン・クレーは語りかける。 「いい、チヒロ。オカマってのはね男でも女でもないあやふやな存在なのよ。 あやふやな存在だからどんな奴がいても許される! そう! だから! だから! あちし、回るわーーーー!!」 所詮~~~んこの世は~~~男と~女~♪ しかし~~~オカマは~~~男で~女~♪ だ~~か~~ら~~♪最強!!! オカマウェ~イ♪ あー最強!!! オォ~~カマ~~ウェ~~イ~♪ 急に回りながら歌い始めたボン・クレーをぽかんと見つめながらも、千尋はようやく心底安堵した。 目の前のサーヴァントと共に行動をするに際して、最大の壁と予測していた事項がこんなにも容易く流されるなどとは全く予期していなかったのだから。 ある種の拍子抜けさはあったが、それは決して悪いものではない。 「つ、続けてもいいかなぁ?」 千尋の言葉に肯定の意思を肯首で伝え、歌はやめども回転は相変わらず続けるボン・クレー。 あんなに回ってて聞こえるのだろうかと疑念が浮かばなくもなかったが、さっき歌いながらも自身の言葉を耳に入れたことを考え振り切る。 ここからは不二咲千尋という人間がずっと持ち続けていた"願望"に触れる。 コンプレックスと鏡合わせになった痛みを曝け出す場面が来た。 自身の弱みを伝えた相手にだとしてもこれを伝えるのは妙な気恥ずかしさがあった。 彼はまだ気がついていない。 あれほど心を覆っていた恐怖が気恥ずかしさ程度までになっていることを。 無自覚のままに彼は話を続けた。 「だから僕は強くなりたいって思ってて……ボン・クレーさんみたいなオカマとしての強さもすごいと思うけど、僕は男らしさって強さが欲しくって……」 「それで聖杯戦争に来たってわけ?」 率直な疑問の言葉に、『半分は正解だね』と答える。 彼自身、聖杯戦争という言葉はノアの内部に召喚され記憶を取り戻してから初めて知った。 28組のマスターとサーヴァントによる殺し合いというルールもだ。 「昔、インターネットで月にある万能の願望器が話題になってて、僕もよくある都市伝説だと思って本気にはしてなかったんだけど一応調べてみて」 「ゴフェルの木を見つけたのね」 「うん、とんでもなく強固なセキュリティだったけど、僕は"超高校級のプログラマー"だから」 超高校級のプログラマー。 高校生にして企業からのオファーを受けてシステムの開発に勤しむ。 特別ハイスペックでもないノートパソコン一台で会話や自立思考が可能なIAを一から作り出す。 等と、千尋の技量はもはや天才の域に達している。 そのプログラミング技術の延長線として、彼のハッキング能力ももはや常人の域を優に飛び越えていた。 そんな彼を以ってしても解析と解除に四苦八苦させられたセキュリティ。 「けどね、今の今までずっと忘れてたんだぁ。あのファイルも難関なセキュリティを突破できたって記念と願かけとして残してただけだし……」 中身のファイルは謎の拡張子を持ったファイルが一つ。 セキュリティの方とは違い、ファイル本体は千尋がどれだけ手を尽くしてもうんともすんとも言わない。 イタズラにしては手が込みすぎているが、ファイル自体の用途は謎。 一時は躍起になって解析しようとしたものの、今ではすっかり忘れ去られていた存在。 今になって、それの正体が聖杯戦争への招待券であると理解できた。 千尋の話を聞いていたボン・クレーが疑問を率直に投げる。 「チヒロは男らしくなるために聖杯が欲しいってこと?」 「ち、違うよぉ」 慌てた様子で千尋がブンブンと首を振る。 今の話を聞けば、誰もがその結論に至るであろう推察だっただけにボン・クレーは首を傾げる。 「確かに男らしくなりたいけど……これは自分の力で解決しないといけないことだと思うんだ…… 人の力は借りてもいいけど、それでも最後は自分の力じゃなきゃ……そうじゃなきゃ本当の男にはなれないから」 「いい事言うじゃなーい、オカマ道に誘えないのが残念なくらいだわーー!」 