約 5,260,600 件
https://w.atwiki.jp/acbh/pages/48.html
仕立屋 仕立屋では衣類の染料や持てる物を増やす袋を売っています また再建により値引きや品揃えの充実など恩恵も得られます LV 価格 収入 値引率 備考 01 - 10 f 0 % 初期状態 02 800 f 260 f 0 % - 03 880 f 510 f 0 % - 04 975 f 760 f 5 % - 05 1080 f 1010 f 5 % - 06 1195 f 1260 f 5 % - 07 1320 f 1510 f 5 % - 08 1460 f 1760 f 10 % - 09 1610 f 2010 f 10 % - 10 1335 f 2260 f 10 % - 11 1478 f 2510 f 15 % - 12 1628 f 2760 f 15 % - 袋類 名称 価格 購入可能時期 備考 薬の袋L 6200 f 仕立屋 LV4 持ち運べる薬の最大数+5 ナイフベルトアップグレード 1900 f Sequence 4 投げナイフの最大数+5 ナイフベルトアップグレード 3100 f 仕立屋 LV4 投げナイフの最大数+5 ナイフベルトアップグレード 6100 f Sequence 7 投げナイフの最大数+5 ナイフベルトアップグレード 10300 f 仕立屋 LV8 投げナイフの最大数+5 ブレードポイズンL 8100 f 仕立屋 LV8 持ち運べる毒の最大数+5 大きな鞘 8250 f - 十分な大きさがあり、両手用の武器をずっと持っていることができる 煙幕の袋 9200 f - 煙幕がアンロックされる。最大数3 矢筒M 6700 f - クロスボウの矢の最大数+5 矢筒L 9200 f 商店クエスト「ほつれた糸」を完了しこのアイテムをアンロックする クロスボウの矢の最大数+5 パラシュート入れM 5200 f Sequence 5 パラシュートの最大数+5 パラシュート入れL 8450 f Sequence 5 パラシュートの最大数+5 服を染める 名称 価格 備考 アサシン・ホワイト - - ローマ・ストーン 170 f 中心街 ヴェネツィア・アズール 280 f 中心街 ヴェネツィア・ワイン 820 f 中心街 フィレンツェ・スカーレット 1020 f 中心街 ローマ・ギルデッドオニキス 1500 f 中心街 フィレンツェ・クリムゾン 2870 f 中心街 ウェットランド・オーバーン 922 f 旧市街 ローマ・オリーブ 380 f 旧市街 ウェットランド・エボニー 380 f 旧市街 ウェットランド・アイボリー 152 f 旧市街 トスカーナ・エンバー 710 f 田園地域 トスカーナ・エメラルド 2170 f 田園地域 トスカーナ・コッパー 500 f 田園地域 トスカーナ・オーカー 170 f 田園地域 マントを染める 名称 価格 備考 アサシン・ホワイト - - ローマ・ストーン 110 f 中心街 ヴェネツィア・アズール 240 f 中心街 ヴェネツィア・ワイン 220 f 中心街 フィレンツェ・スカーレット 320 f 中心街 ローマ・ギルデッドオニキス 350 f 中心街 フィレンツェ・クリムゾン 550 f 中心街 ウェットランド・オーバーン 295 f 旧市街 ウェットランド・アイボリー 95 f 旧市街 ウェットランド・エボニー 551 f 旧市街 ローマ・オリーブ 181 f 旧市街 トスカーナ・オーカー 100 f 田園地域 トスカーナ・エメラルド 520 f 田園地域 トスカーナ・コッパー 180 f 田園地域 トスカーナ・エンバー 270 f 田園地域 パラシュート 名称 価格 購入可能時期 備考 パラシュート 200 f 全レオナルドミッションクリア後 空中で武器攻撃ボタンを入力することで使用(使い捨て) 商店クエスト クエスト名称 必要アイテム アンロック 開始時期 発生商店 ほつれた糸 絹 8緋色の染料 5 矢筒L Sequence 4 エツィオの隠れ家そばの仕立屋
https://w.atwiki.jp/jojofate/pages/79.html
ここは吉良邸宅。 見れば庭で体操をしている時代錯誤な服装の眉目秀麗な男が一人。 彼を知らない者が見れば、彼を役者か何かと勘違いしてしまうだろう。 しかし、彼は普通の人間ではない。 「ん~今日はいい天気でござるな」 彼の名は佐々木小次郎。膨大な魔力を持つ主婦によって召喚されたアサシンのサーヴァントである。 「アサシン! アサシン! いないの!」 キャスターが自分を呼ぶ声が聞こえる。 「庭でござるよ」 アサシンは答えた。 「おはようでござる。キャスター殿。何か用であろうか?」 「私がさっき考えたギャグを聞きなさい」 「またTVの影響でござるか? 大体ですね、キャスター殿には聖杯戦争を勝ち抜くやる気が見ら」 キャスターの体に刻印された令呪が赤く光る。 「聞きなさい」 「聞きましょう」 あれ? 拙者は今なんて言おうとしたんだっけ…… 「いい? 一度しか言わないからよく聞きなさいよ。 アサシンが朝死んだ」 「……」 「つーギャグ…どう?」 キャスターが真剣な眼差しで見つめてくる。 ここは笑った方がいいのであろうな…… 「……ん~~!! なかなか愉快でござる。かなり大爆笑!」 「でしょ? 後でもっとジワっと来るのよ。気に入ったからってパクらないでよね」 盗むつもりなど毛頭ないが、この女狐の機嫌を損ねると、自分は消されてしまうので合わせる。 「ははは、それは残念至極でござる。後でアヌビスにも聞かせてやろうと思いましたのに」 「私も吉良様にご披露しようと思ったの。でもね、このギャグには一つだけ足りないものがあるのよ」 「一つだけ…? 何でござるか?」 嫌な予感がした。 「『リアリティ』よ。ギャグはリアリティこそがギャグに生命を吹き込むエネルギーであり リアリティこそがエンターテイメントなのよ」 「どこぞの漫画家と同じような事を言いますな……って何故呪文を唱えてうわなにをなされるやめ」 小次郎がそれ以上喋ることはもう無かった。 さよなら小次郎! また会う日まで! P.S その日、世界の時間が巻き戻った。
https://w.atwiki.jp/acbh/pages/90.html
本作及び、シリーズにおける用語の解説ページです。 ネタバレも多く含みますので、未プレイの方は要注意です。 あ行あ い え か行か た行た て は行ひ ふ ら行り 略語 コメント あ行 あ アサシン・・・英語で「暗殺者」の意味。本シリーズの主人公であるアルタイルやエツィオ、デズモンドなどはみなアサシンの系譜。元々は、神話の時代に「かつて来たりし者」と「人類」の間に生まれたアダムとイブが始まり。彼らは一般の人類を遥かに超越した身体能力や超感覚を有している。ただし、アルタイルやデズモンドなどの「血脈としての」アサシン(アダムとイブの血族)とルーシー、ショーンなどの「協力者としての」アサシン(アダムとイブの子孫ではない一般人)がいることに注意が必要である。 アサシンブレード・・・アサシンが使用する象徴的な武器。小型の剣が籠手に収められた形状をしており、使用者が腕を動かすことで剣を出し入れできる。アルタイルが使用していた頃は左手小指に掛けたリングを引く事で連動し剣が飛び出す構造となっていた。しかし構造上他の指が剣の利用を妨げる為、アルタイルを始めとするアサシンブレードの使用者は左手薬指を切除して使用している。 後に、アルタイルの残した写本を基にレオナルド・ダ・ヴィンチが再現したアサシンブレードは、アルタイルと彼の親友マリクが考案した指を切除する必要がないように改良されたもので、左右両手に装備したタイプ(ダブルブレード)・ブレード内に毒物を仕込む事ができるタイプ(ポイズンブレード)・ブレードにピストルを内蔵したタイプが存在した。記録の残っている最も古い使用はクセルクセス1世の暗殺に用いられた紀元前465年である。 アニムス・・・アブスターゴ社の開発した、遺伝子記憶を体験できるバーチャル・リアリティ装置。元々の技術は、かつて来たりし者が開発したもので、テンプル騎士団が再発見し、後にアブスターゴ社が復活、改良した。開発にはルーシーが大きく関与している。 アブスターゴ社・・・テンプル騎士団が身を窶す巨大企業。製薬部門をはじめとする様々な部門から成り立っており、裏では各国の政府をも操っている。社員のヴィディック博士によると、「ここ数百年における人類の発明・発見は、すべて我々の手によるもの」らしい(恐らくはエデンの果実を利用しているという事)。ルーシーも当初、社員として潜入していた。 暗殺教団・・・アサシンらが所属する教団。神話の時代から存在し、一度廃れたものを12世紀にアル・ムアリムが再建した。15世紀にはエツィオがローマにて教団の再組織、強化を行った。教義は、「Nothing is true, everything is permitted.」(真実は無く、許されぬこともまた無い)。史実では・・・アル・ムアリムのモデルであるラシード・ウッディーン・スィナーンが、12世紀に率いたイスラム教イスマイール派ニザール派の通称。実際に暗殺を政治的手段として利用していたとされるが、後の時代に「麻薬で弟子を掌握していた」「マシャフでは常に女をはべらし、噴水は黄金である」などの風説が流れ、様々な伝説に脚色されていった。 