約 4,326,879 件
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/5088.html
深き森の長老(OCG) 通常モンスター 星6/地属性/獣族/攻1800/守1900 上級モンスター 地属性 森 獣族
https://w.atwiki.jp/assassin2/pages/14.html
項目数:50 総ポイント:1000 難易度:★☆☆☆☆ アサシンの誕生 エツィオ・アウディトーレとして生を受ける 20 さらばアブスターゴ アブスターゴ社から逃亡する 20 アニムス 2.0へようこそ! アニムス 2.0へ入る 20 裏切りの痛み DNAシークエンス1をクリアする 30 復讐 DNAシークエンス2をクリアする 30 次世代の台頭 DNAシークエンス3をクリアする 30 流血の日曜日 DNAシークエンス4をクリアする 30 おくりびと サンタ・マリア聖堂の地下墓地にあるアサシンの墓所を発見する 20 陰謀を紡ぐ者 DNAシークエンス5をクリアする 30 予期せぬ旅路 DNAシークエンス6をクリアする 30 流入現象 チュートリアルを終了しアニムスに入る 30 ベニスの商人 DNAシークエンス7をクリアする 30 入口のない宮殿 DNAシークエンス8をクリアする 30 仮面舞踏会 DNAシークエンス9をクリアする 30 俺のビアンカ DNAシークエンス10をクリアする 30 預言者 DNAシークエンス11をクリアする 30 宝物庫 DNAシークエンス14をクリアする 30 古き友、来る アサシンの隠れ家から逃げる 100 謎の担い手 モンテリジョーニで8つの像を見つける 5 人体の調和 被検体16号の20個のビデオをすべてアンロックする 20 街はきれいに わら山に5人分の死体を隠す 10 飛行の名人 飛行器具を使い、警備兵を蹴り飛ばす 5 砂かけアサシン 顔に砂をかけて4人の兵を倒す 10 慈悲の一刺し 毒で苦しむNPCをエア・アサシンで倒す 20 完全勝利 戦闘時に10人の敵をノーダメージで倒す 20 盗賊の称号 1000フローリンをすり取る 10 青い稲妻 100メートル間スプリントする 10 道路清掃 長い武器を使って、5人の敵を一掃する 10 ヴェネツィアの拳闘士 サンタ・マリア・デラ・ヴィシタツィオーネ教会のアサシンの墓所を発見する 20 最高の景観を! トッレ・グロッサのアサシンの墓所を発見する 20 神の御名を… サン・マルコ大聖堂のアサシンの墓所を発見する 20 要塞からの脱出 ロッカ・ディ・リヴァルディノ要塞のアサシンの墓所を発見する 20 聖歌隊の調べに サンタ・マリア・デル・フィオーレ(ドゥオーモ)のアサシンの墓所を発見する 20 見習いアサシン ロレンツォから受けた最初の暗殺依頼を達成する 10 男の仕事 女性の危機を救う 10 盗塁王 盗賊との競争にせり勝つ 10 紳士の義務 形見のマントを身にまとい全てのエリアを訪ねる 10 日曜大工 ヴィラの建物をアップグレードする 10 展望台マニア 10ヶ所のビューポイントでシンクロする 10 ハイ・ダイブ フィレンツェでジョットの鐘楼よりイーグルダイブする 10 密使の資格 ボルジアの密使を邪魔する 10 隠された謎 タカの眼で隠された記号を見つける 10 パズルのピース 被検体16号のビデオを1つ解読する 10 美術鑑賞 フィレンツェとヴェネツィアで絵画を購入する 10 モンテリジョーニの大旦那 隠れ家の価値を80%まで高める 30 コーディネートの達人 服の色をウェットランドエボニーとアイボリーに染める 10 亡き弟に捧ぐ 全ての羽を集める 30 英雄色を好む 娼婦に5000フローリンつぎ込む 10 庶民の味方 300フローリン以上を地面にばらまく 10 準備万端 全ての武器、袋、防具のアップグレードを入手する 10 収集系は、前作と比べると苦労せずにコンプ出来るだろう 『飛行の名人』を取り逃すともう一周するハメになるので気を付ける様に 羽:http //www.gamesradar.com/f/assassins-creed-ii-feathers-and-treasure-chests-guide/a-20091118131317820094 隠された記号とパズルの解答:http //www.gamesradar.com/f/assassins-creed-ii-glyphs-and-statuettes-guide/a-20091120161944695091 謎の担い手 8つの像は全てモンテリジョーニの街の中に存在する 大抵の像はやや高い位置にあるので、屋根の上を渡りながら鷹の目を使って探すと見つけやすい 街はきれいに 同じわら山・屋上庭園に隠さなければ解除されない。一般市民状態でも可。 死体を担いでわら山に放り込むだけでOKで、特にわら山に隠れて暗殺する必要は無い。 オススメの解除ポイントは馬車ステージの最後の戦闘後。 わら山が近くにあり、邪魔が一切入らないので楽に達成できる。 飛行の名人 解除できるチャンスは、飛行器具を使ってドゥカーレ宮に進入するシーンの時のみ。 後でやり直しが一切できないので、狙っている場合は必ずシーン内で達成しておこう。 砂かけアサシン 「砂かけ」は素手の状態でのみ出せる特殊攻撃。 モンテリジョーニの戦闘訓練で教えてもらえる(…が、実は最初から使うことができる) 4人同時に砂をかける必要があるが、かけた時点で解除できるためその敵を倒す必要はない。 慈悲の一刺し エア・アサシンとは、高所や壁から仕掛ける暗殺のこと。標的に飛びかかるタイプの暗殺が該当する。 高いところから暗殺or壁蹴り暗殺すれば100%エアアサシンなので、やりやすいところでするのも手。 弓兵なら基本単独で人目につかない為、騒ぎも起きにくくやりやすい。 完全勝利 地味に難しい実績。一度の戦闘で敵が戦闘意欲を失わず、連続十回達成する必要がある。 一部の大量に敵が出現するイベントを見逃さないように。 普通に街で解除しようとすると、敵兵がなかなか集められずに結構苦行となる。ロレンツォを守るミッション等が特にお勧め。 ゲームが進むと敵兵のパターンが増え、敵の戦闘能力が向上してカウンター返しなどを仕掛けてくるようになってくるので、さらに解除が難しくなる。 解除を狙うなら可能な限り序盤のうちにやってしまったほうが良い。 後半でも可能。サンマルコ広場にて 参照動画 http //www.youtube.com/watch?v=FMr-_CcoPXo feature=related 盗賊の称号 モンテリジョーニ内でのスリもカウントされる。 先触れに賄賂を渡してからスリで取り返せば、1回で500フローリン以上カウントされるので楽。 青い稲妻 どこでもいいので100mの間をスプリントで走れば解除される。 道路清掃 一掃とは槍の特殊攻撃「薙ぎ払い」で敵の足を払って転倒させること。 まずモンテリジョーニの戦闘訓練で「薙ぎ払い」技を習得する必要がある。 槍は索敵兵が所持しているので、素手のカウンターで奪い取って使用する。 5人同時に転ばせる必要がある…と思われがちだが、厳密には同時である必要はなく 短時間のうちに5人分転倒させれば良いため、3人転倒→2人転倒などでも一応達成できる。 煙玉を併用して隙を作ると仕掛けやすいのでオススメ。 (以下一例) ヴェネツィア・サンマルコ広場のドゥカーレ宮海側を巡回している兵士から槍を入手。 高警戒エリアに入るなどして別の集団と戦闘状態に入ったら、防御体勢のまま広場へ移動。(宮殿~広場周辺は兵士が多いので、じきに大規模戦闘になる。) タイミング(兵士の攻撃後に「様子見」的な間がある)を見計らって入力。解除後は続けて煙玉投入→完全勝利の解除も可能。 紳士の義務 「形見のマント」を入手するために、まず羽根を全て回収・保管する必要がある。 「形見のマント」を装備した状態で全てのマップに移動するだけで解除される。 歩き回る必要も無ければ、区分分けされている場所を1つ1つ回る必要もない。 馬車ステージである「アペニン街道」も訪れる場所に含まれているので、忘れずに再訪しよう。 密使の資格 街で見かける「殺さないでくれ!」「番兵、そいつだ!」等と走りながら叫んでいる白いアイコンが付いているマントとベレー帽の男にタックルをすればいい。 隠された謎 シンボルの場所はどこでも良い。最初の1つをアンロックした時点で解除される。 モンテリジョーニの大旦那 普通にプレイしていれば終盤に入る頃に自然と解除されるだろう。 とにかくお金が掛かるので、序盤から積極的に街の改築に投資しておくと良いだろう。 庶民の味方 いままでバラまいた合計でカウントしているので、一気にバラまく必要は無い。 準備万端 『ストーリーを進めるだけで購入できる』アップグレード・装備品を全て買い揃えれば良い。 入手・購入に特定の条件が必要になる「傭兵隊長の戦槌」や「アルタイルの防具」は必要無い。 またPSPと連動することで入手できる武器などもこれに含まれない。 XBOX360 実績解除スレまとめ @wiki より転載、加筆
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/183.html
【月見草のアサシン】 『キヒヒヒヒ!オレはジャック!さぁ!ご機嫌に飛び跳ねようぜ相棒!』 クラス:アサシン マスター:はさ 真名:スプリングヒール・ジャック 性別:男 属性:混沌・悪 ステータス:筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力D 幸運B 宝具A クラス別スキル:気配遮断A+ 固有スキル: 【正体不明の怪人:A】 存在が噂され被害者が出たにも関わらず正体は一切不明だった事に由来するスキル。 気配遮断のスキルを2段階向上させ、本来は軋む音等がなる筈の義肢を無音で動かす事が可能。 宝具: 【跳び回る恐怖(スプリンガルド)】 街中を跳び回り人を襲うアサシンの伝説そのものが宝具化したもの。 宝具発動と同時に魔力により義肢を強化し手足を使い飛び跳ねる度に、 義肢を用いた攻撃が強化されて行く。 【解説】 ホワイトチャペルの切り裂き魔より数十年前にその存在が噂されていた殺人鬼バネ足ジャック。 両手両足がバネが仕込まれた義手義足になっており飛び跳ねながら伸縮自在の攻撃を繰り出す。 聖杯への願いは『切り裂き魔の方のジャックとどっちが多く殺せるか勝負したい』。
https://w.atwiki.jp/asakuri/pages/26.html