心外だったのか、彼らしくない少々熱の篭った語調であった。 人の力を借りてでも最後に動くのは自分自身。 友人に自分が男だと打ち明けた。 強くなるために彼の力を借りて筋トレを始めた。 周囲に自身の秘密を晒け出そうと考えた時、友人に相談した。 それでも千尋は肝心なところを人に頼ろうとは一度も考えていなかった。 彼の見せた男気の片鱗に感銘したボン・クレーが彼なりの賛辞を述べるが、千尋はそれを苦笑いで流した。 ◆ ◆ ◆ 「あの、今からすごく突拍子のないこと言うけど……信じてほしいなぁ」 再び表情を固くした千尋が重さを纏った口調で話し始めた。 『聖杯戦争なんてのがあるんだから今更何があっても驚かないわよぉ!』と茶々を入れようかとも一瞬考えたボン・クレーだが、彼の真剣な様子に憚られ「分かったわ」と一言で済ませる。 話を聞き終え、あそこで余計なことを言わないで良かったと心底感謝することとなる。 千尋のような超高校級の才能を持った人間たちが集められた希望ヶ峰学園。 そこを舞台にして行われたコロシアイ学園生活。 モノクマという悪意の象徴によってもたらされたそれはまさに悪趣味の極みであった。 脱出するためには人を殺さねばならない。 しかもただ人を殺すだけでなく、殺人後に行われる学級裁判で自身の犯行を暴かれずに逃げ延びねばならない。 もしクロであることを当てられればその人間はオシオキという名の処刑を受けることとなる。 逆に犯人を当てることができなければ犯人以外の全員が死ぬ。 そんな狂気めいた遊戯のなか、千尋は3名の死体をその目で見せられた。 1人は魂が抜け冷たくなったその姿を、残りの2人は目の前で死んでゆくさまを。 思い出すだけで体が芯からサーッと冷たくなり、視界が揺らぐ。 そして何よりも衝撃的だった記憶へと話が進んでゆく。 友人だと思っていた青年が突如豹変し、自分を殺そうとしてきた時の記憶へと。 「それでね、鉄アレイを振り上げた時の大和田君の顔が……顔が……」 無理をするな、辛いならば大人しく休め。 そのような趣旨の言葉がボン・クレーから送られてくるのが分かった。 全貌をまともに聞き取れるような状態ではない。 顔は真っ青に染まり、何かがこみ上げてきたのか口元を手で抑える。 しかし、そのような様でも彼は語りをやめようとしない。 「ごめん、最後まで言わせて欲しいんだ。僕を殺そうとした大和田君だけど……とてもかわいそうだったんだ。 上手く言えないけど……僕を殺したくて殺そうとしたんじゃない、そう言えばいいのかなぁ? でも、彼が僕を殺そうとしたきっかけはきっと僕にあるから。謝れるなら謝って僕は大和田君を助けたい。 ううん、大和田君だけじゃない。学園に残されてるみんなを助けたい 僕はそう思ったんだ」 ダンベルを持ち上げ、振り下ろそうとした時の彼の表情と言葉がフラッシュバックする。 何が彼を駆り立てたのかは未だに理解できなかったが、自分が地雷を踏んでしまったのではないかということだけは理解できた。 短い交流であったが大和田が悪人でないことは身に沁みてわかっていたのだ。 だからそんなキッカケを作ってしまったことに対し謝りたい。謝らなければならない。そして彼を"クロ"という運命から救わなければならない 千尋はそう考えていた。 大和田からの謝罪を受け取るという発想がないのは彼自身の人の良さ故か。 あるいは歪みといえるかもしれない。 そして、もうひとつの願い。殺し合い学園生活に参加させられた生徒全員を救いたい。 コレも偽らざる彼の本心だった。 長い時間を共にした相手ではない。 しかし関わりを持った以上は見逃すことができない だから彼は願い、望んだ。 周りが見えなくなるほど熱が入った千尋が我に返り正面を見ると、滝の涙を流すオカマがいた。 