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「このたい焼き美味しいですね! 藍にも食べさせてあげたいですね!」 「確かにこのたい焼き美味しいね!」 学園の屋上に二人の少女がいた。 ひとりは黒髪にCHARMと呼ばれる武器を持つ少女。彼女の名前は相澤一葉。この聖杯戦争の参加者である。元の世界ではヒュージと呼ばれる存在から人々を守るリリィと呼ばれる存在である。 もうひとりはピンク色の髪に忍者のような服装をした少女。彼女の名前は源モモ。一葉が召喚したアサシンのサーヴァントである。 二人はたい焼きを食べながら聖杯戦争の話をしていた。 「一葉ちゃんは本当に聖杯を求めなくていいの?」 「はい、私は聖杯を求めません。聖杯があれば私の世界を救うことはできるのかもしれませんが、そのために誰かが犠牲になるのは間違ってると思いますから、だから私はこの戦いを止めたいです!」 「そっか……。なら、私は一葉ちゃんの力になるよ! 私は一葉ちゃんのサーヴァントだからね!」 「ありがとうございます! モモさん!」 こうして二人は聖杯戦争を止めるために戦うことを決めたのであった。 【サーヴァント】 【クラス】 アサシン 【真名】 源モモ 【出典】 リリースザスパイス 【性別】 女性 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運C 宝具B 【属性】 中立・善 【クラス別能力】 気配庶断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 【保有スキル】 戦闘続行:B 大切なものを守るために最後まで戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。 単独行動:B マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。 単独でも戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。 【宝具】 託されし魂 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ1~10 最大補足・100人 彼女が師匠から受け継いだ想いが宝具になったもの。自らの能力を一時的に上げ、敵を全力で倒す。 【人物背景】 『リリースザスパイス』の主人公。 『ツキカゲ』と呼ばれる組織に所属するスパイ。コードネームは『百地』。 高校の先輩でもある『半蔵門雪』の弟子。 武器は師匠と同じ日本刀を使用する。 視力が良く、夜目が利き、嗅覚に優れてる。 他人の肌を舐めると、その人の健康状態や感情を把握することができる特殊能力を持つ。 クラスメイトであり、『ツキカゲ』の先輩である『八千代命』と『石川五恵』に才能を見出され、『ツキカゲ』にスカウトされる。 それから師匠である『半蔵門雪』に鍛えられ 『ツキカゲ』の一員になる。 最初の頃は失敗も多く、悩むこともあったが、仲間たちに支えられながら成長していく。 『モウリョウ』と呼ばれる敵を壊滅させた後は、師匠である雪が『ツキカゲ』としての記憶を消し、一般人に戻ることを決意すると、 最初は躊躇するも師匠から想いと魂を受け継ぎ、雪に感謝を伝え、自分の手で雪の記憶を消したのであった。それから数カ月に彼女にも弟子ができていた。 性格は明るく、どんな時もあきらめず、正義感は誰よりも強い。 【サーヴァントとしての願い】 特になし。マスターを最後まで守る。 【方針】 マスターに任せる 【把握素体】 アニメ 【マスター】 相澤一葉 【出典】 アサルトリリィ 【性別】 女性 【能力・技能】 『レジスタ』 彼女のレアスキル。あらゆる効果をもたらす複合スキル。 『ブルドカング』 彼女が使うCHARMである。 【人物背景】 『アサルトリリィ』の登場人物。 私立エレンスゲ女学園所属の高校一年生。 トップレギオン『LGヘルヴォル』のリーダーにして、学園の序列第1位である。 真面目で正義感が強いが、うっかりミスがたまにある。 エレンスゲの犠牲を出す戦い方を変えようとしてるなどエレンスゲの良心とも言える存在。 実はかつてエレンスゲが引き起こした『日の出町の惨劇』の生き残りである。 その時にとある少女に助けてもらい その少女に憧れ、その少女のようになりたいと思いリリィを目指した。 参加時期はゲームのメインストーリー第2章終了後である。 【マスターとしての願い】 特になし。この戦いを止める。 仲間との約束もあるため自分も絶対に死なない、誰も死なせない。 【方針】 協力してくれてマスターを探す。 【ロール】 とある学園の学生でリリィ。 【把握素体】 ゲーム及び、舞台
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《カップリング》ビゾン・ジェラフィル&アサシン ◆MQZCGutBfo 「ヒナ! 大丈夫か! もう一度カップリングするぞ!!」 「やめてビゾン!!」 「奴らが来る! 急ぐんだ!」 俺の乗るヴァリアンサー「ネルガル」とヒナの乗る「カルラ」。 俺達のカップリングがあれば無敵だ。誰も俺達を止めることなど出来はしない。 ―――だが奴らが。いや、奴が! ワタセ・アオバが来る! 俺とヒナの全てを壊すアイツが!! 「コネクティブ・ヒナ!!」 「きゃあああああああ!!だめえぇぇぇぇぇ!!!」 「応えろヒナ!! ヒナァァァァァァァ!! ウォォォォォォ!! ヒナァァァコネクティブ・ヒナァァァァァ!!!!」 ヤツが! ヤツが来たのだ! なぜアクセプトしない! するとヒナの乗る「カルラ」が。いや。ヒナが! 光を纏い、俺を弾き飛ばしたのだ!! 俺を! この俺を拒絶したというのか!! 何故だ、何故だナゼだナゼダ!!!! 「ヴガアァァァァァ!! なぜだヒナ!! ナゼナンダアアアアアァアァァァ!!!」 ◇ ―――大破した機体から放り出され、時空の渦に単独で巻き込まれた俺は。 気が付けば70年前に飛ばされていた。 元の時代に戻る方法など、当然ない。 だが、逆に考えればこれはチャンスだ。 俺は歴史を知っている。 アオバとヒナが『俺を飛ばした』タイミングに、胸を撫で下ろした瞬間に。 復讐することができるのだ。 そのために力が。富が。権力がいる。 西暦2014年に中央アジアでエネルギー鉱石「ネクトオリビウム」が発見されたのは有名な話だ。 そこの利権さえ抑えれば、その後の金は無限に湧いてくるようなものだ。 だが、今の俺は単身だ。 元手にする金すらない。 ヴァリアンサーでもあれば売って金に出来たんだろうが、 あるのはこのパイロットスーツと、バイザーが割れたヘルメットだけだ。 このヘルメットは、俺が復讐を忘れぬための象徴だが、金にはならない。 だからこそ、俺は辿り着いた小さな教会で、神とやらに祈った。 力を得るための力を。 富を得るための富を。 全てはワタセ・アオバとヒナの二人に復讐するために。 熱心に祈っていたら、黒い祭服を着た長身の神父に声を掛けられた。 『汝に安らぎと、智慧を』 という言葉と共に、渡された。銀の鍵だ。 神父は優雅な仕草で片手を振り、示す。 その先には、扉。 いいだろう。 安らぎなどはいらんが智慧はいる。 ゾギリアを掌握するための、復讐を行うための智慧がな。 俺は迷い無く鍵を開け、扉を開いた。 ◆ ―――アーカムシティ、《イーストタウン》の屋敷の一室。 ビゾン・ジェラフィルはレザーチェアに座り、苛立たしげに机を指で叩いていた。 「―――マスター」 部屋の天井からすり抜けて、黒い翼をもったサーヴァントが降り立つ。 全身黒で染められ、二本角を持った鬼人。 その鬼人が、紫がかった赤い髪、黒いロングコートを羽織った長身の人間の姿に変わる。 「遅い!! どこで道草を食っていたアサシン!!」 机を右の拳で大きく叩き、苛立ちを現すビゾン。 その拳に三画あるはずの令呪が、既に一画になっていた。 『俺を絶対に裏切るな!』 『魂喰いを拒むな!』 それが、令呪で執行された命令だった。 「……」 「なんだその目は!! 簡単な命令すらこなせないのかお前は!」 机のペン立てをアサシンに投げつける。 冷たい目でビゾンを見下ろしていたアサシンは避けもせず、ただ受ける。 神秘の伴っていないペン立ては、そのままアサシンに当たり、赤い高級カーペットの上に弾んで落ちる。 「チッ! ちゃんと魂食いをしてきたんだろうな」 「ああ」 ビゾンはアサシンを凝視する。 確かに魔力量は増えているように見えた。 「フン、ならいい。次の指示があるまで霊体化していろ」 「……分かった」 アサシンは目を瞑り、黒いロングコートを翻して虚空に消えていく。 ◆ マスターの命令の元、魂食いを行ってきた。 犯罪者を見つけ、その人間の魂を喰らったため、遅くなったのだ。 何度かマスターと意志疎通を図ろうとしたが、無意味だった。 あのビゾンと言う男は、既に狂っている。 復讐という名の、毒によって。 ―――俺も、あんな目をしていたのだろうか。 屋敷の屋上から、夜の街を眺める。 研美悠士に復讐するため、多くの人間を巻き込み、死に追いやってきた。 研美研究所に勤める人間全てが、悪だったわけではない。 だがあの頃は、復讐の心を叩き付けるが如く、破壊を行っていた。 その因果が巡ってきた、ということなのだろう。 自死もわざと敗死することも、裏切りになってしまうため実行できないだろう。 せめてあの男の。 復讐のために生きる男の結末を、ただ見守るしかない。 アサシン―――輝島ナイトは、溜息を吐くでもなく、ただ無言で夜空の月を眺めた。 