※町の壁が一部とりはらわれて、新たに別の地区(貧民地区、富裕地区、中流地区のいずれか)に行けるようになっている。(地図で表示されないので気づきづらい) ※新しい地区に入ったら、ビューポイントの最初の1つは地図に頼らず自分で上を向いて探す必要がある。最初のビューポイントでシンクロすれば、その区画の残りのビューポイントも全部MAP上に表示される。登ったことのないビューポイントの周囲には鷹が舞っている。 一つ町をクリアするごとにランクアップ ランク4 Bで落下をふせぐ能力、つかみ崩しを覚える ランク5 バランス、回避力、剣のダメージ増加 ランク6 投げナイフ所持数増加 アブル・ヌクド - ダマスカス 富裕地区 任務 内容 補足 尋問 後をつけると人気のないところへいくのでそこで尋問すると楽 盗聴 スリ 添付文書あり 情報提供 ターゲット二人を3分以内に暗殺する。:添付地図あり 盗聴 うっかり進入経路を作ったらしい:添付地図あり 情報提供 3分以内にこの任務専用の旗を20本回収する:添付地図あり 教団支部 暗殺の許可をもらう 暗殺 アブル・ヌクド暗殺 登場イベント後はターゲットの左奥の柱から上に登り、右に見える壁を登る。そしてターゲットの上辺りから落下アサシンブレードで終了。(なお、お供や弓兵はなるべく消したほうが楽)参考動画 ビューポイント 計10箇所 市民救出 計10箇所 モンフェラート候ウィリアム - アッカ 富裕地区 任務 内容 補足 情報提供 3分以内にこの任務専用の旗を20本回収する スタートから北東へ、反時計回りに取るとわかりやすい スリ 添付文書あり 尋問 人気のない場所へは行かないのでさっさと殴るべし 情報提供 ターゲット二人暗殺、時間制限なし。逃走経路:添付地図あり 盗聴 弓兵の配置図と進入経路:添付地図あり スリ 進入経路:添付地図あり 教団支部 暗殺の許可をもらう 暗殺 ウィリアム暗殺 ずっと待ってれば一人になるので後ろから回り込んでそっと降りればサックリいける 参考動画 http //jp.youtube.com/watch?v=4XKAzX3S1mM ビューポイント 計11箇所 市民救出 計9箇所 マハド・アッディーン - エルサレム 貧困地区 任務 内容 補足 尋問 追いかけて柵に囲まれた場所でフルボッコが楽 情報提供 ターゲット2人を暗殺する。時間制限なし:添付地図あり スリ 添付地図あり スリ 警備兵の配置図:添付地図あり 情報提供 ターゲット3人を暗殺する 盗聴 教団支部 暗殺の許可をもらう 暗殺 マハド・アッディーン暗殺 裏からまわって処刑台右側の屋根の上に待機。2人処刑された後に敵が背中を見せる時間が長いタイミングがあるので、ハシゴをおりてダッシュで飛び掛って暗殺 ビューポイント 計6箇所 市民救出 計8箇所 現代 ルーシーの会話を聞いて部屋へ戻る(会話は自動で始まる) ここで一旦外へ出ればPCを覗けます(必須ではない) ↓ 部屋で寝る ↓ アニムスに寝る 足りないところ、間違ってるところ等の情報提供お願いします。 テスト -- 名無しさん (2007-12-02 21 58 41) アブル・ヌクド - ダマスカス 富裕地区→中流地区では? -- fuka (2007-12-07 22 05 18) すみません。合っています -- fuka (2007-12-07 22 07 15) マハド暗殺はマップ上から見て右下にいる神学者に紛れて最前列の衛兵を抜け、一番右の死刑囚の前で祈りながら待機、後ろを向いた時に暗殺。が一番簡単かと。 -- ジョー (2008-01-28 17 08 02) マハド・アッディーンが死ぬ前の告白を身振り手振りでやる動画があります。ヘタれアサシン http //jp.youtube.com/watch?v=HjzT0ap4KfM feature=related バグ?それとも裏技であるのでしょうか? -- asa (2008-02-24 07 24 45) 任意のボタン連打してたらみんな身振り手振りで告白しますよ。実績参照。 -- makoto (2008-04-03 00 19 20) 部屋で、寝た後ゲーム終了したら、その後何もおこらなくった。 -- ?? (2008-05-20 21 42 31) アニムスがある部屋に、一人放置されている。全ての扉は閉まっているし、アニムスも反応なし。これはどうすれば???誰か教えてください。 -- ?? (2008-05-20 21 44 30) マハド・アッディーン - エルサレム 貧困地区 ではなく裕福のミス -- やくちゅ (2012-01-21 03 32 19) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwikigalaxystar/pages/1327.html
モンスターズ ジョーカー2 スキル名「アサシンブロス」 ()は習得に必要なスキルポイント! 「習得特技/呪文/スキル」 1.みかわしきゃく(5) 2.しんくうは(13) 3.じひびき(21) 4.ザオリク(33) 5.がんせきおとし(46) 6.トルネード(59) 7.くろいきり(73) 8.ヒャドガード+(88) 9.自動MP回復(100) このスキルは『アサシンブロス』固有のスキル。 ジョーカー2professional スキル名「アサシンブロス」 ()は習得に必要なスキルポイント! 「習得特技/呪文/スキル」 1.みかわしきゃく(5) 2.しんくうは(13) 3.じひびき(21) 4.ザオリク(33) 5.がんせきおとし(46) 6.トルネード(59) 7.黒い霧(73) 8.ヒャドガード+(88) 9.自動MP回復(100) このスキルは『アサシンブロス』固有のスキル。 テリーのワンダーランド3D スキル名「アサシンブロス」 ()は習得に必要なスキルポイント! 「習得特技/呪文/スキル」 1.みかわしきゃく(5) 2.しんくうは(13) 3.じひびき(21) 4.ザオラル(33) 5.がんせきおとし(46) 6.トルネード(59) 7.黒い霧(73) 8.ヒャドガード+(88) 9.自動MP回復(100) このスキルは『アサシンブロス』固有のスキル。
https://w.atwiki.jp/teampf/pages/249.html
速攻魔法 「アサシン」と名のついたモンスターはこのターン戦闘によっては破壊されない。
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/127.html
狡噛慎也&アサシン ◆arYKZxlFnw 聖杯の力によって構築された、2010年代の様相を模した東京。 この結界の光景を見るたび、狡噛慎也は常に思う。 歳上の同僚が生きていた、シビュラシステム以前の街は、こういう感じだったのかもしれないと。 一見するとレトロなだけの、ただの街並みにしか見えない。 それでも一皮剥いてみれば、そこに渦巻いているものは、ナマの悪意と欲望だ。 少し夜道を出歩けば、いかがわしい商売の現場を、いくらでも見つけることができる。 日の昇っている時間にも、汚職や闇取引といった、どす黒い噂が耳に入ってくる。 (シビュラが目を光らせてる今では、さすがにこうはいかないからな) 無論全くのゼロではないが、ここまで露骨でもなかったはずだ。 今の東京を回想しながら、狡噛は口から煙草を離し、ふぅっと煙を吐き出した。 現代よりずっと過去の街だ。彼が好んでいた銘柄は、未だ発売してすらいない。 それでも喫煙という習慣は、その程度で辞められるものではないらしい。 「そういや、ケムリは平気だったか?」 と、そこまでしたところで、同席者のことを思い出し、尋ねる。 一応顔を背けはしたが、それでも煙草そのものを嫌い、ストレスに感じる者はいるはずだ。 そういうことはなかったかと、狡噛は向かい側の席に座る、1人の少女へと問いかけたのだった。 「煙じゃないが、火の扱いには慣れてる。人の焼けた時のに比べれば、どうってことないさ」 物騒な返事を返したのは、日焼けした褐色肌の少女だ。 顔立ちから推し量れる年齢は、十代後半に差し掛かった頃だろうか。 白地に「踊り子号」とだけ書かれた、センスの悪いTシャツを押し上げる、年齢には似つかわしくない乳房が目を引いた。 「そりゃごもっともだ」 異臭を伴うわけではないが、伴う生理的嫌悪感は、副流煙の比ではない。 もっとも、のどかなファミレスの喫煙席には、あまりにも似つかわしくない表現だ。 それがおかしいやら何やらで、狡噛は思わず苦笑した。 「しかし、あんたも変わった奴だな。召喚されてすぐに『腹が減った』とは」 「何しろここ最近、ろくなものを食べてなくってな」 そういう「設定」なんだ、と言いながら、少女は目の前に置かれた、熱々のハンバーグにナイフを入れる。 ともすれば粗野な印象を受ける出で立ちだったが、そうした容姿には似合わず、意外と所作は丁寧だ。 見た目よりも育ちがいいのか。英霊と呼ばれるくらいなのだから、そういうものなのかもしれない。 自らが引き当てたサーヴァント――焔と名乗ったアサシンを見ながら、狡噛はコーヒーを口にした。 「英霊なんていう割には、苦労してるんだな」 「少なくとも、『今』の私はな。未来がどうなのかは知らないが、英霊なんて呼ばれる柄じゃない」 苦笑するアサシンの瞳は、暗い。 本来サーヴァントとは、その生涯を全うし没した英霊が、生前の姿を再現されて生まれるものなのだという。 しかし狡噛のもとに現れたアサシンは、現在の姿よりも先の記憶を、全く持っていないと言うのだ。 恐らく何らかの要因により、その頃までの情報のみしか、アサシンには与えられていないのだろう。 「魔術師の戦争と言ったが、生憎と俺はオズじゃないし、エメラルドの都の生まれでもない。 恐らく俺の力不足で、その歳までの姿でしか、呼ぶことができなかったんだろう」 「かもな。でなけりゃ抜忍風情の私が、ここに呼ばれるはずもないんだ」 アサシンのサーヴァントは忍者だった。 彼女の暮らす世界において、平成の世まで息づいてきた、忍と呼ばれる戦士の1人だった。 とはいえそれも少し前までのことで、現在の年齢の彼女は、組織を抜け同胞に追われる、抜忍と呼ばれる存在なのだという。 「私の勝手な裏切りに、仲間達まで巻き込んで、苦労を強いてしまってる……とんだ駄目リーダーだよ、私は」 自虐し、アサシンは付け合わせの人参を、フォークで口元へと運んだ。 「……似た者同士、というやつか」 あるいはそれが、未熟な俺が、あんたを呼び寄せた理由なのかもしれないと。 一拍の間を置いたのち、狡噛がそう独りごちる。 「似たもの?」 「俺もあんたと同じように、追われる裏切り者ってことだ」 狡噛慎也は元刑事だ。 しかし己の復讐のために、彼は組織を離反した。 公安局の目をくぐり、忌むべき仇を追いかけて、遂に追い詰め命を奪った。 そして殺人の罪を犯した瞬間、彼も追われる犯罪者となり、日本から逃げ去る羽目になった。 お尋ね者の根無し草――それがアサシンのサーヴァントと、狡噛慎也の共通項だった。 「でも海外に逃げてしまえば、ある程度追っ手も振り切れるだろ?」 「逃げ場所に恵まれてなかったのさ、俺の時代は。結局安息と平和なんてのは、シビュラの檻の中にしかなかった」 西暦2100年代は、文字通り暗黒の時代だ。 貧富の差は取り返しのつかないところまで拡大し、倫理や道徳までもが蝕まれ、世界は戦乱の炎に包まれた。 今や平和だと言える国は、完全管理社会と化した日本くらいのものだ。そしてそんな状況に陥って、もうすぐ100年にもなろうとしている。 そんな地獄の中で、静かに暮らせる場所を探すことが、どれほど困難なことか。 「嫌な未来だな」 「だからあんた達で変えてくれ。若者には時間も可能性もある」 「無責任な。大人の言うことじゃないだろ、それ」 励ましにしてはあんまりな言葉に、アサシンは思わず噴き出していた。 だがそのおかげで、すっかり落ち込んでしまったムードも、いくらか和らいだようだ。 「でも、そうなると、それがマスターの願いってことか?」 そうして心が落ち着けば、新たに気づくこともある。 安息の地を欲する心が、紅い月へと導いたのかと、アサシンは狡噛に問いかけた。 「悪いか?」 「いや。私に否定できることじゃない」 あっけらかんとした狡噛の問いに、アサシンもまたさらりと答える。 先程も狡噛が言ったように、根無し草なのはお互い様だ。安住を求めるその心が、どれほど真剣なものなのかは理解できる。 だからこそ、それは問い返すまでもない。 そう言わんばかりの表情で、アサシンはまたハンバーグに手をつけた。 「俺もそれは否定しない。……といっても、聖杯なんてものにすがって、追い求める気分にはなれないが」 狡噛はそう言うと、すっかり火の消えてしまった煙草を、灰皿に押し当てすり潰す。 人を無差別にさらって、街に閉じ込めた聖杯は、あのシビュラシステムと同類だ。 否、強いるのが殺し合いである以上、聖人気取りのシビュラよりも、なおタチが悪いと言っていい。 刑事ではなくなった狡噛だが、正義感とプライドすらも、ドブに投げ捨てたつもりはない。 泥沼を這いずる狡噛にも、死んでも甘えたくないものはある。