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「亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ」実装に合わせて、ストーリー召喚(恒常)に追加された★4アサシン。 シナリオ開始時点では、真名および宝具名は非公開。 性質は「秩序・悪」。アサシンクラスでは、“山の翁”をはじめとしたハサン達やサンソンが該当する。 ステータスはATK寄り。★4アサシンでは平均よりATKが高め、HPが低め。 カード構成はQQABB。宝具が4hitで、それ以外のカードは(EXも含み)全て3hit。 1枚しかないAカードのNP回収はかなり良好(宮本武蔵と全鯖中同率9位(19年6月時点))だが、QでのNP回収は並以下で特に良い訳ではない。 NPを獲得するスキルも無いので、他のサーヴァントによる1stAボーナスを得るか、オーバーキルやAクリティカルを狙おう。 スター生産に関しては、気配遮断スキルが低めなことや、宝具込みでなければ自力でQチェインを組めないことから、アサシンの中ではやや控えめ。 アサシンとしては珍しくBが2枚あるため、1stBボーナスやBクリティカルなどを活かすことが出来れば火力を発揮しやすい。 天地人は人属性。〔王〕特性持ちのため同章の不夜城のキャスターは天敵。 スキル スキル構成は、単体デバフと自バフ(+回復)と全体バフ。 全てのスキルが「最短CT5」となっており、小回りが利く。ただし育成に修練場で入手不可能な6章以降の素材をやたらと大量に消費するため注意。 【スキル1】拷問技術 A → 焦骨牡丹 A+ CT 7-5敵単体の防御力を3Tダウン(最大20%)する。ランクも含め、カーミラが持つスキルと同じ性能。対魔力や弱体無効に弾かれる可能性があるものの、パーティ全体の火力上昇に貢献することができる。 2020/9/7実装の強化クエストによりスキル名が変化。防御ダウンの倍率が最大30%に増加し、強化無効(1回・3T)とやけど状態付与(3T)が追加される。 強化無効とやけど付与も防御ダウンと同じく、敵の対魔力などで失敗する可能性がある。 【スキル2】皇帝特権 B → 女中英主 B+ CT 7-5自身のHP回復に加え、攻撃力/防御力をそれぞれ60%の確率で3Tアップする。成功率は個別に判定されるため、片方だけ成功することもある。「皇帝特権」の中ではランクが低いが、攻撃力/防御力のバフ量は最大38%と高性能。確率スキル故の安定感の無さがネックだが、唯一の耐久系スキルなので確定効果の回復だけでも積極的に使っていきたい。オジマンディアスの「太陽神の加護」、蘭陵王の「勢い破竹の如し」、ラクシュミー・バーイーの「グワーリヤルの抵抗」、美遊・エーデルフェルトの「神稚児の願い」と併用することでバフは確定になる。(スキルレベル10の場合)2022/4/6実装の強化クエストによりスキル名が変化。全体にクリティカル威力アップ(3T)とNP10%配布が追加される。追加された味方全体への強化は、自身のHP回復と同様に確定成功。 【スキル3】女帝のカリスマ A CT 7-5味方全体の攻撃力を3Tアップ、自分以外のQカード性能を3Tアップする。カリスマA相当の攻撃力アップ(最大20%)と貴重なQカード性能アップ(最大20%)の複合であり、クイック主体のパーティの火力を大きく引き上げることができるため、スキル上げの順番として最優先になるだろう。 宝具 Q単体宝具。相手に毒を付与し、自身にクリティカル威力アップを付与(OCで効果アップ)する。 上昇値はOC1で50%(最大OCで100%)と大きく、宝具後のクリティカルによる火力は星4アサシンとしては破格のものとなる。 Q宝具だが、単体宝具でhit数も少ないため、星はあまり出ない。 クリティカルを狙うのであれば、 宝具前のターンにQチェインを組む、あるいは宝具Qチェインの次ターンにクリティカルを狙う 大量にスターを獲得するスキルや宝具を使う スター集中やスターを産みだす効果のある「概念礼装」を装備させる 等の工夫が必要。 2019年6月5日の幕間の物語で宝具が強化され、威力があがると同時に強化解除が追加された。 これによって、強化解除役としての運用も可能…になったが、NP効率はあまりよろしくないので連発が狙えるほどではない。 総評 Qパの火力を上げることに特化したサーヴァント。エリザベート・バートリーやガイウス・ユリウス・カエサルに近い方向性のキャラといえる。 自己バフが確定でないため「サブアタッカー寄りのサポーター」といった印象が強いが、 編成次第では「宝具」→「クリティカル攻撃」という攻め方が出来、メインアタッカーも十二分にこなすことができる。 相性のいいサーヴァント 合わせやすい条件としては Q宝具、高性能なQカードを多めに持つサーヴァント スター生産力が高い、あるいはスキルや宝具で瞬間的にスターを獲得できるサーヴァント となり、「女帝のカリスマ」や宝具後の「クリティカル威力アップ」を活かすことができる。 上記の条件に当てはまるタイプは、同じアサシンクラスには、 ジャック・ザ・リッパー、謎のヒロインX、水着スカサハ、新宿のアサシン、水着牛若丸、荊軻、呪腕のハサン、風魔小太郎、佐々木小次郎など、低レアから高レアまでそろっている。 反面、アサシン以外(特にスター集中率の低いクラス)は大半が期間限定の高レアなのがボトルネックとなる。 限定☆5の中では巌窟王、謎のヒロインX〔オルタ〕が、不夜城のアサシンにスターを流しやすく特に相性が良い。 ラクシュミー・バーイーはスター発生率アップでHit数の多さをスター生産力に変えて、「皇帝特権」の確定化ができる他、こちらからQバフを与えて火力を伸ばして相互にサポートできるので混成では有効。 おすすめの礼装について 2030年の欠片、壬生狼などスター獲得系。上述のように自身のスター生産力は低いが、礼装の底上げによってパーティ全体の火力を維持しやすくなる。特に攻撃系バフとの複合が、宝具のクリティカルバフも活かしやすい。 カルデアの顕学、鋼の鍛錬など回復量・防御力アップ等の耐久系。バッファーとしての場持ちを意識するならば、皇帝特権があるとはいえ確定効果は回復のみなので、そのカバーを礼装で賄う選択肢もある。 ナイツ・オブ・マリーンズ、聖夜の晩餐、姫様行脚などNP・火力アップ系。スキルは攻撃力を上げるものばかりなので、カード性能や宝具威力を上昇させるタイプと組み合わせるとより効率よく火力を上げることができる。自分にだけQuickがかからないので尚更。 熱砂の語らい、センセイとボク、愛と希望の物語などスター集中系。スター集中スキルが無いため、宝具起点のクリティカルアタッカーとして中心的に運用するならばこのような礼装が必要だ。 絆礼装全体Quickアップとデメリットで防御力10%ダウン。全体Quickバフとしては最上級の倍率になってQパを支援できる。
