約 5,398,753 件
https://w.atwiki.jp/acszanteimemo/pages/19.html
↓↓まずはこちらをチェック↓↓ ”アフリカンサムライ”弥助伝説の誕生と拡散 ー とあるユーザによるウィキペディアへの貢献 Tottoritom Wikipediaのユーザーページ Wikipediaの作業履歴 2012年7月6日 Tottoritomというアカウントによる「Yasuke」の編集が始まる(「Yasuke」に関してはその後2015年9月11日まで編集なし) ↓ 2015年9月12日 「Yasuke」の参考文献が2016年に発表されるトーマス・ロックリーの論文に変更される ※この日は何回も修正している。主な修正→修正比較1|修正比較2|修正比較3 ↓ 2016年2月 トーマス・ロックリーが、織田信長に仕えた弥助に関する論文「The Story of Yasuke Nobunaga's African Retainer」を『桜文論叢』第91巻(2016年2月発行)に発表 ↓ 2017年1月25日 『信長と弥助:本能寺を生き延びた黒人侍』が発売される ↓ 2017年2月3日 Tottoritomにより参考文献が『桜文論叢』に掲載された論文から『信長と弥助:本能寺を生き延びた黒人侍』に変更される ↓ 2018年10月31日 Tottoritomによりトーマス・ロックリーのページへのリンクが追加 ↓ 2018年11月8日 トーマス・ロックリーのページが特筆性無しとしてWikipediaより削除(当時のディスカッションにはTottoritomも参加) ↓ 2019年1月25日 Tottoritomにより書籍 『African Samurai The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan』の発売が紹介される (Tottoritomの活動はここで終了) ↓ 2019年4月30日 『African Samurai The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan』発売 関連リンク https //history.stackexchange.com/users/15052/tottoritom https //www.facebook.com/tottoritom/ トーマス・ロックリー トーマス・ロックリー - Wikipedia LOCKLEY Thomas(日本大学 研究者情報システム) 広報誌 Journal vol.28(日本大学法学部) 日本の歴史と文化で学ぶ英語〔初級~中級〕 | ロックリー・トーマス([公開講座]早稲田大学エクステンションセンター) https //m.facebook.com/AfricanSamuraiYasuke/ やらかしまとめ 日本人の知らない珍説が世界中で大拡散!歴史家「日本では弥助が歴史を変えたと見なされてきたのです」「日本で一番強い男は日本人ではなかったのです」アサクリ以前から始まっていた弥助の史実ブーストとその歴史 Wikipediaに出典付きでフェイクを載せられたら10年間誰も気づけない件 Why It Took So Long for Japanese People to Realize the Yasuke Problem Perfidious Historian Thomas Lockley フィクション作家トーマス・ロックリー(鳥取トム)さんの5年前のインタビュー動画を翻訳してみた【翻訳】 Yasuke | African Samurai, History, Oda Nobunaga, Japan (Britannica) ※2024/7/16にロックリーによって更新 NHK出演 日本大学法学部のツイート 歴史学者・岡美穂子先生(東京大学史料編纂所准教授)の番組へのコメント 上記Webアーカイブ その1|その2|その3|その4 インタビュー 信長に仕えたアフリカ人の侍「弥助」YASUKE に魅せられた英国人(英国ニュースダイジェスト) 公開日:2019/11/21 https //www.news-digest.co.uk/news/features/19553-yasuke-the-true-story-of-the-legendary-african-samurai.html なぜ弥助に興味を持ったのでしょう。そのきっかけと、書籍を出版するに至った経緯を教えてください。 2009年か2010年ごろ、オンラインで「弥助」について書かれたリンクに偶然たどり着きました。 (中略) 日々の生活を優先したため一度は中断しましたが、2015年に再び筆を執った時は、真実を追求するため学術的な方向へシフトすることにしました。取り組む前は非常に短いものになると思っていましたが、知れば知るほど長くなり、論文として発表はしたものの、同時に本を書くに値する深いテーマであると気付きました。 《支援者インタビュー》 難民として逃れた祖母の存在を胸にー本能寺の変にいた「アフリカン・サムライ」から日本史を描く:ロックリー・トーマスさん(認定NPO法人 難民支援協会) 公開日:2020/02/12 https //www.refugee.or.jp/report/activity/2020/02/post_501/ ――ロックリーさんご自身は、日本で教鞭を取られて10年以上になるそうですね。 最初の来日は2000年で、ALT(外国語指導助手)として鳥取の小学校で2年間働きました The history detective - Finding twists and turns in Japan’s past (BCCJ Acumen) 公開日:2020/04/01 https //bccjacumen.com/the-history-detective/ How did you learn about Yasuke? Interestingly, I was researching Adams at the time. I happened to see a suggested link to the African who served Nobunaga, so I clicked it. That was probably in 2009. Most sources were already in the public domain. I did find some new sources not directly linked, but about other Africans at the time. How did you become a visiting scholar at the University of London School of Oriental and African Studies (SOAS)? I was offered a sabbatical from work and I talked to a friend of mine called Timon Screech. He’s a professor at SOAS and I asked if he could arrange for me to be a visiting scholar. That came about, in a way, through Adams and the English–Japanese research. Also, Timon had been instrumental in giving some advice on the Yasuke story. We’ve had an academic relationship for four or five years. He’s also involved in the commemorations of Adams’ death this year. In fact, I’m helping to arrange a conference under his supervision for 23 May. 信長が愛した黒人侍「弥助」の謎(文藝春秋 電子版) 公開日:2021/07/27 https //bunshun.jp/bungeishunju/articles/h2624 弥助との出会いは2009年で、徳川家康に仕えたイギリス人外交顧問、三浦按針のウィキペディアを見ていたところ、「関連項目」の欄で弥助を発見したんです。「えーっ、こんな人がいたのか」と驚きました。 William_Adams(三浦按針)のWikipedia変更履歴はこちら 信長に仕えた黒人侍Yasuke 昨春アニメ化 世界が注目する魅力(毎日新聞) 公開日:2022/05/13 https //mainichi.jp/articles/20220512/k00/00m/040/250000c Researcher sheds light on mystery of African samurai Yasuke made famous by Netflix anime (The Mainich) 公開日:2022/06/05 https //mainichi.jp/english/articles/20220603/p2a/00m/0et/026000c His appearance and skin color is not that of someone from Mozambique. I'd say he's from somewhere near (present-day) South Sudan. Who Was Yasuke, Japan's First Black Samurai? (Smithsonian) 公開日:2023/01/10 https //www.smithsonianmag.com/history/who-was-yasuke-japans-first-black-samurai-180981416/ Thomas Lockley, co-author of African Samurai The True Story of Yasuke, a Legendary Black Warrior in Feudal Japan, says it’s possible Yasuke was enslaved and trafficked as a child but believes he was a free man by the time he met Alessandro Valignano, an Italian Jesuit missionary. Who is Yasuke? The true story of the African who became Japan's first black samurai (BBC World Histories Magazine) 公開日:2023/05/17 https //www.historyextra.com/period/tudor/yasuke-who-first-african-samurai-japan/ 証拠? That is the last definitive historical mention of Yasuke. Records include sightings of similar men in Japan, but it is impossible to be sure whether or not they were Yasuke. There is evidence to suggest that he was remembered in Japan for another century before his story was forgotten. Facebookより 数週間前の投稿だそうです Thank you for your support over the years. Due to hate mail connected with the Assassin's Creed game, with which I have nothing to do and have no intention of playing but many people seem to think I am responsible for, I will be freezing this account. I hope not forever, but who knows. 