い イーグルダイブ・・・主にアサシンが用いる技巧で、高所から藁束などのクッションに向けて飛び降りること。屋根の上や崖の上などでイーグルダイブが可能な場所には鳩が数羽止まっている。また、ビューポイントからもイーグルダイブすることができる。 遺伝子記憶・・・遺伝子上に刻まれている先祖の記憶の事。生物の「本能」というのは、遺伝子記憶により形成されている。本来は遺伝子記憶は本能という面以外では眠っているが、アニムスを利用することで先祖の記憶を VR で追体験することができる。史実では・・・遺伝子記憶 (Genetic memory) というのは実際に生物学や遺伝子学などで提唱されており、今の所確実な証拠は発見されていないものの、存在する可能性は高いとされている。 え エデンの果実・・・Piece of Eden (PoE)。リンゴ、教皇杖、剣、聖骸布などのかつて来たりし者たちが使用していた道具の総称。リンゴは人類の脳の使われていない神経伝達物質を利用してマインドコントロールを行う、聖骸布は死者を復活させるなど、それぞれに人類の知能を超越した様々な能力を有している。 か行 か かつて来たりし者・・・先史時代に地球外の星からやってきた異星人。様々な宗教・神話における「神」や「創造主」のモデルであり、知的生命体としての人類を作った者たち。彼らはエデンの果実を駆使して人類を隷属させていたが、ある時彼らと人類の混血であるアダムとイブがエデンの果実を盗み出して蜂起。彼らと人類は全面戦争に突入し、彼らが天への警戒を怠った結果、「業火」(太陽フレアなど諸説あり)に見舞われ両者はほぼ壊滅状態に陥る。彼らは人類をより優れた生命体に作り替え、生き残りを図る。史実では・・・超古代文明、旧支配者など様々に呼称される。オーパーツなどの発見から存在が提唱され、グラハム・ハンコック著の『神々の指紋』などで言及されている。学術的に彼らの実在を証明するものは現在のところ発見されていない。 た行 た 鷹の目・・・一部のアサシンのみが使用することのできる特殊能力。使用すると周囲の人物が光始め、その色によって敵(赤)、味方(青)、標的(金)、一般市民(光らない)に分類することができる。また、通常では見えない足跡や指紋、拭き取られた血痕なども見ることができる。元々は「かつて来たりし者」が持っていた超感覚の一つ。 て テンプル騎士団・・・シリーズの敵役。旧約聖書『創世記』第4章に登場するカインがその源流。エデンの果実を利用して人類を掌握し、世界に安定と秩序をもたらそうと画策している。シリーズ通して悪役としてしか出てこないが、アサシン教団が反発しているのは安定と秩序というテンプル騎士団の理念そのものではなく人類を無理やり支配するというやり方である。史実では・・・十字軍の時代に活躍した騎士団の中でも、もっとも有名な騎士団。1300年代にフランスで解散した。しかし、(主にアメリカの)陰謀論者の間では現在も脈々と続いていると考えられ、「諸悪の根源」「世界を裏で操る黒幕」として扱われることが多い。戦争も経済も政治も裏では必ず彼らが糸を引いているらしい。陰謀論者たちはアメリカを裏で操っている(と彼らが主張する)秘密結社フリーメーソンはテンプル騎士団の末裔であると言っている。 は行 ひ ビューポイント・・・町の随所に存在する、周囲の建物に比べて際立って高い建物(主に塔や鐘楼)。ビューポイントには鷹が止まっている。アサシンは、新たに赴く場所(土地勘がない場所)ではまずここを探し出し、頂点から周囲を見渡すことで情報を得る。 ふ フリーランニング・・・壁だろうがなんだろうが障害物を無視して走ること。アサシン達は街中などを移動するときはフリーランニングを使っており、本シリーズの醍醐味の一つとなっている。史実では・・・フランスではパルクールなどとかっこいい名前を付けて、スポーツと称している。YouTube等で実際の様子を目にすることもでき、達人レベルともなると「まさにアサシン」と呟くしかない。近年では『YAMAKASI』などの映画、『ミラーズエッジ』などのゲームでもテーマとして扱われるなど、認知度も高まっている。 フローリン・・・作中で広く通用する通貨。単位は ƒ 。フィレンツェ共和国のみならず、ローマやヴェネツィアでも入手、使用することができる。さらに、BHでは弟子をスペインやオランダ、モスクワなどのヨーロッパ周辺各国に派遣することができ、その報酬としても獲得できる。また、武器として使用することもでき、一回10ƒ ばらまく事で市民や兵士の気を逸らすことができる。史実では・・・フィレンツェで鋳造された金貨。ヴェネツィアのドゥカートと並び、16世紀のヨーロッパでは基軸通貨として扱われていた。専門家によれば当時価値観や概念が現代とは全く異なるので、現在のお金と比較するのは非常に困難であるものの、1ƒ は3,000円から125,000円程だとされている。 ら行 り 流入現象・・・アニムスを利用して遺伝子記憶の追体験を行うことで起きる現象。長時間連続で行うことで発生しやすくなる。具体的な症状としては、アニムスに入っていない際にも先祖の記憶が見えたり、性格や嗜好、技術などが先祖の物に近づくなどがある。重度の場合は精神に不調を来し、アイデンティティの喪失、現実と先祖の記憶の混同等が発生し、最終的に自殺に至る場合もある。 リンゴ・・・PoEの一種。シリーズで最も良く登場するPoE。人間の使用されていない脳内伝達物質を利用してマインドコントロールや洗脳を行う、未来予知を行うなどの能力を有している。元々はかつて来たりし者たちが人類を操るために使用していた。現在までに同種が複数個存在すると確定しているのは、PoEの中でもリンゴのみ。 略語 AC・・・アサシンクリード (Assassin s Creed)。本シリーズ。 BH・・・ブラザーフッド (Brotherhood)。本作。 PL・・・プロジェクトレガシー(ProjectLegacy)。本シリーズのFacebookアプリ。 PoE・・・エデンの果実(Piece of Eden)。 コメント ナイフ一本に1億円超必要なのか… - 名無しさん 2010-12-30 05 59 41 物価高騰しすぎw - 名無しさん 2010-12-30 06 04 36 建物より武器の方が高いとはw - 名無しさん 2010-12-31 00 11 03 当然だけど時代ごとの物価や貨幣流通量、景気なんかによって大きく上下するからはっきりといくらとは言えんよね - 名無しさん 2011-01-09 03 49 44 現実でもジンバブエドルがすごいことになってたよな(進行形?) - 名無しさん 2011-01-18 13 40 44 復興終わらせるとほとんど使う機会なくて銀行マックス or 数十万も持ってるかになるというのに・・・ - 名無しさん 2011-01-09 06 15 21 隠れ家の前でばらまいてたら「俺の一ヶ月分の~~」とか聞こえた・・・。給料なのか小遣いなのかわからんが 10ƒ ってそれなりに大金っぽいね - 名無しさん 2011-01-09 06 25 43 そうなるとゲーム時代の1ƒの価値は日本の月給が30万だとすると1ƒで3万円だな - 名無しさん 2011-01-18 12 30 56 明らかに投げてる枚数が十枚以上投げてるしな - 名無しさん 2013-05-14 20 58 07 アサシンのところだけど、マキャヴェリが血脈じゃないっていうソースは? - 名無しさん 2011-01-10 13 36 00 編集できるんだから削除するなりコメントアウトするなりなんなりすればよくね?どっちにせよマキャヴェリがアサシンの系譜か否かなんて現状では全く意味ないし、もしそうだったら他の奴にでも変えりゃいいよ - 名無しさん 2011-01-10 21 00 09 ソースがあるんであれば無闇に削除できないだろ - 名無しさん 2017-04-01 05 30 04 「遺伝子記憶」、存在する可能性は高いとされていません。同じ文系として恥ずかしいので、ちゃんと現実を見ましょう。 - 名無しさん (2021-04-29 11 11 59) 名前
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/25060.html
アサシン・サダルスード R 闇文明 (4) クリーチャー:ディープ・マリーン 4000 ■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 ■サッドネス(このクリーチャーが手札から捨てられた時、次のSD能力を使ってもよい) SD-相手のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 作者:wha IP-01 「アイデアパック01:サポート種族の戦い」 カードリスト:wha 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/stselysium/pages/50.html