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カウンタースタイル 計算式 {(リアクション+タイミング)×待受範囲×(待受時間+待受回数)×自発トリガー−外発トリガー−失敗率=効果数値} タイミング 先手の場合は,リアクションによってトリガー側が死亡した場合,トリガー側の行動をキャンセルできます。 同時はトリガー側の行動をキャンセルできません。 後手もトリガー側の行動をキャンセルすることはできません。さらに後手は,トリガーによって自身が死亡してしまった場合は,リアクションを取ることができなくなります。ただし,自分死亡がトリガーとなっている場合は,後手でもリアクションが可能です。 先手:30(0〜100) 同時:0(同時処理がGKの限界を超えるような複雑なものは先手か後手になりますのでご了承ください) 後手:−10 外発トリガー 基本的に敵陣営の行動提出によってトリガーが引かれます 消費型は主にこちらとなります。 タイミング先手の場合は低い値となる傾向があります 自陣営の行動提出によってトリガーが引かれる:−50(−100〜0) 自分死亡:50〜70 味方死亡:15 敵の特殊能力を受ける:20〜30 敵の通常攻撃を受ける:20〜30 味方が敵の特殊能力を受ける:5 味方が敵の通常攻撃を受ける:5 侵入:0 自発トリガー 自陣営の行動提出によってトリガーが引かれます 制限型が主にこちら側となります。 登場時点で条件を満たしているようなものは利用できません。 自発トリガーと外発トリガーを同時に引くことは可能です。 また,自発トリガーのみは禁止です。 屋上到達:0.7 特殊マス到達:0.7 特定の特殊マス到達:0.6 敵を倒す:0.5〜0.95 空中到達:0.85 階段到達:0.9 nターン経過:0.5〜1.0 その他場合に応じて 待ち受け 待受範囲×(1+待受時間+待受回数) 待受範囲 範囲内一人や範囲内1マスの場合,トリガーを引いたユニットまたは,そのユニットがいるマスを対象にします 範囲内にトリガーを引いたユニットがいない場合,リアクションは発揮されません ただし,自フェイズでトリガーが引かれた場合は,任意のユニットまたはマスを対象にとることができます 自分自身:0.5倍 自分以外:(範囲+対象) 可変:変則 3.0〜5.0倍 待受時間 1ターン:倍率+0 2ターン:倍率+0.3 3ターン:倍率+0.6 4ターン:倍率+0.9 5ターン:倍率+1.2 永続:倍率+1.5 待受回数 通常 1ターンに1度しかリアクションをとらない1回:+0 2回:+0.2 3回:+0.4 4回:+0.6 5回:+0.8 毎回:+1.0 ターン内無制限 「待受回数:n回・n/ターン」 1ターンに何度リアクションをとるか任意で予め決められます 2回:+0.4 3回:+0.8 4回:+1.2 5回:+1.6 無限:+2.0 カウンター失敗率 リアクションが発揮される直前にダイスロールを行います。 一度リアクションに失敗した場合,そのターンはそれ以降リアクションを発揮しません 失敗率よりダイス目が高ければリアクションが発揮されます。 応援ボーナスや,発動率・成功率アップ能力をこれに使用することはできません。 失敗率:1×1%
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【クラス】 アサシン 【外見】 ホットなベイブ。セミロングのウェービーな髪に、褐色の肌の艶めかしい美女。ヒスパニック系の顔立ち。タレ目に泣きぼくろ、少々濃い化粧。 豊満な胸に露出度の高い服装。首には縄が巻きついており、頬には死体に浮き出る黒い斑紋が現れている。顔を近づけるとわりと怖い。娼婦っぽくダルそうに喋る。 +霊基再臨LV1 全身に禍々しい縄目紋様が浮き上がり、兇悪な表情になる。露出度もアップ。 +霊基再臨LV3 虹の女神イシュチェルの相が顕現し、肌が鱗や樹皮で覆われ、縄がサイケデリックな虹色の蛇に変わる。衣服はセイバの葉となり、瞳は爬虫類のもののように変化する。 +最終再臨 ? 【真名】 +第三節 逢魔時(トワイライト)のプラヤ・デル・カルメンクリアで開放 イシュタム 【性別】 女性 【属性】 中立・悪 【ステータス】 筋力:E 耐久:E 敏捷:C 魔力:A 幸運:C 宝具:B 【クラス別スキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を断てば発見する事は難しい。 自身のスター発生率をアップさせるパッシブスキル。 【固有スキル】 神性:A- 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 かつてマヤで崇められていた(らしい)死神であるが、マヤ文明が崩壊しカトリックが普及した今、彼女の信者は(ほとんど)いない。 自身に与ダメージプラス状態を付与するパッシブスキル。 束縛願望:A 戦闘において麻痺・封じ・石化などの拘束系の物理攻撃や特殊能力の成功確率が上昇するスキル。 反面、『縛り付ける』事を日常にし過ぎているため、通常攻撃で相手に与えるダメージが10%低下する。 虚ろなる生者の嘆き:B いつ果てるともしれない甲高い絶叫。敵味方を問わず思考力を奪い、抵抗力のない者は恐慌をきたして呼吸不能になる。 