死んだ方がマシなものがある。 だからこそ狡噛慎也は、聖杯を拒絶し、その存在を否定した。 聖杯戦争に招かれながら、そのルールに従うことなく、歯向かう道を選んだのだ。 「聖杯に従うつもりはない、か」 「むしろその辺に投げつけて、叩き壊すかもしれないな」 コーヒーカップの取っ手を掴み、ゆっくりとした動作で振って、投げ捨てるようなジェスチャーを取る。 「あんたには悪いとは思うが、俺は聖杯には従わない。この馬鹿げた催しをぶち壊すために、立ち回らせてもらうことにする」 「見くびるなよ。私はマスターのサーヴァントだ。 それに実際のところ、私自身も、聖杯が欲しいってわけでもない……願いは自分の手で掴んでこそ、だからな」 だから自分はサーヴァントとして、マスターの意志を尊重すると。 狡噛の宣言に対して、アサシンもまた同意を示した。 「……やっぱりあんたなら、未来を変えられる気がするよ」 どん底で苦しみ続けてなお、そう言い切れると言うのなら。 願いだけでなく、平和な未来も、その手で掴み取れるかもしれないと。 そう言って狡噛は、感謝の代わりに、笑みを浮かべ返したのだった。 【マスター】狡噛慎也 【出典】PSYCHO-PASS 【性別】男性 【マスターとしての願い】 どこか心休まる居場所が欲しい 【weapon】 なし 【能力・技能】 犯罪捜査 元刑事。鋭い洞察力と推理力、直感力を持つ。本人曰く「デカの勘」。 体術 身体を鍛えることには余念がない。東南アジアの格闘術である、シラットを体得している。 カリスマ ランクD-相当。軍団を指揮する天性の才能。 本人は自覚的ではないが、彼の言動は他者に信頼と憧憬を抱かせる。 狡噛の意志の強さに由来するものであるため、このスキルは、彼が自らの意志で主体的に行動している時にのみ見られる。 【人物背景】 元公安局刑事課一係の執行官。 過去の事件において部下を殺されたことから、その黒幕である槙島聖護を憎悪し、彼の行方を探っていた。 しかしその過程で犯罪係数(犯罪者になる危険性を表した数値)が上昇し、潜在犯認定を受け執行官へと降格している。 ぶっきらぼうな言動が目立つが、内に秘めた正義感は強い。 何だかんだ言って面倒見が良く、新人監視官の常守朱の良き先輩であった。 安息を求めてこそいるが、その本質は猟犬のそれであり、敵を追いかけ求めずにはいられない人間であると言われている。 物語後半において、逃亡した槙島と決着をつけるため公安局を出奔する。 一係の面々との競争を経つつも、最後には槙島の元へと辿り着き殺害。部下の仇討ちを果たした。 その後は日本を離れ、静かに暮らせる場所を探しているものの、未だ安息の地を見つけられずにいる。 【方針】 人殺しを強いる聖杯の存在は認められない。聖杯戦争を止める手立てを探す。 【クラス】アサシン 【真名】焔 【出典】閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明- 【性別】女性 【属性】混沌・中立 【パラメーター】 筋力:C+ 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:C 宝具:B 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 【保有スキル】 抜忍:B 組織に縛られない代わりに、他の忍から命を狙われるはぐれ者の忍。 焔は高いスキルランクを誇っており、周囲を忍以外から隔絶する忍結界を使用することが出来る。 また、忍転身を用いることで、一瞬で衣服を忍装束へと変化させることが出来る。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 反逆の炎:C 己の信じるもののため、過去を断ち切らんとする力。 それまでの人生で二度裏切られた焔だが、どちらに対しても相応の報復を果たしたことにより備わったスキル。 直前まで味方だった者を、正しい意志の下に裏切った時、与ダメージにプラス補正が加わる。 【宝具】 『いざ、紅蓮の如く舞い散れ(えんげつか)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:30人 六刀流を修めた焔が、最後の切り札とする七振り目の刀。秘伝忍法「紅」によって発動する。 真に強き忍にしか、抜くことは叶わないと言われる名刀である。 その力に引きずられる形で、焔自身の潜在能力も解放され、全パラメーターが1ランクずつ上昇する。 残る六本の刀はサイコキネシスのような力で、自在に宙を舞い敵を切り刻む。 強力だが魔力消費量も多いため、長時間の発動には適さない奥の手。 【weapon】 刀 背中に背負った七本の日本刀。 平時は『いざ、紅蓮の如く舞い散れ(えんげつか)』を除く六本を、片手に三本ずつ、鉤爪のように構えて用いる。 【人物背景】 秘立蛇女子学園を出奔し、現在は焔紅蓮隊を率いる抜忍の少女。17歳。 スリーサイズはB87・W57・H85。 好戦的で向上心が強い。 敵には厳しいが味方には優しく、仲間達に過酷な境遇を強いている現状には、心苦しいものを感じている。 荒っぽい態度が目立つが、前述通りの由緒ある家系の生まれであるため、意外にも礼儀作法には明るい。 実は機械とオカルトが苦手。 元は善忍の家系の生まれだったのだが、自分を騙した悪忍を殺害手前にまで追い込んでしまったことにより、 善忍としての資格を剥奪されてしまう。 その後家を追われさまよっていたところを、蛇女子学園に拾われ入学した。 当時は忍学生筆頭を務めていただけあり、戦闘能力は非常に高い。 炎を纏う六刀流を操り、素早い身のこなしから放たれるラッシュは、立ちはだかる全てを敵を燃え散らす。 必殺の秘伝忍法は、最大戦速で敵をなぎ払う「魁」と、『いざ、紅蓮の如く舞い散れ(えんげつか)』を抜き放ち立ち回る「紅」。 マスターである狡噛とは、「己の主義のために組織を離れ、野に放たれた者同士」ということで引かれ合ったが、 当の狡噛の魔力量が足りなかったため、全盛期とは言いがたい10代の頃のデータが反映されている。 【サーヴァントとしての願い】 特になし -008 七原秋也&キャスター 投下順 -006 ユズ・アサシン -008 七原秋也&キャスター 時系列順 -006 ユズ・アサシン 登場キャラ NEXT 狡噛慎也&アサシン(焔) 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/205.html
ここは荒れ果てたスタジアム。 つい数刻前までは観客の歓声が轟き、活気が溢れていた姿はもうそこにはない。 あるのは災厄が到来を象徴するかのように空を覆う赤黒い雲に、無残にも破壊されたスタジアムの設備の残骸だけ。 そして残骸の一部を宙に浮かせてしまうほどに激しく突風がなびいている。 この格闘大会、キング・オブ・ファイターズ決勝戦の会場だった場所はまさに地獄絵図であった。 観客はとうに逃げたか、または破壊されたスタジアムに生き埋めにされたか。 そこにいたのは、三人の格闘家に一人の女性、 そしてスタジアムを風だけで破壊した牧師風の格好をした男性であった。 「驚きですね。これ程までとは…」 その男、ゲーニッツは膝をつく。 「神楽さん。あなたが見込んだ方々、なかなかのものでした。しかし、あなた方の手でオロチを封じようなどとは考えない事です。手を引く事をおすすめしますよ」 オロチ。地球意思と呼ばれる人類を滅ぼす存在。今は封印されているが、 それが解かれればオロチの圧倒的な力により人類は無に還るだろう。 ゲーニッツは封印の護り手・神楽ちづるを殺害するためにスタジアムを襲撃したのだが、 キング・オブ・ファイターズ優勝チームの格闘家達との死闘の末、敗北したのだ。 「封じてみせるわ…必ず…」 「勝ち気なお方だ…――いい風が来ました。そろそろ頃合いです」 ゲーニッツの言葉とともに強風がさらに激しさを増す。 当のゲーニッツはというと、敗北したにも関わらず冷静且つ落ち着いている。 よく見ると跪いた姿勢で手のひらに風を集めている。 風が強くなったのはこれが原因のようだ。 「逃げる!?」 その様子を見て彼が何かする気だと悟ったのか、優勝チームの格闘家の一人が声を上げる。 が、ゲーニッツは天を仰ぎながらそれを否定する。 「いえ、召されるのです。――天へ」 その瞬間、言葉に代わってゲーニッツの口から吐き出されたのは彼自身の血であった。 ◆ ◆ ◆ (ですが、残念でなりません。物語の最後を…見れないとは…終幕です…) 自害する刹那、ゲーニッツの魂は何処かへと旅立った。 ◆ ◆ ◆ 天にまします我らの父よ、願わくは、み名を崇めさせたまえ み国を来らせたまえ み心の天になるごとく、地にもなさせたまえ 我らの日曜の糧を今日も与えたまえ、我らに罪を犯すものを、 我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ 我らをこころみにあわせあず、 悪より救いだしたまえ 国と力と栄光(さかえ)とは、限りなく汝のものものなればなり 「アーメン」 牧師が主の祈りを唱え終わる。 教会に設置された時計が礼拝の終わりを告げるように音を鳴らす。 ここは無宗教者が多い日本だからか、礼拝に来た信徒は十人にも満たず、時計の音がやけに大きく聞こえる。 教会のつくりは質素ながらも独特な西洋の雰囲気があり、牧師の後ろにそびえる十字架が妙に神々しい。 礼拝が終わると、信徒たちは長椅子から立ち上がり、 ある者は用事のために教会の出口へ向かい、ある者は感動のあまり余韻に浸り、ある者は聖書をもう一度開いた。 「ゲーニッツ先生」 信徒の一人が前に来て牧師に話しかけた。 敬虔な信徒であるようで、その瞳は輝いている。 牧師・ゲーニッツの説教に心を打たれたことが分かる。 「先ほどの説教、私の心にとても響くものがありました。もし時間がありましたらもっと詳しい話を聞かせていただきたいのですが…」 「もちろん、構いませんよ。立ち話もなんですから、控室にご案内しましょう」 ゲーニッツの手引きに信徒がついていく。 彼らを見て本格的に礼拝の終わりを感じたのか、釣られるように残った信徒達もあとに続き、礼拝堂には誰もいなくなった。 控室には膝丈くらいの広いテーブルに、それを挟んで対面する形で置かれている椅子。 ゲーニッツが「どうぞ、座って」という言葉に甘えて信徒は座った。 「さて、先ほどの説教の話ですが」 そう言いながらゲーニッツはテーブルに2つのコップと氷水が入ったピッチャーを置き、信徒に対面して座った。 それを見た信徒は慌てて「注ぎます!」とピッチャーを持ち、水でコップを満たそうとする。 「主が水をワインに変えた話を知っていますね?」 「ええ、主が『これがわたしの血である』と言って弟子に与えたんですよね」 信徒はどんな話をしてくれるのか期待に胸が膨らむあまり、 水をこぼす心配をよそに顔をゲーニッツに向ける。 ガ オ ン ! 「ええ、その通りです。――ほら、水がワインに変わっていますよ?」 「え?」 信徒がコップに目を戻すと、確かに水をコップに注いでいたはずなのにワインが入っている。 それにピッチャーで水を注いでいたはずなのにピッチャーが見つからない。それどころか手も―― 「あ…あ…あああ?」 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?!?」 現状を理解した途端、信徒は悲鳴を上げた。 信徒の両手がなくなっていたのだ。ワインに見えたそれは、両手の断面から溢れた信徒の血。 「ワ………ワインの正体は………本当に血だったァーーーーーしかもわたしの血でェ~~~~――」 その台詞を最後に、もう信徒の声は聞こえることはなかった。 言い終わったと思った時にはスデに頭部が消えていたからだ。 その様子を見届けたゲーニッツがふと視線を横にそらすと―― そこには、金のハート型アクセサリが特徴的な長身の男が立っていた。 