【マスター】 ビゾン・ジェラフィル@バディ・コンプレックス 【マスターとしての願い】 渡瀬青葉とヒナに復讐するため、莫大な富を手に入れる 【weapon】 バイザーの割れたヘルメット 【能力・技能】 『パイロット』 ヴァリアンサーの操縦技術。 ゾギリア軍のエース、アルフリード・ガラントに見込まれる程の腕前。 「ネビロス」及び「ネルガル」に搭乗。後に90歳近くの身で専用機「カルキノス」を乗りこなす等、パイロットとしては優秀。 『カップラー適性』 2人のヴァリアンサー搭乗者の感覚を脳だけでなく全てを共有させ、 互いの戦闘能力を劇的に向上させる『カップリングシステム』の適合者。 カップリングシステムの人体調整を受け、低いながらもカップラー適性を取得している。 『精神汚染』 復讐心及び人体調整による影響。Dランク相当。 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を低確率でシャットアウトする。 ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。 【人物背景】 大ゾギリア共和国のパイロット。20歳。 名門出身で、アルフリードの信頼も厚く、一部隊の指揮を任せられる程優秀。 その反面、攻撃的でプライドの高い面を持ち合わせている。 ヒナ・リャザンとは幼少時代に家が隣同士だった幼馴染で、現在では恋愛感情を寄せているがそれは同時に強い執着心にもなっている。 調整を受けて無理矢理カップリングシステムへの適性を得る。 ヒナへの依存と渡瀬青葉への殺意から、情緒不安定で言動が攻撃的になった。 アラスカ基地攻防戦において、特異点に吸い込まれ、一人70年前へと飛ばされてしまった。 【方針】 聖杯戦争に勝利し、復讐のための準備資金を手に入れる。 【クラス】 アサシン 【真名】 輝島ナイト@セイクリッドセブン 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具C ※数値は変身後 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 仕切り直し:B 戦闘から離脱する能力。 B相当の“追撃”スキルを持たない限り、相手はほぼ確実に撤退を許してしまう。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 召喚:C 巨大なムカデ型悪石を召喚する。 ムカデの攻撃方法はその巨体による物理的な突貫のみ。コンクリートのビルを倒壊させる程度の威力。 神秘力の無い物理攻撃で撃破可能。 物質変化:(A) 物質を変化させる能力。手で触れた物質(生物外)を自在に変形させることができる。 また、自身を霊体化させないまま、自身と手に持った物(生物含む)を透過させることも可能。 ※変身後のみのスキル 飛翔:(B) 飛行能力。飛行中の判定における敏捷値はこのスキルのランクを参照する。 ※変身後のみのスキル 【宝具】 『復讐果たす黒月の翼(セイクリッドナイト)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 地球に飛来した特殊な力を持った7種類の石「セイクリッドセブン」。 そのうちの一つの力を使い、輝島ナイトをセイクリッド・テイカーへと変身させる。 変身することでパラメーターのアップと、『物質変化』『飛翔』のスキルを得ることができる。 『自由守る銀月の翼(セイクリッドナイト・リベレイター)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 アサシンとして現界した為、使用不可。 【weapon】 なし 【人物背景】 セイクリッドテイカーの1人。 幼い頃両親に売られ、研美悠士の研究所で実験体の1人として扱われていた。 実験の途中で、研美がセイクリッドの力を悪用していることを知り、同研究所で親しくなったラウ・フェイゾォイと共に脱走した。 以後、物質を変形させる能力を持つ「セイクリッドナイト」へ変身しては研美の命を狙っていた。 【サーヴァントとしての願い】 復讐を望んだ者の末路を見届ける 【基本戦術、方針、運用法】 ビゾンは既に精神汚染スキルを所持しており、輝島ナイトとの友好的協調は諦めた方が良い。 むしろ精神汚染を逆手に取り、一時的狂気を踏み越え、汚染などいくらでも進行しろという気構えで勝利をもぎ取ろう。 攻撃に関しては真正面で戦う能力はあるが、決定力も畏怖力もそれほどないため、 アサシンらしくマスター狙いが本道になるだろうか。 気配遮断、仕切り直し、そして物質変化(透過)により、撤退に関しては全く問題なく行える。 乱戦になったらムカデ召喚で場を乱し、掻き回しつつさっさと逃げよう。 ビゾンは90歳まで耐えに耐え、組織掌握した謀略力と忍耐力はあるはずなので、強かに狡猾に作戦を練ろう。
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名前 屋根の敵を殺すと無限に増えてくるんだが - あ (2020-04-09 02 33 36) ミッションを請け負ってない状態でフィレンツェを走って移動中、急にシンクロが解除(ゲームオーバー)になった - 名無しさん 2017-09-13 19 39 23 草競馬 - 名無しさん 2016-12-17 17 24 40 はい、容量のせいかは知らんけど、フリーズしてしまいます、グラセフができる容量があるのになぜでしょう……対象法を教えてくださいッ! - パラガスAU(あーう) 2016-12-08 00 28 07 シークエンス11にて、「シークエンス11完了」と画面中央には表示されたのに、トロフィー取れませんでした(泣) - 名無しさん 2016-05-13 23 18 56 クリア後に一度フリーズして - 名無しさん 2016-04-02 01 27 44 DNAシークエンス4 ・パッツィ家の陰謀で、マーカーまで移動中にフリーズ。 その後ゲーム起動せず、結果的にセーブデータまで完全削除しないと起動しない状態になった。 - 名無しさん 2016-02-22 15 26 46 ロマーニャ/フォルリ暗殺ミッション、宿敵で投げナイフが一切使用不可の状態になりました。 - 名無しさん 2016-02-07 23 05 24 中盤で服装を着替えてミッションするシーンすべてが、アサシン服装でゲーム進行。動画を見て気が付いた。ちなみにBHも同じ - 名無しさん 2016-01-14 14 52 16 モンテリジョーニの入り口前に馬でギャロップして来ると一瞬フリーズする。すぐ直るし、それ以外には今のところ異常ないけど… - Thelxion 2015-11-18 21 01 19 過去の報告は こちら
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◆アサシンスナイプ◆ ジム・スナイパーII、ゲルググ(G)で使用できるテクニック スナイパーII・ゲルググ(G)の装甲2以外の全てのスナイパーのロックオンマーカーが表示される距離は同じ スナイパーIIはロックオンマーカーが表示されていない敵にもライフルを当てることができる。 距離は体感でロックオンマーカーが切れるギリギリから1~2歩ほど後ろ。 (座ってよそ見しているザクスナイパー相手に検証済み) ゲルググGはロックオンマーカーが表示されていない敵にもライフルを当てることができる。当て方は旧スナの偏差感覚と同じで、MSの一部を狙って当てられる(マナ、モニターをガン見で岩陰にJSで隠れてたスナにヒットしてるの発見) だた、収束率が悪いのと腕が悪いと撒いて終わる可能性があるwこれはスナ2に一日の長を取られてる形か? このテクニックを使えば、敵スナイパーがロックできない距離から一方的に攻撃を当てることができ、敵スナイパーに対して、常に即死、もしくは継続的な狙撃のプレッシャーをかけることができる。 内部的にはジムスナイパーやザクスナイパーもマーカーが表示されていないMSに射撃をヒットさせられるかも知れないが、スナイパーIIのマニュアル操作による当て易さとは段違いである。