被害者の苦しむさまは、みずから首を絞めているかのように映る。敵単体に中確率でスタンを付与し、防御力をダウンさせる(各1ターン)。 【宝具】 『奇妙な果実(ストレンジ・フルーツ)』 ランク:B 種別:対人宝具 種類:Arts 敵全体に強力な攻撃&確率で即死効果&スタン付与(1ターン)(OCで付与確率アップ)&自身のNPを10-30増やす(OC対象) 【マテリアル】 +キャラクター詳細 死に際に天国が見られれば、いいじゃない? まあ、魂はアタシが食べちまうわけだけどさ。 +絆LV1で開放 身長:174cm 体重:59kg 出典:マヤ神話 地域:ユカタン半島 属性:中立・悪 性別:女性 Ixtab。ユカタン半島のマヤ神話における自殺の女神。名は「縄の女」の意味。聖職者、生贄、戦死者、出産で死んだ女性、首を吊って死んだ者の魂を楽園へ導く役割を持つ。 そこは宇宙樹ヤシュチェの木陰にあり、魂はあらゆる苦しみや欠乏から解放され、永遠の安息を享受するという。一方で、旅行中の男性を誘惑して殺す悪霊ともされる。 +絆LV2で開放 「ドレスデン・コデックス」にのみその図像が残されているが、まさしく縄で首を吊った女性の死体で、両目を閉じ、顔には死斑が現れている。 彼女は月と雨の女神である老婆神イシュチェルの一側面ともされ、また胎児の奇形や死産をもたらす月食の象徴ではないかという説もある。 なお、Turbina corymbosaという蔓植物はユカテコ語でxtabentunと呼ばれ、死んだ娼婦の墓から生えたとの伝承がある。その種子には向精神薬LSAが含有されている。 +絆LV3で開放 哀れな死者や人生に絶望した人に救いを与える『必要悪』だと自認しており、必要以上の殺しはしない。 とは言え、殺す「必要」があるなら、殺すことに全く躊躇はない。縄で吊り上げた魂を喰うので邪悪は邪悪。 +絆LV4で開放 『奇妙な果実(ストレンジ・フルーツ)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:50 アサシンの首に巻かれた縄。放射状に数十本の縄が伸びている。縄は黒く細く、かなりの距離まで伸び、アサシンの意のままに俊敏に動く。 標的の首や体に絡みついて拘束する。縄に触れた者は魂を縛られて激しい多幸感を味わい、首を絞められれば『天国』を味わいつつ絶命する。その魂はアサシンの糧となる。 「魂の緒」に近い存在で、心身ともに健全な相手よりは、精神力が貧弱な相手、また霊魂だけの存在に対する効果が高い。 さらに「戦死」「殉教」「生贄」「産褥死」「自殺(特に首吊り)」「刑死(特に絞首刑)」といった死に方をした相手には、回避や抵抗に不利な判定がつく。 縄は人間をぶら下げる程度の力があり、燃えないし相当に丈夫だが、魔力を込めた攻撃なら切断可能。ただしすぐに新しい縄が生え、糸状にほつれさせたりも出来る。 縄を通じて相手の声や体温、ある程度の記憶情報を読み取ることも出来るが、相手から縄を通じてアサシンに魔力などを送り込むことは出来ない。 縄の端を標的が引っ張ってもそのまま伸びるだけで、アサシンの首が締まったり、体ごと引きずられたりはしない。移動に利用したり応用は効く。 また、縄をちぎって樹木や電柱など柱状のものに巻きつけると、そこからも数十本の縄が伸びて近づく者に襲いかかる。森や街のちょっとしたブービートラップに。 +絆LV5で開放 本来は「十三層の天界」に属する女神イシュチェルの化身(従属神)であり、死者の魂を天国へ送るワルキューレめいた存在であった。 しかし16世紀のスペイン人到来以後、いろいろな理由により「九層の冥界」に配置換えさせられ、魂をそちらへ引っ張る役目を担うようになっている。 近年は古代神たちが眠ってばかりで何も言わないため、娼婦の姿で地上をぶらついては勝手に魂を喰う悪霊になった。他人の信仰や信条にはとやかく言わない。 +???クリアで開放 ? 【絆礼装】 +絆LV10で開放 ?
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心底、面倒臭い。 横にいる相手には聞こえないよう言の葉は胸の奥に秘めておきながら。 それでも隠し切れない感情を重い溜息に変えて、月のない夜道を進む。 「なぁなぁ! アレはなんだ?赤くて、ピカピカしてるやつ!」 鈴の鳴るような声に反応し、視線を其方に向ける。 恐らく、数メートル先に直立している信号機を指しているのであろう。 華奢な体躯からすらりと伸びる腕の先。 細く、たおやかな指先をぶんぶん振りながら好奇心全開な視線を僕に向けてくる彼女。 「……さっきも教えなかったかい? あれは、信号機って言って――」 本日二度目となる説明を開始した僕の唇は彼女の容赦ない平手打ちによって塞がれた。 強烈なビンタから、悲鳴をあげる隙間すらなくぴったりと唇を覆う掌。 普通に痛い。 そして苦しい。 自然、睨み付ける様な表情を浮かべてしまうがどうやら僕以上に彼女はご立腹らしい。 「アンタはアタシを馬鹿にしてんのか! 信号機は、さっきの青いのだろ!」 掌を退かせ僕が糾弾を開始する、その前に烈火の勢いで彼女は言葉を紡ぐ。 召喚、当初から薄々勘付いてはいた。 だけど、考えたくなかった。 「一回までなら許してやる! だからさっさとあの赤いやつの正体を教えな!」 まさか、自分の召喚したサーヴァントがこんなにも馬鹿だったなんて。 大体、サーヴァントは召喚に際し聖杯から必要最低限の知識を教えて貰っている筈なのだがそれはどこへ消えてしまったと言うのだろうか。 信号機を知らないだけならまだ理解出来なくも無い。 人間――英霊であっても――誰しも全てを知っているワケではない。 自分が信号機を知っているからと言って、相手にもソレを押し付けるのは些か傲慢が過ぎるだろう。 知らない事は、知れば済む話なのだし。 だけど、だけれども。 赤く点滅する信号機と青く点滅する信号機を別々に理解したうえに、言葉に対し暴力でキャッチボールを行う相手にどう物事を教えれば良いと言うのだ。 否、信号機云々は問題の本質からは程遠い。 確かに、互いの認識――或いは常識の摺り合わせは、根気強く付き合っていけばなるほど確かに可能だろう。 