長年のサポートに感謝します。 アサシン クリード』ゲームに関連したヘイトメールのせいで、私は何の関係もないし、プレイするつもりもないのですが、多くの人が私の責任だと思っているようなので、このアカウントを凍結します。このアカウントは凍結するつもりだ。 Ubisoftポッドキャスト「Echoes of History」 https //shows.acast.com/echoes-of-history/episodes/yasuke-the-first-african-samurai https //podcasts.apple.com/gb/podcast/yasuke-the-first-african-samurai/id1615075257?i=1000656845637 Assassin’s Creed Shadows, Matt Lewis and Thomas Lockley examine the few surviving historical sources to reveal what we know about Yasuke, Japan’s first African samurai. 【おまけ】最古の弥助&Yasukeページ Yasuke 2005年11月22日のログ 弥助 2006年8月31日のログ ■William_Adams(三浦按針)のWikipedia変更履歴 12 35, 26 December 2008 - Yasukeの名前登場 01 01, 30 December 2008 - African追加 11 07, 31 December 2009 - samurai追加 samurai追加比較
https://w.atwiki.jp/crackingeffect/pages/30.html
◇ ――――はじめまして! わたしは丈槍由紀……みんなからは「ゆき」って呼ばれてます。 皆さん、こんにちは。お昼じゃない人は、こんばんは。 今日は私達、私立巡ヶ丘学院高等学校学園生活部の一日を……ちょっとだけお見せしちゃおうと思います! ◇ 「いや~っ、ちこくちこく~~っ!!」 はい! これがわたし、ゆきです! ……てへへ、いきなり遅刻しちゃいそうになってますけど、そこは気にしないでください。 割といつものことなんです。学校は好きなのに、朝は起きられない……あるあるですよね、こういうの。 とにかく、今日もこうして慌ただしくわたしの一日は始まるわけなのです。 たたたたたっ。 全力疾走で廊下をダッシュしていると、向かい風が気持ちよくて残っている眠気も消えていきます。 お寝坊しちゃうのはいけないことって分かってるけど……てへ。でも、この感覚は嫌いじゃありません。 むしろ、好きです。 とはいっても、あくまで大事なのは目的地に辿り着くことです! みんなが待ってる部室に行って、りーさんのおいしいごはんを食べないといけません。 りーさんというのは――わたし達、学園生活部の部長さんです。 怒ると怖いですけど、普段はとっても優しくて面倒見のいいお姉さんなんですよ! 「~~~~っ、遅れてごめーーーん!!!」 がらがら! 勢いよく部室の扉を開けると、案の定その先には、部員のみんなが揃っていました。 テーブルの上にはおいしそうなカレーライスが湯気を立てています。 「あら、ゆきちゃん。おはよう。またお寝坊さん?」 「うう……起きれると思ったんだけどなあ……」 「まあ、タイミングとしちゃギリギリセーフってとこだなー。ちょうど今料理も出てきたとこだよ」 「ほんと!? よかったぁー。えへへ、今日のわたし何だかツイてる予感がするよ~」 「もう。ゆきちゃん、ちゃんと反省しなきゃだめっ」 「あうっ」 ぴんっ、とデコピンをされてしまいます。 この人がさっきも言った「りーさん」。 そしてそんなわたし達を見て、チャーミングな八重歯を見せて笑っている女の子は「くるみ」ちゃんです。 くるみちゃんはいつもシャベルを持ち歩いていて、力仕事はお任せあれ! ……って感じな頼れる女の子です。 「……さて。先輩も来たところですし、ごはんにしましょうか」 この子は「みーくん」! 学園生活部の中では最年少さんです。 わたしやくるみちゃんより大人っぽい子だけど、とってもかわいいんだよ! 「そうね。 それじゃあみんな、手を合わせて――――」 「「「「 いただきまーす!!!! 」」」」 わたし達の朝はこんな感じでした。 ――――じゃあ次はもうひとり。少し気弱だけどとっても優しい先生を紹介します! 「いや~~っ、今日わたし日直だった~~~~っ!!!」 だだーっ! ……って感じで、またわたしは廊下を走っています。 ついお腹いっぱいでゆったり気分になっちゃってましたけど、今日はわたしが日直なんでした。 「……あ」 と。そんな時、廊下の向こうに見慣れた顔を発見します。 紫のウェーブヘアーを白いリボンでまとめた、同じ生徒にも見えるような人。 わたしは教室へ向かう足を方向転換させて、その人のところへ走っていきます。 日直のお仕事……はもちろん大事だけど、きっと走れば間に合う……と、思っておきましょう。 「めぐねえーっ! おはよーっ!!」 「あら、ゆきちゃん。おはよう……って、佐倉先生と呼びなさいって言ってるでしょ」 この人は「めぐねえ」! 国語の先生をしてくれている大人さんです。 何を隠そうこの人、学園生活部の顧問でもあるのです! いつも優しくにこにこ笑顔で、でも叱る時は厳しく叱ってくれる、生徒想いのとってもいい先生なんですよ。 ただ、たまにみんなからいないもの扱いされてたりする、ちょっぴり不幸な人でもありますけど……。 さてと! これでわたし達、学園生活部のメンバーと顧問の先生は全員となります。 ――きーん、こーん、かーん、こーん。 そして大変! ついつい話し込んじゃって、始業のチャイムが残酷に鳴り響いてしまいました! めぐねえとお別れして、わたしは急いで教室に駆け込みます! 教科は確か英語。 この前も居眠りをしちゃって、次やったら補習と言いつけられてるとってもまずい教科です。 ドアの小窓から、こっそりこっそり中をのぞきます。 ……先生がお寝坊したとか、そういうラッキーがあるかな、と少し期待したのですが。 もう黒板にはむずかしい英文が書かれていて、どこからどう見ても授業が始まっちゃっていました。 「あい、えんじょいど、すたでぃんぐ……? うぃず、えぶりわん。 れっつ、すたでぃー……とげざー。 ばっといっと、どね……?? なんて読むんだろう…………」 うーん。やっぱり、英語はよくわかりません。 でも、授業をサボっちゃうのは学生の模範であるべき学園生活部に似つかわしくない行動です。 ……りーさんの受け売りなんですけど。それはともかく、やっぱり素直にごめんなさいして、授業を受けようと思います。 がらがら―― 「ごめんなさい! 遅刻しちゃいましたーっ!!」 …………………………。 …………………………――――。 ◆ All is in the darkness in the past.(全ては過去の暗闇の中) Please don`t throw me away.(お願いだから見捨てないで) Help me.(助けて) ◆ 夕日が、はるか向こうの空に沈んでいきます。 ふと、わたしはその「いつもどおり」に違和感を感じました。 「あれ……? 窓からの景色、こんなだったっけ…………」 海が見えます。 グラウンドの向こう側にある家や道の形が、どこかいつもと違う感じがします。 けれど、これは確かにいつもどおりのはずで――……はてな? とわたしは首をかしげてしまいました。 でも、まあいっか、とすぐにそれで納得しちゃいます。 だってわたしたちは学園生活部。学校で暮らしちゃう部活なんですから。 お外がいつもと違うのは少し気になるけど、不思議だなー、くらいのことでしかありません。 そんなことより! 最後はみなさんに、わたしだけの秘密を教えてあげちゃおうと思います! えへへ、部員のみんなにもまだ教えてないんだよ。 みんなで飼ってる太郎丸にも、クラスのみんなにも、めぐねえにも教えてないんだから! 「――――参られたか。ユキ殿」 夕焼けでまっかに染まる教室の中に、演劇の黒子さんみたいな、真っ黒くろすけさんがいます。 顔にはこわ~いガイコツのお面をつけていて、きっと誰が見てもお化けにしか見えないでしょう。 でも、わたしは違います。わたしとこの人は……えっと、しゅじゅう、の関係で結ばれた、パートナー同士なんです! ……もちろん、別に「そういう」意味ではありませんよ!? 「アサシンさん、こんばんはー! 今日はどうだったの?」 「以前不覚を取ったセイバーを、我が宝具にて屠り去った。 優れた英霊であったことに間違いはないが、暗殺者の執念を聊か侮っていたようだな」 「ほえー……そうなんだ。お疲れ様……」 この人は「アサシン」さん。 あまりたくさんおしゃべりする人ではないんですけど、なんだか格好いいおじさんです。 でも、アサシンさんの言っていることは難しくてたまによくわかりません。 けど、今日は前にケガをさせた人をすぱーん! とやっつけてきたみたいですね。 弱い者いじめは学園生活部としても見逃すわけにはいきませんが、これならおあいこです。 「これより私は、再び闇に潜る。ユキ殿はこの廃校に篭っておられよ」 ――――――――――――――――――――――――――――廃。  ̄ ̄ ̄ ̄ ――――――、―――――― ―――■■――――■――――――― ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――――、■■■■■――――■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。 『――この学校に篭っておられよ。 敵の襲来があれば令呪を使われれば飛んで駆けつけるが……そうならないに越したことはない』 「はーい! アサシンさんも、うーんと、……そうだ、聖杯戦争! 聖杯戦争、頑張ってきてねーっ!」 聖杯戦争。 アサシンさんは、そんななんだか物騒な名前のイベントに参加しているそうなんです。 