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東京都豊島区池袋、池袋駅の周辺。 副都心のひとつに数えられるこの地区は常に人でごった返している。 平日でも休日でも。昼といわず夜といわず。朝も昼も夜も関係なく。 道を埋めつくすほど溢れかえる人、人、人の群れ。 遊びに行くため。仕事を務めるため。 そこを目的地にしている者。ただ通り過ぎていく者。 職業も理由も様々な人がこの一地区に集まって、擦れ違っては消えて行く。 誰も隣り合う他人に関心などない。生半可な奇抜さや個性では人の波は止められない。 大多数の変わり映えのない普通の人同様に、その少女もまた、孤立することなく流れの一部に溶け込んでいた。 少女は、普通の人だった。 変哲のない学校に通う高校生であり、級友とも仲が良いありふれた関係。 整った顔立ちで同年代よりも幾分大人びた雰囲気を持ち、思わず異性が見惚れる艶めかしさを見せることがあるが、 それも人並み外れたというわけでもない、普通の範疇に入る美貌の少女だった。 未成年ながらステージに立ち、煌びやかな衣装を身に纏い、歌と踊りで観衆を魅了する、 テレビで顔を見せる機会も少なくない人気を博するようになった、アイドルという職業であっても、 正しい社会の一部として受け入れられてる、普通のアイドルだった。 手品などではない本物の魔術を身に着けてるわけでもなく。 公にできない裏の顔を隠してるわけでもなく。 現実を覆したいと狂おしいほどに叫ぶ渇望を抱えているわけでもない。 速水奏という人間は、いたって普通の少女であるのだ。 ―――たとえこの東京に呼び出された、サーヴァントを召喚したマスターという立場だとしても。 ◇ ◆ ◇ 「――――――はぁ」 自宅に帰り、自分の部屋の椅子に座ったところで深い息をする。 胸の奥に溜まった澱を吐き出すような、深い息。 ただ歩いただけだ。いつも通りの道を。 外に出て、学校に行って、帰って来ただけ。 途中池袋に寄り道をしたが、それだって日課になるほど行き慣れた場所だ。緊張する理由もないはずだ。 「――――――」 そうだ。緊張ではない。これは緊張していたのではない。 誰かが襲ってくるかもしれないと、知らず神経が張り詰めるほど日常に恐怖を抱いていたということ。 学生なら一度くらいは妄想したこともあるかもしれない笑い事。ただ今回はまったく笑えない。 隠しようのない事実として。いずれ起こるだろう未来として。 想像してしまえば笑えるはずもない。恐怖が拭えるはずもない。 独りきりでいる部屋は監獄に入っている気分にさせる。 一番安全と思っていた場所が浸食される。心の依り所を失うのは恐ろしい。 「ねえ。いつまで隠れているの?」 だから、声をかける。 「二人きりでいる時くらいは顔を見せてって、そう言ったでしょ?」 奏しかいない部屋で。何もない虚空に向けて、喋る。 これが安心を求めて空想に同居人を生み出したのならば、哀れと受け取れるだろう。 しかしそうはならない。自己の意思でなくとも奏はマスターであり、そこには必ず付き従う者がいる。 その声に応えるように。 すう、と。 影が映った。 細く長いポールを映したような人影。 しかしこの部屋には影と同じ形をした実像はない。 人から切り取られた影だけが、物質的な重さを持って生まれたと錯覚させる。 そう錯覚。その英霊の性質。存在の在り方が影そのものであるために起きた錯覚。 現れた実体は確かに肉のある人の姿だ。外面は、人の姿をしている。 それは、年若い娘の姿をしていた――― 瑞々しく、しなやかな女の体だった。 年の頃は十代の後半か。目の前にいる奏とそう変わるまい。 褐色の肌にぴったりと張り付いた黒衣は均整の取れたプロポーションをありありと見せており、意図的なまでに女らしさに満ちていた。 異性ならずとも目を引かれるであろう肢体。事実女性の奏の体はその女を見るたび潤とした熱を感じていた。 アイドルとしての視点で見ても十分なまでに魅力がある。自分のプロデューサーが見たら即座に名刺を渡しスカウトするだろうな、と、別のところで感想を抱いた。 しかし一点、女には特異な部分があった。 それが女の雰囲気を損ねないのもまたひとつの奇妙だが、やはり目に留まるには違いない。 髑髏の、面だ。 女の貌の目元から鼻、人を最も印象付けるパーツのある箇所に、髑髏の上顎を模した仮面が貼り付いていた。 個人の特徴―――パーソナリティをごっそりと抉られたが如き、玲瓏の能面だった。 「それも、外して……ね」 奏は指示する。 女は従い、面に手をかけ、外した。 露わになった貌は、変哲のない人の表情(もの)だった。 あどけなく、整った少女のもの。可愛らしく、綺麗だがやはりそれだけで。 隠すような、後ろめたさのあるような背景があるとは、感じさせなくて。 「うん、やっぱり」 微笑む。 朝学校に行ってからぶりの笑顔だった。 やっと元の居心地のよさを取り戻した部屋で、安心した声で、 「そっちの方が似合ってるわね、アサシン―――」 女の名を呼んだ。 暗殺者を意味する言葉を、長年の友人として語るように。 ◇ ◆ ◇ アサシンの英霊、ハサン・サッバーハ。その十八ある代表のうちの一。 かつての"静謐のハサン"と仇名された私は、自分のマスターをじっと見る。 美しい少女だ、と思う。 整った顔立ち、清澄な空気を纏わせる肢体。甘さのある声色。 無論生前自分が仕えてきた、あるいは暗殺のため潜入した王朝に控えし王妃なり侍女には彼女を超える美貌の持ち主はごまんといる。 数多の英霊の中には、ただ"美"であるというだけで魔術にも等しい神秘をもたらす者もいると聞く。 それに比べれば彼女は実に平凡、ごくごくありふれた偶像。頭に"それなり"がつく程度でしかない。 「……うん、そうね」 それでも、だ。 私はやはり少女を美しいと思う。 それは顔や声、身振りからの判断ではなく、 「やっぱりしっくりこないわね、アサシンって名前は。単に私が言い慣れてないだけだけど」 自分を恐れずにいてくれる、その在り方に、だろうか。 「何か、別の呼び方はないのかしらね。真名……っていうのは駄目なんだっけ?」 「はい」 「そっか……じゃあ、ん……中東風?なんてのは私には分からないし……」 ……ほんとうに、恐れていないはずはない。 事実召喚されてはじめて見えた際の少女の様子は、突然の事態への驚愕と、得たいの知れぬ―――魔術師ならぬ身ですら漠然とだが肌に障る感覚――― への恐怖の感情が出ていたのが明白だった。 聖杯戦争の概要を伝え、純然たる殺し合いという法則(ルール)を教えた時。 彼女が"自分に触れる"という危険を冒さないように―――己の宝具の能力を教えた時。 隠す余裕すらもない、嫌悪と吐き気を催した表情に怜悧な顔を歪めたのを知っている。 それでも。 「ジール、とでも申してください」 「ジール?」 「影、という意味です」 「そう……ええ、合ってると思うわ。貴女らしいと思う。 あ、悪く言ってるわけじゃないのよ?影がある女、って意味でね。素敵な響きと思わない?」 こうして微笑んでくれる。 私と、私の背景にある戦いへの恐れを押し殺して、こうして語りかけてくれる。 嗚呼。なんという健気さ。なんといういじらしさ。 我が腕は子を抱くことも産むことも生涯叶わぬ身。だからこそ私は子女は慈しむ。 その子女が私に向けて配慮を示してくれる。薄い、ささやかな慈しみを向けてくれる。 自分を裏では疎み恐れ、表ではへりくだった笑みを浮かべる輩は生前幾らでもいた。元よりそうした者以外の記憶はほぼない。 彼女はその逆。心に拭えない暗い思いを秘めながら、一個の人、話し合える関係だと認め、歩み寄ってくれる。 あの時。 私の意思を有し彼女の前に現界を果たした時、"殺してしまわなくて"よかったと心から思う。 もし、召喚者が男であれば一見してこの毒(み)に魅了されてこの身(どく)を求めていただろう。 もし、召喚者が一角の魔術師であれば、私は期待を抱いてしまっただろう。 或いはと、この方ならば我が身に触れても死さぬ運命の光であると、手前勝手に信じてしまい。 凶悪な毒の息(ポイズンブレス)と化した口付け(キス)を交わしてしまっていただろう。 女であるがゆえに、魔術師ではないがゆえに。 "この方ではない"と、早々に勘付くことが出来た。 サーヴァントが現世に留まるための寄る辺、要石であるマスターを自らの手で殺めることにならなかった。 これこそ今回の聖杯の導きの成せるわざであろうか。 魔力を持たぬ、サーヴァントへの支援を行えない貧弱な命があるじであるがゆえ、私は今もここにいられている。 不運としか言えないはずの巡り合わせは流転して、望ましい結果を生んでいた。 「それでジール、どうだった?もう……始まってるの?」 鈴を鳴らすのに似た音。 微かに震えた声であるじは問う。 暗殺者である私は直接での戦闘ははっきり言って苦手の分野だが、こと敏捷、身のこなしにかけては三騎士にも比肩する。 加えてサーヴァントクラスごと与えられるスキル・気配遮断の能力と併用すれば、諜報と斥候の分野においては最も向いた成果を挙げられる。 この二日間、東京中を駆け回って敵勢力の状況の次第を発見観察してきた。 東京という街は広く、人口の密度も非常に高いため捜索には難儀した。時には実体化し変化の能力で姿を変え裏事情に詳しそうな――― 即ちは裏家業に属する人間達から情報を得た事もあった。 特にサーヴァント同士の戦闘という目立つ波長には、他のアサシンの存在を念頭に入れつつも積極的に諜報にいそしんできた。 その旨はマスターにも伝えてある。最低限の自衛行動として承諾をもらった。 「本格的な開始は今しばらくの時を置くかと。ですが幾ばくかでの戦闘の形跡は確かに。 公にされている、無辜の人々を連続して殺めた事件……あれもその被害の一端と思われます」 「……死んだ人は?」 「いません。私が確認する限りにおいては」 嘘だ。何の抵抗もなくするりと吐いた。 騙し、誘い、殺すことを生業とする私にとって嘘は常に共にある。この貌も、言葉も、仕草も、全ては偽りでしかない。 私が隠したのは戦果だ。敵を減らし、命を奪ったという戦果。 魔術師であるマスターを一人、他のサーヴァントとの戦闘中に仕留められたのは僥倖だった。 身を隠して安全を確保しながら戦闘を眺めていた男に近づき姿を見せ、精神防御を抜いたのを確信し、朦朧とこちらに伸ばしてくる手を取って舌を入れる。 英霊を正常に運用させている魔術師だけあって、そこそこに魔力を貯蔵することができた。 異変に気付いたサーヴァントも隙を突かれ敵に討ち取られた。成果としては上々だろう。 やはり魔力を持たぬマスターでは我が身の霊体の霧散の抑制・維持には些かの負担がかかる。それ以外での補給方法は必須だ。 あるじ同様の一般人とはいえ、数を揃えて魂を喰らえば幾らかの足しにはなる。 一般人の大量虐殺という愚を犯したサーヴァント、恐らくはバーサーカーだろうか。その狂乱に乗じて自分の存在を隠蔽するのも容易かろう。 ……もっとも、今はその方法は実行していない。 