だが、暴力による返答、これが問題だった。 些か以上に貧弱な僕の体に、仮にも英霊と呼ばれる存在からの殴打は荷が重い。 必然的に会話を避けていたのだがどうやらこの英霊様は絶えず喋っていないと我慢出来ない性質らしい。 「赤いのも、青いのも同じ信号機だよ。……点滅する色によって発信する意図が違うんだ ……ほんとに、こんなんで勝ち抜けるのかな……」 小学生の子供を相手にしているような錯覚に陥りつつ、ポロリと本音が漏れ出してしまう。 それは、偽らざる素直な気持ちだった。 どうしても、叶えなくてはならない願いがある。 例えどれ程の怨嗟を受け、生涯許される事の無い罪をその身に背負ったとしても、叶えなくてはならない願い。 からっぽな僕に残された、たった一つ形あるもの。 聖杯戦争。 魔術師とサーヴァントの主従が、たった一つの願望器を巡って争い、殺し合う儀式。 曰く、何でも願いの叶う願望器。 聖杯の存在は、崩れ落ちそうな意志を再び奮い立たせるには充分すぎる以上に効果を発揮していた。 愛し気に、首筋に現れた印を撫でる。 令呪と呼ばれるそれは、サーヴァントに対する絶対の命令権。 生意気なサーヴァントを律する事も可能であれば、一時的とは言えサーヴァントの力を強化する事も出来る。 その圧倒的な力量差から、サーヴァント同士の争いに介在する事は不可能だが、令呪を用いれば力の劣るサーヴァントでもジャイアントキリングを起こす目も出てくるだろう。 ――勿論、敵対するマスターも同じ事を考えているだろうから、実際に起こる可能性は相当低いのだが。 と、そこで再び視線を自らのサーヴァントに向ける。 「……不満そうだなね、アサシン」 先程漏らした言葉をしっかり聞いていたのだろう。 露骨に不満そうな表情をしているサーヴァント。 黒を基調とした豪奢なドレス姿から伸びるのは対照的に透き通るように白く、何処か艶めいた素肌。 長く伸ばされた黒髪は風に揺れ蟲惑的な香りを醸し出している。 小学校低学年位の身長でしかないのを差し引いても、充分美女といえる存在。 街中を歩いていたら思わず他人の目を惹きつけそうな彼女ではあるが――隣にいて尚、その存在を見失いかねない程、存在感が希薄だった。 否――最早皆無と言っても過言ではない。 アサシンの持つスキル、気配遮断。 知識として理解してはいたが、いざ体験するとここまでのモノかと驚いてしまう。 「別に、アンタがどうアタシを値踏みしようと勝手だけどさ……弱音を吐かれるのは鬱陶しい」 じっとりとした視線。 その眼差しに、比喩ではなく本当の意味で冷や汗が一筋零れ落ちる。 如何に幼い少女の姿をしていても英霊は英霊。 この舞台に呼ばれるに足る逸話と力を保持しているのだ。 その気になれば、華奢な僕の身体など位置を数える間に千は殺しきるだろう。 自分自身の力量を卑下するわけではないが、彼我の差は絶対だった。 「別に、ちょっと不安になっただけさ。君の力を疑っているワケじゃない。 ――勝つのは僕たちで、願いを叶えるのもまた、僕たちさ」 先程溢した不安は確かに、混じりけの無い純粋な気持ちである。 だがしかし、これもまた純粋な本音だった。 正直、滅茶苦茶驚いた。 その数分後により驚く事になるのだが、それはさておき、兎に角驚いた。 戦争の前に、自軍の戦力を確認しない愚かな将などいる筈は無い。 サーヴァントを召喚し、少女がアサシンのクラスを名乗ると同時。 マスターに与えられた特権の一つである、ステータス確認を用いたところ、僕の視界に飛び込んできたのは最低Bランクに平均Aランクというアサシンでは到底考えられないような数値である。 スキルによる底上げや、逆にスキルによるマイナス補正などランクの調整は確かに存在するらしいが、そんな小細工は一つもない純粋な彼女の実力がそこには示されていた。 加えて、アサシンとしての固有スキルを失っているなどという事も無く。 言ってしまえば、三騎士クラスのサーヴァントにアサシンのスキルを付けるというバランスも糞もないステータスになっていたのである。 そして、彼女を彼女足らしめる切り札である宝具。 Aランクという文句なしの宝具に優秀なステータス、ほぼ確実に有利を取れるスキル。 苦手な性格且つ頭が悪いのが難点だが、それを補って余りある程の勝率を見出していた。 ――とは言え、その頭の悪さが勝敗を左右する結果になりかねないのは肝に銘じておかなくてはならないだろうが。 「……赤は止まれ、で青は進め。じゃあ……アレはなんなのさ」 心配していない、の一言で機嫌を直した彼女の興味はまたしても信号機に移っていた。 赤と青、この二つの意味を漸く理解したらしい彼女は、新たに現れた黄色の存在にご執心らしい。 「決まってるだろう? 黄色は……アレ? えと、黄色は……」 はて、どうやらど忘れしてしまったらしい。 脳内をフル回転させて記憶を手繰る。 一般常識では、あるのだが……深夜に出歩く性質でもない僕に黄色信号と触れる機会はとんと無かった。 止まれと、進めの間……わからない。 赤と青の中間というのなら、ゆっくり進めにも思えるが、これはきっと違うだろう。 なら急いで渡れ、かとも思ったがどうにもしっくり来ない。 何にせよ、彼女に真偽を確かめる術など無いのだし多少自信が無くともこれ以上機嫌を悪くされる前に答えておくべきだろう。 思考と同時、ぞわり、と全身に悪寒が走る。 またご機嫌斜めか……。 そう考え、数秒の間内に向いていた意識を外に向ける。 その刹那。 張り詰めていた意識の一瞬の空白。 ひうん、ひうん、ひうん、ひうん、と。 泣き叫ぶような、空気を裂く音が僕の耳に届いて――ナニカが落下する感覚と共に、気付けば僕の瞳は自分の胴体を見上げていた。 考えるまでもなく、理解する。 僕の意図はここで切れ――僕の聖杯戦争は終わりを告げたのだと。 段々と霞んでいく視界に映るのは、闇に紛れて霞みそうな、黄色。 ふと、頭を過ぎる。 ああ――黄色は、注意しろ――だったっけ。 +++ 「ざっとこんなもんですかねー」 自分の呼び出したサーヴァントが、自分と同じマスターと呼ばれる存在を殺すのを、少女――御坂御琴は一時も目を離さず見つめていた。 