赤司征十郎は、穂群原学園バスケ部の帝王である。 その圧倒的な実力により1年生にして主将に指名され、先輩たちもそれについて一切文句を言わなかった。 だが本人にとって、現在の状況は何ら価値を見いだせないものであった。 赤司は、早々に違和感を覚えていた。 なぜ自分が、こんな弱小校のバスケ部に籍を置いているのか。 あえて劣悪な環境に身を置くことで、おのれを奮い立たせる人種もいるだろう。 だが赤司は、そういうタイプの人間ではない。 迷うことなく、強豪校を選ぶ人間だ。 つまり今の状況は、自分自身で選択した結果ではない。 その考えに至ったとき、彼は記憶を取り戻した。 ◇ ◇ ◇ 時刻は夕刻。赤司は高級マンションの一室で、紅茶を飲みつつリラックスしていた。 このマンションに一人暮らしをしているというのが、赤司のロールである。 赤司の態度に、生死をかけた戦いに放り込まれたという恐怖や絶望はまったく見られない。 なぜなら、彼にとって勝利は呼吸と同じくらい当然のことだからだ。 たとえ不本意に参加させられた戦いであっても、それは変わらない。 自分が聖杯戦争を勝ち残り、元の世界に帰る。それは赤司にとって、確定した未来である。 そのためには何人もの人間を犠牲にすることになるだろうが、それは仕方の無いことだ。 悪いのは、自分と争うことになってしまった彼らの運である。 (さて、いつも通りならそろそろアサシンが戻ってくる頃だが……) 赤司は時計に視線をやり、そんなことを考える。 するとそれにタイミングを合わせたかのように、一人の青年が部屋の中に姿を現した。 彼のサーヴァント・アサシンである。 「ただいま、マスター」 「どうだった、今日の結果は」 「いやあ、さすがに毎日毎日上手くはいかないね。今日は収穫ゼロだったよ」 人なつっこい笑顔でそう報告するアサシンは、一見人畜無害な好青年である。 だが、人は見かけによらぬもの。 彼の正体はある世界で最強最悪の盗賊団として恐れられた、「幻影旅団」の一員である。 とはいえその中で飛び抜けた実力者というわけではなかったらしく、本人に言わせれば 「旅団のネームバリューのおかげで、ギリギリ英霊の枠に引っかかった」 というところらしい。 実際、彼のサーヴァントとしてのステータスはさほど高くない。 だがそれでも、赤司は彼のことを高く評価していた。 一つは「念能力」という、ステータスに反映されない能力を持つこと。 もう一つは、賢いこと。 おそらくは年下であろう自分を仮初めの主とすることをすぐに受け入れ、命令に忠実に動いてくれる。 一方で彼に判断を任せても、的確な行動を取ってくれる。 実に優秀な手駒である。 実際、今日は空振りだったとはいえ、アサシンはすでに複数の参加者を仕留めることに成功している。 「そうか。残念だが、そういう日もあるだろう。 ご苦労だったね。今日はもう休んでくれ。 また明日頼むよ」 「了解」 赤司の言葉に短く返答すると、アサシンは霊体化して姿を消した。 残された赤司は、何事もなかったかのようにまたくつろぎ始める。 赤司は、聖杯に興味は無い。 彼が望むのは元の世界に一刻も早く帰り、かつての仲間たちと戦うことだけだ。 ゆえに彼は、万能の願望機をかけた命がけの戦いを淡々と進めていく。 ただ、息をするように。 【クラス】アサシン 【真名】シャルナーク 【出典】HUNTER×HUNTER 【性別】男 【属性】混沌・悪 【パラメーター】筋力:C 耐久:C 敏捷:C 魔力:B 幸運:C 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B+ 自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 念能力:B 人間の体内で作られるオーラを、自在にコントロールする技術。 オーラを増幅すれば身体能力が向上し、遮断すれば気配を断てる。 鍛練を積めば、独自の能力を生み出すことが可能。 彼の宝具である「携帯する他人の運命」も、念能力の一種である。 情報抹消:D 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から、能力、真名、外見特徴などの情報が消失する。 例え戦闘が白昼堂々でも効果は変わらない。 これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導きださねばならない。 彼が無法地帯で生まれ育った、戸籍上存在しない人間であることに由来するスキル。 【宝具】 『携帯する他人の運命(ブラックボイス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:2人 操作系の念能力。 他者にアンテナを突き立てることにより、携帯電話をリモコンとして相手を操ることができる。 アンテナが破壊されると、効果は解除される。 また自分にアンテナを刺すことで、「自動操作モード」の発動が可能。 この状態では戦闘力が大きく上昇するが、自我が消失し機械的に戦う戦闘マシーンと化す。 使用中の記憶が失われることと肉体への負担が大きいことから、シャルナークはこの技をあまり使いたがらない。 『蜘蛛の足は一本にあらず(ヘッドレス・スパイダー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:― 幻影旅団の団員を召喚する宝具。 しかしシャルナークは旅団のリーダーではないため、召喚できるのは一人だけ。 一度使用すると、他の団員を召喚することはできなくなる。 また、団長であるクロロは召喚不可。 召喚の対象となるのはノブナガ、カルト、シズク、マチ、フィンクス、フェイタン、 フランクリン、コルトピ、ボノレノフ、ウボォーギン、パクノダの11名。 【weapon】 「携帯電話」 宝具の媒介として使用するアイテム。 彼自身によってカスタマイズされている。 【人物背景】 世界中で恐れられる盗賊集団「幻影旅団」の創設メンバー。団員ナンバーは6番。 優れた頭脳と豊富な知識を持ち、団長不在時には団員たちに指示を出すこともある参謀的存在。 しかし頭脳労働専門というわけではなく、戦いになれば他の団員に劣らぬ戦闘力を発揮する。 【サーヴァントとしての願い】 盗賊はただ奪うのみ。ゆえに、聖杯を奪う。 【マスター】赤司征十郎 【出典】黒子のバスケ 【性別】男 【マスターとしての願い】 聖杯に興味は無いが、自分が勝つのは当然のこと。ゆえに、勝つ。 【weapon】 特になし 【能力・技能】 「天帝の目(エンペラーアイ)」 「未来を見通す」と言われる眼力。 その正体は他者のわずかな筋肉の動きや呼吸から、次の動きを完璧に予測する人間離れした洞察力。 「カリスマ」 1年生から主将を務め、先輩を格下として扱ってもまったく不満の声が出ないほどのカリスマ性を持つ。 【ロール】 穂群原学園の1年生 【人物背景】 かつて帝光中学バスケ部にて、「キセキの世代」と呼ばれる天才たちを率いた司令塔。 良家の跡継ぎとして厳しい教育を受けており、亡き母から教わったバスケを唯一の心の安らぎとしていた。 しかし爆発的な成長を見せるチームメイトたちを前にして、「いつかついていけなくなるのでは」という焦りと恐怖に支配されていく。 やがて紫原との1on1で追い詰められたことがとどめとなり、二重人格者に。 以降は新たに生まれた人格が、常に表に出た状態となる。 卒業後は京都の洛山高校に進学し、1年生でありながら主将となりインターハイを制覇する。 今回はウィンターカップ開始直前からの参戦。 【方針】 優勝狙い
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/122.html
岸波白野&アサシン ◆3SNKkWKBjc サーヴァントを選んで下さい。 セイバー アーチャー ランサー ライダー キャスター アサシン バーサーカー ???? ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ 意識が浮かぶ。 広大なデータの海の中、徐々に周囲の様子が把握できた。 そして、薄れかかった記憶も取り戻しつつある。 やはり聖杯に触れる事は叶わなかったのだ。 不正なデータとして扱われた自分はこうしてデータの海に沈み続けている。 覚醒するまで、一体どれほど沈んでしまったのか。 一筋の光すら望めない深淵ばかりが広がり、左右どころか上下の平衡感覚すら掴めない。 深い闇の底。 果たして何が待ち受けている事か…… いや、待って欲しい。 どうして意識がある? どうして視界が見える? どうして体がある? ―――終わっていない。まだ、まだここにいる。 理屈はサッパリだが、聖杯によって完全に解体された訳ではないらしい。 データの海で彷徨い続けているのだ。 「――誰か、いるのか?」 !? 漠然とした輪郭しか捉えられないが、確かに自分以外の『誰か』がそこにいた。 こうして会話を交わせるだけで、不思議と安堵を覚える。 ……だが、誰なのか? ここはデータの墓場のような場所。そこにいる存在とは―― 「くくく、なるほど。お前もオレと同じようなものか」 同じ……? そうか……意思を持ったNPC。もしくは不正と認識されたデータ。 驚きはしない。 むしろ、自分のような存在がいる時点で『ありえない類』ではないと受け入れられた。 「残念だな。オレと同じ、辛うじて存在しているようだが意味はない」 サーヴァントもいない。 もう、聖杯戦争は終わりを告げた。 辛うじてここにいる。