我があるじは極めて善良なひとであり、私が無辜の人の命を奪っていると知ればひどく嘆き悲しむと理解してるからだ。 魔力の問題についてはやはり隠した方がいいだろう。一応は説明したが、魔術についての知識がなければ要領を得ない、ぼかした程度にして煙に巻いてある。 暫くは予選期間で軽率に動いたマスターや、本戦からあぶれた魔術師に狙いを定めることにしよう。効率の点でもそちらがいい。 「……あるじは今まで通り、普段通りに生活するのが宜しいでしょう」 椅子に座るあるじを見下ろす位置で私は立ち尽くしている。 迂闊に家具に触れて毒を残留させてしまわないように。 「迂闊な動きをすればマスターであると気取られ、サーヴァントを向かわせられてしまいます」 あるじとの間には人ひとりが手を広げて入り込めるだけの距離を開けている。 ふと感情を抑えきれず、隣り合う細き指に手をかけてしまわぬように。 「我が身は暗殺者。英雄と直接顔を見え武を競う覇者にはあらず。それは下策であり、不得手であるが故」 決して風上には立たない。 万が一にも窓が開いて、己の体臭が風に乗って届かないように。 「それで、いいの?」 「いいのです」 私は考えた。 おこがましいこととはいえ、仮にも教団の長として籍を置いていた経験を駆使して。 あるじを傷つかせず、私は勝利に手を伸ばすための策を。 私―――ハサン・サッバーハは暗殺者。 あるじ―――速水奏はただのアイドル。 単純な駒として見れば弱卒この上ない組み合わせ。 ゆえに単純には見ない。盤上ではなく、盤外に駒を置く。 「私は忍び、貴方は関わらない。 勝利に最も近く、生存にも一定以上望みがある方策です」 魔力の気配を消失できるアサシンに魔力を持たないマスター。 こう捉えれば、見えない敵としての側面が生まれてくる。 暗殺者としてこれほど便利な立場はない。狙われる側にとってこれほどの脅威はあり得まい。 多数のサーヴァントが入り乱れるこの聖杯戦争で、この戦術は確かな効果を得られるものだと私は計算した。 少なくとも私の能力ではこれが限界だ。もし仮に他により良い手段があったとしてもそれは叶うまい。 何故なら。 「……私では、あなたを庇い立てすることすらも、叶いませぬ」 暗殺者として腕を磨いた私にはどうしても出来ないことがある。 勇猛果敢なる戦士といえど毒を含ませれば死に至ろう。幻想に生きし魔獣幻獣の類であろうと仕留めて見せよう。 あらゆるものを殺せてしまう私に不可能なこと。それは何か。 自問するまでもない、答えはとうに出ている、 それは―――守ることだ。 だって、必要がない。 山の翁に求められるなのは如何に殺すべき者を殺せるか。その手腕の是非のみ。しくじれば即座に舌を噛み自害するが定め。 強固な防備を見抜き標的の居場所へ侵入する術を知るが故に、逆算して敵の攻め手を封じることは可能だろう。 だがそれは直接的な守護とは違う。我が身を盾に大切なものを庇護する―――そんな行動は教えられたこともない。 まして、私のこの身にとってはそんな真似など。許されるはずもない。 狙いすました凶刃から引き離すため抱き上げれば、その瞬間彼女の体は激痛に襲われ死に至るだろう。 襲い来る猛火から護ろうと前に出れば、焦げた肉の匂いだけで彼女の感覚中枢が停止するだろう。 飛び散る血、呼びかける声、それらは全て守りたい者への毒となるのだ。 そう、全てはこの毒身があるために。 私がいるせいで―――――― 彼女にも、孤独を強いてしまっている。 私でなければ、彼女は庇護されるべき存在なのだ。 サーヴァントは願いのため聖杯戦争に招聘される。しかし誰もが他を踏みにじる悪鬼羅刹の如し、というわけもない。 戦場で勲を立てる勇士。弱者を労り、正義を成すような、騎士道の持ち主。 彼らは無辜なる者の命を徒に奪うことをよしとはしない。少なくとも、迷いは抱く。 望みを持たず、力のない彼女を見たならば。悪を討ち平和を願う、正義の味方のような英雄なれば。 憐憫を抱き、儀憤し、持つ剣を収めた空の手を差し伸べる希望も、けして諦観するほどの確率ではないはずだ。 しかしそうはならない。現実は覆らず、非情である。 彼女のサーヴァントはアサシン。闇に潜み、夜に溶け、寝首を狩る不貞の徒。 まして我が名は静謐のハサン。山の翁ハサン・サッバーハの数ある代表の一人。 色香で男を惑わし、全身に染み付いた宝具で差し伸べた手を侵す毒の娘。 いかな熟達した魔術師であろうと、忍び寄って数秒触れれば死を与えられる暗殺者(アサシン)に。 初歩の魔術の心得もない、まったくの無知なる無力のマスターに。 背を任せ、まして信頼など、結べはしない。 「ねぇ、ジール」 呼ぶ声がした。 私の名前。此度限りの、偽の名称で。 「私いま、とても不安なの」 顔を俯かせ、か細い声が喉から漏れる。 私のような演技とは違う、心からの弱音が聞こえる。 「聖杯とかそういう神秘的なものは魅力を感じるけど。殺し合いとか……そんなのは無理。 私が私である限り、私がアイドルである限り、とてもじゃないけどそんなことは出来ない」 「貴女が突然空から降って来た友達で、こうやって永遠にいられ続けられたらそれは幸せな夢だなと思うけど……無理なのよね。 夢はいつか、醒めるものだから」 「不安よ。不安で、不安で、不安で……とても怖い。今すぐ涙が零れて、何もかも投げ出して自分の世界に閉じこもってしまいそう」 潤む瞳が、私を見た。 御伽噺における真実を示す鏡が如く輝きに、偽の貌が映し出される。 ほんの少しだけ、見つめ返すことに躊躇する。仮面を被ってないのがいつになく気になって。 「そうならなかったのは、ジールのおかげ」 微かな笑み。 私はもうこの間、眼を離すことが出来なくなった。 「あなたがいて、私を見捨てないで、こうして一緒にいてくれるから」 「触れることが出来なくても、こうして私を見ていてくれるから」 「だから、私もあなたを見ていられるの。少しだけ、前を向いていられるの」 「生きて元の場所に帰りたい。私が願うことは変わらない。けどもうひとつ出来たの、願い。 ううん、願いなんかじゃなくて、ただの小さな、星に掲げるような小さな祈り」 私のような褐色のない、陶器のように白い肌の手が持ち上がる。 伸びた手は私の延長線にぴたりと止まり、五の指先がその先の虚空を掴むように開く。 「……あなたに、触れたい」 この時ほど、私は自分にあった自制心を讃えたことはなかった。 生前の、初めての仕事に際して見聞きもない男の閨に入り込んだ時ですらこんな緊張はない。 汗のように噴き出す感動を、今すぐその手を握り胸を抱き唇を重ねたい情動を、必死に耐えて。 召喚されてこのかた彼女には教えていない、私の願い。 触れても死なず、倒れず、微笑みを浮かべてくれる誰か。 それを体現しようとする少女を前にして、呆然とする。 触れてあげたい。触れてはいけない。 触れてしまいたい。触れられはしない。 この瞬間が永遠であってほしい、はやく終わってほしい。 ふたつの矛盾。相克する煩悶が胸を締め付ける。 やがて、あるじの手が下ろされて、同時に私の金縛りは解かれた。 数分。いや数秒だったのか。 時の経過の感覚も忘れるほど私の頭は白滅していて。 立ち上がって荷物をバッグに詰めていく姿を見ているしかできない。 「とりあえず、あなたのいう"いつも通り"をしてくるわ」 速水奏の言ういつも通り。 都心にあるプロダクションに向かい、歌と踊りのレッスンを繰り返し、いずれ観衆にその結実を披露する日を待つ。 ああ。たとえ天上の歌姫には至らずとも、汗を振りまいて踊り抜けば観衆の誰もが息絶える己とは違い。 彼女の歌い終えた後の舞台には、鳴り止まぬ拍手と歓声に包まれるのだろう。 ふと、机に放置されている紙面に目がついた。無数の音譜の並んだ楽譜だ。 常に暗殺の恐怖を感じ、猜疑心に怯える領主や王を殺害せしめる数多の手段には、言葉による誘惑も含まれている。 楽師の奏でる音に乗り喉から上げた声は聴いた者の神経を麻痺させ、確殺になる閨への誘いの布石にもなる。 サーヴァントに与えられた現代の知識と統合すれば、書かれた譜面を読み解くのは手間のかからない工程だった。 そして脳内で汲み上げた歌詞がここ最近あるじが諳んじていた鼻歌に酷似しているのに気づき、今まさに部屋を出ようとしている背中に呼びかけた。 「奏さま」 「えっ?」 「忘れ物です」 直接手渡すことはしない。あくまで口頭と目線で取りこぼしを伝える。 何故か、あるじは大層驚いた様子でこちらを見ていた。 「あ、ありがと……ふふ。はじめて呼んでくれたのね、名前」 そう言って微笑みを見せて、今度こそ部屋を後にした。 ◇ ◆ ◇ 仮初の肉であるサーヴァントを熱源とは認めないのか、あるじの失せた部屋は急速に冷めた空気で包まれる。 私もいつまでも留まっているわけにはいかない。一刻も早く役目を果たさなければ。 敵の姿を捉え、人知れず命を奪い、繰り返し。彼女をいるべき世界へ送り還す。これ以上無駄な時間は割けない。 そして願うのだ。そして叶うのだ。 「……唇は……喋るためじゃなく……」 なのに、私の体はまだ消えない。 記憶に焼き付いて離れないメロディを口ずさんでいる。 「君のために……Kissするために……咲いている」 霊体化して気配遮断するまでの十秒間、私は歌を止めなかった。 ◇ ◆ ◇ 【クラス】 アサシン 【真名】 ハサン・サッバーハ(静謐のハサン)@Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷A+ 魔力C 幸運A 宝具C 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は不可能に近い。