既に一定の信頼を気付いていたのだろうか楽しげに会話し、揉め、また笑顔を浮かべていた彼ら。 どう見ても小学生にしか見えず、見る場所によっては微笑ましくすら思う組み合わせではあったが……それでも、美琴のサーヴァントは幼い相手に対する情けや容赦など一切含まず、彼らを血に沈めた。 圧倒的、そう評するしか無いだろう。 如何に幼く見えたとは言え、彼らも立派な参加者であり、少なくとも美琴の目には周囲に対する警戒を解いたようには見えなかった。 美琴のサーヴァント――アサシンは、確かに不意打ちや闇討ちに長けたサーヴァントではあるが、それにしても凄いとしか表現の仕様がない。 アサシンの宝具である、不可視に近い糸。 一体どのような原理なのか、その糸を繰ると、此方が一方的に視認出来るだけの距離に居ながらにしてマスターと思わしき少年の首に糸が巻き付く。 それでも、気付かれれば即座に外されて終わりだろうと思うが、そのような仕組みか少年がその気配に気付く様子はない。 ――こうなってしまえば、結末は一瞬だ。 僅かでも動揺を誘う為だろうか、小柄な体躯で堂々彼らの前に姿を現すアサシン。 相手が何らかの反応示すその刹那。 まるで学芸会の指揮者のように、アサシンは指先をくいっと振り上げ、ついっと斜めに振り下ろす。 それで、終わり。 名も知らぬマスターと、名も知らぬサーヴァントの姿はずたずたに――ジグザグに、切り裂かれて、その命を終える。 「怖気ついちゃいましたか?」 たった今、二つの命を奪ったなど微塵も感じさせない口調でアサシンが美琴に問い掛ける。 その瞳は探るようで、返答を間違えば即座に命を落としかねない危うさを孕んでいる。 「そう、ね……ショックなんてありません、全然平気です。なんて言ったら嘘になると思う。 ……でも、この位で……たった二人死んだ――ううん、殺したくらいで、折れるつもりは無いわ」 「ふう、ん。それなら全然問題ないですけどねー。……取り合えず、暫くは予定通り剣玉必殺。獲物が網に掛かるまで姫ちゃんは姿を隠しとくですから。マスターは、予定通りに無防備な姿をアピールしてて欲しいですよ。――その方が、手っ取り早いですし」 アサシンは、美琴の身体が微かに震えているのを見逃さない。 だがそれでも、その言葉に宿る意志の強さを見て図ったのか、それ以上追求する事は無く一方的な要求を告げるとこれ以上話す事は無いとばかりに霊体化して姿を消す。 姿を消しただけで、居なくなったワケではないが、其れでもあの威圧感から開放されたと言うだけで思わず安堵の吐息が零れ落ちてしまう。 「ごめんなさい、なんて一方的で意味無いなのはわかってるけど。……でも、それでも、ごめんなさい」 彼らも覚悟してこの聖杯戦争に臨んでいる。 放っておいても、誰かに殺し殺されるだけの存在――そう理解してはいても、胸中のん美外感情は消えることなく美琴の心を蝕む。 殺人も、それに加担するのも同罪だと美琴は思う。 彼らに直接手を下したのが自分ではないとは言え、その命を下したのは間違いなく彼女だ。 それ故に、この場において初めて感じる――そしてこれから幾度も味わう事になるであろう罪の意識に押し潰されそうになりながら、それでも前を見据えて懺悔の言葉を紡ぐ。 ただの自己満足であるとは思っても、其れでも彼らが安らかに眠れるように、と。 後悔がないと言えば嘘になる。 だが、あの少年に叶えたい願いがあったように、美琴にも叶えたい願いがある。 その願いを叶える為なら、例えどれ程自らの手が血に濡れようと構わない。 元より、これからの幸せを願うには重すぎる罪を背負っているのだから。 たった今殺した彼と彼女だけで収まる話ではない。 既にこの身体は、一万人以上の罪に濡れているのだ。 今更罪を重ねようと、最早自らが幸せになる道は閉ざされている。 「もう、これしか方法が無いの……他の奴等に願いがあろうとなんだろうと――そんな幻想、ブチ殺してやるうじゃないの」 それならば、自分に残されたのはせめて遺された罪を清算することだけだと。 恐らく、もう二度と会えないであろう誰かを思いながら、狩人はただ得物を待つ。 自らの所為で犠牲になった妹達の全てを救い、その全てが幸せになれる世界――彼女達が誰かに利用される事無い世界を、夢見て。 +++ アサシン――紫木一姫は、危うく、不安定なマスター召喚されたときの事を思い出す。 細かい会話など覚えていない、元より興味の無い事柄だ。 色々と応用の利く能力を持っているらしいが、魔術師というわけではないらしく魔力供給も碌に行えない少女。 暗く、澱んだ瞳をした少女が口に出したたった一つの願い。 (もう元には戻れない――だから、せめて残った罪を精算したい、ですか) 曰く、自分自身の不用意な行為で産み出された命を救いたい、と。 自らの身体が罪に溺れ、沈むのを待つのみと知って尚、足掻きたいと。 その身に更なる罪を重ねても願いへ到達出来る保証は無く、仮に願いを叶えてもその場所に自らの居場所はない。 地獄へ落ちるだけの一方通行、それでも構わないと。 その姿に、その言葉に、きっと僅かながら彼女自身の姿を重ねてしまったのだろう。 そうでなくては今頃、自分はマスターを探してさまよう事になっていた筈である。 無論、一姫には自分を犠牲にして他の誰かを救うなんて愚かな考えは存在しない。 彼女の願いはたった一つ――この身に纏わり付く罪の清算、だ。 たった一つ、歯車が噛み合わなかっただけのだと彼女は思う。 小さくて、とても大きな歯車。 世界中には、幸せそうに暮らしている同年代の少女がそれこそ星の数ほど存在している。 自分のように、最早取り返しの付かない罪と、欠陥を抱えているワケでもない。 幸せを幸せと認識できないようなぬるま湯に浸かった存在が、山程。 ――其れが、羨ましかった。 紫木一姫は、ただそうであるように人を殺す。 今は友人でも、いつその境界線が無くなるのかも曖昧で。 敵は殺す、味方も殺す、そして自分を殺す。 こんな有り様で人並みの幸せなど、どうして願えよう。 いつ血に濡れるかわからないその手で、何を掴めよう。 ――其れが、堪らなく嫌だった。 どうして、自分だけ幸せになれないのだろう。 どうして、自分には恋する人と幸せになる権利が無いのだろう。 そんなのは、間違っている――間違っていて欲しい。 