なんでも二人一組でなければ出られないイベントらしくて、彼のパートナーにわたしが選ばれたんだとか。 こういうことを言っちゃうとアサシンさんを不安にしてしまうかもしれませんけど、正直、ちんぷんかんぷんです。 でも、なんだか危ないこともあるイベントらしいので……出来れば、早く終わってほしいなあ……。 アサシンさんはわたしの大事なパートナー……「サーヴァント」なんですから。 怪我したり辛い目に遭ってるのを見ると、わたしも悲しいです。 ふと気が付くと、アサシンさんはどこかへ行ってしまっていました。 あの人はいつもこうなんです。いついなくなったのか、いつやって来たのか、はっきりその瞬間を見たことはありません。 せっかくなのでいつか見てやろうと思ってるんですけど……やっぱり難しいですね。 ――あ、大変。そろそろお夕飯の時間。 それではみなさん、今日は長々お付き合いいただき、ありがとうございました! これからもわたし達、学園生活部のことを――――よろしくお願いしまーす! ◆ 「痛ましい娘だ」 アサシンのサーヴァント――――ハサン・サッバーハは、自分のマスターが滞在する校舎を振り返り呟いた。 人が立ち入らなくなってずいぶん経つのか窓ガラスは割れ、壁も所々が剥げ落ちて蔓が這っている。 過去にはグラウンドだったろう場所も、今や腰の丈ほどの藪と化している。 廃校。誰がどこからどう見てもそうとしか形容出来ないだろう荒れ果てた建物が、幽けく夕暮れ時に聳えていた。 「過去に何があったのか知らんが、完全に壊れている。聖杯も酷な選別をするものだ」 暗殺者は見てきた。 召喚されて間もなく、彼女に「学園生活部」の面々の紹介も受けた。 もっとも――――彼には、彼女以外の人間が見えた試しなど一度たりとてなかったが。 「くるみ」は、体育倉庫から引っ張り出してきた錆びついたシャベル。 「りーさん」は、屋上にあったプランターの痕。 「みーくん」は、二年生の教室。 「太郎丸」は、何の生物かも分からない小さな白骨。 「めぐねえ」は、おそらく聖杯戦争の中で死亡したのであろう、ミイラ化した女性だった。 遅刻を詫びながら騒がしく入っていった教室には、当然授業をする先生もそれを聞く生徒もいない。 ガラスの割れた窓を開け閉めして風を調節し、彼が調達した食糧を都合よく解釈して食べている。 それが、アサシンの目から見た丈槍由紀という少女の真実。 彼女は現実を認識できないまま、しかし彼女にとってはれっきとした真実である空想の中を生きている。 「だが、たとえ夢に酔う童女であれども、契約を結んだ主であることには変わりない。 よかろう。ユキ殿はただ夢を見続けていればよい。 私は変わらず勝利のみを持ち帰り続ける――――そして、最後には聖杯を持ち帰ろう」 忠節という言葉とは最も縁遠いであろう立場にある彼だったが、彼は契約を重んじる質だ。 たとえ相手が夢と現実の境すら曖昧な壊れた少女であれ、契約がそこにあるなら死守しよう。 それに。 永遠の平穏を夢見る彼女のもとに、永遠の命を夢見る自分が呼ばれたのは、ある種当然の話であるのだから。 【クラス】 アサシン 【真名】 ハサン・サッバーハ@Fate/stay night 【パラメーター】 筋力:C 耐久:C 敏捷:A 魔力:C 幸運:E 宝具:C 【属性】 秩序・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 投擲(短刀) :B 短刀を弾丸として放つ能力。 風除けの加護:A 中東に伝わる台風避けの呪い。 自己改造:C 自身の肉体に、まったく別の肉体を付属・融合させる適性。 このランクが上がればあがる程、正純の英雄から遠ざかっていく。 【宝具】 『妄想心音(ザバーニーヤ)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:3~9 最大捕捉:1人 普段は長い布に包まれているシャイターンの右腕。使用時には腕を伸ばし、赤い異形の腕を開放する。 対象に触れることで、エーテル塊による心臓の二重存在(コピー)を作り出す。 この鏡面存在を握りつぶすことによって対象本人の心臓を破壊し、呪殺を成立させる。 如何に硬い鎧で身を護ろうとも心臓を掴み上げることができるが、幸運や魔力で対抗可能。 作中の描写から接触していないと鏡面存在を作れないようだが、腕の長さがその弱点を補っている。 人を罰するモノ故、言峰綺礼のように既に人のモノではない心臓は呪えず、また心臓限定であるがゆえに既に心臓がないものや心臓を潰されても活動可能な相手には効果や必殺性や即死性が薄い。 【weapon】 黒塗りの短刀「ダーク」 【人物背景】 イスラム教の伝承に残る「暗殺教団」の教主、「山の老翁」。 この名は個人のものではなく、教団の教主に代々襲名されてきたもの。複数いる「ハサン・サッバーハ」を継承した暗殺者の内の1人が彼であり、暗殺者という出自から「反英雄」に分類される。 通称「真アサシン」。何かと不遇な人。 【サーヴァントとしての願い】 失われた自らの顔を取り戻す。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具の効果も相俟って即死性能の高いアサシン。 ただしマスターのゆきは問題だらけなので、そこを突かれると厳しい。 序盤に良い同盟相手を見つけられるかどうかがターニングポイントかもしれない。 【マスター】 丈槍由紀@がっこうぐらし! 【マスターとしての願い】 そもそも、聖杯戦争についてを朧気にしか理解していない 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし 【人物背景】 天真爛漫な少女で、学園生活部のムードメーカー。 元々子供っぽい性格であったが、ゾンビ騒動を機に幼児退行した後、慈の死をきっかけに現状を認識できなくなったかのような言動をとるようになる。 彼女がこの聖杯戦争で見ている「夢」は以下の通り。 ・鎌倉の廃校を巡ヶ丘学院高校と誤認している ・学園生活部の面々やクラスメイト、教員たちなどを「存在している」ものとして見ている ・聖杯戦争については、アサシンの参加しているちょっと危険なイベント程度の認識。 ・殺人などのキーワードについては、無意識的に理解を拒んでいる。 食事は基本的にアサシンが即座に食べられるものを調達。 それを都合よく解釈し、空想の友人たちと食べている。 【方針】 みんなで楽しく、学園生活! BACK NEXT -006 闇の仮面 投下順 -004 衛宮士郎&アサシン 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT DATE LOST 丈槍由紀 000 封神演義 アサシン(ハサン・サッバーハ)
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/106.html
「――――此度の戦争の顛末に、既に脚本が用意されているとしよう。」 我が物顔で革張りのソファーを占領しながら、ふとそんなことを呟く。 趣味が悪いことに真紅の素地に、思いのほかアサシンの装いの意匠は映えていた。 老将はくすんだ鎧の鈍色を、けれども見事なまでに自らのものにしている。派手ではないが、滋味があるというのだろうか。 鉄も、革の拵えも、小さな傷や擦り切れがいくつも重なって、鈍い光を返す。 「どういう意味ですか?」 「何、難しいことではない。つまり、誰がどの順で敗地にまみれ往くのか、という並びよ。」 率直に尋ね返すと、また底意地の悪い例えが返ってくる。 そこはせめて、『誰が勝利の栄光を手にするか』というのが粋じゃないだろうか。 峻厳な、歴戦の名槍を思わせる眼光を宿す瞳は、愉快そうに歪んでいる。 腹の底に響く声。俗な言い方をするなら、バリトン歌手のような重厚な声質。 アサシンのその在り方は、効率よく配下を束ね、彼らを支配し、導くためのものに特化している。 多くの人々の上に立つために生まれてきた――――そう言われたとしても、違和感はない。 「運命、ってやつですか。」 「応。……そう馬鹿にしたものではないぞ、小僧。」 仮住まいの夜は、殊更に冷える。 乾燥した空気に、アサシンの声もよく反響した。まるで歌劇を特等席で見ているかのような。 「貴様がどれほど知略を絞り、機転を利かせ、精根の尽き果てるまで死力を以て戦い抜いたとして――― 勝てぬ者には、勝てぬ。悪く思うな、相性というものがあるでな。貴様も知っておろうが、余の場合は特に顕著だ。」 彼の能力と性質については、既に説明を受けている。 尖った能力ではあるが、突き刺されば、強い。暗殺者、とは正しく的を射ている。 まあ一方で、それが刺さらぬ相手には当然苦戦を強いられるのだが。真っ当な英雄などを相手にすれば、撤退も余儀なくされるだろう。 特に、聖杯戦争の何たるかについては調査済みだ。 本来ならば英霊―――人類史に刻まれる偉業、あるいは死後なお信仰を集め、座に召し抱えられた存在を召喚し、使役するというシステム。 彼らが必ずしも、つまるところ『人間』であるという保証はない。むしろ、例外の方が多いといっても過言ではないだろう。 「……引いた後から、籤の中身を変えることは出来ない。」 「然り。」 一度結末が確定してしまっては、そこに至るまでのどんな努力も意味を持たない。 将としては後ろ向きともとれる言葉は、あるいは彼が、人が人を当たり前に殺す時代に生きた人間だからだろうか。 赤ワインをグラスに注ぐ。 自分のためではない。というか、未成年だ。それなりの年代物を入手するのに、ひと手間もふた手間もかかった。 当然ながら、この身は正規の魔術師ではない。ともすれば、気休めにしかならないだろうが、と買いそろえたもののうちの一つ。 サーヴァントとの関係は円滑に保っておくに限る。 差し出したグラスを、武骨な手が掴んだ。 分厚い。幾度も剣を振るったのだろう、歪に皮が盛り上がっている。 その生涯を武と、そして政に捧げて生きた人。 それは、その役割に準じるというのは、どれほど熾烈で、過酷で、――――けれども、うらやましくもある。 だというのに、グラスを傾け、口の中で転がすしぐさの、なんと似合うことだろう。 尋ねれば、作法は聖杯によって学んだそうだ。なんでもありか。 「……巡りあわせというものもある。 幸運にも、余の宝具に都合のいい相手ばかりと争うとして、すべてがそう上手く転ぶこともあるまい。 もしもそれが貴様の意志、選択など介さない、遠大な存在によって定められていたとするなら――――」 カチン、とグラスが音を立てて窓に当たる。 芝居がかったしぐさだ。まったく、何に影響されてしまったのだろう。 「ともすれば、貴様、どうする。運命の流れに抗わんと、足掻き泳いでみせるか。」 けれども、皺の寄った目蓋の内。覗く瞳は、真っすぐにこちらを捉えていた。 静かな威圧がある。 見定められているのだ、と直感する。 コートの下。肉の底。心臓を直接睨まれている。 肺が硬くなる。胃が縮む。怯えている、といえばまだかわいいものだろう。 「どうして……そんなことを、尋ねるのです?」 「貴様の素性、目的、才幹。いずれも、余の主として足るものであった。」 シャリ、と、静かに、けれども迅く、短剣が鞘を擦る。 月光の差し込む窓もなく、こちらの用意した電池式の安っぽい光源に照らされて、けれどもその刀身は、鋭利な光をコンクリートの壁に反射した。 ・ ・ ・ ・ 「なれば今こそ、この『短剣』を捧げるに足るか、見定めねばならぬ素養がある。 