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失っても一日間現界可能。 投擲/短刀:C 短刀を弾丸として放つ能力。 変化:B 自分の姿を変える能力。 仮面の下の貌を作り変えられる。 対毒:A 宝具の能力による毒への強い耐性。 【宝具】 『妄想毒身(ザバーニーヤ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大捕捉:10人 猛毒と化したアサシンの肉体そのもの。 爪、肌、体液、吐息、その全てが致死に至る毒を持つ。揮発した汗さえ緩慢ながらも効果を及ぼす。 特に強力なのは粘膜接触で、口付けしようものならいかな魔術師でも二秒の快楽と引き換えに命を落とす。 英霊として昇華されたことで幻想種さえ殺せるほど毒が強化されている。 自らの意思では毒を制御できず、触れた者には無差別に毒を与えてしまう。 【weapon】 『短刀』 【人物背景】 暗殺教団の教主こと山の翁、ハサン・サッバーハの一角を担う亡霊の一人。 十代後半の、褐色の肌をした瑞々しい少女。見ただけで男を誘惑する色香を漂わせてるが、それは全て暗殺者としてのもの。 能力のせいで生前から孤独を感じ、その渇きを癒すことを強く求めている。 それゆえに自らを山の翁(ハサン)を名乗るのをおこがましいとしている。 【サーヴァントとしての願い】 自分に触れても死なず、微笑みを浮かべてくれる誰か。 あるじは自らに微笑んでくれるが、後は……。 【基本戦術、方針、運用法】 直接戦闘ではなくマスターを狙うアサシンらしいサーヴァント。 他のサーヴァントが戦闘している所を潜り込み、単独でいるマスターを暗殺するのが常道となるだろう。 男性には色仕掛けによって特効がつくので更に成功率が高まる。 反面防戦は大いに不利。アサシンであるのに加え、その毒性故マスターを庇う守り方が使えないからだ。 令呪のサポートが利かないのも覚悟で自分のマスターの存在は悟らせず単独行動をするしかないだろう。 【マスター】 速水奏@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 殺し合いは否定。生きて元の世界に帰りたい。 ……もし叶うのなら、誰をも毒に侵してしまう少女に触れてあげたい。 【weapon】 【能力・技能】 アイドルとして歌とダンスを身につけている。 【人物背景】 17歳だが大人びた雰囲気を備えたアイドル。東京都出身。 事あるごとにキスをねだるキス魔。だが実際迫られると狼狽えるなど初心で臆病、繊細なところがある。 ユニットではリーダーを務めることが多い。リーダーシップは高いのかもしれない。 【方針】 普段通り過ごす。マスターと悟られないようにする。 候補作投下順 Back アエ&ミュータント Next 戦艦長門もしくは……
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夏だ! 海だ!開拓だ! FGO 2016 Summerにて登場した第8弾配布サーヴァント。 本来はランサーだが本人の意向で(霊基を自己改造して)アサシンとなっている。配布の殺クラスとしては両儀式〔アサシン〕に続く2体目。 式と比べると、味方の支援を主軸としたサポート系のスキル傾向をしている。またアサシンでは貴重な全体宝具持ち。 ステータスはATK寄りで、☆4殺では水着牛若丸、カーミラに次ぐ3番目のATKを持つ。一方、HPも殺エミヤと並んで11騎中6位とステータスは高め。 見た目の通りというべきか、クラススキル「気配遮断E」はあるが最低クラス。Aランクでも倍率が低いのであまり関係ないが Hit数はカード3種とも3Hitし、EXと宝具は5Hitするので、スターは意識すれば稼ぐことができる部類。 一方、NP効率は並程度。Aクリティカルを狙うなどで補いたいところ。 スキル 全てCTが8-6Tと少し長めの複合スキルで、持続時間が1Tとタイミングを選ぶものが多い。 【スキル1】ビーチクライシス A+ → ビーチクライマックス EX CT 8-6 自身へのターゲット集中とクリティカル威力アップするスキル。 どちらも持続時間が1Tでタイミングが合いにくい難点はあるが、クリティカル威力アップの倍率は戦力として十分な数値。片方の効果目当てで使っても良いだろう。 アサシンは全体宝具持ちが少ない事情から、敵ライダーが複数登場するクエストでは全体宝具持ちのバーサーカーが起用される事も多いので、ターゲット集中は彼らを庇う形で使うのが良いだろう。 全体宝具バーサーカーにはスターを獲得できるものもいるので、クリティカル威力アップも同時に機能するタイミングは多いだろう。 強化クエストクリア後にはクリティカル威力アップが3Tに延長し、神性特攻(3T)とNP獲得が追加。 条件は限定されるが攻撃面を強化しつつ、NP30%(+アペンドスキルで20%)で宝具を撃ちやすくなる。 使い勝手が大きく上がるので忘れず強化したい。 + 〔神性〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルテラ シグルド ディオスクロイ 伊吹童子 徴姉妹 4 ラーマ 鈴鹿御前 ラクシュミー・バーイー 葛飾北斎 カルナ〔サンタ〕 セタンタ 3 ガイウス・ユリウス・カエサル 弓 5 ギルガメッシュ アルジュナ イシュタル 超人オリオン 4 アルテラ・ザ・サン〔タ〕 ケイローン アシュヴァッターマン 刑部姫 3 エウリュアレ 子ギル 槍 5 カルナ ブリュンヒルデ 玉藻の前 エレシュキガル ロムルス=クィリヌス 4 フィン・マックール メドゥーサ 源頼光 パールヴァティー ワルキューレ 長尾景虎 謎のアルターエゴ・Λ カイニス 宇津見エリセ 3 クー・フーリン クー・フーリン〔プロトタイプ〕 ジャガーマン 騎 5 イスカンダル オジマンディアス ケツァル・コアトル アキレウス エウロペ ネモ 曲亭馬琴 4 マルタ 坂田金時 イシュタル 坂本龍馬 カイニス 3 メドゥーサ アレキサンダー 術 5 玉藻の前 玄奘三蔵 スカサハ=スカディ 4 アイリスフィール〔天の衣〕 ニトクリス ギルガメッシュ 酒呑童子 大黒天 3 クー・フーリン アスクレピオス 殺 5 酒呑童子 クレオパトラ 刑部姫 セミラミス カーマ 光のコヤンスカヤ テスカトリポカ 4 ステンノ ニトクリス スルーズ ヒルド オルトリンデ 狂 5 坂田金時 クー・フーリン〔オルタ〕 源頼光 アルジュナ〔オルタ〕 宮本武蔵 伊吹童子 4 ヘラクレス エルドラドのバーサーカー ブリュンヒルデ 裁 5 アムール〔カレン〕 スカサハ=スカディ 4 ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕 アストライア 讐 5 スペース・イシュタル ニトクリス〔オルタ〕 4 宇津見エリセ 月 5 BB(水着) ジナコ=カリギリ 分 5 メルトリリス シトナイ キングプロテア 蘆屋道満 マナナン・マク・リール〔バゼット〕 ラーヴァ/ティアマト 4 パッションリップ 太歳星君 降 5 アビゲイル・ウィリアムズ 葛飾北斎 楊貴妃 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 ヴァン・ゴッホ ジャック・ド・モレー 闇のコヤンスカヤ 詐 4 トラロック エネミー 丑御前、スフィンクス、マリカスフィンクス、複合神性ゴルゴーン、エレシュキガル(第七特異点)、ファム・ファタール、ベル・ラフム(ビースト)、ティアマト、メガロス、グガランナ、カフラースフィンクス、ヘブンズフィール・ミミクリー、第六天魔王・明智光秀、ワルキューレ、BBホテップ、BBB、ビーストⅢ/L、カーマ/マーラ、ありがたい石像、ウッチャイヒシュラヴァス、ドゥン、ガルダ、サラマー、マハーナーガ、哪吒太子、ポセイドンコア、アルテミス、『愛玩の獣』、デメテル、アフロディーテ、ゼウス、埴輪ノッブ(大)、羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満、超ベイビィカレン、祭神ケルヌンノス、ノリッジの厄災、ありがたい黄金像、ロストベルト:ビーストⅣ、暗黒の仔山羊、アラハバキ、ダゴン、祖獣、キングプロテア・ソチナトル、イスカリ、トラロック、ウィツィロポチトリ 【スキル2】原初のルーン(海) A CT 8-6 味方単体へHP回復とダメージカットの付与するスキル。 他人に付与することも出来るが、スキル1と合わせて自分に使用するのが基本だろう。 最大強化では3000回復、さらに3回攻撃を受ければ合計3000ダメージカットと恩恵は大きい。 また、スカサハが有利で他が非有利という状況では受けるダメージが2~4倍違うため、固定値を引くダメージカットの価値は大きく変わってくる。 注意点として、全体攻撃のドラゴン相手にはターゲット集中は意味がなく、ダメージカットも大ダメージの敵宝具を受けられる数値ではない。 あくまでも通常戦闘での被ダメージ、事故を減らす程度に捉えておこう。 【スキル3】真夏のあやまち C CT 8-6 1Tの無敵貫通とQuickカード強化するスキル。 無敵貫通の仕様上、無敵だけでなく回避の敵にもダメージを与えることができる。 無敵貫通が目立つアイコンになっているが、Quickカード強化は本家スカサハと同倍率で強力。是非宝具に合わせたい。 宝具「 蹴り穿つ死翔の槍 (ゲイ・ボルク・オルタナティブ)」 Quick属性全体宝具。原典の通り槍をオーバーヘッドキックする。 