だから、願う。 こんな自分との決別と――平穏な日常への仲間入りを。 +++ 【クラス】 アサシン 【真名】 紫木一姫 【属性】 混沌・悪 【ステータス】 筋力:D(C) 耐久:D(C) 敏捷:B(A) 魔力:D(C) 幸運:E 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ能力。活発な行動をしていなければ気配を感じ取られることはない。 【保有スキル】 戯言遣いの弟子:A 戯言遣いを師匠と仰ぎ、彼すら騙しうる嘘吐きであることの証明。 あらゆる嘘を見抜き、彼女の吐く嘘を見抜くのは至難の業。 少なくとも同ランク以上のスキルでなくては不可能である。 精神汚染:E 生前の言語能力の生涯及び自分はもう戻れないという思い込みの副産物。 会話による意思疎通は困難であり、精神干渉系のスキルをある程度無効化する。 曲弦師:A 曲弦師としての極地。 対象に気取られる事なく曲弦糸を自由自在に操る事ができる。 人格形成:A 対象を観察する事が相手が望む性格を自由自在に形成する事ができる。 【宝具】 『曲弦糸(ジグザグ)』 ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:100 最大捕捉:100~200 彼女自身の代名詞ともいえる宝具。重力、反発力、摩擦、遠心力、はたまた滑車の定理など、この世に満ち溢れる様々な力を駆使して糸を操る。彼女自身が糸であると認識したものなら構わず使用可能であり、生前は必要としていた滑車や手袋等も、この宝具が自由自在に糸を操ったという概念に昇華されていることから必要としていない。縦横無尽に糸を這わせ相手をズタズタに引き裂く、山一つ覆うほど範囲を広げ糸の結界内に侵入した対象の人数や会話内容の把握等汎用性に優れる。また、自身の持つ曲弦師としてのスキルやアサシンの気配遮断等も合わせこの糸を感知するのは困難となっている。 『危険信号(シグナルイエロー)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1 彼女自身が対象を敵であると認識してしまった場合、その存在を見過ごす事ができず、同盟協力等一切不可能になり攻撃を仕掛けてしまうようになる。生前の逸話が宝具となったもので、呪いのようなものであり、正攻法だまし討ち人質等々あらゆる手段を用いて対象を排除する。その呪いの代償としてこの宝具が発動している間のみ幸運以外のあらゆるステータスがワンランクアップする。 【weapon】 『糸』 なんの変哲もない糸だが、曲弦師が使用する事で兵器となりうる。 【人物背景】 出展は「戯言シリーズ」 可愛いので皆『クビツリハイスクール』と『ヒトクイマジカル』を見よう。 【サーヴァントとしての願い】 間違えた一歩目をなかったことにした上で、戯言遣いや哀川潤、遊馬達との出会いをやり直し、殺人をしたこともなく今後することのない普通の女子学生としての生を送り直す。 【基本戦術、方針、運用法】 曲弦糸を用い糸の結界を張り、網に掛かった得物の会話を吟味し、刈り取る。 【マスター】 御坂美琴@とある科学の超電磁砲 【参加方法】 都市伝説として流れていた聖杯戦争の噂に縋り、箱舟のデータにハッキング。 【マスターとしての願い】 絶対能力者進化実験の完全消去及び死亡した妹達の蘇生、寿命長期化。 【weapon】 なし。 【能力・技能】 学園都市第三位の発電能力者。 基本となる攻撃は速度と連射性に優れた直接電気を放出する電撃。作中ではよく高圧電流の槍を投げつける「雷撃の槍」を使用しており、最大電圧は10億ボルト。落雷を発生させることも可能。 磁力を操作することで、周囲の鉄を含む金属を意のままに動せる。これにより盾のように組み固めて相手の攻撃を防御したり、建材や瓦礫を集めて足場を作成したり、鉄筋や鉄骨などを使用した構造物の壁を自由に歩いたりなど幅広い応用が利く。さらに、地中の砂鉄を操って、表面を振動させて物体を切断し形状や長さが変化する「砂鉄の剣」や、津波のように地表を呑み込ませたり、竜巻のように突き上げるといった攻撃も可能。 直接的に電気信号や電子を操作することで、電子機械に対する高度なハッキング(クラッキング)を可能としている。また、磁力線が目視できるなど電磁気関連においては高い知覚能力も有し、AIM拡散力場として常に周囲に放出している微弱な電磁波からの反射波を感知することで周囲の空間を把握するなど、レーダーのような機能も有している。 【人物背景】 とある科学の超電磁砲既刊1~9迄。 面白いので是非読んで把握しよう。 【方針】 どんな手段を用いても聖杯を手に入れる。 基本は、曲弦糸による情報収集からアサシンの気配遮断を用いた不意打ちだが、難しそうなら同盟からの裏切り等も選択肢に含む。
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《ディスコード・カウンター/》 通常罠 効果 相手がシンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時に発動する事ができる。そのモンスター1体をエクストラデッキに戻す。さらに、そのモンスターのシンクロ召喚に使用したモンスター一組を 相手の墓地から相手フィールド上に特殊召喚する。相手は次の相手ターンのエンドフェイズ時までモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。
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カウンター・バースター 火 アンコモン コスト5 3000 アーマロイド ■S・トリガー ■自分のシールドがブレイクされた後で、このクリーチャーを破壊してもよい。そうした場合、このクリーチャーを破壊した前にブレイクされたシールドの数だけ相手のシールドをブレイクする。 1発は、1発な。 作者:yya 分かりにくいかもしれないけど、簡単にいえばこいつを犠牲にブレイクされたシールドの枚数だけ相手のシールドをブレイクする。 評価 名前 コメント