心して答えよ、小僧。我が名はマクベス、此度は暗殺者のクラスによって現界するがゆえに。」 使い古された問いだ。 つまるところ、宿命論。運命が既に決まっているのなら、それに抗う価値はあるのかという命題。 きっと誰もが一度は、例えば十四、五ほどの歳に、抱いた経験があるのではないだろうか。 けれどもアサシン――――『マクベス王』が問うたならば、それはもう一つの意味を持つ。 マクベタッド・マク・フィンレック。スコットランドの赤き王。 多くの人は、彼の名をこう捉えるはずだ――――暗殺によって王位を簒奪し、殺した政敵の幻影に怯え、敷いた暴政の果てに討たれた悪しき王と。 史実は、そうではない。 当時は下剋上がしばしばみられる時代背景であったし、彼の在位期間の長さは、そのまま彼が優れた為政者であったことを示している。 その本来の信仰は、けれども英文学の最優を冠する作家の、中でも代表作によって、歪め知られてしまった。 老将は、答えに窮する自分を見て、わずかに口を歪める。 さぞや愉快なことだろう。本当に、底意地が悪い。 「…………人は、定命です。」 十二分に沈黙を貫いてから、答えを慎重に選ぶ。 応えはない。構わず、続ける。 「定められたものにしか意味がないのなら、人は死ぬために生きていることになる。」 彼は、『マクベス王』こそは、物語の中で、定められた予言のために戦った張本人だ。 いずれ、王になる。 まるで選定の剣にも似た、人を、それも多くの人を狂わせる呪いによって。 彼自身は、その物語をどう捉えたのだろう。 予言の通りに地位を得、予言に怯えて狂い、そして予言によって倒される。 すべてが予言によって定められていたのなら、その過程、彼の意志に、そしてその生涯に、果たして、役割以上の意味はなかったのか? それを、よりにもよって本人が問うている。 自分の生涯と、それを元に作られた戯曲をネタにした、最大級のブラックジョークだ。 厳粛そうな見た目に反して、悪ふざけがお好きらしい。 結構なことだとも。それで肝を冷やすのがこちらでさえなければ。 だからこそ、臆さずに切り込んだ。 「ならば何故、『マクベス王』は敵わないと知りながら、死の運命に挑んだのでしょうか? 大首領王マルカム・カンモー。『女の股から生まれなかったもの』に。 鎧を捨て、剣を置き、楽に死ぬことだって出来たはずです。けれども、あなたは挑んだのでしょう。」 「知れたことを。武人として死ぬためよ!」 侮辱とも取れる揚げ足取りに、けれども老将は間髪を入れず吠える。 ・ ・ 「おれは断じて、自らの剣で自らを絶つなどという馬鹿な真似はせぬ。断じて! 忌々しい二枚舌の鬼ばばァが、得意げに人の生き死にを決めやがったとしてもだ! このおれは、一国地の王たる男は、嘆きに嘆いてみじめったらしく運命を呪って死ぬような、めそめそした男であってはならぬ!」 「そうですね。僕も、そう思います。」 つまり、それが何よりの答えとなる。 知れず、安堵の息を漏らす。彼が乗りやすい人物で助かった。 彼は、自ら答えを導き出したということだ。 いずれ死ぬ定めにあるからといって、今死んでいいことにはならない。 運命が決まっていたとしても、『これが運命だ』と諦観する自分にはなりたくない。 それが、彼の最初の質問への、彼の答えだ。上手く躱せた……だろうか。 振り上げた大音声に、冷や水。 こちらの返答に、ぱち、と見開かれた目は、意外にもきれいな人好きのする輝きを持っている。 老将の怒りの演説は、殺風景な部屋に残響を残して、みるみると萎んでいった。 「…………生意気なやつめ!」 唾を吐き捨てそうな、しわを寄せた表情で言い放った言葉は、一方でどこか満足の色も帯びている。 けっして晴れやかではないが、人間味のある渋面。 ただアサシンには申し訳ないが、謎解きや文章の解釈に関しては、こちらに一日の長がある。 不承不承といった体で、短剣が鞘に納まる。どうも、そのお眼鏡に適ったようだ。 王として、そして将としての彼は――――ひどく、おそろしい。 眼前の敵に、あるいは時として味方にすらも、躊躇なくその刃を向ける。 それは、現代でどれほど時代錯誤の狂気を演じようとも決して追いつけない、時代背景によって掘られた深く遠い溝を感じさせるのだ。 彼の生き様が、まるで洗い拭っても流れ落ちぬ血の痕のように、その姿に染み着いている。 けれども、一人の人として触れ合う時。 なぜか、ふといじらしく感じてしまう瞬間がある。 「そちらが先に、意地悪をするからでしょう。」 「もう少しこう、可愛げというものをだな――――」 「売り切れです。」 ぴしゃり、と切って捨てれば、次の瞬間、そこにすでに彼の姿はない。 青白い魔力の残滓が、煙のように漂っている。霊体化、というらしい。 気配は当然感じる。魔力のつながりも。 無言でそうすることが、せめてもの仕返しなのだろう。 残念ながら、そういう愛想を振りまく相手は、一人と決めているのだ。 けれどもどうして、いつの時代でも男の人というのは、こう意地を張ってしまうのだろう。 知り合いの刑事の顔が、ふと脳裏を過る。 「…………ふふ」 気を緩めたせいだろうか。 ふと漏れた自分の笑い声が、年頃の少女のごとく軽やかであった。 【クラス】アサシン 【真名】マクベタッド・マク・フィンレック 【出展】史実(11世紀)、および戯曲『マクベス』 【マスター】白鐘直人 【性別】男性 【身長・体重】181㎝、78㎏ 【ステータス】筋力C+ 耐久C++ 敏捷C 魔力B+ 幸運A- 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を絶つ。 ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。 政敵の暗殺に長けており、敵意を悟らせずに不意や死角を突くのが上手い。 【固有スキル】 不眠の加護:A- 名状しがたい睡眠への恐怖と抵抗力。Aランクともなれば呪いの域。 睡眠・催眠・意識の解体に類する精神干渉を、高い確率で無効化する。 「手を洗って、夜着をお召なさい。そんな蒼ざめた顔をなさってはいけません―――― もう一度言いますが、バンクォーはもう土の下、墓から出てこられるはずはないでしょう。」 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 一国の王としては破格の才。統治能力に優れ、また攻め手において真価を発揮する破軍の将。 「万歳、マクベス、グラームズの領主! 万歳、マクベス、コーダーの領主! 万歳、マクベス、将来の国王!」 無辜の怪物:D 世界的な知名度を誇る戯曲によって捻じ曲げられた、自己の在り方。 『正しく政治的な意味での暗殺と、暴政を繰り返した狂王』としての信仰。 能力・人格がある程度の提供を受ける。 また同盟を持ちかける際に、精神抵抗に失敗した相手は、『このサーヴァントは必ずこちらを裏切る』という妄念にとらわれる。 本質である優れた為政者としての技能・思考様式は損なわれない。 「血塗れの王笏を手にする不正な暴君のもとに、いつまた晴れやかな日を迎えることが出来ようか、 正当な王位の継承者はみずから罪を数え上げてその権利を放棄し、尊い血筋を冒とくしておられる。」 【宝具】 『簒奪王(マクベス)』 ランクB 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1人 「ええい、呪わしい幻め。姿は見せても手には触らせぬというのか? それともきさまは心が描き出す短剣、熱に浮かされた頭が作り出す幻覚に過ぎぬというのか?」 英文学でも最優とされる作家の戯曲によって付与(エンチャント)された、本来の史実とは異なる信仰。 積み重ねられた事象や物質の概念を抽出し、能力として身にまとう――――すなわち『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 この宝具は、召喚されたクラスによってその効果を変ずる。 アサシンとして召喚された場合、『[権力者]への特効』を有する短剣を武装として獲得する。 血塗れの短剣。手放せば僅かに浮遊しており、なぜか拭っても洗っても、根元から滴り続ける。 この血は全ての王・権力者・貴族またはそれに類するものの血を引く対象にとって、毒として作用する。 毒性はその支配や統治の範囲、振るう権力の強大さに伴って変化し、一国の主ともなれば一滴にその命に届くほど。 致傷によってのみならず、経口や皮膚への長時間の接触によっても同等の効果を発揮する。 一方で、縁遠いもの、没落したもの、支持を受けなかったものなどに対しては、せいぜい少し体がしびれる程度となる。 また神性などの上位存在、あるいは人間とは異なる体の構造を持つサーヴァント(異形、自己改造など)や、 対毒もしくはそれに相当するスキルを有するサーヴァントには、ほとんど効果はない。せいぜい気分が悪くなる程度だろう。 『知られざる赤き君主(リ・ダーク)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1 「きさまも女から生まれたな、いかなる剣も槍もせせら笑って叩き落してやる。」 常時発動型の無形宝具。 生前多くの政敵や反対勢力を屠ったという史実が、創作によって誇大化したことにより昇華した、逸話の具現化。 上述の宝具同様、『概念礼装(クラフト・エッセンス)』の一種。 『運命を司る三女神』を彷彿とさせる劇中の描写から、『女の股より生まれたものには倒されない』という加護を得た。 本来であれば、あらゆる人類の系譜にあるものからの攻撃によるダメージを無効化する―――― というものであるが、アサシンとして現界時は史実本来の霊格が強い影響を及ぼすため、聖杯経由でエラッタを受けている。 (狂化などで理性を奪うか、あるいは劇中の人物としての性格を色濃く反映した状態で召喚することで、十全の効果を発揮する。) 『神性』『異形』『魔性』『自己改造』などのスキルを有さない、全くの人として召喚されたサーヴァントに対して効果を発揮する。 性能としてはダメージ軽減、また同ランクの『戦闘続行』『仕切り直し』スキルとして効果を発揮する。 【weapon】 『無名・鎧』……くたびれてはいるものの、よく手入れが行き届いている。 『無名・剣』……同上。 【人物背景】 実在のスコットランド王。赤王(Ri Deircc)の通称で知られている。 多くの政敵・敵対勢力を抹殺したのち、実に十七年もの期間に及ぶ統治を敷いた。 下剋上がしばしばみられる時代背景でもあり、在位期間の長さも鑑みれば、為政者としては優れた手腕の持ち主だったことが伺える。 にもかかわらず、彼の名が狂王の代名詞として知られているのは、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『マクベス』によるところが大きい。 将として勇猛、しかし君主として臆病。魔女の予言や妻の野心に翻弄され、王殺しという大罪を犯す。 その後、亡霊の幻影や重圧に耐えきれずに錯乱して、暴政を働き、復讐によって討たれ、その首を晒すこととなる。 「マクベスは眠りを殺した。もうマクベスに眠りはない。」 上の有名な予言で知られる通り、簒奪によって王位を得たことで簒奪に怯えるマクベスは、自身の悪行によって自らを苦しめる、自業自得の悪人として描かれている。 さらにこの戯曲は四大悲劇の位置として高く評価され、本来の彼の信仰を脅かすまでに至った。 