もしかしたら、あと数秒で消えてしまうかもしれない。 諦めない 諦める 諦めない。諦めたくない。 たとえ、何があったとしても確かに存在している。 聖杯戦争で散った人、聖杯戦争であった事、自分の想い全てを無駄にさせない。 「随分と強情だな。だが、何ができる?」 確かに何もない。 残された手札なんて一つもない。何も始められなかった。 抗おうにも、その手段が一切ないのだから。 果たして何ができる? この状況でどうしろと? それでも諦めない やっぱり諦める やはり諦められない。何かできるはずだ。 ……!? ドクンと体に熱が籠る。 久しぶりの感覚だが……忘れた事はない。まさか…… 令呪。 正しくは『前回の聖杯戦争』で使い残した令呪。 最後まで使うことのなかった一画の令呪が深淵の闇の中、一筋の光となって輝いている。 もしかしたら…… 「それは……?」 そこにいる相手に手を差し伸べる。 一緒に行こう。ここから抜け出せるかもしれない。力を貸して欲しい。 向こうは沈黙を数秒だけ広げた。 「オレたちのような出来底ないが抗って何がある? 第一、見ず知らずの相手に協力を求めるのもどうかしているぞ」 尤もな意見だ。 完全に信用できる相手かも理解していないのに。 ただ一つ。 この巡り合わせは『運命』のはずだ。『運命』を信じよう。 「オレを助けた事を後悔させてやろう」 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ 再び意識を取り戻した時、舞台に到着されていた。 『東京』 正しくは『聖杯によって再現された東京』 即ち、再び聖杯戦争へ参加することとなったのだ。 一度は聖杯によって消去されたが、これといった不具合を感じる事はない。 令呪を確認するとしっかり浮かびあがっている。 ただし、一画のまま。 本来ならば三画刻まれるそれは、最初から一画の状態だった。 漠然とした気持ちで令呪を眺める。 状況の理解が追いつかないのもあるのだが…… 恐らく、イレギュラーとして聖杯戦争に参加してしまった……その可能性を感じていた。 複雑な感情を渦巻きながら座り込んでいると―― 「ようやく起きたか。数秒後には臓物を取り出していたところだ」 急に物騒な事を言われてたので、慌てて立ち上がった。 そこには共に『東京』へ至った……… ……? 美しいドレスを纏った女性がいる。 違う、そうじゃない。 今まで言葉を交わし合っていた声は『男』だったはず……? 「改めて問う。お前がオレのマスターか?」 と、『女性』が『男の声』で尋ねた。 男声の女……ではなく、正真正銘の男である。 つまり女装している男――がサーヴァントらしい。 そうだ 人違いです そんな格好で恥ずかしくないんですか? 「さっきからの腑抜けた表情……オレの姿に対するものなのか?」 むしろ気にしない人間はいない。 黙っていれば女らしい。 そう、黙っていればの話だが。 「これは警察(ヤード)の目を欺く為だ。男が女を無差別に殺すならば道理にかなっているが 女が女を無差別に殺す印象は世間体の意識としては低い。分かるだろう?」 一概に間違ってはいないのかもしれない。 それはそうと――物騒な発言からして彼は猟奇的な面が垣間見える。 何の英霊なのか? 女を無差別に殺すなど『切り裂きジャック』を連想させるが、似通った英霊に心当たりはない。 「なんだ、オレを知っているじゃないか。いかにもオレは『切り裂きジャック』 アサシンの座とし召喚された『切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)』だ」 『切り裂きジャック』……!? それは――英霊よりかは恐怖の概念だ。 童話の概念が英霊化したように、恐怖の概念が英霊化したような。 俄かに信じがたい。 ……その『切り裂きジャック』が何故『あそこ』にいたのだろう。 「……とは言え、オレはお前と同じ『ゲーム上のキャラクター』だったのさ。 本物の『切り裂きジャック』ではないが『切り裂きジャック』としての立場があった」 ゲームに登場した『切り裂きジャック』 それが本物と誤認され、サーヴァントとして召喚された? 全てが異常極まりない。 異常の始まりは――恐らく岸波白野だ。 異常まみれの主従が『東京』の聖杯に導かれた。 ならば『東京』の聖杯も……異常なのか? 「ところで――お前は聖杯が欲しいのか」 欲しい 欲しくない まだ分からない 『東京』の聖杯はムーンセルの聖杯とは違う。これだけは断言できた。 もしかしたら聖杯に触れる事が叶うかもしれない。 それ以上に『東京』の聖杯は異常の塊かもしれない。 正常な願望機かも――分からない。 だが、前回の聖杯戦争を無意味にしない。諦めない。 それだけは譲れない。 「急に表情が変わったな。今更、オレを助け後悔したか」 これからよろしく。アサシン 「……」 気使ったつもりだが、アサシンは前触れもなく霊体化してしまった。 機嫌が悪くさせてしまったらしい。 まだ彼のことを知らない。うまくやっていきたいものだが…… 新たな月で聖杯戦争が幕を上げた。 【マスター】岸波白野(男) @Fate/EXTRA 【参加方法】 異常な手段をもって聖杯戦争へ導かれた 【マスターとしての願い】 明確には不明。聖杯を見極める? 【weapon】 なし 【能力・技能】 魔術師としての才能は平凡。 【人物背景】 Fate/EXTRAの主人公(性別はプレイ開始時に選択可能)。 ムーンセルに解体されたはずだが、辛うじて完全に消える事はなかった。 相変わらずの往生際の悪さを発揮させ、アサシンと共に聖杯戦争へ参加することにより完全なる抹消を逃れられた。 前回の聖杯戦争の令呪を引き継いでおり、令呪を凛・ラニ戦にて二回使用した令呪一画の状態。 【クラス】アサシン 【真名】ジャック・ザ・リッパー@名探偵コナン ベイカー街の亡霊 【属性】混沌・悪 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:A 魔力:D 幸運:A 宝具:E 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 陣地作成:A 魔力を消費し、周囲に霧を展開させる。 作成に時間を必要とせず、瞬時に発動可能。 道具作成:E 魔力を帯びた器具の作成。 アサシンの場合はナイフや爆弾など近代的な凶器に特化している。 【保有スキル】 犯罪の美学:A 急所を狙う方法、逃走経路を瞬時に計画。 どのように爆弾を設置すれば効率的か。 犯罪に関する知識の豊富さを示す。同ランクの『直感』スキルを発揮する。 女装:D- 一種の変装。女装し、なおかつ男性であると判明されるまで ステータスの隠蔽が施され、NPCと同等の気配しか与えない。 声だけは隠蔽できない。 仕切り直し:C 戦闘から離脱する。戦闘中でも即座に離脱行動に移る事が可能。 二重召喚:C アサシンとキャスター、両方のクラス別スキルを獲得して限界する。 【宝具】 『ベイカー街の亡霊(オールド・タイム・ロンドン)』 ランク:E 種別:対人 レンジ:1~10 最大補足:1人 陣地に侵入した対象一人に発動可能。戦闘開始時一回しか発動しない。 いかなる宝具・スキルも妨害し、必ず先手で攻撃を仕掛けることができる。 【人物背景】 浮浪孤児になっていたところをジェームズ・モリアーティーに拾われる。 彼から犯罪者としての英才教育を施され『切り裂きジャック』として名を轟かせる殺人鬼となった。 当初は母親を殺す為だけを目的としていたが、母親に似た女を殺し続け歯止めが効かなくなる。 最終的に彼が望んだのは『切り裂きジャック』の血を現代へ残す事。 とある人工知能が作り出した『切り裂きジャック』のキャラクター。 最終的に人工知能は自らを消去し、その際ゲームそのものも抹消した ……が『切り裂きジャック』は残り続け、岸波白野と接触した。 本来『切り裂きジャック』は誰でもあって誰でもない存在。 しかし、この『切り裂きジャック』は独自の世界観の中だけとはいえ明確な正体を持つ。 ロリショタ集合体の『切り裂きジャック』ではなく 姿形が不定形な『切り裂きジャック』でもない 唯一個体を持つイレギュラーな『切り裂きジャック』である。 【サーヴァントとしての願い】 とくにない ゲームキャラクターであることを受け入れており、自身の野望も無意味だと理解している。
https://w.atwiki.jp/asakuriseries/pages/1.html
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/45.html