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アクセスカウンター T. - Y. - NOW.- TOTAL. -
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後藤&アサシン ◆FbzPVNOXDo 有り得なかった。 俺は魔術の家系としては、そこそこの生まれで才能もあった。 だからこそ、この聖杯戦争にも参加出来た。サーヴァントも最優のセイバーを引き当てた。 既に数組のマスターとサーヴァントを下し、順調に俺は勝ち進んでいる。 そして、一族の悲願を聖杯によって叶える筈だった。 「最優のサーヴァントもこんなものか」 その筈だった。 有り得ない。俺のセイバーはクラスもさることながら、本人の能力も決して低くは無いはずだ。 それは今までの戦績を見ても明らかだ。 なのに、圧倒されていた。ましてや正面からの戦いで、あろうことかサーヴァントも居ないただのマスター如きに。 侮っていた。最初に全力で潰すべきだったんだ。あの奇妙な体を変化させる魔術を使用させる前に殺せておけば……。 最初、過剰なくらい笑顔を浮かべていたあの状態だったのなら、勝てない戦いじゃなかった。 だが今の無表情のあいつは強すぎる。いや、あいつはそもそもマスター、人間なのか……? まるで、何体ものサーヴァントを相手にしているかのよう―――。 セイバーの首が跳ねられた。 ああ、俺ももう――― 「十……。少し攻撃を貰い過ぎたな」 そのマスターは、変わっていた。 顔と胴体こそは、普通の人間となんら変わりは無い。 ただ変わっているのは、先ず武器らしい武器を持っていないということ。勿論、マスターにもよるが、戦闘時に武器はおろか礼装すらを持たぬ者はあまり多くはないだろう。 そのかわりに、両手両足が人ならざる歪な形へと変わっていた。 両手はナイフのように鋭い刃状のものとなっており、両足は機動性を重視した形となっている。 「急ぐか」 そいつは自らが殺害したサーヴァント、そしてマスターを見た。 消滅が始まっているが、まだ時間は掛かる。そう見積もり、少し急ぎながら捕食を始めた。 文字通り、二人分の食事。特にマスターとサーヴァントともなればかなりのカロリー、――いやここでは魔力というべきか――を得られる。 その分、消滅までの時間以内に食い終わらなければならないという、不便さも残るが。 人が人で無くなり、血、肉、骨に解体されていく姿。それらが後藤、栄養として食される。最早、人としての死に方ではない。 人が定義した理から外れている。これは人間という動物の死であり、自然の理の一部。 「三木、ダメージを受けすぎだ」 愚痴るように、誰に言うでもなくそいつは言葉を発した。 すると、驚いたことにそいつの右腕が変化し、スライムのようにうねうねしながら口の形を構成する。 そして、あろうことか更に言葉まで発し、会話を始めたのだ。 「いやあ、後藤さん。面目ない」 「貰った攻撃の内、七回はお前が受けたものだぞ」 「だって、サーヴァントってのが、あんなにも強いなんて思わないじゃない?」 「黙れ、食事の邪魔だ。暫く眠っていろ」 再び、右手は手の形を取り戻し喋らなくなった。 (やはり、サーヴァントの肉体はかなりの魔力を供給出来るな) 後藤はマスターでありながら、同時にサーヴァントである。 正確に言うのなら、マスターに寄生したサーヴァントと言ったところか。 後藤のマスターが、後藤をアサシンのサーヴァントとして召喚した時、既に彼の命運は尽きていたと言える。 脳を乗っ取られ、精神的には死んだも同然。しかし肉体だけは生きている状態であり、その肉体は魔力の供給と令呪を宿すマスターの役割もこなす。 故に後藤はマスターであり、サーヴァント。 しかし、一騎であるのなら十分に補える魔力供給を受けながらも、後藤はそれだけでは物足りなかった。 何故なら、頭部を乗っ取った後藤以外に、更に四騎のサーヴァント。計五騎のサーヴァントが肉体に同居していたからだ。 (少し、足りんな) サーヴァント五騎分の魔力の供給など全うな方法では為し得ない。 そこで、後藤が取ったのは捕食だ。生前と変わりなく他者を人間を食う。生命維持の為の食事だ。 だが、NPCだけでは足りない。マスターとそのサーヴァントの魔力は極上のものだ、あれを食べたい。 (だが、連戦は禁物か。こちらの魔力にも限りがある。 餌欲しさに、魔力切れになっては話にならない。……今日は適当なNPCで補うか) あまりの虐殺はペナルティに触れるが、ある程度のものならば許容するらしい。 ならば、いつもと変わらない。後藤はそう思った。 人間社会に混じり、影で人を狩りながら生きる。それだけの事だ。 (……動かしづらいな。 他のサーヴァントとの戦闘の前に、ある程度新しい体にも慣れておかなければ) 戦いこそが自分の存在意義である。 そう自覚している後藤にとって、体の不慣れで死ぬという事は避けたいところだった。 相手がただの人間ならば、ある程度のハンデになりそこそこ楽しめるかも知れないが、ここではそうもいかない。 今の内に戦闘、体の動かし方の練習もしておくべきだろう。 (何とか、消滅前に食い終えたか……。今度からは、半分生かしたまま食うのもありかもしれんな) 食事を終え、後藤は手足の姿を人間の物へと戻す。 そのまま、夜の街へと消えていく。そして今宵、また一人NPCが消えた。 聖杯戦争。 後藤にとっては、そんなもの興味は無かった。 あるのは、生存本能による「食事」と殺戮本能による「戦い」だけ。 聖杯に願いを託す者、それを止めたいと思う者。あるいはそのどちらでもない者。 何にせよ。後藤にとっては等しく、餌であり敵であり、また他者からすれば等しく立ち塞がる壁になりうるだろう。 彼はサーヴァント、人間。そういう些細な違いではなく。人とは違う別の生物なのだから。 殺戮の先にある願いなど、寄生生物である後藤には何もなかった。 【CLASS】 アサシン 【真名】 後藤@寄生獣 【パラメーター】 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具C 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 特にNPCに紛れれば、ほぼ区別がつかない。