狂戦士としての適性も持ち、この場合、戯曲の中の登場人物としての性格を色濃く反映してしまう。 しかし暗殺者のクラスで現界する限りは、史実本来のマクベタッド・マク・フィンレックとしての霊格に影響はない。 にもかかわらず劇中の人物を思わせる芝居がかった言動をたびたび繰り返すのは、やはり宝具による影響が霊格にまで及んでいる…………のではなく、単なる当てつけ。 文物としての価値を認めつつも、自身の信仰を歪めた元凶でもあるため、素直に受け入れられず葛藤している。 王将として、あるいは英霊として振る舞っていなければ、ちょっと不器用で頑固なオヤジ。 【特徴】 ごつい。ひげ。鎧。 【サーヴァントとしての願い】 創作の影響を受けない、正しき信仰を取り戻す。 (あくまで自身の信仰に関する範疇であり、戯曲の文学的価値をなかったことにしてまで、というほどではない。) 【マスター】 白鐘直斗@PERSONA4 【マスターとしての願い】 聖杯戦争の実態の調査、民間人の保護と犠牲者の身元確認、および事態の収拾 【weapon】 なし。 【能力・技能】 『ペルソナ使い』 マヨナカテレビの中でペルソナと呼ばれる『もう一人の自分』を作り出し、戦わせることが出来る。 マヨナカテレビと呼ばれる現象および都市伝説は、当然ながら冬木には存在しない。 『拳銃』 拳銃の扱いに長けている。当然ながら所持はしていない。 『推理』 優れた思考能力。 個人の感情や精神の状態にとらわれず、状況証拠から結論を導き出す。 【人物背景】 警察組織に深く関わりのある探偵一族の五代目。男装の麗人。 メディアでも多少知られており、「探偵王子」の愛称で呼ばれている。 冬木町近辺で発生するという行方不明事件、惨殺現場の目撃情報を受けて参戦。 聖杯戦争の存在に気付くも、荒唐無稽な話では捜査本部を説得できないと、独断で参戦、調査および巻き込まれた一般人の保護を決心。
https://w.atwiki.jp/ffa_mugen/pages/29.html
ジョブ説明 アサシンは男の回避重視のジョブです。AGIの伸びが良いので、敵より多く行動が出来るようになり避けることも出来るようになります。技は前衛は物理寄り、後衛は魔法寄りの技が使える。様々な技の中でも後衛の影斬りは物理魔法技なのと、相手を死神状態にしてしまうという極悪さ。必殺仕事人のような技である。金縛りの術を一緒に使えば相手に何もさせずに倒すなんてことも・・・。 目指せ、ずっと俺のターン!!! Aアビリティ 名称 攻撃タイプ 対象 属性 消費WP 隊形 取得AP 取得可能Lv 説明 備考 隼斬り 物理攻撃 前列単体敵 無 低 前列 習得済み 習得済み 対象に素早く斬りつける 霧隠れの術 補助 後列複数味方 - 中 前列 50 習得可能 霧を発生させて回避率を上昇させる忍術 氷遁・氷塊弾 魔法攻撃 前列単体敵 氷 中 前列 50 25up 対象に氷の塊を飛ばす忍術 五月雨斬り 物理攻撃 前列単体敵 無 中 前列 100 50up 無数の刃で対象を斬りつける 襲爪雷斬破 物理攻撃 前列単体敵 雷 高 前列 150 75up 武器に雷遁の術をかけ八つ裂きする奥義 分身斬り 物理攻撃 前列単体敵 無 低 後列 習得済み 習得済み 分身が対象を斬りつける 金縛りの術 補助 前列単体敵 - 低 後列 50 習得可能 対象を麻痺させる忍術 影斬り 物理魔法攻撃 後列単体敵 無 中 後列 50 25up 影を斬りつけて稀に呪いの効果も発揮する秘術 火遁・火炎弾 魔法攻撃 前列複数敵 火 中~高 後列 100 50up 対象に炎を飛ばす忍術 雷遁・雷獣の術 魔法攻撃 前列単体敵 雷 高 後列 150 75up 雷獣を作り出して襲わせる忍術 Sアビリティ 名称 消費S 取得AP 取得可能Lv 説明 備考 二刀流 3 500 100up 刀・爪・本・ナイフを二つ装備できるようにする。ただし同種類の装備のみ可能。 ステータス成長(マスター時) 種族 HP STR MAG VIT MEN DEX AGI 平均HP 平均STR 平均MAG 平均VIT 平均MEN 平均DEX 平均AGI 備考 ヒューマン 4~7 2~3 2~3 1~2 1~2 3~5 3~5 5.7 2.5 2.9 1.5 1.7 4.2 4.1 検証回数は10回です エルフ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ドワーフ 4~7 2~4 2~4 1~3 0~2 3~4 3~4 5.22 2.88 2.44 2 1.22 3.44 3.55 検証回数は9回です ホビット 3~6 2~3 1~3 1~2 1~3 2~5 4~5 4.24 2.49 2.03 1.48 2.05 3.87 4.58 100回分です.3/18集計 追加等あればコメントお願いします 2/20の成長率修正はAGI,DEXの上昇量変更?(未確認) 種族ドワーフの場合2から6の上昇量が3から4の上昇量に変わっているようです -- れいど (2010-02-23 16 02 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dqmb/pages/1032.html
アサシンドール HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 生息地 回避率 ? ? ? ? ? ? ? 属性耐性 つよい 氷/暗黒 よわい 打撃/炎/灼熱/雷 技名 属性 対象 威力 補足 ダークスライス 打撃/呪い 敵全体 ★★★★ 特技 眠りの笛 眠り 敵全体 - 特技 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/blacklist/pages/310.html
【装備】へ アサシン用武器 アサシン用頭防具 アサシン用胴防具 アサシン用装飾品
https://w.atwiki.jp/holycon/pages/80.html
「つまんねえな、もう壊れちまったのかよ」 暗がりの部屋。 褐色の肌と日本人離れした銀髪を持った偉丈夫が、舌打ち混じりにそう吐き捨てた。 そのすぐ後にベッドから床に投げ出されたのは、一糸纏わぬ状態に剥かれ、体の随所に陵辱の痕跡を残した若く美しい女だった。 その瞳に、もう意思の光はない。 性行為と呼ぶには暴力的すぎる陵辱の中で、彼女が二十年余りかけて築いてきた自尊心やプライドといったものは完膚なきまでに打ち砕かれていた。 あるのはただ、絶望だけ。 どうして自分がこんな目に遭わなければならないのかという、深いこの世への恨みの感情。 そして、女の無念が何か奇跡を生むでもなく――ぐぎ、と嫌な音が鳴った。 彼女を散々好き勝手に犯した後、ゴミのように放り捨てた見てくれだけは整った男。 彼がその素足を振り下ろし、心の壊れた女の頚椎を文字通り踏み潰したのだ。 彼は女で遊ぶことは好きだったが、玩具に逆らわれることと、壊れた玩具は嫌いであった。 行為の最中に滲んだ汗を軽くタオルで拭ってから軽装に身を包み、死骸を放置して部屋を出る。 時刻は丁度、午前零時を回った辺りを示していた。 彼が滞在しているのは、彼の父親が所有する超の付く高級マンションの最上階だ。 数年振りにこの日本へと戻ってきた"設定の"彼は、その父に無理を言って、最上階のフロア全てを貸し切り状態にして占領している。 表向きには少々闇社会絡みの厄介事に首を突っ込むからと説明しておいたが、実際の理由は最早言うまでもないだろう。 これは、彼――シュラが聖杯戦争に腰を据えて臨む為の拠点だ。 この男も求めているのだ、聖杯を。人を人とも思わないその腐った魂で、黄金の杯に宿るという奇跡の力を思うがままにせんとしている。 「正直な話、ただ帝国に帰れるってだけでもありがてえんだがな」 シュラは本来、死んだ筈の人間である。 とある帝国の大臣の一人息子として生まれた彼は、その権力を悪用して非道の限りを尽くした。 一度は帝国を出奔したものの、その後旅先でスカウトした手駒を連れて舞い戻り、組織したのは悪名高き秘密警察・ワイルドハント。 彼らは大臣オネストの名を盾に私刑にも等しい大量殺戮と欲に飽かした陵辱、蹂躙を繰り返し、あらゆる国民から強い憎悪の情を買った。 そうして動き出したのは、帝国に仇成す暗殺組織ナイトレイド―― シュラは首尾よくそのメンバーを捕獲することに成功したが、それが彼の絶頂の終焉だった。 捕らえた暗殺者に激しい拷問を加える中で気が昂ぶったシュラは暗殺者の人知れず構じていた一手に気付かず、その首を折られ呆気なく殺害された。 ……次に目覚めた時、彼は聖杯戦争の舞台である、冬木市の中に居た。 最初は、世界を渡り歩いて多くの知識を得た彼ですらも当惑を余儀なくされた。 世界でも有数の先進国であった筈の帝国を遥かに上回る発展した文明。 テレビやエアコン等、彼の世界では考えられない程の便利な道具の数々。 そして、自分がこの街に迷い込んだ――もとい、招かれたその理由。 全てを理解した時、シュラは笑ってみせた。 何だよ、ビビらせんじゃねえ、と。 あの糸使いに嵌められた時は本当に終わったと思ったが、蓋を開けてみればこの通り。 地獄に落ちるどころか、新たに巨大な力を手に入れるチャンスが舞い込んできた。 無論、これに乗らない手はない。 ただ帝国に帰るだけでは、あまりに負け犬じみている。 「折角の楽しいゲームなんだ、思いっきり楽しませて貰うぜ。 どれだけ好き勝手やったところで、最後に笑うのは俺達以外に有り得ねえんだからよ」 そしてシュラには、聖杯を確実に手に入れられるという自信があった。 その自信を後押しするのは、言わずもがなサーヴァントの存在である。 シュラの召喚したサーヴァントのクラスは、彼らしいと言うべきか、アサシンだ。 聖杯戦争のセオリーから考えれば、アサシンのサーヴァントは三騎士……セイバー、アーチャー、ランサーに比べて戦力としていささか劣る。 しかしシュラのアサシンは、別格だった。 怪物――と、いってもいい。少なくともシュラはそう思っている。 あれは英雄などでは断じてないし、人類の害にしかならない。そんな存在だ。 だが……だからこそシュラにとっては好ましい相手である。 或いは、シュラはもう既に、その男の不思議な魅力の虜になっているのかもしれなかった。 「―――また遊んでいたようだな、シュラ」 貸し切っている最上階の中でも、最も豪奢で上等な部屋。 カーテンを閉め切り、電気の代わりに蝋燭の光だけが揺らめいている其処は、どこか幻想的な雰囲気すら漂う空間であった。 その扉を開けて足を踏み入れると、アサシンの声がする。 彼は日光を浴びることが出来ない。従って昼間でもこの部屋は常にカーテンを閉め切っている。 日の光を浴びられない。そう聞けば、子供でもとある種族の名前を思い浮かべることだろう。 シュラの住んでいた世界にも、腐るほどその種族を描いた物語が存在していた。 アサシンは、"それ"だ。 人ならざる不老不死の肉体を手に入れ、肉の代わりに血を啜る。 昼に嫌われ、夜に愛された超越生命体。 即ち―――『吸血鬼』。 「この日本って国は住み心地はいいけどよ、女はダメだ。 帝国の女も大概だったが、あんまりにも脆すぎる。 ちょっと殴って腰振ったらすぐぶっ壊れちまうんだもんよ、面白みがねえっての」 「フ……わたしも数多くの悪人を見てきたが、君の『道楽』はその中でも有数だな。 その君が聖杯を手に入れたならどうなるか、考えただけでも恐ろしいよ……」 「……よく言うぜ。