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーー!!!」 黒木智子はぼっちである 他者との会話が苦手な傾向が強く、普段なら、教室のど真ん中でこんな大声は出さない そう、普段なら 教室内の壁に、窓に、床に、天井に、机に、黒板に、ありとあらゆる部分に血がベットリと塗りたくられ、その上からこれまた真っ赤な肉が引っ付いている そのすべてが、話したことがほぼない、元クラスメート達の残骸であった そのスプラッター映画も真っ青な光景を作り出した相手ーークラスメートを皆殺しにした殺人鬼は、今、自分を見つめている 棍棒を片手に、血まみれになりながら仁王立ちする筋骨隆々の巨漢 それは狂戦士の英霊……つい先程、 黒木智子のクラスメートを殺し、魂喰いを行ったバーサーカーである いつもと変わらない日常の筈だった。 ちゃらちゃらと着飾って、男に媚びへつらっているビッチ共、内心じゃエロいことかんがえて鼻の下伸ばしてる男共のリア充ライフを尻目に絶賛ぼっちライフが、なぜ凄惨な殺戮現場となったのだろうか あまりにもボッチすぎて、思わず学校がテロリストに占拠されないかなー。とか、 某小説みたいにクラスメート同士で殺しあってくださいみたいな展開になら無いかと妄想したりもしたが、まさか、現実にこんなことになるなんて 「あ……あぁぁ……」 自分が惨殺されていくイメージが、脳内にありありと浮かび上がる 泣き叫び、悲鳴を上げてもコイツは決して聞き入れず、惨たらしく自分を殺すだろう 恐怖のあまり、手足がガタガタと震え、歯がガチガチと音を立て、 涙と鼻水を垂れ流す 抵抗する? 一瞬で40名もの人間を粉砕した相手だ。偶然教室の奥にいたから助かっただけの自分が、敵うわけがない なら走って逃げる? できれば今すぐにでもそうしたいが、体が動かない。動いてくれない 今すぐにでも逃げ出したいのに、金縛りにあったように足が言うことを聞かないのだ。 「タ、タシュけて……っ」 絞り出すように上げた言葉は、ほとんど声になっていなかった 苦しい。早く逃げなきゃ。でも、体が動かない (嘘だろ、意味分かんねぇよ。フィクションの世界だけだろこんなの。 アタシが何をしたってんだよ……っ!!!) バーサーカーの憤怒に歪んだ顔は恐怖を与え、血走った目は明確な殺意を示していた その威圧感に、耳に入るうめき声に、押し潰されそうな感覚がした ーーー殺される 化け物はゆっくりと歩み寄ってくる ーーー死にたくない その手に握られた棍棒が振り上げられる 殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。 殺される。殺される。殺される。殺される。殺されーー あ、無理だこれ (どうせ死ぬんだったら……一度くらいはリア充、したかったなぁ) 避けられない死を感じ、黒木は目をぎゅっと瞑った しかしその瞬間は訪れなかった 「やめてください」 何者かが、智子とバーサーカーの間に割り込んできた (……へ? あ、あれ、誰?) 助け? あれ、もしかしてアタシ助かる!? 薄目を開けて、庇うようにたっている人影を確認する それは黒木の知らない相手だった 栗色の髪を持つ、十代半ばの女だった。 あまり背が高くなく、手足も細く、生白い。顔立ちは小作りで、美人とは言えない、出るところも引っ込む所も起伏が足りず、あまり性的な魅力には結びつきそうにない。そんな、女の子だった (……誰?) 若干の頼り無さに混乱する黒木を尻目に、その少女は穏やかにバーサーカーに語りかける それは殺戮を犯した相手に対する罵倒ではなく、説得であった 「マスターが怖がってる だから、止めて」 バーサーカーは耳を貸さなかった 黒木に降り下ろす筈だった棍棒を、少女にぶつけたのだ グシャァ!!!と吐き気を催す効果音とともに、呆気なく少女は死んだ 「……は?」 呆然とした呟き。臆することなく殺人鬼に立ちふさがった救いの手が、死んだ バーサーカーの一撃で、頭どころか全身がぐしゃぐしゃにされてしまっていた どうみても即死。血と内蔵を撒き散らし、四肢を投げ出した姿に命を感じることはできない 「■■■■……」 あまりにもあっけない手応えに、バーサーカーの興味は残りの得物に注がれた 「ひいいぃぃぃぃぃ助けてえええぇぇぇーー!!」 堪らず悲鳴をあげた。今度こそ死ぬ。殺される。そう思った もしもこの時、バーサーカーに理性があったのなら、黒木に少女ーーサーヴァントの知識があったのなら、疑問に思った筈である なぜこの少女のサーヴァントは、消滅しないのだろうかと サーヴァントというのは基本、マスターからの魔力で現界している 普通のサーヴァントなら、こうまで霊核にダメージを与えられたら、どう考えても消滅するのが筋であった そう、普通のサーヴァントなら 「■■■■■■■■■っ!!!!」 異変はすぐに起こった 何の前触れもなく、バーサーカーの半身が、ごっそりと消滅したのだ 「……痛いなあ。 か弱い女の子を何だと思ってるんだよ」 何事もなかったかのように、殺した筈のサーヴァントが、蒼白な顔でむくりと立ち上がる 欠損した肉体は、強制的に“バーサーカー“から取り込んだ魔力で再生されていく 「■■■■■■■■■ッ!!!!!」 霊核の半分以上を失った強烈な喪失感と、絶え間ない激痛に狂乱するバーサーカーは、怒りに喚きながら血走った目で眼前のサーヴァントを見下ろす ーーーコイツがやった 正気を失った思考でそう考えたのかは知らないが、今度こそ息の根を止めようとバーサーカーは動き出した 全身から殺意が迸り、先程と明らかに力が上がっている ーー確実に仕留めろ 遠方からバーサーカーに魂喰いを行わせていたマスターが、令呪を使ってそう指示したのだ 三画しかない令呪によるサーヴァントのブースト。マスターである三流の魔術師は勝利を確信する それが、完全な悪手であるにも関わらずに 結局、バーサーカーは少女ーーアサシンをその後2回殺すも、その度に肉体を根こそぎ取り込まれ、完全に消滅し そのマスターである魔術師も、もうこの偽りの東京には存在しない 「大丈夫? 立てる?」 「ぇ……ト……ぁっ……ぃぇ、ダイジョです」 明らかに異常な女に怯えつつ、しかし助けてもらったというのは事実。黒木はおずおずと立ち上がった 「……あ、そういえばそっちは何も知らされないんだっけ? えっとねーー」 そうして彼女ーーアサシンはすべてを話した 万能の願望機である聖杯の事。 召喚される七騎のサーヴァントの事。 最後まで生き残った主従のみ願いを叶えることができるという事など 聖杯戦争。そのフィクションのような設定に茫然とする黒木。その様子を見て、アサシンは励ますようにこう言った 「これでも生き残ることだけが取り柄だし、あまり強くはないけど、頑張ってマスターを守るから、安心して」 そういってアサシンーー絶対生還者の異名を誇るフィールド探索者は、微笑んだ 【名も無きバーサーカー 消滅】 【名も無きマスター 死亡】 【クラス】アサシン 【真名】スペランカー@オールドアクションゲーム二次創作シリーズ 【属性】中立・中庸 【パラメーター】 筋力:E- 耐久:EX 敏捷:E- 魔力:E- 幸運:E- 宝具:EX 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい 【固有スキル】 貧弱体質:A 全ての能力において下回る才覚。その異能の副作用によって、肉体、頭脳、その他全てにおいでアサシンは無能になりはてていた 物覚えは悪く、肉体は脆弱、それはサーヴァントとなった今でも変わらない 被虐体質:A 集団戦闘において、敵の標的になる確率が増すスキル。 Aランクともなると更なる特殊効果が付き、攻撃側は攻めれば攻めるほど冷静さを欠き、 ついにはこのスキルを持つ者の事しか考えられなくなるという。 神殺し:A 数多の邪神やその眷族たちを滅ぼしてきた逸話から獲得したスキル 神性の高い相手と対峙した場合、敏捷と幸運に高い捕集を得る 不屈の精神:EX 天文学的な死を経験し、乗り越えてきたことで培った人外の精神力。精神に干渉系魔術を完全にシャットアウトする その折れない心はもはや邪神ですら怯えるほどの域に達しており、這いよる混沌による攻め口でも折ることができなかった 戦闘続行:A+++ 名称通り戦闘を続行する為の能力。 名だたる邪神たちですら、アサシンを止めることは出来なかった 【宝具】 『不死の呪い』 ランク:EX 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 アサシンの存在そのものであり、彼女の受けた海底の邪神による呪われた祝福 アサシンは死ぬと、周囲の物質を強制的に魔力として取り込んで、再生・復活する。 もしも肉体に欠損部分が出ると、周囲のものから補う。 アサシンが害意をもつ相手によって殺された場合、殺した相手から、その欠損分の肉体をえぐり取り、再生する このカウンター能力は概念的なものであり、相手の強弱関係なしに発動する Aランク以上の対魔力をもつサーヴァントなら防ぐことが可能だが、アサシンが死ぬ度にカウンターは蓄積されていくので、いずれは破られるので、無効化することは不可能 なおこのカウンターは自発的にアサシンを害そうとした相手にのみ発動するので、アサシンに対して脅迫など、意に反した手段で攻撃を強要された相手には働かず、その場合はそれを仕向けた相手がカウンターをうける この宝具の副作用により、アサシンは本当にちょっとしたことでも死ぬ。本当にちょっとしたことでも死んでしまう 多少のダメージなら周囲から補えるが、完全に消滅した場合などはマスターの魔力により復活する 『死の鏡(ブラスター)』 ランク:EX 種別:対神宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 アサシンのもつ唯一にして絶対の武器 向けた相手の命と、発動したものの命を、その場で等価として、共に消し去り滅する宝具 低くは虫から、高くは神まで。相手が何者だろうが確実に葬る必殺の武器 しかしながら欠点も多く、使えば確実にアサシンは死ぬし、一度に一つの命しか消すことが出来ない。