彼はドアをノックして入ったわけではないし、最初から隠れていたわけでもない。 『現れた』のだ。 その男は信徒の死体に指を食い込ませると、死体がみるみる干からびていく。 原因は男に血を吸われているからである。それは同時に、男が吸血鬼であることも示している。 男の名はヴァニラ・アイス。サーヴァントで、クラスは「アサシン」にあたる。 「……なるほど、これが人間の血か。……力がみなぎってくる感じがする。 ……このような肉体をくださったDIO様はやはり素晴らしいお方だ」 「気が済みましたか、アサシン?」 ゲーニッツは別段驚きもせずに淡々と話す。丁寧な口調も変わらない。 「それにしても、困りますね。少しは慎重にその『クリーム』を使ってくれませんか」 「……私の勝手だ」 「勝手にされてはあなたの死に繋がることを忘れないでください。暗黒空間に飲み込まれれば、私とて無事ではないことはあなたも知っているはず」 「……フン」 アサシンは干からびた信徒の死体をスタンド『クリーム』の口に入れながら気だるげに答えた。 『クリーム』。『クリーム』の暗黒空間に飲み込まれた者は何もかもが粉みじんになって消えてしまう。 それはマスターであるゲーニッツも例外ではない。 マスターの近くにいなければならないというサーヴァントの特性上、 『クリーム』の能力は慎重に扱わなければならないのだ。 それゆえに、少しでも長い時間離れられるように、魂食いをする必要があった。 不定期に教会の控室に入ってくるNPCはもれなくアサシンの餌食となり、暗黒空間に飲み込まれるというわけである。 「……おい」 「何か質問でも?」 「貴様の聖杯にかける願いは何だ?」 それを聞いたゲーニッツは「ふむ」と唇に手を当てて、 「神を目覚めさせる…ですかね」 と短く答えた。 その神の覚醒とは、言うまでもなくオロチの覚醒を意味している。 三人の格闘家に敗れて自害しようとした時には残りの同志達に後を任せ、自らの物語は終わったものと思っていた。 が、聖杯戦争の舞台に立ったその時、ゲーニッツは再現された東京から尋常でないエネルギーを感じた。 聖杯を勝ち取れば、オロチを完全に覚醒させることができる。 あの時の自害はまだ起承転結の『承』でしかなかったことを確信したのだ。 「神の覚醒などと…馬鹿馬鹿しい上に短絡的な…」 「ほう?」 その答えに対し、アサシンは鼻を鳴らす。 「貴様にはその神の『最大の障害』はいなかったのか?」 障害……確かにいる。オロチを封印した忌まわしき三種の神器の子孫。神楽ちづる。草薙京。八神庵。 特に今もオロチの封印を護る神楽ちづるはまさに最大の障害であった。 「なるほど。アサシン、あなたの願いは『最大の障害の存在を抹消する』ことですね?それならばあなたにとっての神も『安心』を得られる…そう言いたいのですね?」 「DIO様は世界の中心となるにふさわしいお方だ。多少の障害は私が出るまでもない。そこらのスタンド使いが挑んだところで軽くあしらわれるだけだ」 すると突然、「だがッ!!」とアサシンが声を張り上げた。唇がピクピク蠢いており、殺意が満ち溢れるような形相で続ける。 「ジョースター…ジョースターの者共は違う!奴らはDIO様を脅かす『最大の障害』ッ!!聖杯の力をもってしても奴らを消さねばならんッ!!」 アサシンの聖杯にかける願い。それは忌まわしきジョースターの者共の抹殺。DIOに『安心』を捧げることだった。 その願いを叶えるためにも、邪魔する者は全員暗黒空間にばらまき、粉みじんにしなければならない。 ――このゲーニッツという男も。 界聖杯が叶えられる願いは一つだけ。ゲーニッツにも願いがあることが分かった以上、いつまでも放っておくわけにはいかない。 令呪がある分、今のところは向こうが有利だが――必ず願いを叶えてみせる。 DIO様への忠誠に誓って。 (そちらにも願いがありましたか…こちらには令呪がありますが、いつ裏切られてもおかしくはないと思うべきですね) 行動を共にするものを排除しようと考えているのは無論アサシンだけではない。 ゲーニッツもまた、オロチの完全なる覚醒のために聖杯を勝ち取らなければならない。 機を見てゲーニッツを消そうとしてくることも視野に入れておかねばならないが…やはりここは『協力』が必要だろう。 一時的な協力だが、やはりアサシンの宝具が味方にいるのならば心強い。 こちらもマスターといえど、『吹き荒ぶ風のゲーニッツ』の異名を持ち、同志からも一目置かれるくらいには実力がある。 ―――全ての参加者を排除する。 お互いの『最後の障害』はそれから考えればいい。 アサシンの望みを聞いたゲーニッツは立ち上がり、控室の窓を開ける。 その瞳は人のものではなく、蛇のように縦に割れていた。 「いい風が来ました。アサシン、お互いにとっての神のために―――聖杯を勝ち取ろうではありませんか」 【クラス】 アサシン 【真名】 ヴァニラ・アイス@ジョジョの奇妙な冒険 【パラメータ】 筋力B 耐久A+ 敏捷D 魔力D 幸運E 宝具EX 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断:- 自身の気配を消す能力。 宝具によって気配を断つため、このスキルには該当しない。 【保有スキル】 邪悪の加護:EX 邪悪の化身への忠誠に殉じた者のみが持つスキル。 加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の忠誠から生まれる精神・肉体の絶対性。 ランクが高すぎると、人格に異変をきたす。 EXともなると『バリバリと裂けるドス黒いクレバス』のような歪んだ精神になる。 戦闘続行:A 信仰の強さ。DIOに仇なす者を消すことへの執念でもある。 決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の重傷を負ってなお戦闘可能。 また、吸血鬼スキルにより脳髄にダメージを追っても行動を続行できる。 吸血鬼:D 多くの伝承に存在する、生命の根源である血を糧とする不死者。 一度は死んだもののDIOの血により蘇生されたことで肉体が吸血鬼と化した。 しかし吸血鬼になって間もない状態の上、一人の生き血も啜らずに死亡したためランクは低い。 並外れた筋力に吸血、再生能力など人を超越した様々な異能力を持つが、 ランクが低いために使えるのは前の三つだけである。 代償として紫外線、特に太陽光に弱いという致命的な弱点も持つ。 【宝具】 『亜空の瘴気(クリーム)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 生命が持つ精神エネルギーが具現化した存在。所有者の意思で動かせるビジョン『スタンド』。 口から先はあらゆるものを『粉みじん』にする暗黒空間へと繋がっており、アサシン以外は入った瞬間に耐久値に関係なく消滅してしまう。 また『スタンドの口の中に入る→スタンドがスタンド自身を脚から順に飲み込む』といった手順で通常空間から姿を消し、 暗黒空間への入り口を球状に露出させて『触れるもの全てを消滅させる不可視の球体』になることもできる。 この状態で移動する際は臭いも音もなく色も完全に透明であり、 攻撃しようにもアサシン本体に届く前に攻撃が消滅してしまうため、相手は逃げる以外の一切の抵抗が出来ない。 アサシンはこの宝具を気配遮断スキルの代用としているが、 厳密には気配を遮断しているのではなく『この世から魂と肉体を別世界にうつしている状態』である。 そのため、『気配遮断を無効化する能力』ですら『亜空の瘴気』には無力である。 ただし、暗黒空間からは外の様子が見えず、攻撃の際に一切の衝撃・手ごたえが無い。 そのため、逐一顔を出して相手の位置を確認する必要がある。 あらゆるものを無差別に暗黒空間へ飲み込むという特性上、マスターをも飲み込む危険があるので細心の注意が必要。 【weapon】 宝具『亜空の瘴気』のスタンドビジョン スタンドで格闘戦を行うことが可能。 ステータスはサーヴァント換算で、 筋力B、耐久C、敏捷B相当。 暗黒空間に隠れて移動するときはこちらのパラメータが適用される。 【人物背景】 エジプトのDIOの館にて、ジョースター一行の前に立ち塞がった最強にして最後の刺客。 DIOに心からの忠誠を誓っており、自らの首を切断してDIOに血を捧げたほど。 この時、DIOの血で蘇生された時に身体が吸血鬼と化しており、それに本人は気づいていなかった。 普段は冷徹だが、DIOが関わると、 『砂で作られたDIOの像を壊させた』という理由で蹴りだけでイギーを殺してしまうほどに 激昂して普段以上の残忍さを見せる。 上記の凶悪なスタンド攻撃によりアヴドゥルを即死させ、イギーを蹴り殺したが、 最期はポルナレフに吸血鬼であることを看破され、日光を浴びて死亡した。 【サーヴァントとしての願い】 DIOの永遠の栄光。 ジョースターの血を引く者が生きていれば最優先で抹殺する。 【マスター】 ゲーニッツ@THE KING OF FIGHTERS 96 【マスターとしての願い】 オロチを完全に覚醒させ、人類を滅ぼす 【weapon】 己の肉体 【能力・技能】 オロチの力 「風」の力を操る。 ゲーニッツ含むオロチ四天王は、自然現象すらも自らの力で行使することができる特別な存在である。 任意の場所に竜巻を起こしたり、かまいたちを発生させて相手を切り裂くことができる。 オロチ八傑集は人類を滅ぼすべく行動を開始した1800年前の時点でその存在が確認されており、 それゆえにその能力の纏う神秘の位は非常に高く、生半可な対魔力では意味をなさない。 また、ゲーニッツは現代まで人類に紛れて力を蓄えてきたため、保有する魔力も常人とは比べ物にならない。 【人物背景】 「地球意思」と称されるオロチの血と力と意思を受け継ぐ者達の中でも特に優れる力を持つオロチ八傑集の一人であり、その中でも特に優れた力を持つオロチ四天王の一人。 「風」の力を操り、『吹きすさぶ風のゲーニッツ』の二つ名を持つ。 八傑集随一の実力者で、オロチ復活を目論む一族の実質的なリーダーだったと思われる。 他の八傑集も同様だが、人の形をした完全な人外で、はるか昔から転生を繰り返して現代まで生き延びてきた。 戦闘能力は若い頃からズバ抜けたものがあり、 オロチの力を奪おうとしたルガール・バーンシュタインと一戦交え、右目を奪って退けている。 そのやり方は極めて冷徹で、オロチ復活に非協力的だった八傑集の一人を、 その娘に宿るオロチ八傑集の力を暴走させることで両親を殺害させる。 その行動理念は全てオロチの意思によるものであり、普段のゲーニッツはそれほど残忍ではない。 職業は牧師。神父ではなく牧師である。 本編となるキング・オブ・ファイターズが開催される直前には、三種に神器の力を測るために草薙京に野試合を仕掛けて片手で圧倒した。 この時点で結束が不十分な三種の神器は脅威になり得ないと判断したゲーニッツは 封印の最後の護り手、ちづるを排除すべくキング・オブ・ファイターズの決勝戦会場を強襲するが、 優勝チームに敗れ自らの風の力を使い自害した。 【方針】 聖杯狙い。邪魔する者は消す。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/178.html