その言葉、そっくりそのまま返してやるよ―――DIO」 DIO。 ディオ。 人間だった頃に遡れば、ディオ・ブランドー。 それが、暗殺者を騙る吸血鬼の真名だ。 DIOの性質は、改めて語るまでもなく"悪"。 それも絶対的で、疑いようもないほどにどす黒い。 シュラはかつて、欲に塗れた自分の父親オネストに「悪党としてはまだ敵わない」と感じた。 オネストも相当な大悪党だったが、このDIOという男に比べれば遥かに劣った小物でしかない。 それほどまでに、DIOは恐ろしい存在だった。悪逆を尽くし、死すら一度は経験したシュラですらも、この男だけは敵に回したくないとそう思う。 「君はやや欲望に忠実すぎるきらいがあるが、それでも優秀な男だ。 もしもマスターが価値のない無能だったならさっさと鞍替えするか、わたしの力で洗脳してやろうかと思っていたが……それには及ばないようで安心したよ」 「そりゃどうも」 そしてシュラは、DIOが最強たる所以を知っている。 正しくは彼の宝具……その効果はまさに、驚愕すべきものだった。 DIOは、彼だけの『世界』を持っている。 その『世界』には何人たりとも踏み入ることは出来ず、また、認識することさえ許されない。 DIOが世界を握っている限り、彼は最強のサーヴァントだ。彼ならば、聖杯を手に入れられる。 (さぁて――精々、楽しませてもらおうじゃねえか……!) 悪と悪。彼ら邪悪が聖杯を握った時、きっと人は地獄を見る。 【クラス】 アサシン 【真名】 DIO@ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 【パラメーター】 筋力A 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運C 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 吸血鬼:B 石仮面の力によって永遠の寿命と強靭な肉体を手に入れた異形生命体。 紫外線と波紋エネルギーを弱点とするが、それ以外の方法で撃破するには相当の痛手を与える必要がある。 アサシンは生まれながらの吸血鬼というわけではなく、後天的に道具の力でそうなった存在であるためランクが下がりBランクとなっている。 カリスマ:C++ 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはCランクで十分と言える。 しかし彼のカリスマは悪人、心に隙のある人間にのみ作用し、善人には高確率で嫌悪感を与えるのが特徴。 また極稀に非常に強い忠誠心を芽生えさせる者が現れることもあり、相手によってその効果は大きく変わる。 吸血:B 吸血行為。対象のHPダウンと自己のHP回復。 肉の芽:A 吸血鬼であるアサシンの細胞を額に植え付けることで、相手に洗脳を施すことが出来る。肉の芽を植え付けられた人物はアサシンに強い忠誠心を抱くようになり、これを摘出するにはスピードと精密さが必要となる。 魔術による洗脳ではなく、あくまでも肉体活動の一環としての洗脳であるため、対魔力のスキルでは無効化出来ない。肉の芽の解除には強い意思力こそが重要であり、要は強い意思さえあれば強引に解除できる。 また、狂化スキルを持つバーサーカーのサーヴァントには無条件で無効化されてしまう。 【宝具】 『世界(ザ・ワールド)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:1人 サーヴァントとそれを従えるマスター以外には視認できない、スタンドと呼ばれる像を呼び出す。 スタンド(傍に立つ者)の名の通りアサシンの至近距離に出現し、射程距離の範疇で自由に行動させることが可能。 非常に優れた行動速度と好燃費を誇り、更にその真骨頂は『時を止める』という能力。 魔力の消費と引き換えに世界の時間を停止させ、アサシンだけが止まった世界を認識、その中で行動することが出来る。『世界』のステータスは全てアサシンより一ランク高い数値となる。 非常に使い勝手がよく、対処法を持たない相手ならば理解することさえ許さずに抹殺出来る強力な宝具だが、スタンドがダメージを負った場合、それは全てアサシンの体にフィードバックされてしまう。 『鮮血の継承(ファントム・ブラッド)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人 ただのちっぽけな人間だったディオ・ブランドーを不死の吸血鬼へと変貌させるに至ったきっかけの石仮面。 既に吸血鬼であるアサシンには何の意味もない宝具だが、これを他者に使用した場合、被せられた相手は石仮面の骨針に貫かれて人間をやめ、吸血鬼に進化を遂げる。 吸血鬼と化した者は人間であれサーヴァントであれ筋力・耐久・敏捷のステータスが上昇し、更に再生能力と強い生命力、吸血のスキルを獲得、日光と波紋エネルギーを受けると灰化するという弱点も共有される。 【weapon】 ナイフを使用するが、基本的には自らのスタンド能力。 【人物背景】 百年に渡る因縁の始まりであり、一つの世界が事実上の終わりを迎えるまで奇妙な物語をもたらし続けた悪鬼。 その最期は仇敵の子孫を激怒させた挙句、完全敗北を遂げて死亡するという無様なものだった。 【サーヴァントとしての願い】 現世へと復活し、空条承太郎を筆頭としたジョースターの血筋に復讐する 【マスター】 シュラ@アカメが斬る! 【マスターとしての願い】 聖杯戦争を楽しむ。聖杯の使い道は手に入れてから考えたい。 【weapon】 帝具は所持していないのでなし。 【能力】 常人よりはかなり高い腕っ節を持つ。 【人物背景】 帝国大臣オネストの息子で、その立場を利用し暴虐の限りを尽くす外道。 親を失った妻子を嬲り殺すなど人を人とも思わず、倫理観というものが完全に破綻している。 【方針】 楽しむ。
https://w.atwiki.jp/blacklist/pages/305.html
【アサシンスキルプレート】【アサシンパッシブ】へ 盗賊と同様のスキルは省略 奪取 [効果]敵単体から一定確率でアイテムを盗み、PTストックに加える(盗むより成功率が高い) [消費]8 [必要SP]6 シャドーウェブ [効果]行動待機時間を延長させる [対象]敵単体 [消費]12 [必要SP]3 アクセラレーション [効果]行動待機時間を短縮させる [対象]自身 [消費]12 [必要SP]5 クロスドライブ [効果]敵単体に攻撃を与える [消費]12 [必要SP]2 アサルトダガー [効果]敵単体に2回攻撃を与える [消費]18 [必要SP]4 チャクラバースト [効果]敵単体に3回攻撃を与える [消費]28 [必要SP]5 ベノムバイト [効果]敵単体に毒効果を与える [消費]8 [必要SP]3 不意打ち [効果]必ずクリティカル攻撃が出る [対象]敵単体 [消費]5 [必要SP]2 クロックアップ [効果]移動速度を一定時間上昇させる [対象]自身 [消費]12 [必要SP]3
https://w.atwiki.jp/revelations/pages/74.html
攻略情報の収集・提供・共有を行う為の掲示板です。 質問は質問掲示板、その他の雑談は雑談掲示板へどうぞ。 過去ログはこちら アサシンクリードリベレーションの探検家手伝ってくれる人は - 名無しさん 2015-02-11 16 32 24 ここにメールくださいzxyv_fujiww@yahoo.co.jp - 名無しさん 2015-02-11 16 33 49 活動時間は土曜日の朝6 00~12 00です - 名無しさん 2015-02-11 16 37 02 DLCマルチプレイ用マップパックのトロフィー取得を手伝ってくれる方を募集しています。環境ないんでVCなしで希望。ご連絡お待ちしてます。 - kopekopeyo@gmail.com - 名無しさん 2015-02-22 02 00 44 ↑締め切ります- kopekopeyo@gmail.com - 名無しさん 2015-02-25 01 07 48 DLCマルチプレイ用トロフィーの談合を募集します。PSNID cynical-workerにフレンド依頼お願いします。 - 名無しさん 2015-06-28 18 09 49 ↑VCは無しでも構いません あと2名募集してます - 名無しさん 2015-07-21 01 22 45 締め切ります - 名無しさん 2015-08-13 09 37 42 DLCマルチプレイ用マップパック、キャラパックのトロフィー協力者募集してます。dalaigama.test@gmail.com - 名無しさん 2015-10-12 22 37 46 ↑諦めます - 名無しさん 2015-10-18 11 49 13 トロフィーコンプ目指しています、どなたかお手伝いお願いしますできますか? IDはvincent1213です。参加して下さる方で同じくトロフィー未取得の方は、もちろんこちらも最後まで協力させて頂きます。 - 名無しさん 2017-02-12 14 30 10 トロフィーコンプ目指しています、どなたかお手伝いお願いしますできますか? IDはvincent1213です。参加して下さる方で同じくトロフィー未取得の方は、もちろんこちらも最後まで協力させて頂きます。ただいま、4人集まっています。 - 名無しさん 2017-03-18 22 24 37 海外wiki、爆破で隠れ場所としてアンロックできる井戸マップ。 - 名無しさん 2017-04-03 07 44 03 ↑http //assassinscreed.wikia.com/wiki/File Acr-revelation-map-constantinople-galata.jpg - 名無しさん 2017-04-03 07 45 40 名前
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/146.html