ゼロ距離で使わないと意味がなく、射程距離はわずか十メートル。 連射も出来ず、一度使用すると数時間の溜めが必要であり、尚且つ消し去る相手が神に匹敵するほどの格上である場合、アサシンが復活しても数日間実体化できない。更に法則をゆがめて存在している相手(サーヴァントなど)にしかこの宝具は通用しない 【weapon】 ブラスター 上記の宝具。それ以外の武装はもたず、まったく使いこなせない 【人物背景】 絶対生還者の異名を誇るフィールド探索者 五歳の頃に、娘の幸せを願った父親が邪神クトゥルフを召喚、不老不死の呪いをかけられ能力者となる 世界中のフィールドを攻略しながら生活費を稼ぐ一方で、各地で暗躍し災害をもたらす邪神たちと数々の陰謀に、大切な人達の未来のために抗っていく 本人の代名詞である不死の呪いは凄まじく、世界に存在する確率をゼロにされたり、 マイクロブラックホールによる時間逆流粉砕からも復活し、挙げ句のはてにアカシックレコードから削除されても甦るという、這いよる混沌など、彼女を全力で潰しにかかった邪神ですら手に余る不死性を誇る 逆にそれを除けば、無能といっても差し支えない程度の能力しか備わっていないが、決して愚か者ではなく、対話が可能な相手なら邪神にすら歩み寄ろうとする姿勢を見せるなど、人としての器も大きい。 天文学的な死を経験し到達したその強靭な精神力は、邪神すら化け物と畏怖し、恐怖させるほどである 他のフィールド探索者と協力したとはいえ人類を幾度となく救った英雄の1人……なのだが、呪いで脆弱になった肉体と不幸体質によりロクな目に遭っていない苦労人 【サーヴァントとしての願い】 マスターを助け、自分にできることをする 【マスター】 黒木智子@私がモテないのはお前たちが悪い!! 【マスターとしての願い】 家に帰りたい 【人物背景】 高校入学後2ヶ月近く同級生と会話が出来ないという人生ソロプレイヤーであり、コミュ傷であることを除けば普通の女子高生 【捕捉】 アサシンから聖杯戦争の知識を得ました クラスメートが全滅しました 候補作投下順 Back 西木野真姫&セイバー Next 相川始&バーサーカー
https://w.atwiki.jp/city_blues/pages/60.html
そして弄ぶ、狭いステージの上、操られながら上手く踊るの/踊らされてるのも随分前から分かっていて、それでも、それでも ▼ ▼ ▼ 「わざわざご足労いただき、感謝いたしますわ」 返事代わりに侮蔑を込めて鼻を鳴らし、壮年の魔術師は豪勢な椅子に座った少女を睨めつけるように見た。 そんな視線などまるで意に介していないかのように悠然と紅茶を口に運ぶ姿が、心底癪に障る。 「……ハナブサ・コンツェルンの令嬢ともあろうお方が、来客に椅子も勧めんのかね」 「あら、失礼。わたくし、幼い頃から体が弱いものですから。一人だけ腰掛ける非礼をお詫びしますわ」 魔術師のこめかみに、みしりと血管が浮いた。 挑発しているのか、それとも自分が特権階級たることに微塵も疑問を抱いていないのか、あるいは身の程知らずの無礼者か。 おそらくはその全てなのだろうと、魔術師は即座に結論付ける。 そうでなければ、このような馬鹿げた場所にわざわざ呼び出したりはしないだろう。 魔術師が招かれたのは、〈新宿〉で最も高価な宿泊施設であるハイアット・ホテルの一室である。 正確にはこの部屋だけでなくフロア全体を彼女が丸ごと借り上げて、此度の『聖杯戦争』の本拠地としているのだ。 その桁外れの財力こそが、彼女の背後に存在する「英財閥」の強大さを雄弁に物語っている。 ――『英純恋子(はなぶさ・すみれこ)』。 彼女もまた、男と同じくこの〈新宿〉の聖杯戦争のマスターなのだという。 ふざけた話だ。 恐らくこの〈新宿〉における英財閥は彼女の本来の世界にのバックボーンを再現する形で存在しているのだろうが、しかし彼女は魔術師ではない。 ただの資産家に過ぎない娘が、時計塔で名を挙げた自分と対等のように振る舞い、あまつさえ見下してすらいる。 聖杯に授けられた令呪によって運用できる僅かばかりの魔力では、使役できるサーヴァントもたかが知れていよう。 にも関わらずこの傲岸極まる振る舞い。体に染み付いた人間性とは、舞台を変えても変わらないものと見える。 「……随分と怖い顔をなさるのね。わたくしの提案した共闘のお誘い、お気に召しませんでして?」 「当然だ。どうやって私がマスターだと知ったのかは知らんが、年端もいかぬ小娘に預けてやる背中はないぞ」 「あなたを探り出したのはわたくしのサーヴァントですわ。もっとも、招待状はわたくしのアイデアですけど」 明確な対立の意思を込めた返事にもその慇懃無礼な表情を崩さずに、純恋子は楽しそうな口ぶりで言う。 探索に優れたサーヴァント。アサシンかキャスター、次点で機動力に優れたライダーやランサーか。 いずれも敵ではない、と壮年の魔術師は値踏みする。 なにしろ、自分のサーヴァントは最優と称されるセイバーのクラス。、 今この場で奇襲を受けたとして、切り抜けるだけなら何とでもなるという確信が男にはあった。 「そして、答えはNOということですわね。それは残念――というわけでもありませんわね」 「……どういう意味だ?」 「そのままの意味ですわ。このわたくしと共に勝ち残るには……貴方、随分とチンケでつまらない殿方ですもの」 今度こそ、感情の熱量が沸点を越えた。 男の口角が小刻みに震えながら釣り上がったが、それは笑みの形を作ったものではなかった。 屈辱。 その二文字が今の男の脳内から脊髄を通って四肢の隅々に至るまで駆け巡り、蒸気となって立ち上らんばかりとなっていた。 一流の魔術師を自負するこの自分をここまでコケにしたのだ。 もはや提案の破却だけでは収まらない。 身の程知らずの小娘には、断罪以外に取る道はあるまい! 「――セイバーッッッ!!!」 呼ぶ声を先読みしていたかのように、男の傍に戦闘態勢で実体化したのは絢爛たる鎧の剣士。 この距離ならば、三歩踏み込むだけで、その剣は小娘の首を跳ね飛ばすだろう。 さすがに純恋子も反応を示した。 しかし今更何を言おうが、男の怒りが収まることなどない。 「……本当に小さい男。もはやわたくしが手を下すまでもありませんわね――『アサシン』!」 「何がアサシンか! 我がしもべの剣、アサシンごときがどうこう出来るかァァ!!」 下劣なマスターには下劣な英霊。 暗殺者のクラスとは、身の程知らずの下僕に相応しい無様さだ。 男は手をかざした。 前進の合図。すなわち、攻撃の号令である。 「応ッ!!!」 セイバーが応えた。 そしてその言葉が音となって伝わるよりも早く、純恋子へと一歩を踏み込んだ。 一歩。 一歩を踏み込んだ。 三歩踏み込めば剣が届く距離で、セイバーは一歩だけ踏み込み、そこで止まった。 信じられないものを見るような目で、男は自らのサーヴァントを見た。 サーヴァントもまた男へと視線を送ろうとしたが、思うようにいかなかった。 眼球だけを動かして危険を知らせようとしていたが、首を回すわけにはいかず……回しようもなかった。 そこで男はようやく気づく。 虹だ。 七色の虹が鋭利な刃となって、セイバーの喉元を骨に達するまでに深く裂いていた。 壮年の魔術師は、その年季に相応しくないほどに取り乱した叫び声を上げた。 自身が無敵と信じた英霊の首元から溢れ出す鮮血はまるで現実味がなく、しかし紛れもなく現実そのものだった。 純恋子のアサシンの攻撃だというのか。しかしこの距離で三騎士相手に成功するはずがない。 気配遮断スキルは、攻撃時には大きく効果を減じる。セイバーならば即座に反応して切り捨てるはずだ。 こんなことが、あり得るはずがない――あり得るはずがない! 「貴様ァァァァァあぁァァァ!!」 半狂乱で放った呪詛魔術は、しかし純恋子までは届かず、幾重にも重なった虹の壁に阻まれる。 打つ手を失った男は、死にかけの魚のようにぱくぱくと口を動かした。 「……なん、で」 「なんでってそりゃあオジサン、あんたらが間抜けだったからじゃないの?」 「な、に」 「よっぽど自信あったのか知らないけどさ。でも現実は非情です、はい残念! 分かったらちゃちゃっと死んでよね」 憤死寸前の形相のまま、男は視線を自分の目の前へと動かした。 虹の輪を背負った、純恋子よりも更に若い少女である。 まだ十二、三歳ぐらいでありながら、誰もが目を奪われるほどに可憐な容姿をしている。 しかしその服装はサイバーチックな可愛らしいもので、まるで暗殺者というよりも、日本のアニメや漫画に出てくるような―― ――魔法少女。 それを認識する前に、虹の魔法少女の手刀が男の頚椎を意識ごとへし折った。 ▼ ▼ ▼ 英純恋子は紅茶を一口飲み、僅かに顔を顰めた。 人死になど見慣れた光景であるとはいえ、流石に死体の前で飲む紅茶が美味いわけでもない。 「まったく。人を呼んで処分しなければなりませんわね」 呟いて、下手人である己のサーヴァント――アサシンを見る。 素手で人間を絶命させた割には(暗殺者としては当然なのかも知れないが)さらさら気にしている素振りは見受けられない。 まだ、あのミョウジョウ学園『黒組』のクラスメート達のほうが人間味溢れる反応をしそうだ。 それが暗殺者としていいことなのかどうかは別として。 「――アサシン」 呼ぶと、サーヴァントの少女は振り返った。 同性の純恋子から見ても……いや同性だからこそか、はっと息を呑むほどに可愛らしい。 