登録日:2009/06/10(水) 00 25 04 更新日:2024/07/30 Tue 20 54 15 所要時間:約 22 分で読めます ▽タグ一覧 FGO Fate GO NOUMIN TYPE-MOON YAMA育ち hollow stay night お前のような農民がいるか アサシン アサ次郎 イケメン イレギュラー コジロウ サーヴァント ドラゴンスレイヤー ナンパ師 三木眞一郎 似非暗殺者 佐々木小次郎 侍 剣豪 燕返し 竜殺し 花鳥風月 英霊剣豪七番勝負 農民(Lv.999) 門番 ────アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎 『Fate/stay night』に登場する、第五次聖杯戦争での暗殺者のサーヴァント。 CV:三木眞一郎 『Fate』シリーズ全体における「アサシンクラスのサーヴァント」については、こちらの項目で。 ●目次 ○データ ○概要 ◆真実 ○戦闘能力●弱点 ◆宝具?◇燕返し ◆劇中の活躍「Fate」 「UBW」 「HF」 本編外での活躍 ◆名言 ◆Fate/Grand Order 余談 ○データ ◆ステータス 身長:176cm 体重:63kg 誕生日:不明 血液型:不明 イメージカラー:群青 特技:剣 好きなもの:花、鳥、風、月 苦手なもの:とくになし 属性:中立・悪 能力値 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 C E A+ E A - ◆保有スキル 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。 低ランクであるものの、それでもよく見渡さなければサーヴァントでも察知出来ない。 心眼(偽):A 視覚妨害による補正への耐性。天性の才能による危険予知。要は第六感、虫の報せ。 透化:B+ 明鏡止水。精神面への干渉を無効化する精神防御。 宗和の心得:B+ 同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。攻撃が見切られなくなる。 ○概要 紺色の陣羽織を羽織った侍姿の男性。 何事にも動じないクールな人格の持ち主で花鳥風月を愛でる雅なる性格。 常に余裕を崩さず、サラリと受け入れかつ愉しむので、ある意味究極のプラス思考。 生涯の全てを剣に掛けて生きた人物であり、それゆえに自身を刀や道具のようなものと称しており、破綻者を自認している。 武士として好敵手となる者との戦いを望む、まさに絵に描いたような武人である。 『暗殺者(アサシン)』のサーヴァントでありながら、その戦闘スタイルは暗殺とは程遠く、 拠点としている柳桐寺の入り口で、襲い来る他のサーヴァントを正々堂々と正面から迎え撃つ。 真名は、日本史において宮本武蔵の好敵手として有名な剣豪・佐々木小次郎。項目冒頭の台詞はゲーム本編における彼の第一声である。 聖杯戦争において、サーヴァントの真名は弱点の露呈に繋がるため、秘密にすべきものとされるが、 このアサシンは初めてセイバーと相対した時に自ら堂々と真名を名乗り、彼女を困惑させた。 以下、ネタバレ ◆真実 彼は、キャスターのルール違反によって召喚された、謂わば不正サーヴァント。 本来、冬木の聖杯戦争では、アサシンのサーヴァントは歴代のハサン・サッバーハの誰かが召喚されるのだが、 今回はサーヴァントであるキャスターがサーヴァントを召喚するという異常事態から、ハサンとは関係ない彼がアサシンとして召喚された。 また、当人曰く「佐々木小次郎」は物語世界の日本史においては実在しない架空の人物であり、 彼は伝承にある「佐々木小次郎」の秘剣・「燕返し」を再現できる無名の剣士の亡霊が、「佐々木小次郎」の名と殻を被って召喚された存在に過ぎない。 故に、この架空の剣豪を名乗る英霊の正体は、その剣豪が使うとされる秘剣が使えるということで召喚された、ただ単に恐ろしく強いだけの農民Aさんである。 本人曰わく、確かに佐々木小次郎という剣客は居ただろうし、物干し竿と言う長刀を持った剣士も居ただろうが、それらは同一人物ではない。 伝承にある「佐々木小次郎」とは、宮本武蔵という剣客を讃える為に人々が作り上げた架空の人物に過ぎないという。 冬木の聖杯戦争は東洋の英霊に対応しておらず、彼が召喚されたのも要は魔術基盤の隙を突いたバグ技のようなものであり、 キャスター程の魔術師でもなければ本来このような召喚は行えない上、それによって召喚される英霊もまともな英霊ではない。 そんなイレギュラーな召喚により、「架空の英霊である佐々木小次郎として呼び出された農民Aさん」たる彼であるが、一応本来の自分の生前も覚えている。 曰く、農民であった彼は名を持たず、読み書きを覚える余裕もなかったという。 彼はたまたま山奥で剣聖と出会ってその太刀筋に魅了され、弟子入りしたというが、 彼から教わったのは花鳥風月のみで、最初の演舞を一度見たきりで剣を教わることはなかった。 その剣聖の置き土産である「物干し竿」を、農作業の傍ら、自身が魅了された絶技に近付くべく、 そして空を飛ぶ燕を斬るべく、独学で振るい続けた彼は、一度も果たし合い等をすることはなく、「燕返し」を完成させた直後に亡くなった。 奈須きのこ曰く、 「無名でありながら英霊検索に該当した伊達男舐めんなっつーの。心身共に山育ちだっつーの。そも剣聖なら刀なんか使わなくても次元を断つくらい出来るっつーの。千子村正、因果すら断つっつーの」。 最後のそれ、なんて朧村正? 召喚の際の触媒にして依り代となったのは「柳桐寺の山門」。 アサシンに対応する擬似的な令呪を持っているのはキャスターで、事実上のマスターも彼女なのだが、 元より英霊であり、現代に生きる者でないキャスターは英霊を現代に留めるための依り代にはなり得ないのである。 そのため、魔力供給を行っているのはキャスターであるが、現界に必要な魔力があれば彼女が消滅しても山門が破壊されない限り現界し続けられる。 なお、生前は冬木と縁があり、星を見るためによく柳桐寺の山門に来た事があると語っている。 一方、依り代となっている山門からアサシンは離れられないという制約も課されており、キャスターからは専ら山門の護りを命じられている。 キャスターの結界により柳桐寺の境内は敵サーヴァントの宝具の威力も大幅に削減させ、 地形効果によってアーチャーの狙撃すらも封じる環境を作り上げている。 故に、柳桐寺に攻め入るサーヴァントはアサシンの居る正門から侵入せざるを得ず、必然的に彼の土俵たる近接戦で戦う事となる。 しかも後ろに控える搦め手・陰謀を得意としているキャスターが得意の神殿の中で控えて隙を窺っているので、より攻略難易度が跳ね上がっている。 その戦い方からか、ランサーは苦手なタイプに彼を挙げていて、戦闘狂の彼をしてタイマンでも御免だと拒否した程。 彼曰わく「ああいう奴は遠くから仕留めるに限る」との事。 だが山門から離れられない制約はやはり不満がある上、キャスターからは番犬程度の存在と見なされており、 アサシンもキャスターを「女狐」と面と向かって言うほど嫌っているため、 第五次聖杯戦争のマスター・サーヴァントの中では、慎二とライダー組に並ぶほど険悪な関係である。 実際問題、TVアニメ版『UBW』ではキャスターをわざと煽った結果、魔術で胸部を破裂させられ肋骨を剥き出しにされる仕置きを受けた。 ○戦闘能力 長さが五尺余りの長刀「物干し竿」による「全てが首を落とすため」の鋭い一撃必殺の斬撃と敵の剣撃を刀でいなすのを得意とする。 剣に捧げたその人生は伊達ではなく、剣において彼を上回る者は存在しない、剣技のみに特化したサーヴァント。 特に敏捷値に関しては、元来スピードに優れたライダー・ランサーを押しのけ、第五次聖杯戦争においては(敏捷値のランク上)最速。 尤も敏捷のランクは移動速度と反応速度で評価されるので、足の速さではなく反応の速さでランク付けされた可能性もある。 単純な破壊力、剣速はセイバーに劣るもその卓越した剣技を持って彼女と渡り合う。 その剣術はセイバーのような西洋の剣特有の力をもって敵を叩ききる剛剣ではなく、刀特有の速さでもって敵を断ち切るものとされている。 第五次聖杯戦争で呼ばれたサーヴァントの中でも最高の技量の持ち主とされ、あのセイバーをも凌ぐという。 ディルムッドが「破魔の紅薔薇」を解放する事で漸く見切った「風王結界」の見えない斬撃すら、 彼は数回打ち合っただけで剣の寸尺形状を見抜き、髪一筋の位置で避ける神技を見せている。 その最高峰の技量から生み出される剣術と切り札の魔法の域にまで高められた秘剣「燕返し」をもって、 本来名も無き亡霊である彼は、名だたる英霊とこと接近戦においては互角以上に立ち回ることができるのである。 ●弱点 その卓越した剣技を活かせる近接戦では無類の強さを発揮できるのが彼の最大の長所なのだが、 正式なアサシンのサーヴァントでない彼は、アサシンのクラス特性を「気配遮断」以外失っており、上述の通り宝具も持たない。 そんな彼が他のサーヴァントに対抗し得るのはその剣技のみであり、それ一本で戦うしかない故に、 確かにアサシンはこと剣技においては第五次聖杯戦争で最高の腕前を持つとされるが、 逆に言えば「それが全て」であり、それ以外の戦法に対応出来ないのが最大の弱点。 更に言えば、武装である「物干し竿」は業物ではあるが、宝具ではない為に強力な武装とぶつかれば折れてしまいかねないため、強引な扱いは出来ない。 彼はこの弱点を補うべく、通常剣戟の際には相手の武器をいなすように捌くことで、衝撃を拡散させて刀が折れないようにしている。 それでもギルガメッシュのように肉体の殆どが強固な鎧に覆われている相手は頭部狙い以外に有効な攻撃は出来ず、 バーサーカーのような無効化宝具を持つ相手に至っては1対1の真っ向勝負で勝つ術が無い。 それでも実力は相当なもので、キャスターの結界、階段から登る以外無いという地の利など有利な要素があるとはいえ、 第五次におけるセイバー・アーチャー・ライダーを独力で、 相性が最悪のバーサーカーすら同じく相性最悪のキャスターと協力して山門から退けさせる事に成功した。 ちなみに(小次郎側から見て)攻撃手段のないバーサーカーをどうやって退かせたかと言うと、 キャスターのバーサーカー本体への「重圧」と小次郎の「攻撃的防御」という構えで、「これ以上近寄ったら自分も死ぬけどお前も死ぬよ」という相討ち狙いの戦法を取り、 これには流石のイリヤも後ろにいるキャスターを警戒して深入りせず、撤退したという。 尤もバーサーカーには「十二の試練」がある為、本気で殺す気で来られたらやられていたとも語られている。 流石にギルガメッシュ相手には「Fate」ルートで一方的にやられた模様。 『Fate/hollow ataraxia』を見る限り、遠距離からの王の財宝のガトリングで仕留められたと思われる(辺りに武器が散乱していた)。 「UBW」ルートではセイバーとの再戦の約束を果たすべき消滅寸前の肉体ながらも意志の力で現界し続け、 ハンデを背負いながらも以前に剣を交えた時よりも万全状態のセイバーと互角以上に渡り合った。 ◆宝具? ◇燕返し 秘剣───────燕返し ランク:− 種別:対人魔剣 レンジ:2 最大捕捉:1人 彼の唯一にし最大の切り札の「対人魔剣」。 厳密には宝具では無く、技術によって宝具の域に達した文字通りの必殺技であり、彼が全存在をかけて練り上げた究極の一。 基本的に構えらしき物を持たない彼だが、この技にだけは構えがある。 その実態は「多重次元屈折現象」による、 一の太刀:頭上から股下までを断つ縦軸 二の太刀:一の太刀を回避する対象の逃げ道を塞ぐ円の軌跡 三の太刀:左右への離脱を阻む払い という三種類の円弧の軌跡を描く斬撃を「同時」に放つ。これは連続剣と全くの別物。 解り易く言うと、連続剣は「同時に見える」のに対し、燕返しは「全く同時に放つ」というもの。 要は刀が三本に分裂して斬る技。発動には充分な足場が必須であり、狭い場所では二つにしか分裂しない不完全な技になってしまう。 本人曰く「複数の太刀筋で牢獄を作り上げる秘剣」。 通常なら回避出来ない魔技だが、あくまでも斬撃を三つ同時に放つだけなので斬撃に耐えられる程に頑丈な鎧なら防げてしまう。 またギルガメッシュの「王の財宝」にある多重次元屈折防具という物でも防げるとか。 