◆ 《ここでニュースをお伝えします。》 《東京都練馬区在住の女性の行方が分からなくなっています。》 ◆ 最近は女が行方不明になる事件が多い。 毎日そんなニュースばかりだ。若い奴が何人も失踪しているらしい。 捜索を続けてるって言ってたけど、どうせもう生きてないだろ。 他人事でしかない事件に対し、俺は内心毒づく。 夜の街。暗がりに電飾の光が輝く。 焼鳥。魚介。焼肉。ビルから生えた居酒屋の看板が主張を繰り返す。 がやがや、がやがや―――客引きだの、喧騒だの、喧嘩だの。何がなんだか分からない。カオスとしか言いようが無い。街は酷く混濁している。 目の前の大きな道路では、自動車が忙しなく行き交っている。高額バイト、ホストクラブ。訳のわからない宣伝を掲げたトラックが幾度と無く通り過ぎていく。 赤信号。蟻の群れのように夥しい数の人間達が、じっと待ち続けている。 大都会、新宿。歌舞伎町の横断歩道。 横断歩道の先、大通りの奥に見える映画館のてっぺんからは“怪獣の頭部模型”が顔を覗かせる。 そいつは俺達をじっと睨んでいる。この薄汚い街を彷徨う虫けら達を、傲岸に見下ろしている。 だから俺も、そいつを遠目から睨んでいた。 まるで神様みたいだ。天上から俺達を眺めて、大物ヅラしている。 誰のせいでこんな運命になったと思ってるんだ。なあ、おい。 聞いてんのかよ、神様。 信号が、青に変わった。 それと同時に、人々は歩き出す。 サラリーマン共が酔っ払って喋り散らかしている。 チャラチャラしたカップルが手を繋いでいる。 地味な風貌のおっさんがとぼとぼした足取りで進んでいる。 夜遅いってのに、女子高生がスマホ弄りながら前も見ずに歩いてやがる。 ゲーセン帰りの悪ガキ達は何やら大騒ぎしながらくっちゃべってる。 ガラの悪そうな輩は肩を怒らせて図々しく闊歩している。 有象無象に等しい奴らの隙間を縫うように、俺はひとり横断歩道を歩く。 誰も俺を気に掛けたりなんかしない。 俺が何処へ向かうのか、何を思っているのか。そんなのきっと、誰も興味を持たない。擦れ違う人々には僅か数秒だけ一瞥される。ほんの一瞬だけ、そいつらの世界に俺が現れる。そしてすぐに視界から排除される。 俺の存在なんて無かったかのように、やれ夕飯だの仕事だの家族だの遊びだの自分達の話へと戻っていく。 視線を前へと向けた。 人混みの中に紛れる、金髪に染めた若い女の背中を見つめた。 気取ったハイヒールを履いて、扇情的なミニスカートを揺らしながら歩いている。 俺はただ、そいつを舐め回すように見つめていた。 頭痛がする。 脳内が掻き回される。 何か分からない。 ただ、漠然と気持ちが悪い。 俺は一体、何をしているんだろう。 こんなところで燻ってる場合じゃないだろ。 やるべきことは、とっくに識っている筈なんだから。 俺の中で、誰かが囁き続けていた。 ◆ 《警察によりますと、女性は大手IT企業に勤めている28歳の会社員とのことです。》 《女性は午後7時過ぎに勤務先である代々木の会社を退勤したのを最後に連絡が途絶えています。》 ◆ ガキの頃、親父のクレジットカードを勝手に使った。 なんの為に?激レアのプレミア消しゴムを手に入れる為だ。 当時小学校のクラスで消しゴム集めが流行っていた。皆こぞって珍しい代物を見せびらかしていたし、俺もそれに乗っかっていた。 顔も運動も学業も、何の特技も無ければ美点も無い。親しい友人は自宅で飼っていたオカメインコの『まる』だけ。 そんな俺が輝ける唯一のチャンスだったから、収集にしがみついていた。 だからレアな消しゴムを幾つも持っていたクラスメイトが妬ましかった。そいつは金持ちの家の子供だったから、経済力という基盤があった。 たかだか細やかな小遣いしか持っていない俺が敵う相手じゃない。でも、勝ちたかった。だってそれくらいしか俺が活躍できる舞台は無かったから。 だから俺は親父のカードをこっそり盗んで、超激レアの消しゴムをオークションで落札した。10万も費やして。 そいつは永遠に届かなかった。いつまで待っても送られてこなかった。 騙された。どうすればいいか分からなかったし、カードの明細を見た親父からは散々殴り倒された。 俺がそんな風に奔走して、失敗している最中に、いつの間にかクラスでの消しゴムのブームは去っていた。 無価値。無意味。無駄骨。そんな言葉が当時の俺の脳裏を過ぎった。 年月を経て、俺は平凡な社会人になった。 ゲーム制作会社に就職した。ゲームが好きだったから、何となく。その程度の理由だった。 他社のゲームを研究することを会社から指示され、俺は片っ端からアプリに手を付けた。 そんな中で、俺は動物収集のゲームにハマった。レアな動物をガチャで集めていく、人気のアプリだ。 些細なきっかけだった。子供の頃にドードーのレア消しゴムを持っていたから、そのアプリにもSSRのドードーがいたから。その程度の理由だったが、気がつけば没頭していた。 何気なく覗いたユーザーランキング。 そこで“オークション出品者”と再会した。 一字一句、全く同じ名前だった。 小学生の頃、あの激レア消しゴムを出品していた奴だった。 ランキング最上位にそいつは居た。 そいつが同一人物である確証なんて何処にもない。それでも俺の脳内には、電撃が迸っていた。 これは、因縁だ。こいつと決着を付けなくちゃならないんだ。俺はそんな根拠のない確信を掴んでしまった。 俺は課金を繰り返した。ランキング上位に登りつめ、過去の因縁にケリを付けるために。そしてSSレア絶滅動物“ドードー”を引き当てるために。 長い時間――4年も費やした。課金総額、500万以上。 既に自身の異常には気付いていた。それでも止められなかった。 仕事の内容なんて頭に入らない。 周囲の呼び声もどうだっていい。 周りが酷く煩わしい。 うるさい。やかましい。鬱陶しい。 イライラする。苛立ちが抑えられない。 俺の魂は、因縁に囚われていた。 そもそも、これが因縁と呼べるのかも怪しい。 だってこんなの、俺の妄執でしかないんだから。 俺が悪い。俺の自業自得。俺がおかしい。 全部分かっている。知っている。 それでも、後戻りできなかった。 俺はどうなっているんだろうか。 答えは分かっている。ただの病気だ。 頭がおかしいから、このザマになっているんだ。 ある日、俺はついにドードーを引き当てた。 涙が出るくらい嬉しかった。死んでもいいくらいに喜んでいた。 その直後。余所見をしていた俺は、猛スピードで走るタクシーに轢かれかけた。 スマホが吹き飛んだ。 スマホが破損した。 翌日、携帯屋に走った。 バックアップが取れた分は復旧できた。 ゲームのデータも残っていた。 ドードーは消えていた。 破損する直前の記録が、まるまる吹き飛んでいた。 時を同じくして、子供の頃から可愛がっていたペットの『まる』もこの世を去った。 この感じ、前にもあったな。 その時の俺はぼんやりとそう思っていた。 無価値。無意味。無駄骨。 お前って、本当につまらない人生だな。 どうせ何もやることなんか無いんだろ。 だからこんな下らないことに熱中して、何もかも失うんだよ。 俺の中で誰かが囁いてくる。 それはきっと、他でもない俺自身だ。 24年も生きていると、何となく分かってくることがある。 それは、俺という人間が所詮モブキャラに過ぎないということだ。 無料のガチャを回して出てくる、雑魚みたいなノーマル。 いてもいなくても変わらない。 何の価値も無い、カス同然の輩だ。 ◆ 《警察は女性が何らかの事件に巻き込まれた可能性もあると見て、捜査を続けています。》 《それでは、次のニュースです――――》 ◆ 走った。 走って、走って。 ただただ、走り続けて。 必死になって、追いかけていた。 歌舞伎町の更に向こう側。 薄暗いラブホテル街の景色は、視界から一瞬で通り過ぎていく。 人通りの少ない路地は、僅かな街灯にのみ照らされていて。 俺は、そんな風景の中を死物狂いで走っていた。 はぁ、はあ、はぁ、はぁ―――。 呼吸が乱れる。 息が荒れる。 身体が草臥れていく。 胃が、肺が、痛めつけられていく。 それでも俺は、走る。 なにかに取り憑かれたように。 走って、走って、走って。 追いかける。 追い続ける。 彼女を。 目の前で逃げる、あの女を。 気取った金髪の女は、必死に走っている。 先程まで履いていたハイヒールは脱げている。 裸足のまま、恐怖に突き動かされているようだった。 そんな女を、俺はぜぇぜぇと息を切らさんばかりの勢いで追いかける。 雑踏。 路地。 暗闇。 都会の片隅が、残像になっていく。 脳内物質が、バチバチと弾ける。 夜風が、身体を通り過ぎていく。 何でこんなことをしているんだ。 何がしたいんだ。 理由なんてよくわからなかった。 いや、理由なんか必要なかった。 走って、追いかける。 ただそれだけの運動。ゲームと同じ。 ゴールへと向かって走る。何も変わらない。 そう作られているから、そうする。 それ以外の意味なんて無い。 俺はただ、あの女を捕まえたかった。 今の俺なら、何でもできる気がしたから。 走馬灯のように、過去の記憶が蘇る。 今までの失敗。快楽。挫折。絶望。 何もかもが、あべこべになっていく。 鮮明に切り替わる視野の中で、俺は一つの悟りを得ていた。 あの時消しゴム集めに執着したのは必然じゃないし、あの時必死に課金していたのも因縁のためじゃない。 俺がちっぽけな見栄に狂っていた。子供の頃の失敗を延々と引きずっていた。 何の関係もない偶然を、あたかも宿命であるかのように結び付けていた。 ただ、それだけのことだった。 分かっているのに、もう歯止めが効かない。 だから、走った。 走った。走った。必死に走った。 走って。走って、走って。 走って―――――――。 女を、路地裏の袋小路に追い込んだ。 女が何かを叫ぼうとした。 俺は咄嗟に女を押し倒した。 飛び掛かるように、馬乗りになる。 じたばたと女が足掻く。 拳を振り下ろした。 女の顔面に拳骨がめり込む。 ぐしゃりと、鼻に直撃した。 容易くへし折れたのが分かった。 鼻血塗れになって女が喚く。 迷わず女の口を左手で押さえつけた。 もがくように声を漏らす女。 窒息しかねない勢いで、俺は女の口と鼻を覆い尽くす。 手のひらに血の暖かさが滲む。 身に付けていた鞄のポケットを、忙しなく開いた。 ナイフを取り出した。 右手で柄を握り締めた。 女の表情は、見なかった。 見たくもなかった。 手のひらの裏で悲鳴を上げてるのも、聞きたくなかった。 俺が追い詰めたのに。 俺がこんな目に遭わせてるのに。 何故だが、吐きそうな気分になっていた。 聖杯戦争。マスター。サーヴァント。令呪。界聖杯。奇跡の願望器。 頭の中で、様々な情報が渦巻く。 さっきまでの不快感が、落ち着いていく。 嫌悪と恐怖が、感じたことのない高揚と興奮によって塗り替えられる。 これから俺は戦う。 ここでやらずに、どうする。 ゲームのチュートリアルなんだ。 これから殺していくのだから。 そうだ。俺の革命は、ここから再び始まる。 かつて叶わなかった反抗。 俺の殻を破るための儀式。 つまり――――『田中革命』だ。 俺は、ナイフを振り下ろした。 女の額に、刃物が突き刺さる。 どくどくと赤い血が溢れていく。 脳髄を掻き回すような、肉の感触が伝わってくる。 一瞬、声を上げそうになった。叫び出しそうになった。 それでも、俺は声を押し殺した。 勢いよく、刃物を引き抜いた。 そして。再び、振り下ろす。 反復作業のように、何度も、何度も。 ◆ 《東京都千代田区においても、女性が失踪しているとの情報が入っています。》 《警察によりますと、女性は今月×日に――――》 ◆ どれくらいの時間が経ったのかも分からない。 何回刺したのかも覚えていない。 俺はただ、無我夢中になっていたのだから。 女の亡骸を、呆然と見下ろす。 ミキサーで引き裂かれたように、顔面は原型を失っている。 徹底的に切り刻まれ、滅多刺しにされ、赤黒く染まっている。 壮絶な外傷によって、右目の眼球が飛び出しかけている。 もはや誰なのかも判別がつかない。 元々の美貌だって台無しで、何もかもぐちゃぐちゃだ。 そんな状況を前にして、俺は呑気にナイフの血をハンカチで拭う。 いそいそと拭き終えてから、赤く汚れたハンカチを鞄へと突っ込んだ。 ふう、と一息を吐いて。 返り血まみれになったパーカーを、俺は呆然と見下ろす。 汚してしまった。どうしようか。そんなことをぼんやりと考えていた。 初めて殺人を犯したというのに。 恐怖で雁字搦めになりかけていたのに。 それなのに、頭は冷めきっている。 脳内に刻まれた未知の情報に対する昂揚感が、俺の感覚を麻痺させていた。 俺はとっくに何かがぶっ壊れた。 再び、俺の脳裏に過去の記憶が蘇る。 消しゴム集め。 アプリのガチャ。 何もない人生を、常に一瞬の快楽で埋め合わせようとし続けた。 実像の無い、虚しい快楽だった。 何をしても満たされない。 だからずっと、目先の欲求にしか執着できなかった。 掴めばすぐに消えてしまう。