もっともその本性を見てしまっては、蝶よ花よと愛でるには少しばかり躊躇いがあるが。 アサシンのサーヴァント。真名は、虹の魔法少女『レイン・ポゥ』。 魔法少女にして、暗殺者(アサシン)。 純恋子は魔法少女アニメに夢中になるような歳ではないが、しかし暗殺業の魔法少女の存在に失望を感じなかったといえば嘘になる。 魔法少女といえば夢と希望、愛と勇気の、女の子の憧れとなるような存在だ。 しかしそんな魔法少女たちの世界に、暗殺者が必要とされているということは。 結局、魔法の国もまた、腐敗と癒着と私利私欲に溢れた、ドブのような匂いを放つ世界に過ぎなかったということ。 今も純恋子を取り巻く、醜い悪意の渦と同じように。 アサシンが、横たわる魔術師の死体をつま先で蹴って言う。 「一応、床が血で汚れないように気ぃ遣ったんだからさ。ちょっとは感謝してよね」 「……殺しのプロというのも、あながち嘘ではないようですわね」 「あ、今更そうやって疑っちゃうわけ? 多感な年頃だからそういうのはキズつくんですけど」 (嘘おっしゃいな) 白々しい言葉がよくもすらすらと出てくるものだと感心するが、これがレイン・ポゥという英霊の特性らしい。 彼女の真の武器は虹の魔法ではなく、抜群のコミュニケーション能力と演技力だということだ。 考えようによっては、人を欺いて出し抜くことに特化しているともいえる。 その最たるものが、先ほど見せた三騎士相手の奇襲だ。 条件付きで気配遮断スキルのランクダウンを無効化するスキルは、ある意味でアサシンの本質を表している。 「んで、こんなやり方でマスターの願いってのは叶うわけ?」 「わたくしの願いは、自らが女王として立つに相応しい存在であることの証明。 好敵手足り得ないようなマスターには、正々堂々たる決着を与える必要すらありませんわ」 「うわー、私が言うのもなんだけど性根がひん曲がってるわ。私を喚ぶ時点でろくな人間じゃないけど」 純恋子はぱちぱちと瞬きをした。 「あら、意外。自覚はあるんですのね」 「自覚なきゃこんな仕事やってられんっしょ」 「もっともな言い分ですわね」 そう言うと、アサシンはわざとらしくため息をついた。 「なんかマスターって、私の知ってるやつに似てるわ。いや知ってるっていうか、直接会ったことはないんだけど。 依頼主みたいな感じっていうか……とにかくなんとなくさ、私は特別!って素で考えてそうな感じがするんだよね」 「わたくしが特別なのは改めて言うまでもないでしょうに」 「はぁ……私をこき使ってくれた魔法少女様も、あんたみたいに性格悪い大金持ちのお嬢様だったりするのかな」 うんざりした顔のアサシンに、悠然たる笑みを浮かべたまま純恋子は呼びかける。 「その性格の悪いお嬢様へ、これから力を貸していただくことになるのだけれど。御覚悟はよろしくて?」 「ま、利害は一致してるからね。私も聖杯の力でもう一度人生やり直したいって気持ちはあるし。それに」 「それに?」 「今度は、もっと上手く立ち回って生きてやる。誰にも私をハメさせたりはしない」 ぞくりと、機械化されたはずの背筋が粟立つような錯覚を覚える視線。 まるで、生前誰かに陥れられたことがあり、それと純恋子を重ねているかのような。 まっすぐに向けられるその視線を持ち前の克己心で正面から受け止め、純恋子はあえて微笑んだ。 「……お互い、意図しないステージで踊らされた者同士。上手くやっていけると思いません?」 「どーだか。ま、あんたがスポンサーで私は雇われ。いつも通りやるだけか」 どこまでもドライな虹の魔法少女の生き様は、純恋子の生き方と幾度と無く交差しながら、しかしどこまでも相容れない。 君臨者を鼻で笑う彼女を、女王たらんとする自分が扱おうとするのは滑稽ですらある。 しかし、それもまた自分の戦い。 一ノ瀬晴のように他人の陰に隠れるのとは違う。サーヴァントを己の手足、その最強のパーツとしてこの聖杯戦争を戦い抜くのだ。 なにせ――彼女は、一度“魔王”を殺している。ゆえに、この〈新宿〉において殺せない敵はいない。 【クラス】 アサシン 【真名】 レイン・ポゥ@魔法少女育成計画Limited 【ステータス】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具C 【属性】 中立・悪 【クラス別スキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【固有スキル】 魔法少女:B+ 魔法少女である。ランクが高いほど高水準の魔法少女となる。 魔法少女は人間離れした戦闘能力と視覚聴覚を得、排泄や食事などの新陳代謝行為を一切行わなくて良くなる。 また、疲労の蓄積する速度が人間よりも遥かに遅く、長期の不眠不休にも耐えられるスタミナと常人離れしたメンタルを持つ。 更に、固有の魔法を1つ使える。アサシンの場合それは宝具となる。 アサシンは暗殺者として経験と鍛錬を積んでいるためランクが高いが、それでも上位には及ばない。 そしてアサシンは魔法少女の状態で呼び出されているため、このスキルの発動は阻害できない。 演技力:B 他者に好感を与えるキャラクターを演じ、友好な関係を築くことができるスキル。 アサシンはこのスキルを用いて他者と交流する場合、自身の属性を好きな組み合わせとして誤認させられる。 またアサシン本来の性格を知らない相手がアサシンの演技を見抜こうとする場合、成功ロールにマイナス修正が加わる。 人間観察:C 人々を観察し、理解する技術。 誰が誰にどのような感情を抱いているかを見抜き、把握した上で行動できる。 単体でもそれなりに有用だが、先述の演技力スキルとの組み合わせで真価を発揮するスキル。 魔王殺し:EX 生前のとある逸話により与えられた、虹の魔法少女の異名。 霊格が自分より高い、あるいは宝具を除く平均ステータスが自分より高い英霊に対してのみ発動するスキル。 このスキルが適応された不意討ちの一撃目に限り、気配遮断スキルのランク低下デメリットを無効化する。 【宝具】 『実体を持つ虹の橋を作り出せるよ』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:視界内 最大補足:10 レイン・ポゥの固有魔法にして象徴。 アサシンが念じた場所から反対側へと伸びていく虹の橋を作り出す。 虹の橋は厚さを持たないが、サーヴァントが踏みしめてもヒビひとつ入らない。幅は最大1メートル半、長さは視認範囲内なら無限遠。 また魔術によって生成されるものの、実体を持つため性質としては神秘を帯びた武器に近く、対魔力等のスキルの影響を受けない。 一見するとメルヘンチックな魔法だが、その実体は攻撃・防御・応用性に優れた凶悪な能力。 虹の縁はサーヴァントの肉体をやすやすと切り裂く鋭利な刃であり、橋として魔法少女の全力疾走に耐える強度は盾としても使える。 視認不可能な細さの虹を複数発生させ張り巡らせることで、触れたものを感知するセンサーにすることも可能である。 欠点は、視認範囲外の虹は徐々に崩れて消滅してしまうことと、攻撃するには「虹を伸ばして」「斬りつける」の二動作が必要であること。 正面切っての戦いでは決め手に欠けるうえ見切られる危険があるが、逆に奇襲にはこの上なく適した能力である。 【weapon】 戦闘手段として使用するのは宝具で作り出す虹の刃のみ。 もっとも、レイン・ポゥは素手でも並の魔法少女なら瀕死に追い込めるだけの格闘能力を持つ。 【人物背景】 魔法少女育成計画シリーズ三作目に登場する、虹の魔法少女。 変身前の名前は『三 香織(にのつぎ・かおり)』。中学一年生。社交的で友達の多い、明るい少女である。 魔法少女服はサイバーチックな意匠を持ち、背後に虹の輪を背負っている。 ある日魔法の国から来た妖精トコにより、香織は親友の酒己達子らと共に魔法少女へとスカウトされる。 悪い魔法使いに追われているというトコを助けるため、香織たち七人の新米魔法少女は協力を決意。 手にした力に戸惑いながらも、魔法少女レイン・ポゥは仲間と共にトコを狙って襲い来る敵の魔法少女たちとの戦いに見を投じていく。 ……もっとも、このあらすじは物語の一面ではあっても真実ではないのだが。 本来ならば英霊になり得る存在ではないはずだったが、『Limited』作中で起こしたとある事件により彼女の名は知れ渡ることとなる。 続編『JOKERS』に登場する魔法少女・袋井魔梨華など「虹の魔法少女」を知る者は多く、それが結果として彼女の英霊化に繋がった。 【サーヴァントとしての願い】 第二の生。 次はもうちょっと賢くやって、今度こそ楽しく生きる。 【マスター】 英純恋子@悪魔のリドル 【マスターとしての願い】 自らが真の女王であることを証明する。 【weapon】 サイボーグである自分自身。 【能力・技能】 全損した両手両足を含むほぼ全身をサイボーグ改造しており、特に義肢には戦闘用の改造を施している。 その強度は拳銃を握力だけで破壊し、壁を拳で破砕し、片手で人間をやすやすと投げ飛ばすことが可能なほど。 また指先にワイヤーを仕込んでいる他、腕全体を銃器アタッチメントに換装することも出来る。 【人物背景】 英財閥の令嬢。名前は「はなぶさ・すみれこ」と読む。 彼女の家は明治維新以降に急成長した家であり敵が多く、彼女も幼い頃より幾度と無く命を狙われた結果、四肢を失うほどの重傷を負っている。 それでも血の滲むほどの努力を重ねてリハビリを乗り越え、強化改造した義肢を武器に今まで生き抜いてきた。 そんな自分の存在に強烈な自負を持ち、家柄への誇りとも相まって特別扱いされないと気がすまないタイプ。 同じように命を狙われながらも生き延びてきた一ノ瀬晴には並々ならぬ対抗心を抱いている。 ミョウジョウ学園黒組に参加し晴への暗殺を表明した理由は、他人によって生かされている晴を倒して自分が真の女王であることを証明するためである。 そのため彼女自身は常人を越えた戦闘能力を持ちながらも暗殺者ではなく、晴への暗殺も半ば(一方的な)決闘のような形だった。 結果的に彼女は土壇場で驚異的な行動力を発揮した晴により、99階建てのビルの最上階から突き落とされ戦闘不能になる。 最終回では晴への対抗心を捨て穏やかな表情を浮かべていたが、この聖杯戦争への参戦時期はそれ以前であり、未だ敗北の記憶の抜け切らぬ状態である。 【方針】 聖杯狙い(聖杯そのものが目的ではないが)。 女王として焦ることなく優雅に勝利を得たいところだが、生粋の暗殺者であるアサシンとは見解の相違が生じている。 時系列順 Back 北上&アサシン Next 荒垣真次郎&アサシン 投下順 Back 北上&アサシン Next 荒垣真次郎&アサシン Character name Next→ 英純恋子 全ての人の魂の夜想曲 アサシン(レイン・ポゥ)