配布のため宝具Lvを上げやすく、高倍率バフの「真夏のあやまち」を持つため宝具ダメージは高い。 ダメージ後の即死効果は記載通り低確率のため、兵士などDRの高い敵でもたまに入る程度。当たったらラッキーぐらいなものとして見ておこう。 Hit数が5Hitと多いため、星を20個以上稼ぐことができる。Quickチェインに繋げばクリティカルやオーバーキル次第では50個獲得することも可能。 星属性なので天地人でダメージがバラつかないのも周回用には地味に嬉しいところ。 総評 殺としては貴重な全体宝具アタッカーと盾スキルによるディフェンダーを両立したアサシン。 他に全体殺は☆5は限定3種類、☆4は限定2種類とスト限2種類、☆3と☆2が1種類ずつと恒常が少なく貴重。 運用としてはニトクリス〔アサシン〕と似ている。盾役になれるスキルに、Quick宝具とArts宝具の違いこそあれ全体宝具持ち。 盾性能や宝具回転力なら向こうが上だが、Quick型のためスター生産に長けて、宝具威力の高さではこちらに軍配が上がるので棲み分けは容易。 カード性能自体は並みなので過信は禁物。NP供給やQuickカード強化をサポートしてやりたいところ。 サポートサーヴァントはスカサハ=スカディが相性が良い。なお、Wスカディでも真夏のあやまち抜き・騎3体相手・オーバーキルなしでは回収NP23程度なので3連射は難しい。 同クラスでは防御バフを掛けられる刑部姫やQサポーターの不夜城のアサシンや回避を掛けられる加藤段蔵や風魔小太郎などと好相性。 盾役兼星出しサポーターとして運用するならクリティカルが狙えるバーサーカーの土方歳三、ランスロット、アタランテ〔オルタ〕、呂布奉先などと合わせると良いだろう。 礼装は長期戦ならQ強化のイマジナリ・アラウンドや真夏のひと時、防御バフの鋼の鍛錬など使い方によって多様。 早めに宝具を撃ちたい場合は初期NP系の定番カレイドスコープは勿論、Quick性能を上げるナイツ・オブ・マリーンズやいつかの夏、 乗算バフになるゴールデン相撲~岩場所~や聖夜の晩餐、スター供給補助もできる至るべき場所や鬼に衣などがオススメ。 開始時NPと宝具威力、宝具を撃った後の運用を考えて選択しよう。
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「――――此度の戦争の顛末に、既に脚本が用意されているとしよう。」 我が物顔で革張りのソファーを占領しながら、ふとそんなことを呟く。 趣味が悪いことに真紅の素地に、思いのほかアサシンの装いの意匠は映えていた。 老将はくすんだ鎧の鈍色を、けれども見事なまでに自らのものにしている。派手ではないが、滋味があるというのだろうか。 鉄も、革の拵えも、小さな傷や擦り切れがいくつも重なって、鈍い光を返す。 「どういう意味ですか?」 「何、難しいことではない。つまり、誰がどの順で敗地にまみれ往くのか、という並びよ。」 率直に尋ね返すと、また底意地の悪い例えが返ってくる。 そこはせめて、『誰が勝利の栄光を手にするか』というのが粋じゃないだろうか。 峻厳な、歴戦の名槍を思わせる眼光を宿す瞳は、愉快そうに歪んでいる。 腹の底に響く声。俗な言い方をするなら、バリトン歌手のような重厚な声質。 アサシンのその在り方は、効率よく配下を束ね、彼らを支配し、導くためのものに特化している。 多くの人々の上に立つために生まれてきた――――そう言われたとしても、違和感はない。 「運命、ってやつですか。」 「応。……そう馬鹿にしたものではないぞ、小僧。」 仮住まいの夜は、殊更に冷える。 乾燥した空気に、アサシンの声もよく反響した。まるで歌劇を特等席で見ているかのような。 「貴様がどれほど知略を絞り、機転を利かせ、精根の尽き果てるまで死力を以て戦い抜いたとして――― 勝てぬ者には、勝てぬ。悪く思うな、相性というものがあるでな。貴様も知っておろうが、余の場合は特に顕著だ。」 彼の能力と性質については、既に説明を受けている。 尖った能力ではあるが、突き刺されば、強い。暗殺者、とは正しく的を射ている。 まあ一方で、それが刺さらぬ相手には当然苦戦を強いられるのだが。真っ当な英雄などを相手にすれば、撤退も余儀なくされるだろう。 特に、聖杯戦争の何たるかについては調査済みだ。 本来ならば英霊―――人類史に刻まれる偉業、あるいは死後なお信仰を集め、座に召し抱えられた存在を召喚し、使役するというシステム。 彼らが必ずしも、つまるところ『人間』であるという保証はない。むしろ、例外の方が多いといっても過言ではないだろう。 「……引いた後から、籤の中身を変えることは出来ない。」 「然り。」 一度結末が確定してしまっては、そこに至るまでのどんな努力も意味を持たない。 将としては後ろ向きともとれる言葉は、あるいは彼が、人が人を当たり前に殺す時代に生きた人間だからだろうか。 赤ワインをグラスに注ぐ。 自分のためではない。というか、未成年だ。それなりの年代物を入手するのに、ひと手間もふた手間もかかった。 当然ながら、この身は正規の魔術師ではない。ともすれば、気休めにしかならないだろうが、と買いそろえたもののうちの一つ。 サーヴァントとの関係は円滑に保っておくに限る。 差し出したグラスを、武骨な手が掴んだ。 分厚い。幾度も剣を振るったのだろう、歪に皮が盛り上がっている。 その生涯を武と、そして政に捧げて生きた人。 それは、その役割に準じるというのは、どれほど熾烈で、過酷で、――――けれども、うらやましくもある。 だというのに、グラスを傾け、口の中で転がすしぐさの、なんと似合うことだろう。 尋ねれば、作法は聖杯によって学んだそうだ。なんでもありか。 「……巡りあわせというものもある。 幸運にも、余の宝具に都合のいい相手ばかりと争うとして、すべてがそう上手く転ぶこともあるまい。 もしもそれが貴様の意志、選択など介さない、遠大な存在によって定められていたとするなら――――」 カチン、とグラスが音を立てて窓に当たる。 芝居がかったしぐさだ。まったく、何に影響されてしまったのだろう。 「ともすれば、貴様、どうする。運命の流れに抗わんと、足掻き泳いでみせるか。」 けれども、皺の寄った目蓋の内。覗く瞳は、真っすぐにこちらを捉えていた。 静かな威圧がある。 見定められているのだ、と直感する。 コートの下。肉の底。心臓を直接睨まれている。 肺が硬くなる。胃が縮む。怯えている、といえばまだかわいいものだろう。 「どうして……そんなことを、尋ねるのです?」 「貴様の素性、目的、才幹。いずれも、余の主として足るものであった。」 シャリ、と、静かに、けれども迅く、短剣が鞘を擦る。 月光の差し込む窓もなく、こちらの用意した電池式の安っぽい光源に照らされて、けれどもその刀身は、鋭利な光をコンクリートの壁に反射した。 ・ ・ ・ ・ 「なれば今こそ、この『短剣』を捧げるに足るか、見定めねばならぬ素養がある。 心して答えよ、小僧。我が名はマクベス、此度は暗殺者のクラスによって現界するがゆえに。」 使い古された問いだ。 つまるところ、宿命論。運命が既に決まっているのなら、それに抗う価値はあるのかという命題。 きっと誰もが一度は、例えば十四、五ほどの歳に、抱いた経験があるのではないだろうか。 けれどもアサシン――――『マクベス王』が問うたならば、それはもう一つの意味を持つ。 マクベタッド・マク・フィンレック。スコットランドの赤き王。 多くの人は、彼の名をこう捉えるはずだ――――暗殺によって王位を簒奪し、殺した政敵の幻影に怯え、敷いた暴政の果てに討たれた悪しき王と。 史実は、そうではない。 当時は下剋上がしばしばみられる時代背景であったし、彼の在位期間の長さは、そのまま彼が優れた為政者であったことを示している。 その本来の信仰は、けれども英文学の最優を冠する作家の、中でも代表作によって、歪め知られてしまった。 老将は、答えに窮する自分を見て、わずかに口を歪める。 さぞや愉快なことだろう。本当に、底意地が悪い。 「…………人は、定命です。」 十二分に沈黙を貫いてから、答えを慎重に選ぶ。 応えはない。構わず、続ける。 「定められたものにしか意味がないのなら、人は死ぬために生きていることになる。」 彼は、『マクベス王』こそは、物語の中で、定められた予言のために戦った張本人だ。 いずれ、王になる。 まるで選定の剣にも似た、人を、それも多くの人を狂わせる呪いによって。 彼自身は、その物語をどう捉えたのだろう。 予言の通りに地位を得、予言に怯えて狂い、そして予言によって倒される。 すべてが予言によって定められていたのなら、その過程、彼の意志に、そしてその生涯に、果たして、役割以上の意味はなかったのか? それを、よりにもよって本人が問うている。 自分の生涯と、それを元に作られた戯曲をネタにした、最大級のブラックジョークだ。 厳粛そうな見た目に反して、悪ふざけがお好きらしい。 結構なことだとも。それで肝を冷やすのがこちらでさえなければ。 だからこそ、臆さずに切り込んだ。 「ならば何故、『マクベス王』は敵わないと知りながら、死の運命に挑んだのでしょうか? 大首領王マルカム・カンモー。『女の股から生まれなかったもの』に。 鎧を捨て、剣を置き、楽に死ぬことだって出来たはずです。けれども、あなたは挑んだのでしょう。」 「知れたことを。武人として死ぬためよ!」 侮辱とも取れる揚げ足取りに、けれども老将は間髪を入れず吠える。 ・ ・ 「おれは断じて、自らの剣で自らを絶つなどという馬鹿な真似はせぬ。断じて! 忌々しい二枚舌の鬼ばばァが、得意げに人の生き死にを決めやがったとしてもだ! このおれは、一国地の王たる男は、嘆きに嘆いてみじめったらしく運命を呪って死ぬような、めそめそした男であってはならぬ!」 