そんなちっぽけな快感、勝利。 なんの意味もない。ほんの十数秒だけ得られる、麻薬のような快楽。 その一瞬だけ、必死に扱いて射精した時のような愉悦感に到れる。 そう、一瞬だけ。 それが終わった後は、虚脱感。 そして脳内でいつもの言葉が反復する。 ―――――で?それが何? 虚しさだけが込み上げてくる。 努力とか、経験とか、そうして掴めたものなんて一つもない。 パチンコで散々金をスッた直後に得られた、なけなしの景品。それと同じだ。 何の得にもならない。結局は何の糧にもならない。無駄。無駄無駄。ただただ、無駄なだけ。 だから俺は、いつまでも満たされない。 だけど、もし。 神様がこの世にいるとして。 奇跡のような巡り合わせを、気まぐれに与えてくれたら? そう思った、その矢先。 俺は迷わず、視線を上げた。 暗闇の宙に、そいつは漂っていた。 それは一枚の写真だった。 まるで風船みたいに浮かぶ写真の中から、白髪の老人が身を乗り出していた。 そう、写真から飛び出しているのだ。 まるで幽霊か何かのように。 「……誰だよ、あんた」 どう見ても異様な光景だったのに、俺は不思議と冷静だった。 「きさまがマスターじゃな……!」 老人は俺の言うことを無視して、一人で呟く。 俺は、右手の甲を見つめた。見覚えのない紋章がそこに刻まれている。 これが、参加者としての資格。そういうことらしい。 「よく聞け若造ッ!『聖杯』さえ掴めばあらゆる願いが叶う!富や名声だろうと心の平穏だろうと全て望みのままなのだッ!!」 そして―――老人は、畳み掛ける。 熱の籠もった口調で、何処か狂的に。 「わしは『わが息子』に必ず聖杯を掴ませると誓った……そのためには若造、マスターであるきさまの存在も不可欠!」 悲しみ。苦悩。怒り。誓い。 様々な感情を入り混じらせて、老人は喋り続ける。 「きさまのサーヴァント―――『わが息子』は人を殺さねばならないサガを背負っている!社会が息子を追い詰める限り!英霊の座という檻に閉じ込められる限りッ!息子に“真の平穏”は訪れない……」 この年寄りの事情なんか、何も知らない。 こいつが何を言いたいのかも、理解できない。 興味も無い。だけど、感じ取れることはある。 多分、こいつは―――俺の味方だということだ。 「『聖杯』を手に入れる為に戦え!!どこまでもハングリーになって自らの『欲望』を追い求めるのだッ!!」 老人は、俺に対してそう告げて。 そして直後に、夜の影に溶け込むように姿を消した。 再び、静寂がその場を支配した。 俺と死体だけが、そこに取り残される。 まるで案山子のように、その場に立ち尽くして。 暫くの間を置いてから、俺は鞄の中を覗き込んだ。 ナイフと共にしまいこんだ“それ”を、虚ろに見つめた。 ペットの『まる』を埋葬したあの日―――俺は偶然にも力を手にした。 拳銃。人の命を奪うための道具が、公園に埋められていた。 何でこんなところに。誰がやったのか。そんなのはどうだって良かった。 そして、この現状。聖杯戦争。勝ち残ればどんな願いでも叶う。 あの拳銃を手にした直後、俺はこの世界に迷い込んでいた。 ピンチの時こそ最大のチャンスが訪れる。追い詰められれば必ず救済措置がある。ゲームとはそういうものだ。そうプログラムされている。 神様。クソみてえな神様。 アンタに言ってんだよ。 これが、俺への救済措置ってわけか? 思う存分、今までの元を取り戻せって。 そういうことだよな? おい、神様。これも運命か? 勝ち残れ。今度こそ価値のあることをしろ。 そういうお告げなんだよな? 神様よ。 ボンッ。 唐突に耳に響く、小さな爆発音。 視線を、ふいに下ろした。 いつの間にか、死体は跡形もなく消え去っていた。 俺はただ呆然と立ち尽くして。 そして路地の暗がりへと溶け込んでいく“人影”を見た。 その手に握り締められていたのは、“女性の右手”だった。 死体の手首を切り取り、持ち帰った。 残された肉体は木っ端微塵に吹き飛ばした。 そんな常軌を逸した状況を目の当たりにし、俺の脳裏で“あのニュース”がフラッシュバックした。 ああ、そういうことかよ―――。 俺は笑みが止まらなかった。 これから人を殺していくんだ。 だから俺のもとに、“殺人鬼”がやってきたんだ。 なあ、神様。 最高じゃねえか。 ◆ 《東京都在住、20代女性の行方が――――》 《先日未明、30代女性が消息を――――》 《銀行員の××さん(29)と連絡が取れず――――》 《大学生の××××さん(20)が現在――――》 《この女性を探しています ×月×日を最後に行方不明》 《#拡散希望 妹の行方がわからなくなっています》 《次のニュースです。会社員の女性が―――》 《朝のニュースをお伝えします》 《ただ今入ったニュースです》 《この人を探しています!》 《この人を探しています!》 《この人を探しています!》 《この人を探しています!》 《この人を探しています!》 《この人を探しています!》 ◆ 【クラス】アサシン 【真名】吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険 【属性】中立・悪 【パラメーター】 筋力:E 耐久:D 敏捷:E 魔力:C 幸運:A 宝具:C 【クラススキル】 街陰の殺人鬼 A 気配遮断の変容スキル。 他主従から魔力の気配を一切探知されず、またマスターによるステータスの視認をシャットアウトする。 例え町中を堂々と闊歩しようと、彼はサーヴァントとして認識されない。 戦闘態勢に入っている最中のみスキルの効果が完全解除される。逆を言えば『猟奇殺人』や『暗殺』としての行動ならば、例え宝具を発動しようともスキルの効果が持続する。 【保有スキル】 精神汚染:B+ 吉良吉影は狂気を飼い慣らし、抑え難い欲望と共に日常へと溶け込んできた。 同ランク以下の精神干渉を無効化するが、時に“美しい手を持った女性”に対する殺人衝動に駆られる。 追跡者:B 「殺人の標的」「自身の正体を探ろうとする者」を直接認識した際、以後その対象の気配を探りやすくなる。また対象に危害を加える際には先手を取りやすくなる。 このスキルは宝具『血が絆を分かつとも』で召喚された“写真のおやじ”にも共有される。アサシンと“写真のおやじ”のどちらかが標的を直接認識さえすれば、もう片方も本スキルの恩恵を受けられる。 窮地の運命:A ピンチに陥った際にチャンスが訪れるスキル。 戦闘突入時に自身の幸運値判定にプラス補正が掛かり、更にアサシンの真名を知った相手に対しては攻撃や逃走におけるクリティカル判定の成功率が倍増する。 【宝具】 『彼女は殺戮の女王(キラークイーン)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~4 最大補足:1 傍に立つ精神の化身『スタンド』。近距離パワー型に分類され、「筋力 B 耐久 D 敏捷 C」相当のステータスを持つ。 触れたものを爆弾に変える能力を持つ。爆弾に変えられるものに制限はないが、爆弾化出来るのは一度に一つまで。 起爆方法は「地雷のように何かが触れることで起爆する接触型の爆弾」か「スタンドの右手のスイッチで起爆する着火型の爆弾」のどちらかを指定可能。 また、爆弾に関しても「爆弾自体が爆発するタイプ」と「爆弾に触れた者が爆発するタイプ」のいずれかを指定できる。 一度爆弾の設定を決めたら爆破させるか一旦爆弾化を解除するまで変更出来ない。 爆弾化した物質に外見や構造面での変化は起きず、「爆弾」の判別は困難。 スタンドビジョンのダメージは本体にフィードバックされ、キラークイーンが破壊されればアサシンは消滅する。 『彼女を愛した猫草(ストレイ・キャット)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大補足:5 キラークイーンの腹部に収納されている植物と猫の融合生物『猫草』。 周囲の空気を自在に操り、空気を固めて防御壁にしたり空気を砲弾のように発射することなどが出来る。 吉良吉影はこの特性を戦闘に利用し、“爆弾化した空気弾”を飛び道具として射出することで攻撃を行った。 生前とは異なり猫草はキラークイーンと完全に一体化している為、如何なる宝具やスキルを用いても奪取することは出来ない。 『血が絆を分かつとも(アトム・ハート・ファーザー)』 ランク:D+ 種別:召喚宝具 レンジ:- 最大補足:- アサシンの現界と共に自動発動する宝具。 実父である吉良吉廣、通称“写真のおやじ”が使い魔として召喚され自律行動をする。 “写真のおやじ”は「気配遮断:B」「単独行動:A+」のスキルを保有し、偵察や隠密行動を得意とする。またアサシンやマスターと念話で交信することが可能。 『殺人鬼・吉良吉影の幇助をしていた逸話』を体現する姿であること、サーヴァントに満たない存在故に異能が完全に再現されなかったことから、写真の中に閉じ込められた状態で現界している。 そのため彼自身がスタンドを行使することは不可能。スタンド使いを生み出す『矢』も所持していない。 また単独行動スキルを備えているものの、アサシンが消滅すれば“写真のおやじ”も消滅する。 【weapon】 スタンド『キラークイーン』。一般人にはスタンドを認識できないが、サーヴァントとマスターにのみ視認される。 なお界聖杯における吉良吉影は“川尻浩作に成り代わった後”の側面が色濃く出ている為、第2の爆弾『シアーハートアタック』は使用不可能。 時空そのものに干渉する『バイツァ・ダスト』も再現されていない。 【人物背景】 吉良吉影は静かに暮らしたい―――。 彼は植物のような平穏を好み、面倒事や気苦労を嫌う。 表向きはこれといって特徴のない地味なサラリーマン。 しかしその正体は『美しい手』への執着心から48人もの女性を殺害してきた連続殺人鬼である。 物語中盤、町を守る“黄金の精神”に追い詰められた彼はある手段によって自らの顔を入れ替えることで逃亡を果たした。 界聖杯においてはバイツァ・ダスト発現後の姿で召喚されており、それ故に顔も“川尻浩作“のものとなっている。 【サーヴァントとしての願い】 英霊という大層な“枷“など要らない。 自らが望む“絶対的な平穏”を勝ち取る。 【マスター】 田中 一@オッドタクシー 【マスターとしての願い】 聖杯を手に入れる。その先のことは何も考えていない。 ほんの一瞬の快楽を凌駕する、究極の絶頂を確かめてみたい。 【Weapon】 拳銃(6発のみ装填、予備弾薬なし)。ナイフ。 【能力・技能】 特に何もない。ゲーム制作会社に所属していたが、際立った技能は持たない。 しかし彼は、ちっぽけな狂気の一線を越えている。 【人物背景】 ゲーム会社に勤務する24歳の男性。 作中では名字でのみ言及され、オフィシャルブックでフルネームが明かされている。 普段は大人しい性格だが、物事にハマるとのめり込んでしまう節がある。 小学生の頃はレア消しゴム集めに夢中だった。社会人になってからは動物収集アプリゲームに没頭した。 執着と病理で雁字搦めになった彼は、ある事故をきっかけに道を踏み外していく。 【方針】 皆殺し。ゲームに勝つ。 サーヴァントだろうと、マスターだろうと、殺す。 【備考】 アニメ4話『田中革命』の終盤、拳銃を手に入れた直後から参戦。 界聖杯でのロールは会社員だが、無断欠勤を続けている。 作中では擬人化されたピューマの姿で描写されているが、界聖杯においてはあくまで人間と見なされ「平凡な風貌をした24歳の成人男性」として他者から認識される。