「えぐっ……ぐすっ…………ひぐっ………」 「ぼ、ボン・クレーさん?」 マスカラが流れ落ち大分残念なコトになっているオカマに対し、千尋はおずおずと喋りかける。 すると、ボン・クレーは急に千尋の両肩をガシっとつかんだ。 そして前後に激しく揺さぶりながら一気にまくし立てる。 「立派! 立派よチヒロ! アンタの願い、このボン・クレーがしかと受け取ったわ! どうするの? 暗殺? 撹乱? 潜入? あちしどんな汚いことでも手伝うわよ!」 ボン・クレーのクラスはアサシン。 そして彼をアサシンたらしめている宝具、それがマネマネの実。 右手で触れた相手の顔や体型を完璧にコピーする能力。 これにより、彼は一国を傾かせるほどの工作を行ったこともある。 彼はその陽気な性格に反して汚い仕事も抵抗なく行うことができる。 故に、アサシンとして不二咲千尋の願いを叶えることに尽力しようと。 友人のために聖杯を願う少年のサポートを全力で行おうと、そう考えていた。 そう、考えていた。 「ううん、僕が願うのは――――みんなで生きて帰ることなんだ。 学園のみんなだけじゃなくって、この聖杯戦争にいる人もみんな」 千尋を揺さぶる手が止まった。 散々揺すられた千尋は少しだけ苦しそうな表情を見せたが、それに構わず言葉を続ける。 「やっぱり人が死ぬのは悲しくって……それが知らない人でもやっぱり死んでほしくなくて……。 だから……僕たちは人を殺さないで生きて帰りたい。だめ、かなぁ?」 最期の言葉は疑問形だった。 疑問形であったが確かな圧力を持ってボン・クレーの元へと届いた。 ボン・クレーの唇がニィと吊り上がる。 「アンタ、甘いわ。大甘よ。 あちしの大好物のタコパフェなんかよりず~っと甘いわね でも、あちしはちーちゃんのそんな甘さが大好きよーーーー!!」 そう言ってボン・クレーは千尋を抱きしめた。 あまりに力強く締めてくるものだから、千尋は酸欠を起こしかけてるが、ボン・クレーがそれに気がつくことはない。 解法され肩で息をしながらも、千尋はボン・クレーに頭を下げた。 「あ、ありがとう。ボン・クレーさん」 「水くさいわねぇ。ボンちゃんでいいわよ!!」 髪をぐしゃぐしゃ撫でるようにボン・クレーが豪快に笑う。 千尋も釣られて鈴のような笑い声をこぼした。 「ねぇボンちゃん」 「どうしたのちーちゃん?」 「ボンちゃんには……聖杯に託す夢があったんじゃないのかなぁ?」 聖杯。万能の願望器。 不可能にも近い自身の願望を果たす権利をそうもあっさり捨てることができるのだろうか。 千尋自身の願いを述べた時からずっとそれだけがひっかかっていた。 「なぁ~~によぉ~~~。そんなことが気になってたわけ? あちきとちーちゃんはダチでしょ? ダチの願いを叶えるなんて当然じゃない」 当たり前のように、何を言ってるのだと言わんばかりに。 ボン・クレーは極々アッサリとシンプルな答えを導き出していた。 「聖杯に願いを託してた連中だったらちーちゃんの願いを聞いた瞬間に殺しにかかったかもしれないわよ。 そう考えたらあちきを引いたちーちゃんって超ラッキーじゃない!」 殺される。 その言葉を聞いただけで体がまたしてもブルりと震えた 「あ、あれ……震えがとまんないや。 ごめんねぇ……こんなたいそれたこと言ったのに、やっぱり、僕、怖いんだ」 情けないね。そう言って苦笑いをする千尋。 だが、ボン・クレーは軽い調子でそれを否定しにかかる。 「ん~~~、ちーちゃんは本当は強い子だってあちき知ってるわよぉ! 男になっちゃうのが勿体無いくらいに強い子よちーちゃんは。 どう、あきちとオカマ道極めてみない?」 「ごめんねぇ、やっぱり僕が目指したいのは男の中の男だから……」 にべもなく断られるも、ボン・クレーはさして気にした様子もなく「そう」とだけ呟いた。 