「そうですね。僕も、そう思います。」 つまり、それが何よりの答えとなる。 知れず、安堵の息を漏らす。彼が乗りやすい人物で助かった。 彼は、自ら答えを導き出したということだ。 いずれ死ぬ定めにあるからといって、今死んでいいことにはならない。 運命が決まっていたとしても、『これが運命だ』と諦観する自分にはなりたくない。 それが、彼の最初の質問への、彼の答えだ。上手く躱せた……だろうか。 振り上げた大音声に、冷や水。 こちらの返答に、ぱち、と見開かれた目は、意外にもきれいな人好きのする輝きを持っている。 老将の怒りの演説は、殺風景な部屋に残響を残して、みるみると萎んでいった。 「…………生意気なやつめ!」 唾を吐き捨てそうな、しわを寄せた表情で言い放った言葉は、一方でどこか満足の色も帯びている。 けっして晴れやかではないが、人間味のある渋面。 ただアサシンには申し訳ないが、謎解きや文章の解釈に関しては、こちらに一日の長がある。 不承不承といった体で、短剣が鞘に納まる。どうも、そのお眼鏡に適ったようだ。 王として、そして将としての彼は――――ひどく、おそろしい。 眼前の敵に、あるいは時として味方にすらも、躊躇なくその刃を向ける。 それは、現代でどれほど時代錯誤の狂気を演じようとも決して追いつけない、時代背景によって掘られた深く遠い溝を感じさせるのだ。 彼の生き様が、まるで洗い拭っても流れ落ちぬ血の痕のように、その姿に染み着いている。 けれども、一人の人として触れ合う時。 なぜか、ふといじらしく感じてしまう瞬間がある。 「そちらが先に、意地悪をするからでしょう。」 「もう少しこう、可愛げというものをだな――――」 「売り切れです。」 ぴしゃり、と切って捨てれば、次の瞬間、そこにすでに彼の姿はない。 青白い魔力の残滓が、煙のように漂っている。霊体化、というらしい。 気配は当然感じる。魔力のつながりも。 無言でそうすることが、せめてもの仕返しなのだろう。 残念ながら、そういう愛想を振りまく相手は、一人と決めているのだ。 けれどもどうして、いつの時代でも男の人というのは、こう意地を張ってしまうのだろう。 知り合いの刑事の顔が、ふと脳裏を過る。 「…………ふふ」 気を緩めたせいだろうか。 ふと漏れた自分の笑い声が、年頃の少女のごとく軽やかであった。 【クラス】アサシン 【真名】マクベタッド・マク・フィンレック 【出展】史実(11世紀)、および戯曲『マクベス』 【マスター】白鐘直人 【性別】男性 【身長・体重】181㎝、78㎏ 【ステータス】筋力C+ 耐久C++ 敏捷C 魔力B+ 幸運A- 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 政敵の暗殺に長けており、敵意を悟らせずに不意や死角を突くのが上手い。 【固有スキル】 不眠の加護:A- 名状しがたい睡眠への恐怖と抵抗力。Aランクともなれば呪いの域。 睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を、高い確率で無効化する。 「手を洗って、夜着をお召なさい。そんな蒼ざめた顔をなさってはいけません―――― もう一度言いますが、バンクォーはもう土の下、墓から出てこられるはずはないでしょう。」 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 一国の王としては破格の才。統治能力に優れ、また攻め手において真価を発揮する破軍の将。 「万歳、マクベス、グラームズの領主! 万歳、マクベス、コーダーの領主! 万歳、マクベス、将来の国王!」 無辜の怪物:D 世界的な知名度を誇る戯曲によって捻じ曲げられた、自己の在り方。 『正しく政治的な意味での暗殺と、暴政を繰り返した狂王』としての信仰。 能力・人格がある程度の提供を受ける。 また同盟を持ちかける際に、精神抵抗に失敗した相手は、『このサーヴァントは必ずこちらを裏切る』という妄念にとらわれる。 本質である優れた為政者としての技能・思考様式は損なわれない。 「血塗れの王笏を手にする不正な暴君のもとに、いつまた晴れやかな日を迎えることが出来ようか、 正当な王位の継承者はみずから罪を数え上げてその権利を放棄し、尊い血筋を冒とくしておられる。」 【宝具】 『簒奪王(マクベス)』 ランクB 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 「ええい、呪わしい幻め。姿は見せても手には触らせぬというのか? それともきさまは心が描き出す短剣、熱に浮かされた頭が作り出す幻覚に過ぎぬというのか?」 英文学でも最優とされる作家の戯曲によって付与(エンチャント)された、本来の史実とは異なる信仰。 積み重ねられた事象や物質の概念を抽出し、能力として身にまとう――――すなわち『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 この宝具は、召喚されたクラスによってその効果を変ずる。 アサシンとして召喚された場合、『[権力者]への特効』を有する短剣を武装として獲得する。 血塗れの短剣。手放せば僅かに浮遊しており、なぜか拭っても洗っても、根元から滴り続ける。 この血は全ての王・権力者・貴族またはそれに類するものの血を引く対象にとって、毒として作用する。 毒性はその支配や統治の範囲、振るう権力の強大さに伴って変化し、一国の主ともなれば一滴にその命に届くほど。 致傷によってのみならず、経口や皮膚への長時間の接触によっても同等の効果を発揮する。 一方で、縁遠いもの、没落したもの、支持を受けなかったものなどに対しては、せいぜい少し体がしびれる程度となる。 また神性などの上位存在、あるいは人間とは異なる体の構造を持つサーヴァント(異形、自己改造など)や、 対毒もしくはそれに相当するスキルを有するサーヴァントには、ほとんど効果はない。せいぜい気分が悪くなる程度だろう。 『知られざる赤き君主(リ・ダーク)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 「きさまも女から生まれたな、いかなる剣も槍もせせら笑って叩き落してやる。」 常時発動型の無形宝具。 生前多くの政敵や反対勢力を屠ったという史実が、創作によって誇大化したことにより昇華した、逸話の具現化。 上述の宝具同様、『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 『運命を司る三女神』を彷彿とさせる劇中の描写から、『女の股より生まれたものには倒されない』という加護を得た。 本来であれば、あらゆる人類の系譜にあるものからの攻撃によるダメージを無効化する―――― というものであるが、アサシンとして現界時は史実本来の霊格が強い影響を及ぼすため、聖杯経由でエラッタを受けている。 (狂化などで理性を奪うか、あるいは劇中の人物としての性格を色濃く反映した状態で召喚することで、十全の効果を発揮する。) 『神性』『異形』『魔性』『自己改造』などのスキルを有さない、全くの人として召喚されたサーヴァントに対して効果を発揮する。 性能としてはダメージ軽減、また同ランクの『戦闘続行』『仕切り直し』スキルとして効果を発揮する。 【weapon】 『無名・鎧』……くたびれてはいるものの、よく手入れが行き届いている。 『無名・剣』……同上。 【人物背景】 実在のスコットランド王。赤王(Ri Deircc)の通称で知られている。 多くの政敵・敵対勢力を抹殺したのち、実に十七年もの期間に及ぶ統治を敷いた。 下剋上がしばしばみられる時代背景でもあり、在位期間の長さも鑑みれば、為政者としては優れた手腕の持ち主だったことが伺える。 にもかかわらず、彼の名が狂王の代名詞として知られているのは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』によるところが大きい。 将として勇猛、しかし君主として臆病。魔女の予言や妻の野心に翻弄され、王殺しという大罪を犯す。 その後、亡霊の幻影や重圧に耐えきれずに錯乱して、暴政を働き、復讐によって討たれ、その首を晒すこととなる。 「マクベスは眠りを殺した。もうマクベスに眠りはない。」 上の有名な予言で知られる通り、簒奪によって王位を得たことで簒奪に怯えるマクベスは、自身の悪行によって自らを苦しめる、自業自得の悪人として描かれている。 さらにこの戯曲は四大悲劇の位置として高く評価され、本来の彼の信仰を脅かすまでに至った。 狂戦士としての適性も持ち、この場合、戯曲の中の登場人物としての性格を色濃く反映してしまう。 しかし暗殺者のクラスで現界する限りは、史実本来のマクベタッド・マク・フィンレックとしての霊格に影響はない。 にもかかわらず劇中の人物を思わせる芝居がかった言動をたびたび繰り返すのは、やはり宝具による影響が霊格にまで及んでいる…………のではなく、単なる当てつけ。 文物としての価値を認めつつも、自身の信仰を歪めた元凶でもあるため、素直に受け入れられず葛藤している。 王将として、あるいは英霊として振る舞っていなければ、ちょっと不器用で頑固なオヤジ。 【特徴】 ごつい。ひげ。鎧。 【サーヴァントとしての願い】 創作の影響を受けない、正しき信仰を取り戻す。 (あくまで自身の信仰に関する範疇であり、戯曲の文学的価値をなかったことにしてまで、というほどではない。) 【マスター】 白鐘直斗@PERSONA4 【マスターとしての願い】 聖杯戦争の実態の調査、民間人の保護と犠牲者の身元確認、および事態の収拾 【weapon】 なし。 【能力・技能】 『ペルソナ使い』 マヨナカテレビの中でペルソナと呼ばれる『もう一人の自分』を作り出し、戦わせることが出来る。 マヨナカテレビと呼ばれる現象および都市伝説は、当然ながら冬木には存在しない。 『拳銃』 拳銃の扱いに長けている。当然ながら所持はしていない。 『推理』 優れた思考能力。 個人の感情や精神の状態にとらわれず、状況証拠から結論を導き出す。 【人物背景】 警察組織に深く関わりのある探偵一族の五代目。男装の麗人。 メディアでも多少知られており、「探偵王子」の愛称で呼ばれている。 冬木町近辺で発生するという行方不明事件、惨殺現場の目撃情報を受けて参戦。 聖杯戦争の存在に気付くも、荒唐無稽な話では捜査本部を説得できないと、独断で参戦、調査および巻き込まれた一般人の保護を決心。