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 【保有スキル】 捕食:B NPC、マスター、サーヴァント関係なく肉体を捕食する事で魔力を得られる。 アサシンにとっては魂喰いよりも魔力を良く供給出来る。 これは生前の「この種(寄生した生物、後藤ならば人間)を食い殺せ」という本能から生まれたスキルであるが、単純な人間の食事でも魔力の供給は減るものの同様の効果は得られる。 精神汚染:A 人とは異なった生物、精神なので精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。 【宝具】 『寄生獣(パラサイト)』 後藤と三木の使役するサーヴァント達は宝具扱いであり、また後藤と三木も宝具扱いになる場合がある。 ステータスは以下の通りになる。 『後藤』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~10 最大補足:10 三木が統率者になった場合のみ宝具の扱いになる。 『三木』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~10 最大補足:10 後藤が統率者になった場合のみ宝具扱いになる。 更に三木は統率者になった場合、同時に二体までしかパラサイトを操れず、戦闘力が落ちるので結果として魔力、幸運、スキルを除いた全てのランクが一下がる。 『寄生獣(パラサイト)×3』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~10 最大補足:10 常に後藤、三木の宝具扱いである。 彼らが統率者として表にでることはない。 【weapon】 なし 【人物背景】 後藤、三木。 彼らは人の体を乗っ取り生きる、パラサイトと呼ばれる生き物である。 この生き物に関して謎は多い。 強いて、共通するのは脳を乗っ取り、戦闘時は頭を触手や刃状に変化させて戦うといったところか。 そして取り付いた生物を食い殺せという欲求に従い、基本は人を襲い食べている。 幾つか例外がおり、彼らもその内の一つであると言える。 特に後藤達は、他に三体のパラサイト。計五体が同じ体を有し同居しており。 その為か殺戮本能が高く「戦いこそが自分の存在意義である」と自覚している。 【サーヴァントとしての願い】 なし。ただ欲求に従うだけ。 【基本戦術、方針、運用法】 母体である人体の大半がパラサイトに置き換わっているために、かなりの自由度でその姿を変える事ができる。 時として盾として、時として剣に体を変えるなど多彩な戦闘が可能だろう。 しかし、毒や火に弱いという弱点もある。生前の敗因でもあるので注意が必要になる。 当面の方針としては、サーヴァント5騎分の魔力が必要なので適度な食事をしつつ、無理な戦闘は控えめにいき。 NPCに混じりつつ、気を見て他の組を狩っていくのが堅実だろう。 【マスター】 不明 【参加方法】 不明 【マスターとしての願い】 不明 【weapon】 ある意味、後藤 【能力・技能】 不明 【人物背景】 後藤を引いた結果、令呪を使うまでもなく体を乗っ取られたかわいそうな人。 体格は以前の後藤の体とあまり変わらない。 肉体的には生きているが、精神的には死亡も同然。 【方針】 なし
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超獣軍隊 コングリード SR 自然 9 クリーチャー:ゲリラ・コマンド/侵略者 21000 ■進化-自分の自然のコマンド1体の上に置く。 ■侵略-自然の進化コマンド(自分の自然の進化コマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい) ■Q・ブレイカー ■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンのクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。 作者:そらまめ 解説 効果4 自爆テロ。革命チェンジで誘発できる。 評価 名前 コメント
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アサシン教団 遙か昔、12世紀頃から続いている組織。 老若男女様々な構成員が居り 任務に出向く構成員は皆修行により、パルクールを基にした素早い移動が可能となっている。 基本的には暗殺や情報集め、盗みなどの依頼を受けている。 (依頼は悪人を懲らしめる物が殆どであり、ミルチャは「世の中を良くするのに必要な悪」と言っている) 皆、共通した武器である『サイレントキラー』を装備しており、これ上手く使えてアサシンとして一人前と言う事である。 またアサシン同士での確認の印として、左手の小指に焼き印が押されている。 『サイレントキラー』 アサシンが使用する特殊な刃物。 両手首に着けており、普段はただの小手になっているが 小指を引くと手首側の長方形の箱の様な部分がバタフライナイフの要領で開き、刃物が露わになる。 そしてその状態で薬指を引くとその刃物が前に飛び出る。 と言う仕組みである。 箱が開き、刃物が飛び出るまでは非常にスムーズに行われるため咄嗟に使うことが可能。 また、小手の部分は頑丈で盾としても使用可能。 ――――――― 現代では様々な職業に化けたアサシンが様々な場所におり、本部から依頼が無い限りは普通の仕事をしたり、個人で殺し屋として動いている者が殆ど。 また表向きでは孤児院や教育施設など様々な施設を経営している。 そこで優秀な身体能力を持つものなどはアサシンに勧誘される場合がある。 そしてごく最近、クレアーレ社によって本部が襲撃され本部を出ていた僅か十数人を残し壊滅してしまった。 そして現在はミルチャをリーダーとした、『新・アサシン教団』として十数人のアサシンから構成されている