宝具の域に達した秘剣であることに間違いはないのだが、偽りのサーヴァントであるためか、彼の宝具はステータス画面では「なし」とされている(あくまでスキル扱い)。 しかし彼の切り札であることは間違いないため、『FGO』ではこの秘剣が彼の宝具とされている他、格闘ゲームでも超必殺技として扱われている。 あとここまでしないと斬れなかった(※二撃同時程度では無理だった)燕とは一体どんな生物だったのかもたまに話題になる。ホント型月世界の日本のYAMAは魔境だぜ。 そんな存在なので、設定通りならこのTSUBAMEを数匹魔術で攻撃力を強化し、暗示をかけて敵に襲わせる程度で恐らくほとんどの敵に勝てる。 なお、『FGO』では、「別段ここまでの魔技を用いずとも燕は斬れる」と明言されており、 逆に燕を斬るためだけにこんな魔技を編み出した小次郎が変態呼ばわりされた。どう考えても後付けである。 ★各サーヴァントのへ勝率 VSアーチャー 「アーチャー的に遠距離で勝負したい所だが、接近しないと姿を見せないアサシン相手に狙撃は不可能だろう。 となると剣の勝負だが、彼の剣技はセイバーをして神域に達した力量と嘆息させる程で、勝ち目はない。 弓も剣も通用しない以上、UBWを使うしか勝機は無く、一方アサシンには相手に宝具の使用を促した経歴がある。 宝具の撃ち合いなら手数に優るアーチャーの勝利は時間の問題か。よって、アーチャーの勝利かも?」 という質問に対し、 「真っ当な「殺し合い」ならアーチャーが有利。されどアサシンは他の鯖と異なる戦闘条件で闘う曲者です。多くの鯖が攻性である反面、アサシンは防性。 柳洞寺という鯖殺しの地形とキャスターが作り上げた対魔術の防御結界は魔術・宝具を大幅に削減してしまう為、強力な宝具でなければ致命傷は与えられない。 となると、両者の戦いは剣技に寄る所が大きくなるのは明白。地形効果によって狙撃を封じられたアーチャーがやや不利か……?」 とコメント。 尚、2015年版アニメ『UBW』ではほんの僅かなシーンだがアーチャーVSアサシンの戦闘シーンが描かれる。 セイバーとの初戦直後でありながら、凄まじいスピードでの殺陣が繰り広げられた。 VS真アサシン 「敵との距離を一定に保ちつつ、投擲で急所を狙うのが真アサのスタイル。しかし、卓絶した剣技に中途半端な飛び道具が通用する筈もなく、40本の短剣全てを弾かれるだろう。 短剣が尽きた所で攻勢に転じれば小次郎の勝利は間違いないが、彼は山門からあまり離れられない。対するハサンも格闘戦は苦手なので、戦いは膠着状態に。互いに手詰まりとなれば宝具勝負。 しかし射程の短い燕返しに対して、妄想心音は離れた場所から相手に触れずに呪殺する事が可能。魔力Eの小次郎が倒れるは必須…よって、真アサシンの勝利か?」 という質問に対し 「鯖単体の対決なら、文句なく真アサシンに軍配が上がります。判定の通り、小次郎に妄想心音を破る手段は無いのですから。ですが、その先があります。 妄想心音の泣き所は「即死」ではないこと。通常心臓を破壊されれば即死ですが、相手は鯖。特に霊としての属性が強い小次郎は、心臓が破壊されたとしても戦闘能力は残っています。 宝具使用後の隙を突いて間合いを詰め、燕返しを放つ事も可能なのです。となると……結果は相討ち…?」 とコメントされている。 ◆劇中の活躍 「Fate」 柳桐寺に潜むサーヴァント打倒の為に襲来してきたセイバーを相手に堂々と姿を現し、いきなり真名を名乗り出て彼女の度肝を抜いた。 その剣技で彼女の猛攻を捌き続けるも、宝具の解放を渋るセイバーに業を煮やして不完全な燕返しを見せつける事で自らの力量を誇示。 彼女の全力を見ようとするも邪魔が入った事で勝負の中断を提案し、互いに撤退。 その後は登場する事はなく、別のサーヴァントに倒されたと言われ、セイバーとの再戦が叶う事はなかった。 DEEN版アニメでは下記の「UBW」の展開が混ぜ合わされ、桜救出のためにキャスターの作り出した地下神殿に殴り込んで来た士郎たちの前に神殿へと続く階段の番人として立ち塞がり、セイバーとの再戦が叶う。 事の顛末は原作の「UBW」の決着の通り。 「UBW」 セイバーの相手として再び剣を交えるべく彼女の前に立ち塞がった。 既に消滅ギリギリの中でありながらも初戦より万全なセイバーを相手に渡り合い、自身の胸中を告げ死闘を繰り広げる。 しかし、時間切れを避けるために強引に攻めた結果、セイバーの剣戟によって物干し竿の刀身が撓んでしまい、それが回避不能の筈の燕返しに「隙」を生んだ上、 見出した勝機が例え小さくとも、それに全てを賭けられるセイバーの直感と思いきりの良さにその「隙」を衝かれて敗北。 花鳥風月を愛でる者として、剣客として血反吐をセイバーに浴びせることをよしとせず、静かに自分を下した彼女を先に進ませると、満足のいく立ち合いが出来たことを喜びながら消滅した。 美しい小鳥だと思ったのだがな。その実、獅子の類であった ふむ。女を見る目には自信があったのだが。どちらも修行不足という事か…… 「HF」 謎の黒い影を相手になすすべなく敗北。 更に間桐臓硯による真アサシン召喚の為の触媒として利用され、生きたまま身体の内側から真アサシンに喰らわれるという、他のルートとは違い何の見せ場も無い悲惨な最期を迎えた。 劇場版ではただでさえ少ない出番がもっと少なくなり、総時間はおよそ1〜2分。 登場早々いきなり血を吐いて倒れ、真アサシンに胸を食い破られ肋骨が剥き出しのまま死に絶えるというグロシーンを晒して退場する。 台詞もたった一言だけであり、これだけの為に三木さんを招集したのかとよく言われる。 総括すると、ライダーと逆に、『「UBW」では見せ場が多く、「HF」ではまともな見せ場が無い』と言った感じである。 本編外での活躍 型月の中では珍しく目立ったキャラの崩れが無いキャラ。 ……だったが、『タイころ』ではナンパ師にジョブチェンジを遂げる。 しかし、元々色男なのである意味変わってないともとれる。 そんな彼もこの度『Carnival Phantasm』第九話で完全にぶっ壊れた。 山門ごとデコトラに積み込むという荒技で外に出た上、山門以外と殆ど触れていなかったからか、物言わぬ山門と会話し、求婚していた。 山門まで精神科医でも連れて行ってやるべきである。 上記の『タイころ』では虎聖杯の影響でついに山門の番犬から脱却に成功した。 そんな彼が行ったことと言えばただのナンパ。虎聖杯の魔力が変な風に頭に回ったのだろうか……?ちなみにナンパ成功率は驚異の0%。 安土桃山時代のテクニックではどうにもならなかったよ…。まぁ口説いた相手がことごとくアレなのも問題があるが。 そして、意外にも二次創作での登場回数が多いキャラでもある。 それでも、キャラの崩れはあまり無い。 侍キャラは弄りにくいのだろうか? だが、ご飯がカップ麺になったり、キャスターが引っ越した為にアパートの階段を守ったりと、酷い扱いをされる事が多い。 有名な余談だがアニメポケモンのロケット団のコジロウと名前も中の人も同じである。 青髪長髪というビジュアルも似ているので、上記のカニファン9話のデコトラのくだりなんかは「これポケモンのコジロウだよ」と言っても違和感が無いレベル。 ◆名言 「何を迷う。お互い、やるべきことは一つだろう」 「結末など、どうでもよい。ただ私は、其処に至る過程を楽しみたいのだ」 「そこまでにしておけ、傾奇者」 「拙者かよ!!?」 「一念鬼神に通ず。人の身と侮ったな」 「私は、私より強い奴に会いに行く!!」 「やな感じ~!!」 「アサシン、目標を狙い斬る!!」 「委細承知!!」 「天上天下!一撃必殺剣!!」 「十年早いんだよ!」 ◆Fate/Grand Order ☆1(コモン)のアサシンとして登場。 元々一般人Aさんのためか、真アサシンよりも低いレア度となっている。 ステータスも最後まで育てきってもやはりレア度の高い他のアサシンと比べると低い。 しかし、このゲームのガチャの特殊性とゲームのシナリオの進行上、特にサービス開始時のマスターたちにとって非常に頼りにされることになった。 まず、このゲームのガチャはサーヴァント(キャラ)と概念礼装(装備)が一緒くたに排出される上にサーヴァントは出にくい仕様であり、 レア度の高いサーヴァント、特に☆4(SR)以上ともなると、あまり課金しないマスターからするとそもそも目にすること自体稀。 そのため、無料ガチャでも排出されるレア度の低いサーヴァントでも使わざるを得ないマスターが続出した。 というより、そもそもFGO開始初期に☆4以上のアサシンクラスのサーヴァントはステンノとカーミラ(Fate)の二人しかいなかった。 そして攻撃宝具ではなくスキルも本体性能もお世辞にも強いとは言えなかったステンノ、攻撃宝具ではあるもののQ性能全面修正前な事もあってただハズレなQを3枚も持たされていたカーミラ。 両者共にゲーム性能が強いアサシンとはとても言い難い状況だったのである(ぶっちゃけて言うと性能ではハズレだった)。 そう、初期のFGO環境において強い高レアアサシン自体がそもそも存在しなかったのである(ちなみに☆3アサシンも荊軻のみであり、こちらも微妙であった)。 一方佐々木小次郎のレア度は☆1。つまり、無料ガチャでも排出されるレア度であり、10連を繰り返せばそれなりに顔を合わせる。 「小次郎は他のアサシンと比べると能力自体は低い」と前述したが、それはあくまでも「レア度が高い他のアサシンと比べると最後まで育てたときのHP・ATKのパラメータが低い」という話。 むしろスキルに関しては初期開放のスキル1が心眼(偽)という回避スキルなこともあって、初期の育成余裕が禄になかった頃のマスターには極めて有用であり、 パラメータに関してはそもそも当時はレベル20まで育てることすら大変だったレベルなのでそこまで関係がなかった。 そして、序章をクリアした後の一章では、とあるエネミーがマスターの頭を悩ませることになった。 名前は「ワイバーン」。このエネミー、わらわらと出てくるくせにHPは多いわスキルでクリティカルをバンバン決めてくるわと非常に厄介。 このゲームではエネミーにも便宜上クラスがあり、ワイバーンはライダーに属する。ライダークラスにシステム上有利なクラスはアサシンである。 ……もうお分かりだろう。対ライダーとして現実的に最も頼れるアサシンクラスのサーヴァントは☆1なのに妙に強い佐々木小次郎だったのだ。 果たして小次郎はそんなマスターたちの期待に十二分に応える活躍を見せ、マスターたちは敬意を込めて彼を「ドラゴンスレイヤー」と呼んだ。 サービス開始直後でほとんどのマスターが一章攻略中だった頃には、フレンドで呼べるサーヴァントの半分以上が小次郎とかいう事態もザラであった。 ???「すまない……空気が読めない男で本当にすまない」 とまあネタ的な意味でも愛されサーヴァントとなった小次郎だが、現在はガチャが改善されて高レアアサシンが充実したこともあり、影はすっかり薄くなった。 新規プレイヤーたちからすれば、ワイバーンなんてフレンドのジャックで解体するものであり態々小次郎なんて使う必要もなく、ドラゴンスレイヤーネタも通じない可能性が高い。 …というか大抵のプレイヤーならアサシンが欲しいと言われたらまず真アサシンの方を推す。 しかし、☆1と思えないほど強く、出やすいために宝具強化もしやすく、コストパフォーマンスも良いというメリットから、思い入れ補正を含めパーティに入れるマスターも少なくない。 スキルも 心眼(偽):A …回避1ターン クリティカル威力アップ3ターン 透化:B+ …精神状態異常を解除 クリティカルスター獲得 宗和の心得:B+ …必中3ターン クリティカルスター発生率アップ3ターン とクリティカルに特化した性能となっている為、上手くクリティカルを狙えば☆1とは思えないほどのダメージを出せる。クリティカルでゲージを稼げばハイペースで燕返しを使用することも可能。 聖杯によるレベル上限突破を行いハイレベルにして、適切な補助を行うことで高レアのサーヴァントを食ってしまうほどの強烈なアタッカーとしての活躍も可能である。 