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見滝原市内の、とある高校。 そこに通う一人の女子生徒が、ある日突然失踪した。 市内に連続殺人犯が出没していることもあり、当然の流れとして周囲の人間は事件に巻き込まれた可能性を考えた。 だが数日経つと、奇妙な噂が校内に広まった。 「ねえ、森さんの噂聞いた?」 「ああ、赤と黒の花嫁に魅入られた、とかいうやつ?」 「そう、それ」 「私、詳しく知らないんだけど。何なの、赤と黒の花嫁って」 「都市伝説らしいよ。不幸な死に方をした花嫁が幸せな新郎新婦をねたんで、呪い殺しちゃうんだって。 そして呪い殺された花嫁は、赤と黒の花嫁の仲間になってまた別の花嫁を呪い殺す……」 「怖いけどさあ、森さん関係なくない? 別に結婚したわけじゃないでしょ、あの人」 「でも、森さんこういうオカルト話好きだったし。 それで悪霊に取り憑かれたとか、そういう話になったんじゃない?」 「でも、取り憑いたのが花嫁である必然性はないんじゃないの」 「たしかに……。なんでそんな話になったんだろ」 ◆ ◆ ◆ 「ねんねん~ころ~り~よ、おころ~り~よ~……」 町外れの、放棄された教会。 森宇多子の姿は、そこにあった。 彼女の周りには、複数の女性の影がある。 いずれもウェディングドレスや振り袖に身を包んでいるが、それらは全て汚れ、破れている。 だが、それは些細なことだ。着ている本人たちの体が、醜く崩れていることに比べれば。 彼女達こそが、宇多子が召喚したアサシンのサーヴァント。 都市伝説に飲み込まれた悪霊たち、「赤と黒の花嫁」である。 「もうすぐよ……。もうすぐみんなに、素敵な花婿さんを見つけてあげるからね……」 虚ろな瞳で、宇多子が呟く。 本来の彼女は、物騒な発言で周囲の反発を買うことはあっても、直接的に他者を傷つけるような人間ではない。 だが彼女は自らのサーヴァントに共鳴し、その邪気に取り込まれてしまった。 今や宇多子とサーヴァントの関係は、逆転してしまっている。 サーヴァントに捧げる生け贄を求める従者、それが今の宇多子なのだ。 「ねんねん~ころ~り~よ、おころ~り~よ~……」 物音一つしない教会に、宇多子の子守歌だけが不気味に響いた。 【クラス】アサシン 【真名】赤と黒の花嫁 【出典】サタスペ(ホラーリプレイシリーズ) 【性別】女 【属性】混沌・悪 【パラメーター】筋力:C 耐久:C 敏捷:D 魔力:B 幸運:E 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 精神汚染:EX 精神が錯乱しているため、他の精神干渉系魔術をシャットアウトできる。 ただし、同ランクの精神汚染がされていない人物とは意思疎通ができない。 怨念の塊と化した彼女達の心に、人の思いが届くことは決してない。 非現実の恐怖:A 表の世界を生きる者にとっては、現実にいてはならない存在。 一般人がこのサーヴァントを初めて目撃したとき、幸運判定を行う。 判定に失敗した場合、混乱状態に陥る。 偏光:A 遠距離攻撃に分類される攻撃を受けたとき、その軌道をねじ曲げ別の対象に当てることができる。 ただし、対象が「サーヴァント自身の肉体による攻撃が届く範囲」にいなくてはならない。 【宝具】 『赤の花嫁』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:無制限 最大捕捉:1人 アサシンの中核を成す、一人の花嫁の存在そのものが宝具と化している。 効果は男性一人の呪殺。 発動条件は対象の男性についてある程度の情報を得ていることで、条件を満たせば相手がどこにいようと発動できる。 発動後は一日に2回まで対象に四肢がもぎ取られる悪夢を見せることができ(寝ていなくとも、白昼夢を見せる)、 5回目の悪夢で首をもぎ取ることで現実でも対象はバラバラ死体となる。 殺害までは最低三日かかることになり、期間の限られた聖杯戦争で殺害まで持っていくのは困難と言わざるを得ない。 だが途中までの発動でも、相手を消耗させるには充分だろう。 『黒の花嫁』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:― 赤の花嫁以外の花嫁たち。召喚された直後は5人いる。 彼女達に殺された女性はその時点で「黒の花嫁」となり、サーヴァントの一部として取り込まれてしまう。 「赤と黒の花嫁」とは彼女達全員の集合体であり、中心である赤の花嫁が倒されても黒の花嫁が合わせて消滅することはない。 【weapon】 「触手」 肉体の一部。 「偏光」の効果範囲を広げるための器官であり、攻撃力は低い。 【人物背景】 不幸な死に方をした花嫁たちの霊が、都市伝説に縛られ悪霊と化した存在。 都市伝説に同情し詳しく調べていた女性にとりつき、彼女の周囲の男性を次々と呪い殺していった。 その魂は、幸福への渇望と生者への妬みで満ちている。 【サーヴァントとしての願い】 幸せになりたい 【基本戦術、方針、運用法】 宝具による呪殺は強力だが、時間がかかるためメインに据えるのは厳しい。 肉弾戦も決して弱くはないので、数の優位を活かした戦い方を心がけたい。 【マスター】森宇多子 【出典】金田一少年の事件簿 【性別】女 【マスターとしての願い】 アサシンに花婿を与える 【weapon】 特になし 【能力・技能】 「霊能力者?」 霊の声が聞こえると自称している。 ただの妄言なのか、本当に霊感があるのかは定かではない。 彼女がいた世界に、霊という概念が存在するのは事実のようだが……。 【人物背景】 有名予備校「四ノ倉学園」に通う高校生。 眠たげな目つきと口元のほくろが特徴的で、怪しい雰囲気を漂わせる。 学園内で起きた連続殺人事件に対し、「1年前に自殺した生徒・深町充の怨霊が呪い殺した」と主張し、捜査陣を困惑させた。 金田一が彼女と関わったのは一度だけだが強烈な印象が残っていたらしく、 後に他の事件でエキセントリックな言動の容疑者に彼女を重ねる一幕があった。 【方針】 聖杯狙い?
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壱 弐 参 極 名前 ゴーストアサシン (ごーすとあさしん) セリフ 壱 「滅多に、生者に姿を見せることはないよ」 弐 「日々、技を磨き、心を塞ぐ修練を積むんだよ」 参 「もし標的が思い人でも…どうかな?」 極 「お仕事も恋も手を抜かないよ♪」 解説 亡霊と化した暗殺者。姿を見せず、音もなく標的の息の根を止めるという仕事人。「忍」と呼ばれる影の軍団の一員であるらしい。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 HR 17 2070 2070 1720 弐 2260 2260 1880 参 2470 2470 2050 極 2690 2690 2230 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:忍び心 風 5 自分自身の攻防アップ お邪魔戦術式 発動率 敵HPダウン 中 備考:
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アサシン:ランクS(あさしん:らんくS) 登場作品 レジェンディア 種族 人族 備考 - レベル 28 HP 3465 攻撃力 防御力 知性 命中 回避 重量 中量級 攻撃属性 - スカルプチャ - 経験値 ガルド 252 属性耐性 - 状態異常耐性 - アイテム アイテム:(%)アイテム:(%) 出現場所 艦橋・上層部(MS) (※基準は戦闘ランクふつう アイテムの数値は落とす確率) 行動内容 小刀を振り下ろして前方の相手を攻撃する。束縛の追加効果。 小刀を突き刺して前方の相手を攻撃する。 当たると爆発する苦無を投げつけた後、すり抜けながら斬りつけて前方の相手を攻撃する。 めったざし/前方の相手を突き刺した後、3連付き→苦無投げ→すり抜け斬りの連携で攻撃する特技。 サイレンス/相手1体を爪術封印状態にするブレス系爪術。 総評 艦橋の上層部に出現する小刀を装備したクルザンド軍兵士。 黒服のアサシン。 能力値はアサシン:ランクAと同じだが、サイレンスで爪術封印状態にしたり、大技のめったざしが追加されていたりとそれ相応にパワーアップしている。 フェンサー:ランクSと組んでの連続攻撃が厄介だが、そこまで強い敵でもない。 ▲ 関連リンク 関連種 レジェンディア アサシン:ランクD アサシン:ランクC アサシン:ランクS