「これから、よろしくねぇ」 「ええ、よろしく」 改めて互いに右手を差し出して握り合う。 手を握りながらボン・クレーがウインク一つ。 「さっきのちーちゃん、中々男らしくてカッコ良かったわよ」 【マスター】 不二咲千尋@ダンガンロンパ 【参加方法】 電脳世界に散ったゴフェルの木片を自身のパソコンで入手し参戦 【マスターとしての願い】 誰も死なせなずに脱出する。 【weapon】 なし 【能力・技能】 超高校級のプログラマー。 ノアの方舟にハッキングを行えるかは未明。 身体能力は標準の男子高生を遥かに下回る。 【人物背景】 「ダンガンロンパ」の登場人物 所謂男の娘。 人物背景は大体本文中で書いたので特筆することはない 【方針】 聖杯戦争を止める 具体的な方針は登場話に任せます 【クラス】 アサシン 【真名】 Mr.2ボン・クレー(ベンサム)@ONE PIECE 【パラメーター】 筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具D 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:A この気配遮断は通常の気配遮断とは異なり、宝具によって変身中に変身先の気配だけは残したままボン・クレー本人の気配を消す。 つまり変身がバレにくくなるように働く。具体的に言うと服の違いや多少の性格の違いなら見逃されるようになる。 宝具欄で後述する理由もあり通常の気配遮断が持っている攻撃時に起こるランク低下の特性は存在しない 【保有スキル】 オカマ拳法:A+ バレエの動きを基調とした足技を多用する拳法 逃走:B 絶体絶命の状況においても逃げ道を確保するスキル。 仕切りなおしとは違いピンチでないと発動させることができない。 捕縛されてから1度の脱走、1度の脱獄、1度の生還を経たという逸話から。 声援:D 身を削るような声援によって奇跡を引き起こすスキル。 彼の声援が毒によって死にかけた未来の海賊王を彼岸の縁から呼び戻す一助となったという逸話から。 【宝具】 [マネマネの実] ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1 右手で対象の顔に触れることによって、その人物の姿・体格・声をコピーしその人物に化けるのを可能とする。 なお、服装についてはコピーするのが不可能な模様。 変身のリセットのためには左手で自身の顔に触れることが必要。 複数人の顔を組み合わせたり、記憶容量は無制限であったりはするが、変身中はオカマ拳法を使用不可になるというデメリットも存在している。 【人物背景】 オカマ。濃いメイクと白鳥を模した飾りにマント等の奇抜な格好をしたオカマ。 元秘密犯罪組織「バロックワークス」幹部。 その肩書の通り、アラバスタの国王に変身しその言動によって国民のクーデターを煽るさせるなどの工作を行っていた。 しかし汚い仕事を厭わない反面、本来の彼は非常に義理堅く友情に篤い人物である。 友であるモンキー・D・ルフィを救うために2度も絶望的な実力差の相手に立ち向かったことからも、そのことは見てとれる。 なお、ある意味オカマキャラの宿命のようなものだが、キレると粗暴な男口調になる。 【サーヴァントとしての願い】 ダチ(不二咲千尋)の願いを叶える 【基本戦術、方針、運用法】 マネマネの実の能力を活かした対主催の集団に潜り込ませての暗殺や、誤解フラグのバラマキが主な運用法である。 しかし、マスター不二咲千尋は優勝狙いを否定しているのでこの戦法は使用できない。 基本的な戦闘スタイルはオカマ拳法を活かした接近戦 有効な相手には変身能力も絡めて戦う 方針はダチにしたがって聖杯戦争を止める、具体的な方針は登場話に投げます