また、宗和の心得は強化クエストをクリアする事でランクアップし、スター発生率アップの倍率が強化されただけでなく、スター集中度アップ3ターンも追加されるのでより一層クリティカルが狙いやすくなる。 宝具は後に強化クエストが登場し、クリアで「ダメージ発生前にQuickアップ」効果が追加されるように。基礎火力の実質的な底上げが行われて更に使いやすくなった。 丁度クエスト追加のちょっと前に超強力なQuickサポーターが登場したことも小次郎には追い風であり、編成に組み込めば文字通り「さいきょうののうみん」が爆誕する。 弱点は全鯖中現状最下位のスタミナであり、袋叩きにされたらあっという間に落ちる。 その為盾役や防御力を上げる礼装は必須。 パートナーとしてはバフ追加できる孔明や、同じQuickスキルの高いジャック・ザ・リッパー、スカサハなどがベストパートナー。 キャラクエでは、明らかに人外である『地獄の使者デーモンソード』と戦い勝利しているが、「あの日のツバメの方が手強かった(意訳)」という爆弾発言をしている。 ともすると前述のワイバーンより手強かったりするのだろうか。燕とは一体……。 そして水着イベントにて「分身したり時間逆行したり空間を裂くような獣」と戦った事がある発言をしていた。 …明言していないものの、超スピードで動き回る生物(?)だと推測されるので、ファンの間ではこれが例の「燕」の正体だと予想されている。 と言うか、ワイバーンよりヤバイ「燕」とは別にこんな化け物がいたとは考えたくない。 そうだとしたらどんな魔境だよ…。 水着イベントでは同じコモン同盟(?)であるアマデウスから仮面を拝借してアイランド仮面(笑)を自称して一行に立ち向かったが… 「拙者だって遊びたいのでござる!!」 ちなみに、2016クリスマスにて同類が登場した。 2017年には、「佐々木小次郎」として因縁深い宮本武蔵が実装。 だが小次郎は上記の通り本人ではなく、武蔵も平行世界の存在という、微妙に噛み合わない存在で、マイルームでのボイス言及が多少ある程度だった。 ちなみに、今回実装された武蔵ちゃんこと女武蔵が生まれた世界では佐々木小次郎は実在していたらしく、「小次郎がいる」と聞いて武蔵ちゃんはこちらの小次郎を見に行ったようだが、 一目見るなり「あんな小次郎いるもんですか!」「強い弱いの話じゃなく、もう空位に達してるじゃない!」と驚愕していることから、 武蔵ちゃんの世界の『佐々木小次郎』とこちらの小次郎のどちらが強いかは不明だが、「空位に達している」と称するのが宝具の域にまで『燕返し』を高めたことに由来するとすれば、 武蔵ちゃんが知る『佐々木小次郎』は『燕返し』を開眼していなかったか、開眼していても常識の範疇の必殺技で、こちらの小次郎のソレのような魔剣じみた特性は持っていなかったと思われる。 なお、こちらの小次郎は「『燕返し』を披露できる無名の剣士に佐々木小次郎の殻を纏わせたモノ」…つまりは別人なので、武蔵ちゃんの世界の本人と似ていなくても不思議はないのだが、 武蔵ちゃんは外見の違いなどには言及しておらず、ただ「空位に達している」ことに関して「狸が化けてるのか!」と言うに留まっているため、 容姿もたまたま似通っていたか、あるいは「纏わせた『殻』には伝承にある装備等だけでなく容姿まで含まれている」かもしくは武蔵ちゃんがこの時細部までは見ていなかったかのどちらかと思われる。 1.5部において、武蔵が主役であるタイトル「英霊剣豪七番勝負」が発表され、出番が期待されていたが……? ※注意※ この先には『屍山血河舞台 下総国』のネタバレが含まれています。 構えられよ、武蔵殿。 我らが立ち会う理由は一つ。 腕に覚えがある剣士が二人、こうして出遭った事のみだ。 妖術師の用心棒として登場。 ちなみにこの時の彼がサーヴァントであったか生身の人間であったかは不明。 劇中で彼を見た他の英霊剣豪は、「現界した英霊ではない」「生者の命を揺らしておる」と評しており、サーヴァントではなく生身の人間かのような描写がされている。 その一方で最終決戦時のゲーム内の表記が「DANGER」表記(つまりは生身の人間)のエンピレオと異なり、「SERVANT」であることからサーヴァントと捉える事も出来る。 常陸の山にて妖術師に拾われ、一宿一飯の恩を返すべく懐刀として傍に付き従うことになる。 復讐と憎悪に狂った妖術師をして「まだ敬意の念が残っていたらしい」「人界において貴様の剣を上回る魔剣なし」とまで言わしめるほどの腕前を持つことから、 妖術師の対武蔵を想定したジョーカーとして控えることになった。 ただ、小次郎自身は「香の一つでも上げれば許すだろう」と妖術師の企てそのものにはとんと興が乗らないようで、 むしろ悪鬼羅刹揃いの英霊剣豪達を、次々に撃破していく武蔵にこそ惹かれていくようになる。 終盤の決戦の時も、結局妖術師が倒されるまで姿は見せなかった。 しかし、炎上崩壊する厭離穢土城の中、ようやく宮本武蔵と主人公の前に立ちはだかる。 武蔵にとっては異変の元凶を倒し、炎上する城から速やかに脱出したいところ 小次郎にとっては主が倒されたが、そこまで思い入れもなく、両者に本来戦う理由はない。 しかし武蔵と小次郎という、最大の宿敵を前にした二人にとっては些細なこと。 七 英 番 霊 勝 剣 負 豪 勝 負 、 最 終 セ_______ イ_______ 佐 バ_______ 々 | 宮_ 木 ・ VS 本_ 小 無 武_ 次 銘 蔵_ 郎_________ 我_______ 流_______ い ざ 尋 常 に 勝負!! この戦闘では味方サーヴァントが宮本武蔵1人であり、正真正銘の一騎討ちとなる胸熱展開。 BGMはぐだぐだ明治維新でも流れた、Grand Battleの和風アレンジ。 この時の小次郎は、クラスがセイバー、立ち絵が社長画の新規絵になっており、 モーションも初期のものではなく新規に『unlimited codes』の動きを中心に変更されたものであり、燕返しの演出はアニメUBWの演出再現となっている。 後に、立ち絵以外のモーションは、通常のアサシン小次郎でも実装された。 戦闘は1対1だが、小次郎は複数ゲージや特殊スキルがあるわけでもないので、特段難しくはない。 宝具をそのまま受ければ敗北必至だが、スキル無空による無敵で問題なく凌げる。 逆に言えば、空位へと迫り第3スキルに開眼できなければ、燕返しを防ぎきれなかったであろう。 決着後は至上の立ち合いを終えたことに満足しながら、 「編纂事象の座の中に私が如き男がいれば、この一時の味わいを伝えてやりたいものだ」と言葉を残し、炎の中へと姿を消す。 そして。 いつか、どこかの世界で。 老いて死に瀕する一人の男。「編纂事象の宮本武蔵」の前に、長刀の剣士・佐々木小次郎は現れた。 あまりに遅すぎた運命に、老いた武蔵は己がもはや戦えないことを嘆き、赦しを乞う。 だが、当の小次郎が口にした言葉は――― 「案ずるな。嘆く必要などない。 つい今しがた、私は確かに武蔵と立ち会った。まことの二天一流が如何なるものかを見た。 ゆえに御老人、案ずるな。 新免武蔵は―――我が前にて、零の地点に到達し申した。」 「――――――――。そうか。 …………嗚呼、おまえがそう云うのであれば信じよう。武蔵は空の座へ至って零を知った。 そうなのだな。そう……なのだな、我が運命。佐々木小次郎。 それは、よき…………話だ………………。」 時と世界を隔てた、あまりに奇妙で、あまりに遅れた形こそなったが。 運命との決着は、あやまたず此処に果たされたのであった。 余談 後に、『Fate/Samurai Remnant』にて、佐々木小次郎は実在していたことが判明。 どういうことだと突っ込みたくなるが、本編においては、アサシンは「現代の一般大衆が想像する大剣豪・佐々木小次郎は実在しない」と前置きしつつ、 「佐々木小次郎という名の剣豪」や「『燕返し』という魔剣を使う剣豪」が実在した可能性については言及しているので、 実のところ「佐々木小次郎」という名前の剣豪が実在していたとしても、矛盾はしていないのだ。 というのも、「巌流島で戦った佐々木小次郎」というのは武蔵の弟子の宮本伊織が残した碑文を原典としており、 当事者以外その戦いを目撃した人間がいない上に、何なら碑文には佐々木小次郎の名前すらないのである。 分かっているのは、「宮本武蔵と戦った『燕返し』を操る剣豪がいた」というだけで、 そこから連なるあらゆる架空の逸話こそが「存在しない佐々木小次郎」という英霊の基礎である。 そして、現実に生きた燕返し使いはそれらの逸話と同一視されることなく生涯を終えたのだろう。 追記・修正は燕返しを見切ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ☆1にあるまじき強さを誇る農民、剣技のみで第二魔法まで到達したのは伊達じゃない。 -- 名無しさん (2017-06-13 19 45 58) いろんなサーヴァントが増えたけど剣の技量だけなら未だにトップを維持できてるのは流石 -- 名無しさん (2017-08-06 20 00 29) ☆1でもいいからセイバーで実装してほしい。 -- 名無しさん (2017-10-16 20 41 51) キャラグラだけならともかく、イラストレーターも社長だしなぁ -- 名無しさん (2017-10-16 22 25 07) アサシンの小次郎にモーションと絵の変更があればそれで満足。原作的にもクラス変えてほしくないし -- 名無しさん (2017-10-19 23 25 47) この御仁こそまさにレベル999の村人 -- 名無しさん (2017-10-22 01 10 28) 宝具のSEもUBW準拠が良かったんだけど普通でガッカリ -- 名無しさん (2017-10-24 17 38 06) 映画だと尺の都合も有って台詞減って束 -- 名無しさん (2017-12-13 20 49 06) これセイバーですよね? -- 名無しさん (2020-04-11 03 24 04) いまでも聖杯使ってやれば戦える -- 名無しさん (2020-08-11 13 41 11) ↑3あのシーン、真アサシンが小次郎の腹から出てきたんじゃなくて、真アサシンが小次郎の腹を貫通して倒したと誤解した新規が結構いたみたいだな -- 名無しさん (2020-10-14 20 33 15) 燕返しの一点だけってことは生前は物干し竿使ってなかったのかな? -- 名無しさん (2020-10-14 20 52 02) ↑宝具とは『その英霊を象徴する武具・技・伝承を象ったもの』。この英霊ならぬ亡霊の象徴は所持していた刀に非ず技の方だったという話 -- 名無しさん (2021-10-28 07 53 40) このNOUMINの燕返しは以蔵さんも真似できないらしい…まあ、そりゃそうか。 -- 名無しさん (2023-03-25 02 47 54) ドラゴンボールのヤジロベーのセリフ「あいつもう人間じゃねえな。」が浮かぶ。 -- 名無しさん (2023-10-16 19 24 25) サムライレムナントからして一部の世界の佐々木小次郎(真)も似た声をしてるらしい… -- 名無しさん (2023-11-01 11 05 26) まさか○を伝授してるとは。 -- 名無しさん (2023-11-01 19 30 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/quatropiliastro/pages/93.html