https://w.atwiki.jp/cafedeanri/pages/78.html
アサシン・アクセサリー考察リング、S1リング ブローチ、S1ブローチ グローブ、S1グローブ イヤリング、S1イヤリング ロザリー、S1ロザリオ S1クリップ 忍の腰帯 ハイパーモードチェンジャー ヴェスパーコアヴェスパーコア1(INT+2 MSP+5%) ヴェスパーコア2(STR+3 ATK+10) ヴェスパーコア3(AGI+3 FLEE+5) ヴェスパーコア4(DEX+3 HIT+10) The Sign アクセサリーカード アサシン・アクセサリー考察 リング、S1リング STR補強装備。スロット無しはSTR+2、スロット付きはSTR+1でLv90以上限定という性能です。 (以下のブローチ、イヤリングに関してもスロット付きは単品だとスロット無しに性能が劣ります。 スロット付きはカードを挿してこそ、という事ですね。) こちらの装備は物理攻撃主体のアサシンは勿論のこと、威力追求SBr型アサクロにも需要があります。 露店で非常に安い価格で出回っている点もポイント。 ブローチ、S1ブローチ AGI補強装備。こちらは物理攻撃主体で、かつASPDを極めたいという方には需要があるようです。 値段はそこそこ。 グローブ、S1グローブ S1グローブにゼロムcを刺した、通称「ニングロ」は弓手系やプリ・Wiz・Sageにとっての最終装備候補ですが アサシンではあまり縁が無い装備かも。 イヤリング、S1イヤリング ソウルブレイカー型に需要あり。ただし、S1イヤリングの値段を見ても泣かない。 また、カードでINTを補強出来る装備が存在しない為、最終的にはソウルブレイカー型でも マンティス刺しリングの方が有効になる場合が多いかも。 ロザリー、S1ロザリオ LUKの値が上がる為、クリティカル型アサシンにとっては需要があります。 また、同時にMDEFも上昇する為、魔法が飛び交う事が常のGvに出る場合でもこちらを使用するケースが多いです。 S1クリップ 装備重量が低い、安定した産出がある、レベル制限が無い、職業制限が無い、SP+10の効力が地味に大きい、等々。 これらの理由でかなりの汎用性を有している為、スキル使用系カードを刺す場合はこれがお勧めです。 忍の腰帯 その真価は忍者スーツと共に装備した時に発揮されます。ブラギに乗ってソウルブレイカーを撃つ場合は是非。 地味にSTR+1、AGi+1の効用があるのも大きいです。 ハイパーモードチェンジャー 重量100とやや重いものの、アーマーと一緒に装備する事により 飛躍的にDEFを上昇させることが出来るアクセサリーです。耐久力が欲しい場合に。 ヴェスパーコア レアアイテムで、かつ転生二次職限定ですが、その効力は目を見張るものがあります。 お勧めはヴェスパーコア2とヴェスパーコア4。 以下に簡単に効用を纏めておきます。 ヴェスパーコア1(INT+2 MSP+5%) 正直、大金を出してこれを買うくらいならS無イヤリングを装備する方が良いかと思われます。 ヴェスパーコア2(STR+3 ATK+10) 恐らくどんなステータスのアサクロでも有効に活用出来るものと思われます。 この装備によりSTRの位が繰り上がるようであれば、更に有効。 しかし、純粋にSTRの補正のみを求めるならば、マンティス刺しリング(STR+4)には負けます。 ヴェスパーコア3(AGI+3 FLEE+5) 高AGIによる回避型アサシンに有効。ただし、AGI+3の補正はククレ刺しブローチで代用可能です。 ヴェスパーコア4(DEX+3 HIT+10) アクセサリーでHIT値を補強出来るのが強み。攻撃が当たりにくい敵に対してはかなり有効です。 The Sign 長編クエスト「The Sign」をクリアした時に送られるアクセサリー。 その効用は「最終ダメージを5%アップさせる」というもの。 2つ装備すると効用も重複しますが、カード部分での適用という処理のためか SBrにはThe Signの効用は適用されません。 よくカマキリングとSignのどちらが強いか、と比較されますが 一般的な評価は STR120>STR110 Sign×2>STR110 と言われています。 アクセサリーカード マンティス(STR+3) STR補強用。同じくSTR補強装備であるS1リングと組み合わせるのが一般的です。 たまにマンティス刺しリングの完成型が露店に出回る事もあるので、それを狙ってみるのも手です。 ククレ(AGI+2) AGI補強用。やはり組み合わせるのは同じAGI補強装備であるS1ブローチへ。 AGI、及びASPDを極めたい人は是非。 ヨーヨー(AGI+1 完全回避+5) 完全回避は囲まれ判定時のFLEE減少とは関係なく、無条件で完全回避の値の%分回避が発動するので PT時などでは地味に強力。装備するならば2個同時に装備する方が良いでしょう。 ファルコンローブ、ワイルドローズ刺し靴、フォーチュンソード二刀装備と併用するととんでもないことになるかも。 コボルド(STR+1 クリティカル+4) クリティカルの値が上昇する為、カタール使いと実に相性が良いカードです。 コボルドcアクセサリー×2装備とTCJ装備で、たとえLUKが1でも相当な確率でクリティカル攻撃を繰り出せる為に 高DEF高FLEEのMOB対策として、二刀アサでもTCJと合わせて確保しておきたいカードでもあります。 その他、STRも上昇するのも地味に大きいです。 マリンスフィア(マグナムブレイクLv3使用可能) 素アサにとっては唯一の無条件で使用が可能な範囲攻撃であり アサクロにとってもメテオアサルトの詠唱中断が気になる方には欲しいところ。 Lv3とはいえその威力はなかなかのものであり、上手くいけば1500程度のダメージを与えることが出来ます。 また、EDPの効果が乗るので、EDP使用後に使うと4000~5000以上の範囲攻撃となります。 ブラギによるディレイカットも可能。ブラギEDPMB連打は一見の価値ありです。 ビタタ(ヒールLv1使用可能。消費SP25%アップ) 低INTのキャラが使用してもイマイチです。 なので、その真価は高INTであるソウルブレイカー型のアサシンクロスがソロで行動した時に発揮されます。 高いSP回復力と高INTによるヒール回復量増大もあり、回復財が全く不要になってしまうほど。 消費SP25%アップのデメリットがあるものの、こちらの問題は持ち替えをする事によりほぼ解決します。 ただし、お値段も非常に高いので、入手したいと思っている方は覚悟が必要です。 クリーミー(テレポートLv1使用可能) 狩場への移動時、ハエの羽消費数軽減などに。あって損はありません。 が、こちらも低INTのキャラだと消費SPがネックとなってくるかもしれません。 また、テレポートの移動は一度テレポート使用窓を出してから改めて飛ぶという二段構えな為に どうしてもタイムロスが生じてしまう一方、ハエの羽は使用後すぐに飛べるという利点もあります。 なので、両方とも持ち歩くのがベストであるといえます。 フェン(詠唱中断されなくなる。詠唱時間25%増加) 素アサでは全く不要です。 が、ソウルブレイカー・メテオアサルトに詠唱中断が発生するアサシンクロスでは必要になってくるケースも。 この場合、詠唱時間増加のデメリットが気になるかもしれませんが 元々両スキル共に詠唱速度が速い為に、殆ど気にならないレベルでしょう。 また、同じ詠唱中断防止系で詠唱時間30%増加のパピヨンcという下位互換も存在しますが アサクロはおろか、プリやウィザードにとっても25%増加と30%増加の差は誤差程度なので 下位互換というイメージや産出量のおかげで安値で売られているパピヨンcを購入する、という手もあります。 アリゲーター(遠距離攻撃ダメージ5%減少) 現在の仕様では魔法攻撃に対してもこちらのカードの効果が適用されるので 他にも強烈な遠距離攻撃が多数飛んでくる対人戦では推奨とされるカードです。