(聖杯戦争…) 巻菜が記憶を取り戻した刹那、左手に痛みが走る。 記憶を取り戻す直前、巻菜は某ファストフード店に簡単な昼食を摂るために入っていた。 幼い頃に幽霊を見て、"悪魔憑き"として扱われた自分だが、こんな出鱈目な現象に巻き込まれるとは夢にも思わなかった。 陣取った2階の一角から改めて街並みを眺めてみるが、支倉市のそれとはやはり雰囲気が違う。 仮想空間らしいが腰かけた椅子の感触も、口に運んだバーガーの味も現実味に溢れていた。これらが全てデータの集合とは恐れ入る。 巻菜はそこまで考えて、ふと寄る辺ない気持ちになった。 居心地の悪さが瞬く間に存在感を増していき、店内に屯する客や店員から後ろ指を差されている様な錯覚に陥る。 巻菜は弾かれたように立ち上がると、所持品を収めたデイパックだけは忘れず持ってトイレを目指した。 ―まずい!まずい! 記憶を取り戻した拍子に仮面が外れてしまっている。早く顔を着け直さなければ。 「私」が私のままだと破滅してしまう。 トイレに急いで向かう途中、こちらに歩いてきた男性客に危うくぶつかりそうになった。 「ッ!?あっぶねぇな…!」 「あぁっ!?」と男は叫ぶと巻菜をキッと睨みつけた。まもなく遠ざかる巻菜から視線を外し、ぶつぶつと何事か小声で呟きながら客席に歩いて行く。 床を踏みしめる足音には走り去った女性客への怒りが籠っていたが、追いかける気はないらしい。 男の罵声を受けた巻菜の胸中に重苦しい物が広がる。鼻に辛いようなツンとした感覚が立ち昇り、視界が潤んだ。 やはり「久織巻菜」のままでは駄目だ。この程度の距離を移動することすら上手く出来ない。 トイレに辿り着くと巻菜は音を立てて扉を開け、中に入り込んだ。 鍵をかけた女性用トイレの個室内で身を屈めると、「久織巻菜」から蓄積しておいた"顔"に切り替える。 支倉で"悪魔憑き"の能力を磨いていたのが幸いした。ふぅ、と一息ついた巻菜の脳裏に、張りのある男の声が響く。 ≪記憶を取り戻したようだな、小娘≫ (誰…?) 怪訝に思った巻菜だったが、記憶を手繰るうちに答えにぶつかった。 ――サーヴァント 自分がまきこまれた聖杯戦争において、手を組む相手。 巻菜から魔力を吸い上げる事で敵と戦い、左手に宿った「令呪」によって、3回だけどんな命令でも実行させられる存在。 戦力の確認はしておきたいが、ここで実体化させるのは不味い。 万が一敵マスターが近くにいたら狙い撃ちにされるかもしれないし、何より男性らしいサーヴァントと個室で二人きりになるのは遠慮したかった。 巻菜はサーヴァントに霊体化したままついてくるよう促すと、トイレから退出。 荷物を背負い直すと先刻まで座っていた席に向かい、テーブルに鎮座する食べかけのハンバーガーセットを素早く処理して店を出た。 繁華街から河川敷に場所を移し、巻菜は川を横切る架橋下に身を隠す。 それなりに時間が経過し、日が少し傾いている。周囲に人気が無いことを確認すると、巻菜は従者に実体化するよう念話を飛ばす。 間も無くするとサーヴァントの姿が露わになった。 座り込んだ巻菜の隣に現れたのは、青とグレーの迷彩柄の戦闘服に身を包んだ大男。 さらに晒した顔や両腕にペイントが塗られている。薄い色の肌を青いラインが幾つも横切っている様は人型の虎のようだ。 「えーっと、アサシン?…でいいですか?」 一つ頷き、青の偉丈夫はつまらなそうに巻菜を見下ろす。 厳つい顔は人形のように左右対称であり、短く刈った髪は青く、瞳も同様だった。 「真名はテレンス・E・ベックという。覚えておけ」 堂々とした名乗りを受けた巻菜も頷き返す。 ただし、彼のような男には「まだ」化ける事は出来ないので、頭の片隅に留めておくだけにしておいた。 巻菜は腕を組んで立つアサシンに目を注ぐ。 「なんだ?」 男の険しい目つきに怪訝の色が浮かぶ。 「青いペイントは珍しいなぁ…と思って。軍人さんですよね?」 巻菜はにっこりと微笑んで、アサシンに問いかける。 着用しているベストにはポーチがいくつも取り付けられ、ボディスーツも色は派手だが巻菜が見る限りでは丈夫な生地で作られているらしいのが見て取れた。 そしてアサシンは腕を組んだまま、機械のように巻菜の一挙手一投足を観察している。警戒心が眼の中にありありと浮かんでおり、不審な動きを見せれば即座に対応するつもりだろう。 それらの要素から推察した巻菜だったが確証は得ておらず、あくまで見たままの印象を口にしただけに過ぎない。 「…これは迷彩ではない。トライブカラーのマーキングだ」 厳つい顔のまま、アサシンは返す。言い終わったアサシンは極僅かに目を見開いた。 「トライブ?」 巻菜は首を傾げた。知っている限りなら、部族…一族といった意味のはずだ。 カラーギャングやスポーツチームなど、ある種の集団がグループの個性を表現する色を身につける事は珍しくない。 トライブを集団を指す単語と仮定すると、アサシンが一集団に属していた事が推測できる。 彼の堂々とした立ち姿は暗殺者として闇に紛れるより、部下に指示を飛ばしている方が似つかわしい。 生前は一集団のリーダーか、それに近い立場だったのかもしれない――巻菜は見当をつけた。 「暇が出来たら話してやる」 「そうですか…まぁ、今後の事について話すのは、もう少し落ち着いてからでいいと思いますし……まずは泊まれる場所を探しましょう」 巻菜は大儀そうに立ち上がると先程まで抱えていたデイパックを背負い、アサシンを見上げた。 「いいだろう」 アサシンはデイパックにちらと視線を向けると、巻菜に背を向けて実体化を解き始める。 彼は霊体化が完了するまでの短い時間、頭上に差し渡された橋によって小さくなった青い空をしみじみと見上げていた。 アサシンの霊体化を見届けた巻菜は架橋の陰から日光の下に歩み出る。周囲には依然として人影はない。 二日三日はホテル泊で問題あるまい。その間に旅行者の様な顔で街を探索して、適当な"誰か"か"何処か"を見つければいい。 決まった役割を割り当てられていないので時間だけは十分ある。 思案しながら歩を進める巻菜の一日は、頭上を流れる雲のように緩やかに過ぎていった。 【クラス】アサシン 【真名】バロン・オメガ(テレンス・E・ベック) 【出典作品】DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー 【性別】男 【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運E 宝具A ラーヴァナ(紫) 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運E 宝具A ラーヴァナ(白) 筋力B 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 後述の宝具を展開することで、この欠点を解消できる。 【保有スキル】 カリスマ:D 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 魔術:-(A) 通常は使用できない。 宝具を発動することで魔術を行使できる様になる。アサシンは強烈な攻撃魔法を一工程で発動させる。 喰奴:A 「悪魔化ウィルス」を照射された事でアートマが発現した者のこと。身体の何処かにアザが刻まれるのが特徴。 魂喰いを含む捕食行為によって、魔力を回復することができる。 保有者に高い身体能力を保証するが、覚醒中は常に飢餓感に苛まれるデメリットがある。 飢餓感は魔力を消耗するほど強くなっていき、NPCやサーヴァントを喰らって消耗を補わない場合、肥大化した飢餓感によって同ランクの狂化に匹敵する精神の変質を一時的に起こす。 暴走したアサシンは飢えを満たそうと敵味方問わず襲い掛かる。満足した時点で暴走は解除される。 【宝具】 『煉獄に吹け、烈の如く(タービュランス)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人(自身) 左肩に刻まれた印に意識を集中させる事で"ラーヴァナ"に変身する。 ステータスを専用のものに修正、魔術スキルを解禁する。発動にかかる魔力は少ないが、ステータスの向上や魔術スキルの使用が可能になった事で飢餓感が増大しやすくなっている。 くわえてラーヴァナは自分の姿を完全に消す能力を持っている。この透明化は人間態でも行う事が出来る。 透明化しているアサシンはBランク以上の千里眼や気配感知といった知覚系スキルを持っていない限り、捕捉することは出来ない。 また姿を消している最中にダメージを負った場合、透明化の解除などペナルティが課せられる。 平時は紫色の体表と6本の手足を持つ異形だが、腰に展開した外皮を着込むことで2腕2足の白い巨人に変形する。 この形態になると透明化が使用できなくなる代わりに、敵を暴走させる波動を照射できるほか、吹き荒ぶ暴風を発生させて周囲を薙ぎ払う事が可能になる。 【weapon】 無銘:ハンドガン 【人物背景】 「アスラプロジェクト」を推進した軍属の男性。 神から情報を引き出すテクノシャーマンの力に感嘆した彼は、兵士を強化する戦闘用AI「アスラAI」を作り出そうと試みる。 しかしプロジェクトの最中にテクノシャーマンの主治医であるサーフ・シェフィールドの暴挙が原因で神が狂ってしまう。 偶然、その現場に立ち会ってしまった彼は悪魔に変化したサーフに喰い散らかされて死亡。 その情報(魂)は神の元に帰ることなくジャンクヤードに流れ着き、彼はアスラAI「バロン・オメガ」として第二の生を得た。 トライブ"ブルーティッシュ"のリーダーとして戦いの日々を送っていたが、ジャンクヤード中に降り注いだ謎の光に貫かれてアートマを獲得する。 そして、自分を食い殺した男と瓜二つのアスラAI「サーフ」と対面した瞬間、前世を思い出した。 ジャンクヤードにて死亡した直後から参戦。 【聖杯にかける願い】 AI"バロン"ではなく人間"ベック"として受肉した後、地上に帰る。 【マスター名】久織巻菜(ひさおり まきな) 【出典】DDD 【性別】女 【Weapon】 なし。 数十万円の現金、保険証・印鑑など個人証明、数着の着替え、転出届などをデイパックに詰めて所持。 【能力・技能】 「A異常症」 特殊な精神病。正確にはアゴニスト異常症という。通称"悪魔憑き"。 軽度の場合は感情がコントロールできなくなり、重度になるとトラウマを克服する身体機能「新部」が形成される。 患者は常人には持ち得ない能力を発揮できるようになるが、その分通常組織に負荷を掛けてしまう。 巻菜は顔の皮膚・筋繊維が変質しており、表情を自由に作る事が出来る。 入院時より成長したことで女性限定なら3人まで"顔"の切り替えを蓄積でき、体型を変える事すら可能になった。 ただし、依存性の強さと主体性の薄さから他人の真似をしないと生きていけない為、常に"誰か"を装う生活を続けなければならない。 「人間観察」 ずば抜けた解析力と学習力。 対象となる他人をじっくりと観察し、生活習慣、成績、趣味嗜好、口調、運動レベル、雰囲気を模倣することで対象に成り切る。 【ロール】 市外から流れ着いた失踪人。 【備考】 巻菜は会場内に拠点を持っていません。 住居を持つ場合は然るべき手続きを踏むか、他人のパーソナリティを奪わなければなりません。 以降、他人と接触する際はよほどの事情が無い限り、別の名前を名乗ります。 【人物背景】 オリガ記念病院の元患者。 神童と讃えられたほどの天才児だが癇癪持ちであり、物の加減を知らない。一度やると決めたら納得いくまで続ける。 際限なく教材を買い集め、覚えたら燃やして処分するという学習法を続けた結果、家計を圧迫。 ある日、家族と何気ないやり取りをきっかけに自分が疎まれていることに気付く。 家族との仲を修復することは結局叶わず、彼女は間も無くパーソナリティを喪失。自発的に何かをする事が出来なくなった。 母の何気ない一言で弟・伸也の「全て」を真似て、伸也の立ち位置を乗っ取った巻菜は巧妙に計算した上で、伸也を使って両親を殺害。 仕上げに自分も身を投げる事で弟に罪を擦り付けたが、A異常症の診断を受けてオリガに収容された。 【聖杯にかける願い】 永遠に使える「顔」を手に入れる。